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特表2024-514631データ分析システムのユーザインタフェース
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-02
(54)【発明の名称】データ分析システムのユーザインタフェース
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/904 20190101AFI20240326BHJP
   G06F 16/90 20190101ALI20240326BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20240326BHJP
【FI】
G06F16/904
G06F16/90 100
G06F3/0481
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562995
(86)(22)【出願日】2022-04-13
(85)【翻訳文提出日】2023-12-12
(86)【国際出願番号】 US2022071683
(87)【国際公開番号】W WO2022221838
(87)【国際公開日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】63/201,140
(32)【優先日】2021-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/443,304
(32)【優先日】2021-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520496268
【氏名又は名称】データチャット.エーアイ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】チアトン リー
(72)【発明者】
【氏名】ジグネシュ パテル
(72)【発明者】
【氏名】ロジャーズ ジェフリー レオ ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ロバート コンラッド クラウス
(72)【発明者】
【氏名】ナサニエル ジョン ゲーテル
【テーマコード(参考)】
5B175
5E555
【Fターム(参考)】
5B175EA01
5B175FB04
5B175GA01
5B175JA02
5E555AA46
5E555BA01
5E555BB01
5E555BC01
5E555CB44
5E555CC03
5E555CC22
5E555DB41
5E555DB56
5E555DC35
5E555FA00
(57)【要約】
メモリ及びプロセッサを備える、データ分析を実行するように構成された装置は、本開示に記載の技術を実行するように構成されてもよい。メモリは、多次元データを記憶してもよい。プロセッサは、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現を提示してもよい。プロセッサは、ユーザインタフェースを介して、フォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様の選択を受信してもよい。プロセッサは、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様について、多次元データの次元の表示を受信し、多次元データの視覚表現を生成するために、次元を一つの態様に関連付けてもよい。次に、プロセッサは、ユーザインタフェースを介して、多次元データの視覚的表現を提示してもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ分析を実行するように構成された装置であって、
多次元データを記憶するように構成されたメモリと、
一つ以上のプロセッサであって、
ユーザインタフェースを介して、前記多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現を提示し、
前記ユーザインタフェースを介して、前記多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様の選択を受信し、
前記ユーザインタフェースを介して、前記多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様について、前記多次元データの次元の表示を受信し、
前記多次元データの視覚的表現を生成するために、前記次元を前記一つの態様に関連付け、
前記ユーザインタフェースを介して、前記多次元データの視覚的表現を提示するように構成された、一つ以上のプロセッサと、
を備える装置。
【請求項2】
前記一つ以上のプロセッサは、前記次元を前記一つの態様に関連付けるように構成されたとき、ユーザによって入力されたときに、前記多次元データの視覚表現を生成するために前記次元を前記一つの態様に関連付けた入力を示すデータを生成するように構成され、
前記一つ以上のプロセッサは、前記ユーザインタフェースを介して、前記入力を示すデータを提示するように更に構成された、請求項1の装置。
【請求項3】
前記一つ以上のプロセッサは、前記多次元データの新たな次元を作成するために前記多次元データの前記次元を処理するように更に構成され、
前記一つ以上のプロセッサは、前記次元を前記一つの態様に関連付けるように構成されたとき、前記多次元データの視覚表現を生成するために前記新たな次元を前記一つの態様に関連付けるように構成された、請求項1及び2の任意の組合せの装置。
【請求項4】
前記一つ以上のプロセッサは、前記次元を前記一つの態様に関連付けるように構成されたとき、
前記次元と前記一つの態様との関連付けが適合することを確認し、
前記次元と前記一つの態様との関連付けが適合するとき、前記ユーザインタフェースを介して、前記多次元データの視覚表現のプレビューを提示するように構成された、請求項1~3の任意の組合せの装置。
【請求項5】
前記一つ以上のプロセッサは、前記次元を前記一つの態様に関連付けるように構成されたとき、前記次元と前記一つの態様との関連付けが適合していないときに、前記ユーザインタフェースを介して、前記次元と前記一つの態様との関連付けが適合していないという表示及び前記次元と前記一つの態様との関連付けを修正するオプションを提示するように構成された、請求項4の装置。
【請求項6】
前記一つ以上のプロセッサは、前記多次元データの視覚的表現のプレビューを提示するように構成されたとき、前記多次元データの視覚的表現を編集するオプションを提示するように構成された、請求項4及び5の任意の組合せの装置。
【請求項7】
前記一つ以上のプロセッサは、前記多次元データの視覚的表現を編集するオプションを提示するように構成されたとき、前記多次元データの視覚的表現に関連する色、タイトル、テキスト及び記述子のうちの一つ以上を編集するオプションを提示するように構成された、請求項6の装置。
【請求項8】
前記一つ以上のプロセッサは、前記ユーザインタフェースを介して、前記多次元データの視覚的表現に加えて前記多次元データの少なくとも一部を提示するように更に構成された、請求項1~7の任意の組合せの装置。
【請求項9】
前記多次元データの視覚的表現は、棒グラフ、折れ線グラフ、面グラフ、ゲージ、レーダーチャート、バブルプロット、散布図、グラフ、円グラフ、密度マップ、ガントチャート及びツリーマップを含む、請求項1~8の任意の組合せの装置。
【請求項10】
データ分析を実行する方法であって、
ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現を提示することと、
前記ユーザインタフェースを介して、前記多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様の選択を受信することと、
前記ユーザインタフェースを介して、前記多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様について、前記多次元データの次元の表示を受信することと、
前記多次元データの視覚的表現を生成するために、前記次元を前記一つの態様に関連付けることと、
前記ユーザインタフェースを介して、前記多次元データの視覚的表現を提示することと、
を備える方法。
【請求項11】
前記次元を前記一つの態様に関連付けることは、ユーザによって入力されたときに、前記多次元データの視覚表現を生成するために前記次元を前記一つの態様に関連付けた入力を示すデータを生成することを備え、
前記ユーザインタフェースを介して、前記入力を示すデータを提示することを更に備える、請求項10の方法。
【請求項12】
前記多次元データの新たな次元を作成するために前記多次元データの前記次元を処理することを更に備え、
前記次元を前記一つの態様に関連付けることは、前記多次元データの視覚表現を生成するために前記新たな次元を前記一つの態様に関連付けることを備える、請求項10及び11の任意の組合せの方法。
【請求項13】
前記次元を前記一つの態様に関連付けることは、
前記次元と前記一つの態様との関連付けが適合することを確認することと、
前記次元と前記一つの態様との関連付けが適合するとき、前記ユーザインタフェースを介して、前記多次元データの視覚表現のプレビューを提示することと、
を備える、請求項10~12の任意の組合せの方法。
【請求項14】
前記次元を前記一つの態様に関連付けることは、前記次元と前記一つの態様との関連付けが適合していないときに、前記ユーザインタフェースを介して、前記次元と前記一つの態様との関連付けが適合していないという表示及び前記次元と前記一つの態様との関連付けを修正するオプションを提示することを備える、請求項13の方法。
【請求項15】
前記多次元データの視覚的表現のプレビューを提示することは、前記多次元データの視覚的表現を編集するオプションを提示することを備える、請求項13及び14の任意の組合せの方法。
【請求項16】
前記多次元データの視覚的表現を編集するオプションを提示することは、前記多次元データの視覚的表現に関連する色、タイトル、テキスト及び記述子のうちの一つ以上を編集するオプションを提示することを備える、請求項15の方法。
【請求項17】
前記ユーザインタフェースを介して、前記多次元データの視覚的表現に加えて前記多次元データの少なくとも一部を提示することを更に備える、請求項10~16の任意の組合せの方法。
【請求項18】
前記多次元データの視覚的表現は、棒グラフ、折れ線グラフ、面グラフ、ゲージ、レーダーチャート、バブルプロット、散布図、グラフ、円グラフ、密度マップ、ガントチャート及びツリーマップを含む、請求項10~17の任意の組合せの方法。
【請求項19】
非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、実行されるとき、
ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現を提示することと、
前記ユーザインタフェースを介して、前記多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様の選択を受信することと、
前記ユーザインタフェースを介して、前記多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様について、前記多次元データの次元の表示を受信することと、
前記多次元データの視覚的表現を生成するために、前記次元を前記一つの態様に関連付けることと、
前記ユーザインタフェースを介して、前記多次元データの視覚的表現を提示することと、
を一つ以上のプロセッサに実行させる命令が記憶されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年4月14日に出願された「データ分析システムのユーザインタフェース」と題する米国仮出願第63/201,140号及び2021年7月23日に出願された「データ分析システムのユーザインタフェース」と題する米国特許出願第17/443,304号の優先権を主張するものであり、これらの各々の出願の内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、コンピューティング及びデータ分析システムに関し、更に具体的には、データ分析システムのユーザインタフェースに関する。
【背景技術】
【0003】
データ分析システムは、正式な、換言すれば、構造化されたデータベース言語に慣れていないユーザによるやり取りを促進するために自然言語処理を使用するようになってきている。自然言語処理は、一般的には、人間の言語を用いる会話のやりとりを介してユーザによって提供される入力をコンピュータデバイスによって処理する分野を意味する。例えば、デバイスは、種々の入力をユーザに促してもよい、明確にするための質問を行ってもよい、関連質問を行ってもよい又は入力を引き出すために対話によるユーザとのやりとりを行ってもよい。ユーザは、同様に、文章又は断片としての入力を入力してもよく、これによって、デバイスにより実行される(「タスク」と称することもできる)一つ以上の意図を特定するためにデバイスとのシミュレートされた対話を確立する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自然言語処理は、(構造化クエリ言語-SQL又は他の構造化データベース言語のような)正式な(換言すれば、構造化された)データベース言語に慣れていないユーザがそのような正式なデータベース言語の深い知識を有することなくデータ分析を実行することを可能にする場合がある。自然言語処理は、正式なデータベース言語に慣れていないユーザによるこのようなデータ分析を促進するかもしれないが、自然言語処理に関連するユーザインタフェースは、場合によっては、自然言語処理の会話的性質のために乱雑で理解しにくいことがある。さらに、自然言語処理から生じる会話によって、特定のユーザは、基礎となるデータ分析結果から注意をそらされ、それにより、データ分析との関連で自然言語処理の利点が損なわれる可能性がある。
【0005】
さらに、自然言語処理は、構造化データベース言語に慣れていないユーザを可能にすることがあるが、自然言語処理は、様々なデータ分析結果を生成するために依然として(「発話」と称することもできる)複雑な言葉遣いを必要とすることがある。そのような複雑な言葉遣いは、習得が難しく、不適切に入力されると所望の結果が得られない可能性があり、データ分析との関連で自然言語処理の利点が損なわれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一般に、本開示は、自然言語処理を採用するデータ分析システムとのユーザのやり取りを更に促進するユーザインタフェースの技術を記載する。本開示に記載の技術の様々な態様は、ユーザがデータ分析システムにより生成した結果を理解するのに苦労する乱雑なユーザインタフェースを提示するのではなく、ユーザがデータ分析システムにより生成した結果を直感的に理解することができるコヒーシブなユーザインタフェースをもたらすようにして自然言語処理とデータ分析とのシームレスな統合を可能にしてもよい。
【0007】
本開示に記載の技術によって可能になるユーザインタフェースは、ユーザインタフェースの第1の部分(例えば、第1のフレーム)を介して、ユーザが自然言語を介して意図を表現することを可能にする対話型テキストボックスを提供してもよい。ユーザインタフェースは、自然言語処理エンジンからの以前の入力及び応答の履歴ログを(そのような応答及び/又は結果を示す視覚的表示と共に)提示する第2の部分(例えば、第2のフレーム)を有してもよく、これにより、ユーザは、結果及び/又は応答がどのように導出されたかを迅速に評価することができる。ユーザインタフェースは、任意の入力に応答して提供された結果のグラフィカル表現を提示する第3の部分を有してもよい。いずれの場合も、第1の部分、第2の部分及び第3の部分は、特定の時点において、ユーザに関連するデータと重ならない又は当該データを不明瞭にせず、これにより、ユーザは、ユーザインタフェースの第3の部分で提供される結果を、ユーザインタフェースの第2の部分によって提示される履歴ログと共に更によく理解することができる。
【0008】
さらに、ユーザインタフェースの第3の部分及びユーザインタフェースの第2の部分は、異なるユーザが結果の異なる態様をどのように理解するかに対応するために別々にスクロール可能であってもよい。右脳優位のユーザが創造的で芸術的な刺激に反応するとともに左脳優位のユーザが論理的で理性的な刺激に反応する人間心理と同様に、ユーザインタフェースは、結果の表現を右脳的な刺激(例えば、ユーザインタフェースの第3の部分における結果のグラフィカル表現)と左脳的な刺激(例えば、ユーザインタフェースの第2の部分における結果が論理的にどのように導出されたかを説明する履歴ログ)とに分割する。ユーザの右脳又は左脳の優位性に関係なく、ユーザインタフェースは、ユーザインタフェースの第2の部分又はユーザインタフェースの第3の部分のいずれかとのやり取りに応答して、ユーザインタフェースの第3の部分をユーザインタフェースの第2の部分と同期させることができ、これにより、右脳刺激又は左脳刺激に関するユーザの優位性に関係なくデータ分析を促進する。
