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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-03
(54)【発明の名称】データ管理システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/08 20120101AFI20240327BHJP
【FI】
G06Q50/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561776
(86)(22)【出願日】2022-04-13
(85)【翻訳文提出日】2023-10-20
(86)【国際出願番号】 US2022024545
(87)【国際公開番号】W WO2022221364
(87)【国際公開日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】202111017485
(32)【優先日】2021-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.Linux
3.SOLARIS
4.UNIX
5.WINDOWS
6.MAC OS
7.OS X
8.ANDROID
9.HPUX
10.AIX
11.IOS
12.WINDOWS XP
13.WINDOWS NT
(71)【出願人】
【識別番号】391020193
【氏名又は名称】キャタピラー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CATERPILLAR INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ナンダゴパラン、ベンカタ エス.
(72)【発明者】
【氏名】ホッパー、デレク ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ジェラルド、フランクリン
(72)【発明者】
【氏名】バル、サティーシュ ケイ.
(72)【発明者】
【氏名】チトゴペカール、スチェタ
(72)【発明者】
【氏名】クリー、スペンサー
(72)【発明者】
【氏名】ページ、ワイアット
(57)【要約】
方法は、メモリデバイス内に格納されたコンピュータ可読命令を実行するプロセッサを用いて、表示装置上に少なくとも一つのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を介して、機械選択に関連付けられた第一のインターフェース要素を表示することと、第一のインターフェース要素を介して、機械の表示を含む第一の入力を受信することと、第一のインターフェース要素を介して、機械に関連付けられた部品およびサービス情報をダウンロードするための表示を含む第二の入力を受信することと、機械に関連付けられた部品およびサービス情報のダウンロードをコンピューティングデバイスから開始することと、機械に関連付けられたダウンロードされた部品およびサービス情報を受信することと、機械に関連付けられたダウンロードされた部品およびサービス情報を、プロセッサに関連付けられたモバイルコンピューティングデバイスに格納することと、データネットワーク接続が利用できない時に、モバイルコンピューティングデバイスを使用して、機械に関連付けられたダウンロードされた部品およびサービス情報にアクセスすることと、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリデバイス(1904)内に格納されたコンピュータ可読命令を実行するプロセッサ(1902)を用いて、
表示装置(1916)上に、および少なくとも一つのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を介して、機械選択に関連付けられた第一のインターフェース要素を表示することと、
前記第一のインターフェース要素を介して、機械(112)の表示を含む第一の入力を受信すること(302)と、
前記第一のインターフェース要素を介して、前記機械(112)に関連付けられた部品およびサービス情報をダウンロードするための表示を含む第二の入力を受信すること(302)と、
前記機械(112)に関連付けられた前記部品およびサービス情報のダウンロード(304)をコンピューティングデバイス(102)から開始することと、
前記機械(112)に関連付けられた前記ダウンロードされた部品およびサービス情報を受信すること(304)と、
前記機械(112)に関連付けられた前記ダウンロードされた部品およびサービス情報を、前記プロセッサに関連付けられたモバイルコンピューティングデバイス(108)に格納すること(304)と、
データネットワーク接続が利用できないときに、前記モバイルコンピューティングデバイス(108)を使用して、前記機械(112)に関連付けられた前記ダウンロードされた部品およびサービス情報にアクセスすること(310)と、を含む、方法。
【請求項2】
前記ダウンロードされた部品およびサービス情報の少なくとも一部分が更新されたという表示を受信すること(306)と、
前記モバイルコンピューティングデバイス(108)を介して、更新された部品およびサービス情報が更新されたという表示を表示することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記モバイルコンピューティングデバイス(108)のユーザからの入力を受信して、前記更新された部品およびサービス情報をダウンロードすることと、
前記コンピューティングデバイス(102)から、前記機械(112)に関連付けられた前記更新された部品およびサービス情報のダウンロード(308)を開始することと、
前記機械(112)に関連付けられた前記更新された部品およびサービス情報を受信することと、
前記モバイルコンピューティングデバイス(118)内の前記機械(112)に関連付けられた前記部品およびサービス情報を更新することと、をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記機械に関連付けられた前記部品およびサービス情報が、テキストデータ、画像データ(120)、音声データ、ビデオデータ(120)、または段階的命令のうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記部品およびサービス情報に基づいて、前記機械(112)に関連付けられた問題を解決するために必要な少なくとも一つの部品を決定することと、
前記機械(112)に関連付けられた前記問題を解決するために必要な前記少なくとも一つの部品の注文を生成することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記部品およびサービス情報に基づいて、前記機械(112)に関連付けられた問題を解決しようとするユーザからの入力(404)を受信することと、
前記ユーザからの前記入力に基づいて、前記機械(112)に関連付けられた前記問題を解決する際に使用するツールを識別することと、
前記モバイルコンピューティングデバイス(108)上に、前記機械(112)に関連付けられた前記問題を解決しようとする前記ユーザに前記ツールを使用するための命令を表示すること(406)と、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
メモリデバイス(1904)内に格納されたコンピュータ可読命令を実行するプロセッサ(1902)を用いて、
修理される機械(112)を識別(506)することと、
