(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-10
(54)【発明の名称】動的かつ半永続的な受信のためのHARQフィードバック
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20240403BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20240403BHJP
H04L 1/1812 20230101ALI20240403BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240403BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/21
H04L1/1812
H04W72/0446
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560114
(86)(22)【出願日】2022-04-05
(85)【翻訳文提出日】2023-09-28
(86)【国際出願番号】 US2022023472
(87)【国際公開番号】W WO2022216701
(87)【国際公開日】2022-10-13
(32)【優先日】2021-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】パンテリーヴ,セルゲイ
(72)【発明者】
【氏名】チャタジー,デブディープ
(72)【発明者】
【氏名】ハミディ-セファー,ファテメ
(72)【発明者】
【氏名】イスラム,トウフィクル
(72)【発明者】
【氏名】タラリコ,サルヴァトーレ
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA02
5K014FA03
5K067AA33
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
(57)【要約】
【要約】
時間領域二重化(TDD)システムの中で、半永続的スケジューリング(SPS)物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信のために、ハイブリッド自動繰返し要求(HARQ)フィードバックを延期する装置及びシステムが、記述される。SPS HARQフィードバックの延期が有効であることを示すSPS PDSCH構成が受信された後、ユーザ機器(UE)は、特定のSPS PDSCH送信に関連付けられたPUCCHが、有効なアップリンク(UL)シンボルで送信可能であるか否かを決定する。PUCCHは、特定のSPS PDSCH送信を確認するために、SPS HARQ-ACKビットを搬送する。SPS PDSCH構成のタイミングを使用してPUCCHが送信できない場合に、PUCCHが送信できる次の有効な機会まで送信は延期される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)のための装置であって、
処理回路であり、
第5世代NodeB(gNB)から、時間領域二重化(TDD)システムの中で、半永続的スケジューリング(SPS)物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)送信を示すメッセージを受信し、
公称のPDSCHからHARQフィードバックまでの時間ギャップで、有効なアップリンク(UL)シンボルでの特定のSPS PDSCH送信に関連付けられたPUCCHの送信可能性を決定するように、前記UEを構成し、前記PUCCHは、前記特定のSPS PDSCH送信を確認するためにSPSハイブリッド自動繰返し要求(HARQ)フィードバックを搬送するように構成され、
前記PUCCHが前記有効なULシンボルにマッピングされることが可能でないと決定したことに応答して、前記SPS HARQフィードバックの送信を、前記公称のPDSCHからHARQフィードバックまでの時間ギャップの後の有効なUL機会に延期するように、前記UEを構成する、処理回路と、
前記公称のPDSCHからHARQフィードバックまでの時間ギャップを記憶するように構成されているメモリと
を備えている装置。
【請求項2】
前記処理回路は、前記SPS HARQフィードバックとしてSPS HARQ確認応答(HARQ-ACK)ビットを搬送する前記PUCCHが、k1_currentの現在値で示されたスロット又はサブスロットの有効なULシンボルにマッピングされることが可能でないと決定したことに応答して、前記PUCCHの送信可能性を決定するように構成され、
ここで、k1_currentは、初期k1値又は修正k1値であり、k1_currentの前記現在値は、前記特定のSPS PDSCH送信と、前記SPS HARQ-ACKビットを搬送する対応するアップリンク制御情報(UCI)との間のスロット又はサブスロットの時間ギャップである、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記処理回路は、前記PUCCHが、k1_currentの前記現在値で示された前記スロット又はサブスロットの前記有効なULシンボルにマッピングされることが可能でないと決定したことに応答して、k1値を1だけインクリメントすることによって前記k1値を修正するように構成されている、請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記有効なUL機会は、前記有効なULシンボルの後の最も早い有効なUL機会である、請求項1記載の装置。
【請求項5】
前記処理回路は、前記PUCCHを、特定の最大ペイロードサイズに対してn1PUCCH-AN又はSPS-PUCCH-AN-r16で示された任意のPUCCHから決定するように構成され、
ここで、n1PUCCH-ANは、単一のSPS構成に対するSPS送信のためのPUCCHリソースであり、SPS-PUCCH-AN-r16は、複数のSPS構成に対するPUCCHリソースのリストである、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記処理回路は、PUCCHリソースセットから前記PUCCHのPUCCHリソースを決定するために、SPS HARQ確認応答(HARQ-ACK)ビットの実際の数を仮定するように構成されている、請求項5記載の装置。
【請求項7】
前記処理回路は、前記SPS HARQフィードバックの延期が有効化されていることを示すSPS PDSCH構成を、前記gNBから受信するように、前記UEを構成する、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記処理回路は、
異なるSPS PDSCH送信に関連付けられた複数のPUCCHが、それぞれの有効なUL機会に送信されることがそれぞれ不能であり、前記SPS PDSCH送信のそれぞれに対する各SPS HARQフィードバックが延期されるものとすることを決定し、
延期後に、延期前の前記SPS PDSCH送信のそれぞれに対する前記SPS HARQフィードバックの順序を保持するように構成されている、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記処理回路は、前記SPS HARQフィードバックの延期が有効化されていることを示す複数のSPS PDSCH構成を、前記gNBから受信するように、前記UEを構成する、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記処理回路は、
前記SPS PDSCH構成のそれぞれについて、
前記SPS PDSCH構成の異なるSPS PDSCH送信に関連付けられた複数のPUCCHが、それぞれの有効なUL機会に送信されることがそれぞれ不能であり、前記SPS PDSCH送信のそれぞれに対する各SPS HARQフィードバックが延期されるものとすることを決定し、
延期後に、延期前の前記SPS PDSCH構成の前記SPS PDSCH送信のそれぞれに対して、前記SPS HARQフィードバックの順序を保持し、
延期後に、延期前の前記SPS PDSCH構成の間の前記SPS HARQフィードバックの順序を保持するように構成されている、請求項9記載の装置。
【請求項11】
前記処理回路は、
アップリンク制御情報(UCI)で、複数の前記SPS PDSCH構成のSPS PDSCH送信のSPS HARQ-ACKビットを多重化し、
延期後に、延期前の前記UCIでの多重化された前記SPS HARQ-ACKビットの順序を保持するように構成されている、請求項9記載の装置。
【請求項12】
第5世代NodeB(gNB)のための装置であって、
処理回路であり、
時間領域二重化(TDD)システムで、半永続的スケジューリング(SPS)物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)送信を示すメッセージを、ユーザ機器(UE)へ送信するように、前記gNBを構成し、
特定のSPS PDSCH送信に関連付けられたPUCCHが、公称のPDSCHからHARQフィードバックまでの時間ギャップで、有効なアップリンク(UL)シンボルで送信されることが不能であることに応答して、前記UEから、前記公称のPDSCHからHARQフィードバックまでの時間ギャップの後の有効なUL機会で前記PUCCHを受信するように、前記gNBを構成する処理回路であり、前記PUCCHは、前記特定のSPS PDSCH送信を確認するためにSPSハイブリッド自動反復要求(HARQ)フィードバックを搬送するように構成されている、処理回路と、
前記公称のPDSCHからHARQフィードバックまでの時間ギャップを記憶するように構成されているメモリと
を備えている装置。
【請求項13】
前記SPS HARQフィードバックとしてSPS HARQ確認応答(HARQ-ACK)ビットを搬送する前記PUCCHは、k1_currentの現在値で示されたスロット又はサブスロットの有効なULシンボルにマッピングされることが可能でなく、
ここで、k1_currentは、初期k1値又は修正k1値であり、k1_currentの前記現在値は、前記特定のSPS PDSCH送信と、前記SPS HARQ-ACKビットを搬送する対応するアップリンク制御情報(UCI)との間のスロット又はサブスロットの時間ギャップである、請求項12記載の装置。
