(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-04
(54)【発明の名称】暗号通貨を使用した区分された支払い割り当てのための支払い作成プラットフォームと支払い処理プラットフォームとの統合
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/38 20120101AFI20240328BHJP
【FI】
G06Q20/38 310
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560771
(86)(22)【出願日】2022-03-28
(85)【翻訳文提出日】2023-11-29
(86)【国際出願番号】 US2022022131
(87)【国際公開番号】W WO2022212248
(87)【国際公開日】2022-10-06
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】318002448
【氏名又は名称】ブロック, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】トムキンズ, ミカエル
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンデンボス, ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】マウソン, ジェレミー
(57)【要約】
暗号通貨を使用した区分された支払い割り当てのための支払い処理プラットフォーム(PPP)と支払い作成プラットフォーム(PMP)とを統合するための技法が説明される。PPPは暗号通貨で資金を受け取る要求を受信することができ、資金は、PPPによって提供される販売時点管理情報(POS)ソフトウェアを介して行われる取引に関連付けられる。要求に基づいて、商人のための暗号通貨ウォレット口座は、PMPを介してアクセスされ得る。PPPは、商人の商人口座を暗号通貨ウォレット口座に関連付けることができる。PPPは、商人に関連付けられたPOSソフトウェアを介して、取引に関連付けられた支払の承認要求を受信し、(i)資金の第1の部分を暗号通貨として暗号通貨ウォレット口座に預けさせ、(ii)資金の第2の部分をフィアット通貨として商人口座に預けさせることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピアツーピア(P2P)支払プラットフォームと対話するように構成された支払処理プラットフォーム(PPP)であって、
前記PPPによって提供され、POSデバイスによって実行可能な販売時点管理(POS)アプリケーションであって、
商人が、前記POSアプリケーションを介して、前記商人と顧客との間で行われる取引から受け取った資金の分配のために、1つ又は複数の口座を指定することを可能にするためのユーザインターフェースを提示し、
前記ユーザインターフェースとの対話を介して、暗号通貨で前記資金の少なくとも第1の部分を受け取る要求を受信し、
前記PPPに関連付けられた1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに、暗号通貨で前記資金の少なくとも前記第1の部分を受信する前記要求を送信し、
前記商人と顧客との間の取引に関連する取引データを生成し、
取引データを前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに送信する、ように構成された販売時点管理(POS)アプリケーションと、
前記PPPに関連する前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスであって、
前記POSアプリケーションから、暗号通貨で前記資金の少なくとも前記第1の部分を受け取る要求を受信し、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに、前記商人のための暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた第1の口座情報の要求を送信し、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスから、前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた前記第1の口座情報を受信することであって、前記P2P支払プラットフォームは、前記商人に代わって、前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた秘密鍵を維持する、前記第1の口座情報を受信し、
前記PPPによって維持されるデータストアにおいて、前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた前記第1の口座情報を、前記商人の商人口座に関連付けられた第2の口座情報に関連付け、
前記支払の承認要求に関連する前記資金をキャプチャすると、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスを介して、前記商人のための前記暗号通貨ウォレット口座への前記資金の前記第1の部分の預け入れ、及び、
前記資金の第2の部分をフィアット通貨として前記商人口座への預け入れを容易にする、ように構成された前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスと、を備える、
支払処理プラットフォーム。
【請求項2】
前記PPPに関連する前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスは更に、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスから、商人が前記P2P支払プラットフォームの任意の暗号通貨ウォレット口座に関連付けられていないという指示を受信し、
前記POSアプリケーションを介して、構成ユーザインターフェースを提示させることであって、前記構成ユーザインターフェースは、前記暗号通貨ウォレット口座を作成するための商人データを要求する、構成ユーザインターフェースを提示し、
前記POSアプリケーションから商人データを受信し、
前記P2P支払プラットフォームの前記サーバコンピューティングデバイスに前記商人データを送信することであって、前記第1の口座情報は、前記P2P支払プラットフォームの前記サーバコンピューティングデバイスに前記商人データを送信することに少なくとも部分的に基づいて受信される、前記商人データを送信する、ように構成される、
請求項1に記載の支払処理プラットフォーム。
【請求項3】
前記POSアプリケーションは更に
前記ユーザインターフェースとの相互作用を介して、前記資金の前記第1の部分に関連する資金の量の表示を受信し、
前記資金の前記第1の部分に関連する前記資金の量の前記表示を、前記PPPに関連する前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに送信する、ように構成される、
請求項1又は2に記載の支払処理プラットフォーム。
【請求項4】
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスは更に、機械学習されたモデルを使用して、前記第1の部分及び前記第2の部分を決定するように構成される、
請求項1から3のいずれか一項に記載の支払処理プラットフォーム。
【請求項5】
支払処理プラットフォーム(PPP)の1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって部分的に実装される方法であって、
前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び前記PPPとともに商人口座を有する商人から、暗号通貨で資金を受け取る要求を受信することであって、前記資金は、前記PPPによって提供される販売時点管理(POS)ソフトウェアを介して行われる1つ又は複数の取引に関連付けられる、受信することと、
前記要求を受信すること、前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び支払い作成プラットフォーム(PMP)を介して、前記商人のための暗号通貨ウォレット口座にアクセスすることに少なくとも部分的に基づいて、
前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び前記PPPによって維持されるデータストア内で、前記商人口座を前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けることと、
前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び前記商人に関連付けられた前記POSソフトウェアを介して、前記1つ又は複数の取引に関連付けられた1つ又は複数の支払の承認要求を受信することと、
前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、(i)前記1つ又は複数の支払の承認要求に関連付けられた前記資金の第1の部分を、暗号通貨として前記暗号通貨ウォレット口座に預け入れさせることと、(ii)前記1つ又は複数の支払の承認要求に関連付けられた前記資金の第2の部分を、フィアット通貨として前記商人口座に預け入れさせることと、を含む、
方法。
【請求項6】
前記PMPは、前記商人に代わって前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた秘密鍵を維持する、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記PMPは、サードパーティPMPであり、前記サードパーティPMPは、前記商人に代わって前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた秘密鍵を維持する、
請求項5に記載の方法。
【請求項8】
暗号通貨で前記資金を受け取る前記要求は、暗号通貨で受け取るべき前記資金のパーセンテージの表示に関連付けられ、前記第1の部分は前記パーセンテージに少なくとも部分的に基づいて決定される、
請求項5から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
機械学習されたモデルの出力に少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することをさらに含み、前記機械学習されたモデルは、前記PPPに関連付けられた前記商人又は他の商人のうちの少なくとも1つに関連付けられた履歴取引データ及び履歴暗号通貨預金に少なくとも部分的に基づいて訓練される、
請求項5から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
現在の暗号通貨価格、予測される暗号通貨価格、又は前記商人に関連付けられた商人データのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することを更に含む、
請求項5から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記1つ又は複数の取引の各取引から保留する前記資金の量を決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することを更に含む、
請求項5から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記1つ又は複数の取引のバッチから保留する前記資金の量を決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することを更に含む、
請求項5から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預けられるようにする前に、前記資金の前記第1の部分をフィアット通貨から暗号通貨に変換することを更に含む、
請求項5から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預けられるようにする前に、前記資金の前記第1の部分をフィアット通貨から暗号通貨に変換する命令を用いて、前記資金の前記第1の部分をフィアット通貨で前記PMPに送信することを更に含む、
請求項5から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
プログラムがコンピュータによって実行されると、前記コンピュータに請求項5から14のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む、
コンピュータプログラム。
【請求項16】
コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、請求項5から14のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む、
コンピュータ可読媒体。
【請求項17】
支払処理プラットフォーム(PPP)に関連するシステムであって、
1つ又は複数のプロセッサと、
1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記システムに動作を実行させる命令を記憶する1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記動作は、
前記PPPの1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び前記PPPとともに商人口座を有する商人から、暗号通貨で資金を受け取る要求を受信することであって、前記資金は、前記PPPによって提供される販売時点管理(POS)ソフトウェアを介して行われる1つ又は複数の取引に関連付けられる、受信することと、
前記要求に基づいて、前記PPPの1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び支払い作成プラットフォーム(PMP)を介して、前記商人のための暗号通貨ウォレット口座にアクセスすることと、
前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び前記PPPによって維持されるデータストア内で、前記商人口座を前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けることと、
前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び前記商人に関連付けられた前記POSソフトウェアを介して、前記1つ又は複数の取引に関連付けられた1つ又は複数の支払の承認要求を受信することと、
前記PPPの1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、(i)前記1つ又は複数の支払の承認要求に関連付けられた前記資金の第1の部分を、暗号通貨として前記暗号通貨ウォレット口座に預けられるようにし、(ii)前記1つ又は複数の支払の承認要求に関連付けられた前記資金の第2の部分を、フィアット通貨として前記商人口座に預けられるようにすることと、を含む、1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体と、を含む、
システム。
【請求項18】
前記暗号通貨で資金を受け取る要求は、前記商人の固有の識別子に関連付けられ、前記固有の識別子は前記商人の前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられる、
請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記動作は、現在の暗号通貨価格、予測される暗号通貨価格、又は前記商人に関連付けられた商人データの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することを更に含む、
請求項17又は18に記載のシステム。
【請求項20】
前記動作は、前記1つ又は複数の取引の各取引から保留する前記資金の量を決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することを更に含み、
請求項17から19のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項21】
前記動作は、前記1つ又は複数の取引のバッチから保留する前記資金の量を決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することを更に含む、
請求項17から20のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項22】
前記動作は、経過時間、発生量、時刻、又は前記商人からの表示のうちの1つ又は複数に少なくとも部分的に基づいて、前記1つ又は複数の取引の前記バッチを決定することを更に含む、
請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
支払処理プラットフォームと対話するように構成されたピアツーピア(P2P)支払プラットフォームであって、
前記P2P支払プラットフォームによって提供される、ユーザコンピューティングデバイスによって実行可能であるモバイル支払アプリケーションであって、
ユーザインターフェースを介して、ユーザのための暗号通貨ウォレット口座を生成するための要求を受信し、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに、前記ユーザのための前記暗号通貨ウォレット口座を生成する前記要求を送信する、ように構成されたモバイル支払アプリケーションと、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスであって、
前記モバイル支払アプリケーションから前記暗号通貨ウォレット口座を生成する前記要求を受信し、
前記モバイル支払アプリケーションから前記暗号通貨ウォレット口座を生成する前記要求を受信することに応答して前記暗号通貨ウォレット口座を生成することであって、前記暗号通貨ウォレット口座は第1の口座情報に関連付けられ、前記P2P支払プラットフォームは前記ユーザに代わって前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた秘密鍵を維持する、前記暗号通貨ウォレット口座を生成し、
支払処理プラットフォーム(PPP)に関連付けられた1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスから、及び前記PPPによって処理される取引のために受信された支払から生成された資金の少なくとも第1の部分を、前記ユーザのための前記暗号通貨ウォレット口座に割り当てる指示に応答して、前記ユーザのための前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた前記第1の口座情報の要求を受信し、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに、前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた前記第1の口座情報を送信することであって、前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに前記第1の口座情報を送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の口座情報は前記ユーザの商人口座の第2の口座情報に関連付けられる、前記第1の口座情報を送信し、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスから、前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける要求を受信することであって、資金の第2の部分は、フィアット通貨として前記商人口座への預金のために、前記PPPによって保持される、前記暗号通貨ウォレット口座に預ける要求を受信する、ように構成された前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスと、を含む、
ピアツーピア(P2P)支払プラットフォーム。
【請求項24】
前記暗号通貨ウォレット口座は、前記ユーザの固有の識別子に関連付けられ、前記第1の口座情報の前記要求は前記固有の識別子に関連付けられる、
請求項23に記載のピアツーピア(P2P)支払プラットフォーム。
【請求項25】
前記暗号通貨ウォレット口座は、前記P2P支払プラットフォームによって維持されるフィアット通貨の記憶された残高に関連付けられ、前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスは、前記資金の第3の部分をフィアット通貨として前記フィアット通貨の記憶された残高に預ける要求を受信するように更に構成される、
請求項23又は24に記載のピアツーピア(P2P)支払プラットフォーム。
【請求項26】
前記PPPに関連する前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスは更に、
前記モバイル支払アプリケーションから、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた別のユーザへの支払の要求を受信し、前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた暗号通貨資金、又は前記記憶されたフィアット通貨残高に関連付けられたフィアット通貨資金のうちの少なくとも1つを、前記別のユーザの口座に転送する、ように構成される、
請求項25に記載のピアツーピア(P2P)支払プラットフォーム。
【請求項27】
支払い作成プラットフォーム(PMP)に関連付けられた1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって少なくとも部分的に実装される方法であって、
支払処理プラットフォーム(PPP)に関連付けられた1つ又は複数のコンピューティングデバイスから、及び前記PPPによって処理される取引のために受信された支払から生成された資金の少なくとも第1の部分をユーザのための暗号通貨ウォレット口座に割り振る指示に応答して、前記ユーザのための前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた第1の口座情報の要求を受信することと、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスに、前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた前記第1の口座情報を送信することであって、前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスに前記第1の口座情報を送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の口座情報は前記ユーザの商人口座の第2の口座情報に関連付けられる、送信することと、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスから、前記資金の第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける要求を受信することであって、資金の第2の部分は、フィアット通貨として前記商人口座に預けるために、前記PPPによって保持される、受信することと、を含む、
方法。
【請求項28】
前記ユーザのモバイル支払アプリケーションから、及び前記PMPによって提供される、前記暗号通貨ウォレット口座を生成するための要求を受信することと、
前記モバイル支払アプリケーションから前記暗号通貨ウォレット口座を生成するための前記要求を受信することに応答して、前記暗号通貨ウォレット口座を生成することと、を更に含む、
請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記ユーザが暗号通貨ウォレット口座に関連付けられていないことを判定することと、
前記ユーザのモバイル支払アプリケーションに、及び前記PMPによって提供される、前記暗号通貨ウォレット口座を生成するための情報の要求を送信することと、
前記モバイル支払アプリケーションから前記情報を受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記暗号通貨ウォレット口座を生成することと、を更に含む、
請求項27又は28に記載の方法。
【請求項30】
前記ユーザが暗号通貨ウォレット口座に関連付けられていないことを判定することと、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスに、前記暗号通貨ウォレット口座を生成するための情報の要求を送信することと、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスから前記情報を受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記暗号通貨ウォレット口座を生成することと、を更に含む、
請求項27又は28に記載の方法。
【請求項31】
前記第1の部分は、前記PPPによって提供される販売時点情報管理アプリケーションを介して前記ユーザによって指定されるパーセンテージである、
請求項27から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記第1の部分は、現在の暗号通貨価格、予測される暗号通貨価格、又は前記ユーザのユーザデータに少なくとも部分的に基づいて決定される、
請求項27から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記暗号通貨ウォレット口座は、前記ユーザの固有の識別子に関連付けられ、前記第1の口座情報の前記要求は前記固有の識別子に関連付けられる、
請求項27から32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける前記要求は、前記PPPによって変換される暗号通貨資金に関連付けられる、
請求項27から33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける前記要求は、フィアット通貨を暗号通貨に変換する要求に関連付けられ、前記方法は前記資金を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける前に、前記資金を暗号通貨に変換することを更に含む、
請求項27から33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに請求項27~35のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む、
コンピュータプログラム。
【請求項37】
コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、請求項27~35のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む、
コンピュータ可読媒体。
【請求項38】
システムを構成する支払い作成プラットフォーム(PMP)に関連するシステムであって、
1つ又は複数のプロセッサと、
前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記システムに動作を実行させる命令を記憶する1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記動作は、
支払処理プラットフォーム(PPP)に関連付けられた1つ又は複数のコンピューティングデバイスから、及び前記PPPによって処理される1つ又は複数の取引のために受信された支払から生成された資金の少なくとも第1の部分をユーザのための暗号通貨ウォレット口座に割り当てる指示に応答して、前記ユーザのための前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた第1の口座情報の要求を受信することと、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスに、暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた前記第1の口座情報を送信することであって、前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスに前記第1の口座情報を送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の口座情報は前記ユーザの商人口座の第2の口座情報に関連付けられる、送信することと、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスから、前記資金の第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける要求を受信することであって、資金の第2の部分は、フィアット通貨として前記商人口座に預けるために、前記PPPによって保持される、受信することと、を含む、1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体と、を含む、
システム。
【請求項39】
前記要求は、前記1つ又は複数の取引のうちの1つの取引に関連付けられる、
請求項38に記載のシステム。
【請求項40】
前記要求は、前記1つ又は複数の取引のうちの取引のバッチに関連付けられる、
請求項38に記載のシステム。
【請求項41】
前記暗号通貨ウォレット口座は、前記ユーザの固有の識別子に関連付けられ、前記第1の口座情報の前記要求は前記固有の識別子に関連付けられる、
請求項38から40のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項42】
前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける前記要求は、前記PPPによって変換される暗号通貨資金に関連付けられる、
請求項38から41のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項43】
前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける前記要求は、前記動作は前記資金を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける前に、前記資金を暗号通貨に変換することをさらに含む、
請求項38から41のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項44】
前記PMPは、前記ユーザに代わって前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた秘密鍵を維持する、
請求項38から43のいずれか一項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は2021年3月31日に出願された米国特許出願第17/218,866号、及び2021年3月31日に出願された米国特許出願第17/219,424号の優先権を主張し、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
暗号通貨(「Crypto」)は、取引所の媒体として機能するように設計されたデジタル資産である。暗号通貨(例えば、ビットコイン、イーサリアム(イーサ)、リチュードコインなど)では、個々の所有記録がコンピュータ化されたデータベースの形態で存在する分散台帳に記憶され得る。そのようなコンピュータ化されたデータベースは、取引記録を保護し、所有権の転送を検証するために強力な暗号化を使用できる。すなわち、暗号通貨は、暗号によって保護される仮想及び/又はデジタル通貨を備えることができる。今日まで、暗号通貨は、投資のために人々によって使用されているが、それらは、日々の支払いを行うための手段として広く使用されていない。
【0003】
暗号通貨及び他の仮想通貨及び/又はデジタル通貨は、近年、人気が高まっている。暗号通貨は、いかなる政府にも結び付けられておらず、分散され、直接取引を可能にする一方で、フィアット通貨(例えば、米ドル、ユーロ、ルピーなど)の信頼及び安定性を維持する。今日までの暗号通貨の人気にもかかわらず、すべての暗号通貨は、まだ解決されていない様々な技術的問題のために広く受け入れられていないという同じ欠点に直面している。その結果、現在のところ、暗号通貨は、ほとんどの小売業者又はオンライン商人によって受け入れられていない。これまでの暗号通貨の大量採用の欠如は、多くの異なる技術的要因に起因する可能性がある。1つには、暗号通貨は、長い取引時間に関連付けられることが知られている。このような取引のスピードを上げようと試みる研究開発があるが、これまでのところ、処理時間が非実用的に大きいままである程度のわずかな改善しかない。例えば、取引をブロックチェーンに記録することによって取引が確認される前に、数時間かかる取引でコーヒーを販売することは、コーヒーショップにとって実用的ではない。商人による暗号通貨の受け入れに対するさらなる抑止力は、暗号通貨が匿名の識別情報に関連付けられることである。デジタル通貨のこの特徴は、それがマネーロンダリング活動の影響を受けやすくし、商人が犯罪者と取引する可能性を増大させる。したがって、商人のための取引のセキュリティは、現状では低い。
【0004】
さらに、既存のシステムでは暗号通貨支払い及び従来の(例えば、フィアット)支払いは通常、「サイロ化」されるか、又は互いに分離される。すなわち、顧客がフィアット通貨で支払う場合、商人はフィアット通貨を受け取る。顧客が暗号通貨で支払う場合、商人は暗号通貨を受け取る。その後、フィアットから暗号へ(又はその逆)変換することは、典型的には面倒で非効率的であり、取引が完了した後に、典型的には最初の支払取引を容易にしたものとは全く異なるシステム(例えば、暗号ウォレット又は取引所に関連する)を使用して行わなければならない。さらなる問題は、既存のブロックチェーンシステム上での記録のために各ブロック(取引に対応する)を生成するために必要とされる計算能力が軽微ではないという事実から生じる。これらの小さなブロックが毎日特定の商人によって処理される取引の数と乗算されると、総計算コストは、急速に非常に高くなる可能性がある。これらの技術的問題のうちの1つ又は複数に対処するシステム及び方法を、単独で、又は組み合わせて提供することが有利であろう。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本開示の特徴、その性質、及び様々な利点は、添付の図面と併せて、以下の詳細な説明を考慮するとより明らかになるのであろう。
【0006】
【
図1】
図1は、本明細書で説明される技法が実装され得る、ピアツーピア(P2P)支払プラットフォーム及び支払処理プラットフォームを含む例示的な環境を示す。
【0007】
【
図2】
図2は、本明細書に記載されるように、
図1のP2P支払プラットフォームに関連する追加の詳細を図示する。
【0008】
【
図3】
図3は、本明細書に記載されるように、
図1の支払処理プラットフォームに関連する追加の詳細を図示する。
【0009】
【
図4】
図4は、本明細書に記載されるように、
図1の環境に関連する例示的なデータストアを示す。
【0010】
【
図5】
図5は、本明細書で説明されるように、暗号通貨を使用して商人への支払い割り当てを区別するための処理を図示する、スイムレーン図を図示する。
【0011】
【
図6】
図6は、本明細書で説明されるように、暗号通貨を使用して商人への支払い割り当てを区別するための別の処理を図示する、スイムレーン図を図示する。
【0012】
【
図7】
図7は、本明細書で説明するように、商人の取引からの資金の一部を商人の異なる口座に割り当てるための例示的な処理を示し、少なくとも1つの口座は、商人の暗号通貨ウォレット口座である。
【0013】
【
図8】
図8は、本明細書で説明されるように、商人の取引からの資金の一部を商人の異なる口座に割り当てるための別の例示的な処理を示し、少なくとも1つの口座は、商人の暗号通貨ウォレット口座である。
【0014】
【
図9A】
図9Aは、本明細書で説明されるように、支払割り当てに関連付けられた商人入力を受信するためのグラフィカルユーザインターフェースの一例を示す。
【0015】
【
図9B】
図9Bは、本明細書で説明されるように、支払割り当てに関連する商人入力を受信するためのグラフィカルユーザインターフェースの別の例を図示する。
【0016】
【
図10】
図10は、本明細書で説明されるように、暗号通貨ウォレット口座を生成するための情報を提供するための例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0017】
【
図11】
図11は、本明細書で説明されるように、暗号通貨ウォレットに関連する情報を提示するための例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0018】
【
図12】
図12は、本明細書で説明されるように、ユーザ口座に関連付けられたアクティビティ情報を提示するための例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0019】
【
図13】
図13は、本明細書で説明されるように、ユーザが
図12のアクティビティ情報のエントリに関連する1つ又は複数の取引を閲覧することを可能にするための例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0020】
【
図14】
図14は、本明細書で説明されるように、ユーザの暗号通貨ウォレット口座に関連付けられたアクティビティ情報を提示するための例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0021】
【
図15】
図15は、本明細書で説明されるように、ユーザの暗号通貨ウォレット口座に関連するパラメータを設定するための例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0022】
【
図16A】
図16Aは、本明細書で説明されるように、取引の完了の通知及び/又は取引に関連する支払割り当ての概要を提示するための例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0023】
【
図16B】
図16Bは、本明細書で説明されるように、取引のバッチの完了の通知、及び/又は取引のバッチに関連する支払割り当ての概要を提示するための例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0024】
【
図17】
図17は、本明細書で説明されるように、デフォルト時間以外の時間に暗号通貨への変換のために保留されたフィアット通貨資金を変換する命令を商人が提供することを可能にするための例示的なグラフィカルユーザインターフェースを図示する。
【0025】
【
図18】
図18は、本明細書で説明される技法を実行するための例示的な環境を示す。
【0026】
【発明を実施するための形態】
【0027】
暗号通貨を使用した区分された支払い割り当てを容易にするために、支払い処理プラットフォームと支払い作成プラットフォーム(例えば、ピアツーピア(P2P)支払いプラットフォーム)との統合について説明する。一例では、支払処理プラットフォームは、フィアット通貨(例えば、米ドル、ユーロ、ルピーなど)及び非フィアット通貨を含む1つ又は複数の通貨で取引することができる。非フィアット通貨は、仮想通貨及び/又はデジタル通貨、例えば、暗号通貨(例えば、ビットコイン、イーサリアム(イーサ)、リテコイン等)、商用ペーパー(例えば、貸付、契約、フォーム等)、有価証券(例えば、株式、債券、デリバティブ等)等を含むことができるが、これらに限定されない。少なくとも1つの例では、支払処理プラットフォームは、顧客及び商人を含むことができる、ユーザ間のリアルタイム(又は実質的にリアルタイム)取引を容易にすることができる。少なくとも1つの例では、顧客は、彼らの選択の1つ又は複数の通貨を用いた取引に対して支払うことができる。少なくとも1つの例では、商人は、1つ又は複数の通貨を介して支払いを受け入れることができるが、1つ又は複数の異なる通貨で、支払いに関連する資金の全体又は一部を受け取ることができる。例えば、商人は、フィアット通貨で支払を受け取ることができるが、本明細書に記載される技法によって、そのような支払に関連する資金がフィアット通貨に関連する商人口座と、暗号通貨に関連する商人口座(例えば、商人の暗号通貨ウォレット口座)との間で自動的に割り当てることを保証することができる。すなわち、本明細書で説明する技法は、商人が1つ又は複数の通貨での支払に関連する資金を受け取ることを可能にし、P2P支払プラットフォームと支払処理プラットフォームとの間の統合に少なくとも部分的に基づいて、少なくともいくつかの資金を商人の暗号通貨ウォレットに割り当てられることを可能にし得る。
【0028】
