(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-03
(54)【発明の名称】リソースインデックス情報に基づくリソースセット処理優先度付け決定
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20240327BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240327BHJP
【FI】
H04W64/00 130
H04W64/00 171
H04W16/28
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561192
(86)(22)【出願日】2022-03-14
(85)【翻訳文提出日】2023-10-04
(86)【国際出願番号】 US2022020176
(87)【国際公開番号】W WO2022220970
(87)【国際公開日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】202121017037
(32)【優先日】2021-04-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレクサンドロス
(72)【発明者】
【氏名】クマー、ムケシュ
(72)【発明者】
【氏名】イェッラマッリ、スリニバス
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA34
5K067DD11
5K067DD43
5K067DD44
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ52
5K067JJ54
5K067KK02
(57)【要約】
測位基準信号(PRS)ビームセットに関連するビームインデックス情報を受信することによるPRS優先度付けを可能にするための、システム、装置、方法、および非一時的媒体が開示される。いくつかの態様では、ビームインデックス情報に基づいて、割り当てられたビームが決定され得る。ビームインデックス情報に関連する割り当てられたビームに基づくように、少なくとも1つの隣接するビームがさらに決定され得る。割り当てられたビーム、または少なくとも1つの隣接するビームのうちの少なくとも1つに基づいて、ロケーション測定も決定され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測位基準信号(PRS)優先度付けを可能にするための装置であって、前記装置が、
少なくとも1つの受信機と、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つの受信機と前記少なくとも1つのメモリとに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記少なくとも1つの受信機を介して、PRSビームセットに関連するビームインデックス情報を受信することと、
前記ビームインデックス情報に基づいて、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方を決定することと、
前記割り当てられたビーム、前記少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方のうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数のロケーション測定を決定することと
を行うように構成された、装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、前記少なくとも1つのメモリに記憶された隣接ビームルールに基づいて決定される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、ロケーションサーバから受信された隣接ビームルールに基づいて決定される、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、基地局から受信された隣接ビームルールに基づいて決定される、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記PRSビームセットが複数のビームに関連し、前記複数のビームが、前記割り当てられたビームと、前記少なくとも1つの隣接するビームとを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記PRSビームセットに関連する前記複数のビームが、角度ドメインにおける隣接関係によって連続的に順序付けられる、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの隣接するビームが、方位角ドメイン、仰角ドメイン、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つにおいて、前記割り当てられたビームに物理的に隣接する、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記ビームインデックス情報が、送信受信ポイント(TRP)ロケーション、アンテナアレイパネルロケーション、推定されたユーザ機器(UE)ロケーション、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づいて生成される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記ビームインデックス情報が基地局から受信される、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記ビームインデックス情報がロケーションサーバから受信される、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記ロケーション測定が、ダウンリンク離脱角度、PRSベース基準信号受信電力(RSRP)測定、最も早い経路の到着時間、位相情報、振幅情報、ロケーション情報、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記少なくとも1つの受信機を介して、更新されたPRSビームセットに関連する更新されたビームインデックス情報を受信するようにさらに構成された、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記ビームインデックス情報がPRSリソースインデックスである、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記割り当てられたビームが、予想されるビームインデックス、予想されるPRSリソースインデックス、基準PRSリソース、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づく、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つの隣接するビームを決定するために、前記プロセッサは、
前記割り当てられたビームと前記ビームインデックス情報とに基づいて第1の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、前記第1の隣接するビームが、前記割り当てられたビームに隣接する、
前記割り当てられたビームと前記ビームインデックス情報とに基づいて第2の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、前記第2の隣接するビームが、前記割り当てられたビームに隣接し、ここにおいて、前記第1の隣接するビームが、前記第2の隣接するビームとは異なる、
を行うようにさらに構成された、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つの隣接するビームを決定するために、前記プロセッサは、
前記割り当てられたビームと前記ビームインデックス情報とに基づいて第3の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、前記第3の隣接するビームが、前記第1の隣接するビームに隣接する、
前記割り当てられたビームと前記ビームインデックス情報とに基づいて第4の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、前記第4の隣接するビームが、前記第2の隣接するビームに隣接し、ここにおいて、前記第3の隣接するビームが、前記第4の隣接するビームとは異なる、
を行うようにさらに構成された、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
測位基準信号(PRS)優先度付けを可能にするためのコンピュータ実装方法であって、前記方法が、
ユーザ機器において、PRSビームセットに関連するビームインデックス情報を受信することと、
前記ユーザ機器によって、前記ビームインデックス情報に基づいて、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方を決定することと、
前記ユーザ機器によって、前記割り当てられたビーム、前記少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方に基づいて、1つまたは複数のロケーション測定を決定することと
を備える、コンピュータ実装方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、前記ユーザ機器に記憶された隣接ビームルールに基づいて決定される、請求項17に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項19】
前記少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、ロケーションサーバから受信された隣接ビームルールに基づいて決定される、請求項17に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、基地局から受信された隣接ビームルールに基づいて決定される、請求項17に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項21】
前記PRSビームセットが複数のビームに関連し、前記複数のビームが、前記割り当てられたビームと、前記少なくとも1つの隣接するビームとを含む、請求項17に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項22】
前記PRSビームセットに関連する前記複数のビームが、角度ドメインにおける隣接関係によって連続的に順序付けられる、請求項21に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項23】
前記少なくとも1つの隣接するビームが、方位角ドメイン、仰角ドメイン、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つにおいて、前記割り当てられたビームに物理的に隣接する、請求項17に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項24】
前記ビームインデックス情報が、送信受信ポイント(TRP)ロケーション、アンテナアレイパネルロケーション、推定されたユーザ機器(UE)ロケーション、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づいて生成される、請求項17に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項25】
前記ビームインデックス情報が基地局から受信される、請求項17に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項26】
前記ビームインデックス情報がロケーションサーバから受信される、請求項17に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項27】
前記ロケーション測定が、ダウンリンク離脱角度、PRSベース基準信号受信電力(RSRP)測定、最も早い経路の到着時間、位相情報、振幅情報、ロケーション情報、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項17に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項28】
更新されたPRSビームセットに関連する更新されたビームインデックス情報を受信することをさらに備える、請求項17に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項29】
前記ビームインデックス情報がPRSリソースインデックスである、請求項17に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項30】
前記割り当てられたビームが、予想されるビームインデックス、予想されるPRSリソースインデックス、基準PRSリソース、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づく、請求項17に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項31】
前記少なくとも1つの隣接するビームを決定することは、
前記割り当てられたビームと前記ビームインデックス情報とに基づいて第1の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、前記第1の隣接するビームが、前記割り当てられたビームに隣接する、
前記割り当てられたビームと前記ビームインデックス情報とに基づいて第2の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、前記第2の隣接するビームが、前記割り当てられたビームに隣接し、ここにおいて、前記第1の隣接するビームが、前記第2の隣接するビームとは異なる、
を備える、請求項17に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項32】
前記少なくとも1つの隣接するビームを決定することは、
前記割り当てられたビームと前記ビームインデックス情報とに基づいて第3の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、前記第3の隣接するビームが、前記第1の隣接するビームに隣接する、
前記割り当てられたビームと前記ビームインデックス情報とに基づいて第4の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、前記第4の隣接するビームが、前記第2の隣接するビームに隣接し、ここにおいて、前記第3の隣接するビームが、前記第4の隣接するビームとは異なる、
を備える、請求項31に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項33】
測位基準信号(PRS)優先度付けを可能にするための装置であって、前記装置が、
PRSビームセットに関連するビームインデックス情報を受信するための手段と、
前記ビームインデックス情報に基づいて、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方を決定するための手段と、
前記割り当てられたビーム、前記少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方に基づいて、1つまたは複数のロケーション測定を決定するための手段と
を備える、装置。
【請求項34】
前記少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、前記装置に記憶された隣接ビームルールに基づいて決定される、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、ロケーションサーバから受信された隣接ビームルールに基づいて決定される、請求項33に記載の装置。
【請求項36】
前記少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、基地局から受信された隣接ビームルールに基づいて決定される、請求項33に記載の装置。
【請求項37】
前記PRSビームセットが複数のビームに関連し、前記複数のビームが、前記割り当てられたビームと、前記少なくとも1つの隣接するビームとを含む、請求項33に記載の装置。
【請求項38】
前記PRSビームセットに関連する前記複数のビームが、角度ドメインにおける隣接関係によって連続的に順序付けられる、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記少なくとも1つの隣接するビームが、方位角ドメイン、仰角ドメイン、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つにおいて、前記割り当てられたビームに物理的に隣接する、請求項33に記載の装置。
【請求項40】
前記ビームインデックス情報が、送信受信ポイント(TRP)ロケーション、アンテナアレイパネルロケーション、推定されたユーザ機器(UE)ロケーション、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づいて生成される、請求項33に記載の装置。
【請求項41】
前記ビームインデックス情報が基地局から受信される、請求項33に記載の装置。
【請求項42】
前記ビームインデックス情報がロケーションサーバから受信される、請求項33に記載の装置。
【請求項43】
前記ロケーション測定が、ダウンリンク離脱角度、PRSベース基準信号受信電力(RSRP)測定、最も早い経路の到着時間、位相情報、振幅情報、ロケーション情報、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項33に記載の装置。
【請求項44】
更新されたPRSビームセットに関連する更新されたビームインデックス情報を受信するための手段をさらに備える、請求項33に記載の装置。
【請求項45】
前記ビームインデックス情報がPRSリソースインデックスである、請求項33に記載の装置。
【請求項46】
前記割り当てられたビームが、予想されるビームインデックス、予想されるPRSリソースインデックス、基準PRSリソース、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づく、請求項33に記載の装置。
【請求項47】
前記少なくとも1つの隣接するビームを決定するための手段は、
前記割り当てられたビームと前記ビームインデックス情報とに基づいて第1の隣接するビームを決定するための手段と、ここにおいて、前記第1の隣接するビームが、前記割り当てられたビームに隣接する、
前記割り当てられたビームと前記ビームインデックス情報とに基づいて第2の隣接するビームを決定するための手段と、ここにおいて、前記第2の隣接するビームが、前記割り当てられたビームに隣接し、ここにおいて、前記第1の隣接するビームが、前記第2の隣接するビームとは異なる、
を備える、請求項33に記載の装置。
【請求項48】
前記少なくとも1つの隣接するビームを決定するための手段は、
前記割り当てられたビームと前記ビームインデックス情報とに基づいて第3の隣接するビームを決定するための手段と、ここにおいて、前記第3の隣接するビームが、前記第1の隣接するビームに隣接する、
前記割り当てられたビームと前記ビームインデックス情報とに基づいて第4の隣接するビームを決定するための手段と、ここにおいて、前記第4の隣接するビームが、前記第2の隣接するビームに隣接し、ここにおいて、前記第3の隣接するビームが、前記第4の隣接するビームとは異なる、
を備える、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
コンピュータまたはプロセッサに、
測位基準信号(PRS)ビームセットに関連するビームインデックス情報を受信することと、
前記ビームインデックス情報に基づいて、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方を決定することと、
前記割り当てられたビーム、前記少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方に基づいて、1つまたは複数のロケーション測定を決定することと
を行わせるための少なくとも1つの命令を備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項50】
前記少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、前記記憶媒体に記憶された隣接ビームルールに基づいて決定される、請求項49に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項51】
前記少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、ロケーションサーバから受信された隣接ビームルールに基づいて決定される、請求項49に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項52】
前記少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、基地局から受信された隣接ビームルールに基づいて決定される、請求項49に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項53】
前記PRSビームセットが複数のビームに関連し、前記複数のビームが、前記割り当てられたビームと、前記少なくとも1つの隣接するビームとを含む、請求項49に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項54】
前記PRSビームセットに関連する前記複数のビームが、角度ドメインにおける隣接関係によって連続的に順序付けられる、請求項53に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項55】
前記少なくとも1つの隣接するビームが、方位角ドメイン、仰角ドメイン、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つにおいて、前記割り当てられたビームに物理的に隣接する、請求項49に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項56】
前記ビームインデックス情報が、送信受信ポイント(TRP)ロケーション、アンテナアレイパネルロケーション、推定されたユーザ機器(UE)ロケーション、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づいて生成される、請求項49に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項57】
前記ビームインデックス情報が基地局から受信される、請求項49に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項58】
前記ビームインデックス情報がロケーションサーバから受信される、請求項49に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項59】
前記ロケーション測定が、ダウンリンク離脱角度、PRSベース基準信号受信電力(RSRP)測定、最も早い経路の到着時間、位相情報、振幅情報、ロケーション情報、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項49に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項60】
前記少なくとも1つの命令が、さらに、前記コンピュータまたは前記プロセッサに、更新されたPRSビームセットに関連する更新されたビームインデックス情報を受信させる、請求項49に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項61】
