(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-03
(54)【発明の名称】表示画面の調整方法と装置、電子装置及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0486 20130101AFI20240327BHJP
A63F 13/2145 20140101ALI20240327BHJP
A63F 13/426 20140101ALI20240327BHJP
【FI】
G06F3/0486
A63F13/2145
A63F13/426
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560951
(86)(22)【出願日】2022-10-24
(85)【翻訳文提出日】2023-10-03
(86)【国際出願番号】 CN2022126917
(87)【国際公開番号】W WO2023071962
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】202111276177.0
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】クァン,イェ
(72)【発明者】
【氏名】グイ,ジーシン
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA04
5E555BA04
5E555BA20
5E555BB04
5E555BB20
5E555BC04
5E555BE17
5E555CA12
5E555CB05
5E555CB08
5E555CB12
5E555CC03
5E555DA01
5E555DB53
5E555DC04
5E555DC83
5E555DC84
5E555FA00
(57)【要約】
本発明の実施例は表示画面の調整方法と装置、コンピュータプログラム及び電子装置を提供する。該方法は、目標アプリケーションを実行し、表示インターフェースに仮想シーン内の第一シーン画面及び目標仮想対象を表示し;目標仮想対象に対して実行されるドラッグ操作に応じて、ドラッグ操作が現在停止しているタッチ位置を決定し;タッチ位置が画面調整トリガー条件を満足したときに、タッチ位置にマッチした調整速度に従って、表示インターフェースに表示されるシーン画面を調整し;及び、表示インターフェースで実行される配置操作に応じて、目標仮想対象を表示インターフェースに現在表示されている第二シーン画面内の目標位置に配置するステップを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置が実行する、表示画面を調整する方法であって、
目標アプリケーションを実行し、表示インターフェースに仮想シーン内の第一シーン画面及び目標仮想対象を表示するステップ;
前記目標仮想対象に対して実行されるドラッグ操作に応じて、前記ドラッグ操作が現在停止しているタッチ位置を決定するステップ;
前記タッチ位置が画面調整トリガー条件を満足したときに、前記タッチ位置にマッチした調整速度に従って、前記表示インターフェースに表示されるシーン画面を調整するステップ;及び
前記表示インターフェースで実行される配置操作に応じて、前記表示インターフェースに現在表示されている第二シーン画面内の目標位置に前記目標仮想対象を配置するステップを含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記ドラッグ操作が現在停止しているタッチ位置を決定するステップの後に、前記方法はさらに、
前記タッチ位置が前記表示インターフェースに配置される画面調整トリガー領域内にあると決定したときに、前記タッチ位置が前記画面調整トリガー条件を満足したと決定するステップ;
前記タッチ位置と前記表示インターフェースの各境界との間の境界距離を取得するステップ;及び
前記境界距離に基づいて前記調整速度を決定するステップを含む、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
前記境界距離に基づいて前記調整速度を決定するステップは、
前記目標アプリケーションの類型にマッチした参照値を取得するステップ;
各境界距離のうちの最小距離値を決定するステップ;及び
前記参照値と前記最小距離値との間の比を前記調整速度と決定するステップを含む、方法。
【請求項4】
請求項2に記載の方法であって、
前記ドラッグ操作が現在停止しているタッチ位置を決定するステップの後に、前記方法はさらに、
前記タッチ位置が前記画面調整トリガー領域内にないと決定したときに、前記タッチ位置が前記画面調整トリガー条件を満足しないと決定し、前記第一シーン画面の表示を維持するステップを含む、方法。
【請求項5】
請求項2に記載の方法であって、
前記タッチ位置にマッチした調整速度に従って、前記表示インターフェースに表示されるシーン画面を調整するときに、前記方法はさらに、
前記画面調整トリガー領域において前記タッチ位置を検出せず、かつ前記タッチ位置のドラッグ終点が前記表示インターフェース内にあるときに、前記表示インターフェースに表示されるシーン画面の調整を停止し、調整停止時に現れるシーン画面を前記表示インターフェースに表示するステップを含む、方法。
【請求項6】
請求項2に記載の方法であって、
前記タッチ位置にマッチした調整速度に従って、前記表示インターフェースに表示されるシーン画面を調整するときに、前記方法はさらに、
前記表示インターフェースで実行されるクリックタッチ操作に応じて、前記表示インターフェースに表示されるシーン画面の調整を停止し、調整停止時に現れるシーン画面を前記表示インターフェースに表示するステップを含む、方法。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の方法であって、
前記表示インターフェースで実行される配置操作に応じて、前記目標仮想対象を前記表示インターフェースに現在表示される第二シーン画面内の目標位置に配置するステップは、
調整停止時に現れるシーン画面において前記配置操作を検出しており、調整停止時に現れるシーン画面を前記第二シーン画面と決定し、前記配置操作に対応する位置を前記目標位置と決定するステップを含む、方法。
【請求項8】
請求項5に記載の方法であって、さらに、
表示調整停止時に現れるシーン画面を前記表示インターフェースに表示した後に、前記目標仮想対象をドラッグ操作実行前の元の位置に配置するステップを含む、方法。
【請求項9】
請求項2に記載の方法であって、さらに、
前記表示インターフェースの各境界に関連付けられる非操作領域において前記画面調整トリガー領域を配置するステップを含む、方法。
【請求項10】
請求項2に記載の方法であって、さらに、
前記表示インターフェースに操作フローティングレイヤーを表示し、前記操作フローティングレイヤーに前記画面調整トリガー領域を配置するステップであって、前記操作フローティングレイヤーは前記表示インターフェースにおける操作領域の上にフローティングして表示される、ステップを含む、方法。
【請求項11】
請求項2に記載の方法であって、さらに、
前記表示インターフェースの各境界に関連付けられる非操作領域において前記画面調整トリガー領域の第一サブ領域を配置し、前記表示インターフェースに表示される操作フローティングレイヤーにおいて前記画面調整トリガー領域の第二サブ領域を配置するステップを含む、方法。
【請求項12】
請求項1に記載の方法であって、
前記ドラッグ操作が現在停止しているタッチ位置を決定するステップの後に、前記方法はさらに、
前記タッチ位置が前記表示インターフェースに配置される画面調整トリガー領域内にあると決定したときに、前記タッチ位置が前記画面調整トリガー条件を満足したと決定するステップ;及び
前記表示インターフェースに表示される速度調整ボタンに対して実行される操作に応じて、前記調整速度を決定するステップを含む、方法。
【請求項13】
請求項1乃至6及び8乃至12のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記表示インターフェースに仮想シーン内の第一シーン画面及び目標仮想対象を表示するステップは、
前記表示インターフェースにおいて前記第一シーン画面を表示するステップであって、前記目標仮想対象は前記第一シーン画面内にある、ステップを含む、方法。
【請求項14】
請求項1乃至6及び8乃至12のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記表示インターフェースに仮想シーン内の第一シーン画面及び目標仮想対象を表示するステップは、
前記表示インターフェースにおいて前記第一シーン画面を表示するステップであって、前記目標仮想対象は前記第一シーン画面の外の候補操作領域内にあり、前記候補操作領域には前記仮想シーン内に配置待ちの少なくとも1つの仮想対象が含まれる、ステップを含む、方法。
【請求項15】
表示画面を調整する装置であって、
目標アプリケーションを実行し、表示インターフェースに仮想シーン内の第一シーン画面及び目標仮想対象を表示するための表示ユニット;
前記目標仮想対象に対して実行されるドラッグ操作に応じて、前記ドラッグ操作が現在停止しているタッチ位置を決定するための決定ユニット;
前記タッチ位置が画面調整トリガー条件を満足したときに、前記タッチ位置にマッチした調整速度に従って、前記表示インターフェースに表示されるシーン画面を調整するための調整ユニット;及び
前記表示インターフェースで実行される配置操作に応じて、前記表示インターフェースに現在表示されている第二シーン画面内の目標位置に前記目標仮想対象を配置するための配置ユニットを含む、装置。
【請求項16】
請求項15に記載の装置であって、
前記調整ユニットはさらに、
前記タッチ位置が前記表示インターフェースに配置される画面調整トリガー領域内にあると決定したときに、前記タッチ位置が前記画面調整トリガー条件を満足したと決定し;
前記タッチ位置と前記表示インターフェースの各境界との間の境界距離を取得し;及び
前記境界距離に基づいて前記調整速度を決定するために用いられる、装置。
【請求項17】
請求項15に記載の装置であって、
前記調整ユニットは、
前記目標アプリケーションの類型にマッチした参照値を取得し;
各境界距離のうちの最小距離値を決定し;及び
前記参照値と前記最小距離値との間の比を前記調整速度と決定するために用いられる、装置。
【請求項18】
コンピュータに、請求項1乃至6及び8乃至12のうちの何れか1項に記載の方法を実行させるためのプログラム。
【請求項19】
