(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-04
(54)【発明の名称】組立式椅子
(51)【国際特許分類】
A47C 4/02 20060101AFI20240328BHJP
【FI】
A47C4/02 F
A47C4/02 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023565178
(86)(22)【出願日】2022-04-18
(85)【翻訳文提出日】2023-10-19
(86)【国際出願番号】 KR2022005519
(87)【国際公開番号】W WO2022255633
(87)【国際公開日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0070436
(32)【優先日】2021-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523398503
【氏名又は名称】エイチエヌハナ カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HNHANA CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】パク,ボム ジン
(57)【要約】
本発明は、組立式椅子に関し、より具体的には、2つのフレームに分離されているので、体積を顕著に減少することができて、保管および運送が容易であり、別途の道具がなくても簡単に組み立てることができる組立式椅子に関する。本発明は、第1フレームと第2フレームとが結合される組立式椅子に関し、前記第1フレームは、前後一対の第1脚部および第2脚部;前記第1脚部の上部と第2脚部の上部とを連結する第1上部水平支持バーおよび第2上部水平支持バー;前記第1上部水平支持バーおよび第2上部水平支持バーを結合する上部ブラケット;前記第1脚部の下部と前記第2脚部の下部とを連結する第1下部水平支持バーおよび第2下部水平支持バー;および前記第1下部水平支持バーおよび第2下部水平支持バーを結合する下部ブラケット;を含み、前記第2フレームは、前後一対の第3脚部および第4脚部;前記第3脚部の上部と第4脚部の上部とを連結する第3上部水平支持バー;前記第3脚部の下部と第4脚部の下部とを連結する第3下部水平支持バー;を含み、前記第3上部水平支持バーは前記上部ブラケットに嵌め込まれ、前記第3下部水平支持バーは前記下部ブラケットに嵌め込まれ、前記第1フレームと第2フレームとが「+」字状に組み立てられることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1フレームと第2フレームとが結合される組立式椅子において、
前記第1フレームは、
前後一対の第1脚部および第2脚部;前記第1脚部の上部と第2脚部の上部とを連結する第1上部水平支持バーおよび第2上部水平支持バー;前記第1上部水平支持バーおよび第2上部水平支持バーを結合する上部ブラケット;前記第1脚部の下部と第2脚部の下部とを連結する第1下部水平支持バーおよび第2下部水平支持バー;および前記第1下部水平支持バーおよび第2下部水平支持バーを結合する下部ブラケット;を含み、
前記第2フレームは、
前後一対の第3脚部および第4脚部;前記第3脚部の上部と第4脚部の上部とを連結する第3上部水平支持バー;および前記第3脚部の下部と第4脚部の下部とを連結する第3下部水平支持バー;を含み、
前記第3上部水平支持バーは、前記上部ブラケットに嵌め込まれ、
前記第3下部水平支持バーは、前記下部ブラケットに嵌め込まれ、
前記第1フレームと第2フレームとが「+」字状に交差して組み立てられる、ことを特徴とする組立式椅子。
【請求項2】
前記上部ブラケットは、
前記第1上部水平支持バーおよび第2上部水平支持バーがそれぞれ一列に嵌め込まれる一対の第1連結管部および第2連結管部、および前記一対の第1連結管部と第2連結管部との間に配置され、前記第3上部水平支持バーが嵌め込まれるように、下側に開放された構造の嵌め込み溝部で構成され、
前記下部ブラケットは、
前記第1下部水平支持バーおよび第2下部水平支持バーがそれぞれ一列に嵌め込まれる一対の第3連結管部および第4連結管部、および前記一対の第3連結管部と第4連結管部との間に配置され、前記第3下部水平支持バーが嵌め込まれるように上側に開放された構造の嵌め込み溝部で構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の組立式椅子。
