(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-03
(54)【発明の名称】プロジェクト統合管理装置及びその方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20240327BHJP
G06Q 50/08 20120101ALI20240327BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q50/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560770
(86)(22)【出願日】2022-08-24
(85)【翻訳文提出日】2023-10-27
(86)【国際出願番号】 IB2022057916
(87)【国際公開番号】W WO2022269584
(87)【国際公開日】2022-12-29
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506125384
【氏名又は名称】サムスン エンジニアリング カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ウォン サン
(72)【発明者】
【氏名】ケウン,フーン イ
(72)【発明者】
【氏名】ソン, ベク フン
(72)【発明者】
【氏名】リー, ヒュン イル
(72)【発明者】
【氏名】ベク, ヒョン ギ
(72)【発明者】
【氏名】キム, ヒョ ジン
(72)【発明者】
【氏名】クウォン, ユン ヒ
(57)【要約】
本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置は、プロジェクトを構成する工種、プロジェクトを管理するための最小単位の区域、及び設計情報を基準に、プロジェクトをn個のCWP(construction work package)に分類する分類部と、n個のCWPを、工事進行現況及び施工可能物量現況を基準に分類し、格子形態に表示する表示部と、を含むことを特徴とする。
【選択図】
図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロジェクトを構成する工種、前記プロジェクトを管理するための最小単位の区域、及び設計情報を基準に、前記プロジェクトをn個のCWP(construction work package)に分類する分類部と、
前記n個のCWPを、工事進行現況及び施工可能物量現況を基準に分類し、格子形態に表示する表示部と、
を含み、
前記工種が配管である場合、前記施工可能物量現況は、現在基準及び将来基準で区分して算出し、前記将来基準を算出するとき、配管の個別構成単位であるライン(line)を基準に、実際工事遂行のための詳細図面状態のウェルドマップ(weld map)、詳細施工図面作成前の図面状態であるISOドローイング(drawing)、及びラインの図面作成前の状態である3Dの順序で、3回順次シミュレーションを独立して行い、優先順位によって設定されたラインに、調達入庫と予定資材とをマッチングさせ、個別構成単位で施工可能物量現況をまず算出した後、前記CWP単位で合算し、CWP別に施工可能物量現況を導き出す
ことを特徴とするプロジェクト統合管理装置。
【請求項2】
前記格子形態の横軸は、段階別工事進行現況を示し、縦軸は、段階別施工可能物量現況を示し、それぞれの格子は、工事進行現況段階及び施工可能物量現況段階の情報を示し、また前記それぞれの格子は、格子が示す工事進行現況段階及び施工可能物量現況段階に属するCWPの個数情報を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト統合管理装置。
【請求項3】
前記横軸には、x軸の右側方向に、すでに工事着手がなされた工事に係わる工事進行現況段階がまず表示され、その後、工事着手がなされていない工事に係わる工事進行現況段階が表示される
ことを特徴とする請求項2に記載のプロジェクト統合管理装置。
【請求項4】
前記表示部は、前記格子形態を構成する各格子の位置情報を利用し、危険度情報の把握が可能である
ことを特徴とする請求項3に記載のプロジェクト統合管理装置。
【請求項5】
各格子内の前記CWPの個数情報をクリックすれば、前記n個のCWPのうち、前記格子に対応するCWPだけがフィルタリングされ、フィルタリングされたCWPそれぞれの詳細情報が表示される
ことを特徴とする請求項2に記載のプロジェクト統合管理装置。
【請求項6】
前記表示部は、工事進行現況段階のみを示す格子によって構成された格子グループをさらに含み、前記格子グループに属する格子は、各工事進行現況段階に属するCWPの個数情報を含む
ことを特徴とする請求項2に記載のプロジェクト統合管理装置。
【請求項7】
前記現在基準で施工可能物量現況を算出するときは、ウェルドマップのみをシミュレーションし、優先順位によって設定されたラインに調達入庫資材をマッチングさせる
ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト統合管理装置。
【請求項8】
前記工種は、配管、鉄骨、機械装置及び土木を含み、前記施工可能物量現況は、前記プロジェクトを構成する工種により、図面、資材のうち少なくとも一つを考慮し、工種別に個別構成単位で施工可能物量現況をまず算出した後、前記CWP単位で合算し、CWP別に施工可能物量現況を導き出す
ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト統合管理装置。
【請求項9】
分類部において、プロジェクトを構成する工種、前記プロジェクトを管理するための最小単位の区域、及び設計情報を基準に、前記プロジェクトをn個のCWP(construction work package)に分類する段階と、
表示部でもって、前記n個のCWPを、工事進行現況及び施工可能物量現況を基準に分類し、格子形態に表示する段階と、
を含み、
