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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-02
(54)【発明の名称】シールを備えるパッケージ
(51)【国際特許分類】
   B65D 25/20 20060101AFI20240326BHJP
   G06K 19/077 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
B65D25/20 P
G06K19/077 304
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562897
(86)(22)【出願日】2022-04-08
(85)【翻訳文提出日】2023-10-13
(86)【国際出願番号】 EP2022059532
(87)【国際公開番号】W WO2022223331
(87)【国際公開日】2022-10-27
(31)【優先権主張番号】2104206
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519104318
【氏名又は名称】ピーエー コット エスエー
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ピエール アラン コット
(72)【発明者】
【氏名】ロナン アフレ ドゥ サン ローム
(72)【発明者】
【氏名】アレックス ロセ
(72)【発明者】
【氏名】マチュー ポレズ
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA01
3E062AB20
3E062AC05
3E062BA20
3E062BB06
3E062BB10
3E062DA02
3E062DA06
(57)【要約】
本発明はパッケージ(1)に関し、そのパッケージ(1)は、
-キャビティ(20)を有する容器(2)と、
-閉鎖手段(3)と、
-シール(4)と、
-シール(4)の完全な状態を管理するための電子ユニット(6)と、を備え、
パッケージ(1)は、閉鎖手段(3)がキャビティ(20)へのアクセスを防ぐ閉形態と、閉鎖手段(3)がキャビティ(20)へのアクセスを可能にする開形態とを有し、
シール(4)は、パッケージ(1)のその閉形態での維持を保証するように意図され、シール(4)は、シールの完全な状態を管理するための構成要素を備え、
電子ユニット(6)は、管理構成要素(5)の破損を検出するための手段(61)と、シール(4)のその取り付け位置への配置中に検出手段(61)を起動するための手段とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージ(1)であって、
キャビティ(20)、及び第1雌部材(21)と呼ばれる雌部材を有する容器(2)と、
閉鎖手段(3)と、
シール(4)と、を備え、
前記パッケージ(1)は、前記閉鎖手段(3)が前記キャビティ(20)へのアクセスを防ぐ閉形態と、前記閉鎖手段(3)が前記キャビティ(20)へのアクセスを可能にする開形態とを有し、
前記シール(4)は、前記パッケージ(1)のその閉形態での維持を保証するように意図され、
前記シール(4)は、
前記第1雌部材(21)と相補的である、第1雄部材(41)と呼ばれる雄部材と、
少なくとも1つの破損可能な部分(400)と、を備え、
前記シール(4)は、前記パッケージ(1)が閉じられた状態に維持されることを保証する取り付け位置で、前記パッケージ(1)に取り付けられるように意図され、前記第1雄部材(41)は、前記取り付け位置で、前記第1雌部材(21)内に、固定され、閉じ込められた状態に維持され、
前記破損可能な部分(400)は、前記シール(4)がその取り付け位置にある状態での前記パッケージ(1)の前記閉形態から前記開形態への移行中に、又は前記シール(4)の開封中に、不可逆的に破損可能であり、
前記シール(4)は前記シールの完全な状態を管理するための構成要素(5)を備え、前記管理構成要素(5)は前記破損可能な部分(400)に少なくとも部分的に統合され、
前記パッケージ(4)は前記シール(4)の完全な状態を管理するための電子ユニット(6)を備え、前記電子ユニット(6)は、前記キャビティ内又は前記容器の壁の内部に収容され、
前記管理構成要素(5)の破損を検出するための手段(61)と、
前記シール(4)のその取り付け位置への配置中に前記検出手段(61)を起動するための手段と、を備え、
前記起動手段は、前記シールが前記パッケージ上に置かれるとすぐに、前記検出手段を始動させるように設計されることを特徴とする、パッケージ(1)。
【請求項2】
前記閉鎖手段(3)は第2雌部材(31)と呼ばれる雌部材を有し、
前記シール(4)は、
前記第2雌部材(31)と相補的な第2雄部材(42)と、
前記雄部材の間で長手方向に延伸し、前記少なくとも1つの破損可能な部分(400)を有する本体(40)と、を備え、
