(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-10
(54)【発明の名称】金属化半導体ダイ及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/329 20060101AFI20240403BHJP
H01L 23/12 20060101ALI20240403BHJP
H01L 21/301 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
H01L29/90 Z
H01L23/12 501P
H01L21/78 Q
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023563004
(86)(22)【出願日】2022-03-08
(85)【翻訳文提出日】2023-12-08
(86)【国際出願番号】 EP2022055910
(87)【国際公開番号】W WO2022223195
(87)【国際公開日】2022-10-27
(31)【優先権主張番号】102021110276.6
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】300002160
【氏名又は名称】ティーディーケイ・エレクトロニクス・アクチェンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】TDK ELECTRONICS AG
【住所又は居所原語表記】Rosenheimer Strasse 141e, 81671 Muenchen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】シェイガンプアー, メヘルダード
(72)【発明者】
【氏名】アフレンツァー, ギュンター
(72)【発明者】
【氏名】トマシェヴィッチ, ダフォーア
(72)【発明者】
【氏名】フェイシティンガー, トーマス
【テーマコード(参考)】
5F063
【Fターム(参考)】
5F063AA46
5F063BA45
5F063BB03
5F063CB02
5F063CB05
5F063CB24
5F063DD64
5F063DD90
5F063DG11
(57)【要約】
本発明は、半導体ダイ(2)であって、半導体材料を含むベース本体(20)と、ダイ(2)を電気的に接触させることができる接触パッド(6)が設けられた2つの接触領域(4)を有する表面と、接触パッド(6)に直接適用される2つの金属キャップ(11)とを備える、半導体ダイ(2)を構成する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体ダイ(2)であって、半導体材料を含むベース本体(20)と、前記ダイ(2)を電気的に接触させることができる接触パッド(6)が設けられた2つの接触領域(4)を有する表面と、前記接触パッド(6)に直接適用される2つの金属キャップ(11)とを備える、半導体ダイ(2)。
【請求項2】
前記接触領域(4)を前記接触パッド(6)と接続する2つの中間層(46)を更に備える、請求項1に記載の半導体ダイ(2)。
【請求項3】
半導体ダイ(2)を製造する方法であって、
ダイ(2)を用意するステップであって、前記ダイ(2)が、半導体材料を含むベース本体(20)と、前記ダイ(2)を電気的に接触させることができる接触パッド(6)が設けられた2つの接触領域(4)を有する表面とを備える、ステップと、電気的不動態化のためのパッシベーション層(21)を前記ダイの前記表面に適用することによって、各接触パッド(6)への外部アクセスを可能にするパッシベーションのない領域をもたらすステップと、前記接触パッド(6)と直接接触する金属キャップ(11)で前記ダイ(2)の前記表面の一部を金属化するステップと
を含む、方法。
【請求項4】
前記ステップが記載された順序で実行される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ダイ(2)を第1の側面で第1のメタライゼーションテープ(10)に装填することと、少なくとも1つの接触パッド(6)を含む前記第1のメタライゼーションテープ(10)によって覆われない前記ダイ(2)の連続領域を金属化することと、前記ダイ(2)を第2の側面で第2のメタライゼーションテープ(10)に装填することと、少なくとも1つの接触パッド(6)を含む前記第2のメタライゼーションテープ(10)によって覆われない前記ダイ(2)の連続領域を金属化することと
を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の金属化ステップの後に前記ダイ(2)の前記第2の側面の金属キャップ(11)を硬化させることと、前記第2の金属化ステップの後に前記ダイ(2)の前記第1の側面の金属キャップ(11)を硬化させることと
を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の金属化ステップ及び任意選択的な第1の硬化ステップの後に前記ダイ(2)を前記第1のメタライゼーションテープ(10)から解放することと、第2の金属化ステップ及び任意選択的な第2の硬化ステップの後に前記ダイ(2)を前記第2のメタライゼーションテープ(10)から解放することと