記憶器、及び前記記憶器に接続される処理器を含む電子装置であって、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、
前記処理器は前記コンピュータプログラムを実行することで、請求項1乃至6及び8乃至12のうちの何れか1項に記載の方法を実現するように構成される、電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年10月29日に中国専利局に出願した、出願番号が202111276177.0、発明の名称が「表示画面の調整方法と装置、記憶媒体及び電子装置」である中国特許出願に基づく優先権を主張するものであり、その全内容を参照によりここに援用する。
【0002】
本出願の実施例は、コンピュータの技術分野に関し、特に、表示画面の調整方法と装置、電子装置及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0003】
今のところ、リアルタイムストラテジー(Real-Time Strategy(RTS))ゲームやリアルタイムタクティクス(Real-Time Tactics(RTT))ゲームなどのタイプ(類型)のゲームアプリケーションでは、通常、シーン空間がかなり大きい仮想世界をプレーヤーに提供する。しかし、モバイル端末のスクリーン(画面)サイズの制限を受けるため、仮想世界における内容(コンテンツ)は往々にして完全に表示できない場合がある。そのうち、プレーヤーが仮想世界における目標対象をシーンにおける指定(所定)位置に移動させたいが、該指定位置がスクリーンの現在の表示画面の外にあるときに、スクリーンで現在表示されている画面に対して調整を行う必要がある。
【0004】
現在、関連技術では、表示画面を調整するスキームは往々にしてスクリーンに追加の調整コントロールを増設する必要がある。例えば、スクリーンに表示されているルーレットをスライドさせることでスクリーンに表示されている画面を調整し、そして、目標対象を指定位置に配置し、又は、スクリーンに表示されている切り替えボタンをクリックすることでスクリーンに表示されている画面を調整し、そして、目標対象を指定位置に配置する。
【0005】
しかし、調整コントロールはスクリーンの表示空間を占有するだけでなく、調整コントロールに基づいて調整を行うときに、往々にして、プレーヤーは指定位置を表示画面に調整するために複数回操作する必要もある。よって、操作が煩雑であるという問題が存在する。
【0006】
上述の問題に対して、有効な解決策は未だに提案されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、少なくとも、調整操作を複数回行う必要があることによって画面調整の効率が悪いという技術的問題を解決できる、表示画面の調整方法と装置、電子装置及びコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施例の1つの側面によれば、電子装置により実行される表示画面の調整方法が提供され、それは、
目標アプリケーションを実行し、表示インターフェースに仮想シーン内の第一シーン画面及び目標仮想対象を表示し;
前記目標仮想対象に対して実行されるドラッグ操作に応じて、前記ドラッグ操作が現在停止しているタッチ位置を決定し;
前記タッチ位置が画面調整トリガー条件を満足したときに、前記タッチ位置にマッチした調整速度に従って、前記表示インターフェースに表示されるシーン画面を調整し;及び
前記表示インターフェースで実行される配置操作に応じて、前記目標仮想対象を前記表示インターフェースに現在表示されている第二シーン画面内の目標位置に配置することを含む。
【0009】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、表示画面の調整装置がさらに提供され、それは、
目標アプリケーションを実行し、表示インターフェースに仮想シーン内の第一シーン画面及び目標仮想対象を表示するための表示ユニット;
前記目標仮想対象に対して実行されるドラッグ操作に応じて、前記ドラッグ操作が現在停止しているタッチ位置を決定するための決定ユニット;
前記タッチ位置が画面調整トリガー条件を満足したときに、前記タッチ位置にマッチした調整速度に従って、前記表示インターフェースに表示されるシーン画面を調整するための調整ユニット;及び
前記表示インターフェースで実行される配置操作に応じて、前記目標仮想対象を前記表示インターフェースに現在表示されている第二シーン画面内の目標位置に配置するための配置ユニットを含む。
【0010】
本発明の実施例のまたもう1つの側面によれば、コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供され、該コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、そのうち、該コンピュータプログラムは実行されるときに上述の表示画面の調整方法を実現するように構成される。
【0011】
本発明の実施例の他の側面によれば、コンピュータプログラムプロダクト又はコンピュータプログラムが提供され、該コンピュータプログラムプロダクト又はコンピュータプログラムはコンピュータ命令を含み、該コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されている。コンピュータ装置の処理器がコンピュータ可読記憶媒体から該コンピュータ命令を読み取り、処理器は該コンピュータ命令を実行して該コンピュータ装置に上述の表示画面の調整方法を実行させる。
【0012】
本発明の実施例の他の側面によれば、電子装置がさらに提供され、それは記憶器及び処理器を含み、記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、処理器は前記コンピュータプログラムを実行して上述の表示画面の調整方法を実現するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
ここで記載される図面は本発明についての更なる説明を提供し、かつ本発明の一部を構成するため用いられる。なお、本発明の例示的な実施例及びその説明は本発明を解釈するために用いられ、本発明を限定するものではない。
【
図1】本発明の実施例における表示画面の調整システムを示す図である。
【
図2】本発明の実施例における表示画面の調整方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の実施例において表示インターフェースで表示画面を調整することを示す図である。
【
図4】本発明の実施例において表示インターフェースで表示画面を調整することを示すもう1つの図である。
【
図5】本発明の実施例におけるもう1つの表示画面の調整方法のフローチャートである。
【
図6】本発明の実施例において表示インターフェースで表示画面を調整することを示すもう1つの図である。
【
図7】本発明の実施例において表示インターフェースで表示画面を調整することを示すもう1つの図である。
【
図8】本発明の実施例において表示インターフェースで表示画面を調整することを示すもう1つの図である。
【
図9】本発明の実施例において表示インターフェースで表示画面を調整することを示すもう1つの図である。
【
図10】本発明の実施例において表示インターフェースで表示画面を調整することを示すもう1つの図である。
【
図11】本発明の実施例において表示インターフェースで画面調整トリガー領域を決定することを示すもう1つの図である。
【
図12】本発明の実施例において表示インターフェースで画面調整トリガー領域を決定することを示すもう1つの図である。
【
図13】本発明の実施例において表示インターフェースで画面調整トリガー領域を決定することを示すもう1つの図である。
【
図14】本発明の実施例において表示インターフェースで表示画面を調整することを示す図である。
【
図15】本発明の実施例におけるもう1つの表示画面の調整方法のフローチャートである。
【
図16】本発明の実施例における表示画面の調整装置の構成を示す図である。
【
図17】本発明の実施例における電子装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
当業者が本発明の技術案をより良く理解するために、以下、本発明の実施例における図面と併せて、本発明の実施例における技術案を明確かつ完全に説明する。明らかのように、説明される実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。また、本発明の実施例をもとに当業者が創造性のある労働をせずに得たすべての他の実施例も本発明の技術的範囲に属する。
【0015】
なお、本発明の明細書及び特許請求の範囲及び前記図面における用語“第一”、“第二”などは類似した対象を区別するために用いられ、特定の順序又は前後の順序を限定するものではない。理解すべきは、このように使用されるデータは適切な場合に、ここで説明される本発明の実施例がここで図示又は説明される順序以外の順序に従って実施されるようにするために交換できるということである。また、用語“含む”及び“有する”及びそれらの任意の変形は非排他的な包括をカバーすることを意図しており、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、プロダクト又は装置は明確にリストされているステップ又はユニットに限定されず、明確にリストされてない、又は、明確にリストされているプロセス、方法、プロダクト又は装置に固有の他のステップ又はユニットをも含み得る。
【0016】
本発明の実施例の1つの側面によれば、表示画面の調整方法が提供され、オプションとして、1つの選択可能な実施方式として、上述の表示画面の調整方法は
図1に示すようなハードウェア環境における表示画面の調整システムに適用され得るが、これに限定されず、そのうち、該表示画面の調整システムは端末装置102、ネットワーク装置104、サーバー106及びデータベース108を含んでも良いが、これらに限定されない。
【0017】
