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特表2024-515447皮膚を治療するための方法および器具
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-10
(54)【発明の名称】皮膚を治療するための方法および器具
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/3205 20060101AFI20240403BHJP
   A61B 34/30 20160101ALI20240403BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20240403BHJP
   A61P 17/02 20060101ALI20240403BHJP
   A61P 17/10 20060101ALI20240403BHJP
   A61K 38/18 20060101ALI20240403BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20240403BHJP
   A61K 35/545 20150101ALI20240403BHJP
   A61K 31/56 20060101ALI20240403BHJP
   A61K 31/351 20060101ALI20240403BHJP
   A61K 31/455 20060101ALI20240403BHJP
   A61K 31/05 20060101ALI20240403BHJP
   A61K 31/20 20060101ALI20240403BHJP
   A61K 31/192 20060101ALI20240403BHJP
   A61F 13/00 20240101ALI20240403BHJP
   A45D 44/22 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
A61B17/3205
A61B34/30
A61P17/00
A61P17/02
A61P17/10
A61K38/18
A61K45/00
A61K35/545
A61K31/56
A61K31/351
A61K31/455
A61K31/05
A61K31/20
A61K31/192
A61F13/00 301Z
A45D44/22
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557071
(86)(22)【出願日】2022-03-15
(85)【翻訳文提出日】2023-11-10
(86)【国際出願番号】 US2022020338
(87)【国際公開番号】W WO2022197674
(87)【国際公開日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】63/161,471
(32)【優先日】2021-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ベルクロ
2.テフロン
(71)【出願人】
【識別番号】523351472
【氏名又は名称】ヴィーナス コンセプト インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】イゲル,ヨニ
(72)【発明者】
【氏名】ペトロヴィック,オグヌジェン
(72)【発明者】
【氏名】エプシュタイン,ハイム
(72)【発明者】
【氏名】オーストマン,クリフ
(72)【発明者】
【氏名】ポリアコヴ,ヴァディム
【テーマコード(参考)】
4C084
4C086
4C087
4C130
4C160
4C206
【Fターム(参考)】
4C084AA02
4C084AA03
4C084AA17
4C084BA44
4C084CA18
4C084DB52
4C084DB53
4C084DB54
4C084DB55
4C084DB61
4C084MA63
4C084NA10
4C084ZA891
4C084ZA892
4C086AA01
4C086AA02
4C086BA07
4C086BC17
4C086DA08
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA63
4C086NA10
4C086ZA89
4C087AA01
4C087AA02
4C087BB63
4C087CA04
4C087MA63
4C087NA10
4C087ZA89
4C130AB01
4C130AC14
4C130AD02
4C130AD11
4C130AD25
4C160CC01
4C160CC40
4C160FF60
4C160KK03
4C160KK24
4C160MM22
4C206AA01
4C206AA02
4C206CA19
4C206DA23
4C206DA36
4C206KA01
4C206MA01
4C206MA04
4C206NA10
4C206ZA89
(57)【要約】
分割治療による方向性皮膚引き締めの方法が提供される。該方法は、皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製するステップを含む。該方法は、少なくとも1つの所定の方向に、皮膚組織の領域に収縮張力または拡張張力を印加するステップを含む。皮膚組織の領域に収縮張力または拡張張力を印加するステップは、皮膚組織の領域において、コラーゲン増殖を促進し、方向性皮膚引き締めを行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分割治療による方向性皮膚引き締めの方法であって、
(i)皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製するステップと、
(ii)少なくとも1つの所定の方向に、皮膚組織の前記領域に収縮張力または拡張張力を印加するステップとを含み、
そのことにより、コラーゲン増殖を促進し、皮膚組織の前記領域における方向性皮膚引き締めを行う方法。
【請求項2】
前記皮膚領域に収縮張力または拡張張力を印加する前記ステップは、(a)前記皮膚領域を収縮または拡張するように適合された、少なくとも2つの部分を有する伸展/圧縮器具の少なくとも一部分を前記皮膚領域に固定するステップと、(b)前記2つの部分間に張力を印加し、そのことにより前記皮膚組織に方向性皮膚の引き締めを行うステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記皮膚領域に収縮張力または拡張張力を印加する前記ステップは、皮膚組織の一領域に複数の切除組織部分を作製する前記ステップの前に実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記伸展/圧縮器具を伸展させまたは圧縮し、その後にのみ、前記伸展/圧縮器具の第2の部分を前記皮膚の異なる領域に固定するステップをさらに含む、請求項1~請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記伸展/圧縮器具の前記第2の部分を前記皮膚の異なる領域に固定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記2つの部分間に張力を印加するステップは、前記皮膚に前記伸展/圧縮器具の前記第2の部分を固定し、一方の部分を他方の部分に対して引っ張るステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記伸展/圧縮器具は、長い部分と短い部分とを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記短い部分は、少なくとも1つのスロット穴を有する少なくとも1つのバックル状要素を備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記長い部分は、前記短い部分と物理的に連通するように適合される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記長い部分は、前記短い部分の前記少なくとも1つのスロット穴に前記長い部分を通して前記長い部分の背面に前記短い部分を固定することによって、前記短い部分と物理的に連通するように適合される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記長い部分は、前記短い部分と前記長い部分との取り付けを確実にするように適合された少なくとも1つの接着剤層を備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つのスロット穴に前記長い部分を通した後に前記長い部分を固定することは、前記長い部分を前記少なくとも1つの接着剤層に固定することによって実現される、請求項10および請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記短い部分は、前記短い部分と前記長い部分との取り付けを確実にするように適合されたベルクロを備える、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つのスロット穴に前記長い部分を通した後に前記長い部分を固定することは、前記長い部分を前記ベルクロに固定することによって実現される、請求項10~請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記2つの部分間に張力を印加する前記ステップは、20N/mm~40N/mmの範囲の力を加える、請求項2に記載の方法。
【請求項16】
前記2つの部分間に張力を印加する前記ステップにおいて印加される前記張力は、肌質、患者の年齢、治療の種類、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのパラメータに基づいて調整可能である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記2つの部分間に張力を印加する前記ステップは、前記伸展/圧縮器具および前記皮膚に対してx方向、y方向、および/またはz方向、ならびにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される方向で行われて、前記方向性引き締めを行う、請求項2に記載の方法。
【請求項18】
前記伸展/圧縮器具は、湿潤性を制御し、および/または前記皮膚の創傷治癒を促進するように適合された少なくとも1つの閉塞層を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記伸展/圧縮器具は、創傷滲出液を吸収するように適合された少なくとも1つの吸収層を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記伸展/圧縮器具は、皮膚の色調で提供されるか、または透明もしくは半透明である、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記ステップは、機械的手段、組織を加熱および排出するための温度印加、レーザの印加、パルス電磁場、RF、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、超音波、任意の他の種類のエネルギーの印加、および任意のそれらの組み合わせからなる群から選択される手段によって行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記ステップは、少なくとも1つのロボットアームを備えるシステムによって行われ、前記少なくとも1つのロボットアームが、少なくとも1つの皮膚コアリング機器を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、少なくとも1つのニードル、少なくとも1つのパンチ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを備え、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、前記皮膚組織の切除部分によって前記皮膚組織に穴を生成するために皮膚の表面に接触するように構成される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、少なくとも6つのパンチである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器の少なくとも一部は使い捨て可能である、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
少なくとも2つの皮膚コアリング機器は、同時にまたは順次に前記皮膚に貫入するように適合される、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
少なくとも2つの皮膚コアリング機器は、同様の断面積または実質的に異なる断面積のいずれかを特徴とする、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、前記皮膚の1mm~4mmの深さまで貫入するように適合される、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、0.15mm~2.0mmの半径を特徴とする、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記断面積は、円形、長方形、三角形、六角形、楕円形、千鳥配列、平行列、螺旋パターン、正方形または長方形パターン、半径方向分布、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記システムは、前記皮膚面積に対する前記少なくとも1つのロボットアームの位置決めを制御するように適合された少なくとも1つのコントローラをさらに備える、請求項22に記載の方法。
【請求項32】
前記コントローラは、回転、並進、前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの貫入角度、貫入の深さ、被覆率、少なくとも1つの切除組織の直径掛けるコアの数、治療される前記皮膚の異なる面積、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのパラメータを制御するように適合された少なくとも1つのエンジンを備える、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記パラメータは、オペレータによって手動で調整される、または前記コントローラによって自動的に調整される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記パラメータは、リアルタイムで調整される、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記回転の速度は、1000RPM~7000RPMの範囲である、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記平行移動の速度は、0mm/秒~500mm/秒の範囲である、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの前記並進は、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づくにつれて変化する、請求項32に記載の方法。
【請求項38】
前記少なくとも1つのロボットアームの前記回転は、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づき、前記皮膚に貫入するにつれて変化する、請求項32に記載の方法。
【請求項39】
各々の1つの皮膚コアリング機器は、所定の速度で所定の方向に個別に回転する、請求項23に記載の方法。
【請求項40】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器の少なくとも2つは、同時に回転する、請求項23に記載の方法。
【請求項41】
各々の1つの皮膚コアリング機器は個別に並進する、請求項23に記載の方法。
【請求項42】
前記皮膚コアリング機器の少なくとも2つは同時に並進する、請求項23に記載の方法。
【請求項43】
隣接する皮膚コアリング機器の各対の間の距離は、治療前または治療中に変化し、調整可能であるように構成される、請求項23に記載の方法。
【請求項44】
前記コントローラは、前記皮膚コアリング機器の少なくとも一部が前記皮膚に貫入する深さを制限するように適合されたストッパを備える、請求項31に記載の方法。
【請求項45】
前記貫入角度は前記皮膚に対して実質的に垂直である、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記コントローラは、少なくとも1つの非フライゾーン(no-fly zone)を定義するように適合され、前記非フライゾーンは前記システムが治療を施さない面積として定義される、請求項44に記載の方法。
【請求項47】
前記皮膚コアリング機器は、
所定のパターンで配置された少なくとも6つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチと、
マイクロコアリングニードルの各々を各ニードルの少なくとも1つの対称軸を中心として回転させるように構成された機構であって、マイクロコアリングニードルの各々の回転が残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、機構と、
前記マイクロコアリングパンチを皮膚に向かって前進させ、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入させるように構成された機構と、
前記マイクロコアリングパンチをステップさせ、ステップされたマイクロコアリングパンチ六角形の頂点、ファセットおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの要素がその前のマイクロコアリングパンチの頂点、ファセットおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの要素と重なるように前記マイクロコアリングパンチを位置付けるように構成された機構と
を備える、請求項22に記載の方法。
【請求項48】
前記マイクロコアリングパンチは、6自由度に対応する6つ以上の軸で移動することができるコンピュータ制御ロボットアームに取り付けられる、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記コンピュータ制御ロボットアームは、5つのマイクロコアリングニードルを含む前記マイクロコアリングパンチを操作する、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
少なくとも前記マイクロコアリングパンチおよび皮膚の視覚フィードバックを提供するように構成されたビデオカメラと、前記パンチが皮膚を破るタイミングを決定するための閉ループ力センサとをさらに備える、請求項47に記載の方法。
【請求項51】
前記6つのマイクロコアリングニードルは、3つのマイクロコアリングニードルの2つのグループに配置され、各々のグループは水平方向に寝かした「V」のパターンの頂点に配置される、請求項47に記載の方法。
【請求項52】
前記所定のパターンは、少なくとも1つの水平方向に寝かした「V」字状である、請求項47に記載の方法。
【請求項53】
前記所定のパターンは、対向する少なくとも2つの水平方向に寝かした「V」字状である、請求項47に記載の方法。
【請求項54】
前記所定のパターンは、円形、六角形、長方形、正方形、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項55】
前記マイクロコアリングニードルの各々の回転は残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、請求項47に記載の方法。
【請求項56】
前記マイクロコアリングニードルの各々の回転を残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期させるように構成された前記機構は、歯車または摩擦ベルトからなる機構群のうちの1つである、請求項47に記載の方法。
【請求項57】
前記マイクロコアリングニードルは、皮膚に向かって前進し、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入する、請求項47に記載の方法。
【請求項58】
前記マイクロコアリングニードルを皮膚に向かって前進させ、皮膚に貫入させるように構成された前記機構は、ロボットアームまたはねじからなる機構群のうちの1つである、請求項47に記載の方法。
【請求項59】
前記システムは、皮膚に添加剤を送達するように構成される、請求項22に記載の方法。
【請求項60】
前記添加剤は、治療薬、生理食塩水増殖因子、血小板由来増殖因子(PDGF)、形質転換増殖因子ベータ(TGF-β)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、上皮細胞増殖因子(EGF)、およびケラチノサイト増殖因子);1つまたは複数の幹細胞;ステロイド、炎症後皮膚色素沈着過剰を予防する薬剤、ヒドロキノン、アゼライン酸、コウジ酸、マンデル酸、またはナイアシンアミド;1つまたは複数の鎮痛剤;1つまたは複数の抗真菌剤;1つまたは複数の抗炎症剤、またはミネラルコルチコイド剤、免疫選択的抗炎症誘導体;1つまたは複数の抗菌剤;フォーム;またはヒドロゲル、1つまたは複数の消毒剤、1つまたは複数の抗増殖剤、1つまたは複数の皮膚軟化薬;1つまたは複数の止血剤、凝血原、抗線維素溶解剤、1つまたは複数の凝血促進剤、1つまたは複数の抗凝血剤、コルチコステロイドおよび非ステロイド系免疫調節薬を含む1つまたは複数の免疫調節薬、1つまたは複数のタンパク質;または1つまたは複数のビタミンおよびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記システムは、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器を誘導するように適合された少なくとも1つの撮像サブシステムをさらに備える、請求項22に記載の方法。
【請求項62】
前記撮像サブシステムは、少なくとも1つのカメラ、超音波ベースの撮像などの皮下撮像、OCT、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを備える、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記システムは、(a)前記皮膚組織の切除部分を除去するために吸引を行うように適合された真空サブシステムと、(b)複数の切除組織部分を作製するように構成された少なくとも1つの切除器と連通し、真空の使用を回避するために前記切除組織を収容するように適合された少なくとも1つのリテーナと、(c)それらの任意の組み合わせとからなる群から選択される少なくとも1つのサブシステムをさらに備える、請求項22に記載の方法。
【請求項64】
前記皮膚は、額、頬、下顎の輪郭、首、大腿、上腕、腹部、顔、眼瞼、鼻、額、顎、額、唇、鼻、首、胸、脚、背中およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される治療面積の一部である、請求項61に記載の方法。
【請求項65】
皮膚引き締めのための余分の真皮組織の局所的除去、少なくとも部分的な瘢痕除去、皮膚若返り、色素の少なくとも部分的な除去、少なくとも部分的な入れ墨除去、静脈、ざ瘡、アロディニア、染み、異所性皮膚炎、色素沈着過剰、過形成、黒子または角化症、透明性の喪失、弾力性の喪失、黒皮症、光損傷、乾癖、小皺、皺、血色の悪さ、瘢痕拘縮、瘢痕化、皺、襞、にきび瘢痕、色素異常症、線条、外科的瘢痕、セルライト、入れ墨除去、頬皺、顔皺、顔襞、皮膚老化、皮膚収縮、皮膚炎症/過敏症、皮膚弛緩、線条、血管病変、アンギオーマ、紅班、血管腫、丘疹、ポートワイン母斑、酒さ、網状脈、もしくは毛細血管拡張症、または任意の他の望ましくない皮膚の異常およびそれらの任意の組み合わせのために使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項66】
前記システムは、機械的可視化、OCT、超音波、機械学習アルゴリズム、人工知能、画像処理、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを利用して、治療される組織の好ましい位置を効率的に選択して前記治療の成果を高める、請求項22に記載の方法。
【請求項67】
切除組織部分の面積割合は、前記皮膚領域の約5%~約30%である、請求項1に記載の方法。
【請求項68】
切除組織部分の面積割合は、前記皮膚領域の約10%未満である、請求項1に記載の方法。
【請求項69】
複数の切除組織を作製するステップの前に前記皮膚領域を事前に伸展させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項70】
皮膚面積の1つのセグメントの真皮マイクロコアリングおよび皮膚面積の方向性引き締めの方法であり、
所定のパターンで配置された少なくとも6つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチを設けるステップと、
皮膚の少なくとも1つのセグメントにマイクロコアリングパンチを当てて、少なくとも1つのマイクロコアリングプロセスを実行するステップと
を含む方法であって、
各々の連続するマイクロコアリングパンチは、ステップされたパンチ六角形の頂点、ファセット、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの要素がその前の所定のパターンの頂点、ファセット、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される1つの要素を横断するように前記マイクロコアリングパンチを位置付ける、方法。
【請求項71】
皮膚の前記少なくとも1つのセグメントに当てられる各マイクロコアリングパンチは、x方向またはy方向の少なくとも一方の方向に前記マイクロコアリングパンチをステップさせることを含む、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
各マイクロコアリングニードルの少なくとも1つの対称軸を中心として前記マイクロコアリングニードルの各々を回転させるステップをさらに含む、請求項70に記載の方法。
【請求項73】
前記マイクロコアリングニードルの各々の回転は残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記マイクロコアリングパンチを皮膚に向かって前進させ、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入させるステップをさらに含む、請求項70に記載の方法。
【請求項75】
前記6つのマイクロコアリングニードルは、3つのマイクロコアリングニードルの2つのグループに配置され、各々のグループは水平方向に寝かした「V」のパターンの頂点に配置される、請求項70に記載の方法。
【請求項76】
前記所定のパターンは、少なくとも1つの水平方向に寝かした「V」字状である、請求項70に記載の方法。
【請求項77】
前記所定のパターンは、対向する少なくとも2つの水平方向に寝かした「V」字状である、請求項70に記載の方法。
【請求項78】
前記所定のパターンは、円形、六角形、長方形、正方形、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項70に記載の方法。
【請求項79】
前記皮膚コアリングステップに続いて、正圧を加え、円形穴を圧縮する、請求項70に記載の方法。
【請求項80】
前記マイクロコアリングニードルの各々を回転させるステップは、少なくとも1つの対称軸を中心として行われる、請求項70に記載の方法。
【請求項81】
前記マイクロコアリングニードルの各々の回転を残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期させるステップをさらに含む、請求項70に記載の方法。
【請求項82】
前記マイクロコアリングパンチを皮膚に向かって前進させ、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入させるステップをさらに含む、請求項70に記載の方法。
【請求項83】
真空を利用して、チューブを介して切開皮膚コアを廃棄キャニスタ内に引き込むステップをさらに含む、請求項70に記載の方法。
【請求項84】
チューブ内の詰まりを除去するために液体でチューブを洗い流すステップをさらに含む、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
前記パンチを前記皮膚に対して垂直に整列させるステップをさらに含む、請求項70に記載の方法。
【請求項86】
閉ループ力センサおよび視覚フィードバックを使用して、前記パンチが皮膚を破るタイミングを決定するステップをさらに含む、請求項70に記載の方法。
【請求項87】
前記パンチを後退させ、前記パンチを次の治療位置へ移動させるステップをさらに含む、請求項70に記載の方法。
【請求項88】
真皮マイクロコアリング装置であって、
五角形パターンで配置された少なくとも6つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチと、
前記マイクロコアリングニードルの各々を各ニードルの少なくとも1つの対称軸を中心として回転させるように構成されたロータであって、前記マイクロコアリングニードルの各々の回転が残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、ロータと、
前記マイクロコアリングパンチを皮膚に向かって前進させ、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入させるように構成されたコンベヤと、
前記マイクロコアリングパンチをステップさせ、ステップされたマイクロコアリングパンチ六角形の頂点、ファセットおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの要素が第1のマイクロコアリングパンチ六角形の頂点、ファセットおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの要素と重なるように前記マイクロコアリングパンチを位置付けるように構成されたステッパと
を備える装置。
【請求項89】
前記機構は、マイクロコアリングパンチをステップさせ、ステップされたマイクロコアリングパンチ六角形の2つのファセットが第1のマイクロコアリングパンチ六角形の2つのファセットを横断するように前記マイクロコアリングパンチを位置付けるように構成される、請求項88に記載の装置。
【請求項90】
前記マイクロコアリングパンチは、6自由度に対応する少なくとも6つ以上の軸で移動することができるコンピュータ制御ロボットアームに取り付けられる、請求項88に記載の装置。
【請求項91】
前記コンピュータ制御ロボットアームは、6つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチを操作する、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記ロータは、前記少なくとも6つのマイクロコアリングニードルを所定の回転速度で回転させるように構成される、請求項90に記載の装。
【請求項93】
前記マイクロコアリングニードルの各々の回転は残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、請求項88~請求項92のいずれか一項に記載の装置。
【請求項94】
前記マイクロコアリングニードルの各々の回転を残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期させるための歯車または摩擦ベルトをさらに備える、請求項93に記載の装置。
【請求項95】
前記マイクロコアリングパンチの前記ステップは、六角形が内接する円の半径の少なくとも半分に等しい、請求項88に記載の装置。
【請求項96】
前記第1の六角形の2つの交差するファセットとステップされた六角形の2つのファセットとの間の面積は菱形を形成する、請求項95に記載の装置。
【請求項97】
前記菱形は、前記菱形の対向する頂点に位置付けられた少なくとも2つのマイクロコアリングニードルを含む、請求項96に記載の装置。
【請求項98】
前記ステップされた六角形の少なくとも1つの渦は、六角形の直径の半分に等しい直径を有する内接円上に位置する、請求項95に記載の装置。
【請求項99】
少なくとも前記マイクロコアリングパンチおよび皮膚の視覚フィードバックを提供するように構成されたビデオカメラと、前記パンチが皮膚を破るタイミングを決定するための閉ループ力センサとをさらに備える、請求項88に記載の装置。
【請求項100】
前記マイクロコアリングパンチは、皮膚に向かって前進し、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入する、請求項88に記載の装置。
【請求項101】
前記マイクロコアリングパンチを皮膚に向かって前進させ、皮膚に貫入させるように構成された前記コンベヤは、ロボットアームまたはねじからなる機構群から選択される1つである、請求項100に記載の装置。
【請求項102】
前記マイクロコアリングニードルの各々の回転と残りのマイクロコアリングニードルの回転とは、歯車または摩擦ベルトからなる機構群のうちの1つによって同期される、請求項88に記載の装置。
【請求項103】
真皮マイクロコアリング穴の密度を増加させる方法であり、
配置された少なくとも6つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチを設けるステップと、
六角形を形成する六角形パターンに配置された少なくとも6つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチを皮膚の1つのセグメントに当てて、第1のマイクロコアリング操作を実行するステップと、
少なくとも6つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチをステップさせて、皮膚の第2のセグメントを治療するステップと
を含む方法であって、
マイクロコアリングパンチの各々の次のステップが、第2および後続の六角形の渦が、前記六角形の直径の半分に等しい直径を有する内接円上に位置するように、マイクロコアリングパンチを位置付ける、方法。
【請求項104】
第2および後続の六角形の2つのファセットがその前の六角形の2つのファセットを横断するようにマイクロコアリングパンチの各々の第2および後続の六角形を位置付ける、請求項103に記載の方法。
【請求項105】
2つの隣接するコアリング間の距離は、前記六角形の半径の半分である、請求項104に記載の方法。
【請求項106】
前記第1のマイクロコアリングパンチよりも大きい第2のマイクロコアリングパンチを前記第1のマイクロコアリングパンチと同軸になるように位置付ける、請求項103に記載の方法。
【請求項107】
皮膚面積の1つのセグメントの真皮マイクロコアリングおよび皮膚面積の方向性引き締めのための装置であって、
少なくとも6つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチと、
前記マイクロコアリングニードルの各々を各ニードルの少なくとも1つの対称軸を中心として回転させるように構成された機構であって、前記マイクロコアリングニードルの各々の回転が残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、機構と、
マイクロコアリングパンチを皮膚に向かって前進させ、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入させるように構成された機構と、
マイクロコアリングパンチをステップさせ、ステップされたマイクロコアリングパンチ六角形の2つのファセットが第1のマイクロコアリングパンチ六角形の2つのファセットを横断するようにマイクロコアリングパンチを位置付けるように構成された機構と
を備える装置。
【請求項108】
前記マイクロコアリングパンチは、6つの軸で移動することができるコンピュータ制御ロボットアームに取り付けられる、請求項107に記載の装置。
【請求項109】
前記コンピュータ制御ロボットアームは、5つのマイクロコアリングニードルを含む前記マイクロコアリングパンチを操作する、請求項108に記載の装置。
【請求項110】
少なくとも1つのビデオカメラをさらに備える、請求項107に記載の装置。
【請求項111】
前記少なくとも1つのビデオカメラは、少なくとも前記マイクロコアリングパンチおよび前記皮膚の視覚的フィードバックを提供するように構成され、閉ループ力センサは前記パンチが前記皮膚を破るタイミングを決定するように構成される、請求項110に記載の装置。
【請求項112】
前記5つのマイクロコアリングニードルは五角形パターンの頂点にある、請求項107に記載の装置。
【請求項113】
前記第1の六角形の2つの交差するファセットとステップされた六角形の2つのファセットとの間の面積は菱形を形成する、請求項107に記載の装置。
【請求項114】
前記菱形は、前記菱形の対向する頂点に位置付けられた少なくとも2つのマイクロコアリングニードルを含む、請求項113に記載の装置。
【請求項115】
前記ステップされた六角形の少なくとも1つの渦は、前記六角形の直径の半分に等しい直径を有する内接円上に位置する、請求項107に記載の装置。
【請求項116】
前記マイクロコアリングニードルの各々の回転は残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、請求項107に記載の装置。
【請求項117】
前記マイクロコアリングニードルの各々の回転を残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期させるように構成された機構は、歯車または摩擦ベルトからなる機構群のうちの1つである、請求項116に記載の装置。
【請求項118】
前記マイクロコアリングパンチは、皮膚に向かって前進し、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入する、請求項107に記載の装置。
【請求項119】
前記マイクロコアリングパンチを皮膚に向かって前進させ、皮膚に貫入させるように構成された前記機構は、ロボットアームまたはねじからなる機構群から選択される1つである、請求項107に記載の装置。
【請求項120】
真皮マイクロコアリングの方法であり、
少なくとも6つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチを設けるステップと、
皮膚の少なくとも1つのセグメントにマイクロコアリングパンチを当てて、少なくとも1つのマイクロコアリングプロセスを実行するステップと
を含む方法であって、
各々の連続するマイクロコアリングパンチとその前の六角形との間に少なくとも部分的な重なりが設けられる方法。
【請求項121】
各々の連続するマイクロコアリングパンチ間の前記少なくとも部分的な重なりは、ステップされたパンチ六角形の頂点、ファセット、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの要素がその前の六角形の頂点、ファセット、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される1つの要素と重なるように前記マイクロコアリングパンチを位置付けることによって実施される、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