前記工種が配管である場合、前記施工可能物量現況は、現在基準及び将来基準で区分して算出し、前記将来基準を算出するとき、配管の個別構成単位であるライン(line)を基準に、実際工事遂行のための詳細図面状態のウェルドマップ(weld map)、詳細施工図面作成前の図面状態であるISOドローイング(drawing)、及びラインの図面作成前の状態である3Dの順序で、3回順次シミュレーションを独立して行い、優先順位によって設定されたラインに、調達入庫と予定資材とをマッチングさせ、個別構成単位で施工可能物量をまず算出した後、前記CWP単位で合算し、CWP別に施工可能物量を導き出す
ことを特徴とするプロジェクト統合管理方法。
【請求項10】
前記格子形態の横軸は、段階別工事進行現況を示し、縦軸は、段階別施工可能物量現況を示し、それぞれの格子は、工事進行現況段階及び施工可能物量現況段階の情報を示し、また前記それぞれの格子は、格子が示す工事進行現況段階及び施工可能物量現況段階に属するCWPの個数情報を表示する
ことを特徴とする請求項9に記載のプロジェクト統合管理方法。
【請求項11】
前記横軸には、x軸の右側方向に、すでに工事着手がなされた工事に係わる工事進行現況段階がまず表示され、その後、工事着手がなされていない工事に係わる工事進行現況段階が表示される
ことを特徴とする請求項10に記載のプロジェクト統合管理方法。
【請求項12】
前記表示部でもって、前記格子形態を構成する各格子の位置情報を利用し、危険度情報を示す段階をさらに含む
ことを特徴とする請求項11に記載のプロジェクト統合管理方法。
【請求項13】
分類部において、プロジェクトを構成する工種、前記プロジェクトを管理するための最小単位の区域、及び設計情報を基準に、前記プロジェクトをn個のCWP(construction work package)に分類する段階と、
表示部でもって、前記n個のCWPを、工事進行現況及び施工可能物量現況を基準に分類し、格子形態に表示する段階と、
を含み、
前記格子形態の横軸は、段階別工事進行現況を示し、縦軸は、段階別施工可能物量現況を示し、それぞれの格子は、工事進行現況段階及び施工可能物量現況段階の情報を示し、また前記それぞれの格子は、格子が示す工事進行現況段階及び施工可能物量現況段階に属するCWPの個数情報を表示する
ことを特徴とするプロジェクト統合管理方法。
【請求項14】
各格子内の前記CWPの個数情報をクリックすれば、前記n個のCWPのうち、前記格子に対応するCWPだけがフィルタリングされる段階をさらに含み、その場合、フィルタリングされたCWPそれぞれの詳細情報が表示される
ことを特徴とする請求項13に記載のプロジェクト統合管理方法。
【請求項15】
請求項9ないし14のうちいずれか1項に記載のプロジェクト統合管理方法を実行するためのプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設プロジェクトを構成する設計と調達と工事との間の情報を交換し、プロジェクト日程を樹立し、実績現況管理を行うプロジェクト統合管理装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建設プロジェクトを管理するシステムは、図面と資材状況とを考慮しないか、あるいは資材のみまたは図面のみを直接アップロードして運用している。しかしながら、円滑な工事進行のためには、図面と資材とを同時にリアルタイムで集計して組み合わせるプロジェクト統合管理方法が要求される。
【0003】
また、建設プロジェクトは、数十ヵ所の区域で同時に進められるので、任意の区域で進められる細部プロジェクトの工事進行現況と施工可能現況とについて認知し難く、細部プロジェクトの工事進行現況と施工可能現況とに係わる情報収集が手動でなされている実情である。また、ある細部プロジェクトが危険度が高いか否かということに係わる直観的な把握が困難である状態である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の望ましい一実施形態は、プロジェクトに係わる工事進行現況と施工可能現況とを直観的に把握し、危険度を分類して認知することができるプロジェクト統合管理装置及びその方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置は、プロジェクトを構成する工種、前記プロジェクトを管理するための最小単位の区域、及び設計情報を基準に、前記プロジェクトをn個のCWP(construction work package)に分類する分類部と、前記n個のCWPを、工事進行現況及び施工可能物量現況を基準に分類し、格子形態に表示する表示部と、を含み、前記工種が配管である場合、前記施工可能物量現況は、現在基準及び将来基準で区分して算出し、前記将来基準を算出するとき、配管の個別構成単位であるライン(line)を基準に、実際工事遂行のための詳細図面状態のウェルドマップ(weld map)、詳細施工図面作成前の図面状態であるISOドローイング(drawing)、及びラインの図面作成前の状態である3Dの順序で、3回順次シミュレーションを独立して行い、優先順位によって設定されたラインに、調達入庫と予定資材とをマッチングさせ、個別構成単位で施工可能物量現況をまず算出した後、前記CWP単位で合算し、CWP別に施工可能物量現況を導き出すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置は、工事日程と実績集計とが可能であり、毎日、工事可能物量を自動的に算出することができる。また、工事進行現況(construction status)と施工可能現況(Work front status)とを基準に、危険レベルを区分して管理することができる。
【0007】
本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置は、建設プロジェクトを構成する設計図面と調達資材と工事との間の情報を自動的に寄せ集め、共有することができるので、実質的に、先を見越した工事管理を行い、工事日程を計画することができるという効果がある。
【0008】
