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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-10
(54)【発明の名称】タルク粒子
(51)【国際特許分類】
   C08L 101/00 20060101AFI20240403BHJP
   C08K 3/34 20060101ALI20240403BHJP
   C01B 33/22 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
C08L101/00
C08K3/34
C01B33/22
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562860
(86)(22)【出願日】2022-04-14
(85)【翻訳文提出日】2023-12-07
(86)【国際出願番号】 EP2022060065
(87)【国際公開番号】W WO2022219138
(87)【国際公開日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】21305501.5
(32)【優先日】2021-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TRITON
(71)【出願人】
【識別番号】319006807
【氏名又は名称】イメルテック ソシエテ パル アクシオン サンプリフィエ
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 博信
(74)【代理人】
【識別番号】100123766
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 七重
(74)【代理人】
【識別番号】100156982
【弁理士】
【氏名又は名称】秋澤 慈
(72)【発明者】
【氏名】ベルジョー アナイス
(72)【発明者】
【氏名】メリ ジル
【テーマコード(参考)】
4G073
4J002
【Fターム(参考)】
4G073BA10
4G073BA63
4G073BB72
4G073BD01
4G073BD16
4G073CC03
4G073FB31
4G073FD03
4G073FD25
4G073GA11
4G073GA12
4G073GA34
4G073UB20
4J002AA001
4J002AC011
4J002AC081
4J002DJ046
(57)【要約】
約35m2/g以上のBET比表面積、並びに(a)約2.05μm以下の、Sedigraphによるd50;及び(b)約5.0μm以下の、レーザーによるd50の一方又は両方を有する、微結晶性タルク粒子。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
約35m2/g以上のBET比表面積、並びに
(a)約2.0μm以下の、Sedigraphによるd50;及び
(b)約5.0μm以下の、レーザーによるd50
の一方又は両方を有する、微結晶性タルク粒子。
【請求項2】
(a)Sedigraphによるd50が、約1.5μm以下、例えば、約1.0μm以下である、若しくは約0.1μm~約2.0μm、例えば、約0.1μm~約1.5μm、若しくは約0.1μm~約1.0μmである;
(b)レーザーによるd50が、約4.0μm以下、例えば、約3.0μm以下である、若しくは約1.0μm~約5.0μm、例えば、約1.0μm~約4.0μm、若しくは約1.0μm~約3.0μmである;及び/又は
(c)BET比表面積が約40m2/g以上である、
請求項1に記載の微結晶性タルク粒子。
【請求項3】
(a)約10.0μm以下、例えば、約7.0μm以下、若しくは約4.0μm~約10.0μm、若しくは約4.0μm~約7.0μmの、レーザーによるd95
(b)約7.0μm以下、例えば、約5.0μm以下、若しくは約2.0μm~約7.0μm、若しくは約2.0μm~約5.0μmの、レーザーによるd75
(c)約3.0μm以下、例えば、約2.0μm以下、若しくは約0.5μm~約3.0μm、若しくは約0.5μm~約2.0μmの、レーザーによるd25
(d)約5.0μm以下、例えば、約3.0μm以下、若しくは約0.5μm~約5.0μm、若しくは約0.5μm~約3.0μmの、Sedigraphによるd95
(e)約3.0μm以下、例えば、約2.0μm以下、若しくは約0.1μm~約3.0μm、若しくは約0.1μm~約2.0μmの、Sedigraphによるd75
(f)約1.0μm以下、例えば、約0.5μm以下、若しくは約0.1μm~約1.0μm、若しくは約0.1μm~約0.5μmの、Sedigraphによるd25;及び/又は
(g)約7.5g/m2以下、例えば、約0.01g/m2~約7.5g/m2、若しくは約0.01g/m2~約4.0g/m2の、結晶化度指数、CI
を有する、請求項1又は請求項2に記載の微結晶性タルク粒子。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の微結晶性タルク粒子を調製する方法であって、
(a)撹拌ビーズミル内で微結晶性タルク供給材料を乾式粉砕して、粉砕された微結晶性タルク材料を製造するステップと;
(b)粉砕された微結晶性タルク材料を分級して、粗い画分を除去するステップと
を含む方法。
【請求項5】
約2mm~約10mm、例えば、約4mm~約6mmの直径を有する粉砕ビーズを含む粉砕媒体を使用して、撹拌ビーズミル内で微結晶性タルク供給材料を乾式粉砕するステップを含み、粉砕ビーズが、セラミック、例えば、アルミナ若しくはジルコニア;プラスチック;又は金属、例えば、鋼製であってもよい、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
粗い画分をさらなる乾式粉砕のために撹拌ビーズミルに戻すステップを含む、請求項4又は請求項5に記載の方法。
【請求項7】
微結晶性タルク供給材料が、
(a)約5.0μm~約20mm、例えば、約5.0μm~約10mm、若しくは約5.0μm~約1mm、若しくは約5.0μm~約20.0μm、若しくは約5.0μm~約10.0μmの、50μm以下のd50の値についてはSedigraphによる、及び50μm超のd50の値についてはふるい分けによる、d50
(b)約5.0μm~約20mm、例えば、約5.0μm~約10mm、若しくは約5.0μm~約1mm、若しくは約5.0μm~約40.0μm、若しくは約5.0μm~約20.0μmの、1mm以下のd50の値についてはレーザーによる、及び1mm超のd50の値についてはふるい分けによる、d50
(c)約80以上、例えば、約85以上のMinolta Y白色度;
(d)約85以上、例えば、約90以上のCIELAB L*
(e)約1.0以下、例えば、約0.5以下のCIELAB a*
(f)約1.0~約4.0、例えば、約2.0~約3.0のCIELAB b*
(g)約30m2/g以下、例えば、約20m2/g以下、若しくは約10m2/g以下のBET比表面積;
(h)約60%以上、例えば、約80%以上のタルクのタルク含有量及び約40%以下、例えば、約20%以下の任意の緑泥石含有量;並びに/又は
(i)約7.5g/m2以下、例えば、約0.01g/m2~約7.5g/m2、若しくは約0.01g/m2~約4.0g/m2の、結晶化度指数、CI
を有する、請求項4~6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
請求項1~3のいずれかに記載の微結晶性タルク粒子を含むポリマー組成物。
【請求項9】
(a)約5phr以上、例えば、約10phr以上、若しくは約50phr以上の微結晶性タルク粒子を含む;
(b)微結晶性タルク粒子以外の鉱物、例えば、沈降シリカ、若しくはカオリンなどの粘土鉱物、若しくはカーボンブラックをさらに含む;及び/又は
(c)合成ゴム若しくは天然ゴム、例えば、スチレン-ブタジエンゴムなどのエラストマーを含む、
請求項8に記載のポリマー組成物。
【請求項10】
請求項8又は請求項9に記載のポリマー組成物を作製する方法であって、ポリマー又はポリマー前駆体を、請求項1~3のいずれかに記載の微結晶性タルク粒子と組み合わせるステップを含む方法。
【請求項11】
同量の請求項1~3のいずれかに記載されないタルク粒子を含むポリマー組成物と比較して、
(a)ポリマー組成物の50%伸びでの弾性率、M50を増加させるため;
(b)ポリマー組成物の100%伸びでの弾性率、M100を増加させるため;
(c)ポリマー組成物の300%伸びでの弾性率、M300を増加させるため;
(d)ポリマー組成物の耐摩耗性を増加させるため;
(e)ポリマー組成物の強化指数M300/M100を増加させるため;
(f)ポリマー組成物の引張強度を増加させるため;
(g)ポリマー組成物の引裂抵抗を増加させるため;
(h)ポリマー組成物の架橋密度を増加させるため;
(i)ポリマー組成物の加硫時間を短縮するため;
(j)ポリマー組成物のムーニー粘度を低下させるため;及び/又は
(k)ポリマー組成物のせん断弾性率を減少させるための、
ポリマー組成物における請求項1~3のいずれかに記載の微結晶性タルク粒子の使用。
【請求項12】
参照量の請求項1~3のいずれかに記載されないタルク粒子を含む参照ポリマー組成物と比較して、
(a)ポリマー組成物の50%伸びでの弾性率、M50を増加させる;
(b)ポリマー組成物の100%伸びでの弾性率、M100を増加させる;
(c)ポリマー組成物の300%伸びでの弾性率、M300を増加させる;
(d)ポリマー組成物の耐摩耗性を増加させる;
(e)ポリマー組成物の強化指数M300/M100を増加させる;
(f)ポリマー組成物の引張強度を増加させる;
(g)ポリマー組成物の引裂抵抗を増加させる;
(h)ポリマー組成物の架橋密度を増加させる;
(i)ポリマー組成物の加硫時間を短縮する;
(j)ポリマー組成物のムーニー粘度を低下させる;及び/又は
(k)ポリマー組成物のせん断弾性率を減少させる
方法であって、
請求項1~3のいずれかに記載の微結晶性タルク粒子をポリマー組成物に参照量で添加するステップを含む、方法。
【請求項13】
ポリマー組成物が、合成ゴム又は天然ゴム、例えば、スチレン-ブタジエンゴムなどのエラストマーを含むエラストマーポリマー組成物である、請求項11に記載の使用又は請求項12に記載の方法。
【請求項14】
(a)ポリマー組成物が、約5phr以上、例えば、約10phr以上、若しくは約50phr以上の微結晶性タルク粒子を含む;並びに/又は
(b)ポリマー組成物が、微結晶性タルク粒子以外の鉱物、例えば、沈降シリカ、珪藻土及び/若しくはカオリンなどの粘土鉱物若しくはカーボンブラックをさらに含む、
請求項11~13のいずれかに記載の使用又は方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、タルク粒子、タルク粒子を調製する方法、タルク粒子を含むポリマー組成物、タルク粒子を含むポリマー組成物を作製する方法、並びにポリマー組成物におけるタルク粒子の関連する使用及びポリマー組成物においてタルク粒子を使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ポリマー組成物は、一般に、フィラー材料で強化される。エラストマーポリマー組成物(ゴムなど)は、特に、沈降シリカ又はカーボンブラックなどのフィラー材料で一般的に強化される。このようなフィラー材料は、ポリマー組成物の引張強度、破断伸び及び引裂抵抗などの特性を改善するために使用される。
エラストマーポリマー組成物の重要な機械的特性は、300%伸びでの引張弾性率と100%伸びでの引張弾性率の比である、強化指数(reinforcement index)M300/M100である。沈降シリカ及びカーボンブラックなどの強化フィラーは、M300/M100を増加させる傾向がある。しかしながら、このような材料はまた、エラストマーポリマー組成物の粘度を増加させる傾向があり、これは望ましくなく、特にこのような材料は、ポリマーに組み込む前に、例えばシランでコーティングする必要がある場合、高価になり得る。
【0003】
タルク粒子も、ポリマー組成物の強化フィラーとして開発されている。しかしながら、市販のタルク粒子は、これまで、沈降シリカ又はカーボンブラックと同じレベルで強化特性を達成することができなかった。
【発明の概要】
【0004】
第1の態様によると、(例えば、微結晶性)タルク粒子は、約35m2/g以上のBET比表面積、並びに(a)約2.0μm以下の、Sedigraphによるd50;及び(b)約5.0μm以下の、レーザーによるd50の一方又は両方を有する。
第2の態様によると、第1の態様による(例えば、微結晶性)タルク粒子を調製する方法は、(a)撹拌ビーズミル内で(例えば、微結晶性)タルク供給材料を乾式粉砕して、粉砕された(例えば、微結晶性)タルク材料を製造するステップと;(b)粉砕された(例えば、微結晶性)タルク材料を分級して、粗い画分を除去するステップとを含む。
第3の態様によると、ポリマー組成物は、第1の態様による(例えば、微結晶性)タルク粒子を含む。
第4の態様によると、第3の態様によるポリマー組成物を作製する方法は、ポリマー又はポリマー前駆体を、第1の態様による(例えば、微結晶性)タルク粒子と組み合わせるステップを含む。
【0005】
第5の態様によると、同量の本発明によらないタルク粒子を含むポリマー組成物と比較して、
(a)ポリマー組成物の50%伸びでの弾性率、M50を増加させるため;
(b)ポリマー組成物の100%伸びでの弾性率、M100を増加させるため;
(c)ポリマー組成物の300%伸びでの弾性率、M300を増加させるため;
(d)ポリマー組成物の耐摩耗性を増加させるため;
(e)ポリマー組成物の強化指数M300/M100を増加させるため;
(f)ポリマー組成物の引張強度を増加させるため;及び/又は
(g)ポリマー組成物の引裂抵抗を増加させるため
のポリマー組成物における第1の態様による(例えば、微結晶性)タルク粒子の使用が提供される。
【0006】
第6の態様によると、参照量の本発明によらないタルク粒子を含む参照ポリマー組成物と比較して、
(a)ポリマー組成物の50%伸びでの弾性率、M50を増加させる;
(b)ポリマー組成物の100%伸びでの弾性率、M100を増加させる;
(c)ポリマー組成物の300%伸びでの弾性率、M300を増加させる;
(d)ポリマー組成物の耐摩耗性を増加させる;
(e)ポリマー組成物の強化指数M300/M100を増加させる;
(f)ポリマー組成物の引張強度を増加させる;及び/又は
(g)ポリマー組成物の引裂抵抗を増加させる
方法であって、第1の態様による(例えば、微結晶性)タルク粒子をポリマー組成物に参照量で添加するステップを含む方法が提供される。
当業者であれば、相互に排他的な場合を除き、上記の態様のうちのいずれか1つに関連して記載される特徴が、あらゆる他の態様にも準用され得ることを認識するであろう。さらに、相互に排他的な場合を除き、本明細書に記載されるあらゆる特徴が、あらゆる態様に適用され得る、及び/又は本明細書に記載されるあらゆる他の特徴と組み合わせられ得る。
実施形態を、ここで図面を参照して、単なる例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】タルク粒子を作製するための粉砕/分級回路の概略図である。
図2】例示のタルク粒子例1及び例2並びに参照タルク粒子T.1、T.2、T.3及びT.4についての結晶化度指数(N(TOT)/BET比表面積)のプロットを示す図である。
図3】充填ゴム配合物F.7~F.12についての引張強度のプロットを示す図である。
図4】充填ゴム配合物F.7~F.12についての破断伸びのプロットを示す図である。
図5】充填ゴム配合物F.7~F.12についての引裂抵抗のプロットを示す図である。
図6】充填ゴム配合物F.7~F.12についての70℃で22時間後の圧縮永久ひずみのプロットを示す図である。
図7】タルク粒子A~Dについての相対湿度の関数としての水吸着の質量のプロットを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
驚くべきことに、比較的高いBET比表面積を比較的低い粒径と組み合わせたタルク粒子が、エラストマーポリマー組成物などのポリマー組成物を強化するのに特に有効であることが分かった。
【0009】
タルク粒子
本明細書で使用される場合、「タルク」という用語は、例えば、ドロマイト、方解石及び/又はマグネサイト、又はさらに、タルコース(talcose)としても知られる合成タルクと会合していてもよい、ケイ酸マグネシウム鉱物、若しくは鉱物緑泥石(ケイ酸アルミニウムマグネシウム)、又は2種の混合物を意味する。
ある特定の実施形態では、タルクが、ケイ酸マグネシウム鉱物若しくは鉱物緑泥石、又はこれらの混合物である。タルクが、ドロマイト、方解石若しくはマグネサイト、又はこれらの組合せをさらに含んでいてもよい。タルク中のドロマイト、方解石及び/又はマグネサイトなどの他の鉱物の総量は、タルクの総質量に基づいて約25質量%未満、例えば、タルクの総質量に基づいて約20質量%未満、又は約15質量%未満、又は約10質量%未満、又は約5質量%未満、又は約1質量%未満、又は約0.75質量%未満、又は0.5質量%以下であり得る。ある特定の実施形態では、タルクが、ケイ酸マグネシウム鉱物を含む、から本質的になる、又はからなる。ある特定の実施形態では、タルクがケイ酸マグネシウム鉱物及び/又は緑泥石の混合物である。緑泥石は、例えば、クリノクロア((Mg,Fe2+5Al(Si3Al)O10(OH)8)を含み得る、から本質的になり得る、又はからなり得る。例えば、緑泥石は、主にクリノクロアを含み得る。ケイ酸マグネシウム鉱物と緑泥石の質量比は、約5:1~約1:4、例えば、約4:1~約1:1、又は約4:1~約2:1、又は約4:1~約2.5:1、又は約4:1~約3:1、又は約2:1、又は約3:1、又は約4:1であり得る。ある特定の実施形態では、タルクが、合成タルク又はタルコースを含む、から本質的になる、又はからなる。
【0010】
ある特定の実施形態では、タルクが、層状フィロケイ酸塩のファミリーに属するヒドロキシル化ケイ酸マグネシウムである。その元素構造は、6つの環シリカ四面体SiO2(「T」と命名される)の間に挟まれたMgO4(OH)八面体層(「O」と命名される)からなる。これは、TOT層で作られた繰り返し基本単位を形成する。これらのTOT層は、次いで、c*軸に沿って積み重なって、サイズを測定することができるコヒーレントな結晶構造を有するクリスタリットを形成する。
【0011】
BET比表面積は、単位質量に対するタルク粒子の粒子の表面の面積を指し、BET法に従って、前記粒子の表面を完全に覆う単分子層を形成するように前記粒子の表面に吸着された窒素の量によって決定される(BET法、AFNOR規格X11-621及び622又はISO9277による測定)。本出願の調製に使用されるBET比表面積測定法の詳細は、実施例に示される。
【0012】
粒径特性は、本明細書では「Micromeritics Sedigraph 5100ユニット」と呼ばれる、米国ジョージア州ノークロス所在のMicromeritics Instruments Corporation(ウェブサイト:www.micromeritics.com)によって供給されるSedigraph 5100機器を使用して、水性媒体中、完全分散条件で粒子フィラー又は材料を沈降させることによって、周知の方法で測定され得る。このような機器は、所与の球相当径(e.s.d.)値未満の、当技術分野で「球相当径」(e.s.d.)と呼ばれる径を有する粒子の累積質量パーセンテージの測定値及びプロットを提供する。平均粒径d50は、そのd50値未満の球相当径を有する粒子が50質量%存在する、粒子e.s.d.のこのようにして決定された値である。d98、d90、d75、d25及びd10は、そのd98、d90、d75、d25又はd10値未満の球相当径を有する粒子がそれぞれ98質量%、90質量%、75質量%、25質量%及び10質量%存在する、粒子e.s.d.のこのようにして決定された値である。
【0013】
粒径特性は、湿式Malvernレーザー散乱(規格ISO13320-1)によっても測定され得る。この技術では、粉末、懸濁液及びエマルジョン中の粒子の径が、ミー理論の適用に基づいて、レーザービームの回折を使用して測定され得る。このような機器、例えば、Malvern Mastersizer S又はMalvern Mastersizer 2000(Malvern instrumentsによって供給される)は、所与の球相当径(e.s.d.)値未満の、当技術分野で「球相当径」(e.s.d.)と呼ばれる径を有する粒子の累積体積パーセンテージの測定値及びプロットを提供する。平均粒径d50は、そのd50値未満の球相当径を有する粒子が50体積%存在する、粒子e.s.d.のこのようにして決定された値である。d98、d90、d75、d25及びd10は、そのd98、d90、d75、d25又はd10値未満の球相当径を有する粒子がそれぞれ98体積%、90体積%、75体積%、25体積%及び10体積%存在する、粒子e.s.d.のこのようにして決定された値である。疑義を避けるために、レーザー光散乱を使用した粒径の測定は、上で言及される沈降法と同等の方法ではない。
本出願の調製に使用されるSedigraph及びレーザー粒径測定法の詳細は、実施例に示される。
粒径特性は、当技術分野で周知であるように、例えば、電磁振動ふるい振盪機を使用して、ふるい分析によっても測定され得る。適切な電磁振動ふるい振盪機は、フランス所在のControlabから入手可能なD0407.2である。
【0014】
タルク粒子は、好ましくは微結晶性タルクである(すなわち、巨視的結晶性タルクではない)。タルクの結晶構造(例えば、タルクが微結晶性であるか、又は巨視的結晶性であるか)は、タルク粒子中のTOT層の数並びにタルク粒径及び/又は表面積に関して特徴付けられ得る。
タルク粒子のTOT層の数は、X線回折(XRD)並びにパターンの(002)及び(006)ピークにシェラーの式を適用することによって決定され得る。
【0015】
例えば、XRDパターンは、λ=1.5406Åの波長のCuKα線を使用して、PAnalytical X'PRO X線回折計を使用して取得され得る。試料は、準ランダム配向を得るためにアルミニウムホルダーを充填することによって得られる。取得パラメータの例は、ステップサイズ0.01°及びステップ持続時間2秒で2θ範囲=8~80°であり得る。次いで、シェラーの式を、XRDパターン上でおよそ2θ=9.3~9.7°及び2θ=28.3~28.9°に位置するタルクパターンの(002)及び(006)ピークに適用する。この式は、c*軸に従ってタルク結晶のコヒーレント散乱ドメインを計算するために、バックグラウンド線に対して半分の高さのピークの幅を使用する。次いで、単一タルククリスタリット中のTOT層の数を推定することができる。この方法は、その内容が参照により本明細書に組み込まれる、合成タルクに関する論文(Dumas et al., Angewandte Chemie International Edition 2016, 55, 9868-9871)で実装されている。
シェラーの式は以下のように表される:
【0016】
【数1】
(式中、
Lはコヒーレント散乱ドメイン(CSD c*)(Å)であり;
λはX線ビームの波長(Å)であり;
FWHMは考えられる回折ビークの半値全幅(rad)であり;
θは回折ピークの位置(rad)である)。
このコヒーレント散乱ドメインから、コヒーレント散乱ドメインに積み重ねられているTOT層の数(N(TOT))を推測することが可能である:
【0017】
【数2】
(式中、
Lはc*軸に沿ったコヒーレント散乱ドメイン(Å)であり;
dはタルク基本単位の高さ、すなわちd(002)間隔である)。
dは、XRDパターン上の(002)ピークの位置及びブラッグの式を使用して計算される:
【数3】
(式中、
nは回折次数であり;
であり;
θは回折ピークの位置(rad)である)。
結晶化度指数、CIは、コヒーレント散乱ドメイン当たりのTOT層の数、N(TOT)とBET比表面積、BET SSA(m2/g)の比として定義され得る:
【0018】
【数4】
微結晶性タルクは、約7.5g/m2以下のCIの値を有するタルクである。
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約7.5g/m2以下、例えば、約7.0g/m2以下、又は約6.0g/m2以下、又は約5.0g/m2以下、又は約4.0g/m2以下、又は約3.0g/m2以下、又は約2.0g/m2以下、又は約1.5g/m2以下の結晶化度指数、CIを有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約0.01g/m2以上、例えば、約0.1g/m2以上、又は約0.5g/m2以上の結晶化度指数、CIを有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約0.01g/m2~約7.5g/m2、又は約0.01g/m2~約7.0g/m2、又は約0.01g/m2~約6.0g/m2、又は約0.01g/m2~約5.0g/m2、又は約0.01g/m2~約4.0g/m2、又は約0.01g/m2~約3.0g/m2、又は約0.01g/m2~約2.0g/m2、又は約0.01g/m2~約1.5g/m2、又は約0.1g/m2~約7.5g/m2、又は約0.1g/m2~約6.0g/m2、又は約0.1g/m2~約4.0g/m2、又は約0.1g/m2~約2.0g/m2、又は約0.5g/m2~約7.5g/m2、又は約0.5g/m2~約6.0g/m2、又は約0.5g/m2~約4.0g/m2、又は約0.5g/m2~約2.0g/m2の結晶化度指数、CIを有し得る。
【0019】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約35m2/g以上、例えば、約36m2/g以上、又は約37m2/g以上、又は約38m2/g以上、又は約39m2/g以上、又は約40m2/g以上、又は約41m2/g以上、又は約42m2/g以上、又は約43m2/g以上、又は約44m2/g以上、又は約45m2/g以上、又は約46m2/g以上、又は約47m2/g以上、又は約48m2/g以上のBET比表面積を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約150m2/g以下、例えば、約100m2/g以下、又は約80m2/g以下、又は約60m2/g以下、又は約50m2/g以下、又は約49m2/g以下、又は約45m2/g以下、又は約44m2/g以下、又は約43m2/g以下のBET比表面積を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約35m2/g~約150m2/g、例えば、約36m2/g~約150m2/g、又は約37m2/g~約150m2/g、又は約38m2/g~約150m2/g、又は約39m2/g~約150m2/g、又は約40m2/g~約150m2/g、又は約41m2/g~約150m2/g、又は約42m2/g~約150m2/g、又は約43m2/g~約150m2/g、又は約44m2/g~約150m2/g、又は約45m2/g~約150m2/g、又は約46m2/g~約150m2/g、又は約47m2/g~約150m2/g、又は約48m2/g~約150m2/g、又は約35m2/g~約100m2/g、又は約36m2/g~約100m2/g、又は約37m2/g~約100m2/g、又は約38m2/g~約100m2/g、又は約39m2/g~約100m2/g、又は約40m2/g~約100m2/g、又は約41m2/g~約100m2/g、又は約42m2/g~約100m2/g、又は約43m2/g~約100m2/g、又は約44m2/g~約100m2/g、又は約45m2/g~約100m2/g、又は約46m2/g~約100m2/g、又は約47m2/g~約100m2/g、又は約48m2/g~約100m2/g、又は約35m2/g~約80m2/g、又は約36m2/g~約80m2/g、又は約37m2/g~約80m2/g、又は約38m2/g~約80m2/g、又は約39m2/g~約80m2/g、又は約40m2/g~約80m2/g、又は約41m2/g~約80m2/g、又は約42m2/g~約80m2/g、又は約43m2/g~約80m2/g、又は約44m2/g~約80m2/g、又は約45m2/g~約80m2/g、又は約46m2/g~約80m2/g、又は約47m2/g~約150m2/g、又は約48m2/g~約80m2/g、又は約35m2/g~約60m2/g、又は約36m2/g~約60m2/g、又は約37m2/g~約60m2/g、又は約38m2/g~約60m2/g、又は約39m2/g~約60m2/g、又は約40m2/g~約60m2/g、又は約41m2/g~約60m2/g、又は約42m2/g~約60m2/g、又は約43m2/g~約60m2/g、又は約44m2/g~約60m2/g、又は約45m2/g~約60m2/g、又は約46m2/g~約60m2/g、又は約47m2/g~約60m2/g、又は約48m2/g~約60m2/g、又は約35m2/g~約50m2/g、又は約36m2/g~約50m2/g、又は約37m2/g~約50m2/g、又は約38m2/g~約50m2/g、又は約39m2/g~約50m2/g、又は約40m2/g~約50m2/g、又は約41m2/g~約50m2/g、又は約42m2/g~約50m2/g、又は約43m2/g~約50m2/g、又は約44m2/g~約50m2/g、又は約45m2/g~約50m2/g、又は約46m2/g~約50m2/g、又は約47m2/g~約50m2/g、又は約48m2/g~約50m2/g、又は約35m2/g~約49m2/g、又は約36m2/g~約49m2/g、又は約37m2/g~約49m2/g、又は約38m2/g~約49m2/g、又は約39m2/g~約49m2/g、又は約40m2/g~約49m2/g、又は約41m2/g~約49m2/g、又は約42m2/g~約49m2/g、又は約43m2/g~約49m2/g、又は約44m2/g~約49m2/g、又は約45m2/g~約49m2/g、又は約46m2/g~約49m2/g、又は約47m2/g~約49m2/g、又は約48m2/g~約49m2/g、又は約35m2/g~約45m2/g、又は約36m2/g~約45m2/g、又は約37m2/g~約45m2/g、又は約38m2/g~約45m2/g、又は約39m2/g~約45m2/g、又は約40m2/g~約45m2/g、又は約41m2/g~約45m2/g、又は約42m2/g~約45m2/g、又は約43m2/g~約45m2/g、又は約44m2/g~約45m2/g、又は約35m2/g~約44m2/g、又は約36m2/g~約44m2/g、又は約37m2/g~約44m2/g、又は約38m2/g~約44m2/g、又は約39m2/g~約44m2/g、又は約40m2/g~約44m2/g、又は約41m2/g~約44m2/g、又は約42m2/g~約44m2/g、又は約43m2/g~約44m2/g、又は約35m2/g~約43m2/g、又は約36m2/g~約43m2/g、又は約37m2/g~約43m2/g、又は約38m2/g~約43m2/g、又は約39m2/g~約43m2/g、又は約40m2/g~約43m2/g、又は約41m2/g~約43m2/gのBET比表面積を有し得る。
