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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-10
(54)【発明の名称】プリフォームを巻くための方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/20 20060101AFI20240403BHJP
   A61F 13/22 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
A61F13/20 260D
A61F13/22
A61F13/20 260Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023543458
(86)(22)【出願日】2022-04-08
(85)【翻訳文提出日】2023-07-19
(86)【国際出願番号】 EP2022059526
(87)【国際公開番号】W WO2022223330
(87)【国際公開日】2022-10-27
(31)【優先権主張番号】00426/21
(32)【優先日】2021-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CH
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511205677
【氏名又は名称】ルークグリ プロジェクツ アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】シューラー, サムエル
(72)【発明者】
【氏名】アウアー, マルコ
【テーマコード(参考)】
3B200
【Fターム(参考)】
3B200AA03
3B200CA17
3B200EA01
3B200EA21
3B200EA27
(57)【要約】
本発明は、タンポンを製造するためにプリフォームを巻くための方法に関する。本発明による方法では、材料テープが供給される。テープの形態のストリップが、この材料テープから分離され、巻きフォークがガイドバーの周りを移動するときに、ガイドバーがストリップの一部分を巻きフォークのフォーク間隙内に押し込み、したがって引込みを可能にするようにストリップが巻きフォークとガイドバーとの間に配置されるように、少なくとも1つの駆動ローラ19によって連続的回転巻きドラム16内に押し込まれる。本発明はまた、本発明による方法を実施するための対応するデバイスに関する。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンポンを製造するためにプリフォームを巻くための方法であって、
a.材料テープ、特に無端材料テープを供給するステップと、
b.テープ状の材料ストリップを前記材料テープから分離するステップと、
を含む、方法において、
巻きフォーク(22)がガイドバー(21)の周りを移動するときに、前記ガイドバー(21)が前記材料ストリップ(18)の一部分をフォーク間隙(28)内に押し込むように、前記材料ストリップが前記巻きフォーク(22)と前記ガイドバー(21)との間に配置されるように、前記材料ストリップが、少なくとも1つの駆動ローラ(19)によって連続的搬送巻きユニット内に押し込まれること
を特徴とする、方法。
【請求項2】
前記材料テープが、積層テープ(17)として設計されており、前記方法が、
a.少なくとも1つの第1の延伸ローラ(7.1、7.2)によって裏当て材(2)、特に繊維材料を供給するステップと、
b.少なくとも1つの第2の延伸ローラ(12)によって層状材料(3)、特に熱可塑性不織布を供給するステップと、
c.前記裏当て材(2)と前記層状材料(3)とを一緒にするステップと、
d.前記裏当て材(2)および前記層状材料(3)から積層テープ(17)を積層するステップであって、テープ状の材料ストリップを前記材料テープから分離する前記ステップが、前記積層テープ(17)からストリップ状の積層ストリップ(18)を分離する工程で構成される、ステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記搬送巻きユニットが、前記巻きフォークが放射状に配置された回転巻きドラム(16)である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記裏当て材(2)が穿孔され、特に、前記裏当て材が、ステップc)の前に穿孔される、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記層状材料(3)が穿孔され、特に、前記層状材料(3)が、ステップc)の前に穿孔される、請求項2~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記分離が、前記駆動ローラ(19)によって実行され、特に、前記駆動ローラ(19)の駆動速度が、前記駆動ローラ(19)の上流側での前記材料テープの搬送速度よりも速い、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記巻きフォークが、前記ガイドバーを通過し、その結果、前記材料ストリップ、特に前記積層ストリップ(18)が、前記巻きフォーク(22)と前記ガイドバー(21)との間に通される、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記駆動ローラの上流側で、特に、前記材料テープ、特に前記積層テープ(17)の長手方向軸線に対して垂直に、前記材料テープ、特に前記積層テープ(17)に除去糸が巻き付けられる、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記材料ストリップ、特に積層ストリップ(18)が、前記材料ストリップ、特に前記積層ストリップ(18)の一部分が前記フォーク間隙(28)内に押し込まれた後に、前記巻きフォーク(22)の回転運動によって巻かれる、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
巻かれた前記材料ストリップまたは前記積層ストリップ(18)が、閉じステーション(26)によって閉じられる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ガイドバーが、前記巻きフォークの回転の方向とは反対方向の移動を実行して戻る、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
タンポンを製造するためにプリフォームを巻くための、特に請求項1に記載の方法を実施するためのデバイス(1)であって、
材料テープ、特に無端材料テープを供給するためのコンベヤデバイスと、
材料テープ(17)からテープ状の材料ストリップ(18)を分離するための分離ユニットと、
前記積層ストリップ(18)を巻きユニット内に押し込むための少なくとも1つの駆動ローラ(19)と、
を備え、
巻きユニット(16)が、複数の巻きフォーク(22)を備え、前記巻きユニット(16)内に押し込まれた積層ストリップ(18)がガイドバー(21)によって巻きフォークのフォーク間隙(28)内に押し込まれ、したがって前記巻きフォーク(22)に受容されるように、前記複数の巻きフォーク(22)が、前記巻きフォークの移動に対して静止したまたは移動可能な前記ガイドバー(21)を通り過ぎるようにガイドされ得るように配置されている、
デバイス(1)。
【請求項13】
前記材料テープが、積層テープ(17)として設計されており、前記コンベヤデバイスが、
a.裏当て材(2)、特に繊維材料を供給するための第1の延伸ローラ(7.1、7.2)と、
b.層状材料(3)、特に熱可塑性不織布を供給するための第2の延伸ローラ(12)と、
c.前記裏当て材(2)および前記層状材料(3)から積層テープ(17)を積層するための積層ユニット(11)と、
