(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-03
(54)【発明の名称】制御方法、半導体メモリ及び電子機器
(51)【国際特許分類】
G11C 7/10 20060101AFI20240327BHJP
G11C 11/4093 20060101ALI20240327BHJP
【FI】
G11C7/10 152
G11C7/10 505
G11C11/4093 100
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022548787
(86)(22)【出願日】2022-05-23
(85)【翻訳文提出日】2022-08-10
(86)【国際出願番号】 CN2022094333
(87)【国際公開番号】W WO2023178824
(87)【国際公開日】2023-09-28
(31)【優先権主張番号】202210307306.6
(32)【優先日】2022-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522246670
【氏名又は名称】チャンシン メモリー テクノロジーズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CHANGXIN MEMORY TECHNOLOGIES,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【氏名又は名称】岡部 英隆
(72)【発明者】
【氏名】厳 允柱
(72)【発明者】
【氏名】王 琳
(72)【発明者】
【氏名】張 志強
(72)【発明者】
【氏名】▲ゴン▼ 園媛
【テーマコード(参考)】
5M024
【Fターム(参考)】
5M024BB03
5M024BB34
5M024DD40
5M024JJ03
5M024JJ58
5M024KK02
5M024PP03
(57)【要約】
本願の実施例は、制御方法、半導体メモリ及び電子機器を提供する。所定の検証モードに対して、データマスクピンのインピーダンス制御ポリシーを提供し、所定の検証モードにおけるデータマスクピンのインピーダンスを定義することができるだけでなく、DDR5における、データマスクピンをイネーブルするかどうかを制御するための制御信号と、PODTMにおける、データマスクピンが検証対象であるかどうかを制御するための制御信号と、の関係を明確にし、所定の検証モードでは、データマスクピンのインピーダンスを検証し、回路処理エラーの発生を避けることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体メモリに適用される制御方法であって、前記半導体メモリは、データマスクピンを備え、前記データマスクピンは、書き込みデータの入力マスク信号を受信するためのものであり、前記制御方法は、
前記半導体メモリが所定の検証モードにある場合、第1モードレジスタにおける第4操作コードが第1状態にあれば、第3モードレジスタにおける第3操作コードに基づいて、前記データマスクピンのインピーダンスを第1値に制御すること、又は、
前記第1モードレジスタにおける第4操作コードが第2状態にあれば、前記データマスクピンのインピーダンスを第2値に制御することを含み、
前記第4操作コードは、前記データマスクピンをイネーブルするかどうかを指示するためのものであり、前記第3操作コードは、前記データマスクピンが所定の検証モードにおける検証対象であるかどうかを指示するためのものである、制御方法。
【請求項2】
前記第1値は、第1インピーダンスパラメータと、第2インピーダンスパラメータと、を含み、前記第1状態は、前記データマスクピンをイネーブルすることを指示し、第3モードレジスタにおける第3操作コードに基づいて、前記データマスクピンのインピーダンスを第1値に制御することは、
前記第3操作コードが第3状態にあれば、第1モードレジスタにおける第1操作コードによって、前記データマスクピンのインピーダンスを第1インピーダンスパラメータに制御することであって、前記第3状態は、前記データマスクピンが所定の検証モードにおける検証対象であることを指示する、ことと、
前記第3操作コードが第4状態にあれば、第2モードレジスタにおける第2操作コードによって、前記データマスクピンのインピーダンスを第2インピーダンスパラメータに制御することであって、前記第4状態は、前記データマスクピンが所定の検証モードにおける検証対象ではないことを指示する、ことと、を含み、
前記半導体メモリは、少なくとも1つのデータピンを更に備え、前記データピンは、データを受信又は出力するためのものであり、前記第1操作コードは、少なくとも1つの前記データピンの、出力駆動状態でのインピーダンスが第1インピーダンスパラメータであることを指示するためのものであり、前記第2操作コードは、少なくとも1つの前記データピンの、終了状態でのインピーダンスが第2インピーダンスパラメータであることを指示するためのものであることを特徴とする
請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記第2値は、高インピーダンス状態を含み、前記第2状態は、前記データマスクピンをイネーブルしないことを指示し、前記データマスクピンのインピーダンスを第2値に制御することは、
第1固定レベル信号によって、前記データマスクピンを高インピーダンス状態に制御することを含むことを特徴とする
請求項2に記載の制御方法。
【請求項4】
前記制御方法は、
前記第1モードレジスタに記憶されている第1操作コードと第4操作コード、前記第2モードレジスタに記憶されている第2操作コード及び前記第3モードレジスタに記憶されている第3操作コードを取得することと、
前記第3操作コードと前記第4操作コードに対してそれぞれ復号を行い、第1検証標識信号とイネーブル制御信号を得ることと、
前記半導体メモリが所定の検証モードにある時、前記イネーブル制御信号が第1レベル状態にある場合、前記第1検証標識信号のレベル状態に基づいて、前記第1操作コード又は前記第2操作コードを選択して前記データマスクピンのインピーダンスを制御し、又は、前記イネーブル制御信号が第2レベル状態にある場合、前記第1固定レベル信号によって、前記データマスクピンを高インピーダンス状態に制御することと、を更に含み、
前記第4操作コードが第1状態にある場合、前記イネーブル制御信号は、第1レベル状態にあり、前記第4操作コードが第2状態にある場合、前記イネーブル制御信号は、第2レベル状態にあり、前記第3操作コードが第3状態にある場合、前記第1検証標識信号は、第1レベル状態にあり、前記第3操作コードが第4状態にある場合、前記第1検証標識信号は、第2レベル状態にあることを特徴とする
請求項3に記載の制御方法。
【請求項5】
前記制御方法は、
第1非検証状態制御信号と第2インピーダンス制御信号を決定することと、
前記半導体メモリが所定の検証モードにある場合、前記第1検証標識信号のレベル状態と前記イネーブル制御信号のレベル状態に応じて、前記第1固定レベル信号と、前記第1操作コードと、前記第2操作コードとのうちの1つに基づいて、第1インピーダンス制御信号を出力し、又は、前記半導体メモリが所定の検証モードではない場合、前記第1非検証状態制御信号に基づいて、前記第1インピーダンス制御信号を出力することと、
前記半導体メモリの作動状態に基づいて、前記第1インピーダンス制御信号と前記第2インピーダンス制御信号とのうちの1つを選択して前記データマスクピンのインピーダンスを制御することと、を更に含み、
前記第1非検証状態制御信号は、前記データマスクピンの、所定の検証状態以外の状態でのインピーダンスを指示するためのものであり、前記第2インピーダンス制御信号は、前記データピンの、出力駆動状態でのインピーダンスを指示するためのものであり、又は、前記第1非検証状態制御信号は、前記データピンの、出力駆動状態でのインピーダンスを指示するためのものであり、前記第2インピーダンス制御信号は、前記データマスクピンの、所定の検証状態以外の状態でのインピーダンスを指示するためのものであることを特徴とする
請求項4に記載の制御方法。
【請求項6】
前記所定の検証モードは、PODTMモードを指し、前記PODTMモードは、パッケージング後に前記データマスクピン又は少なくとも1つの前記データピンのインピーダンスを検証するためのものであり、
前記第1モードレジスタの標準番号は、いずれも5であり、前記第1操作コードは、第1モードレジスタに記憶されている2ビット目~1ビット目の操作コードを指し、前記第4操作コードは、前記第1モードレジスタに記憶されている5ビット目の操作コードを指し、前記第2モードレジスタの標準番号は、34であり、前記第2操作コードは、第3モードレジスタに記憶されている2ビット目~0ビット目の操作コードを指し、前記第3モードレジスタの標準番号は、61であり、前記第3操作コードは、第3モードレジスタに記憶されている4ビット目~0ビット目の操作コードを指し、
前記第1レベル状態は、高レベル状態であり、前記第2レベル状態は、低レベル状態であることを特徴とする
請求項4又は5に記載の制御方法。
【請求項7】
半導体メモリであって、データマスクピンと、第1モードレジスタと、第3モードレジスタと、第1駆動回路と、を備え、前記第1駆動回路は、前記第1モードレジスタ、前記第3モードレジスタ及び前記データマスクピンにそれぞれ接続され、
前記データマスクピンは、書き込みデータの入力マスク信号を受信するように構成され、
前記第1駆動回路は、
前記半導体メモリが所定の検証モードにある場合、前記第1モードレジスタにおける第4操作コードが第1状態にあれば、前記第3モードレジスタにおける第3操作コードに基づいて、前記データマスクピンのインピーダンスを第1値に制御し、又は、
前記第1モードレジスタにおける第4操作コードが第2状態にあれば、前記データマスクピンのインピーダンスを第2値に制御するように構成され、
前記第4操作コードは、前記データマスクピンをイネーブルするかどうかを指示するためのものであり、前記第3操作コードは、前記データマスクピンが所定の検証モードにおける検証対象であるかどうかを指示するためのものである、半導体メモリ。
【請求項8】
前記半導体メモリは、第2モードレジスタを更に備え、前記第2モードレジスタは、前記第1駆動回路に接続され、前記第1値は、第1インピーダンスパラメータと第2インピーダンスパラメータを含み、前記第2値は、高インピーダンス状態を指し、
前記第1駆動回路は、
前記第4操作コードが第1状態にあり、且つ前記第3操作コードが第3状態にある場合、前記第1モードレジスタにおける第1操作コードによって、前記データマスクピンのインピーダンスを第1インピーダンスパラメータに制御し、又は、
前記第4操作コードが第1状態にあり、且つ前記第3操作コードが第4状態にある場合、前記第2モードレジスタにおける第2操作コードによって、前記データマスクピンのインピーダンスを第2インピーダンスパラメータに制御し、又は、
前記第4操作コードが第2状態にある場合、第1固定レベル信号によって、前記データマスクピンを高インピーダンス状態に制御するように構成され、
前記第1状態は、前記データマスクピンをイネーブルすることを指示し、前記第2状態は、前記データマスクピンをイネーブルしないことを指示し、前記第3状態は、前記データマスクピンが所定の検証モードにおける検証対象であることを指示し、前記第4状態は、前記データマスクピンが所定の検証モードにおける検証対象ではないことを指示し、前記半導体メモリは、少なくとも1つのデータピンを更に備え、前記データピンは、データを受信又は出力するためのものであり、前記第1操作コードは、少なくとも1つの前記データピンの、出力駆動状態でのインピーダンスが第1インピーダンスパラメータであることを指示するためのものであり、前記第2操作コードは、少なくとも1つの前記データピンの、終了状態でのインピーダンスが第2インピーダンスパラメータであることを指示するためのものであることを特徴とする
請求項7に記載の半導体メモリ。
【請求項9】
前記半導体メモリは、第1復号モジュールと、第2復号モジュールと、を更に備え、
前記第1モードレジスタは、第1操作コードと第4操作コードを記憶して出力するように構成され、
前記第2モードレジスタは、第2操作コードを記憶して出力するように構成され、
前記第3モードレジスタは、第3操作コードを記憶して出力するように構成され、
前記第1復号モジュールは、前記第3操作コードを受信し、前記第3操作コードに対して復号を行い、第1検証標識信号を出力するように構成され、
前記第2復号モジュールは、前記第4操作コードを受信し、前記第4操作コードに対して復号を行い、イネーブル制御信号を出力するように構成され、
前記第1駆動回路は、前記イネーブル制御信号、前記第1検証標識信号、前記第1固定レベル信号、前記第1操作コード及び前記第2操作コードを受信し、前記半導体メモリが所定の検証モードにある時、前記イネーブル制御信号が第1レベル状態にある場合、前記第1検証標識信号のレベル状態に応じて、前記第1操作コード又は前記第2操作コードに基づいて、前記データマスクピンのインピーダンスを制御し、又は、前記イネーブル制御信号が第2レベル状態にある場合、前記第1固定レベル信号によって、前記データマスクピンを高インピーダンス状態に制御するように構成され、
前記第4操作コードが第1状態にある場合、前記イネーブル制御信号は、第1レベル状態にあり、前記第4操作コードが第2状態にある場合、前記イネーブル制御信号は、第2レベル状態にあり、前記第3操作コードが第3状態にある場合、前記第1検証標識信号は、第1レベル状態にあり、前記第3操作コードが第4状態にある場合、前記第1検証標識信号は、第2レベル状態にあることを特徴とする
請求項8に記載の半導体メモリ。
【請求項10】
前記半導体メモリは更に、第1非検証状態制御信号、第2インピーダンス制御信号及び第1較正信号を決定するように構成され、前記第1較正信号は、プルアップインピーダンス値を較正するためのものであり、前記第1駆動回路は、
前記第1検証標識信号、前記イネーブル制御信号、前記第1固定レベル信号、前記第1操作コード、前記第2操作コード及び前記第1非検証状態制御信号を受信し、前記半導体メモリが所定の検証モードにある場合、前記第1検証標識信号のレベル状態と前記イネーブル制御信号のレベル状態に応じて、前記第1固定レベル信号と、前記第1操作コードと、前記第2操作コードとのうちの1つに基づいて、第1インピーダンス制御信号を出力し、又は、前記半導体メモリが所定の検証モードではない場合、前記第1非検証状態制御信号に基づいて、第1インピーダンス制御信号を出力するように構成される第1信号処理モジュールと、
前記第1インピーダンス制御信号、前記第2インピーダンス制御信号及び前記第1較正信号を受信し、前記第1インピーダンス制御信号、前記第2インピーダンス制御信号及び前記第1較正信号に対して選択と論理組み合わせを行い、第1ターゲット信号を出力するように構成される第1論理モジュールと、
複数の第1インピーダンスユニットを含み、前記第1ターゲット信号を受信し、前記第1ターゲット信号を利用して、複数の前記第1インピーダンスユニットに対して制御を行うことによって、前記データマスクピンのインピーダンスを制御するように構成される第1駆動モジュールと、を備え、
前記第1非検証状態制御信号は、前記データマスクピンの、所定の検証状態以外の状態でのインピーダンスを指示するためのものであり、前記第2インピーダンス制御信号は、前記データピンの、出力駆動状態でのインピーダンスを指示するためのものであり、又は、前記第1非検証状態制御信号は、前記データピンの、出力駆動状態でのインピーダンスを指示するためのものであり、前記第2インピーダンス制御信号は、前記データマスクピンの、所定の検証状態以外の状態でのインピーダンスを指示するためのものであることを特徴とする
請求項9に記載の半導体メモリ。
【請求項11】
前記第1信号処理モジュールは、
前記第1操作コードを受信し、前記第1操作コードに対して復号を行い、第1復号信号を出力するように構成される第3復号モジュールと、
前記第2操作コードを受信し、前記第2操作コードに対して復号を行い、第2復号信号を出力するように構成される第4復号モジュールと、
前記第1検証標識信号、前記第1復号信号及び前記第2復号信号を受信し、前記第1検証標識信号のレベル状態に基づいて、前記第1復号信号と前記第2復号信号とのうちの1つを選択して第1予選信号を出力するように構成される第1選択モジュールと、
前記イネーブル制御信号、前記第1予選信号及び第1固定レベル信号を受信し、前記イネーブル制御信号のレベル状態に基づいて、前記第1予選信号と前記第1固定レベル信号とのうちの1つを選択して第1検証状態制御信号を出力するように構成される第2選択モジュールと、
検証イネーブル信号、前記第1検証状態制御信号及び前記第1非検証状態制御信号を受信し、前記検証イネーブル信号のレベル状態に基づいて、前記第1検証状態制御信号と前記第1非検証状態制御信号とのうちの1つを選択して前記第1インピーダンス制御信号を出力するように構成される第3選択モジュールであって、前記検証イネーブル信号は、前記半導体メモリが所定の検証モードにあるかどうかを指示するためのものである、第3選択モジュールと、を備えることを特徴とする
請求項10に記載の半導体メモリ。
【請求項12】
前記第1復号信号、前記第2復号信号、前記第1予選信号、前記第1固定レベル信号、前記第1検証状態制御信号、前記第1非検証状態制御信号及び前記第1インピーダンス制御信号は、いずれも(M+1)ビットのサブ信号を含み、前記第1選択モジュールは、(M+1)個の第1データセレクタを含み、前記第2選択モジュールは、(M+1)個の第2データセレクタを含み、前記第3選択モジュールは、(M+1)個の第3データセレクタを含み、
1つの前記第1データセレクタの入力端は、それぞれ、前記第1復号信号の1ビットのサブ信号と前記第2復号信号の1ビットのサブ信号を受信し、1つの前記第1データセレクタの出力端は、前記第1予選信号の1ビットのサブ信号を出力するためのものであり、全ての第1データセレクタの制御端は、いずれも、前記第1検証標識信号を受信し、