本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置は、設計で定義された施工目的物である個別構成単位を基準に、個別構成単位のまとまりに該当するCWPを定義してスケジュールを作成することにより、当該施工目的物を基準に、設計、調達、工事のデータをシステムにおいて自動的に集計することができるという効果がある。
【0009】
本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置は、担当者が利用する運用システムから受けた図面と資材データとを同時に反映させ、個別構成単位work frontを、図面、資材、並びに図面及び資材という3種類型に区分して独立して行うことができる。
【0010】
そして、プロジェクト統合管理装置は、計画日程対比で自動集計された個別工事目的物の実績データ(start date、finish date、実績物量)でもって、CWP単位の6種状態(着手前、今月開始、進行中、着手遅延、終了遅延、終了)を、今月と将来(今後3ヵ月)との時点を基準に自動的に出力する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置の内部構成図を図示する図である。
【0012】
【
図2】本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置が具現されるシステム図を図示する図である。
【0013】
【
図3A】本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置において、工事現況管理を算出する順序及び基準を示す図である。
【
図3B】本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置において、工事現況管理を算出する順序及び基準を示す図である。
【
図3C】本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置において、工事現況管理を算出する順序及び基準を示す図である。
【0014】
【
図4】本発明の望ましい一実施形態として、CWPの計画基準を示す図である。
【0015】
【
図5】本発明の望ましい一実施形態として、データベースERP(enterprise resource planning)において、個別構成単位別に、工事実績、設計実績及び調達実績を自動的に寄せ集める一例を図示する図である。
【0016】
【
図6】本発明の望ましい一実施形態として、施工可能物量現況を出力するために要求される必要データと結果データとを図示する図である。
【0017】
【
図7】本発明の望ましい一実施形態として、施工可能物量現況を算出するための必要データと工種別work front類型とを区別した一例を図示する図である。
【0018】
【
図8】本発明の望ましい一実施形態として、CWP施工可能物量を工種別に算出する一例を図示する図である。
【0019】
【
図9A】本発明の望ましい一実施形態として、個別構成単位別に、工事進行現況を判断した後、CWP単位で工事進行現況を判断する例を図示する図である。
【
図9B】本発明の望ましい一実施形態として、個別構成単位別に、工事進行現況を判断した後、CWP単位で工事進行現況を判断する例を図示する図である。
【0020】
【
図10A】本発明の望ましい一実施形態として、将来の施工物量の算出時、個別構成単位であるlineにつき、図面の発生順序(3D、ISO、weld map)により、3回シミュレーションを順次施行する一例を図示する図である。
【
図10B】本発明の望ましい一実施形態として、将来の施工物量の算出時、個別構成単位であるlineにつき、図面の発生順序(3D、ISO、weld map)により、3回シミュレーションを順次施行する一例を図示する図である。
【
図10C】本発明の望ましい一実施形態として、将来の施工物量の算出時、個別構成単位であるlineにつき、図面の発生順序(3D、ISO、weld map)により、3回シミュレーションを順次施行する一例を図示する図である。
【0021】
【
図11A】本発明の望ましい一実施形態として、現在基準配管施工可能物量をシミュレーションする過程のフローチャートを図示する図である。
【
図11B】本発明の望ましい一実施形態として、現在基準配管施工可能物量をシミュレーションする過程のフローチャートを図示する図である。
【0022】
【
図12A】本発明の望ましい一実施形態として、将来基準及び現在基準で配管及び鉄骨の工種において、CWP単位で施工可能物量現況をwork front type 1によって分類した一例をそれぞれ図示する図である。
【
図12B】本発明の望ましい一実施形態として、将来基準及び現在基準で配管及び鉄骨の工種において、CWP単位で施工可能物量現況をwork front type 1によって分類した一例をそれぞれ図示する図である。
【0023】
【
図13】本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置の表示部を図示する図である。
【0024】
【
図14】本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置の表示部を図示する図である。
【0025】
【
図15】本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置の表示部を図示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置は、プロジェクトを構成する工種、前記プロジェクトを管理するための最小単位の区域、及び設計情報を基準に、前記プロジェクトをn個のCWP(construction work package)に分類する分類部と、前記n個のCWPを、工事進行現況及び施工可能物量現況を基準に分類し、格子形態に表示する表示部と、を含み、前記工種が配管である場合、前記施工可能物量現況は、現在基準及び将来基準で区分して算出し、前記将来基準を算出するとき、配管の個別構成単位であるライン(line)を基準に、実際工事遂行のための詳細図面状態のウェルドマップ(weld map)、詳細施工図面作成前の図面状態であるISOドローイング(drawing)、及びラインの図面作成前の状態である3Dの順序で、3回順次シミュレーションを独立して行い、優先順位によって設定されたラインに、調達入庫と予定資材とをマッチングさせ、個別構成単位で施工可能物量現況をまず算出した後、前記CWP単位で合算し、CWP別に施工可能物量現況を導き出すことを特徴とする。