【請求項14】
前記有効なUL機会は、前記有効なULシンボルの後の最も早い有効なUL機会である、請求項12記載の装置。
【請求項15】
前記PUCCHは、特定の最大ペイロードサイズに対してn1PUCCH-AN又はSPS-PUCCH-AN-r16で示された任意のPUCCHから決定され、
ここで、n1PUCCH-ANは、単一のSPS構成に対するSPS送信のためのPUCCHリソースであり、SPS-PUCCH-AN-r16は、複数のSPS構成に対するPUCCHリソースのリストである、請求項12記載の装置。
【請求項16】
前記処理回路は、前記SPS HARQフィードバックの延期が有効化されていることを示すSPS PDSCH構成を、前記UEへ送信するように、前記UEを構成する、請求項12ないし15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
異なるSPS PDSCH送信に関連付けられた複数のPUCCHは、それぞれの有効なUL機会に送信されることがそれぞれ不能であり、前記SPS PDSCH送信のそれぞれに対する各SPS HARQフィードバックは、延期されるものとし、
延期後に、延期前の前記SPS PDSCH送信のそれぞれに対する前記SPS HARQフィードバックの順序が、保持される、請求項12ないし15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項18】
前記処理回路は、前記SPS HARQフィードバックの延期が有効化されていることを示す複数のSPS PDSCH構成を、前記UEへ送信するように、前記UEを構成し、
延期前にアップリンク制御情報(UCI)で多重化された複数の前記SPS PDSCH構成のSPS PDSCH送信のSPS HARQ-ACKビットの順序は、延期後に保持される、請求項12ないし15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
ユーザ機器(UE)の1つ以上のプロセッサが実行するための命令を備えているコンピュータプログラムであり、1つ以上の前記プロセッサは、前記命令が実行されたときに前記UEを構成する、コンピュータプログラムであって、
第5世代NodeB(gNB)から、時間領域二重化(TDD)システムの中で、半永続的スケジューリング(SPS)物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)送信を示すメッセージを受信するステップと、
公称のPDSCHからHARQフィードバックまでの時間ギャップで、有効なアップリンク(UL)シンボルでの特定のSPS PDSCH送信に関連付けられたPUCCHの送信可能性を決定するステップであり、前記PUCCHは、前記特定のSPS PDSCH送信を確認するためにSPSハイブリッド自動繰返し要求(HARQ)フィードバックを搬送するように構成されている、決定するステップと、
前記PUCCHが有効なULシンボルにマッピングされることが可能でないと決定したことに応答して、前記SPS HARQフィードバックの送信を、前記公称のPDSCHからHARQフィードバックまでの時間ギャップの後の有効なUL機会に延期するステップとを備えている、コンピュータプログラム。
【請求項20】
前記有効なUL機会は、前記有効なULシンボルの後の最も早い有効なUL機会である、請求項19記載のコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、次世代(NG)無線通信に関する。特に、いくつかの実施形態は、半永続的スケジューリング(SPS)ハイブリッド自動繰返し要求(HARQ)フィードバック送信に関する。
【0002】
本出願は、2021年4月6日に出願された米国仮特許出願第63/171,402号の優先権の利益を主張する。その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
ニューラジオ(NR)無線システムは、第5世代(5G)ネットワークを含み、また特に、第6世代(6G)ネットワークを含みつつある。ニューラジオ(NR)無線システムの使用及び複雑さは、ネットワークリソースを使用するデバイスUEの種類の増加と、これらのUE上で動作するさまざまなアプリケーション、例えばビデオストリーミングなどが使用するデータの量及び帯域幅の両方のために、増大している。通信デバイスの数と多様性との膨大な増加に伴い、対応するネットワーク環境は、ルータ、スイッチ、ブリッジ、ゲートウェイ、ファイアウォール、ロードバランサーなどを含んで、ますます複雑になっている。予想されるように、いずれの新しい技術の登場にも、多くの問題がつきまとう。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、ユーザ機器(UE)のための装置を提供し、これは、
処理回路であり、
第5世代NodeB(gNB)から、時間領域二重化(TDD)システムの中で、半永続的スケジューリング(SPS)物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)送信を示すメッセージをデコードし、
公称のPDSCHからHARQフィードバックまでの時間ギャップ(nominal PDSCH-to-HARQ feedback time gap)で、有効なアップリンク(UL)シンボルでの特定のSPS PDSCH送信に関連付けられたPUCCHの送信可能性を決定し、PUCCHは、特定のSPS PDSCH送信を確認するためにSPSハイブリッド自動繰返し要求(HARQ)フィードバックを搬送するように構成され、
PUCCHが有効なULシンボルにマッピングされることが可能でないと決定したことに応答して、SPS HARQフィードバックの送信を、公称のPDSCHからHARQフィードバックまでの時間ギャップの後の有効なUL機会に延期するように構成されている、処理回路と、
公称のPDSCHからHARQフィードバックまでの時間ギャップを記憶するように構成されているメモリとを備えている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
必ずしも縮尺通りに描かれていない図で、同一の数字は、異なる図の中での同様のコンポーネントを表す場合がある。異なる文字の接尾辞を有する同一の数字は、同様のコンポーネントの異なる事例を表す場合がある。図面は全体に、本明細書で述べるさまざまな実施形態を例として示すが、限定として示すものではない。
【0006】
【
図1A】いくつかの態様に係るネットワークのアーキテクチャーを示す。
【
図1B】いくつかの態様に係る非ローミング5Gシステムアーキテクチャーを示す。
【
図1C】いくつかの態様に係る非ローミング5Gシステムアーキテクチャーを示す。
【
図2】いくつかの実施形態に係る通信デバイスのブロック図である。
【
図3】いくつかの態様に係り、延期SPS HARQ ACKを有する物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)を示す。
【
図4】いくつかの態様に係るSPS HARQ-ACK送信のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の説明及び図面は、当業者がそれらを実施することができるように、特定の実施形態を十分に例示する。他の実施形態は、構造的、論理的、電気的、プロセス的な変更、及び他の変更が組み込まれてよい。いくつかの実施形態の部分及び特徴は、他の実施形態のものに含まれてよく、又は他の実施形態のもので代替されてよい。請求項に記載された実施形態は、それらの請求項の利用可能な等価物を全て包含する。
【0008】
図1Aは、いくつかの態様によるネットワークのアーキテクチャーを示す。ネットワーク140Aは、6G機能に拡張される可能性がある3GPP(登録商標) LTE/4G及びNGネットワーク機能を含む。従って、5Gが参照されるが、これは6G構造、システム、及び機能となることが可能であるように拡張されることを理解するものとする。ネットワーク機能は、専用ハードウェア上の個別のネットワーク要素として、及び/又は専用ハードウェア上で動作するソフトウェアインスタンスとして、及び/又は適切なプラットフォーム、例えば、専用ハードウェア又はクラウドインフラストラクチャーで、インスタンス化された仮想化機能として、実施されてよい。
【0009】
ネットワーク140Aは、ユーザ機器(UE)101及びUE102を含むように示されている。UE101及び102は、スマートフォン(例えば、1つ以上のセルラーネットワークに接続可能なハンドヘルドタッチスクリーン・モバイルコンピューティングデバイス)として図示されるが、携帯型(ラップトップ)又はデスクトップコンピュータ、無線ハンドセット、ドローン、又は有線及び/又は無線通信インターフェースなどのような、任意の他のコンピューティングデバイスなど、任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスを含んでよい。UE101及び102は、本明細書ではUE101と総称されてよく、UE101は、本明細書に開示される技術のうちの1つ以上を実行するために使用してよい。
【0010】
本明細書で説明される無線リンクのいずれも(例えば、ネットワーク140A又は他の図示されるネットワークで使用されるように)、任意の例示的な無線通信技術及び/又は規格に従って動作してよい。任意のスペクトル管理方式、例えば、専用のライセンススペクトル、アンライセンススペクトル(無認可スペクトル)、(ライセンスされた)共有スペクトル(2.3ないし2.4GHz、3.4ないし3.6GHz、3.6ないし3.8GHz、及び他の周波数でのライセンスされた共有アクセス(LSA)、及び3.55ないし3.7GHz及び他の周波数でのスペクトルアクセスシステム(SAS)、など)、異なるシングルキャリア又は直交周波数領域多重(OFDM)モード(CP-OFDM、SC-FDMA、SC-OFDM、フィルタバンクベースマルチキャリア(FBMC)、OFDMAなど)、特に3GPP NRを含むスペクトル管理方式が、OFDMキャリアデータビットベクトルを対応するシンボルリソースに割り当てることによって使用されてよい。
【0011】
