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特表2024-515096殺微生物キノリン/キノキサリンイソキノリン誘導体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-04
(54)【発明の名称】殺微生物キノリン/キノキサリンイソキノリン誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/04 20060101AFI20240328BHJP
   A01P 3/00 20060101ALI20240328BHJP
   A01N 43/42 20060101ALI20240328BHJP
【FI】
C07D401/04 CSP
A01P3/00
A01N43/42 102
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023564109
(86)(22)【出願日】2022-04-12
(85)【翻訳文提出日】2023-10-19
(86)【国際出願番号】 EP2022059785
(87)【国際公開番号】W WO2022223376
(87)【国際公開日】2022-10-27
(31)【優先権主張番号】202111018248
(32)【優先日】2021-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(31)【優先権主張番号】21181270.6
(32)【優先日】2021-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520222106
【氏名又は名称】シンジェンタ クロップ プロテクション アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 博信
(74)【代理人】
【識別番号】100123766
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 七重
(74)【代理人】
【識別番号】100162422
【弁理士】
【氏名又は名称】志村 将
(72)【発明者】
【氏名】ヴァイス マティアス
(72)【発明者】
【氏名】マハジャン アトゥル
(72)【発明者】
【氏名】セン インディラ
(72)【発明者】
【氏名】パスカヌ ヴラド
【テーマコード(参考)】
4C063
4H011
【Fターム(参考)】
4C063AA01
4C063BB01
4C063CC15
4C063DD14
4C063EE03
4H011AA01
4H011AA03
4H011BA05
4H011BB09
4H011BC03
4H011BC07
4H011BC18
4H011BC19
4H011BC20
4H011DA02
4H011DA16
4H011DH03
4H011DH10
(57)【要約】
殺有害生物剤、特に殺菌・殺真菌剤として有用な、置換基が請求項1に定義される通りである、式(I)の化合物。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物:
【化1】
(式中、
Aは、N又はCR8であり;
1は、フルオロ、シアノ、クロロ、又はメチルであり;
2は、水素又はフルオロであり;
3は、C1~C4アルキル又はC3~C5シクロアルキルであり;
4は、C1~C4アルキル又はC3~C5シクロアルキルであり;
5は、ハロゲン、C1~C4アルキル、C2~C4アルケニル、C2~C4アルキニル、C1~C4アルコキシ、ヒドロキシ、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C2~C4ハロアルケニル、シアノ、ニトロ、-N(R9C2、シアノC1~C3アルキル、C3~C5シクロアルキル、-CR9a(=NOR9b)であり;
6は、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキル、シアノであり;
7は、水素又はメチルであり;
8は、水素又はメチルであり;
9aは、水素、C1~C4アルキル又はC3~C5シクロアルキルであり;R9bは、C1~C4アルキル又はC3~C5シクロアルキルであり;及び、R9cは、独立して、水素若しくはC1~C4アルキルから選択されるか、又は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4、5、若しくは6員飽和複素環を形成する)
又はその塩、エナンチオマー、互変異性体、及び/若しくはN-オキシド。
【請求項2】
AがCR8である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
1がフルオロである、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
3及びR4がメチルである、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
5が、ハロゲン、シアノ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、シアノメチル、又はシクロプロピルである、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
5が、ハロゲン又はシアノである、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
6は、水素、ハロゲン、又はC1~C4アルキルである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
7が、水素である、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
8が、水素である、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
式(I)の化合物が、式(IA)又は式(IB):
【化2】
により表される、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
殺菌・殺真菌的に有効な量の請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物を含む農芸化学組成物。
【請求項12】
少なくとも1種の追加の有効成分及び/又は農芸化学的に許容可能な希釈剤又はキャリアをさらに含む、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
植物病原性微生物による有用な植物の外寄生を防除又は予防する方法であって、殺菌・殺真菌的に有効な量の請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物、又は有効成分としてこの化合物を含む組成物を、前記植物、その一部又はその生息地に適用する方法。
【請求項14】
前記植物病因性微生物がマイコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)であり、前記有用な植物が穀草、特に小麦である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
殺菌・殺真菌剤としての、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、殺微生物活性、特に殺菌・殺真菌活性を有する、例えば、有効成分としての、殺微生物キノリン/キノキサリンイソキノリン誘導体に関する。本発明はまた、これらのキノリン/キノキサリンイソキノリン誘導体の調製、これらのキノリン/キノキサリンイソキノリン誘導体の調製で有用な中間体、これらの中間体の調製、キノリン/キノキサリンイソキノリン誘導体のうちの少なくとも1つを含む農薬組成物、これらの組成物の調製、及び、農業又は園芸における、植物、収穫された食品作物、種子又は非生体材料に対する特に真菌といった植物病原性微生物による外寄生を防除又は予防するためのキノリン/キノキサリンイソキノリン誘導体又は組成物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
小麦は、世界的な主食である穀草穀物であるその種子のために栽培される草である。小麦の多くの種は組み合わさって、コムギ属(genus Triticum)を形成する;最も広範に成長するのは、一般的な小麦(パンコムギ(T.aestivum))である。しかし、小麦の栽培には多くの課題が存在する。セプトリア・トリチシ(Septoria tritici)斑点は、子嚢菌のマイコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)(無性時代:セプトリア・トリチシ(Septoria tritici))により引き起こされ、小麦の最も重要な疾患の1つである-これは、この作物の、経済的に最も損害の大きい疾患の1つである(現在、ヨーロッパで最も経済的に関連の大きい疾患である)。それ故、特に、穀物作物における真菌性の植物病原体、特に、小麦における、穀草でのマイコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)での外寄生を防除又は予防するための新規の方法の開発が、現在必要とされている。
【0003】
特定の殺菌・殺真菌性キノリン及びキノキサリン化合物は、それぞれ、国際公開第2007/011022号、及び国際公開第2017/090664号に記載されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、式(I)の化合物:
【化1】
(式中、
Aは、N又はCR8であり;
1は、フルオロ、シアノ、クロロ、又はメチルであり;
2は、水素又はフルオロであり;
3は、C1~C4アルキル又はC3~C5シクロアルキルであり;
4は、C1~C4アルキル又はC3~C5シクロアルキルであり;
5は、ハロゲン、C1~C4アルキル、C2~C4アルケニル、C2~C4アルキニル、C1~C4アルコキシ、ヒドロキシ、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C2~C4ハロアルケニル、シアノ、ニトロ、-N(R9C2、シアノC1~C3アルキル、C3~C5シクロアルキル、-CR9a(=NOR9b)であり;
6は、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキル、シアノであり;
7は、水素又はメチルであり;
8は、水素又はメチルであり;
9aは、水素、C1~C4アルキル又はC3~C5シクロアルキルであり;R9bは、C1~C4アルキル又はC3~C5シクロアルキルであり;及び、R9cは、独立して、水素若しくはC1~C4アルキルから選択されるか、又は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4、5、若しくは6員飽和複素環を形成する)
又はその塩、エナンチオマー、互変異性体、及び/若しくはN-オキシドが提供される。
【0005】
意外なことに、式(I)の新規な化合物が、実際上、菌類によって引き起こされる病害に対する植物の保護に係る非常に有利なレベルの生物学的活性を有することが見出された。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明の第2の態様によれば、殺菌・殺真菌的に有効な量の式(I)の化合物を含む農芸化学組成物が提供される。このような農業用組成物は、少なくとも1種の追加の有効成分及び/又は農芸化学的に許容可能な希釈剤又はキャリアをさらに含み得る。
【0007】
本発明の第3の態様によれば、植物病原性微生物による有用な植物の外寄生を防除又は予防する方法であって、殺菌・殺真菌的に有効な量の式(I)の化合物、又は有効成分としてこの化合物を含む組成物が、植物、その一部又はその生息地に適用される方法が提供される。
【0008】
本発明の第4の態様によれば、殺菌・殺真菌剤としての式(I)の化合物の使用が提供される。本発明のこの特定の態様によれば、使用は、手術若しくは治療によるヒト若しくは動物の身体の処置法を除いていてもよい。
【0009】
置換基が、任意に置換されていてもよい状態として示される場合、これは、置換基が、同一の又は異なった置換基の1つ又は複数、例えば、1~4個の置換基を有し得る、又は有し得ないことを意味する。通常、3個以下のこのような任意の置換基が同時に存在する。好ましくは、2個以下のこのような任意の置換基が同時に存在する(即ち、基は、「任意の」として示された置換基の1つ又は2つにより、任意に置換されていてもよい)。「任意の置換」基が、シクロアルキル又はフェニル等のより大きな基である場合、このような任意の置換基の1個のみが存在するのが最も好ましい。ある基、例えばアルキルが置換されていると示される場合、これには、他の基の一部であるこれらの基、例えば、アルキルチオ中のアルキルが含まれる。
【0010】
本明細書で使用される場合、「ハロゲン」又は「ハロ」という用語は、フッ素(フルオロ)、塩素(クロロ)、臭素(ブロモ)又はヨウ素(ヨード)、好ましくはフッ素、塩素又は臭素を指す。
【0011】
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシル」又は「ヒドロキシ」という用語は、-OH基を意味する。
【0012】
本明細書で使用される場合、シアノは、-CN基を意味する。
【0013】
本明細書で使用される場合、ニトロとは、-NO2基を意味する。
【0014】
本明細書で使用される場合、「C1~C4アルキル」という用語は、炭素原子及び水素原子のみからなり、不飽和を含有せず、1~4個の炭素原子を有し、単結合によって分子の残りに結合される直鎖又は分岐炭化水素鎖ラジカルを指す。C1~C3アルキルはそれに応じて解釈されるべきである。C1~C4アルキルの例としては、メチル、エチル、n-プロピル、1-メチルエチル(イソプロピル)、n-ブチル、及び1,1-ジメチルエチル(t-ブチル)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0015】
本明細書で使用される場合、「C1~C4ハロアルキル」という用語は、同一の又は異なるハロゲン原子の1つ又は複数により置換された、一般に上に定義されるC1~C4アルキル基を指す。C1~C4ハロアルキルの例としては、フルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、及び2,2,2-トリフルオロエチルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0016】
本明細書で使用される場合、「C2~C4アルケニル」という用語は、単結合によって分子の残りに結合している、2~4個の炭素原子を有する、(E)又は(Z)配置のいずれかであり得る少なくとも1つの二重結合を含有する、炭素原子及び水素原子のみからなる直鎖又は分岐炭化水素鎖ラジカル基を指す。C2~C4アルケニルの例としては、ビニル(エテニル)、プロパ-1-エニル、アリル(プロパ-2-エニル)、及びブタ-1-エニルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0017】
本明細書で使用される場合、「C2~C4ハロアルケニル」という用語は、同じ又は異なるハロゲン原子の1つ又は複数によって置換された、一般に上に定義されるC2~C4アルケニル基を指す。
【0018】
本明細書で使用される場合、「C2~C4アルキニル」という用語は、炭素原子及び水素原子のみからなり、少なくとも1つの三重結合を含み、2~4つの炭素原子を有し、単結合によって分子の残りに結合している直鎖又は分岐炭化水素鎖ラジカル基を指す。C2~C4アルキニルの例としては、エチニル、プロパ-1-イニル、プロパルギル(プロパ-2-イニル)、及びブタ-1-イニルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0019】
本明細書で使用される場合、「C3~C5シクロアルキル」という用語は、飽和しており、3~5個の炭素原子を含有する、安定した単環式環基を指す。C3~C5シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、及びシクロペンチルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0020】
本明細書で使用される場合、「C1~C4アルコキシ」という用語は、式RaO-のラジカルを指し、式中、Raは、一般に上に定義されるC1~C4アルキル基である。C1~C4アルコキシの例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシが挙げられるが、これらに限定されない。
【0021】
本明細書で使用される場合、「C1~C4ハロアルコキシ」という用語は、同一の又は異なるハロゲン原子の1つ又は複数により置換された、上に定義されるC1~C4アルコキシ基を指す。C1~C4ハロアルコキシの例としては、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ、及びトリフルオロエトキシが挙げられるが、これらに限定されない。
【0022】
本明細書で使用される場合、「シアノC1-3アルキル」という用語は、1つ又は複数のシアノ基により置換された、一般に上に定義されるC1-3アルキルラジカルを指す。シアノC1-3アルキルの例としては、シアノメチルが挙げられるが、これに限定されない。
【0023】
式(I)の化合物中に1個以上の不斉炭素原子の存在が可能であるとは、その化合物が光学異性形態、すなわち、鏡像異性形態又はジアステレオ異性形態をとり得ることを意味する。また、単結合に係る回転の制限によってアストロプ異性体が生じ得る。式(I)は、すべてのこれらの可能性のある異性形態及びその混合物を含むことが意図されている。本発明は、式(I)の化合物に係るすべてのこれらの可能性のある異性形態及びその混合物を含む。同様に、式(I)は、すべての可能性のある互変異性体を含むことが意図されている。本発明は、式(I)の化合物に係るすべての可能性のある互変異性形態を含む。
【0024】
各事例において、本発明に係る式(I)の化合物は、遊離形態、N-オキシド又はS-オキシドとしての酸化型、共有結合的に水和した形態、又は、例えば農業経済学的に使用可能な又は農芸化学的に許容可能な塩形態といった塩形態である。
【0025】
N-オキシドは、第三級アミンの酸化型、又は、窒素含有芳香族複素環式化合物の酸化型である。これらは、例えば、書籍“Heterocyclic N-oxides”,A.Albini and S.Pietra,CRC Press,Boca Raton 1991に記載されている。
【0026】
以下のリストは、本発明による式(I)の化合物を参照して、置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、A、R8、R9a、R9b、及びR9cについての、好ましい定義を含む、定義を提供する。これらの置換基のいずれか1つについては、以下に示す定義のいずれかを、以下又は本文書の他の箇所に示す任意の他の置換基の定義と組み合わせてもよい。
【0027】
1は、フルオロ、クロロ、シアノ、又はメチルである。好ましくは、R1は、フルオロである。
【0028】
2は、水素又はフルオロである。本発明のいくつかの実施形態では、R2は、水素である。本発明のいくつかの実施形態では、R2は、フルオロである。
【0029】
好ましくは、R1がフルオロであるとき、R2は、水素又はフルオロである。
【0030】
3は、C1~C4アルキル又はC3~C5シクロアルキルである。好ましくは、R3は、C1~C4アルキルである。より好ましくは、R3、メチル、エチル、又はn-プロピルである。最も好ましくは、R3は、メチルである。
【0031】
4は、C1~C4アルキル又はC3~C5シクロアルキルである。好ましくは、R4は、C1~C4アルキルである。最も好ましくは、R4は、メチルである。
【0032】
5は、ハロゲン、C1~C4アルキル、C2~C4アルケニル、C2~C4アルキニル、C1~C4アルコキシ、ヒドロキシ、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C2~C4ハロアルケニル、シアノ、ニトロ、-N(R9C2、シアノC1~C3アルキル、C3~C5シクロアルキル、-CR9a(=NOR9b)である。好ましくは、R5は、ハロゲン、シアノ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、シアノメチル、又はシクロプロピルである。より好ましくは、R5は、ハロゲン又はシアノである。最も好ましくは、R5は、クロロ、ブロモ、又はシアノである。
【0033】
6は、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキル、又はシアノである。好ましくは、R6は、水素、ハロゲン、又はC1~C4アルキルである。より好ましくは、R6は、水素、クロロ、又はメチルである。最も好ましくは、R6は、水素又はメチルである。
【0034】
7は、水素又はメチルである。好ましくは、R7は、水素である。
【0035】
Aは、N又はCR8である。本発明のいくつかの実施形態では、AはNである。本発明の他の実施形態では、AはCR8であり、式中、R8は、水素又はメチル、及び好ましくは、水素である。
【0036】
9aは、水素、C1~C4アルキル、又はC3~C5シクロアルキルであり、好ましくは、水素又はメチルである。
【0037】
9bは、C1~C4アルキル又はC3~C5シクロアルキルであり;好ましくは、メチル又はエチルである。
【0038】
9cは、独立して、水素若しくはC1~C4アルキルから選択されるか、又は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4、5、若しくは6員飽和複素環基、例えば、アゼチジニル、ピロリジニル、若しくはピペリジニルを形成する。好ましくは、R9cは、水素又はメチルである。
【0039】
本発明の好ましい実施形態では、R1及びR2はフルオロである、又は、R1はフルオロであり、R2は水素である。本発明の好ましい実施形態では、R3及びR4は、メチルである。
【0040】
本発明の特定の実施形態では、式(I)の化合物は、以下のうちの1つから選択することができる:
【化2】
【0041】
本発明の特定の実施形態では、式(I)の化合物は、エナンチオマーのラセミ混合物であってよい。そうでない場合、式(I)の化合物は、以下の別個のエナンチオマーであってよい。
【化3】
【0042】
好ましくは、式(I)の化合物において、R3及びR4は、以下のとおりcis関係にある。
【化4】
【0043】
好ましくは、式(I)の化合物は、表E(以下)の、E.01~E.15のうちの1つから選択される化合物である。
【0044】
本発明によれば、植物病因性微生物による、有用な植物の外寄生を防除又は予防する方法であって、殺菌・殺真菌的有効量の、本発明による化合物、又は、本化合物を有効成分として含む組成物が、植物、又はその一部若しくはその座位に提供される、上記方法が提供される。好ましくは、植物病因性微生物は、(i)マイコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)、(ii)モノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)(ミクロドチウム・ニバレ(Microdochium nivale))、又は、(iii)ジッベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)(アナモルフ:フザリウム・グラミネアラム(Fusarium graminearum))である。好ましくは、有用な植物は穀草、特に小麦である。
【0045】
式(I)の化合物の具体例を、下表A1~A7に記載する:
【0046】
表A1は、本発明による、式(IA)又は式(IB)のそれぞれの、87種類の化合物を示す:
【化5】
(式中、R1は-Fであり、R2及びR7は-Hであり、Aは-CHであり、式中、R3、R4、R5、及びR6の値は、下表Zで定義するとおりである)
【0047】
【表1】


【0048】
表A2は、式(IA)及び式(IB)のそれぞれの、87種類の化合物を示し、式中、R1は-Fであり、R2はFであり、R7は-Hであり、Aは-CHであり、式中、R3、R4、R5、及びR6の値は、上表Zで定義するとおりである。
【0049】
表A3は、式(IA)及び式(IB)のそれぞれの、87種類の化合物を示し、式中、R1は-Fであり、R2はHであり、R7は-CH3であり、Aは-CHであり、式中、R3、R4、R5、及びR6の値は、上表Zで定義するとおりである。
【0050】
表A4は、式(IA)及び式(IB)のそれぞれの、87種類の化合物を示し、式中、R1は-Fであり、R2はHであり、R7は-Hであり、Aは-Nであり、式中、R3、R4、R5、及びR6の値は、上表Zで定義するとおりである。
【0051】
表A5は、式(IA)及び式(IB)のそれぞれの、87種類の化合物を示し、式中、R1は-Fであり、R2は-Fであり、R7は-Hであり、Aは-Nであり、式中、R3、R4、R5、及びR6の値は、上表Zで定義するとおりである。
【0052】
表A6は、式(IA)及び式(IB)のそれぞれの、87種類の化合物を示し、式中、R1は-Fであり、R2はHであり、R7は-CH3であり、Aは-Nであり、式中、R3、R4、R5、及びR6の値は、上表Zで定義するとおりである。
【0053】
表A7は、式(IA)及び式(IB)のそれぞれの、87種類の化合物を示し、式中、R1は-Fであり、R2は-Fであり、R7は-CH3であり、Aは-Nであり、式中、R3、R4、R5、及びR6の値は、上表Zで定義するとおりである。
【0054】
本発明の化合物は、以下のスキームに示すとおりに作製することができ、スキーム中、特に明記しない限り、各変数の定義は、式(I)の化合物に関して上に定義されるとおりである。
【化6】
【0055】
スキーム1に示すように、一般式(I)の化合物は、-70℃~+150℃の温度で、不活性溶媒の存在下又は不存在下にて、硫酸又はトリフルオロメタンスルホン酸無水物等の、脱水剤又はブレンステッド酸の存在下において、式(III)のニトリル及び式(II)のアルコールから調製することができる。
【化7】
スキーム1。
【0056】
式(III)のニトリルを、20℃~150℃の温度で、N,N-ジメチルアセトアミド等の不活性溶媒中において、好適な担持リガンドにより安定化した、Cu又はPd塩等の遷移金属触媒、及び、KCN、Zn(CN)2、又はフェリシアン化カリウム等のシアン化物源の存在下において、式(III-a)の化合物(式中、R21は、クロロ、ブロモ、ヨード、又はトリフルオロメタンスルホニルオキシである)から調製することができる。代表的な条件は、Org.Process Res.Dev.2014,p.693-698に記載されている。あるいは、式(III)のニトリルは、当業者に周知の方法により、式(IV-b)のカルボン酸からの官能基相互転換により調製することができる。これを、スキーム2に示す。
【化8】
スキーム2。
【0057】
添加法を減らすことによる、市販されている試薬からのアルコール(II)の調製は、当業者に周知である。
【0058】
あるいは、一般式(I)の化合物を、-40℃~150℃の温度で、ジクロロメタン又はクロロベンゼン等の不活性溶媒中において、トリフルオロメタンスルホン酸無水物又はクロロメチレン(ジメチル)アンモニウムクロリド等の脱水剤、及び、2,6-ルチジン等の塩基の存在下において、式(IV)のアミドから調製することができる。これを、スキーム3に示す。
【化9】
スキーム3。
【0059】
トルエン等の不活性溶媒中で、プロピルホスホン酸無水物又はホスゲン等の脱水剤、及び、トリエチルアミン等の塩基の存在下において、式(IV)の化合物を、式(IV-b)のカルボン酸、及び式(IV-a)のアミンから調製することができる。一酸化炭素雰囲気下、トルエン等の溶媒中で、酢酸パラジウム(II)等の遷移金属塩、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-フェロセン等のホスフィン配位子、及び、トリエチルアミン等の塩基の存在下において、あるいは、式(III-a)の化合物(式中、R21は、クロロ、ブロモ、ヨード、又はトリフルオロメタンスルホニルオキシである)及び(IV-a)から、式(IV)の化合物を調製することができる。これを、スキーム4に示す。
【化10】
スキーム4。
【0060】
式(IV-a)のアミンを、代表的であるが、限定的な選択を以下に記載する、様々な独立した方法により調製することができる:
【0061】
I.水素雰囲気下にて、Pdブラック等の好適な遷移金属触媒を用いる処理により、式(V-a)のニトロ化合物を還元することにより、式(IV-a)のアミンを調製することができる。式(V-a)のニトロ化合物は、酢酸アンモニウム等のアミン触媒の存在下において、式(V-b)のニトロアルカン及び式(V-c)のカルボニル化合物から調製することができる。これを、スキーム5に示す。
【化11】
スキーム5。
【0062】
II.マグネシウム金属の存在下において、式(V-d)のベンジルハライド(式中、Xは、クロロ、ブロモ、又はヨードである)を、式(V-e)のイミン(式中、R22は、-S(O)C1~C4アルキル、-S(O)1,3,5-トリ(プロパン-2-イル)ベンゼン、又はp-メトキシベンゼンである)に添加し、続いて、塩酸等のブレンステッド酸で処理することにより、R22基を切断することにより、式(IV-a)のアミンを調製することができる。これを、スキーム6に示す。
【化12】
スキーム6。
【0063】
III.リチウムジイソプロピルアミド等の塩基の存在下において、続いて、酸の水溶液又はヒドロキシルアミンによる処理による、イミン基の加水分解により、式(V-f)のイミン、及び、式(V-d)のベンジルハライド(式中、Xはクロロ、ブロモ、又はヨードである)から、式(IV-a)のアミンを調製することができる。これを、スキーム7に示す。
【化13】
スキーム7。
【0064】
IV.CuI等の銅塩の存在下において、続いて、得られたヒドロキシ基の、周知の官能基相互転換により、式(V-g)のエポキシド、及び、式(V-h)のグリニャール試薬(式中、Xはクロロ、ブロモ、又はヨードである)から、式(IV-a)のアミンを調製することができる。これを、スキーム8に示す。
【化14】
スキーム8。
【0065】
式(V-b)、(V-c)、(V-d)、(V-e)、(V-f)、(V-g)、及び(V-h)の化合物の調製は、当業者に周知の、十分に記載された文献に優先して従う。
【0066】
あるいは、式(I)の化合物は、MgSO4等の脱水剤、及び、任意のルイス又はブレンステッド酸触媒の存在下において、続いて、MnO2又はNaOCl等の酸化剤による、式(V-e)の中間体アミンの酸化により、式(IV-c)のアルデヒド、及び、式(IV-a)のアミンから調製することができる。これを、スキーム9に示す。
【化15】
スキーム9。
【0067】