各々の連続マイクロコアリングパンチは、ステップされたパンチ六角形の少なくとも2つのファセットがその前の六角形の2つのファセットを横断するように位置付けられる、請求項121に記載の方法。
【請求項123】
皮膚の前記少なくとも1つのセグメントに当てられる各マイクロコアリングパンチは、x方向またはy方向の少なくとも一方の方向に前記マイクロコアリングパンチをステップさせることを含む、請求項121に記載の方法。
【請求項124】
各々の連続するマイクロコアリングパンチは、六角形パターンが内接する円の半径に少なくとも等しい距離で前記マイクロコアリングパンチをステップさせることを含む、請求項121に記載の方法。
【請求項125】
前記六角形パターンが内接する円の直径に等しい距離で前記マイクロコアリングパンチをステップさせることは、元の六角形半径の2倍の半径を有する複数の六角形を形成する、請求項124に記載の方法。
【請求項126】
前記少なくとも6つのマイクロコアリングニードルは、前記六角形パターンの頂点に位置する、請求項121に記載の方法。
【請求項127】
前記第1の六角形の2つの交差するファセットとステップされた六角形の2つのファセットとの間の面積は菱形を形成する、請求項121に記載の方法。
【請求項128】
前記菱形は、前記菱形の対向する頂点に位置付けられた少なくとも2つのマイクロコアリングニードルを含む、請求項127に記載の方法。
【請求項129】
前記ステップされた六角形の少なくとも1つの渦を前記六角形の直径の半分に等しい直径を有する内接円上に位置付けるステップをさらに含む、請求項121に記載の方法。
【請求項130】
前記皮膚コアリングステップに続いて、正圧を加え、円形穴を圧縮するステップをさらに含む、請求項121に記載の方法。
【請求項131】
前記マイクロコアリングニードルの各々を回転させる前記ステップは、少なくとも1つの対称軸を中心として行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項132】
前記マイクロコアリングニードルの各々の回転を残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期させるステップをさらに含む、請求項121に記載の方法。
【請求項133】
前記マイクロコアリングパンチを皮膚に向かって前進させるステップは、前記マイクロコアリングパンチを皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入させることができるように前記前記マイクロコアリングパンチを位置決めするステップを含む、請求項121に記載の方法。
【請求項134】
真空を利用して、チューブを介して切開皮膚コアを廃棄キャニスタ内に引き込むステップをさらに含む、請求項121に記載の方法。
【請求項135】
チューブ内の詰まりを除去するために液体でチューブを洗い流すステップをさらに含む、請求項134に記載の方法。
【請求項136】
前記パンチを前記皮膚に対して垂直に整列させる、請求項121に記載の方法。
【請求項137】
閉ループ力センサおよび視覚フィードバックを使用して、前記パンチが皮膚を破るタイミングを決定する、請求項121に記載の方法。
【請求項138】
前記パンチを後退させるステップをさらに含む、請求項121に記載の方法。
【請求項139】
前記パンチを次の治療位置へ移動させるステップをさらに含む、請求項138に記載の方法。
【請求項140】
真皮マイクロコアリング装置であって、
少なくとも6つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチと、
マイクロコアリングニードルの各々を各ニードルの少なくとも1つの対称軸を中心として回転させるように構成された機構であって、マイクロコアリングニードルの各々の回転が残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、機構と、
マイクロコアリングパンチを皮膚に向かって前進させ、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入させるように構成された機構と、
マイクロコアリングパンチをステップさせ、各々の連続するマイクロコアリングパンチとその前の六角形との間に少なくとも部分的な重なりが設けられるように前記マイクロコアリングパンチを位置付けるように構成された機構と
を備える装置。
【請求項141】
前記機構は、マイクロコアリングパンチをステップさせ、ステップされたマイクロコアリングパンチ六角形の頂点、ファセットおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの要素が第1のマイクロコアリングパンチ六角形の頂点、ファセットおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの要素を横断するように前記マイクロコアリングパンチを位置付けるように構成される、請求項140に記載の装置。
【請求項142】
前記機構は、マイクロコアリングパンチをステップさせ、ステップされたマイクロコアリングパンチ六角形の2つのファセットが第1のマイクロコアリングパンチ六角形の2つのファセットを横断するようにマイクロコアリングパンチを位置付けるように構成される、請求項141に記載の装置。
【請求項143】
前記マイクロコアリングパンチは、少なくとも6つの軸で移動することができるコンピュータ制御ロボットアームに取り付けられる、請求項141に記載の装置。
【請求項144】
前記コンピュータ制御ロボットアームは、6つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチを操作する、請求項143に記載の装置。
【請求項145】
前記少なくとも6つのマイクロコアリングニードルは、同じ回転速度で回転可能である、請求項143に記載の装置。
【請求項146】
前記マイクロコアリングニードルの各々の回転は残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、請求項140~請求項145のいずれか一項に記載の装置。
【請求項147】
前記マイクロコアリングニードルの各々の回転を残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期させるように構成された機構は、歯車または摩擦ベルトからなる機構群のうちの1つである、請求項146に記載の装置。
【請求項148】
前記マイクロコアリングパンチの前記ステップは、六角形が内接する円の半径の少なくとも半分に等しい、請求項141に記載の装置。
【請求項149】
前記第1の六角形の2つの交差するファセットとステップされた六角形の2つのファセットとの間の面積は菱形を形成する、請求項148に記載の装置。
【請求項150】
前記菱形は、前記菱形の対向する頂点に位置付けられた少なくとも2つのマイクロコアリングニードルを含む、請求項149に記載の装置。
【請求項151】
前記ステップされた六角形の少なくとも1つの渦は、六角形の直径の半分に等しい直径を有する内接円上に位置する、請求項149に記載の装置。
【請求項152】
少なくとも前記マイクロコアリングパンチおよび皮膚の視覚フィードバックを提供するように構成されたビデオカメラと、前記パンチが皮膚を破るタイミングを決定するための閉ループ力センサとをさらに備える、請求項141に記載の装置。
【請求項153】
前記マイクロコアリングパンチは、皮膚に向かって前進し、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入する、請求項141に記載の装置。
【請求項154】
前記マイクロコアリングパンチを皮膚に向かって前進させ、皮膚に貫入させるように構成された機構は、ロボットアームまたはねじからなる機構群から選択される1つである、請求項153に記載の装置。
【請求項155】
前記マイクロコアリングニードルの各々の回転を残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期させるように構成された前記機構は、歯車または摩擦ベルトからなる機構群のうちの1つである、請求項141に記載の装置。
【請求項156】
分割治療による皮膚領域の方向性皮膚引き締めの方法であって、
(i)皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製するステップと、
(ii)前記皮膚領域に少なくとも1つの種類のエネルギーを印加して、所定の方向に前記皮膚領域を収縮または拡張させて、前記皮膚組織における方向性皮膚引き締めを行うステップと
を含む方法。
【請求項157】
複数の切除組織部分を作製する前記ステップの前に前記皮膚領域に伸展張力を印加するステップをさらに含む、請求項156に記載の方法。
【請求項158】
前記方向性皮膚引き締めは、x方向、y方向、および/またはz方向、ならびにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される方向で行われる、請求項157に記載の方法。
【請求項159】
皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記ステップは、機械的手段、組織を加熱および排出するための温度印加、レーザの印加、RF、パルス電磁場、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、超音波、任意の他の種類のエネルギーの印加、および任意のそれらの組み合わせからなる群から選択される手段によって行われる、請求項156に記載の方法。
【請求項160】
前記皮膚領域を収縮または拡張させるために前記皮膚領域に少なくとも1つの種類のエネルギーを印加する前記ステップは、機械的手段、組織を加熱および排出するための温度印加、レーザの印加、RF、パルス電磁場、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、超音波、および任意の他の種類のエネルギーの印加、ならびにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される手段によって行われる、請求項156に記載の方法。
【請求項161】
前記皮膚領域を収縮または拡張させるために前記皮膚領域に少なくとも1つの種類のエネルギーを印加する前記ステップは、前記皮膚組織の各領域に異なる強度、電力、電力密度で前記少なくとも1つの種類のエネルギーを印加するステップをさらに含む、請求項156に記載の方法。
【請求項162】
皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記ステップは、少なくとも1つのロボットアームを備えるシステムによって行われ、前記少なくとも1つのロボットアームが、少なくとも1つの皮膚コアリング機器を備える、請求項156に記載の方法。
【請求項163】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、皮膚組織の切除部分によって皮膚組織に穴を生成するために皮膚の表面に接触するように構成された複数のパンチを備える、請求項162に記載の方法。
【請求項164】
前記複数のパンチは、少なくとも6つのパンチである、請求項163に記載の方法。
【請求項165】
前記複数のパンチの少なくとも一部は、使い捨て可能である、請求項163に記載の方法。
【請求項166】
前記複数のパンチは、同時にまたは順次に前記皮膚に貫入するように適合される、請求項163に記載の方法。
【請求項167】
前記複数のパンチは、同様の断面積または実質的に異なる断面積を特徴とする、請求項163に記載の方法。
【請求項168】
前記複数のパンチは、前記皮膚の1mm~4mmの深さまで貫入するように適合される、請求項163に記載の方法。
【請求項169】
前記複数のパンチの少なくとも一部は、0.15mm~2.0mmの半径を特徴とする、請求項163に記載の方法。
【請求項170】
前記断面積は、円形、長方形、三角形、六角形、楕円形、千鳥配列、平行列、螺旋パターン、正方形または長方形パターン、半径方向分布、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項167に記載の方法。
【請求項171】
前記システムは、前記皮膚面積に対する前記少なくとも1つのロボットアームの位置決めを制御するように適合された少なくとも1つのコントローラをさらに備える、請求項162に記載の方法。
【請求項172】
前記コントローラは、回転、並進、前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの貫入角度、貫入の深さ、被覆率、少なくとも1つの切除組織の直径掛けるコアの数、治療される前記皮膚の異なる面積、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのパラメータを制御するように適合された少なくとも1つのエンジンを備える、請求項171に記載の方法。
【請求項173】
前記パラメータは、オペレータによって手動で調整される、または前記コントローラによって自動的に調整される、請求項172に記載の方法。
【請求項174】
前記パラメータは、リアルタイムで調整される、請求項172に記載の方法。
【請求項175】
前記回転の速度は、1000RPM~7000RPMの範囲である、請求項172に記載の方法。
【請求項176】
前記平行移動の速度は、0mm/秒~500mm/秒の範囲である、請求項172に記載の方法。
【請求項177】
前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの前記並進は、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づくにつれて変化する、請求項172に記載の方法。
【請求項178】
前記少なくとも1つのロボットアームの前記回転は、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づき、前記皮膚に貫入するにつれて変化する、請求項172に記載の方法。
【請求項179】
前記複数のパンチの各々のパンチは、所定の速度で所定の方向に個別に回転する、請求項163に記載の方法。
【請求項180】
前記複数のパンチは、同時に回転する、請求項163に記載の方法。
【請求項181】
前記複数のパンチの各々のパンチは、個別に並進する、請求項163に記載の方法。
【請求項182】
前記複数のパンチは、同時に並進する、請求項163に記載の方法。
【請求項183】
前記複数のパンチの各々のパンチと前記複数のパンチの第2のパンチとの間の距離は、治療前または治療中に変化し、調整可能である、請求項163に記載の方法。
【請求項184】
前記コントローラは、前記複数のパンチの少なくとも一部が前記皮膚に貫入する深さを制限するように適合された停止機構を備える、請求項183に記載の方法。
【請求項185】
前記貫入角度は、前記皮膚に対して実質的に垂直である、請求項184に記載の方法。
【請求項186】
前記コントローラは、少なくとも1つの非フライゾーン(no-fly zone)を定義するように適合され、前記非フライゾーンは前記システムが治療を施さない面積として定義される、請求項184に記載の方法。
【請求項187】
前記システムはさらに、皮膚に添加剤を送達するように構成される、請求項163に記載の方法。
【請求項188】
前記添加剤は、治療薬、生理食塩水増殖因子、血小板由来増殖因子(PDGF)、形質転換増殖因子ベータ(TGF-β)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、上皮細胞増殖因子(EGF)、およびケラチノサイト増殖因子);1つまたは複数の幹細胞;ステロイド、炎症後皮膚色素沈着過剰を予防する薬剤、ヒドロキノン、アゼライン酸、コウジ酸、マンデル酸、またはナイアシンアミド;1つまたは複数の鎮痛剤;1つまたは複数の抗真菌剤;1つまたは複数の抗炎症剤、またはミネラルコルチコイド剤、免疫選択的抗炎症誘導体;1つまたは複数の抗菌剤;フォーム;またはヒドロゲル、1つまたは複数の消毒剤、1つまたは複数の抗増殖剤、1つまたは複数の皮膚軟化薬;1つまたは複数の止血剤、凝血原、抗線維素溶解剤、1つまたは複数の凝血促進剤、1つまたは複数の抗凝血剤、コルチコステロイドおよび非ステロイド系免疫調節薬を含む1つまたは複数の免疫調節薬、1つまたは複数のタンパク質;または1つまたは複数のビタミンおよびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項187に記載の方法。
【請求項189】
前記システムは、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器を誘導するように適合された少なくとも1つの撮像サブシステムをさらに備える、請求項163に記載の方法。
【請求項190】
前記撮像サブシステムは、少なくとも1つのカメラ、超音波ベースの撮像などの皮下撮像、OCT、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを備える、請求項189に記載の方法。
【請求項191】
前記システムは、(a)前記皮膚組織の切除部分を除去するために吸引を行うように適合された真空サブシステムと、(b)複数の切除組織部分を作製するための前記手段の少なくとも1つと連通し、真空の使用を回避するために前記切除組織を収容するように適合された少なくとも1つの保持要素と、(c)それらの任意の組み合わせとからなる群から選択される少なくとも1つのサブシステムをさらに備える、請求項163に記載の方法。
【請求項192】
前記皮膚は、額、頬、下顎の輪郭、首、大腿、上腕、お腹、腹部、顔、眼瞼、鼻、額、顎、額、唇、鼻、首、胸、脚、背中およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される治療面積の一部である、請求項189に記載の方法。
【請求項193】
皮膚引き締めのための余分の真皮組織の局所的除去、少なくとも部分的な瘢痕除去、皮膚若返り、色素の少なくとも部分的な除去、少なくとも部分的な入れ墨除去、静脈、ざ瘡、アロディニア、染み、異所性皮膚炎、色素沈着過剰、過形成、黒子または角化症、透明性の喪失、弾力性の喪失、黒皮症、光損傷、乾癖、小皺、皺、血色の悪さ、瘢痕拘縮、瘢痕化、皺、襞、にきび瘢痕、色素異常症、線条、外科的瘢痕、セルライト、入れ墨除去、頬皺、顔皺、顔襞、皮膚老化、皮膚収縮、皮膚炎症/過敏症、皮膚弛緩、線条、血管病変、アンギオーマ、紅班、血管腫、丘疹、ポートワイン母斑、酒さ、網状脈、もしくは毛細血管拡張症、または任意の他の望ましくない皮膚の異常およびそれらの任意の組み合わせのために使用される、請求項156に記載の方法。
【請求項194】
前記システムは、機械的可視化、OCT、超音波、機械学習アルゴリズム、人工知能、画像処理、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを利用して、治療される組織の好ましい位置を効率的に選択して前記治療の成果を高める、請求項163に記載の方法。
【請求項195】
切除組織部分の面積割合は、前記皮膚領域の約5%~約30%である、請求項156に記載の方法。
【請求項196】
切除組織部分の面積割合は、前記皮膚領域の約10%未満である、請求項156に記載の方法。
【請求項197】
複数の切除組織を作製するステップの前に前記皮膚領域を事前に伸展させるステップを含む、請求項156に記載の方法。
【請求項198】
本発明の別の目的は、皮膚領域の方向性皮膚引き締めシステムであって、
(i)皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する手段と、
(ii)前記皮膚領域に少なくとも1つの所定の方向に少なくとも1つの種類のエネルギーを印加して、所定の方向に前記皮膚領域を収縮または拡張させて、前記皮膚組織における方向性皮膚引き締めを行うための手段と
を備える、システム。
【請求項199】
複数の切除組織部分を作製する前記ステップの前に前記皮膚領域に伸展張力を印加するための手段をさらに備える、請求項198に記載のシステム。
【請求項200】
前記方向性皮膚引き締めは、x方向、y方向、および/またはz方向、ならびにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される方向で行われる、請求項199に記載のシステム。
【請求項201】
皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記手段は、機械的手段、組織を加熱および排出するための温度印加、レーザの印加、RF、パルス電磁場、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、超音波、任意の他の種類のエネルギーの印加、および任意のそれらの組み合わせからなる群から選択される手段を含む、請求項198に記載のシステム。
【請求項202】
前記皮膚領域を収縮または拡張させるために前記皮膚領域に少なくとも1つの種類のエネルギーを印加する前記手段は、機械的手段、組織を加熱および排出するための温度印加、レーザの印加、RF、パルス電磁場、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、超音波、および任意の他の種類のエネルギーの印加、ならびにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される手段を含む、請求項198に記載のシステム。
【請求項203】
前記皮膚領域を収縮または拡張させるために前記皮膚領域に少なくとも1つの種類のエネルギーを印加する前記手段は、前記皮膚組織の各領域に異なる強度、電力、電力密度で前記少なくとも1つの種類のエネルギーを印加する手段を含む、請求項198に記載のシステム。
【請求項204】
皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記手段は、少なくとも1つのロボットアームを備えるシステムであって、前記少なくとも1つのロボットアームが少なくとも1つの皮膚コアリング機器を備えるシステムを含む、請求項198に記載のシステム。
【請求項205】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、皮膚組織の切除部分によって皮膚組織に穴を生成するために皮膚の表面に接触するように構成された複数のパンチを備える、請求項203に記載のシステム。
【請求項206】
前記複数のパンチは、少なくとも6つのパンチである、請求項204に記載のシステム。
【請求項207】
前記複数のパンチの少なくとも一部は、使い捨て可能である、請求項204に記載のシステム。
【請求項208】
前記複数のパンチは、同時にまたは順次に前記皮膚に貫入するように適合される、請求項204に記載のシステム。
【請求項209】
前記複数のパンチは、同様の断面積または実質的に異なる断面積を特徴とする、請求項204に記載のシステム。
【請求項210】
前記複数のパンチは、前記皮膚の1mm~4mmの深さまで貫入するように適合される、請求項204に記載のシステム。
【請求項211】
前記複数のパンチの少なくとも一部は、0.15mm~2.0mmの半径を特徴とする、請求項204に記載のシステム。
【請求項212】
前記断面積は、円形、長方形、三角形、六角形、楕円形、千鳥配列、平行列、螺旋パターン、正方形または長方形パターン、半径方向分布、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項208に記載のシステム。
【請求項213】
前記皮膚面積に対する前記少なくとも1つのロボットアームの位置決めを制御するように適合された少なくとも1つのコントローラをさらに備える、請求項203に記載のシステム。
【請求項214】
前記コントローラは、回転、並進、前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの貫入角度、貫入の深さ、被覆率、少なくとも1つの切除組織の直径掛けるコアの数、治療される前記皮膚の異なる面積、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのパラメータを制御するように適合された少なくとも1つのエンジンを備える、請求項212に記載のシステム。
【請求項215】
前記パラメータは、オペレータによって手動で調整される、または前記コントローラによって自動的に調整される、請求項213に記載のシステム。
【請求項216】
前記パラメータは、リアルタイムで調整される、請求項213に記載のシステム。
【請求項217】
前記回転の速度は、1000RPM~7000RPMの範囲である、請求項213に記載のシステム。
【請求項218】
前記平行移動の速度は、0mm/秒~500mm/秒の範囲である、請求項213に記載のシステム。
【請求項219】
前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの前記並進は、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づくにつれて変化する、請求項213に記載のシステム。
【請求項220】
前記少なくとも1つのロボットアームの前記回転は、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づき、前記皮膚に貫入するにつれて変化する、請求項213に記載のシステム。
【請求項221】
前記複数のパンチの各々のパンチは、所定の速度で所定の方向に個別に回転する、請求項204に記載のシステム。
【請求項222】
前記複数のパンチは、同時に回転する、請求項204に記載のシステム。
【請求項223】
前記複数のパンチの各々のパンチは、個別に並進する、請求項204に記載のシステム。
【請求項224】
前記複数のパンチは、同時に並進する、請求項204に記載のシステム。
【請求項225】
前記複数のパンチの各々のパンチと前記複数のパンチの第2のパンチとの間の距離は、治療前または治療中に変化し、調整可能である、請求項204に記載の方法。
【請求項226】
前記コントローラは、前記複数のパンチの少なくとも一部が前記皮膚に貫入する深さを制限するように適合された停止機構を備える、請求項223に記載のシステム。
【請求項227】
前記貫入角度は、前記皮膚に対して実質的に垂直である、請求項224に記載のシステム。
【請求項228】
前記コントローラは、少なくとも1つの非フライゾーン(no-fly zone)を定義するように適合され、前記非フライゾーンは前記システムが治療を施さない面積として定義される、請求項224に記載のシステム。
【請求項229】
さらに皮膚に添加剤を付与する、請求項204に記載のシステム。
【請求項230】
前記添加剤は、治療薬、生理食塩水増殖因子、血小板由来増殖因子(PDGF)、形質転換増殖因子ベータ(TGF-β)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、上皮細胞増殖因子(EGF)、およびケラチノサイト増殖因子);1つまたは複数の幹細胞;ステロイド、炎症後皮膚色素沈着過剰を予防する薬剤、ヒドロキノン、アゼライン酸、コウジ酸、マンデル酸、またはナイアシンアミド;1つまたは複数の鎮痛剤;1つまたは複数の抗真菌剤;1つまたは複数の抗炎症剤、またはミネラルコルチコイド剤、免疫選択的抗炎症誘導体;1つまたは複数の抗菌剤;フォーム;またはヒドロゲル、1つまたは複数の消毒剤、1つまたは複数の抗増殖剤、1つまたは複数の皮膚軟化薬;1つまたは複数の止血剤、凝血原、抗線維素溶解剤、1つまたは複数の凝血促進剤、1つまたは複数の抗凝血剤、コルチコステロイドおよび非ステロイド系免疫調節薬を含む1つまたは複数の免疫調節薬、1つまたは複数のタンパク質;または1つまたは複数のビタミンおよびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項227に記載のシステム。
【請求項231】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器を誘導するように適合された少なくとも1つの撮像サブシステムをさらに備える、請求項204に記載のシステム。
【請求項232】
前記撮像サブシステムは、少なくとも1つのカメラ、超音波ベースの撮像などの皮下撮像、OCT、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを備える、請求項229に記載のシステム。
【請求項233】
(a)前記皮膚組織の切除部分を除去するために吸引を行うように適合された真空サブシステムと、(b)複数の切除組織部分を作製するための前記手段の少なくとも1つと連通し、真空の使用を回避するために前記切除組織を収容するように適合された少なくとも1つの保持要素と、(c)それらの任意の組み合わせとからなる群から選択される少なくとも1つのサブシステムをさらに備える、請求項204に記載のシステム。
【請求項234】
前記皮膚は、額、頬、下顎の輪郭、首、上腕、腹部、顔、眼瞼、鼻、額、顎、額、唇、鼻、首、大腿、胸、脚、背中およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される治療面積の一部である、請求項229に記載のシステム。
【請求項235】
皮膚引き締めのための余分の真皮組織の局所的除去、少なくとも部分的な瘢痕除去、皮膚若返り、色素の少なくとも部分的な除去、少なくとも部分的な入れ墨除去、静脈、ざ瘡、アロディニア、染み、異所性皮膚炎、色素沈着過剰、過形成、黒子または角化症、透明性の喪失、弾力性の喪失、黒皮症、光損傷、乾癖、小皺、皺、血色の悪さ、瘢痕拘縮、瘢痕化、皺、襞、にきび瘢痕、色素異常症、線条、外科的瘢痕、セルライト、入れ墨除去、頬皺、顔皺、顔襞、皮膚老化、皮膚収縮、皮膚炎症/過敏症、皮膚弛緩、線条、血管病変、アンギオーマ、紅班、血管腫、丘疹、ポートワイン母斑、酒さ、網状脈、もしくは毛細血管拡張症、または任意の他の望ましくない皮膚の異常およびそれらの任意の組み合わせのために使用される、請求項198に記載のシステム。
【請求項236】
機械的可視化、OCT、超音波、機械学習アルゴリズム、人工知能、画像処理、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを利用して、治療される組織の好ましい位置を効率的に選択して前記治療の成果を高める、請求項204に記載のシステム。
【請求項237】
切除組織部分の面積割合は、前記皮膚領域の約5%~約30%である、請求項198に記載のシステム。
【請求項238】
切除組織部分の面積割合は、前記皮膚領域の約10%未満である、請求項198に記載のシステム。
【請求項239】
複数の切除組織を作製するステップの前に皮膚領域を事前に伸展させるステップを含む、請求項198に記載のシステム。
【請求項240】
前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素を前記システムに設けるステップをさらに含む、請求項1~請求項69に記載の方法。
【請求項241】
前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素を前記システムに設けるステップをさらに含む、請求項70~請求項87に記載の方法。
【請求項242】
前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素を前記システムに設けるステップをさらに含む、請求項103~請求項106に記載の方法。
【請求項243】
前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素を前記システムに設けるステップをさらに含む、請求項120~請求項139に記載の方法。
【請求項244】
前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素を前記システムに設けるステップをさらに含む、請求項156~請求項197に記載の方法。
【請求項245】
前記皮膚コアリング機器内に組み込まれ、前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素をさらに備える、請求項88~請求項102に記載の装置。
【請求項246】
前記皮膚コアリング機器内に組み込まれ、前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素をさらに備える、請求項107~請求項119に記載の装置。
【請求項247】
前記皮膚コアリング機器内に組み込まれ、前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素をさらに備える、請求項140~請求項155に記載の装置。
【請求項248】
前記皮膚コアリング機器内に組み込まれ、前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素をさらに備える、請求項198~請求項239に記載のシステム。
【請求項249】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、組織の分割アブレーション/凝固のために、RFエネルギーを皮膚および組織に印加するように適合された少なくとも1つのRF発生器と連通している、請求項23に記載の方法。
【請求項250】
RFエネルギーの前記印加が、前記皮膚のコアリングと同時にまたは順次に行われる、請求項249に記載の方法。
【請求項251】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、少なくとも1つのパルス電磁波周波数発生器と連通している、請求項249~請求項250に記載の方法。
【請求項252】
前記パルス電磁波周波数発生器は、少なくとも1つの動的磁場パルスを前記皮膚に印加するように適合される、請求項251に記載の方法。
【請求項253】
前記動的磁場パルスは、少なくとも1つのコイルによって生成される、請求項252に記載の方法。
【請求項254】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、少なくとも1つのコイルによって少なくとも部分的に巻かれている、請求項253に記載の方法。
【請求項255】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、前記電磁パルスおよび前記RFエネルギーの両方を前記皮膚に同時に印加するように適合される、請求項249~請求項254に記載の方法。
【請求項256】
前記RFエネルギーは、熱の形で前記皮膚に印加される、請求項249~請求項255に記載の方法。
【請求項257】
(a)前記電磁波パルスの形状が、方形波、正弦波、三角波、のこぎり波、ランプ波、スパイク波、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、(b)前記パルス電磁波周波数発生器によって印加される各パルスの磁場強度Bが、約0テスラ~約3テスラの範囲である、(c)前記パルス電磁波周波数発生器によって印加される各パルスの磁場強度Bが、約0ガウス~約40ガウスの範囲である、(d)前記パルス電磁波周波数発生器によって印加される各パルスの持続時間が、約3ミリ秒~約1000ミリ秒の範囲である、(e)前記パルス電磁波周波数発生器のパルスによって印加される周波数Fが、約1Hz~約40MHzの範囲である、(f)前記パルス電磁波周波数発生器のパルスによって印加されるエネルギーEが、約1ワット/パルス~約150ワット/パルスの範囲である、(g)前記領域にパルス電磁波治療を施す前記ステップによって印加されるパルスによって印加される周波数Fが、約1Hz~約1MHzの範囲である、(h)前記電磁場パルスによって印加される周波数Fが、1Hz~50Hzの範囲である、(i)前記RFエネルギーの周波数が、200kHz~10MHzの範囲である、(j)前記RFエネルギーパルスによって印加される電力Pが、1W~100WのRMS平均電力である、およびそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つが成り立つ、請求項249~請求項256に記載の方法。
【請求項258】
少なくとも1つの温度センサをさらに備える、請求項249~請求項257に記載の方法。
【請求項259】
皮膚の温度を調節するように適合された皮膚冷却のための機構をさらに備える、請求項249~請求項258に記載の方法。
【請求項260】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器の遠位端は、少なくとも1つのインピーダンス、少なくとも1つの温度センサ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つをさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項261】
少なくとも1つのインピーダンス、少なくとも1つの温度センサ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される前記少なくとも1つは、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器の各々の貫入の深さに関する指標を提供するように適合される、請求項260に記載の方法。
【請求項262】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、少なくとも1つの治療物質を治療面積に注入するように適合された少なくとも1つのニードルをさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項263】
前記少なくとも1つの治療物質は、ヒアルロン酸、ボトックス、コラーゲン、幹細胞およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項262に記載の方法。
【請求項264】
方向性皮膚引き締めのための分割コアリング装置であって、
(i)皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する手段と、
(ii)少なくとも1つの所定の方向に前記皮膚領域を収縮または拡張させるように適合された、少なくとも2つの部分を有する伸展/圧縮器具の少なくとも一部分を皮膚領域に固定する手段とを備え、
そのことにより、コラーゲン増殖を支持し、皮膚組織の前記領域における方向性皮膚引き締めを行う装置。
【請求項265】
前記伸展/圧縮器具は、長い部分と短い部分とを備え、前記短い部分は、少なくとも1つのスロット穴を有する少なくとも1つのバックル状要素を備え、さらに、前記長い部分は、前記少なくとも1つのスロット穴に通されて前記短い部分に固定されることによって前記短い部分と物理的に連通するように適合される、請求項264に記載の装置。
【請求項266】
前記長い部分は、前記短い部分と前記長い部分との取り付けを確実にするように適合された少なくとも1つの接着剤層を備える、請求項265に記載の装置。
【請求項267】
前記少なくとも1つのスロット穴に前記長い部分を通した後に前記長い部分を固定することは、前記長い部分を前記少なくとも1つの接着剤層に固定することによって実現される、請求項265~請求項266に記載の装置。
【請求項268】
前記短い部分は、前記短い部分と前記長い部分との取り付けを確実にするように適合されたベルクロを備える、請求項265に記載の装置。
【請求項269】
