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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-08
(54)【発明の名称】便座アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A47K 13/00 20060101AFI20240401BHJP
   E03D 9/00 20060101ALI20240401BHJP
   A47K 13/10 20060101ALI20240401BHJP
   E03D 5/10 20060101ALI20240401BHJP
【FI】
A47K13/00
E03D9/00 Z
A47K13/10
E03D5/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562769
(86)(22)【出願日】2022-04-20
(85)【翻訳文提出日】2023-11-02
(86)【国際出願番号】 US2022025601
(87)【国際公開番号】W WO2022226094
(87)【国際公開日】2022-10-27
(31)【優先権主張番号】63/177,604
(32)【優先日】2021-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519320871
【氏名又は名称】エーエス アメリカ, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】AS America, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】グローヴァー, デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】コレカール, ニティン エス.
(72)【発明者】
【氏名】ブッチャー, クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】ソング, キ ボック
(72)【発明者】
【氏名】ベルント, ロナルド ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ヘイダリ, ベヘナム
(72)【発明者】
【氏名】リービット, ダグラス フォーネル
(72)【発明者】
【氏名】スウィッツァー, ザッカリー
【テーマコード(参考)】
2D037
2D038
2D039
【Fターム(参考)】
2D037AA02
2D037AA11
2D037AA12
2D037AA14
2D037AB07
2D037AD00
2D038KA01
2D038KA06
2D039AA02
2D039FA03
2D039FA04
2D039FA08
2D039FC01
(57)【要約】
便座アセンブリは、内側リムと、輪郭付けられた上側座面と、を備える便座と、便座にヒンジ接続され、開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能な蓋と、を備えており、蓋は、成形面部分及びコア部分を含む内側ライナを備え、成形面部分は、便座の輪郭付けられた上側座面に対応するように成形され、コア部分は、便座の内側リムで成形面部分に接合され、閉鎖蓋位置では、蓋の成形面部分は便座の上側座面を覆い、蓋のコア部分は、便座の中央開口部を覆い、内側リムの上縁部を越えて下方に延在する。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
便座の中央開口部周りの内側リムと、前記内側リムと前記便座の外側リムとの間に延在する、輪郭付けられた上側座面と、を備える前記便座と、
前記便座にヒンジ接続され、便器及び前記便座に対して開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能な蓋と、を備える、便座アセンブリであって、
前記蓋は、成形面部分及びコア部分を含む内側ライナを備え、前記成形面部分は、前記便座の前記輪郭付けられた上側座面に対応するように成形され、前記コア部分は、前記便座の前記内側リムで前記成形面部分に接合され、前記閉鎖蓋位置では、前記蓋の前記成形面部分は前記便座の前記上側座面を覆い、前記蓋の前記コア部分は、前記便座の前記中央開口部を覆い、前記内側リムの上縁部を越えて下方に延在する、前記便座アセンブリ。
【請求項2】
前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記内側ライナの前記コア部分は、前記内側リムの前記上縁部を越えて前記便座の前記内側リムの底縁部まで、またはそれを越えて下方に延在する、請求項1に記載の便座アセンブリ。
【請求項3】
前記内側ライナは縁部分を備え、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記内側ライナの前記縁部分は前記便座の側壁と前記便座の前面開口部とを覆う、請求項1または請求項2に記載の便座アセンブリ。
【請求項4】
前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記内側ライナの前記縁部分は、前記便器を出て前記便器の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を、下向きの方向に方向付ける、請求項3に記載の便座アセンブリ。
【請求項5】
前記蓋は、外側ライナ及び前記内側ライナを含む2部品蓋であり、前記外側ライナは、前記内側ライナに接合されている、請求項1~4のいずれかに記載の便座アセンブリ。
【請求項6】
前記蓋は、前記外側ライナと前記内側ライナとの間に中空部分を有する、請求項5に記載の便座アセンブリ。
【請求項7】
前記上側座面は、前記便座の前記外側リムから前記便座の前記内側リムまで前記中央開口部に向かって下向きに傾斜させられている、請求項1~6のいずれかに記載の便座アセンブリ。
【請求項8】
前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記蓋の前記成形面部分と前記便座の前記上側座面との間の蓋と座部との間の間隙は、平均で約0.05~約0.5インチである、請求項1~7のいずれかに記載の便座アセンブリ。
【請求項9】
前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあり、かつ前記便座が前記閉座位置にあるとき、前記便座の底面と前記便器の上側リムとの間の座部と便器との間の間隙は、平均で約0.05~約0.5インチである、請求項1~8のいずれかに記載の便座アセンブリ。
【請求項10】
前記閉位置における前記蓋は、従来のトイレの従来の蓋が開位置にあるときに洗浄中に前記従来のトイレに入る従来の空気の質量と比較して、洗浄中に前記トイレに入る空気の質量を約20%~約80%低減させるように構成されており、前記従来のトイレは、洗浄毎に0.8ガロン~1.6ガロンを流すように構成されている、請求項1~9のいずれかに記載の便座アセンブリ。
【請求項11】
前記低減された空気の質量は、約3グラム~約18グラムの空気である、請求項10に記載の便座アセンブリ。
【請求項12】
前記低減された空気の質量は、洗浄後に前記便器から出て前記便器外の空気に入るトイレプルームの量を低減するように構成される、請求項10または請求項11に記載の便座アセンブリ。
【請求項13】
前記座部の前記内側リムは、前記座部の前記中央開口部の周りに全面的に延在する、請求項1~12のいずれかに記載の便座アセンブリ。
【請求項14】
蓋と、
使用者及び前記蓋の位置を検出するように構成された1つまたは複数の第1のセンサを備える第1の制御システムと、
コントローラであって、前記使用者の行動を決定することと、前記コントローラによって決定された前記使用者の前記行動に基づいて、前記蓋を前記開放蓋位置と前記閉鎖蓋位置との間で自動的に移動させることと、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあることが検出された場合にトイレを自動的に洗浄することと、を行うように構成された、前記コントローラと、
を備える、便座システム。
【請求項15】
前記コントローラは、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときにのみ前記トイレを自動的に洗浄するように構成される、請求項14に記載の便座システム。
【請求項16】
前記蓋は、前記内側ライナの前記成形面部分及び前記コア部分を覆うように構成された外側ライナを備え、前記1つまたは複数のセンサが、前記外側ライナ及び前記内側ライナのうちの1つまたは複数の上に配置される、請求項14または請求項15に記載の便座システム。
【請求項17】
前記1つまたは複数の第1のセンサが、前記蓋の基部にあるハウジング内に設けられている、請求項14~16のいずれかに記載の便座システム。
【請求項18】
前記1つまたは複数の第1のセンサは、前記便座システムの近傍にいる使用者の存在を検出するように構成され、前記閉鎖蓋位置と前記開放蓋位置との間を移動するように前記蓋に指示するように構成されたマイクロ波センサを含む、請求項14~17のいずれかに記載の便座システム。
【請求項19】
前記1つまたは複数の第1のセンサは、前記蓋が前記開放蓋位置にあるときに使用者の存在を検出するように構成された赤外線センサを備える、請求項14~18のいずれかに記載の便座システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本出願は、2021年4月21日に出願された米国仮出願第63/177,604号の利益を主張するものであり、この米国仮出願の開示の全体を参照により本明細書に援用する。
【0002】
本開示は、一般に、トイレに関し、より詳細には、トイレプルーム汚染を低減するための便座アセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
トイレを洗浄すると、トイレプルームが発生する。トイレプルームは、トイレの周囲の空気ならびにトイレの表面及びトイレの周囲の空気を、トイレの使用に関連する排泄物及び細菌に由来する粒子で汚染する可能性があるため、健康上の懸念を引き起こす可能性がある。トイレプルームは、トイレを洗浄するときに、水がトイレタンクから便器へ流れ、トイレトラップの出口から流れ出て、再び便器に水が戻る際に、便器外部の周囲空気に入り込む。この水の移動により、便器への水の流れに伴って便器内部から便器外部へと空気が押し出され、水が便器からトイレトラップの出口を通って流れ出るときに、便器外部から便器内部へと空気が吸い込まれる。このようにして、流れる水及び空気は、トイレプルームの乱流を引き起こす。
【0004】
洗浄中に便器をトイレ蓋で覆うことは、いくらかの空気が便器に出入りするのを阻止するのを助けることができ、したがって、トイレの使用者の周りの周囲空気に入るトイレプルームの量を減らすことができる。しかし、ほとんどの公共トイレはトイレ蓋を備えていない。公共のトイレにトイレ蓋が含まれている場合、多くの使用者は、以前の使用者によるトイレプルームの潜在的な汚染、または定期的な清浄の欠如のために、トイレ蓋に触れることを不快に感じることがある。その結果、使用者は、洗浄中にトイレ蓋に触れないようにトイレ蓋を上げたままにする可能性がある。
【0005】
便器を蓋を上げた状態で洗浄することにより(または同様に、蓋のないトイレ)、トイレプルームは、例えば、使用者に向かう方向を含むトイレの周りの様々な方向で大気に入ることができる。たとえ使用者が洗浄前に便座の開口部を覆うために典型的な蓋を動かしたとしても、トイレから出るトイレプルームは、主に使用者に向けられる。したがって、特に公共のトイレでのトイレプルームは、潜在的な健康上の懸念であり続けている。
【発明の概要】
【0006】
本明細書で開示されるのは、洗浄中にトイレ外部の使用者エリアへの雰囲気に入り込むトイレプルームを減らすための便座に対応する形状のトイレ蓋である。蓋は、座部の使用者面に共形嵌合を有し、座部の開口部に平面嵌合を有する形状である。蓋が座部上で閉じられると、蓋は座部の使用者面及び座部の開口部を覆う。座部上の共形嵌合は、トイレプルームが使用者エリアに入るのを制限するように構成されている。いくつかの実施形態において、蓋が座部上で閉じられると、蓋は、座部の開口部内に延在する。蓋の共形嵌合及び座部の開口部内への蓋の延在は、洗浄中に座部上へのトイレプルームまたはトイレ水の付着を制限するように構成される。いくつかの実施形態では、便座アセンブリは、蓋及び座部を含んでいてよい。
【0007】
蓋は、座部の使用者面に共形嵌合を有し、座部の開口部に平面嵌合を有する形状である。蓋が座部上で閉じられると、蓋は座部の使用者面及び座部の開口部を覆う。座部上の共形嵌合は、トイレプルームが使用者エリアに入るのを制限するように構成されている。いくつかの実施形態において、蓋が座部上で閉じられると、蓋は、座部の開口部内に延在する。蓋の共形嵌合及び座部の開口部内への蓋の延在は、洗浄中に座部上へのトイレプルームまたはトイレ水の付着を制限するように構成される。
【0008】
蓋は、便座及び便器に対して、開放蓋位置から閉鎖蓋位置までの間で移動可能である。いくつかの実施形態によれば、蓋は、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに、座部の縁部及び側壁を越えて延在するように構成された縁部分を含む。このようにして、蓋が座部上で閉じられると、蓋は座部の縁部及び側壁を覆う。縁部分は、使用者エリアの周囲の雰囲気に入るトイレプルームを下向きに向けるように構成される。
【0009】
座部は、使用者が着座するための座面を有し、座面は、便座の開口部の周囲に座部形状を有する。いくつかの実施形態では、蓋は、洗浄の間に蓋が閉位置にあるときに、座面にトイレプルームが定着することと、トイレ水が座面を濡らすのとを最小限にする座部形状に対応するように輪郭付けられた内側ライナを含む。いくつかの実施の形態では、便座の座面は、便座上の細菌の増殖を抑制する1つまたは複数の材料から形成されてもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の材料は、酸化亜鉛(ZnO)を含み得る。いくつかの実施形態では、座面は、ZnO、長石、白地、タルク、フリット、シリカ、乳白剤、粘土及び他の材料のうちの1つまたは複数を含み得る第1の釉薬を含み得る。いくつかの実施形態では、第1の釉薬中のZnOは、最大約16重量%であり得る。いくつかの実施形態では、第1の釉薬は、約200ミクロン~約600ミクロンの焼成後の厚さを有し得る。いくつかの実施形態では、座面は、焼成後にSiO2、Al2O3、ZRO2、ZnO及びCaOのうちの1つまたは複数を含み得る第2の釉薬を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2の釉薬中のZnOは、約3重量%~約40重量%であり得る。いくつかの実施形態では、第2の釉薬は、約50ミクロン~500ミクロンの焼成後の厚さを有し得る。
【0010】
一部の実施形態では、蓋は、トイレの動作中に使用者が蓋に接触する必要がないように蓋を自動的に開閉するように構成されたコントローラを含むことができる。いくつかの実施の形態では、コントローラは、トイレを自動的に洗浄するように構成されていてもよく、これにより、使用者は、トイレを洗浄するために洗浄機構に触れる必要がない。コントローラは、使用者及び使用者の行動を検出するように構成された1つまたは複数のセンサを含むことができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のセンサの検出に基づいて、コントローラは、使用者の行動を決定し、検出された使用者及び使用者の行動に基づいて、自動的に開く、自動的に閉じる、または自動的に洗浄するように構成されている。例えば、1つまたは複数のセンサは、使用者がトイレを離れたことを検出することができ、次いで、コントローラが自動的に蓋(及び該当する場合には座部)を閉じた後に、続いて、トイレプルームの影響を最小限に抑えるために座部及び蓋が閉じられた後に、自動的に洗浄することができる。いくつかの実施形態では、座部が閉座位置にあり、蓋が閉鎖蓋位置にある間に使用者がトイレに接近すると、1つまたは複数のセンサは使用者の存在を検出するように構成され、コントローラは、検出された使用者の存在に基づき、蓋及び座部のうちの1つまたは複数を自動的に開放するように構成されている。
