(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-10
(54)【発明の名称】車両、車両のパワートレイン用の油圧システム及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
B60W 10/30 20060101AFI20240403BHJP
B60L 3/00 20190101ALI20240403BHJP
B60K 6/22 20071001ALI20240403BHJP
B60K 6/442 20071001ALI20240403BHJP
B60K 6/54 20071001ALI20240403BHJP
B60W 20/15 20160101ALI20240403BHJP
F16H 57/04 20100101ALI20240403BHJP
【FI】
B60W10/30 900
B60L3/00 H
B60K6/22 ZHV
B60K6/442
B60K6/54
B60W20/15
F16H57/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560374
(86)(22)【出願日】2022-04-08
(85)【翻訳文提出日】2023-11-20
(86)【国際出願番号】 CN2022085872
(87)【国際公開番号】W WO2022218230
(87)【国際公開日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】202110406463.8
(32)【優先日】2021-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100198650
【氏名又は名称】小出 宗一郎
(72)【発明者】
【氏名】朱福堂
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】王春生
【テーマコード(参考)】
3D202
3J063
5H125
【Fターム(参考)】
3D202AA02
3D202BB46
3D202BB58
3D202DD24
3D202DD26
3D202DD33
3D202DD34
3D202DD39
3D202DD40
3D202EE00
3D202FF04
3J063XJ02
3J063XJ04
3J063XJ08
5H125AA01
5H125AC06
5H125AC08
5H125CD06
5H125EE08
5H125EE09
5H125EE51
5H125EE61
5H125FF22
5H125FF25
(57)【要約】
車両、車両のパワートレイン用の油圧システム(100)及びその制御方法を開示し、車両のパワートレイン用の油圧システム(100)は、オイルタンク(10)と、主冷却油路(m)と、複数の冷却分岐路とを含み、主冷却油路(m)の一端がオイルタンク(10)と連通し、主冷却油路(m)に第1オイルポンプ(20)及び冷却器(30)が設けられ、複数の冷却分岐路は、主冷却油路(m)の他端に接続され、第1オイルポンプ(20)は、オイルタンク(10)内のオイルを冷却分岐路に圧送し、複数の冷却分岐路にいずれも独立して制御される制御素子が設けられ、制御素子は、対応する冷却分岐路の開閉を制御し、複数の冷却分岐路は、駆動モータ(50a)、発電機(50d)、クラッチ(50b)及びトランスミッション(50c)のうちの少なくとも1つを冷却する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のパワートレイン用の油圧システムであって、前記パワートレインが駆動モータ、発電機、クラッチ及びトランスミッションのうちの1つ以上を含む油圧システムにおいて、
オイルタンクと、主冷却油路と、複数の冷却分岐路とを含み、
前記主冷却油路は、一端が前記オイルタンクと連通し、第1オイルポンプ及び冷却器が設けられ、
複数の前記冷却分岐路は、前記主冷却油路の他端に接続され、前記第1オイルポンプは、前記オイルタンク内のオイルを前記冷却分岐路に圧送し、複数の前記冷却分岐路にいずれも制御素子が設けられ、前記制御素子は、対応する前記冷却分岐路の開閉を制御し、複数の前記冷却分岐路は、前記駆動モータ、前記発電機、前記クラッチ及び前記トランスミッションのうちの1つ以上を冷却する、ことを特徴とする車両のパワートレイン用の油圧システム。
【請求項2】
前記冷却分岐路は、少なくとも第1冷却分岐路~第4冷却分岐路を含み、前記第1冷却分岐路は、前記駆動モータを冷却し、前記第2冷却分岐路は、前記発電機を冷却し、前記第3冷却分岐路は、前記クラッチを冷却し、前記第4冷却分岐路は、前記トランスミッションを冷却する、ことを特徴とする請求項1に記載の車両のパワートレイン用の油圧システム。