【請求項3】
前記上部ブラケットは、
前記第1上部水平支持バーおよび第2上部水平支持バーがそれぞれ一列に嵌め込まれる一対の第1連結管部および第2連結管部、および前記一対の第1連結管部と第2連結管部との間に配置され、前記第3上部水平支持バーが嵌め込まれるように上側に開放された構造の嵌め込み溝部で構成され、
前記下部ブラケットは、
前記第1下部水平支持バーおよび第2下部水平支持バーがそれぞれ一列に嵌め込まれる一対の第3連結管部および第4連結管部、および前記一対の第3連結管部と第4連結管部との間に配置され、前記第3下部水平支持バーが嵌め込まれるように下側に開放された構造の嵌め込み溝部で構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の組立式椅子。
【請求項4】
前記上部ブラケットは、前記第1上部水平支持バーおよび第2上部水平支持バーの少なくとも何れか一つと分離され、
前記下部ブラケットは、前記第1下部水平支持バーおよび第2下部水平支持バーの少なくとも何れか一つと分離された状態で、前記上部ブラケットと下部ブラケットが結合される、ことを特徴とする請求項2または3に記載の組立式椅子。
【請求項5】
第1フレームと第2フレームとが「+」字状に交差して結合される組立式椅子において、
前記第1フレームは、
前後一対の第1脚部および第2脚部;前記第1脚部の上部と第2脚部の上部とを連結する第1上部水平支持バー;前記第1上部水平支持バーの中央に形成される上部ブラケット;前記第1脚部の下部と第2脚部の下部とを連結する第1下部水平支持バー;および前記第1下部水平支持バーの中央に形成される下部ブラケットを含み、
前記第2フレームは、
前後一対の第3脚部および第4脚部;前記第3脚部の上部と第4脚部の上部とを連結する第2上部水平支持バー;および前記第3脚部の下部と第4脚部の下部とを連結する第2下部水平支持バー;を含み、
前記第2下部水平支持バーの一端は上側へ凹入された構造の嵌め込みガイド溝部または下側に突出された構造の嵌め込みガイド突部が形成され、
前記第2上部水平支持バーは、前記上部ブラケットに嵌め込まれ、
前記第2下部水平支持バーは、前記下部ブラケットに嵌め込まれ、
前記第1フレームと第2フレームとが「+」字状に交差して組み立てられる、ことを特徴とする組立式椅子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組立式椅子に関し、より具体的には、「+」字状に交差して組み立てられる2つのフレームで構成されるので、包装時に体積を顕著に減少することができて、保管および運送が容易で、別途の道具がなくても簡単に組み立てることができる組立式椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
キッチン椅子の場合、単純な構造により、組立式製品の開発よりは、2つセット包装、脚の単純組立製品、商的可能なデザインの製品が主となっている。 しかしながら、インターネット商取引の発展によって、1つずつ包装する必要がある場合が増え、体積を最小化することができる組立式椅子の開発が必要となった。
【0003】
組立式椅子の場合、体積を最小化して物流費を節減することができるようにしなければならないだけでなく、最小限の組み立て過程を通じてコストを低減して、使用者の組み立てに対する負担を減らす必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来技術の問題点を解決するために案出されたもので、本発明の目的は、「+」字状に交差して組み立てられる2つのフレームで構成されるので、包装時に体積を顕著に減少することができて、保管および運送が容易であり、別途の道具がなくても簡単に組み立てることができる組立式椅子提供する。