1つの前記第2データセレクタの入力端は、前記第1予選信号の1ビットのサブ信号と前記第1固定レベル信号の1ビットのサブ信号を受信し、1つの前記第2データセレクタの出力端は、前記第1検証状態制御信号の1ビットのサブ信号を出力するためのものであり、全ての第2データセレクタの制御端は、いずれも、前記イネーブル制御信号を受信し、
1つの前記第3データセレクタの入力端は、前記第1検証状態制御信号の1ビットのサブ信号と前記第1非検証状態制御信号の1ビットのサブ信号を受信し、1つの前記第3データセレクタの出力端は、前記第1インピーダンス制御信号の1ビットのサブ信号を出力するためのものであり、全ての第3データセレクタの制御端は、いずれも、前記検証イネーブル信号を受信し、
Mは、正の整数であることを特徴とする
請求項11に記載の半導体メモリ。
【請求項13】
前記第2インピーダンス制御信号は、(M+1)ビットのサブ信号を含み、前記第1較正信号は、Nビットのサブ信号を含み、前記第1ターゲット信号は、A組のサブ信号を含み、且つ各組のサブ信号は、Nビットのサブ信号を含み、前記第1駆動モジュールは、A個の第1インピーダンスユニットを備え、各前記第1インピーダンスユニットは、前記第1ターゲット信号における1組のサブ信号を受信し、
前記第1論理モジュールは、前記第1インピーダンス制御信号と前記第2インピーダンス制御信号に基づいて、少なくとも1つの前記第1インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能の使用を開始するかどうかを決定し、
a番目の前記第1インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能の使用を開始する場合、前記第1較正信号に基づいて、前記第1ターゲット信号における第a組のサブ信号のレベル状態を決定することによって、a番目の前記第1インピーダンスユニットのインピーダンス値を標準インピーダンス値に制御し、又は、a番目の前記第1インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能の使用を開始しない場合、前記第1ターゲット信号における第a組のサブ信号がいずれも第1レベル状態にあると決定するように構成され、
a、N、Aは、いずれも整数であり、aは、A以下であり、(M+1)は、A以下であることを特徴とする
請求項12に記載の半導体メモリ。
【請求項14】
各前記第1インピーダンスユニットは、いずれも、N個の第1スイッチトランジスタと、N個の第2スイッチトランジスタと、2N個の第1抵抗とを備え、
a番目の前記第1インピーダンスユニットにおけるn番目の第1スイッチトランジスタの制御端は、前記第1ターゲット信号における第a組のサブ信号におけるn番目のサブ信号に接続され、1つの前記第1スイッチトランジスタの第1端は、1つの前記第1抵抗の第1端に接続され、1つの前記第1スイッチトランジスタの第2端は、電源信号に接続され、
1つの前記第2スイッチトランジスタの制御端は、第2固定レベル信号に接続され、1つの前記第2スイッチトランジスタの第1端は、アース信号に接続され、1つの前記第2スイッチトランジスタの第2端は、1つの前記第1抵抗の第1端に接続され、2N個の前記第1抵抗の第2端はいずれも前記データマスクピンに接続され、
nは、整数であり、且つnは、N以下であることを特徴とする
請求項13に記載の半導体メモリ。
【請求項15】
前記第1スイッチトランジスタは、Pチャネル電界効果トランジスタであり、前記第2スイッチトランジスタは、Nチャネル電界効果トランジスタであり、前記Pチャネル電界効果トランジスタの制御端は、ゲート電極であり、前記Pチャネル電界効果トランジスタの第2端は、ソース電極であり、前記Pチャネル電界効果トランジスタの第1端は、ドレイン電極であり、前記Nチャネル電界効果トランジスタの制御端は、ゲート電極であり、前記Nチャネル電界効果トランジスタの第2端は、ドレイン電極であり、前記Nチャネル電界効果トランジスタの第1端は、ソース電極であり、
前記第1レベル状態は、高レベル状態であり、前記第2レベル状態は、低レベル状態であり、前記第1固定レベル信号におけるサブ信号は、いずれも、高レベル信号であり、前記第2固定レベル信号は、低レベル信号であり、
標準インピーダンス値は、いずれも240オームであることを特徴とする
請求項14に記載の半導体メモリ。
【請求項16】
電子機器であって、請求項7-15のいずれか1項に記載の半導体メモリを備える、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2022年03月25日に提出された、出願番号が202210307306.6であり、出願名称が「制御方法、半導体メモリ及び電子機器」である中国特許出願に基づいて提出され、当該中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全内容が参照として本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、半導体メモリ技術分野に関し、特に制御方法、半導体メモリ及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory:DRAM)は、コンピュータにおいて一般的に用いられる半導体記憶デバイスであり、少なくとも、データピンとデータマスクピンが存在する。データピンは、データ書き込みとデータ読み取りの二重機能を有し、データマスクピンは、書き込みデータの入力マスク信号を受信するために用いられ、書き込み操作中、不必要な入力データをマスクし、データ書き込み機能のみをサポートする。バージョン5のメモリ規格(又は、DDR5と呼ばれる)において、いくつかの検証モードでは、データマスクピン又はデータピンのインピーダンスに対して検証を行う必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、所定の検証モードにおけるデータマスクピンに対するインピーダンス制御ポリシーを明確にし、所定の検証モードでは、データマスクピンのインピーダンスを検証し、回路処理エラーを避けることができる制御方法、半導体メモリ及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様によれば、本願の実施例は、半導体メモリに適用される制御方法を提供する。半導体メモリは、データマスクピンを備え、且つデータマスクピンは、書き込みデータの入力マスク信号を受信するためのものであり、方法は、
半導体メモリが所定の検証モードにある場合、第1モードレジスタにおける第4操作コードが第1状態にあれば、第3モードレジスタにおける第3操作コードに基づいて、データマスクピンのインピーダンスを第1値に制御すること、又は、第1モードレジスタにおける第4操作コードが第2状態にあれば、データマスクピンのインピーダンスを第2値に制御することを含み、
第4操作コードは、データマスクピンをイネーブルするかどうかを指示するためのものであり、第3操作コードは、データマスクピンが所定の検証モードにおける検証対象であるかどうかを指示するためのものである。
【0006】
第2態様によれば、本願の実施例は、半導体メモリを提供する。半導体メモリは、データマスクピンと、第1モードレジスタと、第3モードレジスタと、第1駆動回路と、を備え、且つ第1駆動回路は、第1モードレジスタ、第3モードレジスタ及びデータマスクピンにそれぞれ接続され、
データマスクピンは、書き込みデータの入力マスク信号を受信するように構成され、
第1駆動回路は、半導体メモリが所定の検証モードにある場合、第1モードレジスタにおける第4操作コードが第1状態にあれば、第3モードレジスタにおける第3操作コードに基づいて、データマスクピンのインピーダンスを第1値に制御し、又は、第1モードレジスタにおける第4操作コードが第2状態にあれば、データマスクピンのインピーダンスを第2値に制御するように構成され、
第4操作コードは、データマスクピンをイネーブルするかどうかを指示するためのものであり、第3操作コードは、データマスクピンが所定の検証モードにおける検証対象であるかどうかを指示するためのものである。
【0007】
第3態様によれば、本願の実施例は、電子機器を提供する。該電子機器は、第2態様のような半導体メモリを備える。
【発明の効果】
【0008】
本願の実施例は、制御方法、半導体メモリ及び電子機器を提供する。所定の検証モードに対して、データマスクピンのインピーダンス制御ポリシーを提供し、所定の検証モードにおけるデータマスクピンのインピーダンスを定義することができるだけでなく、DDR5における、データマスクピンをイネーブルするかどうかを制御するための制御信号と、PODTMにおける、データマスクピンが検証対象であるかどうかを制御するための制御信号と、の関係を明確にし、所定の検証モードでは、データマスクピンのインピーダンスを検証し、回路処理エラーの発生を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本願の実施例による制御方法のフローチャートである。
【
図2】本願の実施例による別の制御方法のフローチャートである。
【
図3】本願の実施例による半導体メモリの構造概略図である。
【
図4】本願の実施例による別の半導体メモリの構造概略図である。
【
図5】本願の実施例による第1復号モジュールの構造概略図である。
【
図6】本願の実施例による第1駆動回路の構造概略図である。
【
図7】本願の実施例による第1駆動回路の詳細構造概略図のその一である。
【
図8】本願の実施例による第1駆動回路の詳細構造概略図のその二である。
【
図9】本願の実施例による第2駆動回路の構造概略図である。
【
図10】本願の実施例による第2駆動回路の詳細構造概略図のその一である。
【
図11】本願の実施例による第2駆動回路の詳細構造概略図のその二である。
【
図12】本願の実施例による電子機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術案を明瞭かつ完全に説明する。ここで説明される具体的な実施例は、関連する出願を解釈するためのものだけであり、該出願を限定するものではないことが理解されるべきである。また、説明を容易にするために、図面において関連する出願に関連する部分のみが示される。
【0011】
別途定義しない限り、本明細書に用いられる全ての技術的用語及び科学的用語は、本願が属する分野における当業者が一般的に理解する意味と同じである。本明細書に用いられる用語は、本願の実施例の目的を記述するためのものだけであり、本願を限定するものではない。
【0012】
下記に記載されている「いくつかの実施例」は、全ての可能な実施例のサブ集合であり、「いくつかの実施例」は、全ての可能な実施例の同一のサブ集合又は異なるサブ集合であってもよく、また、矛盾しない限り、互いに組み合わせられてもよいと理解されるべきである。
【0013】
下記記述に係わる用語「第1/第2/第3」は、類似した対象を区別するためのものであり、対象の特定の順番を説明するためのものではないことに留意されたい。ここで説明した本願の実施例をここで示した又は説明した順番以外の順番で実施可能なものにするために、「第1/第2/第3」は、許された場合であれば特定の順番又は前後順序を互いに取り替えることができることは、理解されるべきである。
【0014】
以下は、本願の実施例に係わる専用用語の解釈及び一部の用語の対応関係である。
【0015】
ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory:DRAM)
同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous Dynamic Random Access Memory:SDRAM)
ダブルデータレートメモリ(Double Data Rate SDRAM:DDR)
第5世代のDDR規格(DDR5 Specification:DDR5 SPEC)
データピン(DQ Pin: DQ)
データマスクピン(Data Mask Pin:DM)
パッケージ出力ドライバ検証モード(Package Output Driver Test Mode:PODTM)
モードレジスタ(Mode Register:MR)
操作コード(Operand,OP)
【0016】
DDR5 SPECにおいて、PODTMと呼ばれる新たな検証モードが定義されており、このモードは、チップをパッケージングした後、ホストによって、1つのデータピンDQ又はデータマスクピンDMの出力駆動回路(Output Driver)をイネーブルすると同時に、他のデータピンDQ又はデータマスクピンDMを終了状態にすることによって、イネーブルされるデータピンDQ又はデータマスクピンDMの出力起動状態におけるプルアップインピーダンスが想定通りになるかどうかを検証するためのものである。しかしながら、元々、データマスクピンDMの出力駆動状態が定義されていないため、PODTMモードがデータマスクピンDMに適合できないことを引き起こし、回路処理エラーを引き起こしやすい。
【0017】
これによれば、本願の実施例は、制御方法を提供する。所定の検証モードに対して、データマスクピンのインピーダンス制御ポリシーを提供し、所定の検証モードにおけるデータマスクピンのインピーダンスを定義することができるだけでなく、DDR5における、データマスクピンをイネーブルするかどうかを制御するための制御信号と、PODTMにおける、データマスクピンが検証対象であるかどうかを制御するための制御信号と、の関係を明確にし、所定の検証モードでは、データマスクピンのインピーダンスを検証し、回路処理エラーの発生を避けることができる。
【0018】
以下、図面を参照しながら、本願の各実施例を詳しく説明する。
【0019】
本願の一実施例において、制御方法を提供する。該方法は、半導体メモリが所定の検証モードにある場合、データマスクピンが検証対象として選択されていれば、第1モードレジスタによって、データマスクピンのインピーダンスを第1インピーダンスパラメータに制御すること、又は、データマスクピンが検証対象でなければ、第2モードレジスタによって、データマスクピンのインピーダンスを第2インピーダンスパラメータに制御することを含んでもよい。
【0020】
説明すべきこととして、本願の実施例による制御方法は、半導体メモリに適用される。半導体メモリは、データマスクピンDMと、少なくとも1つのデータピンDQとを備える。データピンDQは、データを受信又は出力するためのものであり、書き込み(Write)機能又は読み取り(Read)機能を兼ね備え、終了状態と出力駆動状態が存在する。データマスクピンDMは、書き込みデータの入力マスク信号を受信するためのものであり、Write機能のみを有し、終了状態が存在する。
【0021】
本願の実施例において、所定の検証モードは、DDR5で導入されるPODTMモードを指し、PODTMモードは、パッケージング後にデータマスクピン又は少なくとも1つのデータピンのインピーダンスを検証するためのものである。より具体的には、PODTMモードは、ホストによるデータマスクピンDM又はデータピンDQのプルアップインピーダンスの検証を許容する。
【0022】
データマスクピンDMがPODTMモードにおける検証対象として選択される時、第1モードレジスタがデータマスクピンDMのインピーダンスを第1インピーダンスパラメータに制御することを許容する。ここで、第1モードレジスタは、出力駆動状態におけるデータピンDQのプルアップ(Pull-up)インピーダンスを指示するためのものであるため、ホストは、データマスクピンDMの出力駆動状態を定義する必要がなく、データマスクピンDMの、出力駆動に関わるプルアップインピーダンスを検証することができる。
【0023】
データマスクピンDMがPODTMにおける検証対象ではない場合、第2モードレジスタがデータマスクピンDMのインピーダンスを第2インピーダンスパラメータに制御することを許容する。ここで、第2モードレジスタは、終了状態におけるインピーダンスを指示するためのものであるため、データマスクピンDMによる選択された検証対象の検証結果への影響を避けることができる。
【0024】
このように、半導体メモリが所定の検証モードにある場合、第1モードレジスタと第2モードレジスタがデータマスクピンDMのインピーダンスを直接的に定義することを許容する。データマスクピンDMにとって、所定の検証モードに対して、出力駆動状態の定義及び関連制御回路を追加する必要がなく、所定の検証モードがデータマスクピンDMに適合することを確保し、所定の検証モードでは、データマスクピンのインピーダンスを検証し、回路処理エラーの発生を避けることができる。
【0025】
いくつかの実施例において、半導体メモリが所定の検証モードにある場合、データピンが検証対象として選択されていれば、第1モードレジスタによって、データピンのインピーダンスを第1インピーダンスパラメータに制御すること、又は、データピンが検証対象でなければ、第2モードレジスタによって、データピンのインピーダンスを第2インピーダンスパラメータに制御することを更に含む。
【0026】
このように、データピンDQがPODTMモードにおける検証対象として選択されている場合、第1モードレジスタによって、データピンDQのプルアップ出力駆動インピーダンスを制御することによって、該データピンDQの検証結果を得る。データピンDQがPODTMモードにおける検証対象ではない場合、第2モードレジスタによって、データピンDQを終了状態にあるように制御し、該データピンDQによる選択された検証対象の検証結果への影響を避ける。
【0027】
いくつかの実施例において、第3モードレジスタによって、半導体メモリが所定の検証モードに入っており、且つ検証対象が選択されたと決定し、又は、第3モードレジスタによって、半導体メモリが所定の検証モードに入っていないと決定する。
【0028】
各モードレジスタが対応する制御機能を提供するために、それぞれ複数の操作ビットを有することは、理解されるべきである。本願の実施例において、第1モードレジスタにおける、本願の実施例に関わる操作コードを第1操作コードと呼び、第2モードレジスタにおける、本願の実施例に関わる操作コードを第2操作コードと呼び、第3モードレジスタにおける、本願の実施例に関わる操作コードを第3操作コードと呼ぶ。