【0009】
これに関連して、本開示に記載の技術の様々な態様は、データ分析システムによって提供される結果を理解するのを妨げる可能性のある乱雑さ及び他の注意散漫さを除去するのと同時にデータ分析の実行に関して更に良いやり取りを促進してもよい。その結果、ユーザは、提示された結果を理解するために、追加の入力を入力することなく、及び/又は、データ分析システムとの追加のやり取りを実行することなく結果を更に迅速に理解することができるので、データ分析システムは、更に効率的に動作できるようにしてもよい。そのような入力及び/又はやり取りを潜在的に減少させることによって、データ分析システムは、そのようなコンピューティング資源によって消費される電力消費と共に様々なコンピューティング資源(例えば、処理サイクル、メモリ空間、メモリ帯域幅等)を節約することができ、それによって、データ分析システム自体の動作を改善することができる。
【0010】
さらに、本開示に記載の技術の様々な態様は、ユーザによる(多次元を有する表又は他のデータ構造として格納される場合があり、その結果、データを多次元データと称することもできる)基礎となるデータの視覚的表現のためのフォーマットのグラフィカル表現とやり取りすることを可能にしてもよい。ユーザは、自然言語によって多次元データの視覚的表現を定義するための煩雑な発話を入力するのではなく、ユーザインタフェースを介して、多次元データの視覚的表現のためのフォーマット(例えば、チャート、バブルチャート、グラフ等)のグラフィカル表現(例えば、ワイヤフレーム)とやり取りを行ってもよい。
【0011】
さらに、ユーザが多次元データの視覚的表現のフォーマットのグラフィカル表現とやり取りを行うことができるユーザインタフェースは、ユーザが多次元データの視覚的表現を生成するために入力した入力(例えば、複雑な発話又は他の自然言語入力)を示すデータを提供してもよい。それによって、この入力を示すデータは、右脳優位である可能性のあるユーザがそのような視覚的表現が生成される可能性のある視覚的でない自然言語入力を学習することを可能にするようにしてもよい。
【0012】
したがって、本開示に記載の技術の様々な態様は、そのような視覚的表現のためのフォーマットのグラフィカル表現を介して多次元データの視覚的表現の生成を促進してもよく、これにより、更に視覚的な(例えば、右脳優位の)ユーザは、困難で時間のかかる多次元データの複雑な視覚的表現を作成することができるようにしてもよい。多次元データの視覚的表現と共に対応する自然言語入力を説明しながらやり取りを減少させることによって、ユーザは、(「結果」と称することもできる)多次元データを視覚化する試みにおいて、追加の入力を入力することなく、及び/又は、データ分析システムとの追加のやり取りを行うことなく、結果を更に迅速に理解することができるので、データ分析システムは、再び更に効率的に動作してもよい。そのような入力及び/又はやり取りを潜在的に減少させることによって、データ分析システムは、そのようなコンピューティング資源によって消費される電力消費と共に様々なコンピューティング資源(例えば、処理サイクル、メモリ空間、メモリ帯域幅等)を節約することができ、それによって、データ分析システム自体の動作を改善することができる。
【0013】
一態様において、技術は、現在の入力を示すデータを処理するように構成された装置であって、一つ以上のプロセッサであって、ユーザインタフェースの第1の部分を介して、ユーザが現在の入力を示すデータを入力することができる対話型テキストボックスを提示し、ユーザインタフェースの第2の部分を介して、現在の入力の前に入力された以前の入力の対話型ログを提示し、ユーザインタフェースの第3の部分を介して、現在の入力を示すデータに応答して取得した結果データのグラフィカル表現を提示し、ユーザインタフェースの第2の部分及びユーザインタフェースの第3の部分は、別々にスクロール可能であるが、ユーザインタフェースの第2の部分又はユーザインタフェースの第3の部分のいずれかにおけるやり取りがユーザインタフェースの第2の部分とユーザインタフェースの第3の部分とを同期させるように結合された、一つ以上のプロセッサと、現在の入力を示すデータを記憶するように構成されたメモリと、を備える装置を対象にする。
【0014】
別の態様において、技術は、現在の入力を示すデータを処理する方法であって、ユーザインタフェースの第1の部分を介して、ユーザが現在の入力を示すデータを入力することができる対話型テキストボックスを提示することと、ユーザインタフェースの第2の部分を介して、現在の入力の前に入力された以前の入力の対話型ログを提示することと、ユーザインタフェースの第3の部分を介して、現在の入力を示すデータに応答して取得した結果データのグラフィカル表現を提示することと、を備え、ユーザインタフェースの第2の部分及びユーザインタフェースの第3の部分は、別々にスクロール可能であるが、ユーザインタフェースの第2の部分又はユーザインタフェースの第3の部分のいずれかにおけるやり取りがユーザインタフェースの第2の部分とユーザインタフェースの第3の部分とを同期させるように結合された、方法を対象にする。
【0015】
別の態様において、技術は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、実行されるとき、ユーザインタフェースの第1の部分を介して、ユーザが現在の入力を示すデータを入力することができる対話型テキストボックスを提示することと、ユーザインタフェースの第2の部分を介して、現在の入力の前に入力された以前の入力の対話型ログを提示することと、ユーザインタフェースの第3の部分を介して、現在の入力を示すデータに応答して取得した結果データのグラフィカル表現を提示することと、を一つ以上のプロセッサに実行させる命令が記憶され、ユーザインタフェースの第2の部分及びユーザインタフェースの第3の部分は、別々にスクロール可能であるが、ユーザインタフェースの第2の部分又はユーザインタフェースの第3の部分のいずれかにおけるやり取りがユーザインタフェースの第2の部分とユーザインタフェースの第3の部分とを同期させるように結合された、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を対象にする。
【0016】
別の態様において、技術は、データ分析を実行するように構成された装置であって、多次元データを記憶するように構成されたメモリと、一つ以上のプロセッサであって、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現を提示し、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様の選択を受信し、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様について、多次元データの次元の表示を受信し、多次元データの視覚的表現を生成するために、次元を一つの態様に関連付け、ユーザインタフェースを介して、多次元データの視覚的表現を提示するように構成された、一つ以上のプロセッサと、を備える装置を対象にする。
【0017】
別の態様において、技術は、データ分析を実行する方法であって、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現を提示することと、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様の選択を受信することと、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様について、多次元データの次元の表示を受信することと、多次元データの視覚的表現を生成するために、次元を一つの態様に関連付けることと、ユーザインタフェースを介して、多次元データの視覚的表現を提示することと、を備える方法を対象にする。
【0018】
別の態様において、技術は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、実行されるとき、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現を提示することと、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様の選択を受信することと、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様について、多次元データの次元の表示を受信することと、多次元データの視覚的表現を生成するために、次元を一つの態様に関連付けることと、ユーザインタフェースを介して、多次元データの視覚的表現を提示することと、を一つ以上のプロセッサに実行させる命令が記憶されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を対象にする。
【0019】
本技術の一つ以上の態様の詳細は、添付図面及び以下の説明に記載されている。これらの技術の他の特徴、他の目的及び他の利点は、明細書及び図面並びに特許請求の範囲から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本開示に記載の技術の様々な態様を実行してもよいシステムを示すブロック図である。
【0021】
図2A図2Aは、本開示に記載の技術の様々な態様による図1の例に示すデータ分析システムとのやり取りを促進するユーザインタフェースの例を示す図である。
図2B図2Bは、本開示に記載の技術の様々な態様による図1の例に示すデータ分析システムとのやり取りを促進するユーザインタフェースの例を示す図である。
図2C図2Cは、本開示に記載の技術の様々な態様による図1の例に示すデータ分析システムとのやり取りを促進するユーザインタフェースの例を示す図である。
図2D図2Dは、本開示に記載の技術の様々な態様による図1の例に示すデータ分析システムとのやり取りを促進するユーザインタフェースの例を示す図である。
図2E図2Eは、本開示に記載の技術の様々な態様による図1の例に示すデータ分析システムとのやり取りを促進するユーザインタフェースの例を示す図である。
図2F図2Fは、本開示に記載の技術の様々な態様による図1の例に示すデータ分析システムとのやり取りを促進するユーザインタフェースの例を示す図である。
図2G図2Gは、本開示に記載の技術の様々な態様による図1の例に示すデータ分析システムとのやり取りを促進するユーザインタフェースの例を示す図である。
図2H図2Hは、本開示に記載の技術の様々な態様による図1の例に示すデータ分析システムとのやり取りを促進するユーザインタフェースの例を示す図である。
図2I図2Iは、本開示に記載の技術の様々な態様による図1の例に示すデータ分析システムとのやり取りを促進するユーザインタフェースの例を示す図である。
図2J図2Jは、本開示に記載の技術の様々な態様による図1の例に示すデータ分析システムとのやり取りを促進するユーザインタフェースの例を示す図である。
図2K図2Kは、本開示に記載の技術の様々な態様による図1の例に示すデータ分析システムとのやり取りを促進するユーザインタフェースの例を示す図である。
【0022】
図3A図3Aは、本開示に記載の技術の様々な態様による図1の例に示すデータ分析システムとのやり取りを促進するユーザインタフェースの例を示す図である。
図3B図3Bは、本開示に記載の技術の様々な態様による図1の例に示すデータ分析システムとのやり取りを促進するユーザインタフェースの例を示す図である。
図3C図3Cは、本開示に記載の技術の様々な態様による図1の例に示すデータ分析システムとのやり取りを促進するユーザインタフェースの例を示す図である。
図3D図3Dは、本開示に記載の技術の様々な態様による図1の例に示すデータ分析システムとのやり取りを促進するユーザインタフェースの例を示す図である。
図3E図3Eは、本開示に記載の技術の様々な態様による図1の例に示すデータ分析システムとのやり取りを促進するユーザインタフェースの例を示す図である。
【0023】
図4図4は、図1の例に示すクライアント装置の構成要素の例を示すブロック図である。
【0024】
図5図5は、データ分析システムの更にコヒーシブなユーザインタフェースを可能にするために本開示に記載の技術の様々な態様を実行する際の図1のシステムの例示的な動作を示すフローチャートである。
【0025】
図6図6は、データ分析システムの更にコヒーシブなユーザインタフェースを可能にするために本開示に記載の技術の様々な態様を実行する際の図1のシステムの別の例示的な動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1は、データ分析システムの更にコヒーシブなユーザインタフェースを可能にするために本開示に記載の技術の様々な態様を実行してもよいシステム10を示す図である。図1の例に示すように、システム10は、ホスト装置12及びクライアント装置14を有する。図1の例において、二つのデバイス、すなわち、ホスト装置12及びクライアント装置14を有するものとして示すが、システム10は、ホスト装置12とクライアント装置14の両方についての後に説明する機能を包含する単一のデバイス、又は、ホスト装置12の一つ以上によってホストされる相互のデータベースを共有する一つ以上のホスト装置12とそれぞれがやり取りを行う複数のクライアント14を有してもよい。
【0027】
ホスト装置12は、少数の例を提供するためのハンドセット(又は携帯電話)、タブレットコンピュータ、いわゆるスマートフォン、デスクトップコンピュータ及びラップトップコンピュータを含む本開示に記載された技術を実現することができる任意の形態のコンピュータデバイスを表してもよい。同様に、クライアント装置14は、少数の例を提供するためのハンドセット(又は携帯電話)、タブレットコンピュータ、いわゆるスマートフォン、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、いわゆるスマートスピーカ、いわゆるスマートヘッドホン及びいわゆるスマートテレビジョンを含む本開示に記載された技術を実現することができる任意の形態のコンピュータデバイスを表してもよい。
【0028】
図1の例に示すように、ホスト装置12は、サーバ28と、CNLP装置22と、一つ以上の実行プラットフォーム24と、データベース26と、を有する。サーバ28は、対話の状況(conversational context)を維持するとともにCNLP装置22と実行プラットフォーム24の間のデータのルーティングを調整するように構成された装置を表してもよい。
【0029】
サーバ28は、入力を表すデータ19を引き出す及び/又は結果25を提示するためにホスト装置12がクライアント装置14に一つ以上の(「ユーザインタフェース21」とも称することができる)インタフェース21を提供することができる装置を表してもよいインタフェース装置20を有してもよい。データ19は、音声入力、テキスト入力、(例えば、テキストを表す又はテキストになることができる)画像入力又はホスト装置12との対話を促進することができる他の任意のタイプの入力を表してもよい。インタフェース装置20は、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)、コマンドラインインタフェース(CLI)又はユーザ16にデータを提示若しくは供給する他の任意のインタフェースを含む種々のインタフェース21を生成又は出力してもよい。インタフェース装置20は、一例として、入力(すなわち、チャットサーバの例に関連するテキスト入力)を表すデータ19を入力するためにユーザ16がやりとりを行うことができるGUIの形態のチャットインタフェース21を出力してもよい。サーバ28は、データ19をCNLP装置22に出力してもよい(又はCNLP装置22を呼び出すとともに呼出しを介してデータ19を渡してもよい)。
【0030】
CNLP装置22は、本開示で説明するようなCNLP技術の種々の態様を実行するように構成された装置を表してもよい。CNLP装置22は、複数の相互接続された言語サブサーフェス(「SS」と示す)18A~18G(「SS18])を維持してもよい。言語サブサーフェス18は、集合的に言語を表してもよく、同時に、言語サブサーフェス18の各々は、言語の(互いに異なる部分又は重複する部分であってもよい)部分を提供してもよい。各部分は、入力を表すデータ19を入力するためにユーザ16がやりとりを行うことができる自然言語に認められる構文規則及び文字列の対応するセットを指定してもよい。CNLP装置22は、一つ以上の意図23を識別するために言語サブサーフェス18及びデータ19に基づいてCNLPを実行してもよい。CNLPに関する更に詳しい情報を、2019年6月14日に出願された「制限自然言語処理」の表題の米国特許出願第16/441,915号において提供することができ、その内容は、参照により、その全体が本明細書に記載されるかのように本明細書に組み込まれる。CNLP装置22は、意図23をサーバ28に出力してもよく、サーバ28は、意図23に関連する実行プラットフォーム24のうちの一つを呼び出し、処理のために意図23を実行プラットフォーム24のうちの一つに渡してもよい。
