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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-04
(54)【発明の名称】魚を切り身にするための機械
(51)【国際特許分類】
   A22C 25/16 20060101AFI20240328BHJP
【FI】
A22C25/16
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023564118
(86)(22)【出願日】2022-04-27
(85)【翻訳文提出日】2023-12-06
(86)【国際出願番号】 EP2022061171
(87)【国際公開番号】W WO2022229248
(87)【国際公開日】2022-11-03
(31)【優先権主張番号】21170951.4
(32)【優先日】2021-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521162931
【氏名又は名称】マレル・サーモン・アクティエセルスカブ
【氏名又は名称原語表記】Marel Salmon A/S
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】ラーセン,パレ・ケルガード
【テーマコード(参考)】
4B011
【Fターム(参考)】
4B011KA02
4B011KC03
4B011KD01
4B011KD07
4B011KE08
4B011KE25
4B011KF02
4B011KF03
(57)【要約】
魚を切り身にするための機械(1)であって、魚の平面切断を行うように配置された2つの円形で回転する切断ブレードを有する切り身ステーションを備える。歩留まりを増加させるために、切断ブレードは、リニアアクチュエータによって互いに向かう又は離れた移動が可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
魚を切り身にするための機械(1)であって、前記機械は、
切り身ステーション(100、110)と、
ひと続きの魚のうちのそれぞれの魚が、前記魚の背側が上方向に向き、前記魚の左右側が垂直中心平面の両側にある状態に、向けられている間に、前記切り身ステーション(100、110)を通って下流方向(3)に前記ひと続きの魚を搬送するように構成された搬送システム(70、71)と、
前記切り身ステーションに対して上流位置に配置されており、前記魚の幅を検出するように構成された、少なくとも1つの幅検出機構と
を備えており、
前記切り身ステーションのうち少なくとも1つは、
前記垂直中心平面の一方側に配置されている第1切断ブレード(101)であって、第1回転軸(102)周りに前記第1切断ブレードが回転している間に前記魚を切断するように構成された、前記第1切断ブレードと、
前記垂直中心平面の反対側に配置されている第2切断ブレード(102)であって、第2回転軸(104)周りに前記第2切断ブレードが回転している間に前記魚を切断するように構成された、前記第2切断ブレードと、
前記魚が切断されている間、前記魚の前記検出された幅に基づいて、前記第1切断ブレードと前記第2切断ブレードとの間の間隙を変化させるように構成された、間隙制御構造と
を備える平面切断切り身ステーションである、機械。
【請求項2】
それぞれの平面切断切り身ステーションは、前記間隙の変化の間、前記第1切断ブレードと前記第2切断ブレードとの間の固定された角度を維持するように構成されている、
請求項1に記載の機械。
【請求項3】
前記間隙制御構造は、両方の切断ブレードの、互いに向かう内側方向、又は互いに離れる外側方向、への直線運動によって前記間隙を変化させるように構成されている、
請求項1又は2に記載の機械。
【請求項4】
前記間隙制御構造は、前記下流方向に対して垂直でない方向への直線運動によって前記間隙を変化させるように構成されている、
請求項3に記載の機械。
【請求項5】
前記間隙制御構造は、前記第1及び第2切断ブレードそれぞれの前記対応する回転軸の方向への直線運動によって前記間隙を変化させるように構成されている、
請求項3又は4に記載の機械。
【請求項6】
前記第1回転軸は、前記第2回転軸と平行でない、
請求項1~5のいずれか一つに記載の機械。
【請求項7】
前記少なくとも1つの切り身ステーションのうちの1つは、前記魚を前記魚の腹側部の縁に沿って切断するように配置された腹側切り身ステーションを形成する、
請求項1~6のいずれか一つに記載の機械。
【請求項8】
前記少なくとも1つの切り身ステーションのうちの1つは、前記魚を前記魚の背側部の縁に沿って切断するように配置された背側切り身ステーションを形成する、
請求項1~7のいずれか一つに記載の機械。
【請求項9】
前記間隙制御構造は、両方の切断ブレードの前記垂直中心平面に対する対照的な移動によって前記間隙を変化させるように構成されている、
請求項1~8のいずれか一つに記載の機械。
【請求項10】
前記機械は、前記垂直中心平面における円周に沿った回転可能な持ち上げ点を画定する持ち上げ構造を備えており、前記持ち上げ点は、回転中、前記ひと続きの魚のうちの魚の脊椎骨の下縁に沿って脊椎骨点に順次係合して持ち上げ、前記脊椎骨と接触しながら前記下流方向に移動し、前記脊椎骨点との係合を解除し、前記ひと続きの魚のうちの次の魚の脊椎骨の下縁に沿って脊椎骨点に係合して持ち上げる、ように構成されている、
請求項1~9のいずれか一つに記載の機械。
【請求項11】
前記持ち上げ構造の回転速度は、前記持ち上げ点が前記持ち上げ点と前記脊椎骨点との間での滑りなく前記脊椎骨点と接触しながら前記下流方向に移動するように、前記魚の搬送速度と同調している、
請求項10に記載の機械。
【請求項12】
前記搬送システムは、前記垂直中心平面の一方側の少なくとも1つのエンドレスベルトと前記垂直中心平面の反対側の少なくとも1つのエンドレスベルトとを形成しており、前記エンドレスベルトのそれぞれは、上流プーリと下流プーリとの間で延びており、入口間隙は、前記エンドレスベルト間の前記ひと続きの魚を受け取るために前記上流プーリ間において画定されており、前記機械は、前記検出された幅を読み込み、前記幅に基づいて前記入口間隙を変化させるために前記上流プーリのうちの少なくとも一方の位置を他方の前記上流プーリの位置に対して制御するように、構成された入口間隙制御装置をさらに備えている、
請求項1~11のいずれか一つに記載の機械。
【請求項13】
前記搬送システムは、前記垂直中心平面の一方側の少なくとも1つのエンドレスベルトと前記垂直中心平面の反対側の少なくとも1つのエンドレスベルトとを有しており、前記エンドレスベルトのぞれぞれは、上流プーリと下流プーリとの間で延びており、出口間隙は、前記エンドレスベルト間の前記ひと続きの魚を届けるために前記下流プーリ間において画定されており、前記機械は、前記検出された幅を読み込み、前記幅に基づいて前記出口間隙を変化させるために前記下流プーリのうちの少なくとも一方の位置を他方の前記下流プーリの位置に対して制御するように、構成された出口間隙制御装置をさらに備えている、