【請求項3】
前記制御素子は、比例制御電磁弁であり、各前記比例制御電磁弁は、車両コントローラから送信された信号を受信し、該信号に基づいて自身の開度を調整する、ことを特徴とする請求項1~2のいずれか一項に記載の車両のパワートレイン用の油圧システム。
【請求項4】
駆動油路をさらに含み、前記駆動油路は、前記オイルタンクと前記クラッチとの間に接続され、
前記駆動油路に第2オイルポンプ及び圧力制御電磁弁が設けられ、前記第2オイルポンプは、オイルを駆動油路に圧送し、前記駆動油路は、前記クラッチの開閉を制御する、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の車両のパワートレイン用の油圧システム。
【請求項5】
前記油圧システムは、2つのポンプモータをさらに含み、一方の前記ポンプモータが前記第1オイルポンプに伝動接続され、他方の前記ポンプモータが前記第2オイルポンプに伝動接続され、或いは、
前記油圧システムは、1つのポンプモータをさらに含み、前記ポンプモータは、一端が前記第1オイルポンプに伝動接続され、他端が前記第2オイルポンプに伝動接続され、或いは、
前記油圧システムは、1つのポンプモータをさらに含み、前記ポンプモータは、一端が順に前記第1オイルポンプ及び前記第2オイルポンプに直列に伝動接続される、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の車両のパワートレイン用の油圧システム。
【請求項6】
補給油路をさらに含み、前記補給油路は、前記駆動油路と前記主冷却油路との間に接続され、前記補給油路が連通する場合、前記駆動油路中のオイルが前記主冷却油路に一方向に流れる、ことを特徴とする請求項4に記載の車両のパワートレイン用の油圧システム。
【請求項7】
前記補給油路は、主補給油路と、サブ調整油路とを含み、
前記主補給油路に圧力滑り弁及び逆止弁が設けられ、前記圧力滑り弁の入口が前記駆動油路に接続され、前記圧力滑り弁の出口が逆止弁を介して前記主冷却油路に接続され、前記駆動油路の圧力が前記圧力滑り弁の開放閾値より大きい場合、前記圧力滑り弁が開放され、
前記サブ調整油路は、一端が前記圧力滑り弁に接続され、他端が前記駆動油路に接続され、前記サブ調整油路に圧力電磁弁がさらに設けられ、前記圧力電磁弁は、前記圧力滑り弁の開放閾値を調整する、ことを特徴とする請求項6に記載の車両のパワートレイン用の油圧システム。
【請求項8】
前記冷却分岐路は、複数のサブ分岐路をさらに有し、各サブ分岐路にサブ分岐路電磁弁又はサブ分岐路スロットル弁が設けられる、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の車両のパワートレイン用の油圧システム。
【請求項9】
請求項4~8のいずれか一項に記載の油圧システムと、コントローラと、動力分配モジュールと、圧力計算モジュールと、端末流量計算モジュールと、油圧調整モジュールとを含み、
前記コントローラは、運転需要情報及び道路状況情報を受信し、
前記動力分配モジュールは、運転需要情報及び道路状況情報に基づいて、前記パワートレインの各動力端末に必要な回転速度情報及びトルク情報を計算し、前記動力端末が駆動モータ、発電機、クラッチ及びトランスミッションのうちの1つ以上を含み、
前記圧力計算モジュールは、前記動力分配モジュールの回転速度情報及びトルク情報に基づいて、駆動圧力需要を計算し、
前記端末流量計算モジュールは、前記動力分配モジュールの回転速度情報、トルク情報及び前記主冷却油路中のオイルの温度情報に基づいて、各前記動力端末の冷却流量需要を計算し、
前記油圧調整モジュールは、前記駆動圧力需要及び各前記動力端末の冷却流量需要に基づいて、前記第1オイルポンプの回転速度、前記第2オイルポンプの回転速度、前記制御素子の開度及び前記圧力制御電磁弁の開度を計算する、ことを特徴とする車両。
【請求項10】
運転需要情報及び道路状況情報に基づいて、前記パワートレインの各動力端末に必要な回転速度情報及びトルク情報を計算するステップであって、前記動力端末が駆動モータ、発電機、クラッチ及びトランスミッションのうちの1つ以上を含むステップと、
各前記動力端末に必要な回転速度情報及びトルク情報に基づいて、駆動圧力需要及び各前記動力端末の冷却流量需要を計算するステップと、
前記駆動圧力需要及び各前記動力端末の冷却流量需要に基づいて、前記第1オイルポンプの回転速度、前記第2オイルポンプの回転速度、前記冷却分岐路の流量及び前記圧力制御電磁弁の開度を計算するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項4~8のいずれか一項に記載の車両のパワートレイン用の油圧システムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、ビーワイディーカンパニーリミテッドが2021年4月15日に提出した、名称が「車両、車両のパワートレイン用の油圧システム及びその制御方法」の中国特許出願第「202110406463.8」号の優先権を主張するものである。
