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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-03
(54)【発明の名称】注射器型マイクロニードル
(51)【国際特許分類】
   A61M 37/00 20060101AFI20240327BHJP
【FI】
A61M37/00 520
A61M37/00 530
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023564237
(86)(22)【出願日】2022-03-25
(85)【翻訳文提出日】2023-10-18
(86)【国際出願番号】 KR2022004266
(87)【国際公開番号】W WO2022225208
(87)【国際公開日】2022-10-27
(31)【優先権主張番号】10-2021-0050926
(32)【優先日】2021-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523394594
【氏名又は名称】セラジェクト エイジア カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】キム キョン ドン
(72)【発明者】
【氏名】ハン ア ルム
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267AA71
4C267BB06
4C267CC05
4C267EE08
4C267GG16
4C267GG43
4C267HH08
(57)【要約】
本発明は、注射器型マイクロニードルに関するものであって、外周面に内部の空気滞留空間と連通される空気吐出孔を形成したハウジングを具備し、ハウジング内に空気吐出孔を開閉する圧入ブロックを具備し、圧入ブロックの底面にニードル部を形成し、ハウジングの空気滞留空間内に加圧部を形成し、ハウジング下端を保護フィルムで密閉して、加圧部を加圧して空気滞留空間内の空気圧力によって圧入ブロックが下方に移動するようにすると、圧入ブロックに形成されたニードル部がハウジングの下方に通じて皮膚に浸透されて藥物を注入するが、圧入ブロックに空気吐出孔を開放することと同時に、空気滞留空間内の空気が外部に排出されながら圧入ブロックの圧入を解除して、皮膚に浸透されたニードル部の離脱時点を案内する。本発明によると、加圧部に圧入ブロックを押圧加圧する単純動作によってニードル部が皮膚層に食い込んだ後、定められた時点にその圧入力が自動解除され、この圧入ブロックの圧入力の解除によって施術者がニードル部の離脱分離時点を容易に予測することができ、ニードル部の離脱分離時点案内で、未熟練者も容易に使用することができ、患者に均一な量の藥物を浸透させて患者らに同一な治療効果をあたえることができ、特に、ニードル部の藥物が皮膚層に浸透されるようにした後、ニードル部を迅速に除去して、皮膚層にニードル部が過度に留まり恐れはない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上、下部が開放された中空形状であって、その外周面に貫通された空気吐出孔(101)を形成し、内部に上記空気吐出孔(101)と連通される空気滞留空間(102)を形成したハウジング(100)と;上記ハウジング(100)の空気滞留空間(102)の内に挿入され、上記空気吐出孔(101)を密閉するように上記ハウジング(100)の空気滞留空間(102)内周面に密着され、上記空気滞留空間(102)内の空気が上記空気吐出孔(101)を通じて外部に排出されるように上記空気吐出孔(101)を開閉する圧入ブロック(200);上記圧入ブロック(200)の底面に設置され、定められた物質の藥物を含むように形成され、上記圧入ブロック(200)によって上記ハウジング(100)の下部に露出されて皮膚に浸透されるニードル部(300);上記圧入ブロック(200)の上部に位置されるように上記空気滞留空間(102)の内に挿入結合され、上記空気滞留空間(102)の内の空気を上記圧入ブロック(200)の方向に押し出して、上記圧入ブロック(200)が下方に移動するように案内する加圧部(400);及び上記ハウジング(100)の下端を密閉するように付着形成されて、上記ニードル部(300)に空気中に含まれている汚染物質が浸透されることを防止する保護フィルム(500);から構成されたことを特徴とする注射器型マイクロニードル。
【請求項2】
請求項1において、上記ハウジング(100)は、上記空気滞留空間(102)内周面に沿って形成されて、上記加圧部(400)の下端が上記圧入ブロック(200)に当接することを防止するストッパー(103)をさらに形成されることを特徴とする注射器型マイクロニードル。