請求項1~12のいずれか一つに記載の機械。
【請求項14】
前記搬送システムは、前記垂直中心平面の一方側の第1エンドレスベルトと前記垂直中心平面の反対側の第2エンドレスベルトとを有する第1区間を形成しており、前記機械は、前記垂直中心平面の一方側の第3エンドレスベルトと前記垂直中心平面の反対側の第4エンドレスベルトとを有している、前記第1区間の下流の第2区間を備えており、前記第1区間は、第1高さで延びており、前記第2区間は、前記第1高さと異なる第2高さで延びている、
請求項1~13のいずれか一つに記載の機械。
【請求項15】
前記機械は、
前記少なくとも1つの切り身ステーションに対して下流に配置されており、前記魚が前記2つのベルトの間を前進している間に前記魚の脊椎骨の両側に湾曲した切断を設けるように配置された2つの柔軟な回転閉ループナイフバンドを有する、バンドナイフ構造と、
前記2つのベルトに向かって前記魚の右側と左側とに押し込み圧力を提供するように配置された一対の押し込みニッパと、
右側及び左側の腹部プレートを有する腹部プレート構造であって、前記右側及び左側の腹部プレートは、前記腹部プレート間の腹部プレート間隙を画定するように配置されており、前記魚の前記腹部の右側と左側とを前記押し込み圧力に対して互いに離れて押し付けるように配置されている、前記腹部プレート構造と、
前記腹部プレート間の前記腹部プレート間隙を前記魚の前記幅に従って変更するために前記魚の前記幅に基づいて制御される腹部プレートモータ構造と
を備える、
請求項1~14のいずれか一つに記載の機械。
【請求項16】
前記平面切断切り身ステーションのうちの少なくとも1つは、前記魚が切断されている間、前記第1切断ブレード及び前記第2切断ブレードの高さを変化させるように構成された高さ制御構造を有する、
請求項1~15のいずれか一つに記載の機械。
【請求項17】
前記機械は、前記切り身ステーションに対して上流位置に配置されており、前記魚の高さを検出するよう構成されている、少なくとも1つの高さ検出機構を備えており、前記高さ制御構造は、前記魚の前記検出された高さに基づいて前記第1切断ブレード及び前記第2切断ブレードの前記高さを変化するように構成されている、
請求項16に記載の機械。
【請求項18】
前記機械は、前記切り身ステーションに対して上流位置に配置されており、前記魚の長さを検出するように構成されている、少なくとも1つの長さ検出機構を備えており、前記間隙制御構造及び前記高さ制御構造のうち少なくとも1つは、前記魚の前記検出された長さに基づいて前記第1切断ブレード及び前記第2切断ブレードの前記間隙又は前記高さを変化させるように構成されている、
請求項1~17のいずれか一つに記載の機械。
【請求項19】
前記第1切断ブレード(101)は、前記間隙制御構造の少なくとも一部を有する第1切断ユニットに形成されており、前記第1切断ユニットは、前記第1切断ブレードを回転させるように配置された回転モータと、前記第1切断ブレードを前記第1回転軸(102)に沿って移動させるように配置された変位モータとを有する、
請求項1~18のいずれか一つに記載の機械。
【請求項20】
前記第1切断ユニットは、前記第1回転軸の方向に延びる駆動軸を有しており、前記駆動軸は、前記切断ブレード(101)に接続されており、前記回転モータによって回転し、前記変位モータによって変位する、
請求項20に記載の機械。
【請求項21】
前記伸長の駆動軸は、前記変位中に前記駆動軸と前記回転モータとの間の回転係合が維持されたままの間、直線の変位を可能とするように構成されている、
請求項20に記載の機械。
【請求項22】
前記回転係合は、前記回転モータの駆動輪と、前記駆動軸の外側表面上において前記第1回転軸の方向に延びる伸長はめば歯車構造との係合を有する、
請求項21に記載の機械。
【請求項23】
前記第1切断ユニットは、1つの単一のユニットとして、前記他の機械から可逆的に着脱可能である、
請求項19~22のいずれか一つに記載の機械。
【請求項24】
前記第2切断ブレード(102)は、前記第1切断ユニットと同一である第2切断ユニットに形成されている、又は前記中心平面において鏡写しされた前記第1切断ユニットを構成している、
請求項19~23のいずれか一つに記載の機械。
【請求項25】
請求項1~24のいずれか一つに係る機械の使用によって魚を切り身にする方法であって、前記方法は、前記第1及び第2切断ブレードを前記ブレード間の前記角度を変化させることなく互いに向かって又は互いに離れて移動させることを備えており、前記ブレードは、前記魚を切断している間に移動する、方法。
【請求項26】
魚を切り身にするための機械(1)であって、前記機械は、
ひと続きの魚のうちのそれぞれの魚が、前記魚の背側が上方向に向き、前記魚の左右側が垂直中心平面側の両側にある状態に、向けられている間に、少なくとも1つの切り身ステーションを通って下流方向に前記ひと続きの魚を搬送するように構成された搬送システムと、
前記魚が搬送されている間に前記魚を切断するように配置されている少なくとも1つの切り身ステーションと、
前記切り身ステーションに対して上流位置に配置されており、前記魚の幅を検出するように構成された、少なくとも1つの幅検出機構と
を備えており、
前記機械は、前記垂直中心平面における円周に沿った回転可能な持ち上げ点を画定する持ち上げ構造を備えており、前記持ち上げ点は、回転中、前記ひと続きの魚のうちの魚の脊椎骨の下縁に沿って脊椎骨点に順次係合して持ち上げ、前記脊椎骨と接触しながら前記下流方向に移動し、前記脊椎骨との係合を解除し、前記ひと続きの魚のうちの次の魚の脊椎骨の下縁に沿って脊椎骨点に係合して持ち上げる、ように構成されている、機械。
【請求項27】
魚を切り身にするための機械(1)であって、前記機械は、
ひと続きの魚のうちのそれぞれの魚が、前記魚の背側が上方向に向き、前記魚の左右側が垂直中心平面側の両側にある状態に、向けられている間に、少なくとも1つの切り身ステーションを通って下流方向に前記ひと続きの魚を搬送するように構成された搬送システムと、
前記魚が搬送されている間に前記魚を切断するように配置されている少なくとも1つの切り身ステーションと、
前記切り身ステーションに対して上流位置に配置されており、前記魚の幅を検出するように構成された、少なくとも1つの幅検出機構と
を備えており、
前記搬送システムは、前記垂直中心平面の一方側のエンドレスベルトと前記垂直中心平面の反対側のエンドレスベルトとを形成しており、前記エンドレスベルトのそれぞれは、上流プーリと下流プーリとの間で延びており、入口間隙は、前記第1及び第2エンドレスベルト間の前記ひと続きの魚を受け取るために前記上流プーリ間において画定されており、前記機械は、前記検出された幅を読み込み、前記幅に基づいて前記入口間隙を変化させるために前記上流プーリのうちの少なくとも一方の位置を他方の前記上流プーリの位置に対して制御するように、構成された入口間隙制御装置をさらに備えている、機械。
【請求項28】
魚を切り身にするための機械(1)であって、前記機械は、
