(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-04
(54)【発明の名称】内視鏡
(51)【国際特許分類】
A61B 1/00 20060101AFI20240328BHJP
【FI】
A61B1/00 714
A61B1/00 632
A61B1/00 711
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023559026
(86)(22)【出願日】2022-03-25
(85)【翻訳文提出日】2023-10-24
(86)【国際出願番号】 US2022021921
(87)【国際公開番号】W WO2022204498
(87)【国際公開日】2022-09-29
(32)【優先日】2021-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523365398
【氏名又は名称】ヘルスケア・コンポーネンツ・グループ
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】飯島 一雄
【テーマコード(参考)】
4C161
【Fターム(参考)】
4C161DD03
4C161FF11
4C161FF46
4C161HH32
4C161JJ11
(57)【要約】
内視鏡は、制御本体、挿入チューブ、湾曲部、角度駆動アセンブリを具備する。制御本体は、第1の本体と第2の本体を備える。第1の本体は、第1の上面、第2の上面、第1の中間面を有する第1の段付きインターフェースを含む。第2の本体は、第1の本体に連結され、第1の下面、第2の下面、第2の中間面を有する第2の段付きインターフェースを含む。湾曲部は挿入チューブに固定される。角度駆動アセンブリは、湾曲部に連結され、湾曲部を関節運動させるように動作可能である。第1の本体と第2の本体が連結された際に、第1の下面は第1の上面に当接し、第2の下面は第2の上面に当接し、第1の中間面は第2の中間面に当接する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の上面、第2の上面、および前記第1の上面と前記第2の上面との間に位置する第1の中間面を有する第1の段付きインターフェースを含む再利用可能な第1の本体と、
前記第1の本体に取り外し可能に連結され、かつ、第1の下面、第2の下面、および前記第1の下面と前記第2の下面との間に位置する第2の中間面を有する第2の段付きインターフェースを含む使い捨て可能な第2の本体と、を備える制御本体と、
前記制御本体に接続された挿入チューブと、
前記挿入チューブの先端に固定された湾曲部と、
前記湾曲部に連結され、前記湾曲部を関節動作させるように動作可能な角度駆動アセンブリと、を具備し、
再利用可能な前記第1の本体と使い捨て可能な前記第2の本体とが互いに連結された際に、前記第1の下面は前記第1の上面に当接し、前記第2の下面は前記第2の上面に当接し、前記第1の中間面は前記第2の中間面に当接する内視鏡。
【請求項2】
前記第1の中間面および前記第2の中間面は、前記内視鏡の長手方向に沿って延在している請求項1に記載の内視鏡。
【請求項3】
前記第1の中間面および前記第2の中間面は、平坦である請求項1に記載の内視鏡。
【請求項4】
前記第1の上面および前記第2の上面は、半円形状を有し、前記第1の下面および前記第2の下面は、半円形状を有している請求項1に記載の内視鏡。
【請求項5】
前記第1の上面および前記第2の上面は、前記第1の中間面に対して直交して延在し、前記第1の下面および前記第2下面は、前記第2の中間面に対して直交して延在している請求項1に記載の内視鏡。
【請求項6】
再利用可能な前記第1の本体の前記第1の上面から延出するばね仕掛け接続部材をさらに備え、前記ばね仕掛け接続部材は、再利用可能な前記第1の本体と使い捨て可能な前記第2の本体とが互いに横方向に分離するのを阻止するように、使い捨て可能な前記第2の本体の前記第1の下面に設けられたポケットに受容されるように構成されている請求項1に記載の内視鏡。
【請求項7】
前記角度駆動アセンブリは、
再利用可能な前記第1の本体に関連付けられ、かつ、第1の回転軸を規定する第1のプーリと、
使い捨て可能な前記第2の本体に関連付けられ、かつ、第2の回転軸を規定し、前記第1のプーリの回転が伝達されるように前記第1のプーリに連結される第2のプーリと、を備え、
前記第1のプーリと前記第2のプーリとは、前記第1の中間面が前記第2の中間面に当接する位置で互いに連結されている請求項6に記載の内視鏡。
【請求項8】
再利用可能な前記第1の本体に関連付けられた第1の電気カップリングと、使い捨て可能な前記第2の本体に関連付けられた第2の電気カップリングとをさらに備え、前記第1の電気カップリングと前記第2の電気カップリングとは、前記第1の中間面が前記第2の中間面に当接する位置で互いに電気的に接続されている請求項7に記載の内視鏡。
【請求項9】
再利用可能な前記第1の本体に関連付けられた第1の電気カップリングと、使い捨て可能な前記第2の本体に関連付けられた第2の電気カップリングとをさらに備え、前記第1の電気カップリングと前記第2の電気カップリングとは、前記ばね仕掛け接続部材と前記第1のプーリおよび前記第2のプーリとの間の位置で互いに電気的に接続されている請求項7に記載の内視鏡。
【請求項10】
前記角度駆動アセンブリは、
再利用可能な前記第1の本体に関連付けられ、かつ、第1の回転軸を規定する第1のプーリと、
使い捨て可能な前記第2の本体に関連付けられ、かつ、第2の回転軸を規定し、前記第1のプーリの回転が伝達されるように前記第1のプーリに連結される第2のプーリと、を備え、
前記第1のプーリと前記第2のプーリとは、前記第1の中間面が前記第2の中間面に当接する位置で互いに連結されている請求項1に記載の内視鏡。
【請求項11】
再利用可能な前記第1の本体は、前記第1の上面を規定する第1の端壁を備え、
使い捨て可能な前記第2の本体は、前記第1の下面を規定する第2の端壁を備え、
前記第1の端壁および前記第2の端壁の一方に形成された少なくとも1つの窓と、
再利用可能な前記第1の本体内に少なくとも部分的に配置され、照明源に電気的に接続された第1の端部と、少なくとも1つの前記窓に隣接する第2の端部とを有する第1のファイバ束と、
使い捨て可能な前記第2の本体内に少なくとも部分的に配置され、前記第1のファイバ束から離間した第2のファイバ束と、を備え、前記第2のファイバ束は、少なくとも1つの前記窓に隣接する第3の端部と、前記挿入チューブに関連付けられた第4の端部とを有し、前記第2のファイバ束の第3の端部は、前記第1のファイバ束の前記第2の端部と同軸であり、これにより、前記照明源からの光は、前記第1のファイバ束から前記第2のファイバ束に伝送される請求項1に記載の内視鏡。
【請求項12】
前記第1のファイバ束は、第1の直径を有し、前記第2のファイバ束は、第2の直径を有し、前記第1の直径は、前記第2の直径よりも大きい請求項11に記載の内視鏡。
【請求項13】
少なくとも1つの前記窓は、透明な材料で構成されている請求項11に記載の内視鏡。
【請求項14】
少なくとも1つの前記窓は、前記第1の端壁に構成されている請求項11に記載の内視鏡。
【請求項15】
前記第1の端壁に形成された第1の窓と、前記第2の端壁に形成された第2の窓と、をさらに備える請求項11に記載の内視鏡。
【請求項16】
再利用可能な前記第1の本体の前記第1の中間面に構成された雌型電気コネクタと、
使い捨て可能な前記第2の本体の前記第2の中間面から延出した雄型電気コネクタと、を備え、前記雄型電気コネクタは、前記雌型電気コネクタ内に受容されて、前記雌型電気コネクタと前記雄型電気コネクタとを互いに電気的に接続するように構成される請求項1に記載の内視鏡。
【請求項17】
ハンドルアセンブリをさらに備え、
前記ハンドルアセンブリは、
前記角度駆動アセンブリのプーリに回転可能に固定される接続部材と、
前記接続部材に取り外し可能に接続されるノブと、を備え、前記ノブが前記接続部材に接続されると、前記ノブの回転により、前記接続部材および前記角度駆動アセンブリのプーリが対応して回転する請求項1に記載の内視鏡。
【請求項18】
再利用可能な前記第1の本体および使い捨て可能な前記第2の本体のうちの一方に関連付けられた第1の取り付け部材と、再利用可能な前記第1の本体および使い捨て可能な前記第2の本体のうちの他方に関連付けられた第2の取り付け部材と、を備える取り付け機構をさらに備え、前記第1の取り付け部材は、前記第2の取り付け部材にカチッと篏合する請求項6に記載の内視鏡。
【請求項19】
前記第1の取り付け部材は、再利用可能な前記第1の本体および使い捨て可能な前記第2の本体のうちの一方に固定された可撓性タブであり、前記第2の取り付け部材は、再利用可能な前記第1の本体および使い捨て可能な前記第2本体のうちの他方に構成された凹部である請求項18に記載の内視鏡。
【請求項20】
前記取り付け機構は、再利用可能な前記第1の本体と使い捨て可能な前記第2の本体とを、前記ばね仕掛け接続部材の正反対の位置で互いに固定する請求項18に記載の内視鏡。
【請求項21】
第1の本体、および前記第1の本体に取り外し可能に連結された第2の本体を備える制御本体と、
前記制御本体に連結された挿入チューブと、
前記挿入チューブの先端に固定された湾曲部と、
前記湾曲部に連結され、前記湾曲部を関節運動させるように動作可能な角度駆動アセンブリと、を具備し、
前記角度駆動アセンブリは、第1のプーリ装置と第2のプーリ装置とを備え、
前記第1のプーリ装置は、前記第1の本体に関連付けられ、第1のプーリおよび第1の伝達要素を備え、前記第1のプーリは、第1の回転軸を規定し、
前記第2のプーリ装置は、前記第2の本体に関連付けられ、第2のプーリおよび湾曲部に動作可能に接続された第2の伝達要素を備え、前記第2のプーリは、第1のプーリの回転が前記第2のプーリの回転を引き起こすように前記第1のプーリに連結され、前記第2のプーリは、第2の回転軸を規定し、
前記第1プーリの前記第1の回転軸と、前記第2プーリの前記第2の回転軸とは一致している内視鏡。
【請求項22】
