(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-08
(54)【発明の名称】弁アクチュエータ組立体
(51)【国際特許分類】
F16K 7/12 20060101AFI20240401BHJP
【FI】
F16K7/12 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023563323
(86)(22)【出願日】2022-04-15
(85)【翻訳文提出日】2023-11-21
(86)【国際出願番号】 US2022025042
(87)【国際公開番号】W WO2022221674
(87)【国際公開日】2022-10-20
(32)【優先日】2021-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523389707
【氏名又は名称】ニューバーグ、ダグラス、アーサー
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ニューバーグ、ダグラス、アーサー
(72)【発明者】
【氏名】ニューバーグ、アレクサンダー、リチャード
(57)【要約】
アクチュエータ組立体が、本体、周辺圧迫器、アクチュエータ・シャフト、アクチュエータ、及び密閉部材を含む。周辺圧迫器は、後退位置と延長位置との間で摺動可能である。アクチュエータ・シャフトは、本体及び周辺圧迫器を貫通して延在し、且つ、延長位置と後退位置との間でのアクチュエータ・シャフトの移動を促進するために、アクチュエータ・シャフトの近位端部と動作可能に結合される。密閉部材は、内側部分及び外側部分を含む。内側部分は、アクチュエータ・シャフトの遠位端部と解放可能に結合され、且つ、弁体と相互作用するように構成される。周辺圧迫器を延長位置に摺動させることが、密閉部材を周辺圧迫器と弁体との間に挟むことを促進する。周辺圧迫器を後退位置に摺動させることが、密閉部材をそこから解放することを促進する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁体への取付けのために構成されたアクチュエータ組立体であって、
本体と、
前記本体に隣接して配置され、且つ、後退位置と延長位置との間で前記本体に対して摺動可能である、周辺圧迫器と、
前記本体及び前記周辺圧迫器を貫通して延在し、且つ、延長位置と後退位置との間で前記本体及び前記周辺圧迫器に対して摺動可能である、アクチュエータ・シャフトであって、近位端部及び遠位端部を備える、アクチュエータ・シャフトと、
前記アクチュエータ・シャフトの前記近位端部と動作可能に結合され、且つ、前記延長位置と前記後退位置との間での前記アクチュエータ・シャフトの移動を促進するように動作可能である、アクチュエータと、
内側部分及び前記内側部分から径方向に延在する外側部分を備える密閉部材であって、前記内側部分が、前記アクチュエータ・シャフトの前記遠位端部と解放可能に結合され、且つ、前記弁体との間にシールを提供するために前記弁体と相互作用するように構成されている、密閉部材と、
を備え、
前記延長位置への前記周辺圧迫器の摺動が、前記密閉部材の前記外側部分に下向きの力を付与し、
前記後退位置への前記周辺圧迫器の摺動が、前記密閉部材の前記外側部分からの前記下向きの力の解放を促進する、アクチュエータ組立体。
【請求項2】
前記本体が、内部受け口を画定し、
前記周辺圧迫器が、少なくとも部分的に前記内部受け口内に配置される、
請求項1に記載のアクチュエータ組立体。
【請求項3】
カラーをさらに備え、前記カラーが、前記周辺圧迫器と結合され、且つ、前記後退位置と前記延長位置との間での前記周辺圧迫器の摺動を促進する、請求項2に記載のアクチュエータ組立体。
【請求項4】
前記カラーが、前記内部受け口の外部にある外部カラーを備え、前記アクチュエータ組立体が、前記本体を貫通して延在する複数の支持部材をさらに備え、前記支持部材が、前記外部カラー、前記複数の支持部材、及び前記周辺圧迫器が前記後退位置と前記延長位置との間で一緒に摺動可能であるように、前記周辺圧迫器及び前記外部カラーと結合される、請求項3に記載のアクチュエータ組立体。
【請求項5】
前記本体が、前記内部受け口の反対側に配置された基部カラーを備え、
前記外部カラーが、前記基部カラーに隣接して配置され、
前記外部カラーが、前記後退位置にあるときに前記基部カラーから間隔を空けられ、
前記外部カラーが、前記基部カラーとの間の固定を促進するために、前記延長位置にあるときに前記基部カラーに近接する、
請求項4に記載のアクチュエータ組立体。
【請求項6】
クランプをさらに備え、前記クランプが、前記外部カラーが前記延長位置にあるときに前記外部カラー及び前記基部カラーを一緒に解放可能に固定することを促進する、請求項5に記載のアクチュエータ組立体。
【請求項7】
前記本体が、少なくとも部分的に前記内部受け口を画定する側壁をさらに備え、
前記側壁が、少なくとも1つのアクセス窓を画定する、
請求項2に記載のアクチュエータ組立体。
【請求項8】
前記延長位置にあるときに、前記周辺圧迫器が、前記少なくとも1つのアクセス窓を通じた前記内部受け口へのアクセスを防止するために、前記少なくとも1つのアクセス窓を覆い、
前記後退位置にあるときに、前記周辺圧迫器が、前記少なくとも1つのアクセス窓を通じた前記内部受け口及び前記密閉部材へのアクセスを提供するために、前記少なくとも1つのアクセス窓から離れる方向に摺動される、
請求項7に記載のアクチュエータ組立体。
【請求項9】
前記密閉部材が、円形ダイヤフラムを備える、請求項1に記載のアクチュエータ組立体。
【請求項10】
前記アクチュエータが、ハンドルを備え、前記ハンドルが、前記ハンドルの回転が前記延長位置と前記後退位置との間でのアクチュエータ・シャフトの摺動を促進するように、前記本体とねじ込み式に結合される、請求項1に記載のアクチュエータ組立体。
【請求項11】
前記周辺圧迫器が、側壁及びカラーを備え、前記カラーが、前記側壁から延在し、且つ、前記弁体への前記周辺圧迫器の固定を促進する、請求項1に記載のアクチュエータ組立体。
【請求項12】
クランプをさらに備え、前記クランプが、前記カラーが前記延長位置にあるときに前記弁体への前記カラーの解放可能な固定を促進する、請求項11に記載のアクチュエータ組立体。
【請求項13】
前記本体が、前記弁体への解放可能な結合のために構成された少なくとも1つの支持アームを備える、請求項11に記載のアクチュエータ組立体。