【0020】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約2.0μm以下、例えば、約1.5μm以下、又は約1.0μm以下、又は約0.9μm以下、又は約0.8μm以下、又は約0.7μm以下、又は約0.6μm以下、又は約0.5μm以下の、Sedigraphによるd50を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約0.1μm以上、例えば、約0.3μm以上、又は約0.4μm以上、又は約0.5μm以上の、Sedigraphによるd50を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約0.1μm~約2.0μm、例えば、約0.1μm~約1.5μm、又は約0.1μm~約1.0μm、又は約0.1μm~約0.9μm、又は約0.1μm~約0.8μm、又は約0.1μm~約0.7μm、又は約0.1μm~約0.6μm、又は約0.1μm~約0.5μm、又は約0.3μm~約2.0μm、又は約0.3μm~約1.5μm、又は約0.3μm~約1.0μm、又は約0.3μm~約0.9μm、又は約0.3μm~約0.8μm、又は約0.3μm~約0.7μm、又は約0.3μm~約0.6μm、又は約0.3μm~約0.5μm、又は約0.4μm~約2.0μm、又は約0.4μm~約1.5μm、又は約0.4μm~約1.0μm、又は約0.4μm~約0.9μm、又は約0.4μm~約0.8μm、又は約0.4μm~約0.7μm、又は約0.4μm~約0.6μm、又は約0.4μm~約0.5μm、又は約0.5μm~約2.0μm、又は約0.5μm~約1.5μm、又は約0.5μm~約1.0μm、又は約0.5μm~約0.9μm、又は約0.5μm~約0.8μm、又は約0.5μm~約0.7μmの、Sedigraphによるd50を有し得る。
【0021】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約5.0μm以下、例えば、約4.0μm以下、又は約3.0μm以下、又は約2.9μm以下、又は約2.8μm以下、又は約2.7μm以下、又は約2.6μm以下、又は約2.5μm以下、又は約2.4μm以下の、レーザーによるd50を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約1.0μm以上、例えば、約1.5μm以上、又は約2.0μm以上、又は約2.4μm以上の、レーザーによるd50を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約1.0μm~約5.0μm、例えば、約1.0μm~約4.0μm、又は約1.0μm~約3.0μm、又は約1.0μm~約2.9μm、又は約1.0μm~約2.8μm、又は約1.0μm~約2.7μm、又は約1.0μm~約2.6μm、又は約1.0μm~約2.5μm、又は約1.0μm~約2.4μm、又は約1.5μm~約5.0μm、又は約1.5μm~約4.0μm、又は約1.5μm~約3.0μm、又は約1.5μm~約2.9μm、又は約1.5μm~約2.8μm、又は約1.5μm~約2.7μm、又は約1.5μm~約2.6μm、又は約1.5μm~約2.5μm、又は約1.5μm~約2.4μm、又は約2.0μm~約5.0μm、又は約2.0μm~約4.0μm、又は約2.0μm~約3.0μm、又は約2.0μm~約2.9μm、又は約2.0μm~約2.8μm、又は約2.0μm~約2.7μm、又は約2.0μm~約2.6μm、又は約2.0μm~約2.5μm、又は約2.0μm~約2.4μm、又は約2.4μm~約5.0μm、又は約2.4μm~約4.0μm、又は約2.4μm~約3.0μm、又は約2.4μm~約2.9μm、又は約2.4μm~約2.8μm、又は約2.4μm~約2.7μm、又は約2.4μm~約2.6μmの、レーザーによるd50を有し得る。
【0022】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約10.0μm以下、例えば、約7.0μm以下、又は約6.0μm以下、又は約5.0μm以下の、レーザーによるd95を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約3.0μm以上、例えば、約4.0μm以上、又は約5μm以上の、レーザーによるd95を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約3.0μm~約10.0μm、例えば、約3.0μm~約7.0μm、又は約3.0μm~約6.0μm、又は約3.0μm~約5.0μm、又は約4.0μm~約10.0μm、又は約4.0μm~約7.0μm、又は約4.0μm~約6.0μm、又は約4.0μm~約5.0μm、又は約5.0μm~約10.0μm、又は約5.0μm~約7.0μm、又は約5.0μm~約6.0μmの、レーザーによるd95を有し得る。
【0023】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約7.0μm以下、例えば、約5.0μm以下、又は約4.0μm以下の、レーザーによるd75を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約2.0μm以上、例えば、約3.0μm以上の、レーザーによるd75を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約2.0μm~約7.0μm、例えば、約2.0μm~約5.0μm、又は約2.0μm~約4.0μm、又は約3.0μm~約7.0μm、又は約3.0μm~約5.0μm、又は約3.0μm~約4.0μmの、レーザーによるd75を有し得る。
【0024】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約3.0μm以下、例えば、約2.0μm以下、又は約1.9μm以下、又は約1.8μm以下の、レーザーによるd25を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約0.5μm以上、例えば、約1.0μm以上、又は約1.5μm以上、又は約1.7μm以上の、レーザーによるd25を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約0.5μm~約3.0μm、例えば、約0.5μm~約2.0μm、又は約0.5μm~約1.9μm、又は約0.5μm~約1.8μm、又は約1.0μm~約3.0μm、又は約1.0μm~約2.0μm、又は約1.0μm~約1.9μm、又は約1.0μm~約1.8μm、又は約1.5μm~約3.0μm、又は約1.5μm~約2.0μm、又は約1.5μm~約1.9μm、又は約1.5μm~約1.8μm、又は約1.7μm~約3.0μm、又は約1.7μm~約2.0μm、又は約1.7μm~約1.9μm、又は約1.7μm~約1.8μmの、レーザーによるd25を有し得る。
【0025】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約5.0μm以下、例えば、約4.0μm以下、又は約3.0μm以下、又は約2.5μm以下、又は約2.0μm以下の、Sedigraphによるd95を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約0.5μm以上、例えば、約1.0μm以上、又は約1.4μm以上、又は約1.7μm以上の、Sedigraphによるd95を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約0.5μm~約5.0μm、例えば、約0.5μm~約4.0μm、又は約0.5μm~約3.0μm、又は約0.5μm~約2.5μm、又は約0.5μm~約2.0μm、又は約1.0μm~約5.0μm、又は約1.0μm~約4.0μm、又は約1.0μm~約3.0μm、又は約1.0μm~約2.5μm、又は約1.0μm~約2.0μm、又は約1.4μm~約5.0μm、又は約1.4μm~約4.0μm、又は約1.4μm~約3.0μm、又は約1.4μm~約2.5μm、又は約1.4μm~約2.0μm、又は約1.7μm~約5.0μm、又は約1.7μm~約4.0μm、又は約1.7μm~約3.0μm、又は約1.7μm~約2.5μm、又は約1.7μm~約2.0μmの、Sedigraphによるd95を有し得る。
【0026】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約3.0μm以下、例えば、約2.0μm以下、又は約1.5μm以下、又は約1.1μm以下、又は約1.0μm以下の、Sedigraphによるd75を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約0.1μm以上、例えば、約0.5μm以上、又は約0.8μm以上、又は約1.0μm以上の、Sedigraphによるd75を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約0.1μm~約3.0μm、例えば、約0.1μm~約2.0μm、又は約0.1μm~約1.5μm、又は約0.1μm~約1.1μm、又は約0.1μm~約1.0μm、又は約0.5μm~約3.0μm、又は約0.5μm~約2.0μm、又は約0.5μm~約1.5μm、又は約0.5μm~約1.1μm、又は約0.5μm~約1.0μm、又は約0.8μm~約3.0μm、又は約0.8μm~約2.0μm、又は約0.8μm~約1.5μm、又は約0.8μm~約1.1μm、又は約0.8μm~約1.0μm、又は約1.0μm~約3.0μm、又は約1.0μm~約2.0μm、又は約1.0μm~約1.5μm、又は約1.0μm~約1.1μmの、Sedigraphによるd75を有し得る。
【0027】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約1.0μm以下、例えば、約0.5μm以下、又は約0.4μm以下、又は約0.3μm以下の、Sedigraphによるd25を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約0.1以上、例えば、約0.3μm以上、又は約0.4μm以上の、Sedigraphによるd25を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約0.1μm~約1.0μm、例えば、約0.1μm~約0.5μm、又は約0.1μm~約0.4μm、又は約0.1μm~約0.3μm、又は約0.3μm~約1.0μm、又は約0.3μm~約0.5μm、又は約0.3μm~約0.4μm、又は約0.4μm~約1.0μm、又は約0.4μm~約0.5μmの、Sedigraphによるd25を有し得る。
【0028】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約35m2/g以上のBET比表面積、並びに(a)約2.0μm以下の、Sedigraphによるd50;及び(b)約5.0μm以下の、レーザーによるd50の一方又は両方を有し得る。
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約35m2/g以上のBET比表面積、並びに(a)約2.0μm以下の、Sedigraphによるd50;(b)約5.0μm以下の、レーザーによるd50;及び(c)約7.5g/m2以下、例えば、約0.01g/m2~約7.5g/m2、又は約0.01g/m2~約4.0g/m2のCIのうちの1つ又は複数を有し得る。
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約35m2/g以上のBET比表面積、並びに(a)約1.5μm以下、例えば、約1.0μm以下、又は約0.1μm~約2.0μm、例えば、約0.1μm~約1.5μm、又は約0.1μm~約1.0μmの、Sedigraphによるd50;及び(b)約4.0μm以下、例えば、約3.0μm以下、又は約1.0μm~約5.0μm、例えば、約1.0μm~約4.0μm、又は約1.0μm~約3.0μmの、レーザーによるd50の一方又は両方を有し得る。
【0029】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約35m2/g以上のBET比表面積、並びに(a)約1.5μm以下、例えば、約1.0μm以下、又は約0.1μm~約2.0μm、例えば、約0.1μm~約1.5μm、又は約0.1μm~約1.0μmの、Sedigraphによるd50;(b)約4.0μm以下、例えば、約3.0μm以下、又は約1.0μm~約5.0μm、例えば、約1.0μm~約4.0μm、又は約1.0μm~約3.0μmの、レーザーによるd50;及び(c)約7.5g/m2以下、例えば、約0.01g/m2~約7.5g/m2、又は約0.01g/m2~約4.0g/m2のCIのうちの1つ又は複数を有し得る。
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約40m2/g以上のBET比表面積、並びに(a)約1.5μm以下、例えば、約1.0μm以下、又は約0.1μm~約2.0μm、例えば、約0.1μm~約1.5μm、又は約0.1μm~約1.0μmの、Sedigraphによるd50;及び(b)約4.0μm以下、例えば、約3.0μm以下、又は約1.0μm~約5.0μm、例えば、約1.0μm~約4.0μm、又は約1.0μm~約3.0μmの、レーザーによるd50の一方又は両方を有し得る。
【0030】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約40m2/g以上のBET比表面積、並びに(a)約1.5μm以下、例えば、約1.0μm以下、又は約0.1μm~約2.0μm、例えば、約0.1μm~約1.5μm、又は約0.1μm~約1.0μmの、Sedigraphによるd50;(b)約4.0μm以下、例えば、約3.0μm以下、又は約1.0μm~約5.0μm、例えば、約1.0μm~約4.0μm、又は約1.0μm~約3.0μmの、レーザーによるd50;及び(c)約7.5g/m2以下、例えば、約0.01g/m2~約7.5g/m2、又は約0.01g/m2~約4.0g/m2のCIのうちの一方又は両方を有し得る。
【0031】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、(A)、約35m2/g以上、例えば、約40m2/g以上のBET比表面積;(B)(a)約1.5μm以下、例えば、約1.0μm以下、又は約0.1μm~約2.0μm、例えば、約0.1μm~約1.5μm、又は約0.1μm~約1.0μmの、Sedigraphによるd50及び(b)約4.0μm以下、例えば、約3.0μm以下、又は約1.0μm~約5.0μm、例えば、約1.0μm~約4.0μm、又は約1.0μm~約3.0μmの、レーザーによるd50の一方又は両方;並びに(C)(a)約10.0μm以下、例えば、約7.0μm以下、又は約4.0μm~約10.0μm、又は約4.0μm~約7.0μmの、レーザーによるd95、(b)約7.0μm以下、例えば、約5.0μm以下、又は約2.0μm~約7.0μm、又は約2.0μm~約5.0μmの、レーザーによるd75、(c)約3.0μm以下、例えば、約2.0μm以下、又は約0.5μm~約3.0μm、又は約0.5μm~約2.0μmの、レーザーによるd25、(d)約5.0μm以下、例えば、約3.0μm以下、又は約0.5μm~約5.0μm、又は約0.5μm~約3.0μmの、Sedigraphによるd95、(e)約3.0μm以下、例えば、約2.0μm以下、又は約0.1μm~約3.0μm、又は約0.1μm~約2.0μmの、Sedigraphによるd75及び(f)約1.0μm以下、例えば、約0.5μm以下、又は約0.1μm~約1.0μm、又は約0.1μm~約0.5μmの、Sedigraphによるd25のうちの1つ又は複数を有し得る。
【0032】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、(A)、約35m2/g以上、例えば、約40m2/g以上のBET比表面積;(B)(a)約1.5μm以下、例えば、約1.0μm以下、又は約0.1μm~約2.0μm、例えば、約0.1μm~約1.5μm、又は約0.1μm~約1.0μmの、Sedigraphによるd50及び(b)約4.0μm以下、例えば、約3.0μm以下、又は約1.0μm~約5.0μm、例えば、約1.0μm~約4.0μm、又は約1.0μm~約3.0μmの、レーザーによるd50の一方又は両方;(C)(a)約10.0μm以下、例えば、約7.0μm以下、又は約4.0μm~約10.0μm、又は約4.0μm~約7.0μmの、レーザーによるd95、(b)約7.0μm以下、例えば、約5.0μm以下、又は約2.0μm~約7.0μm、又は約2.0μm~約5.0μmの、レーザーによるd75、(c)約3.0μm以下、例えば、約2.0μm以下、又は約0.5μm~約3.0μm、又は約0.5μm~約2.0μmの、レーザーによるd25、(d)約5.0μm以下、例えば、約3.0μm以下、又は約0.5μm~約5.0μm、又は約0.5μm~約3.0μmの、Sedigraphによるd95、(e)約3.0μm以下、例えば、約2.0μm以下、又は約0.1μm~約3.0μm、又は約0.1μm~約2.0μmの、Sedigraphによるd75及び(f)約1.0μm以下、例えば、約0.5μm以下、又は約0.1μm~約1.0μm、又は約0.1μm~約0.5μmの、Sedigraphによるd25のうちの1つ又は複数;並びに(D)約7.5g/m2以下、例えば、約0.01g/m2~約7.5g/m2、又は約0.01g/m2~約4.0g/m2のCIを有し得る。
【0033】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約40m2/g~約45m2/gのBET比表面積;約1.5μm~約2.0μmの、Sedigraphによるd95及び/又は約4.5μm~約5.2μmの、レーザーによるd95;約0.8μm~約1.2μmの、Sedigraphによるd75及び/又は約3.0μm~約3.4μmの、レーザーによるd75;約0.4μm~約0.8μmの、Sedigraphによるd50及び/又は約2.2μm~約2.6μmの、レーザーによるd50;並びに約0.1μm~約0.5μmの、Sedigraphによるd25及び/又は約1.6μm~約2.0μmの、レーザーによるd25を有し得る。
【0034】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約40m2/g~約45m2/gのBET比表面積;約1.5μm~約2.0μmの、Sedigraphによるd95及び/又は約4.5μm~約5.2μmの、レーザーによるd95;約0.8μm~約1.2μmの、Sedigraphによるd75及び/又は約3.0μm~約3.4μmの、レーザーによるd75;約0.4μm~約0.8μmの、Sedigraphによるd50及び/又は約2.2μm~約2.6μmの、レーザーによるd50;約0.1μm~約0.5μmの、Sedigraphによるd25及び/又は約1.6μm~約2.0μmの、レーザーによるd25;並びに約7.5g/m2以下、例えば、約0.01g/m2~約7.5g/m2、又は約0.01g/m2~約4.0g/m2のCIを有し得る。
【0035】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約45m2/g~約50m2/gのBET比表面積;約1.2μm~約1.6μmの、Sedigraphによるd95及び/又は約6.0μm~約6.5μmの、レーザーによるd95;約0.5μm~約1.0μmの、Sedigraphによるd75及び/又は約3.5μm~約4.0μmの、レーザーによるd75;約0.3μm~約0.7μmの、Sedigraphによるd50及び/又は約2.3μm~約2.7μmの、レーザーによるd50;並びに約0.1μm~約0.5μmの、Sedigraphによるd25及び/又は約1.5μm~約2.0μmの、レーザーによるd25を有し得る。
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約45m2/g~約50m2/gのBET比表面積;約1.2μm~約1.6μmの、Sedigraphによるd95及び/又は約6.0μm~約6.5μmの、レーザーによるd95;約0.5μm~約1.0μmの、Sedigraphによるd75及び/又は約3.5μm~約4.0μmの、レーザーによるd75;約0.3μm~約0.7μmの、Sedigraphによるd50及び/又は約2.3μm~約2.7μmの、レーザーによるd50;約0.1μm~約0.5μmの、Sedigraphによるd25及び/又は約1.5μm~約2.0μmの、レーザーによるd25;並びに約7.5g/m2以下、例えば、約0.01g/m2~約7.5g/m2、又は約0.01g/m2~約4.0g/m2のCIを有し得る。
【0036】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約38m2/g~約44m2/gのBET比表面積;約1.8μm~約2.2μmの、Sedigraphによるd95及び/又は約5.0μm~約5.8μmの、レーザーによるd95;約0.8μm~約1.5μmの、Sedigraphによるd75及び/又は約3.2μm~約3.8μmの、レーザーによるd75;約0.5μm~約1.0μmの、Sedigraphによるd50及び/又は約2.1μm~約2.7μmの、レーザーによるd50;並びに約0.2μm~約0.7μmの、Sedigraphによるd25及び/又は約1.5μm~約2.0μmの、レーザーによるd25を有し得る。
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約38m2/g~約44m2/gのBET比表面積;約1.8μm~約2.2μmの、Sedigraphによるd95及び/又は約5.0μm~約5.8μmの、レーザーによるd95;約0.8μm~約1.5μmの、Sedigraphによるd75及び/又は約3.2μm~約3.8μmの、レーザーによるd75;約0.5μm~約1.0μmの、Sedigraphによるd50及び/又は約2.1μm~約2.7μmの、レーザーによるd50;約0.2μm~約0.7μmの、Sedigraphによるd25及び/又は約1.5μm~約2.0μmの、レーザーによるd25;並びに約7.5g/m2以下、例えば、約0.01g/m2~約7.5g/m2、又は約0.01g/m2~約4.0g/m2のCIを有し得る。
【0037】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約0.75mg/m2以上、例えば、約0.8mg/m2以上、又は約0.9mg/m2以上、又は約1.0mg/m2以上の、50%相対湿度での水吸着を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約2.5mg/m2以下、例えば、約2.0mg/m2以下、又は約1.5mg/m2以下、又は約1.25mg/m2以下の、50%相対湿度での水吸着を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約0.75mg/m2~約2.5mg/m2、例えば、約0.75mg/m2~約2.0mg/m2、又は約0.75mg/m2~約1.5mg/m2、又は約0.75mg/m2~約1.25mg/m2、又は約0.8mg/m2~約2.5mg/m2、又は約0.8mg/m2~約2.0mg/m2、又は約0.9mg/m2~約1.5mg/m2、又は約0.9mg/m2~約1.25mg/m2、又は約0.9mg/m2~約2.5mg/m2、又は約0.9mg/m2~約2.0mg/m2、又は約0.9mg/m2~約1.5mg/m2、又は約0.9mg/m2~約1.25mg/m2、又は約1.0mg/m2~約2.5mg/m2、又は約1.0mg/m2~約2.0mg/m2、又は約1.0mg/m2~約1.5mg/m2、又は約1.0mg/m2~約1.25mg/m2の、50%相対湿度での水吸着を有し得る。
【0038】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約90以上、例えば、約92以上、又は約93以上、又は約94以上のMinolta Y白色度を有し得る。Minolta Y白色度は、D65光源及び色空間CIE LAB(1976)を用いて、Konica Minolta CM-3700d(Konica Minolta Sensing Europe B.V.から入手可能)などの分光光度計/比色計を使用して測定され得る。
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約95以上、例えば、約97以上のCIELAB L*を有し得る。
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約2.0以下、例えば、約1.5以下のCIELAB b*を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約0.9以上、例えば、約1.0以上、又は約1.1以上のCIELAB b*を有し得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、約0.9~約2.0、例えば、約0.9~約1.5、又は約1.0~約2.0、又は約1.0~約1.5、又は約1.1~約2.0、又は約1.1~約1.5のCIELAB b*を有し得る。
【0039】
*及びb*は、CIE L***色空間スケールでの色成分値である。L*は白色度の尺度である。b*は黄色度の尺度である。L*及びb*は、D65光源及び色空間CIE LAB(1976)を用いて、Konica Minolta CM-3700d(Konica Minolta Sensing Europe B.V.から入手可能)などの分光光度計/比色計を使用して決定することができる。
【0040】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、表面処理剤で処理され得る。表面処理タルク(例えば、微結晶性タルク)は、例えば、コーティングタルク(例えば、微結晶性タルク)と呼ばれ得る。タルク(例えば、微結晶性タルク)の表面処理は、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)の凝集を低減若しくは排除する、及び/又はタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)のポリマー組成物への組込みを増強するのに役立ち得る。
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)に適した表面処理剤には、極性基を有する疎水性炭素鎖を有する化合物、例えば、アミン、シラン、シロキサン、アルコール又は酸及びこれらの金属塩のファミリーが含まれる。
【0041】
ある特定の実施形態では、表面処理剤が、ポリエーテル又はその誘導体、例えば、ポリエーテル修飾ポリシロキサンである。ある特定の実施形態では、ポリエーテルが、ポリオキシアルキレン(POA)、例えば、ポリアルキレングリコール(PAG)又はポリアルキレンオキシド(PAO)である。本明細書で使用される場合、「ポリアルキレングリコール」という用語は、20,000g/mol未満の数平均分子質量を有するPOAを意味し、「ポリアルキレンオキシド」という用語は、20,000g/molより上の数平均分子質量を有するPOAを意味する。ある特定の実施形態では、表面処理剤が、約100~約15,000g/mo、例えば、約200~約10,000g/mol、又は約500~約9000g/mol、又は約1000~約9000g/mol、又は約2000~約9000g/mol、又は約2000~約5000g/mol、又は約3000~約5000g/mol、又は約4000~約9000g/mol、又は約6000~約9000g/mol、又は約6000~約8500g/molの数平均分子質量を有するポリアルキレングリコールを含む、又はである。ある特定の実施形態では、ポリエーテルが、パラホルムアルデヒド(ポリメチレンオキシド)、ポリテトラメチレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリブチレンオキシド、及びこれらの組合せのうちの1つ又は複数から選択されるポリアルキレンオキシドである。ある特定の実施形態では、表面処理剤がポリエチレングリコールを含む、又はである。ある特定の実施形態では、表面処理が、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコール(PPG)の混合物を含む、又はである。ある特定の実施形態では、表面処理剤が、約200~約10,000g/mol、例えば、約500~約9000g/mol、又は約1000~約9000g/mol、又は約2000~約9000g/mol、又は約2000~約5000g/mol、又は約3000~約5000g/mol、又は約4000~約9000g/mol、又は約6000~約9000g/mol、又は約6000~約8500g/molの数平均分子質量を有するポリエチレングリコール(PEG)である。例示的なPEGには、BASF製のポリグリコールのPuriol(商標)一式、例えば、Puriol(商標)8005が含まれる。
【0042】
ある特定の実施形態では、表面処理剤が、脂肪酸、及び/又はその金属塩、例えば、ステアリン酸又はステアリン酸金属、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム又はステアリン酸亜鉛を含む、又はである。これには、C8~C24の炭素鎖長を有する脂肪酸及びC8~C24の炭素鎖長を有する脂肪酸の混合物が含まれる。
【0043】
適切なシラン系薬剤は、アミノシラン、例えば、トリメトキシシリルエチルアミン、トリエトキシシリルエチルアミン、トリプロポキシシリルエチルアミン、トリブトキシシリルエチルアミン、トリメトキシシリルプロピルアミン、トリエトキシシリルプロピルアミン、トリプロポキシシリルプロピルアミン、トリイソプロポキシシリルプロピルアミン、トリブトキシシリルプロピルアミン、トリメトキシシリルブチルアミン、トリエトキシシリルブチルアミン、トリプロポキシシリルブチルアミン、トリブトキシシリルブチルアミン、トリメトキシシリルペンチルアミン、トリエトキシシリルペンチルアミン、トリプロポキシシリルペンチルアミン、トリブトキシシリルペンチルアミン、トリメトキシシリルヘキシルアミン、トリエトキシシリルヘキシルアミン、トリプロポキシシリルヘキシルアミン、トリブトキシシリルヘキシルアミン、トリメトキシシリルヘプチルアミン、トリエトキシシリルへプチルアミン、トリプロポキシシリルへプチルアミン、トリブトキシシリルへプチルアミン、トリメトキシシリルオクチルアミン、トリエトキシシリルオクチルアミン、トリプロポキシシリルオクチルアミン、トリブトキシシリルオクチルアミンなどである。ヒドロカルビル基及び極性基を有する適切な薬剤は、トリエタノールアミン(TEA)などのヒドロカルビルアミン、及び2-アミノ-2-メチル-1-プロパノールなどのアミノアルコール剤である。AMP-95(登録商標)は、5%水を含有する市販の2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール配合物である。他の適切な薬剤には、3-チオシアナトプロピルトリエトキシシラン及びビス-(3-トリエトキシシリルプロピル)テトラスルファンが含まれる。
【0044】
表面処理剤は、所望の結果を達成するのに有効な量で添加され得る。
ある特定の実施形態では、表面処理剤の量が、タルクの質量に関して約0.1質量%~5質量%、例えば、タルクの質量に関して約0.1質量%~2質量%である。
【0045】
ポリマー組成物は、約0.5phr以上、例えば、約1.0phr以上、又は約1.5phr以上、又は約2.0phr以上の表面処理剤(例えば、シラン系薬剤)を含み得る。ポリマー組成物は、約5.0phr以下、例えば、約3.0phr以下、又は約2.5phr以下、又は約2.3phr以下、又は約2.2phr以下の表面処理剤(例えば、シラン系薬剤)を含み得る。ポリマー組成物は、約0.5phr~約5.0phr、例えば、約0.5phr~約3.0phr、又は約0.5phr~約2.5phr、又は約1.0phr~約5.0phr、又は約1.0phr~約3.0phr、又は約1.0phr~約2.5phr、又は約1.5phr~約5.0phr、又は約1.5phr~約3.0phr、又は約1.5phr~約2.0phr、又は約2.0phr~約5.0phr、又は約2.0phr~約3.0phr、又は約2.0phr~約3.0phrの表面処理剤(例えば、シラン系薬剤)を含み得る。
