(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-08
(54)【発明の名称】UV光を用いた便座アセンブリ
(51)【国際特許分類】
A47K 13/24 20060101AFI20240401BHJP
A47K 13/00 20060101ALI20240401BHJP
【FI】
A47K13/24
A47K13/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562771
(86)(22)【出願日】2022-04-20
(85)【翻訳文提出日】2023-11-02
(86)【国際出願番号】 US2022025633
(87)【国際公開番号】W WO2022226115
(87)【国際公開日】2022-10-27
(32)【優先日】2021-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519320871
【氏名又は名称】エーエス アメリカ, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】AS America, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コレカール, ニティン エス.
(72)【発明者】
【氏名】ブッチャー, クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】ソング, キ ボック
(72)【発明者】
【氏名】ベルント, ロナルド ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ヘイダリ, ベヘナム
(72)【発明者】
【氏名】リービット, ダグラス フォーネル
(72)【発明者】
【氏名】スウィッツァー, ザッカリー
【テーマコード(参考)】
2D037
【Fターム(参考)】
2D037AA02
2D037AA11
2D037AB21
2D037AD13
2D037AD16
2D037BA00
(57)【要約】
便座アセンブリは、便座と、便座にヒンジ接続された蓋であって、蓋は、成形面部分及びコア部分を備える内側ライナを備え、成形面部分は、便座の輪郭付けられた上側座面に対応するように成形され、コア部分は、成形面部分に接合され、閉鎖蓋位置では、蓋の成形面部分が便座の上側座面を覆い、蓋のコア部分は、便座の中央開口部を覆う、蓋と、蓋の内側ライナの成形面部分の1つまたは複数の凹部に配置されており、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに、UV-C光を座面に向けるように構成されている複数のUV-Cランプと、を含む。
【選択図】
図14A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
便座アセンブリであって、
便座の中央開口部周りの内側リムと、前記内側リムと前記便座の外側リムとの間に延在する、輪郭付けられた上側座面と、を備える便座と、
前記便座にヒンジ接続され、便器及び前記便座に対して開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能な蓋であって、
前記蓋は、成形面部分及びコア部分を含む内側ライナを備え、前記成形面部分は、前記便座の前記輪郭付けられた上側座面に対応するように成形され、前記コア部分は、前記成形面部分に接合され、前記閉鎖蓋位置では、前記蓋の前記成形面部分は前記便座の前記上側座面を覆い、前記蓋の前記コア部分は前記便座の前記中央開口部を覆う、前記蓋と、
前記蓋の前記内側ライナの前記成形面部分の1つまたは複数の凹部に配置され、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときに、UV-C光を前記座面に向けるように構成されている複数のUV-Cランプと、
を備える、前記便座アセンブリ。
【請求項2】
前記蓋は、外側ライナと前記内側ライナとの間で中空であり、前記外側ライナは、前記蓋の中空部分を形成する前記内側ライナの前記成形面部分及び前記コア部分を覆う、請求項1に記載の便座アセンブリ。
【請求項3】
前記蓋は、前記内側ライナの内面で、前記外側ライナと前記内側ライナとの間に取り付けられた1つまたは複数の支持ライナを含み、前記1つまたは複数の凹部の壁は、前記1つまたは複数の支持ライナによって形成され、前記複数のUV-Cランプは、前記1つまたは複数の凹部内の前記1つまたは複数の支持ライナに取り付けられる、請求項1または2に記載の便座アセンブリ。
【請求項4】
前記内側ライナの前記成形部分の前記1つまたは複数の凹部は、前記蓋の前記中空部分内に前記外側ライナに向かって延在し、前記内側ライナは、前記1つまたは複数の凹部を覆い、前記蓋の前記中空部分で前記1つまたは複数の支持ライナを囲むように構成されたUV-C光透過層を備える、請求項1~3のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【請求項5】
前記UV-C透明層は、前記座面から約0.05~約0.5インチ離間されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【請求項6】
前記UV-C光透過層は、複数のレンズを備える、請求項1~4のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【請求項7】
前記複数のレンズの各レンズは、ダイヤモンド形の切込みを備える、請求項6に記載の便座アセンブリ。
【請求項8】
前記1つまたは複数の支持ライナは、前記複数のUV-Cランプの間に1つまたは複数の反射ポケットを含む、請求項3~7のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【請求項9】
前記蓋は、前記便座の側壁を覆い、前記便座内の前面開口部を覆い、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときに前記複数のUV-Cランプからの光の少なくとも一部を遮断するように構成された縁部分を備える、請求項1~8のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【請求項10】
前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記内側ライナの前記縁部分は、前記便器を出て前記便器の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を、下向きの方向に方向付ける、請求項1~9のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【請求項11】
前記複数のUV-Cランプは集積回路チップである、請求項1~10のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【請求項12】
前記複数のUV-Cランプは、印刷フィルム回路のハーネスを介して接続された集積回路チップである、請求項1~11のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【請求項13】
前記複数のUV-Cランプは、集積回路チップであり、前記複数のUV-Cランプの第1のセットは、前記内側ライナの前記成形面部分に接触する第1の回路基板を含み、前記複数のUV-Cランプの第2のセットは、前記内側ライナの前記成形面部分に接触する第2の回路基板を含む、請求項1~12のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【請求項14】
前記複数のUV-Cランプは、前記上側座面に向かって約90度~約150度の照明円錐を提供するように構成されたUV-Cランプのセットを有する、請求項1~13のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【請求項15】
前記蓋は、外側ライナ及び前記内側ライナを含む2部品蓋であり、前記外側ライナは、前記内側ライナに接合されている、請求項1~14のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【請求項16】
前記蓋は、前記外側ライナと前記内側ライナとの間に中空部分を有する、請求項15に記載の便座アセンブリ。
【請求項17】
前記上側座面は、前記便座の前記外側リムから前記便座の前記内側リムまで前記中央開口部に向かって下向きに傾斜させられている、請求項1~16のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【請求項18】
前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記蓋の前記成形面部分と前記便座の前記上側座面との間の蓋と座部との間の間隙は、平均で約0.05インチ~約0.5インチである、請求項1~17のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【請求項19】
前記便座アセンブリの洗浄サイクルは、前記複数のUV-Cランプからの光が前記座面に向けられるときに生じ、前記洗浄サイクルは、前記トイレ蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときに自動的に開始される、請求項1~18のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【請求項20】
前記便座アセンブリの洗浄サイクルは、前記複数のUV-Cランプからの光が前記座面に向けられるときに生じ、前記洗浄サイクルは、使用者によって手動で開始される、請求項1~19のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本出願は、2021年4月21日に出願された米国仮出願第63/177,631号及び2022年1月28日に出願された米国仮出願第63/304,215号の優先権を主張し、これらの開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、トイレ、特に、トイレプルーム汚染を低減するための便座アセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
トイレを洗浄すると、トイレプルームが発生する。トイレプルームは、トイレの周囲の空気ならびにトイレの表面及びトイレの周囲の空気を、トイレの使用に関連する排泄物及び細菌に由来する粒子で汚染する可能性があるため、健康上の懸念を引き起こす可能性がある。トイレプルームは、水がトイレタンクから便器へ流れると便器外部の周囲空気に入り、トイレトラップ出口を通って出て、トイレ洗浄として再び便器内に戻る。この水の移動により、便器への水の流れに伴って便器内部から便器外部へと空気が押し出され、便器外部から便器内部へと空気が吸い込まれ、便器からの水の流れに伴ってトイレトラップ出口を通って便器外部へと空気が押し出される。このようにして、流れる水及び空気は、トイレプルームの乱流を引き起こす。
【0004】
洗浄中に便器をトイレ蓋で覆うことは、いくらかの空気が便器に出入りするのを阻止するのを助けることができ、したがって、トイレの使用者の周りの周囲空気に入るトイレプルームの量を減らすことができる。しかし、ほとんどの公共トイレはトイレ蓋を備えていない。公共のトイレにトイレ蓋が含まれている場合、多くの使用者は、以前の使用者によるトイレプルームの潜在的な汚染、または定期的な清浄の欠如のために、トイレ蓋に触れることを不快に感じることがある。その結果、使用者は、洗浄中にトイレ蓋に触れないようにトイレ蓋を上げたままにする可能性がある。
【0005】
便器を蓋を上げた状態で洗浄することにより(または同様に、蓋のないトイレ)、トイレプルームは、例えば、使用者に向かう方向を含むトイレの周りの様々な方向で大気に入ることができる。使用者が洗浄前に便座の開口部を覆うために典型的な蓋を移動させたとしても、トイレから出るトイレプルームは、主に使用者に向く。したがって、特に公共のトイレのトイレプルームは、潜在的な健康上の懸念であり続けている。
【発明の概要】
【0006】
本明細書で開示されるのは、洗浄中にトイレ外部の大気へ入り、使用者エリアに入るトイレプルームを減らすための便座に対応する形状のトイレ蓋である。蓋は、蓋が座部上で閉じられたときに座部を消毒するように構成されたUV-C消毒システムを蓋または蓋の内部に含む。蓋は、座部の使用者面に共形嵌合を有し、座部の開口部に平面嵌合を有する形状である。蓋が座部上で閉じられると、蓋は座部の使用者面及び座部の開口部を覆う。座部上の共形嵌合は、トイレプルームが使用者エリアに入るのを制限し、かつUV-C消毒システムからの光が使用者エリアに入るのを制限するように構成されている。いくつかの実施形態によれば、便座アセンブリは、蓋、座部及びUV-C消毒システムを含む。
【0007】
いくつかの実施形態において、蓋が座部上で閉じられると、蓋は、座部の開口部内に延在する。共形嵌合及び蓋の座部の開口部内への延在は、洗浄中に座部上のトイレプルームまたはトイレ水の堆積物を制限するように構成される。
【0008】
蓋は、便座及び便器に対して、開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能である。いくつかの実施形態によれば、蓋は、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに、座部の縁部及び側壁を越えて延在するように構成された縁部分を含む。このようにして、蓋が座部上で閉じられると、蓋は座部の縁部及び側壁を覆う。縁部分は、使用者エリアの周囲の大気に入るトイレプルームを下向きに向けるように構成される。
【0009】
座部は、使用者が着座するための座面を有し、座面は、便座の開口部の周囲に座部形状を有する。いくつかの実施形態では、蓋は、座部形状に対応するように輪郭付けられた内側ライナを含み、洗浄の間に蓋が閉位置にあるときに、座面に沈降するトイレプルームと、座面がトイレ水によって濡れるのを最小限にする。いくつかの実施の形態では、便座の座面は、便座上の細菌の増殖を抑制する1つまたは複数の材料から形成されてもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の材料は、酸化亜鉛(ZnO)を含み得る。いくつかの実施形態では、座面は、ZnO、長石、白地、タルク、フリット、シリカ、乳白剤、粘土及び他の材料のうちの1つまたは複数を含み得る第1の釉薬を含み得る。いくつかの実施形態では、第1の釉薬中のZnOは、最大約16重量%であり得る。いくつかの実施形態では、第1の釉薬は、約200ミクロン~約600ミクロンの焼成後の厚さを有し得る。いくつかの実施形態では、座面は、焼成後にSiO2、Al2O3、ZRO2、ZnO及びCaOのうちの1つまたは複数を含み得る第2の釉薬を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2の釉薬中のZnOは、約3重量%~約40重量%であり得る。いくつかの実施形態では、第2の釉薬は、約50ミクロン~500ミクロンの焼成後の厚さを有し得る。
【0010】
一部の実施形態では、蓋は、トイレの動作中に使用者が蓋に接触する必要がないように蓋を自動的に開閉するように構成されたコントローラを含むことができる。いくつかの実施の形態では、コントローラは、トイレを自動的に洗浄するように構成されていてもよく、これにより、使用者は、トイレを洗浄するために洗浄機構に触れる必要がない。コントローラは、使用者及び使用者の行動を検出するように構成された1つまたは複数のセンサを含むことができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のセンサの検出に基づいて、コントローラは、使用者の行動を決定し、検出された使用者及び使用者の行動に基づいて、自動的に開く、自動的に閉じる、または自動的に洗浄するように構成されている。例えば、1つまたは複数のセンサは、使用者がトイレを離れたことを検出することができ、次いで、コントローラが自動的に蓋(及び該当する場合には座部)を閉じた後に、続いて、トイレプルームの影響を最小限に抑えるために座部及び蓋が閉じられた後に、自動的に洗浄することができる。いくつかの実施形態では、座部が閉座位置にあり、蓋が閉鎖蓋位置にある間に使用者がトイレに接近すると、1つまたは複数のセンサは使用者の存在を検出するように構成され、コントローラは、検出された使用者の存在に基づき、蓋及び座部のうちの1つまたは複数を自動的に開放するように構成されている。
【0011】
蓋は、定期的にトイレが清浄及び維持される建物において使用されてもよい。例えば、蓋は、グレードA及びBのオフィスビル及び公共空間、ホスピタリティの公共エリア、空港、及び居住エリアに使用することができる。便座アセンブリは、EPA及びULにより認証されていてよい。
【0012】
一実施形態では、「洗浄(flush)」または「洗浄(flushing)」は、「洗浄サイクル」を指してよく、この「洗浄サイクル」は、洗浄弁の作動と、便器のリム及び/またはサンプへの水の供給と、便器内容物をトラップウェイを通して排水管に送るためのサイホンの開始と、水封を回復するための便器の再充填とを含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、蓋は消毒システムを含み、蓋が座部上で閉鎖され、座部が便器上で閉鎖されると、消毒システムは、座部の使用者面を消毒するように構成されている。消毒システムは、閉鎖蓋位置のときに蓋を自動的に清浄することができる。特に公共のトイレの場合、消毒システムは、トイレが使用者間で清浄され得るまたは清浄されていることを知ることで、使用者がより快適に感じるのを助けることができる。いくつかの実施形態では、蓋の縁部分は、座部アセンブリの蓋に取り付けられた消毒システムからの光の少なくとも一部を遮断するように構成されている。
【0014】
消毒システムは、各使用後に座部及び便器の1つまたは複数を消毒するために1つまたは複数のUV光源を含むことができる。いくつかの実施形態では、消毒システムは、以下の細菌:Escherichia Coli(E-Coli)、Pseudomonas aeruginosa、Staphylococcus aureus、Klebsiella pneumonia、MRSA、Salmonella typhimurium、Bacillus subtillis、Vibrio parahaemolyticus、ヒトコロナウイルス、インフルエンザAウイルス(H3N2)、及びヒトライノウイルスのうちの1つまたは複数の少なくとも約90%、約95%、または約99%を死滅させるように構成され得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のUV光源は、1つまたは複数の使用者安全コーティングを有する複数のUV-Cランプまたはチップセットを含んでよい。複数のUV-Cランプまたはチップは、所定の時間内に細菌を死滅させるように構成されたエネルギー波長及び出力率を使用することができる。いくつかの実施形態では、エネルギー波長は、少なくとも約200nm、約220nm、または約240nmであり得る。いくつかの実施形態では、エネルギー波長は、最大で約290nm、約280nm、または約270nmであり得る。いくつかの実施形態では、エネルギー波長は、約200nm~290nm、約220nm~280nm、または約240nm~270nmでもよい。いくつかの実施形態では、複数のUV-Cランプまたはチップは、消毒及び使用者の安全性を最大化するために、ターゲット表面から所定の距離で動作するように構成され得る。いくつかの実施形態では、消毒システムは、細菌を殺菌するように構成された所定数の複数のUV-Cランプまたはチップを含むことができる。いくつかの実施形態では、消毒システムは、便座及び便器のうちの1つまたは複数を清浄するためのオゾンガスを生成するように構成され得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、蓋は、蓋及び座部の形状に適合するように成形されたUV-C透明層を含んでもよい。UV-C透明層は、1つまたは複数のUV-Cランプまたはチップセットを覆うように構成されていてよい。いくつかの実施形態では、UV-C透明層は、シリコーン含有プラスチックまたはゴムを含み得る。いくつかの実施形態では、UV-C透明層は、便座アセンブリの設置中及び動作中の破損を防止するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、UV-C透明層は、UV-C透明層のレンズをUV-C光から保護するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、UV-C透明層は、以下の材料のうちの1つまたは複数を含み得る:ABS難燃剤、ABS/PCブレンド-アクリロニトリルブタジエンスチレン/ポリカーボネートブレンド、ABS/PCブレンド20%ガラス繊維、ASA-アクリロニトリルスチレンアクリレート、ASA/PCブレンド-アクリロニトリルスチレンアクリレート/ポリカーボネートブレンド、ASA/PVCブレンド-アクリロニトリルスチレンアクリレート/ポリ塩化ビニルブレンド、CPVC-塩素化ポリ塩化ビニル、ECTFE-エチレンクロロトリフルオロエチレン、ETFE-エチレンテトラフルオロエチレン、FEP-フッ素化エチレンプロピレン、アイオノマー(エチレン-メチルアクリレートコポリマー)、LCP-液晶ポリマー、LCP炭素繊維強化、LCPガラス繊維強化、LCP無機質充填、LDPE-低密度ポリエチレン、LLDPE-直鎖状低密度ポリエチレン、MABS-透明アクリロニトリルブタジエンスチレン、PA11-(ポリアミド11)30%ガラス繊維強化、PA11導電性、PA11 可撓性、PA11硬質、PA11または12、PA12(ポリアミド12)、導電性、PA12、繊維強化、PA12可撓性、PA12、ガラス充填、PA12硬質、PA46-ポリアミド46、PA46、30%ガラス繊維;PA6-ポリアミド6;PA6-10-ポリアミド6-10;ポリアミド半芳香族;PAI-ポリアミドイミド;PAI、30%ガラス繊維;PARA(ポリアリールアミド)、30~60%ガラス繊維;PBT-ポリブチレンテレフタレート;PBT、30%ガラス繊維;PC、ポリカーボネート;PC(ポリカーボネート)20~40%ガラス繊維;PC-ポリカーボネート、高熱;PC/PBTブレンド、ポリカーボネート/ポリブチレンテレフタレートブレンド;PC/PBTブレンド、ガラス充填;PCTFE-ポリモノクロロトリフルオロエチレン;PE-ポリエチレン30%ガラス繊維;PEEK-ポリエーテルエーテルケトン;PEEK30%炭素繊維強化;PEEK30%ガラス繊維強化;PEI-ポリエーテルイミド;PEI、30%ガラス繊維強化;PEI、無機質充填;PESU-ポリエーテルスルホン;PESU10~30%ガラス繊維;PET-ポリエチレンテレフタレート;PET、30%ガラス繊維強化;PETG-ポリエチレンテレフタレートグリコール;PE-UHMW-ポリエチレン-超高分子量;PFA-パーフルオロアルコキシ;PI-ポリイミド;PMMA-ポリメチルメタクリレート/アクリル;PMMA(アクリル)高熱、PMMA(アクリル)耐衝撃性改良;PMP-ポリメチルペンテン、PMP30%ガラス繊維強化;PMP無機質充填;PP-ポリプロピレン、PP-ポリプロピレン10~20%ガラス繊維;PP、10~40%無機質充填、PP、10~40%タルク充填;PP、30~40%のガラス繊維強化;PP(ポリプロピレン)コポリマー;PP(ポリプロピレン)ホモポリマー;PPE-ポリフェニレンエーテル;PPE、30%ガラス繊維強化;PPE、無機質充填;PPS-ポリフェニレンスルフィド;PPS、20~30%ガラス繊維強化;PPS、40%ガラス繊維強化;PPS、導電性;PPS、ガラス繊維及び無機質充填;PPSU-ポリフェニレンスルホン;PSU-ポリスルホン;PSU、30%ガラス繊維強化;PSU無機質充填;PTFE-ポリテトラフルオロエチレン;PTFE、25%ガラス繊維強化;PVC(ポリ塩化ビニル);PVC(ポリ塩化ビニル)、20%ガラス繊維強化;PVC、可塑化;PVC、可塑化充填;PVC、硬質;PVDC-ポリ塩化ビニリデン;PVDF-ポリフッ化ビニリデン;SRP-自己強化ポリフェニレン;XLPE-架橋ポリエチレン。