この機能性は、既存の暗号通貨支払プラットフォームの技術的問題に対処し、それによって、フィアット通貨での支払いは、受取人がフィアット通貨をフィアット銀行口座に受け取り、それはその後、完全に別個の処理及びシステムを通して、暗号通貨に変換されなければならない。例えば、従来のメカニズムは、フィアット取引を伴うことがあり、その結果、商人は、フィアットバンク口座においてフィアット通貨を受け取ることになる。その後、商人は、受け取ったフィアット通貨の一部又は全部を暗号通貨に変換するために、暗号通貨取引所等を使用する。フィアット取引とフィアットから暗号通貨変換の間にはリンクがなく、これらの処理は、完全に無関係なエンティティによって実行され、完全に異なる2つの処理と見なされ得る。本開示のメカニズムは、この切断に対処し、メカニズムを提供し、それによって、フィアット取引とフィアットから暗号通貨変換の両方が、同じ、単一の手順、及び同じ支払処理アーキテクチャ及びシステムによって監視されている間に生じ得る。したがって、開示された支払アーキテクチャは、商人が様々なフィアット及び暗号通貨でより容易に取引することを可能にするので、より多用途である。開示された支払アーキテクチャはまた、単一の支払アーキテクチャが取引及び通貨変換手順の両方を実行することができるので、より効率的である。これは、これらの処理が完全に別個のシステムによって実行される既存の支払アーキテクチャとは対照的である。全体的な取引手順に関与するエンティティの数を減らすことは、本質的に、システムをより効率的にする。例えば、暗号通貨取引所が、そのフィアット銀行口座に記憶された資金の変換を実行するためにフィアット銀行口座と対話する必要はない。この処理全体は、本開示のアーキテクチャでは支払処理とP2Pプラットフォームとの間の協働によって、すでに取引時に処理されている。最終的に、フィアット通貨と暗号通貨との間の相互作用のための従来の機構に対するこれらの改善は、暗号通貨を一般トレーダーのための商取引の通貨としてより実現可能にする可能性を有する。
【0029】
少なくとも1つの例では、P2P支払いプラットフォームなどの支払い作成プラットフォームは、ユーザがモバイル支払アプリケーションを使用して互いに資金を転送することを可能にすることができる。少なくとも1つの例では、P2P支払プラットフォームが上述のように、ユーザがフィアット通貨及び非フィアット通貨を含む1つ又は複数の通貨でそのような転送を実行することを可能にすることができる。少なくとも1つの例では、P2P支払プラットフォームは、プライベートブロックチェーンを記憶するか、又は1つ又は複数のパブリックブロックチェーンに関連付けられた1つ又は複数の暗号通貨ネットワークと対話するように構成され得る。したがって、P2P支払プラットフォームは、P2P支払プラットフォーム及び/又は1人又は複数のユーザに関連付けることができる1つ又は複数の暗号通貨ウォレット(又は「暗号通貨ウォレット口座」)に関連付けられ得る。すなわち、少なくとも1つの例では、P2P支払プラットフォームは、P2P支払プラットフォームに関連付けられた1人又は複数のユーザによってアクセス可能及び/又は使用可能であり得る暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた資金を記憶することができる。
【0030】
いくつかの例では、商人は、支払処理プラットフォームを暗号通貨として使用して処理された取引に関連する資金を受け取ることを選択するとき、支払処理プラットフォームは、資金の少なくとも一部を商人の暗号通貨ウォレットに預けるか、又は他の方法で関連付けるために、P2P支払プラットフォームと通信を交換することができる。少なくとも1つの例では、そのような預金又は他の関連付けを容易にするために、支払処理プラットフォーム及びP2P支払プラットフォームは、1つ又は複数のアプリケーションプログラミングインターフェース(API)及び/又はソフトウェア開発キット(SDK)を利用することができる。少なくとも1つの例では、支払処理プラットフォームがP2Pプラットフォームから、商人の暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた口座情報を取得することができる。口座情報を受信すると、支払処理プラットフォームは、口座情報を商人の商人口座に関連付けることができる。したがって、暗号通貨ウォレット口座は、商人口座に関連付けられ得る。商人は、1つ又は複数の顧客との1つ又は複数の取引に関与するとき、そのような取引から生成された資金の少なくとも一部は、元の取引資金が問題の暗号通貨で取引されていない場合でも、商人の暗号通貨ウォレット口座に預けられるか、又は他の方法で関連付けられ得る。例えば、資金は、最初にフィアット通貨で受け取られ得る。いくつかの例では、支払処理プラットフォームは、暗号通貨として預け入れられるべき資金の部分を、フィアット通貨から暗号通貨に変換することができる。いくつかの例では、P2P支払プラットフォームは、暗号通貨として預け入れられるべき資金の部分を、フィアット通貨から暗号通貨に変換することができる。いくつかの例では、暗号通貨資産は、商人によって(すなわち、暗号通貨ウォレット口座内に)保持され得る。いくつかの例では、暗号通貨資産は、P2P支払プラットフォームによって(例えば、それ自体の暗号通貨ウォレット口座において)保持され得、P2P支払プラットフォーム又はサードパーティ支払プラットフォームによって維持される1つ又は複数の台帳を介して商人に割り当てられ得る。
【0031】
いくつかの例では、本明細書で説明する技法は、各取引の一部分を暗号通貨に変換し、その一部を商人の暗号通貨ウォレット口座に自動的に預けることができ、したがって、これはほぼリアルタイムで、又は取引ごとに行われる。したがって、変換処理は、取引時に行われ、同じ単一の取引の単に別の部分と見なすことができる。これは、変換処理が初期取引を容易にするシステムとは異なるシステムを使用して、取引の後に行われなければならない別個のステップを形成する、既存のメカニズムとは対照的である。いくつかの例では、本明細書で説明する技法は、暗号通貨への変換のために取引の一部を保留することができ、取引が発生した後、一度に取引の一部を暗号通貨に変換することができる。いくつかの例では、取引と変換との間の期間が変換率及び/又はトレンド、イベント、ルール、及び/又は同様のものに依存し得る。いくつかの例では、本明細書で説明する技法は、取引のバッチ(例えば、複数の取引)からの資金の一部を保留することができ、取引のバッチからの資金の一部を同時に暗号通貨に変換することができる。すなわち、そのような例では、そのような変換及び預金が、バッチ基準ごとに実行され得る。少なくとも1つの例では、取引のバッチは、期間、日付、イベント、ルール、変換レート、及び/又はトレンド、及び/又は同様のものに基づいてグループ化され得る。
【0032】
上述のように、近年、暗号通貨及び他の仮想通貨及び/又はデジタル通貨が人気を集めているが、暗号通貨は依然として広く受け入れられていない。現在、暗号通貨は、多くの様々な要因のために、ほとんどの小売商人、又はほとんどのオンライン商人によって受け入れられていない。1つには、暗号通貨が長い取引時間に関連付けられることが知られている。このような取引のスピードを上げようとする研究開発が行われているが、これまでのところ、処理時間が非実用的に大きいままである程度までのわずかな改善しかない。上述したように、ブロックチェーンに取引を記録することによって取引が確認される前に、数時間かかる取引でコーヒーを販売することは、コーヒーショップにとって実用的ではない。本明細書で説明する技法は、長い処理時間なしに暗号通貨を使用する取引を容易にするために、P2P支払プラットフォームと支払処理プラットフォームとの統合を活用する。いくつかの例では、以下で説明するように、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームは、1つ又は複数の暗号通貨ネットワークに関連付けられた1つ又は複数のパブリックブロックチェーンを介して、暗号通貨が実際に購入及び/又は販売されるときとは別個に、プラットフォーム内の暗号通貨資金を割り当てるために台帳のセットを利用することができる。以下に説明するように、そのような台帳及び/又はプライベートブロックチェーンの使用は、効率の改善を可能にし、したがって、既存の技法を上回る改善を可能にする。
【0033】
商人による暗号通貨の受け入れに対するさらなる抑止力は、暗号通貨が匿名の識別情報に関連付けられることである。デジタル通貨及び/又は仮想通貨のこの特徴は、それがマネーロンダリング活動の影響を受けやすくし、商人が犯罪者と取引する可能性を増大させる。したがって、商人のための取引のセキュリティは、現状では低い。本明細書で説明する技法は、商人がそのような商人にとってより安全であるフィアット通貨又は他の通過と取引することを可能にし、依然として商人が暗号通貨を蓄積することを可能にする。
【0034】
さらに、フィアット通貨を用いた暗号通貨為替レートは、広範囲に変動する可能性があり、即時変換は、特定の時点では望ましくない可能性がある。本明細書で説明する技法は、商人が暗号通貨を使用して取引し、暗号通貨為替レートが変動する場合に暗号通貨変換処理を遅延させることを可能にする。P2P支払プラットフォームの暗号通貨ウォレット口座及び/又はP2P支払プラットフォームによって維持される1つ又は複数の台帳を利用することによって、暗号通貨取引は、販売時点で取引がいつ発生するかに関して、バッチ処理及び/又は他の方法で非同期的に取り扱われることができる。したがって、本発明の一例は、商人が、暗号通貨為替レートが商人にとって潜在的により好都合であり得るときに、商人が意図的にフィアット通貨から暗号通貨への変換を後の時間に延期することができるように、商人が暗号通貨変換イベントから取引を関連付け解除することを可能にする。
【0035】
さらに、本明細書で説明される技法は、支払処理プラットフォームとP2P支払プラットフォーム、すなわち従来、独立して動作する2つのプラットフォームとの統合に関する。既存の技法では、P2P支払プラットフォームがP2P取引を容易にするように機能的に構成される。このようなプラットフォームは、支払処理プラットフォームとの統合のために構成されておらず、そのニーズを有さない。これは、上述のように、暗号通貨及びフィアット通貨取引が既存の支払システムにおいてサイロ化され、完全に独立しているからである。同じ理由で、既存の技法では、支払処理プラットフォームは、商人の支払いを処理するために、支払いを集約し、カード支払ネットワーク、アクワイアラ、イシュア、及び/又は金融機関と通信するように構成される。そのようなプラットフォームは、P2P支払プラットフォームとの統合のために構成されておらず、そのニーズを有さない。したがって、API及び/又はSDKを活用する本明細書で説明する技法は、小売及び/又はオンライン取引のための暗号通貨の使用に関する課題を克服するために、P2P支払プラットフォームを支払処理プラットフォームと統合する。このように、暗号通貨とフィアット通貨取引との間の従来の障壁が分解されるので、より汎用性の高い支払アーキテクチャが提供される。これはまた、取引において受信されたフィアット通貨を暗号通貨に、又はその逆に変換するための処理又はシステムの必要性がないので、効率性の向上をもたらす。代わりに、これは、最初の取引に使用される同じ支払いアーキテクチャを使用して、取引時に行われる。
【0036】
さらに、本明細書で説明される技法は、取引から(例えば、フィアット通貨で)生成された資金の部分が商人の暗号通貨ウォレット口座に割り当てられ得るように、フィアット通貨から暗号通貨への変換を利用する。いくつかの例では、取引単位ごとにフィアット通貨から暗号通貨に変換することは、計算的に高価であり得、いくつかの例では、費用が法外である。例えば、ブロックチェーン上の記録のための小さなブロックを生成するために必要とされる計算能力は軽微ではない。これらの小さなブロックが特定の商人によって処理される取引の数と乗算されると、総計算コストは、急速に非常に高くなる可能性がある。取引をまとめてバッチ処理し、そのようなバッチでフィアット通貨から暗号通貨に変換することによって、本明細書で説明する技法は、計算電力の大幅な節約及びネットワーク効率の改善を可能にすることができる。すなわち、ブロックチェーン上に記録されるべきブロックを生成するために、取引及びそれに関連するデータを集約することによって、本明細書で説明される技法は、個々の商人がフィアット通貨で資金を受け取り、暗号通貨を個々に変換及び購入する処理を引き受けることが必要とされる、既存の技術に対する改善を提供することができる。したがって、暗号通貨を購入するために、取引をバッチし、そのような取引に関連する資金を使用することによって、ブロックチェーンに追加する必要がある取引が少なくなる。このように、本明細書で説明する技法はコンピューティングリソースを節約し、ネットワーク効率を改善し、したがって、既存のブロックチェーン技術への改善を提供する。
【0037】
本明細書を通して、ビットコイン(BTC)又は米国(U.S.)ドルなどの特定の通貨に対し言及がなされ得る。このような言及は、通貨の単なる例であると理解されるべきである。例えば、ビットコインへの言及は、任意の暗号通貨と交換可能であると理解することができる。米ドルへの言及は、中央当局、例えば、国(例えば、米国、中国など)、又は地域団体(例えば、欧州連合)などによって管理される任意のフィアット通貨と交換可能であると理解され得る。
【0038】
図1は、本明細書で説明される技法が実装され得る例示的な環境100を示す。例示的な環境は、ネットワーク106を介して、支払処理プラットフォーム(「支払処理サーバ104」)に関連付けられたサーバコンピューティングデバイスと通信することができるP2P支払プラットフォーム(「P2Pサーバ102」)に関連付けられたサーバコンピューティングデバイスを含むことができる。
【0039】
少なくとも1つの例では、P2P支払プラットフォームは、ユーザがオンライン又はモバイルアプリケーションを介して自身の資金を使用して互いに資金を移転することを可能にするプラットフォーム(例えば、コンピューティングデバイス及び/又はそれに関連する構成要素)であり得る。説明される技法は、P2P支払いの文脈で説明されるが、本明細書で説明される技法は任意の支払い作成プラットフォーム(PMP)又は支払い作成サービス(PMS)によって実行され得る。P2P支払プラットフォームに関連する追加の詳細は、以下で説明される。
【0040】
少なくとも1つの例では、支払処理サービス(PPS)とも称され得る支払処理プラットフォーム(PPP)は、顧客と支払処理プラットフォームに関連付けられた商人との間の取引のための支払を処理することができるプラットフォーム(例えば、コンピューティングデバイス及び/又はそれに関連付けられた構成要素)であり得る。そのような商人は、販売のためのアイテム(例えば、商品、役務など)、又は他の取得手段を、実店舗、オンラインストア、前述の組合せなどを介して提供することができる。いくつかの例では、支払処理プラットフォームは、支払処理プラットフォームが異なる商人からの取引のための支払を処理する要求を受信することができ、支払を処理するために支払サービス(例えば、アクワイアラ、イシュア、カード支払ネットワーク、P2Pプラットフォーム、暗号通貨ソースなど)と対話することができるように、中間支払処理プラットフォーム(又はアグリゲータ)になり得る。
【0041】
いくつかの例では、P2P支払プラットフォーム及び支払処理プラットフォームは、同じサービスプロバイダに関連付けられた支払サービスに関連付けられ得る(例えば、ファーストパーティ統合)。いくつかの例では、P2P支払プラットフォームは、支払処理プラットフォームとは異なるサービスプロバイダ及び/又はプラットフォームに関連付けられ得る(すなわち、サードパーティ統合)。そのようなサードパーティ統合は、1つ又は複数のAPI及び/又はSDKを介して達成することができる。本明細書で説明する技法は、暗号通貨を使用して区分化された支払い(商人への)を容易にするために、P2P支払プラットフォームを支払処理プラットフォームと統合することを対象とする。
【0042】
少なくとも1つの例では、P2Pサーバ102は、P2P処理コンポーネント108及び暗号通貨管理コンポーネント110を含むことができる。少なくとも一例では、P2P処理コンポーネント108及び/又は暗号通貨管理コンポーネント110は、P2Pサーバ102に関連付けられたプロセッサによって実行可能な機能構成要素であり得る。いくつかの実施形態では、機能構成要素がプロセッサによって実行可能であり、実行されたときに、P2Pサーバ102及び/又はP2P支払プラットフォームに上述されたアクション及びサービスを実行するための動作ロジックを実装する命令又はプログラムを備えることができる。
【0043】
少なくとも1つの例では、P2P処理コンポーネント108がP2P支払プラットフォームの「ピア」と呼ぶことができるユーザ間で資金を転送する要求を受信することができる。少なくとも1つの例では、要求が受取人(すなわち、別のユーザから資金を要求するユーザ)に関連付けられた第1のユーザ識別子と、支払人(すなわち、別のユーザによって資金が要求されているユーザ)に関連付けられた第2のユーザ識別子とを含むことができる。そのような例では、P2P処理コンポーネント108は、支払人のコンピューティングデバイス上に資金の要求を提示させることができ、要求された資金を転送する承認を受信することに少なくとも部分的に基づいて、P2P処理コンポーネント108は支払人の第1の口座から受取人の第2の口座に資金を転送することができる。すなわち、少なくとも1つの例では第1のユーザ(例えば、受取人)は、第2のユーザ(例えば、支払人)から支払いを要求することができ、P2P処理コンポーネント108はそのような要求を満たすことができる。
【0044】
追加又は代替の例では、要求は、支払人に関連付けられた第1のユーザ識別子(すなわち、別のユーザに資金を送るユーザ)と、受取人に関連付けられた第2のユーザ識別子(すなわち、別のユーザから資金を受け取るユーザ)とを含むことができる。そのような例では、P2P処理コンポーネント108は、受取人のコンピューティングデバイス上に提示されるべき資金を受け入れる要求を引き起こすことができ、要求された資金を転送するための承認を受信することに少なくとも部分的に基づいて、P2P処理コンポーネント108は、支払人の第1の口座から受取人の第2の口座に資金を転送することができる。すなわち、少なくとも1つの例では第1のユーザ(例えば、支払人)は、支払いを第2のユーザ(例えば、受取人)に送ることができ、P2P処理コンポーネント108はそのような要求を満たすことができる。
【0045】
少なくとも1つの例では、ユーザによって交換される資金は、フィアット通貨又は非フィアット通貨(例えば、暗号通貨など)であり得る。少なくとも1つの例では、他のユーザから受け取った資金は、P2P支払プラットフォームによって管理及び/又は維持することができる1つ又は複数の記憶された残高又は「ウォレット口座」において、ユーザの口座に関連付けることができる。少なくとも1つの例では、各記憶された残高は、ある種類の通貨(例えば、暗号通貨、フィアット通貨、証券など)に関連付けることができる。いくつかの例では、各記憶された残高は、台帳(例えば、暗号通貨台帳、フィアット通貨台帳、証券台帳など)に関連付けられ得る。クレジット及びデビットがP2P支払プラットフォームによってどのように管理されるかに関して、さらなる詳細が以下に提供される。しかしながら、一般に、他のユーザから受け取った資金は1つ又は複数の記憶された残高に追加(例えば、クレジット)することができる。少なくとも1つの例では、他のユーザに送信された資金が1つ又は複数の記憶された残高から除去(例えば、デビット)することができる。本明細書に記載されるように、台帳は、そのような記憶された残高に関連する残高を決定するために使用され得る。いくつかの例では、記憶された残高に関連する資金は、リンクされたデビットカード、P2P支払、支払取引、ユーザのリンクされた銀行口座への預金、暗号通貨の買い取り、証券の買い取りなどを介してアクセスすることができる。
【0046】
いくつかの例では、P2P処理コンポーネント108は、ユーザ間の個々の取引を追跡することができ、ユーザがP2P支払プラットフォームに関連付けられたユーザインターフェースのインスタンスを介して、ユーザの取引履歴を閲覧することを可能にすることができる。
【0047】
少なくとも1つの例では、暗号通貨管理コンポーネント110は、支払処理サーバ104から、ユーザの暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた口座情報の要求を受信することができる。少なくとも1つの例では、要求がユーザに関連付けられた識別子(例えば、英数字識別子など)を含むことができる。ユーザは、購入又は他の取得のためにアイテムを提供し、そのようなアイテムに関連する取引の支払いを処理するために支払い処理プラットフォームを使用するように、商人になり得る。少なくとも1つの例では、暗号通貨管理コンポーネント110は、識別子が暗号通貨ウォレット口座(例えば、それに関連付けられたデータストア112内)に関連付けられているかどうかを決定することができる。
【0048】
識別子が暗号通貨ウォレット口座に関連付けられていない(例えば、ユーザがP2P支払プラットフォーム上で暗号通貨を使用することを選択していない、及び/又は暗号通貨ウォレット口座が生成されていない)という判定に基づいて、暗号通貨管理コンポーネント110は新しい暗号通貨ウォレット口座を生成するための処理を開始することができ、それに関連付けられた口座情報を支払処理サーバ104に送信することができる。いくつかの例では、暗号通貨管理コンポーネント110がP2P支払プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーション及び/又は支払処理プラットフォームに関連付けられたPOSアプリケーションに情報の要求を送ることができる。少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション及び/又はPOSアプリケーションが暗号通貨ウォレット口座を生成するための情報を入力するように商人に促すためのユーザインターフェースを提示することができる。いくつかの例では、ユーザインターフェースが仮想及び/又はデジタル通貨条件、身元確認のための要求情報、及び/又は同様のものを提示することができる。要求された情報の受信に応答して、暗号通貨管理コンポーネント110は、商人のための暗号通貨ウォレット口座を生成することができ、それに関連する口座情報を支払処理サーバ104に送信することができる。
【0049】
識別子が暗号通貨ウォレット口座に関連付けられているという判定に基づいて、暗号通貨管理コンポーネント110は、それに関連付けられた口座情報を支払処理サーバ104に送信することができる。
【0050】
少なくとも1つの例では、暗号通貨管理コンポーネント110が支払処理サーバ104から、1つ又は複数の取引に関連する資金を暗号通貨ウォレット口座に預ける命令を受信することができる。いくつかの例では、資金が暗号通貨資金であり得る。いくつかの例では、資金は、暗号通貨管理コンポーネント110が商人の仮想通貨ウォレット口座に預けるために、資金を仮想通貨に変換することができるように、フィアット通貨などの別の通貨になり得る。少なくとも1つの例では、そのような変換が為替レートを使用して、フィアット通貨の量に等価ないくつかの暗号通貨単位を決定することができ、そのような単位は暗号通貨を購入するために、又は商人に暗号通貨を割り振るために使用することができる。さらなる詳細を以下に記載する。
【0051】
少なくとも1つの例では、P2Pサーバ102がデータを記憶、管理、及び/又は更新することができるデータストア112を含むことができる。少なくとも1つの例では、データストア112が少なくとも資産ストレージ、ユーザ口座、及び/又は同様のものを備えることができる。少なくとも1つの例では、ユーザ口座が上述のように、ユーザ口座データと、1つ又は複数の記憶された残高に関連付けられた1つ又は複数の台帳とに関連付けることができる。少なくとも1つの例では、データストア112が1つ又は複数の暗号通貨ウォレット口座に関連付けることができる。さらなる詳細を以下に提供する。
【0052】
少なくとも1つの例では、支払処理サーバ104が支払処理コンポーネント114及び暗号通貨管理コンポーネント116を含むことができる。少なくとも1つの例では、支払処理コンポーネント114及び暗号通貨管理コンポーネント116が支払処理サーバ104に関連付けられたプロセッサによって実行可能な機能コンポーネントであり得る。いくつかの実装形態では、機能的構成要素がプロセッサによって実行可能であり、実行されると、支払処理サーバ104及び/又は支払処理プラットフォームに上述された動作及びサービスを実行するための動作ロジックを実装する命令又はプログラムを備えることができる。
【0053】
少なくとも1つの例では、支払処理コンポーネント114が支払処理プラットフォームに関連付けられた商人に代わって、取引のための支払を処理することができる。少なくとも1つの例では、支払処理コンポーネント114が商人と顧客との間の取引に関連する取引データを受信することができる。いくつかの例では、支払処理コンポーネント114が支払機器に関連する支払データを受信することができ、取引データ及び支払データに少なくとも部分的に基づいて取引の支払を処理することができる。いくつかの例では、支払いデータがデビットカード又はクレジットカードに関連付けることができ、支払処理コンポーネント114は取引の支払いを処理するために、アクワイアラ、イシュア、及び/又はカード支払いネットワークと関連付けられたデータを交換することができる。いくつかの例では、支払処理コンポーネント114は、支払い機器が取引に対して承認されているかどうかを決定するために、支払い商人要求をアクワイアラ、イシュア、及び/又はカード支払いネットワークに送信できる。
【0054】
少なくとも1つの例では、顧客及び商人が、電子支払い取引に参加するとき、取引は顧客に関連付けられた金融口座から商人に関連付けられた金融口座に資金を電子的に転送することによって処理される。したがって、支払処理コンポーネント114は、金融取引を電子的に行うために、ネットワーク106を介してカード支払ネットワークの1つ又は複数のコンピューティングデバイスと通信できる。いくつかの例では、支払処理コンポーネント114はまた、ネットワーク106を介して、1つ又は複数のバンクの1つ又は複数のコンピューティングデバイス、処理/取得サービスなどと通信することができる。例えば、支払処理コンポーネント114は、電子支払いのために顧客口座を維持するアクワイアラ、イシュア、金融機関、及び/又は他のサービスプロバイダと通信することができる。
【0055】
取得銀行、又は「取得者」はカード協会の登録会員(例えば、Visa(登録商標)、MasterCard(登録商標))であってもよく、カード決済ネットワークの一部であってもよい。顧客がクレジットカードを使用するとき、発行銀行、又は「発行者」は、支払いカードを顧客に発行することができ、発行銀行がそのようなカードを発行したカード所有者によって行われた購入のために、取得銀行に支払うことができる。したがって、いくつかの例では、取得銀行のコンピューティングデバイスがカード支払いネットワークに含まれ得、支払いを取得するために発行銀行のコンピューティングデバイスと通信し得る。顧客がクレジットカードの代わりにデビットカードを使用するとき、デビットカードに対応する銀行のコンピューティングデバイスは、顧客が参加している取引に関する通信を受信することができる。加えて、いくつかの種類の取引又は代替システムアーキテクチャに関与する他の金融機関のコンピューティングデバイスがあり得、したがって、上記は、議論の目的のためのいくつかの例にすぎない。少なくとも1つの例では、アクワイアラ、イシュア、カード決済ネットワーク、他の金融機関及び/又はサービスプロバイダは、サードパーティサーバ118に関連付けられ得る。
【0056】
いくつかの例では、取引に関連するアイテムの支払いのために提供される支払い機器に関連する支払いデータは、P2P支払いプラットフォームによって管理及び/又は維持される記憶された残高に関連することができる。そのような例では、支払処理コンポーネント114は、取引のための支払を処理するために、P2P支払プラットフォームとデータを交換することができる。例えば、いくつかの例では、支払いデータは、P2P支払いプラットフォームによって管理される暗号通貨ウォレット口座に関連付けられ得る。そのような例では、支払処理コンポーネント114は、暗号通貨ウォレット資金を使用して取引の支払を処理するために、P2P支払プラットフォームとデータを交換できる。いくつかの例では、支払いデータは、フィアット通貨(例えば、フィアット通貨ウォレット口座)に関連付けられた記憶残高に関連付けることができる。そのような例では、支払処理コンポーネント114は、フィアット通貨ウォレット資金を使用して取引のための支払を処理するために、P2P支払プラットフォームとデータを交換することができる。
【0057】
少なくとも1つの例では、取引のための支払として受け取られた資金、又はその一部(例えば、より少ない処理手数料など)は、支払処理プラットフォームによって管理及び/又は維持することができる1つ又は複数の記憶された残高に関連付けることができる商人の口座(例えば、「商人口座」)に関連付けることができる。少なくとも1つの例では、各記憶された残高は、資金の種類(例えば、暗号通貨、フィアット通貨、証券など)、及びいくつかの例では台帳(例えば、暗号通貨台帳、フィアット通貨台帳、証券台帳など)に関連付けることができる。支払処理プラットフォームによってクレジット及びデビットがどのように管理されるかに関して、さらなる詳細が以下に提供される。しかしながら、一般に、支払いサービス、P2P支払いプラットフォーム、及び/又はサードパーティソースから受信された資金は、記憶された残高に追加(例えば、クレジット)され得る。少なくとも1つの例では、(例えば、商人のリンクされた銀行口座への預金を介して、リンクされたデビットカードを使用する買い取りを介してなど)引き出された資金は、記憶された残高から除去(例えば、デビット)され得る。本明細書に記載されるように、台帳は、そのような記憶された残高に関連する残高を決定するために使用され得る。いくつかの例では、記憶された残高に関連する資金は、リンクされたデビットカード、商人のリンクされた銀行口座への預金などを介してアクセスされ得る。
【0058】
いくつかの例では、商人は、支払処理プラットフォームによって処理された取引から受け取った資金を、商人の1つ又は複数の口座に分配することを選択できる。いくつかの例では、商人は、取引に関連する資金の一部を暗号通貨口座に預け、取引に関連する資金の一部をフィアット通貨として商人の口座に預けることを選択することができる。いくつかの例では、部分が商人の追加の又は代替の口座に預けられることができる。
【0059】
少なくとも1つの例では、商人が取引に関連する資金の一部を暗号通貨として暗号通貨ウォレット口座に預けることを選択した場合、支払処理コンポーネント114はP2Pサーバ102から、商人の暗号通貨ウォレット口座に関連する口座情報を取得することができる。支払処理コンポーネント114は、商人の暗号通貨ウォレット口座に預けられるべき商人の1つ又は複数の取引に関連する資金の量を決定することができる。支払処理コンポーネント114は、そのような資金を商人の暗号通貨ウォレット口座に預ける命令を送ることができる。いくつかの例では、暗号通貨管理コンポーネント116は、受け取った通貨からの資金を暗号通貨に変換することができる。そのような例では、暗号通貨管理コンポーネント116は、為替レートに少なくとも部分的に基づいて、資金を暗号通貨単位に変換することができる。いくつかの例では、暗号通貨管理コンポーネント116は、取引単位ごとに、又は(取引の)グループ単位ごとにそのような変換を実行することができる。いくつかの例では、支払処理コンポーネント114は、P2P支払プラットフォームにそのような変換を実行することを要求することができる。いくつかの例では、そのような命令が取引単位ごとに送信され得る。いくつかの例では、そのような命令が複数の取引(例えば、バッチ)からの資金に関連して送信され得る。さらなる詳細を以下に提供する。
【0060】
支払処理コンポーネント114及び/又は暗号通貨管理コンポーネント116に関連する追加の機能性について以下で説明する。
【0061】
少なくとも1つの例では、支払処理サーバ104は、データを記憶、管理、及び/又は更新することができるデータストア120を含むことができる。少なくとも1つの例では、データストア120は、資産ストレージ、ユーザ口座、及び/又は同様のものを備えることができる。少なくとも1つの例では、ユーザ口座は、上述のように、ユーザ口座データと、1つ又は複数の記憶された残高に関連付けられた1つ又は複数の台帳とに関連付けることができる。いくつかの例では、データストア120が1つ又は複数の暗号通貨ウォレット口座に関連付けられ得る。さらなる詳細を以下に提供する。
【0062】
少なくとも1つの例では、P2Pサーバ102及び/又は支払処理サーバ104が1つ又は複数のサードパーティサーバ120とデータを交換することができる。いくつかの例では、サードパーティサーバ118がカード決済ネットワーク、アクワイアラ、イシュア、及び/又は他の金融機関もしくはサービスプロバイダに関連付けることができる。いくつかの例では、サードパーティサーバ118が以下で説明するように、暗号通貨ネットワークに関連付けられ得る。
【0063】
図1に示されるように、環境100は、破線122によって表される、支払処理からの1つ又は複数の資金源を含むことができる。そのような資金は、関連する商人に代わって支払い処理プラットフォームによって処理される支払いのための商人口座との預金又は他の関連付けのために、支払処理コンポーネント114によって受信及び/又はアクセスされ得る。すなわち、いくつかの例では、支払処理プラットフォームは、それ自体の口座から資金を提供することができ、及び/又は、サードパーティサービスプロバイダ(例えば、銀行又は他の金融機関)はそれ自体の口座から資金を提供することができる。そのような資金は、本明細書で説明されるように、預金又はユーザ口座との他の関連付けのために、受信及び/又はアクセスされ得る。さらなる詳細を以下に提供する。さらに、環境100は、破線124によって表される暗号通貨の1つ又は複数のソースを含むことができる。いくつかの例では、暗号通貨は、購入(又は販売)され、サードパーティサービスプロバイダ(例えば、ビットコイン、イーサ、リテコインなど)に関連付けられたパブリックブロックチェーンに記録され得る。いくつかの例では、暗号通貨は、購入(又は販売)され、P2P支払プラットフォームに関連付けられたプライベートブロックチェーンに記録され得る。そのような暗号通貨は、本明細書で説明されるように、預金又はユーザ口座との他の関連付けのために受信及び/又はアクセスされ得る。
【0064】
少なくとも一例では、環境100が1つ又は複数のユーザコンピューティングデバイス126を含むことができる。いくつかの例では、ユーザコンピューティングデバイス126が1人又は複数のユーザ128によって動作可能であり得る。以下で説明するように、ユーザコンピューティングデバイス126は、ユーザ128がP2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームと対話することを可能にするために、ユーザインターフェースを提示できる。そのようなユーザインターフェースは、アプリケーション、ウェブブラウザ、及び/又は同様のものによって提示することができる。さらなる詳細を以下に提供する。3人のユーザ128及び3つのユーザコンピューティングデバイス126が
図1に示されているが、環境100は任意の数のユーザ128及び/又はユーザコンピューティングデバイス126を有することができる。いくつかの例では、ユーザ128がP2P支払、商人、顧客、及び/又は同様のものにおける受取人及び/又は支払人であり得る。さらなる詳細を以下に提供する。
【0065】
少なくとも1つの例では、本明細書で説明される技法が1つ又は複数のAPI及び/又はSDKを介して容易にされ得る。すなわち、少なくとも1つの例では、P2P支払プラットフォームと支払処理プラットフォームとの間の「統合」が部分的に、1つ又は複数のAPI及び/又はSDKによって促進され得る。少なくとも1つの例では、API及び/又はSDKがP2P支払プラットフォームと支払処理プラットフォームとの間の通信を可能にすることができる。そのような統合は、P2P支払プラットフォーム及び支払処理プラットフォームが本明細書で説明されるようにデータを交換しない、既存の技法を上回る改善を提供する。さらなる詳細を以下に提供する。
【0066】
例示的な環境100を参照して上記で説明した様々なデバイス及び/又は構成要素に関連する追加の詳細については、
図2~
図4、
図18、及び
図19を参照して以下で説明する。
【0067】
図2は、P2P支払プラットフォーム及びそれに関連する環境200に関連する追加の詳細を示す。
図1で説明したように、P2Pプラットフォームは、P2P処理コンポーネント108と、暗号通貨管理コンポーネント110と、データストア112とを含むことができるP2Pサーバ102を含むことができる。少なくとも1つの例では、P2P支払プラットフォームは、P2P支払プラットフォームに関連付けられ、P2P支払プラットフォームによって提供され得るモバイル支払アプリケーション202に関連付けられ得る。少なくとも一例では、第1のユーザコンピューティングデバイス(例えば、ユーザAコンピューティングデバイス204)及び第2のユーザコンピューティングデバイス(例えば、ユーザBコンピューティングデバイス206)はそれぞれ、モバイル支払アプリケーション202のインスタンスをそこに記憶することができる。ユーザコンピューティングデバイス204及び206は、
図1のユーザコンピューティングデバイス126のうちの2つを備えることができる。少なくとも1つの例では、
図1の2人又はユーザ128を含むことができる、それぞれのユーザ、すなわちユーザA208及びユーザB 210はそれぞれ、モバイル支払アプリケーション202のそれぞれのインスタンスを介して提示されるユーザインターフェースのそれぞれのインスタンスを介して、P2P支払プラットフォームと対話することができる。少なくとも1つの例では、P2P支払プラットフォームは、P2P取引を容易にするために、モバイル支払アプリケーション202(又は他のアクセスポイント)のインスタンスと通信できる。
【0068】
いくつかの例では、モバイル支払アプリケーション202のインスタンスは、ユーザコンピューティングデバイス上で実行され得る(例えば、それによって実行可能である)。少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション202のインスタンスは、アプリケーションストアを介してダウンロード可能なソフトウェアアプリケーションのインスタンスであり得る。いくつかの例では、モバイル支払アプリケーション202に関連する機能は、機能を実行するためにユーザコンピューティングデバイスにダウンロードされ得る、インスタントアプリケーション、又はモバイル支払アプリケーション202の一部を介してアクセスされ得る。そのような機能(すなわち、インスタントアプリケーションの)は、モバイル支払アプリケーション202の完全な機能未満であり得る。上述のように、モバイル支払アプリケーション202は、インストールされたアプリケーション、又はその一部を含むことができるが、追加の又は代替の例では、モバイル支払アプリケーション202がウェブブラウザ上の認証された又は認証されていないアプリケーションであり得る。すなわち、少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション202のインスタンスがウェブブラウザを介してアクセス可能であり得る。いくつかの例では、ユーザがモバイル支払アプリケーション202にアクセス又は登録すると、ウェブブラウザは、顧客のアカウントにログインすることなく、顧客がモバイル支払アプリケーション202にアクセスすることを可能にする、後続の顧客訪問(例えば、ウェブブラウザ認証、ウェブクッキー、ウェブ履歴などを介して)のための関連する資格情報を記憶することができる。
【0069】
少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション202のインスタンスは、1つ又は複数のユーザインターフェース要素を含むことができる1つ又は複数のユーザインターフェースを提示することができ、それに関連付けられたユーザがP2P支払プラットフォームの他のユーザから資金を送信又は受信することを可能にする。すなわち、少なくとも1つの例では、ユーザA 208がユーザAコンピューティングデバイス204上のモバイル支払アプリケーション202のインスタンスを介して提示されるユーザインターフェースとの1つ又は複数の対話を介して、ユーザB 210から資金を送信又は受信することができる。少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション202のインスタンスは、それに関連付けられたユーザが暗号通貨、証券などの資産を管理するためのアカウントを生成することを可能にするために、1つ又は複数のユーザインターフェースを提示できる。少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション202のインスタンスは、それに関連付けられたユーザが暗号通貨、証券などの資産を売買することを可能にするために、1つ又は複数のユーザインターフェースを提示できる。1つ又は複数の資産(例えば、フィアット通貨又は非フィアット通貨)は、データストア112内のユーザのユーザ口座に関連して記憶され得る。さらなる詳細を以下に記載する。ユーザが1つ又は複数の資産を管理することを可能にするユーザインターフェース218、220の非限定的な例が
図2に示される。
【0070】
