(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-02
(54)【発明の名称】遮蔽板、および遮蔽板を有するプラグコネクタ部品
(51)【国際特許分類】
H01R 13/6581 20110101AFI20240326BHJP
【FI】
H01R13/6581
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023563252
(86)(22)【出願日】2022-04-08
(85)【翻訳文提出日】2023-12-15
(86)【国際出願番号】 EP2022059370
(87)【国際公開番号】W WO2022218840
(87)【国際公開日】2022-10-20
(32)【優先日】2021-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】BE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504019733
【氏名又は名称】フェニックス コンタクト ゲーエムベーハー ウント コムパニー カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ホルガー・リッター
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー・ヒーバー
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA08
5E021FA14
5E021FB02
5E021FC21
5E021LA10
5E021LA15
(57)【要約】
本発明は、絶縁体(11)を取り囲む開口部(7)を備える、プリント基板を設置するためにプラグコネクタ部品(10)の円筒形絶縁体(11)を通過させる遮蔽板(1、1’)に関する。遮蔽板(1、1’)は、開口部(7)の軸の方向において弾性を有するように設計され、互いに反対側の縁部において角度付きラグ(2、2’)を有し、前記ラグは、ジグザグ状に配置され、中央開口部(8)を備える翼(3、4)を含む。翼(3、4)によって形成されるラグ(2、2)縁部(14)は、ロッキングくぼみ(21)に係合する。カウンタフックとして使用される、開口部(8)における追加のピン(9)によって、安全な輸送保護が一実施形態において確保される。遮蔽板(1、1’)を有するプラグコネクタ部品(10)は、プリント基板(18)用の絶縁体(11)と固定フランジ(12)とを有する。フランジ(12)は、ラグ(2、2’)用のロッキング受入れ領域(20)を両側に含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に設置するためにプラグコネクタ部品(10)の円筒形絶縁体(11)を通過させることのできる遮蔽板(1、1’)であって、前記円筒形絶縁体(11)を取り囲む開口部(7)を有し、前記開口部(7)の軸の方向において弾性を有するように構成され、互いに反対側の縁部において角度付きラグ(2、2’)を有する、遮蔽板(1、1’)において、各ラグ(2、2’)は、第1の翼(3)と、前記第1の翼に隣接する第2の翼(4)と、を有し、前記第1の翼および前記第2の翼の各々は、斜めの平面(5、6)を形成し、側面視におけるジグザグ状構成を介して、前記第1の翼(3)と前記第2の翼(4)との間に位置しかつ他方のラグ(2、2’)に向かって内側に面する戻り止め縁部(14)を形成することを特徴とする遮蔽板(1、1’)。
【請求項2】
各翼(3、4)は、前記戻り止め縁部(14)を包含する中央開口部(8)を有し、それによって、前記第2の翼(4)における横方向ウェブ(16)を介して前記ラグ(2、2’)の自由端において互いに接続された2つの側方ウェブ(15)が形成されることを特徴とする、請求項1に記載の遮蔽板。
【請求項3】
前記第2の平面(6)内に位置するペグ(9)は、前記第2の翼(4)における前記横方向ウェブ(16)から前記開口部(8)内へ突き出て、かつ、前記戻り止め縁部(14)を越えて突き出ることを特徴とする、請求項2に記載の遮蔽板。
【請求項4】