【0046】
表面処理剤は、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)に添加し、従来の方法を使用して混合することによって適用され得る。表面処理剤は、比較的粗いタルク(例えば、微結晶性タルク)出発材料からタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を調製する間及びタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)をポリマー組成物に添加する前に適用され得る。
同等(例えば、同じ)量(例えば、質量)のシリカ又はカーボンブラックを同じポリマー組成物に組み込むために必要とされるよりも、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)をポリマー組成物に首尾よく組み込むために必要とされる表面処理剤が少ないかもしれない。
一部の実施形態では、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)が、表面処理剤で全く処理されない(すなわち、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)が、コーティングされていないタルク(例えば、微結晶性タルク)である)。
【0047】
タルク粒子を作製する方法
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、(a)タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)を粉砕して、粉砕されたタルク材料(例えば、粉砕された微結晶性タルク材料)を製造するステップと;(b)粉砕されたタルク材料(例えば、粉砕された微結晶性タルク材料)を分級して、粗い画分を除去するステップとによって作製され得る。
タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は乾式粉砕され得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、撹拌ミル、例えば、撹拌ビーズミル(すなわち、乾式撹拌ビーズミル)を使用して(例えば、乾式)粉砕され得る。撹拌ビーズミルは水平撹拌ビーズミルであり得る。適切な撹拌ビーズミルは、NETZSCH Ecutec PAMIR 30撹拌ビーズミル(ドイツ所在のNETZSCH-Feinmahltechnik GmbHから入手可能)である。NETZSCH Ecutec PAMIR 30撹拌ビーズミルは、設置電力22kW、吸収電力6~8kW(セラミックビーズ、例えば、直径約4mm~約6mm及びかさ密度約2kg/Lを有するアルミナビーズで使用する場合)、及び操作速度400rpmを有する。
【0048】
タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、粉砕媒体を使用して(例えば、撹拌ビーズミル内で)(例えば、乾式)粉砕され得る。例えば、タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、粉砕ビーズを含む粉砕媒体を使用して、撹拌ビーズミル内で(例えば、乾式)粉砕され得る。粉砕ビーズは、約2mm以上、例えば、約4mm以上の直径を有し得る。粉砕ビーズは、約20mm以下、例えば、約15mm以下、又は約10mm以下、又は約8mm以下、又は約6mm以下の直径を有し得る。粉砕ビーズは、約2mm~約20mm、例えば、約2mm~約15mm、又は約2mm~約10mm、又は約2mm~約8mm、又は約2mm~約6mm、又は約4mm~約10mm、又は約4mm~約8mm、又は約4mm~約6mmの直径を有し得る。粉砕ビーズは、セラミック(例えば、アルミナ又は安定化ジルコニア、例えばセリウム-又はイットリウム-安定化ジルコニア)、プラスチック又は金属(例えば、鋼)製であり得る。粉砕媒体は、約20%~約80%の、粉砕媒体の総体積に対する粉砕ビーズ体積の比である媒体体積比(MVR)を有し得る。
【0049】
撹拌ミル(例えば、撹拌ビーズミル)は、約100rpm以上、例えば、約200rpm以上、又は約300rpm以上、又は約400rpm以上の速度で操作され得る。撹拌ミル(例えば、撹拌ビーズミル)は、約1000rpm以下、例えば、約600rpm以下、又は約500rpm以下、又は約400rpm以下の速度で操作され得る。撹拌ミル(例えば、撹拌ビーズミル)は、約100rpm~約1000rpm、例えば、約200rpm~約600rpm、又は約300rpm~約500rpm、例えば約400rpmの速度で操作され得る。
【0050】
撹拌ミル(例えば、撹拌ビーズミル)は、約100kWh/t以上、例えば、約200kWh/t以上、又は約300kWh/t以上、又は約400kWh/t以上、又は約500kWh/t以上の比粉砕エネルギーで操作され得る。撹拌ミル(例えば、撹拌ビーズミル)は、約1000kWh/t以下、例えば、約900kWh/t以下、又は約800kWh/t以下、又は約700kWh/t以下、又は約600kWh/t以下、又は約500kWh/t以下、又は約400kWh/t以下の比粉砕エネルギーで操作され得る。撹拌ミル(例えば、撹拌ビーズミル)は、約100kWh/t~約800kWh/t、例えば、約200kWh/t~約700kWh/t、又は約300kWh/t~約600kWh/t、又は約300kWh/t~約400kWh/t、又は約500kWh/t~約600kWh/tの比粉砕エネルギーで操作され得る。
【0051】
分級とは、粉砕されたタルク材料(例えば、粉砕された微結晶性タルク材料)の粒子がサイズによって分離されるプロセスを指す。分級は、例えば、空気分級、ふるい分析及び沈降を含むあらゆる適切な方法によって行われ得る。分級は、例えば、乾式分級であり得る。好ましくは、粉砕されたタルク材料(例えば、粉砕された微結晶性タルク材料)は、空気分級を使用して分級される。適切な空気分級機は、NETZSCH Ecutec BORA 50ターボ空気分級機(ドイツ所在のNETZSCH-Feinmahltechnik GmbHから入手可能)である。NETZSCH Ecutec BORA 50ターボ空気分級機は、最大空気流量1800m3/時間、最大回転子速度8700rpm、設置電力10kW、供給量最大1800kg/時間及びメインファン設置電力30kWを有する。
【0052】
本明細書に記載される方法では、粉砕されたタルク材料(例えば、粉砕された微結晶性タルク材料)の最大粒子の一部(すなわち、粗い分画)が分級によって除去される。したがって、本発明のタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、より大きな粒子が除去された後に残る細かいタルク粒子を含む(例えば、から本質的になる、又はからなる)。
換言すれば、粉砕されたタルク材料(例えば、粉砕された微結晶性タルク材料)を分級して、材料を2つの画分に分割することができる。細かい分画が、本発明のタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)である。粗い分画は、副産物と見なされ得る。粗い分画を粉砕し、再度分級してもよい。
【0053】
除去されるより大きな粒子の割合は、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)の標的粒径分布に応じて選択することができる。例えば、最大粒子の約10質量%~約99.5質量%、例えば、約10質量%~約99質量%、又は約10質量%~約95質量%、又は約20質量%~約99.5質量%、又は約20質量%~約99質量%、又は約20質量%~約95質量%、又は約30質量%~約99.5質量%、又は約30質量%~約99質量%、又は約30質量%~約95質量%、又は約40質量%~約99.5質量%、又は約40質量%~約99質量%、又は約40質量%~約95質量%、又は約50質量%~約99.5質量%、又は約50質量%~約99質量%、又は約50質量%~約95質量%、又は約60質量%~約99.5質量%、又は約60質量%~約99質量%、又は約60質量%~約95質量%、又は約70質量%~約99.5質量%、又は約70質量%~約99質量%、又は約70質量%~約95質量%、又は約80質量%~約99.5質量%、又は約80質量%~約99質量%、又は約80質量%~約95質量%、又は約80質量%~約90質量%、又は約90質量%~約99.5質量%、又は約90質量%~約99質量%、又は約90質量%~約95質量%を除去して、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を作製することができる。
【0054】
生成される細かい画分の量は、分級タービンの速度に直接相関し得る。分級機の速度が速いほど、細かい生成物の収率(%)が低くなる。分級機の速度が速いほど、細かい画分のトップカット(例えば、d95又はd98)が低くなる。したがって、分級タービンの速度を、所望の粒径及び生成物収率に応じて調整することができる。
分級タービンは、約1000rpm以上、例えば、約2000rpm以上、又は約3000rpm以上、又は約4000rpm以上、又は約5000rpm以上、又は約6000rpm以上、又は約7000rpm以上、又は約8000rpm以上の速度で操作され得る。分級タービンは、約15000rpm以下、例えば、約14000rpm以下、又は約13000rpm以下、又は約12000rpm以下、又は約11000rpm以下、又は約10000rpm以下、又は約9000rpm以下、又は約8000rpm以下、又は約7000rpm以下、又は約6000rpm以下の速度で操作され得る。分級タービンは、約1000rpm~約15000rpm、例えば、約2000rpm~約14000rpm、又は約3000rpm~約13000rpm、又は約4000rpm~約12000rpm、又は約4000rpm~約11000rpm、又は約4000rpm~約10000rpm、又は約4000rpm~約9000rpm、又は約5000rpm~約10000rpm、又は約5000rpm~約9000rpm、又は約6000rpm~約10000rpm、又は約6000rpm~約9000rpmの速度で操作され得る。
【0055】
分級タービンは、約10m/秒以上、例えば、約20m/秒以上、又は約30m/秒以上、又は約40m/秒以上、又は約50m/秒以上、又は約60m/秒以上、又は約70m/秒以上、又は約80m/秒以上の周速度で操作され得る。分級タービンは、約100m/秒以下、例えば、約90m/秒以下、又は約80m/秒以下、又は約70pm/秒以下の周速度で操作され得る。分級タービンは、約10m/秒~約100m/秒、例えば、約20m/秒~約90m/秒、又は約30m/秒~約80m/秒の周速度で操作され得る。
【0056】
生成される細かい画分の量はまた、空気流量などの分級タービンの他の操作パラメータとも相関し得る。分級タービンは、約500m3/時間以上、例えば、約750m3/時間以上、又は約1000m3/時間以上の空気流量で操作され得る。分級タービンは、約2500m3/時間以下、例えば、約2000m3/時間以下、又は約1500m3/時間以下の空気流量で操作され得る。分級タービンは、約500m3/時間~約2500m3/時間、例えば、約500m3/時間~約2000m3/時間、又は約500m3/時間~約1500m3/時間、又は約750m3/時間~約2500m3/時間、又は約750m3/時間~約2000m3/時間、又は約750m3/時間~約1500m3/時間、又は約1000m3/時間~約2500m3/時間、又は約1000m3/時間~約2000m3/時間、又は約1000m3/時間~約1500m3/時間の空気流量で操作され得る。
分級タービンは、約3%以上、例えば、約4%以上、又は約5%以上、又は約6%以上、又は約7%以上、又は約8%以上、又は約9%以上、又は約10%以上の微粉収率で操作され得る。分級タービンは、約20%以下、例えば、約15%以下、又は約12%以下、又は約11%以下の微粉収率で操作され得る。分級タービンは、約3%~約20%、例えば、約4%~約15%、又は約5%~約12%、又は約6%~約12%、又は約7%~約11%の微粉収率で操作され得る。
【0057】
方法は、さらなる粉砕のために、分級によって除去された粗い画分を戻すステップを含み得る。例えば、方法は、さらなる乾式粉砕のために粗い画分をミル(例えば、撹拌ビーズミル)に戻すステップを含み得る。例えば、ミル(例えば、撹拌ビーズミル)及び分級機(例えば、空気分級機)は、(a)ミル(例えば、撹拌ビーズミル)が、分級のために、粉砕されたタルク材料(例えば、粉砕された微結晶性タルク材料)を分級機(例えば、空気分級機)に連続的又は定期的に供給し、(b)粗い画分が、さらなる粉砕のために、分級機(例えば、空気分級機)からミル(例えば、撹拌ビーズミル)に連続的又は定期的に戻される、粉砕/分級回路を形成するように配置され得る。
【0058】
例示的な粉砕/分級回路1を図1に概略的に示す。タルク供給材料2が、粉砕のために投入ホッパー3から撹拌ビーズミル4に供給される。任意の粉砕助剤5が、粉砕助剤ストア6から撹拌ビーズミル4に供給され得る。粉砕されたタルク材料7は、撹拌ビーズミル4によって空気分級機8に排出される。空気分級機8は、粉砕されたタルク材料7を、撹拌ビーズミル4にフィードバックされる粗い画分9、及び排出ホッパー11に供給される細かい画分10に分離する。タルク粒子生成物12は排出ホッパー11から除去され得る。系を通る材料の移動は、空気流入口13、14及び15、エアムーバー16、並びに空気出口17によって生成される空気流を使用して支援される。
【0059】
方法は、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)のBET比表面積を、(粉砕前のタルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)のBET比表面積と比較して)約10m2/g以上、例えば、約20m2/g以上、又は約30m2/g以上増加させることを含み得る。方法は、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)のBET比表面積を、(粉砕前のタルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)のBET比表面積と比較して)約100%以上、例えば、約200%以上、又は約300%以上増加させることを含み得る。方法は、タルク粒子のBET比表面積を、(粉砕前のタルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)のBET比表面積と比較して)約2倍以上、例えば、約3倍以上、又は約4倍以上に増加させることを含み得る。
【0060】
方法は、タルク粒子の、Sedigraphによるd50を、(粉砕前のタルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)の、Sedigraphによるd50と比較して)約5μm以上、例えば、約6μm以上、又は約7μm以上、又は約8μm以上、又は約9μm以上、又は約10μm以上、又は約50μm以上、又は約100μm以上、又は約1mm以上、又は約5mm以上減少させることを含み得る。方法は、タルク粒子の、Sedigraphによるd50を、(粉砕前のタルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)の、Sedigraphによるd50と比較して)約50%以上、例えば、約60%以上、又は約70%以上、又は約80%以上、又は約90%以上、又は約95%以上、又は約99%以上減少させることを含み得る。方法は、タルク粒子の、Sedigraphによるd50を、(粉砕前のタルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)の、Sedigraphによるd50と比較して)約2分の1以下、例えば、約5分の1以下、又は約7分の1以下、又は約10分の1以下、又は約12分の1以下、又は約20分の1以下、又は約30分の1以下、又は約40分の1以下、又は約50分の1以下、又は約100分の1以下に減少させることを含み得る。
【0061】
方法は、タルク粒子の、レーザーによるd50を、(粉砕前のタルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)の、レーザーによるd50と比較して)約5μm以上、例えば、約6μm以上、又は約7μm以上、又は約8μm以上、又は約9μm以上、又は約10μm以上、又は約50μm以上、又は約100μm以上、又は約1mm以上、又は約5mm以上減少させることを含み得る。方法は、タルク粒子の、レーザーによるd50を、(粉砕前のタルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)の、レーザーによるd50と比較して)約50%以上、例えば、約60%以上、又は約70%以上、又は約80%以上、又は約90%以上、又は約95%以上、又は約99%以上減少させることを含み得る。方法は、タルク粒子の、レーザーによるd50を、(粉砕前のタルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)の、レーザーによるd50と比較して)約2分の1以下、例えば、約3分の1以下、又は約4分の1以下、又は約5分の1以下、又は約7分の1以下、又は約10分の1以下、又は約12分の1以下、又は約20分の1以下、又は約30分の1以下、又は約40分の1以下、又は約50分の1以下、又は約100分の1以下に減少させることを含み得る。
【0062】
タルク供給材料
タルク供給材料は微結晶性タルク供給材料であり得る。
タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約7.5g/m2以下、例えば、約7.0g/m2以下、又は約6.0g/m2以下、又は約5.0g/m2以下、又は約4.0g/m2以下、又は約3.0g/m2以下、又は約2.0g/m2以下、又は約1.5g/m2以下の結晶化度指数、CIを有し得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約0.01g/m2以上、例えば、約0.1g/m2以上、又は約0.5g/m2以上の結晶化度指数、CIを有し得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約0.01g/m2~約7.5g/m2、又は約0.01g/m2~約7.0g/m2、又は約0.01g/m2~約6.0g/m2、又は約0.01g/m2~約5.0g/m2、又は約0.01g/m2~約4.0g/m2、又は約0.01g/m2~約3.0g/m2、又は約0.01g/m2~約2.0g/m2、又は約0.01g/m2~約1.5g/m2、又は約0.1g/m2~約7.5g/m2、又は約0.1g/m2~約6.0g/m2、又は約0.1g/m2~約4.0g/m2、又は約0.1g/m2~約2.0g/m2、又は約0.5g/m2~約7.5g/m2、又は約0.5g/m2~約6.0g/m2、又は約0.5g/m2~約4.0g/m2、又は約0.5g/m2~約2.0g/m2の結晶化度指数、CIを有し得る。
【0063】
タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約5.0μm以上、例えば、約6.0μm以上、又は約7.0μm以上、又は約7.5μm以上の、Sedigraphによるd50を有し得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)の最大d50は制限されない場合がある。或いは、タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約20mm以下、又は約10mm以下、又は約5mm以下、又は約1mm以下、又は約100μm以下の、ふるい分けによって測定されるd50を有し得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約50μm以下、又は約20.0μm以下、又は約15.0μm以下、又は約10.0μm以下、又は約9.0μm以下、又は約8.5μm以下、又は約8.0μm以下の、Sedigraphによるd50を有し得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約5.0μm~約20mm、例えば、約5.0μm~約15mm、又は約5.0μm~約10mm、例えば、約6.0μm~約10mm、又は約7.0μm~約10mm、又は約7.5μm~約10mm、又は約5.0μm~約5mm、又は約6.0μm~約5mm、又は約7.0μm~約5mm、又は約7.5μm~約5mm、又は約5.0μm~約1mm、又は約6.0μm~約1mm、又は約7.0μm~約1mm、又は約7.5μm~約1mm、又は約5.0μm~約100μm、又は約6.0μm~約100μm、又は約7.0μm~約100μm、又は約7.5μm~約100μm、又は約5.0μm~約20.0μm、又は約6.0μm~約20.0μm、又は約7.0μm~約20.0μm、又は約7.5μm~約20.0μm、又は約5.0μm~約15.0μm、又は約6.0μm~約15.0μm、又は約7.0μm~約15.0μm、又は約7.5μm~約15.0μm、又は約5.0μm~約10.0μm、又は約6.0μm~約10.0μm、又は約7.0μm~約10.0μm、又は約7.5μm~約10.0μm、又は約5.0μm~約9.0μm、又は約6.0μm~約9.0μm、又は約7.0μm~約9.0μm、又は約7.5μm~約9.0μm、又は約5.0μm~約8.5μm、又は約6.0μm~約8.5μm、又は約7.0μm~約8.5μm、又は約7.5μm~約8.5μm、又は約5.0μm~約8.0μm、又は約6.0μm~約8.0μm、又は約7.0μm~約8.0μm、又は約7.5μm~約8.0μmの、50μm以下のd50の値についてはSedigraphによる、及び50μm超のd50の値についてはふるい分けによる、d50を有し得る。
【0064】
タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約5.0μm以上、例えば、約7.0μm以上、又は約9.0μm以上、又は約10.0μm以上の、レーザーによるd50を有し得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)の最大d50は制限されない場合がある。或いは、タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約20mm以下、又は約10mm以下、又は約5mm以下の、ふるい分けによって測定されるd50を有し得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約1mm以下、又は約200μm以下、又は約40.0μm以下、又は約30.0μm以下、又は約20.0μm以下、又は約15.0μm以下、又は約12.0μm以下、又は約11.0μm以下の、レーザーによるd50を有し得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約5.0μm~約20mm、例えば、約7.0μm~約20mm、又は約9.0μm~約20mm、又は約10.0μm~約20mm、又は約5.0μm~約10mm、又は約7.0μm~約10mm、又は約9.0μm~約10mm、又は約10.0μm~約10mm、又は約5.0μm~約1mm、又は約7.0μm~約1mm、又は約9.0μm~約1mm、又は約10.0μm~約1mm、又は約5.0μm~約200μm、又は約7.0μm~約200μm、又は約9.0μm~約200μm、又は約10.0μm~約200μm、又は約5.0μm~約40.0μm、又は約7.0μm~約40.0μm、又は約9.0μm~約40.0μm、又は約10.0μm~約40.0μm、又は約5.0μm~約40.0μm、又は約7.0μm~約40.0μm、又は約9.0μm~約40.0μm、又は約10.0μm~約40.0μm、又は約5.0μm~約30.0μm、又は約7.0μm~約30.0μm、又は約9.0μm~約30.0μm、又は約10.0μm~約30.0μm、又は約5.0μm~約20.0μm、又は約7.0μm~約20.0μm、又は約9.0μm~約20.0μm、又は約10.0μm~約20.0μm、又は約5.0μm~約15.0μm、又は約7.0μm~約15.0μm、又は約9.0μm~約15.0μm、又は約10.0μm~約15.0μm、又は約5.0μm~約12.0μm、又は約7.0μm~約12.0μm、又は約9.0μm~約12.0μm、又は約10.0μm~約12.0μm、又は約5.0μm~約11.0μm、又は約7.0μm~約11.0μm、又は約9.0μm~約11.0μm、又は約10.0μm~約11.0μmの、1mm以下のd50の値についてはレーザーによる、及び1mm超のd50の値についてはふるい分けによる、d50を有し得る。
【0065】
タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約80以上、例えば、約85以上、又は約86以上のMinolta Y白色度を有し得る。
タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約85以上、例えば、約90以上、又は約94以上のCIELAB L*を有し得る。
タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約1.0以下、例えば、約0.5以下、又は約0.3以下、又は約0.2以下、又は約0.1以下のCIELAB a*を有し得る。
【0066】
タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約1.0以上、例えば、約2.0以上、又は約2.5以上、又は約2.6以上のCIELAB b*を有し得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約4.0以下、例えば、約3.0以下、又は約2.7以下、又は約2.6以下のCIELAB b*を有し得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約1.0~約4.0、例えば、約2.0~約4.0、又は約2.5~約4.0、又は約2.6~約4.0、又は約1.0~約3.0、又は約2.0~約3.0、又は約2.5~約3.0、又は約2.6~約3.0、又は約1.0~約2.7、又は約2.0~約2.7、又は約2.5~約2.7、又は約2.6~約2.7、又は約1.0~約2.6、又は約2.0~約2.6、又は約2.5~約2.6のCIELAB b*を有し得る。
【0067】
タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約30m2/g以下、例えば、約20m2/g以下、又は約10m2/g以下、又は約9.5m2/g以下のBET比表面積を有し得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約1m2/g以上、例えば、約5m2/g以上のBET比表面積を有し得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約1m2/g~約30m2/g、例えば、約1m2/g~約20m2/g、又は約1m2/g~約10m2/g、又は約1m2/g~約9.5m2/g、又は約5m2/g~約30m2/g、又は約5m2/g~約20m2/g、又は約5m2/g~約10m2/g、又は約5m2/g~約9.5m2/gのBET比表面積を有し得る。
【0068】
タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約60%以上、例えば、約70%以上、又は約80%以上、又は約90%以上、又は約95%以上、又は約99%以上のタルク(すなわち、ケイ酸マグネシウム)のタルク含有量(すなわち、ケイ酸マグネシウム含有量)を有し得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、100%以下のタルク(すなわち、ケイ酸マグネシウム)、例えば、約99%以下、又は約95%以下、又は約90%以下、又は約80%以下のタルク(すなわち、ケイ酸マグネシウム)のタルク含有量(すなわち、ケイ酸マグネシウム含有量)を有し得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約60%~約100%、又は約70%~約100%、又は約80%~約100%、又は約90%~約100%、又は約95%~約100%、又は約99%~約100%、又は約60%~約99%、又は約70%~約99%、又は約80%~約99%、又は約90%~約99%、又は約95%~約99%、又は約60%~約95%、又は約70%~約95%、又は約80%~約95%、又は約90%~約95%、又は約60%~約90%、又は約70%~約90%、又は約80%~約90%、例えば、約80%のタルク(すなわち、ケイ酸マグネシウム)のタルク含有量(すなわち、ケイ酸マグネシウム含有量)を有し得る。
【0069】
タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約40%以下、例えば、約30%以下、又は約20%以下、又は約10%以下、又は約5%以下、又は約1%以下の緑泥石の緑泥石含有量を有し得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約60%~約100%、例えば、約70%~約100%、又は約80%~約100%、又は約90%~約100%、又は約95%~約100%、又は約99%~約100%、又は約60%~約99%、又は約70%~約99%、又は約80%~約99%、又は約90%~約99%、又は約95%~約99%、又は約60%~約95%、又は約70%~約95%、又は約80%~約95%、又は約90%~約95%、又は約60%~約90%、又は約70%~約90%、又は約80%~約90%、例えば、約80%のタルク;及び任意に約40%以下、例えば、約30%以下、又は約20%以下、又は約10%以下、又は約5%以下、又は約1%以下の緑泥石を含み得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約60%~約99%、例えば、約70%~約99%、又は約80%~約99%、又は約90%~約99%、又は約95%~約99%、又は約60%~約95%、又は約70%~約95%、又は約80%~約95%、又は約90%~約95%、又は約60%~約90%、又は約70%~約90%、又は約80%~約90%、例えば、約80%のタルクを含み得、残りは緑泥石及び通常の不純物である。
【0070】
タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約0.75mg/m2以上、例えば、約0.8mg/m2以上、又は約0.9mg/m2以上、又は約1.0mg/m2以上の、50%相対湿度での水吸着を有し得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約2.5mg/m2以下、例えば、約2.0mg/m2以下、又は約1.5mg/m2以下、又は約1.25mg/m2以下の、50%相対湿度での水吸着を有し得る。タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)は、約0.75mg/m2~約2.5mg/m2、例えば、約0.75mg/m2~約2.0mg/m2、又は約0.75mg/m2~約1.5mg/m2、又は約0.75mg/m2~約1.25mg/m2、又は約0.8mg/m2~約2.5mg/m2、又は約0.8mg/m2~約2.0mg/m2、又は約0.9mg/m2~約1.5mg/m2、又は約0.9mg/m2~約1.25mg/m2、又は約0.9mg/m2~約2.5mg/m2、又は約0.9mg/m2~約2.0mg/m2、又は約0.9mg/m2~約1.5mg/m2、又は約0.9mg/m2~約1.25mg/m2、又は約1.0mg/m2~約2.5mg/m2、又は約1.0mg/m2~約2.0mg/m2、又は約1.0mg/m2~約1.5mg/m2、又は約1.0mg/m2~約1.25mg/m2の、50%相対湿度での水吸着を有し得る。
