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特表2024-515410フレキシブルプリント回路基板を含む電子装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-10
(54)【発明の名称】フレキシブルプリント回路基板を含む電子装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/64 20060101AFI20240403BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20240403BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20240403BHJP
   G02B 27/02 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
H04N5/64 511A
G06F1/16 312A
G09F9/00 346A
G02B27/02 Z
G09F9/00 357
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023544405
(86)(22)【出願日】2021-11-29
(85)【翻訳文提出日】2023-07-21
(86)【国際出願番号】 KR2021017767
(87)【国際公開番号】W WO2022186454
(87)【国際公開日】2022-09-09
(31)【優先権主張番号】10-2021-0027455
(32)【優先日】2021-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ヒュンモ・ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ジュンフォン・オム
(72)【発明者】
【氏名】ジュンクン・イ
(72)【発明者】
【氏名】ヨンヒョン・パク
(72)【発明者】
【氏名】ジュンミョン・ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ミョンジェ・ホン
【テーマコード(参考)】
2H199
5G435
【Fターム(参考)】
2H199CA02
2H199CA23
2H199CA24
2H199CA25
2H199CA27
2H199CA28
2H199CA45
2H199CA67
2H199CA68
2H199CA92
2H199CA93
2H199CA94
2H199CA95
2H199CA96
5G435AA18
5G435BB04
5G435BB05
5G435BB12
5G435CC09
5G435DD09
5G435EE02
5G435GG01
5G435KK02
(57)【要約】
一実施形態による電子装置は、フレームと、前記フレームの一側に接続される第1テンプル、及び前記フレームの他側に接続される第2テンプルを含むハウジングと、前記第1テンプルに位置する第1PCBと、前記第1PCBに電気的に接続される第1FPCB及び第2FPCBとを含み、前記第1FPCBは、前記第1PCBから第1方向に引き出されて前記第2FPCBと重なる第1重なり部、及び前記第1重なり部から延びて前記第2FPCBと重ならない(non-overlapping)第1分岐部を含み、前記第2FPCBは、前記第1PCBから前記第1方向に引き出されて前記第1FPCBと重なる第2重なり部、及び前記第2重なり部から延びて前記第1FPCBと重ならない第2分岐部を含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置において、
フレームと、
前記フレームの一側に接続される第1テンプル、及び前記フレームの他側に接続される第2テンプルを含むハウジングと、
前記第1テンプルに位置する第1PCBと、
前記第1PCBに電気的に接続される第1FPCB及び第2FPCBとを含み、
前記第1FPCBは、前記第1PCBから第1方向に引き出されて前記第2FPCBと重なる第1重なり部、及び前記第1重なり部から延びて前記第2FPCBと重ならない第1分岐部を含み、
前記第2FPCBは、前記第1PCBから前記第1方向に引き出されて前記第1FPCBと重なる第2重なり部、及び前記第2重なり部から延びて前記第1FPCBと重ならない第2分岐部を含む、電子装置。
【請求項2】
前記第1分岐部は、前記ハウジングの一領域に位置し、前記第2分岐部は、前記ハウジングの他の一領域に位置する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記第1重なり部及び前記第2重なり部は、前記第1テンプルに位置する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記フレームと前記第1テンプルとを接続するヒンジ部をさらに含み、
前記第1重なり部及び前記第2重なり部は、前記ヒンジ部と重なる、請求項3に記載の電子装置。
【請求項5】
前記フレームの一領域に位置するカメラと、
前記第2テンプルに位置する第2PCBとをさらに含み、
前記第1FPCBの前記第1分岐部は、前記カメラに接続され、前記第2FPCBの前記第2分岐部は、前記第2PCBに接続される、請求項1に記載の電子装置。
【請求項6】
前記第1重なり部と前記第2重なり部との間に位置し、前記第1重なり部と前記第2重なり部とを接着する接着層をさらに含む、請求項1に記載の電子装置。
【請求項7】
前記第1PCBは、積層された複数の基板、及び前記複数の基板にパターニングされた導電層を含み、
前記第1FPCBの前記第1重なり部は、前記導電層のいずれか1つに接続され、
前記第2FPCBの前記第2重なり部は、前記導電層の他の1つに接続される、請求項1に記載の電子装置。
【請求項8】
前記第1重なり部及び前記第2重なり部に接続される硬性部材と、
前記硬性部材に位置する第1コネクタ部材と、
前記第1PCBに位置する第2コネクタ部材とをさらに含み、
前記第1FPCB及び前記第2FPCBは、前記第1コネクタ部材と前記第2コネクタ部材を介して前記第1PCBに電気的に接続される、請求項1に記載の電子装置。
【請求項9】
前記第1FPCBの前記第1分岐部に接続される第1硬性部材と、
前記第2FPCBの前記第2分岐部に接続される第2硬性部材とをさらに含む、請求項1に記載の電子装置。
【請求項10】
前記第1分岐部の少なくとも一面を覆う第1カバー層と、
前記第2分岐部の少なくとも一面を覆う第2カバー層とをさらに含む、請求項1に記載の電子装置。
【請求項11】
電子装置において、
フレームと、
前記フレームの一側に接続される第1テンプル、及び前記フレームの他側に接続される第2テンプルを含むハウジングと、
前記第1テンプルに位置する第1PCBと、
前記第1PCBに電気的に接続される複数のFPCBを含む接続部材とを含み、
前記接続部材は、前記複数のFPCBの少なくとも2以上のFPCBが重なる重なり部、及び前記重なり部から分岐する分岐部を含む、電子装置。
【請求項12】
前記複数のFPCBは、第1FPCB、第2FPCB及び第3FPCBを含み、
前記重なり部において、前記第2FPCBは、前記第1FPCBと前記第3FPCBとの間に位置する、請求項11に記載の電子装置。
【請求項13】
前記第1FPCBは、前記重なり部に位置する第1重なり部、及び第1分岐点において前記第2FPCB及び前記第3FPCBから分岐して前記第1重なり部から延びる第1分岐部を含み、
前記第2FPCBは、前記重なり部に位置する第2重なり部、及び第2分岐点において前記第1FPCB及び前記第3FPCBから分岐して前記第2重なり部から延びる第2分岐部を含み、
前記第3FPCBは、前記重なり部に位置する第3重なり部、及び第3分岐点において前記第1FPCB及び前記第2FPCBから分岐して前記第3重なり部から延びる第3分岐部を含む、請求項12に記載の電子装置。
【請求項14】
前記重なり部は、前記第1PCBに接続され、
前記第1分岐部、前記第2分岐部及び前記第3分岐部は、互いに異なる構成に接続される、請求項13に記載の電子装置。
【請求項15】
前記フレームの一領域に位置するディスプレイと、
第1透明部材及び第2透明部材とをさらに含み、
前記フレームは、
前記第1テンプルに接続されて前記第1透明部材を固定する第1フレームと、
前記第2テンプルに接続されて前記第2透明部材を固定する第2フレームとを含み、
前記ディスプレイは、前記第1透明部材及び前記第2透明部材の少なくともいずれか1つに位置する画面出力領域により画面を表示する、請求項11に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本文書の様々な実施形態は、一般的に、フレキシブルプリント回路基板を含む電子装置に関し得る。
【背景技術】
【0002】
ユーザの頭部に着用されてユーザの目の前に直接映像を表示することのできる電子装置に関する開発が行われている。例えば、ヘッドマウンテッドディスプレイ(head mounted display,HMD)は、ユーザの目の前に仮想現実コンテンツ又は増強現実コンテンツを表示することにより、ユーザが仮想現実又は増強現実内に存在するように感じさせることができる。ユーザの頭部に着用可能な電子装置は、ゴーグル型又は眼鏡型を含み得る。
【0003】
ユーザの頭部に着用可能な電子装置は、ユーザにコンテンツを提供するために必要な様々な構成要素、及び構成要素の駆動のための電気的要素を含み得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子装置は、ユーザの頭部に着用可能な構造のハウジングを含み、ハウジング内に様々な構成を配置することができる。ハウジング内の領域が制限的な眼鏡型電子装置の場合、電子装置の様々な構成の実装領域が不足することがある。また、着用可能な電子装置の場合、電子装置着用中の着用感の向上のために、電子装置の重量の低減及びサイズの小型化が好まれる。
【0005】
様々な実施形態は、小型化されたプリント回路基板(PCB,printed circuit board)を含み、PCBの実装領域の自由度が増加した電子装置を提供するためのものである。
【0006】
また、様々な実施形態は、電子装置の構成を接続する電気的構造物が占める空間が最小化された電子装置を提供するためのものである。
【0007】
さらに、様々な実施形態は、小型化され、快適に着用できる電子装置を提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態による電子装置は、フレームと、前記フレームの一側に接続される第1テンプル、及び前記フレームの他側に接続される第2テンプルを含むハウジングと、前記第1テンプルに位置する第1PCBと、前記第1PCBに電気的に接続される第1フレキシブルプリント回路基板及び第2フレキシブルプリント回路基板とを含み、前記第1フレキシブルプリント回路基板は、前記第1PCBから第1方向に引き出されて前記第2フレキシブルプリント回路基板と重なる第1重なり部、及び前記第1重なり部から延びて前記第2フレキシブルプリント回路基板と重ならない(non-overlapping)第1分岐部を含み、前記第2フレキシブルプリント回路基板は、前記第1PCBから前記第1方向に引き出されて前記第1フレキシブルプリント回路基板と重なる第2重なり部、及び前記第2重なり部から延びて前記第1フレキシブルプリント回路基板と重ならない第2分岐部を含むことができる。
【0009】
一実施形態による電子装置は、フレームと、前記フレームの一側に接続される第1テンプル、及び前記フレームの他側に接続される第2テンプルを含むハウジングと、前記第1テンプルに位置する第1PCBと、前記第1PCBに電気的に接続される複数のフレキシブルプリント回路基板を含む接続部材とを含み、前記接続部材は、複数のフレキシブルプリント回路基板の少なくとも2以上のフレキシブルプリント回路基板が重なる重なり部、及び前記重なり部から分岐する分岐部を含むことができる。
【発明の効果】
【0010】
様々な実施形態によれば、電子装置は、PCBにおいて他の構成との接続のための接続部(例:コネクタ)の空間を小さくすることにより、PCBを小型化することができ、PCBの実装領域の自由度を増加させることができる。
【0011】
また、様々な実施形態によれば、電子装置の構成を接続する電気的構造物が占める空間を小さくすることができる。