いくつかの態様では、UE101及び102のうちのいずれかは、モノのインターネット(IoT)UE又はセルラーIoT(CIoT)UEを含んでよく、これは、短寿命のUE接続を利用する低電力IoTの用途のために設計されたネットワークアクセスレイヤを含んでよい。いくつかの態様で、UE101及び102のうちのいずれかは、狭帯域(NB)IoT UE(例えば、拡張NB-IoT(eNB-IoT)UE、及びさらなる拡張(FeNB-IoT)UEなど)を含んでよい。IoT UEは、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)、近接ベースサービス(ProSe)又はデバイス間通信(D2D)、センサネットワーク、又はIoTネットワークを介して、MTCサーバ又はデバイスとデータを交換するために、Machine-to-Machine(M2M)又はマシンタイプ通信(MTC)などの技術を利用してよい。M2M又はMTCのデータ交換は、機械主導のデータ交換であってよい。IoTネットワークは、(インターネットインフラストラクチャー内の)一意に識別可能な組み込みコンピューティングデバイスを含む可能性があるIoT UEを、短寿命の接続で相互接続することを含む。IoT UEは、IoTネットワークの接続を促進するために、バックグラウンドアプリケーション(例えば、キープアライブメッセージ、ステータス更新など)を実行してよい。いくつかの態様で、UE101及び102のうち任意の1つは、拡張MTC(eMTC)UE、又はさらなる拡張MTC(FeMTC)UEを含んでよい。
【0012】
UE101及び102は、無線アクセスネットワーク(RAN)110と接続、例えば、通信可能に結合するように構成されてよい。RAN110は、例えば、進化型ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)、NextGen RAN(NG RAN)、又は他のタイプのRANであってよい。
【0013】
UE101及び102は、それぞれ接続部103及び104を利用し、それぞれが物理通信インターフェース又はレイヤ(以下でさらに詳細に説明する)を構成する。この例では、接続部103及び104は、通信結合を可能にするエアインターフェースとして図示される。接続部103及び104は、セルラー通信プロトコル、例えば、GSM(Global System for Mobile Communications)プロトコル、CDMA(符号分割多重接続)ネットワークプロトコル、PTT(プッシュツートーク)プロトコル、POC(PTT over Cellular)プロトコル、UMTS(ユニバーサル移動体通信システム)プロトコル、3GPP LTE(ロングタームエボリューション)プロトコル、5Gプロトコル、6Gプロトコルなどと、整合するものであってよい。
【0014】
一態様では、UE101及び102はさらに、ProSeインターフェース105を介して通信データを直接交換してよい。ProSeインターフェース105はさらに、1つ以上の論理チャンネルを含むサイドリンク(SL)インターフェースと称してよい。1つ以上の論理チャンネルは、物理サイドリンク制御チャンネル(PSCCH)、物理サイドリンク共有チャンネル(PSSCH)、物理サイドリンク発見チャンネル(PSDCH)、物理サイドリンク放送チャンネル(PSBCH)、及び物理サイドリンクフィードバックチャンネル(PSFCH)を含むが、これらに限定されない。
【0015】
UE102は、接続部107を介してアクセスポイント(AP)106にアクセスするように構成されていることが図示される。接続部107は、例えば、任意のIEEE802.11プロトコルと整合する接続などのローカル無線接続を含んでよい。これによれば、AP106はワイヤレスフィデリティ(WiFi(登録商標))ルータを含んでよい。この例では、AP106は、無線システムのコアネットワーク(以下でさらに詳細に説明する)に接続されずに、インターネットに接続されるように図示される。
【0016】
RAN110は、接続部103及び104を有効化する1つ以上のアクセスノードを含んでよい。これらのアクセスノード(AN)は、基地局(BS)、NodeB、進化型NodeB(eNB)、次世代(第5世代又は第6世代)NodeB(gNB)、RANノードなどと称してよく、地上局(例えば、地上アクセスポイント)、又は地理的領域(例えば、セル)の中のカバレッジを提供する衛星局を含んでよい。いくつかの態様で、通信ノード111及び112は、送信/受信ポイント(TRP)であってよい。通信ノード111及び112がNodeB(例えば、eNB又はgNB)である場合に、1つ以上のTRPが、NodeBの通信セル内で機能してよい。RAN110は、マクロセルを提供する1つ以上のRANノード、例えば、マクロRANノード111と、フェムトセル又はピコセル(例えば、マクロセルと比較して、一層小さいカバレッジエリア、一層小さいユーザ容量、又は一層高い帯域幅を有するセル)を提供する1つ以上のRANノード、例えば、低電力(LP)RANノード112とを含んでよい。
【0017】
RANノード111及び112のうちのいずれかは、エアインターフェースプロトコルを終端してよく、UE101及び102の第1接点(連絡先)であってよい。いくつかの態様で、RANノード111及び112のうちのいずれかは、RAN110のためのさまざまな論理機能を果たしてよい。論理機能は、無線ネットワークコントローラ(RNC)機能、例えば、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンク動的無線リソース管理及びデータパケットスケジューリング、及びモビリティ管理などを含むが、これらに限定されない。一例では、ノード111及び/又は112のうちのいずれかは、gNB、eNB、又は別のタイプのRANノードであってよい。
【0018】
RAN110は、S1インターフェース113を介してコアネットワーク(CN)120に通信可能に結合されるように示されている。ある態様では、CN120は、進化型パケットコア(EPC)ネットワーク、NextGenパケットコア(NPC)ネットワーク、又は他のタイプのCN(例えば、
図1B及び1Cを参考に図示されるような)であってよい。この態様では、S1インターフェース113は、2つの部分に分割される。即ち、RANノード111及び112とサービングゲートウェイ(S-GW)122との間でトラフィックデータを搬送するS1-Uインターフェース114と、RANノード111及び112とMME121との間のシグナリングインターフェースであるS1モビリティ管理エンティティ(MME)インターフェース115とに分割される。
【0019】
この態様では、CN120は、複数のMME121と、S-GW122と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)123と、ホーム加入者サーバ(HSS)124とを含む。MME121は、受け継いだ(legacy)サービング汎用パケット無線サービス(GPRS)サポートノード(SGSN)の制御プレーンと同様の機能を有してよい。MME121は、ゲートウェイの選択及びトラッキングエリアリスト管理などのアクセスでのモビリティの態様を管理してよい。ネットワークエンティティによる通信セッションの処理をサポートするサブスクリプション関連情報を含む、ネットワークユーザのためのデータベースを、HSS124は含んでよい。CN120は、モバイル加入者の数、機器の容量、ネットワークの構成などに応じて、1つ以上のHSS124を含んでよい。例えば、HSS124は、ルーティング/ローミング、認証、認可、名前付け/アドレスの解決、位置依存性などに、サポートを提供してよい。
【0020】
S-GW122は、RAN110に向かってS1インターフェース113を終端してよい。S-GW122は、RAN110とCN120との間でデータパケットをルーティングする。さらに、S-GW122は、RANノード間ハンドオーバのためのローカルモビリティアンカーポイントであってよく、また、3GPP間モビリティのためのアンカーを提供してよい。S-GW122の他の担当は、合法的な傍受、課金、及びいくつかのポリシー実施を含んでよい。
【0021】
P-GW123は、PDNに向かってSGiインターフェースを終端してよい。インターネットプロトコル(IP)インターフェース125を介して、P-GW123は、CN120と、外部ネットワーク、例えばアプリケーションサーバ184(代替的にアプリケーション機能(AF)と呼ばれる)を含むネットワークなどとの間で、データパケットをルーティングしてよい。また、インターネット、IPマルチメディアサブシステム(IPS)ネットワーク、及び他のネットワークを含んでよい他の外部ネットワーク131Aに、P-GW123はデータを通信してよい。一般に、アプリケーションサーバ184は、コアネットワーク(例えば、UMTSパケットサービス(PS)ドメイン、LTE PSデータサービスなど)とともにIPベアラリソースを使用するアプリケーションを提供する要素であってよい。この態様では、P-GW123は、IPインターフェース125を介してアプリケーションサーバ184に通信可能に結合されることが示されている。アプリケーションサーバ184はまた、CN120を介してUE101及び102のために、1つ以上の通信サービス(例えば、VoIP(Voice-over-Internet Protocol)セッション、PTTセッション、グループ通信セッション、ソーシャルネットワーキングサービスなど)をサポートするように構成されてよい。
【0022】
P-GW123はさらに、ポリシー実施及び課金データ収集のためのノードであってよい。ポリシー及び課金ルール機能(PCRF)126は、CN120のポリシー及び課金制御要素である。いくつかの態様で、非ローミングシナリオでは、UEのIP-CAN(Internet Protocol Connectivity Access Network)セッションに関連付けられたHPLMN(ホーム公衆陸上移動体ネットワーク)に単一のPCRFが存在してよい。トラフィックのローカルブレイクアウトを伴うローミングシナリオでは、UEのIP-CANセッションに関連付けられた2つのPCRFが存在してよい。即ちHPLMNの中のホームPCRF(H-PCRF)と、VPLMN(訪問先公衆陸上移動体ネットワーク)の中の訪問先PCRF(V-PCRF)とが、存在してよい。PCRF126は、P-GW123を介してアプリケーションサーバ184と通信可能に結合されてよい。