ひと続きの魚のうちのそれぞれの魚が、前記魚の背側が上方向に向き、前記魚の左右側が垂直中心平面側の両側にある状態に、向けられている間に、少なくとも1つの切り身ステーションを通って下流方向に前記ひと続きの魚を搬送するように構成された搬送システムと、
前記魚が搬送されている間に前記魚を切断するように配置されている少なくとも1つの切り身ステーションと、
前記切り身ステーションに対して上流位置に配置されており、前記魚の幅を検出するように構成された、少なくとも1つの幅検出機構と
を備えており、
前記搬送システムは、前記垂直中心平面の一方側のエンドレスベルトと前記垂直中心平面の反対側のエンドレスベルトとを有しており、前記エンドレスベルトのぞれぞれは、上流プーリと下流プーリとの間で延びており、出口間隙は、前記エンドレスベルト間の前記ひと続きの魚を届けるために前記下流プーリ間において画定されており、前記機械は、前記検出された幅を読み込み、前記幅に基づいて前記出口間隙を変化させるために前記下流プーリのうちの少なくとも一方の位置を他方の前記下流プーリの位置に対して制御するように、構成された出口間隙制御装置をさらに備えている、機械。
【請求項29】
魚を切り身にするための機械(1)であって、前記機械は、
ひと続きの魚のうちのそれぞれの魚が、前記魚の背側が上方向に向き、前記魚の左右側が垂直中心平面側の両側にある状態に、向けられている間に、少なくとも1つの切り身ステーションを通って下流方向に前記ひと続きの魚を搬送するように構成された搬送システムと、
前記魚が搬送されている間に前記魚を切断するように配置されている少なくとも1つの切り身ステーションと、
前記切り身ステーションに対して上流位置に配置されており、前記魚の幅を検出するように構成された、少なくとも1つの幅検出機構と
を備えており、
前記搬送システムは、上流搬送区間と下流搬送区間とを形成しており、それぞれの搬送区間は、前記垂直中心平面の一方側のエンドレスベルトと前記垂直中心平面の反対側の他のエンドレスベルトとを形成しており、前記上流区間及び下流区間のうちの一方の前記エンドレスベルトは、前記上流区間及び下流区間のうちの他方より高い高さで延びている、機械。
【請求項30】
魚を切り身にするための機械(1)であって、前記機械は、
ひと続きの魚のうちのそれぞれの魚が、前記魚の背側が上方向に向き、前記魚の左右側が垂直中心平面側の両側にある状態に、向けられている間に、少なくとも1つの切り身ステーションを通って下流方向に前記ひと続きの魚を搬送するように構成された搬送システムと、
前記魚が搬送されている間に前記魚を切断するように配置されている少なくとも1つの切り身ステーションと、
前記切り身ステーションに対して上流位置に配置されており、前記魚の幅を検出するように構成された、少なくとも1つの幅検出機構と
を備えており、
前記機械は、
前記少なくとも1つの平面切断切り身ステーションに対して下流に配置されており、前記魚が前記2つのベルトの間を前進している間に前記魚の脊椎骨の両側に湾曲した切断を設けるように配置された2つの柔軟な回転閉ループナイフバンドを有する、バンドナイフ構造と、
前記2つのベルトに向かって前記魚の右側と左側とに押し込み圧力を提供するように配置された一対の押し込みニッパと、
右側及び左側の腹部プレートを有する腹部プレート構造であって、前記右側及び左側の腹部プレートは、前記腹部プレート間の腹部プレート間隙を画定するように配置されており、前記魚の前記腹部の右側と左側とを前記押し込み圧力に対して互いに離れて押し付けるように配置されている、前記腹部プレート構造と、
前記腹部プレート間の前記腹部プレート間隙を前記魚の前記幅に従って変更するために前記魚の前記幅に基づいて制御される腹部プレートモータ構造と
をさらに備えている、機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚の脊椎骨から切り身を切断するための機械に関する。
【背景技術】
【0002】
魚を切り身にする作業は概して、頭部及び魚の内臓の除去を含む。その後、魚は、長手方向且つ垂直に3片、すなわち本明細書では「切り身」と呼ばれる2つの側片と本明細書では「骨格」と呼ばれる1つの中間片とに分割される。骨格は、脊椎骨を含んでいる。
【0003】
以下の文脈において、魚の解剖学的構造は、以下のように呼ばれる。
【0004】
魚の背側部は、脊椎骨から魚の背の上部まで上方に延びる部分である。この部分は、本明細書では魚の「背側部の縁」と呼ばれるものによって上方に終端しており、すなわち背側部の縁は、魚の上縁である。
【0005】
魚の腹側部は、脊椎骨から下方に延びる部分であり、腹部と尾との間に位置する尾部とともに腹部又は腹部を含む。この部分は、本明細書では魚の「腹側部の縁」と呼ばれるものによって下方に終端しており、すなわち腹側部の縁は、魚の下縁である。
【0006】
垂直中心平面は、本明細書における定義を援助するために導入される仮想平面である。垂直中心平面は、脊椎骨の中央を通って2つの切り身の間の中心に交差する、長手方向に延びる垂直平面である。
【0007】
骨格は、例えば魚粉の製造など、単に産業上の目的に使用されるだけであり、一方で皮付き又は皮無しの切り身は、魚の貴重な部分を表し、例えば燻製によってさらに処理され得る。
【0008】
一般に、少なくともいくつかの魚種を切り身にする処理は、広く自動化されている。既存の機械において、1つ以上のナイフ装置は、魚の一端から魚の全体に渡って切断する、又は魚の背側部の縁及び腹側部の縁から部分的に切断する、のいずれかによって魚を切り身に切断する。最も多くの場合、切り身機械には、1組以上の隣接する2つの円形回転ナイフブレードが設けられている。明らかに、回転ナイフブレードは、魚に平面の切込みを行う。
【0009】
貴重な魚肉の損失を防ぐために、いくつかの機械には、ブレード間に角度を形成するように配置された1組の円形のナイフブレードが設けられている。このようにして、ブレードは、比較的開いた間隙を有する領域と比較的狭い間隙を有する正反対の領域とを画定する。このようにして、ブレードは、比較的脊椎骨の近くで三角形の部分を魚から切り離し得る。しかし、主にそれぞれのブレードが平面的な切断を行うため、特に魚の腹側部の縁において比較的多量の肉が切り身から切り離され、価値のない骨格とともに除去される。
【0010】
いくつかの機械において、バンドナイフは、切り身を魚の脊椎骨及び背骨から解放するために使用される。
【発明の概要】
【0011】
切り身の歩留まりと品質とを向上させることが目的である。この目的及び他の目的のために、魚を切り身にするための機械と方法とは、独立請求項に従って提供される。他の目的は、機械的故障のリスクを低減し、例えば魚の部分が機械に巻き込まれることによる切り身処理の停止を低減し、点検時間を低減させる、システムを提供すること、従ってより長い時間機能し得るシステムを提供することである。
【0012】
機械は、いくつかの切り身ステーションを有してもよく、さらに他の処理ステーション、例えば魚からヒレ及び/又は脂肪及び軟骨を刈り取るように配置された刈り取りステーションを有してもよい。他の処理、例えば画像取込及び品質管理も機械の一部であり得る。