前記機械(112)に関連付けられた交換可能な部品を識別すること(508)と、
交換可能な部品を選択して評価することと、
前記交換可能な部品の所望の交換頻度を判定すること(518)と、
前記交換可能な部品が製造業者から購入された実際の頻度を判定すること(520)と、
前記交換可能な部品の前記所望の交換頻度が前記実際の頻度よりも大きい場合(524)、前記交換可能な部品を非認証の交換可能部品(526)として分類することと、を含む、方法。
【請求項8】
前記機械(112)に関連付けられた前記交換可能な部品を識別(508)することが、部品データベース(510)からの交換可能な部品情報にアクセスすることを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記交換可能部品が前記製造業者から購入された実際の頻度を判定すること(520)が、顧客データベースからの顧客購入情報にアクセスすること(522)を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記非認証の交換可能部品が、第三者によって製造されるものとしてさらに分類される、請求項7に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、モバイルデータアクセスツールに関し、より詳細には、オフラインおよびオンラインの様式で特定の機械の部品およびサービスデータを管理するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多くのタイプの機械は、インターネットまたはセルラー通信ネットワークなどのデータ通信ネットワークへのアクセスが制限されている遠隔エリアで動作する。一部のエリアでは、アクセス可能なデータ通信ネットワークがない。例えば、建設機械、土木移動装置、遠隔電力システムなどは、データ通信ネットワークへのアクセスから離れた領域で動作し得る。さらに、地下で作業する、トンネルを掘る、およびこれに類する機械は、土、岩石、および他の材料によって、任意のデータ通信ネットワークにアクセスすることをブロックされ得る。
【0003】
これらの遠隔エリアは、アクセス可能なデータ通信ネットワークを有しない場合があるが、これらのエリアの作業員(例えば、修理技術者)は、これらの作業現場で動作する機械でサービスおよび修理を行うことを望む場合がある。例えば、機械が破損または故障している場合、作業現場で実行される作業全体に影響を与える可能性がある。したがって、破損または故障している機械を迅速に作動させることが重要であり得る。
【0004】
一部の既存のシステムでは、遠隔の作業現場の作業員は、破損した故障している機械に関連付けられたオンラインの部品およびサービス情報へのアクセスを望む場合がある。オンラインの部品およびサービス情報は、テキストデータ、画像データ、ビデオデータなどを含んで、作業員が機械の診断および/または修理を行うことを支援することができる。ただし、作業現場でデータ通信ネットワークが利用できない場合、オンラインの部品およびサービス情報は作業員には利用できない。
【0005】
データ通信ネットワークが利用できないこれらの状況では、既存のシステムは、作業員が以前にダウンロードされた部品およびサービス情報を使用して、機械を診断および/または修理することを可能にし得る。例えば、ダウンロードされた部品およびサービス情報は、USB(ユニバーサルシリアルバス)記憶装置上に定期的に配布されてもよい。更新されたUSB記憶装置が年に数回配布されている場合、USB記憶装置上の情報は迅速に陳腐化する可能性がある。
【0006】
他の状況では、格納されたデータは、ソートするのが困難で時間がかかる大量の情報を含み得る。データセットは、一つ以上の会社が製造する可能性のあるすべての機械およびシステムに関連する情報を含むため、大きい。一部の例では、特定の会社は、各機械が数百または数千の異なるシステムおよび部品を含む数百または数千の異なる機械を生産する可能性がある。これらの例では、機械、システム、および部品の全てに関連付けられた情報の量は、数万(またはそれ以上)の情報を含み得る。格納されたデータのサイズ(および適切な機械を見つけるためにデータをソートするために必要な時間)を最小化するために、利用可能な部品およびサービス情報の一部分のみが、特定の機械に対して利用可能であってよい。例えば、ビデオデータはかなりの量の記憶空間を取るため、ステップバイステップのガイド付きビデオは、合理的なデータ記憶要件を維持するために提供されなくてもよい。残念なことに、これらのタイプのガイド付きビデオは、作業員にとって最も価値のある診断および修理情報であり得る。
【0007】
本開示の実施例は、上述の欠陥を克服することに向けられる。
【発明の概要】
【0008】
本開示の一例では、方法は、メモリデバイス内に格納されたコンピュータ可読命令を実行するプロセッサを用いて、表示装置上に少なくとも一つのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を介して、機械選択に関連付けられた第一のインターフェース要素を表示することとと、第一のインターフェース要素を介して、機械の表示を含む第一の入力を受信することと、第一のインターフェース要素を介して、機械に関連付けられた部品およびサービス情報をダウンロードするための表示を含む第二の入力を受信することと、機械に関連付けられた部品およびサービス情報のダウンロードをコンピューティングデバイスから開始することと、機械に関連付けられたダウンロードされた部品およびサービス情報を受信することと、機械に関連付けられたダウンロードされた部品およびサービス情報を、プロセッサに関連付けられたモバイルコンピューティングデバイスに格納することと、データネットワーク接続が利用できない時に、モバイルコンピューティングデバイスを使用して、機械に関連付けられたダウンロードされた部品およびサービス情報にアクセスすることと、を含む。
【0009】
本開示の一例では、方法は、メモリデバイス内に格納されたコンピュータ可読命令を実行するプロセッサを用いて、修理される機械を識別することと、機械に関連付けられた交換可能な部品を識別することと、評価するため交換可能な部品を選択することと、交換可能な部品の所望の交換頻度を判定することと、交換部品が製造業者から購入された実際の頻度を判定することと、交換可能な部品の所望の交換頻度が、実際の頻度よりも大きい場合、交換可能な部品を非認証の交換可能な部品として分類することと、を含む。
【0010】
本開示の一例では、一つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体は、一つ以上のプロセッサによって実行されるとき、表示装置上に少なくとも一つのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を介して、機械選択に関連付けられた第一のインターフェース要素を表示することと、第一のインターフェース要素を介して、機械の表示を含む第一の入力を受信することと、第一のインターフェース要素を介して、機械に関連付けられた部品およびサービス情報をダウンロードするための表示を含む第二の入力を受信することと、機械に関連付けられた部品およびサービス情報のダウンロードをコンピューティングデバイスから開始することと、機械に関連付けられたダウンロードされた部品およびサービス情報を受信することと、機械に関連付けられたダウンロードされた部品およびサービス情報を、プロセッサに関連付けられたモバイルコンピューティングデバイスに格納することと、データネットワーク接続が利用できない時に、モバイルコンピューティングデバイスを使用して、機械に関連付けられたダウンロードされた部品およびサービス情報にアクセスすることと、を含む動作を実施するコンピューティングデバイスを構成する命令を格納する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本開示の態様による、本明細書に記載のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を使用するデータ管理システムおよび方法の例示的な環境の概略図である。
