(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-04
(54)【発明の名称】電池パック
(51)【国際特許分類】
H01M 10/6556 20140101AFI20240328BHJP
H01M 10/613 20140101ALI20240328BHJP
H01M 10/6568 20140101ALI20240328BHJP
H01M 50/204 20210101ALI20240328BHJP
H01M 10/625 20140101ALI20240328BHJP
H01M 10/6571 20140101ALI20240328BHJP
H01M 10/615 20140101ALI20240328BHJP
H01M 10/617 20140101ALI20240328BHJP
H01M 50/249 20210101ALI20240328BHJP
【FI】
H01M10/6556
H01M10/613
H01M10/6568
H01M50/204 401H
H01M10/625
H01M10/6571
H01M10/615
H01M10/617
H01M50/249
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023555711
(86)(22)【出願日】2022-06-22
(85)【翻訳文提出日】2023-10-25
(86)【国際出願番号】 CN2022100482
(87)【国際公開番号】W WO2023273989
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】202110739653.1
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】熊柏▲鈞▼
(72)【発明者】
【氏名】彭青波
(72)【発明者】
【氏名】易▲寧▼
【テーマコード(参考)】
5H031
5H040
【Fターム(参考)】
5H031AA09
5H031KK03
5H031KK08
5H040AA28
5H040AA29
5H040AS07
5H040AT06
5H040AY04
5H040AY08
5H040NN03
(57)【要約】
電池パック(100)であり、電池パック(100)は、電池ケース(1)と、温度調整部材(5)と、を含み、電池ケース(1)は、第1流路及び第1流路と連通する冷媒出入継手(6)を有するパネル(21)を含む配電箱(2)が設けられた配電キャビティを有し、温度調整部材(5)は、電池ケース(1)に接続され、第1流路と連通する第2流路を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池ケース(1)と、温度調整部材(5)と、を含み、
前記電池ケース(1)は、パネル(21)を含む配電箱(2)が設けられた配電キャビティを有し、前記配電箱(2)は、第1流路(103)、及び前記第1流路(103)と連通する冷媒出入継手(6)を有し、
前記温度調整部材(5)は、前記電池ケース(1)に接続され、前記第1流路(103)と連通する第2流路(104)を有する、ことを特徴とする電池パック(100)。
【請求項2】
前記温度調整部材(5)は、前記電池ケース(1)の下方に設けられ、かつ前記配電キャビティの底壁には、液冷逃がし部(8)が設けられ、前記第2流路(104)の中継継手(51)が前記液冷逃がし部(8)を貫通して前記第1流路(103)と連通する、ことを特徴とする請求項1に記載の電池パック(100)。
【請求項3】
前記液冷逃がし部(8)の構造は、長円形口であり、前記中継継手(51)は、いずれも前記液冷逃がし部(8)から前記配電キャビティ内に延伸する中継入口(105)及び中継出口(106)を含む、ことを特徴とする請求項2に記載の電池パック(100)。
【請求項4】
前記冷媒出入継手(6)は、前記パネル(21)の外側面に設けられた外側入口(61)及び外側出口(62)を含み、
前記外側入口(61)は、前記中継入口(105)と連通し、前記外側出口(62)は、前記中継出口(106)と連通し、前記外側入口(61)及び前記外側出口(62)は、外部管路と連通する、ことを特徴とする請求項3に記載の電池パック(100)。
【請求項5】
前記配電キャビティには、外部と連通する取付口(121)が設けられ、前記パネル(21)は、前記取付口(121)に正対して設けられ、前記外側入口(61)及び前記外側出口(62)は、前記取付口(121)から延出する、ことを特徴とする請求項4に記載の電池パック(100)。
【請求項6】
前記電池ケース(1)は、ケース本体部(11)及び封止カバー(12)を含み、前記温度調整部材(5)は、前記ケース本体部(11)に接続され、前記封止カバー(12)は、前記ケース本体部(11)の端部に取り付けられて、前記ケース本体部(11)とともに前記配電キャビティを画定し、前記封止カバー(12)には、前記取付口(121)が設けられる、ことを特徴とする請求項5に記載の電池パック(100)。
【請求項7】
底部保護板(3)をさらに含み、前記底部保護板(3)は、前記電池ケース(1)の底部を覆うように設置され、前記温度調整部材(5)は、前記電池ケース(1)と前記底部保護板(3)との間に位置する、ことを特徴とする請求項2~6のいずれか一項に記載の電池パック(100)。
【請求項8】
加熱膜(4)をさらに含み、前記加熱膜(4)は、前記電池ケース(1)の上方又は下方に取り付けられるとともに、前記配電箱(2)に電気的に接続される、ことを特徴とする請求項2~7のいずれか一項に記載の電池パック(100)。
【請求項9】
前記加熱膜(4)は、前記電池ケース(1)と前記温度調整部材(5)との間に設けられ、前記配電キャビティの底壁には、リード線逃がし部が設けられ、前記リード線逃がし部は、前記液冷逃がし部(8)から離間し、前記加熱膜(4)の電極リード線は、前記リード線逃がし部を貫通して前記配電箱(2)に電気的に接続される、ことを特徴とする請求項8に記載の電池パック(100)。
【請求項10】
前記加熱膜(4)は、前記電池ケース(1)の上方に設けられ、前記電池ケース(1)の頂壁には、リード線逃がし部が設けられ、前記加熱膜(4)の電極リード線は、前記リード線逃がし部を貫通して前記配電箱(2)に電気的に接続される、ことを特徴とする請求項8又は9に記載の電池パック(100)。
【請求項11】
封止板(10)をさらに含み、前記封止板(10)は、前記電池ケース(1)の上方に取り付けられ、前記加熱膜(4)は、前記封止板(10)と前記電池ケース(1)との間に位置する、ことを特徴とする請求項10に記載の電池パック(100)。
【請求項12】
前記底部保護板(3)は、下向きに凹んだ凹溝領域(31)と、前記凹溝領域(31)を取り囲む接続フランジ(32)とを含み、前記接続フランジ(32)は、前記電池ケース(1)に取り外し可能に接続され、前記温度調整部材(5)は、前記凹溝領域(31)内に取り付けられる、ことを特徴とする請求項7に記載の電池パック(100)。
【請求項13】
前記電池ケース(1)は、セルを取り付けるセル取付キャビティ(111)をさらに含み、前記配電キャビティは、前記セル取付キャビティ(111)の端部に位置し、前記セルは、前記配電箱(2)に電気的に接続される、ことを特徴とする請求項1~12のいずれか一項に記載の電池パック(100)。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか一項に記載の電池パック(100)を含む、ことを特徴とする車両(200)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、ビーワイディーカンパニーリミテッドが2021年6月30日に提出した、出願名称が「電池パック」である中国特許出願第「202110739653.1」号の優先権を主張するものである。
【0002】
本願は、電池パックの技術分野に関し、特に、電池パックに関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術において、電池ケース内に冷却構造が配置されるが、冷却構造が電池ケースの内部のセルを冷却することしかできないため、配電箱を効果的に冷却降温させることができないか、或いは、配電箱に対して冷却構造を個別に設ける必要があり、それにより、全体的な設計コストが高すぎ、電池パックの動作特性が低下することになる。
【発明の概要】
【0004】
本願は、従来技術における技術的課題の1つを少なくとも解決しようとする。このために、本願の1つの目的は、電池パックを提供することであり、当該電池パックは、温度調整部材及びパネルを連通する一体の流路を設けることにより、セルに対する冷却を実現するだけでなく、配電箱内の電気部品に対する冷却を実現することができ、所要の冷却構造が少なく、かつ冷却コストが低い。
【0005】
本願の実施例に係る電池パックは、電池ケースと、温度調整部材と、を含み、前記電池ケースは、第1流路及び前記第1流路と連通する冷媒出入継手を有するパネルを含む配電箱が設けられた配電キャビティを有し、前記温度調整部材は、前記電池ケースに接続され、前記第1流路と連通する第2流路を有する。
【0006】
本願の実施例に係る電池パックは、温度調整部材と電池ケースとを接続するとともに、温度調整部材及びパネルを連通する一体の流路を設けることにより、セルに対する冷却を実現するだけでなく、配電箱内の電気部品に対する冷却を実現することができ、温度調整部材及びパネルに管の継手を個別に設ける必要がなく、管の継手の数を減少させることに有利であり、所要の冷却構造が少なく、かつ冷却コストが低く、温度の不均一によるセルの寿命の減衰問題を解消することに役立つ。
【0007】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、前記温度調整部材は、前記電池ケースの下方に設けられ、かつ前記配電キャビティの底壁には、液冷逃がし部が設けられ、前記第2流路の中継継手が前記液冷逃がし部を貫通して前記第1流路と連通する。