を備える、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記巻きユニットが、巻きドラム(16)として設計されており、特に、前記巻きユニットが、巻きフォーク(22)が放射状に配置された連続的に回転可能なドラム状の巻きドラム(16)として設計されている、請求項12または13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記少なくとも1つの駆動ローラ(19)が、前記分離ユニットである、請求項12~14のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項16】
ガイド湾曲部(25)をさらに備え、前記巻きフォーク(22)が、前記巻きドラム(16)の回転半径に沿った前記巻きフォーク(22)の移動において前記積層ストリップ(18)を前記ガイド湾曲部(25)に沿って巻き上げる、請求項14または15に記載のデバイス。
【請求項17】
前記巻きフォーク(22)が、前記巻きフォーク(22)自身の長手方向軸線を中心に回転可能であるように前記巻きドラム上に配置されている、請求項14~16のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項18】
前記デバイスが、前記裏当て材(2)、前記層状材料(3)、および前記積層テープ(17)をそれぞれ安定させるための少なくとも1つのそれぞれのガイドローラ(6)をさらに備える、請求項13~17のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項19】
前記ガイドバー(21)が、前記巻きフォーク(22)の回転半径上で静止して前記巻きドラムに配置されており、その結果、前記ガイドバーが、前記巻きフォークの前記フォーク間隙(28)を、前記巻きフォークの前記回転半径上で前記巻きフォークと接触することなく通過することができる、請求項12~18のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項20】
前記ガイドバーが、前記巻きフォーク(22)の回転半径上で静止して前記巻きドラムに配置されており、その結果、前記ガイドバーが、前記巻きフォークの前記フォーク間隙(28)を、前記巻きフォークの前記回転半径上で前記巻きフォークと接触することなく通過することができ、特に、前記ガイドバーが、ストロークを実行するように設計されている、請求項12~18のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項21】
前記巻きドラムが、閉じステーション(26)を備える、請求項11~17のいずれか一項に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テープ状材料からタンポンを製造するためにプリフォームを巻くための方法、およびプリフォームを巻くための対応するデバイスに関し、両者とも特徴とする請求項の前文によるものである。
【背景技術】
【0002】
特に月経中の女性衛生用として使用されるタンポンは、最初に特徴的な細長い形状に巻かれ、次いで押圧され成形される、吸収材、通常はビスコース詰め綿ストリップから本質的になる。タンポンを製造するために使用されるプリフォームは、このストリップ状材料のストリップのロールである。ストリップは、典型的には、150~350mmの長さおよび30~60mmの幅を有する。一般に、使用される材料は、層状材料が詰め綿に熱可塑的に接続される、熱誘起積層が通常行われる材料接続で互いに接続される。得られた積層テープは、適切なストリップ長さに作られ、ロールとして巻かれる前に除去糸が設けられる。除去糸は、通常、実際の巻きプロセスの前に、積層ストリップの長手方向軸線に対して直角に上に巻き付けられる。
【0003】
タンポン生産では、大量生産および高品質要件が重要な役割を果たす。積層プロセス中、詰め綿テープおよび不織布テープの異なる寸法により、困難さが増す可能性がある。したがって、特定のタンポン製造方法は、不織布テープの突出領域を遠位端の除去糸の周りのタンポン表面に熱可塑的に接続することによって、タンポンの近位端側閉鎖を作成するように設計されている。
【0004】
国際公開第2017/109166号(Heege,T.ら)は、2つの繊維材料からなる積層体のストリップを連続的に提供する方法を記載している。繊維材料は異なる速度で互いに接近させられ、第2の繊維材料は、適切なテープ長さに切断された後、同時に熱可塑性結合しながら第1のテープ材料の速度まで加速される。
【0005】
積層ストリップのこの製造方法および同様の製造方法は、公知である。課題は、断続的に動作する移送ユニットを介在させる必要なく積層ストリップを後続の処理ユニットに供給することにある。現在の方法では、例えば、連続的に生産された積層ストリップは、積層ストリップをプリフォームに巻くストップアンドゴープロセスにおいて巻き針上に置かれる。
【0006】
したがって、例えば、単層または多層テープの連続的な積層およびパッケージングの後、さらに連続的にさらなる処理を可能にする、タンポンを生産するためにプリフォームを巻くためのデバイスおよび方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0007】
したがって、本発明の目的は、既知の技術の少なくとも1つの欠点を克服する、タンポン製造のためにプリフォームを巻くための方法およびデバイスを提供することである。特に、材料の組み立てられたストリップの連続的な供給を連続的なタンポン製造にすることができる対応する方法および関連するデバイスが提供されるべきである。
【0008】
この目的は、独立請求項の特徴的な特徴によって達成される。
【0009】
本発明の一態様は、プリフォームを巻いてタンポンを作製する方法である。本発明による方法は、一連のステップを含む。
【0010】
まず、材料テープ、特に無端材料テープが供給される。続いて、テープ状材料ストリップが材料テープから分離される。
【0011】
本発明による方法では、分離された材料ストリップは、巻きフォークとガイドバーとの間に相対運動が存在する場合、ガイドバーは、材料テープの一部分をフォーク間隙内に押し入れるように、材料ストリップは、巻きフォークとガイドバーとの間に配置されるように、少なくとも1つの駆動ローラによって連続的搬送巻きユニット内に押し込まれる。
【0012】
本発明による方法は、例えば、関与する作業ステーションのうちの1つがワークピースを受容するために停止されなければならない断続的なステップを必要とせずに、連続的動作巻きユニットを連続的包装および任意選択的に積層供給ステーションに直接接続することを可能にする。特に、テープ供給ステーションと巻きステーションとの間の非接触移送は、例えば、移送グリッパがストリップを包装から取り出してストリップを巻きステーションに移送する必要がないという点で保証される。さらに、本発明による方法は、以前に達成された量を超える量でパッドを製造することを可能にする。特に、毎分140個を超える量、特に好ましくは毎分約300個の量が達成される。
【0013】
本発明の目的のために、材料テープは、例えば、繊維材料から本質的になるか、または繊維材料を含む材料として理解することができる。
【0014】
本発明の目的のために、繊維および糸のメッシュまたは織布として形成された天然または合成材料を繊維材料として使用することができる。綿織物、または綿織物とビスコースフィラメントとの混合物から製造された繊維は、タンポン生産のための慣習のものである。例えば、100%ビスコースで作製された高純度帯布詰め綿で作製された材料バンドが好適である。
【0015】
材料テープは、1つ以上の層で設計され得る。同じ材料の複数の層が層内に存在し得、または異なる材料が層内に存在し得る。材料テープはまた、部分的にのみいくつかの層で構成され得、すなわち、例えば部分的なセクションのみがいくつかの層で構成される場合である。