【0017】
いくつかの実施形態では、便座アセンブリは、便座の中央開口部周りの内側リムと、内側リムと便座の外側リムとの間に延在する、輪郭付けられた上側座面と、を備える便座と、便座にヒンジ接続され、便器及び便座に対して開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能な蓋であって、蓋は、成形面部分及びコア部分を含む内側ライナを備え、成形面部分は、便座の輪郭付けられた上側座面に対応するように成形され、コア部分は、成形面部分に接合され、閉鎖蓋位置では、蓋の成形面部分は便座の上側座面を覆い、蓋のコア部分は便座の中央開口部を覆う、蓋と、蓋の内側ライナの成形面部分の1つまたは複数の凹部に配置され、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに、UV-C光を座面に向けるように構成されている複数のUV-Cランプと、を含む。
【0018】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、外側ライナと内側ライナとの間で中空であってよく、外側ライナは、蓋の中空部分を形成する内側ライナの成形面部分及びコア部分を覆ってよい。
【0019】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、内側ライナの内面で、外側ライナと内側ライナとの間に取り付けられた1つまたは複数の支持ライナを含んでいてよく、1つまたは複数の凹部の壁は、1つまたは複数の支持ライナによって形成されてよく、複数のUV-Cランプは、1つまたは複数の凹部内の1つまたは複数の支持ライナに取り付けられてよい。
【0020】
これらの実施形態のいずれにおいても、内側ライナの成形部分の1つまたは複数の凹部は、蓋の中空部分内に外側ライナに向かって延在していてよく、内側ライナは、1つまたは複数の凹部を覆い、蓋の中空部分で1つまたは複数の支持ライナを囲むように構成されたUV-C光透過層を含んでいてよい。
【0021】
これらの実施形態のいずれにおいても、UV-C透明層は、座面から約0.05~約0.5インチ離間されていてよい。
【0022】
これらの実施形態のいずれにおいても、UV-C光透過層は、複数のレンズを含んでいてよい。
【0023】
これらの実施形態のいずれにおいても、複数のレンズの各レンズは、ダイヤモンド形の切込みを含んでよい。
【0024】
これらの実施形態のいずれにおいても、1つまたは複数の支持ライナは、複数のUV-Cランプの間に1つまたは複数の反射ポケットを含むことができる。
【0025】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、便座の側壁を覆い、便座内の前面開口部を覆い、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに複数のUV-Cランプからの光の少なくとも一部を遮断するように構成された縁部分を含み得る。
【0026】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、内側ライナの縁部分は、便器を出て便器の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を、下向きの方向に方向付けることができる。
【0027】
これらの実施形態のいずれにおいても、複数のUV-Cランプは、集積回路チップであってよい。
【0028】
これらの実施形態のいずれにおいても、複数のUV-Cランプは、印刷フィルム回路のハーネスを介して接続された集積回路チップであってよい。
【0029】
これらの実施形態のいずれにおいても、複数のUV-Cランプは、集積回路チップであってよく、複数のUV-Cランプの第1のセットは、内側ライナの成形面部分に接触する第1の回路基板を含んでよく、複数のUV-Cランプの第2のセットは、内側ライナの成形面部分に接触する第2の回路基板を含んでよい。
【0030】
これらの実施形態のいずれにおいても、複数のUV-Cランプは、上側座面に向かって約90度~約150度の照明円錐を提供するように構成されたUV-Cランプのセットを含むことができる。
【0031】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、外側ライナ及び内側ライナを備える2部品蓋であってよく、外側ライナは内側ライナに接合されている。
【0032】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、外側ライナと内側ライナとの間に中空部分を有していてよい。
【0033】
これらの実施形態のいずれにおいても、上側座面は、便座の外側リムから便座の内側リムまで中央開口部に向かって下方に傾斜していてよい。
【0034】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、蓋の成形面部分と便座の上側座面との間の蓋と座部との間の間隙は、平均で約0.05インチ~約0.5インチであってよい。
【0035】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあり、かつ便座が閉座位置にあるとき、便座の底面と便器の上側リムとの間の座部と便器との間の間隙は、平均で約0.05~約0.5インチであり得る。
【0036】
これらの実施形態のいずれにおいても、閉位置における蓋は、従来のトイレの従来の蓋が開位置にあるときに洗浄中に従来のトイレに入る従来の空気の質量と比較して、洗浄中にトイレに入る空気の質量を約20%~約80%減少させるように構成されていてよく、従来のトイレは、洗浄毎に0.8ガロン~1.6ガロン洗浄するように構成されていてよい。
【0037】
これらの実施形態のいずれにおいても、低減された空気の質量は、約3g~約18gの空気であってよい。
【0038】
これらの実施形態のいずれにおいても、低減された空気の質量は、便器から出て洗浄後に便器外に空気に入るトイレプルームの量を低減するように構成され得る。
【0039】
これらの実施形態のいずれにおいても、座部の内側リムは、座部の中央開口部の周りに完全に延在することができる。
【0040】
これらの実施形態のいずれにおいても、便座システムは、便座アセンブリと、使用者及び蓋の位置を検出するように構成された1つまたは複数の第1のセンサを備える第1の制御システムと、使用者の行動を決定し、コントローラによって決定された使用者の行動に基づいて、蓋を開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で自動的に移動させ、蓋が閉鎖蓋位置にあることが検出された場合にトイレを自動的に洗浄し、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに複数のUV-Cランプを点灯させることによって便座を自動的に消毒するように構成されたコントローラと、を含んでもよく、自動洗浄の間に便器の外部の空気に入るトイレプルームの量が、閉位置にある従来の蓋を有するトイレに比べて低減される。
【0041】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるときにのみトイレを自動的に洗浄するように、コントローラを構成することができる。
【0042】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、内側ライナの成形面部分及びコア部分を覆うように構成された外側ライナを備えることができ、1つまたは複数のセンサは、外側ライナ及び内側ライナのうちの1つまたは複数の上に配置することができる。
【0043】
これらの実施形態のいずれにおいても、便座アセンブリを制御して便座の外に空気が入る便量を低減させる方法は、使用者の第1の存在を検出することと、便座アセンブリのトイレ蓋を、使用者の第1の存在を検出した後に、便器に対して閉鎖蓋位置から開放蓋位置へ移動させることと、使用者の第1の行動を検出し、便座を閉座位置から開座位置へ便器に対して移動させるか否かを決定することと、便座を移動させるか否かの決定に従い、便座を開座位置に移動させるか、または便座を閉座位置に維持することと、使用者の第2の行動を検出することと、使用者の第2の行動を検出した後、便器に対してトイレ蓋を閉鎖蓋位置に移動させることと、トイレ蓋が閉鎖蓋位置にあることを検出することと、トイレ蓋が閉鎖蓋位置にあるときのトイレを自動的に洗浄することであって、自動洗浄の間にトイレの外部の空気に入るトイレプルームの量を、閉位置にある従来の蓋を有するトイレに比べて低減する、ことと、トイレ蓋が閉鎖蓋位置にあるときに複数のUV-Cランプを点灯させることによって便座を消毒することあって、UV-Cランプはトイレ蓋に取り付けられる、ことと、を含み得る。
【0044】
これらの実施形態のいずれにおいても、便座は、便座の中央開口部周りの内側リムと、内側リムと便座の外側リムとの間に延在する、輪郭付けられた上側座面とを含んでもよく、トイレ蓋は、成形面部分及びコア部分を備える内側ライナを備え、蓋の成形面部分は、便座の輪郭付けられた上側座面に対応するように成形され、コア部分は、成形面部分に接合され、閉鎖蓋位置では、蓋の成形面部分が便座の上側座面を覆い、蓋のコア部分は、便座の中央開口部を覆い、複数のUV-Cランプは、蓋の内側ライナの成形面部分の1つまたは複数の凹部に配置されており、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに、UV-C光を座面に向けるように構成されている。
【0045】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は外側ライナを含んでもよく、蓋は、外側ライナと内側ライナとの間で中空であってよく、外側ライナは、蓋の中空部分を形成する内側ライナの成形面部分及びコア部分を覆ってよい。
【0046】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、内側ライナの内面で、外側ライナと内側ライナとの間に取り付けられた1つまたは複数の支持ライナを含んでいてよく、1つまたは複数の凹部の壁は、1つまたは複数の支持ライナによって形成されてよく、複数のUV-Cランプは、1つまたは複数の凹部内の1つまたは複数の支持ライナに取り付けられてよい。
【0047】
これらの実施形態のいずれにおいても、内側ライナの成形部分の1つまたは複数の凹部は、蓋の中空部分内に外側ライナに向かって延在していてよく、内側ライナは、1つまたは複数の凹部を覆い、蓋の中空部分で1つまたは複数の支持ライナを囲むように構成されたUV-C光透過層を含んでいてよい。
【0048】
これらの実施形態のいずれにおいても、UV-C透明層は、座面から約0.05~約0.5インチ離間されていてよい。
【0049】
これらの実施形態のいずれにおいても、UV-C光透過層は、複数のレンズを含んでいてよい。
【0050】
これらの実施形態のいずれにおいても、複数のレンズの各レンズは、ダイヤモンド形の切込みを含んでよい。
【0051】
これらの実施形態のいずれにおいても、1つまたは複数の支持ライナは、複数のUV-Cランプの間に1つまたは複数の反射ポケットを含むことができる。
【0052】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、便座の側壁を覆い、便座内の前面開口部を覆い、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに複数のUV-Cランプからの光の少なくとも一部を遮断するように構成された縁部分を含み得る。
【0053】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、内側ライナの縁部分は、便器を出て便器の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を、下向きの方向に方向付けることができる。
【0054】
これらの実施形態のいずれにおいても、複数のUV-Cランプは、集積回路チップであってよく、複数のUV-Cランプの第1のセットは、内側ライナの成形面部分に接触する第1の回路基板を含んでよく、複数のUV-Cランプの第2のセットは、内側ライナの成形面部分に接触する第2の回路基板を含んでよい。
【0055】
これらの実施形態のいずれにおいても、複数のUV-Cランプは、上側座面に向かって約90度~約150度の照明円錐を提供するように構成されたUV-Cランプのセットを含むことができる。
【0056】
これらの実施形態のいずれにおいても、上側座面は、便座の外側リムから便座の内側リムまで中央開口部に向かって下方に傾斜していてよい。
【0057】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、蓋の成形面部分と便座の上側座面との間の蓋と座部との間の間隙は、平均で約0.05インチ~約0.5インチであってよい。
【0058】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあり、かつ便座が閉座位置にあるとき、便座の底面と便器の上側リムとの間の座部と便器との間の間隙は、平均で約0.05~約0.5インチであり得る。
【0059】
これらの実施形態のいずれにおいても、閉位置における蓋は、従来のトイレの従来の蓋が開位置にあるときに洗浄中に従来のトイレに入る従来の空気の質量と比較して、洗浄中にトイレに入る空気の質量を約20%~約80%減少させるように構成されていてよく、従来のトイレは、洗浄毎に0.8ガロン~1.6ガロン洗浄するように構成されていてよい。
【0060】
これらの実施形態のいずれにおいても、低減された空気の質量は、約3g~約18gの空気であってよい。
【0061】
これらの実施形態のいずれにおいても、低減された空気の質量は、便器から出て洗浄後に便器外に空気に入るトイレプルームの量を低減するように構成され得る。
【0062】
これらの実施形態のいずれにおいても、複数のUV-Cランプは、集積回路チップであってよい。
【0063】
これらの実施形態のいずれにおいても、複数のUV-Cランプは、印刷フィルム回路のハーネスを介して接続された集積回路チップであってよい。
【0064】
これらの実施形態のいずれにおいても、方法は、使用者の第2の存在を検出することと、使用者の第2の存在を検出した後、トイレ蓋を移動させることと、第1の行動を検出することと、便座を開座位置に移動させるか、または便座を閉座位置に維持することと、使用者の第2の行動を検出することと、トイレ蓋を閉鎖蓋位置に移動させることと、トイレ蓋を閉鎖蓋位置で検出することと、トイレを自動洗浄することと、便座を消毒することと、を含んでもよい。
【0065】
これらの実施形態のいずれにおいても、便座の消毒中に使用者の第2の存在を検出することは、トイレ蓋を閉鎖蓋位置から開放蓋位置に移動させる前に、便座の消毒を停止するように構成され得る。
【0066】
これらの実施形態のいずれにおいても、使用者の第2の行動は、使用者がトイレから離れる方向に移動することを含み得る。
【0067】
いくつかの実施形態では、トイレ蓋は、便座の輪郭付けられた上側座面と、便座の中央開口部とを覆うように構成され、輪郭付けられた上側座面は、便座の内側リムと外側リムとの間に延在しており、蓋は、成形面部分及びコア部分を含み、成形面部分は、便座の輪郭付けられた上側座面に対応するような形状であり、コア部分は、成形面部分に接合されている、内側ライナと、蓋の内側ライナの成形面部分の1つまたは複数の凹部に配置されており、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに、UV-C光を座面に向けるように構成されている複数のUV-Cランプと、を備え、閉鎖蓋位置において、蓋の成形面部分は、便座の上側座面を覆い、蓋のコア部分は、便座の中央開口部を覆い、蓋は、便座にヒンジ接続され、便器及び便座に対して開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能である。
【0068】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、外側ライナと内側ライナとの間で中空であってよく、外側ライナは、蓋の中空部分を形成する内側ライナの成形面部分及びコア部分を覆ってよい。
【0069】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、内側ライナの内面で、外側ライナと内側ライナとの間に取り付けられた1つまたは複数の支持ライナを含んでいてよく、1つまたは複数の凹部の壁は、1つまたは複数の支持ライナによって形成されてよく、複数のUV-Cランプは、1つまたは複数の凹部内の1つまたは複数の支持ライナに取り付けられてよい。
【0070】
これらの実施形態のいずれにおいても、内側ライナの成形部分の1つまたは複数の凹部は、蓋の中空部分内に外側ライナに向かって延在し、内側ライナは、1つまたは複数の凹部を覆い、蓋の中空部分で1つまたは複数の支持ライナを囲むように構成されたUV-C光透過層を備える。
【0071】
これらの実施形態のいずれにおいても、UV-C透明層は、座面から約0.05~約0.5インチ離間されていてよい。
【0072】
これらの実施形態のいずれにおいても、UV-C光透過層は、複数のレンズを含んでいてよい。
【0073】
これらの実施形態のいずれにおいても、複数のレンズの各レンズは、ダイヤモンド形の切込みを含んでよい。
【0074】
これらの実施形態のいずれにおいても、1つまたは複数の支持ライナは、複数のUV-Cランプの間に1つまたは複数の反射ポケットを含むことができる。
【0075】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、便座の側壁を覆い、便座内の前面開口部を覆い、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに複数のUV-Cランプからの光の少なくとも一部を遮断するように構成された縁部分を含み得る。
【0076】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、内側ライナの縁部分は、便器を出て便器の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を、下向きの方向に方向付けることができる。
