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特表2024-515200インタラクティブインテリジェントパネル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-05
(54)【発明の名称】インタラクティブインテリジェントパネル
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1333 20060101AFI20240329BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20240329BHJP
   G02B 7/00 20210101ALI20240329BHJP
【FI】
G02F1/1333
G02F1/13357
G02B7/00 F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023564418
(86)(22)【出願日】2021-04-30
(85)【翻訳文提出日】2023-10-20
(86)【国際出願番号】 CN2021091729
(87)【国際公開番号】W WO2022227078
(87)【国際公開日】2022-11-03
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515034703
【氏名又は名称】広州視源電子科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIYUAN ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,4th Yunpu Road,Huangpu District,Guangzhou,Guangdong P.R.CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】518298061
【氏名又は名称】▲広▼州▲視▼▲叡▼▲電▼子科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIRUI ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.192,Kezhu Road,Science Park Guangzhou,Guang Dong,China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】宋 高博
【テーマコード(参考)】
2H043
2H189
2H391
【Fターム(参考)】
2H043AE02
2H043AE07
2H043AE18
2H043AE22
2H189AA54
2H189AA55
2H189AA62
2H189AA63
2H189AA68
2H189AA70
2H189AA71
2H189HA11
2H189HA12
2H189HA13
2H189LA02
2H189LA30
2H391AB40
2H391AC13
2H391AC32
2H391CA08
(57)【要約】
本願は、インタラクティブインテリジェントパネルに関し、額縁の内側壁には間隔を空けて第1固定部と第2固定部が設けられ、タッチ表示ユニットは第1固定部に固定され、光学フィルムと拡散プレートと発光ユニットとバックプレートは、順に積層されて、第2固定部の第1固定部から離れた側に固定される。本願は、貼付面積が大きすぎるという問題、および中枠を増設して隔離する必要があるという問題を回避することにより、額縁の幅を減少し、有効表示面積の占有割合を増加させた。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
額縁と、タッチ表示ユニットと、光学フィルムと、拡散プレートと、発光ユニットと、バックプレートとを含むインタラクティブインテリジェントパネルであって、
前記額縁の内側壁には、前記タッチ表示ユニットの厚さ方向に間隔を空けて第1固定部と第2固定部が設けられ、
前記タッチ表示ユニットは、前記第1固定部に固定され、
前記光学フィルムと拡散プレートと発光ユニットとバックプレートは、順に積層されて、前記第2固定部の前記第1固定部から離れた側に固定される
インタラクティブインテリジェントパネル。
【請求項2】
前記第1固定部は、前記額縁の外側縁に沿って枠内へ延在する
請求項1に記載のインタラクティブインテリジェントパネル。
【請求項3】