【0023】
いくつかの態様で、通信ネットワーク140Aは、IoTネットワーク、又は5G又は6Gネットワークであってよい。5G又は6Gネットワークは、ライセンス(5G NR)及びアンライセンス(5G NR-U)スペクトルでの通信を使用する5Gニューラジオネットワークを含む。IoTの現在の実現手段の1つは、狭帯域IoT(NB-IoT)である。アンライセンススペクトルでの動作は、デュアルコネクティビティ(DC)動作と、アンライセンススペクトルでのスタンドアローンLTEシステムとを含んでよい。スタンドアローンLTEシステムによれば、MulteFire(登録商標)と呼ばれるLTEベースの技術がライセンススペクトルの「アンカー」を使用せずに、アンライセンススペクトルのみで動作する。ライセンススペクトルだけでなくアンライセンススペクトルでも、将来のリリースや5Gシステムでは、LTEシステムの運用がさらに強化されることが予想される。このような強化された動作は、NRサイドリンクV2X通信のためのサイドリンクリソース割り当てやUE処理動作の技術を含んでよい。
【0024】
NGシステムアーキテクチャー(又は6Gシステムアーキテクチャー)は、RAN110と、5Gコアネットワーク(5GC)120とを含んでよい。NG-RAN110は、gNB及びNG-eNBなどの複数のノードを含んでよい。CN120(例えば、5Gコアネットワーク/5GC)は、アクセス及びモビリティ機能(AMF)及び/又はユーザプレーン機能(UPF)を含んでよい。AMF及びUPFは、NGインターフェースを介してgNB及びNG-eNBに通信可能に結合されてよい。さらに具体的には、いくつかの態様で、gNBと、NG-eNBとは、NG-CインターフェースによってAMFに接続されてよく、NG-UインターフェースによってUPFに接続されてよい。gNB及びNG-eNBは、Xnインターフェースを介して互いに結合されてよい。
【0025】
いくつかの態様では、NGシステムアーキテクチャーは、さまざまなノード間で参照点を使用してよい。いくつかの態様では、gNBとNG-eNBとのそれぞれが、基地局、モバイルエッジサーバ、スモールセル、ホームeNBなどとして実施されてよい。いくつかの態様では、5Gアーキテクチャーの中で、gNBはマスターノード(MN)であってよく、NG-eNBはセカンダリノード(SN)であってよい。
【0026】
図1Bは、いくつかの態様による非ローミング5Gシステムアーキテクチャーを示す。特に、
図1Bは、参照点の表現での5Gシステムアーキテクチャー140Bを示す。これは、6Gシステムアーキテクチャーに拡張されてよいさらに具体的には、UE102は、RAN110とだけでなく、1つ以上の他の5GCネットワークエンティティと通信してよい。5Gシステムアーキテクチャー140Bは、複数のネットワーク機能(NF)、即ち、AMF132、セッション管理機能(SMF)136、ポリシー制御機能(PCF)148、アプリケーション機能(AF)150、UPF134、ネットワークスライス選択機能(NSSF)142、認証サーバ機能(AUSF)144、及び統合データ管理(UDM)/ホーム加入者サーバ(HSS)146などを含む。
【0027】
UPF134は、データネットワーク(DN)152への接続を提供してよく、この接続は、例えば、事業者サービス(operator service)、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスを含んでよい。AMF132は、アクセス制御及びモビリティを管理するために使用されてよく、さらにネットワークスライス選択機能を含んでよい。AMF132は、UEベースの認証、認可、モビリティ管理などを提供してよく、アクセス技術から独立してよい。SMF136は、ネットワークポリシーに従ってさまざまなセッションをセットアップ及び管理するように構成されてよい。従って、SMF136は、セッション管理と、UEへのIPアドレスの割り当てとを、担当してよい。SMF136は、データ転送のためにUPF134を選択及び制御してよい。SMF136は、UE101の単一のセッション、又はUE101の複数のセッションに関連付けられてよい。つまり、UE101は複数の5Gセッションを有してよい。各セッションに異なるSMFが割り当てられてよい。異なるSMFを使用することで、各セッションを個別に管理することを可能にしてよい。その結果、各セッションの機能が互いに独立してよい。
【0028】
UPF134は、所望のサービスタイプに応じて1つ以上の構成で展開されてよく、データネットワークと接続されてよい。PCF148は、ネットワークスライシング、モビリティ管理、及びローミングを使用するポリシーフレームワークを提供するように構成されてよい(4G通信システムのPCRFに類似)。UDMは、加入者プロファイル及びデータを記憶するように構成されてよい(4G通信システムでのHSSに類似)。
【0029】
AF150は、所望のQoSをサポートするためにポリシー制御を担当するPCF148に、パケットフローに関する情報を提供してよい。PCF148は、UE101のために、モビリティ及びセッション管理ポリシーを設定してよい。この目的のため、PCF148は、パケットフロー情報を使用して、AMF132とSMF136との適切な動作のための適切なポリシーを決定してよい。AUSF144は、UE認証のためのデータを記憶してよい。
【0030】
いくつかの態様では、5Gシステムアーキテクチャー140Bは、IPマルチメディアサブシステム(IMS)168Bと、コールセッション制御機能(CSCF)などの複数のIPマルチメディアコアネットワーク・サブシステムエンティティとを含む。さらに具体的には、IMS168BはCSCFを含み、CSCFは、プロキシCSCF(P-CSCF)162B、サービングCSCF(S-CSCF)164B、緊急CSCF(E-CSCF)(
図1Bには図示せず)、又はインタロゲーティングCSCF(I-CSCF)166Bとして機能してよい。P-CSCF162Bは、IMサブシステム(IMS)168Bの中でUE102の第1接点(連絡先)になるように構成されてよい。S-CSCF164Bは、ネットワークの中のセッション状態を処理するように構成されてよい。E-CSCFは、緊急要求を正しい緊急センタ又はPSAPにルーティングするなど、緊急セッションの特定の態様を処理するように構成されてよい。I-CSCF166Bは、そのネットワーク事業者の加入者、又はそのネットワーク事業者のサービスエリアの中に現在いるローミング加入者を宛先とする全てのIMS接続について、事業者のネットワークの中での接点(連絡先)として機能するように構成されてよい。いくつかの態様では、I-CSCF166Bは、別のIPマルチメディアネットワーク170B、例えば、別のネットワーク事業者によって運用されるIMSに接続されてよい。
【0031】
いくつかの態様で、UDM/HSS146は、アプリケーションサーバ160Bに結合されてよく、このアプリケーションサーバは、テレフォニーアプリケーションサーバ(TAS)、又は別のアプリケーションサーバ(AS)を含んでよい。AS160Bは、S-CSCF164B又はI-CSCF166Bを介してIMS168Bに結合されてよい。
【0032】
参照点の表現は、対応するNFサービス間に相互作用が存在してよいことを示す。例えば、
図1Bは、以下の参照点を示す。即ち、N1(UE102とAMF132との間)、N2(RAN110とAMF132との間)、N3(RAN110とUPF134との間)、N4(SMF136とUPF134との間)、N5(PCF148とAF150との間[図示せず])、N6(UPF134とDN152との間)、N7(SMF136とPCF148との間[図示せず])、N8(UDM146とAMF132との間[図示せず])、N9(2つのUPF134の間、図示せず)、N10(UDM146とSMF136との間[図示せず])、N11(AMF132とSMF136との間[図示せず])、N12(AUSF144とAMF132との間[図示せず])、N13(AUSF144とUDM146との間[図示せず])、N14(2つのAMF132の間、図示せず)、N15(非ローミングシナリオの場合はPCF148とAMF132との間、又は、ローミングシナリオの場合はPCF148と訪問先ネットワークとAMF132との間、図示せず)、N16(2つのSMFの間、図示せず)、及びN22(AMF132とNSSF142との間[図示せず])を示す。さらに、
図1Bに示されない、他の参照点の表現を使用してよい。
【0033】
図1Cは、5Gシステムアーキテクチャー140Cと、サービスベースの表現とを示す。
図1Bに図示されたネットワークエンティティに加えて、システムアーキテクチャー140Cはさらに、ネットワーク露出機能(NEF)154及びネットワークリポジトリ機能(NRF)156を含んでよい。いくつかの態様では、5Gシステムアーキテクチャーはサービスベースであってよく、ネットワーク機能間の相互作用は、対応するポイントツーポイント参照点Niによって表現されてよく、又はサービスベースのインターフェースとして表現されてよい。
【0034】
いくつかの態様では、
図1Cに示すように、サービスベースの表現は、他の認可されたネットワーク機能がそのサービスにアクセスすることを可能にする制御プレーンの中のネットワーク機能を表すために使用されてよい。これに関して、5Gシステムアーキテクチャー140Cは、以下のサービスベースのインターフェースを含んでよい。即ち、Namf158H(AMF132が示すサービスベースのインターフェース)、Nsmf158I(SMF136が示すサービスベースのインターフェース)、Nnef158B(NEF154が示すサービスベースのインターフェース)、Npcf158D(PCF148が示すサービスベースのインターフェース)、Nudm158E(UDM146が示すサービスベースのインターフェース)、Naf158F(AF150が示すサービスベースのインターフェース)、Nnrf158C(NRF156が示すサービスベースのインターフェース)、Nnssf158A(NSSF142が示すサービスベースのインターフェース)、及び、Nausf158G(AUSF144が示すサービスベースのインターフェース)を含んでよい。さらに、