前記第2雄部材(42)は、前記取り付け位置で、前記第2雌部材(31)内に、固定され、閉じ込められた状態に維持されるように意図され、
前記シール(4)の前記本体(40)は、前記シール(4)の前記取り付け位置で、前記容器(2)と前記閉鎖手段(3)との間の境界に重なるように置かれることを特徴とする、請求項1に記載のパッケージ(1)。
【請求項3】
前記シール(4)の前記取り付け位置において、前記シール(4)の前記本体(40)は、前記第1雌部材(21)と前記第2雌部材(31)との間の前記パッケージ(1)の輪郭に合うことを特徴とする、請求項2に記載のパッケージ(1)。
【請求項4】
前記シール(4)の前記取り付け部分において、前記シール(4)の前記本体(40)は、前記容器(2)及び前記閉鎖手段(3)によって与えられた溝(7)内に収容され、前記シールの前記本体は前記溝の各々の深さ以下の厚さを有することを特徴とする、請求項2又は3に記載のパッケージ(1)。
【請求項5】
前記本体(40)は、前記第1雄部材(41)と前記第2雄部材(42)との間に位置し、2つの破損可能な部分(400)によって縁をつけられた中央部分(403)を有し、前記中央部分(403)は、前記シール(4)の開封中に分離されるように意図されることを特徴とする、請求項2から4の何れかに記載のパッケージ(1)。
【請求項6】
前記管理構成要素(5)は導電性トラック(50)を備えることを特徴とする、請求項1から5の何れかに記載のパッケージ(1)。
【請求項7】
前記管理構成要素(5)は少なくとも1つの導電性の端子(51)を有し、
前記起動手段は前記管理構成要素(5)の各端子(51)のためのコネクタ(62)を備え、
前記シール(4)の前記取り付け位置において、前記コネクタ(62)は前記端子(51)と接触する状態に至ることを特徴とする、請求項6に記載のパッケージ(1)。
【請求項8】
前記管理構成要素(5)は前記電子ユニット(6)との無線通信のための電子部材を備えることを特徴とする、請求項6又は7に記載のパッケージ(1)。
【請求項9】
前記管理構成要素(5)は固有の識別子を統合するメモリを備えることを特徴とする、請求項6から8の何れかに記載のパッケージ(1)。
【請求項10】
前記電子ユニット(6)はリモートコンピュータサーバとの無線通信のための手段(63)を備え、前記電子ユニット(6)は、前記検出手段(61)による前記管理構成要素(5)の破損の検出時に、前記無線通信手段(63)を介して前記リモートコンピュータサーバに警報を発するように構成されることを特徴とする、請求項1から9の何れかに記載のパッケージ(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は物流の分野である。より具体的に、本発明の分野は、安全なパッケージの設計及び製造の分野、及びパッケージの状態をリアルタイムで管理することを可能にするトレーサビリティシステムの分野である。
【0002】
本発明は、より具体的に、シールを設けられたパッケージに関する。
【背景技術】
【0003】
パッケージはサプライチェーン内で物体を運搬することを可能にする。
【0004】
一般に、パッケージは、1つ以上の物体が運搬中に置かれるように意図されたキャビティを定める容器である。
【0005】
また、パッケージは、キャビティ及びその中身へのアクセスを防ぐためにパッケージを閉鎖する手段を備える。
【0006】
例えば、パッケージは、キャビティを定めるケース、及び、ケースに可動に若しくは取り外し可能に取り付けられた蓋によって、又はケース自体によって与えられた1つ以上のフラップによって形成され得る。そのようなパッケージを形成するために、従来、箱又は厚紙が使用されている。
【0007】
一般に、パッケージの中身の一致、存在、及び起源を管理及び/又は保証できることが重要である。
【0008】
このために、保証手段がパッケージに使用されることがある。
【0009】
特に、パッケージが開かれていないことを確かめるために、シールがパッケージに取り付けられ得る。
【0010】
シールは、従来、保護される物(例えば、文書、荷物、建物等)に、シールを破壊及び損傷することなく、この物を開けることを続行できないように固定される装置を構成する。
【0011】
シールは、真正の文書を保護する蝋封印、あるいは水道又はエネルギー消費量計を保護する型の鉛封印のような、ただ1つの押印からなり得る。
【0012】
シールの一例によれば、包装の中身へのアクセスを可能にするために、互いに間隔をあけて置かれるように意図された包装の2つの部分に取り付けられるプラスチック製ラベルが知られている。これらのプラスチック製ラベルは、包装の2つの部分の間の境界に沿って延伸する貫通した点線状の切り込みを有する。従って、包装の開放は、点線状の切り込みに沿ってラベルを引きちぎることを伴い、これは、この包装の自発的な又は偶然の開放を意味する。
【0013】