前記ペグ(9)は、前記戻り止め縁部(14)をわずかにのみ越えて突き出ることを特徴とする、請求項3に記載の遮蔽板。
【請求項5】
前記ペグ(9)は、両方の開口部(8)において互いに対して対角方向に配置されることを特徴とする、請求項3または4に記載の遮蔽板。
【請求項6】
さらなるプラグコネクタ部品に電気的に接続されるプラグ接点を有する絶縁体(11)を有するプラグコネクタ部品(10)であって、前記絶縁体(11)を取り囲む、請求項1から5のいずれか一項に記載の遮蔽板(1、1’)と、前記絶縁体(11)に隣接し、プリント基板(18)に取り付けるための互いに反対側に配置されたアンカープレート(26)を有する固定フランジ(12)と、を有する、プラグコネクタ部品(10)において、前記固定フランジ(12)の2つの反対側に、関連する前記ラグ(2、2’)の前記戻り止め縁部(14)がラッチされる戻り止めリセプタクル(20)が配置されることを特徴とするプラグコネクタ部品(10)。
【請求項7】
関連する前記ラグ(2、2’)の前記戻り止め縁部(14)は、関連する前記戻り止めリセプタクル(20)の少なくとも1つのくぼみ(21)にそれぞれ係合し、前記くぼみは、少なくとも上縁部および下縁部(22)を有することを特徴とする、請求項6に記載のプラグコネクタ部品(10)。
【請求項8】
前記ペグ(9)は、前記くぼみ(21)内に突き出て、所定の長さを有し、前記所定の長さは、前記くぼみ(21)において、前記2つの翼(3、4)が前記くぼみの前記上縁部(22)に接触するときに、前記ペグが、前記くぼみ(21)の前記上縁部(22)に隣接する上壁(23)に接触せず、前記遮蔽板(1’)が、前記絶縁体(11)の軸方向において金属アンカープレート(26)から離れて移動するときに、前記ペグが、前記上壁(23)上に、かえし付きフックとして働くように支持されるような長さであることを特徴とする、請求項7に記載のプラグコネクタ部品(10)。
【請求項9】
前記戻り止めリセプタクル(20)は、垂直ウェブ(27)を有し、両側へのくぼみ(21)を有することを特徴とする、請求項6から8のいずれか一項に記載のプラグコネクタ部品(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリント基板上に設置するためにプラグコネクタ部品の円筒形絶縁体が通過することができる遮蔽板であって、円筒形絶縁体を取り囲む開口部を有し、開口部の軸の方向において弾性を有するように構成され、互いに反対側の縁部において角度付きラグを有する、遮蔽板に関する。本発明は、そのような遮蔽板を有するプラグコネクタ部品にさらに関する。
【背景技術】
【0002】
プリント基板上に設置される2部品デバイスコネクタの場合、ケーブルシールドのプリント基板上への取付けは、一般に、複数の構成要素(ケーブルシールド、ローレットケーブルナット、ハウジングソケット/プラグコネクタ部品、プリント基板)を介して行われる。プラグコネクタ部品は、絶縁体であり、プリント基板に固定し、力を伝達することを目的とした金属アンカープレートを有する隣接するフランジを有する。フランジを有する絶縁体は、一体型構成要素である。絶縁体を有するプラグコネクタ部品は一般に、ハウジング壁上の接続ソケットを通過させられる。接続ソケットは、ローレットナットに差し込み、ローレットナットによって固定することのできる外部プラグを接続するために使用される。ソケットを介してシールドとプリント基板との間に接触を確立するために、絶縁体を取り囲み、アンカープレートとプリント基板との間に電気的接触を確立する遮蔽板が使用される。遮蔽板は、設置公差をできるだけ広範囲に補償し、したがって、ハウジング壁上のソケットとプリント基板とを連続的に接触させる。同時に、そのような遮蔽板を用いて良好な耐久性を実現するには、構成要素間の応力をできるだけ抑制する必要がある。プリント基板上に設置されるプラグ部品は通常、ハウジング壁に配置された接続ソケットと絶縁体を介して結合する必要があり、この接続は、公差の影響を受ける実稼働プロセスに起因して公差を補償しなければならず、このことは通常、ばね要素によって実現される。前記ばね要素は、弾性遮蔽板によって実装される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、本発明によって対処される課題は、処理および設置機能を向上させる方法を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記課題は、請求項1による遮蔽板、および請求項6によるそのような遮蔽板を有するプラグコネクタ部品により、本発明によって解決される。さらなる有利な実施形態は、それぞれの従属請求項において見出すことができる。