【0016】
特別な実施形態では、材料テープは積層テープである。この実施形態では、裏当て材は、少なくとも第1の延伸ローラに供給される。裏当て材は、繊維材料であることが好ましい。層状材料はまた、少なくとも第2の延伸ローラによって供給される。層状材料は、熱可塑性不織布であることが好ましい。裏当て材と層状材料とが一緒にされる。積層テープが、層状材料に裏当て材を積層することによって形成される。テープ状積層ストリップが、積層テープから分離される。
【0017】
この意味において、第1の裏当て材の場合、第1の裏当て材の吸収特性は特に重要であり得る。詰め綿は、好ましくは、100%綿から作製された高純度帯布詰め綿である。あるいは、合成材料を繊維材料として使用することができる。しかしながら、繊維材料はビスコース材料であることが好ましい。この代替的な実施形態では、詰め綿は、高純度100%ビスコース帯布詰め綿であり得る。
【0018】
本発明の目的のために、熱可塑性不織布材料は、ポリエチレンおよび/もしくはポリプロピレンおよび/もしくはポリエステル、またはこれらのプラスチックの1つ以上の対応する混合物、またはポリエチレンおよび/もしくはポリプロピレンおよび/もしくはポリエステルと繊維材料との混合物で作製された対応する不織布材料を含むと理解することができる。材料は、特定の温度範囲で変形し、したがって裏当て材との材料接続を形成することができるように選択され得る。
【0019】
本発明に関して、積層テープは、積層により製造される。積層テープは、積層された材料が少なくとも部分的に、特に積層された材料の接触表面全体にわたって材料接続が行われていることを特徴とする。2つの材料が熱可塑的に接続されている場合、本発明の意味において材料接続が存在し得る。代替的および/または追加的に、これはまた、材料が、例えば、一方または両方の層状材料上の接着剤層によって一緒に糊付けされている場合、または繊維が、例えば、コーミングおよび/またはカーディングによって互いに機械的に接続されている場合もあり得る。
【0020】
特定の実施形態では、裏当て材と層状材料と一緒にすることは、裏当て材の少なくとも1つの表面側が層状材料の表面側と接触するように、2つの層を互いに積み重ねて置くことを含む。
【0021】
特定の実施形態では、裏当て材および層状材料はテープとして存在し、併合することは、2つのテープが長手方向に一致してガイドされるステップを含む。この場合、併合を容易にする加圧ローラが設けられ得る。
【0022】
特定の実施形態では、併合することは、可能な接触領域の一部にのみ関連する。例えば、重なり領域を有するテープが次のテープと一緒にされ得、その結果、例えば、熱可塑性不織布の表面領域は繊維材料上には存在しないが、自由端として残る。本発明による方法を実装するためには、併合するときにどの材料が上部にあり、どの材料が下部にあるかは二の次である。
【0023】
しかしながら、特定の実施形態では、裏当て材は、層状材料が下方から裏当て材上にガイドされ、したがって裏当て材が層状材料上に載るように、裏当て材が層状材料と一緒にされる点までガイドされる。
【0024】
特定の実施形態では、積層テープを形成するために裏当て材と層状材料とを積層することは、エネルギー、特に熱を加えることによって裏当て材および層状材料の2つのテープを接続することを含む。
【0025】
特定の実施形態では、積層テープを形成するために積層することは、少なくとも1つの積層ローラを使用して実施される。
【0026】
さらなる特別な実施形態では、積層は併合することの直後に行われる。積層は、好ましくは、裏当て材および層状材料の2つの層を2つのローラ間に通すことによって行われ、積層ローラを逆圧ローラの反対側に配置することが可能である。逆圧ローラの代替として、互いに対向して存在する逆圧プレートまたは一対の積層ローラを設けることができる。
【0027】
特定の実施形態では、層状材料を形成する熱可塑性不織布は、熱を加えることによって軟化し、その結果、熱可塑性不織布が繊維材料のセルロースに結合する。
【0028】
特定の実施形態では、積層ローラは加熱可能ローラである。あるいは、積層を実行するために、熱風送風機および/または赤外線放射によって十分な熱を加えることもできる。
【0029】
裏当て材と層状材料との積層は、積層テープをもたらし、積層テープは、積層テープの表面の少なくとも一部上に、繊維材料を有し、積層テープの反対側の表面の少なくとも一部上に、例えば熱可塑性不織布材料を有する。
【0030】
当然ながら、本発明によるデバイスおよび本発明による方法は、3つ以上の異なる層を備えるか、または前記材料を複数有する積層テープを用いて実行することもできる。例えば、得られる積層テープの両面が少なくとも部分的に層状材料で覆われるように、2つの層状材料を繊維材料と一緒にすることができる。
【0031】
裏当て材および層状材料から積層テープを積層することにより、例えば、より肌触りの良いタンポンを生産することができる。熱可塑性成分、好ましくはポリエチレン/ポリプロピレン混合物またはポリエチレン/ポリエステル混合物は、使用中のタンポンの改善された挿入を提供し得る。繊維がより良好に一緒に保持され、熱可塑性不織布材料が後続の巻きプロセス中に外側に配置された場合、セルロース繊維が水分と接触したときにセルロース繊維が粘着するのを防ぐ。
【0032】
本発明の目的のために、裏当て材および層状材料の両方を無端テープとして処理することができる。したがって、本出願の説明では、テープとストリップとが区別され、テープは未定義の長さを指し、一方、ストリップはストリップの長手方向の範囲が制限されている。
【0033】
本発明の文脈において、材料ストリップまたは積層ストリップは、限られた長手方向範囲を有するテープ領域である。換言すれば、例えば、特定の長さに切断されたテープは、一連の積層ストリップまたは材料ストリップをもたらし得る。本発明による方法の場合、積層ストリップまたは材料ストリップは、生産されるタンポンの所望の直径または所望の密度によって影響を受ける長さを有し得る。好ましくは、長さは100~350mmの範囲である。
【0034】
本発明の文脈において、巻きユニットは、循環経路上で巻きフォークを搬送し、この循環経路の少なくとも一部にわたって巻きフォークを自己回転させ、その結果、フォーク間隙に押し入れられた材料または積層テープの一部分を巻き上げることができるのに適したユニットとして理解され得る。
【0035】
特別な実施形態では、巻きユニットは、巻きドラムとして設計されている。あるいは、巻きユニットは、巻きテープとして設計することもできる。
【0036】
本発明の文脈において、巻きドラムは、例えば、巻きフォークが放射状に配置されたユニットを意味すると理解することができる。巻きフォークは、円周に沿って、例えば巻きドラムの回転の方向に移動させられ得、それにより、少なくとも部分的に巻きフォーク自身の長手方向軸線を中心に回転させられ得る。
【0037】
本発明の文脈において、ローラは、ローラの回転の軸線を中心に回転させられたとき、ローラの円周に沿って湾曲を描く、略円筒形、円形、またはローラ形状の構成として理解されるべきである。しかしながら、本発明によるローラは、必ずしも円形断面を有する必要はない。ローラの機能にとって決定的なものは、固定点を中心に回転することができる本質的に円周方向の外面である。したがって、本発明でローラと呼ばれる構成要素のうちのいくつかは、循環コンベヤベルトとして設計することもできる。
【0038】
特定の実施形態では、駆動ローラは、駆動ローラの回転半径(Rotationsradius)に対して垂直に駆動され得る略円筒形のローラであり、その結果、ローラはトルクを受ける。
【0039】