前記ビームインデックス情報がPRSリソースインデックスである、請求項49に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項62】
前記割り当てられたビームが、予想されるビームインデックス、予想されるPRSリソースインデックス、基準PRSリソース、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づく、請求項49に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項63】
前記少なくとも1つの隣接するビームを決定するために、前記少なくとも1つの命令は、さらに、前記コンピュータまたは前記プロセッサに、
前記割り当てられたビームと前記ビームインデックス情報とに基づいて第1の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、前記第1の隣接するビームが、前記割り当てられたビームに隣接する、
前記割り当てられたビームと前記ビームインデックス情報とに基づいて第2の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、前記第2の隣接するビームが、前記割り当てられたビームに隣接し、ここにおいて、前記第1の隣接するビームが、前記第2の隣接するビームとは異なる、
を行わせる、請求項49に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項64】
前記少なくとも1つの隣接するビームを決定するために、前記少なくとも1つの命令は、さらに、前記コンピュータまたは前記プロセッサに、
前記割り当てられたビームと前記ビームインデックス情報とに基づいて第3の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、前記第3の隣接するビームが、前記第1の隣接するビームに隣接する、
前記割り当てられたビームと前記ビームインデックス情報とに基づいて第4の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、前記第4の隣接するビームが、前記第2の隣接するビームに隣接し、ここにおいて、前記第3の隣接するビームが、前記第4の隣接するビームとは異なる、
を行わせる、請求項64に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本開示の態様は、一般に、ワイヤレス測位(wireless positioning)などに関する。いくつかの態様では、測位基準信号(PRS:positioning reference signal)リソースインデックス情報(resource index information)を利用することによるダウンリンク(DL:downlink)PRS優先度付け(prioritization)を改善するための例が説明される。
【背景技術】
【0002】
[0002] ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)と、(中間の2.5Gネットワークを含む)第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービスと、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービスと、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))、WiMax(登録商標))とを含む、様々な世代を通して発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログ高度モバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0003】
[0003] 第5世代(5G)モバイル規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多い数の接続と、より良いカバレージとを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる(「新無線」または「NR」とも呼ばれる)5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを提供し、たとえば、オフィスフロア上のなど、共通のロケーション(location)における数十人のユーザにギガビット接続速度を提供するように設計されている。大きいセンサー展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G/LTE規格と比較して著しく拡張されるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されるべきであり、レイテンシが大幅に低減されるべきである。
【発明の概要】
【0004】
[0004] 以下は、本明細書で開示される1つまたは複数の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する重要なまたは重大な要素を識別するか、あるいは特定の態様に関連する範囲を定めるものと見なされるべきではない。したがって、以下の概要は、以下で提示される発明を実施するための形態に先行して、簡略化された形で、本明細書で開示される機構に関係する1つまたは複数の態様に関係するいくつかの概念を提示する唯一の目的を有する。
【0005】
[0005] 測位基準信号(PRS)リソースインデックス情報を利用することによるダウンリンク(DL)PRS優先度付けを改善するための、システム、装置、方法、およびコンピュータ可読媒体が開示される。少なくとも1つの例によれば、測位基準信号(PRS)優先度付けを可能にするための装置が提供され、本装置は、少なくとも1つの受信機と、少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つの受信機と少なくとも1つのメモリとに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの受信機を介して、PRSビームセット(PRS beam set)に関連するビームインデックス情報(beam index information)を受信することと、ビームインデックス情報に基づいて、割り当てられたビーム(assigned beam)、少なくとも1つの隣接するビーム(adjacent beam)、またはその両方を決定することと、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方に基づいて、1つまたは複数のロケーション測定(location measurement)を決定することとを行うように構成される。
【0006】
[0006] 別の例では、測位基準信号(PRS)優先度付けを可能にするためのコンピュータ実装方法が提供される。本コンピュータ実装方法は、ユーザ機器において、PRSビームセットに関連するビームインデックス情報を受信することと、ユーザ機器によって、ビームインデックス情報に基づいて、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方を決定することと、ユーザ機器によって、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方に基づいて、1つまたは複数のロケーション測定を決定することとを含むことができる。
【0007】
[0007] 別の例では、測位基準信号(PRS)優先度付けを可能にするための装置が提供される。本装置は、PRSビームセットに関連するビームインデックス情報を受信するための手段と、ビームインデックス情報に基づいて、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方を決定するための手段と、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方のうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数のロケーション測定を決定するための手段とを含むことができる。
【0008】
[0008] 別の例では、コンピュータまたはプロセッサに、測位基準信号(PRS)ビームセットに関連するビームインデックス情報を受信することと、ビームインデックス情報に基づいて、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方を決定することと、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方に基づいて、1つまたは複数のロケーション測定を決定することとを行わせるための少なくとも1つの命令(instruction)を備える、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
【0009】
[0009] いくつかの態様では、装置は、モバイルデバイス(たとえば、携帯電話またはいわゆる「スマートフォン」または他のモバイルデバイス)、ウェアラブルデバイス、エクステンデッドリアリティデバイス(たとえば、仮想現実(VR)デバイス、拡張現実(AR)デバイス、または複合現実(MR)デバイス)、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、車両、サーバコンピュータ、または他のデバイスであるか、あるいはその一部である。いくつかの態様では、装置は、1つまたは複数の画像をキャプチャするための1つまたは複数のカメラを含む。いくつかの態様では、装置は、1つまたは複数の画像、通知、および/または他の表示可能なデータを表示するためのディスプレイをさらに含む。いくつかの態様では、上記で説明された装置は、装置のロケーション、装置の状態(たとえば、温度、湿度レベル、および/または他の状態)を決定するために、および/または他の目的のために使用され得る、1つまたは複数のセンサーを含むことができる。
【0010】
[0010] 本発明の概要は、請求される主題の主要なまたは本質的な特徴を識別するものではなく、請求される主題の範囲を決定するために独立して使用するためのものでもない。本主題は、本特許の明細書全体、いずれかまたはすべての図面、および各請求項の適切な部分を参照することによって理解されたい。
【0011】
[0011] 本明細書で開示される態様に関連する他の目的および利点は、添付の図面および発明を実施するための形態に基づいて当業者に明らかになるであろう。
【0012】
[0012] 添付の図面は、本開示の様々な態様の説明を助けるために提示され、態様の限定ではなく、単に態様の例示のために提供される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】[0013] 本開示のいくつかの態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
【
図2A】[0014] 本開示のいくつかの態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
【
図2B】本開示のいくつかの態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
【
図3】[0015] 本開示のいくつかの態様による、次世代ノードB(「gNB」)とユーザ機器(UE:user equipment)との間の例示的な通信図。
【
図4】[0016] 本開示のいくつかの態様による、モバイルデバイス(たとえば、UEデバイス)によって利用され得る測位基準信号(PRS)リソースセットの例示的な図。
【
図5】[0017] 本開示のいくつかの態様による、モバイルデバイス(たとえば、UEデバイス)によって利用され得るPRSリソースセットの別の例示的な図。
【
図6】[0018] 本開示のいくつかの態様による、モバイルデバイス(たとえば、UEデバイス)によって利用され得るPRSリソースセットのまた別の例示的な図。
【
図7】[0019] 本開示のいくつかの態様による、モバイルデバイス(たとえば、UEデバイス)によって利用され得るPRSリソースセットの例示的な図。
【
図8】[0020] 本開示のいくつかの態様による、PRSリソースセットに関連する隣接するビームを決定するためのプロセスの例示的な流れ図。
【
図9】[0021] 開示される技術のいくつかの態様による、所定のルールに基づいてビーム隣接関係(beam adjacency)を決定するためのプロセスの例示的な流れ図。
【
図10】[0022] 開示される技術のいくつかの態様による、支援データ(AD:assistance data)に基づいてビーム隣接関係を決定するためのプロセスの例示的な流れ図。
【
図11】[0023] 本開示のいくつかの態様による、ユーザ機器(UE)のコンピューティングシステムの例示的なブロック図。
【
図12】[0024] 本開示の態様による、例示的なコンピューティングシステムを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[0025] 本開示のいくつかの態様および実施形態が説明の目的で、以下で提供される。本開示の範囲から逸脱することなく、代替態様が考案され得る。さらに、本開示の関連のある詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている要素は詳細に説明されないか、または省略される。当業者に明らかであるように、本明細書で説明される態様および実施形態のうちのいくつかは独立して適用され得、それらのうちのいくつかは組み合わせて適用され得る。以下の説明では、説明の目的で、本出願の実施形態の完全な理解を提供するために具体的な詳細が記載される。ただし、様々な実施形態は、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることが明らかであろう。図および説明は限定するものではない。
【0015】
[0026] 以下の説明は、例示的な実施形態を提供するにすぎず、本開示の範囲、適用性、または構成を限定するものではない。そうではなく、例示的な実施形態の以下の説明は、例示的な実施形態を実装することを可能にする説明を当業者に提供する。添付の特許請求の範囲に記載されるように、本出願の趣旨および範囲から逸脱することなく、要素の機能および構成において様々な変更が行われ得ることを理解されたい。
【0016】
[0027] 「例示的」および/または「例」という用語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきであるとは限らない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明される特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。
【0017】
[0028] 本開示の態様は、モバイルデバイス、たとえば、ユーザ機器(UE)の、ロケーション推定を改善するための特徴に関する。本明細書で使用されるロケーション推定値は、位置推定値、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなど、他の名前で呼ばれることがある。ロケーション推定値は、測地であり得、座標(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度)を備え得るか、あるいは、都市のものであり、所在地住所、郵便宛先、またはロケーションの何らかの他の記述を備え得る。ロケーション推定値はさらに、何らかの他の知られているロケーションに対して定義されるか、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および/または高度を使用して)定義され得る。ロケーション推定値は、(たとえば、何らかの指定されたまたはデフォルトの信頼性レベルでロケーションが含まれることが予想される面積または体積を含めることによって)予想される誤差または不確実性を含み得る。
【0018】
[0029] たとえば、UEとロケーション管理機能(LMF)との間で、測位基準信号(PRS)リソースセットに関連する隣接するビームを利用することによって達成される、改善されたモバイルデバイス(たとえば、UEまたはUEデバイス)測位のための、システム、装置、(方法とも呼ばれる)プロセス、およびコンピュータ可読媒体(本明細書ではまとめてシステムおよび技法と呼ばれる)が本明細書で説明される。以下でさらに詳細に説明されるように、システムおよび技法は、(PRSリソースセットを構成するPRSリソースを含む複数のビームを含む)PRSビームセットを受信することと、PRSビームセットに関連する隣接するビームに基づいてPRSビームセットからのPRSリソースのサブセットを処理することとを含むことができる。いくつかの例では、PRSビームセットに関連する複数のビームが、角度ドメイン(angular domain)における隣接関係(adjacency)によって連続的に順序付けられ得る(たとえば、隣接するビームは、PRSビームセットからのビームのうち、最も近いダウンリンク離脱角度(DL-AOD:downlink angle of departure)角度を有する)。
【0019】
[0030] いくつかの態様では、UEデバイスが、PRSビームセットに関連する隣接するビームを決定するように構成され得る。たとえば、UEデバイスは、PRSビームセットに関連するビームインデックス情報を受信することができる。いくつかの態様では、ビームインデックス情報は、(たとえば、ロケーションサーバ(location server)、UE、gNBまたは他のデバイスによって)送信受信ポイント(TRP:transmission reception point)ロケーション(location)、アンテナアレイパネルロケーション(antenna array panel location)、UEデバイスの推定されたロケーション、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づいて生成され得る。いくつかの態様では、ビームインデックス情報は、基地局(base station)またはロケーションサーバから受信され得る。いくつかの実装形態では、PRSリソースセットは、複数のビームを含む、PRSビームセットに関連し得る(たとえば、PRSリソースセットのうちのPRSリソースが、PRSビームセットの複数のビームのうちのビームを使用して送信され得る)。ビームインデックス情報は、UEがPRSリソースを処理することをそこから開始することができる、複数のビームからの割り当てられたビームを識別することができる。UEデバイスは、複数のビームの隣接関係または順序付け(たとえば、どのビームが互いの隣にあるか)を決定することができる。一例では、PRSリソースセットに関連する複数のビームは、角度近接度/隣接関係に従って順序付けられ得る。別の例では、ビーム間の隣接関係は、支援データ(AD:assistance data)において定義され得る(たとえば、情報要素(IE))。PRSリソースセットに関連する様々なビームの(たとえば、隣接ビームルール(adjacency beam rule)によって定義された)決定された隣接関係と優先順序とを使用して、UEデバイスは、ビームインデックス情報によって識別された割り当てられたビームを処理した後に、どのPRSリソースを(およびどの順序で)処理すべきかを決定することができる。たとえば、本明細書で説明されるように、UEの能力が、ある数のPRSリソース(たとえば、5つのPRSリソース)を処理することに限定され得る。そのような例では、UEは、それが処理することが可能であるよりも多くのPRSリソース(たとえば、20個のPRSリソース、64個のPRSリソースなど)を受信し得る。UEは、優先順序を定義する、決定された隣接関係と隣接ビームルールとに基づいて、処理すべき受信されたPRSリソースの総数のうち、UEが処理することが可能である数のPRSリソース(たとえば、5つのPRSリソース)を選択することができる。
【0020】
[0031] 上述のように、UEデバイスは、ビームインデックス情報に基づいて、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方を決定または識別することができる。UEデバイスは、さらに、ビームインデックス情報に関連する割り当てられたビームに基づいて、少なくとも1つの隣接するビームを決定または識別することができる。いくつかの態様では、少なくとも1つの隣接するビームは、さらに、UEデバイスに記憶された所定の隣接ビームルールに基づいて決定され得る。いくつかの態様では、少なくとも1つの隣接するビームは、ロケーションサーバから受信された隣接ビームルールに基づいて決定され得る。いくつかの実装形態では、少なくとも1つの隣接するビームは、基地局から受信された所定の隣接ビームルールに基づいて決定され得る。一例では、少なくとも1つの隣接するビームは、角度ドメインにおいて、割り当てられたビームに隣接し得る(たとえば、隣接するビームは、PRSビームセットからのビームのうち、最も近いDL-AOD角度を有する)。
【0021】
[0032] その上、UEデバイスは、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、位置測定を決定することができる。いくつかの例では、位置測定は、ダウンリンク離脱角度、PRSベース基準信号受信電力(RSRP)測定(PRS-based reference signal received power (RSRP) measurement)、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0022】
[0033] 本開示の追加の態様が以下でより詳細に説明される。
【0023】
[0034] 本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であるかまたは他の方法でそれに限定されることを意図されていない。概して、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される、任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、および/または追跡デバイスなど)、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、スマートグラス、ウェアラブルリング、および/あるいは仮想現実(VR)ヘッドセット、拡張現実(AR)ヘッドセットもしくはグラス、または複合現実(MR)ヘッドセットなどのエクステンデッドリアリティ(XR)デバイス)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、および/またはモノのインターネット(IoT)デバイスなどであり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」または「UT」、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、あるいはそれらの変形形態として互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。もちろん、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、IEEE802.11通信規格などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワークなどを介したものなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEに対して可能である。
【0024】