図2図2は、本開示の態様による、本明細書に記載の例示的なモバイルアプリケーションの概略図である。
図3図3は、本開示の態様による、少なくとも一つの機械に関連付けられたデータをダウンロードおよび更新する方法を示すフローチャートである。
図4図4は、本開示の態様による、機械上でサービスを実施する方法、または機械の問題のトラブルシューティングの方法を示すフローチャートである。
図5図5は、本開示の態様による、特定の部品が真正な機械部品であるかどうかを判定する方法を示すフローチャートである。
図6図6は、本開示の態様による、機械を選択するためのGUIの概略図である。
図7図7は、本開示の態様による、特定の機械に関連付けられた様々な通知を表示するGUIの概略図である。
図8図8は、本開示の態様による、特定の機械に関連付けられた様々なシステムおよび構成要素を表示するGUIの概略図である。
図9図9は、本開示の態様による、エンジンおよび関連システムに関連付けられた様々なシステムおよび構成要素を表示するGUIの概略図である。
図10図10は、本開示の態様による、特定の製品に関して利用可能な様々な情報を表示するGUIの概略図である。
図11図11は、本開示の態様による、燃料フィルターに関連付けられた例示的な個々の部品を表示するGUIの概略図である。
図12図12は、本開示の態様による、特定の機械構成要素用の部品の例示的なショッピングカートリストを表示するGUIの概略図である。
図13図13は、本開示の態様による、機械システム用の例示的な燃料フィルター3D部品画像を表示するGUIの概略図である。
図14図14は、本開示の態様による、機械構成要素に関連付けられた例示的な部品および部品をショッピングカートに追加するオプションを示すGUIの概略図である。
図15図15は、本開示の態様による、機械構成要素に関連する利用可能な部品およびサービス情報を表示するGUIの概略図である。
図16図16は、本開示の態様による、システムの動作、トラブルシューティング、およびテスト/調整に関連する利用可能な情報を表示するGUIの概略図である。
図17図17は、本開示の態様による、例示的な低燃料圧力警告をトラブルシューティングする際の第一のステップを表示するGUIの概略図である。
図18図18は、本開示の態様による、例示的な低燃料圧力警告をトラブルシューティングする際の第二のステップを表示するGUIの概略図である。
図19図19は、本明細書に記載の原理の一例による、方法およびGUIを実行するためのコンピューティングシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
可能な限り、同一または類似部品を指すために、図面全体を通して同一の参照番号を使用することになる。
【0013】
図1は、本開示の態様による、本明細書に記載のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を使用するデータ管理システムおよび方法のための例示的な環境またはシステム100の概略図である。環境100の構成要素は、互いに相互作用して、サービス技術者または他の作業員などのユーザ110が、例えば、機械、機器、または他のシステムに関連付けられた部品およびサービス情報にアクセスすることを可能にし得る。例えば、ユーザ110は、機械112に関連するトラブルシューティングまたはサービス活動を実施する必要があり得る。図示した機械112は積載機械であるが、本明細書に記載のシステムおよび方法は、任意のタイプの機械、機器、または他のシステムと共に使用することができる。他の例示的な機械は、トラック型トラクタ、ホイールローダ、発電機セット、オイルドリル、産業輸送機械、車両、作業ツールなどを含み得る。
【0014】
ユーザ110は、機械112に関連付けられた任意の人または事業体である。例えば、ユーザ110は、所有者、顧客、オペレータ、技術者、修理担当者、顧客サービス担当者、ディーラー担当者、または機械112に関係する任意の他の人であってもよい。ユーザ110は、本明細書に記載のシステムおよび方法を利用して、機械112に関連付けられた様々な診断、トラブルシューティング、サービス、または修理活動を行ってもよい。
【0015】
コンピューティングデバイス102は、データベース104から様々なデータおよび情報にアクセスする。一部の実施形態では、コンピューティングデバイス102は、様々なコンピューティング活動を行うことができるサーバである。データベース104に含まれるデータは、本明細書で論じる機械およびシステムなど、任意のタイプの機械、機器、またはその他のシステムに関連付けられた任意のデータを含み得る。一部の実施形態では、データベース104は、製品および部品データ114、トラブルシューティングデータ116、修理およびサービスデータ118、ならびに画像およびビデオデータ120を含む。
【0016】
本明細書で論じるように、データベース104に格納されたデータは、テキストデータ、画像データ、音声データ、ビデオデータなどを含み得る。コンピューティングデバイス102は、有線通信リンク、無線通信リンク、または有線および無線通信リンクの組み合わせなどの任意のタイプの通信リンクを使用して、データベース104と通信してもよい。コンピューティングデバイス102はまた、本明細書で論じるデータ通信ネットワーク106などの一つ以上のデータ通信ネットワークを使用して、データベース104と通信してもよい。一部の実施形態では、データベース104は、コンピューティングデバイス102内に含まれる。
【0017】
図1に示すように、モバイルコンピューティングデバイス108は、データ通信ネットワーク106を介してコンピューティングデバイス102に結合されてもよい。データ通信ネットワーク106は、データ通信ネットワーク106に接続されたノード間でデータを通信するように構成された電子通信ネットワークの任意のタイプおよび組み合わせを表す。例えば、データ通信ネットワーク106は、インターネット、イーサネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、パーソナルエリアネットワーク、セルラーネットワーク、電話ネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。少なくとも一部の実施形態では、データ通信ネットワーク106は、2G、3G、4G、5Gおよび/またはLTE通信ネットワークなどに従って、コンピューティングデバイス102およびモバイルコンピューティングデバイス108にインターネット接続を提供するように動作可能なモバイルネットワークおよび関連するインフラを含み得る。
【0018】