前記少なくとも1つのスロット穴に前記長い部分を通した後に前記長い部分を固定することは、前記長い部分を前記ベルクロに固定することによって実現される、請求項265~請求項268に記載の装置。
【請求項270】
前記伸展/圧縮器具は、湿潤性を制御し、および/または前記皮膚の創傷治癒を促進するように適合された少なくとも1つの閉塞層を備える、請求項264に記載の装置。
【請求項271】
前記伸展/圧縮器具は、創傷滲出液を吸収するように適合された少なくとも1つの吸収層を備える、請求項264に記載の装置。
【請求項272】
前記伸展/圧縮器具は、皮膚の色調で提供されるか、または透明もしくは半透明である、請求項264に記載の装置。
【請求項273】
皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記ステップは、機械的手段、組織を加熱および排出するための温度印加、レーザの印加、パルス電磁場、RF、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、超音波、任意の他の種類のエネルギーの印加、および任意のそれらの組み合わせからなる群から選択される手段によって行われる、請求項264に記載の装置。
【請求項274】
皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記ステップは、少なくとも1つのロボットアームを備えるシステムによって行われ、前記少なくとも1つのロボットアームが、少なくとも1つの皮膚コアリング機器を備える、請求項264に記載の装置。
【請求項275】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、少なくとも1つのニードル、少なくとも1つのパンチ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを備え、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、皮膚組織の切除部分によって皮膚組織に穴を生成するために皮膚の表面に接触するように構成される、請求項274に記載の装置。
【請求項276】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、少なくとも6つのパンチである、請求項274に記載の装置。
【請求項277】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器の少なくとも一部は、使い捨て可能である、請求項274に記載の装置。
【請求項278】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器のうちの少なくとも2つは、同様の断面積または実質的に異なる断面積のいずれかを特徴とする、請求項274に記載の装置。
【請求項279】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、前記皮膚の1mm~4mmの深さまで貫入するように適合される、請求項274に記載の装置。
【請求項280】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、0.15mm~2.0mmの半径を特徴とする、請求項274に記載の装置。
【請求項281】
前記断面積は、円形、長方形、三角形、六角形、楕円形、千鳥配列、平行列、螺旋パターン、正方形または長方形パターン、半径方向分布、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項278に記載の装置。
【請求項282】
前記システムは、前記皮膚面積に対する前記少なくとも1つのロボットアームの位置決めを制御するように適合された少なくとも1つのコントローラをさらに備える、請求項174に記載の装置。
【請求項283】
前記コントローラは、回転、並進、前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの貫入角度、貫入の深さ、被覆率、少なくとも1つの切除組織の直径掛けるコアの数、治療される前記皮膚の異なる面積、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのパラメータを制御するように適合された少なくとも1つのエンジンを備える、請求項282に記載の装置。
【請求項284】
前記パラメータは、オペレータによって手動で調整される、または前記コントローラによって自動的に調整される、請求項283に記載の装置。
【請求項285】
前記パラメータは、リアルタイムで調整される、請求項283に記載の装置。
【請求項286】
前記回転の速度は、1000RPM~7000RPMの範囲である、請求項283に記載の装置。
【請求項287】
前記平行移動の速度は、0mm/秒~500mm/秒の範囲である、請求項283に記載の方法。
【請求項288】
前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの前記並進は、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づくにつれて変化する、請求項283に記載の装置。
【請求項289】
前記少なくとも1つのロボットアームの前記回転は、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づき、前記皮膚に貫入するにつれて変化する、請求項283に記載の装置。
【請求項290】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器の各々は、所定の速度で所定の方向に個別に回転する、請求項274に記載の装置。
【請求項291】
前記皮膚コアリング機器の少なくとも2つは、同時に回転する、請求項274に記載の装置。
【請求項292】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器の各々は、個別に並進する、請求項274に記載の装置。
【請求項293】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器の少なくとも2つは、同時に並進する、請求項274に記載の装置。
【請求項294】
隣接する皮膚コアリング機器の各対の間の距離が、治療前または治療中に変化し、調整可能である、請求項274に記載の装置。
【請求項295】
前記コントローラは、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器の少なくとも一部が前記皮膚に貫入する深さを制限するように適合された停止機構を備える、請求項274に記載の装置。
【請求項296】
前記貫入角度は、前記皮膚に対して実質的に垂直である、請求項295に記載の装置。
【請求項297】
前記コントローラは、少なくとも1つの非フライゾーンを定義するように適合され、前記非フライゾーンは前記システムが治療を施さない面積として定義される、請求項295に記載の装置。
【請求項298】
前記皮膚コアリング機器は、
所定のパターンで配置された少なくとも6つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチと、
マイクロコアリングニードルの各々を各ニードルの少なくとも1つの対称軸を中心として回転させるように構成された機構であって、マイクロコアリングニードルの各々の回転が残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、機構と、
マイクロコアリングパンチを皮膚に向かって前進させ、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入させるように構成された機構と、
マイクロコアリングパンチをステップさせ、ステップされたマイクロコアリングパンチ六角形の頂点、ファセットおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの要素がその前のマイクロコアリングパンチの頂点、ファセットおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの要素を横断するようにマイクロコアリングパンチを位置付けるように構成された機構と
を備える、請求項274に記載の装置。
【請求項299】
前記マイクロコアリングパンチは、6つ以上の軸(自由度)で移動することができるコンピュータ制御ロボットアームに取り付けられる、請求項298に記載の装置。
【請求項300】
前記コンピュータ制御ロボットアームは、5つのマイクロコアリングニードルを含む前記マイクロコアリングパンチを操作する、請求項299に記載の装置。
【請求項301】
少なくとも前記マイクロコアリングパンチおよび皮膚の視覚フィードバックを提供するように構成されたビデオカメラと、前記パンチが皮膚を破るタイミングを決定するための閉ループ力センサとをさらに備える、請求項298に記載の装置。
【請求項302】
前記6つのマイクロコアリングニードルは、3つのマイクロコアリングニードルの2つのグループに配置され、各々のグループは水平方向に寝かした「V」のパターンの頂点に配置される、請求項298に記載の装置。
【請求項303】
前記所定のパターンは、少なくとも1つの水平方向に寝かした「V」字状である、請求項298に記載の装置。
【請求項304】
前記所定のパターンは、対向する少なくとも2つの水平方向に寝かした「V」字状である、請求項298に記載の装置。
【請求項305】
前記所定のパターンは、円形、六角形、長方形、正方形、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項298に記載の装置。
【請求項306】
前記マイクロコアリングニードルの各々の回転は残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、請求項298に記載の装置。
【請求項307】
前記マイクロコアリングニードルの各々の回転を残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期させるように構成された前記機構は、歯車または摩擦ベルトからなる機構群のうちの1つである、請求項298に記載の装置。
【請求項308】
前記マイクロコアリングニードルは、皮膚に向かって前進し、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入するように構成される、請求項298に記載の装置。
【請求項309】
前記マイクロコアリングニードル針を皮膚に向かって前進させ、皮膚に貫入させるように構成された前記機構は、ロボットアームまたはねじからなる機構群から選択される1つである、請求項298に記載の装置。
【請求項310】
前記システムは、皮膚に添加剤を送達するように構成される、請求項274に記載の装置。
【請求項311】
前記添加剤は、治療薬、生理食塩水増殖因子、血小板由来増殖因子(PDGF)、形質転換増殖因子ベータ(TGF-β)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、上皮細胞増殖因子(EGF)、およびケラチノサイト増殖因子);1つまたは複数の幹細胞;ステロイド、炎症後皮膚色素沈着過剰を予防する薬剤、ヒドロキノン、アゼライン酸、コウジ酸、マンデル酸、またはナイアシンアミド;1つまたは複数の鎮痛剤;1つまたは複数の抗真菌剤;1つまたは複数の抗炎症剤、またはミネラルコルチコイド剤、免疫選択的抗炎症誘導体;1つまたは複数の抗菌剤;フォーム;またはヒドロゲル、1つまたは複数の消毒剤、1つまたは複数の抗増殖剤、1つまたは複数の皮膚軟化薬;1つまたは複数の止血剤、凝血原、抗線維素溶解剤、1つまたは複数の凝血促進剤、1つまたは複数の抗凝血剤、コルチコステロイドおよび非ステロイド系免疫調節薬を含む1つまたは複数の免疫調節薬、1つまたは複数のタンパク質;または1つまたは複数のビタミンおよびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項310に記載の装置。
【請求項312】
前記システムは、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器を誘導するように適合された少なくとも1つの撮像サブシステムをさらに備える、請求項274に記載の装置。
【請求項313】
前記撮像サブシステムは、少なくとも1つのカメラ、皮下撮像、超音波ベースの撮像、OCT、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを備える、請求項312に記載の装置。
【請求項314】
(a)前記皮膚組織の切除部分を除去するために吸引を行うように適合された真空サブシステムと、(b)複数の切除組織部分を作製するように構成された少なくとも1つの前記切除器と連通し、真空の使用を回避するために前記切除組織を収容するように適合された少なくとも1つのリテーナと、(c)それらの任意の組み合わせとからなる群から選択される少なくとも1つのサブシステムをさらに備える、請求項274に記載の装置。
【請求項315】
前記皮膚は、額、頬、下顎の輪郭、首、上腕、腹部、腹部、顔、眼瞼、鼻、額、顎、額、唇、鼻、首、大腿、胸、脚、背中およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される治療面積の一部である、請求項314に記載の装置。
【請求項316】
皮膚引き締めのための余分の真皮組織の局所的除去、少なくとも部分的な瘢痕除去、皮膚若返り、色素の少なくとも部分的な除去、少なくとも部分的な入れ墨除去、静脈、ざ瘡、アロディニア、染み、異所性皮膚炎、色素沈着過剰、過形成、黒子または角化症、透明性の喪失、弾力性の喪失、黒皮症、光損傷、乾癖、小皺、皺、血色の悪さ、瘢痕拘縮、瘢痕化、皺、襞、にきび瘢痕、色素異常症、線条、外科的瘢痕、セルライト、入れ墨除去、頬皺、顔皺、顔襞、皮膚老化、皮膚収縮、皮膚炎症/過敏症、皮膚弛緩、線条、血管病変、アンギオーマ、紅班、血管腫、丘疹、ポートワイン母斑、酒さ、網状脈、もしくは毛細血管拡張症、または任意の他の望ましくない皮膚の異常およびそれらの任意の組み合わせを処置するように構成される、請求項264に記載の装置。
【請求項317】
少なくとも部分的な瘢痕除去を実行するように構成され、複数の分割切除された組織部分の前記作製により、1つのタイプのコラーゲンが、前記切除組織部分の前記除去後に合成される異なるタイプのコラーゲンに置き換えられる、請求項316に記載の装置。
【請求項318】
機械的可視化、OCT、超音波、機械学習アルゴリズム、人工知能、画像処理、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを利用して、治療される組織の好ましい位置を効率的に選択して前記治療の成果を高める、請求項274に記載の装置。
【請求項319】
切除組織部分の面積割合は、前記皮膚領域の約5%~約30%である、請求項264に記載の装置。
【請求項320】
切除組織部分の面積割合は、前記皮膚領域の約10%未満である、請求項264に記載の装置。
【請求項321】
前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つのカッターをさらに備える、請求項264に記載の装置。
【請求項322】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、組織の分割アブレーション/凝固のために、RFエネルギーを皮膚および組織に印加するように適合された少なくとも1つのRF発生器と連通している、請求項274に記載の装置。
【請求項323】
RFエネルギーの前記印加は、前記皮膚のコアリングと同時にまたは順次に行われる、請求項322に記載の装置。
【請求項324】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、少なくとも1つのパルス電磁波周波数発生器と連通している、請求項322~請求項323に記載の装置。
【請求項325】
前記パルス電磁波周波数発生器は、少なくとも1つの動的磁場パルスを前記皮膚に印加するように適合される、請求項324に記載の装置。
【請求項326】
前記動的磁場パルスは、少なくとも1つのコイルによって生成される、請求項325に記載の装置。
【請求項327】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、少なくとも1つのコイルによって少なくとも部分的に巻かれている、請求項326に記載の装置。
【請求項328】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、前記電磁パルスおよび前記RFエネルギーの両方を前記皮膚に同時に印加するように適合される、請求項322~請求項327に記載の装置。
【請求項329】
前記RFエネルギーは、熱の形で前記皮膚に印加される、請求項322~請求項328に記載の装置。
【請求項330】
(a)前記電磁パルスの形状が、方形波、正弦波、三角波、のこぎり波、ランプ波、スパイク波、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、(b)前記パルス電磁波周波数発生器によって印加される各パルスの磁場強度Bが、約0テスラ~約3テスラの範囲である、(c)前記パルス電磁波周波数発生器によって印加される各パルスの磁場強度Bが、約0ガウス~約40ガウスの範囲である、(d)前記パルス電磁波周波数発生器によって印加される各パルスの持続時間が、約3ミリ秒~約1000ミリ秒の範囲である、(e)前記パルス電磁波周波数発生器のパルスによって印加される周波数Fが、約1Hz~約40MHzの範囲である、(f)前記パルス電磁波周波数発生器のパルスによって印加されるエネルギーEが、約1ワット/パルス~約150ワット/パルスの範囲またはそれらの任意の組み合わせである、(g)前記領域にパルス電磁波治療を施す前記ステップによって印加されるパルスによって印加される周波数Fが、約1Hz~約1MHzの範囲である、(h)前記電磁場パルスによって印加される周波数Fが、1Hz~50Hzの範囲である、(i)前記RFエネルギーの周波数が、200kHz~40MHzの範囲である、(j)前記RFエネルギーパルスによって印加される電力Pが、1W~100WのRMS平均電力である、およびそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つが成り立つ、請求項322~請求項329に記載の装置。
【請求項331】
少なくとも1つの温度センサをさらに備える、請求項322~請求項330に記載の装置。
【請求項332】
皮膚の温度を調節するように適合された皮膚冷却のための機構をさらに備える、請求項322~請求項331に記載の方法。
【請求項333】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器の遠位端は、少なくとも1つのインピーダンス、少なくとも1つの温度センサ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つをさらに備える、請求項274に記載の装置。
【請求項334】
少なくとも1つのインピーダンス、少なくとも1つの温度センサ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される前記少なくとも1つは、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器の各々の貫入の深さに関する指標を提供するように適合される、請求項333に記載の装置。
【請求項335】
前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、少なくとも1つの治療物質を治療面積に注入するように適合された少なくとも1つのニードルをさらに備える、請求項274に記載の装置。
【請求項336】
前記少なくとも1つの治療物質は、ヒアルロン酸、ボツリヌス毒素、コラーゲン、幹細胞およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項335に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2021年3月16日に出願された、米国仮特許出願第63/161,471号の優先権の利益を主張するものであり、参照によりその全内容が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、皮膚治療のための方法および器具に関する。より具体的には、本発明は、コラーゲン増殖を支持し、前記皮膚組織における方向性皮膚引き締めを行うことにより、皮膚修復または引き締めを達成することで利益が得られる、皮膚コアリングおよび引き締めのための方法および器具に関する。
【背景技術】
【0003】
過剰な組織および皮膚弛緩は、美容医療において重要な課題である。多くの患者は、現在、そのような症状を治療するために、フェイスリフトなどの侵襲的外科治療を受けている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、皮膚引き締めのための低侵襲性器具を開示する。さらに、方向性引き締め器具は、皮膚のマイクロコアを切除して、所望の審美的外観をもたらす。
【0005】
美容医療において、過剰な組織および/または皮膚弛緩の除去は、米国人口の25%超に影響する重要な課題である。従来の外科的治療(例えば、フェイスリフト、ブロウリフト、またはブレストリフト)は、効果的であり得るが、多くの場合、侵襲的であり、不便であり、費用がかかると同時に、瘢痕化がそれらの治療の適用可能性を制限する。
【0006】
多数の直径1mm未満の真皮コアを切除し、方向性圧縮弾性包帯を当てることによって、ある面積の皮膚の5%~15%を除去することは、(目立つ)瘢痕化を伴わずに所望の方向に調整され得る皮膚引き締めをもたらすことが示されている。マシンビジョンおよびロボット精度を伴う自動ロボット真皮マイクロコアリングシステムは、診療所に高い価値を提供する精度、再現性、および効率をもたらすことができる。
【0007】
エネルギー源(例えば、レーザ、非コヒーレント光、高周波、または超音波)を使用する方法は、皮膚の構造および肌理を改善するのに有効であり得るが、皮膚を引き締めるかまたは皮膚弛緩を低減するのにはあまり有効ではない。ボツリヌス毒素などの神経毒素は、注入された筋肉の麻痺による動的皺の形成を低減するが、このような毒素は、ハリまたは弛緩に対して最小限の効果を有するか、または全く効果を有さない。最後に、ヒアルロン酸などのダーマルフィラーを真皮層に注入して、皺を伸ばし、輪郭を改善するが、このような充填剤は、皮膚を引き締めることも皮膚の弛緩を低減することもない。したがって、外科的治療は、依然として、皮膚を持ち上げるおよび/または引き締めるためのゴールドスタンダードである。
【0008】
回転分割切除(「RFR」)は、たるんだ皮膚および過剰な脂肪組織を患者から除去することによって、局所的な審美的輪郭形成を達成するために使用され得る処置である。皮膚は、全厚真皮切除を行う中空の鋭利なチューブである回転マイクロコアリングパンチの使用によって除去され得る。このようなパンチは、他の症状の中でも特に、瘢痕、にきび瘢痕、線、皺、ストレッチマーク、黒皮症を治療し、皮膚の肌理を改善し、皮膚を引き締めるように適合されている。パンチが皮膚の最上層に小さな穴を作ると、このような穴は身体の治癒プロセスを引き起こし、そのことにより、このような器具は、治療面積に、より少ない変色および/または変形ならびに表面上のより大きな平滑性を伴って治癒する機会を与える。
【0009】
しかしながら、そのような方法には問題がないわけではなく、依然としてその有効性を高める必要がある。したがって、そのような低侵襲技術の有効性を高める、方法および器具を改善する必要性がある。さらに、依然として、低侵襲的な方向性皮膚引き締め処置において使用される真皮マイクロコアリングのための自動ロボットシステムが長らく待望されている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、皮膚治療のための方法および器具に関する。より具体的には、本発明は、コラーゲン増殖を支持し、前記皮膚組織における方向性皮膚引き締めを行うことにより、皮膚修復または引き締めを達成することで利益が得られる、皮膚コアリングおよび引き締めのための方法および器具に関する。
【0011】
本発明の1つの目的は、方向性皮膚引き締め方法であって、
(i)皮膚組織の一領域内に複数の切除組織部分を作製するステップと、
(ii)少なくとも1つの所定の方向に前記皮膚領域を収縮または拡張させるように適合された、少なくとも2つの部分を有する伸展/圧縮器具を皮膚領域に貼り付けるステップと、
(iii)前記伸展/圧縮器具の少なくとも一部分を前記皮膚に固定するステップと、
(iv)前記2つの部分間に張力を印加して、前記皮膚組織にける方向性皮膚引き締めを行うステップと
を含む方法を提供することである。
【0012】
本発明の別の目的は、前記伸展/圧縮器具の少なくとも一部分を前記皮膚に固定する前記ステップが、前記皮膚領域を前記所定の方向に収縮させる、上記で定義された方法を提供することである。
【0013】
本発明の別の目的は、前記伸展/圧縮器具の第2の部分を前記皮膚に固定するステップをさらに含む、上記で定義された方法を提供することである。
【0014】
本発明の別の目的は、前記2つの部分間に張力を印加する前記ステップが、前記伸展/圧縮器具の第2の部分を前記皮膚に固定し、一方の部分を他方の部分に対して引っ張るステップをさらに含む、上記で定義された方法を提供することである。
【0015】
本発明の別の目的は、前記伸展/圧縮器具が長い部分と短い部分とを備え、前記短い部分が少なくとも1つのスロット穴を有する少なくとも1つのバックル状要素を備え、さらに、前記長い部分が前記少なくとも1つのスロット穴に通されて前記短い部分に固定されることによって前記短い部分と物理的に連通するように適合される、上記で定義された方法を提供することである。
【0016】
本発明の別の目的は、前記長い部分が、前記短い部分と前記長い部分との取り付けを確実にするように適合された少なくとも1つの接着剤層を含む、上記で定義された方法を提供することである。
【0017】
本発明の別の目的は、前記短い部分が、前記短い部分と前記長い部分との取り付けを確実にするように適合された少なくとも1つの接着剤層を備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0018】
本発明の別の目的は、前記長い部分が、前記短い部分と前記長い部分との取り付けを確実にするように適合されたベルクロを備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0019】
本発明の別の目的は、前記短い部分が、前記短い部分と前記長い部分との取り付けを確実にするように適合されたベルクロを備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0020】
本発明の別の目的は、前記2つの部分間に張力を印加する前記ステップが、20N/mm~40N/mmの範囲の力を加える、上記で定義された方法を提供することである。
【0021】
本発明の別の目的は、前記2つの部分間に張力を印加する前記ステップにおいて印加される前記張力が、肌質、患者の年齢、治療の種類、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのパラメータに基づいて調整可能である、上記で定義された方法を提供することである。
【0022】
本発明の別の目的は、前記2つの部分間に張力を印加する前記ステップが、前記伸展/圧縮器具および前記皮膚に対してx方向、y方向、および/またはz方向、ならびにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される方向で行われて、前記方向性引き締めを行う、上記で定義された方法を提供することである。
【0023】
本発明の別の目的は、前記伸展/圧縮器具が、湿潤性を制御し、および/または前記皮膚の創傷治癒を促進するように適合された少なくとも1つの閉塞層を備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0024】
本発明の別の目的は、前記伸展/圧縮器具が、創傷滲出液を吸収するように適合された少なくとも1つの吸収層を備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0025】
本発明の別の目的は、前記伸展/圧縮器具が皮膚の色調で提供されるか、または透明もしくは半透明である、上記で定義された方法を提供することである。
【0026】
本発明の別の目的は、皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記ステップが、少なくとも1つのロボットアームを備えるシステムによって行われ、前記少なくとも1つのロボットアームが、少なくとも1つの皮膚コアリング機器を備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0027】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、皮膚組織の切除部分によって皮膚組織に穴を生成するために皮膚の表面に接触するように構成された少なくとも1つのパンチを備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0028】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つのパンチが少なくとも3つのパンチである、上で定義された方法を提供することである。
【0029】
本発明の別の目的は、前記皮膚コアリング機器が、
少なくとも6つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチと、
マイクロコアリングニードルの各々を各ニードルの少なくとも1つの対称軸を中心として回転させるように構成された機構であって、マイクロコアリングニードルの各々の回転が残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、機構と、
マイクロコアリングパンチを皮膚に向かって前進させ、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入させるように構成された機構と、
マイクロコアリングパンチをステップさせ、ステップされたマイクロコアリングパンチ六角形の2つのファセットが第1のマイクロコアリングパンチ六角形の2つのファセットを横断するようにマイクロコアリングパンチを位置付けるように構成された機構と
を備える、上記で定義されたような方法を提供することである。
【0030】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングパンチが、6つ以上の軸(自由度)で移動することができるコンピュータ制御ロボットアームに取り付けられる、上記で定義された方法を提供することである。
【0031】
本発明の別の目的は、コンピュータ制御ロボットアームが、5つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチを操作する、上記で定義された方法を提供することである。
【0032】
本発明の別の目的は、少なくともマイクロコアリングパンチおよび皮膚の視覚フィードバックを提供するように構成されたビデオカメラと、パンチが皮膚を破るタイミングを決定するための閉ループ力センサとをさらに備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0033】
本発明の別の目的は、5つのマイクロコアリングニードルが五角形パターンの頂点にある、上記で定義された方法を提供することである。
【0034】
本発明の別の目的は、第1の六角形の2つの交差するファセットとステップされた六角形の2つのファセットとの間の面積が菱形を形成する、上記で定義された方法を提供することである。
【0035】
本発明の別の目的は、菱形が、菱形の対向する頂点に位置付けられた少なくとも2つのマイクロコアリングニードルを含む、上記で定義された方法を提供することである。
【0036】
本発明の別の目的は、ステップされた六角形の少なくとも1つの渦が、六角形の直径の半分に等しい直径を有する内接円上に位置する、上記で定義された方法を提供することである。
【0037】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングニードルの各々の回転が残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、上記で定義された方法を提供することである。
【0038】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングニードルの各々の回転を残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期させるように構成された機構が、歯車または摩擦ベルトからなる機構群のうちの1つである、上記で定義された方法を提供することである。
【0039】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングパンチが皮膚に向かって前進し、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入する、上記で定義された方法を提供することである。
【0040】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングパンチを皮膚に向かって前進させ、皮膚に貫入させるように構成された機構が、ロボットアームまたはねじからなる機構群のうちの1つである、上記で定義された方法を提供することである。
【0041】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つのパンチの少なくとも一部が使い捨て可能である、上記で定義された方法を提供することである。
【0042】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つのパンチが、同時にまたは順次に前記皮膚に貫入するように適合される、上記で定義された方法を提供することである。
【0043】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つのパンチが、同様の断面積または実質的に異なる断面積のいずれかを特徴とする、上記で定義された方法を提供することである。
【0044】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つのパンチが、前記皮膚の1mm~4mmの深さまで貫入するように適合される、上記で定義された方法を提供することである。
【0045】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つのパンチの少なくとも一部が、0.15mm~1.0mm、すなわち0.6mm~0.75mmの半径を特徴とする、上で定義された方法を提供することである。
【0046】
本発明の別の目的は、前記断面積が、円形、長方形、三角形、六角形、楕円形、千鳥配列、平行列、螺旋パターン、正方形または長方形パターン、放射状分布、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、上記で定義された方法を提供することである。
【0047】
本発明の別の目的は、前記システムが、前記皮膚面積に対する前記少なくとも1つのロボットアームの位置決めを制御するように適合された少なくとも1つのコントローラをさらに備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0048】
本発明の別の目的は、前記コントローラが、回転、並進、前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの貫入角度、貫入の深さ、被覆率、少なくとも1つの切除組織の直径掛けるコアの数、治療される前記皮膚の異なる面積、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのパラメータを制御するように適合された少なくとも1つのエンジンを備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0049】
本発明の別の目的は、前記パラメータがオペレータによって手動で調整される、または前記コントローラによって自動的に調整される、上記で定義された方法を提供することである。
【0050】
本発明の別の目的は、前記パラメータがリアルタイムで調整される、上記で定義された方法を提供することである。
【0051】
本発明の別の目的は、前記回転の速度が1000RPM~7000RPM、すなわち3000RPM~7000RPMの範囲である、上記で定義された方法を提供することである。
【0052】
本発明の別の目的は、前記並進の速度が0mm/秒~500mm/秒の範囲である、上記で定義された方法を提供することである。
【0053】
本発明の別の目的は、前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの前記並進が、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づくにつれて変化する、上記で定義された方法を提供することである。
【0054】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つのロボットアームの前記回転が、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づき、前記皮膚に貫入するにつれて変化する、上記で定義された方法を提供することである。
【0055】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つのパンチの各々のパンチが、所定の方向に個別に回転する、上記で定義された方法を提供することである。パンチの各々を異なる方向に回転させることができることを強調しておく。
【0056】
本発明の別の目的は、前記パンチの全てが同時に回転する、上記で定義された方法を提供することである。
【0057】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つのパンチの各々のパンチが個別に並進する、上記で定義された方法を提供することである。
【0058】
本発明の別の目的は、前記パンチの全てが同時に並進する、上記で定義された方法を提供することである。
【0059】
本発明の別の目的は、前記コントローラが、前記少なくとも1つのパンチが前記皮膚に貫入する深さを制限するように適合された停止機構を備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0060】
本発明の別の目的は、前記貫入角度が前記皮膚に対して実質的に垂直である、上記で定義された方法を提供することである。
【0061】
本発明の別の目的は、前記コントローラが少なくとも1つの非フライゾーン(no-fly zone)を定義するように適合され、前記非フライゾーンは前記システムが治療を施さない面積として定義される、上記で定義された方法を提供することである。
【0062】
本発明の別の目的は、前記システムがさらに皮膚に添加剤を付与する、上記で定義された方法を提供することである。
【0063】
