(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-10
(54)【発明の名称】食品を移送するための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
A21B 3/07 20060101AFI20240403BHJP
A21C 9/08 20060101ALI20240403BHJP
A21D 13/41 20170101ALN20240403BHJP
A21D 15/00 20060101ALN20240403BHJP
A23L 5/00 20160101ALN20240403BHJP
【FI】
A21B3/07
A21C9/08 A
A21D13/41
A21D15/00
A23L5/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562464
(86)(22)【出願日】2021-04-12
(85)【翻訳文提出日】2023-10-25
(86)【国際出願番号】 US2021026874
(87)【国際公開番号】W WO2022220791
(87)【国際公開日】2022-10-20
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521434942
【氏名又は名称】ピクニック ワークス,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デ ヴィティス,ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】ハン,キュウ
(72)【発明者】
【氏名】スパダ,ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】タルダ,ティモシー
【テーマコード(参考)】
4B031
4B032
4B035
【Fターム(参考)】
4B031CA09
4B031CA15
4B031CA19
4B031CL16
4B032DB01
4B032DB22
4B032DB32
4B032DP40
4B032DP70
4B032DP80
4B035LC16
4B035LP01
4B035LP43
4B035LP59
4B035LT14
4B035LT20
(57)【要約】
食品を移送する「食品移送部」ための自動化システムが開示される。食品は、とりわけ、ピザ生地又はクラスト、クッキー、パン、肉、野菜などの食品物品、又は、ボウル、プレート、取出し容器などの食品を保持する物品を含み得る。食品移送部は、長方形又は正方形のフレームを備え、その動きは直線的である。しかしながら、フレームは、任意の形状であってもよく、同じ又は類似の構成要素を使用して、第1の場所から第2の場所に食品を配送することができる。更に、フレームは、円又は半円、又は球又は半球の形状であってもよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘導システムに動作可能に取り付けられる少なくとも1つのトレイを備え、前記誘導システム及びトレイがフレーム内に支持され、前記誘導システムは、前記トレイが前記フレームの外側で前記フレームに沿って延在できるようにする、食品を移送するための装置。
【請求項2】
コントローラを更に備える、請求項1に記載の食品を移送するための装置。
【請求項3】
前記コントローラは、前記トレイから食品組み付け装置又は食品調理装置への食品の配送を最適化する、請求項2に記載の食品を移送するための装置。
【請求項4】
最適化は、食品が前記トレイ上に保持されている期間に基づいて食品を配送することを意味する、請求項3に記載の食品を移送するための装置。
【請求項5】
最適化は、前記食品組み付け装置又は前記食品調理装置の出力要求に基づいて、食品を前記食品組み付け装置及び/又は前記食品調理装置へ配送することを意味する、請求項3に記載の食品を移送するための装置。
【請求項6】
食品は、ピザ生地又はクラスト、クッキー、パン、肉、野菜、ボウル、プレート、取出し容器を含む、請求項1に記載の食品を移送するための装置。
【請求項7】
誘導システムに動作可能に取り付けられる少なくとも1つのトレイを備える食品を移送するための装置を使用する方法であって、前記誘導システム及びトレイがフレーム内に支持され、前記誘導システムは、前記トレイが前記フレームの外側で前記フレームに沿って延在できるようにし、前記方法は、食品を移送するために前記システムを保管ユニットの近くに動作可能に位置させることを含む、方法。
【請求項8】
前記保管ユニットは、オーブン、パントリ、冷蔵庫、保管場所、食品組み付け装置及び/又は食品調理装置となり得る、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
食品は、ピザ生地又はクラスト、クッキー、パン、肉、野菜、ボウル、プレート、取出し容器を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも第1のカラム及び第2のカラムを画定する少なくとも1つのフレームを備え、複数のトレイが前記フレーム内に支持され、各トレイが誘導システムに動作可能に取り付けられ、前記誘導システムは、各トレイが前記第1のカラムから前記第2のカラムへと横断できるようにし、前記誘導システムは、各トレイが前記フレームの外側で延在できるようにする、食品を移送するための装置。