【0077】
これらの実施形態のいずれにおいても、複数のUV-Cランプは、集積回路チップであってよい。
【0078】
これらの実施形態のいずれにおいても、複数のUV-Cランプは、印刷フィルム回路のハーネスを介して接続された集積回路チップであってよい。
【0079】
これらの実施形態のいずれにおいても、複数のUV-Cランプは、集積回路チップであってよく、複数のUV-Cランプの第1のセットは、内側ライナの成形面部分に接触する第1の回路基板を含んでよく、複数のUV-Cランプの第2のセットは、内側ライナの成形面部分に接触する第2の回路基板を含んでよい。
【0080】
これらの実施形態のいずれにおいても、複数のUV-Cランプは、上側座面に向かって約90度~約150度の照明円錐を提供するように構成されたUV-Cランプのセットを含むことができる。
【0081】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、外側ライナ及び内側ライナを備える2部品蓋であってよく、外側ライナは内側ライナに接合されている。
【0082】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、外側ライナと内側ライナとの間に中空部分を有していてよい。
【0083】
これらの実施形態のいずれにおいても、上側座面は、便座の外側リムから便座の内側リムまで中央開口部に向かって下方に傾斜していてよい。
【0084】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、蓋の成形面部分と便座の上側座面との間の蓋と座部との間の間隙は、平均で約0.05インチ~約0.5インチであってよい。
【0085】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあり、かつ便座が閉座位置にあるとき、便座の底面と便器の上側リムとの間の座部と便器との間の間隙は、平均で約0.05~約0.5インチであり得る。
【0086】
これらの実施形態のいずれにおいても、閉位置における蓋は、従来のトイレの従来の蓋が開位置にあるときに洗浄中に従来のトイレに入る従来の空気の質量と比較して、洗浄中にトイレに入る空気の質量を約20%~約80%減少させるように構成されていてよく、従来のトイレは、洗浄毎に0.8ガロン~1.6ガロン洗浄するように構成されている。
【0087】
これらの実施形態のいずれにおいても、低減された空気の質量は、約3g~約18gの空気であってよい。
【0088】
これらの実施形態のいずれにおいても、低減された空気の質量は、便器から出て洗浄後に便器外に空気に入るトイレプルームの量を低減するように構成され得る。
【0089】
これらの実施形態のいずれにおいても、座部の内側リムは、座部の中央開口部の周りに完全に延在することができる。
【0090】
これらの実施形態のいずれにおいても、便座システムは、蓋と、使用者及び蓋の位置を検出するように構成された1つまたは複数の第1のセンサを備える第1の制御システムと、使用者の行動を決定し、コントローラによって決定された使用者の行動に基づいて、蓋を開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で自動的に移動させ、蓋が閉鎖蓋位置にあることが検出された場合にトイレを自動的に洗浄し、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに複数のUV-Cランプを点灯させることによって便座を自動的に消毒するように構成されたコントローラと、を含んでもよく、自動洗浄の間に便器外部に入るトイレプルームの量が、閉位置にある従来の蓋を有するトイレに比べて低減される。
【0091】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋が閉鎖蓋位置にあるときにのみトイレを自動的に洗浄するように、コントローラを構成することができる。
【0092】
これらの実施形態のいずれにおいても、蓋は、内側ライナの成形面部分及びコア部分を覆うように構成された外側ライナを備えることができ、1つまたは複数のセンサは、外側ライナ及び内側ライナのうちの1つまたは複数の上に配置することができる。
【0093】
いくつかの実施形態では、便座アセンブリであって、便座アセンブリは、便座の中央開口部周りの内側リムと、内側リムと便座の外側リムとの間に延在する、輪郭付けられた上側座面と、を備える便座と、便座にヒンジ接続され、便器及び便座に対して開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能な蓋と、動的UV-C光機構であって、便座の上側座面に対して相補的な形状を有し、蓋の下側に配置された軌道であって、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに、軌道が、便座の上側座面に面するように配置されている、軌道と、軌道の外周の周りを移動するように構成されており、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに、座面に向かって光を方向付けるように構成されている1つまたは複数のUV-Cランプと、を備える、動的UV-C光機構と、を備える、便座アセンブリが提供される。
【0094】
便座アセンブリのいくつかの実施形態では、動的UV-C光機構は、1つまたは複数のアームを備え、1つまたは複数のアームの各アームは、軌道内の中央位置から近位端で枢動するように構成され、各アームは、中央位置のその近位端から遠位端まで延在し、遠位端は、軌道と接触し、軌道の周りを360度移動するように構成される。
【0095】
便座アセンブリのいくつかの実施形態では、1つまたは複数のUV-Cランプは、1つまたは複数のアームの各々の遠位端に配置されている。
【0096】
便座アセンブリのいくつかの実施形態では、1つまたは複数のアームは、ピンを使用して軌道に連結するように構成されている。
【0097】
便座アセンブリのいくつかの実施形態では、1つまたは複数のアームは、ころ軸受機構を使用して軌道に連結するように構成されている。
【0098】
便座アセンブリのいくつかの実施形態では、1つまたは複数のアームは、軌道の内面に沿って転がるように構成されたホイールを各アームの遠位端部に有している。
【0099】
便座アセンブリのいくつかの実施形態では、1つまたは複数のアームは伸縮式である。
【0100】
便座アセンブリのいくつかの実施形態では、1つまたは複数のアームはばね付勢される。
【0101】
便座アセンブリのいくつかの実施形態では、動的UV-C光機構の洗浄サイクルは、トイレ蓋が閉鎖蓋位置にあるときに自動的に開始される。
【0102】
便座アセンブリのいくつかの実施形態では、動的UV-C光機構の洗浄サイクルは、使用者によって手動で開始される。
【0103】
便座アセンブリのいくつかの実施形態では、動的UV-C光機構は、1つまたは複数のUV-Cランプを軌道の周りで回転させるように構成されたモータを含む。
【0104】
便座アセンブリのいくつかの実施形態では、1つまたは複数のUV-Cランプは集積回路チップである。
【0105】
便座アセンブリのいくつかの実施形態では、1つまたは複数のUV-Cランプは、印刷フィルム回路のハーネスを介して接続された集積回路チップである。
【0106】
さらに、以下の説明で使用される単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が別途明確に示さない限り、複数形も含むことが意図される。本明細書で使用される場合、「及び/または」という用語は、関連する列挙した項目のうちの1つまたは複数の任意の及び全ての可能な組み合わせを指し、包含することも理解されるべきである。「含む(includes)」、「含む(including)」、「含む(comprises)」、及び/または「含む(comprising)」という用語は、本明細書で使用される場合、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素、コンポーネント、及び/または単位の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、コンポーネント、単位、及び/またはそれらの群の存在または追加を排除しないことをさらに理解されたい。
【0107】
以下の本開示の詳細な説明及び実施形態では、添付図面への参照が行われ、これらの図面は、実施することができる特定の実施形態を一例として示す。本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態及び実施例を実施することができ、変更を行うことができることを理解されたい。
【0108】
ここで、本開示は、単なる例として、添付の図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【
図1】A及びBは、いくつかの実施形態による、便座アセンブリの蓋120が開放蓋位置及び閉鎖蓋位置にある場合の洗浄中における便器110からの例示的な空気ベクトル場100を示す。
【
図2A】いくつかの実施形態による便座アセンブリの例を示す図である。
【
図2B】いくつかの実施形態による、便器に対する座部と蓋の各閉位置における例を示す図である。
【
図2C】いくつかの実施形態による、便器に対する座部と蓋の各閉位置における例を示す図である。
【
図2D】いくつかの実施形態による、典型的な座部アセンブリの断面図である。
【
図3A】いくつかの実施形態による座部アセンブリの例を示す図である。
【
図3B】いくつかの実施形態による例示的な座部アセンブリの断面図である。
【
図3C】いくつかの実施形態による例示的な座部アセンブリの断面図である。
【
図4A】いくつかの実施形態による座部アセンブリの例を示す図である。
【
図4B】いくつかの実施形態による例示的な座部アセンブリの断面図である。
【
図4C】いくつかの実施形態による例示的な座部アセンブリの断面図である。
【
図5】いくつかの実施形態による、便器上の閉座位置における座部の例を示す図である。
【
図6】A及びBは、いくつかの実施形態による、1つまたは複数のセンサが座部アセンブリ上に配置されてもよい例示的な位置を示す図である。
【
図7A】いくつかの実施形態による、部分的に閉じられたトイレ蓋を有するトイレアセンブリ内のセンサ位置と、完全に開かれたトイレ蓋を有するトイレアセンブリ内のセンサ位置とを示す図である。
【
図7B】いくつかの実施形態による、部分的に閉じられたトイレ蓋を有するトイレアセンブリ内のセンサ位置と、完全に開かれたトイレ蓋を有するトイレアセンブリ内のセンサ位置とを示す図である。
【
図8A1】いくつかの実施形態による、座っている使用者及び立っている使用者のためのトイレアセンブリの動作方法を示す図である。
【
図8A2】いくつかの実施形態による、座っている使用者及び立っている使用者のためのトイレアセンブリの動作方法を示す図である。
【
図8B1】いくつかの実施形態による、座っている使用者及び立っている使用者のためのトイレアセンブリの動作方法を示す図である。
【
図8B2】いくつかの実施形態による、座っている使用者及び立っている使用者のためのトイレアセンブリの動作方法を示す図である。
【
図9】いくつかの実施形態による、トイレアセンブリの回路及びセンサの位置の画像を示す図である。
【
図10】いくつかの実施形態による、座部アセンブリの蓋が開放蓋位置にあるときの、座部アセンブリを通る質量流量データを示す図である。
【
図11】いくつかの実施形態による、座部アセンブリの蓋が閉鎖蓋位置にあるときの、座部アセンブリを通る質量流量データを示す図である。
【
図12】いくつかの実施形態による、座部アセンブリの蓋が閉鎖蓋位置にあるときの、座部アセンブリを通る質量流量データを示す図である。
【
図13】いくつかの実施形態による、異なる座部アセンブリのための質量流量データの例を示す図である。
【
図14A】内側ライナと、外側ライナと、1つまたは複数の支持ライナとを含む蓋を有する座部アセンブリの一例を示す図である。
【
図15】A及びBは、いくつかの実施形態による、座部アセンブリの座部上でのUV-C光の適用範囲の例を示している。
【
図16】A及びBは、いくつかの実施形態による、複数のUV-Cランプを示す上面図(例示目的のためのシースルー)及び底面図である。
【
図17A】いくつかの実施形態による、蓋の中に配置された複数のUV-Cランプの例を示す図である。
【
図17B】いくつかの実施形態による、蓋の中に配置された複数のUV-Cランプの例を示す図である。
【
図17C】いくつかの実施形態による、蓋の中に配置された複数のUV-Cランプの例を示す図である。
【
図17D】いくつかの実施形態による、蓋の中に配置された複数のUV-Cランプの例を示す図である。
【
図18A】いくつかの実施形態による、便座の外周を周回するように構成された1つまたは複数のUV-C光を有する動的便座アセンブリの例を示す図である。
【
図18B】いくつかの実施形態による、便座の外周を周回するように構成された1つまたは複数のUV-C光を有する動的便座アセンブリの例を示す図である。
【
図18C】いくつかの実施形態による、便座の外周を周回するように構成された1つまたは複数のUV-C光を有する動的便座アセンブリの例を示す図である。
【
図18D】いくつかの実施形態による、便座の外周を周回するように構成された1つまたは複数のUV-C光を有する動的便座アセンブリの例を示す図である。
【
図18E】いくつかの実施形態による、便座の外周を周回するように構成された1つまたは複数のUV-C光を有する動的便座アセンブリの例を示す図である。
【
図19A】いくつかの実施形態による、便座の外周を周回するように構成された1つまたは複数のUV-C光を有する動的便座アセンブリの例を示す図である。
【
図19B】いくつかの実施形態による、便座の外周を周回するように構成された1つまたは複数のUV-C光を有する動的便座アセンブリの例を示す図である。
【
図20A】いくつかの実施形態による、便座の外周を周回するように構成された1つまたは複数のUV-C光を有する動的便座アセンブリの例を示す図である。
【
図20B】いくつかの実施形態による、便座の外周を周回するように構成された1つまたは複数のUV-C光を有する動的便座アセンブリの例を示す図である。
【
図20C】いくつかの実施形態による、便座の外周を周回するように構成された1つまたは複数のUV-C光を有する動的便座アセンブリの例を示す図である。
【
図21】一部の実施形態による、蓋及び座部を含む座部アセンブリを有するトイレを制御する方法を説明するためのフローチャートである。
【
図22】いくつかの実施形態による、トイレの自動便座アセンブリを制御し、トイレの外部に入るトイレプルームの量を低減するための例示的な方法のフローチャートを示す。
【
図23】いくつかの実施形態による、トイレの自動便座アセンブリを制御し、トイレの外部に入るトイレプルームの量を低減するための例示的な方法のフローチャートを示す。
【
図24】いくつかの実施形態による、座部アセンブリ及びトイレの自動動作のうちの1つまたは複数を制御することができる例示的な制御システムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0110】
座部にヒンジ接続され、閉鎖蓋位置に移動可能な蓋であって、洗浄中のトイレプルームを最小限に抑えるために、座部及び便器の上で閉じられる蓋が、本明細書に開示されている。蓋は、蓋が座部上で閉じられたときに座部を消毒するように構成された複数のUV-Cランプを蓋または蓋の内部に含む。いくつかの実施形態によれば、便座アセンブリは、蓋、座部、及び複数のUV-Cランプを含んでいてよい。
【0111】
いくつかの実施形態によれば、洗浄中に便器と使用者エリアとの間で移動する空気は、蓋の構造及び蓋の位置に依存し得る。
図1A及び
図1Bは、いくつかの実施形態による、便座アセンブリの蓋120が開放蓋位置及び閉鎖蓋位置にある場合の洗浄中における便器110からの例示的な空気ベクトル場100を示す。蓋は、便器に対して、開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能である。
図1Aに示されているように、洗浄中、蓋120が開放蓋位置にある場合、空気ベクトル場100は、便器110(トイレプルームと称される)内からの空気が便器110の内部からトイレの使用者エリア130内へ種々の方向に移動することを示す。例えば、空気ベクトル場100は、便器110の内部から便器110の外部へ向かうトイレプルームが上方向、横方向、及び下方向に移動することを示す。閉鎖蓋位置にある蓋110は、便器110の上面から出るトイレプルームを阻止し、便器110を出るトイレプルームを下方の方向で使用者エリア内に向け直すように構成されている。例えば、
図1Bは、洗浄の間、蓋120が閉鎖蓋位置にある場合に、空気ベクトル場140は、トイレプルームが便器110の上面から便器110を出ずに、便器110から使用者エリア130内に出るトイレプルームの多くが、
図1Aの開放蓋位置構成と比べて下方102に向けられることを示している。いくつかの実施形態によれば、便器110を出るトイレプルームは、外で下方に向けられ、かつ使用者エリア内のトイレの後方に向けられる。
【0112】
図2Aは、いくつかの実施形態による便座アセンブリの例を示す。
図2Aの便座アセンブリ200は、洗浄の間、座部及び便器の上方において蓋が閉じられたときに、トイレプルームが便器の外側の使用者エリアに入るのを低減するように構成されている。便座アセンブリ200は、座部210と蓋220とを含む。座部210は、座部の中央開口部240の周囲の輪郭付けられた上側座面230を有してもよい。いくつかの実施形態では、輪郭付けられた上側座面230の座部210の前端部250a、250bは、前面開口部260を形成するために離間されてもよい。上側座面230は、内側リム270から外側リム280まで延びている。上側座面230の形状は、使用者が座るための座部を提供するように構成されていてもよい。上側座面230の形状は、内側リム270及び中央開口部240に向かって輪郭付けられていてもよい。座部210が閉座位置にあるとき、輪郭付けられた上側座面は、内側リム270及び便器内部に向かって下方へ傾斜している。いくつかの実施形態によれば、輪郭付けられた上側座面の下向きの傾斜(例えば、
図5の傾斜B)は、水平線(例えば、
図5の水平線A)から少なくとも約15度、30度、または45度であってもよい。いくつかの実施形態によれば、輪郭付けられた上側座面の下向きの傾斜(例えば、
図5の傾斜B)は、水平線(例えば、
図5の水平線A)から最大約85度、65度、または55度であってもよい。いくつかの実施形態によれば、輪郭付けられた上側座面の下向きの傾斜(例えば、
図5の傾斜B)は、水平線(例えば、
図5の水平線A)から約15~85度、30~65度、または45~55度であってよい。
【0113】
いくつかの実施形態によれば、蓋220は、座部210を覆うように構成された内側ライナ221を含んでいてよい。内側ライナは、成形面部分222及びコア部分224を含んでいてよく、コア部分は、座部210の上側座面230及び中央開口部240をそれぞれ覆うように構成される。内側ライナ221の成形面部分222は、座部210の輪郭付けられた上側座面230に対応するように成形されている。例えば、成形面部分222は、座部210の内側リム270から外側リム280までの上側座面230の輪郭に対応するように成形されてもよい。成形面部分222は、側壁227を含んでいてよく、この側壁は、蓋220が座部210及び便器の上の閉鎖蓋位置にあるときに、座部の側壁284の少なくとも一部の上に延在するように構成されている。
【0114】
いくつかの実施形態によれば、内側ライナ221の成形面部分222は、前面カバー228を含む。前面カバー228は、蓋220が閉鎖蓋位置にあるときに座部210の前面開口部260を座部210及び便器の上で覆うように構成される。前面カバー228が座部210の前面開口部260を覆うと、便器と使用者エリアとの間の空気の移動が制限される。例えば、便器内部からのトイレプルームの少なくとも一部が、前面開口部260を通って使用者エリアに入り込むことが阻止され、使用者エリアの空気が便器内部に入ることが阻止される。前面カバー228は、第1の縁部229a及び第2の縁部229bを含んでいてよい。第1の縁部229aは、座部210の第1の縁部250aに沿って延びるように構成されていてよく、第2の縁部229bは、座部210の第2の縁部250bに沿って延びるように構成されていてよい。蓋220が、座部210上の閉鎖蓋位置にある場合、縁部229a、229bは、座部の縁部250a、250bに沿って延在し、座部210及び座部210の前面開口部260にわたって共形カバーを提供する。いくつかの実施形態によれば、前面カバー228は、前縁部229cを含んでもよい。前縁部229cは、成形面部分222の側壁227の一部であってよい。内側蓋221の成形面部分222の前面カバー228の縁部229a、229b、229cは、洗浄中に蓋220が座部210上で閉じられたときに便器と使用者エリアとの間の空気の移動を遮断するのを助ける。
【0115】
