(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-02
(54)【発明の名称】集積回路(IC)チップをパッケージ基板にインターフェースするためのキャパシタ埋込み、再配線層(RDL)基板を採用するICパッケージ、および関係する方法
(51)【国際特許分類】
H01L 25/00 20060101AFI20240326BHJP
H01L 23/12 20060101ALI20240326BHJP
H01L 25/07 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
H01L25/00 B
H01L23/12 501B
H01L25/08 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562736
(86)(22)【出願日】2022-04-08
(85)【翻訳文提出日】2023-10-12
(86)【国際出願番号】 US2022071621
(87)【国際公開番号】W WO2022226465
(87)【国際公開日】2022-10-27
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ジホン
(72)【発明者】
【氏名】ナッラパティ、ジリダール
(72)【発明者】
【氏名】ストーン、ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ジエンウェン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジョンヘ
(72)【発明者】
【氏名】チダムバラム、ペリアンナン
(72)【発明者】
【氏名】シェイド、アフメル
(57)【要約】
キャパシタ埋込み、再配線層(RDL)基板を採用する集積回路(IC)パッケージ、および関係する作製方法。埋込みキャパシタは、電流抵抗(IR)ドロップを低減するために、減結合キャパシタンスを与えるために、配電網(PDN)に結合され得る。RDL基板は、PDNにおける寄生インダクタンスを低減し、したがって、PDN雑音を低減するために、(1つまたは複数の)埋込みキャパシタと(1つまたは複数の)ICチップとの間の距離を最小限に抑えるように、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設される。パッケージ基板と(1つまたは複数の)ICチップとの間に配設されたRDL基板では、RDL基板は、パッケージ基板と(1つまたは複数の)ICチップとの間のスルー相互接続をサポートする必要がある。この点について、RDL基板は、小ピッチ金属相互接続をサポートし、ならびにファンアウト能力を与えるために、(1つまたは複数の)ICチップに隣接する外側RDL層を含む。これは、PDNにおいて、より近接して位置する埋込みキャパシタをもサポートしながら、より高い密度のダイ相互接続ICチップとの拡張された接続性適合性を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集積回路(IC)パッケージであって、
複数のパッケージ基板相互接続を備えるパッケージ基板と、
複数のダイ相互接続を備えるICチップと、
前記パッケージ基板と前記ICチップとの間に配設された再配線層(RDL)基板と、前記RDL基板が、
前記複数のダイ相互接続の中のダイ相互接続に結合されたRDL相互接続を各々備える複数の再配線金属線を備えるRDL層と、
複数の基板相互接続を備える基板層と、
前記RDL層と前記基板層との間に配設されたキャパシタとを備える、
前記複数のダイ相互接続の中のダイ相互接続と前記キャパシタとに電気的に結合された少なくとも1つの垂直相互接続アクセス(ビア)と
を備える、集積回路(IC)パッケージ。
【請求項2】
前記基板層が、第2のRDL相互接続を各々備える複数の第2の再配線金属線を備える第2のRDL層を備える、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項3】
前記複数のダイ相互接続の中のダイ相互接続と、前記基板層中の前記複数の基板相互接続の中の少なくとも1つの基板相互接続とに結合された少なくとも1つの第2のビアをさらに備える、請求項2に記載のICパッケージ。
【請求項4】
前記キャパシタと前記RDL層との間に配設されたパッシベーション層をさらに備える、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項5】
前記少なくとも1つのビアが、前記RDL基板を通して配設され、前記ダイ相互接続に結合された前記複数の再配線金属線の中の再配線金属線に電気的に結合された、少なくとも1つのスルーシリコンビア(TSV)を備える、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項6】
前記少なくとも1つのTSVの高さ対幅のアスペクト比が、少なくとも2.0である、請求項5に記載のICパッケージ。
【請求項7】
前記RDL基板を通して配設され、前記RDL層中の複数のRDL相互接続の中のRDL相互接続と、前記基板層中の前記複数の基板相互接続の中の基板相互接続とに電気的に結合された、複数の第2のビアをさらに備える、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項8】
前記複数の第2のビアの高さ対幅のアスペクト比が、少なくとも1.0である、請求項7に記載のICパッケージ。
【請求項9】
前記RDL層と前記基板層との間に配設された誘電体材料を備える誘電体層と、
前記誘電体層に埋め込まれたキャパシタパッケージと、前記キャパシタパッケージが前記キャパシタを備える、
をさらに備える、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項10】
前記少なくとも1つのビアが、前記キャパシタパッケージを通して配設され、前記ダイ相互接続に結合された前記複数の再配線金属線の中の再配線金属線に電気的に結合された、少なくとも1つのスルーシリコンビア(TSV)を備える、請求項9に記載のICパッケージ。
【請求項11】
前記RDL基板を通して配設され、前記RDL層中の複数のRDL相互接続の中のRDL相互接続と、前記基板層中の前記複数の基板相互接続の中の基板相互接続とに電気的に結合された、複数の第2のビアをさらに備え、
ここにおいて、前記複数の第2のビアが、前記RDL基板の前記誘電体層を通して前記キャパシタパッケージの外に配設される、
請求項9に記載のICパッケージ。
【請求項12】
前記複数の再配線金属線の中の少なくとも1つの再配線金属線が、それのそれぞれのRDL相互接続の垂直経路外にファンアウトされる、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項13】
前記複数のダイ相互接続が、第1のピッチを有し、
前記基板層中の前記複数の基板相互接続が、前記第1のピッチよりも大きい第2のピッチを有し、
前記複数のパッケージ基板相互接続が、前記第2のピッチを有する、
請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項14】
前記RDL基板を通して配設され、前記RDL層中の複数のRDL相互接続の中のRDL相互接続と、前記複数のパッケージ基板相互接続の中のパッケージ基板相互接続に結合された前記基板層中の前記複数の基板相互接続の中の基板相互接続とに電気的に結合された、複数の第2のビアをさらに備える、請求項13に記載のICパッケージ。
【請求項15】
前記パッケージ基板が第1の外側表面をさらに備え、前記複数のパッケージ基板相互接続が前記第1の外側表面を通して配設され、
前記ICチップが活性表面をさらに備え、前記複数のダイ相互接続が前記活性表面を通して配設され、
前記第1の外側表面と前記活性表面との間の距離が、少なくとも2マイクロメートル(μm)である、
請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項16】
セットトップボックスと、エンターテインメントユニットと、ナビゲーションデバイスと、通信デバイスと、固定ロケーションデータユニットと、モバイルロケーションデータユニットと、全地球測位システム(GPS)デバイスと、モバイルフォンと、セルラーフォンと、スマートフォンと、セッション開始プロトコル(SIP)フォンと、タブレットと、ファブレットと、サーバと、コンピュータと、ポータブルコンピュータと、モバイルコンピューティングデバイスと、ウェアラブルコンピューティングデバイスと、デスクトップコンピュータと、携帯情報端末(PDA)と、モニタと、コンピュータモニタと、テレビジョンと、チューナーと、無線機と、衛星無線機と、音楽プレーヤと、デジタル音楽プレーヤと、ポータブル音楽プレーヤと、デジタルビデオプレーヤと、ビデオプレーヤと、デジタルビデオディスク(DVD)プレーヤと、ポータブルデジタルビデオプレーヤと、自動車と、ビークル構成要素と、アビオニクスシステムと、ドローンと、マルチコプターとからなるグループから選択されたデバイスに組み込まれる、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項17】
ICパッケージを作製する方法であって、
複数のパッケージ基板相互接続を備えるパッケージ基板を形成することと、
前記パッケージ基板上に再配線層(RDL)基板を形成することと、前記形成することが、
RDL相互接続を各々備える複数の再配線金属線を備えるRDL層を形成することと、
複数の基板相互接続を備える基板層を形成することと、
前記RDL層と前記基板層との間にキャパシタを配設することとを備える、
前記キャパシタに電気的に結合され、ICチップの複数のダイ相互接続の中の少なくとも1つのダイ相互接続に電気的に結合されるように構成された、少なくとも1つの垂直相互接続アクセス(ビア)を形成することと、
ICチップの複数のダイ相互接続の中の少なくとも1つのダイ相互接続を、前記複数の再配線金属線の中の少なくとも1つのRDL相互接続に結合することと
を備える、方法。
【請求項18】
前記基板層を形成することが、第2のRDL相互接続を各々備える複数の第2の再配線金属線を備える第2のRDL層を形成することを備え、
前記複数のパッケージ基板相互接続の中の少なくとも1つのパッケージ基板相互接続を複数の第2のRDL相互接続の中の少なくとも1つの第2のRDL相互接続に結合すること
をさらに備え、
前記RDL層と前記基板層との間に前記キャパシタを配設することが、前記RDL層と前記第2のRDL層との間に前記キャパシタを配設することを備える、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記複数のダイ相互接続の中の少なくとも1つのダイ相互接続と、前記複数の基板相互接続の中の少なくとも1つの基板相互接続とに電気的に結合された少なくとも1つの第2のビアを形成することをさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの第2のビアを形成することが、前記キャパシタの垂直経路外に前記少なくとも1つの第2のビアを形成することをさらに備える、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記基板層を形成することが、第2のRDL相互接続を各々備える複数の第2の再配線金属線を備える第2のRDL層を、前記複数の第2の再配線金属線の中の前記第2のRDL相互接続を前記第2のRDL相互接続の中の少なくとも1つの第2のRDL相互接続に電気的に結合するために、前記パッケージ基板上に形成することを備える、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記第2のRDL層に隣接する前記キャパシタの第2の側の反対側の前記キャパシタの第1の側の上方にパッシベーション層を形成することをさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記少なくとも1つのビアと、前記少なくとも1つの第2のビアと、前記キャパシタとの上に、誘電体材料を備える誘電体層を形成することをさらに備える、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記少なくとも1つのビアの各々の上部表面を前記誘電体層から露出するために、前記誘電体層の表面を研削することをさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記少なくとも1つのビアを前記複数の再配線金属線の中の少なくとも1つのRDL相互接続に電気的に結合するために、前記第2のRDL層の反対側の前記誘電体層の第1の側で前記誘電体層の上方に前記RDL層を形成することをさらに備える、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
キャリアを与えることと、
前記キャリア上に複数の第2のビアを形成することと
をさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項27】