【請求項11】
コントローラを更に備える、請求項10に記載の食品を移送するための装置。
【請求項12】
前記コントローラは、少なくとも1つのトレイから食品組み付け装置又は食品調理装置への食品の配送を最適化する、請求項11に記載の食品を移送するための装置。
【請求項13】
最適化は、食品が前記トレイ上に保持されている期間に基づいて食品を配送することを意味する、請求項12に記載の食品を移送するための装置。
【請求項14】
最適化は、前記食品組み付け装置又は前記食品調理装置の出力要求に基づいて、食品を前記食品組み付け装置及び/又は前記食品調理装置へ配送することを意味する、請求項12に記載の食品を移送するための装置。
【請求項15】
少なくとも2つのトレイが異なるタイプの食品を保持し、前記コントローラは、食品組み付け装置及び/又は食品調理装置へ配送されるべき食品のタイプの選択を可能にする、請求項12に記載の食品を移送するための装置。
【請求項16】
食品は、ピザ生地又はクラスト、クッキー、パン、肉、野菜、ボウル、プレート、取出し容器を含む、請求項10に記載の食品を移送するための装置。
【請求項17】
少なくとも第1のカラム及び第2のカラムを画定する少なくとも1つのフレームを備える食品を移送するための装置を使用する方法であって、複数のトレイが前記フレーム内に支持され、各トレイが誘導システムに動作可能に取り付けられ、前記誘導システムは、各トレイが前記第1のカラムから前記第2のカラムへと横断できるようにし、前記誘導システムは、各トレイが前記フレームの外側で延在できるようにし、前記方法は、食品を移送するために前記装置を保管ユニットの近くに動作可能に位置させることを含む、方法。
【請求項18】
前記保管ユニットは、オーブン、パントリ、冷蔵庫、保管場所、食品組み付け装置及び/又は食品調理装置となり得る、食品を移送するための装置を使用する請求項17に記載の方法。
【請求項19】
食品を移送するための前記装置がコントローラを更に備える、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
少なくとも第1のトレイが第1のタイプの食品を保持し、第2のトレイが第2のタイプの食品を保持し、前記コントローラは、前記自動化された食品組み付け装置及び/又は食品調理装置への前記第1のタイプの食品の配送及び前記第2のタイプの食品の配送を最適化するようにx軸、y軸、z軸に沿う前記第1のトレイ及び前記第2のトレイの移動を調整する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
最適化は、食品が前記食品移送機上に保持されている時間の長さに基づいて自動化された食品組み付け装置及び/又は食品調理装置に前記食品を配送することを意味する、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
最適化は、自動化された食品組み付け装置及び/又は食品調理装置の出力要求に基づいて前記自動化された食品組み付け装置及び/又は食品調理装置へ食品を配送することを意味する、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
食品は、ピザ生地又はクラスト、クッキー、パン、肉、野菜、ボウル、プレート、取出し容器を含む、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は、その全体が本明細書に組み込まれる2019年3月21日に出願された米国特許出願第16360487号及び2019年3月21日に出願された米国特許出願第16360279号の継続出願である。
連邦政府出資の研究又は開発に関する陳述
該当なし
コンパクトディスクに関して提出された資料の参照による組み入れ
該当なし
【背景技術】
【0002】
業務用のキッチンで食品を移動させることは、労働集約的である。例えば、ピザ屋の設定において、生地は、保管場所からピザの組み付け場所、オーブン、及び提供場所に移動され得る。タイミングが重要である。例えば、ピザを予想よりも遅く、又は過剰に、又は過少に調理してオーブンに入れると、顧客サービスの遅れ及び食品の無駄が生じる。例えば、食品をオーブンに出し入れする人は、火傷する場合がある。例えば、生産が繁忙な時期に作業者がストレスを受けていると、火傷のリスクが高まる。更に、食品が人によって取り扱われるたびに、消費されるべきではない物品によって食品が汚染される場合がある。業務用キッチン内での食品の移動を自動化することは、様々な業務用キッチンが様々なフットプリントを有し、動作要件が異なるため、困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
食品を移送する自動化システムの目的は、人件費を削減することである。
【0004】