前記第1固定部の外面と前記額縁の前記第1固定部に近い外側縁により前記額縁の外面を形成し、前記タッチ表示ユニットの前記第2固定部から離れた縁部には段差が設けられ、前記段差と前記第1固定部とが互いに係合して、係合された前記タッチ表示ユニットの表示面と前記額縁の外面が面一になるようにする
請求項2に記載のインタラクティブインテリジェントパネル。
【請求項4】
前記第2固定部は、前記額縁の内側の中部から枠内へ延在する
請求項1に記載のインタラクティブインテリジェントパネル。
【請求項5】
前記第2固定部の前記第1固定部から離れた側には、突起した差込接続部が設けられ、前記光学フィルムには第1差込接続穴が設けられ、前記拡散プレートには第2差込接続穴が設けられ、前記差込接続部は、前記第1差込接続穴と前記第2差込接続穴に順に適合に差し込まれる
請求項4に記載のインタラクティブインテリジェントパネル。
【請求項6】
前記額縁は、各縁に位置する4つのサブ額縁を含み、前記4つのサブ額縁は、順に首尾が接続されて1つの矩形枠体を構成し、4つの隅が形成され、
各前記サブ額縁の両端にはそれぞれサブ額縁固定プレートが設けられ、前記サブ額縁固定プレートにはサブ額縁固定ねじ穴がそれぞれ設けられ、
前記額縁は、前記サブ額縁を固定するための4つの隅固定部材をさらに含み、
各前記隅固定部材はそれぞれ2つの固定シートを含み、前記2つの固定シートの一端は、前記2つの固定シートの間に直角を形成するように互いに固定され、前記2つの固定シートには、それぞれ前記サブ額縁固定ねじ穴と同じ大きさで位置が対応する隅固定ねじ穴が設けられ、
前記隅固定部材はそれぞれ前記隅におけるサブ額縁固定プレートに設けられ、サブ額縁固定ねじを前記隅固定ねじ穴とサブ額縁固定ねじ穴に順に通して、前記隅固定部材を前記サブ額縁により形成される隅にそれぞれ固定する
請求項1に記載のインタラクティブインテリジェントパネル。
【請求項7】
前記バックプレートの縁部には、バックプレートねじ穴が設けられ、
各前記サブ額縁にはそれぞれバックプレート固定プレートが設けられ、前記バックプレート固定プレートの設置方向は前記サブ額縁の縁部に平行し、前記バックプレート固定プレートには、前記バックプレートねじ穴と同じ形状で位置が対応するバックプレート固定ねじ穴が設けられ、バックプレート固定ねじを前記バックプレートねじ穴とバックプレート固定ねじ穴に順に通して、前記バックプレートを前記サブ額縁により形成される前記矩形枠体に固定する
請求項6に記載のインタラクティブインテリジェントパネル。
【請求項8】
前記サブ額縁における前記バックプレート固定プレートと前記サブ額縁固定プレートは高低差を有し、且つ前記バックプレート固定プレートのほうが前記額縁の外側により近いことにより、前記隅固定部材が前記矩形枠体に固定された後、前記隅固定部材の外面と前記バックプレート固定プレートの外面とが面一になるようにする
請求項7に記載のインタラクティブインテリジェントパネル。
【請求項9】
前記タッチ表示ユニットは、順に積層された液晶スクリーンとタッチキャパシタと板ガラスとを含む
請求項1に記載のインタラクティブインテリジェントパネル。
【請求項10】
前記光学フィルムは、拡散シートと輝度上昇シートと反射シートのうちの少なくとも1つを含む
請求項1に記載のインタラクティブインテリジェントパネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンピュータの技術分野に関し、例えばインタラクティブインテリジェントパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
インタラクティブインテリジェントパネルは、パネル上に表示されたコンテンツをタッチ技術によって操作制御することにより、ヒューマンコンピュータインタラクションを実現する一体化されたインテリジェント機器である。
【0003】
従来技術において、インタラクティブインテリジェントパネルには、額縁1’で縁取りされた形態でパッケージされたものが多い。図1を参照すると、従来技術におけるインタラクティブインテリジェントパネルの構造概略図であり、インタラクティブインテリジェントパネルは、額縁1’内に板ガラス2’とタッチ表示ユニット3’と光学フィルム4’とバックプレート5’とが順に設けられている。構造の縁部が額縁1’で縁取りされている場合、板ガラス2’は、主に固定ブラケット6’及び接着剤の貼り付けによってその脱落を防止する。ガラス固定ブラケット6’からタッチ表示ユニット3’に直接力がかかることは許容しないため、板ガラス2’は、貼り付けを容易にするために固定ブラケット6’の方向に一定の幅で突出する必要がある。