【0012】
さらに、様々な実施形態によれば、電子装置を小型化することができ、電子装置の着用感を向上させることができる。
【0013】
その他、本文書を通じて直接的又は間接的に把握される様々な効果を提供することができる。
【0014】
本文書の特定の実施形態の上述の態様及び他の態様、特徴及び利点は、添付の図面と共に以下の説明からより明らかになるであろう。
【0015】
図面の説明に関連して、同一又は類似の構成要素には同一又は類似の参照符号を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】一実施形態によるネットワーク環境内の電子装置のブロック図である。
図2】一実施形態による電子装置の概略図である。
図3】一実施形態による透明部材を用いた視線追跡及び表示方法の概略図である。
図4】一実施形態による電子装置を示すブロック図である。
図5】一実施形態による電子装置を示す斜視図である。
図6】一実施形態による電子装置に含まれる一部の構成を示す平面図である。
図7】一実施形態による電子装置を図6のC-C’線に沿って切断した断面図である。
図8】一実施形態による電子装置を図6のD-D’線に沿って切断した断面図である。
図9】一実施形態による電子装置の第1分岐部の形成方法の一例を示す図である。
図10】一実施形態による電子装置を図6のE-E’線に沿って切断した断面図である。
図11】一実施形態による電子装置を図6のF-F’線に沿って切断した断面図である。
図12】一実施形態による電子装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付の図面を参照して本発明の様々な実施形態について説明する。しかし、それは、本発明を特定の実施形態に限定するものではなく、本発明の実施形態の様々な変更(modification)、均等物(equivalent)及び/又は代替物(alternative)を含むものと理解されるべきである。
【0018】
図1は様々な実施形態によるネットワーク環境100内の電子装置101のブロック図である。図1を参照すると、ネットワーク環境100において、電子装置101は、第1ネットワーク198(例:近距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置102と通信を行うか、又は第2ネットワーク199(例:遠距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置104もしくはサーバ108と通信を行うことができる。一実施形態によれば、電子装置101は、サーバ108を介して電子装置104と通信を行うことができる。一実施形態によれば、電子装置101は、プロセッサ120、メモリ130、入力モジュール150、音響出力モジュール155、ディスプレイモジュール160、オーディオモジュール170、センサモジュール176、インタフェース177、接続端子178、ハプティックモジュール179、カメラモジュール180、電力管理モジュール188、バッテリ189、通信モジュール190、加入者識別モジュール196又はアンテナモジュール197を含むことができる。ある実施形態において、電子装置101には、それらの構成要素の少なくとも1つ(例:接続端子178)が省略されてもよく、1つ以上の他の構成要素が追加されてもよい。ある実施形態においては、それらの構成要素の一部(例:センサモジュール176、カメラモジュール180又はアンテナモジュール197)が1つの構成要素(例:ディスプレイモジュール160)に統合されてもよい。
【0019】
プロセッサ120は、例えば、ソフトウェア(例:プログラム140)を実行して、プロセッサ120に接続された電子装置101の少なくとも1つの他の構成要素(例:ハードウェア又はソフトウェア構成要素)を制御することができ、様々なデータ処理又は演算を行うことができる。一実施形態によれば、データ処理又は演算の少なくとも一部として、プロセッサ120は、他の構成要素(例:センサモジュール176又は通信モジュール190)から受信した命令又はデータを揮発性メモリ132に格納し、揮発性メモリ132に格納された命令又はデータを処理し、結果データを不揮発性メモリ134に格納することができる。一実施形態によれば、プロセッサ120は、メインプロセッサ121(例:中央処理装置又はアプリケーションプロセッサ)、又はそれとは独立してもしくは共に運営可能なサブプロセッサ123(例:グラフィック処理装置、ニューラルネットワーク処理装置(NPU:neural processing unit)、イメージシグナルプロセッサ、センサハブプロセッサ又はコミュニケーションプロセッサ)を含むことができる。例えば、電子装置101がメインプロセッサ121及びサブプロセッサ123を含む場合、サブプロセッサ123は、メインプロセッサ121より低電力を使用するか、指定された機能に特化されるように設定されてもよい。サブプロセッサ123は、メインプロセッサ121とは別に、又はその一部として実現されてもよい。
【0020】
サブプロセッサ123は、例えば、メインプロセッサ121がインアクティブ(例:スリープ)状態にある間、メインプロセッサ121の代わりに、又はメインプロセッサ121がアクティブ(例:アプリケーションの実行)状態にある間、メインプロセッサ121と共に、電子装置101の構成要素のうち少なくとも1つの構成要素(例:ディスプレイモジュール160、センサモジュール176又は通信モジュール190)に関連する機能又は状態の少なくとも一部を制御することができる。一実施形態によれば、サブプロセッサ123(例:イメージシグナルプロセッサ又はコミュニケーションプロセッサ)は、機能的に関連のある他の構成要素(例:カメラモジュール180又は通信モジュール190)の一部として実現されてもよい。一実施形態によれば、サブプロセッサ123(例:ニューラルネットワーク処理装置)は、人工知能モデルの処理に特化されたハードウェア構造を含むことができる。人工知能モデルは、機械学習により生成されてもよい。そのような学習は、例えば、人工知能が実行される電子装置101自体で行われてもよく、別のサーバ(例:サーバ108)により行われてもよい。学習アルゴリズムは、例えば、教師あり学習(supervised learning)、教師なし学習(unsupervised learning)、半教師あり学習(semi-supervised learning)又は強化学習(reinforcement learning)を含むことができるが、前述の例に限定されるものではない。人工知能モデルは、複数の人工ニューラルネットワーク層を含むことができる。人工ニューラルネットワークは、ディープニューラルネットワーク(DNN:deep neural network)、CNN(convolutional neural network)、RNN(recurrent neural network)、RBM(restricted boltzmann machine)、DBN(deep belief network)、BRDNN(bidirectional recurrent deep neural network)、ディープQ-ネットワーク(deep Q-networks)、又はそれらの2つ以上の組み合わせの1つであり得るが、前述の例に限定されるものではない。人工知能モデルは、ハードウェア構造以外に、追加的に又は代替的に、ソフトウェア構造を含むことができる。
【0021】
メモリ130は、電子装置101の少なくとも1つの構成要素(例:プロセッサ120又はセンサモジュール176)により使用される様々なデータを格納することができる。データは、例えば、ソフトウェア(例:プログラム140)、及びそれに関連する命令に関する入力データ又は出力データを含むことができる。メモリ130は、揮発性メモリ132又は不揮発性メモリ134を含むことができる。
【0022】
プログラム140は、メモリ130にソフトウェアとして格納されてもよく、例えば、オペレーティングシステム142、ミドルウェア144又はアプリケーション146を含むことができる。
【0023】
入力モジュール150は、電子装置101の構成要素(例:プロセッサ120)に使用される命令又はデータを電子装置101の外部(例:ユーザ)から受信することができる。入力モジュール150は、例えば、マイク、マウス、キーボード、キー(例:ボタン)又はデジタルペン(例:スタイラスペン)を含むことができる。
【0024】
音響出力モジュール155は、音響信号を電子装置101の外部に出力することができる。音響出力モジュール155は、例えば、スピーカ又はレシーバを含むことができる。スピーカは、マルチメディアの再生又は録音の再生のように、一般的な用途に用いることができる。レシーバは、着信電話を受信するために用いることができる。一実施形態によれば、レシーバは、スピーカとは別に、又はその一部として実現されてもよい。
【0025】
ディスプレイモジュール160は、電子装置101の外部(例:ユーザ)に情報を視覚的に提供することができる。ディスプレイモジュール160は、例えば、ディスプレイ、ホログラム装置又はプロジエクタ、及び当該装置を制御するための制御回路を含むことができる。一実施形態によれば、ディスプレイモジュール160は、タッチを検知するように設定されたタッチセンサ、又は前記タッチにより発生する力の強さを測定するように設定された圧力センサを含むことができる。
【0026】
オーディオモジュール170は、音を電気信号に変換するか、逆に電気信号を音に変換することができる。一実施形態によれば、オーディオモジュール170は、入力モジュール150により音を取得するか、音響出力モジュール155、又は電子装置101に直接もしくは無線で接続された外部の電子装置(例:電子装置102)(例:スピーカ又はヘッドホン)により音を出力することができる。
【0027】
センサモジュール176は、電子装置101の作動状態(例:電力又は温度)又は外部の環境状態(例:ユーザの状態)を検知し、検知した状態に対応する電気信号又はデータ値を生成することができる。一実施形態によれば、センサモジュール176は、例えば、ジェスチャセンサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、磁気センサ、加速度センサ、グリップセンサ、近接センサ、カラーセンサ、IR(infrared)センサ、生体センサ、温度センサ、湿度センサ又は照度センサを含むことができる。
【0028】
インタフェース177は、電子装置101を外部の電子装置(例:電子装置102)に直接もしくは無線で接続するために使用できる1つ以上の指定されたプロトコルをサポートすることができる。一実施形態によれば、インタフェース177は、例えば、HDMI(high definition multimedia interface)(登録商標)、USB(universal serial bus)インタフェース、SDカードインタフェース又はオーディオインタフェースを含むことができる。
【0029】
接続端子178は、それを介して電子装置101を外部の電子装置(例:電子装置102)に物理的に接続できるコネクタを含むことができる。一実施形態によれば、接続端子178は、例えば、HDMIコネクタ、USBコネクタ、SDカードコネクタ又はオーディオコネクタ(例:ヘッドホンコネクタ)を含むことができる。
【0030】
ハプティックモジュール179は、電気的信号をユーザが触覚又は運動感覚により認知できる機械的刺激(例:振動又は動き)又は電気的刺激に変換することができる。一実施形態によれば、ハプティックモジュール179は、例えば、モータ、圧電素子又は電気刺激装置を含むことができる。
【0031】
カメラモジュール180は、静止画像及び動画像を撮影することができる。一実施形態によれば、カメラモジュール180は、1つ以上のレンズ、イメージセンサ、イメージシグナルプロセッサ又はフラッシュを含むことができる。
【0032】
電力管理モジュール188は、電子装置101に供給される電力を管理することができる。一実施形態によれば、電力管理モジュール188は、例えば、PMIC(power management integrated circuit)の少なくとも一部として実現されてもよい。
【0033】
バッテリ189は、電子装置101の少なくとも1つの構成要素に電力を供給することができる。一実施形態によれば、バッテリ189は、例えば、再充電不可能な一次電池、再充電可能な二次電池又は燃料電池を含むことができる。