食品を移送するための自動化システムの他の目的は、顧客サービスの遅延又はエラーを低減することである。
【0005】
食品を移送するための自動化システムの他の目的は、食品の汚染を低減することである。
【0006】
食品を移送するための自動化システムの他の目的は、業務用キッチンにおける怪我のリスクを低減することである。
【0007】
食品を移送するための自動化システムの他の目的は、異なるフットプリント及び動作上の必要性をサポートするシステムを提供することである。
【0008】
図面の幾つかの図の説明
以下の詳細な説明は、添付図面と併せて読むと、より良く理解することができ、図面には、例示目的で実施形態の例が示される。しかしながら、本開示は、図示の正確な配置及び手段に限定されないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】食品を移送するシステムの一実施形態である。
【
図2A】食品を移送するシステムの一実施形態である。
【
図2B】食品を移送するシステムの一実施形態である。
【
図3】食品を移送するシステムの一実施形態である。
【
図4】食品を移送するシステムの一実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成する添付図面を参照する。図面において、異なる図面における類似又は同じ記号の使用は、文脈が別段指示しなければ、一般に類似又は同一の項目を示す。
【0011】
詳細な説明、図面、及び特許請求の範囲に記載された例示的な実施形態は、限定を意味するものではない。本明細書に提示される主題の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、他の変更を行なうことができる。
【0012】
当業者であれば分かるように、本明細書に記載の構成要素(例えば、動作)、デバイス、物体、及びそれらに付随する説明は、概念を明確にするために例として使用され、様々な構成変更が企図される。したがって、本明細書で使用される場合、記載された特定の例及び添付の説明は、それらのより一般的なクラスを表わすことを意図している。一般に、任意の特定の例示の使用は、そのクラスを表わすことを意図しており、特定の構成要素(例えば、動作)、デバイス、及び物体を含まないことを限定するものと解釈すべきではない。
【0013】
本出願は、提示を明確にするために正式なアウトライン見出しを使用する。しかしながら、概要の見出しは提示の目的のためのものであり、異なるタイプの主題が本出願全体を通して議論され得ることを理解すべきである(例えば、デバイス/構造は、プロセス/動作見出しの下で説明することができ、及び/又はプロセス/動作は、構造/プロセス見出しの下で説明することができ、及び/又は単一のトピックの説明は、2つ以上のトピック見出しに及び得る)。したがって、正式な概要の見出しの使用は、決して限定するものではない。
【0014】
本明細書では、食品を移送するための自動化されたシステム(「食品移送部」)(100)について説明する。食品は、とりわけ、ピザ生地又はクラスト、クッキー、パン、肉、野菜などの食品物品、又は、ボウル、プレート、取出し容器などの食品を保持する物品を含み得る。説明を容易にするために、食品移送部(100)は、正方形の長方形として示されて説明され、その動きは直線的に調整される。しかしながら、フレームは、任意の形状であってもよく、同じ又は類似の構成要素を使用して、第1の場所から第2の場所に食品を配送することができる。特定の実施形態において、フレームは、円もしくは半円、又は球もしくは半球の形状であってもよい。
【0015】
図1、
図2A、
図2B、及び
図3を参照すると、一実施形態において、食品移送部(100)は、ガイドレールシステム(130)に動作可能に取り付けられる少なくとも1つのトレイ(110)を備える。ガイドレールシステム(130)は、少なくとも1つの水平ガイドレール(131)と少なくとも1つの垂直ガイドレール(132)とを備える。ガイドレールは、チャネルを通じて物体を導くデバイス又は機構である。一実施形態において、ガイドレールは、トレイ(110)に動作可能に嵌合されてチャネル(チャネル及び歯又はホイールは図示せず)を画定するフレームに沿って移動する少なくとも1つの歯又はホイールを備える。ガイドシステム(130)はフレーム(150)内に支持される。
【0016】
一実施形態において、トレイ(110)は、トレイ(110)が垂直ガイドレール(132)に沿って(すなわち、y軸に沿って)移動できるようにするとともにトレイ(110)が水平ガイドレール(131)に沿って水平(x軸)方向においてフレーム(150)のパラメータの外側で延在できるようにするモータ及びプーリシステム(図示せず)又は他の機構を備える。フレーム(150)のパラメータの外側及び該パラメータに戻るx軸に沿うトレイ(110)の移動が、方向矢印A1及びA2によって示される。
【0017】
図2及び