あるいは、一般式(I)の化合物は、-20℃~150℃の温度で、THF又はN,N-ジメチルホルムアミド等の溶媒中において、酢酸パラジウム(II)又はNiCl2等の遷移金属塩、1,1’-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセン等のホスフィン配位子、及び、K3PO4等の塩基の存在下において、式(IV-a)の化合物(式中、R23は、-B(OH)2、-B(OC(CH32C(CH32O)、-Sn(C1~C4アルキル)3、-SO2Na、-MgBr、-ZnBr、又は-Zn(ピバレート)である)、及び、式(IV-b)の化合物(式中、R24は、クロロ、ブロモ、ヨード、又は-OSO2CF3である)から調製することができる。当業者に周知の、及び、RSC Adv., 2013, p.12518-12539に記載されている、文献に報告されている方法に従い、式(VI-a)の化合物(式中、R23は、-B(OH)2、-B(OC(CH32C(CH32O)、-Sn(C1~C4アルキル)3、-SO2Na、-MgBr、-ZnBr、又は-Zn(ピバレート)である)は、式(III-a)の化合物(式中、R21は、クロロ、ブロモ、ヨード、又はトリフルオロメタンスルホニルオキシである)から調製することができる。これを、スキーム10に示す。
【化16】
スキーム10。
【0068】
あるいは、一般式(I)の化合物を、-20℃~150℃の温度で、THF又はN,N-ジメチルホルムアミド等の溶媒中において、酢酸パラジウム(II)又はNiCl2等の遷移金属塩、1,1’-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセン等のホスフィン配位子、CuI等の追加の触媒添加剤、及び、K3PO4等の塩基の存在下において、式(III-a)の化合物(式中、R21は、クロロ、ブロモ、ヨード、又は-OSO2CF3である)、及び、式(VI-c)の化合物(式中、R25は、-B(OH)2、-Sn(C1~C4アルキル)3、-CO2H、又は-SO2Naである)から調製することができる。これを、スキーム11に示す。
【化17】
スキーム11。
【0069】
式(VI-b)の化合物(式中、R24は、クロロ、ブロモ、ヨード、又は-OSO2CF3である)は、トルエン又はDCM等の不活性溶媒中で、クロロメチレン(ジメチル)アンモニウムクロリド又はトリフルオロメタンスルホン酸無水物等の適切な脱水剤を用いる処理により式(VI-d)の化合物から調製することができる。Organometallics 2013,p.649-659に記載されているように、酢酸パラジウム(II)及びベンゾキノンの存在下において、式(IV-a)の化合物から式(VI-d)の化合物を調製することができる。あるいは、式(VI-d)の化合物は、好適に担持された遷移金属触媒の存在下で、触媒水素化により式(VI-e)の化合物から得ることができる。あるいは、式(VI-d)の化合物は、ホルムアルデヒド又はその等価物、及び、ルイス又はブレンステッド酸による処理によって、式(IV-a)の化合物から調製し、式(VI-f)のテトラヒドロイソキノリンを形成することができる。次に、式(VI-f)の化合物を、亜塩素酸ナトリウム又は次亜塩素酸等の酸化剤の存在下において、式(VI-d)の化合物に酸化させた。これを、スキーム12に示す。
【化18】
スキーム12。
【0070】
あるいは、式(I)の化合物を、当業者に既知の標準的な合成技術を用いて、別の、密接に関係する式(I)の化合物の転換により得ることができる。非限定例としては、酸化反応、異性化反応、還元反応、水素化反応、加水分解反応、カップリング反応、芳香族求核又は求電子置換反応、求核置換反応、アルキル化反応、求核付加反応、及びハロゲン化反応が挙げられる。
【0071】
上記スキームに記載する特定の中間体は新規であり、そのため、本発明のさらなる態様を形成する。
【0072】
式(I)の化合物は、農業部門及び関連する使用分野において、例えば、植物有害生物又は非生体材料の防除、ヒトに対して潜在的に有害である腐敗性微生物若しくは生物の防除に係る有効成分として用いられることが可能である。新規化合物は、低施用量での優れた活性、植物による優れた耐容性、及び、環境に対して安全であることにより際だって優れたものである。これらはきわめて有用な治療的特性、予防的特性及び浸透移行特性を有すると共に、数多くの栽培植物の保護に用いられ得る。式(I)の化合物は、有用な植物の異なる作物の植物又は植物の一部(果実、花、葉、茎、塊茎、根)に生じる有害生物を阻害又は駆除するために、他方では、同時に、後に成長する植物のこれらの部位をも例えば植物病原性微生物から保護するために用いられることが可能である。
【0073】
式(I)の化合物を殺菌・殺真菌剤として用いることも可能である。「殺菌・殺真菌剤(fungicide)」という用語は、本明細書において用いられるところ、菌類の増殖を防除し、変性させ、又は、防止する化合物を意味する。「殺菌・殺真菌的に有効な量」という用語は、菌類の増殖に効果をもたらすことが可能である、このような化合物又はこのような化合物の組み合わせの量を意味する。防除又は変性効果は、死滅、遅滞等などの自然の発育からの逸脱のすべてを含み、予防は、菌類による感染を予防するための植物におけるバリア又は他の防御形成を含む。
【0074】
土壌中で発生する真菌性感染症、並びに、植物病原性真菌に対する保護のために、例えば果実、塊茎若しくは穀粒(例えば、コメ)などの種子又は植物挿穂といった植物繁殖体を処理する粉衣剤として式(I)の化合物を用いることも可能である。この繁殖体は、植え付け前に式(I)の化合物を含む組成物で処理することが可能である:例えば、種子は、播種される前に粉衣されることが可能である。式(I)の化合物はまた、種子を液体配合物中に含浸させるか、又は、種子を固体配合物でコーティングすることにより穀粒に適用(コーティング)することが可能である。組成物はまた、繁殖体が植え付けられる際に植え付け箇所に適用が可能であり、例えば、播種の最中において蒔き溝に適用が可能である。本発明はまた、このような植物繁殖体の処理方法、及び、このようにして処理された植物繁殖体にも関する。
【0075】
さらに、本発明による化合物は、例えば、木材及び木材系工業用製品を含む工業用材料の保護、食品保管、衛生管理といった関連する分野における真菌の防除に用いられることが可能である。
【0076】
加えて、本発明は、例えば材木、壁板及び塗料といった非生体材料を菌類による作用(fungal attack)から保護するために用いられることが可能である。
【0077】
式(I)の化合物、及びこれらを含有する殺菌・殺真菌性組成物を使用して、広域スペクトルの菌性植物病原体により引き起こされる植物病を防除することができる。これらは、広域スペクトルの、観葉植物、芝生、野菜、畑、穀草、及び果物作物の葉病原体などの植物病を防除するのに効果的である。
【0078】
防除可能な、疾患のこれらの真菌類及び真菌性ベクター、加えて、植物病因性細菌及びウイルスは例えば、以下のとおりである:
アブシジア・コリムビフェラ(Absidia corymbifera)、アルテルナリア属の一種(Alternaria spp)、アファノミセス属の一種(Aphanomyces spp)、アスコキタ属の一種(Ascochyta spp)、A.フラバス(A.flavus)、A.フミガーツス(A.fumigatus)、A.ニズランス(A.nidulans)、A.ニガー(A.niger)、A.テルス(A.terrus)を含むアスペルギルス属の一種(Aspergillus spp.)、A.プルランス(A.pullulans)を含むアウレオバシジウム属の一種(Aureobasidium spp.)、ブラストミセス・デルマチチディス(Blastomyces dermatitidis)、ブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)、ブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae)、B.ドチデア(B.dothidea)、B.オブツサ(B.obtusa)のボトリオスファエリア属の一種(Botryosphaeria spp.)、B.シネレア(B.cinerea)を含むボトリチス属の一種(Botrytis spp.)、C.アルビカンス(C.albicans)、C.グラブラータ(C.glabrata)、C.クルセイ(C.krusei)、C.ルシタニエ(C.lusitaniae)、C.パラプシロシス(C.parapsilosis)、C.トロピカリス(C.tropicalis)のカンジダ属の一種(Candida spp.)、セファロアスクス・フラグランス(Cephaloascus fragrans)、セラトシスチス属の一種(Ceratocystis spp)、C.アラキジコラ(C.arachidicola)を含むセルコスポラ属の一種(Cercospora spp.)、セルコスポリジウム・ペルソナツム(Cercosporidium personatum)、クラドスポリウム属の一種(Cladosporium spp)、クラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea)、
コクシジオイデス・イミティス(Coccidioides immitis)、コクリオボルス属の一種(Cochliobolus spp)、C.ムサエ(C.musae)を含むコレトトリカム属の一種(Colletotrichum spp.)、
クリプトコッカス・ネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans)、ジアポルテ属の一種(Diaporthe spp)、ジディメラ属の一種(Didymella spp)、ドレックスレラ属の一種(Drechslera spp)、エルシノエ属の一種(Elsinoe spp)、
エピデルモフィトン属の一種(Epidermophyton spp)、エルウィニア・アミロボラ(Erwinia amylovora)、E.シコラセアルム(E.cichoracearum)を含むエリシフェ種(Erysiphe spp.)、
ユーチパラタ(Eutypa lata)、F.クルモルム(F.culmorum)、F.グラミネアルム(F.graminearum)、F.ラングセチエ(F.langsethiae)、F.モニリホルメ(F.moniliforme)、F.オキシスポルム(F.oxysporum)、F.プロリフェラツム(F.proliferatum)、F.スブグルチナンス(F.subglutinans)、F.ソラニ(F.solani)を含むフザリウム属の一種(Fusarium spp.)、ゲーウマノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)、ギベレラ・フジクロイ(Gibberella fujikuroi)、グロエオデス・ポミゲナ(Gloeodes pomigena)、グロエオスポリウム・ムサルム(Gloeosporium musarum)、グロメレラ・シングレート(Glomerella cingulate)、ガイグナルディア・ビドウェリイ(Guignardia bidwellii)、ギムノスポランギウム・ジュニペリ-ヴィルギニアネ(Gymnosporangium juniperi-virginianae)、ヘルミントスポリウム属の一種(Helminthosporium spp)、ヘミレイア属の一種(Hemileia spp)、H.カプスラツム(H.capsulatum)を含むヒストプラズマ属の一種(Histoplasma spp.)、ラエチサリア・フシホルミス(Laetisaria fuciformis)、レプトグラフィウム・リンドベルギ(Leptographium lindbergi)、レベイルラ・タウリカ(Leveillula taurica)、ロフォデルミウム・セディチオスム(Lophodermium seditiosum)、コムギ赤かび病菌(Microdochium nivale)、ミクロスポルム属の一種(Microsporum spp)、モニリニア属の一種(Monilinia spp)、ムコール属の一種(Mucor spp)、コムギ葉枯病菌(M.graminicola)、M.ポミ(M.pomi)を含むミコスファエレラ属の一種(Mycosphaerella spp.)、オンコバシジウム・テオブロマエオン(Oncobasidium theobromaeon)、オフィオストマ・ピセエ(Ophiostoma piceae)、パラコジディオイデス属の一種(Paracoccidioides spp)、P.ディジタツム(P.digitatum)、P.イタリクム(P.italicum)を含むペニシリウム属の一種(Penicillium spp.)、ペトリエリジウム属の一種(Petriellidium spp)、P.メイディス(P.maydis)、P.フィリピネンシス(P.philippinensis)及びP.ソルギ(P.sorghi)を含むペロノスクレロスポラ属の一種(Peronosclerospora spp.)、ペロノスポラ属の一種(Peronospora spp)、コムギふ枯病菌(Phaeosphaeria nodorum)、ファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)、フェリヌス・イグニアルス(Phellinus igniarus)、フィアロフォラ属の一種(Phialophora spp)、フォーマ属の一種(Phoma spp)、ホモプシス・ビティコーラ(Phomopsis viticola)、P.インフェスタンス(P.infestans)を含むフィトフトラ属の一種(Phytophthora spp.)、P.ハルステジイ(P.halstedii)、P.ビチコラ(P.viticola)を含むプラスモパラ属の一種(Plasmopara spp.)、プレオスポラ属の一種(Pleospora spp.)、リンゴうどんこ病菌(P.leucotricha)を含むポドスファエラ属の一種(Podosphaera spp.)、ポリミキサ・グラミニス(Polymyxa graminis)、ポリミキサ・ベタエ(Polymyxa betae)、シュードセルコスポレラ・ヘルポトリコイド(Pseudocercosporella herpotrichoides)、シュードモナス属の一種(Pseudomonas spp)、P.クベンシス(P.cubensis)、P.フムリ(P.humuli)を含むシュードペロノスポラ属の一種(Pseudoperonospora spp.)、シュードペジザ・トラケイフィラ(Pseudopeziza tracheiphila)、P.ホルデイ(P.hordei)、P.レコンディタ(P.recondita)、P.ストリイホルミス(P.striiformis)、P.トリチシナ(P.triticina)を含むプッシニア属の一種(Puccinia spp.)、ピレノペジザ属の一種(Pyrenopeziza spp)、ピレノフォラ属の一種(Pyrenophora spp)、イネいもち病菌(P.oryzae)を含むピリクラリア属の一種(Pyricularia spp.)、P.ウルチムム(P.ultimum)を含むピシウム属の一種(Pythium spp.)、ラムラリア属の一種(Ramularia spp)、リゾクトニア属の一種(Rhizoctonia spp)、リゾムコール・プシルス(Rhizomucor pusillus)、リゾプス・アリズス(Rhizopus arrhizus)、リンコスポリウム属の一種(Rhynchosporium spp)、S.アピオスペルムム(S.apiospermum)及びS.プロリフィカンス(S.prolificans)を含むセドスポリウム属の一種(Scedosporium spp.)、スキゾチリウムポミ(Schizothyrium pomi)、
スクレロチニア属の一種(Sclerotinia spp)、スクレロチウム属の一種(Sclerotium spp)、S.ノドルム(S.nodorum)、S.トリティシ(S.tritici)を含むセプトリア属の一種(Septoria spp)、スファエロテカ・マクラリス(Sphaerotheca macularis)、スファエロテカ・フスカ(Sphaerotheca fusca)(スファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea))、スポロトリクス属の一種(Sporothorix spp)、スタゴノスポラ・ノドルム(Stagonospora nodorum)、ステムフィリウム属の一種(Stemphylium spp.)、ステレウム・ヒルスツム(Stereum hirsutum)、タナテホルス・ククメリス(Thanatephorus cucumeris)、チエラビオプシス・バシコラ(Thielaviopsis basicola)、チレチア属の一種(Tilletia spp)、T.ハルジアヌム(T.harzianum)、T.シュードコニンギイ(T.pseudokoningii)、T.ヴィリデ(T.viride)を含むトリコデルマ属の一種(Trichoderma spp.)、
トリコフィトン属の一種(Trichophyton spp)、チフラ属の一種(Typhula spp)、ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator)、ウロシスチス(Urocystis spp)、ウスチラゴ属の一種(Ustilago spp)、V.イナエクアリス(V.inaequalis)を含むベンチュリア属の一種(Venturia spp.)、ベルチシリウム属の一種(Verticillium spp)及びキサントモナス属の一種(Xanthomonas spp)。
【0079】
特に、式(I)の化合物、及びこれらを含有する殺菌・殺真菌性組成物を使用して、担子菌(Basidiomycete)、子嚢菌(Ascomycete)、卵菌(Oomycete)、及び/又は不完全菌(Deuteromycete)、ブラソクラディオマイセート(Blasocladiomycete)、ツボカビ綱(Chrytidiomycete)、グロムス門(Glomeromycete)、及び/又はケカビ綱(Mucoromycete)における、広域スペクトルの真菌性植物病原体により引き起こされる植物病を防除することができる。
【0080】
これらの病原体としては以下が挙げられ得る:
フィトフソラ・カプシシ(Phytophthora capsici)、フィトフソラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)、フィトフソラ・ソヤエ(Phytophthora sojae)、フィトフソラ・フラガリエ(Phytophthora fragariae)、フィトフソラ・ニコチアネ(Phytophthora nicotianae)、フィトフソラ・シンナモミ(Phytophthora cinnamomi)、フィトフソラ・シトリコラ(Phytophthora citricola)、フィトフソラ・シトロフトラ(Phytophthora citrophthora)、及びフィトフソラ・エリトロセプチカ(Phytophthora erythroseptica)によって引き起こされるもの等のフィトフソラ(Phytophthora)病;ピシウム・アファニデルマツム(Pythium aphanidermatum)、ピシウム・アレノマネス(Pythium arrhenomanes)、ピシウム・グラミニコラ(Pythium graminicola)、ピシウム・イレグラレ(Pythium irregulare)、及びピシウム・ウルチマム(Pythium ultimum)によって引き起こされるもの等のピシウム(Pythium)病;ペロノスポラ・デストルクトル(Peronospora destructor)、ペロノスポラ・パラシティカ(Peronospora parasitica)、プラズモパラ・ビチコーラ(Plasmopara viticola)、プラズモパラ・ハルステジイ(Plasmopara halstedii)、シュードペロノスポラ・クベンシス(Pseudoperonospora cubensis)、アルブゴ・カンジダ(Albugo candida)、スクレログトラ・マクロスポラ(Sclerophthora macrospora)、及びブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae)等のツユカビ目(Peronosporales)によって引き起こされる病;並びに、アファノミセス・コクリオイデス(Aphanomyces cochlioides)、ラビリンツラ・ゾステラエ(Labyrinthula zosterae)、ペロノスクレロスポラ・ソルギ(Peronosclerospora sorghi)、及びスクレロスポラ・グラミニコラ(Sclerospora graminicola)等の他のものを含む、卵菌綱(Oomycete)。
【0081】
例えば、ステムフィリウム・ソラニ(Stemphylium solani)、スタゴノスポラ・タイナネンシス(Stagonospora tainanensis)、スピロカエア・オレアギネア(Spilocaea oleaginea)、セトスファエリア・ツルシカ(Setosphaeria turcica)、ピレノカエタ・リコペリシチ(Pyrenochaeta lycoperisici)、プレオスポラ・ヘルバルム(Pleospora herbarum)、フォマ・デストルクティバ(Phoma destructiva)、ファエオスファエリア・ヘルポトリコイデス(Phaeosphaeria herpotrichoides)、ファエオクリプトクス・ガエウマンニイ(Phaeocryptocus gaeumannii)、オフィオスファエレラ・グラミニコラ(Ophiosphaerella graminicola)、オフィボルス・グラミニス(Ophiobolus graminis)、レプトスファエリア・マクランス(Leptosphaeria maculans)、ヘンデルソニア・クレベリマ(Hendersonia creberrima)、ヘルミントスポリウム・トリティシレペンティス(Helminthosporium triticirepentis)、セトスファエリア・ツルシカ(Setosphaeria turcica)、ドレックスレラ・グリシネス(Drechslera glycines)、ジディメラ・ブリオニエ(Didymella bryoniae)、シクロコニウム・オレアギネウム(Cycloconium oleagineum)、コリネスポラ・カッシイコラ(Corynespora cassiicola)、コクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)、ビポラリス・カクティボラ(Bipolaris cactivora)、リンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)、ピレノフォラ・テレス(Pyrenophora teres)、コムギ黄斑病菌(Pyrenophora tritici-repentis)、アルテルナリア・アルテナタ(Alternaria alternata)、アルテルナリア・ブラッシシコラ(Alternaria brassicicola)、アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)及びアルテルナリア・トマトフィラ(Alternaria tomatophila)等のプレオスポラ目(Pleosporales);セプトリア・トリチシ(Septoria tritici)、セプトリア・ノドルム(Septoria nodorum)、セプトリア・グリシネス(Septoria glycines)、セルコスポラ・アラキディコラ(Cercospora arachidicola)、セルコスポラ・ソジナ(Cercospora sojina)、セルコスポラ・セアエマイディス(Cercospora zeae-maydis)、セルコスポレラ・カプセラエ(Cercosporella capsellae)及びセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Cercosporella herpotrichoides)等のカプノディウム目(Capnodiales);クラドスポリウム・カルポフィルム(Cladosporium carpophilum)、クラドスポリウム・エフスム(Cladosporium effusum)、パッサロラ・フルバ(Passalora fulva)、クラドスポリウム・オキシスポルム(Cladosporium oxysporum)、ドチストロマ・セプトスポルム(Dothistroma septosporum)、イサリオプシス・クラビスポラ(Isariopsis clavispora)、マイコスファエレラ・フィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis)、コムギ葉枯病菌(Mycosphaerella graminicola)、マイコベロシエラ・コエプケイイ(Mycovellosiella koepkeii)、ファエオイサリオプシス・バタチコラ(Phaeoisariopsis bataticola)、シュードセルコスポラ・ビチス(Pseudocercospora vitis)、シュードセルコスポレラ・ヘルポトリコイド(Pseudocercosporella herpotrichoides)、ラムラリア・ベチコラ(Ramularia beticola)、ラムラリア・コロシグニ(Ramularia collo-cygni)、ゲウマノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)、マグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)、イネいもち病菌(Pyricularia oryzae)等のマグナポルテ目(Magnaporthales);アニソグラマ・アノマラ(Anisogramma anomala)、アピオグノモニア・エラブンダ(Apiognomonia errabunda)、サイトスポラ・プラタニ(Cytospora platani)、ジアポルテ・ファセオロルム(Diaporthe phaseolorum)、ディスクラ・デストルクティバ(Discula destructiva)、グノモニア・フルクティコーラ(Gnomonia fructicola)、グリネリア・ウビコーラ(Greeneria uvicola)、メランコニウム・ジュグランディヌム(Melanconium juglandinum)、ホモプシス・ビティコーラ(Phomopsis viticola)、シロコッカス・クラビギグネンティ-ジュグランダセアラム(Sirococcus clavigignenti-juglandacearum)、ツバキア・ドリイナ(Tubakia dryina)、ディカルペラ属の一種(Dicarpella spp.)、バルサ・セラトスペルマ(Valsa ceratosperma)等のジアポルテ目(Diaporthales);並びに、アクチノチリウム・グラミニス(Actinothyrium graminis)、アスコキタ・ピシ(Ascochyta pisi)、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)、アスペルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus)、アスペルギルス・ニズランス(Aspergillus nidulans)、アスペリスポリウム・カリカエ(Asperisporium caricae)、ブルメリエラ・ジャアピイ(Blumeriella jaapii)、カンジダ属の一種(Candida spp.)、カプノジウム・ラモスム(Capnodium ramosum)、セファロアスクス属の一種(Cephaloascus spp.)、セファロスポリウム・グラミネウム(Cephalosporium gramineum)、セラトシスティス・パラドクサ(Ceratocystis paradoxa)、キトミウム属の一種(Chaetomium spp.)、ヒメノシフス・シュードアルビヅス(Hymenoscyphus pseudoalbidus)、コッシディオイデス属の一種(Coccidioides spp.)、シリンドロスポリウム・パディ(Cylindrosporium padi)、ジプロカルポン・マラエ(Diplocarpon malae)、ドレパノペジザ・カンペストリス(Drepanopeziza campestris)、エルシノエ・アンペリナ(Elsinoe ampelina)、エピコッカム・ニグラム(Epicoccum nigrum)、エピデルモフィトン属の一種(Epidermophyton spp.)、ユーチパ・ラタ(Eutypa lata)、ゲオトリクム・カンジズム(Geotrichum candidum)、ギベリナ・セレアリス(Gibellina cerealis)、グロエオセルコスポラ・ソルギ(Gloeocercospora sorghi)、グロエオデス・ポミゲナ(Gloeodes pomigena)、グロエオスポリウム・ペレナンス(Gloeosporium perennans)等の他のものによって引き起こされるものといった汚斑病、斑点病、イモチ病又は胴枯れ病及び/又は腐敗病;グロエオチニア・テムレンタ(Gloeotinia temulenta)、グリフォスパエリア・コルチコラ(Griphospaeria corticola)、カバチエラ・リニ(Kabatiella lini)、レプトグラフィウム・ミクロスポルム(Leptographium microsporum)、レプトスファエルリニア・クラッスアスカ(Leptosphaerulinia crassiasca)、ロフォデルミウム・セディチオスム(Lophodermium seditiosum)、マルソニナ・グラミニコラ(Marssonina graminicola)、コムギ赤かび病菌(Microdochium nivale)、モニリニア・フルクティコーラ(Monilinia fructicola)、モノグラフェラ・アルベセンス(Monographella albescens)、モノスポラスクス・カノンバルス(Monosporascus cannonballus)、