前記第1の本体は再利用可能であり、前記第2の本体は使い捨て可能である請求項21に記載の内視鏡。
【請求項23】
前記第1の伝達要素は、ベルトであり、前記第2の伝達要素は、1つまたは複数のワイヤである請求項21に記載の内視鏡。
【請求項24】
前記第1の伝達要素は、第1の材料で作られ、前記第2の伝達要素は、第2の材料で作られ、前記第1の材料は、前記第2の材料よりも大きな強度を有する請求項21に記載の内視鏡。
【請求項25】
前記第1プーリは、第1の歯を備え、
前記第1のプーリ装置は、第2の歯を備えたノブプーリをさらに備え、
前記第1の伝達要素は、前記ノブプーリの回転運動を前記第1プーリに伝達し、
前記第1の歯よりも少なくとも2倍の数の前記第2の歯が存在する請求項21に記載の内視鏡。
【請求項26】
ハンドルアセンブリをさらに備え、
前記ハンドルアセンブリは、
前記ノブプーリに回転可能に固定される接続部材と、
前記制御本体の外部の位置で前記接続部材に取り外し可能に接続されるノブと、を備え、前記ノブが前記接続部材に接続された際に、前記ノブの回転により、前記接続部材および前記ノブプーリが対応して回転する請求項25に記載の内視鏡。
【請求項27】
前記第1のプーリには、中央凹部が構成され、
前記第2のプーリは、前記第1のプーリと前記第2のプーリとが互いに回転可能に固定されるように、前記中央凹部に対応し、前記中央凹部内に配置される中央ペグを備える請求項21に記載の内視鏡。
【請求項28】
前記第2のプーリ装置は、前記第1の本体に対して外側に配置される請求項21に記載の内視鏡。
【請求項29】
前記第1のプーリは、第1の磁石を備え、前記第2のプーリは、第2の磁石を備え、前記第1の磁石と前記第2の磁石とは、前記第1の本体と前記第2の本体とが互いに連結される際に、前記第2のプーリと前記第1のプーリが互いに回転可能に固定されるように互いに引き付けられる請求項21に記載の内視鏡。
【請求項30】
前記第1の本体と前記第2の本体とが互いに連結された際に、前記第1の本体と前記第2の本体と区画を規定し、前記第2の磁石は前記区画内に配置される請求項29に記載の内視鏡。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2021年3月25日に提出された「内視鏡」という名称の米国仮出願第63/166,021号の利益を主張する。上記出願の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、内視鏡に関する。
【背景技術】
【0003】
このセクションの記述は、本出願に関連する背景情報を提供するだけであり、従来技術を構成しない場合がある。
【0004】
内視鏡は、診断や治療など、人体の内部の空洞を視覚化するためにさまざまな医療処置に使用されている。いくつかの内視鏡は、再利用可能な本体と、再利用可能な本体に取り外し可能に接続される使い捨て可能な本体とを備える。可撓性の挿入チューブが使い捨て本体の端部に連結され、人体の内腔に挿入される。このような内視鏡は、使用後に使い捨て本体と挿入チューブを廃棄するように設計され、それにより感染症伝播のリスクが軽減される。更に、このような内視鏡では、ワイヤを備える角度駆動アセンブリが、挿入チューブの遠位端に連結された湾曲部を関節運動するように構成されている。ワイヤは時間の経過とともに緩む可能性があるため、定期的なメンテナンスが必要である。
【0005】
従来の内視鏡の湾曲部は、互いに移動可能に連結された一連の積み重ねられたリンクを備える場合がある。ワイヤが湾曲部を関節運動させると、リンクがねじれ運動をする可能性があり、これが湾曲部の関節運動に悪影響を与える。
【0006】
本出願は、内視鏡に関連するこれらおよびその他の問題に対処する。
【発明の概要】
【0007】
このセクションは、開示の一般的な概要を提供するものであり、その全範囲またはすべての機能を包括的に開示するものではない。
【0008】
一実施形態において、本出願は、制御本体、挿入チューブ、湾曲部、及び、角度駆動アセンブリを具備する内視鏡を提供する。制御本体は、再利用可能な第1の本体と使い捨て可能な第2の本体とを備える。再利用可能な第1の本体は、第1の段付きインターフェースを含む。第1の段付き界面は、第1の上面、第2の上面、および第1の上面と第2の上面との間に位置する第1の側面を有する。使い捨て可能な第2の本体は、第1の本体に取り外し可能に連結され、第2の段付きインターフェースを含む。第2の段付き界面は、第1の下面、第2の下面、および第1の下面と第2の下面との間に位置する第2の側面を有する。挿入チューブは制御本体に連結される。湾曲部は、挿入チューブの先端に固定されている。角度駆動アセンブリは、湾曲部に連結され、湾曲部を関節運動させるように動作可能である。再利用可能な第1の本体と使い捨て可能な第2の本体が互いに接続されると、第1の下面は第1の上面に当接し、第2の下面は第2の上面に当接し、第1の側面は第2の側面に当接する。
【0009】
上記段落の内視鏡の変形例では、個別にまたは任意の組み合わせで実施することができる。第1の側面および第2の側面は、内視鏡の長手方向に延びる。第1および第2の側面は平坦である。第1および第2の上面は半円形であり、第1および第2の下面は半円形である。第1および第2の上面は第1の側面に対して直交して延在し、第1および第2の下面は第2の側面に対して直交して延在する。ばね仕掛け接続部材は、再利用可能な第1の本体の第1の上面から延出し、ばね仕掛け接続部材は、使い捨ての第2の本体の第1の下面に構成されたポケットに受容されるように構成され、再利用可能な第1の本体と使い捨て可能な第2の本体が互いに横方向に分離するのを阻止する。角度駆動アセンブリは、第1のプーリと第2のプーリを備える。第1のプーリは、再利用可能な第1の本体に関連付けられ、第1の回転軸を規定し、第2のプーリは、使い捨ての第2の本体に関連付けられ、第2の回転軸を規定し、第2のプーリは、第1のプーリが回転するように第1のプーリに連結される第2プーリに伝達されると、第1のプーリと第2のプーリとは、第1側面と第2側面とが当接する位置で連結される。第1の電気カップリングは再利用可能な第1の本体に関連付けられ、第2の電気カップリングは使い捨ての第2の本体に関連付けられ、第1および第2の電気カップリングは、第1の側面が第2の側面に当接する位置で互いに電気的に接続される。第1の電気カップリングは再利用可能な第1の本体に関連付けられ、第2の電気カップリングは使い捨ての第2の本体に関連付けられ、第1および第2の電気カップリングは、ばね荷重接続部材と第1および第2の接続部材との間の位置で互いに電気的に接続される。第2プーリ、再利用可能な第1本体は、第1上面を規定する第1端壁を含み、使い捨ての第2本体は、第1下面を規定する第2端壁を含み、第1端壁または第2端壁の一方に少なくとも1つの窓が形成される端壁において、第1のファイバ束は、再利用可能な第1の本体内に少なくとも部分的に配置され、照明源に電気的に接続された第1の端部と、少なくとも1つの窓に隣接する第2の端部とを有する。第2の繊維束は、使い捨ての第2の本体内に少なくとも部分的に配置され、第1の繊維束から離間され、第2の繊維束は、少なくとも1つの窓に隣接する第3の端部と、挿入チューブに関連付けられた第4の端部とを有し、第2のファイバ束の第3の端部は、第1のファイバ束の第2の端部と同軸であり、照明源からの光が第1のファイバ束から第2のファイバ束に伝送され、少なくとも1つの窓が第1の端壁に形成される内視鏡は、第1の端壁に形成された第1の窓と、第2の端壁に形成された第2の窓とを備える。第1の繊維束は第1の直径を含み、第2の繊維束は第2の直径を含み、第1の直径は第2の直径より大きい。少なくとも1つの窓は透明な材料で作られ、雌電気コネクタは、再利用可能な第1本体の第1側面に形成される。雄型電気コネクタは、使い捨ての第2本体の第2側面から延びる。雄型電気コネクタは、雌型電気コネクタ内に受容されて、雌型電気コネクタと雄型電気コネクタとを互いに電気的に接続するように構成される。ハンドルアセンブリは接続部材とノブを備え、接続部材は角度駆動アセンブリのプーリに回転可能に固定される。ノブは接続部材に取り外し可能に接続される。ノブが接続部材に接続されると、ノブの回転により、接続部材および角度駆動アセンブリのプーリが対応して回転する。ノブはそこから延出するボスを備え、接続部材はその中に形成された複数の開口を備え、ボスは複数の開口のうちの1つの開口に受容されて接続部材に対してノブを位置決めするように構成される。ノブは、制御本体の外部の位置で接続部材に接続される。シール部材は、再利用可能な第1本体内に配置され、接続部材の環状溝に受け入れられる。再利用可能な第1の本体および使い捨ての第2の本体のうちの一方に関連付けられた第1の取り付け部材と、再利用可能な第1の本体および使い捨ての第2の本体の他方に関連付けられた第2の取り付け部材とを含む取り付け機構である。第1の取り付け部材は、再利用可能な第1の本体および使い捨ての第2の本体のうちの一方に固定された可撓性タブであり、第2の取り付け部材は、再利用可能な第1の本体および使い捨て可能な第2の本体の他方に構成された凹部である。取り付け機構は、再利用可能な第1の本体と使い捨て可能な第2の本体を、バネ仕掛けの接続部材の正反対の位置で互いに固定する。
【0010】
別の形態では、本出願は、制御本体、挿入チューブ、湾曲部、および角度駆動アセンブリを含む内視鏡を開示する。制御本体は、第1の本体と、第1の本体に取り外し可能に連結された第2の本体とを備える。挿入チューブは制御本体に連結される。湾曲部は、挿入チューブの先端に固定されている。角度駆動アセンブリは、湾曲部に連結され、湾曲部を関節運動させるように動作可能である。角度駆動アセンブリは、第1のプーリ装置と第2のプーリ装置とを備える。第1のプーリ装置は、第1の本体に関連付けられ、第1のプーリと第1の伝達要素とを備える。第1のプーリは第1の回転軸を規定する。第2のプーリ装置は、第2の本体に関連付けられ、第2のプーリと、湾曲部に動作可能に接続された第2の伝達要素とを備える。第2のプーリは、第1のプーリの回転が第2のプーリの回転を引き起こすように第1のプーリに連結されている。第2のプーリはまた、第2の回転軸を規定する。第1のプーリの第1の回転軸と、第2のプーリの第2の回転軸とは一致している。