【0011】
蓋は、定期的にトイレが清浄及び維持される建物において使用されてもよい。例えば、蓋は、グレードA及びBのオフィスビル及び公共空間、ホスピタリティの公共エリア、空港、及び居住エリアに使用することができる。便座アセンブリは、EPA及びULにより認証されていてよい。
【0012】
一実施形態では、「洗浄する(flush)」または「洗浄(flushing)」は、「洗浄サイクル」を指してよく、この「洗浄サイクル」は、洗浄弁の作動と、便器のリム及び/または水溜めへの水の供給と、便器内容物をトラップウェイを通して排泄物管に送るための吸い上げの開始と、水封を回復するための便器の再充填とを含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、蓋は消毒システムを含み得、蓋が座部上で閉鎖され、座部が便器上で閉鎖されると、消毒システムは、座部の使用者面を消毒するように構成されている。消毒システムは、閉鎖蓋位置のときに蓋を自動的に清浄することができる。特に公共のトイレの場合、消毒システムは、トイレが使用者間で清浄され得るまたは清浄されていることを知ることで、使用者がより快適に感じるのを助けることができる。いくつかの実施形態では、蓋の縁部分は、座部アセンブリの蓋に取り付けられた消毒システムからの光の少なくとも一部を遮断するように構成されている。
【0014】
消毒システムは、各使用後に座部及び便器の1つまたは複数を消毒するために1つまたは複数のUV光源を含むことができる。いくつかの実施形態では、消毒システムは、以下の細菌:Escherichia Coli(E-Coli)、Pseudomonas aeruginosa、Staphylococcus aureus、Klebsiella pneumonia、MRSA、Salmonella typhimurium、Bacillus subtillis、Vibrio parahaemolyticus、ヒトコロナウイルス、インフルエンザAウイルス(H3N2)、及びヒトライノウイルスのうちの1つまたは複数の少なくとも約90%、約95%、または約99%を死滅させるように構成され得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のUV光源は、1つまたは複数の使用者安全コーティングを有する複数のUV-Cランプまたはチップセットを含んでよい。複数のUV-Cランプまたはチップは、所定の時間内に細菌を死滅させるように構成されたエネルギー波長及び出力率を使用することができる。いくつかの実施形態では、エネルギー波長は、少なくとも約200nm、約220nm、または約240nmであり得る。いくつかの実施形態では、エネルギー波長は、最大で約290nm、約280nm、または約270nmであり得る。いくつかの実施形態では、エネルギー波長は、約200nm~290nm、約220nm~280nm、または約240nm~270nmでもよい。いくつかの実施形態では、複数のUV-Cランプまたはチップは、消毒及び使用者の安全性を最大化するために、ターゲット表面から所定の距離で動作するように構成され得る。いくつかの実施形態では、消毒システムは、細菌を殺菌するように構成された所定数の複数のUV-Cランプまたはチップを含むことができる。いくつかの実施形態では、消毒システムは、便座及び便器のうちの1つまたは複数を清浄するためのオゾンガスを生成するように構成され得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、蓋は、蓋及び座部の形状に適合するように成形されたUV-C透明層を含んでもよい。UV-C透明層は、1つまたは複数のUV-Cランプまたはチップセットを覆うように構成されていてよい。いくつかの実施形態では、UV-C透明層は、シリコーン含有プラスチックまたはゴムを含み得る。いくつかの実施形態では、UV-C透明層は、便座アセンブリの設置中及び動作中の破損を防止するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、UV-C透明層は、UV-C透明層のレンズをUV-C光から保護するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、UV-C透明層は、以下の材料のうちの1つまたは複数を含み得る:ABS難燃剤、ABS/PCブレンド-アクリロニトリルブタジエンスチレン/ポリカーボネートブレンド、ABS/PCブレンド20%ガラス繊維、ASA-アクリロニトリルスチレンアクリレート、ASA/PCブレンド-アクリロニトリルスチレンアクリレート/ポリカーボネートブレンド、ASA/PVCブレンド-アクリロニトリルスチレンアクリレート/ポリ塩化ビニルブレンド、CPVC-塩素化ポリ塩化ビニル、ECTFE-エチレンクロロトリフルオロエチレン、ETFE-エチレンテトラフルオロエチレン、FEP-フッ素化エチレンプロピレン、アイオノマー(エチレン-メチルアクリレートコポリマー)、LCP-液晶ポリマー、LCP炭素繊維強化、LCPガラス繊維強化、LCP無機質充填、LDPE-低密度ポリエチレン、LLDPE-直鎖状低密度ポリエチレン、MABS-透明アクリロニトリルブタジエンスチレン、PA11-(ポリアミド11)30%ガラス繊維強化、PA11導電性、PA11可撓性、PA11硬質、PA11または12、PA12(ポリアミド12)、導電性、PA12、繊維強化、PA12可撓性、PA12、ガラス充填、PA12硬質、PA46-ポリアミド46、PA46、30%ガラス繊維;PA6-ポリアミド6;PA6-10-ポリアミド6-10;ポリアミド半芳香族;PAI-ポリアミドイミド;PAI、30%ガラス繊維;PARA(ポリアリールアミド)、30~60%ガラス繊維;PBT-ポリブチレンテレフタレート;PBT、30%ガラス繊維;PC、ポリカーボネート;PC(ポリカーボネート)20~40%ガラス繊維;PC-ポリカーボネート、高熱;PC/PBTブレンド、ポリカーボネート/ポリブチレンテレフタレートブレンド;PC/PBTブレンド、ガラス充填;PCTFE-ポリモノクロロトリフルオロエチレン;PE-ポリエチレン30%ガラス繊維;PEEK-ポリエーテルエーテルケトン;PEEK30%炭素繊維強化;PEEK30%ガラス繊維強化;PEI-ポリエーテルイミド;PEI、30%ガラス繊維強化;PEI、無機質充填;PESU-ポリエーテルスルホン;PESU10~30%ガラス繊維;PET-ポリエチレンテレフタレート;PET、30%ガラス繊維強化;PETG-ポリエチレンテレフタレートグリコール;PE-UHMW-ポリエチレン-超高分子量;PFA-パーフルオロアルコキシ;PI-ポリイミド;PMMA-ポリメチルメタクリレート/アクリル;PMMA(アクリル)高熱、PMMA(アクリル)耐衝撃性改良;PMP-ポリメチルペンテン、PMP30%ガラス繊維強化;PMP無機質充填;PP-ポリプロピレン、PP-ポリプロピレン10~20%ガラス繊維;PP、10~40%無機質充填、PP、10~40%タルク充填;PP、30~40%のガラス繊維強化;PP(ポリプロピレン)コポリマー;PP(ポリプロピレン)ホモポリマー;PPE-ポリフェニレンエーテル;PPE、30%ガラス繊維強化;PPE、無機質充填;PPS-ポリフェニレンスルフィド;PPS、20~30%ガラス繊維強化;PPS、40%ガラス繊維強化;PPS、導電性;PPS、ガラス繊維及び無機質充填;PPSU-ポリフェニレンスルホン;PSU-ポリスルホン;PSU、30%ガラス繊維強化;PSU無機質充填;PTFE-ポリテトラフルオロエチレン;PTFE、25%ガラス繊維強化;PVC(ポリ塩化ビニル);PVC(ポリ塩化ビニル)、20%ガラス繊維強化;PVC、可塑化;PVC、可塑化充填;PVC、硬質;PVDC-ポリ塩化ビニリデン;PVDF-ポリフッ化ビニリデン;SRP-自己強化ポリフェニレン;XLPE-架橋ポリエチレン。
【0017】
いくつかの実施形態では、便座アセンブリは、便座の中央開口部周りの内側リムと、内側リムと便座の外側リムとの間に延在する、輪郭付けられた上側座面と、を備える便座と、便座にヒンジ接続され、便器及び便座に対して開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能な蓋と、を備え、蓋は、成形面部分及びコア部分を含む内側ライナを備え、成形面部分は、便座の輪郭付けられた上側座面に対応するように成形され、コア部分は、便座の内側リムで成形面部分に接合され、閉鎖蓋位置では、蓋の成形面部分は便座の上側座面を覆い、蓋のコア部分は、便座の中央開口部を覆い、内側リムの上縁部を越えて下方に延在する。
【0018】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、内側ライナのコア部分は、内側リムの上縁部を越えて便座の内側リムの底縁部まで、またはそれを越えて下方に延在し得る。
【0019】
これらの実施形態のいずれにおいても、内側ライナは縁部分を備え得、蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、内側ライナの縁部分は便座の側壁と便座の前面開口部とを覆い得る。
【0020】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、内側ライナの縁部分は、便器を出て便器の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を、下向きの方向に方向付けることができる。
【0021】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、外側ライナ及び内側ライナを備える2部品蓋であってよく、外側ライナは内側ライナに接合されている。
【0022】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、外側ライナと内側ライナとの間に中空部分を有していてよい。
【0023】
これらの実施形態のいずれにおいても、上側座面は、便座の外側リムから便座の内側リムまで中央開口部に向かって下方に傾斜していてよい。
【0024】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、蓋の成形面部分と便座の上側座面との間の蓋と座部との間の間隙は、平均で約0.05インチ~約0.5インチであってよい。
【0025】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあり、かつ便座が閉座位置にあるとき、便座の底面と便器の上側リムとの間の座部と便器との間の間隙は、平均で約0.05~約0.5インチであり得る。
【0026】
これらの実施形態のいずれにおいても、閉位置における蓋は、従来のトイレの従来の蓋が開位置にあるときに洗浄中に従来のトイレに入る従来の空気の質量と比較して、洗浄中にトイレに入る空気の質量を約20%~約80%減少させるように構成されていてよく、従来のトイレは、洗浄毎に0.8ガロン~1.6ガロン洗浄するように構成されていてよい。
【0027】
これらの実施形態のいずれにおいても、低減された空気の質量は、約3g~約18gの空気であってよい。
【0028】
これらの実施形態のいずれにおいても、低減された空気の質量は、便器から出て洗浄後に便器外に空気に入るトイレプルームの量を低減するように構成され得る。
【0029】
これらの実施形態のいずれにおいても、座部の内側リムは、座部の中央開口部の周りに全面的に延在することができる。
【0030】
これらの実施形態のいずれにおいても、便座システムは、便座アセンブリと、使用者及び蓋の位置を検出するように構成された1つまたは複数の第1のセンサを備える第1の制御システムと、コントローラであって、使用者の行動を決定することと、コントローラによって決定された使用者の行動に基づいて、蓋を開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で自動的に移動させることと、蓋が閉鎖蓋位置にあることが検出された場合にトイレを自動的に洗浄することと、を行うように構成された、コントローラと、を備え得る。
【0031】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるときにのみトイレを自動的に洗浄するように、コントローラを構成することができる。
【0032】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、内側ライナの成形面部分及びコア部分を覆うように構成された外側ライナを備えることができ、1つまたは複数のセンサは、外側ライナ及び内側ライナのうちの1つまたは複数の上に配置することができる。
【0033】
これらの実施形態のいずれにおいても、トイレの便座アセンブリを制御して、トイレの外部の空気に入るトイレプルームの量を低減する方法は、使用者の第1の存在を検出することと、使用者の第1の存在を検出後、便座アセンブリのトイレ蓋を便器及び便座に対して開放蓋位置へ移動させることと、使用者の第1の行動を検出し、便座を閉座位置から開座位置へ便器に対して移動させるかどうかを決定することと、便座を移動させるかどうかの決定に従い、便座を開座位置に移動させるか、または便座を閉座位置に維持することと、使用者の第2の行動を検出することと、使用者の第2の行動を検出した後、便器に対してトイレ蓋を閉鎖蓋位置に移動させることと、トイレ蓋が閉鎖蓋位置にあることを検出することと、トイレ蓋が閉鎖蓋位置にあるときのトイレを自動的に洗浄することであって、自動洗浄の間にトイレの外部の空気に入るトイレプルームの量を、従来の蓋が閉位置にあるトイレに比べて低減させる、自動的に洗浄することと、を含み得る。
【0034】
これらの実施形態のいずれにおいても、便座は、便座の中央開口部周りの内側リムと、内側リムと便座の外側リムとの間に延在する、輪郭付けられた上側座面とを有し得、トイレ蓋は、成形面部分及びコア部分を備える内側ライナを備え、蓋の成形面部分は、便座の輪郭付けられた上側座面に対応するように成形され、閉鎖蓋位置では、蓋の成形面部分が便座の上側座面を覆い、蓋のコア部分は、便座の中央開口部を覆い、内側リムの上縁部を越えて下方に延在する。
【0035】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、内側ライナのコア部分は、内側リムの上縁部を越えて便座の内側リムの底縁部まで、またはそれを越えて下方に延在し得る。
【0036】
これらの実施形態のいずれにおいても、内側ライナは縁部分を備え得、蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、内側ライナの縁部分は便座の側壁と便座の前面開口部とを覆う。
【0037】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、内側ライナの縁部分は、便器を出て便器の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を、下向きの方向に方向付けることができる。
【0038】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、外側ライナ及び内側ライナを備える2部品蓋であってよく、外側ライナは内側ライナに接合されている。
【0039】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、外側ライナと内側ライナとの間に中空部分を有していてよい。
【0040】
これらの実施形態のいずれにおいても、上側座面は、便座の外側リムから便座の内側リムまで中央開口部に向かって下方に傾斜していてよい。
【0041】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、蓋の成形面部分と便座の上側座面との間の蓋と座部との間の間隙は、平均で約0.05インチ~約0.5インチであってよい。
【0042】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあり、かつ便座が閉座位置にあるとき、便座の底面と便器の上側リムとの間の座部と便器との間の間隙は、平均で約0.05~約0.5インチであり得る。
【0043】
