(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-04
(54)【発明の名称】自己推進式高架輸送システム
(51)【国際特許分類】
B61B 7/06 20060101AFI20240328BHJP
B61B 9/00 20060101ALI20240328BHJP
【FI】
B61B7/06
B61B9/00 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023565194
(86)(22)【出願日】2022-04-21
(85)【翻訳文提出日】2023-11-24
(86)【国際出願番号】 US2022025723
(87)【国際公開番号】W WO2022226165
(87)【国際公開日】2022-10-27
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523398927
【氏名又は名称】ストランク、ジェフリー、ロレッシュ
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ストランク、ジェフリー、ロレッシュ
(57)【要約】
発明の実施例によれば、高架輸送システムが、提供される。高架輸送システムは、複数の塔を含む。複数の軌道セグメントは、複数の塔に接続するように実施可能である。リフト車は、複数の軌道セグメントに沿って移動するように実施可能である。複数の塔のうちの各塔は、1つ又は複数の軌道セグメントを受ける及び接続するように実施可能である。複数の塔は、リフト車が複数の軌道セグメントに沿って移動することを可能にするように実施可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高架輸送システムであって、
複数の塔と、
前記複数の塔を接続するように実施可能な複数の軌道セグメントと、
前記複数の軌道セグメントに沿って移動するように実施可能なリフト車と
を備え、前記複数の塔のうちの各塔が、1つ又は複数の軌道セグメントを受ける及び接続するように実施可能であり、前記複数の塔が、前記リフト車が前記複数の軌道セグメントに沿って移動することを可能にするように実施可能である、高架輸送システム。
【請求項2】
前記複数の軌道セグメントの各軌道セグメントが、ケーブルを備える、請求項1に記載の高架輸送システム。
【請求項3】
前記複数の軌道セグメントの各軌道セグメントが、固定された軽レールを備える、請求項1に記載の高架輸送システム。
【請求項4】
前記複数の軌道セグメントが、電化されており、前記リフト車に動力を供給するように実施可能である、請求項1に記載の高架輸送システム。
【請求項5】
前記軌道セグメントが、加熱コアを備える、請求項1に記載の高架輸送システム。
【請求項6】
前記リフト車が減速する、始動する、戻る、停止する、又はスキーヤ速度に戻ること、又は前記リフト車を目的地に送ることを可能にするように実施可能な塔センサをさらに備える、請求項1に記載の高架輸送システム。
【請求項7】
前記リフト車が、
下位部と向かい合う上位部を有するシャシと、
前記シャシの前記上位部に配置されたドライブ機構であり、前記軌道セグメントに沿って前記リフト車を移動するように実施可能な前記ドライブ機構と、
前記車の制御を可能にするように実施可能な制御パネルと、
前記ドライブ機構に動力を供給するように実施可能な動力源と、
遠隔デバイスと通信するように実施可能なセンサと
を備え、前記シャシの前記下位部が、ペイロードを運ぶように実施可能である、請求項1に記載の高架輸送システム。
【請求項8】
前記複数の塔のうちの一塔が、スイッチ塔であり、前記スイッチ塔が、
前記複数の軌道セグメントのうちの軌道セグメントに接続するように実施可能な単一軌道ポートであって、前記スイッチ塔の第1の側面に配置された単一軌道ポートと、
複数の軌道ポートを備える複合軌道ポートであって、前記スイッチ塔の第2の側面に配置され、前記複合軌道ポートの各軌道ポートが、前記複数の軌道セグメントのうちの軌道セグメントを接続するように実施可能である、複合軌道ポートと、
前記単一軌道ポートと前記複合軌道ポートとの間の前記スイッチ塔に配置されたレール・スイッチ・ケージであって、複数のスイッチ軌道セグメントを備え、前記複数のスイッチ軌道セグメントのうちの各スイッチ軌道セグメントが、前記単一軌道ポートを前記複合軌道ポートの軌道ポートに接続するように実施可能である、レール・スイッチ・ケージと、