【0029】
つまり、本願の実施例において、第3モードレジスタにおける第3操作コードによって、半導体メモリがPODTMモードに入っているかどうかを決定し、PODTMモードに入った場合、データマスクピンDMと少なくとも1つのデータピンDQから検証対象を選択する。続いて、第1モードレジスタにおける第1操作コードによって、選択された検証対象のインピーダンスを第1インピーダンスパラメータ(本質的には、プルアップ出力駆動インピーダンスである)に制御し、第2モードレジスタにおける第2操作コードによって、選択されていないピンのインピーダンスを第2インピーダンスパラメータ(本質的には、終端インピーダンスである)に制御することによって、検証対象のインピーダンス検証結果を得る。データマスクピンDMにとって、所定の検証モードに対して、出力駆動状態の定義及び関連制御回路を追加する必要がなく、所定の検証モードがデータマスクピンDMに適合することを確保し、所定の検証モードでは、データマスクピンのインピーダンスを検証し、回路処理エラーの発生を避けることができる。
【0030】
いくつかの実施例において、第1モードレジスタの標準番号は、5であり、第1操作コードは、第1モードレジスタに記憶されている2ビット目~1ビット目の操作コードを指し、MR5 OP[2:1]で表され、第2モードレジスタの標準番号は、34であり、第2操作コードは、第2モードレジスタに記憶されている2ビット目~0ビット目の操作コードを指し、MR34 OP[2:0]で表され、第3モードレジスタの標準番号は、61であり、第3操作コードは、第3モードレジスタに記憶されている4ビット目~0ビット目の操作コードを指し、MR61 OP[4:0]で表される。ここで、標準番号は、DDR5におけるモードレジスタ番号を指す。
【0031】
以下、表1~表3を参照しながら、第3操作コードMR61 OP[4:0]、第1操作コードMR5 OP[2:1]及び第2操作コードMR34 OP[2:0]をそれぞれ具体的に説明する。
【0032】
表1に示すように、MR61 OP[4:0]は、PODTM(Package Output Driver Test Mode)モードに入っているかどうかを決定し、選択されているピンを決定するためのものである。異なるビットの半導体メモリにとって、データマスクピンDMとデータピンDQの数が異なることは、理解されるべきである。4ビット(X4)メモリの場合、1つのロービットデータマスクピン(DMLで表される)と4つのロービットデータピンDQ(それぞれDQL0~DQL3と呼ばれる)が存在する。8ビット(X8)メモリの場合、1つのロービットデータマスクピン(DMLで表される)と8つのロービットデータピンDQ(それぞれDQL0~DQL7と呼ばれる)が存在する。16ビット(X16)メモリの場合、1つのロービットデータマスクピン(DMLで表される)、1つのハイビットデータマスクピン(DMUで表される)、8つのロービットデータピンDQ(それぞれDQL0~DQL8と呼ばれる)及び8つのハイビットデータピンDQ(それぞれDQU0~DQU8と呼ばれる)が存在する。
【0033】
MR61 OP[4:0]=00000Bであれば、半導体メモリがPODTMモードではないことを示す。MR61 OP[4:0]の値が表1における00000B以外の他の組み合わせ形式であれば、半導体メモリがPODTMモードにあることを示す。具体的には、MR61 OP[4:0]=00001Bであれば、検証対象がロービットデータマスクピンDMLであることを示し、MR61 OP[4:0]=00010Bであれば、検証対象がハイビットデータマスクピンDMU(16ビットメモリのみに対して有効である)であることを示す。MR61 OP[4:0]=10000Bであれば、検証対象が0ビット目のデータピンDQL0であることを示し、その他は、参照しながら理解してもよく、一々解釈しない。
【0034】
【0035】
表2に示すように、MR5 OP[2:1]は、データピンDQのプルアップ出力駆動インピーダンス(Pull-up Output Driver Impedance)を決定するためのものであるため、PODTMモードでは、MR5 OP[2:1]によって、選択されたピンのインピーダンスを第1インピーダンスパラメータに制御する。
MR5 OP[2:1]=00Bであれば、プルアップ入力駆動インピーダンスがRZQ/7、即ち、34オームであるべきであることを示し、MR5 OP[2:1]=01Bであれば、プルアップ入力駆動インピーダンスがRZQ/6、即ち、40オームであることを示し、MR5 OP[2:1]=10Bであれば、プルアップ入力駆動インピーダンスがRZQ/5、即ち48オームであるべきであることを示す。ここで、RZQは、標準インピーダンス値240オームである。
【0036】
【0037】
表3に示すように、MR34 OP[2:0]は、データピンDQ又はデータマスクピンDMの終端インピーダンス(RTT_PARK)を決定するためのものであるため、PODTMモードにおいて、MR34 OP[2:0]によって、選択されていないピンのインピーダンスを第2インピーダンスパラメータに制御する。
【0038】
MR5 OP[2:0]=001Bであれば、終端インピーダンスがRZQ、240オームであることを示し、MR5 OP[2:0]=010Bであれば、終端インピーダンスがRZQ/2、即ち120オームであることを示し、その他は、参照しながら理解してもよく、一々解釈しない。
【0039】
【0040】
また、表1~表3における解釈されていない部分は、DDR5 SPECを参照しながら理解されてもよい。
【0041】
以上から分かるように、DRAMがPODTMモードにある場合、ホスト(Host)がDRAMにおける単一のピンの出力駆動回路を単独にオンにすると同時に、他のピンを終了状態にあるように制御することによって、パッケージングしたDRAMに対して特性検証を行うことを許容する。PODTMモードをオンにするために、ホストは、MR61:OP[4:0]を設定することで、データマスクピンDM又はデータピンDQをターゲット検証対象として選択し、ホストは、更に、MR5 OP[2:1]=00Bを設定することで、ターゲット検証対象の出力駆動回路のプルアップインピーダンス値を34オームに制御し、それと同時に、DRAMにおける残りのデータマスクピンDM又はデータピンDQのインピーダンス状態は、MR34 OP[2:0]によってRTT_PARKと定義される。データマスクピンDMをイネーブルするかどうかは、MR5 OP[5]によって定義されることに留意されたい。また、データマスクピンDMがPODTMモードにおけるターゲット検証対象として選択されていれば、DRAMは、MR5 OP[2:1]に基づいて、データマスクピンDMのインピーダンスを設定するべきである。
【0042】
いくつかの実施例において、半導体メモリが所定の検証モードに入っていると決定する場合、該方法は、
第1モードレジスタにおける第1操作コード、第2モードレジスタにおける第2操作コード及び第3モードレジスタにおける第3操作コードを取得することと、
第3操作コードに対して復号処理を行い、第1検証標識信号と少なくとも1つの第2検証標識信号を得ることであって、第1検証標識信号は、データマスクピンが検証対象であるかどうかを指示し、1つの第2検証標識信号は、1つのデータピンが検証対象であるかどうかを指示する、ことと、
第1検証標識信号に基づいて、第1操作コードと第2操作コードとのうちの1つを選択してデータマスクピンのインピーダンスを制御することと、を更に含む。
【0043】
説明すべきこととして、第1検証標識信号は、データマスクピンDMに対して導入される内部標識信号であり、それは、データマスクピンDMがPODTMモードにおける検証対象であるかどうかを指示するためのものであり、第2検証標識信号は、データピンDQに対して導入される内部標識信号であり、それは、データピンDQがPODTMモードにおける検証対象であるかどうかを指示するためのものである。第1検証標識信号と第2検証標識信号は、いずれも、MR61 OP[4:0]に基づいて復号を行うことで得られたものであり、具体的には、前記表1を参照する。
【0044】
以上のメカニズムを実現するために、以下、具体的な信号処理方法を例示的に提供する。
【0045】
いくつかの実施例において、データマスクピンDMに対して、該方法は、
第1非検証状態制御信号と第2インピーダンス制御信号を決定することと、
半導体メモリが所定の検証モードにある場合、第1検証標識信号に応じて、第1操作コードと第2操作コードとのうちの1つに基づいて、第1インピーダンス制御信号を決定し、又は、半導体メモリが所定の検証モードではない場合、第1非検証状態制御信号に基づいて、第1インピーダンス制御信号を決定することと、
半導体メモリの作動状態に基づいて、第1インピーダンス制御信号と第2インピーダンス制御信号とのうちの1つを選択してデータマスクピンのインピーダンスを制御することと、を更に含む。
【0046】
説明すべきこととして、データマスクピンDMとデータピンDQの機能が異なるが、工業製造を容易にするために、データマスクピンDMとデータピンDQは、いずれも、類似する信号制御原理と回路構造を用いる。具体的には、各ピンは、いずれも、読み取り関連属性と書き込み関連属性を有するものと見なされてもよく、各ピンの最終的なインピーダンスは、読み取り関連属性に対応する信号と書き込み関連属性に対応する信号の両者のうちの有効信号によって制御され、それにより各ピンが、異なる作動シーンでは、それぞれ読み取り機能(Read機能)と書き込み機能(Write機能)をサポートする(データマスクピンDMの読み取り機能があるが、使用されない)。
【0047】
ある場合には、第1非検証状態制御信号は、データマスクピンの、所定の検証状態以外の状態でのインピーダンスを指示するためのものであり、第2インピーダンス制御信号は、データピンの、出力駆動状態でのインピーダンスを指示するためのものである。ここで、データマスクピンの、所定の検証状態以外の状態でのインピーダンスは、正常な書き込み時のインピーダンスと非読み書き時のインピーダンスを含んでもよく、いずれも、書き込み関連属性に属する。
【0048】
この場合、第1非検証状態制御信号は、書き込み関連属性に対応する信号と理解されてもよく、第2インピーダンス制御信号は、読み取り関連属性に対応する信号と理解されてもよい。このように、PODTMモードでは、第1操作コード又は第2操作コードのうちの1つに基づいて、PODTMモードに対応する第1インピーダンス制御信号を決定し、又は、非PODTMモードでは、第1非検証状態制御信号に基づいて、書き込み関連属性に対応する第1インピーダンス制御信号を決定し、続いて、半導体メモリの作動状態に基づいて、PODTMモード又は書き込み関連属性に対応する第1インピーダンス制御信号又は読み取り関連属性に対応する第2インピーダンス制御信号を利用して、データマスクピンのインピーダンスを制御する。第1較正信号は、標準インピーダンスの較正に用いられ、それは、後続の説明を参照されたい。このように、PODTMモードにおけるデータマスクピンDMの信号制御ポリシーを書き込み関連属性の信号制御ポリシーに組み込むことで、PODTMモードのインピーダンス制御を実現する。
【0049】
具体的には、半導体メモリの作動状態は、書き込み状態、読み取り状態、非読み書き状態及び所定の検証モード(PODTMモード)を含んでもよい。(1)、半導体メモリが書き込み状態又は非読み書き状態又は所定の検証モードにある場合、第1インピーダンス制御信号を利用してデータマスクピンのインピーダンスを制御する。(2)、半導体メモリが読み取り状態にある場合、第2インピーダンス制御信号を利用してデータマスクピンのインピーダンスを制御する。
【0050】
別の場合には、第1非検証状態制御信号は、データピンの、出力駆動状態でのインピーダンスを指示するためのものであり、第2インピーダンス制御信号は、データマスクピンの、所定の検証状態以外の状態でのインピーダンスを指示するためのものである。
【0051】
この場合、第1非検証状態制御信号は、読み取り関連属性に対応する信号と理解されてもよく、第2インピーダンス制御信号は、書き込み関連属性に対応する信号と理解されてもよい。このように、PODTMモードでは、第1操作コード又は第2操作コードのうちの1つに基づいて、PODTMモードに対応する第1インピーダンス制御信号を決定し、又は、非PODTMモードでは、第1非検証状態制御信号に基づいて、読み取り関連属性に対応する第1インピーダンス制御信号を決定し、続いて、半導体メモリの作動状態に基づいて、PODTMモード又は読み取り関連属性に対応する第1インピーダンス制御信号又は書き込み関連属性に対応する第2インピーダンス制御信号を利用して、データマスクピンのインピーダンスを制御する。このように、PODTMモードにおけるデータマスクピンDMの信号制御ポリシーを読み取り属性に関連する信号制御ポリシーに組み込むことで、PODTMモードのインピーダンス制御を実現する。
【0052】
具体的には、半導体メモリの作動状態は、書き込み状態、読み取り状態、非読み書き状態及び所定の検証モード(PODTMモード)を含んでもよい。(1)、半導体メモリが書き込み状態又は非読み書き状態にある場合、第2インピーダンス制御信号を利用してデータマスクピンのインピーダンスを制御する。(2)、半導体メモリが読み取り状態又は所定の検証モードにある場合、第1インピーダンス制御信号を利用してデータマスクピンのインピーダンスを制御する。
【0053】
同様に、以下、データピンDQの具体的な信号制御方式を例示的に提供する。
【0054】
いくつかの実施例において、データピンDQに対して、該方法は、
第3非検証状態制御信号、第4インピーダンス制御信号及び第5インピーダンス制御信号を決定することと、
半導体メモリが所定の検証モードにある場合、第2検証標識信号に応じて、第1操作コードと第2操作コードとのうちの1つに基づいて、第3インピーダンス制御信号を決定し、又は、半導体メモリが所定の検証モードではない場合、第3非検証状態制御信号に基づいて、第3インピーダンス制御信号を決定することと、
半導体メモリの作動状態に基づいて、第3インピーダンス制御信号と第5インピーダンス制御信号を選択してデータピンのインピーダンスを制御し、又は、第4インピーダンス制御信号と第5インピーダンス制御信号を選択してデータピンのインピーダンスを制御することと、を更に含む。
【0055】
従って、ある場合には、第3非検証状態制御信号は、対応するデータピンの、終了状態でのインピーダンスを指示するためのものであり、第4インピーダンス制御信号と第5インピーダンス制御信号の両者は、対応するデータピンの、出力駆動状態でのインピーダンスを指示するためのものである。このように、PODTMモードにおけるデータピンの信号制御ポリシーを書き込み関連属性の信号制御ポリシーに組み込むことで、PODTMモードのインピーダンス制御を実現する。
【0056】
具体的には、半導体メモリの作動状態は、書き込み状態、読み取り状態、非読み書き状態及び所定の検証モード(PODTMモード)を含んでもよい。(1)、半導体メモリが書き込み状態又は非読み書き状態又は所定の検証モードにある場合、第3インピーダンス制御信号と第5インピーダンス制御信号を利用してデータピンのインピーダンスを制御する。(2)、半導体メモリが読み取り状態にある場合、第4インピーダンス制御信号と第5インピーダンス制御信号を利用してデータピンのインピーダンスを制御する。
【0057】
別の場合には、第3非検証状態制御信号と第5インピーダンス制御信号の両者は、対応するデータピンの、出力駆動状態でのインピーダンスを指示するためのものである。第4インピーダンス制御信号は、対応するデータピンの、終了状態でのインピーダンスを指示するためのものである。このように、PODTMモードにおけるデータピンの信号制御ポリシーを読み取り関連属性の信号制御ポリシーに組み込むことで、PODTMモードのインピーダンス制御を実現する。
【0058】
具体的には、具体的には、半導体メモリの作動状態は、書き込み状態、読み取り状態、非読み書き状態及び所定の検証モード(PODTMモード)を含んでもよい。(1)、半導体メモリが書き込み状態又は非読み書き状態にある場合、第4インピーダンス制御信号と第5インピーダンス制御信号を利用してデータピンのインピーダンスを制御する。(2)、半導体メモリが読み取り状態又は所定の検証モードにある場合、第3インピーダンス制御信号と第5インピーダンス制御信号を利用してデータピンのインピーダンスを制御する。
【0059】
Write機能がプルアップインピーダンス(終端インピーダンス)に対する制御のみに係わり、Read機能がプルアップインピーダンスとプルダウンインピーダンスの両者に対する制御に係わることは、理解されるべきである。データマスクピンDMは、Read機能を使用することなく、Write機能のみを使用するため、データマスクピンDMは、プルアップインピーダンスの制御信号のみに係わる。そのプルダウンインピーダンスの制御信号は、固定レベル信号に設定され、それによりインピーダンスの機能をオフにする。また、データピンDQがWrite機能とRead機能を同時にサポートするため、データピンDQは、プルアップインピーダンスの制御信号とプルダウンインピーダンスの制御信号に係わる。
【0060】
従って、データマスクピンDMの場合、その読み取り関連属性は、1つの信号(第1非検証状態制御信号又は第2インピーダンス制御信号)のみに係わり、この信号は、プルアップインピーダンスに対する制御を実現するためのものである。データピンDQの場合、その読み取り関連属性は、2つの信号(第3非検証状態制御信号+第5インピーダンス制御信号、又は、第4インピーダンス制御信号+第5インピーダンス制御信号)に係わり、それらは、それぞれ、プルアップインピーダンスとプルダウンインピーダンスに対する制御を実現する。
【0061】
本願の実施例は、制御方法を提供する。半導体メモリが所定の検証モードにある時、データピンDQに関わる第1モードレジスタと第2モードレジスタがデータマスクピンDMのインピーダンスを直接的に定義することを許容し、データマスクピンDMにとって、所定の検証モードに対して、出力駆動状態の定義及び関連制御回路を追加する必要がなく、所定の検証モードがデータマスクピンDMに適合することを確保し、所定の検証モードでは、データマスクピンのインピーダンスを検証し、回路処理エラーの発生を避けることができる。