これらの実施形態のいずれにおいても、閉位置における蓋は、従来のトイレの従来の蓋が開位置にあるときに洗浄中に従来のトイレに入る従来の空気の質量と比較して、洗浄中にトイレに入る空気の質量を約20%~約80%減少させるように構成されていてよく、従来のトイレは、洗浄毎に0.8ガロン~1.6ガロン洗浄するように構成されている。
【0044】
これらの実施形態のいずれにおいても、低減された空気の質量は、約3g~約18gの空気であってよい。
【0045】
これらの実施形態のいずれにおいても、低減された空気の質量は、洗浄後に便器から出て便器外の空気に入るトイレプルームの量を低減するように構成され得る。
【0046】
これらの実施形態のいずれにおいても、閉座位置にある便座は、便器の上側リムの周囲を覆うように構成され得る。
【0047】
いくつかの実施形態によれば、使用者の第1の行動は、使用者が閉座位置で便座を使用すること、または使用者が閉座位置で便座を使用しないことを使用者が示すことを含み得る。
【0048】
これらの実施形態のいずれにおいても、使用者の第2の行動は、使用者がトイレから離れる方向に移動することを含み得る。
【0049】
これらの実施形態のいずれにおいても、方法は、使用者の第2の存在を検出することと、使用者の第2の存在を検出後、トイレ蓋を移動させることと、第1の行動を検出することと、便座を開座位置に移動させるか、または便座を閉座位置に維持することと、使用者の第2の行動を検出することと、トイレ蓋を閉鎖蓋位置に移動させることと、トイレ蓋を閉鎖蓋位置で検出することと、トイレを自動洗浄することと、を繰り返すことと、を含み得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、トイレ蓋は、便座の輪郭付けられた上側座面と、便座の中央開口部とを覆うように構成され、輪郭付けられた上側座面が、便座の内側リムと外側リムとの間に延在しており、蓋は、成形面部分及びコア部分を含む内側ライナであって、成形面部分が、便座の輪郭付けられた上側座面に対応するように成形されており、コア部分が、便座の内側リムで成形面部分に接合されている、内側ライナを含み、閉鎖蓋位置では、蓋の成形面部分は便座の上側座面を覆い、蓋のコア部分は、便座の中央開口部を覆い、内側リムの上縁部を越えて下方に延在し、蓋は、便座にヒンジ接続され、便器及び便座に対して開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能である。
【0051】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、内側ライナのコア部分は、内側リムの上縁部を越えて便座の内側リムの底縁部まで、またはそれを越えて下方に延在し得る。
【0052】
これらの実施形態のいずれにおいても、内側ライナは縁部分を備え得、蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、内側ライナの縁部分は便座の側壁と便座の前面開口部とを覆い得る。
【0053】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、内側ライナの縁部分は、便器を出て便器の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を、下向きの方向に方向付けることができる。
【0054】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、外側ライナ及び内側ライナを備える2部品蓋であってよく、外側ライナは内側ライナに接合されている。
【0055】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、外側ライナと内側ライナとの間に中空部分を有していてよい。
【0056】
これらの実施形態のいずれにおいても、上側座面は、便座の外側リムから便座の内側リムまで中央開口部に向かって下方に傾斜していてよい。
【0057】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、蓋の成形面部分と便座の上側座面との間の蓋と座部との間の間隙は、平均で約0.05インチ~約0.5インチであってよい。
【0058】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあり、かつ便座が閉座位置にあるとき、便座の底面と便器の上側リムとの間の座部と便器との間の間隙は、平均で約0.05~約0.5インチであり得る。
【0059】
これらの実施形態のいずれにおいても、閉位置における蓋は、従来のトイレの従来の蓋が開位置にあるときに洗浄中に従来のトイレに入る従来の空気の質量と比較して、洗浄中にトイレに入る空気の質量を約20%~約80%減少させるように構成されていてよく、従来のトイレは、洗浄毎に0.8ガロン~1.6ガロン洗浄するように構成されている。
【0060】
これらの実施形態のいずれにおいても、低減された空気の質量は、約3g~約18gの空気であってよい。
【0061】
これらの実施形態のいずれにおいても、低減された空気の質量は、便器から出て洗浄後に便器外に空気に入るトイレプルームの量を低減するように構成され得る。
【0062】
これらの実施形態のいずれにおいても、座部の内側リムは、座部の中央開口部の周りに全面的に延在することができる。
【0063】
これらの実施形態のいずれにおいても、便座システムは、蓋と、使用者及び蓋の位置を検出するように構成された1つまたは複数の第1のセンサを備える第1の制御システムと、コントローラであって、使用者の行動を決定することと、コントローラによって決定された使用者の行動に基づいて、蓋を開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で自動的に移動させることと、蓋が閉鎖蓋位置にあることが検出された場合にトイレを自動的に洗浄することと、を行うように構成された、コントローラと、を備え得る。
【0064】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるときにのみトイレを自動的に洗浄するように、コントローラを構成することができる。
【0065】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、内側ライナの成形面部分及びコア部分を覆うように構成された外側ライナを備えることができ、1つまたは複数のセンサは、外側ライナ及び内側ライナのうちの1つまたは複数の上に配置することができる。
【0066】
さらに、以下の説明で使用される単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が別途明確に示さない限り、複数形も含むことが意図される。本明細書で使用される場合、「及び/または」という用語は、関連する列挙した項目のうちの1つまたは複数の任意の及び全ての可能な組み合わせを指し、包含することも理解されるべきである。「含む(includes)」、「含む(including)」、「含む(comprises)」、及び/または「含む(comprising)」という用語は、本明細書で使用される場合、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素、コンポーネント、及び/または単位の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、コンポーネント、単位、及び/またはそれらの群の存在または追加を排除しないことをさらに理解されたい。
【0067】
以下の本開示の詳細な説明及び実施形態では、添付図面への参照が行われ、これらの図面は、実施することができる特定の実施形態を一例として示す。本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態及び実施例を実施することができ、変更を行うことができることを理解されたい。
【0068】
ここで、本開示は、単なる例として、添付の図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0069】
図1】A及びBは、それぞれ、いくつかの実施形態による、便座アセンブリの蓋120が開放蓋位置及び閉鎖蓋位置にある場合の洗浄中における便器110からの例示的な空気ベクトル場100を示す。
図2A】いくつかの実施形態による便座アセンブリの例を示す。
図2B】いくつかの実施形態による、便器に対する座部と蓋の各閉位置における例を示す。
図2C】いくつかの実施形態による、便器に対する座部と蓋の各閉位置における例を示す。
図2D】いくつかの実施形態による、典型的な座部アセンブリの断面図を示す。
図3A】いくつかの実施形態による座部アセンブリの例を示す。
図3B】いくつかの実施形態による例示的な座部アセンブリの断面図を示す。
図3C】いくつかの実施形態による例示的な座部アセンブリの断面図を示す。
図4A】いくつかの実施形態による座部アセンブリの例を示す。
図4B】いくつかの実施形態による例示的な座部アセンブリの断面図を示す。
図4C】いくつかの実施形態による例示的な座部アセンブリの断面図を示す。
図5】いくつかの実施形態による、便器上の閉座位置における座部の例を示す。
図6】いくつかの実施形態による、使用者からトイレプルームをそらすように構成された導管を有するトイレアセンブリを示す。
図7A】いくつかの実施形態による、トイレプルームを濾過するためのフィルタを含むトイレアセンブリの図を示す。
図7B】いくつかの実施形態による、トイレプルームを濾過するためのフィルタを含むトイレアセンブリの図を示す。
図8】いくつかの実施形態による、摩擦ロックを有するトイレアセンブリを示す。
図9】いくつかの実施形態による、テーパロックを有するトイレアセンブリを示す。
図10】A及びBは、いくつかの実施形態による、1つまたは複数のセンサが座部アセンブリ上に配置されてもよい例示的な位置を示す。
図11A】いくつかの実施形態による、トイレ蓋が部分的に閉じられたトイレアセンブリにおけるセンサ位置を示す。
図11B】いくつかの実施形態による、トイレ蓋が完全に開いたトイレアセンブリにおけるセンサ位置を示す。
図12A1】いくつかの実施形態による、座っている使用者のための市販のトイレアセンブリを動作させる方法を示す。
図12A2】いくつかの実施形態による、座っている使用者のための市販のトイレアセンブリを動作させる方法を示す。
図12B1】いくつかの実施形態による、立っている使用者のための市販のトイレアセンブリを動作させる方法を示す。
図12B2】いくつかの実施形態による、立っている使用者のための市販のトイレアセンブリを動作させる方法を示す。
図13】いくつかの実施形態による、トイレアセンブリの回路の画像を示す。
図14】いくつかの実施形態による、座部アセンブリの蓋が開放蓋位置にあるときの、座部アセンブリを通る質量流量データを示す。
図15】いくつかの実施形態による、座部アセンブリの蓋が閉鎖蓋位置にあるときの、座部アセンブリを通る質量流量データを示す。
図16】いくつかの実施形態による、座部アセンブリの蓋が閉鎖蓋位置にあるときの、座部アセンブリを通る質量流量データを示す。
図17】いくつかの実施形態による、異なる座部アセンブリの質量流量データの例を示す。
図18A】内側ライナと、外側ライナと、1つまたは複数の支持ライナとを含む蓋を有する座部アセンブリの一例を示す。
図18B図18Aの蓋の一部の拡大図を示す。
図19】A及びBは、いくつかの実施形態による、座部アセンブリの座部上でのUV-C光の適用範囲の例を示す。
図20】A及びBは、それぞれ、いくつかの実施形態による、複数のUV-Cランプの上面図(例示目的のため透けて見える)及び底面図を示す。
図21A】いくつかの実施形態による、蓋の中に配置された複数のUV-Cランプの例を示す。
図21B】いくつかの実施形態による、蓋の中に配置された複数のUV-Cランプの例を示す。
図21C】いくつかの実施形態による、蓋の中に配置された複数のUV-Cランプの例を示す。
図21D】いくつかの実施形態による、蓋の中に配置された複数のUV-Cランプの例を示す。
図22】一部の実施形態による、蓋及び座部を含む座部アセンブリを有するトイレを制御する方法を説明するためのフローチャートを示す。
図23】いくつかの実施形態による、トイレの自動便座アセンブリを制御し、トイレ外部の空気に入るトイレプルームの量を低減するための例示的な方法のフローチャートを示す。
図24】いくつかの実施形態による、トイレの自動便座アセンブリを制御し、トイレ外部の空気に入るトイレプルームの量を低減するための例示的な方法のフローチャートを示す。
図25】いくつかの実施形態による、座部アセンブリ及びトイレの自動動作のうちの1つまたは複数を制御することができる例示的な制御システムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0070】
座部にヒンジ接続され、閉鎖蓋位置に移動可能な蓋であって、閉鎖蓋位置で蓋が、洗浄中のトイレプルームを最小限に抑えるために、座部及び便器の上で閉じられる蓋が、本明細書に開示されている。いくつかの実施形態では、便座アセンブリは、蓋及び座部を含んでいてよい。
【0071】
いくつかの実施形態によれば、洗浄中に便器と使用者エリアとの間で移動する空気は、蓋の構造及び蓋の位置に依存し得る。図1A及び図1Bは、いくつかの実施形態による、便座アセンブリの蓋120が開放蓋位置及び閉鎖蓋位置にある場合の洗浄中における便器110からの例示的な空気ベクトル場100を示す。蓋は、便器に対して、開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能である。図1Aに示されているように、洗浄中、蓋120が開放蓋位置にある場合、空気ベクトル場100は、便器110内からの空気(トイレプルームと称される)が便器110の内部からトイレの使用者エリア130内へ種々の方向に移動することを示す。例えば、空気ベクトル場100は、便器110の内部から便器110の外部へ向かうトイレプルームが上方向、横方向、及び下方向に移動することを示す。閉鎖蓋位置にある蓋110は、便器110の上面から出るトイレプルームを阻止し、便器110を出るトイレプルームを下方の方向で使用者エリア内に向け直すように構成されている。例えば、図1Bは、洗浄の間、蓋120が閉鎖蓋位置にある場合に、空気ベクトル場140は、トイレプルームが便器110の上面から便器110を出ずに、便器110から使用者エリア130内に出るトイレプルームの多くが、図1Aの開放蓋位置構成と比べて下方102に向けられることを示している。いくつかの実施形態によれば、便器110を出るトイレプルームは、外で下方に向けられ、かつ使用者エリア内のトイレの後方に向けられる。
【0072】
図2Aは、いくつかの実施形態による便座アセンブリの例を示す。図2Aの便座アセンブリ200は、洗浄の間、座部及び便器の上方において蓋が閉じられたときに、トイレプルームが便器の外側の使用者エリアに入るのを低減するように構成されている。便座アセンブリ200は、座部210と蓋220とを含む。座部210は、座部の中央開口部240の周囲の輪郭付けられた上側座面230を有してもよい。いくつかの実施形態では、輪郭付けられた上側座面230の座部210の前端部250a、250bは、前面開口部260を形成するために離間されてもよい。上側座面230は、内側リム270から外側リム280まで延びている。上側座面230の形状は、使用者が座るための座部を提供するように構成されていてもよい。上側座面230の形状は、内側リム270及び中央開口部240に向かって輪郭付けられていてもよい。座部210が閉座位置にあるとき、輪郭付けられた上側座面は、内側リム270及び便器内部に向かって下方へ傾斜している。いくつかの実施形態によれば、輪郭付けられた上側座面の下向きの傾斜(例えば、図5の傾斜B)は、水平線(例えば、図5の水平線A)から少なくとも約15度、30度、または45度であってもよい。いくつかの実施形態によれば、輪郭付けられた上側座面の下向きの傾斜(例えば、図5の傾斜B)は、水平線(例えば、図5の水平線A)から最大約85度、65度、または55度であってもよい。いくつかの実施形態によれば、輪郭付けられた上側座面の下向きの傾斜(例えば、図5の傾斜B)は、水平線(例えば、図5の水平線A)から約15~85度、30~65度、または45~55度であってよい。
【0073】