【0071】
タルク供給材料は、(a)約5.0μm~約20mm、例えば、約5.0μm~約10mm、約5.0μm~約5mm、若しくは約5.0μm~約1mm、若しくは約5.0μm~約100μm、若しくは約5.0μm~約20.0μm、若しくは約5.0μm~約10.0μmの、50μm以下のd50の値についてはSedigraphによる、及び50μm超のd50の値についてはふるい分けによる、d50;(b)約5.0μm~約20mm、例えば、約5.0μm~約10mm、若しくは約5.0μm~約1mm、若しくは約5.0μm~約200μm、若しくは約5.0μm~約40.0μm、若しくは約5.0μm~約20.0μmの、1mm以下のd50の値についてはレーザーによる、及び1mm超のd50の値についてはふるい分けによる、d50;(c)約80以上、例えば、約85以上のMinolta Y白色度;(d)約85以上、例えば、約90以上のCIELAB L*;(e)約1.0以下、例えば、約0.5以下のCIELAB a*;(f)約1.0~約4.0、例えば、約2.0~約3.0のCIELAB b*;(g)約30m2/g以下、例えば、約20m2/g以下、若しくは約10m2/g以下のBET比表面積;並びに/又は(h)約60%以上、例えば、約80%以上のタルクのタルク含有量及び約40%以下、例えば、約20%以下の緑泥石の任意の緑泥石含有量を有する微結晶性タルク供給材料であり得る。
【0072】
タルク供給材料は、(a)約5.0μm~約20mm、例えば、約5.0μm~約10mm、約5.0μm~約5mm、若しくは約5.0μm~約1mm、若しくは約5.0μm~約100μm、若しくは約5.0μm~約20.0μm、若しくは約5.0μm~約10.0μmの、50μm以下のd50の値についてはSedigraphによる、及び50μm超のd50の値についてはふるい分けによる、d50;(b)約5.0μm~約20mm、例えば、約5.0μm~約10mm、若しくは約5.0μm~約1mm、若しくは約5.0μm~約200μm、若しくは約5.0μm~約40.0μm、若しくは約5.0μm~約20.0μmの、1mm以下のd50の値についてはレーザーによる、及び1mm超のd50の値についてはふるい分けによる、d50;(c)約80以上、例えば、約85以上のMinolta Y白色度;(d)約85以上、例えば、約90以上のCIELAB L*;(e)約1.0以下、例えば、約0.5以下のCIELAB a*;(f)約1.0~約4.0、例えば、約2.0~約3.0のCIELAB b*;(g)約30m2/g以下、例えば、約20m2/g以下、若しくは約10m2/g以下のBET比表面積;(h)約60%以上、例えば、約80%以上のタルクのタルク含有量及び約40%以下、例えば、約20%以下の緑泥石の任意の緑泥石含有量;並びに/又は(i)約7.5g/m2以下、例えば、約0.01g/m2~約7.5g/m2、若しくは約0.01g/m2~約4.0g/m2のCIを有する微結晶性タルク供給材料であり得る。
【0073】
タルク供給材料は、(a)約5.0μm~約20mm、例えば、約5.0μm~約10mm、又は約5.0μm~約5mm、又は約5.0μm~約1mm、又は約5.0μm~約100μm、又は約5.0μm~約20.0μm、又は約5.0μm~約10.0μmの、50μm以下のd50の値についてはSedigraphによる、及び50μm超のd50の値についてはふるい分けによる、d50;(b)約5.0μm~約20mm、例えば、約5.0μm~約10mm、又は約5.0μm~約1mm、又は約5.0μm~約200μm、又は約5.0μm~約40.0μm、又は約5.0μm~約20.0μmの、1mm以下のd50の値についてはレーザーによる、及び1mm超のd50の値についてはふるい分けによる、d50;(c)約80以上、例えば、約85以上のMinolta Y白色度;(d)約85以上、例えば、約90以上のCIELAB L*;(e)約1.0以下、例えば、約0.5以下のCIELAB a*;(f)約1.0~約4.0、例えば、約2.0~約3.0のCIELAB b*;(g)約30m2/g以下、例えば、約20m2/g以下、又は約10m2/g以下のBET比表面積;並びに(h)約60%以上、例えば、約80%以上のタルクのタルク含有量及び約40%以下、例えば、約20%以下の緑泥石の任意の緑泥石含有量を有する微結晶性タルク供給材料であり得る。
【0074】
タルク供給材料は、(a)約5.0μm~約20mm、例えば、約5.0μm~約10mm、又は約5.0μm~約5mm、又は約5.0μm~約1mm、又は約5.0μm~約100μm、又は約5.0μm~約20.0μm、又は約5.0μm~約10.0μmの、50μm以下のd50の値についてはSedigraphによる、及び50μm超のd50の値についてはふるい分けによる、d50;(b)約5.0μm~約20mm、例えば、約5.0μm~約10mm、又は約5.0μm~約1mm、又は約5.0μm~約200μm、又は約5.0μm~約40.0μm、又は約5.0μm~約20.0μmの、1mm以下のd50の値についてはレーザーによる、及び1mm超のd50の値についてはふるい分けによる、d50;(c)約80以上、例えば、約85以上のMinolta Y白色度;(d)約85以上、例えば、約90以上のCIELAB L*;(e)約1.0以下、例えば、約0.5以下のCIELAB a*;(f)約1.0~約4.0、例えば、約2.0~約3.0のCIELAB b*;(g)約30m2/g以下、例えば、約20m2/g以下、又は約10m2/g以下のBET比表面積;(h)約60%以上、例えば、約80%以上のタルクのタルク含有量及び約40%以下、例えば、約20%以下の緑泥石の任意の緑泥石含有量;並びに(i)約7.5g/m2以下、例えば、約0.01g/m2~約7.5g/m2、又は約0.01g/m2~約4.0g/m2のCIを有する微結晶性タルク供給材料であり得る。
【0075】
ポリマー組成物
本明細書に記載されるタルク粒子は、ポリマー組成物中のフィラーとして使用され得る。タルク粒子は、増量剤フィラー又は機能性フィラーとして使用され得る。本明細書で使用される場合、「機能性フィラー」という用語は、その物理的(例えば、機械的)特性のうちの1つ又は複数を強化することを目的として、ポリマー組成物に組み込まれる添加剤を意味すると理解される。「増量剤フィラー」は、典型的には、ポリマー組成物の特性をほとんど変更せず、本質的にコストを削減するのに役立つ。したがって、本明細書に記載されるタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を含むポリマー組成物も本明細書で提供される。
【0076】
ある特定の実施形態では、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)が、例えば、ポリマー組成物の1つ又は複数の機械的特性を修正又は強化するために、ポリマー組成物中の機能性フィラーとして使用され得る。
ある特定の実施形態では、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)が、例えば、より高価又はポリマー組成物に組み込むのがより困難であり得る他のフィラー材料を補充する又はこれに取って代わるために、増量剤フィラーとして使用される。
ある特定の実施形態では、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)が、増量剤フィラーと機能性フィラーの両方として機能する。
【0077】
ポリマー組成物は、約5phr(すなわち、ゴム100当たりの部)以上、例えば、約10phr以上、又は約20phr以上、又は約30phr以上、又は約40phr以上、又は約50phr以上、又は約60phr以上、又は約70phr以上、又は約80phr以上、又は約90phr以上、又は約100phr以上のタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を含み得る。ポリマー組成物は、約300phr以下、例えば、約200phr以下、又は約150phr以下、又は約100phr以下のタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を含み得る。ポリマー組成物は、約5phr~約300phr、例えば、約10phr~約300phr、又は約20phr~約300phr、又は約30phr~約300phr、又は約40phr~約300phr、又は約50phr~約300phr、又は約60phr~約300phr、又は約70phr~約300phr、又は約80phr~約300phr、又は約90phr~約300phr、又は約100phr~約300phr、又は約5phr~約200phr、又は約10phr~約200phr、又は約20phr~約200phr、又は約30phr~約200phr、又は約40phr~約200phr、又は約50phr~約200phr、又は約60phr~約200phr、又は約70phr~約200phr、又は約80phr~約200phr、又は約90phr~約200phr、又は約100phr~約200phr、又は約5phr~約150phr、又は約10phr~約150phr、又は約20phr~約150phr、又は約30phr~約150phr、又は約40phr~約150phr、又は約50phr~約150phr、又は約60phr~約150phr、又は約70phr~約150phr、又は約80phr~約150phr、又は約90phr~約150phr、又は約100phr~約150phr、又は約5phr~約100phr、又は約10phr~約100phr、又は約20phr~約100phr、又は約30phr~約100phr、又は約40phr~約100phr、又は約50phr~約100phr、又は約60phr~約100phr、又は約70phr~約100phr、又は約80phr~約100phr、又は約90phr~約100phr、又は約100phr~約100phrのタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を含み得る。
【0078】
ポリマー組成物は、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)以外のフィラーを含み得る。例えば、ポリマー組成物は、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)以外の1種又は複数の鉱物を含み得る。例えば、ポリマー組成物は、合成シリカ若しくはケイ酸塩(例えば、沈降シリカ若しくはケイ酸塩)、天然シリカ若しくはケイ酸塩、粘土鉱物(例えば、カオリン、ハロイサイト若しくはボールクレイなどの含水カンダイト(kandite)粘土)、カーボンブラック、金属水酸化物、例えば三水酸化アルミニウム若しくは二水酸化マグネシウム、アルカリ土類金属炭酸塩若しくは硫酸塩、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイト、石膏、無水(焼成)カンダイト粘土、例えばメタカオリン若しくは完全焼成カオリン、マイカ、パーライト、長石、霞石閃長岩、珪灰石、珪藻土、重晶石及び/又はガラスを含み得る。
【0079】
ある特定の実施形態では、ポリマー組成物が、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)に加えて、沈降シリカ、カオリン若しくはボールクレイなどの粘土鉱物、珪藻土及び/又はカーボンブラックを含む。ある特定の実施形態では、ポリマー組成物が、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)に加えて、沈降シリカを含む。ある特定の実施形態では、ポリマー組成物が、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)に加えて、カオリン又はボールクレイなどの粘土鉱物を含む。ある特定の実施形態では、ポリマー組成物が、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)に加えて、珪藻土を含む。ある特定の実施形態では、ポリマー組成物が、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)に加えて、カーボンブラックを含む。ある特定の実施形態では、ポリマー組成物が、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)に加えて、沈降シリカ及びカオリン又はボールクレイなどの粘土鉱物を含む。ある特定の実施形態では、ポリマー組成物が、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)に加えて、沈降シリカ及び珪藻土を含む。
ある特定の実施形態では、ポリマー組成物が、本発明のタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)以外のタルクを含み得る。ある特定の実施形態では、ポリマー組成物が、本発明のタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)以外のタルクを含まない。
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)以外のフィラー化合物は、ポリマー組成物の調製中、又は代わりに、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)の調製中に含めることができる、例えば、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を、他のフィラー化合物と混合及びブレンドし、表面処理剤と組み合わせてもよい。
ある特定の実施形態では、他のフィラー化合物の量が、約100phr未満、例えば、約50phr未満、又は約25phr未満の量で存在する。
【0080】
ポリマー組成物は、あらゆる天然若しくは合成ポリマー又はこれらの混合物を含み得る。ポリマーは、例えば、熱可塑性であっても熱硬化性であってもよい。本明細書で使用される「ポリマー」という用語は、ホモポリマー及び/又はコポリマー、並びに架橋ポリマー及び/又は絡み合ったポリマーを含む。
ポリマー成分に適用され得る場合の「前駆体」という用語は、当業者によって容易に理解されるだろう。例えば、適切な前駆体は、モノマー、架橋剤、架橋剤及びプロモーターを含む硬化系、又はこれらのあらゆる組合せのうちの1つ又は複数を含み得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)がポリマーの前駆体と混合される場合、ポリマー組成物は、その後、前駆体成分を硬化及び/又は重合して所望のポリマーを形成する(例えば、ゴムを加硫する)ことによって形成される。
【0081】
本発明のポリマー組成物に含まれるホモポリマー及び/又はコポリマーを含むポリマーは、以下のモノマー:アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、及びアルキル基内に1~18個の炭素原子を有するアルキルアクリレート、スチレン、置換スチレン、ジビニルベンゼン、フタル酸ジアリル、ブタジエン、酢酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、無水マレイン酸、マレイン酸又はフマル酸のエステル、テトラヒドロフタル酸又は無水物、イタコン酸又は無水物、及びイタコン酸のエステルの1種又は複数から、架橋二量体、三量体、又は四量体、クロトン酸、ネオペンチルグリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセロール、シクロヘキサンジメタノール、1,6ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン(trimethyolpropane)、ペンタエリスリトール、フタル酸無水物、イソフタル酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸無水物、アジピン酸又はコハク酸、アゼライン酸及びダイマー脂肪酸、トルエンジイソシアネート及びジフェニルメタンジイソシアネートを用いて又は用いないで調製され得る。
【0082】
ポリマーは、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリビニル、ポリアクリロニトリル、ポリブタジエン、ポリスチレン、ポリアクリレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、エポキシポリマー、不飽和ポリエステル、ポリウレタン、ポリシクロペンタジエン、エチレン酢酸ビニル、ブチルゴム、水素化ニトリルブタジエンゴム(NBR)、天然ゴム、ポリクロロプレン、フルオロエラストマー、ポリ酢酸ビニル、エチレン-プロピレン-ジエン-メチレン(EPDM)、及びこれらのコポリマーのうちの1つ又は複数から選択され得る。適切なポリマーには、シリコーンなどの液状ゴムも含まれる。
【0083】
ある特定の実施形態では、ポリマー組成物が、合成ゴム又は天然ゴム、例えば、スチレン-ブタジエンゴムなどのエラストマーを含む(例えば、ポリマー組成物のポリマー内容物が、合成ゴム又は天然ゴム、例えば、スチレン-ブタジエンゴムなどのエラストマーである)。
ポリマー組成物は、1種の単一ポリマーを含み得る(すなわち、ポリマー組成物のポリマー内容物は、1種の単一ポリマーから本質的になり得る、又はからなり得る、又はであり得る)。或いは、ポリマー組成物は、2種以上の異なるポリマーを含み得る(すなわち、ポリマー組成物のポリマー内容物は、2種以上の異なるポリマーから本質的になり得る、又はからなり得る、又はであり得る)。
【0084】
ポリマー組成物はスチレン-ブタジエンゴムを含み得る。ポリマー組成物のポリマー内容物は、スチレン-ブタジエンゴムから本質的になり得る、からなり得る、又はであり得る。
ポリマー組成物はブタジエンゴムを含み得る。ポリマー組成物のポリマー内容物は、ブタジエンゴムから本質的になり得る、からなり得る、又はであり得る。
ポリマー組成物は、スチレン-ブタジエンゴム及びブタジエンゴムを含み得る。ポリマー組成物のポリマー内容物は、スチレン-ブタジエンゴム及びブタジエンゴムから本質的になり得る、からなり得る、又はであり得る。ポリマー組成物は、約1:2~約2:1、例えば、約1:1.5~約1.5:1、又は約1:1の質量比で提供されるスチレン-ブタジエンゴム及びブタジエンゴムを含み得る(すなわち、ポリマー組成物のポリマー内容物は、約1:2~約2:1、例えば、約1:1.5~約1.5:1、又は約1:1の質量比で提供されるスチレン-ブタジエンゴム及びブタジエンゴムから本質的になり得る、からなり得る、又はであり得る)。
【0085】
ポリマー組成物は、1種又は複数の添加剤をさらに含み得る。1種又は複数の添加剤は、増粘剤、乳化剤、粘度調整剤、軟化剤、可塑剤(ポリエチレングリコールなど)、活性剤(酸化亜鉛など)、促進剤(2-メルカプトベンゾチアゾール(MBT)、メルカプトベンゾチアゾールジスルフィド(MBTS)若しくはテトラメチルチウラムジスルフィド(DTMT)など)、ゴムプロセスオイル(ナフテン油など)、難燃剤(水酸化アルミニウムなど)、抗菌剤、防カビ剤(プロピオン酸など)、疎水剤(シリコーン油など)、ステアリン酸、硫黄、及び/若しくは熱伝導率調整剤(グラファイトなど)、又はこれらのあらゆる組合せから選択され得る。ポリマー組成物は、合計で約50phr以下、例えば、約40phr以下、又は約30phr以下のこのような添加剤を含み得る。ポリマー組成物は、合計で約1phr以上、例えば、約10phr以上のこのような添加剤を含み得る。ポリマー組成物は、合計で約1phr~約50phr、例えば、約1phr~約40phr、又は約1phr~約30phr、又は約10phr~約50phr、又は約10phr~約40phr、又は約10phr~約30phrのこのような添加剤を含み得る。
【0086】
ポリマー組成物は、約50phr~約150phr、例えば、約75phr~約125phrのポリマー(例えば、ゴムなどのエラストマーポリマー);及び約50phr~約150phr、例えば、約75phr~約125phrのタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を含み得る。ポリマー組成物は、約20phr以下、例えば、約15phr以下、若しくは約10phr以下、例えば、約1phr~約10phrの1種若しくは複数の添加剤(例えば、PEG、酸化亜鉛、ステアリン酸、促進剤、硫黄等);及び/又は約5phr~約40phr、例えば、約10phr~約30phrのゴムプロセスオイルをさらに含み得る。ポリマー組成物がタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)以外の鉱物フィラーを含まないかもしれない。
【0087】
ポリマー組成物は、約50phr~約150phr、例えば、約75phr~約125phrのポリマー(例えば、ゴムなどのエラストマーポリマー);約10phr~約100phr、例えば、約10phr~約60phrの沈降シリカ;及び約10phr~約100phr、例えば、約10phr~約80phrのタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を含み得る。ポリマー組成物は、約20phr以下、例えば、約15phr以下、若しくは約10phr以下、例えば、約1phr~約10phrの1種若しくは複数の添加剤(例えば、PEG、酸化亜鉛、ステアリン酸、促進剤、硫黄等);及び/又は約5phr~約40phr、例えば、約10phr~約30phrのゴムプロセスオイルをさらに含み得る。ポリマー組成物が沈降シリカ及びタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)以外の鉱物フィラーを含まないかもしれない。
【0088】
ポリマー組成物は、約50phr~約150phr、例えば、約75phr~約125phrのポリマー(例えば、ゴムなどのエラストマーポリマー);約10phr~約100phr、例えば、約10phr~約60phrの沈降シリカ;及び約10phr~約100phr、例えば、約10phr~約80phr、又は約10phr~約50phrのタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を含み得る。ポリマー組成物は、約0.5phr~約5phr、例えば、約1phr~約3phrの表面処理剤(例えば、シラン系表面処理剤)をさらに含み得る。ポリマー組成物が沈降シリカ及びタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)以外の鉱物フィラーを含まないかもしれない。
ポリマー組成物は、約50phr~約150phr、例えば、約75phr~約125phrのポリマー(例えば、ゴムなどのエラストマーポリマー);約20phr~約55phr、例えば、約30phr~約45phrの沈降シリカ;及び約8phr~約55phr、例えば、約10phr~約50phr、又は約12phr~約48phrのタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を含み得る。ポリマー組成物は、約0.5phr~約5phr、例えば、約1phr~約3phrの表面処理剤(例えば、シラン系表面処理剤)をさらに含み得る。ポリマー組成物が沈降シリカ及びタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)以外の鉱物フィラーを含まないかもしれない。
【0089】
ポリマー組成物は、約50phr~約150phr、例えば、約75phr~約125phrのスチレン-ブタジエンゴム及び/又はブタジエンゴム;約20phr~約55phr、例えば、約30phr~約45phrの沈降シリカ;及び約8phr~約55phr、例えば、約10phr~約50phr、又は約12phr~約48phrのタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を含み得る。ポリマー組成物は、約0.5phr~約5phr、例えば、約1phr~約3phrの表面処理剤(例えば、シラン系表面処理剤)をさらに含み得る。ポリマー組成物が沈降シリカ及びタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)以外の鉱物フィラーを含まないかもしれない。
【0090】
ポリマー組成物は、エラストマー(例えば、ゴム)を含み、約0.5分以上、例えば、約1分以上、又は約2分以上の、ISO6502(パート3)に従ってロータレス加硫試験機を使用して測定されるt90加硫時間(すなわち、90%加硫までの時間)を有し得る。ポリマー組成物は、エラストマー(例えば、ゴム)を含み、約30分以下、例えば、約20分以下、又は約10分以下、約5分以下、又は約3分以下の、ISO6502(パート3)に従ってロータレス加硫試験機を使用して測定されるt90加硫時間を有し得る。ポリマー組成物は、エラストマー(例えば、ゴム)を含み、約0.5~約30分、例えば、約0.5~約20分、又は約0.5~約10分、又は約1~約5分、又は約1~約3分、又は約2~約10分、又は約2~約5分、又は約2~約3分の、ISO6502(パート3)に従ってロータレス加硫試験機を使用して測定されるt90加硫時間を有し得る。
【0091】
ポリマー組成物は、約5以上、例えば、約6以上、又は約7以上、又は約8以上、又は約9以上、又は約10以上、又は約12以上、又は約14以上、又は約15以上、又は約16以上、又は約18以上、又は約20以上、又は約30以上、又は約35以上、又は約40以上、又は約41以上、又は約42以上、又は約45以上、又は約46以上の、ISO6502(パート3)に従ってロータレス加硫試験機を使用して測定される架橋密度を有し得る。ポリマー組成物は、約55以下、例えば、約50以下、又は約47以下、又は約46以下、又は約43以下、又は約42以下、又は約41以下、又は約30以下、又は約20以下、又は約19以下、又は約18以下、又は約17以下、又は約16以下、又は約15以下、又は約14以下、又は約13以下、又は約12以下、又は約11以下、又は約10以下、又は約9以下、又は約8以下の、ISO6502(パート3)に従ってロータレス加硫試験機を使用して測定される架橋密度を有し得る。ポリマー組成物は、約5~約55、例えば、約6~約55、又は約7~約55、又は約8~約55、又は約9~約55、又は約10~約55、又は約12~約55、又は約14~約55、又は約15~約55、又は約16~約55、又は約18~約55、又は約20~約55、又は約30~約55、又は約35~約55、約40~約55、又は約41~約55、又は約42~約55、又は約45~約55、又は約46~約55、又は約35~約50、又は約40~約50、又は約41~約50、又は約42~約50、又は約45~約50、又は約46~約50、又は約35~約47、又は約40~約47、又は約41~約47、又は約42~約47、又は約45~約47、又は約46~約47、又は約35~約46、又は約40~約46、又は約41~約46、又は約42~約46、又は約45~約46、又は約35~約43、又は約40~約43、又は約41~約43、又は約42~約43、又は約35~約42、又は約40~約42、又は約41~約42、又は約35~約41、又は約40~約41、又は約5~約10、又は約6~約10、又は約7~約10、又は約8~約10、又は約5~約9、又は約6~約9、又は約7~約9、又は約10~約20、又は約12~約20、又は約14~約20、又は約15~約20、又は約16~約20、又は約10~約19、又は約12~約19、又は約14~約19、又は約15~約19、又は約16~約19、又は約10~約18、又は約12~約18、又は約14~約18、又は約15~約18、又は約16~約18の、ISO6502(パート3)に従ってロータレス加硫試験機を使用して測定される架橋密度を有し得る。
【0092】
ポリマー組成物は、約100ムーニー単位(MU)以下、例えば、約90MU以下、又は約80MU以下、又は約70MU以下、又は約60MU以下、又は約50MU以下、又は約38MU以下、又は約37MU以下、又は約35MU以下、又は約33MU以下の、ISO289-1に従ってせん断ディスク粘度計を使用して測定される、100℃でのムーニー粘度を有し得る。ポリマー組成物は、約20MU以上、例えば、約25MU以上、又は約30MU以上、又は約32MU以上、又は約35MU以上、又は約36MU以上の、ISO289-1に従ってせん断ディスク粘度計を使用して測定される、100℃でのムーニー粘度を有し得る。ポリマー組成物は、約20MU~約100MU、例えば、約20MU~約90MU、又は約20MU~約80MU、又は約20MU~約70MU、又は約20MU~約60MU、又は約20MU~約50MU、約25MU~約90MU、又は約25MU~約80MU、又は約25MU~約70MU、又は約25MU~約60MU、又は約25MU~約50MU、約30MU~約90MU、又は約30MU~約80MU、又は約30MU~約70MU、又は約30MU~約60MU、又は約30MU~約50MU、約35MU~約90MU、又は約35MU~約80MU、又は約35MU~約70MU、又は約35MU~約60MU、又は約35MU~約50MU、約40MU~約90MU、又は約40MU~約80MU、又は約40MU~約70MU、又は約40MU~約60MU、又は約40MU~約50MU、約25MU~約50MU、又は約30MU~約50MU、又は約32MU~約50MU、又は約35MU~約50MU、又は約36MU~約50MU、又は約20MU~約40MU、又は約25MU~約40MU、又は約30MU~約40MU、又は約32MU~約40MU、又は約35MU~約40MU、又は約36MU~約40MU、又は約20MU~約38MU、又は約25MU~約38MU、又は約30MU~約38MU、又は約32MU~約38MU、又は約35MU~約38MU、又は約36MU~約38MU、又は約20MU~約37MU、又は約25MU~約37MU、又は約30MU~約37MU、又は約32MU~約37MU、又は約35MU~約37MU、又は約36MU~約37MU、又は約20MU~約35MU、又は約25MU~約35MU、又は約30MU~約35MU、又は約32MU~約35MU、又は約20MU~約33MU、又は約25MU~約33MU、又は約30MU~約33MU、又は約32MU~約33MUの、ISO289-1に従ってせん断ディスク粘度計を使用して測定される、100℃でのムーニー粘度を有し得る。
【0093】
ポリマー組成物は、約15kPa以上、例えば、約20kPa以上の、ISO13145に従ってムービングダイレオメーターを使用して得られる、150%伸張での(複素動的弾性率G=G’+iG’’の)貯蔵弾性率G’を有し得る。ポリマー組成物は、約50kPa以下、例えば、約40kPa以下、又は約35kPa以下、又は約32kPa以下の、ISO13145に従ってムービングダイレオメーターを使用して得られる、150%伸張での貯蔵弾性率G’を有し得る。ポリマー組成物は、約15kPa~約50kPa、例えば、約15kPa~約40kPa、又は約15kPa~約35kPa、又は約15kPa~約32kPa、又は約20kPa~約50kPa、又は約20kPa~約40kPa、又は約20kPa~約35kPa、又は約20kPa~約32kPaの、ISO13145に従ってムービングダイレオメーターを使用して得られる、150%伸張での貯蔵弾性率G’を有し得る。