図1Cに示されない、他のサービスベースのインターフェース(例えば、Nudr,N5g-eir,Nudsf)を使用してよい。
【0035】
NR V2Xアーキテクチャーは、ランダムなパケット到着時間及びサイズを伴う周期的通信及び非周期的通信を含む、さまざまなトラフィックパターンを伴う高信頼性低遅延サイドリンク通信をサポートすることができる。本明細書で開示する技術は、サイドリンクNR V2X通信システムを含む、動的なトポロジーを有する分散通信システムにおいて高信頼性をサポートするために使用してよい。
【0036】
図2は、いくつかの実施形態に係る通信デバイスのブロック図を示す。通信デバイス200は、UE、例えば専用コンピュータ、パーソナルコンピュータ又はラップトップコンピュータ(PC)、タブレットPC、又はスマートフォン、又はネットワークデバイスとして動作するようにサーバを構成するためにソフトウェアを実行するeNB、サーバなどの専用ネットワーク機器、又は仮想デバイス、又は任意のマシンであってよく、そのマシンによって実行されるべきアクションを指定する命令(逐次的又はその他の)を実行可能なデバイスであってよい。例えば、通信デバイス200は、
図1Aないし1Cに示されるデバイスのうちの1つ以上として実施されてよい。本明細書で説明する通信は、受信エンティティ(例えば、gNB,UE)による受信のために、送信エンティティ(例えば、UE,gNB)による送信前にエンコードされてよく、受信エンティティによる受信後にデコードされてよいことに留意するものとする。
【0037】
本明細書で説明するように、例は、論理又は多数のコンポーネント、モジュール、又は機構を含んでよいか、又はその上で動作してよい。モジュール及びコンポーネントは、指定された動作が実行可能である有形実体(例えば、ハードウェア)であり、特定の方法で構成又は配置されてよい。一例では、回路は、指定された方式でモジュールとして(例えば、内部的に、又は他の回路などの外部エンティティに対して)配置されてよい。一例では、1つ以上のコンピュータシステム(例えば、スタンドアローン、クライアント又はサーバコンピュータシステム)又は1つ以上のハードウェアプロセッサの全体又は一部は、指定された動作を実行するように動作するモジュールとして、ファームウェア又はソフトウェア(例えば、命令、アプリケーション部分、又はアプリケーション)によって構成されてよい。一例では、ソフトウェアは、機械可読媒体に存在してよい。一例では、ソフトウェアは、基礎となるハードウェアによって実行された場合に、指定された動作をハードウェアに実行させる。
【0038】
従って、「モジュール」(及び「コンポーネント」)という用語は、有形エンティティを包含すると理解され、物理的に構成され、具体的に構成され(例えば、ハードワイヤード)、又は一時的に(例えば、一過性で)構成され(例えば、プログラムされ)、指定された方式で動作し、又は本明細書に記載される動作の一部又は全部を実行する、有形エンティティであると理解される。モジュールが一時的に構成される例を考慮すると、モジュールの各々は、いずれの瞬間でもインスタンス化される必要はない。例えば、モジュールがソフトウェアを使用して構成された汎用ハードウェアプロセッサからなる場合に、汎用ハードウェアプロセッサは、異なる時点でそれぞれの異なるモジュールとして構成されてよい。それに応じて、ソフトウェアは、例えば、ある時点では特定のモジュールを構成し、異なる時点では異なるモジュールを構成するように、ハードウェアプロセッサを構成してよい。
【0039】
通信デバイス200は、ハードウェアプロセッサ(又は同等に処理回路)202(例えば、中央処理装置(CPU)、GPU、ハードウェアプロセッサコア、又はそれらの任意の組み合わせ)と、メインメモリ204と、スタティックメモリ206とを含んでよく、それらの一部又は全部は、相互リンク(例えば、バス)208を介して互いに通信してよい。メインメモリ204は、リムーバブル記憶デバイス及び非リムーバブル記憶デバイス、揮発性メモリ又は不揮発性メモリのいずれか又は全てを含んでよい。通信デバイス200は、ビデオディスプレイなどの表示装置210、英数字入力デバイス212(例えば、キーボード)、及びユーザインターフェース(UI)ナビゲーションデバイス214(例えば、マウス)をさらに含んでよい。一例では、表示装置210と、入力デバイス212と、UIナビゲーションデバイス214とは、タッチスクリーンディスプレイであってよい。通信デバイス200はさらに、記憶デバイス(例えば、駆動装置)216、信号発生デバイス218(例えば、スピーカ)、ネットワークインターフェースデバイス220、及び全地球測位システム(GPS)センサ、コンパス、加速度計、又は他のセンサなどの1つ以上のセンサを含んでよい。1つ以上の周辺デバイス(例えば、プリンタ、カードリーダなど)と通信又は制御するために、さらに、通信デバイス200は、シリアル(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB))、パラレル、又は他の有線又は無線(例えば、赤外線(IR)、近距離無線通信(NFC)など)接続などの出力コントローラを含んでよい。
【0040】
記憶デバイス216は、非一時的な機械可読媒体222(以下、単に機械可読媒体と称する)を含んでよく、その上に、本明細書に記載される技法又は機能のいずれか1つ以上を具現化する、又はこれに利用されるデータ構造又は命令224(例えば、ソフトウェア)の1つ以上のセットが記憶される。さらに命令224は、完全に又は少なくとも部分的に、メインメモリ204内、スタティックメモリ206内、及び/又は通信デバイス200によるその実行中のハードウェアプロセッサ202内に存在してよい。機械可読媒体222は、単一の媒体として図示されるが、「機械可読媒体」という用語は、1つ以上の命令224を記憶するように構成された単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中型又は分散型データベース、及び/又は関連するキャッシュ及びサーバ)を含んでよい。
【0041】
「機械可読媒体」という用語は、通信デバイス200によって実行され、通信デバイス200に本開示の技術のいずれか1つ以上を実行させる命令を記憶、エンコード、又は担持することが可能である任意の媒体、又は、そのような命令に使用され、又はそれに関連付けられたデータ構造を記憶、エンコード、又は担持することが可能である任意の媒体を含んでよい。非限定的な機械可読媒体の例は、固体メモリ、光学媒体及び磁気媒体を含んでよい。機械可読媒体の具体例は、不揮発性メモリ、例えば、半導体メモリデバイス(例えば、EPROM(電気的にプログラム可能なリードオンリーメモリ)、EEPROM(電気的に消去可能かつプログラム可能なリードオンリーメモリ))や、フラッシュメモリデバイスなど、磁気ディスク、例えば内蔵ハードディスクや、リムーバブルディスクなど、光磁気ディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM及びDVD-ROMディスクなどを含んでよい。
【0042】
命令224はさらに、伝送媒体226を使用して通信ネットワークにより送信又は受信されてよく、即ち、いくつかの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)転送プロトコル(例えば、フレームリレー、インターネットプロトコル(IP)、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)など)のうちの任意の1つを利用するネットワークインターフェースデバイス220を介して、送信又は受信されてよい。例示的な通信ネットワークは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、パケットデータネットワーク(例えば、インターネット)、モバイル電話ネットワーク(例えば、セルラーネットワーク)、基本電話サービス(POTS)ネットワーク、及び無線データネットワークを含んでよい。ネットワークを介した通信は、1つ以上の異なるプロトコルを含んでよく、例えば、Wi-Fiとして知られる電気電子学会(IEEE)802.11規格ファミリー、WiMax(登録商標)として知られるIEEE802.16規格ファミリー、IEEE802.15.4規格ファミリー、ロングタームエボリューション(LTE)規格ファミリー、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)規格ファミリー、ピアツーピア(P2P)ネットワーク、次世代(NG)/第5世代(5G)規格などを含んでよい。一例では、ネットワークインターフェースデバイス220は、伝送媒体226に接続するために、1つ以上の物理ジャック(例えば、イーサネット(登録商標)、同軸、又は電話ジャック)、又は1つ以上のアンテナを含んでよい。
【0043】
本明細書で使用される「回路」という用語は、電子回路、論理回路、プロセッサ(共有、専用、又はグループ)及び/又はメモリ(共有、専用、又はグループ)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルデバイス(FPD)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、複合PLD(CPLD)、高容量PLD(HCPLD)、構造化ASIC、又はプログラマブルSoC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)などのハードウェアコンポーネントであり、説明した機能を提供するように構成されているハードウェアコンポーネントを指し、又はその一部であり、又はそれを含むことに留意するものとする。いくつかの実施形態では、回路は、説明された機能の少なくとも一部を提供するために、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行してよい。また、「回路」という用語は、1つ以上のハードウェア要素(又は、電気的又は電子的システムで使用される回路の組み合わせ)と、そのプログラムコードの機能を実行するために使用されるプログラムコードとの組み合わせを指してよい。これらの実施形態では、ハードウェア要素とプログラムコードとの組み合わせは、特定のタイプの回路と称してよい。