本発明の別の目的は、前記添加剤が、治療薬、生理食塩水増殖因子、血小板由来増殖因子(PDGF)、形質転換増殖因子ベータ(TGF-β)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、上皮細胞増殖因子(EGF)、およびケラチノサイト増殖因子);1つまたは複数の幹細胞;ステロイド、炎症後皮膚色素沈着過剰を予防する薬剤、ヒドロキノン、アゼライン酸、コウジ酸、マンデル酸、またはナイアシンアミド;1つまたは複数の鎮痛剤;1つまたは複数の抗真菌剤;1つまたは複数の抗炎症剤、またはミネラルコルチコイド剤、免疫選択的抗炎症誘導体;1つまたは複数の抗菌剤;フォーム;またはヒドロゲル、1つまたは複数の消毒剤、1つまたは複数の抗増殖剤、1つまたは複数の皮膚軟化薬;1つまたは複数の止血剤、凝血原、抗線維素溶解剤、1つまたは複数の凝血促進剤、1つまたは複数の抗凝血剤、コルチコステロイドおよび非ステロイド系免疫調節薬を含む1つまたは複数の免疫調節薬、1つまたは複数のタンパク質;または1つまたは複数のビタミンおよびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、上記で定義された方法を提供することである。
【0064】
本発明の別の目的は、前記システムが、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器を誘導するように適合された少なくとも1つの撮像サブシステムをさらに備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0065】
本発明の別の目的は、前記撮像サブシステムが、少なくとも1つのカメラ、超音波ベースの撮像などの皮下撮像、OCT、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0066】
本発明の別の目的は、前記システムが、前記皮膚組織の切除部分を除去するために吸引を行うように適合された少なくとも1つの真空サブシステムをさらに備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0067】
本発明の別の目的は、前記皮膚が、額、頬、下顎の輪郭、首、上腕、お腹、腹部、顔、眼瞼、鼻、額、顎、額、唇、鼻、首、大腿、胸、脚、背中およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される治療面積の一部であり得る、上記で定義された方法を提供することである。
【0068】
本発明の別の目的は、皮膚引き締めのための余分の真皮組織の局所的除去、少なくとも部分的な瘢痕除去、皮膚若返り、色素の少なくとも部分的な除去、少なくとも部分的な入れ墨除去、静脈、ざ瘡、アロディニア、染み、異所性皮膚炎、色素沈着過剰、過形成、黒子または角化症、透明性の喪失、弾力性の喪失、黒皮症、光損傷、乾癖、小皺、皺、血色の悪さ、瘢痕拘縮、瘢痕化、皺、襞、にきび瘢痕、色素異常症、線条、外科的瘢痕、セルライト、入れ墨除去、頬皺、顔皺、顔襞、皮膚老化、皮膚収縮、皮膚炎症/過敏症、皮膚弛緩、線条、血管病変、アンギオーマ、紅班、血管腫、丘疹、ポートワイン母斑、酒さ、網状脈、もしくは毛細血管拡張症、または任意の他の望ましくない皮膚の異常およびそれらの任意の組み合わせのために使用される、上記で定義された方法を提供することである。
【0069】
本発明の別の目的は、前記システムが、機械的可視化、OCT、超音波からなる群から選択される少なくとも1つを利用して治療面積を撮像し、機械学習アルゴリズム、人工知能、画像処理、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを利用して治療される組織の好ましい位置を効率的に選択して前記治療の成果を高める、上記で定義された方法を提供することである。
【0070】
本発明の別の目的は、切除組織部分の面積割合が皮膚領域の約70%未満である、上記で定義された方法を提供することである。
【0071】
本発明の別の目的は、切除組織部分の面積割合が皮膚領域の約10%未満である、上記で定義された方法を提供することである。
【0072】
本発明の別の目的は、切除組織部分の面積割合が皮膚領域の約5%~約30%である、上記で定義された方法を提供することである。
【0073】
本発明の別の目的は、複数の切除組織を作製するステップの前に皮膚領域を事前に伸展させるステップを含む、上記で定義された方法を提供することである。
【0074】
本発明の別の目的は、真皮マイクロコアリング方法であり、
6つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチを設けるステップと、
皮膚の少なくとも1つのセグメントにマイクロコアリングパンチを当てて、少なくとも1つのマイクロコアリングプロセスを実行するステップと
を含む真皮コアリング方法であって、
各々の連続するマイクロコアリングパンチは、ステップされたマイクロコアリングパンチ六角形の少なくとも1つのファセットがその前の六角形の1つのファセットを横断するようにマイクロコアリングパンチを位置付ける、真皮コアリング方法を提供することである。
【0075】
本発明の別の目的は、各々の連続するマイクロコアリングパンチが、ステップされたマイクロコアリングパンチ六角形の少なくとも2つのファセットがその前の六角形の2つのファセットを横断するようにマイクロコアリングパンチを位置付ける、上記で定義された方法を提供することである。
【0076】
本発明の別の目的は、皮膚の前記少なくとも1つのセグメントに当てられる各マイクロコアリングパンチが、X方向およびY方向のうちの少なくとも一方の方向にマイクロコアリングパンチをステップさせることを含む、上記で定義された方法を提供することである。
【0077】
本発明の別の目的は、各々の連続するマイクロコアリングパンチが、六角形パターンが内接する円の半径に少なくとも等しい距離でマイクロコアリングパンチをステップさせることを含む、上記で定義された方法を提供することである。
【0078】
本発明の別の目的は、六角形パターンが内接する円の直径に等しい距離でマイクロコアリングパンチをステップさせることが、元の六角形半径の2倍の半径を有する複数の六角形を形成する、上記で定義された方法を提供することである。
【0079】
本発明の別の目的は、5つのマイクロコアリングニードルを五角形パターンの頂点に位置付ける、上記で定義された方法を提供することである。
【0080】
本発明の別の目的は、第1の六角形の2つの交差するファセットとステップされた六角形の2つのファセットとの間の面積が菱形を形成する、上記で定義された方法を提供することである。
【0081】
本発明の別の目的は、菱形が、菱形の対向する頂点に位置付けられた少なくとも2つのマイクロコアリングニードルを含む、上記で定義された方法を提供することである。
【0082】
本発明の別の目的は、ステップされた六角形の少なくとも1つの渦を六角形の直径の半分に等しい直径を有する内接円上に位置付ける、上記で定義された方法を提供することである。
【0083】
本発明の別の目的は、皮膚コアリングに続いて、最適な皮膚治癒および審美的な皮膚引き締め結果を得るために、正圧を加え(圧搾し)、円形穴を圧縮する、上記で定義された方法を提供することである。
【0084】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングニードルの各々を回転させる前記ステップが、少なくとも1つの対称軸を中心として行われる、上記で定義された方法を提供することである。
【0085】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングニードルの各々の回転を残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期させる、上記で定義された方法を提供することである。
【0086】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングパンチを皮膚に向かって前進させ、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入させる、上記で定義された方法を提供することである。
【0087】
本発明の別の目的は、真空を利用して、チューブを介して切開皮膚コアを廃棄キャニスタ内に引き込む、上記で定義された方法を提供することである。
【0088】
本発明の別の目的は、チューブ内の詰まりを除去するために液体でチューブを洗い流す、上記で定義された方法を提供することである。
【0089】
本発明の別の目的は、パンチを皮膚に対して垂直に整列させる、上記で定義された方法を提供することである。
【0090】
本発明の別の目的は、閉ループ力センサおよび視覚フィードバックを使用して、パンチが皮膚を破るタイミングを決定する、上記で定義された方法を提供することである。
【0091】
本発明の別の目的は、パンチを後退させ、パンチを次の治療位置へ移動させる、上記で定義された方法を提供することである。
【0092】
本発明の別の目的は、真皮マイクロコアリング装置であって、
6つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチと、
マイクロコアリングニードルの各々を各ニードルの少なくとも1つの対称軸を中心として回転させるように構成された機構であって、マイクロコアリングニードルの各々の回転が残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、機構と、
マイクロコアリングパンチを皮膚に向かって前進させ、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入させるように構成された機構と、
マイクロコアリングパンチをステップさせ、ステップされたマイクロコアリングパンチ六角形の1つのファセットが第1のマイクロコアリングパンチ六角形の1つのファセットを横断するようにマイクロコアリングパンチを位置付けるように構成された機構と
を備える装置を提供することである。
【0093】
本発明の別の目的は、前記機構が、マイクロコアリングパンチをステップさせ、ステップされたマイクロコアリングパンチ六角形の2つのファセットが第1のマイクロコアリングパンチ六角形の2つのファセットを横断するようにマイクロコアリングパンチを位置付けるように構成される、上記で定義された装置を提供することである。
【0094】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングパンチが、6つ以上の軸(自由度)で移動することができるコンピュータ制御ロボットアームに取り付けられる、上記で定義された装置を提供することである。
【0095】
本発明の別の目的は、コンピュータ制御ロボットアームが、マイクロコアリングパンチ(6つのマイクロコアリングニードルを含む)を操作する、上記で定義された装置を提供することである。
【0096】
本発明の別の目的は、6つのマイクロコアリングニードルが利用される、上記で定義された装置を提供することである。
【0097】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングニードルの各々の回転が残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、上記で定義された装置を提供することである。
【0098】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングニードルの各々の回転を残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期させるように構成された機構が、歯車または摩擦ベルトからなる機構群のうちの1つである、上記で定義された装置を提供することである。
【0099】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングパンチのステップが、六角形が内接する円の半径の少なくとも半分に等しい、上記で定義された装置を提供することである。
【0100】
本発明の別の目的は、第1の六角形の2つの交差する(横断する)ファセットとステップされた六角形の2つのファセットとの間の面積が菱形を形成する、上記で定義された装置を提供することである。
【0101】
本発明の別の目的は、菱形が、菱形の対向する頂点に位置付けられた少なくとも2つのマイクロコアリングニードルを含む、上記で定義された装置を提供することである。
【0102】
本発明の別の目的は、ステップされた六角形の少なくとも1つの渦が、六角形の直径の半分に等しい直径を有する内接円上に位置する、上記で定義された装置を提供することである。
【0103】
本発明の別の目的は、少なくともマイクロコアリングパンチおよび皮膚の視覚フィードバックを提供するように構成されたビデオカメラと、パンチが皮膚を破るタイミングを決定するための閉ループ力センサとをさらに備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0104】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングパンチが皮膚に向かって前進し、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入する、上記で定義された装置を提供することである。
【0105】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングパンチを皮膚に向かって前進させ、皮膚に貫入させるように構成された機構が、ロボットアームまたはねじからなる機構群のうちの1つである、上記で定義された装置を提供することである。
【0106】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングニードルの各々の回転を残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期させるように構成された機構が、歯車または摩擦ベルトからなる機構群のうちの1つである、上記で定義された装置を提供することである。
【0107】
本発明の別の目的は、真皮マイクロコアリング穴の密度を増加させる方法であり、
第6のマイクロコアリングニードルを中心とする五角形パターンで配置された5つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチを設けるステップと、
皮膚の1つのセグメントに前記マイクロコアリングパンチを当てて、第1のマイクロコアリング動作を実行するステップと、
前記マイクロコアリングパンチをステップさせて、第2の皮膚セグメントを治療するステップと
を含む方法であって、
マイクロコアリングパンチの各々の次のステップが、第2および後続の六角形の渦が六角形の直径の半分に等しい直径を有する内接円上に位置するように、マイクロコアリングパンチを位置付ける、方法を提供することである。
【0108】
本発明の別の目的は、第2および後続の六角形の2つのファセットがその前の六角形の2つのファセットを横断するようにマイクロコアリングパンチの各々の第2および後続の六角形を位置付ける、上記で定義された方法を提供することである。
【0109】
本発明の別の目的は、2つの隣接するコアリング間の距離は、六角形の半径の半分である、上記で定義された方法を提供することである。
【0110】
本発明の別の目的は、(第1のマイクロコアリングパンチよりも大きい)第2のマイクロコアリングパンチを第1のマイクロコアリングパンチと同軸に位置付ける、上記で定義された方法を提供することである。
【0111】
本発明の別の目的は、皮膚面積の1つのセグメントの真皮マイクロコアリングおよびその方向性引き締めのための装置であって、
少なくとも1つのマイクロコアリングニードル(好ましくは、5つが第6のマイクロコアリングニードルを中心とする五角形パターンで配置された)を含むマイクロコアリングパンチと、
マイクロコアリングニードルの各々を各ニードルの少なくとも1つの対称軸を中心として回転させるように構成された機構であって、マイクロコアリングニードルの各々の回転が残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、機構と、
マイクロコアリングパンチを皮膚に向かってステップさせ、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入させるように構成された機構と、
マイクロコアリングパンチをステップさせ、ステップされたマイクロコアリングパンチ六角形の2つのファセットが第1のマイクロコアリングパンチ六角形の2つのファセットを横断するようにマイクロコアリングパンチを位置付けるように構成された機構と
を備える、上記で定義されたような装置を提供することである。
【0112】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つのマイクロコアリングニードルは5つのマイクロコアリングニードルである、上記で定義された装置を提供することである。
【0113】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングパンチが、6つ以上の軸(自由度)で移動することができるコンピュータ制御ロボットアームに取り付けられる、上記で定義された装置を提供することである。
【0114】
本発明の別の目的は、コンピュータ制御ロボットアームが、6つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチを操作する、上記で定義された装置を提供することである。
【0115】
本発明の別の目的は、少なくともマイクロコアリングパンチおよび皮膚の視覚フィードバックを提供するように構成されたビデオカメラと、パンチが皮膚を破るタイミングを決定するための閉ループ力センサとをさらに備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0116】
本発明の別の目的は、5つのマイクロコアリングニードルが五角形パターンの頂点にある、上記で定義された装置を提供することである。
【0117】
本発明の別の目的は、第1の六角形の2つの交差するファセットとステップされた六角形の2つのファセットとの間の面積が菱形を形成する、上記で定義された装置を提供することである。
【0118】
本発明の別の目的は、菱形が、菱形の対向する頂点に位置付けられた少なくとも2つのマイクロコアリングニードルを含む、上記で定義された装置を提供することである。
【0119】
本発明の別の目的は、ステップされた六角形の少なくとも1つの渦が、六角形の直径の半分に等しい直径を有する内接円上に位置する、上記で定義された装置を提供することである。
【0120】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングニードルの各々の回転が残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、上記で定義された装置を提供することである。
【0121】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングニードルの各々の回転を残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期させるように構成された機構が、歯車または摩擦ベルトからなる機構群のうちの1つである、上記で定義された装置を提供することである。
【0122】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングパンチが皮膚に向かって前進し、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入する、上記で定義された装置を提供することである。
【0123】
さらに、本発明の目的は、マイクロコアリングパンチを皮膚に向かって前進させ、皮膚に貫入させるように構成された機構が、ロボットアームまたはねじからなる機構群のうちの1つである、上記で定義された装置を提供することである。
【0124】
本発明の別の目的は、皮膚領域の方向性皮膚引き締め方法であって、
(i)皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製するステップと、
(ii)前記皮膚領域にエネルギーを印加して、所定の方向に前記皮膚領域を収縮または拡張させて、前記皮膚組織における方向性皮膚引き締めを行うステップと
を含む方法を提供することである。
【0125】
本発明の別の目的は、複数の切除組織部分を作製する前記ステップの前に前記皮膚領域に伸展張力を印加するステップをさらに含む、上記で定義された方法を提供することである。
【0126】
本発明の別の目的は、前記方向性皮膚引き締めが、x方向、y方向、および/またはz方向、ならびにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される方向で行われる、上記で定義された方法を提供することである。
【0127】
本発明の別の目的は、皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記ステップが、機械的手段、組織を加熱および排出するための温度印加、レーザの印加、RF、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、超音波、および任意の他のエネルギーの印加、ならびに任意のそれらの組み合わせからなる群から選択される手段によって行われる、上記で定義された方法を提供することである。
【0128】
本発明の別の目的は、前記皮膚領域を収縮または拡張させるために前記皮膚領域にエネルギーを印加する前記ステップが、機械的手段、組織を加熱および排出するための温度印加、レーザの印加、RF、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、超音波、および任意の他のエネルギーの印加、ならびにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される手段によって行われる、上記で定義された方法を提供することである。
【0129】
本発明の別の目的は、皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記ステップが、少なくとも1つのロボットアームを備えるシステムによって行われ、前記少なくとも1つのロボットアームが、少なくとも1つの皮膚コアリング機器を備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0130】
本発明の別の目的は、少なくとも1つのパンチを備える前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、皮膚組織の切除部分によって皮膚組織に穴を生成するために皮膚の表面に接触するように構成される、上記で定義された方法を提供することである。
【0131】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つのパンチが少なくとも6つのパンチであり、そのうちの5つが第6の中心パンチを中心とした五角形の形状で配置される、上記で定義された方法を提供することである。
【0132】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つのパンチの少なくとも一部が使い捨て可能である、上記で定義された方法を提供することである。
【0133】
本発明の別の目的は、前記パンチの前記全てが、同時にまたは順次に前記皮膚に貫入するように適合される、上記で定義された方法を提供することである。
【0134】
本発明の別の目的は、前記パンチの全てが、同様の断面積または実質的に異なる断面積のいずれかを特徴とする、上記で定義された方法を提供することである。
【0135】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチは、前記皮膚の1mm~4mmの深さまで貫入するように適合される、上記で定義された方法を提供することである。
【0136】
本発明の別の目的は、前記パンチの少なくとも1つが、0.15mm~1.0mmの半径を特徴とする、上で定義された方法を提供することである。
【0137】
本発明の別の目的は、前記断面積が、円形、長方形、三角形、六角形、楕円形、千鳥配列、平行列、螺旋パターン、正方形または長方形パターン、放射状分布、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、上記で定義された方法を提供することである。
【0138】
本発明の別の目的は、前記システムが、前記皮膚面積に対する前記少なくとも1つのロボットアームの位置決めを制御するように適合された少なくとも1つのコントローラをさらに備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0139】
本発明の別の目的は、前記コントローラが、回転、並進、前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの貫入角度、貫入の深さ、被覆率、少なくとも1つの切除組織の直径掛けるコアの数、治療される前記皮膚の異なる面積、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのパラメータを制御するように適合された少なくとも1つのエンジンを備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0140】
本発明の別の目的は、前記パラメータがオペレータによって手動で調整される、または前記コントローラによって自動的に調整される、上記で定義された方法を提供することである。
【0141】
本発明の別の目的は、前記パラメータがリアルタイムで調整される、上記で定義された方法を提供することである。
【0142】
本発明の別の目的は、前記回転の速度が1000RPM~7000RPMの範囲である、上記で定義した方法を提供することである。
【0143】
本発明の別の目的は、前記並進の速度が0mm/秒~500mm/秒の範囲である、上記で定義された方法を提供することである。
【0144】
本発明の別の目的は、前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの前記並進が、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づくにつれて変化する、上記で定義された方法を提供することである。
【0145】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つのロボットアームの前記回転が、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づき、前記皮膚に貫入するにつれて変化する、上記で定義された方法を提供することである。
【0146】
本発明の別の目的は、少なくとも1つのパンチが、所定の速度で所定の方向に個別に回転する、上記で定義された方法を提供することである。
【0147】
本発明の別の目的は、前記パンチの全てが同時に回転する、上記で定義された方法を提供することである。
【0148】
本発明の別の目的は、各々のパンチが個別に並進する、上記で定義された方法を提供することである。
【0149】
本発明の別の目的は、前記パンチの全てが同時に並進する、上記で定義された方法を提供することである。
【0150】
本発明の別の目的は、前記コントローラが、少なくとも1つのパンチが前記皮膚に貫入する深さを制限するように適合された停止機構を備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0151】
本発明の別の目的は、前記貫入角度が前記皮膚に対して実質的に垂直である、上記で定義された方法を提供することである。
【0152】
本発明の別の目的は、前記コントローラが少なくとも1つの非フライゾーンを定義するように適合され、前記非フライゾーンは前記システムが治療を施さない面積として定義される、上記で定義された方法を提供することである。
【0153】
本発明の別の目的は、前記システムがさらに皮膚に添加剤を付与する、上記で定義された方法を提供することである。
【0154】
本発明の別の目的は、前記添加剤が、治療薬、生理食塩水増殖因子、血小板由来増殖因子(PDGF)、形質転換増殖因子ベータ(TGF-β)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、上皮細胞増殖因子(EGF)、およびケラチノサイト増殖因子);1つまたは複数の幹細胞;ステロイド、炎症後皮膚色素沈着過剰を予防する薬剤、ヒドロキノン、アゼライン酸、コウジ酸、マンデル酸、またはナイアシンアミド;1つまたは複数の鎮痛剤;1つまたは複数の抗真菌剤;1つまたは複数の抗炎症剤、またはミネラルコルチコイド剤、免疫選択的抗炎症誘導体;1つまたは複数の抗菌剤;フォーム;またはヒドロゲル、1つまたは複数の消毒剤、1つまたは複数の抗増殖剤、1つまたは複数の皮膚軟化薬;1つまたは複数の止血剤、凝血原、抗線維素溶解剤、1つまたは複数の凝血促進剤、1つまたは複数の抗凝血剤、コルチコステロイドおよび非ステロイド系免疫調節薬を含む1つまたは複数の免疫調節薬、1つまたは複数のタンパク質;または1つまたは複数のビタミンおよびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、上記で定義された方法を提供することである。
【0155】
本発明の別の目的は、前記システムが、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器を誘導するように適合された少なくとも1つの撮像サブシステムをさらに備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0156】
本発明の別の目的は、前記撮像サブシステムが、少なくとも1つのカメラ、超音波ベースの撮像などの皮下撮像、OCT、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0157】
本発明の別の目的は、前記システムが、前記皮膚組織の切除部分を除去するために吸引を行うように適合された少なくとも1つの真空サブシステムをさらに備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0158】
本発明の別の目的は、前記皮膚が、額、頬、下顎の輪郭、首、上腕、お腹、腹部、顔、眼瞼、鼻、額、顎、額、唇、鼻、首、大腿、胸、脚、背中およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される治療面積の一部であり得る、上記で定義された方法を提供することである。
【0159】
本発明の別の目的は、皮膚引き締めのための余分の真皮組織の局所的除去、少なくとも部分的な瘢痕除去、皮膚若返り、色素の少なくとも部分的な除去、少なくとも部分的な入れ墨除去、静脈、ざ瘡、アロディニア、染み、異所性皮膚炎、色素沈着過剰、過形成、黒子または角化症、透明性の喪失、弾力性の喪失、黒皮症、光損傷、乾癖、小皺、皺、血色の悪さ、瘢痕拘縮、瘢痕化、皺、襞、にきび瘢痕、色素異常症、線条、外科的瘢痕、セルライト、入れ墨除去、頬皺、顔皺、顔襞、皮膚老化、皮膚収縮、皮膚炎症/過敏症、皮膚弛緩、線条、血管病変、アンギオーマ、紅班、血管腫、丘疹、ポートワイン母斑、酒さ、網状脈、もしくは毛細血管拡張症、または任意の他の望ましくない皮膚の異常およびそれらの任意の組み合わせのために使用される、上記で定義された方法を提供することである。
【0160】
本発明の別の目的は、前記システムが、機械的可視化、OCT、超音波、機械学習アルゴリズム、人工知能、画像処理、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを利用して、治療される組織の好ましい位置を効率的に選択して前記治療の成果を高める、上記で定義された方法を提供することである。
【0161】
本発明の別の目的は、切除組織部分の面積割合が皮膚領域の約5%~約30%である、上記で定義された方法を提供することである。
【0162】
本発明の別の目的は、切除組織部分の面積割合が皮膚領域の約10%未満である、上記で定義された方法を提供することである。
【0163】
本発明の別の目的は、複数の切除組織を作製するステップの前に皮膚領域を事前に伸展させるステップを含む、上記で定義された方法を提供することである。
【0164】
本発明の別の目的は、皮膚領域の方向性皮膚引き締めシステムであって、
(i)皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する手段と、
(ii)前記皮膚領域に少なくとも1つの種類のエネルギーを印加して、所定の方向に前記皮膚領域を収縮または拡張させて、前記皮膚組織における方向性皮膚引き締めを行うための手段と
を備えるシステムを提供することである。
【0165】
本発明の別の目的は、複数の切除組織部分を作製する前記ステップの前に前記皮膚領域に伸展張力を印加する手段をさらに備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0166】
本発明の別の目的は、前記方向性皮膚引き締めが、x方向、y方向、および/またはz方向、ならびにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される方向で行われる、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0167】
本発明の別の目的は、皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記手段が、機械的手段、組織を加熱および排出するための温度印加、レーザの印加、RF、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、超音波、および任意の他の種類のエネルギーの印加、ならびに任意のそれらの組み合わせからなる群から選択される手段を備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0168】
本発明の別の目的は、前記皮膚領域を収縮または拡張させるために前記皮膚領域にエネルギーを印加する前記手段が、機械的手段、組織を加熱および排出するための温度印加、レーザの印加、RF、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、超音波、および任意の他の種類のエネルギーの印加、ならびにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される手段を備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0169】
本発明の別の目的は、皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記手段が、少なくとも1つのロボットアームを備えるシステムを備え、前記少なくとも1つのロボットアームが、少なくとも1つの皮膚コアリング機器を備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0170】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、皮膚組織の切除部分によって皮膚組織に穴を生成するために皮膚の表面に接触するように構成された複数のパンチ(または少なくとも1つのパンチ)を備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0171】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチが少なくとも6つのパンチであり、そのうちの5つが第6の中央パンチを中心とした五角形の形状で配置される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0172】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチの少なくとも一部が使い捨て可能である、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0173】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチが、同時にまたは順次に前記皮膚に貫入するように適合される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0174】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチが、同様の断面積または実質的に異なる断面積のいずれかを特徴とする、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0175】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチは、前記皮膚の1mm~4mmの深さまで貫入するように適合される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0176】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチの少なくとも一部が0.15mm~1.0mmの半径を特徴とする、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0177】
本発明の別の目的は、前記断面積が、円形、長方形、三角形、六角形、楕円形、千鳥配列、平行列、螺旋パターン、正方形または長方形パターン、放射状分布、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0178】
本発明の別の目的は、前記皮膚面積に対する前記少なくとも1つのロボットアームの位置決めを制御するように適合された少なくとも1つのコントローラをさらに備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0179】
本発明の別の目的は、前記コントローラが、回転、並進、前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの貫入角度、貫入の深さ、被覆率、少なくとも1つの切除組織の直径掛けるコアの数、治療される前記皮膚の異なる面積、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのパラメータを制御するように適合された少なくとも1つのエンジンを備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0180】
本発明の別の目的は、前記パラメータがオペレータによって手動で調整される、または前記コントローラによって自動的に調整される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0181】
本発明の別の目的は、前記パラメータがリアルタイムで調整される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0182】
本発明の別の目的は、前記回転の速度が1000RPM~7000RPMの範囲である、上記で定義したシステムを提供することである。
【0183】
本発明の別の目的は、前記並進の速度が0mm/秒~500mm/秒の範囲である、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0184】