【0094】
ポリマー組成物は、約50kPa以上、例えば、約75kPa以上、又は約100kPa以上、又は約200kPa以上、又は約300kPa以上の、ISO13145に従ってムービングダイレオメーターを使用して得られる、1Hzで、60℃で硬化した後に測定される(複素動的弾性率G=G’+iG’’の)貯蔵弾性率G’を有し得る。ポリマー組成物は、約1000kPa以下、例えば、約900kPa以下、又は約800kPa以下、又は約700kPa以下、又は約600kPa以下、又は約500kPa以下、又は約400kPa以下、又は約350kPa以下、又は約300kPa以下、又は約200kPa以下、又は約150kPa以下の、ISO13145に従ってムービングダイレオメーターを使用して得られる、1Hzで、60℃で硬化した後に測定される(複素動的弾性率G=G’+iG’’の)貯蔵弾性率G’を有し得る。ポリマー組成物は、約50kPa~約1000kPa、例えば、約100kPa~約400kPa、又は約100kPa~約350kPa、又は約250kPa~約400kPa、又は約300kPa~約400kPa、又は約100kPa~約200kPaの、ISO13145に従ってムービングダイレオメーターを使用して得られる、1Hzで、60℃で硬化した後に測定される(複素動的弾性率G=G’+iG’’の)貯蔵弾性率G’を有し得る。
【0095】
ポリマー組成物は、約10kPa以上、例えば、約20kPa以上、又は約30kPa以上、又は約40kPa以上、又は約50kPa以上、又は約100kPa以上、又は約120kPa以上、又は130kPa以上、又は約140kPa以上、又は約150kPa以上、又は約160kPa以上の、ISO13145に従ってムービングダイレオメーターを使用して得られる、1Hzで、60℃で硬化した後に測定される(複素動的弾性率G=G’+iG’’の)損失弾性率G’’を有し得る。ポリマー組成物は、約400kPa以下、例えば、約300kPa以下、又は約200kPa以下、又は約180kPa以下、又は約170kPa以下、又は約160kPa以下、又は約150kPa以下、又は約140kPa以下、又は約100kPa以下、又は約75kPa以下、又は約60kPa以下、又は約50kPa以下の、ISO13145に従ってムービングダイレオメーターを使用して得られる、1Hzで、60℃で硬化した後に測定される(複素動的弾性率G=G’+iG’’の)損失弾性率G’’を有し得る。ポリマー組成物は、約10kPa~約400kPa、又は約10kPa~約100kPa、又は約10kPa~約75kPa、又は約20kPa~約60kPa、又は約30kPa~約60kPa、又は約30kPa~約kPa、又は約40kPa~約60kPa、又は約100kPa~約200kPa、又は約120kPa~約180kPa、又は約130kPa~約170kPaの、ISO13145に従ってムービングダイレオメーターを使用して得られる、1Hzで、60℃で硬化した後に測定される(複素動的弾性率G=G’+iG’’の)貯蔵弾性率G’’を有し得る。
【0096】
ポリマー組成物は、約0.80以下、又は約0.70以下、又は約0.60以下、又は約0.50以下、又は約0.40以下の大きさを有する、ISO13145に従ってムービングダイレオメーターを使用して得られる、1Hzで、60℃で硬化した後に測定されるtanδ(G’’とG’の比として定義される)を有し得る。ポリマー組成物は、約0.10以上、例えば、約0.20以上、又は約0.30以上、又は約0.40以上、又は約0.50以上の大きさを有する、ISO13145に従ってムービングダイレオメーターを使用して得られる、1Hzで、60℃で硬化した後に測定されるtanδ(G’’とG’の比として定義される)を有し得る。ポリマー組成物は、約0.10~約0.80、例えば、約0.20~約0.70、又は約0.30~約0.60、又は約0.30~約0.40、又は約0.40~約0.60、又は約0.40~約0.50の大きさを有する、ISO13145に従ってムービングダイレオメーターを使用して得られる、1Hzで、60℃で硬化した後に測定されるtanδ(G’’とG’の比として定義される)を有し得る。
【0097】
ポリマー組成物は、約1.0kg/m3以上、例えば、約1.10kg/m3以上、又は約1.20kg/m3以上、又は約1.25kg/m3以上、又は約1.30kg/m3以上、又は約1.33kg/m3以上の、ISO2781に従って測定される密度を有し得る。ポリマー組成物は、約1.50kg/m3以下、例えば、約1.45kg/m3以下、又は約1.40kg/m3以下、又は約1.35kg/m3以下、又は約1.34kg/m3以下の、ISO2781に従って測定される密度を有し得る。ポリマー組成物は、約1.0kg/m3~約1.50kg/m3、例えば、約1.10kg/m3~約1.50kg/m3、又は約1.20kg/m3~約1.50kg/m3、又は約1.0kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.10kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.20kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.0kg/m3~約1.35kg/m3、1.10kg/m3~約1.35kg/m3、1.20kg/m3~約1.35kg/m3、又は約1.25kg/m3~約1.50kg/m3、又は約1.30kg/m3~約1.50kg/m3、又は約1.33kg/m3~約1.50kg/m3、又は約1.20kg/m3~約1.45kg/m3、又は約1.25kg/m3~約1.45kg/m3、又は約1.30kg/m3~約1.45kg/m3、又は約1.33kg/m3~約1.45kg/m3、又は約1.20kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.25kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.30kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.33kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.20kg/m3~約1.35kg/m3、又は約1.25kg/m3~約1.35kg/m3、又は約1.30kg/m3~約1.35kg/m3、又は約1.33kg/m3~約1.35kg/m3、又は約1.20kg/m3~約1.34kg/m3、又は約1.25kg/m3~約1.34kg/m3、又は約1.30kg/m3~約1.34kg/m3、又は約1.33kg/m3~約1.34kg/m3の、ISO2781に従って測定される密度を有し得る。
【0098】
ポリマー組成物は、約0.5MPa以上、例えば、約0.8MPa以上、又は約0.9MPa以上、又は約1.0MPa以上、又は約1.1MPa以上、又は約1.2MPa以上の、ISO37に従って測定される、50%伸びでの弾性率(すなわち、引張弾性率)、M50を有し得る。ポリマー組成物は、約1.7MPa以下、例えば、約1.6MPa以下、又は約1.5MPa以下、又は約1.4MPa以下、又は約1.3MPa以下、又は約1.2MPa以下、又は約1.1MPa以下の、ISO37に従って測定される、50%伸びでの弾性率(すなわち、引張弾性率)、M50を有し得る。ポリマー組成物は、約0.5MPa~約1.7MPa、例えば、約0.5MPa~約1.6MPa、又は約0.5MPa~約1.5MPa、又は約0.8MPa~約1.7MPa、又は約0.8MPa~約1.6MPa、又は約0.8MPa~約1.5MPa、又は約0.9MPa~約1.7MPa、又は約0.9MPa~約1.6MPa、又は約0.9MPa~約1.5MPa、又は約1.0MPa~約1.5MPa、又は約1.1MPa~約1.5MPa、又は約1.2MPa~約1.5MPa、又は約0.5MPa~約1.4MPa、又は約0.8MPa~約1.4MPa、又は約0.9MPa~約1.4MPa、又は約1.0MPa~約1.4MPa、又は約1.1MPa~約1.4MPa、又は約1.2MPa~約1.4MPa、又は約0.5MPa~約1.3MPa、又は約0.8MPa~約1.3MPa、又は約0.9MPa~約1.3MPa、又は約1.0MPa~約1.3MPa、又は約1.1MPa~約1.3MPa、又は約1.2MPa~約1.3MPa、又は約0.5MPa~約1.2MPa、又は約0.8MPa~約1.2MPa、又は約0.9MPa~約1.2MPa、又は約1.0MPa~約1.2MPa、又は約1.1MPa~約1.2MPa、又は約0.5MPa~約1.1MPa、又は約0.8MPa~約1.1MPa、又は約0.9MPa~約1.1MPa、又は約1.0MPa~約1.1MPaの、ISO37に従って測定される、50%伸びでの弾性率(すなわち、引張弾性率)、M50を有し得る。
【0099】
ポリマー組成物は、約1.0MPa以上、例えば、約1.2MPa以上、又は約1.4MPa以上、又は約1.5MPa以上、又は約1.6MPa以上、又は約1.8MPa以上の、ISO37に従って測定される、100%伸びでの弾性率(すなわち、引張弾性率)、M100を有し得る。ポリマー組成物は、約2.5MPa以下、例えば、約2.4MPa以下、又は約2.2MPa以下、又は約2.0MPa以下、又は約1.9MPa以下、又は約1.8MPa以下、又は約1.6MPa以下の、ISO37に従って測定される、100%伸びでの弾性率(すなわち、引張弾性率)、M100を有し得る。ポリマー組成物は、約1.0MPa~約2.5MPa、例えば、約1.2MPa~約2.5MPa、又は約1.4MPa~約2.5MPa、又は約1.5MPa~約2.5MPa、又は約1.6MPa~約2.5MPa、又は約1.8MPa~約2.5MPa、又は約1.0MPa~約2.4MPa、又は約1.2MPa~約2.4MPa、又は約1.4MPa~約2.4MPa、又は約1.5MPa~約2.4MPa、又は約1.6MPa~約2.4MPa、又は約1.8MPa~約2.4MPa、又は約1.0MPa~約2.2MPa、又は約1.2MPa~約2.2MPa、又は約1.4MPa~約2.2MPa、又は約1.5MPa~約2.2MPa、又は約1.6MPa~約2.2MPa、又は約1.8MPa~約2.2MPa、又は約1.0MPa~約2.0MPa、又は約1.2MPa~約2.0MPa、又は約1.4MPa~約2.0MPa、又は約1.5MPa~約2.0MPa、又は約1.6MPa~約2.0MPa、又は約1.8MPa~約2.0MPa、又は約1.0MPa~約1.9MPa、又は約1.2MPa~約1.9MPa、又は約1.4MPa~約1.9MPa、又は約1.5MPa~約1.9MPa、又は約1.6MPa~約1.9MPa、又は約1.8MPa~約1.9MPa、又は約1.0MPa~約1.8MPa、又は約1.2MPa~約1.8MPa、又は約1.4MPa~約1.8MPa、又は約1.5MPa~約1.8MPa、又は約1.6MPa~約1.8MPa、又は約1.0MPa~約1.6MPa、又は約1.2MPa~約1.6MPa、又は約1.4MPa~約1.6MPa、又は約1.5MPa~約1.6MPaの、ISO37に従って測定される、100%伸びでの弾性率(すなわち、引張弾性率)、M100を有し得る。
【0100】
ポリマー組成物は、約1.5MPa以上、例えば、約1.6MPa以上、又は約2.0MPa以上、又は約2.2MPa以上、又は約2.4MPa以上、又は約2.5MPa以上、又は約2.6MPa以上、又は約2.8MPa以上、又は約2.9MPa以上、又は約3.0MPa以上、又は約3.1MPa以上、又は約3.2MPa以上、又は約3.3MPa以上の、ISO37に従って測定される、300%伸びでの弾性率(すなわち、引張弾性率)、M300を有し得る。ポリマー組成物は、約9.0MPa以下、例えば、約8.5MPa以下、又は約8.0MPa以下、又は約7.5MPa以下、又は約7.0MPa以下、又は約6.5MPa以下、又は約6.0MPa以下、又は約5.5MPa以下、又は約5.0MPa以下、又は約4.5MPa以下、又は約4.0MPa以下、又は約3.5MPa以下、又は約3.4MPa以下、又は約3.3MPa以下、又は約3.2MPa以下、又は約3.1MPa以下、又は約3.0MPa以下、又は約2.9MPa以下、又は約2.7MPa以下、又は約2.6MPa以下の、ISO37に従って測定される、300%伸びでの弾性率(すなわち、引張弾性率)、M300を有し得る。ポリマー組成物は、約1.5MPa~約9.0MPa、例えば、約1.5MPa~約8.5MPa、又は約1.5MPa~約8.0MPa、又は約1.5MPa~約7.5MPa、又は約1.5MPa~約7.0MPa、又は約1.5MPa~約6.5MPa、又は約1.5MPa~約6.0MPa、又は約1.5MPa~約5.5MPa、又は約1.5MPa~約5.0MPa、例えば、約1.5MPa~約4.5MPa、又は約1.5MPa~約4.0MPa、又は約1.5MPa~約3.5MPa、又は約1.5MPa~約3.4MPa、又は約1.5MPa~約3.3MPa、又は約1.5MPa~約3.2MPa、又は約1.5MPa~約3.1MPa、又は約1.5MPa~約3.0MPa、又は約1.5MPa~約2.9MPa、又は約1.5MPa~約2.7MPa、又は約1.5MPa~約2.6MPa、又は約1.6MPa~約5.5MPa、又は約1.6MPa~約5.0MPa、又は約1.6MPa~約4.5MPa、又は約1.6MPa~約4.0MPa、又は約1.6MPa~約3.5MPa、又は約1.6MPa~約3.4MPa、又は約1.6MPa~約3.3MPa、又は約1.6MPa~約3.2MPa、又は約1.6MPa~約3.1MPa、又は約1.6MPa~約3.0MPa、又は約1.6MPa~約2.9MPa、又は約1.6MPa~約2.7MPa、又は約1.6MPa~約2.6MPa、又は約2.0MPa~約5.5MPa、又は約2.0MPa~約5.0MPa、又は約2.0MPa~約4.5MPa、又は約2.0MPa~約4.0MPa、又は約2.0MPa~約3.5MPa、又は約2.0MPa~約3.4MPa、又は約2.0MPa~約3.3MPa、又は約2.0MPa~約3.2MPa、又は約2.0MPa~約3.1MPa、又は約2.0MPa~約3.0MPa、又は約2.0MPa~約2.9MPa、又は約2.0MPa~約2.7MPa、又は約2.0MPa~約2.6MPa、又は約2.2MPa~約4.5MPa、又は約2.4MPa~約4.5MPa、又は約2.5MPa~約4.5MPa、又は約2.6MPa~約4.5MPa、又は約2.8MPa~約4.5MPa、又は約2.9MPa~約4.5MPa、又は約3.0MPa~約4.5MPa、又は約3.1MPa~約4.5MPa、又は約3.2MPa~約4.5MPa、又は約3.3MPa~約4.5MPa、又は約2.0MPa~約4.0MPa、又は約2.2MPa~約4.0MPa、又は約2.4MPa~約4.0MPa、又は約2.5MPa~約4.0MPa、又は約2.6MPa~約4.0MPa、又は約2.8MPa~約4.0MPa、又は約2.9MPa~約4.0MPa、又は約3.0MPa~約4.0MPa、又は約3.1MPa~約4.0MPa、又は約3.2MPa~約4.0MPa、又は約3.3MPa~約4.0MPa、又は約2.0MPa~約3.5MPa、又は約2.2MPa~約3.5MPa、又は約2.4MPa~約3.5MPa、又は約2.5MPa~約3.5MPa、又は約2.6MPa~約3.5MPa、又は約2.8MPa~約3.5MPa、又は約2.9MPa~約3.5MPa、又は約3.0MPa~約3.5MPa、又は約3.1MPa~約3.5MPa、又は約3.2MPa~約3.5MPa、又は約3.3MPa~約3.5MPa、又は約2.0MPa~約3.4MPa、又は約2.2MPa~約3.4MPa、又は約2.4MPa~約3.4MPa、又は約2.5MPa~約3.4MPa、又は約2.6MPa~約3.4MPa、又は約2.8MPa~約3.4MPa、又は約2.9MPa~約3.4MPa、又は約3.0MPa~約3.4MPa、又は約3.1MPa~約3.4MPa、又は約3.2MPa~約3.4MPa、又は約3.3MPa~約3.4MPa、又は約2.0MPa~約3.3MPa、又は約2.2MPa~約3.3MPa、又は約2.4MPa~約3.3MPa、又は約2.5MPa~約3.3MPa、又は約2.6MPa~約3.3MPa、又は約2.8MPa~約3.3MPa、又は約2.9MPa~約3.3MPa、又は約3.0MPa~約3.3MPa、又は約3.1MPa~約3.3MPa、又は約3.2MPa~約3.3MPa、又は約2.0MPa~約3.2MPa、又は約2.2MPa~約3.2MPa、又は約2.4MPa~約3.2MPa、又は約2.5MPa~約3.2MPa、又は約2.6MPa~約3.2MPa、又は約2.8MPa~約3.2MPa、又は約2.9MPa~約3.2MPa、又は約3.0MPa~約3.2MPa、又は約3.1MPa~約3.2MPa、又は約2.0MPa~約3.1MPa、又は約2.2MPa~約3.1MPa、又は約2.4MPa~約3.1MPa、又は約2.5MPa~約3.1MPa、又は約2.6MPa~約3.1MPa、又は約2.8MPa~約3.1MPa、又は約2.9MPa~約3.1MPa、又は約3.0MPa~約3.1MPa、又は約2.0MPa~約3.0MPa、又は約2.2MPa~約3.0MPa、又は約2.4MPa~約3.0MPa、又は約2.5MPa~約3.0MPa、又は約2.6MPa~約3.0MPa、又は約2.8MPa~約3.0MPa、又は約2.9MPa~約3.0MPa、又は約2.0MPa~約2.9MPa、又は約2.2MPa~約2.9MPa、又は約2.4MPa~約2.9MPa、又は約2.5MPa~約2.9MPa、又は約2.6MPa~約2.9MPa、又は約2.8MPa~約2.9MPa、又は約2.0MPa~約2.7MPa、又は約2.2MPa~約2.7MPa、又は約2.4MPa~約2.7MPa、又は約2.5MPa~約2.7MPa、又は約2.6MPa~約2.7MPa、又は約2.0MPa~約2.6MPa、又は約2.2MPa~約2.6MPa、又は約2.4MPa~約2.6MPa、又は約2.5MPa~約2.6MPaの、ISO37に従って測定される、300%伸びでの弾性率(すなわち、引張弾性率)、M300を有し得る。
【0101】
ポリマー組成物は、約1.45以上、例えば、約1.50以上、又は約1.60以上、又は約1.62以上、又は約1.70以上、又は約1.80以上、又は約1.90以上の、強化指数、M300/M100を有し得る。ポリマー組成物は、約3.10以下、例えば、約3.0以下、又は約2.90以下、又は約2.80以下、又は約2.70以下、又は約2.60以下、又は約2.40以下、又は約2.50以下、又は約2.30以下、又は約2.10以下、又は約2.00以下、又は約1.94以下、又は約1.90以下、又は約1.80以下、又は約1.70以下の、強化指数、M300/M100を有し得る。ポリマー組成物は、約1.45~約3.10、例えば、約1.45~約3.0、又は約1.45~約2.90、又は約1.45~約2.80、又は約1.45~約2.70、又は約1.45~約2.60、又は約1.45~約2.40、又は約1.45~約2.50、又は約1.45~約2.30、又は約1.45~約2.10、又は約1.45~約2.00、又は約1.45~約1.94、又は約1.45~約1.90、又は約1.45~約1.80、又は約1.45~約1.70、又は約1.50~約3.10、又は約1.50~約3.0、又は約1.50~約2.90、又は約1.50~約2.80、又は約1.50~約2.70、又は約1.50~約2.60、又は約1.50~約2.40、又は約1.50~約2.50、又は約1.50~約2.30、又は約1.50~約2.10、又は約1.50~約2.00、又は約1.50~約1.94、又は約1.50~約1.90、又は約1.50~約1.80、又は約1.50~約1.70、又は約1.50~約2.50、又は約1.60~約2.50、又は約1.62~約2.50、又は約1.70~約2.50、又は約1.80~約2.50、又は約1.90~約2.50、又は約1.50~約2.30、又は約1.60~約2.30、又は約1.62~約2.30、又は約1.70~約2.30、又は約1.80~約2.30、又は約1.90~約2.30、又は約1.50~約2.10、又は約1.60~約2.10、又は約1.62~約2.10、又は約1.70~約2.10、又は約1.80~約2.10、又は約1.90~約2.10、又は約1.50~約2.00、又は約1.60~約2.00、又は約1.62~約2.00、又は約1.70~約2.00、又は約1.80~約2.00、又は約1.90~約2.00、又は約1.50~約1.94、又は約1.60~約1.94、又は約1.62~約1.94、又は約1.70~約1.94、又は約1.80~約1.94、又は約1.90~約1.94、又は約1.50~約1.90、又は約1.60~約1.90、又は約1.62~約1.90、又は約1.70~約1.90、又は約1.80~約1.90、又は約1.50~約1.80、又は約1.60~約1.80、又は約1.62~約1.80、又は約1.70~約1.80、又は約1.50~約1.70、又は約1.60~約1.70、又は約1.62~約1.70の、強化指数M300/M100を有し得る。
【0102】
ポリマー組成物は、約3MPa以上、例えば、約4MPa以上、又は約5MPa以上、又は約6MPa以上、又は約7MPa以上、約8MPa以上、又は約9MPa以上、又は約9.3MPa以上、又は約10MPa以上の、ISO37に従って測定される引張強度を有し得る。ポリマー組成物は、約15MPa以下、例えば、約12MPa以下、又は約11MPa以下、又は約10.8MPa以下、又は約10MPa以下、又は約8MPa以下、又は約7MPa以下、又は約6MPa以下、又は約5MPa以下の、ISO37に従って測定される引張強度を有し得る。ポリマー組成物は、約3MPa~約15MPa、例えば、約4MPa~約15MPa、又は約5MPa~約15MPa、又は約6MPa~約15MPa、又は約6MPa~約12MPa、又は約6MPa~約11MPa、又は約6MPa~約10.8MPa、又は約6MPa~約10MPa、又は約8MPa~約15MPa、又は約9MPa~約15MPa、又は約9.3MPa~約15MPa、又は約10MPa~約15MPa、又は約8MPa~約12MPa、又は約9MPa~約12MPa、又は約9.3MPa~約12MPa、又は約10MPa~約12MPa、又は約8MPa~約11MPa、又は約9MPa~約11MPa、又は約9.3MPa~約11MPa、又は約10MPa~約11MPa、又は約8MPa~約10.8MPa、又は約9MPa~約10.8MPa、又は約9.3MPa~約10.8MPa、又は約10MPa~約10.8MPa、又は約8MPa~約10MPa、又は約9MPa~約10MPa、又は約9.3MPa~約10MPaの、ISO37に従って測定される引張強度を有し得る。
【0103】
ポリマー組成物は、約400%以上、例えば、約500%以上、又は約600%以上、又は約700%以上、又は約710%以上、又は約1000%以上の、ISO37に従って測定される破断伸びを有し得る。ポリマー組成物は、約1500%以下、例えば、約1200%以下、又は約1100%以下、又は約1010%以下、又は約800%以下の、ISO37に従って測定される破断伸びを有し得る。ポリマー組成物は、約400%~約1500%、例えば、約500~約1500%、又は約400%~約600%、又は約400%~約500%、又は約600%~約1500%、又は約700%~約1500%、又は約710%~約1500%、又は約1000%~約1500%、又は約500%~約1200%、又は約600%~約1200%、又は約700%~約1200%、又は約710%~約1200%、又は約1000%~約1200%、又は約500%~約1100%、又は約600%~約1100%、又は約700%~約1100%、又は約710%~約1100%、又は約1000%~約1100%、又は約500%~約1010%、又は約600%~約1010%、又は約700%~約1010%、又は約710%~約1010%、又は約1000%~約1010%、又は約500%~約800%、又は約600%~約800%、又は約700%~約800%、又は約710%~約800%の、ISO37に従って測定される破断伸びを有し得る。
【0104】
ポリマー組成物は、約15N/mm以上、例えば、約16N/mm以上、又は約17N/mm以上、又は約18N/mm以上、又は約19N/mm以上、又は約20N/mm以上、又は約25N/mm以上、又は約29N/mm以上、又は約30N/mm以上の、ISO34に従って測定される引裂抵抗を有し得る。ポリマー組成物は、約40N/mm以下、例えば、約35N/mm以下、又は約32N/mm以下、又は約30N/mm以下の、ISO34に従って測定される引裂抵抗を有し得る。ポリマー組成物は、約15N/mm~約40N/mm、例えば、約16N/mm~約40N/mm、又は約17N/mm~約40N/mm、又は約18N/mm~約40N/mm、又は約19N/mm~約40N/mm、又は約20N/mm~約40N/mm、又は約25N/mm~約40N/mm、又は約29N/mm~約40N/mm、又は約30N/mm~約40N/mm、又は約20N/mm~約35N/mm、又は約25N/mm~約35N/mm、又は約29N/mm~約35N/mm、又は約30N/mm~約35N/mm、又は約20N/mm~約32N/mm、又は約25N/mm~約32N/mm、又は約29N/mm~約32N/mm、又は約30N/mm~約32N/mm、又は約20N/mm~約30N/mm、又は約25N/mm~約30N/mm、又は約29N/mm~約30N/mmの、ISO34に従って測定される引裂抵抗を有し得る。
【0105】
ポリマー組成物は、約30以上、例えば、約40以上、又は約50以上の、ISO7619-1に従って測定されるショアA硬さを有し得る。ポリマー組成物は、約70以下、例えば、約60以下、又は約55以下、又は約52以下の、ISO7619-1に従って測定されるショアA硬さを有し得る。ポリマー組成物は、約30~約70、例えば、約40~約70、又は約50~約70、又は約30~約60、又は約40~約60、又は約50~約60、又は約30~約55、又は約40~約55、又は約50~約55、又は約30~約52、又は約40~約52、又は約50~約52の、ISO7619-1に従って測定されるショアA硬さを有し得る。
【0106】
ポリマー組成物は、約5%以上、例えば、約10%以上、又は約20%以上、又は約30%以上、又は約35%以上、又は約38%以上の、ISO815に従って測定される圧縮永久ひずみを有し得る。ポリマー組成物は、約50%以下、例えば、約45%以下、又は約43%以下、又は約30%以下、又は約20%以下、又は約15%以下、又は約10%以下の、ISO815に従って測定される圧縮永久ひずみを有し得る。ポリマー組成物は、約5%~約50%、例えば、約10%~約50%、又は約5%~約10%、又は約20%~約50%、又は約30%~約50%、又は約35%~約50%、又は約38%~約50%、又は約10%~約45%、又は約20%~約45%、又は約30%~約45%、又は約35%~約45%、又は約38%~約45%、又は約10%~約43%、又は約20%~約43%、又は約30%~約43%、又は約35%~約43%、又は約38%~約43%の、ISO815に従って測定される圧縮永久ひずみを有し得る。
【0107】
ポリマー組成物は、約0.100g以上、例えば、約0.120g以上、又は約0.150g以上、又は約0.200g以上、又は約0.210g以上、又は約0.250g以上、又は約0.300g以上の、ISO4649に従って試験した場合の摩耗量を示し得る。ポリマー組成物は、約0.450g以下、例えば、約0.425g以下、又は約0.400g以下、又は約0.300g以下の、ISO4649に従って試験した場合の摩耗量を示し得る。ポリマー組成物は、約0.100g~約0.450g、例えば、約0.120g~約0.450g、又は約0.150g~約0.450g、又は約0.200g~約0.450g、又は約0.210g~約0.450g、又は約0.250g~約0.450g、又は約0.300g~約0.450g、又は約0.200g~約0.425g、又は約0.210g~約0.425g、又は約0.250g~約0.425g、又は約0.300g~約0.425g、又は約0.200g~約0.400g、又は約0.210g~約0.400g、又は約0.250g~約0.400g、又は約0.300g~約0.400g、又は約0.200g~約0.300g、又は約0.210g~約0.300g、又は約0.250g~約0.300g、又は約0.300g~約0.300gの、ISO4649に従って試験した場合の摩耗量を示し得る。
【0108】
ポリマー組成物は、約0.10cm3以上、例えば、約0.15cm3以上、又は約0.25cm3以上、又は約0.30cm3以上の、ISO4649による耐摩耗性を有し得る。ポリマー組成物は、約0.60cm3以下、例えば、約0.55cm3以下、又は約0.50cm3以下、又は約0.40cm3以下、又は約0.35cm3以下、又は約0.30cm3以下、又は約0.25cm3以下、又は約0.20cm3以下の、ISO4649による耐摩耗性を有し得る。ポリマー組成物は、約0.10cm3~約0.60cm3、例えば、約0.15cm3~約0.60cm3、又は約0.20cm3~約0.60cm3、又は約0.25cm3~約0.60cm3、又は約0.30cm3~約0.60cm3、又は約0.20cm3~約0.55cm3、又は約0.25cm3~約0.55cm3、又は約0.30cm3~約0.55cm3、約0.20cm3~約0.50cm3、又は約0.25cm3~約0.50cm3、又は約0.30cm3~約0.50cm3の、ISO4649による耐摩耗性を有し得る。
【0109】