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、以上で言及されたものなどに限定されず、言及されなかった他の解決課題は、以下の記載から当業者に明確に理解され得るはずである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した目的を達するために、本発明に係る組立式椅子は、第1フレームと第2フレームとが結合される組立式椅子において、前記第1フレームは、前後一対の第1脚部および第2脚部;前記第1脚部の上部と第2脚部の上部とを連結する第1上部水平支持バーおよび第2上部水平支持バー;前記第1上部水平支持バーおよび第2上部水平支持バーを結合する上部ブラケット;前記第1脚部の下部と前記第2脚部の下部とを連結する第1下部水平支持バーおよび第2下部水平支持バー;および前記第1下部水平支持バーおよび第2下部水平支持バーを結合する下部ブラケット;を含み、前記第2フレームは、前後一対の第3脚部および第4脚部;前記第3脚部の上部と第4脚部の上部とを連結する第3上部水平支持バー;および前記第3脚部の下部と第4脚部の下部とを連結する第3下部水平支持バー;を含み、前記第3上部水平支持バーは前記上部ブラケットに嵌め込まれ、前記第3下部水平支持バーは前記下部ブラケットに嵌め込まれ、前記第1フレームと第2フレームとが「+」字状に交差して組み立てられることを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る組立式椅子において、上部ブラケットは、前記第1上部水平支持バーおよび第2上部水平支持バーがそれぞれ一列に嵌め込まれる一対の第1連結管部および第2連結管部、および前記一対の第1連結管部と第2連結管部との間に配置され、前記第3上部水平支持バーが嵌め込まれるように下側に開放された構造の嵌め込み溝部で構成され、前記下部ブラケットは、前記第1下部水平支持バーおよび第2下部水平支持バーがそれぞれ一列に嵌め込まれる一対の第3連結管部および第4連結管部、および前記一対の第3連結管部と第4連結管部との間に配置され、前記第3下部水平支持バーが嵌め込まれるように上側に開放された構造の嵌め込み溝部で構成されることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る組立式椅子において、上部ブラケットは、前記第1上部水平支持バーおよび第2上部水平支持バーがそれぞれ一列に嵌め込まれる一対の第1連結管部および第2連結管部、および前記一対の第1連結管部と第2連結管部との間に配置され、前記第3上部水平支持バーが嵌め込まれるように上側に開放された構造の嵌め込み溝部で構成され、前記下部ブラケットは、前記第1下部水平支持バーおよび第2下部水平支持バーがそれぞれ一列に嵌め込まれる一対の第3連結管部および第4連結管部、および前記一対の第3連結管部と第4連結管部との間に配置され、前記第3下部水平支持バーが嵌め込まれるように下側に開放された構造の嵌め込み溝部で構成されることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る組立式椅子において、上部ブラケットは、前記第1上部水平支持バーおよび第2上部水平支持バーの少なくとも何れか一つと分離され、前記下部ブラケットは、前記第1下部水平支持バーおよび第2下部水平支持バーの少なくとも何れか一つと分離した状態で、前記上部ブラケットと下部ブラケットが結合されることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る組立式椅子は、第1フレームと第2フレームが結合される組立式椅子において、前記第1フレームは、前後一対の第1脚部および第2脚部;前記第1脚部の上部と第2脚部の上部とを連結する第1上部水平支持バーおよび第2上部水平支持バー;前記第1上部水平支持バーおよび第2上部水平支持バーを結合する上部ブラケット;および前記第1脚部の下部と第2脚部の下部とを連結する第1下部水平支持バー;を含み、前記第2フレームは、前後一対の第3脚部および第4脚部;前記第3脚部の上部と第4脚部の上部とを連結する第3上部水平支持バー;前記第3脚部の下部と第4脚部の下部とを連結する第2下部水平支持バーおよび第3下部水平支持バー;および前記第2下部水平支持バーおよび第3下部水平支持バーを結合する下部ブラケット;を含み、前記第1フレームと第2フレームとが「+」字状に交差して組み立てられることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る組立式椅子において、上部ブラケットは、前記第1上部水平支持バーおよび第2上部水平支持バーがそれぞれ一列に嵌め込まれる一対の第1連結管部および第2連結管部、および前記一対の第1連結管部と第2連結管部との間に配置され、前記第3上部水平支持バーが嵌め込まれるように下側に開放された構造の嵌め込み溝部で構成され、前記下部ブラケットは、前記第2下部水平支持バーおよび第3下部水平支持バーがそれぞれ一列に嵌め込まれる一対の第3連結管部および第4連結管部、および前記一対の第3連結管部と第4連結管