を更に含む、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記ダイ(2)が前記金属キャップ(11)を介して外部接触される、請求項3から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記金属キャップ(11)が前記パッシベーション層(21)に直接に適用される、請求項3から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記金属キャップ(11)が浸漬プロセスによって適用される、請求項3から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記金属キャップ(11)は、2つ又は3つの金属化ステップによって適用される2つ又は3つの異なる積層を備える、請求項3から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記金属キャップ(11)は、前記接触パッド(6)の金属又は金属の混合物とは異なる金属又は金属の混合物を備える、請求項3から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記パッシベーション層(21)が原子層堆積プロセスによって適用される、請求項3から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記原子層堆積プロセスが80℃未満の温度で実行される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
幾つかのダイ(2)がウェハ(1)レベルチップスケールパッケージプロセスによって並行して製造される、請求項3から14のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属化半導体ダイ、並びに半導体ダイを製造及び金属化する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
消費者電子デバイスにおいて、ESD(静電放電)保護は、過酷な過渡環境における堅牢性を確保するために不可欠となる。表面実装型デバイス(SMD)又はチップサイズパッケージ(CSP)デバイスとして製造される過渡電圧抑制(TVS)ダイオードは、システムレベルで電子デバイスを保護する広範囲に及ぶ。将来のデバイスの小型化目標を達成するために、ウェハレベルチップスケールパッケージング(WLCSP)技術によって製造されるCSPデバイスは、半導体部品の小型化のために益々使用されている。
【0003】
最先端の半導体ダイは、幾つかのステップで異なるパッシベーション層及び接触領域を伴って製造される。
【0004】
独国特許第102005004160号明細書は、パッシベーション層と、電気接触領域と、電気接触領域に適用される接触パッドとを備える、WLCSP技術によって製造される半導体素子を開示する。
【0005】
米国特許出願公開第2014/26488号明細書は、ダイを個片化した後に不動態化ステップによるウェハからの半導体ダイの製造を記載する。各半導体ダイの表面に2つの接触パッドが形成され、その後、半導体ダイがウェハから個片化される。パッシベーション層が、個片化されたダイに適用されるが、接触パッドを覆わない。
【0006】
米国特許出願公開第2012/104414号明細書は、ウェハから半導体ダイを製造する他の方法を記載する。各半導体ダイの一方の表面に2つの接触パッドが適用され、ウェハの反対側の表面にパッシベーション層が形成される。その後、ダイがウェハから分離される。
【0007】
国際特許出願公開第2018/151405号明細書は、半導体チップが絶縁体に埋め込まれるチップパッケージについて記載する。
【0008】
独国特許出願公開第102011056515号明細書は、外部接触パッド及び金属キャップが適用される、内部電極を有する不動態化セラミック又は半導体本体に基づく電気SMD部品を開示する。
【0009】
特開2012-4480号公報は、多層セラミック本体に外部メタライゼーションを適用し、その後にメタライゼーション層を硬化させるためのプロセスに関する。特に、金属ペーストが、セラミック本体の側面にスクリーン印刷によって塗布され、その後、硬化のために乾燥され、高温で焼結される。
【0010】
特開2002-184645号公報は、チップの端部が銀の導体ペースト中に浸漬されてコーティング膜を形成し、このコーティング膜が乾燥された後に600℃以上で焼結される、端子電極の製造方法に関する。その後、ニッケル又はスズコーティングが塗布される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
最新技術の方法の欠点に鑑みて、本発明の目的は、改良された半導体ダイ及び半導体ダイの製造方法を開示することである。
【0012】
この目的は、開示された半導体ダイ及び製造方法によって少なくとも部分的に解決される。
【課題を解決するための手段】
【0013】
半導体ダイは、半導体材料を含むベース本体と、ダイを電気的に接触させることができる接触パッドが設けられた2つの接触領域を有する表面と、接触パッドに直接適用される2つの金属キャップとを備える。
【0014】