光学フィルム4’とタッチ表示ユニット3’とが直接接触することを回避してタッチ表示ユニット3’を保護するためには、中枠8’を増設し、且つ中枠8’で光学フィルム4’を押さえることにより、光学フィルム4’が光学フィルム4’の厚さ方向に変位することを防止する必要がある。そして、さらにバックプレート5’に位置決め柱7’をかしめ接合して光学フィルム4’を固定して、光学フィルム4’が光学フィルム4’の幅方向に変位することを防止する。そのため、上記構造では、インタラクティブインテリジェントパネルの縁部において、図1のA領域に示すようなユーザの視覚効果及び使用効果に影響を与える黒いエッジが生じることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の目的は、額縁が狭く、有効表示面積の占有割合が大きいインタラクティブインテリジェントパネルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、額縁と、タッチ表示ユニットと、光学フィルムと、拡散プレートと、発光ユニットと、バックプレートとを含むインタラクティブインテリジェントパネルであって、
前記額縁の内側壁には、前記タッチ表示ユニットの厚さ方向に間隔を空けて第1固定部と第2固定部が設けられ、
前記タッチ表示ユニットは、前記第1固定部に固定され、
前記光学フィルムと拡散プレートと発光ユニットとバックプレートは、順に積層されて、前記第2固定部の前記第1固定部から離れた側に固定されるインタラクティブインテリジェントパネルを提供する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によるインタラクティブインテリジェントパネルは、額縁の内側壁に設けられた第1固定部によってタッチ表示ユニットを固定し、第2固定部によって光学フィルムを固定し、タッチ表示ユニットと光学フィルムとが直接接触することを防止することにより、固定ブラケット及び接着剤を用いた貼り付けによる固定に必要な貼付面積が大きすぎるという問題、および中枠を増設してタッチ表示ユニットと光学フィルムとを隔離する必要があるという問題を回避し、さらに従来技術において中枠で光学フィルムを押さえることによる額縁が広く、有効表示面積の占有割合が小さいという問題を解決した。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】従来技術におけるインタラクティブインテリジェントパネルの構造概略図である。
図2】本願の一実施例におけるインタラクティブインテリジェントパネルの構造概略図である。
図3】本願の一実施例における組み立て方式の概略図である。
図4】本願の実施例1の実施例における差込接続部の構造概略図である。
図5】本願の実施例1の実施例における差込接続部の構造概略図である。
図6】本願の実施例1の実施例における額縁の構造概略図である。
図7】本願の実施例1の実施例における額縁の構造概略図である。 本願の目的の実現、機能特徴及び利点は、実施例に関連し、図面を参照してさらに説明する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本願の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下、図面及び実施例を参照しつつ、本願についてさらに詳細に説明する。なお、ここで説明する具体的な実施例は、本願を解釈するためのものに過ぎず、本願を限定するものではない。
【0009】
当業者であれば、特に断りのない限り、ここで使用される単数形「一」、「1つの」、「上記」および「当該」は複数形を含んでもよいことを理解できる。さらに理解すべきこととして、本実用新案の明細書で使用される用語である「含む」は、特徴、整数、ステップ、操作、素子、ユニット、モジュール及び/又はコンポーネントの存在を意味するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、操作、素子、ユニット、モジュール、コンポーネント、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではない。素子が別の素子に「接続」または「結合」されると呼ばれる場合、それが他の素子に直接接続または結合してもよく、あるいは中間素子が存在してもよいことは理解すべきである。なお、ここで使用される「接続」又は「結合」は、無線接続又は無線結合を含みうる。ここで使用される用語である「及び/又は」は、1つ又は複数の関連するリストされた項目のすべて又はいずれのユニットとすべての組み合わせを含む。