[0035] 基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得、代替的に、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB(NB)、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、(gNBまたはgノードBとも呼ばれる)新無線(NR)ノードBなどと呼ばれることがある。基地局は、主に、サポートされるUEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートすることを含む、UEによるワイヤレスアクセスをサポートするために使用され得る。いくつかのシステムでは、基地局は、エッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、それは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。UEがそれを通して基地局に信号を送ることができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通してUEに信号を送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)または順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、または順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク、逆方向あるいはダウンリンク、および/または順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0025】
[0036] 「基地局」という用語は、単一の物理的送信受信ポイント(TRP)、またはコロケートされることもされないこともある複数の物理的TRPを指し得る。たとえば、「基地局」という用語が、単一の物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局のセル(またはいくつかのセルセクタ)に対応する基地局のアンテナであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合における)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされない物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替的に、コロケートされない物理的TRPは、UEから測定報告を受信するサービング基地局と、UEがその基準RF信号(または単に「基準信号」)を測定しているネイバー基地局とであり得る。TRPは、基地局がワイヤレス信号をそこから送信および受信するポイントであるので、本明細書で使用される、基地局からの送信または基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPを指すものとして理解されるべきである。
【0026】
[0037] UEの測位をサポートするいくつかの実装形態では、基地局は、UEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがある(たとえば、UEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートしないことがある)が、代わりに、UEによって測定されるべき基準信号をUEに送信し得、および/またはUEによって送信された信号を受信し、測定し得る。そのような基地局は、(たとえば、信号をUEに送信するとき)測位ビーコンと呼ばれ、および/または(たとえば、信号をUEから受信し、測定するとき)ロケーション測定ユニットと呼ばれることがある。
【0027】
[0038] 無線周波数信号または「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通して情報をトランスポートする所与の周波数の電磁波を備える。本明細書で使用される送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性により、各送信されるRF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なる経路上の同じ送信されるRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。本明細書で使用されるRF信号は、「信号」という用語がワイヤレス信号またはRF信号を指すことがコンテキストから明らかである場合、「ワイヤレス信号」または単に「信号」と呼ばれることもある。
【0028】
[0039] 様々な態様によれば、
図1は、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることもある)ワイヤレス通信システム100は、様々な基地局102と、様々なUE104とを含むことができる。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含むことができる。一態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに対応するeNBおよび/もしくはng-eNB、またはワイヤレス通信システム100がNRネットワークに対応するgNB、あるいは両方の組合せを含み得、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含み得る。
【0029】
[0040] 基地局102は、集合的にRANを形成し、バックホールリンク122を通してコアネットワーク170(たとえば、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC))とインターフェースし、コアネットワーク170を通して(コアネットワーク170の一部であり得るか、またはコアネットワーク170の外部にあり得る)1つまたは複数のロケーションサーバ172へとインターフェースし得る。他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデーを転送することと、無線チャネル暗号化および解読と、完全性保護と、ヘッダ圧縮と、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)と、セル間干渉協調と、接続セットアップおよび解放と、負荷分散と、非アクセス層(NAS)メッセージのための分配と、NASノード選択と、同期と、RAN共有と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)と、加入者および機器トレースと、RAN情報管理(RIM)と、ページングと、測位と、警告メッセージの配信とのうちの1つまたは複数に関係する機能を実施し得る。基地局102は、ワイヤードおよび/またはワイヤレスであり得るバックホールリンク134を介して、直接または間接的に(たとえば、EPC/5GCを通して)互いに通信し得る。
【0030】
[0041] 基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。一態様では、1つまたは複数のセルは、各カバレージエリア110中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」は、(たとえば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、何らかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理的通信エンティティであり、同じまたは異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCI)、仮想セル識別子(VCI)、セルグローバル識別子(CGI))に関連し得る。いくつかの場合には、異なるセルは、異なるタイプのUEにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、またはその他)に従って構成され得る。セルは特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、コンテキストに応じて、論理的通信エンティティと、それをサポートする基地局とのいずれかまたは両方を指し得る。さらに、TRPは一般にセルの物理的送信ポイントであるので、「セル」という用語と「TRP」という用語とは互換的に使用され得る。いくつかの場合には、「セル」という用語は、キャリア周波数が検出され、地理的カバレージエリア110の何らかの部分内の通信のために使用され得る限り、基地局の地理的カバレージエリア(たとえば、セクタ)をも指し得る。
【0031】
[0042] ネイバリングマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110は、(たとえば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複し得るが、地理的カバレージエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレージエリア110によってかなり重複され得る。たとえば、スモールセル基地局102’は、1つまたは複数のマクロセル基地局102のカバレージエリア110とかなり重複するカバレージエリア110’を有し得る。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られ得る。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG)として知られる制限されたグループにサービスを提供し得るホームeNB(HeNB)を含み得る。
【0032】
[0043] 基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)アップリンク送信、および/または基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つまたは複数のキャリア周波数を通したものであり得る。キャリアの割振りは、ダウンリンクとアップリンクとに関して非対称であり得る(たとえば、ダウンリンクの場合、アップリンクの場合よりも多いまたは少ないキャリアが割り振られ得る)。
【0033】
[0044] ワイヤレス通信システム100は、無認可周波数スペクトル(たとえば、5GHz)中で通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150をさらに含み得る。無認可周波数スペクトル中で通信するとき、WLAN STA152および/またはWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(CCA)プロシージャまたはリッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを実施し得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、超広帯域(UWB)スペクトルを利用して1つまたは複数のUE104、基地局102、AP150などと通信するデバイス(たとえば、UEなど)を含むことができる。UWBスペクトルは、3.1GHzから10.5GHzにわたることができる。
【0034】
[0045] スモールセル基地局102’は、認可および/または無認可周波数スペクトル中で動作し得る。無認可周波数スペクトル中で動作するとき、スモールセル基地局102’は、LTEまたはNR技術を採用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトル中でLTEおよび/または5Gを採用するスモールセル基地局102’は、アクセスネットワークへのカバレージをブーストし、および/またはアクセスネットワークの容量を増加させ得る。無認可スペクトル中のNRは、NR-Uと呼ばれることがある。無認可スペクトル中のLTEは、LTE-U、認可支援アクセス(LAA)、またはMulteFireと呼ばれることがある。
【0035】
[0046] ワイヤレス通信システム100は、UE182と通信している、ミリメートル波(mmW)周波数および/または近mmW周波数中で動作し得るmmW基地局180をさらに含み得る。極高周波(EHF:extremely high frequency)は、電磁スペクトル中のRFの一部である。EHFは、30GHz~300GHzの範囲と、1ミリメートルから10ミリメートルの間の波長とを有する。この帯域中の電波は、ミリメートル波と呼ばれることがある。近mmWは、100ミリメートルの波長をもつ3GHzの周波数まで下方に延在し得る。超高周波(SHF)帯域は、センチメートル波とも呼ばれる、3GHzから30GHzの間に延在する。mmWおよび/または近mmW無線周波数帯域を使用する通信は、高い経路損失と比較的短い範囲とを有する。mmW基地局180とUE182とは、極めて高い経路損失と短い範囲とを補償するために、mmW通信リンク184を介してビームフォーミング(送信および/または受信)を利用し得る。さらに、代替構成では、1つまたは複数の基地局102はまた、mmWまたは近mmWとビームフォーミングとを使用して送信し得ることが諒解されよう。したがって、上記の説明は、例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが諒解されよう。
【0036】
[0047] 送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集束させるための技法である。旧来、ネットワークノード(たとえば、基地局)がRF信号をブロードキャストするとき、それは、信号をすべての方向に(全方向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングでは、ネットワークノードは、所与のターゲットデバイス(たとえば、UE)が(送信ネットワークノードに対して)どこに位置するかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向に投射し、それにより、(データレートに関して)より高速でより強いRF信号を(1つまたは複数の)受信デバイスに提供する。送信するときにRF信号の方向性を変更するために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つまたは複数の送信機の各々において、RF信号の位相と相対振幅とを制御することができる。たとえば、ネットワークノードは、アンテナを実際に移動させることなしに、異なる方向に向くように「ステアリング」され得るRF波のビームを作成する(「フェーズドアレイ」または「アンテナアレイ」と呼ばれる)アンテナのアレイを使用し得る。特に、送信機からのRF電流は、別個のアンテナからの電波が互いに加算されて所望の方向における放射が増加される一方で、望ましくない方向における放射を打ち消して抑制するように、適正な位相関係とともに個々のアンテナに供給される。
【0037】
[0048] 送信ビームは擬似コロケートされ得、これは、ネットワークノードの送信アンテナ自体が物理的にコロケートされるか否かにかかわらず、送信ビームが受信機(たとえば、UE)には同じパラメータを有するように見えることを意味する。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(QCL)関係がある。特に、所与のタイプのQCL関係は、第2のビーム上の第2の基準RF信号に関するいくつかのパラメータが、ソースビーム上のソース基準RF信号に関する情報から導出され得ることを意味する。したがって、ソース基準RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトと、ドップラー拡散と、平均遅延と、遅延拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトとドップラー拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトと平均遅延とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号の空間受信パラメータを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。
【0038】
[0049] 受信ビームフォーミングでは、受信機は、所与のチャネル上で検出されたRF信号を増幅するために受信ビームを使用する。たとえば、受信機は、特定の方向から受信されるRF信号を増幅する(たとえば、それの利得レベルを増加させる)ために、その方向においてアンテナのアレイの利得設定を増加させ、および/または位相設定を調整することができる。したがって、受信機が、ある方向にビームフォーミングすると言われるとき、それは、その方向におけるビーム利得が、他の方向に沿ったビーム利得に対して高いこと、またはその方向におけるビーム利得が、受信機にとって利用可能な他のビームのビーム利得と比較して最も高いことを意味する。これは、その方向から受信されるRF信号のより強い受信信号強度(たとえば、基準信号受信電力(RSRP:reference signal received power)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)など)を生じる。
【0039】
[0050] 受信ビームは空間的に関係し得る。空間関係は、第2の基準信号のための送信ビームのためのパラメータが、第1の基準信号のための受信ビームに関する情報から導出され得ることを意味する。たとえば、UEは、基地局から1つまたは複数の基準ダウンリンク基準信号(たとえば、測位基準信号(PRS)、追跡基準信号(TRS)、位相追跡基準信号(PTRS)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、同期信号ブロック(SSB)など)を受信するために特定の受信ビームを使用し得る。UEは、次いで、受信ビームのパラメータに基づいて、その基地局に1つまたは複数のアップリンク基準信号(たとえば、アップリンク測位基準信号(UL-PRS)、サウンディング基準信号(SRS)、復調基準信号(DMRS)、PTRSなど)を送るための送信ビームを形成することができる。
【0040】
[0051] 「ダウンリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得ることに留意されたい。たとえば、基地局が、UEに基準信号を送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、それは、ダウンリンク基準信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得る。たとえば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク送信ビームである。
【0041】
[0052] 5Gでは、ワイヤレスノード(たとえば、基地局102/180、UE104/182)が動作する周波数スペクトルは、複数の周波数範囲、FR1(450から6000MHzまで)と、FR2(24250から52600MHzまで)と、FR3(52600MHz超)と、FR4(FR1からFR2の間)とに分割される。5Gなど、マルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「1次キャリア」または「アンカーキャリア」または「1次サービングセル」または「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「2次キャリア」または「2次サービングセル」または「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションでは、アンカーキャリアは、UE104/182と、UE104/182が初期無線リソース制御(RRC)接続確立プロシージャを実施するかまたはRRC接続再確立プロシージャを始動するかのいずれかであるセルとによって利用される1次周波数(たとえば、FR1)上で動作するキャリアである。1次キャリアは、すべての共通でUE固有の制御チャネルを搬送し、認可周波数中のキャリアであり得る(ただし、これは常に当てはまるとは限らない)。2次キャリアは、RRC接続がUE104とアンカーキャリアとの間で確立されると構成され得、追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(たとえば、FR2)上で動作するキャリアである。いくつかの場合には、2次キャリアは、無認可周波数中のキャリアであり得る。2次キャリアは、必要なシグナリング情報および信号のみを含んでいることがあり、たとえば、1次アップリンクキャリアと1次ダウンリンクキャリアの両方が一般にUE固有であるので、UE固有であるシグナリング情報および信号は、2次キャリア中に存在しないことがある。これは、セル中の異なるUE104/182が、異なるダウンリンク1次キャリアを有し得ることを意味する。同じことが、アップリンク1次キャリアについて当てはまる。ネットワークは、任意の時間において任意のUE104/182の1次キャリアを変更することが可能である。これは、たとえば、異なるキャリアに対する負荷を分散させるために行われる。(PCellであるかSCellであるかにかかわらず)「サービングセル」は、何らかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数および/またはコンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0042】
[0053] たとえば、まだ
図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つは、アンカーキャリア(または「PCell」)であり得、マクロセル基地局102および/またはmmW基地局180によって利用される他の周波数は、2次キャリア(「SCell」)であり得る。キャリアアグリゲーションでは、基地局102および/またはUE104は、各方向における送信のために、合計Yx MHz(x個のコンポーネントキャリア)までキャリア当たりY MHz(たとえば、5、10、15、20、100MHz)までの帯域幅のスペクトルを使用し得る。コンポーネントキャリアは、周波数スペクトル上で互いに隣接することも、隣接しないこともある。キャリアの割振りは、ダウンリンクとアップリンクとに関して非対称であり得る(たとえば、ダウンリンクの場合、アップリンクの場合よりも多いまたは少ないキャリアが割り振られ得る)。複数のキャリアの同時送信および/または受信は、UE104/182がそれのデータ送信および/または受信レートを著しく増加させることを可能にする。たとえば、マルチキャリアシステムにおける2つの20MHzのアグリゲートされたキャリアは、理論的には、単一の20MHzキャリアによって達成されるものと比較して、データレートの倍増(すなわち、40MHz)につながるであろう。
【0043】
[0054] 複数のキャリア周波数上で動作するために、基地局102および/またはUE104は、複数の受信機および/または送信機を装備する。たとえば、UE104は、2つの受信機、「受信機1」と「受信機2」とを有することがあり、ここで、「受信機1」は、帯域(すなわち、キャリア周波数)「X」または帯域「Y」に同調され得るマルチバンド受信機であり、「受信機2」は、帯域「Z」のみに同調可能な1バンド受信機である。この例では、UE104が帯域「X」においてサービスされている場合、帯域「X」は、PCellまたはアクティブキャリア周波数と呼ばれることになり、「受信機1」は、帯域「Y」(SCell)を測定するために帯域「X」から帯域「Y」に同調する必要があることになる(およびその逆も同様)。対照的に、UE104が帯域「X」においてサービスされているのか、帯域「Y」においてサービスされているのかにかかわらず、別個の「受信機2」のために、UE104は、帯域「X」または帯域「Y」上でのサービスを中断することなしに、帯域「Z」を測定することができる。
【0044】
[0055] ワイヤレス通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と通信し、および/またはmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信し得る、UE164をさらに含み得る。たとえば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCellと1つまたは複数のSCellとをサポートし得、mmW基地局180は、UE164のために1つまたは複数のSCellをサポートし得る。
【0045】
[0056] ワイヤレス通信システム100は、(「サイドリンク」と呼ばれる)1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つまたは複数のUEをさらに含み得る。