【0008】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、前記液冷逃がし部の構造は、長円形口であり、前記中継継手は、いずれも前記液冷逃がし部から前記配電キャビティ内に延伸する中継入口及び中継出口を含む。
【0009】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、前記冷媒出入継手は、前記パネルの外側面に設けられた外側入口及び外側出口を含み、前記外側入口は、前記中継入口と連通し、前記外側出口は、前記中継出口と連通し、前記外側入口及び前記外側出口は、外部管路と連通する。
【0010】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、前記配電キャビティには、外部と連通する取付口が設けられ、前記パネルは、前記取付口に正対して設けられ、前記外側入口及び前記外側出口は、前記取付口から延出する。
【0011】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、前記電池ケースは、ケース本体部及び封止カバーを含み、前記温度調整部材は、前記ケース本体部に接続され、前記封止カバーは、前記ケース本体部の端部に取り付けられて、前記ケース本体部とともに前記配電キャビティを画定し、前記封止カバーには、前記取付口が設けられる。
【0012】
本願のいくつの実施例に係る電池パックは、底部保護板をさらに含み、前記底部保護板は、前記電池ケースの底部を覆うように設置され、前記温度調整部材は、前記電池ケースと前記底部保護板との間に位置する。
【0013】
本願のいくつの実施例に係る電池パックは、加熱膜をさらに含み、前記加熱膜は、前記電池ケースの上方又は下方に取り付けられるとともに、前記配電箱に電気的に接続される。
【0014】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、前記加熱膜は、前記電池ケースと前記温度調整部材との間に設けられ、前記配電キャビティの底壁には、リード線逃がし部が設けられ、前記リード線逃がし部は、前記液冷逃がし部から離間し、前記加熱膜の電極リード線は、前記リード線逃がし部を貫通して前記配電箱に電気的に接続される。
【0015】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、前記加熱膜は、前記電池ケースの上方に設けられ、前記電池ケースの頂壁には、リード線逃がし部が設けられ、前記加熱膜の電極リード線は、前記リード線逃がし部を貫通して前記配電箱に電気的に接続される。
【0016】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、電池パックは、封止板をさらに含み、前記封止板は、前記電池ケースの上方に取り付けられ、前記加熱膜は、前記封止板と前記電池ケースとの間に位置する。
【0017】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、前記底部保護板は、下向きに凹んだ凹溝領域と、前記凹溝領域を取り囲む接続フランジとを含み、前記接続フランジは、前記電池ケースに取り外し可能に接続され、前記温度調整部材は、前記凹溝領域内に取り付けられる。
【0018】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、前記電池ケースは、セルを取り付けるセル取付キャビティをさらに含み、前記配電キャビティは、前記セル取付キャビティの端部に位置し、前記セルは、前記配電箱に電気的に接続される。
【0019】
本願の追加的な態様及び利点は、一部が以下の説明において示され、一部が以下の説明において明らかになるか又は本願の実施により把握される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本願の上記及び/又は追加の様態及び利点は、以下の図面を参照して実施例を説明することにより、明らかになり、理解されやすくなる。
【0021】
【
図1】本願の実施例に係る電池パックの分解図である。
【
図3】本願の実施例に係る電池パックの加熱膜の加熱回路の概略構成図(加熱膜が配電箱に接続される)である。
【
図4】本願の別のいくつかの実施例に係る電池パックの分解図である。
【
図7】本願に係るパネルと温度調整部材とが組み合わせられる場合の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本願の実施例を詳細に説明し、上記実施例の例は、図面に示され、全体を通して同一又は類似の符号は、同一又は類似の部品、或いは同一又は類似の機能を有する部品を示す。以下、図面を参照して説明される実施例は、例示的なものに過ぎず、本願を解釈するためのものであり、本願を限定するものであると理解すべきではない。
【0023】
以下、
図1~
図8を参照して、本願の実施例に係る電池パック100を説明する。
【0024】
図1、
図4及び
図7に示すように、本願の実施例に係る電池パック100は、電池ケース1及び温度調整部材5を含む。
【0025】
電池ケース1は、アルミニウム合金材質であってもよいため、電池パック100の総重量を低下させ、電池パック100の軽量化設計を実現することに有利であり、また、電池ケース1は、内部に取付空間が形成されている中空のキャビティ構造として構成されてもよいため、セルを電池ケース1の内部に取り付けることに役立ち、電池ケース1によりセルに対して支持及び保護作用を果たし、セルの安定性を保証することに有利であり、また、電池ケース1は、配電キャビティ13を有し、配電キャビティ13は、電池ケース1の上側に形成され、かつ内部には配電箱2が設けられるため、配電箱2が配電キャビティ13内に取り付けられやすく、配電箱2の取付難度を低下させ、迅速な取付が容易になり、電池ケース1の内部のセルを配電することに役立ち、配電箱2は、配電アセンブリ又は配電モジュール21及びパネル22を含んでもよく、パネル22は、配電モジュール21に固定接続されるとともに、第1流路(103)及び第1流路(103)と連通する、電池ケース1の外部に向かって露出した冷媒出入継手6を有し、
図2及び
図5に示すように、冷媒出入継手6は、パネル22に設けられるとともに、電池ケース1から離れる方向に向かって露出することにより、冷媒出入継手6と外部管路との連通が容易になり、外部管路との接続難度を低下させ、組立効率を向上させ、外部管路の取り外しが容易になり、メンテナンスコストを低減する。
【0026】
温度調整部材5は、電池ケース1に接続され、第1流路(103)と連通する第2流路(104)を有し、即ち、第1流路(103)及び第2流路(104)は、冷媒出入継手6を介して外部管路と連通することができ、理解できるように、温度調整部材5と電池ケース1とが熱伝導性構造用接着剤により接続されるため、温度調整部材5は、電池ケース1に固定的に取り付けられやすく、両者の間の接続安定性を保証し、また、第1流路(103)及び第2流路(104)が冷媒出入継手6を介して外部管路と連通することができるため、冷媒は、第1流路(103)を流れて、配電箱2を冷却降温させることを実現することができ、また、冷媒は、第1流路(103)を介して第2流路(104)内に流れることができるため、セルを冷却降温させ、電池ケース1内のセルに対する温度制御に役立ち、加熱又は冷却時にセルの周囲の環境温度を均一にし、温度の不均一によるセルの寿命の減衰問題を解消することに役立つ。
【0027】
本願の実施例に係る電池パック100は、温度調整部材5及びパネル22を連通する一体の流路を設けることにより、セルに対する冷却を実現するだけでなく、配電箱2内の電気部品に対する冷却を実現することができ、温度調整部材5及びパネル22に管の継手を個別に設ける必要がなく、管の継手の数を減少させることに有利であり、所要の冷却構造が少なく、かつ冷却コストが低い。
【0028】
いくつかの実施例では、温度調整部材5が電池ケース1の下方に設けられ、両者の間が熱伝導性構造用接着剤により接続されるため、温度調整部材5は、電池ケース1の下方に固定接続されやすく、両者の間の接続安定性を保証し、
図2に示すように、配電キャビティ13の底壁に、互いに隔てられたリード線逃がし部及び液冷逃がし部8が設けられるため、両者の加工成形難度を低下させやすくなり、配電箱2によりリード線逃がし部及び液冷逃がし部8を遮蔽しやすくなり、リード線逃がし部及び液冷逃がし部8に水が入るという問題を防止し、リード線逃がし部及び液冷逃がし部8が電池パック100の外部から直接的に見えなくなり、電池パックの安全性を向上させる。
【0029】
第2流路(104)の中継継手は、液冷逃がし部8を貫通して第1流路(103)と連通し、即ち、液冷逃がし部8は、温度調整部材5の中継継手51を逃がすためのものであり、中継継手は、同時に第1流路(103)及び第2流路(104)と連通し、つまり、温度調整部材5は、直接的に、液冷逃がし部8を介して冷媒出入継手6に接続されるため、両者の間の接続距離を短縮させ、電池パック100の総体積を小さくすることに役立ち、温度調整部材5と冷媒出入継手6とが冷媒回路を構成することに有利であり、即ち、冷媒は、配電箱2により温度調整部材5に流れて、温度調整部材5によりセルを昇温又は降温させることにより、セルが比較的に均一な温度条件にあることを保証し、セルの耐用年数を延長し、温度が高すぎることによりセルに熱暴走が発生するという問題を回避し、電池ケース100の安全性を向上させることに有利である。
【0030】
図2及び
図8に示すように、液冷逃がし部8は、長円形口として構造されてもよいため、加工難度を低下させることに役立ち、かつ温度調整部材5の中継入口(105)及び中継出口(106)がいずれも液冷逃がし部8から配電キャビティ13内に延伸することに有利であり、なお、中継継手51は、中継入口(105)及び中継出口(106)を含み、中継継手51の中継入口(105)及び中継出口(106)はいずれも、液冷逃がし部8を介して配電キャビティ13内に延伸して、パネル22の底壁に接続され、温度調整部材5と配電箱2との接続位置においてボルトである固定構造により固定されるため、温度調整部材5と配電箱2との接続安定性を向上させる。