端末装置102ではマルチメディアアプリケーション(Application(APP))のクライアントが実行されている。上述の端末装置102にはヒューマンマシンインタラクションスクリーン、処理器及び記憶器が含まれている。そのうち、ヒューマンマシンインタラクションスクリーンは、仮想シーン内の第一シーン画面及び目標仮想対象を表示するために用いられ、さらにヒューマンマシンインタラクションインターフェースを提供するために用いられ、これによって、仮想シーにおける仮想対象を制御するためのヒューマンマシンインタラクション操作を受信でき、該仮想対象は仮想シーンで設定される処理タスクを完了し、例えば、マルチメディアアプリケーションはゲームアプリケーションであり、該処理タスクはゲームタスクである。処理器は上述のヒューマンマシンインタラクション操作に応じてインタラクション命令を生成し、該インタラクション命令をサーバーに送信するために用いられる。記憶器は関連属性データ、例えば、シーン画面の画面データ、クライアントが制御する目標仮想対象のキャラクター属性情報などを記憶するために用いられ、ここでの属性情報は目標仮想対象のための状態や位置などの情報を含んでも良いが、これらに限られない。
【0018】
また、サーバー106には処理エンジンが含まれ、処理エンジンはデータベース108に対して記憶又は読み取り操作を行うために用いられる。具体的には、処理エンジンは端末装置がフィードバックするタッチ位置に基づいて、端末装置102に現在表示されているシーン画面の調整速度を決定し、データベース108から対応するシーン画面の画面データを抽出し、該画面データを端末装置102に送信して表示してもらうことで、制御される目標仮想対象が調整後のシーン画面に迅速に配置され得るようにさせる。
【0019】
具体的なプロセスは次のようなステップで示すとおりである。
【0020】
ステップS102:端末装置102の表示インターフェースに仮想シーン内の第一シーン画面及び目標仮想対象10を表示し、第一シーン画面は
図1の(a)に示すように、インターフェースの中央位置に尖頂状建物及び参照対象の画面が表示されている。
【0021】
ステップS104:端末装置102が目標仮想対象に対して実行されるドラッグ操作(
図1の(a)に示す太い点線軌跡)に応じて、該ドラッグ操作の現在停止のタッチ位置を決定する。
【0022】
ステップS106:端末装置102が該タッチ位置の位置情報をネットワーク装置104によりサーバー106に送信する。
【0023】
ステップS108:サーバー106がデータベース108から画面調整トリガー条件を取得する。例えば、画面調整トリガー条件はタッチ位置が画面調整トリガー領域内にあることであり、例えば、
図1の(a)に示すように、点線により囲まれている画面調整トリガー領域11内にある。
【0024】
ステップS110:サーバー106が、タッチ位置が画面調整トリガー条件を満足していると判断したときに、該タッチ位置にマッチした調整速度を決定する。
【0025】
ステップS112:サーバー106が該調整速度をネットワーク装置104により端末装置102に返送する。
【0026】
ステップS114:端末装置102が調整速度に従って表示インターフェースに表示されるシーン画面を調整する。
【0027】
ステップS116:表示インターフェースで実行される配置操作に応じて、端末装置102が目標仮想対象10を表示インターフェースに現在表示されている第二シーン画面(
図1の(b)に示すように、インターフェースの左側の位置に尖頂状建物及び参照対象の画面が表示されている)における目標位置12に配置する。
【0028】
もう1つの選択可能な実施方式として、端末装置102が大きな計算処理能力を持つときに、上述のステップS108-S110は端末装置102により完了されても良い。これは例示に過ぎず、本実施例ではこれについて限定しない。
【0029】
なお、本実施例において、表示インターフェースに仮想シーンにおける第一シーン画面及び目標仮想対象を表示した後に、目標仮想対象に対して実行されるドラッグ操作に応じて、ドラッグ操作が現在停止しているタッチ位置を決定する。また、該タッチ位置が画面調整トリガー条件を満足したときに、上述のタッチ位置にマッチした調整速度に従って、表示インターフェースに表示されるシーン画面を調整する。その後、表示インターフェースで実行される配置操作に応じて、目標仮想対象を表示インターフェースに現在表示されている第二シーン画面内の目標位置に配置する。つまり、第一シーン画面が表示されている表示インターフェースにおいて目標仮想対象をドラッグするときに、ドラッグ操作のタッチ位置が画面調整トリガー条件を満足した場合に、該タッチ位置にマッチした調整速度に従って、自動で表示インターフェースに現在表示されているシーン画面を柔軟に調整する。そして、調整後の表示インターフェースに現在表示されている第二シーン画面内で、配置操作に応じて、直接、目標仮想対象を第二シーン画面における目標位置に配置する。これにより、表示インターフェースに追加の調整コントロールを増設する必要がなく、ドラッグ操作のタッチ位置に基づいて、表示インターフェースに現在表示されているシーン画面を直接調整することを実現できるため、目標仮想対象を第一シーン画面以外の目標位置に迅速に配置でき、表示インターフェースにおける表示空間を節約するとともに、画面調整の操作を簡素化することもでき、画面調整操作の効率を向上させる効果を達成できる。このようにして、関連技術で調整コントロールに基づいて調整を行うときにプレーヤーが複数回操作することで画面調整を完了するプロセスに存在する煩雑な操作により調整効率が低いという問題を克服できる。
【0030】
オプションとして、本実施例において、上述の端末装置は目標クライアントが設定されている端末装置であっても良く、以下の少なくとも1つを含み得るが、それらに限定されず、即ち、携帯電話(例えば、Androidスマートフォン、iOSスマートフォンなど)、ノートパソコン、タブレットコンピュータ、パームコンピュータ、MID(Mobile Internet Devices)、PAD、デスクトップパソコン、スマートテレビなどである。目標クライアントはビデオクライアント、リアルタイム通信クライアント、ブラウザクライアント、教育クライアントなどのマルチメディアアプリケーション(例えば、ゲームアプリケーション)の実行をサポートし得るクライアントであっても良い。
【0031】
上述のネットワーク装置は有線ネットワーク装置及び無線ネットワーク装置を含んでも良いが、これらに限定されず、そのうち、有線ネットワーク装置はローカルエリアネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク及びワイドエリアネットワークを含み、無線ネットワーク装置はブルートゥース、WIFI及び無線通信を実現し得る他のネットワーク装置を含む。上述のサーバーはシングルサーバーであっても良く、複数のサーバーからなるサーバー群であっても良く、又はクラウドサーバーであっても良い。これらは例示に過ぎず、本実施例はこれらに限定さらない。
【0032】
オプションとして、1つの選択可能な実施方式として、
図2に示すように、上述の表示画面の調整方法は電子装置、例えば、
図1における端末装置102に適用され、又は、
図1における端末装置102及びサーバー106により共同で完了されても良く、該方法は次のようなステップを含む。
【0033】
S202:目標アプリケーションを実行し、表示インターフェースに仮想シーン内の第一シーン画面及び目標仮想対象を表示する。
【0034】
本実施例において、目標アプリケーションはマルチメディアアプリケーションであり、上述の表示画面の調整方法はモバイル端にインストールされるマルチメディアアプリケーションに適用されても良いが、これに限定されない。該マルチメディアアプリケーションは仮想シーンで所定の処理タスクを完了するサービスをユーザーに提供できる。例えば、マルチメディアアプリケーションはゲーム端末アプリケーションであり、仮想シーンで所定の対抗ゲームタスク、例えば、リアルタイムストラテジー(Real-Time Strategy)ゲームやリアルタイムタクティクス(Real-Time
Tactics)ゲームなどを完了できる。
【0035】
そのうち、上述の対抗ゲームタスクは、現在のプレーヤーがヒューマンマシンインタラクション操作により制御する仮想シーン内の仮想キャラクターが他のプレーヤーにより制御される仮想キャラクターと対抗インタラクションにより完了するゲームタスクであっても良いが、これに限定されず、ここでの対抗ゲームタスクはプラグインやアプレットの形式でアプリケーション(例えば、独立して実行されないゲームAPP)において実行され、又は、ゲームエンジンにおいてアプリケーション(例えば、独立して実行されるゲームAPP)で実行されても良いが、これらに限定されない。
【0036】
上述のゲーム端末アプリケーションの類型(タイプ)は以下の少なくとも1つを含むが、それらに限られず、即ち、2次元(Two Dimension(2D))ゲームアプリケーション、3次元(Three Dimension(3D))ゲームアプリケーション、仮想現実(Virtual Reality(VR))ゲームアプリケーション、拡張現実(Augmented Reality(AR))ゲームアプリケーション及び複合現実(Mixed Reality(MR))ゲームアプリケーションである。これらは例示に過ぎず、本実施例はこれらに限定されない。
【0037】
オプションとして、本実施例において、上述の目標仮想対象は第一シーン画面に既に表示されている移動待ちの仮想対象であっても良いが、これに限定されない。つまり、既に仮想シーンに位置するものあって、位置が調整される必要のある対象である。
図3に示す内容と併せて次のように説明を行い、即ち、マルチメディアアプリケーションが提供する仮想シーンの第一シーン画面は302に示すとおりであり、移動・配置待ちの仮想対象は304に示すとおりであり、両者の表示インターフェースにおける表示の位置関係は
図3の(a)に示すとおりであり、このときに、仮想対象304は第一シーン画面302内に位置する。
【0038】
また、本実施例において、上述の目標仮想対象はさらに、第一シーン画面に表示されていない追加待ちの仮想対象であっても良く、即ち、仮想シーンに入っていないが、追加(又は登場)待ちの状態にある対象である。例えば、仮想シーン内の仮想キャラクター(例えば、仮想人物、仮想動物などの仮想キャラクター)、仮想物体、仮想乗り物、仮想小道具などである。これら例示に過ぎず、本実施例はこれらに限定されない。
【0039】
オプションとして、本実施例において、上述の第一シーン画面には表示インターフェースにおいて制御操作を実現するためのユーザーインターフェース(User Interface(UI))コントロールが含まれない。また、第一シーン画面にはさらに、該マルチメディアアプリケーションのクライアントにログインするユーザーアカウント情報、例えば、ユーザーアバターやアカウントIDなどが表示されても良い。
【0040】
S204:目標仮想対象に対して実行されるドラッグ操作に応じて、ドラッグ操作が現在停止しているタッチ位置を決定する。