レール・スイッチ・ケージ・ドライブ機構であって、前記複数のスイッチ軌道セグメントのうちの1つを前記単一軌道ポート及び前記複合軌道ポート内に含まれる軌道ポートと選択的に一直線に並べるために、前記単一軌道ポート及び前記複合軌道ポートに対して前記レール・スイッチ・ケージを移動するように実施可能である、レール・スイッチ・ケージ・ドライブ機構と
を備える、請求項1に記載の高架輸送システム。
【請求項9】
前記リフト車が、
下位部と向かい合う上位部を有するシャシと、
前記シャシの前記上位部に配置されたドライブ機構であり、前記軌道セグメントに沿って前記リフト車を移動するように実施可能な前記ドライブ機構と、
前記車の制御を可能にするように実施可能な制御パネルと、
前記ドライブ機構に動力を供給するように実施可能な動力源と、
遠隔デバイスと通信するように実施可能なセンサと
を備え、前記シャシの前記下位部が、ペイロードを運ぶように実施可能である、請求項8に記載の高架輸送システム。
【請求項10】
軌道セグメントに沿って進むように実施可能なリフト車であって、
下位部と向かい合う上位部を有するシャシと、
前記シャシの前記上位部に配置されたドライブ機構であり、前記軌道セグメントに沿って前記リフト車を移動するように実施可能な前記ドライブ機構と、
前記車の制御を可能にするように実施可能な制御パネルと、
前記ドライブ機構に動力を供給するように実施可能な動力源と、
遠隔デバイスと通信するように実施可能なセンサと
を備え、前記シャシの前記下位部が、ペイロードを運ぶように実施可能である、リフト車。
【請求項11】
前記ドライブ機構が、電気駆動システムである、請求項10に記載のリフト車。
【請求項12】
前記ドライブ機構がさらに、
1つ又は複数の電気モータと、
1つ又は複数のドライブ・プーリと、
1つ又は複数のスタビライザ・プーリと
を備え、前記1つ又は複数の電気モータが、前記1つ又は複数のドライブ・プーリを駆動するように実施可能であり、前記1つ又は複数のスタビライザ・プーリが、軌道セグメントのケーブルを挟むように実施可能である、請求項11に記載のリフト車。
【請求項13】
前記動力源が、再充電可能なバッテリである、請求項10に記載のリフト車。
【請求項14】
前記動力源が、ワイヤレス充電である、請求項10に記載のリフト車。
【請求項15】
ソーラー・パネルであり、前記動力源を充電するように実施可能な前記siパネルをさらに備える、請求項10に記載のリフト車。
【請求項16】
前記制御パネルが、乗客が前記車を制御することを可能にするように実施可能である、請求項10に記載のリフト車。
【請求項17】
前記制御パネルが、前記車の遠隔制御を可能にするように実施可能である、請求項10に記載のリフト車。
【請求項18】
前記ペイロードが、乗客である、請求項10に記載のリフト車。
【請求項19】
前記リフト車が減速する、始動する、戻る、停止する、スキーヤ速度に戻ること、又は前記リフト車を目的地に送ることを可能にするように実施可能なリフト車センサをさらに備える、請求項10に記載のリフト車。
【請求項20】
高架輸送の方法であって、
複数の塔を提供することと、
複数の軌道セグメントを前記複数の塔に接続することと、
リフト車を提供することと、
前記複数の軌道セグメントに沿って原点から目的地に、前記リフト車の動作によって、進むことと
を含む、方法。
【請求項21】
前記リフト車が、電気駆動機構によって動力を供給される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記ドライブ機構がさらに、
1つ又は複数の電気モータと、
1つ又は複数のドライブ・プーリと、
1つ又は複数のスタビライザ・プーリと
を備え、前記1つ又は複数の電気モータが、前記1つ又は複数のドライブ・プーリを駆動するように実施可能であり、前記1つ又は複数のスタビライザ・プーリが、軌道セグメントのケーブルを挟むように実施可能である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記リフト車が、遠隔制御される、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記リフト車が、搭載制御パネルによって制御される、請求項20に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、本明細書で完全に開示されたかのように参照により本明細書にその全部が組み込まれている、2021年4月22日に出願した米国仮特許出願第63/178,314号の優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は、概して、自己推進式高架リフト輸送システムに関する。
