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  • 特表-改ざん防止投票機(TPVM) 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-10
(54)【発明の名称】改ざん防止投票機(TPVM)
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240403BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532699
(86)(22)【出願日】2021-11-29
(85)【翻訳文提出日】2023-06-15
(86)【国際出願番号】 IN2021051119
(87)【国際公開番号】W WO2022113121
(87)【国際公開日】2022-06-02
(31)【優先権主張番号】202041051872
(32)【優先日】2020-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】523198176
【氏名又は名称】ゴウス,サイード モハメド
【氏名又は名称原語表記】GHOUSE, Syed Mohammed
【住所又は居所原語表記】11-4-636, Baitus-Salam, A.C.Guards, Hyderabad 500004 (IN)
(74)【代理人】
【識別番号】110003487
【氏名又は名称】弁理士法人東海特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゴウス,サイード モハメド
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC19
5L050CC19
(57)【要約】
投票機は、ディスプレイ(203)、タッチスクリーン(205)、メモリデバイス()、及びプリンタ(207)に接続された制御ユニット(201)を有する投票機ユニット(100)を含む。プリンタ(207)は、有権者がタッチスクリーン(205)を使用して入力した投票を表す投票情報(107)を印刷可能な媒体に印刷し、投票は、タッチスクリーン(205)から制御ユニット(201)に入力され、制御ユニット(201)は、入力された投票に応じて、プリンタ(207)による投票情報(107)の印刷を制御する。印刷可能な媒体は、所定の幅のロール状の紙材料であり、プリンタ(207)は、紙材料の長さに沿って且つ紙材料の幅にわたって連続する投票情報(107)を互いに隣接して印刷する。カメラ(209)は、投票情報の画像を記録し、制御ユニット(201)は、画像とタッチスクリーン(205)に入力された投票とを比較し、画像が入力された投票と一致しない場合、入力された投票を取り消す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投票機であって、
ディスプレイ(203)、タッチスクリーン(205)、メモリデバイス()、及びプリンタ(207)に接続された制御ユニット(201)を有する投票機ユニット(100)を備え、
ここで、前記プリンタ(207)は、有権者が前記タッチスクリーン(205)を使用して入力した投票を表す投票情報(107)を印刷可能な媒体に印刷し、前記投票は、前記タッチスクリーン(205)から前記制御ユニット(201)に入力され、前記制御ユニット(201)は、前記入力された投票に応じて、前記プリンタ(207)による前記投票情報(107)の印刷を制御し、
前記印刷可能な媒体は、所定の幅のロール状の紙材料であり、
前記プリンタ(207)は、前記紙材料の長さに沿って且つ前記紙材料の幅にわたって連続する前記投票情報(107)を互いに隣接して印刷する、投票機。
【請求項2】
前記メモリデバイス()には、ファームウェア、ソフトウェアコンピュータオペレーティングシステム、プログラム、アプリケーション、及び前記制御ユニットを動作させるための命令が記憶されており、また、前記メモリデバイス()には、個別のファイルを含む投票データが更に記憶されており、前記ファイルのうちの1つは、各選挙区についてのものであり、候補者の名前、関連する選挙記号、所属政党、及び識別コードを含む、請求項1に記載の投票機。
【請求項3】
前記メモリデバイス()は第1のメモリデバイスであり、また、前記制御ユニットに接続され、投じられた票を検証するためのテンプレートとして前記投票データのコピーを記憶した第2のメモリデバイスを含む、請求項2に記載の投票機。
【請求項4】
前記第1のメモリデバイスに記憶された前記投票データと前記第2のメモリデバイスに記憶された前記投票データの前記コピーは、異なる設備にインストールされ、
前記第1のメモリデバイスに記憶された前記投票データと前記第2のメモリデバイスに記憶された前記投票データの前記コピーは書き込み禁止にされ、セキュリティが保護されており、
前記第1及び第2のメモリデバイス()は書き込み禁止にされ、
前記第1及び第2のメモリデバイス()はワンタイムプログラマブルデバイスである、請求項3に記載の投票機。
【請求項5】
前記タッチスクリーン(205)は、前記ディスプレイ(203)上に重ねられている、請求項1に記載の投票機。
【請求項6】
前記プリンタ(207)は、有権者が前記投票機を使用して生成した投票情報が、前記ディスプレイ(203)及び前記タッチスクリーン(205)を有する投票パネル(100)のガラス窓を通して見えるように配置される、請求項1に記載の投票機。
【請求項7】
前記投票情報の画像を記録するカメラ(209)を含み、前記制御ユニット(201)は、前記画像と前記タッチスクリーン(205)に入力された前記投票とを比較し、前記画像が前記入力された投票と一致しない場合、前記入力された投票を取り消す、請求項6に記載の投票機。
【請求項8】
前記プリンタ(207)は、前記投票情報を含む前記画像を前記紙材料に印刷する、請求項7に記載の投票機。
【請求項9】