【0011】
上の段落の内視鏡の変形例では、個別にまたは任意の組み合わせで実装することができる。第1の本体は再利用可能であり、第2の本体は使い捨て可能である。第1の伝達要素はベルトであり、第2の伝達要素は1つまたは複数のワイヤである。第1の伝達要素は第1の材料で作られ、第2の伝達要素は第2の材料で作られ、第1の材料は第2の材料よりも大きな強度を有する。第1のプーリは第1歯を備える。第1のプーリ装置は、第2の歯を含むノブプーリをさらに備え、第1の伝達要素は、ノブプーリの回転運動を第1のプーリに伝達し、第1の歯の少なくとも2倍の第2の歯が存在し、ハンドルアセンブリは接続部材とノブを備え、接続部材はノブプーリに回転可能に固定され、ノブが接続部材に接続された際に、ノブは制御本体の外部の位置で接続部材に取り外し可能に接続され、ノブの回転により、接続部材およびノブプーリが対応して回転する。第1のプーリには中央凹部が構成されている。第2のプーリは、第1のプーリと第2のプーリとが互いに回転可能に固定されるように、中央凹部に対応し、中央凹部内に配置される中央ペグを備える。第2のプーリ装置は、第1の本体に対して外側に配置される。第1のプーリは第1の磁石を備え、第2のプーリは第2の磁石を備え、第1の磁石と第2の磁石とは、第1の本体と第2の本体とが互いに連結される際に、第2のプーリと第1のプーリが互いに回転可能に固定されるように互いに引き付けられる。第1および第2の本体が互いに連結された際に、第1および第2の本体は区画を規定し、第2の磁石は区画内に配置される。
【0012】
さらに別の形態では、本出願は、制御本体、挿入チューブ、湾曲部、角度駆動アセンブリ、およびハンドルアセンブリを含む内視鏡を開示する。挿入チューブは制御本体に連結される。湾曲部は、挿入チューブの先端に固定されている。角度駆動アセンブリは、湾曲部に連結され、湾曲部を関節運動させるように動作可能である。ハンドルアセンブリは、接続部材とノブとを備える。接続部材は、制御本体内に少なくとも部分的に配置され、角度駆動アセンブリのプーリに回転可能に固定される。接続部材は、第1の接続面に形成された複数の開口を備える。ノブは接続部材に取り外し可能に接続され、第2の接続面から延びるボスを備える。ボスは、接続部材に対してノブを位置決めするために、複数の開口のうちの1つの開口に受け入れられるように構成されている。ノブが接続部材に接続されると、ノブの回転により、角度駆動アセンブリのプーリが対応して回転する。
【0013】
上の段落の内視鏡の変形例では、個別にまたは任意の組み合わせで実装することができる。ノブは、制御本体の外部の位置で接続部材に接続される。シール部材は制御本体内に配置され、接続部材の環状溝に受容され、シール部材は制御本体とシール状に係合して、流体および破片が制御本体に入るのを阻止する。第1の接続面と第2の接続面は平坦である。複数の開口は、第1の接続面の周りで円周方向に間隔を置いて配置される。
【0014】
さらに別の形態では、本出願は、制御本体、挿入チューブ、湾曲部、および角度駆動アセンブリを含む内視鏡を開示する。挿入チューブは制御本体に連結される。湾曲部は、挿入チューブの先端に固定されている。角度駆動アセンブリは、湾曲部に連結された伝達要素を備える。伝達要素は、湾曲部を関節運動させるように動作可能である。湾曲部は、互いに移動可能に連結された一連の積層リンクを備える。各リンクは、本体と、一対の補強壁と、一対の突起とを備える。本体は外面と内面を備える。本体はまた、本体の第1の端部付近に形成された一対の凹部を規定する。一対の補強壁は、一対の凹部の近くで本体に結合される。一対の突出部は、本体の第2の端部から延びる。各突出部は、突出部がそれぞれの補強壁に当接するように、一対の凹部のそれぞれの凹部に受け入れられるように構成されている。
【0015】
個別にまたは任意の組み合わせで実装できる上記の内視鏡の変形例では、一対の突出部が互いに正反対に対向し、一対の凹部が互いに正反対に対向し、各補強壁が係合面を規定し、係合面は本体の内面とは反対側を向いている。一対の凹部の各凹部はさらに円弧状の表面を有する。各突出部は、円弧面に対応する外側端面を有する。一対の凹部の各凹部はさらに円弧状の表面を有する。各リンクの本体には、それを通って延びるチャネルが含まれている。伝達要素はチャネルを通って延びる。
【0016】
さらに別の形態では、本出願は、医療機器で使用するための関節運動機構を開示する。関節機構には、一連のスタックリンクと少なくとも1つの伝達要素が含まれる。積み重ねられたリンクは、互いに移動可能に結合され、本体、一対の補強壁、および一対の突出部を備える。本体は外面と内面を有する。本体はまた、本体の第1の端部付近に形成された一対の凹部を規定する。一対の補強壁は、一対の凹部の近くで本体に結合される。一対の突出部は、本体の第2の端部から延びる。各突出部は、突出部がそれぞれの補強壁に当接するように、一対の凹部のそれぞれの凹部に受け入れられるように構成されている。少なくとも1つの伝達要素は、一連の積層リンクを通って延在し、一連の積層リンクを関節運動するように構成される。少なくとも1つの伝達要素はまた、一連の積み重ねられたリンクを一緒に保持する。
【0017】
適用可能なさらなる領域は、本明細書に提供される説明から明らかにである。説明および特定の例は、説明のみを目的としており、本出願の範囲を限定することを意図していないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本出願を十分に理解できるように、添付の図面を参照しながら、例としてその様々な形態を説明する。
【0019】
【
図1】本出願の教示に従って構成された内視鏡の斜視図。
【0020】
【0021】
【0022】
【
図3B】
図2の制御本体の側面図および一部の詳細図。
【0023】
【
図3C】本出願の教示による繊維束を示す
図3Bの制御本体の拡大図。
【0024】
【0025】
【0026】
【
図6】
図2の制御本体の再利用可能な第1本体の斜視図であり、再利用可能な第1本体の側壁が取り外された状態で、再利用可能な第1本体内に配置された
図1の内視鏡の角度駆動アセンブリの第1のプーリ装置を示す斜視図。
【0027】
【
図7】
図2の制御本体の使い捨て可能な第2の本体の斜視図であり、使い捨て可能な第2の本体の側壁が取り外された状態で、使い捨て可能な第2の本体内に配置された
図1の内視鏡の角駆動アセンブリの第2のプーリ装置を示す斜視図。
【0028】
【
図8】
図6の第1のプーリ装置の駆動プーリが
図7の第2プーリ装置の従動プーリに接続されている、
図2の制御本体の分解斜視図。
【0029】
【
図9】
図1の内視鏡のハンドルアセンブリの分解斜視図。
【0030】
【0031】
【
図11】明確にするために再利用可能な第1の本体の側壁が除去された、再利用可能な第1の本体内に配置された第1の繊維束を示す、再利用可能な第1の本体の斜視図。
【0032】
【
図12】明確にするために使い捨て可能な第2の本体の側壁を取り除いた、使い捨て可能な第2の本体内に配置された第2の繊維束を示す、使い捨て可能な第2の本体の斜視図。
【0033】
【
図13】使い捨て可能な第2の本体内に配置された第2の繊維束を示す、使い捨て可能な第2の本体の斜視図。
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【
図19】本出願の教示に従って構成された代替の内視鏡の斜視図。
【0040】
【
図20】取り付け機構が解放位置にある
図19の内視鏡の部分斜視図。
【0041】
【
図21】取り付け機構が固定位置にある
図19の内視鏡の部分斜視図。
【0042】
【
図22】本出願の教示に従って構成された代替の内視鏡の斜視図。
【0043】
【
図23】取り付け部材が内視鏡の再利用可能な本体に固定された状態の
図22の内視鏡の部分斜視図。
【0044】
【
図24】取り付け部材を備える
図22の内視鏡の使い捨て可能な本体の部分斜視図。
【0045】
【
図25】本出願の教示に従って構成された別の代替内視鏡の斜視図。
【0046】
【0047】
【0048】
【
図28】
図25の内視鏡の再利用可能な本体を隠線で示した斜視図。
【0049】
【0050】
【0051】
【
図31】
図25の内視鏡の再利用可能な本体内に配置されるように構成された角度駆動アセンブリの斜視図。
【0052】
【0053】
【
図33】本出願の教示に従って構成された代替の内視鏡の斜視図。
【0054】
【0055】
【0056】
本明細書に記載される図面は、例示のみを目的としており、いかなる形でも本出願の範囲を限定することを意図するものではない。
【発明を実施するための形態】
【0057】
以下の説明は本質的に単なる例示であり、本出願、適用、または用途を限定することを意図するものではない。図面全体を通して、対応する参照番号は、同様のまたは対応する部分および特徴を示すことを理解されたい。
【0058】
図1に示すように、内視鏡10が提供される。内視鏡10は、制御本体12、角度駆動アセンブリ14、ハンドルアセンブリ16、可撓性挿入チューブ18、および湾曲部または関節運動機構20を具備する。制御本体12は、使用者によって握られるか保持されるように構成されており、図示のように略円筒形状であってもよい。
【0059】
図2~13を参照すると、制御本体12は、再利用可能な第1の本体22(
図1~6および8~11)および使い捨て可能な第2の本体24(
図1~5、7、8、12および13)を備える。再利用可能な第1の本体22は、筐体25、第1の上壁26、第2の上壁28、および側壁または中間壁30を備える。第1の上壁26は、筐体25に固定されており、半円形状を呈している。第1の上壁26は、内視鏡10の短手方向に延びており、平坦な上面26aを有している。同様に、第2の上壁28は、筐体25に固定されており、半円形状を有している。第2の上壁28も内視鏡10の横方向に延びており、平坦な上面28aを含んでいる。側壁30は、例えば締結具を介して筐体25に着脱可能に連結されており、内視鏡10の長手方向に延びている。側壁30は、第1および第2の上壁26、28に対して直角に延在し、平坦な側面または中間面30aを有する。いくつかの構成では、側壁30は、第1および第2の上壁26、28に対して鈍角で延びることができる。