【背景技術】
【0003】
従来の高架リフト・システム、たとえば、スキー・リフト及びケーブル・カー、は、しばしば上りの、下りの、又は陸上輸送に適さないエリア、たとえば、豪雪を有するエリア又は水域、の上の、位置の間で乗客を輸送するために使用される。これらの従来のリフト・システムは、ユーザを輸送する際に効果的であるが、これらのシステムは、柔軟性を欠いている。通常のリフト・システムは、ケーブル・ワイヤを回転させるために、集中型動力源、たとえば、車輪、を必要とする。ケーブル・カーは、線形ケーブル・セグメントを介してある地点から別の地点に移動するワイヤによって受動的に運ばれる。ケーブル線の新しい分岐のために方向を変えるために、第2の動力源が、新しい分岐において第2のケーブルを動かす必要があることになる。さらに、たとえユーザの要求は単一の車のみであっても、システム全体が、動力を供給され、運転可能でなければならない。したがって、必要とされているものは、より汎用的で効率的な高架リフト・システムである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施例によれば、高架輸送システムが、提供される。高架輸送システムは、複数の塔を含む。複数の軌道セグメントが、複数の塔に接続するように実施可能である。リフト車は、複数の軌道セグメントに沿って移動するように実施可能である。複数の塔のうちの各塔は、1つ又は複数の軌道セグメントを受ける及び接続するように実施可能である。複数の塔が、リフト車が複数の軌道セグメントに沿って移動することを可能にするように実施可能である。
【0005】
本発明の実施例によれば、軌道セグメントに沿って進むように実施可能なリフト車が、提供される。リフト車は、下位部と向かい合う上位部を有するシャシを含むことができる。ドライブ機構が、シャシの上位部に配置され、軌道セグメントに沿ってリフト車を移動するように実施可能である。制御パネルが、車の制御を可能にするように実施可能である。動力源が、ドライブ機構に動力を供給するように実施可能である。センサが、遠隔デバイスと通信するように実施可能である。シャシの下位部は、ペイロードを運ぶように実施可能である。
【0006】
本発明の実施例によれば、高架輸送の方法が、提供される。方法は、複数の塔を提供する第1のステップを含む。方法は、複数の軌道セグメントを複数の塔に接続する第2のステップを含む。方法は、リフト車を提供する第3のステップを含む。方法は、複数の軌道セグメントに沿って原点から目的地に、リフト車の動作によって、進む第4のステップを含む。
【0007】
本発明の前述の及び他の目的、特徴、及び利点は、類似の部分が類似の参照番号を与えられた、添付の図面と併せて理解される以下の詳細な説明から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施例による自己推進式高架輸送システムの平面図を示す。
【
図2】本発明の実施例による自己推進式高架輸送システムの塔の正面図を示す。
【
図3】本発明の実施例による自己推進式高架輸送システムの塔の一部の上面図を示す。
【
図4】本発明の実施例による自己推進式高架輸送システムのリフト車の正面図を示す。
【
図5】本発明の実施例による自己推進式高架輸送システムのリフト車のドライブ機構の側面図を示す。
【
図6】本発明の実施例による自己推進式高架輸送システムのリフト車のドライブ機構の正面図を示す。
【
図7】本発明の実施例による自己推進式高架輸送システムのスイッチ塔の正面図を示す。
【
図8】本発明の実施例による自己推進式高架輸送システムのスイッチ塔の上面図を示す。
【
図9】本発明の実施例による自己推進式高架輸送システムのスイッチ塔の上面図を示す。
【
図10】本発明の実施例による自己推進式高架輸送システムのスイッチ塔の上面図を示す。
【
図11】本発明の実施例による荷物を輸送するために実施可能な自己推進式高架輸送システムの平面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図中の画像は、説明を目的として簡略化されており、縮尺どおりに描かれていない。図の記述において、類似の要素は、前の図のそれらと類似の名称及び参照番号を与えられている。要素に割り当てられた特定の数字は、単に説明を助けるために提供されており、本発明に関する制限(構造的又は機能的)を暗示することを意図されていない。