本発明の特定の利点は、駆動ローラが積層ストリップを巻きドラム内に押し込むことである。結果として、連続的に回転するドラム状巻きドラムと積層テープの供給部との間に作用しなければならない構成要素は必要とされない。押し込み作用は、前記駆動ローラによって、例えば、積層ストリップに対する静摩擦を改善するためにリブ付き、溝付き、および/または粗面を使用することによって、この積層ストリップを搬送方向に移動させるためにさらに改善され得る。
【0040】
より好ましくは、駆動ローラは特定の速度で回転するように制御される。速度は、好ましくは、積層ストリップが巻きドラム内で加速されるように選択される。特に、積層ストリップは、駆動ローラの供給側の材料または積層テープの速度に対して加速されるべきである。
【0041】
より好ましくは、駆動ローラの速度は、材料または積層ストリップの巻きドラム内への加速が、積層ストリップをガイドバーと巻きフォークの回転半径との間に配置するのに十分であるように選択される。
【0042】
特定の実施形態では、ガイドバーは、積層ストリップの長手方向軸線に対して直角に、特に略円筒形の円周で形成されたボルトとして設計されている。円形の円周は、材料または積層ストリップがガイドバーの表面上で粗面化すること、または材料の観点から他の方法で損傷することを防止する。
【0043】
さらなる特定の実施形態では、ガイドバーは、ガイドバーの表面上の積層ストリップの粗面化を実質的に防止するように設計された横断プロファイルを有する。この目的のために、ガイドバーは、例えば、本質的に涙滴形状または水中翼形状である横断プロファイルを有し得、丸みを帯びた表面が、好ましくは巻きフォークの回転の方向の端面上に形成されている。
【0044】
本発明による方法では、巻きフォークは、自身の長手方向軸線を中心に回転することができる。同時に、巻きフォークは巻きドラムの回転の軸線を中心に回転する。
【0045】
特別な実施形態では、巻きフォークは、ガイドバーを通過するときに巻きフォーク自身の回転を一時停止する。巻きドラムの回転半径に沿ったその後の回転運動中に、巻きフォークは巻きフォーク自身の回転を再開し、材料または積層ストリップが巻き上げられる。
【0046】
特定の実施形態では、巻きフォークは、2つの巻きフォークフィンガの中央にガイドバーを通過させることによってガイドバーを通過する。これは、特に好ましくは、巻きフォークが一時停止された状態で、すなわち、巻きフォークの自己回転が一時停止されている間に行われる。ガイドバーを通過した後、自己回転が再開され得、積層ストリップがこのように巻き上げられ得る。
【0047】
特別な実施形態では、ガイドバーは、巻きフォークの回転の方向とは反対の移動を実行して戻る。これは、例えば、ストロークを実行するようにガイドバーを設計することによって行われ得る。ストロークは、巻きフォークの回転速度と同期していることが特に好ましく、その結果、巻きフォークがガイドバーを通過する必要がある期間中に完全なストロークが生じることが特に好ましい。結果として、ガイドバーは、積層体のストリップを巻きフォーク内に挿入するのを支援し、回転の速度を増加させることを可能にすることによってより速い動作を可能にする。ストロークのさらなる利点は、巻きフォークの自己回転がより長い期間にわたって行われ得るという事実によって表すことができ、例えば、先に通すことによって、巻きが行われ得る期間を引き延ばすことができる。特に、巻きフォークは、例えば、より早く巻きフォークの自己回転を再開し、材料または積層テープの巻きを開始することができる。
【0048】
特定の実施形態では、本発明による方法は、材料テープに所定の引裂点を与える弱化ステップを含む。これは、例えば、材料ストリップが駆動ローラによって分離される前に、材料テープが穿孔ステップを通ることによって行われ得る。
【0049】
特定の実施形態では、本発明による方法は、裏当て材が穿孔される穿孔ステップを含む。裏当て材は、好ましくは、裏当て材と層状材料とが一緒にされる前に穿孔される。
【0050】
特に好ましい実施形態では、裏当て材のこの穿孔は、所定の引裂点を作成することにより裏当て材を弱化させることを含む。これは、特に、歯によって積層テープ内の凹部を切断する特別に適合されたローラによって達成することができる。
【0051】
特定の実施形態では、層状材料も穿孔される。層状材料は、裏当て材と層状材料とが一緒にされる前に穿孔されることが好ましい。裏当て材と同様に、これは、後の所定の破断点として対応する凹部を裏当て材にパンチングする追加のパンチングローラを用いて達成することができる。この特定の実施形態では、層状材料の穿孔と、裏当て材および層状材料の併合との間に、このさらなる駆動ローラの入口側の搬送速度に対して層状材料を加速するさらなる従動ローラが設けられている。この加速により、層状材料を引き裂くことができる。
【0052】
特別な実施形態では、駆動ローラの入口側では、積層テープは、離間した穿孔を有する裏当て材の連続テープであり、層状材料の個々のストリップが、連続テープ上に既に積層されている。
【0053】
特別な実施形態では、積層テープは、駆動ローラによって積層ストリップに分離される。駆動ローラの回転速度は、入口側の搬送速度と比較して駆動ローラが積層テープを加速するように選択され得る。その結果、積層ストリップは、積層テープから引きちぎられ、分離される。積層ストリップの所望の長さは、駆動ローラを選択および制御することによって当業者によって徐々に調整することができ、これは本発明のさらなる利点を表す。
【0054】
本発明による方法の特別な実施形態では、巻きフォークは、巻きフォーク自身の軸線を中心に反時計回りに回転する。
【0055】
本発明による方法の別の特別な実施形態では、除去糸が、駆動ローラの入口側で材料または積層テープに巻かれる。これは、好ましくは、材料または積層テープの長手方向軸線に対して直角に巻き付けられる。
【0056】
さらなる特定の実施形態では、材料または積層ストリップは、材料または積層ストリップの一部がフォーク間隙内に押し込まれた後、巻きフォークの回転運動を継続することに巻かれる。巻くことは、例えば、ガイド湾曲部を使用して行うことができ、巻きフォークの自己回転が、ガイド湾曲部に沿って材料または積層ストリップを巻き上げる。ガイド湾曲部は、特に、ガイド湾曲部が巻きプロセス全体に付随するように設計することができ、したがって、ガイド湾曲部の曲線半径は、好ましくは、巻かれるストリップ長さに本質的に対応するように選択される。
【0057】
巻きドラムは、好ましくは、水平に位置合わせされた回転の軸線を中心に回転する。巻きドラムの回転は、好ましくは時計回りである。したがって、巻きフォークは、ガイドバーに時計回りに供給され、巻きフォーク自身は、ガイドバーと巻きフォークとの間で搬送される一片の積層ストリップが引っ張られ、後で巻き付けられるように、巻きフォークの回転の軸線を中心に反時計回りに回転し、ガイドバーの周りを移動する。
【0058】
特別な実施形態では、巻きフォークは、ロールを閉じる閉じステーションを通り過ぎるようにガイドされる。これは、積層体または積層に関して上述したものと類似的に、熱可塑性の閉じることであり得る。特に、この閉じることは、積層中に繊維材料上に置かれず、むしろ自由端として残っている熱可塑性不織布の表面部分をロールに熱可塑的に接続することによって行うことができる。類似的かつ/または追加的に、これは、材料接続のための別の方法によっても達成することができる。ここでは、対応する積層テープを生産するときに以前と同じ方法、例えば、コーミング、糊付け、およびフェルティングからなる群から選択される方法が好ましく使用される。本発明の文脈において、ロールは、積層中に繊維材料上に置かれていない部分を生産されたロールに物質的に接続することによって閉じられ得る。
【0059】
さらなる特別な実施形態では、巻きフォークは、近位端が完成したタンポン上に獲得されるように、裏当て層に重なり得る層状材料の領域が形成された「伸縮防止モジュール」を通り過ぎるようにガイドされる。
【0060】