図1の例では、UE190は、(たとえば、UE190がそれを通してセルラー接続性を間接的に取得し得る)基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとのD2D P2Pリンク192と、(UE190がそれを通してWLANベースインターネット接続性を間接的に取得し得る)WLAN AP150に接続されたWLAN STA152とのD2D P2Pリンク194とを有する。一例では、D2D P2Pリンク192および194は、LTE Direct(LTE-D)、Wi-Fi Direct(登録商標)(Wi-Fi-D)、Bluetooth(登録商標)など、任意のよく知られているD2D RATを用いてサポートされ得る。
【0046】
[0057] 様々な態様によれば、
図2Aは、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。たとえば、(次世代コア(NGC)とも呼ばれる)5GC210は、機能的には、コアネットワークを形成するために協働的に動作する、制御プレーン機能214(たとえば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)、およびユーザプレーン機能212(たとえば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(NG-U)213と制御プレーンインターフェース(NG-C)215とは、gNB222を5GC210に、特に制御プレーン機能214とユーザプレーン機能212とに接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215と、ユーザプレーン機能212へのNG-U213とを介して5GC210に接続され得る。さらに、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、新RAN220は、1つまたは複数のgNB222のみを有し得、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかが、UE204(たとえば、
図1に示されているUEのいずれか)と通信し得る。
【0047】
[0058] 別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC210と通信していることがある、ロケーションサーバ230を含み得る。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク5GC210を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してロケーションサーバ230に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。さらに、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素と統合され得るか、または代替的にコアネットワークの外部にあり得る。いくつかの例では、ロケーションサーバ230は、5GC210のキャリアまたはプロバイダ、サードパーティ、相手先商標製造会社(OEM)、または他のパーティによって動作され得る。いくつかの場合には、キャリアのためのロケーションサーバ、特定のデバイスのOEMのためのロケーションサーバ、および/または他のロケーションサーバなど、複数のロケーションサーバが提供され得る。そのような場合、キャリアのロケーションサーバからロケーション支援データが受信され得、OEMのロケーションサーバから他の支援データが受信され得る。
【0048】
[0059] 様々な態様によれば、
図2Bは、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250を示す。たとえば、5GC260は、機能的には、コアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成するために協働的に動作する、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)264によって提供される制御プレーン機能、ならびにユーザプレーン機能(UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース263と制御プレーンインターフェース265とは、ng-eNB224を5GC260に、特にそれぞれUPF262とAMF264とに接続する。追加の構成では、gNB222も、AMF264への制御プレーンインターフェース265と、UPF262へのユーザプレーンインターフェース263とを介して5GC260に接続され得る。さらに、ng-eNB224は、5GC260へのgNB直接接続性を用いてまたは用いずに、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、新RAN220は、1つまたは複数のgNB222のみを有し得、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかが、UE204(たとえば、
図1に示されているUEのいずれか)と通信し得る。新RAN220の基地局は、N2インターフェースを介してAMF264と通信し、N3インターフェースを介してUPF262と通信する。
【0049】
[0060] AMF264の機能は、登録管理、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、合法的傍受、UE204とセッション管理機能(SMF)266との間のセッション管理(SM)メッセージのためのトランスポート、SMメッセージをルーティングするための透過的プロキシサービス、アクセス認証およびアクセス許可、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間のショートメッセージサービス(SMS)メッセージのためのトランスポート、ならびに/またはセキュリティアンカー機能(SEAF)を含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(AUSF)(図示せず)およびUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間キーを受信する。UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)加入者識別モジュール(USIM)に基づく認証の場合、AMF264は、AUSFからセキュリティ資料を取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(SCM)を含む。SCMは、それがアクセスネットワーク固有のキーを導出するために使用するキーをSEAFから受信する。AMF264の機能はまた、規制サービスのためのロケーションサービス管理と、UE204と(ロケーションサーバ230として働く)ロケーション管理機能(LMF)270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、新RAN220とLMF270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、発展型パケットシステム(EPS)との相互動作のためのEPSベアラ識別子割振りと、UE204モビリティイベント通知とを含む。さらに、AMF264はまた、非3GPP(登録商標)アクセスネットワークのための機能をサポートする。
【0050】
[0061] UPF262の機能は、(適用可能なとき)RAT内/間モビリティのためのアンカーポイントとして働くことと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータユニット(PDU)セッションポイントとして働くことと、パケットルーティングおよびフォワーディングを提供することと、パケット検査と、ユーザプレーンポリシールール執行(たとえば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)と、合法的傍受(ユーザプレーン収集)と、トラフィック使用報告と、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)ハンドリング(たとえば、アップリンクおよび/またはダウンリンクレート執行、ダウンリンクにおける反射性QoSマーキング)と、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)対QoSフローマッピング)と、アップリンクおよびダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングと、ダウンリンクパケットバッファリングおよびダウンリンクデータ通知トリガリングと、ソースRANノードに1つまたは複数の「終了マーカー」を送ることおよびフォワーディングすることとを含む。UPF262はまた、UE204と、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)272などのロケーションサーバとの間のユーザプレーン上でのロケーションサービスメッセージの転送をサポートし得る。
【0051】
[0062] SMF266の機能は、セッション管理と、UEインターネットプロトコル(IP)アドレス割振りおよび管理と、ユーザプレーン機能の選択および制御と、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF262におけるトラフィックステアリングの構成と、ポリシー執行およびQoSの一部の制御と、ダウンリンクデータ通知とを含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
【0052】
[0063] いくつかの態様では、ロケーションおよび測位機能は、たとえば、UE204にロケーション支援を提供するために、5GC260との通信のために構成された、ロケーション管理機能(LMF)270によって助けられ得る。LMF270は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。LMF270は、コアネットワーク5GC260を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してLMF270に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。SLP272は、LMF270と同様の機能をサポートし得るが、LMF270は、(たとえば、音声またはデータでなくシグナリングメッセージを伝達することを意図されたインターフェースおよびプロトコルを使用して)制御プレーン上でAMF264、新RAN220、およびUE204と通信し得、SLP272は、(たとえば、伝送制御プロトコル(TCP)および/またはIPのような音声および/またはデータを搬送することを意図されたプロトコルを使用して)ユーザプレーン上でUE204および外部クライアント(
図2Bに図示せず)と通信し得る。
【0053】
[0064] 一態様では、LMF270および/またはSLP272は、gNB222および/またはng-eNB224などの基地局と統合され得る。gNB222および/またはng-eNB224と統合されたとき、LMF270および/またはSLP272は、「ロケーション管理構成要素」、または「LMC」と呼ばれることがある。しかしながら、本明細書で使用される、LMF270およびSLP272への言及は、LMF270およびSLP272がコアネットワーク(たとえば、5GC260)の構成要素である場合と、LMF270およびSLP272が基地局の構成要素である場合の両方を含む。
【0054】
[0065] 本明細書で説明されるように、NRは、ダウンリンクベース測位方法と、アップリンクベース測位方法と、ダウンリンクおよびアップリンクベース測位方法とを含む、いくつかのセルラーネットワークベース測位技術をサポートする。たとえば、LMF270は、様々な測位信号(PRSまたはSRS)リソースについて算出されたロケーション測定に基づく測位を可能にすることができる。本明細書で使用される「PRSリソースセット」は、PRS信号の送信のために使用されるPRSリソースのセットであり、ここで、各PRSリソースはPRSリソース識別子(ID)を有する。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは、同じTRPに関連する。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、(たとえば、TRP IDによって識別される)特定のTRPに関連する。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは、スロットにわたって同じ周期性、共通のミューティングパターン構成、および同じ反復係数(たとえば、PRS-ResourceRepetitionFactor)を有する。周期性は、第1のPRSインスタンスの最初のPRSリソースの最初の反復から、次のPRSインスタンスの同じ最初のPRSリソースの同じ最初の反復までの時間である。周期性は、2μ・{4,5,8,10,16,20,32,40,64,80,160,320,640,1280,2560,5120,10240}スロットから選択された長さを有し得、μ=0、1、2、3である。反復係数は、{1,2,4,6,8,16,32}スロットから選択された長さを有し得る。
【0055】
[0066] いくつかの場合には、PRSリソースセット中のPRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビーム(および/またはビームID)に関連する(ここで、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。たとえば、PRSリソースセットの各PRSリソースは、異なるビーム上で送信され得、したがって、「PRSリソース」または単に「リソース」は、「ビーム」と呼ばれることもある。これは、TRPと、PRSが送信されるビームとが、UEに知られているかどうかに関するいかなる暗示をも有しないことに留意されたい。
【0056】
[0067] 「PRSインスタンス」または「PRSオケージョン」は、PRSが送信されることが予想される周期的に反復される時間ウィンドウ(たとえば、1つまたは複数の連続するスロットのグループ)の1つのインスタンスである。PRSオケージョンは、「PRS測位オケージョン」、「PRS測位インスタンス」、「測位オケージョン」、「測位インスタンス」、「測位反復」、あるいは単に「オケージョン」、「インスタンス」、または「反復」と呼ばれることもある。
【0057】
[0068] (単に「周波数レイヤ」または「レイヤ」とも呼ばれる)「測位周波数レイヤ」は、いくつかのパラメータについて同じ値を有する1つまたは複数のTRPにわたる1つまたは複数のPRSリソースセットの集合である。詳細には、PRSリソースセットの集合は、同じサブキャリア間隔(SCS)およびサイクリックプレフィックス(CP)タイプ(PDSCHについてサポートされるすべてのヌメロロジーが、PRSについてもサポートされることを意味する)と、同じポイントAと、ダウンリンクPRS帯域幅の同じ値と、同じ開始PRB(および中心周波数)と、同じコムサイズとを有する。ポイントAパラメータは、パラメータARFCN-ValueNR(「ARFCN」は、「絶対無線周波数チャネル番号」を表す)の値をとり、送信および受信のために使用される物理無線チャネルのペアを指定する識別子および/またはコードである。ダウンリンクPRS帯域幅は、4つのPRBのグラニュラリティを有し得、最小24個のPRBであり、最大272個のPRBである。現在、最高4つの周波数レイヤが定義されており、最高2つのPRSリソースセットが周波数レイヤごとのTRPごとに構成され得る。
【0058】
[0069] 周波数レイヤの概念はやや、コンポーネントキャリアおよび帯域幅部分(BWP)の概念のようであるが、コンポーネントキャリアおよびBWPが1つの基地局(またはマクロセル基地局およびスモールセル基地局)によって、データチャネルを送信するために使用され、周波数レイヤが、いくつかの(通常3つ以上の)基地局によって、PRSを送信するために使用されることが異なる。UEは、LTE測位プロトコル(LPP)セッション中などに、それの測位能力をネットワークに送るとき、それがサポートすることができる周波数レイヤの数を示し得る。たとえば、UEは、それが1つまたは4つの測位周波数レイヤをサポートすることができるかどうかを示し得る。
【0059】
[0070] ダウンリンクベースロケーション測定は、LTEにおける観測到着時間差(OTDOA)と、NRにおけるダウンリンク到着時間差(DL-TDOA)と、NRにおけるダウンリンク離脱角度(DL-AoD)とを含むことができる。OTDOAまたはDL-TDOA測位プロシージャでは、UEは、基準信号時間差(RSTD)または到着時間差(TDOA)測定と呼ばれる、基地局のペアから受信された基準信号(たとえば、PRS、TRS、NRS、CSI-RS、SSBなど)の到着時間(ToA)間の差を測定し、それらを測位エンティティに報告する。より詳細には、UEは、支援データ中で基準基地局(たとえば、サービング基地局)および複数の非基準基地局の識別子を受信する。UEは、次いで、基準基地局と非基準基地局の各々との間のRSTDを測定する。関与する基地局の既知のロケーションとRSTD測定とに基づいて、測位エンティティ(たとえば、LMF270)は、UEのロケーションを推定することができる。DL-AoD測位の場合、基地局(gNB222)は、UEのロケーションを推定するために、UEと通信するために使用されるダウンリンク送信ビームの角度および他のチャネルプロパティ(たとえば、信号強度)を測定する。
【0060】
[0071] アップリンクベース測位方法は、アップリンク到着時間差(UL-TDOA)とアップリンク到着角度(UL-AoA)とを含む。UL-TDOAは、DL-TDOAと同様であるが、UEによって送信されたアップリンク基準信号(たとえば、SRS)に基づく。UL-AoA測位の場合、基地局は、UEのロケーションを推定するために、UEと通信するために使用されるアップリンク受信ビームの角度および他のチャネルプロパティ(たとえば、利得レベル)を測定する。
【0061】
[0072] ダウンリンクおよびアップリンクベース測位方法は、拡張セルID(E-CID)測位と(「マルチセルRTTまたはマルチRTT」とも呼ばれる)マルチラウンドトリップ時間(RTT)測位とを含む。RTTプロシージャでは、イニシエータ(基地局またはUE)が、レスポンダ(UEまたは基地局)にRTT測定信号(たとえば、PRSまたはSRS)を送信し、レスポンダは、イニシエータにRTT応答信号(たとえば、SRSまたはPRS)を返送する。RTT応答信号は、受信-送信(Rx-Tx)測定と呼ばれる、RTT測定信号のToAとRTT応答信号の送信時間との間の差を含む。イニシエータは、「Tx-Rx」測定と呼ばれる、RTT測定信号の送信時間とRTT応答信号のToAとの間の差を計算する。イニシエータとレスポンダとの間の(「飛行時間」とも呼ばれる)伝搬時間は、Tx-RxおよびRx-Tx測定から計算され得る。伝搬時間および光の知られている速度に基づいて、イニシエータとレスポンダとの間の距離が決定され得る。マルチRTT測位の場合、UEは、基地局の知られているロケーションに基づいて(たとえば、マルチラテレーションを使用して)それのロケーションが決定されることを可能にするために、複数の基地局とのRTTプロシージャを実施する。RTT方法およびマルチRTT方法は、ロケーション精度を改善するために、UL-AoAおよびDL-AoDなど、他の測位技法と組み合わせられ得る。
【0062】
[0073] 測位動作を支援するために、ロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270、または他のロケーションサーバ)は、UEに支援データを提供し得る。たとえば、支援データは、そこから基準信号を測定すべき基地局(あるいは基地局のセルおよび/またはTRP)の識別子、基準信号構成パラメータ(たとえば、連続する測位サブフレームの数、測位サブフレームの周期性、ミューティングシーケンス、周波数ホッピングシーケンス、基準信号識別子(ID)、基準信号帯域幅など)、および/または特定の測位方法に適用可能な他のパラメータを含み得る。代替的に、支援データは、(たとえば、周期的にブロードキャストされるオーバーヘッドメッセージ中でなど)基地局自体から直接発信し得る。いくつかの場合には、UEは、支援データを使用せずにそれ自体でネイバーネットワークノードを検出することが可能であり得る。
【0063】
[0074] DL-AoDの場合、UE204は、LMF270にDL-PRSビーム受信信号受信電力(RSRP)測定を提供することができ、gNB222は、ビーム方位角および仰角角度情報を提供することができる。UL AoA測位方法を使用するとき、UE204の位置が、異なるTRP(示されず)においてとられたUL SRS AoA測定に基づいて推定される。たとえば、TRPは、LMF270に直接、AoA測定を報告することができる。TRP相互協調情報(TRP co-coordinate information)およびビーム構成詳細とともに角度情報(たとえば、AoDまたはAoA)を使用して、LMF270は、UE204のロケーションを推定することができる。
【0064】
[0075] マルチRTTロケーション測定の場合、LMF270は、複数のTRP(示されず)およびUEが、それぞれ、gNB Rx-Tx測定およびUE Rx-Tx測定を実施する、プロシージャを始動することができる。たとえば、gNB222およびUE204は、それぞれ、ダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)およびアップリンクサウンディング基準信号(UL-SRS)を送信することができ、それにより、gNB222は、たとえば、無線リソース制御(RRC)プロトコルを使用して、UE204に対してUL-SRSを構成する。次に、LMF270は、UE204にDL-PRS構成を提供することができる。得られたロケーション測定は、UE204についてのロケーション推定を実施するために、UE204および/またはgNB222によってLMF270に報告される。
【0065】
[0076] UEロケーション推定の精度を改善するために、NRは、複数の異なるロケーション測定タイプの組合せをサポートすることができる。
図3に示されているように、UEデバイス302が、PRSシステム300においてPRSリソース306を処理する(たとえば、ロケーションデータまたは位置データを測定する)それの能力を決定することができる。UEデバイス302は、次いで、能力更新において、それの能力を、(gNBとして示されている)基地局304またはロケーションサーバ(たとえば、LMF、示されず)に提供することができ、これは、(たとえば、UEデバイス302のロケーションを決定するために)ロケーションまたは位置測定を実施するためにどのPRSリソースが利用されるべきであるかを決定するために使用され得る。その後、UEデバイス302は、基地局304またはロケーションサーバから支援データ(AD)を受信し、支援データに基づいてPRS測定を実施することができる。しかしながら、いくつかの場合には、支援データの量(たとえば、支援データによって示されるPRSリソースの数)がUEデバイス302の能力よりも著しく大きくなり得る。
【0066】
[0077] たとえば、UEデバイス302は、5つのPRSリソースのみを処理することが可能であり得るが、PRS支援データは、UEデバイス302に20個のPRSリソースを提供し得る。この例では、UEデバイス302は、ロケーションまたは位置測定を実施すべき20個のPRSリソースのうち、5つのPRSリソースなど、PRSリソースのサブセットを選択し得る。いくつかの場合には、UEは、リソースが支援データによって提供される様式と対応するデフォルト順序に基づいて、PRSリソースを選択し得る。たとえば、UEは、PRSリソースが測定優先度の降順で(たとえば、AD中で)提供されると仮定する様式で、動作することができる。例として、測位周波数レイヤ内で、DL PRSリソースは、AD中で、UEデバイス302によって実施されるべき測定の優先度降順で分類され得、nr-DL-PRS-ReferenceInfoによって示される参照が測定についての最も高い優先度である。優先度は、優先度に従って分類されている、測位周波数レイヤの最高64個のdl-PRS-ID、または優先度に従って分類されている、測位周波数レイヤのdl-PRS-IDごとの最高2つのDL PRSリソースセットを含むことができる。そのような場合、初期に選択されたPRSリソースがPRS測定目的のために利用され得ないとき、UEデバイス302は、測定優先度の降順で次のPRSリソースに進む。しかしながら、いくつかの場合には、5つの選択されたPRSリソースは、PRS測定を実施するのに最適でないことがある。