【0010】
添付の図面は、本発明の例示的構成を示しており、したがって、他の同等に効果的な構成を認め得る本発明の範囲を制限するものとして考えられるべきではない。1つの構成の特徴は、さらなる詳述なしに他の構成に有利に組み込まれ得る、ということが企図されている。
【0011】
本開示の実施例は、図面を参照することによって、最もよく理解されることになり、そこにおいて、類似の部分は、全体を通して類似の番号によって示される。概して本明細書に記述される及び図に示されるような、構成要素は、多種多様な異なる構成で配置及び設計され得る、又は完全に別個であり得る、ということが容易に理解されよう。したがって、図に表されるような、本開示のシステム及び方法の実施例の以下のより詳細な説明は、請求されるものとしての、本開示の範囲を制限することを意図されておらず、単に本開示の可能な実施例を表している。
【0012】
本発明の実施例によれば、自己推進式高架輸送システム100が、
図1~11に示されるように、提供される。
図1は、自己推進式高架輸送システム100の例示的軌道パターンを示す。自己推進式高架輸送システム100は、複数の塔102を含む。複数の塔102のそれぞれは、1つ又は複数の軌道セグメント104を受ける及び接続するように実施可能である。塔102は、1つ又は複数の軌道セグメント104に沿ってリフト車106が移動するように実施可能である。複数の軌道セグメント104は、複数の塔102を接続するように実施可能である。図に示すように、軌道セグメント104は、ケーブル112の固定ペアである。いくつかの実施例において、軌道セグメント104は、たとえば、単一のケーブル、複数のケーブル、又は固定された軽レールである。軌道セグメント104は、軌道セグメント104に積もった雪及び氷を融かすための加熱コア又は加熱要素を含む。
図2に示すように、各塔102は、カンチレバ・アーム107を含む。塔センサ108は、カンチレバ・アーム107に接続される。センサ108は、塔102を通過するリフト車106の存在、速度、及び他のメトリクスを検出するように実施可能である。ケーブル・レール・スリーブ110は、塔102をリフト車106が通過することを可能にするための塔102を通る連続的軌道を作成するためにケーブル112を受ける及び固定する又は包含するように実施可能である。
図3に示すように、ブレース114は、安定性をケーブル110にもたらすように実施可能である。塔ブラケット109は、たとえば、塔102又はカンチレバ・アーム107に接続するように実施可能である。いくつかの実施例において、ブレース114は、ケーブル110が側方に曲がる、上がる、又は下がることを可能にするように実施可能である。空中のリターン塔133は、180度の回転を可能にするように実施可能である。本発明の実施例は、リフト車が斜面を上る及び下る、建物、たとえば、充電小屋、ロッジ、コンドミニアム、自宅、又はシステム100によって接続された任意の他の目的地、まで進むことを可能にして、スキー場に沿って使用するように実施可能である。塔102の実施例は、カンチレバ・アーム107を持ち上げるように実施可能な伸縮機能を含み、それにより、着氷の後に有用である、地上間隙を増やす。システム100の各塔102は、軌道セグメント104を均一に持ち上げるために同時に伸縮するように実施可能である。いくつかの実施例において、カンチレバ・アーム107及び塔ブラケット109は、軌道セグメント104を持ち上げるために、固定された塔102に対して組立部品を移動するように実施可能である。結合された組立部品は、たとえば、伸縮自在に、油圧で、モータによって、又はラチェッティングによって、持ち上げられ得る。システム100の実施例はさらに、ジェット機をパイロットがドッキングすることを要求するのではなくてケーブルによる移動を可能にして、無重力適用分野、たとえば、月、惑星、又は宇宙ステーション、のために実施可能である。
【0013】