【0034】
通信モジュール190は、電子装置101と外部の電子装置(例:電子装置102、電子装置104又はサーバ108)との間の直接(例:有線)通信チャネル又は無線通信チャネルの確立、及び確立された通信チャネルを介した通信の実行をサポートすることができる。通信モジュール190は、プロセッサ120(例:アプリケーションプロセッサ)とは独立して運営され、直接(例:有線)通信又は無線通信をサポートする1つ以上のコミュニケーションプロセッサを含むことができる。一実施形態によれば、通信モジュール190は、無線通信モジュール192(例:セルラー通信モジュール、近距離無線通信モジュール又はGNSS(global navigation satellite system)通信モジュール)又は有線通信モジュール194(例:LAN(local area network)通信モジュール又は電力線通信モジュール)を含むことができる。それらの通信モジュールのうち、該当する通信モジュールは、第1ネットワーク198(例:ブルートゥース(登録商標)、WiFi(wireless fidelity)direct、IrDA(infrared data association)などの近距離通信ネットワーク)又は第2ネットワーク199(例:レガシーセルラーネットワーク、5Gネットワーク、次世代通信ネットワーク、インターネット、コンピュータネットワーク(例:LANもしくはWAN)などの遠距離通信ネットワーク)を介して、外部の電子装置104と通信を行うことができる。そのような各種通信モジュールは、1つの構成要素(例:単一のチップ)に統合されてもよく、互いに別の複数の構成要素(例:複数のチップ)で実現されてもよい。無線通信モジュール192は、加入者識別モジュール196に格納された加入者情報(例:国際モバイル加入者識別子(IMSI))を用いて、第1ネットワーク198や第2ネットワーク199などの通信ネットワーク内で電子装置101を確認又は認証することができる。
【0035】
無線通信モジュール192は、4Gネットワーク以降の5Gネットワーク及び次世代通信技術、例えばNRアクセス技術(new radio access technology)をサポートすることができる。NRアクセス技術は、大容量データの高速送信(eMBB(enhanced mobile broadband))、端末の電力最小化及び複数の端末のアクセス(mMTC(massive machine type communications))、又は高信頼度及び低遅延(URLLC(ultra-reliable and low-latency communications))をサポートすることができる。無線通信モジュール192は、例えば、高いデータ送信率の達成のために、高周波帯域(例:mmWave帯域)をサポートすることができる。無線通信モジュール192は、高周波帯域での性能確保のための様々な技術、例えば、ビームフォーミング(beamforming)、大規模多重入出力(massive MIMO(multiple-input and multiple-output))、全次元多重入出力(FD-MIMO:full dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)、又は大規模アンテナ(large scale antenna)などの技術をサポートすることができる。無線通信モジュール192は、電子装置101、外部の電子装置(例:電子装置104)又はネットワークシステム(例:第2ネットワーク199)に規定される様々な要求事項をサポートすることができる。一実施形態によれば、無線通信モジュール192は、eMBBの実現のためのピークデータレート(例:20Gbps以上)、mMTCの実現のための損失カバレッジ(例:164dB以下)、又はURLLCの実現のためのUプレーンのレイテンシ(例:ダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)それぞれ0.5ms以下、又はラウンドトリップ1ms以下)をサポートすることができる。
【0036】
アンテナモジュール197は、信号又は電力を外部(例:外部の電子装置)に送信するか、外部から受信することができる。一実施形態によれば、アンテナモジュール197は、サブストレート(例:PCB)上に形成された導電体又は導電性パターンからなる放射体を含むアンテナを含むことができる。一実施形態によれば、アンテナモジュール197は、複数のアンテナ(例:アレイアンテナ)を含むことができる。その場合、第1ネットワーク198や第2ネットワーク199などの通信ネットワークで用いられる通信方式に適した少なくとも1つのアンテナが、例えば、通信モジュール190により前記複数のアンテナから選択されてもよい。信号又は電力は、前記選択された少なくとも1つのアンテナを介して、通信モジュール190と外部の電子装置との間で送信又は受信されてもよい。ある実施形態によれば、放射体以外に、他の部品(例:RFIC(radio frequency integrated circuit))が、アンテナモジュール197の一部としてさらに形成されてもよい。
【0037】
様々な実施形態によれば、アンテナモジュール197は、mmWaveアンテナモジュールを形成することができる。一実施形態によれば、mmWaveアンテナモジュールは、プリント回路基板、前記プリント回路基板の第1面(例:下面)に又はそれに隣接して配置されて指定された高周波帯域(例:mmWave帯域)をサポートできるRFIC、及び前記プリント回路基板の第2面(例:上面もしくは側面)に又はそれに隣接して配置されて前記指定された高周波帯域の信号を送信又は受信できる複数のアンテナ(例:アレイアンテナ)を含むことができる。
【0038】
上記構成要素の少なくとも一部は、周辺機器間の通信方式(例:バス、GPIO(general purpose input and output)、SPI(serial peripheral interface)又はMIPI(mobile industry processor interface))で互いに接続され、信号(例:命令又はデータ)を互いに交換することができる。
【0039】
一実施形態によれば、命令又はデータは、第2ネットワーク199に接続されたサーバ108を介して電子装置101と外部の電子装置104との間で送信又は受信されてもよい。外部の電子装置102又は104のそれぞれは、電子装置101と同じ種類の装置であってもよく、異なる種類の装置であってもよい。一実施形態によれば、電子装置101で実行される動作の全部又は一部は、外部の電子装置102、104又は108のうちの1つ以上の外部の電子装置で実行されてもよい。例えば、電子装置101がある機能もしくはサービスを自動で、又はユーザもしくは他の装置からの要求に応じて実行する場合、電子装置101は、機能もしくはサービスを独自に実行する代わりに又はそれに追加して、1つ以上の外部の電子装置にその機能もしくはサービスの少なくとも一部を実行することを要求することができる。前記要求を受信した1つ以上の外部の電子装置は、要求された機能もしくはサービスの少なくとも一部、又は前記要求に関連するさらなる機能もしくはサービスを実行し、その実行の結果を電子装置101に伝達することができる。電子装置101は、前記結果を、そのまま又は追加処理し、前記要求に対する応答の少なくとも一部として提供することができる。そのために、例えば、クラウドコンピューティング、分散コンピューティング、モバイルエッジコンピューティング(MEC:mobile edge computing)又はクライアント-サーバコンピューティング技術を用いることができる。電子装置101は、例えば、分散コンピューティング又はモバイルエッジコンピューティングを用いて超低遅延サービスを提供することができる。他の実施形態において、外部の電子装置104は、IoT(internet of things)機器を含むことができる。サーバ108は、機械学習及び/又はニューラルネットワークを用いた知能型サーバであってもよい。一実施形態によれば、外部の電子装置104又はサーバ108は、第2ネットワーク199内に含まれてもよい。電子装置101は、5G通信技術及びIoT関連技術をベースとして知能型サービス(例:スマートホーム、スマートシティ、スマートカー又はヘルスケア)に適用することができる。
【0040】
図2は一実施形態による電子装置201の概略図である。
【0041】
図2の電子装置201は、HMD(head mounted display)装置、ウェアラブル装置、スマートグラス(smart glasses)又はアイウェア(eyewear)として参照することができる。図2に示す電子装置201の形態は例示的なものであり、本文書の実施形態はそれに限定されるものではない。例えば、電子装置201は、AR(augmented reality)又はVR(virtual reality)を提供するように設定された任意の電子装置であってもよい。
【0042】
一実施形態によれば、電子装置201は、図1の電子装置101の構成の少なくとも一部を含むことができる。例えば、電子装置201は、ディスプレイ(例:図1のディスプレイモジュール160)、カメラ(例:図1のカメラモジュール180)、少なくとも1つのセンサ(例:図1のセンサモジュール176)、プロセッサ(例:図1のプロセッサ120)、バッテリ(例:図1のバッテリ189)、メモリ(例:図1の130)及び通信回路(例:図1の通信モジュール190)の少なくとも1つを含むことができる。電子装置201の構成要素の少なくとも一部は、電子装置201のハウジングの内部に位置してもよく、ハウジングの外部に露出してもよい。
【0043】
図2を参照すると、電子装置201は、ハウジング290を含むことができる。ハウジング290は、第1テンプル298-1、第2テンプル298-2及びフレーム297を含むことができる。フレーム297は、第1テンプル298-1に接続される第1フレーム297-1、第2テンプル298-2に接続される第2フレーム297-2、及び第1フレーム297-1と第2フレーム297-2とを接続するブリッジ297-3を含むことができる。第1テンプル298-1、第2テンプル298-2及びフレーム297は、ハウジングとして参照することができる。第1テンプル298-1は、第1ヒンジ部299-1により第1フレーム297-1に物理的に接続され、着用された場合、第1フレーム297-1を支持することができる。第2テンプル298-2は、第2ヒンジ部299-2により第2フレーム297-2に物理的に接続され、着用された場合、第2フレーム297-2を支持することができる。ブリッジ297-3は、一端が第1フレーム297-1に接続され、他端が第2フレーム297-2に接続されてもよい。
【0044】
ブリッジ297-3は、第1フレーム297-1及び第2フレーム297-2と一体に形成されてもよく、省略されてもよい。電子装置201は、ディスプレイを含むことができる。例えば、電子装置201は、第1ディスプレイ261-1及び/又は第2ディスプレイ261-2を含むことができる。第1ディスプレイ261-1及び/又は第2ディスプレイ261-2は、液晶表示装置(liquid crystal display;LCD)、デジタルミラー装置(digital mirror device;DMD)、シリコン液晶表示装置(liquid crystal on silicon device;LCoS device)、有機発光ダイオード(organic light emitting diode;OLED)及びマイクロLED(micro light emitting diode;micro LED)の少なくとも1つを含むことができる。例えば、電子装置201のディスプレイは、光を照射するための少なくとも1つの光源を含むことができる。第1ディスプレイ261-1及び/又は第2ディスプレイ261-2が液晶表示装置、デジタルミラー装置及びシリコン液晶表示装置の少なくとも1つを含む場合、電子装置201は、ディスプレイの画面出力領域260-1及び/又は260-2に光を照射する少なくとも1つの光源を含むことができる。他の例として、電子装置201のディスプレイが独自に光を発生できる場合、ディスプレイは、ディスプレイに含まれる光源の他に、別の光源を含まなくてもよい。第1ディスプレイ261-1及び/又は第2ディスプレイ261-2が有機発光ダイオード及びマイクロLEDの少なくとも1つを含む場合、電子装置201は、別の光源を含まなくても、ユーザに画像を提供することができる。ディスプレイが有機発光ダイオード又はマイクロLEDで実現された場合、別の光源の省略により電子装置201の重量が減少する。