【0013】
切り身ステーションは、平面切断、概して回転ディスク、及び湾曲した切断を行うことができるバンドナイフのいずれかに基づいてもよい。刈り取りステーションは、概して平面切断、概して回転ディスクに基づく。
【0014】
機械は、
垂直中心平面の一方側に配置されている第1切断ブレードであって、第1回転軸周りに第1切断ブレードが回転している間に魚を切断するように構成された、第1切断ブレードと、
垂直中心平面の反対側に配置されている第2切断ブレードであって、第2回転軸周りに第2切断ブレードが回転している間に魚を切断するように構成された、第2切断ブレードと、
魚が切断されている間、魚の検出された幅に基づいて、第1切断ブレードと第2切断ブレードとの間の間隙を変化させるように構成された、間隙制御構造と
を有する少なくとも1つの平面切断切り身ステーションを備える。
【0015】
正確な切断を行う能力を向上させるため、特に切り身の目的のために、平面切断切り身ステーションは、間隙の変化中、第1切断ブレードと第2切断ブレードとの間の固定された角度を維持するように構成され得る。そのように、間隙は、ブレード間の角度が維持されている間に調整され得る。
【0016】
間隙制御機構は、両方の切断ブレードの、互いに向かう内側方向、又は互いに離れる外側方向、への直線運動によって間隙を変化させるように構成され得る。これにより、優れた精度で、比較的大きい力の速い制御と移動とが可能となる。さらに、例えばヒンジ点周りの切断ブレードの回転運動等と比較して、構造を簡素化し、信頼性を高め得る。
【0017】
間隙制御構造は例えば、下流方向に対して垂直でない方向の直線運動によって間隙を変化させるように構成され得る。一例において、間隙制御構造は、第1及び第2切断ブレードそれぞれの、対応する回転軸への方向、すなわち円形ブレードに対して垂直な方向への、直線運動によって間隙を変化させるように構成され得る。この方向は、下流方向に対して垂直でない角度、例えば下流方向に対して80-85°のオーダーの角度を形成し得る。
【0018】
第1回転軸は、第2回転軸と平行でなくてもよい。直線運動が回転軸の方向にある場合、円形ブレードの一方の運動が一方の方向であり、他方の円形ブレードの運動が他方の方向であることを意味する。
【0019】
少なくとも1つの平面切断切り身ステーションのうちの一方は、魚を魚の腹側部の縁に沿って切断するように配置された腹側切り身ステーションを形成し得る。少なくとも1つの切り身ステーションのうちの他方は、魚を魚の背側部の縁に沿って切断するように配置された背側切り身ステーションを形成し得る。
【0020】
間隙制御構造は、両方の切断ブレードの垂直中心平面に対する対照的な移動によって間隙を変化させるように構成され得る。しかし、歩留まりを増加させるために、第1ブレードを第2ブレードから完全に独立して制御するように構成されることもあり得、逆もまた同様である。
【0021】
機械は、魚を持ち上げるための持ち上げ構造を備え得る。これは、腹側切り身ステーションの操作中に関連する。魚が腹側切り身ステーションによって切断される時、概して尾に近い長さ方向の最後の部分を切断することのみが意図されており、腹部分は、腹側の骨を有しており、多くの場合、湾曲した切断を行うことができるより柔軟なバンドナイフの使用によって切り身を腹側の骨から解放することが所望される。魚の前端が持ち上げられない場合、第1及び第2切断ブレードは、腹側の骨を誤って切り開き得、後のバンドのナイフで切り身を作ることが困難又は不可能となる。
【0022】
持ち上げ構造は、例えばプレートに対して垂直に延びる駆動軸周りに回転するプレートによって画定される。
【0023】
これにより、プレートの点、特に角の点は、垂直中心平面における円周に沿って回転する。本明細書では、この点が「持ち上げ点」であることと参照される。この点は、回転中、ひと続きの魚における魚の脊椎骨の下縁に沿って脊椎骨点に順次係合して持ち上げるように構成されている。プレートの回転により、脊椎骨と接触しながら下流方向に移動することができ、回転することで魚より下の高さに移動したときに脊椎骨点との係合を解除する。その後、さらに回転することによって、ひと続きの魚のうちの後の魚の脊椎骨の下縁に沿って脊椎骨点に係合して持ち上げることができる。
【0024】
一例において、持ち上げ点は、移動中に脊椎骨に対して滑る。他の例において、持ち上げ点の速度は、魚の搬送速度に合わせるように調整されており、この場合、持ち上げ点は、脊椎骨点に対して静止し得る。
【0025】
魚を損傷から保護すると同時に、魚の搬送中の堅固なグリップ、従って切断中の第1及び第2ナイフブレードの位置の最適な制御を確実するために、搬送システムは、調整可能な入口間隙を有し得る。
【0026】
搬送システムは特に、垂直中心平面の一方側に少なくとも1つのエンドレスベルトと垂直中心平面の反対側に少なくとも1つのエンドレスベルトとを形成し得る。
【0027】
ベルトのそれぞれは、上流プーリと下流プーリとの間で伸びており、入口間隙は、上流プーリ間で画定される。
【0028】
機械は、検出された幅を読み込み、幅に基づいた入口間隙を変化させるために上流プーリのうち少なくとも一方の位置を他方の上流プーリの位置に対して制御する、ように構成された入口間隙制御装置を備え得る。これにより、魚が機械を移動するとき、魚の、良好な保護及び堅固なグリップ、従って正確な位置決めが可能となる。
【0029】
アウトフィードに切り身と骨格とを届けるとき、主に切り身がもはや骨格によって支持されていないため、切り身はもろい。機械は、切り身を保護し損傷を低減させるための制御可能な出口間隙を形成し得る。
【0030】
従って搬送システムは、エンドレスベルト間のひと続きの魚を届けるために下流プーリの間で画定される出口間隙と、検出された幅を読み込み、入口間隙の上流等、出口間隙の上流で検出された魚の幅に基づいて出口間隙を変化させるために下流プーリのうち少なくとも一方の位置を他方の下流プーリの位置に対して制御する、ように構成された出口間隙制御装置とを画定し得る。
【0031】
搬送システムは、垂直中心平面の一方側の第1エンドレスベルトと垂直中心平面の反対側の第2エンドレスベルトとを有する第1区間を形成し得、機械は、垂直中心平面の一方側の第3エンドレスベルトと垂直中心平面の反対側の第4エンドレスベルトとを有している、第1区間の下流の第2区間を備えており、第1区間は、第1高さで延びており、第2区間は、第1高さと異なる第2高さで延びている。
【0032】
前述したように、機械は、切り身ステーションに加えて刈り取りステーションを有し得る。一方の刈り取りステーションは例えば、背側部の刈り取りのために設けられ得、本明細書では背側刈り取りステーションと呼ばれ、他方は、腹側部の刈り取りのために設けられ得、本明細書では腹側刈り取りステーションと呼ばれる。背側刈り取りステーションは、第1及び第2搬送区間の一方に配置され得、腹側切り身ステーションは、搬送システムの他方の区間に配置され得る。特に、背側刈り取りステーションが配置される搬送システムの区間は、腹側切り身ステーションが配置される区間より低い高さにあり得、これにより刈り取り切断を行うためのより大きい空間を得る。