図3~
図5に示すように、複数の円形ボス32が側面30aから延びている。ボス32は、互いに離間して配置されている。いくつかの構成では、ボス32は、三角形、正方形、五角形、または他の任意の適切な形状であってもよい。壁26、28、30の表面26a、28a、30aはそれぞれ、互いに協働して段付き界面を形成する。
【0060】
使い捨て可能な第2の本体24は、再利用可能な第1の本体22に取り外し可能に結合され、筐体34、第1の下壁36、第2の下壁38および側壁または中間壁40を備える。第1の下壁36は、筐体34に固定されており、半円形状を呈している。第1の下壁36は、内視鏡10の短手方向に延びており、平坦な下面36aを有している。同様に、第2の下壁38は、筐体34に固定されており、半円形状を有している。第2の下壁38も内視鏡10の横方向に延びており、平坦な下面38aを有している。側壁40は、例えば締結具を介して筐体34に着脱可能に結合され、内視鏡10の長手方向に延びている。側壁40は、第1および第2の下壁36、38に対して直角に延在し、平坦な側面または中間表面40aを有する。いくつかの構成では、側壁40は、第1および第2の下壁36、38に対して鈍角で延びることができる。
図5および
図13に示すように、側面40aには複数の開口42が形成されてもよい。開口部42は、再利用可能な第1の本体22のボス32に対応し、それぞれのボス32を受け入れるように構成されている。このように、再利用可能な第1の本体22と、使い捨て可能な第2の本体24とが連結されると、使い捨て可能な第2の本体24が、再利用可能な第1の本体22から長手方向に離脱することが抑制される。壁36、38、40の表面36a、38a、40aはそれぞれ、互いに協働して段付き界面を形成する。
【0061】
再利用可能な第1の本体22と使い捨て可能な第2の本体24が互いに連結されると、下面36aは上面26aに当接し、下面38aは上面28aに当接し、側面40aは側面30aに当接する。1つまたは複数のポート44は、使い捨て可能な第2の本体24に結合され得、挿入チューブ18および湾曲部20を通って延びる1つまたは複数の管腔(図示せず)と連通し得る。これにより、ツールおよび/または流体がポート44を通って内腔に入ることができるようになる。加えて、または代わりに、1つまたは複数のポート(図示せず)が、再利用可能な第1の本体22に結合され、挿入チューブ18および湾曲部20を通って延びる1つまたは複数の管腔と連通することができる。
【0062】
本出願では、第1の本体22は再利用可能であり、第2の本体24は使い捨てであると説明しているが、いくつかの構成では、第1の本体22および第2の本体24の両方が再利用可能であってもよく、または第1の本体22および第2の本体24の両方が使い捨て可能であってもよい。
【0063】
図2、3、4および10を参照すると、結合アセンブリ46は、再利用可能な第1の本体22に関連付けられており、取り付け部材48、付勢部材50(
図2および3)およびロック部材52を備える。取り付け部材48はフック形状を有し、再利用可能な第1の本体22の上壁26に形成されたポケット54内に配置される。取り付け部材48は、取り付け部材48が使い捨て可能な第2本体24との係合を解除される(取り付け部材48が完全にポケット54内に受け入れられる)ロック解除位置と、取り付け部材48が使い捨て可能な第2の本体24と係合するロック位置(取り付け部材48はポケット54から使い捨て可能な第2の本体24の下面36aに形成された長方形の凹部55内に延びる)との間で移動可能である。取り付け部材48がロック解除位置にあるとき、再利用可能な第1の本体22と使い捨て可能な第2の本体24は、横方向(内視鏡10の長手方向と直交する方向)に互いに分離することができる。取り付け部材48が使い捨て可能な第2本体24に係合すると、再利用第1の本体22と使い捨て可能な第2の本体24とが結合され、横方向への離脱が阻止される。
【0064】
バネなどの付勢部材50は、再利用可能な第1の本体22のポケット54内に配置される。
図3に示すように、付勢部材50は、第1の端部でポケット54の表面56に係合し、第2の端部で取り付け部材48の突起58に固定される。このようにして、付勢部材50は、取り付け部材48をロック位置に向かって付勢する。ロック部材52は、筐体25の開口60を通って延在し、ロック状態とロック解除状態との間で回転するように構成される。ロック部材52がロック状態にあるとき、取り付け部材48はロック位置にある。ロック部材52がアンロック状態にあるとき、取り付け部材48はアンロック位置にある。ロック部材52は、ロック端52aおよびカム端52bを含む(
図3)。ロック端52aは円形であり、再利用可能な第1の本体22に対して外側に配置されている。ロック端52aは、六角レンチなどの工具(図示せず)を受け入れるように構成された開口62を有する。図示の開口部62は六角形であるが、いくつかの構成では、開口部62の形状は、五角形、正方形、八角形、または工具を使用して操作可能な他の任意の適切な形状であってもよい。カム端部52bは、ロック端部52aから延在し、取り付け部材48に形成された凹部64(
図3)内に受容される。このように、例えば工具がロック部材52をアンロック状態からロック状態に向けて回転させると、カムエンド52bが凹部64内で回転し、これにより、取り付け部材48が、ロック解除位置からロック位置に向かって長手方向に移動する。
【0065】
角度駆動アセンブリ14は、湾曲部20に結合され、湾曲部20を関節運動させるように動作可能である。角度駆動アセンブリ14は、第1のプーリ装置66(
図6、8、9、および11に最もよく示される)と、第1のプーリ装置66に動作可能に連結された第2のプーリ装置68(
図7、8、および12に最もよく示される)とを備える。第1の滑車装置66は、再利用可能な第1の本体22に関連付けられる。例えば、第1のプーリ装置66は、再利用可能な第1の本体22の空洞70内に少なくとも部分的に配置される(空洞70は、再利用可能な第1の本体22の筐体25によって形成される)。第1のプーリ装置66は、ノブプーリ72と、駆動プーリ74と、伝達要素76とを備える。ノブプーリ72は、筐体25に回転可能に係合され、ハンドルアセンブリ16に回転可能に固定されている。いくつかの構成では、図に示されるように、ノブプーリ72は、再利用可能な第1の本体22の筐体25内に配置され、筐体25に固定されるプレート78に回転可能に係合される。一例では、プレート78は、特にネジ、ボルト、リベットなどの締結具を介して筐体25に固定され得る。別の例では、プレート78は、再利用可能な第1の本体22の筐体25に形成されたロック機構(例えば、溝)に固定されてもよい。プレート78は、ノブプーリ72の中央開口部(図示せず)を受けるその第1の端部に位置する第1の突出部(図示せず)を備える。
【0066】
図6、
図8、
図9、および
図11に示すように、ノブプーリ72は、略円筒形状であり、ハンドル部72aと伝達要素部72bとを備える。ハンドル部72aは、ハンドルアセンブリ16の回転がノブプーリ72の対応する回転を引き起こすように、ハンドルアセンブリ16に回転可能に固定されている。伝達要素部72bは、ハンドル部72aから延在し、その外周面の周りに形成された複数の歯80を含む。ハンドル部72aの外周面の直径は、伝達要素部72bの外周面の直径よりも大きい。
【0067】
駆動プーリ74は、ノブプーリ72に動作可能に接続され、駆動プーリ74の回転によって第2プーリ装置68が動作するように、第2プーリ装置68に回転可能に固定されている。駆動プーリ74もプレート78に回転可能に係合されている。
図3、4、6、8、9、および11を参照すると、駆動プーリ74は、円筒状のシール部74aと、円筒状の伝達要素部74bと、シール部74aと伝達要素部74bとの間に位置するフランジ部74cとを備えている。シール部74aは、フランジ部74cの第1の側から延在し、再利用可能な第1の本体22の側壁30に形成された円形の開口部に受け入れられ、側壁30が駆動プーリ74を回転可能に支持する。シール部74aは、空洞70から離れる方向に側壁30を越えて延在し、環状溝およびロック溝89を備える。環状溝にはシール部材90(例えばOリング)が収容されており、側壁30の内周面にシール状態で係合されている。このようにして、流体および破片が再利用可能な第1の本体22の空洞70に入るのが阻止される。係止溝89は、シール部74aの中央部に略正方形状に形成されている。
【0068】
伝達要素部74bは、フランジ部74cの第2の側から延在し、その外周面の周りに形成された複数の歯を備える。ノブプーリ72には、駆動プーリ74の伝達要素部74bの歯の少なくとも2倍の歯80がある。このようにして、使用者は、角度駆動アセンブリ14を操作するために、より少ない力をハンドルアセンブリ16に加えることができる。プレート78は、その第2の端部に位置する第2の突出部(図示せず)を備え、この突出部は、伝達要素部74bの中央開口部(図示せず)に受容される。フランジ部74cは、側壁30の側面30aに対向する側壁30の平坦な側面(図示せず)に当接する。
【0069】
伝達要素76は、例えばタイミングベルトであってもよく、その内面に歯(図示せず)を備えてもよい。伝達要素76の歯は、ノブプーリ72の歯80および駆動プーリ74の歯と噛み合うように係合している。このようにして、ハンドルアセンブリ16を介したノブプーリ72の回転は、ハンドルアセンブリ16を介して駆動プーリ74に伝達される。伝達要素76を作動させ、それによって駆動プーリ74の対応する回転を引き起こす。
【0070】
第2のプーリ装置68は、使い捨て可能な第2の本体24に関連付けられる。例えば、第2のプーリ装置68は、筐体34の空洞98内に少なくとも部分的に配置され、従動プーリ100および伝達要素102を備える。従動プーリ100は、駆動プーリ74(