【0062】
更に、前記制御方法について、所定の検証モードに入った後、データマスクピンのインピーダンス状態は、内部標識信号(第1検証標識信号)によって決定される。しかしながら、DDR5において、データマスクピンをイネーブルするかどうかを指示するためのイネーブル制御信号が既に規定されている。イネーブル制御信号でデータマスクピンのインピーダンス状態を制御することが可能であっても、データマスクピンの制御ポリシーの混乱を引き起こし、更に回路処理エラーを引き起こす。データピンが正常な作動モードでは常にイネーブル状態にあり、イネーブルするかどうかの制御に関わらないため、同様な問題が存在しない。
【0063】
これによれば、本願の別の実施例において、
図1を参照すると、
図1は、本願の実施例による制御方法のフローチャートを示す。
図1に示すように、該方法は、以下を含む。
【0064】
S101において、半導体メモリが所定の検証モードにある場合、第1モードレジスタにおける第4操作コードが第1状態にあれば、第3モードレジスタにおける第3操作コードに基づいて、データマスクピンのインピーダンスを第1値に制御し、又は、第1モードレジスタにおける第4操作コードが第2状態にあれば、データマスクピンのインピーダンスを第2値に制御する。
【0065】
説明すべきこととして、本願の実施例による制御方法は、前記半導体メモリに適用され、半導体メモリは、データマスクピンDMを備え、且つデータマスクピンDMは、書き込みデータの入力マスク信号を受信するためのものであり、所定の検証モードは、PODTMモードを指す。
【0066】
説明すべきこととして、第4操作コードは、データマスクピンDMをイネーブルするかどうかを指示するためのものであり、第3操作コードは、データマスクピンDMが所定の検証モードにおける検証対象であるかどうかを指示するためのものである。
【0067】
また、第1モードレジスタは、MR5で表され、第3モードレジスタは、MR61で表され、第3操作コードは、MR61 OP[4:0]で表され、具体的には、前記説を参照されたい。また、第4操作コードは、第1モードレジスタに記憶されている5ビット目の操作コードを指し、MR5 OP[5]で表される。
【0068】
このように、第3操作コードと第4操作コードがいずれもデータマスクピンDMのインピーダンス状態に影響を及ぼすことができるため、回路処理エラーを避けるために、以下のインピーダンス制御ポリシーを提供する。第4操作コードが第1状態にあれば、第3操作コードの状態と組み合わせてデータマスクピンDMのインピーダンスを決定し、第4操作コードが第2状態にあれば、データマスクピンDMのインピーダンスを直接的に決定する。このように、所定の検証モードでは、データマスクピンのインピーダンスを検証し、回路処理エラーの発生を避けることができる。
【0069】
いくつか実施例において、第1状態は、データマスクピンをイネーブルすることを指示する。第1値は、第1インピーダンスパラメータと、第2インピーダンスパラメータと、を含み、第3モードレジスタにおける第3操作コードに基づいて、データマスクピンのインピーダンスを第1値に制御することは、
第3操作コードが第3状態にあれば、第1モードレジスタにおける第1操作コードによって、データマスクピンのインピーダンスを第1インピーダンスパラメータに制御することであって、第3状態は、データマスクピンが所定の検証モードにおける検証対象であることを指示する、こと、又は、第3操作コードが第4状態にあれば、第2モードレジスタにおける第2操作コードによって、データマスクピンのインピーダンスを第2インピーダンスパラメータに制御することであって、第4状態は、データマスクピンが所定の検証モードにおける検証対象ではないことを指示する、ことを含む。
【0070】
説明すべきこととして、半導体メモリは、少なくとも1つのデータピンを更に備え、データピンは、データを受信又は出力するためのものであり、第1操作コードは、少なくとも1つのデータピンの、出力駆動状態でのインピーダンスが第1インピーダンスパラメータであることを指示するためのものであり、第2操作コードは、少なくとも1つのデータピンの、終了状態でのインピーダンスが第2インピーダンスパラメータであることを指示するためのものであり、具体的には、前記説明を参照されたい。
【0071】
ここで、第1操作コードは、MR5 OP[2:1]で表され、第2操作コードは、MR34 OP[2:0]で表され、具体的には、前記内容を参照されたい。また、DDR5 SPECにおいて、MR5 OP[5]=1Bの場合、第4操作コードが第1状態にあると決定し、即ち、データマスクピンをイネーブルする。
【0072】
このように、データマスクピンDMがPODTMモードにおける検証対象として選択された場合、第1操作コードがデータマスクピンDMのインピーダンスを第1インピーダンスパラメータに制御することを許容する。ここで、第1操作コードは、データピンDQの、出力駆動状態でのプルアップ(Pull-up)インピーダンスを指示するためのものであるため、ホストは、データマスクピンDMの出力駆動状態を定義する必要がなく、データマスクピンDMの、出力駆動に関わるプルアップインピーダンスを検証することができる。データマスクピンDMがPODTMにおける検証対象ではない場合、第2操作コードがデータマスクピンDMのインピーダンスを第2インピーダンスパラメータに制御することを許容する。ここで、第2操作コードが終了状態でのインピーダンスを指示するためのものであるため、データマスクピンDMが選択した検証対象の検証結果に影響を及ぼすことを避けることができる。
【0073】
いくつかの実施例において、第2値は、高インピーダンス状態Hi-Zを指す。第2状態は、データマスクピンをイネーブルしないことを指示する。
図2に示すように、データマスクピンのインピーダンスを第2値に制御することは、
第1固定レベル信号によって、データマスクピンを高インピーダンス状態Hi-Zに制御することを含む。
【0074】
説明すべきこととして、DDR5 SPECにおいて、MR5 OP[5]=0Bの場合、第4操作コードが第2状態にあると決定し、即ち、データマスクピンをイネーブルしない。この場合、データマスクピンDMは、高インピーダンス状態Hi-Zにある。
【0075】
いくつかの実施例において、該方法は、以下を更に含む。
【0076】
S201において、第1モードレジスタに記憶されている第1操作コードと第4操作コード、第2モードレジスタに記憶されている第2操作コード及び第3モードレジスタに記憶されている第3操作コードを取得する。
【0077】
S202において、第3操作コードと第4操作コードに対してそれぞれ復号を行い、第1検証標識信号とイネーブル制御信号を得る。
【0078】
S203において、半導体メモリが所定の検証モードにある時、イネーブル制御信号が第1レベル状態にある場合、第1検証標識信号のレベル状態に基づいて、第1操作コード又は第2操作コードを選択してデータマスクピンのインピーダンスを制御し、又は、イネーブル制御信号が第2レベル状態にある場合、第1固定レベル信号によって、データマスクピンを高インピーダンス状態に制御する。
【0079】
ここで、第4操作コードが第1状態にある場合、イネーブル制御信号は、第1レベル状態にあり、第4操作コードが第2状態にある場合、イネーブル制御信号は、第2レベル状態にあり、第3操作コードが第3状態にある場合、第1検証標識信号は、第1レベル状態にあり、第3操作コードが第4状態にある場合、第1検証標識信号は、第2レベル状態にある。
【0080】
後続の説明において、第1レベル状態は、論理「1」であってもよく、第2レベル状態は、論理「0」であってもよいが、これは、関連制限にならない。回路論理の適応的調整の場合、第1レベル状態は、論理「0」であってもよく、第2レベル状態は、論理「1」であってもよい。それと同時に、第1固定レベル状態の具体的な値も、回路論理に基づいて適応的に決定される必要がある。
【0081】
表4を参照しながら、所定の検証モードにおける信号制御ポリシーに対して具体的に説明する。表4において、第1検証標識信号は、PODTM_ENで表され、イネーブル制御信号は、DM_enableで表され、検証イネーブル信号PODTM_EN=1は、半導体メモリがPODTMモードに入っていることを表し、Xは、論理「0」又は論理「1」の両者のいずれであってもよいことを指す。
【0082】
【0083】
表4に示すように、PODTMモード(PODTM_EN=1)に入った後、以下のいくつかのケースがある。
【0084】
(1)データマスクピンDMの場合、イネーブル制御信号DM_enableが論理「0」であれば、第1検証標識信号PODTM_DM_ENがどのような状態にあるかに関わらず、データマスクピンDMは、高インピーダンス状態Hi-Zにある。データピンDQの場合、検証対象として選択されたデータピンDQのインピーダンスは、第1インピーダンスパラメータであり、具体的には、第1操作コードMR5 OP[2:1]によって制御され、検証対象としないデータピンDQのインピーダンスは、第2インピーダンスパラメータであり、具体的には、第2操作コードMR34 OP[2:0]によって制御される。
(2)データマスクピンDMの場合、イネーブル制御信号DM_enableが論理「1」であり、且つ第1検証標識信号PODTM_DM_ENが論理「0」であれば、データマスクピンDMが検証対象ではないことを示し、そのインピーダンスは、第2インピーダンスパラメータRTT_PARKであり、具体的には、第2操作コードMR34 OP[2:0]によって制御される。データピンDQの場合、検証対象として選択されたデータピンDQのインピーダンスは、第1インピーダンスパラメータであり、具体的には、第1操作コードMR5 OP[2:1]によって制御され、検証対象としないデータピンDQのインピーダンスは、第2インピーダンスパラメータであり、具体的には、第2操作コードMR34 OP[2:0]によって制御される。
(3)データマスクピンDMの場合、イネーブル制御信号DM_enableが論理1であり、且つ第1検証標識信号PODTM_DM_ENが論理1であれば、データマスクピンDMが検証対象であることを示し、そのインピーダンスは、第1インピーダンスパラメータRONpuであり、具体的には、第1操作コードMR5 OP[2:1]によって制御される。データピンDQの場合、全てのデータピンDQがいずれも検証対象ではないため、データピンDQのインピーダンスは、いずれも、第2インピーダンスパラメータRTT PARKであり、具体的には、第2操作コードMR34 OP[2:0]によって制御される。
【0085】
このように、本願の実施例は、PODTMモードにおけるデータマスクピンDMのインピーダンス制御ポリシーを提供する。これは、PODTMモードにおいて、データマスクピンDMのインピーダンスを検証し、回路エラーの発生を避けることができる。
【0086】
以上のインピーダンス制御ポリシーを実現するために、以下、具体的な信号処理方法を例示的に提供する。
【0087】
いくつかの実施例において、該方法は、
第1非検証状態制御信号と第2インピーダンス制御信号を決定することと、
半導体メモリが所定の検証モードにある場合、第1検証標識信号のレベル状態とイネーブル制御信号のレベル状態に応じて、第1固定レベル信号と、第1操作コードと、第2操作コードとのうちの1つに基づいて、第1インピーダンス制御信号を出力し、又は、半導体メモリが所定の検証モードではない場合、第1非検証状態制御信号に基づいて、第1インピーダンス制御信号を出力することと、
半導体メモリの作動状態に基づいて、第1インピーダンス制御信号と第2インピーダンス制御信号とのうちの1つを選択してデータマスクピンのインピーダンスを制御することと、を更に含む。
【0088】
ある場合には、第1非検証状態制御信号は、データマスクピンの、所定の検証状態以外の状態でのインピーダンスを指示するためのものであり、第2インピーダンス制御信号は、データピンの、出力駆動状態でのインピーダンスを指示するためのものである。このように、PODTMモードにおけるデータマスクピンDMの信号制御ポリシーを書き込み関連属性の信号制御ポリシーに組み込むことで、PODTMモードのインピーダンス制御を実現する。
【0089】
別の場合には、第1非検証状態制御信号は、データピンの、出力駆動状態でのインピーダンスを指示するためのものであり、第2インピーダンス制御信号は、データマスクピンの、所定の検証状態以外の状態でのインピーダンスを指示するためのものである。このように、PODTMモードにおけるデータマスクピンDMの信号制御ポリシーを読み取り属性に関連する信号制御ポリシーに組み込むことで、PODTMモードのインピーダンス制御を実現する。
【0090】
本願の実施例は、制御方法を提供する。第3操作コードと第4操作コードがいずれもデータマスクピンに影響を及ぼすことができるため、回路エラーを避けるために、以下のインピーダンス制御ポリシーを提供する。第4操作コードが第1状態にあれば、第3操作コードの状態と組み合わせてデータマスクピンDMのインピーダンスを決定し、第4操作コードが第2状態にあれば、データマスクピンDMのインピーダンスを直接的に決定する。このように、DDR5における、データマスクピンをイネーブルするかどうかを制御するための制御信号と、PODTMにおける、データマスクピンが検証対象であるかどうかを制御するための制御信号と、の関係を明確にし、所定の検証モードでは、データマスクピンのインピーダンスを検証し、回路処理エラーの発生を避けることができる。
【0091】
本願のまた1つの実施例において、
図3を参照すると、
図3は、本願の実施例による半導体メモリ30の構造概略図を示す。
図3に示すように、該半導体メモリ30は、第1モードレジスタ301と、第3モードレジスタ303と、データマスクピン310と、第1駆動回路311とを備え、且つ第1駆動回路311は、第1モードレジスタ301、第3モードレジスタ303及びデータマスクピン310にそれぞれ接続され、
データマスクピン310は、書き込みデータの入力マスク信号を受信するように構成され、
第1駆動回路311は、半導体メモリ30が所定の検証モードにある場合、第1モードレジスタ301における第4操作コードが第1状態にあれば、第3モードレジスタ303における第3操作コードに基づいて、データマスクピン310のインピーダンスを第1値に制御し、又は、
第1モードレジスタ301における第4操作コードが第2状態にあれば、データマスクピン310のインピーダンスを第2値に制御するように構成される。
【0092】
説明すべきこととして、第4操作コードは、データマスクピンをイネーブルするかどうかを指示するためのものであり、第3操作コードは、データマスクピンが所定の検証モードにおける検証対象であるかどうかを指示するためのものである。所定の検証モードは、PODTMモードであってもよく、ホストがデータマスクピン又はデータピンのプルアップインピーダンスを検証することを許容する。
【0093】
このように、所定の検証モードでは、データマスクピンのインピーダンスを検証し、回路処理エラーの発生を避けることができる。
【0094】
いくつかの実施例において、
図4に示すように、半導体メモリ30は、第2モードレジスタ302を更に備え、且つ第2モードレジスタ302は、第1駆動回路311に接続され、第1値は、第1インピーダンスパラメータと第2インピーダンスパラメータを含み、第2値は、高インピーダンス状態を指す。
【0095】
第1駆動回路311は具体的には、第4操作コードが第1状態にあり、且つ第3操作コードが第3状態にある場合、第1モードレジスタ301における第1操作コードによって、データマスクピン310のインピーダンスを第1インピーダンスパラメータに制御し、又は、第4操作コードが第1状態にあり、且つ第3操作コードが第4状態にある場合、第2モードレジスタ302における第2操作コードによって、データマスクピン310のインピーダンスを第2インピーダンスパラメータに制御し、又は、第4操作コードが第2状態にある場合、第1固定レベル信号によって、データマスクピンを高インピーダンス状態に制御するように構成される。
【0096】
ここで、第1状態は、データマスクピンをイネーブルすることを指示し、第2状態は、データマスクピンをイネーブルしないことを指示し、第3状態は、データマスクピンが所定の検証モードにおける検証対象であることを指示し、第4状態は、データマスクピンが所定の検証モードにおける検証対象ではないことを指示し、半導体メモリは、少なくとも1つのデータピン320を更に備え、データピン320は、データを受信又は出力するためのものであり、第1操作コードは、少なくとも1つのデータピン320の、出力駆動状態でのインピーダンスが第1インピーダンスパラメータであることを指示するためのものであり、第2操作コードは、少なくとも1つのデータピン320の、終了状態でのインピーダンスが第2インピーダンスパラメータであることを指示するためのものである。
【0097】
図4に1つのデータピン320のみが例として示され、半導体メモリ30に実際にはより多くのデータピンが存在することは、理解されるべきである。本願の実施例は、データマスクピン310とデータピン320の数に対していずれも限定しない。
【0098】
このように、本願の実施例は、PODTMモードにおけるデータマスクピンDMとデータピンDQのインピーダンス制御ポリシーを提供する。これは、PODTMモードでは、データマスクピンDMのインピーダンスを検証し、回路エラーの発生を避けることができる。
【0099】
いくつかの実施例において、
図4に示すように、半導体メモリ30は、第1復号モジュール304と、第2復号モジュール305と、を更に備え、
第1モードレジスタ301は、第1操作コードと第4操作コードを記憶して出力するように構成され、
第2モードレジスタ302は、第2操作コードを記憶して出力するように構成され、
第3モードレジスタ303は、第3操作コードを記憶して出力するように構成され、
第1復号モジュール304は、第3操作コードを受信し、第3操作コードに対して復号を行い、第1検証標識信号を出力するように構成され、