ナエマシクルス属の一種(Naemacyclus spp.)、オフィオストマノボウルミ(Ophiostomanovo-ulmi)、パラコシジオイデス・ブラジリエンシス(Paracoccidioides brasiliensis)、ペニシリウム・エクソパンスム(Penicillium expansum)、ペスタロチア・ロドデンドリ(Pestalotia rhododendri)、ペトリエリジウム属の一種(Petriellidium spp.)、ペジクラ属の一種(Pezicula spp.)、フィアロホラ・グレガタ(Phialophora gregata)、フィラコラ・ポミゲナ(Phyllachora pomigena)、フィマトトリクム・オムニボラ(Phymatotrichum omnivora)、フィサロスポラ・アブディタ(Physalospora abdita)、プレクトスポリウム・タバシヌム(Plectosporium tabacinum)、ポリシタルム・プスツランス(Polyscytalum pustulans)、シュードペジザ・メディカギニス(Pseudopeziza medicaginis)、ピレノペジザ・ブラッシカエ(Pyrenopeziza brassicae)、ラムリスポラ・ソルギ(Ramulispora sorghi)、ラブドクリン・シュードツガエ(Rhabdocline pseudotsugae)、リンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis)、イネ葉しょう腐敗病菌(Sacrocladium・oryzae)、スケドスポリウム属の一種(Scedosporium spp.)、スキゾチリウム・ポミ(Schizothyrium pomi)、スクレロチニア・スクレロティオルム(Sclerotinia sclerotiorum)、スクレロチニア・ミノル(Sclerotinia minor);スクレロチウム属の一種(Sclerotium spp)、チフラ・イシカリエンシス(Typhula ishikariensis)、セイマトスポリウム・マリエ(Seimatosporium mariae)、レプテウチパ・クプレッシ(Lepteutypa cupressi)、セプトシタ・ルボルム(Septocyta ruborum)、スファセロマ・ペルセー(Sphaceloma perseae)、スポロネマ・ファシディオイデス(Sporonema phacidioides)、スティグミナ・パルミボラ(Stigmina palmivora)、タペシア・ヤルンデ(Tapesia yallundae)、タフリナ・ブラタ(Taphrina bullata)、チエビオプシス・バシコラ(Thielviopsis basicola)、トリコセプトリア・フルクチゲナ(Trichoseptoria fructigena)、ジゴフィアラ・ジャミセンシス(Zygophiala jamaicensis);例えばブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)、エリシフェ・ポリゴニ(Erysiphe polygoni)、ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator)、スファエロテカ・フリゲナ(Sphaerotheca fuligena)、リンゴうどんこ病菌(Podosphaera leucotricha)、ポドスパエラ・マクラリス(Podospaera macularis)、ゴロビノマイセス・シコラセルム(Golovinomyces cichoracearum)、レベイルラ・タウリカ(Leveillula taurica)、ミクロスファエラ・ディフッサ(Microsphaera diffusa)、オイディオプシス・ゴッシピイ(Oidiopsis gossypii)、フィラクチニア・グッタタ(Phyllactinia guttata)及びオイジウム・アラキディス(Oidium arachidis)等のウドンコカビ目(Erysiphales)によって引き起こされるものといったウドンコ病病害;例えばドチオレラ・アロマチカ(Dothiorella aromatica)、ジプロディア・セリアタ(Diplodia seriata)、ガイグナルディア・ビドウェリイ(Guignardia bidwellii)、トリティス・シネレア(Botrytis cinerea)、ボトリオチニア・アリイ(Botryotinia allii)、ボトリオチニア・ファビ(Botryotinia fabae)、フシコクム・アミグダリ(Fusicoccum amygdali)、ラシオジプロディア・テオブロマエ(Lasiodiplodia theobromae)、マクロフォーマ・テイコラ(Macrophoma theicola)、マクロフォミナ・ファセオリナ(Macrophomina phaseolina)、フィロスティクタ・ククルビタセアルム(Phyllosticta cucurbitacearum)等のボトリオスフェリア目(Botryosphaeriales)によって引き起こされるものといったかび類;例えばコレトトリカム・グロエオスポリオイデス(Colletotrichum gloeosporioides)、コレトトリカム・ラゲナリウム(Colletotrichum lagenarium)、コレトトリカム・ゴッシピイ(Colletotrichum gossypii)、グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata)及びコレトトリカム・グラミニコラ(Colletotrichum graminicola)等のグロメレラレス属(Glommerelales)によって引き起こされるものといった炭疽病;並びに、例えばアクレモニウム・ストリクツム(Acremonium strictum)、クラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea)、フザリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)、フザリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)、フザリウム・ビルグリホルメ(Fusarium virguliforme)、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)、フザリウム・スブグルチナンス(Fusarium subglutinans)、フザリウム・オキシスポルムf.sp.キュベンス(Fusarium oxysporum f.sp.cubense)、ゲルラキア・ニバレ(Gerlachia nivale)、ギベレラ・フジクロイ(Gibberella fujikuroi)、ギベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)、グリオクラジウム属の一種(Gliocladium spp.)、ミロテシウム・ベルカリア(Myrothecium verrucaria)、ネクトリア・ラムラライエ(Nectria ramulariae)、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)、トリコテシウム・ロセウム(Trichothecium roseum)及びベルチシリウム・テオブロマエ(Verticillium theobromae)等の肉座菌目(Hypocreales)によって引き起こされるものといった萎凋病又は胴枯れ病等の、子嚢菌綱(Ascomycetes)。
【0082】
例えばウスチラギノイデア・ビレンス(Ustilaginoidea virens)、ウスチラゴ・ヌダ(Ustilago nuda)、ウスチラゴ・トリティシ(Ustilago tritici)、ウスチラゴ・ゼアエ(Ustilago zeae)等のクロボキン目(Ustilaginales)によって引き起こされるものといった黒穂病菌を含む担子菌綱(Basidiomycete)、例えばセロテリウム・フィチ(Cerotelium fici)、クリソミクサ・アルクトスタフィリ(Chrysomyxa arctostaphyli)、コレオスポリウム・イポモエアエ(Coleosporium ipomoeae)、ヘミレイ・アバスタトリクス(Hemileia vastatrix)、プッシニア・アラキディス(Puccinia arachidis)、プッシニア・カカバタ(Puccinia cacabata)、プッシニア・グラミニス(Puccinia graminis)、プッシニア・レコンディタ(Puccinia recondita)、プッシニア・ソルギ(Puccinia sorghi)、プッシニア・ホルデイ(Puccinia hordei)、プッシニア・ストリイフォルミスf.sp.ホルデイ(Puccinia striiformis f.sp.Hordei)、プッシニア・ストリイフォルミスf.sp.セカリス(Puccinia striiformis f.sp.Secalis)、プッシニアストルム・コリリ(Pucciniastrum coryli)等のサビキン目(Pucciniales)、又は、クロナルチウム・リビコラ(Cronartium ribicola)、ジムノスポランギウム・ジュニペリ-ビジニアネ(Gymnosporangium juniperi-viginianae)、メランプソラ・メデュサエ(Melampsora medusae)、ファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)、フラグミジウム・ムクロナツム(Phragmidium mucronatum)、フィソペラ・アンペロシディス(Physopella ampelosidis)、トランスケリア・ディスコロル(Tranzschelia discolor)及びウロマイセス・ビシエ-ファビエ(Uromyces viciae-fabae)等のサビキン目(Uredinales)によって引き起こされるものといったサビ病菌;並びに、クリプトコックス属の一種(Cryptococcus spp.)、エクソバシジウム・ベクサンス(Exobasidium vexans)、マラスミエルス・イノデルマ(Marasmiellus inoderma)、マイセナ属の一種(Mycena spp.)、スファセロテカ・レイリアナ(Sphacelotheca reiliana)、チフラ・イシカリエンシス(Typhula ishikariensis)、ウロシスチス・アグロピリ(Urocystis agropyri)、イテルソニリアペル・プレキサンス(Itersonilia perplexans)、クルチシウム・インビスム(Corticium invisum)、ラエチサリア・フシホルミス(Laetisaria fuciformis)、ワイテア・シルシナタ(Waitea circinata)、イネ紋枯病菌(Rhizoctonia solani)、テンサイ根腐病菌(Thanetephorus cucurmeris)、エンチロマ・ダリアエ(Entyloma dahliae)、エンチロメラ・ミクロスポラ(Entylomella microspora)、ネオボシア・モリニアエ(Neovossia moliniae)及びチレチア・カリエス(Tilletia caries)によって引き起こされるもの等の他の腐敗病及び病害。
【0083】
フィソデルマ・マイディス(Physoderma maydis)などのコウマクノウキン綱(Blastocladiomycetes)。
【0084】
コアネフォラ・ククリビタルム(Choanephora cucurbitarum);ムコール属の一種(Mucor spp.);リゾプス・アルヒズス(Rhizopus arrhizus)等のケカビ綱(Mucoromycetes)、
加えて、上記に列挙されているものに関連した他の種及び属によって引き起こされる病害。
【0085】
上記及び下記における、「マイコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)」、又はセプトリア・トリチシ(Septoria tritici)」へのあらゆる言及は、ジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)(正しい分類学名)を指しているものと理解される。
【0086】
モノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)(ミクロドチウム・ニバレ(Microdochium nivale))とは、成長のあらゆる段階で穀草を攻撃し、とりわけ、イネ苗立枯病、雪腐れ病、裾枯れ病、及び赤かび病などの様々な病害を引き起こす、真菌性の植物病原体である。
【0087】
ジッベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)(アナモルフ:フザリウム・グラミネアラム(Fusarium graminearum))とは、小麦及び大麦における甚大な病害である赤かび病を引き起こす、真菌性の植物病原体である。これに対して、フザリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)も同様に、真菌性の植物病原体、且つ、イネ苗立枯病、裾枯れ病、赤かび病、倒伏病、一般的な根腐病、及び穀草の他の病害の病原であり、赤かび病の病原でもある。黒星病としても知られている赤かび病(FHB)は、小麦、大麦、オート麦、ライ麦、トウモロコシ、トリティカーレ、カナリアシード、及び、いくつかの飼料用草を含む、小粒の穀物穀草の真菌病害である。
【0088】
その殺真菌活性に加えて、化合物、及びこれらを含む組成物は、火傷病菌(Erwinia amylovora)、エルウィニア・カラトボラ(Erwinia caratovora)、キサントモナス・カンペストリス(Xanthomonas campestris)、シュードモナス・シリンガエ(Pseudomonas syringae)、ストレプトマイセス・スカビーズ(Strptomyces scabies)、及び他の関連する種などの細菌、加えて特定の原生動物に対してもまた、活性を有し得る。
【0089】
本発明の範囲内においては、保護されるべき標的作物及び/又は有用な植物は、典型的には、例えばブラックベリー、ブルーベリー、クランベリー、ラズベリー及びイチゴといった液果植物;例えばオオムギ、トウモロコシ(コーン)、キビ、カラスムギ、イネ、ライ麦、モロコシ属(sorghum)ライコムギ及びコムギといった穀類;例えば綿、亜麻、アサ、ジュート及びサイザルといった繊維植物;例えば糖質及び飼料ビート、コーヒー、ホップ、マスタード、アブラナ(カノーラ)、ケシ、サトウキビ、ヒマワリ、チャ及びタバコといった農作物;例えばリンゴ、アンズ、アボカド、バナナ、サクランボ、柑橘類、ネクタリン、モモ、セイヨウナシ及びセイヨウスモモといった果樹;例えばバミューダグラス、イチゴツナギ、ベントグラス、センチピードグラス、ウシノケグサ、ライグラス、アメリカシバ及びノシバといった草;バジル、ルリジサ、チャイブ、コリアンダー、ラベンダー、ラベージ、ミント、オレガノ、パセリ、ローズマリー、セージ及びタイムなどのハーブ;例えばインゲンマメ、レンズマメ、エンドウマメ及びダイズ、インゲンマメといったマメ科植物;例えばアーモンド、カシュー、落花生、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ペカン、ピスタチオ及びクルミといった堅果;例えばアブラヤシといったヤシ;例えば花、低木及び高木といった観賞用植物;例えばカカオ、ココナツ、オリーヴ及びゴムといった他の高木;例えばアスパラガス、ナス、ブロッコリ、キャベツ、ニンジン、キュウリ、ニンニク、レタス、ペポカボチャ、メロン、オクラ、タマネギ、コショウ、ジャガイモ、カボチャ、ダイオウ、ホウレンソウ及びトマトといった野菜;並びに、例えばブドウといったつる植物などの多年生及び1年生作物を含む。
【0090】
本発明による有用な植物及び/又は標的作物は、例えば、昆虫抵抗性(例えばBt.及びVIP品種)、加えて病害抵抗性、除草剤耐性(例えば、商品名RoundupReady(登録商標)及びLibertyLink(登録商標)で市販されている、グリホサート及びグルホシネート耐性トウモロコシ品種)、並びに線虫抵抗性品種などの従来の品種、並びに、遺伝子的に強化又は遺伝子組み換えされた品種を含む。一例として、好適に遺伝子的に強化又は遺伝子組み換えされた品種としては、Stoneville 5599BR綿及びStoneville 4892BR綿品種が挙げられる。
【0091】
「有用な植物」及び/又は「標的作物」という用語は、従来の交配又は遺伝子操作方法によって、ブロモキシニルのような除草剤、又は、ある分類の除草剤(例えば、HPPD抑制剤、ALS抑制剤、例えばプリミスルフロン、プロスルフロン及びトリフロキシスルフロン、EPSPS(5-エノール-ピロビル-シキメート-3-リン酸塩-シンターゼ)抑制剤、GS(グルタミンシンテターゼ)抑制剤又はPPO(プロトポルフィリノーゲン-オキシダーゼ)抑制剤など)に対する耐性がもたらされた有用な植物をも含むと理解されるべきである。従来の交配方法(突然変異誘発)によって、例えばイマザモックスといったイミダゾリノンに対する耐性がもたらされた作物の一例は、Clearfield(登録商標)夏ナタネ(カノーラ)である。遺伝子操作方法によって除草剤又はあるクラスの除草剤に対する耐性がもたらされた作物の例としては、商品名RoundupReady(登録商標)、Herculex I(登録商標)及びLibertyLink(登録商標)で市販されているグリホサート-及びグルホシネート-耐性トウモロコシ品種が挙げられる。
【0092】
「有用な植物」及び/又は「標的作物」という用語は、有害な昆虫に対して、自然に耐性を有する、又は耐性を付与されたものを含むものとして理解されるべきである。これには、例えば、既知のもの等の、1つ又は複数の選択的に作用する毒素、例えば、毒素産生細菌を合成可能な組み換えDNA技術を用いることにより形質転換される植物が含まれる。発現可能である毒素の例としては、δ-エンドトキシン、栄養型殺虫性タンパク質(Vip)、線虫共生バクテリアの殺虫性タンパク質、並びに、サソリ、蛛形類、スズメバチ及び真菌によって産生される毒素が挙げられる。バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)毒素を発現するように組み換えられている作物の例は、BtトウモロコシKnockOut(登録商標)(Syngenta Seeds)である。殺虫性耐性をコードする2種以上の遺伝子を含み、それ故、2種以上の毒素を発現する作物の一例は、VipCot(登録商標)(Syngenta Seeds)である。作物又はその種子材料もまた、複数種の有害生物に対して耐性を有することが可能である(いわゆる、遺伝子組換えにより生み出される場合の重畳的なトランスジェニックイベント)。例えば、植物は、例えばHerculex I(登録商標)(Dow AgroSciences,Pioneer Hi-Bred International)のように除草剤耐性であると同時に、殺虫性タンパク質を発現する能力を有していることが可能である。
【0093】
「有用な植物」及び/又は「標的作物」という用語は、例えば、いわゆる「感染特異的タンパク質」(PRP、例えば、欧州特許出願公開第0 392 225号明細書を参照されたい。)などの選択的な作用を有する抗病原性物質を合成することが可能であるよう組換えDNA技術を用いて形質転換された有用な植物をも含むと理解されるべきである。このような抗病原性物質及びこのような抗病原性物質を合成可能である形質転換植物の例は、例えば、欧州特許出願公開第0 392 225号明細書、国際公開第95/33818号、及び欧州特許出願公開第0 353 191号明細書から公知である。このような形質転換植物を製造する方法は一般に当業者に公知であると共に、例えば、上記の公報に記載されている。
【0094】
形質転換植物によって発現されることが可能であるトキシンとしては、例えば、セレウス菌(Bacillus cereus)又はバチルスポピリエ(Bacillus popilliae)由来の殺虫性タンパク質;又は、例えばCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1若しくはCry9Cといったδ-エンドトキシンなどのバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来の殺虫性タンパク質、又は、例えばVip1、Vip2、Vip3若しくはVip3Aといった栄養型殺虫性タンパク質(Vip);又は、フォトラブダスルミネッセンス(Photorhabdus luminescens)、ゼノラブダスネマトフィルス(Xenorhabdus nematophilus)などの、例えばフォトラブダス属の一種(Photorhabdus spp.)若しくはゼノラブダス属の一種(Xenorhabdus spp.)といった線虫共生バクテリアの殺虫性タンパク質;サソリトキシン、クモトキシン、大型のハチ(wasp)トキシン及び他の昆虫特異的神経トキシンなどの動物によって生成されるトキシン;ストレプトミセス(Streptomycete)トキシンなどの真菌によって生成されるトキシン、エンドウマメレクチン、オオムギレクチン又はマツユキソウレクチンなどの植物レクチン;アグルチニン;トリプシン抑制剤、セリンタンパク分解酵素抑制剤、パタチン、シスタチン、パパイン抑制剤などのプロテイナーゼ抑制剤;リシン、トウモロコシ-RIP、アブリン、ルフィン、サポリン又はブリオジンなどのリボソーム-不活性化タンパク質(RIP);3-ヒドロキシステロイドキシダーゼ、エクジステロイド-UDP-グリコシル-トランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン抑制剤、HMG-COA-レダクターゼなどのステロイド代謝酵素、ナトリウム又はカルシウム遮断剤などのイオンチャネル遮断剤、幼虫ホルモンエステラーゼ、利尿ホルモン受容体、スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼ及びグルカナーゼが挙げられる。
【0095】
さらに、本発明の文脈においては、例えばCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1若しくはCry9Cといったδ-エンドトキシン、又は、例えばVip1、Vip2、Vip3若しくはVip3Aといった栄養型殺虫性タンパク質(Vip)とは、特にハイブリッドトキシン、切断型トキシン及び修飾トキシンでもあることが理解されるべきである。ハイブリッドトキシンは、これらのタンパク質の異なるドメインの新たな組み合わせによって組換えで生成される(例えば、国際公開第02/15701号を参照のこと)。例えば切断型Cry1Abといった切断型トキシンが公知である。修飾トキシンの場合、天然トキシンの1種以上のアミノ酸が置換される。このようなアミノ酸置換において、好ましくは自然に存在しないタンパク分解酵素認識配列がトキシンに挿入され、例えば、Cry3A055の場合には、カテプシン-G-認識配列がCry3Aトキシンに挿入される(国際公開第03/018810号を参照のこと)。
【0096】
このようなトキシン、又は、このようなトキシンを合成可能な形質転換植物の更なる例が、例えば、欧州特許出願公開第0 374 753号明細書、国際公開第93/07278号、国際公開第95/34656号、欧州特許出願公開第0 427 529号明細書、欧州特許出願公開第451 878号明細書及び国際公開第03/052073号に開示されている。
【0097】
このような形質転換植物の調製プロセスは一般に当業者に公知であり、例えば、上記の刊行物において記載されている。CryI-タイプデオキシリボ核酸及びその調製は、例えば、国際公開第95/34656号、欧州特許出願公開第0 367 474号明細書、欧州特許出願公開第0 401 979号明細書及び国際公開第90/13651号から公知である。
【0098】
形質転換植物に含有されるトキシンは、有害な昆虫に対する耐性を植物に付与する。このような昆虫は昆虫の分類群のいずれかのものであることが可能であるが、特に、甲虫(鞘翅目)、双翅昆虫(双翅目)及び蝶(鱗翅目)に通例見出される。
【0099】
殺虫耐性をコードし、1種以上のトキシンを発現する1種以上の遺伝子を含有する形質転換植物は公知であり、そのいくつかは市販されている。このような植物の例は:YieldGard(登録商標)(Cry1Abトキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Rootworm(登録商標)(Cry3Bb1トキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Plus(登録商標)(Cry1Ab及びCry3Bb1トキシンを発現するトウモロコシ品種);Starlink(登録商標)(Cry9Cトキシンを発現するトウモロコシ品種);Herculex I(登録商標)(Cry1Fa2トキシン及び酵素ホスフィノトリシンN-アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成されているトウモロコシ品種);NuCOTN 33B(登録商標)(Cry1Acトキシンを発現する綿品種);Bollgard I(登録商標)(Cry1Acトキシンを発現する綿品種);Bollgard II(登録商標)(Cry1Ac及びCry2Abトキシンを発現する綿品種);VipCot(登録商標)(Vip3A及びCry1Abトキシンを発現する綿品種);NewLeaf(登録商標)(Cry3Aトキシンを発現するジャガイモ品種);NatureGard(登録商標)、Agrisure(登録商標)GT Advantage(GA21グリホサート-耐性形質)、Agrisure(登録商標)CB Advantage(Bt11コーン穿孔性害虫(CB)形質)及びProtecta(登録商標)である。
【0100】
このような形質転換作物のさらなる例は以下のとおりである:
1.Syngenta Seeds SAS,Chemin de l’Hobit 27,F-31 790 St.Sauveur,France製Bt11トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。切断型Cry1Abトキシンのトランスジェニック発現により、アワノメイガ(ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)及びセサミア・ノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides))に対する耐性が付与された遺伝子操作されたトウモロコシ(Zea mays)。Bt11トウモロコシはまた、酵素PATをトランスジェニック発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成している。
【0101】
2.Syngenta Seeds SAS,Chemin de l’Hobit 27,F-31 790 St.Sauveur,France製Bt176トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。Cry1Abトキシンのトランスジェニック発現によって、アワノメイガ(ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)及びセサミア・ノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides))に対する耐性が付与された遺伝子操作されたトウモロコシ(Zea mays)。Bt176トウモロコシはまた、酵素PATをトランスジェニック発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成している。
【0102】
3.Syngenta Seeds SAS,Chemin de l’Hobit 27,F-31 790 St.Sauveur,France製MIR604トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。修飾Cry3Aトキシンのトランスジェニック発現により昆虫耐性が付与されたトウモロコシ。このトキシンは、カテプシン-G-タンパク分解酵素認識配列の挿入により修飾されたCry3A055である。このような形質転換トウモロコシ植物の調製は、国際公開第03/018810号に記載されている。
【0103】
4.Monsanto Europe S.A.270-272 Avenue de Tervuren,B-1150 Brussels,Belgium製MON863トウモロコシ、登録番号C/DE/02/9。MON863は、Cry3Bb1トキシンを発現し、一定の鞘翅目昆虫に対する耐性を有する。
【0104】
5.Monsanto Europe S.A.270-272 Avenue de Tervuren,B-1150 Brussels,Belgium製IPC531綿、登録番号C/ES/96/02。
【0105】
6.Pioneer Overseas Corporation,Avenue Tedesco,7 B-1160 Brussels,Belgium製1507トウモロコシ、登録番号C/NL/00/10。一定の鱗翅目昆虫に対する耐性を達成するタンパク質Cry1Fの発現、及び、除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成するためのPATタンパク質の発現のために遺伝子操作されたトウモロコシ。
【0106】
7.Monsanto Europe S.A.270-272 Avenue de Tervuren,B-1150 Brussels,Belgium製NK603×MON810トウモロコシ、登録番号C/GB/02/M3/03。遺伝子操作品種NK603及びMON810を交配させることによる従来交配型ハイブリッドトウモロコシ品種からなる。NK603×MON810トウモロコシは、アグロバクテリウム属の一種(Agrobacterium sp.)の菌株CP4から得られるタンパク質CP4 EPSPSをトランスジェニック発現し、これにより、除草剤Roundup(登録商標)(グリホサートを含有)に対する耐性が付与され、また、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)から得られるCry1Abトキシンをトランスジェニック発現し、これにより、アワノメイガを含む一定の鱗翅目に対する耐性がもたらされる。
【0107】
本明細書において用いられるところ、「生息地(locus)」という用語は、植物が成長している圃場、又は、栽培されている植物の種子が播種された圃場、又は、種子が土壌に蒔かれることとなる圃場を意味する。これは、土壌、種子及び実生、並びに、確立した植生を含む。
【0108】
「植物」という用語は、種子、実生、苗、根、塊茎、茎、柄、群葉及び果実を含む植物のすべての物理的な部分を指す。
【0109】
「植物繁殖体」という用語は、その増殖に用いられることが可能である種子などの植物の生殖部、及び、挿し木若しくは例えばジャガイモといった塊茎などの栄養体を表すと理解される。例えば種子(厳密な意味で)、根、果実、塊茎、鱗茎、根茎及び植物の部分が挙げられ得る。発芽後若しくは土壌から出芽した後に移植されることとなる発芽した植物及び若芽もまた挙げられる。これらの若芽は、移植前に浸漬による完全又は部分的な処置によって保護されてもよい。好ましくは、「植物繁殖体」は種子を表すと理解される。
【0110】
慣用名を用いて本明細書において言及される有害生物防除剤は、例えば、“The Pesticide Manual”,15th Ed.,British Crop Protection Council 2009から公知である。
【0111】