【請求項14】
前記周辺圧迫器が、前記少なくとも1つの支持アームを収容する少なくとも1つのノッチを画定する、請求項13に記載のアクチュエータ組立体。
【請求項15】
前記アクチュエータ・シャフトの前記遠位端部が、先端部分を備え、
前記密閉部材が、前記先端部分と摺動可能に結合される、
請求項1に記載のアクチュエータ組立体。
【請求項16】
前記密閉部材が、前記先端部分と摺動可能に結合されるレールを備える、請求項15に記載のアクチュエータ組立体。
【請求項17】
弁体と、
前記弁体に関連付けられるアクチュエータ組立体と、
を備えるキットであって、前記アクチュエータ組立体が、
本体と、
前記本体に隣接して配置され、且つ、後退位置と延長位置との間で前記本体に対して摺動可能である、周辺圧迫器と、
前記本体及び前記周辺圧迫器を貫通して延在し、且つ、延長位置と後退位置との間で前記本体及び前記周辺圧迫器に対して摺動可能である、アクチュエータ・シャフトであって、近位端部及び遠位端部を備える、アクチュエータ・シャフトと、
前記アクチュエータ・シャフトの前記近位端部と動作可能に結合され、且つ、前記延長位置と前記後退位置との間での前記アクチュエータ・シャフトの移動を促進するように動作可能である、アクチュエータと、
内側部分及び前記内側部分から径方向に延在する外側部分を備える密閉部材であって、前記内側部分が、前記アクチュエータ・シャフトの前記遠位端部と解放可能に結合され、且つ、前記弁体との間にシールを提供するために前記弁体と相互作用するように構成されている、密閉部材と、
を備え、
前記周辺圧迫器が前記延長位置にあるときに、前記周辺圧迫器が前記密閉部材の前記外側部分に下向きの力を付与し、
前記周辺圧迫器が前記後退位置にあるときに、前記周辺圧迫器が前記弁体から間隔を空けられ、その結果、前記周辺圧迫器がもはや前記密閉部材に下向きの力を付与しない、キット。
【請求項18】
前記本体が、内部受け口を画定し、
前記周辺圧迫器が、少なくとも部分的に前記内部受け口内に配置される、
請求項17に記載のキット。
【請求項19】
カラーをさらに備え、前記カラーが、前記周辺圧迫器と結合され、且つ、前記後退位置と前記延長位置の間での前記周辺圧迫器の摺動を促進する、請求項18に記載のキット。
【請求項20】
前記カラーが、前記内部受け口の外部にある外部カラーを備え、前記アクチュエータ組立体が、前記本体を貫通して延在する複数の支持部材をさらに備え、前記支持部材が、前記外部カラー、前記複数の支持部材、及び前記周辺圧迫器が前記後退位置と前記延長位置との間で一緒に摺動可能であるように、前記周辺圧迫器及び前記外部カラーと結合される、請求項19に記載のキット。
【請求項21】
前記本体が、前記内部受け口の反対側に配置された基部カラーを備え、
前記外部カラーが、前記基部カラーに隣接して配置され、
前記外部カラーが、前記後退位置にあるときに前記基部カラーから間隔を空けられ、
前記外部カラーが、前記基部カラーとの間の固定を促進するために、前記延長位置にあるときに前記基部カラーに近接する、
請求項20に記載のキット。
【請求項22】
クランプをさらに備え、前記クランプが、前記外部カラーが前記延長位置にあるときに前記外部カラー及び前記基部カラーを一緒に解放可能に固定することを促進する、請求項21に記載のキット。
【請求項23】
前記本体が、少なくとも部分的に前記内部受け口を画定する側壁をさらに備え、
前記側壁が、少なくとも1つのアクセス窓を画定する、
請求項18に記載のキット。
【請求項24】
前記延長位置にあるときに、前記周辺圧迫器が、前記少なくとも1つのアクセス窓を通じた前記内部受け口へのアクセスを防止するために、前記少なくとも1つのアクセス窓を覆い、
前記後退位置にあるときに、前記周辺圧迫器が、前記少なくとも1つのアクセス窓を通じた前記内部受け口及び前記密閉部材へのアクセスを提供するために、前記少なくとも1つのアクセス窓から離れる方向に摺動される、
請求項23に記載のキット。
【請求項25】
前記周辺圧迫器が、側壁、及び、前記側壁から延在し且つ前記弁体に隣接して配置されたカラーを備え、
前記弁体が、前記カラーに近接した基部カラーを備える、
請求項17に記載のキット。
【請求項26】
前記周辺圧迫器が前記延長位置にあるときに、前記基部カラーが、前記カラーとの間の固定を促進するために、前記カラーに近接する、請求項25に記載のキット。
【請求項27】
クランプをさらに備え、前記クランプが、前記カラー及び前記基部カラーを一緒に解放可能に固定することを促進する、請求項26に記載のキット。
【請求項28】
前記本体が、前記弁体に解放可能に結合される少なくとも1つの支持アームを備える、請求項25に記載のキット。
【請求項29】
前記周辺圧迫器が、前記少なくとも1つの支持アームを収容する少なくとも1つのノッチを画定する、請求項28に記載のキット。
【請求項30】
前記周辺圧迫器が前記後退位置にあるときに、前記周辺圧迫器及び前記弁体が、それらの間に前記内部受け口まで延在する開口部を画定するように協働する、請求項25に記載のキット。
【請求項31】
前記カラー及び前記基部カラーが、前記開口部を画定するように協働する、請求項30に記載のキット。
【請求項32】
前記アクチュエータ・シャフトの前記遠位端部が、先端部分を備え、
前記密閉部材が、前記先端部分と摺動可能に結合される、
請求項17に記載のキット。
【請求項33】
前記密閉部材が、前記先端部分と摺動可能に結合されるレールを備える、請求項32に記載のキット。
【請求項34】
内側部分と、
前記内側部分から径方向に延在する外側部分と、
前記内側部分と前記外側部分との間に延在し、且つ、弁体との間を流れる流体を制御するための前記弁体と少なくとも部分的に相互作用するように構成された、下面と、
前記内側部分と前記外側部分との間に延在し、且つ、前記下面から間隔を空けられた、上面と、
前記上面において前記内側部分と結合され、前記内側部分から延在し、且つ、アクチュエータ組立体のアクチュエータ・シャフトへの前記密閉部材の結合を促進するために前記アクチュエータ・シャフトと解放可能に結合されるように構成された、レールと、
を備える、密閉部材。
【請求項35】
前記レールが、アクチュエータ組立体のアクチュエータ・シャフトと摺動可能に結合されるように構成された、請求項34に記載の密閉部材。
【請求項36】
ユーザによる選択的な把持のために前記外側部分から延在する少なくとも1つのタブ部材をさらに備える、請求項34に記載の密閉部材。