再配線層(RDL)基板であって、
RDL相互接続を各々備える複数の再配線金属線を備えるRDL層と、
複数の基板相互接続を備える基板層と、
前記RDL層と前記基板層との間に配設された誘電体材料を備える誘電体層と、
前記誘電体層に埋め込まれたキャパシタパッケージと、前記キャパシタパッケージがキャパシタを備える、
前記キャパシタパッケージを通して配設され、複数のRDL相互接続の中のRDL相互接続に電気的に結合された、複数のスルーシリコン垂直相互接続アクセス(ビア)(TSV)と
を備える、再配線層(RDL)基板。
【請求項28】
前記キャパシタパッケージが、前記キャパシタに結合された少なくとも1つの金属線を備える金属層をさらに備え、
前記複数のTSVの中の少なくとも1つのTSVが、前記キャパシタに結合された前記少なくとも1つの金属線に結合される、
請求項27に記載のRDL基板。
【請求項29】
前記複数のTSVの中の少なくとも1つのTSVが、前記基板層中の前記複数の基板相互接続の中の少なくとも1つの基板相互接続に結合される、請求項27に記載のRDL基板。
【請求項30】
前記基板層が、第2のRDL相互接続を各々備える複数の第2の再配線金属線を備える第2のRDL層を備える、請求項27に記載のRDL基板。
【請求項31】
前記RDL層が外側表面を備え、前記複数の再配線金属線の前記RDL相互接続が前記外側表面を通して配設される、請求項27に記載のRDL基板。
【請求項32】
前記キャパシタパッケージと前記RDL層との間に配設されたパッシベーション層をさらに備える、請求項27に記載のRDL基板。
【請求項33】
前記複数のTSVが、前記パッシベーション層を通って延びる、請求項32に記載のRDL基板。
【請求項34】
前記複数のTSVの高さ対幅のアスペクト比が、少なくとも2マイクロメートル(μm)である、請求項27に記載のRDL基板。
【請求項35】
前記誘電体層を通して配設され、複数のRDL相互接続の中のRDL相互接続と、前記複数の基板相互接続の中の基板相互接続とに電気的に結合された、複数のビアをさらに備える、請求項27に記載のRDL基板。
【請求項36】
前記RDL基板の前記誘電体層を通して配設され、前記RDL層における複数のRDL相互接続の中のRDL相互接続と、前記基板層における前記複数の基板相互接続の中の基板相互接続とに電気的に結合された、複数の第2のビアをさらに備える、請求項27に記載のRDL基板。
【請求項37】
前記複数の第2のビアの高さ対幅のアスペクト比が、少なくとも1.0である、請求項36に記載のRDL基板。
【請求項38】
前記複数の第2のビアが、前記RDL基板の前記誘電体層を通して前記キャパシタパッケージの外に配設される、請求項36に記載のRDL基板。
【請求項39】
前記キャパシタパッケージが、前記誘電体材料を備える前記誘電体層を備え、ここにおいて、前記キャパシタが、前記誘電体層に埋め込まれる、請求項27に記載のRDL基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権出願
[0001] 本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2021年4月22日に出願された、「INTEGRATED CIRCUIT (IC) PACKAGES EMPLOYING A CAPACITOR-EMBEDDED, REDISTRIBUTION LAYER (RDL) SUBSTRATE FOR INTERFACING AN IC CHIP(S) TO A PACKAGE SUBSTRATE, AND RELATED METHODS」と題する米国特許出願第17/237,828号の優先権を主張する。
【0002】
[0002] 本開示の分野は、集積回路(IC:integrated circuit)パッケージ(package)に関し、より詳細には、電流抵抗(IR:current-resistance)ドロップ(drop)および電圧ドループ(voltage droop)を低減するために、ICパッケージの配電網(PDN:power distribution network)において減結合キャパシタンス(decoupling capacitance)を与える(provide)ことに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 集積回路(IC)は、電子デバイスの基礎である。ICは、一般に、「半導体パッケージ」または「チップパッケージ」とも呼ばれる、ICパッケージ中でパッケージングされる。ICパッケージは、パッケージ基板(package substrate)および1つまたは複数のICチップ(chip)、または電気的接続性をICチップに与えるためにパッケージ基板に取り付けられた他の電子モジュールを含む。たとえば、ICパッケージ中のICチップは、システムオンチップ(SoC)であり得る。ICチップは、パッケージ基板における金属線(metal line)への電気的結合を通して、ICパッケージ中の他のICチップにおよび/または他の構成要素に電気的に結合される。ICチップはまた、ICパッケージの外部金属相互接続(たとえば、はんだバンプ)の電気的接続を通して、ICパッケージの外の他の回路に電気的に結合され得る。
【0004】
[0004] ICパッケージ中の高性能コンピュートチップは、有効な配電網(PDN)が、ICチップ中の回路および他の構成要素に電力を効率的に分配することを必要とする。たとえば、ICパッケージは、ICパッケージ中の他のICチップに電圧を分配するように構成された電圧調節器回路を含む、別個の電力管理チップ(PMC)を含み得る。PDNにおける直列抵抗およびインダクタンスによる、PMCと電力供給されるICチップとの間の電流抵抗(IR)ドロップにより、PDNにおいて雑音が発生することがある。電力供給されるICチップからPDNへの電流ドローの変化が、PDNにおける雑音を誘起することがある。PDNにおける雑音の大きさが、あるしきい値を超える場合、それは、ICチップおよびそれの回路に送出される電圧を許容できる値よりも下に変え、これは、回路の誤動作を生じることがある。PDNが許容差内で電圧をICチップに供給する場合でも、PDN雑音は、依然として、他の問題を生じることがある。それは、信号線上のクロストーク(crosstalk)を生じるか、または信号線上のクロストークとして現れ得る。さらに、PDN相互接続は、一般に、高い電流を搬送するので、高周波PDN雑音(high-frequency PDN noise)が電磁放射干渉をもたらす可能性を有し、場合によっては、他の障害を生じる。
【0005】
[0005] したがって、PDNにおける雑音を制御することが、重要である。この点について、PDNにおけるPDN雑音をそらして、PDNによって電力供給されるICチップへのそれの影響を低減するために、減結合キャパシタ(decoupling capacitor)が採用される。減結合キャパシタは、電源とICチップとの間の減結合キャパシタンスを与えるために、パッケージ基板上に取り付けられるか、またはICパッケージのパッケージ基板内に組み込まれ得る。しかしながら、減結合キャパシタとICチップとの間の電気的経路接続(electrical path connection)は、望ましくない様式でIRドロップおよびPDN雑音に寄与することがある寄生インダクタンス(parasitic inductance)を有する。
【発明の概要】
【0006】
[0006] 本明細書で開示される態様は、(1つまたは複数の)集積回路(IC)チップをパッケージ基板にインターフェースするための、埋込みキャパシタ(embedded-capacitor)、再配線層(RDL:redistribution layer)基板を採用するICパッケージを含む。RDL基板は、金属相互接続のファンアウトをサポートする1つまたは複数の金属再配線を含むRDL層(RDL layer)を含む基板である。(1つまたは複数の)埋込みキャパシタは、一例として、電流抵抗(IR)ドロップを低減するために、減結合キャパシタンスをICパッケージ中の配電網(PDN)に与えることができる。関係する作製方法も開示される。ICパッケージは、パッケージ基板と、パッケージ基板に電気的に結合された1つまたは複数のICチップとを含む。パッケージ基板は、(1つまたは複数の)ICチップへのおよびそれからの電気信号ルーティングを与えるために、金属トレースまたは線が埋め込まれている、1つまたは複数の基板層(substrate layer)を含む。パッケージ基板は、動作のために(1つまたは複数の)ICチップへの分配のために、所与の電圧における電力信号を搬送するPDNをサポートする。例示的な態様では、埋込みキャパシタをサポートするRDL基板は、(1つまたは複数の)埋込みキャパシタと(1つまたは複数の)ICチップとの間の距離(distance)を最小限に抑えるように、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設(dispose)される。これは、PDNにおけるIRドロップを低減するために、(1つまたは複数の)埋込みキャパシタと(1つまたは複数の)ICチップとの間の配電線における寄生インダクタンスを低減することができ、これは、PDN雑音を低減する。しかしながら、パッケージ基板と(1つまたは複数の)ICチップとの間に配設された(disposed)RDL基板では、RDL基板は、パッケージ基板と(1つまたは複数の)ICチップとの間の電気的インターフェースのためのスルー相互接続(through-interconnection)をサポートする必要がある。(1つまたは複数の)ICチップは、パッケージ基板に電気的に結合される必要があるダイ相互接続(die interconnect)の高い密度を有し得る。この点について、RDL基板は、(1つまたは複数の)ICチップに隣接する第1の外側RDL層を含むように与えられる。第1の外側RDL層は、RDLプロセスから形成され、第1の外側RDL層が、小ピッチ金属相互接続(small pitch metal interconnect)をサポートし、ならびにファンアウト能力(fan-out capability)を与えることを可能にする。これは、RDL基板が、IRドロップを最小限に抑えるように、ICチップに近接して位置する埋込みキャパシタをサポートすると同時に、より高い密度のダイ相互接続ICチップとの拡張された接続性適合性(connectivity compatibility)を提供することを可能にする。
【0007】
[0007] 例示的な態様では、RDL基板は、パッケージ基板に隣接する第2の外側RDL層をも含むことができる。第2の外側RDL層の金属相互接続は、ICパッケージ中で適合パッケージ基板を与える際のより大きいフレキシビリティのために、第1の外側RDL層の金属相互接続とは異なるピッチで形成され得る。たとえば、ICチップのダイ相互接続ピッチは、パッケージ基板の金属相互接続ピッチよりもはるかに密に(すなわち、小さく)なり得る。この点について、RDL層は、パッケージ作製プロセスにおける拡張された適合性および容易さのために、異なるピッチの金属相互接続を有するICチップとパッケージ基板との間の電気的結合を可能にすることができる。これはまた、例として、低減されたコストおよび/または製造可能性における容易さのために、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間のピッチ適合性を達成するために、ICパッケージ中で採用されるパッケージ基板の選定において、より大きいフレキシビリティを与えることができる。
【0008】
[0008] 別の例示的な態様では、埋込みキャパシタは、RDL基板に埋め込まれたキャパシタパッケージ中に含まれ得る。別の例示的な態様では、埋込みキャパシタの垂直経路(vertical path)における(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間の垂直相互接続経路妨害を最小限に抑えるために、スルーシリカ垂直相互接続アクセス(ビア)(TSV)(through-silica-vertical interconnect access (via) (TSV))が採用され得る。TSVは、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間の、および/または(1つまたは複数の)埋込みキャパシタへの電気的スルー接続を与えるために、埋込みキャパシタパッケージのパッケージング誘電体を通して配設される。このようにして、RDL基板は、埋込みキャパシタパッケージのエリア外のみの(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間の垂直相互接続をサポートすることに限定されない。別の例示的な態様では、ICパッケージは、RDL基板を通って埋込みキャパシタパッケージの外に延びる、スルーモールドビア(TMV:through-mold-via)などのスルー相互接続をも含む。これらの他のスルー相互接続は、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間のパススルー電気的接続(たとえば、入出力(I/O)接続)を与える。RDL基板はまた、パッケージ基板と(1つまたは複数の)ICチップとの間に配設されたRDL基板によるパッケージ基板と(1つまたは複数の)ICチップとの間の距離の増加により必要とされ得る、より大きい直径および/または高いアスペクト比のスルー相互接続をより容易に可能にすることができる。