内側ライナ221のコア部分224を、内側ライナ221の成形面部分222の半径方向内側に配置することができる。いくつかの実施形態によれば、コア部分224と表面部分222とは単一の部品として接合されていてよい。コア部分224の外周と、内側ライナ221の成形面部分222の内周とは、リム225において接合されてもよい。蓋220が座部210上の閉鎖蓋位置にあるとき、内側ライナ221の成形面部分222は、座部210の上側座面230を覆い、内側ライナ221のコア部分224は、座部210の中央開口部240を覆う。
【0116】
いくつかの実施形態によれば、蓋220は、内側ライナ221及び外側ライナ226を含む2部品蓋であってよい。2部品蓋は、1ピースの蓋を形成することができる。外側ライナ226は、内側ライナ221を覆うように構成されてよい。いくつかの実施形態によれば、外側ライナ226は、成形面部分222の表面と、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに便器とは反対側を向く内側ライナ221のコア部分224の表面とを覆う。いくつかの実施形態によれば、外側ライナ226は、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに便器とは反対側を向く前面カバー228の表面を覆う。実施形態によれば、外側ライナ226は、内側ライナ221の側壁227の少なくとも一部を覆っている。
【0117】
座部アセンブリの蓋は、複数の座部に適合し得る。
図2D、
図3C、
図4Cは、いくつかの実施形態による座部の一例を示す図である。いくつかの実施形態によれば、座部アセンブリ200は、ヒンジアセンブリ233を介してトイレに取り付けられてよい。座部アセンブリは、蓋220及び座部210を他の部分及びトイレに対して移動させることを可能にするヒンジ継手235を含んでいてよい。座部アセンブリの座部は開座位置と閉座位置との間で移動可能であり、座部アセンブリの蓋は開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能である。座部が開座位置にある場合、蓋は開放蓋位置にある。蓋が閉鎖蓋位置にあるとき、座部は閉鎖蓋位置にある。
図2B及び
図2Cは、いくつかの実施形態による便器(便器は
図2Bに示されていない)に対する座部と蓋の各閉位置における例を示す図である。
図2Bは、座部アセンブリ200の座部及び蓋の各閉位置の下面図を示す。
図2B及び
図2Cに示されたように、蓋220が座部210上で閉鎖蓋位置にあるとき、外側ライナ226は、内側ライナ221を覆う。
図2Cには、それぞれの閉位置にある座部及び蓋の背面図の例が示されている。
【0118】
図2Dは、いくつかの実施形態による、トイレ上の典型的な座部アセンブリの断面図である。
図2Dの例では、座部210は、便器295の上側リム290に面する座部210の底側216に、えぐられた形状を含む。座部210の底側216は、便器295の上側リム290の周囲の少なくとも一部を覆うように構成されてもよい。座部アセンブリ200の蓋220は、内側ライナ221と、この内側ライナ221を覆うように構成された外側ライナ226とを含む、2部品蓋であってよい。コア部分224及び成形面部分222は、座部210の内側リム270の上縁部272に隣接して接合されてもよい。いくつかの実施の形態によれば、コア部分224及び成形面部分222は、内側ライナ221のリム225において接合されてもよい。いくつかの実施形態によれば、リム225は、コア部分224と成形面部分222との間の凹んだリムであってもよい。
図2Dに示すような閉鎖蓋位置では、リム225は下方に向かって便器295へと凹んでいる。いくつかの実施形態によれば、閉鎖蓋位置において、リム225、成形面部分222及びコア部分224のうちの1つまたは複数は、座部210の内側リム270まで下方に延びていてもよいし、座部210の内側リム270を越えて延びていてもよい。いくつかの実施形態によれば、閉鎖蓋位置において、リム225、成形面部分222及びコア部分224のうちの1つまたは複数は、座部210の内側リム270を越えて座部210の内側リム270の底縁部274まで下方に延びてもよい。
【0119】
いくつかの実施形態によれば、閉鎖蓋位置において、内側ライナ221は、蓋と座部との間の間隙211によって座部210から離間されてよい。いくつかの実施形態では、蓋と座部との間の間隙211は、洗浄の間にトイレプルームの一部が座部を越えて使用者エリア内へ流れ込むのを阻止するように構成されてよい。いくつかの実施形態では、蓋と座部との間の間隙211は、洗浄中に使用者エリア内の空気の一部が座部211を越えて便器内に流れるのを阻止するように構成されてもよい。いくつかの実施の形態では、蓋と座部との間の平均間隙は、約0.05インチ、約0.10インチ、約0.15インチ、約0.20インチ、約0.25インチまたは約0.30インチのうちの少なくともいずれかであってもよい。いくつかの実施の形態では、蓋と座部との間の平均間隙は、約0.50インチ、約0.45インチ、約0.40インチまたは約0.35インチのいずれかであってよい。いくつかの実施形態では、蓋と座部との間の平均間隙は、約0.05~0.50インチ、約0.10~0.45インチ、約0.15~0.40インチ、約0.20~0.35インチ、または約0.25~0.30インチのいずれかであってもよい。いくつかの実施形態では、「対応するように成形された」という用語は、蓋と座部との間の平均間隙がこれらの範囲内にあることを意味することができるか、またはあらゆる点における間隙がこれらの範囲内にあることを意味することができる。
【0120】
いくつかの実施形態によれば、閉鎖蓋位置では、座部210は、座部と便器との間の間隙213によって便器295の上側リム290から離間することができる。いくつかの実施形態では、座部と便器との間の間隙213は、洗浄の間にトイレプルームの一部が便器295の上側リム290を越えて使用者エリア内へ流れ込むのを阻止するように構成されてよい。いくつかの実施形態では、座部と便器との間の間隙213は、洗浄の間に使用者エリア内の空気の一部が便器295の上側リム290を越えて便器内へ流れ込むのを阻止するように構成されてよい。いくつかの実施の形態では、座部と便器との間の平均間隙は、約0.05インチ、約0.10インチ、約0.15インチ、約0.20インチ、約0.25インチまたは約0.30インチのうちの少なくともいずれかであってもよい。いくつかの実施の形態では、座部と便器との間の平均間隙は、約0.50インチ、約0.45インチ、約0.40インチまたは約0.35インチのいずれかであってよい。いくつかの実施形態では、座部と便器との間の平均間隙は、約0.05~0.50インチ、約0.10~0.45インチ、約0.15~0.40インチ、約0.20~0.35インチ、または約0.25~0.30インチのいずれかであってもよい。いくつかの実施形態では、「対応するように成形された」という用語は、座部と便器との間の平均間隙がこれらの範囲内にあることを意味することができるか、またはあらゆる点における間隙がこれらの範囲内にあることを意味することができる。
【0121】
いくつかの実施形態によれば、内側ライナ221の成形面部分222は、蓋220が座部210及び便器295上の閉鎖蓋位置にあるときに、座部210の外側リム280の上縁部282から延びるように構成された縁部分223を含んでもよい。閉鎖蓋位置では、縁部分223は、座部210の外側リム280の側壁を覆うように、座部210の外側リム280の上縁部282にわたって延在する。いくつかの実施の形態によれば、内側ライナ221の縁部分223は、(例えば
図1Bの空気ベクトル場102によって示されているように)便器295を出て便器295の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を下向きの方向に向けるように構成されている。いくつかの実施の形態によれば、座部210の外側リム280は、(例えば
図1Bの空気ベクトル場102によって示されているように)便器295を出て便器295の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を下向きの方向に向けるように構成されている。
【0122】
いくつかの実施の形態において、蓋は、中空であってもよく、蓋の内側ライナ及び外側ライナは、蓋の中空部分を形成している。例えば、内側ライナ221及び外側ライナ226を接合して、蓋220の中空蓋構造を形成することができる。
図2Dは、中空部分236を含んでいる蓋220の中空蓋構造の例を示している。内側ライナ221及び外側ライナ226を、成形面部分222及びコア部分224と共に変化する距離だけ離間させることができる。いくつかの実施の形態によれば、蓋220の外側ライナ226は、(例えば
図1Bの空気ベクトル場102によって示されているように)便器295を出て便器295の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を下向きの方向に向けるように構成されている。
【0123】
図3Aは、いくつかの実施形態による座部アセンブリの典型的な座部の底側を示す。座部310は、トイレ395(
図3B及び
図3Cに示されているトイレ)の上側リム390に面した座部310の底側316に中央リブ315を有している。座部310は、中央開口部340と前面開口部360とを含む。座部310の輪郭付けられた上側座面330は、座部310の中央開口部340の周囲にある。
図3B及び
図3Cは、いくつかの実施形態による例示的な座部アセンブリの断面図を示す。
図3B及び
図3Cは、座部310と、座部310を覆うように構成された蓋320とを含む座部アセンブリ300を示している。いくつかの実施形態によれば、蓋320は、内側ライナ321及び外側ライナ326を含んでよい。内側ライナ321は、座部310、座部310の中央開口部340及び座部310の前面開口部260を覆うように構成されていてもよい。外側ライナ326は、内側ライナ321を覆うように構成されてよい。内側ライナは、成形面部分322と、リム325で成形面部分322に接合されるコア部分324とを含んでよい。蓋320は蓋220と同様であり、したがって簡略化のために、読者は蓋320の特徴部について蓋220の上述した説明を参照する。座部310に関する蓋と座部との間の間隙311及び座部と便器との間の間隙313は、座部210に関する蓋と座部との間の間隙211及び座部と便器との間の間隙213に類似している。したがって、簡潔にするために、読者は、座部310の間隙特徴のための座部210の間隙特徴に関する上記の説明を参照する。
【0124】
図4Aは、いくつかの実施形態による座部アセンブリの典型的な座部の底側を示す。座部410は、トイレ(
図4B及び
図4Cに示されているトイレ)495の上側リム490に面する、座部410の底側416と、使用者が座るための上部の輪郭付けられた座面440とを含む。座部410は、ウェッジ部分414を含む中実座部を有する。ウェッジ部分414は、座部410を座部210及び座部310より厚くする。座部410は、中央開口部440と前面開口部460とを含む。座部410の輪郭付けられた上側座面430は、座部410の中央開口部440の周囲にある。
図4B及び
図4Cは、いくつかの実施形態による例示的な座部アセンブリの断面図である。
図4B及び
図4Cは、座部410と、座部410を覆うように構成された蓋420とを含む座部アセンブリ400を示す。いくつかの実施形態によれば、蓋420は、内側ライナ421及び外側ライナ426を含んでよい。内側ライナ421は、座部410、座部410の中央開口部440及び座部410の前面開口部460を覆うように構成されていてもよい。外側ライナ426は、内側ライナ421を覆うように構成されてよい。内側ライナは、成形面部分422と、リム425で成形面部分422に接合されるコア部分424とを含んでよい。蓋420は蓋220と同様であり、したがって簡略化のために、読者は蓋420の特徴部について蓋220の上述した説明を参照する。座部410に関する蓋と座部との間の間隙411及び座部と便器との間の間隙413は、座部210に関する蓋と座部との間の間隙211及び座部と便器との間の間隙213に類似している。したがって、簡潔にするために、読者は、座部410の間隙特徴のための座部210の間隙特徴に関する上記の説明を参照する。いくつかの実施形態によれば、座部210、310、410は、住宅用及び商業用トイレの1つまたは複数に適合可能であってよい。
【0125】
図5は、いくつかの実施形態による、便器上の閉座位置における座部の例を示す図である。
図5の例では、座部アセンブリ500の蓋は示されていない。
図5の例に示したように、座部510は、外側リム580の上縁部582から座部510の底面516まで延びる側壁518を含んでもよい。底面516は、便器595の上側リム590に接触するように覆われている。閉座位置では、座部510と便器595の上側リム590とは、座部と便器との間の間隙513によって離間させられていてよい。
【0126】
洗浄中、水がトイレタンクから便器に入ると、トイレプルームが便器から使用者エリア内に押し出され得る。洗浄中に水がトイレ配管(例えばトイレトラップウェイ等)を通って便器から出ると、使用者エリアからの空気が便器内に吸い込まれる可能性がある。洗浄中のトイレプルームの量は、便器に出入りする空気の量及び関連する乱流のレベルに依存し得る。乱流の増大は、洗浄中に便器に入る空気及び使用者エリアに入る空気のうちの1つまたは複数から生じ得る。座部510に関する座部と便器との間の間隙513は、座部210に関する座部と便器との間の間隙213と同様である。したがって、簡潔にするために、読者は、座部510の間隙特徴のための座部210の間隙特徴に関する上記の説明を参照する。いくつかの実施形態によれば、座部510は、住宅用及び商業用トイレの1つまたは複数に適合可能であってよい。
【0127】
いくつかの実施形態によれば、座部アセンブリは、使用者の存在及び使用者の行動を検出するように構成された1つまたは複数のセンサを含み得る。1つまたは複数のセンサは、モーションセンサ、近接センサ及び圧力センサのうちの1つまたは複数を含み得る。例えば、モーションセンサ及び近接センサのうちの1つまたは複数は、使用者が座部アセンブリに接近したとき及び使用者が座部アセンブリから離れるときに検出するように構成可能である。モーションセンサ及び近接センサのうちの1つまたは複数は、使用者の行動を検出するように構成されていてよく、例えば、使用者は、開座位置にある座部を備えたトイレを使用しようとするジェスチャを行うように動いてよい。モーションセンサ、近接センサ及び圧力センサのうちの1つまたは複数は、使用者が便座アセンブリの座部に着座したとき、またはトイレアセンブリの座部の上方に位置決めされたときに検出するように構成されていてよい。1つまたは複数のセンサを介した検出に基づき、コントローラは、座部アセンブリの座部及び蓋のうちの1つまたは複数の自動的な開閉を可能にするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、蓋が閉鎖蓋位置にあるときにトイレを自動的に洗浄するように、コントローラを構成することができる。このようにして、使用者は、手動で蓋を開閉する必要なくまたは手動でトイレを洗浄する必要なく、トイレを使用することができる。また、これにより、蓋が閉鎖蓋位置にあるときにトイレを洗浄することが可能となり、トイレの使用者エリアに入るトイレプルームを低減することができる。
【0128】
いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のセンサは、座部アセンブリ上の1つまたは複数の位置で、座部アセンブリ上に配置されてもよい。いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のセンサは、座部アセンブリの蓋及び座部のうちの1つまたは複数に取り付けられてよい。1つまたは複数のセンサは、使用者または使用者の行動を感知するように配置されていてよい。いくつかの実施形態によれば、座部アセンブリは、蓋の外側ライナに取り付けられた1つまたは複数の第1のセンサを含んでもよく、蓋の内側ライナに取り付けられた1つまたは複数の第2のセンサを含んでもよい。この場合、1つまたは複数の第1のセンサを、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに使用者の存在及び使用者の行動を検出するように構成することができ、1つまたは複数の第2のセンサを、蓋が開放蓋位置にあるときに使用者の存在及び使用者の行動を検出するように構成することができる。
【0129】
図6A及び
図6Bは、いくつかの実施形態による、1つまたは複数のセンサが座部アセンブリ上に配置されてもよい例示的な位置を示す図である。
図6A及び
図6Bに示された座部アセンブリは、蓋220、320、420のような蓋と、座部210、310、410または510のような座部とを含んでいてよい。いくつかの実施形態によれば、座部アセンブリは、
図6A、
図6Bまたはそれらの組み合わせに示されたように配置された1つまたは複数のセンサを含んでもよい。
図6Aは、閉座位置(トイレは図示せず)にある座部610aと閉鎖蓋位置にある蓋620aとを含む座部アセンブリ600aを示している。蓋620aは、外側ライナ626a及び内側ライナ621aを有する。外側ライナ626aは、内側ライナ621aの側壁(
図6Aには示されていないが、
図6Bには627b)を超えて延びるように構成された縁部分631aを有する。
図6Aの例では、1つまたは複数のセンサ252aは、外側ライナ626aの縁部分631aに取り付けられてよい。
図6Aの例では、蓋620aの内側ライナ621aのコア部分624aは、座部610aの内側リム670aを越えて延在する。
【0130】
図6Bは、閉座位置(トイレは図示せず)にある座部610bと開放蓋位置にある蓋620bとを含む座部アセンブリ600bを示している。蓋620bは、外側ライナ626b及び内側ライナ621bを有する。外側ライナ626bは、内側ライナ621bの側壁627bを超えて延びるように構成された縁部分631bを有する。
図6Bの例では、1つまたは複数のセンサ652bは、内側ライナ621bのコア部分624bに取り付けられてよい。
【0131】
図7Aは、部分的に閉じたトイレ蓋を有するトイレアセンブリにおけるセンサ位置を示しており、
図7Bは、完全に開いたトイレ蓋を有するトイレアセンブリにおけるセンサ位置を示している。
図7A及び
図7Bの両方に示されているように、IRセンサが洗浄弁内に配置されている。洗浄弁IRセンサは、自動洗浄サイクルを開始するために、使用者によって典型的な形式で作動させることができる。このセンサは、トイレ蓋がいつ持ち上げられたか(トイレ蓋が持ち上げられたときに、このトイレ蓋アセンブリは洗浄サイクルを開始しない)及びトイレ蓋がいつ下げられたか(これにより、トイレ蓋アセンブリは洗浄サイクルを開始することができる)を検出するために使用することもできる。いくつかの実施形態では、トイレアセンブリの蓋が全開位置にあるときに洗浄サイクルが開始されることが防止される。いくつかの実施形態では、トイレアセンブリの蓋が部分的に開いた位置にあるときに洗浄サイクルが開始されることが防止される。
【0132】
また、本明細書で提供されるトイレアセンブリには、例えば座部、蓋、及び便器に結合されたハウジング内の、便座の基部に配置されたマイクロ波センサが含まれる。マイクロ波センサは、使用者が近づいているか否かを検知し、使用者がトイレを使用できるようにトイレ蓋を開くように指示する。
【0133】
最後に、第2のIRセンサは、IRセンサが使用者の存在を検出することを可能にする位置で、便座の基部に配置されてもよい。トイレ蓋を閉じたときには、このIRセンサは便座で覆われる。しかしながら、
図7Bに示すように、便座が完全に開いている場合、IRセンサは、例えば使用者がトイレアセンブリを使用しているときに、使用者の存在を検出できるように露出される。図示したように、IRセンサは、便座の枢動基部におけるハウジング780内に設けられている。
【0134】
図8A1および
図8A2は、いくつかの実施形態による、座っている使用者のための市販のトイレアセンブリを動作させる方法800を示す。
【0135】
方法800は、マイクロ波センサ及び1つまたは複数の赤外線(IR)センサを利用することができる。ステップ802では、マイクロ波センサはスタンバイ状態であり得る(例えば、トイレアセンブリが静止していて、使用者が近傍にいない場合)。マイクロ波センサが(すなわち、使用者からの)運動を検出すると、トイレ蓋を開くように指示することができる。ステップ804では、トイレ蓋が開き、洗浄弁内の第1のIRセンサを遮断する(作動させる)。いくつかの実施形態では、マイクロ波センサは、トイレアセンブリに接近する(すなわち、トイレアセンブリから離れた位置からトイレアセンブリに近い位置まで、トイレアセンブリに来る)使用者を検出するように構成されてもよい。使用者が座ってトイレアセンブリを使用する場合、座部IRセンサは「オン」のままである。ステップ806において、使用者が着座位置でトイレアセンブリを使用する際に、IRセンサは使用者の存在を検出し続ける。
【0136】