【請求項37】
前記レールが、前記内側部分におおむねまたがる細長い部材を含む、請求項34に記載の密閉部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年4月16日に出願されDiaphragm Valve Assemblyと題された米国仮特許出願第63/175,612号の優先権を主張するものであり、その仮特許出願を全体として参照することにより本明細書に組み込む。
【0002】
以下で説明される装置及び方法は一般に、弁体に関連付けられるアクチュエータ組立体に関する。アクチュエータ組立体は、アクチュエータ組立体が弁体に固定されたままである間での密閉部材(すなわち、ダイヤフラム)の取外し及び交換を促進するために延長位置と後退位置との間で移動可能である圧迫器組立体を含む。
【背景技術】
【0003】
従来のアクチュエータ組立体は、弁体に取り付けられ、且つ、弁体を通る流体の流れを制御するために弁体と相互作用するダイヤフラムを含む。ダイヤフラムが検査又は交換を必要とする場合、ダイヤフラムにアクセスするためにアクチュエータは弁体から取り外されなければならないが、これは、時間がかかり、費用がかかり、且つ、潜在的に危険であり得る。
【発明の概要】
【0004】
以下の説明、添付の特許請求の範囲、及び添付の図面に関して、様々な実施例がより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】1つの実施例による、弁体に関連しているアクチュエータ組立体を示す正面等角図である。
【
図2】アクチュエータ組立体がアクチュエータ・シャフト及び圧迫器組立体を含む、
図1のアクチュエータ組立体及び弁体の分解組立図である。
【
図3】アクチュエータ・シャフト及び圧迫器組立体がどちらもそれぞれの延長位置で示されている、
図1における線3-3に沿った断面図である。
【
図4】アクチュエータ・シャフトが後退位置で示されている、
図3のアクチュエータ組立体及び弁体の断面図である。
【
図5】圧迫器組立体が後退位置で示されている、
図4のアクチュエータ組立体及び弁体の断面図である。
【
図6】密閉部材が圧迫器組立体と弁体との間から取り外されている、
図5のアクチュエータ組立体及び弁体の背面等角図である。
【
図7】別の実施例による、アクチュエータ組立体及び弁体を示す正面等角図である。
【
図8】アクチュエータ組立体がアクチュエータ・シャフト及び周辺圧迫器を含む、
図7のアクチュエータ組立体及び弁体の分解組立図である。
【
図9】アクチュエータ・シャフト及び周辺圧迫器がどちらもそれぞれの延長位置で示されている、
図7における線9-9に沿った断面図である。
【
図10】アクチュエータ・シャフトが後退位置で示されている、
図9のアクチュエータ組立体及び弁体の断面図である。
【
図11】周辺圧迫器が後退位置で示されている、
図10のアクチュエータ組立体及び弁体の断面図である。
【
図12】密閉部材が周辺圧迫器と弁体との間から取り外されている、
図11のアクチュエータ組立体及び弁体の背面等角図である。
【
図13】さらに別の実施例による、アクチュエータ組立体及び弁体を示す正面等角図である。
【
図15】さらに別の実施例による、アクチュエータ組立体及び弁体を示す正面等角図である。
【
図17】なおもさらに別の実施例による、アクチュエータ組立体及び弁体を示す正面等角図である。
【
図19】なおもさらに別の実施例による、アクチュエータ組立体及び弁体を示す正面等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、
図1~20の図及び実例に関連して実施例を詳細に説明するが、同様の数字は図にわたって同じ又は対応する要素を示す。
図1~2は、ねじ固定具24により弁体22と結合されるアクチュエータ組立体20を示す。弁体22は、流体が弁体22を流れることを可能にする流体入口26及び流体出口28を含み得る。アクチュエータ組立体20は、流体入口26及び流体出口28を通る流体の制御を促進するために、弁体22に関連付けられ得る。弁体は、様々なダイヤフラム設計に適合するための様々な本体形状、並びに様々なプロセス配管及びタンクの適用の必要性に適合するための様々な入口及び出口のアレンジメントなどの、種々の適切な構成の任意のものを有し得ることが、理解されるべきである。特定の用途及び/又は産業に適合するために、種々の異なる本体設計及び形状並びに/又は弁体ポーティング・アレンジメントの任意のもの検討され且つ選択され得る。したがって、本開示は、それらの異なる構成を包含するように意図されており、本明細書において開示される具体的な実例に限定されるべきではない。
【0007】
次に
図2を参照すると、アクチュエータ組立体20は、本体30を含むことができ、この本体30は、上壁32、側壁34、本体30の下端部38において側壁34から外方に延在することができる下フランジ36、及び、本体30の上端部42において側壁34から外方に延在することができる基部カラー40を含む。ねじ固定具24は、下フランジ36を貫通して延在することができ、且つ、弁体22へのアクチュエータ組立体20の解放可能な取付けを促進するために、弁体22に螺入され得る。例えば挟持、溶接、又は解放可能な固定などを介した、アクチュエータ組立体20を弁体22に結合するための種々の適切な代替的な取付け構成の任意のものが検討されることが、理解されるべきである。上壁32及び側壁34は、本体30の下端部38に内部受け口44を画定するように協働することができる。上壁32は、内部受け口44まで延在する開口部46を画定することができる。
【0008】
アクチュエータ組立体20は、圧迫器組立体50を含んで示されており、圧迫器組立体50は、周辺圧迫器52、複数の支持部材54、及び、外部カラー56を含む。複数の支持部材54は、周辺圧迫器52と外部カラー56との間に延在することができ、且つ、固定具(例えば、ねじ)を用いて、溶接を介して、又は種々の適切な取付け構成のうちのいずれかを用いて、それらに結合され得る。周辺圧迫器52は、受け口62を画定するように互いに協働する側壁58及び上壁60を含むことができる。側壁58は、底面58Aを含むことができる。上壁60は、受け口62まで延在する開口部64を画定することができる。
図3に示されるように、周辺圧迫器52は、内部受け口44内に配置可能であり、外部カラー56は、内部受け口44の外部にあり且つ基部カラー40の上方に配置可能であり、支持部材54は、本体30の上壁32における開口部66(そのうちの1つが