【0033】
一例において、背側刈り取りステーションは、腹側刈り取りステーションに対して上流に配置されており、搬送システムの第1区間は、搬送システムの第2区間より低い高さにある。
【0034】
前述したように、切り身を脊椎骨と腹側の骨とから、湾曲した切断を行うことができるナイフによって解放することが所望され得る。そのため、機械は、少なくとも1つの平面切断切り身ステーションに対して下流側に配置されるバンドナイフ構造を備え得る。バンドナイフは、魚が2つのベルト間を前進している間に魚の脊椎骨の両側で湾曲した切断を提供するように配置された、2つの柔軟で、回転し、閉ループの、ナイフバンドを有し得る。
【0035】
一対の押し込みニッパは、例えば魚の外側表面に向かってプレートを押す空圧アクチュエータ又はばねアクチュエータの使用によって、2つのベルトに向かって魚の右側及び左側に押し込み圧力を提供するように、配置されている。
【0036】
2つの腹部プレートを有する腹部プレート構造は、左右の腹部側の間に配置され得る。腹部側は、腹部プレートによって押し込みニッパに向かって外側に押される。この処理の間、腹部プレート間の間隙は、魚の大きさに従って変化する。
【0037】
機械は、魚の幅に従って腹部プレート間の腹部プレート間隙を変更するために魚の幅に基づいて制御される腹部プレートモータ構造を備え得る。このようにして、腹部プレートは、より正確に制御され得、バンドナイフでのより良い歩留まりを潜在的に導く。
【0038】
少なくとも1つの、しかし好ましくは全ての平面切断切り身ステーションは、魚が切断されている間に第1切断ブレード及び第2切断ブレードの高さを変化させるように構成された高さ制御構造を有し得る。高さ調整は特に、第1及び第2切断ブレード間の固定された角度で、特にリニアアクチュエータを用いてなされ得る。
【0039】
高さ検出機構は、切り身ステーションに対して上流位置に配置され、魚の高さ、すなわち腹側部の縁から背側部の縁までの寸法、を検出するように構成され得る。
【0040】
高さ制御構造は、検出された魚の高さに基づいて第1切断ブレード及び第2切断ブレードの高さを変化させるように構成され得る。
【0041】
機械は、切り身ステーションに対して上流位置に配置されており、魚の長さを検出するように構成された、長さ検出機構をさらに備え得る。
【0042】
間隙制御構造及び/又は高さ制御構造は続いて、第1切断ブレード及び第2切断ブレードの間隙又は高さを変化させるときに長さを使用し得る。
【0043】
第1切断ブレードは、間隙制御構造の少なくとも一部を有する第1切断ユニットに形成され得る。より具体的には、第1切断ユニットは、回転モータと変位モータとが固定されるシャシーを画定し得る。これら2つのモータは、対応する切断ブレードの変位と回転とをそれぞれ引き起こし、それは、容易な点検及び修理のために1つの単一の構成要素として機械から着脱し得る。
【0044】
スリムで、ロバスト性があり、空間が最適化された設計を提供するために、第1切断ユニットは、第1回転軸の方向に延びる駆動軸を有し得、駆動軸は、切断ブレードに接続されており、回転モータによって回転する。変位モータは、例えば駆動軸が支持されている外管を変位させることによって、駆動軸と切断ブレードとを1つの構成要素として変位させるように配置され得る。
【0045】
駆動軸は、変位中に回転モータと係合するように構成された伸長歯構造を有し得、それにより間隙を調整するためにブレードを横に変位させている間、連続的な回転及び切断が可能となる。
【0046】
回転係合は、回転モータの駆動輪と、駆動軸の外側表面で第1回転軸の方向に延びる伸長はめば歯車との係合を有し得る。
【0047】
第2切断ブレードは、第1切断ユニットと同一である第2切断ユニットに形成され得る、又は中心平面において鏡写しされた第1切断ユニットを構成し得る。全体として、機械は例えば、4つのそのようなユニット、2つは背側切り身ステーションを構成するユニット、2つは腹側切り身ステーションを構成するユニット、を有し得る。それぞれのユニットは、機械との電力及び信号の通信のため、特にコンピュータ制御ユニットとの制御信号の交換のための、コネクタ、例えば単一のプラグを有し得る。
【0048】
設置又は点検時において、技術者は、簡単にユニットを取り付けられ得、コンピュータ制御ユニットは例えば、変位モータが極端な位置に駆動されることによりその位置が制御ユニットに知られるような同期手順を始め得る。その後、間隙は、背側及び/又は腹側切り身ステーションのうちの1つにおける1つ又は両方の変位モータの操作によって制御され得る。
【0049】
第2の側面において、本開示は、前記機械の使用によって魚を切り身にする方法を提供する。該方法は、第1及び第2切断ブレードを、魚を切断している間、ブレード間の角度を変化させることなく互いに向かって又は互いに離れて移動させることを備え得る。これにより、間隙は、背側部分の切断を通じて動的に調整され得る。切断ブレードの動的な調整は、魚の腹側を切断する際にも提供され得る。動的によって、「魚が切断されている又は測定されている間」が意味される。
【0050】
第3の側面において、本開示は、魚を切り身にするための機械を提供しており、該機械は、
ひと続きの魚のうちのそれぞれの魚が、魚の背側が上方向に向き、魚の左右側が垂直中心平面側の両側にある状態に、向けられている間に、少なくとも1つの切り身ステーションを通って下流方向にひと続きの魚を搬送するように構成された搬送システムと、
魚が搬送されている間に魚を切断するように配置されている少なくとも1つの切り身ステーションと、
切り身ステーションに対して上流位置に配置されており、魚の幅を検出するように構成された、少なくとも1つの幅検出機構と
を備えており、
機械は、垂直中心平面における円周に沿った回転可能な持ち上げ点を画定する持ち上げ構造を備えており、持ち上げ点は、回転中、ひと続きの魚のうちの魚の脊椎骨の下縁に沿って脊椎骨点に順次係合して持ち上げ、脊椎骨と接触しながら、例えば脊椎骨点と接触しながら、下流方向に移動し、脊椎骨との係合を解除し、ひと続きの魚のうちの次の魚の脊椎骨の下縁に沿って脊椎骨点に係合して持ち上げる、ように構成されている。
【0051】
第4の側面において、本開示は、魚を切り身にするための機械を提供しており、該機械は、
ひと続きの魚のうちのそれぞれの魚が、魚の背側が上方向に向き、魚の左右側が垂直中心平面側の両側にある状態に、向けられている間に、少なくとも1つの切り身ステーションを通って下流方向にひと続きの魚を搬送するように構成された搬送システムと、
魚が搬送されている間に魚を切断するように配置されている少なくとも1つの切り身ステーションと、
切り身ステーションに対して上流位置に配置されており、魚の幅を検出するように構成された、少なくとも1つの幅検出機構と
を備えており、