図3)の回転軸101bと同軸の回転軸101aを有し、これにより、伝達要素76が左右対称に張られるようになる。従動プーリ100もまた、筐体34に回転可能に係合され、駆動プーリ74に回転可能に固定される。このように、駆動プーリ74が回転すると、従動プーリ100が回転する。
【0071】
図3~5、7、8、12、および13を参照すると、従動プーリ100は、第1のペグ100a、第2のペグ100b、および第1のペグ100aと第2のペグ100bとの間に位置する伝達要素部100cを備える。第1のペグ100aは、伝送要素部100cの第1の側から延びる。第1ペグ100aは、円筒形状を有し、筐体34に形成された対応する開口内に配置される。これにより、筐体34は、従動プーリ100を回転可能に支持する。
【0072】
第2のペグ100bは、伝送要素部100cの第2の側から延びる。第2のペグ100bは、略四角形状の端部106を有し、駆動プーリ74に形成された係止溝89に配置され、駆動プーリ74と従動プーリ100とを回転可能に固定する。第2のペグ100bの正方形の形状は単なる例示であり、例えば長方形または他の多角形などの他の形状も使用できることを理解されたい。同様に、ロック溝89は、第2のペグ100bの任意のそのような代替形状に対する嵌合幾何学的形状を規定することになる。伝達要素部100cは、円弧状の溝110(
図7、
図8、および
図12)が形成された周面108を有する。
【0073】
伝達要素102は、伝達要素部100cに形成された溝110に部分的に収容され、挿入チューブ18および湾曲部20を貫通する一対のワイヤ102a、102bであってもよい。各ワイヤ102a、102bの第1の端部112aは、締結具115を介して伝送要素部100cの表面114に固定され、各ワイヤ102a、102bの第2の端部(図示せず)は、湾曲部20に固定される。このように、従動プーリ100が回転すると、上述したように、ワイヤ102a、102bが動作して湾曲部20を関節動作させる。隔壁117(
図7および
図12参照)は、筐体34の空洞98内に配置され、筐体34の内面に固定されている。一対のスペーサ118が隔壁117に間隔を隔てて固定されている。各ワイヤ102a、102bは、ワイヤ102a、102bが互いに離れた距離を維持するように、それぞれのスペーサ118を通って延在する。伝達要素102は2本のワイヤを有するものとして図示されているが、伝達要素102は1本のワイヤまたは3本以上のワイヤを有してもよい。伝達要素76の材料は、伝達要素102の材料よりも強くてもよい。
【0074】
図3~
図6および
図13を参照すると、雌型電気カップリング120が再利用可能な第1の本体22(
図4および
図6)に関連付けられており、雄型電気カップリング122(
図3~5および13)は、使い捨て可能な第2の本体24に関連付けられる。電気カップリング120、122は、壁40の側面40aと壁30の側面30aとが当接する位置で互いに電気的に接続されている。電気カップリング120、122はまた、取り付け部材48と駆動プーリ74との間の位置で互いに電気的に接続される。電気カップリング120は、再利用可能な第1の本体22の筐体25の空洞70内に部分的に配置されてもよい。電気カップリング122は、使い捨て可能な第2の本体24の筐体34の空洞98内に部分的に配置されてもよく、使い捨て可能な第2の本体24の壁40を通って延びる1つまたは複数のスプリングピンコネクタを含んでもよい。スプリングピンコネクタは、再利用可能な第1の本体22の壁30の開口125を通って延び、電気カップリング120に電気的に接続する。このようにして、例えばカメラなどの電気装置を内視鏡10に電気的に接続することができる。
【0075】
図3A、3Bおよび11に示されているように、第1のファイバ束126は、筐体25の空洞70内に少なくとも部分的に配置されている。第1のファイバ束126は、照明源(図示せず)に電気的に接続された第1の端部と、再利用可能な第1の本体22の壁28に形成された透明な窓130(
図3A、3B、4、6、8、および11)に隣接した第2の端部128aとを有する。フェルール(ferrule)132は窓130に固定されており、第1のファイバ束126の第2の端128aを取り囲んでいる。いくつかの構成では、フェルール132または任意の他の適切な保護カバーが、第1のファイバ束126全体を囲むことができる。第1のファイバ束126は、プレート78および/または筐体25に固定されてもよい。他の構成では、第1のファイバ束126の代わりに、筐体25の空洞70内に発光ダイオード(LED)が配置されてもよい。このような構成では、LEDを窓130に隣接して配置することができる。
【0076】
図12および
図13に示されるように、第2のファイバ束134は、筐体34の空洞98内に少なくとも部分的に配置され、第1のファイバ束126の直径よりも小さい直径を有する。第2のファイバ束134も第1の端部136aと第2の端部(図示せず)を有する。第1の端部136aは、使い捨て可能な第2の本体24の壁38に形成された開口部137(
図5)に隣接している。すなわち、第1の端部136aは第1の繊維束126と接触しない。第1の端部136aは、再利用可能な第1の本体22と使い捨て可能な第2の本体24が互いに結合されるとき、第1の繊維束126の第2の端部128aとも同軸である。第2の端部(図示せず)は、挿入チューブ18の遠位端138に固定されている。照明源から放射された光は、第1のファイバ束126から第2のファイバ束134に伝達され、そこで挿入チューブ18の遠位端138から照射される。このようにして、例えば遠位端138が人体の体腔内に受け入れられると、体腔が照明される。フェルール(ferrule)140は、開口137に近接して配置され、第2のファイバ束134の第1の端136aを取り囲む。いくつかの構成では、フェルール140または任意の他の適切な保護カバーが第2のファイバ束134全体を囲むことができる。第2の繊維束134は、使い捨て可能な第2の本体24のケーシング34に固定され得る。
【0077】
図6および
図8~
図11を参照すると、ハンドルアセンブリ16は、接続部材142およびノブ144を備える。接続部材142は、筐体25の空洞70内に少なくとも部分的に配置され、円筒形状の本体146およびフランジ148を備える。本体146は、筐体25の開口部を通って延在し、接続部材142の回転がノブプーリ72の対応する回転を引き起こすように、ノブプーリ72に回転可能に固定されている。シール部材150(例えば、Oリング)は、本体146の外側円筒面154に形成された環状溝に受け入れられる。シール部材150は、例えば流体や破片が空洞70に入るのを阻止するように、筐体25の開口部の内円筒面とシール状態で係合する。
【0078】
フランジ148は、本体146の端部から延在し、本体146の外円筒面154の直径よりも大きい直径を有する外周面155を有する。フランジ148も筐体25に対して外側に配置され、複数の第1の開口158と中央の第2の開口160を有する平坦面156を有する。第1の開口部158は、第2の開口部160の周りで円周方向に間隔を置いて配置されている。
【0079】
ノブ144は、フランジ148に取り外し可能に結合され、本体162と複数の把持部164を備える。本体162は、本体162を通って延びる中央開口部166を備える。ねじまたはボルトなどの締結具168(
図10)は、開口160、166を通って延在し、ノブ144と接続部材142を互いに結合することができる。本体162はまた、その平坦面172から延びるボス170を備える。ボス170は、フランジ148の第1の開口158の1つに受け入れられるように構成されている。このようにして、ノブ144は、使用者の好みに基づいて複数の位置に配置することができる。各把持部164は、本体162の周縁に固定されており、使用者によって把持される。すなわち、上述のようにノブ144が接続部材142に固定されると、使用者は、一対の把持部164を把持してノブ144を回転させることができる。ノブ144の回転は、接続部材142およびノブプーリ72を回転させ、次に、伝達要素76を介して駆動プーリ74を回転させる。これにより、従動プーリ100が回転し、ワイヤ102a、102bが湾曲部20を関節動作させる。
【0080】
本開示のハンドルアセンブリ16は、再利用可能な第1の本体22に結合される接続部材142とは別にノブ144を滅菌できるという利点を提供する。ハンドルアセンブリのノブ144は、左利きと右利きの両方のユーザーによって使用可能である。
【0081】
挿入チューブ18は、例えば人体の腔内に受容されるように構成され、近位端174および遠位端138を含む。近位端174は使い捨て可能な第2の本体24に結合され、遠位端138は湾曲部20に結合される。
【0082】
図14~
図18を参照すると、湾曲部20は、互いに移動可能に結合された一連の積み重ねられたリンク178を備える。各リンク178は、略円筒形状であり、本体180と、一対の補強壁181と、一対の突出部182とを備える(最も外側のリンク178は、一対の突出部を含まない)。本体180は、外側円筒面182aおよび内側円筒面182bを備える。本体180はまた、一対のチャネル183および一対の凹部184を規定する。一対のチャネル183は、互いに正反対に対向しており、本体180を通って延びている。伝達要素102の各ワイヤ102a、102bは、本体180のそれぞれのチャネル183を通って延在し、それによって張力を与え、リンク178を一緒に保持する。ワイヤ102a、102bはまた、一連の積み重ねられたリンク178を関節運動するように構成されている。円筒形の端部分185が各ワイヤ102a、102bの第2の端に固定されている。端部185は、ワイヤ102a、102bがリンク178から外れること、およびリンク178が互いに外れることを防止するために、チャネル183の直径よりも大きい直径を有する。
【0083】
図16および