【0027】
本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置の表示部において、格子形態の横軸は、段階別工事進行現況を示し、縦軸は、段階別施工可能物量現況を示し、それぞれの格子は、工事進行現況段階及び施工可能物量現況段階の情報を示し、また前記それぞれの格子は、格子が示す工事進行現況段階及び施工可能物量現況段階に属するCWPの個数情報を表示することを特徴とする。
【0028】
本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置の表示部は、前記格子形態を構成する各格子の位置情報を利用し、危険度情報の把握が可能であることを特徴とする。
【0029】
本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置表示部の各格子内のCWPの個数情報をクリックすれば、前記n個のCWPのうち、前記格子に対応するCWPだけがフィルタリングされ、フィルタリングされたCWPそれぞれの詳細情報が表示されることを特徴とする。
【0030】
本発明の望ましい一実施形態として、工種は、配管、鉄骨、機械装置及び土木を含み、施工可能物量現況は、プロジェクトを構成する工種により、図面、資材のうち少なくとも一つを考慮し、工種別に個別構成単位で施工可能物量現況をまず算出した後、前記CWP単位で合算し、CWP別に施工可能物量現況を導き出すことを特徴とする。
【0031】
本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理方法は、分類部でプロジェクトを構成する工種、前記プロジェクトを管理するための最小単位の区域、及び設計情報を基準に、前記プロジェクトをn個のCWP(construction work package)に分類する段階と、表示部でもって、前記n個のCWPを、工事進行現況及び施工可能物量現況を基準に分類し、格子形態に表示する段階と、を含み、前記工種が配管である場合、前記施工可能物量現況は、現在基準及び将来基準で区分して算出し、前記将来基準を算出するとき、配管の個別構成単位であるライン(line)を基準に、実際工事遂行のための詳細図面状態のウェルドマップ(weld map)、詳細施工図面作成前の図面状態であるISOドローイング(drawing)、及びラインの図面作成前の状態である3Dの順序で、3回順次シミュレーションを独立して行い、優先順位によって設定されたラインに、調達入庫と予定資材とをマッチングさせ、個別構成単位で施工可能物量をまず算出した後、前記CWP単位で合算し、CWP別に施工可能物量を導き出すことを特徴とする。
【0032】
本発明のまた他の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理方法は、分類部でプロジェクトを構成する工種、前記プロジェクトを管理するための最小単位の区域、及び設計情報を基準に、前記プロジェクトをn個のCWP(construction work package)に分類する段階と、表示部でもって、前記n個のCWPを、工事進行現況及び施工可能物量現況を基準に分類し、格子形態に表示する段階と、を含み、前記格子形態の横軸は、段階別工事進行現況を示し、縦軸は、段階別施工可能物量現況を示し、それぞれの格子は、工事進行現況段階及び施工可能物量現況段階の情報を示し、また前記それぞれの格子は、格子が示す工事進行現況段階及び施工可能物量現況段階に属するCWPの個数情報を表示することを特徴とする。
【0033】
以下において、図面を参照し、本願発明が属する分野の通常の知識を有する者が容易に理解して再現することができるように、詳細に説明する。
【0034】
図1は、本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置100の内部構成図を図示する。
図2は、本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置100が具現されるシステム図を図示する。
【0035】
プロジェクト統合管理装置100は、建設プロジェクトを構成する設計、調達及び工事の担当者が利用するデータベースERP(enterprise resource planning)を介し、図面データ210、資材データ220及び工事情報データ230を自動的に寄せ集め、共有されることができるプラットホームを提供することができる。プロジェクト統合管理装置100においては、寄せ集められた業務データを基に、工事管理を先を見越して行い、施工可能物量を算出し、算出された物量に基づき、工事日程を計画することができる。
【0036】
本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置100は、分類部110及び表示部120を含む。
【0037】
分類部110は、プロジェクトを構成する工種、プロジェクトを管理するための最小単位の区域、及び設計情報を基準に、プロジェクトをn個の細部プロジェクト(CWP:construction work package)に分類する。表示部120は、n個のCWPを、工事進行現況及び施工可能物量現況を基準に分類し、格子形態に表示する。表示部の具体的な例は、
図13ないし
図15を参照する。
【0038】
本発明の望ましい一実施形態として、CWPは、プロジェクト管理の基準単位で使用されうる。表1を参照すれば、該CWPは、個別構成単位の集合と定義されうる。
図3Aないし