【0041】
オプションとして、本実施例において、上述のドラッグ操作はモバイル端末のタッチスクリーン(タッチパネル)に対して実行されるタッチスクリーンスライド操作であっても良いが、これに限定されない。スライドのプロセスでは、タッチ位置はユーザーが目標仮想対象を押し下げた後に実行するドラッグスライドのプロセスにおいてスライド軌跡が経る(通過する)各位置であっても良いが、これに限定されない。
【0042】
S206:タッチ位置が画面調整トリガー条件を満足したときに、タッチ位置にマッチした調整速度に従って、表示インターフェースに表示されるシーン画面を調整する。
【0043】
オプションとして、本実施例において、上述の画面調整トリガー条件は、タッチ位置が表示インターフェースに配置される画面調整トリガー領域内にあることであっても良いが、これに限定されない。言い換えれば、タッチ位置が画面調整トリガー領域に移動した場合に、該タッチ位置が画面調整トリガー条件を満足したと決定し、そして、表示インターフェースに表示されるシーン画面の制御を開始し、画面調整トリガー領域にあるタッチ位置にマッチした調整速度に従って、インターフェースにおけるシーン画面をスクロール表示する(以下、画面スクロールともいう)。タッチ位置が画面調整トリガー領域に移動していない場合に、該タッチ位置が画面調整トリガー条件を満足しないと決定する。
【0044】
また、本実施例において、タッチ位置が画面調整トリガー領域に移動した後に画面調整トリガー領域の外に移動したときに、表示インターフェース内のスクロール中のシーン画面を停止する(以下、画面スクロール停止ともいう)。
【0045】
なお、本実施例において、画面調整トリガー領域におけるタッチ位置に基づいて調整速度を設定する。つまり、タッチ位置の画面調整トリガー領域内の異なる位置に基づいて、異なる調整速度を割り当てる。例えば、画面調整トリガー領域が表示インターフェースの境界に位置するとし、タッチ位置と表示インターフェースの境界との距離が近いほど、対応する調整速度値が大きくなり、また、タッチ位置と表示インターフェースの境界との距離が遠い(大きい)ほど、対応する調整速度値が小さくなる。これにより、シーン画面の調整進行を柔軟に制御し得る効果を実現できる。
【0046】
図3の(b)に示すように、ユーザーが移動・配置待ちの仮想対象304のうちの目標仮想対象304-Aを押し下げていることを検出した場合に、それをドラッグして移動させ、ドラッグの軌跡は
図3の(b)における矢印付きの点線で示されている。目標仮想対象304-Aをドラッグして画面調整トリガー領域306におけるタッチ位置308に移動させたときに、タッチ位置308が画面調整トリガー条件を満足したと決定する。
【0047】
S208:表示インターフェースで実行される配置操作に応じて、目標仮想対象を表示インターフェースに現在表示されている第二シーン画面内の目標位置に配置する。
【0048】
オプションとして、本実施例において、上述の配置操作は目標仮想対象が配置される位置を決定するために用いられ、該配置操作は次のような操作を含んでも良いが、それらに限定されない。
【0049】
1)表示インターフェース内の或る位置をクリックするクリック操作であり、例えば、右手で目標仮想対象を押し下げてドラッグ操作を実行するときに、左手で表示インターフェース内の或る位置(即ち、目標位置)をクリックする(例えば、スクリーンをダブルクリックする)ことで、配置操作を完了でき;及び
2)ドラッグ操作後の解放操作であり、例えば、右手で目標仮想対象を押し下げてドラッグ操作を実行するときに、右手で押し下げた目標仮想対象を解放する(例えば、手指を離す)ときに所在する位置を配置の目標位置と決定する。
【0050】
なお、上述の目標位置は次のような位置であっても良いが、それらに限られない。
【0051】
1)画面調整トリガー領域内の位置
ドラッグ操作により目標仮想対象を画面調整トリガー領域内にドラッグした後に、第二シーン画面に調整するときに、画面調整トリガー領域内で手指を離して目標仮想対象を解放するときの位置を目標位置とする。
【0052】
あるいは、ドラッグ操作により目標仮想対象を画面調整トリガー領域内にドラッグした後に、第二シーン画面における画面調整トリガー領域内の位置に対してクリック操作が実行されていると検出したときに、シーン画面に対しての調整操作を停止し、クリックの位置を目標位置と決定する。
【0053】
2)画面調整トリガー領域外の位置
例えば、ドラッグ操作により目標仮想対象を画面調整トリガー領域内にドラッグした後に、第二シーン画面に調整するときに、目標仮想対象を第二シーン画面における画面調整トリガー領域の外にドラッグし、かつ手指を離して目標仮想対象を解放するときの位置を目標位置とする。
【0054】
あるいは、ドラッグ操作により目標仮想対象を画面調整トリガー領域内にドラッグした後に、第二シーン画面における画面調整トリガー領域の外の位置に対してクリック操作が実行されていると検出したときに、シーン画面に対しての調整操作を停止し、クリックの位置を目標位置と決定する。
【0055】
例えば、
図3の(c)に示すように、
図3の(b)におけるタッチ位置308にマッチした調整速度に従って、表示インターフェースに表示されるシーン画面を第二シーン画面310に調整し、このときに、尖頂状建物及び参照対象は視野の中央から視野の左側に移動している。さらに、ユーザーの手指が画面調整トリガー領域の外に移動しており、かつ目標位置312で押し下げられた目標仮想対象304-Aを解放していると検出したときに、配置操作が検出されたと決定し、目標位置312を目標仮想対象304-Aの配置位置と決定する。
【0056】
オプションとして、本実施例において、上述の表示インターフェースに表示されるシーン画面の調整方向はドラッグ操作により生成されるスライド軌跡の接線方向であっても良いが、これに限定されない。例えば、ドラッグ操作のスライド軌跡が
図4に示す点線であり、手指により指示されるサークルの位置で停止しているとする場合に、該位置上の軌跡の接線方向を表示画面に対しての調整方向とする。上述の判定プロセスにより、調整方向が
図4に示す垂直な右境界の右側を指していると決定されたとする場合に、観察視野が右へ調整される必要があることを意味し、それ相応に、表示インターフェース内のシーン画面は対応して左へ移動する。
【0057】
具体的には、
図5に示すプロセスと併せて調整フローの説明を行う。
【0058】
ステップS502:マルチメディアアプリケーションをオープンし、表示インターフェースで現在ポジショニングされている第一シーン画面を表示する。
【0059】
例えば、マルチメディアアプリケーションはゲームアプリケーションである。
【0060】
ステップS504:目標仮想対象が押し下げられて表示インターフェースの辺縁(エッジ)にドラッグされたこと、即ち、ユーザーの手指が押下タッチの操作を実行したことを検出している。
【0061】
ステップS506:押下タッチの手指が画面調整トリガー領域(以下、ホットエリアともいう)に達したかを判断し、即ち、手指の位置が画面調整トリガー領域内にあるかを判断する。手指がホットエリアに達した場合に、ステップS508-1を実行し、画面スクロールをトリガーし、即ち、インターフェースにおけるシーン画面をスクロール表示し、手指がホットエリアに達していない場合に、ステップS508-2を実行し、画面スクロールをトリガーしない。
【0062】
ステップS510:タッチの手指が上がったか、即ち、手指が目標仮想対象をもう押下しないかを判断する。手指が上がっていると判断した場合に、ステップS512-1を実行し、画面スクロールを停止し、手指が上がっていないと判断した場合に、ステップS512-2を実行し、タッチの手指がホットエリアの外に移動したかを判断する。そのうち、手指がホットエリアの外に移動していると決定した場合に、画面スクロールを停止し、ステップS512-1に示すとおりであり、また、手指がホットエリアの外に移動していないと決定した場合に、画面スクロールを継続し、ステップS514に示すとおりである。
【0063】
本発明で提供される実施例により、第一シーン画面が表示されている表示インターフェースにおいて目標仮想対象がドラッグされているときに、ドラッグ操作のタッチ位置が画面調整トリガー条件を満足した場合に、該タッチ位置にマッチした調整速度に従って、自動で表示インターフェースに現在表示されているシーン画面を柔軟に調整する。そして、調整後の表示インターフェースに現在表示されている第二シーン画面内で、配置操作に応じて、直接、目標仮想対象を第二シーン画面内の目標位置に配置する。これにより、表示インターフェースに追加の調整コントロールを増設する必要がなく、ドラッグ操作のタッチ位置に基づいて、表示インターフェースに現在表示されているシーン画面を直接調整できるため、目標仮想対象を第一シーン画面以外の目標位置に迅速に配置でき、表示インターフェースにおける表示空間を節約するだけでなく、画面調整の操作を簡素化することもでき、画面調整操作の効率を向上させる効果を達成できる。このようにして、関連技術で調整コントロールに基づいて調整を行うときにプレーヤーが複数回操作することで画面調整を完了するプロセスに存在する煩雑な操作により調整効率が低いという問題を克服できる。
【0064】
1つの選択可能なスキームとして、ドラッグ操作が現在停止しているタッチ位置を決定した後、さらに次のようなステップを含んでも良い。
【0065】
S1:タッチ位置が表示インターフェースに配置される画面調整トリガー領域内にあると決定したときに、タッチ位置が画面調整トリガー条件を満足したと判断し;
S2:タッチ位置と表示インターフェースの各境界との間の境界距離を取得し;及び
S3:境界距離に基づいて調整速度を決定する。
【0066】
オプションとして、本実施例において、上述の画面調整トリガー領域は表示インターフェースの辺縁に位置し、かつ画面調整トリガー領域は閉じた環状領域であるが、これに限られない。これにより、タッチ操作が表示インターフェースの任意の1つの境界にスライドしたときにでも、該境界に対応する方向上の画面調整をトリガーできる。
【0067】
また、本実施例において、上述の画面調整トリガー領域は以下の類型を含み得るが、それらに限定されず、即ち、1)UIコントロールを避けるタイプ、2)UIコントロールを覆うタイプ、及び3)混合タイプである。
【0068】
1)UIコントロールを避けるタイプ:表示インターフェースにUIコントロールが配置されている箇所でホットエリアを設置しないが、依然として、ホットエリアが覆う領域が連続的であり、かつ環状を成し得るように保証できる。
【0069】