【0005】
したがって、本発明による遮蔽板は、特別に構成されたラグを有し、各ラグは、第1の翼(flank)と、前記第1の翼に隣接する第2の翼と、を有し、前記翼はどちらも、斜めの平面/表面を形成し、側面視におけるジグザグ状構成によって、翼の間に位置しかつ他方のラグに向かって内側に面する戻り止め縁部を形成する。内側を向く戻り止め縁部を含む側方ラグを有する遮蔽板を上記のように構成する効果は、接合方向および接合力が排他的に上からの方向および上からの力になり、遮蔽板の遡及的な取り付けが可能になることである。したがって、組立て製造プロセスでは、最終工程において遮蔽板をプラグコネクタ部品上に嵌め込むことができる。さらに、設置プロセスの間位置決めを正しく行うために遊びなしシステムが確保される。このことは、接点の体積抵抗をできるだけ良好な値にするのに重要である。さらなる態様は、不正操作の場合でも、輸送中の保護または輸送時の安全を確保することである。本発明による遮蔽板は、プラグコネクタ部品の絶縁体の上から押すことができ、第2の斜め平面に起因して、フランジ上の当接面によってラグを拡張させることができ、死点が解消された後に自動的に戻り止め位置に戻すことができる。同様に、弾性ラグの自動的な再調整/内転によって遊びなしシステムが実現される。戻り止め縁部は連続的であってもまたは断続的であってもよく、それによって、1つもしくは複数の戻り止め点が実現される。
【0006】
さらなる実施形態によれば、翼において、戻り止め縁部を包含する中央開口部が設けられ、それによって、第2の翼における横方向ウェブを介してラグの自由端において互いに接続された2つの側方ウェブが形成される。このように構成され、弾性ラグを有する遮蔽板は、必要な材料がより少なく、設置プロセスの間のラグの弾性が改善される。さらに、この構成によって、遮蔽板および戻り止め縁部の位置決めが改善される。
【0007】
弾性ラグがプラグコネクタ部品のフランジにラッチされた、遮蔽板がすでに取り付けられたプラグコネクタ部品の輸送中に、不正操作および場合によってはプラグ部品からの全体的な落下に起因して切り離されるのを防止するために、特に好ましい実施形態によれば、第2の平面内に位置し、横方向ウェブから離れて第2のフランジ内に延び、開口部内に突き出てかつ戻り止め縁部を越えて突き出るペグが設けられる。前記ペグは、意図的ではない切り離しが生じた場合にプラグコネクタ部品のフランジ上の戻り止めリセプタクルの対応するくぼみにおけるかえし付きフックとして働く。この目的のために、ペグは有利には、わずかにのみ戻り止め縁部を越えて突き出る。「わずかに」は、前記ペグの長さがくぼみに適合され、必ずしも利用可能な自由空間の全体を利用するわけではないことを意味すると理解されたい。
【0008】
ペグの動作は、ペグを両方の開口部において互いに対して対角方向に配置し、すなわち、厳密に対向するように位置させないことによってさらに改善される。したがって、遮蔽板は、開口部の周りに回転対称に構成される。
【0009】
この遮蔽板の構成の特定の利点は、フランジ上の2つの反対側に配置された戻り止めリセプタクルを有し、戻り止めリセプタクルには関連するラグの戻り止め縁部が係合する、プラグコネクタ部品に関連して生じる。戻り止めリセプタクルは、便宜上フランジ上のくぼみとして形成され、それによって、ラグの戻り止め縁部が、くぼみの上縁部および下縁部上にそれぞれ係合する。ここでは、遮蔽板のラグ(中央開口部がある場合およびない場合がある)の上述の構成に応じて、1つの戻り止め縁部と1つのくぼみのみ、または複数のくぼみと複数の戻り止め縁部が設けられてもよい。しかし、この構成では、遮蔽板が切り離される可能性がある。
【0010】