シールの別の例によれば、郵便袋、容器、又は金属箱の閉形態での維持を保証できるようにするプラスチック製シールが知られている。このシールは、一般に、プラスチック材料で作られ、本体と本体から延伸するリンクとを備える。リンクは、比較的曲げやすく、ループを形成して、本体によって与えられた相補的な開口部に係合されるように意図されている。開口部とリンクは、リンクの開口部への挿入が不可逆的であり、シールの不可逆的な破損のみがループの開放を可能にするように設計される。
【0014】
従って、シールは、典型的な設計によれば、シールが取り付けられた物が開かれる間に不可逆的に破損可能な部分を備える。
【0015】
そのようなシールを製造及び実施することは特に容易である。
【0016】
これらのシールは、様々な状況で、様々な型の物体又は容器に使用されるように設計されるため、「一般的」と形容され得る。
【0017】
それにもかかわらず、パッケージ、特に「再使用可能な」パッケージと呼ばれるパッケージへのシールのより特有の統合が望まれているようである。
【0018】
加えて、先に説明されたシールでは、正確に、特にタイムスタンプによってリアルタイム又は非リアルタイムで、物体がいつ開かれたかを知ること、又は、時々若しくはしばしば不可能な、封をされた物体に対して直接に行われる視覚による確認なしにシールの状態を知ることさえできない。
【0019】
本発明の分野では、英数字の参照番号、バーコード、又は無線周波数識別(RFID)手段のような固有の識別子をまとめたラベルをワインのボトルに使用することも知られている。
【0020】
そのような識別手段は、ラベルを貼られた製品に関する情報を向上させるが、言及された必要性を完全に満たすわけではない。
【発明の概要】
【0021】
本発明は、特に、シールのパッケージへのより特有の統合に関する必要性を満たすことを目的とする。
【0022】
より具体的に、本発明は、パッケージに統合されるように特別に設計されたシールを有し、視覚による現場でのシールの状態の管理に関する能力とは違った、シールの状態を管理する追加の能力を有するパッケージを提案することを目的とする。
【0023】
また、本発明は、例えばパッケージの開放中に、正確に、シールがいつ破壊されたかを知ることを可能にするそのようなパッケージを提供することを目的とする。
【0024】
また、本発明は、シールの実施が容易であるそのようなパッケージを提供することを目的とする。
【0025】
これらの目的、及び後に現れる他の目的は、パッケージに関する本発明のおかげで達成される。そのパッケージは、
-キャビティ、及び第1雌部材と呼ばれる雌部材を有する容器と、
-閉鎖手段と、
-シールと、を備え、
パッケージは、閉鎖手段がキャビティへのアクセスを防ぐ閉形態と、閉鎖手段がキャビティへのアクセスを可能にする開形態とを有し、
シールは、パッケージのその閉形態での維持を保証するように意図され、
シールは、
第1雌部材と相補的である、第1雄部材と呼ばれる雄部材と、
少なくとも1つの不可逆的に破損可能な部分と、を備え、
シールは、パッケージが閉じられた状態に維持されることを保証する取り付け位置で、パッケージに取り付けられるように意図され、第1雄部材は、取り付け位置で、第1雌部材内に、固定され、閉じ込められた状態に維持され、
破損可能な部分は、シールがその取り付け位置にある状態でのパッケージの閉形態から開形態への移行中に、又はシールの開封中に、不可逆的に破損可能であり、
シールはシールの完全な状態を管理するための構成要素を備え、管理構成要素は破損可能な部分に少なくとも部分的に統合され、
パッケージはシールの完全な状態を管理するための電子ユニットを備え、電子ユニットは、
-管理構成要素の破損を検出するための手段と、
-シールのその取り付け位置への配置中に検出手段を起動するための手段と、を備えることを特徴とする。
【0026】
本発明によるパッケージは容器のために特に設計されたシールを設けられる。
【0027】
実際、シールは、容器に固定されなければならないため、作動する時、予め決められた位置を有する。この位置は、それの「パッケージが閉じられた状態に維持されることを保証する位置」と呼ばれる位置に相当する。
【0028】
管理電子ユニットのおかげで、ありふれた視覚によるシールの管理とは違った、シールの状態の追加の管理が行われる。
【0029】
この管理は、検出手段によって行われ、シールの取り付け中に簡単かつ自動的に始まる。この自動的な開始は、検出手段を起動するための手段によって可能になる。シールをその予め決められた位置に固定するただ1つの行為によって、検出手段が起動する。
【0030】
従って、シールは特に簡単に素早く実施される。
【0031】
好ましい一実施形態によれば、閉鎖手段は第2雌部材と呼ばれる雌部材を有し、
シールは、
-第2雌部材と相補的な第2雄部材と、
-雄部材の間で長手方向に延伸し、少なくとも1つの破損可能な部分を有する本体と、を備え、
第2雄部材は、取り付け位置で、第2雌部材内に、固定され、閉じ込められた状態に維持されるように意図され、