【0044】
従って、本明細書で使用する「プロセッサ回路」又は「プロセッサ」という用語は、算術演算又は論理演算のシーケンスを順次自動的に実行する、又はデジタルデータを記録、記憶、及び/又は転送することができる回路を指し、又はその一部であり、又はそれを含む。「プロセッサ回路」又は「プロセッサ」という用語は、プログラムコード、ソフトウェアモジュール、及び/又は機能プロセスなどのコンピュータ実行可能命令を、実行する又は他の方式で動作させることが可能な、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のベースバンドプロセッサ、物理的中央処理装置(CPU)、シングル又はマルチコアプロセッサ、及び/又は任意の他のデバイスを指してよい。
【0045】
本明細書に記載される無線リンクはいずれも、以下の無線通信技術及び/又は規格のいずれか1つ以上に従って動作してよいが、これらに限定されない。例えば、GSM(Global System for Mobile Communications)無線通信技術、GPRS(汎用パケット無線システム)無線通信技術、EDGE(GSM進化型高速データレート)無線通信技術、及び/又は3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)無線通信技術、例えば、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、Freedom of Multimedia Access(FOMA(登録商標))、3GPPロングタームエボリューション(LTE)、3GPPロングタームエボリューションアドバンスト(LTEアドバンスト)、
符号分割多重接続2000(CDMA2000)、Cellular Digital Packet Data(CDPD)、Mobitex(登録商標)、第3世代(3G)、回線交換データ(CSD)、高速回線交換データ(HSCSD)、ユニバーサル移動体通信システム(第3世代)(UMTS(3G))、広帯域符号分割多元接続(ユニバーサル移動体通信システム)(W-CDMA(登録商標)(UMTS))、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、高速パケットアクセスプラス(HSPA+)、ユニバーサル移動体通信システム・時分割複信(UMTS-TDD)、時分割複信・符号分割多重接続(TD-CDMA)、Time Division-Synchronous CDMA(TD-SCDMA)、3GPP Rel.8(Pre-4G)(第3世代パートナーシッププロジェクト、リリース8(プレ第4世代))、3GPP Rel.9(第3世代パートナーシッププロジェクト、リリース9)、3GPP Rel.10(第3世代パートナーシッププロジェクト、リリース10)、3GPP Rel.11(第3世代パートナーシッププロジェクト、リリース11)、3GPP Rel.12(第3世代パートナーシッププロジェクト、リリース12)、3GPP Rel.13(第3世代パートナーシッププロジェクト、リリース13)、3GPP Rel.14(第3世代パートナーシッププロジェクト、リリース14)、3GPP Rel.15(第3世代パートナーシッププロジェクト、リリース15)、3GPP Rel.16(第3世代パートナーシッププロジェクト、リリース16)、3GPP Rel.17(第3世代パートナーシッププロジェクト、リリース17)及びその後のリリース(Rel.18、Rel.19など)、3GPP 5G、5G、5Gニューラジオ(5G NR)、3GPP 5Gニューラジオ、3GPP LTE Extra、LTE-Advanced Pro、LTE Licensed-Assisted Access(LAA)、MuLTEfire、UMTS Terrestrial Radio Access(UTRA)、Evolved UMTS Terrestrial Radio Access(E-UTRA)、ロングタームエボリューションアドバンスト(第4世代)(LTEアドバンスト(4G))、cdmaOne(2G)、符号分割多重接続2000(第3世代)(CDMA2000(3G))、Evolution-Data Optimized又はEvolution-Data Only(EV-DO)、先進携帯電話システム(第1世代)(AMPS(1G))、トータルアクセス通信システム/拡張トータルアクセス通信システム(TACS/ETACS)、デジタルAMPS(第2世代)(D-AMPS(2G))、プッシュツートーク(PTT)、携帯電話システム(MTS)、改良型携帯電話システム(IMTS)、先進携帯電話システム(AMTS)、OLT(ノルウェー語のOffentlig Landmobil Telefoni、公衆陸上移動電話)、MTD(スウェーデン語のMobiltelefonisystem Dの略、Mobile telephony system D)、
公共自動陸上移動(Autotel/PALM)、ARP(フィンランド語のAutoradiopuhelin、「自動車無線電話」)、NMT(北欧移動電話)、NTT(日本電信電話)の大容量版(Hicap)、セルラーデジタルパケットデータ(CDPD)、Mobitex、DataTAC、統合デジタル拡張ネットワーク(iDEN)、パーソナルデジタルセルラー(PDC)、回線交換データ(CSD)、PHS(Personal Handy-phone System)、WiDEN(Wideband Integrated Digital Enhanced Network)、iBurst(登録商標)、UMA(無認可モバイルアクセス)(その別名として3GPP Generic Access Network、GAN標準とも称する)、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、WiGig(登録商標)(Wireless Gigabit Alliance)標準、mmWave標準全般(WiGig、IEEE802.11ad、IEEE802.11ayなどの10ないし300GHz以上で動作する無線システム)、300GHz及びTHz帯以上で動作する技術(3GPP/LTEベース、IEEE802.11p、IEEE802.11bdなど)、車両間(V2V)、Vehicle-to-X(V2X)、Vehicle-to-Infrastructure(V2I)、Infrastructure-to-Vehicle(I2V)通信技術、3GPPセルラーV2X、高度道路交通システムなどのDSRC(狭域通信)通信システム(通常、5850MHzないし5925MHz以上で動作(CEPTレポート71の変更提案に従って、通常5935MHzまで))、欧州ITS-G5システム(即ち、IEEE802.11pベースのDSRCの欧州での変種(flavor)であり、これは、ITS-G5A(周波数範囲5,875GHzないし5,905GHzの安全関連アプリケーションのITS専用欧州ITS周波数帯域でのITS-G5の運用)、ITS-G5B(周波数範囲5,855GHzないし5,875GHzの非安全アプリケーションのITS専用欧州ITS周波数帯域での運用)、ITS-G5C(周波数範囲5,470GHzないし5,725GHzでのITSアプリケーションの運用)を含む。)、日本での700MHz帯(715MHzないし725MHzを含む)のDSRC、IEEE802.11bdベースのシステムなどである。
【0046】
本明細書で説明する態様は、専用ライセンススペクトル、アンライセンススペクトル、ライセンス免除スペクトル、(ライセンス)共有スペクトル(2.3ないし2.4GHz、3.4ないし3.6GHz、3.6ないし3.8GHz、及びそれ以上の周波数帯でのLSA=ライセンス共有アクセス、また3.55ないし3.7GHz、及びそれ以上の周波数帯でのSAS=スペクトルアクセスシステム/CBRS=市民ブロードバンド無線システムなど)を含む、あらゆるスペクトル管理方式の文脈で使用してよい。
適用されるスペクトルは、以下のものを含む。即ち、IMT(国際移動通信)スペクトル、また他のタイプのスペクトル/帯域、例えば、国家割り当ての帯域(450ないし470MHz、902ないし928MHz(注:米国(FCC Part 15)などで割り当て)、863ないし868.6MHz(注:欧州連合(ETSI EN 300 220)などで割り当て)、915.9ないし929.7MHz(注:日本などで割り当て)、917ないし923.5MHz(注:韓国などで割り当て)、755ないし779MHz及び779ないし787MHz(注:中国などで割り当て)、790ないし960MHz、1710ないし2025MHz、2110ないし2200MHz、2300ないし2400MHz、2.4ないし2.4835GHz(注:世界的に利用可能なISMバンドあり、Wi-Fi技術ファミリー(11b/g/n/ax)及びBluetoothで使用される)、2500ないし2690MHz、698ないし790MHz、610ないし790MHz、3400ないし3600MHz、3400ないし3800MHz、3800ないし4200MHz、3.55ないし3.7GHz(注:米国では市民ブロードバンド無線サービスに割り当て)、5.15ないし5.25GHz及び5.25ないし5.35GHz、5.47ないし5.725GHz及び5.725ないし5.85GHz帯(注:米国(FCC Part 15)などで割り当てられ、合計500MHzのスペクトルのうち4つのU-NII帯で構成されている)、5.725ないし5.875GHz帯(注:EU(ETSI EN 301 893)などで割り当て)、5.47ないし5.65GHz帯(注:韓国などで割り当て)、5925ないし7125MHz帯、及び5925ないし6425MHz帯(注:米国とEUとでそれぞれ検討中である。次世代Wi-Fiシステムは、6GHzスペクトルを動作帯域として含むと予想されているが、2017年12月現在、この帯域でのWi-Fiシステムはまだ許可されていないことに留意するものとする。規制は、2019年から2020年の時間枠の中で終了すると予想されている。)、IMTアドバンストスペクトル、IMT-2020スペクトル(3600ないし3800MHz、3800ないし4200MHz、3.5GHz帯、700MHz帯、24.25ないし86GHz帯の中の帯域などが含まれる見込み)、FCCの「周波数フロンティア」5Gイニシアチブの下で利用可能になったスペクトル(27.5ないし28.35GHz、29.1ないし29.25GHz、31ないし31.3GHz、37ないし38.6GHz、38.6ないし40GHz、42ないし42.5GHz、57ないし64GHz、71ないし76GHz、81ないし86GHz、92ないし94GHzなど)、ITS(高度道路交通システム)帯域である5.9GHz(通常は5.85ないし5.925GHz)及び63ないし64GHz、WiGig帯1(57.24ないし59.40GHz)、WiGig帯2(59.40ないし61.56GHz)、WiGig帯3(61.56ないし63.72GHz)、WiGig帯4(63.72ないし65.88GHz)、57ないし64/66GHz(注:この帯域は、マルチギガビット無線システム(MGWS)/WiGigのために、ほぼグローバルな呼称を有する。米国(FCC Part 15)では、合計14GHzのスペクトルが割り当てられ、EU(ETSI EN 302 567及び固定P2P用のETSI EN 301 217-2)では、合計9GHzのスペクトルが割り当てられている。)、70.2GHzないし71GHz帯、65.88GHzないし71GHzの全ての帯域、76ないし81GHzなど現在自動車レーダーアプリケーションに割り当てられている帯域、94ないし300GHz以上を含む将来の帯域を含む。