【0002】
本願は、車両の分野に関し、特に、車両、車両のパワートレイン用の油圧システム及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0003】
自動車のエネルギーの多様化に伴い、ハイブリッド車のパワートレインには、ピニオン、クラッチ、駆動モータ、発電機、コントローラなどを含む様々な分野の部品が統合されており、これらの部品は、適切な温度で動作するために、冷却される必要がある。従来の技術において、複数の部品の冷却油路は、1つのオイルポンプにより制御され、各部品の冷却油路は、それぞれスロットル弁を介してオイルポンプに接続され、つまり、各部品の冷却及び潤滑は、スロットル弁の寸法比で分配される。したがって、従来の技術において、冷却需要が最も高い部品の流量を満たすために、他の部品に対する冷却の供給が需要を超えやすく、その結果、一部の部品が高効率の温度範囲で動作できなくなり、パワートレインの効率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、関連技術における技術的課題の1つを少なくともある程度解決しようとする。
【0005】
このため、本願は、各動力端末の流量を必要に応じて調整できる、車両、車両のパワートレイン用の油圧システム及びその制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の第1態様の実施例に係る、車両のパワートレイン用の油圧システムであって、パワートレインが駆動モータ、発電機、クラッチ及びトランスミッションのうちの1つ以上を含む油圧システムは、オイルタンクと、主冷却油路と、複数の冷却分岐路とを含み、主冷却油路は、一端がオイルタンクと連通し、第1オイルポンプ及び冷却器が設けられ、複数の冷却分岐路は、主冷却油路の他端に接続され、第1オイルポンプは、オイルタンク内のオイルを冷却分岐路に圧送し、複数の冷却分岐路にいずれも制御素子が設けられ、制御素子は、対応する冷却分岐路の開閉を制御し、複数の冷却分岐路は、駆動モータ、発電機、クラッチ及びトランスミッションのうちの1つ以上を冷却する。
【0007】
これにより、各冷却分岐路及び制御素子は、集積された冷却弁群構造を形成し、各電磁弁は、それぞれ位置する冷却分岐路を独立して開閉し調整して、独立した流量制御を実現し、各動力端末の冷却流量の独立した調整制御を実現することができる。
【0008】
本願の第2態様の実施例に係る車両は、油圧システムと、コントローラと、動力分配モジュールと、圧力計算モジュールと、端末流量計算モジュールと、油圧調整モジュールとを含み、コントローラは、運転需要情報及び道路状況情報を受信し、動力分配モジュールは、運転需要情報及び道路状況情報に基づいて、パワートレインの各動力端末に必要な回転速度情報及びトルク情報を計算し、動力端末が駆動モータ、発電機、クラッチ及びトランスミッションのうちの1つ以上を含み、圧力計算モジュールは、動力分配モジュールの回転速度情報及びトルク情報に基づいて、駆動圧力需要を計算し、端末流量計算モジュールは、動力分配モジュールの回転速度情報、トルク情報及び主冷却油路中のオイルの温度情報に基づいて、各動力端末の冷却流量需要を計算し、油圧調整モジュールは、駆動圧力需要及び各動力端末の冷却流量需要に基づいて、第1オイルポンプの回転速度、第2オイルポンプの回転速度、制御素子の開度及び圧力制御電磁弁の開度を計算する。
【0009】
本願の第3態様の実施例に係る車両のパワートレイン用の油圧システムの制御方法は、
運転需要情報及び道路状況情報に基づいて、パワートレインの各動力端末に必要な回転速度情報及びトルク情報を計算するステップであって、動力端末が駆動モータ、発電機、クラッチ及びトランスミッションのうちの1つ以上を含むステップと、各動力端末に必要な回転速度情報及びトルク情報に基づいて、駆動圧力需要及び各動力端末の冷却流量需要を計算するステップと、駆動圧力需要及び各動力端末の冷却流量需要に基づいて、第1オイルポンプの回転速度、第2オイルポンプの回転速度、冷却分岐路の流量及び圧力制御電磁弁の開度を計算するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本願の追加的な態様及び利点は、一部が以下の説明において示され、他の部分が以下の説明において明らかになるか、又は、本願の実施により把握される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本願の実施例に係る油圧システムの概略図である。