図1に示すモバイルコンピューティングデバイス108は、ユーザ110によって運ばれるか、またはその他の方法でユーザ110にアクセス可能なモバイルデバイスであってもよい。一部の実施形態では、モバイルコンピューティングデバイス108は、その他の電子装置またはその他のコンピューティングデバイスの中でも特に、スマートフォン、携帯電話、タブレットコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、手持ち式デバイス、モバイルデバイス、ゲームシステムとして、具現化され得る。さらに、本明細書に記載されるように、モバイルコンピューティングデバイス108は、ユーザが部品およびサービス情報、トラブルシューティング情報、診断情報などに視覚的にアクセスするのを支援する機能を含み得る。
【0019】
本明細書で論じるように、モバイルコンピューティングデバイス108は、ユーザ110が様々な部品およびサービス情報、トラブルシューティング情報、診断情報などにアクセスすることを可能にするように構成された少なくとも一つのモバイルアプリケーション122を含む。一部の実施形態では、ユーザ110は、本明細書でより詳細に説明するように、一つ以上のユーザインターフェース画像を介して、部品およびサービス情報、トラブルシューティング情報、または診断情報を受信し得る。
【0020】
本明細書に記載されるように、図1のシステム100は、機械112の診断、トラブルシューティング、点検、および修理においてユーザ110を支援する改善されたシステムおよび方法を提供する。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、「機械」という用語は、任意のモバイルもしくは固定機械、機器、または他のシステムとして広く理解されることを意味する。一部の実施形態では、機械は、鉱業、建設、造形、林業、輸送、農業などの産業と関連付けられてもよいが、これらに限定されない。機械の非限定的な例としては、他のタイプの機械の中でも、積載機械、ショベル、バックホウ、ドーザ、ボーリング機械、トレンチャー、およびドラッグラインを挙げることができる。また、図中に示される様々なユーザインターフェース画像(例えば、GUI画像)は、本開示の様々な態様の特徴を開示するのを支援するために、主に例示の目的で示されており、図は、ユーザインターフェース画像の全ての要素を描写するものではなく、ユーザインターフェースに提示され得る全てのタイプの情報を描写していないことも理解されるべきである。
【0021】
図2は、本開示の態様による、本明細書に記載の例示的なモバイルアプリケーション122の概略図である。図2に示すように、モバイルアプリケーション122は、ユーザ110から機械、部品、プロセスなどに関連付けられた検索要求を受信し得る検索モジュール202を含む。いくつかの実施形態では、検索モジュール202は、ユーザ110が、最初に機械を識別し、次いで、機械に関連付けられたシステム(例えば、燃料システム)を識別し、次いで、機械のトラブルシューティング、点検、または修理に関連付けられた他の情報を識別することを可能にし得る。一部の例では、ユーザ110は、機械/部品番号、機械/部品の説明、あるいは機械または部品に関連付けられた任意の他の識別子に基づいて、検索用語を入力し得る。
【0022】
更新モジュール204は、本明細書で論じるように、モバイルコンピューティングデバイス108に格納されたデータおよび他の情報の更新を管理する。
【0023】
製品および部品データ206は、製品および部品データ114の一部またはすべてを含み得る。例えば、モバイルアプリケーション122は、モバイルコンピューティングデバイス108がデータ通信ネットワークにアクセスできないときに、ユーザ110がアクセスするために、製品および部品データ114の一部分をデータベース104からモバイルコンピューティングデバイス108へダウンロードしてもよい。同様に、修理およびサービスデータ208は、モバイルアプリケーション122によってダウンロードされるデータベース104からの修理およびサービスデータ118の一部を含み得る。さらに、画像およびビデオデータ210は、モバイルアプリケーション122によってダウンロードされるデータベース104からの画像およびビデオデータ120の一部を含み得る。さらに、トラブルシューティングデータ212は、モバイルアプリケーション122によってダウンロードされるデータベース104からのトラブルシューティングデータ116の一部分を含み得る。本明細書で論じるように、製品および部品データ206、修理およびサービスデータ208、画像およびビデオデータ210、ならびにトラブルシューティングデータ212は、モバイルコンピューティングデバイス108がデータ通信ネットワークにアクセスできない場合、モバイルコンピューティングデバイス108のユーザ110によってアクセスされ得る。例えば、モバイルコンピューティングデバイス108は、ネットワーク信号が地球を貫通できない地面の下に位置する遠隔領域(データ通信ネットワークの範囲外)に位置するとき、またはネットワーク信号が弱すぎるか、またはモバイルコンピューティングデバイス108に達しない任意の他の場所に位置するとき、データ通信ネットワークにアクセスできない場合がある。
【0024】
モバイルアプリケーション122はまた、ユーザ110が機械の保守または修理のために購入する必要がある部品または他の品目を選択できるようにする、ショッピングカートモジュール214を含んでもよい。一部の実施形態では、ショッピングカートモジュール214は、診断検査、トラブルシューティング活動などの結果に基づいて、ある特定の部品又は他の品目をカートに自動的に追加してもよい。
【0025】
3D(三次元)可視化モジュール216は、機械、機械システム、部品などの3D画像を生成して、問題の診断、保守またはサービスの実施、修理問題などにおいてユーザ110を支援する。一部の実施形態では、3D画像は、2D画像またはテキスト記述よりも理解可能な様式で、ユーザ110に情報を提示する。一部の例では、3D可視化モジュール216は、アニメーション化された(例えば、移動する)3D画像を生成して、部品の動き、ツールの動き、機械の一部分の動作などを示し得る。
【0026】
GUI生成モジュール218は、様々なGUI画面(例えば、GUI画像)を作成して、情報をユーザ110に提示する。本明細書で論じるように、GUIスクリーンは、テキストデータ、2D画像データ、3D画像データ、アニメーション化された3D画像データ、音声データなどの任意の組み合わせを含み得る。GUI生成モジュール218によって生成され得る様々な例示的なGUIスクリーンを図6~18に示す。一部の実施形態では、GUI生成モジュール218は、製品および部品データ206からのデータ、修理およびサービスデータ208、画像およびビデオデータ210、ならびにトラブルシューティングデータ212の任意の組み合わせに基づいて、GUI画面を生成する。特定の例では、GUI生成モジュール218は、ユーザ110からのクエリまたはフィードバックに応じてGUI画面を生成する。
【0027】
機械健全性モジュール220は、機械について受信した情報、ユーザ110によって提供される情報などに基づいて、特定の機械の健全性を判定し得る。機械の判定された健全性に基づいて、機械健全性モジュール220は、部品の交換、サービスの実施、調整など、機械に対して特定の活動を実施するために推奨(例えば、ユーザ110への通知)を行い得る。
【0028】
部品認証モジュール222は、機械に設置された特定の部品が真正な部品であるかどうかを判定する(例えば、部品は機械の製造業者によって製造される)。一部の状況では、元の部品(機械の製造業者によって製造された)は、顧客によって、第三者によって製造された非認証部品と交換されてもよい。部品認証モジュール222は、これらの非認証部品を検出し、機械の製造業者または他の人もしくは事業体に状況を報告し得る。
【0029】