式(I)の化合物は、そのままの形態で、又は、好ましくは、配合技術分野において簡便に採用される補助剤と一緒に用いられ得る。この目的のためにこれらは、公知の様式で、乳化性濃縮物、コーティング用ペースト、直接噴射可能若しくは希釈可能な溶液又は懸濁液、希釈エマルジョン、水和剤、可溶性粉末、粉剤、粒質物、及び、例えば高分子物質中のカプセルに簡便に配合され得る。組成物のタイプと同様に、吹付け、霧吹き、散粉、散布、コーティング又は掛け流しなどの適用方法が、意図される目的及びその時点での状況に応じて選択される。組成物はまた、安定化剤、消泡剤、粘度調節剤、バインダ又は粘着剤、並びに、肥料、微量元素の供給源、又は、特別な効果を得るための他の配合物などのさらなる補助剤を含有していてもよい。
【0112】
例えば農業に用いられる好適なキャリア及び補助剤は、固体又は液体であることが可能であり、配合技術において有用な物質であり、例えば天然若しくは再生ミネラル物質、溶剤、分散剤、湿潤剤、粘着剤、増粘剤、バインダ又は肥料である。このようなキャリアは、例えば国際公開第97/33890号に記載されている。
【0113】
懸濁液濃縮物は、活性な化合物の微細な固体粒子が懸濁した水性配合物である。このような配合物は沈降防止剤及び分散剤を含むと共に、活性を高めるために湿潤剤、並びに、消泡剤及び結晶成長抑制剤をさらに含み得る。使用においては、これらの濃縮物は水中で希釈され、通常は処理されるべき領域にスプレーで適用される。有効成分の量は濃縮物の0.5%~95%の範囲内であり得る。
【0114】
水和剤は、水又は他の液体キャリア中に容易に分散する微細粒子の形態である。これらの粒子は、固体マトリックスに保持された有効成分を含有する。典型的な固体マトリックスとしては、フーラー土、カオリンクレイ、シリカ及び他の易湿性の有機若しくは無機固形分が挙げられる。水和剤は通常、5%~95%の有効成分と少量の湿潤剤、分散剤又は乳化剤とを含有する。
【0115】
乳化性濃縮物は水又は他の液体中に分散性である均質な液体組成物であって、活性な化合物と液体若しくは固体乳化剤とからのみ構成されていてもよく、又は、キシレン、高沸点芳香族ナフサ、イソホロン及び他の不揮発性有機溶剤などの液体キャリアを含有していてもよい。使用においては、これらの濃縮物は水又は他の液体中に分散され、通常は処理されるべき領域にスプレーで適用される。有効成分の量は濃縮物の0.5%~95%の範囲内であり得る。
【0116】
粒状配合物は押出物及び比較的粗大な粒子の両方を含み、通常は、処理が必要とされる領域に希釈されることなく適用される。粒状配合物に係る典型的なキャリアとしては、活性な化合物を吸収するか活性な化合物でコーティング可能である、砂、フーラー土、アタパルジャイトクレイ、ベントナイトクレイ、モンモリロナイトクレイ、バーミキュライト、パーライト、炭酸カルシウム、れんが、軽石、葉ろう石、カオリン、ドロマイト、焼き石膏、木粉、粉砕したトウモロコシ穂軸、粉砕したピーナッツの外殻、砂糖、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、ナトリウムケイ酸、ホウ酸ナトリウム、マグネシア、雲母、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アンチモン、氷晶石、石膏、珪藻土、硫酸カルシウム及び他の有機若しくは無機材料が挙げられる。粒状配合物は通常5%~25%の有効成分を含有し、これは、高沸点芳香族ナフサ、ケロシン及び他の石油留分などの表面活性剤、若しくは、植物油;並びに/又は、デキストリン、膠若しくは合成樹脂などの展着剤を含んでいてもよい。
【0117】
粉剤は、有効成分と、分散剤及びキャリアとして作用するタルク、クレイ、粉末並びに他の有機及び無機固形分などの微細固形分との易流動性の混和物である。
【0118】
マイクロカプセルは、典型的には、内包された材料を制御された速度で周囲に放出させることが可能である不活性の多孔性シェルに内包された有効成分の小滴又は顆粒である。カプセル化された小滴は、直径が典型的には1~50ミクロンである。内包された液体は典型的には、カプセルの重量の50~95%を構成し、活性な化合物に追加して溶剤を含んでいてもよい。カプセル化された顆粒は一般に、顆粒の孔部開口をシールして、液体形態の活性種を顆粒の孔部内に保持する多孔性メンブランを有する多孔性顆粒である。顆粒は典型的には、直径が1ミリメートル~1センチメートル、好ましくは1~2ミリメートルの範囲内である。顆粒は、押出し成形、凝塊若しくはプリルによって形成されるか、又は、天然のものである。このような材料の例は、バーミキュライト、焼成クレイ、カオリン、アタパルジャイトクレイ、おがくず及び粒状炭素である。シェル又はメンブラン材料は、天然及び合成ゴム、セルロース系材料、スチレン-ブタジエンコポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレア、ポリウレタン及びデンプンザンデートを含む。
【0119】
農芸化学用途に係る他の有用な配合物は、アセトン、アルキル化ナフタレン、キシレン及び他の有機溶剤などの、所望の濃度での完全な溶解が達成される溶剤中における有効成分の単なる溶液を含む。低沸点分散剤溶剤キャリアの蒸発に伴って有効成分が微細に分離された形態に散布される加圧散布機もまた用いられ得る。
【0120】
上記の配合物タイプの本発明の組成物の配合に有用である好適な農業用補助剤及びキャリアは、当業者に周知である。
【0121】
利用可能である液体キャリアとしては、例えば、水、トルエン、キシレン、石油ナフサ油、作物油、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、無水酢酸、アセトニトリル、アセトフェノン、酢酸アミル、2-ブタノン、クロロベンゼン、シクロヘキサン、シクロヘキサノール、アルキル酢酸塩、ジアセトンアルコール、1,2-ジクロロプロパン、ジエタノールアミン、p-ジエチルベンゼン、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールアビエテート、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールジベンゾエート、ジプロキシトール、アルキルピロリジノン、酢酸エチル、2-エチルヘキサノール、エチレンカーボネート、1,1,1-トリクロロエタン、2-ヘプタノン、αピネン、d-リモネン、エチレングリコール、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、γ-ブチロラクトン、グリセロール、グリセロール二酢酸、グリセロール一酢酸、グリセロールトリアセテート、ヘキサデカン、ヘキシレングリコール、酢酸イソアミル、酢酸イソボルニル、イソオクタン、イソホロン、イソプロピルベンゼン、ミリスチン酸イソプロピル、乳酸、ラウリルアミン、メシチルオキシド、メトキシ-プロパノール、メチルイソアミルケトン、メチルイソブチルケトン、ラウリン酸メチル、オクタン酸メチル、オレイン酸メチル、塩化メチレン、m-キシレン、n-ヘキサン、n-オクチルアミン、クタデカン酸、オクチルアミンアセテート、オレイン酸、オレイルアミン、o-キシレン、フェノール、ポリエチレングリコール(PEG400)、プロピオン酸、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、p-キシレン、トルエン、リン酸トリエチル、トリエチレングリコール、キシレンスルホン酸、パラフィン、鉱油、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ブチル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及び、アミルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ヘキサノール、オクタノール等などの高分子量アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン及びN-メチル-2-ピロリジノンが挙げられる。濃縮物の希釈には、水が一般的に選択されるキャリアである。
【0122】
好適な固体キャリアとしては、例えば、タルク、二酸化チタン、葉ろう石クレイ、シリカ、アタパルジャイトクレイ、キースラガー、チョーク、珪藻土、石灰、炭酸カルシウム、ベントナイトクレイ、フーラー土、綿実の外殻、小麦粉、ダイズ粉、軽石、木粉、クルミの外殻粉及びリグニンが挙げられる。
【0123】
幅広い範囲の表面活性剤が、特に適用前にキャリアで希釈されるよう設計されたものといった、前記液体及び固体組成物の両方において有利に利用される。これらの表面活性剤は通常、使用される際、0.1%~15重量%の配合物を含む。これらはアニオン性、カチオン性、ノニオン性又は高分子特性であることが可能であり、乳化剤、湿潤剤、懸濁剤として、又は、他の目的のために利用されることが可能である。典型的な表面活性剤としては、ラウリル硫酸ジエタノールアンモニウムなどのアルキル硫酸塩;ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムなどのアルキルアリールスルホネート塩;ノニルフェノール-C.sub.18エトキシレートなどのアルキルフェノール-アルキレンオキシド付加生成物;トリデシルアルコール-C.sub.16エトキシレートなどのアルコール-アルキレンオキシド付加生成物;ステアリン酸ナトリウムなどの石鹸;ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルナフタレンスルホン酸塩;ジ(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸塩のジアルキルエステル;ソルビトールオレエートなどのソルビトールエステル;ラウリルトリメチル塩化アンモニウムなどの第4級アミン;ステアリン酸ポリエチレングリコールなどの脂肪酸のポリエチレングリコールエステル;エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックコポリマー;並びに、モノ及びジアルキルリン酸エステルの塩が挙げられる。
【0124】
農業用組成物において通例利用される他の補助剤としては、結晶化抑制剤、粘度変性剤、懸濁剤、噴霧粒調節剤、顔料、酸化防止剤、発泡剤、消泡剤、遮光剤、相溶化剤、消泡剤、金属イオン封鎖剤、中和剤及び緩衝剤、腐食抑制剤、染料、臭気剤、展着剤、浸透助剤、微量元素、緩和剤、潤滑剤及び固着剤が挙げられる。
【0125】
さらに加えて、他の殺生性有効成分又は組成物を、本発明の組成物と組み合わせ、本発明の方法において用い、及び、本発明の組成物と同時に又は順次に適用してもよい。同時に適用する場合、これらのさらなる有効成分は、本発明の組成物と一緒に配合されても、又は、例えば、噴霧タンク中で一緒に混合されてもよい。これらのさらなる殺生性有効成分は、殺菌・殺真菌剤、除草剤、殺虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤及び/又は植物成長調節剤であり得る。
【0126】
加えて、本発明の組成物はまた、1種以上の全身獲得抵抗性誘導物質(「SAR」誘導物質)と一緒に適用され得る。SAR誘導物質は公知であって、例えば米国特許第6,919,298号明細書に記載されており、例えば、サリチル酸塩及び市販されているSAR誘導物質であるアシベンゾラル-S-メチルが挙げられる。
【0127】
式(I)の化合物は通常組成物の形態で用いられ、処理されるべき作物領域又は植物に、さらなる化合物と同時に、又は、順次に適用されることが可能である。これらのさらなる化合物は、例えば肥料若しくは微量元素供与物、又は、植物の成長に影響を及ぼす他の調製物であることが可能である。これらはまた、選択的な除草剤若しくは非選択的な除草剤、並びに、殺虫剤、殺菌・殺真菌剤、殺菌剤、殺線虫剤、軟体動物駆除剤であることが可能であり、又は、これらの調製物の数種の混合物であって、所望の場合には配合物の分野において慣例的に利用されるさらなるキャリア、界面活性剤若しくは適用促進補助剤を伴う混合物であることが可能である。
【0128】
式(I)の化合物は、有効成分として少なくとも1種の式(I)の化合物を含む、植物病原性微生物に対する防除若しくは保護のための(殺菌・殺真菌)組成物の形態で用いられ得、又は、遊離形態若しくは農芸化学的に使用可能な塩形態の上記で定義されている少なくとも1種の好ましい個別の化合物と、上記の補助剤の少なくとも1種との形態で用いられ得る。
【0129】
本発明は従って、少なくとも1種の化合物式(I)、農学的に許容可能なキャリア、及び、任意に補助剤を含む、組成物、好ましくは殺菌・殺真菌性組成物を提供する。農学的に許容可能なキャリアは、例えば農業用途に好適なキャリアである。農業用キャリアは技術分野において周知である。好ましくは、前記組成物は、式(I)の化合物に追加して、少なくとも1種以上の有害生物防除的に活性な化合物、例えば追加の殺菌・殺真菌性有効成分を含んでいてもよい。
【0130】
式(I)の化合物は、組成物における唯一の有効成分であってもよく、また、適切な場合、有害生物防除剤、殺菌・殺真菌剤、共力剤、除草剤又は植物成長調節剤などの1種以上の追加の有効成分と混合されてもよい。追加の有効成分は、いくつかの場合において、予期しない相乗的活性をもたらし得る。
【0131】
好適な追加の有効成分の例としては、以下が挙げられる:1,2,4-チアジアゾール、2,6-ジニトロアニリン、アシルアラニン、脂肪族窒素化合物、アミジン、アミノピリミジノール、アニリド、アニリノ-ピリミジン、アントラキノン、抗生物質、アリール-フェニルケトン、ベンズアミド、ベンゼン-スルホンアミド、ベンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾチオジアゾール、ベンゾチオフェン、ベンゾイルピリジン、ベンズチアジアゾール、ベンジルカルバメート、ブチルアミン、カルバメート、カルボキサミド、カプロパミド、クロロニトリル、桂皮酸アミド、銅含有化合物、シアノアセトアミドオキシム、シアノアクリレート、シアノイミダゾール、シアノメチレン-チアゾリジン、ジカルボニトリル、ジカルボキサミド、ジカルボキシイミド、ジメチルスルファメート、炭酸ジニトロフェノール、ジニトロフェニル、クロトン酸ジニトロフェニル、リン酸ジフェニル、ジチイノ化合物、ジチオカルバメート、ジチオエーテル、ジチオラン、エチル-アミノ-チアゾールカルボキサミド、エチル-ホスホネート、フランカルボキサミド、グルコピラノシル、グルコピラノキシル、グルタロニトリル、グアニジン、除草剤/植物成長調節剤、ヘキソピラノシル抗生物質、ヒドロキシ(2-アミノ)ピリミジン、ヒドロキシアニリド、ヒドロキシイソキサゾール、イミダゾール、イミダゾリノン、殺虫剤/植物成長調節剤、イソベンゾフラノン、イソキサゾリジニル-ピリジン、イソオキサゾリン、マレイミド、マンデル酸アミド、メクチン誘導体、モルホリン、ノルホリン、n-フェニルカルバメート、有機スズ化合物、オキサチインカルボキサミド、オキサゾール、オキサゾリジン-ジオン、フェノール、フェノキシキノリン、フェニル-アセトアミド、フェニルアミド、フェニルベンズアミド、フェニル-オキソ-エチル-チオフェンアミド、フェニルピロール、フェニルウレア、ホスホロチオレート、リン酸、フタルアミド酸、フタルイミド、ピコリンアミド、ピペラジン、ピペリジン、植物抽出物、ポリオキシン、プロピオンアミド、フタルイミド、ピラゾール-4-カルボキサミド、ピラゾリノン、ピリダジノン、ピリジン、ピリジンカルボキサミド、ピリジニル-エチルベンズアミド、ピリミジンアミン、ピリミジン、ピリミジン-アミン、ピリミジオン-ヒドラゾン、ピロリジン、ピロールキノリオン、キナゾリノン、キノリン、キノリン誘導体、キノリン-7-カルボン酸、キノキサリン、スピロケタールアミン、ストロビルリン、スルファモイルトリアゾール、スルファミド、テトラゾリルオキシム、チアジアジン、チアジアゾールカルボキサミド、チアゾールカルボキサニド、チオシアネート、チオフェンカルボキサミド、トルアミド、トリアジン、トリアゾベンチアゾール、トリアゾール、トリアゾール-チオン、トリアゾロ-ピリミジルアミン、バリンアミドカルバメート、メチルホスホン酸アンモニウム、ヒ素含有化合物、ベニイミダゾリルカルバメート、カルボニトリル、カルボキシアニリド、カルボキシイミドアミド、カルボキシルフェニルアミド、ジフェニルピリジン、フラニリド、ヒドラジンカルボキサミド、酢酸イミダゾリン、イソフタレート、イソキサゾロン、水銀塩、有機水銀化合物、有機リン酸塩、オキサゾリジンジオン、ペンチルスルホニルベンゼン、フェニルベンズアミド、ホスホノチオネート、ホスホロチオエート、ピリジルカルボキサミド、ピリジルフルフリルエーテル、ピリジルメチルエーテル、SDHI、チアジアジナンチオン、チアゾリジン。
【0132】
選択される適切な追加の有効成分の例にはまた、以下が挙げられる:石油、1、1-ビス(4-クロロフェニル)-2-エトキシエタノール、2、4-ジクロロフェニルベンゼンスルホネート、2-フルオロ-N-メチル-N-1-ナフチルアセトアミド、4-クロロフェニルフェニルスルホン、アセトプロール、アルドキシカルブ、アミジチオン、アミドチオエート、アミトン、シュウ酸水素アミトン、アミトラズ、アラマイト、酸化ヒ素、アゾベンゼン、アゾトエート、ベノミル、ベノキサホス、安息香酸ベンジル、ビキサフェン、ブロフェンバレレート、ブロモシクレン、ブロモホス、ブロモプロピレート、ブプロフェジン、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、ブチルピリダベン、ポリスルフィドカルシウム、カンファクロール、カルバノレート、カルボフェノチオン、シミアゾール、キノメチオネート、クロルベンサイド、クロルジメホルム、クロルジメホルム塩酸塩、クロルフェネトール、クロルフェンソン、クロルフェンスルフィド、クロロベンジレート、クロロメブホルム、クロロメチウロン、クロロプロピレート、クロルチオホス、シネリンI、シネリンII、シネリン、クロサンテル、クマホス、クロタミトン、クロトキホス、キュフラネブ、シアントエート、DCPM、DDT、デメフィオン、デメフィオン-O、デメフィオン-S、デメトンメチル、デメトン-O、デメトン-O-メチル、デメトン-S、デメトン-S-メチル、デメトン-S-メチルスルホン、ジクロフルアニド、ジクロルボス、ジグリホス、ジエノクロル、ジメフォックス、ジネックス、ジネックス-ジクレキシン、ジノキャップ-4、ジノキャップ-6、ジノクトン、ジノペントン、ジノスルホン、ジノテルボン、ジオキサチオン、ジフェニルスルホン、ジスルフィラム、DNOC、ドフェナピン、ドラメクチン、エンドチオン、エプリノメクチン、エトエートメチル、エトリムホス、フェナザフロール、フェンブタチンオキシド、フェノチオカルブ、フェンピラド、フェンピロキシメート、フェンピラザミン、フェンソン、フェントリファニル、フルベンジミン、フルシクロクスロン、フルエンチル、フルオロベンサイド、FMC 1137、ホルメタネート、ホルメタネート塩酸塩、ホルパラネート、ガンマ-HCH、グリオジン、ハーフレンプロックス、ヘキサデシルシクロプロパンカルボキシレート、イソカルボホス、ジャスモリンI、ジャスモリンII、ヨドフェンホス、リンダン、マロノベン、メカルバム、メホスホラン、メスルフェン、メタクリホス、臭化メチル、メトルカルブ、メキサカルバート、ミルベマイシンオキシム、ミパホックス、モノクロトホス、モルホチオン、モキシデクチン、naled、4-クロロ-2-(2-クロロ-2-メチル-プロピル)-5-[(6-ヨード-3-ピリジル)メトキシ]ピリダジン-3-オン、ニフルリジド、ニッコーマイシン、ニトリラカルブ、ニトリラカルブ1:1塩化亜鉛錯体、オメトエート、オキシデプロホス、オキシジスルホトン、pp’-DDT、パラチオン、ペルメトリン、フェンカプトン、ホサロン、ホスホラン、ホスファミドン、ポリクロロテルペン、ポリナクチン、プロクロノール、プロマシル、プロポクスル、プロチダチオン、プロトエート、ピレトリンI、ピレトリンII、ピレトリン、ピリダフェンチオン、ピリミテート、キナルホス、キンチオホス、R-1492、ホスグリシン、ロテノン、シュラダン、セブホス、セラメクチン、ソフアミド、SSI-121、スルフィラム、スルフラミド、スルホテプ、硫黄、ジフロビダジン、タウ-フルバリネート、TEPP、テルバム、テトラジホン、テトラスル、チアフェノックス、チオカルボキシム、チオファノックス、チオメトン、チオキノックス、ツリンゲンシン、トリアミホス、トリアラテン、トリアゾホス、トリアズロン、トリフェノホス、トリナクチン、バミドチオン、バニリプロール、ベトキサジン、ジオクタノエート銅、硫酸銅、シブトリン、ジクロン、ジクロロフェン、エンドタル、フェンチン、消石灰、ナバム、キノクラミン、キノナミド、シマジン、酢酸トリフェニルスズ、水酸化トリフェニルスズ、クルホメート、ピペラジン、チオファネート、クロラロース、フェンチオン、ピリジン-4-アミン、ストリキニーネ、1-ヒドロキシ-1H-ピリジン-2-チオン、4-(キノキサリン-2-イルアミノ)ベンゼンスルホンアミド、8-ヒドロキシキノリンスルファート、ブロノポール、水酸化銅、クレゾール、ジピリチオン、ドジシン、フェナミノスルフ、ホルムアルデヒド、ヒドラルガフェン、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、ニッケルビス(ジメチルジチオカルバメート)、ニトロピリン、オクチリノン、オキソリン酸、オキシテトラサイクリン、カリウムヒドロキシキノリンスルファート、プロベナゾール、ストレプトマイシン、ストレプトマイシンセスキスルフェート、テクロフタラム、チオメルサール、アドクソフィエス・オラナGV、
アグロバクテリウム・ラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)、アンブリセウス属(Amblyseius)種、アナグラファ・ファルシフェラ(Anagrapha falcifera)NPV、アナグロス・アトムス(Anagrus atomus)、アフェリヌス・アブドミナリス(Aphelinus abdominalis)、アフィディウス・コレマニ(Aphidius colemani)、アフィドレテス・アフィディミザ(Aphidoletes aphidimyza)、オートグラファ・カリフォルニカ(Autographa californica)NPV、バチルス・スファエリカス・ニデ(Bacillus sphaericus Neide)、ボーベリア・ブロンニアティ(Beauveria brongniartii)、クリソペラ・カルネア(Chrysoperla carnea)、クリプトラエムス・モントルジエリ(Cryptolaemus montrouzieri)、シディア・ポモネラGV(Cydia pomonella GV)、ダクヌサ・シビリカ(Dacnusa sibirica)、イサエアヒメコバチ(Diglyphus isaea)、エンカルシア・ホルモサ(Encarsia formosa)、エレトモセリス・エレミカス(Eretmocerus eremicus)、ヘテロラブディティス・バクテリオフォラ(Heterorhabditis bacteriophora)及びH.メギディス(H.megidis)、ヒッポダミア・コンバージェンス(Hippodamia convergens)、レプトマスティックス・ダクチロピイ(Leptomastix dactylopii)、マクロロフス・カリギノサス(Macrolophus caliginosus)、マメストラ・ブラシカエNPV(Mamestra brassicae NPV)、メタフィカス・ヘルボルス(Metaphycus helvolus)、メタヒジウム・アニソプリエ・Var.アクリダム(Metarhizium anisopliae var.acridum)、メタヒジウム・アニソプリエ・Var.アニソプリエ(Metarhizium anisopliae var.anisopliae)、ネオディプリオン・サーティファ(Neodiprion sertifer)NPV及びN.レコンテイ(N.lecontei)NPV、オリウス属(Orius spp.)、ペキロマイセス・フモソロセウス(Paecilomyces fumosoroseus)、フィトセイウルス・ペルシミリス(Phytoseiulus persimilis)、ステイネルネマ・ビビオニス(Steinernema bibionis)、シュタイネルネマ・カルポカプサエ(Steinernema carpocapsae)、ステイネルネマ・フェルティアエ(Steinernema feltiae)、ステイネルネマ・グラセリ(Steinernema glaseri)、ステイネルネマ・リオブレイブ(Steinernema riobrave)、ステイネルネマ・リオブレイブ(Steinernema riobravis)、ステイネルネマ・スカプテリスシ(Steinernema scapterisci)、ステイネルネマ属(Steinernema spp.)、タマゴコバチ属(Trichogramma spp.)、チフロドロムス・オシデンタリス(Typhlodromus occidentalis)、バーティシリウム・レカニ(Verticillium lecanii)、
アフォレート、ビスアジール、ブスルファン、ジマチフ、ヘメル、ヘムパ、メテパ、メチオテパ、メチルアホレート、モルジド、ペンフルロン、テパ、チオヘムパ、チオテパ、トレタミン、ウレデパ、(E)-デク-5-エン-1-オールを有する(E)-トリデク-4-エン-1-イルアセテート(E)-デク-5-エン-1-イルアセテート、(E)-6-メチルへプト-2-エン-4-オール、(E,Z)-テトラデカ-4,10-ジエン-1-イルアセテート、(Z)-ドデク-7-エン-1-イルアセテート、(Z)-ヘキサデク-11-エナル、(Z)-ヘキサデク-11-エン-1-イルアセテート、(Z)-ヘキサデク-13-エン-11-yn-1-イルアセテート、(Z)-icos-13-エン-10-オン、(Z)-テトラデク-7-エン-1-al、(Z)-テトラデク-9-エン-1-オール、(Z)-テトラデク-9-エン-1-イルアセテート、(7E,9Z)-ドデカ-7,9-ジエン-1-イルアセテート、(9Z,11E)-テトラデカ-9,11-ジエン-1-イルアセテート、(9Z,12E)-テトラデカ-9,12-ジエン-1-イルアセテート、14-メチルオクタデク-1-エン、4-メチルノナン-5-オンを有する4-メチルノナン-5-オールα-マルチストリアチン、ブレビコミン、コドラルアー、コドラモン、キュラー、ディスパーリュア、ドデカ-8-エン-1-イルアセテート、ドデカ-9-エン-1-イルアセテート、ドデカ-8、10-ジエン-1-イルアセテート、ドミニカルアー、エチル4-メチルオクタノエート、オイゲノール、フロンタリン、グランルアー、グランルアーI、グランルアーII、グランルアーIII、グランルアーIV、ヘキサルアー、イプスジエノール、イプセノール、ジャポニルアー、リネアチン、リトルアー、ループルアー、メディルアー、メガアトミック酸、メチルオイゲノール、ムスカルアー、オクタデカ-2,13-ジエン-1-イルアセテート、オクタデカ-3,13-ジエン-1-イルアセテート、オルフラルアー、オリクタルアー、オストラモン、シグルアー、ソルジジンスルカトール、テトラデク-11-エン-1-イルアセテート、トリメドルア、トリメドルアA、トリメドルアB1、トリメドルアB2、トリメドルアC、trunc-call、2-(オクチルチオ)エタノール、ブトピロノキシル、ブトキシ(ポリプロピレングリコール)、ジブチルアジパート、ジブチルフタレート、ジブチルスクシネート、ジエチルトルアミド、ジメチルカルベート、ジメチルフタレート、エチルヘキサンジオール、ヘキサミド、メトキン-ブチル、メチルネオデカンアミド、オキサメート、ピカリジン、1-ジクロロ-1-ニトロエタン、1,1-ジクロロ-2,2-ビス(4-エチルフェニル)エタン、1,3-ジクロロプロペンを有する1,2-ジクロロプロパン、1-ブロモ-2-クロロエタン、2,2,2-トリクロロ-1-(3,4-ジクロロフェニル)エチルアセテート、2,2-ジクロロビニル2-エチルスルフィニルエチル メチル ホスフェート、2-(1,3-ジチオラン-2-イル)フェニルジメチルカルバメート、2-(2-ブトキシエトキシ)エチルチオシアネート、2-(4,5-ジメチル-1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニルメチルカルバメート、2-(4-クロロ-3,5-キシリルオキシ)エタノール、2-クロロビニルジエチルホスフェート、2-イミダゾリドン、2-イソバレリリンダン-1,3-ジオン、2-メチル(プロプ-2-イニル)アミノフェニルメチルカルバメート、2-チオシアネートエチルラウレート、3-ブロモ-1-クロロプロプ-1-エン、3-メチル-1-フェニルピラゾール-5-イルジメチルカルバメート、4-メチル(プロプ-2-イニル)アミノ-3,5-キシリルメチルカルバメート、5,5-ジメチル-3-オキソシクロヘックス-1-エニルジメチルカルバメート、アセチオン、アクリロニトリル、アルドリン、アロサミジン、アリキシアルブ、アルファ-エクジソン、アルミニウムホスファイド、アミノカルブ、アナバシン、アチダチオン、アザメチホス、バチルス・チューリンゲンシエンス・デルタ・エンドトキシン(Bacillusthuringiensis deltaendotoxins)、六フッ化ケイ酸バリウム、多硫化バリウム、バルトリン、ベイヤー22/190、ベイヤー22408、ベータ-シフルトリン、ベータ-シペルメトリン、バイオエタノメトリン、バイオエタノメトリン、ビス(2-クロロエチル)エーテル、ホウ砂、ブロムフェンブホス、ブロモ-DDT、ブフェンカルブ、ブタカルブ、ブタチオホス、ブトネート、