前記制御ユニット(201)に接続されたドングル(211)を含み、有権者が投票すると、前記有権者の暗号化された形式のIDが前記制御ユニット(201)によって生成され、前記ドングル(211)を使用して選挙ネットワーク235内の遠隔選挙サーバ(237)に直接メッセージが送信され、それによって選挙人名簿が更新される、請求項1に記載の投票機。
【請求項10】
ブースサーバ(225)のブース制御ユニット(230)に接続されたドングル(211)を含み、有権者が投票すると、前記有権者の暗号化された形式のIDが前記制御ユニット(201)によって前記ブース制御ユニット(230)に対して生成され、前記ドングル(211)を使用して選挙ネットワーク235内の遠隔選挙サーバ(237)に直接メッセージ送信され、それによって選挙人名簿が更新される、請求項1に記載の投票機。
【請求項11】
前記制御ユニット(201)及びブース制御ユニット(230)のうちの1つに接続され、候補者の名前、関連する選挙記号、所属政党及び識別コードを含む投票データを受信するドングル(211)を含み、前記制御ユニットは、前記投票データを使用して前記候補者の名前及び前記関連する選挙記号のうちの少なくとも1つを前記ディスプレイ(203)上に生成する、請求項1に記載の投票機。
【請求項12】
前記制御ユニット(201)に接続され、前記有権者の身元を確認して前記有権者が前記タッチスクリーン(205)を使用して投票できるように、選挙ネットワーク(235)内の選挙サーバ(237)と通信するブースサーバ(225)を含む、請求項1に記載の投票機。
【請求項13】
前記制御ユニット(201)と前記ブースサーバ(225)の間に接続されたブース制御ユニット(230)を含み、前記制御ユニット(201)は、識別された各有権者のIDを前記ブース制御ユニット(230)を介して前記ブースサーバ(225)に送信する、請求項12に記載の投票機。
【請求項14】
前記ディスプレイ(203)は、第1のディスプレイ(203)であり、また、前記タッチスクリーン(205)に関連付けられ、前記制御ユニット(201)及び前記ブース制御ユニット(230)のうちの少なくとも1つに接続された第2のディスプレイ(204)を含み、投票データは前記第1のディスプレイ(203)に表示される、請求項13に記載の投票機。
【請求項15】
ブースプロセッサ(230)に接続された複数の請求項1に記載の投票機を含み、前記投票機が前記プリンタ(207)を共有する、ブースエリアネットワーク(500)。
【請求項16】
プリンタ(207)及びカメラ(209)に接続された投票機制御ユニット(201)を封入する密閉容器(222)と、前記制御ユニット(201)及びブースサーバ(225)に接続されたブースプロセッサ(230)と、前記ブースサーバ(225)に接続され、スイッチ(243)を介して前記制御ユニット(201)に接続され、前記スイッチ(243)を介して前記ブースサーバ(225)に接続された有権者検証ユニット(241)とを含み、有権者は、遠隔接続を通じて前記有権者検証ユニット(241)を使用して投票する、不在者投票ユニット(245)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
改ざん防止投票機(Tamperproof Voting Machine、TPVM)はコンピュータ化されたデバイスであり、投じられた票をテープに印刷するときに計数するだけでなく、視覚的及びコンピュータ化された検証も提供し、同時に、地域全体にわたる同時選挙の実施を容易にし、迅速に結果を出す。
【発明の分野】
【0002】
本発明は、電子投票機、特に投じられたすべての票を印刷し計数する投票機に関する。
【背景技術】
【0003】
ほとんどの民主主義国家が直面している主な問題の1つは、電子投票機に対する国民の信頼が全般的に欠如していることである。主な懸念は、投票の時点からデータの保存、データの検索、及び開票に至るまで、投票のあらゆる段階でエラー及び/又は不正が発生する可能性があるということである。「Why paper is considered state-of-the-art voting technology」(Brookings,by Raj Karan Gambhir and Jack Karsten)というタイトルの記事では、そのような問題が強調されている(米国SAFE法を参照)。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、最先端の投票機及びシステムが直面している課題を克服しながら、両方の欠点を回避する方法及び手段を開示する。
【0005】
本発明は、投じられたすべての票又は投票(以下、「投票」又は「投票(複数形」と呼ぶ)を紙などの印刷可能な媒体に印刷するコンピュータ化されたシステムである。投票は、記号、コード、英数字テキストとして、所望の任意の形式でテープの形態の連続した長さの紙に徐々に印刷され、紙は、単一又は複数のロール又はリールとして巻かれ、安全のために別々に保管することができる密閉容器に入れられる。
【0006】
更に、印刷された投票は検証可能で安全であるため、インターネットアクセスによって投票の忠実性が損なわれることはなく、よりよい選挙管理が可能になる。選挙人名簿も人々が投票するたびに更新される。また、有権者と投票をデジタル的に検証し、同じ日に結果を発表することも可能となり、それによって運用コストを大幅に削減することができる。
【0007】
選挙データは公開情報であり、インターネットや印刷物を通じて一般に公開されている。これには、選挙区内の投票資格のあるすべての人のリストが含まれており、選挙人名簿とも呼ばれる。インドでは、各選挙人/有権者に選挙人の写真付き身分証明書UNPER(Unified National Photo Electoral Roll)が発行される。これには、ID番号、バーコード及び/又はQRコードなど、有権者の特定の重要な詳細が含まれている。他の国では、身分証明書の形式が異なる。
【0008】