本発明による方法を用いて、連続的かつ拡張可能な生産を達成することができる。ドラムの設計により、巻くことおよび/または閉じることなどの個々のプロセスステップには、高品質を得るのに十分な時間がさらに与えられる。
【0061】
特別な実施形態では、巻きドラムにおける巻きプロセス全体に沿って、巻きフォークと同軸線上に作用する吸引力が巻きフォークに及ぼされる。これにより、例えば、折り返された除去糸を処理の過程で安定させることができる。これは、例えば、吸引管を介して行われ得る。
【0062】
本発明による方法は、異なるタンポンサイズに容易に適合させることができる。タンポンサイズは、分離ステップを制御することによって制御することができる。調和のとれた穿孔および駆動ローラの加速は、所望の長さのテープを得ることを可能にする。同時に、例えば、ガイド湾曲部は、対応する巻き長さに適合され得るように、交換可能に設計することができる。
【0063】
巻きフォークおよびガイドバーはまた、巻きフォークのフォーク間隙およびガイドバー直径の観点から交換することができ、その結果、異なるテープ触覚および厚さに適応することができる。
【0064】
本発明のさらなる態様は、タンポンの製造のためにプリフォームを巻くためのデバイスに関する。デバイスは、好ましくは、上述の方法を実施するのに適している。
【0065】
デバイスは、材料テープ、特に無端材料テープを供給するためのコンベヤデバイスを備える。
【0066】
デバイスはまた、材料テープからテープ状材料ストリップを分離するための分離ユニットと、積層ストリップを巻きユニット内に押し込むための駆動ローラと、を含む。特に好ましい実施形態では、駆動ローラは、例えば、コンベヤデバイスが材料テープを供給する速度よりも速い速度で搬送することによって分離ユニットに作用する。
【0067】
特定の実施形態では、材料テープは、上記で説明したように、積層テープとして設計されている。その場合、デバイスは、裏当て材、特に繊維材料を供給するための第1の延伸ローラを備える。延伸ローラには、例えば、裏当て材に対するローラの静摩擦を増加させる歯、タイン、および/または粗面化が設けられ得る。延伸ローラは、延伸ローラが延伸ローラの回転の軸線を中心に回転するにつれて、延伸ローラが裏当て材ロールから裏当て材を供給するように駆動される。
【0068】
特定の実施形態では、一連の裏当て材ロールを含むロールマガジンが提供される。裏当て材ロールがなくなったときに別のロールがシームレスに供給されるように、特別な裏当て材緩衝液が使用され得、その結果、裏当て材ロールを交換するために連続製造プロセスを中断する必要がない。類似的に、これは層状材料のロールにも提供することができる。これは、本発明によるデバイスが、層状材料、特に熱可塑性不織布を供給するための第2の延伸ローラを備えるためである。この場合、この第2の延伸ローラは、適切な搬送補助によって第1の延伸ローラと類似的に設計され得る。本発明によるデバイスはまた、裏当て材および層状材料で作製された積層テープを積層するための積層ユニットを含む。
【0069】
特別な代替的な実施形態では、ロールマガジンは、裏当て材が層状に配置された少なくとも1つの裏当てマガジンを備える。
【0070】
特定の実施形態では、積層ユニットは加熱可能なローラである。さらに、対応するカウンタローラが好ましくは配置されており、これにより、加熱されたローラに接触圧力を及ぼすことができ、その結果、2つのロール間にガイドされた裏当て材および層状材料のテープが積層されて積層テープを形成する。
【0071】
あるいは、積層は、赤外線放射などの導入によって圧力点で加熱される非加熱ローラを使用して行うこともできる。
【0072】
代替的なさらなる実施形態では、積層は押圧のみによって行われ、裏当て材および層状材料の材料は、裏当て材および層状材料の材料が裏当て材および層状材料の材料自身で材料接続を形成することができるように設計されている。例えば、層状材料には、裏当て材に結合する接着剤および/または接着剤層が設けられ得る。事前に接着を誘導することも考えられる。例えば、これは、例えば層状材料および/または裏当て材上の接着特性を活性化する赤外線放射器を使用して、併合前に層状材料を加熱することによって行われ得、次いで、2つの材料を一緒にするときに2つの材料を一緒に押圧するだけでよい。
【0073】
本発明によるデバイスは、積層テープからテープ状積層ストリップを分離するための分離ユニットをさらに備える。さらに、本発明によるデバイスは、積層ストリップを回転可能な巻きドラム内に押し込むための少なくとも1つの駆動ローラを含む。駆動ローラに対する可能な機能構成は、既に上述している。駆動ローラは、駆動ローラレバーを介して積層テープ上に押圧され得、その結果、最適な搬送効果がある。駆動ローラレバーはまた、必要に応じて駆動ローラを積層テープから単に持ち上げるように設計され得、積層テープは機能しておらず、テープはそれ以上巻きドラム内に押し込まれない。
【0074】
特定の実施形態では、駆動ローラレバーは、均圧を実行するように設計されている。
【0075】
本発明によるデバイスは、複数の巻きフォークを有する巻きユニットをさらに備える。これらの巻きフォークは、巻きユニットの搬送に対して巻きフォークが静止したまたは移動可能なガイドバーを通り過ぎるようにガイドされ得るように配置されている。これは、例えば、ガイドバーがガイドバーのための静止ホルダから巻きフォークの搬送空間内に延在することで達成することができる。あるいは、ガイドバーは、例えば、巻きフォークの搬送空間にガイドバーを保持するためのギヤと相互作用する枢動可能なレバーバーを設けることによって、移動可能に備え付けられ得る。ガイドバーは、ストロークを実行するように設計されることが特に好ましい。
【0076】
特別な実施形態では、巻きユニットは、巻きドラムとして設計されている。巻きドラムは、複数の巻きフォークを有する。これらの巻きフォークは、巻きドラムの回転に対して静止したまたは移動可能なガイドバーを巻きフォークが通り過ぎるようにガイドされ得るように配置されている。これは、例えば、ガイドバーがガイドバーのための静止ホルダから巻きフォークの回転半径内に延在することで達成することができる。あるいは、ガイドバーは、例えば、ガイドバーを巻きフォークの回転半径内に保持するためのギヤと相互作用する枢動可能なレバーバーを設けることによって、移動可能に備え付けられ得る。ガイドバーは、特に好ましくは、ストロークを実行するように設計されており、特に、ストロークは、巻きドラムの回転の方向とは反対の移動を含み、戻る。
【0077】
巻きフォークの回転半径は、巻きフォークのフォーク間隙が、巻きドラムの回転運動中にガイドバーが接触することなく通過することを可能にするように設計されている。これに対応して、本発明によるデバイスでは、巻きドラム内に押し込まれた積層ストリップがフォーク間隙内のガイドバーによって押圧され、したがって巻きフォークによって引き込まれるように、巻きフォークがガイドバーを通り過ぎるようにガイドされ得る。巻きフォークの自己回転は、好ましくは、巻きフォークがこのようにしてガイドバーを通り過ぎるようにガイドされている間、一時停止される。
【0078】
特別な実施形態では、走行プレートが設けられ得、少なくとも1つの駆動ローラが、走行プレート上で、材料または積層ストリップを回転可能な巻きドラム内に押し込む。この走行プレートには、走行プレートの巻きフォークを通過させることができる凹部が設けられ得る。
【0079】
特別な実施形態では、走行プレート内のこの凹部のサイズは、巻きフォークによってガイドバー上に置かれた材料または積層ストリップの表面領域に対応するように選択される。
【0080】
特定の実施形態では、少なくとも1つの駆動ローラは、同時に、材料または積層体のストリップを材料または積層テープから分離するための分離ユニットである。これをどのように実行することができるかの例は、本発明による方法に関連して既に上述されている。