図34Cをさらに参照すれば、例えば、1個の建設プロジェクト310は、最小単位区域を基に、70~90個のCWP311に分類され、さらに設計情報を基準に、700~900個のCWP312に分類されうる。分類されたそれぞれのCWP312には、識別されるそれぞれのCWPを区別する識別コードが割り当てられうる。また、各CWPは、CWPが属する区域、及びCWPが属するプロジェクトに係わる情報がマッピングされうる。
【0039】
【0040】
表1において、Mhrは、1時間の間、1人が仕事する量を意味する。
【0041】
本発明の望ましい一実施形態において、データベースは、CWP別に樹立された計画321,322,323を自動的に寄せ集めることができる。
図4は、CWPの工事計画410、設計計画420及び調達計画430の基準を示す一例である。該CWPそれぞれは、同一設計情報を基に計画が樹立される。その場合、該設計情報は、line、assembly、item及びfoundationのような個別構成単位401情報でもある。
【0042】
図4のように、CWP別に計画を樹立すれば、その計画により、データベースERP(enterprise resource planning)において、それぞれの設計、工事、調達の担当者が入力する実績情報を自動的に寄せ集める。データベースERP(enterprise resource planning)において実績を寄せ集めた一例は、
図5の通りである。プロジェクト統合管理装置S-AWPは、データベースEPRを介して自動的に寄せ集めた実績とマッチングを行う。
【0043】
図5の一例のように、各担当者が会社データベースERP(enterprise resource planning)500を介し、個別構成単位501で実績を入力して実績が寄せ集められれば、寄せ集められた実績により、CWP別の工事進行現況を分類することができる。CWP別の工事進行現況は、
図9の一実施形態のように、CWPを構成する個別構成単位の工事進行現況を集計し(S910)、CWP単位で結果を出力する(S920)。CWP別の工事進行現況は、表2のように、月別カットオフ(cut off)を基準に、今日基準の今月現況だけではなく、今後やってくる将来カットオフ(cut off)を基準に示すことができる。
【0044】
【0045】
図9A及び
図9Bを参照すれば、プロジェクト統合管理装置S-AWPは、CWPの工事日程を6段階(921~926)に分類することができる。
図4に図示されたCWP別の工事進行現況は、カットオフ(cut off)基準でCWPをフィルタリングするための目的にも利用されうる。
図9A及び
図9Bにおいて、該6段階は、「着手前(before start)」921、cut-off内計画手始め(TargetStart)」(922)、「進行中(in progress)」923、「着手遅延(late start)」924、「終了遅延(late finish)」925及び「終了(complete)」926である。「着手前(before start)」921は、全てのCWP下部個別構成単位が着手前である状態である。「cut-off内計画開始(target start)」922は、今月(M)、来月(M+1)、再来月(M+2)のようなcut-off内CWP工事計画開始日がやって来て、下部の全個別構成単位が着手前である状態である。「進行中(in progress)」923は、CWP下部個別構成単位において、終了遅延なしに、1個以上の個別構成単位が進行中(in progress)であるか、あるいは終了(complete)した状態である。「着手遅延(late start)」924は、進行中、終了遅延、終了なしに、全体個別構成単位が着手遅延である状態である。「終了遅延(late finish)」925は、1個以上の個別構成単位が終了遅延である状態である。そして、「終了(complete)」926は、全ての個別構成単位が終了した状態である。
【0046】
図6は、本発明の望ましい一実施形態として、施工可能物量現況を出力するために要求される必要データ610と結果データ620とを図示する。プロジェクト統合管理装置S-AWPは、図面と資材とが準備された現在基準施工可能物量現況611と、将来基準のデータである資材入庫予定日(ETA)と、図面出図予定日(expected drawing issue date)613とを活用し、将来基準施工可能物量現況612を、現在と将来とのカットオフ(cut-off)を基準に独立して算出する。現在基準施工可能物量現況611は、工事着手可能物量であり、工事に意味があり、将来基準施工可能物量現況612は、設計と調達業務との優先順位を把握することができる。
【0047】
プロジェクト統合管理装置S-AWPは、各データベースERP(enterprise resource planning)から集計した工事、設計、調達の情報を基に、工事先行管理のための施工可能物量(work front quantity)を工種別に算出する。施工可能物量(Work front status)621は、CWP別の工事計画とCWP施工可能物量との比較を介して把握される。
【0048】
CWP別の工事計画(target plan)は、CWP別に樹立された工事計画開始日と工事計画終了日とを基準に、その期間の間に配分された工事計画の総物量を日別工事目標物量として想定し、それを今日の日付を基準に毎日算定する。工事一日目標物量は、「工事計画総物量/(工事計画終了日-工事計画開始日)」として定めることができるが、配分方式により、多様にも変形される。累積工事一日目標物量は、今日の日付を基準とする累積工事一日目標物量を意味する。
【0049】
CWP施工可能物量は、工種別特性によって必要な情報が異なり、工種別特性により、施工可能物量(work front)類型を、
図7のように、図面と資材とを考慮する施工可能物量(work front)第1類型710、資材のみを考慮する施工可能物量(work front)第2類型720、及び図面のみを考慮する施工可能物量(work front)第3類型730に区分することができる。CWP施工可能物量は、
図8に図示されているように、工種別に個別構成単位で施工可能物量をまず算出した後(810)、CWP単位で合算し(820)、導き出す。
【0050】
個別構成単位で施工可能物量を算出する一例は、次の通りである。