2)UIコントロールを覆うタイプ:ホットエリアを表示インターフェースの最上位画像層に配置し、画面スクロール操作(即ち、表示インターフェースに表示されるシーン画面の調整)をトリガーしたときに、表示インターフェース上のUIコントロールがロック状態にあるように再設定されることで、誤ってタッチされてインタラクションが行われることを避けることができる。
【0070】
3)混合タイプ:上述の両者の混合であり、具体的には以下のような2種類の混合形式がある。
【0071】
形式1:両者を異なるサブ領域に従って組み合わせ、例えば、UIコントロールを避けるタイプの領域は表示インターフェースの内側の辺縁のサブ領域に位置し、UIコントロールを覆うタイプの領域は表示インターフェースの外側の辺縁のサブ領域に位置する。
【0072】
形式2:2つの領域を適応的に組み合わせ、そのうち、UIコントロール有りの領域については、UIコントロールを避けるタイプに従ってホットエリアが設定され、UIコントロール無しの領域については、UIコントロールを覆うタイプに従ってホットエリアが設定される。
【0073】
なお、上述の内容は例示に過ぎず、組み合わせ方式はさらに、実際の状況に応じて異なる方式であっても良いが、ここでは限定しない。
【0074】
具体的には、以下の例と併せて説明を行い、即ち、プレーヤーが目標仮想対象をドラッグして現在の視野内で表示される第一シーン画面の外に移動させるプロセスにおいて、現在の目標仮想対象に対しての押下姿勢を維持し、それをドラッグして表示インターフェース(即ち、スクリーン)の辺縁に移動させることができる。
【0075】
例えば、
図6に示すように、表示インターフェースの4つの辺縁にそれぞれ4つの辺縁領域601、602、603、604が配置されており、点線軌跡で示されているように、この4つの辺縁領域601、602、603、604は表示インターフェースの4つの隅の各々で2つが重畳しており、この4つの辺縁領域を接続して得た全体的な領域は画面調整トリガー領域である。
【0076】
ドラッグのタッチ位置が画面調整トリガー領域に到着した後に、表示されているシーン画面に対しての調整をトリガーできる。そのうち、タッチした手指の停止位置が表示インターフェースの辺縁に近いほど、画面スクロールの速度が速くなる。タッチの手指が上がった(即ち、手指を離した)と検出した場合に、配置操作が検出されたと決定し、目標仮想対象を対応して選択された目標位置に配置する。
【0077】
また、上述の過程で検出されたタッチの手指がホットエリア内で停止しており、かつ停止しているタッチ位置が
図6における右側の点線軌跡サークルの中の位置605であるとする。この場合に、該タッチ位置605と表示インターフェースの各境界との間の境界距離を取得でき、例えば、右の境界との境界距離h1、上の境界との境界距離h2、左の境界との境界距離h3、下の境界との境界距離h4を取得できる。その後、これらの境界距離に基づいてタッチ位置にマッチした調整速度を決定できる。
【0078】
例えば、取得した最小境界距離値がタッチ位置605と右の境界との境界距離h1であるときに、該目標仮想対象がドラッグにより右の辺縁のホットエリア604に移動したことを表す。そして、該境界距離h1に基づいて計算することで対応する調整速度を得る。
【0079】
本発明で提供される実施例により、タッチ位置が表示インターフェースに配置される画面調整トリガー領域内にあると決定したときに、タッチ位置が画面調整トリガー条件を満足したと決定する。その後、タッチ位置と表示インターフェースの各境界との間の境界距離を取得し、境界距離に基づいて画面調整の調整速度を決定することで、異なるタッチ位置に基づいて、異なる調整速度を柔軟に決定し、シーン画面を動的に調整することを実現できるため、画面調整の効率を向上させる効果を達成できる。
【0080】
1つの選択可能なスキームとして、境界距離に基づいて調整速度を決定することは以下のステップを含む。
【0081】
S1:目標アプリケーションの類型にマッチした参照値を取得し;
S2;各境界距離のうちの最小距離値を決定し;及び
S3:参照値と最小距離値との間の比を調整速度と決定する。
【0082】
オプションとして、本実施例において、上述の参照値は定数nであっても良いが、これに限定されず、該定数は目標アプリケーションの類型及び操作の特徴に基づいて決定される1つの専用値である。例えば、目標アプリケーションの類型はビデオ、リアルタイム通信、ブラウザ、教育、ニュースなどを含み、操作の特徴とは、ユーザーが該目標アプリケーションを操作するときに使用するスライド操作、クリック操作、コントロールトリガーなどを指す。
【0083】
具体的には、次の例と併せて説明を行い、即ち、上述の過程で検出されたタッチの手指がホットエリア内で停止しており、かつ停止しているタッチ位置が
図7の右側の辺縁領域701(点線軌跡で示されているとおりである)の中の位置702であるとする。ホットエリア範囲内で、タッチ位置と辺縁との距離が大きいほど、画面スクロールの速度が遅くなり、タッチ位置と辺縁との距離が小さいほど、画面スクロールの速度が速くなる。
【0084】
図6-
図7に示すように、4つの境界距離のうち、タッチ位置と右の境界との境界距離h1が最小境界距離値である。その後、次の公式に基づいて計算することで画面スクロールの速度vを得ることができ、即ち、v=n/h1である。
【0085】
なお、ここでの調整速度は最小境界距離値と負の相関関係にあり、両者間の計算関係は上述の一次関数に限定されず、他の関数を含んでも良いが、ここではその詳しい説明を省略する。
【0086】
本発明で提供される実施例により、参照値と最小距離値との間の比に基づいて調整速度を決定することで、画面調整速度を柔軟に制御する目的を実現できる。
【0087】
1つの選択可能なスキームとして、ドラッグ操作が現在停止しているタッチ位置を決定した後に、以下のステップをさらに含んでも良い。
【0088】
タッチ位置が表示インターフェースに配置される画面調整トリガー領域内に位置しないときに、タッチ位置が画面調整トリガー条件を満足しないと決定し、第一シーン画面の表示を維持する。
【0089】
【0090】
目標ゲームアプリケーションが提供する仮想シーンの第一シーン画面302及び移動・配置待ちの仮想対象304の表示インターフェースにおける表示の位置関係が
図8の(a)に示すとおりであるとする。プレーヤーが目標仮想対象304-Aを押し下げてドラッグして移動させたことを検出しており、ドラッグの軌跡は
図8の(b)における矢印付きの点線で示されているとおりであり、画面調整トリガー領域306は
図8の(b)に示す点線軌跡により囲まれている領域である。目標仮想対象304-Aがドラッグにより
図8の(b)に示すタッチ位置802に移動したときに、該タッチ位置802が表示インターフェースに配置される画面調整トリガー領域306内に位置しないので、それは画面調整トリガー条件を満足しないと判定できる。つまり、このような場合に、画面調整をトリガーせず、表示インターフェースには第一シーン画面が表示され続ける。
【0091】
本発明で提供される実施例により、タッチ位置が表示インターフェースに配置される画面調整トリガー領域内に位置しない場合に、該タッチ位置が画面調整トリガー条件を満足しないと決定し、第一シーン画面の表示を維持する。これにより、画面調整トリガー条件を満足した場合にのみ画面スクロールをトリガーすることを実現できるため、画面調整の正確性を確保でき、また、画面調整トリガー条件を満足しない場合に画面スクロールをトリガーしないため、誤ったタッチによる不必要なリソース浪費の問題を避けることもできる。
【0092】
1つの選択可能なスキームとして、タッチ位置にマッチした調整速度に従って、表示インターフェースに表示されるシーン画面を調整するときに、以下のステップがさらに含まれても良い。
【0093】
1)画面調整トリガー領域内でタッチ位置を検出せず、かつタッチ位置のドラッグ終点が表示インターフェース内にあるときに、表示インターフェースに表示されるシーン画面の調整を停止し、表示インターフェースにおいて調整停止時に現れるシーン画面を表示する。
【0094】
具体的には、
図9に示す内容と併せて説明を行い、即ち、表示インターフェースに目標ゲームアプリケーションにより提供される仮想シーンの第一シーン画面及び目標仮想対象904が表示されているとする。そのうち、表示インターフェースの辺縁には画面調整トリガー領域902が配置されている。なお、
図9に示すのは表示インターフェースの右の辺縁に設置される画面調整トリガー領域であり、表示インターフェースの他の辺縁にも画面調整トリガー領域が配置されており、これによって、環状(図示せず)を形成するようにさせる。
【0095】
プレーヤーが目標仮想対象904を押し下げてドラッグして移動させたことを検出しており、ドラッグによる軌跡は
図9における矢印付きの点線で示さているとおりである。この場合に、目標仮想対象904がドラッグにより画面トリガー領域902内のタッチ位置Aに移動したときに、シーン画面に対しての調整をトリガーする。その後、目標仮想対象904がドラッグにより画面トリガー領域902の外のタッチ位置Bに移動したと検出したときに(即ち、画面調整トリガー領域内でタッチ位置を検出せず、かつタッチ位置のドラッグ終点が表示インターフェース内に位置する場合に)、シーン画面に対しての調整を停止する(即ち、画面スクロールを停止する)。
【0096】
2)表示インターフェースで実行されるクリックタッチ操作に応じて、表示インターフェースに表示されるシーン画面の調整を停止し、表示インターフェースにおいて調整停止時に現れるシーン画面を表示する。
【0097】
具体的には、
図10に示す内容と併せて説明を行い、即ち、表示インターフェースに目標ゲームアプリケーションにより提供される仮想シーンの第一シーン画面及び目標仮想対象904が表示されているとする。そのうち、表示インターフェースの辺縁には画面調整トリガー領域902が配置されている。なお、
図10に示すのは表示インターフェースの右の辺縁に設置される画面調整トリガー領域であり、表示インターフェースの他の辺縁にも画面調整トリガー領域が設置されており、これによって、環状(図未せず)を形成するようにさせる。
【0098】
プレーヤーが目標仮想対象904を押し下げてドラッグして移動させたと検出しており、ドラッグよる軌跡は
図10における矢印付きの点線で示されているとおりである。この場合に、目標仮想対象904がドラッグにより画面トリガー領域902内のタッチ位置Cに移動したときに、シーン画面に対しての調整(即ち、画面スクロール)をトリガーする。表示インターフェースにおける画面トリガー領域902の外のタッチ位置Dに対してのクリック操作(例えば、スクリーンを1回クリックする操作)を検出したときに、即ち、画面調整トリガー領域の外でクリックタッチ操作を検出した場合に、シーン画面に対する調整を停止する(例えば、画面スクロール停止又は画面スクロール取り消しともいう)。