【0010】
当業者であれば、別に定義されていない限り、ここで使用されるすべての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本実用新案が属する分野における一般的な技術者の一般的な理解と同じ意味を有することを理解できる。さらに理解すべきこととして、汎用辞書に定義されているような用語は、従来技術の文脈における意味と一致する意味を有するものと理解すべきであり、ここのように特定して定義されていない限り、理想化されるか又は正式すぎる意味で解釈されない。
【0011】
図2を参照すると、本願の一実施例におけるインタラクティブインテリジェントパネルの構造概略図であり、インタラクティブインテリジェントパネルは、額縁1と、タッチ表示ユニット2と、光学フィルム3と、拡散プレート4と、発光ユニット5と、バックプレート6とを含む。
【0012】
額縁1の内側壁には、タッチ表示ユニット2の厚さ方向に間隔を空けて第1固定部11と第2固定部12が設けられている。
【0013】
タッチ表示ユニット2は、第1固定部11に固定される。
【0014】
光学フィルム3と拡散プレート4と発光ユニット5とバックプレート6は、順に積層されて、第2固定部12の第1固定部11から離れた側に固定される。
【0015】
一実施例では、タッチ表示ユニット2の表示面は、インタラクティブインテリジェントパネルの正面に向いており、本技術案に開示されるインタラクティブインテリジェントパネルの正面とは、ユーザに向けて画像やビデオを表示し、タッチ操作を受けるための一面を指す。
【0016】
一実施例では、インタラクティブインテリジェントパネル本体は、タッチ指令を識別するためのタッチ識別位置特定モジュールと、タッチ表示ユニット2による画面表示およびタッチ指令に対する応答を制御するための制御ユニットと、近傍の人の声又は環境音を収集するためのマイクロホンと、オーディオを再生するためのスピーカと、画像情報を収集するためのカメラと、通信のためのネットワークモジュールなどを含みうり、ここでは具体的に限定せず、詳しく説明しない。
【0017】
一実施例では、図3を参照すると、本願の一実施例における組み立て方式の概略図であり、本願の一実施例におけるインタラクティブインテリジェントパネルの取り付け方式は、以下の通りである。まず、額縁1の第1固定部11の外側を下向きに置き、タッチ表示ユニット2を接着剤によって第1固定部11の内側に接着する。ここで、第1固定部11の内側は、表示面に近い側であり、第1固定部11の内側は、第2固定部12に近い側である。光学フィルムと拡散プレート4を第2固定部12の第1固定部11から離れた側に置き、発光ユニット5とバックプレート6との組み合わせを額縁1の上向きの端に順に掛けて固定する。ここで、上記した額縁1の上向きの端とは、額縁1の第1固定部11の外側が下向きに置かれた時、額縁1の上向きになる端である。以上の取り付け方式は、逆さまの取り付け方式を採用し、額縁1は、従来技術における額縁、中枠、固定ブラケットを一体化したものになり、組立部材の数及び組立の難易度を低減し、組立効率を向上させた。
【0018】
一実施例では、インタラクティブインテリジェントパネルは、集団会議、多人数学習、多人数ゲームなどの分野に応用されることが多いため、インタラクティブインテリジェントパネルの実施形態は、そのサイズに高い要求が出される。具体的には、本願のインタラクティブインテリジェントパネルは、通常、75インチよりも大きい大サイズのインタラクティブインテリジェントパネルであり、多人数によるタッチ及び視聴のためにより良い体験を提供する。一方、このような大サイズのインタラクティブインテリジェントパネルは、通常、壁に取り付けられたりブラケットにて支持されたりするが、その正面サイズがもはや大きいため、その厚さも大きすぎると、人に重厚で鈍重な視覚効果をもたらし、人の視覚体験に大きな影響を与える。本願のインタラクティブインテリジェントパネルの構造は、組立効率を向上させることができる他に、従来技術のインタラクティブインテリジェントパネルに必要な板ガラスの固定ブラケット6’と中枠8’の構造を減らすことができ、インタラクティブインテリジェントパネルの厚さを大幅に減少することができ、壁面に取り付けたりブラケットに置いたりする際に、ユーザに鈍重な視覚効果をもたらすことを回避することができ、ユーザの視覚体験を大幅に向上させた。
【0019】