ヒ酸カルシウム、シアン化カルシウム、二硫化炭素、四塩化炭素、カルタップ塩酸塩、セバジン、クロルビシクレン、クロルデン、クロルデコン、クロロホルム、クロロピクリン、クロルホキシム、クロルプラゾホス、シス-レスメトリン、シメトリン、クロシトリン、アセト亜ヒ酸銅、ヒ酸銅、オレイン酸銅、クミトアート、アクロライト、CS708、シアノフェンホス、シアノホス、シクレトリン、シチオエート、d-テトラメトリン、DAEP、ダゾメット、デカルボフラン、ジアミダホス、ジカプトン、ジクロフェンチオン、ジクレジル、ジシクラニル、ジエルドリン、ジエチル5-メチルピラゾール-3-イルホスフェート、ジロール、ジメフルトリン、ジメタン、ジメトリン、ジメチルビンホス、ジメチラン、ジノプロップ、ジノサム、ジノセブ、ジオフェノラン、ジオキサベンゾホス、ジチクロホス、DSP、エクジステロン、EI1642、EMPC、EPBP、エタホス、エチオフェンカルブ、ギ酸エチル、エチレンジブロミド、エチレンジクロリド、エチレンオキシド、EXD、フェンクロルホス、フェネタカルブ、フェニトロチオン、フェノキサクリム、フェンピリトリン、フェンチオンエチル、フルコフロン、ホスメチラン、ホスピレート、フォスチエタン、フラチオカルブ、フレトリン、グアザチン、酢酸グアザチン、テトラチオカーボネートナトリウム、ハーフフェンプロックス、HCH、HEOD、ヘプタクロール、ヘテロホス(heterophos)、HHDN、シアン化水素、ヒキンカルブ、IPSP、イソフノホス、イソベンザン、イソドリン、イソフェンホス、イソプロチオラン、イソキサチオン、幼若ホルモンI、幼若ホルモンII、幼若ホルモンIII、ケレバン、キノプレン、ヒ酸鉛、レプトホス、リリムホス、リチダチオン、m-クメニルメチルカルバマート、リン化マグネシウム、マジドックス、メカルホン、メナゾン、塩化第一水銀、メスルフェンホス、メタム、メタ-カリウム、メタ-ナトリウム、フッ化メタンスルホニル、メトクロトホス、メトプレン、メトトリン、メトキシクロル、イソチオシアン酸メチル、メチルクロロホルム、塩化メチレン、メトキサジアゾン、ミレックス、ナフタロホス、ナフタレン、NC-170、ニコチン、硫酸ニコチン、ニチアジン、ノルニコチン、O-5-ジクロロ-4-ヨードフェニルO-エチルホスホノチオエート、O,O-ジエチルO-4-メチル-2-オキソ-2H-クロメン-7-イルホスホロチオエート、O,O-ジエチルO-6-メチル-2-プロピルピリミジン-4-イルホスホロチオエート、O,O,O’,O’-テトラプロピルジチオピロホスファート、オレイン酸、パラジクロロベンゼン、パラチオン-メチル、ペンタクロロフェノール、ペンタクロロフェニルラウレート、PH60-38、フェンカプトン、ホスニクロール、ホスフィン、フォキシムメチル、ピリメタホス、ポリクロロジシクロペンタジエン異性体、亜ヒ酸カリウム、チオシアン酸カリウム、プレコセンI、プレコセンII、プレコセンIII、プリミドホス、プロフルトリン、プロメカルブ、プロチオホス、ピラゾホス、ピレスメトリン、カッシア、キノホスメチル、キノチオン、ラホキサニド、レスメトリン、ロテノン、カデトリン、リアニア、リアノジン、サバジラ)、シュラーダン、セブホス、SI-0009、チアプロニル、亜ヒ酸ナトリウム、シアン化ナトリウム、フッ化ナトリウム、ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム、ペンタクロロフェノキシドナトリウム、セレン酸ナトリウム、チオシアン酸ナトリウム、スルコフロン、スルコフロンナトリウム、フッ化スルフリル、スルプロホス、タール油、タジンカルブ、TDE、テブピリムホス、テメホス、テラレトリン、テトラクロロエタン、チクロホス、チオシクラム、シュウ酸水素チオシクラム、チオナジン、チオスルタップ、チオスルタップ-ナトリウム、トラロメトリン、トランスペルメトリン、トリアザメート、トリクロロメタホス-3、トリクロロネート、トリメタカルブ、トルプロカルブ、トリクロピリカルブ、トリプレン、ベラトリジン、ベラトリン、XMC、ゼタメトリン、リン酸亜鉛、ゾラプロホス、及びメペルフルトリン、テトラメチルフルトリン、ビス(トリブチルスズ)オキシド、ブロモアセトアミド、リン酸第二鉄、ニクロサミド-オラミン、トリブチルスズオキシド、ピリモルフ、トリフェンモルフ、1,2-ジブロモ-3-クロロプロパン、1,3-ジクロロプロペン、3,4-ジクロロテトラヒドロチオフェン1,1-ジオキシド、3-(4-クロロフェニル)-5-メチルロダニン、5-メチル-6-チオキソ-1,3,5-チアジアジナン-3-イル酢酸、6-イソペンテニルアミノプリン、2-フルオロ-N-(3-メトキシフェニル)-9H-プリン-6-アミン、ベンクロチアズ、サイトキニン類、DCIP、フルフラール、イサミドホス、カイネチン、ミロテシウムベルルカリア組成物、テトラクロロチオフェン、キシレノール類、ゼアチン、エチルキサンチン酸カリウム、アシベンゾラル、アシベンゾラル-S-メチル、レイヌウトリア・サカリネンシス(Reynoutria sachalinensis)抽出物、
α-クロロヒドリン、antu、炭酸バリウム、ビスチオセミ、ブロジファクム、ブロマジオロン、ブロメタリン、クロロファシノン、クロロインコナジド、コレカルシフェロール、クマクロール、クマフリル、クマテトラリル、クリミジン、ジフェナクム、ジフェチアロン、ジファシノン、エルゴカルシフェロール、フロクマフェン、フルオロアセトアミド、フルプロパジン、フルプロパジン塩酸フルプロパジン、ノルボルミド、ホスアセチン、リン、ピンドン、ピリヌロン、シリロシド、フルオロ酢酸ナトリウム、硫酸タリウム、ワルファリン、2-(2-ブトキシエトキシ)エチルピペロニレート、5-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-3-ヘキシルシクロヘキサ-2-エノン、ネロリドール付ファルネソール、ベルブチン、MGK264、ピペロニルブトキシド、ピプロタール、プロピル異性体、S421、セサメックス、セサスモリン、スルホキシド、アントラキノン、ナフテン酸銅、オキシ塩化銅、ジシクロペンタジエン、チラム、ナフテン酸亜鉛、ジラム、イマニン、リバビリン、酸化水銀、チオファネートメチル、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、フラメピル、ヘキサコナゾール、イマザリル、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、パクロブトラゾール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、プロチオコナゾール、ピリフェノックス、プロクロラズ、プロピコナゾール、ピリソキサゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリフルミゾール、トリチコナゾール、アンシミドール、フェナリモール、ヌアリモール、ブピリメート、ジメチリモル、エチリモル、ドデモルフ、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、スピロキサミン、トリデモルフ、シプロジニル、メパニピリム、ピリメタニル、フェンピクロニル、フルジオキソニル、ベナラキシル、フララキシル、メタラキシル、R-メタラキシル、オフラース、オキサジキシル、カルベンダジム、デバカルブ、フベリダゾール、チアベンダゾール、クロゾリネート、ジクロゾリン、ミクロゾリン、プロシミドン、ビンクロゾリン、ボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フルトラニル、メプロニル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、チフルザミド、ドジン、イミノクタジン、アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、フェナミンストロビン、フルフェノキシストロビン、フルオキサストロビン、クレソキシムメチル、メトミノストロビン、トリフロキシストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、フェルバム、マンコゼブ、マンネブ、メチラム、プロピネブ、ジネブ、カプタフォール、キャプタン、フルオロイミド、フォルペット、トリルフルアニド、ボルデアックス混合物、酸化銅、マンコッパー、オキシン銅、ニトロタルイソプロピル、エディフェンホス、イプロベンホス、ホスジフェン、トルクロホスメチル、アニラジン、ベンチアバリカルブ、ブラストサイジン-S、クロロネブ、クロロタロニル、シフルフェナミド、シモキサニル、シクロブトリフルラム、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジメトモルフ、フルモルフ、ジチアノン、エタボキサム、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェナミドン、フェノキサニル、フェリムゾン、フルアジナム、フルオピコリド、フルスルファミド、フルキサピロキサド、フェンヘキサミド、フォセチルアルミニウム、ハイメキサゾール、イプロバリカルブ、シアノファミド、メタスルホカルブ、メトラフェノン、ペンシクロン、フタリド、ポリオキシン、プロパモカルブ、ピリベンカルブ、プロキナジド、ピロキロン、ピリオフェノン、キノキシフェン、キントゼン、チアジニル、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリホリン、バリダマイシン、バリフェナレート、ゾキサミド、マンジプロパミド、フルベネラム、イソピラザム、セダキサン、ベンゾビンジフルピル、ピジフルメトフェン、
3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(3’,4’,5’-トリフルオロ-ビフェニル-2-イル)-アミド、イソフルシプラム、イソチアニル、ジピメチトロン、6-エチル-5,7-ジオキソ-ピロロ[4,5][1,4]ジチイノ[1,2-c]イソチアゾール-3-カルボニトリル、2-(ジフルオロメチル)-N-[3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド、4-(2,6-ジフルオロフェニル)-6-メチル-5-フェニル-ピリダジン-3-カルボニトリル、(R)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[1,1,3-トリメチリダン-4-イル]ピラゾール-4-カルボキサミド、4-(2-ブロモ-4-フルオロ-フェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロ-フェニル)-2,5-ジメチル-ピラゾール-3-アミン、4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、フルインダピル、クメトキシストロビン(jiaxiangjunzhi)ルベンミキシアナン(lvbenmixianan)、ジクロベンチアゾクス、マンデストルビン、3-(4,4-ジフルオロ-3,4-ジヒドロ-3,3-ジメチルイソキノリン-1-イル)キノロン、2-[2-フルオロ-6-[(8-フルオロ-2-メチル-3-キノリル)オキシ]フェニル]プロパン-2-オール、オキサチアピプロリン、tert-ブチルN-[6-[[[(1-メチルテトラゾール-5-イル)-フェニル-メチレン]アミノ]オキシメチル]-2-ピリジル]カルバメート、ピラジフルミド、インピルフルサム、トロルプロカルブ、メフェントリフルコナゾール、イプフェントリフルコナゾール、2-(ジフルオロメチル)-N-[(3R)-3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド、N’-(2,5-ジメチル-4-フェノキシ-フェニル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[4-(4,5-ジクロロチアゾール-2-イル)オキシ-2,5-ジメチル-フェニル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、[2-[3-[2-[1-[2-[3,5-ビス(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]アセチル]-4-ピペリジル]チアゾール-4-イル]-4,5-ジヒドロイソキサゾール-5-イル]-3-クロロ-フェニル]メタンスルホネート、ブト-3-イニルN-[6-[[(Z)-[(1-メチルテトラゾール-5-イル)-フェニル-メチレン]アミノ]オキシメチル]-2-ピリジル]カルバメート、メチルN-[[5-[4-(2,4-ジメチルフェニル)トリアゾール-2-イル]-2-メチル-フェニル]メチル]カルバメート、3-クロロ-6-メチル-5-フェニル-4-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピリダジン、ピリダクロメチル、3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[1,1,3-トリメチルインダン-4-イル]ピラゾール-4-カルボキサミド、1-[2-[[1-(4-クロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシメチル]-3-メチル-フェニル]-4-メチル-テトラゾール-5-オン、1-メチル-4-[3-メチル-2-[[2-メチル-4-(3,4,5-トリメチルピラゾール-1-イル)フェノキシ]メチル]フェニル]テトラゾール-5-オン、アミノピリフェン、アメトクトラジン、アミスルブロム、ペンフルフェン、(Z,2E)-5-[1-(4-クロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシ-2-メトキシイミノ-N,3-ジメチル-ペント-3-エンアミド、フロリルピコキサミド、フェンピコキサミド、テブフロキン、イプフルフェノキン、キノフメリン、イソフェタミド、N-[2-[2,4-ジクロロ-フェノキシ]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-カルボキサミド、ベンゾチオストロビン、フェナマクリル、5-アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-チオール亜鉛塩(2:1)、フルオピラム、フルチアニル、フルオピモミド、ピラプロポイン、ピカルブトラゾックス、2-(ジフルオロメチル)-N-(3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド、2-(ジフルオロメチル)-N-((3R)-1、1、3-トリメチルインダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル、メチルテトラプロール、2-(ジフルオロメチル)-N-((3R)-1、1、3-トリメチルインダン-4-yl)ピリジン-3-カルボキサミド、α-(1,1-ジメチルエチル)-α-[4’-(トリフルオロメトキシ)[1,1’-ビフェニル]-4-イル]-5-ピリミジネムエタノール、フルオキサピプロリン、エノキサストロビン、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(5-スルファニル-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(5-チオキソ-4H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル、
トリネキサパック、コウモキシストロビン、ジョングシェングマイシン、チオジアゾール銅、亜鉛チアゾール、アメクトトラクチン、イプロジオン、N-オクチル-N’-[2-(オクチルアミノ)エチル]エタン-1,2-ジアミン、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-[(1S)-1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ]-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-[(1R)-1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ]-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-(1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ)-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[5-クロロ-2-メチル-6-(1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ)-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-(1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ)-3-ピリジル]-N-イソプロピル-N-メチル-ホルムアミジン(これらの化合物は、国際公開第2015/155075号に記載の方法から調製され得る);N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-(2-プロポキシプロポキシ)-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(この化合物はIPCOM000249876Dに記載の方法から調製され得る);N-イソプロピル-N’-[5-メトキシ-2-メチル-4-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-1-フェニル-エチル)フェニル]-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[4-(1-シクロプロピル-2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-エチル)-5-メトキシ-2-メチル-フェニル]-N-イソプロピル-N-メチル-ホルムアミジン(これらの化合物は国際公開第2018/228896号に記載の方法から調製され得る);N-エチル-N’-[5-メトキシ-2-メチル-4-[2-トリフルオロメチル)オキセタン-2-イル]フェニル]-N-メチル-ホルムアミジン、N-エチル-N’-[5-メトキシ-2-メチル-4-[2-トリフオロメチル)テトラヒドロフラン-2-イル]フェニル]-N-メチル-ホルムアミジン(これらの化合物は国際公開第2019/110427号に記載の方法から調製され得る);N-[(1R)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブト-3-エニル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1S)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブト-3-エニル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1R)-1-ベンジル-3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-プロピル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1S)-1-ベンジル-3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-プロピル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1R)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-7,8-ジフルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、
N-[(1S)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-7,8-ジフルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、8-フルオロ-N-[(1R)-1-[(3-フルオロフェニル)メチル]-1,3-ジメチル-ブチル]キノリン-3-カルボキサミド、8-フルオロ-N-[(1S)-1-[(3-フルオロフェニル)メチル]-1,3-ジメチル-ブチル]キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1R)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1S)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-((1R)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブト-3-エニル)-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-((1S)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブト-3-エニル)-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド(これらの化合物は、国際公開第2017/153380号に記載の方法から調製され得る);1-(6,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-4,4,5-トリフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン、1-(6,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-4,4,6-トリフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン、4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-(6-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)イソキノリン、4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-(7-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)イソキノリン、1-(6-クロロ-7-メチル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン(これらの化合物は国際公開第2017/025510号に記載の方法から調製され得る);1-(4,5-ジメチルベンズイミダゾール-1-イル)-4,4,5-トリフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン、1-(4,5-ジメチルベンズイミダゾール-1-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン、6-クロロ-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-(4-メチルベンズイミダゾール-1-イル)イソキノリン、4,4-ジフルオロ-1-(5-フルオロ-4-メチル-ベンズイミダゾール-1-イル)-3,3-ジメチル-イソキノリン、3-(4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-イソキノリル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[e]ベンズイミダゾール(これらの化合物は、国際公開第2016/156085号に記載の方法から調製され得る);N-メトキシ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]シクロプロパンカルボキサミド、N,2-ジメトキシ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド、N-エチル-2-メチル-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド、1-メトキシ-3-メチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、1,3-ジメトキシ-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、3-エチル-1-メトキシ-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド、4,4-ジメチル-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]イソキサゾリジン-3-オン、5,5-ジメチル-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]イソキサゾリジン-3-オン、エチル1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ピラゾール-4-カルボキシレート、N,N-ジメチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]-1,2,4-トリアゾール-3-アミン(これらの化合物は、国際公開第2017/055473号、国際公開第2017/055469号、国際公開第2017/093348号及び国際公開第2017/118689号に記載の方法から調製され得る);2-[6-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール(この化合物は、国際公開第2017/029179号に記載の方法から調製され得る);2-[6-(4-ブロモフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール(この化合物は、国際公開第2017/029179号に記載の方法から調製され得る);3-[2-(1-クロロシクロプロピル)-3-(2-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-プロピル]イミダゾール-4-カルボニトリル(この化合物は、国際公開第2016/156290号に記載の方法から調製され得る);3-[2-(1-クロロシクロプロピル)-3-(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)-2-ヒドロキシ-プロピル]イミダゾール-4-カルボニトリル(この化合物は、国際公開第2016/156290号に記載の方法から調製され得る);(4-フェノキシフェニル)メチル2-アミノ-6-メチル-ピリジン-3-カルボキシレート(この化合物は、国際公開第2014/006945号に記載の方法から調製され得る);2,6-ジメチル-1H,5H-[1,4]ジチイノ[2,3-c:5,6-c’]ジピロール-1,3,5,7(2H,6H)-テトロン(この化合物は国際公開第2011/138281号に記載の方法から調製され得る)N-メチル-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンゼンカルボチオアミド;N-メチル-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド;(Z,2E)-5-[1-(2,4-ジクロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシ-2-メトキシイミノ-N,3-ジメチル-ペント-3-エンアミド(この化合物は、国際公開第2018/153707号に記載の方法から調製され得る);N’-(2-クロロ-5-メチル-4-フェノキシ-フェニル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン;N’-[2-クロロ-4-(2-フルオロフェノキシ)-5-メチル-フェニル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(この化合物は、国際公開第2016/202742号に記載の方法から調製され得る);2-(ジフルオロメチル)-N-[(3S)-3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド(この化合物は、国際公開第2014/095675号に記載の方法から調製され得る);(5-メチル-2-ピリジル)-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メタノン、(3-メチルイソキサゾール-5-イル)-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メタノン(これらの化合物は、国際公開第2017/220485号に記載の方法から調製され得る);2-オキソ-N-プロピル-2-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]アセトアミド(この化合物は、国際公開第2018/065414号に記載の方法から調製され得る);エチル1-[[5-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]-2-チエニル]メチル]ピラゾール-4-カルボキシレート(この化合物は、国際公開第2018/158365号に記載の方法から調製され得る);2,2-ジフルオロ-N-メチル-2-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]アセトアミド、N-[(E)-メトキシイミノメチル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、N-[(Z)-メトキシイミノメチル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、N-[N-メトキシ-C-メチル-カルボンイミドイル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド(これらの化合物は、国際公開第2018/202428号に記載の方法から調製され得る)からなる物質の群から選択される化合物。
【0133】
本発明の化合物は、駆虫剤と組み合わせて使用することもまた可能である。このような駆虫剤としては、欧州特許第357460号明細書、欧州特許第444964号明細書、及び欧州特許第EP-594291号明細書に記載されている、イベルメクチン、アベルメクチン、アバメクチン、エマメクチン、エプリノメクチン、ドラメクチン、セラメクチン、モキシデクチン、ネマデクチン、及びミルベマイシン誘導体などの、大員環ラクトンクラスの化合物から選択される化合物が挙げられる。追加の駆虫剤としては、米国特許第5015630号明細書、国際公開第9415944号、及び国際公開第9522552号に記載されているもの等の、半合成及び生合成アベルメクチン/ミルベマイシン誘導体が挙げられる。追加の駆虫剤としては、アルベンダゾール、カンベンダゾ-ル、フェンベンダゾール、フルベンダゾール、メベンダゾール、オクスフェンダゾール、オキシベンダゾール、パルベンダゾール、及び、当該クラスの他の要素等のベンズイミダゾールが挙げられる。追加の駆虫剤としては、テトラミゾール、レバミソール、パモ酸ピランテル、オキサンテル、又はモランテル等の、イミダゾチアゾール及びテトラヒドロピリミジンが挙げられる。追加の駆虫剤としては、トリクラベンダゾール及びクロルスロン等のフルキシド、並びに、プラジカンテル及びエプシプランテル等のセストシドが挙げられる。
【0134】
本発明の化合物を、パラヘルクアミド/マークフォーチンクラスの駆虫剤の誘導体及び類似体、加えて、米国特許第5478855号明細書、米国特許第4639771、及び独国特許第19520936号明細書に開示されているもの等の、駆虫性オキサゾリンと組み合わせて使用することができる。
【0135】
本発明の化合物を、国際公開第96/15121号に記載されている、一般クラスのジオキソモルホリン駆虫薬の誘導体及び類似体、並びにまた、国際公開第96/11945号、国際公開第93/19053号、国際公開第93/25543号、欧州特許第0 626 375号明細書、欧州特許第0 382 173号明細書、欧州特許第94/19334号明細書、欧州特許第0 382 173号明細書、及び欧州特許第0 503 538号明細書に記載されているものなどの、駆虫活性の環状デプシペプチドと組み合わせて使用することができる。
【0136】
本発明の化合物を、他の外部寄生虫駆除剤、例えば、フィプロニル;ピレスロイド;有機リン酸塩;ルフェヌロン等の昆虫成長調節剤;テブフェノジド等といったエクジソンアゴニスト;イミダクロプリド等のネオニコチノイドと組み合わせて使用することができる。
【0137】