図10A、
図10B、
図10Cは、本発明の望ましい一実施形態として、将来の施工物量の算出時、個別構成単位であるlineにつき、図面の発生順序(3D、ISO、weld map)により、3回シミュレーションを順次施行する一例を図示する。
図10A、
図10B、
図10Cを参照し、配管工種の一例を挙げれば、個別構成単位であるlineの施工優先順位を、配管CWPの計画開始日と計画終了日との間の範囲内に設定する。そして、line別に、図面状態、資材リスト(BOM)、ウェルディング物量情報を、ERP(enterprise resource planning)から収集した後、表3の状態を経て、ウェルドマップ(weld map)に作成する。表3においてスプール(spool)は、ウェルドマップ出図時、配管の製作と施工とのために、lineを分節した単位を指し、jointは、実際施工のためにweld mapに表現された溶接接合部位を称する。
【0051】
【0052】
ウェルドマップが作成されれば、配管施工可能物量は、ショップ(shop)と現場(field)とに分けられて算出される。ショップ(shop)と現場(field)との対象資材リストを区分して算出シミュレーションから除く資材を設定する。施工物量算出は、将来基準と現在基準とに区分して算出することができる。将来基準で算出するところと、現在基準で算出するところは、表4のように、シミュレーション時に使用する設計情報と調達情報との差にある。
【0053】
表4は、将来施工物量現況及び現在施工物量現況の算出を把握するための必要データの例を図示する。表5は、将来基準施工物量現況の算出時、ウェルドマップ資材をマッチングさせる例を示す。表6は、将来基準施工物量現況の算出時、ISO図面、3D資材をマッチングさせる例を示す。表7は、将来基準施工物量現況を算出した結果データを図示する。表8は、将来基準施工物量算出基準を示す。
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
本発明の望ましい一実施形態として、現在時点の施工物量現況を算出するときには、ウェルドマップのみを利用してシミュレーションを行う。表8は、現在基準個別構成単位を基準に、ウェルドマップ対象シミュレーション遂行を介し、優先順位によって設定されたライン(line)に、調達入庫資材をマッチングさせた一例を図示する。表9は、現在基準施工物量現況算出結果値の一例を図示する。表10は、現在基準施工物量算出結果値の一例を示す。表11は、現在基準施工物量算出基準を示す。
図11A、
図11Bは、本発明の望ましい一実施形態として、現在基準配管施工可能物量をシミュレーションする過程のフローチャートを図示する。鉄骨、機械装置及び土木の工種においても、個別構成単位で施工物量現況算出及び施工物量現況分類を遂行する。
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
配管、鉄骨、機械装置及び土木の工種において、個別構成単位で、施工物量現況算出及び施工物量現況分類が行われば、その後、CWP単位で施工可能現況が分類される。その場合、
図8の例のように、工種の類型により、施工可能現況類型(work front type)が区分されて適用される。
図12A及び
図12Bは、本発明の望ましい一実施形態として、将来基準及び現在基準でもって、配管及び鉄骨の工種において、CWP単位で施工可能物量現況を、work front type 1によって分類した一例をそれぞれ図示する。
【0064】
図13ないし
図15は、本発明の望ましい一実施形態として、プロジェクト統合管理装置の表示部を図示する。
【0065】
図13及び
図14を参照し、工事進行現況及び施工可能物量現況を基準に、CWPを分類し、格子形態に表示する一例を説明する。
【0066】
表示部1300は、n個のCWPを、工事進行現況及び施工可能物量現況を基準に分類し、格子形態1310に表示する。
図13は、792個のCWP1301を、工事進行現況及び施工可能物量現況を基準に分類した一例を図示する。
図13において、格子形態の横軸は、段階別工事進行現況(S1310)を示し、縦軸は、段階別施工可能物量現況(S1320)を示す。
図14をさらに参照すれば、横軸には、x軸の右側方向に、すでに工事着手がなされた工事に係わる工事進行現況段階(S1410)がまず表示され、その後、工事着手がなされていない工事に係わる工事進行現況(S1420)段階が表示されている。
【0067】
表示部1300は、工事進行現況段階のみを示す格子によって構成された格子グループを含み、該格子グループに属する格子は、各工事進行現況段階に属するCWPの個数情報を含む。例えば、
図13には、「complete」1311、「late finish」1312、「late start」1313、「in progress」1314、「target start」1315及び「before start」1316の6個によって構成された格子グループが開示されている。
図13において、792個のCWP1301は、「late finish」1312段階に175個のCWPが属し、「late start」1313段階に95個のCWPが属し、「in progress」1314段階に138個のCWPが属し、「target start」1315段階に57個のCWPが属し、「before start」1316段階に105個のCWPが属している。
【0068】