【0031】
第1流路(103)は、パネル22の底壁に設けられた底部入口及び底部出口を含み、底部入口が中継入口(105)に接続され、底部出口が中継出口(106)に接続されるため、冷媒が外部管路から外側入口61に入り、次に底部入口、中継入口(105)、中継出口(106)、底部出口、及び外側出口62を順に通過することにより、配電箱2及びセルに対する冷却降温を効果的に実現し、配電箱2及びセルの温度が高すぎるという問題の発生を回避し、セルが、温度が正常な動作環境にあることを保証し、電池ケース100の安全性を向させる。
【0032】
いくつかの実施例では、
図2に示すように、配電キャビティ13には、外部と連通する取付口121が設けられ、パネル22は、取付口121に正対して設けられ、理解できるように、取付口121は、長尺形孔として構造されてもよく、パネル22を逃がすためのものであり、ユーザのパネル22に対する操作が容易になり、ユーザの操作の利便性を向上させる。
【0033】
図2に示すように、冷媒出入継手6は、パネル22に設けられた外側入口61及び外側出口62を含み、外側入口61及び外側出口62はいずれも、パネル22に設けられるとともに、取付口121を貫通して取付口121の外部に延伸することにより、外側入口61及び外側出口62と外部管路との連通が容易になり、外部管路との接続難度を低下させ、組立効率を向上させ、外部管路の取り外しが容易になり、メンテナンスコストを低減し、ユーザが取付口121の箇所にあるパネル22により配電箱2を操作しやすく、配電箱2の安全性及び実用性を向上させる。
【0034】
図1及び
図2に示すように、いくつかの実施例では、電池ケース1は、ケース本体部11及び封止カバー12を含む。
【0035】
加熱膜4は、ケース本体部11に接続され、低温時に起動されて、電池パック100を加熱することにより、熱均一性を有する電池パック100の設計を実現し、セルの耐用年数を延長することに有利であり、また、加熱膜4は、電池ケース1の外側に取り付けられるとともに、熱伝導性構造用接着剤により接続されるため、アルミニウム合金ケース本体の高熱伝導性設計を利用して、加熱又は冷却時にセルの周囲の環境温度を均一にし、温度の不均一によるリチウム電池の寿命の減衰問題を解消する。
【0036】
封止カバー12は、開口構造として構造されてもよく、ケース本体部11の端部に取り付けられてケース本体部11とともに配電キャビティ13を画定することにより、配電箱2は、配電キャビティ13内に固定的に取り付けられやすく、配電箱2の変位又は脱落を防止し、配電箱2の安定性を向上させ、封止カバー12の開口がケース本体部11の上表面から離れる方向に凹むことにより、封止カバー12がケース本体部11の上側に取り付けられやすく、さらに、封止カバー12は、ケース本体部11とともに、配電箱2を取り付ける配電キャビティ13を画定し、封止カバー12には、取付口121が設けられ、取付口121は、封止カバー12の側壁に設けられ、長尺形孔として構造されてもよく、パネル22を逃がすためのものであり、ユーザの操作が容易になり、ユーザの操作の利便性を向上させ、理解できるように、具体的な取付過程において、まず、配電箱2をケース本体部11の上表面に取り付け、次に、封止カバー12を配電箱2に取り付けるとともに、パネル22を取付口121から延出させることにより、封止カバー12が配電箱2に対して保護作用を果たし、配電箱2が直接的な衝突を受けることを防止し、ユーザが取付口121の箇所にあるパネル22により配電箱2を操作しやすく、配電箱2の安全性及び実用性を向上させる。
【0037】
なお、封止カバー12とケース本体部11の上表面とは、ボルト及び圧縮可能材料を使用して、機械的圧着の方式で、封止レベルがIP67である封止を実現するため、電池ケース100の封止性及び安全性を向上させる。
【0038】
いくつかの実施例では、電池パック100は、底部保護板3をさらに含み、底部保護板3は、底部保護板3を電池ケース1の下方に取り付けるように板状構造として構造されてもよいため、底部保護板3により電池ケース1に対して保護作用を果たし、電池ケース1の底部が直接的な衝突を受けることを防止し、電池ケース100の安全性を向上させる。
【0039】
底部保護板3は、電池ケース1の底部を覆うように設置され、温度調整部材5は、電池ケース1と底部保護板3との間に位置することにより、底部保護板3は、温度調整部材5に対して支持及び保護作用を果たし、温度調整部材5の脱落又は変位を防止し、温度調整部材5の安定性を向上させ、また、温度調整部材5は、電池ケース1の底壁と底部保護板3との間に設けられるため、温度調整部材5の制御により、加熱又は冷却時にセルの周囲の環境温度を均一にし、温度の不均一によるリチウム電池の寿命の減衰問題を解消することに役立つ。
【0040】
なお、底部保護板3と電池ケース1の下表面とは、ボルト及び圧縮可能材料を使用して封止を実現することにより、温度調整部材5は、電池ケース1と底部保護板3との間に確実に封止できるため、安定した動作環境にあり、電池ケース100の封止性及び安全性を向上させる。
【0041】
いくつの実施例では、電池パック100は、加熱膜4をさらに含み、加熱膜4は、電池ケース1の上方又は下方に取り付けられるとともに、配電箱2に電気的に接続される。加熱膜4は、電池ケース1の上方に取り付けられるか、又は電池ケース1の下方に取り付けられる場合、つまり、加熱膜4の取付位置は、異なる取付ニーズに応じて柔軟に設計することができ、即ち、加熱膜4は、電池ケース1の外側に設けられ、低温時に起動されて、電池パック100を加熱することにより、熱均一性を有する電池パック100の設計を実現し、セルの耐用年数を延長することに有利であり、また、加熱膜4は、電池ケース1の外側に取り付けられるとともに、熱伝導性構造用接着剤により接続されるため、アルミニウム合金ケース本体の高熱伝導性設計を利用して、加熱又は冷却時にセルの周囲の環境温度を均一にし、温度の不均一によるリチウム電池の寿命の減衰問題を解消する。
【0042】
図1及び
図2に示すように、加熱膜4が電池ケース1と温度調整部材5との間に設けられ、配電キャビティ13の底壁には、リード線逃がし部が設けられ、リード線逃がし部が液冷逃がし部8と互いに隔てられるため、両者の加工成形難度を低下させやすくなり、配電箱2によりリード線逃がし部及び液冷逃がし部8を遮蔽しやすくなり、リード線逃がし部及び液冷逃がし部8に水が入るという問題を防止し、リード線逃がし部及び液冷逃がし部8が電池パック100の外部から直接的に見えなくなり、電池パックの安全性を向上させる。
【0043】
加熱膜4の電極リード線は、リード線逃がし部を貫通して配電箱2に電気的に接続される。理解できるように、加熱膜4は、電池ケース1の下方に取り付けられ、温度調整部材5も電池ケース1の下方に取り付けられ、かつ加熱膜4は、配電箱2に電気的に接続され、配電キャビティ13の底壁には、リード線逃がし部が設けられる。理解できるように、いくつの実施例では、
図1に示すように、加熱膜4及び温度調整部材5は、電池ケース1の下方に設けられ、つまり、加熱膜4及び温度調整部材5は、順に電池ケース1の下部に当て付けて熱伝導性構造用接着剤により接続されるため、アルミニウム合金材質の電池ケース1を利用して高熱伝導設計を実現することができる。
【0044】
リード線逃がし部は、正極逃がし部71及び負極逃がし部72を含み、正極逃がし部71及び負極逃がし部72は、両者の加工成形難度を低下させ、他の構造の取付及び接続を容易にするように、形状が同じである方形孔として構成されてもよく、
図2に示すように、正極逃がし部71及び負極逃がし部72はそれぞれ、電池ケース1の底壁の両端領域に位置し、即ち、正極逃がし部71及び負極逃がし部72は、電池ケース1の底壁に間隔をおいて分布する。
【0045】
具体的には、加熱膜4の電極リード線は、正極リード線41及び負極リード線42を含み、加熱膜4の正極リード線41は、正極逃がし部71を貫通して、配電箱2に電気的に接続され、加熱膜4の負極リード線42は、負極逃がし部72を貫通して、配電箱2に電気的に接続される。つまり、加熱膜4の電極リード線は、リード線逃がし部を直接的に貫通して配電箱2に電気的に接続されることにより、両者の間の接続距離を短縮させ、電池パック100の総体積を小さくすることに役立ち、加熱膜4と配電箱2とが加熱回路を構成することに有利であり、即ち、配電箱2は、加熱膜4に給電することができるため、セルを加熱する場合、配電箱2により加熱膜4に給電して、加熱膜4を昇温させ、次に熱を電池ケース1によりセルに伝達して、セルを昇温させ、このような設置により、内部から加熱膜4に給電するという設計を実現し、このように、加熱膜4に給電する電源を追加的に設ける必要がなくなり、コストを低減することに有利である。
【0046】
図4及び
図5に示すように、加熱膜4は、電池ケース1の上方に設けられ、電池ケース1の頂壁には、リード線逃がし部が設けられ、加熱膜4の電極リード線は、リード線逃がし部を貫通して配電箱2に電気的に接続される。つまり、加熱膜4は、電池ケース1の上部に当て付けて熱伝導性構造用接着剤により接続されるため、アルミニウム合金材質の電池ケース1を利用して高熱伝導設計を実現することができる。
【0047】
いくつかの実施例では、リード線逃がし部は、正極逃がし部71及び負極逃がし部72を含み、
図5に示すように、正極逃がし部71及び負極逃がし部72は、両者の加工成形難度を低下させ、他の構造の取付及び接続を容易にするように、電池ケース1の頂壁の両側領域にそれぞれ位置し、加熱膜4の正極リード線41は、正極逃がし部71を貫通して配電箱2に電気的に接続され、加熱膜4の負極リード線42は、負極逃がし部72を貫通して配電箱2に電気的に接続される。つまり、加熱膜4の電極リード線は、リード線逃がし部を直接的に貫通して配電箱2に電気的に接続されることにより、両者の間の接続距離を短縮させ、電池パック100の総体積を小さくすることに役立ち、加熱膜4と配電箱2とが加熱回路を構成することに有利であり、即ち、配電箱2は、加熱膜4に給電することができるため、セルを加熱する場合、配電箱2により加熱膜4に給電して、加熱膜4を昇温させ、次に熱を電池ケース1によりセルに伝達して、セルを昇温させる。