通知モジュール224は、ユーザ110、プロジェクトマネージャ、または他のユーザもしくは事業体への様々な通知を生成し得る。例えば、通知モジュール224は、機械の健全性、期限のあるサービス活動、ダウンロードに利用可能な更新データなどに関連する通知を生成し得る。いくつかの実施形態では、通知モジュール224は、メンテナンススケジュール、ユーザ110からの入力、診断テストの結果などに基づいて通知を生成する。
【0030】
ガイド付きトラブルシューティングモジュール226は、機械の問題をトラブルシューティングするためのステップバイステップのプロセスを提供する。一部の実施形態では、ガイド付きトラブルシューティングモジュール226は、ユーザ110に一連のステップを提示し、各ステップの結果に関するフィードバックをユーザ110から受信し得る。ガイド付きトラブルシューティングモジュール226は、テキストデータ、画像データ、音声データ、視覚データ、3Dデータなどの任意のタイプのデータを使用して、ステップバイステッププロセスを提示し得る。
【0031】
図3は、本開示の態様による、少なくとも一つの機械に関連付けられたデータをダウンロードおよび更新する方法300を示すフローチャートである。最初に、モバイルコンピューティングデバイス(例えば、モバイルコンピューティングデバイス108)は、一つ以上の機械、作業現場などに基づいて構成される302。例えば、モバイルコンピューティングデバイスが二つの機械を有するユーザによって使用される場合、モバイルコンピューティングデバイスは、これらの二つの機械用に構成される。この構成は、データ通信ネットワークが利用できない時に、必要な機械をサポートするために、モバイルコンピューティングデバイスにどのタイプのデータをダウンロードする必要があるかを判定するために使用される。特定の機械を指定することによって、モバイルコンピューティングデバイスにダウンロードする必要のあるデータの量は、特定の機械に必要なデータに限定される。このアプローチはまた、個人および事業体が、顧客が所有またはレンタルしていない機械に関する機密情報を受信することを防止する。
【0032】
方法300は、モバイルコンピューティングデバイスが、302で構成された機械に関連付けられたデータをダウンロードする際に継続する304。一部の実施形態では、構成された機械に関連付けられたすべてのデータは、データベース(例えば、データベース104)からダウンロードされる。ダウンロードされたデータは、製品および部品データ、トラブルシューティングデータ、修理およびサービスデータ、ならびに画像およびビデオデータを含み得る。ダウンロードされたデータは、構成された機械に限定されるため、ダウンロードされたデータの量は減少する。さらに、ユーザが関連する支援を見つけるために検索する必要があるデータの量は減少され、これによりユーザは、関連するデータをより迅速かつより容易に見つけることができる。
【0033】
関連するデータがモバイルコンピューティングデバイスにダウンロードされた後、デバイスは、機械に関連付けられたデータ更新を定期的にチェックし、更新がダウンロードに利用可能になった時にモバイルコンピューティングデバイスのユーザに通知する306。一部の実施形態では、データ更新をチェックする時、チェックはモバイルコンピューティングデバイス内に構成された機械に限定される。したがって、モバイルコンピューティングデバイス内に構成されていない機械の任意のデータ更新は無視され得る。一部の実施例では、データ更新がダウンロードに利用可能であるときに、モバイルコンピューティングデバイスのユーザに通知が提供される。他の例では、グラフィカル表示は、すべてのデータが最新であるかどうか、またはデータ更新がダウンロードに利用可能であるかどうかを示す、一つ以上のGUIスクリーン上に提供され得る。例えば、すべてのデータが最新であるというグラフィカル表示は、緑色のチェックマークであってもよく、データ更新がダウンロードに利用可能であるというグラフィカル表示は、橙色の感嘆符であってもよい。
【0034】
方法300は、モバイルコンピューティングデバイスのユーザが、データ通信ネットワークに接続されている時にデータ更新をダウンロード308するときに継続する。一部の実施形態では、ユーザは、自身の便宜上、データ更新のダウンロードを手動で開始する。他の実施形態では、モバイルコンピューティングデバイスは、データ通信ネットワーク接続が確立されると、データ更新のダウンロードを自動的に開始し得る。一部の例では、モバイルコンピューティングデバイスのユーザが、データ通信ネットワークへのアクセスのない領域で、モバイルコンピューティングデバイスがすぐに使用されることを知っている場合、ユーザは、データ通信ネットワークアクセスのない領域で動作している間に、モバイルコンピューティングデバイスに格納されたデータが最新であるように、すべてのデータ更新を実施することができる。
【0035】
モバイルコンピューティングデバイスがデータ通信ネットワークに接続されていない場合、モバイルコンピューティングデバイスのユーザは、モバイルコンピューティングデバイス上に格納されたすべてのデータにアクセスすることができる310。例えば、モバイルコンピューティングデバイスに格納されたデータは、機械の診断、トラブルシューティング、サービス、および修理に使用され得る。モバイルコンピューティングデバイスはデータ通信ネットワークにアクセスできないが、モバイルコンピューティングデバイスに格納された最新のデータは、機械に関するすべての関連データをモバイルコンピューティングデバイスのユーザに提供する。
【0036】
一部の例では、モバイルコンピューティングデバイスは、モバイルコンピューティングデバイスがデータ通信ネットワークにアクセスできる場合であっても、利用可能な場合、モバイルコンピューティングデバイス上に格納されたデータにアクセスしてもよい。これにより、ネットワークデータ使用量およびデータ料金が低減され得る。特定の品目の情報がモバイルコンピューティングデバイス上で利用できない、または更新する必要がある場合、その情報はデータ通信ネットワークを介してアクセスされてもよい。
【0037】
図4は、本開示の態様による、機械上でサービスを実施する方法400、または機械によって問題をトラブルシューティングする方法400を示すフローチャートである。最初に、モバイルコンピューティングデバイスのユーザは、機械上でサービスを実施するか、または機械によって問題をトラブルシューティングする必要がある402。例えば、モバイルコンピューティングデバイスは、図3に関して上述された方法300を使用して事前に構成されることができる。
【0038】
モバイルコンピューティングデバイスのユーザは、機械によって問題に関連付けられた特定の機械、故障コード、および/または症状を識別する404。例えば、機械は、特定の症状を経験している場合があり、または問題を識別し、問題を診断し、および/または命令をモバイルコンピューティングデバイスのユーザに提供するためにモバイルコンピューティングデバイスによって使用され得る故障コードまたは他のエラーを生成している場合がある。
【0039】
特定の機械による問題に基づいて、モバイルアプリケーション(モバイルコンピューティングデバイス上で実行する)は、モバイルコンピューティングデバイスのユーザを支援するために、データ、ガイド付きトラブルシューティング、ビデオトレーニング、音声トレーニング、または他の情報を提供する406。モバイルコンピューティングデバイスのユーザに提供される情報のタイプは、提供される命令の複雑さに応じて変化し得る。単純な活動はテキスト説明のみを必要としてもよいが、複雑な活動は、必要な活動の詳細を示すアニメーション化された3Dビデオが役に立つ場合がある。