【0081】
特定の実施形態では、本発明によるデバイスは、ガイド湾曲部を備え、巻きフォークが、巻きドラムの回転半径に沿った巻きフォークの移動において材料または積層ストリップをガイド湾曲部に沿って巻き上げることができる。このガイド湾曲部は、好ましくは、ガイド湾曲部の曲線半径および曲線長さが材料または積層ストリップの寸法に適合され得るように、交換可能に設計されている。
【0082】
特定の実施形態では、巻きフォークは、巻きフォークが巻きフォーク自身の長手方向軸線を中心に回転させられ得るように、すなわち、巻きフォークが巻きフォーク自身で自発的に回転させられ得るように設計されている。巻きフォークは、好ましくはこの目的のために駆動され得、特に好ましくは巻きフォークは個々に駆動され得る。
【0083】
この目的のために、例えば、ギヤシステムを介した巻きドラムの回転運動を巻きフォークの回転に変換するギヤが設けられ得る。個々の巻きフォークは、好ましくは、巻きフォークが個々に回転するように駆動され得るように設計されている。このようにして、例えば、巻きフォークの回転を一時停止することが、ガイドバーの通過と調整され得、その後、巻きプロセス中に自己回転が再開され得る。
【0084】
特定の実施形態では、デバイスは、裏当て材、層状材料、および積層テープをそれぞれ安定させるための少なくとも1つのガイドローラをさらに備える。良好なテープおよび材料テープ張力を常に確保するために、ガイドローラが設けられ得、ガイドローラは、一方では横方向のシフト、すなわちベルトの長手方向範囲に対して直角にシフトすることを防止し、他方では、ばねを介してテープに特定の張力を及ぼすことによって必要なテープ張力を確保する。
【0085】
特別な実施形態では、巻きドラムは、さらなる閉じステーションを含む。このさらなる閉じステーションは、ロールを閉じかつ安定させるために使用され得る。
【0086】
さらなる特別な実施形態では、巻きドラムは、上述のように、伸縮防止モジュールを含む。
【0087】
ガイドバーは、停止することなくストローク移動を実行するように設計されていることが好ましい。特に好ましい実施形態では、偏心器が、ストロークを完了するために設けられている。これにより、可動ガイドバーは、それぞれの巻きフォークの通過に同期して、高頻度でストロークを実行することができる。
【0088】
当業者にとって、すべての非排他的な実施形態が、本発明による任意の組合せで、例えば、方法の特徴から生じるデバイスの特徴を通じて、およびその逆によっても実装され得ることは言うまでもない。
【0089】
本発明による方法および関連するデバイスにより、プリフォームを形成するための材料および/または積層テープの連続的な処理を確実にすることが可能である。方法は拡張可能であり、連続的な動作で行うことができる。本発明によるデバイスのさらなる利点は、最初に、または特別な実施形態に関連して既に説明されている。タンポンのプリフォームを生産するための方法の本発明による実施形態、および本発明によるデバイスでは、説明された特徴が、相互に排他的でない限り、任意の組合せで実装され得ることは当業者には言うまでもない。
【0090】
次に本発明は、これらに限定されることがない特定の例示的な実施形態および図を参照して、以下により詳細に説明される。簡単にするために、図において同じ要素には同じ参照番号が付されている。図は、本発明の概念を概略的に提示しており、一定の縮尺であることを意図していない。
【0091】
本発明の例示的な実施形態は、以下の図を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0092】
図1】本発明によるデバイスの概略的な全体図を示す。
図2】巻きドラム内への移行領域を概略的に示す。
図3a】積層ストリップに接近している巻きフォークを概略的に示す。
図3b】積層ストリップに接触している巻きフォークを示す。
図3c】巻きフォークの周りの積層ストリップの一部の屈曲を示す。
図3c】巻きドラムの回転半径に沿った続きを示す。
図3d】巻きフォークによる巻きプロセスの開始を概略的に示す。
図4】巻きドラムおよび排出ドラムを通る概略的な断面を示す。
図5】ガイドバーの代替的な実施形態を示す。
図6】可動ガイドバーとしての代替的な実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0093】
図1は、本発明によるデバイスがどのように構築され得るかを概略的に示している。この概略図では、左から右への搬送移動が行われる。2つのテープ状材料が一緒にまとめられて溶着され、積層テープとして巻きドラム16に供給される。裏当て材2が裏当て材ロール4から来て、そこから裏当て材2は連続的に引っ張ることによって供給される。回転可能に備え付けられた裏当て材ロール4にかかる張力は、第1の延伸ローラ7.1から生じ、第1の延伸ローラ7.1は、第1の延伸ローラ7.1の回転の軸線を中心に回転することによって裏当て材テープ2に引張力を及ぼす。本例示的な実施形態では、第1の延伸ローラ7.1は、逆圧ローラ7.2に対向し、第1の延伸ローラ7.1と逆圧ローラ7.2との間に裏当て材2のテープがガイドされる。逆圧ローラ7.2も駆動され得、それにより、特別な例では、2つの第1の延伸ローラ7.1、7.2がテープにかかる必要な張力を担うこととなり得る。本例では、裏当て材2は、綿セルロース繊維で作製された詰め綿テープである。裏当て材2は、後のタンポンにおいて液体を吸収するための主な吸収材を形成する。
【0094】
特定の恒常性または医療用タンポンなどの特別な用途では、膨潤作用は望ましくないかまたは二の次である。これらの例では、裏当て材2は異なるように選択される。活性物質を放出するように設計された医療用タンポンの場合、裏当て材は、この時点で対応する活性物質が既に設けられ得る。完成したタンポン製品に活性物質を後で加えることも可能である。ガイドローラ6の列を巻きデバイス16までの搬送方向全体に沿って設けることができ、これにより、テープガイダンスが安定し、対応するテープの横方向の変位が防止される。本例では、一対のガイドローラ6が第1の延伸ローラの流入側に形成されており、これにより、ストリップ幅が第1の延伸ローラ7.1に本質的に水平に供給されることが確実になる。
【0095】
ガイドローラ6に加えて、テープの張力は、ベルトセクションに沿って取り付けられた補償ローラ8によって確保され得る。適正なテープ張力は、駆動ローラと延伸ローラとの動作的な係合が対応するテープを最適に搬送し、かつテープに作用するツールが本質的に滑らかなテープ表面上で常に機能できることを保証する。本例では、補償ローラ8は、テープの進行の方向において第1の延伸ローラ7.1の後に配置されている。この場合、補償ローラ8には、対応する復元力をベルトに及ぼすことができるばね、アクチュエータ、または別のテープ補償手段が設けられ得る。
【0096】
本具体例では、補償ローラ8は、ばね式として設計されており、その結果、ばねにより、補償ローラ8によって張力がかけられたテープに復元力が及ぼされ、この力はばね力に比例する。裏当て材2は、さらに穿孔ユニット9に搬送される。本例では、この穿孔ユニット9は、裏当て材2の弱化点をパンチングするために使用される。
【0097】
この目的のために、穿孔ユニット9は、例えば、歯付きシリンダとして設けられ得、歯付きシリンダは、歯付きシリンダの回転半径に沿った1つ以上の切断歯を有し、歯付きシリンダはそれに対応して転がり運動中に裏当て材2を穿孔する。あるいは、裏当て材2の必要な弱化を可能にするために、テープの走行方向に対して直角に走行し、前後に交互に枢動する、切断ナイフもまた設けられ得る。裏当て材2が穿孔ユニット9に連続的に供給されている間、層状材料3が、層状材料ロール5から同時にかつ連続的に繰り出される。あるいは、アコーディオンのように折り畳まれるなど、層状材料が層状に貯蔵される層状材料マガジンが設けられ得る。
【0098】