【0048】
いくつの実施例では、電池パック100は、封止板10をさらに含み、封止板10は、電池ケース1の上方に取り付けられ、加熱膜4は、封止板10と電池ケース1との間に位置する。理解できるように、
図4及び
図5に示すように、加熱膜4は、封止板10と電池ケース1との間に設けられ、封止板10は、封止板10を電池ケース1の上方に取り付けるように板状構造として構造されてもよいため、封止板10により正極逃がし部71及び負極逃がし部72に対して封止作用を果たすとともに、加熱膜4に対して保護作用を果たす。
【0049】
さらに、加熱膜4は、封止板10と電池ケース1との間に位置し、即ち、加熱膜4は、封止板10と電池ケース1との間に設けられ、封止板10により加熱膜4に対して保護作用を果たし、低温時に起動されて、電池パック100を加熱することにより、熱均一性を有する電池パック100の設計を実現し、セルの耐用年数を延長することに有利である。
【0050】
なお、
図3に示すように、加熱膜4は、配電箱2に電気的に接続され、電池パック100の加熱回路を構成し、この場合、加熱膜4の正極リード線41及び負極リード線42はそれぞれ、セル領域400及び配電箱2領域500を通過した後、電池パックの正極リード線101及び電池パックの正極リード線102に接続され、かつ加熱膜4の正極リード線41の回路には、継電器200及びヒューズ300が接続されることにより、加熱回路の調整及び制御が容易になり、加熱回路の安全性を向上させ、また、加熱膜4は、配電箱2に電気的に接続される場合、電池パック100が低温時に起動されて、セルを加熱することにより、熱均一性を有する電池パック100の設計を実現し、セルの耐用年数を延長することに有利であり、電池パック100の実用性及び安全性を向上させる。
【0051】
いくつかの実施例では、
図4に示すように、底部保護板3は、下向きに凹んだ凹溝領域31と、凹溝領域31を取り囲む接続フランジ32とを含み、温度調整部材5は、凹溝領域31内に取り付けられ、凹溝領域31及び接続フランジ32は、一体成形構造であってもよく、加工難度を低下させることに役立つ。
【0052】
具体的には、凹溝領域31は、逃がし空間を形成するように、電池ケース1から離れる方向に凹み、かつ、温度調整部材5は、凹溝領域31内に位置し、つまり、具体的な取付過程において、温度調整部材5を電池ケース1と底部保護板3との間に取り付けるとともに、温度調整部材5を凹溝領域31と電池ケース1との間に位置させて、凹溝領域31により温度調整部材5を逃がし、温度調整部材5を迅速に取り付けやすく、凹溝領域31により温度調整部材5に対して位置制限作用を果たし、位置ずれ問題の発生を防止する。
【0053】
接続フランジ32は、電池ケース1に取り外し可能に接続されることにより、底部保護板3が電池ケース1の下側に取り外し可能に取り付けられやすく、取付難度を低下させることに役立ち、底部保護板3の取り外しに有利であり、電池ケース100のメンテナンスコストを低減し、電池ケース100の実用性を向上させることに役立つ。
【0054】
いくつかの実施例では、
図2に示すように、電池ケース1は、セル取付キャビティ111をさらに含む。
【0055】
セル取付キャビティ111は、ケース本体部11の内部空間に形成され、セルを取り付けるものであり、セルは、上記配電箱2に電気的に接続され、セル取付キャビティ111は、複数であってもよく、複数のセルをセル取付キャビティ111内に個別に取り付けることに役立つため、セルの組立が容易になり、セル取付キャビティ111によりセルに対して支持及び保護作用を果たすことに役立つ。
【0056】
図1に示すように、配電キャビティ13は、セル取付キャビティ111の端部に位置するとともに、セルは、配電箱2に電気的に接続されることにより、セルと配電箱2との接続距離を短縮させ、電池ケース100の体積集積率を向上させ、電池ケース100の総体積を小さくし、セルと配電箱2との電気的な接続が容易になり、電池ケース100の実用性を向上させる。
【0057】
図1及び
図2に示すように、いくつかの実施例では、電池ケース1は、ケース本体部11及び封止カバー12を含む。
【0058】
加熱膜4は、ケース本体部11に接続され、低温時に起動されて、電池パック100を加熱することにより、熱均一性を有する電池パック100の設計を実現し、セルの耐用年数を延長することに有利であり、また、加熱膜4は、電池ケース1の外側に取り付けられるとともに、熱伝導性構造用接着剤により接続されるため、アルミニウム合金ケース本体の高熱伝導性設計を利用して、加熱又は冷却時にセルの周囲の環境温度を均一にし、温度の不均一によるリチウム電池の寿命の減衰問題を解消する。
【0059】
封止カバー12は、開口構造として構造されてもよく、ケース本体部11の端部に取り付けられてケース本体部11とともに配電キャビティ13を画定することにより、配電箱2は、配電キャビティ13内に固定的に取り付けられやすく、配電箱2の変位又は脱落を防止し、配電箱2の安定性を向上させ、封止カバー12の開口がケース本体部11の上表面から離れる方向に凹むことにより、封止カバー12がケース本体部11の上側に取り付けられやすく、さらに、封止カバー12は、ケース本体部11とともに、配電箱2を取り付ける配電キャビティ13を画定し、封止カバー12には、取付口121が設けられ、取付口121は、封止カバー12の側壁に設けられ、長尺形孔として構造されてもよく、パネル22を逃がすためのものであり、ユーザの操作が容易になり、ユーザの操作の利便性を向上させ、理解できるように、具体的な取付過程において、まず、配電箱2をケース本体部11の上表面に取り付け、次に、封止カバー12を配電箱2に取り付けるとともに、パネル22を取付口121から延出させることにより、封止カバー12が配電箱2に対して保護作用を果たし、配電箱2が直接的な衝突を受けることを防止し、ユーザが取付口121の箇所にあるパネル22により配電箱2を操作しやすく、配電箱2の安全性及び実用性を向上させる。
【0060】
なお、封止カバー12とケース本体部11の上表面とは、ボルト及び圧縮可能材料を使用して、機械的圧着の方式で、封止レベルがIP67である封止を実現するため、電池ケース100の封止性及び安全性を向上させる。
【0061】
以下、本願の実施例の車両を簡単に説明する。
【0062】
図6に示すように、本願の実施例に係る車両200は、上記電池パック100を含み、本願の実施例に係る車両200には、上記電池パック100が設けられているため、当該車両200の蓄電ユニットは、構造が簡単であり、コストが低く、車両の製造コストを低減する。
【0063】
なお、本願の説明において、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などで示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本願を容易に説明し説明を簡略化するためのものに過ぎず、示された装置又は部品が特定の方位を有するとともに、特定の方位で構成されて動作しなければならないことを示すか又は示唆するものではないため、本願を限定するものであると理解すべきではない。
【0064】
また、用語「第1」、「第2」は、目的の説明のためのものに過ぎず、相対的な重要性を示すか又は示唆し、或いは示された技術的特徴の数を暗示するものであると理解すべきではない。これにより、「第1」、「第2」で限定された特徴は、1つ以上の該特徴を明示的又は暗示的に含んでもよい。本願の説明において、「複数」とは、明確かつ具体的な限定がない限り、2つ以上を意味する。
【0065】
本願において、別に明確な規定及び限定がない限り、用語「取付」、「連結」、「接続」、「固定」などは、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続、着脱可能な接続、一体的な接続であってもよく、機械的な接続、電気的な接続であってもよく、直接的な連結、中間媒体を介した間接的な連結であってもよく、2つの部品内部の連通、又は2つの部品の相互作用の関係であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて本願における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0066】
本願において、明確な規定及び限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」又は「下」にあることは、第1特徴と第2特徴とが直接的に接触することを含んでもよく、第1特徴と第2特徴とが中間媒体を介して間接的に接触することを含んでもよい。また、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」又は「上面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真上及び斜め上にあることを含んでもよく、第1特徴の水平高さが第2特徴より高いことだけを表してもよい。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」又は「下面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真下及び斜め下にあることを含んでもよく、第1特徴の水平高さが第2特徴より低いことだけを表してもよい。
【0067】
本明細書の説明において、用語「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体的な例」又は「いくつかの例」などを参照する説明は、該実施例又は例を組み合わせて説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性が本願の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語の例示的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を意味するわけではない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性は、いずれか1つ又は複数の実施例又は例において適切に組み合わせることができる。また、互いに矛盾しない場合、当業者であれば、本明細書で説明された異なる実施例又は例、及び異なる実施例又は例の特徴を結合し、組み合わせることができる。