【0031】
実行プラットフォーム24は、識別された意図23に関連する種々の処理を実行するように構成された一つ以上のプラットフォームを表してもよい。図1の例において、プロセスはそれぞれデータベース26に関連する動作の互いに異なるセットを実行してもよい。一部の例において、実行プラットフォーム24はそれぞれセールスデータ分析、健康データ分析又はローンデータ分析の互いに異なるカテゴリーのような互いに異なるカテゴリー、機械学習の形態等に対応する処理を有してもよい。一部の例において、実行プラットフォーム24は、複雑な処理を経るとともにチャート、グラフ等による表示を行うためにデータベース26に格納されたデータの種々の互いに異なる組合せを可能にする一般データ分析を実行してもよい。実行プラットフォーム24は、実行プラットフォーム24がサーバ28に戻してもよい結果25を取得するために意図23を処理してもよい。インタフェース装置20は、結果25を提示するGUI21を生成してもよく、GUI21は、クライアント装置14に送信される。
【0032】
これに関連して、実行プラットフォーム24は、一般的には、データベース26に格納された基本的なデータの分析を実行するためにアプリケーションをサポートする互いに異なるプラットフォームを表してもよく、プラットフォームは、データの収集の展開(evolving collection)及び分析(換言すれば、データ分析)に対応するために又は他のタスク/意図を処理するために拡張可能なアプリケーション開発を提供してもよい。例えば、実行プラットフォーム24は、(PostgreSQL(登録商標)とも称されるとともにデータロード及び操作を実行するリレーショナルデータベースの一例を表す)Postgres、(特殊化した(Specialized)機械学習エンジンで機械学習行うことができる)TensorFlow(登録商標)及び(一般的にクラウドと称される複数のマシンを利用することがよくある大規模データ分析タスクを実行する)アマゾンウェブサービス(AWS)のようなプラットフォームを含んでもよい。
【0033】
クライアント装置14は、(「チャットクライアント30」と称されるチャットボットインタフェースに関連してもよい)クライアント30を有してもよい。クライアント30は、インタフェース21を表すとともにデータ19を入力することができるように構成された装置を表してもよい。クライアント30は、専用のサードパーティアプリケーションとして、ファーストパーティアプリケーションとして又はクライアント装置14の(図1に示さない)オペレーティングシステムの内蔵コンポーネントとしてブラウザとの関連で実行してもよい。
【0034】
自然言語処理に戻ると、他の形態の自然言語処理に比べてバランスのとれた形態の自然言語処理を実行してもよい。自然言語処理は、クライアント装置14との会話のやりとりを介して提供される(説明を簡単にするために「入力19」と称することもできる)入力を表すデータ19を処理することがホスト装置12によって試みられる処理を意味してもよい。ホスト装置12は、ユーザ16に種々の入力19を動的に促してもよい、明確にするための質問を行ってもよい、関連質問を行ってもよい、又は、入力19を引き出すために対話によるユーザとのやりとりを行ってもよい。ユーザ16は、同様に、文章又は断片としての入力19を入力しもよく、これによって、(「タスク23」と称することもできる)一つ以上の意図23を識別するためにホスト装置12とのシミュレートされた対話を確立する。
【0035】
ホスト装置12は、対話を提示する種々のインタフェース21を提供してもよい。一例のインタフェースは、更なる会話調を確立するために性格、声、好み、気質等を含む人間性をまねることを試みるように構成されることがあるいわゆる「チャットボット」として機能してもよく、これによって、ユーザとのやりとりを促進し、入力を更に自然に受信する。チャットボットの例は、(会議のスケジューリング、ホテルの予約及び食糧配給のスケジュールのような)支援に専念するタスクのセットに重点を置いたチャットボットのサブセットである(「仮想アシスタント」と称することもできる)「デジタルアシスタント」を含む。
【0036】
図23を識別するために入力19を解析するのに用いられる複数の互いに異なる言語処理アルゴリズムが存在し、その一部は、機械学習に依存する。しかしながら、自然言語は、正確なフォーマットに従わないことがよくあり、種々のユーザは、同一の一般的な意図23となる入力を表現する僅かに異なる方法を有し、その結果、機械学習に依存する自然言語アルゴリズムを含む多数の自然言語アルゴリズムが具体的に対処するようにプログラムされない(又は機械言語との関連でトレーニングされない)いわゆる「エッジケース」が生じる。自然言語処理に基づく機械学習は、予測可能性及び精度より自然らしさを評価することがあり、これによって、言語のトレーニングされた自然らしさが言語のユーザの認識する自然らしさと異なるときにエッジケースに更に頻繁に遭遇する。そのようなエッジケースは、システムによって識別することができ、理解又は処理できないものとして報告され、ユーザをいらだたせることがある。それに対し、システムがユーザの意図を不正確に理解したまま処理して不所望な又は誤解を招くおそれがある動作又は結果が生じることもある。
【0037】
図23を識別するために入力19を解析するのに用いられる他のタイプの自然言語処理アルゴリズムは、キーワードに依存する。自然言語処理アルゴリズムに基づくキーワードが正確であるとともに予測可能であるが、自然言語処理に基づくキーワードは、互いの異なる意図23を説明する際にニュアンスをほとんど提供しないという点で正確でない。
【0038】
換言すれば、種々の自然言語処理アルゴリズムは、二つの部類に含まれる。第1の部類において、自然言語処理のアルゴリズムに基づく機械学習は、ディープニューラルネットワーク及びサポートベクトルマシンのような統計的な機械学習処理に依存する。これらの機械学習処理の両方は、ユーザの発話のニュアンスを理解する能力が制限されることに悩まされることがある。さらに、アルゴリズムに基づく機械学習が同一の意図に対する様々な自然な発話を可能にするとしても、そのようなアルゴリズムに基づく機械学習は、予測不可能であることがよくあり、開発者及びユーザが理解するのに困難となるように一連の見解で互いに異なるように同一の発話を解釈する。第2の部類において、自然言語処理に対するアルゴリズムに基づく簡単なキーワードは、ユーザの発話をキーワードの所定のセットに照合するとともに関連の意図を検索してもよい。
【0039】
この例において、CNLP装置22は、正確性、精度及び予測可能性とのバランスをとりながら(一例として、「発話」と称してもよい自然言語ステートメントを有してもよい)入力19を解析してもよい。CNLP装置22は、(サブサーフェス18の集合又は「言語」を意味する他の方法である)内在する言語サーフェスを実現する際に種々の設計決定によってバランスをとってもよい。言語サブサーフェス18は、サーバ28がユーザ16の意図を解析(更に擬人化された用語では、「理解」)できる潜在的なユーザの発話のセットを表してもよい。
【0040】
設計決定は、正確性(例えば、サーバ28が発話を正確に解釈することができる頻度)、精度(例えば、ユーザ16の意図を表現する際に発話にニュアンスを付加する程度)及び自然らしさ(例えば、ユーザ16の同一の意図にマッピングする発話の種々の言葉遣いが多様になることができる程度)を含む競合する優先度の間のトレードオフのネゴシエーションを行ってもよい。CNLP技術によって、CNLP装置22が曖昧さを残さずに(「発話」と称してもよい)入力19を解析することができ、これによって、(制限による)正確な自然言語発話19の予測可能かつ正確な解釈を潜在的に保証する。
【0041】
自然言語処理は、正式な(換言すれば、構造化された)データベース言語に慣れていないユーザによるこのようなデータ分析を促進するかもしれないが、自然言語処理に関連するユーザインタフェースは、場合によっては、自然言語処理の会話的性質のために乱雑で理解しにくいことがある。場合によっては、自然言語処理から生じる会話によって、特定のユーザは、基礎となるデータ分析結果から注意をそらされ、それにより、データ分析との関連で自然言語処理の利点が損なわれる可能性がある。
【0042】
本開示に記載の技術の様々な態様によれば、サーバ28は、自然言語処理を採用するデータ分析システムとのユーザ対話を更に促進することをクライアント30が提示してもよいユーザインタフェースを生成及び提供してもよい。ユーザ16のようなユーザが(本例ではシステム10によって表される)データ分析システムによって生成された結果25を理解するのに苦労するような乱雑なユーザインタフェースを提示するのではなく、本開示に記載の技術の様々な態様は、ユーザがデータ分析システムによって生成された結果を直感的に理解してもよいコヒーシブなユーザインタフェース21をもたらす方法で自然言語処理とデータ分析とのシームレスな統合を可能にしてもよい。
【0043】
本開示に記載の技術によって可能になるユーザインタフェース21は、ユーザインタフェース21の第1の部分(例えば、第1のフレーム)を介して、ユーザが自然言語を介して意図を表現することを可能にする対話型テキストボックスを提供してもよい。ユーザインタフェース21は、(本例ではCNLP装置22として示される)自然言語処理エンジンからの以前の入力及び応答の履歴ログを(そのような応答及び/又は結果25を示す視覚的表示と共に)提示する第2の部分(例えば、第2のフレーム)を有してもよく、これにより、ユーザ16は、(「応答25」と称することもできる)結果25がどのように導出されたかを迅速に評価することができる。ユーザインタフェース21は、任意の入力19に応答して提供された結果25のグラフィカル表現を提示する第3の部分を有してもよい。いずれの場合も、第1の部分、第2の部分及び第3の部分は、特定の時点において、ユーザ16に関連するデータと重ならない又は当該データを不明瞭にせず、ユーザ16は、ユーザインタフェース21の第3の部分において提供される結果26を、ユーザインタフェース21の第2の部分によって提示される履歴ログと共に更によく理解することができる。
【0044】
さらに、ユーザインタフェース21の第3の部分及びユーザインタフェース21の第2の部分は、異なるユーザが結果25の異なる態様をどのように理解するかに対応するために別々にスクロール可能であってもよい。右脳優位のユーザが創造的で芸術的な刺激に反応するとともに左脳優位のユーザが論理的で理性的な刺激に反応する人間心理と同様に、ユーザインタフェース21は、結果25の表現を右脳的な刺激(例えば、ユーザインタフェース21の第3の部分における結果25のグラフィカル表現)と左脳的な刺激(例えば、ユーザインタフェース21の第2の部分における結果25がどのように導出されたかの履歴ログ)とに分割する。ユーザの右脳又は左脳の優位性に関係なく、ユーザインタフェース21は、ユーザインタフェース21の第2の部分又はユーザインタフェース21の第3の部分のいずれかとのやり取りに応答して、ユーザインタフェース21の第3の部分をユーザインタフェース21の第2の部分と同期させることができ、これにより、右脳刺激又は左脳刺激に関するユーザの優位性に関係なくデータ分析を容易にする。
【0045】
動作中、クライアント30は、ユーザインタフェース21の第1のフレームを介して、ユーザ16が(説明を容易にするために「現在の入力19」と称することもできる)現在の入力を表すデータを入力してもよい対話型テキストボックスを提示してもよい。対話式テキストボックスは、(一例として)ユーザ16による現在の入力19の入力を促進するために対話式テキストボックスの上方に広がる拡大提案ペインを介して提案を提供してもよい。
【0046】
クライアント30は、ユーザインタフェース21の第2のフレームを介して、現在の入力19の前に入力された(「以前の入力19'」と表記してもよい)以前の入力の対話型ログを提示してもよい。左脳優位のユーザが主に関係するキーワード及び他の構文を使用して結果25を直接生成する自然言語の発話を表現することによって更に論理的に定義された能力を提供するので、ユーザインタフェース21の第1のフレーム及びユーザインタフェース21の第2のフレームは、ユーザ16が左脳優位のユーザを表すときにユーザ16に対応してもよい。
【0047】
クライアント30は、ユーザインタフェース21の第3のフレームを介して、現在の入力19に応答して取得した結果データ25のグラフィカル表現を提示してもよい。ユーザインタフェース21のこの第3のフレームは、ユーザインタフェース21の第3のフレームが、(「多次元データセット」と称することもでき、したがって、「多次元データ25」又は「多次元データセット25」と称することもできる)多次元データを表してもよい結果25の視覚的表現(例えば、チャート、グラフ、プロット等)を使用して結果25を表現することによって更にグラフィカル/視覚的/芸術的な能力を提供するので、ユーザインタフェース21の第3のフレームは、ユーザ16が右脳優位のユーザを表すときにユーザ16に対応してもよい。
【0048】
(左脳優位又は右脳優位のユーザを意味する)ユーザ16のいずれかのタイプを促進するために、ユーザインタフェース21の第2のフレーム及びユーザインタフェース21の第3のフレームは、別々にスクロール可能であるが、ユーザインタフェース21の第2のフレーム又はユーザインタフェース21の第3のフレームのいずれかにおけるやり取りがユーザインタフェース21の第2のフレームとユーザインタフェース21の第3のフレームとを同期させるように結合される。換言すれば、ユーザインタフェース21は、第3のフレームを介して、ユーザインタフェース21の第2のフレームとユーザインタフェース21の第3のフレームとの同期を通じて、視覚的ユーザ(換言すれば、右脳優位のユーザ)が、多次元データ25の視覚的表現が現在の入力19(及び以前の入力19’)を介してどのように生成されるかを理解できるようにしてもよい。そのような視覚的ユーザは、ユーザインタフェース21の第3のフレームに提示される視覚表現を選択してもよい。
【0049】
さらに、ユーザインタフェース21は、第3のフレームを介して、論理的ユーザ(換言すれば、左脳優位のユーザ)がユーザインタフェース21の第3のフレームとユーザインタフェース21の第2のフレームとの同期を通じて、現在の入力19(及び以前の入力19’)がどのように多次元データ25の視覚的表現をもたらすかを理解できるようにしてもよい。そのような論理的ユーザは、ユーザインタフェース21の第3のフレームに提示された視覚的表現をもたらす第2のフレームに提示された入力19を選択してもよい。
【0050】
これに関連して、本開示に記載の技術の様々な態様は、データ分析システム10のようなデータ分析システムによって提供される結果25を理解するのを妨げる可能性のある乱雑さ及び他の注意散漫さを除去するのと同時にデータ分析の実行に関して更に良いやり取りを促進してもよい。その結果、ユーザ16は、提示された結果25を理解するために、追加の入力を入力することなく、及び/又は、データ分析システム10との追加のやり取りを実行することなく結果25を更に迅速に理解することができるので、データ分析システム10は、更に効率的に動作できるようにしてもよい。そのような入力及び/又はやり取りを潜在的に減少させることによって、データ分析システム10は、そのようなコンピューティング資源によって消費される電力消費とともに、様々なコンピューティング資源(例えば、処理サイクル、メモリ空間、メモリ帯域幅等)を節約することができ、それによって、データ分析システム自体の動作を改善することができる。
【0051】
さらに、本開示に記載の技術の様々な態様は、ユーザ16による(多次元を有する表又は他のデータ構造として格納される場合があり、その結果、データを多次元データ25と称することもできる)基礎となるデータの視覚的表現のためのフォーマットのグラフィカル表現とやり取りすることを可能にしてもよい。ユーザ16は、自然言語によって多次元データ25の視覚的表現を定義するための(図1の例では入力19によって表される)煩雑な発話を入力するのではなく、ユーザインタフェース21を介して、多次元データ25の視覚的表現のためのフォーマット(例えば、チャート、バブルチャート、グラフ等)のグラフィカル表現(例えば、ワイヤフレーム)とやり取りを行ってもよい。
【0052】
さらに、ユーザ16が多次元データ25の視覚的表現のフォーマットのグラフィカル表現とやり取りを行うことができるユーザインタフェース21は、ユーザが多次元データ25の視覚的表現を生成するために入力した入力19(例えば、複雑な発話又は他の自然言語入力)を示すデータを提供してもよい。それによって、入力19を示すこのデータは、右脳優位である可能性のあるユーザ16が多次元データ25のそのような視覚的表現が生成可能性のある視覚的でない自然言語入力19を学習することを可能にするようにしてもよい。