本発明の別の目的は、前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの前記並進が、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づくにつれて変化する、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0185】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つのロボットアームの前記回転が、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づき、前記皮膚に貫入するにつれて変化する、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0186】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチの各々のパンチが、所定の速度で所定の方向に個別に回転する、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0187】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチが同時に回転する、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0188】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチの各々のパンチが個別に並進する、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0189】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチが同時に並進する、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0190】
本発明の別の目的は、前記コントローラが、前記複数のパンチの少なくとも一部が前記皮膚に貫入する深さを制限するように適合された停止機構を備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0191】
本発明の別の目的は、前記貫入角度が前記皮膚に対して実質的に垂直である、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0192】
本発明の別の目的は、前記コントローラが少なくとも1つの非フライゾーンを定義するように適合され、前記非フライゾーンは前記システムが治療を施さない面積として定義される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0193】
本発明の別の目的は、さらに皮膚に添加剤を付与する、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0194】
本発明の別の目的は、前記添加剤が、治療薬、生理食塩水増殖因子、血小板由来増殖因子(PDGF)、形質転換増殖因子ベータ(TGF-β)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、上皮細胞増殖因子(EGF)、およびケラチノサイト増殖因子);1つまたは複数の幹細胞;ステロイド、炎症後皮膚色素沈着過剰を予防する薬剤、ヒドロキノン、アゼライン酸、コウジ酸、マンデル酸、またはナイアシンアミド;1つまたは複数の鎮痛剤;1つまたは複数の抗真菌剤;1つまたは複数の抗炎症剤、またはミネラルコルチコイド剤、免疫選択的抗炎症誘導体;1つまたは複数の抗菌剤;フォーム;またはヒドロゲル、1つまたは複数の消毒剤、1つまたは複数の抗増殖剤、1つまたは複数の皮膚軟化薬;1つまたは複数の止血剤、凝血原、抗線維素溶解剤、1つまたは複数の凝血促進剤、1つまたは複数の抗凝血剤、コルチコステロイドおよび非ステロイド系免疫調節薬を含む1つまたは複数の免疫調節薬、1つまたは複数のタンパク質;または1つまたは複数のビタミンおよびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0195】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器を誘導するように適合された少なくとも1つの撮像サブシステムをさらに備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0196】
本発明の別の目的は、前記撮像サブシステムが、少なくとも1つのカメラ、超音波ベースの撮像などの皮下撮像、OCT、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0197】
本発明の別の目的は、前記皮膚組織の切除部分を除去するために吸引を行うように適合された少なくとも1つの真空サブシステムをさらに備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0198】
本発明の別の目的は、前記皮膚が、額、頬、下顎の輪郭、首、上腕、お腹、腹部、顔、眼瞼、鼻、額、顎、額、唇、鼻、首、大腿、胸、脚、背中およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される治療面積の一部であり得る、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0199】
本発明の別の目的は、皮膚引き締めのための余分の真皮組織の局所的除去、少なくとも部分的な瘢痕除去、皮膚若返り、色素の少なくとも部分的な除去、少なくとも部分的な入れ墨除去、静脈、ざ瘡、アロディニア、染み、異所性皮膚炎、色素沈着過剰、過形成、黒子または角化症、半透明性の喪失、弾力性の喪失、黒皮症、光損傷、乾癖、小皺、皺、血色の悪さ、瘢痕拘縮、瘢痕化、皺、襞、にきび瘢痕、色素異常症、線条、外科的瘢痕、セルライト、入れ墨除去、頬皺、顔皺、顔襞、皮膚老化、皮膚収縮、皮膚炎症/過敏症、皮膚弛緩、線条、血管病変、アンギオーマ、紅班、血管腫、丘疹、ポートワイン母斑、酒さ、網状脈、もしくは毛細血管拡張症、または任意の他の望ましくない皮膚の異常およびそれらの任意の組み合わせのために使用される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0200】
本発明の別の目的は、機械的可視化、OCT、超音波、機械学習アルゴリズム、人工知能、画像処理、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを利用して、治療される組織の好ましい位置を効率的に選択して前記治療の成果を高める、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0201】
本発明の別の目的は、切除組織部分の面積割合が皮膚領域の約5%~約30%である、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0202】
本発明の別の目的は、切除組織部分の面積割合が皮膚領域の約10%未満である、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0203】
本発明の別の目的は、複数の切除組織を作製する前に皮膚領域を事前に伸展させることを含む、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0204】
本発明の別の目的は、前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素をシステムに設けるステップをさらに含む、上記で定義された方法を提供することである。
【0205】
本発明の別の目的は、前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素をシステムに設けるステップをさらに含む、上記で定義された方法を提供することである。
【0206】
本発明の別の目的は、前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素をシステムに設けるステップをさらに含む、上記で定義された方法を提供することである。
【0207】
本発明の別の目的は、前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素をシステムに設けるステップをさらに含む、上記で定義された方法を提供することである。
【0208】
本発明の別の目的は、前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素をシステムに設けるステップをさらに含む、上記で定義された方法を提供することである。
【0209】
本発明の別の目的は、前記皮膚コアリング機器内に組み込まれ、前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素をさらに備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0210】
本発明の別の目的は、前記皮膚コアリング機器内に組み込まれ、前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素をさらに備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0211】
本発明の別の目的は、前記皮膚コアリング機器内に組み込まれ、前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素をさらに備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0212】
本発明の別の目的は、前記皮膚コアリング機器内に組み込まれ、前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素をさらに備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0213】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、組織の分割アブレーション/凝固のために、RFエネルギーを皮膚および組織に印加するように適合された少なくとも1つのRF発生器と連通している、上記で定義された方法を提供することである。
【0214】
本発明の別の目的は、RFエネルギーの前記印加が、前記皮膚のコアリングと同時にまたは順次に行われる、上記で定義された方法を提供することである。
【0215】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、少なくとも1つのパルス電磁波周波数発生器と連通している、上記で定義された方法を提供することである。
【0216】
本発明の別の目的は、前記パルス電磁波周波数発生器が、少なくとも1つの動的磁場パルスを前記皮膚に印加するように適合される、上記で定義された方法を提供することである。
【0217】
本発明の別の目的は、前記動的磁場パルスが少なくとも1つのコイルによって生成される、上記で定義された方法を提供することである。
【0218】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、少なくとも1つのコイルによって少なくとも部分的に巻かれている、上記で定義された方法を提供することである。
【0219】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、前記電磁パルスおよび前記RFエネルギーの両方を前記皮膚に同時に印加するように適合される、上記で定義された方法を提供することである。
【0220】
本発明の別の目的は、前記RFエネルギーが熱の形で前記皮膚に印加される、上記で定義された方法を提供することである。
【0221】
本発明の別の目的は、(a)前記電磁パルスの形状が、方形波、正弦波、三角波、のこぎり波、ランプ波、スパイク波、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、(b)前記パルス電磁波周波数発生器によって印加される各パルスの磁場強度Bが、約0テスラ~約3テスラの範囲である、(c)前記パルス電磁波周波数発生器によって印加される各パルスの磁場強度Bが、約0ガウス~約40ガウスの範囲である、(d)前記パルス電磁波周波数発生器によって印加される各パルスの持続時間が、約3ミリ秒~約1000ミリ秒の範囲である、(e)前記パルス電磁波周波数発生器のパルスによって印加される周波数Fが、約1Hz~約40MHzの範囲である、(f)前記パルス電磁波周波数発生器のパルスによって印加されるエネルギーEが、約1ワット/パルス~約150ワット/パルスの範囲およびそれらの任意の組み合わせである、(g)前記領域にパルス電磁波治療を施す前記ステップによって印加されるパルスによって印加される周波数Fが、約1Hz~約1MHzの範囲である、(h)前記電磁場パルスによって印加される周波数Fが、1Hz~50Hzの範囲である、(i)前記RFエネルギーの周波数が、200kHz~40MHzの範囲である、(j)前記RFエネルギーパルスによって印加される電力Pが、1W~100WのRMS平均電力である、およびそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つが成り立つ、上記で定義された方法を提供することである。
【0222】
本発明の別の目的は、少なくとも1つの温度センサをさらに備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0223】
本発明の別の目的は、皮膚の温度を調節するように適合された皮膚冷却のための機構をさらに備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0224】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器の遠位端が、少なくとも1つのインピーダンス、少なくとも1つの温度センサ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つをさらに備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0225】
本発明の別の目的は、少なくとも1つのインピーダンス、少なくとも1つの温度センサ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される前記少なくとも1つが、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器の各々の貫入の深さに関する指標を提供するように適合される、上記で定義された方法を提供することである。
【0226】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、少なくとも1つの治療物質を治療面積に注入するように適合された少なくとも1つのニードルをさらに備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0227】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの治療物質が、ヒアルロン酸、ボトックス、コラーゲン、幹細胞およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、上記で定義された方法を提供することである。
【0228】
本発明の別の目的は、方向性皮膚引き締めのための分割コアリング装置であって、
(i)皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する手段と、
(ii)少なくとも1つの所定の方向に前記皮膚領域を収縮または拡張させるように適合された、少なくとも2つの部分を有する伸展/圧縮器具を皮膚領域に固定する手段とを備え、
そのことにより、コラーゲン増殖を支持し、前記皮膚組織における方向性皮膚引き締めを行う、装置を提供することである。
【0229】
本発明の別の目的は、前記伸展/圧縮器具が長い部分と短い部分とを備え、前記短い部分が少なくとも1つのスロット穴を有する少なくとも1つのバックル状要素を備え、さらに、前記長い部分が前記少なくとも1つのスロット穴に通されて前記短い部分に固定されることによって前記短い部分と物理的に連通するように適合される、上記で定義された装置を提供することである。
【0230】
本発明の別の目的は、前記長い部分が、前記短い部分と前記長い部分との取り付けを確実にするように適合された少なくとも1つの接着剤層を含む、上記で定義された装置を提供することである。
【0231】
本発明の別の目的は、前記短い部分が、前記短い部分と前記長い部分との取り付けを確実にするように適合された少なくとも1つの接着剤層を含む、上記で定義された装置を提供することである。
【0232】
本発明の別の目的は、前記長い部分が、前記短い部分と前記長い部分との取り付けを確実にするように適合されたベルクロを備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0233】
本発明の別の目的は、前記短い部分が、前記短い部分と前記長い部分との取り付けを確実にするように適合されたベルクロを備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0234】
本発明の別の目的は、前記伸展/圧縮器具が、湿潤性を制御し、および/または前記皮膚の創傷治癒を促進するように適合された少なくとも1つの閉塞層を備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0235】
本発明の別の目的は、前記伸展/圧縮器具が、創傷滲出液を吸収するように適合された少なくとも1つの吸収層を備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0236】
本発明の別の目的は、前記伸展/圧縮器具が皮膚の色調で提供されるか、または透明もしくは半透明である、上記で定義された装置を提供することである。
【0237】
本発明の別の目的は、皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記ステップが、機械的手段、組織を加熱および排出するための温度印加、レーザの印加、パルス電磁場、RF、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、超音波、および任意の他の種類のエネルギーの印加、ならびに任意のそれらの組み合わせからなる群から選択される手段によって行われる、上記で定義された装置を提供することである。
【0238】
本発明の別の目的は、皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記ステップが、少なくとも1つのロボットアームを備えるシステムによって行われ、前記少なくとも1つのロボットアームが、少なくとも1つの皮膚コアリング機器を備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0239】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、少なくとも1つのニードル、少なくとも1つのパンチ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを備え、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、皮膚組織の切除部分によって皮膚組織に穴を生成するために皮膚の表面に接触するように構成される、上記で定義された装置を提供することである。
【0240】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、少なくとも6つのパンチであり、そのうちの5つが第6の中心パンチを中心とした五角形の形状で配置される、上記で定義された装置を提供することである。
【0241】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つのパンチの少なくとも一部が使い捨て可能である、上記で定義された装置を提供することである。
【0242】
本発明の別の目的は、少なくとも2つの前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、同時にまたは順次に前記皮膚に貫入するように適合される、上記で定義された装置を提供することである。
【0243】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器のうちの少なくとも2つが、同様の断面積または実質的に異なる断面積のいずれかを特徴とする、上記で定義された装置を提供することである。
【0244】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、前記皮膚の1mm~4mmの深さまで貫入するように適合される、上記で定義された装置を提供することである。
【0245】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、0.15mm~1.0mmの半径を特徴とする、上で定義された装置を提供することである。
【0246】
本発明の別の目的は、前記断面積が、円形、長方形、三角形、六角形、楕円形、千鳥配列、平行列、螺旋パターン、正方形または長方形パターン、放射状分布、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、上記で定義された装置を提供することである。
【0247】
本発明の別の目的は、前記システムが、前記皮膚面積に対する前記少なくとも1つのロボットアームの位置決めを制御するように適合された少なくとも1つのコントローラをさらに備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0248】
本発明の別の目的は、前記コントローラが、回転、並進、前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの貫入角度、貫入の深さ、被覆率、少なくとも1つの切除組織の直径掛けるコアの数、治療される前記皮膚の異なる面積、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのパラメータを制御するように適合された少なくとも1つのエンジンを備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0249】
本発明の別の目的は、前記パラメータがオペレータによって手動で調整される、または前記コントローラによって自動的に調整される、上記で定義された装置を提供することである。
【0250】
本発明の別の目的は、前記パラメータがリアルタイムで調整される、上記で定義された装置を提供することである。
【0251】
本発明の別の目的は、前記回転の速度が1000RPM~7000RPMの範囲である、上記で定義した装置を提供することである。
【0252】
本発明の別の目的は、前記並進の速度が0mm/秒~500mm/秒の範囲である、上記で定義された装置を提供することである。
【0253】
本発明の別の目的は、前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの前記並進が、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づくにつれて変化する、上記で定義された装置を提供することである。
【0254】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つのロボットアームの前記回転が、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づき、前記皮膚に貫入するにつれて変化する、上記で定義された装置を提供することである。
【0255】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器の各々が、所定の速度で所定の方向に個別に回転する、上記で定義された装置を提供することである。
【0256】
本発明の別の目的は、前記皮膚コアリング機器のうちの少なくとも2つが同時に回転する、上記で定義された装置を提供することである。
【0257】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器の各々が個別に並進する、上記で定義されたような装置を提供することである。
【0258】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器のうちの少なくとも2つが同時に並進する、上記で定義されたような装置を提供することである。
【0259】
本発明の別の目的は、隣接する皮膚コアリング機器の各対の間の距離が、治療前または治療中に変化し、調整可能である、上記で定義されたような装置を提供することである。
【0260】
本発明の別の目的は、前記コントローラが、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器の少なくとも一部が前記皮膚に貫入する深さを制限するように適合された停止機構を備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0261】
本発明の別の目的は、前記貫入角度が前記皮膚に対して実質的に垂直である、上記で定義された装置を提供することである。
【0262】
本発明の別の目的は、前記コントローラが少なくとも1つの非フライゾーンを定義するように適合され、前記非フライゾーンは前記システムが治療を施さない面積として定義される、上記で定義された装置を提供することである。
【0263】
本発明の別の目的は、前記皮膚コアリング機器が、
第6のマイクロコアリングニードルを中心とする所定のパターンで配置された少なくとも5つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチと、
マイクロコアリングニードルの各々を各ニードルの少なくとも1つの対称軸を中心として回転させるように構成された機構であって、マイクロコアリングニードルの各々の回転が残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、機構と、
マイクロコアリングパンチを皮膚に向かってステップさせ、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入させるように構成された機構と、
マイクロコアリングパンチをステップさせ、ステップされたマイクロコアリングパンチ六角形の頂点、ファセットおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの要素がその前のマイクロコアリングパンチ六角形の頂点、ファセットおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの要素を横断するようにマイクロコアリングパンチを位置付けるように構成された機構と
を備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0264】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングパンチが、6つ以上の軸(自由度)で移動することができるコンピュータ制御ロボットアームに取り付けられる、上記で定義された装置を提供することである。
【0265】
本発明の別の目的は、コンピュータ制御ロボットアームが、5つのマイクロコアリングニードルを含むマイクロコアリングパンチを操作する、上記で定義された装置を提供することである。
【0266】
本発明の別の目的は、少なくともマイクロコアリングパンチおよび皮膚の視覚フィードバックを提供するように構成されたビデオカメラと、パンチが皮膚を破るタイミングを決定するための閉ループ力センサとをさらに備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0267】
本発明の別の目的は、5つのマイクロコアリングニードルが五角形パターンの頂点にある、上記で定義された装置を提供することである。
【0268】
本発明の別の目的は、第1の六角形の2つの交差するファセットとステップされた六角形の2つのファセットとの間の面積が菱形を形成する、上記で定義された装置を提供することである。
【0269】
本発明の別の目的は、菱形が、菱形の対向する頂点に位置付けられた少なくとも2つのマイクロコアリングニードルを含む、上記で定義された装置を提供することである。
【0270】
本発明の別の目的は、ステップされた六角形の少なくとも1つの渦が、六角形の直径の半分に等しい直径を有する内接円上に位置する、上記で定義された装置を提供することである。
【0271】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングニードルの各々の回転が残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期される、上記で定義された装置を提供することである。
【0272】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングニードルの各々の回転を残りのマイクロコアリングニードルの回転と同期させるように構成された機構が、歯車または摩擦ベルトからなる機構群のうちの1つである、上記で定義された装置を提供することである。
【0273】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングニードルが皮膚に向かって前進し、皮膚の少なくとも2ミリメートルの深さまで貫入する、上記で定義された装置を提供することである。
【0274】
本発明の別の目的は、マイクロコアリングニードルを皮膚に向かって前進させ、皮膚に貫入させるように構成された機構が、ロボットアームまたはねじからなる機構群のうちの1つである、上記で定義された装置を提供することである。このような前進は、例えば、ベルトのようなコンベヤによって達成される。
【0275】
本発明の別の目的は、前記システムがさらに皮膚に添加剤を付与する、上記で定義された装置を提供することである。
【0276】
本発明の別の目的は、前記添加剤が、治療薬、生理食塩水増殖因子、血小板由来増殖因子(PDGF)、形質転換増殖因子ベータ(TGF-β)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、上皮細胞増殖因子(EGF)、およびケラチノサイト増殖因子);1つまたは複数の幹細胞;ステロイド、炎症後皮膚色素沈着過剰を予防する薬剤、ヒドロキノン、アゼライン酸、コウジ酸、マンデル酸、またはナイアシンアミド;1つまたは複数の鎮痛剤;1つまたは複数の抗真菌剤;1つまたは複数の抗炎症剤、またはミネラルコルチコイド剤、免疫選択的抗炎症誘導体;1つまたは複数の抗菌剤;フォーム;またはヒドロゲル、1つまたは複数の消毒剤、1つまたは複数の抗増殖剤、1つまたは複数の皮膚軟化薬;1つまたは複数の止血剤、凝血原、抗線維素溶解剤、1つまたは複数の凝血促進剤、1つまたは複数の抗凝血剤、コルチコステロイドおよび非ステロイド系免疫調節薬を含む1つまたは複数の免疫調節薬、1つまたは複数のタンパク質;または1つまたは複数のビタミンおよびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、上記で定義された装置を提供することである。
【0277】
本発明の別の目的は、前記システムが、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器を誘導するように適合された少なくとも1つの撮像サブシステムをさらに備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0278】
本発明の別の目的は、前記撮像サブシステムが、少なくとも1つのカメラ、超音波ベースの撮像などの皮下撮像、OCT、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0279】
本発明の別の目的は、前記システムが、前記皮膚組織の切除部分を除去するために吸引を行うように適合された少なくとも1つの真空サブシステムをさらに備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0280】
本発明の別の目的は、前記皮膚が、額、頬、下顎の輪郭、首、上腕、お腹、腹部、顔、眼瞼、鼻、額、顎、額、唇、鼻、首、大腿、胸、脚、背中およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される治療面積の一部であり得る、上記で定義された装置を提供することである。
【0281】
本発明の別の目的は、皮膚引き締めのための余分の真皮組織の局所的除去、少なくとも部分的な瘢痕除去、皮膚若返り、色素の少なくとも部分的な除去、少なくとも部分的な入れ墨除去、静脈、ざ瘡、アロディニア、染み、異所性皮膚炎、色素沈着過剰、過形成、黒子または角化症、半透明性の喪失、弾力性の喪失、黒皮症、光損傷、乾癖、小皺、皺、血色の悪さ、瘢痕拘縮、瘢痕化、皺、襞、にきび瘢痕、色素異常症、線条、外科的瘢痕、セルライト、入れ墨除去、頬皺、顔皺、顔襞、皮膚老化、皮膚収縮、皮膚炎症/過敏症、皮膚弛緩、線条、血管病変、アンギオーマ、紅班、血管腫、丘疹、ポートワイン母斑、酒さ、網状脈、もしくは毛細血管拡張症、または任意の他の望ましくない皮膚の異常およびそれらの任意の組み合わせのために使用される、上記で定義された装置を提供することである。
【0282】
本発明の別の目的は、機械的可視化、OCT、超音波、機械学習アルゴリズム、人工知能、画像処理、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを利用して、治療される組織の好ましい位置を効率的に選択して前記治療の成果を高める、上記で定義された装置を提供することである。
【0283】
本発明の別の目的は、切除組織部分の面積割合が皮膚領域の約5%~約30%である、上記で定義された装置を提供することである。
【0284】
本発明の別の目的は、切除組織部分の面積割合が皮膚領域の約10%未満である、上記で定義された装置を提供することである。
【0285】
本発明の別の目的は、前記切除組織の摘出を容易にするために前記切除組織を破砕するように適合された少なくとも1つの切断要素をさらに備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0286】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器は、組織の分割アブレーション/凝固のために、RFエネルギーを皮膚および組織に印加するように適合された少なくとも1つのRF発生器と連通している、上記で定義された装置を提供することである。
【0287】
本発明の別の目的は、RFエネルギーの前記印加が、前記皮膚のコアリングと同時にまたは順次に行われる、上記で定義された装置を提供することである。
【0288】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、少なくとも1つのパルス電磁波周波数発生器と連通している、上記で定義された装置を提供することである。
【0289】
本発明の別の目的は、前記パルス電磁波周波数発生器が、少なくとも1つの動的磁場パルスを前記皮膚に印加するように適合される、上記で定義された装置を提供することである。
【0290】
本発明の別の目的は、前記動的磁場パルスが少なくとも1つのコイルによって生成される、上記で定義された装置を提供することである。
【0291】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、少なくとも1つのコイルによって少なくとも部分的に巻かれている、上記で定義された装置を提供することである。
【0292】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、前記電磁パルスおよび前記RFエネルギーの両方を前記皮膚に同時に印加するように適合される、上記で定義された装置を提供することである。
【0293】
本発明の別の目的は、前記RFエネルギーが熱の形で前記皮膚に印加される、上記で定義された装置を提供することである。
【0294】
本発明の別の目的は、(a)前記電磁パルスの形状が、方形波、正弦波、三角波、のこぎり波、ランプ波、スパイク波、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、(b)前記パルス電磁波周波数発生器によって印加される各パルスの磁場強度Bが、約0テスラ~約3テスラの範囲である、(c)前記パルス電磁波周波数発生器によって印加される各パルスの磁場強度Bが、約0ガウス~約40ガウスの範囲である、(d)前記パルス電磁波周波数発生器によって印加される各パルスの持続時間が、約3ミリ秒~約1000ミリ秒の範囲である、(e)前記パルス電磁波周波数発生器のパルスによって印加される周波数Fが、約1Hz~約40MHzの範囲である、(f)前記パルス電磁波周波数発生器のパルスによって印加されるエネルギーEが、約1ワット/パルス~約150ワット/パルスの範囲またはそれらの任意の組み合わせである、(g)前記領域にパルス電磁波治療を施す前記ステップによって印加されるパルスによって印加される周波数Fが、約1Hz~約40MHzの範囲である、(h)前記電磁場パルスによって印加される周波数Fが、1Hz~50Hzの範囲である、(i)前記RFエネルギーパルスの周波数が、200kHz~10MHzの範囲である、(j)前記RFエネルギーパルスによって印加される電力Pが、1W~100WのRMS平均電力である、およびそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つが成り立つ、上記で定義された装置を提供することである。
【0295】
本発明の別の目的は、少なくとも1つの温度センサをさらに備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0296】
本発明の別の目的は、皮膚の温度を調節するように適合された皮膚冷却のための機構をさらに備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0297】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器の遠位端が、少なくとも1つのインピーダンス、少なくとも1つの温度センサ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つをさらに備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0298】
本発明の別の目的は、少なくとも1つのインピーダンス、少なくとも1つの温度センサ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される前記少なくとも1つが、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器の各々の貫入の深さに関する指標を提供するように適合される、上記で定義された装置を提供することである。
【0299】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、少なくとも1つの治療物質を治療面積に注入するように適合された少なくとも1つのニードルをさらに備える、上記で定義された装置を提供することである。