【0067】
[0078] 開示される技術の態様は、PRSリソース選択プロセスを改善するためのソリューションを提供することによって、上記の限定に対処する。いくつかの態様では、初期PRSリソース選択は、たとえば、基地局(たとえば、gNB)、またはロケーションサーバ(たとえば、LMF)から、UEにおいて受信されたビームインデックス情報に基づき得る。そのような手法では、ビームインデックス情報は、1つまたは複数のロケーションまたは位置測定がそれについて決定されるべきである、PRSリソースセットに関連する割り当てられたビームを指定することができる。たとえば、UEデバイスは、他のビームに関連する他のPRSリソースを処理する前に、割り当てられたビームに関連するPRSリソースを最初に処理することができる。いくつかの態様では、ロケーションまたは位置測定を実施するための、割り当てられたビームのPRSリソースを処理した後のUEによる後続のビームの選択は、ビーム間の識別された隣接関係に基づき、ならびに、たとえば、優先度ルール(priority rule)によって指定された、および/または(たとえば、基地局および/またはロケーションサーバから)UEにシグナリングされた、優先順序に基づき得る。所望の実装形態に応じて、優先度ルールは、あらかじめ決定され、UEに記憶され得るか、または優先度ルールは、別のデバイスによって(たとえば、LMFなどのロケーションサーバによっておよび/またはgNBなどの基地局によって)UEに提供され得る。優先度ルールは、割り当てられたビームに対する1つまたは複数の隣接するビームの後続の選択などによって、ビーム選択がどのように実施されるべきであるかをUEに示すことができる。以下でさらに詳細に説明されるように、ビーム隣接関係は、角度近接度/隣接関係に基づくか、または、(たとえば、AD中の)情報要素(IE)によって示される順序付けに基づき得る。たとえば、隣接するビーム(または隣接するリソース)は、最も近いDL-AoD角度を共有するものなど、最も近い角度に関連するビーム(またはリソース)を指すことができる。ビームの間の隣接関係と優先順序とに従って最適なPRSリソースを選択することに対する様々な手法のさらなる説明が、
図4~
図7に関連して提供される。
【0068】
[0079]
図4は、PRSシステム400においてモバイルデバイス(たとえば、UEデバイス)によって利用され得る測位基準信号(PRS)リソースセット402の例示的な図を示す。本明細書で説明されるように、測位基準信号(PRS)は、UEデバイスがロケーションまたは測位目的のためにネイバー送信受信ポイント(TRP)を検出および測定することを可能にするための新無線(NR)測位について定義され得る。PRSシステム400は、屋内、屋外、サブ6、およびmmWなど、様々な展開をサポートし、可能にするための様々な測位構成を含むことができる。いくつかの実装形態では、PRSリソースセット402は、ビームインデックス(beam index)によって指定されたビーム割当てに基づいて、予想される到着角度(AoA)および/または離脱角度(AoD)フォーミュレーションを決定するために(たとえば、UEデバイスによって)使用され得る。たとえば、PRSシステム400は、ビーム割当て(beam assignment)を指定するビームインデックス情報を含む支援データ(AD)を生成することができ、その支援データ(AD)は、次いで、(たとえば、UEデバイスのロケーションを決定するために)ロケーションまたは測位測定を可能にするためにUEデバイスに提供され得る。1つの例示的な例では、ビームインデックス情報によって指定されたビーム割当ては、PRS識別子(たとえば、所与のビーム上のPRSリソースのdl-PRS-ID)を含むことができる。
【0069】
[0080] いくつかの実装形態では、UEデバイスは、様々なDL-PRSリソースを受信することができ、たとえば、LPPを介して、LMFに、対応するロケーション測定情報を提供することができる。さらに、gNBが、たとえば、NR測位プロトコルA(NRPPa)を介して、LMFにビーム方位角および仰角角度情報を提供することができる。いくつかの態様では、TRPはまた、LMFに直接、AoA測定を報告することができる。TRP相互協調情報およびビーム構成詳細とともに角度情報(たとえば、AoDまたはAoA)を使用して、LMFは、UEデバイスのロケーションを推定することができる。ダウンリンクベースロケーション測定は、LTEにおける観測到着時間差(OTDOA)と、NRにおけるダウンリンク到着時間差(DL-TDOA)と、NRにおけるダウンリンク離脱角度(DL-AoD)とを含むことができる。いくつかの例では、UEデバイスは、本明細書で説明されるように、支援データ中で基準基地局(たとえば、サービング基地局)および複数の非基準基地局の識別子を受信することができる。DL-AoD測位の場合、基地局(たとえば、gNB)は、UEデバイスのロケーションを推定するために、UEデバイスと通信するために使用されるダウンリンク送信ビームの角度および他のチャネルプロパティ(たとえば、信号強度)を測定することができる。
【0070】
[0081] 一例では、ロケーションサーバ(たとえば、ロケーション管理機能(LMF))は、ビームインデックス情報を決定し、UEに提供することによって、UE支援およびUEベースの新無線ダウンリンク離脱角度(NR DL-AoD)を可能にするための、支援を行うことができる。各UEが、TRPに対する異なる予想されるAoAと天頂到着(ZoA)とを有することができる事例があり得る。たとえば、PRSシステム400は、(たとえば、UEデバイスがロケーションまたは測位測定を行う場合)UE支援であるか、または(たとえば、UEデバイスがロケーションまたは測位測定および計算を行う場合)UEベースであり得る。
【0071】
[0082] UE支援モードの場合、UEデバイスは、TRPビームロケーションに気づいていないことがあり、これは、UEデバイスが、予想されるAoDに基づく(処理すべきPRSリソースを選択するための)優先度ルールを計算することを困難にすることがある。ビームインデックスを利用することによって、UEデバイスは、どのビームを、ロケーションデータまたは測位データを測定するために最初に利用すべきかを決定することができる。たとえば、PRSシステム400は、角度ドメインにおける予想されるAoDではなくビームインデックスを利用することができる。一例では、LMFは、どのビームを、(そのビームのPRSリソースを使用して)ロケーションデータまたは測位データを測定するために最初に利用すべきかを決定するために、UEデバイスに、予想されるビームインデックス(expected beam index)を提供することができる。ビームインデックスによって識別されたビームは、割り当てられたビームと呼ばれることがある。
【0072】
[0083] ビームインデックスは、割り当てられたPRSリソースまたは割り当てられたビーム(たとえば、ID=Xをもち、ここで、IDは、1つの例示的な例では、dl-PRS-IDを含むことができる)などの情報を含むことができる。いくつかの場合には、PRSリソースセット(たとえば、PRSリソースセット402)中のPRSリソースID(たとえば、ID=X)は、単一のTRPから送信される単一のビーム(および/またはビームID)に関連し得る(ここで、TRPは、1つまたは複数のビームを送信し得る)。たとえば、PRSリソースセット402の各PRSリソースは、異なるビーム上で送信され得、したがって、「PRSリソース」または単に「リソース」は、本明細書では「ビーム」と呼ばれることもある。
【0073】
[0084] 割り当てられたビームのPRSリソースが、ロケーション情報または測位情報(positioning information)を決定するためにUEデバイスによって処理されると、UEデバイスは、PRSリソースセット402に関連するビームの隣接順序(adjacency order)を使用することができる。隣接順序付け(adjacency ordering)の一例は、角度近接度(angular proximity)に基づくビームの連続順序(sequential order)に基づき得る。たとえば、
図4は、隣接順序付け406によって指定されているように、ビーム1において始まり、ビーム6において終わる、隣接関係の方向を示す。
図4の隣接順序付け406は、ビーム1の角度がビーム2の角度よりも小さく、ビーム2の角度がビーム3の角度よりも小さく、以下同様である場合など、(ビーム1~6の)PRSリソースが、(たとえば、DL-AoDに関する)角度近接度/隣接関係に従って順序付けられることを示す。
図4の例では、UEデバイスは、すぐ近くのインデックスを有するPRSリソース(たとえば、ビーム1およびビーム2に関連するもの)がすぐ近くの角度(すぐ近くのDL-AoD)をも有するという暗黙的仮定を行うことができる。隣接順序付けの別の例は、ビームと、互いに対するビームのそれぞれの隣接関係との所定のリストを含むことができる。たとえば、UEは、隣接関係に関する暗黙的仮定を行わないことがあり、代わりに、PRSリソースセット中で(たとえば、DL-AoDによって)どのリソースが他のリソースに隣接するかを示す専用シグナリング(たとえば、AD中のIE)を受信することができる。そのような隣接順序付けの一例が
図5に示されており、これは、PRSリソースセット502が、隣接順序506によって指定されているように、ビーム1、ビーム4、ビーム6、ビーム3、ビーム5、およびビーム2の順序を有することを示す。いくつかの例では、隣接順序付け(たとえば、隣接順序506)は、AD中のIEにおいて定義され得る。たとえば、説明の目的で
図5の例を使用すると、AD中のIEは、ビーム2がビーム1およびビーム3に隣接することと、ビーム4がビーム3およびビーム5に隣接することとを示すことができる。
【0074】
[0085] UEデバイスは、隣接順序付けに基づいて、および(隣接ビームルールとも呼ばれる)ビーム優先度ルールに基づいて、PRSリソースセット402に関連する様々なビームの中から選択することができる。隣接ビームルールの一例は、
図6および
図7に示されているように、X、X-1、X+1、X-2、X+2、X-3、X+4などを含むことができ、ここで、Xは、ビームインデックス情報によって示された割り当てられたビームであり、X-I、X+Iなどは、優先順序ルールに従って選択された隣接するビームである。UEデバイスは、上述の隣接順序付けに基づいて、どの(1つまたは複数の)ビームが、割り当てられたビームXに隣接するかを決定することが可能である。この例では、割り当てられたビームXに関連するPRSリソースが処理される(たとえば、および/あるいはロケーションまたは位置測定に好適でない)と、UEデバイスは、優先順序で次のビームに関連するPRSリソースを選択することができ、次のビームは、上記の例では、隣接順序に基づいて決定された(たとえば、隣接順序に従って、割り当てられたビームXの左の)ビームX-1であることになる。
【0075】
[0086] いくつかの態様では、ロケーションおよび測位機能は、UEデバイスにロケーション支援を提供するために、5GCとの通信のために構成された、LMFによって助けられ得る。LMFは、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。LMFは、コアネットワーク5GCを介して、および/またはインターネット(示されず)を介してLMFに接続することができるUEのための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。
【0076】
[0087] 本明細書で説明されるように、LMF(および/またはいくつかの場合には、gNBなど、基地局)は、ビームインデックスを決定し、UEデバイスにビームインデックスを提供することができる。UEデバイスは、ロケーションデータまたは位置データの測定を可能にするためにビームインデックスを利用することができる。いくつかの場合には、LMFは、TRPロケーション、(たとえば、同じ基地局上でコロケートされたときの)アンテナアレイパネルロケーション、および/または粗いUEデバイスロケーションに基づいて、ビームインデックスを生成することができる。いくつかの場合には、UEデバイスがモバイルである(たとえば、移動している)とき、LMFは、時間1および時間2など、複数の時間間隔においてビームインデックスを更新し、UEデバイスがどこに位置するかに基づいて、モバイルUEデバイスに、更新されたビームインデックスを提供することができる。たとえば、LMFは、時間1においてUEに向けられる特定のビームを示すビームインデックスを提供することができ、時間2においてUEに向けられる異なるビームを示す異なるビームインデックスを提供することができる。
【0077】
[0088] ロケーションまたは測位動作をさらに支援するために、LMF(および/またはいくつかの場合には、gNBなど、基地局)は、UEデバイスに支援データを提供することができる。たとえば、支援データは、そこから基準信号を測定すべき基地局(あるいは基地局のセルおよび/またはTRP)の識別子、基準信号構成パラメータ(たとえば、連続する測位サブフレームの数、測位サブフレームの周期性、ミューティングシーケンス、周波数ホッピングシーケンス、基準信号識別子(ID)、基準信号帯域幅など)、および/または特定の測位方法に適用可能な他のパラメータを含み得る。いくつかの場合には、支援データは、(たとえば、周期的にブロードキャストされるオーバーヘッドメッセージ中でなど)基地局自体から直接発信し得る。いくつかの場合には、UEデバイスは、支援データを使用せずにそれ自体でネイバーネットワークノードを検出することができる。
【0078】
[0089]
図4を参照すると、UEデバイスは、LMFまたは基地局から、PRSリソースセット402に関連するビームインデックスを含む、AoA/AoDについての支援データを受信することができる。PRSリソースセット402は、隣接順序406で配列された(sequenced)複数のビーム404に関連し得る。たとえば、ビームインデックスは、UEデバイスによって利用されるべき初期の割り当てられたビームを含むことができる。たとえば、ビーム1がUEデバイスのための割り当てられたビームである場合、UEデバイスは、ビーム1を用いてロケーションまたは位置測定動作を始めることを試みることになる。いくつかの場合には、ビームインデックスは、UEデバイスにビーム順序(たとえば、ビーム1、ビーム2、ビーム3、ビーム4、ビーム5、およびビーム6)を提供する情報を含むことができる。
【0079】
[0090] いくつかの場合には、支援データは、さらに、割り当てられたビームがロケーションまたは位置測定のために理想的でないとき、UEデバイスが利用し、ロケーション測定を実施することができる隣接するビームを、(たとえば、IEを使用して)識別することができる。いくつかの場合には、PRSリソース(ビーム)が角度近接度/隣接関係に従って順序付けられることなど、ビームの隣接関係があらかじめ定義され得る。たとえば、隣接するビームは、
図4に示されているように、ビーム順序におけるネイバリングビームを含むことができる。
図4の例では、UEデバイスは、すぐ近くのインデックスを有するPRSリソース(たとえば、ビーム1およびビーム2に関連するもの)がすぐ近くの角度をも有すると仮定する。たとえば、
図4に示されているように、UEデバイスは、ビーム1がビーム2に隣接し、ビーム2がビーム3に隣接し、ビーム3がビーム4に隣接し、ビーム4がビーム5に隣接し、ビーム5がビーム6に隣接すると仮定することができる。この例では、およびビームインデックスによって識別された割り当てられたビームとしてビーム1を使用すると、ビーム1のPRSリソースが処理された後に、UEデバイスは、次の隣接するビームである、ビーム2を処理することができる。いくつかの場合には、ビーム1がロケーションまたは位置測定のために理想的でない場合(たとえば、多すぎる干渉または低すぎる信号強度)、UEデバイスは、この例ではビーム2である、次の隣接するビームに関連するPRSリソースを処理することができる。ビーム2を処理した後に、UEデバイスは、ビーム3に関連するPRSを処理することができ、以下同様である。いくつかの場合には、優先順序(たとえば、隣接ビームルール)も、UEによって知られている(たとえば、所定のものである)か、またはUEにシグナリングされ得る。本明細書で説明されるように、優先順序(たとえば、隣接ビームルール)は、割り当てられたビームに関連するPRSリソースが処理された後に、(ロケーションまたは位置測定のために)どの隣接するビームのどのPRSリソースを処理すべきかに関係する情報を提供することができる。
【0080】
[0091]
図5は、PRSシステム500においてモバイルデバイス(たとえば、UEデバイス)によって利用され得る測位基準信号(PRS)リソースセット502の例示的な図を示す。いくつかの実装形態では、UEデバイスは、LMFまたは基地局から、PRSリソースセット502に関連するビームインデックスを含む支援データを受信することができる。PRSリソースセット502は、所定の隣接順序で配列された複数のビーム504に関連し得る。上述のように、ビームインデックスは、ロケーションまたは位置測定を算出するためにUEデバイスによって使用されるべきである初期の割り当てられたビームを示す情報を含むことができる。
【0081】
[0092] いくつかの態様では、隣接ビームルール(または優先度ルール)は、割り当てられたビームのPRSリソースを処理した後にUEによって行われるべきである後続のビーム選択を指定するために使用され得る。実装形態に応じて、ビーム選択優先度付け(beam selection prioritization)は、初期に割り当てられたビームに基づき、ならびに決定された隣接順序付け(たとえば、
図4の隣接順序406または
図5の隣接順序506)に基づき得る。例示的な例として
図5を使用すると、IEは、PRSリソースセット502の隣接順序が、ビーム1、ビーム4、ビーム6、ビーム3、ビーム5、およびビーム2であることを示すことができる。この例では、ビーム6が、ビームインデックスによって識別された割り当てられたビームである場合、UEデバイスは、ビーム6に関連するPRSリソースを最初に処理することができる。優先順序は、ビーム6に関連するPRSリソースを処理した後に、UEデバイスが、次に、ビーム6の左の(ビーム4である)隣接するビームに関連するPRSリソースを処理し、次いで、ビーム6の右の(ビーム3である)隣接するビームに関連するPRSリソースを処理し、次いで、ビーム6の2ビーム左の(ビーム1である)隣接するビームに関連するPRSリソースを処理し、最後に、ビーム6の2ビーム右の(ビーム5である)隣接するビームに関連するPRSリソースを処理するべきであることを示し得る。
【0082】
[0093]
図6は、
図4中のPRSシステム400と同様の、PRSシステム600においてモバイルデバイス(たとえば、UEデバイス)によって利用され得る測位基準信号(PRS)リソースセット602の例示的な図を示す。この実施形態では、UEデバイスは、LMFから、ビームインデックスを含む支援データを受信することができる。UEは、複数のビーム604に関連するPRSリソースセット602を受信することができ、PRSリソースセット602は、UEのロケーションまたは位置を決定するために使用され得るロケーションデータまたは位置データを測定するためにUEデバイスによって利用され得る。
図6は、ビーム1、ビーム2、ビーム3、ビーム4、ビーム5、およびビーム6のビーム隣接順序を示す。上記で説明されたように、ビーム順序は、UEによって知られている(たとえば、所定のものである、および/またはUEデバイスのメモリに記憶される)ことがあるか、あるいはgNBまたはLMFによって(たとえば、支援データのIE中で)UEにシグナリングされ得る。
【0083】
[0094] ビームインデックスは、ロケーション測定を実施するためにUEデバイスが初期に使用する割り当てられたビームを含むことができる。この実装形態では、ビーム2は、UEデバイスによって利用されるべき、ビームインデックスにおいて示された割り当てられたビームである。ビーム2のPRSリソースが、ロケーションデータまたは測位データを決定するためにUEデバイスによって処理されると、UEデバイスは、UEデバイスによって知られている(たとえば、所定の、および/またはUEデバイスのメモリに記憶された)、あるいはgNBまたはLMFによってUEデバイスにシグナリングされた、(隣接ビームルールとも呼ばれる)1つまたは複数の優先度ルールに従って、隣接するビーム(たとえば、ビーム1またはビーム3)のPRSリソースを処理することができる。ビーム1および3のPRSリソースがUEデバイスによって処理されると、UEデバイスは、次の隣接するビーム、たとえば、ビーム4のPRSリソースを処理することを続けることができる。いくつかの場合には、隣接するビームは、どのビームが初期の割り当てられたビームおよび後続のビームに隣接するかをUEデバイスに通知するために、ビームインデックスにおいて示され得る。
【0084】
[0095] 上述のように、優先度ルールは、UEデバイスによって知られているか、またはUEデバイスにシグナリングされ得る。優先度ルールは、割り当てられたビームが、ロケーションデータまたは位置データを測定するために処理された後に、どのビームを利用すべきかを示すことができる。たとえば、
図6は、ビーム2(割り当てられたビーム)から始まり、その後にビーム3が続き、その後にビーム1が続き、その後にビーム4が続く順序をもつ、優先度ルールを示す。
【0085】
[0096]
図7は、
図5中のPRSシステム500と同様の、PRSシステム700においてモバイルデバイス(たとえば、UEデバイス)によって利用され得る測位基準信号(PRS)リソースセット702の例示的な図を示す。この実施形態では、UEデバイスは、LMFから、ビームインデックスを含む支援データを受信することができる。UEは、複数のビーム604に関連するPRSリソースセット602を受信することができ、PRSリソースセット602は、UEの位置を決定するために使用され得るロケーションデータまたは位置データを測定するためにUEデバイスによって利用され得る。
図7は、ビーム1、ビーム4、ビーム6、ビーム3、ビーム5、およびビーム2のビーム隣接順序を示す。上記で説明されたように、ビーム隣接順序は、
図4に示されているものなど、UEによって知られている(たとえば、所定のものである、および/またはUEデバイスのメモリに記憶される)ことがあるか、あるいは、
図5に示されているものなど、gNBまたはLMFによって(たとえば、支援データのIE中で)UEにシグナリングされ得る。
【0086】
[0097] ビームインデックスは、UEデバイスがロケーションデータまたは位置データを測定することを初期に試みる、割り当てられたビームを含むことができる。この実装形態では、ビーム6は、UEデバイスによって利用されるべき、ビームインデックスにおいて示された割り当てられたビームである。ビーム6のPRSリソースが、ロケーションデータまたは測位データを決定するためにUEデバイスによって処理されると、UEデバイスは、UEデバイスによって知られている(たとえば、所定の、および/またはUEデバイスのメモリに記憶された)、あるいはgNBまたはLMFによってUEデバイスにシグナリングされた、1つまたは複数の優先度ルール(たとえば、隣接ビームルール)に従って、隣接するビーム(たとえば、ビーム4またはビーム3)のPRSリソースを処理することができる。ビーム4および3のPRSリソースがUEデバイスによって処理されると、UEデバイスは、優先度ルール(たとえば、隣接ビームルール)に基づいて、次の隣接するビーム、たとえば、ビーム5のPRSリソースを処理することを続けることができる。
【0087】