さらに、この方式はTVホワイトスペース帯(通常790MHz以下)などの帯域でも二次的に使用してよく、特に400MHz帯と700MHz帯は有望な候補である。セルラーの用途の他に、PMSE(番組制作と特別イベント)、医療、健康、手術、自動車、低遅延、ドローンの用途など、垂直市場向けの特定の用途に対応してよい。
【0047】
本明細書に記載される態様はさらに、例えば、スペクトルへの優先的アクセスに基づいて、異なるタイプのユーザ(例えば、低/中/高優先度など)に対する使用の階層的優先順位付けを導入することにより、例えば、ティア1ユーザに最も優先度が高く、次いでティア2、次いでティア3などのユーザなどのように、方式の階層的適用を実施することが可能である。
【0048】
本明細書で説明する態様はさらに、OFDMキャリアデータビットベクトルを対応するシンボルリソースに割り当てることにより、異なるシングルキャリア又はOFDMの変種(CP-OFDM,SC-FDMA,SC-OFDM,フィルタバンクベースマルチキャリア(FBMC),OFDMAなど)、特に3GPP NR(ニューラジオ)に適用することが可能である。
【0049】
一部の機能は、AP,eNB,NR,又はgNBなど、ネットワーク側向けに定義されている。この「ネットワーク側」という用語は通常、3GPP 5G及び6G通信システムなどの文脈で使用されることに注意するものとする。それでも、UEがこの役割を担い、AP,eNB,又はgNBとして動作してよい。つまり、ネットワーク機器向けに定義された機能の一部又は全てが、UEによって実施されてよい。
【0050】
上記のように、NRの登場により、NRシステムの達成可能な遅延及び信頼性の性能は、一層厳しい要件のユースケースをサポートするために、4Gシステムから伸ばされた。さまざまな垂直市場でのNRの適用可能性を伸ばすため、Rel.16 NRは、ユースケースをサポートするように進化した。このユースケースは即ち、Rel.15で可能となった拡張現実感/仮想現実感(AR/VR)を含むユースケースの改善と、工場の自動化、運輸産業用途、配電などの一層高い要件を有するRel.16のユースケースとを含む。Rel.17で、NR技術は、超高信頼低遅延通信(URLLC)をサポートするように強化されることとなり、産業用モノのインターネット(IIoT)が開始された。その目的の1つは、UEからのHARQフィードバックを強化することである。
【0051】
特に、少なくとも1つのダウンリンク(DL)又はフレキシブルシンボルとのPUCCH衝突に起因する、時間領域二重化(TDD)システムのSPS物理ダウンリンク共有チャンネル送信の確認応答(SPS HARQ ACK)のドロップを回避するようにシステムを構成するために、Rel.17の機能拡張が望まれている。追加の機能拡張は、「スキップされた」SPS物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)送信のためのSPS HARQスキップ、(少なくともHARQ-ACKのための)PUCCH反復拡張、例えば、サブスロットに基づく、キャンセルされたHARQ送信の再送信、「スキップされない」SPS PDSCH送信のためのSPS HARQペイロードサイズの縮小及び/又はスキップ、サブスロットPUCCH構成に基づくタイプ1 HARQコードブックの実施、及び、HARQフィードバックのためのPUCCHキャリア切り替えを含む。従って、潜在的なPUCCH(本明細書では仮想PUCCHとも呼ばれる)の延期条件が発生したか否かの決定、及び延期のためのSPS構成順序の処理について本明細書で説明する。
【0052】
Rel.17で特定された課題の1つは、準静的又は動的に構成されたDL送信に指定されたシンボルとの衝突に起因するSPS HARQ-ACK送信のドロップを低減することである。Rel.15では、HARQフィードバック情報用のアップリンク(UL)リソースは、帯域幅パートごとに単一のSPS構成と最小10msのSPS周期性とを考慮して、gNBによって適切にプロビジョニングできると仮定されていた。しかし、Rel.16ではDL SPS手順が強化され、複数の同時DL SPS構成(最大で8)と短い周期性(最小で1スロット)になったため、潜在的なPUCCHドロップに頼らずにSPS HARQ-ACKフィードバックリソースをプロビジョニングすることが難しくなった。
【0053】
この問題に対する潜在的な解決策は、フィードバックを次の有効な機会に延期することと、ドロップされたフィードバックの再送信とを含む。ここで、延期することは、ドロップをもたらさない。いくつかの実施形態では、フィードバックを次の有効な機会に繰り延べる/延期することが望ましい可能性があるが、複数の詳細が依然としてオープンである。
【0054】
[SPS-HARQが延期されるものとする条件]
【0055】
2種類のハイレベルなアプローチが存在する。
【0056】
アプローチ1:SPS HARQ-ACKの延期タイミングは、準静的に計算できるため、スケジュールされたアップリンクチャンネル情報(UCI)の動的な変化に依存しない。このアプローチは、本明細書(specification)では、各PDSCH機会に対するk1値の準静的な再計算とみなしてよい。UEがSPS起動直後にHARQ報告用のスロット/サブスロットを決定する場合に、UEはその処理能力が利用できる。平均して、このアプローチは、動的な延期と比較して、一層少ない回数のフィードバック送信を延期することが可能である。
図3は、いくつかの態様に係り、延期されたSPS HARQ ACKを有するPUCCHを示す図である。特に、元の半永続的なPUCCH送信は、送信されることが不能であるため、有効なPUCCHが送信できる時間まで遅延される。
【0057】
アプローチ2:SPS HARQ-ACKの延期タイミングは、準静的条件と動的トリガーとの両方から計算することが可能である。この場合に、動的な延期により、平均して、一層多くの非ドロップのフィードバック送信が発生する可能性がある。ただし、このアプローチでは、動的な延期に基づくPUCCH/UCI構築の再検討に使用されるUEの処理タイムラインを考慮する必要がある。DCIが欠落した場合に、UEとgNBとは、延期に使用するスロット/サブスロットについて合意しない可能性がある。
【0058】
アプローチ2は、一層多くの衝突ケースを処理する可能性があるが、その複雑さと、DCIの見逃しによる潜在的な影響とは、いくつかの実施形態で問題となる可能性がある。従って、SPS HARQ-ACKの延期は、専ら準静的に知る可能性がある。このことから、フィードバックを延期させることを決定した場合に、他の動的にスケジュールされたUCIとの多重化は考慮されるべきでない。延期プロセスでの動的条件を回避するために、本明細書は、このように、他の動的UCIとの多重化なしにSPS HARQ-ACKを送信する可能性をチェックすることのみに依存することが可能である。
【0059】
この場合に、さまざまな解決策が考えられる。第1実施形態で、一実施形態では、UEは、SPS HARQ-ACKビットを次の有効な機会に延期するものとすることを決定する。これは、SPS HARQ-ACKビットを搬送する潜在的なPUCCHが、k1_currentの現在値によって指されるスロット/サブスロットの有効なULシンボルにマッピングされることが可能でないとUEが決定することに基づいてよい。k1_currentは初期k1値又は修正k1値(即ち、スケジュールされたPDSCHと、HARQ-ACKを搬送する対応するUCIとの間のスロット/サブスロット時間ギャップ)であり、k1値を1だけインクリメントすることによるk1値の修正は、潜在的なPUCCHがマッピングされることが可能でない場合に起こる。
【0060】
潜在的なPUCCHは、さまざまな選択肢の1つ以上であってよい。第1選択肢では、特定の最大ペイロードサイズに対してn1PUCCH-AN又はSPS-PUCCH-AN-r16で示される任意のPUCCHを使用してよい。n1PUCCH-ANは、単一のSPS構成に対してSPS送信用に定義されたPUCCHリソースである。SPS-PUCCH-AN-r16は、複数のSPS構成に対して定義されたPUCCHリソースのリストである。パラメータn1PUCCH-AN及びSPS-PUCCH-AN-r16は、RRC接続に使用される再構成シグナリング又はシステム情報block2(SIB2)などの、上位レイヤシグナリングのPUCCH-ConfigCommon情報要素で提供されてよい。
【0061】
第1選択肢の変形例では、UEは、PUCCHリソースセットから潜在的なPUCCHリソースを決定する場合に、SPS HARQ-ACKビットの実際の数を仮定してよい。第1選択肢の別の変形例では、UEは、SPS HARQ-ACK送信がXビットであると仮定してよい。Xは、延期されたSPS HARQ-ACKフィードバックに基づいてUEによって構成又は決定されてよい。
【0062】