【0300】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの治療物質が、ヒアルロン酸、ボトックス、コラーゲン、幹細胞およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、上記で定義された装置を提供することである。
【図面の簡単な説明】
【0301】
図1】本発明の器具の通常動作を示す図である。
図2】単一パンチを使用した真皮マイクロコアリングプロセスを示す図である。
図3A】ベルト駆動および摩擦駆動の2つの可能なパンチ回転駆動方式を示す図である。
図3B】ベルト駆動および摩擦駆動の2つの可能なパンチ回転駆動方式を示す図である。
図3C】ベルト駆動および摩擦駆動の2つの可能なパンチ回転駆動方式を示す図である。
図3D】ベルト駆動および摩擦駆動の2つの可能なパンチ回転駆動方式を示す図である。
図3E】ベルト駆動および摩擦駆動の2つの可能なパンチ回転駆動方式を示す図である。
図4】各々のパンチからの切開された皮膚コアが真空によって吸引される様子を示す図である。
図5A】システム内で具現化された、1つまたは複数のパンチを利用する1つのアームを示す図である。
図5B】システム内で具現化された、1つまたは複数のパンチを利用する1つのアームを示す図である。
図6】パンチの上面図である。図は、同軸パンチとして描かれている。
図7】パンチを分散させて重なりパターンを可能にするように構成された1つの器具設計を示す図である。
図8】パンチを分散させて重なりパターンを可能にするように構成された1つの器具設計を示す図である。
図9】パンチを分散させて重なりパターンを可能にするように構成された1つの器具設計を示す図である。
図10A】伸展/圧縮器具の一実施形態を示す図である。
図10B】伸展/圧縮器具の一実施形態を示す図である。
図11】伸展/圧縮器具のこの実施形態の短い側を示す図である。
図12】伸展/圧縮器具のこの実施形態の短い側を示す図である。
図13】伸展/圧縮器具のこの実施形態の長い側を示す図である。
図14】伸展/圧縮器具のこの実施形態の長い側を示す図である。
図15A】本発明に係る方向性引き締め方法および器具の別の実施形態を示す図である。
図15B】本発明に係る方向性引き締め方法および器具の別の実施形態を示す図である。
図15C】本発明に係る方向性引き締め方法および器具の別の実施形態を示す図である。
図15D】本発明に係る方向性引き締め方法および器具の別の実施形態を示す図である。
図16】本発明に係る方向性引き締め方法および器具の別の実施形態を示す図である。
図17】分割コアリング(組織除去)治療後0週間後、2週間後、5週間後の組織断面の組織学的分析を示す図である。
図18】後退状態または非展開状態の内側爪状の可動保持部材(リテーナまたはリテーナ要素)を有する生物学的単位除去ツールの側面図および縦断面図である。
図19】保持状態の図18Aおよび図18Bの生物学的単位除去ツールの側面図および縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0302】
本発明は、組織の切開または切除によって形成された複数の小さな創傷を選択的に開くかまたは閉じることによって、皮膚の引き締めおよび/または皮膚の弛緩低減のための方法および器具に関する。例えば、組織切除は、少なくとも1つの中空コアリングニードル(またはパンチ)を用いた皮膚の表皮層および/または真皮層の分割アブレーションによって、分割レーザアブレーションによって、分割高周波(RFRとも呼ばれる)アブレーションによって、および/または分割超音波アブレーション(超音波を使用する)によって行われ得る。患者の皮膚に当てた後に引き締め効果のタイトレーションを可能にする調節可能なまたは高性能なドレッシングを含む、小さな創傷を閉じるための様々な方法および器具が提案されている。
【0303】
本発明の器具は、所望の密度および方向で小さな真皮コアのパターンを切除する。次いで、皮膚に残っている穴は、圧縮テープまたは接着剤などの手動圧縮方法を使用して、一方向に閉じられる。
【0304】
本発明の一実施形態によれば、本発明の器具は、異なる症状(例えば、皮膚のリサーフェシング/皺/リフティングなど)に対して、分割して皮膚のマイクロコアを除去するように設計されている。
【0305】
本発明の一実施形態によれば、コアリング機構は、治療面積の皮膚の最大15%を除去するために、最大3.5mmの最大貫入深さで約7000RPMの速度で回転しながら皮膚に挿入される、少なくとも1つ(好ましくは6つ)の最大0.75mmの直径の中空ニードル(またはパンチ)からなる使い捨てカートリッジである。本発明はさらに、皮膚治療のための方法および器具に関する。より具体的には、本発明は、所定の方向のコラーゲン増殖を支持し(例えば、促進し)、前記皮膚組織における方向性皮膚引き締めを行うことにより、皮膚修復または引き締めを達成することで利益が得られる、皮膚コアリングおよび引き締めのための方法および器具に関する。該器具は、例えば、皮膚の弛緩、皮膚のリサーフェシング、頬の皺の処置、皺の治療、襞の治療、にきび瘢痕の除去、色素異常症の治療、線条の治療、外科的瘢痕の除去、セルライトの治療、入れ墨の除去、およびそれらの任意の組み合わせなどの、多種多様な分野で利用され得る。
【0306】
特定の実施形態では、本発明は、以下の利点のうちの1つまたは複数を提供する。第1に、本明細書の方法および器具は、治療の経過中にリアルタイムで結果の可視化を可能にする。治療中にリアルタイムで患者にフィードバックを求め、患者の好みに合わせて引き締めを調整することが想定され得る。第2に、本明細書の方法および器具は、調節可能であり、そのことにより、外科手術用穴またはスリット形成後の引き締めのタイトレーションを可能にする。例えば、本明細書に記載される調整可能または高性能なドレッシングは、ドレッシングが患者の皮膚に当てられた後または貼り付けられた後に、引き締め強度、方向、および空間分布の調整を可能にする。別の例では、タイトレーション可能な引き締めは、アレイに生成されたスリットまたは穴のサブセットを選択的に閉じるまたは開くことによって達成され得る。第3に、本明細書の方法および器具は、外科医ほど技術を必要としない。入院の外科的環境を必要とするのではなく、外来診療の環境における患者の治療が想定され得る。第4に、本明細書の方法および器具は、低侵襲的技術を構成するが、これは、より侵襲的な技術(例えば、形成外科手術)または非侵襲的なエネルギーベースの技術(例えば、レーザ、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、高周波、または超音波)の場合よりも予測可能な結果および/または危険因子をもたらし得る。第5に、本明細書の方法および器具は、穴またはスリットを形成することによって皮膚を治療するためのより差別性の低い方法を可能にすることができる。なぜなら、本発明の方法および器具は、そのような穴またはスリットを閉じるためのより差別性の高い制御を可能にするからである。第6に、本明細書の方法および器具は、皮膚を治療した後(例えば、10秒以内など、皮膚を治療した後数秒以内)に穴またはスリットを迅速に閉じることができ、そのことにより、穴またはスリット内の出血および/または凝固の程度を最小限に抑えることができる。最後に、本明細書の方法および器具は、引き締めを最適化することによって(例えば、本明細書に記載されるように、例えば、いくつかの用途または皮膚領域のための皮膚襞寄せの程度を増大させることによって、および他の用途または皮膚領域のための皮膚襞寄せの程度を低減することによって、皮膚襞寄せの程度を制御することによって)、治癒時間を最小限に抑えながら、引き締め効果を最大にするために有用であり得る。
定義
【0307】
用語「約」は、以下では、任意の列挙された値の+/-25%を指す。
【0308】
用語「重なり」は、以下では、頂点、ファセット、断面積、およびそれらの任意の組み合わせを指す。
【0309】
用語「光干渉断層撮影(OCT)」は、以下では、非侵襲的撮像を指す。言い換えれば、OCTは、低コヒーレンス光を使用して、光散乱媒質(例えば、生体組織)内からマイクロメートル分解能の2次元および3次元画像を捕捉する撮像技術である。これは、医用撮像および工業用非破壊検査(NDT)に使用される。光干渉断層撮影は、典型的には近赤外光を用いる、低コヒーレンス干渉法に基づく。比較的長い波長の光を使用することにより、光は散乱媒質内に侵入することができる。別の光学技術である共焦点顕微鏡法は、典型的には、試料中にそれほど深くは侵入しないが、より高い分解能を有する。
【0310】
用語「機械的可視化」は、以下では、超音波またはOCTのいずれかを使用して、治療面積の皮膚/組織の下面を画像化することを指す。このような機械的可視化は、治療される組織の好ましい位置を効率的に選択して、前記治療の成果を高めるために使用される。本発明によれば、用語「機械的可視化」は、治療面積の皮膚/組織の表面を画像化するためのカメラも含むことに留意されたい。
【0311】
用語「切開された」組織部分または「切開」は、以下では、皮膚領域における組織部分を含む組織の切断、剥離、もしくはアブレーション、または組織、皮膚領域、もしくは1つまたは複数の組織部分を切断、剥離、破壊、またはアブレートする行為を指す。例えば、切開は、組織またはその一部を破壊させ、そのことにより、皮膚領域に1つまたは複数の穴またはスリットを作製することができる、組織の中への任意の切断、剥離、またはアブレーションを含む。切開組織部分または切開部を形成する例示的な方法は、1つまたは複数のブレード、1つまたは複数の中実ニードル、分割レーザアブレーション、分割高周波アブレーション、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、および/または分割超音波アブレーション、切開部を形成するための任意の有用なツール、または本明細書に記載される任意の方法および装置の使用を含む。
【0312】
用語「切除された」組織部分または「切除」は、以下では、皮膚領域からの組織部分を含む除去された組織、または皮膚領域からの組織もしくは1つまたは複数の組織部分を除去する行為を指す。切除は、通常、「外科的に除去すること」を指す。この用語は、塊を除去することに関して使用されることが多く、切除は、外科用メス、レーザ、コブレーション、凝固、アブレーション、超音波、マイクロ波エネルギー、RF、熱の印加(皮膚部分を蒸発させるため)、皮膚に「穴を開ける」と同時に吸引が行われて(穴を開けている間またはその後)、切除された皮膚部分を除去する機械的アプリケータ、または任意の別のデバイスを使用して、組織が除去されることを意味する。例えば、切除部は、皮膚領域からの除去された任意の組織または組織部分を含み、これは、特定の幾何学形状(例えば、円筒形状、長方形、三角形など、または任意の形状)を有する切除組織部分を形成し、皮膚領域に1つまたは複数の穴(すなわち、組織の除去によって作成されたネガティブスペース)を作製することができる。切除された組織部分または切除部を形成する例示的な方法は、1つまたは複数の中空ニードル(任意に、1つまたは複数の切り欠き、延長部、突出部、および/または返しを含む)、1つまたは複数のマイクロオーガー、1つまたは複数のマイクロアブレーダ、切開および切除に使用され得る任意のアブレーション手段(アブレーションレーザなどを含む)、切除部を形成するための任意の有用なツール、または本明細書に記載される任意の方法および装置の使用を含む。
【0313】
用語「圧縮力の印加」は、以下では、(以下に開示するような)圧縮テープにおける物理的変化を指す。この場合、加えられる力は、テープを圧縮する圧縮力である。
【0314】
用語「拡張力の印加」は、以下では、(以下に開示するような)圧縮テープにおける物理的変化を指す。この場合、加えられる力は、テープを拡張する伸展力である。
【0315】
本発明は、皮膚のコアリング(すなわち、1つまたは複数の切開または切除された組織部分を有する)後に、皮膚を一方向に引き締めるための方法および器具を特徴とする。特に、例示的な器具は、圧縮テープを使用して穴および/またはスリットを選択的に開くまたは閉じることを含む。
【0316】
本発明の器具は、先進ロボット工学、マシンビジョン、およびソフトウェアエンジニアリングを使用して、皮膚弛緩低減処置の質および生産性を高めるように設計される。
【0317】
該器具は、皮膚引き締めに対する真皮マイクロコアリングアプローチを実施する。該器具は、所望の密度および方向で所定の小さな真皮コアのパターンを切除する。皮膚に残っている穴は、圧縮テープまたは接着剤などの手動圧縮方法を使用して、一方向に閉じられる。
【0318】
本発明の一実施形態によれば、治療パラメータ(すなわちコアの所望の密度、深さ、直径など)は、治療される患者に対して自動的に調整される。
【0319】
一実施形態によれば、コアリングの密度は、選択された治療面積の5%~20%である。別の実施形態によれば、被覆率(すなわち、穴の直径に穴の数を乗じたもの)は、選択された治療面積の5%~30%であることに留意されたい。
【0320】
該器具は、以下の要素を含み得る。
(1)治療される皮膚面積に対するアームの位置決めを制御する少なくとも1つのロボットアームおよびコントローラ。
(2)皮膚コアリング機器および制御装置。
(3)治療される皮膚面積に対するロボットアームの回転、並進、および向きを制御する少なくとも1つのエンジン(例えば、モータまたはロボットサーボモータ)を含むRTC(リアルタイムコントローラ)ユニット。
(4)治療面積を分析し、コアリング機器を誘導するための撮像サブシステム。
(5)切開後に皮膚から切除された組織を除去するために吸引を行う真空サブシステム。あるいは、切除された組織を保持する保持要素(リテーナ)が使用され、真空サブシステムを不要にする。したがって、真空は、そのような実施形態によって回避され、不必要にされる。
(6)皮膚の圧縮を可能にする伸展/圧縮装置(例えば、圧縮テープ)。
【0321】
皮膚コアリング機器は、コアリングパンチ(例えば、マイクロニードル)すなわち、皮膚を同時にまたは順次にコアリングするための単一または複数のパンチアレイを含む。コアリングパンチは、少なくとも部分的に使い捨て可能であり得ることに留意されたい。
【0322】
本発明の一実施形態によれば、コアリング機器は、小さい(0.4mm~1.0mm)円形の皮膚コアを除去することを可能にする機械装置である。本発明の別の実施形態によれば、任意の断面(円形以外)も本発明の範囲内である。例えば、円形、長方形、三角形、六角形、楕円形、千鳥配列、平行列、螺旋パターン、正方形または長方形パターン、放射状分布、およびそれらの任意の組み合わせも本発明の範囲である。
【0323】
一実施形態によれば、コアリング機器は、皮膚表面およびコアの1mm~4mmの深さまで貫入するように設定され得る1個~7個の回転(100~7000RPM)コアリングパンチを有する。切開後に皮膚からコアを除去するために吸引が行われる。コアリングパンチは使い捨て可能であり、各被験者に対して新しいものが使用される。
【0324】
コアリング要素(例えば、マイクロニードル)は、組織をコアリングするための少なくとも1つの鋭いダーマルパンチ(例えば、半径0.25mm~2.0mm)を有する。
【0325】
一実施形態によれば、ダーマルパンチは、コアリング深さを制限するための停止機構(ストッパ)を有する。典型的なコアリング深さは、0.5mmのステップにおいて1mm~6mm(より具体的には1mm~4mm)で構成可能である。
【0326】
一実施形態によれば、コアリング深さ分解能は、+/-0.1mmである。
【0327】
一実施形態によれば、各々の個々のパンチは、1000RPM~7000RPMで回転するように構成される。
【0328】
一実施形態によれば、各々の個々のパンチは、最大500mm/秒で皮膚内へと並進することができ、好ましくは、並進速度は300mm/秒未満である。
【0329】
一実施形態によれば、各々の個々のパンチは、30度/秒未満の速度で回転するように構成される。
【0330】
一実施形態によれば、穿刺角度は、皮膚に対して垂直(+/-10度)である。
【0331】
一実施形態によれば、機械的摘出速度は、1秒当たり1サイクル以上である。
【0332】
一実施形態によれば、パンチは生理食塩水で洗い流される。生理食塩水は、パンチを介して使用され、1つのコアリングステップから次のコアリングステップまでの間にパンチを洗い流すだけでなく、コア排出中にコアリングした組織とパンチの内部部分との摩擦を低減することもできることに留意されたい。
【0333】
撮像サブシステムは、撮像サブシステムの視野を照明し、撮像サブシステムのカメラの露光時間を低レイテンシで保つための照明手段(例えば、LEDなどのエミッタ)を備える。
【0334】
LEDの波長は、十分な光を皮膚からカメラへ反射させることができるように、600nm(温白色)よりも長い。波長が短いほど、人間の皮膚によって吸収される量が多くなる傾向があり、暗い画像を引き起こす。
【0335】
治療面積は、身体領域のいずれか、例えば、顔、胴体、四肢、例えば、額、頬、顎のライン、鼻、額、首、上腕、大腿、腹部、およびお腹であり得る。別の実施形態によれば、本発明の器具は、皮膚引き締め、少なくとも部分的な瘢痕除去などのための余分な真皮組織の局所的除去に使用することができる。
【0336】
コアリングプロセスの後、皮膚は、(以下に説明するように)伸展/圧縮器具によって引き寄せられ、伸展/圧縮された組織コアごとにその治癒を促進する。一実施形態によれば、伸展/圧縮器具は、接着性ベース(例えば、手術創傷閉鎖テープまたは接着剤)である。オペレータは、異なる方向に皮膚を圧縮することができることに留意されたい。
【0337】
本発明の一実施形態によれば、皮膚を効果的に伸展させるために、伸張/圧縮装置の張力は、20N/mm~40N/mmの引張力によるものでなければならない。
【0338】
本発明の一実施形態によれば、オペレータは、治療計画において、以下のうちの少なくとも1つを規定することができることに留意されたい。
・患者情報をデータベースに入力する
・手術面積と、皮膚組織の前記面積に治療が施されない非フライゾーンとを割り当てる
・異なる密度を有する面積を割り当てる
・面積に異なる穴パターンを割り当てる
・パンチ深さを割り当てる
【0339】
本発明の別の実施形態によれば、治療パラメータは、治療中にリアルタイムで、オペレータによって手動で、またはシステムによって自動的に調整可能である。
【0340】
図1を参照すると、図1は、本発明の器具の通常動作を示す図である。
【0341】
第1の任意選択のステップであるステップ100は、外科用ペンおよび/または接着性の生体適合性基準マーカー視覚的識別子を用いて皮膚治療面積の輪郭を描くことである。
【0342】
手術線および基準マーカーが付けられた治療面積の画像は、治療計画ソフトウェアが3Dソフトウェア環境において治療ゾーンを自動的に認識して再構成するのに十分である。治療計画ソフトウェア内で、オペレータは、5%~30%の皮膚除去密度および皮膚引き締め方向を有する所望の面積を選択する。したがって、治療面積の輪郭が描かれると、治療計画が(以下に開示するように)確定され、システムにロードされる。
【0343】
処置中の痛みを避けるために、患者に局所麻酔を投与することは任意であることに留意すべきである。
【0344】
襞のある皮膚の治療の場合、オペレータは、接着性のストレッチテープを当てることによって、治療面積を伸展させてもよい。接着テープ(例えば、Tegaderm)は、好ましい方向に引き離すことによって皮膚に張力をかける。最初に皮膚を伸展させ、その後にのみ組織部分を切除することが重要であることに留意されたい。そうでなければ、皮膚は、その柔軟性のために、穿孔手段(パンチおよび/またはニードル)内の内面積に捕捉される可能性がある。したがって、一実施形態によれば、分割治療による方向性皮膚引き締めの方法は、
(i)皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製するステップと、
(ii)少なくとも1つの所定の方向に前記皮膚領域を収縮または拡張させるように適合された、少なくとも2つの部分を有する伸展/圧縮器具(例えば、接着テープTegaderm)の少なくとも一部分を皮膚領域に固定するステップと、
(iii)前記2つの部分間に張力を印加して、コラーゲン増殖を支持し、皮膚組織の前記領域における方向性皮膚引き締めを行うステップと
によって行われる。
【0345】
上記で開示したように、場合によっては(例えば、弛緩性皮膚の場合)、前記皮膚領域に前記伸展/圧縮器具を固定し、皮膚に(伸展または圧縮のいずれかの)張力を印加するステップは、皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記ステップの前に実行される。これは、弛緩性皮膚が穿孔手段(パンチおよび/またはニードル)の内部に捕捉されることを防止するためである。
【0346】
別の実施形態によれば、伸展/圧縮器具は、最初に伸展または圧縮され、その後にのみ、前記伸展/圧縮器具の第2の部分が前記皮膚の異なる領域に固定される。
【0347】
別の実施形態によれば、前記伸展/圧縮器具の第2の部分は、前記皮膚の異なる領域に固定される。
【0348】
別の実施形態によれば、前記2つの部分間に張力を印加するステップは、前記皮膚に前記伸展/圧縮器具の第2の部分を固定し、一方の部分を他方の部分に対して引っ張るステップをさらに含む。上述したように、最初に伸展/圧縮器具の2つの部分が皮膚に固定され、伸展されると、その後にのみ、穿孔手段(パンチまたはニードル)が複数の切除組織部分を作製することは、本発明の範囲内である。
【0349】
オペレータが最初に伸展/圧縮器具の2つの部分間に張力を印加し、その後にのみ(張力が皮膚に印加されている間に)皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する場合であっても、オペレータは、切除組織部分の作製後に伸展/圧縮器具の2つの部分間に追加の張力を印加する必要があり得ることに留意されたい。
【0350】
本発明の別の実施形態によれば、前記張力(伸展または圧縮)は、前記穿孔手段(パンチおよび/またはニードル)による皮膚部分の切除と同時に加えられ得る。
【0351】
次のステップのステップ101は、使い捨てパンチ(および/またはニードル)を器具上に設置することである。所望のパンチ(および/またはニードル)が保留状態に選択される。所望の密度および貫入深さ。
【0352】
パンチおよび/またはニードルは、鋭く、中空であり、0.4mm~4.0mmの範囲の直径を有する。より大きな穴は、治療速度を増加させ得るが、全ての肌質および身体面積に対して適切であるとは限らない。
【0353】
任意に、最大コアリング深さを1mm~4mmに制限するために、ストッパが設置される。
【0354】
次に、ステップ102において、システムは、治療される皮膚の面積と位置合わせされる。次に、皮膚を複数の+/-0.4mm~4mm(直径)のパンチ(またはニードル)で切除する。
【0355】
一実施形態によれば、コアリングは、パンチ(またはニードル)が皮膚と接触しているときに、パンチ(またはニードル)の回転運動によって行われる。あるいは、コアリングは、パンチ(またはニードル)の回転および並進運動によって行われる。
【0356】
その後、またはコアリングと同時に、切除された組織は真空によって除去される。システムは、穿孔と同時に皮膚プラグ(「skin plug」)を排出する穿孔手段を利用することができ、したがって、真空手段は必要とされないことに留意されたい。その場合、穿孔手段(パンチ)に組み込まれた少なくとも1つの保持要素は、(鉗子と同様に)切除組織を保持するように構成され、真空サブシステムを不要にする。したがって、皮膚に対して行われる穿孔手段(パンチ)の穿孔と同時に、保持要素は、切除された皮膚プラグ(組織)を蓄積し、それを保持する。したがって、吸引の主な原則は、切除された皮膚プラグ(組織)を排出することであるので、吸引を行う必要はなくなる。特に、少なくとも1つの保持具は、組織を保持するために圧力を加えるように構成された鉗子状の器具として実装されてもよい。
【0357】
保持要素の例示的な実施態様が図18Aおよび図18Bに示されており、これらの図はそれぞれ、後退状態または非展開状態の内側爪状の可動保持部材を有する生物学的単位除去ツールの側面図および縦断面図である。図19Aおよび図19Bは、保持状態または展開状態にある除去ツールを示す。図18A図18B図19A、および図19Dは、2014年4月15日に発行された米国特許第8696686号に記載される例を示す図であり、その中で開示される装置および方法を含むその全内容は、参照により本願明細書に援用される。図18A図18B図19A、および図19Bの例示的な除去ツール640は、管腔を画定する外管または外側部材642と、内管または内側部材644とを有し、内管または内側部材は、内管に取り付けられた複数の可動部材または変形可能な爪646を有する。後退位置では、変形可能な爪646は、外管642の内径と同一平面にあり、内管644の遠位端に取り付けられ、内管は、外管の遠位先端643に対して近位/遠位へ移動することが可能である。遠位先端643は、変形可能な爪が収束するように影響を及ぼすまたは誘導する構造体645を有する。構造体645は、爪が収束するように内管が遠位へと前進するにつれて、爪を内側へ誘導する、内側リッジの形態をとるように構成される。あるいは、この構造体は、テーパー状、段状、傾斜状、または変形可能な爪を接合させるように誘導する任意の他の形態をとり得る。保持位置では、保持部材の少なくとも一部、例えば変形可能な爪は、外側細長部材642の遠位先端を越えて延在する。爪を有する内管は、形状記憶材料、例えば、ニチノール、またはElgiloy、またはコバルトクロム、または必要に応じて、爪の基部において疲労なしに(またはより耐疲労特性を有する形で)繰り返し屈曲に適応する同様の材料を含む、様々な材料で作製され得る。いくつかの実施形態では、可動保持部材は、爪状である必要はなく、例えば、細いワイヤ、フィラメント、もしくはパドル形状構造体、または種々の形状および表面仕上げ、ならびに種々の周方向分布として構成されてもよい。
【0358】
穿孔手段(パンチ、マイクロニードル)ツールは、一般に、円筒形の輪郭を有する管状の細長い本体と、その本体を貫通する中空管腔とを有する。一実施形態によれば、本明細書に記載される少なくとも1つの保持部材は、穿孔手段の遠位部分だけでなく、穿孔手段の本体に沿った様々な位置、例えば、穿孔手段の構造およびその意図される目的に応じて、遠位端から短い距離、または穿孔手段の本体に沿った中間に位置決めされてもよい。本明細書で使用される「結合される」または「取り付けられる」または「接続される」または「装着される」という用語は、直接または1つもしくは複数の介在部材を介して間接的に結合される、取り付けられる、組み込まれる、または装着されることを意味し得る。
【0359】
本明細書で使用される「保持部材」は、穿孔手段の管腔内に生体組織を部分的にまたは完全に保持する構造体もしくは機構、またはいくつかの構造体および/もしくは機構を指す。保持部材は、管腔内へもしくは管腔を横断方向に並進するか、または、例えば、管腔内に位置する組織の周りを単にきつく閉じてその保持および除去を改善するように、周方向において管腔を半径方向に収縮させることができる。本明細書に記載される保持部材は、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、テフロン、ニチノール、ステンレス鋼などの種々の生体適合性材料で作製され得る。保持部材の構成は、中実、編組、繊維状などであってもよく、任意の1つの特定の実施形態に限定されると考えるべきではない。
【0360】
一実施形態によれば、保持部材は、穿孔手段(パンチ)の軸に沿って移動可能であり得る。保持部材は、穿孔手段(パンチ)の細長い本体の一体部分を形成し得る、または細長い本体の管腔内に取り付けられた別個の要素を備え得る。別のバージョンでは、保持部材は、変形可能な材料で作られた一部分を備え、ツールは、保持部材の少なくとも変形可能な部分を変形させ、その中に画定された管腔を収縮させるように適合された作動装置をさらに備える。例えば、保持部材は、変形可能な材料で作られた複数の部分を備え、各々の2つの部分は、テフロン、ステンレス鋼、またはチタンなどの実質的に剛性の材料で作られたスペーサによって分離される。変形可能な材料は、シリコーン、ゴム、ゲル、および流体からなる群から選択され得る。
【0361】
本発明の別の態様は、穿孔手段(パンチ)と連通している少なくとも1つの可動保持部材を備える生体組織除去ツール(吸引の使用を不要にする)である。穿孔手段(パンチ)の少なくとも1つは、生体試料を受け入れるようにサイズ決めされた管腔と、体表面に貫入するように構成された遠位先端とを有する。保持部材は、後退位置と、保持部材が遠位先端の近位側で穿孔手段(パンチ)内へまたは穿孔手段(パンチ)の横断方向に突出して、管腔内に受け入れられた生体試料の遠位先端方向への移動を妨げるように構成された保持位置との間で穿孔手段(パンチ)に対して移動する。
【0362】
保持部材は、穿孔手段(パンチ)の外側から穿孔手段内に位置付けられ、移動可能であり得る。一実施形態では、保持部材は、保持位置へと、ばね付勢(例えば、ねじりばね付勢)される。別の形態では、保持部材は、後退位置と保持位置との間で穿孔手段(パンチ)上を軸方向に摺動し、保持位置で細長い本体の壁の開口を通って穿孔手段(パンチ)内に入る部分を有する。例えば、保持部材は、穿孔手段(パンチ)の壁の直径方向に対向する開口を通って管腔に入る少なくとも2つの部分を有するクリップであり得る。いくつかの代替形態では、アクチュエータが、保持部材を後退位置と保持位置との間で変位させ、アクチュエータは自動化されてもよい。保持部材は、後退位置と保持位置との間で回転可能であり得る。
【0363】
少なくとも1つの可動保持部材の別の例は、以下の通りである。保持部材の少なくとも一部は、穿孔手段(パンチ)上で軸方向に移動可能であり、保持部材は、後退位置と保持位置との間で半径方向に移動可能であり、その結果、保持位置において、保持部材の少なくとも遠位先端は、穿孔手段(パンチ)の遠位先端を越えて延び、収束する。
【0364】
コアリング機器は、いくつかのマイクロニードル(パンチ)または単一のマイクロニードル(パンチ)を備え得ることに留意されたい。さらに、それらの各々は個別に作動され得るか、またはそれらのサブグループは同時に作動され得ることに留意されたい。上述したように、コアリングステップの前に、システムは、パンチ(複数可)を皮膚に対して実質的に垂直に位置合わせする。
【0365】
少なくとも一実施形態によれば、1つのパンチ(またはニードル)が設けられる。あるいは、少なくとも5つのパンチ(またはニードル)が設けられる。パンチ(またはニードル)は、一緒に、またはそれぞれ個別に回転し得る。一実施形態によれば、全てのパンチ(またはニードル)は、電気DCモータによって作動される1つの共通のシャフトに結合される。別の実施形態によれば、いくつかの電気DCモータによって作動される複数のシャフトが存在する。
【0366】
一実施形態によれば、コアリングRPMは、1000RPM~7000RPMである。
【0367】
以下に開示するように、各パンチ/ニードルから切開された皮膚コアは、例えば、真空または(例えば、パンチ内に組み込まれた)任意の保持要素(複数可)によって、蓄積チャンバ内に、最終的には廃棄のためにチューブを介してキャニスタ内に引き込まれる。確実にチューブに詰まりがないようにするために、液体(例えば、生理食塩水)が、パンチの端部のうちの少なくとも一方からシステムを洗い流すために、滴下機構を介してチャンバに加えられ得る。
【0368】
パンチ先端が延在する場所に向けられた視覚サブシステムは、皮膚表面の3D位置を検出し、移動アームジョイントを使用して、パンチ(複数可)を皮膚平面に対して垂直に位置合わせする。3D視覚サブシステムは、ミリメートル未満の精度のために、パッシブ(2つのカメラ)またはアクティブ(2つのカメラおよび赤外線レーザプロジェクタ)ステレオビジョンアプローチのいずれかを使用する。
【0369】
システムは、位置合わせされると、回転パンチ(複数可)を患者の皮膚に対して高速で並進させる。パンチ(複数可)が皮膚に近づくと、パンチはより遅い速度へ減速し、次いで、パンチは皮膚の2mm~6mmのコアリング深さまで貫入する。
【0370】
パンチ(複数可)は、皮膚の内側にある間、パンチ先端から皮膚を圧縮することなく、回転剪断力を使用して、皮膚を破り、コアリングする。さらに、システムは、不必要な皮膚圧縮を回避するために、閉ループ力センサおよび視覚フィードバックを使用して、パンチがより硬い表皮層を破るタイミングおよびパンチが真皮内の所望の深さに到達するタイミングを決定する。
【0371】
本発明の一実施形態によれば、治療前に、伸展要素(例えば、Tegaderm)を使用して、コアリング前に患部皮膚またはその周囲を伸展させ、そのことにより皮膚を安定化させる(コアリング前の圧縮を防止するため)ことが強調されている。
【0372】
サイクルの終わりに、システムは真空ラインを開いて、皮膚組織コアを引き上げて除去する。次に、パンチ(複数可)を皮膚の上に引き戻す。あるいは、システムは、(真空を加えることなく)切除組織を保持または収容するように適合された少なくとも1つの保持要素を含み得る。
【0373】
一実施形態によれば、システムは、治療計画規則に従って、記載されたコアリング処置を繰り返し、実現するために、自動化および人工知能アルゴリズムを使用することができる。人工知能は、治療計画およびコアリングプロトコル(例えば、コアリング要素のパターン)を決定するためにも使用されることに留意されたい。
【0374】
各コアリングサイクルは、少なくとも1つの穴、より好ましくは6つの穴を形成する。自動化は、計画された密度を達成するために、穴パターンを配置し、詰め込む。
【0375】
システムは、固有の基準識別子を追跡することによって、以前の穴がどこに作られたかを記憶しておき、穴が重なる可能性を防止する。さらに、治療自動化は、治療計画に取り込まれていない動的要素、例えば、立ち入り禁止ゾーン、手術設備の障害、出血などに対処する。
【0376】
最終ステップであるステップ103は、方向性引き締めであり、このステップでは、皮膚は、(以下に開示するように)圧縮テープによって所望の方向に圧縮される。
治療計画
【0377】
本発明の装置を使用する前に、オペレータは、患者の皮膚上で引き締められる治療面積の輪郭を描く。オペレータは、外科用ペンおよび/または接着性生体適合性基準マーカーを使用して、治療面積に印を付ける。
【0378】
手術線および基準マーカーが付けられた治療面積の画像は、治療計画ソフトウェアが3Dソフトウェア環境において治療ゾーンを自動的に認識して再構成するのに十分である。治療計画ソフトウェア内で、オペレータは、5%~30%の皮膚除去密度および皮膚引き締め方向を有する所望の面積を選択する。
【0379】
所望の密度および深さに応じて、オペレータは適切な使い捨てパンチを選択する。本発明の一実施形態によれば、(例えば、肌質、治療される病変、所望の皮膚除去密度などの治療パラメータに基づいて)システムによって適切な使い捨てパンチが自動的に推奨されることに留意されたい。
【0380】
パンチ(マイクロニードル)は、鋭く、中空であり、直径が約+/-0.4mm~4.0mmの範囲である。より大きな穴は、治療速度を増加させ得るが、全ての肌質および病変型に対して適切であるとは限らない。典型的なコアリング深さは、約1mm~約4mmである。
【0381】
本発明のシステムは、オペレータによって手動で、または視覚サブシステムを使用して治療ゾーンを見つけることによって自動的に、患者の皮膚の上に位置決めされ、配向される。視覚システムは、皮膚上の特定の基準識別子または着色線を探すことによって、治療ゾーンを治療計画に登録する。
コアリング機器および皮膚除去サブシステム
【0382】
機器は、複数の中空回転鋭利パンチを使用して、皮膚マイクロコアリングプロセスを行う。図2に示す各パンチは、上部に鋭い円錐形の切断先端を有する円筒形状を有する。完全な切開を確実にするために、各パンチは、鋭い内縁部および外側ベベルを有する。パンチの他の任意の断面積も同様に機能することに留意されたい。
【0383】
本発明の一実施形態によれば、X個の同時に回転するパンチが存在する。Xは3~7の範囲である。一実施形態によれば、全てのパンチは、一緒に回転し、電気DCモータによって作動される1つの共通のシャフトに結合される。別の実施形態によれば、各パンチは、個別に回転し、電気DCモータによって動作される1つの共通のシャフトに結合されてもよいし、結合されなくてもよい。
【0384】
ここで図3A図3Dを参照すると、7つのパンチを有するアプリケータの遠位端が示されており、6つのパンチが第7のパンチの周囲にある。
【0385】
図3a~図3dは、ベルト駆動および摩擦駆動の2つの可能なパンチ回転駆動方式を示す図である。図3aおよび図3bはそれぞれ、ベルト駆動パンチ回転タイプの作動前および作動後を示している。図3cおよび図3dはそれぞれ、摩擦駆動パンチ回転タイプの作動前および作動後を示している。
【0386】
ここで図3Eを参照すると、6つのパンチ(図3A図3Dに示すような7つのパンチではない)を有するアプリケータの遠位端の別の実施形態が示されている。図3eに示すように、6つのマイクロコアリングニードル(パンチ)は、3つのマイクロコアリングニードルの2つのグループに配置され、各々のグループは水平方向に寝かせた「V」のパターンの頂点に配置される。すなわち、「>>」のパターンである。6つのマイクロコアリングニードル(パンチ)が、少なくとも2つの水平方向の寝かせた「V」字状が対向した状態で配置されることは、本発明の範囲内であることに留意されたい。すなわち、「><」のパターンである。しかしながら、当業者は、任意のパターンが使用され得ることを理解するであろう。例えば、マイクロコアリングニードル(パンチ)のパターンは、円形、六角形、長方形、正方形、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0387】
いくつかの実施形態では、コアリングRPMは、1000RPM~7000RPMである。パンチは、親ねじ上で、またはロボットアーム自体を使用して、一緒に前後に並進することができる。
【0388】
パンチは、皮膚コア蓄積チャンバに接続される。各パンチによる切開された皮膚コアは、例えば真空(矢印401を参照)によって蓄積チャンバ内に引き上げられ、最終的には廃棄のためにチューブを介してキャニスタ(図示せず)内に引き込まれる(図4を参照)。真空の代わりに、システムは、(真空を加えることなく)切除組織を保持するかまたは収容するように適合された少なくとも1つの保持要素を含み得ることに留意されたい。確実にチューブに詰まりがないようにするために、液体(例えば、生理食塩水)が、システムを洗い流すために、滴下機構を介してチャンバに加えられ得る。
【0389】
別の実施形態によれば、液体(例えば、生理食塩水)は、コアリングステップ中の摩擦を低減するために加えられる。
【0390】
本発明の一実施形態によれば、1つまたは複数のパンチを有する1つのアームのみがシステムにおいて利用される。本発明の別の実施形態によれば、それぞれが1つまたは複数のパンチを利用する2つ以上のアームが、(図5aに示すように)システム内で具現化される。そのような実施形態では、各アームは、同じ特性(幅、深さ、断面など)を有する1つまたは複数のパンチを利用することができ、あるいは、各アームは、それぞれ(または全て)が個々の/別個の特性を有する1つまたは複数のパンチを包囲する。
【0391】
別の実施形態によれば、各アーム(およびそのパンチ)は、異なる特性(例えば、パンチの幅、深さ、断面、並進速度、回転速度など)を特徴とする。
【0392】
別の実施形態によれば、全てのアームは同じ機構を含んでもよく、あるいは、各アームは異なる機構、例えば、異なる切開/切除手段((例えば、以下に開示するように、1つのアームが切開を行い、第2のアームがシーディングまたは添加剤(例えば、糸、ヒアルロン酸など)の挿入/注入のために使用される))を備える。