第2復号モジュール305は、第4操作コードを受信し、第4操作コードに対して復号を行い、イネーブル制御信号を出力するように構成され、
第1駆動回路311は、イネーブル制御信号、第1検証標識信号、第1固定レベル信号、第1操作コード及び第2操作コードを受信し、半導体メモリ30が所定の検証モードにある時、イネーブル制御信号が第1レベル状態にある場合、第1検証標識信号のレベル状態に応じて、第1操作コード又は第2操作コードに基づいて、データマスクピン310のインピーダンスを制御し、又は、イネーブル制御信号が第2レベル状態にある場合、第1固定レベル信号によって、データマスクピン310を高インピーダンス状態に制御するように構成される。
【0100】
説明すべきこととして、第4操作コードが第1状態にある場合、イネーブル制御信号は、第1レベル状態にあり、第4操作コードが第2状態にある場合、イネーブル制御信号は、第2レベル状態にあり、第3操作コードが第3状態にある場合、第1検証標識信号は、第1レベル状態にあり、第3操作コードが第4状態にある場合、第1検証標識信号は、第2レベル状態にある。
【0101】
いくつかの実施例において、
図4に示すように、半導体メモリ30は、少なくとも1つの第2駆動回路321を更に備え、各第2駆動回路321は、第1モードレジスタ301、第2モードレジスタ302及び1つのデータピン320に接続され、
第2駆動回路321は、半導体メモリ30が所定の検証モードにある場合、対応するデータピン320が検証対象として選択されていれば、第1モードレジスタ301における第1操作コードによって、対応するデータピン320のインピーダンスを第1インピーダンスパラメータに制御し、又は、対応するデータピン320が検証対象でなければ、第2モードレジスタ302における第2操作コードによって、対応するデータピン320のインピーダンスを第2インピーダンスパラメータに制御するように構成される。
【0102】
いくつかの実施例において、第3モードレジスタ303における第3操作コードは更に、データピンが所定の検証モードにおける検証対象であるかどうかを指示するために用いられる。
図4に示すように、第2駆動回路321は更に、第1復号モジュール304に接続される。これに応じて、
第1復号モジュール304更に、第3操作コードに対して復号処理を行い、少なくとも1つの第2検証標識信号を出力するように構成され、1つの第2検証標識信号は、1つのデータピンが検証対象であるかどうかを指示するためのものであり、
第2駆動回路321は更に、対応する第2検証標識信号、第1操作コード及び第2操作コードを受信し、半導体メモリ30が所定の検証モードに入っている場合、第2検証標識信号に基づいて、第1操作コードと第2操作コードとのうちの1つを選択してデータピン320のインピーダンスを制御するように構成される。
【0103】
説明すべきこととして、第1検証標識信号は、データマスクピン310に対して導入される内部標識信号であり、それは、データマスクピン310がPODTMモードにおける検証対象であるかどうかを指示するためのものであり、第2検証標識信号は、データピン320に対して導入される内部標識信号であり、それは、データピン320がPODTMモードにおける検証対象であるかどうかを指示するためのものである。第1検証標識信号と第2検証標識信号は、いずれも、第3操作コードに基づいて復号を行うことで得られたものである。
【0104】
以上から分かるように、PODTMモードに入っている場合、選択されたデータマスクピン又はデータピンのインピーダンスは、第1インピーダンスパラメータ(本質的には、プルアップ出力駆動インピーダンスである)であり、選択されていないデータマスクピン又はデータピンのインピーダンスは、第2インピーダンスパラメータ(本質的には、終端インピーダンスである)であり、それにより選択された検証対象のインピーダンス検証結果を得る。また、データマスクピンにとって、そのインピーダンスは更に、DDR5によって規定されるイネーブル制御信号によって決まる。イネーブル制御信号が有効である場合、第1操作コードがデータマスクピンのインピーダンスを第1インピーダンスパラメータに制御することを許容し、又は、第2操作コードがデータマスクピンのインピーダンスを第2インピーダンスパラメータに制御することを許容する。イネーブル制御信号が無効である場合、データマスクピンのインピーダンスを高インピーダンス状態に制御する。このように、データマスクピンにとって、所定の検証モードに対して、出力駆動状態の定義及び関連制御回路を追加する必要がなく、所定の検証モードがデータマスクピンに適合することを確保し、所定の検証モードでは、データマスクピンのインピーダンスを検証し、回路処理エラーの発生を避けることができる。
【0105】
説明すべきこととして、第1モードレジスタの標準番号は、5であり、第1操作コードは、第1モードレジスタに記憶されている2ビット目~1ビット目の操作コードを指し、MR5 OP[2:1]で表され、第4操作コードは、第1モードレジスタに記憶されている5ビット目の操作コードを指し、MR5 OP[5]で表され、第2モードレジスタの標準番号は、34であり、第2操作コードは、第2モードレジスタに記憶されている2ビット目~0ビット目の操作コードを指し、MR34 OP[2:0]で表され、第3モードレジスタの標準番号は、61であり、第3操作コードは、第3モードレジスタに記憶されている4ビット目~0ビット目の操作コードを指し、MR61 OP[4:0]で表される。
【0106】
図5に示すように、8ビット(X8)の半導体メモリ30を例として、第1復号モジュール304は、第3操作コードMR61 OP[4:0]を受信し、復号を行い、第1検証標識信号PODTM_DM_EN、第2検証標識信号PODTM_DQ0_EN~PODTM_DQ7_ENを得るように構成される。ここで、第2検証標識信号PODTM_DQ0_EN~PODTM_DQ7_ENは、それぞれ、データピンDQL0~DQL7がPODTMにおける検証対象であるかどうかを指示するためのものである。第1復号モジュール304における論理回路が前記表1に基づいて設計されたものであることは、理解されるべきである。
【0107】
以下、第1駆動回路311の具体的な構造の説明を例示的に提供する。
【0108】
本願の実施例において、半導体メモリ30は更に、第1非検証状態制御信号、第2インピーダンス制御信号及び第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]を決定するように構成され、且つ第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]は、プルアップインピーダンス値を較正するためのものである。
【0109】
図6に示すように、第1駆動回路311は、
第1検証標識信号PODTM_DM_EN、イネーブル制御信号DM_enable、第1固定レベル信号、第1操作コードMR5 OP[2:1]、第2操作コードMR34 OP[2:0]及び第1非検証状態制御信号を受信し、半導体メモリが所定の検証モードにある場合、第1検証標識信号PODTM_DM_ENのレベル状態とイネーブル制御信号DM_enableのレベル状態に応じて、第1固定レベル信号と、第1操作コードMR5 OP[2:1]と、第2操作コードMR34 OP[2:0]とのうちの1つに基づいて、第1インピーダンス制御信号を出力し、又は、半導体メモリが所定の検証モードではない場合、第1非検証状態制御信号に基づいて、第1インピーダンス制御信号を出力するように構成される第1信号処理モジュール41と、
第1インピーダンス制御信号、第2インピーダンス制御信号及び第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]を受信し、第1インピーダンス制御信号、第2インピーダンス制御信号及び第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]に対して選択と論理組み合わせを行い、第1ターゲット信号PU1_MAIN_CODEを出力するように構成される第1論理モジュール42と、
複数の第1インピーダンスユニットを含み、第1ターゲット信号PU1_MAIN_CODEを受信し、第1ターゲット信号PU1_MAIN_CODEを利用して、複数の第1インピーダンスユニットに対して制御を行うことによって、データマスクピン310のインピーダンスを制御するように構成される第1駆動モジュール43と、を備えてもよい。
【0110】
データマスクピン310がWrite機能のみをサポートし、外部にデータを出力する必要がなく、終了状態の場合、レベルプルアップ機能のみに係わり、レベルプルダウン機能に係わらないため、第1駆動回路311に、レベルプルアップ機能を制御する第1インピーダンス制御信号と第2インピーダンス制御信号がのみ存在し、レベルプルダウン機能を制御する関連信号に係わらないことは、理解されるべきである。また、各第1インピーダンスユニットのプルアップインピーダンス値は、標準インピーダンス値であるべきである。しかしながら、実際の作動環境における温度、電圧などの環境パラメータの変化に伴い、第1インピーダンスユニットのインピーダンス値もこれに応じて変化する。従って、第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]は、各第1インピーダンスユニットのプルアップインピーダンス値を標準インピーダンス値に較正するためのものである。ここで、全ての第1インピーダンスユニットは、いずれも、第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]を共有する。
【0111】
説明すべきこととして、第1インピーダンス制御信号と第2インピーダンス制御信号は、それぞれ2つの属性、即ち、書き込み関連属性と読み取り関連属性に対応する。理解すべきこととして、非PODTMモードでは、実際の作動状態によれば、第1インピーダンス制御信号と第2インピーダンス制御信号の両者の1つが有効であり、それが第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]と組み合わせられた後に第1ターゲット信号PU1_MAIN_CODEを得る。逆に、PODTMモードでは、第2インピーダンス制御信号は、常に無効であり、第1インピーダンス制御信号と第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]を組み合わせた後に第1ターゲット信号PU1_MAIN_CODEを得る。ここで、第1インピーダンス制御信号と第2インピーダンス制御信号のうちの有効信号は、第1インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能をオン又はオフにするためのものであり、第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]は、第1インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能をオンにする場合、該第1インピーダンスユニットのインピーダンス値を標準インピーダンス値に較正するためのものである。
【0112】
いくつかの実施例において、
図6に示すように、第1信号処理モジュール41は、
第1操作コードMR5 OP[2:1]を受信し、第1操作コードに対して復号を行い、第1復号信号RONpu_CODE[M:0]を出力するように構成される第3復号モジュール411と、
第2操作コードMR34 OP[2:0]を受信し、第2操作コードに対して復号を行い、第2復号信号RTT_CODE[M:0]を出力するように構成される第4復号モジュール412と、
第1検証標識信号PODTM_DM_EN、第1復号信号RONpu_CODE[M:0]及び第2復号信号RTT_CODE[M:0]を受信し、第1検証標識信号PODTM_DM_ENのレベル状態に基づいて、第1復号信号RONpu_CODE[M:0]と第2復号信号RTT_CODE[M:0]とのうちの1つを選択して第1予選信号を出力するように構成される第1選択モジュール413と、
イネーブル制御信号DM_enable、第1予選信号及び第1固定レベル信号を受信し、イネーブル制御信号DM_enableのレベル状態に基づいて、第1予選信号と第1固定レベル信号とのうちの1つを選択して第1検証状態制御信号を出力するように構成される第2選択モジュール414と、
検証イネーブル信号PODTM_EN、第1検証状態制御信号及び第1非検証状態制御信号を受信し、検証イネーブル信号PODTM_ENのレベル状態に基づいて、第1検証状態制御信号と第1非検証状態制御信号とのうちの1つを選択して第1インピーダンス制御信号を出力するように構成される第3選択モジュール415であって、検証イネーブル信号は、半導体メモリが所定の検証モードにあるかどうかを指示するためのものである、第3選択モジュール415と、を備える。
【0113】
説明すべきこととして、検証イネーブル信号PODTM_ENは、半導体メモリが所定の検証モードPODTMにあるかどうかを指示するためのものであり、それは、同様に、第3制御コードMR61 OP[4:0]に基づいて復号を行い、前記表1に示すように、MR61 OP[4:0]の値が表1における00000B以外の他の組み合わせ形式である場合、半導体メモリが所定の検証モードPODTMにあることを示し、検証イネーブル信号PODTM_ENは、第1レベル状態(例えば、論理「1」)にある。MR61 OP[4:0]=00000Bの場合、半導体メモリが所定の検証モードPODTMではないことを示し、検証イネーブル信号PODTM_ENは、第2レベル状態(例えば、論理「0」)にある。又は、第1検証標識信号又は第2検証標識信号のうちの1つの信号が第1レベル状態にあれば、検証イネーブル信号PODTM_ENが第1レベル状態にあり、第1検証標識信号と第2検証標識信号がいずれも第2レベル状態にあれば、検証イネーブル信号PODTM_ENが第2レベル状態にあると理解されてもよい。
【0114】
理解すべきこととして、第3復号モジュール411における論理回路は、前記表2に基づいて設計されたものであり、即ち、第1復号信号は、駆動インピーダンスRonのインピーダンス値(第1インピーダンスパラメータ)を表すためのものであり、第4復号モジュール412における論理回路は、前記表3に基づいて設計されたものであり、即ち、第2復号信号は、終端インピーダンスRTTのインピーダンス値(第2インピーダンスパラメータ)を表すためのものである。また、Mは、正の整数であり、その具体的な値は、実際の作動シーンに応じて決定される必要がある。
【0115】
図6に示す第1駆動回路311について、第1非検証状態制御信号と第2インピーダンス制御信号の定義によって、2つの具体的な実施形態が存在してもよい。
【0116】
一実施形態において、第1非検証状態制御信号は、データマスクピンの、所定の検証状態以外の状態でのインピーダンスを指示するためのものであり、第2インピーダンス制御信号は、データピンの、出力駆動状態でのインピーダンスを指示するためのものである。つまり、PODTMモードにおけるデータマスクピンの信号制御ポリシーを書き込み関連属性の信号制御ポリシーに組み込むことで、PODTMモードのインピーダンス制御を実現する。
【0117】
これに応じて、
図7に示すように、第1インピーダンス制御信号は、ODT_MUX[M:0]で表され、第2インピーダンス制御信号は、IMPpu_CODE[M:0]で表される。特に、
図6に比べて、
図7における第1駆動回路311は、第1前処理モジュール44と、第2前処理モジュール45と、を更に備え、第1前処理モジュール44は、第1操作コードMR5 OP[2:1]に対して復号を行い、第2インピーダンス制御信号IMPpu_CODE[M:0]を得るように構成され、第2前処理モジュール45は、RTT_WRに係わるMR34[5:3]、RTT_NOM_WRに係わるMR35[2:0]、RTT_NOM_RDに係わるMR35[5:3]、RTT_PARKに係わるMR34[2:0]、DQS_RTT_PARKに係わるMR33[5:3]に基づいて、第1非検証状態制御信号を決定するように構成される。以上の信号の具体的な意味は、DDR5 SPECにおける規定を参照し、且つこれらの信号は、本願の実施例の実施に影響を及ぼさないため、説明を省略する。また、後続の説明において、半導体メモリ30がPODTMモードにあれば、検証イネーブル信号PODTM_ENは、論理「1」であり、半導体メモリ30がPODTMモードでなければ、検証イネーブル信号PODTM_ENは、論理「0」であり、データマスクピン310がPODTMモードの検証対象であれば、第1検証標識信号PODTM_DM_ENは、論理「1」であり、データマスクピン310がPODTMモードの検証対象でなければ、第1検証標識信号PODTM_DM_ENは、論理「0」であり、データマスクピン310をイネーブルすれば、イネーブル制御信号DM_enableは、論理「1」であり、データマスクピン310をイネーブルしなければ、イネーブル制御信号DM_enableは、論理「0」である。第1固定レベル信号は、VDDで表され、且つ第1固定レベル信号VDDは、全ての第1インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能をオフにすることを指示する。理解すべきこととして、第1固定レベル信号の具体的な値は、回路の論理原理によって決まり、対応する回路論理に応じて調整されてもよい。
【0118】
以下、4つの作動シーンによって、
図7の作動原理を説明する。
【0119】