第2選択肢では、特定の最大ペイロードサイズに対して、n1PUCCH-AN,又はSPS-PUCCH-AN-r16,又はPUCCH-ResourceSetで示された任意のPUCCHが使用されてよい。第2選択肢の変形例では、UEは、SPS HARQ-ACK送信がXビットであると仮定してよい。Xは、UEによって構成又は決定されてよい。第2選択肢の別の変形例では、PUCCH-ResourceSetを考慮する場合に、UEは、SPS HARQ-ACKビットの実際の数と他のUCIビットの潜在的な数Yとを仮定してよい。他のUCIビットの潜在的な数Yは、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって構成されるか、又は本明細書(specification,仕様)で事前に定義されてよい。
【0063】
第3選択肢では、延期が有効になっているSPS HARQ-ACK用に、新たに構成された別個のPUCCHリソースセットが使用されてよい。この場合に、延期が有効化されると、UEは、延期されたSPS HARQ-ACK送信のために、別途構成されたPUCCHリソースセットを利用する。第3選択肢の変形例では、UEは、SPS HARQ-ACK送信がXビットであると仮定してよく、ここで、Xは、ネットワークによって構成されてよく、又は、延期する処理に基づきUEによって決定されてよい。第3選択肢の別の変形例では、UEは、SPS HARQ-ACK送信が1ビットだけであると仮定してよく、又は延期手順の現在の反復に従ってスロット/サブスロットに敷設されるSPS HARQ-ACKビットの実際の数を仮定してよい。
【0064】
第3選択肢では、潜在的なPUCCHは明示的に考慮されない。スロット/サブスロット内の「L」個の有効なULシンボルの数は、gNBによって個別に提供されてよい。k1_currentで示されたスロット/サブスロット内の有効なULシンボルの数が、予め決められた、又はRRCによって構成されたLシンボルの値よりも小さい場合に、UEはこのスロット/サブスロットについてSPS HARQを延期するものとすることを決定する。
【0065】
異なるSPS HARQフィードバック送信に対する延期処理は、独立して、又は組み合わせで、考慮されてよい。一実施形態では、Mビットの所与の延期ペイロードに対するSPS PUCCH構成が、提供されたPUCCH構成に関連付けられた最大ペイロードを超えることを、UEは期待しない。又は、最大ペイロードがSPS HARQ-ACK送信のための設定値を超える場合に、UEは、最後に追加されたSPS HARQ-ACKビットを、さらに延期する。
【0066】
上記の実施形態に関連して、潜在的なPUCCHリソースセットは、別のコンポーネントキャリアのPUCCHリソースを含んでよい。これは、複数のコンポーネントキャリアでPUCCHリソースを使用して、UEを適宜構成することによって、生じてよい。一例では、PUCCHリソースが第1キャリアにマッピングされることが可能でない場合に、UEはPUCCHを第2キャリアにマッピングする可能性をテストすることが期待される。
【0067】
[延期のシーケンス]
【0068】
延期検討のための複数のSPSフィードバック送信がある場合に、延期がどのように実行されるべきかについて追加の規則を使用してよい。構成「i」に対して、PDSCH機会がスロット{i_n,i_n+p,i_n+2*pなど}にあると仮定する。各PDSCH機会について、SPS HARQフィードバックは延期の対象であってよい。
【0069】
一例では、第1の一層早いSPS PDSCH機会i_nに対するフィードバックを、スロット/サブスロットn+k1_deferred_1に延期、即ち、第2の一層遅いPDSCH機会i_n+pに対するフィードバック後のスロット/サブスロットに延期することは、UEに対して期待されない。即ち、n+k1_deferred_1が、n+p+k1_deferred_2よりも大きくなることは期待されない。
【0070】
別の例では、UEが複数のSPS構成で構成され、機会{i_n,i_n+p1,i_n+2*p1など}に第1構成「i」を有し、機会{j_n,j_n+p2,j_n+2*p2など}に第2構成「j」を有する場合に、2つの構成のうちの任意の先のSPS PDSCH機会のフィードバックを、2つの構成のうちの任意の後のSPS PDSCH機会の延期されたフィードバックよりも後のスロット/サブスロットに延期することを、UEに対して期待しないことが可能である。
【0071】
さらに別の例では、延期が有効化されたM個のSPS構成について任意のM個のSPS HARQ-ACKビットのうち、延期前に同じUCIで多重化されているものは、延期後に同じUCIで多重化されることが期待される。UEが所定のSPS HARQフィードバック送信を延期させるとみなす場合に、UCIペイロードサイズ及びコードブロック(CB)サイズを決定するために、UEは、ウィンドウ内の構成インデックスとスロット/サブスロットインデックスとの昇順で、対応するSPS PDSCH機会を考慮する。
【0072】
従って、
図4は、いくつかの態様によるSPS HARQ-ACK送信のフローチャートを示す。
図4の方法400の中で、UEは動作402で、SPS PDSCH送信を示すメッセージを受信してよい。メッセージは、例えば、情報を有するDCIを含むSIB、RRCシグナリング、又はPDCCH(又はPDSCH)であってよい。従って、gNBは、HARQフィードバック延期が有効化されたことを示すSPS PDSCH構成でUEを構成してよい。gNBはまた、公称のPDSCHからHARQフィードバックまでの時間ギャップ(スケジュールされたPDSCHと、SPS HARQ-ACKを搬送する対応するUCIとの間の時間)でUEを構成する。動作404で、UEは、メッセージによってスケジュールされた1つ以上のSPS PDSCH送信を受信してよい。動作406で、UEは、1つ以上のSPS送信に対するSPS HARQ-ACK送信が延期されるものとするか否かを決定する。即ち、UEは次に、SPS HARQフィードバックを搬送する潜在的なPUCCHが、公称のPDSCHからHARQフィードバックまでの時間ギャップを使用して、有効なULシンボルで送信されることが可能であるか否かを決定する。そうである場合に、動作408でUEは、延期されたSPS HARQ-ACK送信(複数可)を送信するタイミングを決定する。動作410で、延期あり又は延期なしの適切なタイミングで、つまりSPS HARQ-ACK送信が延期されたか否かに関係なく、UEは、SPS HARQ-ACK送信を送信する。即ち、潜在的なPUCCHが有効なULシンボル上にマッピングされることが可能でないと決定したことに応答して、UEは、SPS HARQフィードバックの送信を次の有効な機会に延期することができる。
【0073】
特定の例示的な実施形態を参照して実施形態を説明してきたが、本開示のさらに広範な範囲から逸脱することなく、これらの実施形態にさまざまな修正及び変形を加えてよいことは明らかである。従って、本明細書及び図面は、制限的な意味でなく例示的な意味で考慮される。本明細書の一部を構成する添付の図面は、例示であって限定でなく、発明主題が実施される可能性がある特定の実施形態を示す。図示された実施形態は、当業者が本明細書に開示された教示を実施することを可能にするように十分詳細に説明されている。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的及び論理的な置換及び変更が行えるように、他の実施形態は利用されてよく、この教示から派生されてよい。従って、この詳細な説明は、限定的な意味で捉えられるものでない。さまざまな実施形態の範囲は、添付の請求項によってのみ定義され、そのような請求項が有効なものとなる等価物の全範囲とともに定義される。
【0074】
本明細書で、発明主題は、単に便宜上「実施形態」という用語によって個別的及び/又は集合的に参照されてよく、2つ以上の発明概念が実際に開示されている場合に、任意の単一の発明概念に本出願の範囲を自発的に限定する意図はない。従って、特定の実施形態が本明細書に図示され、説明されているが、同じ目的を達成するように計算された任意の配置が、図示された特定の実施形態に置き換えられてよいことが、理解されるものとする。本開示は、さまざまな実施形態のあらゆる適用又は変形をカバーすることを意図している。上記の実施形態の組み合わせ、及び本明細書で特に説明されていない他の実施形態は、上記の説明を検討すれば当業者には明らかとなる。
【0075】
本明細書では、特許文献で一般的なように、「a」又は「an」という用語は、「少なくとも1つの」又は「1つ以上の」の他の例や用法からは独立して、1つ又は1つ以上を含むように使用される。本明細書では、「又は」という用語は、特に断りのない限り、「A又はB」が「AであるがBでない」と、「BであるがAでない」と、「A及びB」とを含むように、非排他的な又はを指すことに使用される。本明細書で、「含む」及び「その中に」という用語は、「備えている」及び「その中に」という用語の平明な言語(plain-English)での等価語として使用される。また、以下の請求項で、用語「含む」及び「備えている」は、オープンエンドである。即ち、請求項で当該用語の後に列挙された要素に加えてある要素を含むシステム、UE、物品、組成物、製剤、又はプロセスは、依然として当該請求項に含まれるとみなされる。さらに、以下の請求項で、「第1」、「第2」、及び「第3」等の用語は、単に標識として使用されており、その対象に数値要件を規定することを意図していない。
【0076】
本開示の要約書は、技術開示の性質を読み手が迅速に把握できるような要約書を要件とする米国特許規則(37CFR)第1.72条(b)に従うように、提供される。この要約書は、請求項又は意味の解釈又は制限に使用されないことを理解した上で陳述される。さらに、前述の発明の詳細な説明では、開示を効率化する目的で、さまざまな特徴が単一の実施形態にまとめられていることが分かる。この開示の方法は、請求項に記載した実施形態が、各請求項に明示的に記載されている以上の特徴を必要とするという意図を反映していると解釈されるものとしない。むしろ、以下の請求項が反映するように、発明的主題は、単一の開示された実施形態の全ての特徴よりも少ない特徴の中にある。従って、以下の請求項は、各請求項を別個の実施形態として独立させた状態で、本明細書の発明の詳細な説明に組み込まれる。
【国際調査報告】