選挙人名簿のデータは、競争者の名前、記号、固有の識別番号バーコード又はQRコード、及び選挙当局が必要と判断したあらゆるその他の情報を含めて、競争者の詳細で構成され、また、選挙区ごとに、固有の識別番号(ID)又はコードを有する個別の「ファイル」に保存される。
【0009】
投票中、有権者は名前、写真、記号などの識別手段によって競争者を視覚的に識別することができ、記号及びコードは機械によって読み取られる。
【0010】
ソフトウェア及び/又はデータの改ざんを防ぐため、投票機ではインターネットアクセスがほとんど禁止されている。一方、本発明では、投票は印刷され、コンピュータメモリに「保存」されないため、ハッキングするものは何もない。一方、画像の改ざんは視覚的及び電子的に検証及び検出可能である。
【0011】
上記の議論を考慮して、本発明は、投票の安全性と機密性が損なわれないことを保証しながら、選挙を管理するために選挙ウェブサイト及び/又はポータルからのデータを使用する選択肢であった。
【0012】
本発明はまた、投票プロセス及び投票の集計において透明性、完全性、忠実性及び正確性を提供するように設計されている。一方、印刷された投票/票を保管するのは当局の責任である。
【0013】
以下に説明するように、本発明の上記及び他の利点は、添付図面に照らして考察すると、以下の好ましいシステムの詳細な説明から当業者には容易に明らかになるであろう。
【システムの簡単な説明】
【0014】
動作モード。本発明にはいくつかの動作モードがある。以下に、主なモードを図に示し、又はリストする。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1の投票機ユニット(Voting Machine Unit、VMU)200は、典型的な投票VMU200パネル100を示す。以下の構成要素が示される。 表示画面ディスプレイ-1 203 タッチスクリーン205 ACCEPT 101及びREJECT 102プッシュボタン(任意) セル103 ACCEPT 104及びREJECT 105ボタン 透明/不透明の「切り替え可能なガラス」窓106 ディスプレイ-2 204(任意) 印刷された投票107 あるいは、着色ガラス窓108 印刷された投票を表示するプリンタ用のウィンドウ108 ウィンドウ109
図2図2:スタンドアロンモード220
図3図3:接続モード300
図4図4:ディスプレイ-2 400との接続モード
図5図5:BANモード500
図6図6は、プリンタ207及びカメラ209に接続されたVM CU201を含む不在者投票ユニット245(Absentee Voting Unit、AVU)を示し、プリンタ207及びカメラ209はすべて密閉容器222に封入されている。
【0016】
リモートアクセス/不在者投票モードも、いくつかの小さな違いを除いて、同様の構成になっている。
【0017】
動作モード。本発明にはいくつかの動作モードがある。以下に、主なモードを図に示し、又はリストする。
【0018】
図1の投票機ユニット(VMU)200は、典型的な投票VMU200パネル100を示す。以下の構成要素が示される。
表示画面ディスプレイ-1 203
タッチスクリーン205
ACCEPT 101及びREJECT 102プッシュボタン(任意)
セル103
ACCEPT 104及びREJECT 105ボタン
透明/不透明の「切り替え可能なガラス」窓106
ディスプレイ-2 204(任意)
印刷された投票107
あるいは、着色ガラス窓108
印刷された投票を表示するプリンタ用のウィンドウ108
ウィンドウ109
図2:スタンドアロンモード220
図3:接続モード300
図4:ディスプレイ-2 400との接続モード
図5:BANモード500
【0019】
リモートアクセス/不在者投票モードも、いくつかの小さな違いを除いて、同様の構成になっている。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の段落では、本発明の特定の実施形態が開示され、その後、関連するデバイスの仕様が開示される。
【0021】
スタンドアロンモード:投票機ユニット(VMU)(200)。これが本発明の基本構成である。このモードでは、投票機が外部ソースと通信することなく、投票プロセス全体を実行することができる。特定の投票区又は選挙区に登録されている有権者のみが、指定された投票ブースで投票することができる。
【0022】
投票機の心臓部は、以下の主要デバイス及び構成要素に接続された組み込みプロセッサボードであり、本明細書では制御ユニット又は「CU」201と呼ばれる。
ディスプレイ-1 203、
タッチスクリーン205、
プリンタ207(本明細書では、直接感熱プリンタ又は熱転写プリンタが好ましいデバイスとして見なされている)、
カメラ209、
SDカードなどのメモリデバイス(図示せず)。
【0023】
VM CU201は、最大2つのメモリデバイスを有してもよく、そのうちの1つはテンプレート及びバックアップである。メモリデバイスには、選挙区全体のすべての競争者の関連する詳細が地区/選挙区ごとに分類され、番号付けされて記憶されている。
【0024】
メモリデバイスはまた、有権者のID番号を含むことができる。
【0025】
メモリデバイスはまた、ファームウェア、ソフトウェアコンピュータオペレーティングシステム、プログラム、アプリケーション、及びVM CU201の構成要素を動作させるための命令を有してもよい。
【0026】
ケーブル、ワイヤ又はコネクタ215。すべての接続はケーブル又はワイヤを介して行われ、それらを介したRF伝送を防ぐために電磁シールドを有することが好ましい。回路内の矢印は、信号又はデータの流れの方向を示す。
【0027】
プリンタ207は、印刷中、印刷済み、紙詰まり、サービス不能などのイベント信号をVM CU201に伝達し、そこから印刷コマンドを受信する。
【0028】
入力デバイス。(図1)キーボード、LCD/LEDタグ、LCD/LEDキーなど、様々なタイプの入力又は投票キャプチャデバイスが可能であるが、本発明ではタッチスクリーンが好ましい選択である。