【0045】
一実施形態によれば、電子装置201は、第1透明部材296-1及び/又は第2透明部材296-2を含むことができる。例えば、ユーザが電子装置201を着用した場合、ユーザは第1透明部材296-1及び/又は第2透明部材296-2を通して見る(see through)ことができる。第1透明部材296-1及び/又は第2透明部材296-2は、ガラスプレート、プラスチックプレート及びポリマーの少なくとも1つで形成されてもよく、また、透明又は半透明であってもよい。第1透明部材296-1は、第1フレーム297-1に固定され、第2透明部材296-2は、第2フレーム297-2に固定されてもよい。例えば、着用された場合、第1透明部材296-1は、ユーザの右眼に対面して配置され、第2透明部材296-2は、ユーザの左眼に対面して配置されてもよい。
【0046】
一実施形態によれば、第1透明部材296-1及び/又は第2透明部材296-2の少なくとも一部は、光導波路(waveguide)であってもよい。光導波路は、第1ディスプレイ261-1及び/又は第2ディスプレイ261-2により生成された画像をユーザの目に伝達することができる。光導波路は、ガラス、プラスチック又はポリマーで形成されてもよい。光導波路は、内部又は一表面に形成されたナノパターン(例:多角形又は曲面状の格子構造(grating structure))を含むことができる。光導波路の一端に入射した光は、ナノパターンにより光導波路の内部で伝播されてユーザの目に提供され得る。自由曲面(Free-form)プリズムで構成された光導波路は、入射した光を反射ミラーを介してユーザに提供するように構成されてもよい。
【0047】
一実施形態によれば、光導波路は、回折要素(例:DOE(Diffractive Optical Element)、HOE(Holographic Optical Element))及び反射要素(例:反射鏡)の少なくとも1つを含むことができる。前記光導波路は、光導波路に含まれる少なくとも1つの回折要素又は反射要素を用いて、光源部から放出されたディスプレイ光をユーザの目に誘導することができる。例えば、回折要素は、第1入力光学部材262-1、第2入力光学部材262-2及び/又は出力光学部材を含むことができる。第1入力光学部材262-1及び/又は第2入力光学部材262-2は、入力グレーティング領域(input grating area)として参照することができ、出力光学部材は、出力グレーティング領域(output grating area)として参照することができる。
【0048】
入力グレーティング領域は、光源(例:Micro LED)から出力される光を画面表示部の第1透明部材296-1及び/又は第2透明部材296-2に伝達するために、光を回折又は反射させることができる。出力グレーティング領域は、第1透明部材296-1及び/又は第2透明部材296-2に伝達された光をユーザの目の方向に回折又は反射させることができる。例えば、反射要素は、全反射(total internal reflection,TIR)のための全反射光学素子又は全反射導波管を含むことができる。全反射は、光を誘導する1つの方式として参照することができ、入力グレーティング領域を介して入力される光(例:画像)が光導波路の一面(例:特定面)で反射するように入射角を作り、出力グレーティング領域まで伝達されるようにすることを意味することができる。一実施形態において、ディスプレイから放出される光の光経路は、入力光学部材により光導波路に誘導されてもよい。光導波路の内部を移動する光は、出力光学部材262-1及び/又は262-2によりユーザの目の方向に誘導されてもよい。画面出力領域260-1及び/又は260-2は、目の方向に放出される光に基づいて決定されてもよい。画面出力領域260-1及び/又は260-2は、光導波路に含まれてもよい。
【0049】
図2においては電子装置201が光導波路を用いてユーザに画像を提供するものとして説明されているが、本文書の実施形態はそれに限定されるものではない。一実施形態によれば、電子装置201の第1ディスプレイ261-1及び/又は第2ディスプレイ261-2は、透明又は半透明ディスプレイであってもよい。その場合、ディスプレイは、ユーザの目に対面する位置(例:第1画面出力領域260-1及び/又は第2画面出力領域260-2に対応する位置)に配置されてもよい。
【0050】
一実施形態によれば、電子装置201は、少なくとも1つのカメラを含むことができる。例えば、電子装置201は、第1カメラ280-1、第2カメラ280-2及び/又は第3カメラ280-3を含むことができる。例えば、第1カメラ280-1及び第2カメラ280-2は、外部画像の認識のために用いられてもよい。第1カメラ280-1及び第2カメラ280-2は、ユーザの視線に対応する方向(例:+x方向)に対応する画像を取得するように設定されてもよい。電子装置201は、第1カメラ280-1及び第2カメラ280-2を用いて、ヘッドトラッキング(head tracking)(例:3自由度又は6自由度(degree of freedom;DoF)のトラッキング)、手画像の検出、手画像の追跡及び/又は空間認識を行うことができる。例えば、第1カメラ280-1及び第2カメラ280-2は、同じ規格及び性能(例:画角、シャッタースピード、解像度及び/又はカラービット数などに対応する規格及び性能)を有するGS(global shutter)カメラであってもよい。電子装置201は、左/右に配置されたステレオカメラを用いて、空間認識(例:6自由度の空間認識)及び/又はデブス(depth)情報の取得を行うことにより、SLAM(simultaneous localization and mapping)技術をサポートすることができる。また、電子装置201は、左/右に配置されたステレオカメラでユーザのジェスチャを認識することができる。電子装置201は、RS(rolling shutter)カメラに比べて相対的に歪みが少ないGSカメラを用いることによって、より速い手動作及び微細動きを検出することができる。例えば、第3カメラ280-3は、外部画像の認識のために用いられてもよく、また、ユーザの視線に対応する方向(例:+x方向)に対応する画像を取得するように設定されてもよい。
【0051】
一実施形態において、第3カメラ280-3は、第1カメラ280-1及び第2カメラ280-2に比べて相対的に解像度が高いカメラであってもよい。第3カメラ280-3は、HR(high resolution)カメラ又はPV(photo video)カメラとして参照することができる。第3カメラ280-3は、AF(auto focus)及び/又はOIS(optical image stabilization)などの高画質画像の取得のための機能をサポートすることができる。第3カメラ280-3は、GSカメラ又はRSカメラであってもよい。
【0052】
一実施形態によれば、電子装置201は、少なくとも1つの視線追跡(eye-tracking)センサを含むことができる。例えば、電子装置201は、第1視線追跡センサ276-1及び第2視線追跡センサ276-2を含むことができる。第1視線追跡センサ276-1及び第2視線追跡センサ276-2は、例えば、ユーザの目に対応する方向の画像を取得するように設定されたカメラであってもよい。第1視線追跡センサ276-1及び第2視線追跡センサ276-2は、ユーザの右眼画像及びユーザの左眼画像をそれぞれ取得するように設定されてもよい。電子装置201は、第1視線追跡センサ276-1及び第2視線追跡センサ276-2を用いてユーザの瞳(pupil)を検出するように設定されてもよい。電子装置201は、ユーザの瞳画像からユーザの視線を取得し、取得した視線に基づいて画像を提供することができる。例えば、電子装置201は、ユーザの視線方向に画像が位置するように画像を表示することができる。例えば、第1視線追跡センサ276-1及び第2視線追跡センサ276-2は、同じ規格及び性能(例:画角、シャッタースピード、解像度及び/又はカラービット数などに対応する規格及び性能)を有するGSカメラであってもよい。
【0053】
一実施形態によれば、電子装置201は、少なくとも1つの照明ユニット(illumination unit)を含むことができる。照明ユニットは、少なくとも1つのLEDを含むことができる。図2において、電子装置201は、第1照明ユニット281-1及び第2照明ユニット281-2を含むことができる。電子装置201は、第1照明ユニット281-1及び第2照明ユニット281-2を用いて、第1カメラ280-1、第2カメラ280-2及び/又は第3カメラ280-3に対する補助照明を提供することができる。一実施形態において、電子装置201は、照明ユニットを用いて、瞳孔画像の取得のための照明を提供することができる。電子装置201は、赤外線波長のLEDを用いて、視線追跡センサに対する照明を提供することができる。その場合、視線追跡センサは、赤外線波長の画像を取得するためのイメージセンサを含むことができる。
【0054】
一実施形態によれば、電子装置201は、少なくとも1つのPCBを含むことができる。例えば、電子装置201は、第1テンプル(temple)298-1に位置する第1PCB287-1、及び第2テンプル298-2に位置する第2PCB287-2を含むことができる。第1PCB287-1及び/又は第2PCB287-2は、信号線及び/又はFPCB(flexible PCB)を介して、電子装置201の他の構成要素に電気的に接続されてもよい。通信回路、メモリ、少なくとも1つのセンサ及び/又はプロセッサは、第1PCB287-1及び/又は第2PCB287-2上に配置されてもよい。第1PCB287-1及び第2PCB287-2のそれぞれは、インターポーザ(interposer)により離隔した複数のPCBで構成されてもよい。
【0055】
一実施形態によれば、電子装置201は、少なくとも1つのバッテリを含むことができる。例えば、電子装置201は、第1テンプル298-1の一端に位置する第1バッテリ289-1、及び第2テンプル298-2の一端に位置する第2バッテリ289-2を含むことができる。第1バッテリ289-1及び第2バッテリ289-2は、電子装置201の構成要素に電力を供給するように設定されてもよい。
【0056】
一実施形態によれば、電子装置201は、少なくとも1つのスピーカを含むことができる。例えば、電子装置201は、第1スピーカ270-1及び第2スピーカ270-2を含むことができる。電子装置201は、左側及び右側に位置するスピーカを用いてステレオサウンドを提供するように設定されてもよい。
【0057】
一実施形態によれば、電子装置201は、少なくとも1つのマイクを含むことができる。例えば、電子装置201は、第1マイク271-1、第2マイク271-2及び/又は第3マイク271-3を含むことができる。第1マイク271-1は、フレーム297の右側に位置し、第2マイク271-2は、フレーム297の左側に位置し、第3マイク271-3は、フレーム297のブリッジ297-3に位置してもよい。電子装置201は、第1マイク271-1、第2マイク271-2及び/又は第3マイク271-3を用いてビームフォーミング(beamforming)を行うことができる。
【0058】
上述した電子装置201の構成は例示的なものであり、本文書の実施形態はそれに限定されるものではない。例えば、電子装置201は、図2に関して説明されている構成要素の少なくとも一部を含まなくてもよく、説明されている構成要素以外の他の構成要素をさらに含んでもよい。例えば、電子装置201は、少なくとも1つのセンサ(例:加速度センサ、ジャイロセンサ及び/又はタッチセンサなど)及び/又はアンテナを含んでもよい。
【0059】
図3は一実施形態による透明部材を用いた視線追跡及び表示方法の概略図である。
【0060】