【0053】
動作中、クライアント30は、(本開示全体を通して議論される三つのフレームを有してもよい)ユーザインタフェース21を介して、多次元データ25を視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現を提示してもよい。フォーマットは、多次元データ25の特定の視覚的表現に基づいて変化してもよい。例えば、バブルプロットは、x軸、y軸、バブル色、バブルサイズ、スライダ等を含んでよい。別の例として、棒グラフは、x軸、y軸、棒の色、棒のサイズ、スライダ等を含んでよい。いずれにせよ、グラフ表現は、汎用バブルプロット、汎用棒グラフ又は多次元データ25の視覚的表現の任意のタイプの汎用グラフ表現のような多次元データ25の視覚的表現のタイプの汎用表現を提示してもよい。
【0054】
次に、ユーザ21は、(x軸、y軸、バブル色、バブルサイズ、スライダ又はユーザ16が以前に選択した多次元データ25の視覚的表現の特定のタイプの任意の他の態様を指す別の方法とすることができる)一つ以上の態様を選択するために、多次元データ25の視覚的表現のこの一般的なグラフィカル表現とやり取りを行ってもよい。したがって、クライアント30は、ユーザインタフェース21を介して、多次元データ25を視覚的に表現するためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様の選択を受信することができる。
【0055】
ユーザ91は、態様を選択した後、選択された態様に関連付けられるべき多次元データ25の次元を選択するために、ユーザインタフェース21を介してクライアント30とやり取りを行ってもよい。次に、クライアント30は、ユーザインタフェース30を介して、多次元データ25を視覚的に表現するためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様について、多次元データ25の一つ以上の次元の表示を受信してもよい。
【0056】
次に、クライアント30は、多次元データ25の視覚的表現(例えば、棒グラフ、折れ線グラフ、面グラフ、ゲージ、レーダーチャート、バブルプロット、散布図、グラフ、円グラフ、密度マップ、ガントチャート及びツリーマップの形態)を生成するために、次元を態様に関連付けてもよい。クライアント30は、ユーザインタフェース21を介して、多次元データ25の視覚的表現の提示へ進んでもよい。
【0057】
したがって、本開示に記載の技術の様々な態様は、そのような視覚的表現のためのフォーマットのグラフィカル表現を介して多次元データ25の視覚的表現の生成を促進してもよく、これにより、更に視覚的な(例えば、右脳優位の)ユーザは、(例えば、視覚的表現を生成するために必要とされる自然言語発話に慣れていないために)困難で時間がかかる多次元データの複雑な視覚的表現を作成することができるようにしてもよい。多次元データ25の視覚的表現と共に対応する自然言語入力を説明しながらやり取りを減少させることによって、ユーザ16は、(「結果25」称することもできる)多次元データ25を視覚化する試みにおいて、追加の入力を入力することなく、及び/又は、データ分析システム10との追加のやり取りを行うことなく、結果25を更に迅速に理解することができるので、データ分析システム10は、再び更に効率的に動作してもよい。そのような入力及び/又はやり取りを潜在的に減少させることによって、データ分析システム10は、そのようなコンピューティング資源によって消費される電力消費と共に様々なコンピューティング資源(例えば、処理サイクル、メモリ空間、メモリ帯域幅等)を節約することができ、それによって、データ分析システム自体の動作を改善することができる。
【0058】
図2A~2Kは、本開示に記載の技術の様々な態様による図1の例に示すデータ分析システムとのやり取りを促進するユーザインタフェースの例を示す図である。図2Aの例において、ユーザインタフェース21Aは、図1の例に示すユーザインタフェース21の一例を表してもよい。
【0059】
図2Aの例に示すように、ユーザインタフェース21Aは、(「第1のペイン200A」と称することもできる)第1のフレーム200Aと、(「第2のペイン200B」と称することもできる)第2のフレーム200Bと、(「第3のペイン200C」と称することもできる)第3のフレーム200Cと、を含む。第1のフレーム200Aは、ユーザ16が現在の入力19を入力してもよい対話型テキストボックスを表してもよい。換言すれば、ユーザ16は、言い換えれば、第1のフレーム200Aを介して、本例ではダイアログ202Aごとに“Ava”と称するチャットボットとやり取りを行うための(現在の入力19を指す別の方法でもある)自然言語の発話を入力してもよい。
【0060】
第2のフレーム200Bは、(ダイアログ202Aのようなチャットボットからの応答と共に)現在の入力19の前に入力された以前の入力19’の対話型ログを提示してもよい。ユーザ16がデータ分析システム10とやり取りを行うために(データ分析システム10を指す別の方法であり、したがって、「チャットボット10」と称することもできる)チャットボットとのダイアログを維持すると仮定すると、以前の入力19’を、「以前のダイアログ19’」と称することもできる。第2のフレーム200Bがユーザ16とチャットボット10との間のやり取りのログを提示してもよいと仮定すると、第2のフレーム200Bを、「ダイアログフレーム200B 」又は 「ダイアログペイン200B 」と称することができる。
【0061】
第3のフレーム200Cは、現在の入力19に応答して取得される結果25のグラフィカル表現によるやり取りフレームを提示してもよい。第3のフレーム200Cは、後続の図2B図2Kに示すように、結果25のグラフィカル表現を、経時的な結果25のグラフィカル表現のログとして提供し、これによって、ユーザ16は、第2のフレーム200Bとは独立した第3のフレーム200Cの別個のスクロールを介して、結果25のグラフィカル表現のログを横断することを可能にしてもよい。第3のフレーム200Cを、結果として、「グラフィカルログフレーム200C 」及び/又は 「グラフィカルログペイン200C 」と称することができる。
【0062】
図2Bの例において、ユーザインタフェース21Bは、図1の例に示すユーザインタフェース21の別の例を提示してもよい。ユーザインタフェース21Bは、ユーザインタフェース21Aと同様に、第1のフレーム200Aと、第2のフレーム200Bと、第3のフレーム200Cと、を有する(これらを、「フレーム200A~200C」又は「フレーム200」と総称することができる。)。ユーザインタフェース21Bとユーザインタフェース21Aとの違いは、ユーザ16が現在の入力19として第1のフレーム200Aにテキスト(例えば、“Load data from the file t”)を入力し始めたことであり、この場合、ユーザインタフェース21Bは、現在の入力19を受信することに応答して、文字‘t'で始まるファイル名又は他の識別子(すなわち、 図2Bの例における“test -sort.csv”、“test_analyze.csv”、“test_cleanan_m.csv”)を有するファイルに対する複数の異なるオートコンプリート推奨を含むオートコンプリートボックス204を、“Hit[ting] TAB to finish”によって“filepath”をオートコンプリートするプロンプトと共に露出する。
【0063】
これに関連して、第1のフレーム200Aによって提示される対話型テキストボックスは、現在の入力19の入力を促進にするためにオートコンプリート操作を自動的に実行してもよい。対話型テキストボックスは、(「推奨」と称することができる)オートコンプリートの推奨の数(数が多い場合があり、例えば、10,20,...100,...1000等)を、推奨の閾値の数(例えば、本例では3)に制限してもよい。
【0064】
対話型テキストボックスは、乱雑さを低減するとともにユーザ16にとって最も有用である可能性が高い推奨の選択をユーザ16に促進するために推奨の数を制限してもよい。ユーザインタフェース21Bは、ユーザ16によって設定された好み、様々なファイルへの最新のアクセス又は(機械学習又は他の人工知能優先順位及び/又は順位付けアルゴリズムを含む)任意の他の優先順位ベースのアルゴリズムに基づいて、推奨に優先順位を付けてもよい。一部の例において、閾値は、オートコンプリートボックス204が第2のフレーム200Bを完全に不明瞭にしない(が部分的に不明瞭にしてもよい)ように設定され、そのような閾値は、ディスプレイサイズ、現在の表示ズームレベル、デバイスタイプ(例えば、スマートフォン、ラップトップ、デスクトップ等)等に基づいて変化してもよい。
【0065】
次に、図2Cの例を参照すると、ユーザインタフェース21Cは、図1の例に示すユーザインタフェース21の別の例を提示してもよい。ユーザインタフェース21Cは、ユーザインタフェース21Bと同様に、「フレーム200」を有する。ユーザインタフェース21Cとユーザインタフェース21Bとの違いは、ユーザ16がファイル名“titanic.csv”を第1のフレーム200Aによって表される対話型テキストボックスに入力し終えたことである。対話式テキストボックスは、現在の入力19が指示されるデータベースの(図2Cの例におけるファイル名“titanic.csv”のような)指名態様を参照する現在の入力19の部分を示すために、強調表示206を自動的に挿入してもよい。そのような強調表示により、ユーザ16は、現在の入力19がユーザ16によって入力される際に、指名態様がデータ分析システム10によって認識されていることを視覚的に理解することができるようにしてもよい。
【0066】
図2Dの例において、ユーザインタフェース21Dは、図1の例に示すユーザインタフェース21の別の例を提示してもよい。ユーザインタフェース21Dは、フレーム200も含むという点ではユーザインタフェース21Cと同様であるが、対話テキストボックスに現在の入力19を入力した結果を示し、その時点で、現在の入力19は、以前の入力19A’になる。チャットボット19は、ダイアログフレーム200Bに提示されるダイアログ202Bと、グラフィカルログフレーム200Cに表220として提示される“titanic.csv”を反映した表220と、を返す。
【0067】
図2Eの例において、ユーザインタフェース21Eは、図1の例に示すユーザインタフェース21の別の例を提示してもよい。ユーザインタフェース21Eは、フレーム200も含むという点ではユーザインタフェース21Dと同様であるが、(現在の入力19が第1のフレーム200Aに入力されたので以前の入力19B’として示される)現在の入力19を入力した結果を示す。チャットボット19は、ダイアログフレーム200Bに提示されるとともにグラフィカルログフレーム200Cのどの部分も不明瞭にしない以前の入力19B’の処理に関する追加データを含むダイアログ202Cを返す。チャットボット19は、“titanic.csv”に関するデータ分析を反映した散布図も返し、これは、グラフィカルログフレーム200Cの散布図222として提示される。
【0068】
ユーザインタフェース21Eが散布図222を表222の下のグラフィカルログフレーム200Cに追加すると、表220が視界の外に移動し、その結果、ユーザインタフェース21Eは、グラフィカルログフレーム200Cの右側に沿ってスクロールバー208Aを追加する。ユーザ16は、グラフィカルログフレーム200Cを個別にスクロールするために、スクロールバー208Aを選択してもよい(又はマウスベースのスクロール又は他の形態のスクロールを使用してもよい)。すなわち、グラフィカルログフレーム200Cをスクロールしてもよく、ダイアログフレーム200Bがスクロールされなくてもよく、グラフィカルログフレーム200Cは、ダイアログフレーム200Bから独立してスクロール可能であり、ダイアログフレーム200Bは、グラフィカルログフレーム200Cから独立してスクロール可能であってもよい。これに関連して、左脳のユーザは、対応するダイアログフレーム200Bのスクロールにおいて、グラフィカルなログフレーム200Cのグラフィカルな及び/又は視覚的な性質を注意が散漫することなく考慮することができ、一方、右脳のユーザは、対応するグラフィカルなログフレーム200Cのスクロールにおいて、対話フレーム200Bの更にテキスト的な及び/又は論理的な性質を注意が散漫することなく考慮することができる。
【0069】
さらに、ユーザインタフェース21Eは、ユーザ16が(パーシャルスクリーンモードから)ダイアログフレーム200Bが最小化されるとともにグラフィカルログフレーム200Cが(ユーザインタフェース21Eの全幅にわたって)最大化されるフルスクリーンモードにユーザインタフェース21Eを遷移させることを可能にするフルスクリーン表示210Aを含む。図2Eの例に示すように、ユーザインタフェース21Eは、現在、グラフィカルログフレーム200Cがユーザインタフェース21Eの幅の少なくとも大部分(例えば、90~100%)に亘らずにダイアログフレーム200Bが最小化されないとともに依然としてユーザインタフェース21Eの一部として提示されるという点で、パーシャルスクリーンモードで動作する。
【0070】
パーシャルスクリーンモードは、大きなディスプレイを有するクライアント装置14(例えば、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、大きなラップトップ等)を介してユーザインタフェース21Eを見えるようにすることを促進するが、小さなディスプレイを有するクライアント装置14(例えば、スマートフォン、ウルトラブック等)にはあまり適していない。パーシャルスクリーンモードにおいて、ダイアログフレーム200Bを、第1のフレーム200Aの上部の境界に沿って、第1のフレーム200Aの上方(真上ではない場合)に又は隣接して配置してもよく、ダイアログフレーム200B及び第1のフレーム200Aの両方は、同様の幅を有してもよい。第1のフレーム200A及びダイアログフレーム200Bの両方は、グラフィカルログフレーム200Cの右側に隣接して存在する。
【0071】
次に、図2Fの例を参照すると、ユーザインタフェース21Fは、図1の例に示すユーザインタフェース21の別の例を提示してもよい。ユーザインタフェース21Fは、フレーム200も含むという点ではユーザインタフェース21Eと同様であるが、ユーザ16がフルスクリーン表示210Aを選択した結果を示す。
【0072】
ユーザインタフェース21Fは、ユーザ16がフルスクリーン表示210Aを選択したという表示を受信することに応答して、ダイアログフレーム200Bが最小化されるとともにグラフィカルログフレーム200Cが(ユーザインタフェース21Fの全幅に亘って)最大化されるフルスクリーンモードに遷移する。ユーザインタフェース21Fは、グラフィカルログフレーム200C内の散布図222を、グラフィカルログフレーム200Cの略全幅(例えば、80~99%)に亘るように再フォーマットする。また、ユーザインタフェース21Fは、ユーザ16がフルスクリーン表示210Aを選択したという表示を受信したことに応答して、第1のフレーム200Aを、ユーザインタフェース21Fの略全幅(例えば、80~99%の)に亘るように再フォーマットする。したがって、第1のフレーム200Aは、本例において、グラフィカルログフレーム200Cの下部に隣接し、グラフィカルログフレーム200Cは、第1のフレーム200Aの上部に隣接する。
【0073】
さらに、ユーザインタフェース21Fは、フルスクリーン表示210Aをパーシャルスクリーン表示210Bに置換してもよい。パーシャルスクリーン表示210Bは、ユーザ16によって選択されるときにユーザインタフェース21Fをユーザインタフェース21Eのパーシャルスクリーンモードに戻してもよい。
【0074】
一部の例において、ユーザインタフェース21は、ユーザインタフェース21が表示されるデバイスのタイプに基づいて、パーシャルスクリーンモードとフルスクリーンモードとの間を自動的に遷移してもよい。デバイスのタイプは、デバイスがスマートフォンであるか否か、ラップトップコンピュータであるか否か、タブレットコンピュータであるか否か、ハイブリッドコンピュータであるか否か、デスクトップコンピュータであるか否かを示してもよい。他の例において、デバイスのタイプは、サイズ、解像度、ディスプレイの数等に関連してディスプレイのタイプを指定してもよい。特定のデバイスタイプ(スマートフォン、タブレットコンピュータ、閾値未満のディスプレイサイズ等)については、ユーザインタフェース21は、パーシャルスクリーンモードを選択してもよく、他のデバイスタイプ(デスクトップコンピュータ、ワークステーション、閾値以上のディスプレイサイズ等)については、ユーザインタフェース21は、フルスクリーンモードを選択してもよい。このようにして、ユーザインタフェース21は、検出されたデバイスのタイプに応答して、ダイアログフレーム200Bが最小化されるとともにグラフィカルログフレーム200Cが第1のフレーム200Aの上に存在するフルスクリーンモードに遷移してもよい。
【0075】