【
図2】本願の実施例に係る油圧システムの概略図である(ハイブリッド車両が電動モードで動作する)。
【
図3】本願の実施例に係る油圧システムの概略図である(ハイブリッド車両が並列モードで動作する)。
【
図4】本願の実施例に係る油圧システムの概略図である(ハイブリッド車両が直列モードで動作する)。
【
図5】本願の別の実施例に係る油圧システムのオイルポンプの概略図である。
【
図6】本願の別の実施例に係る油圧システムのオイルポンプの概略図である。
【
図7】本願のまた別の実施例に係る油圧システムの冷却分岐路の概略図である。
【
図8】本願の実施例に係る車両の各構成モジュールの概略図である。
【
図9】本願の実施例に係る油圧システムの制御方法の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本願の実施例を詳細に説明し、上記実施例の例は、図面に示されており、全体を通して同一又は類似の符号は、同一又は類似の部品、或いは同一又は類似の機能を有する部品を示す。以下、図面を参照しながら説明される実施例は、例示的なものに過ぎず、本願を解釈するものであり、本願を限定するものであると理解すべきではない。
【0013】
以下、図面を参照しながら本願の実施例に係る車両1000、車両1000のパワートレイン用の油圧システム及びその制御方法を詳細に説明する。
【0014】
本願の第1態様の実施例に係る、車両1000のパワートレイン用の油圧システム100において、車両1000は、駆動モータ、発電機、クラッチ及びトランスミッションのうちの1つ以上を含み、油圧システムは、オイルタンク10、主冷却油路m、複数の冷却分岐路を含む。
【0015】
図1に示すように、主冷却油路mは、一端がオイルタンク10と連通し、第1オイルポンプ20が設けられる。第1オイルポンプ20は、オイルタンク10内のオイルを冷却分岐路に圧送し、複数の冷却分岐路は、主冷却油路mの他端に接続され、複数の冷却分岐路にいずれも独立して制御される制御素子が設けられ、制御素子は、対応する冷却分岐路の開閉を制御し、複数の冷却分岐路は、駆動モータ50a、クラッチ50b、トランスミッション50c及び発電機50dのうちの1つ以上を冷却する。
【0016】
各冷却分岐路nは、1つの動力端末の冷却に対応し、動力端末は、駆動モータ50a、クラッチ50b、トランスミッション50c及び発電機50dを含むが、これらに限定されない。
【0017】
これにより、各冷却分岐路及び制御素子は、集積された冷却弁群構造を形成し、各電磁弁は、それぞれ位置する冷却分岐路を独立して開閉し調整して、独立した流量制御を実現し、各動力端末の冷却流量について独立した調整制御を実現することができる。
【0018】
いくつかの実施例において、冷却分岐路は、少なくとも第1冷却分岐路n1、第2冷却分岐路n2、第3冷却分岐路n3及び第4冷却分岐路n4を含み、第1冷却分岐路n1は、駆動モータ50aを冷却し、第2冷却分岐路n2は、発電機50dを冷却し、第3冷却分岐路n3は、クラッチ50bを冷却し、第4冷却分岐路n4は、トランスミッション50cを冷却する。それに応じて、各冷却分岐路の制御素子は、それぞれ第1制御素子40a、第2制御素子40b、第3制御素子40c及び第4制御素子40dである。
【0019】
これにより、ハイブリッド車両の動作中に、純電気モード(駆動モータ50aが駆動に関与し、エンジン及び発電機50dが動作しない)、並列モード(エンジンと駆動モータ50aが同時に駆動に関与する)などの1種のエネルギー消費又は複数のエネルギーが同時に駆動に関与する形式が存在し、第1冷却分岐路n1、第2冷却分岐路n2、第3冷却分岐路n3及び第4冷却分岐路n4を用いて、それぞれ駆動モータ50a、発電機50d、クラッチ50b及びトランスミッション50cを冷却する。主冷却油路mに冷却器30が設けられて、主冷却油路m、冷却分岐路のオイルを冷却することにより、各動力端末の冷却を実現することができるだけでなく、冷却及び降温の作用を果たすことができる。
【0020】
制御素子は、比例制御電磁弁であり、各比例制御電磁弁は、車両コントローラから送信された信号を受信し、該信号に基づいて自身の開度を調整する。これにより、各比例制御電磁弁は、対応する冷却分岐路の開閉を制御することができるだけでなく、必要に応じて各冷却分岐路の流量を調整することができる。
【0021】
図1、