【0393】
本発明の別の実施形態によれば、各パンチは個別に作動され、いくつかの実施形態では、器具の少なくとも1つのアームに、いくつかのパンチが存在する。しかしながら、各々は個別に操作されるので、オペレータは、パンチのうちの少数のみを作動させ、全てを作動させなくてもよい。
【0394】
本発明の別の実施形態によれば、各パンチ間の距離を調整することができる。ここで図5bを参照すると、互いに距離X(参照番号521を参照)および距離Y(参照番号522を参照)で離間した6つのパンチ520を有する器具の1つのアーム510が示されている。一実施形態によれば、前記XおよびYは、パンチ間の距離が、治療に対してパンチをより良好に調整するために変更可能であるように調整可能である。
自動化および人工知能アルゴリズム
【0395】
一実施形態によれば、システムは、自動化および人工知能アルゴリズムを使用して、機械的視覚化入力を分析し、最も適切なコアリングパターンおよび計画を決定して確立する。その後、人工知能は、治療計画規則に従って、記載されているコアリング処置を繰り返し、実現するように命令する。
【0396】
一実施形態によれば、各コアリングサイクルは、(図6に示すように)六角形に配置された6つの穴を作成する。パンチの数はいくつでもよいことに注意すべきである。6つは一例に過ぎない。
【0397】
自動化は、計画された密度を達成するために、六角形パターンを配置し、詰め込む。例えば、図7図9では、1つの機器設計は、重なりパターンを可能にするパンチを広げてもよいが、別の設計は、一緒に密に詰められたパンチを有してもよい。システムは、固有の基準識別子を追跡することによって、以前の穴がどこに作られたかを記憶しておき、穴が重なる可能性を防止する。さらに、治療自動化は、治療計画に取り込まれていない動的要素、例えば、立ち入り禁止ゾーン、手術設備の障害、出血などに対処する。
【0398】
一実施形態によれば、重なりパターンは、切除組織部分の少なくとも1つの点を有することができる。
【0399】
別の実施形態によれば、本発明の器具は、マイクロコアリングパンチをステップさせ、ステップされたマイクロコアリングパンチ六角形の頂点、ファセットおよびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される1つの要素が第1のマイクロコアリングパンチ六角形の頂点、ファセットおよびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される1つの要素を横断するようにマイクロコアリングパンチを位置付けるように構成された機構も備える。いくつかの実施形態では、ステップ機構は、第1のコアリングセッションの後に、パンチの位置が次のコアリングセッションのために移動されるように、パンチの位置を並進させるステッパとして実装される。
【0400】
別の実施形態によれば、(頂点またはファセットによる)一方のコアリングステップと他方のコアリングステップとの間に重なりが存在し得、本発明の別の実施形態によれば、(図7に示すように)連続するコアリングステップ間に重なりが存在し得る。
【0401】
本発明の別の実施形態によれば、システムは、人工知能および/または機械的視覚化、OCT、超音波検査、機械学習アルゴリズムおよび/または画像処理を利用して、コアリング位置に関する情報決定を行う。すなわち、システムは、最初に、人工知能、機械的可視化、OCT、超音波検査、機械学習アルゴリズム、画像処理、およびそれらの任意の組み合わせから成る群から選択される少なくとも1つを用いて、治療される組織を走査し、システムは、コアリングを行うことが最も有益である場所を決定する。
方向性引き締め
【0402】
治療の終わりに、オペレータは、伸展/圧縮器具を使用して、皮膚の穴を閉じ、例えば圧縮によって使用されるような、コアリングした面積の新しい寸法ごとの治癒を促進する。
【0403】
本発明の一実施形態によれば、伸展/圧縮器具は、皮膚の穴を閉じるための弾性圧縮テープである。皮膚を圧縮することは、その修正(圧縮)構成に従って、創傷治癒およびコラーゲン蓄積およびコアリングした壁の接着を可能にする。したがって、圧縮により、コアリングした穴は円のような形状ではなく楕円形になり、その位置で新しいコラーゲンによって安定化されるように構成され、軸ごとに蓄積された圧縮コアによる審美的な皮膚引き締め成果(瘢痕の可能性がより少ない)を伴って治癒を促進する。
【0404】
本明細書に開示される伸展/圧縮器具は、内面積に圧縮力を生成し、外面積に張力を生成して、望ましくない穿刺瘢痕を排除する。
【0405】
本発明の一実施形態によれば、印加される張力は、最良の成果もたらすために肌質に基づいて調整され得る。
【0406】
次に、伸展/圧縮器具の一実施形態を示す図10Aおよび図10Bを参照する。
【0407】
本発明のこの実施形態によれば、伸展/圧縮器具は、長い部分と短い部分とを有する。短い部分は、少なくとも1つのスロット穴を有する少なくとも1つのバックル状要素を備える。長い部分は、前記少なくとも1つのスロット穴を通して短い側に接続されるように適合される。長い部分は、前記スロットに通され、短い部分に固定される(以下に詳述する)。前記長い部分の前記短い部分への前記固定は、前記長い部分の少なくとも1つの接着剤層を前記短い部分の少なくとも1つの接着剤層に取り付けることによって行われる。
【0408】
次に、伸展/圧縮器具のこの実施形態に係る短い側を示す図11および図12を参照する。この実施形態によれば、短い側は、ベース、接着剤、およびライナーを有する。
【0409】
ベースは、例えば、10PSIの剪断力に耐えるのに十分な強度を有する任意の材料から作製され得る。
【0410】
ベースは、例えば、10PSIの剪断力に耐えるのに十分な強度を有する任意の材料から作製され得、接着剤は皮膚に十分に接着するものである。
【0411】
ライナーは、接着剤が使用されるまで接着剤を保護するカバーである。
【0412】
次に、伸展/圧縮器具のこの実施形態に係る長い側を示す図13および図14を参照する。
【0413】
この実施形態によれば、長い側は、ベース、接着剤、ライナー、およびフックアンドループシートを有する。
【0414】
ベースは、例えば、10PSIの剪断力に耐えるのに十分な強度を有する任意の材料から作製され得る。
【0415】
接着剤は、例えば、10PSIの剪断力に耐えるのに十分な強度を有する任意の材料から作製され得、皮膚に十分に接着するものである。
【0416】
ライナーは、接着剤が使用されるまで接着剤を保護するカバーである。
【0417】
一実施形態によれば、フックアンドループ部材(例えば、シート)はベルクロである。一例では、フックシートは、小さな半剛性フックを上面に有する雄側であり、ループシートは、薄いループを上面に有する雌側である。フック上面とループ上面とが接触すると、フックがループに引っ掛かる。
【0418】
両方のシートの底面には、シートをベースに接着させるための接着剤がある。これは必ずしも必要ではない。代替として、シートが十分な強度を有する場合、シートがベース層として作用する。
【0419】
一実施形態によれば、ループシートは、長片の接触面の大部分を覆う。このことにより、ループシートはフックシートよりも薄くてもよいので、テープの移動が円滑になる。これを逆にすることも可能であり、フックシートは、長片の大部分を覆うが、フックシートは、折り重なるのに十分な可撓性を有するように十分に薄くしなければならない(側面図のメモを参照)。
【0420】
伸展/圧縮器具が皮膚の穴の上に配置されると、オペレータは、伸展/圧縮器具を伸展させて、所望のレベルまで圧縮力および/または張力を生成する。所望の張力レベルに達したら、伸展/圧縮器具を閉じて固定することができる。
【0421】
伸展/圧縮器具を当てることで、皮膚の方向性引き締めが得られる。
【0422】
伸展/圧縮器具が当てられる皮膚領域の方向性も最適化され得る。特定の実施形態では、皮膚引き締めの方向は、加えられる引張力または圧縮力の方向性によって決まる。その方向は、器具または皮膚領域に対してx方向、y方向、および/またはz方向であり得る。
【0423】
伸展/圧縮器具の印加張力の最適化は、多くの利点をもたらし得る。例えば、そのような調整可能性は、皮膚への伸展/圧縮器具の貼り付け後に、伸展/圧縮器具を圧縮および/または拡張するリアルタイムの制御を可能にし得る。このレベルの制御は、治療される疾患、障害、または症状、達成される最適な審美的効果、達成される最適な閉鎖プロセス、および/または特定の患者に対して観察される治癒プロセスのタイミングおよび程度に基づいて、個々の患者に合わせた治療を可能にし得る。さらに、調整可能性は、皮膚領域における切開部または切除部をどのように作製するかについて差別性の低い制御を可能にし、切開部または切除部を選択的に閉じるまたは開くことについて差別性の高い制御を可能にし得る。
【0424】
伸展/圧縮器具は、治療される皮膚領域全体に、または治療される皮膚領域の一部に貼り付けられ得る。方向性または非方向性の引き締めは、同様に治療される切開部および/または切除部の幾何学的配置を生成することによって達成され得る。あるいは、そのような引き締めは、切開部および/または切除部の非幾何学的配置によって達成され得、その配置において、切開部および/または切除部のいくつかのみが伸長/圧縮器具を使用して開かれる、または閉じられる。
【0425】
切開または切除が起こると、創傷治癒プロセスが開始し、一般に知られているように、コラーゲン合成および成熟を含むことに留意すべきである。したがって、変形されたコアリング面積(複数可)ごとの構成および蓄積を容易にすることは、本発明のコア内にある。
【0426】
調節可能なドレッシングは、(例えば、本明細書に記載される任意の接着材料から形成される)接着剤層を含み得る。接着剤層は、連続層(すなわち、ドレッシングの近位表面に取り付けられた1つまたは複数の接着材料の連続層)または不連続層(すなわち、ドレッシングの近位表面に取り付けられた1つまたは複数の接着材料の不連続層)であり得る。接着剤層は、接着材料の任意の有用な配置を含み得る。例えば、接着剤層は調節可能であり、圧縮または拡張の制御を可能にする。いくつかの実施形態では、接着剤層は、調節可能にするために、接着材料のランダム、非幾何学的、または幾何学的配列を含む。特定の実施形態では、この配列は、ドレッシングが圧縮および/または拡張するにつれて、方向性または非方向性圧縮および/または拡張を可能にする。特定の実施形態では、接着剤層は不連続層であり、接着材料の配列(例えば、ドレッシングが圧縮するにつれて各ドットが互いに近づき、ドレッシングが拡張するにつれて各ドットがさらに離れるドットの配列)を含む。例示的な接着材料は、本明細書に記載されており、リボフラビンもしくはローズベンガルなどのコラーゲン架橋結合を促進する材料、合成接着剤(例えば、シアノアクリレート、ポリエチレングリコール、もしくはゼラチン・レゾルシノール・ホルムアルデヒド)、または生物学的シーラント(例えば、凝固を促進するアルブミンベースもしくはフィブリンベースのシーラント)を含む。
【0427】
伸展/圧縮器具はさらに、少なくとも1つの閉塞層(例えば、湿潤性を制御するため、および/または創傷治癒を促進するため)、少なくとも1つの吸収層(例えば、創傷滲出液を吸収するため)、少なくとも1つの補強層(例えば、層を補強し、任意に、低密度ポリエチレン(LDPE)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、またはナイロンから形成される)、および/または少なくとも1つの送達層(例えば、その治療を向上させるために1つまたは複数の治療薬を送達するため)を含み得る。
【0428】
伸展/圧縮器具は、任意の審美的に魅力的な色、形状、および/または材料の器具であり得る。例えば、伸展/圧縮器具は、皮膚の色調で提供されてもよいし、または透明もしくは半透明である。そのような透明または半透明のドレッシングは、さらに、可視化のために、例えば、ドレッシングのリアルタイムの調整可能性のために、および/または治療される皮膚領域に伸展/圧縮器具を貼り付けるために有用であり得る。
【0429】
本発明の別の実施形態によれば、伸展/圧縮器具は、(皮膚部分の切除後に)最初に皮膚に当てられ(すなわち、固定され)、その後にのみ、皮膚の方向性引き締めを行うために張力が加えられる。
【0430】
本発明の別の実施形態によれば、伸展/圧縮器具は、(皮膚部分の切除後に)最初に伸展され、その後にのみ皮膚に当てられる(すなわち、固定される)。伸展/圧縮器具が当てられて、伸展されると、伸展/圧縮器具(弾性であるため、ドレッシング)は、圧縮されてその元の形状に戻り、そのため、皮膚に圧縮張力を印加して、皮膚の方向性引き締めを行う。
【0431】
すなわち、伸展/圧縮器具は、最初に、事前処置(伸展力が(例えば、専用器具によって)伸展/圧縮器具に加えられる)を受けることができ、完全に/部分的に伸展されると、皮膚に当てられる。
【0432】
本発明の別の実施形態によれば、使用され得る伸展/圧縮器具は、単に接着テープ、例えば、3M(商標)Tegaderm(商標)、HP Transparent Film Dressingである(https://www.3m.com/3M/en_US/company-us/all-3m-products/~/3M-Tegaderm-HP-Transparent-Film-Dressing/?N=5002385+3293321973&rt=rudを参照)。
皮膚引き締め方法、より具体的には、方向性皮膚引き締めの方法
【0433】
本発明は、切開または切除された組織部分によって皮膚領域に形成された切開部および/または切除部(例えば、微小スリットなどのそのような切開部および/または穴などの切除部の全てすべてまたは一部)を選択的に開くまたは閉じるために使用される様々な方法および器具(例えば、伸展/圧縮器具)に関する。伸展/圧縮器具は、治療される皮膚領域全体に、または治療される皮膚領域の一部に貼り付けられ得、その結果、同様にまたは別様に治療される切開部および/または切除部の幾何学的または非幾何学的配置を生成することによって、方向性または非方向性引き締めが可能になる。さらに、該器具は、器具全体またはその一部にわたって均一または不均一な圧縮および/または圧搾をもたらし得る。したがって、これらの方法および器具により、皮膚表面の減少および/または皮膚の引き締めが実現され得る。
【0434】
該方法は、器具(例えば、ドレッシング)の少なくとも一部分における1つまたは複数の方向への収縮または拡張を含み得る。該方法は、例えば、複数の切開組織部分および/または切除組織部分を有する皮膚領域に、伸展/圧縮器具を貼り付けるステップを含む(例えば、前記組織部分のうちの少なくとも2つは、約1mm未満である少なくとも1つの寸法、または約1mm未満である面積寸法を有する)。該器具は、1つまたは複数の方向(例えば、本明細書に記載されるように、x方向、y方向、z方向、xy方向、xz方向、yz方向、および/またはxyz方向)に皮膚領域を収縮または拡張させ、そのような収縮または拡張は、均一または不均一であり得る。さらに、収縮または拡張は、伸展/圧縮器具に力(例えば、圧縮力または伸展力)を加えることによって生じる1つまたは複数の外部刺激(例えば、本明細書に記載されるもののいずれか)に、貼り付けられた器具を曝露することによって生じる。さらに、そのような収縮および/または拡張は、器具を貼り付けた後に調整され得る。例えば、皮膚を治療し、器具を貼り付けた後、器具は、さらに拡張されるか、または皮膚領域を圧縮することができる。このようにして、器具は調節可能/調整可能である。
【0435】
本発明はさらに、好ましい方向に皮膚を引き締める方法((例えば、器具が加える圧縮および/または拡張による)皮膚の方向性引き締め)を含む。
【0436】
本発明はまた、切開または切除された組織部分の寸法を最適化して、創傷治癒を促進することを含む。例示的な寸法は、円形の穴、楕円形の穴などの非円形の穴を含む。非円形の穴は、非円形の断面を有する装置(例えば、非円形の断面を有するブレードまたは中空管などの管)を使用することによって、または円形の断面を有する装置による治療の前に皮膚を事前に伸展させることによって(例えば、円形のコアリングニードルは、伸展されていない皮膚に楕円形の穴を開ける)形成され得る。
【0437】
いくつかの実施形態では、楕円形の長軸は、事前の伸展方向に対して垂直であり、楕円形の穴は、楕円の短軸の方向に優先的に皮膚引き締めを生じさせることができる。したがって、伸展/圧縮器具は、1つまたは複数の穴を含む皮膚部分、または1つまたは複数の幾何学的形状を有する1つまたは複数の切開または切除された組織部分に貼り付けられ得る。
【0438】
切開または切除が起こると、創傷治癒プロセスが開始し、一般に知られているように、コラーゲン合成および成熟を含むことに留意すべきである。したがって、変形されたコアリング面積(複数可)ごとの構成および蓄積を容易にすることは、本発明のコア内にある。
伸展/圧縮器具に組み込まれ得る接着材料
【0439】
接着剤は、皮膚引き締めを促進するために、ドレッシング内で(例えば、接着剤層中で)使用され得るか、または本明細書に記載される任意の方法と組み合わせて使用され得る。
【0440】
接着剤は、感圧接着剤(PSA)であり得る。感圧接着剤の特性は、3つのパラメータ、すなわち、粘着度(初期接着性)、剥離強度(接着性)、および剪断強度(凝集性)によって影響される。感圧接着剤は、溶剤形、水性、およびホットメルト法を含むいくつかの方法で合成され得る。粘着度とは、わずかな圧力および短い滞留時間の条件下での初期接着性であり、接触表面を濡らす接着剤の能力に依存する。剥離強度とは、接触面からPSAを除去するのに必要な力である。剥離接着力とは、粘着度、結合履歴(例えば、力、滞留時間)、および接着剤組成物を含む多くの要因に依存する。剪断強度とは、連続応力に対する接着剤の耐性の尺度である。剪断強度は、接着剤の内部接着性、架橋結合、および粘弾性特性を含むいくつかのパラメータによって影響を受ける。永久接着剤は、一般に、剥離に対して耐性があり、非常に高い剥離強度および剪断強度を有する。
【0441】
例示的な接着剤としては、生体適合性マトリックス(例えば、コラーゲン(例えば、コラーゲンスポンジ)、低融点アガロース(LMA)、ポリ乳酸(PLA)、および/もしくはヒアルロン酸(例えば、ヒアルロナン)のうちの少なくとも1つを含むもの);光増感剤(例えば、ローズベンガル、リボフラビン-5-リン酸(R-5-P)、メチレンブルー(MB)、N-ヒドロキシピリジン-2-(1H)-チオン(N-HTP)、ポルフィリン、もしくはクロリン、ならびにそれらの前駆体);光化学物質(例えば、1,8ナフタルイミド);合成接着剤(例えば、シアノアクリレート接着剤、ポリエチレングリコール接着剤、もしくはゼラチン・レゾルシノール・ホルムアルデヒド接着剤);または生物学的シーラント(例えば、リボフラビ-5-リン酸とフィブリノゲンとの混合物、フィブリン系シーラント、アルブミン系シーラント、またはデンプン系シーラント)が挙げられる。特定の実施形態では、接着剤は生分解性である。
【0442】
例示的な感圧接着剤としては、天然ゴム、合成ゴム(例えば、スチレン・ブタジエンコポリマーおよびスチレン・エチレンコポリマー)、ポリビニルエーテル、ポリウレタン、アクリル、シリコーン、およびエチレン酢酸ビニルコポリマーが挙げられる。コポリマーの接着特性は、組成を(モノマー成分を介して)変化させ、ガラス転移温度(Tg)または架橋度を変化させることによって変更され得る。一般に、より低いTgを有するコポリマーは、剛性が劣り、より高いTgを有するコポリマーは、より剛性が高い。PSAの粘着度は、粘度または機械的特性を変える成分を添加することによって変更され得る。例示的な感圧接着剤は、Czechら著「Pressure-Sensitive Adhesives for Medical Applications」、Wide Spectra of Quality Control、Dr.Isin Akyar(編集、InTechより出版)、第17章(2011年)に記載されており、この内容全体が参照により本明細書に援用される。
【0443】
1つの例示的な技術において、光増感剤(例えば、皮膚組織-RB複合体を形成するための緩衝液(例えば、リン酸緩衝生理食塩水)中の1.0%重量/容量未満の濃度のローズベンガル(RB))が組織に加えられ、次いで、組織は、電磁エネルギーで照射されて、シールを生成する(例えば、少なくとも488の波長で、2000J/cm未満で、および/または1.5W/cm未満で、例えば、約0.6W/cmで照射される)。この例示的な技術は、米国特許第7073510号に記載されており、その内容全体が参照により援用される。別の例示的な技術では、組織溶接のためにレーザが使用され得る。さらに別の例示的な技術において、光化学物質が組織に加えられ、次いで、組織が可視光で照射されて、シールを生成する。
【0444】
本発明の一実施形態によれば、治療薬は、皮膚の穴に放出されてその治癒を加速させるために、伸展/圧縮器具内に組み込まれ得る。例示的な治療薬としては、1つまたは複数の増殖因子(例えば、血管内皮増殖因子(VEGF)、血小板由来増殖因子 (PDGF)、形質転換増殖因子ベータ(TGF-β)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、上皮細胞増殖因子(EGF)、およびケラチノサイト増殖因子);1つまたは複数の幹細胞(例えば、脂肪組織由来幹細胞および/または骨髄由来間葉系幹細胞)、ステロイド(例えば、浮腫を防止するためのステロイド)、炎症後皮膚色素沈着過剰を防止する薬剤(例えば、ヒドロキノン、アゼライン酸、コウジ酸、マンデル酸、またはナイアシンアミド);1つまたは複数の鎮痛剤(例えば、本明細書に記載されているようなパラセタモール/アセトアミノフェン、アスピリン、ナプシル酸デキストロプロポキシフェン、ココダモール、オピオイド(例えば、モルヒネ、コデイン、オキシコドン、ヒドロコドン、ジヒドロモルヒネ、ペチジン、ブプレノルフィン、トラマドール、またはメタドン)、フェンタニル、プロカイン、リドカイン、テトラカイン、ジブカイン、ベンゾカイン、p-ブチルアミノ安息香酸2-(ジエチルアミノ)エチルエステルHCl、メピバカイン、ピペロカイン、ジクロニン、またはベンラファクシン);1つまたは複数の抗生物質(例えば、セファロスポリン、バシトラシン、硫酸ポリミキシンB、ネオマイシン、三臭化石炭酸ビスマス、またはポリスポリン);1つまたは複数の抗真菌剤(例えば、ナイスタチン)、1つまたは複数の抗炎症剤(例えば、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、例えば、イブプロフェン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、ピロキシカム、インドメタシン、ジクロフェナク、スリンダク、ナプロキセン、アスピリン、ケトロラク、またはタクロリムス)、シクロオキシゲナーゼ-2-特異的阻害剤(COX-2阻害薬、例えば、ロフェコキシブ(Vioxx(登録商標))、エトリコキシブ、およびセレコキシブ(Celebrex(登録商標)))、グルココルチコイド薬、Tリンパ球機能をターゲットにした特異サイトカイン、ステロイド(例えば、グルココルチコイド(例えば、アルドステロン、ベクロメタゾン、ベタメタゾン、コルチゾン、酢酸デオキシコルチコステロン、デキサメタゾン、フルドロコルチゾン酢酸エステル、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニゾロン、またはトリアムシノロンなどのコルチコステロイド)またはミネラルコルチコイド薬(例えば、アルドステロン、コルチコステロン、またはデオキシコルチコステロン))、または免疫選択的抗炎症誘導体(例えば、フェニルアラニン-グルタミン-グリシン(FEG)およびそのD-異性体(feG))));1つまたは複数の抗菌剤(例えば、クロルヘキシジングルコン酸塩、ヨード(例えば、ヨードチンキ、ポビドンヨード、またはルゴールヨード)、または硝酸銀(例えば、0.5%溶液として)、スルファジアジン銀(例えば、クリームとして)などの銀、または1つまたは複数の有用な担体(例えば、Smith&Nephew社(ロンドン、英国)から市販されている、高密度ポリエチレンにおけるナノ結晶銀被膜を含むActicoat(登録商標)またはSystagenix社(ガトウィック、英国)から市販されている、アルギン酸塩、カルボキシメチルセルロース、および銀被覆ナイロン繊維の混合物を含むSilvercel(登録商標)などのアルギン酸塩)におけるAg;フォーム(例えば、Coloplast A/S社(フムレベック、デンマーク)から市販されている、軟質親水性ポリウレタンフォームおよび銀を含むContree(登録商標)Foam);親水コロイド(例えば、Conva Tec社(スキルマン、ニュージャージー)から市販されている、イオン状態の銀および親水コロイドを含むAquacel(登録商標)Ag);またはヒドロゲル(例えば、Medline Industries社(マンスフィールド、マサチューセッツ州)から市販されている、イオン状態の銀を含むSilvasorb(登録商標));1つまたは複数の殺菌剤(例えば、エタノール(例えば、60~90%)、1-プロパノール(例えば、60~70%)、ならびに2-プロパノール/イソプロパノールの混合物などのアルコール);ホウ酸;次亜塩素酸カルシウム;過酸化水素;マヌカハニーおよび/またはメチルグリオキサル;フェノール(石炭酸)化合物(例えば、3,5-ジブロモ-4-ヒドロキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、トリクロロフェニルメチルヨードサリチル、またはトリクロサン);ポリヘキサニド化合物(例えば、ポリヘキサメチレンビグアナイド(PHMB));第4級アンモニウム化合物(例えば、塩化ベンザルコニウム(BAC)、塩化ベンゼトニウム(BZT)、臭化セチルリメチルアンモニウム(CTMB)、塩化セチルピリジニウム(CPC)、クロルヘキシジン(例えば、クロルヘキシジングルコン酸塩)またはオクテニジン(例えば、オクテニジン二塩酸塩));重炭酸ナトリウム;塩化ナトリウム;次亜塩素酸ナトリウム(例えば、任意に、デーキン液内でホウ酸と組み合わせて):またはトリアリルメタン色素(例えば、ブリリアント・グリーン));1つまたは複数の抗増殖剤(例えば、シロリムス、タクロリムス、ゾタロリムス、バイオリムス、またはパクリタキセル);1つまたは複数の皮膚軟化剤;1つまたは複数の止血剤(例えば、微線維性コラーゲンなどのコラーゲン、キトサン、カルシウム含有ゼオライト、セルロース、無水硫酸アルミニウム、硝酸銀、カリウムミョウバン、酸化チタン、フィブリノゲン、エピネフリン、アルギン酸カルシウム、ポリ-N-アセチルグルコサミン、トロンビン、凝固因子(複数可)(例えば、II、V、VII、VIII、IX、X、XI、XIII、またはフォン・ヴィレブランド因子、ならびにその活性型)、凝血促進剤(例えば、没食子酸プロピル)、抗線維素溶解剤(イプシロンアミノカプロン酸またはトラネキサム酸)など);1つまたは複数の凝血促進剤(例えば、本明細書に記載される任意の止血剤、デスモプレシン、凝固因子(複数可)(例えば、II、V、VII、VIII、IX、X、XI、XIII、またはフォン・ヴィレブランド因子、ならびにその活性型)、凝血原(例えば、没食子酸プロピル)、抗線維素溶解薬(例えば、イプシロンアミノカプロン酸)など);1つまたは複数の抗凝血剤(例えば、低分子量ヘパリンのようなヘパリンまたはその誘導体、フォンダパリヌクス、またはイドラパリナックス;アスピリン、ジピリダモール、チクロピジン、クロピドグレル、またはプラスグレルのような抗血小板薬;直接作用型Xa因子阻害剤のようなXa因子阻害剤(例えば、アピキサバンまたはリバーロキサバン);直接作用型トロンビン阻害剤のようなトロンビン阻害剤(例えば、アルガトロバン、ビバリルジン、ダビガトラン、ヒルジン、レピルジン、またはキシメラガトラン;またはクマリン誘導体もしくはビタミンK拮抗薬(例えば、ワルファリン(クマディン)、アセノクマロール、アトロメンチン、フェニンジオン、またはフェンプロクモン);コルチコステロイドおよび非ステロイド免疫調節剤を含む1つまたは複数の免疫調節剤(例えば、本明細書に記載されるようなNSAIDS);1つまたは複数のプロテイン;1つまたは複数のビタミン(例えば、ビタミンA、ビタミンC、および/またはビタミンE)が挙げられる
【0445】
本明細書に記載される皮膚引き締め方法に関して、抗凝血剤および/または凝血促進剤の使用は、特に関連性があり得る。例えば、切開部および/または切除部における出血および/または凝固の程度を制御することによって、皮膚引き締め効果は、より効果的に制御され得る。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書の方法および器具は、1つまたは複数の抗凝血剤、1つまたは複数の凝血促進剤、1つまたは複数の止血剤、またはそれらの組み合わせを含む。特定の実施形態では、治療薬は、1つまたは複数の抗凝血剤(例えば、皮膚治癒またはスリット/穴閉鎖の前に、血餅形成を阻害するため)および/または1つまたは複数の止血剤もしくは凝血促進剤の使用を含む、治療される皮膚領域における出血および/または凝固の程度を制御する。
皮膚領域を治療する方法
【0446】
本発明は、治療される皮膚領域に適用され得る方法および器具に関する。特定の実施形態では、これらの領域は、皮膚の外観を改善するために1つまたは複数の処置で治療される。したがって、本明細書の伸展/圧縮器具および方法は、皮膚若返り(例えば、色素の除去、入れ墨除去、静脈(例えば、クモ状静脈または網状脈)、および/または皮膚の血管)に、またはざ瘡、アロディニア、染み、異所性皮膚炎、色素沈着過剰、過形成(例えば、黒子または角化症)、透明性の喪失、弾力性の喪失、黒皮症(例えば、表皮、真皮、または混合サブタイプ)、光損傷、発疹(例えば、紅斑性、黄斑、丘疹、および/または水疱症状)、乾癬、小皺(または皺、例えば、目尻の小皺、加齢性小皺、日光に関連する小皺、または遺伝に関連する小皺)、血色の悪さ、瘢痕拘縮(例えば、瘢痕組織の弛緩)、瘢痕化(例えば、ざ瘡、手術、または他の外傷による)、皮膚老化、皮膚収縮(例えば、皮膚の過度の緊張)、皮膚刺激/過敏症、皮膚弛緩(例えば、皮膚の弛緩またはたるみ、または他の皮膚の異常)、線条(またはストレッチマーク)、血管病変(例えば、アンギオーマ、紅斑、血管腫、丘疹、ポートワイン母斑、酒さ、網状脈、または毛細血管拡張症)、または任意の他の望ましくない皮膚の異常に有用であり得る。
【0447】
そのような治療は、顔(例えば、眼瞼、頬、顎、額、唇、または鼻)、首、大腿、胸(例えば、ブレストリフトのような)、腕、脚、鼻、額、臀部、および/または背中を含む、身体の任意の部分の治療を含み得る。したがって、本発明の器具は、異なる身体領域のサイズまたは形状に適応するように配置または構成され得る。そのような配置および構成は、任意の有用な形状(例えば、直線状、曲線状、または星状)、サイズ、および/または深さを含み得る。
【0448】
いくつかの実施形態では、切開または切除された組織部分は、皮膚領域に穴を形成し、穴の直径または幅は、約1.0mm未満であり、約2.0mm未満の直径または幅を有する組織部分が得られる。さらなる実施形態では、組織部分は、約2.0mm未満の直径または幅、および約1.0mm超の長さを有する。特定の実施形態では、組織部分の比較的小さい寸法は、瘢痕の形成を最小限に抑えながら、治癒を促進することができる。
【0449】
さらに、複数の組織部分をもたらす分割治療は、皮膚領域内で任意の有益なパターンで切開または切除され得る。皮膚領域内の例示的なパターンは、タイルパターンまたはフラクタル様形状を含み、中空管の配列は、例えば、基部内に配列され、そのようなパターンを達成することができる(図7図9参照)。本発明の一実施形態によれば、一方のコアリングステップと他方のコアリングステップとの間に(頂点またはファセットによる)重なりが存在し得ること、および本発明の別の実施形態によれば、(図7に示されるように)連続するコアリングステップ間の断面に重なりが存在し得ることを強調しておく。すなわち、第1のコアリングステップの第1の断面積は、例えば図7に示されるように、六角形である。本発明の一実施形態によれば、次のステップは、第1のステップの前記六角形断面内の任意の位置でコアリングを行うことができる。
【0450】
本発明の別の実施形態によれば、より高い密度および/またはより小さい間隔の組織部分(例えば、スリットおよび/または穴)が、パターンの中心の皮膚または皮膚のより厚い部分において切開または切除され得る。別の例では、皮膚内のパターンは、切開または切除された組織部分のランダムな、千鳥配列、平行列、円形パターン、螺旋パターン、正方形もしくは長方形パターン、三角形パターン、六角形パターン、放射状分布、または1つまたは複数のそのようなパターンの組み合わせであり得る。パターンは、切開または切除された組織部分の平均長さ、深さ、または幅、ならびにそのような切開部間および/または切除部間の密度、配向、および間隔の修正から生じ得る(例えば、特定の密度または間隔パターンで配列される、異なる長さ、幅、または幾何学形状を有する1つまたは複数のブレードまたは管を有する器具を使用することによって)。このようなパターンは、例えば、平均長さ、深さ、幅、密度、配向、および/または切開部間ならびに/もしくは切除間の間隔を修正することによって、皮膚の一方向、無方向、または多方向の収縮または拡張(例えば、x方向、y方向、x方向、x-y平面、y-z平面、x-z平面、および/またはxyz平面)を促進するように最適化され得る。
【0451】
皮膚の任意の有用な部分を切開または切除することができる。そのような組織部分は、表皮組織、真皮組織、および/または真皮/脂肪層境界に近接する細胞もしくは組織(例えば、幹細胞)を含み得る。
【0452】
本発明の別の実施形態によれば、組織の穴(皮膚領域から組織または1つまたは複数の組織部分を除去することにつながる、つまり切除組織)は、外科用メス、エネルギー(例えば、レーザ)の印加、コブレーション、凝固、超音波、マイクロ波エネルギー、RF、熱の印加(皮膚部分を蒸発させるため)、皮膚に「穴を開ける」と同時に吸引が行われて(穴を開けている間またはその後)切除された皮膚部分を除去する機械的アプリケータ、または任意の別の器具を使用して達成され得る。例えば、切除部は、皮膚領域からの除去された任意の組織または組織部分を含み、これは、特定の幾何学形状(例えば、円筒形状、長方形、三角形など、または任意の形状)を有する切除組織部分を形成し、皮膚領域に1つまたは複数の穴(すなわち、組織の除去によって作成されたネガティブスペース)を作製することができる。切除された組織部分または切除部を形成する例示的な方法は、1つまたは複数の中空ニードル(任意に、1つまたは複数の切り欠き、延長部、突出部、および/または返しを含む)、1つまたは複数のマイクロオーガー、1つまたは複数のマイクロアブレーダ、切除部を形成するための任意の有用なツール、または本明細書に記載される任意の方法および装置の使用を含む。
安全サブシステム
【0453】
本発明の一実施形態によれば、以下の安全性の問題が考慮される。
・システムから全てのエネルギーおよび動きを直ちに除去する緊急電源切断スイッチ
・全ての作動ロボットアームは停止し、全電力損失の場合には、ゆっくりと下降して休止する
・ニードル/パンチは、電力損失の場合に機構内の安全な位置に自動的に後退させられる
・全てのロボットアームは、過度の力を検出して直ちに停止させることができる力センサと一体化される
・移動速度は、治療中、1つのコアリング位置から別のコアリング位置へ移動する間、500mm/秒未満および50mm/秒未満に制限される
・コアリング中の移動は20mmに制限され、最大許容配向は10度未満である
・撮像システムは、パンチと皮膚との間の距離を継続的に監視する
・全てのコンピュータ制御された移動はユーザーによって開始される
これらの移動は、ユーザインターフェースを介して迅速に停止され得る
【0454】
次に、分割コアリング(組織除去)治療後0週間後、2週間後、5週間後の組織断面の組織学的分析を示す図17を参照する。
【0455】
図から分かるように、治療直後(0週間目)、コアリングした組織の切除後に分割穴が形成されている。
【0456】
2週間後および5週間後に、線維芽細胞遊走およびコラーゲン合成ならびに成熟を含む治癒が起こり、皮膚が引き締まった。
【0457】
本発明の別の実施形態によれば、切除された組織は、上記に開示したような任意の実施形態に従うことができるが、その方向性引き締めはさらに、組織を加熱および排出するための温度の印加、レーザの印加、RF、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、超音波、任意の他の種類のエネルギーの印加、およびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つのエネルギー源の使用によって実施され得る。
【0458】
そのような実施形態では、例えば、RF電極は、治療される皮膚領域全体、または各切除領域間の面積のいずれかに当てられ得る。
【0459】
ここで、そのような実施形態を概略的に示す図15図16を参照する。
【0460】
図15aには、複数の切除部150が形成された皮膚領域が概略的に示されている。この図では、RF電極150も組み込まれており、これは、切除後に、方向性引き締めを行うために皮膚にエネルギーを印加するように適合されている。RFエネルギーが組織に印加されると、皮膚の引き締めを行うように、切除組織間に異なる磁場が生成されることは、本発明の範囲内である(矢印152を参照)。
【0461】
RF電極(または異なるエネルギー源)によって印加されるエネルギーは、例えば、図15b(矢印153を参照)または図15c(矢印154を参照)に示されるようなものであり得ることに留意されたい。
【0462】
別の実施形態によれば、適用可能な場合、2つのRF電極が用いられる(それぞれ皮膚の異なる側から)(図15d参照)。
【0463】
ここで、本発明の別の実施形態を概略的に示す図16を参照すると、皮膚組織に印加されるエネルギー(この場合、RFエネルギー)は、いくつかのセグメント(図16は、5つのセグメントX1~X5)に分割され、各々のセクションは組織に異なる量のエネルギーを印加するように適合される。このようなエネルギーレベルは、治療を最適化するように調整され得る。
【0464】
図15図16はRF電極およびRFエネルギーを示しているが、同じことが、レーザの印加、RF、パルス電磁場、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、超音波、他の種類のエネルギーの印加、およびそれらの組み合わせにも当てはまることを強調しておく。
エネルギーベースのコアリングと機械ベースのコアリングとの組み合わせ
【0465】
本発明の別の実施形態によれば、パンチ/ニードルも、皮膚および組織にRFエネルギーを印加するように適合される。
【0466】
そのような実施形態によれば、パンチ/ニードルは、皮膚に貫入して皮膚をコアリングして(複数の切除された組織部分を作製するために)、同時にまたは順次にRFエネルギーを送達して、組織に熱を加え、組織を分割アブレーション/凝固させるように適合される。そのような実施形態では、パンチ/ニードルは、基本的に、RF電極ならびに切断要素である。
【0467】
皮膚へのRFエネルギーの印加が組織切除を容易にし、組織に対してアブレーションおよび凝固による創傷治癒由来の衝撃を加えることは、本発明の範囲内である。
【0468】
一実施形態によれば、各々のパンチ/ニードルは、少なくとも1つのRF発生器と連通している。
【0469】
一実施形態によれば、全てのパンチ/ニードルは、少なくとも1つのRF発生器と連通している。
【0470】