【0029】
タッチスクリーンデジタイザ-ディスプレイ。本発明のある構成では、タッチスクリーンデジタイザ205及びディスプレイ203は、それぞれ1つ又は2つのCUに接続された共通又は個別のコネクタ及びケーブルを有する単一のデバイス又は2つの別個のデバイスであり得る。
【0030】
ディスプレイ203は、行と列を有する表に候補者の名前、記号、及び他の必要な詳細を表示する。
【0031】
表の形式は選挙用に同一/標準化されている。
【0032】
表にアクセスするたびに、表内の競争者の詳細をランダムな順序で自動的に配列することができる。
【0033】
VMU200機能(図2を参照)。有権者が投票のために到着すると、選挙ネットワーク235内の選挙サーバ237と通信する手段を有するブースサーバ225を有する投票ブースの投票ブース職員は、生体認証及び利用可能なあらゆる識別手段を利用して、有権者の身元を確認し、有権者の投票を許可又は拒否する。
【0034】
有権者が投票することを受け入れると、ケーブル215を介してVMU200に信号が送信され、有権者がVMU200に到着すると投票シーケンスが開始される。競争者の名前及び/又は記号は、投票パネル100(図1)のディスプレイ-1 203に表示される。
【0035】
有権者は、タッチスクリーン205上のセル103をタッチすることによって、自分の選択、つまり投票を行う。
【0036】
タイマーを希望の時間に設定すると、同時にカウントダウンが開始される。
【0037】
視覚的に確認しやすくするために、投票はディスプレイ203(図1)上で拡大表示又は強調表示される。
【0038】
遅延の後、プリンタ207は、有権者による最終的な視覚確認のために、投票パネル100のウィンドウ109(プリンタウィンドウ109には透明/不透明の切り替え可能なガラス106が取り付けられている)を通して観察可能な投票107を印刷する。
【0039】
一方、直接感熱プリンタの代わりに熱転写プリンタ207を使用すると、リボン上の印刷領域が透明になり、印刷物が見えるようになる。
【0040】
したがって、紙テープの代わりにリボンを投票の証拠として使用したり、視覚確認のために使用したりすることもできる。
【0041】
バックライトは、投票シーケンスの進行中に画像を明るくするためにオンになり、その後はオフになる。カウントダウンの後、切り替え可能なガラス106の代わりにプリンタウィンドウ109上の着色ガラス108が投票を見えなくする。
【0042】
印刷された投票107の上側に取り付けられたカメラ209は、印刷された投票107の画像をキャプチャする。
【0043】
CU201は、選択された画像と印刷された画像とを比較し、不一致の場合にはその投票を取り消す。
【0044】
有権者がうっかり間違った選択をした場合、又は表示/印刷された詳細が選択したものと異なる場合は、カウントダウン時間内に「CANCEL/REJECT」ボタンを押すことで投票を取り消すことができる。その後、投票は取り消せなくなる。
【0045】
カウントダウンが終了すると、切り替え可能なガラスが不透明になり、投票107が見えなくなり、次の投票が印刷されるまで不透明のままになる。
【0046】
Accept105ボタンをタッチすると、そのシーケンスのカウントダウンが終了し、次のステージにスキップする。
【0047】
更にカウントダウンが終了すると、投票が行われたとみなされ、次に、プリンタ207は、累積スコアを機械可読形式でテープ107に印刷する。
【0048】
投票は、リールに巻かれた1つ又は複数の連続した長さの紙テープに印刷される。
【0049】
スクロール/次のページ。競争者の数が行数を超える場合は、「Next Page(次のページ)」キーを押すかスクロールすることによって追加のページを選択することができる。
【0050】
画面ロック。有権者は一度しか投票できない。タッチスクリーン205は、次の有権者のために投票職員によって再起動されるか、投票が取り消されるまで、動作不能/ロック状態になる。
【0051】
カメラ。プリンタに取り付けられたカメラ209は、印刷された投票をキャプチャする。画像はCUによって分析される。デジタル化されカタログ化された画像の数は限られているため、画像認識には画像の小さな領域だけで十分である。
【0052】
あるいは、カメラ207は、ディスプレイ-1 203の前面に取り付けられる。それは、ディスプレイ-1 203上の有権者の選択の拡大画像をキャプチャし、その画像をプリンタ207で印刷する。
【0053】
更に別の変形例では、拡大画像のスクリーンショットがプリンタ207で直接印刷される。
【0054】
プリンタ用の光学センサ。カメラの代わりに光学センサを使用することができる。センサはプリンタの上部に取り付けられており、テープの端と中央に少なくとも1つずつ取り付けられている。センサの下の領域を照らすことができる。各画像には、テープの両端に印刷された白黒の正方形又は線のパターンの形で固有のコードを割り当てることができる。画像がセンサの下を通過すると、パターンの黒と白のビットがカウントされ、一致する画像が識別される。
【0055】
制限-スタンドアロンモード。選挙全体の地域/国におけるすべての競争者のデータをメモリデバイスに保存できるため、あらゆる有権者がどの投票ブース/投票所からでも投票できるようになるが、接続がなければ選挙人名簿を更新することは不可能である。
【0056】
その後の発明は、それを達成するための特定の方法及び手段を提案する。
【0057】
シンプルなVMU200接続(図2)。VMU200のこの変形例では、投票した有権者のIDを送信する手段が追加されている。
【0058】
図2はまた、VM CU201に接続されたグローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(GSM)ドングル211(SIMカード付き)を示す。投票が行われると、各有権者のIDが暗号化された形式で選挙ネットワーク235内の選挙サーバ237に直接メッセージ送信され、ケーブル215を介してブースサーバ225に送信され、それによって選挙人名簿が更新される。