【0068】
以上、本願の実施例が示され、説明されるが、理解できるように、上記実施例は、例示的なものであり、本願を限定するものと見なすと理解すべきではなく、当業者であれば、本願の範囲で上記実施例に対して変更、修正、交換及び変形を行うことができる。
【符号の説明】
【0069】
100 電池パック
1 電池ケース
11 ケース本体部
111 セル取付キャビティ
12 封止カバー
121 取付口
13 配電キャビティ
2 配電箱
21 パネル
22 配電モジュール
3 底部保護板
31 凹溝領域
32 接続フランジ
4 加熱膜
41 正極リード線
42 負極リード線
5 温度調整部材
51 中継継手
6 冷媒出入継手
61 外側入口
62 外側出口
71 正極逃がし部
72 負極逃がし部
8 液冷逃がし部
10 封止板
101 電池パックの正極リード線
102 電池パックの負極リード線
103 第1流路
104 第2流路
105 中継入口
106 中継出口
200 継電器
300 ヒューズ
400 セル領域
500 配電箱領域。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池ケース(1)と、温度調整部材(5)と、を含み、
前記電池ケース(1)は、パネル(21)を含む配電箱(2)が設けられた配電キャビティを有し、前記配電箱(2)は、第1流路(103)、及び前記第1流路(103)と連通する冷媒出入継手(6)を有し、
前記温度調整部材(5)は、前記電池ケース(1)に接続され、前記第1流路(103)と連通する第2流路(104)を有する、ことを特徴とする電池パック(100)。
【請求項2】
前記温度調整部材(5)は、前記電池ケース(1)の下方に設けられ、かつ前記配電キャビティの底壁には、液冷逃がし部(8)が設けられ、前記第2流路(104)の中継継手(51)が前記液冷逃がし部(8)を貫通して前記第1流路(103)と連通する、ことを特徴とする請求項1に記載の電池パック(100)。
【請求項3】
前記液冷逃がし部(8)の構造は、長円形口であり、前記中継継手(51)は、いずれも前記液冷逃がし部(8)から前記配電キャビティ内に延伸する中継入口(105)及び中継出口(106)を含む、ことを特徴とする請求項2に記載の電池パック(100)。
【請求項4】
前記冷媒出入継手(6)は、前記パネル(21)の外側面に設けられた外側入口(61)及び外側出口(62)を含み、
前記外側入口(61)は、前記中継入口(105)と連通し、前記外側出口(62)は、前記中継出口(106)と連通し、前記外側入口(61)及び前記外側出口(62)は、外部管路と連通する、ことを特徴とする請求項3に記載の電池パック(100)。
【請求項5】
前記配電キャビティには、外部と連通する取付口(121)が設けられ、前記パネル(21)は、前記取付口(121)に正対して設けられ、前記外側入口(61)及び前記外側出口(62)は、前記取付口(121)から延出する、ことを特徴とする請求項4に記載の電池パック(100)。
【請求項6】
前記電池ケース(1)は、ケース本体部(11)及び封止カバー(12)を含み、前記温度調整部材(5)は、前記ケース本体部(11)に接続され、前記封止カバー(12)は、前記ケース本体部(11)の端部に取り付けられて、前記ケース本体部(11)とともに前記配電キャビティを画定し、前記封止カバー(12)には、前記取付口(121)が設けられる、ことを特徴とする請求項5に記載の電池パック(100)。
【請求項7】
底部保護板(3)をさらに含み、前記底部保護板(3)は、前記電池ケース(1)の底部を覆うように設置され、前記温度調整部材(5)は、前記電池ケース(1)と前記底部保護板(3)との間に位置する、ことを特徴とする請求項
2に記載の電池パック(100)。
【請求項8】
加熱膜(4)をさらに含み、前記加熱膜(4)は、前記電池ケース(1)の上方又は下方に取り付けられるとともに、前記配電箱(2)に電気的に接続される、ことを特徴とする請求項
2に記載の電池パック(100)。
【請求項9】
前記加熱膜(4)は、前記電池ケース(1)と前記温度調整部材(5)との間に設けられ、前記配電キャビティの底壁には、リード線逃がし部が設けられ、前記リード線逃がし部は、前記液冷逃がし部(8)から離間し、前記加熱膜(4)の電極リード線は、前記リード線逃がし部を貫通して前記配電箱(2)に電気的に接続される、ことを特徴とする請求項8に記載の電池パック(100)。
【請求項10】
前記加熱膜(4)は、前記電池ケース(1)の上方に設けられ、前記電池ケース(1)の頂壁には、リード線逃がし部が設けられ、前記加熱膜(4)の電極リード線は、前記リード線逃がし部を貫通して前記配電箱(2)に電気的に接続される、ことを特徴とする請求項
8に記載の電池パック(100)。
【請求項11】
封止板(10)をさらに含み、前記封止板(10)は、前記電池ケース(1)の上方に取り付けられ、前記加熱膜(4)は、前記封止板(10)と前記電池ケース(1)との間に位置する、ことを特徴とする請求項10に記載の電池パック(100)。
【請求項12】
前記底部保護板(3)は、下向きに凹んだ凹溝領域(31)と、前記凹溝領域(31)を取り囲む接続フランジ(32)とを含み、前記接続フランジ(32)は、前記電池ケース(1)に取り外し可能に接続され、前記温度調整部材(5)は、前記凹溝領域(31)内に取り付けられる、ことを特徴とする請求項7に記載の電池パック(100)。
【請求項13】
前記電池ケース(1)は、セルを取り付けるセル取付キャビティ(111)をさらに含み、前記配電キャビティは、前記セル取付キャビティ(111)の端部に位置し、前記セルは、前記配電箱(2)に電気的に接続される、ことを特徴とする請求項1~12のいずれか一項に記載の電池パック(100)。
【請求項14】
請求項
13に記載の電池パック(100)を含む、ことを特徴とする車両(200)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、ビーワイディーカンパニーリミテッドが2021年6月30日に提出した、出願名称が「電池パック」である中国特許出願第「202110739653.1」号の優先権を主張するものである。
【0002】
本願は、電池パックの技術分野に関し、特に、電池パックに関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術において、電池ケース内に冷却構造が配置されるが、冷却構造が電池ケースの内部のセルを冷却することしかできないため、配電箱を効果的に冷却降温させることができないか、或いは、配電箱に対して冷却構造を個別に設ける必要があり、それにより、全体的な設計コストが高すぎ、電池パックの動作特性が低下することになる。
【発明の概要】
【0004】
本願は、従来技術における技術的課題の1つを少なくとも解決しようとする。このために、本願の1つの目的は、電池パックを提供することであり、当該電池パックは、温度調整部材及びパネルを連通する一体の流路を設けることにより、セルに対する冷却を実現するだけでなく、配電箱内の電気部品に対する冷却を実現することができ、所要の冷却構造が少なく、かつ冷却コストが低い。
【0005】
本願の実施例に係る電池パックは、電池ケースと、温度調整部材と、を含み、前記電池ケースは、第1流路及び前記第1流路と連通する冷媒出入継手を有するパネルを含む配電箱が設けられた配電キャビティを有し、前記温度調整部材は、前記電池ケースに接続され、前記第1流路と連通する第2流路を有する。
【0006】
本願の実施例に係る電池パックは、温度調整部材と電池ケースとを接続するとともに、温度調整部材及びパネルを連通する一体の流路を設けることにより、セルに対する冷却を実現するだけでなく、配電箱内の電気部品に対する冷却を実現することができ、温度調整部材及びパネルに管の継手を個別に設ける必要がなく、管の継手の数を減少させることに有利であり、所要の冷却構造が少なく、かつ冷却コストが低く、温度の不均一によるセルの寿命の減衰問題を解消することに役立つ。
【0007】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、前記温度調整部材は、前記電池ケースの下方に設けられ、かつ前記配電キャビティの底壁には、液冷逃がし部が設けられ、前記第2流路の中継継手が前記液冷逃がし部を貫通して前記第1流路と連通する。
【0008】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、前記液冷逃がし部の構造は、長円形口であり、前記中継継手は、いずれも前記液冷逃がし部から前記配電キャビティ内に延伸する中継入口及び中継出口を含む。
【0009】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、前記冷媒出入継手は、前記パネルの外側面に設けられた外側入口及び外側出口を含み、前記外側入口は、前記中継入口と連通し、前記外側出口は、前記中継出口と連通し、前記外側入口及び前記外側出口は、外部管路と連通する。
【0010】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、前記配電キャビティには、外部と連通する取付口が設けられ、前記パネルは、前記取付口に正対して設けられ、前記外側入口及び前記外側出口は、前記取付口から延出する。
【0011】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、前記電池ケースは、ケース本体部及び封止カバーを含み、前記温度調整部材は、前記ケース本体部に接続され、前記封止カバーは、前記ケース本体部の端部に取り付けられて、前記ケース本体部とともに前記配電キャビティを画定し、前記封止カバーには、前記取付口が設けられる。
【0012】