本例では、層状材料3は、ポリエチレン/ポリプロピレン混合物を有する熱可塑性不織布材料である。材料は、特別なガイドローラを配置することによって考慮されなければならない場合がある。本例では、例えば、層状材料3の供給のためのさらなるガイドローラ6の配置は、裏当て材2の詰め綿テープとは異なる層状材料3の熱可塑性不織布の弾性を考慮に入れ得る。
【0099】
本具体的かつ例示的な実施形態では、層状材料のロールの直後に第1のガイドローラ6が配置されており、次に、接続されたガイドローラ6を有するテープ張力レバー13が設けられている。このテープ張力レバーは、適切なテープ張力を維持するのに役立つように弾性的に枢動され得る。層状材料3を層状材料のロール5から巻き出し、層状材料3を裏当て材2の方向に搬送するために、第2の延伸ローラが設けられている。このような延伸ローラ7.1、12の可能な構成は、基本的に当業者に知られている。具体例では、延伸ローラ7.1、12は、搬送プロセスを容易にするために、対応する表面構造を有するローラ円周を有し得る。ローラ表面の輪郭形成が特に有用であることが判明している。例えば、ローラ表面上の溝、歯、または粗面化は、搬送プロセスを容易にすることができる。そのような構成は、当業者に知られている。
【0100】
本図では、層状材料3は、下方から裏当て材2に到達する。しかしながら、これは前提条件ではない。また、層状材料3が上方から裏当て材2上にガイドされ、プロセスが進行するにつれてわずかな調整も行われなければならないことも考えられる。2つのテープ2、3は、裏当て材2の表面が層状材料3によって少なくとも部分的に覆われるように、加圧ローラ10によって互いに物理的に接触させられる。裏当て材2を介して層状材料テープを駆動することに加えて層状材料3のために切断デバイスを提供することもできる加圧ローラ10に続いて、接触させられたテープ2、3は積層ユニット11に到達する。
【0101】
別の実施形態では、層状材料の切断は、テープ進行の方向における第2の延伸ローラ12の直後に行われる(図示せず)。本例では、積層ユニット11は、対応する量の熱を2つのテープに加えるように設計されており、その結果、層状材料3の熱可塑性軟化によって2つのテープが物質的に接続される。
【0102】
ここで作成された積層テープ17は、2つの層、すなわち、詰め綿層および熱可塑性不織布層を有する。積層テープ17は、コンベヤローラ14.1およびコンベヤローラ14.1に対応するカウンタローラ14.2を介して駆動ローラ(この図には示されていない)にガイドされ、駆動ローラは、駆動ローラレバー15を介して必要な力で積層テープ17上に押圧され、駆動ローラの回転速度はコンベヤローラ14.1の回転速度よりも速いため、駆動ローラは積層テープ部の加速を発生させ、それにより、所定の破断点または弱化点を引き裂くことによって積層テープ部から積層ストリップを形成する。この積層ストリップは、巻きドラム16内でさらに処理される。
【0103】
本デバイスのプロセスの全過程を連続的に行うことができる。例えば、マガジン状のロールは、シームレスな移行を可能にし得、裏当て材2および層状材料3がテープとして連続的に供給されることを可能にし得る。
【0104】
図2は、積層ストリップの巻きドラム内への移行点を概略的に示しており、巻きドラム16の内部構造が、よりよい例示のために示されている。前述のように、積層テープは、コンベヤローラを通過して駆動ローラ19に至る。駆動ローラ19は、駆動ローラ19が積層テープと動作的に接続され得るように駆動ローラレバーによって備え付けられている。アクティブな接続が作成されている場合、積層テープの一片が、駆動ローラ19の回転の軸線を中心とした回転速度が比較的高いために切り出され、積層ストリップとして巻きドラム内に搬送される。本例では、駆動ローラ19は、同じく駆動される逆圧ローラ20によって支持されている。
【0105】
積層ストリップが巻きドラム16内に供給されるとき、積層テープは、走行プレート43上でガイドされ、走行プレート43は、走行プレート凹部44を有し、走行プレート凹部44を通じて、逆圧ローラ20が積層テープと動作的に接続され得る。このローラ構成により、積層ストリップは、積層テープを巻きドラム内に徐々に搬送するための物理的な機械的レバーまたは移送ユニットを必要とせずに、事実上巻きドラム内に押し込まれる。その結果、巻きドラム16も連続的に動作させられ得、より高速なプロセスが可能となる。積層ストリップが巻きドラム16内に押し込まれるとき、積層ストリップの表面の少なくとも一部が、ガイドバーと、巻きドラム16の円周に沿って放射状に配置された巻きフォーク22の回転半径との間を通過する。
【0106】
このドラム円周で回転する巻きフォーク22は、巻きフォーク22の移動の結果として積層ストリップと動作的に接続し、自身の回転によってこのストリップをガイドバー21の周りでガイドする。ガイドバー21は、積層ストリップの一部を巻きフォーク22の巻きフォーク間隙内に押し込み、その結果、巻きフォーク22は積層ストリップを巻きフォーク22とともに搬送することができる。プラスチックで作製された交換可能なガイド湾曲部25も巻きドラム内に設けられており、これは巻きフォークの周りで積層ストリップを巻くための対向面として機能する。自転する巻きフォーク22は、回転ディスク24上に配置されている。さらに、巻きドラム16には、追加の処理ユニットが設けられ得る。本例では、例えば、層状材料で行われたのと同じ方法で熱可塑性材料の熱的材料接続によって完成したロールを閉じる、閉じステーションが設けられている。
【0107】
ガイドバー21は、巻きドラム上の巻きフォークの回転半径内に突出するように配置されている。この目的のために、本例では、ガイドバー用のホルダ42が設けられており、このホルダは、積層ストリップの長手方向に対して垂直でありかつ巻きドラムの回転の軸線に対して平行なウェブ41によって、ガイドバー21を保持する。巻きフォーク22は、自己回転のための自身の駆動装置を有し得、スリーブ23によって取り囲まれている。
【0108】
あるいは、ガイドバー21を、例えばウェブを例えばストロークを実行するように作動可能にすることによって移動可能に構成することもでき、その結果、ガイドバーは全体として、巻きフォーク22の回転の方向とは反対の動きを実行し、戻ることができる。
【0109】
巻きフォーク22による積層ストリップ18の引込みを示すために、プロセスは再び図3a~図3dに概略的かつ簡略化された形態で示されている。この場合、これらの図は、プロセスの特定の時点における巻きフォークの正確な位置合わせを提示することを主張することなく、個々のステップを示すことのみが意図されている。
【0110】
図3aは、積層ストリップ18が巻きドラムの回転半径30に沿って移動するガイドバー21および巻きフォーク22の有効範囲にどのように入るかを示している。本例では、巻きフォーク22は、間にフォーク間隙28を画定する2つの巻きフォークフィンガ27.1、27.2を備える。巻きフォーク22の回転軸線R2は、巻きドラムの回転半径30に沿って移動する。動作中、巻きフォーク22は、巻きフォーク22の回転の軸線R2を中心に回転するように構成されている。本例では、2つの巻きフォークフィンガ27.1、27.2を有する巻きフォーク22が示されているが、3つ以上の巻きフォークフィンガを有する実施形態ももちろん可能である。3つのフィンガを有するシステムは、フィンガと同様に多数の個々のスパイクを有する構成と全く同じように考えられる。ガイドバー21は、巻きフォーク22が回転軸線R2を中心に回転しながら回転半径30の周りで回転するときに、ガイドバー21に接触することなく通過するように、回転半径30の経路内に配置されている。この目的のために、巻きフォーク22は、巻きフォークがガイドバーを通過する必要がある期間、巻きフォーク22の自己回転を一時停止することができる。
【0111】