図3を参照すると、ディスプレイ361(例:図2の第1ディスプレイ261-1又は第2ディスプレイ261-2)は、透明部材396(例:図2の第1透明部材296-1又は第2透明部材296-2)を介して画像を提供することができる。一実施形態によれば、ディスプレイ361は、レンズ351を介して、画像に対応する光を入力光学部材362(例:図2の第1入力光学部材262-1又は第2入力光学部材262-2)に入力することができる。入力光学部材362は、入射した光を反射又は回折させて光導波路360に入力することができる。出力光学部材364は、光導波路360を介して伝達された光をユーザの目399の方向に出力することができる。一実施形態において、レンズ351は、ディスプレイ361に含まれてもよい。一例において、レンズ351の位置は、透明部材396とユーザの目399との間の距離に基づいて決定されてもよい。
【0061】
視線追跡センサ371(例:図2の第1視線追跡センサ276-1又は第2視線追跡センサ276-2)は、ユーザの目399の少なくとも一部に対応する画像を取得することができる。例えば、ユーザの目399の画像に対応する光は、第1スプリッタ(splitter)381により反射及び/又は回折して光導波路382に入力されてもよい。光導波路382を介して第2スプリッタ383に伝達された光は、第2スプリッタ383により反射及び/又は回折して視線追跡センサ371の方向に出力されてもよい。
【0062】
一実施形態によれば、入力光学部材362、出力光学部材364、第1スプリッタ381、光導波路360、382及び/又は第2スプリッタ383の少なくとも一部は1つに構成されてもよい。
【0063】
図4は一実施形態による電子装置を示すブロック図である。
【0064】
図4を参照すると、電子装置400は、第1PCB410、第2PCB420、及び第1PCB410又は第2PCB420に電気的に接続される構成要素を含むことができる。例えば、電子装置400の構成要素は、第1スピーカ441、第2スピーカ452、第1バッテリ442、第2バッテリ453、タッチパッド、第1カメラ431、第2カメラ432、第1ディスプレイ433、第2ディスプレイ434及びセンサ461を含むことができる。センサ461は、第3カメラ(例:図2の第3カメラ280-3)又はマイク(例:図2の第3マイク271-3)を含むことができる。
【0065】
一実施形態によれば、第1PCB410、第1スピーカ441及び第1バッテリ442は、第1テンプル領域A1に位置してもよい。例えば、第1テンプル領域A1とは、第1テンプル(例:図2の第1テンプル298-1)内の領域又は第1テンプル上の領域を意味することができる。一実施形態によれば、第2PCB420、第2スピーカ452及び第2バッテリ453は、第2テンプル領域A2に位置してもよい。例えば、第2テンプル領域A2とは、第2テンプル(例:図2の第2テンプル298-2)内の領域又は第2テンプル上の領域を意味することができる。一実施形態によれば、第1カメラ431及び第1ディスプレイ433は、第1フレーム領域A3に位置してもよい。例えば、第1フレーム領域A3とは、第1フレーム(例:図2の第1フレーム297-1)内の領域又は第1フレーム上の領域を意味することができる。一実施形態によれば、第2カメラ432及び第2ディスプレイ434は、第2フレーム領域A4に位置してもよい。例えば、第2フレーム領域A4は、第2フレーム(例:図2の第2フレーム297-2)内の領域又は第2フレーム上の領域を意味することができる。一実施形態によれば、センサ261は、第1フレーム領域A3と第2フレーム領域A4との間のブリッジ領域A5に位置してもよい。
【0066】
一実施形態によれば、第1PCB410は、プロセッサ411、第1電力管理モジュール412、メモリ413、第1ディスプレイ駆動回路414、カメラ電力管理回路415、第1音響出力回路416、タッチ回路417及び第2電力管理モジュール418を含むことができる。
【0067】
プロセッサ411は、メモリ413に格納されたプログラム(例:図1のプログラム140)を実行して、少なくとも1つの他の構成要素(例:ハードウェア又はソフトウェア構成要素)を制御することができ、様々なデータ処理又は演算を行うことができる。第1電力管理モジュール412は、電子装置400に供給される電力を管理することができる。例えば、第1電力管理モジュール412は、プロセッサ411に直接(directly)接続され、プロセッサ411に電力を供給することができる。第1ディスプレイ駆動回路414は、第1ディスプレイ433に電気的に接続され、表示情報に関する画像データ及び第1ディスプレイ433の駆動のための信号を第1ディスプレイ433に送信することができる。カメラ電力管理回路415は、第1カメラ431及び第2カメラ432に電気的に接続され、第1カメラ431及び第2カメラ432を駆動するための電力を送信することができる。第1音響出力回路416は、第1スピーカ441に電気的に接続され、音響データを第1スピーカ441に送信することができる。タッチ回路417は、ユーザのタッチ入力を検知することができる。例えば、タッチ回路417は、タッチパッドに電気的に接続され、タッチ検知のためのタッチ信号をタッチパッドに送信することができる。第2電力管理モジュール418は、第1バッテリ442に電気的に接続され、第1バッテリ442の充電電力を管理することができる。
【0068】
一実施形態によれば、第2PCB420は、通信モジュール421、第2音響出力回路423、第2ディスプレイ駆動回路424及び第3電力管理モジュール425を含むことができる。
【0069】
第2音響出力回路423は、第2スピーカ452に電気的に接続され、音響データを第2スピーカ452に送信することができる。第2ディスプレイ駆動回路424は、第2ディスプレイ434に電気的に接続され、表示情報に関する画像データ及び第2ディスプレイ434の駆動のための信号を第2ディスプレイ434に送信することができる。第3電力管理モジュール425は、第2バッテリ453に電気的に接続され、第2バッテリ453の充電電力を管理することができる。
【0070】
第1PCB410及び第2PCB420は、電気的に接続され、信号又はデータを送受信することができる。例えば、第1PCB410は、画面出力のためのデータ(例:表示情報に関する画像データ)、通信データ(例:ブルートゥース信号、WiFi信号)、音響データ又はタッチデータを、第2PCB420に送信するか、第2PCB420から受信することができる。第1テンプル領域A1に位置する第1PCB410と、第2テンプル領域A2に位置する第2PCB420とは、FPCBを介して電気的に接続されてもよい。
【0071】
第1PCB410は、第1フレーム領域A3に位置する第1カメラ431及び第1ディスプレイ433、第2フレーム領域A4に位置する第2カメラ432、並びにブリッジ領域A5に位置する少なくとも1つのセンサ461とFPCBを介して電気的に接続されてもよい。
【0072】
以下、図5を参照して、一実施形態による電子装置500について説明する。図5は一実施形態による電子装置500を示す斜視図である。
【0073】
図5を参照すると、電子装置500は、第1PCB510、第2PCB520、及び第1PCB510と電子装置500の他の構成(例:図4の第1カメラ431、第2カメラ432、第1ディスプレイ433、第2ディスプレイ434及び/又はセンサ461)とを電気的に接続する接続部材530を含むことができる。
【0074】
接続部材530は、複数のFPCBを含むことができる。例えば、接続部材530は、第1FPCB531、第2FPCB532及び第3FPCB533を含むことができる。図5のFPCB531、532、533は一例であり、FPCBの数及び形態は図5に示すものに限定されない。FPCB531、532、533のそれぞれは、フレキシブル基板及びフレキシブル基板にパターニングされた導電層を含み、1つの構成と他の構成とを電気的に接続することができる。
【0075】
接続部材530は、少なくとも2以上のFPCB531、532、533が重なる重なり部OP、及び重なり部OPから分岐する分岐部531b、532b、533bを含むことができる。接続部材530の重なり部OPは、第1PCB510の一面からFPCB531、532、533が引き出されて延びてもよい。以下、「重なる」とは、一方向(例:厚さ方向)に重畳されることを意味することができる。重なり部OPは、第1テンプル(例:図2の第1テンプル298-1)に位置する第1部分OP1、及びフレーム(例:図2のフレーム297)に位置する第2部分OP2を含むことができる。重なり部OPの第1部分OP1において、第1FPCB531、第2FPCB532及び第3FPCB533は第2方向Dr2(例:FPCBの厚さ方向)に重なってもよい。第1PCB510から引き出された第1FPCB531、第2FPCB532及び第3FPCB533は、互いに重なって第1テンプル(例:図2の第1テンプル298-1)の延長方向(例:第1方向Dr1)に沿って延びてもよい。重なり部OPの第2部分OP2において、第2FPCB532及び第3FPCB533はFPCB532、533の厚さ方向に重なってもよい。第2FPCB532及び第3FPCB533は、互いに重なってフレーム(例:図2のフレーム297)の少なくとも一部分の延長方向に沿って延びてもよい。
【0076】
例えば、第1FPCB531は、第1PCB510から第1方向Dr1に引き出されて第2FPCB532及び第3FPCB533の少なくともいずれか1つと重なって延びる第1重なり部531a、及び第2FPCB532及び第3FPCB533と重ならないように第1重なり部531aから延びる第1分岐部531bを含むことができる。第2FPCB532は、第1PCB510から第1方向Dr1に引き出されて第1FPCB531及び第3FPCB533の少なくともいずれか1つと重なって延びる第2重なり部532a、及び第1FPCB531及び第3FPCB533と重ならないように第2重なり部532aから延びる第2分岐部532bを含むことができる。第3FPCB533は、第1PCB510から第1方向Dr1に引き出されて第1FPCB531及び第2FPCB532の少なくともいずれか1つと重なって延びる第3重なり部533a、及び第1FPCB531及び第2FPCB532と重ならないように第3重なり部533aから延びる第3分岐部533bを含むことができる。
【0077】
接続部材530の重なり部OPの一部は、電子装置500のヒンジ部(例:図2の第1ヒンジ部299-1)に隣接する領域であるヒンジ領域HAに位置してもよい。例えば、重なり部OPは、電子装置500のヒンジ部と一部が重なってもよい。一実施形態による電子装置500の接続部材530は、第1PCB510から一方向に引き出されて互いに重なって延びる重なり部OPを含み、重なり部OPの一部が第1テンプル(例:図2の第1テンプル298-1)及びヒンジ領域HAに位置して、幅の狭い電子装置500の第1テンプルに第1PCB510及び第1PCB510に接続される接続部材530が位置してもよい。
【0078】
分岐部531b、532b、533bのそれぞれは、重なり部OPから第1PCB510に電気的に接続される電子装置500の構成の位置まで延びてもよい。例えば、第1FPCB531は、第1PCB510と第1カメラ(例:図4の第1カメラ431)とを電気的に接続することができる。第1FPCB531は、第1PCB510から第1テンプル領域及びヒンジ領域HAを経て第1カメラの位置まで延びてもよい。第1FPCB531は、一端が第1PCB510に接続され、他端が第1カメラに接続されてもよい。第1FPCB531は、第1重なり部531aが第1PCB510に接続され、第1分岐部531bが第1カメラに接続されてもよい。第1FPCB531の第1重なり部531aは、第1テンプルに位置してもよい。第1FPCB531の第1分岐部531bは、第1フレーム(例:図2の第1フレーム297-1)の一領域に沿って位置してもよく、また、第1カメラの位置まで延びてもよい。
【0079】
第2FPCB532は、第1PCB510と第2PCB520とを電気的に接続することができる。第2FPCB532は、第1PCB510から第1テンプル領域及びヒンジ領域HAを経て第2テンプル領域(例:図4の第2テンプル領域A2)に位置する第2PCB520の位置まで延びてもよい。第2FPCB532は、一端が第1PCB510に接続され、他端が第2PCB520に接続されてもよい。第2FPCB532は、第2重なり部532aが第1PCB510に接続され、第2分岐部532bが第2PCB520に接続されてもよい。第2FPCB532の第2重なり部532aは、第1テンプル及び第1フレーム(例:図2の第1フレーム297-1)の一領域(例:第1フレームの上端部)に位置してもよい。第2FPCB532の第2分岐部532bは、第2フレーム(例:図2の第2フレーム297-2)の一領域(例:第2フレームの上端部)に沿って位置してもよく、また、第2PCB520の位置まで延びてもよい。