【0009】
[0009] この点について、例示的な一態様では、集積回路(IC)パッケージが提供される。ICパッケージは、複数のパッケージ基板相互接続(package substrate interconnect)を備えるパッケージ基板を備える。ICパッケージは、複数のダイ相互接続を備えるICチップをも備える。ICパッケージは、パッケージ基板とICチップとの間に配設されたRDL基板をも備える。RDL基板は、複数のダイ相互接続の中のダイ相互接続に結合されたRDL相互接続(interconnect)を各々備える複数の再配線金属線(redistribution metal line)を備えるRDL層を備える。RDL基板は、複数の基板相互接続を備える基板層をも備える。RDL基板は、RDL層と基板層との間に配設されたキャパシタをも備える。ICパッケージは、複数のダイ相互接続の中のダイ相互接続とキャパシタとに電気的に結合された少なくとも1つのビア(via)をも備える。
【0010】
[0010] 別の例示的な態様では、ICパッケージを作製する方法が提供される。本方法は、複数のパッケージ基板相互接続を備えるパッケージ基板を形成することを備える。本方法は、パッケージ基板上にRDL基板を形成すること、形成することが、RDL相互接続を各々備える複数の再配線金属線を備えるRDL層を形成することと、複数の基板相互接続を備える基板層を形成することと、RDL層と基板層との間にキャパシタを配設することとを備える、をも備える。本方法は、キャパシタに電気的に結合され、ICチップの複数のダイ相互接続の中の少なくとも1つのダイ相互接続に電気的に結合されるように構成された、少なくとも1つのビアを形成することをも備える。本方法は、ICチップの複数のダイ相互接続の中の少なくとも1つのダイ相互接続を、複数の再配線金属線の中の少なくとも1つのRDL相互接続に結合することをも備える。
【0011】
[0011] 別の例示的な態様では、RDL基板が提供される。RDL基板は、RDL相互接続を各々備える複数の再配線金属線を備えるRDL層を備える。RDL基板は、複数の基板相互接続を備える基板層をも備える。RDL基板は、RDL層と基板層との間に配設された誘電体材料(dielectric material)を備える誘電体層(dielectric layer)をも備える。RDL基板は、誘電体層に埋め込まれたキャパシタパッケージ、キャパシタパッケージがキャパシタを備える、をも備える。RDL基板は、キャパシタパッケージを通して配設され、複数のRDL相互接続の中のRDL相互接続に電気的に結合された、複数のTSVをも備える。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】[0012] プリント回路板(PCB)に取り付けられた集積回路(IC)パッケージを含む例示的なICシステム、ここにおいて、ICパッケージは、ICパッケージ中の配電網(PDN)に減結合キャパシタンスを与えることができる、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み(capacitor-embedded)、再配線層(RDL)基板を含む、の側面図。
【
図2】[0013]
図1中のICパッケージ中で採用され得る例示的なRDL基板、ここにおいて、RDL基板は、キャパシタを含む埋込みキャパシタパッケージを含む、の側面図。
【
図3】[0014]
図2中の別の例示的なキャパシタ埋込み、RDL基板の別の側面図。
【0013】
[0015]
【
図4】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図5A】[0016] 限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層はキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれる前に形成される、を示す図。
【
図5B】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層はキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれる前に形成される、を示す図。
【
図5C】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層はキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれる前に形成される、を示す図。
【
図5D】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層はキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれる前に形成される、を示す図。
【
図5E】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層はキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれる前に形成される、を示す図。
【
図5F】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層はキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれる前に形成される、を示す図。
【
図5G】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層はキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれる前に形成される、を示す図。
【
図6A】[0017]
図5A~
図5B中の例示的な作製段階による、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図6B】
図5C~
図5D中の例示的な作製段階による、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図6C】
図5E~
図5F中の例示的な作製段階による、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図6D】
図5G中の例示的な作製段階による、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図7A】[0018] 限定はしないが、
図1~
図3および
図5G中のICパッケージとRDL基板とを含む、ICパッケージのRDL基板に埋め込まれ得る埋込みキャパシタパッケージを作製する例示的なプロセスの例示的な作製段階を示す図。
【
図7B】限定はしないが、
図1~
図3および
図5G中のICパッケージとRDL基板とを含む、ICパッケージのRDL基板に埋め込まれ得る埋込みキャパシタパッケージを作製する例示的なプロセスの例示的な作製段階を示す図。
【
図7C】限定はしないが、
図1~
図3および
図5G中のICパッケージとRDL基板とを含む、ICパッケージのRDL基板に埋め込まれ得る埋込みキャパシタパッケージを作製する例示的なプロセスの例示的な作製段階を示す図。
【
図8】[0019]
図7A~
図7C中の例示的な作製段階による、埋込みキャパシタパッケージを作製する例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図9A】[0020] 限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの別の例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層はキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれる前に形成される、を示す図。
【
図9B】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの別の例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層はキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれる前に形成される、を示す図。
【
図9C】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの別の例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層はキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれる前に形成される、を示す図。
【
図9D】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの別の例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層はキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれる前に形成される、を示す図。
【
図9E】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの別の例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層はキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれる前に形成される、を示す図。
【
図9F】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの別の例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層はキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれる前に形成される、を示す図。
【
図9G】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの別の例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層はキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれる前に形成される、を示す図。
【
図9H】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの別の例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層はキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれる前に形成される、を示す図。
【
図10A】[0021]
図9A~
図9C中の例示的な作製段階による、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図10B】
図9D~
図9E中の例示的な作製段階による、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図10C】
図9F~
図9G中の例示的な作製段階による、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図10D】
図9H中の例示的な作製段階による、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図11A】[0022] 限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層は埋込みキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれた後に形成される、を示す図。
【
図11B】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層は埋込みキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれた後に形成される、を示す図。
【
図11C】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層は埋込みキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれた後に形成される、を示す図。
【