図3bでは、巻きフォーク22は、巻きフォーク22の自己回転を一時停止しており、巻きフォークフィンガ27.2がガイドバーの周りで積層ストリップの一部を曲げるように、積層ストリップ18の一部と既に接触している。反時計回り方向23の巻きフォーク22の回転の軸線R2を中心とした巻きフォーク22の回転が一時停止されている。
【0112】
図3cでは、巻きフォークフィンガ27.1、27.2は、ガイドバーと同じ高さにある。巻きフォーク22は、1つのフォーク間隙28がガイドバーを接触せずに通過するのに十分であるように、ガイドバー21に対して設計されている。巻きフォーク22がガイドバー21を非接触で通過する間、2つの巻きフォークフィンガ27.1、27.2が回転循環経路上のガイドバー21の周りでガイドされることで、積層ストリップ18の一部は、2つの巻きフォークフィンガ27.1、27.2間でガイドバー21によって押圧される。反時計回り方向23の巻きフォーク22の回転の軸線R2を中心とした巻きフォーク22の回転が一時停止されている。
【0113】
図3dでは、巻きフォーク22がガイドバー21を完全に通過している。巻きフォーク22が移動し続けると、積層ストリップ18はさらに引き出される。ここで再び巻きフォーク22の回転の軸線R2を中心に反時計回り23に回転している巻きフォーク22は、次に積層ストリップを巻きフォークフィンガ27.1、27.2に巻き付け、積層ストリップを、ガイドバー21を通り過ぎるように引っ張る。積層ストリップは、少なくとも1つの巻きフォークフィンガ27.1内でループによって吊られたままである。結果として、積層ストリップは、以下のさらなる移動において完全に巻き上げられる。
【0114】
本発明のさらなる有利な実施形態が図4に示されている。図4は、巻きドラム16および巻きドラム16に関連付けられた吸引ドラム39の断面を概略的に示している。巻きドラム16は、ドラム軸線34を介してドラム駆動装置31によって回転の軸線R1を中心に回転可能に備え付けられている。巻きドラム16は、円周に沿って放射状に配置された巻きフォーク22を有する。これらの巻きフォーク22は、巻きドラムと吸引ドラム39との間の中間空間内に突き出るように配置されている。巻きフォーク22は、回転ディスク24上に配置されている。回転ディスク24 22の対応する窪みには、スリーブ23.1、23.2が巻きフォークの周りに配置されている。本例では、これらのスリーブは、完成したロールを巻きフォークから、例えば移送ステーションに排出するために使用される。本例では、巻きフォーク23.1が格納状態で示されており、第2の巻きフォーク23.2が伸長状態で示されている。伸長スリーブ23.2が巻きフォーク22の周りで捻れた場合、巻きフォーク22上に形成されたロールが排出される。
【0115】
同様に巻きドラム16に対して平行にも回転し、中心ドラム軸線34の上に配置された吸引ドラム39は、同じドラム駆動装置31によって駆動される。吸引ドラム39は、平行に配置された2つの回転ディスク35を備える。吸引口33.1、33.2が、吸引ドラム39と巻きドラム16との間の中間空間に面する回転ディスク35上に設けられている。これにより、送風機32による空気流が、吸引管37.1、37.2を介して発生し得る。動作中、積層ストリップまたはロールまたは既に形成されたプリフォームには、テープ供給の過程で除去糸が設けられている。これらの回収糸がプロセス動作中に邪魔にならないようにすることができるように、吸引管は、一定の吸引がロールに及ぼされるように設けられている。したがって、ロールは、プロセスの全過程の間、巻きドラム16と吸引ドラム39との間の中間空間内に、巻きドラムの回転の軸線R1に対して本質的に平行に突出する。これにより、除去糸がいかなる可動部品とも不所望に相互作用しないことが確実になる。
【0116】
図5は、実質的に丸い表面の端面を有するプロファイル断面を有するガイドバー21’の代替的な実施形態を示している。全体として、この代替的なガイドバー21’は、翼形部として位置合わせされている。図示されている位置は、図3aの位置に対応し、巻きフォーク22がガイドバー21’の有効範囲に入り、かつ巻きフォークフィンガ27.1、27.2が、ガイドバーが接触せずに通過するような位置で、巻きフォークの自己回転を一時停止させる。駆動ローラ(図示せず)の挿入の方向に挿入された積層ストリップ18は、巻きフォーク22とガイドバー21’との間に配置され、次いで、巻きフォークフィンガ27.1の上で曲げられて巻きフォークフィンガ27.1にループとして置かれ、その結果、積層ストリップ18は、巻きフォーク22が巻きフォーク22の自己回転を再開するときに巻き上げられる。代替的なガイドバー21’の断面プロファイルは、積層ストリップ18が巻きフォーク22から引き離されるときに、積層ストリップに対する鋭い縁部および/または摩擦点の作成を回避するように設計されている。
【0117】
図6には、可動ガイドバー21を有する例示的な実施形態が概略的に示されている。この構成は、類似的に、図2の構成要素21、42、および41に置き換わり得る。
【0118】
ガイドバー21は、くさび形ガイドバーピン46を介してレバーバー47に非確動的および確動的に接続されている。レバーバー27は、この目的のためにガイドバーピン46に対して相補的な溝を有する。ガイドバーは、ロックねじおよびクランプスロットで固定されている。したがって、全体として、ガイドバーは交換可能に設計されている。これは、ガイドバーを選択することができ、したがって、異なる巻きフォーク間隙を有する巻きフォークの異なる口径に適合させることができるという利点を有する。
【0119】
レバーバー47は、レバーバー47がストロークを完了するようにジョイント48を介して偏心的に駆動され得る。このストロークは、ガイドバーの前後移動に変換され、前後は、巻きフォークの回転の方向であり得る。これにより、巻きフォークの回転速度に同期され得る停止しないストロークが実行され得る。本発明では、連続的に動作され得、かつ高いプロセス品質を可能にする、プリフォーム、すなわち巻かれた積層ストリップの生産のための方法およびデバイスが示されている。特に、本発明によるデバイスによって、非常に高いプロセス速度を可能にすることができる。積層ストリップの断続的な移送がなく行うことにより、機械部品のエネルギー集約的なストップアンドゴー動作は、個々の部品の摩耗および割れが低減され、メンテナンス間隔が短縮されるような程度まで低減される。
【符号の説明】
【0120】
1 デバイス
2 裏当て材
3 層状材料
4 裏当て材ロール
5 層状材料ロール
6 ガイドローラ
7.1 第1の延伸ローラ
7.2 第1の延伸ローラに対する逆圧ローラ
8 補償ローラ
9 穿孔用ユニット
10 加圧ローラ
11 積層ユニット
12 第2の延伸ローラ
13 テープ張力レバー
14.1 コンベヤローラ
14.2 コンベヤローラに対する逆圧ローラ
15 駆動ローラレバー
16 巻きドラム
17 積層テープ
18 積層ストリップ
19 駆動ローラ
20 駆動ローラに対する逆圧ローラ
21 ガイドバー
21’ 代替的なガイドバー
22 巻きフォーク
23 スリーブ
24 回転ディスク
25 ガイドプレート
26 閉じステーション
27 巻きフォークフィンガ
28 フォーク間隙
29 巻きフォークの回転の方向
30 巻きドラムの回転の方向
31 ドラム駆動装置
32 ファン
33.1 吸引口
33.2 吸引口
34 ドラム軸線
35 吸引ドラムの回転ディスク
36 ブレース
37.1 吸引管
37.2 吸引管
38 スリーブマウント
39 吸引ドラム
40 偏向プレート
41 ガイドバー用ウェブ
42 ガイドバー用マウント
43 走行プレート
44 走行プレートの凹部
45 駆動ローラの挿入方向
46 ガイドバーピン
47 レバーバー
48 ジョイント
R1 巻きドラムの回転の軸線
R2 巻きフォークの回転の軸線
図1
図2
図3a
図3b
図3c
図3d
図4
図5
図6
【国際調査報告】