本願のいくつの実施例に係る電池パックは、底部保護板をさらに含み、前記底部保護板は、前記電池ケースの底部を覆うように設置され、前記温度調整部材は、前記電池ケースと前記底部保護板との間に位置する。
【0013】
本願のいくつの実施例に係る電池パックは、加熱膜をさらに含み、前記加熱膜は、前記電池ケースの上方又は下方に取り付けられるとともに、前記配電箱に電気的に接続される。
【0014】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、前記加熱膜は、前記電池ケースと前記温度調整部材との間に設けられ、前記配電キャビティの底壁には、リード線逃がし部が設けられ、前記リード線逃がし部は、前記液冷逃がし部から離間し、前記加熱膜の電極リード線は、前記リード線逃がし部を貫通して前記配電箱に電気的に接続される。
【0015】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、前記加熱膜は、前記電池ケースの上方に設けられ、前記電池ケースの頂壁には、リード線逃がし部が設けられ、前記加熱膜の電極リード線は、前記リード線逃がし部を貫通して前記配電箱に電気的に接続される。
【0016】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、電池パックは、封止板をさらに含み、前記封止板は、前記電池ケースの上方に取り付けられ、前記加熱膜は、前記封止板と前記電池ケースとの間に位置する。
【0017】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、前記底部保護板は、下向きに凹んだ凹溝領域と、前記凹溝領域を取り囲む接続フランジとを含み、前記接続フランジは、前記電池ケースに取り外し可能に接続され、前記温度調整部材は、前記凹溝領域内に取り付けられる。
【0018】
本願のいくつの実施例に係る電池パックにおいて、前記電池ケースは、セルを取り付けるセル取付キャビティをさらに含み、前記配電キャビティは、前記セル取付キャビティの端部に位置し、前記セルは、前記配電箱に電気的に接続される。
【0019】
本願の追加的な態様及び利点は、一部が以下の説明において示され、一部が以下の説明において明らかになるか又は本願の実施により把握される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本願の上記及び/又は追加の様態及び利点は、以下の図面を参照して実施例を説明することにより、明らかになり、理解されやすくなる。
【0021】
【
図1】本願の実施例に係る電池パックの分解図である。
【
図3】本願の実施例に係る電池パックの加熱膜の加熱回路の概略構成図(加熱膜が配電箱に接続される)である。
【
図4】本願の別のいくつかの実施例に係る電池パックの分解図である。
【
図7】本願に係るパネルと温度調整部材とが組み合わせられる場合の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本願の実施例を詳細に説明し、上記実施例の例は、図面に示され、全体を通して同一又は類似の符号は、同一又は類似の部品、或いは同一又は類似の機能を有する部品を示す。以下、図面を参照して説明される実施例は、例示的なものに過ぎず、本願を解釈するためのものであり、本願を限定するものであると理解すべきではない。
【0023】
以下、
図1~
図8を参照して、本願の実施例に係る電池パック100を説明する。
【0024】
図1、
図4及び
図7に示すように、本願の実施例に係る電池パック100は、電池ケース1及び温度調整部材5を含む。
【0025】
電池ケース1は、アルミニウム合金材質であってもよいため、電池パック100の総重量を低下させ、電池パック100の軽量化設計を実現することに有利であり、また、電池ケース1は、内部に取付空間が形成されている中空のキャビティ構造として構成されてもよいため、セルを電池ケース1の内部に取り付けることに役立ち、電池ケース1によりセルに対して支持及び保護作用を果たし、セルの安定性を保証することに有利であり、また、電池ケース1は、配電キャビティ13を有し、配電キャビティ13は、電池ケース1の上側に形成され、かつ内部には配電箱2が設けられるため、配電箱2が配電キャビティ13内に取り付けられやすく、配電箱2の取付難度を低下させ、迅速な取付が容易になり、電池ケース1の内部のセルを配電することに役立ち、配電箱2は、配電アセンブリ又は配電モジュール
22及びパネル
21を含んでもよく、パネル
21は、配電モジュール
22に固定接続されるとともに、第1流路(103)及び第1流路(103)と連通する、電池ケース1の外部に向かって露出した冷媒出入継手6を有し、
図2及び
図5に示すように、冷媒出入継手6は、パネル
21に設けられるとともに、電池ケース1から離れる方向に向かって露出することにより、冷媒出入継手6と外部管路との連通が容易になり、外部管路との接続難度を低下させ、組立効率を向上させ、外部管路の取り外しが容易になり、メンテナンスコストを低減する。
【0026】
温度調整部材5は、電池ケース1に接続され、第1流路(103)と連通する第2流路(104)を有し、即ち、第1流路(103)及び第2流路(104)は、冷媒出入継手6を介して外部管路と連通することができ、理解できるように、温度調整部材5と電池ケース1とが熱伝導性構造用接着剤により接続されるため、温度調整部材5は、電池ケース1に固定的に取り付けられやすく、両者の間の接続安定性を保証し、また、第1流路(103)及び第2流路(104)が冷媒出入継手6を介して外部管路と連通することができるため、冷媒は、第1流路(103)を流れて、配電箱2を冷却降温させることを実現することができ、また、冷媒は、第1流路(103)を介して第2流路(104)内に流れることができるため、セルを冷却降温させ、電池ケース1内のセルに対する温度制御に役立ち、加熱又は冷却時にセルの周囲の環境温度を均一にし、温度の不均一によるセルの寿命の減衰問題を解消することに役立つ。
【0027】
本願の実施例に係る電池パック100は、温度調整部材5及びパネル21を連通する一体の流路を設けることにより、セルに対する冷却を実現するだけでなく、配電箱2内の電気部品に対する冷却を実現することができ、温度調整部材5及びパネル21に管の継手を個別に設ける必要がなく、管の継手の数を減少させることに有利であり、所要の冷却構造が少なく、かつ冷却コストが低い。
【0028】
いくつかの実施例では、温度調整部材5が電池ケース1の下方に設けられ、両者の間が熱伝導性構造用接着剤により接続されるため、温度調整部材5は、電池ケース1の下方に固定接続されやすく、両者の間の接続安定性を保証し、
図2に示すように、配電キャビティ13の底壁に、互いに隔てられたリード線逃がし部及び液冷逃がし部8が設けられるため、両者の加工成形難度を低下させやすくなり、配電箱2によりリード線逃がし部及び液冷逃がし部8を遮蔽しやすくなり、リード線逃がし部及び液冷逃がし部8に水が入るという問題を防止し、リード線逃がし部及び液冷逃がし部8が電池パック100の外部から直接的に見えなくなり、電池パックの安全性を向上させる。
【0029】
第2流路(104)の中継継手は、液冷逃がし部8を貫通して第1流路(103)と連通し、即ち、液冷逃がし部8は、温度調整部材5の中継継手51を逃がすためのものであり、中継継手は、同時に第1流路(103)及び第2流路(104)と連通し、つまり、温度調整部材5は、直接的に、液冷逃がし部8を介して冷媒出入継手6に接続されるため、両者の間の接続距離を短縮させ、電池パック100の総体積を小さくすることに役立ち、温度調整部材5と冷媒出入継手6とが冷媒回路を構成することに有利であり、即ち、冷媒は、配電箱2により温度調整部材5に流れて、温度調整部材5によりセルを昇温又は降温させることにより、セルが比較的に均一な温度条件にあることを保証し、セルの耐用年数を延長し、温度が高すぎることによりセルに熱暴走が発生するという問題を回避し、電池パック100の安全性を向上させることに有利である。
【0030】
図2及び
図8に示すように、液冷逃がし部8は、長円形口として構造されてもよいため、加工難度を低下させることに役立ち、かつ温度調整部材5の中継入口(105)及び中継出口(106)がいずれも液冷逃がし部8から配電キャビティ13内に延伸することに有利であり、なお、中継継手51は、中継入口(105)及び中継出口(106)を含み、中継継手51の中継入口(105)及び中継出口(106)はいずれも、液冷逃がし部8を介して配電キャビティ13内に延伸して、パネル
21の底壁に接続され、温度調整部材5と配電箱2との接続位置においてボルトである固定構造により固定されるため、温度調整部材5と配電箱2との接続安定性を向上させる。
【0031】
第1流路(103)は、パネル21の底壁に設けられた底部入口及び底部出口を含み、底部入口が中継入口(105)に接続され、底部出口が中継出口(106)に接続されるため、冷媒が外部管路から外側入口61に入り、次に底部入口、中継入口(105)、中継出口(106)、底部出口、及び外側出口62を順に通過することにより、配電箱2及びセルに対する冷却降温を効果的に実現し、配電箱2及びセルの温度が高すぎるという問題の発生を回避し、セルが、温度が正常な動作環境にあることを保証し、電池パック100の安全性を向させる。
【0032】
いくつかの実施例では、
図2に示すように、配電キャビティ13には、外部と連通する取付口121が設けられ、パネル
21は、取付口121に正対して設けられ、理解できるように、取付口121は、長尺形孔として構造されてもよく、パネル
21を逃がすためのものであり、ユーザのパネル
21に対する操作が容易になり、ユーザの操作の利便性を向上させる。
【0033】
図2に示すように、冷媒出入継手6は、パネル
21に設けられた外側入口61及び外側出口62を含み、外側入口61及び外側出口62はいずれも、パネル
21に設けられるとともに、取付口121を貫通して取付口121の外部に延伸することにより、外側入口61及び外側出口62と外部管路との連通が容易になり、外部管路との接続難度を低下させ、組立効率を向上させ、外部管路の取り外しが容易になり、メンテナンスコストを低減し、ユーザが取付口121の箇所にあるパネル