本発明の化合物を、テルペンアルカロイド、例えば、国際公開第95/19363号、又は国際公開第04/72086号に記載されているもの、特に、これらの明細書に開示されている化合物と組み合わせて使用することができる。
【0138】
本発明の化合物を組み合わせて用いることができる、このような生物学的に活性な化合物の他の例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:
【0139】
有機リン酸塩:アセフェート、アザメチホス、アジンホス-エチル、アジンホス-メチル、ブロモホス、ブロモホス-エチル、カドゥサホス、クロレトキシホス、クロルピリホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、デメトン、デメトン-S-メチル、デメトン-S-メチルスルホン、ジアリホス、ダイアジノン、ジクロルボ、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、エソプロホス、エトリムホス、ファンフル、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フルピラゾホス、フォノホス、フォルモチオン、フォスチアゼート、ヘプテノホス、イサゾホス、イソチオエート、イソキサチオン、マラチオン、メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、メチル-パラチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシデメトン-メチル、パラオキソン、パラチオン、パラチオン-メチル、フェントエート、ホサロン、ホスホラン、ホスホカルブ、ホスメット、ホスファミドン、ホレート、フォキシム、ピリミホス、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロパホス、プロエタンフォス、プロティオフォス、ピラクロホス、ピリダペンチオン、キナルホス、スルプロホス、テメホス、テルブホス、テブピリムホス、テトラクロルビンホス、チメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、バミドチオン。
【0140】
カルバメート:アラニーカルブ、アルジカルブ、2-sec-ブチルフェニルメチルカルバメート、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、クロエトカルブ、エチオフェンカルブ、フェノキシカルブ、フェンチオカルブ、フラチオカルブ、HCN-801、イソプロカルブ、インドキサカルブ、メチオカルブ、メトミル、5-メチル-m-クメニルブチリル(メチル)カルバメート、オキサミル、ピリミカルブ、プロポクスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、UC-51717。
【0141】
ピレスロイド:アクリナチン、アレスリン、アルファメトリン、5-ベンジル-3-フリルメチル(E)-(1R)-cis-2,2-ジメチル-3-(2-オキソチオラン-3-イリデンメチル)シクロプロパンカルボキシレート、ビフェントリン、β-シフルトリン、シフルトリン、α-シペルメトリン、β-シペルメトリン、ビオアレスリン、ビオアレスリン((S)-シクロペンチル異性体)、ビオレスメトリン、ビフェントリン、NCI-85193、シクロプロトリン、シハロトリン、シチトリン、シフェノトリン、デルタメトリン、エンペントリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンフルトリン、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリン酸、フルメトリン、フルバリン酸(D異性体)、イミプロトリン、シハロトリン、λ-シハロトリン、ペルメトリン、フェノトリン、プラレトリン、ピレトリン(天然物)、レスメトリン、テトラメトリン、トランスフルトリン、θ-シペルメトリン、シラフルオフェン、t-フルバリン酸、テフルトリン、トラロメトリン、ζ-シペルメトリン。
【0142】
節足動物成長調節剤:a)キチン合成阻害剤:ベンゾイル尿素:クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルアズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、ブプロフェジン、ジオフェノラン、ヘキシチアゾックス、エトキサゾール、クロルフェンタジン;b)エクジソン拮抗薬:ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド;c)ジュベノイド:ピリプロキシフェン、メトプレン(S-メトプレンを含む)、フェノキシカルブ;d)脂質生合成阻害剤:スピロジクロフェン。
【0143】
他の駆虫薬:アセキノシル、アミトラズ、AKD-1022、ANS-118、アザジラクチン、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、ベンスルタップ、ビフェナゼート、ビナアクリル、ブロモプロピレート、BTG-504、BTG-505、カンフェクロル、カルタップ、クロロベンジレート、クロジメホルム、クロルフェナピル、クロマフェノジド、クロチアニジン、シロマジン、ジアクロデン、ジアフェンチウロン、DBI-3204、ダイナクチン、ジヒドロキシメチルジヒドロキシピロリジン、ジノブトン、ジノキャップ、エンドスルファン、エチプロール、エトフェンプロックス、フェナザキン、フルマイト、MTI-800、フェンピロキシメート、フルアクリピリム、フルベンジミン、フルブロシトリネート、フルフェンジン、フルフェンプロックス、フルプロキシフェン、ハロフェンプロックス、ヒドラメチルノン、IKI-220、カネマイト、NC-196、ニームガード、ニジノルテルフラン、ニテンピラム、SD-35651、WL-108477、ピリダリル、プロパルジャイト、プロトリフェンブト、ピメトロジン、ピリダベン、ピリミジフェン、NC-1111、R-195、RH-0345、RH-2485、RYI-210、S-1283、S-1833、SI-8601、シラフルオフェン、シロマジン、スピノサド、テブフェンピラド、テトラジフォン、テトラナクチン、チアクロプリド、チオシクラム、チアメトキサム、トルフェンピラド、トリアザメート、トリエトキシスピノシン、トリナクチン、ベルブチン、バータレック、YI-5301。
【0144】
生物剤:バチルス・チューリンゲンシス ssp アイザワイ(Bacillus thuringiensis ssp aizawai)、クルスタキ、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)δエンドトキシン、バキュロウイルス、昆虫病原性細菌、ウイルス及び真菌。
【0145】
殺菌剤:クロルテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、ストレプトマイシン。
【0146】
他の生物学的薬剤:エンロフロキサシン、フェバンテル、ペネタマート、モロキシカム、セファレキシン、カナマイシン、ピモベンダン、クレンブテロール、オメプラゾール、チアムリン、ベナゼプリル、ピリプロール、セフキノム、フロルフェニコール、ブセレリン、セフォベシン、ツラスロマイシン、セフチオール、カルプロフェン、メタフルミゾン、プラジクアドラントエル、トリクラベンダゾール、フルメチルスルホリム、フルオキシチオコナゾール、フルフェノキサジアザム、メタリルピコキサミド。
【0147】
式(I)の化合物と有効成分との以下の混合物が好ましい。略称「TX」とは、表A1~A7又は表E(以下)に記載の化合物からなる群より選択される1つの化合物を意味する。
以下からなる物質の群から選択される化合物:石油+TX、1,1-ビス(4-クロロフェニル)-2-エトキシエタノール+TX、2,4-ジクロロフェニルベンゼンスルホネート+TX、2-フルオロ-N-メチル-N-1-ナフチルアセトアミド+TX、4-クロロフェニルフェニルスルホン+TX、アセトプロール+TX、アルドキシカルブ+TX、アミジチオン+TX、アミドチオエート+TX、アミトン+TX、シュウ酸水素アミトン+TX、アミトラズ+TX、アラマイト+TX、酸化ヒ素+TX、アゾベンゼン+TX、アゾトエート+TX、ベノミル+TX、ベノキサホス+TX、安息香酸ベンジル+TX、ビキサフェン+TX、ブロフェンバレレート+TX、ブロモシクレン+TX、ブロモホス+TX、ブロモプロピレート+TX、ブプロフェジン+TX、ブトカルボキシム+TX、ブトキシカルボキシム+TX、ブチルピリダベン+TX、ポリスルフィドカルシウム+TX、カンファクロール+TX、カルバノレート+TX、カルボフェノチオン+TX、シミアゾール+TX、キノメチオネート+TX、クロルベンサイド+TX、クロルジメホルム+TX、クロルジメホルム塩酸塩+TX、クロルフェネトール+TX、クロルフェンソン+TX、クロルフェンスルフィド+TX、クロロベンジレート+TX、クロロメブホルム+TX、クロロメチウロン+TX、クロロプロピレート+TX、クロルチオホス+TX、シネリンI+TX、シネリンII+TX、シネリン+TX、クロサンテル+TX、クマホス+TX、クロタミトン+TX、クロトキホス+TX、キュフラネブ+TX、シアントエート+TX、DCPM+TX、DDT+TX、デメフィオン+TX、デメフィオン-O+TX、デメフィオン-S+TX、デメトンメチル+TX、デメトン-O+TX、デメトン-O-メチル+TX、デメトン-S+TX、デメトン-S-メチル+TX、デメトン-S-メチルスルホン+TX、ジクロフルアニド+TX、ジクロルボス+TX、ジグリホス+TX、ジエノクロル+TX、ジメフォックス+TX、ジネックス+TX、ジネックス-ジクレキシン+TX、ジノキャップ-4+TX、ジノキャップ-6+TX、ジノクトン+TX、ジノペントン+TX、ジノスルホン+TX、ジノテルボン+TX、ジオキサチオン+TX、ジフェニルスルホン+TX、ジスルフィラム+TX、DNOC+TX、ドフェナピン+TX、ドラメクチン+TX、エンドチオン+TX、エプリノメクチン+TX、エトエートメチル+TX、エトリムホス+TX、フェナザフロール+TX、フェンブタチンオキシド+TX、フェノチオカルブ+TX、フェンピラド+TX、フェンピロキシメート+TX、フェンピラザミン+TX、フェンソン+TX、フェントリファニル+TX、フルベンジミン+TX、フルシクロクスロン+TX、フルエンチル+TX、フルオロベンサイド+TX、FMC1137+TX、ホルメタネート+TX、ホルメタネート塩酸塩+TX、ホルパラネート+TX、ガンマ-HCH+TX、グリオジン+TX、ハーフレンプロックス+TX、ヘキサデシルシクロプロパンカルボキシレート+TX、イソカルボホス+TX、ジャスモリンI+TX、ジャスモリンII+TX、ヨドフェンホス+TX、リンダン+TX、マロノベン+TX、メカルバム+TX、メホスホラン+TX、メスルフェン+TX、メタクリホス+TX、臭化メチル+TX、メトルカルブ+TX、メキサカルバート+TX、ミルベマイシンオキシム+TX、ミパホックス+TX、モノクロトホス+TX、モルホチオン+TX、モキシデクチン+TX、naled+TX、4-クロロ-2-(2-クロロ-2-メチル-プロピル)-5-[(6-ヨード-3-ピリジル)メトキシ]ピリダジン-3-オン+TX、ニフルリジド+TX、ニッコーマイシン+TX、ニトリラカルブ+TX、ニトリラカルブ1:1塩化亜鉛錯体+TX、オメトエート+TX、オキシデプロホス+TX、オキシジスルホトン+TX、pp’-DDT+TX、パラチオン+TX、ペルメトリン+TX、フェンカプトン+TX、ホサロン+TX、ホスホラン+TX、ホスファミドン+TX、ポリクロロテルペン+TX、ポリナクチン+TX、プロクロノール+TX、プロマシル+TX、プロポクスル+TX、プロチダチオン+TX、プロトエート+TX、ピレトリンI+TX、ピレトリンII+TX、ピレトリン+TX、ピリダフェンチオン+TX、ピリミテート+TX、キナルホス+TX、キンチオホス+TX、R-1492+TX、ホスグリシン+TX、ロテノン+TX、シュラダン+TX、セブホス+TX、セラメクチン+TX、ソフアミド+TX、SSI-121+TX、スルフィラム+TX、スルフラミド+TX、スルホテプ+TX、硫黄+TX、ジフロビダジン+TX、タウ-フルバリネート+TX、TEPP+TX、テルバム+TX、テトラジホン+TX、テトラスル+TX、チアフェノックス+TX、チオカルボキシム+TX、チオファノックス+TX、チオメトン+TX、チオキノックス+TX、ツリンゲンシン+TX、トリアミホス+TX、トリアラテン+TX、トリアゾホス+TX、トリアズロン+TX、トリフェノホス+TX、トリナクチン+TX、バミドチオン+TX、バニリプロール+TX、ベトキサジン+TX、ジオクタノエート銅+TX、硫酸銅+TX、シブトリン+TX、ジクロン+TX、ジクロロフェン+TX、エンドタル+TX、フェンチン+TX、消石灰+TX、ナバム+TX、キノクラミン+TX、キノナミド+TX、シマジン+TX、酢酸トリフェニルスズ+TX、水酸化トリフェニルスズ+TX、クルホメート+TX、ピペラジン+TX、チオファネート+TX、クロラロース+TX、フェンチオン+TX、ピリジン-4-アミン+TX、ストリキニーネ+TX、1-ヒドロキシ-1H-ピリジン-2-チオン+TX、4-(キノキサリン-2-イルアミノ)ベンゼンスルホンアミド+TX、8-ヒドロキシキノリンスルファート+TX、ブロノポール+TX、水酸化銅+TX、クレゾール+TX、ジピリチオン+TX、ドジシン+TX、フェナミノスルフ+TX、ホルムアルデヒド+TX、ヒドラルガフェン+TX、カスガマイシン+TX、カスガマイシン塩酸塩水和物+TX、ニッケルビス(ジメチルジチオカルバメート)+TX、ニトロピリン+TX、オクチリノン+TX、オキソリン酸+TX、オキシテトラサイクリン+TX、カリウムヒドロキシキノリンスルファート+TX、プロベナゾール+TX、ストレプトマイシン+TX、ストレプトマイシンセスキスルフェート+TX、テクロフタラム+TX、チオメルサール+TX、
アドクソフィエス・オラナGV+TX、アグロバクテリウム・ラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)+TX、アンブリセウス属(Amblyseius)種+TX、アナグラファ・ファルシフェラ(Anagrapha falcifera)NPV+TX、アナグロス・アトムス(Anagrus atomus)+TX、アフェリヌス・アブドミナリス(Aphelinus abdominalis)+TX、アフィディウス・コレマニ(Aphidius colemani)+TX、アフィドレテス・アフィディミザ(Aphidoletes aphidimyza)+TX、オートグラファ・カリフォルニカ(Autographa californica)NPV+TX、バチルス・スファエリカス・ニデ(Bacillus sphaericus Neide)+TX、ボーベリア・ブロンニアティ(Beauveria brongniartii)+TX、クリソペラ・カルネア(Chrysoperla carnea)+TX、クリプトラエムス・モントルジエリ(Cryptolaemus montrouzieri)+TX、シディア・ポモネラGV(Cydia pomonella GV)+TX、ダクヌサ・シビリカ(Dacnusa sibirica)+TX、イサエアヒメコバチ(Diglyphus isaea)+TX、エンカルシア・ホルモサ(Encarsia formosa)+TX、エレトモセリス・エレミカス(Eretmocerus eremicus)+TX、ヘテロラブディティス・バクテリオフォラ(Heterorhabditis bacteriophora)及びH.メギディス(H.megidis)+TX、ヒッポダミア・コンバージェンス(Hippodamia convergens)+TX、レプトマスティックス・ダクチロピイ(Leptomastix dactylopii)+TX、マクロロフス・カリギノサス(Macrolophus caliginosus)+TX、マメストラ・ブラシカエNPV(Mamestra brassicae NPV)+TX、メタフィカス・ヘルボルス(Metaphycus helvolus)+TX、メタヒジウム・アニソプリエ・Var.アクリダム(Metarhizium anisopliae var.acridum)+TX、メタヒジウム・アニソプリエ・Var.アニソプリエ(Metarhizium anisopliae var.anisopliae)+TX、ネオディプリオン・サーティファ(Neodiprion sertifer)NPV及びN.レコンテイ(N.lecontei)NPV+TX、オリウス属(Orius spp.)+TX、ペキロマイセス・フモソロセウス(Paecilomyces fumosoroseus)+TX、フィトセイウルス・ペルシミリス(Phytoseiulus persimilis)+TX、ステイネルネマ・ビビオニス(Steinernema bibionis)+TX、シュタイネルネマ・カルポカプサエ(Steinernema carpocapsae)+TX、ステイネルネマ・フェルティアエ(Steinernema feltiae)+TX、ステイネルネマ・グラセリ(Steinernema glaseri)+TX、ステイネルネマ・リオブレイブ(Steinernema riobrave)+TX、ステイネルネマ・リオブレイブ(Steinernema riobravis)+TX、ステイネルネマ・スカプテリスシ(Steinernema scapterisci)+TX、ステイネルネマ属(Steinernema spp.)+TX、タマゴコバチ属(Trichogramma spp.)+TX、チフロドロムス・オシデンタリス(Typhlodromus occidentalis)+TX、バーティシリウム・レカニ(Verticillium lecanii)+TX、
アフォレート+TX、ビスアジール+TX、ブスルファン+TX、ジマチフ+TX、ヘメル+TX、ヘムパ+TX、メテパ+TX、メチオテパ+TX、メチルアホレート+TX、モルジド+TX、ペンフルロン+TX、テパ+TX、チオヘムパ+TX、チオテパ+TX、トレタミン+TX、ウレデパ+TX、(E)-デク-5-エン-1-オールを有する(E)-デク-5-エン-1-イルアセテート+TX、(E)-トリデク-4-エン-1-イルアセテート+TX、(E)-6-メチルヘプト-2-エン-4-オール+TX、(E,Z)-テトラデカ-4,10-ジエン-1-イルアセテート+TX、(Z)-ドデク-7-エン-1-イルアセテート+TX、(Z)-ヘキサデク-11-enal+TX、(Z)-ヘキサデク-11-エン-1-イルアセテート+TX、(Z)-ヘキサデク-13-エン-11-yn-1-イルアセテート+TX、(Z)-icos-13-エン-10-オン+TX、(Z)-テトラデク-7-エン-1-al+TX、(Z)-テトラデク-9-エン-1-オール+TX、(Z)-テトラデク-9-エン-1-イルアセテート+TX、(7E,9Z)-ドデカ-7,9-ジエン-1-イルアセテート+TX、(9Z,11E)-テトラデカ-9,11-ジエン-1-イルアセテート+TX、(9Z,12E)-テトラデカ-9,12-ジエン-1-イルアセテート+TX、14-メチルオクタデク-1-エン+TX、4-メチルノナン-5-オンを有する4-メチルノナン-5-オール、α-マルチストリアチン+TX、ブレビコミン+TX、コドラルアー+TX、コドラモン+TX、キュラー+TX、ディスパーリュア+TX、ドデカ-8-エン-1-イルアセテート+TX、ドデカ-9-エン-1-イルアセテート+TX、ドデカ-8+TX、10-ジエン-1-イルアセテート+TX、ドミニカルアー+TX、エチル4-メチルオクタノエート+TX、オイゲノール+TX、フロンタリン+TX、グランルアー+TX、グランルアーI+TX、グランルアーII+TX、グランルアーIII+TX、グランルアーIV+TX、ヘキサルアー+TX、イプスジエノール+TX、イプセノール+TX、ジャポニルアー+TX、リネアチン+TX、リトルアー+TX、ループルアー+TX、メディルアー+TX、メガアトミック酸+TX、メチルオイゲノール+TX、ムスカルアー+TX、オクタデカ-2,13-ジエン-1-イルアセテート+TX、オクタデカ-3,13-ジエン-1-イルアセテート+TX、オルフラルアー+TX、オリクタルアー+TX、オストラモン+TX、シグルアー+TX、ソルジジンスルカトール+TX、テトラデク-11-エン-1-イルアセテート+TX、トリメドルア+TX、トリメドルアA+TX、トリメドルアB1+TX、トリメドルアB2+TX、トリメドルアC+TX、trunc-call+TX、2-(オクチルチオ)エタノール+TX、ブトピロノキシル+TX、ブトキシ(ポリプロピレングリコール)+TX、ジブチルアジペート+TX、ジブチルフタレート+TX、ジブチルスクシネート+TX、ジエチルトルアミド+TX、ジメチルカルベート+TX、ジメチルフタレート+TX、エチルヘキサンジオール+TX、ヘキサミド+TX、メトキン-ブチル+TX、メチルネオデカンアミド+TX、オキサメート+TX、ピカリジン+TX、1-ジクロロ-1-ニトロエタン+TX、1,1-ジクロロ-2,2-ビス(4-エチルフェニル)エタン+TX、1,3-ジクロロプロペンを有する1,2-ジクロロプロパン+TX、1-ブロモ-2-クロロエタン+TX、2,2,2-トリクロロ-1-(3,4-ジクロロフェニル)エチルアセテート+TX、2,2-ジクロロビニル2-エチルスルフィニルエチルメチルホスフェート+TX、2-(1,3-ジチオラン-2-イル)フェニルジメチルカルバメート+TX、2-(2-ブトキシエトキシ)エチルチオシアネート+TX、2-(4,5-ジメチル-1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニルメチルカルバメート+TX、2-(4-クロロ-3,5-キシリルオキシ)エタノール+TX、2-クロロビニルジエチルホスフェート+TX、2-イミダゾリドン+TX、2-イソバレリルインダン-1,3-ジオン+TX、2-メチル(プロプ-2-イニル)アミノフェニルメチルカルバメート+TX、2-チオシアネートエチルラウレート+TX、3-ブロモ-1-クロロプロパ-1-エン+TX、3-メチル-1-フェニルピラゾール-5-イルジメチルカルバメート+TX、4-メチル(プロパ-2-イニル)アミノ-3,5-キシリルメチルカルバメート+TX、5,5-ジメチル-3-オキソシクロヘキサ-1-エニルジメチルカルバメート+TX、アセチオン+TX、アクリロニトリル+TX、アルドリン+TX、アロサミジン+TX、アリルキシカルブ+TX、アルファ-エクジソン+TX、リン化アルミニウム+TX、アミノカルブ+TX、アナバシン+TX、アジダチオン+TX、アザメチホス+TX、バチルス・チューリンゲンス・デルタ・エンドトキシン+TX、ヘキサフルオロケイ酸バリウム+TX、ポリスルフィド+TX、バルトリン+TX、Bayer22/190+TX、Bayer22408+TX、ベータ-シフルトリン+TX、ベータ-シペルメトリン+TX、バイオエタノメトリン+TX、バイオペルメトリン+TX、ビス(2-クロロエチル)エーテル+TX、ボラックス+TX、ブロムフェンインフホス+TX、ブロモ-DDT+TX、ブフェンカルブ+TX、ブタカルブ+TX、ブタチオホス+TX、ブトネート+TX、
ヒ酸カルシウム+TX、シアン化カルシウム+TX、二硫化炭素+TX、四塩化炭素+TX、カルタップ塩酸塩+TX、セバジン+TX、クロルビシクレン+TX、クロルデン+TX、クロルデコン+TX、クロロホルム+TX、クロロピクリン+TX、クロルホキシム+TX、クロルプラゾホス+TX、シス-レスメトリン+TX、シメトリン+TX、クロシトリン+TX、銅アセトアナイト+、ヒ酸銅+TX、オレイン酸銅+TX、クミソエート+TX、氷晶石+TX、CS708+TX、シアノフェンホス+TX、シアノホス+TX、シクレトリン+TX、シチオエート+TX、d-テトラメトリン+TX、DAEP+TX、ダゾメット+TX、デカルボフラン+TX、ジアミダホス+TX、ジカプトン+TX、ジクロフェンチオン+TX、ジクレジル+TX、ジシクラニル+TX、ジエルドリン+TX、ジエチル5-メチルピラゾール-3-イルホスフェート+TX、ジロール+TX、ジメフルトリン+TX、ダイメタン+TX、ジメトリン+TX、ジメチルビンホス+TX、ジメチラン+TX、ジノプロップ+TX、ジナム+TX、ダイノセブ+TX、ジオフェノラン+TX、ジオキサベンゾホス+TX、ジチクロホス+TX、DSP+TX、エクジステロン+TX、EI1642+TX、EMPC+TX、EPBP+TX、エタホス+TX、エチオフェンカルブ+TX、ギ酸エチル+TX、エチレンジブロミド+TX、エチレンジクロリド+TX、エチレンオキシド+TX、EXD+TX、フェンクロルホス+TX、フェネタカルブ+TX、フェニトロチオン+TX、フェノキサクリム+TX、フェンピリトリン+TX、フェンスルホチオン+TX、フェンチオンエチル+TX、フルコフロン+TX、フォスミシラン+TX、ホスピレート+TX、フォスチエタン+TX、フラチオカルブ+TX、フレトリン+TX、グアザチン+TX、グアザチンアセテート+TX、テトラチオ炭酸ナトリウム+TX、ハーフペンプロックス+TX、HCH+TX、HEOD+TX、ヘプタクロル+TX、ヘテロホス+TX、HHDN+TX、シアン化水素+TX、ヒキンカルブ+TX、IPSP+TX、イサゾホス+TX、イソベンザン+TX、イソドリン+TX、イソフェンホス+TX、イソラン+TX、イソプロチオラン+TX、イソキサチオン+TX、幼若ホルモンI+TX、幼若ホルモンII+TX、幼若ホルモンIII+TX、ケラン+TX、キノプレン+TX、ヒ酸鉛+TX、レプトホス+TX、シリムホス+TX、リタチオン+TX、m-クメニルメチルカルバメート+TX、リン化マグネシウム+TX、マジドックス+TX、メカルホン+TX、メナゾン+TX、塩化第一水銀+TX、メスルフェンホス+TX、メタム+TX、メタカリウム+TX、メタナトリウム+TX、メタンスルホニルフルオリド+TX、メトクロトホス+TX、メトプレン+TX、メトトリン+TX、メトキシクロル+TX、メチルイソチオシアネート+TX、メチルクロロホルム+TX、塩化メチレン+TX、メトキサジアゾン+TX、ミレックス+TX、ナフタロホス+TX、ナフタレン+TX、NC-170+TX、ニコチン+TX、硫酸ニコチン+TX、ニチアジン+TX、ノルニコチン+TX、O-5-ジクロロ-4-ヨードフェニルO-エチルホスホノチオエート+TX、O,O-ジエチルO-4-メチル-2-オキソ-2H-クロメン-7-イルホスホロチオエート+TX、O,O-ジエチルO-6-メチル-2-プロピルピリミジン-4-イルホスホロチオエート+TX、O,O,O’,O’-テトラプロピルジチオピロホスフェート+TX、オレイン酸+TX、パラジクロロベンゼン+TX、パラチオン-メチル+TX、ペンタクロロフェノール+TX、ペンタクロロフェニルラウレート+TX、PH60-38+TX、フェンカプトン+TX、ホスニクロール+TX、ホスフィン+TX、フォキシムメチル+TX、ピリメタホス+TX、ポリクロロジシクロペンタジエン異性体+TX、亜ヒ酸カリウム+TX、チオシアン酸カリウム+TX、プレコセンI+TX、プレコセンII+、プレセンIII+TX、プリミドホス+TX、プロフルトリン+TX、プロメカルブ+TX、プロチオホス+TX、ピラゾホス+TX、ピレスメトリン+TX、カッシア+TX、キナホス-メチル+TX、キノチオン+TX、ラホキサニド+TX、レスメトリン+TX、ロテノン+TX、カデトリン+TX、リアニア+TX、リアノジン+TX、サバジラ)+TX、シュラダン+TX、セブホス+TX、SI-0009+TX、チアプロニル+TX、亜ヒ酸ナトリウム+TX、シアン化ナトリウム+TX、フッ化ナトリウム+TX、ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム+TX、ペンタクロロフェノキシドナトリウム+TX、セレン酸ナトリウム+TX、チオシアン酸ナトリウム+TX、
スルコフロン+TX、スルコフロン-ナトリウム+TX、フッ化スルフリル+TX、スルプロホス+TX、タルオイル+TX、タジンカルブ+TX、TDE+TX、テブピリムホス+TX、テメホス+TX、テラレトリン+TX、テトラクロロエタン+TX、チクロホス+TX、チオシクラム+TX、シュウ酸水素チオシクラム+TX、チオナジン+TX、チオスルタップ+TX、チオスルタップ-ナトリウム+TX、トラロメトリン+TX、トランスペルメトリン+TX、トリアザメート+TX、トリクロロメタオス-3+TX、トリクロロネート+TX、トリメタカルブ+TX、トルプロカルブ+TX、トリクロピリカルブ+TX、トリプレン+TX、ベラトリジン+TX、ベラトリン+TX、XMC+TX、ゼタメトリン+TX、リン亜鉛+TX、ゾラプロホス+TX、及びメペルフルトリン+TX、テトラメチルフルトリン+TX、ビス(トリブチルスズ)オキシド+TX、ブロモアセトアミド+TX、リン酸第二鉄+TX、ニクロサミド-オラミン+TX、トリブチルスズオキシド+TX、ピリモルフ+TX、トリフェンモルフ+TX、1,2-ジブロモ-3-クロロプロパン+TX、1,3-ジクロロプロペン+TX、3,4-ジクロロテトラヒドロチオフェン1,1-ジオキシド+TX、3-(4-クロロフェニル)-5-メチルロダニン+TX、5-メチル-6-チオキソ-1,3,5-チアジアジナン-3-イル酢酸+TX、6-イソペンテニルアミノプリン+TX、2-フルオロ-N-(3-メトキシフェニル)-9H-プリン-6-アミン+TX、ベンクロチアズ+TX、サイトカイニン+TX、DCIP+TX、フルフラール+TX、イサミドホス+TX、カイネチン+TX、ミロテシウムベルカリア(Myrothecium verrucaria)組成物+TX、テトラクロロチオフェン+TX、キシレノール+TX、ゼアチン+TX、エチルキサンチン酸カリウム+TX、アシベンゾラル+TX、アシベンゾラル-S-メチル+TX、レイノトリア・サハリネンシス(Reynoutria sachalinensis)抽出物+TX、α-クロロヒドリン+TX、antu+TX、炭酸バリウム+TX、ビスチオセミ+TX、ブロジファコウム+TX、ブロマジオロン+TX、ブロメタリン+TX、クロロファシノン+TX、コレカルシフェロール+TX、クマクロール+TX、クマフリル+TX、クマテトラリル+TX、クリミジン+TX、ジフェナクム+TX、ジフェチアロン+TX、ジファシノン+TX、エルゴカルシフェロール+TX、フロクマフェン+TX、フルオロアセトアミド+TX、フルプロパジン+TX、フルプロパジン塩酸塩+TX、ノルボルミド+TX、ホスアセチム+TX、リン+TX、ピンドン+TX、ピリヌロン+TX、シリロシド+TX、フルオロ酢酸ナトリウム+TX、硫酸タリウム+TX、ワルファリン+TX、2-(2-ブトキシエトキシ)エチルピペロニレート+TX、5-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-3-ヘキシルシクロヘキサ-2-エノン+TX、ネロリドール+TXを伴うファルネソール、ベルブチン+TX、MGK264+TX、ピペロニルブトキシド+TX、ピプロタール+TX、プロピル異性体+TX、S421+TX、セサメックス+TX、セサスモリン+TX、スルホキシド+TX、アントラキノン+TX、ナフテン酸銅+TX、オキシ塩化銅+TX、ジシクロペンタジエン+TX、チラム+TX、ナフテン酸亜鉛+TX、ジラム+TX、イマニン+TX、リバビリン+TX、酸化水銀+TX、チオファネートメチル+TX、