部との間に配置され、前記第1下部水平支持バーが嵌め込まれるように下側に開放された構造の嵌め込み溝部で構成されることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る組立式椅子は、第1フレームと第2フレームとが「+」字状に交差して結合されるもので、前記第1フレームは、前後一対の第1脚部および第2脚部;前記第1脚部の上部と第2脚部の上部とを連結する第1上部水平支持バー;前記第1上部水平支持バーの中央に形成される上部ブラケット;前記第1脚部の下部と第2脚部の下部とを連結する第1下部水平支持バー;および前記第1下部水平支持バーの中央に形成される下部ブラケット;を含み、前記第2フレームは、前後一対の第3脚部および第4脚部;前記第3脚部の上部と第4脚部の上部とを連結する第2上部水平支持バー;および前記第3脚部の下部と第4脚部の下部とを連結する第2下部水平支持バー;を含み、前記第2下部水平支持バーの一端は上側へ凹入された構造の嵌め込みガイド溝部または下側に突出された構造の嵌め込みガイド突部が形成され、前記第2上部水平支持バーは前記上部ブラケットに嵌め込まれ、前記第2下部水平支持バーは前記下部ブラケットに嵌め込まれ、前記第1フレームと第2フレームとが「+」字状に交差して組み立てられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る組立式椅子によれば、「+」字状に交差して組み立てられる2つのフレームで構成されるので、包装時に、体積を顕著に減少することができて、保管および運送が容易で、別途の道具がなくても簡単に組み立てることができるという効果を奏する。
【0014】
本発明の効果は、以上で言及されたものなどに限定されず、言及されなかった他の効果は以下の記載から当業者に明確に理解され得るはずである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明に係る組立式椅子の第1実施形態を示す斜視図である。
【
図2】本発明の第1フレームおよび第2フレームが分解された状態を示す分解斜視図である。
【
図3】本発明の第1フレームおよび第2フレームが組み立てられる状態を示す斜視図である。
【
図4】本発明の第1フレームがブラケットを基準として左右に分解された構造を示した図面である。
【
図5】本発明の第1フレームが一部分解された状態で第2フレームと組み立てられる状態を示した図面である。
【
図6】本発明に係る組立式椅子の第2実施形態を示す斜視図である。
【
図7】
図6の第1フレームと第2フレームとが組み立てられる状態を示した斜視図である。
【
図8】本発明に係る組立式椅子の第3実施形態を示した図面である。
【
図9】
図8の各フレームが組み立てられる状態を示した図面である。
【
図10】本発明に係る組立式椅子の第4実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の好ましい実施形態について具体的に説明する。
【0017】
本発明を説明する際において、係わる公知機能あるいは構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にする虞があると判断される場合、その詳細な説明は省略する。また、後述される用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語であって、これは使用者、運用者の意図または判例などによって異なってもよい。したがって、その定義は、本明細書全般にわたった内容に基づいて定められるべきである。
【0018】
図1は、本発明に係る組立式椅子の第1実施形態を示す斜視図であり、
図2は、本発明の第1フレームおよび第2フレームが分解された状態を示す分解斜視図であり、
図3は、本発明の第1フレームと第2フレームとが組み立てられる状態を示す斜視図である。
【0019】
図1~
図3を参照すると、本発明に係る組立式椅子100は、大体第1フレーム110、第2フレーム140、背もたれ150、および座席部155を含んでなる。
【0020】
ここで、第1フレーム110と第2フレーム140とは「+」字状に交差される方式で組み立てられる。
【0021】