図3を参照すると、食品移送部(100)を使用する方法において、食品移送部(100)は、食品を保持又は保管する少なくとも第1のユニット(「保管ユニット」)(200A)の近くに動作可能に位置されてもよい。保管ユニット(200A)は、とりわけ、冷蔵庫、パントリもしくは他の保管ユニット、又はオーブンであってもよい。一実施形態において、保管ユニット(200A)は、食品移送部(100)と同様の形状及び寸法を有する。例示目的として、複数の棚(210a,210b,...210x)を有する保管ユニット(200A)が示される。一実施形態において、保管ユニットの近くに動作可能に位置されるとは、トレイ(110)がx軸に沿ってフレーム(150)の外側で延在できるように食品移送部(100)が棚(210)に十分に近接して位置され、それにより、トレイ(110)が棚(210)から食品を受け取り又は棚(210)に食品を堆積させてフレーム(150)に引き込むことができることを意味する。トレイ(110)は、垂直ガイドレール(132)に沿ってy軸方向で移動し、フレーム(150)の外側でx軸に沿って延在して、1つ以上の棚又は選択された棚(210)から食品を受け取ることができる。
【0018】
図3を参照すると、幾つかの実施形態において、食品移送部(100)は、複数の保管ユニットの近くに動作可能に位置されてもよい。ここで、トレイ(110)は、A1及びA2によって示されるように延在して、食品を複数の保管ユニット(200A,200B)に対して取り出す及び/又は堆積させることができる。
【0019】
一実施形態において、第1の保管ユニット(200A)は複数の棚を有し、各棚はピザクラストを保持する。第2の保管ユニット(200B)は、ピザトッピング(例えば、とりわけ、ソース、チーズ、野菜、肉)をピザクラストと関連付ける自動化されたシステム又はロボットである。ここで、保管ユニット200Aの各棚は、例えば、異なるタイプのクラスト(例えば、小麦粉、薄い、厚い、部分的に調理された、冷凍された)を保持していてもよい。組み付けられたピザは、オーブンに配送されてもよい。調理されたピザは、オーブンから取り出され、ボクシングステーションに配送されてもよい。一実施形態において、トレイ(110)の移動は、遠隔制御されてもよい。
【0020】
図4を参照すると、他の実施形態において、食品移送機(100)は複数のトレイ(110a,110b,110c...110x)を備え、各トレイ(110)は、フレーム(150)内に支持されたガイドレールシステム(130)に動作可能に取り付けられる。ガイドレールは、チャネルを通じて物体を導くデバイス又は機構である。一実施形態において、ガイドレールは、トレイ(110)に動作可能に嵌合されてチャネルを画定するフレームに沿って移動する少なくとも1つの歯又はホイール(図示せず)を備える。フレーム(150)は、複数のトレイ(110)が少なくとも2つのカラム(column、150A,150B)へと積み重ねられるように構成される。
【0021】
ガイドレールシステム(130)は、少なくとも1つの水平ガイドレール(131)と1つの垂直ガイドレール(132)とを備える。一実施形態において、各トレイ(110)は、少なくとも1つの水平ガイドレール(131)及び1つの垂直ガイドレール(132)に動作可能に取り付けられる。水平ガイドレール(131)は、各トレイがx軸に沿って水平方向で移動できるようにし、移動がB1及びB3として示される。一実施形態において、各カラム(150A,150B)は少なくとも1つの垂直ガイドレール(132)を備える。
【0022】
第1のカラム(150A)は近端(151A)及び遠端(152A)を有する。第2のカラム(150B)は近端(151B)及び遠端(152B)を有する。トレイ(110)が遠端(152A)に達すると、トレイは水平ガイドレール(131)に沿って第2のカラム(150B)に移送される。同様に、トレイ(110)が第2のカラム(150B)の近位端(15IB)に達すると、水平ガイドレール(131)に沿って第1のカラム(150A)に移される。このようにして、複数のトレイ(110a,110b,110c...110x)がカルーセルとして移動する。カルーセルは時計回り又は反時計回りに移動できることが理解される。
【0023】
一実施形態において、トレイ(110)は、トレイ(110)が垂直ガイドレール(132)に沿って(すなわち、y軸に沿って)移動できるようにするとともにトレイ(110)が水平(x軸、y軸)方向にフレーム(150)のパラメータの外側で延在できるようにするモータ及びプーリシステム(図示せず)又は他の機構を備える。
【0024】
食品移送機(foodstuff transporter,100)を使用する方法において、食品移送部(foodstuff transport,100)は、第1の保管ユニット(200A)の近くに動作可能に位置されてもよい。第1の保管ユニット(200A)は、少なくとも1つのトレイ(110a,110b,110c...110x)の水平面内にある少なくとも1つの棚(210A)を有する。トレイ(110a,110b,110c...110x)がx軸又はy軸に沿ってフレーム(150)の外側で延在するように少なくとも1つのトレイ(110a,110b,110c...110x)が所定位置へと回転するにつれて、トレイは、第1の保管ユニット(200A)に食品を配送するとともに、フレーム(150)内に引き込む又はその逆も同様である。各トレイ(110a,110b,110c...110x)には、同じ食品が取り込まれてもよく、又は異なる食品が取り込まれてもよい。