【請求項3】
請求項1において、上記ハウジング(100)は、その下端枠に互いに対向する方向に折曲形成されるが、上記圧入ブロック(200)底面枠が掛かるように許容して、上記圧入ブロック(200)が上記ハウジング(100)下端で定められた距離以上移動されることを遮断する掛け顎(104)と;上記掛け顎(104)の底面に皮膚に接着されて上記ハウジング(100)の流動を防止する接着フィルム(105);をさらに形成することを特徴とする注射器型マイクロニードル。
【請求項4】
請求項1において、上記ハウジング(100)は、上記空気吐出孔(101)から上記ハウジング(100)の下端までの距離(L)は上記圧入ブロック(200)の高さ(H)より相対的にもっと離隔されるように形成されることを特徴とする注射器型マイクロニードル。
【請求項5】
請求項1において、上記ニードル部(300)は、その外面に藥物をコーティングするコーティング型、または、皮膚内に浸透されて融解さる融解型、または、その内部に藥物を受容するが、皮膚内に浸透されて藥物を浸透させる薬剤注入型のうちいずれか一つの構造から形成されることを特徴とする注射器型マイクロニードル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロニードルに関するものであり、もっと詳しくは圧入ブロックがハウジングの空気滞留空間内の密閉圧力に押されてニードル部を皮膚に浸透させるが、この圧入ブロックの移動によって空気吐出孔の開放時に空気滞留空間内の空気が空気吐出孔を通じて排出されながら、圧入ブロックの圧入が解除される注射器型マイクロニードルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、最近に注射針(needle)を利用して藥物を投入する方法の問題点である注射部位での痛み隨伴、皮膚の局部的損傷、出血及び注射部位での疾病感染などを解決するためにマイクロニードル(超微細針、microneedle)を含む色々なマイクロ構造体に関連された技術が提案されている。
【0003】
前記マイクロ構造体は、皮膚を通じて伝達される藥物が効率的に伝達されるための構造としてマイクロニードルで痛みなしに藥物を注射するパッチ型無痛注射である。
【0004】
このような、マイクロ構造体は人体の皮膚面(特に、顔部位)に接触して一定時間(例えば、30分~8時間以上)の使用時間を有しなければならないので、これを安全に皮膚に付着及び維持させるために最近には皮膚に粘着されるパッチタイプのマイクロニードルパッチ(Microneedle patch)が多く利用されている。
【0005】
特許文献1(KR10-2015-0122367A)は従来のマイクロニードルを利用した深さ調節型注射針を示すものであって、これを参照すると、円筒形状でありその前面に複数個のマイクロニードルを形成した注射針ハブと、前、後が開放された中空形状でその内周面に雌ねじを形成して注射針ハブの挿入を許容する回転体と、後端が開放された中空形状でその外周面に雌ねじに結合される雄ねじを形成し、前面にマイクロニードルに対応する貫通ホールを形成した注射針キャップと、注射針キャップの前面を包むようにカバーして、貫通ホールに汚染空気が供給されることを遮断する保護キャップで構成される。
【0006】
ここで、注射針ハブはマイクロニードルを固定してその内部に藥物がマイクロニードルに移動するように案内する連結通路を形成する先端部と、この先端部の後端から延長形成され、その内部に連結通路と連通されて注射器シリンダーが結合されるように許容する挿入ホームを形成した後端部で成される。
【0007】
この時、注射針キャップを定められた方向に回転せて、雄ねじが回転体の雌ねじに沿って回転されるようにすると、回転体が注射針キャップを基準として回転昇降または下降されて、その高さが調節され、その状態で回転体を通じて注射針ハブが注射針キャップの方向に移動するように押圧加圧すると、マイクロニードルが貫通ホールを通じて露出されて皮膚に浸透される。
【0008】
すなわち、注射針キャップを基準として回転体の高低を調節することのよって、マイクロニードルが注射針キャップの貫通ホールを通じて露出される長さが調節されて、皮膚に浸透されるマイクロニードルの長さが変化される。
【0009】