シールの本体は、シールの取り付け位置で、容器と閉鎖手段との間の境界に重なるように置かれる。
【0032】
この実施形態のおかげで、シールは、それぞれ容器と閉鎖手段によって与えられた2つの雌部材の間でパッケージの表面に従って延伸する。
【0033】
従って、このシールは、パッケージが閉じられた状態に維持されることを保証するその取り付け位置にある時、境界の両側に固定される。
【0034】
この場合、1つの有利な特徴によれば、シールの取り付け位置において、シールの本体は、第1雌部材と第2雌部材との間のパッケージの輪郭に合う。
【0035】
第1雌部材と第2雌部材との間のパッケージの輪郭に合うことで、シールは、少なくともその2つの雄部材の間において、その取り付け位置でパッケージの輪郭に押し付けられる。
【0036】
このようにして、シールは、その2つの雄部材の間でパッケージから自由に延伸し、パッケージの取り扱い又は落下中に偶然に引きちぎられるかもしれない部分を有しない。
【0037】
好ましい一解決策によれば、シールの取り付け部分において、シールの本体は、容器及び閉鎖手段によって与えられた溝内に収容され、シールの本体は溝の各々の深さ以下の厚さを有する。
【0038】
このようにして、シールは、パッケージの取り扱い中、溝内で保護される。
【0039】
換言すれば、シールは、その取り付け位置にある時、パッケージによって与えられた溝から外に突出しない。
【0040】
パッケージがシールのところで異物と接触する状態に至った場合、おそらく、溝の縁自体がこの異物と接触し、シールは、たぶんそれを損なうだろう力を受けない。
【0041】
好ましくは、本体は、第1雄部材と第2雄部材との間に位置し、2つの破損可能な部分によって縁をつけられた中央部分を有し、中央部分は、シールの開封中に分離されるように意図される。
【0042】
従って、シールは、シールの開封中、例えばこの中央部分を単に引きちぎることを必要とする直観的な操作を有する。
【0043】
そして、破損可能な部分は、例えば、予め決められた方法で本体を弱めるプレカットによって形成される。
【0044】
有利に、管理構成要素は導電性トラックを備える。
【0045】
このようにして、パッケージのその閉形態からその開形態への移行中又はシールの開封中、破損可能な部分が不可逆的に破損した時、導電性トラックの電気的導通が断たれ、検出手段によって検出され得るのはこの破断である。
【0046】
例えば、検出手段によって周期的に送られる直流電流又は可変電流によって、導電性トラックが損なわれていないどうか知ることができる。
【0047】
直流電流又は電気パルスを導電性トラック内に送ることが成功しない場合、シールは破損したか又は存在せず、これはシールの開封に相当する。
【0048】
好ましい一解決策によれば、
-管理構成要素は少なくとも1つの導電性の端子を有し、
-起動手段は管理構成要素の各端子のためのコネクタを備え、
シールの取り付け位置において、1つ又は複数のコネクタは1つ又は複数の端子と接触する状態に至る。
【0049】
この解決策のおかげで、シールのパッケージへの簡単な取り付けによって、コネクタと端子との間の電気的接触を達成することができる。
【0050】
この解決策を実施することは特に容易である。
【0051】
有利に、管理構成要素は電子ユニットとの無線通信のための電子部材を備える。
【0052】
このようにして、シールは、有線接続なしで情報を電子ユニットに送り、それにその状態を通知し得る。
【0053】
例えば、無線通信電子部材は、破損可能な部分に少なくとも部分的に統合された管理構成要素の導電性トラックに繋がれるだろう無線識別(頭字語RFIDによっても表される)アンテナでもよい。
【0054】
この場合、好ましくは、管理構成要素は固有の識別子を統合するメモリを備える。
【0055】
これにより、どのシールがパッケージ上に位置するかを正確に知ることができる。
【0056】
この固有の識別子によって、本発明によるパッケージを実施するトレーサビリティシステムにおいて、両立しない又は受け入れられていないシールの使用を回避することができる。
【0057】
一変形実施形態によれば、電子ユニットはリモートコンピュータサーバとの無線通信のための手段を備え、電子ユニットは、検出手段による管理構成要素の破損の検出時に、無線通信手段を介してリモートコンピュータサーバに警報を発するように構成される。
【0058】
パッケージは、この変形実施形態のおかげで、シールの状態をリモートコンピュータサーバに伝える能力を有する。
【0059】
従って、一つの可能な応用によれば、パッケージの最終的な受取人は、その受取前に、自身のパッケージが開かれたかどうか又はより具体的に開封されたかどうか通知され、この出来事を同時に又はその発生後すぐに知ることができる。
【0060】
本発明の他の特徴及び利点は、説明に役立つ非限定的な例として与えられた本発明の様々な好ましい実施形態の以下の説明、及び添付図面を理解すると、より明瞭にわかってくるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0061】