21により配電箱2を操作しやすく、配電箱2の安全性及び実用性を向上させる。
【0034】
図1及び
図2に示すように、いくつかの実施例では、電池ケース1は、ケース本体部11及び封止カバー12を含む。
【0035】
加熱膜4は、ケース本体部11に接続され、低温時に起動されて、電池パック100を加熱することにより、熱均一性を有する電池パック100の設計を実現し、セルの耐用年数を延長することに有利であり、また、加熱膜4は、電池ケース1の外側に取り付けられるとともに、熱伝導性構造用接着剤により接続されるため、アルミニウム合金ケース本体の高熱伝導性設計を利用して、加熱又は冷却時にセルの周囲の環境温度を均一にし、温度の不均一によるリチウム電池の寿命の減衰問題を解消する。
【0036】
封止カバー12は、開口構造として構造されてもよく、ケース本体部11の端部に取り付けられてケース本体部11とともに配電キャビティ13を画定することにより、配電箱2は、配電キャビティ13内に固定的に取り付けられやすく、配電箱2の変位又は脱落を防止し、配電箱2の安定性を向上させ、封止カバー12の開口がケース本体部11の上表面から離れる方向に凹むことにより、封止カバー12がケース本体部11の上側に取り付けられやすく、さらに、封止カバー12は、ケース本体部11とともに、配電箱2を取り付ける配電キャビティ13を画定し、封止カバー12には、取付口121が設けられ、取付口121は、封止カバー12の側壁に設けられ、長尺形孔として構造されてもよく、パネル21を逃がすためのものであり、ユーザの操作が容易になり、ユーザの操作の利便性を向上させ、理解できるように、具体的な取付過程において、まず、配電箱2をケース本体部11の上表面に取り付け、次に、封止カバー12を配電箱2に取り付けるとともに、パネル21を取付口121から延出させることにより、封止カバー12が配電箱2に対して保護作用を果たし、配電箱2が直接的な衝突を受けることを防止し、ユーザが取付口121の箇所にあるパネル21により配電箱2を操作しやすく、配電箱2の安全性及び実用性を向上させる。
【0037】
なお、封止カバー12とケース本体部11の上表面とは、ボルト及び圧縮可能材料を使用して、機械的圧着の方式で、封止レベルがIP67である封止を実現するため、電池パック100の封止性及び安全性を向上させる。
【0038】
いくつかの実施例では、電池パック100は、底部保護板3をさらに含み、底部保護板3は、底部保護板3を電池ケース1の下方に取り付けるように板状構造として構造されてもよいため、底部保護板3により電池ケース1に対して保護作用を果たし、電池ケース1の底部が直接的な衝突を受けることを防止し、電池パック100の安全性を向上させる。
【0039】
底部保護板3は、電池ケース1の底部を覆うように設置され、温度調整部材5は、電池ケース1と底部保護板3との間に位置することにより、底部保護板3は、温度調整部材5に対して支持及び保護作用を果たし、温度調整部材5の脱落又は変位を防止し、温度調整部材5の安定性を向上させ、また、温度調整部材5は、電池ケース1の底壁と底部保護板3との間に設けられるため、温度調整部材5の制御により、加熱又は冷却時にセルの周囲の環境温度を均一にし、温度の不均一によるリチウム電池の寿命の減衰問題を解消することに役立つ。
【0040】
なお、底部保護板3と電池ケース1の下表面とは、ボルト及び圧縮可能材料を使用して封止を実現することにより、温度調整部材5は、電池ケース1と底部保護板3との間に確実に封止できるため、安定した動作環境にあり、電池パック100の封止性及び安全性を向上させる。
【0041】
いくつの実施例では、電池パック100は、加熱膜4をさらに含み、加熱膜4は、電池ケース1の上方又は下方に取り付けられるとともに、配電箱2に電気的に接続される。加熱膜4は、電池ケース1の上方に取り付けられるか、又は電池ケース1の下方に取り付けられる場合、つまり、加熱膜4の取付位置は、異なる取付ニーズに応じて柔軟に設計することができ、即ち、加熱膜4は、電池ケース1の外側に設けられ、低温時に起動されて、電池パック100を加熱することにより、熱均一性を有する電池パック100の設計を実現し、セルの耐用年数を延長することに有利であり、また、加熱膜4は、電池ケース1の外側に取り付けられるとともに、熱伝導性構造用接着剤により接続されるため、アルミニウム合金ケース本体の高熱伝導性設計を利用して、加熱又は冷却時にセルの周囲の環境温度を均一にし、温度の不均一によるリチウム電池の寿命の減衰問題を解消する。
【0042】
図1及び
図2に示すように、加熱膜4が電池ケース1と温度調整部材5との間に設けられ、配電キャビティ13の底壁には、リード線逃がし部が設けられ、リード線逃がし部が液冷逃がし部8と互いに隔てられるため、両者の加工成形難度を低下させやすくなり、配電箱2によりリード線逃がし部及び液冷逃がし部8を遮蔽しやすくなり、リード線逃がし部及び液冷逃がし部8に水が入るという問題を防止し、リード線逃がし部及び液冷逃がし部8が電池パック100の外部から直接的に見えなくなり、電池パックの安全性を向上させる。
【0043】
加熱膜4の電極リード線は、リード線逃がし部を貫通して配電箱2に電気的に接続される。理解できるように、加熱膜4は、電池ケース1の下方に取り付けられ、温度調整部材5も電池ケース1の下方に取り付けられ、かつ加熱膜4は、配電箱2に電気的に接続され、配電キャビティ13の底壁には、リード線逃がし部が設けられる。理解できるように、いくつの実施例では、
図1に示すように、加熱膜4及び温度調整部材5は、電池ケース1の下方に設けられ、つまり、加熱膜4及び温度調整部材5は、順に電池ケース1の下部に当て付けて熱伝導性構造用接着剤により接続されるため、アルミニウム合金材質の電池ケース1を利用して高熱伝導設計を実現することができる。
【0044】
リード線逃がし部は、正極逃がし部71及び負極逃がし部72を含み、正極逃がし部71及び負極逃がし部72は、両者の加工成形難度を低下させ、他の構造の取付及び接続を容易にするように、形状が同じである方形孔として構成されてもよく、
図2に示すように、正極逃がし部71及び負極逃がし部72はそれぞれ、電池ケース1の底壁の両端領域に位置し、即ち、正極逃がし部71及び負極逃がし部72は、電池ケース1の底壁に間隔をおいて分布する。
【0045】
具体的には、加熱膜4の電極リード線は、正極リード線41及び負極リード線42を含み、加熱膜4の正極リード線41は、正極逃がし部71を貫通して、配電箱2に電気的に接続され、加熱膜4の負極リード線42は、負極逃がし部72を貫通して、配電箱2に電気的に接続される。つまり、加熱膜4の電極リード線は、リード線逃がし部を直接的に貫通して配電箱2に電気的に接続されることにより、両者の間の接続距離を短縮させ、電池パック100の総体積を小さくすることに役立ち、加熱膜4と配電箱2とが加熱回路を構成することに有利であり、即ち、配電箱2は、加熱膜4に給電することができるため、セルを加熱する場合、配電箱2により加熱膜4に給電して、加熱膜4を昇温させ、次に熱を電池ケース1によりセルに伝達して、セルを昇温させ、このような設置により、内部から加熱膜4に給電するという設計を実現し、このように、加熱膜4に給電する電源を追加的に設ける必要がなくなり、コストを低減することに有利である。
【0046】
図4及び
図5に示すように、加熱膜4は、電池ケース1の上方に設けられ、電池ケース1の頂壁には、リード線逃がし部が設けられ、加熱膜4の電極リード線は、リード線逃がし部を貫通して配電箱2に電気的に接続される。つまり、加熱膜4は、電池ケース1の上部に当て付けて熱伝導性構造用接着剤により接続されるため、アルミニウム合金材質の電池ケース1を利用して高熱伝導設計を実現することができる。
【0047】
いくつかの実施例では、リード線逃がし部は、正極逃がし部71及び負極逃がし部72を含み、
図5に示すように、正極逃がし部71及び負極逃がし部72は、両者の加工成形難度を低下させ、他の構造の取付及び接続を容易にするように、電池ケース1の頂壁の両側領域にそれぞれ位置し、加熱膜4の正極リード線41は、正極逃がし部71を貫通して配電箱2に電気的に接続され、加熱膜4の負極リード線42は、負極逃がし部72を貫通して配電箱2に電気的に接続される。つまり、加熱膜4の電極リード線は、リード線逃がし部を直接的に貫通して配電箱2に電気的に接続されることにより、両者の間の接続距離を短縮させ、電池パック100の総体積を小さくすることに役立ち、加熱膜4と配電箱2とが加熱回路を構成することに有利であり、即ち、配電箱2は、加熱膜4に給電することができるため、セルを加熱する場合、配電箱2により加熱膜4に給電して、加熱膜4を昇温させ、次に熱を電池ケース1によりセルに伝達して、セルを昇温させる。
【0048】
いくつの実施例では、電池パック100は、封止板10をさらに含み、封止板10は、電池ケース1の上方に取り付けられ、加熱膜4は、封止板10と電池ケース1との間に位置する。理解できるように、
図4及び
図5に示すように、加熱膜4は、封止板10と電池ケース1との間に設けられ、封止板10は、封止板10を電池ケース1の上方に取り付けるように板状構造として構造されてもよいため、封止板10により正極逃がし部71及び負極逃がし部72に対して封止作用を果たすとともに、加熱膜4に対して保護作用を果たす。
【0049】
さらに、加熱膜4は、封止板10と電池ケース1との間に位置し、即ち、加熱膜4は、封止板10と電池ケース1との間に設けられ、封止板10により加熱膜4に対して保護作用を果たし、低温時に起動されて、電池パック100を加熱することにより、熱均一性を有する電池パック100の設計を実現し、セルの耐用年数を延長することに有利である。
【0050】
なお、
図3に示すように、加熱膜4は、配電箱2に電気的に接続され、電池パック100の加熱回路を構成し、この場合、加熱膜4の正極リード線41及び負極リード線42はそれぞれ、セル領域400及び配電
箱領域500を通過した後、電池パックの正極リード線101及び電池パックの