しかし、上記のような特許文献1(KR10-2015-0122367A)は注射針キャップに露出されたマイクロニードルが皮膚に浸透されて留まる時間を施術者が直接判断して措置しなければならなく、施術者の医術能力によってマイクロニードルを皮膚に留まるようにしながら、皮膚層に藥物を投入する時間に偏差が発生されて、患者に均一な量の藥物を投入することに難しさがあり、また、未熟練施術者である場合には皮膚にマイクロニードルの藥物が浸透される時間を予想することが難しいので、長時間皮膚にマイクロニードルを留まるようにしなければならない不便さがあり、この時、皮膚に過度な時間留まるマイクロニードルによって皮膚損傷または皮膚組織の壊死が発生することができ、注射針ハブを押して圧入する過程で皮膚に密着された注射針キャップの前面が皮膚層でスライディングながら、皮膚に浸透されたマイクロニードルが皮膚層で流動が発生し、皮膚層内でのマイクロニードルの流動で患者が苦痛を訴えるおそれがあり、これによって、製品の信頼性が低下される問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は前述したような問題点を解決するためのものであって、本発明の目的は外周面に内部の空気滞留空間と連通される空気吐出孔を形成したハウジングを具備し、ハウジング内に空気吐出孔を開閉する圧入ブロックを具備し、圧入ブロックの底面にニードル部を形成し、ハウジングの空気滞留空間内に加圧部を形成し、ハウジング下端を保護フィルムで密閉して、この保護フィルムを脱落させ、加圧部を加圧して空気滞留空間内の空気圧力によって圧入ブロックが下方に移動するようにすると、この圧入ブロックに形成されたニードル部がハウジング下方に露出されながら、皮膚に浸透されて藥物を注入するが、圧入ブロックが空気吐出孔を開放することと同時に空気滞留空間内の空気が外部に排出されながら圧入ブロックの圧入を解除して、皮膚に浸透されたニードル部の離脱時点を案内する注射器型マイクロニードルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記のような本発明の目的を達成するために、本発明による注射器型マイクロニードルは、上、下部が開放された中空形状で、その外周面に貫通された空気吐出孔を形成し、内部に上記空気吐出孔と連通される空気滞留空間を形成したハウジングと;上記ハウジングの空気滞留空間の内に挿入され、上記空気吐出孔を密閉するように上記ハウジングの空気滞留空間内周面に密着され、上記空気滞留空間内の空気が上記空気吐出孔を通じて外部に排出されるように上記空気吐出孔を開閉する圧入ブロック;上記圧入ブロックの底面に設置され、定められた物質の藥物を含むように形成され、上記圧入ブロックによって上記ハウジング下部に露出されて皮膚に浸透されるニードル部;上記圧入ブロック上部に位置されるように上記空気滞留空間の内に挿入結合され、上記空気滞留空間内の空気を上記圧入ブロック方向に押し出して、上記圧入ブロックが下方に移動するように案内する加圧部;及び上記ハウジングの下端を密閉するように付着形成されて、上記ニードル部に空気中に含まれている汚染物質が浸透されることを防止する保護フィルム;から構成されることを特徴とする。
【0012】
本発明による注射器型マイクロニードルにおいて、上記ハウジングは、上記空気滞留空間内周面に沿って形成されて、上記加圧部の下端が上記圧入ブロックに当接することを防止するストッパーをさらに形成することを特徴とする。
【0013】
本発明による注射器型マイクロニードルにおいて、上記ハウジングは、その下端枠に互いに対向する方向に折曲形成されるが、上記圧入ブロックの底面枠が掛かるように許容して、上記圧入ブロックが上記ハウジングの下端に定められた距離以上移動されることを遮断する掛け顎と;上記掛け顎の底面に皮膚に接着されて上記ハウジングの流動を防止する接着フィルム;をさらに形成したことを特徴とする。
【0014】
本発明による注射器型マイクロニードルにおいて、上記ハウジングは、上記空気吐出孔から上記ハウジングの下端までの距離は上記圧入ブロックの高さより相対的にもっと離隔されるように形成されることを特徴とする。
【0015】
本発明による注射器型マイクロニードルにおいて、上記ニードル部は、その外面に藥物をコーティングするコーティング型、または、皮膚内に浸透されて融解さる融解型、または、その内部に藥物を受容するが、皮膚内に浸透されて藥物を浸透させる薬剤注入型のうちいずれか一つの構造から形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、加圧部に圧入ブロックを押圧加圧する単純動作によってニードル部が皮膚層に食い込んだ後、定められた時点にその圧入力が自動解除され、この圧入ブロックの圧入力の解除によって施術者がニードル部の離脱分離時点を容易に予測することができ、ニードル部の離脱分離時点案内で、未熟練者も容易に使用することができ、患者に均一な量の藥物を浸透させて患者らに同一な治療効果をあたえることができ、特に、ニードル部の藥物が皮膚層に浸透されるようにした後、ニードル部を迅速に除去して、皮膚層にニードル部が過度に留まる恐れはなく、これによって、皮膚層内に留まるニードル部によって皮膚損傷または皮膚組織壊死が生ずることが防止され、また、ハウジングの下端を皮膚に接着した状態でニードル部を皮膚に浸透させて、ハウジングが皮膚表面で流動される恐れはなく、これによって、製品の信頼性が向上される利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明による注射器型マイクロニードルを示す斜視図。