いくつかの実施形態によれば、蓋220は、座部210を覆うように構成された内側ライナ221を含んでいてよい。内側ライナは、成形面部分222及びコア部分224を含んでいてよく、コア部分は、座部210の上側座面230及び中央開口部240をそれぞれ覆うように構成される。内側ライナ221の成形面部分222は、座部210の輪郭付けられた上側座面230に対応するように成形されている。例えば、成形面部分222は、座部210の内側リム270から外側リム280までの上側座面230の輪郭に対応するように成形されてもよい。成形面部分222は、側壁227を含んでいてよく、この側壁は、蓋220が座部210及び便器の上の閉鎖蓋位置にあるときに、座部の側壁284の少なくとも一部の上に延在するように構成されている。
【0074】
いくつかの実施形態によれば、内側ライナ221の成形面部分222は、前面カバー228を含む。前面カバー228は、蓋220が閉鎖蓋位置にあるときに座部210の前面開口部260を座部210及び便器の上で覆うように構成される。前面カバー228が座部210の前面開口部260を覆うと、便器と使用者エリアとの間の空気の移動が制限される。例えば、便器内部からのトイレプルームの少なくとも一部が、前面開口部260を通って使用者エリアに入り込むことが阻止され、使用者エリアの空気が便器内部に入ることが阻止される。前面カバー228は、第1の縁部229a及び第2の縁部229bを含んでいてよい。第1の縁部229aは、座部210の第1の縁部250aに沿って延びるように構成されていてよく、第2の縁部229bは、座部210の第2の縁部250bに沿って延びるように構成されていてよい。蓋220が、座部210上の閉鎖蓋位置にある場合、縁部229a、229bは、座部の縁部250a、250bに沿って延在し、座部210及び座部210の前面開口部260にわたって共形カバーを提供する。いくつかの実施形態によれば、前面カバー228は、前縁部229cを含んでもよい。前縁部229cは、成形面部分222の側壁227の一部であってよい。内側蓋221の成形面部分222の前面カバー228の縁部229a、229b、229cは、洗浄中に蓋220が座部210上で閉じられたときに便器と使用者エリアとの間の空気の移動を遮断するのを助ける。
【0075】
内側ライナ221のコア部分224を、内側ライナ221の成形面部分222の半径方向内側に配置することができる。いくつかの実施形態によれば、コア部分224と表面部分222とは単一の部品として接合されていてよい。コア部分224の外周と、内側ライナ221の成形面部分222の内周とは、リム225において接合されてもよい。蓋220が座部210上の閉鎖蓋位置にあるとき、内側ライナ221の成形面部分222は、座部210の上側座面230を覆い、内側ライナ221のコア部分224は、座部210の中央開口部240を覆う。
【0076】
いくつかの実施形態によれば、蓋220は、内側ライナ221及び外側ライナ226を含む2部品蓋であってよい。2部品蓋は、1ピースの蓋を形成することができる。外側ライナ226は、内側ライナ221を覆うように構成されてよい。いくつかの実施形態によれば、外側ライナ226は、成形面部分222の表面と、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに便器とは反対側を向く内側ライナ221のコア部分224の表面とを覆う。いくつかの実施形態によれば、外側ライナ226は、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに便器とは反対側を向く前面カバー228の表面を覆う。実施形態によれば、外側ライナ226は、内側ライナ221の側壁227の少なくとも一部を覆っている。
【0077】
座部アセンブリの蓋は、複数の座部に適合し得る。図2D図3C、及び図4Cそれぞれは、いくつかの実施形態による座部の一例を示す。いくつかの実施形態によれば、座部アセンブリ200は、図2Cに示すように、ヒンジアセンブリ233を介してトイレに取り付けられてよい。座部アセンブリは、図2Bに示すように、蓋220及び座部210を他の部分及びトイレに対して移動させることを可能にするヒンジ継手235を含んでいてよい。座部アセンブリの座部は開座位置と閉座位置との間で移動可能であり、座部アセンブリの蓋は開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能である。座部が開座位置にある場合、蓋は開放蓋位置にある。蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、座部は閉鎖蓋位置にある。図2B及び図2Cは、いくつかの実施形態による便器(便器は図2Bに示されていない)に対する座部と蓋の各閉位置における例を示す図である。図2Bは、座部アセンブリ200の座部及び蓋の各閉位置の下面図を示す。図2B及び図2Cに示されたように、蓋220が座部210上で閉鎖蓋位置にあるとき、外側ライナ226は、内側ライナ221を覆う。図2Cには、それぞれの閉位置にある座部及び蓋の背面図の例が示されている。
【0078】
図2Dは、いくつかの実施形態による、トイレ上の例示的な座部アセンブリの断面図を示す。図2Dの例では、座部210は、便器295の上側リム290に面する座部210の底側に、えぐられた形状を含む。座部210の底側216は、便器295の上側リム290の周囲の少なくとも一部を覆うように構成されてもよい。座部アセンブリ200の蓋220は、内側ライナ221と、この内側ライナ221を覆うように構成された外側ライナ226とを含む、2部品蓋であってよい。コア部分224及び成形面部分222は、座部210の内側リム270の上縁部272に隣接して接合されてもよい。いくつかの実施の形態によれば、コア部分224及び成形面部分222は、内側ライナ221のリム225において接合されてもよい。いくつかの実施形態によれば、リム225は、コア部分224と成形面部分222との間の凹んだリムであってもよい。図2Dに示すような閉鎖蓋位置では、リム225は下方に向かって便器295へと凹んでいる。いくつかの実施形態によれば、閉鎖蓋位置において、リム225、成形面部分222及びコア部分224のうちの1つまたは複数は、座部210の内側リム270まで下方に延びていてもよいし、座部210の内側リム270を越えて延びていてもよい。いくつかの実施形態によれば、閉鎖蓋位置において、リム225、成形面部分222及びコア部分224のうちの1つまたは複数は、座部210の内側リム270を越えて座部210の内側リム270の底縁部274まで下方に延びてもよい。
【0079】
いくつかの実施形態によれば、閉鎖蓋位置において、内側ライナ221は、蓋と座部との間の間隙211によって座部210から離間されてよい。いくつかの実施形態では、蓋と座部との間の間隙211は、洗浄の間にトイレプルームの一部が座部を越えて使用者エリア内へ流れ込むのを阻止するように構成されてよい。いくつかの実施形態では、蓋と座部との間の間隙211は、洗浄中に使用者エリア内の空気の一部が座部211を越えて便器内に流れるのを阻止するように構成されてもよい。いくつかの実施の形態では、蓋と座部との間の平均間隙は、約0.05インチ、約0.10インチ、約0.15インチ、約0.20インチ、約0.25インチまたは約0.30インチのうちの少なくともいずれかであってもよい。いくつかの実施の形態では、蓋と座部との間の平均間隙は、約0.50インチ、約0.45インチ、約0.40インチまたは約0.35インチのいずれかであってよい。いくつかの実施形態では、蓋と座部との間の平均間隙は、約0.05~0.50インチ、約0.10~0.45インチ、約0.15~0.40インチ、約0.20~0.35インチ、または約0.25~0.30インチのいずれかであってもよい。いくつかの実施形態では、「対応するように成形された」という用語は、蓋と座部との間の平均間隙がこれらの範囲内にあることを意味することができるか、またはあらゆる点における間隙がこれらの範囲内にあることを意味することができる。
【0080】
いくつかの実施形態によれば、閉鎖蓋位置では、座部210は、座部と便器との間の間隙213によって便器295の上側リム290から離間することができる。いくつかの実施形態では、座部と便器との間の間隙213は、洗浄の間にトイレプルームの一部が便器295の上側リム290を越えて使用者エリア内へ流れ込むのを阻止するように構成されてよい。いくつかの実施形態では、座部と便器との間の間隙213は、洗浄の間に使用者エリア内の空気の一部が便器295の上側リム290を越えて便器内へ流れ込むのを阻止するように構成されてよい。いくつかの実施の形態では、座部と便器との間の平均間隙は、約0.05インチ、約0.10インチ、約0.15インチ、約0.20インチ、約0.25インチまたは約0.30インチのうちの少なくともいずれかであってもよい。いくつかの実施の形態では、座部と便器との間の平均間隙は、約0.50インチ、約0.45インチ、約0.40インチまたは約0.35インチのいずれかであってよい。いくつかの実施形態では、座部と便器との間の平均間隙は、約0.05~0.50インチ、約0.10~0.45インチ、約0.15~0.40インチ、約0.20~0.35インチ、または約0.25~0.30インチのいずれかであってもよい。いくつかの実施形態では、「対応するように成形された」という用語は、座部と便器との間の平均間隙がこれらの範囲内にあることを意味することができるか、またはあらゆる点における間隙がこれらの範囲内にあることを意味することができる。
【0081】
いくつかの実施形態によれば、内側ライナ221の成形面部分222は、蓋220が座部210及び便器295上の閉鎖蓋位置にあるときに、座部210の外側リム280の上縁部282から延びるように構成された縁部分223を含んでもよい。閉鎖蓋位置では、縁部分223は、座部210の外側リム280の側壁を覆うように、座部210の外側リム280の上縁部282にわたって延在する。いくつかの実施の形態によれば、内側ライナ221の縁部分223は、(例えば図1Bの空気ベクトル場102によって示されているように)便器295を出て便器295の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を下向きの方向に向けるように構成されている。いくつかの実施の形態によれば、座部210の外側リム280は、(例えば図1Bの空気ベクトル場102によって示されているように)便器295を出て便器295の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を下向きの方向に向けるように構成されている。
【0082】
いくつかの実施の形態において、蓋は、中空であってもよく、蓋の内側ライナ及び外側ライナは、蓋の中空部分を形成している。例えば、内側ライナ221及び外側ライナ226を接合して、蓋220の中空蓋構造を形成することができる。図2Dは、中空部分236を備える蓋220の中空蓋構造の一例を示す。内側ライナ221及び外側ライナ226を、成形面部分222及びコア部分224と共に変化する距離だけ離間させることができる。いくつかの実施の形態によれば、蓋220の外側ライナ226は、(例えば図1Bの空気ベクトル場102によって示されているように)便器295を出て便器295の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を下向きの方向に向けるように構成されている。
【0083】
図3Aは、いくつかの実施形態による座部アセンブリの例示的な座部の底側を示す。座部310は、トイレ395(図3B及び図3Cに示されているトイレ)の上側リム390に面した座部310の底側316に中央リブ315を有している。座部310は、中央開口部340と前面開口部360とを含む。座部310の輪郭付けられた上側座面330は、座部310の中央開口部340の周囲にある。図3B及び図3Cは、いくつかの実施形態による例示的な座部アセンブリの断面図を示す。図3B及び図3Cは、座部310と、座部310を覆うように構成された蓋320とを含む座部アセンブリ300を示している。いくつかの実施形態によれば、蓋320は、内側ライナ321及び外側ライナ326を含んでよい。内側ライナ321は、座部310、座部310の中央開口部340及び座部310の前面開口部260を覆うように構成されていてもよい。外側ライナ326は、内側ライナ321を覆うように構成されてよい。内側ライナは、成形面部分322と、リム325で成形面部分322に接合されるコア部分324とを含んでよい。蓋320は蓋220と同様であり、したがって簡略化のために、読者は蓋320の特徴部について蓋220の上述した説明を参照する。座部310に関する蓋と座部との間の間隙311及び座部と便器との間の間隙313は、座部210に関する蓋と座部との間の間隙211及び座部と便器との間の間隙213に類似している。したがって、簡潔にするために、読者は、座部310の間隙特徴のための座部210の間隙特徴に関する上記の説明を参照する。
【0084】
図4Aは、いくつかの実施形態による座部アセンブリの典型的な座部の底側を示す。座部410は、トイレ(図4B及び図4Cに示されているトイレ)495の上側リム490に面する、座部410の底側416と、使用者が座るための上部の輪郭付けられた座面440とを含む。座部410は、ウェッジ部分414を含む中実座部を有する。ウェッジ部分414は、座部410を座部210及び座部310より厚くする。座部410は、中央開口部440と前面開口部460とを含む。座部410の輪郭付けられた上側座面430は、座部410の中央開口部440の周囲にある。図4B及び図4Cは、いくつかの実施形態による例示的な座部アセンブリの断面図である。図4B及び図4Cは、座部410と、座部410を覆うように構成された蓋420とを含む座部アセンブリ400を示す。いくつかの実施形態によれば、蓋420は、内側ライナ421及び外側ライナ426を含んでよい。内側ライナ421は、座部410、座部410の中央開口部440及び座部410の前面開口部460を覆うように構成されていてもよい。外側ライナ426は、内側ライナ421を覆うように構成されてよい。内側ライナは、成形面部分422と、リム425で成形面部分422に接合されるコア部分424とを含んでよい。蓋420は蓋220と同様であり、したがって簡略化のために、読者は蓋420の特徴部について蓋220の上述した説明を参照する。座部410に関する蓋と座部との間の間隙411及び座部と便器との間の間隙413は、座部210に関する蓋と座部との間の間隙211及び座部と便器との間の間隙213に類似している。したがって、簡潔にするために、読者は、座部410の間隙特徴のための座部210の間隙特徴に関する上記の説明を参照する。いくつかの実施形態によれば、座部210、310、410は、住宅用及び商業用トイレの1つまたは複数に適合可能であってよい。
【0085】
図5は、いくつかの実施形態による、便器上の閉座位置における座部の例を示す図である。図5の例では、座部アセンブリ500の蓋は示されていない。図5の例に示したように、座部510は、外側リム580の上縁部582から座部510の底面516まで延びる側壁518を含んでもよい。底面516は、便器595の上側リム590に接触するように覆われている。閉座位置では、座部510と便器595の上側リム590とは、座部と便器との間の間隙513によって離間させられていてよい。
【0086】
洗浄中、水がトイレタンクから便器に入ると、トイレプルームが便器から使用者エリア内に押し出され得る。洗浄中に水がトイレ配管(例えばトイレトラップウェイ等)を通って便器から出ると、使用者エリアからの空気が便器内に吸い込まれる可能性がある。洗浄中のトイレプルームの量は、便器に出入りする空気の量及び関連する乱流のレベルに依存し得る。乱流の増大は、洗浄中に便器に入る空気及び使用者エリアに入る空気のうちの1つまたは複数から生じ得る。座部510に関する座部と便器との間の間隙513は、座部210に関する座部と便器との間の間隙213と同様である。したがって、簡潔にするために、読者は、座部510の間隙特徴のための座部210の間隙特徴に関する上記の説明を参照する。いくつかの実施形態によれば、座部510は、住宅用及び商業用トイレの1つまたは複数に適合可能であってよい。
【0087】