ステップ808において、IRセンサは、使用者がトイレアセンブリ上の着座位置から起立位置へと動き、トイレアセンブリの近傍から離れたときを検出する。次いで、ステップ810において、IRセンサは、トイレ蓋を閉じるように指示する信号を生成することができる。この時点で、座部IRセンサは遮断され得る。最後に、ステップ812で、蓋を閉じることで、第1の洗浄弁のIRセンサがブロック解除される。トイレアセンブリは、第1のIRセンサがブロックされていないときに自動的に洗浄することができる。マイクロ波センサは、スタンバイモードに留まることができる。いくつかの実施の形態では、洗浄弁は、便座蓋が完全に閉鎖されると、一定時間後に洗浄サイクルを開始するタイマを有する。
【0137】
図8B1および
図8B2は、いくつかの実施形態による、立っている使用者のための市販のトイレアセンブリを動作させる方法800を示す。
【0138】
方法800は、マイクロ波センサ及び1つまたは複数の赤外線(IR)センサを利用することができる。ステップ802では、マイクロ波センサはスタンバイ状態であり得る(例えば、トイレアセンブリが静止していて、使用者が近傍にいない場合)。マイクロ波センサが(すなわち、使用者からの)運動を検出すると、トイレ蓋を開くように指示することができる。ステップ804では、トイレ蓋が開き、洗浄弁内の第1のIRセンサを遮断する(作動させる)。いくつかの実施の形態では、使用者は、便座を手動で上げ下げして、起立位置でトイレアセンブリを使用することができる。いくつかの実施形態では、トイレアセンブリは、使用者がトイレアセンブリを起立位置で使用することを望むと判定するように構成されてもよく、使用者のために便座を自動的に上昇させてもよい(そして、トイレアセンブリが、使用者がトイレアセンブリを使用し終えたことを検出したときに便座を下降させてもよい)。
【0139】
いくつかの実施形態では、マイクロ波センサは、トイレアセンブリに接近する(すなわち、トイレアセンブリから離れた位置からトイレアセンブリに近い位置まで、トイレアセンブリに来る)使用者を検出するように構成されてもよい。使用者が座ってトイレアセンブリを使用する場合、第2のIRセンサは「オン」のままである。ステップ806において、使用者が起立位置でトイレアセンブリを使用する場合、第2のIRセンサは使用者の存在を検出し続ける。
【0140】
ステップ808において、第2のIRセンサは、使用者がトイレアセンブリの近くから離れたときを検出する。所定の時間(例えば、120秒超)にわたって運動が検出されなければ、蓋を閉じるように指示することができる。いくつかの実施形態では、第2のIRセンサは、使用者がトイレアセンブリの近傍から離れる(すなわち、トイレアセンブリに近い位置からトイレアセンブリから離れた位置へ移動する)ことを検出し、ステップ810で、新しい使用者がトイレアセンブリに接近することなく(例えば10秒)所定の時間が経過した後に、トイレ蓋を閉じるように指示する信号を生成することができる。この時点で、IRセンサは遮断され得る。いくつかの実施の形態において、信号なしで所定の時間(例えば10分)が経過した場合、蓋は、所定の時間の後、依然として自動的に閉鎖してもよい。最後に、ステップ812では、トイレアセンブリは自動的に洗浄され、マイクロ波センサはスタンバイモードに留まることができる。いくつかの実施の形態では、洗浄弁は、便座が完全に閉鎖されると、一定時間後に洗浄サイクルを開始するタイマを有する。
【0141】
いくつかの実施の形態では、
図8A1~
図8B2のシステムは、住宅用トイレアセンブリ内に実施されてもよい。住宅用トイレアセンブリは、洗浄弁を含んでいなくてもよいが、それにもかかわらず洗浄サイクルが手動でまたは自動的に指示されてもよい。例えば、レバーまたは非接触式センサを使用して、洗浄サイクルを手動/自動で開始することができる。非接触式センサは、トイレアセンブリ上(例えば水タンク上及び/または便器の裏側)に配置されてもよい。非接触式センサは、トイレアセンブリとは別個に配置されていてもよい。例えば、非接触式センサは、使用者のニーズに適合するように異なる位置に取り付けかつ/または移動することができる「パック」または取り外し可能に取り付け可能なデバイスに配置されてもよい。いくつかの実施形態では、「パック」は、トイレ壁、トイレアセンブリの水タンクの側面、シンク等に取り付けられてもよい。
【0142】
いくつかの実施の形態では、市販のセンサシステムが、洗浄弁にIRセンサを備えた既存の市販のトイレアセンブリを改造するために後付けされてもよい。このような実施形態では、洗浄弁内のIRセンサは、コントローラ、使用者の存在を検出するように構成されている第2のIRセンサ、及び/またはトイレ基部にあるマイクロ波センサと電気的に接続されなくてよい。しかしながら、洗浄弁内のIRセンサは、トイレ蓋の有無を検出することにより、依然として洗浄サイクルを適切に開始することができる。具体的には、トイレ蓋が閉じているときに洗浄弁内のIRセンサがトイレ蓋によって遮断されることになる(したがって、IRセンサはトイレ蓋の存在を検出することができ、洗浄サイクルを開始することはない)。同様に、トイレ蓋が下降すると、洗浄弁内にIRセンサを遮断するトイレ蓋が存在しなくなると、洗浄弁は洗浄サイクルを開始するように洗浄弁を作動させる。
【0143】
図9は、本明細書に記載のいくつかの実施形態によるトイレアセンブリの回路900の画像を示している。サーボモータ950は、便座蓋の昇降を制御する。赤外線センサ954は、トイレアセンブリを使用する使用者の存在を検出し、マイクロ波センサ952は、トイレアセンブリに近づいている、またはほぼ近接している使用者の存在を検出する。コントローラ/マイクロコントローラ956の制御は、サーボモータ950、赤外線センサ954及び/またはマイクロ波センサ952のうちの1つまたは複数と電気的に通信されてよい。サーボモータ950、赤外線センサ954、マイクロ波センサ952及びコントローラ956はそれぞれ、ハウジング958内に設けられている。ハウジング928は、トイレ蓋の枢動基部に配置され得る。
【0144】
図10~
図12は、いくつかの実施形態による、座部アセンブリを通る便器への質量流量及び便器からの質量流量の例を示す。
図10~
図12に示す質量流量データの例は、洗浄毎に約0.8ガロン~約1.6ガロンを流すトイレに関連する座部アセンブリ及び標準的なトイレ洗浄仕様に基づくシミュレートされたデータであってもよい。
図10~
図13において、負の質量流量値は、便器内への質量流量を示しており、正の値は、便器からトイレの使用者エリア(例えば使用者エリア130)への質量流量を示している。
図10~
図13では、MF(質量流量)、OO(開いた座部前面、開いた蓋)、OC(開いた座部前面、閉じた蓋)、及びCC(閉じた座部前面、閉じた蓋)の頭字語が使用されている。いくつかの実施形態では、座部は、(OC構成などにおいて)開いた座部前面を備えてよい。
図2~
図4は、開いた座部前面を有する座部の例を示し、すなわち、座部は、前面開口部260、360、460などの座部前面開口部を有する。いくつかの実施形態では、座部は、(CC構成等の)閉じた座部前面を含み得、すなわち、座部の内側リムは、座部の中央開口部の周りに完全に延在しており、したがって座部は前面開口部を有していない。
【0145】
図10の例では、質量流量データは、開放蓋位置にある座部アセンブリの蓋を有することに対応する。
図10は、座部アセンブリの蓋が開放蓋位置にあり、座部が開いた座部前面を有する場合の、座部アセンブリを通る質量流量データを示す。具体的には、
図10の例は、便器頂部(中央開口部240、340、440など)、間隙(座部と便器との間の間隙213、313、413、513など)、座部前面開口部(前面開口部260、360、460など)、及びトイレ配管(トイレのトラップウェイ出口など)を通る質量流量に関するデータを示している。
図10の例に示すように、空気流は、便器頂部を通って便器に入り、間隙及び座部前面を通って便器を出てトイレの使用者エリアに入り、トイレトラップウェイを通って便器を出てトイレ配管に入る。
図10の例の場合、使用者エリア130などのトイレの使用者エリアに入る空気の量は、間隙から流出して座部前面開口部から流出する空気の量の加算となる。
【0146】
図11の例では、質量流量データは、開いた座部前面を有する座部の上の閉鎖蓋位置に蓋を有することに対応する。
図11の挿入図は、開いた座部前面を有する座部を備えた座部アセンブリの一例を示し、矢印は、
図11に示すデータが、座部上の閉鎖蓋位置における蓋に対応することを示している。具体的には、
図11の例は、便器頂部(中央開口部240、340、440など)、間隙(座部と便器との間の間隙213、313、413、513など)、座部前面開口部(前面開口部260、360、460など)、及びトイレのトラップウェイを通る質量流量に関するデータを示している。
図11の例に示すように、空気流は、間隙及び座部前面開口部を通って便器に流入し、トラップウェイを通って便器から出る。
図11の例では、座部アセンブリの蓋によって覆われた便器頂部を通る便器への空気流及び便器からの空気流は、無視できるほど少ない。いくつかの実施形態によれば、蓋が、便器頂部(中央開口部240、340、440など)を覆い、かつ開いた座部前面を有する座部(前面開口部260、360、460など)を覆うように構成された閉位置にあることにより、例えば
図10に示したような座部アセンブリ構成と比較して、トイレに吸い込まれる空気流を低減することができる。いくつかの実施の形態において、
図10に示された座部アセンブリ構成と比較した、
図11に示された空気流の減少は、少なくとも約20%、約30%または約40%である。いくつかの実施の形態において、
図10に示された座部アセンブリ構成と比較した、
図11に示された空気流の減少は、最大で約80%、約70%または約60%である。いくつかの実施の形態において、
図10に示された座部アセンブリ構成と比較した、
図11に示された空気流の減少は、約20%~80%、約30%~70%または約40%~60%である。いくつかの実施形態によれば、
図10に示す座部アセンブリ構成と比較した、
図11に示す空気流の減少は、便器の乱流をより少なくし、便器から出るプルームを減少させるように構成することができる。
【0147】
図12の例では、質量流量データは、閉鎖蓋位置に蓋を有することに対応する。
図10及び
図11とは異なり、この例では、座部は、閉じた座部前面を有するように構成されている、すなわち、座部は、座部前面開口部を有していない。
図12の挿入図は、閉じた座部前面を有する座部を備えた座部アセンブリの一例を示し、矢印は、
図12に示すデータが、座部上の閉鎖蓋位置における蓋に対応することを示している。具体的には、
図12の例は、便器頂部(中央開口部240、340、440など)、間隙(座部と便器との間の間隙213、313、413、513など)、及びトイレのトラップウェイを通る質量流量に関するデータを示している。
図12の例に示すように、空気流は、間隙を通って便器に流入し、トラップウェイを通って便器から出る。
図12の例では、座部アセンブリの蓋によって覆われた便器頂部と、座部アセンブリの蓋によって覆われた閉じた座部前面座部とを通る、便器への空気の流入及び流出は、無視できる程度である。したがって、
図12は、便器頂部(中央開口部240、340、440など)及び閉じた座部前面を有する座部を覆うように構成された蓋を閉じることで、
図10の例と比較して、便器から使用者エリアへの空気流を減少させることができることを示す。いくつかの実施の形態において、
図10に示された座部アセンブリ構成と比較した、
図12に示された空気流の減少は、少なくとも約20%、約30%または約40%である。いくつかの実施の形態において、
図10に示された座部アセンブリ構成と比較した、
図12に示された空気流の減少は、最大で約80%、約70%または約60%である。いくつかの実施の形態において、
図10に示された座部アセンブリ構成と比較した、
図12に示された空気流の減少は、約20%~80%、約30%~70%または約40%~60%である。いくつかの実施形態によれば、
図10に示す座部アセンブリ構成と比較した、
図12に示す空気流の減少は、便器の乱流をより少なくし、便器から出るプルームを減少させるように構成することができる。
【0148】
いくつかの実施形態によれば、空気流の減少は、空気流の質量の減少によるものであってよい。また、空気質量の低減は、便器から出て洗浄後に便器外に空気に入るトイレプルームの量を低減してもよい。いくつかの実施形態によれば、質量流量の減少は、少なくとも約3g、約6g、または約9gの空気の減少であってもよい。いくつかの実施形態によれば、質量流量の減少は、最大で約18g、約15g、または約12gの空気の減少であってもよい。いくつかの実施形態によれば、質量流量の減少は、約3~18g、約6~15g、または約9~12gの空気の減少であってもよい。
【0149】
図13は、いくつかの実施形態による、異なる座部アセンブリのための質量流量データの例を示す図である。様々な座部アセンブリは、座部アセンブリの座部の形状が異なっていてよい。
図13の下部挿入図は、それぞれ異なる座部形状を有する3つの座部V1、V2及びV3を示している。
図2D、
図3A~
図3C及び
図4A~
図4Cには、それぞれ座部V1、V2、V3の例が示されている。
図13に示す質量流量データは、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに便器の第1の間隙からの質量流量(
図9に示されている)を、蓋が閉鎖蓋位置にあるときに第2の間隙からの質量流量と比較して示している。第1の間隙と第2の間隙とは、座部の底面と、トイレの上側リムとの間の座部と便器との間の間隙である。
図13の例では、第2の間隙は第1の間隙よりも小さい。いくつかの実施の形態では、第2の間隙は、洗浄の間にトイレプルームの一部が使用者エリアに入るのを阻止するように構成されている。いくつかの実施形態では、第2の間隙は、洗浄中に使用者エリア内の空気の一部が便器に入るのを阻止するように構成されてもよい。いくつかの実施の形態では、平均の第2の間隙は、約0.05インチ、約0.10インチ、約0.15インチ、約0.20インチ、約0.25インチまたは約0.30インチのうちの少なくともいずれかであってもよい。いくつかの実施の形態では、平均の第2の間隙は、約0.50インチ、約0.45インチ、約0.40インチまたは約0.35インチのいずれかであってよい。いくつかの実施形態では、平均の第2の間隙は、約0.05~0.50インチ、約0.10~0.45インチ、約0.15~0.40インチ、約0.20~0.35インチ、または約0.25~0.30インチのいずれかであってもよい。
図13に示すように、第2の間隙から便器に入る空気の量は、第1の間隙から便器に入る空気の量よりも少ない。いくつかの実施形態によれば、閉鎖蓋位置にある蓋と、便器から第2の間隙の距離を置くように構成された座部は、トラップウェイから出る水の質量流量について顕著な減少を引き起こさない。したがって、洗浄性能に悪影響を及ぼすことはない。
【0150】
いくつかの実施形態によれば、
図12及び
図13に関連する座部アセンブリは、便器からトイレの使用者エリアに流れるトイレプルームの量を減少させ、トイレ配管(例えばトイレトラップウェイ)に流れるトイレプルームの量を増加させる。いくつかの実施形態によれば、閉鎖蓋位置にある
図12及び
図13に関連付けられた座部アセンブリの蓋は、例えば
図10に示されているような座部アセンブリ構成と比較して、使用者エリアに進入するトイレプルームの量を、少なくとも約50%、約60%または約70%だけ低減することができる。いくつかの実施形態によれば、閉鎖蓋位置にある
図12及び
図13に関連付けられた座部アセンブリの蓋は、例えば
図10に示されているような座部アセンブリ構成と比較して、使用者エリアに進入するトイレプルームの量を、最大で約95%、約90%または約85%だけ低減することができる。いくつかの実施形態によれば、閉鎖蓋位置にある
図12及び
図13に関連付けられた座部アセンブリの蓋は、例えば
図10に示されているような座部アセンブリ構成と比較して、使用者エリアに進入するトイレプルームの量を、約50~95%、約60~90%または約70~85%だけ低減することができる。
【0151】
本明細書で開示されるのは、便座アセンブリであって、座部と、座部にヒンジ接続され、座部及び便器の上で蓋が閉じられる閉鎖蓋位置に移動可能な蓋とを備え、洗浄中にトイレプルームを最小限に抑え、蓋が座部の上で閉じられている間に座部を消毒する、便座アセンブリである。いくつかの実施形態によれば、座部アセンブリは、内側ライナと、外側ライナと、1つまたは複数の支持ライナとを含んでいてよい。1つまたは複数の支持ライナは、複数のUV-Cランプを取り付けるように構成されていてよい。
図14Aは、内側ライナ1410、外側ライナ1420、及び、1つまたは複数の支持ライナ1430を含む蓋1405を含む座部アセンブリ1400の一例を示す。内側ライナ1410は、成形面部分1412及びコア部分1414を含んでよい。成形面部分1412は、蓋1405が座部1440及び便器の上に閉鎖蓋位置にあるときに、座部1440の上側座面1442を覆うための座部アセンブリの座部1440の形状に対応する形状であってよい。成形面部分1412は、座部1440の内側リム1445から外側リム1446まで延在することができる。成形面部分1412に接合されたコア部分1424は、座部1440の中央開口部1444を覆うように構成されてもよい。いくつかの実施形態によれば、成形面部分1412は、リム1416においてコア部分1414に接合されている。リム1416は、座部1440の内側リム1445の上縁部1447の近くに配置されてよい。いくつかの実施形態によれば、リム1416は、成形面部分1412及びコア部分1414と同一平面にあってもよい。UV-Cランプは、上側座面1442を消毒するために座部1440の上側座面1442に向かって方向付けられてよい。いくつかの実施形態によれば、座部1440は、(
図13に示されたように)座部V1、V2またはV3の座部タイプであってよい。
【0152】
図14Bは、
図14Aにおける蓋の一部の拡大図を示している。いくつかの実施形態によれば、複数のUV-Cランプ1450は、蓋1405の内側ライナ1410上に配置されていてよい。いくつかの実施形態によれば、複数のUV-Cランプ1450は、蓋1405の内側ライナ1410の内面1418に取り付けられた1つまたは複数の支持ライナ1430上に配置されていてよい。内面1418は、成形面部分1412及びコア部分1414のうちの1つまたは複数の一部であってもよい。1つまたは複数の支持ライナ1430は、外側ライナ1420と内側ライナ1410とによって形成された中空部分において、外側ライナ1420と内側ライナ1410との間に配置されてよい。いくつかの実施の形態によれば、内側ライナ1410は、外側ライナ1420の肩部においてまたはその近傍において外側ライナ1420に接合されていてもよい。外側ライナ1420は、内側ライナ1410を越えて延びるように構成された縁部分1422を有してもよい。いくつかの実施形態によれば、蓋が、座部1440及び便器の上の閉鎖蓋位置にある場合、縁部分1422は、複数のUV-C光からの光の少なくとも一部がトイレの外部の使用者エリアを照明するのを遮断するように、座部1440の底面1441に向かってまたは底面1441を越えて延在する。縁部分1422は、トイレプルームの少なくとも一部がトイレに出入りするのを阻止することができる。縁部分1422と座部1440との間をトイレの使用者エリアへと移動する光またはトイレプルームは、縁部分1422によって下方へ向けられる(例えば、
図1Bの空気ベクトル場102によって示されている)。
【0153】
いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数の支持ライナ1430は、内側ライナ1410の内面1418から窪んだ1つまたは複数の凹部1460を形成する。いくつかの実施形態によれば、内側ライナ1410の成形面部分1412の1つまたは複数の凹部1460は、外側ライナ1420に向かって蓋1405の中空部分に窪んでもよい。1つまたは複数の凹部1460は、複数のUV-Cランプ1450のうちの1つまたは複数のUV-Cランプを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、UV-Cランプ1450は、1つまたは複数の上側座面1442及び便器(図示せず)を照明するように方向付けられてよい。いくつかの実施形態によれば、UV-Cランプは、少なくとも上側座面1442を照明するように方向付けられてよい。いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数の凹部1460は、1つまたは複数の支持ライナ1430に反射ポケット支持体1432を含んでもよい。いくつかの実施形態によれば、反射ポケット支持体1432は、めっきプラスチックまたは追加の薄膜の打ち抜き部品であってもよい。
【0154】
いくつかの実施形態によれば、複数のUV-Cランプ1450は、凹部1460内に個々に取り付けられた集積回路チップであってもよい。個々のUV-Cチップは、接続されていてよい。例えば、UV-Cチップは、印刷フィルム回路のハーネスに接続されていてよい。いくつかの実施形態によれば、UV-Cチップは、デイジーチェーンを介してハーネスに接続され得る。一部の実施形態では、ハーネスは1つまたは複数の支持ライナ1430の一部であってよい。一部の実施形態では、ハーネスは1つまたは複数の支持ライナ1430であってよい。