本発明の第1フレーム110は、前後一対の第1脚部111および第2脚部111a、前記第1脚部111の上部と第2脚部111aの上部とを連結する第1上部水平支持バー112および第2上部水平支持バー112a、前記第1上部水平支持バー112および第2上部水平支持バー112aを結合する上部ブラケット120、前記第1脚部111の下部と前記第2脚部111aの下部とを連結する第1下部水平支持バー113および第2下部水平支持バー113a、および前記第1下部水平支持バー113および第2下部水平支持バー113aを結合する下部ブラケット130を含んで構成される。
【0022】
前記上部ブラケット120は、前記第1上部水平支持バー112および第2上部水平支持バー112aがそれぞれ一列に嵌め込まれる一対の第1連結管部121および第2連結管部121a、および前記一対の第1連結管部121と第2連結管部121aとの間に配置され、前記第3上部水平支持バー142が嵌め込まれるように下側に開放された構造の第1嵌め込み溝部122で構成される。
【0023】
前記下部ブラケット130は、前記第1下部水平支持バー113および第2下部水平支持バー113aがそれぞれ一列に嵌め込まれる一対の第3連結管部131および第4連結管部131a、および前記一対の第3連結管部131と第4連結管部131aとの間に配置され、前記第3下部水平支持バー143aが嵌め込まれるように上側に開放された構造の第2嵌め込み溝部132で構成される。
【0024】
本発明の第2フレーム140は、前後一対の第3脚部141および第4脚部141a、前記第3脚部141の上部と第4脚部141aの上部とを連結する第3上部水平支持バー142、および前記第3脚部141の下部と第4脚部141aの下部とを連結する第3下部水平支持バー143aを含んで構成される。
【0025】
第1フレームおよび第2フレームが組み立てられる過程を
図3を参照して説明すると、第2フレームを傾斜するように横たえた状態で、前記第1フレームの第1上部水平支持バーおよび第2上部水平支持バーと第1下部水平支持バーおよび第2下部水平支持バーとの間の空間に差し込まれる。そして、第2フレームの第3上部水平支持バーを上部ブラケットの嵌め込み溝部に据置させた状態で、第2フレームの第3下部水平支持バーを引っ張って下部ブラケットの嵌め込み溝部に強制的に嵌め込むと、組み立てが完了される。
【0026】
この時、前記第1フレームの上部および下部水平支持バーは、それぞれ上部ブラケットおよび下部ブラケットを通じて結合された構造からなることにより、第3下部水平支持バーを引き寄せる時、上下に遊隔が可能な弾性構造であるので、上述した強制的嵌め込みが可能である。
【0027】
図4は、本発明の第1フレームがブラケットを基準として左右に分解された構造を示した図面であり、
図5は、本発明の第1フレームが一部分解された状態で第2フレームと組み立てられる状態を示した図面である。
【0028】
図4および
図5を参照すると、本発明の第1フレーム110は、上部ブラケット120が第1上部水平支持バー112および第2上部水平支持バー112aと分離され、下部ブラケット130が第1下部水平支持バー113および第2下部水平支持バー113aと分離される構造からなる。
【0029】
したがって、上述した
図3の組み立て過程と違って、第1フレーム110を上部ブラケット120および下部ブラケット130を基準として、左右いずれか一方を分解した状態で、第2フレーム140と組立てることができるようになる。この場合、第2上部水平支持バー112aと、第2下部水平支持バー113aは、上下に遊動が相対的に円滑な自由端となるので、第2フレーム140とより簡単に組み立てることができる。
【0030】
前記上部ブラケット120の第1嵌め込み溝部122および下部ブラケット130の第2嵌め込み溝部132にそれぞれ第2フレーム140の第3上部水平支持バー142および第3下部水平支持バー143aを嵌め込んだ後、前記第1上部水平支持バー112、前記第1下部水平支持バー113を第1連結管部121および第3連結管部131に挿入して、ボルトのような締結部材123で固定する。
【0031】
図6は、本発明に係る組立式椅子の第2実施形態を示す斜視図であり、
図7は、
図6の第1フレームと第2フレームとが組み立てられる状態を示した斜視図である。
【0032】
図6および
図7を参照すると、本実施形態では上述した第1実施形態で各フレームを強制的に嵌め込んで組み立てる過程をより容易にするための構造を提示する。
【0033】
まず、第1フレーム110は、前後一対の第1脚部111および第2脚部111a、前記第1脚部111の上部と第2脚部111aの上部とを連結する第1上部水平支持バー112および第2上部水平支持バー112a、前記第1上部水平支持バー112および第2上部水平支持バー112aを結合する上部ブラケット120a、および前記第1脚部111の下部と第2脚部111aの下部とを連結する第1下部水平支持バー113を含んでなる。