図2に示されている)を貫通して延在することができる。
【0009】
次に
図2及び3を参照すると、アクチュエータ組立体20は、アクチュエータ・シャフト68、ハンドル70、及び、密閉部材72を含むことができる。
図2に示されるように、アクチュエータ・シャフト68は、近位端部74及び遠位端部76を含むことができる。
図3に示されるように、アクチュエータ・シャフト68は、近位端部74が本体30の上方に延在し、また、遠位端部76が少なくとも部分的に内部受け口44内に配置され得るように、本体30を(
図2に示された開口部46を介して)貫通して延在し且つ周辺圧迫器52を(
図2に示された開口部64を介して)貫通して延在することができる。ハンドル70は、ナット78(
図3)を介して近位端部74と動作可能に結合され得る。密閉部材72は、内側部分80、及び、内側部分80から径方向に延在する外側部分82を含むことができる。アクチュエータ・シャフト68の遠位端部76は、先端部分84を含むことができ、この先端部分84は、密閉部材72の交換を促進するために、上面81において密閉部材72の内側部分80と解放可能に結合される。1つの実施例では、密閉部材72の内側部分80は、スタッド85及びレール86を介して先端部分84と摺動可能に結合され得る。スタッド85は、密閉部材72の内側部分80に埋め込まれてよく、且つ、レール86とねじ込み式に結合されるか又は他の方法でレール86に結合され得る。レール86は、先端部分84と摺動可能に結合され得る。そのような実施例では、
図3に示されるように密閉部材72が先端部分84上に設置されて、交換を必要とするときに、密閉部材72は、レール86を摺動させて先端部分84との係合から外す方向に密閉部材72を摺動させることにより、先端部分84から取り外され得る。次いで、新たな密閉部材のレールを摺動させて先端部分84と係合させることにより、新たな密閉部材が設置され得る。先端部分84とレール86との間の摺動可能な係合は、アクチュエータ・シャフトの先端部分上に螺着される従来のアレンジメントに比べて密閉部材72がより簡単に且つより迅速に交換されることを可能にする迅速解放結合を効果的に提供することができる。レール86は、内側部分80にまたがるか又は内側部分80に沿っておおむね横方向に延在する細長い部材であると示されているが、レール86のための種々の適切な代替的な構成が検討されることが、理解されるべきである。しかし、先端部分84及びレール86は、従来のアレンジメントに優る特定の利点を有すると説明されているとしても、種々の解放可能な結合のアレンジメントのいずれもが検討され、また、先端部分84への密閉部材72の解放可能な結合を促進するためにそれらの従来のアレンジメントを含み得ることも、理解されるべきである。
【0010】
図3に示されるように、周辺圧迫器52の底面58Aが密閉部材72の上面81に接触し、また、弁体22が密閉部材72の下面83(
図3)に接触するように、密閉部材72の外側部分82は、弁体22と周辺圧迫器52の側壁58との間に延在することができ、内側部分80は、側壁58の間に(例えば、受け口62の下で)延在することができる。密閉部材72の外側部分82は弁体22と側壁58との間に部分的にのみ延在して示されているが、外側部分82は、側壁58と同一平面になっていてもよく、又は、側壁を越えて延在し、したがってさらに弁体22と側壁58との間に延在すると考えられてもよい。密閉部材72は、ゴムなどのエラストマ材料、金属などの非エラストマ材料、又はそれらのいくつかの組み合わせで形成され得る。1つの実施例では、
図2及び3に示されるように、密閉部材72は、円形堰ダイヤフラムを含み得る。密閉部材72は円形堰ダイヤフラムとして示されているが、他のタイプの密閉部材が、本明細書において説明される原理に従うアクチュエータ組立体20との使用のために検討され、且つ、種々の形状又は構成の任意のものを有することができ、且つ、例えば楕円形、長方形、又は正方形の堰ダイヤフラム、堰のないダイヤフラム、及び(円板及び支柱を含む)径方向ダイヤフラム、並びに他の全てのダイヤフラムの形態などの特定の弁のタイプ又は産業用途の要求事項に適合するように様々な材料で形成され得ることが、理解されるべきである。次に
図3及び4を参照すると、アクチュエータ・シャフト68は、延長位置(
図3)と後退位置(
図4)との間で本体30に対して摺動可能であり得る。
図3に示されるように、アクチュエータ・シャフト68が延長位置にあるときに、密閉部材72の内側部分80は、流体入口26と流体出口28との間に配置された合せ面87に密閉部材72の下面83が接触して、流体入口26と流体出口28との間を流体が流れるのを防止する効果的なシールをそれらの間に提供するように、弁体22に向かって撓められ得る。
図4に示されるように、アクチュエータ・シャフト68が後退位置にあるときに、密閉部材72の内側部分80は、流体が流体入口26と流体出口28で密閉部材72を通り過ぎて弁体22を流れることを可能にするために、弁体22から間隔を空けられ得る。
【0011】
ハンドル70は、本体30とねじ込み式に結合され得る。本体30は、上壁32から延在し且つ少なくとも部分的に開口部46(
図2)を画定する、ねじステム88を含み得る。ハンドル70は、ハンドル70の回転がアクチュエータ・シャフト68の延長位置(
図3)と後退位置(
図4)との間での摺動を促進するように、ねじステム88とねじ込み式に係合されるねじカラー89を含み得る。アクチュエータ・シャフト68は、ハンドル70を反ねじ込み方向又は緩め方向に(例えば、反時計方向に)回転させることにより後退位置に摺動されてもよく、また、ハンドル70をねじ込み方向又は締付け方向に(例えば、時計方向に)回転させることにより延長位置に摺動されてもよい。ハンドル70は、アクチュエータ・シャフト68と動作可能に結合されることが示されているが、例えば空気圧式アクチュエータ又は電気式アクチュエータ(例えば、ソレノイド)などの、アクチュエータ・シャフト68の延長位置と後退位置との間での移動を促進するためにアクチュエータ・シャフト68の近位端部74と動作可能に結合され得る種々の適切な代替的なアクチュエータの任意のものが検討されることが、理解されるべきである。
【0012】
次に
図4及び5を参照すると、圧迫器組立体50は、延長位置(
図4)と後退位置(
図5)との間で本体30に対して摺動可能であり得る。