図1a図1aは、閉鎖手段がパッケージの中身へのアクセスを防ぐ閉形態における、本発明によるパッケージの概略的な上面斜視図であり、パッケージは、パッケージのその閉形態での維持を保証するように意図されたシールを設けられている。
図1b図1bは、閉鎖手段がパッケージへのアクセスを可能にする開形態における、本発明によるパッケージの簡略化された概略的な上面斜視図である。
図2図2は、本発明によるパッケージに取り付けられたシールの概略的な断面図である。
図3図3はシールの概略的な上面斜視図である。
図4図4はシールの概略的な上面及び後面の斜視図である。
図5a図5aは、本発明によるパッケージにシールを取り付けるステップを示す概略図である。
図5b図5bは、図5aのステップに続く、シールを取り付けるステップを示す概略図である。
図5c図5cは、図5cのステップに続く、シールを取り付けるステップを示す概略図である。
図6図6は扁平形態におけるパッケージの概略的な上面斜視図であり、2つのシールがパッケージに取り付けられている。
【発明を実施するための形態】
【0062】
図1a、1b、及び6を参照すると、本発明によるパッケージ1が示されている。
【0063】
パッケージ1はキャビティ20を有する容器2を備える。キャビティ20は、例えば、運送されるように意図された物体を収容するように意図されている。
【0064】
パッケージ1は、さらに、キャビティ20を閉塞するために、閉鎖手段3を備える。
【0065】
閉鎖手段3は蓋によって形成される。
【0066】
この蓋は、まだ本実施形態によれば、容器2に対して移動可能に取り付けられる。より具体的に、蓋は容器2の後面パネル203に回転移動可能に取り付けられる。
【0067】
可能な一実施形態によれば、蓋は、取り外し可能であり、容器2に単に取り付けられるように意図され得る。
【0068】
より具体的に、図1a及び1bを参照すると、パッケージは閉形態(図1a)又は開形態(図1b)を取り得る。
【0069】
閉形態において、閉鎖手段3はキャビティ20へのアクセスを防ぎ、開形態において、閉鎖手段3はキャビティ20へのアクセスを可能にする。
【0070】
これらの使用形態及び閉形態において、容器2はキャビティ20を定めるように成形される。この容器2は特にケースの形を取る。
【0071】
本実施形態によれば、以下に詳述されるように、パッケージ1は、さらに、扁平形態を取り得る。
【0072】
容器2は、より具体的に、底部204及び周縁部を備える。周縁部は、前面パネル201、2つの側面パネル202、及び後面パネル203からなる。
【0073】
図6に示されるように、パッケージ1は扁平形態に折り畳まれ得る。この扁平形態において、側面パネル202は底部204上に下ろされ、後面パネル203は底部204の延長上に下ろされ、前面パネル201及び(閉鎖手段3を形成する)蓋は側面パネル202と重なる底部204上に下ろされ、蓋は前面パネル201の延長上で延伸する。
【0074】
扁平形態において、パッケージ1は最小限の嵩を有する。
【0075】
本発明の原理に従って、図1aから6を参照すると、パッケージ1は、パッケージ1がその閉形態に維持されることを保証する、即ちパッケージ1が発送中ずっとその閉形態に維持されていることを保証するように意図された少なくとも1つのシール4を備える。
【0076】
このために、容器2は第1雌部材21と呼ばれる雌部材を有し、シール4は第1雄部材41と呼ばれる雄部材を備える。第1雄部材41は第1雌部材21と相補的である。
【0077】
シール4は、パッケージ1への取り付け位置に設置されるように意図される。シールは、取り付け位置で、パッケージ1が閉じられた状態に維持されること、即ちパッケージ1が閉じられた状態に維持されていることを保証する。この位置において、第1雄部材41は、第1雌部材21内に、固定され、閉じ込められた状態に維持される。
【0078】
本実施形態によれば、閉鎖手段3は、蓋によって形成され、第2雌部材31と呼ばれる雌部材を有する。シール4は第2雄部材42と呼ばれる別の雄部材を備える。第2雄部材42は第2雌部材31と相補的である。
【0079】
第1雄部材及び第1雌部材と同様に、この第2雄部材は、シール4の取り付け位置で、第2雌部材内に、固定され、閉じ込められた状態に維持されるように意図されている。
【0080】
図2から5に示されるように、まだ本発明の原理に従って、シール4は少なくとも1つの破損可能な部分400を備える。破損可能な部分400は、シール4がその取り付け位置にある状態でのパッケージ1の閉形態から開形態への移行中に、又はシール4の開封中に、破損可能である。
【0081】
破損可能な部分400は不可逆的に破損可能である。換言すれば、破損可能な部分400は、破損すると、その破損していない最初の状態を取り戻すことができない。
【0082】
本実施形態によれば、シール4は2つの破損可能な部分400を備える。
【0083】