本発明の別の実施形態によれば、パルス電磁波周波数発生器は、前記パンチ/ニードルの少なくとも1つと連通している。別の実施形態によれば、パルス電磁波周波数発生器は、電磁パルスが患者の皮膚の前記領域に送達されるように動的磁場を生成するように適合される。別の実施形態によれば、前記電磁パルスは、時間とともに変化する。
【0471】
別の実施形態によれば、動的磁場は、少なくとも1つのコイルによって生成される。別の実施形態によれば、パンチ/ニードルの少なくとも1つは、少なくとも1つのコイルによって少なくとも部分的に巻かれる。別の実施形態によれば、全てのパンチ/ニードルは、1つのコイルによって少なくとも部分的に巻かれる。
【0472】
本発明の別の実施形態によれば、前記パンチ/ニードルの全ては、前記電磁パルスを患者の皮膚の前記領域に同時に送達し、RFエネルギーを印加するように適合される。本発明の一実施形態によれば、前記RFエネルギーは、患者の皮膚の前記領域に熱の形で印加される。
【0473】
本発明の別の実施形態によれば、制御ユニットは、前記皮膚の領域内の組織への(RFエネルギーによる)前記熱の印加を監視および/または制御する。
【0474】
本発明の別の実施形態によれば、前記電磁パルスの形状は、方形波、正弦波、三角波、のこぎり波、ランプ波、スパイク波、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
【0475】
本発明の別の実施形態によれば、前記パルス電磁波周波数発生器によって印加される各パルスの磁場強度Bは、約0テスラ~約3テスラの範囲である。
【0476】
本発明の別の実施形態によれば、前記パルス電磁波周波数発生器によって印加される各パルスの磁場強度Bは、約0ガウス~約40ガウスの範囲である。
【0477】
本発明の別の実施形態によれば、前記パルス電磁波周波数発生器によって印加される各パルスの持続時間は、約3ミリ秒~約1000ミリ秒の範囲である。
【0478】
本発明の別の実施形態によれば、前記パルス電磁波周波数発生器のパルスによって印加される周波数Fは、約1Hz~約40MHzの範囲である。
【0479】
本発明の別の実施形態によれば、前記パルス電磁波周波数発生器のパルスによって印加されるエネルギーEは、1パルス当たり約1ワット~約150ワットの範囲、またはそれらの任意の組み合わせである。
【0480】
本発明の別の実施形態によれば、パルス電磁療法を前記領域に適用する前記ステップによって印加されるパルスによって印加される周波数Fは、約1Hzより高く、約1MHzより低い。
【0481】
本発明の別の実施形態によれば、前記電磁場パルスによって印加される周波数Fは、1Hz~50Hzの範囲である。
【0482】
本発明の別の実施形態によれば、前記RFエネルギーの周波数は、200kHz~10MHzの範囲である。
【0483】
本発明の別の実施形態によれば、前記RFエネルギーパルスによって印加される電力Pは、1W~100WのRMS平均電力である。
【0484】
本発明の別の実施形態によれば、少なくとも1つの温度センサが設けられる。
【0485】
本発明の別の実施形態によれば、組織が達する温度Tは、約30度より高く、約100度より低い。
【0486】
本発明の別の実施形態によれば、(RFエネルギーによって印加される)皮膚の温度を調節するために、皮膚冷却機構が設けられる。
【0487】
本発明の別の実施形態によれば、器具は、皮膚および組織にRFエネルギーを印加するように適合された少なくとも1つのRF電極(コアリング要素、すなわちパンチ/ニードルに加えて)をさらに備える。
【0488】
そのような実施形態によれば、パンチ/ニードルは、皮膚に貫入して皮膚をコアリングし(複数の切除組織部分を作製するために)、RF電極は、同時にまたは順次にRFエネルギーを送達して、組織に熱を加え、組織を分割アブレーション/凝固させるように適合される。
【0489】
皮膚へのRFエネルギーの印加が組織切除を容易にするだけではなく、組織に対してアブレーションおよび凝固の治療を加えることは、本発明の範囲内である。
【0490】
一実施形態によれば、RF電極は、少なくとも1つのRF発生器と連通している。
【0491】
本発明の別の実施形態によれば、パルス電磁波周波数発生器は、少なくとも1つのRF電極と連通している。別の実施形態によれば、パルス電磁波周波数発生器は、電磁パルスが患者の皮膚の前記領域に送達されるように動的磁場を生成するように適合される。別の実施形態によれば、前記電磁パルスは、時間とともに変化する。
【0492】
別の実施形態によれば、動的磁場は、少なくとも1つのコイルによって生成される。別の実施形態によれば、RF電極の少なくとも1つは、少なくとも1つのコイルによって少なくとも部分的に巻かれる。別の実施形態によれば、全てのRF電極は、1つのコイルによって少なくとも部分的に巻かれる。
【0493】
本発明の別の実施形態によれば、前記RF電極の全ては、前記電磁パルスを患者の皮膚の前記領域に同時に送達し、Rfエネルギーを印加するように適合される。本発明の一実施形態によれば、前記RFエネルギーは、患者の皮膚の前記領域に熱の形で印加される。
【0494】
本発明の別の実施形態によれば、制御ユニットは、皮膚の前記領域内の組織への(RFエネルギーによる)熱の前記印加を監視および/または制御する。
【0495】
本発明の別の実施形態によれば、前記電磁パルスの形状は、方形波、正弦波、三角波、のこぎり波、ランプ波、スパイク波、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
【0496】
本発明の別の実施形態によれば、前記パルス電磁波周波数発生器によって印加される各パルスの磁場強度Bは、約0テスラ~約3テスラの範囲である。
【0497】
本発明の別の実施形態によれば、前記パルス電磁波周波数発生器によって印加される各パルスの磁場強度Bは、約0ガウス~約40ガウスの範囲である。
【0498】
本発明の別の実施形態によれば、前記パルス電磁波周波数発生器によって印加される各パルスの持続時間は、約3ミリ秒~約1000ミリ秒の範囲である。
【0499】
本発明の別の実施形態によれば、前記パルス電磁波周波数発生器のパルスによって印加される周波数Fは、約1Hz~約40MHzの範囲である。
【0500】
本発明の別の実施形態によれば、前記パルス電磁波周波数発生器のパルスによって印加されるエネルギーEは、1パルス当たり約1ワット~約150ワットの範囲、またはそれらの任意の組み合わせである。
【0501】
本発明の別の実施形態によれば、パルス電磁療法を前記領域に適用する前記ステップによって印加されるパルスによって印加される周波数Fは、約1Hzより高く、約1MHzより低い。
【0502】
本発明の別の実施形態によれば、前記電磁場パルスによって印加される周波数Fは、1Hz~50Hzの範囲である。
【0503】
本発明の別の実施形態によれば、前記RFエネルギーの周波数は、200kHz~10MHzの範囲である。
【0504】
本発明の別の実施形態によれば、前記RFエネルギーパルスによって印加される電力Pは、1W~100WのRMS平均電力である。
【0505】
本発明の別の実施形態によれば、少なくとも1つの温度センサが設けられる。
【0506】
本発明の別の実施形態によれば、組織が達する温度Tは、約30度より高く、約100度より低い。
【0507】
本発明の別の実施形態によれば、(RFエネルギーによって印加される)皮膚の温度を調節するために、皮膚冷却機構が設けられる。
インピーダンス/温度測定
【0508】
本発明の別の実施形態によれば、少なくとも1つのインピーダンス/温度センサ(複数可)が、パンチのうちの少なくとも1つの最遠位端に埋め込まれ、パンチのうちの少なくとも1つのそれぞれの貫入の深さに関する指標を提供する。このような情報は、各パンチが好ましい治療ゾーン内にあるか、またはその外側にあるかを示すために利用され得る。
切断要素
【0509】
本発明の別の実施形態によれば、皮膚コアリング機器(すなわち、パンチ/ニードル)は、コアリング/切除された組織の摘出を容易にするために、その組織を破砕/粉砕するように適合された少なくとも1つの切断要素(例えば、少なくとも1つのブレード)を備える。
【0510】
少なくとも1つの切断要素は、パンチ/ニードルに組み込まれてもよい、またはパンチ/ニードルと連通してもよい。
【0511】
上述したように、本発明の1つの目的によれば、システムは、前記皮膚組織の切除部分を除去するために吸引を行うように適合された少なくとも1つの真空サブシステムを備える。システム内に少なくとも1つの切断要素を組み合わせることにより、前記真空サブシステムによる切除組織の摘出が容易になる。あるいは、切断要素は、保持部材の助けを借りて、コアリング/切除された組織の除去を容易にする。
注入可能な物質
【0512】
本発明の別の実施形態によれば、少なくとも1つのニードルには、治療物質を治療面積に注入するために、パンチが設けられる。
【0513】
本発明の別の実施形態によれば、パンチは、治療物質を治療面積に注入するように適合されたニードルである。
【0514】
本発明の別の実施形態によれば、ニードルは、均一/不均一のいずれかのサイズを有することができる。
【0515】
本発明の別の実施形態によれば、治療物質は、ヒアルロン酸、ボトックス、コラーゲン、幹細胞、または上述の接着剤のいずれかからなる群から選択され得る。
【0516】
したがって、皮膚領域の方向性皮膚引き締め方法であって、
(ii)皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製するステップと、
(ii)前記皮膚領域にエネルギーを印加して、所定の方向に前記皮膚領域を収縮または拡張させて、前記皮膚組織における方向性皮膚引き締めを行うステップと
を含む方法を提供することは、本発明の範囲内である。
【0517】
本発明の別の目的は、複数の切除組織部分を作製する前記ステップの前に前記皮膚領域に伸展張力を印加するステップをさらに含む、上記で定義された方法を提供することである。
【0518】
本発明の別の目的は、前記方向性皮膚引き締めが、x方向、y方向、および/またはz方向、ならびにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される方向で行われる、上記で定義された方法を提供することである。
【0519】
本発明の別の目的は、皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記ステップが、機械的手段、組織を加熱および排出するための温度印加、レーザの印加、RF、パルス電磁場、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、超音波、任意の他の種類のエネルギーの印加、および任意のそれらの組み合わせからなる群から選択される手段によって行われる、上記で定義された方法を提供することである。
【0520】
本発明の別の目的は、前記皮膚領域を収縮または拡張させるために前記皮膚領域にエネルギーを印加する前記ステップが、機械的手段、組織を加熱および排出するための温度印加、レーザの印加、RF、パルス電磁場、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、超音波、および任意の他の種類のエネルギーの印加、ならびにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される手段によって行われる、上記で定義された方法を提供することである。
【0521】
本発明の別の目的は、皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記ステップが、少なくとも1つのロボットアームを備えるシステムによって行われ、前記少なくとも1つのロボットアームが、少なくとも1つの皮膚コアリング機器を備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0522】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器が、皮膚組織の切除部分によって皮膚組織に穴を生成するために皮膚の表面に接触するように構成された複数のパンチを備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0523】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチが少なくとも7つのパンチであり、そのうちの6つが第7の中央パンチを中心とした六角形の形状で配置される、上記で定義された器具または方法を提供することである。
【0524】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチが少なくとも6つのパンチであり、そのうちの5つが第6の中央パンチを中心とした五角形の形状で配置される、上記で定義された器具または方法を提供することである。
【0525】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチの少なくとも一部が使い捨て可能である、上記で定義された方法を提供することである。
【0526】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチが、同時にまたは順次に前記皮膚に貫入するように適合される、上記で定義された方法を提供することである。
【0527】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチが、同様の断面積または実質的に異なる断面積を特徴とする、上記で定義された方法を提供することである。
【0528】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチは、前記皮膚の1mm~4mmの深さまで貫入するように適合される、上記で定義された方法を提供することである。
【0529】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチの少なくとも一部が0.15mm~2.0mmの半径を特徴とする、上記で定義された方法を提供することである。
【0530】
本発明の別の目的は、前記断面積が、円形、長方形、三角形、六角形、楕円形、千鳥配列、平行列、螺旋パターン、正方形または長方形パターン、放射状分布、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、上記で定義された方法を提供することである。
【0531】
本発明の別の目的は、前記システムが、前記皮膚面積に対する前記少なくとも1つのロボットアームの位置決めを制御するように適合された少なくとも1つのコントローラをさらに備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0532】
本発明の別の目的は、前記コントローラが、回転、並進、前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの貫入角度、貫入の深さ、被覆率、少なくとも1つの切除組織の直径掛けるコアの数、治療される前記皮膚の異なる面積、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのパラメータを制御するように適合された少なくとも1つのエンジンを備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0533】
本発明の別の目的は、前記パラメータがオペレータによって手動で調整される、または前記コントローラによって自動的に調整される、上記で定義された方法を提供することである。
【0534】
本発明の別の目的は、前記パラメータがリアルタイムで調整される、上記で定義された方法を提供することである。
【0535】
本発明の別の目的は、前記回転の速度が1000RPM~7000RPMの範囲である、上記で定義した方法を提供することである。
【0536】
本発明の別の目的は、前記並進の速度が0mm/秒~500mm/秒の範囲である、上記で定義された方法を提供することである。
【0537】
本発明の別の目的は、前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの前記並進が、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づくにつれて変化する、上記で定義された方法を提供することである。
【0538】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つのロボットアームの前記回転が、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づき、前記皮膚に貫入するにつれて変化する、上記で定義された方法を提供することである。
【0539】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチの各々のパンチが、所定の速度で所定の方向に個別に回転する、上記で定義された方法を提供することである。
【0540】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチが同時に回転する、上記で定義された方法を提供することである。
【0541】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチの各々のパンチが個別に並進する、上記で定義された方法を提供することである。
【0542】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチが同時に並進する、上記で定義された方法を提供することである。
【0543】
本発明の別の目的は、前記コントローラが、前記複数のパンチの少なくとも一部が前記皮膚に貫入する深さを制限するように適合された停止機構を備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0544】
本発明の別の目的は、前記貫入角度が前記皮膚に対して実質的に垂直である、上記で定義された方法を提供することである。
【0545】
本発明の別の目的は、前記コントローラが少なくとも1つの非フライゾーンを定義するように適合され、前記非フライゾーンは前記システムが治療を施さない面積として定義される、上記で定義された方法を提供することである。
【0546】
本発明の別の目的は、前記システムがさらに皮膚に添加剤を付与する、上記で定義された方法を提供することである。
【0547】
本発明の別の目的は、前記添加剤が、治療薬、生理食塩水増殖因子、血小板由来増殖因子(PDGF)、形質転換増殖因子ベータ(TGF-β)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、上皮細胞増殖因子(EGF)、およびケラチノサイト増殖因子);1つまたは複数の幹細胞;ステロイド、炎症後皮膚色素沈着過剰を予防する薬剤、ヒドロキノン、アゼライン酸、コウジ酸、マンデル酸、またはナイアシンアミド;1つまたは複数の鎮痛剤;1つまたは複数の抗真菌剤;1つまたは複数の抗炎症剤、またはミネラルコルチコイド剤、免疫選択的抗炎症誘導体;1つまたは複数の抗菌剤;フォーム;またはヒドロゲル、1つまたは複数の消毒剤、1つまたは複数の抗増殖剤、1つまたは複数の皮膚軟化薬;1つまたは複数の止血剤、凝血原、抗線維素溶解剤、1つまたは複数の凝血促進剤、1つまたは複数の抗凝血剤、コルチコステロイドおよび非ステロイド系免疫調節薬を含む1つまたは複数の免疫調節薬、1つまたは複数のタンパク質;または1つまたは複数のビタミンおよびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、上記で定義された方法を提供することである。
【0548】
本発明の別の目的は、前記システムが、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器を誘導するように適合された少なくとも1つの撮像サブシステムをさらに備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0549】
本発明の別の目的は、前記撮像サブシステムが、少なくとも1つのカメラ、超音波ベースの撮像などの皮下撮像、OCT、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0550】
本発明の別の目的は、前記システムが、前記皮膚組織の切除部分を除去するために吸引を行うように適合された少なくとも1つの真空サブシステムをさらに備える、上記で定義された方法を提供することである。
【0551】
本発明の別の目的は、前記皮膚が、額、頬、下顎の輪郭、首、大腿、上腕、お腹、腹部、顔、眼瞼、鼻、額、顎、額、唇、鼻、首、胸、脚、背中およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される治療面積の一部であり得る、上記で定義された方法を提供することである。
【0552】
本発明の別の目的は、皮膚引き締めのための余分の真皮組織の局所的除去、少なくとも部分的な瘢痕除去、皮膚若返り、色素の少なくとも部分的な除去、少なくとも部分的な入れ墨除去、静脈、ざ瘡、アロディニア、染み、異所性皮膚炎、色素沈着過剰、過形成、黒子または角化症、透明性の喪失、弾力性の喪失、黒皮症、光損傷、乾癖、小皺、皺、血色の悪さ、瘢痕拘縮、瘢痕化、皺、襞、にきび瘢痕、色素異常症、線条、外科的瘢痕、セルライト、入れ墨除去、頬皺、顔皺、顔襞、皮膚老化、皮膚収縮、皮膚炎症/過敏症、皮膚弛緩、線条、血管病変、アンギオーマ、紅班、血管腫、丘疹、ポートワイン母斑、酒さ、網状脈、もしくは毛細血管拡張症、または任意の他の望ましくない皮膚の異常およびそれらの任意の組み合わせのために使用される、上記で定義された方法を提供することである。
【0553】
本発明の別の目的は、前記システムが、機械的可視化、OCT、超音波、機械学習アルゴリズム、人工知能、画像処理、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを利用して、治療される組織の好ましい位置を効率的に選択して前記治療の成果を高める、上記で定義された方法を提供することである。
【0554】
本発明の別の目的は、切除組織部分の面積割合が皮膚領域の約5%~約30%である、上記で定義された方法を提供することである。
【0555】
本発明の別の目的は、切除組織部分の面積割合が皮膚領域の約10%未満である、上記で定義された方法を提供することである。
【0556】
本発明の別の目的は、複数の切除組織を作製するステップの前に皮膚領域を事前に伸展させるステップを含む、上記で定義された方法を提供することである。
【0557】
本発明の別の目的は、皮膚領域の方向性皮膚引き締めシステムであって、
(i)皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する手段と、
(ii)前記皮膚領域に少なくとも1つの種類のエネルギーを印加して、所定の方向に前記皮膚領域を収縮または拡張させて、前記皮膚組織における方向性皮膚引き締めを行うための手段と
を備えるシステムを提供することである。
【0558】
本発明の別の目的は、複数の切除組織部分を作製する前記ステップの前に前記皮膚領域に伸展張力を印加する手段をさらに備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0559】
本発明の別の目的は、前記方向性皮膚引き締めが、x方向、y方向、および/またはz方向、ならびにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される方向で行われる、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0560】
本発明の別の目的は、皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記手段が、機械的手段、組織を加熱および排出するための温度印加、レーザの印加、RF、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、パルス電磁場、超音波、および任意の他の種類のエネルギーの印加、ならびに任意のそれらの組み合わせからなる群から選択される手段を備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0561】
本発明の別の目的は、前記皮膚領域を収縮または拡張させるために前記皮膚領域にエネルギーを印加する前記手段が、機械的手段、組織を加熱および排出するための温度印加、レーザの印加、RF、パルス電磁場、コブレーション、凝固、マイクロ波エネルギー、超音波、および任意の他の種類のエネルギーの印加、ならびにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される手段を備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0562】
本発明の別の目的は、皮膚組織の一領域における複数の切除組織部分を作製する前記手段が、少なくとも1つのロボットアームを備えるシステムを備え、前記少なくとも1つのロボットアームが、少なくとも1つの皮膚コアリング機器を備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0563】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器(例えば、スキンコアラー(skin corer))が、皮膚組織の切除部分によって皮膚組織に穴を生成するために皮膚の表面に接触するように構成された複数のパンチを備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0564】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチが少なくとも7つのパンチであり、そのうちの6つが第7の中央パンチを中心とした六角形の形状で配置される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0565】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチが少なくとも6つのパンチであり、そのうちの5つが第6の中央パンチを中心とした五角形の形状で配置される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0566】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチの少なくとも一部が使い捨て可能である、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0567】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチが、同時にまたは順次に前記皮膚に貫入するように適合される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0568】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチが、同様の断面積または実質的に異なる断面積のいずれかを特徴とする、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0569】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチは、前記皮膚の1mm~4mmの深さまで貫入するように適合される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0570】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチの少なくとも一部が0.15mm~2.0mmの半径を特徴とする、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0571】
本発明の別の目的は、前記断面積が、円形、長方形、三角形、六角形、楕円形、千鳥配列、平行列、螺旋パターン、正方形または長方形パターン、放射状分布、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0572】
本発明の別の目的は、前記皮膚面積に対する前記少なくとも1つのロボットアームの位置決めを制御するように適合された少なくとも1つのコントローラをさらに備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0573】
本発明の別の目的は、前記コントローラが、回転、並進、前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの貫入角度、貫入の深さ、被覆率、少なくとも1つの切除組織の直径掛けるコアの数、治療される前記皮膚の異なる面積、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのパラメータを制御するように適合された少なくとも1つのエンジンを備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0574】
本発明の別の目的は、前記パラメータがオペレータによって手動で調整される、または前記コントローラによって自動的に調整される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0575】
本発明の別の目的は、前記パラメータがリアルタイムで調整される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0576】
本発明の別の目的は、前記回転の速度が1000RPM~7000RPMの範囲である、上記で定義したシステムを提供することである。
【0577】
本発明の別の目的は、前記並進の速度が0mm/秒~500mm/秒の範囲である、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0578】
本発明の別の目的は、前記皮膚に対する前記少なくとも1つのロボットアームの前記並進が、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づくにつれて変化する、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0579】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つのロボットアームの前記回転が、前記少なくとも1つのロボットアームが前記皮膚に近づき、前記皮膚に貫入するにつれて変化する、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0580】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチの各々のパンチが、所定の速度で所定の方向に個別に回転する、上記で定義されたシステムを提供することである。いくつかの実施形態では、ロータは、パンチを同じ速度で回転させるように構成される。
【0581】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチが同時に回転する、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0582】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチの各々のパンチが個別に並進する、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0583】
本発明の別の目的は、前記複数のパンチが同時に並進する、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0584】
本発明の別の目的は、前記コントローラが、前記複数のパンチの少なくとも一部が前記皮膚に貫入する深さを制限するように適合された停止機構を備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0585】
本発明の別の目的は、前記貫入角度が前記皮膚に対して実質的に垂直である、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0586】
本発明の別の目的は、前記コントローラが少なくとも1つの非フライゾーンを定義するように適合され、前記非フライゾーンは前記システムが治療を施さない面積として定義される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0587】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の構成要素の制御を実行するために利用され得るようなコントローラは、非一時的コンピュータ可読媒体と通信するように構成されたプロセッサを含む。非一時的コンピュータ可読媒体は、命令を記憶するように構成されたメモリとして構成可能であり、命令は、プロセッサによって実行されると、プロセッサに命令を実行させる。
【0588】
本発明の別の目的は、さらに皮膚に添加剤を付与する、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0589】
本発明の別の目的は、前記添加剤が、治療薬、生理食塩水増殖因子、血小板由来増殖因子(PDGF)、形質転換増殖因子ベータ(TGF-β)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、上皮細胞増殖因子(EGF)、およびケラチノサイト増殖因子);1つまたは複数の幹細胞;ステロイド、炎症後皮膚色素沈着過剰を予防する薬剤、ヒドロキノン、アゼライン酸、コウジ酸、マンデル酸、またはナイアシンアミド;1つまたは複数の鎮痛剤;1つまたは複数の抗真菌剤;1つまたは複数の抗炎症剤、またはミネラルコルチコイド剤、免疫選択的抗炎症誘導体;1つまたは複数の抗菌剤;フォーム;またはヒドロゲル、1つまたは複数の消毒剤、1つまたは複数の抗増殖剤、1つまたは複数の皮膚軟化薬;1つまたは複数の止血剤、凝血原、抗線維素溶解剤、1つまたは複数の凝血促進剤、1つまたは複数の抗凝血剤、コルチコステロイドおよび非ステロイド系免疫調節薬を含む1つまたは複数の免疫調節薬、1つまたは複数のタンパク質;または1つまたは複数のビタミンおよびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0590】
本発明の別の目的は、前記少なくとも1つの皮膚コアリング機器を誘導するように適合された少なくとも1つの撮像サブシステムをさらに備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0591】
本発明の別の目的は、前記撮像サブシステムが、少なくとも1つのカメラ、超音波ベースの撮像などの皮下撮像、OCT、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0592】
本発明の別の目的は、前記皮膚組織の切除部分を除去するために吸引を行うように適合された少なくとも1つの真空サブシステムをさらに備える、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0593】
本発明の別の目的は、前記皮膚が、額、頬、下顎の輪郭、首、大腿、上腕、お腹、腹部、顔、眼瞼、鼻、額、顎、額、唇、鼻、胸、脚、背中およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される治療面積の一部であり得る、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0594】
本発明の別の目的は、皮膚引き締めのための余分の真皮組織の局所的除去、少なくとも部分的な瘢痕除去、皮膚若返り、色素の少なくとも部分的な除去、少なくとも部分的な入れ墨除去、静脈、ざ瘡、アロディニア、染み、異所性皮膚炎、色素沈着過剰、過形成、黒子または角化症、半透明性の喪失、弾力性の喪失、黒皮症、光損傷、乾癖、小皺、皺、血色の悪さ、瘢痕拘縮、瘢痕化、皺、襞、にきび瘢痕、色素異常症、線条、外科的瘢痕、セルライト、入れ墨除去、頬皺、顔皺、顔襞、皮膚老化、皮膚収縮、皮膚炎症/過敏症、皮膚弛緩、線条、血管病変、アンギオーマ、紅班、血管腫、丘疹、ポートワイン母斑、酒さ、網状脈、もしくは毛細血管拡張症、または任意の他の望ましくない皮膚の異常およびそれらの任意の組み合わせのために使用される、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0595】
本発明の別の目的は、機械的可視化、OCT、超音波、機械学習アルゴリズム、人工知能、画像処理、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを利用して、治療される組織の好ましい位置を効率的に選択して前記治療の成果を高める、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0596】
本発明の別の目的は、切除組織部分の面積割合が皮膚領域の約5%~約30%である、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0597】
本発明の別の目的は、切除組織部分の面積割合が皮膚領域の約10%未満である、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0598】
本発明の別の目的は、複数の切除組織を作製する前に皮膚領域を事前に伸展させることを含む、上記で定義されたシステムを提供することである。
【0599】
本発明の別の実施形態によれば、皮膚コアリング機器(すなわち、パンチ/ニードル)は、コアリング/切除された組織の摘出を容易にするために、その組織を破砕/粉砕するように適合された少なくとも1つの切断要素(例えば、少なくとも1つのブレード)を備える。上述したように、本発明の1つの目的によれば、システムは、前記皮膚組織の切除部分を除去するために吸引を行うように適合された少なくとも1つの真空サブシステムを備える。システム内に少なくとも1つの切断要素(カッター)を組み合わせることは、前記真空サブシステムによる切除組織の摘出を促進することになる。あるいは、切断要素は、保持部材の助けを借りて、コアリング/切除された組織の除去を容易にする。
【0600】
本発明の別の実施形態によれば、組織のコアリングが行われると、皮膚の治療面積に熱が加えられる。熱は、RFエネルギー、レーザ、電気的手段、およびそれらの任意の組み合わせによって生成され得る。
【0601】
別の実施形態によれば、加熱要素は、コアリング要素と同じである。別の実施形態によれば、加熱要素は、レーザ源に結合された光ファイバによって提供され、コアリング段階後および/またはその間に、治療組織にエネルギーを印加するように適合される。
【0602】
本発明の範囲および精神から逸脱することなく、本発明の記載された方法およびシステムの様々な修正形態および変形形態が当業者には明らかであろう。本発明を特定の望ましい実施形態に関連して説明してきたが、特許請求される本発明は、そのような特定の実施形態に過度に限定されるべきではないことを理解されたい。実際に、本発明を実施するための記載されている形態の種々の修正形態は、医学、薬理学または関連分野の当業者に明らかであり、本発明の範囲内に含まれるものとする。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14
図15A
図15B
図15C
図15D
図16
図17
図18
図19
【国際調査報告】