作動シーン1:イネーブル制御信号DM_enableは、データマスクピン310をイネーブルすることを指示し、半導体メモリ30は、PODTMモードに入っており、且つデータマスクピン310は、検証対象である。この場合、第1検証標識信号PODTM_DM_ENが論理「1」であるため、第1選択モジュール413は、第1復号信号RONpu_CODE[M:0]を出力し、第1予選信号を得る。イネーブル制御信号DM_enableが論理「1」であるため、第2選択モジュール414は、第1予選信号を出力し、第1検証状態制御信号を得る。検証イネーブル信号PODTM_ENが論理「1」であるため、第3選択モジュール415は、第1検証状態制御信号を出力し、第1インピーダンス制御信号ODT_MUX[M:0]を得る。前述したように、PODTMモードにおける第2インピーダンス制御信号IMPpu_CODE[M:0]が常に無効であるため、第1論理モジュール42は、実際には、第1インピーダンス制御信号ODT_MUX[M:0]と第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]に対して論理組み合わせを行い、第1ターゲット信号PU1_MAIN_CODEを得て、更に、データマスクピン310のインピーダンスを第1インピーダンスパラメータに制御する。ここで、第2インピーダンス制御信号IMPpu_CODE[M:0]が無効であることは、以下の少なくとも2つの方式で実現してもよい。第1前処理モジュール44に、対応する信号遮断論理を追加し、又は、第1論理モジュール42に、対応する信号遮断論理を追加する。
【0120】
以上から分かるように、作動シーン1について、データマスクピン310のインピーダンスは、実際には、第1操作コードMR5 OP[2:1]によって制御され、具体的には、第1インピーダンスパラメータである。
【0121】
作動シーン2:イネーブル制御信号DM_enableは、データマスクピン310をイネーブルすることを指示し、半導体メモリ30は、PODTMモードに入っており、且つデータマスクピン310は、検証対象ではない。この場合、第1検証標識信号PODTM_DM_ENが論理「0」であるため、第1選択モジュール413は、第2復号信号RTT_CODE[M:0]を出力し、第1予選信号を得る。イネーブル制御信号DM_enableが論理「1」であるため、第2選択モジュール414は、第1予選信号を出力し、第1検証状態制御信号を得る。検証イネーブル信号PODTM_ENが論理「1」であるため、第3選択モジュール415は、第1検証状態制御信号を出力し、第1インピーダンス制御信号ODT_MUX[M:0]を得る。前述したように、PODTMモードにおける第2インピーダンス制御信号IMPpu_CODE[M:0]が常に無効であるため、第1論理モジュール42は、実際には、第1インピーダンス制御信号ODT_MUX[M:0]と第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]に対して論理組み合わせを行い、第1ターゲット信号PU1_MAIN_CODEを得て、更に、データマスクピン310のインピーダンスを第2インピーダンスパラメータに制御する。
【0122】
以上から分かるように、作動シーン2について、データマスクピン310のインピーダンスは、実際には、第2操作コードMR34 OP[2:0]によって制御され、具体的には、第2インピーダンスパラメータである。
【0123】
作動シーン3:イネーブル制御信号DM_enableは、データマスクピン310をイネーブルしないことを指示し、且つ半導体メモリ30は、PODTMモードに入っている。この場合、イネーブル制御信号DM_enableが論理「0」であるため、第2選択モジュール414は、第1固定レベル信号VDDを出力し、第1検証状態制御信号を得る。検証イネーブル信号PODTM_ENが論理「1」であるため、第3選択モジュール415は、第1検証状態制御信号を出力し、第1インピーダンス制御信号ODT_MUX[M:0]を得る。前述したように、PODTMモードにおける第2インピーダンス制御信号IMPpu_CODE[M:0]が常に無効であるため、第1論理モジュール42は、実際には、第1インピーダンス制御信号ODT_MUX[M:0]と第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]に対して論理組み合わせを行い、第1ターゲット信号PU1_MAIN_CODEを得る。第1固定レベル信号VDDが全ての第1インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能をオフにすることを指示するため、第1ターゲット信号PU1_MAIN_CODEは、第1駆動モジュール43を切断状態に制御する。従って、データマスクピン310は、高インピーダンス状態Hi-Zにある。
【0124】
以上から分かるように、作動シーン3について、データマスクピン310のインピーダンスは、実際には、第1固定レベル信号VDDによって制御され、具体的には、高インピーダンス状態Hi-Zである。
【0125】
作動シーン4:半導体メモリ30は、PODTMモードに入っていない。この場合、検証イネーブル信号PODTM_ENが論理「0」であるため、第3選択モジュール415は、第2前処理モジュール45によって決定された第1非検証状態制御信号を出力し、第1インピーダンス制御信号ODT_MUX[M:0]を得る。データマスクピン310がWrite機能のみをサポートし、非PODTMモードにおける第2インピーダンス制御信号IMPpu_CODE[M:0]が無効であり、且つ第1インピーダンス制御信号ODT_MUX[M:0]が有効であるため、第1論理モジュール42は、第1インピーダンス制御信号ODT_MUX[M:0]と第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]を組み合わせた後に第1ターゲット信号PU1_MAIN_CODEを得て、更に、データマスクピン310のインピーダンスを制御する。
【0126】
以上から分かるように、作動シーン4について、データマスクピン310のインピーダンスは、実際には、第2前処理モジュール45によって制御され、具体的には、実際の需要によって決まる。
【0127】
別の実施形態において、第1非検証状態制御信号は、データピンの、出力駆動状態でのインピーダンスを指示するためのものであり、第2インピーダンス制御信号は、データマスクピンの、所定の検証状態以外の状態でのインピーダンスを指示するためのものである。つまり、PODTMモードにおけるデータマスクピンの信号制御ポリシーを読み取り属性に関連する信号制御ポリシーに組み込むことで、PODTMモードのインピーダンス制御を実現する。
【0128】
これに応じて、
図8に示すように、第1インピーダンス制御信号は、IMPpu_CODE[M:0]で表され、第2インピーダンス制御信号は、ODT_CTRL[M:0]で表される。特に、
図6に比べて、
図8における半導体メモリ30も、第1前処理モジュール44と、第2前処理モジュール45と、を備える。
【0129】
同様に、以下、4つの作動シーンによって、
図8の作動原理を説明する。
【0130】
作動シーン1:イネーブル制御信号DM_enableは、データマスクピン310をイネーブルすることを指示し、半導体メモリ30は、PODTMモードに入っており、且つデータマスクピン310は、検証対象である。この場合、第1検証標識信号PODTM_DM_ENが論理「1」であるため、第1選択モジュール413は、第1復号信号RONpu_CODE[M:0]を出力し、第1予選信号を得る。イネーブル制御信号DM_enableが論理「1」であるため、第2選択モジュール414は、第1予選信号を出力し、第1検証状態制御信号を得る。検証イネーブル信号PODTM_ENが論理「1」であるため、第3選択モジュール415は、第1検証状態制御信号を出力し、第1インピーダンス制御信号IMPpu_CODE[M:0]を得る。前述したように、PODTMモードにおける第2インピーダンス制御信号ODT_CTRL[M:0]が常に無効であるため、第1論理モジュール42は、実際には、第1インピーダンス制御信号IMPpu_CODE[M:0]と第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]に対して論理組み合わせを行い、第1ターゲット信号PU1_MAIN_CODEを得て、更に、データマスクピン310のインピーダンスを第1インピーダンスパラメータに制御する。
【0131】
このように、作動シーン1について、データマスクピン310のインピーダンスは、依然として、第1操作コードMR5 OP[2:1]によって制御され、具体的には、第1インピーダンスパラメータである。
【0132】
作動シーン2:イネーブル制御信号DM_enableは、データマスクピン310をイネーブルすることを指示し、半導体メモリ30は、PODTMモードに入っており、且つデータマスクピン310は、検証対象ではない。この場合、第1検証標識信号PODTM_DM_ENが論理「0」であるため、第1選択モジュール413は、第2復号信号RTT_CODE[M:0]を出力し、第1予選信号を得る。イネーブル制御信号DM_enableが論理「1」であるため、第2選択モジュール414は、第1予選信号を出力し、第1検証状態制御信号を得る。検証イネーブル信号PODTM_ENが論理「1」であるため、第3選択モジュール415は、第1検証状態制御信号を出力し、第1インピーダンス制御信号IMPpu_CODE[M:0]を得る。前述したように、PODTMモードにおける第2インピーダンス制御信号ODT_CTRLが常に無効であるため、第1論理モジュール42は、実際には、第1インピーダンス制御信号IMPpu_CODE[M:0]と第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]に対して論理組み合わせを行い、第1ターゲット信号PU1_MAIN_CODEを得て、更に、データマスクピン310のインピーダンスを第2インピーダンスパラメータに制御する。
【0133】
このように、作動シーン2について、データマスクピン310のインピーダンスは、依然として、第2操作コードMR34 OP[2:0]によって制御され、具体的には、第2インピーダンスパラメータである。
【0134】
作動シーン3:イネーブル制御信号DM_enableは、データマスクピン310をイネーブルしないことを指示し、且つ半導体メモリ30は、PODTMモードに入っている。この場合、イネーブル制御信号DM_enableが論理「0」であるため、第2選択モジュール414は、第1固定レベル信号VDDを出力し、第1検証状態制御信号を得る。検証イネーブル信号PODTM_ENが論理「1」であるため、第3選択モジュール415は、第1検証状態制御信号を出力し、第1インピーダンス制御信号IMPpu_CODE[M:0]を得る。前述したように、PODTMモードにおける第2インピーダンス制御信号ODT_CTRLが常に無効であるため、第1論理モジュール42は、実際には、第1インピーダンス制御信号MPpu_CODE[M:0]と第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]に対して論理組み合わせを行い、第1ターゲット信号PU1_MAIN_CODEを得る。第1固定レベル信号VDDが全ての第1インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能をオフにすることを指示するため、第1ターゲット信号PU1_MAIN_CODEは、第1駆動モジュール43を切断状態に制御する。従って、データマスクピン310は、高インピーダンス状態Hi-Zにある。
【0135】
以上から分かるように、作動シーン3について、データマスクピン310のインピーダンスは、依然として、第1固定レベル信号VDDによって制御され、具体的には、高インピーダンス状態Hi-Zである。
【0136】
作動シーン4:半導体メモリ30は、PODTMモードに入っていない。この場合、検証イネーブル信号PODTM_ENが論理「0」であるため、第3選択モジュール415は、第1前処理モジュール44によって決定された第1非検証状態制御信号を出力し、第1インピーダンス制御信号IMPpu_CODE[M:0]を得る。それと同時に、第2前処理モジュール45は、第2インピーダンス制御信号ODT_CTRL[M:0]を出力する。前述したように、データマスクピンDMがWrite機能のみをサポートし、非PODTMモードにおける第1インピーダンス制御信号IMPpu_CODE[M:0]が無効であり、且つ第2インピーダンス制御信号ODT_CTRL[M:0]が有効であるため、第1論理モジュール42は、第2インピーダンス制御信号ODT_CTRL[M:0]と第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]を組み合わせた後に第1ターゲット信号PU1_MAIN_CODEを得て、更に、データマスクピン310のインピーダンスを制御する。
【0137】
このように、作動シーン4について、データマスクピン310のインピーダンスも、第2前処理モジュール45によって制御され、具体的には、実際の需要によって決まる。
【0138】
更に説明すべきこととして、
図7と
図8において、信号通路に付される記号「/」は、ここで、実際には複数本の信号通路が存在することを表すためのものであり、1本のみを描いて示している。換言すれば、MR34 OP[2:0]、MR5 OP[2:1]、RONpu_CODE[M:0]、RTT_CODE[M:0]、IMPpu_CODE [M:0]、ZQ1_CODE[N-1:0]、ODT_CTRL[M:0]、ODT_MUX[M:0]、PU1_MAIN_CODEのうちの各信号は、いずれも複数のサブ信号を含み、各サブ信号は、いずれもそれぞれの信号通路を有する。
【0139】
以下、
図7又は
図8を参照しながら、第1駆動回路311における信号処理プロセスを説明する。
【0140】
いくつかの実施例において、
図7又は
図8に示すように、第1復号信号RONpu_CODE[M:0]、第2復号信号RTT_CODE[M:0]、第1予選信号、第1固定レベル信号、第1検証状態制御信号、第1非検証状態制御信号及び第1インピーダンス制御信号は、いずれも(M+1)ビットのサブ信号を含み、それは、[M:0]で表され、第1選択モジュール413は、(M+1)個の第1データセレクタを含み、第2選択モジュール414は、(M+1)個の第2データセレクタを含み、第3選択モジュール415は、(M+1)個の第3データセレクタを含み、1つの第1データセレクタの入力端は、それぞれ、第1復号信号RONpu_CODE[M:0]の1ビットのサブ信号と第2復号信号RTT_CODE[M:0]の1ビットのサブ信号を受信し、1つの第1データセレクタの出力端は、第1予選信号の1ビットのサブ信号を出力するためのものであり、全ての第1データセレクタの制御端は、いずれも、第1検証標識信号PODTM_DM_ENを受信する。1つの第2データセレクタの入力端は、第1予選信号の1ビットのサブ信号と第1固定レベル信号の1ビットのサブ信号を受信し、1つの第2データセレクタの出力端は、第1検証状態制御信号の1ビットのサブ信号を出力するためのものであり、全ての第2データセレクタの制御端は、いずれも、イネーブル制御信号DM_enableを受信する。1つの第3データセレクタの入力端は、第1検証状態制御信号の1ビットのサブ信号と第1非検証状態制御信号の1ビットのサブ信号を受信し、1つの第3データセレクタの出力端は、第1インピーダンス制御信号の1ビットのサブ信号を出力するためのものであり、全ての第3データセレクタの制御端は、いずれも、検証イネーブル信号PODTM_ENを受信し、Mは、正の整数である。
【0141】
説明すべきこととして、第1検証状態制御信号は、第1検証状態制御信号[M:0]で表され、第1予選信号は、第1予選信号[M:0]で表され、第1固定レベル信号は、VDD[M:0]で表され、第1非検証状態制御信号は、第1非検証状態制御信号[M:0]で表され、第1インピーダンス制御信号は、第1インピーダンス制御信号[M:0]で表される。このように、1番目の第1データセレクタは、それぞれ、RONpu_CODE[0]、RTT_CODE[0]及びPODTM_DM_ENを受信し、PODTM_DM_ENに基づいて、RONpu_CODE[0]とRTT_CODE[0]とのうちの1つを選択して第1予選信号[0]を出力し、1番目の第2データセレクタは、それぞれ、第1予選信号[0]、VDD[0]及びDM_enableを受信し、DM_enableに基づいて、第1予選信号[0]とVDD[0]とのうちの1つを選択して第1検証状態制御信号[0]を出力し、1番目の第3データセレクタは、それぞれ、第1検証状態制御信号[0]、第1非検証状態制御信号[0]及びPODTM_ENを受信し、PODTM_ENに基づいて、第1検証状態制御信号[0]と第1非検証状態制御信号[0]とのうちの1つを選択して第1インピーダンス制御信号[0]を出力する。その他は、これを参照しながら理解されてもよい。
【0142】
いくつかの実施例において、第2インピーダンス制御信号は、(M+1)ビットのサブ信号を含み、第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]は、Nビットのサブ信号を含む。第1ターゲット信号は、A組のサブ信号を含み、且つ各組のサブ信号は、Nビットのサブ信号を含み、第1ターゲット信号における第1組の信号は、PU1_MAIN_CODE_1[N-1:0]で表され、第1ターゲット信号における第2組の信号は、PU1_MAIN_CODE_2[N-1:0]で表され、……、第1ターゲット信号における第A組の信号は、PU1_MAIN_CODE_A[N-1:0]で表される。第1駆動モジュール53は、A個の第1インピーダンスユニットを備え、且つ各第1インピーダンスユニットは、第1ターゲット信号PU1_MAIN_CODEにおける1組のサブ信号を受信するように構成され、即ち、1番目の第1インピーダンスユニットは、PU1_MAIN_CODE_1[N-1:0]を受信するように構成され、2番目の第1インピーダンスユニットは、PU1_MAIN_CODE_2[N-1:0]を受信するように構成され、……、A番目の第1インピーダンスユニットは、PU1_MAIN_CODE_A[N-1:0]を受信するように構成される。
【0143】
図7又は