ポリマー組成物は、(a)エラストマー(例えば、ゴム)を含み、約0.5~約30分、例えば、約0.5~約20分、又は約0.5~約10分、又は約1~約5分、又は約1~約3分、又は約2~約10分、又は約2~約5分、又は約2~約3分の、ISO6502(パート3)に従ってロータレス加硫試験機を使用して測定される、t90加硫時間を有し得る;(b)約10~約55、例えば、約20~約55、又は約30~約55、又は約35~約55、約40~約55、又は約41~約55、又は約42~約55、又は約45~約55、又は約46~約55、又は約35~約50、又は約40~約50、又は約41~約50、又は約42~約50、又は約45~約50、又は約46~約50、又は約35~約47、又は約40~約47、又は約41~約47、又は約42~約47、又は約45~約47、又は約46~約47、又は約35~約46、又は約40~約46、又は約41~約46、又は約42~約46、又は約45~約46、又は約35~約43、又は約40~約43、又は約41~約43、又は約42~約43、又は約35~約42、又は約40~約42、又は約41~約42、又は約35~約41、又は約40~約41の、ISO6502(パート3)に従ってロータレス加硫試験機を使用して測定される架橋密度を有し得る;(c)約20MU~約100MU、例えば、約20MU~約90MU、又は約20MU~約80MU、又は約20MU~約70MU、又は約20MU~約60MU、又は約20MU~約50MU、約25MU~約90MU、又は約25MU~約80MU、又は約25MU~約70MU、又は約25MU~約60MU、又は約25MU~約50MU、約30MU~約90MU、又は約30MU~約80MU、又は約30MU~約70MU、又は約30MU~約60MU、又は約30MU~約50MU、約35MU~約90MU、又は約35MU~約80MU、又は約35MU~約70MU、又は約35MU~約60MU、又は約35MU~約50MU、約40MU~約90MU、又は約40MU~約80MU、又は約40MU~約70MU、又は約40MU~約60MU、又は約40MU~約50MU、約25MU~約50MU、又は約30MU~約50MU、又は約32MU~約50MU、又は約35MU~約50MU、又は約36MU~約50MU、又は約20MU~約40MU、又は約25MU~約40MU、又は約30MU~約40MU、又は約32MU~約40MU、又は約35MU~約40MU、又は約36MU~約40MU、又は約20MU~約38MU、又は約25MU~約38MU、又は約30MU~約38MU、又は約32MU~約38MU、又は約35MU~約38MU、又は約36MU~約38MU、又は約20MU~約37MU、又は約25MU~約37MU、又は約30MU~約37MU、又は約32MU~約37MU、又は約35MU~約37MU、又は約36MU~約37MU、又は約20MU~約35MU、又は約25MU~約35MU、又は約30MU~約35MU、又は約32MU~約35MU、又は約20MU~約33MU、又は約25MU~約33MU、又は約30MU~約33MU、又は約32MU~約33MUの、ISO289-1に従ってせん断ディスク粘度計を使用して測定される、100℃でのムーニー粘度を有し得る;(d)約15kPa~約50kPa、例えば、約15kPa~約40kPa、又は約15kPa~約35kPa、又は約15kPa~約32kPa、又は約20kPa~約50kPa、又は約20kPa~約40kPa、又は約20kPa~約35kPa、又は約20kPa~約32kPaの、ISO13145に従ってムービングダイレオメーターを使用して得られる、150%伸張での(複素動的弾性率G=G’+iG’’の)貯蔵弾性率G’を有し得る;(e)約1.0kg/m3~約1.50kg/m3、例えば、約1.10kg/m3~約1.50kg/m2、又は約1.20kg/m3~約1.50kg/m3、又は約1.0kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.10kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.20kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.0kg/m3~約1.35kg/m3、1.10kg/m3~約1.35kg/m3、1.20kg/m3~約1.35kg/m3、又は約1.25kg/m3~約1.50kg/m3、又は約1.30kg/m3~約1.50kg/m3、又は約1.33kg/m3~約1.50kg/m3、又は約1.20kg/m3~約1.45kg/m3、又は約1.25kg/m3~約1.45kg/m3、又は約1.30kg/m3~約1.45kg/m3、又は約1.33kg/m3~約1.45kg/m3、又は約1.20kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.25kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.30kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.33kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.20kg/m3~約1.35kg/m3、又は約1.25kg/m3~約1.35kg/m3、又は約1.30kg/m3~約1.35kg/m3、又は約1.33kg/m3~約1.35kg/m3、又は約1.20kg/m3~約1.34kg/m3、又は約1.25kg/m3~約1.34kg/m3、又は約1.30kg/m3~約1.34kg/m3、又は約1.33kg/m3~約1.34kg/m3の、ISO2781に従って測定される密度を有し得る;(f)約0.5MPa~約1.7MPa、例えば、約0.5MPa~約1.6MPa、又は約0.5MPa~約1.5MPa、又は約0.8MPa~約1.7MPa、又は約0.8MPa~約1.6MPa、又は約0.8MPa~約1.5MPa、又は約0.9MPa~約1.7MPa、又は約0.9MPa~約1.6MPa、又は約0.9MPa~約1.5MPa、又は約1.0MPa~約1.5MPa、又は約1.1MPa~約1.5MPa、又は約1.2MPa~約1.5MPa、又は約0.5MPa~約1.4MPa、又は約0.8MPa~約1.4MPa、又は約0.9MPa~約1.4MPa、又は約1.0MPa~約1.4MPa、又は約1.1MPa~約1.4MPa、又は約1.2MPa~約1.4MPa、又は約0.5MPa~約1.3MPa、又は約0.8MPa~約1.3MPa、又は約0.9MPa~約1.3MPa、又は約1.0MPa~約1.3MPa、又は約1.1MPa~約1.3MPa、又は約1.2MPa~約1.3MPa、又は約0.5MPa~約1.2MPa、又は約0.8MPa~約1.2MPa、又は約0.9MPa~約1.2MPa、又は約1.0MPa~約1.2MPa、又は約1.1MPa~約1.2MPa、又は約0.5MPa~約1.1MPa、又は約0.8MPa~約1.1MPa、又は約0.9MPa~約1.1MPa、又は約1.0MPa~約1.1MPaの、ISO37に従って測定される、50%伸びでの弾性率(すなわち、引張弾性率)、M50を有し得る;(g)約1.0MPa~約2.5MPa、例えば、約1.2MPa~約2.5MPa、又は約1.4MPa~約2.5MPa、又は約1.5MPa~約2.5MPa、又は約1.6MPa~約2.5MPa、又は約1.8MPa~約2.5MPa、又は約1.0MPa~約2.4MPa、又は約1.2MPa~約2.4MPa、又は約1.4MPa~約2.4MPa、又は約1.5MPa~約2.4MPa、又は約1.6MPa~約2.4MPa、又は約1.8MPa~約2.4MPa、又は約1.0MPa~約2.2MPa、又は約1.2MPa~約2.2MPa、又は約1.4MPa~約2.2MPa、又は約1.5MPa~約2.2MPa、又は約1.6MPa~約2.2MPa、又は約1.8MPa~約2.2MPa、又は約1.0MPa~約2.0MPa、又は約1.2MPa~約2.0MPa、又は約1.4MPa~約2.0MPa、又は約1.5MPa~約2.0MPa、又は約1.6MPa~約2.0MPa、又は約1.8MPa~約2.0MPa、又は約1.0MPa~約1.9MPa、又は約1.2MPa~約1.9MPa、又は約1.4MPa~約1.9MPa、又は約1.5MPa~約1.9MPa、又は約1.6MPa~約1.9MPa、又は約1.8MPa~約1.9MPa、又は約1.0MPa~約1.8MPa、又は約1.2MPa~約1.8MPa、又は約1.4MPa~約1.8MPa、又は約1.5MPa~約1.8MPa、又は約1.6MPa~約1.8MPa、又は約1.0MPa~約1.6MPa、又は約1.2MPa~約1.6MPa、又は約1.4MPa~約1.6MPa、又は約1.5MPa~約1.6MPaの、ISO37に従って測定される、100%伸びでの弾性率(すなわち、引張弾性率)、M100を有し得る;(h)約1.5MPa~約5.5MPa、又は約1.5MPa~約5.0MPa、例えば、約1.5MPa~約4.5MPa、又は約1.5MPa~約4.0MPa、又は約1.5MPa~約3.5MPa、又は約1.5MPa~約3.4MPa、又は約1.5MPa~約3.3MPa、又は約1.5MPa~約3.2MPa、又は約1.5MPa~約3.1MPa、又は約1.5MPa~約3.0MPa、又は約1.5MPa~約2.9MPa、又は約1.5MPa~約2.7MPa、又は約1.5MPa~約2.6MPa、又は約1.6MPa~約5.5MPa、又は約1.6MPa~約5.0MPa、又は約1.6MPa~約4.5MPa、又は約1.6MPa~約4.0MPa、又は約1.6MPa~約3.5MPa、又は約1.6MPa~約3.4MPa、又は約1.6MPa~約3.3MPa、又は約1.6MPa~約3.2MPa、又は約1.6MPa~約3.1MPa、又は約1.6MPa~約3.0MPa、又は約1.6MPa~約2.9MPa、又は約1.6MPa~約2.7MPa、又は約1.6MPa~約2.6MPa、又は約2.0MPa~約5.5MPa、又は約2.0MPa~約5.0MPa、又は約2.0MPa~約4.5MPa、又は約2.0MPa~約4.0MPa、又は約2.0MPa~約3.5MPa、
又は約2.0MPa~約3.4MPa、又は約2.0MPa~約3.3MPa、又は約2.0MPa~約3.2MPa、又は約2.0MPa~約3.1MPa、又は約2.0MPa~約3.0MPa、又は約2.0MPa~約2.9MPa、又は約2.0MPa~約2.7MPa、又は約2.0MPa~約2.6MPa、又は約2.2MPa~約4.5MPa、又は約2.4MPa~約4.5MPa、又は約2.5MPa~約4.5MPa、又は約2.6MPa~約4.5MPa、又は約2.8MPa~約4.5MPa、又は約2.9MPa~約4.5MPa、又は約3.0MPa~約4.5MPa、又は約3.1MPa~約4.5MPa、又は約3.2MPa~約4.5MPa、又は約3.3MPa~約4.5MPa、又は約2.0MPa~約4.0MPa、又は約2.2MPa~約4.0MPa、又は約2.4MPa~約4.0MPa、又は約2.5MPa~約4.0MPa、又は約2.6MPa~約4.0MPa、又は約2.8MPa~約4.0MPa、又は約2.9MPa~約4.0MPa、又は約3.0MPa~約4.0MPa、又は約3.1MPa~約4.0MPa、又は約3.2MPa~約4.0MPa、又は約3.3MPa~約4.0MPa、又は約2.0MPa~約3.5MPa、又は約2.2MPa~約3.5MPa、又は約2.4MPa~約3.5MPa、又は約2.5MPa~約3.5MPa、又は約2.6MPa~約3.5MPa、又は約2.8MPa~約3.5MPa、又は約2.9MPa~約3.5MPa、又は約3.0MPa~約3.5MPa、又は約3.1MPa~約3.5MPa、又は約3.2MPa~約3.5MPa、又は約3.3MPa~約3.5MPa、又は約2.0MPa~約3.4MPa、又は約2.2MPa~約3.4MPa、又は約2.4MPa~約3.4MPa、又は約2.5MPa~約3.4MPa、又は約2.6MPa~約3.4MPa、又は約2.8MPa~約3.4MPa、又は約2.9MPa~約3.4MPa、又は約3.0MPa~約3.4MPa、又は約3.1MPa~約3.4MPa、又は約3.2MPa~約3.4MPa、又は約3.3MPa~約3.4MPa、又は約2.0MPa~約3.3MPa、又は約2.2MPa~約3.3MPa、又は約2.4MPa~約3.3MPa、又は約2.5MPa~約3.3MPa、又は約2.6MPa~約3.3MPa、又は約2.8MPa~約3.3MPa、又は約2.9MPa~約3.3MPa、又は約3.0MPa~約3.3MPa、又は約3.1MPa~約3.3MPa、又は約3.2MPa~約3.3MPa、又は約2.0MPa~約3.2MPa、又は約2.2MPa~約3.2MPa、又は約2.4MPa~約3.2MPa、又は約2.5MPa~約3.2MPa、又は約2.6MPa~約3.2MPa、又は約2.8MPa~約3.2MPa、又は約2.9MPa~約3.2MPa、又は約3.0MPa~約3.2MPa、又は約3.1MPa~約3.2MPa、又は約2.0MPa~約3.1MPa、又は約2.2MPa~約3.1MPa、又は約2.4MPa~約3.1MPa、又は約2.5MPa~約3.1MPa、又は約2.6MPa~約3.1MPa、又は約2.8MPa~約3.1MPa、又は約2.9MPa~約3.1MPa、又は約3.0MPa~約3.1MPa、又は約2.0MPa~約3.0MPa、又は約2.2MPa~約3.0MPa、又は約2.4MPa~約3.0MPa、又は約2.5MPa~約3.0MPa、又は約2.6MPa~約3.0MPa、又は約2.8MPa~約3.0MPa、又は約2.9MPa~約3.0MPa、又は約2.0MPa~約2.9MPa、又は約2.2MPa~約2.9MPa、又は約2.4MPa~約2.9MPa、又は約2.5MPa~約2.9MPa、又は約2.6MPa~約2.9MPa、又は約2.8MPa~約2.9MPa、又は約2.0MPa~約2.7MPa、又は約2.2MPa~約2.7MPa、又は約2.4MPa~約2.7MPa、又は約2.5MPa~約2.7MPa、又は約2.6MPa~約2.7MPa、又は約2.0MPa~約2.6MPa、又は約2.2MPa~約2.6MPa、又は約2.4MPa~約2.6MPa、又は約2.5MPa~約2.6MPaの、ISO37に従って測定される、300%伸びでの弾性率(すなわち、引張弾性率)、M300を有し得る;(i)約1.45~約3.10、例えば、約1.45~約3.0、又は約1.45~約2.90、又は約1.45~約2.80、又は約1.45~約2.70、又は約1.45~約2.60、又は約1.45~約2.40、又は約1.45~約2.50、又は約1.45~約2.30、又は約1.45~約2.10、又は約1.45~約2.00、又は約1.45~約1.94、又は約1.45~約1.90、又は約1.45~約1.80、又は約1.45~約1.70、又は約1.50~約3.10、又は約1.50~約3.0、又は約1.50~約2.90、又は約1.50~約2.80、又は約1.50~約2.70、又は約1.50~約2.60、又は約1.50~約2.40、又は約1.50~約2.50、又は約1.50~約2.30、又は約1.50~約2.10、又は約1.50~約2.00、又は約1.50~約1.94、又は約1.50~約1.90、又は約1.50~約1.80、又は約1.50~約1.70、又は約1.50~約2.50、又は約1.60~約2.50、又は約1.62~約2.50、又は約1.70~約2.50、又は約1.80~約2.50、又は約1.90~約2.50、又は約1.50~約2.30、又は約1.60~約2.30、又は約1.62~約2.30、又は約1.70~約2.30、又は約1.80~約2.30、又は約1.90~約2.30、又は約1.50~約2.10、又は約1.60~約2.10、又は約1.62~約2.10、又は約1.70~約2.10、又は約1.80~約2.10、又は約1.90~約2.10、又は約1.50~約2.00、又は約1.60~約2.00、又は約1.62~約2.00、又は約1.70~約2.00、又は約1.80~約2.00、又は約1.90~約2.00、又は約1.50~約1.94、又は約1.60~約1.94、又は約1.62~約1.94、又は約1.70~約1.94、又は約1.80~約1.94、又は約1.90~約1.94、又は約1.50~約1.90、又は約1.60~約1.90、又は約1.62~約1.90、又は約1.70~約1.90、又は約1.80~約1.90、又は約1.50~約1.80、又は約1.60~約1.80、又は約1.62~約1.80、又は約1.70~約1.80、又は約1.50~約1.70、又は約1.60~約1.70、又は約1.62~約1.70の、強化指数、M300/M100を有し得る;(j)約6MPa~約15MPa、例えば、約6MPa~約12MPa、又は約6MPa~約11MPa、又は約6MPa~約10.8MPa、又は約6MPa~約10MPa、又は約8MPa~約15MPa、又は約9MPa~約15MPa、又は約9.3MPa~約15MPa、又は約10MPa~約15MPa、又は約8MPa~約12MPa、又は約9MPa~約12MPa、又は約9.3MPa~約12MPa、又は約10MPa~約12MPa、又は約8MPa~約11MPa、又は約9MPa~約11MPa、又は約9.3MPa~約11MPa、又は約10MPa~約11MPa、又は約8MPa~約10.8MPa、又は約9MPa~約10.8MPa、又は約9.3MPa~約10.8MPa、又は約10MPa~約10.8MPa、又は約8MPa~約10MPa、又は約9MPa~約10MPa、又は約9.3MPa~約10MPaの、ISO37に従って測定される引張強度を有し得る;(k)約500%~約1500%、例えば、約600%~約1500%、又は約700%~約1500%、又は約710%~約1500%、又は約1000%~約1500%、又は約500%~約1200%、又は約600%~約1200%、又は約700%~約1200%、又は約710%~約1200%、又は約1000%~約1200%、又は約500%~約1100%、又は約600%~約1100%、又は約700%~約1100%、又は約710%~約1100%、又は約1000%~約1100%、又は約500%~約1010%、又は約600%~約1010%、又は約700%~約1010%、又は約710%~約1010%、又は約1000%~約1010%、又は約500%~約800%、又は約600%~約800%、又は約700%~約800%、又は約710%~約800%の、ISO37に従って測定される破断伸びを有し得る;(l)約20N/mm~約40N/mm、例えば、約25N/mm~約40N/mm、又は約29N/mm~約40N/mm、又は約30N/mm~約40N/mm、又は約20N/mm~約35N/mm、又は約25N/mm~約35N/mm、又は約29N/mm~約35N/mm、又は約30N/mm~約35N/mm、又は約20N/mm~約32N/mm、又は約25N/mm~約32N/mm、又は約29N/mm~約32N/mm、又は約30N/mm~約32N/mm、又は約20N/mm~約30N/mm、又は約25N/mm~約30N/mm、又は約29N/mm~約30N/mmの、ISO34に従って測定される引裂抵抗を有し得る;(m)約30~約70、例えば、約40~約70、又は約50~約70、又は約30~約60、又は約40~約60、又は約50~約60、又は約30~約55、又は約40~約55、又は約50~約55、又は約30~約52、又は約40~約52、又は約50~約52の、ISO7619-1に従って測定されるショアA硬さを有し得る;(n)約10%~約50%、例えば、約20%~約50%、又は約30%~約50%、又は約35%~約50%、又は約38%~約50%、又は約10%~約45%、又は約20%~約45%、又は約30%~約45%、又は約35%~約45%、又は約38%~約45%、又は約10%~約43%、又は約20%~約43%、又は約30%~約43%、又は約35%~約43%、又は約38%~約43%の、ISO815に従って測定される圧縮永久ひずみを有し得る;(o)約0.200g~約0.450g、例えば、約0.210g~約0.450g、又は約0.250g~約0.450g、又は約0.300g~約0.450g、又は約0.200g~約0.425g、又は約0.210g~約0.425g、又は約0.250g~約0.425g、又は約0.300g~約0.425g、又は約0.200g~約0.400g、又は約0.210g~約0.400g、又は約0.250g~約0.400g、又は約0.300g~約0.400g、又は約0.200g~約0.300g、又は約0.210g~約0.300g、又は約0.250g~約0.300g、又は約0.300g~約0.300gの、ISO4649に従って試験した場合の摩耗量を示し得る;及び/又は(p)約0.20cm3~約0.60cm3、例えば、約0.25cm3~約0.60cm3、又は約0.30cm3~約0.60cm3、又は約0.20cm3~約0.55cm3、又は約0.25cm3~約0.55cm3、又は約0.30cm3~約0.55cm3、約0.20cm3~約0.50cm3、又は約0.25cm3~約0.50cm3、又は約0.30cm3~約0.50cm3の、ISO4649による耐摩耗性を有し得る。
【0110】
ポリマー組成物は、(a)エラストマー(例えば、ゴム)を含み、約0.5~約30分、例えば、約0.5~約20分、又は約0.5~約10分、又は約1~約5分、又は約1~約3分、又は約2~約10分、又は約2~約5分、又は約2~約3分の、ISO6502(パート3)に従ってロータレス加硫試験機を使用して測定される、t90加硫時間を有し得る;(b)約10~約55、例えば、約20~約55、又は約30~約55、又は約35~約55、約40~約55、又は約41~約55、又は約42~約55、又は約45~約55、又は約46~約55、又は約35~約50、又は約40~約50、又は約41~約50、又は約42~約50、又は約45~約50、又は約46~約50、又は約35~約47、又は約40~約47、又は約41~約47、又は約42~約47、又は約45~約47、又は約46~約47、又は約35~約46、又は約40~約46、又は約41~約46、又は約42~約46、又は約45~約46、又は約35~約43、又は約40~約43、又は約41~約43、又は約42~約43、又は約35~約42、又は約40~約42、又は約41~約42、又は約35~約41、又は約40~約41の、ISO6502(パート3)に従ってロータレス加硫試験機を使用して測定される架橋密度を有し得る;(c)約20MU~約100MU、例えば、約20MU~約90MU、又は約20MU~約80MU、又は約20MU~約70MU、又は約20MU~約60MU、又は約20MU~約50MU、約25MU~約90MU、又は約25MU~約80MU、又は約25MU~約70MU、又は約25MU~約60MU、又は約25MU~約50MU、約30MU~約90MU、又は約30MU~約80MU、又は約30MU~約70MU、又は約30MU~約60MU、又は約30MU~約50MU、約35MU~約90MU、又は約35MU~約80MU、又は約35MU~約70MU、又は約35MU~約60MU、又は約35MU~約50MU、約40MU~約90MU、又は約40MU~約80MU、又は約40MU~約70MU、又は約40MU~約60MU、又は約40MU~約50MU、約25MU~約50MU、又は約30MU~約50MU、又は約32MU~約50MU、又は約35MU~約50MU、又は約36MU~約50MU、又は約20MU~約40MU、又は約25MU~約40MU、又は約30MU~約40MU、又は約32MU~約40MU、又は約35MU~約40MU、又は約36MU~約40MU、又は約20MU~約38MU、又は約25MU~約38MU、又は約30MU~約38MU、又は約32MU~約38MU、又は約35MU~約38MU、又は約36MU~約38MU、又は約20MU~約37MU、又は約25MU~約37MU、又は約30MU~約37MU、又は約32MU~約37MU、又は約35MU~約37MU、又は約36MU~約37MU、又は約20MU~約35MU、又は約25MU~約35MU、又は約30MU~約35MU、又は約32MU~約35MU、又は約20MU~約33MU、又は約25MU~約33MU、又は約30MU~約33MU、又は約32MU~約33MUの、ISO289-1に従ってせん断ディスク粘度計を使用して測定される、100℃でのムーニー粘度を有し得る;(d)約15kPa~約50kPa、例えば、約15kPa~約40kPa、又は約15kPa~約35kPa、又は約15kPa~約32kPa、又は約20kPa~約50kPa、又は約20kPa~約40kPa、又は約20kPa~約35kPa、又は約20kPa~約32kPaの、ISO13145に従ってムービングダイレオメーターを使用して得られる、150%伸張での(複素動的弾性率G=G’+iG’’の)貯蔵弾性率G’を有し得る;(e)約1.0kg/m3~約1.50kg/m3、例えば、約1.10kg/m3~約1.50kg/m3、又は約1.20kg/m3~約1.50kg/m3、又は約1.0kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.10kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.20kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.0kg/m3~約1.35kg/m3、1.10kg/m3~約1.35kg/m3、1.20kg/m3~約1.35kg/m3、又は約1.25kg/m3~約1.50kg/m3、又は約1.30kg/m3~約1.50kg/m3、又は約1.33kg/m3~約1.50kg/m3、又は約1.20kg/m3~約1.45kg/m3、又は約1.25kg/m3~約1.45kg/m3、又は約1.30kg/m3~約1.45kg/m3、又は約1.33kg/m3~約1.45kg/m3、又は約1.20kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.25kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.30kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.33kg/m3~約1.40kg/m3、又は約1.20kg/m3~約1.35kg/m3、又は約1.25kg/m3~約1.35kg/m3、又は約1.30kg/m3~約1.35kg/m3、又は約1.33kg/m3~約1.35kg/m3、又は約1.20kg/m3~約1.34kg/m3、又は約1.25kg/m3~約1.34kg/m3、又は約1.30kg/m3~約1.34kg/m3、又は約1.33kg/m3~約1.34kg/m3の、ISO2781に従って測定される密度を有し得る;(f)約0.5MPa~約1.7MPa、例えば、約0.5MPa~約1.6MPa、又は約0.5MPa~約1.5MPa、又は約0.8MPa~約1.7MPa、又は約0.8MPa~約1.6MPa、又は約0.8MPa~約1.5MPa、又は約0.9MPa~約1.7MPa、又は約0.9MPa~約1.6MPa、又は約0.9MPa~約1.5MPa、又は約1.0MPa~約1.5MPa、又は約1.1MPa~約1.5MPa、又は約1.2MPa~約1.5MPa、又は約0.5MPa~約1.4MPa、又は約0.8MPa~約1.4MPa、又は約0.9MPa~約1.4MPa、又は約1.0MPa~約1.4MPa、又は約1.1MPa~約1.4MPa、又は約1.2MPa~約1.4MPa、又は約0.5MPa~約1.3MPa、又は約0.8MPa~約1.3MPa、又は約0.9MPa~約1.3MPa、又は約1.0MPa~約1.3MPa、又は約1.1MPa~約1.3MPa、又は約1.2MPa~約1.3MPa、又は約0.5MPa~約1.2MPa、又は約0.8MPa~約1.2MPa、又は約0.9MPa~約1.2MPa、又は約1.0MPa~約1.2MPa、又は約1.1MPa~約1.2MPa、又は約0.5MPa~約1.1MPa、又は約0.8MPa~約1.1MPa、又は約0.9MPa~約1.1MPa、又は約1.0MPa~約1.1MPaの、ISO37に従って測定される、50%伸びでの弾性率(すなわち、引張弾性率)、M50を有し得る;(g)約1.0MPa~約2.5MPa、例えば、約1.2MPa~約2.5MPa、又は約1.4MPa~約2.5MPa、又は約1.5MPa~約2.5MPa、又は約1.6MPa~約2.5MPa、又は約1.8MPa~約2.5MPa、又は約1.0MPa~約2.4MPa、又は約1.2MPa~約2.4MPa、又は約1.4MPa~約2.4MPa、又は約1.5MPa~約2.4MPa、又は約1.6MPa~約2.4MPa、又は約1.8MPa~約2.4MPa、又は約1.0MPa~約2.2MPa、又は約1.2MPa~約2.2MPa、又は約1.4MPa~約2.2MPa、又は約1.5MPa~約2.2MPa、又は約1.6MPa~約2.2MPa、又は約1.8MPa~約2.2MPa、又は約1.0MPa~約2.0MPa、又は約1.2MPa~約2.0MPa、又は約1.4MPa~約2.0MPa、又は約1.5MPa~約2.0MPa、又は約1.6MPa~約2.0MPa、又は約1.8MPa~約2.0MPa、又は約1.0MPa~約1.9MPa、又は約1.2MPa~約1.9MPa、又は約1.4MPa~約1.9MPa、又は約1.5MPa~約1.9MPa、又は約1.6MPa~約1.9MPa、又は約1.8MPa~約1.9MPa、又は約1.0MPa~約1.8MPa、又は約1.2MPa~約1.8MPa、又は約1.4MPa~約1.8MPa、又は約1.5MPa~約1.8MPa、又は約1.6MPa~約1.8MPa、又は約1.0MPa~約1.6MPa、又は約1.2MPa~約1.6MPa、又は約1.4MPa~約1.6MPa、又は約1.5MPa~約1.6MPaの、ISO37に従って測定される、100%伸びでの弾性率(すなわち、引張弾性率)、M100を有し得る;(h)約1.5MPa~約5.5MPa、又は約1.5MPa~約5.0MPa、例えば、約1.5MPa~約4.5MPa、又は約1.5MPa~約4.0MPa、又は約1.5MPa~約3.5MPa、又は約1.5MPa~約3.4MPa、又は約1.5MPa~約3.3MPa、又は約1.5MPa~約3.2MPa、又は約1.5MPa~約3.1MPa、又は約1.5MPa~約3.0MPa、又は約1.5MPa~約2.9MPa、又は約1.5MPa~約2.7MPa、又は約1.5MPa~約2.6MPa、又は約1.6MPa~約5.5MPa、又は約1.6MPa~約5.0MPa、又は約1.6MPa~約4.5MPa、又は約1.6MPa~約4.0MPa、又は約1.6MPa~約3.5MPa、又は約1.6MPa~約3.4MPa、又は約1.6MPa~約3.3MPa、又は約1.6MPa~約3.2MPa、又は約1.6MPa~約3.1MPa、又は約1.6MPa~約3.0MPa、又は約1.6MPa~約2.9MPa、又は約1.6MPa~約2.7MPa、又は約1.6MPa~約2.6MPa、又は約2.0MPa~約5.5MPa、又は約2.0MPa~約5.0MPa、又は約2.0MPa~約4.5MPa、又は約2.0MPa~約4.0MPa、又は約2.0MPa~約3.5MPa、又は約2.0MPa~約3.4MPa、又は約2.0MPa~約3.3MPa、又は約2.0MPa~約3.2MPa、又は約2.0MPa~約3.1MPa、又は約2.0MPa~約3.0MPa、又は約2.0MPa~約2.9MPa、又は約2.0MPa~約2.7MPa、又は約2.0MPa~約2.6MPa、又は約2.2MPa~約4.5MPa、又は約2.4MPa~約4.5MPa、又は約2.5MPa~約4.5MPa、又は約2.6MPa~約4.5MPa、又は約2.8MPa~約4.5MPa、又は約2.9MPa~約4.5MPa、又は約3.0MPa~約4.5MPa、又は約3.1MPa~約4.5MPa、又は約3.2MPa~約4.5MPa、又は約3.3MPa~約4.5MPa、又は約2.0MPa~約4.0MPa、又は約2.2MPa~約4.0MPa、