一実施例では、額縁1の内側壁に設けられた第1固定部11によってタッチ表示ユニット2を固定し、第2固定部12によって光学フィルム3を固定し、タッチ表示ユニット2と光学フィルム3とが直接接触することを防止することにより、固定ブラケット及び接着剤を用いた貼り付けによる貼付面積が大きすぎるという問題、および中枠を増設してタッチ表示ユニット2と光学フィルム3とを隔離する必要があるという問題を回避した。バックプレート6と光学フィルム3との間には光学距離(すなわち、ギャップ)があり、どのようにバックプレート6と第2固定部12を介して光学フィルム3を固定するかを確認してください。
【0020】
一実施例では、拡散プレート4は、点光源又は線光源を面光源に変換することができ、インタラクティブインテリジェントパネルに表示される画面の明暗度をより均一にし、表示効果を高め、これによりユーザの視覚体験を向上させた。
【0021】
さらに、第1固定部11は、額縁1の外側縁に沿って枠内へ延在する。
【0022】
具体的には、第1固定部11が額縁1の外側に沿って枠内へ延在しない場合、額縁1は一部の側壁が第1固定部11の表示面から突出することになり、すなわち第1固定部11と額縁1の内側に凹みが生じ、凹みに溜まり隠れた汚れをクリーニングしにくいという問題を引き起こす。一方、第1固定部11を額縁1の外側縁に沿って枠内へ延在させることにより、第1固定部11の外面を額縁の縁部にできるだけ揃えることができ、凹みによる清掃の問題を回避し、インタラクティブインテリジェントパネルの外観効果も高めた。
【0023】
さらに、第1固定部11の外面と額縁1の第1固定部11に近い外側縁により額縁1の外面を形成し、タッチ表示ユニット2の第2固定部12から離れた縁部には段差が設けられ、段差と第1固定部11とが互いに係合して、係合されたタッチ表示ユニット2の表示面と額縁1の外面が面一になるようにする。
【0024】
一実施例では、本願の実施例において各層を逆さまに取り付ける必要があるため、タッチ表示ユニット2の外面と額縁1の外面を面一にする場合、後続の各層を下向きに置く時の安定性を高めることが容易になる。
【0025】
さらに、第2固定部12は、額縁1の内側の中部から枠内へ延在する。
【0026】
一実施例では、第2固定部12が額縁1の内側の中部から枠内へ延在することにより、額縁1の第1固定部11から離れた末端側にも十分な取り付け空間を備えることができ、光学フィルム3と拡散プレート4と発光ユニット5とバックプレート6の取り付けを容易にし、取り付けの利便性を高めた。
【0027】
さらに、第2固定部12の第1固定部11から離れた側には、突起した差込接続部121が設けられ、光学フィルム3には第1差込接続穴が設けられ、拡散プレート4には第2差込接続穴が設けられ、差込接続部121は、第1差込接続穴と第2差込接続穴に順に適合に差し込まれる。
【0028】
一実施例では、図4を参照すると、本願の実施例1の実施例における差込接続部121の構造概略図であり、差込接続部121を光学フィルム3及び拡散プレート4の差込接続穴に適合に差し込むことにより、光学フィルム3及び拡散プレート4の左右のガタツキを回避し、光学フィルム3の固定の安定性をさらに高め、その光の発散及び光の均一化の効果を高め、さらにインタラクティブインテリジェントパネルの表示効果を高めることができる。
【0029】
一実施例では、差込接続部121の長さは、差込接続部121が光学フィルム3及び拡散プレート4の差込接続穴に適合に差し込まれた後に差込接続部121の先端の一部が拡散プレート4の外に延出するように、光学フィルム3と拡散プレート4の合計厚さよりも少し高くてもよい。実際の生産においては、係合キャップを用いて、係合キャップが光学フィルム3と拡散プレート4を差込接続部121にぴったりと固定するように、差込接続部121の先端における拡散プレート4から延出した部分に係合することにより、光学フィルム3と拡散プレート4が光学フィルム3の厚さ方向にスライドすることを回避するようにしてもよく、且つバックプレート6を額縁に固定した後、バックプレート6と光学フィルム3との間に一定の幅のギャップが保持され、光学距離が形成される。なお、差込接続部121の先端における拡散プレート4から延出した部分にねじ部を設けることにより、このねじ部に適合するナットをこのねじ部に締め付けた後、ナットが光学フィルム3と拡散プレート4を差込接続部121にぴったりと固定して、光学フィルム3と拡散プレート4が光学フィルム3の厚さ方向にスライドすることを回避するようにしてもよい。
【0030】