【0099】
本発明で提供される実施例により、表示インターフェースに表示されるシーン画面の調整プロセスで、画面調整トリガー領域においてタッチ位置を検出せず、かつタッチ位置のドラッグ終点が表示インターフェース内に位置する場合に、又は、表示インターフェースで実行されるクリックタッチ操作を検出した場合に、表示インターフェースに表示されるシーン画面の調整を停止し、現在現れているシーン画面を表示することで、ニーズに応じて画面調整プロセスをタイムリーに停止することを実現できる。
【0100】
1つの選択可能なスキームとして、表示インターフェースで実行される配置操作に応じて、目標仮想対象を表示インターフェースに現在表示されている第二シーン画面内の目標位置に配置することは、
調整停止時に現れるシーン画面において配置操作を検出しており、調整停止時に現れるシーン画面を第二シーン画面と決定し、配置操作に対応する位置を目標位置と決定する。
【0101】
オプションとして、本実施例において、上述の配置操作は目標仮想対象が配置される位置を決定する操作であっても良いが、これに限定されず、該配置操作は、1)表示インターフェース内の或る位置をクリックするクリック操作、及び2)ドラッグ操作後の解放操作を含んでも良いが、これらに限られない。
【0102】
また、本実施例において、上述の配置の目標位置は画面調整トリガー領域内にある位置にあっても良く、画面調整トリガー領域外にある位置あっても良い。言い換えれば、表示インターフェース内のシーン画面の調整プロセスでは、任意の位置をクリックして画面調整を取り消し(即ち、画面スクロールを停止する)、クリックの位置を目標位置と決定でき、又は、表示インターフェース内のシーン画面の調整プロセスでは、目標仮想対象を押し下げたタッチ位置を表示インターフェース内の画面調整トリガー領域の外の位置にドラッグして手指を離す(解放する)ことで、画面調整を取り消し(即ち、画面スクロールを停止する)、該解放位置を配置の目標位置と決定できる。
【0103】
本発明で提供される実施例により、調整停止時に現れるシーン画面で配置操作を検出しており、調整停止時に現れるシーン画面を第二シーン画面と決定し、配置操作に対応する位置を目標位置と決定する。これにより、直接、タッチ操作のタッチ位置を用いて、画面調整の開始及び終了を柔軟に制御することを実現できる。
【0104】
1つの選択可能なスキームとして、画面調整トリガー領域でタッチ位置を検出せず、かつタッチ位置のドラッグ終点が表示インターフェースの外に位置する場合に、表示インターフェースに表示されるシーン画面の調整を停止し、表示インターフェースにおいて調整停止時に現れるシーン画面を表示した後に、次のステップをさらに含んでも良い。
【0105】
目標仮想対象をドラッグ操作実行前に所在した元の位置に配置する。
【0106】
具体的には、以下の例と併せて説明を行い、即ち、表示インターフェースに目標ゲームアプリケーションにより提供される仮想シーンの第一シーン画面及び目標仮想対象が表示されているとする。そのうち、表示インターフェースの辺縁には画面調整トリガー領域が配置されている。プレーヤーが目標仮想対象を押し下げてドラッグして移動させたと検出し、ドラッグによる軌跡により、目標仮想対象がドラッグにより画面トリガー領域内に移動したと指示されるときに、シーン画面に対する調整(即ち、画面スクロール)をトリガーする。その後、該ドラッグの軌跡が表示インターフェースの外に延伸したと検出しており、即ち、画面調整トリガー領域でタッチ位置を検出せず、かつタッチ位置のドラッグ終点が表示インターフェースの外に位置する場合に、シーン画面に対する調整を停止し(例えば、画面スクロール停止又は画面スクロール取り消しともいう)、現在の目標仮想対象の移動配置操作が失敗したと決定し、それを元の位置に配置する。
【0107】
例えば、目標仮想対象が
図3における目標仮想対象304-Aに示すパイロットであることを例にとり、ドラッグ操作が表示インターフェースの外にスライドしたときに、パイロットを表示インターフェースの下の辺縁領域313における初期位置314に配置し、該領域には仮想シーンに進入していない少なくとも1つの対象が含まれる。なお、ここでの仮想シーンに進入していない少なくとも1つの対象は次のものを含んでも良い。
【0108】
1)進入条件を満足しているが、追加が選択されていない状態にあるもの;及び
2)進入条件を満足しない状態にあるものである。
【0109】
また、本実施例において、上述の場合における画面調整プロセスが停止した後に、上述の目標仮想対象は元の位置に配置されるが、表示インターフェースには調整後の第二シーン画面を継続して表示し、第一シーン画面に切り替えることがない。
【0110】
本発明で提供される実施例により、画面調整トリガー領域でタッチ位置を検出せず、かつタッチ位置のドラッグ終点が表示インターフェースの外にある場合に、画面スクロールを停止し、ドラッグに失敗した目標仮想対象を元の位置に配置することで、目標仮想対象の配置位置が期待どおりになることを確報し、誤った配置後に複数回繰り返して調整することによる操作複雑度の増加の問題を避けることができる。
【0111】
1つの選択可能なスキームとして、表示インターフェースに仮想シーン内の第一シーン画面及び目標仮想対象を表示する前に、次のようなことのうちの1つがさらに含まれても良い。
【0112】
1)表示インターフェースの各境界に関連付けられる非操作領域内で画面調整トリガー領域を配置する。
【0113】
なお、上述の非操作領域は表示インターフェースにおいてUIコントロールが設置されない位置であっても良いが、これに限られない。ここでの画面調整トリガー領域はUIコントロールを避けるタイプに属し、即ち、UIが遮蔽している箇所でホットエリアを配置しないが、依然として、ホットエリアが環状に接続され、かつ該環状領域の幅が同じであることを保証できる。
【0114】
例えば、上述のUIコントロールを避けるタイプの画面調整トリガー領域が、
図11における点線軌跡により囲まれている領域1101に示すように、表示インターフェースにおける左上隅及び右上隅、及び下の辺縁に設置されるUIコントロールを避けており、かつ領域1101の各位置での幅が同じであるとする場合に、ドラッグ操作が任意の方向から画面調整トリガー領域内に移動したときに、対応する調整速度の計算方式が統一であることを保証でき、計算方式を区別する必要がないので、調整速度の計算ステップを簡素化する目的を達成できる。
【0115】
2)表示インターフェースに操作フローティングレイヤーを表示し、操作フローティングレイヤーに画面調整トリガー領域を配置し、そのうち、操作フローティングレイヤーは表示インターフェースにおける操作領域の上にフローティングして表示される。
【0116】
なお、上述の操作フローティングレイヤーは表示インターフェースの上に設定される画像層であっても良いが、これに限られない。ここでの画面調整トリガー領域はUIコントロールを覆うタイプに属し、即ち、ホットエリアを最上層に設け、ユーザーが画面スクロール操作をトリガーするときに、表示インターフェース上のUIコントロールはロック状態(即ち、インタラクションできない状態)に調整され得る。ここでのホットエリアは1つの正方形の環状であり、各部分の幅が同じであっても良いが、これに限られない。
【0117】
例えば、上述のUIコントロールを覆うタイプの画面調整トリガー領域が
図12における点線軌跡により囲まれている領域1201に示すとおりであるとする。該領域1201は表示インターフェースの上のフローティングレイヤーに設定され、かつ該領域1201の各位置から境界までの幅は同じであり、これによって、ドラッグ操作が任意の方向から画面調整トリガー領域内に移動したときに、対応する調整速度の計算方式が統一であることを確保でき、計算方式を区別する必要がないので、調整速度の計算ステップを簡素化する目的を達成できる。
【0118】
3)表示インターフェースの各境界に関連付けられる非操作領域内で、画面調整トリガー領域の第一サブ領域を配置し、表示インターフェースに表示される操作フローティングレイヤーに、画面調整トリガー領域の第二サブ領域を配置する。
【0119】
なお、このように2つのサブ領域を配置する方式は上述の混合タイプに対応し、即ち、上述のUIコントロールを避けるタイプとUIコントロールを覆うタイプとを混合している。
【0120】
例えば、
図13に示すように、画面調整トリガー領域全体は、点線軌跡1301と点線軌跡1302との間に位置する第一サブ領域、及び点線軌跡1301と点線軌跡1303との間に位置する第二サブ領域を含む。ここでの第一サブ領域はUIコントロールを避けており、UIコントロールを避けるライプの画面調整領域を配置でき、第二サブ領域はUIコントロールを覆っており、UIコントロールを覆うタイプの画面調整領域を配置できる。
【0121】
図13に示すように、第一サブ領域及び第二サブ領域はすべて不規則な領域である。タッチ位置が内側の辺縁の第一サブ領域内に位置するときに、タッチ位置から境界1301、1302までの境界距離のうちの最小値に従って調整速度を決定できる。タッチ位置が外側の辺縁の第二サブ領域内に位置するときに、タッチ位置から境界1301、1303までの境界距離のうちの最小値に従って調整速度を決定できる。そのうち、距離と調整速度との関係は上述のv=n/h1のとおりである。
【0122】
本発明で提供される実施例により、表示インターフェースにおけるUIコントロールのレイアウトの状況に応じて、異なる類型の画面調整トリガー領域を設定することで、領域の様式の多様化を豊かにするだけでなく、操作の最適化にも有利であり、ユーザーが誤ってタッチすることによるユーザー体験の低下の問題を避けることができる。
【0123】
1つの選択可能なスキームとして、ドラッグ操作が現在停止しているタッチ位置を決定した後に、さらに以下のステップを含んでも良い。
【0124】
S1:タッチ位置が表示インターフェースに配置される画面調整トリガー領域内にあるときに、タッチ位置が画面調整トリガー条件を満足したと決定し;及び
S2:表示インターフェースに表示される速度調整ボタン(キーともいう)に対して実行される操作に応じて、調整速度を決定する。
【0125】