図17に示すように、一対の凹部184は、互いに正反対に対向している。各凹部184は、本体180の第1の軸方向端部186に形成され、円弧状表面190を有する。一対の補強壁181は、一対の凹部184の近傍で本体180に固定されている。各補強壁181は、内側円筒面182bから離れて外側円筒面182aと同じ方向に面する係合面188を有する。
【0084】
一対の突出部182は、本体180の第2の軸方向端部196から軸方向に延びている。一対の突出部182も直径方向に対向しており、内面192a、外面192bおよび円弧状端面192cを有している。内面192aは外面192bとは反対側を向いている。各突起182は、それぞれの凹部184内に受け入れられるように構成され、各突出部182の内面192aが各補強壁181の係合面188に当接し、各突出部182の円弧状端面192cが各凹部184の円弧状表面190に当接する。本出願の湾曲部20は、伝達要素102が湾曲部20を関節運動させる際に、ねじり動作を抑制するという利点を提供する。本出願の湾曲部20は、例えばリベットなどの締結具を使用せずにリンク178を互いに結合するという利点も提供する。
【0085】
図19~21を参照すると、別の内視鏡210が示されている。内視鏡210の構造および機能は、以下に述べる例外を除いて、上述の内視鏡10の構造および機能と同様または同一である。
【0086】
内視鏡210は、制御本体212、角度駆動アセンブリ(図示せず)、ハンドルアセンブリ216、可撓性挿入チューブ218、および湾曲部または関節運動機構(図示せず)を具備する。制御本体212は、ユーザーによって握られるか保持されるように構成され、図示されているようにほぼ円筒形であってもよい。制御本体212は、以下に述べる例外を除いて、上述の制御本体12と同様である。制御本体212は、再利用可能な第1の本体222および使い捨て可能な第2の本体224を備える。再利用可能な第1の本体222は、筐体225および複数の壁(図示せず)を備える。筐体225は、第1の本体222の複数の壁のうちの横方向に延びる壁(図示せず)に隣接して形成された凹部240を備える。使い捨て可能な第2の本体224は、再利用可能な第1の本体222に取り外し可能に結合され、筐体234および複数の壁(図示せず)を備える。筐体234は、第2の本体224の複数の壁のうちの横方向に延びる壁(図示せず)に隣接して形成された凹部241を備える。筐体234の凹部241は、筐体225の凹部240と位置合わせされる。
【0087】
取り付け機構242は、制御本体212に関連付けられており、第1の本体222と第2の本体224を互いにさらに固定するように構成されている。それにより、例えば、第1の本体222と第2の本体224の互いに対する滑りやねじれの動きを抑制する。取り付け機構242は、結合アセンブリ(すなわち、第1および第2の本体222、224を互いに結合するアセンブリ)を備える制御本体212の表面とは正反対の制御本体212の表面に関連付けられる。取り付け機構242は、第1の取り付け部材または機構242aと、第2の取り付け部材または機構242bとを備える。図示の例では、第1の取り付け部材242aは、第1の取り付け部材242aが凹部240、241内に受容される固定位置(
図21)と解放位置(
図20)との間でケーシング225に回転可能に結合され、解放位置において、第1の取り付け部材242aは凹部241から取り外され、少なくとも部分的に凹部240から取り外される。固定位置にあるとき、第1の取り付け部材242aと第2の取り付け部材242bはスナップ嵌めを形成する。図示の例では、第2取り付け部材242bは、第2の本体224の筐体234の凹部241に固定された突起である。図示の例において、突起は球形であるが、突起は、例えば円筒形などの他の適切な形状を含むことができることが理解される。いくつかの形態では、第1の取り付け部材242aは、第2の本体224のケーシング234に回転可能に結合することができ、第2の取り付け部材242bは、第1の本体222のケーシング225の凹部240内に固定することができる。
【0088】
角度駆動アセンブリ、ハンドルアセンブリ216、可撓性挿入チューブ218、および湾曲部は、角度駆動アセンブリ14、ハンドルアセンブリ16、可撓性挿入チューブ18、および湾曲部20と類似または同一であり、それぞれについては上で説明したため、再度詳細には説明しない。
【0089】
図22~24を参照すると、別の内視鏡310が示されている。内視鏡310の構造および機能は、以下に述べる例外を除いて、上述の内視鏡10の構造および機能と同様または同一である。
【0090】
内視鏡310は、制御本体312、角度駆動アセンブリ(図示せず)、ハンドルアセンブリ316、可撓性挿入チューブ318、および湾曲部または関節運動機構(図示せず)を具備する。制御本体312は、ユーザーによって握られるか保持されるように構成されており、図示されているようにほぼ円筒形であってもよい。制御本体312は、以下に述べる例外を除いて、上述の制御本体12と同様である。制御本体312は、再利用可能な第1の本体322および使い捨て可能な第2の本体324を備える。再利用可能な第1の本体322は、筐体325および複数の壁(図示せず)を備える。使い捨て可能な第2の本体324は、再利用可能な第1の本体322に取り外し可能に結合され、筐体334および少なくとも1つの横方向に延びる壁341を備える(
図24)。
【0091】
取り付け機構342は、制御本体312に関連付けられており、第1の本体322と第2の本体324を互いにさらに固定するように構成され、これにより、例えば第1の本体322と第2の本体324の互いに対する滑りやねじれの動きを抑制する。取り付け機構342は、第1の取り付け部材または機構342aと、第2の取り付け部材または機構342bとを含む(
図23)。図示の例において、第1の取り付け部材342aは、とげのある先端348を有する可撓性タブであり、第2の取り付け部材342bは、凹部である。第1の取り付け部材342aは、第2の本体324の壁341に形成され、第1および第2の本体322、324が互いに固定されるときに、第1の本体322のケーシング325とカチッと篏合する。別の言い方をすれば、可撓性タブのとげ付き先端348は、第1の本体322の複数の壁のうちの横方向に延びる壁(図示せず)に隣接して筐体325に形成された凹部にカチッと篏合する。取り付け機構342は、結合アセンブリ346を含む制御本体312の表面と正反対の位置に第1および第2の本体322、324を固定する。(
図22;第1および第2の本体322、324を互いに結合するアセンブリ)。いくつかの形態では、第1の取り付け部材342a(すなわち、可撓性タブ)は第1の本体222に固定することができ、第2の取り付け部材342b(すなわち、凹部)は第2の本体224に形成することができる。
【0092】
角度駆動アセンブリ、ハンドルアセンブリ316、可撓性挿入チューブ318、および湾曲部は、角度駆動アセンブリ14、ハンドルアセンブリ16、可撓性挿入チューブ18、および湾曲部20と類似または同一であり、それぞれについては上で説明したため、再度詳細には説明しない。
【0093】
図25~32を参照すると、別の内視鏡410が示されている。内視鏡410の構造および機能は、以下に述べる例外を除いて、上述の内視鏡10の構造および機能と同様または同一である。
【0094】
内視鏡410は、制御本体412(
図25および
図26)、角度駆動アセンブリ414(
図28、
図31および
図32)、ハンドルアセンブリ416(
図25~
図27、
図29および
図32)、可撓性挿入チューブ418(
図25、26、および30)、および湾曲部または関節運動機構(図示せず)を備えている。制御本体412は、使用者によって把持または保持されるように構成されている。制御本体412は、再利用可能な第1の本体422および使い捨て可能な第2の本体424を備える。再利用可能な第1の本体422は、筐体425、第1の上壁426、第2の上壁428、および中間壁430を備える。図示の例において、筐体425は、互いに機械的に固定された上部シェルと下部シェルとを備える。いくつかの形態では、筐体425は、互いに機械的に固定された2つのシェルとは対照的に、単一のモノリシック構造で作られている。シール部材423(
図28)は、筐体425の内部溝内に配置され、内周の周りに延在して、破片および流体が筐体425の空洞470(
図28)に入るのを阻止する。第1上壁426は、筐体425に固定されており、略半円形状を有している。第1上壁426は、内視鏡410の横方向に延在し、平坦な上面を含む。同様に、第2上壁428は、筐体425に固定されており、内視鏡410の短手方向に延びている。第2の上壁428もまた、中間壁430から最も遠い第1の端部から、中間壁430に隣接する、または中間壁430に近い対向する第2の端部に向かって傾斜している。中間壁430は、例えば締結具を介して筐体425に着脱可能に連結され、内視鏡410の長手方向に延びている。壁426、428、430は互いに協働して段付き界面を形成する。
【0095】
図30を参照すると、使い捨て可能な第2の本体424は、再利用可能な第1の本体422に取り外し可能に連結され、筐体434、第1の下壁436、第2の下壁438、中間壁440、および外壁441を含む。第1下壁436は、筐体434に固定されており、半円形状を有している。第1下壁436は、内視鏡410の横方向に延在し、平坦な下面を有する。第1の下壁436はまた、結合アセンブリ446の一部を受け入れるように構成された溝433を含む。第2下壁438は、筐体434に固定されており、略長方形状をなしている。第2の下壁438も内視鏡410の横方向に延在し、平坦な下面を有している。中間壁440は、例えば締結具を介して筐体434に着脱可能に連結され、内視鏡410の長手方向に延びている。外壁441は、中間壁440と平行に延在し、中間壁440から垂直にオフセットされている。外壁441はまた、第1および第2の下壁436、438に対して垂直に延在し、そこから延在する突出部437を備える。壁436、438、440、441は互いに協働して段付き界面を形成する。
【0096】