図4に示されるように、圧迫器組立体50が延長位置にあるときに、上面81及び下面83は、密閉部材72の外側部分82において側壁58の底面58A及び弁体22にそれぞれ接触することができ、その結果、密閉部材72は、周辺圧迫器52と弁体22との間に挟まれる。外部カラー56は、クランプ90が外部カラー56及び基部カラー40を一緒に固定するのを可能にするために、基部カラー40に十分に近接し得る。クランプ90は、圧迫器組立体50が不用意に後退位置に摺動されるのを防止することができる。
【0013】
クランプ90が外部カラー56及び基部カラー40の上に設置されて締め付けられると、クランプ90は、周辺圧迫器52が密閉部材72の外側部分82と弁体22との間にシール(すなわち、周辺シール)を効果的に作り出すのに十分な力で密閉部材72の外側部分82と弁体22とを一緒に圧迫するように、外部カラー56及び基部カラー40の一緒の摺動を促進することができる。密閉部材72は、環状リブ91(
図5)を含むことができ、この環状リブ91は、弁体22及び密閉部材72の外側部分82を一緒に解放可能に固定するために、弁体22上の環状溝92(
図5)とインタフェーシング・フィット(interfacing fit)で相互作用する。弁体22及び密閉部材72は、それらの間の適切な位置合わせ及び結合を確実にするために相互作用する他の特徴をさらに又は代替的に含み得ることが、理解されるべきである。
【0014】
クランプ90は、アーム93の対(
図2)、及び、クランプ90によって付与される挟持力を調節するためにアーム93と相互作用する蝶ナット94(
図2)を含むことができる。蝶ナット94が締め付けられ、クランプ90のアーム93が引き寄せられ得るときに、それが、クランプ90の面取り肩部95A、96A(
図4)を外部カラー56の面取り肩部95B(
図4)及び基部カラー40の面取り肩部(
図4)と相互作用させて、外部カラー56及び基部カラー40を互いに接近させ得る。基部カラー40は側壁34と一緒に固定されているので、外部カラー56及び基部カラー40の一緒のいかなる摺動も、密閉部材72及び弁体22に向かう周辺圧迫器52の側壁58の摺動に変り得る。密閉部材72に印加される下向きの力(すなわち、密閉する力)は、クランプ90によって印加される挟持力の関数であってよく、且つ、クランプ90の挟持力の関数として弁体22に向かう周辺圧迫器52の蝶ナット94を用いて調節されてよく、結果として、蝶ナット94の単純な調節が、密閉部材72と弁体22との間の密閉する力の制御を促進し得る。したがって、密閉部材72に付与される力は、従来のアクチュエータ組立体アレンジメントに比べてより簡単に且つより確実に調節可能であり、従来のアクチュエータ組立体アレンジメントでは、密閉部材に対する力の調節は、達成するのがより困難且つ時間がかかる可能性があり、また、適切に行われなかった場合には、密閉部材の位置合わせに悪影響を与える可能性がある。クランプ90は、
図5に示されるように、基部カラー40及び外部カラー56から選択的に取外し可能であり、そのことが、圧迫器組立体50が後退位置に摺動されるか又は他の方法で後退位置に移動されることを可能にする。
【0015】
次に
図5を参照すると、クランプ90が取り外されて基部カラー40及び外部カラー56が解放された時点で、圧迫器組立体50により上面81において(周辺圧迫器52を介して)密閉部材72に及ぼされる下向きの力は、軽減され得る。圧迫器組立体50は、もはやクランプ90によって拘束されておらず、自由に後退位置に摺動され得る。このようにして基部カラー40から圧迫器組立体50を解放することにより、周辺圧迫器52により(上面81において)密閉部材72の外側部分82に付与される下向きの力を軽減することができ、それにより、密閉部材72と弁体22との間の周辺シールを解放し、したがってその周辺の周りで弁体22との間に捕捉されている密閉部材72を解放して、密閉部材72がそこから自由に取り外されるようにすることができる。圧迫器組立体50が後退位置に摺動されると、アクチュエータ・シャフト68は、後退位置に摺動可能であり、それにより、密閉部材72(依然としてアクチュエータ・シャフト68の遠位端部76においてアクチュエータ・シャフト68に取り付けられている)の後退を促進することができる。圧迫器組立体50は、アクチュエータ・シャフト68とは無関係に自由に移動することができる。したがって、アクチュエータ・シャフト68が後退位置に摺動されるときに、密閉部材72の対応する上向きの移動により、密閉部材72を周辺圧迫器52に接触させることができ、それにより、圧迫器組立体50をアクチュエータ・シャフト68と一緒にその後退位置に引き寄せることができる。1つの実施例では、圧迫器組立体50及びアクチュエータ・シャフト68は、ハンドル70を反ねじ込み方向又は緩め方向に(例えば、反時計方向に)回転させることにより、後退位置に同時に移動され得る。圧迫器組立体50及びアクチュエータ・シャフト68は、種々の適切な代替的な手動の又は自動のアレンジメントのうちの任意のものによりそれらのそれぞれの後退位置と延長位置との間で(無関係に又は同時に)移動され得ることが、理解されるべきである。
【0016】
圧迫器組立体50及びアクチュエータ・シャフト68は互いに対して摺動可能であると説明されるが、圧迫器組立体50及びアクチュエータ・シャフト68が圧迫器組立体50の後退中に(すなわち、密閉部材72を検査又は交換するために)互いに機械的に連結され、その結果アクチュエータ・シャフト68の後退が圧迫器組立体50をアクチュエータ・シャフト68と一緒に自動的に後退させる、代替的な実施例が検討される。次いで、新たな密閉部材が、先端部分84上に設置されてよく、圧迫器組立体50及びアクチュエータ・シャフト68は、それらのそれぞれの延長位置に一緒に戻され得る。圧迫器組立体50及びアクチュエータ・シャフト68がそれらの延長位置に到達すると、圧迫器組立体50とアクチュエータ・シャフト68との間の機械的な連結は、圧迫器組立体50が密閉部材72と係合して弁体22との周辺シールを再構築するのを可能にするために、圧迫器組立体50をアクチュエータ・シャフト68から解放するように解放され得る。アクチュエータ・シャフト68は、それに応じて、弁体22を通る流れの制御を促進するための恒常動作に戻される。
【0017】
図4及び5を参照すると、本体30の側壁34は、弁体22に隣接した本体30の両側に配置されるアクセス窓97の対を画定することができる。圧迫器組立体50が延長位置にあるときに、周辺圧迫器52の側壁58は、アクセス窓97を通じた内部受け口44へのアクセスを防止するために、アクセス窓97上に延在することができる。