【0025】
複数の保管ユニット(200A,200B,200C...200X)は、少なくとも1つのトレイ(110a,110b,110c...110x)の水平面内に2つ以上の棚がある場所で互いに積み重ねられてもよい。少なくとも1つのトレイ(110a,110b,110c...110x)は、トレイ(110a,110b,110c...110x)がx軸又はy軸に沿ってフレーム(150)の外側で延在するときにトレイが食品を少なくとも1つの棚に配送してフレーム(150)内に引き込む又はその逆になるように所定位置へと回転する。各トレイ(110a,110b,110c...110x)には、同じ食品が取り込まれてもよく、又は異なる食品が取り込まれてもよい。
【0026】
一実施形態において、少なくとも第1の保管ユニット(200A)は、ピザトッピング(例えば、とりわけ、ソース、チーズ、野菜、肉)をピザクラストと関連付ける自動化されたシステム又はロボットである。
【0027】
ここで、各棚は、異なるタイプのクラスト(例えば、小麦粉、薄い、厚い、部分的に調理された、冷凍された)を保持することができる。組み付けられたピザは、オーブンに配送されてもよい。調理されたピザは、オーブンから取り出され、ボクシングステーションに配送されてもよい。
【0028】
トレイ(110)は、トレイ(110)への又はトレイ(110)からの食品の移送を可能にする任意の形状又はサイズであってもよい。幾つかの実施形態において、トレイ(110)は、加熱されてもよく、冷却されてもよく、又はそれらの組み合わせであってもよい。
【0029】
図4を参照すると、幾つかの実施形態において、食品移送機(100)はコントローラ(300)によって制御されてもよい。一実施形態において、食品移送機(100)は、x軸、y軸、z軸に沿うトレイ(110)の移動を制御するソフトウェア(900)を含む少なくとも1つのコントローラ(300)と通信する。幾つかの実施形態において、コントローラ(300)は、x軸、y軸、z軸に沿うトレイ(110)の移動を、自動化された食品組み付け装置(foodstuff assembly apparatus)及び/又は調理装置の動作と協調させる。
【0030】
一実施形態において、少なくとも第1のトレイ(110a)は第1のタイプの食品を保持し、少なくとも第2のトレイ(110b)は第2のタイプの食品を保持する。ここで、コントローラ(300)は、x軸、y軸、z軸に沿うトレイ(110a,110b)の移動を調整して、自動化された食品組み付け装置及び/又は調理装置への食品Aの配送及び食品Bの配送を最適化する。一実施形態において、最適化は、食品が食品移送機(100)上に保持されている時間の長さに基づいて自動化された食品組み付け装置及び/又は調理装置に食品を配送することを意味する。一実施形態において、最適化は、自動化された食品組み付け装置及び/又は調理装置の要求に基づいて第1のタイプの食品又は第2のタイプの食品のいずれかを選択することを意味する。
【0031】
当業者には分かるように、ソフトウェアの態様は、システム、方法、又はコンピュータ製品として具現化され得る。したがって、ソフトウェアの態様は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、又はソフトウェアとハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形態をとることができる。ソフトウェアの更なる態様は、コンピュータ可読プログラムコード/命令を有する1つ以上の可読媒体で具現化されたコンピュータプログラムの形態をとることができる。コンピュータ可読媒体上に具現化されたプログラムコードは、無線、有線、光ファイバケーブル、RFなど、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない任意の適切な媒体を使用して送信され得る。コンピュータコードは、ユーザのコンピュータ上で完全に、ユーザのコンピュータ上で部分的に、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして、クラウドサービスとして、ユーザのコンピュータで部分的に、リモートコンピュータで部分的に、又はリモートコンピュータで完全に、リモート又はクラウドベースのサーバで実行されてもよい。当業者は、依然として本発明の思想の範囲内にありながら、前述した個々の要素及びそれらの配置における様々な代替可能性を認識し得る。更に、上記は主にピザの製造に関連して使用される本発明の幾つかの実施形態を説明しているが、当業者であれば分かるように、本発明の思想の範囲内に依然として含まれる幾つかの代替形態がある。したがって、本発明は上記の実施形態に限定されず、本開示に照らして、様々な他の実施形態が当業者に明らかなはずであることを理解すべきである。
【0032】
したがって、本発明は特定の例示的な実施形態に限定されないことが意図される。
【国際調査報告】