これらの破損可能な部分400は、プレカット、即ちシール4の切断を起こす切れ目によって形成される。
【0084】
本実施形態によれば、シール4は、雄部材の間で長手方向に延伸し、破損可能な部分400を有する本体40を備える。
【0085】
図1a、2、及び5cを参照すると、シール4の本体40は、シール4の取り付け位置で、容器2と閉鎖手段3との間の境界に重なるように置かれる。
【0086】
より具体的に、シール4のこの取り付け位置において、シールの本体40は、第1雌部材21と第2雌部材31との間のパッケージ1の輪郭に合う。
【0087】
この本体40は、特に、ストリップによって形成される。
【0088】
本体40は、
-本体40の下面から突出する第1雄部材41を保持する第1部分401と、
-本体40の下面から突出する第2雄部材42を保持する第2部分402と、を有する。
【0089】
本体40は、第1部分401と第2部分402との間に、中央部分403を有する。
【0090】
換言すれば、この中央部分403は第1雄部材41と第2雄部材42との間に位置する。
【0091】
シールの本体40の第1部分401及び第2部分402は2つの破損可能な部分400によって中央部分403から切り離される。従って、中央部分403は2つの破損可能な部分400によって縁をつけられ、この中央部分はシール4の開封中に分離されるように意図されている。
【0092】
図5cを参照すると、シール4、特にその本体40は、可撓性を有する。それにより、シール4がパッケージ1の輪郭に合うようにシール4を変形させることができる。
【0093】
本実施形態によれば、図1a、2、及び5aを参照すると、容器2及び閉鎖手段3は各シール4のための溝7を有する。各シール4は、相補的な溝7に収容され、これらの溝内で保護されるように意図されている。実際、シールの本体40は溝7の深さ以下の厚さを有する。このようにして、シールの本体40は溝7から突出しない。
【0094】
図2、3、及び4を参照すると、第1雄部材41は弾性的に変形可能なフックによって形成される。
【0095】
より具体的に、第1雄部材41は、剛性の中央ロッド及び2つの弾性的に変形可能なフィンを有する矢印の形状を取る。
【0096】
2つのフィンは、フィンの強制的な折り畳みによって、第1雌部材21の内部へのフックの挿入を可能にするように弾性的に変形可能である。第1雄部材41が十分に押し下げられると、弾性的に変形可能なフィンは、展開され、それらの安静位置を再び占める傾向にあり、従って第1雄部材41の第1雌部材21内への固定を達成する。
【0097】
第1雄部材41は、第1雌部材21内にある時、適所に固定され、第2雄部材42とは反対の方向への第1雄部材41の摺動によってのみ引き抜かれ得る。
【0098】
図3及び4に示されるように、第2雄部材42は非弾性的に変形可能なただ1つのフックの形を取る。この第2雄部材42は第2雌部材31に挿入されるように意図されている。
【0099】
実際、第2雌部材31は、
-第2雄部材42が挿入され得、第2雄部材42の奥の方にある後方中空部分と、
-第2雄部材42の挿入及び固定のための相補的な前方中空部分と、を備え、
第2雄部材は第2雌部材31の後方中空部分から前方中空部分へ摺動し得る。
【0100】
第2雄部材42は、第2雌部材31の前方部分にある時、適所に固定され、後方部分の方向への摺動によってのみ引き抜かれ得る。
【0101】
シール4を配置するための運動学を示す図5aから5cを参照すると、まず、第2雄部材42を第2雌部材31の後方中空部分へ挿入することで、第2雄部材42を第2雌部材31へ挿入しなければならない。次に、シール4、従って第2雄部材42を第1雌部材21の方向に摺動して、第2雄部材42を第2雌部材31の前方中空部分に動かさなければならない。
【0102】
シール4の設置を終えるために、容器2によって与えられた第1雌部材21に第1雄部材41を留めれば十分である。
【0103】
図2を参照すると、シール4は、雄部材及び雌部材、並びにこれらの部材の間で伸張されたシール4の本体40によって適所に維持される。
【0104】
シール4の開封、より具体的に本体40の中央部分403のシール4からの分離に続いて、次にシール4の本体40の第1部分401を下方に摺動し得る。これにより、第1雌部材21によって形成されたキャビティから第1雄部材41を外すこと、及び、シール4の本体40の第2部分402を後方に摺動し、第2雌部材31によって形成されたキャビティから第2雄部材42を引き抜くことができる。
【0105】
図2を参照すると、以下に詳述されるように、シール4は、(点線で表される)シール4の完全な状態を管理するための構成要素5を備える。
【0106】
この管理構成要素5は破損可能な部分400に少なくとも部分的に統合される。
【0107】
パッケージ1は、さらに、シール4の完全な状態を管理するための電子ユニット6を備える。
【0108】
この電子ユニット6は、キャビティ20内、又は、より有利に、容器2の壁の内部、より具体的に前面パネル201の内部に収容される。