図5に示されるように、圧迫器組立体50が後退位置にあるときに、周辺圧迫器52の側壁58は、アクセス窓97に対して摺動可能であり、且つ、アクセス窓97と協働して、内部受け口44内へ延在するそれぞれの開口部98を画定することができる。2つの長方形の窓が示されているが、任意の数及び形状のアクセス窓が検討され、且つ、側壁34に沿った任意の所望の位置に配置され得ることが、理解されるべきである。
【0018】
圧迫器組立体50及びアクチュエータ・シャフト68の延長位置(
図4)から後退位置(
図5)への摺動は、同時に、開口部98を露わにし、外側部分82を周辺圧迫器52と弁体22との間から解放し、且つ、密閉部材72が開口部98を通じて検査及び/又は交換されることを可能にするように密閉部材72をアクセス窓97に対して位置決めすることができる。例えば、圧迫器組立体50及びアクチュエータ・シャフト68が後退位置に摺動されるときに、周辺圧迫器52及び密閉部材72の内側部分80は、密閉部材72の外側部分82が弁体22との係合から外れるように引き寄せられて適切に検査されるのを可能にするために、弁体22から離れる方向に十分に引き寄せられ得る。開口部98は、同時に露わにされ、且つ、開口部98を通じたそのような検査を可能にするために、また、必要とされるのであれば開口部98を通じた内部受け口44からの密閉部材72の取外し及び交換を可能にするために、十分に大きく開かれ得る。1つの実施例では、アクチュエータ・シャフト68は、外側部分82が弁体22から自動的に係脱されるのに十分に、内側部分80を弁体22から離れる方向に引き寄せることができる。別の実施例では、アクチュエータ・シャフト68は、外側部分82が依然として弁体22から(例えば、ユーザの指又は工具を用いて)手作業で取り外されなければならない程度にしか、密閉部材72の内側部分80を弁体22から離れる方向に引き寄せられない。そのような実施例では、アクセス窓97は、ユーザが開口部98を通じて外側部分82に接触して外側部分82を弁体22から取り外すのを可能にするための十分な余裕を与えるために、十分に開かれ得る。
【0019】
検査の後、密閉部材72が結局のところ交換を必要とする場合、密閉部材72は、先端部分84から(レール86を先端部分84から離れる方向に摺動させる方向に摺動することにより)係脱されて、
図6に示されるように開口部98のうちの1つから引き出され得る。1つの実施例では、密閉部材72は、タブ部分99を含むことができ、このタブ部分99は、外側部分82から外方に延在し、且つ、先端部分84及び内部受け口44からの密閉部材72の取外しを支援するためにユーザによって把持され得る。密閉部材72が先端部分84及び内部受け口44から取り外されると、新たな密閉部材が、開口部98のどちらかを通じて挿入されて、そのレール(例えば、88)を先端部分84上へ摺動させる方向に新たな密閉部材を摺動させることにより、先端部分84上に設置され得る。圧迫器組立体50及びアクチュエータ・シャフト68は、ハンドル70をねじ込み方向又は締め付け方向に(例えば、時計方向に)回転させることにより、それらのそれぞれの延長位置に戻され得る。
【0020】
圧迫器組立体50及びアクチュエータ・シャフト68がそれらのそれぞれの延長位置に戻るときに、側壁58の底面58Aは、外側部分82において密閉部材72の上面81に接触することができ、それにより、密閉部材72の下面83を弁体22と接触させることができる。圧迫器組立体50は、最終的に、環状リブ91と弁体22上の環状溝92との間に密閉係合が作り出されるまで環状リブ91を環状溝92に押し込むことができ、その時点で、アクセス窓97は、アクセス窓97を通じたアクセスを防止するために閉じられる。次いで、外部カラー56及び基部カラー40は、クランプ90を用いて一緒に固定可能であり、新たな密閉部材に対する下向きの力は、それらの間に効果的な周辺シールを再構築するために、蝶ナット94を用いて調節され得る。
【0021】
本明細書において開示されるアクチュエータ組立体20は、従来のアレンジメントに関する事例に典型的であるような弁体22からのアクチュエータ組立体20の取外しを必要とすることなしに密閉部材72の検査及び/又は交換を可能にし得ることが、理解されるべきである。弁体22からアクチュエータ組立体20を取りはずすことなしに密閉部材72を検査及び交換する能力は、密閉部材に補修を行うために典型的にはアクチュエータ組立体の取外し及び再設置を必要とする従来の弁組立体に典型的に関連するスペース、工具、労働力、時間、及び費用を減少させることができる。さらに、アクチュエータ組立体20は弁体22に固着されたままなので、取外し及び設置中のアクチュエータ組立体の取扱いの誤りに起因する負傷のリスクが軽減される。したがって、アクチュエータ組立体20は、現在の従来のアレンジメントと比べて、密閉部材(例えば、ダイヤフラム)を交換するためのより確実で費用効率が良く時間がかからない解決策を提供することができる。さらに、密閉部材72にアクセスするのにアクチュエータ組立体20の取外しを必要としないことにより、アクチュエータ組立体20は、弁体22に恒久的に接合されるか又は弁体22と一体に(例えば、単一の一体形設計として)形成され得る。
【0022】
図7~12は、
図1~6に示されたアクチュエータ組立体20に類似するか又は多くの点で同じであり得る、アクチュエータ組立体120の代替的な実施例を示す。例えば、
図7及び8に示されるように、アクチュエータ組立体120は、弁体122に関連付けられてよく、且つ、本体130、周辺圧迫器152、ハンドル170、及びクランプ190を含むことができる。周辺圧迫器152は、側壁158を含むことができる。
図8及び9に示されるように、本体130は、内部受け口144を画定することができ、周辺圧迫器152は、少なくとも部分的に内部受け口144内に配置され得る。アクチュエータ・シャフト168が、本体130及び周辺圧迫器152のそれぞれを貫通して延在することができ、且つ、ハンドル170と動作可能に結合され得る。アクチュエータ・シャフト168は、密閉部材172と解放可能に結合される先端部分184を含むことができる。アクチュエータ・シャフト168は、弁体122の合せ面187に対する密閉部材172の位置決めを促進するために、ハンドル170の回転に応答して延長位置(
図9)と後退位置(