「complete」1311は、実績がいずれも完了したことを意味する。「late finish」1312は、計画としては、「target plan finish」がやって来たが、実績上においては、最小1個の個別構成単位の終了が遅延されたことを意味する。個別構成単位は、土木工種は、foundationを意味し、鉄骨工種は、assemblyを意味し、機械装置工種は、itemを意味し、配管工種は、lineを意味する。「late start」1313は、計画としては、「target plan start」がやって来たが、実績上においては、全ての個別構成単位の着手が遅延されたことを意味する。「in progress」1314は、計画としては、今月、来月、再来月(M+1/2/3)カットオフ(cut off)内「target plan start」がやって来ているか、あるはやって来ておらず、実績としては、最小1個の個別構成単位の工事が着手されているか、あるいは工事が完了している状態を意味する。「target start」1315は、計画としては、「target plan start」がやって来ているが、実績上においては、工事に未着手である状態を意味する。そして、「before start」1316は、計画としては、「target plan start」がまだやって来ておらず、実績上においては、工事に未着手である状態を意味する。
【0069】
施工可能物量現況(S1320)は、「W/FC」1321、「no W/FE」1322及び「no W/FP」1323に区分されている。
【0070】
「W/FC」1321は、施工可能物量現況が「enough(十分)」であるCWPを示し、「no W/FE」1322は、施工可能物量現況が「drawing shortage(図面不足)」または「(all shortage)いずれも不足」であるCWPを示し、「no W/FP」1323は、施工可能物量現況が「material shortage(資材不足)」または「(all shortage)いずれも不足」であるCWPを示す。
【0071】
本発明の望ましい一実施形態として、それぞれの格子は、工事進行現況段階及び施工可能物量現況段階の情報を示す。また、それぞれの格子は、該格子が示す工事進行現況段階及び施工可能物量現況段階に属するCWPの個数情報を表示する。
【0072】
例えば、第1格子1341は、「late finish」工事進行現況段階であり、「no W/FP」1323)施工可能物量現況段階を示し、ここに属するCWPの個数が63個であることを表示する(1341a)。本発明の望ましい一実施形態においては、格子形態を構成する各格子の位置情報を利用し、危険度情報の把握が可能である。
【0073】
格子ボード1330内の第1領域1340に属する格子1341,1342,1343,1344は、最高危険(high risk)1345に分類される。
図13において、792個のCWPのうち、作業が完了した222個を除けば、570個のCWPが工事進行中にある。そのうち、第1領域に属するCWPは、138個であり、約25%が最高危険に分類される。第2領域1350に属する格子1351,1352,1353,1354は、中危険(medium risk)1355に分類される。
図13において、工事進行中である570個のCWPのうち、第2領域に属するCWPは、161個であり、約29%が中危険(medium risk)に分類される。第3領域1360に属する格子1361,1362,1363,1364は、低危険(low risk)1365に分類される。
図13において、工事進行中である570個のCWPのうち、第3領域に属するCWPは、78個であり、約15%が低危険(low risk)に分類される。それ以外の領域1370に属する格子1371,1372,1373は、安全(no risk)1375に分類される。
図13において、工事進行中である570個のCWPのうち、約31%が安全(no risk)に分類される。
【0074】
本発明の望ましい一実施形態として、格子ボード1330は、第1領域1340、第2領域1350、第3領域1360、それ以外領域1370につき、それぞれ異なる色相を付することができる。
【0075】
図15は、本発明の望ましい一実施形態として、表示部の格子がフィルタリング機能を遂行する一例を図示する。格子ボードを構成する任意の格子1542内のCWPの個数情報1542aをクリックすれば、n個のCWPのうち、格子1542に対応するCWP1510だけがフィルタリングされ、フィルタリングされたCWP1510の詳細情報が表示される。フィルタリングされたCWPが複数個である場合、それぞれのCWPの詳細情報が表示される。該詳細情報は、工種類型1501、プロジェクトを管理するための最小単位の区域を示すCWP区域1502、CWPそれぞれを識別するCWP識別コード1503、CWPカテゴリー1504、個別構成単位識別番号1505、工事日程情報1520、及び資材物量情報1530を含む。該工事日程情報は、工事現況1521、target plan開始日1522及びtarget plan終了日1523、実際工事開始日1524及び実際工事終了日1525の情報を含む。資材物量情報1530は、施工可能物量現況情報1531、全体資材物量情報1532及び目標資材物量情報1533を含む。
【0076】
本発明の実施形態による方法は、多様なコンピュータ手段を介して遂行されうるプログラム命令形態に具現され、コンピュータで読み取り可能な媒体に記録されうる。前記コンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含むものでもある。前記媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別に設計されて構成されたものでもあり、コンピュータソフトウェア当業者に公知されて使用可能なものでもある。
【0077】
以上のように、本発明は、たとえ限定された実施形態と図面とによって説明されたにしても、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明が属する分野において通常の知識を有する者であるならば、そのような記載から、多様な修正及び変形が可能であろう。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロジェクトを構成する工種、前記プロジェクトを管理するための最小単位の区域、及び設計情報を基準に、前記プロジェクトをn個の
細部プロジェクトCWP(construction work package)に分類する分類部と、
前記n個の
細部プロジェクトCWP
を工事進行現況及び施工可能物量現況を基準に分類し、格子形態に表示する表示部と、
を含み、