図11D】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層は埋込みキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれた後に形成される、を示す図。
【
図11E】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層は埋込みキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれた後に形成される、を示す図。
【
図11F】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層は埋込みキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれた後に形成される、を示す図。
【
図11G】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層は埋込みキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれた後に形成される、を示す図。
【
図11H】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層は埋込みキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれた後に形成される、を示す図。
【
図11I】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層は埋込みキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれた後に形成される、を示す図。
【
図11J】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層は埋込みキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれた後に形成される、を示す図。
【
図11K】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層は埋込みキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれた後に形成される、を示す図。
【
図11L】限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する別の例示的なプロセスの例示的な作製段階、ここにおいて、RDL基板のRDL層は埋込みキャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれた後に形成される、を示す図。
【
図12A】[0023]
図11A~
図11C中の例示的な作製段階による、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図12B】
図11D~
図11E中の例示的な作製段階による、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図12C】
図11F~
図11G中の例示的な作製段階による、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図12D】
図11H~
図11I中の例示的な作製段階による、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図12E】
図11J~
図11K中の例示的な作製段階による、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図12F】
図11L中の例示的な作製段階による、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図13】[0024] 限定はしないが、
図1~
図3、
図5G、
図9H、および
図11L中のICパッケージを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含む1つまたは複数のICパッケージから形成された電気的構成要素を含む例示的なワイヤレス通信デバイスのブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[0025] 次に図面を参照しながら、本開示のいくつかの例示的な態様が説明される。「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好適または有利であると解釈されるべきであるとは限らない。
【0015】
[0026] 本明細書で開示される態様は、(1つまたは複数の)集積回路(IC)チップをパッケージ基板にインターフェースするための、埋込みキャパシタ、再配線層(RDL)基板を採用するICパッケージを含む。RDL基板は、金属相互接続のファンアウトをサポートする1つまたは複数の金属再配線を含むRDL層を含む基板である。(1つまたは複数の)埋込みキャパシタは、一例として、電流抵抗(IR)ドロップを低減するために、減結合キャパシタンスをICパッケージ中の配電網(PDN)に与えることができる。関係する作製方法も開示される。ICパッケージは、パッケージ基板と、パッケージ基板に電気的に結合された1つまたは複数のICチップとを含む。パッケージ基板は、(1つまたは複数の)ICチップへのおよびそれからの電気信号ルーティングを与えるために、金属トレースまたは線が埋め込まれている、1つまたは複数の基板層を含む。パッケージ基板は、動作のために(1つまたは複数の)ICチップへの分配のために、所与の電圧における電力信号を搬送する配電網(PDN)をサポートする。例示的な態様では、埋込みキャパシタをサポートするRDL基板は、(1つまたは複数の)埋込みキャパシタと(1つまたは複数の)ICチップとの間の距離を最小限に抑えるように、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設される。これは、PDNにおけるIRドロップを低減するために、(1つまたは複数の)埋込みキャパシタと(1つまたは複数の)ICチップとの間の配電線における寄生インダクタンスを低減することができ、これは、PDN雑音を低減する。しかしながら、パッケージ基板と(1つまたは複数の)ICチップとの間に配設されたRDL基板では、RDL基板は、パッケージ基板と(1つまたは複数の)ICチップとの間の電気的インターフェースのためのスルー相互接続をサポートする必要がある。(1つまたは複数の)ICチップは、パッケージ基板に電気的に結合される必要があるダイ相互接続の高い密度を有し得る。この点について、RDL基板は、(1つまたは複数の)ICチップに隣接する外側RDL層を含むように与えられる。外側RDL層は、RDLプロセスから形成され、外側RDL層が、小ピッチ金属相互接続をサポートし、ならびにファンアウト能力を与えることを可能にする。これは、RDL基板が、IRドロップを最小限に抑えるように、ICチップに近接して位置する埋込みキャパシタをサポートすると同時に、より高い密度のダイ相互接続ICチップとの拡張された接続性適合性を提供することを可能にする。
【0016】
[0027] この点について、
図1は、プリント回路板(PCB)104に取り付けられたICパッケージ102を含む例示的なICシステム100の側面図である。ICパッケージ102は、パッケージ基板108によってサポートされるICチップ106を含む。ICチップ106とパッケージ基板108とは、この例では、オーバーモールド材料112によってカプセル化される。ICチップ106は、非限定的な例として、無線周波数(RF)トランシーバまたはコンピュータベースシステムオンチップ(SoC)など、特定のタイプの適用例のための回路を含むことができる。パッケージ基板108は、ICパッケージ102のICチップ106をサポートし、ICチップ106とICパッケージ102の外部の他の回路との間のシグナリングをサポートするためにICチップ106とPCB104との間の電気的結合経路を与えるための金属線の1つまたは複数の金属層(metal layer)を含む。パッケージ基板108は、金属トレースがその中に形成されている有機材料積層の層から形成され得、それらは、次いで、一例として、一緒に積層される。パッケージ基板108は、別の例として、電気的接続のファンアウトをサポートするためのRDL層をも含むことができる。ICチップ106は、パッケージ基板108の下部表面115上に形成され、ICチップ106に電気的に結合されたその中の金属線に電気的に結合された、「相互接続バンプ」とも呼ばれる、外部パッケージ相互接続114を通して他の外部回路に電気的に結合される。
【0017】
[0028] 以下でより詳細に説明されるように、ICパッケージ102は、ICチップ106とパッケージ基板108との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板116(「RDL基板」とも呼ばれる)を含む。以下で説明されるように、RDL基板116は、金属相互接続のファンアウトをサポートする1つまたは複数の金属再配線を含むRDL層を含む基板である。RDL基板116は、1つまたは複数のキャパシタ118を含む。(1つまたは複数の)キャパシタ118は、一例として、IRドロップを低減するために、ICパッケージ102中のPDNに減結合キャパシタンスを与えることができる。たとえば、ICチップ106の接地電力導体は、接地に対する電力信号(たとえば、電圧信号)のための減結合キャパシタンスを与えるために、それのダイ相互接続120のうちの1つを通して、RDL基板116を通して(1つまたは複数の)キャパシタ118に結合され得る。RDL基板116は、(1つまたは複数の)埋込みキャパシタ118とICチップ106との間の距離D
1を最小限に抑えるように、ICチップ106とパッケージ基板108との間に配設されるように、(1つまたは複数の)埋込みキャパシタ118をサポートする。距離D
1は、パッケージ基板108の外側表面(outer surface)122とICチップ106の活性表面(active surface)124との間の距離として、
図1に示されている。たとえば、距離D
1は、少なくとも2マイクロメートル(μm)であり得る。これは、PDNにおけるIRドロップを低減するために、(1つまたは複数の)埋込みキャパシタ118と(1つまたは複数の)ICチップ106との間のPDNの配電線における寄生インダクタンスを低減することができ、これは、PDN雑音を低減する。
【0018】
[0029] しかしながら、パッケージ基板108とICチップ106との間に配設されたRDL基板116では、RDL基板116は、パッケージ基板108とICチップ106との間の電気的インターフェースのためのスルー相互接続をサポートする必要がある。ICチップ106は、パッケージ基板108に電気的に結合される必要があるダイ相互接続120の高い密度を有し得る。この点について、
図1のRDL基板116のより詳細な側面図を示す
図2に示されているように、RDL基板116は、外側RDL層126を含むように与えられる。
図1に示されているように、外側RDL層126は、ICチップ106の活性表面124に隣接している。外側RDL層126は、一例では、RDLプロセスから形成され、ICチップ106がRDL基板116上に配設されたとき、ICチップ106のダイ相互接続120に結合され得るそれぞれのRDL相互接続202を各々備える複数の再配線金属線200を含む。はんだバンプが形成され、一例として、ダイ相互接続120に結合されるべきRDL相互接続220に結合され得る。このようにして、RDL基板116の外側RDL層126は、ICチップ106の小さい、高い密度のピッチのダイ相互接続120をサポートし、ならびにダイ相互接続120とRDL基板116との間のファンアウト能力を与えることができる。これは、RDL基板116が、ICパッケージ102中のPDNに結合されたときにIRドロップを最小限に抑えるように、ICチップにより近接して位置するキャパシタ118などの埋込みキャパシタをサポートすると同時に、ICチップ106などのより高い密度のダイ相互接続ICチップとの拡張された接続性適合性を提供することを可能にする。
【0019】
[0030]
図2を参照すると、RDL基板116は、(
図1に示されている)ICチップ106のそれぞれのダイ相互接続120に結合され得る、それぞれのRDL相互接続202を含むことができる再配線金属線200を含む、(Z軸方向において
図2中の最上層として示されている)外側RDL層126を含む。再び
図1を参照すると、パッケージ基板108は、RDL基板116を通してパッケージ基板108とICチップ106との間の電気的インターフェースを与えるためにRDL基板116に電気的に結合され得る、パッケージ基板層130中の複数のパッケージ基板相互接続128を含む。再び
図2を参照すると、RDL基板116は、RDL層126の下に位置する下部層である基板層204をも含む。基板層204は、