少なくとも1つの例では、P2Pサーバ102が1つ又は複数のブロックチェーンとの対話を介して暗号通貨を購入(又は販売)することができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨ネットワーク212がパブリックブロックチェーンに関連付けることができる。暗号通貨ネットワーク212の非限定的な例は例えば、ビットコインネットワーク、イーサネットワーク、リテコインネットワークなどを含むことができる。暗号通貨ネットワークは一般にブロックチェーンと呼ばれる分散台帳のコピー上で取引を暗号的に確認及び検証し、取引を記録する当事者のネットワークに一般に関連付けられる。取引が検証されると、暗号通貨ネットワーク212は、取引をブロックチェーンに書き込むことによって、取引を承認することができる。そのような処理が完了するまでの時間は、多くの用途にとって非実用的に長くなり得る。いくつかの例では、暗号通貨ネットワーク212がサードパーティサーバ118に関連付けられ得る。いくつかの例では、P2Pサーバ102が以下で説明するように、プライベートブロックチェーンに関連付けられ得る。
【0071】
少なくとも1つの例では、P2Pサーバ102及び/又はサードパーティサーバ118が暗号通貨を購入する要求(すなわち、「購入注文」214)を暗号通貨ネットワーク212に送信することができる。少なくとも1つの例では、購入注文214の受信に応答して、暗号通貨ネットワーク212は暗号通貨(すなわち、「暗号資産」216)を要求エンティティ(例えば、P2Pサーバ102及び/又はサードパーティサーバ118)に送信することができる。少なくとも1つの例では、「購入注文」214が「暗号資産」216が関連付けられるアドレスを含むことができる。少なくとも1つの例では、受信された暗号通貨が以下で説明するように、ユーザ又はP2P支払プラットフォームの暗号通貨ウォレット口座に関連付けることができる。少なくとも1つの例では、P2Pサーバ102及び/又はサードパーティサーバ118が暗号通貨ネットワーク212との1つ又は複数の対話を介して暗号通貨を販売することができる。
【0072】
図3は、支払処理プラットフォーム及びそれに関連する環境300に関連する追加の詳細を示す。少なくとも1つの例では、環境300が支払処理コンポーネント114、暗号通貨管理コンポーネント116、及びデータストア120を含むことができる支払処理サーバ104を含むことができる。
【0073】
少なくとも1つの例では、支払処理プラットフォームがPOSアプリケーション302に関連付けられ得る。POSアプリケーション302のインスタンスは、
図1のユーザコンピューティングデバイス126のうちの1つになり得る、商人のコンピューティングデバイス(「商人コンピューティングデバイス」304)によって実行可能であり得る。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション302のインスタンスが商人コンピューティングデバイス304上で動作することができる(例えば、それによって実行可能である)。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション302のインスタンスがアプリケーションストアを介してダウンロード可能なソフトウェアアプリケーションのインスタンスであり得る。いくつかの例では、POSアプリケーション302に関連付けられた機能は、機能を実行するために商人コンピューティングデバイス304にダウンロードすることができる、インスタントアプリケーション又はPOSアプリケーション302の一部を介して、商人コンピューティングデバイス304を介してアクセスされ得る。そのような機能(すなわち、インスタントアプリケーションの)は、POSアプリケーション302の完全な機能未満であり得る。上述のように、POSアプリケーション302はインストールされたアプリケーション、又はその一部を含むことができるが、追加の又は代替の例ではPOSアプリケーション302がウェブブラウザ上の認証された又は認証されていないアプリケーションであり得る。すなわち、少なくとも1つの例では、POSアプリケーション302のインスタンスが商人コンピューティングデバイス304上のウェブブラウザを介してアクセス可能であり得る。いくつかの例では、商人がPOSアプリケーション302にアクセス又は登録すると、ウェブブラウザは商人の口座にログインすることなく商人がPOSアプリケーション302にアクセスすることを可能にする後続の商人訪問(例えば、ウェブブラウザ認証、ウェブクッキー、ウェブ履歴などを介して)のための関連するクレデンシャルを記憶することができる。
【0074】
少なくとも1つの例では、POSアプリケーション302が商人コンピューティングデバイス304をPOS端末として構成することができる。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション302が商人306と1つ又は複数の顧客308との間の1つ又は複数の取引に関連する取引データを生成することができる。取引は、商人306と顧客308の顧客との間で行われるアイテムの購入又は他の取得のための金融取引を含むことができる。少なくとも1つの例では、顧客308が商人306によって提供されるアイテムに対する要求とともに、現金又は任意の他の種類の支払機器(例えば、デビットカード、クレジットカード、ストアドバリューカード、小切手、電子支払いアプリケーション、暗号通貨など)を商人306に提供することができる。
【0075】
少なくとも1つの例では、取引データは、取引を介して購入される(又は他の方法で取得される)アイテム、そのようなアイテムに関連する詳細、アイテムに関連するアイテムコスト、アイテムの総コスト、商人の識別子、商人コンピューティングデバイス304の識別子、POSアプリケーション302のインスタンスの識別子、取引の識別子、商人コンピューティングデバイス304に関連するロケーション、取引に関連するタイムスタンプ、取引に関連する日付スタンプなどを含むことができる。いくつかの例では、取引データが支払機器の識別子、顧客の名前又はユーザ口座、顧客の連絡先情報、取引に使用される通貨の種類などを含むことができる。
【0076】
いくつかの例では、POSアプリケーション302が例えば、支払い機器(例えば、デビットカード、クレジットカード、近距離通信(NFC)支払い機器など)から支払いデータを取得することができる支払い読取デバイスと対話するように、商人コンピューティングデバイス304を構成することができる。いくつかの例では、支払いデータが追加の又は代替の機構(例えば、商人306による手動入力、支払い機器に関連するコード又は他の識別子のスキャン、顧客のための固有の識別子の受信など)を介してPOSアプリケーション302によって取得され得る。POSアプリケーション302は取引のための支払いを処理するために、取引データ及び/又は支払いデータを支払処理サーバ104に送信することができる。いくつかの例では、取引データ及び/又は支払いデータが取引の支払いのために支払い機器を承認する要求に関連して、支払処理サーバ104に送信され得る。いくつかの例では、取引データ及び/又は支払いデータが、支払い機器を承認するための要求で直接的にではなく、バッチ及び/又は周期処理の一部として送信することができる。
【0077】
少なくとも1つの例では、POSアプリケーション302が、1つ又は複数のユーザインターフェース要素を含むことができる1つ又は複数のユーザインターフェースを提示させて、商人306(及び/又はそれに関連付けられたエージェント/ワーカー)が支払処理プラットフォームと対話することを可能にすることができる。少なくとも1つの例では、商人306が、顧客308からの支払いを受け入れるために、POSアプリケーション302を介して提示されるユーザインターフェースと対話できる。いくつかの例では、商人306が、彼らのビジネスの他の態様を管理するために、POSアプリケーション302を介して提示されるユーザインターフェースと対話できる。少なくとも1つの例では、ユーザインターフェース310が商人306の1つ又は複数の口座を表すユーザインターフェース要素を提示することができる。少なくとも1つの例では、商人306がユーザインターフェース310と対話して、商人306との取引に対する支払いから生成された資金が預けられる1つ又は複数の口座を指定することができる。少なくとも1つの例では、商人306がユーザインターフェース310と対話して、資金の一部が商人306の暗号通貨ウォレット口座に預けられるべきであることを示すことができる。いくつかの例では、ユーザインターフェース310が、商人306が商人306の暗号通貨ウォレット口座に預けられるべき資金のパーセンテージ又は他の量を指定することを可能にするための制御又は他の機構を含むことができる。以下で説明するように、いくつかの例では、支払処理サーバ104が商人306の暗号通貨ウォレット口座に預けられるパーセンテージ又は他の金額を推奨することができる。いくつかの例では、商人308がユーザインターフェース310を介して保留するパーセンテージ又は部分を指定しなくてもよく、そのような例では支払処理サーバ104が商人306の暗号通貨ウォレット口座に預ける量を決定することができる。さらなる詳細を以下に記載する。
【0078】
いくつかの例では、取引のための支払いから生成された資金の少なくとも一部が商人306のセキュリティ通貨ウォレット口座に預けられることを示す商人306に少なくとも部分的に基づいて、支払処理コンポーネント114は、(i)非暗号通貨資金(例えば、フィアット通貨、証券など)の変換を容易にし、及び/又は(ii)暗号通貨資金を商人306のセキュリティ通貨ウォレット口座(例えば、P2P支払プラットフォーム又はサードパーティプラットフォームによって維持され得る)に預けるために、P2Pサーバ102及び/又はサードパーティサーバ118とデータを交換することができる。いくつかの例では、P2Pサーバ102及び/又はサードパーティサーバ118が暗号通貨を売買するために、暗号通貨ネットワーク212と通信することができる。いくつかの例では、支払処理サーバ104が追加又は代替として、(例えば、P2Pサーバ102及び/又はサードパーティサーバ118を経由せずに)暗号通貨ネットワーク212と直接通信して、暗号通貨を購入又は販売することができる。さらなる詳細を以下に提供する。
【0079】
いくつかの例では、P2P支払プラットフォーム及び支払処理プラットフォームが上述のように様々な動作を実行するように統合され得る。例えば、いくつかの事例では、POSアプリケーション302がP2P支払プラットフォームによって管理される新しい暗号通貨ウォレット口座を生成するための情報を商人306が入力することを可能にするためのユーザインターフェースを提示することができる。すなわち、そのようなユーザインターフェース及び/又はそれに関連する動作は、モバイル支払アプリケーション202及び/又は暗号通貨管理コンポーネント110によって提示及び/又は促進されるものとして上述されているが、いくつかの例では、そのようなユーザインターフェース及び/又は動作がPOSアプリケーション302と暗号通貨管理コンポーネント110との間の統合を介して提示及び/又は促進され得る。いくつかの例では、本明細書で説明するユーザインターフェース及び/又は動作が、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームとサードパーティプラットフォーム(例えば、サードパーティサーバ118に関連する)との間の統合によって提示及び/又は促進され得る。
【0080】
図4は、環境100に関連付けられた例示的なデータストア400を示す。少なくとも1つの例では、データストア400の少なくとも一部がデータストア112に関連付けられ得る。少なくとも1つの例では、データストア400の少なくとも一部がデータストア120に関連付けられ得る。いくつかの例では、データストア400がP2Pサーバ102及び/又は支払処理サーバ104にアクセス可能であるように集中化することができる。
【0081】
少なくとも1つの例では、データストア400が、デジタル資産を資産記憶装置402に、ならびにデータをユーザ口座404、商人口座406、及び/又は顧客口座408に格納することができる。少なくとも1つの例では、資産記憶装置402が、支払処理プラットフォーム及び/又はP2P支払プラットフォームによって管理されるデジタル資産を記憶するために使用され得る。少なくとも1つの例では、資産記憶装置402がデジタル資産の個人がユーザに登録されているかどうかを記録するために使用することができる。例えば、資産記憶装置402は(例えば、支払処理プラットフォーム及び/又はP2P支払プラットフォームによって所有される)暗号通貨を記憶し、暗号通貨ネットワーク212と通信するための暗号通貨ウォレット410を含むことができる。いくつかの例では、暗号通貨ウォレット410が、暗号通貨管理コンポーネント110及び/又は116を介して暗号通貨ネットワーク212と通信することができる。
【0082】
暗号通貨ウォレット410は、1つ又は複数のアドレスに関連付けることができ、その保有が暗号通貨ネットワーク212上の様々なアドレスの下で表されるように、暗号通貨を取得するために(例えば、暗号通貨ネットワーク212から)使用されるアドレスを変更することができる。P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームが(例えば、暗号通貨ウォレット内に)自身の暗号通貨の保有を有する例では、ユーザがP2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームから直接暗号通貨を取得することができる。いくつかの例では、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームが所望のレベルの暗号通貨を維持するために、暗号通貨を売買するためのロジックを含むことができる。いくつかの例では、所望のレベルは、一定期間にわたる取引量、集合的な暗号通貨台帳の残高、為替レート、又は暗号通貨がフィアット通貨に関して価値を獲得又は喪失する傾向にあるような為替レートの変化の傾向に基づくことができる。これらのシナリオのすべてにおいて、暗号通貨の売買、したがって、暗号通貨ネットワーク212の公開台帳の関連更新は、任意の顧客-商人取引から分離することができ、したがって、必ずしも時間に敏感ではない。これは、バッチ取引が計算リソース及び/又はコストを低減することを可能にすることができる。
【0083】
資産記憶装置402は、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームのユーザ128への資産の割り当ての記録を記憶する台帳を含むことができる。具体的には、資産記憶装置402が暗号通貨台帳412、フィアット通貨台帳414、及び他の台帳416を含むことができ、それは、プラットフォーム、プラットフォーム(例えば、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォーム)、及び/又は1つ又は複数のサードパーティ(例えば、商人ネットワーク、支払カードネットワーク、ACHネットワーク、エクイティネットワーク、暗号通貨ネットワーク212など)のユーザ128間の資産の転送を記録するために使用され得る。そうすることで、資産記憶装置402は、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームによって管理される資産の実行残高を維持することができる。資産記憶装置402の台帳は、資産記憶装置402に記憶された台帳の各々に対する実行残高の一部が1つ又は複数のユーザ口座404に割り当てられ、又は登録されていることをさらに示すことができる。
【0084】
少なくとも1つの例では、資産記憶装置402は、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームを伴う過去の取引の記録を含むことができる、取引ログ418を含むことができる。少なくとも一例では、本明細書で説明するように、取引データは取引ログ418に関連して記憶することができる。
【0085】
暗号通貨ウォレット410、暗号通貨台帳412、フィアット通貨台帳414、他の台帳416、及び取引ログ418の単一のインスタンスを有する単一の資産記憶として示されているが、いくつかの例ではP2P支払プラットフォームに関連付けられたデータストア112が資産記憶と、暗号通貨ウォレット410、暗号通貨台帳412、フィアット通貨台帳414、他の台帳416、及び取引ログ418の第1のインスタンスと関連付けることができ、支払処理プラットフォームに関連付けられたデータストア120は暗号通貨ウォレット410、暗号通貨台帳412、フィアット通貨台帳414、他の台帳416、及び取引ログ418の第2のインスタンスと関連付けることができる。いくつかの例では、いくつかの台帳及び/又は口座はデータストア112に格納することができ、他の台帳及び/又は口座はデータストア120に格納することができる。例えば、少なくとも暗号通貨台帳412及びユーザ口座404は、データストア112に格納され得、少なくともフィアット通貨台帳414、商人口座406、及び顧客口座はデータストア120に格納され得る。いくつかの例では、データストア112はまた、フィアット通貨台帳414を格納することができる。上述のように、
図4で説明した様々な台帳及び/又は口座は、同じ又は異なるグループの同じ又は異なるデータストアに格納することができる。
【0086】
いくつかの例では、データストア400がプライベートブロックチェーン419を格納することができる。プライベートブロックチェーン419は送信者アドレス、受信者アドレス、公開鍵、転送された暗号通貨の値を記録するように機能することができ、及び/又は転送されるべき暗号通貨トークンの所有権を検証するために使用することができる。いくつかの例では、P2P支払プラットフォーム及び/又は決済処理プラットフォームが、暗号通貨を伴う決済サービス内で(例えば、P2P支払プラットフォーム及び/又は決済処理プラットフォーム内で)行われている取引を、取引の個数が決定された制限(例えば、取引の個数、記憶領域の割り当てなど)を超えるまで記録することができる。制限に達したとの決定に少なくとも部分的に基づいて、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームは、プライベートブロックチェーン419内の取引を(例えば、暗号通貨ネットワーク212に関連付けられた)パブリックブロックチェーンに公開することができ、マイナーは取引を検証し、取引をパブリックブロックチェーン上のブロックに記録することができる。少なくとも1つの例では、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームが少なくともその取引がパブリックブロックチェーンに投稿されるために、マイナーとして参加することができる。
【0087】
少なくとも1つの例では、データストア400がユーザ口座404、商人口座406、及び/又は顧客口座408などの口座を記憶及び/又は管理することができる。少なくとも一例では、ユーザ口座404がユーザ128に関連付けられたユーザ口座の記録を記憶することができる。少なくとも一例では、ユーザ口座404が(ユーザ128の)ユーザに関連付けることができるユーザ口座420を含むことができる。ユーザ口座404の他のユーザ口座はいくつかの例によれば、ユーザ口座420と同様に構成され得る。他の例では、他のユーザ口座がユーザ口座420によって提供されるデータ及び/又は口座情報よりも多い又は少ないデータ及び/又は口座情報を含み得る。少なくとも1つの例では、ユーザ口座420がユーザ口座データ428を含むことができ、それは、ユーザ識別情報に関連付けられたデータ(例えば、名前、電話番号、住所など)、ユーザ識別子(例えば、英数字識別子など)、ユーザ選好(例えば、学習又はユーザ指定)、購入履歴データ(例えば、購入された1つ又は複数の品目(及びそれぞれの品目情報)を識別すること、リンクされた支払いソース(例えば、銀行口座、記憶された残高など)、1つ又は複数の品目を購入するために使用された支払機器、1つ又は複数の注文に関連する返品、1つ又は複数の注文のステータス(例えば、準備中、梱包中、輸送中、納品中など)、予約データ(例えば、前回の予約、次回の(スケジュールされた)予約、予約のタイミング、予約の長さなど)、給与データ(雇用者、給与頻度、給与額等)、予約データ(例えば、以前の予約、次回の(予定された)予約、予約期間、そのような予約に関連するインタラクション等)、在庫データ、ユーザサービスデータ、ロイヤルティデータ(例えば、ロイヤルティ口座番号、償還された報酬、利用可能な報酬等)、リスク指標(例えば、リスクのレベル)等を含むことができるが、これらに限定されない。
【0088】
少なくとも一例では、ユーザ口座データ428が口座アクティビティ430及びユーザウォレット鍵432を含むことができる。口座アクティビティ430は、ユーザ口座420に関連する取引を記録するための取引ログを含むことができる。いくつかの例では、ユーザウォレット鍵432が、公開秘密鍵ペアと、暗号通貨ネットワーク212又は他の暗号通貨ネットワークに関連付けられたそれぞれのアドレスとを含むことができる。いくつかの例では、ユーザウォレット鍵432が暗号通貨ネットワーク212又は他の暗号通貨ネットワークに固有であり得る、1つ又は複数の鍵ペアを含み得る。
【0089】
ユーザ口座データ428に加えて、ユーザ口座420はユーザのために、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームによって管理される口座の台帳を含むことができる。例えば、ユーザ口座420は、暗号通貨台帳434、フィアット通貨台帳436、及び/又は1つ又は複数の他の台帳438を含むことができる。いくつかの例では、他の台帳438が証券台帳などを含むことができる。台帳は、対応するユーザが対応する口座(例えば、暗号通貨口座、フィアット通貨口座など)を管理するために、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームを利用することを示すことができる。いくつかの例では、台帳は論理台帳とすることができ、データは単一のデータベースで表すことができることに留意されたい。いくつかの例では、台帳の個々、又はその一部はP2P支払プラットフォーム、支払処理プラットフォーム、又はP2Pプラットフォームと支払処理プラットフォームとの組合せによって維持することができる。
【0090】
いくつかの実施形態では、暗号通貨台帳434がユーザ口座420に登録された1つ又は複数の暗号通貨(例えば、ビットコイン、イーサリアム、ライトコインなど)の各々の残高を記憶することができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨台帳434がユーザ口座420に関連付けられた暗号通貨資産の取引をさらに記録することができる。例えば、ユーザ口座420は、ユーザウォレット鍵432を使用して、暗号通貨ネットワーク212から暗号通貨を受信することができる。いくつかの例では、ユーザウォレット鍵432が要求に応じてユーザのために生成され得る。ユーザウォレット鍵432は、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォーム(例えば、暗号通貨ウォレット410)によって保持され、及びユーザに登録される暗号通貨の残高を送信、交換、又は他の方法で制御するために、ユーザによって要求され得る。いくつかの例では、ユーザウォレット鍵432は、ユーザ口座がそれを必要とするまで生成されなくてもよい。このオンザフライウォレット鍵生成は、ユーザに強化されたセキュリティ特徴を提供し、ユーザ口座の残高に対するアクセスポイントの数を減らし、したがって、外部脅威への露出を制限する。
【0091】
各口座台帳は、対応する口座に資金が追加されたときに正の残高を反映することができる。口座は、外部口座から口座に関連付けられた形式の通貨を転送することによって(例えば、暗号通貨の値をP2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームに転送し、その値は暗号通貨台帳434の残高としてクレジットされる)、異なる形式の通貨を使用して口座に関連付けられた形式の通貨を購入することによって(例えば、フィアット通貨台帳206に反映されたフィアット通貨の値を使用してP2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームから暗号通貨の値を購入し、暗号通貨台帳434の暗号通貨の値をクレジットすることによって)、又はP2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームの別のユーザ(顧客又は商人)との取引を実行することによって、調達されても良く、その口座が入ってくる通貨を受け取る(口座に関連付けられた形式又は異なる形式であってもよく、その場合、入金通貨は口座に関連付けられた形式に変換されてもよい)。いくつかの例では、ユーザ口座データ428が台帳の個々の残高を維持するためのプリファレンスを含むことができる。例えば、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームは、暗号通貨台帳436を自動的に引き落として、暗号通貨台帳434、又は(例えば、暗号通貨台帳434の)暗号通貨残高が規定レベル(例えば、閾値)を下回るときはいつでも、ユーザに関連付けられた別の口座を増加させることができる。逆に、いくつかの実施形態では、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームが、暗号通貨残高が所定のレベル(例えば、閾値)を超えて上昇するときはいつでも、自動的にフィアット通貨台帳436をクレジットして、暗号通貨台帳434を減少させることができる。いくつかの例では、自動取引が、暗号通貨を売買するための取引が、為替レートが有利であるときに生じ得るように、暗号通貨とフィアット通貨との間の為替レートによってさらに定義され得る。
【0092】
暗号通貨口座の資金調達に特に言及すると、ユーザは、別の暗号通貨ウォレットに記憶された暗号通貨の残高を有することができる。いくつかの例では、他の暗号通貨ウォレットは、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォーム(すなわち、外部口座)に関係のないサードパーティ(例えば、サードパーティサーバ120に関連付けられた)に関連付けられ得る。少なくとも1つの例では、ユーザがサードパーティの暗号通貨ウォレットに記憶された暗号通貨の残高の全部又は一部をP2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームに転送することができる。そのような取引はユーザに、ユーザの秘密鍵によって署名されたメッセージ内の暗号通貨の量を、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームによって提供される宛先に転送することを要求することができる。少なくとも1つの例では、取引が取引を取引のブロックにバンドルし、ブロック内の取引の真正性を検証するために、マイナーに送信され得る。マイナーがブロックを検証すると、ブロックは、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームが、取引が確認されたことを検証することができ、転送された金額でユーザの暗号通貨台帳434をクレジットすることができる、パブリック分散ブロックチェーンに書き込まれる。口座がサードパーティの暗号通貨ウォレットから暗号通貨を転送することによって調達されるとき、パブリックブロックチェーンに対して更新を行うことができる。重要なことに、このパブリックブロックチェーンの更新は、取引が店舗内の商人又はオンラインで処理されているときなど、一度に重要な瞬間に行われる必要はない。
【0093】
いくつかの例では、ユーザが自分の暗号通貨口座に資金調達するために暗号通貨を購入することができる。いくつかの例では、ユーザがP2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームによって提供されるサービスを通じて暗号通貨を購入することができる。上述のように、いくつかの例では、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームが(例えば、サードパーティサーバ118に関連付けられた)サードパーティソースから暗号通貨を取得することができる。そのような例では、暗号通貨ウォレット410が異なる宛先に関連付けることができ、それらの保有がブロックチェーン上の様々な宛先の下で表されるように、暗号通貨を取得するために使用される宛先を変更することができる。P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームが、それ自体の暗号通貨の保有を有する場合、ユーザは、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームから直接暗号通貨を取得することができる。いくつかの例では、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームが、所望のレベルの暗号通貨を維持するために、暗号通貨を売買するためのロジックを含むことができる。所望のレベルは、ある期間にわたる取引量、集合的なユーザプロファイルの残高、暗号通貨台帳、為替レート、又は暗号通貨がフィアット通貨に関して価値を獲得又は喪失する傾向にあるような為替レートの変化の傾向に基づくことができる。これらの例のすべてにおいて、暗号通貨の売買、したがって、関連する公開台帳の更新は、任意の顧客-商人取引から分離することができ、したがって、必ずしも時間に敏感ではない。
【0094】
P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームがそれら自体の暗号通貨資産を有する例では、取引において転送される暗号通貨(例えば、取引の受信のために提供される宛先と、取引において転送される暗号通貨の残高とを有するデータ)は、暗号通貨ウォレット410に記憶され得る。少なくとも1つの例では、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームがユーザの暗号通貨台帳434をクレジットすることができる。さらに、P2P支払プラットフォーム及び/又は決済処理プラットフォームは、ユーザが暗号通貨台帳434をクレジットすることによって、転送された暗号通貨の値を保持することを認識するが、ブロックチェーンを検査するいかなる人も、暗号通貨がP2P支払プラットフォーム及び/又は決済処理プラットフォームに転送されたと見なす。いくつかの例では、暗号通貨ウォレット410が多くの異なる宛先に関連付けられ得る。そのような例では、ブロックチェーンを検査するいかなる人も、暗号通貨ウォレット410に記憶されたすべての暗号通貨を、同じエンティティに属するものとして容易に関連付けることはできない。これは、リアルタイム取引に使用され、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームによって維持されるプライベート台帳の存在であり、他の時点でのパブリック台帳の更新と組み合わされ、暗号通貨を使用する極めて高速な取引が達成されることを可能にする。いくつかの例では、「プライベート台帳」がいくつかの例では本明細書で説明するように、プライベートブロックチェーン419を利用することができる暗号通貨台帳412を指すことができる。「公開台帳」は、暗号通貨ネットワーク212に関連付けられたパブリックブロックチェーンに対応することができる。
【0095】
少なくとも1つの例ではユーザの暗号通貨台帳434、フィアット通貨台帳436などは、ユーザが入金通貨を受け取る別のユーザ(顧客又は商人)との取引を行うときにクレジットされ得る。例えば、取引の支払いに関連する資金をキャプチャすることに応答して、P2P支払いプラットフォーム及び/又は支払い処理プラットフォームは、1つ又は複数の商人の口座に資金を預け入れることができ、それによって、対応する台帳がクレジットされるようにする。いくつかの例では、ユーザが別のユーザとの取引に対する支払いの形態で暗号通貨を受信することができる。少なくとも1つの例では、そのような暗号通貨が暗号通貨台帳434に資金を供給するために使用することができる。
【0096】
いくつかの例では、ユーザが別のユーザとの取引に対する支払いの形態で、フィアット通貨又は別の通貨を受け取ることができる。少なくとも一例では、そのような資金の少なくとも一部は、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームによって暗号通貨に変換され、ユーザの暗号通貨台帳434に資金を供給するために使用され得る。
【0097】
上述のように、いくつかの例では、ユーザはまた、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームによって維持される他の口座を有することができる。例えば、ユーザはまた、例えば、フィアット通貨台帳436を介して追跡され得る、米国ドルでの口座を有することができる。このような口座は、従来知られているように、サードパーティ銀行の銀行口座から、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームによって維持される口座に金銭を振り込むことによって資金を調達することができる。いくつかの例では、ユーザが別のユーザとの取引に対する支払いの形態でフィアット通貨を受け取ることができる。そのような例では、そのような資金の少なくとも一部は、フィアット通貨台帳436に資金を供給するために、使用され得る。
【0098】
いくつかの例では、ユーザがP2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームに登録された1つ又は複数の内部支払カードを有することができる。内部支払いカードは、ユーザ口座420に関連付けられた口座のうちの1つ又は複数にリンクすることができる。いくつかの実施形態では、内部支払いカードに関するオプションは、アプリケーション(例えば、モバイル支払アプリケーション202及び/又はPOSアプリケーション302)を使用して調整及び管理され得る。
【0099】
少なくとも1つの例では、上述のように、各台帳は、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームによって管理されるユーザの口座に対応することができる。少なくとも1つの例では、口座の個人が、支払取引、P2P取引、給与支払いなどで使用するために、ウォレット又は記憶された残高に関連付けることができる。
【0100】
少なくとも一例では、ユーザ口座420が暗号通貨ウォレット440に関連付けることができる。ユーザの暗号通貨ウォレット440は、ユーザ口座データ428に記憶することができる口座情報に関連付けることができ、いくつかの例では、ユーザウォレット鍵432に関連付けることができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨ウォレット440が、暗号通貨取引の受信のために提供されるアドレスを示すデータを記憶することができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨ウォレット440の残高が暗号通貨台帳434の残高に少なくとも部分的に基づくことができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨ウォレット440を介して利用可能な資金が、暗号通貨ウォレット440又は暗号通貨ウォレット410に格納され得る。暗号通貨ウォレット410を介して利用可能な資金は、暗号通貨台帳434を介して追跡することができる。しかしながら、暗号通貨ウォレット440は、追加の暗号通貨資金に関連付けることができる。
【0101】
少なくとも1つの例では、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームが、暗号通貨取引を記録及び検証するためのプライベートブロックチェーン419を含むとき、暗号通貨ウォレット440は暗号通貨台帳434の代わりに、又はそれに加えて使用され得る。例えば、少なくとも1つの例では、商人が支払いを受け取るための暗号通貨ウォレット440の宛先を提供することができる。顧客が暗号通貨で支払いを行っており、顧客がP2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームに関連付けられた自身の暗号通貨ウォレット口座を有する例では、顧客がそのウォレット宛先(すなわち、顧客の)を含むその秘密鍵によって署名されたメッセージを送信し、商人の暗号通貨ウォレット440に転送されるべき暗号通貨及び値を識別することができる。P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームは、顧客の暗号通貨ウォレット内の暗号通貨残高を減少させ、商人の暗号通貨ウォレット440内の暗号通貨残高を増加させることによって、取引を完了することができる。取引をそれぞれの暗号通貨ウォレットに記録することに加えて、取引をプライベートブロックチェーン419に記録することができ、取引を確認することができる。ユーザは上述したように、ピアツーピア取引において暗号通貨を用いて同様の取引を実行することができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨ウォレット口座440が上述のように、サードパーティの暗号通貨ウォレットからの残高振替によって資金調達することができる。そのような取引は、ユーザの秘密鍵によって署名されたメッセージ内の暗号通貨の量を暗号通貨ウォレット口座440の宛先に転送することをユーザに要求することができる。次いで、転送された暗号通貨量は、後の取引で使用するために、暗号通貨ウォレット口座440内に存在することができる。
【0102】
少なくとも1つの例では、商人口座406が支払処理プラットフォームを利用するユーザ128のそれぞれに関連付けることができる。商人口座406は、1つ又は複数の商人に関連付けられた1つ又は複数の商人口座を備えることができる。いくつかの例では、商人口座がユーザ口座420と同じ又は同様の構造を有することができる。いくつかの例では、商人口座がユーザ口座と統合されるか、又はユーザ口座にマッピングされるか、又はそうでなければユーザ口座に関連付けられ得る。いくつかの例では、商人口座が商人データに関連付けられ得り、それは、商人識別情報(例えば、商人の名前、商人の地理的ロケーション、商人の動作時間、従業員情報など)、商人によって販売のために提供される商人カテゴリ分類(MCC)、商人によって使用されるアイテム(例えば、デバイスタイプ)、商人に関連する取引データ(例えば、商人によって行われた取引、取引に関連する支払データ、取引に関連するアイテム、取引の各々のアイテムの説明、取引の当事者、取引の日付、時刻、及び/又はロケーションなど)、商人に関連するローン情報(例えば、商人に行われた以前のローン、前記ローンの以前のデフォルトなど)、商人に関連するリスク情報(リスクの表示、不正行為、チャージバック等の事例)、予約情報(例えば、以前の予約、次回の(スケジュールされた)予約、予約のタイミング、予約の長さ等)、給与情報(例えば、従業員、給与頻度、給与額等)、従業員情報、予約データ(例えば、以前の予約、次回の(スケジュールされた)予約、そのような予約に関連するインタラクション等)、在庫データ、顧客サービスデータ等、を含むことができるが、これらに限定されない。いくつかの例では、商人口座が商人の記憶された残高(例えば、台帳)の個々にリンクされた支払機器に関連付けられた支払情報を記憶することができる。少なくとも1つの例では、P2Pユーザ情報(例えば、英数字識別子など)は、そのような商人プロファイルにマッピングされるか、又はそうでなければ、そのような商人プロファイルに関連付けられ得る。
【0103】
少なくとも一例では、顧客口座408が支払プラットフォームを利用するユーザ128のそれぞれに関連付けることができる。顧客口座408は、1つ以上の顧客に関連付けられた1つ以上の顧客口座を含むことができる。いくつかの例では、顧客口座がユーザ口座420と同じ又は同様の構造を有することができる。いくつかの例では、顧客口座がユーザ口座と統合されるか、又はユーザ口座にマッピングされるか、そうでなければ関連付けられ得る。いくつかの例では、顧客口座が顧客データに関連付けられ得り、それは、顧客識別情報(例えば、名前、電話番号、住所、銀行情報など)、顧客選好(例えば、学習された又は顧客指定の)、購入履歴データ(例えば、1つ又は複数の購入された品目(及びそれぞれの品目情報)を識別すること)、1つ又は複数の品目(P2P支払取引を含むことができる)を購入するために使用される支払機器、1つ又は複数の注文に関連するリターン、1つ又は複数の注文のステータス(例えば、準備、包装、輸送中、配達済みなど)、予約データ(例えば、以前の予約、次回の(スケジュールされた)予約、予約のタイミング、予約期間など)、給与データ(従業員、支払頻度、支払額など)、予約データ(例えば、以前の予約、次回の(スケジュールされた)予約、予約のタイミング、予約期間、そのような予約に関連するインタラクションなど)、在庫データ、顧客サービスデータなど、を含むことができるが、これらに限定されない。いくつかの例では、顧客口座が顧客の記憶された残高(例えば、台帳)の個々にリンクされた支払機器に関連する支払情報を記憶することができる。少なくとも1つの例では、P2Pユーザ情報(例えば、英数字識別子など)はそのような顧客プロファイルにマッピングされるか、又はそうでなければ、そのような顧客プロファイルに関連付けられ得る。
【0104】
P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームによって管理される口座を有するユーザは、処理速度の向上及びセキュリティの向上という技術的利点を可能にする開示された技術の一態様であることに留意されたい。
【0105】