【0109】
電子ユニット6は、シール4を管理するための構成要素5の破損を検出するための手段61を備える。
【0110】
特に、管理構成要素5は1つ又は複数の破損可能な部分400を通る。
【0111】
このようにして、シールの開封の間に、及び破損可能な部分400の1つの不可逆的な破損の間に、管理構成要素5も破損する。
【0112】
従って、電子ユニット6の検出手段61は、この管理構成要素5の破損を検出するように設計される。
【0113】
電子ユニット6は、さらに、シール4のその取り付け位置への配置中に検出手段61を起動するための手段を備える。
【0114】
この起動手段によって、シール4がパッケージ1上に置かれるとすぐに、検出手段61を始動することができる。
【0115】
図2を参照すると、管理構成要素5は導電性トラック50を備える。
【0116】
この導電性トラック50は電気回路の構成要素である。
【0117】
本実施形態によれば、まだ図2を参照して、管理構成要素5は、導電性トラック50に繋がれた少なくとも1つの導電性の端子51を有する。
【0118】
そして、この場合、電子ユニット6を起動するための手段は、管理構成要素5の各端子51のためのコネクタ62を備える。
【0119】
そして、図2に示されるように、シール4の取り付け位置において、コネクタ62は1つ又は複数の端子51と接触する状態に至る。
【0120】
従って、シール4のパッケージ1への取り付けによって、シールによって与えられた1つ又は複数の端子51を、パッケージ1の容器2によって与えられたコネクタ62に電気的に繋ぎ、電気回路を閉じることができる。
【0121】
可能な一実施形態によれば、図示されていないが、管理構成要素5は、さらに、電子ユニット6との無線通信のための電子部材を備える。そのような無線通信電子部材は、導電性トラック50に関連付けられた、RFIDアンテナ、特にUHF(極超短波)又はNFC(近距離無線通信)アンテナによって形成され得る。
【0122】
そして、電子ユニット6は、RFIDアンテナに信号を送信する送受信機を設けられ、その代わりにRFIDアンテナによって返される信号を待ち、シールの状態がまだ損なわれていないことを検査するように意図されている。破損可能な部分400が損傷した場合、導電性トラック50は破壊され、RFIDアンテナは信号を返すことができない。返信がないことで、シール4の破損を決定することができる。
【0123】
別の可能な実施形態によれば、管理構成要素は磁気素子によって形成され得、そして、検出手段61、及び電子ユニット6を起動するための手段は、磁気素子の磁気の有無を検出するホール効果センサによって形成され得る。そして、磁気がないことはシール4の破損に対応する。
【0124】
どんな詐欺行為も、即ちシール4を磁石と素早く取り替えることを防ぐため、電子ユニット6は一定期間に亘る磁場の変化を分析する。
【0125】
磁気のない期間が長すぎることは、シール4の破損に対応する。さらに、センサが強い磁気源の影響下にあることで、電子ユニット6で定められた閾値よりも長い期間、センサが働かなくなり、シールの存在の検出が不可能になった場合、詐欺行為未遂の警告が生成される。
【0126】
管理構成要素5は、さらに、固有の識別子を統合するメモリを備え得る。そのようなメモリによって、電子ユニット6は、どのシール4がパッケージ1に繋がれているかを決定することができる。
【0127】
この場合、電子ユニット6は、固有の識別子を認識し、シール4を有効又は無効にできるように構成される。
【0128】
図2を参照すると、電子ユニット6は、さらに、リモートコンピュータサーバとの無線通信のための手段63を備えてもよい。
【0129】
この場合、電子ユニット6は、検出手段61による管理構成要素5の破損の検出時、無線通信手段63を介してリモートコンピュータサーバに警報を発するように構成される。
【0130】
図6を参照すると、シール4は、さらに、パッケージ1がその扁平形態にある時に使用され得る。この目的で、図1aによって示されるように、パッケージ1は、各シール4に対して、各雄部材、即ち第1雄部材41又は第2雄部材42のための第2固定点8を設けられる。
【0131】
この第2固定点8は、パッケージ1がその成形形態と比較してその扁平形態にある時、第1雌部材21と第2雌部材31との間に生じる長さの差を、必要ならば、補うように設計される。
【0132】
図1a及び6に示された本実施形態によれば、パッケージ1がその扁平形態にある時に2つの雌部材の間に生じる長さは、パッケージ1がその使用形態にある時に2つの雌部材の間に生じる長さよりも短い。
【0133】
その結果、第2固定点8は、第2雌部材31から間隔をあけて配置され、シール4がこの固定システムとも適合することを可能にする。
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5a
図5b
図5c