【0059】
ブースサーバ225は、それぞれVP VM CU201及び選挙サーバ237からID及び確認応答を受信するために、SIMカード/ドングル211を含めて、選挙ネットワーク235と完全に接続される。
【0060】
本実施形態のあるバージョンでは、VMU200は、コードをメッセージとして送信することしかできず、受信能力がない。
【0061】
本実施形態の別のバージョンでは、VMU200は、コードをメッセージとして送信し、選択的に受信することができる。
【0062】
他の手順は、上記で開示した「VMU200機能」と同じである。
【0063】
また、投票及びそれぞれの確認応答の記録も維持される。
【0064】
有権者とその投票を関連付けることを防ぐために、投票はランダムに保存することができ、投票時間を記録する必要はない。
【0065】
図3。接続モード300は、VM CU201に類似したCU(本明細書では「ブースCU」230と呼ばれる)が追加され、ケーブル215を介してVM CU201に接続されている別の実施形態を示す。CU230は、本明細書で後述するように、いくつかの追加機能を有することに加えて、VM CU201と外部ソースとの間のバッファとして機能する。
【0066】
このバージョンでは、VM CU201の代わりにドングル211がブースCU230に搭載されている。
【0067】
このモードでは、すべての有権者は任意の投票ブース/VMU200から投票することができる。有権者が投票のために投票ブースに到着すると、職員は有権者の身元を確認するだけでなく、有権者の選挙区からの競争者のファイルコード/番号も取得する。
【0068】
各有権者の選挙区のファイル番号を含む信号は、ブースサーバ(225)によってブースサーバケーブル(215)を介してVM CU201に送信される。
【0069】
信号を受信したVM CU(201)は、そのメモリデバイスから競争者の名前及び/又は記号を取り出し、投票パネル(100)(図1)のディスプレイ203に表を表示する。
【0070】
他の構成要素及び動作は、上記で開示した実施形態の場合とほぼ同じである。
【0071】
更に、コードのみが送信されるため、データ送信の速度と量を制限して、ハッキングを防ぐことができる。
【0072】
あるいは、ケーブル215は、ケーブル215上の接合部に配置された「光トランシーバ」(図示せず)を有してもよい。光Tr/Rxを使用すると、2つのCU間の通信は、ケーブル/ワイヤ215を介して、オン/オフを切り替えるLEDと、それを感知する光センサと、送信パルスとを通じて行われる。
【0073】
図4。ディスプレイ-2 400との接続モード。本実施形態は、追加のディスプレイ-2 204を除いて、接続モード300と同様である。
【0074】
本実施形態では、タッチスクリーン205は、ブースCU230に接続されたディスプレイ-2 204に取り付けられ、ディスプレイ-1 203はVM CU201に接続されたままである。
【0075】
ブースサーバ225から投票する有権者の選挙区コードを受信すると、ブースCU230はメモリデバイスから対応するファイルを取り出し、ディスプレイ-2 204に競争者の名前を表示する。更に、ケーブル215又は光Tr/Rxのいずれかを介して、ファイル番号をVM CU201に伝達する。
【0076】
あるいは、コードは、ディスプレイ-2 204上の指定された領域に表示されてもよい。指定された領域の上部に取り付けられた光センサ(図示せず)は、コードをキャプチャし、それをVM CU201に伝達する。
【0077】
有権者は、タッチスクリーン205上のセル103をタッチすることによって、自分の選択、つまり投票を行う。
【0078】
選択の座標は、タッチスクリーンによってVM CU201に伝達される。
【0079】
VM CU201は、メモリデバイスから選択された候補者の詳細を取り出し、有権者による視覚確認のために、その拡大画像をディスプレイ-1 203に表示する。
【0080】
他のプロセスは、図3に関連して既に説明したものと同じである。
【0081】
ディスプレイ-1との接続モード。本実施形態では、ディスプレイ203は、ケーブル215を介して、VM CU201及びブースCU230との切り替え可能な接続を有する。最初に、ケーブル215はブースCU230に接続される。
【0082】
他の接続は、図3の接続モード300と同じである。
【0083】
有権者が投票すると、図4の場合と同様に、タッチスクリーンの座標がVM CU201に伝達される。ディスプレイ-2 400との接続モード。
【0084】
ディスプレイ203接続215は、ブースCUからVM CUに切り替わる。
【0085】
図5。BANモード500。ブースエリアネットワーク(Booth Area Network、BAN)。投票ブースに複数の投票機がある場合、ブースCU230に接続された複数のVMU200でLANを構築して、ブースエリアネットワーク、即ち「BAN」を形成することができる。
【0086】
追加のプリンタ207をブースCU230に接続することもできる。プリンタ207は、BAN500内のすべてのVMU200で投じられたすべての票を印刷する。
【0087】
すべての機能は、本明細書で既に開示した他の実施形態と同じである。
【0088】
このモードでは複数のVMU200があり、有権者は異なる選挙区からの者である可能性があり、ランダムに任意のVMU200に投票を行うことになるため、VMUをそれぞれの有権者に関連付けることが必要になる。この目的に向けて、職員は、各有権者にバーコード又は同様のものなどの印刷されたコード票を渡してもよい。各VMU200はコードリーダーを有し、コードリーダーは、コードを読み取り、それに応じて関連する候補者リストをフェッチする。
【0089】
更に、各VMU200は、生体認証手段にリンクされたカメラを有することもできる。上記の場合と同様に、関連する候補者リストをフェッチすることができる。