図2Gの例において、ユーザインタフェース21Gは、図1の例に示すユーザインタフェース21の別の例を提示してもよい。ユーザインタフェース21Gは、フレーム200も含むという点ではユーザインタフェース21Fと同様であるが、ユーザ16が露出指示212を選択した結果を示す。第1のフレーム200Aは、ユーザインタフェース21Gがフルスクリーンモードである間にユーザ16によって選択されるときにユーザインタフェース21Gがダイアログフレーム200Bを露出する結果となる露出指示212を含んでもよい。一部の例において、第1のフレーム200Aは、ユーザインタフェース21Gがフルスクリーンモードである間のみ露出指示212を含んでもよい。ユーザインタフェース21Gは、ユーザ16が露出指示212を選択したことに応答して、ダイアログフレーム200Bがグラフィカルログフレーム200Cに少なくとも部分的に重なる(が完全に不明瞭にしない)ようにダイアログフレーム200Bを露出してもよい。
【0076】
図2Hの実施例に目を向けると、ユーザインタフェース21Hは、図1の実施例に示すユーザインタフェース21の別の実施例を提示してもよい。ユーザインタフェース21Hは、フレーム200も含むという点でユーザインタフェース21Dと同様であるが、ユーザ16がキャンセル指示214を選択した結果を示す。第1のフレーム200Aは、ユーザ16が(処理がまだ完了していないためにダイアログフレーム200Bに示すにもかかわらずまだ現在である)現在の入力19の処理をキャンセルできるようにするために、キャンセル指示214を含んでもよい。
【0077】
場合によっては、ユーザ16は、うっかり常に長い時間(複数分、1時間以上等)を要する又は処理中にハングする可能性のあるかなりの量の処理を必要とする現在の入力19を入力することがある。ユーザ16がそのような入力19をキャンセルできるようにするために、第1のフレーム200Aは、現在の入力19の処理をキャンセルするためのキャンセル表示を提示してもよい。ユーザインタフェース21Hは、キャンセル指示214の選択に応答して、現在の入力19の処理をキャンセルするためにチャットボット10とやり取りを行い、チャットボット10が「要求を中断した」ことを示すダイアログ202Dを提示してもよい。
【0078】
次に、図2Iの例を考慮すると、ユーザインタフェース21Iは、図1の例に示すユーザインタフェース21の別の例を提示してもよい。ユーザインタフェース21Iは、フレーム200も含むという点ではユーザインタフェース21Hと同様であるが、チャットボット10がC19inUSと称する「ワークフローを再生する」必要があることを示す以前の入力19C’をユーザ16が入力した結果を示し、C19inUSは、(データセットの一形態である)このワークフローがチャットボット10によって認識されることを知らせるために強調表示される。
【0079】
ユーザインタフェース21Iは、(現在の入力19であったがユーザインタフェース21Iが以前の入力19C’を既に処理しているため以前の入力19C’と表記される)以前の入力19Cを受信することに応答して、ダイアログフレーム200Bのダイアログ202Fとダイアログ202Gとの間に以前の入力19D’が挟まれたダイアログ202D~202Hを作成する“C19inUS”と題された以前のセッションを再生してもよい。
【0080】
ダイアログ202E及びダイアログ202Fで参照されるノートは、グラフィカルログフレーム200Cに示す各々のノート226A及び226Bを参照する。ダイアログ202Eとダイアログ202Fの各々は、ダイアログ202E及びダイアログ202Fに隣接するダイアログフレーム200Bに表示される各々のノート表示216A及びノート表示216Bを有する。ノート表示216A及びノート表示216Bは、各々のノート226A及びノート226Bに関連付けられている。ノート表示216A及びノート表示216Bのいずれかがユーザ16によって選択されるとき、ユーザインタフェース21Iは、ノート226A及びノート226Bを提示するためにグラフィカルログフレーム200Cをスクロールしてもよい。
【0081】
同様に、ダイアログ202Gは、ダイアログフレーム200Bのダイアログ202Gに隣接して提示される関連テーブル表示218を含む。テーブル表示218は、グラフィカルログフレーム202Cに提示されるテーブル226に関連付けられる。ユーザインタフェース21Iは、ユーザ16が表表示218を選択することに応答して、表226を提示するためにグラフィカルログフレーム202Cをスクロールしてもよい。これに関連して、ユーザインタフェース21Iは、ノート226A/226B及び表226のような以前のコンテンツ又は将来のコンテンツを明らかにするためにグラフィカルログフレーム202Cがスクロールする方法を変更する(ノート表示216A及びノート表示216B並びに表表示218を介した)ダイアログフレーム200Bとのやり取りを可能にしてもよい。
【0082】
しかしながら、ノート226Bが指摘するように、「スクロールするときに、チャートの右上隅の空白をクリックすると、そのチャートを生成した [ダイアログフレーム200Bの] ダイアログに移動する」。このようにして、グラフィカルログフレーム200Cは、ユーザ16がダイアログフレーム200Bをスクロールするためにチャート、ノート、表又は結果25の他のグラフィカル表現を選択することを可能にしてもよい。グラフィカルログフレーム200Cは、ダイアログフレーム200Bに対して独立してスクロール可能(換言すれば、別々にスクロール可能)であり、ダイアログフレーム200Bは、グラフィカルログフレーム200Cに対して独立してスクロール可能(換言すれば、別々にスクロール可能)であるが、ダイアログフレーム200B及びグラフィカルログフレーム200Cの各々は、ダイアログフレーム200Bとグラフィカルログフレーム200Cとを同期させるために又はグラフィカルログフレーム200Cとダイアログフレーム200Bとを同期させるために、ダイアログフレーム200B又はグラフィカルログフレーム200Cのいずれかにおける様々なやり取りによって相互接続される。
【0083】
図2Jの例において、ユーザインタフェース21Jは、図1の例に示すユーザインタフェース21の別の例を提示してもよい。ユーザインタフェース21Jは、フレーム200も含むという点ではユーザインタフェース21Iと同様であるが、ユーザ16がダイアログフレーム200Bによって提示されたバブルチャート表示219の上にホバリングした結果を示す。ユーザインタフェース21Jは、ユーザ16が(例えば、マウスポインタ又は他の入力デバイスを使用して)バブルチャート表示219の上にホバリングしているという表示を受信すると、グラフィカルログフレーム200Cに提示された(ダイアログフレーム200Bが時間的にどの位置にあるかに関連する)以前の又は将来のバブルチャートのバブルチャートプレビュー230を提示してもよい。バブルチャートプレビュー230は、ポップアップウィンドウ、オーバーレイ又は他のグラフィカル形式を介して、グラフィカルログフレーム200Cに提示されたバブルチャートを描いてもよい。ユーザインタフェースは、ユーザがバブルチャート表示219を選択することに応答して、図2Kの例に関連して更に詳しく説明するユーザインタフェース21Kに遷移してもよい。
【0084】
図2Kの例において、ユーザインタフェース21Kは、図1の例に示すユーザインタフェース21の別の例を提示してもよい。ユーザインタフェース21Kは、フレーム200も含むという点ではユーザインタフェース21Jと同様であるが、ユーザ16がダイアログフレーム200Bによって提示されたバブルチャート表示219を選択した結果を示す。ユーザインタフェース21Kは、バブルチャート表示219を選択することに応答して、バブルチャート表示219と識別される又は関連付けられたバブルチャート228を提示するためにグラフィカルログフレーム200Cをスクロールしてもよい。
【0085】
バブルチャート228は、バブルチャートヘッダ232及びスライダ234を含んでもよく、バブルチャートヘッダ232は、再生表示236(及び本明細書では詳しく説明しない他の表示)を含んでもよい。スライダ234は、多次元データ25の次元の変化に対応するようにバブルチャートの適応を変更するためにユーザ16が選択することができる対話型スライダを提示してもよい。ユーザ16は、再生表示236を選択してもよく、これにより、ユーザインタフェース21Kは、バブルチャート228によってグラフィカルに表される多次元データ25の次元に従ってバブルチャート228を操作するためにユーザがスライダ234を本例ではx軸に沿ってスライドさせるようなやり取りを「再生」してもよい。
【0086】
図3A~3Eは、本開示に記載の技術の様々な態様による図1の例に示すデータ分析システムとのやり取りを促進するユーザインタフェースの例を示す図である。図3Aの例において、ユーザインタフェース321Aは、図1の例に示すユーザインタフェース21の一例を提示してもよい。
【0087】
ユーザインタフェース321Aは、ユーザインタフェース321Aがフレーム200を含むという点では図2Bの例に示すユーザインタフェース21Bと類似するが、ユーザインタフェース321Aを介して多次元データ25を視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現350を提示するためにユーザ16が二つの以前の入力319A’及び319B’を入力したという点で異なる。図3Aの例において、ユーザ16は、タイタニック号が沈没した旅行でタイタニック号に乗っていた乗客に関連する多次元データ25をロードするために以前の入力319A’に“Load data from the file titantic.csv”と入力した。
【0088】
また、ユーザ16は、以前の入力319B’に “Plot a bubble chart”と入力し、これは、多次元データ25をバブルチャートとして視覚的に表すためのフォーマットのグラフ表示350の表示をもたらす汎用コマンドである。さらに、図3Aの例に示さないが、ユーザインタフェース321Aは、ユーザ16に関連するチャート(例えば、折れ線グラフ、バブルチャート、散布図等)のリストを提供するためにオートコンプリートを実行してもよく、ユーザ16は、チャートのタイプをオートコンプリートするためにこれを選択してもよい。さらに、ユーザインタフェース321Aは、ユーザ16が、一例として、“Plot a”又は“bubble chart”と入力し、この部分的な発話を入力するためにエンターキーを押すだけで、以前の入力319A’として入力された部分的な発話をオートコンプリートしてもよい。チャットボット10は、ユーザ16との過去のやり取りに基づいて、このような部分的な発話がグラフィカルログフレーム200Cのグラフィカル表現350の提示をもたらすべきであると決定してもよい。
【0089】
以前の入力319B’として入力されたコマンドに関して説明したが、本開示に記載の技術の様々な態様は、ユーザ16が他の様々な方法でグラフィカル表現350に到達することを可能にしてもよい。例えば、ユーザインタフェース321Aは、多次元データ25のバブルチャートを構成するためのグラフィカル表現350を選択するオプションを有するメニューを提示してもよい。別の例として、ユーザインタフェース321Aは、(図3Aの例に示さないが、図2Kの例に示すユーザインタフェース21Kの再生表示236と同様である)多次元データ25を一覧表示するテーブルの様々なチャートに対する(アイコンのような)グラフィカル表現を提示してもよい。
【0090】
いずれにせよ、ユーザ16は、(上述したようにtitanic.csvデータセットに関するデータを参照する)“Plot a bubble chart with the x-axis Pclass, the y-axis Fare, the bubble color Gender, the bubble size Age, and sibling by Survived”のようなバブルチャートをプロットするための完全なステートメントを入力するのではなく、バブルチャート用のフォーマットのグラフィカル表現350を有するコンフィギュレータを表示するために“Plot a bubble chart”という一般的なコマンドを入力してもよい。
【0091】
グラフィカル表現350は、多次元データ25をバブルチャートとして視覚的に表すためのフォーマットに関する一つ以上の態様を有してもよい。グラフ表現350の例に関して、一つ以上の態様を、(集合的に「態様351」と称することができる)x軸351A、y軸351B、色351C、サイズ351D及びスライダ351Eとして示す。ユーザ16は、態様351のうちの一つ、例えば、x軸351Aを選択してもよく、その結果、ユーザインタフェース321Aは、多次元データ25をバブルチャートとして視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現350のx軸351Aの選択を受信してもよい。
【0092】
ユーザインタフェース321Aは、グラフィカル表現350のx軸351A(又は他の任意の態様351)の選択を受信することに応答して、ユーザ16がx軸351Aに関連付ける多次元データ25の次元を選択してもよい様々なオプションを提示してもよい。完全に形成されたバブルチャートを生成するための上述した完全なステートメントにおいて、x軸351Aを、“Pclass”として示す多次元データ25の次元と関連付ける必要がある。x軸351Aに関連付ける多次元データ25の次元を選択する例を、図3Bの例に関連して更に詳しく説明する。
【0093】
図3Bの例において、ユーザインタフェース321Bは、図1の例に示すユーザインタフェース21の一例を提示してもよい。ユーザインタフェース321Bは、ユーザインタフェース321Bがフレーム200を有するという点ではユーザインタフェース321Aと同様であるが、グラフィカルダイアログフレーム200Cがx軸351Aの選択を受信したことに応答してグラフィカル表現350の上にポップアップボックス360を提示するという点で異なる。ポップアップボックス360は、多次元データ25の次元を選択するためのオプションを提示する方法の一例を示す。しかしながら、本開示に記載の技術は、ポップアップボックスに限定されるべきではなく、態様351の各々に関連するドロップダウンリスト、ポップアップボックス360と同様のリストを提示する左クリックメニューベースのシステム又はコンフィギュレータ若しくは他のグラフィカル構成アシスタントによって一般的に採用される他の任意のやり取りを含む次元を選択する任意の方法を含んでもよい。
【0094】
ポップアップボックス360は、ユーザ16がx軸351Aを選択したことに応答してx軸オプション361Aを自動的に選択し、スコープ固有オプション365A~365Dと共にスコープオプション363A~363Cを提示してもよい。ポップアップボックス360は、態様351B~351Eにそれぞれ対応するy軸オプション361B、バブル色オプション361C、バブルサイズオプション361D及びスライダオプション361Eも含む。
【0095】
スコープオプション363A~363Cは、ユーザ16が多次元データ25の次元を選択するためのスコープを選択できるようにしてもよい。スコープオプション363Aは、ユーザ16が次元として列を選択することを可能にしてもよく、スコープオプション363Bは、ユーザ16が次にx軸351Aに関連付けられる多次元データ25に追加される新しい次元をもたらす一つ以上の列の集合を選択することを可能にしてもよい。スコープオプション363Bは、ユーザ16がスコープオプション363Bと同様にx軸351Aに関連付けられた新しい次元を作成するために多次元データ25の一つ以上の列をオートビンすることを可能にしてもよい。
【0096】
スコープ固有オプション365A~365Dは、ユーザがスコープオプション363A~363Cの各々に固有オプションを指定できるようにしてもよい。 図3Bの例において、スコープ固有オプション365A~365Dは、スコープオプション363Aに固有である(すなわち、本例では列を使用する)。スコープ固有オプション365A~365Dの各々は、多次元データ25の異なる列(すなわち、“Fare”、選択された“Pclass”、 “Survived”及び“Age”)を指す。スコープ固有オプション365A~365Dは、(チャットボット10のユーザ16によるユーザプロファイル及び過去の使用履歴を意味する)ユーザ16及び潜在的に同一の組織の又は組織をまたがるチャットボット10の他のユーザに関連付けられた分析に基づいて選択された多次元データ25の列のサブセットのみを提示してもよいので、ポップアップボックス360は、ユーザ16が多次元データ25の列を検索することを可能にする検索オプション367も含む。
【0097】
ポップアップボックス360は、ユーザ16が様々な態様351と多次元データ25の次元との間の関連付けに従って構成される多次元データ25のバブルチャートのプレビューを生成することを可能にする生成表示369も含む。一部の例において、全ての態様351が多次元データ25の次元と関連付けられるまで生成指示369は非アクティブのままである。生成表示369の選択及び生成表示369の選択に対するユーザインタフェース21による応答を、図3Dの例に関して後に更に詳しく説明する。