図1に示されているパッケージ基板108の、上部の、隣接するパッケージ基板層130中のそれぞれのパッケージ基板相互接続128に結合されるように構成された基板相互接続206を含む。これは、パッケージ基板108とRDL基板116との間の電気的インターフェースを与える。電気的インターフェースは、RDL基板116において、RDL層126と基板層204との間の誘電体層210を通って延びるそれぞれのビア208を通して、RDL層126中のRDL相互接続202と、基板層204中の基板相互接続206との間の電気的結合によって与えられる。この点について、ビア208は、誘電体層210を通って延びるスルーモールドビア(TMV)と見なされ得る。たとえば、ビア208は銅ピラーであり得る。ビア208は、RDL基板116の誘電体層210を通ってキャパシタパッケージ212のエリア外に延びる。基板相互接続206は、
図1に示されているパッケージ基板108のそれぞれのパッケージ基板相互接続128に結合され得る。外部パッケージ相互接続114は、パッケージ基板108のパッケージ基板層130中のパッケージ基板相互接続128に電気的に結合され得る。
【0020】
[0031] このようにして、電気的インターフェースは、
図1中のICパッケージ102において、ICチップ106に与えられる。電気的インターフェースは、外部パッケージ相互接続114と、パッケージ基板相互接続128、RDL基板116の基板相互接続206、RDL基板116のビア208およびRDL相互接続202、ならびに(
図1中の)ICチップ106のダイ相互接続120へのそれらの電気的結合とを含む。
【0021】
[0032]
図2中のRDL基板116のこの例では、キャパシタ118は、キャパシタパッケージ212中に含まれる。キャパシタパッケージ212は、RDL層126と基板層204との間に配設された誘電体材料を備える誘電体層214を含む。キャパシタ118は、キャパシタパッケージ212の誘電体層214に埋め込まれる。キャパシタパッケージ212は、RDL基板116の誘電体層210に埋め込まれる。キャパシタパッケージ212は、以下でより詳細に説明されるように、チップレットなどの別個のパッケージとして形成され得る。
図2中のこの例示的なRDL基板116では、ICチップ106とキャパシタパッケージ212中のキャパシタ118との間の電気的インターフェースを与えるために、パッケージ基板108のRDL層126はまた、ICチップ106のそれぞれのダイ相互接続120(
図1参照)に結合され得るそれぞれのRDL相互接続218を含むことができる再配線金属線216を含む。しかしながら、この例では、RDL相互接続218は、ビア220を通してキャパシタ118に結合される。たとえば、ビア220は、キャパシタパッケージ212の誘電体層214を通って延びるスルーシリコンビア(TSV:through-silicon-via)222であり得る。このようにして、RDL基板116のRDL層126の再配線金属線216およびそれらのそれぞれのRDL相互接続218は、たとえば、減結合キャパシタンスをICチップ106中のPDNに与えるために、キャパシタ118とICチップ106との間のインターフェースを与える。たとえば、キャパシタ118は、RDL相互接続218に結合されたダイ相互接続120に結合された、ICチップ106中のPDNにおける接地ノードに結合され得る(
図1も参照)。
【0022】
[0033] また、
図2を参照すると、
図2中のRDL基板116の基板層204はまた、第2のRDL層(second RDL layer)224として与えられ得ることに留意されたい。第2のRDL層224は、一例では、RDLプロセスから形成されていることがある。第2のRDL層224は、RDL基板116がパッケージ基板108上に配設されたとき、パッケージ基板108のパッケージ基板相互接続128に結合され得るそれぞれのRDL相互接続228を各々備える複数の再配線金属線226を含むことができる。ビア208、220は、一例として、RDL堆積およびアンダーバンプメタライゼーション(UBM)形成を通して、第2のRDL層224中の第2のRDL相互接続(second RDL interconnect)228に結合され得る。はんだバンプが形成され、対応するビア208、220を第2のRDL層224中の第2のRDL相互接続228に結合するために、第2のRDL相互接続228に結合され得る。ビア208、220はまた、別の代替として、第2のRDL層228と直接接触して形成された銅ピラーであり得る。これは、RDL基板116の第2のRDL層224が、パッケージ基板108のパッケージ基板相互接続128へのファンアウト接続をサポートすることを可能にする。これは、RDL基板116が、ICパッケージ102中のPDNに結合されたときにIRドロップを最小限に抑えるように、ICチップ106により近接して位置するキャパシタ118などの埋込みキャパシタをサポートすると同時に、異なるパッケージ基板108とのさらに拡張された接続性適合性を提供することを可能にし得る。たとえば、製造するのにあまりコストがかからないパッケージ基板は、大きいピッチを有する基板相互接続をサポートするにすぎない。代替として、
図2中のRDL基板116の基板層204は、RDLを含まない有機材料の積層を備える積層基板としても与えられ得ることに留意されたい。
【0023】
[0034]
図3は、
図1および
図2中のICパッケージ102中のRDL基板116として与えられ得る別のRDL基板316の側面図である。RDL基板316は、次に説明されることになる追加の例示的な特徴を含む。
図3中のRDL基板316と
図1および
図2中のRDL基板116との間の共通の要素は、共通の要素番号で示されている。
【0024】
[0035]
図3に示されているように、パッシベーション層(passivation layer)302が、RDL基板316において与えられ、キャパシタパッケージ212とRDL基板316のRDL層126との間に配設され得る。誘電体材料のパッシベーション層302を与えることは、キャパシタ118による、低減された抵抗と、したがって低減されたIRドロップとのために、TSV222の上部表面(top surface)304と再配線金属線216との間の拡張された整合を与え得る。パッシベーション層302は、後でより詳細に説明されるように、パターニングされ、開口されて、再配線金属線216が、TSV222と再配線金属線216との間の拡張された整合のために開口中に形成されることを可能にし得る。この例では、TSV222は、RDL層126の再配線金属線216と接触しているように、パッシベーション層302を通って延びる。
【0025】
[0036] 引き続き
図3を参照すると、ビア220が、キャパシタパッケージ212中のキャパシタ118とRDL層126中のRDL相互接続218とへの接続性を与えるために採用され得ることに留意されたい。また、ビア220はまた、
図1中のパッケージ基板108への結合を与えるために、基板相互接続206に結合されるように、スルービアとして、キャパシタパッケージ212とそれの誘電体層214とを通過するように作製され得ることに留意されたい。この点について、ビア220は、キャパシタパッケージ212を通って延びるように、前に説明されたTSV222として与えられ得る。これは、RDL基板116中のキャパシタパッケージ212の垂直経路相互接続妨害を最小限に抑えるために、RDL層126と基板層204との間の接続性を可能にするための、キャパシタパッケージ212の経路中のZ軸方向における垂直経路空間を可能にする。ビア220をTSV222として与えることは、RDL基板316が、ICチップ106と、RDL基板316と、パッケージ基板108との間の接続性を与えるためにビア220のより大きい密度をサポートすることを可能にするための、より大きい高さH
1対幅W
1アスペクト比を可能にし得る。これは、RDL基板316がそれのRDL層126を与えられて、RDL相互接続202、218のファンアウトをサポートし、これは、より高い密度のダイ相互接続120を有するICチップ106との相互接続適合性をサポートし得るので、特に有利であり得る。また、キャパシタパッケージ212と埋込みキャパシタ118とをサポートするためのRDL基板316の全体的な高さ幅H
2は、RDL基板316において与えられる相互接続の密度をサポートするために、TSV222のある所望の高さH
1対幅W
1アスペクト比を必要とし得る。たとえば、TSV222の高さH
1対幅W
1のアスペクト比は、少なくとも2.0であり得る。また、ビア208は、TSVとしても与えられ得、また、TSV222について上記で説明されたのと同じ理由のために、少なくとも1.0のより高いH
1対幅W
2アスペクト比を含み得る。
【0026】
[0037] 上記で説明されたように、RDL基板116、316にRDL層126を与えることは、再配線金属線200、216のファンアウトを可能にして、それらのそれぞれのRDL相互接続202、218のより高い密度をサポートする。たとえば、
図2および
図3において、RDL基板116、316において示されているように、再配線金属線200は、それらのそれぞれのRDL相互接続202の垂直経路V
1外にファンアウトされる。同様に、
図2および
図3において、RDL基板116、316において示されているように、再配線金属線216は、それらのそれぞれのRDL相互接続218の垂直経路V
2外にファンアウトされる。これは、
図1中のICチップ106中のダイ相互接続120が、基板層204中の基板相互接続206のピッチP
2よりも密な(すなわち、小さい)ピッチP
1を有することを可能にする。RDL基板116、316のRDL層126のRDL相互接続202のピッチP
3は、パッケージ基板108のパッケージ基板相互接続128のピッチP
4と同じであり得る。RDL基板116、316の基板層204の基板相互接続206のピッチP
2は、前に説明されたパッケージ基板108のパッケージ基板相互接続128のピッチP
4に適合するように構成され得る。RDL基板116、316の基板層204の基板相互接続206のピッチP
2は、パッケージ基板108のパッケージ基板相互接続128のピッチP
4と同じであり得る。
【0027】
[0038] また、RDL基板116、316はまた、
図2において、ICパッケージ102のようなICパッケージにおいて与えられるICチップ106のような2つまたはそれ以上のICチップ間のインターポーザとして働くように構成され得ることに留意されたい。追加のICチップが、上記のICチップ106のような構成要素を含むICパッケージ102において与えられ得る。RDL基板116、316は、パッケージ基板108と(1つまたは複数の)追加のICチップとの間に配設されることになる。RDL基板116、316は、(1つまたは複数の)追加のICチップのダイ相互接続に結合された追加の第2のRDL相互接続を各々含む追加の第2の再配線金属線(second redistribution metal line)をさらに含むことができる。追加の第2の再配線金属線のうちの1つまたは複数は、RDL基板116中の再配線金属線200のうちの1つまたは複数に結合され得、電気的にICチップ106に、(1つまたは複数の)別のICチップに至る。
【0028】
[0039]
図4は、限定はしないが、
図1中のICパッケージ102と
図1~
図3中のそれのRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセス400を示すフローチャートである。例示的なプロセス400は、
図2中のICパッケージ102と、
図2および
図3中のRDL基板116、316とを参照しながら、
図2において言及されることになる。
【0029】
[0040] この点について、ICパッケージ102を作製するための作製プロセス400における第1のステップは、複数のパッケージ基板相互接続128を備えるパッケージ基板108を形成することであり得る(
図4中のブロック402)。ICパッケージ102を作製するための作製プロセス400における次のステップは、パッケージ基板108上にRDL基板116、316を形成することであり得る(
図4中のブロック404)。RDL基板116、316を形成するプロセスは、RDL相互接続202、218を各々備える複数の再配線金属線200、216を備えるRDL層126を形成することを含むことができる(
図4中のブロック406)。RDL基板116、316を形成するプロセスは、複数の基板相互接続206を備える基板層204を形成することをも含むことができる(
図4中のブロック408)。RDL基板116、316を形成するプロセスは、RDL層126と基板層204との間にキャパシタ118を配設することをも含むことができる(
図4中のブロック410)。ICパッケージ102を作製するための作製プロセス400における次のステップは、キャパシタ118に電気的に結合され、ICチップ106の複数のダイ相互接続120の中の少なくとも1つのダイ相互接続120に電気的に結合されるように構成された、少なくとも1つのビア220、222を形成することであり得る(