【0080】
第3FPCB533は、第1PCB510と第2カメラ(例:図4の第2カメラ432)とを電気的に接続することができる。第3FPCB533は、第1PCB510から第1テンプル領域及びヒンジ領域HAを経て第2カメラの位置まで延びてもよい。第3FPCB533は、一端が第1PCB510に接続され、他端が第2カメラに接続されてもよい。第3FPCB533は、第3重なり部533aが第1PCB510に接続され、第3分岐部533bが第2カメラに接続されてもよい。第3FPCB533の第3重なり部533aは、第1テンプル及び第1フレーム(例:図2の第1フレーム297-1)の一領域(例:第1フレームの上端部)に位置してもよい。第3FPCB533の第3分岐部533bは、第2フレーム(例:図2の第2フレーム297-2)の一領域(例:第2フレームの下端部)に沿って位置してもよく、また、第2カメラの位置まで延びてもよい。
【0081】
実施形態によっては、重なり部OPの第2部分OP2は省略されてもよい。例えば、重なり部OPは、第1テンプルに位置し、第1FPCB531、第2FPCB532及び第3FPCB533の分岐部531b、532b、533bのそれぞれは、フレームにおいて重ならなくてもよい。また、実施形態によっては、フレームに位置する重なり部OPの第2部分OP2において、第1FPCB531、第2FPCB532及び第3FPCB533が全て重なってもよい。
【0082】
以下、図6を参照して、一実施形態による電子装置について説明する。図6は一実施形態による電子装置に含まれる一部の構成を示す平面図である。
【0083】
図6を参照すると、電子装置は、第1PCB510、及び第1PCB510に接続される接続部材530を含むことができる。接続部材530は、少なくとも2以上のFPCB531、532、533が重なる重なり部OP、重なり部OPから延びる分岐部531b、532b、533b、及び分岐部531b、532b、533bに接続される硬性部材611、612、613を含むことができる。
【0084】
接続部材530の重なり部OPの少なくとも一部は、ヒンジ領域HAに位置してもよい。例えば、接続部材530は、第1FPCB531、第2FPCB532及び第3FPCB533を含むことができる。接続部材530の重なり部OPは、第1テンプル(例:図2の第1テンプル298-1)に位置する第1部分OP1、及びフレーム(例:図2のフレーム297)に位置する第2部分OP2を含むことができる。重なり部OPの第1部分OP1において、第1FPCB531の第1重なり部531a、第2FPCB532の第2重なり部532a、及び第3FPCB533の第3重なり部533aは重なってもよい。第1FPCB531は、重なり部OP(又は、重なり部OPの第1部分OP1)から延び、第1分岐点B1において第2FPCB532及び第3FPCB533から分岐する第1分岐部531bを含むことができる。第1分岐部531bは、第1FPCB531において第2FPCB532及び第3FPCB533と重ならない部分であってもよい。重なり部OPの第2部分OP2は、分岐した第1FPCB531とは異なる方向に第1部分OP1から延びてもよい。第2部分OP2において、第2FPCB532の第2重なり部532a及び第3FPCB533の第3重なり部533aは重なってもよい。第2部分OP2において、第2FPCB532の第2重なり部532a及び第3FPCB533の第3重なり部533aは第1FPCB531とは重ならなくてもよい。
【0085】
第2FPCB532は、重なり部OPの第2部分OP2から延び、第2分岐点B2において第3FPCB533から分岐する第2分岐部532bを含むことができる。第2分岐部532bは、第2FPCB532において第1FPCB531及び第3FPCB533と重ならない部分であってもよい。第3FPCB533は、重なり部OPの第2部分OP2から延び、第3分岐点B3において第2FPCB532から分岐する第3分岐部533bを含むことができる。第3分岐部533bは、第3FPCB533において第1FPCB531及び第2FPCB532と重ならない部分であってもよい。
【0086】
硬性部材611、612、613は、第1分岐部531bの端部に接続される第1硬性部材611、第2分岐部532bの端部に接続される第2硬性部材612、及び第3分岐部533bの端部に接続される第3硬性部材613を含むことができる。第1硬性部材611、第2硬性部材612及び第3硬性部材613には、電子装置の構成に接続されるコネクタが実装されてもよい。
【0087】
以下、図7を参照して、第1PCB510に接続される接続部材530について説明する。図7は一実施形態による電子装置を図6のC-C’線に沿って切断した断面図である。
【0088】
図7を参照すると、電子装置は、第1PCB510、及び第1PCB510に接続される接続部材530を含むことができる。第1PCB510は、積層された複数の基板711、712、713、714、715、716、717、718、複数の基板711、712、713、714、715、716、717、718の少なくともいずれか1つを貫通する開口H、第1PCB510を貫通する貫通孔TH、導電層及び接着層720を含むことができる。複数の基板711、712、713、714、715、716、717、718のそれぞれには、パターニングされた導電層が位置してもよい。複数の基板711、712、713、714、715、716、717、718は、開口Hを含み、開口Hに位置する導電パターン731を介して、複数の基板711、712、713、714、715、716、717、718のうち1つの基板の導電層と他の1つの基板の導電層とが電気的に接続されてもよい。第1PCB510は、複数の基板711、712、713、714、715、716、717、718全体を貫通する貫通孔THを含み、貫通孔THの側壁に位置する導電パターン732を介して、複数の基板711、712、713、714、715、716、717、718の導電層が電気的に接続されてもよい。接着層720は、複数の基板711、712、713、714、715、716、717、718間に位置し、複数の基板711、712、713、714、715、716、717、718を接着することができる。例えば、接着層720は、複数の基板711、712、713、714、715、716、717、718間に複数の層として位置してもよい。
【0089】
接続部材530は、第1FPCB531、第2FPCB532及び第3FPCB533を含むことができる。第1FPCB531は、第1重なり部531aを含むことができる。第2FPCB532は、第2重なり部532aを含むことができる。第3FPCB533は、第3重なり部533aを含むことができる。第1重なり部531a、第2重なり部532a及び第3重なり部533aは重なってもよい。例えば、第1重なり部531aと第2重なり部532aとの間、及び第2重なり部532aと第3重なり部533aとの間には、接着層が位置してもよい。他の例として、第1重なり部531a、第2重なり部532a及び第3重なり部533aは互いに離隔していてもよい。
【0090】
接続部材530は、第1PCB510の導電層又は導電パターン731、732に直接(directly)接続されてもよい。第1FPCB531の第1重なり部531aは、第1PCB510のいずれか1つの基板の導電層に接続されてもよい。第2FPCB532の第2重なり部532aは、第1PCB510の他のいずれか1つの基板の導電層に接続されてもよい。第3FPCB533の第3重なり部533aは、第1PCB510のさらに他のいずれか1つの基板の導電層に接続されてもよい。
【0091】
以下、図8を参照して、接続部材530の第1分岐部531bについて説明する。図8は一実施形態による電子装置を図6のD-D’線に沿って切断した断面図である。
【0092】
図8を参照すると、接続部材530は、第1FPCB531、第2FPCB532、第3FPCB533、カバー層811、812、813及び接着層821、822を含むことができる。
【0093】
第1FPCB531は、第1基板8311、第1基板8311の上(例:+Z軸方向)に位置する第1導電層8312、及び第1基板8311の下(例:-Z軸方向)に位置する第2導電層8313を含むことができる。第1導電層8312及び第2導電層8313は、第1基板8311の開口Hを介して接続されてもよい。重なり部OPの第1部分OP1において、第1FPCB531の第1重なり部531aは第2FPCB532及び第3FPCB533と重なってもよい。第1FPCB531の第1分岐部531bは、重なり部OPの第1部分OP1から分岐して延びてもよい。第1FPCB531の第1分岐部531bは、第1重なり部531aから延び、第2FPCB532及び第3FPCB533と重ならなくてもよい。第1FPCB531の第1分岐部531bが重なり部OPの第1部分OP1から分岐して延びる方向を基準として、第2FPCB532及び第3FPCB533は、第1FPCB531の第1分岐部531bが第2FPCB532及び第3FPCB533から分岐する第1分岐点B1までのみ延びてもよい。第1分岐点B1において、第2FPCB532及び第3FPCB533は切断面CPを含むことができる。
【0094】
第2FPCB532は、第1FPCB531の下(例:-Z軸方向)に位置してもよい。第2FPCB532は、第2基板8321、第2基板8321の上(例:+Z軸方向)に位置する第3導電層8322、及び第2基板8321の下(例:-Z軸方向)に位置する第4導電層8323を含むことができる。第3導電層8322及び第4導電層8323は、第2基板8321の開口Hを介して接続されてもよい。重なり部OPの第1部分OP1において、第2FPCB532の第2重なり部532aは第1FPCB531及び第3FPCB533と重なってもよい。
【0095】
第3FPCB533は、第2FPCB532の下(例:-Z軸方向)に位置してもよい。第3FPCB533は、第3基板8331、第3基板8331の上(例:+Z軸方向)に位置する第5導電層8332、及び第3基板8331の下(例:-Z軸方向)に位置する第6導電層8333を含むことができる。第5導電層8332及び第6導電層8333は、第3基板8331の開口Hを介して接続されてもよい。重なり部OPの第1部分OP1において、第3FPCB533の第3重なり部533aは第1FPCB531及び第2FPCB532と重なってもよい。
【0096】
第1接着層821は、第1FPCB531の第1重なり部531aと第2FPCB532の第2重なり部532aとの間に位置し、第1FPCB531の第1重なり部531aと第2FPCB532の第2重なり部532aとを接着することができる。第2接着層822は、第2FPCB532の第2重なり部532aと第3FPCB533の第3重なり部533aとの間に位置し、第2FPCB532の第2重なり部532aと第3FPCB533の第3重なり部533aとを接着することができる。
【0097】
カバー層811、812、813は、接続部材530の少なくとも一面上に位置し、接続部材530を保護することができる。カバー層811、812、813は、第1カバー層811、第2カバー層812及び第3カバー層813を含むことができる。第1カバー層811は、第1FPCB531の上(例:+Z軸方向)に位置してもよい。第2カバー層812は、第3FPCB533の下(例:-Z軸方向)に位置してもよい。例えば、第1カバー層811は、接続部材530の重なり部の第1部分OP1の上部面(例:+Z軸方向の面)及び第1分岐部531bの上部面を覆うことができ、第2カバー層812は、重なり部の第1部分OP1の下部面(例:-Z軸方向の面)を覆うことができる。第3カバー層813は、第1FPCB531の第1分岐部531bの下(例:-Z軸方向)に位置してもよい。
【0098】
接続部材530は、貫通孔TH、及び貫通孔THの内壁に位置する導電層8411を含むことができる。第1FPCB531、第2FPCB532及び第3FPCB533は、貫通孔THの内壁に位置する導電層8411を介して電気的に接続されてもよい。
【0099】
以下、図9を参照して、一実施形態による電子装置の第1分岐部531bの形成方法の一例について説明する。図9は一実施形態による電子装置の第1分岐部の形成方法の一例を示す図である。
【0100】