図4~6に示すように、1つ又は複数のリフト車106は、複数の軌道セグメント104に沿って移動するように実施可能である。リフト車106は、下位部120の向かい側に上位部118を有する、シャシ116を含む。ドライブ機構122は、シャシ116の上位部118に配置される。ドライブ機構122は、リフト軌道104に沿ってリフト車106を移動するように実施可能である。図に示された実施例において、ドライブ機構122は、電気駆動システム、たとえば、ピンチ・システムとして機能するように一対のドライブ・プーリ124及び一対のスタビライザ・プーリ126を駆動するように実施可能な、一対の電気モータ、である。いくつかの実施例は、たとえば、ガス又はディーゼルを動力とするモータを使用し得る。プーリ124及び126は、ケーブル112に沿ってリスト車106を駆動する及び安定させるように実施可能である。制御パネル128は、乗客がリフト車106を制御することを可能にするように実施可能である。制御パネル128は、たとえば、システム100において、始動及び停止する、スロットルを調整する、速度を選択する、遠隔制御を可能にする、ディスパッチング、又は目的地を選択するためのスイッチ、押しボタン、又はタッチ画面制御を含み得る。先行技術の車は、車が独立して移動することを阻止して、システム全体の中央の位置において制御されるケーブルによって引っ張られるので、これは、高架輸送システム100全体を移動する単一の車の独立した制御を可能にすることによって、先行技術に対する利点を提供する。動力源130は、ドライブ機構に動力を供給するように実施可能である122。図に示すように、動力源130は、たとえば、固定された、取り外し可能な、又は誘導ブレーキ若しくは太陽光発電によって充電され得る、再充電可能なバッテリである。ソーラー・パネルが、たとえば、リフト車106に動力を供給する又は再充電可能なバッテリを充電するために、リフト車106に含まれ得る。代替動力源は、ワイヤレス電力、イオン推進、又は燃料セルを含み得る。石油を動力源とするモータを組み込む実施例では、動力源130は、燃料タンクである。化石燃料モータは、通常は重く、燃料タンクは、頻繁に補充されなければならないので、電池を動力源とするモータを使用する実施例は、有利である。化石燃料モータは、閉鎖型建物、たとえば、駅、貯蔵設備、又は倉庫、では危険である、二酸化炭素ガスを放出する。いくつかの実施例において、ケーブル112は、電気を提供することになり、リフト車106は、電力に接続するための電気接続を組み込むことになる。車センサ132は、たとえば、減速、始動、帰還、停止、スキーヤ速度に戻ること、又は新しい目的地に車を送ることを可能にするために、塔センサ128に接続するように実施可能である。リフト車106の下位部120は、たとえば、ペイロード、たとえば、乗客、機器、又は荷物、を運ぶように実施可能である。図示するように、t形材134が、シャシ116の下位部120に配置され、ユーザがリフト車106によって引かれる又はリフト車106に座るために実施可能である。いくつかの実施例において、下位部120は、1人又は複数の人を収容することができる座席、機器バスケット、或いは、人々、機器、又は備品の輸送を容易にすることができる任意の他の取り付け具を含む。リフト車106の実施例には、リフト車106の前の経路を照らすためのライト、たとえばLEDライト、音楽を再生するためのスピーカ、WiFiホットスポット、或いは乗客が携帯電話又は他のデバイスを充電することを可能にするための接続を含み得る。
【0014】
いくつかの実施例において、リフト車106は、制御パネル128とワイヤレスで通信するために実施可能なソフトウェア・アプリケーションによって制御される。ソフトウェア・アプリケーションは、リフト車106のメトリクス、たとえば、残りのバッテリ寿命、温度、及び保守問題点を検出するために必要とされる運用データ、を表示するために、オペレータが目的地をロード及びスケジュールすることを可能にする。ソフトウェア・アプリケーションは、オペレータが1つ又は複数のリフト車106を制御すること、たとえば、加速する、反転する、転送する、充電ステーションに行く、停止する、減速することなど、を可能にする。
【0015】
本発明の実施例によれば、
図7~10に示されるように、スイッチ塔136が、提供される。スイッチ塔136は、塔136の第1の側面に配置された単一軌道ポート138を含む。単一軌道ポート138は、高架輸送システム100の軌道セグメント104に接続するように実施可能である。複合軌道ポート142が、塔136の第2の側面に配置される。複合軌道ポート142は、1つ又は複数の軌道セグメント104に接続するように実施可能な複数の軌道ポートを有する。レール・スイッチ・ケージ146は、単一軌道ポート138と複合軌道ポート142との間にスイッチ塔136に配置される。複数のスイッチ軌道セグメント148は、レール・スイッチ・ケージ146内に配置される。複数のスイッチ軌道セグメント148のそれぞれは、複合軌道ポート142の軌道ポートに単一軌道ポートを接続するように実施可能である。