再利用可能な第1の本体422と使い捨て可能な第2の本体424が互いに接続されると、第2の本体424の第1の下壁436は、第1の本体422の第1の上壁426の一部および外側の突出部437に当接し、壁441は中間壁430の凹部439に受け入れられる。その結果、第2の本体424の外壁441が第1の本体422の中間壁430の一部に当接する。このようにして、第1の本体422の中間壁430は、第2の本体422の中間壁440から離間して反対側に配置され、第1の本体422の上壁426は、第2の本体424の第2の下壁438から離間して反対側に配置され、それにより、第1の本体422と第2の本体424との間に区画443が形成される。外壁441の突出部437が中間壁430の凹部439内に受容されることにより、第1および第2の本体422、424の互いに対する長手方向および横方向の移動も阻止される。
【0097】
結合アセンブリ446は、再利用可能な第1の本体422に関連付けられ、第1の本体422と第2の本体424を互いに固定するように構成される。結合アセンブリ446の構造および機能は、上述の結合アセンブリ46と類似または同一であるため、再度詳細には説明しない。
【0098】
図28、31、および32を参照すると、角度駆動アセンブリ414は、湾曲部に結合され、湾曲部を関節運動させるように動作可能である。角度駆動アセンブリ414は、第1のプーリ装置466a、466bと、プーリ装置466bに動作可能に接続された第2のプーリ装置468とを備える。第1のプーリ装置466a、466bは、再利用可能な第1の本体422に関連付けられる。例えば、第1のプーリ装置466a、466bは、再利用可能な第1の本体422の空洞470内に完全に配置される。第1のプーリ装置466aは、ノブプーリ472と、駆動プーリ474と、伝達要素476とを備える。ノブプーリ472は、ハンドルアセンブリ416に回転可能に固定されている。いくつかの構成では図に示されるように、ノブプーリ472は、再利用可能な第1の本体422の筐体425内に配置され、筐体425に固定されるプレート478aに回転可能に係合される。一例として、プレート478aは、特にネジ、ボルト、リベットなどの締結具を介して筐体425に固定され得る。別の例では、プレート478aは、再利用可能な第1の本体422の筐体425に形成されたロック機構(例えば、溝)に固定され得る。
【0099】
ノブプーリ472は、略円筒形状であり、ハンドル部472a、伝達要素部472b、および端部472cを備える。ハンドル部472aは、ハンドルアセンブリ416の回転がノブプーリ472の対応する回転を引き起こすように、ハンドルアセンブリ416に回転可能に固定される。ハンドル部472aは、例えば希土類磁石等の永久磁石473を備えている。伝達要素部472bは、ハンドル部472aから延在し、その外周面の周囲に形成された複数の歯を備える。伝達要素部472bは、ハンドル部472aと端部472cとの間に位置する。端部472cは、内側セクション475aおよび外側セクション475bを含む。内側セクション475aは、プレート478aが内側セクション475aを回転可能に支持するように、プレート478aを少なくとも部分的に通って延びる。端部472cの外側セクション475b、および内側セクション475aと伝達要素部472bとの間に位置するフランジ部472dは、内側セクション475aの直径よりも大きい直径を有する。このようにして、ノブプーリ472の回転軸は回転に関して固定される(つまり、ノブプーリ472は横方向、縦方向、または縦方向への移動が禁止される)。
【0100】
駆動プーリ474は、ノブプーリ472に動作可能に接続され、プーリ装置466bに回転可能に固定され、これにより、駆動プーリ474の回転によりプーリ装置466bが作動する。駆動プーリ474は、略円筒形状をしており、伝達要素部474a、プレート部474b、接続部474c、フランジ部474dを備える。伝達要素部474aは、外周面に複数の歯が形成されている。プレート部474bは、プレート478aがプレート部474bを回転可能に支持するように、プレート478aを少なくとも部分的に貫通して延びる。プレート部474bは、伝達要素部474aとフランジ部474dとの間に位置する。伝達要素部474aおよびフランジ部474dは、プレート部474bの直径よりも大きい直径を有する。これにより、駆動プーリ474の回転軸が回転可能に固定される。(すなわち、駆動プーリ474は、横方向、縦方向、または長手方向に移動することが禁止される)。
【0101】
伝達要素476は、例えばタイミングベルトであってもよく、その内面に歯(図示せず)を含んでもよい。伝達要素476の歯は、ノブプーリ472の歯および駆動プーリ474の歯と噛み合うように係合される。このようにして、ハンドルアセンブリ416を介したノブプーリ472の回転は、伝達要素476を介して駆動プーリ474に伝達され、それによって駆動プーリ474の対応する回転を引き起こす。1つまたは複数のガイド部材477は、伝達要素476に隣接してプレート478aに固定されており、伝達要素476がノブプーリ472の回転運動を駆動プーリ474に伝達するときに伝達要素476を案内するように構成されている。
【0102】
プーリ装置466bは、プーリ装置466aにより発生した回転力がプーリ装置466bを介して第2のプーリ装置468に伝達されるように、プーリ装置466a及び第2のプーリ装置468に接続されている。プーリ装置466bは、従動プーリ483と、連結プーリ485と、伝達要素487とを備える。従動プーリ483は、略円筒形状であり、取り付け部483a、伝達要素部483b、フランジ部483c、及び端部483dを含む。取り付け部483aは、駆動プーリ474の回転に応じて従動プーリ483も回転するように、駆動プーリ474の接続部474cに回転可能に固定されている。例えば、取り付け部483aには、接続部474cの形状に対応した形状の係止溝(図示せず)が形成されている。接続部474cは取り付け部483aの係止溝内に延在し、これにより、駆動プーリ474と従動プーリ483とが回転可能に固定される。
【0103】
伝達要素部483bは、取り付け部483aから延在し、外周面に形成された複数の歯を備える。伝達要素部483bは、取り付け部483aとフランジ部483cとの間に位置する。端部483dは、内側セクション484aおよび外側セクション484bを備える。内側セクション484aは、プレート478bが内側セクション484aを回転可能に支持するように、プレート478bを少なくとも部分的に通って延びる。端部483dの外側セクション484bは、プレート478bのフランジ部483cとは反対側に位置し、端部分483dの外側セクション484bおよびフランジ部分483cは、内側セクション484aの直径よりも大きい直径を有する。これにより、従動プーリ483の回転軸が回転固定される。(すなわち、従動プーリ483は、横方向、縦方向、または長手方向に移動することが禁止される)。1つまたは複数の接続ロッド486は、第1の本体422のキャビティ470内でプレート478a、478bを互いに接続する。
【0104】
連結プーリ485は、従動プーリ483に動作可能に接続され、従動プーリ483の回転によって第2のプーリ装置468が動作するように、第2のプーリ装置468に回転可能に固定される。連結プーリ485は、略円筒形状であり、連結部485a、伝達要素部485b、フランジ部485c、及び端部485dを備える。連結部485aは、例えば希土類磁石等の永久磁石489を備えている。伝達要素部485bは、外周面に複数の歯が形成されている。フランジ部485cは、伝達要素部485bと端部485dとの間に位置する。端部485dは、内側セクション496aおよび外側セクション496bを含む。内側セクション496aは、プレート478bが内側セクション496aを回転可能に支持するように、プレート478bを少なくとも部分的に通って延びる。端部485dの外側セクション496bは、フランジ部485cとは反対側のプレート478bの側に位置し、外側セクション496bおよびフランジ部分485cは、内側セクション496aの直径よりも大きい直径を有する。このようにして、連結プーリ485の回転軸が回転可能に固定される。(すなわち、連結プーリ485は、横方向、縦方向、または長手方向に動くことが禁止される)。
【0105】
伝達要素487は、例えばタイミングベルトであってもよく、その内面に歯(図示せず)を含んでもよい。伝達要素487の歯は、従動プーリ483の歯および連結プーリ485の歯と噛み合うように係合されている。このようにして、従動プーリ483の回転は伝達要素487を介して連結プーリ485に伝達され、それによって連結プーリ485の対応する回転が引き起こされる。1つまたは複数のガイド部材492は、伝達要素487に隣接してプレート478bに固定されており、伝達要素487が従動プーリ483の回転運動を連結プーリ485に伝達するときに伝達要素487を案内するように構成されている。1つまたは複数の接続ロッド498がプレート478bを第1の本体422に接続する。
【0106】
第2のプーリ装置468は、使い捨て可能な第2の本体424に関連付けられる。例えば、第2のプーリ装置468は、筐体434の空洞内に少なくとも部分的に配置され、連結機構499、接続プーリ500および伝達要素(図示せず)を備える。連結機構499は、第1および第2の本体422、424によって形成される区画443内に配置され、接続プーリ500および連結プーリ485に回転可能に固定される。結合機構499は、第1の本体422の空洞470に対して外部に配置され、連結ハウジング502、磁石ハウジング504、および永久磁石506を備える。連結ハウジング502は、略円筒形状であり、連結部502aとハウジング部502bとを備える。連結部502aは、ハウジング部502bから第2の本体424の中間壁440の開口部内へ軸方向に延びる。連結部502aは、接続プーリ500の部分508(
図30)を受け入れるように構成されたロック溝507(
図29)を備える。ロック溝507は、接続プーリ500の部分508の形状に対応する形状を備え、部分508がロック溝507に挿入されると、連結機構499が接続プーリ500に回転可能に固定される。