【0098】
図3Dの例を検討する前に、ユーザ16は、代わりに、ユーザ16が 「集合を使用」することを可能にするスコープオプション363Bを選択してもよい。図3Cの例において、ユーザインタフェース321Cは、ユーザ16がスコープオプション363Bを選択した後のユーザインタフェース21の例を提示してもよい。ポップアップボックス360は、スコープオプション363Bの選択を受信したことに応答して、スコープオプション363Bに関連付けられたサブスコープオプション365E~365Hを、別の検索オプション368と共に提示してもよく、この検索オプション368は、スコープ固有オプション365E~365Hとしてポップアップウィンドウ360に事前に入力されていない集合のタイプを検索することを除いて、検索オプション367に関して上述したものと同様の検索機能を実行してもよい。
【0099】
スコープ固有オプション365E~365Hは、ユーザ16が平均、カウント、合計及び最大値に関してそれぞれ集計を実行することを可能にしてもよい。スコープ固有オプション365のいずれかを選択することに応答して、ユーザインタフェース321Cは、ポップアップボックス370を提示し、ユーザ16が一つ以上の事前に入力された列を選択すること及び/又はスコープ固有オプション365E~365Hに関連付けられた特定のタイプの集計を実行するための追加の列を検索することを可能にしてもよい。
【0100】
図3A~3Eの例に示さないが、ユーザ16は、オートビン操作を実行するスコープオプション363Cを選択してもよい。ユーザ16がスコープオプション363Cを選択するとき、ポップアップボックス360は、列を選択するとともにユーザ16が選択した列の値を分離することを所望するビンの数を選択するためのスコープ固有オプションを提供してもよい。
【0101】
次に、図3Dの例を参照すると、ユーザインタフェース321Dは、ユーザインタフェース21の更に別の例を提示してもよく、これは、ユーザ16が生成指示369を選択したことを除いてユーザインタフェース321Bと同様である。ユーザインタフェース321Dは、生成指示369の選択を受信したことに応答して、バブルチャートプレビュー380を生成及び提示してもよい。ユーザインタフェース321Dは、バブルチャートプレビュー380を生成する際に、次元と態様との関連付けが適合していることを確認してもよい。ユーザインタフェース321Dは、態様に対する次元の関連付けが適合していないとき、態様に対する次元の関連付けが適合していないことの表示と、(説明を簡単にするために図3Dの例に示さない)態様に対する次元の関連付けを修正するオプションと、を提示してもよい。
【0102】
ユーザインタフェース321Dは、次元と態様との関連付けが適合するとき、多次元データ25の視覚表現プレビューを提供する(視覚表現プレビュー380の一例を提示してもよい)バブルチャートプレビュー380を提示してもよい。バブルチャートプレビュー380は、使用オプション381、戻るオプション383、編集オプション385及び表示発話オプション387を含んでもよい。使用オプション381は、ユーザ16が図3A図3Cの例に関して上述したユーザインタフェース321A~321Cのうちの一つ以上を介して入力された関連付けに基づいてバブルチャートの生成に進むことを可能にしてもよい。
【0103】
戻るオプション385は、ユーザ16が(バブルチャートプレビュー380で行われた変更を廃棄してもよい)ユーザインタフェース321A~321Cのうちの一つ以上に戻ることを可能にしてもよい。編集オプション385は、ユーザ16が(例えば、バブルチャートプレビュー380に関連するタイトル、色、テキスト及び/又は記述子を変更することによって)バブルチャートプレビュー380を編集できるようにしてもよい。
【0104】
表示発話オプション387は、多次元データ25を視覚化するためのバブルチャートプレビュー380に示されるバブルチャートの生成をもたらした現在の入力(又は現在の入力319のシーケンス)を示すデータをユーザ16によって表示できるようにしてもよい。図3Dの例において、ユーザ16は、表示発話オプション387を選択し、その結果、ユーザインタフェース321Dは、ユーザ16によって入力されるときに、バブルチャートプレビューに示されるバブルチャートを生成するために次元を態様に関連付ける入力391を生成し、生成された入力391を示すポップアップボックス390を提示した。これに関連して、ユーザ16は、(多次元データ25の多くの視覚的表現を定義するための正式な構造をユーザ16によって理解するのを支援しながら)第1のフレーム200Aを介して、バブルチャートを作成するために入力してもよい論理的で正式な自然言語の発話を、時間をかけて学習してもよい。
【0105】
バブルチャートプレビュー380が様々な基準を満たすことをユーザ16によって確認したと仮定すると、ユーザ16は、使用オプション381を選択してもよい。ユーザインタフェース321Dは、使用オプション381を選択することに応答して、自動的に入力391を入力して、ダイヤログレーム200Bに発話を入力するとともにバブルチャートプレビュー380で提示されたバブルチャートを反映するバブルチャートを提示してもよい。したがって、再び、ユーザ16は、ダイアログフレーム200B及びグラフィカルログフレーム200Cを介して、バブルチャートがどのように作成されたかを理解及び確認してもよい。ユーザインタフェース321Dは、多次元データ25の視覚的表現に加えて多次元データ25の少なくとも一部を(例えば、表形式で)提示してもよい。
【0106】
図3Eの例において、ユーザインタフェース321Eは、ユーザ16が 「棒グラフをプロットする 」という(図3Aの例に示す以前の入力319B’と比較して)異なる以前の入力319C’を入力した図1の例に示すユーザインタフェース21の例を提示する。ユーザインタフェース321Eは、以前の入力319B’の受信に応答して、(以前の入力319A’ごとのtitanic.csvに規定されるような)多次元データ25の視覚的表現を提供する棒グラフのフォーマットのグラフィカル表現395を提示してもよい。グラフィカル表現395は、グラフィカル表現350の同一の態様と重複する態様351A,351B及び351Fを有する。グラフィカル表現395は、ユーザ16がバーの各々の色、次元、サイズ及び他の態様を構成することを可能にする態様「バー」351Fを有する。ユーザ16は、上述したように、態様を次元に関連付け、プレビューを生成し、かつ、プレビューを使用して棒グラフを生成することに進んでもよい。
【0107】
図4は、図5は、図1の例に示すクライアント装置14の例の構成要素を示すブロック図である。図5に示す例において、デバイス14は、プロセッサ412と、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)414と、システムメモリ416と、ディスプレイプロセッサ418と、一つ以上の統合スピーカ105と、ディスプレイ103と、ユーザインタフェース420と、トランシーバモジュール422と、を有する。クライアント装置14がモバイル機器である例において、ディスプレイプロセッサ418は、モバイルディスプレイプロセッサ(MDP)である。クライアント装置14がモバイル機器である例のような一部の例において、プロセッサ412、GPU414及びディスプレイプロセッサ418を集積回路(IC)として形成してもよい。
【0108】
例えば、ICは、チップパッケージ内の処理チップとみなされてもよく、システムオンチップ(SoC)であってもよい。一部の例において、プロセッサ412、GPU414及びディスプレイプロセッサ418のうちの二つを同一のICにおいて互いに収容するとともにそれ以外を異なる集積回路(すなわち、異なるチップパッケージ)に収容してもよい又は三つ全てを異なるIC又は同一のICに収容してもよい。しかしながら、クライアント装置14がモバイル機器である例において、プロセッサ412、GPU414及びディスプレイプロセッサ418が全て異なる集積回路に収容されることがある。
【0109】
プロセッサ412、GPU414及びディスプレイプロセッサ418の例は、一つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブル論理アレイ(FPGA)又は他の等価な集積論理回路若しくは個別の論理回路を含むがそれに限定されない。プロセッサ412は、ソースデバイス12の中央処理装置(CPU)であってもよい。一部の例において、GPU414は、グラフィック処理に適した超並列処理能力を有するGPU414を提供する集積論理回路及び/又は個別の論理回路を有する専用ハードウェアであってもよい。一部の例において、GPU414は、汎用処理能力を有してもよく、汎用処理タスク(すなわち、グラフィックに関連しないタスク)を実現するときに汎用GPU(GPGPU)と称してもよい。ディスプレイプロセッサ418は、システムメモリ416から画像コンテンツを検索し、画像コンテンツを画像フレームに構成し、画像フレームをディスプレイ103に出力するように設計される専用集積回路ハードウェアであってもよい。
【0110】
プロセッサ412は、種々のタイプのアプリケーションを実行してもよい。アプリケーション29の例は、ウェブブラウザ、eメールアプリケーション、スプレッドシート、ビデオゲーム、ディスプレイに見えるオブジェクトを生成する他のアプリケーション又は上記で更に詳しく説明したアプリケーションのいずれかを含む。システムメモリ416は、アプリケーション20の実行のための命令を格納してもよい。プロセッサ412でのアプリケーション20の一つ以上の実行によって、プロセッサ412は、表示される画像コンテンツの画像データ及び再際される音声データ21を再生する。プロセッサ412は、画像コンテンツの画像データを、プロセッサ412がGPU414に送信する命令又はコマンドに基づく更なる処理のためにGPU414に送信する。
【0111】
プロセッサ412は、特定のアプリケーション処理インタフェース(API)に従ってGPU414と通信を行ってもよい。そのようなAPIの例は、マイクロソフト(登録商標)によるDirectX(登録商標)、クロノスグループによるOpenGL(登録商標)又はOpenGL ES(登録商標)及びOpenCL(登録商標)を含むが、本開示の態様は、DirectX(登録商標)、OpenGL(登録商標)又はpenCL(登録商標)に限定されず、他のタイプのAPIに拡張してもよい。さらに、本開示に記載された技術は、APIに従った機能を必要とせず、プロセッサ412及びGPU414は、通信の技術を利用してもよい。
【0112】
システムメモリ416は、ソースデバイス12のメモリであってもよい。システムメモリ416は、一つ以上のコンピュータ可読媒体を備えてもよい。システムメモリ416の例は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ又は命令及び/又はデータ構造の形態の所望のプログラムコードを保持若しくは記憶するのに用いることができるとともにコンピュータ若しくはプロセッサによってアクセス可能な他の媒体を含むがそれに限定されない。
【0113】
一部の例において、システムメモリ416は、本開示に記載された機能をプロセッサ412、GPU414及び/又はディスプレイプロセッサ418に実行させる命令を有してもよい。したがって、システムメモリ416は、実行するときに一つ以上のプロセッサ(例えば、プロセッサ412、GPU414及び/又はディスプレイプロセッサ418)に種々の機能を実行させる命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。
【0114】
システムメモリ416は、非一時的記な憶媒体を有してもよい。用語「非一時的な」は、記憶媒体が搬送波又は伝播される信号によって実施されないことを意味する。しかしながら、用語「非一時的な」を、システムメモリ416が移動可能でないこと又はコンテンツが静的であることを意味すると解釈すべきでない。一例として、システムメモリ416を、ソースデバイス12から取り外して他の装置に移動させてもよい。他の例として、システムメモリ416と略類似するメモリをデバイス12/14に挿入してもよい。所定の例において、非一時的な記憶媒体は、(例えば、RAMにおいて)経時的に変化するデータを記憶してもよい。
【0115】
ユーザインタフェース420は、ユーザがソースデバイス12とやり取りを行ってもよい一つ以上のハードウェア又は(ハードウェアとソフトウェアの組合せを意味する)仮想的なユーザインタフェースを表してもよい。ユーザインタフェース420は、物理的なボタン、スイッチ、トグルスイッチ、ライト又はその仮想的なバージョンを有してもよい。ユーザインタフェース420は、物理的又は仮想的なキーボード、タッチスクリーンのようなタッチインタフェース、ハプティックフィードバック等を有してもよい。
【0116】
プロセッサ412は、種々の装置/モジュール/等について上述した動作の全て又は一部を実行するように構成された(いわゆる「処理コア」を含む)一つ以上のハードウェア装置を有してもよい。トランシーバモジュール422は、装置12/14の間の無線接続を確立するとともに維持するように構成された装置を表してもよい。トランシーバモジュール422は、一つ以上の無線通信プロトコルに従って無線通信を行うことができる一つ以上の受信機及び一つ以上の送信機を表してもよい。
【0117】
図5は、データ分析システムの更にコヒーシブなユーザインタフェースを可能にするために本開示に記載の技術の様々な態様を実行する際の図1のシステムの例示的な動作を示すフローチャートである。先ず、クライアント30は、ユーザインタフェース21の第1のフレーム(又は他の部分)を介して、ユーザ16が(説明を簡単にするために「現在の入力19」と称してもよい)現在の入力を示すデータを入力してもよい対話型テキストボックスを提示してもよい(500)。対話型テキストボックスは、(一例として)対話型テキストボックスの上方に広がる拡大提案ペインを介して、ユーザ16が現在の入力19を入力しやすいように提案を提供してもよい。
【0118】
クライアント30は、ユーザインタフェース21の第2のフレーム(又は他の部分)を介して、現在の入力19の前に入力された(「以前の入力19’」と称してもよい)以前の入力の対話型ログを提示してもよい(502)。ユーザインタフェース21の第1のフレーム及び第2のフレームは、左脳優位のユーザが主に関係するキーワード及び他の構文を使用して結果25を直接生成する自然言語の発話を表現することにより更に論理的に定義された能力を提供するので、ユーザインタフェース21の第1のフレーム及び第2のフレームは、ユーザ16が左脳優位のユーザを表すときにユーザ16に対応してもよい。
【0119】
クライアント30は、ユーザインタフェース21の第3のフレームを介して、現在の入力19に応答して取得した結果データ25のグラフィカル表現を更に提示してもよく、ユーザインタフェース21の第2の部分及びユーザインタフェース21の第3の部分は、別々にスクロール可能であるが、上記で更に詳しく説明したように結合されている(504)。ユーザインタフェース21のこの第3のフレームは、(「多次元データセット」と称してもよく、したがって、「多次元データ25」又は「多次元データセット25」と称してもよい)多次元データを表してもよい結果25の視覚的表現(例えば、チャート、グラフ、プロット等)を使用して結果25を表現することによって更にグラフィカル/視覚的/芸術的能力を提供するので、ユーザインタフェース21の第3のフレームは、ユーザ16が右脳優位を有するユーザを表すときにユーザ16に対応してもよい。
【0120】
これに関連して、本開示に記載の技術の様々な態様は、データ分析システム10のようなデータ分析システムによって提供される結果25の理解の妨げとなり得る乱雑さ及び他の注意散漫さを除去するのと同時にデータ分析の実行に関して更に良いやり取りを促進してもよい。その結果、ユーザ16は、提示された結果25を理解するために、追加の入力を入力することなく、及び/又は、データ分析システム10との追加のやり取りを実行することなく結果25を更に迅速に理解することができるので、データ分析システム10は、更に効率的に動作できるようにしてもよい。そのような入力及び/又はやり取りを潜在的に減少させることによって、データ分析システム10は、そのようなコンピューティング資源によって消費される電力消費と共に様々なコンピューティング資源(例えば、処理サイクル、メモリ空間、メモリ帯域幅等)を節約することができ、それによって、データ分析システム自体の動作を改善することができる。
【0121】