図2図1の分解斜視図。
図3】本発明による注射器型マイクロニードルで保護フィルムを分離した状態を示す断面斜視図。
図4】本発明による注射器型マイクロニードルの加圧部によって移動ブロックが下方に加圧される状態を示す断面斜視図。
図5】本発明による注射器型マイクロニードルの空気吐出孔から空気が吐出された状態を示す断面斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施例を添付の図面を参照してもっと詳しく説明する。
【0019】
図1ないし図5を参照すると、ハウジング(100)は上、下部が開放された中空形状であって、その外周面に貫通された空気吐出孔(101)を形成し、内部に上記空気吐出孔(101)と連通される空気滞留空間(102)を形成する。
【0020】
上記ハウジング(100)は、その下端を上記ニードル部(300)を浸透させようとする皮膚層に対応する皮膚表面に密着する。
【0021】
上記ハウジング(100)は、円筒形状で形成されて、その内部に上記圧入ブロック(200)及び上記加圧部(400)を受容することが好ましい。
【0022】
上記ハウジング(100)は、上記空気滞留空間(102)内に空気を受容する。
【0023】
上記ハウジング(100)は、上記空気滞留空間(102)内周面に沿って形成され、上記加圧部(400)の下端が上記圧入ブロック(200)に当接することを防止するストッパー(103)をさらに形成する。
【0024】
上記ストッパー(103)は上記加圧部(400)下端が上記圧入ブロック(200)方向に近接されて、上記圧入ブロック(200)上端に密着されるとかまたは上記圧入ブロック(200)が上方に移動されて、上記加圧部(400)下端に密着されることを防止する。
【0025】
上記ストッパー(103)は、上記加圧部(400)下端の移動を制限して、上記加圧部(400)が上記空気滞留空間(102)ないに定められた深さ以上進入されることを遮断する。
【0026】
上記ストッパー(103)は上記空気吐出孔(101)の高さより相対的にさらに高い位置に形成されることが好ましい。
【0027】
上記空気吐出孔(101)は少なくとも一個以上で形成されて、上記圧入ブロック(200)によって開放される循環上記空気滞留空間(102)と連通されて、上記空気滞留空間(102)内の空気を外部に排出する。
【0028】
上記空気吐出孔(101)は、同一な水平線上に形成されることが好ましい。
【0029】
上記ハウジング(100)は、上記空気吐出孔(101)から上記ハウジング(100)の下端までの距離(L)は上記圧入ブロック(200)の高さ(H)より相対的にもっと離隔されるように形成される。
【0030】
上記空気吐出孔(101)は、上記ハウジング(100)下端に移動された上記4圧入ブロック(200)より相対的にさらに高い位置に形成されることが好ましい。
【0031】
上記ハウジング(100)は、その下端枠に互いに対向する方向に折曲形成されるが、上記圧入ブロック(200)底面枠が掛かるように許容して、上記圧入ブロック(200)が上記ハウジング(100)下端に定められた距離以上移動されることを遮断する掛け顎(104)と、上記掛け顎(104)の底面に皮膚に接着されて上記ハウジング(100)の流動を防止する接着フィルム(105)をさらに形成する。
【0032】
上記掛け顎(104)は上記ハウジング(100)下方に露出される上記ニードル部(300)と干渉されることが防止されるように形成されて、上記圧入ブロック(200)の移動を制限する。
【0033】
上記接着フィルム(105)は、両面テープ構造で形成されて、その上面が上記掛け顎(104)に付着されるが、その底面が皮膚表面に付着されて、上記ハウジング(100)が皮膚表面でスライディングすることを防止する。
【0034】
上記接着フィルム(105)は皮膚表面に付着されて、上記ニードル部(300)を皮膚に浸透時に上記ハウジング(100)の下端と皮膚表面との間の隙間を通じて空気に包含された汚染物質がハウジング(100)内に流入されることを遮断する。
【0035】