又は約2.4MPa~約4.0MPa、又は約2.5MPa~約4.0MPa、又は約2.6MPa~約4.0MPa、又は約2.8MPa~約4.0MPa、又は約2.9MPa~約4.0MPa、又は約3.0MPa~約4.0MPa、又は約3.1MPa~約4.0MPa、又は約3.2MPa~約4.0MPa、又は約3.3MPa~約4.0MPa、又は約2.0MPa~約3.5MPa、又は約2.2MPa~約3.5MPa、又は約2.4MPa~約3.5MPa、又は約2.5MPa~約3.5MPa、又は約2.6MPa~約3.5MPa、又は約2.8MPa~約3.5MPa、又は約2.9MPa~約3.5MPa、又は約3.0MPa~約3.5MPa、又は約3.1MPa~約3.5MPa、又は約3.2MPa~約3.5MPa、又は約3.3MPa~約3.5MPa、又は約2.0MPa~約3.4MPa、又は約2.2MPa~約3.4MPa、又は約2.4MPa~約3.4MPa、又は約2.5MPa~約3.4MPa、又は約2.6MPa~約3.4MPa、又は約2.8MPa~約3.4MPa、又は約2.9MPa~約3.4MPa、又は約3.0MPa~約3.4MPa、又は約3.1MPa~約3.4MPa、又は約3.2MPa~約3.4MPa、又は約3.3MPa~約3.4MPa、又は約2.0MPa~約3.3MPa、又は約2.2MPa~約3.3MPa、又は約2.4MPa~約3.3MPa、又は約2.5MPa~約3.3MPa、又は約2.6MPa~約3.3MPa、又は約2.8MPa~約3.3MPa、又は約2.9MPa~約3.3MPa、又は約3.0MPa~約3.3MPa、又は約3.1MPa~約3.3MPa、又は約3.2MPa~約3.3MPa、又は約2.0MPa~約3.2MPa、又は約2.2MPa~約3.2MPa、又は約2.4MPa~約3.2MPa、又は約2.5MPa~約3.2MPa、又は約2.6MPa~約3.2MPa、又は約2.8MPa~約3.2MPa、又は約2.9MPa~約3.2MPa、又は約3.0MPa~約3.2MPa、又は約3.1MPa~約3.2MPa、又は約2.0MPa~約3.1MPa、又は約2.2MPa~約3.1MPa、又は約2.4MPa~約3.1MPa、又は約2.5MPa~約3.1MPa、又は約2.6MPa~約3.1MPa、又は約2.8MPa~約3.1MPa、又は約2.9MPa~約3.1MPa、又は約3.0MPa~約3.1MPa、又は約2.0MPa~約3.0MPa、又は約2.2MPa~約3.0MPa、又は約2.4MPa~約3.0MPa、又は約2.5MPa~約3.0MPa、又は約2.6MPa~約3.0MPa、又は約2.8MPa~約3.0MPa、又は約2.9MPa~約3.0MPa、又は約2.0MPa~約2.9MPa、又は約2.2MPa~約2.9MPa、又は約2.4MPa~約2.9MPa、又は約2.5MPa~約2.9MPa、又は約2.6MPa~約2.9MPa、又は約2.8MPa~約2.9MPa、又は約2.0MPa~約2.7MPa、又は約2.2MPa~約2.7MPa、又は約2.4MPa~約2.7MPa、又は約2.5MPa~約2.7MPa、又は約2.6MPa~約2.7MPa、又は約2.0MPa~約2.6MPa、又は約2.2MPa~約2.6MPa、又は約2.4MPa~約2.6MPa、又は約2.5MPa~約2.6MPaの、ISO37に従って測定される、300%伸びでの弾性率(すなわち、引張弾性率)、M300を有し得る;(i)約1.45~約3.10、例えば、約1.45~約3.0、又は約1.45~約2.90、又は約1.45~約2.80、又は約1.45~約2.70、又は約1.45~約2.60、又は約1.45~約2.40、又は約1.45~約2.50、又は約1.45~約2.30、又は約1.45~約2.10、又は約1.45~約2.00、又は約1.45~約1.94、又は約1.45~約1.90、又は約1.45~約1.80、又は約1.45~約1.70、又は約1.50~約3.10、又は約1.50~約3.0、又は約1.50~約2.90、又は約1.50~約2.80、又は約1.50~約2.70、又は約1.50~約2.60、又は約1.50~約2.40、又は約1.50~約2.50、又は約1.50~約2.30、又は約1.50~約2.10、又は約1.50~約2.00、又は約1.50~約1.94、又は約1.50~約1.90、又は約1.50~約1.80、又は約1.50~約1.70、又は約1.50~約2.50、又は約1.60~約2.50、又は約1.62~約2.50、又は約1.70~約2.50、又は約1.80~約2.50、又は約1.90~約2.50、又は約1.50~約2.30、又は約1.60~約2.30、又は約1.62~約2.30、又は約1.70~約2.30、又は約1.80~約2.30、又は約1.90~約2.30、又は約1.50~約2.10、又は約1.60~約2.10、又は約1.62~約2.10、又は約1.70~約2.10、又は約1.80~約2.10、又は約1.90~約2.10、又は約1.50~約2.00、又は約1.60~約2.00、又は約1.62~約2.00、又は約1.70~約2.00、又は約1.80~約2.00、又は約1.90~約2.00、又は約1.50~約1.94、又は約1.60~約1.94、又は約1.62~約1.94、又は約1.70~約1.94、又は約1.80~約1.94、又は約1.90~約1.94、又は約1.50~約1.90、又は約1.60~約1.90、又は約1.62~約1.90、又は約1.70~約1.90、又は約1.80~約1.90、又は約1.50~約1.80、又は約1.60~約1.80、又は約1.62~約1.80、又は約1.70~約1.80、又は約1.50~約1.70、又は約1.60~約1.70、又は約1.62~約1.70の、強化指数、M300/M100を有し得る;(j)約6MPa~約15MPa、例えば、約6MPa~約12MPa、又は約6MPa~約11MPa、又は約6MPa~約10.8MPa、又は約6MPa~約10MPa、又は約8MPa~約15MPa、又は約9MPa~約15MPa、又は約9.3MPa~約15MPa、又は約10MPa~約15MPa、又は約8MPa~約12MPa、又は約9MPa~約12MPa、又は約9.3MPa~約12MPa、又は約10MPa~約12MPa、又は約8MPa~約11MPa、又は約9MPa~約11MPa、又は約9.3MPa~約11MPa、又は約10MPa~約11MPa、又は約8MPa~約10.8MPa、又は約9MPa~約10.8MPa、又は約9.3MPa~約10.8MPa、又は約10MPa~約10.8MPa、又は約8MPa~約10MPa、又は約9MPa~約10MPa、又は約9.3MPa~約10MPaの、ISO37に従って測定される引張強度を有し得る;(k)約500%~約1500%、例えば、約600%~約1500%、又は約700%~約1500%、又は約710%~約1500%、又は約1000%~約1500%、又は約500%~約1200%、又は約600%~約1200%、又は約700%~約1200%、又は約710%~約1200%、又は約1000%~約1200%、又は約500%~約1100%、又は約600%~約1100%、又は約700%~約1100%、又は約710%~約1100%、又は約1000%~約1100%、又は約500%~約1010%、又は約600%~約1010%、又は約700%~約1010%、又は約710%~約1010%、又は約1000%~約1010%、又は約500%~約800%、又は約600%~約800%、又は約700%~約800%、又は約710%~約800%の、ISO37に従って測定される破断伸びを有し得る;(l)約20N/mm~約40N/mm、例えば、約25N/mm~約40N/mm、又は約29N/mm~約40N/mm、又は約30N/mm~約40N/mm、又は約20N/mm~約35N/mm、又は約25N/mm~約35N/mm、又は約29N/mm~約35N/mm、又は約30N/mm~約35N/mm、又は約20N/mm~約32N/mm、又は約25N/mm~約32N/mm、又は約29N/mm~約32N/mm、又は約30N/mm~約32N/mm、又は約20N/mm~約30N/mm、又は約25N/mm~約30N/mm、又は約29N/mm~約30N/mmの、ISO34に従って測定される引裂抵抗を有し得る;(m)約30~約70、例えば、約40~約70、又は約50~約70、又は約30~約60、又は約40~約60、又は約50~約60、又は約30~約55、又は約40~約55、又は約50~約55、又は約30~約52、又は約40~約52、又は約50~約52の、ISO7619-1に従って測定されるショアA硬さを有し得る;(n)約10%~約50%、例えば、約20%~約50%、又は約30%~約50%、又は約35%~約50%、又は約38%~約50%、又は約10%~約45%、又は約20%~約45%、又は約30%~約45%、又は約35%~約45%、又は約38%~約45%、又は約10%~約43%、又は約20%~約43%、又は約30%~約43%、又は約35%~約43%、又は約38%~約43%の、ISO815に従って測定される圧縮永久ひずみを有し得る;(o)約0.200g~約0.450g、例えば、約0.210g~約0.450g、又は約0.250g~約0.450g、又は約0.300g~約0.450g、又は約0.200g~約0.425g、又は約0.210g~約0.425g、又は約0.250g~約0.425g、又は約0.300g~約0.425g、又は約0.200g~約0.400g、又は約0.210g~約0.400g、又は約0.250g~約0.400g、又は約0.300g~約0.400g、又は約0.200g~約0.300g、又は約0.210g~約0.300g、又は約0.250g~約0.300g、又は約0.300g~約0.300gの、ISO4649に従って試験した場合の摩耗量を示し得る;及び(p)約0.20cm3~約0.60cm3、例えば、約0.25cm3~約0.60cm3、又は約0.30cm3~約0.60cm3、又は約0.20cm3~約0.55cm3、又は約0.25cm3~約0.55cm3、又は約0.30cm3~約0.55cm3、約0.20cm3~約0.50cm3、又は約0.25cm3~約0.50cm3、又は約0.30cm3~約0.50cm3の、ISO4649による耐摩耗性を有し得る。
【0111】
ポリマー組成物を作製する方法
ポリマー組成物は、ポリマー又はポリマー前駆体を、本発明のタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)及びあらゆる他の任意の成分と組み合わせることによって調製され得る。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)(及びあらゆる他の任意の成分)をポリマー前駆体と組み合わせる場合、ポリマー前駆体、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)(及び他の任意の成分)の得られた組合せが硬化され得る。
ポリマー組成物は、その成分(タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を除く)を密接に一緒に混合することによって調製することができる。その場合、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を、最終的なポリマー複合体又は物品を形成するための処理の前に、成分及びあらゆる所望の追加の成分の混合物と適切にブレンド、例えば、乾式ブレンドすることができる。
【0112】
ポリマー組成物は、例えば、本明細書に開示されるあらゆる実施形態によるものであり得る。
本発明のポリマー組成物の調製は、当業者に容易に明らかになるように、当技術分野で公知のあらゆる適切な混合法によって達成することができる。このような方法は、例えば、個々の成分又はその前駆体の乾式ブレンド、及び従来の方法でのその後の処理を含む。成分のうちのある特定のものは、所望であれば、配合混合物に添加する前に予備混合することができる。
【0113】
熱可塑性ポリマー組成物の場合、このような処理は、組成物から物品を作製するための押出機内で直接溶融混合すること、又は別個の混合装置内で予備混合することを含み得る。或いは、個々の成分の乾燥したブレンドを、予備溶融混合することなく直接射出成形することができる。
ポリマー組成物は、その成分を密接に一緒に混合することによって調製することができる。その場合、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を、上記のように処理する前に、ポリマー及びあらゆる所望の追加の成分と適切に乾式ブレンドすることができる。
他のフィラー化合物を添加し、混合段階でブレンドしてもよい。
【0114】
架橋又は硬化ポリマー組成物を調製するために、未硬化成分又はその前駆体のブレンド、及び所望であれば、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)及びあらゆる所望の非タルク成分を、ポリマーを架橋及び/又は硬化させるために、使用されるポリマーの性質及び量に従って、有効量のあらゆる適切な架橋剤又は硬化系と、熱、圧力及び/又は光の適切な条件下で接触させる。
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)及びあらゆる所望の他の成分が重合時にその場で存在するポリマー組成物を調製するために、モノマー及びあらゆる所望の他のポリマー前駆体、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)及びあらゆる他の成分のブレンドを、モノマーをタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)及びあらゆる他の成分とその場で重合させるために、使用されるモノマーの性質及び量に従って、熱、圧力及び/又は光の適切な条件下で接触させる。
【0115】
ある特定の実施形態では、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を、撹拌しながら、ポリマー及び任意に硬化剤を含む混合物に分散させる。混合物は、離型剤をさらに含んでもよい。得られた分散体を脱気して、混入した空気を除去することができる。次いで、得られた分散体を適切な型に注ぎ入れるか(液体の場合)、圧縮成形用の型に入れるか(固体の場合)、又は型に注入して(固体の場合)、硬化させることができる。適切な硬化温度は、ポリマー及び硬化剤に依存して、20~200℃、例えば、20~120℃、又は60~90℃、又は150~200℃の範囲である。
出発ポリマー混合物は、プレポリマーをさらに含むことができる。プレポリマーは、出発ポリマーに対応していてもしていなくてもよい。
出発ポリマー又はポリマー/モノマー溶液の粘度、硬化剤、離型剤及びタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)の量は、最終硬化生成物の要件に従って変化させることができる。一般に、添加するタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)の量が多いほど、分散体の粘度が高くなる。分散剤を添加して、分散体の粘度を低下させることができる。或いは、出発溶液中のポリマーの量を減少させることができる。
【0116】
適切な硬化剤は、当業者に容易に明らかになり、有機過酸化物、ヒドロペルオキシド及びアゾ化合物を含む。過酸化物及びヒドロペルオキシド硬化剤の例としては、ジメチルジブチルペルオキシヘキサン、ベンジルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、ラウリルペルオキシド、シクロヘキサノンペルオキシド、t-ブチルペルベンゾエート、t-ブチルヒドロペルオキシド、t-ブチルベンゼンヒドロペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド及びt-ブチルペルオクトエート(t-butyl peroctoate)が挙げられる。
配合組成物は、スリップ助剤(slip aid)(例えば、エルカミド)、加工助剤(例えば、Polybatch(登録商標)AMF-705)、離型剤及び抗酸化剤などの追加の成分をさらに含み得る。
【0117】
適切な離型剤は、当業者に容易に明らかになり、脂肪酸、並びに脂肪酸及び有機リン酸エステルの亜鉛、カルシウム、マグネシウム及びリチウム塩を含む。具体例は、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム オレイン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛である。典型的には、スリップ助剤及び加工助剤、並びに離型剤は、マスターバッチの質量に基づいて約5質量%未満の量で添加される。次いで、ポリマー物品は、当業者に容易に明らかになるように、当技術分野で公知の従来技術を使用して押出、圧縮成形、又は射出成形され得る。したがって、以下に記載されるように、本発明はまた、本発明のポリマー組成物から形成された物品に関する。
【0118】
ポリマー組成物がエラストマー(例えば、ゴム)を含む実施形態では、エラストマー(例えば、ゴム)の硬化(例えば、加硫)が、硫黄の存在を必要とし得る。硬化(例えば、加硫)はまた、促進剤を使用して促進され得る。適切な促進剤には、グアニジン、ジチオカルバメート、チウラム(thirum)、2-メルカプトベンゾチアゾール、亜鉛-2-メルカプトベンゾチアゾール、メルカプトベンゾチアゾールジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、チオ尿素、ベンゾチアゾールスルフェンアミド及びイソプロピルキサンテートが含まれる。
【0119】
ある特定の実施形態では、ポリマー組成物が、存在する場合、ポリマー組成物の配合中に添加される着色剤を含む。着色剤は、マスターバッチの形態で添加され得る。適切な色は種々様々である。
ある特定の実施形態では、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)が、非充填ポリマーが供給され、溶融される二軸スクリュー押出機に添加される。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、ホッパーを通して、例えば、重力供給を介して押出機に供給され、ポリマーと均一にブレンドされる。混合物は押出機から出て、冷却され得る。次いで、例えば、混合物を有用な形状にさらに圧縮成形又は射出成形することができる。
【0120】
上記の方法は、配合及び押出を含み得る。配合は、二軸スクリューコンパウンダー、例えば、Clextral BC21ダブルスクリュー押出機又はLeistritz ZSE 18二軸スクリュー押出機又はBaker Perkins 25mm二軸スクリューコンパウンダーを使用して行われ得る。ポリマー、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)及び任意の追加の成分は予備混合され、単一ホッパーから供給され得る。得られた溶融物は、例えば、水浴中で冷却され、次いで、ペレット化され得る。試験片、例えば、シャルピーバー又は引張ダンベルは、フィルムに射出成型又は圧縮成形又は鋳造又は吹込され得る。スクリュー温度は、約100℃~約300℃の間、例えば、約150℃~約280℃の間、例えば、約180℃~約250℃の間、又は約200~230℃の間であり得る。スクリュー速度は、約100~1200rpmの間、例えば、約100~1000rpmの間、例えば、約200~800rpmの間、例えば、約250~650rpmの間、例えば、約200~400rpmの間、又は約500~700rpmの間であり得る。ある特定の実施形態では、スクリュー速度が約300rpmである。他の実施形態では、スクリュー速度が約600rpmである。適切な射出成形装置には、例えば、Billion 50T Proximaプレスが含まれる。ポリマー組成物は成形前に乾燥され得る。乾燥は、あらゆる適切な温度、例えば、約60℃で、適切な期間、例えば、約1時間~20時間の間、例えば、約2~18時間の間、又は約1~3時間の間、又は約4~8時間の間、又は約12~18時間の間行われ得る。乾燥中の温度は一定に保っても変化させてもよい。ある特定の実施形態では、乾燥中の温度が、約70~120℃の間、例えば、約80~100℃の間、例えば、約90℃である。成形は、一般に、ポリマー組成物が流動性である温度で行われる。例えば、成形温度は、約100~300℃の間、例えば、約200~300℃の間、又は約240~約280℃の間であり得る。成形後、成形片を冷却し、硬化させる。
【0121】
ポリマー組成物は、ゴムなどのエラストマーポリマー組成物を処理するために一般的に使用されるように2ロールミルを使用して調製され得る。2ロールミルは、反対方向に可変速度で回転する2つの水平に対向するシリンダー又はロールを備える。ロール間の距離及び回転速度は、ロール間に導入されるポリマー及び他の成分に印加されるせん断力及び圧縮力を変化させるように調整可能である。ロールの1つ又は複数は中空であり得る、及び/又は冷却され得る。ポリマー組成物は、2ロールミル内で、ポリマーにタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)及びあらゆる他の成分を配合することによって調製され得る。調製プロセスは、2つ以上の段階で行われてもよい。第1の素練り段階では、生のポリマー(例えば、ゴム)を2ロールミルに通してポリマーを可塑化することができる。1つ又は複数の第2の配合段階では、フィラー及び/又は添加剤を、2ロールミルを使用してポリマー内に混合することができる。一例では、調製プロセスは、ポリマー(例えば、ゴム)を2ロールミルに通してポリマー(例えば、ゴム)を可塑化すること;ポリマーを2ロールミル内で添加剤(例えば、ステアリン酸、酸化亜鉛、PEG等)と混合すること;2ロールミル内でポリマーにタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を配合し、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)及びオイルを交互にポリマーに添加すること;並びに2ロールミル内で促進剤及び/又は硫黄をポリマー内に混合することを含む。
【0122】
或いは、ポリマー組成物は、ゴムなどのエラストマーポリマー組成物の処理に一般的に使用されるように、Banbury密閉式混合機などの密閉式混合機を使用して調製され得る。密閉式混合機は、異なる速度で互いに向かって回転する、混合チャンバ内に囲まれた2つ以上の回転子を備える。回転子は、スパイラルブレードを備えてもよい。回転子の1つ又は複数は、加熱又は冷却され得る。混合される材料は、ホッパーを通して混合チャンバに供給され得、フローティングウェイトはフィードの上部に置かれ、材料が混合チャンバ内に閉じ込められ得る。ポリマー組成物は、密閉式混合機内で、ポリマーにタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)及びあらゆる他の成分を配合することによって調製され得る。
或いは、ポリマー組成物は、2ロールミル及び密閉式混合機を使用して調製され得る。例えば、ポリマー組成物を、最初に密閉式混合機内(例えば、ポリマーを可塑化し、タルク粒子を含む鉱物フィラー、オイル、表面処理剤及び/又は添加剤を組み込むため)、次に2ロールミル内(例えば、ポリマー組成物にステアリン酸、硫黄、酸化亜鉛、促進剤及び/又は他の添加剤を配合するため)で調製することができる。
【0123】
他の適切な処理技術には、ガスアシスト射出成形、カレンダー成形、真空成形、熱成形、ブロー成形、ドローイング、スピニング、フィルム成形、積層又はこれらのあらゆる組合せが含まれる。当業者に明らかなように、あらゆる適切な装置が使用され得る。
ポリマー組成物を、本明細書に記載されるようにあらゆる適切な方法で処理して商品を形成する、又は商品に組み込むことができる。ポリマー組成物から形成され得る商品は種々様々である。例としては、タイヤ、靴底(例えば、靴のアウトソール)、コンベアベルト、Vベルト及びキャタピラートレッド(例えば、キャタピラートレッドブロック)が挙げられる。
【0124】
タルク粒子の使用
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は 、ポリマー組成物に使用され得る。
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、ポリマー組成物を強化するために使用され得る(すなわち、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)をポリマー組成物に添加することによって)。例えば、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、ポリマー組成物の剛性を増加させるために(例えば、50%(すなわち、M50)、100%(すなわち、M100)及び/又は300%(M300)伸びでのポリマー組成物の弾性率を増加させることによって);ポリマー組成物の強度を増加させるために(例えば、ポリマー組成物の引張強度を増加させることによって);ポリマー組成物の耐摩耗性を増加させるために;ポリマー組成物の強化指数、M300/M100を増加させるために;及び/又はポリマー組成物の引裂抵抗を増加させるために使用され得る。
【0125】
タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、本発明によるタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を含まないポリマー組成物と比較して、ポリマー組成物の剛性(例えば、M50、M100又はM300)、強度(例えば、引張強度)、耐摩耗性、強化指数(すなわち、M300/M100)及び/又は引裂抵抗を増加させ得る。特に、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、本発明によらないタルク粒子で充填されたポリマー組成物と比較して、ポリマー組成物の剛性(例えば、M50、M100又はM300)、強度(例えば、引張強度)、耐摩耗性、強化指数(すなわち、M300/M100)及び/又は引裂抵抗を増加させ得る。例えば、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、同量の本発明によらないタルク粒子で充填されたポリマー組成物と比較して、ポリマー組成物の剛性(例えば、M50、M100又はM300)、強度(例えば、引張強度)、耐摩耗性、強化指数(すなわち、M300/M100)及び/又は引裂抵抗を増加させ得る。
【0126】
追加的又は代替的に、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を使用して、ポリマー組成物の粘度を低下させることができる(すなわち、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)をポリマー組成物に添加することによって)。例えば、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を使用して、100℃でのポリマー組成物のムーニー粘度を低下させることができる。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、本発明によるタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を含まないポリマー組成物と比較して(例えば、同量の、本発明によらないタルク粒子で充填されたポリマー組成物と比較して)、ポリマー組成物の粘度(例えば、100℃でのポリマー組成物のムーニー粘度)を低下させ得る。
追加的又は代替的に、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を使用して、ポリマー組成物の架橋密度を増加させることができる(すなわち、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)をポリマー組成物に添加することによって)。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、本発明によるタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を含まないポリマー組成物と比較して(例えば、同量の、本発明によらないタルク粒子で充填されたポリマー組成物と比較して)ポリマー組成物の架橋密度を増加させ得る。
【0127】
追加的又は代替的に、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を使用して、ポリマー組成物の加硫時間を短縮することができる(すなわち、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)をポリマー組成物に添加することによって)。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、本発明によるタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を含まないポリマー組成物と比較して(例えば、同量の、本発明によらないタルク粒子で充填されたポリマー組成物と比較して)ポリマー組成物の加硫時間を短縮し得る。
追加的又は代替的に、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を使用して、ポリマー組成物のせん断弾性率を減少させることができる(すなわち、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)をポリマー組成物に添加することによって)。例えば、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を使用して、ポリマー組成物の貯蔵せん断弾性率G’を減少させることができる(すなわち、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)をポリマー組成物に添加することによって)。タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、本発明によるタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を含まないポリマー組成物と比較して(例えば、同量の、本発明によらないタルク粒子で充填されたポリマー組成物と比較して)ポリマー組成物の貯蔵せん断弾性率G'を減少させ得る。
【0128】
ポリマー組成物は、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)以外のフィラーを含み得る。例えば、ポリマー組成物は、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)以外の1種又は複数の鉱物を含み得る。例えば、ポリマー組成物は、合成シリカ若しくはケイ酸塩(例えば、沈降シリカ若しくはケイ酸塩)、天然シリカ若しくはケイ酸塩、粘土鉱物(例えば、カオリン、ハロイサイト若しくはボールクレイなどの含水カンダイト粘土)、カーボンブラック、アルカリ土類金属炭酸塩若しくは硫酸塩、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイト、石膏、無水(焼成)カンダイト粘土、例えばメタカオリン若しくは完全焼成カオリン、マイカ、パーライト、長石、霞石閃長岩、珪灰石、珪藻土、重晶石及び/又はガラスを含み得る。ある特定の実施形態では、ポリマー組成物が、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)に加えて、沈降シリカ、カオリンなどの粘土鉱物、及び/又はカーボンブラックを含む。ある特定の実施形態では、ポリマー組成物が、本発明のタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)以外のタルクを含み得る。本発明によるタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、1種又は複数の他のフィラーの代替として使用されるかもしれない。本発明によるタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)の使用は、強化、剛性、強度、引裂耐性若しくは架橋密度の実質的な損失なしに、及び/又は粘度、せん断弾性率(例えば、貯蔵せん断弾性率)若しくは加硫時間の実質的な増加なしに、使用される1種又は複数の他のフィラーの量の減少を可能にするかもしれない。本発明によるタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)は、特に、強化、剛性、強度、引裂抵抗若しくは架橋密度の実質的な損失なしに、及び/又は粘度、せん断弾性率(例えば、貯蔵せん断弾性率)若しくは加硫時間の実質的な増加なしに、沈降シリカを含むポリマー組成物中の沈降シリカ(例えば、その一部)に取って代わるために使用され得る。すなわち、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)をポリマー組成物に含めることによって、強化、剛性、強度、引裂抵抗、架橋密度、粘度、せん断弾性率(例えば、貯蔵せん断弾性率)又は加硫時間などの所望の特性を達成しながら、より少ない沈降シリカを使用することが可能となり得る。
【0129】
本発明は、上記の実施形態に限定されず、本明細書に記載される概念から逸脱することなく、様々な修正及び改善を行うことができることが理解されるだろう。相互に排他的な場合を除き、特徴のあらゆるものを、別個に、又はあらゆる他の特徴と組み合わせて採用してもよく、本開示は、本明細書に記載される1つ又は複数の特徴の全ての組合せ及び部分的組合せに拡張され、これらを含む。
疑義を避けるために、本出願は、以下の番号付きパラグラフに記載される主題を対象とする:
【0130】
1.約35m2/g以上のBET比表面積、並びに(a)約2.0μm以下の、Sedigraphによるd50;及び(b)約5.0μm以下の、レーザーによるd50の一方又は両方を有する、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)。