図6は、データ分析システムの更にコヒーシブなユーザインタフェースを可能にするために本開示に記載の技術の様々な態様を実行する際の図1のシステムの別の例示的な動作を示すフローチャートである。先ず、クライアント30は、(本開示全体を通して議論される三つのフレームを有してもよい)ユーザインタフェース21を介して、多次元データ25を視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現を提示してもよい(600)。フォーマットは、多次元データ25の特定の視覚的表現に基づいて変化してもよい。 例えば、バブルプロットは、x軸、y軸、バブル色、バブルサイズ、スライダ等を含んでもよい。 別の例において、棒グラフは、x軸、y軸、棒の色、棒のサイズ、スライダ等を含んでもよい。いずれにせよ、グラフ表現は、汎用バブルプロット、汎用棒グラフ又は多次元データ25の視覚表現の任意のタイプの汎用グラフ表現のような多次元データ25の視覚表現のタイプの汎用表現を提示してもよい。
【0122】
次に、ユーザ21は、(x軸、y軸、バブル色、バブルサイズ、スライダ又はユーザ16が以前に選択した多次元データ25の視覚的表現の特定のタイプの任意の他の態様を参照する別の方法であってもよい)一つ以上の態様を選択するために、多次元データ25の視覚的表現のこの一般的なグラフィカル表現とやり取りを行ってもよい。したがって、クライアント30は、ユーザインタフェース21を介して、多次元データ25を視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様の選択を受信してもよい(602)。
【0123】
一つの態様を選択した後、ユーザ91は、選択された一つの態様に関連付けられるべき多次元データ25の次元を選択するために、ユーザインタフェース21を介してクライアント30とやり取りを行う。次に、クライアント30は、ユーザインタフェース30を介して、多次元データ25を視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様について、多次元データ25の一つ以上の次元のうちの一つの次元の表示を受信してもよい(604)。
【0124】
次に、クライアント30は、多次元データ25の視覚的表現(例えば、棒グラフ、折れ線グラフ、面積グラフ、ゲージ、レーダーチャート、バブルプロット、散布図、グラフ、円グラフ、密度マップ、ガントチャート及びツリーマップの形態)を生成するために、次元を一つの態様に関連付けてもよい(606)。クライアント30は、ユーザインタフェース21を介して、多次元データ25の視覚的表現の提示を進めてもよい(608)。
【0125】
したがって、本開示で説明される技術の様々な態様は、そのような視覚的表現のためのフォーマットのグラフィカル表現を介して多次元データ25の視覚的表現の生成を促進してもよく、これによって、視覚的な(例えば、右脳優位の)ユーザが(例えば、視覚的表現を生成するために必要とされる自然言語発話に不慣れであるために)困難で時間がかかる多次元データの複雑な視覚的表現を作成することを可能にしてもよい。多次元データ25の視覚的表現と共に対応する自然言語入力を説明しながらやり取りを減少させることによって、ユーザ16は、(「結果25」と称することもできる)多次元データ25を視覚化する試みにおいて、追加の入力を入力することなく、及び/又は、データ分析システム10との追加のやり取りを実行することなく、結果25を更に迅速に理解することができるので、データ分析システム10は、再び更に効率的に動作してもよい。そのような入力及び/又はやり取りを潜在的に減少させることによって、データ分析システム10は、そのようなコンピューティング資源によって消費される電力消費と共に様々なコンピューティング資源(例えば、処理サイクル、メモリ空間、メモリ帯域幅等)を節約することができ、それによって、データ分析システム自体の動作を改善することができる。
【0126】
このようにして本技術の様々な態様は、以下の項を可能にすることができる。
【0127】
項1A.現在の入力を示すデータを処理するように構成された装置であって、一つ以上のプロセッサであって、ユーザインタフェースの第1の部分を介して、ユーザが現在の入力を示すデータを入力することができる対話型テキストボックスを提示し、ユーザインタフェースの第2の部分を介して、現在の入力の前に入力された以前の入力の対話型ログを提示し、ユーザインタフェースの第3の部分を介して、現在の入力を示すデータに応答して取得した結果データのグラフィカル表現を提示し、ユーザインタフェースの第2の部分及びユーザインタフェースの第3の部分は、別々にスクロール可能であるが、ユーザインタフェースの第2の部分又はユーザインタフェースの第3の部分のいずれかにおけるやり取りがユーザインタフェースの第2の部分とユーザインタフェースの第3の部分とを同期させるように結合された、一つ以上のプロセッサと、現在の入力を示すデータを記憶するように構成されたメモリと、を備える装置。
【0128】
項2A.一つ以上のプロセッサは、ユーザインタフェースを介して、ユーザがユーザインタフェースをフルスクリーンモードに遷移させることを可能にするフルスクリーン表示を提示し、フルスクリーン表示がユーザによって選択されたという表示を受信することに応答して、ユーザインタフェースを、ユーザインタフェースの第2の部分が最小化されるとともにユーザインタフェースの第3の部分がユーザインタフェースの第1の部分の上に存在するフルスクリーンモードに遷移させるように更に構成された、項1Aの装置。
【0129】
項3A.ユーザインタフェースは、フルスクリーンモードにあるとき、ユーザインタフェースの第2の部分を表示するための露出表示を提示し、一つ以上のプロセッサは、露出表示の選択に応答して、ユーザインタフェースの第2の部分がユーザインタフェースの第3の部分に少なくとも部分的に重なるように、ユーザインタフェースの第2の部分を露出するように更に構成された、項1A及び2Aの任意の組合せの装置。
【0130】
項4A.一つ以上のプロセッサは、ユーザインタフェースが表示されるデバイスのタイプを検出し、検出されたデバイスのタイプに応答して、ユーザインタフェースの第2の部分が最小化されるとともにユーザインタフェースの第3の部分がユーザインタフェースの第1の部分の上に存在するフルスクリーンモードに遷移させるように更に構成された、項1A~3Aの任意の組合せの装置。
【0131】
項5A.ユーザインタフェースの第2の部分は、ユーザインタフェースの第1の部分の上に位置し、ユーザインタフェースの第1の部分及びユーザインタフェースの第2の部分は、ユーザインタフェースの第3の部分の右境界に沿って位置する、項1A~4Aの任意の組合せの装置。
【0132】
項6A.対話型テキストボックスは、現在の入力を示すデータの入力を促進するためにオートコンプリート動作を自動的に行う、項1A~5Aの任意の組合せの装置。
【0133】
項7A.対話型テキストボックスは、現在の入力が指示されるデータベースの指名態様を参照する現在の入力を示すデータの部分も自動的に強調表示する、項5Aの装置。
【0134】
項8A.対話型テキストボックスは、オートコンプリート動作中に提案される推奨の数を推奨の閾値数に制限する、項5Aの装置。
【0135】
項9A.対話型テキストボックスは、ユーザが現在の入力を示すデータの処理をキャンセルすることを可能にするキャンセル表示を含み、一つ以上のプロセッサは、キャンセル表示の選択に応答して、現在の入力を示すデータの処理をキャンセルするように更に構成された、項1A~8Aの任意の組合せの装置。
【0136】
項10A.現在の入力を示すデータを処理する方法であって、ユーザインタフェースの第1の部分を介して、ユーザが現在の入力を示すデータを入力することができる対話型テキストボックスを提示することと、ユーザインタフェースの第2の部分を介して、現在の入力の前に入力された以前の入力の対話型ログを提示することと、ユーザインタフェースの第3の部分を介して、現在の入力を示すデータに応答して取得した結果データのグラフィカル表現を提示することと、を備え、ユーザインタフェースの第2の部分及びユーザインタフェースの第3の部分は、別々にスクロール可能であるが、ユーザインタフェースの第2の部分又はユーザインタフェースの第3の部分のいずれかにおけるやり取りがユーザインタフェースの第2の部分とユーザインタフェースの第3の部分とを同期させるように結合された、方法。
【0137】
項11A.ユーザインタフェースを介して、ユーザがユーザインタフェースをフルスクリーンモードに遷移させることを可能にするフルスクリーン表示を提示することと、フルスクリーン表示がユーザによって選択されたという表示を受信することに応答して、ユーザインタフェースを、ユーザインタフェースの第2の部分が最小化されるとともにユーザインタフェースの第3の部分がユーザインタフェースの第1の部分の上に存在するフルスクリーンモードに遷移させることと、を更に備える、項10Aの方法。
【0138】
項12A.ユーザインタフェースは、フルスクリーンモードにあるとき、ユーザインタフェースの第2の部分を表示するための露出表示を提示し、露出表示の選択に応答して、ユーザインタフェースの第2の部分がユーザインタフェースの第3の部分に少なくとも部分的に重なるように、ユーザインタフェースの第2の部分を露出することを更に備える、項10A及び11Aの任意の組合せの方法。
【0139】
項13A.ユーザインタフェースが表示されるデバイスのタイプを検出することと、検出されたデバイスのタイプに応答して、ユーザインタフェースの第2の部分が最小化されるとともにユーザインタフェースの第3の部分がユーザインタフェースの第1の部分の上に存在するフルスクリーンモードに遷移させることと、を更に備える、項10A~12Aの任意の組合せの方法。
【0140】
項14A.ユーザインタフェースの第2の部分は、ユーザインタフェースの第1の部分の上に位置し、ユーザインタフェースの第1の部分及びユーザインタフェースの第2の部分は、ユーザインタフェースの第3の部分の右境界に沿って位置する、項10A~13Aの任意の組合せの方法。
【0141】
項15A.対話型テキストボックスは、現在の入力を示すデータの入力を促進するためにオートコンプリート動作を自動的に行う、項1A~14Aの任意の組合せの方法。
【0142】
項16A.対話型テキストボックスは、現在の入力が指示されるデータベースの指名態様を参照する現在の入力を示すデータの部分も自動的に強調表示する、項15Aの方法。
【0143】
項17A.対話型テキストボックスは、オートコンプリート動作中に提案される推奨の数を推奨の閾値数に制限する、項15Aの方法。
【0144】
項18A.対話型テキストボックスは、ユーザが現在の入力を示すデータの処理をキャンセルすることを可能にするキャンセル表示を含み、キャンセル表示の選択に応答して、現在の入力を示すデータの処理をキャンセルすることを更に備える、項10A~17Aの任意の組合せの方法。
【0145】
項19A.非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、実行されるとき、ユーザインタフェースの第1の部分を介して、ユーザが現在の入力を示すデータを入力することができる対話型テキストボックスを提示することと、ユーザインタフェースの第2の部分を介して、現在の入力の前に入力された以前の入力の対話型ログを提示することと、ユーザインタフェースの第3の部分を介して、現在の入力を示すデータに応答して取得した結果データのグラフィカル表現を提示することと、を一つ以上のプロセッサに実行させる命令が記憶され、ユーザインタフェースの第2の部分及びユーザインタフェースの第3の部分は、別々にスクロール可能であるが、ユーザインタフェースの第2の部分又はユーザインタフェースの第3の部分のいずれかにおけるやり取りがユーザインタフェースの第2の部分とユーザインタフェースの第3の部分とを同期させるように結合された、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【0146】
項1B.データ分析を実行するように構成された装置であって、多次元データを記憶するように構成されたメモリと、一つ以上のプロセッサであって、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現を提示し、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様の選択を受信し、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様について、多次元データの次元の表示を受信し、多次元データの視覚的表現を生成するために、次元を一つの態様に関連付け、ユーザインタフェースを介して、多次元データの視覚的表現を提示するように構成された、一つ以上のプロセッサと、を備える装置。
【0147】
項2B.一つ以上のプロセッサは、次元を一つの態様に関連付けるように構成されたとき、ユーザによって入力されたときに、多次元データの視覚表現を生成するために次元を態様に関連付けた入力を示すデータを生成するように構成され、一つ以上のプロセッサは、ユーザインタフェースを介して、入力を示すデータを提示するように更に構成された、項1Bの装置。
【0148】
項3B.一つ以上のプロセッサは、多次元データの新たな次元を作成するために多次元データの次元を処理するように更に構成され、一つ以上のプロセッサは、次元を一つの態様に関連付けるように構成されたとき、多次元データの視覚表現を生成するために新たな次元を一つの態様に関連付けるように構成された、項1B及び2Bの任意の組合せの装置。
【0149】
項4B.一つ以上のプロセッサは、次元を一つの態様に関連付けるように構成されたとき、次元と一つの態様との関連付けが適合することを確認し、次元と一つの態様との関連付けが適合するとき、ユーザインタフェースを介して、多次元データの視覚表現のプレビューを提示するように構成された、項1B~3Bの任意の組合せの装置。
【0150】
項5B.一つ以上のプロセッサは、次元を一つの態様に関連付けるように構成されたとき、次元と一つの態様との関連付けが適合していないときに、ユーザインタフェースを介して、次元と一つの態様との関連付けが適合していないという表示及び次元と一つの態様との関連付けを修正するオプションを提示するように構成された、項4Bの装置。
【0151】
項6B.一つ以上のプロセッサは、多次元データの視覚的表現のプレビューを提示するように構成されたとき、多次元データの視覚的表現を編集するオプションを提示するように構成された、項4B及び5Bの任意の組合せの装置。
【0152】
項7B.一つ以上のプロセッサは、多次元データの視覚的表現を編集するオプションを提示するように構成されたとき、多次元データの視覚的表現に関連する色、タイトル、テキスト及び記述子のうちの一つ以上を編集するオプションを提示するように構成された、項6Bの装置。
【0153】
項8B.一つ以上のプロセッサは、ユーザインタフェースを介して、多次元データの視覚的表現に加えて多次元データの少なくとも一部を提示するように更に構成された、項1B~7Bの任意の組合せの装置。
【0154】
項9B.多次元データの視覚的表現は、棒グラフ、折れ線グラフ、面グラフ、ゲージ、レーダーチャート、バブルプロット、散布図、グラフ、円グラフ、密度マップ、ガントチャート及びツリーマップを含む、項1B~8Bの任意の組合せの装置。
【0155】
項10B.データ分析を実行する方法であって、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現を提示することと、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様の選択を受信することと、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様について、多次元データの次元の表示を受信することと、多次元データの視覚的表現を生成するために、次元を一つの態様に関連付けることと、ユーザインタフェースを介して、多次元データの視覚的表現を提示することと、を備える方法。
【0156】
項11B.次元を一つの態様に関連付けることは、ユーザによって入力されたときに、多次元データの視覚表現を生成するために次元を一つの態様に関連付けた入力を示すデータを生成することを備え、ユーザインタフェースを介して、入力を示すデータを提示することを更に備える、項10Bの方法。
【0157】
項12B.多次元データの新たな次元を作成するために多次元データの次元を処理することを更に備え、次元を一つの態様に関連付けることは、多次元データの視覚表現を生成するために新たな次元を一つの態様に関連付けることを備える、項10B及び11Bの任意の組合せの方法。
【0158】
項13B.次元を一つの態様に関連付けることは、次元と一つの態様との関連付けが適合することを確認することと、次元と一つの態様との関連付けが適合するとき、ユーザインタフェースを介して、多次元データの視覚表現のプレビューを提示することと、を備える、項10B~12Bの任意の組合せの方法。
【0159】
項14B.次元を一つの態様に関連付けることは、次元と一つの態様との関連付けが適合していないときに、ユーザインタフェースを介して、次元と一つの態様との関連付けが適合していないという表示及び次元と一つの態様との関連付けを修正するオプションを提示することを備える、項13Bの方法。