[0098] 上述のように、優先度ルールは、UEデバイスによって知られているか、またはUEデバイスにシグナリングされ得る。優先度ルールは、割り当てられたビームが、ロケーションデータまたは位置データを測定するために処理された後に、どのビームを利用すべきかを示すことができる。たとえば、
図7は、ビーム6(割り当てられたビーム)から始まり、その後にビーム3が続き、その後にビーム4が続き、その後にビーム5が続く順序をもつ、優先度ルールを示す。
【0088】
[0099]
図8は、UEデバイスによるビーム選択を可能にするための例示的なプロセス800の流れ図を示す。ブロック802において、プロセス800は、(たとえば、ユーザ機器によって、)PRSビームセットに関連するビームインデックス情報を受信することを含む。いくつかの実装形態では、PRSビームセットは複数のビームに関連し得、複数のビームは、割り当てられたビームと、少なくとも1つの隣接するビームとを含む。PRSビームセットに関連する複数のビームはまた、(たとえば、DL-AoDに従って)角度ドメインにおける隣接関係によって連続的に順序付けられ得る。いくつかの態様では、ビームインデックス情報はPRSリソースインデックス(PRS resource index)であり得る。
【0089】
[00100] いくつかの態様では、ビームインデックス情報は、送信受信ポイント(TRP)ロケーション、アンテナアレイパネルロケーション、推定されたユーザ機器(UE)ロケーション(estimated user equipment (UE) location)、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づいて生成され得る。他の態様では、ビームインデックス情報は、基地局またはロケーションサーバから受信され得る。
【0090】
[00101] ブロック804において、プロセス800は、(たとえば、ユーザ機器によって、)ブロック802において示されたビームインデックス情報に基づいて、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方を決定することを含む。いくつかの態様では、割り当てられたビームは、予想されるビームインデックス、予想されるPRSリソースインデックス(expected PRS resource index)、基準PRSリソース(reference PRS resource)、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づき得る。いくつかの態様では、少なくとも1つの隣接するビームは、さらに、ユーザ機器に記憶された隣接ビームルールに基づいて決定され得る。他の態様では、少なくとも1つの隣接するビームは、さらに、ロケーションサーバから受信された隣接ビームルールに基づいて決定され得る。
【0091】
[00102]
[00103] いくつかの実装形態では、少なくとも1つの隣接するビームは、さらに、基地局から受信された隣接ビームルールに基づいて決定され得る。一例では、少なくとも1つの隣接するビームは、方位角ドメイン(azimuth domain)、仰角ドメイン(elevation domain)、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つにおいて、割り当てられたビームに物理的に隣接し得る。
【0092】
[00104] いくつかの例では、少なくとも1つの隣接するビームを決定することは、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第1の隣接するビーム(first adjacent beam)を決定することと、ここにおいて、第1の隣接するビームが、割り当てられたビームに隣接する、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第2の隣接するビーム(second adjacent beam)を決定することと、ここにおいて、第2の隣接するビームが、割り当てられたビームに隣接し、ここにおいて、第1の隣接するビームが、第2の隣接するビームとは異なる、を備えることができる。別の例では、少なくとも1つの隣接するビームを決定することは、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第3の隣接するビーム(third adjacent beam)を決定することと、ここにおいて、第3の隣接するビームが、第1の隣接するビームに隣接する、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第4の隣接するビーム(fourth adjacent beam)を決定することと、ここにおいて、第4の隣接するビームが、第2の隣接するビームに隣接し、ここにおいて、第3の隣接するビームが、第4の隣接するビームとは異なる、を備えることができる。
【0093】
[00105] ブロック806において、プロセス800は、(たとえば、ユーザ機器によって、)ブロック804において示された、割り当てられたビーム、または少なくとも1つの隣接するビームのうちの少なくとも1つに基づいて、ロケーション測定を決定することを含む。いくつかの例では、ロケーション測定は、ダウンリンク離脱角度、PRSベース基準信号受信電力(RSRP)測定、最も早い経路の到着時間(time of arrival of an earliest path)、位相情報(phase information)、振幅情報(amplitude information)、ロケーション情報(location information)、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0094】
[00106] いくつかの実装形態では、プロセス800は、更新されたPRSビームセット(updated PRS beam set)に関連する更新されたビームインデックス情報(updated beam index)を受信することをさらに含むことができる。
【0095】
[00107]
図9は、開示される技術のいくつかの態様による、所定のルール(たとえば、所定の隣接ビームルール)に基づいてビーム隣接関係を決定するためのプロセス900の例示的な流れ図を示す。ブロック902において、プロセス900は、(たとえば、ユーザ機器デバイスによって、)PRSビームセットを受信することを含む。上記で説明されたように、PRSビームセットは、割り当てられたビームと、少なくとも1つの隣接するビームとを含む複数のビームに関連し得る。
【0096】
[00108] ブロック904において、プロセス900は、たとえば、所定の隣接ビームルールに基づいて、ブロック902において受信されたPRSビームセットに関連する複数のビームの隣接関係を決定することを含む。上記で説明されたように、所定の隣接ビームルールは、UEデバイスに関連するメモリに記憶され得る。いくつかの例では、PRSリソース(ビーム)が角度近接度/隣接関係に従って順序付けられることなど、ビームの隣接関係があらかじめ定義され得る。たとえば、隣接するビームは、上記で説明された、
図4に示されているように、ビーム順序におけるネイバリングビームを含むことができる。
【0097】
[00109]
図10は、開示される技術のいくつかの態様による、支援データ(AD)に基づいてビーム隣接関係を決定するためのプロセス1000の例示的な流れ図を示す。ブロック1002において、プロセス1000は、(たとえば、ユーザ機器デバイスによって、)PRSビームセットを受信することを含む。上記で説明されたように、PRSビームセットは、割り当てられたビームと、少なくとも1つの隣接するビームとを含む複数のビームに関連し得る。
【0098】
[00110] ブロック1004において、プロセス1000は、ロケーションサーバ(たとえばLMF)、または基地局(たとえば、gNB)など、別のデバイスから支援データを受信することを含む。上記で説明されたように、支援データは、そこから基準信号を測定すべき基地局(あるいは基地局のセルおよび/またはTRP)の識別子、基準信号構成パラメータ(たとえば、連続する測位サブフレームの数、測位サブフレームの周期性、ミューティングシーケンス、周波数ホッピングシーケンス、基準信号識別子(ID)、基準信号帯域幅など)、および/または特定の測位方法に適用可能な他のパラメータを含み得る。代替的に、支援データは、(たとえば、周期的にブロードキャストされるオーバーヘッドメッセージ中でなど)基地局自体から直接発信し得る。
【0099】
[00111] ブロック1006において、プロセス1000は、支援データに基づいて、PRSビームセットに関連する複数のビームの隣接関係を決定することを含む。たとえば、支援データは、UEに複数のビームの隣接順序を示すビーム優先度ルールを含むことができる。上述のように、支援データは、ビームインデックスが、ロケーションまたは位置測定を算出するためにUEデバイスによって使用されるべきである初期の割り当てられたビームを示す情報を提供することができることをも含むことができる。
【0100】
[00112] いくつかの態様では、隣接ビームルール(または優先度ルール)は、割り当てられたビームのPRSリソースを処理した後にUEによって行われるべきである後続のビーム選択を指定するために使用され得る。実装形態に応じて、ビーム選択優先度付け(beam selection prioritization)は、初期に割り当てられたビームに基づき、ならびに決定された隣接順序付け(たとえば、
図4の隣接順序406または
図5の隣接順序506)に基づき得る。
【0101】
[00113] いくつかの例では、本明細書で説明されるプロセス(たとえば、プロセス800、900、1200、および/または本明細書で説明される他のプロセス)は、コンピューティングデバイスまたは装置によって実施され得る。一例では、プロセス800、900、および/または1000は、コンピューティングデバイス、または
図12に示されているコンピューティングシステム1200によって実施され得る。
【0102】
[00114] いくつかの例では、コンピューティングデバイスは、モバイルデバイス(たとえば、モバイルフォン)、デスクトップコンピューティングデバイス、タブレットコンピューティングデバイス、ウェアラブルデバイス(たとえば、VRヘッドセット、ARヘッドセット、ARグラス、ネットワーク接続された時計またはスマートウォッチ、あるいは他のウェアラブルデバイス)、サーバコンピュータ、自律車両または自律車両のコンピューティングデバイス、ロボティックデバイス、テレビジョン、および/あるいは本明細書で説明されるプロセスを実施するリソース能力をもつ任意の他のコンピューティングデバイスなど、任意の好適なUEデバイスまたはシステムを含むことができる。たとえば、上述のように、UEデバイスは、プロセス800を実施するように構成され得る。いくつかの例では、コンピューティングデバイスは、gNBなどの基地局、および/または本明細書で説明されるプロセスを実施するリソース能力をもつ任意の他のコンピューティングデバイスを含むことができる。いくつかの場合には、コンピューティングデバイスまたは装置は、1つまたは複数の入力デバイス、1つまたは複数の出力デバイス、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数のマイクロコンピュータ、1つまたは複数のカメラ、1つまたは複数のセンサー、および/あるいは本明細書で説明されるプロセスの動作またはステップを行うように構成された(1つまたは複数の)他の構成要素など、様々な構成要素を含み得る。いくつかの例では、コンピューティングデバイスは、ディスプレイ、データを通信および/または受信するように構成されたネットワークインターフェース、それらの任意の組合せ、ならびに/あるいは(1つまたは複数の)他の構成要素を含み得る。ネットワークインターフェースは、インターネットプロトコル(IP)ベースのデータまたは他のタイプのデータを通信および/または受信するように構成され得る。
【0103】
[00115] コンピューティングデバイスの構成要素は、回路において実装され得る。たとえば、構成要素は、本明細書で説明される様々な動作を実施するために、1つまたは複数のプログラマブル電子回路(たとえば、マイクロプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(GPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、中央処理ユニット(CPU)、視覚処理ユニット(VPU)、ネットワーク信号プロセッサ(NSP)、マイクロコントローラ(MCU)、および/または他の好適な電子回路)を含むことができる、電子回路もしくは他の電子ハードウェアを含むことができ、および/またはそれらを使用して実装され得、ならびに/あるいは、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、もしくはそれらの任意の組合せを含むことができ、および/またはそれらを使用して実装され得る。
【0104】
[00116] プロセス800は、ハードウェア、コンピュータ命令、またはそれらの組合せで実装され得る動作のシーケンスを示す。コンピュータ命令のコンテキストでは、動作は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、具陳された動作を実施する1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令を表す。概して、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実施するか、または特定のデータタイプを実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。動作が説明される順序は、限定として解釈されるものではなく、任意の数の説明される動作は、プロセスを実装するために任意の順序でおよび/または並行して組み合わせられ得る。
【0105】
[00117] さらに、本明細書で説明されるプロセス800および/または他のプロセスは、実行可能命令で構成された1つまたは複数のコンピュータシステムの制御下で実施され得、まとめて1つまたは複数のプロセッサ上で、ハードウェアによって、またはそれらの組合せで実行するコード(たとえば、実行可能命令、1つまたは複数のコンピュータプログラム、または1つまたは複数のアプリケーション)として実装され得る。上述のように、コードは、たとえば、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な複数の命令を備えるコンピュータプログラムの形態で、コンピュータ可読または機械可読記憶媒体に記憶され得る。コンピュータ可読または機械可読記憶媒体は非一時的であり得る。
【0106】
[00118]
図11は、ユーザ機器(UE)1107のコンピューティングシステム1170の一例を示す。いくつかの例では、UE1107は、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、追跡デバイス、ウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ、グラス、XRデバイスなど)、モノのインターネット(IoT)デバイス、および/または他のデバイスを含むことができる。コンピューティングシステム1170は、バス1189を介して電気的に結合され得る(または、適宜に、他の方法で通信していることがある)ソフトウェアおよびハードウェア構成要素を含む。たとえば、コンピューティングシステム1170は、1つまたは複数のプロセッサ1184を含む。1つまたは複数のプロセッサ1184は、1つまたは複数のCPU、ASIC、FPGA、AP、GPU、VPU、NSP、マイクロコントローラ、専用ハードウェア、それらの任意の組合せ、および/あるいは他の処理デバイスまたはシステムを含むことができる。バス1189は、コア間でおよび/または1つまたは複数のメモリデバイス1186と通信するために1つまたは複数のプロセッサ1184によって使用され得る。
【0107】
[00119] コンピューティングシステム1170は、1つまたは複数のメモリデバイス1186と、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)1182と、1つまたは複数の加入者識別モジュール(SIM)1174と、1つまたは複数のモデム1176と、1つまたは複数のワイヤレストランシーバ1178と、アンテナ1187と、1つまたは複数の入力デバイス1172(たとえば、カメラ、マウス、キーボード、タッチセンシティブスクリーン、タッチパッド、キーパッド、マイクロフォンなど)と、1つまたは複数の出力デバイス1180(たとえば、ディスプレイ、スピーカー、プリンタなど)とをも含み得る。本明細書で使用される1つまたは複数のワイヤレストランシーバ1178は、1つまたは複数の受信デバイス(たとえば、受信機)および/または1つまたは複数の送信デバイス(たとえば、送信機)を含むことができる。
【0108】
[00120] 1つまたは複数のワイヤレストランシーバ1178は、1つまたは複数の他のUE、ネットワークデバイス(たとえば、eNBおよび/またはgNBなどの基地局、WiFi(登録商標)ルータなど)、クラウドネットワークなど、1つまたは複数の他のデバイスとの間でアンテナ1187を介してワイヤレス信号(たとえば、信号1188)を送信および受信することができる。本明細書で説明される1つまたは複数のワイヤレストランシーバ1178は、組み合わせられた送信機/受信機、個別送信機、個別受信機、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。いくつかの例では、コンピューティングシステム1170は、複数のアンテナを含むことができる。ワイヤレス信号1188はワイヤレスネットワークを介して送信され得る。ワイヤレスネットワークは、セルラーまたは電気通信ネットワーク(たとえば、3G、4G、5Gなど)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(たとえば、WiFiネットワーク)、Bluetoothネットワーク、および/または他のネットワークなど、任意のワイヤレスネットワークであり得る。いくつかの例では、1つまたは複数のワイヤレストランシーバ1178は、構成要素の中でも、増幅器、信号ダウンコンバージョンのための(信号乗算器とも呼ばれる)ミキサ、ミキサに信号を提供する(発振器とも呼ばれる)周波数シンセサイザ、ベースバンドフィルタ、アナログデジタルコンバータ(ADC)、1つまたは複数の電力増幅器など、1つまたは複数の構成要素を含む無線周波数(RF)フロントエンドを含み得る。RFフロントエンドは、概して、ワイヤレス信号1188の選択と、ベースバンドまたは中間周波数へのワイヤレス信号1188のコンバージョンとをハンドリングすることができ、RF信号をデジタルドメインにコンバートすることができる。
【0109】
[00121] いくつかの場合には、コンピューティングシステム1170は、1つまたは複数のワイヤレストランシーバ1178を使用して送信および/または受信されるデータを符号化および/または復号するように構成されたコーディング復号デバイス(またはコーデック)を含むことができる。いくつかの場合には、コンピューティングシステム1170は、1つまたは複数のワイヤレストランシーバ1178によって送信および/または受信されるデータを(たとえば、AESおよび/またはDES規格に従って)暗号化および/または解読するように構成された暗号化解読デバイスまたは構成要素を含むことができる。
【0110】
[00122] 1つまたは複数のSIM1174は、各々、UE1107のユーザに割り当てられた国際モバイル加入者識別情報(IMSI)番号と関係する鍵とをセキュアに記憶することができる。IMSIおよび鍵は、1つまたは複数のSIM1174に関連するネットワークサービスプロバイダまたはオペレータによって提供されるネットワークにアクセスするとき、加入者を識別および認証するために使用され得る。1つまたは複数のモデム1176は、1つまたは複数のワイヤレストランシーバ1178を使用する送信のための情報を符号化するために、1つまたは複数の信号を変調することができる。1つまたは複数のモデム1176はまた、送信された情報を復号するために、1つまたは複数のワイヤレストランシーバ1178によって受信された信号を復調することができる。いくつかの例では、1つまたは複数のモデム1176は、4G(またはLTE)モデム、5G(またはNR)モデム、Bluetoothモデム、車両対あらゆるモノ(V2X)通信のために構成されたモデム、および/または他のタイプのモデムを含むことができる。いくつかの例では、1つまたは複数のモデム1176および1つまたは複数のワイヤレストランシーバ1178は、1つまたは複数のSIM1174についてのデータを通信するために使用され得る。
【0111】
[00123] コンピューティングシステム1170は、限定はしないが、プログラマブル、フラッシュ更新可能などであり得る、ローカルおよび/またはアクセス可能ストレージ、ディスクドライブ、ドライブアレイ、光記憶デバイス、RAMおよび/またはROMなどの固体記憶デバイスを含むことができる、1つまたは複数の非一時的機械可読記憶媒体または記憶デバイス(たとえば、1つまたは複数のメモリデバイス1186)をも含むことができる(および/または、それらと通信していることがある)。そのような記憶デバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造などを含む、任意の適切なデータストレージを実装するように構成され得る。
【0112】
[00124] 様々な実施形態では、機能が、(1つまたは複数の)メモリデバイス1186に1つまたは複数のコンピュータプログラム製品(たとえば、命令またはコード)として記憶され、1つまたは複数のプロセッサ1184および/または1つまたは複数のDSP1182によって実行され得る。コンピューティングシステム1170は、たとえば、様々な実施形態によって提供される機能を実装するコンピュータプログラムを備え得、ならびに/あるいは、本明細書で説明される方法を実装し、および/またはシステムを構成するように設計され得る、オペレーティングシステム、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または1つまたは複数のアプリケーションプログラムなどの他のコードを含む、(たとえば、1つまたは複数のメモリデバイス1186内に位置する)ソフトウェア要素をも含むことができる。
【0113】
[00125] いくつかの態様では、UE1107は、本明細書で説明される動作を実施するための手段を含むことができる。その手段は、コンピューティングシステム1170の構成要素のうちの1つまたは複数を含むことができる。たとえば、本明細書で説明される動作を実施するための手段は、(1つまたは複数の)入力デバイス1172、(1つまたは複数の)SIM1174、(1つまたは複数の)モデム1176、(1つまたは複数の)ワイヤレストランシーバ1178、(1つまたは複数の)出力デバイス(1180)、(1つまたは複数の)DSP1182、プロセッサ(1184)、(1つまたは複数の)メモリデバイス1186、および/または(1つまたは複数の)アンテナ1187のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0114】
[00126] いくつかの態様では、UE1107は、リソース構成情報を受信するための手段を含むことができ、ここにおいて、リソース構成情報は、装置に関連するしきい値に基づき、ここにおいて、リソース構成情報は、サウンディング基準信号(SRS)リソースの送信のための時間ギャップを示す。いくつかの態様では、UE1107は、リソース構成情報によって示された時間ギャップに基づいて1つまたは複数のSRSリソースを送信するための手段をさらに含み得る。
【0115】