搬送システムは、垂直中心平面の一方側のエンドレスベルトと垂直中心平面の反対側のエンドレスベルトとを形成しており、エンドレスベルトのそれぞれは、上流プーリと下流プーリとの間で延びており、入口間隙は、エンドレスベルト間のひと続きの魚を受け取るために上流プーリ間において画定されており、機械は、検出された幅を読み込み、魚の幅に基づいて入口間隙を変化させるために上流プーリのうちの少なくとも一方の位置を他方の上流プーリの位置に対して制御するように、構成された入口間隙制御装置をさらに備えている。
【0052】
第5の側面において、本開示は、魚を切り身にするための機械を提供しており、該機械は、
ひと続きの魚のうちのそれぞれの魚が、魚の背側が上方向に向き、魚の左右側が垂直中心平面側の両側にある状態に、向けられている間に、少なくとも1つの切り身ステーションを通って下流方向にひと続きの魚を搬送するように構成された搬送システムと、
魚が搬送されている間に魚を切断するように配置されている少なくとも1つの切り身ステーションと、
切り身ステーションに対して上流位置に配置されており、魚の幅を検出するように構成された、少なくとも1つの幅検出機構と
を備えており、
搬送システムは、垂直中心平面の一方側のエンドレスベルトと垂直中心平面の反対側のエンドレスベルトとを有しており、エンドレスベルトのぞれぞれは、上流プーリと下流プーリとの間で延びており、出口間隙は、エンドレスベルト間のひと続きの魚を届けるために下流プーリ間において画定されており、機械は、検出された幅を読み込み、魚の幅に基づいて出口間隙を変化させるために下流プーリのうちの少なくとも一方の位置を他方の下流プーリの位置に対して制御するように、構成された出口間隙制御装置をさらに備えている。
【0053】
第6の側面において、本開示は、魚を切り身にするための機械を提供しており、該機械は、
ひと続きの魚のうちのそれぞれの魚が、魚の背側が上方向に向き、魚の左右側が垂直中心平面側の両側にある状態に、向けられている間に、少なくとも1つの切り身ステーションを通って下流方向にひと続きの魚を搬送するように構成された搬送システムと、
魚が搬送されている間に魚を切断するように配置されている少なくとも1つの切り身ステーションと、
切り身ステーションに対して上流位置に配置されており、魚の幅を検出するように構成された、少なくとも1つの幅検出機構と
を備えており、
搬送システムは、上流搬送区間と下流搬送区間とを形成しており、それぞれの搬送区間は、垂直中心平面の一方側のエンドレスベルトと垂直中心平面の反対側のエンドレスベルトとを形成しており、上流区間及び下流区間のうちの一方のエンドレスベルトは、上流区間及び下流区間のうちの他方より高い高さで延びている。
【0054】
第7の側面において、本開示は、魚を切り身にするための機械を提供しており、該機械は、
ひと続きの魚のうちのそれぞれの魚が、魚の背側が上方向に向き、魚の左右側が垂直中心平面側の両側にある状態に、向けられている間に、少なくとも1つの切り身ステーションを通って下流方向にひと続きの魚を搬送するように構成された搬送システムと、
魚が搬送されている間に魚を切断するように配置されている少なくとも1つの切り身ステーションと、
切り身ステーションに対して上流位置に配置されており、魚の幅を検出するように構成された、少なくとも1つの幅検出機構と
を備えており、
機械は、
少なくとも1つの平面切断切り身ステーションに対して下流に配置されており、魚が2つのベルトの間を前進している間に魚の脊椎骨の両側に湾曲した切断を設けるように配置された2つの柔軟な回転閉ループナイフバンドを有する、バンドナイフ構造と、
2つのベルトに向かって魚の右側と左側とに押し込み圧力を提供するように配置された一対の押し込みニッパと、
右側及び左側の腹部プレートを有する腹部プレート構造であって、右側及び左側の腹部プレートは、腹部プレート間の腹部プレート間隙を画定するように配置されており、魚の腹部の右側と左側とを押し込み圧力に対して互いに離れて押し付けるように配置されている、腹部プレート構造と、
腹部プレート間の腹部プレート間隙を魚の幅に従って変更するために魚の幅に基づいて制御される腹部プレートモータ構造と
をさらに備えている。
【0055】
第1の側面の機械に関連して開示された任意の側面はまた、第3から第7の側面の機械に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
以下において、本開示の実施形態は、図面を参照しながらさらに詳細に説明される。
図1】切り身機械を示す。
図2】魚の定義された寸法の魚を示す。
図3】魚の定義された寸法の魚を示す。
図4】魚の定義された寸法の魚を示す。
図5】魚の幅を検出するデバイスを示す。
図6】機械の搬送システムを示す。
図7】機械の搬送システムを示す。
図8】機械の搬送システムを示す。
図9】機械の搬送システムを示す。
図10】背側切り身ステーションを示す。
図11】腹側切り身ステーションを示す。
図12】背側切り身ステーションによって切断が行われていることを示す。
図13】持ち上げ構造を示す。
図14】バンドナイフ構造及び腹部プレートを示す。
図15】機械における腹部プレート構造を示す。
【発明を実施するための形態】
【0057】
図1を参照すると、切り身機械1は、フレーム2を備えており、ひと続きの魚を矢印3によって示された下流方向にインフィード4から処理ステーションを通ってアウトフィード5まで搬送するように配置された搬送システムを保持している。
【0058】
それぞれの魚は、機械を通って、従っていくつかの順次配置された処理ステーションを通って搬送される。処理ステーションは、切り身ステーションと刈り取りステーションとを含み得る。一例において、機械は、腹側切り身ステーション、腹側刈り取りステーション、背側刈り取りステーション、背側切り身ステーション、及び切り身を腹側骨、背側及び腹側骨から、及び脊椎骨から解放するように構成されたバンドナイフ切り身ステーション、を備える。バンドプーリ6を含むバンドナイフ構造は、機械の後ろ側に見られる。
【0059】
本明細書における定義によって、機械の高さ方向は、脚7から鉛直上方に向かう方向である。
【0060】
図2は、切り身にされる魚20が、背びれ21が上向きで頭無しの魚の前部が下流方向に向いているように、配置されていることを示している。
【0061】
魚は、はらわたが抜かれ、魚の頭は概して、魚を機械に導入する前に除去されている。尾23は概して、残っている。
【0062】
図3は、本明細書で定義される特定の寸法を有する魚を示している。
【0063】
魚は、矢印30によって示された長さ方向に前端22から尾23まで延びている。魚は、左側から右側に幅を有する。該幅は、矢印31によって示されている。魚の高さは、矢印32によって示されており、背側部縁33の端と腹側部縁34の端との間の距離を画定する。
【0064】
魚の背側部は、脊椎骨35から魚の背側部33の縁まで上方に延びる部分である。魚の腹側部は、脊椎骨35から腹側部34の縁まで下方に延びる部分である。垂直中心平面は、脊椎骨の中央を通って2つの切り身の間の中心に交差する、長手方向に延びる垂直平面である。
【0065】
示されている魚は、サケ(タイセイヨウサケ)であり、サケ科の条鰭綱の一種であるが、機械は、他の種の魚を切り身にし得る。
【0066】