2.(a)Sedigraphによるd50が、約1.5μm以下、例えば、約1.0μm以下である、若しくは約0.1μm~約2.0μm、例えば、約0.1μm~約1.5μm、若しくは約0.1μm~約1.0μmである;(c)レーザーによるd50が、約4.0μm以下、例えば、約3.0μm以下である、若しくは約1.0μm~約5.0μm、例えば、約1.0μm~約4.0μm、若しくは約1.0μm~約3.0μmである;及び/又は(c)BET比表面積が約40m2/g以上である、パラグラフ1に記載のタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)。
【0131】
3.(a)約10.0μm以下、例えば、約7.0μm以下、若しくは約4.0μm~約10.0μm、若しくは約4.0μm~約7.0μmの、レーザーによるd95;(b)約7.0μm以下、例えば、約5.0μm以下、若しくは約2.0μm~約7.0μm、若しくは約2.0μm~約5.0μmの、レーザーによるd75;(c)約3.0μm以下、例えば、約2.0μm以下、若しくは約0.5μm~約3.0μm、若しくは約0.5μm~約2.0μmの、レーザーによるd25;(d)約5.0μm以下、例えば、約3.0μm以下、若しくは約0.5μm~約5.0μm、若しくは約0.5μm~約3.0μmの、Sedigraphによるd95;(e)約3.0μm以下、例えば、約2.0μm以下、若しくは約0.1μm~約3.0μm、若しくは約0.1μm~約2.0μmの、Sedigraphによるd75;(f)約1.0μm以下、例えば、約0.5μm以下、若しくは約0.1μm~約1.0μm、若しくは約0.1μm~約0.5μmの、Sedigraphによるd25;及び/又は(g)約7.5g/m2以下、例えば、約0.01g/m2~約7.5g/m2、若しくは約0.01g/m2~約4.0g/m2の、結晶化度指数、CIを有する、パラグラフ1又はパラグラフ2に記載のタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)。
【0132】
4.パラグラフ1~3のいずれかに記載のタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を調製する方法であって、(a)撹拌ビーズミル内でタルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)を乾式粉砕して、粉砕されたタルク材料(例えば、粉砕された微結晶性タルク材料)を製造するステップと;(b)粉砕されたタルク材料(例えば、粉砕された微結晶性タルク材料)を分級して、粗い画分を除去するステップとを含む方法。
【0133】
5.約2mm~約10mm、例えば、約4mm~約6mmの直径を有する粉砕ビーズを含む粉砕媒体を使用して、撹拌ビーズミル内でタルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)を乾式粉砕するステップを含み、粉砕ビーズが、セラミック、例えば、アルミナ若しくはジルコニア;プラスチック;又は金属、例えば、鋼製であってもよい、パラグラフ4に記載の方法。
6.粗い画分をさらなる乾式粉砕のために撹拌ビーズミルに戻すステップを含む、パラグラフ4又はパラグラフ5に記載の方法。
【0134】
7.タルク供給材料(例えば、微結晶性タルク供給材料)が、(a)約5.0μm~約20mm、例えば、約5.0μm~約10mm、若しくは約5.0μm~約1mm、若しくは約5.0μm~約20.0μm、若しくは約5.0μm~約10.0μmの、50μm以下のd50の値についてはSedigraphによる、及び50μm超のd50の値についてはふるい分けによる、d50;(b)約5.0μm~約20mm、例えば、約5.0μm~約10mm、若しくは約5.0μm~約1mm、若しくは約5.0μm~約40.0μm、若しくは約5.0μm~約20.0μmの、1mm以下のd50の値についてはレーザーによる、及び1mm超のd50の値についてはふるい分けによる、d50;(c)約80以上、例えば、約85以上のMinolta Y白色度;(d)約85以上、例えば、約90以上のCIELAB L*;(e)約1.0以下、例えば、約0.5以下のCIELAB a*;(f)約1.0~約4.0、例えば、約2.0~約3.0のCIELAB b*;(g)約30m2/g以下、例えば、約20m2/g以下、若しくは約10m2/g以下のBET比表面積;(h)約60%以上、例えば、約80%以上のタルクのタルク含有量及び約40%以下、例えば、約20%以下の任意の緑泥石含有量;並びに/又は(i)約7.5g/m2以下、例えば、約0.01g/m2~約7.5g/m2、若しくは約0.01g/m2~約4.0g/m2の、結晶化度指数、CIを有する、パラグラフ4~6のいずれかに記載の方法。
【0135】
8.パラグラフ1~3のいずれかに記載のタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を含むポリマー組成物。
9.(a)約5phr以上、例えば、約10phr以上、若しくは約50phr以上のタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を含む;(b)タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)以外の鉱物、例えば、沈降シリカ、若しくはカオリンなどの粘土鉱物、若しくはカーボンブラックをさらに含む;及び/又は(c)合成ゴム若しくは天然ゴム、例えば、スチレン-ブタジエンゴムなどのエラストマーを含む、パラグラフ8に記載のポリマー組成物。
【0136】
10.パラグラフ8又はパラグラフ9に記載のポリマー組成物を作製する方法であって、ポリマー又はポリマー前駆体を、パラグラフ1~3のいずれかに記載のタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)と組み合わせるステップを含む方法。
11.同量のパラグラフ1~3のいずれかに記載されないタルク粒子を含むポリマー組成物と比較して、(a)ポリマー組成物の50%伸びでの弾性率、M50を増加させるため;(b)ポリマー組成物の100%伸びでの弾性率、M100を増加させるため;(c)ポリマー組成物の300%伸びでの弾性率、M300を増加させるため;(d)ポリマー組成物の耐摩耗性を増加させるため;(e)ポリマー組成物の強化指数M300/M100を増加させるため;(f)ポリマー組成物の引張強度を増加させるため;(g)ポリマー組成物の引裂抵抗を増加させるため;(h)ポリマー組成物の架橋密度を増加させるため;(i)ポリマー組成物の加硫時間を短縮するため;(j)ポリマー組成物のムーニー粘度を低下させるため;及び/又は(k)ポリマー組成物のせん断弾性率を減少させるための、ポリマー組成物におけるパラグラフ1~3のいずれかに記載のタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)の使用。
【0137】
12.参照量のパラグラフ1~3のいずれかに記載されないタルク粒子を含む参照ポリマー組成物と比較して、(a)ポリマー組成物の50%伸びでの弾性率、M50を増加させる;(b)ポリマー組成物の100%伸びでの弾性率、M100を増加させる;(c)ポリマー組成物の300%伸びでの弾性率、M300を増加させる;(d)ポリマー組成物の耐摩耗性を増加させる;(e)ポリマー組成物の強化指数M300/M100を増加させる;(f)ポリマー組成物の引張強度を増加させる;(g)ポリマー組成物の引裂抵抗を増加させる;(h)ポリマー組成物の架橋密度を増加させる;(i)ポリマー組成物の加硫時間を短縮する;(j)ポリマー組成物のムーニー粘度を低下させる;及び/又は(k)ポリマー組成物のせん断弾性率を減少させる方法であって、パラグラフ1~3のいずれかに記載のタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)をポリマー組成物に参照量で添加するステップを含む方法。
【0138】
13.ポリマー組成物が、合成ゴム又は天然ゴム、例えば、スチレン-ブタジエンゴムなどのエラストマーを含むエラストマーポリマー組成物である、パラグラフ11に記載の使用又はパラグラフ12に記載の方法。
14.(a)ポリマー組成物が、約5phr以上、例えば、約10phr以上、若しくは約50phr以上のタルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)を含む;並びに/又は(b)ポリマー組成物が、タルク粒子(例えば、微結晶性タルク粒子)以外の鉱物、例えば、沈降シリカ、珪藻土及び/若しくはカオリンなどの粘土鉱物、若しくはカーボンブラックをさらに含む、パラグラフ11~13のいずれかに記載の使用又は方法。
【実施例
【0139】
(実施例1)
微結晶性タルク供給材料を粉砕及び分級することによって、3種の異なる微結晶性タルク粒子(例1、例2及び例3)を調製した。
微結晶性タルク供給材料は、(Sedigraphによる)d50が7.8μmであり、(レーザーによる)d50が10.4μmであり、BET比表面積が9.2m2/gであり、95%タルク(すなわち、ケイ酸マグネシウム)及び4%緑泥石を含有する(熱重量分析による)、オーストラリアのスリースプリングスタルク鉱山から得られた微結晶性タルクとした。
図7は、4種の異なるタルク材料A~Dについての相対湿度の関数としての水吸着のプロットを示す。タルク材料Dは、参照微結晶性タルクに対応する。
【0140】
微結晶性タルク供給材料を、52kgの直径4~6mmの鋼製(例1)又はアルミナ製(例2及び例3)粉砕ビーズを使用して、NETZSCH Ecutec PAMIR 30撹拌ビーズミル(ドイツ所在のNETZSCH-Feinmahltechnik GmbHから入手可能)を使用して粉砕した。NETZSCH Ecutec PAMIR 30撹拌ビーズミルは、設置電力22kW、吸収電力6~8kW(セラミックビーズと使用する場合)、操作速度400rpmを有する。
粉砕された微結晶性タルクを、NETZSCH Ecutec BORA 50ターボ空気分級機(ドイツ所在のNETZSCH-Feinmahltechnik GmbHから入手可能)を使用して、粗い分画及び細かい分画に分級した。NETZSCH Ecutec BORA 50ターボ空気分級機は、最大空気流量1800m3/時間、最大回転子速度8700rpm、設置電力10kW、供給量最大1800kg/時間及びメインファン設置電力30kWを有する。
撹拌ビーズミル及び空気分級機を、粗い分画をさらに粉砕するために撹拌ビーズミルにフィードバックするように、図1に示されるように粉砕/分級回路に配置した。
NETZSCH Ecutec PAMIR 30撹拌ビーズミル及びNETZSCH Ecutec BORA 50ターボ空気分級機の操作条件を表1に示す。
【0141】
【表1】
【0142】
(SedigraphとMalvernレーザー散乱の両方による)粒径分布、BET比表面積、Minolta Y白色度、並びにCIElab L*及びb*値を、例のそれぞれについて分析した。粒径分布及びBET比表面積を得る方法は、実施例5、6及び7においてより詳細に示される。結果を、市販のタルク粒子(参照1)と比較して、表2に示す。例1、例2及び例3について、表2はまた、参照1と比較したBET比表面積の増加パーセンテージ(ΔBET)を示す。
【0143】
【表2】
【0144】
コヒーレント散乱ドメイン当たりのTOT層の数、N(TOT)とBET比表面積の比として定義される、結晶化度指数、CIを、上に記載される方法によって例1及び例2について決定した。結果を図2に示す。図2はまた、参照タルク粒子T.1、T.2、T.3及びT.4についてのCIの測定値を示す。参照タルク粒子T.1及びT.2は市販の巨視的結晶性タルクである。参照タルク粒子T.3及びT.4は市販の微結晶性タルクである。
【0145】
表3に示される組成(ゴム100当たりの部(phr)で測定される)を有する6種のスチレン-ブタジエン白ゴム(SBR)配合物(F.1~F.6)を、表4に示されるプロセスによって、フリクション比18:24の実験室2ロールミル(Gibitre Instruments srlから入手可能)で調製した。
【0146】
【表3】
【0147】
【表4】
【0148】
表5は、配合物F.1~F.6のそれぞれについての、最小トルク測定値(ML)、最大トルク測定値(MH)、架橋密度(ΔC)、ts2スコーチ時間、50%硬化までの加硫時間(t50)、90%硬化までの加硫時間(t90)及び100℃でのムーニー粘度(MV)を示す。ML、MH、ΔC、ts2、t50及びt90は、ISO-6502に従ってムービングダイレオメーターを使用して測定した。ムーニー粘度は、ISO289-1に従ってムーニー粘度計を使用して測定した。
【0149】
【表5】
【0150】
密度、50%伸びでの弾性率(M50)、100%伸びでの弾性率(M100)、300%伸びでの弾性率(M300)、強化指数M300/M100、引張強度(TS)、破断伸び(Elong.)、引裂抵抗(TR)、ショアA硬さ(H)及び圧縮永久ひずみ(CS)を含む物理的特性を、配合物F.1~F.6のそれぞれについて測定した。各特性を10の異なる試料から測定し、平均を得た。結果を、各測定値の下の対応する標準偏差(σ)と共に表6に示す。密度はISO2781に従って測定した。引張特性はISO37に従って測定した。引裂抵抗はISO34に従って測定した。ショアA硬さはISO7619-1に従って測定した。圧縮永久ひずみはISO815に従って測定した。耐摩耗性はISO4649に従って測定した。
【0151】
【表6】
【0152】
(実施例2)
表7に示される組成(ゴム100当たりの部(phr)で測定される)を有する6種のスチレン-ブタジエン白ゴム(SBR)配合物(F.7~F.12)を、実施例1に記載されるプロセスを使用して調製した。
【0153】
【表7】
【0154】
表8は、実施例1に示されるように測定される、配合物のそれぞれについての、最小トルク測定値(ML)、最大トルク測定値(MH)、架橋密度(ΔC)、ts1スコーチ時間、ts2スコーチ時間、50%硬化までの加硫時間(t50)、90%硬化までの加硫時間(t90)及び100℃でのムーニー粘度(MV)を示す。
【0155】
【表8】

引張強度、破断伸び、引裂抵抗及び圧縮永久ひずみを、実施例1に示される方法によって、配合物のそれぞれについて測定した。結果を図3図4図5及び図6に示す。
【0156】
次いで、密度、50%伸びでの弾性率(M50)、100%伸びでの弾性率(M100)、300%伸びでの弾性率(M300)、強化指数M300/M100、引張強度(TS)、破断伸び(Elong.)、引裂抵抗(TR)、ショアA硬さ(H)、圧縮永久ひずみ(CS)、摩耗量及び耐摩耗性(AR)を含む物理的特性を、配合物F.7~F.12のそれぞれについて測定した。各特性を10の異なる試料から測定し、平均を得た。結果を、各測定値の下の対応する標準偏差(σ)と共に表9に示す。密度はISO2781に従って測定した。引張特性はISO37に従って測定した。引裂抵抗はISO34に従って測定した。ショアA硬さはISO7619-1に従って測定した。圧縮永久ひずみはISO815に従って測定した。耐摩耗性はISO4649に従って測定した。
【0157】
【表9】
【0158】
50%伸びでの弾性率(M50)、100%伸びでの弾性率(M100)、300%伸びでの弾性率(M300)、引張強度(TS)、破断伸び(Elong.)、引裂抵抗(TR)、ショアA硬さ(H)を、70℃で168時間老化した後の配合物F.7~F.12のそれぞれについても測定した。各特性を10の異なる試料から測定し、平均を得た。結果を、各測定値の下の対応する標準偏差(σ)及び老化前の対応する測定値と比較した変化パーセンテージ(Δ)と共に表10に示す。
【0159】
【表10】
【0160】
(実施例3)
表11に示される組成(ゴム100当たりの部(phr)で測定される)を有する8種のスチレン-ブタジエン白ゴム(SBR)配合物(F.13~F.20)を、実施例1に記載されるプロセスを使用して調製した。
【0161】
【表11】
【0162】
表12は、実施例1に記載されるように測定される、配合物のそれぞれについての、最小トルク測定値(ML)、最大トルク測定値(MH)、架橋密度(ΔC)、ts1スコーチ時間、ts2スコーチ時間、50%硬化までの加硫時間(t50)及び90%硬化までの加硫時間(t90)を示す。表12はまた、ISO13145に従ってムービングダイレオメーターを使用して得られる、150%伸張での(複素動的弾性率G=G’+iG’’の)貯蔵弾性率G’の測定値も含む。G’はムーニー粘度に匹敵する。
【0163】
【表12】
【0164】
次いで、密度、50%伸びでの弾性率(M50)、100%伸びでの弾性率(M100)、300%伸びでの弾性率(M300)、強化指数M300/M100、引張強度(TS)、破断伸び(Elong.)、引裂抵抗(TR)及びショアA硬さ(H)を含む物理的特性を、配合物F.13~F.17及びF.20について測定した。各特性を10の異なる試料から測定し、平均を得た。結果を、各測定値の下の対応する標準偏差(σ)と共に表13に示す。密度はISO2781に従って測定した。引張特性はISO37に従って測定した。引裂抵抗はISO34に従って測定した。ショアA硬さはISO7619-1に従って測定した。
【0165】
【表13】

圧縮永久ひずみ(CS)、摩耗量及び耐摩耗性(AR)も、配合物F.13~F.20について測定した。各特性を10の異なる試料から測定し、平均を得た。結果を、各測定値の下の対応する標準偏差(σ)と共に表14に示す。圧縮永久ひずみはISO815に従って測定した。耐摩耗性はISO4649に従って測定した。
【0166】
【表14】
【0167】
50%伸びでの弾性率(M50)、100%伸びでの弾性率(M100)、300%伸びでの弾性率(M300)、引張強度(TS)、破断伸び(Elong.)、引裂抵抗(TR)及びショアA硬さ(H)を、70℃で168時間老化した後の配合物F.13~F.20のそれぞれについても測定した。各特性を10の異なる試料から測定し、平均を得た。結果を、各測定値の下の対応する標準偏差(σ)及び老化前の対応する測定値と比較した変化パーセンテージ(Δ)と共に表15に示す。
【0168】
【表15】
【0169】
(実施例4)
表16及び表17に示される組成(ゴム100当たりの部(phr)で測定される)を有する9種のスチレン-ブタジエン/ブタジエンゴム(SBR/BR)配合物(F.21~F.29)を、表18及び表19に示されるプロセスによって、Banbury(登録商標)ミキサー(段階1及び段階2について)及び2ロールミル(段階3について)で調製した。オイル、ポリエチレングリコール、ステアリン酸、硫黄、酸化亜鉛及び促進剤も、表18及び表19に示されるように組成に含めた。
【0170】
【表16】
【0171】
【表17】
【0172】
【表18】
【0173】
【表19】
【0174】
表20及び表21は、配合物F.21~F.29のそれぞれについての、最小トルク測定値(ML)、最大トルク測定値(MH)、架橋密度(ΔC)、ts1スコーチ時間、ts2スコーチ時間、50%硬化までの加硫時間(t50)、90%硬化までの加硫時間(t90)、100℃でのムーニー粘度(MV)、せん断貯蔵弾性率(G’)、せん断損失弾性率(G’’)及びせん断損失正接(tanδ)を示す。ML、MH、ΔC、ts1、ts2、t50及びt90は、ISO-6502に従ってムービングダイレオメーターを使用して測定した。ムーニー粘度は、ISO289-1に従ってムーニー粘度計を使用して測定した。表20及び表21はまた、シランを使用しないで得られた対応する結果と比較した、シラン処理を含めた場合のΔC、ts2及びt90の増加又は低下も示す。
【0175】
【表20】
【0176】
【表21】
【0177】
ゴムをシリカのみで充填した場合、シランの使用によりΔCが減少する。対照的に、タルクでシリカの10%及び20%を置き換えると、シラン処理シリカで充填されたゴムと比較してΔCが増加する。
【0178】
シランの使用は、シリカ、タルク又はカオリンで充填されたゴムのt90加硫時間を増加させる傾向がある。シリカをタルクで部分的に置き換えると、t90加硫時間が短縮される。
シランの使用は、特にシリカで充填されたゴムについて、ムーニー粘度の低下をもたらす。シリカをタルクで部分的に置き換えると、ムーニー粘度が低下する。
シリカをタルクに部分的に置き換えると、せん断tanδが減少する。シランの使用により、G’が減少する。シリカをタルクで部分的に置き換えると、シリカ及びシランで充填されたゴムによって得られるG’値よりもわずかに高いG’値が得られる。
【0179】
密度、50%伸びでの弾性率(M50)、100%伸びでの弾性率(M100)、300%伸びでの弾性率(M300)、引張強度(TS)、破断伸び(Elong.)、ダイCによる引裂抵抗(TRダイC)、トラウザー法による引裂抵抗(TRトラウザー)、ショアA硬さ(H)、圧縮永久ひずみ(CS)、摩耗(A)及び耐摩耗性(AR)を含む物理的特性を、配合物F.21~F.29のそれぞれについて測定した。各特性を10の異なる試料から測定し、平均を得た。結果を、各測定値の下の対応する標準偏差(σ)と共に表22及び表23に示す。密度はISO2781に従って測定した。引張特性はISO37に従って測定した。引裂抵抗はISO34に従って測定した。ショアA硬さはISO7619-1に従って測定した。圧縮永久ひずみはISO815に従って測定した。耐摩耗性はISO4649に従って測定した。表22及び表23はまた、シランを使用しないで得られた対応する結果と比較した、シラン処理を含めた場合の様々な特性の増加又は低下も示す。
【0180】
【表22】
【0181】
【表23】
【0182】
全ての化合物が、同様の範囲の硬度値を示す。
タルクの存在により、引張強度及び破断伸びが改善される。
シリカをシランと組み合わせて得られた引裂抵抗は、シリカをタルクで部分的に置き換えた場合に有効に維持される。
シランを使用すると、耐摩耗性が増加する。シリカをタルクで部分的に置き換えると、耐摩耗性が増加する。
タルクで充填されたゴムを使用して達成された引張強度は、カオリンで充填されたゴムよりも高い。
【0183】
50%伸びでの弾性率(M50)、100%伸びでの弾性率(M100)、300%伸びでの弾性率(M300)、引張強度(TS)、破断伸び(Elong.)、ダイCによる引裂抵抗(TRダイC)、トラウザー法による引裂抵抗(TRトラウザー)及びショアA硬さ(H)を、70℃で168時間老化した後の配合物F.21~F.29のそれぞれについても測定した。各特性を10の異なる試料から測定し、平均を得た。結果を、各測定値の下の対応する標準偏差(σ)、及び老化前の対応する測定値(すなわち、「初期」)と比較した変化パーセンテージ、及びシランを使用しないで得られた対応する測定値と比較した変化パーセンテージと共に表24及び表25に示す。
【0184】
【表24】

【0185】
【表25】
【0186】
(実施例5)
(Sedigraphによる)粒径分布を決定する方法
Micromeritics Instruments製のSedigraph IIIを使用して粒径分布(PSD)を決定した。
【0187】
1リットルの脱塩水を含有するビーカーに250mgのCalgon(メタリン酸ナトリウム)を(化学天秤を使用して)秤量し、(機械的撹拌によって)完全に溶解することによって分散溶液を調製した。このステップには45~60分かかった。次いで、1mlのTriton X(ポリエチレングリコールオクチルフェニルエーテル)を、少なくとも10分間撹拌しながら溶液に添加した。Calgon及びTriton Xは湿潤剤及び分散剤である。
【0188】
4.8gのタルク粒子試料を80mlの分散溶液と組み合わせることによって、沈降分析のためにタルク粒子の試料を調製した。最初に、タルク粒子をビーカー中で80mlの分散溶液の数滴と組み合わせ、ペーストの粘稠度が達成されるまで手動撹拌機を使用して混合物を混合した。次いで、80mlの分散溶液の残りをビーカーに添加した。ビーカーを超音波浴に30秒間入れて、気泡を除去した。
【0189】
次いで、以下の設定で、Sedigraph IIIを使用して、分散試料で沈降分析を行った:
- 分散溶液粘度:0.7523mPa.秒
- 分散溶液密度:0.9948g/cm3
- 試料密度:タルク粉末について2.78g/cm3
- 最大直径:52μm
- 最小直径:0.4μm
- モード:高速
- 気泡検出:粗
以下の基準が満たされた場合に、結果を有効であると見なした:
- レイノルズ数が0.3未満であった;
- ベースライン(分散溶液のみ)が125~130kcount/秒の間であった;
- フルスケール(試料懸濁液)が95~105kcount/秒の間であった;及び
- ベース/フルスケール間の差が35kcount/秒未満であった。
【0190】
(実施例6)
(レーザー回折による)粒径分布を決定する方法
Malvern instruments製のMastersizer 2000を使用して粒径分布(PSD)を決定した。
レーザー回折分析のためにタルク粒子の試料を調製した。必要量のタルク粒子を50mlビーカーに秤量した。10μm以上の(Sedigraphによる)d50を有するタルク粒子については、1g~2gの間の量のタルク粒子を使用した。10μm未満の(Sedigraphによる)d50を有するタルク粒子については、0.2g~0.5gの間の量のタルク粒子を使用した。
【0191】
粗いタルク粒子(10μm以上の、Sedigraphによるd50を有する)については、試料を無水エタノール(99.5%)湿潤剤と組み合わせた。特に、粉末試料はビーカーの底部によく分布していた。数滴のエタノールを粉末に添加し、ペーストの粘稠度が達成されるまで手動撹拌機を使用して混合した。2ml~2.5mlの間のエタノールを、3mlの使い捨てピペットを使用してビーカーに添加し、手動撹拌機で懸濁液を混合した。ビーカーを超音波浴に30秒間入れて、気泡を除去した。
【0192】
次いで、以下の設定で、Mastersizer 2000を使用して、試料でレーザー回折分析を行った:
- サンプラー:Hydro 2000G
- 測定理論:ミー1.589-0.01(すなわち、タルク屈折率)
- 水屈折率:1.33
- 測定範囲:0.02~2000μm
- 結果計算モデル:標準分析
- スナップ数:
測定の持続時間:8秒
1測定当たりのスナップ数:8000スナップ
バックグラウンドノイズ時間:8000スナップ
バックグラウンドノイズスナップ:8秒
- 吸光度(obscuration)限界:
低:5%
高:20%
- バックグラウンドノイズアラーム(検出器番号1のバックグラウンドノイズの値):150単位未満
- サンプラーの測定パラメータ:
ポンプ:1800rpm
撹拌:700rpm
超音波:100%
【0193】
分析を以下のように行った:
吸光度下限が5%に設定され、吸光度上限が20%に設定されたことを確認した。撹拌機速度を700rpmに、ポンプを1800rpmに、超音波を100%に設定した。レーザーの強度を確認した。レーザーの強度が77.5%未満である場合、測定セルが清潔であること;気泡がないこと;及び測定セルウィンドウに結露がないことを確認した。
バックグラウンドノイズを測定し、レーザー(赤及び青)の強度を測定した。レーザーの位置を調節したら、レーザーの強度及びバックグラウンドノイズの強度(検出器番号1から検出器番号51まで連続的に低下していなければならない)を確認した。
使い捨てピペットを使用して、タルク粒子懸濁液を含有するビーカーから2mlの試料を採取し、必要な吸光度が得られるまで、測定セルに一滴ずつ添加した:10μm以上の(Sedigraphによる)d50を有する製品については、15~20%の間の吸光度を有する測定を使用した;10μm未満の(Sedigraphによる)d50を有する製品については、5~12%の間の吸光度を有する測定を使用した。懸濁液をセル内で約60秒間ホモジナイズした。
【0194】
ソフトウェアは、微粉のパーセンテージとして表されるPSD曲線を直接追跡する。曲線の妥当性は、重み付き残差の値、信号対ノイズ比、及び検出器の関数としてのバックグラウンドノイズの光度の分布によって制御される。得られた結果は、重み付き残差が1.5%未満であり、曲線に異常がない限り有効である。測定信号の強度及び検出器のバックグラウンドノイズは、データレポートタブを使用して調べることができる。バックグラウンドノイズの強度は、検出器番号1から検出器番号51まで着実に低下しなければならない。測定信号の強度は、バックグラウンドノイズの強度よりも有意に大きくなければならない。バックグラウンドノイズの強度は、セルの清潔さに依存する。信号の強度は、主に試料濃度(すなわち、吸光度)に依存する。
圧力が高すぎる場合又は水温が低すぎる場合、測定セルにおいて、気泡又は結露などのいくつかの問題が発生し得ることが分かっている。このような問題を回避するために、濾過システムを設置して、水の清浄度を向上させ、圧力を低下させること、及びミキサータップを設置して、タンクに供給される前に水温を20~25℃の間に調整することが推奨される。光学ベンチ(レーザー)をオフにしないことも推奨される。
【0195】
(実施例7)
BET比表面積を決定する方法
「Determination de l'aire massique (surface specifique) des poudres par adsorption de gaz - Methode B.E.T. - Mesure volumetrique par adsorption d’azote a basse temperature」(ガス吸着による粉末の質量面積(比表面)の決定-BET法-低温での窒素吸着による体積測定)と題された規格NF X 11-621に基づく方法を使用して、BET比表面積を決定した。
本方法は、真空ポンプ、VacPrep 061脱気セクション、Tristar 3000S測定セクション及び試料ホルダーを備えるMicromeritics測定装置(米国所在のMicromeritics Instrument Corp.から入手可能)、0.1mgの精度を有するMettler AG204スケール、デュワーフラスコ、窒素吸着ガス並びにヘリウムキャリアガスを使用した。
【0196】
試料を空の試料ホルダーの近くで(0.1mgの精度まで)秤量し、その質量M0をgで記録した。次いで、事前にホモジナイズされた粉末試料を、漏斗を使用して試料ホルダーに導入した。試料と試料ホルダーの上部との間に十分な空間(デッドボリューム)を残して、ガスの自由な循環を可能にした。試料ホルダーを脱気ステーションの1つに入れ、10Paの一次真空下、250℃で約20分間脱気した。脱気後、脱気ステーションから測定ステーションへの試料ホルダーの移送中に空気を導入しないように、十分な量の窒素を試料ホルダーに添加した。
【0197】
次いで、試料ホルダーを測定ステーションに取り付け、液体窒素を含有するデュワーフラスコを試料ホルダーの周りに配置した。デバイス制御ソフトウェアを使用してBET測定を開始した。次いで、デバイスが以下の操作を自動的に行った:
- 試料ホルダーの移送のために導入された窒素の真空除去;
- リークテスト;
- ヘリウムキャリアガスの添加;
- 周囲温度でのデッドボリュームの測定;
- 液体窒素を使用した冷デッドボリュームの測定;
- ヘリウム真空除去;
- リークテスト;
- 950mmHgでの窒素の添加及び飽和圧力の測定;並びに
- 分析値の取得。
【0198】
機器のデータ取得及び処理ソフトウェアは、5つの測定された吸着点から変換されたBETラインをプロットした。デュワーフラスコ、次いで、試料ホルダーを取り外した。装置を周囲温度に戻し、次いで、試料を試料ホルダーの近くで再び(0.1mgの精度まで)秤量し、質量をM2(g)として記録した。試料の試験部分の質量、Mを、以下に従って計算した(g):
M=M2-M0
【0199】
次いで、値Mをソフトウェア計算プログラムに導入し、試料のBET比表面積(m2/g)を自動的に計算した。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】