図4中のブロック412)。ICパッケージ102を作製するための作製プロセス400における次のステップは、ICチップ106の複数のダイ相互接続120の中の少なくとも1つのダイ相互接続120を、複数の再配線金属線200、216の中の少なくとも1つのRDL相互接続202、218に結合することであり得る(
図4中のブロック414)。
【0030】
[0041] 限定はしないが、
図1中のICパッケージ102と
図1~
図3中のそれのRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージは、他の作製プロセスにおいて作製され得る。たとえば、
図5A~
図5Gは、限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する
図6A~
図6D中の別の例示的なプロセス600の例示的な作製段階500A~500Gを示す。
図6A~
図6Dは、
図5A~
図5G中の例示的な作製段階500A~500Gによる、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセス600を示すフローチャートである。
図6A~
図6D中の例示的なプロセス600では、および
図5A~
図5G中の例示的な作製段階500A~500Gによれば、以下で説明されるように、ICパッケージのRDL基板のRDL層は、キャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれる前に形成される。
図6A~
図6D中の例示的なプロセス600は、
図5A~
図5G中の作製段階500A~500Gを参照しながら以下で説明される。
図6A~
図6D中の例示的なプロセス600はまた、例として、
図1中のICパッケージ102と、
図2および
図3中のRDL基板116、316とを参照しながら説明される。
【0031】
[0042] この点について、
図5Aは、
図1中のICパッケージ102の第1の作製段階500Aを示す。この作製段階500Aにおいて、キャリア(carrier)502が与えられる。RDL層224が、最終的に形成されるRDL基板116、316中に与えられるために、キャリア502上に形成される(
図6A中のブロック602)。キャリア502は、キャパシタパッケージ212がRDL基板116、316に埋め込まれる前に、ICパッケージ102のRDL層224およびRDL基板116、316が形成されることを可能にするために、使用される。
図5Bは、
図1中のICパッケージ102の次の作製段階500Bを示す。
図5B中の次の作製段階500Bに示されているように、TMVであり得、キャパシタパッケージ212が配設されることになるエリア504の外にあるビア208が、RDL層224上に、およびRDL層224の再配線金属線226に電気的に接触して形成される(
図6A中のブロック604)。
【0032】
[0043]
図5C中の次の作製段階500Cに示されているように、キャパシタパッケージ212は、RDL層224上に配設されて、キャパシタパッケージ212を、RDL層224を含む最終的に形成されるRDL基板116、316に埋め込まれるように準備する(
図6B中のブロック606)。TSV222は、以下の
図7A~
図8を参照しながら説明されるキャパシタパッケージ212を作製するための別個のプロセスを通して、パッシベーション層302を通って露出されることに留意されたい。
図5D中の次の作製段階500Dに示されているように、次いで、誘電体層210が、RDL基板を形成することの一部として、ビア208と、キャパシタパッケージ212と、露出されたTSV222との上に配設される(
図6B中のブロック608)。
図5E中の次の作製段階500Eに示されているように、誘電体層210は、上部表面505まで研削されて、ビア208およびTSV222の上部表面506、508を露出して、これらのビア208およびTSV222を、RDL基板116、316のために形成されるようにRDL層126への接続のために準備する(
図6C中のブロック610)。
図5F中の次の作製段階500Fに示されているように、RDL層126は、研削された誘電体層210の上部表面505上に形成されて、RDL基板116、316を形成する。再配線金属線200、216は、RDL層126を形成することの一部として、ビア208およびTSV222のそれぞれの上部表面506、508に電気的に結合される(
図6C中のブロック612)。
図5G中の次の作製段階500Gに示されているように、次いで、ICチップ106が、RDL基板116、316のRDL層126に結合されて、ICパッケージ102を形成する(
図6D中のブロック614)。
【0033】
[0044]
図7A~
図7Cは、限定はしないが、
図1~
図3および
図5G中のICパッケージ102とRDL基板116、316とを含む、ICパッケージのRDL基板に埋め込まれ得るキャパシタパッケージ212を作製する例示的なプロセスの例示的な作製段階700A~700Cを示す。
図8は、
図7A~
図7C中の例示的な作製段階700A~700Cによる、キャパシタパッケージ212を作製する例示的なプロセス800を示すフローチャートである。
図7A~
図7Cと
図8とは、関連して説明されることになる。
【0034】
[0045] この点について、
図7A中の作製段階700Aに示されているように、キャパシタ118およびTSV222が形成され、誘電体層214がキャパシタ118およびTSV222の上に配設される(
図8中のブロック802)。
図7B中の次の作製段階700Bに示されているように、誘電体層214は、上部表面702まで研削されて、TSV222の上部表面704を露出する(expose)。次いで、パッシベーション層302が、誘電体層214の上部表面702およびTSV222の上に配設される(
図8中のブロック804)。
図7C中の次の作製段階700Cに示されているように、パッシベーション層302はエッチングされて、TSV222の上部表面704を露出して、それを、RDL基板116、316のRDL層126の再配線金属線216への電気的接続のために準備する(
図8中のブロック806)。
【0035】
[0046]
図9A~
図9Hは、限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する
図10A~
図10D中の別の例示的なプロセス1000の例示的な作製段階900A~900Hを示す。
図10A~
図10Dは、
図9A~
図9H中の例示的な作製段階900A~900Hによる、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセス1000を示すフローチャートである。
図10A~
図10D中の例示的なプロセス1000では、および
図9A~
図9H中の例示的な作製段階900A~900Hによれば、以下で説明されるように、ICパッケージのRDL基板のRDL層は、上記で説明された
図8A~8D中のプロセス800の場合のように、キャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれる前に形成される。ただし、パッシベーション層302は、
図10A~
図10D中のプロセス1000において、キャパシタパッケージ312中に含まれない。
図10A~
図10D中の例示的なプロセス1000は、
図9A~
図9H中の作製段階900A~900Hを参照しながら以下で説明される。
図10A~
図10D中の例示的なプロセス1000はまた、例として、
図1中のICパッケージ102と、
図2および
図3中のRDL基板116、316とを参照しながら説明される。
【0036】
[0047] この点について、
図9Aは、代替の作製プロセスによる、
図1中のICパッケージ102の第1の作製段階900Aを示す。この作製段階900Aにおいて、キャリア902が与えられる。RDL層224が、最終的に形成されるRDL基板116、316中に与えられるために、キャリア902上に形成される(
図10A中のブロック1002)。キャリア902は、キャパシタパッケージ212がRDL基板116、316に埋め込まれる前に、ICパッケージ102のRDL層224およびRDL基板116、316が形成されることを可能にするために、使用される。
図9Bは、
図1中のICパッケージ102の次の作製段階900Bを示す。
図9B中の次の作製段階900Bに示されているように、TMVであり得、キャパシタパッケージ212が配設されることになるエリア904の外にあるビア208が、RDL層224上に、およびRDL層224の再配線金属線226に電気的に接触して形成される(
図10A中のブロック1004)。
図9C中の次の作製段階900Cに示されているように、キャパシタパッケージ212は、RDL層224上に配設されて、キャパシタパッケージ212を、RDL層224を含む最終的に形成されるRDL基板116、316に埋め込まれるように準備する(
図10A中のブロック1006)。
図5A~
図8中の上記のプロセスにおいて説明されたようなキャパシタパッケージ212中に含まれるパッシベーション層302がないことに留意されたい。
【0037】
[0048]
図9D中の次の作製段階900Dに示されているように、次いで、誘電体層210が、RDL基板を形成することの一部として、ビア208と、キャパシタパッケージ212との上に配設される(
図10B中のブロック1008)。
図9E中の次の作製段階900Eに示されているように、誘電体層210は、上部表面906まで研削されて、ビア208およびTSV222の上部表面908、910を露出して、これらのビア208およびTSV222を、RDL基板116、316のために形成されるようにRDL層126への接続のために準備する(
図10B中のブロック1010)。
図9F中の次の作製段階900Fに示されているように、RDL層126は、研削された誘電体層210の上部表面906上に形成されて、RDL基板116、316を形成する。再配線金属線200、216は、RDL層126を形成することの一部として、ビア208およびTSV222のそれぞれの上部表面908、910に電気的に結合される(
図10C中のブロック1012)。
【0038】
[0049]
図9G中の次の作製段階900Gに示されているように、キャリア902上に配設されたRDL基板116、316は反転されて、キャリア902を、除去されるように準備する(
図10D中のブロック1014)。
図9H中の次の作製段階900Hに示されているように、次いで、ICチップ106が、RDL基板116、316のRDL層126に結合されて、ICパッケージ102を形成する(
図10D中のブロック1016)。
【0039】
[0050]
図11A~
図11Lは、限定はしないが、
図1~
図3中のICパッケージとRDL基板とを含む、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する
図12A~
図12F中の別の例示的なプロセス1200の例示的な作製段階1100A~1100Lを示す。
図12A~
図112Fは、
図11A~
図11L中の例示的な作製段階1100A~1100Lによる、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設されたキャパシタ埋込み、RDL基板を含むICパッケージを作製する例示的なプロセス1200を示すフローチャートである。
図12A~
図12F中の例示的なプロセス1200では、および
図11A~
図11L中の例示的な作製段階1100A~1100Lによれば、以下で説明されるように、ICパッケージのRDL基板のRDL層は、キャパシタパッケージがRDL基板に埋め込まれた後に形成される。
図12A~
図12F中の例示的なプロセス1200は、
図11A~
図11L中の作製段階1100A~1100Lを参照しながら以下で説明される。
図12A~
図12F中の例示的なプロセス1200はまた、例として、
図1中のICパッケージ102と、
図2および
図3中のRDL基板116、316とを参照しながら説明される。
【0040】
[0051]
図11A中の作製段階1100Aに示されているように、キャリア1102のパッケージ基板108が、準備され始める。積層基板などのキャリア1102が与えられ、光熱変換(LTHC)解放層1104を通してコーティングがキャリア1002上に配設される(
図12A中のブロック1202)。
図11B中の次の作製段階1100Bに示されているように、積層されたポリイミド層1106が、LTHC解放層1104上に配設される(
図12A中のブロック1204)。
図11C中の次の作製段階1100Cに示されているように、シード層1108(たとえば、TiCu層)が、ビア208を形成するために準備するために、積層されたポリイミド層1106上に配設される(
図12A中のブロック1206)。
図11D中の次の作製段階1100Dに示されているように、フォトレジスト層1110が、シード層1108上に配設されて、フォトレジスト層1110がパターニングされるように準備して、示されているように、ビア208を形成するための開口1112を形成する(
図12B中のブロック1208)。
図11E中の次の作製段階1100Eに示されているように、ビア208が、開口1112中に形成される(