いくつかの実施形態によれば、座部アセンブリは、使用者の存在及び使用者の行動を検出するように構成された1つまたは複数のセンサを含み得る。1つまたは複数のセンサは、モーションセンサ、近接センサ及び圧力センサのうちの1つまたは複数を含み得る。例えば、モーションセンサ及び近接センサのうちの1つまたは複数は、使用者が座部アセンブリに接近したとき及び使用者が座部アセンブリから離れるときに検出するように構成可能である。モーションセンサ及び近接センサのうちの1つまたは複数は、使用者の行動を検出するように構成されていてよく、例えば、使用者は、開座位置にある座部を備えたトイレを使用しようとするジェスチャを行うように動いてよい。モーションセンサ、近接センサ及び圧力センサのうちの1つまたは複数は、使用者が便座アセンブリの座部に着座したとき、またはトイレアセンブリの座部の上方に位置決めされたときに検出するように構成されていてよい。1つまたは複数のセンサを介した検出に基づき、コントローラは、座部アセンブリの座部及び蓋のうちの1つまたは複数の自動的な開閉を可能にするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、蓋が閉鎖蓋位置にあるときにトイレを自動的に洗浄するように、コントローラを構成することができる。このようにして、使用者は、手動で蓋を開閉する必要なくまたは手動でトイレを洗浄する必要なく、トイレを使用することができる。また、これにより、蓋が閉鎖蓋位置にあるときにトイレを洗浄することが可能となり、トイレの使用者エリアに入るトイレプルームを低減することができる。
【0088】
いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のセンサは、座部アセンブリ上の1つまたは複数の位置で、座部アセンブリ上に配置されてもよい。いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のセンサは、座部アセンブリの蓋及び座部のうちの1つまたは複数に取り付けられてよい。1つまたは複数のセンサは、使用者または使用者の行動を感知するように配置されていてよい。いくつかの実施形態によれば、座部アセンブリは、蓋の外側ライナに取り付けられた1つまたは複数の第1のセンサを含んでもよく、蓋の内側ライナに取り付けられた1つまたは複数の第2のセンサを含んでもよい。この場合、1つまたは複数の第1のセンサを、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに使用者の存在及び使用者の行動を検出するように構成することができ、1つまたは複数の第2のセンサを、蓋が開放蓋位置にあるときに使用者の存在及び使用者の行動を検出するように構成することができる。
【0089】
図6図9は、いくつかの実施形態による、代替のプルーム防止/緩和手法を示す。これらの図に示されている各実施形態は、空気中に排出されるトイレプルームの量を減じるように設計されている。例えば、図6には、導管660を有するトイレアセンブリ600が示されている。導管660は、便器内に開口する近位端部と、便器から離れる方に向かう遠位端部とを有する。導管660は、トイレプルームを便器の内部(導管660の近位端部)から導管660の遠位端部へ向かわせるように構成される。いくつかの実施形態では、導管660の遠位端部は、床、後壁、または排水-排泄物-通気管に向けられてよい。いくつかの実施形態では、導管660の遠位端部の端部にフィルタが配置され得る。
【0090】
図7A及び図7Bは、フィルタ762を含むトイレアセンブリ700の図を示す。このフィルタは、トイレが最適な洗浄性能を可能にするために「吸気」することを可能にするが、空気中のバイオエアロゾル飛沫が便器から漏れ出て、トイレの中に漂ってくるのを防ぐ。図のように、一体化されたフィルタ762を有する実施形態は、トイレ蓋766内に一体化されるように、便座764の上方においてトイレ蓋766内に配置されたフィルタを含むことができる。
【0091】
いくつかの実施形態では、ダックビル型弁を設置して、トイレプルームの量を抑えまたは最小化することができる。例えば、ダックビル弁は、便座アセンブリの蓋に設置可能であり、これにより、洗浄性能を支援するためにトイレ内に空気を流入させるが、便器からの空気の流れを遮断しまたはその量を大幅に最小化することが可能になる。したがって、便器外部に排出され得る空気(プルーム)の量が大幅に抑制される。
【0092】
いくつかの実施形態では、トイレアセンブリは、便器から排出され得るトイレプルームの量を最小限にするために、トイレ蓋を便座に対して密封された状態に保つことを助長するように構成された機構を含むことができる。具体的には、洗浄中に、蓋には空気圧が加わり、これによって、蓋と座部との間の密封が破れ、プルームを漏れ出させる可能性がある。しかしながら、蓋と座部との間の密封が破れるのを最小限に抑えることを助長するために様々な機構を採用することができる。例示的な機構としては、重り(トイレ蓋に加えられる)、閉鎖力を加えるための蓋のヒンジ内のねじりばね、洗浄中に作動して蓋に閉鎖力を加える蓋のヒンジ内のモータ、便器をつかむように作動する機械的アーム(これは、蓋を閉じた状態に保持するための確実な機械的接続を提供し得る)、受動的なロック機構を備えるばね懸架式の「キャッチ」機構、摩擦ロック(例えば、蓋と座部との間に摩擦を生じさせるポリマーまたはエラストマー)、及び/またはテーパロックがあるが、これらに限定されない。
【0093】
図8は、いくつかの実施形態による摩擦ロックの例を示す。図9は、いくつかの実施形態によるテーパロックの例を示す。
【0094】
図10A及び図10Bは、いくつかの実施形態による、1つまたは複数のセンサが座部アセンブリ上に配置されてもよい例示的な位置を示す。図10A及び図10Bに示された座部アセンブリは、蓋220、320、420などの蓋と、座部210、310、410または510などの座部とを含んでいてよい。いくつかの実施形態によれば、座部アセンブリは、図10A図10Bまたはそれらの組み合わせに示されたように配置された1つまたは複数のセンサを含んでもよい。図10Aは、閉座位置(トイレは図示せず)にある座部1010aと閉鎖蓋位置にある蓋1020aとを含む座部アセンブリ1000aを示している。蓋1020aは、外側ライナ1026a及び内側ライナ1021aを有する。外側ライナ1026aは、内側ライナ1021aの側壁(図10Aには示されていないが、図10Bには1027b)を超えて延びるように構成された縁部分1031aを有する。図10Aの例では、1つまたは複数のセンサ252aは、外側ライナ1026aの縁部分1031aに取り付けられてよい。図10Aの例では、蓋1020aの内側ライナ1021aのコア部分1024aは、座部1010aの内側リム1070aを越えて延在する。
【0095】
図10Bは、閉座位置(トイレは図示せず)にある座部1010bと開放蓋位置にある蓋1020bとを含む座部アセンブリ1000bを示している。蓋1020bは、外側ライナ1026b及び内側ライナ1021bを有する。外側ライナ1026bは、内側ライナ1021bの側壁1027bを超えて延びるように構成された縁部分1031bを有する。図10Bの例では、1つまたは複数のセンサ1052bは、内側ライナ1021bのコア部分1024bに取り付けられてよい。
【0096】
図11Aは、部分的に閉じたトイレ蓋を有するトイレアセンブリにおけるセンサ位置を示しており、図11Bは、完全に開いたトイレ蓋を有するトイレアセンブリにおけるセンサ位置を示している。図11A及び図11Bの両方に示されているように、IRセンサが洗浄弁内に配置されている。洗浄弁IRセンサは、自動洗浄サイクルを開始するために、使用者によって典型的な形式で作動させることができる。このセンサは、トイレ蓋がいつ持ち上げられたか(トイレ蓋が持ち上げられたときに、このトイレ蓋アセンブリは洗浄サイクルを開始しない)及びトイレ蓋がいつ下げられたか(これにより、トイレ蓋アセンブリは洗浄サイクルを開始することができる)を検出するために使用することもできる。いくつかの実施形態では、トイレアセンブリの蓋が全開位置にあるときに洗浄サイクルが開始されることが防止される。いくつかの実施形態では、トイレアセンブリの蓋が部分的に開いた位置にあるときに洗浄サイクルが開始されることが防止される。
【0097】
また、本明細書で提供されるトイレアセンブリには、例えば座部、蓋、及び便器に結合されたハウジング内の、便座の基部に配置されたマイクロ波センサが含まれる。マイクロ波センサは、使用者が近づいているか否かを検知し、使用者がトイレを使用できるようにトイレ蓋を開くように指示する。
【0098】
最後に、第2のIRセンサは、IRセンサが使用者の存在を検出することを可能にする位置で、便座の基部に配置されてもよい。トイレ蓋を閉じたときには、このIRセンサは便座で覆われる。しかしながら、図11Bに示すように、便座が完全に開いている場合、IRセンサは、例えば使用者がトイレアセンブリを使用しているときに、使用者の存在を検出できるように露出される。図示したように、IRセンサは、便座の枢動基部におけるハウジング1180内に設けられている。
【0099】
図12A1および図12A2は、いくつかの実施形態による、座っている使用者のための市販のトイレアセンブリを動作させる方法1200を示す。
【0100】
方法1200は、マイクロ波センサ及び1つまたは複数の赤外線(IR)センサを利用することができる。ステップ1202では、マイクロ波センサはスタンバイ状態であり得る(例えば、トイレアセンブリが静止していて、使用者が近傍にいない場合)。マイクロ波センサが(すなわち、使用者からの)運動を検出すると、トイレ蓋を開くように指示することができる。ステップ1204では、トイレ蓋が開き、洗浄弁内の第1のIRセンサを遮断する(作動させる)。いくつかの実施形態では、マイクロ波センサは、トイレアセンブリに接近する(すなわち、トイレアセンブリから離れた位置からトイレアセンブリに近い位置まで、トイレアセンブリに来る)使用者を検出するように構成されてもよい。使用者が座ってトイレアセンブリを使用する場合、座部IRセンサは「オン」のままである。ステップ1206において、使用者が着座位置でトイレアセンブリを使用する際に、IRセンサは使用者の存在を検出し続ける。
【0101】
ステップ1208において、IRセンサは、使用者がトイレアセンブリ上の着座位置から起立位置へと動き、トイレアセンブリの近傍から離れたときを検出する。次いで、ステップ1210において、IRセンサは、トイレ蓋を閉じるように指示する信号を生成することができる。この時点で、座部IRセンサは遮断され得る。最後に、ステップ1212で、蓋を閉じることで、第1の洗浄弁のIRセンサがブロック解除される。トイレアセンブリは、第1のIRセンサがブロックされていないときに自動的に洗浄することができる。マイクロ波センサは、スタンバイモードに留まることができる。いくつかの実施の形態では、洗浄弁は、便座蓋が完全に閉鎖されると、一定時間後に洗浄サイクルを開始するタイマを有する。
【0102】
図12B1および図12B2は、いくつかの実施形態による、立っている使用者のための市販のトイレアセンブリを動作させる方法1200を示す。
【0103】
方法1200は、マイクロ波センサ及び1つまたは複数の赤外線(IR)センサを利用することができる。ステップ1202では、マイクロ波センサはスタンバイ状態であり得る(例えば、トイレアセンブリが静止していて、使用者が近傍にいない場合)。マイクロ波センサが(すなわち、使用者からの)運動を検出すると、トイレ蓋を開くように指示することができる。ステップ1204では、トイレ蓋が開き、洗浄弁内の第1のIRセンサを遮断する(作動させる)。いくつかの実施の形態では、使用者は、便座を手動で上げ下げして、起立位置でトイレアセンブリを使用することができる。いくつかの実施形態では、トイレアセンブリは、使用者がトイレアセンブリを起立位置で使用することを望むと判定するように構成されてもよく、使用者のために便座を自動的に上昇させてもよい(そして、トイレアセンブリが、使用者がトイレアセンブリを使用し終えたことを検出したときに便座を下降させてもよい)。
【0104】
いくつかの実施形態では、マイクロ波センサは、トイレアセンブリに接近する(すなわち、トイレアセンブリから離れた位置からトイレアセンブリに近い位置まで、トイレアセンブリに来る)使用者を検出するように構成されてもよい。使用者が座ってトイレアセンブリを使用する場合、第2のIRセンサは「オン」のままである。ステップ1206において、使用者が起立位置でトイレアセンブリを使用する場合、第2のIRセンサは使用者の存在を検出し続ける。
【0105】
ステップ1208において、第2のIRセンサは、使用者がトイレアセンブリの近くから離れたときを検出する。所定の時間(例えば、120秒超)にわたって運動が検出されなければ、蓋を閉じるように指示することができる。いくつかの実施形態では、第2のIRセンサは、使用者がトイレアセンブリの近傍から離れる(すなわち、トイレアセンブリに近い位置からトイレアセンブリから離れた位置へ移動する)ことを検出し、ステップ1210で、新しい使用者がトイレアセンブリに接近することなく(例えば10秒)所定の時間が経過した後に、トイレ蓋を閉じるように指示する信号を生成することができる。この時点で、IRセンサは遮断され得る。いくつかの実施の形態において、信号なしで所定の時間(例えば10分)が経過した場合、蓋は、所定の時間の後、依然として自動的に閉鎖してもよい。最後に、ステップ1212では、トイレアセンブリは自動的に洗浄され、マイクロ波センサはスタンバイモードに留まることができる。いくつかの実施の形態では、洗浄弁は、便座が完全に閉鎖されると、一定時間後に洗浄サイクルを開始するタイマを有する。
【0106】
いくつかの実施の形態では、図12A1図12B2のシステムは、住宅用トイレアセンブリ内に実施されてもよい。住宅用トイレアセンブリは、洗浄弁を含んでいなくてもよいが、それにもかかわらず洗浄サイクルが手動でまたは自動的に指示されてもよい。例えば、レバーまたは非接触式センサを使用して、洗浄サイクルを手動/自動で開始することができる。非接触式センサは、トイレアセンブリ上(例えば水タンク上及び/または便器の裏側)に配置されてもよい。非接触式センサは、トイレアセンブリとは別個に配置されていてもよい。例えば、非接触式センサは、使用者のニーズに適合するように異なる位置に取り付けかつ/または移動することができる「パック」または取り外し可能に取り付け可能なデバイスに配置されてもよい。いくつかの実施形態では、「パック」は、トイレ壁、トイレアセンブリの水タンクの側面、シンク等に取り付けられてもよい。
【0107】
いくつかの実施の形態では、市販のセンサシステムが、洗浄弁にIRセンサを備えた既存の市販のトイレアセンブリを改造するために後付けされてもよい。このような実施形態では、洗浄弁内のIRセンサは、コントローラ、使用者の存在を検出するように構成されている第2のIRセンサ、及び/またはトイレ基部にあるマイクロ波センサと電気的に接続されなくてよい。しかしながら、洗浄弁内のIRセンサは、トイレ蓋の有無を検出することにより、依然として洗浄サイクルを適切に開始することができる。具体的には、トイレ蓋が閉じているときに洗浄弁内の赤外線センサがトイレ蓋によって遮断されることになる(したがって、赤外線センサはトイレ蓋の存在を検出することができ、洗浄サイクルを開始することはない)。同様に、トイレ蓋が下降すると、洗浄弁内に赤外線センサを遮断するトイレ蓋が存在しなくなると、洗浄弁は洗浄サイクルを開始するように洗浄弁を作動させる。
【0108】
図13は、本明細書に記載のいくつかの実施形態によるトイレアセンブリの回路1300の画像を示している。サーボモータ1350は、便座蓋の昇降を制御する。赤外線センサ1354は、トイレアセンブリを使用する使用者の存在を検出し、マイクロ波センサ1352は、トイレアセンブリに近づいている、またはほぼ近接している使用者の存在を検出する。コントローラ/マイクロコントローラ1356の制御は、サーボモータ1350、赤外線センサ1354及び/またはマイクロ波センサ1352のうちの1つまたは複数と電気的に通信されてよい。サーボモータ1350、赤外線センサ1354、マイクロ波センサ1352及びコントローラ1356はそれぞれ、ハウジング1358内に設けられている。ハウジング1328は、トイレ蓋の枢動基部に配置され得る。
【0109】