前記格子形態の横軸は、段階別工事進行現況を示し、縦軸は、段階別施工可能物量現況を示し、それぞれの格子は、工事進行現況段階及び施工可能物量現況段階の情報を示し、また前記それぞれの格子は、格子が示す工事進行現況段階及び施工可能物量現況段階に属する細部プロジェクトCWPの個数情報を表示し、前記横軸には、x軸の右側に、すでに工事着手が行われた工事に係わる工事進行現況段階がまず表示され、その後、工事着手が行われていない工事に係わる工事進行現況段階が表示され、
前記工種が配管である場合、前記施工可能物量現況は、現在基準及び将来基準に区分して算出し、前記将来基準を算出するとき、配管の個別構成単位であるライン(line)を基準に、実際工事遂行のための詳細図面状態のウェルドマップ(weld map)、詳細施工図面作成前の図面状態であるISOドローイング(drawing)、及びラインの図面作成
前状態である3Dの順序で、3回順次シミュレーションを独立して行い、優先順位によって設定されたラインに、調達入庫
及び予定資
材をマッチングさせ、個別構成単位で施工可能物量現況をまず算出した後、前記
細部プロジェクトCWP単位で合算し、CWP別に施工可能物量現況を導き出す
ことを特徴とするプロジェクト統合管理装置。
【請求項2】
前記表示部は、前記格子形態を構成する各格子の位置情報を利用し、危険度情報の把握が可能である
ことを特徴とする請求項
1に記載のプロジェクト統合管理装置。
【請求項3】
各格子内の前記
細部プロジェクトCWPの個数情報をクリックすれば、前記n個の
細部プロジェクトCWPのうち、前記格子に対応する
細部プロジェクトCWPだけがフィルタリングされ、フィルタリングされた
細部プロジェクトCWPそれぞれの詳細情報が表示される
ことを特徴とする請求項
1に記載のプロジェクト統合管理装置。
【請求項4】
前記表示部は、工事進行現況段階のみを示す格子によって構成された格子グループをさらに含み、前記格子グループに属する格子は、
それぞれの工事進行現況段階に属する
細部プロジェクトCWPの個数情報を含む
ことを特徴とする請求項
1に記載のプロジェクト統合管理装置。
【請求項5】
前記現在基準で施工可能物量現況を算出するときは、ウェルドマップのみをシミュレーションし、優先順位によって設定されたラインに調達入庫資材をマッチングさせる
ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト統合管理装置。
【請求項6】
前記工種は、配管、鉄骨、機械装置及び土木を含み、前記施工可能物量現況は、前記プロジェクトを構成する工種により、図面、資材のうち少なくとも一つを考慮し、工種別に
、個別構成単位で
もって施工可能物量現況をまず算出した後、前記
細部プロジェクトCWP単位で合算し、CWP別に
、施工可能物量現況を導き出す
ことを特徴とする請求項
1に記載のプロジェクト統合管理装置。
【請求項7】
分類部において、プロジェクトを構成する工種、前記プロジェクトを管理するための最小単位の区域、及び設計情報を基準に、前記プロジェクトをn個の
細部プロジェクトCWP(construction work package)に分類する段階と、
表示部
において、前記n個の
細部プロジェクトCWP
を工事進行現況及び施工可能物量現況を基準に分類し、格子形態に表示する段階と、
を含み、
前記格子形態の横軸は、段階別工事進行現況を示し、縦軸は、段階別施工可能物量現況を示し、それぞれの格子は、工事進行現況段階及び施工可能物量現況段階の情報を示し、また前記それぞれの格子は、格子が示す工事進行現況段階及び施工可能物量現況段階に属する細部プロジェクトCWPの個数情報を表示し、前記横軸には、x軸の右側に、すでに工事着手が行われた工事に係わる工事進行現況段階がまず表示され、その後、工事着手が行われていない工事に係わる工事進行現況段階が表示され、
前記工種が配管である場合、前記施工可能物量現況は、現在基準及び将来基準に区分して算出し、前記将来基準を算出するとき、配管の個別構成単位であるライン(line)を基準に、実際工事遂行のための詳細図面状態のウェルドマップ(weld map)、詳細施工図面作成前の図面状態であるISOドローイング(drawing)、及びラインの図面作成前
の状態である3Dの順序で、3回順次シミュレーションを独立して行い、優先順位によって設定されたラインに、調達入庫及び予定資材をマッチングさせ、個別構成単位で施工可能物量をまず算出した後、前記
細部プロジェクトCWP単位で合算し、CWP別に施工可能物量を導き出す
ことを特徴とするプロジェクト統合管理方法。
【請求項8】
前記表示部
において、前記格子形態を構成する各格子の位置情報を利用し、危険度情報を
把握する段階をさらに含む
ことを特徴とする請求項
7に記載のプロジェクト統合管理方法。
【請求項9】
分類部において、プロジェクトを構成する工種、前記プロジェクトを管理するための最小単位の区域、及び設計情報を基準に、前記プロジェクトをn個の
細部プロジェクトCWP(construction work package)に分類する段階と、
表示部
において、前記n個の
細部プロジェクトCWP
を工事進行現況及び施工可能物量現況を基準に分類し、格子形態に表示する段階と、
を含み、
前記格子形態の横軸は、段階別工事進行現況を示し、縦軸は、段階別施工可能物量現況を示し、それぞれの格子は、工事進行現況段階及び施工可能物量現況段階の情報を示し、また前記それぞれの格子は、格子が示す工事進行現況段階及び施工可能物量現況段階に属する
細部プロジェクトCWPの個数情報を表示
し、
各格子内の前記細部プロジェクトCWPの個数情報をクリックすれば、前記n個の細部プロジェクトCWPのうち、前記格子に対応する細部プロジェクトCWPだけがフィルタリングされる段階をさらに含み、その場合、フィルタリングされた細部プロジェクトCWPそれぞれの詳細情報が表示される
ことを特徴とするプロジェクト統合管理方法。
【請求項10】
請求項
7ないし
9のうちいずれか1項に記載のプロジェクト統合管理方法を実行するためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【国際調査報告】