負極リード線102に接続され、かつ加熱膜4の正極リード線41の回路には、継電器200及びヒューズ300が接続されることにより、加熱回路の調整及び制御が容易になり、加熱回路の安全性を向上させ、また、加熱膜4は、配電箱2に電気的に接続される場合、電池パック100が低温時に起動されて、セルを加熱することにより、熱均一性を有する電池パック100の設計を実現し、セルの耐用年数を延長することに有利であり、電池パック100の実用性及び安全性を向上させる。
【0051】
いくつかの実施例では、
図4に示すように、底部保護板3は、下向きに凹んだ凹溝領域31と、凹溝領域31を取り囲む接続フランジ32とを含み、温度調整部材5は、凹溝領域31内に取り付けられ、凹溝領域31及び接続フランジ32は、一体成形構造であってもよく、加工難度を低下させることに役立つ。
【0052】
具体的には、凹溝領域31は、逃がし空間を形成するように、電池ケース1から離れる方向に凹み、かつ、温度調整部材5は、凹溝領域31内に位置し、つまり、具体的な取付過程において、温度調整部材5を電池ケース1と底部保護板3との間に取り付けるとともに、温度調整部材5を凹溝領域31と電池ケース1との間に位置させて、凹溝領域31により温度調整部材5を逃がし、温度調整部材5を迅速に取り付けやすく、凹溝領域31により温度調整部材5に対して位置制限作用を果たし、位置ずれ問題の発生を防止する。
【0053】
接続フランジ32は、電池ケース1に取り外し可能に接続されることにより、底部保護板3が電池ケース1の下側に取り外し可能に取り付けられやすく、取付難度を低下させることに役立ち、底部保護板3の取り外しに有利であり、電池パック100のメンテナンスコストを低減し、電池パック100の実用性を向上させることに役立つ。
【0054】
いくつかの実施例では、
図2に示すように、電池ケース1は、セル取付キャビティ111をさらに含む。
【0055】
セル取付キャビティ111は、ケース本体部11の内部空間に形成され、セルを取り付けるものであり、セルは、上記配電箱2に電気的に接続され、セル取付キャビティ111は、複数であってもよく、複数のセルをセル取付キャビティ111内に個別に取り付けることに役立つため、セルの組立が容易になり、セル取付キャビティ111によりセルに対して支持及び保護作用を果たすことに役立つ。
【0056】
図1に示すように、配電キャビティ13は、セル取付キャビティ111の端部に位置するとともに、セルは、配電箱2に電気的に接続されることにより、セルと配電箱2との接続距離を短縮させ、電池
パック100の体積集積率を向上させ、電池
パック100の総体積を小さくし、セルと配電箱2との電気的な接続が容易になり、電池
パック100の実用性を向上させる。
【0057】
図1及び
図2に示すように、いくつかの実施例では、電池ケース1は、ケース本体部11及び封止カバー12を含む。
【0058】
加熱膜4は、ケース本体部11に接続され、低温時に起動されて、電池パック100を加熱することにより、熱均一性を有する電池パック100の設計を実現し、セルの耐用年数を延長することに有利であり、また、加熱膜4は、電池ケース1の外側に取り付けられるとともに、熱伝導性構造用接着剤により接続されるため、アルミニウム合金ケース本体の高熱伝導性設計を利用して、加熱又は冷却時にセルの周囲の環境温度を均一にし、温度の不均一によるリチウム電池の寿命の減衰問題を解消する。
【0059】
封止カバー12は、開口構造として構造されてもよく、ケース本体部11の端部に取り付けられてケース本体部11とともに配電キャビティ13を画定することにより、配電箱2は、配電キャビティ13内に固定的に取り付けられやすく、配電箱2の変位又は脱落を防止し、配電箱2の安定性を向上させ、封止カバー12の開口がケース本体部11の上表面から離れる方向に凹むことにより、封止カバー12がケース本体部11の上側に取り付けられやすく、さらに、封止カバー12は、ケース本体部11とともに、配電箱2を取り付ける配電キャビティ13を画定し、封止カバー12には、取付口121が設けられ、取付口121は、封止カバー12の側壁に設けられ、長尺形孔として構造されてもよく、パネル21を逃がすためのものであり、ユーザの操作が容易になり、ユーザの操作の利便性を向上させ、理解できるように、具体的な取付過程において、まず、配電箱2をケース本体部11の上表面に取り付け、次に、封止カバー12を配電箱2に取り付けるとともに、パネル21を取付口121から延出させることにより、封止カバー12が配電箱2に対して保護作用を果たし、配電箱2が直接的な衝突を受けることを防止し、ユーザが取付口121の箇所にあるパネル21により配電箱2を操作しやすく、配電箱2の安全性及び実用性を向上させる。
【0060】
なお、封止カバー12とケース本体部11の上表面とは、ボルト及び圧縮可能材料を使用して、機械的圧着の方式で、封止レベルがIP67である封止を実現するため、電池パック100の封止性及び安全性を向上させる。
【0061】
以下、本願の実施例の車両を簡単に説明する。
【0062】
図6に示すように、本願の実施例に係る車両200は、上記電池パック100を含み、本願の実施例に係る車両200には、上記電池パック100が設けられているため、当該車両200の蓄電ユニットは、構造が簡単であり、コストが低く、車両の製造コストを低減する。
【0063】
なお、本願の説明において、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などで示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本願を容易に説明し説明を簡略化するためのものに過ぎず、示された装置又は部品が特定の方位を有するとともに、特定の方位で構成されて動作しなければならないことを示すか又は示唆するものではないため、本願を限定するものであると理解すべきではない。
【0064】
また、用語「第1」、「第2」は、目的の説明のためのものに過ぎず、相対的な重要性を示すか又は示唆し、或いは示された技術的特徴の数を暗示するものであると理解すべきではない。これにより、「第1」、「第2」で限定された特徴は、1つ以上の該特徴を明示的又は暗示的に含んでもよい。本願の説明において、「複数」とは、明確かつ具体的な限定がない限り、2つ以上を意味する。
【0065】
本願において、別に明確な規定及び限定がない限り、用語「取付」、「連結」、「接続」、「固定」などは、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続、着脱可能な接続、一体的な接続であってもよく、機械的な接続、電気的な接続であってもよく、直接的な連結、中間媒体を介した間接的な連結であってもよく、2つの部品内部の連通、又は2つの部品の相互作用の関係であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて本願における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0066】
本願において、明確な規定及び限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」又は「下」にあることは、第1特徴と第2特徴とが直接的に接触することを含んでもよく、第1特徴と第2特徴とが中間媒体を介して間接的に接触することを含んでもよい。また、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」又は「上面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真上及び斜め上にあることを含んでもよく、第1特徴の水平高さが第2特徴より高いことだけを表してもよい。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」又は「下面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真下及び斜め下にあることを含んでもよく、第1特徴の水平高さが第2特徴より低いことだけを表してもよい。
【0067】
本明細書の説明において、用語「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体的な例」又は「いくつかの例」などを参照する説明は、該実施例又は例を組み合わせて説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性が本願の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語の例示的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を意味するわけではない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性は、いずれか1つ又は複数の実施例又は例において適切に組み合わせることができる。また、互いに矛盾しない場合、当業者であれば、本明細書で説明された異なる実施例又は例、及び異なる実施例又は例の特徴を結合し、組み合わせることができる。
【0068】
以上、本願の実施例が示され、説明されるが、理解できるように、上記実施例は、例示的なものであり、本願を限定するものと見なすと理解すべきではなく、当業者であれば、本願の範囲で上記実施例に対して変更、修正、交換及び変形を行うことができる。
【符号の説明】
【0069】
100 電池パック
1 電池ケース
11 ケース本体部
111 セル取付キャビティ
12 封止カバー
121 取付口
13 配電キャビティ
2 配電箱
21 パネル
22 配電モジュール
3 底部保護板
31 凹溝領域
32 接続フランジ
4 加熱膜
41 正極リード線
42 負極リード線
5 温度調整部材
51 中継継手
6 冷媒出入継手
61 外側入口
62 外側出口
71 正極逃がし部
72 負極逃がし部
8 液冷逃がし部
10 封止板
101 電池パックの正極リード線
102 電池パックの負極リード線
103 第1流路
104 第2流路
105 中継入口
106 中継出口
200 継電器
300 ヒューズ
400 セル領域
500 配電箱領域。
【国際調査報告】