【0155】
いくつかの実施形態によれば、内側ライナ1410は、1つまたは複数の凹部1460を覆い、蓋1405の中空部分において1つまたは複数の支持ライナ1430を取り囲むように構成されたUV-C光透過層1470を含んでもよい。UV-C透明層1470は、複数のレンズを含んでもよい。複数のレンズは、より大きな光拡散のためにダイヤモンド形の切込みを含み得る。いくつかの実施形態によれば、UV-C透明層1470は、上側座面1442から少なくとも約0.05インチ、約0.08インチ、約0.1インチまたは約0.12インチだけ離間されていてもよい。いくつかの実施形態によれば、UV-C透明層1470は、上側座面1442から最大で約0.5インチ、約0.4インチ、約0.3インチまたは約0.2インチだけ離間されていてもよい。いくつかの実施形態によれば、UV-C透明層1470は、上側座面1442から約0.05~0.5インチ、約0.08~0.4インチ、約0.1~0.3インチまたは約0.12~0.2インチだけ離間されていてもよい。
【0156】
図15A及び
図15Bは、いくつかの実施形態による、座部アセンブリの座部上でのUV-C光の適用範囲の例を示している。
図15の例において、蓋1500は、座部1540の上側座面1510を照明するUV-Cランプ(図示せず)を含む。いくつかの実施形態によれば、各UV-Cランプは、少なくとも約90度、約100度または約110度だけ照明して、上側座面1510を照明する。いくつかの実施形態によれば、各UV-Cランプは、最大で約150度、約140度または約130度だけ照明して、上側座面1510を照明する。いくつかの実施形態によれば、各UV-Cランプは、最大で約90~150度、約100~140度または約110~130度だけ照明して、上側座面1510を照明する。照明の度合いは、
図15A及び
図15Bでは、照明円錐1531によって表される。照明円錐1531によって示したように、UV-C光は、座部1540に向かって方向付けられる。いくつかの実施形態によれば、UV-Cランプは、上側座面1510を照明するように構成された複数の列で配置されていてよい。いくつかの実施形態によれば、UV-Cランプは、照明円錐1531を提供するように構成されている集積チップであってよい。いくつかの実施形態によれば、UV-Cランプは、(
図14A及び
図14Bに記載したように)蓋1500の凹部に配置されていてよい。
【0157】
いくつかの実施形態によれば、複数のUV-Cランプは、1つまたは複数の回路基板に取り付けられている集積チップであってよい。いくつかの実施形態によれば、複数のUVランプは、1つまたは複数の回路基板を含んでもよい。
図16A及び
図16Bは、いくつかの実施形態による、複数のUV-Cランプを示す上面図(例示目的のためのシースルー)及び底面図である。
図16Aの例では、蓋1610の下側に取り付けられた複数の回路基板1600が示されている。
図16Bの例では、複数のUV-Cチップ1620が複数の回路基板1600上に示されている。複数の回路基板1600は、組み立てを容易にし、ハーネスの複雑さを低減する。例えば、複数のUV-Cチップが第1の回路基板に取り付けられていてよく、第2の複数のUV-Cチップが第2の回路基板に取り付けられていてよい。
【0158】
一部の実施形態では、複数の回路基板上に取り付けられたUV-Cチップは、蓋の1つまたは複数の凹部内に配置され得る。いくつかの実施形態によれば、最大の座部適用範囲を提供するために、複数のUV-Cランプを蓋に配置することができる。
図17A~
図17Dは、いくつかの実施形態による、蓋の中に配置された複数のUV-Cランプの例を示す図である。
図17Aの例では、座部アセンブリ1700は、いくつかの実施形態に従って、内側ライナ1720、外側ライナ1730、及び1つまたは複数の支持ライナ1739を含む蓋1710を含む。複数のUV-Cランプ1750は、蓋1710の凹部1760内に配置され得る。1つまたは複数のライナ1739は、内側ライナ1720のUV-C透明層1722から最適な距離でUV-Cランプ1750を支持するように構成されていてよい。UV-C透明層1722は、内側ライナ1720の表面を形成するように構成されていてよい。いくつかの実施形態によれば、UV-C透明層1722は、内側ライナ1720の成形面部分1721の第1の接合部1724及び内側ライナ1720の成形面部分1721とコア部分1723とを接合する第2の接合部1726と同一平面にあってよい。
図17Bは、
図17Aにおける蓋の一部の拡大図を示している。
【0159】
図17Cの例では、蓋1702は、蓋1701の1つまたは複数の凹部1761内の1つまたは複数の支持ライナ1741に取り付けられた複数のUV-Cランプ1751を含む。
図4Cの例では、複数のUV-Cランプ1751は、1つまたは複数の凹部1761に露出している。
【0160】
いくつかの実施形態では、
図14A、
図14B、
図15A、
図15B、
図16A、
図16B、
図17A、
図17B、
図17Cまたは
図17Dのいずれかに示した便座アセンブリの洗浄サイクルは、トイレ蓋が閉鎖蓋位置に入ると自動的に開始するように構成されてもよい。例えば、本明細書に記載されるいくつかの実施形態による便座アセンブリは、便座を消毒するためにUV-C光を点灯することにより、洗浄サイクルを自動的に開始するように構成されるコントローラを含むことができる。コントローラは、例えば、トイレ蓋が閉鎖蓋位置にあることを検出すると、消毒/洗浄サイクルを自動的に開始することができる。いくつかの実施形態では、
図14A、
図14B、
図15A、
図15B、
図16A、
図16B、
図17A、
図17B、
図17Cまたは
図17Dのいずれかに示した便座アセンブリの洗浄サイクルは、使用者入力の受信により手動で開始するように構成することができる。例えば使用者は、消毒/洗浄サイクルを開始するために、ボタンを押す、ペダルをトリガする、またはモーションセンサをトリガすることができる。
【0161】
図17Dの例では、蓋1702は、蓋1702の1つまたは複数の凹部1762内の1つまたは複数の支持ライナ1742に取り付けられた複数のUV-Cランプ1752を含む。
図4Cの例とは対照的に、
図4Dは、複数のUV-Cランプ1752が1つまたは複数の凹部1762内にあり、UV-C透明層1770によって覆われていることを示す。いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数の凹部1762内での光拡散を大きくするために、各UV-Cランプと共に追加のレンズをパッケージすることができ、または面一に取り付けられたフランジで蓋1702に挿入することができる。いくつかの実施形態によれば、UV-C透明層は、光拡散を増大させるためにダイヤモンド形の切込みまたはレンズ1772を含んでもよい。
図14A~
図14B、
図15A~
図15B、
図120A~
図120Dの例にそれぞれ示したように、照明円錐1431、1531及び2031は、それぞれ座部1140、1240及び1740に向けられている。
【0162】
いくつかの実施形態では、いくつかの実施形態による便座は、動的UV-Cランプ機構を含んでもよい。例えば、
図18Aは、便座の表面をUV-C光で処理するように、UV-Cランプを360度移動させることができる機構1800を示している。このような機構によって、使用されるUV-Cランプの総数を減らすことができる。UV-C LEDはかなり高価であるため、これは特に費用対効果が高い可能性がある。さらに、UV-C光は、大気を通して短い距離だけ移動した後、比較的速く散乱する。典型的なUV-C LEDは、直径が約1インチ~約3インチの小さな領域にのみ影響を及ぼす。便座の表面積が比較的大きいことを考慮すると、座部の全面積を覆うには、かなりの量のUV-C LEDが必要となるであろう。したがって、動的UV-Cを用いる実施形態は、ターゲット領域全体を覆うために必要なLEDの数がはるかに少なくなる。より少ないUV-C LEDを動的に使用する実施形態は、わずかにより長いサイクル時間を有するが、より費用対効果が高いであろう。
【0163】
いくつかの実施形態では、動的UV-C光機構は、(軌道に対して)中央位置から軌道まで半径方向に突出する1つまたは複数のアームを含む。軌道は、便座の形状に対して相補的な形状であって、便座アセンブリの蓋に配置されてもよい。アームは、遠位端に1つまたは複数のUV-C光を備える。1つまたは複数の光は、トイレ蓋が閉鎖蓋位置にあるときに、UV-C光を便座上面の方向に向けるように構成される。いくつかの実施形態では、UV-C光(またはランプ、LED)は、便座の平面に対して垂直な方向で便座の表面に向かって光を方向付けることができる。いくつかの実施形態では、UC-V光は、便座の平面に対して90度(または垂直)以下の角度で光を便座の表面に向けることができる。いくつかの実施形態では、便座の平坦な表面に対して所定の角度で光を配向することにより、より大きなターゲット領域、または便座面をUV-C光で処理する領域を生成することができる。
【0164】
いくつかの実施形態では、動的UV-C光機構の洗浄サイクルは、トイレ蓋が閉鎖蓋位置にあるときに自動的に開始するように構成されていてよい。いくつかの実施形態では、動的UV-C光機構の洗浄サイクルは、使用者入力の受信に応じて手動で開始するように構成され得る。いくつかの実施形態では、洗浄サイクルは、1つまたは複数のアームの単一の360度回転を含み得る。いくつかの実施形態では、洗浄サイクルは、2つ以上のアームの2つ以上の360度回転を含み得る。いくつかの実施形態では、洗浄サイクルは、360度未満の回転を含み得る。例えば、2つのアームを有する一実施形態は、180度回転した後に完全な洗浄サイクルを達成することができる。
【0165】
図18Aに示されるように、動的なUV-C機構1800は、軌道1886と、ホイール1887と、アーム1888と、アーム1888に配置されたUV-Cランプ1852と、モータ1889とを含む。
【0166】
カム軌道1886に位置合わせされた伸縮式/ばね式アーム1888に接続された単純なモータ駆動装置1889を利用して、単純な円運動は、便座の楕円形状に一致するように変換されることができる。機構(軌道1886を含む)は、便座蓋または便器内に収容されてもよい。UV-C光が便座の下方から来る実施形態(例えば、機構が便器内に配置されている)では、UV-C光が便座の上面で屈折できるように、便座は透明であり得る。(UV-C光に対して透明な材料は可視光に対して不透明であってもよく、その逆でもよいことに留意されたい。)
【0167】
図示のように、
図18A及び
図18Bの動的UV-C光機構は、ばね式及び/または伸縮式アームを示している。ばねは、横方向の衝撃荷重を受けた場合でも、カムフォロワ(すなわち、ホイール1887)を完全に軌道と係合させたまま維持するための圧力を加えることができる。
【0168】
いくつかの実施形態では、軌道1886は、便座蓋または便器に組み込み可能である。UV-Cランプ1852は、中央位置において旋回するように構成されたアーム1888に配置されていてよい。中央位置は、便座ライナ及び/または軌道1886に関して中心であってもよい。一部の実施形態では、アームはモータ1889(例えばDCモータ、サーボモータ)によって駆動することができる。アーム1888の遠位端部(すなわち、アーム1888が枢動する中央位置から最も遠い端部)には、軌道1886の内面に沿って転動するように構成されたホイール1887がある。
【0169】
いくつかの実施形態では、アーム1888にばね荷重が加えられてよい。いくつかの実施形態では、アーム1888は伸縮式であってよい。いくつかの実施形態では、アーム1888は、伸縮式及びばね式であってもよい。いくつかの実施形態では、アーム1888は、リニア軸受及びシャフト、ラック及びピニオン、アコーディオン、4バーリンク機構などの任意のタイプの直線運動機構を含んでもよい。多くの便座は長円形または楕円形であるため、一定の半径を有していない。したがって、伸縮式及び/またはばね式機能を有するアーム1888は、可変の半径を有する便座の周囲を完全に回転することができる。これにより、1つまたは複数のUV-Cランプ1852が便座面に到達して便座面を十分に衛生化できることが保証される。
【0170】
図18Bは、いくつかの実施形態に従った動的UV-C機構の2つの側面図を示す。各側面図には、ホイール1887が軌道1886と嵌合し得る異なる形状が示されている。上面図に示すように、軌道1886はオスの接続部を含むことができ、ホイール1887はメスの接続部を含むことができる。言い換えれば、軌道1886は、次いでホイール1887の丸みを帯びた切り欠き内に配置されるように構成された丸みを帯びた突出部を含むことができる。連結されている場合、ホイール1887は、連結解除なしに、軌道1886の内部に沿って周方向にスライドするように構成されている。
【0171】
底面図に示すように、軌道1886はメスの接続部を含むことができ、ホイール1887はオスの接続部を含むことができる。換言すれば、ホイール1887は、軌道1886の切り欠き内に入れ子にするように構成された標準的な丸みを帯びたホイール形状を含むことができる。連結されている場合、ホイール1887は、連結解除なしに、軌道1886の内部に沿って周方向にスライドするように構成されている。
【0172】
カムフォロワ(すなわちホイール1887)は、全回転ホイール、静止低摩擦ローブ、ローラピン及びスロットを含むいくつかの形状の形態をとることができ、カム軌道形状を補完する凸状または凹状の形状等を有することができる。動的LED移動のための他の機構は、楕円形の便座の周りにLEDを引っ張る/押すベルトまたは駆動チェーンを含むことができる。他には、電気磁気の使用を含むことができ、または給水圧力、電気、化学、太陽などのエネルギーを使用するなどの、他の動力を供給された方法を使用することを含むことができる。モーメントアーム上のUV-C光源に電力を供給するワイヤのために、単純な電気的スリップリングを利用することができる。
【0173】
図18Cは、いくつかの実施形態による動的UV-C光機構の画像を示す。この画像には、軌道1886、ホイール1887、UV-C光1852及びアーム1888を含む部分が示されている。
【0174】
図18Dは、別の実施形態による動的UV-C光機構の画像を示す。この特定の画像は、動的UV-C光機構の底面図である。図示されている部分は、モータ1889及び2つのアーム1888を含む。本明細書に記載された動的UV-C光機構は、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、またはそれ以上のアームを含み得ることに留意されたい。各アーム1888の遠位端は、1つまたは複数のUV-Cランプを含んでいてよい。いくつかの実施形態では、アーム1888の遠位端は、1つ、2つ、3つ、4つ、またはそれより多くのUV-C光を含んでもよい。
【0175】
図18Eは、いくつかの実施形態による動的便座アセンブリの拡大画像を示す。図示されているのは、アーム1888、ホイール1887、UV-C光1852、及び軌道1886である。
【0176】
図19Aは、便座用の動的UV-C光機構1900の別の実施形態を示している。
図18A及び
図18Bの機構1800と同様に、
図19の機構1900は、軌道1986を示しており、この軌道1986に沿ってスライド機構1987がスライドするように構成されている。機構1900は、アーム1988が旋回するように構成された点に配置されたモータ1989(例えば、DCモータ、サーボモータ)も含む。UV-Cランプ/LED1952は、スライド機構1987またはアーム1988内に配置されていてもよい。いくつかの実施形態では、
図18A及び
図18Bのアーム1888に関して説明したように、アーム1988は、その長さが機構1900の半径に応じて調整可能な機構を含んでもよい。例えば、アーム1988には、テレスコープ、ばね、リニア軸受及びシャフト、ラック及びピニオン、アコーディオン、及び/または4バーリンク機構を取り付けることができる。
【0177】
機構1800とは異なり、機構1900のスライド機構1987は、軌道1986を包囲しており、これにより、軌道1986は、軌道1986の内面及び外面の両方に沿って同時にスライドする。
【0178】
図19Bは、機構1900が軌道1986の内面及び外面の両方に沿って同時にスライドするように軌道1986を取り囲む機構1900を含む動的便座アセンブリの画像を提供する。
【0179】
図20A~
図20Cには、動的便座アセンブリ2000の一実施形態が示されており、この便座アセンブリ2000は、便座アセンブリ2000の蓋内に窪んだ軌道2086を有している。この実施形態では、軌道2086は、便座アセンブリの蓋に陥没しており、遠位端部2087(または機構2087)は、ピン及び/またはころ軸受を使用して軌道2086に沿って移動する。ここでの接続部(例えば、ピン及び/またはころ軸受)は、
図20B及び
図20Cにより詳細に示されている。動的UV-C機構は、便座面が1つまたは複数のUV-C光によって処理されるように、円周方向に回転するように構成されている。
図18A~
図18Eならびに
図19A及び
図19Bに関連して図示及び説明した実施形態のように、動的便座アセンブリのアーム(複数可)は、楕円形の便座アセンブリの周りを回転できるように、伸縮式及び/またはばね式であってもよい。
【0180】
動的便座アセンブリのいくつかの実施形態では、一方のアームのみが含まれる。いくつかの実施形態では、2つのアームが含まれる。いくつかの実施形態では、3つ、4つ、5つ、または6つのアームが含まれる。一部の実施形態では、より多くのアームによって、便座が機構の1回の回転のみで十分に清浄されることが保証され得る。
【0181】
【0182】
いくつかの実施形態によれば、方法2100のX秒は、少なくとも約5秒、約10秒または約15秒であってよい。いくつかの実施形態によれば、方法2100のX秒は、最大で約60秒、約50秒、または約40秒であり得る。いくつかの実施形態によれば、方法2100のX秒は、約5~60秒、約10~50秒、または約15~40秒であり得る。
【0183】
いくつかの実施形態によれば、方法2100のY秒は、少なくとも約5秒、約10秒または約15秒であってよい。いくつかの実施形態によれば、方法2100のY秒は、最大で約60秒、約50秒または約40秒であってよい。いくつかの実施形態によれば、方法2100のY秒は、約5~60秒、約10~50秒または約15~40秒であってよい。
【0184】
いくつかの実施形態によれば、方法2100の所定の時間は、少なくとも約20秒、約30秒または約45秒であってよい。いくつかの実施形態によれば、方法2100の所定の時間は、最大で約120秒、約100秒または約80秒であってよい。いくつかの実施形態によれば、方法2100の所定の時間は、約20~120秒、約30~100秒または約45~80秒であってよい。
【0185】
図22は、いくつかの実施形態による、トイレの自動便座アセンブリを制御し、トイレの外部の空気に入るトイレプルームの量を低減するための例示的な方法2200のフローチャートを示す。いくつかの実施形態によれば、方法2200のコントローラは、蓋が閉鎖蓋位置にある場合にのみ、洗浄を開始するように構成され得る。いくつかの実施形態によれば、方法2200は、例えば、座部アセンブリ200、300、400、500、600a及び600bにおいて実施することができる。いくつかの実施形態によれば、方法2200は、
図14A~
図14B、
図15A~
図15B、
図16A~
図16B及び
図17A~
図17Dに示された座部アセンブリに対して実現され得る。
【0186】
ステップ2210では、使用者の第1の存在を検出することができる。ステップ2220では、使用者の第1の存在を検出後、便座アセンブリのトイレ蓋を便器及び便座に対して開放蓋位置へ移動させることができる。ステップ2230では、使用者の第1の行動を検出することができ、便座を便器に対して閉座位置から開座位置へ移動させるか否かを決定することができる。いくつかの実施形態によれば、使用者の第1の行動は、例えば、座部アセンブリに向かって移動し、座部アセンブリに近接して立ち、座部アセンブリ上で手でジェスチャすることを含んでもよい。いくつかの実施形態によれば、第1の行動は、閉座位置での便座の使用に関連した移動を含むことができるか、または閉座位置での便座の使用を使用者が行わないことを使用者に指示することができる。ステップ2240では、便座を移動させるか否かの決定に従い、便座を開座位置に移動させるか、または便座を閉座位置に維持することができる。ステップ2250では、使用者の第2の行動が検出され得る。いくつかの実施の形態によれば、使用者の第2の行動は、例えば、座部アセンブリから離れるように移動すること、着座位置から起立位置へ移動すること、及び座部アセンブリ上で手でジェスチャすることを含んでもよい。ステップ2260では、使用者の第2の行動を検出後に、トイレ蓋を便器に対して閉鎖蓋位置へ移動させることができる。ステップ2260では、トイレ蓋を閉鎖蓋位置において検出することができる。ステップ2270では、トイレ蓋が閉鎖蓋位置にあるときのトイレを自動的に洗浄することができ、自動洗浄の間にトイレの外部の空気に入るトイレプルームの量を、閉位置にある従来の蓋を有するトイレに比べて低減する。