【0040】
次に、モバイルコンピューティングデバイスのユーザは、406で提供された情報に基づいて、必要なサービス、トラブルシューティング、または修理を実施する408。一部の例では、モバイルコンピューティングデバイスのユーザは、第一の活動を実行し、次いで、モバイルアプリケーションにフィードバックを提供し得る。ユーザのフィードバックに基づいて、モバイルアプリケーションは、ユーザに次の活動を提供する。例えば、ガイド付きトラブルシューティングの状況では、モバイルアプリケーションは、ユーザに第一のトラブルシューティング活動を提供し得る。その第一のトラブルシューティング活動の結果に応じて、モバイルアプリケーションは、二つの経路(二つの異なる次のステップのうちの一つ)のうちの一つに従って、機械による問題の診断に向かって段階的に(又は反復的に)移動し得る。問題が診断されると、モバイルアプリケーションは、ユーザが問題を解決または問題を軽減するために実行するための一つ以上の追加の活動を提供し得る。
【0041】
問題に応じて、機械を修理または点検するために、一つ以上の部品が必要とされ得る。機械を修理するために部品が必要な場合、モバイルアプリケーションは、機械の知識および修理される問題に基づいて、必要な特定の部品を有するショッピングカート注文を生成する410。モバイルコンピューティングデバイスがデータ通信ネットワークに接続されている場合、ショッピングカート注文は、モバイルコンピューティングデバイスのユーザによって手動で発注されてもよく、またはモバイルアプリケーションによって自動的に発注されてもよい。モバイルコンピューティングデバイスがデータ通信ネットワークに接続されていない場合、モバイルコンピューティングデバイスがデータ通信ネットワークとの接続を再確立するとすぐに、ショッピングカート注文を(手動でまたは自動的に)発注することができる。
【0042】
図5は、本開示の態様による、特定の部品が真正な機械部品であるかどうかを判定する方法500を示すフローチャートである。最初に、方法500は、機械または他のシステムの修理が要求されたかどうかを判定する502。修理が要求されなかった場合、方法500は504で終了する。
【0043】
修理が要求された場合、方法500は、修理される機械または機器に関連付けられた機器識別番号(EIN)を識別する506。方法500は、機器データベース510を検索して、EIN用の交換可能な部品のセットを識別する508。
【0044】
方法500は、交換可能な部品のセットのすべての部品が処理されたかどうかを判定することによって継続する512。すべての部品が処理された場合、方法500は504で終了する。一つ以上の部品が処理されるために残っている場合、方法500は、部品データベース516に格納された情報に基づいて、いつ部品が最初に使用されたかを判定し続ける514。
【0045】
次に、方法500は、部品データベース516に格納された情報に基づいて、部品の所望の交換頻度を判定する518。方法500はまた、顧客データベース522に格納された情報に基づいて、交換部品が製造業者(mfr)からどのくらいの頻度で購入されたかを判定する520。
【0046】
方法500は、部品の所望の交換頻度を、交換部品が製造業者からどのくらいの頻度で購入されたかに関する情報と比較する524。所望の交換頻度が交換の実際の頻度よりも大きい場合、方法500は、顧客が非認証(例えば、コピーキャット)交換部品を使用したと判定する526。所望の交換頻度が交換の実際の頻度以下である場合、方法500は504で終了する。
【0047】
図6は、本開示の態様による、機械を選択するためのGUI600の概略図である。GUI 600に示すように、ユーザは、機械に関連付けられた接頭辞、シリアル番号、またはキーワードを入力することによって、特定のタイプの機械を選択することができる。一部の実施形態では、接頭辞は、特定のタイプの機械または機械のカテゴリを識別する。一部の例では、各機械は、ユーザが特定の機械を選択することを可能にする固有のシリアル番号を有する。さらに、ユーザは、機械の添付写真で示される最近見た機械のうちの一つを選択することができる。
【0048】
図7は、本開示の態様による、特定の機械に関連付けられた様々な通知を表示するGUI700の概略図である。GUI700は、利用可能な最近の更新、注文ステータス情報、最近の診断またはトラブルシューティング活動などに関する情報を含み得る。
【0049】
図8は、本開示の態様による、特定の機械に関連付けられた様々なシステムおよび構成要素を表示するGUI800の概略図である。GUI800は、特定の機械に関連付けられた様々なシステムおよび構成要素に関する情報を含み得る。これらのシステムは、ユーザが機械の特定の部分に関する情報の検索に集中することを可能にする。例えば、機械にエンジンの問題がある場合、ユーザは、トラブルシューティングのために「エンジンおよび関連システム」を、ならびにステアリングの問題のため診断情報を選択し得る。
【0050】
図9は、本開示の態様による、エンジンおよび関連システムに関連付けられた様々なシステムおよび構成要素を表示するGUI900の概略図である。GUI900は、ユーザが検索にさらに集中することを可能にする、「エンジンおよび関連システム」の一部であるサブシステムに関する情報を含み得る。
【0051】
図10は、本開示の態様による、特定の製品に関して利用可能な様々な情報を表示するGUI1000の概略図である。GUI1000は、燃料フィルターなどの特定の部品に関する情報を含み得る。GUI 1000に示すように、製品の健全性、製品構成、製品の場所、燃料フィルターの情報を含む定期的物質など、燃料フィルターに関してユーザを支援するために様々な情報が入手可能である。
【0052】
図11は、本開示の態様による、燃料フィルターに関連付けられた例示的な個々の部品を示すGUI1100の概略図である。GUI1100は、逆止弁、ばね、およびこれに類するものなど、燃料フィルターに利用可能な交換部品に関する情報を含み得る。
【0053】
図12は、本開示の態様による、特定の機械構成要素用の部品の例示的なショッピングカートのリストを表示するGUI1200の概略図である。GUI1200は、燃料フィルターまたはその他の部品の修理に必要な一つ以上の部品の注文に関する情報を含み得る。
【0054】
図13は、本開示の態様による、機械システム用の例示的な燃料フィルター3D部品画像を表示するGUI1300の概略図である。GUI1300は、燃料流の経路または他のシステム概略図を示す情報を含み得る。他の例では、GUIは、ワイヤ、管、導管、ホース、または任意の他の機械構成要素の流れまたは経路を示す、例示的なワイヤトレース概略図または任意の他のタイプのトレース概略図を表示し得る。
【0055】
図14は、本開示の態様による、機械構成要素に関連付けられた例示的な部品および部品をショッピングカートに追加するオプションを示すGUI1400の概略図である。GUI1400は、特定の燃料フィルターに利用可能な交換部品に関する情報を含み得る。
【0056】
図15は、本開示の態様による、機械構成要素に関連する利用可能な部品およびサービス情報を表示するGUI1500の概略図である。GUI1500は、分解情報、エンジンニュース、およびこれに類するものなど、特定の部品に利用可能なサービスのタイプに関する情報を含み得る。
【0057】
図16は、本開示の態様による、システムの動作、トラブルシューティング、およびテスト/調整に関連する利用可能な情報を表示するGUI1600の概略図である。GUI1600は、システム動作情報、トラブルシューティング情報、ならびに試験および調整情報など、特定のシステムまたは部品に利用可能なサービスのタイプに関する情報を含み得る。