図2に示す実施例において、油圧システム100は、駆動油路pをさらに含み、駆動油路pは、オイルタンク10とクラッチ50bとの間に接続され、駆動油路pに第2オイルポンプ60及び圧力制御電磁弁80が設けられ、第2オイルポンプ60は、オイルを駆動油路pに圧送し、駆動油路pは、クラッチにオイルを供給する。
【0022】
これにより、駆動油路pは、クラッチとオイルタンク10との間に接続され、圧力を出力してクラッチの開閉を制御する。駆動需要圧力及びクラッチの現在の圧力に応じて、クラッチの圧力を増加させる必要がある場合、圧力制御電磁弁80は、駆動油路pとクラッチとを連通させ、加圧するように第2オイルポンプ60を制御し、クラッチの圧力を解放する必要がある場合、圧力制御電磁弁80は、駆動油路pとクラッチとの連通を遮断し、オイルタンク10とクラッチとを連通させる。
【0023】
また、主冷却油路mから第1安全分岐路が引き出されてもよく、第1安全分岐路は、冷却器30と第1オイルポンプ20との間に位置し、冷却分岐路に第1安全弁91が設けられ、第1安全弁91は、オイルタンク10に接続されて、主冷却油路m及び冷却分岐路のオイル圧力が所定圧力を超えた場合に圧力を解放する。
【0024】
同様に、駆動油路pから第2安全分岐路が引き出されてもよく、第2安全分岐路は、第2オイルポンプ60に近接して設けられ、第2安全弁92は、オイルタンク10に接続されて、駆動油路pのオイル圧力が所定圧力を超えた場合に圧力を解放する。
【0025】
いくつかの実施例において、
図1~
図4に示すように、油圧システムは、2つのポンプモータ93をさらに含み、一方のポンプモータ93が第1オイルポンプ20に伝動接続され、他方のポンプモータ93が第2オイルポンプ60に伝動接続される。2つのポンプモータ93は、第1オイルポンプ20及び第2オイルポンプ60をそれぞれ制御することにより、駆動油路p及び主冷却油路mのオイル圧力をそれぞれ正確に制御しやすい。
【0026】
別のいくつかの実施例において、
図6に示すように、油圧システムは、1つのポンプモータ93をさらに含み、ポンプモータ93は、一端が第1オイルポンプ20に伝動接続され、他端が第2オイルポンプ60に伝動接続される。
【0027】
或いは、
図5に示すように、油圧システムは、1つのポンプモータ93をさらに含み、ポンプモータ93は、一端が順に第1オイルポンプ20及び第2オイルポンプ60に直列に伝動接続される。1つのポンプモータ93により第1オイルポンプ20及び第2オイルポンプ60の両方を制御することにより、油圧システム100の構成を簡略化し、油圧システム100のコストを低減する。
【0028】
図3に示すように、油圧システム100は、補給油路をさらに含み、補給油路は、駆動油路pと主冷却油路mとの間に接続され、補給油路が連通する場合、駆動油路p中のオイルが主冷却油路mに一方向に流れる。
【0029】
これにより、圧力制御電磁弁80が開放される場合、オイルタンク10内のオイルは、駆動油路pを流れて第2オイルポンプ60によって送り出され、クラッチに供給され、また、補給油路が遮断され、駆動油路p及び第2オイルポンプ60を利用して主冷却油路mに補給することがない。冷却油路の流量が不足する場合、駆動油路により補給する必要があり、圧力制御電磁弁80が閉じられる。この時、補給油路は、圧力の作用で駆動油路pと主冷却油路mとを連通するように切り替えられ、オイルタンク10内のオイルは、駆動油路p及び第2オイルポンプ60を流れて補給油路に入り、冷却分岐路に補給するという作用を果たす。
【0030】
図4に示す実施例において、補給油路は、主補給油路q1及びサブ調整油路q2を含み、主補給油路q1に圧力滑り弁71及び逆止弁72が設けられ、圧力滑り弁71の入口がいずれも駆動油路pに接続され、圧力滑り弁71の出口が逆止弁72を介して主冷却油路mに接続され、駆動油路pの圧力が圧力滑り弁71の開放閾値より大きい場合、圧力滑り弁71が開放される。サブ調整油路q2は、一端が圧力滑り弁71に接続され、他端が駆動油路pに接続され、サブ調整油路q2に圧力電磁弁73がさらに設けられ、圧力電磁弁73は、圧力滑り弁71の開放閾値を調整する。
【0031】
このように、駆動油路pの圧力を制御することにより、補給油路の連通及び遮断を実現することができ、駆動油路pの圧力がある閾値範囲内にある場合、開放するように圧力電磁弁73を制御し、サブ調整油路q2が圧力滑り弁71のオリフィス731と連通し、圧力電磁弁73は、オリフィス731の流量及び圧力を制御し、さらに開状態又は閉状態にあるように圧力滑り弁71を制御し、主補給油路q1の連通及び遮断を実現することができる。これにより、圧力電磁弁73、第2オイルポンプ60及び圧力滑り弁71を電気的に制御することで、補給油路の連通及び遮断を実現することができ、応答性が高い。
【0032】