オプションとして、本実施例において、タッチ位置が表示インターフェースに配置される画面調整トリガー領域に位置して画面調整をトリガーする過程で、さらに、表示インターフェースにおける他のタッチ操作と併せて、画面スクロールの調整速度の調整を補助でき、具体的な方式は以下のことを含んでも良いが、それらに限定されない。
【0126】
1)画面スクロール中に、表示インターフェース上で速度調整ボタン(例えば、加速ボタン又は減速ボタン)が現れ、加速ボタン又は減速ボタンに対してのクリック操作に応じて、画面スクロールの調整速度に対して対応して加速/減速を行う。
【0127】
そのうち、画面スクロールが停止又は取り消しされるときに、上述の加速ボタン又は減速ボタンを非表示(hide)しても良いが、これに限定されず、これによって、表示インターフェースの表示空間の節約を実現し、表示リソースの利用率を向上させる目的を達成できる。
【0128】
また、ここでの加速ボタン又は減速ボタンはタッチ位置に関連付けられる領域内に配置されても良いが、これに限定されず、これによって、調整操作を迅速に実行できる。
【0129】
2)画面スクロール中に、1つの手でのドラッグ操作と、もう1つの手でのタッチ操作との組み合わせジェスチャーにより、画面スクロールの調整速度に対して対応して加速/減速を行う。例えば、もう1つの手でのタッチ操作はダブルクリック、2本指クリック、3本指クリック、上/下スライドなどを含んでも良いが、これらに限られない。ここでのタッチ操作ジェスチャーは例示に過ぎず、本実施例ではこれについて限定しない。
【0130】
本発明で提供される実施例により、ドラッグ操作のタッチ位置が画面調整トリガー領域に進入して画面スクロールをトリガーしていると検出した場合に、さらに、他のタッチ方式と併せて、組み合わせ制御ストラテジーを構成することで、画面スクロールの調整速度を柔軟に調整でき、また、調整の方式を豊富にし、より多様にすることもできる。
【0131】
1つの選択可能なスキームとして、表示インターフェースに仮想シーン内の第一シーン画面及び目標仮想対象を表示することは、
1)表示インターフェースに第一シーン画面を表示し、そのうち、目標仮想対象は第一シーン画面に位置する。
【0132】
図14に示すように、表示インターフェースに仮想シーンの第一シーン画面1400及び目標仮想対象1402が表示されているとする。そのうち、目標仮想対象1402は第一シーン画面1400に位置する。表示インターフェースの辺縁には画面調整トリガー領域1404が配置されている。
【0133】
目標仮想対象1402が画面調整トリガー領域1404内のタッチ位置Eにドラッグされていると検出したときに、該第一シーン画面1400に対しての調整プロセスをトリガーする。
【0134】
2)表示インターフェースに第一シーン画面を表示し、そのうち、目標仮想対象は第一シーン画面の外の候補操作領域に位置し、候補操作領域には仮想シーンに配置待ちの少なくとも1つの仮想対象が含まれる。
【0135】
例えば、
図3の(a)に示すように、第一シーン画面302の外の候補操作領域315には仮想シーンに追加待ちの仮想対象304が含まれている。
図3の(b)に示すように、目標仮想対象304-Aが画面調整トリガー領域306内のタッチ位置308にドラッグされていると検出したときにも、該第一シーン画面302に対しての調整プロセスをトリガーする。
【0136】
本発明で提供される実施例により、上述の画面調整プロセスは、表示インターフェースに表示される仮想対象に対して位置移動調整(現在の視野の外に移動すると予想される)を行うシーンに適用でき、さらに、仮想シーンに進入していない仮想対象に対してレイアウト・ポジショニング(現在の視野の外にポジショニング・挿入されると予想される)を行うシーンにも適用できる。これにより、画面調整の応用シーンを豊富にし、その適用範囲をより広くすることができる。
【0137】
具体的には、
図15に示す時間シーケンスベースのフローと併せて発明の実施例を完全に説明する。該データ処理方法は端末装置により実行され、具体的には、端末装置でマルチメディアアプリケーションのクライアントが実行されており、該クライアントは表示層と論理層に分けられ、そのうち、表示層は表示可能な画面内容を表示し、論理層は対応する操作ロジックを実行するために用いられる。例えば、該クライアントは具体的にはゲームクライアントであり、ユーザーは具体的にはプレーヤーである。
【0138】
ステップS1502:プレーヤーがゲームクライアントをオープンする。
【0139】
ステップS1504:ゲームクライアントの表示層が表示インターフェースにおいてデフォルトのUIインターフェース(例えば、第一シーン画面)を表示する。
【0140】
ステップS1506:プレーヤーが観察により、配置待ちの物体(例えば、目標仮想対象)をスクリーン(表示インターフェース)の外にドラッグするかを判断する。
【0141】
ステップS1508:プレーヤーが物体をスクリーンの外にドラッグしないと決定した場合に、直接、現在のインターフェースに物体を配置する。
【0142】
ステップS1510:ゲームクライアントの表示層がタッチした手指のリアルタイム位置信号をゲームクライアントの論理層に伝送する。
【0143】
ステップS1512:ゲームクライアントの論理層が該リアルタイム位置に基づいて、画面スクロールがトリガーされていないと判断し、かつプレーヤーが手指を離したときに、物体が成功裏に配置されていると決定する。
【0144】
ステップS1514:プレーヤーが、物体をスクリーンの外にドラッグすると決定したときに、手指がスクリーンのエッジに移動するように維持する。
【0145】
ステップS1516:ゲームクライアントの表示層がタッチの手指のリアルタイム位置信号をゲームクライアントの論理層に伝送する。
【0146】
ステップS1518:ゲームクライアントの論理層が、タッチの手指が上がったと判断する。タッチの手指が上がったと識別したときに、ステップS1520-1のように、画面スクロールを停止し、物体を対応する位置に配置する。タッチの手指が上がっていないと識別したときに、ステップS1520-2のように、依然として、ホットエリアにあると決定する。このときに、ステップS1522を実行し、ゲームクライアントの表示層は画面スクロールの実行を継続する。ステップS1520-3のように、ゲームクライアントの論理層が、タッチの手指が上がっていないと識別しており、かつ手指がホットエリアの外に移動したときに、ステップS1524を実行し、ゲームクライアントの表示層は画面スクロールを一時停止する。
【0147】
ステップS1526:プレーヤーが、表示インターフェースにおけるシーン画面により指示されるシーンの変化を検出した場合に、プレーヤーの期待どおりであるかを判断する。期待どおりである場合に、ステップS1528のように、手指を離して物体を配置する。そして、ステップS1530-S1532を実行する。
【0148】
ステップS1530:ゲームクライアントの表示層がタッチの手指のリアルタイム位置信号をゲームクライアントの論理層に伝送する。
【0149】
ステップS1532:ゲームクライアントの論理層が、手指が上がったと検出したときに、物体を配置し、画面スクロールを停止する。
【0150】
期待どおりでない場合に、ステップS1534のように、もう1つの手で取り消しを実行する。そして、ステップS1536-S1538を実行する。
【0151】
ステップS1536:ゲームクライアントの表示層がタッチの手指のリアルタイム位置信号をゲームクライアントの論理層に伝送する
ステップS1538:ゲームクライアントの論理層が、もう1つの手でスクリーンをタッチしたと検出したときに、画面スクロールを停止する。
【0152】
なお、上述の
図15に示すフローのステップ及びその順序は例示に過ぎず、本実施例ではこれらについて限定しない。
【0153】
また、前述の各方法の実施例について、便宜のため、それらを一連の動作の組み合わせとして示しているが、当業者が理解できるように、本発明は説明されている動作の順序に限定されず、何故なら、本発明によれば、幾つかのステップが他の順序に従って又は同時に実行され得るからである。また、当業者が理解できるように、明細書に説明されている実施例はすべて好適な実施例に属し、かかる動作及びモジュールは本発明にとって必須でない場合がある。
【0154】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、上述の表示画面の調整方法を実行するための表示画面の調整装置がさらに提供される。
図16に示すように、該装置は次のものを含む。
【0155】
表示ユニット1602:目標アプリケーションを実行し、表示インターフェースに仮想シーン内の第一シーン画面及び目標仮想対象を表示するために用いられ;
決定ユニット1604:目標仮想対象に対して実行されるドラッグ操作に応じて、ドラッグ操作が現在停止しているタッチ位置を決定するために用いられ;
調整ユニット1606:タッチ位置が画面調整トリガー条件を満足したときに、タッチ位置にマッチした調整速度に従って、表示インターフェースに表示されるシーン画面を調整するために用いられ;及び
配置ユニット1608:表示インターフェースで実行される配置操作に応じて、目標仮想対象を表示インターフェースに現在表示されている第二シーン画面内の目標位置に配置するために用いられる。
【0156】
一実施例において、調整ユニット1606はさらに、前記タッチ位置が前記表示インターフェースに配置される画面調整トリガー領域内にあると決定したときに、前記タッチ位置が前記画面調整トリガー条件を満足したと決定し;前記タッチ位置と前記表示インターフェースの各境界との間の境界距離を取得し;及び、前記境界距離に基づいて前記調整速度を決定するために用いられる。
【0157】
一実施例において、前記調整ユニット1606は、前記目標アプリケーションの類型にマッチした参照値を取得し;各境界距離のうちの最小距離値を決定し;及び、前記参照値と前記最小距離値との間の比を前記調整速度と決定するために用いられる。
【0158】
オプションとして、本実施例において、上述の各ユニット/モジュールが実現する実施例については上述の各方法の実施例を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0159】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、上述の表示画面の調整方法を実施するための電子装置がさらに提供され、該電子装置は
図1に示す端末装置又はサーバーであり得る。本実施例では該電子装置が端末装置であることを例にして説明を行う。
図17に示すように、該電子装置は記憶器1702及び処理器1704を含み、該記憶器1702にはコンピュータプログラムが記憶されており、該処理器1704はコンピュータプログラムを実行して上述の任意の1つの方法の実施例におけるステップを実施するように構成される。