図12B中のブロック1210)。たとえば、ビア208は銅ピラーであり得る。
【0041】
[0052]
図11F中の次の作製段階1100Fに示されているように、次いで、キャパシタパッケージ212が、ビア208間のエリア1114中に配設されて、最終的に、作製されるRDL基板116、316の一部になる(
図12C中のブロック1212)。
図11G中の次の作製段階1100Gに示されているように、誘電体層210が、ビア208およびキャパシタパッケージ212上に配設される(
図12D中のブロック1214)。
図11H中の次の作製段階1100Hに示されているように、誘電体層210は、上部表面1116まで研削されて、ビア208およびキャパシタパッケージ212のTSV222の上部表面1118、1120を露出する(
図12D中のブロック1216)。
図11I中の次の作製段階1100Iに示されているように、RDL層126が、誘電体層210の上部表面1116上に形成されて、RDL基板116、316の一部分を形成する(
図12E中のブロック1218)。
図11J中の次の作製段階1100Jに示されているように、キャリア1102は、反転され、除去され、埋込みキャパシタパッケージ212をもつ誘電体層210およびRDL層126が分離されて、RDL基板116、316の第2のRDL層224を形成するために準備する(
図12E中のブロック1220)。
【0042】
[0053]
図11K中の次の作製段階1100Kに示されているように、RDL基板116、316の第2のRDL層224が形成されて、RDL基板116、316を形成する(
図12E中のブロック1222)。
図11L中の次の作製段階11Lに示されているように、次いで、ICチップ106が、RDL基板116、316のRDL層126に結合されて、ICパッケージ102を形成する(
図12F中のブロック1224)。
【0043】
[0054] 本願明細書で使用される、「上部」、「の上方に」、「下部」、「の下方に」という用語は、相対的な用語であり、厳密な配向を限定または暗示するものではないことを理解されたい。「上部」の参照される要素は、常に、接地に対して「下部」の参照される要素の上方にあるように配向されるとは限らず、またその逆も同様である。「上部」または「下部」として参照される要素は、その例のみ、および特定の示される例に関して、上部または下部にあり得る。別の要素「の上方に」または「の下方に」として参照される要素は、接地に対してのものである必要がなく、またその逆も同様である。「の上方に」または「の下方に」として参照される要素は、その例のみ、および特定の示される例に関して、そのような他の参照される要素上に、その上方にまたは下方に、およびそれに対してのものであり得る。
【0044】
[0055] 限定はしないが、
図1~
図3、
図5G、
図9H、および
図11L中のICパッケージを含む、および本明細書で開示されるいずれかの態様による、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設された(1つまたは複数の)埋込みキャパシタをもつRDL基板を含むICパッケージは、任意のプロセッサベースデバイスにおいて与えられるか、またはそれに組み込まれ得る。例は、限定はしないが、セットトップボックスと、エンターテインメントユニットと、ナビゲーションデバイスと、通信デバイスと、固定ロケーションデータユニットと、モバイルロケーションデータユニットと、全地球測位システム(GPS)デバイスと、モバイルフォンと、セルラーフォンと、スマートフォンと、セッション開始プロトコル(SIP)フォンと、タブレットと、ファブレットと、サーバと、コンピュータと、ポータブルコンピュータと、モバイルコンピューティングデバイスと、ウェアラブルコンピューティングデバイス(たとえば、スマートウォッチ、ヘルストラッカーまたはフィットネストラッカー、アイウェアなど)と、デスクトップコンピュータと、携帯情報端末(PDA)と、モニタと、コンピュータモニタと、テレビジョンと、チューナーと、無線機と、衛星無線機と、音楽プレーヤと、デジタル音楽プレーヤと、ポータブル音楽プレーヤと、デジタルビデオプレーヤと、ビデオプレーヤと、デジタルビデオディスク(DVD)プレーヤと、ポータブルデジタルビデオプレーヤと、自動車と、ビークル構成要素と、アビオニクスシステムと、ドローンと、マルチコプター(multicopter)とを含む。
【0045】
[0056]
図13は、1つまたは複数のIC1302から形成された電気的構成要素を含む例示的なワイヤレス通信デバイス1300を示し、ここにおいて、IC1302のいずれも、ICパッケージ1303中に含まれ得る。ICパッケージ1303は、限定はしないが、
図1~
図3、
図5G、
図9H、および
図11L中のICパッケージを含む、および本明細書で開示されるいずれかの態様による、(1つまたは複数の)ICチップとパッケージ基板との間に配設された(1つまたは複数の)埋込みキャパシタをもつRDL基板を含むICパッケージを含むことができる。
【0046】
[0057] ワイヤレス通信デバイス1300は、例として、上記のデバイスのいずれかを含むか、または上記のデバイスのいずれかにおいて提供され得る。
図13に示されているように、ワイヤレス通信デバイス1300は、トランシーバ1304とデータプロセッサ1306とを含む。データプロセッサ1306は、データとプログラムコードとを記憶するためのメモリを含み得る。トランシーバ1304は、双方向通信をサポートする送信機1308と受信機1310とを含む。概して、ワイヤレス通信デバイス1300は、任意の数の通信システムと周波数帯域とのための任意の数の送信機1308および/または受信機1310を含み得る。トランシーバ1304の全部または一部分が、1つまたは複数のアナログIC、RF IC(RFIC)、混合信号ICなどの上に実装され得る。
【0047】
[0058] 送信機1308または受信機1310は、スーパーヘテロダインアーキテクチャまたは直接変換アーキテクチャを用いて実装され得る。スーパーヘテロダインアーキテクチャでは、信号が、受信機1310について、複数の段階においてRFとベースバンドとの間で、たとえば、1つの段階においてRFから中間周波数(IF)に、次いで別の段階においてIFからベースバンドに周波数変換される。直接変換アーキテクチャでは、信号が1つの段階においてRFとベースバンドとの間で周波数変換される。スーパーヘテロダインアーキテクチャおよび直接変換アーキテクチャは、異なる回路ブロックを使用し、および/または異なる要件を有し得る。
図13中のワイヤレス通信デバイス1300では、送信機1308および受信機1310は、直接変換アーキテクチャを用いて実装される。
【0048】
[0059] 送信経路では、データプロセッサ1306は、送信されるべきデータを処理し、送信機1308にIおよびQアナログ出力信号を与える。例示的なワイヤレス通信デバイス1300では、データプロセッサ1306は、さらなる処理のために、データプロセッサ1306によって生成されたデジタル信号を、IおよびQアナログ出力信号、たとえば、IおよびQ出力電流に変換するためのデジタルアナログ変換器(DAC)1312(1)、1312(2)を含む。
【0049】
[0060] 送信機1308内で、ローパスフィルタ1314(1)、1314(2)が、前のデジタルアナログ変換によって生じた望ましくない信号を除去するために、それぞれ、IおよびQアナログ出力信号をフィルタ処理する。増幅器(AMP)1316(1)、1316(2)が、それぞれ、ローパスフィルタ1314(1)、1314(2)からの信号を増幅し、IおよびQベースバンド信号を与える。アップコンバータ1318が、アップコンバートされた信号1324を与えるために、送信(TX)局部発振器(LO)信号生成器1322からのミキサ1320(1)、1320(2)を通るIおよびQ TX LO信号を用いてIおよびQベースバンド信号をアップコンバートする。フィルタ1326が、周波数アップコンバージョンによって生じた望ましくない信号ならびに受信周波数帯域中の雑音を除去するために、アップコンバートされた信号1324をフィルタ処理する。電力増幅器(PA)1328は、所望の出力電力レベルを取得するためにフィルタ1326からのアップコンバートされた信号1324を増幅し、送信RF信号を与える。送信RF信号は、デュプレクサまたはスイッチ1330を通してルーティングされ、アンテナ1332を介して送信される。
【0050】
[0061] 受信経路では、アンテナ1332は、基地局によって送信された信号を受信し、受信RF信号を与え、受信RF信号は、デュプレクサまたはスイッチ1330を通してルーティングされ、低雑音増幅器(LNA)1334に与えられる。デュプレクサまたはスイッチ1330は、受信(RX)信号がTX信号から隔離されるように、特定のRX-TXデュプレクサ周波数分離を用いて動作するように設計される。受信RF信号は、LNA1334によって増幅され、所望のRF入力信号を取得するためにフィルタ1336によってフィルタ処理される。ダウンコンバージョンミキサ1338(1)、1338(2)が、IおよびQベースバンド信号を生成するために、フィルタ1336の出力を、RX LO信号生成器1340からのIおよびQ RX LO信号(すなわち、LO_IおよびLO_Q)と混合する。IおよびQベースバンド信号は、データプロセッサ1306に与えられるIおよびQアナログ入力信号を取得するために、AMP1342(1)、1342(2)によって増幅され、ローパスフィルタ1344(1)、1344(2)によってさらにフィルタ処理される。この例では、データプロセッサ1306は、アナログ入力信号を、データプロセッサ1306によってさらに処理されるべきデジタル信号に変換するためのアナログデジタル変換器(ADC)1346(1)、1346(2)を含む。
【0051】
[0062]
図13のワイヤレス通信デバイス1300では、TX LO信号生成器1322は、周波数アップコンバージョンのために使用されるIおよびQ TX LO信号を生成し、RX LO信号生成器1340は、周波数ダウンコンバージョンのために使用されるIおよびQ RX LO信号を生成する。各LO信号は、特定の基本周波数をもつ周期信号である。TX位相ロックループ(PLL)回路1348が、データプロセッサ1306からタイミング情報を受信し、TX LO信号生成器1322からのTX LO信号の周波数および/または位相を調整するために使用される制御信号を生成する。同様に、RX PLL回路1350が、データプロセッサ1306からタイミング情報を受信し、RX LO信号生成器1340からのRX LO信号の周波数および/または位相を調整するために使用される制御信号を生成する。
【0052】
[0063] 本明細書で開示される態様に関して説明される、様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムは、電子ハードウェアとして実装されるか、メモリまたは別のコンピュータ可読媒体に記憶され、プロセッサまたは他の処理デバイスによって実行される命令として実装されるか、あるいはその両方の組合せとして実装され得ることを当業者はさらに諒解されよう。本明細書で説明されるマスタデバイスおよびスレーブデバイスは、例として、任意の回路、ハードウェア構成要素、IC、またはICチップにおいて採用され得る。本明細書で開示されるメモリは、任意のタイプおよびサイズのメモリであり得、所望される任意のタイプの情報を記憶するように構成され得る。この互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、上記では概してそれらの機能に関して説明された。そのような機能がどのように実装されるかは、特定の適用例、設計選択、および/または全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0053】
[0064] 本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)として実装され得る。
【0054】
[0065] 本明細書で開示される態様は、ハードウェアで実施され、および、ハードウェアに記憶され、たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態のコンピュータ可読媒体中に存在し得る命令で実施され得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に存在し得る。ASICはリモート局中に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、個別構成要素としてリモート局、基地局、またはサーバ中に存在し得る。
【0055】
[0066] また、本明細書の例示的な態様のいずれかにおいて説明された動作ステップは、例および説明を与えるために説明されたことに留意されたい。説明された動作は、図示されたシーケンス以外の多数の異なるシーケンスで実施され得る。さらに、単一の動作ステップで説明された動作は、実際は、いくつかの異なるステップで実施され得る。さらに、例示的な態様において説明された1つまたは複数の動作ステップは組み合わせられ得る。フローチャート図に示された動作ステップは、当業者には容易に明らかになるように、多数の異なる修正を受け得ることを理解されたい。また、情報および信号は様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0056】