アザコナゾール+TX、ビテルタノール+TX、ブロモコナゾール+TX、シプロコナゾール+TX、ジフェノコナゾール+TX、ジコナゾール+TX、エポキシコナゾール+TX、フェンブコナゾール+TX、フルキンコナゾール+TX、フルシラゾール+TX、フルトリアホール+TX、フラメタピル+TX、ヘキサコナゾール+TX、イマザリル+TX、イミベンコナゾール+TX、イプコナゾール+TX、メトコナゾール+TX、ミクロブタンイル+TX、パクロブトラゾール+TX、ペフラゾエート+TX、ペンコナゾール+TX、プロチオコナゾール+TX、ピリフェノックス+TX、プロクロラズ+TX、プロピコナゾール+TX、ピリソキサゾール+TX、シメコナゾール+TX、テブコナゾール+TX、テトラコナゾール+TX、トリアジメホン+TX、トリアジメノール+TX、トリフルミゾール+TX、トリチコナゾール+TX、アンシミドール+TX、フェナリモール+TX、ヌアリモール+TX、ブピリメート+TX、ジメチリモル+TX、エチリモル+TX、ドデモルフ+TX、フェンプロピジン+TX、フェンプロピモルフ+、スピロキサミン+TX、トリデモルフ+TX、シプロジニル+TX、メパニピリム+TX、ピリメタニル+TX、フェンピクロニル+TX、フルジオキソニル+TX、ベナラキシル+TX、フララキシル+TX、メタラキシル-+TX、ラメタキシル+TX、オフレース+TX、オキサジキシル+TX、カルベンダジム+TX、デバカルブ+TX、フベリダゾール+TX、チアベンダゾール+TX、クロゾリネート+TX、ジクロゾリン+TX、ミクロゾリン+TX、プロシミドン+TX、ビンクロゾリン+TX、ボスカリド+TX、カルボキシン+TX、フェンフラム+TX、フルトラニル+TX、メプロニル+TX、オキシカルボキシン+TX、ペンチオピラド+、チフルザミド+TX、ドジン+TX、イミノクタジン+TX、アゾキシストロビン+TX、ジモキシストロビン+TX、エンエストロゲン+TX、フェナミンストロビン+TX、フルフェノキシストロビン+TX、フルオキサストロビン+TX、クレソキシム-メチル+TX、メトミノストロビン+TX、トリフロキシストロビン+TX、オリサストロビン+TX、ピコキシストロビン+TX、ピラクロストロビン+TX、ピラメトストロビン+TX、ピラオキシストロビン+TX、フェルバム+TX、マンコゼブ+TX、マンネブ+TX、メチラム+TX、プロピネブ+TX、ジネブ+TX、カプタフォール+TX、キャプタン+TX、フルオロイミド+TX、フォルペット+TX、トリルフルアニド+TX、ボルドー混合物+TX、酸化銅+TX、マン銅+TX、オキシン-銅+TX、ニトロタルイソプロピル+TX、エジフェンホス+TX、イプロベンホス+TX、ホスジフェン+TX、トルクロホスメチル+TX、アニラジン+TX、ベンチアバリカルブ+TX、ブラスチシジン-S+TX、クロロネブ+TX、クロロタロニル+TX、シフルフェナミド+TX、シモキサニル+TX、シクロブトリフルラム+TX、ジクロシメット+TX、ジクロメジン+TX、ジクロラン+TX、ジエトフェンカルブ+TX、ジメトモルフ+TX、フルモルフ+TX、ジチアノン+TX、エタボキサム+TX、エトリジアゾール+TX、ファモキサドン+TX、フェナミドン+TX、フェノキサニル+TX、フェリムゾン+TX、フルアジナム+TX、フルオピコリド+TX、フルスルファミド+TX、フルキサピロキサド+TX、フェンヘキサミド+TX、フォセチル-アルミニウム+TX、ヒメキサゾール+TX、イプロバリカルブ+TX、シアゾファミド+TX、メタスルホカルブ+TX、メトラフェノン+TX、ペンシクロン+TX、フタリド+TX、ポリオキシン+TX、プロパモカルブ+TX、ピリベンカルブ+TX、プロキナジド+TX、ピロキロン+TX、ピリオフェノン+TX、キノキシフェン+TX、キントゼン+TX、チアジニル+TX、トリアゾキシド+TX、トリシクラゾール+TX、トリホリン+TX、バリダマイシン+TX、バリフェナレート+TX、ゾキサミド+TX、マンジプロパミド+TX、フルベネタム+TX、イソピラザム+TX、セダキサン+TX、ベンゾビンジフルピル+TX、ピジフルメトフェン+TX、
3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(3’,4’,5’-トリフルオロ-ビフェニル-2-イル)-アミド+TX、イソフルシプラム+TX、イソチアニル+TX、ジピメチトロン+TX、6-エチル-5,7-ジオキソ-ピロール[4,5][1,4]ジチイノ[1,2-c]イソチアゾール-3-カルボニトリル+TX、2-(ジフルオロメチル)-N-[3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド+TX、4-(2,6-ジフルオロフェニル)-6-メチル-5-フェニル-ピリダジン-3-カルボニトリル+TX、(R)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[1,1,3-トリメチルインダン-4-イル]ピラゾール-4-カルボキサミド+TX、4-(2-ブロモ-4-フルオロ-フェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロ-フェニル)-2,5-ジメチル-ピラゾール-3-アミン+TX、4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-1、3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン+TX、フルインダピル+TX、コウメトキシストロビン(jiaxiangjunzhi)+TX、lvbenmixianan+TX、ジクロベンチアゾックス+TX、マンデストロビン+TX、3-(4,4-ジフルオロ-3,4-ジヒドロ-3,3-ジメチルイソキノリン-1-イル)キノロン+TX、2-[2-フルオロ-6-[(8-フルオロ-2-メチル-3-キノリル)オキシ]フェニル]プロパン-2-オール+TX、オキサチアピプロリン+TX、tert-ブチルN-[6-[[[(1-メチルテトラゾール-5-イル)-フェニル-メチレン]アミノ]オキシメチル]-2-ピリジル]カルバメート+TX、ピラジフルミド+TX、インピルフルサム+TX、トロルプロカルブ+TX、メフェントリフルコナゾール+TX、イプフェントリフルコナゾール+TX、2-(ジフルオロメチル)-N-[(3R)-3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド+TX、N’-(2,5-ジメチル-4-フェノキシ-フェニル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン+TX、N’-[4-(4,5-ジクロロチアゾール-2-イル)オキシ-2,5-ジメチル-フェニル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン+TX、[2-[3-[2-[1-[2-[3,5-ビス(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]アセチル]-4-ピペリジル]チアゾール-4-イル]-4,5-ジヒドロイソキサゾール-5-イル]-3-クロロ-フェニル]メタンスルホネート+TX、ブト-3-イニルN-[6-[[(Z)-[(1-メチルテトラゾール-5-イル)-フェニル-メチレン]アミノ]オキシメチル]-2-ピリジル]カルバメート+TX、メチルN-[[5-[4-(2,4-ジメチルフェニル)トリアゾール-2-イル]-2-メチル-フェニル]メチル]カルバメート+TX、3-クロロ-6-メチル-5-フェニル-4-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピリダジン+TX、ピリダクロメチル+TX、3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[1,1,3-トリメチルインダン-4-イル]ピラゾール-4-カルボキサミド+TX、1-[2-[[1-(4-クロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシメチル]-3-メチル-フェニル]-4-メチル-テトラゾール-5-オン+TX、1-メチル-4-[3-メチル-2-[[2-メチル-4-(3,4,5-トリメチルピラゾール-1-イル)フェノキシ]メチル]フェニル]テトラゾール-5-オン+TX、アミノピリフェン+TX、アメトクトラジン+TX、アミスルブロム+TX、ペンフルフェン+TX、(Z,2E)-5-[1-(4-クロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシ-2-メトキシイミノ-N,3-ジメチル-ペント-3-エナミド+TX、フロリルピコキサミド+TX、フェンピコキサミド+TX、テブフロキン+TX、イプフルフェノキン+TX、キノフメリン+TX、イソフェタミド+TX、N-[2-[2,4-ジクロロ-フェノキシ]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-カルボキサミド+TX、N-[2-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-カルボキサミド+TX、ベンゾチオストロビン+TX、フェナマクリル+TX、5-アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-チオール亜鉛塩(2:1)+TX、フルオピラム+TX、フルチアニル+TX、フルオピモミド+TX、ピラプロポイン+TX、ピカルブトラゾックス+TX、2-(ジフルオロメチル)-N-(3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド+TX、2-(ジフルオロメチル)-N-((3R)-1、1、3-トリメチルインダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド+TX、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル+TX、メチルテトラプロール+TX、2-(ジフルオロメチル)-N-((3R)-1、1、3-トリメチルインダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド+TX、α-(1、1-ジメチルエチル)-α-[4’-(トリフルオロメトキシ)[1、1’-ビフェニルフェニル]-4-イル]-5-ピリミジンメタノール+TX、フルオキサピプロリン+TX、エノキサストロビン+TX、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル+TX、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(5-スルファニル-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル+TX、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(5-チオキソ-4H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル+TX、トリネキサパック+TX、コウムオキシストロビン+TX、ジョングシェングマイシン+TX、チオジアゾール銅+TX、亜鉛チアゾール+TX、アメクトトラクチン+TX、イプロジオン+TX、N-オクチル-N’-[2-(オクチルアミノ)エチル]エタン-1,2-ジアミン+TX;N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-[(1S)-1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ]-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン+TX、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-[(1R)-1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ]-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン+TX、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-(1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ)-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン+TX、N’-[5-クロロ-2-メチル-6-(1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ)-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン+TX、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-(1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ)-3-ピリジル]-N-イソプロピル-N-メチル-ホルムアミジン+TX(これらの化合物は、国際公開第2015/155075号に記載の方法から調製され得る);
N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-(2-プロポキシプロポキシ)-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン+TX(この化合物は、IPCOM000249876Dに記載の方法から調製され得る);N-イソプロピル-N’-[5-メトキシ-2-メチル-4-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-1-フェニル-エチル)フェニル]-N-メチル-ホルムアミジン+TX、N’-[4-(1-シクロプロピル-2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-エチル)-5-メトキシ-2-メチル-フェニル]-N-イソプロピル-N-メチル-ホルムアミジン+TX(これらの化合物は、国際公開第2018/228896号に記載の方法から調製され得る);N-エチル-N’-[5-メトキシ-2-メチル-4-[2-トリフルオロメチル)オキセタン-2-イル]フェニル]-N-メチル-ホルムアミジン+TX、N-エチル-N’-[5-メトキシ-2-メチル-4-[2-トリフオロメチル)テトラヒドロフラン-2-イル]フェニル]-N-メチル-ホルムアミジン+TX(これらの化合物は、国際公開第2019/110427号に記載の方法から調製され得る);N-[(1R)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブト-3-エニル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド+TX、N-[(1S)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブト-3-エニル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド+TX、N-[(1R)-1-ベンジル-3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-プロピル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド+TX、N-[(1S)-1-ベンジル-3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-プロピル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド+TX、N-[(1R)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-7,8-ジフルオロ-キノリン-3-カルボキサミド+TX、N-[(1S)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-7,8-ジフルオロ-キノリン-3-カルボキサミド+TX、8-フルオロ-N-[(1R)-1-[(3-フルオロフェニル)メチル]-1,3-ジメチル-ブチル]キノリン-3-カルボキサミド+TX、8-フルオロ-N-[(1S)-1-[(3-フルオロフェニル)メチル]-1,3-ジメチル-ブチル]キノリン-3-カルボキサミド+TX、N-[(1R)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド+TX、N-[(1S)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド+TX、N-((1R)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブト-3-エニル)-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド+TX、N-((1S)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブト-3-エニル)-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド+TX(これらの化合物は、国際公開第2017/153380号に記載の方法から調製され得る);
1-(6,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-4,4,5-トリフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン+TX、1-(6,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-4,4,6-トリフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン+TX、4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-(6-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)イソキノリン+TX、4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-(7-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)イソキノリン+TX、1-(6-クロロ-7-メチル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン+TX(これらの化合物は、国際公開第2017/025510号に記載の方法から調製され得る);1-(4,5-ジメチルベンズイミダゾール-1-イル)-4,4,5-トリフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン+TX、1-(4,5-ジメチルベンズイミダゾール-1-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン+TX、6-クロロ-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-(4-メチルベンズイミダゾール-1-イル)イソキノリン+TX、4,4-ジフルオロ-1-(5-フルオロ-4-メチル-ベンズイミダゾール-1-イル)-3,3-ジメチル-イソキノリン+TX、3-(4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-イソキノリル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[e]ベンズイミダゾール+TX(これらの化合物は、国際公開第2016/156085号に記載の方法から調製され得る);N-メトキシ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]シクロプロパンカルボキサミド+TX、N,2-ジメトキシ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド+TX、N-エチル-2-メチル-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド+TX、1-メトキシ-3-メチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素+TX、1,3-ジメトキシ-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素+TX、3-エチル-1-メトキシ-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素+TX、N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド+TX、4,4-ジメチル-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]イソキサゾリジン-3-オン+TX、5,5-ジメチル-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]イソキサゾリジン-3-オン+TX、エチル1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ピラゾール-4-カルボキシレート+TX、N,N-ジメチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]-1,2,4-トリアゾール-3-アミン+TX。この段落の化合物は、国際公開第2017/055473号、国際公開第2017/055469号、国際公開第2017/093348号及び国際公開第2017/118689号に記載の方法から調製され得;2-[6-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール+TX(この化合物は、国際公開第2017/029179号に記載の方法から調製され得る);2-[6-(4-ブロモフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール+TX(この化合物は、国際公開第2017/029179号に記載の方法から調製され得る);3-[2-(1-クロロシクロプロピル)-3-(2-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-プロピル]イミダゾール-4-カルボニトリル+TX(この化合物は、国際公開第2016/156290号に記載の方法から調製され得る);3-[2-(1-クロロシクロプロピル)-3-(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)-2-ヒドロキシ-プロピル]イミダゾール-4-カルボニトリル+TX(この化合物は、国際公開第2016/156290号に記載の方法から調製され得る);(4-フェノキシフェニル)メチル2-アミノ-6-メチル-ピリジン-3-カルボキシレート+TX(この化合物は、国際公開第2014/006945号に記載の方法から調製され得る);2,6-ジメチル-1H,5H-[1,4]ジチイノ[2,3-c:5,6-c’]ジピロール-1,3,5,7(2H,6H)-テトロン+TX(この化合物は、国際公開第2011/138281号に記載の方法から調製され得る);N-メチル-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンゼンカルボチオアミド+TX;N-メチル-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド+TX;(Z,2E)-5-[1-(2,4-ジクロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシ-2-メトキシイミノ-N,3-ジメチル-ペント-3-エンアミド+TX(この化合物は、国際公開第2018/153707号に記載の方法から調製され得る);N’-(2-クロロ-5-メチル-4-フェノキシ-フェニル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン+TX;N’-[2-クロロ-4-(2-フルオロフェノキシ)-5-メチル-フェニル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン+TX(この化合物は、国際公開第2016/202742号に記載の方法から調製され得る);2-(ジフルオロメチル)-N-[(3S)-3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド+TX(この化合物は、国際公開第2014/095675号に記載の方法から調製され得る);(5-メチル-2-ピリジル)-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メタゾン+TX、(3-メチルイソキサゾール-5-イル)-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メタゾン+TX(これらの化合物は、国際公開第2017/220485号に記載の方法から調製され得る);2-オキソ-N-プロピル-2-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]アセトアミド+TX(この化合物は、国際公開第2018/065414号に記載の方法から調製され得る);エチル1-[[5-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]-2-チエニル]メチル]ピラゾール-4-カルボキシレート+TX(この化合物は、国際公開第2018/158365号に記載の方法から調製され得る);2,2-ジフルオロ-N-メチル-2-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]アセトアミド+TX、N-[(E)-メトキシイミノメチル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド+TX、N-[(Z)-メトキシイミノメチル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド+TX、N-[N-メトキシ-C-メチル-カルボンイミドイル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド+TX(これらの化合物は、国際公開第2018/202428号に記載の方法から調製され得る)、クロロインコナジド+TX、フルメチルスルホリム+TX、フルオキシチオコナゾール+TX、フルフェノキサジアザム+TX、メタリルピコキサミド+TX。
【0148】
有効成分の後ろの括弧内の参照、例えば[3878-19-1]は、Chemical Abstracts Registry numberを指す。上述の混合パートナーは公知である。有効成分が“The Pesticide Manual”[The Pesticide Manual-A World Compendium;Thirteenth Edition;Editor:C.D.S.TomLin;The British Crop Protection Council]に含まれる場合、それらは、特定の化合物について本明細書中上記の丸括弧内に示されるエントリ番号のもとでその中に記載され、例えば、化合物「アバメクチン」は、エントリ番号(1)に記載されている。「[CCN]」が特定の化合物に上で添加される場合、問題の化合物は“Compendium of Pesticide Common Names”に含まれ、これはインターネット上でアクセス可能である[A.Wood;Compendium of Pesticide Common Names,Copyright c 1995-2004]。例えば、化合物「アセトプロール」は、インターネットアドレスhttp://www.alanwood.net/pesticides/acetoprole.htmlの下に記述される。
【0149】
上記の有効成分の大部分は、本明細書において上記でいわゆる「共通名」と呼ばれ、関連する「ISO共通名」又は別の「共通名」が個々の場合に使用される。指定が「共通名」でない場合、代わりに使用される指定の性質は、特定の化合物について丸括弧内に与えられる。その場合、IUPAC名、IUPAC/Chemical Abstracts名、「化学名」、「従来の名称」、「化合物名」若しくは「開発コード」が使用されるか、又はそれらの名称のいずれも「共通名」が使用されない場合、「代替名」が使用される。「CAS Reg.No」は、Chemical Abstracts Registry Numberを意味する。
【0150】
表A1~A7又は表E(以下)に列挙される化合物から選択される式(I)の化合物の有効成分混合物は、好ましくは100:1~1:6000、特に50:1~1:50の混合比、より特に20:1~1:20、更により特に10:1~1:10、非常に特に5:1及び1:5の比であり、2:1~1:2の比が特に好ましく、4:1~2:1の比が同様に好ましく、とりわけ1:1、又は5:1、又は5:2、又は5:3、又は5:4、又は4:1、又は4:2、又は4:3、又は3:1、又は3:2、又は2:1、又は1:5、又は2:5、又は3:5、又は4:5、又は1:4、又は2:4、又は3:4、又は1:3、又は2:3、又は1:2、又は1:600、又は1:300、又は1:150、又は1:35、又は2:35、又は4:35、又は1:75、又は2:75、又は4:75、又は1:6000、又は1:3000、又は1:1500、又は1:350、又は2:350、又は4:350、又は1:750、又は2:750、又は4:750である。これらの混合比は重量による。
【0151】
上記の混合物は、上記の混合物を含む組成物を有害生物又はその環境に施用することを含む有害生物を防除する方法に使用することができるが、手術又は治療によるヒト又は動物の身体の治療方法及びヒト又は動物の身体に対して実施される診断方法は例外である。
【0152】
表A1~A7又は表E(以下)に列挙される化合物と、上記の1つ以上の有効成分とを含む混合物は、例えば、単一の「レディミックス」形態で、「タンクミックス」などの単一の有効成分の別々の製剤から構成される組み合わせスプレー混合物で、及び連続的に、すなわち数時間又は数日などの適度に短い期間で次々に適用される場合の単一の有効成分の組み合わせ使用で適用することができる。上記の表A1~A7又は表E(以下)に列挙される化合物及び有効成分を適用する順序は、本発明を実施するために必須ではない。
【0153】
本発明に係る組成物はまた、例えば未エポキシ化又はエポキシ化植物油(例えばエポキシ化ココナツ油、ナタネ油又はダイズ油)といった安定化剤、例えばシリコーン油といった消泡剤、防腐剤、粘度調節剤、バインダ及び/又は粘着剤、肥料又は特定の効果を達成するための他の有効成分、例えば殺菌剤、殺菌・殺真菌剤、殺線虫剤、植物活性化剤、殺軟体動物剤若しくは除草剤などのさらなる固体助剤若しくは液体助剤を含み得る。