図10)との間で摺動可能であり得る。アクチュエータ・シャフト168が延長位置にあるときに、密閉部材172は、合せ面187に接触して、流体が弁体122を流れるのを防止する効果的なシールをそれらの間に提供することができる。アクチュエータ・シャフト168が後退位置にあるときに、密閉部材172は、流体が弁体122を流れることを可能にするために、合せ面187から間隔を空けられ得る。
【0023】
しかし、本体130は、側壁134、及び、側壁134と弁体122との間の結合を促進するために側壁134から弁体122に沿って延在する支持アーム153の対を含むことができる。支持アーム153は、以下でさらに詳細に説明されるように、クランプ190が取りはずされたときにアクチュエータ組立体120が弁体122に取り付けられたままであるように、アクチュエータ組立体120を弁体122に対して支持することができる。1つの実施例では、支持アーム153は、ボルト155を用いて弁体122に解放可能に結合され得る。
【0024】
図10及び11に示されるように、周辺圧迫器152は、延長位置(
図10)と後退位置(
図11)との間で本体130に対して摺動可能であり得る。
図10に示されるように、周辺圧迫器152が延長位置にあるときに、密閉部材172は、周辺圧迫器52及び弁体22に関して上記で説明されたのと同様の態様で、周辺圧迫器152と弁体122との間に挟まれ得る。
【0025】
しかし、周辺圧迫器152は、圧迫器カラー157を含むことができ、この圧迫器カラー157は、弁体122に近接した側壁158から延在し、且つ、側壁158に堅固に固定される。圧迫器カラー157は、支持アーム153を収容するノッチ159の対を画定することができる。弁体122は、側壁123、及び、側壁123から延在し且つ圧迫器カラー157に近接する基部カラー141を含むことができる。基部カラー141は、側壁123に堅固に固定され得る。周辺圧迫器152が延長位置にあるときに、基部カラー141は、クランプ190が基部カラー141及び圧迫器カラー157を一緒に固定することを可能にするために、圧迫器カラー157に十分に近接し得る。クランプ190は、周辺圧迫器152が不用意に後退位置に摺動されるのを防止するために、弁体122への周辺圧迫器152の固定を促進することができる。
【0026】
クランプ190が基部カラー141及び圧迫器カラー157の上に設置されているときに、クランプ190は、外部カラー56及び基部カラー40に関して上記で説明されたのと同様の態様で、基部から141及び圧迫器カラー157の一緒の摺動を促進するために締め付けられ得る。基部カラー141は側壁123に固定されているので、得られる基部カラー141及び圧迫器カラー157の一緒の摺動は、周辺圧迫器152の側壁158を密閉部材172及び弁体122に向かって摺動させることができる。密閉部材172に印加される下向きの力(すなわち、密閉する力)は、クランプ190によって印加される挟持力の関数であってよく、且つ、クランプ190に関して上記で説明されたのと同様の態様で、蝶ナット194を用いて調節され得る。
【0027】
クランプ190は、
図11に示されるように、基部カラー141及び圧迫器カラー157から取り外され得る。基部カラー151及び圧迫器カラー157との係合からのクランプ190の取外しにより、周辺圧迫器152を弁体122から解放することができ、それにより、上面181において密閉部材172に付与される周辺圧迫器152の力を軽減することができる。したがって、外側部分182は、外側部分182と弁体122との間の周辺シールがもはや無傷ではないように、弁体122から係脱され得る。
【0028】
したがって、この実施例でのクランプ190の取外しは、上記で説明されたクランプ90の取外しに類似した、得られる構成要素への影響を有し得る。しかし、周辺圧迫器152は、圧迫器組立体(例えば、50)の一部ではなく、したがって、後退位置と延長位置との間での周辺圧迫器152の摺動を促進するために他の構成要素(例えば、複数の支持部材54、及び外部カラー56)に依存しない。しかし、周辺圧迫器152は、その後退位置と延長位置との間で自由に摺動することができ、且つ、周辺圧迫器52、アクチュエータ・シャフト68、及び密閉部材72に関して上記で説明されたのと同様の態様で、アクチュエータ・シャフト168及び密閉部材172と相互作用することができる。例えば、アクチュエータ・シャフト168が後退位置に摺動されるときに、密閉部材172の対応する上向きの移動により、密閉部材172を周辺圧迫器152に接触させることができ、それにより、周辺圧迫器152をアクチュエータ・シャフト168と一緒にその後退位置に引き寄せることができる。
【0029】
側壁134及び支持アーム153は、弁体122に隣接した本体130の両側に配置されるアクセス窓197の対を画定するように協働することができる。
図9及び10に示されるように、周辺圧迫器152が延長位置にあるときに、周辺圧迫器152の側壁158は、アクセス窓197を通じた内部受け口144へのアクセスを防止するために、アクセス窓197を覆うことができる。
図11に示されるように、周辺圧迫器152が後退位置にあるときに、側壁158は、アクセス窓197へのアクセスを可能にするように後退されており、且つ、
図12に示されるように、また、開口部98に関して上記で説明されたのと同様の態様で、内部受け口144内まで延在するそれぞれの開口部198を画定するようにアクセス窓197と協働し、密閉部材172が開口部198を通じて検査及び/又は交換されることを可能にすることができる。密閉部材172の検査/設置が完了すると、周辺圧迫器152は、延長位置に戻されてよく、基部カラー141及び圧迫器カラー157は、周辺シールを再構築するためにクランプ190を用いて一緒に固定され得る。
【0030】
図13及び14は、
図1~6に示されたアクチュエータ組立体20に類似するか又は多くの点で同じであり得る、アクチュエータ組立体220の別の代替的な実施例を示す。例えば、アクチュエータ組立体220は、本体230を含むことができ、且つ、ねじ固定具224を用いて弁体222に結合され得る。
図14に示されるように、アクチュエータ組立体220は、アクチュエータ・シャフト268、及び、アクチュエータ・シャフト268と解放可能に結合される密閉部材272を含むことができる。本体230は、アクセス窓297を画定することができる。周辺圧迫器252が、アクセス窓297を通じた密閉部材272の取外し及び交換を促進するために、延長位置(