図5は、暗号通貨を使用して商人への支払い割り当てを区別するための処理500を示すスイムレーン図を示す。処理500の動作は、環境100、200、及び/又は300の1つ又は複数の構成要素によって実行され得る。図示のように、処理500は、P2Pサーバ102、支払処理サーバ104、モバイルアプリケーション202、及びPOSアプリケーション302によって部分的に実行され得る。いくつかの例では、モバイル支払アプリケーション202及びPOSアプリケーション302がユーザ(すなわち、商人306)の同じユーザコンピューティングデバイスに関連付けられ得る。いくつかの例では、モバイル支払アプリケーション202及びPOSアプリケーション302が、同じユーザ(すなわち、商人306)に両方関連付けることができる、異なるユーザコンピューティングデバイスに関連付けることができる。
【0106】
少なくとも1つの例では、暗号通貨支払い要求502がPOSアプリケーション302を介して商人コンピューティングデバイス304上で受信され得る。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション302が1つ又は複数のユーザインターフェース要素を有するユーザインターフェースを提示して、商人306がどの口座が商人306の取引に関連する支払いから生成された資金を受け取るべきかを指定することを可能にすることができる。いくつかの例では、商人306が上記で説明したように、1つ又は複数の口座に関連付けられ得る。例えば、商人306は(フィアット通貨台帳に関連付けられた)フィアット通貨口座、(例えば、暗号通貨台帳に関連付けられた)暗号通貨ウォレット口座、及び/又は同様のものに関連付けることができる。
【0107】
少なくとも1つの例では、POSアプリケーション302は、商人306の取引に関連する支払いから生成された資金の少なくとも一部が商人306の暗号通貨ウォレット口座に預けられることを示す入力を受信することができる。いくつかの例では、ユーザインターフェースは、商人306が商人306の暗号通貨ウォレット口座に預けられるべき資金のパーセンテージ又は他の部分を指定することを可能にするための機構(例えば、スライダ、フリーフォームテキストボックス、ドロップダウンなど)を含むことができる。したがって、いくつかの例では、入力は、預けられるべき資金のパーセンテージ又は他の部分の表示に関連付けることができる。いくつかの例では、商人306は、そのような指定を提供しなくてもよく、商人306の暗号通貨ウォレット口座に預けられるべき資金の量の推奨及び/又は自動判定(例えば、支払処理コンポーネント114に関連するロジックに基づく)に依拠し得る。さらなる詳細を以下に記載する。
【0108】
少なくとも1つの例では、POSアプリケーション302は、暗号支払い要求502を支払処理サーバ104に送信することができる。支払処理サーバ104は、暗号通貨支払い要求502を受信することができる。少なくとも1つの例では、支払処理サーバ104は、商人306の商人口座が暗号通貨ウォレット口座に関連付けられているかどうかを判定することができる。少なくとも1つの例では、商人口座は、暗号通貨ウォレット口座に関連付けられていないと決定することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理コンポーネント114は、暗号通貨口座要求504をP2Pサーバ102に送信することができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨口座要求504は、商人306に関連付けられた識別子を含むことができ、これは、いくつかの例では商人306に対する固有の識別子(例えば、商人306などによって選択された英数字識別子)であり得る。いくつかの例では、識別子は、商人306の商人口座に関連して記憶することができ、及び/又は商人306によって暗号支払い要求502とともに提供することができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨管理コンポーネント110は、暗号通貨口座要求504を受信することができ、商人306が(例えば、データストア112内の)暗号通貨ウォレット口座に関連付けられているかどうかを決定することができる。
【0109】
少なくとも1つの例では、商人306は暗号通貨ウォレット口座に関連付けられていない場合、暗号通貨管理コンポーネント110は、
図5の囲まれた1によって示されるように、口座生成処理を開始することができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨管理コンポーネント110は、モバイル支払アプリケーション202を介してユーザインターフェースを提示させることができ、これは暗号通貨ウォレット口座を生成するための情報を入力するように商人306に促すことができる。少なくとも1つの例では、そのような情報を受信することに少なくとも部分的に基づいて、暗号通貨管理コンポーネント110は、商人306のための暗号通貨ウォレット口座を生成することができる。少なくとも1つの例では、そのような口座は、商人306のユーザ口座に関連付けられたユーザ口座データに記憶することができるユーザウォレット鍵に関連付けることができる。少なくとも1つの例では、そのような口座は、商人306のユーザ口座に関連付けることができる暗号通貨台帳に関連付けることができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨ウォレット口座は、アドレス又は他の口座識別子などの口座情報に関連付けることができる。
【0110】
いくつかの例では、暗号通貨口座要求504を受信する前に、暗号通貨ウォレット口座を生成することができる。例えば、商人306は、モバイル支払アプリケーション202のインスタンスと対話して、暗号通貨ウォレット口座を生成するための情報を提供することができる。少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション202は、商人306がそのような情報を入力し、暗号通貨ウォレット口座506を生成するための要求を送信することを可能にするためのユーザインターフェースを提示することができる。そのような例では、そのような情報を受信することに少なくとも部分的に基づいて、暗号通貨管理コンポーネント110は、
図5の囲まれた2によって示されるように、商人306のための暗号通貨ウォレット口座を生成することができる。少なくとも1つの例では、そのような口座は、商人306のユーザ口座に関連付けられたユーザ口座データに記憶することができるユーザウォレット鍵に関連付けることができる。いくつかの例では、ユーザ口座は、P2Pサーバ102(例えば、データストア112に関連付けられた)によって管理され得、支払処理サーバ104によって管理される商人の商人口座にマッピングされ得るか、又はそうでなければ関連付けられ得る。少なくとも1つの例では、ユーザ口座が暗号通貨台帳に関連付けられ得る。少なくとも1つの例では、暗号通貨ウォレット口座は、アドレス又は他の口座識別子などの口座情報に関連付けることができる。
【0111】
モバイル支払アプリケーション202及び暗号通貨管理コンポーネント110によって実行されるものとして上述したが、いくつかの例では、そのような機能は、POSアプリケーション302によって提示されるユーザインターフェースを介して情報を入力することができ、支払処理コンポーネント114がPOSアプリケーション302から情報を受信することができるように、POSアプリケーション302に統合することができる。次いで、支払処理コンポーネント114は、P2Pサーバ102に情報を送信することができ、暗号通貨管理コンポーネント110は、暗号通貨ウォレット口座を生成することができる。
【0112】
少なくとも1つの例では、暗号通貨管理コンポーネント110は、暗号通貨口座情報508を支払処理サーバ104に送信することができる。少なくとも1つの例では、支払処理コンポーネント114は、暗号通貨口座情報508を受信することができ、
図5の囲まれた3によって示されるように、暗号通貨口座情報508を商人の商人口座に関連付けることができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨口座情報508は(例えば、データストア120内の)商人306の商人口座にマッピングされるか、又はそうでなければ関連付けられ得る。
【0113】
少なくとも1つの例では、商人306は、POSアプリケーション302を利用して、顧客308との取引のための支払いを処理することができる。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション302は、取引データ510を生成することができ、これは支払処理サーバ104に送信され得る。少なくとも1つの例では、取引データ510は、取引のコストについて、支払いデータに関連付けられた支払い機器を承認するために、支払いデータ及び承認要求512に関連付けられ得る。いくつかの例では、取引データ510が取引単位ごとに送信され得る。いくつかの例では、取引データ510はバッチされ得り、複数の取引に関連付けられた承認要求512とともに送信され得る。
【0114】
少なくとも1つの例では、
図5の囲まれた4に示されるように、支払処理コンポーネント114は、取引データ510及び承認要求512を受信することができ、該当する場合、サードパーティサーバ118と通信を交換でき、承認要求512に関連する支払機器が承認されているかどうかを決定し、及び/又はそれに関連する資金を捕捉する。少なくとも1つの例では、支払処理コンポーネント114は、商人306の個々の口座に割り振るために、そのような取引に関連する資金の一部を決定することができる。すなわち、支払処理コンポーネント114は、商人の1つ又は複数の口座間の取引に関連する資金の分配を決定することができる。少なくとも1つの例では、そのような割り当ては、(例えば、暗号通貨支払い要求502を用いて)商人306からの入力に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。いくつかの例では、そのような割り当ては支払処理コンポーネント114によって自動的に決定され得る。
【0115】
少なくとも1つの例では、支払処理コンポーネント114は、1つ又は複数のルールを利用して、1つ又は複数の取引からの資金額を決定し、暗号通貨ウォレット口座に預金することができる。少なくとも1つの例では、1つ又は複数のルールは、暗号通貨ウォレット口座に預金するための資金の金額に関して、商人によって指定され得る。そのようなルールは、商人306の暗号通貨ウォレット口座に暗号通貨として預け入れることができるパーセンテージ、定額レートなどを示すことができる。いくつかの例では、ルールは、例えば、支払処理プラットフォームを利用する他の商人に関連付けられた商人データに基づいて学習され得る。いくつかの例では、学習されたルールは、(例えば、類似性アルゴリズム又は商人間の類似性の他の指標に基づいて決定された)商人306に類似する他の商人に関連付けられた商人データに基づいて学習され得る。
【0116】
いくつかの例では、支払処理コンポーネント114は、機械学習されたモデルを利用して、1つ又は複数の取引からの資金の量を決定し、暗号通貨ウォレット口座に預けることができる。いくつかの例では、そのようなモデルは、支払処理、以前の暗号通貨預金、暗号通貨変換レート又はトレンド(例えば、履歴)、及び/又は同様のものために、支払処理プラットフォームを利用する商人に関連する商人データを使用して訓練され得る。商人データは、支払処理プラットフォームを使用して以前に処理された取引に関連付けられた取引データを含むことができる。上記のような取引データは、取引に関連する商人、取引に関連する顧客、取引を介して購入された品目、取引の日付、取引の時間、取引の支払いに使用される支払機器、取引に関連する資金の割り当てなどを示すことができる。以前の暗号通貨預金は、暗号通貨ウォレット口座資金が預けられた、暗号通貨口座に以前に預けられた資金のパーセンテージ、そのような取引時などの変換率及び/又は傾向を示すことができる。少なくとも1つの例では、そのような取引データ、以前の暗号通貨預金、及び/又は暗号通貨レート及び/又は傾向は、モデルをトレーニングするために使用され得る。いくつかの例では、モデルは、商人に類似する商人に関連付けられ得る、商人データのサブセット上で訓練され得る。いくつかの例では、モデルは、教師あり学習アルゴリズム、教師なし学習アルゴリズム、半教師あり学習アルゴリズムなどの1つ又は複数の機械学習機構を使用して訓練され得る。少なくとも1つの例では、機械学習されたモデルを使用して、(例えば、取引データ及び/又は暗号通貨変換レート及び/又は傾向に少なくとも部分的に基づいて)取引又は取引のグループの特性を分析することができ、取引又は取引のグループに関連付けられた資金の量の推奨を出力して、暗号通貨として預金することができる。
【0117】
一例として、商人306は、取引データから決定される別のシーズン(例えば、ハイシーズン)よりも、あるシーズン(例えば、オフシーズン)の間に取引が低くなる傾向があるシーズン商人とすることができる。少なくとも1つの例では、オフシーズン中に、支払処理コンポーネント114は、1つ又は複数の機械学習されたモデルを利用して、暗号通貨ウォレット口座に割り振るための資金の量を増加させ、暗号通貨ウォレット口座に割り振るための資金の量、暗号通貨ウォレット口座に割り振るための特定の資金の量、及び/又は同様のものを減少させる、推奨を出力することができる。少なくとも1つの例では、そのような出力は、商人306に関連する現在の暗号通貨変換レート及び/又はトレンドならびに現在及び/又は過去の取引データに少なくとも部分的に基づくことができる。
【0118】
少なくとも1つの例では、承認要求512に関連付けられた資金のキャプチャに少なくとも部分的に基づいて、支払処理コンポーネント114は暗号通貨預金命令514をP2Pサーバ102に送信することができる。すなわち、支払処理コンポーネント114は、商人306の暗号通貨ウォレット口座にキャプチャされた資金の少なくとも一部を預託するために、命令をP2Pサーバ102に送信することができる。
【0119】
いくつかの例では、資金が暗号通貨とは異なる通貨で受け取ることができる。したがって、少なくとも1つの例では、支払処理サーバ104及び/又はP2Pサーバ102は、
図5の囲まれた5によって示されるように、資金を暗号通貨に変換することができる。例えば、資金がフィアット通貨で受け取られ、少なくとも部分的に暗号通貨として(例えば、商人306の暗号通貨ウォレット口座に)預けられる場合、支払処理コンポーネント114は、暗号通貨として預けられる資金の部分について、フィアット通貨と暗号通貨との間の交換レートを使用して、暗号通貨で商人に所有される値を決定することができる。すなわち、支払処理コンポーネント114は、商人306の暗号通貨ウォレット口座に預け入れられるべきフィアット通貨資金の部分と同等の暗号通貨単位の数を決定することができる。いくつかの例では、支払処理コンポーネント114は、P2Pサーバ102に、暗号通貨で商人に支払わなければならない値の表示を送信することができる。
【0120】
いくつかの例では、暗号通貨管理コンポーネント110は、指示を受信することができ、P2P支払プラットフォームに関連付けられた暗号通貨台帳を引き落とし、同じ値又は同じ値に基づく値を有する商人306の口座に関連付けられた暗号通貨台帳をクレジットすることができる。いくつかの例では、暗号通貨台帳にクレジットされる金額が処理手数料に基づいて同じ値未満であり得る。いくつかの例では、暗号通貨台帳にクレジットされる金額は、インセンティブ又は報酬に基づいて同じ値を超えることができる。商人306の暗号通貨台帳をクレジットすることによって、商人306の暗号通貨ウォレット口座の残高を増加させることができる。いくつかの例では、クレジットは、資金及び/又は命令が受信されるときに、暗号通貨台帳に適用され得る。いくつかの例では、現在の為替レート、為替レートの傾向、イベント(例えば、商人306からの命令、取引の数、暗号通貨の値、特定の日付及び/又は時間など)、規則(例えば、ある期間が経過した後、特定の頻度など)などに基づいて決定され得る、後の時間に、クレジットは暗号通貨台帳に適用され得る。
【0121】
いくつかの例では、暗号通貨管理コンポーネント110は、支払処理サーバ104から受信した資金を使用して、暗号通貨を購入することができる。いくつかの例では、暗号通貨管理コンポーネント110は、資金及び/又は命令が受信された時点で暗号通貨を購入することができる。いくつかの例では、暗号通貨管理コンポーネント110は、現在の為替レート、為替レートの傾向、イベント(例えば、商人306からの命令、取引の数、暗号通貨の値、特定の日付及び/又は時刻など)、規則(例えば、ある期間が経過した後、特定の頻度など)などに基づいて決定され得る、後の時間に、資金を適切な台帳に関連付け、暗号通貨を購入することができる。
【0122】
いくつかの例では、暗号通貨管理コンポーネント116は、上述の変換に基づいて暗号通貨を購入することができ、又はそうでなければ(例えば、支払処理プラットフォームの残高台帳に基づいて)ユーザに暗号通貨を割り振ることができ、そのような暗号通貨を暗号通貨預金命令514に関連付けることができる。そのような例では、暗号通貨管理コンポーネント110は、暗号通貨ウォレット口座に預けられる通貨で資金を受け取ることができ、商人306の暗号通貨ウォレット口座に資金を預けることができる。
【0123】
いくつかの例では、支払処理コンポーネント114は、
図5の囲まれた6によって示されるように、1つ又は複数の追加の命令を他の構成要素に送信して、資金の1つ又は複数の他の部分を1つ又は複数の他の口座に預金することができる。例えば、少なくとも1つの例では、資金の一部が商人306のフィアット通貨口座に預けられ得る。少なくとも1つの例では、命令の各々が送信され、資金の一部が預けられた後、支払処理コンポーネント114は取引が完了したことの通知516を商人コンピューティングデバイス304に送信することができる。POSアプリケーション302は、ユーザインターフェースを介して通知を提示させることができる。いくつかの例では、取引が完了したことの通知516が(例えば、アクワイアラ、イシュア、カード決済ネットワーク、銀行などから)承認応答を受信したことに応答して送信され得る。いくつかの例では、通知が取引に関連するキャプチャされた資金の受信に応答して送信され得る。いくつかの例では、通知は、例えば、現在の為替レート、為替レートの傾向、イベント(例えば、商人306からの命令、取引の数、暗号通貨の値、特定の日付及び/又は時刻など)、規則(例えば、ある期間が経過した後、特定の頻度など)などによって、暗号通貨預金が意図的に遅延した場合、暗号通貨が商人306の暗号通貨ウォレット口座に預けられる前に、送信され得る。
【0124】
図6は、暗号通貨を使用して商人への支払い割り当てを区別するための別の処理600を示すスイムレーン図を示す。処理600の動作は、環境100及び/又は300の1つ又は複数の構成要素によって実行され得る。図示のように、処理600は、支払処理サーバ104、POSアプリケーション302、及びサードパーティサーバ118によって部分的に実行することができる。上述のように、いくつかの例では、商人306が1つ又は複数の暗号通貨ウォレット口座を有することができる。いくつかの例では、暗号通貨ウォレット口座のうちの1つ又は複数は、サードパーティサーバ118に関連付けられたサードパーティサービスプロバイダに関連付けられ得る。
【0125】
少なくとも1つの例では、暗号通貨支払い要求602は、POSアプリケーション302を介して商人コンピューティングデバイス304上で受信され得る。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション302は、1つ又は複数のユーザインターフェース要素を有するユーザインターフェースを提示して、商人306がどの口座が商人306の取引に関連する支払いから生成された資金を受け取るべきかを指定することを可能にすることができる。いくつかの例では、商人306が上記で説明したように、1つ又は複数の口座に関連付けられ得る。例えば、商人306は(フィアット通貨台帳に関連付けられた)フィアット通貨口座、(例えば、暗号通貨台帳に関連付けられた)暗号通貨ウォレット口座、及び/又は同様のものに関連付けることができる。
【0126】
少なくとも1つの例では、POSアプリケーション302は、商人306の取引に関連する支払いから生成された資金の少なくとも一部が商人306の暗号通貨ウォレット口座に預けられることを示す入力を受信することができる。いくつかの例では、ユーザインターフェースは、商人306が商人306の暗号通貨ウォレット口座に預けられるべき資金のパーセンテージ又は他の部分を指定することを可能にするための機構(例えば、スライダ、フリーフォームテキストボックス、ドロップダウンなど)を含むことができる。したがって、いくつかの例では、入力は、預けられるべき資金のパーセンテージ又は他の部分の表示に関連付けることができる。いくつかの例では、商人306は、そのような指定を提供しなくてもよく、商人306の暗号通貨ウォレット口座に預けられるべき資金の量の推奨及び/又は自動判定(例えば、支払処理コンポーネント114に関連するロジックに基づく)に依拠し得る。
【0127】
いくつかの例では、商人306は、2つ以上の暗号通貨ウォレット口座に関連付けられている場合、ユーザインターフェースは商人306がそのような資金が預けられるべき暗号通貨ウォレット口座を選択するための機構を含むことができる。例えば、商人306は、複数の暗号通貨ウォレット口座から暗号通貨ウォレット口座を選択することができ、及び/又は商人306は、選択された暗号通貨ウォレット口座に関連付けられたアドレス又は他の口座識別子を提供することができる。
【0128】
少なくとも1つの例では、POSアプリケーション302が暗号通貨支払い要求602を支払処理サーバ104に送信することができる。支払処理サーバ104は、暗号通貨支払い要求602を受信することができる。少なくとも1つの例では、支払処理サーバ104は、商人306の商人口座が資金の一部が預けられるべき暗号通貨ウォレット口座に関連付けられているかどうかを決定することができる。少なくとも1つの例では、商人口座は、暗号通貨ウォレット口座に関連付けられていないと決定することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理コンポーネント114は商人306のサードパーティ暗号通貨ウォレット口座に関連付けることができるサードパーティサーバ118に、暗号通貨口座要求604を送信することができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨口座要求604は、商人306に関連付けられた識別子を含むことができ、これはいくつかの例では、商人306に対する固有の識別子(例えば、商人306によって選択された英数字識別子など)であり得る。上述のように、いくつかの例では、識別子が商人306の商人口座に関連して(例えば、データストア120に)記憶され得、及び/又は暗号通貨口座要求604に関連して提供され得る。少なくとも1つの例では、サードパーティサーバ118は、暗号通貨口座要求604を受信することができ、商人306の暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた口座情報に(例えば、識別子を使用して)アクセスすることができる。
【0129】
少なくとも1つの例では、サードパーティサーバ118が暗号通貨口座情報606を支払処理サーバ104に送信することができる。少なくとも1つの例では、支払処理コンポーネント114は、暗号通貨口座情報606を受信することができ、
図6の囲まれた1によって示されるように、暗号通貨口座情報606を商人の商人口座に関連付けることができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨口座情報608が(例えば、データストア120内の)商人306の商人口座にマッピングされるか、又はそうでなければ関連付けられ得る。
【0130】
少なくとも1つの例では、商人306は、POSアプリケーション302を利用して、顧客308との取引のための支払いを処理することができる。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション302は、取引データ608を生成することができ、これは支払処理サーバ104に送信され得る。少なくとも1つの例では、取引データ608は、取引のコストについて、支払いデータに関連付けられた支払機器を承認するために、支払いデータ及び承認要求610に関連付けられ得る。いくつかの例では、取引データ608が取引単位ごとに送信され得る。いくつかの例では、取引データ608はバッチされ、複数の取引に関連付けられた承認要求610とともに送信され得る。
【0131】
少なくとも1つの例では、
図6の囲まれた2によって示されるように、支払処理コンポーネント114は、取引データ608及び承認要求610を受信することができ、商人306の個々の口座に割り振るために、そのような取引に関連する資金の一部を決定することができる。すなわち、支払処理コンポーネント114は上述のように、商人の1つ又は複数の口座間の取引に関連する資金の分配を決定することができる。少なくとも1つの例では、そのような割り当ては(例えば、暗号通貨支払い要求602を用いて)商人306からの入力に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。いくつかの例では、そのような割り当ては上述のように、支払処理コンポーネント114によって自動的に決定され得る。
【0132】
少なくとも1つの例では、承認要求610に関連付けられた資金のキャプチャに少なくとも部分的に基づいて、支払処理コンポーネント114は暗号通貨預金命令612をサードパーティサーバ118に送信することができる。すなわち、支払処理コンポーネント114は、商人306の暗号通貨ウォレット口座にキャプチャされた資金の少なくとも一部を預ける命令をサードパーティサーバ118に送信することができる。
【0133】
いくつかの例では、資金が暗号通貨とは異なる通貨で受け取られる。したがって、少なくとも1つの例では、支払処理サーバ104及び/又はサードパーティサーバ118は、
図6の囲まれた3によって示される通り、資金を暗号通貨に変換できる。例えば、資金が、フィアット通貨で受け取られ、少なくとも部分的に暗号通貨として(例えば、商人306の暗号通貨ウォレット口座に)預けられる場合、支払処理コンポーネント114は、フィアット通貨で資金の部分をサードパーティサーバ118に送ることができる。そのような例では、(1つ又は複数の)サードパーティサーバ118が変換を実行し、暗号通貨で商人に支払われるべき値を商人306の暗号通貨ウォレット口座に関連付けることができる。そのような例では、サードパーティサーバ118が変換を実行し、暗号通貨で商人に支払われるべき値を商人306の暗号通貨ウォレット口座に関連付けることができる。
【0134】
いくつかの例では、暗号通貨管理コンポーネント116は、上述の変換に基づいて暗号通貨を購入することができ、又はそうでなければ(例えば、支払処理プラットフォームの残高台帳に基づいて)ユーザに暗号通貨を割り振ることができ、そのような暗号通貨を暗号通貨預金命令612に関連付けることができる。そのような例では、サードパーティサーバ118が暗号通貨ウォレット口座に預けられる通貨で資金を受け取ることができる。
【0135】
いくつかの例では、支払処理コンポーネント114は、
図6の囲まれた4によって示されるように、1つ又は複数の追加の命令を他の構成要素に送信して、資金の1つ又は複数の他の部分を1つ又は複数の他の口座に預金することができる。例えば、少なくとも1つの例では、資金の一部が商人306のフィアット通貨口座に預けられ得る。少なくとも1つの例では、命令の各々が送信され、資金の一部が預けられた後、支払処理コンポーネント114は取引が完了したことの通知614を商人コンピューティングデバイス304に送信することができる。POSアプリケーション302は、ユーザインターフェースを介して通知を提示させることができる。いくつかの例では、取引が完了したことの通知614が(例えば、アクワイアラ、イシュア、カード決済ネットワーク、銀行などから)承認応答を受信したことに応答して送信され得る。いくつかの例では、通知が取引に関連するキャプチャされた資金の受信に応答して送信され得る。いくつかの例では、通知は、例えば、市場条件、イベント、ルール、及び/又は同様のものために、暗号通貨預金が意図的に遅延された場合、暗号通貨が商人306の暗号通貨ウォレット口座に預けられる前に送信され得る。
【0136】
いくつかの例では、
図5及び
図6で参照されるように、処理のために1つ又は複数の取引がバッチされ得る。すなわち、少なくとも1つの例では、取引のグループに関連付けられた取引データ及び承認要求が同時に受信され、処理され得る。いくつかの例では、取引レベルの代わりに、又はそれに加えて、暗号通貨として預託されるべき取引のグループに関連する資金の量に関する決定をグループレベルで行うことができる。
【0137】
図7は、商人の取引からの資金の一部を商人の異なる口座に割り当てるための例示的な処理700を示し、少なくとも1つの口座は、商人306の暗号通貨ウォレット口座である。いくつかの例では、取引がフィアット通貨で行われ得る。このような方法で、1つの通貨(例えば、フィアット(fiat))で受け取った資金を別の通貨(例えば、暗号通貨)に自動的に変換するための機構が提供され、この機構は、取引処理手順自体内に組み込まれる。したがって、従来のシステムとは対照的に、顧客のフィアット銀行口座内の資金を暗号通貨資金に変換するために後続の別個のシステム又は処理は必要とされない。代わりに、変換は取引時間に行われる。これは、暗号通貨とフィアット通貨取引との間の従来の障壁が分解される、より効率的で汎用性のある支払アーキテクチャを提供する。
【0138】
動作702において、支払処理コンポーネント114は、POSアプリケーション302によって商人306の商人デバイス304上に提示されるユーザインターフェースを介して、暗号通貨で資金を受信する要求を受信することができる。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション302が1つ又は複数のユーザインターフェース要素を有するユーザインターフェースを提示して、商人306がどの口座が商人306の取引に関連する支払いから生成された資金を受け取るべきかを指定することを可能にすることができる。いくつかの例では、商人306が上記で説明したように、1つ又は複数の口座に関連付けられ得る。例えば、商人306は、(フィアット通貨台帳に関連付けられた)フィアット通貨口座、(例えば、暗号通貨台帳に関連付けられた)暗号通貨ウォレット口座、及び/又は同様のものに関連付けることができる。
【0139】
少なくとも1つの例では、POSアプリケーション302は、商人306の取引に関連する支払いから生成された資金の少なくとも一部が商人306の暗号通貨ウォレット口座に預けられることを示す入力を受信することができる。いくつかの例では、ユーザインターフェースは、商人306が商人306の暗号通貨ウォレット口座に預けられるべき資金のパーセンテージ又は他の部分を指定することを可能にするための機構(例えば、スライダ、フリーフォームテキストボックス、ドロップダウンなど)を含むことができる。したがって、いくつかの例では、入力は、預託されるべき資金のパーセンテージ又は他の部分の表示に関連付けることができる。いくつかの例では、商人306がそのような指定を提供しなくてもよく、商人306の暗号通貨ウォレット口座に預けられるべき資金の量の推奨及び/又は自動判定(例えば、支払処理コンポーネント114に関連するロジックに基づく)に依拠し得る。
【0140】
少なくとも1つの例では、POSアプリケーション302が要求を支払処理サーバ104に送信することができる。支払処理サーバ104は、要求を受信することができる。少なくとも一例では、支払処理サーバ104の支払処理コンポーネント114が要求を受信することができる。いくつかの例では、要求が商人306の識別子(例えば、商人306に一意である英数字識別子)に関連付けられ得る。
【0141】
動作704において、支払処理コンポーネント114は、商人306の商人口座が暗号通貨(「暗号」)ウォレット口座に関連付けられているかどうかを判定することができる。少なくとも1つの例では、支払処理コンポーネント114は、商人306の商人口座が暗号通貨ウォレット口座の口座情報にマッピングされるか、そうでなければ関連付けられるかどうかを決定することができる。少なくとも1つの例では、商人口座が暗号通貨ウォレット口座に関連付けられていると決定することに少なくとも部分的に基づいて(すなわち、動作704で「YES」)、処理700は動作706に進むことができる。しかしながら、商人口座が暗号通貨ウォレット口座に関連付けられていない(すなわち、動作704において「NO」)と決定することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理コンポーネント114は動作708において示されるように、暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた情報への要求を暗号通貨ソースに送信することができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨ソースがP2P支払プラットフォームであり得る。そのような例では、支払処理コンポーネント114が要求をP2Pサーバ102に送信することができる。代替例では、暗号通貨ソースがサードパーティプラットフォームに関連付けられ得、要求はサードパーティサーバ118に送信され得る。少なくとも1つの例では、要求が商人306に関連付けられた識別子を含むことができ、いくつかの例では、それは商人306に対する一意の識別子(例えば、商人306などによって選択された英数字識別子)であり得る。いくつかの例では、識別子は、商人306の商人口座に関連して記憶され得、及び/又は動作702において受信された要求とともに商人306によって提供され得る。
【0142】
動作710において、支払処理コンポーネント114は、暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた情報を暗号通貨ソースから受信することができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨ソース(例えば、暗号通貨管理コンポーネント110)は、暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた口座情報を支払処理サーバ104に送信することができる。少なくとも1つの例では、支払処理コンポーネント114は、動作712に示すように、口座情報を受信することができ、暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた口座情報を商人306の商人口座に関連付けることができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた口座情報が(例えば、データストア120内の)商人306の商人口座にマッピングされるか、そうでなければそれに関連付けられ得る。
【0143】
動作706において、支払処理コンポーネント114はPOSアプリケーション302から、商人と顧客との間の取引に関連する取引データを受信することができる。上述のように、少なくとも1つの例では、商人306がPOSアプリケーション302を利用して、顧客308との取引のための支払いを処理することができる。少なくとも一例では、POSアプリケーション302が取引データを生成することができ、取引データは支払処理サーバ104に送信することができる。いくつかの例では、取引データが取引単位ごとに送信され得る。いくつかの例では、取引データが複数の取引に関連してバッチされ得る。
【0144】
動作714において、支払処理コンポーネント114はPOSアプリケーション302から、取引に関連付けられた承認要求を受信することができる。少なくとも1つの例では、取引データが取引のコストのために、支払データと、支払データに関連付けられた支払機器を承認するための承認要求とに関連付けられ得る。少なくとも1つの例では、支払処理コンポーネント114は、取引データ及び承認要求を受信することができ、該当する場合、サードパーティサーバ118と通信を交換でき、承認要求に関連付けられた支払機器が承認されているかどうかを決定し、及び/又はそれに関連付けられた資金をキャプチャする。いくつかの例では、承認要求が取引単位ごとに送信され得る。いくつかの例では、(1つ又は複数の)承認要求が複数の取引に関連してバッチされ得る。
【0145】
動作716において、支払処理コンポーネント114は、商人306の口座に預金するための承認された取引に関連するキャプチャされた資金の一部を決定することができる。少なくとも1つの例では、支払処理コンポーネント114が商人306の個々の口座に割り振るために、そのような取引に関連する資金の一部を決定することができる。すなわち、支払処理コンポーネント114は、商人の1つ又は複数の口座間の取引に関連する資金の分配を決定することができる。少なくとも1つの例では、そのような割り当ては(例えば、動作702において受信されるよう)商人306からの入力に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。いくつかの例では、そのような割り当ては支払処理コンポーネント114によって自動的に決定され得る。
【0146】
少なくとも1つの例では、支払処理コンポーネント114が1つ又は複数のルールを利用して、1つ又は複数の取引からの資金額を決定し、暗号通貨ウォレット口座に預金することができる。少なくとも1つの例では、1つ又は複数のルールが暗号通貨ウォレット口座に預金するための資金の金額に関して、商人によって指定され得る。そのようなルールは、商人306の暗号通貨ウォレット口座に暗号通貨として預け入れることができるパーセンテージ、定額レートなどを示すことができる。いくつかの例では、ルールが例えば、支払処理プラットフォームを利用する他の商人に関連付けられた商人データに基づいて学習され得る。いくつかの例では、学習されたルールが(例えば、類似性アルゴリズム又は商人間の類似性の他の指標に基づいて決定された)商人306に類似する他の商人に関連付けられた商人データに基づいて学習され得る。
【0147】
いくつかの例では、支払処理コンポーネント114が上述のように、機械学習されたモデルを利用して、1つ又は複数の取引からの資金の量を決定し、暗号通貨ウォレット口座に預金することができる。
少なくとも1つの例では、機械学習されたモデルを使用して、(例えば、取引データ及び/又は暗号通貨変換レート及び/又は傾向に少なくとも部分的に基づいて)取引又は取引のグループの特性を分析することができ、取引又は取引のグループに関連付けられた資金の量の推奨を出力して、暗号通貨として預金することができる。
【0148】
少なくとも1つの例では、(例えば、動作714で受信された)承認要求に関連する資金のキャプチャに少なくとも部分的に基づいて、支払処理コンポーネント114は動作718で示されるように、資金の第1の部分を暗号通貨として暗号通貨ウォレット口座に預けさせることができ、動作720で示されるように、資金の第2の部分を商人306の別の口座に預けさせることができる。すなわち、少なくとも1つの例では、支払処理コンポーネント114は、商人306の暗号通貨ウォレット口座にキャプチャされた資金の第1の部分を預託する命令をP2Pサーバ102に送信することができる。いくつかの例では、資金が暗号通貨とは異なる通貨で受け取ることができる。少なくとも1つの例では、支払処理コンポーネント114が資金を暗号通貨に変換することができる。例えば、資金がフィアット通貨で受け取られ、少なくとも部分的に暗号通貨として(例えば、商人306の暗号通貨ウォレット口座に)預けられる場合、支払処理コンポーネント114は、暗号通貨として預けられる資金の部分について、フィアット通貨と暗号通貨との間の交換レートを使用して、暗号通貨で商人306に支払われる値を決定することができる。すなわち、支払処理コンポーネント114は、商人306の暗号通貨ウォレット口座に預け入れられるべきフィアット通貨資金の部分と同等の暗号通貨単位の数を決定することができる。いくつかの例では、支払処理コンポーネント114がP2Pサーバ102に、暗号通貨で商人に支払わなければならない値の表示を送信することができる。
【0149】
いくつかの例では、支払処理コンポーネント114が暗号通貨ウォレット口座に預けられるべき資金の表示をP2Pサーバ102に送信することができ、暗号通貨管理コンポーネント110は資金を、商人306の暗号通貨ウォレット口座に預け入れるための暗号通貨に変換することができる。
【0150】
いくつかの例では、資金は、資金及び/又は命令が受信された時点で、商人306の暗号通貨ウォレット口座に変換及び預け入れることができる。いくつかの例では、現在の為替レート、為替レートの傾向、イベント(例えば、商人306からの命令、取引の数、暗号通貨の値、特定の日付及び/又は時刻など)、規則(例えば、ある期間が経過した後、特定の頻度など)などに基づいて決定され得る、後の時点で、資金は変換され、商人306の暗号通貨ウォレット口座に預け入れられ得る。すなわち、いくつかの例では、支払処理コンポーネント114及び/又は暗号通貨管理コンポーネント110が、動作716において、暗号通貨ウォレット口座への預金のために保留する資金の量を決定することができるが、後の時間まで、資金を暗号通貨に変換すること、又はそうでなければ暗号通貨を暗号通貨ウォレット口座に割り当てることを控えることができる。いくつかの例では、その「後の時間」がデフォルト時間であり得、以下で説明するように、商人306は変換を達成するための規則及び/又は入力を提供することによって、そのようなデフォルト双方を無視することができる。いくつかの例では、変換が上述のように、取引単位ごとに、又はバッチ単位ごとに行うことができる。