図9を参照すると、第1分岐点B1において第2FPCB532及び第3FPCB533が切断(例:レーザ切断(laser cutting))され、第2FPCB532及び第3FPCB533は切断面CPを含むことができる。第1FPCB531の第1分岐部531bと重なる第2FPCB532及び第3FPCB533は除去されてもよい。第1分岐点B1において第1FPCB531は切断されず、第1FPCB531の第1分岐部531bが重なり部OPの第1部分OP1から分岐して延びてもよい。図9は第1分岐部531bの形成方法の一例であり、一実施形態による電子装置の第1分岐部531bの形成方法はそれに限定されない。
【0101】
以下、図10を参照して、接続部材530の第2分岐部532bについて説明する。図10は一実施形態による電子装置を図6のE-E’線に沿って切断した断面図である。
【0102】
図10を参照すると、接続部材530は、第2FPCB532、第3FPCB533、カバー層812、1011、1012及び接着層822を含むことができる。
【0103】
第2FPCB532は、第2基板8321、第2基板8321の上(例:+Z軸方向)に位置する第3導電層8322、及び第2基板8321の下(例:-Z軸方向)に位置する第4導電層8323を含むことができる。第3導電層8322及び第4導電層8323は、第2基板8321の開口Hを介して接続されてもよい。重なり部OPの第2部分OP2において、第2FPCB532の第2重なり部532aは第3FPCB533の第3重なり部533aと重なってもよい。第2FPCB532の第2分岐部532bは、重なり部OPの第2部分OP2から分岐して延びてもよい。第2FPCB532の第2分岐部532bは、第2重なり部532aから延び、第1FPCB531及び第3FPCB533と重ならなくてもよい。第2FPCB532の第2分岐部532bが重なり部OPの第2部分OP2から分岐して延びる方向を基準として、第3FPCB533は、第2FPCB532の第2分岐部532bが重なり部OPの第2部分OP2から分岐する第2分岐点B2までのみ延びてもよい。例えば、第2分岐点B2において第3FPCB533が切断され、第3FPCB533において第2FPCB532の第2分岐部532bと重なる部分が除去されてもよい。第2分岐点B2において、第3FPCB533は切断面CPを含むことができる。
【0104】
第3FPCB533は、第3基板8331、第3基板8331の上(例:+Z軸方向)に位置する第5導電層8332、及び第3基板8331の下(例:-Z軸方向)に位置する第6導電層8333を含むことができる。第5導電層8332及び第6導電層8333は、第3基板8331の開口Hを介して接続されてもよい。第3FPCB533の第3重なり部533aは、第2FPCB532と重なってもよい。
【0105】
第2接着層822は、第2FPCB532の第2重なり部532aと第3FPCB533の第3重なり部533aとの間に位置し、第2FPCB532と第3FPCB533とを接着することができる。
【0106】
カバー層812、1011、1012は、第2カバー層812、第4カバー層1011及び第5カバー層1012を含むことができる。第2カバー層812は、第3FPCB533の下(例:-Z軸方向)に位置してもよい。例えば、第2カバー層812は、重なり部の第2部分OP2の下部面(例:-Z軸方向の面)を覆うことができる。第4カバー層1011は、接続部材530の重なり部の第2部分OP2及び第2分岐部532bの上(例:+Z軸方向)に位置してもよい。第5カバー層1012は、第2分岐部532bの下(例:-Z軸方向)に位置してもよい。例えば、第4カバー層1011は、第2FPCB532の第2重なり部532a及び第2分岐部532bの上部面(例:+Z軸方向の面)を覆うことができ、第5カバー層1012は、第2分岐部532bの下部面(例:-Z軸方向の面)を覆うことができる。
【0107】
接続部材530は、貫通孔TH、及び貫通孔THの内壁に位置する導電層8411を含むことができる。第2FPCB532及び第3FPCB533は、貫通孔THの内壁に位置する導電層8411を介して電気的に接続されてもよい。
【0108】
以下、図11を参照して、接続部材530の第3分岐部533bについて説明する。図11は一実施形態による電子装置を図6のF-F’線に沿って切断した断面図である。
【0109】
図11を参照すると、接続部材530は、第2FPCB532、第3FPCB533、カバー層812、1011、1111及び接着層822を含むことができる。
【0110】
第2FPCB532は、第2基板8321、第2基板8321の上(例:+Z軸方向)に位置する第3導電層8322、及び第2基板8321の下(例:-Z軸方向)に位置する第4導電層8323を含むことができる。第3導電層8322及び第4導電層8323は、第2基板8321の開口Hを介して接続されてもよい。重なり部OPの第2部分OP2において、第2FPCB532の第2重なり部532aは第3FPCB533の第3重なり部533aと重なってもよい。
【0111】
第3FPCB533は、第3基板8331、第3基板8331の上(例:+Z軸方向)に位置する第5導電層8332、及び第3基板8331の下(例:-Z軸方向)に位置する第6導電層8333を含むことができる。第5導電層8332及び第6導電層8333は、第3基板8331の開口Hを介して接続されてもよい。重なり部OPの第2部分OP2において、第3FPCB533の第3重なり部533aは第2FPCB532の第2重なり部532aと重なってもよい。第3FPCB533の第3分岐部533bは、重なり部OPの第2部分OP2から分岐して延びてもよい。第3FPCB533の第3分岐部533bは、第3重なり部533aから延び、第1FPCB531及び第2FPCB532と重ならなくてもよい。第3FPCB533の第3分岐部533bが重なり部OPの第2部分OP2から分岐して延びる方向を基準として、第2FPCB532は、第3FPCB533の第3分岐部533bが重なり部OPの第2部分OP2から分岐する第3分岐点B3までのみ延びてもよい。例えば、第3分岐点B3において第2FPCB532が切断され、第2FPCB532において第3FPCB533の第3分岐部533bと重なる部分が除去されてもよい。第3分岐点B3において、第2FPCB532は切断面CPを含むことができる。
【0112】
第2接着層822は、第2FPCB532の第2重なり部532aと第3FPCB533の第3重なり部533aとの間に位置し、第2FPCB532と第3FPCB533とを接着することができる。
【0113】
カバー層812、1011、1111は、第2カバー層812、第4カバー層1011及び第6カバー層1111を含むことができる。第2カバー層812は、第3FPCB533の下(例:-Z軸方向)に位置してもよい。第4カバー層1011は、接続部材530の重なり部の第2部分OP2の上(例:+Z軸方向)に位置してもよい。第6カバー層1111は、第3分岐部533bの上(例:+Z軸方向)に位置してもよい。
【0114】
接続部材530は、貫通孔TH、及び貫通孔THの内壁に位置する導電層8411を含むことができる。第2FPCB532及び第3FPCB533は、貫通孔THの内壁に位置する導電層8411を介して電気的に接続されてもよい。
【0115】
以下、図12を参照して、一実施形態による電子装置について説明する。図12は一実施形態による電子装置の断面図である。図12を参照すると、電子装置は、第1PCB510、及び第1PCB510とコネクタ1221、1222を介して電気的に接続される接続部材1200を含むことができる。
【0116】
接続部材1200は、硬性部材1210、及び硬性部材1210に接続されるFPCB531、532、533を含むことができる。FPCB531、532、533は、第1FPCB531、第2FPCB532及び第3FPCB533を含むことができる。接続部材1200は、第1FPCB531、第2FPCB532及び第3FPCB533が硬性部材1210から一方向に引き出されて互いに重なる重なり部OPを含むことができる。
【0117】
第1PCB510と接続部材1200とは、コネクタ1221、1222を介して電気的に接続されてもよい。例えば、接続部材1200の硬性部材1210に実装された第1コネクタ部材1221は、第1PCB510に実装された第2コネクタ部材1222に接して電気的に接続されてもよい。
【0118】
一実施形態によれば、電子装置(例:電子装置500)は、フレーム(例:フレーム297)と、前記フレームの一側に接続される第1テンプル(例:第1テンプル298-1)、及び前記フレームの他側に接続される第2テンプル(例:第2テンプル298-2)を含むハウジング(例:ハウジング290)と、前記第1テンプルに位置する第1PCB(例:第1PCB510)と、前記第1PCBに電気的に接続される第1FPCB(例:第1FPCB531)及び第2FPCB(例:第2FPCB532)とを含み、前記第1FPCBは、前記第1PCBから第1方向に引き出されて前記第2FPCBと重なる第1重なり部(例:第1重なり部531a)、及び前記第1重なり部から延びて前記第2FPCBと重ならない(non-overlapping)第1分岐部(例:第1分岐部531b)を含み、前記第2FPCBは、前記第1PCBから前記第1方向に引き出されて前記第1FPCBと重なる第2重なり部(例:第2重なり部532a)、及び前記第2重なり部から延びて前記第1FPCBと重ならない第2分岐部(例:第2分岐部532b)を含むことができる。
【0119】
一実施形態によれば、前記第1分岐部は、前記ハウジングの一領域に位置し、前記第2分岐部は、前記ハウジングの他の一領域に位置してもよい。
【0120】
一実施形態によれば、前記第1重なり部及び前記第2重なり部は、前記第1テンプルに位置してもよい。
【0121】
一実施形態による電子装置は、前記フレームと前記第1テンプルとを接続するヒンジ部(例:第1ヒンジ部299-1)をさらに含み、前記第1重なり部及び前記第2重なり部は、前記ヒンジ部と重なってもよい。
【0122】
一実施形態による電子装置は、前記フレームの一領域に位置するカメラ(例:第1カメラ431)と、前記第2テンプルに位置する第2PCB(例:第2PCB520)とをさらに含み、前記第1FPCBの前記第1分岐部は、前記カメラに接続され、前記第2FPCBの前記第2分岐部は、前記第2PCBに接続されてもよい。
【0123】
一実施形態による電子装置は、前記第1重なり部と前記第2重なり部との間に位置し、前記第1重なり部と前記第2重なり部とを接着する接着層(例:第1接着層821)をさらに含むことができる。
【0124】
一実施形態によれば、前記第1PCBは、積層された複数の基板(例:複数の基板711、712、713、714、715、716、717、718)、及び前記複数の基板にパターニングされた導電層を含み、前記第1FPCBの前記第1重なり部は、前記導電層のいずれか1つに接続され、前記第2FPCBの前記第2重なり部は、前記導電層の他の1つに接続されてもよい。
【0125】
一実施形態による電子装置は、前記第1重なり部及び前記第2重なり部に接続される硬性部材(例:硬性部材1210)と、前記硬性部材に位置する第1コネクタ部材(例:第1コネクタ部材1221)と、前記第1PCBに位置する第2コネクタ部材(例:第2コネクタ部材1222)とをさらに含み、前記第1FPCB及び前記第2FPCBは、前記第1コネクタ部材と前記第2コネクタ部材を介して前記第1PCBに電気的に接続されてもよい。
【0126】
一実施形態による電子装置は、前記第1FPCBの前記第1分岐部に接続される第1硬性部材(例:第1硬性部材611)と、前記第2FPCBの前記第2分岐部に接続される第2硬性部材(例:第2硬性部材612)とをさらに含むことができる。
【0127】
一実施形態による電子装置は、前記第1分岐部の少なくとも一面を覆う第1カバー層(例:第1カバー層811)と、前記第2分岐部の少なくとも一面を覆う第2カバー層(例:第4カバー層1011)とをさらに含むことができる。
【0128】
一実施形態による電子装置(例:電子装置500)は、フレーム(例:フレーム297)と、前記フレームの一側に接続される第1テンプル(例:第1テンプル298-1)、及び前記フレームの他側に接続される第2テンプル(例:第2テンプル298-2)を含むハウジング(例:ハウジング290)と、前記第1テンプルに位置する第1PCB(例:第1PCB510)と、前記第1PCBに電気的に接続される複数のFPCB(例:複数のFPCB531、532、533)を含む接続部材(例:接続部材530)とを含み、前記接続部材は、複数のFPCBの少なくとも2以上のFPCBが重なる重なり部(例:重なり部OP)、及び前記重なり部から分岐する分岐部(例:分岐部531b、532b、533b)を含むことができる。