図8に示すように、第1論理モジュール42は具体的には、第1インピーダンス制御信号と第2インピーダンス制御信号に基づいて、少なくとも1つの第1インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能の使用を開始するかどうかを決定し、そして、a番目の第1インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能の使用を開始する場合、第1較正信号に基づいて、第1ターゲット信号PU1_MAIN_CODEにおける第a組のサブ信号のレベル状態を決定することによって、a番目の第1インピーダンスユニットのインピーダンス値を標準インピーダンス値に制御し、又は、a番目の第1インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能の使用を開始しない場合、第1ターゲット信号PU1_MAIN_CODEにおける第a組のサブ信号がいずれも第1レベル状態(実際の回路論理に基づいて決定する必要があり、関連制限にならない)にあると決定するように構成され、a、N、Aは、いずれも整数であり、aは、A以下であり、(M+1)は、A以下である。
【0144】
理解すべきこととして、第1論理モジュール42にとって、第1インピーダンス制御信号と第2インピーダンス制御信号の両者のうち、1つのみの有効信号が存在する。M+1≦Aの場合、該有効信号における1ビットのサブ信号は、1つ又は複数の第1インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能の使用を開始するかどうかを制御する。また、複数の第1インピーダンスユニットが並列接続状態にあり、且つ各第1インピーダンスユニットは、標準インピーダンス値RZQを提供することができる。このように、データマスクピン310のプルアップインピーダンスがRZQ/2に調整される必要があれば、2つの第1インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能をオンにし、残りの第1インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能をオフにする。データマスクピン310のプルアップインピーダンスがRZQ/3に調整される必要があれば、3つの第1インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能の使用を開始し、残りの第1インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能をオフにする。その他は、これを参照しながら理解されたい。
【0145】
例示的に、M+1=A=7の場合、第1インピーダンス制御信号と第2インピーダンス制御信号の両者のうちの有効信号がIMPpu_CODE[6:0]であるとすれば、IMPpu_CODE[0]は、1番目の第1インピーダンスユニット、IMPpu_CODE[1]は、2番目の第1インピーダンスユニットを制御し、……、IMPpu_CODE[6]は、7番目の第1インピーダンスユニットを制御する。具体的には、IMPpu_CODE[6:0]=1111111とすれば、第1ターゲット信号における各組のサブ信号(計7組)のレベル値は、いずれも、第1較正信号のレベル値と同じであり、それにより、7個の第1インピーダンスユニットのプルアップインピーダンス値がいずれもRZQであり、それによりデータマスクピン310のプルアップインピーダンスがRZQ/7である。IMPpu_CODE[6:0]=1111000とすれば、第1ターゲット信号における第1組のサブ信号~第3組のサブ信号のそれぞれのレベル値はいずれも第1レベル状態であり、且つ第4組のサブ信号~第7組のサブ信号のうちの各組のサブ信号のレベル値は、いずれも、第1較正信号のレベル値と同じであり、それにより、1番目の第1インピーダンスユニット~3番目の第1インピーダンスユニットがいずれも切断状態であり、且つ4番目の第1インピーダンスユニット~7番目の第1インピーダンスユニットのプルアップインピーダンス値がいずれもRZQであり、それによりデータマスクピン310のプルアップインピーダンスがRZQ/4である。その他は、これを参照しながら理解されてもよい。
【0146】
例示的に、M+1=4、A=7の場合には、第1インピーダンス制御信号と第2インピーダンス制御信号の両者のうちの有効信号がIMPpu_CODE[3:0]であるとすれば、IMPpu_CODE[0]は、1番目の第1インピーダンスユニットを制御し、IMPpu_CODE[1]は、2番目の第1インピーダンスユニットと3番目の第1インピーダンスユニットを制御し、IMPpu_CODE[2]は、4番目の第1インピーダンスユニットと5番目のインピーダンスユニットを制御し、IMPpu_CODE[3]は、6番目の第1インピーダンスユニットと7番目の第1インピーダンスユニットを制御する。具体的には、IMPpu_CODE[3:0]=1111とすれば、第1ターゲット信号における各組のサブ信号のレベル値は、いずれも、第1較正信号のレベル値と同じであり、それにより、7個の第1インピーダンスユニットのプルアップインピーダンス値がRZQであり、それによりデータマスクピン310のプルアップインピーダンスがRZQ/7である。IMPpu_CODE[3:0]=1100とすれば、第1ターゲット信号における第1組のサブ信号~第3組のサブ信号のそれぞれのレベル値は、いずれも第1レベル状態であり、且つ第4組のサブ信号~第7組のサブ信号のうちの各組のサブ信号のレベル値は、いずれも第1較正信号のレベル値と同じであり、それにより、1番目の第1インピーダンスユニット~3番目の第1インピーダンスユニットがいずれも切断状態であり、且つ4番目の第1インピーダンスユニット~7番目の第1インピーダンスユニットのプルアップインピーダンス値がいずれもRZQであり、それによりデータマスクピン310のプルアップインピーダンスがRZQ/4である。その他は、これを参照しながら理解されてもよい。
【0147】
つまり、ある第1インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能の使用を開始する場合、第1較正信号を利用して、該第1インピーダンスユニットのプルアップインピーダンス値を標準インピーダンス値に較正し、逆に、該第1インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能の使用を開始しない場合、第1レベル状態にある固定信号を利用して第1インピーダンスユニットの関連回路を切断する。
【0148】
いくつかの実施例において、
図7又は
図8に示すように、各第1インピーダンスユニットは、いずれも、N個の第1スイッチトランジスタ(例えば、
図7又は
図8における第1スイッチトランジスタ431)と、N個の第2スイッチトランジスタ(例えば、
図7又は
図8における第2スイッチトランジスタ432)と、2N個の第1抵抗(例えば、
図7又は
図8における第1抵抗433)とを備え、a番目の第1インピーダンスユニットにおけるn番目の第1スイッチトランジスタの制御端は、第1ターゲット信号における第a組のサブ信号におけるn番目のサブ信号に接続され、1つの第1スイッチトランジスタの第1端は、1つの第1抵抗の第1端に接続され、1つの第1スイッチトランジスタの第2端は、電源信号に接続され、1つの第2スイッチトランジスタの制御端は、第2固定レベル信号に接続され、1つの第2スイッチトランジスタの第1端は、アース信号VSSに接続され、1つの第2スイッチトランジスタの第2端は、1つの第1抵抗の第1端に接続され、2N個の第1抵抗の第2端はいずれもデータマスクピン310に接続される。nは、N以下である。
【0149】
理解すべきこととして、データマスクピン310がRead機能をサポートせず、レベルプルダウン機能を使用する必要がないため、第2固定レベル信号を利用して、第2スイッチトランジスタをオフにし、その具体的な数値は、実際の回路状況に応じて決定されてもよい。
【0150】
説明すべきこととして、
図7又は
図8において、1番目の第1インピーダンスユニットを例として、1番目の第1インピーダンスユニットは、第1ターゲット信号における第1組のサブ信号PU1_MAIN_CODE_1[N-1:0]を受信するように構成され、且つPU1_MAIN_CODE_1[N-1:0]は、PU1_MAIN_CODE_1[0]、PU1_MAIN_CODE_1[1]……PU1_MAIN_CODE_1[N-1]というN個のサブ信号を含み、各サブ信号は、1つの第1スイッチトランジスタの作動状態を制御するためのものであり、それにより、該第1インピーダンスユニットを、標準インピーダンス値でレベルプルアップ機能を実行するか又はレベルプルアップ機能を実行しないように制御する。
【0151】
また、
図7又は
図8において、1番目の第1インピーダンスユニットにおいて、3つの第1スイッチトランジスタ(1つの第1スイッチトランジスタ431のみに対して符号付けられた)、3つの第2スイッチトランジスタ(1つの第2スイッチトランジスタ432のみに対して符号付けられた)及び6つの第1抵抗(1つの第1抵抗433のみに対して符号付けられた)が示されているが、実際のシーンにおいて、第1スイッチトランジスタ/第2スイッチトランジスタ/第1抵抗の数は、いずれも、より多くてもよいか又はより少なくてもよい。
【0152】
理解すべきこととして、データマスクピン310は、データ書き込み機能のみをサポートし、終端インピーダンスを提供するため、レベルプルダウン機能を実行する必要がない。従って、全ての第2スイッチトランジスタの第1端はいずれも第2固定レベル信号に接続されることは、全ての第2スイッチトランジスタがいずれも導通しないことに相当する。例示的に、第2固定レベル信号は、アース信号VSSであってもよいが、その具体的なレベルの値は、回路論理に応じて決定される必要があり、本願の実施例は、限定を構成しない。
【0153】
以下、第2駆動回路321の具体的な構造の説明を例示的に提供する。理解すべきこととして、第2駆動回路321における何らかの信号と第1駆動回路311における何らかの信号とは、中国語の名称が異なるが、信号のソースと波形がほぼ同じであるため、同じ英語の名称を用いる。
【0154】
本願の実施例において、半導体メモリ30は更に、第3非検証状態制御信号、第4インピーダンス制御信号、第5インピーダンス制御信号、第2較正信号ZQ2_CODE[N-1:0]及び第3較正信号ZQ3_CODE[N-1:0]を決定するように構成される。
【0155】
図9に示すように、第2駆動回路412は、
第2検証標識信号PODTM_DQ_EN(例えば、前記PODTM_DQ0_EN、又はPODTM_DQ1_EN……又はPODTM_DQ7_EN)、第1操作コードMR5 OP[2:1]、第2操作コードMR34 OP[2:0]及び第3非検証状態制御信号を受信し、半導体メモリ30が所定の検証モードにある場合、第2検証標識信号PODTM_DQ_ENに応じて、第1操作コードMR5 OP[2:1]と第2操作コードMR34 OP[2:0]とのうちの1つに基づいて、第3インピーダンス制御信号を出力し、又は、半導体メモリ30が所定の検証モードではない場合、第3非検証状態制御信号に基づいて、第3インピーダンス制御信号を出力するように構成される第2信号処理モジュール51と、
第3インピーダンス制御信号、第4インピーダンス制御信号及び第2較正信号ZQ2_CODE[N-1:0]を受信し、第3インピーダンス制御信号、第4インピーダンス制御信号及び第2較正信号ZQ2_CODE[N-1:0]に対して選択と論理組み合わせを行い、第2ターゲット信号PU2_MAIN_CODEを出力するように構成される第2論理モジュール521と、
第5インピーダンス制御信号と第3較正信号ZQ3_CODE[N-1:0]を受信し、第5インピーダンス制御信号と第3較正信号ZQ3_CODE[N-1:0]に対して論理組み合わせ処理を行い、第3ターゲット信号PD_MAIN_CODEを出力するように構成される第3論理モジュール522と、
複数の第2インピーダンスユニットを備え、第2ターゲット信号PU2_MAIN_CODEと第3ターゲット信号PD_MAIN_CODEを受信し、第2ターゲット信号PU2_MAIN_CODEと第3ターゲット信号PD_MAIN_CODEを利用して、複数の第2インピーダンスユニットに対して制御を行うことによって、対応するデータピン320のインピーダンスを制御するように構成される第2駆動モジュール53と、を備えてもよい。
【0156】
説明すべきこととして、各データピン320は、いずれも、それぞれの第2駆動回路321に対応し、本願の実施例は、1つの第2駆動回路321のみを例として解釈を行う。
【0157】
理解すべきこととして、データピン320は、Write機能とRead機能をサポートし、レベルプルアップ機能とレベルプルダウン機能の両者に係わる。従って、第2駆動回路321において、レベルプルアップ機能を制御する第3インピーダンス制御信号と第4インピーダンス制御信号が存在するだけでなく、レベルプルダウン機能を制御する第5インピーダンス制御信号も存在する。
【0158】
説明すべきこととして、第2較正信号ZQ2_CODE[N-1:0]は、プルアップインピーダンス値を較正するためのものであり、即ち、第2較正信号ZQ2_CODE[N-1:0]は、各第2インピーダンスユニットのプルアップインピーダンス値を標準インピーダンス値に較正するためのものである。第3較正信号ZQ3_CODE[N-1:0]は、プルダウンインピーダンス値を較正するためのものであり、即ち、第3較正信号ZQ3_CODE[N-1:0]は、各第2インピーダンスユニットのプルダウンインピーダンス値を標準インピーダンス値に較正するためのものである。
【0159】
また、第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]と第2較正信号ZQ2_CODE[N-1:0]がいずれもプルアップインピーダンス値を較正するためのものであるため、一部の実施例において、第1インピーダンスユニットと第2インピーダンスユニットの偏差が誤差許容範囲内にあると認められる。従って、第1較正信号ZQ1_CODE[N-1:0]と第2較正信号ZQ2_CODE[N-1:0]は、同じ信号であってもよい。
【0160】
また、第2駆動回路321にとって、第2論理モジュール521によって、第3インピーダンス制御信号と第4インピーダンス制御信号とのうちの有効信号と、第2較正信号ZQ2_CODE[N-1:0]と、を組み合わせることで、第2インピーダンスユニット53のレベルプルアップ機能を制御する第2ターゲット信号PU2_MAIN_CODEを形成する。該部分の回路の回路構造と信号処理プロセスは、いずれも、第1駆動回路311を参照しながら理解されてもよく、ここで説明を省略する。これに加えて、第2駆動回路321は更に、第3論理モジュール522によって、第5インピーダンス制御信号と第3較正信号ZQ3_CODE[N-1:0]を組み合わせ、第2インピーダンスユニット53のレベルプルダウン機能を制御する第3ターゲット信号PD_MAIN_CODEを形成する。
【0161】
いくつかの実施例において、
図9に示すように、第2信号処理モジュール51は、
第1操作コードMR5 OP[2:1]を受信し、第1操作コードMR5 OP[2:1]に対して復号を行い、第3復号信号RONpu_CODE[M:0]を出力するように構成される第5復号モジュール511と、
第2操作コードMR34 OP[2:0]を受信し、第2操作コードMR34 OP[2:0]に対して復号を行い、第4復号信号RTT_CODE[M:0]を出力するように構成される第6復号モジュール512と、
第2検証標識信号PODTM_DQ_EN、第3復号信号RONpu_CODE[M:0]及び第4復号信号RTT_CODE[M:0]を受信し、第2検証標識信号PODTM_DQ_ENに基づいて、第3復号信号RONpu_CODE[M:0]と第4復号信号RTT_CODE[M:0]とのうちの1つを選択して第3検証状態制御信号を出力するように構成される第4選択モジュール513と、
検証イネーブル信号PODTM_EN、第3検証状態制御信号及び第3非検証状態制御信号を受信し、検証イネーブル信号PODTM_ENに基づいて、第3検証状態制御信号と第3非検証状態制御信号とのうちの1つを選択して第3インピーダンス制御信号を出力するように構成される第5選択モジュール514であって、検証イネーブル信号PODTM_ENは、半導体メモリ30が所定の検証モードにあるかどうかを指示するためのものである、第5選択モジュール514と、を備えてもよい。
【0162】
図9に示す第2駆動回路321について、第3非検証状態制御信号と第4インピーダンス制御信号の定義に応じて、2つの具体的な実施形態が存在してもよい。
【0163】
一実施例において、第3非検証状態制御信号は、対応するデータピンの、終了状態でのインピーダンスを指示するためのものであり、第4インピーダンス制御信号と第5インピーダンス制御信号の両者は、対応するデータピンの、出力駆動状態でのインピーダンスを指示するためのものである。つまり、PODTMモードにおけるデータピンの信号制御ポリシーを書き込み関連属性の信号制御ポリシーに組み込むことで、PODTMモードのインピーダンス制御を実現する。
【0164】
これに応じて、
図10に示すように、第3インピーダンス制御信号は、ODT_MUX[M:0]で表され、第4インピーダンス制御信号は、IMPpu_CODE[M:0]で表され、第5インピーダンス制御信号は、IMPpd_CODE[M:0]で表される。特に、
図9に比べて、
図10における第2駆動回路321は、第3前処理モジュール54と、第4前処理モジュール55と、を更に備え、第3前処理モジュール44は、第1操作コードMR5 OP[2:1]に対して復号を行い、第4インピーダンス制御信号IMPpu_CODE[M:0]を得るように構成され、第4前処理モジュール55は、RTT_WRに係わるMR34[5:3]、RTT_NOM_WRに係わるMR35[2:0]、RTT_NOM_RDに係わるMR35[5:3]、RTT_PARKに係わるMR34[2:0]、DQS_RTT_PARKに係わるMR33[5:3]に基づいて、第3非検証状態制御信号を決定するように構成される。また、後続の説明において、半導体メモリ30がPODTMモードにあれば、検証イネーブル信号PODTM_ENは、論理「1」であり、対応するデータピン320がPODTMモードの検証対象であれば、対応する第1検証標識信号PODTM_DQ_ENは、論理「1」である。