【0151】
いくつかの例では、支払処理コンポーネント114が1つ又は複数の追加の命令を他の構成要素に送信して、資金の1つ又は複数の他の部分を1つ又は複数の他の口座に預金することができる。例えば、少なくとも1つの例では、資金の第2の部分が商人306のフィアット通貨口座に預け入れることができる。
【0152】
図8は、商人の取引からの資金の一部を商人の異なる口座に割り当てるための別の例示的な処理800を示し、少なくとも1つの口座は、商人306の暗号通貨ウォレット口座である。
【0153】
動作802において、暗号通貨管理コンポーネント110は、商人306の暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた口座情報の要求を受信することができる。少なくとも1つの例では、支払処理コンポーネント114が
図7の動作708を参照して上述したように、そのような要求を送信することができる。少なくとも1つの例では、要求がP2P支払プラットフォームのユーザのユーザ口座にリンクすることができる一意の識別子など、商人306の識別子を含むことができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨管理コンポーネント110が動作804に示すように、商人306(例えば、識別子)が暗号通貨ウォレット口座(例えば、それに関連付けられたデータストア112内)に関連付けられているかどうかを判定することができる。
【0154】
少なくとも1つの例では、商人306(例えば、識別子)が暗号通貨ウォレット口座に関連付けられている(すなわち、動作804で「YES」)という判定に基づいて、暗号通貨管理コンポーネント110は動作806で示されるように、それに関連付けられた口座情報を支払処理サーバ104に送信することができる。いくつかの例では、動作802において要求を受信する前に、暗号通貨ウォレット口座を生成することができる。例えば、商人306は、モバイル支払アプリケーション202及び/又はPOSアプリケーション302のインスタンスと対話して、動作802において要求を受信する前に暗号通貨ウォレット口座を生成するための情報を提供することができる。
【0155】
少なくとも1つの例では、識別子が暗号通貨ウォレット口座に関連付けられていない(すなわち、動作804において「NO」)という判定に基づいて、暗号通貨管理コンポーネント110は新しい暗号通貨ウォレット口座を生成するための処理を開始することができる。すなわち、いくつかの例では、商人306がP2P支払プラットフォームとの口座を有さなくてもよい。いくつかの例では、商人306がP2P支払プラットフォームとの口座を有することができるが、P2P支払プラットフォーム上で暗号通貨を使用することを選択していないことがあり、及び/又は暗号通貨ウォレット口座が生成されていないことがある。
【0156】
動作808において、暗号通貨管理コンポーネント110は、商人306の商人コンピューティングデバイス304に情報の要求を送信することができる。いくつかの例では、暗号通貨管理コンポーネント110が支払処理プラットフォームに関連付けられたP2P支払プラットフォーム及び/又はPOSアプリケーション302に関連付けられたモバイル支払アプリケーション202に情報の要求を送ることができる。少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション202及び/又はPOSアプリケーション302が暗号通貨ウォレット口座を生成するための情報を入力するように商人に促すためのユーザインターフェースを提示することができる。いくつかの例では、ユーザインターフェースが、仮想及び/又はデジタル通貨の条件、検証確認のための要求情報、及び/又は同様のものを提示することができる。要求された情報を(例えば、モバイル支払アプリケーション202及び/又はPOSアプリケーション302から(支払処理コンポーネント114を介して)受信することに応答して、動作810に示されるように、暗号通貨管理コンポーネント110は動作812に示されるように、商人306のための暗号通貨ウォレット口座を生成することができ、それに関連する口座情報を支払処理サーバ104に送信することができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨ウォレット口座が商人306のユーザ口座に関連付けられたユーザ口座データに記憶され得るユーザウォレット鍵に関連付けられ得る。少なくとも1つの例では、そのような口座が商人306のユーザ口座に関連付けることができる、暗号通貨台帳に関連付けることができる。少なくとも1つの例では、暗号通貨ウォレット口座がアドレス又は他の口座識別子などの口座情報に関連付けることができる。
【0157】
動作806において、暗号通貨管理コンポーネント110は、暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた口座情報を支払処理サーバ104に送信することができる。
【0158】
動作814において、暗号通貨管理コンポーネント110は、暗号通貨ウォレット口座に資金の一部を預ける要求を受信することができる。少なくとも1つの例では、承認要求に関連する資金のキャプチャに少なくとも部分的に基づいて、支払処理コンポーネント114は上記の
図7の動作718に示すように、そのような要求をP2Pサーバ102に送信することができる。すなわち、支払処理コンポーネント114は、商人306の暗号通貨ウォレット口座にキャプチャされた資金の少なくとも一部を預託する命令をP2Pサーバ102に送信することができる。
【0159】
いくつかの例では、資金は暗号通貨とは異なる通貨で受け取られ得る。したがって、少なくとも1つの例では、暗号通貨管理コンポーネント110が資金を暗号通貨に変換することができる。例えば、資金がフィアット通貨で受け取られ、少なくとも部分的に暗号通貨として(例えば、商人306の暗号通貨ウォレット口座に)預けられる場合、暗号通貨管理コンポーネント110は、暗号通貨として預けられる資金の部分について、フィアット通貨と暗号通貨との間の交換レートを使用して、暗号通貨で商人に支払われる値を決定することができる。すなわち、暗号通貨管理コンポーネント110は、商人306の暗号通貨ウォレット口座に預け入れられるべきフィアット通貨資金の部分と同等の暗号通貨単位の数を決定することができる。いくつかの例では、要求が暗号通貨で商人に支払われる値の表示に関連付けられ得る(例えば、支払処理コンポーネント114は変換をすでに実行していることができる)。
【0160】
動作816において、暗号通貨管理コンポーネント110は、資金の一部を暗号通貨ウォレット口座に預金することができる。いくつかの例では、暗号通貨管理コンポーネント110が指示を受信することができ、P2P支払プラットフォームに関連付けられた暗号通貨台帳を引き落とし、同じ値又は同じ値に基づく値を有する商人306の口座に関連付けられた暗号通貨台帳をクレジットすることができる。いくつかの例では、暗号通貨台帳にクレジットされる金額が処理手数料に基づいて同じ値未満であり得る。いくつかの例では、暗号通貨台帳にクレジットされる金額がインセンティブ又は報酬に基づいて同じ値を超えることができる。商人306の暗号通貨台帳をクレジットすることによって、商人306の暗号通貨ウォレット口座の残高を増加させることができる。いくつかの例では、クレジットは、資金及び/又は命令が受信されるときに、暗号通貨台帳に適用され得る。いくつかの例では、現在の為替レート、為替レートの傾向、イベント(例えば、商人306からの命令、取引の数、暗号通貨の値、特定の日付及び/又は時間など)、規則(例えば、ある期間が経過した後、特定の頻度など)などに基づいて決定され得る、後の時間に、クレジットを暗号通貨台帳に適用することができる。
【0161】
いくつかの例では、暗号通貨管理コンポーネント110が支払処理サーバ104から受信した資金を使用して、暗号通貨を購入することができる。いくつかの例では、暗号通貨管理コンポーネント110が資金及び/又は命令が受信された時点で暗号通貨を購入することができる。いくつかの例では、暗号通貨管理コンポーネント110は、現在の為替レート、為替レートの傾向、イベント(例えば、商人306からの命令、取引の数、暗号通貨の値、特定の日付及び/又は時刻など)、規則(例えば、ある期間が経過した後、特定の頻度など)などに基づいて決定され得る、資金を適切な台帳に関連付け、後の時間で暗号通貨を購入することができる。
【0162】
いくつかの例では、暗号通貨管理コンポーネント116が上述の変換に基づいて暗号通貨を購入することができ、又はそうでなければ(例えば、支払処理プラットフォームの残高台帳に基づいて)ユーザに暗号通貨を割り振ることができ、そのような暗号通貨を暗号通貨預金命令514に関連付けることができる。そのような例では、暗号通貨管理コンポーネント110が暗号通貨ウォレット口座に預けられる通貨で資金を受け取ることができ、商人306の暗号通貨ウォレット口座に資金を預け入れることができる。
【0163】
図9A~
図17は、本明細書で説明する技法を容易にするための情報を提示することができる例示的なグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を示す。
図9A~
図17に示されるGUIは単なる例であり、追加の又は代替の例では、コンテンツ及び/又は構成が示されるものとは異なり得る。さらに、グラフィカルユーザインターフェースとして説明されているが、追加の又は代替の例では、同じ又は同様のデータが音響ユーザインターフェース(例えば、音)などの追加の又は代替のインターフェースを介して出力され得る。GUIは、ユーザインターフェース要素を参照して以下に説明される。そのような要素は、グラフィック、テキスト、ロゴ、画像、ビデオなどであり得る。いくつかの例では、そのような要素が作動機構と関連付けられ得、したがって、相互作用可能又は選択可能であり得る。さらなる詳細を以下に記載する。
【0164】
図9Aは、支払割り当てに関連付けられた商人入力を受信するためのGUI900の一例を示す。本明細書で説明するように、POSアプリケーション302は、商人コンピューティングデバイス304を介して、GUI900などのユーザインターフェースを介して情報を提示することができる。少なくとも1つの例では、GUI900は、商人306が支払処理プラットフォームによって処理される取引のための支払いから受信された資金がどのように商人306の口座の間で割り振られるべきかを指定することを可能にする1つ又は複数のユーザインターフェース要素902を含むことができる。いくつかの例では、商人306が1つの口座しか有さない場合、商人306は口座間で資金を割り振るオプションを有さないことがある。いくつかの例では、商人306は、口座間に資金を割り当てるオプションを提示され得り、商人306が設定された口座を有さない場合、本明細書で説明する技法は商人306のための口座生成を容易にすることができる。例えば、商人306(例えば、商人の口座)が暗号通貨ウォレット口座に関連付けられていない場合、上述のように、P2P支払プラットフォームは、そのような口座の生成を容易にすることができる。さらなる詳細を以下に記載する。
【0165】
いくつかの例では、GUI900は、商人306が異なる口座に割り振られるべき資金のパーセンテージ又は他の部分を指定することができるように提示され得る。いくつかの例では、そのような設定は、支払処理コンポーネント114が(例えば、
図5の囲まれた4又は
図6の囲まれた2において)1つ又は複数の口座に割り振る量を決定するとき、そのような設定がその量を示すことができるように、商人口座に関連付けられ得る。いくつかの例では、商人306が複数の同じ種類の口座(例えば、複数の暗号通貨ウォレット口座)を有する場合、商人306は資金が預けられるべき暗号通貨ウォレット口座を指定することができる。
【0166】
いくつかの例では、上記で説明したように、商人306は、複数の口座の間で資金を割り当てることを望むが、パーセンテージなどを指定しないことがあることを示すことができる。いくつかの例では、支払処理コンポーネント114が上述のように、機械学習されたモデルなどを利用して、複数の口座の間でどのように資金を割り振るかを決定することができる。
【0167】
少なくとも1つの例では、GUI900への入力が、POSアプリケーション302から支払処理サーバ104に送信することができ、いくつかの例では商人306の商人口座に関連して記憶することができる。いくつかの例では、GUI900は、設定が更新又は無視されるまで、すべての取引に適用される設定を適用することができる。
【0168】
いくつかの例では、商人306が取引単位ごとに入力を提供することができる。すなわち、いくつかの例では、
図9Bに示すように、POSアプリケーション302は、商人306が現在の取引に関連する資金の一部が商人306の暗号通貨ウォレット口座に預けられるべきであることを示すことを可能にする、GUI904を提示することができる。
図9Bに示すように、GUI904は、取引に関連する取引データを表す1つ又は複数のユーザインターフェース要素906を含むことができる。少なくとも1つの例では、GUI904は、商人306が暗号通貨での支払、又は部分的な支払をトグルオン又はオフすることを可能にするユーザインターフェース要素908を含むことができる。少なくとも1つの例では、GUI904は、商人306が商人306の暗号通貨ウォレット口座に預けられる取引に関連する資金の割合を指定することを可能にする、ユーザインターフェース要素910を含むことができる。
図9Bでは、ユーザインターフェース要素910は、スライダを備えることができ、第1のユーザインターフェース要素(例えば、ノブ又はレバー)は第2のユーザインターフェース要素(例えば、バー)に対して移動して、変数(例えば、商人306の暗号通貨ウォレット口座に預けられるべき資金の割合)を制御することができる。少なくとも1つの例では、商人306は、ユーザインターフェース要素910と対話することに少なくとも部分的に基づいて、POSアプリケーション302はそのような表示(例えば、商人306が暗号通貨ウォレット口座に割り当てられたこの取引に関連する資金の一部、及びいくつかの例では商人306によって指定された量を有することを望むこと)を送信することができる。
【0169】
いくつかの例では、無線制御、チェックボックス、又は他の作動機構は、GUI904を介して提示して、商人306が取引に関連する資金の少なくとも一部を、暗号通貨を介して受け取りたいことを示すことができる。いくつかのそのような例では、支払処理コンポーネント114は、商人の口座を調べて、その口座が商人306の暗号通貨ウォレット口座に割り振るべきデフォルト量を示す設定又は他のルールに関連付けられているかどうかを決定することができる。いくつかのそのような例では、支払処理コンポーネント114が上述のように、1つ又は複数の機械学習されたモデルを使用して、商人306の暗号通貨ウォレット口座に割り振る量を自動的に決定することができる。
【0170】
図9A及び9Bは、POSアプリケーション302を介して提示され得るGUIを図示するが、いくつかの例では、商人306は、モバイル支払アプリケーション202を介して、彼らの取引から受信された資金の一部を彼らの暗号通貨ウォレット口座に割り振るための命令を提供できる。さらに、いくつかの例では、そのような命令は、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームと統合されたサードパーティプラットフォームを介して提供され得る。
【0171】
図10は、本明細書で説明するように、暗号通貨ウォレットを生成するための情報を提供するための例示的なGUI1000を示す。いくつかの例では、P2P支払プラットフォームは、GUI1000を、モバイルアプリケーション202を介して、ユーザコンピューティングデバイス204上に提示させることができる。いくつかの例では、ユーザコンピューティングデバイス204が商人コンピューティングデバイス304と同じコンピューティングデバイスである。少なくとも1つの例では、GUI1000がアカウント生成を容易にするための情報(例えば、ユーザ識別子、パスワード、名前、アカウント番号など)を提供するように商人306に促すための1つ又は複数のユーザインターフェース要素1002を含むことができる。少なくとも1つの例では、GUI1000は、商人306が暗号通貨ウォレット口座を生成するための情報を入力することを可能にする「設定ユーザインターフェース」に対応することができる。少なくとも1つの例では、GUI1000は作動機構1004を含むことができ、これは作動されると、モバイル支払アプリケーション202に、暗号通貨管理コンポーネント110にそのような(及びGUI1000を介して入力された情報)の指示を送信させることができる。暗号通貨管理コンポーネント110は、商人306のための暗号通貨ウォレット口座を生成することができる。少なくとも1つの例では、そのようなウォレット口座を生成することは、データ構造のロケーションを示すために、データ構造を生成させ、アドレスに関連付けさせることができる。少なくとも1つの例では、1つ又は複数の暗号通貨台帳がデータ構造にマッピングされるか、又はそうでなければデータ構造に関連付けられ得る。少なくとも1つの例では、暗号通貨ウォレット口座の生成に少なくとも部分的に基づいて、暗号通貨管理コンポーネント110は、
図11に示すように、モバイル支払アプリケーション202を介して新しいGUI1100を提示させることができる。
【0172】
図11は、商人306の暗号通貨ウォレット口座に関連する情報を提示するための例示的なGUI1100を示す。少なくとも1つの例では、GUI1100が商人306の暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた口座詳細を示す1つ又は複数のユーザインターフェース要素1102を含むことができる。いくつかの例では、GUI1100が1つ又は複数の作動機構1104、1106、1108、1110を含むことができ、商人306が暗号通貨ウォレット口座に資金を供給すること(例えば、「購入」1104又は「転送」1106)、暗号通貨ウォレット口座の宛先を他のユーザ又はサービスプロバイダと共有すること(例えば、「コピー」1108)、及び/又は暗号通貨ウォレット口座を商人306の1つ又は複数の他の口座にリンクすること(例えば、「リンク」1110)を可能にする。
【0173】
モバイル支払アプリケーション202を介して提示されるものとして説明されているが、いくつかの例では、同じ又は同様のGUI1000及び/又は1100が例えば、商人コンピューティングデバイス304を介して、POSアプリケーション302を介して提示され得る。
【0174】
図12は、本明細書で説明されるように、ユーザ口座に関連付けられたアクティビティ情報を提示するための例示的なGUI1200を示す。少なくとも1つの例では、P2P支払プラットフォームがそのようなGUI1200を介して提示するために、ユーザの1つ又は複数の口座に関連するデータを集約することができる。少なくとも1つの例では、GUI1200がユーザの1つ又は複数の口座に関連付けられた1つ又は複数の取引を表す1つ又は複数のユーザインターフェース要素1202を含むことができる。
図12では図示された取引のうちの2つは商人306の暗号通貨ウォレット口座(例えば、BTC取引)に関連付けられ、図示された取引のうちの2つは商人306の別の口座(例えば、フィアット通貨)に関連付けられる。いくつかの例では、GUI1200が(例えば、ディスプレイの空間/サイズ制約のために)商人306の取引のすべてを提示することができない場合がある。したがって、いくつかの例では、GUI1200は、商人306が追加の又は代替の取引及び関連する取引データを閲覧することを可能にする作動機構1204を含むことができる。いくつかの例では、商人306が追加又は代替データを閲覧するためにスクロール又はパンすることができる。いくつかの例では、GUI1200は、商人306が最近対話した(例えば、資金を送信又は受信した、取引に参加したなど)他のユーザを表す1つ又は複数のユーザインターフェース要素1206を含むことができる。いくつかの例では、ユーザインターフェース要素1206が選択されると、商人306が対応するユーザに関連する情報(例えば、ユーザ識別子、ユーザ連絡先情報、そのユーザとの取引履歴など)にアクセスすることができるように選択可能であり得る。いくつかの例では、GUI1208は、商人306が取引、ユーザ、又はP2P支払プラットフォームに関連する他の情報を検索することを可能にするための作動機構1208を含むことができる。
【0175】
いくつかの例では、ユーザインターフェース要素1202の個々が取引のバッチを表すことができる。例えば、ユーザインターフェース要素1208に関連付けられたエントリは、商人306に関連付けられた複数の取引からの割り当てに基づいて預けられた暗号通貨資金を表すことができる。上述のように、支払処理コンポーネント114及び/又は暗号通貨管理コンポーネント110は、複数の取引から生成された資金の一部を、商人306の暗号通貨ウォレット口座に預け入れることができる。取引をまとめてバッチ処理し、取引のバッチ上で上記の変換(例えば、フィアット通貨から暗号通貨へ)を実行することは、それらの取引がブロックチェーン上にどのように記録されるかに関して効率を提供することができる。例えば、取引の各々を個別に記録することは、(ブロックチェーンに追加されるブロックを生成することに関連するデータの量のために)計算集約的であり、コストがかかる可能性がある。対照的に、取引を一緒にバッチすることによって、関連する取引を一緒にブロックチェーン上に記録するために必要なデータの量は、個々に行われる場合よりも少ない。
【0176】
少なくとも1つの例では、商人306がユーザインターフェース要素1208と対話して(例えば、それに関連する作動機構を作動させて)、ユーザインターフェース要素1208に関連するエントリによって表される取引のバッチに関連する詳細を閲覧することができる。
図13は、上述のようにバッチされた複数の取引に関連付けられたアクティビティをユーザが閲覧することを可能にするための例示的なGUI1300を示す。少なくとも1つの例では、GUI1300がバッチに関連付けられた取引の各々に関連付けられた取引データを表す1つ又は複数のユーザインターフェース要素1302を含むことができる。取引の各々に関連付けられたユーザインターフェース要素がGUI1300上に収まらない場合、商人306は例えば、作動機構1304と対話すること、スクロールすること、パンすることなどによって、追加のデータを閲覧するためにGUI1300と対話することができる。
【0177】
本明細書で説明するように、P2P支払プラットフォームは、それに関連付けられたユーザのための1つ又は複数の口座を管理することができる。いくつかの例では、商人306などのユーザが(例えば、
図12に示され、説明されるような集約ビューの代わりに)アカウントのうちの1つに関連付けられた情報を閲覧することを望むことができる。
図14は、商人306が単一のアカウントに関連付けられたアクティビティデータを閲覧することを可能にするために提示され得る例示的なGUI1400を示す。すなわち、GUI1400は、商人306の暗号通貨ウォレット口座に関連するアクティビティ情報を提示することができる。少なくとも1つの例では、GUI1400が商人の特定の口座(例えば、暗号通貨ウォレット口座)を伴う1つ又は複数の取引を表すことができる1つ又は複数のユーザインターフェース要素1402を含むことができる。上述のように、商人306は、P2P支払プラットフォームに関連付けられたプライベートブロックチェーン、又は暗号通貨ネットワーク212に関連付けられたパブリックブロックチェーンを介して、暗号通貨を購入又は販売することができる。いくつかの例では、P2Pサーバ102がそのような取引を容易にすることができる。少なくとも1つの例では、そのような取引がユーザインターフェース要素1402によって表され得る。上述のように、商人306は、他の暗号通貨ウォレット口座(例えば、サードパーティの暗号通貨ウォレット口座)から暗号通貨資金を転送することができ、そのような取引は、ユーザインターフェース要素1402によって表すことができる。いくつかの例では、支払処理プラットフォームによって処理される取引のための支払いから生成される資金の少なくとも一部は、商人306の暗号通貨ウォレット口座に預け入れることができる。そのような取引は、ユーザインターフェース要素1402によって表すことができる。少なくとも1つの例では、GUI1400は、商人306が暗号通貨(例えば、作動機構1404)を購入し、暗号通貨(例えば、作動機構1406)を転送し、及び/又は暗号通貨(例えば、作動機構1408)を販売することを可能にする1つ又は複数の機構を含むことができる。いくつかの例では、GUI1400は、商人306がそのような資金をいつ購入、移転、及び/又は販売するかを決定することを可能にするために、為替レート及び/又は傾向に関連する情報を提供することができる1つ又は複数のユーザインターフェース要素1410を含むことができる。
【0178】
図15は本明細書で説明するように、ユーザの暗号通貨ウォレット口座に関連するパラメータを設定するための例示的なGUI1500を示す。いくつかの例では、上述のように、商人306は、P2P支払プラットフォームがそのようなパラメータの遵守を確実にするためにロジックを利用できるように、彼らの口座の個々に関連するパラメータを設定することができる。GUI1500は、商人306が特定の時間に保持される暗号通貨の最大量を指定することができるGUIの一例である。そのような指定は暗号通貨管理コンポーネント110に提供され、商人306の暗号通貨ウォレット口座の残高が5000ドルを超えるときに、暗号通貨が販売されることを確実にすることができる。
【0179】
図16Aは、取引の完了の通知及び/又は取引に関連する支払割り当ての概要を提示するための例示的なGUI1600を示す。少なくとも1つの例では上述したように、支払処理コンポーネント114は取引が完了したことを示す通知を商人コンピューティングデバイス304に送信することができる。少なくとも1つの例では、通知又はそれに基づいて生成されたGUIがPOSアプリケーション302を介して提示され得る。GUI1600は、このようなGUIの一例である。少なくとも1つの例では、GUI1600は、資金が割り当てられた1つ又は複数の口座を表す1つ又は複数のユーザインターフェース要素1602を含むことができる。GUI1600は、単一の取引に関連する情報を提供するGUI1600の一例である。しかしながら、上述のように、いくつかの例では、支払処理コンポーネント114が複数の取引(すなわち、取引のバッチ)を同時に処理することができる。
図16Bは、取引のバッチの完了の通知及び/又は取引のバッチに関連する支払割り当ての概要を提示するための例示的なGUI1604を示す。GUI1604は、資金が割り当てられた1つ又は複数の口座を表す1つ又は複数のユーザインターフェース要素1606を含むことができる。いくつかの例では、商人306がユーザインターフェース要素1606の個々と対話して、取引ごとの個々の割り当ての内訳など、追加の取引データを閲覧することができる。
【0180】
図17は、デフォルト時間以外の時間における暗号通貨への変換のために保留されたフィアット通貨資金を変換する命令を商人が提供することを可能にするための例示的なGUI1700を示す。いくつかの例では、上記で説明したように、第1の通貨(例えば、フィアット通貨)から第2の通貨(例えば、暗号通貨)への変換は、特定の取引のために資金がキャプチャされるときに実行され得る。いくつかの例では、変換は、ある期間の経過後、特定の頻度で、イベントに応答して、などで実行され得る。いくつかの例では、上記で説明したように、支払処理コンポーネント114及び/又は暗号通貨管理コンポーネント110は、ある期間が経過するまで、取引から保留された資金を変換することを控えることができる。いくつかの例では、そのような期間が商人306の営業時間に対応することができる。いくつかの例では、頻度が1時間ごと、1日ごと、1週間ごとなどの変換期間に対応することができる。いくつかの例では、イベントは、日付(例えば、月末)、時間(例えば、日の終わり)、取引の数、指定値、変換レート傾向(例えば、変換レートが閾値を満たすレートで増加又は減少している)、商人からの要求などに対応することができる。いくつかの例では、支払処理プラットフォームは、預金取引から保留された資金を、デフォルト時(例えば、ある期間が経過した後、特定の頻度、イベントの発生など)に、支払処理プラットフォームに関連付けられた1つ又は複数の商人の暗号通貨ウォレット口座に変換することができる。いくつかの例では、商人306が例えば、GUI1700との対話を介して、デフォルト時間の前又はデフォルト時間の後に資金を変換する命令を提供することができる。
【0181】
少なくとも1つの例では、GUI1700が商人306のための支払処理プラットフォームによって処理される取引に関連する取引データを表す1つ又は複数のユーザインターフェース要素1702を含むことができる。少なくとも1つの例では、GUI1700が商人口座への預金から保留されている(すなわち、フィアット通貨での)資金の量の表示を提供する1つ又は複数のユーザインターフェース要素1704を含むことができる。少なくとも1つの例では、GUI1700がフィアット通貨と1つ又は複数の暗号通貨との間の変換レートに関連するデータを提供する1つ又は複数のユーザインターフェース要素1706を含むことができる。少なくとも1つの例では、商人306が変換レートを監視することができ、特定の時間に変換を達成するためにGUI1700に関連付けられた作動機構1708と対話することができる。少なくとも1つの例では、作動機構1708の作動を検出することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理コンポーネント114は現在の変換レートに少なくとも部分的に基づいて、フィアット通貨を暗号通貨に変換することができ、及び/又はフィアット通貨を暗号通貨に変換するための命令を暗号通貨管理コンポーネント110に送ることができる。
【0182】
図18は、例示的な環境1800を示す。環境1800は、ネットワーク1804を介してユーザデバイス1806(いくつかの例では商人デバイス1808(個別に、1808(A)~1808(N))及び/又はサードパーティサービスプロバイダに関連付けられたサーバコンピューティングデバイス1810であり得る)と通信することができるサーバコンピューティングデバイス1802を含む。サーバコンピューティングデバイス1802は以下で説明するように、ユーザ1814の利点のために1つ又は複数のサービスを提供することができるサービスプロバイダ1812に関連付けることができる。サービスプロバイダ1812に起因する動作は、サーバコンピューティングデバイス1802によって実行され得る。
【0183】
P2P支払プラットフォーム及び支払処理プラットフォームが同じサービスプロバイダ(例えば、サービスプロバイダ1812)に関連付けられているときなど、少なくとも1つの例では、サーバコンピューティングデバイス1802が
図1を参照しながら上記で説明したP2Pサーバ102及び/又は支払処理サーバ104に対応することができる。P2P支払プラットフォーム及び支払処理プラットフォームが同じサービスプロバイダに関連付けられていない例では、P2Pサーバ102又は支払処理サーバ104のいずれかが、サードパーティサービスプロバイダに関連付けられたサーバコンピューティングデバイス1810に関連付けられ得る。少なくとも1つの例では、ネットワーク1804が
図1のネットワーク106に対応することができる。
【0184】
環境1800は上述のように、複数のユーザデバイス1806を含むことができる。ユーザデバイス1806の個々は
図1を参照して上述したように、ユーザコンピューティングデバイス126に対応することができる。複数のユーザデバイス1806の各々は、タブレットコンピューティングデバイス、スマートフォンもしくはモバイル通信デバイス、ラップトップ、ネットブックもしくは他のポータブルコンピュータもしくは半ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピューティングデバイス、端末コンピューティングデバイスもしくは他の半静止もしくは静止コンピューティングデバイス、専用デバイス、ウェアラブルコンピューティングデバイスもしくは他の身体装着コンピューティングデバイス、拡張現実デバイス、仮想現実デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなどの任意のタイプのコンピューティングデバイスであり得る。いくつかの例では、ユーザデバイスのうちの個々のデバイスがユーザ1814によって動作可能であり得る。
図1のユーザ128に対応することができるユーザ1814は、顧客、買い手、商人、売り手、借り手、従業員、雇用者、支払人、支払先、宅配業者などと呼ばれることがある。ユーザ1814は、ユーザデバイス1806を介して提示されるユーザインターフェースを介して、ユーザデバイス1806と対話することができる。少なくとも1つの例では、ユーザインターフェースがウェブブラウザなどを介して提示され得る。他の例では、ユーザインターフェースがサービスプロバイダ1812によって提供され得るか、又はそうでなければ専用アプリケーションであり得る、モバイルアプリケーション又はデスクトップアプリケーションなどのアプリケーションを介して提示され得る。いくつかの例では、ユーザデバイス1806の個々が、例えば、本明細書で説明するユーザインターフェースを提示することができる、アプリケーションストアからダウンロードすることができる、アプリケーションのインスタンス又はバージョン化されたインスタンスを有することができる。このようなアプリケーションの例は、例えば、モバイル支払アプリケーション202、POSアプリケーション302等を含む。少なくとも一例では、ユーザ1814がタッチ入力、音声入力、又は任意の他のタイプの入力を介して、ユーザインターフェースと対話することができる。
【0185】
上述のように、少なくとも1つの例では、ユーザ1814が商人1816(個別に、1816(A)~1816(N))を含むことができる。一例では、商人1816が商人1816による使用のために構成されたユーザデバイス1806とすることができる、それぞれの商人デバイス1808を動作させることができる。この議論のために、「商人」は、購買又は他の取得手段(例えば、賃貸料、借り入れ、交渉など)のために品目(例えば、商品又は役務)を提供する任意のエンティティであり得る。商人1816は、実店舗、モバイル店(例えば、ポップアップ店、食品トラックなど)、オンライン店、前述の組合せなどを介して、購買又は他の取得手段のためのアイテムを提供することができる。いくつかの例では、商人1816のうちの少なくともいくつかは、同じエンティティに関連付けられ得るが、異なる商人位置を有することができ、及び/又はフランチャイズ/フランチャイジー関係を有することができる。追加又は代替の例では、商人1816が異なる商人であり得る。すなわち、少なくとも1つの例では、商人1816(A)が商人1816(B)及び/又は商人1816(C)とは異なる商人である。
【0186】
この説明の目的のために、「異なる商人」は、2つ以上の無関係な商人を指すことができる。したがって、「異なる商人」は、会計、従業員、ブランディングなどを共有しない異なる法人(例えば、自然人及び/又は企業人)である2つ以上の商人を指すことができる。本明細書で使用される「異なる商人」は、異なる名前、雇用者識別番号(EIN)、事業ライン(いくつかの例では)、在庫(又はその少なくとも一部)などを有する。したがって、「異なる商人」という用語の使用は、様々な商人位置又はフランチャイズ/フランチャイジー関係を有する商人を指すものではない。様々な商店位置又はフランチャイズ/フランチャイジー関係を有するそのような商人は、異なる商人位置及び/又は異なる商業チャネルを有する商人と呼ぶことができる。
【0187】
各商人デバイス1808は、その上に記憶されたPOSアプリケーション1818のインスタンスを有することができる。POSアプリケーション1818は、
図3を参照して上述したPOSアプリケーション302に対応することができる。POSアプリケーション1818は商人デバイス1808をPOS端末として構成することができ、商人1816(A)が1つ又は複数の顧客1820と対話することを可能にする。上述のように、ユーザ1814は、商人1816(A)と対話するように示される顧客1820などの顧客を含むことができる。この議論の目的のために、「顧客」は、商人からアイテムを取得する任意のエンティティとすることができる。
図18には2人の顧客1820のみが示されているが、任意の数の顧客1820が商人1816と対話することができる。さらに、
図18は商人1816(A)と対話する顧客1820を示しているが、顧客1820は商人1816のいずれとも対話することができる。
【0188】
少なくとも1つの例では、(顧客1820からの)資金と(商人1816からの)アイテムとの交換を伴う、顧客1820と商人1816との間の相互作用は「取引」と呼ばれることがある。少なくとも1つの例ではPOSアプリケーション1818がPOS取引に関連する取引データを決定することができる。取引データは、商人デバイス1808(A)に関連付けられた読取デバイス1822から取得され得る支払い情報、ユーザ認証データ、購入金額情報、販売時点情報(例えば、購入されたアイテム、購入日、購入時間など)などを含むことができる。POSアプリケーション1818は、取引データをサーバコンピューティングデバイス1802に送信することができる。さらに、POSアプリケーション1818は、商人1816(A)がPOSアプリケーション1818を介して、POSアプリケーション1818及び/又はサービスプロバイダ1812と対話することを可能にするためのUIを提示することができる。
【0189】
少なくとも1つの例では、商人デバイス1808(A)が(POSアプリケーション1818の実行を介して)POS端末として構成された専用コンピューティングデバイスであり得る。少なくとも1つの例では、POS端末が以下で説明するように、クレジットカード、デビットカード、ギフトカード、近距離通信ベースの支払い機器などの様々な支払い機器を受け入れることができる、読取デバイス1822に接続され得る。少なくとも1つの例では、読取デバイス1822がマイクポート、ヘッドフォンポート、オーディオジャック、データポート、又は他の適切なポートなど、商人デバイス1808(A)内のポートにプラグインすることができる。追加又は代替の例では、読取デバイス1822がBluetooth(登録商標)、BLEなどを介してなど、別の有線又はワイヤレス接続を介して商人デバイス1808(A)に結合され得る。追加の詳細は、
図18を参照して以下に説明される。いくつかの例では、読取デバイス1822がリストバンドなどを含むがこれらに限定されない代替支払い機器から情報を読み取ることができる。
【0190】
いくつかの例では、読取デバイス1822は、磁気ストライプ支払いカード、EMV支払いカード、及び/又は近距離通信(例えば、近距離無線通信(NFC)、無線周波数識別(RFID)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)など)支払い機器(例えば、タッピングのために構成されたカード又はデバイス)などの支払い機器と物理的に対話し得る。POS端末はリッチユーザインターフェースを提供し、読取デバイス1822と通信し、サーバコンピューティングデバイス1802と通信することができ、それは、他のサービスの中から、支払処理プラットフォームを提供することができる。サービスプロバイダ1812に関連付けられたサーバコンピューティングデバイス1802は以下で説明するように、サーバコンピューティングデバイス1810と通信することができる。このようにして、POS端末及び読取デバイス1822は、商人1816(例えば、商人1816(A)~1816(N))と顧客1820(例えば、顧客1820(A)~1820(N))との間の取引をまとめて処理することができる。いくつかの例では、POS端末及び読取デバイスが1対1のペアリングで構成され得る。他の例では、POS端末及び読取デバイスが多対1のペアリング(例えば、複数の読取デバイスに結合された1つのPOS端末又は1つの読取デバイスに結合された複数のPOS端末)で構成され得る。いくつかの例では、例えば、近距離通信技術を介して、二次端末からの情報が一次POS端末と二次端末との間で共有されることを可能にするために、「二次端末」、例えば、バック・オブ・ザ・ハウス・システム、プリンタ、ライン・バスタ・デバイス、POS読取などのような、いくつかの他のデバイスに接続された複数のPOS端末が存在し得る。この種の構成はまた、オフラインオンラインシナリオにおいて、1つのデバイス(例えば、二次端末)がユーザ入力を受け続けることを可能にし、一次又は二次端末がオンラインモードに切り替わるときに別のデバイス(例えば、一次端末)とデータを同期させるように機能し得る。他の例では、そのようなデータ同期が周期的に、又はランダムに選択された時間隔で起こり得る。
【0191】
POSシステム1824のPOS端末及び読取デバイス1822は別個のデバイスとして示されているが、追加又は代替の例ではPOS端末及び読取デバイス1822が単一のデバイスの一部であり得る。いくつかの例では、読取デバイス1822が顧客1820に情報を提示するために、その中に統合されたディスプレイを有することができる。追加又は代替の例では、POS端末が顧客1820に情報を提示するために、その中に統合されたディスプレイを有することができる。POSシステム1824などのPOSシステムは、POS端末及び読取デバイスが世界中の異なる場所で取引を処理することができるように、モバイルであり得る。POSシステムは以下に説明するように、カード存在取引及びカード非存在(CNP)取引を処理するために使用することができる。