圧入ブロック(200)は、上記ハウジング(100)の空気滞留空間(102)の内に挿入され、上記空気吐出孔(101)を密閉するように上記ハウジング(100)の空気滞留空間(102)内周面に密着され、上記空気滞留空間(102)内の空気が上記空気吐出孔(101)を通じて外部に排出されるように上記空気吐出孔(101)を開閉する。
【0036】
上記圧入ブロック(200)は弾性力を有するゴムまたはシリコーン材質で形成されて、上記空気滞留空間(102)内周面に密着される。
【0037】
上記圧入ブロック(200)は上記空気滞留空間(102)内の空気圧力に押されて下方に移動される。
【0038】
上記圧入ブロック(200)は上記ハウジング(100)下端に到達して、上記ハウジング(100)の空気吐出孔(101)を開放する。
【0039】
上記圧入ブロック(200)は上記ハウジング(100)のストッパー(103)に遮断されて、上記空気滞留空間(102)内で上方に移動されることが防止される。
【0040】
上記圧入ブロック(200)は上記加圧部(400)の下端直径と同一な直径で形成されることが好ましい。
【0041】
上記圧入ブロック(200)は上記空気滞留空間(102)内に設置されて、上記ニードル部(300)を上記ハウジング(100)内に位置させる。
【0042】
上記圧入ブロック(200)の高さ(H)は上記ハウジング(100)の下端で上記空気吐出孔(101)までの距離(L)に比べて相対的に低く形成される。
【0043】
ニードル部(300)は上記圧入ブロック(200)の底面に設置され、定められた物質の藥物を含むように形成され、上記圧入ブロック(200)によって上記ハウジング(100)の下部に露出されて皮膚に浸透される。
【0044】
上記ニードル部(300)は上記圧入ブロック(200)の底面に定められた間隔で離隔されるように複数個形成される。
【0045】
上記ニードル部(300)は上記圧入ブロック(200)によって加圧されて皮膚に食い込んだ状態で皮膚層に藥物を注入する。
【0046】
上記ニードル部(300)はその外面に藥物をコーティングするコーティング型、または、皮膚内に浸透されて融解さる融解型、または、その内部に藥物を受容するが、皮膚内に浸透されて藥物を浸透させる薬剤注入型のうちいずれか一つの構造で形成される。
【0047】
加圧部(400)は、上記圧入ブロック(200)の上部に位置されるように上記空気滞留空間(102)の内に挿入結合され、上記空気滞留空間(102)内の空気を上記圧入ブロック(200)の方向に押し出して、上記圧入ブロック(200)が下方に移動するように案内する。
【0048】
上記加圧部(400)は、その下端が弾性力を有するように形成されて、上記空気滞留空間(102)内周面に密着されるゴムまたはシリコン材質で形成される。
【0049】
上記加圧部(400)は、下方に移動されながら、上記空気滞留空間(102)内の空気を下方に圧縮して、この圧縮空気によって上記圧入ブロック(200)が下方に押されて移動するように強制する。
【0050】
上記加圧部(400)は、その上端が上記ハウジング(100)上端に掛かって、上記ハウジング(100)内に定められた距離以上に進入されることを防止する。
【0051】
上記加圧部(400)は、その下端が上記ハウジング(100)のストッパー(103)に遮断されて、上記圧入ブロック(200)の上面に密着されることが防止される。
【0052】
保護フィルム(500)は、上記ハウジング(100)の下端を密閉するように付着形成されて、上記ニードル部(300)に空気中に含まれている汚染物質が浸透されることを防止する。
【0053】
上記保護フィルム(500)は、上記接着フィルム(105)に付着されて上記ハウジング(100)の下端を密閉することが好ましい。
【0054】
上記のように構成される本発明による注射器型マイクロニードルは次のように使用される。
【0055】
まず、患者に注入しようとする物質が含まれたニードル部(300)が設置された注射器型マイクロニードルを具備し、注射器型マイクロニードルのハウジング(100)下端を塞ぐ保護フィルム(500)を離脱分離する。
【0056】
ここで、上記ハウジング(100)の下端で保護フィルム(500)が離脱分離されながら、上記掛け顎(104)の底面に付着された接着フィルム(105)が露出され、この接着フィルム(105)を藥物を注入しようとする皮膚層に対応する皮膚表面に付着して、上記ハウジング(100)の下端を皮膚表面に付着固定する。
【0057】
続いて、上記ハウジング(100)の上方に露出された上記加圧部(400)を押圧加圧して、上記加圧部(400)の下端と上記圧入ブロック(200)との間の空気滞留空間(102)内に受容された空気を下方に押圧加圧する。
【0058】
そうすると、上記加圧部(400)が上記ハウジング(100)の空気滞留空間(102)内で下方にスライディング移動されながら、上記空気滞留空間(102)内の空気を圧縮し、その状態で下方の連続移動されながらこの圧縮空気を下方に押し出す。