【0187】
図23は、いくつかの実施形態による、トイレの自動便座アセンブリを制御し、トイレの外部の空気に入るトイレプルームの量を低減するための例示的な方法2300のフローチャートを示す。いくつかの実施形態によれば、方法2300は、便座アセンブリの少なくとも1つの座部を消毒するように構成することができる。いくつかの実施形態によれば、方法2300のコントローラは、蓋が閉鎖蓋位置にある場合にのみ、洗浄及び消毒を開始するように構成され得る。いくつかの実施形態によれば、方法2300は、
図14A~
図14B、
図15A~
図15B、
図16A~
図16B及び
図17A~
図17Dに示された座部アセンブリに対して実現され得る。いくつかの実施形態では、方法2300において検出するための1つまたは複数のセンサの場所を、
図6A及び
図6Bに示されているような1つまたは複数のポジションに配置することができる。
【0188】
ステップ2310では、使用者の第1の存在を検出することができる。ステップ2320では、使用者の第1の存在を検出後、便座アセンブリのトイレ蓋を便器及び便座に対して開放蓋位置へ移動させることができる。ステップ2330では、使用者の第1の行動を検出することができ、便座を便器に対して閉座位置から開座位置へ移動させるか否かを決定することができる。いくつかの実施形態によれば、使用者の第1の行動は、例えば、座部アセンブリに向かって移動し、座部アセンブリに近接して立ち、座部アセンブリ上で手でジェスチャすることを含んでもよい。いくつかの実施形態によれば、第1の行動は、閉座位置での便座の使用に関連した移動を含むことができるか、または閉座位置での便座の使用を使用者が行わないことを使用者に指示することができる。ステップ2340では、便座を移動させるか否かの決定に従い、便座を開座位置に移動させるか、または便座を閉座位置に維持することができる。ステップ2350では、使用者の第2の行動が検出され得る。いくつかの実施の形態によれば、使用者の第2の行動は、例えば、座部アセンブリから離れるように移動すること、着座位置から起立位置へ移動すること、及び座部アセンブリ上で手でジェスチャすることを含んでもよい。ステップ2360では、使用者の第2の行動を検出後に、トイレ蓋を便器に対して閉鎖蓋位置へ移動させることができる。ステップ2360では、トイレ蓋を閉鎖蓋位置において検出することができる。ステップ2370では、トイレ蓋が閉鎖蓋位置にあるときのトイレを自動的に洗浄することができ、自動洗浄の間にトイレの外部の空気に入るトイレプルームの量を、閉位置にある従来の蓋を有するトイレに比べて低減する。ステップ2380では、トイレ蓋が閉鎖蓋位置にあるときに複数のUV-Cランプを点灯させることにより便座を消毒することができ、UV-Cランプはトイレ蓋に取り付けられる。
【0189】
図24は、いくつかの実施形態による、座部アセンブリ及びトイレの自動動作のうちの1つまたは複数を制御することができる例示的な制御システム2400を示す図である。例えば、制御システム2400は、蓋を自動的に開閉し、座部を自動的に開閉し、蓋が閉鎖蓋位置にあることが検出された場合にトイレを自動的に洗浄し、蓋が閉鎖蓋位置にあることが検出された場合に座部及び便器の1つまたは複数を自動的に消毒し、蓋が開放蓋位置になる前に消毒を自動的に停止するように構成することができる。一部の実施形態では、制御システム2400はコントローラ2410を備えることができ、このコントローラ2410は、1つまたは複数のセンサ2420、2430と1つまたは複数のアクチュエータ2440、2450とを備えている。1つまたは複数のアクチュエータ2440、2450を、蓋及び座部のうちの1つまたは複数を自動的に移動させるように構成することができる。いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のアクチュエータ2440、2450は、蓋が閉鎖蓋位置にあるかまたは開放蓋位置から閉鎖蓋位置に移動したときにトイレの自動洗浄を作動させるように構成され得る。いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のアクチュエータ2440、2450は、トイレの自動洗浄を実行するように構成され得る。いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のアクチュエータ2440、2450は、複数のUV-Cランプ(例えば、1450、1620、1750、1751、1752)を点灯させて、便座、便器、及びトイレ蓋の一部のうちの1つまたは複数を消毒するように構成され得る。いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のアクチュエータ2440、2450は、座部の少なくとも上側座面を消毒するように構成され得る。いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のセンサは、例えば、1つまたは複数のセンサ650a、650bであり得る。いくつかの実施形態では、コントローラ2410は、1つまたは複数のセンサ2420、2430からの検出に基づき、使用者の行動を決定するように構成することができる。いくつかの実施形態では、方法2100~2300は、制御システム2400によって実現可能である。方法2100~2300は、トイレの複数回使用のために繰り返されてよい。この方法1800~2000は、トイレの後続の使用者のために繰り返すことができる。いくつかの実施形態によれば、制御システム2400は、本明細書で説明される200、300、400、500、600a及び600bなどの座部アセンブリに取り付けられてよい。いくつかの実施形態によれば、制御システム2400は、
図14A~
図14B、
図15A~
図15B、
図16A~
図16B及び
図17A~
図17Dに示された座部アセンブリなどの座部アセンブリに取り付けられてよい。
【0190】
これまでの記述は、説明目的で、具体的な実施形態を参照して記述された。しかしながら、上記の例示的な説明は、網羅的であることを意図するものではなく、また、発明を開示されている正確な形態に限定することを意図するものでもない。上記の教示を考慮して、多くの修正及び変形が可能である。実施形態は、技法の原理及びそれらの実用的な応用を最もよく説明するために選択され、説明された。これにより、当業者は、企図される特定の使用に適した様々な修正を加えた技術及び様々な実施形態を最もよく利用することが可能になる。
【0191】
開示及び実施例は、添付図面を参照して完全に説明されたが、様々な変更及び修正が当業者には明らかになることに留意されたい。そのような変更及び修正は、特許請求の範囲によって定義される開示及び実施例の範囲内に含まれるものとして理解されるべきである。最後に、本出願で参照される特許及び刊行物の全ての開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0192】
実施形態
実施形態1.便座アセンブリであって、
便座であって、前記便座の中央開口部周りの内側リムと、前記内側リムと前記便座の外側リムとの間に延在する、輪郭付けられた上側座面と、を備える前記便座と、
前記便座にヒンジ接続され、便器及び前記便座に対して開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能な蓋であって、
前記蓋は、成形面部分及びコア部分を含む内側ライナを備え、前記成形面部分は、前記便座の前記輪郭付けられた上側座面に対応するように成形され、前記コア部分は、前記成形面部分に接合され、前記閉鎖蓋位置では、前記蓋の前記成形面部分は前記便座の前記上側座面を覆い、前記蓋の前記コア部分は前記便座の前記中央開口部を覆う、前記蓋と、
前記蓋の前記内側ライナの前記成形面部分の1つまたは複数の凹部に配置され、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときに、UV-C光を前記座面に向けるように構成されている複数のUV-Cランプと、
を備える、前記便座アセンブリ。
【0193】
実施形態2.前記蓋は、外側ライナと前記内側ライナとの間で中空であり、前記外側ライナは、前蓋の中空部分を形成する前記内側ライナの前記成形面部分及び前記コア部分を覆う、請求項1に記載の座部アセンブリ。
【0194】
実施形態3.前記蓋は、前記内側ライナの内面で、前記外側ライナと前記内側ライナとの間に取り付けられた1つまたは複数の支持ライナを含み、前記1つまたは複数の凹部の壁は、前記1つまたは複数の支持ライナによって形成され、前記複数のUV-Cランプは、前記1つまたは複数の凹部内の前記1つまたは複数の支持ライナに取り付けられる、請求項1または2に記載の座部アセンブリ。
【0195】
実施形態4.前記内側ライナの前記成形部分の前記1つまたは複数の凹部は、前記蓋の前記中空部分内に前記外側ライナに向かって延在し、前記内側ライナは、前記1つまたは複数の凹部を覆い、前記蓋の前記中空部分で前記1つまたは複数の支持ライナを囲むように構成されたUV-C光透過層を備える、請求項1~3のいずれか1項に記載の座部アセンブリ。
【0196】
実施形態5.前記UV-C透明層は、前記座面から約0.05~約0.5インチ離間されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の座部アセンブリ。
【0197】
実施形態6.前記UV-C光透過層は、複数のレンズを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の座部アセンブリ。
【0198】
実施形態7.前記複数のレンズの各レンズは、ダイヤモンド形の切込みを備える、請求項6に記載の座部アセンブリ。
【0199】
実施形態8.前記1つまたは複数の支持ライナは、前記複数のUV-Cランプの間に1つまたは複数の反射ポケットを含む、請求項3~7のいずれか1項に記載の座部アセンブリ。
【0200】
実施形態9.前記蓋は、前記便座の側壁を覆い、前記便座内の前面開口部を覆い、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときに前記複数のUV-Cランプからの光の少なくとも一部を遮断するように構成された縁部分を備える、請求項1~8のいずれか1項に記載の座部アセンブリ。
【0201】
実施形態10.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記内側ライナの前記縁部分は、前記便器を出て前記便器の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を、下向きの方向に方向付ける、請求項1~9のいずれか1項に記載の座部アセンブリ。
【0202】
実施形態11.前記複数のUV-Cランプは集積回路チップである、請求項1~10のいずれか1項に記載の座部アセンブリ。
【0203】
実施形態12.前記複数のUV-Cランプは、印刷フィルム回路のハーネスを介して接続された集積回路チップである、請求項1~11のいずれか1項に記載の座部アセンブリ。
【0204】
実施形態13.前記複数のUV-Cランプは、集積回路チップであり、前記複数のUV-Cランプの第1のセットは、前記内側ライナの前記成形面部分に接触する第1の回路基板を含み、前記複数のUV-Cランプの第2のセットは、前記内側ライナの前記成形面部分に接触する第2の回路基板を含む、請求項1~12のいずれか1項に記載の座部アセンブリ。
【0205】
実施形態14.前記複数のUV-Cランプは、前記上側座面に向かって約90度~約150度の照明円錐を提供するように構成されたUV-Cランプのセットを有する、請求項1~13のいずれか1項に記載の座部アセンブリ。
【0206】
実施形態15.前記蓋は、外側ライナ及び前記内側ライナを含む2部品蓋であり、前記外側ライナは、前記内側ライナに接合されている、請求項1~14のいずれか1項に記載の座部アセンブリ。
【0207】
実施形態16.前記蓋は、前記外側ライナと前記内側ライナとの間に中空部分を有する、請求項15に記載の座部アセンブリ。
【0208】
実施形態17.前記上側座面は、前記便座の前記外側リムから前記便座の前記内側リムまで前記中央開口部に向かって下向きに傾斜させられている、請求項1~16のいずれか1項に記載の座部アセンブリ。
【0209】
実施形態18.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記蓋の前記成形面部分と前記便座の前記上側座面との間の蓋と座部との間の間隙は、平均で約0.05インチ~約0.5インチである、請求項1~17のいずれか1項に記載の座部アセンブリ。
【0210】
実施形態19.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあり、かつ前記便座が前記閉座位置にあるとき、前記便座の底面と前記便器の上側リムとの間の座部と便器との間の間隙は、平均で約0.05~約0.5インチである、請求項1~18のいずれか1項に記載の座部アセンブリ。
【0211】
実施形態20.前記閉位置における前記蓋は、従来のトイレの従来の蓋が開位置にあるときに洗浄中に前記従来のトイレに入る従来の空気の質量と比較して、洗浄中に前記トイレに入る空気の質量を約20%~約80%減少させるように構成されており、前記従来のトイレは、洗浄毎に0.8ガロン~1.6ガロン洗浄するように構成されている、請求項1~19のいずれか1項に記載の座部アセンブリ。
【0212】
実施形態21.前記低減された空気の質量は、約3グラム~約18グラムの空気である、請求項20記載の座部アセンブリ。
【0213】
実施形態22.前記低減された空気の質量は、前記便器から出て洗浄後に前記便器外に空気に入るトイレプルームの量を低減するように構成される、請求項20記載の座部アセンブリ。
【0214】
実施形態23.前記便座の前記内側リムは、前記便座の前記中央開口部の周りに完全に延在する、請求項1~22のいずれか1項に記載の座部アセンブリ。
【0215】
実施形態24.前記便座アセンブリの洗浄サイクルは、前記複数のUV-Cランプからの光が前記座面に向けられるときに生じ、洗浄サイクルは、前記トイレ蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときに自動的に開始される、請求項1~23のいずれか1項に記載の座部アセンブリ。
【0216】
実施形態25.前記便座アセンブリの洗浄サイクルは、前記複数のUV-Cランプからの光が前記座面に向けられるときに生じ、前記洗浄サイクルは、使用者によって手動で開始される、請求項1~24のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【0217】
実施形態26.便座システムであって、
請求項1に記載の前記便座アセンブリと、
使用者及び前記蓋の位置を検出するように構成された1つまたは複数の第1のセンサを備える第1の制御システムと、
コントローラであって、前記使用者の行動を決定し、前記コントローラによって決定された使用者の行動に基づいて、前記蓋を前記開放蓋位置と前記閉鎖蓋位置との間で自動的に移動させ、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあることが検出された場合に前記トイレを自動的に洗浄し、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときに複数のUV-Cランプを点灯させることによって前記便座を自動的に消毒するように構成された前記コントローラと、を備え、
前記自動洗浄の間に前記便器の外部の空気に入るトイレプルームの量を、前記閉位置にある従来の蓋を有するトイレに比べて低減する、前記便座システム。
【0218】
実施形態27.前記コントローラは、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときにのみ前記トイレを自動的に洗浄するように構成される、請求項24に記載の便座システム。
【0219】
実施形態28.前記蓋は、前記内側ライナの前記成形面部分及び前記コア部分を覆うように構成された外側ライナを備え、前記1つまたは複数のセンサは、前記外側ライナ及び前記内側ライナのうちの1つまたは複数の上に配置する、請求項24に記載の便座システム。
【0220】
実施形態29.前記コントローラは、使用者による手動入力を受信すると、複数のUV-Cランプを点灯させることによって、前記便座を消毒するように構成されている、請求項26~28のいずれか1項に記載の便座システム。
【0221】
実施形態30.請求項24に記載の前記便座アセンブリを制御し、トイレの外部の空気に入るトイレプルームの量を低減する方法であって、前記方法は、
使用者の第1の存在を検出することと、
前記便座アセンブリのトイレ蓋を、前記使用者の前記第1の存在を検出した後に、便器に対して閉鎖蓋位置から開放蓋位置へ移動させることと、
前記使用者の第1の行動を検出し、前記便座を閉座位置から開座位置へ前記便器に対して移動させるか否かを決定することと、
前記便座を移動させるか否かの決定に従い、前記便座を前記開座位置に移動させるか、または前記便座を前記閉座位置に維持することと、
前記使用者の第2の行動を検出することと、
前記使用者の前記第2の行動を検出した後、前記便器に対して前記トイレ蓋を閉鎖蓋位置に移動させることと、
前記トイレ蓋が前記閉鎖蓋位置にあることを検出することと、
前記トイレ蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときの前記トイレを自動的に洗浄することであって、前記自動洗浄の間に前記トイレの外部の空気に入るトイレプルームの量を、前記閉位置にある従来の蓋を有するトイレに比べて低減する、前記ことと、
前記トイレ蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときに複数のUV-Cランプを点灯させることによって前記便座を消毒することであって、前記UV-Cランプは前記トイレ蓋に取り付けられる、前記ことと、を含む、前記方法。
【0222】
実施形態31.前記便座は、前記便座の中央開口部周りの内側リムと、前記内側リムと便座の外側リムとの間に延在する、輪郭付けられた上側座面とを有し、前記トイレ蓋は、成形面部分及びコア部分を備える内側ライナを備え、前記蓋の前記成形面部分は、前記便座の前記輪郭付けられた上側座面に対応するように成形され、前記閉鎖蓋位置では、前記蓋の前記成形面部分が前記便座の前記上側座面を覆い、前記蓋の前記コア部分は、前記便座の前記中央開口部を覆い、前記複数のUV-Cランプは、前記蓋の前記内側ライナの前記成形面部分の1つまたは複数の凹部に配置されており、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときに、UV-C光を前記座面に向けるように構成されている、請求項30に記載の方法。
【0223】
実施形態32.前記蓋は外側ライナを備え、前記蓋は、前記外側ライナと前記内側ライナとの間で中空であり、前記外側ライナは、前記蓋の中空部分を形成する前記内側ライナの前記成形面部分及び前記コア部分を覆う、請求項30または31に記載の方法。
【0224】
実施形態33.前記蓋は、前記内側ライナの内面で、前記外側ライナと前記内側ライナとの間に取り付けられた1つまたは複数の支持ライナを含み、前記1つまたは複数の凹部の前記壁は、前記1つまたは複数の支持ライナによって形成され、前記複数のUV-Cランプは、前記1つまたは複数の凹部内の前記1つまたは複数の支持ライナに取り付けられる、請求項32に記載の方法。
【0225】
実施形態34.前記内側ライナの前記成形部分の前記1つまたは複数の凹部は、前記蓋の前記中空部分内に前記外側ライナに向かって延在し、前記内側ライナは、前記1つまたは複数の凹部を覆い、前記蓋の前記中空部分で前記1つまたは複数の支持ライナを囲むように構成されたUV-C光透過層を備える、請求項33に記載の方法。
【0226】
実施形態35.前記UV-C透明層は、前記座面から約0.05~約0.5インチ離間されている、請求項34に記載の方法。
【0227】
実施形態36.前記UV-C光透過層は、複数のレンズを備える、請求項34に記載の方法。
【0228】
実施形態37.前記複数のレンズの各レンズは、ダイヤモンド形の切込みを備える、請求項36に記載の方法。
【0229】
実施形態38.前記1つまたは複数の支持ライナは、前記複数のUV-Cランプの間に1つまたは複数の反射ポケットを含む、請求項33~37のいずれか1項に記載の方法。
【0230】
実施形態39.前記蓋は、前記便座の側壁を覆い、前記便座内の前面開口部を覆い、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときに前記複数のUV-Cランプからの光の少なくとも一部を遮断するように構成された縁部分を備える、請求項30~38のいずれか1項に記載の方法。
【0231】
実施形態40.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記内側ライナの前記縁部分は、前記便器を出て前記便器の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を、下向きの方向に方向付ける、請求項39に記載の方法。
【0232】