【0090】
あるいは、ブースサーバ225は、VMU200のうちの1つを有権者に割り当て、関連する候補者リストを特定の割り当てられたVMU200に伝達することができる。
【0091】
本明細書に開示されたすべての実施形態において、VMUは、候補者のファイルのファイル番号及び有権者の詳細をブースCU230と交換すること、又はドングル211を介してコード化された番号のみを送信することを除いて、外部ソースとのデータ通信を行わなくてもよい。
【0092】
リモートアクセス投票/不在者投票モード245。このモードでは、不在者有権者はコンピュータ又は携帯電話のタッチスクリーンディスプレイに仮想的にアクセスして投票する。
【0093】
図6は、プリンタ207及びカメラ209に接続されたVM CU201を含む不在者投票ユニット245(Absentee Voting Unit、AVU)を示し、プリンタ207及びカメラ209はすべて密閉容器222に封入されている。
【0094】
VM CU201は、ブースCU230に接続され、ブースCU230は、任意に複数のAVU245に接続されてもよく、更にブースサーバ225に接続されてもよい。
【0095】
ブースサーバ225は、選挙ネットワーク235及び少なくとも1つ又は複数の「有権者検証ユニット」(Voter Verification Unit、VVU)241(図には1つのVVUのみが示されている)と通信する。
【0096】
VVU241は、実際の投票所の場合と同様に、選挙職員チームによって操作されてもよい。
【0097】
VP VM CU201は、ケーブル215を介して、スイッチ243経由でVVU 241にも接続される。不在者有権者は、インターネットモバイルネットワークなどの通信設備を介してVVU241に接続することができる。
【0098】
VVU 241に接続すると、有権者は選挙職員によって確認され、スイッチ243を介してAVU245へのアクセスが与えられる。
【0099】
有権者がVM CU201に接続されると、VVU241は自動的に切断される。
【0100】
有権者だけが、自分のコンピュータ/モバイル画面でディスプレイ-1 203及びタッチスクリーン205と同様のディスプレイにアクセスすることができる。
【0101】
有権者は、タッチスクリーン上のセル103をタッチするか、ディスプレイでマウスを使用して、投票選択を行う。
【0102】
有権者は、自分の画面に印刷された投票/票を見ることができ、投票を拒否又は受け入れることもできる。
【0103】
投票プロセス全体とその関連デバイスの配置は、実際のシステムの場合とほぼ同じである。
【0104】
前述のことから分かるように、VM CU201、ブースCU230、及びブースサーバ225の間の通信方法は、リモート投票プロセスを単純、安全且つ機密にするように設計されている。
【0105】
ブースサーバ225と選挙ネットワーク235との間の通信。マスター選挙サーバは、有権者リスト内の投票済みの名前を適宜マークし、選挙ネットワーク235内の他の選挙サーバ237も同様に更新する。このようにして、選挙区内で有権者リストが更新されるため、不正投票の可能性が排除される。
【0106】
ブースサーバ225も、選挙サーバ237によって更新される。
【0107】
ブースサーバ225は、投票した有権者のリストを保存し、対応する確認応答をメモリに受信する。しかしながら、有権者のリストを更新する間、投票時刻は選挙サーバ237又はメモリデバイスのいずれにも保存されず、それによって有権者に機密性が提供される。
【0108】
投票コードが選挙サーバ237によって承認されない場合、それぞれのブースCU230は、承認が受信されるまでマスター選挙サーバにリマインダを送信し、そうでない場合は、選挙当局による措置のために「承認失敗」通知を発する。
【0109】
ブースサーバ225は、選挙職員によって管理される。選挙サーバ237は有権者のデータを有するため、有権者が投票するために現れるときにそのデータを有権者の生体認証に使用することができる。
【0110】
この情報を伝達するには、GSMなどの任意の適切な通信手段を使用することができる。この場合のデータ量は暗号化を含めて最小限であり、速度も高速である必要はない。
【0111】
モバイルネットワークが利用できない地域では、有線通信を使用することができる。
【0112】
データ通信が利用できない遠隔地では、スタンドアロンモード220のみを使用する必要がある。
【0113】
有権者のデータ。インドでは、総選挙の競争者は最大10,000人、州選挙の参加者は同数(即ち、20,000~25,000人)、有権者は9億1,000~9億1,500万人になる可能性がある。メモリデバイスには、画像やテキストなど、主に印刷される情報を保存する必要がある。レイアウトはユーザの要求に応じて行われる。
【0114】
全国選挙人名簿/登録簿のデータには、特定の個人的な詳細を含めて、すべての有権者の名前が含まれており、各有権者は固有の識別番号/IDを有する。
【0115】
写真や指紋などの生体認証も、選挙人名簿と関連付けられていれば、有権者の認識に役立つだろう。
【0116】
有権者の詳細は選挙区/投票ブースごとにグループ化されてファイルに保存され、各ファイルには固有の識別番号/IDが付いている。
【0117】
選挙記号のデジタル化及び認識。選挙記号は、サイズ、解像度、最小線の太さ、垂直軸と水平軸に沿った方向など、標準化された形式でカタログ化することができる。
【0118】
選挙記号は、視覚的にも電子的手段によっても区別でき、容易に認識できるように、好ましくは「白黒」/モノクロ画像としてデジタル化することもできる。
【0119】
各画像は、それを認識できる固有のデジタル署名を有する。
【0120】
更に、画像認識の場合、画像全体をスキャンする代わりに、画像の長さに沿った少なくとも1つの所定の長方形の領域のみを分析することができる。長方形は同じ寸法の水平セグメントに分割され、長さに沿って番号が付けられる。画像の数には限りがあるため、同じパターンを有する複数の画像が見つかる可能性はほとんどない。