【0192】
カード存在取引は、顧客1820とその支払機器の両方が取引の時点で物理的に存在する取引である。カード存在取引はスワイプ、ディップ、タップ、又は物理的な支払い機器(例えば、カード)もしくは他の存在する支払い機器と読取デバイス1822との間の任意の他の対話によって処理され得、それによって、読取デバイス1822は、支払い機器から支払いデータを取得することができる。スワイプは、顧客1820(A)が磁気ストリップに含まれる支払いデータをキャプチャする読取デバイス1822を通して磁気ストリップを有するカード又は他の支払い機器をスライドさせるカード存在取引である。ディップは、顧客1820(A)が最初に、埋め込まれたマイクロチップ(すなわち、チップ)を有する支払い機器を読取デバイス1822に挿入するカード存在取引である。ディップされた支払い機器は、読取デバイス1822が顧客1820(A)にカード又は他の支払い機器を取り外すように促すまで、支払い読取内に留まる。支払い機器が読取デバイス1822内にある間、マイクロチップは、POSシステム1824からサーバコンピューティングデバイス1810(これはアクワイアラバンク、イシュア、及び/又はカード支払いネットワーク(例えば、Mastercard(登録商標)、VISA(登録商標)など)を含むが、これらに限定されない、支払いサービスを提供するサードパーティサービスプロバイダに関連付けることができる)に送信され、同一のワンタイムコードと一致するワンタイムコードを作成することができる。タップは、顧客1820が読取デバイス1822上で自分の支払い機器(例えば、カード、支払いアプリケーションを実行するスマートフォンなどの電子デバイス)をタップ又はホバリングして、短距離通信(例えば、NFC、RFID、Bluetooth(登録商標)、BLEなど)を介して取引を完了するカード存在取引である。短距離通信は、支払い機器が読取デバイス1822と情報を交換することを可能にする。タップは、非接触支払いと呼ばれることもある。
【0193】
CNP取引は、カード又は他の支払い機器がPOSに物理的に存在しない取引であり、その結果、支払いデータは取引を完了するために、(例えば、商人、顧客などによって)手動でキー入力される必要があり、又は、支払いデータがカードオンファイルデータストアから呼び戻される必要がある。
【0194】
少なくとも一例では、顧客1820(A)がユーザデバイス1806のうちの1つ(例えば、顧客デバイス1826)と対話することができる。少なくとも一例では、顧客デバイス1826がモバイル支払アプリケーション1828のインスタンスをそこにインストールすることができる。モバイル支払アプリケーション1828は、
図2を参照して上述したモバイル支払アプリケーション202に対応することができる。少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション1828が上述のように、顧客1820(A)がP2P支払プラットフォームを介して資金を送信及び/又は受信することを可能にするために、1つ又は複数のユーザインターフェースを提示することができる。いくつかの例では、モバイル支払アプリケーション108が暗号通貨ウォレット口座の生成及び/又は管理を容易にすることができる。
【0195】
POSシステム1824、サーバコンピューティングデバイス1802、及び/又はサーバコンピューティングデバイス1810は、取引が承認されているかどうかを決定するために、支払情報及び取引データを交換することができる。例えば、POSシステム1824は暗号化された支払いデータ、ユーザ認証データ、購入金額情報、購入時点情報など(集合的に、取引データ)を、ネットワーク1804を介してサーバコンピューティングデバイス1802に提供することができる。サーバコンピューティングデバイス1802は上述したように、そうでなければ本明細書で説明されるように、取引データの一部をサーバコンピューティングデバイス1810に送信することができる。上述のように、少なくとも1つの例では、サーバコンピューティングデバイス1810がアクワイアラバンク、イシュア、及び/又はカード支払ネットワーク(例えば、Mastercard(登録商標)、VISA(登録商標)など)を含むがこれらに限定されない、支払サービスを提供するサードパーティサービスプロバイダに関連付けることができる
【0196】
この議論の目的のために、「決済サービスプロバイダ」は、銀行(「アクワイアラ」)、発行銀行(「イシュア」)、カード決済ネットワークなどを獲得することであり得る。一例では、アクワイアラが支払い(例えば、クレジット又はデビットカード支払い)を処理し、商人に代わってリスクを引き受けることができる銀行又は金融機関である。アクワイアラはカード協会の登録会員(例えば、Visa(登録商標)、MasterCard(登録商標))であってもよく、カード決済ネットワークの一部であってもよい。アクワイアラ(例えば、それに関連するサーバコンピューティングデバイス1810)は、カード支払ネットワーク(例えば、Mastercard(登録商標)、VISA(登録商標)など)のサーバコンピューティングデバイスに資金転送要求を送信して、取引が承認されているか不足しているかを判定することができる。少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1812がアクワイアラとして機能し、カード決済ネットワークに直接接続することができる。
【0197】
カード決済ネットワーク(例えば、それに関連するサーバコンピューティングデバイス1810)は発行銀行(例えば、「発行者」)に資金転送要求を転送することができる。発行者は金融口座(例えば、クレジット又はデビットカード口座)をユーザに提供する銀行又は金融機関である。発行者はユーザに支払いカードを発行することができ、発行銀行が支払いカードを発行したカード所有者によって行われた買い取りに対して取得者に支払いを行うことができる。発行者(例えば、それに関連するサーバコンピューティングデバイス1810)は、顧客が支払取引に関連する関連料金を吸収する能力を有するかどうかに関して判定を行うことができる。少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1812が発行者としての役割を果たすことができ、及び/又は発行者と提携することができる。取引はイシュア及び/又はカード支払ネットワーク(例えば、それに関連するサーバコンピューティングデバイス1810)によって承認又は拒否され、支払承認メッセージはイシュアからPOSデバイスに、上述とは反対の経路を介して、又は代替経路を介して通信される。
【0198】
上述のように、決済サービスプロバイダに関連付けることができるサーバコンピューティングデバイス1810は、取引データ、ならびに取引の当事者(例えば、顧客1820及び/又は商人1816(A))に関する情報に基づいて、取引が承認されるかどうかを決定することができる。サーバコンピューティングデバイス1810は、ネットワーク1804を介して、サーバコンピューティングデバイス1802に承認通知を送信することができ、それは、ネットワーク1804を介してPOSシステム1824に承認通知を送信して、取引が承認されているかどうかを示すことができる。サーバコンピューティングデバイス1802はまた、取引識別子などの追加情報をPOSシステム1824に送信し得る。一例では、サーバコンピューティングデバイス1802は、取引を承認又は拒否するために、POSシステム1824及び/又はサーバコンピューティングデバイス1810と通信するための商人アプリケーション及び/又は他の機能構成要素を含み得る。
【0199】
サーバコンピューティングデバイス1802からPOSシステム1824によって受信される承認通知に基づいて、商人1816(A)は、取引が承認されたかどうかを顧客1820に示し得る。いくつかの例では、承認がPOSシステム1824において、例えば、POSシステム1824のディスプレイにおいて示され得る。他の例では、例えば、スマートフォン又は時計が近距離通信支払機器として動作しているなど、承認された取引に関する情報がスマートフォン又は時計のディスプレイを介して提示するために近距離通信支払機器に提供されてもよい。いくつかの例では、限定はしないが、領収書、特別オファー、クーポン、又はロイヤルティプログラム情報を含む、追加の又は代替の情報が承認された取引通知とともにさらに提示され得る。
【0200】
上述のように、サービスプロバイダ1812は、他のサービスの中でも、支払処理プラットフォーム、在庫管理サービス、カタログ管理サービス、ビジネスバンキングサービス、金融サービス、貸出しサービス、予約管理サービス、ウェブ開発サービス、給与サービス、従業員管理サービス、予約サービス、ロイヤリティ追跡サービス、レストラン管理サービス、注文管理サービス、フルフィルメントサービス、ピアツーピア支払サービス、オンボーディングサービス、アイデンティティ検証(IDV)サービスなどを提供することができる。いくつかの例では、ユーザ1814がサービスプロバイダ1812のサービスのすべてにアクセスすることができる。他の例では、ユーザ1814は、リスク許容度、IDV出力、サブスクリプションなどに基づくことができるサービスへの段階的アクセスを有することができる。少なくとも1つの例では、そのようなサービスへのアクセスがPOSアプリケーション1818を介して商人1816に利用され得る。追加又は代替の例では、各サービスがそれ自体のアクセスポイント(例えば、アプリケーション、ウェブブラウザなど)に関連付けられ得る。
【0201】
サービスプロバイダ1812は上述のように、商人1816に代わって支払いを処理するための支払い処理プラットフォームを提供することができる。例えば、サービスプロバイダ1812は上述のように、支払処理ソフトウェア、支払処理ハードウェア、及び/又は支払処理プラットフォームを商人1816に提供して、商人1816が顧客1820とPOS取引を行うときに、顧客1820から支払を受け取ることを可能にすることができる。例えば、サービスプロバイダ1812は、商人1816がPOS取引のために顧客1820から現金支払い、支払いカード支払い、及び/又は電子支払いを受け取ることを可能にすることができ、サービスプロバイダ1812は、商人1816に代わって取引を処理することができる。
【0202】
サービスプロバイダ1812が商人1816に代わって取引を処理するとき、サービスプロバイダ1812は、1つ又は複数の台帳において商人1816の口座又は残高を維持することができる。例えば、サービスプロバイダ1812は、取引のために受信された取引データを分析して、取引のために商人1816(A)に支払われる資金の量を決定することができる。少なくとも1つの例では、そのような金額は、支払処理プラットフォームを提供するためにサービスプロバイダ1812によって課金される料金よりも少ない総購入価格であり得る。商人1816(A)に支払われる資金の額を決定することに基づいて、サービスプロバイダ1812は、商人1816(A)の口座に資金を預け入れることができる。口座は記憶された残高を有することができ、これは、サービスプロバイダ1812によって管理することができる。口座は、少なくとも、記憶された残高がサービスプロバイダ1812の台帳によって管理され、関連する資金が、予定預金、同日預金、即時預金、及びリンクされた支払機器を含むが、これに限定されない、様々な回収チャネルを介してアクセス可能であるため、従来の銀行口座とは異なり得る。
【0203】
スケジュールされた預金は、サービスプロバイダ1812が商人1816(A)の記憶された残高に関連付けられた資金を、銀行又は他の金融機関(例えば、サーバコンピューティングデバイス1810に関連付けられた)に保有されている商人1816(A)の銀行口座に転送するときに発生し得る。予定された預金は、POS取引が資金提供された後の予め設定された時間、すなわち、POS取引が発生した後の営業日、又はそれよりも早く、又はそれよりも遅くに、生じ得る。いくつかの例では、商人1816(A)が予定された預金の前に資金にアクセスすることができる。例えば、商人1816(A)は、同日の預金(例えば、POS取引が資金供給される前のいくつかの例では、サービスプロバイダ1812がPOS取引と同じ日に、記憶残高から商人のリンクされた銀行口座に資金を預金する)、又は、即座の預金(例えば、サービスプロバイダ1812が要求への応答など、要求に応じて、記憶残高から商人のリンクされた銀行口座に資金を預金する)にアクセスすることができる。さらに、少なくとも1つの例では、商人1816(A)は、サービスプロバイダ1812によって管理される口座から商人1816(A)の銀行口座に資金を最初に転送することなく、商人が資金にアクセスすることを可能にする、記憶された残高にリンクされた支払機器を有することができる。
【0204】
少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1812が在庫管理サービスを提供することができる。すなわち、サービスプロバイダ1812は、在庫追跡及び報告を提供することができる。在庫管理サービスは、商人1816(A)が、商人1816(A)が利用可能な各アイテムの数量(すなわち、在庫)に関連するデータを記憶するデータベースにアクセスし、管理することを可能にし得る。さらに、少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1812がカタログ管理サービスを提供して、商人1816(A)がカタログを維持することを可能にすることができ、これは商人1816(A)が取得のために利用可能であるアイテムに関連するデータを記憶するデータベース(すなわち、カタログ管理サービス)であり得る。少なくとも1つの例では、カタログが複数のデータアイテムを含み得、複数のデータアイテムのうちのデータアイテムは商人1861(A)が取得のために利用可能であるアイテムを表し得る。サービスプロバイダ1812は、アイテムの価格、カタログ上のアイテムの配置、及び在庫のマルチパーティフルフィルメントに関連する推奨を提供することができる。
【0205】
少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1812は、ビジネスバンキングサービスを提供することができ、これは、商人1816(A)が商人1816(A)の口座への預金(支払処理及び/又は他の資金源からの)、口座からの給与支払い(例えば、商人1816(A)の従業員への支払い)、口座から直接又はリンクされたデビットカードからの他の商人への支払い、予定された預金及び/又は即時預金を介して行われる出金などを追跡することを可能にする。さらに、ビジネスバンキングサービスは、商人1816(A)がカスタマイズされた支払機器(例えば、クレジットカード)を取得すること、(例えば、利用可能な獲得残高の提示を介して)彼らがどれだけの金銭を獲得しているかをチェックすること、彼らの金銭がどこに行くかを理解すること(例えば、(手数料の内訳を含むことができる)預金レポート、支出レポートなどを介して)、(例えば、予定された預金、即時預金、リンクされた支払機器などを介して)獲得した金銭にアクセス/使用すること、(例えば、預金予定の管理、預金速度、リンクされた機器など)彼らのお金の制御を感じさせること、を可能にする。さらに、ビジネスバンキングサービスは、商人1816が彼らのキャッシュフローを視覚化して、彼らの金融健全性を追跡すること、次回の義務(例えば、貯蓄)のために金銭を確保すること、目標に沿って金銭を編成することなどを可能にすることができる。
【0206】
少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1812がビジネスローン、消費者ローン、固定期間ローン、柔軟な期間ローンなどを介して、金融サービス及び商品を提供することができる。少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1812が1つ又は複数のリスク信号を利用して、そのような資金提供に関連する資金提供及び/又は条件を拡張するかどうかを決定することができる。
【0207】
少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1812が、いくつかの例では、借り手の短期的な運営上の必要性(例えば、資本ローン)に資金を供給するために使用される借り手にローンを提供及び/又は貸すための金融サービスを提供することができる。例えば、商人である潜在的な借り手は、様々な運用コスト(例えば、賃貸料、給与、在庫など)を調達するために、キャピタルローン製品を介してキャピタルローンを取得することができる。少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1812が異なるタイプのキャピタルローン製品を提供することができる。例えば、少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1812が毎日の返済ローン製品を提供することができ、キャピタルローンは例えば、借り手に代わって支払処理プラットフォームによって処理される取引の一部から毎日返済される。加えて、及び/又は代替として、サービスプロバイダ1812は、月次返済ローン製品を提供することができ、キャピタルローンは例えば、支払処理プラットフォームにリンクされた銀行口座からのデビットを介して、月次で返済される。商人の信用リスクは、支払量、同様に位置する商人の信用リスク、過去の取引履歴、季節性、信用履歴などの要因を考慮するリスクモデルを使用して評価され得る。
【0208】
追加又は代替として、サービスプロバイダ1812は、いくつかの例では、借り手の消費者購入(例えば、消費者ローン)に資金調達するために使用されることになる借り手にローンを提供及び/又は貸すための金融サービスを提供することができる。少なくとも1つの例では、借り手は、借り手が商人1816のうちの1つになり得る商人からアイテムを購入することを可能にするために、ローンの要求を提出することができる。サービスプロバイダ1812は少なくとも部分的に、借り手が商人からアイテムを購入したか、又は購入しようとすることを決定することに基づいて、ローンを生成することができる。ローンは、アイテムの実際の購入価格に基づく残高に関連付けることができ、借り手は、ローンを経時的に返済することができる。いくつかの例では、借り手がサービスプロバイダ1812によって管理及び/又は維持される資金(例えば、商人に代わって処理される支払い、商人に移転される資金などから商人に支払われる支払いから)を介して支払われ得る、分割払いを介してローンを返済することができる。サービスプロバイダ1812は、特にローン商品に結び付けられた、支払機器などの特定の金融商品を提供することができる。例えば、一実装形態ではサービスプロバイダ1812がキャピタルを商人又は顧客のデビットカードに関連付け、デビットカードの使用はローンの条件によって定義される。いくつかの例では、商人が特定の買い取りを行うためにデビットカードのみを使用することができる。他の例では、ローン製品に関連する「分割払い」が支払機器を介して直接クレジットされる。したがって、支払機器は、ローン及び/又はローンに関連する当事者にカスタマイズされる。
【0209】
サービスプロバイダ1812は、HTML、XML、Javascript、CSS、又は他のウェブデザインツールに精通していないユーザ1814が専門的で美的なウェブサイトを作成し、維持することを可能にするウェブ開発サービスを提供することができる。これらのウェブページ編集アプリケーションのいくつかは、ユーザがウェブページを構築すること、及び/又はウェブページを修正すること(例えば、ウェブページに関連するコンテンツを変更、追加、又は削除すること)を可能にする。さらに、ウェブ開発サービスはウェブサイトに加えて、例えばソーシャルメディア投稿などの他のオンラインオムニチャネルプレゼンスを作成し、維持することができる。いくつかの例では、結果として生じるウェブページ及び/又は他のコンテンツアイテムが、オンライン/電子商取引プラットフォームを介して販売のためのアイテムを提供するために使用され得る。すなわち、結果として生じるウェブページ及び/又は他のコンテンツアイテムは、1つ又は複数の商人1816によるオンラインストア又は提供に関連付けることができる。少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1812が商人1816のオムニチャネルプレゼンスを補うために、コンテンツアイテムを推奨及び/又は生成することができる。すなわち、商人1816の商人がウェブページを有する場合、サービスプロバイダ1812は、ウェブ開発又は他のサービスを介して、ソーシャルメディア、メール送信などの他のチャネルを介して提示されるべき追加のコンテンツアイテムを推奨及び/又は生成することができる。
【0210】
さらに、サービスプロバイダ1812は、雇用者が雇用者に代わって行われる作業に対して従業員に支払うことを可能にする給与支払サービスを提供することができる。少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1812が(例えば、インポートされたタイムカード及び/又はPOSインタラクションを通して)従業員の勤務時間、従業員によって行われた販売、従業員によって受信された無償金などを含むデータを受信することができる。そのようなデータに基づいて、サービスプロバイダ1812は、給与サービスを介して雇用者に代わって従業員に給与支払いを行うことができる。例えば、サービスプロバイダ1812は、雇用者の銀行からサービスプロバイダ1812の銀行への、従業員の給与のために支払われるべき総額の、給与の支払いを行うために使用されるべき転送を容易にすることができる。少なくとも1つの例では、資金がサービスプロバイダ1812の銀行で受け取られたとき、サービスプロバイダ1812は多くの場合、1日、1週間、又はそれ以上後に、作業が従業員によって実際に行われたときに、小切手又は直接預金などによって従業員に支払うことができる。追加又は代替の例では、サービスプロバイダ1812がサービスプロバイダ1812によって実行されるリスク及び/又は信頼性分析に少なくとも部分的に基づいて、従業員が同日又は即座の預金を介して支払いを受け取ることを可能にすることができる。
【0211】
さらに、少なくとも一例では、サービスプロバイダ1812が従業員のスケジュールを管理するための従業員管理サービスを提供することができる。
さらに、サービスプロバイダ1812は、ユーザ1814が予約をスケジュールするためのスケジュールを設定すること、及び/又はユーザ1814が予約をスケジュールすることを可能にするための予約サービスを提供することができる。
【0212】
いくつかの例では、サービスプロバイダ1812がレストラン管理サービスを提供して、ユーザ1814が予約を行い、及び/又は管理することを可能にし、フロントオブハウス及び/又はバックオブハウスなどを監視することができる。そのような例では、商人デバイス1808及び/又はサーバコンピューティングデバイス1802がフロントエンドオブハウス(例えば、POSデバイス)及び/又はバックオブハウス(例えば、キッチン表示システム(KDS))に位置し得る1つ又は複数の他のコンピューティングデバイスと通信するように構成され得る。
【0213】
少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1812が注文管理サービス及び/又はフルフィルメントサービスを提供して、レストランがオープンチケット、スプリットチケットなどを管理すること、及び/又はフルフィルメントサービスを管理することを可能にすることができる。いくつかの例では、そのようなサービスが上記で説明したように、レストラン商人に関連付けられ得る。追加又は代替の例では、そのようなサービスが任意のタイプの商人であり得る。少なくとも1つの例ではサービスプロバイダ1812が、配達のために宅配業者を使用することができるフルフィルメントサービスを提供することができ、宅配業者は配達サービス、写真サービスなどを提供するために複数の場所の間を移動することができる。宅配業者は要求ユーザ1814のためのサービス(例えば、アイテムの配達、撮影等)を実行するために、位置間を移動することができるユーザ1814であり得る。いくつかの例では、宅配業者がサービスプロバイダ1812から対価を受け取ることができる。宅配業者は、自動車、自転車、スクーター、オートバイ、バス、航空機、ヘリコプター、ボート、スケートボードなどの1つ又は複数の車両を使用することができる。しかし、他の例では、宅配業者が車両なしで、足で、又は別の方法で移動することができる。本明細書で議論されるいくつかの例は、人々があるタイプのクラウドソーシングされたサービスエコノミーに宅配業者として参加することを可能にする。ここで、本質的に、モバイルデバイスを有する任意の人は本明細書で説明されるサービスを提供する宅配業者ネットワークにおいて、宅配業者にすぐになることができ、又は宅配業者でなくなることができる。少なくとも1つの例では、宅配業者が無人航空機(例えば、ドローン)、自律車両、又は位置間を移動するための命令を受信することができる任意の他のタイプの車両であり得る。いくつかの例では、サービスプロバイダ1812がそれぞれのデバイス1806を介して提示されるユーザインターフェース(例えば、アプリケーション、ウェブブラウザ、又は他のアクセスポイント)を介して、宅配業者サービスに対する要求を受信し、その要求をアクティブな宅配業者に自動的に割り当て、配送指示を宅配業者に通信することができる。
【0214】
いくつかの例では、サービスプロバイダ1812がオムニチャネルフルフィルメントサービスを提供することができる。例えば、顧客が商人と注文を行い、1つ又は複数の品目が在庫切れであるか、又は他の方法で利用できないために商人が注文を満たせない場合、サービスプロバイダ1812は、サービスプロバイダ1812のプラットフォームの一部である他の商人及び/又は販売チャネルを活用して、顧客の注文を満たすことができる。すなわち、別の商人は、顧客の注文を満たすために1つ又は複数のアイテムを提供することができる。さらに、いくつかの例では、別の販売チャネル(例えば、オンライン、実店舗など)を使用して、顧客の注文を満たすことができる。
【0215】
いくつかの例では、サービスプロバイダ1812が会話型商取引サービスを介した会話型商取引を可能にすることができ、会話型商取引サービスは1つ又は複数の機械学習機構を使用して、2人以上のユーザ1814の間で交換されたメッセージ、バーチャルアシスタントへの音声入力などを分析して、ユーザ1814の意図を決定することができる。いくつかの例では、サービスプロバイダ1812が決定された意図を利用して、顧客サービスを自動化し、プロモーションを提供し、推奨を提供し、又はそうでなければリアルタイムで顧客と対話することができる。少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1812が製品及びサービス、及び支払いメカニズムを通信プラットフォーム(例えば、メッセージングなど)に統合して、顧客が商人のウェブページ又は他のチャネルに電話、電子メール、又は訪問する必要なく、買い取り、又は他の取引を行うことを可能にすることができる。すなわち、会話型商取引は顧客が情報を収集し、買い取りを行うために、会話とウェブページとの間で前後に切り替える必要性を軽減する。
【0216】
少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1812(例えば、サーバコンピューティングデバイス1802)は、2人以上のユーザ1814間のP2P支払いを可能にする、本明細書に記載のP2P支払いプラットフォームを介して、P2P支払いサービスを提供することができる。少なくとも一例では、サービスプロバイダ1812が顧客1820(A)~1820(N)などのユーザによる動作のために構成されたデバイス1806上にインストールされた支払アプリケーション(又は他のアクセスポイント)のインスタンスと通信することができる。そのような支払いアプリケーションの例は、顧客デバイス1826上にインストールされ得る、上述のモバイル支払いアプリケーション1828である。一例では、支払人によって操作される第1のデバイス上で実行される支払アプリケーションのインスタンスが、支払人の口座から受取人の口座へ資金(例えば、フィアット通貨又はフィアット通貨、例えば、暗号通貨、証券、及び関連する資産)の量を転送する要求(例えば、P2P支払)をサービスプロバイダ1812に送信することができる。少なくとも1つの例では、顧客1820(A)が支払人及び/又は受取人(すなわち、ユーザ)とすることができ、本明細書で説明する支払処理プラットフォームは1つ又は複数の商人に代わって支払人及び/又は受取人とすることができる。サービスプロバイダ1812は、転送を容易にすることができ、転送が処理中である(又は完了した)受取人によって操作される第2のモバイルデバイス上で実行される支払アプリケーションのインスタンスに通知を送信することができる。いくつかの例では、サービスプロバイダ1812が支払いアプリケーションのインスタンスに追加の又は代替の情報を送ることができる(例えば、支払人への低残高、支払人又は受取人への現在残高など)。いくつかの実装形態では、支払人及び/又は支払先が例えば、文脈、近接度、事前取引履歴などに基づいて、自動的に識別され得る。他の例では、受取人は、支払人が資金の移転を開始する前に、支払人に資金の要求を送ることができる。送金される資金は、現金、暗号通貨などを含むがこれらに限定されない任意のデジタル通貨タイプに関連付けることができる。いくつかの実施形態では、サービスプロバイダ1812が支払人に代わって受取人への要求に資金を供給し、移転処理を高速化し、支払人の金融ネットワークに起因し得る任意の遅延を補償する。
【0217】
いくつかの実装形態では、サービスプロバイダ1812が特定の構文を有する「支払プロキシ」の識別情報を通してP2P支払処理を起動することができる。例えば、構文は1つ以上の英数字(例えば、$Cash)を接頭辞とする金銭的な通貨指標を含む。通貨インジケータは入力を、現金を転送するための送信者からの要求として扱うコンピュータシステムに示すタグ付け機構として動作し、シンタックス(通貨インジケータによってタグ付けされた1つ又は複数の英数字を含む)の検出が現金の転送を起動する。通貨指標は、ドル($)、ユーロ(ユーロ)、ポンド(ポンド)、ルピー(?)、元(\)などを含むがこれらに限定されない様々な通貨に対応することができる。ドル通貨指標($)の使用が本明細書で使用されるが、任意の通貨記号が等しく使用され得ることが理解されるべきである。P2P処理は、ユーザデバイス1806(例えば、モバイル支払アプリケーション1828)上で実行される特定のアプリケーションを通して開始され得る。
【0218】
いくつかの実施形態では、P2P処理がフォーラム文脈内で実施することができる。「フォーラム」という用語は本明細書で使用される場合、コメント、投稿、電子掲示板上のメッセージ、ソーシャルネットワーキングプラットフォーム上のメッセージ、及び/又は任意の他のタイプのメッセージを介したユーザ対話及びエンゲージメントを可能にする、コンテンツプロバイダのメディアチャネル(例えば、ソーシャルネットワーキングプラットフォーム、マイクロブログ、ブログ、ビデオ共有プラットフォーム、音楽共有プラットフォームなど)を指す。フォーラムは(例えば、メッセージの作成、コメントの投稿などを通じて)フォーラムのユーザが互いに対話することを可能にするために、コンテンツプロバイダによって採用され得る。いくつかの実施形態では、「フォーラム」はまた、製品及び/又はサービスを提供する電子商取引又は小売組織のアプリケーション又はウェブページを指し得る。そのようなウェブサイトは、製品又はサービスが仮想カートに追加される前又は後に完了するためのオンライン「フォーム」を提供することができる。オンラインフォームは、ユーザインタラクション及びエンゲージメントを受信するための1つ又は複数のフィールドを含むことができる。例は、ユーザの名前及び他の識別情報、ユーザの発送先住所などを含む。これらのフィールドのうちのいくつかは、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、ギフトカード、仮想ウォレットなどの他の種類の支払い機構の代わりに、支払いプロキシなどの支払い情報を受信するように構成され得る。
【0219】
いくつかの実施形態では、P2P処理がメッセージングアプリケーションコンテキストなどの通信アプリケーションコンテキスト内で実装され得る。「メッセージングアプリケーション」という用語は本明細書で使用される場合、通信メッセージの使用を通して、有線又は無線通信ネットワークを介してユーザ(例えば、メッセージの送信者と受信者)との間の通信を可能にする任意のメッセージングアプリケーションを指す。メッセージングアプリケーションは、サービスプロバイダ1812によって採用され得る。例えば、サービスプロバイダ1812はメッセージングアプリケーション(例えば、チャット又はメッセージング能力)を介してユーザに通信サービスを提供するメッセージングサービスを提供することができる。メッセージングアプリケーションは例えば、電話(例えば、従来の携帯電話又はスマートフォン)間の通信のためのテキストメッセージングアプリケーション、又は通信のためにインターネットを使用するスマートフォン及び電話のためのクロスプラットフォームインスタントメッセージングアプリケーションを含むことができる。メッセージングアプリケーションはサーバコンピューティングデバイス1802(そのような例では「メッセージングサーバ」と呼ぶことができる)との間で送信される命令に基づいて、ユーザデバイス1806(例えば、モバイル端末又は従来のパーソナルコンピュータ(PC))上で実行することができる。いくつかの例では、メッセージングアプリケーションが支払アプリケーションのユーザが互いに通信することを可能にするメッセージング能力を有する支払アプリケーションを含むことができる。そのような例では、決済アプリケーションがサーバコンピューティングデバイス1802との間で送信される命令に基づいて、ユーザデバイス1806上で実行され得る(例えば、本明細書で論じられる決済サービス、又は支払取引をサポートする別の決済サービス)。
【0220】
少なくともいくつかの実施形態では、P2P処理がランディングページコンテキスト内で実施することができる。「ランディングページ」という用語は、本明細書で使用される場合、個人化された位置アドレスに関連付けられた受信者に代わって支払いを収集するために専用である個人化された位置アドレスによって識別される仮想位置を指す。ランディングページを識別するパーソナライズされたロケーションアドレスは、上述の支払プロキシを含むことができる。サービスプロバイダ1812は、受信者が1つ又は複数の送信者から1つ又は複数の支払いを便利に受信することを可能にするために、ランディングページを生成することができる。いくつかの実施形態では、ランディングページを識別する個人化位置アドレスが支払プロキシを組み込むユニフォームリソースロケータ(URL)である。そのような実施形態では、ランディングページがウェブページ、例えばwww.cash.me/$cashである。
【0221】
少なくとも1つの例では、顧客1820(A)がサービスプロバイダ1812にとって新しいものであり得、その結果、サービスプロバイダ1812に登録されていない(例えば、サービスプロバイダによって提供される1つ又は複数のサービスへのアクセスを受信するために加入している)顧客1820(A)がいる。サービスプロバイダ1812は、潜在的な顧客1820(A)をサービスプロバイダ1812に登録するためのオンボーディングサービスを提供することができる。いくつかの例では、オンボーディングが潜在的顧客1820(A)のためのプロファイルを生成するために使用され得る情報を取得するために、潜在的顧客1820(A)に様々な質問、プロンプトなどを提示することを伴い得る。少なくとも1つの例ではサービスプロバイダ1812がオンボーディング前、又はオンボーディング中に、そのサービスへの限定された又は短期的なアクセスを提供することができる(例えば、ピアツーピア支払いサービスの顧客は完全にオンボーディングされる前に資金を転送及び/又は受け取ることができ、商人は完全にオンボーディングされる前に支払いを処理することができる、など)。少なくとも1つの例では、すべての必要な情報を提供する潜在的顧客1820(A)に応答して、潜在的顧客1820(A)はサービスプロバイダ1812にオンボードされ得る。そのような例では、サービスプロバイダ1812のサービスへの任意の限定された又は短期のアクセスがそのようなサービスへのより許容的な(例えば、あまり限定されていない)又はより長期間のアクセスに移行され得る。
【0222】
サービスプロバイダ1812は、コンプライアンス目的のためにサービスプロバイダ1812によって使用され得る、及び/又はサービスとして、例えばサードパーティサービスプロバイダ(例えば、サーバコンピューティングデバイス1810に関連する)に提供され得る、IDVサービスに関連付けられ得る。すなわち、サービスプロバイダ1812は、IDVサービスを提供して、それらのサービスを使用又は使用しようとするユーザ1814のアイデンティティを検証することができる。アイデンティティ検証では、顧客(又は潜在的な顧客)がコンプライアンス部門によって使用される情報を提供し、その情報が現実の人物又はエンティティのアイデンティティに関連付けられていることを証明する必要がある。少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1812は、ユーザ1814によって提供された識別情報が顧客(又は潜在的な顧客)を正確に識別するかどうか(すなわち、彼らが彼らと言っている顧客かどうか?)を決定するためのサービスを実行することができる。
【0223】
サービスプロバイダ1812は追加又は代替のサービスを提供することができ、上述のサービスは、サービスのサンプリングとして提供される。少なくとも一例では、サービスプロバイダ1812がサードパーティサービスプロバイダに関連付けられたサーバコンピューティングデバイス1810とデータを交換することができる。そのようなサードパーティサービスプロバイダは、サービスプロバイダ1812が上述のようなサービスを提供することを可能にする情報を提供することができる。追加又は代替の例では、そのようなサードパーティのサービスプロバイダがサービスプロバイダ1812のサービスにアクセスすることができる。すなわち、いくつかの例では、サードパーティサービスプロバイダがサービスプロバイダ1812のサービスに加入しているか、そうでなければアクセスすることができる。
【0224】
本明細書で説明する技法は、リアルタイム/オンラインモードとオフラインモードの両方で動作するように構成することができる。「オンライン」モードは、デバイスがネットワーク1804を介してサービスプロバイダ1812(例えば、サーバコンピューティングデバイス1802)及び/又はサーバコンピューティングデバイス1810と通信することが可能であるときのモードを指す。いくつかの例では、商人デバイス1808が例えば、ネットワーク接続性の問題のために、サービスプロバイダ1812(例えば、サーバコンピューティングデバイス1802)及び/又はサーバコンピューティングデバイス1810と接続することができない。追加又は代替の例では、サーバコンピューティングデバイス1802が例えば、ネットワーク接続性の問題のために、サーバコンピューティングデバイス1810と通信することができない。そのような例では、デバイスは、接続性が回復され、支払いデータが処理のためにサーバコンピューティングデバイス1802及び/又はサーバコンピューティングデバイス1810に送信され得るまで、少なくともいくつかの支払いデータが(例えば、商人デバイス1808及び/又はサーバコンピューティングデバイス1802上に)記憶される「オフライン」モードで動作し得る。
【0225】
少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1812が1つ又は複数の追加のサービスプロバイダ(例えば、追加のサーバコンピューティングデバイス1810に関連付けられた)との統合を可能にすることができる、注文ハブ、在庫ハブ、フルフィルメントハブなどのハブに関連付けることができる。いくつかの例では、そのような追加のサービスプロバイダが追加の又は代替のサービスを提供することができ、サービスプロバイダ1812はサービスプロバイダ1812の機能を1つ又は複数の追加のサービスプロバイダに統合するためのインターフェース又は他のコンピュータ可読命令を提供することができる。
【0226】
本明細書で説明する技法は、サービスプロバイダ1812の1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイス1802と通信しているユーザデバイス1806の分散システムを介して提供されるサービスを対象とする。すなわち、本明細書で説明する技法は上述のように、様々なサービスを実行するためにサービスプロバイダ1812の1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイス1802と通信しているユーザデバイス1806の分散システムを利用する特定の実装形態、又は実用的な用途を対象とする。本明細書で説明される分散システムの非従来的な構成は、エンドユーザ(例えば、ユーザ1814)から遠隔に位置するサーバコンピューティングデバイス1802がユーザ1814(例えば、複数の、異なる商人及び/又は複数の異なる購入者に関連付けられたデータ)などのエンドユーザに関連付けられた集約データに基づいて、いくつかの例では、ほぼリアルタイムでサービスを知的に提供することを可能にする。したがって、本明細書で説明する技法は、支払処理プラットフォームなどを実行するための従来の技法よりも技術的改善を提供する要素の特定の構成を対象とする。特に、中小企業オーナーにとって、ビジネス環境は典型的には断片化され、無関係のツール及びプログラムに依存し、オーナーがそのようなデータを手動で統合し、閲覧することを困難にする。本明細書で説明される技法は異種の別個の商人口座、例えば、サービスプロバイダ1812の制御内の口座、及びサービスプロバイダ1812の制御外の口座を常時又は定期的に監視して、商人のビジネス状態(支払債権、受取債権、給与、請求書、予約、資本など)を追跡する。本明細書の技法は商人のキャッシュフローの統合されたビューを提供し、ニーズを予測し、資本、クーポンなどの推奨又はサービスを先制的に提供し、及び/又は摩擦のない透明な方法で異種口座(商人、別の商人、又は支払いサービス)間の金銭移動を可能にする。