好ましくは、図5を参照すると、本願の実施例1の実施例における差込接続部の構造概略図であり、差込接続部121は、いくつかの不連続なシート状突起であってもよい。
【0031】
さらに、図6を参照すると、本願の実施例1の実施例における額縁の構造概略図であり、額縁1は、各縁に位置する4つのサブ額縁101を含み、4つのサブ額縁101は、順に首尾が接続されて1つの矩形枠体を構成し、4つの隅が形成される。
【0032】
図7を参照すると、本願の実施例1の実施例における額縁の構造概略図である。説明の便宜上、図には2つの隣接するサブ額縁101と1つの隅固定部材102の概略図が示されており、その残りのサブ額縁101の端部構造は、図7に示したものと同じである。ここで、各サブ額縁101の両端にはそれぞれサブ額縁固定プレート13(図6にはない)が設けられ、サブ額縁固定プレート13にはサブ額縁固定ねじ穴131がそれぞれ設けられている。
【0033】
額縁1は、サブ額縁101を固定するための4つの隅固定部材102(図6にはない)をさらに含む。
【0034】
各隅固定部材102はそれぞれ2つの固定シート14を含み、2つの固定シート14の一端は、2つの固定シート14の間に直角を形成するように互いに固定される。2つの固定シート14には、それぞれサブ額縁固定ねじ穴131と同じ大きさで位置が対応する隅固定ねじ穴141が設けられている。
【0035】
隅固定部材102はそれぞれ隅におけるサブ額縁固定プレート13に設けられ、サブ額縁固定ねじを隅固定ねじ穴141とサブ額縁固定ねじ穴131に順に通して、隅固定部材102をサブ額縁101により形成される隅にそれぞれ固定する。
【0036】
一実施例では、図7を参照すると、2つのサブ額縁101の隣接する一端を近接させて垂直する隅を形成し、2つのサブ額縁101におけるサブ額縁固定プレート13は直角の隅部を形成し、このとき、隅固定部材102をこの直角の隅部の上方に置き、額縁固定ねじを隅固定部材102の各隅固定ねじ穴141にそれぞれ通して、2つのサブ額縁101を下に固定することにより、額縁1の安定性及び解体性を高めた。
【0037】
一実施例では、図7を参照すると、サブ額縁固定プレート13と第2固定部12の延在方向は同じであり、このとき、サブ額縁固定プレート13と第2固定部12との間には一定の幅を有する溝が形成される。具体的には、この溝の幅が光学フィルム3及び拡散プレート4の合計厚さと一致するように設けてもよく、これにより、光学フィルム3と拡散プレート4の縁部が上記溝に適合にぴったりと差し込まれることを可能にし、光学フィルム3と拡散プレート4が光学フィルム3の厚さ方向にスライドすることをさらに回避する。
【0038】
さらに、バックプレート6の縁部には、バックプレートねじ穴が設けられている。各サブ額縁101にはそれぞれバックプレート固定プレート15が設けられ、バックプレート固定プレート15の設置方向はサブ額縁101の縁部に平行する。バックプレート固定プレート15には、バックプレートねじ穴と同じ形状で位置が対応するバックプレート固定ねじ穴151が設けられ、バックプレート固定ねじをバックプレートねじ穴とバックプレート固定ねじ穴151に順に通して、バックプレート6をサブ額縁101により形成される矩形枠体に固定する。
【0039】
一実施例では、図7を参照すると、額縁1の第1固定部11から離れた端には、内方へ延在するバックプレート固定プレート15が設けられ、バックプレート固定ねじによってバックプレート6を額縁1に固定し、さらにバックプレート6がその内側に固定された発光ユニット5をカバー可能にし、インタラクティブインテリジェントパネルの安定性を高める。
【0040】
好ましくは、具体的な実施過程では、ねじ以外に、バックプレート6とバックプレート固定プレート15に係止穴を設け、スナップファスナーなどの他の締結具によってバックプレート6を固定してもよく、ここでは詳しく説明しない。
【0041】
さらに、サブ額縁101におけるバックプレート固定プレート15とサブ額縁固定プレート13は高低差を有し、且つバックプレート固定プレート15のほうが額縁1の外側により近いことにより、隅固定部材102が矩形枠体に固定された後、隅固定部材102の外面とバックプレート固定プレート15の外面が面一になるようにする。
【0042】
一実施例では、隅固定部材102が取り付けられた後、隅固定部材102の外面とバックプレート固定プレート15の外面が面一になり、バックプレート6をより安定的に置いて固定することができ、バックプレート6の取り付け後の捲れやガタツキを回避することができる。
【0043】