【0034】
第2フレーム140は、前後一対の第3脚部141および第4脚部141a、前記第3脚部141の上部と第4脚部141aの上部とを連結する第3上部水平支持バー142、前記第3脚部141の下部と第4脚部141aの下部とを連結する第2下部水平支持バー143および第3下部水平支持バー143a、および前記第2下部水平支持バー143および第3下部水平支持バー143aを結合する下部ブラケット130aを含んでなる。
【0035】
ここで、上部ブラケット120aは、前記第1上部水平支持バー112および第2上部水平支持バー112aがそれぞれ一列に嵌め込まれる一対の第1連結管部121および第2連結管部121a、および前記一対の第1連結管部121と第2連結管部121aとの間に配置され、前記第3上部水平支持バー142が嵌め込まれるように下側に開放された構造の第3嵌め込み溝部122aで構成される。
【0036】
前記下部ブラケット130aは、前記第2下部水平支持バー143および第3下部水平支持バー143aがそれぞれ一列に嵌め込まれる一対の第3連結管部131および第4連結管部131a、および前記一対の第3連結管部131と第4連結管部131aとの間に配置され、前記第1下部水平支持バー113が嵌め込まれるように下側に開放された構造の第4嵌め込み溝部132aで構成される。
【0037】
すなわち、第1実施形態と対比すると、第1フレームには上部ブラケット結合構造が形成され、第2フレームには下部ブラケット結合構造が形成されるという点で差がある。
【0038】
組み立て過程を説明すると、第2フレーム140を傾斜するように横たえた状態で、前記第1フレーム110の第1上部水平支持バー112および第2上部水平支持バー112aと第1下部水平支持バー113との間の空間に差し込む。そして第2フレーム140の第3上部水平支持バー142を上部ブラケット120aの第3嵌め込み溝部122aに据置させた状態で、第2フレーム140の第2下部水平支持バー143および第3下部水平支持バー143aを引っ張って第1下部水平支持バー113と結合する。この時、第2フレーム140に設けられた下部ブラケット130aの第4嵌め込み溝部132aが第1フレーム110の第1下部水平支持バーの長さ方向と対応する構造からなるので、前述した第1実施形態と対比すると容易に結合されることができる。
【0039】
すなわち、本実施形態では、第2フレームに形成された下部ブラケットが第1フレームの第1下部水平支持バーに対してガイドレールの役割を果たすので、組み立てが容易になる。
【0040】
図8は、本発明に係る組立式椅子の第3実施形態を示した図面であり、
図9は、
図8の各フレームが組み立てられる状態を示した図面である。
【0041】
図8および
図9を参照すると、本実施形態による組立式椅子は、第1フレーム110と第2フレーム140とが「+」字状に交差して結合されるもので、前記第1フレーム110は、前後一対の第1脚部111および第2脚部111a、前記第1脚部111の上部と第2脚部111aの上部とを連結する第1上部水平支持バー112、前記第1上部水平支持バー112の中央に形成される上部ブラケット120、前記第1脚部111の下部と第2脚部111aの下部とを連結する第1下部水平支持バー113、および前記第1下部水平支持バー113の中央に形成される下部ブラケット130を含む。
【0042】
ここで、上部ブラケット120と下部ブラケット130は、前述した実施形態のように、上部水平支持バーおよび下部水平支持バーと結合する構造であってもよく、図示したように、一体型に構成してもよいことは勿論である。
【0043】
前記第2フレーム140は、前後一対の第3脚部141および第4脚部141a、前記第3脚部141の上部と第4脚部141aの上部とを連結する第2上部水平支持バー142、前記第3脚部141の下部と第4脚部141aの下部とを連結する第2下部水平支持バー143を含む。
【0044】
前記第2上部水平支持バー142は前記上部ブラケット120に嵌め込まれ、前記第2下部水平支持バー143は前記下部ブラケット130に嵌め込まれる。
【0045】
本実施形態の場合前述した実施形態と違って、前記第2下部水平支持バーの一側は上側に凹入された構造の嵌め込みガイド溝部が形成されることを特徴とする。
【0046】
例えば、第1実施形態の場合、