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-10-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージ(1)であって、
キャビティ(20)、及び第1雌部材(21)と呼ばれる雌部材を有する容器(2)と、
閉鎖手段(3)と、
シール(4)と、を備え、
前記パッケージ(1)は、前記閉鎖手段(3)が前記キャビティ(20)へのアクセスを防ぐ閉形態と、前記閉鎖手段(3)が前記キャビティ(20)へのアクセスを可能にする開形態とを有し、
前記シール(4)は、前記パッケージ(1)のその閉形態での維持を保証するように意図され、
前記シール(4)は、
前記第1雌部材(21)と相補的である、第1雄部材(41)と呼ばれる雄部材と、
少なくとも1つの破損可能な部分(400)と、を備え、
前記シール(4)は、前記パッケージ(1)が閉じられた状態に維持されることを保証する取り付け位置で、前記パッケージ(1)に取り付けられるように意図され、前記第1雄部材(41)は、前記取り付け位置で、前記第1雌部材(21)内に、固定され、閉じ込められた状態に維持され、
前記破損可能な部分(400)は、前記シール(4)がその取り付け位置にある状態での前記パッケージ(1)の前記閉形態から前記開形態への移行中に、又は前記シール(4)の開封中に、不可逆的に破損可能であり、
前記シール(4)は前記シールの完全な状態を管理するための構成要素(5)を備え、前記管理構成要素(5)は前記破損可能な部分(400)に少なくとも部分的に統合され、
前記パッケージ(4)は前記シール(4)の完全な状態を管理するための電子ユニット(6)を備え、前記電子ユニット(6)は、前記キャビティ内又は前記容器の壁の内部に収容され、
前記管理構成要素(5)の破損を検出するための手段(61)と、
前記シール(4)のその取り付け位置への配置中に前記検出手段(61)を起動するための手段と、を備え、
前記起動手段は、前記シールが前記パッケージ上に置かれるとすぐに、前記検出手段を始動させるように設計されることを特徴とする、パッケージ(1)。
【請求項2】
前記閉鎖手段(3)は第2雌部材(31)と呼ばれる雌部材を有し、
前記シール(4)は、
前記第2雌部材(31)と相補的な第2雄部材(42)と、
前記雄部材の間で長手方向に延伸し、前記少なくとも1つの破損可能な部分(400)を有する本体(40)と、を備え、
前記第2雄部材(42)は、前記取り付け位置で、前記第2雌部材(31)内に、固定され、閉じ込められた状態に維持されるように意図され、
前記シール(4)の前記本体(40)は、前記シール(4)の前記取り付け位置で、前記容器(2)と前記閉鎖手段(3)との間の境界に重なるように置かれることを特徴とする、請求項1に記載のパッケージ(1)。
【請求項3】
前記シール(4)の前記取り付け位置において、前記シール(4)の前記本体(40)は、前記第1雌部材(21)と前記第2雌部材(31)との間の前記パッケージ(1)の輪郭に合うことを特徴とする、請求項2に記載のパッケージ(1)。
【請求項4】
前記シール(4)の前記取り付け部分において、前記シール(4)の前記本体(40)は、前記容器(2)及び前記閉鎖手段(3)によって与えられた溝(7)内に収容され、前記シールの前記本体は前記溝の各々の深さ以下の厚さを有することを特徴とする、請求項2又は3に記載のパッケージ(1)。
【請求項5】
前記本体(40)は、前記第1雄部材(41)と前記第2雄部材(42)との間に位置し、2つの破損可能な部分(400)によって縁をつけられた中央部分(403)を有し、前記中央部分(403)は、前記シール(4)の開封中に分離されるように意図されることを特徴とする、請求項2又は3に記載のパッケージ(1)。
【請求項6】
前記管理構成要素(5)は導電性トラック(50)を備えることを特徴とする、請求項1に記載のパッケージ(1)。
【請求項7】
前記管理構成要素(5)は少なくとも1つの導電性の端子(51)を有し、
前記起動手段は前記管理構成要素(5)の各端子(51)のためのコネクタ(62)を備え、
前記シール(4)の前記取り付け位置において、前記コネクタ(62)は前記端子(51)と接触する状態に至ることを特徴とする、請求項6に記載のパッケージ(1)。
【請求項8】
前記管理構成要素(5)は前記電子ユニット(6)との無線通信のための電子部材を備えることを特徴とする、請求項6又は7に記載のパッケージ(1)。
【請求項9】
前記管理構成要素(5)は固有の識別子を統合するメモリを備えることを特徴とする、請求項6又は7に記載のパッケージ(1)。
【請求項10】
前記電子ユニット(6)はリモートコンピュータサーバとの無線通信のための手段(63)を備え、前記電子ユニット(6)は、前記検出手段(61)による前記管理構成要素(5)の破損の検出時に、前記無線通信手段(63)を介して前記リモートコンピュータサーバに警報を発するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載のパッケージ(1)。
【国際調査報告】