[00127] いくつかの例では、受信するための手段は、1つまたは複数のワイヤレストランシーバ1178、1つまたは複数のモデム1176、1つまたは複数のSIM1174、1つまたは複数のプロセッサ1184、1つまたは複数のDSP1182、1つまたは複数のメモリデバイス1186、それらの任意の組合せ、またはクライアントデバイスの(1つまたは複数の)他の構成要素を含むことができる。いくつかの例では、決定するための手段は、1つまたは複数のプロセッサ1184、1つまたは複数のDSP1182、1つまたは複数のメモリデバイス1186、それらの任意の組合せ、またはクライアントデバイスの(1つまたは複数の)他の構成要素を含むことができる。いくつかの例では、送信するための手段は、1つまたは複数のワイヤレストランシーバ1178、1つまたは複数のモデム1176、1つまたは複数のSIM1174、1つまたは複数のプロセッサ1184、1つまたは複数のDSP1182、1つまたは複数のメモリデバイス1186、それらの任意の組合せ、またはクライアントデバイスの(1つまたは複数の)他の構成要素を含むことができる。
【0116】
[00128]
図12は、本技術のいくつかの態様を実装するためのシステムの一例を示す図である。特に、
図12は、たとえば、内部コンピューティングシステムを構成する任意のコンピューティングデバイス、リモートコンピューティングシステム、カメラ、または、その任意の構成要素であり得る、コンピューティングシステム1200の一例を示し、システムの構成要素は、接続1005を使用して互いと通信している。接続1005は、バスを使用したプロセッサ1012への物理接続、または、チップセットアーキテクチャなどにおける、プロセッサ1012への直接接続であり得る。接続1005は、仮想接続、ネットワーク化された接続、または論理接続でもあり得る。
【0117】
[00129] いくつかの実施形態では、コンピューティングシステム1200は、本開示で説明される機能が、データセンター、複数のデータセンター、ピアネットワーク内などに分散され得る、分散システムである。いくつかの実施形態では、説明されるシステム構成要素のうちの1つまたは複数は、構成要素がそれについて説明される機能の一部または全部を各々実施する多くのそのような構成要素を表す。いくつかの実施形態では、構成要素は、物理デバイスまたは仮想デバイスであり得る。
【0118】
[00130] 例示的なシステム1200は、少なくとも1つの処理ユニット(CPUまたはプロセッサ)1012と接続1005とを含み、接続1005は、読取り専用メモリ(ROM)1220およびランダムアクセスメモリ(RAM)1225など、システムメモリ1215を含む様々なシステム構成要素を、プロセッサ1012に結合する。コンピューティングシステム1200は、プロセッサ1012と直接接続された、プロセッサ1012に極めて近接した、またはプロセッサ1012の一部として統合された、高速メモリのキャッシュ1212を含むことができる。
【0119】
[00131] プロセッサ1012は、任意の汎用プロセッサと、プロセッサ1012ならびに専用プロセッサを制御するように構成された、記憶デバイス1230に記憶されたサービス1232、1234、および1236など、ハードウェアサービスまたはソフトウェアサービスとを含むことができ、ここで、ソフトウェア命令が実際のプロセッサ設計に組み込まれる。プロセッサ1012は、本質的に、複数のコアまたはプロセッサ、バス、メモリコントローラ、キャッシュなどを含んでいる、完全自己完結型コンピューティングシステムであり得る。マルチコアプロセッサは、対称的または非対称的であり得る。
【0120】
[00132] ユーザ対話を可能にするために、コンピューティングシステム1200は入力デバイス1245を含み、入力デバイス1245は、音声のためのマイクロフォン、ジェスチャーまたはグラフィカル入力のためのタッチセンシティブスクリーン、キーボード、マウス、動き入力、音声など、任意の数の入力機構を表すことができる。コンピューティングシステム1200は、いくつかの出力機構のうちの1つまたは複数であり得る、出力デバイス1235をも含むことができる。いくつかの事例では、マルチモーダルシステムは、ユーザがコンピューティングシステム1200と通信するために複数のタイプの入出力を提供することを可能にすることができる。コンピューティングシステム1200は、概してユーザ入力とシステム出力とを統制および管理することができる、通信インターフェース1240を含むことができる。
【0121】
[00133] 通信インターフェースは、オーディオジャック/プラグ、マイクロフォンジャック/プラグ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート/プラグ、Apple(登録商標)Lightning(登録商標)ポート/プラグ、イーサネット(登録商標)ポート/プラグ、光ファイバーポート/プラグ、プロプライエタリワイヤードポート/プラグ、BLUETOOTH(登録商標)ワイヤレス信号転送、BLUETOOTH低エネルギー(BLE)ワイヤレス信号転送、IBEACON(登録商標)ワイヤレス信号転送、無線周波数識別(RFID)ワイヤレス信号転送、ニアフィールド通信(NFC)ワイヤレス信号転送、専用短距離通信(DSRC)ワイヤレス信号転送、802.11Wi-Fiワイヤレス信号転送、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)信号転送、可視光通信(VLC)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX(登録商標))、赤外線(IR)通信ワイヤレス信号転送、公衆交換電話網(PSTN)信号転送、統合サービスデジタルネットワーク(ISDN)信号転送、3G/4G/5G/LTEセルラーデータネットワークワイヤレス信号転送、アドホックネットワーク信号転送、電波信号転送、マイクロ波信号転送、赤外線信号転送、可視光信号転送、紫外光信号転送、電磁スペクトルに沿ったワイヤレス信号転送、またはそれらの何らかの組合せを利用するものを含む、ワイヤードおよび/またはワイヤレストランシーバを使用して、ワイヤードまたはワイヤレス通信の受信および/または送信を実施するか、または可能にし得る。
【0122】
[00134] 通信インターフェース1240はまた、1つまたは複数の全地球航法衛星システム(GNSS)システムに関連する1つまたは複数の衛星からの1つまたは複数の信号の受信に基づいてコンピューティングシステム1200のロケーションを決定するために使用される1つまたは複数のGNSS受信機またはトランシーバを含み得る。GNSSシステムは、限定はしないが、米国ベースの全地球測位システム(GPS)と、ロシアベースの全地球航法衛星システム(GLONASS)と、中国ベースの北斗航法衛星システム(BDS)と、欧州ベースのGalileo GNSSとを含む。任意の特定のハードウェア構成上で動作することに対する制限はなく、したがって、ここでの基本的特徴は、改善されたハードウェア構成またはファームウェア構成が開発されるにつれて、それらで容易に代用され得る。
【0123】
[00135] 記憶デバイス1230は、不揮発性および/または非一時的および/またはコンピュータ可読メモリデバイスであり得、磁気カセット、フラッシュメモリカード、固体メモリデバイス、デジタル多用途ディスク、カートリッジ、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、磁気ストリップ/ストライプ、任意の他の磁気記憶媒体、フラッシュメモリ、メモリスタメモリ、任意の他の固体メモリ、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)光ディスク、書換え可能コンパクトディスク(CD)光ディスク、デジタルビデオディスク(DVD)光ディスク、blu-ray(登録商標)ディスク(BDD)光ディスク、ホログラフィック光ディスク、別の光媒体、セキュアデジタル(SD)カード、マイクロセキュアデジタル(microSD)カード、Memory Stick(登録商標)カード、スマートカードチップ、EMVチップ、加入者識別モジュール(SIM)カード、ミニ/マイクロ/ナノ/ピコSIMカード、別の集積回路(IC)チップ/カード、ランダムアクセスメモリ(RAM)、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュEPROM(FLASHEPROM)、キャッシュメモリ(L1/L2/L3/L4/L5/L#)、抵抗性ランダムアクセスメモリ(RRAM(登録商標)/ReRAM)、相変化メモリ(PCM)、スピン転送トルクRAM(STT-RAM)、別のメモリチップまたはカートリッジ、および/あるいはそれらの組合せなど、コンピュータによってアクセス可能であるデータを記憶することができるハードディスクまたは他のタイプのコンピュータ可読媒体であり得る。
【0124】
[00136] 記憶デバイス1230は、ソフトウェアサービス、サーバ、サービスなどを含むことができ、それらは、そのようなソフトウェアを定義するコードがプロセッサ1012によって実行されるとき、システムに機能を実施させる。いくつかの実施形態では、特定の機能を実施するハードウェアサービスは、その機能を行うために、プロセッサ1012、接続1005、出力デバイス1235など、必要なハードウェア構成要素に関して、コンピュータ可読媒体に記憶されたソフトウェア構成要素を含むことができる。「コンピュータ可読媒体」という用語は、限定はしないが、ポータブルまたは非ポータブル記憶デバイス、光記憶デバイス、ならびに(1つまたは複数の)命令および/またはデータを記憶、含有、または搬送することが可能な様々な他の媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、データがそこに記憶され得る非一時的媒体を含み得、それは、ワイヤレスにまたはワイヤード接続を介して伝搬する搬送波および/または一時的電子信号を含まない。
【0125】
[00137] 非一時的媒体の例は、限定はしないが、磁気ディスクまたはテープ、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD)などの光記憶媒体、フラッシュメモリ、メモリまたはメモリデバイスを含み得る。コンピュータ可読媒体は、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、あるいは命令、データ構造、またはプログラムステートメントの任意の組合せを表し得る、コードおよび/または機械実行可能命令をその上に記憶していることがある。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリコンテンツをパスおよび/または受信することによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合され得る。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む、任意の好適な手段を介してパス、フォワーディング、または送信され得る。
【0126】
[00138] 本明細書で提供される実施形態および例の完全な理解を提供するために、具体的な詳細が上記の説明において提供されたが、本出願はそれに限定されないことを、当業者は認識されよう。したがって、本出願の例示的な実施形態が本明細書で詳細に説明されているが、従来技術によって限定される場合を除いて、発明概念が、場合によっては様々に具現および採用され得、添付の特許請求の範囲が、そのような変形形態を含むように解釈されるものであることを理解されたい。上記で説明された適用例の様々な特徴および態様は、個々にまたは一緒に使用され得る。さらに、実施形態は、本明細書のより広い趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書で説明された環境および適用例以外に、任意の数の環境および適用例において利用され得る。したがって、本明細書および図面は、限定的なものではなく例示的なものとして考慮されるべきである。説明の目的で、方法は特定の順序で説明された。代替実施形態では、方法は、説明された順序とは異なる順序で実施され得ることを諒解されたい。
【0127】
[00139] 説明の明快のために、いくつかの事例では、本技術は、デバイス、デバイス構成要素、ソフトウェアで具現される方法におけるステップまたはルーチン、あるいはハードウェアとソフトウェアとの組合せを備える、個々の機能ブロックを含むものとして提示され得る。図に示されているおよび/または本明細書で説明される構成要素以外の追加の構成要素が使用され得る。たとえば、回路、システム、ネットワーク、プロセス、および他の構成要素は、実施形態を不要な詳細で不明瞭にしないためにブロック図の形態で構成要素として示され得る。他の事例では、実施形態を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法が不要な詳細なしに示され得る。
【0128】
[00140] さらに、本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアとのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能に関して上記で説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0129】
[00141] 個々の実施形態は、フローチャート、流れ図、データフロー図、構造図、またはブロック図として示されるプロセスまたは方法として、上記で説明され得る。フローチャートは動作を連続プロセスとして説明することがあるが、動作の多くは並行してまたは同時に実施され得る。さらに、動作の順序は並べ替えられ得る。プロセスの動作が完了されるとき、プロセスは終了されるが、図中に含まれない追加のステップを有し得る。プロセスは、方法、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応し得る。プロセスが関数に対応するとき、それの終了は、呼出し関数またはメイン関数への関数の復帰に対応することができる。
【0130】
[00142] 上記で説明された例によるプロセスおよび方法は、記憶されるかまたはさもなければコンピュータ可読媒体から利用可能である、コンピュータ実行可能命令を使用して実装され得る。そのような命令は、たとえば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または処理デバイスが、ある機能または機能のグループを実施することを引き起こすか、あるいはさもなければそれらを実施するように構成する、命令とデータとを含むことができる。使用されるコンピュータリソースの部分が、ネットワークを介してアクセス可能であり得る。コンピュータ実行可能命令は、たとえば、バイナリ、アセンブリ言語などの中間フォーマット命令、ファームウェア、ソースコードであり得る。命令、使用される情報、および/または説明される例による方法中に作成される情報を記憶するために使用され得るコンピュータ可読媒体の例は、磁気または光ディスク、フラッシュメモリ、不揮発性メモリを備えたUSBデバイス、ネットワーク化された記憶デバイスなどを含む。
【0131】
[00143] いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶デバイス、媒体、およびメモリは、ビットストリームなどを含んでいるケーブル信号またはワイヤレス信号を含むことができる。しかしながら、述べられるとき、非一時的コンピュータ可読記憶媒体(non-transitory computer-readable storage medium)は、エネルギー、キャリア信号、電磁波、および信号自体などの媒体を明確に除外する。
【0132】
[00144] 情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、いくつかの場合には、部分的に特定の適用例、部分的に所望の設計、部分的に対応する技術などに応じて、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0133】
[00145] 本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれらの任意の組合せを使用して実装または実施され得、様々なフォームファクタのいずれかをとることができる。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードで実装されるとき、必要なタスクを実施するためのプログラムコードまたはコードセグメント(たとえば、コンピュータプログラム製品)は、コンピュータ可読媒体または機械可読媒体に記憶され得る。(1つまたは複数の)プロセッサが、必要なタスクを実施し得る。フォームファクタの例は、ラップトップ、スマートフォン、モバイルフォン、タブレットデバイスまたは他のスモールフォームファクタパーソナルコンピュータ、携帯情報端末、ラックマウントデバイス、スタンドアロンデバイスなどを含む。本明細書で説明される機能はまた、周辺機器またはアドインカードで具現され得る。そのような機能はまた、さらなる例として、単一のデバイスにおいて実行する異なるチップまたは異なるプロセスの間で回路板上に実装され得る。
【0134】
[00146] 命令、そのような命令を伝達するための媒体、それらを実行するためのコンピューティングリソース、およびそのようなコンピューティングリソースをサポートするための他の構造は、本開示で説明される機能を提供するための例示的な手段である。
【0135】
[00147] 本明細書で説明された技法はまた、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。そのような技法は、汎用コンピュータ、ワイヤレス通信デバイスハンドセット、またはワイヤレス通信デバイスハンドセットおよび他のデバイスにおける適用例を含む複数の用途を有する集積回路デバイスなど、様々なデバイスのいずれかにおいて実装され得る。モジュールまたは構成要素として説明された特徴は、集積論理デバイスに一緒に、または個別であるが相互運用可能な論理デバイスとして別個に実装され得る。ソフトウェアで実装された場合、技法は、実行されたとき、上記で説明された方法、アルゴリズム、および/または動作のうちの1つまたは複数を実施する命令を含むプログラムコードを備えるコンピュータ可読データ記憶媒体によって、少なくとも部分的に実現され得る。コンピュータ可読データ記憶媒体は、パッケージング材料を含み得るコンピュータプログラム製品の一部を形成し得る。コンピュータ可読媒体は、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)などのランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気または光データ記憶媒体など、メモリまたはデータ記憶媒体を備え得る。本技法は、追加または代替として、伝搬信号または電波など、命令またはデータ構造の形態でプログラムコードを搬送または通信し、コンピュータによってアクセスされ、読み取られ、および/または実行され得るコンピュータ可読通信媒体によって少なくとも部分的に実現され得る。
【0136】
[00148] プログラムコードは、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブル論理アレイ(FPGA)、あるいは他の等価な集積回路またはディスクリート論理回路など、1つまたは複数のプロセッサを含み得るプロセッサによって実行され得る。そのようなプロセッサは、本開示で説明された技法のいずれかを実施するように構成され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。したがって、本明細書で使用される「プロセッサ」という用語は、上記の構造のいずれか、上記の構造の任意の組合せ、あるいは本明細書で説明された技法の実装に好適な任意の他の構造または装置を指し得る。
【0137】
[00149] 本明細書で使用される、よりも小さい(「<」)、および、よりも大きい(「>」)のシンボルまたは専門用語は、本明細書の範囲から逸脱することなく、それぞれ、よりも小さいかまたはそれに等しい(「≦」)、および、よりも大きいかまたはそれに等しい(「≧」)のシンボルと置き換えられ得ることを、当業者は諒解されよう。
【0138】
[00150] 構成要素がいくつかの動作を実施する「ように構成される」ものとして説明される場合、そのような構成は、たとえば、動作を実施するように電子回路または他のハードウェアを設計することによって、動作を実施するようにプログラマブル電子回路(たとえば、マイクロプロセッサ、または他の好適な電子回路)をプログラムすることによって、あるいはそれらの任意の組合せで達成され得る。
【0139】
[00151] 「に結合された」という句は、直接または間接的に、のいずれかで別の構成要素に物理的に接続された任意の構成要素、および/あるいは直接または間接的に、のいずれかで別の構成要素と通信している(たとえば、ワイヤードまたはワイヤレス接続、および/あるいは他の好適な通信インターフェースを介して他の構成要素に接続された)任意の構成要素を指す。
【0140】
[00152] セット「のうちの少なくとも1つ」および/またはセットのうちの「1つまたは複数」を具陳するクレームの文言または他の文言は、セットのうちの1つのメンバーまたは(任意の組合せにおける)セットのうちの複数のメンバーがクレームを満たすことを示す。たとえば、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」または「AまたはBのうちの少なくとも1つ」を具陳するクレームの文言は、A、B、またはAおよびBを意味する。別の例では、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」または「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」を具陳するクレームの文言は、A、B、C、またはAおよびB、またはAおよびC、またはBおよびC、またはAおよびBおよびCを意味する。セット「のうちの少なくとも1つ」および/またはセットのうちの「1つまたは複数」という文言は、セットを、セットに記載されている項目に限定しない。たとえば、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」または「AまたはBのうちの少なくとも1つ」を具陳するクレームの文言は、A、B、またはAおよびBを意味することができ、さらに、AおよびBのセットに記載されていない項目を含むことができる。
【0141】
[00153] 本開示の例示的な態様は以下を含む。
【0142】
[00154] 態様1: 測位基準信号(PRS)優先度付けを可能にするための装置であって、装置が、少なくとも1つのトランシーバと、少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つの受信機と少なくとも1つのメモリとに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つの受信機を介して、PRSビームセットに関連するビームインデックス情報を受信することと、ビームインデックス情報に基づいて、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方を決定することと、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方のうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数のロケーション測定を決定することとを行うように構成された、装置。
【0143】
[00155] 態様2: 少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、少なくとも1つのメモリに記憶された隣接ビームルールに基づいて決定される、態様1に記載の装置。
【0144】
[00156] 態様3: 少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、ロケーションサーバから受信された隣接ビームルールに基づいて決定される、態様1から2のいずれかに記載の装置。
【0145】
[00157] 態様4: 少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、基地局から受信された隣接ビームルールに基づいて決定される、態様1から3のいずれかに記載の装置。
【0146】
[00158] 態様5: PRSビームセットが複数のビームに関連し、複数のビームが、割り当てられたビームと、少なくとも1つの隣接するビームとを含む、態様1から4のいずれかに記載の装置。
【0147】