【0160】
オプションとして、本実施例において、上述の電子装置はコンピュータネットワーク装置の複数のネットワーク装置のうちの少なくとも1つのネットワーク装置にあっても良い。
【0161】
オプションとして、本実施例において、上述の処理器はコンピュータプログラムにより以下のステップを実行するように構成されても良い。
【0162】
S1:目標アプリケーションを実行し、表示インターフェースに仮想シーン内の第一シーン画面及び目標仮想対象を表示し;
S2:目標仮想対象に対して実行されるドラッグ操作に応じて、ドラッグ操作が現在停止しているタッチ位置を決定し;
S3:タッチ位置が画面調整トリガー条件を満足したときに、タッチ位置にマッチした調整速度に従って、表示インターフェースに表示されるシーン画面を調整し;及び
S4:表示インターフェースで実行される配置操作に応じて、目標仮想対象を表示インターフェースに現在表示されている第二シーン画面内の目標位置に配置する。
【0163】
オプションとして、当業者が理解できるように、
図17に示す構成は例示に過ぎず、電子装置はスマートフォン(例えば、Androidスマートフォン、iOSスマートフォンなど)、タブレットコンピュータ、MID(Mobile Internet Devices)、PADなどの端末装置であっても良い。
図17は上述の電子装置の構成を限定しない。例えば、電子装置はさらに、
図17に示すものよりも多くの又は少ないアセンブリ(例えば、ネットワーク装置インターフェースなど)を含んでも良く、又は、
図17に示すものとは異なる配置を有しても良い。
【0164】
そのうち、記憶器1702はソフトウェアプログラム及びモジュール、例えば、本発明の実施例における表示画面の調整方法と装置に対応するプログラム命令/モジュールを記憶するために用いられ、処理器1704は記憶器1702に記憶されているソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することで、各種の機能アプリケーション及びデータ処理を実行でき、即ち、上述の表示画面の調整方法を実現できる。記憶器1702は高速ランダムメモリを含んでも良く、さらに、不揮発性メモリ、例えば、1つ又は複数の磁気ディスク、フレッシュメモリ、又は他の不揮発性固体記憶器を含んでも良い。幾つかの実例において、記憶器1702はさらに、処理器1704に対して遠隔設置される記憶器を含み得る、これらの遠隔記憶器はネットワーク装置により端末に接続され得る。上述のネットワーク装置の実例はインターネット、企業イントラネット、ローカルエリアネットワーク、モバイル通信ネットワーク及びその組み合わせを含み得るが、これらに限定されない。そのうち、記憶器1702は具体的には表示インターフェースにおける各仮想対象の位置情報、及び画面調整トリガー領域の領域情報などを記憶するために用いられ得るが、これに限られない。一例として、
図17に示すように、上述の記憶器1702には上述の表示画面の調整装置における表示ユニット1602、決定ユニット1604、調整ユニット1606及び配置ユニット1608が含まれ得るが、これらに限定されない。また、上述の表示画面の調整装置における他のモジュール/ユニットも含まれ得るが、ここではその詳しい説明を省略する。
【0165】
オプションとして、伝送装置1706が1つのネットワーク装置を介してデータを受信又は送信するために用いられる。上述のネットワーク装置の具体的な実例は有線ネットワーク装置及び無線ネットワーク装置を含んでも良い。1つの実例において、伝送装置1706は1つのネットワーク装置インターフェースコントローラー(Network
Interface Controller、NIC)を含み、それはケーブルにより他のネットワーク装置やルーターに接続されることでインターネットやLANと通信できる。1つの実例において、伝送装置1706はRF(Radio Frequency)モジュールであり、それは無線の方式でインターネットと通信するために用いられる。
【0166】
また、上述の電子装置はさらに、上述の表示インターフェースに含まれるシーン画面及び仮想対象を表示するための表示器1708;及び、上述の電子装置における各モジュール部品を接続するための接続バス1710を含む。
【0167】
他の実施例において、上述の端末装置又はサーバーは1つの分散システムにおける1つのノードであっても良く、そのうち、該分散システムはブロックチェーンシステムであっても良く、該ブロックチェーンシステムは、複数のノードがネットワーク装置の通信の形式で接続されることで形成される分散システムであっても良い。そのうち、ノードの間はP2P(Peer To Peer)ネットワーク装置を成すことができ、任意の形式の計算装置、例えば、サーバー、端末などの電子装置はすべて該P2Pネットワーク装置に加入して該ブロックチェーンシステムにおける1つのノートになっても良い。
【0168】
本発明の1つの側面によれば、コンピュータプログラムプロダクトが提供され、該コンピュータプログラムプロダクトはコンピュータプログラム/命令を含み、該コンピュータプログラム/命令はフローチャートに示す方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例において、該コンピュータプログラムは通信部によりネットワーク装置からダウンロードされインストールされても良く、及び/又は、移動可能な媒体からインストールされても良い。該コンピュータプログラムは中央処理器により実行されるときに、本発明の実施例で提供される各種の機能を実行できる。
【0169】
上述の本発明の実施例の番号は説明のためだけのものであり、実施例の優劣を示すものではない。具体的な実施例については上述の方法の実施例に記載されたステップを参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0170】
本発明の1つの側面によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供され、コンピュータ装置の処理器がコンピュータ可読記憶媒体から該コンピュータ命令を読み取り、処理器は該コンピュータ命令を実行することで、該コンピュータ装置に、上述の各種の選択可能な実現方式で提供される表示画面の調整方法を実行させる。
【0171】
オプションとして、本実施例において、上述のコンピュータ可読記憶媒体は以下のステップを実行するためのコンピュータプログラムを記憶するために用いられ得る。
【0172】
S1:目標アプリケーションを実行し、表示インターフェースに仮想シーン内の第一シーン画面及び目標仮想対象を表示し;
S2:目標仮想対象に対して実行されるドラッグ操作に応じて、ドラッグ操作が現在停止しているタッチ位置を決定し;及び
S3:タッチ位置が画面調整トリガー条件を満足したときに、タッチ位置にマッチした調整速度に従って、表示インターフェースに表示されるシーン画面を調整し;及び
S4:表示インターフェースで実行される配置操作に応じて、目標仮想対象を表示インターフェースに現在表示されている第二シーン画面内の目標位置に配置する。
【0173】
オプションとして、本実施例において、当業者が理解できるように、上述の実施例の各種の方法における全部又は一部のステップはプログラムが端末装置に関するハードウェアを命令することで完了されても良く、該プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶でき、記憶媒体はフレッシュメモリ、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気ディスク、光ディスクなどを含んでも良い。
【0174】
上述の実施例において集積されるユニットはソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、かつ独立したプロダクトとして販売又は使用されるときに、上述のコンピュータ可読記憶媒体に記憶できる。このような理解に基づいて、本発明の技術案は本質上、又は、従来技術に対して貢献をもたらす部分又は該技術案の全部又は一部はソフトウェアプロダクトの形式で具現化でき、該コンピュータソフトウェアプロダクトは記憶媒体に記憶されており、複数の命令を、一台又は複数台のコンピュータ装置(パソコン、サーバー、ネットワーク装置など)に本発明の各実施例の前記方法における全部又は一部のステップを実行させるために含んでも良い。
【0175】
本出願の上述の実施例では、各実施例の説明に重点があり、或る実施例に詳しく説明されない部分については他の実施例の関連説明を参照できる。
【0176】
本出願で提供される幾つかの実施例では、理解できるように、開示されたクライアントは他の方式で実現されても良い。そのうち、以上に説明された装置の実施例は例示に過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は機能の分割であり、実際に実現するときには他の分割方式があり、例えば、複数のユニット又はコンポーネントは組み合わせても良く、もう1つのシステムに統合されても良く、又は、幾つかのものが省略されても良く又は実行されなくても良い。もう1つの点は、表示又は説明された互いの間の接続又は直接接続又は通信接続は幾つかのインターフェース、ユニット又はモジュールによる間接的な接続又は通信接続であっても良く、又は、電気的又は他の形式であっても良い。
【0177】
また、前述の分離部品として説明されたユニットは物理上分離したものでなくても良く、ユニットとして示された部品は物理ユニットでなくても良く、即ち、1つの箇所に位置しても良く、又は、複数のネットワークユニットに分散しても良い。実際のニーズに応じてそのうちの一部又は全部のユニットを選択して本実施例の技術案を実現できる。
【0178】
さらに、本出願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されても良く、単独で物理的に存在しても良く、また、そのうちの2つ又は2つの以上のユニットが1つのユニットに統合されても良い。上述の集積されたユニットはハードウェアの形式で実現されても良く、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されても良い。
【0179】
以上、本出願の好ましい実施例を説明したが、本出願はこれらの実施例に限定されず、本出願の趣旨を離脱しない限り、本出願に対するあらゆる変更は本出願の技術的範囲に属する。
【国際調査報告】