図14)と後退位置(図示せず)との間で本体230に対して摺動可能であり得る。しかし、弁体222は、タンク233(
図13)に関連付けられるドレン弁を含む、様々な弁のタイプ及び構成を含むことができる。アクチュエータ・シャフト268は、弁体222を通じたタンク233からの流体の分配を制御するために、弁体222に対する密閉部材272の位置決めを相応に制御することができる。
【0031】
図15及び16は、
図7~12に示されたアクチュエータ組立体120に類似するか又は多くの点で同じであり得る、アクチュエータ組立体320の別の代替的な実施例を示す。例えば、アクチュエータ組立体320は、アクチュエータ・シャフト368を含むことができる。
図16に示されるように、アクチュエータ・シャフト368は、近位端部374及び遠位端部376を含むことができる。密閉部材372が、弁体322に対する密閉部材372の位置決めを促進して弁体322を通る流体の流れを制御するために、アクチュエータ・シャフト368の遠位端部376と解放可能に結合され得る。
【0032】
しかし、アクチュエータ組立体320は、空気圧式アクチュエータ370を含むことができ、この空気圧式アクチュエータ370は、アクチュエータ・シャフト368の近位端部374と動作可能に結合され、且つ、アクチュエータ組立体368のその延長位置と後退位置との間での空気圧式制御を促進する。アクチュエータ組立体320は、弁体322と空気圧式アクチュエータ370との間に延在し且つそれらに結合される支持アーム353の対を含むことができる。空気圧式アクチュエータ370は、アクセス窓397の対を画定するように支持アーム353と協働することができる。
【0033】
周辺圧迫器352が、アクセス窓397を通じた密閉部材372の取外し及び交換を促進するために、延長位置(
図16)と後退位置(図示せず)との間で弁体322及び空気圧式アクチュエータ370に対して摺動可能であり得る。
図16に示されるように、周辺圧迫器352は、側壁358、及び、弁体322に近接した側壁358から延在する圧迫器カラー357を含むことができる。弁体322は、側壁323、及び、側壁323から延在する基部カラー341を含むことができる。
図16に示されるように、周辺圧迫器352が延長位置にあるときに、基部カラー341及び圧迫器カラー357は、基部カラー341とねじ込み式に係合されるクランプ・リング390を用いて一緒に解放可能に固定され得る。クランプ・リング390は、環状リング部分391を含むことができ、この環状リング部分391は、クランプ・リング390が締め付けられるときに基部カラー341及び圧迫器カラー357が互いに向かって付勢されるように、圧迫器カラー357に係合する。周辺圧迫器352が延長位置に移動されるべきときに、クランプ・リング390は、圧迫器カラー357を基部カラー341から解放するために、基部カラー341から回されて外され得る。本明細書ではクランプ90及びクランプ・リング390が示されているが、周辺圧迫器をその延長位置に固定するための種々の適切な代替的なアレンジメントの任意のものが検討されることが、理解されるべきである。
【0034】
図17及び18は、
図1~6に示されたアクチュエータ組立体20に類似するか又は多くの点で同じであり得る、アクチュエータ組立体420のさらに別の代替的な実施例を示す。例えば、アクチュエータ組立体420は、本体430を含むことができ、且つ、ねじ固定具424を用いて弁体422に結合され得る。
図18に示されるように、アクチュエータ組立体420は、アクチュエータ・シャフト468、及び、アクチュエータ・シャフト468と解放可能に結合される密閉部材472を含むことができる。本体430は、アクセス窓497の対を画定することができる。周辺圧迫器452は、アクセス窓497を通じた密閉部材472の取外し及び交換を促進するために、延長位置(
図18)と後退位置(図示せず)との間で本体430に対して摺動可能であり得る。しかし、密閉部材472は、上記で開示された密閉部材(例えば、72、172、272、373)よりも高さのある径方向ダイヤフラム弁を備えることができる。したがって、アクセス窓497の対は、より高さのある輪郭に対応するために、アクセス窓(例えば、97、197、297、397)と比較してより大きな垂直方向開口部を提供するサイズとされ得る。
【0035】
図19及び20は、
図17及び18に示されたアクチュエータ組立体420に類似するか又は多くの点で同じであり得る、アクチュエータ組立体520のさらに別の代替的な実施例を示す。例えば、アクチュエータ組立体520は、本体530を含むことができ、且つ、弁体522に結合され得る。
図18に示されるように、本体530は、アクセス窓597の対を画定することができる。周辺圧迫器552は、アクセス窓597を通じた密閉部材572の取外し及び交換を促進するために、延長位置(
図20)と後退位置(図示せず)との間で本体530に対して摺動可能であり得る。しかし、密閉部材572は、
図17及び18に示された密閉部材472とは異なる輪郭を有する堰なしダイヤフラムを備えることができる。
【0036】
実施例及び実例に関する上記の説明は、例示及び説明の目的のために提示された。包括的であること、又は説明された形態に限定するようには意図されていない。多数の修正が、上記の教示を踏まえると可能である。可能な修正のうちのいくつかの他の実例は、参照により全体として本明細書に組み込まれている、米国仮特許出願第63/175,612号に示されている。それらの修正のうちのいくつかが論じられており、他のものは当業者によって理解されるであろう。実施例は、種々の実施例の例示のために選択され且つ説明された。範囲は、当然ながら、本明細書に記載された実例又は実施例に限定されるものではなく、あらゆる用途及び等価なデバイスにおいて当業者によって用いられ得る。むしろ、範囲は、本明細書に添付された特許請求の範囲によって定められることが意図されている。また、特許請求され且つ/又は説明される任意の方法に対して、その方法が流れ図に関連して説明されているかどうかにかかわらず、文脈によって指定されていない又は必要とされていない限り、方法を実施するときに行われるステップのいかなる明示的な又は黙示的な順序付けも、それらのステップが提示された順序で行われなければならないことを意味するのではなく、それらのステップは異なる順序で又は並列に行われてもよいことが、理解されるべきである。
【国際調査報告】