図14図16は、いくつかの実施形態による、座部アセンブリを通る便器への質量流量及び便器からの質量流量の例を示す。図14図16に示す質量流量データの例は、洗浄毎に約0.8ガロン~約1.6ガロンを流すトイレに関連する座部アセンブリ及び標準的なトイレ洗浄仕様に基づくシミュレートされたデータであってもよい。図14図17において、負の質量流量値は、便器内への質量流量を示しており、正の値は、便器からトイレの使用者エリア(例えば使用者エリア130)への質量流量を示している。図14図17では、MF(質量流量)、OO(開いた座部前面、開いた蓋)、OC(開いた座部前面、閉じた蓋)、及びCC(閉じた座部前面、閉じた蓋)の頭字語が使用されている。いくつかの実施形態では、座部は、(OC構成などにおいて)開いた座部前面を備えてよい。図2図4は、開いた座部前面を有する座部の例を示し、すなわち、座部は、前面開口部260、360、460などの座部前面開口部を有する。いくつかの実施形態では、座部は、(CC構成等の)閉じた座部前面を含み得、すなわち、座部の内側リムは、座部の中央開口部のまわりに完全に延在しており、したがって座部は前面開口部を有していない。
【0110】
図14の例では、質量流量データは、開放蓋位置にある座部アセンブリの蓋を有することに対応する。図7は、座部アセンブリの蓋が開放蓋位置にあり、座部が開いた座部前面を有する場合の、座部アセンブリを通る質量流量データを示す。具体的には、図14の例は、便器頂部(中央開口部240、340、440など)、間隙(座部と便器との間の間隙213、313、413、513など)、座部前面開口部(前面開口部260、360、460など)、及びトイレ配管(トイレのトラップウェイ出口など)を通る質量流量に関するデータを示している。図14の例に示すように、空気流は、便器頂部を通って便器に入り、間隙及び座部前面を通って便器を出てトイレの使用者エリアに入り、トイレトラップウェイを通って便器を出てトイレ配管に入る。図14の例の場合、使用者エリア130などのトイレの使用者エリアに入る空気の量は、間隙から流出して座部前面開口部から流出する空気の量の加算となる。
【0111】
図15の例では、質量流量データは、開いた座部前面を有する座部の上の閉鎖蓋位置に蓋を有することに対応する。図15の挿入図は、開いた座部前面を有する座部を備えた座部アセンブリの一例を示し、矢印は、図15に示すデータが、座部上の閉鎖蓋位置における蓋に対応することを示している。具体的には、図15の例は、便器頂部(中央開口部240、340、440など)、間隙(座部と便器との間の間隙213、313、413、513など)、座部前面開口部(前面開口部260、360、460など)、及びトイレのトラップウェイを通る質量流量に関するデータを示している。図15の例に示すように、空気流は、間隙及び座部前面開口部を通って便器に流入し、トラップウェイを通って便器から出る。図15の例では、座部アセンブリの蓋によって覆われた便器頂部を通る便器への空気流及び便器からの空気流は、無視できるほど少ない。いくつかの実施形態によれば、蓋が、便器頂部(中央開口部240、340、440など)を覆い、かつ開いた座部前面を有する座部(前面開口部260、360、460など)を覆うように構成された閉位置にあることにより、例えば図14に示したような座部アセンブリ構成と比較して、トイレに吸い込まれる空気流を低減することができる。いくつかの実施の形態において、図14に示された座部アセンブリ構成と比較した、図15に示された空気流の減少は、少なくとも約20%、約30%または約40%である。いくつかの実施の形態において、図14に示された座部アセンブリ構成と比較した、図15に示された空気流の減少は、最大で約80%、約70%または約60%である。いくつかの実施の形態において、図14に示された座部アセンブリ構成と比較した、図8に示された空気流の減少は、約20%~80%、約30%~70%または約40%~60%である。いくつかの実施形態によれば、図14に示す座部アセンブリ構成と比較した、図15に示す空気流の減少は、便器の乱流をより少なくし、便器から出るプルームを減少させるように構成することができる。
【0112】
図16の例では、質量流量データは、閉鎖蓋位置に蓋を有することに対応する。図14及び図15とは異なり、この例では、座部は、閉じた座部前面を有するように構成されている、すなわち、座部は、座部前面開口部を有していない。図16の挿入図は、閉じた座部前面を有する座部を備えた座部アセンブリの一例を示し、矢印は、図16に示すデータが、座部上の閉鎖蓋位置における蓋に対応することを示している。具体的には、図16の例は、便器頂部(中央開口部240、340、440など)、間隙(座部と便器との間の間隙213、313、413、513など)、及びトイレのトラップウェイを通る質量流量に関するデータを示している。図16の例に示すように、空気流は、間隙を通って便器に流入し、トラップウェイを通って便器から出る。図16の例では、座部アセンブリの蓋によって覆われた便器頂部と、座部アセンブリの蓋によって覆われた閉じた座部前面座部とを通る、便器への空気の流入及び流出は、無視できる程度である。したがって、図16は、便器頂部(中央開口部240、340、440など)及び閉じた座部前面を有する座部を覆うように構成された蓋を閉じることで、図14の例と比較して、便器から使用者エリアへの空気流を減少させることができることを示す。いくつかの実施の形態において、図14に示された座部アセンブリ構成と比較した、図16に示された空気流の減少は、少なくとも約20%、約30%または約40%である。いくつかの実施の形態において、図14に示された座部アセンブリ構成と比較した、図16に示された空気流の減少は、最大で約80%、約70%または約60%である。いくつかの実施の形態において、図14に示された座部アセンブリ構成と比較した、図16に示された空気流の減少は、約20%~80%、約30%~70%または約40%~60%である。いくつかの実施形態によれば、図14に示す座部アセンブリ構成と比較した、図16に示す空気流の減少は、便器の乱流をより少なくし、便器から出るプルームを減少させるように構成することができる。
【0113】
いくつかの実施形態によれば、空気流の減少は、空気流の質量の減少によるものであってよい。また、空気質量の低減は、便器から出て洗浄後に便器外に空気に入るトイレプルームの量を低減してもよい。いくつかの実施形態によれば、質量流量の減少は、少なくとも約3g、約6g、または約9gの空気の減少であってもよい。いくつかの実施形態によれば、質量流量の減少は、最大で約18g、約15g、または約12gの空気の減少であってもよい。いくつかの実施形態によれば、質量流量の減少は、約3~18g、約6~15g、または約9~12gの空気の減少であってもよい。
【0114】
図17は、いくつかの実施形態による、異なる座部アセンブリのための質量流量データの例を示す図である。様々な座部アセンブリは、座部アセンブリの座部の形状が異なっていてよい。図17の下部挿入図は、それぞれ異なる座部形状を有する3つの座部V1、V2及びV3を示している。図2D図3A図3C及び図4A図4Cには、それぞれ座部V1、V2、V3の例が示されている。図17に示す質量流量データは、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに便器の第1の間隙からの質量流量(図16に示されている)を、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに第2の間隙からの質量流量と比較して示している。第1の間隙と第2の間隙とは、座部の底面と、トイレの上側リムとの間の座部と便器との間の間隙である。図17の例では、第2の間隙は第1の間隙よりも小さい。いくつかの実施の形態では、第2の間隙は、洗浄の間にトイレプルームの一部が使用者エリアに入るのを阻止するように構成されている。いくつかの実施形態では、第2の間隙は、洗浄中に使用者エリア内の空気の一部が便器に入るのを阻止するように構成されてもよい。いくつかの実施の形態では、平均の第2の間隙は、約0.05インチ、約0.10インチ、約0.15インチ、約0.20インチ、約0.25インチまたは約0.30インチのうちの少なくともいずれかであってもよい。いくつかの実施の形態では、平均の第2の間隙は、約0.50インチ、約0.45インチ、約0.40インチまたは約0.35インチのいずれかであってよい。いくつかの実施形態では、平均の第2の間隙は、約0.05~0.50インチ、約0.10~0.45インチ、約0.15~0.40インチ、約0.20~0.35インチ、または約0.25~0.30インチのいずれかであってもよい。図17に示すように、第2の間隙から便器に入る空気の量は、第1の間隙から便器に入る空気の量よりも少ない。いくつかの実施形態によれば、閉鎖蓋位置にある蓋と、便器から第2の間隙の距離を置くように構成された座部は、トラップウェイから出る水の質量流量について顕著な減少を引き起こさない。したがって、洗浄性能に悪影響を及ぼすことはない。
【0115】
いくつかの実施形態によれば、図17及び図17に関連する座部アセンブリは、便器からトイレの使用者エリアに流れるトイレプルームの量を減少させ、トイレ配管(例えばトイレトラップウェイ)に流れるトイレプルームの量を増加させる。いくつかの実施形態によれば、閉鎖蓋位置にある図17及び図17に関連付けられた座部アセンブリの蓋は、例えば図14に示されているような座部アセンブリ構成と比較して、使用者エリアに進入するトイレプルームの量を、少なくとも約50%、約60%または約70%だけ低減することができる。いくつかの実施形態によれば、閉鎖蓋位置にある図16及び図17に関連付けられた座部アセンブリの蓋は、例えば図16に示されているような座部アセンブリ構成と比較して、使用者エリアに進入するトイレプルームの量を、最大で約95%、約90%または約85%だけ低減することができる。いくつかの実施形態によれば、閉鎖蓋位置にある図16及び図17に関連付けられた座部アセンブリの蓋は、例えば図14に示されているような座部アセンブリ構成と比較して、使用者エリアに進入するトイレプルームの量を、約50~95%、約60~90%または約70~85%だけ低減することができる。
【0116】
本明細書で開示されるのは、便座アセンブリであって、座部と、座部にヒンジ接続され、座部及び便器の上で蓋が閉じられる閉鎖蓋位置に移動可能な蓋とを備え、洗浄中にトイレプルームを最小限に抑え、蓋が座部の上で閉じられている間に座部を消毒する、便座アセンブリである。いくつかの実施形態によれば、座部アセンブリは、内側ライナと、外側ライナと、1つまたは複数の支持ライナとを含んでいてよい。1つまたは複数の支持ライナは、複数のUV-Cランプを取り付けるように構成されていてよい。図18Aは、内側ライナ1810、外側ライナ1820、及び、1つまたは複数の支持ライナ1830を含む蓋1805を含む座部アセンブリ1800の一例を示す。内側ライナ1810は、成形面部分1812及びコア部分1814を含んでよい。成形面部分1812は、蓋1805が座部1840及び便器の上に閉鎖蓋位置にあるときに、座部1840の上側座面1842を覆うための座部アセンブリの座部1840の形状に対応する形状であって良い。成形面部分1812は、座部1840の内側リム1845から外側リム1846まで延在することができる。成形面部分1812に接合されたコア部分1824は、座部1840の中央開口部1844を覆うように構成されてもよい。いくつかの実施形態によれば、成形面部分1812は、リム1816においてコア部分1814に接合されている。リム1816は、座部1840の内側リム1845の上縁部1847の近くに配置されてよい。いくつかの実施形態によれば、リム1813は、成形面部分1812及びコア部分1814と同一平面にあってもよい。UV-Cランプ1810は、上側座面1842を消毒するために座部1840の上側座面1842に向かって方向付けられてよい。いくつかの実施形態によれば、座部1840は、(図10に示されたように)座部V1、V2またはV3の座部タイプであってよい。
【0117】
図18Bは、図18Aにおける蓋の一部の拡大図を示している。いくつかの実施形態によれば、複数のUV-Cランプ1850は、蓋1805の内側ライナ1810上に配置されていてよい。いくつかの実施形態によれば、複数のUV-Cランプ1850は、蓋1805の内側ライナ1810の内面1818に取り付けられた1つまたは複数の支持ライナ1830上に配置されていてよい。内面1818は、成形面部分1812及びコア部分1814のうちの1つまたは複数の一部であってもよい。1つまたは複数の支持ライナ1830は、外側ライナ1820と内側ライナ1810とによって形成された中空部分において、外側ライナ1820と内側ライナ1810との間に配置されてよい。いくつかの実施の形態によれば、内側ライナ1810は、外側ライナ1820の肩部においてまたはその近傍において外側ライナ1820に接合されていてもよい。外側ライナ1820は、内側ライナ1810を越えて延びるように構成された縁部分1822を有してもよい。いくつかの実施形態によれば、蓋が、座部1840及び便器の上の閉鎖蓋位置にある場合、縁部分1822は、複数のUV-C光からの光の少なくとも一部がトイレの外部の使用者エリアを照明するのを遮断するように、座部1840の底面1841に向かってまたは底面1841を越えて延在する。縁部分1822は、トイレプルームの少なくとも一部がトイレに出入りするのを阻止することができる。縁部分1822と座部1840との間をトイレの使用者エリアへと移動する光またはトイレプルームは、縁部分1822によって下方へ向けられる(例えば、図1Bの空気ベクトル場102によって示されている)。
【0118】
いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数の支持ライナ1830は、内側ライナ1810の内面1818から窪んだ1つまたは複数の凹部1860を形成する。いくつかの実施形態によれば、内側ライナ1810の成形面部分1812の1つまたは複数の凹部1860は、外側ライナ1820に向かって蓋1805の中空部分に窪んでもよい。1つまたは複数の凹部1860は、複数のUV-Cランプ1850のうちの1つまたは複数のUV-Cランプを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、UV-Cランプ1850は、1つまたは複数の上側座面1842及び便器(図示せず)を照明するように方向付けられてよい。いくつかの実施形態によれば、UV-Cランプは、少なくとも上側座面1842を照明するように方向付けられてよい。いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数の凹部1860は、1つまたは複数の支持ライナ1830に反射ポケット支持体1832を含んでもよい。いくつかの実施形態によれば、反射ポケット支持体1832は、めっきプラスチックまたは追加の薄膜の打ち抜き部品であってもよい。
【0119】
いくつかの実施形態によれば、複数のUV-Cランプ1850は、凹部1860内に個々に取り付けられた集積回路チップであってもよい。個々のUV-Cチップは、接続されていてよい。例えば、UV-Cチップは、印刷フィルム回路のハーネスに接続されていてよい。いくつかの実施形態によれば、UV-Cチップは、デイジーチェーンを介してハーネスに接続され得る。一部の実施形態では、ハーネスは1つまたは複数の支持ライナ1830の一部であってよい。一部の実施形態では、ハーネスは1つまたは複数の支持ライナ1830であってよい。
【0120】
いくつかの実施形態によれば、内側ライナ1810は、1つまたは複数の凹部1860を覆い、蓋1805の中空部分において1つまたは複数の支持ライナ1830を取り囲むように構成されたUV-C光透過層1870を含んでもよい。UV-C透明層1870は、複数のレンズを含んでもよい。複数のレンズは、より大きな光拡散のためにダイヤモンド形の切込みを含み得る。いくつかの実施形態によれば、UV-C透明層1870は、上側座面1842から少なくとも約0.05インチ、約0.08インチ、約0.1インチまたは約0.12インチだけ離間されていてもよい。いくつかの実施形態によれば、UV-C透明層1870は、上側座面1842から最大で約0.5インチ、約0.4インチ、約0.3インチまたは約0.2インチだけ離間されていてもよい。いくつかの実施形態によれば、UV-C透明層1870は、上側座面1842から約0.05~0.5インチ、約0.08~0.4インチ、約0.1~0.3インチまたは約0.12~0.2インチだけ離間されていてもよい。
【0121】