【0058】
図17は、本開示の態様による、例示的な低燃料圧力警告をトラブルシューティングする第一のステップを表示するGUI1700の概略図である。GUI1700は、燃料フィルターの交換など、ユーザが第一のトラブルシューティングステップで取るアクションに関する情報を含み得る。
【0059】
図18は、本開示の態様による、例示的な低燃料圧力警告をトラブルシューティングする第二のステップを表示するGUI1800の概略図である。GUI1800は、適切なセンサ設置の検証など、ユーザが第二のトラブルシューティングステップで取るアクションに関する情報を含み得る。
【0060】
図19は、本明細書に記載の原理の例による、方法を実行するためのコンピューティングシステム1900およびGUIのブロック図である。コンピューティングシステム1900は、電子装置に実装され得る。電子装置の例には、他の電子装置の中でも特に、サーバ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、モバイルデバイス、スマートフォン、ゲームシステム、およびタブレットが含まれる。一部の例では、コンピューティングシステム1900に示される構成要素の少なくとも一部分は、コンピューティングデバイス102およびモバイルコンピューティングデバイス108に含まれてもよい。
【0061】
コンピューティングシステム1900は、スタンドアロンハードウェア、モバイルアプリケーション、コンピューティングネットワークを介する、またはそれらの組み合わせを含む、任意のデータ処理シナリオで利用される。さらに、コンピューティングシステム1900は、コンピューティングネットワーク、パブリッククラウドネットワーク、プライベートクラウドネットワーク、ハイブリッドクラウドネットワーク、他の形態のネットワーク、またはそれらの組み合わせで使用され得る。一例では、コンピューティングシステム1900によって提供される方法は、例えば、第三者によってネットワーク上のサービスとして提供される。この例では、サービスは、例えば、以下の、複数のアプリケーションをホストするソフトウェアアズアサービス(SaaS)と、例えば、特に、オペレーティングシステム、ハードウェア、およびストレージを含むコンピューティングプラットフォームをホストするプラットフォームアズアサービス(PaaS)と、例えば、特に、サーバ、ストレージ構成要素、ネットワーク、および構成要素などの機器をホストデバイスするインフラストラクチャアズアサービス(IaaS)と、アプリケーションプログラムインターフェース(API)アズアサービス(APIaaP)と、他の形態のネットワークサービス、またはその組み合わせとを含む。本システムは、システム内のモジュールを一つのプラットフォーム上または複数のプラットフォームにわたって実行することができる、一つまたは複数のハードウェアプラットフォーム上に実装される。そのようなモジュールは、様々な形態のクラウド技術およびハイブリッドクラウド技術上で実行されてもよく、またはクラウド上もしくはクラウド外に実装され得るSaaS(ソフトウェアアズアサービス)として提供されてもよい。別の例では、コンピューティングシステム1900によって提供される方法は、ローカル管理者によって実行される。
【0062】
その所望の機能を達成するために、コンピューティングシステム1900は、様々なハードウェア構成要素を含む。これらのハードウェアコンポーネントには、プロセッサ1902、データ記憶装置1904、少なくとも一つの周辺デバイスアダプタ1912、およびネットワークアダプタ1914が含まれる。これらのハードウェア構成要素は、バス1918を介してなど、複数のバスおよび/またはネットワーク接続の使用を介して相互接続される。
【0063】
プロセッサ1902は、データ記憶装置1904から実行可能なコードを取得し、実行可能なコードを実行するためのハードウェアアーキテクチャを含む。実行可能なコードは、プロセッサ1902によって実行されると、プロセッサ1902に、本明細書に記載の本明細書の方法に従って少なくとも機能を実装させる。コードを実行する過程で、プロセッサ1902は、複数の残りのハードウェアユニットから入力を受信し、ハードウェアユニットに出力を提供する。
【0064】
データ記憶装置1904は、プロセッサ1902または他の処理デバイスによって実行される実行可能なプログラムコードなどのデータを格納する。本明細書に記載されるように、データ記憶装置1904は、プロセッサ1902が実行して、少なくとも本明細書に記載される機能を実装する、複数のアプリケーションを表すコンピュータコードを特に格納する。
【0065】
データ記憶装置1904は、揮発性および不揮発性メモリを含む様々なタイプのメモリモジュールを含む。例えば、本例のデータ記憶装置1904は、ランダムアクセスメモリ(RAM)1906、読み出し専用メモリ(ROM)1908、およびハードディスクドライブ(HDD)メモリ1910を含む。多くの他のタイプのメモリも利用され、本明細書は、本明細書に記載される原理の特定の用途に適し得るように、データ記憶装置1904内の多くの様々なタイプのメモリの使用を企図する。特定の例では、データ記憶装置1904内の異なるタイプのメモリが、異なるデータ記憶ニーズに使用される。例えば、特定の例では、プロセッサ1902は、ROM1908から起動し、HDDメモリ1910内に不揮発性記憶を維持し、RAM1906内に格納されたプログラムコードを実行する。
【0066】
データ記憶装置1904は、とりわけ、コンピュータ可読媒体、コンピュータ可読記憶媒体、または非一時的コンピュータ可読媒体を含む。例えば、データ記憶装置1904は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、もしくは半導体システム、装置、もしくはデバイス、または前述の任意の適切な組み合わせであるが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、例えば、複数のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、または前述の任意の適切な組み合わせが挙げられる。この文書の文脈において、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって、あるいは命令実行システム、装置、またはデバイスに関連して使用するためのコンピュータ使用可能プログラムコードを包含または格納することができる任意の有形媒体である。別の例では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって、あるいは命令実行システム、装置、またはデバイスに関連して使用するためのプログラムを包含または格納することができる、任意の非一時的媒体である。
【0067】
周辺デバイスアダプタ1912およびネットワークアダプタ1914は、コンピューティングシステム1900内のハードウェアアダプタとして作用して、プロセッサ1902が、コンピューティングシステム1900の外部および内部の様々な他のハードウェア要素とインターフェース接続することを可能にする。例えば、周辺デバイスアダプタ1912は、例えば、出力デバイス1916、マウス、および/またはキーボードなどの入力/出力デバイスへのインターフェースを提供する。周辺デバイスアダプタ1912はまた、外部記憶装置などの他の外部装置、例えば、サーバ、スイッチ、およびルータなどの複数のネットワークデバイス、クライアントデバイス、他のタイプのコンピューティングデバイス、ならびにそれらの組み合わせへのアクセスを提供する。