[0067] 本開示の前述の説明は、いかなる当業者でも本開示を作成または使用することができるように提供される。本開示への様々な修正は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明された例および設計に限定されるものではなく、本明細書で開示された原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【0057】
[0068] また、実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
【0058】
条項1. 集積回路(IC)パッケージであって、
複数のパッケージ基板相互接続を備えるパッケージ基板と、
複数のダイ相互接続を備えるICチップと、
パッケージ基板とICチップとの間に配設された再配線層(RDL)基板と、RDL基板が、
複数のダイ相互接続の中のダイ相互接続に結合されたRDL相互接続を各々備える複数の再配線金属線を備えるRDL層と、
複数の基板相互接続を備える基板層と、
RDL層と基板層との間に配設されたキャパシタとを備える、
複数のダイ相互接続の中のダイ相互接続とキャパシタとに電気的に結合された少なくとも1つの垂直相互接続アクセス(ビア)と
を備える、集積回路(IC)パッケージ。
【0059】
条項2. 基板層が、第2のRDL相互接続を各々備える複数の第2の再配線金属線を備える第2のRDL層を備える、条項1に記載のICパッケージ。
【0060】
条項3. 複数のダイ相互接続の中のダイ相互接続と、基板層中の複数の基板相互接続の中の少なくとも1つの基板相互接続とに結合された少なくとも1つの第2のビア(second via)をさらに備える、条項2に記載のICパッケージ。
【0061】
条項4. キャパシタとRDL層との間に配設されたパッシベーション層をさらに備える、条項1から3のいずれかに記載のICパッケージ。
【0062】
条項5. 少なくとも1つのビアが、RDL基板を通して配設され、ダイ相互接続に結合された複数の再配線金属線の中の再配線金属線に電気的に結合された、少なくとも1つのスルーシリコンビア(TSV)を備える、条項1から4のいずれかに記載のICパッケージ。
【0063】
条項6. 少なくとも1つのTSVの高さ対幅のアスペクト比(aspect ratio of height to width)が、少なくとも2.0である、条項5に記載のICパッケージ。
【0064】
条項7. RDL基板を通して配設され、RDL層中の複数のRDL相互接続の中のRDL相互接続と、基板層中の複数の基板相互接続の中の基板相互接続とに電気的に結合された、複数の第2のビアをさらに備える、条項1から6のいずれかに記載のICパッケージ。
【0065】
条項8. 複数の第2のビアの高さ対幅のアスペクト比が、少なくとも1.0である、条項7に記載のICパッケージ。
【0066】
条項9. RDL層と基板層との間に配設された誘電体材料を備える誘電体層と、
誘電体層に埋め込まれたキャパシタパッケージと、キャパシタパッケージがキャパシタを備える、
をさらに備える、条項1から8のいずれかに記載のICパッケージ。
【0067】
条項10. 少なくとも1つのビアが、キャパシタパッケージを通して配設され、ダイ相互接続に結合された複数の再配線金属線の中の再配線金属線に電気的に結合された、少なくとも1つのスルーシリコンビア(TSV)を備える、条項9に記載のICパッケージ。
【0068】
条項11. RDL基板を通して配設され、RDL層中の複数のRDL相互接続の中のRDL相互接続と、基板層中の複数の基板相互接続の中の基板相互接続とに電気的に結合された、複数の第2のビアをさらに備え、
ここにおいて、複数の第2のビアが、RDL基板の誘電体層を通してキャパシタパッケージの外に配設される、
条項9に記載のICパッケージ。
【0069】
条項12. 複数の再配線金属線の中の少なくとも1つの再配線金属線が、それのそれぞれのRDL相互接続の垂直経路外にファンアウトされる、条項1から11のいずれかに記載のICパッケージ。
【0070】
条項13. 複数のダイ相互接続が、第1のピッチ(first pitch)を有し、
基板層中の複数の基板相互接続が、第1のピッチよりも大きい第2のピッチ(second pitch)を有し、
複数のパッケージ基板相互接続が、第2のピッチを有する、
条項1から12のいずれかに記載のICパッケージ。
【0071】
条項14. RDL基板を通して配設され、RDL層中の複数のRDL相互接続の中のRDL相互接続と、複数のパッケージ基板相互接続の中のパッケージ基板相互接続に結合された基板層中の複数の基板相互接続の中の基板相互接続とに電気的に結合された、複数の第2のビアをさらに備える、条項13に記載のICパッケージ。
【0072】
条項15. パッケージ基板が第1の外側表面(first outer surface)をさらに備え、複数のパッケージ基板相互接続が第1の外側表面を通して配設され、
ICチップが活性表面をさらに備え、複数のダイ相互接続が活性表面を通して配設され、
第1の外側表面と活性表面との間の距離が、少なくとも2マイクロメートル(μm)である、
条項1から14のいずれかに記載のICパッケージ。
【0073】
条項16. セットトップボックスと、エンターテインメントユニットと、ナビゲーションデバイスと、通信デバイスと、固定ロケーションデータユニットと、モバイルロケーションデータユニットと、全地球測位システム(GPS)デバイスと、モバイルフォンと、セルラーフォンと、スマートフォンと、セッション開始プロトコル(SIP)フォンと、タブレットと、ファブレットと、サーバと、コンピュータと、ポータブルコンピュータと、モバイルコンピューティングデバイスと、ウェアラブルコンピューティングデバイスと、デスクトップコンピュータと、携帯情報端末(PDA)と、モニタと、コンピュータモニタと、テレビジョンと、チューナーと、無線機と、衛星無線機と、音楽プレーヤと、デジタル音楽プレーヤと、ポータブル音楽プレーヤと、デジタルビデオプレーヤと、ビデオプレーヤと、デジタルビデオディスク(DVD)プレーヤと、ポータブルデジタルビデオプレーヤと、自動車と、ビークル構成要素と、アビオニクスシステムと、ドローンと、マルチコプターとからなるグループから選択されたデバイスに組み込まれる、条項1から15のいずれかに記載のICパッケージ。
【0074】
条項17. ICパッケージを作製する方法であって、
複数のパッケージ基板相互接続を備えるパッケージ基板を形成することと、
パッケージ基板上に再配線層(RDL)基板を形成することと、形成することが、
RDL相互接続を各々備える複数の再配線金属線を備えるRDL層を形成することと、
複数の基板相互接続を備える基板層を形成することと、
RDL層と基板層との間にキャパシタを配設することとを備える、
キャパシタに電気的に結合され、ICチップの複数のダイ相互接続の中の少なくとも1つのダイ相互接続に電気的に結合されるように構成された、少なくとも1つの垂直相互接続アクセス(ビア)を形成することと、
ICチップの複数のダイ相互接続の中の少なくとも1つのダイ相互接続を、複数の再配線金属線の中の少なくとも1つのRDL相互接続に結合することと
を備える、方法。
【0075】
条項18. 基板層を形成することが、第2のRDL相互接続を各々備える複数の第2の再配線金属線を備える第2のRDL層を形成することを備え、
複数のパッケージ基板相互接続の中の少なくとも1つのパッケージ基板相互接続を複数の第2のRDL相互接続の中の少なくとも1つの第2のRDL相互接続に結合すること
をさらに備え、
RDL層と基板層との間にキャパシタを配設することが、RDL層と第2のRDL層との間にキャパシタを配設することを備える、
条項17に記載の方法。
【0076】
条項19. 複数のダイ相互接続の中の少なくとも1つのダイ相互接続と、複数の基板相互接続の中の少なくとも1つの基板相互接続とに電気的に結合された少なくとも1つの第2のビアを形成することをさらに備える、条項17から18のいずれかに記載の方法。
【0077】
条項20. 少なくとも1つの第2のビアを形成することが、キャパシタの垂直経路外に少なくとも1つの第2のビアを形成することをさらに備える、条項19に記載の方法。
【0078】
条項21. 基板層を形成することが、第2のRDL相互接続を各々備える複数の第2の再配線金属線を備える第2のRDL層を、複数の第2の再配線金属線の中の第2のRDL相互接続を第2のRDL相互接続の中の少なくとも1つの第2のRDL相互接続に電気的に結合するために、パッケージ基板上に形成することを備える、条項17および19から20のいずれかに記載の方法。
【0079】
条項22. 第2のRDL層に隣接するキャパシタの第2の側の反対側のキャパシタの第1の側の上方にパッシベーション層を形成することをさらに備える、条項21に記載の方法。
【0080】
条項23. 少なくとも1つのビアと、少なくとも1つの第2のビアと、キャパシタとの上に、誘電体材料を備える誘電体層を形成することをさらに備える、条項19から22のいずれかに記載の方法。
【0081】
条項24. 少なくとも1つのビアの各々の上部表面を誘電体層から露出するために、誘電体層の表面を研削する(grind)ことをさらに備える、条項23に記載の方法。
【0082】
条項25. 少なくとも1つのビアを複数の再配線金属線の中の少なくとも1つのRDL相互接続に電気的に結合するために、第2のRDL層の反対側の誘電体層の第1の側で誘電体層の上方にRDL層を形成することをさらに備える、条項24に記載の方法。
【0083】
条項26. キャリアを与えることと、
キャリア上に複数の第2のビアを形成することと
をさらに備える、条項17から25のいずれかに記載の方法。
【0084】
条項27. 再配線層(RDL)基板であって、
RDL相互接続を各々備える複数の再配線金属線を備えるRDL層と、
複数の基板相互接続を備える基板層と、
RDL層と基板層との間に配設された誘電体材料を備える誘電体層と、
誘電体層に埋め込まれたキャパシタパッケージと、キャパシタパッケージがキャパシタを備える、
キャパシタパッケージを通して配設され、複数のRDL相互接続の中のRDL相互接続に電気的に結合された、複数のスルーシリコン垂直相互接続アクセス(ビア)(TSV)と
を備える、再配線層(RDL)基板。
【0085】
条項28. キャパシタパッケージが、キャパシタに結合された少なくとも1つの金属線を備える金属層をさらに備え、
複数のTSVの中の少なくとも1つのTSVが、キャパシタに結合された少なくとも1つの金属線に結合される、
条項27に記載のRDL基板。
【0086】
条項29. 複数のTSVの中の少なくとも1つのTSVが、基板層中の複数の基板相互接続の中の少なくとも1つの基板相互接続に結合される、条項27に記載のRDL基板。
【0087】
条項30. 基板層が、第2のRDL相互接続を各々備える複数の第2の再配線金属線を備える第2のRDL層を備える、条項27から29のいずれかに記載のRDL基板。
【0088】
条項31. RDL層が外側表面を備え、複数の再配線金属線のRDL相互接続が外側表面を通して配設される、条項27から30のいずれかに記載のRDL基板。
【0089】
条項32. キャパシタパッケージとRDL層との間に配設されたパッシベーション層をさらに備える、条項27から31のいずれかに記載のRDL基板。
【0090】
条項33. 複数のTSVが、パッシベーション層を通って延びる、条項32に記載のRDL基板。
【0091】
条項34. 複数のTSVの高さ対幅のアスペクト比が、少なくとも2マイクロメートル(μm)である、条項27から33のいずれかに記載のRDL基板。
【0092】
条項35. 誘電体層を通して配設され、複数のRDL相互接続の中のRDL相互接続と、複数の基板相互接続の中の基板相互接続とに電気的に結合された、複数のビアをさらに備える、条項27から34のいずれかに記載のRDL基板。
【0093】
条項36. RDL基板の誘電体層を通して配設され、RDL層における複数のRDL相互接続の中のRDL相互接続と、基板層における複数の基板相互接続の中の基板相互接続とに電気的に結合された、複数の第2のビアをさらに備える、条項27から35のいずれかに記載のRDL基板。
【0094】
条項37. 複数の第2のビアの高さ対幅のアスペクト比が、少なくとも1.0である、条項36に記載のRDL基板。
【0095】
条項38. 複数の第2のビアが、RDL基板の誘電体層を通してキャパシタパッケージの外に配設される、条項36から37のいずれかに記載のRDL基板。
【0096】
条項39. キャパシタパッケージが、誘電体材料を備える誘電体層を備え、ここにおいて、キャパシタが、誘電体層に埋め込まれる、条項27から38のいずれかに記載のRDL基板。
【国際調査報告】