【0160】
項15B.多次元データの視覚的表現のプレビューを提示することは、多次元データの視覚的表現を編集するオプションを提示することを備える、項13B及び14Bの任意の組合せの方法。
【0161】
項16B.多次元データの視覚的表現を編集するオプションを提示することは、多次元データの視覚的表現に関連する色、タイトル、テキスト及び記述子のうちの一つ以上を編集するオプションを提示することを備える、項15Bの方法。
【0162】
項17B.ユーザインタフェースを介して、多次元データの視覚的表現に加えて多次元データの少なくとも一部を提示することを更に備える、項10B~16Bの任意の組合せの方法。
【0163】
項18B.多次元データの視覚的表現は、棒グラフ、折れ線グラフ、面グラフ、ゲージ、レーダーチャート、バブルプロット、散布図、グラフ、円グラフ、密度マップ、ガントチャート及びツリーマップを含む、項10B~17Bの任意の組合せの方法。
【0164】
項19B.非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、実行されるとき、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現を提示することと、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様の選択を受信することと、ユーザインタフェースを介して、多次元データを視覚的に表すためのフォーマットのグラフィカル表現の一つ以上の態様のうちの一つの態様について、多次元データの次元の表示を受信することと、多次元データの視覚的表現を生成するために、次元を一つの態様に関連付けることと、ユーザインタフェースを介して、多次元データの視覚的表現を提示することと、を一つ以上のプロセッサに実行させる命令が記憶されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【0165】
上述した様々な実施例の各々において、装置12/14が方法を実行してもよい又は装置12/14が上述したように実行するものとしての方法の各ステップを実行する手段を備えてもよいことを理解すべきである。一部の実施態様において、手段は、一つ以上のプロセッサを備えてもよい。一部の実施態様において、一つ以上のプロセッサは、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令によって構成された専用プロセッサを表してもよい。換言すれば、エンコーディングの例のセットの各々における技術の様々な態様は、実行されるときにデバイス12/14が実行するように構成された方法を一つ以上のプロセッサに実行させる命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提供してもよい。
【0166】
一つ以上の例において、説明した機能を、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はその組合せで実現してもよい。ソフトウェアで実現する場合、機能を、コンピュータ可読媒体の一つ以上の命令又はコードとして記憶又は送信するとともにハードウェアベースの処理装置によって実行してもよい。コンピュータ可読媒体は、データ記憶媒体のような有形的表現媒体に対応するコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい。データ記憶媒体は、本開示に記載された技術の実現のために命令、コード及び/又はデータ構造を検索する一つ以上のコンピュータ又は一つ以上のプロセッサによってアクセスすることができる任意の利用可能な媒体であってもよい。コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読媒体を含んでもよい。
【0167】
同様に、上述した種々の例の各々において、クライアント装置14が方法を実行してもよい又は実行するようにクライアント装置14を構成した方法の各ステップを実行する手段を備えてもよいことを理解すべきである。一部の例において、手段は、一つ以上のプロセッサを備えてもよい。一部の例において、一つ以上のプロセッサは、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令によって構成された専用プロセッサを表してもよい。換言すれば、符号化の例のセットの各々の技術の種々の態様は、実行するときに一つ以上のプロセッサによって実行するようにクライアント装置14を構成した方法を実行する命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提供してもよい。
【0168】
例として、そのような非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM若しくは他の光ディスク記憶装置、他の磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ又は命令若しくはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを記憶するのに用いることができるとともにコンピュータによってアクセスすることができる他の任意の媒体を含んでもよいが、それに限定されない。しかしながら、コンピュータ可読記憶媒体及びデータ記憶媒体は、接続、搬送波、信号又は他の一時的媒体を含まず、非一時的な有形的表現媒体を意図する。ここで用いる「ディスク」(disk,disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク(登録商標)及びブルーレイ(登録商標)ディスクを含み、diskは、通常、データを磁気的に再生し、discは、レーザを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0169】
命令を、一つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他の等価の集積論理回路若しくは個別の論理回路のような一つ以上のプロセッサによって実行してもよい。したがって、ここで用いる用語「プロセッサ」は、上述した構造又はここで説明する技術の実現に適した他の任意の構造を意味してもよい。追加的には、一部の例において、ここで説明する機能を、符号化及び復号化のために構成された又は組合せのコーデック(combined codec)で組み合わされた専用のハードウェア及び/又はソフトウェアモジュール内に設けてもよい。また、技術を、一つ以上の回路又は論理素子において完全に実現することができる。
【0170】
この開示の技術を、携帯電話、集積回路(IC)又はICのセット(例えば、チップセット)を含む様々な装置又は機器で実現してもよい。開示した技術を実行するように構成された装置の機能的な態様を強調するために種々の構成要素、モジュール又は装置を本開示で説明したが、互いに異なるハードウェア装置による実現を必ずしも必要としない。上述したように、種々の装置を、コーデックハードウェア装置において組み合わせてもよい又は上述した一つ以上のプロセッサを含む相互運用ハードウェア装置と適切なソフトウェア及び/又はファームウェアとの集合によって提供してもよい。
【0171】
技術の種々の態様を説明した。技術のこれらの態様及び他の態様は、特許請求の範囲内にある。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図2H
図2I
図2J
図2K
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-12-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在の入力を示すデータを処理するように構成された装置であって、
一つ以上のプロセッサであって、
ユーザインタフェースの第1の部分を介して、ユーザが前記現在の入力を示すデータを入力することができる対話型テキストボックスを提示し、
前記ユーザインタフェースの第2の部分を介して、前記現在の入力の前に入力された以前の入力の対話型ログを提示し、
前記ユーザインタフェースの第3の部分を介して、前記現在の入力を示すデータに応答して取得した結果データのグラフィカル表現を提示し、
前記ユーザインタフェースの第2の部分及び前記ユーザインタフェースの第3の部分は、別々にスクロール可能であるが、前記ユーザインタフェースの第2の部分又は前記ユーザインタフェースの第3の部分のいずれかにおけるやり取りが前記ユーザインタフェースの第2の部分とユーザインタフェースの第3の部分とを同期させるように結合された、一つ以上のプロセッサと、
前記現在の入力を示すデータを記憶するように構成されたメモリと、
を備える装置。
【請求項2】
前記一つ以上のプロセッサは、
前記ユーザインタフェースを介して、ユーザがユーザインタフェースをフルスクリーンモードに遷移させることを可能にするフルスクリーン表示を提示し、
前記フルスクリーン表示がユーザによって選択されたという表示を受信することに応答して、前記ユーザインタフェースを、前記ユーザインタフェースの第2の部分が最小化されるとともに前記ユーザインタフェースの第3の部分が前記ユーザインタフェースの第1の部分の上に存在するフルスクリーンモードに遷移させるように更に構成された、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ユーザインタフェースは、フルスクリーンモードにあるとき、前記ユーザインタフェースの第2の部分を表示するための露出表示を提示し、
前記一つ以上のプロセッサは、前記露出表示の選択に応答して、前記ユーザインタフェースの第2の部分がユーザインタフェースの第3の部分に少なくとも部分的に重なるように、前記ユーザインタフェースの第2の部分を露出するように更に構成された、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記一つ以上のプロセッサは、
前記ユーザインタフェースが表示されるデバイスのタイプを検出し、
検出された前記デバイスのタイプに応答して、前記ユーザインタフェースの第2の部分が最小化されるとともに前記ユーザインタフェースの第3の部分が前記ユーザインタフェースの第1の部分の上に存在するフルスクリーンモードに遷移させるように更に構成された、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記ユーザインタフェースの第2の部分は、前記ユーザインタフェースの第1の部分の上に位置し、
前記ユーザインタフェースの第1の部分及び前記ユーザインタフェースの第2の部分は、前記ユーザインタフェースの第3の部分の右境界に沿って位置する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記対話型テキストボックスは、前記現在の入力を示すデータの入力を促進するためにオートコンプリート動作を自動的に行う、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記対話型テキストボックスは、前記現在の入力が指示されるデータベースの指名態様を参照する前記現在の入力を示すデータの部分も自動的に強調表示する、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記対話型テキストボックスは、前記オートコンプリート動作中に提案される推奨の数を推奨の閾値数に制限する、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記対話型テキストボックスは、ユーザが前記現在の入力を示すデータの処理をキャンセルすることを可能にするキャンセル表示を含み、
前記一つ以上のプロセッサは、前記キャンセル表示の選択に応答して、前記現在の入力を示すデータの処理をキャンセルするように更に構成された、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
現在の入力を示すデータを処理する方法であって、
ユーザインタフェースの第1の部分を介して、ユーザが前記現在の入力を示すデータを入力することができる対話型テキストボックスを提示することと、
前記ユーザインタフェースの第2の部分を介して、前記現在の入力の前に入力された以前の入力の対話型ログを提示することと、
前記ユーザインタフェースの第3の部分を介して、前記現在の入力を示すデータに応答して取得した結果データのグラフィカル表現を提示することと、
を備え、
前記ユーザインタフェースの第2の部分及び前記ユーザインタフェースの第3の部分は、別々にスクロール可能であるが、前記ユーザインタフェースの第2の部分又は前記ユーザインタフェースの第3の部分のいずれかにおけるやり取りが前記ユーザインタフェースの第2の部分とユーザインタフェースの第3の部分とを同期させるように結合された、方法。
【請求項11】
前記ユーザインタフェースを介して、ユーザがユーザインタフェースをフルスクリーンモードに遷移させることを可能にするフルスクリーン表示を提示することと、
前記フルスクリーン表示がユーザによって選択されたという表示を受信することに応答して、前記ユーザインタフェースを、前記ユーザインタフェースの第2の部分が最小化されるとともに前記ユーザインタフェースの第3の部分が前記ユーザインタフェースの第1の部分の上に存在するフルスクリーンモードに遷移させることと、
を更に備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ユーザインタフェースは、フルスクリーンモードにあるとき、前記ユーザインタフェースの第2の部分を表示するための露出表示を提示し、
前記露出表示の選択に応答して、前記ユーザインタフェースの第2の部分がユーザインタフェースの第3の部分に少なくとも部分的に重なるように、前記ユーザインタフェースの第2の部分を露出することを更に備える、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記ユーザインタフェースが表示されるデバイスのタイプを検出することと、
検出された前記デバイスのタイプに応答して、前記ユーザインタフェースの第2の部分が最小化されるとともに前記ユーザインタフェースの第3の部分が前記ユーザインタフェースの第1の部分の上に存在するフルスクリーンモードに遷移させることと、
を更に備える、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記ユーザインタフェースの第2の部分は、前記ユーザインタフェースの第1の部分の上に位置し、
前記ユーザインタフェースの第1の部分及び前記ユーザインタフェースの第2の部分は、前記ユーザインタフェースの第3の部分の右境界に沿って位置する、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記対話型テキストボックスは、前記現在の入力を示すデータの入力を促進するためにオートコンプリート動作を自動的に行う請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記対話型テキストボックスは、前記現在の入力が指示されるデータベースの指名態様を参照する前記現在の入力を示すデータの部分も自動的に強調表示する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記対話型テキストボックスは、前記オートコンプリート動作中に提案される推奨の数を推奨の閾値数に制限する、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記対話型テキストボックスは、ユーザが前記現在の入力を示すデータの処理をキャンセルすることを可能にするキャンセル表示を含み、
前記キャンセル表示の選択に応答して、前記現在の入力を示すデータの処理をキャンセルすることを更に備える、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、実行されるとき、
ユーザインタフェースの第1の部分を介して、ユーザが現在の入力を示すデータを入力することができる対話型テキストボックスを提示することと、
前記ユーザインタフェースの第2の部分を介して、前記現在の入力の前に入力された以前の入力の対話型ログを提示することと、
前記ユーザインタフェースの第3の部分を介して、前記現在の入力を示すデータに応答して取得した結果データのグラフィカル表現を提示することと、
を一つ以上のプロセッサに実行させる命令が記憶され、
前記ユーザインタフェースの第2の部分及び前記ユーザインタフェースの第3の部分は、別々にスクロール可能であるが、前記ユーザインタフェースの第2の部分又は前記ユーザインタフェースの第3の部分のいずれかにおけるやり取りが前記ユーザインタフェースの第2の部分とユーザインタフェースの第3の部分とを同期させるように結合された、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】