【0227】
本明細書で説明するように、人工知能、機械学習などを使用して、決定、推奨などを動的に行うことができ、それによって、本明細書で説明する支払処理プラットフォーム及び/又は追加又は代替サービスを提供するために、インテリジェンス及びコンテキスト認識を、そうでなければワンサイズフィットオール方式に追加する。いくつかの実装形態では、分散システムが既存のユーザベースから導出されたインテリジェンスを新しいユーザに適用することが可能であり、それによって、従来のオンボーディング方法と比較して、新しいユーザのオンボーディング体験をパーソナライズされ、摩擦を低減させる。したがって、本明細書に記載の技法は、既存の技法処理を改善する。
【0228】
上述のように、様々なグラフィカルユーザインターフェース(GUI)が、本明細書で説明される技法を容易にするために提示され得る。本明細書で説明する技法のいくつかは、ユーザ1814とユーザデバイス1806との間の対話を改善するためにGUIを介して提示されるユーザインターフェース特徴を対象とする。さらに、そのような特徴は、GUIと対話することに関与するユーザのプロファイルに基づいて動的に変更される。したがって、本明細書で説明する技法は、コンピューティングシステムの改善を対象とする。
【0229】
上記の議論から明らかなように、本明細書で議論される方法のいずれも、コンピュータによって実施することができる。換言すれば、データ処理装置、装置又はシステムは、本明細書に開示される方法のいずれかのステップを実施するための手段を含むことができる。コンピュータプログラムはプログラムがコンピュータによって実行されると、コンピュータに、本明細書に開示される方法のいずれかのステップを実行させる命令を含むことができる。最後に、コンピュータ可読媒体は、コンピュータによって実行されると、本明細書に開示される方法のいずれかのステップをコンピュータに実行させる命令を含むことができる。
【0230】
図19は、本明細書で説明する技法を実行するためのシステム1900を示す例示的なブロック図を示す。システム1900はネットワーク1906(例えば、インターネット、ケーブルネットワーク、セルラーネットワーク、クラウドネットワーク、ワイヤレスネットワーク(例えば、Wi-Fi)及び有線ネットワーク)を介してサーバコンピューティングデバイス(例えば、サーバ1904)と通信するユーザデバイス1902と、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)などの近距離通信とを含む。単一のユーザデバイス1902が示されているが、追加又は代替の例ではシステム1900が
図18を参照して上述したように、複数のユーザデバイスを有することができる。
【0231】
少なくとも1つの例では、
図1のユーザコンピューティングデバイス128がユーザデバイス1902に対応することができる。追加又は代替として、
図2のユーザコンピューティングデバイス204及び/又は206、及び/又は
図3の商人コンピューティングデバイス304は、ユーザデバイス1902に対応することができる。少なくとも1つの例では、P2Pサーバ102及び/又は支払処理サーバ104がサーバ1904に対応することができる。少なくとも1つの例では、ネットワーク106がネットワーク1906に対応することができる。
【0232】
少なくとも1つの例では、ユーザデバイス1902が任意の適切なタイプのコンピューティングデバイス、例えば、ポータブル、半ポータブル、半静止、又は静止であり得る。ユーザデバイス1902のいくつかの例はタブレットコンピューティングデバイス、スマートフォンもしくはモバイル通信デバイス、ラップトップ、ネットブックもしくは他のポータブルコンピュータもしくは半ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピューティングデバイス、端末コンピューティングデバイスもしくは他の半静止もしくは静止コンピューティングデバイス、専用デバイス、ウェアラブルコンピューティングデバイスもしくは他の身体装着コンピューティングデバイス、拡張現実デバイス、仮想現実デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなどを含むことができるが、これらに限定されない。すなわち、ユーザデバイス1902は通信を送信し、本明細書で説明する技法に従って機能を実行することが可能な任意のコンピューティングデバイスであり得る。ユーザデバイス1902は以下で説明するように、支払いカードリーダなどのデバイス、又は支払いを受け入れることが可能な構成要素を含むことができる。
【0233】
図示の例では、ユーザデバイス1902が1つ又は複数のプロセッサ1908、1つ又は複数のコンピュータ可読媒体1910、1つ又は複数の通信インターフェース1912、1つ又は複数の入力/出力(I/O)デバイス1914、ディスプレイ1916、及びセンサ1918を含む。
【0234】
少なくとも1つの例では、各プロセッサ1908がそれ自体、1つ又は複数のプロセッサ又は処理コアを備えることができる。例えば、プロセッサ1908は、1つ又は複数のマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、中央処理装置、ステートマシン、論理回路、及び/又は動作命令に基づいて信号を操作する任意のデバイスとして実装され得る。いくつかの例では、(1つ又は複数の)プロセッサ1908が本明細書で説明するアルゴリズム及び処理を実行するように、特にプログラム又は構成された任意の適切なタイプの1つ又は複数のハードウェアプロセッサ及び/又は論理回路であり得る。プロセッサ1908はコンピュータ可読媒体1910に記憶されたコンピュータ可読プロセッサ実行可能命令をフェッチし、実行するように構成され得る。
【0235】
ユーザデバイス1902の構成に応じて、コンピュータ可読媒体1910は、有形の非一時的コンピュータ記憶媒体の一例であり得、コンピュータ可読プロセッサ実行可能命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータなどの情報の記憶のための任意のタイプの技術において実装される、揮発性及び不揮発性メモリならびに/又は取り外し可能及び取り外し不可能な媒体を含み得る。コンピュータ可読媒体1910はRAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージ、磁気ディスクストレージ、光ストレージ、及び/又は他のコンピュータ可読媒体技術を含むことができるが、これらに限定されない。さらに、いくつかの例では、ユーザデバイス1902がRAIDストレージシステム、ストレージアレイ、ネットワーク接続ストレージ、ストレージエリアネットワーク、クラウドストレージ、又は情報を記憶するために使用することができ、プロセッサ1908によって直接又は別のコンピューティングデバイスもしくはネットワークを介してアクセスすることができる任意の他の媒体などの外部記憶装置にアクセスすることができる。したがって、コンピュータ可読媒体1910は、プロセッサ1908によって実行され得る命令、モジュール、又は構成要素を記憶することが可能なコンピュータ記憶媒体であり得る。さらに、言及される場合、非一時的コンピュータ可読媒体は、エネルギー、搬送波信号、電磁波、及び信号自体などの媒体を除外する。
【0236】
コンピュータ可読媒体1910は、プロセッサ1908によって実行可能な任意の数の機能構成要素を記憶及び維持するために使用され得る。いくつかの実装形態では、これらの機能構成要素がプロセッサ1908によって実行可能であり、実行されたときに、ユーザデバイス1902に上述された動作及びサービスを実行するための動作ロジックを実装する命令又はプログラムを備える。コンピュータ可読媒体1910に記憶された機能構成要素は、ユーザがユーザデバイス1902、したがってサーバ1904及び/又は他のネットワークデバイスと対話することを可能にするためのユーザインターフェース1920を含むことができる。少なくとも1つの例では、ユーザインターフェース1920がウェブブラウザなどを介して提示され得る。他の例では、ユーザインターフェース1920がサーバ1904に関連付けられたサービスプロバイダ1812によって提供され得るか、又は別の専用アプリケーションであり得る、モバイルアプリケーション又はデスクトップアプリケーションなどのアプリケーションを介して提示され得る。例えば、ユーザインターフェース1920は、
図2又は
図3をそれぞれ参照して上述したモバイル支払アプリケーション202又はPOSアプリケーション302を介して提示することができる。少なくとも1つの例では、ユーザがタッチ入力、音声入力、ジェスチャ、又は任意の他のタイプの入力を介してユーザインターフェースと対話することができる。「入力」という単語は、ユーザインターフェース1920を介してユーザによって直接提供されなくてもよい「コンテキスト」入力を説明するためにも使用される。例えば、ユーザインターフェース1920とのユーザの対話は例えば、自然言語処理技術を使用して分析されて、ユーザのコンテキスト又は意図が決定され、これは、「直接」ユーザ入力と同様の方法で処理され得る。
【0237】
ユーザデバイス1902のタイプに応じて、コンピュータ可読媒体1910は、プログラム、ドライバなどを含むことができる他のモジュール及びデータ1922などの他の機能構成要素及びデータ、ならびに機能構成要素によって使用又は生成されるデータを任意選択で含むこともできる。さらに、コンピュータ可読媒体1910は、機能構成要素によって使用されるデータ、データ構造などを記憶することもできる。さらに、ユーザデバイス1902は多くの他の論理構成要素、プログラム構成要素、及び物理的構成要素を含むことができ、それらの説明される構成要素は、本明細書の説明に関連する単なる例である。
【0238】
少なくとも一例では、コンピュータ可読媒体1910がユーザデバイス1902の様々な機能を制御及び管理し、基本的なユーザ対話を可能にするためのオペレーティングシステム1924などの追加の機能構成要素を含むことができる。
【0239】
通信インターフェース1912は、ネットワーク1906を介して、又は直接など、様々な他のデバイスとの通信を可能にするための1つ又は複数のインターフェース及びハードウェア構成要素を含み得る。例えば、通信インターフェース1912は1つ又は複数のネットワーク1906を介した通信を可能にすることができ、それは限定されないが、ローカルエリアネットワーク又はインターネットなどのワイドエリアネットワークなどの当技術分野で知られている任意のタイプのネットワークを含むことができ、セルラーネットワークなどのワイヤレスネットワーク、クラウドネットワーク、Wi-Fiなどのローカルワイヤレスネットワーク、及び/又はBluetooth(登録商標)、BLE、NFC、RFID、有線ネットワーク、もしくは任意の他のそのようなネットワークなどの近距離無線通信、又はそれらの任意の組合せを含むことができる。したがって、(1つ又は複数の)ネットワーク1906は、Bluetooth(登録商標)、BLE、Wi-Fi及びセルラー通信技術、ならびに有線又は光ファイバ技術を含む、有線及び/又はワイヤレス通信技術の両方を含み得る。そのような通信のために使用される構成要素は、ネットワークのタイプ、選択される環境、又はその両方に少なくとも部分的に依存し得る。そのようなネットワークを介して通信するためのプロトコルは周知であり、本明細書では詳細に説明しない。
【0240】
本開示の実施形態は、クラウドコンピューティングインフラストラクチャを通してユーザに提供され得る。
クラウドコンピューティングは、ネットワークを介したサービスとしてのスケーラブルコンピューティングリソースの提供を指し、最小限の管理努力又はサービスプロバイダの相互作用で迅速にプロビジョニング及びリリースすることができる構成可能コンピューティングリソースの共有プールへの便利なオンデマンドネットワークアクセスを可能にする。
したがって、クラウドコンピューティングは、ユーザがコンピューティングリソースを提供するために使用される基礎となる物理システム(又はそれらのシステムの位置)に関係なく、「クラウド」内の仮想コンピューティングリソース(例えば、ストレージ、データ、アプリケーション、及び完全な仮想化コンピューティングシステム)にアクセスすることを可能にする。
【0241】
ユーザデバイス1902は、1つ又は複数の入力/出力(I/O)デバイス1914をさらに含み得る。I/Oデバイス1914はスピーカ、マイクロフォン、カメラ、及び様々なユーザコントロール(例えば、ボタン、ジョイスティック、キーボード、キーパッドなど)、触覚出力デバイスなどを含むことができる。I/Oデバイス1914は、ユーザデバイス1902と接続するためにアクセサリ(オーディオジャック、USB-C、Bluetoothなど)を活用するアタッチメントも含むことができる。
【0242】
少なくとも一例では、ユーザデバイス1902がディスプレイ1916を含むことができる。ユーザデバイス1902として使用されるコンピューティングデバイスのタイプに応じて、ディスプレイ1916は、任意の適切なディスプレイ技術を使用することができる。例えば、ディスプレイ1916は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、発光ダイオードディスプレイ、OLED(有機発光ダイオード)ディスプレイ、電子ペーパーディスプレイ、又はその上にデジタルコンテンツを提示することができる任意の他の適切なタイプのディスプレイであり得る。少なくとも1つの例では、ディスプレイ1916が拡張現実ディスプレイ、仮想現実ディスプレイ、又はデジタルコンテンツを提示及び/又は投影することができる任意の他のディスプレイであり得る。いくつかの例では、ディスプレイ1916がディスプレイ1916上に提示されたグラフィックインターフェースとの対話を可能にするためのタッチ入力を受信するように構成されたタッチスクリーンディスプレイを提供するために、ディスプレイ1916に関連付けられたタッチセンサを有することができる。したがって、本明細書の実装形態は、任意の特定のディスプレイ技術に限定されない。あるいはいくつかの例ではユーザデバイス1902がディスプレイ1916を含まなくてもよく、情報は聴覚的、触覚的などの他の手段によって提示され得る。
【0243】
加えて、ユーザデバイス1902は、センサ1918を含むことができる。センサ1918は、位置情報を示すことができるGPSデバイスを含むことができる。さらに、センサ1918は加速度計、ジャイロスコープ、コンパス、近接センサ、カメラ、マイクロフォン、及び/又はスイッチを含むことができるが、これらに限定されない。少なくとも一例では、センサ140が本明細書で説明するセンサ1918に対応することができる。
【0244】
いくつかの例では、GPSデバイスがユーザの位置を識別するために使用され得る。少なくとも1つの例では、ユーザのロケーションが1つ又は複数のサービスを提供するために、上述のサービスプロバイダ1812によって使用され得る。すなわち、いくつかの例では、サービスプロバイダ1812が特定のサービスをユーザに提供するためにジオフェンシングを実装することができる。一例として、貸し出しサービスでは位置を使用して、貸し出しの明示された目的が使用の証拠に対応することを確認することができる(例えば、ユーザが貸し出しを使用することはユーザが自分のために使用すると言ったことと一致するか?)。さらに、いくつかの例では、場所は給与用途のために使用され得る。一例として、請負業者がプロジェクトを完了した場合、請負業者は(例えば、GPSデバイスによって利用可能な位置情報に基づいてタグ付けされた)ジオタグ付けされた画像を提供することができる。いくつかの例では、ロケーションは、近くのユーザ1714間のピアツーピア支払いを容易にするために、及び/又はユーザ1714に近接して位置する商人(複数可)との利用可能な予約に関するユーザ1714通知を送信するために使用され得る。少なくとも1つの例では、位置は、ジオフェンスを出るときに近くの顧客から支払いを受け取るために使用されることができ、又は位置はユーザ1714が商人の実店舗に入ることに応答して動作を開始するために使用されることができる。位置は、追加的又は代替的な方法でも使用することができる。
【0245】
加えて、ユーザデバイス1902は図示されていない様々な他の構成要素を含むことができ、その例は、リムーバブルストレージ、蓄電池及び電力制御ユニットなどの電源、バーコードスキャナ、プリンタ、キャッシュドロワなどを含む。
【0246】
さらに、いくつかの例では、ユーザデバイス1902が支払い目的に関連付けられた支払い機器及び/又は識別子を読み取るために、読取デバイス1926を含むか、それに接続可能であるか、又はそうでなければそれに結合され得る。いくつかの例では、上記で説明したように、読取デバイス1926はマイクロフォンポート、ヘッドフォンポート、オーディオジャック、データポート、又は他の適切なポートなど、ユーザデバイス1902内のポートにプラグインすることができる。追加又は代替の例では、読取デバイス1926がBluetooth(登録商標)、BLEなどを介してなど、別の有線又はワイヤレス接続を介してユーザデバイス1902に結合され得る。読取デバイス1926は、支払カードの磁気ストリップを読み取るための読取りヘッドを含むことができ、磁気ストリップから読み取られた情報を暗号化するための暗号化技術をさらに含むことができる。追加又は代替として、読取デバイス1926は、いくつかの例ではユーザデバイス1902に埋め込まれ得るEMV支払い読取であり得る。さらに、本明細書では、ユーザデバイス1902のタイプ及び構成に応じて、多数の他のタイプの読取をユーザデバイス1902とともに使用することができる。
【0247】
読取デバイス1926は、ポータブル磁気ストライプカード読取、光学スキャナ、スマートカード(埋め込みICチップを有するカード)読取(例えば、EMV準拠カード読取又は短距離通信可能読取)、RFID読取などであってもよく、任意の支払い機器からデータを検出及び取得するように構成される。したがって、読取デバイス1926は、支払い機器の検出及び受け入れを容易にするために、1つ又は複数のセンサ又は電気接点を有するスロット、磁気トラック、及びレールなどのハードウェア実装形態を含み得る。すなわち、読取デバイス1926は、読取デバイス1926がスワイプ(すなわち、顧客が磁気ストリップに含まれる支払いデータをキャプチャする支払い読取を介して磁気ストリップを有するカードをスライドさせるカード存在取引)、ディップ(すなわち、顧客が埋め込まれたマイクロチップ(すなわち、チップ)を有するカードを、支払い読取が顧客にカードを取り出すように促すまで最初に支払い読取に挿入するカード存在取引)、又はタップ(すなわち、顧客が支払いアプリケーションを実行するスマートフォンなどの自分の電子デバイスをタップ又はホバリングして短距離通信を介して取引を完了するカード存在取引)を介して支払い機器と対話することを可能にするハードウェア実装を含むことができる。加えて、又は随意に、読取デバイス1926はまた、バイオメトリック特性が支払処理プラットフォーム及び/又はP2P支払プラットフォームに登録され、銀行サーバを用いて金融口座に接続されることを前提として、バイオメトリック特性を受信し、処理し、支払機器としてそれらを処理するためのバイオメトリックセンサを含み得る。
【0248】
読取デバイス1926は、処理ユニット、コンピュータ可読媒体、読取チップ、取引チップ、タイマ、クロック、ネットワークインターフェース、電源などを含み得る。読取デバイス1926(1つ又は複数の)処理ユニットは1つ又は複数のモジュール及び/又は処理を実行して、読取デバイス1926に、上記で説明し、以下の開示でさらに詳細に説明するように、様々な機能を実行させ得る。いくつかの例では、処理ユニットが中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、CPU及びGPU、又は当技術分野で知られている処理ユニット又は構成要素を含み得る。さらに、(1つ又は複数の)処理ユニットの各々は、プログラムモジュール、プログラムデータ、及び/又は1つ又は複数のオペレーティングシステムを記憶することもできる、それ自体のローカルメモリを所有し得る。読取デバイス1926の正確な構成及びタイプに応じて、コンピュータ可読媒体は、揮発性メモリ(RAMなど)、不揮発性メモリ(ROM、フラッシュメモリ、小型ハードドライブ、メモリカードなど)、又はそれらの何らかの組合せを含み得る。少なくとも一例では、読取デバイス1926のコンピュータ可読媒体が本明細書で説明する様々な機能を実行するための少なくとも1つのモジュールを含み得る。
【0249】
読取チップは、読取デバイス1926の動作及び処理を制御するための機能を実行することができる。すなわち、読取チップは支払インターフェース(例えば、非接触インターフェース、接触インターフェースなど)、ワイヤレス通信インターフェース、有線インターフェース、ユーザインターフェース(例えば、信号状態デバイス(FPGA))などを制御するための機能を実行し得る。さらに、読取チップは特定のイベント(例えば、対話、パワーダウンイベントなど)の後に経過した時間量を示すタイマ信号を提供できる、タイマを制御するための機能を実行できる。さらに、読取チップは、時間を示すクロック信号を提供することができるクロック196を制御する機能を実行することができる。さらに、読取チップは以下で説明するように、ネットワーク(複数可)1906とインターフェースし得るネットワークインターフェースを制御するための機能を実行し得る。
【0250】
さらに、読取チップは、電源を制御するための機能を実行することができる。電力供給は、AC電力又はバッテリへの物理的接続などの1つ又は複数の電力供給を含むことができる。電力供給はAC電力を変換し、読取デバイス1926の構成要素によって使用するための複数のDC電圧を生成するための電力変換回路を含み得る。電力供給が蓄電池を含むとき、蓄電池は、物理的電力接続を介して、誘導充電を介して、又は任意の他の適切な方法を介して充電され得る。
【0251】
取引チップは、支払取引の処理、支払機器とのインターフェース、暗号化、及び他の支払特有の機能に関連する機能を実行することができる。すなわち、取引チップは上述したように、決済手段に関連する決済データにアクセスし、決済データをPOS端末に提供することができる。支払いデータは、顧客の名前、顧客の住所、支払機器のタイプ(例えば、クレジット、デビットなど)、支払機器に関連する番号、検証値(例えば、PIN検証キーインジケータ(PVKI)、PIN検証値(PVV)、カード検証値(CVV)、カード検証コード(CVC)など)、支払機器に関連する有効期限データ、顧客に対応するプライマリ口座番号(PAN)(支払機器に関連する番号と一致してもよく、一致しなくてもよい)、どのタイプの請求/負債がなされてもよいかに関する制限などを含むことができるが、これらに限定されない。さらに、取引チップは、支払いデータを受信すると、支払いデータを暗号化することができる。
【0252】
いくつかの例では、読取チップがそれ自体の中央演算処理装置(複数可)及びコンピュータ可読媒体を有することができ、及び/又は取引チップはそれ自体の中央演算処理装置(複数可)及びコンピュータ可読媒体を有することができることを理解されたい。他の例では、読取チップ及び取引チップの機能が単一のチップ又は複数のチップで具現化され得、各々は本明細書で説明する読取チップ及び取引チップの機能を集合的に実行するための中央演算処理装置及びコンピュータ可読媒体の任意の適切な組合せを含む。
【0253】
POS端末であり得るユーザデバイス1902及び読取デバイス1926は、別個のデバイスとして示されているが、追加又は代替の例ではユーザデバイス1902及び読取デバイス1926がバッテリ動作デバイスであり得る単一のデバイスの一部であり得る。そのような例では、ユーザデバイス1902及び読取デバイス1926の両方の構成要素が単一のデバイスに関連付けられ得る。いくつかの例では、読取デバイス1926がそれと一体化されたディスプレイを有することができ、ディスプレイはユーザデバイス1902に関連付けられたディスプレイ1916に加えて(又はその代替として)することができる。
【0254】
サーバ1904は、任意の数の方法で具現化することができる、1つ又は複数のサーバ又は他のタイプのコンピューティングデバイスを含むことができる。例えば、サーバの例ではモジュール、他の機能構成要素、及びデータは単一のサーバ、サーバのクラスタ、サーバファーム又はデータセンタ、クラウドホステッドコンピューティングサービス、クラウドホステッドストレージサービスなどに実装され得るが、他のコンピュータアーキテクチャが追加又は代替として使用され得る。
【0255】
さらに、図はサーバ1904の構成要素及びデータを単一の場所に存在するものとして示しているが、これらの構成要素及びデータは代替的に、任意の方法で異なるコンピューティングデバイス及び異なる場所にわたって分散させることができる。したがって、機能は1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスによって実装することができ、上記で説明した様々な機能は、様々なコンピューティングデバイスにわたって様々な方法で分散される。複数のサーバ1904は一緒に又は別々に配置することができ、例えば、仮想サーバ、サーババンク及び/又はサーバファームとして編成することができる。説明された機能は、単一の商人又は企業のサーバによって提供され得るか、又は複数の異なる顧客又は企業のサーバ及び/又はサービスによって提供され得る。
【0256】
図示の例では、サーバ1904が1つ又は複数のプロセッサ1928、1つ又は複数のコンピュータ可読媒体1930、1つ又は複数のI/Oデバイス1932、及び1つ又は複数の通信インターフェース1934を含むことができる。各プロセッサ1928は、単一の処理ユニット又はいくつかの処理ユニットであり得、単一又は複数のコンピューティングユニット又は複数の処理コアを含み得る。プロセッサ1928は、1つ又は複数のマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、中央処理装置、状態機械、論理回路、及び/又は動作命令に基づいて信号を操作する任意のデバイスとして実装され得る。例えば、プロセッサ1928は、本明細書に記載のアルゴリズム及び処理を実行するように特にプログラム又は構成された任意の適切なタイプの1つ又は複数のハードウェアプロセッサ及び/又は論理回路とすることができる。プロセッサ1928は本明細書で説明する機能を実行するようにプロセッサ1928をプログラムすることができる、コンピュータ可読媒体1930に記憶されたコンピュータ可読命令をフェッチし、実行するように構成され得る。
【0257】
コンピュータ可読媒体1930は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータなどの情報を記憶するための任意のタイプの技術で実装される揮発性及び不揮発性メモリならびに/又は取り外し可能及び取り外し不可能な媒体を含み得る。そのようなコンピュータ可読媒体1930はRAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、光ストレージ、ソリッドステートストレージ、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、RAIDストレージシステム、ストレージアレイ、ネットワーク接続ストレージ、ストレージエリアネットワーク、クラウドストレージ、又は所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピューティングデバイスによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むことができるが、これらに限定されない。サーバ1904の構成に応じて、コンピュータ可読媒体1930はコンピュータ可読記憶媒体のタイプであり得、及び/又は言及される場合、非一時的コンピュータ可読媒体がエネルギー、搬送波信号、電磁波、及び信号自体などの媒体を除外する程度に有形の非一時的媒体であり得る。
【0258】
コンピュータ可読媒体1930は、プロセッサ1928によって実行可能な任意の数の機能構成要素を記憶するために使用され得る。多くの実装形態では、これらの機能構成要素がプロセッサ1928によって実行可能であり、実行されると、サービスプロバイダ1812及び/又は支払処理プラットフォームに上記で帰属された動作を実行するように1つ又は複数のプロセッサ1928を具体的に構成する命令又はプログラムを備える。コンピュータ可読媒体1930に記憶された機能構成要素は、任意選択で、トレーニングコンポーネント1936と、1つ又は複数の他の構成要素及びデータ1938とを含み得る。
【0259】
トレーニングコンポーネント1936は、機械学習機構を使用してモデルをトレーニングするように構成され得る。例えば、機械学習機構は推奨、スコア、及び/又は別の指標であり得る出力を生成するデータモデルを訓練するために、訓練データを分析することができる。機械学習機構は教師あり学習アルゴリズム(例えば、人工ニューラルネットワーク、ベイジアン統計、サポートベクトルマシン、決定木、分類器、k最近傍など)、教師なし学習アルゴリズム(例えば、人工ニューラルネットワーク、関連ルール学習、階層的クラスタリング、クラスタ分析など)、半教師あり学習アルゴリズム、深層学習アルゴリズムなど)、統計モデルなどを含むことができるが、これらに限定されない。少なくとも1つの例では、機械学習されたデータモデルは、データモデルがトレーニングされた後の時間(例えば、実行時)に使用するために、ユーザデバイス1902及び/又はサーバ1904に関連付けられたデータストアに記憶され得る。
【0260】
1つ又は複数の他の構成要素及びデータ1938は、P2P処理コンポーネント108、暗号通貨管理コンポーネント110、支払処理コンポーネント114、及び/又は暗号通貨管理コンポーネント116を含むことができ、その機能は、少なくとも部分的に上述されている。さらに、1つ又は複数の他の構成要素及びデータ1938は、プログラム、ドライバなど、ならびに機能構成要素によって使用又は生成されるデータを含むことができる。さらに、(1つ又は複数の)サーバ1904は多くの他の論理的、プログラム的、及び物理的構成要素を含むことができ、そのうちの上記で説明したものは、本明細書の説明に関連する単なる例である。
【0261】
本明細書で参照される1つ又は複数の「構成要素」はより多くの構成要素として、又はより少ない構成要素として実装され得、構成要素について説明される機能は実装の詳細に応じて再分配され得る。本明細書で使用される「構成要素」という用語は非一時的記憶媒体(例えば、コンピューティングデバイスのための揮発性又は不揮発性メモリ)、ハードウェア、又はファームウェア(又はそれらの任意の組合せ)構成要素に記憶されたソフトウェアを広く指す。構成要素は、典型的には指定された入力を使用して有用なデータ又は他の出力を生成することができるように機能する。構成要素は、内蔵型であってもなくてもよい。アプリケーションプログラム(「アプリケーション」とも呼ばれる)は、1つ又は複数の構成要素を含み得、又は構成要素はネットワークを介してアクセスされ得るか、又はソフトウェアとしてデバイス上にダウンロードされ得る(例えば、デバイスに動作を実行させる実行可能コード)1つ又は複数のアプリケーションプログラムを含み得る。アプリケーションプログラム(「アプリケーション」とも呼ばれる)は1つ又は複数の構成要素を含むことができ、又は構成要素は、1つ又は複数のアプリケーションプログラムを含むことができる。追加及び/又は代替例では、構成要素が命令を実行し、本明細書で説明する動作を実行するように本明細書で説明するコンピューティングデバイスを構成するための少なくとも1つの中央演算処理装置を介して、コンピュータ可読命令、様々なデータ構造などとして実装され得る。
【0262】
いくつかの例では、構成要素がその機能(例えば、動作)の一部又はすべてを実行するための1つ又は複数のアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を含み得る。少なくとも1つの例では、ソフトウェア開発者キット(SDK)が、サードパーティ開発者が自身のサードパーティアプリケーションに関連するサービスプロバイダ機能及び/又は利用サービスプロバイダサービスを含むことを可能にするために、サービスプロバイダによって提供され得る。追加又は代替として、いくつかの例では、サービスプロバイダがサードパーティサービスプロバイダ機能をそのアプリケーションに統合するためにSDKを利用することができる。すなわち、API及び/又はSDKは、サードパーティ開発者がそれぞれのサードパーティアプリケーションがサービスプロバイダとどのように対話するか、又はその逆をカスタマイズすることを可能にすることができる。
【0263】
コンピュータ可読媒体1930は、サーバ1904の様々な機能を制御及び管理するためのオペレーティングシステム1940をさらに含むことができる。
【0264】
サーバ1904は、様々なI/Oデバイス1932をさらに備えることができる。そのようなI/Oデバイス1932はディスプレイ、様々なユーザインターフェース制御(例えば、ボタン、ジョイスティック、キーボード、マウス、タッチスクリーン、バイオメトリック又はセンサ入力デバイスなど)、オーディオスピーカ、コネクションポートなどを含むことができる。
【0265】
通信インターフェース1934は、ネットワーク1906を介して、又は直接など、様々な他のデバイスとの通信を可能にするための1つ又は複数のインターフェース及びハードウェア構成要素を含み得る。例えば、通信インターフェース1934は1つ又は複数のネットワーク1906を介した通信を可能にすることができ、それは限定されないが、ローカルエリアネットワーク又はインターネットなどのワイドエリアネットワークなどの当技術分野で知られている任意のタイプのネットワークを含むことができ、セルラーネットワークなどのワイヤレスネットワーク、Bluetooth(登録商標)、BLE、NFC、RFID、有線ネットワークなどのWi-Fiなどのローカルワイヤレスネットワーク及び/又は近距離無線通信などのローカルワイヤレスネットワーク、又は任意の他のそのようなネットワーク、又はそれらの任意の組合せを含むことができる。したがって、(1つ又は複数の)ネットワーク1906は、Bluetooth(登録商標)、BLE、Wi-Fi及びセルラー通信技術、ならびに有線又は光ファイバ技術を含む、有線及び/又はワイヤレス通信技術の両方を含み得る。そのような通信のために使用される構成要素は、ネットワークのタイプ、選択される環境、又はその両方に少なくとも部分的に依存し得る。そのようなネットワークを介して通信するためのプロトコルは周知であり、本明細書では詳細に説明しない。
【0266】
少なくとも一例では、システム1900がアクセス可能、管理可能、及び更新可能なデータを格納するように構成され得るデータストア1942を含むことができる。少なくとも1つの例では、データストア112、120、及び/又は400はデータストア1942に対応することができる。いくつかの例では、データストア1942がユーザデバイス1902及び/又はサーバ1904と統合され得る。他の例では、
図19に示されるように、データストア1942はサーバ1904から遠隔に位置することができ、サーバ1904にアクセス可能であり得る。データストア1942は、ネットワーク1906を介してローカル及び/又はリモートに接続された複数のデータベース及び/又はサーバを備えることができる。
【0267】
少なくとも1つの例では、データストア1942が上述のように、資産ストレージ及び/又はストアユーザ口座、商人口座、及び/又は顧客口座を含むことができる。いくつかの例では、データストア1942がプライベートブロックチェーンを記憶することができる。いくつかの例では、データストア1942が在庫データ及び/又はカタログデータなどの追加又は代替データを格納することができる。インベントリデータは、商人が商人に利用可能な各アイテムの数量に関連するデータを記憶することができるインベントリデータベースに記憶することができる。さらに、カタログデータはカタログデータベースに記憶することができ、カタログデータベースは、商人が取得のために利用可能なアイテムに関連付けられたデータを記憶することができる。
【0268】
「いくつかの例では」、「様々な例に従う」、「示される例では」、「一例では」、「他の実施例様々な例」、「いくつかの例」などの語句は概して、その語句に続く特定の特性、構造、又は特性を意味し、本発明の少なくとも1つの例に含まれ、本発明の2つ以上の例に含まれ得る。加えて、そのような語句は、必ずしも同じ例又は異なる例を指すものではない。
【0269】
明細書が構成要素又は特性を「可能」、又は「可能」と記載しているか、又は特性を有していると記載している場合には、その特定の構成要素又は特性が記載することも、その特性を有することも要求されない。
【0270】
さらに、上述の説明は、支払技術に関連するデバイス及びアプリケーションを対象とする。しかしながら、本技術は、任意のデバイス及びアプリケーションに拡張することができることが理解されるのであろう。さらに、本明細書で説明される技法は、支払目的リーダ、POS端末、ウェブアプリケーション、モバイルアプリケーション、POSトポロジ、支払カード、コンピュータネットワーク、及び環境の種類にかかわらず動作するように構成され得る。
【0271】
本明細書に含まれる様々な図は、本明細書に記載される技法を含む例示的な処理を示すフローチャート又はスイムレーン図である。
図1~
図4、
図18、及び
図19を参照して、便宜上及び理解を容易にするために、図示された処理を説明する。ただし、図示された処理は
図1~
図4、
図18、及び
図19に記載された構成要素を使用して実行されることに限定されず、そのような構成要素は本明細書に図示された処理を実行することに限定されない。
【0272】
さらに、いくつかの例では、上記の処理がハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組合せで実装され得る動作のシーケンスを表す、論理フローグラフ中のブロックの集合として示される。ソフトウェアの文脈では、ブロックがプロセッサによって実行されたときに、列挙された動作を実行する、1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令を表す。一般に、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実行する、又は特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、目的、構成要素、データ構造などを含む。動作が説明される順序は、限定として解釈されることを意図されず、説明されるブロックの任意の数は処理を実施するために、任意の順序で、及び/又は並行して、組み合わされ得る。いくつかの実施形態では、処理の1つ又は複数のブロックを完全に省略することができる。さらに、処理は全体的に又は部分的に、互いに又は他の処理と組み合わせることができる。
【0273】
さらに、上述のGUIは、コンピューティングデバイスを介して提示され得るGUIの非限定的な例である。追加的又は代替的な例では、追加的又は代替的なコンテンツがGUIを介して提示され得、及び/又は追加的又は代替的な構成が想像され得る。したがって、GUIは、説明目的のために提供され、限定として解釈されるべきではない。
【0274】
要約すると、暗号通貨を使用する区分された支払割り当てのための支払処理プラットフォーム(PPP)と支払い作成プラットフォーム(PMP)とを統合するための技法が説明される。PPPは暗号通貨で資金を受け取る要求を受け取ることができ、資金は、PPPによって提供される販売時点情報管理(POS)ソフトウェアを介して行われる取引に関連付けられる。要求に基づいて、商人のための暗号通貨ウォレット口座にPMPを介してアクセスすることができる。PPPは、商人の商人口座を暗号通貨ウォレット口座に関連付けることができる。PPPは商人に関連付けられたPOSソフトウェアを介して、取引に関連付けられた支払承認要求を受信し、(i)資金の第1の部分を暗号通貨として暗号通貨ウォレット口座に預けさせ、(ii)資金の第2の部分をフィアット通貨として商人口座に預けさせることができる。
【0275】
また、暗号通貨を使用する区分された支払い割り当てのための支払い処理プラットフォーム(PPP)と支払い作成プラットフォーム(PMP)とを統合するための技法が説明される。PPPによって処理される取引のために受信された支払から生成された資金の第1の部分をユーザのための暗号通貨ウォレット口座に割り当てる指示に応答して、PMPは、暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた第1の口座情報の要求を受信することができる。PMPは第1の口座情報をPPPに送信することができ、第1の口座情報は、ユーザの商人口座の第2の口座情報に関連付けられる。PMPはPPPから、資金の第1の部分を暗号通貨ウォレット口座に預託する要求を受信することができ、基金の第2の部分は、フィアット通貨として商人口座に預託するためにPPPによって保持される。
【0276】
(節の例)
A.