図7に示す実施例において、冷却分岐路は、複数のサブ分岐路をさらに有し、各サブ分岐路にサブ分岐路電磁弁40e又はサブ分岐路スロットル弁40fが設けられる。これにより、複数のサブ分岐路は、異なる動力端末を冷却することができる。
【0033】
図8及び
図10に示すように、本願の第2態様の実施例に係る車両1000は、上記実施例の油圧システム100と、コントローラ200と、動力分配モジュール300と、圧力計算モジュール400と、端末流量計算モジュール500と、流量調整モジュールとを含む。
【0034】
コントローラ200は、運転需要情報及び交通情報を受信する。例えば、従来の運転モードでは、アクセルペダル情報及び路面勾配情報を取得し、運転支援モードでは、運転者需要情報及び道路状況予測情報を取得し、自動運転モードでは、加速度需要情報を取得する。
【0035】
動力分配モジュール300は、運転需要情報及び道路状況情報に基づいて、パワートレインの各動力端末に必要な回転速度情報及びトルク情報を計算し、動力端末は、駆動モータ、発電機、クラッチ及びトランスミッションのうちの1つ以上を含む。
【0036】
圧力計算モジュール400は、動力分配モジュール300の回転速度情報及びトルク情報に基づいて、駆動圧力需要を計算する。上記圧力計算モジュール400は、上記動力分配モジュール300の動力伝達経路に基づいて、異なる動力伝達経路を切り替えるための圧力需要、例えば、エンジン直列モードからエンジンによる車両駆動のモードに切り替える場合のクラッチ結合圧力需要を計算する。
【0037】
端末流量計算モジュール500は、動力分配モジュール300の回転速度情報、トルク情報及び上記主冷却油路中のオイルの温度情報に基づいて、各動力端末の冷却流量需要を計算する。
【0038】
油圧調整モジュール600は、駆動圧力需要及び各動力端末の冷却流量需要に基づいて、第1オイルポンプの回転速度、第2オイルポンプの回転速度、制御素子の開度及び圧力制御弁の開度を計算する。言い換えれば、圧力計算モジュール400の圧力需要及び端末流量計算モジュール500によって集計された流量需要に基づいて、第1オイルポンプの回転速度情報、圧力制御電磁弁及び各制御素子の開度情報を計算し、端末流量計算モジュール500によって集計された流量需要に基づいて、第2オイルポンプの回転速度情報を計算し、各動力端末の冷却流量需要に基づいて、対応する制御素子(電磁弁であってもよい)の流量情報を計算する。これにより、端末流量計算部は、部品の異なる温度での性能に基づいて、各部品の効率がいずれも最も高い場合の冷却流量需要を計算する。
【0039】
図9に示すように、本願の第3態様の実施例に係る車両のパワートレイン用の油圧システム100の制御方法は、ステップS1~S3を含む。
【0040】
S1では、運転者需要情報及び予測道路状況情報に基づいて、パワートレインの動力需要を計算し、パワートレインの各動力端末に必要な回転速度情報及びトルク情報を計算する。
【0041】
S2では、回転速度情報及びトルク情報に基づいて、各動力端末の流量需要を計算し、必要な圧力及び各動力端末の流量需要に基づいて、油圧システム100の圧力需要を計算する。
【0042】
S3では、圧力需要及び各動力端末の流量需要に基づいて、オイルポンプの回転速度、各電磁弁に必要な圧力及び流量制御信号を計算する。
【0043】
このように、車両状態に基づいて各部品の冷却需要及び総冷却流量需要を計算し、オイルポンプ信号を出力し、システムの流量を必要に応じて供給することを実現し、流量損失を低減し、冷却流量を制御することにより、各動力端末がいずれも高効率の温度範囲内で動作し、各動力端末の冷却流量が必要に応じて分配され、システム効率を向上させる。
【0044】
以下の表1は、油圧システム100の異なるモードでの圧力及び各動力端末の冷却流量である。
【表1】
【0045】
これにより、純電気モードでは、発電機50dにオイルを供給する必要がなく、並列モードでは、第2オイルポンプ60が駆動油路pにオイルを供給し、第1オイルポンプ20が冷却分岐路に冷却液を供給し、直列モードでは、第2オイルポンプ60が補給油路を介して主冷却油路mに補給する。
【0046】
また、用語「第1」、「第2」は、説明目的のためのものに過ぎず、相対的な重要性を示すか又は示唆し、或いは示された技術的特徴の数を暗示するものであると理解すべきではない。これにより、「第1」、「第2」で限定された特徴は、1つ以上の該特徴を明示的又は暗示的に含んでもよい。本願の説明において、「複数」とは、明確かつ具体的な限定がない限り、2つ以上を意味する。
【0047】