機械に入る時、魚は、はらわたが抜かれ、すなわち腹部が切り開かれ、腸が取り除かれる。開いた腹部40は、図3及び図4に示されており、線37は、図3における背側の切り身切断を示している。
【0067】
図4は、開いた腹部40が垂直中心平面の両側に腹側部41、42の自由な左右の側縁を設けている魚の断面を示す。図4はまた、魚の両側に係合するコンベヤベルト43、44を示している。
【0068】
魚が機械1を通って前進すると、いくつかのステーションを通過し、最終的に基本的には骨のない切り身は、例えばさらなる処理又は包装のためにアウトフィード5に届けられる。
【0069】
図5は、シュートとして形成されたインフィード4の詳細を示している。図5はさらに、ステーション50とステーション51とを示している。ステーション50は、魚の幅を検出する手段を有している。魚の幅は、魚がプレートの下のベルト53で搬送されている時、側方に横たわっている魚によって持ち上げられるプレート52の回転によって決定される。決定された幅は、コンピュータ制御ユニット54に送信され、いくつかの処理で使用される。
【0070】
その次のステーション51は、幅寸法が上向き方向となっている横向きの方向から、魚の背側部の縁が上方を向いている上向きの方向で、魚を受け取り、回転させるように構成されたインフィードシステムである。図5は、インフィードシステムの部分を示すのみであり、さらなる詳細は、例えば参照により本明細書に組み込まれるWO2018146203A1に見出され得る。
【0071】
上向きの方向において、魚は、機械の搬送システムによって受け取られる。
【0072】
搬送システムは、図6-9に示されており、垂直中心平面の両側においてエンドレスベルトを有している。エンドレスベルトは、魚に係合し、機械を介して魚を搬送する。魚の位置は、エンドレスベルトの進行を記録することによって、決定され得る。エンドレスベルトには、エンドレスベルトに、処理される魚との堅固な接触を、促す偏向手段が設けられている。概して、エンドレスベルトの表面には、堅固なグリップを確実にし、ベルトの表面と魚との間の滑りを防止するために、例えばスパイクを有する表面パターンが設けられている。
【0073】
図6は、上方から見た搬送システムを示しており、魚がステーション51から受け取られる入口間隙を示している。該間隙は、矢印61によって示されている。出口間隙62は、魚の切り身と骨格とが機械から離れる場所である。
【0074】
図7において、搬送システムが上流搬送区間70と下流搬送区間71とを形成していることが示されている。上流搬送区間70は、垂直中心平面の一方側の第1エンドレスベルト72と垂直中心平面の反対側の第2エンドレスベルト73とを有している。
【0075】
上流区間70のベルトは、上流プーリ74、75と下流プーリ76、77との間を延びている。ベルトは、駆動プーリ78、79によって駆動される。
【0076】
上流プーリは、図6に示される入口間隙61、すなわち魚が上流プーリ間で受け取られ得る場所を画定する。
【0077】
機械は、ステーション50で検出された魚の幅を読み取り、図9において拡大して示されたサーボモータ90の使用によって上流プーリの位置を制御する、ように構成された入口間隙制御装置を備える。
【0078】
上流プーリの互いの相対的な位置を変化させることによって、入口間隙の大きさは、魚の幅に対応するように、入口間隙制御装置によって制御されたサーボモータによって能動的に変化し、それによってベルトから魚にあらかじめ決められたクランプ圧を提供する。
【0079】
下流搬送区間は、垂直中心平面の一方側の第3エンドレスベルト80と垂直中心平面の反対側の第4エンドレスベルト81とを形成する。第3及び第4エンドレスベルトは、上流プーリ82、83と下流プーリ84、85との間を延びており、駆動プーリ86、87によって駆動される。
【0080】
図8を参照すると、出口間隙62は、2つの切り身と骨格とに分割された後のひと続きの魚を届けるために下流プーリ84、85間に画定されている。魚の3つの片は、第3及び第4エンドレスベルト80、81の間で出口間隙に届けられる。
【0081】
機械は、コンピュータ制御ユニット54に埋め込まれた出口間隙制御装置を備えている。出口間隙制御装置は、検出された幅を読み込み、下流プーリ84、85のうち少なくとも1つの位置をサーボモータ89の使用によって制御する、ように構成されている。それにより、機械は、届け点においてベルトから魚に制御可能なクランプ圧力を適用し得る。これにより、切り身を損傷させるリスクが低減する。
【0082】
図7は、第1及び第2エンドレスベルト、すなわち上流搬送区間のベルトが、第1高さ、すなわち上向き方向の第1高さで延びていることを示している。第3及び第4エンドレスベルト、すなわち下流搬送区間のベルトは、より高い上方、すなわち上向き方向の第2高さで延びている。
【0083】
インフィード4とアウトフィード5との間の平面切断切り身ステーションの一方は、腹側切り身ステーション100を構成する。腹側切り身ステーションは、魚が搬送されている間に魚の腹側部の縁に沿って魚を切断するように配置されている。
【0084】
インフィード4とアウトフィード5との間の平面切断切り身ステーションのうちの他方は、魚が搬送されている間に魚の背側部の縁に沿って魚を切断するように配置されている背側切り身ステーション110を構成する。
【0085】
概して、背側切り身ステーションは、腹側切り身ステーションに対して下流に配置されている。
【0086】
腹側切り身ステーションは、図10に示されており、背側切り身ステーションは、図11に示されている。両方の切り身ステーションは、一対の回転ブレードナイフを有しており、機能的に同一の特徴については同一の参照符号で説明される。
【0087】
切り身ステーションは、垂直中心平面の一方側に配置される第1切断ブレード101を有する。第1切断ブレードは、第1切断ブレードが第1回転軸102周りに回転している間に魚を切断するように構成されている。
【0088】
第2切断ブレード103は、垂直中心平面の反対側に配置されている。第2切断ブレードは、第1回転角度に対して角度付けられている第2回転軸104周りに回転する。
【0089】
背側切り身ステーションと腹側切り身ステーションの両方は、コンピュータ制御ユニット54に部分的に埋め込まれ、変位モータ105によって部分的に構成されている、間隙制御構造を有している。
【0090】
間隙制御構造は、検出された魚の幅を読み込むように構成されており、切断ブレード間の間隙を変化させるために切断ブレードを互いに相対的に移動させるように構成されている。間隙制御構造は、魚がそれぞれの切り身ステーションを通過して搬送されている間、すなわち魚が切断ブレードによって切断されている間にこの調整を行うように構成されている。
【0091】
切断ブレードの位置は、ブレードを互いに向かって又は離れて移動させることができるリニアアクチュエータの形態の変位モータ105によって変化する。この運動の間、ブレード101、103は、魚の搬送方向に対して固定された角度に維持される。
【0092】
さらに切り身ステーションは、対応する切断ブレードを回転させるためにそれぞれの切断ブレードのために配置された回転モータ106を有している。