このことを防止するために、遮蔽板上のペグは、便宜上くぼみ内に突き出て、所定の長さを有し、所定の長さは、くぼみにおいて、2つの翼がくぼみの上縁部および下縁部に接触するときに、前記ペグが、くぼみの上縁部に隣接する上壁に接触せず、遮蔽板が、絶縁体の軸方向において金属アンカープレートから離れて移動するときに、前記ペグが、上壁上に、かえし付きフックとして働くように支持されるような長さである。
【0011】
プラグコネクタ部品のさらなる好ましい実施形態によれば、戻り止めリセプタクルは、垂直ウェブと、両側へのくぼみと、を有し、それによって、ウェブが遮蔽板のラグの中央開口部に係合し、側方ウェブの戻り止め縁部がくぼみに進入する。したがって、遮蔽板の良好な位置決めが実現され、位置決めはさらにペグによって改善される。
【0012】
遮蔽板上の斜め平面/表面に起因して1つの接合方向のみから直接設置することも可能である。さらに、斜めの平面によって、遮蔽板は自動的にフランジ上の正しい位置に確実に引き込まれる。かえし付きフックとして働くペグに起因して、逆輸送条件の下でも、または不適切な取り扱いの場合にも、遮蔽板の配置が維持され、この場合も、ペグの固有の遊びが、荷重を解放したときに関連する斜めの平面によって直接補償される。ペグの対角方向に配置された形状により、ペグによって輸送時にすべての方向において最大の保護が可能になり、斜めの平面に起因して遊びができるだけ小さくなることによって位置決めが正確になる。さらなる利点は、画定される接点の結果としての、任意の時点における設置および分解、2つのペグに起因する望ましくない分解、および設置状態における平坦な構成である。
【0013】
上記の説明において述べられた特徴および特徴の組合せならびに以下に図面の説明において述べられ図面にのみ示された特徴および特徴の組合せは、それぞれに指定された組合せで使用されるだけでなく、他の組合せで使用されてもよく、または個々に使用されてもよい。構造的な詳細、空間的配置および方法ステップを含む、特許請求の範囲、明細書、または図面から現れる特徴および/または利点のすべてが、個々に、および様々な組合せにおいて、本発明に必須であり得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、遮蔽板の2つの実施形態の2つの斜視図を示す。
図1Aは、第1の遮蔽板を示す斜視平面図である。
図1Bは、第1の遮蔽板を示す、下から見た斜視図である。
図1Cは、ペグを有する第2の遮蔽板を示す、上から見た斜視図である。
図1Dは、第2の遮蔽板を示す、下から見た斜視図である。
【
図4】
図4Aは、持ち上げることによって遮蔽板に軸方向上向きに荷重が加えられた場合の遮蔽板を示す全体図である。
図4Bは、持ち上げることによって遮蔽板に軸方向上向きに荷重が加えられた場合の遮蔽板を示す拡大側面図である。
【
図5】遮蔽板が設置状況によってのみ保持された、ハウジングおよびプリント基板の終了位置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、
図1Aおよび
図1Bにおいて遮蔽板1の基本形態を示し、
図1Cおよび
図1Dにおいて追加のペグ9を有する遮蔽板1’の拡張形態を示す。遮蔽板1および遮蔽板1’はどちらも、絶縁体11(
図2)を通過させることのできる中央開口部7を有する。遮蔽板1、1’は、上側において、平面状ではなく、弾性形態を有する。この目的のために、例示的な実施形態では、前記遮蔽板は、2つの反対側に位置する弾性ウィング13を有し、弾性ウィング13は、表面から突き出ており、最終設置位置において下向きに押される。遮蔽板1、1’は、縦方向および横方向を有し、弾性ウィング13は横方向に配置され、縦方向における2つの反対側の端部に屈曲したラグ2、2’が位置している。ラグ2、2’の各々は、第1の翼3と、前記第1の翼に対して角度を付けられた第2の翼4と、を有し、これによって、側面視においてジグザグ状構成が得られる。したがって、第1の翼3および第2の翼4は、第1の斜めの平面/表面5および第2の斜めの平面/表面6を形成する。第1の翼3と第2の翼4との間において、角度付き構成は、反対側に位置するラグ2、2’の方向において内側を向く戻り止め縁部14を形成する。第1の翼3から第2の翼4まで延びる中央開口部8が、ラグ2、2’に配置されている。これによって、中央開口部8の右側および左側に側方ウェブ15が形成され、ラグ2、2’の自由端に横方向ウェブ16が形成される。遮蔽板1’の拡張実施形態には、横方向ウェブ16から開口部8内に突き出て、第2の翼4の平面6内に位置するペグ9がある。ペグ9は、戻り止め縁部14をわずかに越えて突き出るが、前記ペグは、その長さに関して、開口部8の上縁部17のレベルに達しない。遮蔽板1、1’は、開口部7の周りに回転対称に構成され、それによって、ペグ8は、遮蔽板1’におけるラグ2、2’に、互いに対向はせずに互いに対角方向に面するように配置されている。表面28は、