【0129】
一実施形態によれば、前記複数のFPCBは、第1FPCB(例:第1FPCB531)、第2FPCB(例:第2FPCB532)及び第3FPCB(例:第3FPCB533)を含み、前記重なり部において、前記第2FPCBは、前記第1FPCBと前記第3FPCBとの間に位置してもよい。
【0130】
一実施形態によれば、前記第1FPCBは、前記重なり部に位置する第1重なり部(例:第1重なり部531a)、及び第1分岐点(例:第1分岐点B1)において前記第2FPCB及び前記第3FPCBから分岐して前記第1重なり部から延びる第1分岐部(例:第1分岐部531b)を含み、前記第2FPCBは、前記重なり部に位置する第2重なり部(例:第2重なり部532a)、及び第2分岐点(例:第2分岐点B2)において前記第1FPCB及び前記第3FPCBから分岐して前記第2重なり部から延びる第2分岐部(例:第2分岐部532b)を含み、前記第3FPCBは、前記重なり部に位置する第3重なり部(例:第3重なり部533a)、及び第3分岐点(例:第3分岐点B3)において前記第1FPCB及び前記第2FPCBから分岐して前記第3重なり部から延びる第3分岐部(例:第3分岐部533b)を含むことができる。
【0131】
一実施形態によれば、前記重なり部は、前記第1PCBに接続され、前記第1分岐部、前記第2分岐部及び前記第3分岐部は、互いに異なる構成に接続されてもよい。
【0132】
一実施形態による電子装置は、前記フレームに位置する第1カメラ(例:第1カメラ431)及び第2カメラ(例:第2カメラ432)と、前記第2テンプルに位置する第2PCB(例:第2PCB420)とをさらに含み、前記第1FPCBの前記第1分岐部は、前記第1カメラの位置まで延びて前記第1カメラに接続され、前記第2FPCBの前記第2分岐部は、前記第2PCBの位置まで延びて前記第2PCBに接続され、前記第3FPCBの前記第3分岐部は、前記第2カメラの位置まで延びて前記第2カメラに接続されてもよい。
【0133】
一実施形態によれば、前記第1PCBは、積層された複数の基板(例:複数の基板711、712、713、714、715、716、717、718)、及び前記複数の基板にパターニングされた導電層を含み、前記第1FPCBの前記第1重なり部、前記第2FPCBの前記第2重なり部、及び前記第3FPCBの前記第3重なり部のそれぞれは、前記導電層のいずれか1つに接続されてもよい。
【0134】
一実施形態による電子装置は、前記接続部材と前記第1PCBとを電気的に接続するコネクタ(例:コネクタ1221、1222)をさらに含み、前記接続部材は、前記コネクタが実装される硬性部材(例:硬性部材1210)をさらに含み、前記硬性部材は、前記重なり部に接続されてもよい。
【0135】
一実施形態による電子装置は、前記フレームと前記第1テンプルとを接続するヒンジ部(例:第1ヒンジ部299-1)をさらに含み、前記重なり部の一部は、前記ヒンジ部と重なってもよい。
【0136】
一実施形態による電子装置は、前記重なり部で前記FPCB間に位置する少なくとも1つの接着層(例:第1接着層821又は第2接着層822)をさらに含むことができる。
【0137】
一実施形態による電子装置は、前記フレームの一領域に位置するディスプレイ(例:第1ディスプレイ261-1又は第2ディスプレイ261-2)と、第1透明部材(例:第1透明部材296-1)及び第2透明部材(例:第2透明部材296-2)とをさらに含み、前記フレームは、前記第1テンプルに接続されて前記第1透明部材を固定する第1フレーム(例:第1フレーム297-1)と、前記第2テンプルに接続されて前記第2透明部材を固定する第2フレーム(例:第2フレーム297-2)とを含み、前記ディスプレイは、前記第1透明部材及び前記第2透明部材の少なくともいずれか1つに位置する画面出力領域(例:第1画面出力領域260-1及び/又は第2画面出力領域260-2)により画面を表示してもよい。
【0138】
本文書に開示された様々な実施形態による電子装置は、様々な形態の装置であり得る。電子装置は、例えば、携帯用通信装置(例:スマートフォン)、コンピュータ装置、携帯用マルチメディア装置、携帯用医療機器、カメラ、ウェアラブル装置又は家電装置を含むことができる。本文書の実施形態による電子装置は、前述の機器に限定されるものではない。
【0139】
本文書の様々な実施形態及びそれに用いられた用語は、本文書に記載の技術的特徴を特定の実施形態に限定するものではなく、当該実施形態の様々な変更、均等物又は代替物を含むものと理解されるべきである。図面の説明に関連して、類似又は関連する構成要素には類似の参照符号が用いられ得る。アイテムに対応する名詞の単数型は、それに関連して文脈上明らかに他を示さない限り、前記アイテムを1つ又は複数含み得る。本文書において、「A又はB」、「A及びBの少なくとも1つ」、「A又はBの少なくとも1つ」、「A、B又はC」、「A、B及びCの少なくとも1つ」、「A、B又はCの少なくとも1つ」などの文句のそれぞれは、その文句のうち該当する文句に共に列挙された項目のいずれか1つ、又はそれらの全ての可能な組み合わせを含むことができる。「第1」、「第2」、「1番目」、「2番目」などの用語は、単に該当する構成要素を他の該当する構成要素と区別するために用いられ得、該当する構成要素を他の面(例:重要度又は手順)で限定しない。ある(例:第1)構成要素が他の(例:第2)構成要素に、「機能的に」もしくは「通信的に」という用語と共に又は当該用語を用いることなく、「連結されている(coupled)」又は「接続されている(connected)」と言及された場合、それは、前記ある構成要素が前記他の構成要素に直接(例:有線で)、無線で、又は第3構成要素を介して接続され得ることを意味する。
【0140】
本文書の様々な実施形態で用いられた用語「モジュール」は、ハードウェア、ソフトウェア又はファームウェアで実現されたユニットを含み得、例えば、ロジック、論理ブロック、部品、回路などの用語と相互互換的に用いられ得る。モジュールは、一体に構成された部品、又は1つもしくはそれ以上の機能を実行する前記部品の最小単位もしくはその一部であり得る。例えば、一実施形態によれば、モジュールは、ASIC(application-specific integrated circuit)の形態で実現されてもよい。
【0141】
本文書の様々な実施形態は、機器(machine)(例:電子装置101)により読み取り可能な記憶媒体(storage medium)(例:内蔵メモリ136又は外付けメモリ138)に格納された1つ以上の命令語を含むソフトウェア(例:プログラム140)として実現されてもよい。例えば、機器(例:電子装置101)のプロセッサ(例:プロセッサ120)は、記憶媒体から格納された1つ以上の命令語のうち少なくとも1つの命令を呼び出し、それを実行することができる。それは、機器が前記呼び出された少なくとも1つの命令語に従って少なくとも1つの機能を実行するように運営されることを可能にする。前記1つ以上の命令語は、コンパイラにより生成されたコード又はインタープリタにより実行できるコードを含むことができる。機器で読み取り可能な記憶媒体は、非一時的(non-transitory)記憶媒体の形態で提供されてもよい。ここで、「非一時的」は、記憶媒体が実在(tangible)する装置であり、信号(signal)(例:電磁波)を含まないことを意味するだけであり、当該用語は、データが記憶媒体に半永久的に格納される場合と臨時に格納される場合を区別しない。
【0142】
一実施形態によれば、本文書に開示された様々な実施形態による方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供されてもよい。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者と購入者との間で取り引きされてもよい。コンピュータプログラム製品は、機器で読み取り可能な記憶媒体(例:CD-ROM)(compact disc read only memory)の形態で配布されるか、又はアプリケーションストア(例:プレイストアTM)を介して又は2つのユーザ装置(例:スマートフォン)間で直接、オンラインで配布(例:ダウンロード又はアップロード)されてもよい。オンライン配布の場合、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部は、メーカーのサーバ、アプリケーションストアのサーバ、中継サーバのメモリなどの機器で読み取り可能な記憶媒体に少なくとも一時格納されるか、臨時に生成されてもよい。
【0143】
様々な実施形態によれば、上述の構成要素のそれぞれの構成要素(例:モジュール又はプログラム)は、単数又は複数の個体を含み得、複数の個体の一部は、他の構成要素に分離配置されてもよい。様々な実施形態によれば、上述の該当する構成要素の1つ以上の構成要素又は動作が省略されてもよく、1つ以上の他の構成要素又は動作が追加されてもよい。代替として又は追加として、複数の構成要素(例:モジュール又はプログラム)は、1つの構成要素に統合されてもよい。その場合、統合された構成要素は、前記複数の構成要素のそれぞれの構成要素の1つ以上の機能を前記統合以前に前記複数の構成要素のうちの該当する構成要素により行われるのと同一又は類似に行うことができる。様々な実施形態によれば、モジュール、プログラム、又は他の構成要素により行われる動作は、順次、並列に、繰り返して、又はヒューリスティックに実行されるか、前記動作の1つ以上が他の手順で実行されるか、省略されるか、又は1つ以上の他の動作が追加されてもよい。
【符号の説明】
【0144】
201 電子装置
260-1 第1画面出力領域
260-1 画面出力領域
260-2 第2画面出力領域
261 センサ
261-1 第1ディスプレイ
261-2 第2ディスプレイ
262-1 第1入力光学部材
262-1 出力光学部材
262-2 第2入力光学部材
270-1 第1スピーカ
270-2 第2スピーカ
271-1 第1マイク
271-2 第2マイク
271-3 第3マイク
276-1 第1視線追跡センサ
276-2 第2視線追跡センサ
280-1 第1カメラ
280-2 第2カメラ
280-3 第3カメラ
281-1 第1照明ユニット
281-2 第2照明ユニット
287-1 第1PCB
287-2 第2PCB
289-1 第1バッテリ
289-2 第2バッテリ
290 ハウジング
296-1 第1透明部材
296-2 第2透明部材
297 フレーム
297-1 第1フレーム
297-2 第2フレーム
297-3 ブリッジ
298-1 第1テンプル
298-2 第2テンプル
299-1 第1ヒンジ部
299-2 第2ヒンジ部
351 レンズ
360 光導波路
361 ディスプレイ
362 入力光学部材
364 出力光学部材
371 視線追跡センサ
381 第1スプリッタ
382 光導波路
383 第2スプリッタ
396 透明部材
399 目
500 電子装置
510 第1PCB
520 第2PCB
530 接続部材
531 第1FPCB
531a 第1重なり部
531b 第1分岐部
532 第2FPCB
532a 第2重なり部
532b 第2分岐部
533 第3FPCB
533a 第3重なり部
533b 第3分岐部
611 第1硬性部材
612 第2硬性部材
613 第3硬性部材
711~718 基板
720 接着層
731 導電パターン
732 導電パターン
811 第1カバー層
812 第2カバー層
813 第3カバー層
821 第1接着層
822 第2接着層
1011 第4カバー層
1012 第5カバー層
1111 第6カバー層
1200 接続部材
1210 硬性部材
1221 第1コネクタ部材
1222 第2コネクタ部材
8311 第1基板
8312 第1導電層
8313 第2導電層
8321 第2基板
8322 第3導電層
8323 第4導電層
8331 第3基板
8332 第5導電層
8333 第6導電層
8411 導電層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】