【0059】
この時、上記空気滞留空間(102)内の空気は上記加圧部(400)によって圧縮され、この圧力が定められた圧力以上に上昇される時点に上記圧入ブロック(200)が圧縮空気に押されて下方に移動される。
【0060】
ここで、上記圧入ブロック(200)は、上記ハウジング(100)の空気吐出孔(101)を閉鎖した状態で上記空気滞留空間(102)に固定されていて、上記加圧部(400)によって下方に移動される圧縮空気に押されて下方に移動される。
【0061】
この時、上記加圧部(400)は、その下端が上記ハウジング(100)のストッパー(103)に遮断されて、上記ハウジング(100)の空気滞留空間(102)の内に定められた深さ以上に進入されることが防止されながら、上記圧入ブロック(200)に密着されることが防止される。
【0062】
そうすると、上記圧入ブロック(200)に設置されたニードル部(300)が上記ハウジング(100)の下方に露出されて皮膚層に漸次的に食い込みながら、皮膚層の内に藥物を注入するようになる。
【0063】
ここで、上記圧入ブロック(200)はその底面枠が上記ハウジング(100)の掛け顎(104)に掛かって、上記ハウジング(100)の下方に離脱されることが防止される。
【0064】
この時、上記ニードル部(300)は、その外面に藥物をコーティングするコーティング型、または、皮膚内に浸透されて融解さる融解型、または、その内部に藥物を受容するが、皮膚内に浸透されて藥物を浸透させる薬剤注入型のうちいずれか一つの構造で形成されて、皮膚層の内に藥物を注入するようになる。
【0065】
続いて、上記圧入ブロック(200)が上記空気滞留空間(102)内の圧縮空気に押されて上記ハウジング(100)の下端に移動されると、上記空気吐出孔(101)が開放されながら上記空気滞留空間(102)と連通され、この時、上記空気滞留空間(102)の内の空気が上記空気吐出孔(101)を通じて上記ハウジング(100)の外部に排出する。
【0066】
そうすると、上記空気滞留空間(102)内の空気が外部に排出されながら、上記空気滞留空間(102)の内で上記圧入ブロック(200)を押圧加圧する圧縮空気が次第に消失され、これによって、上記圧入ブロック(200)の加圧力が解除される。
【0067】
この同時に、上記空気滞留空間(102)内の空気排出によって、上記加圧部(400)の圧入力が解除され、この時、施術者は上記加圧部(400)の圧入力が解除される時点を感知して上記ハウジング(100)を上方に離脱させて、上記ニードル部(300)を皮膚層で離脱させる。
【0068】
また、上記ハウジング(100)を上方に離脱時、上記接着フィルム(105)は皮膚表面で同時に離脱されて皮膚表面に接着フィルム(105)が残留されることが防止される。
【0069】
ここで、上記加圧部(400)の圧入力が解除される時点は上記ニードル部(300)が皮膚層に藥物注入を完了した時点に対応することである。
【0070】
そして、上記のように使用された注射器型マイクロニードルは、1回性の製品であって、使用した後に廃棄処分される。
【0071】
上記のように加圧部(400)で空気滞留空間(102)内の空気を圧縮しながら押し出して、圧入ブロック(200)に形成されたニードル部(300)が皮膚に浸透されるようにするが、圧縮空気によって圧入ブロック(200)がハウジングの下端に到達する時点に空気吐出孔(101)を通じて空気滞留空間(102)内の空気が外部に排出されて、圧入ブロック(200)の加圧を解除する構造は、加圧部(400)で圧入ブロック(200)を押圧加圧する単純動作によってニードル部(300)が皮膚層に食い込んだ後、定められた時点にその圧入力が自動解除され、この圧入ブロック(200)の圧入力の解除によって施術者がニードル部(300)の離脱分離時点を容易に予測することができ、ニードル部(300)の離脱分離時点案内で、未熟練者も容易に使用することができ、患者に均一な量の藥物を浸透させて患者らに同一な治療効果を与えることができる。
【0072】
以上で説明した本発明による注射器型マイクロニードルは、上記した実施例に限定されなく、以下の請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することはなく、本発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば誰でも多様に変更して実施することができる範囲までその技術的な精神がある。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】