本明細書の説明において、用語「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体的な例」又は「いくつかの例」などを参照する説明は、該実施例又は例を組み合わせて説明された具体的な特徴、構成、材料又は特性が本願の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語の例示的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を意味するわけではない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性は、任意の1つ以上の実施例又は例において適切に組み合わせることができる。また、互いに矛盾しない場合、当業者であれば、本明細書で説明された異なる実施例又は例、及び異なる実施例又は例の特徴を結合するか又は組み合わせることができる。
【0048】
以上、本願の実施例が示され、説明されるが、理解できるように、上記実施例は、例示的なものであり、本願を限定するものと理解すべきではなく、当業者であれば、本願の範囲で上記実施例に対して変更、修正、交換及び変形を行うことができる。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のパワートレイン用の油圧システムであって、前記パワートレインが駆動モータ、発電機、クラッチ及びトランスミッションのうちの1つ以上を含む油圧システムにおいて、
オイルタンクと、主冷却油路と、複数の冷却分岐路とを含み、
前記主冷却油路は、一端が前記オイルタンクと連通し、第1オイルポンプ及び冷却器が設けられ、
複数の前記冷却分岐路は、前記主冷却油路の他端に接続され、前記第1オイルポンプは、前記オイルタンク内のオイルを前記冷却分岐路に圧送し、複数の前記冷却分岐路にいずれも制御素子が設けられ、前記制御素子は、対応する前記冷却分岐路の開閉を制御し、複数の前記冷却分岐路は、前記駆動モータ、前記発電機、前記クラッチ及び前記トランスミッションのうちの1つ以上を冷却する、ことを特徴とする車両のパワートレイン用の油圧システム。
【請求項2】
前記冷却分岐路は、少なくとも第1冷却分岐路~第4冷却分岐路を含み、前記第1冷却分岐路は、前記駆動モータを冷却し、前記第2冷却分岐路は、前記発電機を冷却し、前記第3冷却分岐路は、前記クラッチを冷却し、前記第4冷却分岐路は、前記トランスミッションを冷却する、ことを特徴とする請求項1に記載の車両のパワートレイン用の油圧システム。
【請求項3】
前記制御素子は、比例制御電磁弁であり、各前記比例制御電磁弁は、車両コントローラから送信された信号を受信し、
前記信号に基づいて自身の開度を調整する、ことを特徴とする請求項
1に記載の車両のパワートレイン用の油圧システム。
【請求項4】
駆動油路をさらに含み、前記駆動油路は、前記オイルタンクと前記クラッチとの間に接続され、
前記駆動油路に第2オイルポンプ及び圧力制御電磁弁が設けられ、前記第2オイルポンプは、オイルを
前記駆動油路に圧送し、前記駆動油路は、前記クラッチの開閉を制御する、ことを特徴とする請求項
1に記載の車両のパワートレイン用の油圧システム。
【請求項5】
前記油圧システムは、2つのポンプモータをさらに含み、一方の前記ポンプモータが前記第1オイルポンプに伝動接続され、他方の前記ポンプモータが前記第2オイルポンプに伝動接続され、或いは、
前記油圧システムは、1つのポンプモータをさらに含み、前記ポンプモータは、一端が前記第1オイルポンプに伝動接続され、他端が前記第2オイルポンプに伝動接続され、或いは、
前記油圧システムは、1つのポンプモータをさらに含み、前記ポンプモータは、一端が順に前記第1オイルポンプ及び前記第2オイルポンプに直列に伝動接続される、ことを特徴とする請求
項4に記載の車両のパワートレイン用の油圧システム。
【請求項6】
補給油路をさらに含み、前記補給油路は、前記駆動油路と前記主冷却油路との間に接続され、前記補給油路が連通する場合、前記駆動油路中のオイルが前記主冷却油路に一方向に流れる、ことを特徴とする請求項4に記載の車両のパワートレイン用の油圧システム。
【請求項7】
前記補給油路は、主補給油路と、サブ調整油路とを含み、
前記主補給油路に圧力滑り弁及び逆止弁が設けられ、前記圧力滑り弁の入口が前記駆動油路に接続され、前記圧力滑り弁の出口が
前記逆止弁を介して前記主冷却油路に接続され、前記駆動油路の圧力が前記圧力滑り弁の開放閾値より大きい場合、前記圧力滑り弁が開放され、
前記サブ調整油路は、一端が前記圧力滑り弁に接続され、他端が前記駆動油路に接続され、前記サブ調整油路に圧力電磁弁がさらに設けられ、前記圧力電磁弁は、前記圧力滑り弁の開放閾値を調整する、ことを特徴とする請求項6に記載の車両のパワートレイン用の油圧システム。
【請求項8】
前記冷却分岐路は、複数のサブ分岐路をさらに有し、各
前記サブ分岐路にサブ分岐路電磁弁又はサブ分岐路スロットル弁が設けられる、ことを特徴とする請求項