[00159] 態様6: PRSビームセットに関連する複数のビームが、角度ドメインにおける隣接関係によって連続的に順序付けられる、態様1から5のいずれかに記載の装置。
【0148】
[00160] 態様7: 少なくとも1つの隣接するビームが、方位角ドメイン、仰角ドメイン、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つにおいて、割り当てられたビームに物理的に隣接する、態様1から6のいずれかに記載の装置。
【0149】
[00161] 態様8: ビームインデックス情報が、送信受信ポイント(TRP)ロケーション、アンテナアレイパネルロケーション、推定されたユーザ機器(UE)ロケーション、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づいて生成される、態様1から7のいずれかに記載の装置。
【0150】
[00162] 態様9: ビームインデックス情報が基地局から受信される、態様1から8のいずれかに記載の装置。
【0151】
[00163] 態様10: ビームインデックス情報がロケーションサーバから受信される、態様1から9のいずれかに記載の装置。
【0152】
[00164] 態様11: ロケーション測定が、ダウンリンク離脱角度、PRSベース基準信号受信電力(RSRP)測定、最も早い経路の到着時間、位相情報、振幅情報、ロケーション情報、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを含む、態様1から10のいずれかに記載の装置。
【0153】
[00165] 態様12: 少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つの受信機を介して、更新されたPRSビームセットに関連する更新されたビームインデックス情報を受信するようにさらに構成された、態様1から11のいずれかに記載の装置。
【0154】
[00166] 態様13: ビームインデックス情報がPRSリソースインデックスである、態様1から12のいずれかに記載の装置。
【0155】
[00167] 態様14: 割り当てられたビームが、予想されるビームインデックス、予想されるPRSリソースインデックス、基準PRSリソース、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づく、態様1から13のいずれかに記載の装置。
【0156】
[00168] 態様15: 少なくとも1つの隣接するビームを決定するために、プロセッサは、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第1の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、第1の隣接するビームが、割り当てられたビームに隣接する、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第2の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、第2の隣接するビームが、割り当てられたビームに隣接し、ここにおいて、第1の隣接するビームが、第2の隣接するビームとは異なる、を行うようにさらに構成された、態様1から14のいずれかに記載の装置。
【0157】
[00169] 態様16: 少なくとも1つの隣接するビームを決定するために、プロセッサは、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第3の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、第3の隣接するビームが、第1の隣接するビームに隣接する、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第4の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、第4の隣接するビームが、第2の隣接するビームに隣接し、ここにおいて、第3の隣接するビームが、第4の隣接するビームとは異なる、を行うようにさらに構成された、態様1から15のいずれかに記載の装置。
【0158】
[00170] 態様17: 測位基準信号(PRS)優先度付けを可能にするためのコンピュータ実装方法であって、方法が、ユーザ機器において、PRSビームセットに関連するビームインデックス情報を受信することと、ユーザ機器によって、ビームインデックス情報に基づいて、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方を決定することと、ユーザ機器によって、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方のうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数のロケーション測定を決定することとを備える、コンピュータ実装方法。
【0159】
[00171] 態様18: 少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、ユーザ機器に記憶された隣接ビームルールに基づいて決定される、態様17に記載のコンピュータ実装方法。
【0160】
[00172] 態様19: 少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、ロケーションサーバから受信された隣接ビームルールに基づいて決定される、態様17から18のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【0161】
[00173] 態様20: 少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、基地局から受信された隣接ビームルールに基づいて決定される、態様17から19のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【0162】
[00174] 態様21: PRSビームセットが複数のビームに関連し、複数のビームが、割り当てられたビームと、少なくとも1つの隣接するビームとを含む、態様17から20のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【0163】
[00175] 態様22: PRSビームセットに関連する複数のビームが、角度ドメインにおける隣接関係によって連続的に順序付けられる、態様17から21のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【0164】
[00176] 態様23: 少なくとも1つの隣接するビームが、方位角ドメイン、仰角ドメイン、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つにおいて、割り当てられたビームに物理的に隣接する、態様17から22のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【0165】
[00177] 態様24: ビームインデックス情報が、送信受信ポイント(TRP)ロケーション、アンテナアレイパネルロケーション、推定されたユーザ機器(UE)ロケーション、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づいて生成される、態様17から23のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【0166】
[00178] 態様25: ビームインデックス情報が基地局から受信される、態様17から24のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【0167】
[00179] 態様26: ビームインデックス情報がロケーションサーバから受信される、態様17から25のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【0168】
[00180] 態様27: ロケーション測定が、ダウンリンク離脱角度、PRSベース基準信号受信電力(RSRP)測定、最も早い経路の到着時間、位相情報、振幅情報、ロケーション情報、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを含む、態様17から26のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【0169】
[00181] 態様28: 更新されたPRSビームセットに関連する更新されたビームインデックス情報を受信することをさらに備える、態様17から27のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【0170】
[00182] 態様29: ビームインデックス情報がPRSリソースインデックスである、態様17から28のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【0171】
[00183] 態様30: 割り当てられたビームが、予想されるビームインデックス、予想されるPRSリソースインデックス、基準PRSリソース、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づく、態様17から29のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【0172】
[00184] 態様31: 少なくとも1つの隣接するビームを決定することは、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第1の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、第1の隣接するビームが、割り当てられたビームに隣接する、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第2の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、第2の隣接するビームが、割り当てられたビームに隣接し、ここにおいて、第1の隣接するビームが、第2の隣接するビームとは異なる、を備える、態様17から30のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【0173】
[00185] 態様32: 少なくとも1つの隣接するビームを決定することは、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第3の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、第3の隣接するビームが、第1の隣接するビームに隣接する、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第4の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、第4の隣接するビームが、第2の隣接するビームに隣接し、ここにおいて、第3の隣接するビームが、第4の隣接するビームとは異なる、を備える、態様17から31のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【0174】
[00186] 態様33: 測位基準信号(PRS)優先度付けを可能にするための装置であって、装置が、PRSビームセットに関連するビームインデックス情報を受信するための手段と、ビームインデックス情報に基づいて、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方を決定するための手段と、割り当てられたビーム、または少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方のうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数のロケーション測定を決定するための手段とを備える、装置。
【0175】
[00187] 態様34: 少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、装置に記憶された隣接ビームルールに基づいて決定される、態様33に記載の装置。
【0176】
[00188] 態様35: 少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、ロケーションサーバから受信された隣接ビームルールに基づいて決定される、態様33から34のいずれかに記載の装置。
【0177】
[00189] 態様36: 少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、基地局から受信された隣接ビームルールに基づいて決定される、態様33から35のいずれかに記載の装置。
【0178】
[00190] 態様37: PRSビームセットが複数のビームに関連し、複数のビームが、割り当てられたビームと、少なくとも1つの隣接するビームとを含む、態様33から36のいずれかに記載の装置。
【0179】
[00191] 態様38: PRSビームセットに関連する複数のビームが、角度ドメインにおける隣接関係によって連続的に順序付けられる、態様33から37のいずれかに記載の装置。
【0180】
[00192] 態様39: 少なくとも1つの隣接するビームが、方位角ドメイン、仰角ドメイン、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つにおいて、割り当てられたビームに物理的に隣接する、態様33から38のいずれかに記載の装置。
【0181】
[00193] 態様40: ビームインデックス情報が、送信受信ポイント(TRP)ロケーション、アンテナアレイパネルロケーション、推定されたユーザ機器(UE)ロケーション、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づいて生成される、態様33から39のいずれかに記載の装置。
【0182】
[00194] 態様41: ビームインデックス情報が基地局から受信される、態様33から40のいずれかに記載の装置。
【0183】
[00195] 態様42: ビームインデックス情報がロケーションサーバから受信される、態様33から41のいずれかに記載の装置。
【0184】
[00196] 態様43: ロケーション測定が、ダウンリンク離脱角度、PRSベース基準信号受信電力(RSRP)測定、最も早い経路の到着時間、位相情報、振幅情報、ロケーション情報、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを含む、態様33から42のいずれかに記載の装置。
【0185】
[00197] 態様44: 更新されたPRSビームセットに関連する更新されたビームインデックス情報を受信するための手段をさらに備える、態様33から43のいずれかに記載の装置。
【0186】
[00198] 態様45: ビームインデックス情報がPRSリソースインデックスである、態様33から44のいずれかに記載の装置。
【0187】
[00199] 態様46: 割り当てられたビームが、予想されるビームインデックス、予想されるPRSリソースインデックス、基準PRSリソース、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づく、態様33から45のいずれかに記載の装置。
【0188】
[00200] 態様47: 少なくとも1つの隣接するビームを決定するための手段は、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第1の隣接するビームを決定するための手段と、ここにおいて、第1の隣接するビームが、割り当てられたビームに隣接する、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第2の隣接するビームを決定するための手段と、ここにおいて、第2の隣接するビームが、割り当てられたビームに隣接し、ここにおいて、第1の隣接するビームが、第2の隣接するビームとは異なる、を備える、態様33から46のいずれかに記載の装置。
【0189】
[00201] 態様48: 少なくとも1つの隣接するビームを決定するための手段は、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第3の隣接するビームを決定するための手段と、ここにおいて、第3の隣接するビームが、第1の隣接するビームに隣接する、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第4の隣接するビームを決定するための手段と、ここにおいて、第4の隣接するビームが、第2の隣接するビームに隣接し、ここにおいて、第3の隣接するビームが、第4の隣接するビームとは異なる、を備える、態様33から47のいずれかに記載の装置。
【0190】
[00202] 態様49: コンピュータまたはプロセッサに、測位基準信号(PRS)ビームセットに関連するビームインデックス情報を受信することと、ビームインデックス情報に基づいて、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方を決定することと、割り当てられたビーム、少なくとも1つの隣接するビーム、またはその両方のうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数のロケーション測定を決定することとを行わせるための少なくとも1つの命令を備える、測位基準信号(PRS)優先度付けを可能にするための非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0191】
[00203] 態様50: 少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、記憶媒体に記憶された隣接ビームルールに基づいて決定される、態様49に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0192】
[00204] 態様51: 少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、ロケーションサーバから受信された隣接ビームルールに基づいて決定される、態様49から50のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0193】
[00205] 態様52: 少なくとも1つの隣接するビームが、さらに、基地局から受信された隣接ビームルールに基づいて決定される、態様49から51のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0194】
[00206] 態様53: PRSビームセットが複数のビームに関連し、複数のビームが、割り当てられたビームと、少なくとも1つの隣接するビームとを含む、態様49から52のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0195】
[00207] 態様54: PRSビームセットに関連する複数のビームが、角度ドメインにおける隣接関係によって連続的に順序付けられる、態様49から53のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0196】
[00208] 態様55: 少なくとも1つの隣接するビームが、方位角ドメイン、仰角ドメイン、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つにおいて、割り当てられたビームに物理的に隣接する、態様49から54のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0197】
[00209] 態様56: ビームインデックス情報が、送信受信ポイント(TRP)ロケーション、アンテナアレイパネルロケーション、推定されたユーザ機器(UE)ロケーション、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づいて生成される、態様49から55のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0198】
[00210] 態様57: ビームインデックス情報が基地局から受信される、態様49から56のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0199】
[00211] 態様58: ビームインデックス情報がロケーションサーバから受信される、態様49から57のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0200】
[00212] 態様59: ロケーション測定が、ダウンリンク離脱角度、PRSベース基準信号受信電力(RSRP)測定、最も早い経路の到着時間、位相情報、振幅情報、ロケーション情報、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを含む、態様49から58のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0201】
[00213] 態様60: 少なくとも1つの命令が、さらに、コンピュータまたはプロセッサに、更新されたPRSビームセットに関連する更新されたビームインデックス情報を受信させる、態様49から59のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0202】
[00214] 態様61: ビームインデックス情報がPRSリソースインデックスである、態様49から60のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0203】
[00215] 態様62: 割り当てられたビームが、予想されるビームインデックス、予想されるPRSリソースインデックス、基準PRSリソース、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つに基づく、態様49から61のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0204】
[00216] 態様63: 少なくとも1つの隣接するビームを決定するために、少なくとも1つの命令は、さらに、コンピュータまたはプロセッサに、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第1の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、第1の隣接するビームが、割り当てられたビームに隣接する、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第2の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、第2の隣接するビームが、割り当てられたビームに隣接し、ここにおいて、第1の隣接するビームが、第2の隣接するビームとは異なる、を行わせる、態様49から62のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0205】
[00217] 態様64: 少なくとも1つの隣接するビームを決定するために、少なくとも1つの命令は、さらに、コンピュータまたはプロセッサに、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第3の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、第3の隣接するビームが、第1の隣接するビームに隣接する、割り当てられたビームとビームインデックス情報とに基づいて第4の隣接するビームを決定することと、ここにおいて、第4の隣接するビームが、第2の隣接するビームに隣接し、ここにおいて、第3の隣接するビームが、第4の隣接するビームとは異なる、を行わせる、態様49から63のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】