【0093】
示されるように、切断ブレードの運動は、それぞれのブレードの個々のリニアアクチュエータによって行われ、従ってそれぞれのブレードは個々に、他のブレードに向かって内側に移動し、他のブレードから外側に移動し得る。しかし、間隙制御構造は、個々の運動と、1組のブレードの両方のブレードが同時に他のブレードに向かって又は離れて、すなわち垂直中心平面に対して対照的に移動する同期運動との両方のために構成されている。この運動の間、円形ブレードの角度は、固定された角度のままである。
【0094】
直線運動のための移行軸は、円形ブレードに対して垂直であり、すなわちブレードを回転軸の方向に移動させる。しかし、回転軸は、平行でなく、従って間隙を調整するための内側及び外側への運動は、必ずしも搬送方向に対して垂直ではない。
【0095】
変位モータ105と回転モータ106とは、切断ユニットに形成され、すなわち、変位モータと回転モータの両方が1つの同じシャシー107に固定されている、1つの単一の構成要素として形成されている。従って、両方のモータは、非弾性的に接合されており、モータ間の調整を必要とすることなく1つの単一の構成要素として機械から着脱され得る。
【0096】
機械は、これら4つのユニット、すなわち背側切り身ステーションを形成するために互いに対向して配置された2つのユニットと腹側切り身ステーションを形成するために互いに対向して配置された2つのユニットとを備えている。
【0097】
それぞれのユニットは、例えばボルトによって機械に可逆的に固定されており、プラグインターフェイスで機械に配索されている。機械の点検又は修理の間、4つのユニットのそれぞれを独立して除去することができ、プラグインターフェイスが機械に取り付けられている時、コンピュータ制御ユニット54は、ユニットを制御し、従ってステーションのうちの1つ又は両方の変位モータ105の使用によって所望の間隙をつくることができる。
【0098】
一実施形態において、切断ブレード101、103は、外管109内で回転可能に支持されている駆動軸108によって回転する。駆動軸は、保護シールド110の内側に包まれており、組み立てられたユニット上では見えないため、点線で示されている。
【0099】
外管109は、軸受け構造を画定し、ブレードを機械に回転可能に固定する。変位モータ105は、外管を回転軸102、104の方向に移動させる。この移動をもたらすために、外管109は、シャシー107にスライド可能に支持されており、変位モータは、外管109に例えばスピンドル係合又は他の任意の類似の種類の歯車係合を介して係合し得る。外管と切断ブレードとが前後に移動すると、駆動軸108は、駆動軸の横運動のための空間を提供するのに十分に長い保護シールド110の内側で、前後に移動する。回転モータ106は、外管とブレードとが変位モータ105の使用によって横に移動している間、駆動軸に係合し、駆動軸とブレードとを回転させる、ように配置されている。これを生じるために、駆動軸は、長手方向に延びる歯構造を形成し得、回転モータ106は、外管とブレードとが横に移動している間に歯構造に沿って長手方向にスライドし得る歯車によって、この歯構造と係合し得る。
【0100】
図12は、背側切り身ステーションによって提供された切断の結果を示している。該切断は、暗い領域120によって示されており、魚の全長に沿って延びている。ブレードの互いに向かう又は離れる直線運動によって、切断の角度に影響を与えることなく、間隙が変化する。これは、矢印121によって示されている。
【0101】
間隙制御構造が間隙を調整する結果、魚の背側部のスリットは、切断角度に影響を与えることなく、魚の長さに渡って変化し得る。
【0102】
図13は、魚を持ち上げ、腹側切り身ステーションが脊椎骨から腹側の骨を分離するのを防止する、ように配置された持ち上げ構造130を示している。
【0103】
持ち上げ構造130は、プレートを画定し、該プレートは、プレートの角に位置する持ち上げ点131を画定する。プレートは、モータ133によって駆動される駆動軸132に固定されており、従って持ち上げ点は、点線134で示される円周をたどり得る。円周は、垂直中心平面にある。
【0104】
持ち上げ点は、回転すると、以下で説明された順序をたどる。
ステップ1)魚が機械に入り、持ち上げ点は、魚の脊椎骨の高さの下方にある。
ステップ2)魚が腹側切り身ステーションに入り、持ち上げ点は、魚の脊椎骨の下縁に沿って脊椎骨点に係合して持ち上げる点まで回転する。
ステップ3)持ち上げ点は、脊椎骨と接触しながら下流方向に移動する。特に、持ち上げ構造は、脊椎骨点が、魚に係合する魚上の点を正確にたどるように、搬送構造の速度に対して調整された速度で回転し得る。
ステップ4)下流方向に一定の距離を移動した後、脊椎骨点は、脊椎骨点との係合を解除し、待機位置まで回転し、ひと続きの魚の次の魚を待つ。
ステップ5)ステップ1)に相当し、順序が繰り返される。
【0105】
図14は、機械のバンドナイフ構造140を示している。バンドナイフ構造は、切り身ステーションに対して下流に配置されており、図14には示されていないが図1の符号6で示されているプーリの周りを回転する2つの柔軟な回転閉ループナイフバンド141、142を有する。
【0106】
ナイフバンドは、魚が2つのベルト間を前進している間に脊椎骨の両側に湾曲した切断を行うように配置されている。
【0107】
垂直中心平面143は、2つのナイフバンドの間の中心に伸びている。
【0108】
機械は、一対の押し込みニッパ144、145を備えている。押し込みニッパは、2つのベルトに向かって魚の右側と左側とに押し込み圧力を提供するように配置されている。さらに機械は、図15に示される腹部プレート構造146を備えている。
【0109】
腹部プレート構造は、右側と左側の腹部プレート150、151を有する。魚は、腹部プレートが腹側部41、42の自由な左右側縁の間にある位置まで搬送される。右側及び左側の腹部プレートは、垂直中心平面143の両側にあり、魚の腹側部の縁をニッパからの押し込み圧力に対して互いに離れて押し付けるように配置されている。この腹部プレートからの圧力によって、腹側部の縁が、バンドナイフが腹側の骨から肉を切り離す位置に配置される。
【0110】
腹部プレートは、モータ153によって垂直中心平面143に対して横方向に移動可能な個々の腹部プレートアーム152を有する腹部プレートモータ構造によって、移動可能である。モータは、ステーション50で検出された魚の幅に基づいて制御される。これにより、腹部プレートは、非常に正確に位置決めされることが可能となり、従ってバンドナイフが切り身に切込みを入れることなく腹側の骨を切り身から切り落とすように、腹側部の縁を配置することによって、歩留まりが最適化される。この処理の間、骨は、骨に沿って切断している間に骨の外側で中心平面に向かって押し付けられる。このようにして、切り身は、骨上に少ない量の肉を有する骨から解放される。
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【国際調査報告】