1に記載の車両のパワートレイン用の油圧システム。
【請求項9】
請求項4~
7のいずれか一項に記載の油圧システムと、コントローラと、動力分配モジュールと、圧力計算モジュールと、端末流量計算モジュールと、油圧調整モジュールとを含み、
前記コントローラは、運転需要情報及び道路状況情報を受信し、
前記動力分配モジュールは、運転需要情報及び道路状況情報に基づいて、前記パワートレインの各動力端末に必要な回転速度情報及びトルク情報を計算し、前記動力端末が
前記駆動モータ、
前記発電機、
前記クラッチ及び
前記トランスミッションのうちの1つ以上を含み、
前記圧力計算モジュールは、前記動力分配モジュールの回転速度情報及びトルク情報に基づいて、駆動圧力需要を計算し、
前記端末流量計算モジュールは、前記動力分配モジュールの回転速度情報、トルク情報及び前記主冷却油路中のオイルの温度情報に基づいて、各前記動力端末の冷却流量需要を計算し、
前記油圧調整モジュールは、前記駆動圧力需要及び各前記動力端末の冷却流量需要に基づいて、前記第1オイルポンプの回転速度、前記第2オイルポンプの回転速度、前記制御素子の開度及び前記圧力制御電磁弁の開度を計算する、ことを特徴とする車両。
【請求項10】
運転需要情報及び道路状況情報に基づいて、前記パワートレインの各動力端末に必要な回転速度情報及びトルク情報を計算するステップであって、前記動力端末が
前記駆動モータ、
前記発電機、
前記クラッチ及び
前記トランスミッションのうちの1つ以上を含むステップと、
各前記動力端末に必要な回転速度情報及びトルク情報に基づいて、駆動圧力需要及び各前記動力端末の冷却流量需要を計算するステップと、
前記駆動圧力需要及び各前記動力端末の冷却流量需要に基づいて、前記第1オイルポンプの回転速度、前記第2オイルポンプの回転速度、前記冷却分岐路の流量及び前記圧力制御電磁弁の開度を計算するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項4~
7のいずれか一項に記載の車両のパワートレイン用の油圧システムの制御方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
また、主冷却油路mから第1安全分岐路が引き出されてもよく、第1安全分岐路は、冷却器30と第1オイルポンプ20との間に位置し、第1安全分岐路に第1安全弁91が設けられ、第1安全弁91は、オイルタンク10に接続されて、主冷却油路m及び冷却分岐路のオイル圧力が所定圧力を超えた場合に圧力を解放する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
図4に示す実施例において、補給油路は、主補給油路q1及びサブ調整油路q2を含み、主補給油路q1に圧力滑り弁71及び逆止弁72が設けられ、圧力滑り弁71の入口
が駆動油路pに接続され、圧力滑り弁71の出口が逆止弁72を介して主冷却油路mに接続され、駆動油路pの圧力が圧力滑り弁71の開放閾値より大きい場合、圧力滑り弁71が開放される。サブ調整油路q2は、一端が圧力滑り弁71に接続され、他端が駆動油路pに接続され、サブ調整油路q2に圧力電磁弁73がさらに設けられ、圧力電磁弁73は、圧力滑り弁71の開放閾値を調整する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
図8及び
図10に示すように、本願の第2態様の実施例に係る車両1000は、上記実施例の油圧システム100と、コントローラ200と、動力分配モジュール300と、圧力計算モジュール400と、端末流量計算モジュール500と、
油圧調整モジュール600とを含む。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
油圧調整モジュール600は、駆動圧力需要及び各動力端末の冷却流量需要に基づいて、第1オイルポンプの回転速度、第2オイルポンプの回転速度、制御素子の開度及び圧力制御弁の開度を計算する。言い換えれば、圧力計算モジュール400の圧力需要及び端末流量計算モジュール500によって集計された流量需要に基づいて、第1オイルポンプの回転速度情報、圧力制御電磁弁及び各制御素子の開度情報を計算し、端末流量計算モジュール500によって集計された流量需要に基づいて、第2オイルポンプの回転速度情報を計算し、各動力端末の冷却流量需要に基づいて、対応する制御素子(電磁弁であってもよい)の流量情報を計算する。これにより、端末流量計算モジュール500は、部品の異なる温度での性能に基づいて、各部品の効率がいずれも最も高い場合の冷却流量需要を計算する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】