図19A及び図19Bは、いくつかの実施形態による、座部アセンブリの座部上でのUV-C光の適用範囲の例を示す。図19の例において、蓋1900は、座部1920の上側座面1910を照明するUV-Cランプ(図示せず)を含む。いくつかの実施形態によれば、各UV-Cランプは、少なくとも約90度、約100度または約110度だけ照明して、上側座面1910を照明する。いくつかの実施形態によれば、各UV-Cランプは、最大で約150度、約140度または約130度だけ照明して、上側座面1910を照明する。いくつかの実施形態によれば、各UV-Cランプは、最大で約90~150度、約100~140度または約110~130度だけ照明して、上側座面1910を照明する。照明の度合いは、図19A及び図19Bでは、照明円錐1931によって表される。照明円錐1931によって示したように、UV-C光は、座部1920に向かって方向付けられる。いくつかの実施形態によれば、UV-Cランプは、上側座面1910を照明するように構成された複数の列で配置されていてよい。いくつかの実施形態によれば、UV-Cランプは、照明円錐1931を提供するように構成されている集積チップであってよい。いくつかの実施形態によれば、UV-Cランプは、(図18A及び図18Bに記載したように)蓋1900の凹部に配置されていてよい。
【0122】
いくつかの実施形態によれば、複数のUV-Cランプは、1つまたは複数の回路基板に取り付けられている集積チップであってよい。いくつかの実施形態によれば、複数のUVランプは、1つまたは複数の回路基板を含んでもよい。図20A及び図20Bは、それぞれ、いくつかの実施形態による、複数のUV-Cランプの上面図(例示目的のため透けて見える)及び底面図を示す。図20Aの例では、蓋2010の下側に取り付けられた複数の回路基板2000が示されている。図20Bの例では、複数のUV-Cチップ2020が複数の回路基板2000上に示されている。複数の回路基板2000は、組み立てを容易にし、ハーネスの複雑さを低減する。例えば、複数のUV-Cチップが第1の回路基板に取り付けられていてよく、第2の複数のUV-Cチップが第2の回路基板に取り付けられていてよい。
【0123】
一部の実施形態では、複数の回路基板上に取り付けられたUV-Cチップは、蓋の1つまたは複数の凹部内に配置され得る。いくつかの実施形態によれば、最大の座部適用範囲を提供するために、複数のUV-Cランプを蓋に配置することができる。図21A図21Dは、いくつかの実施形態による、蓋の中に配置された複数のUV-Cランプの例を示す。図21Aの例では、座部アセンブリ2100は、いくつかの実施形態に従って、内側ライナ2120、外側ライナ2130、及び1つまたは複数の支持ライナ2139を含む蓋2110を含む。複数のUV-Cランプ2150は、蓋2110の凹部2160内に配置され得る。1つまたは複数のライナ2139は、内側ライナ2120のUV-C透明層2122から最適な距離でUV-Cランプ2150を支持するように構成されていてよい。UV-C透明層2122は、内側ライナ2120の表面を形成するように構成されていてよい。いくつかの実施形態によれば、UV-C透明層2122は、内側ライナ2120の成形面部分2121の第1の接合部2124及び内側ライナ2120の成形面部分2121とコア部分2123とを接合する第2の接合部2126と同一平面にあってよい。図21Bは、図21Aにおける蓋の一部の拡大図を示している。
【0124】
図21Cの例では、蓋2102は、蓋2101の1つまたは複数の凹部2161内の1つまたは複数の支持ライナ2141に取り付けられた複数のUV-Cランプ2151を含む。図4Cの例では、複数のUV-Cランプ2151は、1つまたは複数の凹部2161に露出している。
【0125】
図21Dの例では、蓋2102は、蓋2102の1つまたは複数の凹部2162内の1つまたは複数の支持ライナ2142に取り付けられた複数のUV-Cランプ2152を含む。図4Cの例とは対照的に、図4Dは、複数のUV-Cランプ2152が1つまたは複数の凹部2162内にあり、UV-C透明層2170によって覆われていることを示す。いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数の凹部2162内での光拡散を大きくするために、各UV-Cランプと共に追加のレンズをパッケージすることができ、または面一に取り付けられたフランジで蓋2102に挿入することができる。いくつかの実施形態によれば、UV-C透明層は、光拡散を増大させるためにダイヤモンド形の切込みまたはレンズ2172を含んでもよい。図18A図18B図19A図19B図21A図21Dの例にそれぞれ示したように、照明円錐1831、1931及び2131は、それぞれ座部1210、2140及び2140に向けられている。
【0126】
図22は、いくつかの実施形態による、蓋及び座部を含む座部アセンブリを含むトイレを使用する方法2200を説明するためのフローチャートである。いくつかの実施形態によれば、方法2200は、図11A図11B図12A1図12B2図13A図13B及び図14A図14Dに示された座部アセンブリを用いて実現されてもよい。
【0127】
いくつかの実施形態によれば、方法2200のX秒は、少なくとも約5秒、約10秒または約15秒であってよい。いくつかの実施形態によれば、方法2200のX秒は、最大で約60秒、約50秒、または約40秒であり得る。いくつかの実施形態によれば、方法2200のX秒は、約5~60秒、約10~50秒、または約15~40秒であり得る。
【0128】
いくつかの実施形態によれば、方法2200のY秒は、少なくとも約5秒、約10秒または約15秒であってよい。いくつかの実施形態によれば、方法2200のY秒は、最大で約60秒、約50秒または約40秒であってよい。いくつかの実施形態によれば、方法2200のY秒は、約5~60秒、約10~50秒または約15~40秒であってよい。
【0129】
いくつかの実施形態によれば、方法2200の所定の時間は、少なくとも約20秒、約30秒または約45秒であってよい。いくつかの実施形態によれば、方法2200の所定の時間は、最大で約120秒、約100秒または約80秒であってよい。いくつかの実施形態によれば、方法2200の所定の時間は、約20~120秒、約30~100秒または約45~80秒であってよい。
【0130】
図23は、いくつかの実施形態による、トイレの自動便座アセンブリを制御し、トイレの外部の空気に入るトイレプルームの量を低減するための例示的な方法2300のフローチャートを示す。いくつかの実施形態によれば、方法2300のコントローラは、蓋が閉鎖蓋位置にある場合にのみ、洗浄を開始するように構成され得る。いくつかの実施形態によれば、方法2300は、例えば、座部アセンブリ200、300、400、500、600a及び600cにおいて実施することができる。いくつかの実施形態によれば、方法2300は、図18A図18B図19A図19B図20A図20B及び図21A図21Dに示された座部アセンブリに対して実現され得る。
【0131】
ステップ2310では、使用者の第1の存在を検出することができる。ステップ2320では、使用者の第1の存在を検出後、便座アセンブリのトイレ蓋を便器及び便座に対して開放蓋位置へ移動させることができる。ステップ2330では、使用者の第1の行動を検出することができ、便座を便器に対して閉座位置から開座位置へ移動させるか否かを決定することができる。いくつかの実施形態によれば、使用者の第1の行動は、例えば、座部アセンブリに向かって移動し、座部アセンブリに近接して立ち、座部アセンブリ上で手でジェスチャすることを含んでもよい。いくつかの実施形態によれば、第1の行動は、閉座位置での便座の使用に関連した移動を含むことができるか、または閉座位置での便座の使用を使用者が行わないことを使用者に指示することができる。ステップ2340では、便座を移動させるか否かの決定に従い、便座を開座位置に移動させるか、または便座を閉座位置に維持することができる。ステップ2350では、使用者の第2の行動が検出され得る。いくつかの実施の形態によれば、使用者の第2の行動は、例えば、座部アセンブリから離れるように移動すること、着座位置から起立位置へ移動すること、及び座部アセンブリ上で手でジェスチャすることを含んでもよい。ステップ2360では、使用者の第2の行動を検出後に、トイレ蓋を便器に対して閉鎖蓋位置へ移動させることができる。ステップ2360では、トイレ蓋を閉鎖蓋位置において検出することができる。ステップ2370では、トイレ蓋が閉鎖蓋位置にあるときのトイレを自動的に洗浄することができ、自動洗浄の間にトイレの外部の空気に入るトイレプルームの量を、閉位置にある従来の蓋を有するトイレに比べて低減する。
【0132】
図24は、いくつかの実施形態による、トイレの自動便座アセンブリを制御し、トイレの外部の空気に入るトイレプルームの量を低減するための例示的な方法2400のフローチャートを示す。いくつかの実施形態によれば、方法2400は、便座アセンブリの少なくとも1つの座部を消毒するように構成することができる。いくつかの実施形態によれば、方法2400のコントローラは、蓋が閉鎖蓋位置にある場合にのみ、洗浄及び消毒を開始するように構成され得る。いくつかの実施形態によれば、方法2400は、図18A図18B図19A図19B図20A図20B及び図21A図21Dに示された座部アセンブリに対して実現され得る。いくつかの実施形態では、方法2400において検出するための1つまたは複数のセンサの場所を、図6A及び図6Bに示されているような1つまたは複数のポジションに配置することができる。
【0133】
ステップ2410では、使用者の第1の存在を検出することができる。ステップ2420では、使用者の第1の存在を検出後、便座アセンブリのトイレ蓋を便器及び便座に対して開放蓋位置へ移動させることができる。ステップ2430では、使用者の第1の行動を検出することができ、便座を便器に対して閉座位置から開座位置へ移動させるか否かを決定することができる。いくつかの実施形態によれば、使用者の第1の行動は、例えば、座部アセンブリに向かって移動し、座部アセンブリに近接して立ち、座部アセンブリ上で手でジェスチャすることを含んでもよい。いくつかの実施形態によれば、第1の行動は、閉座位置での便座の使用に関連した移動を含むことができるか、または閉座位置での便座の使用を使用者が行わないことを使用者に指示することができる。ステップ2440では、便座を移動させるか否かの決定に従い、便座を開座位置に移動させるか、または便座を閉座位置に維持することができる。ステップ2450では、使用者の第2の行動が検出され得る。いくつかの実施の形態によれば、使用者の第2の行動は、例えば、座部アセンブリから離れるように移動すること、着座位置から起立位置へ移動すること、及び座部アセンブリ上で手でジェスチャすることを含んでもよい。ステップ2460では、使用者の第2の行動を検出後に、トイレ蓋を便器に対して閉鎖蓋位置へ移動させることができる。ステップ2460では、トイレ蓋を閉鎖蓋位置において検出することができる。ステップ2470では、トイレ蓋が閉鎖蓋位置にあるときのトイレを自動的に洗浄することができ、自動洗浄の間にトイレの外部の空気に入るトイレプルームの量を、閉位置にある従来の蓋を有するトイレに比べて低減する。ステップ2480では、トイレ蓋が閉鎖蓋位置にあるときに複数のUV-Cランプを点灯させることにより便座を消毒することができ、UV-Cランプはトイレ蓋に取り付けられる。
【0134】
図25は、いくつかの実施形態による、座部アセンブリ及びトイレの自動動作のうちの1つまたは複数を制御することができる例示的な制御システム2500を示す。例えば、制御システム2500は、蓋を自動的に開閉し、座部を自動的に開閉し、蓋が閉鎖蓋位置にあることが検出された場合にトイレを自動的に洗浄し、蓋が閉鎖蓋位置にあることが検出された場合に座部及び便器の1つまたは複数を自動的に消毒し、蓋が開放蓋位置になる前に消毒を自動的に停止するように構成することができる。一部の実施形態では、制御システム2500はコントローラ2510を備えることができ、このコントローラ2510は、1つまたは複数のセンサ2520、2530と1つまたは複数のアクチュエータ2540、2550とを備えている。1つまたは複数のアクチュエータ2540、2550を、蓋及び座部のうちの1つまたは複数を自動的に移動させるように構成することができる。いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のアクチュエータ2540、2550は、蓋が閉鎖蓋位置にあるかまたは開放蓋位置から閉鎖蓋位置に移動したときにトイレの自動洗浄を作動させるように構成され得る。いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のアクチュエータ2540、2550は、トイレの自動洗浄を実行するように構成され得る。いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のアクチュエータ2540、2550は、複数のUV-Cランプ(例えば、1850、2020、2150、2151、2152)を点灯させて、便座、便器、及びトイレ蓋の一部のうちの1つまたは複数を消毒するように構成され得る。いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のアクチュエータ2540、2550は、座部の少なくとも上側座面を消毒するように構成され得る。いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のセンサは、例えば、1つまたは複数のセンサ650a、650bであり得る。いくつかの実施形態では、コントローラ2510は、1つまたは複数のセンサ2520、2530からの検出に基づき、使用者の行動を決定するように構成することができる。いくつかの実施形態では、方法1500~1700は、制御システム2500によって実現可能である。方法2200~2400は、トイレの複数回使用のために繰り返されてよい。この方法2200~2400は、トイレの後続の使用者のために繰り返すことができる。いくつかの実施形態によれば、制御システム2500は、本明細書で説明される200、300、400、500、600a及び600bなどの座部アセンブリに取り付けられてよい。いくつかの実施形態によれば、制御システム2500は、図18A図18B図19A図19B図20A図20B及び図21A図21Dに示された座部アセンブリなどの座部アセンブリに取り付けられてよい。
【0135】
これまでの記述は、説明目的で、具体的な実施形態を参照して記述された。しかしながら、上記の例示的な考察は、網羅的であることを意図するものではなく、または本発明を開示された正確な形態に限定するものではない。上記の教示を考慮して、多くの修正及び変形が可能である。実施形態は、技法の原理及びそれらの実用的な応用を最もよく説明するために選択され、説明された。それにより、当業者であれば、企図される特定の使用に適した様々な修正を用いて、本技術及び様々な実施形態を最適に利用することが可能となる。
【0136】
開示及び実施例は、添付図面を参照して完全に説明されたが、様々な変更及び修正が当業者には明らかになることに留意されたい。そのような変更及び修正は、特許請求の範囲によって定義される開示及び実施例の範囲内に含まれるものとして理解されるべきである。最後に、本出願で参照される特許及び刊行物の全ての開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0137】
実施形態
実施形態1.便座の中央開口部周りの内側リムと、前記内側リムと前記便座の外側リムとの間に延在する、輪郭付けられた上側座面と、を備える前記便座と、
前記便座にヒンジ接続され、便器及び前記便座に対して開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能な蓋と、を備える、便座アセンブリであって、
前記蓋は、成形面部分及びコア部分を含む内側ライナを備え、前記成形面部分は、前記便座の前記輪郭付けられた上側座面に対応するように成形され、前記コア部分は、前記便座の前記内側リムで前記成形面部分に接合され、前記閉鎖蓋位置では、前記蓋の前記成形面部分は前記便座の前記上側座面を覆い、前記蓋の前記コア部分は、前記便座の前記中央開口部を覆い、前記内側リムの上縁部を越えて下方に延在する、前記便座アセンブリ。
【0138】
実施形態2.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記内側ライナの前記コア部分は、前記内側リムの前記上縁部を越えて前記便座の前記内側リムの底縁部まで、またはそれを越えて下方に延在する、実施形態1に記載の便座アセンブリ。