【0154】
本発明に係る組成物は、それ自体公知である様式において、助剤の不在下で、例えば、固体有効成分を粉末化し、スクリーニングし、及び/又は圧縮することにより、及び少なくとも1種の助剤の存在下で、例えば、有効成分を1種又は複数の助剤と共に均質混合し、及び/又は粉末化することにより調製される。組成物のこれらの調製プロセス及びこれらの組成物を調製するための化合物(I)の使用も本発明の主題である。
【0155】
本発明の他の態様は、式(I)の化合物若しくは本明細書に定義されている好ましい個別の化合物、少なくとも1種の式(I)の化合物若しくは少なくとも1種の上記に定義されている好ましい個別の化合物を含む組成物、又は、少なくとも1種の式(I)の化合物若しくは少なくとも1種の上記に定義されている好ましい個別の化合物を含む殺菌・殺真菌若しくは殺虫性混合物であって、上記の他の殺菌・殺真菌剤若しくは殺虫剤を伴う混和物における使用であり、作物植物、例えば種子といったその繁殖体、例えば収穫された食品作物といった収穫された作物などの例えば有用な植物といった植物、又は、昆虫若しくは好ましくは真菌性生物といった植物病原性微生物による非生体材料に係る外寄生を防除若しくは予防するための使用に関する。
【0156】
本発明のさらなる態様は、作物植物、例えば種子といったその繁殖体、例えば収穫された食品作物といった収穫された作物などの例えば有用な植物といった植物、又は、特に真菌性生物といった植物病原性若しくはヒトに対して潜在的に有害である腐敗性微生物若しくは生物による非生体材料に係る外寄生を防除若しくは予防する方法に関し、この方法は、式(I)の化合物若しくは上記に定義されている好ましい個別の化合物を、有効成分として植物、植物の一部若しくはその生息地、その繁殖体、又は、非生体材料のいずれかの部分に適用するステップを含む。
【0157】
防除若しくは予防とは、昆虫、又は、特に真菌性生物といった植物病原性若しくはヒトに対して潜在的に有害である腐敗性微生物若しくは生物による外寄生を、向上が実証されるレベルまで低減させることを意味する。
【0158】
特に真菌性生物といった植物病原性微生物又は昆虫による作物植物の外寄生を防除若しくは予防する好ましい方法であって、式(I)の化合物又は前記化合物の少なくとも1種を含有する農芸化学組成物の適用を含む方法は、葉面処理である。適用頻度及び適用量は、対応する病原体又は昆虫による外寄生のリスクに応じることとなる。しかしながら、式(I)の化合物はまた、植物の生息地に液体配合物を灌注することにより、又は、例えば粒状形態(土壌施用)の固体形態で化合物を土壌に適用することにより、土壌(浸透移行作用)を介して根から植物に浸透させることが可能である。水稲作物の場合、このような粒質物を湛水した水田に適用することが可能である。式(I)の化合物はまた、種子又は塊茎を殺菌・殺真菌剤の液体配合物に含浸させることにより、又は、これらを固体配合物でコーティングすることにより、種子に適用(コーティング)され得る。
【0159】
例えば、式(I)の化合物と、所望の場合に、式(I)の化合物をカプセル化する固体又は液体補助剤又はモノマーとを含有する組成物といった配合物は、公知の様式で、典型的には、化合物を例えば溶剤、固体キャリア及び任意の表面活性化合物(界面活性剤)といった増量剤と一緒に均質に混合し、及び/又は、粉砕することにより調製され得る。
【0160】
流行している状況における意図される目的に適合するよう選択されるべきである、吹付け、噴霧、散粉、はけ塗り、粉衣、拡散又は流しかけなどの上述の種類の有害生物の防除方法である組成物の適用方法、及び、上述の種類の有害生物を防除するための組成物の使用が、本発明の他の主題である。典型的な濃度割合は、0.1~1000ppm、好ましくは0.1~500ppmの活性成分である。1ヘクタール当たりの適用量は、好ましくは。1ヘクタール当たり1g~2000gの活性成分、より好ましくは10~1000g/ha、最も好ましくは10~600g/haである。種子灌注剤として用いられる場合、幸便な投与量は、1kgの種子に対して10mg~1gの活性物質である。
【0161】
本発明の組み合わせが種子の処理に用いられる場合、1kgの種子に対して0.001~50gの式(I)の化合物、好ましくは、1kgの種子に対して0.01~10gの量が一般に十分とされる。
【0162】
好適には、本発明に係る式(I)の化合物を含む組成物は、病害の発生前を意味する予防的に、又は、病害の発生後を意味する治療的に適用される。
【0163】
本発明の組成物は、いずれかの従来の形態、例えば、二液系、乾燥種子処理用粉末(DS)、種子処理用エマルジョン(ES)、種子処理用流動性濃縮物(FS)、種子処理用溶液(LS)、種子処理用水分散性粉末(WS)、種子処理用カプセル懸濁液(CF)、種子処理用ゲル(GF)、エマルジョン濃縮物(EC)、懸濁液濃縮物(SC)、サスポエマルジョン(SE)、カプセル懸濁液(CS)、水分散性顆粒(WG)、乳化性顆粒(EG)、エマルジョン、油中水型(EO)、エマルジョン、水中油型(EW)、マイクロエマルジョン(ME)、油分散体(OD)、油混和性の流動体(OF)、混油性液体(OL)、可溶性濃縮物(SL)、超低体積懸濁液(SU)、超低体積液体(UL)、工業用濃縮物(TK)、分散性濃縮物(DC)、水和剤(WP)、又は、農学的に許容可能な補助剤と組み合わされるいずれかの技術的に好ましい配合物の形態で採用され得る。
【0164】
このような組成物は、従来の様式で、例えば有効成分を、適切な不活性配合物(希釈剤、溶剤、充填材、並びに、界面活性剤、殺生剤、不凍剤、展着剤、増粘剤及びアジュバント活性効果をもたらす化合物などの任意の他の配合成分)と混合することにより、生成され得る。また、従来の緩効性配合物は、長期にわたって持続する効力が意図される場合に採用され得る。特に、水分散性濃縮物(例えばEC、SC、DC、OD、SE、EW、EO等)、水和剤及び顆粒などの吹付け形態で適用される配合物は、例えばホルムアルデヒドとナフタレンスルホン酸塩との縮合物、アルキルアリールスルホネート、リグニンスルホン酸塩、脂肪アルキルスルフェート、及びエトキシル化アルキルフェノール及びエトキシル化脂肪族アルコールといった、湿潤剤及び分散剤及びアジュバント効果をもたらす他の化合物などの界面活性剤を含有していてもよい。
【0165】
種子粉衣配合物は種子にそれ自体公知である様式で適用され、例えば水性懸濁液又は種子に良好な接着性を有する乾燥粉末形態といった好適な種子粉衣配合物形態で、本発明の組み合わせ及び希釈剤を利用する。このような種子粉衣配合物は技術分野において公知である。種子粉衣配合物は、単一種の有効成分を含有していても、又は、例えば緩効性カプセル若しくはマイクロカプセルとしてカプセル化形態で有効成分の組み合わせを含有していてもよい。
【0166】
普通、配合物は、0.01~90重量%の活性薬剤、0~20%の農学的に許容可能な界面活性剤、並びに、10~99.99%の固体又は液体不活性配合物及び補助剤を含み、活性薬剤は、少なくとも式(I)の化合物を、成分(B)及び(C)、並びに任意の他の活性薬剤、特に殺菌剤又は防腐剤等を一緒に伴って構成されている。組成物の濃縮形態は、一般に、約2~80%、好ましくは約5~70重量%の活性薬剤を含有する。配合物の適用形態は、例えば0.01~20重量%、好ましくは0.01~5重量%の活性薬剤を含有し得る。市販製品は濃縮物として配合されていることが好ましいであろうが、エンドユーザーは通常希釈した配合物を利用することとなる。
【0167】
市販の製品を濃縮物として配合することが好ましいが、エンドユーザーは通常配合物を希釈して使用するであろう。
【実施例
【0168】
以下の実施例は本発明を例示するものである。
【0169】
本発明の特定の化合物は低施用量でのより高い効力により公知の化合物から区別可能であり、これは、実施例において概説されている実験手法を用い、必要に応じて、例えば50ppm、12.5ppm、6ppm、3ppm、1.5ppm、0.8ppm、又は0.2ppmといったより少ない施用量を用いることで当業者により検証可能である。
【0170】
式(I)の化合物は、とりわけ、真菌によって引き起こされる病害に対する植物の保護に係る有利なレベルの生物学的活性、又は農芸化学有効成分としての使用に係る優れた特性(例えば、高い生物学的活性、有利な活性スペクトル、高い安全プロファイル(向上した作物の耐性を含む)、向上した物理化学的特性、又は高い生分解性)を含む、多数の有益性を有し得る。
【0171】
本明細書を通して、温度は摂氏で示され、「m.p.」は融点を意味する。LC/MSは液体クロマトグラフィー質量分析を意味し、装置及び方法の説明は以下に記載される。
【0172】
製剤例
【0173】
【表2】
【0174】
有効成分をアジュバントと完全に混合し、混合物を適切なミルで完全に粉砕して、水で希釈して所望の濃度の懸濁液を得ることができる水和剤を得る。
【0175】
【表3】
【0176】
有効成分をアジュバントと完全に混合し、混合物を適切なミルで完全に粉砕して、種子処理に直接使用することができる粉末を得る。
【0177】
乳化性濃縮物
有効成分[式(I)の化合物] 10%
オクチルフェノールポリエチレングリコールエーテル 3%
(エチレンオキシド4~5モル)
ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 3%
ヒマシ油ポリグリコールエーテル(エチレンオキシド35モル) 4%
シクロヘキサノン 30%
キシレン混合物 50%
【0178】
植物保護に使用することができる任意の必要な希釈のエマルジョンは、この濃縮物から水で希釈することによって得ることができる。
【0179】
【表4】
【0180】
使用準備完了ダストは、有効成分を担体と混合し、混合物を適切なミルで粉砕することによって得られる。このような粉末は、種子用の乾燥ドレッシングにも使用することができる。
【0181】
押出顆粒
有効成分[式(I)の化合物] 15%
リグニンスルホン酸ナトリウム 2%
カルボキシメチルセルロース 1%
カオリン 82%
【0182】
有効成分をアジュバントと混合粉砕し、混合物を水で湿らせる。混合物を押し出し、次いで空気流中で乾燥させる。
【0183】
被覆顆粒
有効成分[式(I)の化合物] 8%
ポリエチレングリコール(分子量200) 3%
カオリン 89%
【0184】
細かく粉砕した有効成分を、ポリエチレングリコールで湿らせたカオリンにミキサーで均一に塗布する。このようにして、非含塵性被覆顆粒を得る。
【0185】
懸濁液濃縮物
有効成分[式(I)の化合物] 40%
プロピレングリコール 10%
ノニルフェノールポリエチレングリコールエーテル 6%
(エチレンオキシド15モル)
リグニンスルホン酸ナトリウム 10%
カルボキシメチルセルロース 1%
シリコーン油(水中75%エマルジョンの形態) 1%
水 32%
【0186】
細かく粉砕した有効成分を補助剤と均質に混合して懸濁液濃縮物を得、水で希釈することによって、この懸濁液を任意の所望の濃度で得ることが可能である。このような希釈を用いることで、吹付け、注ぎかけ、又は、浸漬により、微生物による外寄生から、生存している植物並びに植物繁殖体を処理及び保護可能である。
【0187】
種子処理用の流動性濃縮物
有効成分[式(I)の化合物] 40%
プロピレングリコール 5%
コポリマーブタノールPO/EO 2%
10~20モルEOを有するトリスチレンフェノール 2%
1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オン(20%水溶液の形態) 0.5%
モノアゾ顔料カルシウム塩 5%
シリコーン油(水中75%エマルジョンの形態) 0.2%
水 45.3 %
【0188】
細かく粉砕した有効成分を補助剤と均質に混合して懸濁液濃縮物を得、水で希釈することによって、この懸濁液を任意の所望の濃度で得ることが可能である。このような希釈を用いることで、吹付け、注ぎかけ、又は、浸漬により、微生物による外寄生から、生存している植物並びに植物繁殖体を処理及び保護可能である。
【0189】
緩効性カプセル懸濁液
28部の組み合わせた式(I)の化合物を、2部の芳香族溶剤及び7部のトルエンジイソシアネート/ポリメチレン-ポリフェニルイソシアネート混合物(8:1)と混合する。この混合物を、1.2部のポリビニルアルコール、0.05部の脱泡剤及び51.6部の水の混合物中において、所望の粒径が達成されるまで乳化させる。このエマルジョンに、5.3部の水中の2.8部の1,6-ジアミノヘキサンの混合物を添加する。この混合物を、重合反応が完了するまで撹拌する。
【0190】
得られるカプセル懸濁液を、0.25部の増粘剤及び3部の分散剤を添加することにより安定化させる。カプセル懸濁液配合物は、28%の有効成分を含有する。中程度のカプセル径は8~15ミクロンである。
【0191】
得られる配合物を、目的に好適な装置中において、水性懸濁液として種子に適用する。
【0192】
略語一覧:
Aq=水溶液
Ar=アルゴン
br s=ブロードなシングレット
CDCl3=クロロホルム-d
℃=摂氏度
DCM =ジクロロメタン
dd=ダブレットのダブレット
DMF =ジメチルホルムアミド
d=ダブレット
EtOAc=酢酸エチル
equiv.=当量
h=時間
HCl=塩酸
M=モル濃度
m=マルチプレット
MeOD=メタノール-d
MeOH =メタノール
MgSO4 =硫酸マグネシウム
min=分
MHz=メガヘルツ
mp=融点
NaHCO3=重炭酸ナトリウム
NaOH=水酸化ナトリウム
NH4Cl=塩化アンモニウム
ppm=百万分率
RT=室温
t=保持時間
s=シングレット
t=トリプレット
THF=テトラヒドロフラン
LC/MS=液体クロマトグラフィー-質量分析(LC/MS分析に用いる装置及び方法の説明は、上で行っている)
【0193】
調製実施例:
実施例A1:7,8-ジフルオロ-3-[rac-(3S,4S)-5-クロロ-3,4-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル]キノリン(化合物E.01)
工程1:
2-クロロアセトフェノン(5.00g、31.37mmol)の、THF(50mL)及びMeOH(15mL)の溶液に、ホウ化水素ナトリウム(1.21g、31.37mmol)を0℃で加え、得られた溶液を室温まで温めて3時間撹拌した。飽和NH4Cl溶液を反応混合物に加え、混合物を水とEtOAcとで分配した。有機相をMgSO4で乾燥させて濾過及び濃縮し、1-(2-クロロフェニル)エタノールを得、これをさらに精製することなく使用した。
LC-MS(方法G1)、Rt=1.21分、(M+H)=139。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm:7.62(dd,1H),7.27-7.39(m,2H),7.18-7.26(m,1H),5.31(q,1H),2.13(s,1H),1.51(d,3H).
【0194】
工程2:
0℃で冷却した、1-(2-クロロフェニル)エタノール(5.7g、36mmol)のジエチルエーテル(60mL)溶液に、三臭化リン(2.1mL、22mmol)を加えた。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、室温まで徐々に温め、この温度で90分間撹拌した。次に氷冷水を加え、得られた混合物を速やかに10分間撹拌した。反応混合物をEtOAcで抽出し、有機相をH2Oで洗浄してMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、シクロヘキサン:EtOAc)により精製して、1-(1-ブロモエチル)-2-クロロ-ベンゼンを無色液体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm:7.65(dd,1H),7.21-7.39(m,3H),5.66(q,1H),2.04-2.08(m,3H).
【0195】
工程3:
2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.00g、16.5mmol)、MgSO4(9.93g、82.5mmol)、及びアセトアルデヒド(1.72mL、33mmol)のDCM(33mL)懸濁液を、18時間室温で撹拌した。固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮して、N-エチリデン-2-メチル-プロパン-2-スルフィンアミドをオレンジ液体として得、これをさらに精製することなく使用した。
方法(方法G):Rt=0.65分、(M+H)=148。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm:8.08-8.14(m,1H),2.26(d,3H),1.22(s,9H).
【0196】
工程4:
マグネシウム(削り状)(0.22g、9.11mmol)のジエチルエーテル(3mL)懸濁液に、水素化ジ-イソ-ブチルアルミニウムを2滴加えた。次に、1-(1-ブロモエチル)-2-クロロ-ベンゼン(0.80g、3.65mmol)のジエチルエーテル(3mL)溶液を滴加した。反応混合物を15分間室温で撹拌した後、0℃まで冷却した。ジエチルエーテル(2mL)中のN-エチリデン-2-メチル-プロパン-2-スルフィンアミド(0.48g、3.28mmol)を加え、反応混合物を徐々に室温まで温めて、更に2時間、室温で撹拌した。氷冷水を加え、混合物をEtOAcで抽出した。有機相をH2Oで洗浄し、MgSO4で乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、シクロヘキサン:EtOAc)により精製し、N-[2-(2-クロロフェニル)-1-メチル-プロピル]-2-メチル-プロパン-2-スルフィンアミドを異性体の混合物として得た。
LC-MS(方法G1)、Rt=1.15分(異性体1)及び1.19分(異性体2)、(M+H)=288。
【0197】
工程5:
N-[2-(2-クロロフェニル)-1-メチル-プロピル]-2-メチル-プロパン-2-スルフィンアミド(2.29g、7.16mmol)のMeOH(14mL)溶液に、0℃でHCl(ジオキサン中4M、3.6mL)を加えた。得られた混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。次に、反応混合物をNaOH水溶液(2M)で塩基性化し、EtOAcで抽出した。有機相をMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(70mL)に溶解させ、7,8-ジフルオロキノリン-3-カルボン酸(1.58g、7.55mmol)、トリエチルアミン(2.65mL、18.9mmol)、及びプロピルホスホン酸無水物(EtOAc中50%、7.64mL、12.84mmol)で処理した。得られた溶液を室温で6時間撹拌した後、水を加え、混合物をEtOAcで抽出した。有機相をH2Oで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、シクロヘキサン:EtOAc)により精製し、N-[2-(2-クロロフェニル)-1-メチル-プロピル]-7,8-ジフルオロ-キノリン-3-カルボキサミドを得た。
LC-MS(方法G1)、Rt=1.13分、(M+H)=374。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm:9.28(d,1H),8.62(t,1H),7.72(d,1H),7.51-7.56(m,1H),7.28-7.43(m,4H),7.20-7.23(m,1H),6.06-6.18(br d,1h),4.58-4.71(m,1H),3.67(quint,1H),1.38(d,3H),1.19(d,3H).
19F NMR(377MHz,CDCl3)δ ppm:132.15(s,1F),150.2(s.1F).
【0198】
工程6:
N-[2-(2-クロロフェニル)-1-メチル-プロピル]-7,8-ジフルオロ-キノリン-3-カルボキサミド(0.36g、0.96mmol)のDCM(5mL)懸濁液に、-5℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.19mL、1.15mmol)を加えた。反応混合物を、-5℃で90分間エージングした後、2,6-ジ-tert-ブチルピリジン(0.33mL、1.44mmol)を加えた。反応混合物を徐々に室温まで温め、この温度で16時間撹拌した。次に水を加え、混合物をEtOAcで抽出した。有機相をNaHCO3水溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、シクロヘキサン:EtOAc)により精製し、3-(5-クロロ-3,4-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)-7,8-ジフルオロ-キノリンを得た。
LC-MS(方法G1)、Rt=1.11分、(M+H)=357。
1H NMR(400MHz,CD3OD)δ ppm:9.13(d,1H),8.6(s,1H),7.94(ddd,1H),7.63-7-75(m,2H),7.37(t,1H),7.23-7.29(m,1H),3.8(dd,1H),3.35-3.39(m,1H),1.68(d,3H),1.11(d,3H).
19F NMR(377MHz,CD3OD)δ ppm:136.16(s,1F),154.36(s.1F).
【0199】
実施例A2:(3S,4S又は3R,4R)-5-クロロ-1-(8-フルオロ-3-キノリル)-3,4-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン(化合物E.10及びE.11)
キラル固定相(Daicel CHIRALPAK(登録商標)IC、5mm、2.0cm×25cm)上での分取SFC(Sepiatec Prep SFC 100)により、rac-5-クロロ-1-(8-フルオロ-3-キノリル)-3,4-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリンのエナンチオマーを分離した。移動相:A:CO2 B:2-プロパノール、イソクラティック:35% B、背圧:150バール、流速:60mL/分、検出:UV 245nm、試料濃度:MeOH/アセトニトリル中に20mg/mL、注入:1000μL。化合物E.10(2つのうちのエナンチオマー1)を最初の溶出異性体として得、化合物E.11(2つのうちのエナンチオマー2)を2番目の溶出異性体として得た。
【0200】
分析方法
方法G:
電気スプレー源(極性:陽及び負イオン、キャピラリー:3.00kV、コーン範囲:30V、抽出器:2.00V、ソース温度:150℃、脱溶媒温度:350℃、コーンガスフロー:50l/h、溶媒和ガスフロー:650l/h、質量範囲:100~900Da)、並びに、Waters製のAcquityUPLC:バイナリポンプ、熱カラム区画、ダイオードアレイ検出器及びELSD検出器を装着した、Waters製の質量分析計(SQD、SQDIIシングル四重極質量分析計)でスペクトルを記録した。カラム:WatersのUPLC HSS T3、1.8μm、30×2.1mm、温度:60℃、DAD波長帯(nm):210~500、溶媒勾配:A=水+5% MeOH+0.05% HCOOH、B=アセトニトリル+0.05% HCOOH、勾配:10~100% 1.2分はB;フロー(mL/分)0.85
【0201】
方法G1:
電気スプレー源(極性:陽及び負イオン、キャピラリー:0.8kV、コーン範囲:25V、ソース温度:120℃、脱溶媒温度:600℃、コーンガスフロー:50l/h、溶媒和ガスフロー:1000l/h、質量範囲:110~850Da)、並びに、Waters製のAcquityUPLC:バイナリポンプ、熱カラム区画、ダイオードアレイ検出器及びELSD検出器を装着した、Waters製の質量分析計(SQD、SQDIIシングル四重極質量分析計)でスペクトルを記録した。カラム:WatersのUPLC HSS T3 C18、1.8μm、30×2.1mm、温度:40℃、DAD波長帯(nm):230~400、溶媒勾配:A=水+0.05% HCOOH、B=アセトニトリル+0.05% HCOOH、勾配:10~100% 1.6分はB;フロー(mL/分)0.60。
【0202】
方法H1:
SFC Waters Acquity UPC2/QDaでスペクトルを記録し、PDA Detector Waters Acquity UPC2で検出を行った。カラム:Daicel SFC CHIRALPAK(登録商標)IC、3μm、0.3cm×10cm、40℃、移動相:A:CO2 B:2-プロパノール、イソクラティック:30% Bで4.8分、ABPR:1800psi、流速:2.0ml/分、検出:240nm、試料濃度:アセトニトリルに1mg/mL、注入:1μL
【0203】
【表5】


【0204】
フザリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)/液体培養物(赤かび病)
低温貯蔵庫からの菌の分生胞子を、普通ブイヨン(PDBポテトデキストロース液体培地)の中に直接混合する。マイクロタイタープレート(96ウェル型)の中に試験化合物の(DMSO)溶液を入れた後、菌の胞子を含む普通ブイヨンを添加する。試験プレートを24℃でインキュベートし、適用して3~4日後に光度測定により成長の阻害を測定する。
【0205】
表Eの以下の化合物が、同一の条件下において、広範な病害の発生が見られた未処理の対照と比較して、20ppmで少なくとも80%のフザリウム・クルモル(Fusarium culmorum)の防除をもたらした:
E.01、E.02、E.03、E.04、E.05、E.06、E.07、E.09、E.10、E.12、E.13、E.14、E.15.
【0206】
フザリウム・クルモル(Fusarium culmorum)/小麦/小穂の予防(赤かび病)
コムギ小穂(cv.Monsun)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天の上に載せ、水で希釈した配合した試験化合物を噴霧する。適用の1日後に、菌の胞子懸濁液を小穂に播種する。播種した小穂を、気候室の中で、72時間の半暗闇及びそれに続く12時間の光/12時間の暗闇の光条件下、20℃及び60%の相対湿度でインキュベートし、化合物の活性を、未処理の検査用の小穂に適切なレベルの病害による損傷が現れた時点で(適用後6~8日)、未処理のものと比較した病害防除率として評価する。
【0207】
表Eの以下の化合物が、同一の条件下において、広範な病害の発生が見られた未処理の対照と比較して、200ppmで少なくとも80%のフザリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)の防除をもたらした:
E.03、E.05、E.09、E.10、E.12、E.14、E.15。
【0208】
ジッベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)(フザリウム・グラミネアルム(Fusarium culmorum))/小麦/小穂の予防(赤かび病)
コムギ小穂(cv.Monsun)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天の上に載せ、水で希釈した配合した試験化合物を噴霧する。適用の1日後に、菌の胞子懸濁液を小穂に播種する。播種した試験用葉片を、気候室の中で、72時間の半暗闇及びそれに続く12時間の光/12時間の暗闇の光条件下、20℃及び60%の相対湿度でインキュベートし、化合物の活性を、未処理の検査用の小穂に適切なレベルの病害による損傷が現れた時点で(適用後6~8日)、未処理のものと比較した病害防除率として評価する。
【0209】
表Eの以下の化合物が、同一の条件下において、広範な病害の発生が見られた未処理の対照と比較して、200ppmで少なくとも80%のジッベレラゼアエ(Gibberella zeae)の防除をもたらした:
E.06、E.09、E.10、E.14。
【0210】
モノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)(ミクロドチウム・ニバレ(Microdochium nivale))/液体培養物(裾枯れ病穀草)
低温貯蔵庫からの菌の分生胞子を、普通ブイヨン(PDBポテトデキストロース液体培地)の中に直接混合する。マイクロタイタープレート(96ウェル型)の中に試験化合物の(DMSO)溶液を入れた後、菌の胞子を含む普通ブイヨンを添加する。試験プレートを24℃でインキュベートし、適用して4~5日後に光度測定により成長の阻害を測定する。
【0211】
表Eの以下の化合物が、同一の条件下において、広範な病害の発生が見られた未処理の対照と比較して、20ppmで少なくとも80%のモノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)の防除をもたらした:
E.01、E.03、E.05、E.06、E.07、E.09、E.10、E.11、E.12、E.13、E.14、E.15。
【0212】
マイコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)(セプトリア・トリチシ(Septoria tritici))/液体培養物(セプトリア(Septoria)斑点)
低温貯蔵庫からの菌の分生胞子を、普通ブイヨン(PDBポテトデキストロース液体培地)の中に直接混合する。マイクロタイタープレート(96ウェル型)の中に試験化合物の(DMSO)溶液を入れた後、菌の胞子を含む普通ブイヨンを添加する。試験プレートを24℃でインキュベートし、適用して4~5日後に光度測定により成長の阻害を測定する。
【0213】
表Eの以下の化合物が、同一の条件下において、広範な病害の発生が見られた未処理の対照と比較して、20ppmで少なくとも80%のマイコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)の防除をもたらした:
E.02、E.03、E.05、E.06、E.07、E.10、E.11、E.14、E.15。
【0214】
小麦でのマイコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)(セプトリア・トリチシ(Septoria tritici))/予防
2週齢の小麦植物(cv.Riband)に、水で希釈した配合した(乳化性濃縮)試験化合物を噴霧する。適用から1日後に、試験植物に胞子懸濁液を吹付けることで播種し、その後、温室中で22℃/21℃(日中/夜)にて維持した。病害のダメージを、適切なレベルの病害が未処理の点検植物に現れる際に直接評価し、有効性を計算して、未処理対照と比較した(適用から16~19日後)。
【0215】
表Eの以下の化合物が、同一の条件下において、広範な病害の発生が見られた未処理の対照と比較して、60ppmで少なくとも80%のマイコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)の防除をもたらした。
E.03、E.05、E.10、E.13、E.14、E.15。
【国際調査報告】