好ましくは、額縁のバックプレート固定プレート15に近い縁部を、バックプレート固定プレート15よりも少し高くすることにより、バックプレート6がサブ額縁101により形成される矩形枠体に固定された後、バックプレート6の外面と額縁1のバックプレート固定プレート15に近い縁部が面一になり、額縁1の突出部分の材料の浪費を回避することができる。また、組立過程において、額縁1の内側にロボットハンド又は人の手を入れて各ユニットを置く必要があるため、額縁1とバックプレート6の外面を面一にすることにより、額縁1のバリア高さを下げ、組立の難易度を低減することもできる。
【0044】
さらに、タッチ表示ユニット2は、順に積層された液晶スクリーンとタッチキャパシタと板ガラスとを含む。
【0045】
一実施例では、タッチ表示ユニット2は組み立てられた後、額縁1の外面から内側に向かって板ガラス、タッチキャパシタ、液晶スクリーンの順になり、このとき、板ガラスを含むタッチ表示ユニット2はすべて第1固定部11によって内側に固定され、板ガラスを額縁1の外側に貼り付ける際に堅牢に貼り付けるには大量の接着剤と大きな貼付面積が必要となる問題を回避し、固定の堅牢性を確保しつつ、額縁1の黒いエッジの幅を大幅に減少した。
【0046】
好ましくは、板ガラスは、強化ガラスであり、インタラクティブインテリジェントパネルの堅牢性を大幅に高めることができる。
【0047】
さらに、光学フィルム3は、拡散シートと輝度上昇シートと反射シートのうちの少なくとも1つを含む。
【0048】
好ましくは、光学フィルム3は3層構造であり、ここで、3層構造はそれぞれ拡散シートと輝度上昇シートと反射シートであり、これにより、入射される点光源の光線を均一に拡散させ、発散光源にして出射し、発光ユニットに生じるスポットを除去し、照射角度を広げ、照明盲点を効果的に除去する。
【0049】
以上より、本願の実施例によるインタラクティブインテリジェントパネルは、額縁の内側壁に設けられた第1固定部によってタッチ表示ユニットを固定し、第2固定部によって光学フィルムを固定し、タッチ表示ユニットと光学フィルムとが直接接触することを防止することにより、固定ブラケット及び接着剤を用いた貼り付けによる固定に必要な貼付面積が大きすぎるという問題、および中枠を増設してタッチ表示ユニットと光学フィルムとを隔離する必要があるという問題を回避し、さらに従来技術において中枠で光学フィルムを押さえることによる額縁が広く、有効表示面積の占有割合が小さいという問題を解決した。第1固定部を額縁の外側縁に沿って枠内へ延在させることで、第1固定部の表示面を額縁の縁部にできるだけ揃えることができ、凹みによる清掃の問題を回避し、インタラクティブインテリジェントパネルの外観効果も高めるとともに、ユーザ操作の利便性を高める。タッチ表示ユニットの外面と額縁の外面を面一にすることにより、後続の各層を下向きに置く際の安定性を高めることができる。第2固定部に差込接続部を設け、それに対応して光学フィルム及び拡散プレートに差込接続穴を設けることにより、光学フィルム及び拡散プレートの左右のガタツキを回避し、光学フィルム固定の安定性をさらに高め、その光の発散及び光の均一化の効果を高め、さらにタッチ表示ユニットの表示効果を高めることができる。締結ねじによって額縁とバックプレートを固定することにより、インタラクティブインテリジェントパネル構造の安定性を高め、取り付けの利便性及び取り付け効率を向上させることができる。
【0050】
以上に述べたのは本実用新案の好ましい実施例に過ぎず、それにより本実用新案の特許範囲を限定するものではなく、本実用新案の明細書及び図面の内容を用いて行われる等価構造又は等価プロセスの変換や、他の関連分野への直接又は間接的な適用はすべて本実用新案の特許範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0051】
図1において、
1’ 額縁
2’ 板ガラス
3’ タッチ表示ユニット
4’ 光学フィルム
5’ バックプレート
6’ 固定ブラケット
7’ 位置決め柱
8’ 中枠
図2乃至図7において
1 額縁
101 サブ額縁
102 隅固定部材
11 第1固定部
12 第2固定部
121 差込接続部
13 サブ額縁固定プレート
131 サブ額縁固定ねじ穴
14 固定シート
141 隅固定ねじ穴
15 バックプレート固定プレート
151 バックプレート固定ねじ穴
2 タッチ表示ユニット
3 光学フィルム
4 拡散プレート
5 発光ユニット
6 バックプレート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】