図2におけるアンカープレート26との電気的接触を確立するために使用される。
【0016】
図2は、互いに反対側に配置されたアンカープレート26を有するフランジ12を有する絶縁体11を有するプラグコネクタ部品10を示し、アンカープレート26によって、プラグコネクタ部品11はプリント基板18(ここでは示されていない)に固定される。絶縁体11およびフランジ12は一体に形成される。下向きに突き出る接触ピン19およびアンカープレート26は、プリント基板18上にはんだ付けされる。フランジ12は、くぼみ21を有する戻り止めリセプタクル20をフランジ12の両側に有する。くぼみ21には、終了位置において遮蔽板1、1’の戻り止め縁部14が係合する。
図2Aは、開口部7を通って絶縁体11が通過した遮蔽板1を示す。
図2Bにおいて、遮蔽板1は、第2の翼4を介して戻り止めリセプタクル20の上縁部に接触している。第2の翼4の斜めの表面に起因して、ラグ2、2’は外側に屈曲し(
図2C)、次いで終了位置において、戻り止め縁部14を介してくぼみ21にラッチされる(
図2D)。くぼみ21に位置する戻り止め縁部14は、
図2Eの拡大図に見ることができる。第1の翼3および第2の翼4はそれぞれ、それらの斜めの表面5および6を介してくぼみ21の縁部22に接触する。
【0017】
図3は、遮蔽板1を示し、
図3Aおよび
図3Bにおいて対応する拡大された細部が示されている。ここでは、また、
図3Bは、平面5および6がくぼみ21の縁部22に接触している状態を示し、戻り止め縁部14がくぼみ21内に突き出て、ペグ9が横方向ウェブ16から突き出ており、この位置における前記ペグが、くぼみ21の上壁23から離隔される状態を示している。アンカープレート26は、戻り止めリセプタクル20が突き出る中央凹部を有し、終了位置において、上側で、遮蔽板1’または遮蔽板1に電気的に接触する。
【0018】
図4は、遮蔽板1’が上に引っ張られる不正操作の例を
図4Aおよび
図4Bに示す。遮蔽板1の変形の場合に起こり得る、遮蔽板1’のくぼみからの抜けを防止するために、ペグ8が設けられる。特に
図4Bを見るとわかるように、前記ペグは、かえし付きフックとして働き、上壁23に当接する。これによって、戻り止め縁部14がくぼみ21から抜けるのが防止される。
【0019】
最後に、
図5は、プラグ(図示せず)を接続するために、絶縁体11とともに、ハウジング壁24上に配置されたソケット25に挿入されているプラグコネクタ部品10を示す。ソケット25は、その下端部を介して遮蔽板1、1’に押し付けられ、遮蔽板1、1’をしっかりと取付け状態に保持する。したがって、
図4および
図1に示されたペグ9は、もはや輸送時に固定手段として必要とされず、また不正操作に対して保護するための手段としても必要とされない。取付け状態では、遮蔽板1、1’は、平坦な形態を有し、いつでも分解が可能であり、遮蔽板1’の場合に、2つのペグ9によって望ましくない分解が防止される。
【符号の説明】
【0020】
1、1’ 遮蔽板
2、2’ ラグ
3 第1の翼
4 第2の翼
5 第1の斜めの平面/表面
6 第2の斜めの平面/表面
7 中央開口部
8 中央開口部
9 ペグ
10 プラグコネクタ部品
11 絶縁体
12 フランジ
13 弾性ウィング
14 戻り止め縁部
15 側方ウェブ
16 横方向ウェブ
17 上縁部
18 プリント基板
19 下向きに突き出る接触ピン
20 戻り止めリセプタクル
21 くぼみ
22 縁部
23 上壁
24 ハウジング壁
25 ソケット
26 アンカープレート
27 垂直ウェブ
28 表面
【国際調査報告】