【0068】
出力デバイス1916は、コンピューティングシステム1900のユーザが、コンピューティングシステム1900と相互作用し、その機能を実装することを可能にするように装備される。周辺デバイスアダプタ1912はまた、プロセッサ1902と出力デバイス1916、プリンタ、または他の媒体出力デバイスとの間にインターフェースを作成する。ネットワークアダプタ1914は、例えば、ネットワーク内の他のコンピューティングデバイスへのインターフェースを提供し、それによって、コンピューティングシステム1900とネットワーク内に位置する他のデバイスとの間のデータの送信を可能にする。
【0069】
コンピューティングシステム1900は、プロセッサ1902によって実行されると、データ記憶装置1904に格納されたいくつかのアプリケーションを表す実行可能なプログラムコードに関連付けられた出力デバイス1916(例えば、表示装置)上の任意の関連要素と共に、任意の数のGUIを表示する。GUIは、関連する図面に記載される態様を含む、実行可能なコードの態様を含み得る。GUIは、例えば、本明細書に記載される任意の実行可能な機能を表示してもよい。出力デバイス1916の例としては、他のタイプの表示装置の中でも特に、コンピュータスクリーン、ラップトップスクリーン、モバイルデバイススクリーン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)スクリーン、およびタブレットスクリーンが挙げられる。
【0070】
コンピューティングシステム1900は、本明細書に記載されるGUIの機能の実装において使用される複数のモジュールをさらに含む。コンピューティングシステム1900内の様々なモジュールは、別々に実行される実行可能プログラムコードを含む。この例では、様々なモジュールは、別個のコンピュータプログラム製品として格納される。別の例では、コンピューティングシステム1900内の様々なモジュールは、複数のコンピュータプログラム製品内で組み合わせられ、各コンピュータプログラム製品は、複数のモジュールを含む。例えば、コンピューティングシステム1900は、プロセッサ1902によって実行されるとき、GUIを提示し、本明細書に記載されるように、複数の選択インターフェース要素に関連する複数のユーザ入力を受信するためのGUIモジュール1920を含む。
【0071】
コンピューティングシステム1900は、一つ以上のオペレーティングシステム(OS)1930でプログラムされる。OS1930は、他のプラットフォームの中でもOS/2、Java Virtual Machine、Linux、SOLARIS、UNIX、HPUX、AIX、WINDOWS、WINDOWS95, WINDOWS98、WINDOWS NT、およびWINDOWS2000、WINDOWS ME、WINDOWS XP、WINDOWS SERVER、WINDOWS 8、Mac OS X、IOS、ANDROIDを含む。OS1930の少なくとも一部分は、データ記憶装置1904に配置される。
【0072】
主題は、構造特徴および/または方法論的作用に特有の文言で説明されているが、添付の特許請求の範囲に定義される主題は、必ずしも記載される特定の特徴または作用に限定されないことが理解されるべきである。むしろ、特定の特徴および作用は、特許請求の範囲を実装する例示的な形態として開示される。
【0073】
本明細書に記載される構成要素は、任意のタイプのコンピュータ可読媒体に格納され、ソフトウェアおよび/またはハードウェアに実装される命令を表す。上述の方法およびプロセスの全ては、一つ以上のコンピュータもしくはプロセッサ、ハードウェア、またはそれらのいくつかの組み合わせによって実行されるソフトウェアコードコンポーネントおよび/またはコンピュータ実行可能命令において具現化され、およびそれを介して完全に自動化される。別の方法として、方法の一部またはすべては、特殊なコンピュータハードウェアにおいて具現化される。
【0074】
別段の記載がない限り、とりわけ、「できる(may)」、「できた(could)」、「できる(may)」または「できた(might)」などの条件付き文言は、特定の例が特定の特徴、要素、および/またはステップを含む一方で、他の例が特定の特徴、要素、および/またはステップを含まないことを提示するように文脈内で理解される。したがって、こうした条件付き文言は、概して、特定の特徴、要素、および/またはステップが、いかなる方法でも一つ以上の例に必要とされること、または一つ以上の例が、特定の特徴、要素、および/またはステップが、任意の特定の例に含まれるか、またはその中で実施されるかどうかを決定するための論理を、ユーザ入力またはプロンプトの有無にかかわらず必然的に含むことを意味することを意図するものではない。
【0075】
特に明記しない限り、語句「X、Y、またはZのうちの少なくとも一つ」などの接続語は、品目、用語などは、X、Y、またはZのいずれか、あるいは各要素の倍数を含むそれらの任意の組み合わせであり得ることを示すと理解されるべきである。単数形として明示的に記載されない限り、「一つの(a)」は単数形および複数形を意味する。
【0076】
本明細書に記載する、および/または添付の図に示すフロー図の任意の手順の記述、要素、またはブロックは、手順において特定の論理機能または要素を実装するための一つ以上のコンピュータ実行可能命令を含む、モジュール、セグメント、またはコードの一部を表す可能性があると理解されるべきである。代替的な実装形態は、当業者によって理解されるであろう関与する機能に応じて、実質的に同期的に、逆の順で、追加の動作と共に、または動作を省略することを含む、要素または機能が、図示または考察されたものと関係ない順番に削除または実行される、本明細書に記載の例の範囲内に含まれる。
【0077】
上述の例に対して多くの変形および修正がなされてもよく、その要素は他の許容可能な例の一つであると理解されるべきである。かかるすべての修正および変形は、本開示の範囲内に本明細書に含まれ、以下の特許請求の範囲によって保護されることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本開示は、機械のトラブルシューティング、機械の点検、機械の保守、機械の修理、機械の更新などに関連するデータを管理するためのシステムおよび方法を説明する。こうしたシステムおよび方法は、モバイルコンピューティングデバイスが、例えば、データ通信ネットワークにアクセスすることなく遠隔位置で動作するときに、モバイルコンピューティングデバイスに格納されたデータが最新であるように、データ更新通知を提供する。さらに、システムおよび方法は、モバイルコンピューティングデバイスにダウンロードされるデータを、モバイルコンピューティングデバイスのユーザが所有、レンタル、またはそうでなければサービスを受ける可能性が高い機械に関連付けられたデータに制限する。
【0079】
本開示の態様は、上記の例を参照して特に図示され、記述されてきたが、開示された内容の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な追加の例が、開示された機械、システムおよび方法の修正によって意図されることが当業者には理解されるであろう。かかる実施例は、特許請求の範囲およびその任意の均等物に基づき決定される本開示の範囲内に収まることが理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
【国際調査報告】