【0165】
ここで、
図10における第2駆動回路321の基本作動原理は、
図7における第1駆動回路311の作動原理とほぼ同じであり、
図7に対する前記説明を参照しながら理解されてもよく、本願の実施例は、説明を省略する。特に、データピン320が正常な作動モードで一般的にいずれもイネーブル状態にあり、DDR5 SPECにおいて、データピン320をイネーブルするかどうかを制御するための信号が設定されていないため、
図10における第2駆動回路321は、
図7における第1駆動回路311に比べて、1つの選択モジュールだけ少なく、また、
図10における第2駆動回路321は、
図7における第1駆動回路311に比べて、レベルプルダウンインピーダンスに対する制御部分だけ多い。その信号処理原理は、後続の説明を参照されたい。
【0166】
別の実施例において、第3非検証状態制御信号と第5インピーダンス制御信号の両者は、対応するデータピンの、出力駆動状態でのインピーダンスを指示するためのものである。第4インピーダンス制御信号は、対応するデータピンの、終了状態でのインピーダンスを指示するためのものである。つまり、PODTMモードにおけるデータピンの信号制御ポリシーを読み取り関連属性の信号制御ポリシーに組み込むことで、PODTMモードのインピーダンス制御を実現する。
【0167】
これに応じて、
図11に示すように、第3インピーダンス制御信号は、IMPpu_CODE[M:0]で表され、第4インピーダンス制御信号は、ODT_CTRL[M:0]で表され、第5インピーダンス制御信号は、IMPpd_CODE[M:0]で表される。特に、
図9に比べて、
図11における半導体メモリ30も、第3前処理モジュール54と、第4前処理モジュール55と、を備える。
【0168】
ここで、
図11における第2駆動回路321の基本作動原理は、
図8における第1駆動回路311の作動原理とほぼ同じであり、
図8に対する前記説明を参照しながら理解されてもよく、本願の実施例は、説明を省略する。同様に、
図11における第2駆動回路321は、
図8における第1駆動回路311に比べて、1つの選択モジュールだけ少なく、且つ
図11における第2駆動回路321は、
図8における第1駆動回路311に比べて、レベルプルダウンインピーダンスに対する制御部分だけ多い。その信号処理原理は、後続の説明を参照されたい。
【0169】
以下、
図10又は
図11を参照しながら、第2駆動回路321における信号処理プロセスを説明する。
【0170】
いくつかの実施例において、第3復号信号RONpu_CODE[M:0]、第4復号信号RTT_CODE[M:0]、第3検証状態制御信号、第3非検証状態制御信号及び第3インピーダンス制御信号は、いずれも(M+1)ビットのサブ信号を含み、第4選択モジュール513は、(M+1)個の第4データセレクタを含み、第5選択モジュール514は、(M+1)個の第5データセレクタを含み、1つの第4データセレクタの入力端は、第3復号信号RONpu_CODE[M:0]の1ビットのサブ信号と第4復号信号RTT_CODE[M:0]の1ビットのサブ信号を受信し、1つの第4データセレクタの出力端は、第3検証状態制御信号の1ビットのサブ信号を出力するためのものであり、全ての第4データセレクタの制御端は、いずれも、第2検証標識信号PODTM_DQ_ENを受信し、1つの第5データセレクタの入力端は、第3検証状態制御信号の1ビットのサブ信号と第3非検証状態制御信号の1ビットのサブ信号を受信し、1つの第5データセレクタの出力端は、第3インピーダンス制御信号の1ビットのサブ信号を出力するためのものであり、全ての第5データセレクタの制御端は、いずれも、検証イネーブル信号PODTM_ENを受信する。
【0171】
説明すべきこととして、第3検証状態制御信号は、第3検証状態制御信号[M:0]で表され、第3非検証状態制御信号は、第3非検証状態制御信号[M:0]で表され、第3インピーダンス制御信号は、第3インピーダンス制御信号[M:0]で表される。このように、1番目の第4データセレクタは、それぞれ、RONpu_CODE[0]、RTT_CODE[0]及びPODTM_DQ_ENを受信し、PODTM_DQ_ENに基づいて、RONpu_CODE[0]とRTT_CODE[0]とのうちの1つを選択して第3検証状態制御信号[0]を出力し、1番目の第5データセレクタは、それぞれ、第3検証状態制御信号[0]、第3非検証状態制御信号[0]及びPODTM_ENを受信し、PODTM_ENに基づいて、第3検証状態制御信号[0]と第3非検証状態制御信号[0]とのうちの1つを選択して第3インピーダンス制御信号[0]を出力する。その他は、これを参照しながら理解されてもよい。
【0172】
いくつかの実施例において、第4インピーダンス制御信号は、(M+1)ビットのサブ信号を含み、第2較正信号ZQ2_CODE[N-1:0]と第3較正信号ZQ3_CODE[N-1:0]は、いずれも、Nビットのサブ信号を含む。第2ターゲット信号PU2_MAIN_CODEと第3ターゲット信号PD_MAIN_CODEは、いずれもA組のサブ信号を含み、且つ各組のサブ信号は、Nビットのサブ信号を含む。ここで、第2駆動モジュール53は、A個の第2インピーダンスユニットを備え、且つ各第2インピーダンスユニットは、第2ターゲット信号PU2_MAIN_CODEにおける1組のサブ信号と第3ターゲット信号PD_MAIN_CODEにおける1組のサブ信号を受信するように構成される。つまり、1番目の第2インピーダンスユニットは、PU2_MAIN_CODE_1[N-1:0]とPD_MAIN_CODE_1[N-1:0]を受信するように構成され、2番目の第2インピーダンスユニットは、PU2_MAIN_CODE_2[N-1:0]とPD_MAIN_CODE_2[N-1:0]を受信するように構成され、……、A番目の第2インピーダンスユニットは、PU2_MAIN_CODE_A[N-1:0]とPD_MAIN_CODE_A[N-1:0]を受信するように構成される。
【0173】
第2論理モジュール521は具体的には、第3インピーダンス制御信号と第4インピーダンス制御信号に基づいて、少なくとも1つの第2インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能の使用を開始するかどうかを決定し、そして、a番目の第2インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能の使用を開始する場合、第2較正信号ZQ2_CODE[N-1:0]に基づいて、第2ターゲット信号PU2_MAIN_CODEにおける第a組のサブ信号のレベル状態を決定することによって、a番目の第2インピーダンスユニットのインピーダンス値を標準インピーダンス値に制御し、又は、a番目の第2インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能の使用を開始しない場合、第2ターゲット信号PU2_MAIN_CODEにおける第a組のサブ信号がいずれも第1レベル状態にあると決定するように構成される。第3論理モジュール522は具体的には、第5インピーダンス制御信号に基づいて、少なくとも1つの第2インピーダンスユニットのレベルプルダウン機能の使用を開始するかどうかを決定し、そして、a番目の第2インピーダンスユニットのレベルプルダウン機能の使用を開始する場合、第3較正信号ZQ3_CODE[N-1:0]に基づいて、第3ターゲット信号PD_MAIN_CODEにおける第a組のサブ信号のレベル状態を決定することによって、a番目の第2インピーダンスユニットのインピーダンス値を標準インピーダンス値に制御し、又は、a番目の第2インピーダンスユニットのレベルプルダウン機能の使用を開始しない場合、第3ターゲット信号PD_MAIN_CODEにおける第a組のサブ信号がいずれも第2レベル状態にあると決定するように構成される。
【0174】
説明すべきこととして、第2論理モジュール521によって、第3インピーダンス制御信号と第4インピーダンス制御信号とのうちの有効信号と、第2較正信号ZQ2_CODE[N-1:0]と、を組み合わせることで、第2ターゲット信号PU2_MAIN_CODEを得て、更に、第2インピーダンスユニットのレベルプルアップ機能を制御する。第2論理モジュール521と第1論理モジュール42の構造と機能はほぼ同じであり、その作動原理は、第1論理モジュール42に対する前記説明を参照してもよく、ここで説明を省略する。
【0175】
第3論理モジュール533は、第5インピーダンス制御信号IMPpd_CODE[M:0]と第3較正信号ZQ3_CODE[N-1:0]を組み合わせ、第3ターゲット信号PD_MAIN_CODEを得て、更に、第2インピーダンスユニットのレベルプルダウン機能を制御するように構成される。同様に、第5インピーダンス制御信号IMPpd_CODE[M:0]の1ビットのサブ信号は、1つ又は複数の第2インピーダンスユニットのレベルプルダウン機能の使用を開始するかどうかを制御する。この上で、ある第2インピーダンスユニット機能のレベルプルダウン機能の使用を開始する場合、第3較正信号ZQ3_CODE[N-1:0]を利用して、該第2インピーダンスユニットのプルダウンインピーダンス値を標準インピーダンス値に較正することによって、レベルプルダウン機能を実行する。逆に、該第2インピーダンスユニットのプルダウン機能の使用を開始しない場合、第2レベル状態にある固定信号を利用して、第2インピーダンスユニットの関連回路を切断する。
【0176】
いくつかの実施例において、各第2インピーダンスユニットは、いずれも、N個の第3スイッチトランジスタ(例えば、
図10又は
図11における第3スイッチトランジスタ531)と、N個の第4スイッチトランジスタ(例えば、
図10又は
図11における第4スイッチトランジスタ532)と、2N個の第2抵抗(例えば、
図10又は
図11における第2抵抗533)と、を備え、a番目の第2インピーダンスユニットにおけるn番目の第3スイッチトランジスタの制御端は、第2ターゲット信号における第a組のサブ信号におけるn番目のサブ信号に接続され、1つの第3スイッチトランジスタの第1端は、1つの第2抵抗の第1端に接続され、1つの第3スイッチトランジスタの第2端は、電源信号に接続され、a番目の第2インピーダンスユニットにおけるn番目の第4スイッチトランジスタの制御端は、第3ターゲット信号における第a組のサブ信号におけるn番目のサブ信号に接続され、1つの第4スイッチトランジスタの第1端は、アース信号に接続され、1つの第4スイッチトランジスタの第2端は、1つの第2抵抗の第1端に接続され、2N個の第2抵抗の第2端は、いずれも、対応するデータピンに接続される。
【0177】
説明すべきこととして、
図10又は
図11において、1番目の第2インピーダンスユニットを例として、1番目の第2インピーダンスユニットは、第2ターゲット信号における第1組のサブ信号PU2_MAIN_CODE_1[N-1:0]と第3ターゲット信号における第1組のサブ信号PD_MAIN_CODE_1[N-1:0]を受信するように構成される。PU2_MAIN_CODE_1[N-1:0]は、PU2_MAIN_CODE_1[0]、PU2_MAIN_CODE_1[1]……PU2_MAIN_CODE_1[N-1]というサブ信号を含み、各サブ信号は、1つの第3スイッチトランジスタの作動状態を制御し、それにより、該第2インピーダンスユニットを、標準インピーダンス値でレベルプルアップ機能を実行するか又はレベルプルアップ機能を実行しないように制御するためのものである。PD_MAIN_CODE_1[N-1:0]は、PD_MAIN_CODE_1[0]、PD_MAIN_CODE_1[1]……PD_MAIN_CODE_1[N-1]というサブ信号を含み、各サブ信号は、1つの第4スイッチトランジスタの作動状態を制御し、それにより、該第2インピーダンスユニットを、標準インピーダンス値でレベルプルダウン機能を実行するか又はレベルプルダウン機能を実行しないように制御するためのものである。
【0178】
また、
図10又は
図11において、1番目の第2インピーダンスユニットにおいて、3つの第3スイッチトランジスタ(1つの第3スイッチトランジスタ531のみに対して符号付けられた)、3つの第4スイッチトランジスタ(1つの第4スイッチトランジスタ532のみに対して符号付けられた)及び6つの第2抵抗(1つの第2抵抗533のみに対して符号付けられた)が示されているが、実際のシーンにおいて、第3スイッチトランジスタ/第4スイッチトランジスタ/第2抵抗の数は、いずれも、より多くてもよいか又はより少なくてもよい。
【0179】
実行可能な回路論理において、第1レベル状態は、高レベル状態(論理「1」)であり、第2レベル状態は、低レベル状態(論理「0」)である。高レベル状態は、Nチャネル電界効果トランジスタを導通させるか又はPチャネル電界効果トランジスタを導通させないレベル値を指し、低レベル状態は、Nチャネル電界効果トランジスタを導通させないか又はPチャネル電界効果トランジスタを導通させるレベル値を指し、第1固定レベル信号におけるサブ信号は、いずれも、高レベル信号であり、前記第2固定レベル信号は、低レベル信号である。ここで、第1固定レベル信号と第2固定レベル信号の選択は、いずれも、回路倫理に応じて決定され、第1固定レベル信号は、電源信号VDDであってもよく、第2固定レベル信号は、アース信号VSSであってもよい。
【0180】
第1スイッチトランジスタと第3スイッチトランジスタは、いずれも、Pチャネル電界効果トランジスタであり、第2スイッチトランジスタと第4スイッチトランジスタは、いずれも、Nチャネル電界効果トランジスタであり、Pチャネル電界効果トランジスタの制御端は、ゲート電極であり、Pチャネル電界効果トランジスタの第2端は、ソース電極であり、Pチャネル電界効果トランジスタの第1端は、ドレイン電極であり、Nチャネル電界効果トランジスタの制御端は、ゲート電極であり、Nチャネル電界効果トランジスタの第2端は、ドレイン電極であり、Nチャネル電界効果トランジスタの第1端は、ソース電極であり、標準インピーダンス値は、いずれも、240オームである。
【0181】
本願の実施例は、半導体メモリを提供する。第3操作コードと第4操作コードがいずれもデータマスクピンのインピーダンス状態に影響を及ぼすことができるため、回路処理エラーを避けるために、以下のインピーダンス制御ポリシーを提供する。第4操作コードが第1状態にあれば、第3操作コードの状態と組み合わせてデータマスクピンDMのインピーダンスを決定し、第4操作コードが第2状態にあれば、データマスクピンDMのインピーダンスを直接的に決定する。このように、DDR5における、データマスクピンをイネーブルするかどうかを制御するための制御信号と、PODTMにおける、データマスクピンが検証対象であるかどうかを制御するための制御信号と、の関係を明確にし、所定の検証モードでは、データマスクピンのインピーダンスを検証し、回路処理エラーの発生を避けることができる。
【0182】
本願のまた1つの実施例において、
図12を参照すると、
図12は、本願の実施例による電子機器60の構造概略図を示す。
図12に示すように、電子機器60は、前記実施例のいずれか1項に記載の半導体メモリ30を備えてもよい。
【0183】
本願の実施例において、半導体メモリ30は、DRAMチップであってもよい。
【0184】
更に、いくつかの実施例において、DRAMチップは、DDR5メモリ規格に合致する。
【0185】
本願の実施例は、主に、半導体メモリにおけるデータマスクピンに対するインピーダンス制御方法及び関連制御回路に関し、所定の検証モードに対して、データマスクピンのインピーダンス制御ポリシーを提供し、所定の検証モードでは、データマスクピンのインピーダンスを検証し、回路処理エラーの発生を避けることができる。
【0186】
以上は、本願の好ましい実施例だけであり、本願の保護範囲を限定するためのものではない。
【0187】
説明すべきこととして、本願において、「含む」、「備える」という用語またはその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストされていていない他の要素も含み、またはこのようなプロセス、方法、物品または装置に固有の要素も含む。更なる限定が存在しない場合、「……を1つ含む」なる文章によって規定される要素は、該要素を有するプロセス、方法、物品又は装置内に、他の同じ要素が更に存在することを排除しない。
【0188】
上記本願の実施例の番号は説明のためだけであり、実施例の優劣を代表するものではない。
【0189】
本願によるいくつかの方法の実施例に記載の方法について、矛盾しない限り、任意に組み合わせて、新たな方法の実施例を得ることができる。
【0190】
本願によるいくつかの製品の実施例に記載の特徴について、矛盾しない限り、任意に組み合わせて、新たな製品の実施例を得ることができる。
【0191】
本願によるいくつかの方法又は機器の実施例に記載の特徴について、矛盾しない限り、任意に組み合わせて、新たな方法の実施例又は機器の実施例を得ることができる。
【0192】
以上は本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護範囲はそれらに制限されるものではなく、当業者が本願に開示された技術範囲内で容易に想到しうる変更や置換はいずれも、本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲を基準とするべきである。
【産業上の利用可能性】
【0193】
本願の実施例は、制御方法、半導体メモリ及び電子機器を提供する。所定の検証モードに対して、データマスクピンのインピーダンス制御ポリシーを提供し、所定の検証モードにおけるデータマスクピンのインピーダンスを定義することができるだけでなく、DDR5における、データマスクピンをイネーブルするかどうかを制御するための制御信号と、PODTMにおける、データマスクピンが検証対象であるかどうかを制御するための制御信号と、の関係を明確にし、所定の検証モードでは、データマスクピンのインピーダンスを検証し、回路処理エラーの発生を避けることができる。
【国際調査報告】