【0121】
パターンに加えて、長方形内の白黒ピクセルの数のサイズも各画像に関連付けることができる。
【0122】
これに加えて、各画像にはバーコードやQRコードなどの固有のコードを割り当てることもでき、好ましくは各画像の境界に沿って印刷する必要があり、これは、光学センサを使用する場合に適切である。これにより、印刷中に紙が移動するにつれて、コードと長方形の領域を単一のパスでスキャンすることが可能になる。ただし、光学センサは画像には示されていない。カメラ209を使用する場合でも同様の方法が適用できる。
【0123】
ネットワーキング
【0124】
「選挙ネットワーク235」。本明細書では「選挙サーバ237」及びブースサーバ225と呼ばれるサーバのネットワークは、スイッチ/ハブとして機能する「マスター選挙サーバ」を有し、選挙区内に構築することができ、本明細書では「選挙ネットワーク235」と呼ばれる。有権者の身元、競争者、及び投票に関する情報がネットワーク内で交換される。
【0125】
CU間の通信。ハッキングを防ぐために、CU、外部デバイス、インターネット間のデータ転送のサイズと速度を、コードの送信にのみ十分であり、改ざんに必要なものではない値に限定/制限することもでき、それによってハッキングを防止することができる。
【0126】
選挙データは次のソースからアクセスされる:
【0127】
選挙サーバ237、及びブースサーバ225及び/又はブースCU230の一時的に格納された揮発性メモリ(RAM内)。
【0128】
外部サーバへの更なるアクセスを防ぐために、候補者のリストを含むファイルは、投票開始前、又は再起動が必要で、その後接続が無効になった場合に、投票ブースの揮発性メモリ(RAM)にダウンロードすることもできる。
【0129】
この場合でも、信号は光トランシーバ、バーコードに類似したコードを表示するLED、及び信号を受信してCUに送信するセンサ/カメラなどの代替/非従来型の手段を介して送信されてもよい。ケーブル又はワイヤのみを使用する必要がある。それにもかかわらず、任意の他の安全な通信手段を使用することもできる。BAN内の伝送は、不要なRF伝送を抑制するためにシールドケーブルを介して行われる。
【0130】
セルフチェック。CUは定期的なセルフチェックを実行するようにプログラムすることができる。その場合、一連の投票が印刷され、結果が集計される。不一致の場合、エラー信号が生成され、その機器への投票は修正されるまで一時停止される。セルフチェックは、計数時にも役立つ。
【0131】
サブシステム
【0132】
コンピュータ化:シングルボードコンピュータ(Single-Board Computers、SBCS)。シングルボードコンピュータ(SBCS)及び/又はマイクロコントローラなどのマイクロプロセッサは、本発明に適していると考えられる。必要に応じて、通常のコンピュータを使用することもできる。便宜上、本明細書では前述のデバイスを「コントロールユニット」又はCUと呼ぶ。
【0133】
メモリデバイス。本発明のデータ記憶の場合、「ワンタイムプログラマブル」(One Time Programmable、OTP)及び/又は「ライトワンスリードメニー」(Write once read many、WORM)カードなどのメモリ記憶装置が適している。
【0134】
あるいは、データを市販のSDカードに保存し、データ保存後にタブを「ロック」位置にシールすることもできる。
【0135】
更に、パスワードを割り当てたり、その他のデータセキュリティ対策を採用したりすることによって、アクセスを保護することもできる。
【0136】
これにより、データが改ざんされていないことがより確実に保証される。
【0137】
本発明は、メモリデバイスを1つ、2つ有してもよく、あるいはメモリデバイスを全く有しなくてもよい。メモリデバイスが1つだけの場合、タッチスクリーン上の選択と印刷された投票107の間でコンピュータ検証が行われる。シンボルとコードの信頼性をチェックできるテンプレートは存在しない。
【0138】
この問題を解決するために、投票に対する有権者の選択を検証するために、テンプレートとして第2のメモリデバイスを提供することができる。信頼性係数を向上させるために、メモリデバイス上のデータを2つの異なる設備にそれぞれ50%ずつ保存する必要がある。これにより、メモリデバイスの両方のバッチが改ざんされる可能性が最小限に抑えられる。
【0139】
本発明の別のバージョンでは、メモリデバイスが存在しないか、又はメモリデバイスが設置されていても、選挙データがメモリデバイスに保存されない可能性がある。この場合、すべての競争者のファイルは、選挙の開始前に選挙サーバからダウンロードする必要があり、好ましくはブースCU230の揮発性メモリ(RAM)に保持される。
【0140】
プリンタ。インクジェット又はレーザプリンタを使用することができるが、これらの機械は、本発明に適合させるために大規模な改良を必要とするだけでなく、より高い運用と保守及び資本支出も必要とする。
【0141】
一方、サーマルプリンタの方が適している。構成要素が少なく、コストも低い。したがって、「直接感熱プリンタ」又は「熱転写プリンタ」が本発明に好ましい。ただし、適切な変更を加えれば、任意の他のタイプのプリンタを使用することもできる。
【0142】
プリンタは、タッチスクリーン-ディスプレイと同じ平面のパネルに取り付けられているため、目視観察がより便利になる。
【0143】
プリンタはフィーダとワインダの間に配置され、紙テープがプリンタを通過する。
【0144】
リールフィーダ-レシーバ機構は、紙テープ又は複数の紙テープを有する。
【0145】
ある長さの紙テープの両端がリールツーリールで取り付けられており、投票プロセス全体を通じてリールツーリールで取り付けられたままになる。
【0146】
テープを切断することなく、テープ上にプリンタを設置することができる。
【0147】
プリンタを取り外すことなくリールフィーダレシーバ機構を取り付けることができる。