実施形態41.前記複数のUV-Cランプは、集積回路チップであり、前記複数のUV-Cランプの第1のセットは、前記内側ライナの前記成形面部分に接触する第1の回路基板を含み、前記複数のUV-Cランプの第2のセットは、前記内側ライナの前記成形面部分に接触する第2の回路基板を含む、請求項30~40のいずれか1項に記載の方法。
【0233】
実施形態42.前記複数のUV-Cランプは、前記上側座面に向かって約90度~約150度の照明円錐を提供するように構成されたUV-Cランプのセットを有する、請求項30~41のいずれか1項に記載の方法。
【0234】
実施形態43.前記上側座面は、前記便座の前記外側リムから前記便座の前記内側リムまで前記中央開口部に向かって下向きに傾斜させられている、請求項31~42のいずれか1項に記載の方法。
【0235】
実施形態44.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記蓋の前記成形面部分と前記便座の前記上側座面との間の蓋と座部との間の間隙は、平均で約0.05インチ~約0.5インチである、請求項31~43のいずれか1項に記載の方法。
【0236】
実施形態45.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあり、かつ前記便座が前記閉座位置にあるとき、前記便座の底面と前記便器の上側リムとの間の座部と便器との間の間隙は、平均で約0.05~約0.5インチである、請求項31~44のいずれか1項に記載の方法。
【0237】
実施形態46.前記閉位置における前記蓋は、従来のトイレの従来の蓋が開位置にあるときに洗浄中に前記従来のトイレに入る従来の空気の質量と比較して、洗浄中に前記トイレに入る空気の質量を約20%~約80%減少させるように構成されており、前記従来のトイレは、洗浄毎に0.8ガロン~1.6ガロン洗浄するように構成されている、請求項31~45のいずれか1項に記載の方法。
【0238】
実施形態47.前記低減された空気の質量は、約3グラム~約18グラムの空気である、請求項46に記載の方法。
【0239】
実施形態48.前記低減された空気の質量は、前記便器から出て洗浄後に前記便器外に空気に入るトイレプルームの量を低減するように構成される、請求項47に記載の方法。
【0240】
実施形態49.前記複数のUV-Cランプは集積回路チップである、請求項30~48のいずれか1項に記載の方法。
【0241】
実施形態50.前記複数のUV-Cランプは、印刷フィルム回路のハーネスを介して接続された集積回路チップである、請求項30~49のいずれか1項に記載の方法。
【0242】
実施形態51.使用者の第2の存在を検出することと、前記使用者の前記第2の存在を検出した後、前記トイレ蓋を移動させることと、前記第1の行動を検出することと、前記便座を前記開座位置に移動させるか、または前記便座を前記閉座位置に維持することと、前記使用者の前記第2の行動を検出することと、前記トイレ蓋を前記閉鎖蓋位置に移動させることと、前記トイレ蓋を前記閉鎖蓋位置で検出することと、前記トイレを自動洗浄することと、前記便座を消毒することと、を含む、請求項30~50のいずれか1項に記載の方法。
【0243】
実施形態52.前記便座の消毒中に前記使用者の前記第2の存在を前記検出することは、前記トイレ蓋を前記閉鎖蓋位置から前記開放蓋位置に移動させる前に、前記便座の消毒を停止するように構成される、請求項51に記載の方法。
【0244】
実施形態53.前記使用者の前記第2の行動は、前記使用者が前記トイレから離れる方向に移動することを含む、請求項30~52のいずれか1項に記載の方法。
【0245】
実施形態54.便座の輪郭付けられた上側座面と、前記便座の中央開口部とを覆うように構成されたトイレ蓋であって、前記輪郭付けられた上側座面は、便座の内側リムと外側リムとの間に延在しており、蓋は、
成形面部分及びコア部分を含み、前記成形面部分は、前記便座の前記輪郭付けられた上側座面に対応するような形状であり、前記コア部分は、前記成形面部分に接合されている、内側ライナと、
前記蓋の前記内側ライナの前記成形面部分の1つまたは複数の凹部に配置されており、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときに、UV-C光を前記座面に向けるように構成されている複数のUV-Cランプと、を備え、
前記閉鎖蓋位置において、前記蓋の前記成形面部分は、前記便座の前記上側座面を覆い、前記蓋の前記コア部分は、前記便座の前記中央開口部を覆い、
前記蓋は、前記便座にヒンジ接続され、便器及び前記便座に対して開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能である、前記トイレ蓋。
【0246】
実施形態55.前記蓋は、外側ライナと前記内側ライナとの間で中空であり、前記外側ライナは、前記蓋の中空部分を形成する前記内側ライナの前記成形面部分及び前記コア部分を覆う、請求項54に記載の蓋。
【0247】
実施形態56.前記蓋は、前記内側ライナの内面で、前記外側ライナと前記内側ライナとの間に取り付けられた1つまたは複数の支持ライナを含み、前記1つまたは複数の凹部の壁は、前記1つまたは複数の支持ライナによって形成され、前記複数のUV-Cランプは、前記1つまたは複数の凹部内の前記1つまたは複数の支持ライナに取り付けられる、請求項55に記載の蓋。
【0248】
実施形態57.前記内側ライナの前記成形部分の前記1つまたは複数の凹部は、前記蓋の前記中空部分内に前記外側ライナに向かって延在し、前記内側ライナは、前記1つまたは複数の凹部を覆い、前記蓋の前記中空部分で前記1つまたは複数の支持ライナを囲むように構成されたUV-C光透過層を備える、請求項56に記載の蓋。
【0249】
実施形態58.前記UV-C透明層は、前記座面から約0.05~約0.5インチ離間されている、請求項57に記載の蓋。
【0250】
実施形態59.前記UV-C光透過層は、複数のレンズを備える、請求項57に記載の蓋。
【0251】
実施形態60.前記複数のレンズの各レンズは、ダイヤモンド形の切込みを備える、請求項59に記載の蓋。
【0252】
実施形態61.前記1つまたは複数の支持ライナは、前記複数のUV-Cランプの間に1つまたは複数の反射ポケットを含む、請求項56に記載の蓋。
【0253】
実施形態62.前記蓋は、前記便座の側壁を覆い、前記便座内の前面開口部を覆い、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときに前記複数のUV-Cランプからの光の少なくとも一部を遮断するように構成された縁部分を備える、請求項54~61のいずれか1項に記載の蓋。
【0254】
実施形態63.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記内側ライナの前記縁部分は、前記便器を出て前記便器の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を、下向きの方向に方向付ける、請求項62に記載の蓋。
【0255】
実施形態64.前記複数のUV-Cランプは集積回路チップである、請求項54~63のいずれか1項に記載の蓋。
【0256】
実施形態65.前記複数のUV-Cランプは、印刷フィルム回路のハーネスを介して接続された集積回路チップである、請求項54~64のいずれか1項に記載の蓋。
【0257】
実施形態66.前記複数のUV-Cランプは、集積回路チップであり、前記複数のUV-Cランプの第1のセットは、前記内側ライナの前記成形面部分に接触する第1の回路基板を含み、前記複数のUV-Cランプの第2のセットは、前記内側ライナの前記成形面部分に接触する第2の回路基板を含む、請求項54~65のいずれか1項に記載の蓋。
【0258】
実施形態67.前記複数のUV-Cランプは、前記上側座面に向かって約90度~約150度の照明円錐を提供するように構成されたUV-Cランプのセットを有する、請求項54~66のいずれか1項に記載の蓋。
【0259】
実施形態68.前記蓋は、外側ライナ及び前記内側ライナを含む2部品蓋であり、前記外側ライナは、前記内側ライナに接合されている、請求項54~67のいずれか1項に記載の蓋。
【0260】
実施形態69.前記蓋は、前記外側ライナと前記内側ライナとの間に中空部分を有する、請求項68に記載の蓋。
【0261】
実施形態70.前記上側座面は、前記便座の前記外側リムから前記便座の前記内側リムまで前記中央開口部に向かって下向きに傾斜させられている、請求項54~69のいずれか1項に記載の蓋。
【0262】
実施形態71.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記蓋の前記成形面部分と前記便座の前記上側座面との間の蓋と座部との間の間隙は、平均で約0.05インチ~約0.5インチである、請求項54~70のいずれか1項に記載の蓋。
【0263】
実施形態72.前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあり、かつ前記便座が前記閉座位置にあるとき、前記便座の底面と前記便器の上側リムとの間の座部と便器との間の間隙は、平均で約0.05~約0.5インチである、請求項54~71のいずれか1項に記載の蓋。
【0264】
実施形態73.前記閉位置における前記蓋は、従来のトイレの従来の蓋が開位置にあるときに洗浄中に前記従来のトイレに入る従来の空気の質量と比較して、洗浄中に前記トイレに入る空気の質量を約20%~約80%減少させるように構成されており、前記従来のトイレは、洗浄毎に0.8ガロン~1.6ガロン洗浄するように構成されている、請求項54~72のいずれか1項に記載の蓋。
【0265】
実施形態74.前記低減された空気の質量は、約3グラム~約18グラムの空気である、請求項73に記載の蓋。
【0266】
実施形態75.前記低減された空気の質量は、前記便器から出て洗浄後に前記便器外に空気に入るトイレプルームの量を低減するように構成される、請求項73に記載の蓋。
【0267】
実施形態76.前記座部の前記内側リムは、前記座部の前記中央開口部の周りに完全に延在する、請求項54~75のいずれか1項に記載の蓋。
【0268】
実施形態77.便座システムであって、
請求項51に記載の前記蓋と、
制御システム 使用者及び前記蓋の位置を検出するように構成された1つまたは複数の第1のセンサを備える第1の制御システムと、
コントローラであって、前記使用者の行動を決定し、前記コントローラによって決定された前記使用者の行動に基づいて、前記蓋を前記開放蓋位置と前記閉鎖蓋位置との間で自動的に移動させ、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあることが検出された場合に前記トイレを自動的に洗浄し、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときに複数のUV-Cランプを点灯させることによって前記便座を自動的に消毒するように構成された前記コントローラと、を備え、
前記自動洗浄の間に前記便器の外部の空気に入るトイレプルームの量を、前記閉位置にある従来の蓋を有するトイレに比べて低減する、前記便座システム。
【0269】
実施形態78.前記コントローラは、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときにのみ前記トイレを自動的に洗浄するように構成される、請求項77に記載の便座システム。
【0270】
実施形態79.前記蓋は、前記内側ライナの前記成形面部分及び前記コア部分を覆うように構成された外側ライナを備え、前記1つまたは複数のセンサは、前記外側ライナ及び前記内側ライナのうちの1つまたは複数の上に配置する、請求項75または77に記載の便座システム。
【0271】
実施形態80.前記コントローラは、使用者による手動入力を受信すると、前記複数のUV-Cランプを点灯させることによって、前記便座を消毒するように構成されている、請求項77~79のいずれか1項に記載の便座システム。
【0272】
実施形態81.便座アセンブリであって、
便座であって、前記便座の中央開口部周りの内側リムと、前記内側リムと前記便座の外側リムとの間に延在する、輪郭付けられた上側座面と、を備える前記便座と、
前記便座にヒンジ接続され、便器及び前記便座に対して開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能な蓋と、
動的UV-C光機構であって、
前記便座の前記上側座面に対して相補的な形状を有し、前記蓋の下側に配置された軌道であって、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときに、軌道が、前記便座の前記上側座面に面するように配置されている、前記軌道と、
前記軌道の外周の周りを移動するように構成されており、前記蓋が閉鎖蓋位置にあるときに、前記座面に向かって光を方向付けるように構成されている1つまたは複数のUV-Cランプと、を備える、前記動的UV-C光機構と、
を備える、前記便座アセンブリ。
【0273】
実施形態82.前記動的UV-C光機構は、1つまたは複数のアームを備え、前記1つまたは複数のアームの各アームは、前記軌道内の中央位置から近位端で枢動するように構成され、各アームは、前記中央位置のその近位端から遠位端まで延在し、前記遠位端は、前記軌道と接触し、前記軌道の周りを360度移動するように構成される、請求項81に記載の便座アセンブリ。
【0274】
実施形態83.前記1つまたは複数のUV-Cランプは、前記1つまたは複数のアームの各々の前記遠位端に配置されている、請求項82に記載の便座アセンブリ。
【0275】
実施形態84.前記1つまたは複数のアームは、ピンを使用して前記軌道に連結するように構成されている、請求項82または83に記載の便座アセンブリ。
【0276】
実施形態85.前記1つまたは複数のアームは、ころ軸受機構を使用して前記軌道に連結するように構成されている、請求項82または83に記載の便座アセンブリ。
【0277】
実施形態86.前記1つまたは複数のアームは、前記軌道の内面に沿って転がるように構成されたホイールを各アームの前記遠位端に備える、請求項82または83に記載の便座アセンブリ。
【0278】
実施形態87.前記1つまたは複数のアームは、伸縮式である、請求項82~86のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【0279】
実施形態88.前記1つまたは複数のアームは、ばね付勢される、請求項82~87のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【0280】
実施形態89.前記動的UV-C光機構の洗浄サイクルは、前記トイレ蓋が閉鎖蓋位置にあるときに自動的に開始される、請求項81~88のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【0281】
実施形態90.前記動的UV-C光機構の洗浄サイクルは、使用者によって手動で開始される、請求項81~89のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【0282】
実施形態91.前記動的UV-C光機構は、前記1つまたは複数のUV-Cランプを前記軌道の周りで回転させるように構成されたモータを備える、請求項81~90のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【0283】
実施形態92.前記1つまたは複数のUV-Cランプは集積回路チップである、請求項81~91のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【0284】
実施形態93.前記1つまたは複数のUV-Cランプは、印刷フィルム回路のハーネスを介して接続された集積回路チップである、請求項81~92のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
便座アセンブリであって、
便座の中央開口部周りの内側リムと、前記内側リムと前記便座の外側リムとの間に延在する、輪郭付けられた上側座面と、を備える便座と、
前記便座にヒンジ接続され、便器及び前記便座に対して開放蓋位置と閉鎖蓋位置との間で移動可能な蓋であって、
前記蓋は、成形面部分及びコア部分を含む内側ライナを備え、前記成形面部分は、前記便座の前記輪郭付けられた上側座面に対応するように成形され、前記コア部分は、前記成形面部分に接合され、前記閉鎖蓋位置では、前記蓋の前記成形面部分は前記便座の前記上側座面を覆い、前記蓋の前記コア部分は前記便座の前記中央開口部を覆う、前記蓋と、
前記蓋の前記内側ライナの前記成形面部分の1つまたは複数の凹部に配置され、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときに、UV-C光を前記座面に向けるように構成されている複数のUV-Cランプと、
を備える
、便座アセンブリ。
【請求項2】
前記蓋は、外側ライナと前記内側ライナとの間で中空であり、前記外側ライナは、前記蓋の中空部分を形成する前記内側ライナの前記成形面部分及び前記コア部分を覆う、請求項1に記載の便座アセンブリ。
【請求項3】
前記蓋は、前記内側ライナの内面で、前記外側ライナと前記内側ライナとの間に取り付けられた1つまたは複数の支持ライナを含み、前記1つまたは複数の凹部の壁は、前記1つまたは複数の支持ライナによって形成され、前記複数のUV-Cランプは、前記1つまたは複数の凹部内の前記1つまたは複数の支持ライナに取り付けられる、請求項
2に記載の便座アセンブリ。
【請求項4】
前記内側ライナの前記成形
面部分の前記1つまたは複数の凹部は、前記蓋の前記中空部分内に前記外側ライナに向かって延在し、前記内側ライナは、前記1つまたは複数の凹部を覆い、前記蓋の前記中空部分で前記1つまたは複数の支持ライナを囲むように構成されたUV-C光透過層を備える、請求項
3に記載の便座アセンブリ。
【請求項5】
前記UV-C
光透過層は、前記座面から約0.05~約0.5インチ離間されている、請求項
4に記載の便座アセンブリ。
【請求項6】
前記UV-C光透過層は、複数のレンズを備える、請求項
4に記載の便座アセンブリ。
【請求項7】
前記複数のレンズの各レンズは、ダイヤモンド形の切込みを備える、請求項6に記載の便座アセンブリ。
【請求項8】
前記1つまたは複数の支持ライナは、前記複数のUV-Cランプの間に1つまたは複数の反射ポケットを含む、請求項3~7のいずれか1項に記載の便座アセンブリ。
【請求項9】
前記蓋は、前記便座の側壁を覆い、前記便座内の前面開口部を覆い、前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときに前記複数のUV-Cランプからの光の少なくとも一部を遮断するように構成された縁部分を備える、請求項
1に記載の便座アセンブリ。
【請求項10】
前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記内側ライナの前記縁部分は、前記便器を出て前記便器の外部の空気に入るトイレプルームの少なくとも一部を、下向きの方向に方向付ける、請求項
9に記載の便座アセンブリ。
【請求項11】
前記複数のUV-Cランプは集積回路チップである、請求項
1に記載の便座アセンブリ。
【請求項12】
前記複数のUV-Cランプは、印刷フィルム回路のハーネスを介して接続された集積回路チップである、請求項
1に記載の便座アセンブリ。
【請求項13】
前記複数のUV-Cランプは、集積回路チップであり、前記複数のUV-Cランプの第1のセットは、前記内側ライナの前記成形面部分に接触する第1の回路基板を含み、前記複数のUV-Cランプの第2のセットは、前記内側ライナの前記成形面部分に接触する第2の回路基板を含む、請求項
1に記載の便座アセンブリ。
【請求項14】
前記複数のUV-Cランプは、前記上側座面に向かって約90度~約150度の照明円錐を提供するように構成されたUV-Cランプのセットを有する、請求項
1に記載の便座アセンブリ。
【請求項15】
前記蓋は、外側ライナ及び前記内側ライナを含む2部品蓋であり、前記外側ライナは、前記内側ライナに接合されている、請求項
1に記載の便座アセンブリ。
【請求項16】
前記蓋は、前記外側ライナと前記内側ライナとの間に中空部分を有する、請求項15に記載の便座アセンブリ。
【請求項17】
前記上側座面は、前記便座の前記外側リムから前記便座の前記内側リムまで前記中央開口部に向かって下向きに傾斜させられている、請求項
1に記載の便座アセンブリ。
【請求項18】
前記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるとき、前記蓋の前記成形面部分と前記便座の前記上側座面との間の蓋と座部との間の間隙は、平均で約0.05インチ~約0.5インチである、請求項
1に記載の便座アセンブリ。
【請求項19】
前記便座アセンブリの洗浄サイクルは、前記複数のUV-Cランプからの光が前記座面に向けられるときに生じ、前記洗浄サイクルは、前
記蓋が前記閉鎖蓋位置にあるときに自動的に開始される、請求項
1に記載の便座アセンブリ。
【請求項20】
前記便座アセンブリの洗浄サイクルは、前記複数のUV-Cランプからの光が前記座面に向けられるときに生じ、前記洗浄サイクルは、使用者によって手動で開始される、請求項
1に記載の便座アセンブリ。
【国際調査報告】