【0107】
磁石ハウジング504は、連結ハウジング502の連結部502a内に少なくとも部分的に収容され、第1の本体422の中間壁430に当接する。永久磁石506は、磁石ハウジング504内に少なくとも部分的に収容され、連結プーリ485の永久磁石489に引き寄せられる。すなわち、永久磁石506は磁力を発生し、永久磁石489は磁力を発生し、互いに引き付け合う。このようにして、連結プーリ485は連結プーリ500に回転可能に固定され、第1及び第2本体422、424は互いに磁気的に結合される。図示の例において、締結具が連結ハウジング502、磁石ハウジング504、および永久磁石506を通って延び、それによって連結ハウジング502、磁石ハウジング504、および永久磁石506が互いに固定される。いくつかの形態では、連結ハウジング502は磁石ハウジング504上に圧入され、磁石ハウジング504は永久磁石506上に圧入される。連結プーリ500の構造及び機能は、上述した従動プーリ100と同様又は同一であるため、再度詳細な説明は省略する。
【0108】
図29および30を参照すると、雌型電気カップリング520が、再利用可能な第1の本体422(
図29;例えば、中間壁430の凹部439内に配置される)に関連付けられ、雄型電気カップリング522は、使い捨て可能な第2の本体524に関連付けられる。(
図30;例えば、外壁441の突出部437から延びる)。電気カップリング520、522は、第2の本体424の外壁441が第1の本体422の中間壁430に当接する位置で互いに電気的に接続される。雌型電気カップリング520および雄型電気カップリングの構造および機能は、それぞれ上述の雌型電気カップリング120および雄型電気カップリング122と同様または同一であるため、以下では再度詳細に説明しない。
【0109】
第1のファイバ束526は、筐体425の空洞470内に少なくとも部分的に配置される。第1のファイバ束526は、照明源(図示せず)に電気的に接続された第1の端部と、再利用可能な第1の本体22の中間壁430に形成された透明な窓に隣接する第2の端部とを有する。第2の繊維束534は、第2の本体424の筐体434内に少なくとも部分的に配置される。第2の繊維束534は、使い捨て可能な第2の本体424の突出部437に形成された開口部に隣接する第1の端部と、挿入チューブ418の先端には固定された第2の端部とを有する。照明源から放射された光は、第1のファイバ束526から第2のファイバ束534に伝達され、そこで挿入チューブ418の遠位端から照射される。このようにして、例えば遠位端が人体の体腔内に受け入れられると、体腔が照明される。
【0110】
図32を参照すると、ハンドルアセンブリ416は、接続部材542およびノブ544を備える。接続部材542は、第1の本体422の空洞470に対して外側に配置され、ノブ544の回転がノブプーリ472の対応する回転を引き起こすように、ノブプーリ472に回転可能に固定される。接続部材542は、略円筒形状を有し、永久磁石548を備える。図示の例において、接続部材542の一部が第1の本体422の筐体425に形成された円形溝内に配置され、接続部材542の横方向および縦方向の移動が阻止される。永久磁石548はノブプーリ472の永久磁石473に吸着される。すなわち、永久磁石548は磁力を発生し、永久磁石473は磁力を発生し、互いに引き付け合う。このようにして、ノブプーリ472はハンドルアセンブリ416に回転可能に固定される。
【0111】
ノブ544は、接続部材542および永久磁石548に回転可能に固定されている。図示の例において、1つまたは複数の締結具がノブ544、接続部材542、および永久磁石548を通って延在し、それによってノブ544、接続部材542、および永久磁石548を互いに回転可能に固定する。いくつかの形態では、ノブ544は接続部材542に圧入され、接続部材542は永久磁石548に圧入される。
【0112】
ノブ544の構造および機能は、上述のノブ44と同様または同一であるため、再度詳細には説明しない。ノブ544の回転は、接続部材542およびノブプーリ472を回転させ、続いて、伝達要素476を介して駆動プーリ474を回転させる。これにより、従動プーリ483、連結プーリ485、及び連結プーリ500が回転し、例えばワイヤが屈曲部を関節動作させる。ハンドルアセンブリ416と結合アセンブリ446との間のケーシング425の部分560は、ユーザーによる制御本体412の握りを容易にするために凹状の形状(内側に湾曲する表面を含む)を有する。第1の本体422と第2の本体424を互いに分離するには、使用者はまず結合アセンブリ446をロック解除位置に移動させる。次に、使用者は、使用者によって及ぼされる引張力が、磁石489、506を互いに引き付ける磁力、および磁石473、548を互いに引き付ける磁力よりも大きくなるように、第1および第2の本体422、424を互いに引き離す。
【0113】
可撓性挿入チューブ418の構造および機能は、上述の可撓性挿入チューブ18と同様または同一であるため、再度詳細には説明しない。湾曲部の構造および機能は、上述した湾曲部20と同様または同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0114】
本発明の内視鏡410は、磁力を利用してハンドルアセンブリ416及び第2のプーリ装置468を第1の本体422の第1のプーリ装置466a、466bに回転可能に固定する。このように、第1の本体422に形成される開口部またはアパーチャ(aperture)の数を減らすことで、第1の本体422の空洞470の密閉性の向上が達成される。
【0115】
いくつかの形態では、
図33~35に示すように、内視鏡410aは、一対の接続部材570を含む第1の本体422aと、一対の可撓性タブ572を備える第2の本体424aとを具備する。接続部材570は、第1の本体422aの中間壁430aの周縁またはその近くの両側に固定されている。一対の可撓性タブ572の各可撓性タブ572は、第2の本体424aの反対側に片持ち梁状に支持されており、とげ付き先端576および解放部材578を備える。可撓性タブ572は、とげ付き先端576が接続部材570に形成された開口部にカチッと篏合し、それによって第1および第2の本体422a、424aを互いにさらに固定する第1の位置と、可撓性タブ572が開口部から取り外され、第1の本体422aと第2の本体422bとを互いに分離できる第2の位置との間で移動可能である。可撓性タブ572を第1の位置から第2の位置に移動するには、ユーザーは解放部材578を押すことで、可撓性タブ572が内側に撓み、とげ付き先端576が接続部材570の開口部から取り外される。
【0116】
本明細書で特に明示的に示されていない限り、機械的/熱的特性、組成百分率、寸法および/または公差、または他の特性を示すすべての数値は、本出願の範囲を説明する際に「約」または「およそ」という言葉によって修飾されるものとして理解されるべきである。この変更は、工業慣行、材料、製造、組立の許容誤差、テスト能力などのさまざまな理由から望まれている。
【0117】
本明細書で使用される場合、「A、B、Cの少なくとも1つ」というフレーズは、非排他的論理和を使用した論理(AまたはBまたはC)を意味すると解釈される。「Aの少なくとも1つ、Bの少なくとも1つ、およびCの少なくとも1つ」を意味すると解釈されるべきではない。
【0118】
本出願では、「コントローラ」および/または「モジュール」という用語は、以下を指すか、その一部であるか、または以下を含む場合がある。すなわち、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル、アナログ、またはアナログ/デジタル混合ディスクリート回路、デジタル、アナログ、またはアナログ/デジタル混合集積回路、組み合わせ論理回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コードを実行するプロセッサ回路(共有、専用、またはグループ)、プロセッサ回路によって実行されるコードを格納するメモリ回路(共有、専用、またはグループ)、記載された機能を提供する他の適切なハードウェアコンポーネント(例えば、熱流束データモジュールの一部としてのオペアンプ回路インテグレータ)、または、システムオンチップなど、上記の一部またはすべての組み合わせ。
【0119】
メモリという用語は、コンピュータ可読媒体という用語のサブセットである。本明細書で使用されるコンピュータ可読媒体という用語は、(搬送波などの)媒体中を伝播する一時的な電気信号または電磁信号を包含するものではない。したがって、コンピュータ読み取り可能な媒体という用語は、有形で非一時的であると考えられる場合がある。非一時的な有形のコンピュータ可読媒体の非限定的な例としては、不揮発性メモリ回路(フラッシュメモリ回路、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ回路、またはマスク読み取り専用回路など)、揮発性メモリ回路(例えば、スタティックランダムアクセスメモリ回路またはダイナミックランダムアクセスメモリ回路など)、磁気記憶媒体(アナログまたはデジタルの磁気テープ、ハードディスクドライブなど)、光記憶媒体(CD、DVD、またはブルーレイディスク)。
【0120】
本出願で説明される装置および方法は、コンピュータプログラムに組み込まれた1つまたは複数の特定の機能を実行するように汎用コンピュータを構成することによって作成された専用コンピュータによって部分的または完全に実装され得る。上で説明した機能ブロック、フローチャートのコンポーネント、およびその他の要素はソフトウェア仕様として機能し、熟練した技術者またはプログラマーの日常的な作業によってコンピュータプログラムに変換できる。
【0121】
本出願の説明は本質的に単に例示的なものであり、したがって、本出願の要旨から逸脱しない変形は本出願の範囲内にあることが意図される。そのような変形は、本出願の精神および範囲から逸脱するとみなされるべきではない。
【国際調査報告】