ピアツーピア(P2P)支払プラットフォームと対話するように構成された支払処理プラットフォーム(PPP)であって、
前記PPPによって提供され、POSデバイスによって実行可能な販売時点管理(POS)アプリケーションであって、
商人が、前記POSアプリケーションを介して、前記商人と顧客との間で行われる取引から受け取った資金の分配のために、1つ又は複数の口座を指定することを可能にするためのユーザインターフェースを提示し、
前記ユーザインターフェースとの対話を介して、暗号通貨で前記資金の少なくとも第1の部分を受け取る要求を受信し、
前記PPPに関連付けられた1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに、暗号通貨で前記資金の少なくとも前記第1の部分を受信する前記要求を送信し、
前記商人と顧客との間の取引に関連する取引データを生成し、
取引データを前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに送信する、ように構成された販売時点管理(POS)アプリケーションと、
前記PPPに関連する前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスであって、
前記POSアプリケーションから、暗号通貨で前記資金の少なくとも前記第1の部分を受け取る要求を受信し、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに、前記商人のための暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた第1の口座情報の要求を送信し、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスから、前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた前記第1の口座情報を受信することであって、前記P2P支払プラットフォームは、前記商人に代わって、前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた秘密鍵を維持する、前記第1の口座情報を受信し、
前記PPPによって維持されるデータストアにおいて、前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた前記第1の口座情報を、前記商人の商人口座に関連付けられた第2の口座情報に関連付け、
前記支払の承認要求に関連する前記資金をキャプチャすると、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスを介して、前記商人のための前記暗号通貨ウォレット口座への前記資金の前記第1の部分の預け入れ、及び、
前記資金の第2の部分をフィアット通貨として前記商人口座への預け入れを容易にする、ように構成された前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスと、を備える、
支払処理プラットフォーム。
【0277】
B.
前記PPPに関連する前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスは更に、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスから、商人が前記P2P支払プラットフォームの任意の暗号通貨ウォレット口座に関連付けられていないという指示を受信し、
前記POSアプリケーションを介して、構成ユーザインターフェースを提示させることであって、前記構成ユーザインターフェースは、前記暗号通貨ウォレット口座を作成するための商人データを要求する、構成ユーザインターフェースを提示し、
前記POSアプリケーションから商人データを受信し、
前記P2P支払プラットフォームの前記サーバコンピューティングデバイスに前記商人データを送信することであって、前記第1の口座情報は、前記P2P支払プラットフォームの前記サーバコンピューティングデバイスに前記商人データを送信することに少なくとも部分的に基づいて受信される、前記商人データを送信する、ように構成される、
節Aに記載の支払処理プラットフォーム。
【0278】
C.
前記POSアプリケーションは更に
前記ユーザインターフェースとの相互作用を介して、前記資金の前記第1の部分に関連する資金の量の表示を受信し、
前記資金の前記第1の部分に関連する前記資金の量の前記表示を、前記PPPに関連する前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに送信する、ように構成される、
節A又はBに記載の支払処理プラットフォーム。
【0279】
D.
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスは更に、機械学習されたモデルを使用して、前記第1の部分及び前記第2の部分を決定するように構成される、
節AからCのいずれかに記載の支払処理プラットフォーム。
【0280】
E.
支払処理プラットフォーム(PPP)の1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって部分的に実装される方法であって、
前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び前記PPPとともに商人口座を有する商人から、暗号通貨で資金を受け取る要求を受信することであって、前記資金は、前記PPPによって提供される販売時点管理(POS)ソフトウェアを介して行われる1つ又は複数の取引に関連付けられる、受信することと、
前記要求を受信すること、前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び支払い作成プラットフォーム(PMP)を介して、前記商人のための暗号通貨ウォレット口座にアクセスすることに少なくとも部分的に基づいて、
前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び前記PPPによって維持されるデータストア内で、前記商人口座を前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けることと、
前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び前記商人に関連付けられた前記POSソフトウェアを介して、前記1つ又は複数の取引に関連付けられた1つ又は複数の支払の承認要求を受信することと、
前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、(i)前記1つ又は複数の支払の承認要求に関連付けられた前記資金の第1の部分を、暗号通貨として前記暗号通貨ウォレット口座に預け入れさせることと、(ii)前記1つ又は複数の支払の承認要求に関連付けられた前記資金の第2の部分を、フィアット通貨として前記商人口座に預け入れさせることと、を含む、
方法。
【0281】
F.
前記PMPは、前記商人に代わって前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた秘密鍵を維持する、
節Eに記載の方法。
【0282】
G.
前記PMPは、サードパーティPMPであり、前記サードパーティPMPは、前記商人に代わって前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた秘密鍵を維持する、
節E又はFに記載の方法。
【0283】
H.
暗号通貨で前記資金を受け取る前記要求は、暗号通貨で受け取るべき前記資金のパーセンテージの表示に関連付けられ、前記第1の部分は前記パーセンテージに少なくとも部分的に基づいて決定される、
節EからGのいずれかに記載の方法。
【0284】
I.
機械学習されたモデルの出力に少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することをさらに含み、前記機械学習されたモデルは、前記PPPに関連付けられた前記商人又は他の商人のうちの少なくとも1つに関連付けられた履歴取引データ及び履歴暗号通貨預金に少なくとも部分的に基づいて訓練される、
節EからHのいずれかに記載の方法。
【0285】
J.
現在の暗号通貨価格、予測される暗号通貨価格、又は前記商人に関連付けられた商人データのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することを更に含む、
節EからIのいずれかに記載の方法。
【0286】
K.
前記1つ又は複数の取引の各取引から保留する前記資金の量を決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することを更に含む、
節EからJのいずれかに記載の方法。
【0287】
L.
前記1つ又は複数の取引のバッチから保留する前記資金の量を決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することを更に含む、
節EからKのいずれかに記載の方法。
【0288】
M.
前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預けられるようにする前に、前記資金の前記第1の部分をフィアット通貨から暗号通貨に変換することを更に含む、
節EからLのいずれかに記載の方法。
【0289】
N.
前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預けられるようにする前に、前記資金の前記第1の部分をフィアット通貨から暗号通貨に変換する命令を用いて、前記資金の前記第1の部分をフィアット通貨で前記PMPに送信することを更に含む、
節EからMのいずれかに記載の方法。
【0290】
O.
支払処理プラットフォーム(PPP)に関連するシステムであって、
1つ又は複数のプロセッサと、
1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記システムに動作を実行させる命令を記憶する1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記動作は、
前記PPPの1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び前記PPPとともに商人口座を有する商人から、暗号通貨で資金を受け取る要求を受信することであって、前記資金は、前記PPPによって提供される販売時点管理(POS)ソフトウェアを介して行われる1つ又は複数の取引に関連付けられる、受信することと、
前記要求に基づいて、前記PPPの1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び支払い作成プラットフォーム(PMP)を介して、前記商人のための暗号通貨ウォレット口座にアクセスすることと、
前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び前記PPPによって維持されるデータストア内で、前記商人口座を前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けることと、
前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び前記商人に関連付けられた前記POSソフトウェアを介して、前記1つ又は複数の取引に関連付けられた1つ又は複数の支払の承認要求を受信することと、
前記PPPの1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、(i)前記1つ又は複数の支払の承認要求に関連付けられた前記資金の第1の部分を、暗号通貨として前記暗号通貨ウォレット口座に預けられるようにし、(ii)前記1つ又は複数の支払の承認要求に関連付けられた前記資金の第2の部分を、フィアット通貨として前記商人口座に預けられるようにすることと、を含む、1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体と、を含む、
システム。
【0291】
P.
前記暗号通貨で資金を受け取る要求は、前記商人の固有の識別子に関連付けられ、前記固有の識別子は前記商人の前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられる、
節Oに記載のシステム。
【0292】
Q.
前記動作は、現在の暗号通貨価格、予測される暗号通貨価格、又は前記商人に関連付けられた商人データの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することを更に含む、
節O又はPに記載のシステム。
【0293】
R.
前記動作は、前記1つ又は複数の取引の各取引から保留する前記資金の量を決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することを更に含み、
節OからQのいずれかに記載のシステム。
【0294】
S.
前記動作は、前記1つ又は複数の取引のバッチから保留する前記資金の量を決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することを更に含む、
節OからRのいずれかに記載のシステム。
【0295】
T.
前記動作は、経過時間、発生量、時刻、又は前記商人からの表示のうちの1つ又は複数に少なくとも部分的に基づいて、前記1つ又は複数の取引の前記バッチを決定することを更に含む、
節Sに記載のシステム。
【0296】
U.
支払処理プラットフォームと対話するように構成されたピアツーピア(P2P)支払プラットフォームであって、
前記P2P支払プラットフォームによって提供される、ユーザコンピューティングデバイスによって実行可能であるモバイル支払アプリケーションであって、
ユーザインターフェースを介して、前記ユーザのための暗号通貨ウォレット口座を生成するための要求を受信し、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに、前記ユーザのための前記暗号通貨ウォレット口座を生成する前記要求を送信する、ように構成されたモバイル支払アプリケーションと、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスであって、
前記モバイル支払アプリケーションから前記暗号通貨ウォレット口座を生成する前記要求を受信し、
前記モバイル支払アプリケーションから前記暗号通貨ウォレット口座を生成する前記要求を受信することに応答して前記暗号通貨ウォレット口座を生成することであって、前記暗号通貨ウォレット口座は第1の口座情報に関連付けられ、前記P2P支払プラットフォームは前記ユーザに代わって前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた秘密鍵を維持する、前記暗号通貨ウォレット口座を生成し、
支払処理プラットフォーム(PPP)に関連付けられた1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスから、及び前記PPPによって処理される取引のために受信された支払から生成された資金の少なくとも第1の部分を、前記ユーザのための前記暗号通貨ウォレット口座に割り当てる指示に応答して、前記ユーザのための前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた前記第1の口座情報の要求を受信し、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに、前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた前記第1の口座情報を送信することであって、前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに前記第1の口座情報を送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の口座情報は前記ユーザの商人口座の第2の口座情報に関連付けられる、前記第1の口座情報を送信し、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスから、前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける要求を受信することであって、資金の第2の部分は、フィアット通貨として前記商人口座への預金のために、前記PPPによって保持される、前記暗号通貨ウォレット口座に預ける要求を受信する、ように構成された前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスと、を含む、
ピアツーピア(P2P)支払プラットフォーム。
【0297】
V.
前記暗号通貨ウォレット口座は、前記ユーザの固有の識別子に関連付けられ、前記第1の口座情報の前記要求は前記固有の識別子に関連付けられる、
節Uに記載のピアツーピア(P2P)支払プラットフォーム。
【0298】
W.
前記暗号通貨ウォレット口座は、前記P2P支払プラットフォームによって維持されるフィアット通貨の記憶された残高に関連付けられ、前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスは、前記資金の第3の部分をフィアット通貨として前記フィアット通貨の記憶された残高に預ける要求を受信するように更に構成される、
節U又はVに記載のピアツーピア(P2P)支払プラットフォーム。
【0299】
X.
前記PPPに関連する前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスは更に、
前記モバイル支払アプリケーションから、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた別のユーザへの支払の要求を受信し、前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた暗号通貨資金、又は前記記憶されたフィアット通貨残高に関連付けられたフィアット通貨資金のうちの少なくとも1つを、前記別のユーザの口座に転送する、ように構成される、
節Wに記載のピアツーピア(P2P)支払プラットフォーム。
【0300】
Y.
支払い作成プラットフォーム(PMP)に関連付けられた1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって少なくとも部分的に実装される方法であって、
支払処理プラットフォーム(PPP)に関連付けられた1つ又は複数のコンピューティングデバイスから、及び前記PPPによって処理される取引のために受信された支払から生成された資金の少なくとも第1の部分をユーザのための暗号通貨ウォレット口座に割り振る指示に応答して、前記ユーザのための前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた第1の口座情報の要求を受信することと、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスに、前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた前記第1の口座情報を送信することであって、前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスに前記第1の口座情報を送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の口座情報は前記ユーザの商人口座の第2の口座情報に関連付けられる、送信することと、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスから、前記資金の第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける要求を受信することであって、資金の第2の部分は、フィアット通貨として前記商人口座に預けるために、前記PPPによって保持される、受信することと、を含む、
方法。
【0301】
Z.
前記ユーザのモバイル支払アプリケーションから、及び前記PMPによって提供される、前記暗号通貨ウォレット口座を生成するための要求を受信することと、
前記モバイル支払アプリケーションから前記暗号通貨ウォレット口座を生成するための前記要求を受信することに応答して、前記暗号通貨ウォレット口座を生成することと、を更に含む、
節Yに記載の方法。
【0302】
AA.
前記ユーザが暗号通貨ウォレット口座に関連付けられていないことを判定することと、
前記ユーザのモバイル支払アプリケーションに、及び前記PMPによって提供される、前記暗号通貨ウォレット口座を生成するための情報の要求を送信することと、
前記モバイル支払アプリケーションから前記情報を受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記暗号通貨ウォレット口座を生成することと、を更に含む、
節Y又はZに記載の方法。
【0303】
AB.
前記ユーザが暗号通貨ウォレット口座に関連付けられていないことを判定することと、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスに、前記暗号通貨ウォレット口座を生成するための情報の要求を送信することと、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスから前記情報を受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記暗号通貨ウォレット口座を生成することと、を更に含む、
節YからAAのいずれかに記載の方法。
【0304】
AC.
前記第1の部分は、前記PPPによって提供される販売時点情報管理アプリケーションを介して前記ユーザによって指定されるパーセンテージである、
節YからABのいずれかに記載の方法。
【0305】
AD.
前記第1の部分は、現在の暗号通貨価格、予測される暗号通貨価格、又は前記ユーザのユーザデータに少なくとも部分的に基づいて決定される、
節YからACのいずれかに記載の方法。
【0306】
AE.
前記暗号通貨ウォレット口座は、前記ユーザの固有の識別子に関連付けられ、前記第1の口座情報の前記要求は前記固有の識別子に関連付けられる、
節YからADのいずれかに記載の方法。
【0307】
AF.
前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける前記要求は、前記PPPによって変換される暗号通貨資金に関連付けられる、
節YからAEのいずれかに記載の方法。
【0308】
AG.
前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける前記要求は、フィアット通貨を暗号通貨に変換する要求に関連付けられ、前記方法は前記資金を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける前に、前記資金を暗号通貨に変換することを更に含む、
節YからAFのいずれかに記載の方法。
【0309】
AH.
システムを構成する支払い作成プラットフォーム(PMP)に関連するシステムであって、
1つ又は複数のプロセッサと、
前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記システムに動作を実行させる命令を記憶する1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記動作は、
支払処理プラットフォーム(PPP)に関連付けられた1つ又は複数のコンピューティングデバイスから、及び前記PPPによって処理される1つ又は複数の取引のために受信された支払から生成された資金の少なくとも第1の部分をユーザのための暗号通貨ウォレット口座に割り当てる指示に応答して、前記ユーザのための前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた第1の口座情報の要求を受信することと、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスに、暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた前記第1の口座情報を送信することであって、前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスに前記第1の口座情報を送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の口座情報は前記ユーザの商人口座の第2の口座情報に関連付けられる、送信することと、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスから、前記資金の第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける要求を受信することであって、資金の第2の部分は、フィアット通貨として前記商人口座に預けるために、前記PPPによって保持される、受信することと、を含む、1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体と、を含む、
システム。
【0310】
AI.
前記要求は、前記1つ又は複数の取引のうちの1つの取引に関連付けられる、
節AHに記載のシステム。
【0311】
AJ.
前記要求は、前記1つ又は複数の取引のうちの取引のバッチに関連付けられる、
節AH又はAIに記載のシステム。
【0312】
AK.
前記暗号通貨ウォレット口座は、前記ユーザの固有の識別子に関連付けられ、前記第1の口座情報の前記要求は前記固有の識別子に関連付けられる、
節AHからAJのいずれかに記載のシステム。
【0313】
AL.
前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける前記要求は、前記PPPによって変換される暗号通貨資金に関連付けられる、
節AHからAKのいずれかに記載のシステム。
【0314】
AM.
前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける前記要求は、前記動作は前記資金を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける前に、前記資金を暗号通貨に変換することをさらに含む、
節AHからALのいずれかに記載のシステム。
【0315】
AN.
前記PMPは、前記ユーザに代わって前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた秘密鍵を維持する、
節AHからAMのいずれかに記載のシステム。
【0316】
上記の節は1つの特定の実装に関して説明されているが、本文書の文脈において、上記の節の内容は方法、デバイス、システム、コンピュータ可読媒体、及び/又は別の実装形態を介しても実装され得ることを理解されたい。さらに、節A~ANのいずれも、単独で、又は節A~ANのうちの任意の他の1つ又は複数と組み合わせて実装され得る。
【0317】
また、以下の節も開示される:
1.
ピアツーピア(P2P)支払プラットフォームと対話するように構成された支払処理プラットフォーム(PPP)であって、
前記PPPによって提供され、POSデバイスによって実行可能な販売時点管理(POS)アプリケーションであって、
商人が、前記POSアプリケーションを介して、前記商人と顧客との間で行われる取引から受け取った資金の分配のために、1つ又は複数の口座を指定することを可能にするためのユーザインターフェースを提示し、
前記ユーザインターフェースとの対話を介して、暗号通貨で前記資金の少なくとも第1の部分を受け取る要求を受信し、
前記PPPに関連付けられた1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに、暗号通貨で前記資金の少なくとも前記第1の部分を受信する前記要求を送信し、
前記商人と顧客との間の取引に関連する取引データを生成し、
取引データを前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに送信する、ように構成された販売時点管理(POS)アプリケーションと、
前記PPPに関連する前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスであって、
前記POSアプリケーションから、暗号通貨で前記資金の少なくとも前記第1の部分を受け取る要求を受信し、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに、前記商人のための暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた第1の口座情報の要求を送信し、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスから、前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた前記第1の口座情報を受信することであって、前記P2P支払プラットフォームは、前記商人に代わって、前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた秘密鍵を維持する、前記第1の口座情報を受信し、
前記PPPによって維持されるデータストアにおいて、前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた前記第1の口座情報を、前記商人の商人口座に関連付けられた第2の口座情報に関連付け、
前記支払の承認要求に関連する前記資金をキャプチャすると、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスを介して、前記商人のための前記暗号通貨ウォレット口座への前記資金の前記第1の部分の預け入れ、及び、
前記資金の第2の部分をフィアット通貨として前記商人口座への預け入れを容易にする、ように構成された前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスと、を備える、
支払処理プラットフォーム。
2.
前記PPPに関連する前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスは更に、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスから、商人が前記P2P支払プラットフォームの任意の暗号通貨ウォレット口座に関連付けられていないという指示を受信し、
前記POSアプリケーションを介して、構成ユーザインターフェースを提示させることであって、前記構成ユーザインターフェースは、前記暗号通貨ウォレット口座を作成するための商人データを要求する、構成ユーザインターフェースを提示し、
前記POSアプリケーションから商人データを受信し、
前記P2P支払プラットフォームの前記サーバコンピューティングデバイスに前記商人データを送信することであって、前記第1の口座情報は、前記P2P支払プラットフォームの前記サーバコンピューティングデバイスに前記商人データを送信することに少なくとも部分的に基づいて受信される、前記商人データを送信する、ように構成される、
節1に記載の支払処理プラットフォーム。
3.
前記POSアプリケーションは更に
前記ユーザインターフェースとの相互作用を介して、前記資金の前記第1の部分に関連する資金の量の表示を受信し、
前記資金の前記第1の部分に関連する前記資金の量の前記表示を、前記PPPに関連する前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに送信する、ように構成される、
節1に記載の支払処理プラットフォーム。
4.
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスは更に、機械学習されたモデルを使用して、前記第1の部分及び前記第2の部分を決定するように構成される、
節1に記載の支払処理プラットフォーム。
5.
支払処理プラットフォーム(PPP)の1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって部分的に実装される方法であって、
前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び前記PPPとともに商人口座を有する商人から、暗号通貨で資金を受け取る要求を受信することであって、前記資金は、前記PPPによって提供される販売時点管理(POS)ソフトウェアを介して行われる1つ又は複数の取引に関連付けられる、受信することと、
前記要求を受信すること、前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び支払い作成プラットフォーム(PMP)を介して、前記商人のための暗号通貨ウォレット口座にアクセスすることに少なくとも部分的に基づいて、
前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び前記PPPによって維持されるデータストア内で、前記商人口座を前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けることと、
前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び前記商人に関連付けられた前記POSソフトウェアを介して、前記1つ又は複数の取引に関連付けられた1つ又は複数の支払の承認要求を受信することと、
前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、(i)前記1つ又は複数の支払の承認要求に関連付けられた前記資金の第1の部分を、暗号通貨として前記暗号通貨ウォレット口座に預け入れさせることと、(ii)前記1つ又は複数の支払の承認要求に関連付けられた前記資金の第2の部分を、フィアット通貨として前記商人口座に預け入れさせることと、を含む、
方法。
6.
前記PMPは、前記商人に代わって前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた秘密鍵を維持する、
節5に記載の方法。
7.
前記PMPは、サードパーティPMPであり、前記サードパーティPMPは、前記商人に代わって前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた秘密鍵を維持する、
節5に記載の方法。
8.
暗号通貨で前記資金を受け取る前記要求は、暗号通貨で受け取るべき前記資金のパーセンテージの表示に関連付けられ、前記第1の部分は前記パーセンテージに少なくとも部分的に基づいて決定される、
節5に記載の方法。
9.
機械学習されたモデルの出力に少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することをさらに含み、前記機械学習されたモデルは、前記PPPに関連付けられた前記商人又は他の商人のうちの少なくとも1つに関連付けられた履歴取引データ及び履歴暗号通貨預金に少なくとも部分的に基づいて訓練される、
節5に記載の方法。
10.
現在の暗号通貨価格、予測される暗号通貨価格、又は前記商人に関連付けられた商人データのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することを更に含む、
節5に記載の方法。
11.
前記1つ又は複数の取引の各取引から保留する前記資金の量を決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することを更に含む、
節5に記載の方法。
12.
前記1つ又は複数の取引のバッチから保留する前記資金の量を決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することを更に含む、
節5に記載の方法。
13.
前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預けられるようにする前に、前記資金の前記第1の部分をフィアット通貨から暗号通貨に変換することを更に含む、
節5に記載の方法。
14.
前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預けられるようにする前に、前記資金の前記第1の部分をフィアット通貨から暗号通貨に変換する命令を用いて、前記資金の前記第1の部分をフィアット通貨で前記PMPに送信することを更に含む、
節5に記載の方法。
15.
支払処理プラットフォーム(PPP)に関連するシステムであって、
1つ又は複数のプロセッサと、
1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記システムに動作を実行させる命令を記憶する1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記動作は、
前記PPPの1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び前記PPPとともに商人口座を有する商人から、暗号通貨で資金を受け取る要求を受信することであって、前記資金は、前記PPPによって提供される販売時点管理(POS)ソフトウェアを介して行われる1つ又は複数の取引に関連付けられる、受信することと、
前記要求に基づいて、前記PPPの1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び支払い作成プラットフォーム(PMP)を介して、前記商人のための暗号通貨ウォレット口座にアクセスすることと、
前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び前記PPPによって維持されるデータストア内で、前記商人口座を前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けることと、
前記PPPの前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、及び前記商人に関連付けられた前記POSソフトウェアを介して、前記1つ又は複数の取引に関連付けられた1つ又は複数の支払の承認要求を受信することと、
前記PPPの1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって、(i)前記1つ又は複数の支払の承認要求に関連付けられた前記資金の第1の部分を、暗号通貨として前記暗号通貨ウォレット口座に預けられるようにし、(ii)前記1つ又は複数の支払の承認要求に関連付けられた前記資金の第2の部分を、フィアット通貨として前記商人口座に預けられるようにすることと、を含む、1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体と、を含む、
システム。
16.
前記暗号通貨で資金を受け取る要求は、前記商人の固有の識別子に関連付けられ、前記固有の識別子は前記商人の前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられる、
節15に記載のシステム。
17.
前記動作は、現在の暗号通貨価格、予測される暗号通貨価格、又は前記商人に関連付けられた商人データの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することを更に含む、
節15に記載のシステム。
18.
前記動作は、前記1つ又は複数の取引の各取引から保留する前記資金の量を決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することを更に含み、
節15に記載のシステム。
19.
前記動作は、前記1つ又は複数の取引のバッチから保留する前記資金の量を決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記資金の前記第1の部分を決定することを更に含む、
節15に記載のシステム。
20.
前記動作は、経過時間、発生量、時刻、又は前記商人からの表示のうちの1つ又は複数に少なくとも部分的に基づいて、前記1つ又は複数の取引の前記バッチを決定することを更に含む、
節15に記載のシステム。
21.
支払処理プラットフォームと対話するように構成されたピアツーピア(P2P)支払プラットフォームであって、
前記P2P支払プラットフォームによって提供される、ユーザコンピューティングデバイスによって実行可能であるモバイル支払アプリケーションであって、
ユーザインターフェースを介して、ユーザのための暗号通貨ウォレット口座を生成するための要求を受信し、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに、前記ユーザのための前記暗号通貨ウォレット口座を生成する前記要求を送信する、ように構成されたモバイル支払アプリケーションと、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスであって、
前記モバイル支払アプリケーションから前記暗号通貨ウォレット口座を生成する前記要求を受信し、
前記モバイル支払アプリケーションから前記暗号通貨ウォレット口座を生成する前記要求を受信することに応答して前記暗号通貨ウォレット口座を生成することであって、前記暗号通貨ウォレット口座は第1の口座情報に関連付けられ、前記P2P支払プラットフォームは前記ユーザに代わって前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた秘密鍵を維持する、前記暗号通貨ウォレット口座を生成し、
支払処理プラットフォーム(PPP)に関連付けられた1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスから、及び前記PPPによって処理される取引のために受信された支払から生成された資金の少なくとも第1の部分を、前記ユーザのための前記暗号通貨ウォレット口座に割り当てる指示に応答して、前記ユーザのための前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた前記第1の口座情報の要求を受信し、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに、前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた前記第1の口座情報を送信することであって、前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスに前記第1の口座情報を送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の口座情報は前記ユーザの商人口座の第2の口座情報に関連付けられる、前記第1の口座情報を送信し、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスから、前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける要求を受信することであって、資金の第2の部分は、フィアット通貨として前記商人口座への預金のために、前記PPPによって保持される、前記暗号通貨ウォレット口座に預ける要求を受信する、ように構成された前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスと、を含む、
ピアツーピア(P2P)支払プラットフォーム。
22.
前記暗号通貨ウォレット口座は、前記ユーザの固有の識別子に関連付けられ、前記第1の口座情報の前記要求は前記固有の識別子に関連付けられる、
節21に記載のピアツーピア(P2P)支払プラットフォーム。
23.
前記暗号通貨ウォレット口座は、前記P2P支払プラットフォームによって維持されるフィアット通貨の記憶された残高に関連付けられ、前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスは、前記資金の第3の部分をフィアット通貨として前記フィアット通貨の記憶された残高に預ける要求を受信するように更に構成される、
節21に記載のピアツーピア(P2P)支払プラットフォーム。
24.
前記PPPに関連する前記1つ又は複数のサーバコンピューティングデバイスは更に、
前記モバイル支払アプリケーションから、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた別のユーザへの支払の要求を受信し、前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた暗号通貨資金、又は前記記憶されたフィアット通貨残高に関連付けられたフィアット通貨資金のうちの少なくとも1つを、前記別のユーザの口座に転送する、ように構成される、
節23に記載のピアツーピア(P2P)支払プラットフォーム。
25.
支払い作成プラットフォーム(PMP)に関連付けられた1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって少なくとも部分的に実装される方法であって、
支払処理プラットフォーム(PPP)に関連付けられた1つ又は複数のコンピューティングデバイスから、及び前記PPPによって処理される取引のために受信された支払から生成された資金の少なくとも第1の部分をユーザのための暗号通貨ウォレット口座に割り振る指示に応答して、前記ユーザのための前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた第1の口座情報の要求を受信することと、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスに、前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた前記第1の口座情報を送信することであって、前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスに前記第1の口座情報を送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の口座情報は前記ユーザの商人口座の第2の口座情報に関連付けられる、送信することと、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスから、前記資金の第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける要求を受信することであって、資金の第2の部分は、フィアット通貨として前記商人口座に預けるために、前記PPPによって保持される、受信することと、を含む、
方法。
26.
前記ユーザのモバイル支払アプリケーションから、及び前記PMPによって提供される、前記暗号通貨ウォレット口座を生成するための要求を受信することと、
前記モバイル支払アプリケーションから前記暗号通貨ウォレット口座を生成するための前記要求を受信することに応答して、前記暗号通貨ウォレット口座を生成することと、を更に含む、
節25に記載の方法。
27.
前記ユーザが暗号通貨ウォレット口座に関連付けられていないことを判定することと、
前記ユーザのモバイル支払アプリケーションに、及び前記PMPによって提供される、前記暗号通貨ウォレット口座を生成するための情報の要求を送信することと、
前記モバイル支払アプリケーションから前記情報を受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記暗号通貨ウォレット口座を生成することと、を更に含む、
節25に記載の方法。
28.
前記ユーザが暗号通貨ウォレット口座に関連付けられていないことを判定することと、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスに、前記暗号通貨ウォレット口座を生成するための情報の要求を送信することと、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスから前記情報を受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記暗号通貨ウォレット口座を生成することと、を更に含む、
節25に記載の方法。
29.
前記第1の部分は、前記PPPによって提供される販売時点情報管理アプリケーションを介して前記ユーザによって指定されるパーセンテージである、
節25に記載の方法。
30.
前記第1の部分は、現在の暗号通貨価格、予測される暗号通貨価格、又は前記ユーザのユーザデータに少なくとも部分的に基づいて決定される、
節25に記載の方法。
31.
前記暗号通貨ウォレット口座は、前記ユーザの固有の識別子に関連付けられ、前記第1の口座情報の前記要求は前記固有の識別子に関連付けられる、
節25に記載の方法。
32.
前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける前記要求は、前記PPPによって変換される暗号通貨資金に関連付けられる、
節25に記載の方法。
33.
前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける前記要求は、フィアット通貨を暗号通貨に変換する要求に関連付けられ、前記方法は前記資金を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける前に、前記資金を暗号通貨に変換することを更に含む、
節25に記載の方法。
34.
システムを構成する支払い作成プラットフォーム(PMP)に関連するシステムであって、
1つ又は複数のプロセッサと、
前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記システムに動作を実行させる命令を記憶する1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記動作は、
支払処理プラットフォーム(PPP)に関連付けられた1つ又は複数のコンピューティングデバイスから、及び前記PPPによって処理される1つ又は複数の取引のために受信された支払から生成された資金の少なくとも第1の部分をユーザのための暗号通貨ウォレット口座に割り当てる指示に応答して、前記ユーザのための前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた第1の口座情報の要求を受信することと、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスに、暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた前記第1の口座情報を送信することであって、前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスに前記第1の口座情報を送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の口座情報は前記ユーザの商人口座の第2の口座情報に関連付けられる、送信することと、
前記PPPに関連付けられた前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスから、前記資金の第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける要求を受信することであって、資金の第2の部分は、フィアット通貨として前記商人口座に預けるために、前記PPPによって保持される、受信することと、を含む、1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体と、を含む、
システム。
35.
前記要求は、前記1つ又は複数の取引のうちの1つの取引に関連付けられる、
節34に記載のシステム。
36.
前記要求は、前記1つ又は複数の取引のうちの取引のバッチに関連付けられる、
節34に記載のシステム。
37.
前記暗号通貨ウォレット口座は、前記ユーザの固有の識別子に関連付けられ、前記第1の口座情報の前記要求は前記固有の識別子に関連付けられる、
節34に記載のシステム。
38.
前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける前記要求は、前記PPPによって変換される暗号通貨資金に関連付けられる、
節34に記載のシステム。
39.
前記資金の前記第1の部分を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける前記要求は、前記動作は前記資金を前記暗号通貨ウォレット口座に預ける前に、前記資金を暗号通貨に変換することをさらに含む、
節34に記載のシステム。
40.
前記PMPは、前記ユーザに代わって前記暗号通貨ウォレット口座に関連付けられた秘密鍵を維持する、
節34に記載のシステム。
【国際調査報告】