スイッチ塔136は、単一軌道ポート138及び複合軌道ポート142に対してレール・スイッチ・ケージ146を移動して複数のスイッチ軌道セグメント148のうちの1つを単一軌道ポート138及び複合軌道ポート142内に含まれる軌道ポートと選択的に一直線に並べるためのレール・スイッチ・ケージ・ドライブ機構137、たとえば、電動油圧式モータ150及びピストン・アーム151、を含む。ポート138及び142に対してレール・スイッチ・ケージ146を移動することによって、スイッチ塔136は、レール・スイッチ・ケージ146を移動して連続的軌道を作成することによって、車106が1つの軌道から3つの軌道に、又は3つの軌道のうちの1つから単一の軌道に選択的に切り替えることを可能にする。実施例は、適用例に応じて、2つ、4つ、又は別の数のスイッチ軌道セグメント148を有し得る。一代替実施例において、システム100は、当技術分野で知られている任意の切り替え機構、たとえば、固定されたレール・システムにおいて使用される任意の切り替え機構、を用いることができる。
【0016】
図1に示すように、リフト車106は、移動されるケーブルによって移動されるのではなくて、自己推進式なので、システム100の実施例は、直線以外の方向でのリフト輸送を可能にする。これは、特定の物体、たとえば、木、山、丘、又は建物、の周りのシステム100の構築を可能にする。スイッチ塔136は、様々な目的地、駅、又は個々の家への支線の構築を可能にする。充電小屋152は、複数の車106を収容し、充電小屋152内にある間に各車の動力源130を充電することができる。システム100の実施例は、環境への影響を減らす。システム100のルートは、障害物を回避するように及び従来のリフト機構よりも狭い用地を使用するように構築されるように実施可能であり、それによって、取り除かれる必要のある草木の量を減らす。
【0017】
図11に示された実施例を参照すると、自己推進式高架輸送システム100は、倉庫内の荷物を輸送するように実施可能である。荷物リフト車153は、荷物運搬車156がドライブトレイン158からぶら下がってケーブル160に沿って進むことを可能にするために、ジンブルとして機能するように実施可能である、回転するギア・ボックス154を含む。カウリング162は、ドライブトレインの構成要素、たとえば、車輪、を含む。間隙、たとえば15.24cm(6インチ)、は、たとえば、荷物がケーブルに接触せずに運ばれるための間隙を可能にする。荷物運搬車156は、ユーティリティ・カート、プラットフォーム、職員、又はロボットを運び得る。1つの実施例において、ロボットは、たとえば、カメラを使用して目的地のUPCコードを読み取ることによって注文に自律的に応じる人工知能能力を含むことになる、並びに荷物又は製品を持ち上げる機能を含むことになる。ソフトウェア・アプリケーションは、オペレータが倉庫内の目的地をロードする及びスケジュールすることと、インターネット小売業者から注文を自動的に受け付けることと、注文に応じるために製品を含む倉庫内の目的地に自動的に行くこととを可能にする。軌道セグメント104の複数の線を組み込む実施例は、軌道セグメント104の線が並んで走るために構成され得る、又は、
図2に示すように、垂直に積み重ねられるように構成され得る。
【0018】
発明の原理の理解を促進することを目的として、図面に示された好ましい実施例が参照されており、特定の言語が、これらの実施例を説明するために使用されてある。しかしながら、この特定の言語は、発明の範囲の制限を意図しておらず、発明は、当業者には通常は思い浮かぶことになるすべての実施例を包含すると解釈されるべきである。本明細書に示される及び記述される具体的な実装形態は、発明を説明するための実例であり、いかなる方法でも発明の範囲を制限することは意図されていない。簡潔にするために、システム(及びシステムの個々の動作する構成要素の構成要素)の従来の態様は、詳述されないことがある。さらに、提示された様々な図に示された接続線、又はコネクタは、様々な要素の間の例示的機能的関係及び/又は物理若しくは論理結合を表すことが意図されている。多数の代替又は追加の機能的関係、物理接続又は論理接続が、実際のデバイス内に存在し得る、ということに留意されたい。さらに、どの項目又は構成要素も、その要素が「必須」又は「重大」として説明されていない限り、本発明の実施に必須ではない。多数の修正形態及び適合が、発明の趣旨及び範囲を逸脱せずに当業者には容易に明らかとなろう。
【国際調査報告】