【0139】
実施形態3.前記内側ライナは縁部分を備え、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記内側ライナの前記縁部分は前記便座の側壁と前記便座の前面開口部とを覆う、実施形態1に記載の便座アセンブリ。
【0140】
実施形態4.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記内側ライナの前記縁部分は、前記便器を出て前記便器の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を、下向きの方向に方向付ける、実施形態3に記載の便座アセンブリ。
【0141】
実施形態5.前記蓋は、外側ライナ及び前記内側ライナを含む2部品蓋であり、前記外側ライナは、前記内側ライナに接合されている、実施形態1に記載の便座アセンブリ。
【0142】
実施形態6.前記蓋は、前記外側ライナと前記内側ライナとの間に中空部分を有する、実施形態5に記載の便座アセンブリ。
【0143】
実施形態7.前記上側座面は、前記便座の前記外側リムから前記便座の前記内側リムまで前記中央開口部に向かって下向きに傾斜させられている、実施形態1に記載の便座アセンブリ。
【0144】
実施形態8.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記蓋の前記成形面部分と前記便座の前記上側座面との間の蓋と座部との間の間隙は、平均で約0.05~約0.5インチである、実施形態1に記載の便座アセンブリ。
【0145】
実施形態9.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあり、かつ前記便座が前記閉座位置にあるとき、前記便座の底面と前記便器の上側リムとの間の座部と便器との間の間隙は、平均で約0.05~約0.5インチである、実施形態1に記載の便座アセンブリ。
【0146】
実施形態10.前記閉位置における前記蓋は、従来のトイレの従来の蓋が開位置にあるときに洗浄中に前記従来のトイレに入る従来の空気の質量と比較して、洗浄中に前記トイレに入る空気の質量を約20%~約80%低減させるように構成されており、前記従来のトイレは、洗浄毎に0.8ガロン~1.6ガロンを流すように構成されている、実施形態1に記載の便座アセンブリ。
【0147】
実施形態11.前記低減された空気の質量は、約3グラム~約18グラムの空気である、実施形態10に記載の便座アセンブリ。
【0148】
実施形態12.前記低減された空気の質量は、洗浄後に前記便器から出て前記便器外の空気に入るトイレプルームの量を低減するように構成される、実施形態10に記載の便座アセンブリ。
【0149】
実施形態13.前記座部の前記内側リムは、前記座部の前記中央開口部の周りに全面的に延在する、実施形態1に記載の便座アセンブリ。
【0150】
実施形態14.実施形態1に記載の便座アセンブリと、
使用者及び前記蓋の位置を検出するように構成された1つまたは複数の第1のセンサを備える第1の制御システムと、
コントローラであって、前記使用者の行動を決定することと、前記コントローラによって決定された前記使用者の前記行動に基づいて、前記蓋を前記開放蓋位置と前記閉鎖蓋位置との間で自動的に移動させることと、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあることが検出された場合にトイレを自動的に洗浄することと、を行うように構成された、前記コントローラと、
を備える、便座システム。
【0151】
実施形態15.前記コントローラは、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときにのみ前記トイレを自動的に洗浄するように構成される、実施形態14に記載の便座システム。
【0152】
実施形態16.前記蓋は、前記内側ライナの前記成形面部分及び前記コア部分を覆うように構成された外側ライナを備え、前記1つまたは複数のセンサが、前記外側ライナ及び前記内側ライナのうちの1つまたは複数の上に配置される、実施形態14に記載の便座システム。
【0153】
実施形態17.実施形態14に記載の便座アセンブリを制御し、トイレの外部の空気に入るトイレプルームの量を低減する方法であって、前記方法は、
使用者の第1の存在を検出することと、
前記使用者の前記第1の存在を検出後、前記便座アセンブリのトイレ蓋を便器及び便座に対して開放蓋位置へ移動させることと、
前記使用者の第1の行動を検出し、前記便座を閉座位置から開座位置へ前記便器に対して移動させるかどうかを決定することと、
前記便座を移動させるかどうかの決定に従い、前記便座を前記開座位置に移動させるか、または前記便座を前記閉座位置に維持することと、
前記使用者の第2の行動を検出することと、
前記使用者の前記第2の行動を検出した後、前記便器に対して前記トイレ蓋を閉鎖蓋位置に移動させることと、
前記トイレ蓋が前記閉鎖蓋位置にあることを検出することと、
前記トイレ蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときの前記トイレを自動的に洗浄することであって、前記自動洗浄の間に前記トイレの外部の空気に入るトイレプルームの量を、従来の蓋が前記閉位置にあるトイレに比べて低減させる、前記自動的に洗浄することと、
を含む、前記方法。
【0154】
実施形態18.前記便座は、前記便座の中央開口部周りの内側リムと、前記内側リムと前記便座の外側リムとの間に延在する、輪郭付けられた上側座面とを有し、前記トイレ蓋は、成形面部分及びコア部分を備える内側ライナを備え、前記蓋の前記成形面部分は、前記便座の前記輪郭付けられた上側座面に対応するように成形され、前記閉鎖蓋位置では、前記蓋の前記成形面部分が前記便座の前記上側座面を覆い、前記蓋の前記コア部分は、前記便座の前記中央開口部を覆い、前記内側リムの上縁部を越えて下方に延在する、実施形態17に記載の方法。
【0155】
実施形態19.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記内側ライナの前記コア部分は、前記内側リムの前記上縁部を越えて前記便座の前記内側リムの底縁部まで、またはそれを越えて下方に延在する、実施形態18に記載の方法。
【0156】
実施形態20.前記内側ライナは縁部分を備え、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記内側ライナの前記縁部分は前記便座の側壁と前記便座の前面開口部とを覆う、実施形態18に記載の方法。
【0157】
実施形態21.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記内側ライナの前記縁部分は、前記便器を出て前記便器の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を、下向きの方向に方向付ける、実施形態20に記載の方法。
【0158】
実施形態22.前記蓋は、外側ライナ及び前記内側ライナを含む2部品蓋であり、前記外側ライナは、前記内側ライナに接合されている、実施形態18に記載の方法。
【0159】
実施形態23.前記蓋は、前記外側ライナと前記内側ライナとの間に中空部分を有する、実施形態22に記載の方法。
【0160】
実施形態24.前記上側座面は、前記便座の前記外側リムから前記便座の前記内側リムまで前記中央開口部に向かって下向きに傾斜させられている、実施形態18に記載の方法。
【0161】
実施形態25.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記蓋の前記成形面部分と前記便座の前記上側座面との間の蓋と座部との間の間隙は、平均で約0.05~約0.5インチである、実施形態18に記載の方法。
【0162】
実施形態26.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあり、かつ前記便座が前記閉座位置にあるとき、前記便座の底面と前記便器の上側リムとの間の座部と便器との間の間隙は、平均で約0.05~約0.5インチである、実施形態18に記載の方法。
【0163】
実施形態27.前記閉位置における前記蓋は、従来のトイレの従来の蓋が開位置にあるときに洗浄中に前記従来のトイレに入る従来の空気の質量と比較して、洗浄中に前記トイレに入る空気の質量を約20%~約80%低減させるように構成されており、前記従来のトイレは、洗浄毎に0.8ガロン~1.6ガロンを流すように構成されている、実施形態18に記載の方法。
【0164】
実施形態28.前記低減された空気の質量は、約3グラム~約18グラムの空気である、請求項27に記載の方法。
【0165】
実施形態29.前記低減された空気の質量は、洗浄後に前記便器から出て前記便器外の空気に入るトイレプルームの量を低減するように構成される、請求項27に記載の方法。
【0166】
実施形態30.前記閉座位置にある前記便座は、前記便器の上側リムの周囲を覆うように構成されている、実施形態18に記載の方法。
【0167】
実施形態31.前記使用者の前記第1の行動は、前記使用者が前記閉座位置で前記便座を使用すること、または前記使用者が前記閉座位置で前記便座を使用しないことを前記使用者が示すことを含む、実施形態17に記載の方法。
【0168】
実施形態32.前記使用者の前記第2の行動は、前記使用者が前記トイレから離れることを含む、実施形態17に記載の方法。
【0169】
実施形態33.使用者の第2の存在を検出することと、前記使用者の前記第2の存在を検出後、前記トイレ蓋を移動させることと、前記第1の行動を検出することと、前記便座を前記開座位置に移動させるか、または前記便座を前記閉座位置に維持することと、前記使用者の前記第2の行動を検出することと、前記トイレ蓋を前記閉鎖蓋位置に移動させることと、前記トイレ蓋を前記閉鎖蓋位置で検出することと、前記トイレを自動洗浄することと、を繰り返すことと、を含む、実施形態17に記載の方法。
【0170】
実施形態34.便座の輪郭付けられた上側座面と、前記便座の中央開口部とを覆うように構成されたトイレ蓋であって、前記輪郭付けられた上側座面が、前記便座の内側リムと外側リムとの間に延在しており、前記蓋は、
成形面部分及びコア部分を含む内側ライナであって、前記成形面部分が、前記便座の前記輪郭付けられた上側座面に対応するように成形されており、前記コア部分が、前記便座の前記内側リムで前記成形面部分に接合されている、前記内側ライナを含み、
前記閉鎖蓋位置では、前記蓋の前記成形面部分は前記便座の前記上側座面を覆い、前記蓋の前記コア部分は、前記便座の前記中央開口部を覆い、前記内側リムの上縁部を越えて下方に延在し、
前記蓋は、前記便座にヒンジ接続され、便器及び前記便座に対して開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能である、前記トイレ蓋。
【0171】
実施形態35.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記内側ライナの前記コア部分は、前記内側リムの前記上縁部を越えて前記便座の前記内側リムの底縁部まで、またはそれを越えて下方に延在する、実施形態34に記載の蓋。
【0172】
実施形態36.前記内側ライナは縁部分を備え、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記内側ライナの前記縁部分は前記便座の側壁と前記便座の前面開口部とを覆う、実施形態34に記載の蓋。
【0173】
実施形態37.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記内側ライナの前記縁部分は、前記便器を出て前記便器の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を、下向きの方向に方向付ける、実施形態36に記載の蓋。
【0174】
実施形態38.前記蓋は、外側ライナ及び前記内側ライナを含む2部品蓋であり、前記外側ライナは、前記内側ライナに接合されている、実施形態34に記載の蓋。
【0175】
実施形態39.前記蓋は、前記外側ライナと前記内側ライナとの間に中空部分を有する、実施形態38に記載の蓋。
【0176】
実施形態40.前記上側座面は、前記便座の前記外側リムから前記便座の前記内側リムまで前記中央開口部に向かって下向きに傾斜させられている、実施形態34に記載の蓋。
【0177】
実施形態41.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記蓋の前記成形面部分と前記便座の前記上側座面との間の蓋と座部との間の間隙は、平均で約0.05~約0.5インチである、実施形態34に記載の蓋。
【0178】
実施形態42.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあり、かつ前記便座が前記閉座位置にあるとき、前記便座の底面と前記便器の上側リムとの間の座部と便器との間の間隙は、平均で約0.05~約0.5インチである、実施形態34に記載の蓋。
【0179】
実施形態43.前記閉位置における前記蓋は、従来のトイレの従来の蓋が開位置にあるときに洗浄中に前記従来のトイレに入る従来の空気の質量と比較して、洗浄中に前記トイレに入る空気の質量を約20%~約80%低減させるように構成されており、前記従来のトイレは、洗浄毎に0.8ガロン~1.6ガロンを流すように構成されている、実施形態34に記載の蓋。
【0180】
実施形態44.前記低減された空気の質量は、約3グラム~約18グラムの空気である、実施形態43に記載の蓋。
【0181】
実施形態45.前記低減された空気の質量は、洗浄後に前記便器から出て前記便器外の空気に入るトイレプルームの量を低減するように構成される、実施形態43に記載の蓋。
【0182】
実施形態46.前記座部の前記内側リムは、前記座部の前記中央開口部の周りに全面的に延在する、実施形態34に記載の蓋。
【0183】
実施形態47.実施形態34に記載の蓋と、
使用者及び前記蓋の位置を検出するように構成された1つまたは複数の第1のセンサを備える第1の制御システムと、
コントローラであって、前記使用者の行動を決定することと、前記コントローラによって決定された前記使用者の前記行動に基づいて、前記蓋を前記開放蓋位置と前記閉鎖蓋位置との間で自動的に移動させることと、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあることが検出された場合にトイレを自動的に洗浄することと、を行うように構成された、前記コントローラと、
を備える、便座システム。
【0184】
実施形態48.前記コントローラは、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときにのみ前記トイレを自動的に洗浄するように構成される、実施形態47に記載の便座システム。
【0185】
実施形態49.前記蓋は、前記内側ライナの前記成形面部分及び前記コア部分を覆うように構成された外側ライナを備え、前記1つまたは複数のセンサが、前記外側ライナ及び前記内側ライナのうちの1つまたは複数の上に配置される、実施形態47に記載の便座システム。
【0186】
実施形態50.前記1つまたは複数の第1のセンサが、前記蓋の基部にあるハウジング内に設けられている、実施形態47に記載の便座システム。
【0187】
実施形態51.前記1つまたは複数の第1のセンサは、前記便座システムの近傍にいる使用者の存在を検出するように構成され、前記閉鎖蓋位置と前記開放蓋位置との間を移動するように前記蓋に指示するように構成されたマイクロ波センサを含む、実施形態50に記載の便座システム。
【0188】
実施形態52.前記1つまたは複数の第1のセンサは、前記蓋が前記開放蓋位置にあるときに使用者の存在を検出するように構成された赤外線センサを備える、実施形態50に記載の便座システム。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12A1
図12A2
図12B1
図12B2
図13
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図19
図20
図21A
図21B
図21C
図21D
図22
図23
図24
図25
【国際調査報告】