【0148】
ここで、リールは、その上に巻かれた紙テープの長さと同じ長さの中空円筒管である。
【0149】
ここで、受け取りリールは、モータ機構に接続され、このモータ機構は、CUによって制御され、プリンタモータの回転と同期する。
【0150】
フィーダリールは紙に十分な張力がかかるように紙の張力を維持する。
【0151】
投票が行われるたびに、プリンタは有権者の選択と累積投票をコード化された形式でテープに印刷する。
【0152】
投票が印刷されるたびに、テープは印刷物の長さにマージンを加えた長さに等しい1ステップだけ進む。
【0153】
前進するテープはリールワインダに巻き取られて巻き付けられる。
【0154】
ワインダリールは封入されている。
【0155】
テープは途切れることなく連続している。
【0156】
テープは、フィーダからワインダリールまでの一方向の動きしかない。
【0157】
投票セッションの最後に、投票集計が各投票機のテープに適切に印刷される。
【0158】
集計は機械可読形式で印刷される。
【0159】
テープの端の集計部分を隠すために、最後の集計プリントがテープの空白部分で覆われるまで、追加の長さのテープをワインダリールに巻き付けるか、又はカセットの周囲を不透明なテープで巻き付けてシールする。
【0160】
カセットは、上記の両方の場合において適切に密封される。
【0161】
シールは、テープが見えず、アクセスできず、回転できないようにする必要がある。テープにアクセスするには、シールを破る必要がある。
【0162】
カセットから印刷されたテープにアクセスするには、シールを破る必要がある。
【0163】
許可なくシールを破ると、テープが無効になる。
【0164】
フィーダリールは一方向にのみ移動するように設計されており、即ち、逆方向には回転できない。
【0165】
投票セッションが終了すると、印刷された投票を有するワインダリールは、保管のためにフィーダリールから取り外される。
【0166】
印刷可能なテープ。本発明の主な特徴は、印刷可能なテープ又はリボンである。適切な幅と長さのテープに、投票ブースでのすべての投票が記録される。
【0167】
投票は、好ましくは、個別のリールに巻かれて別々に保管できる複数の紙テープに印刷される。投票の重要な情報は、印刷された投票の間に不正に投票を印刷するのに十分な大きな隙間を残すことなく、テープに順次印刷される。
【0168】
複数のテープがあり、各テープは同じであるが、幅がより小さく、その結果、複数のテープの合計幅が元の紙の幅と同じである。
【0169】
ここで、幅の小さいテープはフィーダ端で束ねられている。
【0170】
フィーダリール及び受け取りリールは、各端部において共通のシャフト上に取り付けられている。
【0171】
各競争者への投票も段階的に集計され、バーコード又はQRコードに類似した機械可読形式で印刷される。したがって、各候補者を支持する投票は、投票セッションの終了時だけでなく、投票中及びその後の任意の段階においても、容易に利用できるようになる。
【0172】
投票セッションの終了時に、様々な投票ブースに配置された本発明のテープ上の合計スコアを機械で読み取り、同様の紙テープ又はメモリデバイスに保存することができる。コード化されたスコアは、パスワードで保護することができ、日付と時刻もロックすることができる。コード化されたスコアは、必要に応じて、集計して結果を宣言するために、中央開票所に送信することができる。
【0173】
感熱紙。上述したように、感熱紙印刷又は熱転写印刷が適している。しかしながら、直接感熱プリントは一般に短時間で消えてしまう。この欠点は、特殊な感熱紙を使用することによって克服することができる。一部のブランドは、印刷寿命を最大25年と主張している。ただし、印刷寿命が7年の感熱紙が利用可能であり、本出願に適している。
【0174】
永久的な印刷が必要な場合は、「熱転写」印刷が適している。インクを紙テープに転写することによって、リボン上の印刷領域が透明になる。したがって、印刷領域は、有権者による視覚確認のために、バックライトを用いて非常にはっきりと見える。
【0175】
この場合、パネル100上の印刷領域の上部に着色ガラスを取り付けて、印刷物がバックライトなしでも見えるのを防ぐことができる。
【0176】
ダミーディスプレイ。有権者が正しいリストが取得されたか否かを確認できるように、投票ブースでダミーディスプレイを設置することができる。正しいリストが取得されていない場合、タイムリーな措置を講じることができる。これに加えて、ディスプレイにも慣れる。これにより、投票時間と投票ミスを最小限に抑えることができる。
【0177】
モーション検出器及びカウンタ。特定のVMU200で投票した人の数を感知して計数するために、VMU200の入口にモーション検出器又は回転式ゲートが設置され、出口にもう1つが設置される。
【0178】
これは、有権者をVMU200に入場させるために、ブースサーバ225を介してブース職員によって起動される。
【0179】
入口に識別手段を設けることもできる。
【0180】
有権者が識別され、入口を通過すると、各候補者のリストがディスプレイ203に表示される。
【0181】
モーションサーバ/回転式ゲートは、「投票中」信号をブースサーバ225に送信する。
【0182】
有権者は投票して退場する。
【0183】
出口において、モーションセンサは「投票済み」信号をブースプロセッサ225に送信する。
【0184】
これで、次の有権者が入場できるようになる。
【0185】
カウンタは投票した有権者の数を計数する。
【0186】
情報は、公開情報として必要な場合にはどこにでも表示することができる。
【0187】
ブースの投票記録との集計も可能である。
【0188】
2つのセンサの代わりに、1つのセンサをVMUに取り付けることもできる。上記の動作はifによって実行されるが、2つのセンサが推奨選択肢である。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】