図3に示したように、第1フレームの内部に第2フレームを傾けて差し込んだ状態で第2フレームを引っ張って組み立てが行われるようになるが、本実施形態の場合には、第1フレーム110内に第2フレーム140を嵌め込む。まず上下間隔の狭い嵌め込みガイド溝部145側を通じて嵌め込んだ後、第2上部水平支持バー142を上部ブラケット120に結合した状態で第2フレーム140を一側に引っ張って第2下部水平支持バー143が下部ブラケット130に結合されるようにすると、フレーム組み立てが完了される。
【0047】
ただ、
図9では、嵌め込みガイド溝部145、115が第2フレームは勿論、第1フレームにも形成されているが、これは左右対称構造を形成して審美感を高めるためである。
【0048】
このように、本実施形態は、第2フレームに嵌め込みガイド溝部を形成する簡単な加工によって、組み立て過程を簡単に実行することができるという長所がある。
【0049】
図10は、本発明に係る組立式椅子の第4実施形態を示す斜視図である。
【0050】
図10を参照すると、本実施形態では前述した第1実施形態と対比すると、上部ブラケット120と下部ブラケット130の構造において差がある。
【0051】
前記上部ブラケット120は、前記第1上部水平支持バー112および第2上部水平支持バー112aがそれぞれ一列に嵌め込まれる一対の第1連結管部121および第2連結管部121a、および前記一対の第1連結管部121と第2連結管部121aとの間に配置され、前記第3上部水平支持バー142が嵌め込まれるように上側に開放された構造の第1嵌め込み溝部122’で構成される。
【0052】
そして、前記下部ブラケット130は、前記第1下部水平支持バー113および第2下部水平支持バー113aがそれぞれ一列に嵌め込まれる一対の第3連結管部131および第4連結管部131a、および前記一対の第3連結管部131と第4連結管部131aとの間に配置され、前記第3下部水平支持バー143aが嵌め込まれるように下側に開放された構造の第2嵌め込み溝部132’で構成される。
【0053】
すなわち、前記上部ブラケットの嵌め込み溝部は上側開放構造で、下部ブラケットの嵌め込み溝部は下側開放構造に変更してもよい。
【0054】
この場合、第3上部水平支持バーを第1上部水平支持バーおよび第2上部水平支持バー上側に、第3下部水平支持バーを第1下部水平支持バーおよび第2下部水平支持バーの下側に配置した後、各ブラケットに第2フレームの第3上部水平支持バーおよび第3下部水平支持バーを強制的に嵌め込むようになる。この時、上部ブラケットは下へ、下部ブラケットは上へ若干曲がるようになる。
【0055】
一方、本実施形態は第3実施形態と対比すると、第1フレームおよび第2フレームにそれぞれ嵌め込みガイド溝部の代わりに嵌め込みガイド突部117、147が形成されるという点で差がある。その理由は、上部ブラケットと下部ブラケットの構造変更によって第2フレーム内に第1フレームが嵌め込まれた状態で組み立てが行われるからである。
【0056】
このように、第2フレームに形成された前記嵌め込みガイド溝部または嵌め込みガイド突部は、上部水平支持バーと下部水平支持バーとの間の上下間隔を狭く形成するか、大きく形成することによって、第1フレームとの組み立てが円滑に行われるようにする。
【0057】
以上で説明された本発明は例示的なものに過ぎず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であればこれから多様な変形および均等な他の実施形態が可能であることを理解すべきである。したがって、本発明は上記の詳細な説明で言及される形態のみに限定されるものではないことを理解され得るはずである。その故、本発明の真正な技術的保護範囲は特許請求範囲の技術的思想によって定められるべきである。また、本発明は特許請求範囲によって定義される本発明の精神およびその範囲内にあるすべての変形物と均等物および代替物を含むことに理解されるべきである。
【0058】
実施形態
発明を実施するための形態は、上記の発明を実施するための最善の形態で一緒に記述された。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、「+」字状に交差して組み立てられる2つのフレームで構成されるので、包装時に体積を顕著に減少することができて、保管および運送が容易であり、別途の道具がなくても簡単に組み立てることができて、産業上の利用可能性がある。
【国際調査報告】