ダイのベース本体は半導体材料を含む。ベース本体は主に半導体材料からなることができる。半導体材料は、シリコン(Si)材料を含んでもよい。半導体材料をベースとするダイは、ESD保護用途のためのTVSダイオードとして使用することができる。更なる実施形態において、ダイは、異なる用途のための微小電気機械システム(MEMS)デバイスとして使用されてもよい。これに代えて又は加えて、ダイは鉱物材料を含んでもよい。鉱物材料がセラミックを含んでもよい。ダイは、コンデンサ、バリスタ又はサーミスタとして使用されてもよい。
【0015】
金属キャップを接触パッドに適用することには幾つかの利点がある。
【0016】
第1に、ダイは、接触パッドよりもかなり大きな外面を有する金属キャップによって外部から電気的に接触され得る。パッシベーション層により、金属キャップとダイの接触パッド以外の領域との間の電流の発生を防止することができる。
【0017】
更に、接触パッドの寸法を縮小することさえ可能である。接触パッドが小さいほど、接触パッド間の距離を大きくすることができる。接触パッド間の距離が長くなると、リーク電流や寄生容量などの望ましくない影響が低減される。
【0018】
更に、金属キャップの大きな外表面積に起因して、PCB(プリント回路基板)などの他のデバイス上でのダイの組み立てプロセスが単純化される。記載された金属キャップは、好ましくは優れたはんだぬれ特性を示す。
【0019】
金属キャップによって与えられるダイの更なる金属化は、それらの安定性、特にダイ全体の曲げ強度及びせん断強度を更に高める。
【0020】
要約すると、TVSダイオードなどのダイの電気接触領域に金属キャップを適用することによって、ダイの電気特性を改善することができ、PCB上のダイの組み立てプロセスが単純化され、ダイと外部デバイスとの間の安定した安全な電気接触が達成され得る。
【0021】
ダイは、6つの長方形の側面を伴う直方体形状を有することができる。
【0022】
好ましくは、ベース本体は、モノリシックであり、更なる構成要素又は構造要素を備えない。
【0023】
一実施形態において、半導体ダイは、接触領域を接触パッドと接続する2つの中間層を更に備える。
【0024】
接触領域、任意選択的な中間層、及び接触パッドはそれぞれ、導電性材料を含む。好ましくは、接触領域、任意選択的な中間層、及び接触パッドは導電性金属又は金属の混合物を含む。記載された3つの構造要素のそれぞれの材料の組成は、互いに異なる。例えば、接触領域は、アルミニウム又は銅から選択される材料を含み、接触パッドは、銅、ニッケル又は金から選択される材料を含む。
【0025】
接触領域はベース本体の半導体材料に電気的に接触するように構成されるが、接触パッドは外部電気接点に接触するように構成される。中間層は、接触領域と接触パッドとを電気的及び機械的に接続するように構成される。中間層により、接触パッドと接触領域との間の接続を最適化することができる。
【0026】
更に、幾つかのステップを含む半導体ダイを製造及び金属化する方法が開示される。以下のステップの番号付けは、ステップが実行される順序を規定しない。各ステップは、番号順に実行されてもよい。
【0027】
前述した半導体ダイのあらゆる特徴は、以下の方法で製造される半導体ダイに適用することができる。一方、以下の方法で製造される半導体ダイのあらゆる特徴は、前述した半導体ダイにも適用することができる。
【0028】
第1のステップにおいて、半導体材料を含むベース本体と、ダイに電気的に接触するための2つの接触領域を有する表面とを備えるダイが用意される。ダイは、ダイオードとして、例えばTVSダイオードとして機能するように構成されてもよい。
【0029】
接触領域には、接触領域に適用される接触パッドが設けられる。接触パッドは、外部接点とダイの接触領域又は任意選択的な中間層との間の電気接触要素として機能する。外部接点は、例えば、プリント回路基板(PCB)上の電気接点である。
【0030】
第2のステップでは、電気的不動態化のためのパッシベーション層がダイの表面に適用される。パッシベーション層は、非不動態化領域を除いて、ダイの表面全体を覆ってもよい。それにより、各接触パッドへの外部アクセスを可能にする、パッシベーションのない領域、すなわち、前記非不動態化領域が設けられる。パッシベーション層は、ダイの表面を電気的に絶縁する。更に、パッシベーション層は、環境への影響又は物理的及び化学的反応からダイを保護する。好ましくは、接触パッドを除くダイの表面全体又は各接触パッドの少なくとも一部が不動態化される。
【0031】
好ましい実施形態において、パッシベーション層は、ALD(原子層堆積)プロセス又はCVD(化学気相堆積)プロセスによって適用されてもよい。不動態化されないようになっている領域(非不動態化領域)は、不動態化プロセス中に保護テープで覆われ得る。
【0032】
第3のステップでは、ダイの表面の一部がメタライゼーションプロセスによって金属キャップで覆われる。金属キャップは接触パッドに直接接触する。
【0033】
好ましい実施形態では、ステップが記載された順序で実行される。
【0034】
一実施形態において、ダイの前面は、ダイの第1の側面の近くに配置された少なくとも第1の接触領域と、ダイの第2の側面の近くに配置された第2の接触領域とを備える。好ましい実施形態では、第2の側面が第1の側面の反対側に配置され、第1の側面及び第2の側面が前面に対して垂直である。
【0035】
ダイは、6つの長方形の側面を伴う直方体形状を有することができる。
【0036】
記載された形状は、例えばPCB上にダイを組み立てるのに有利である。
【0037】
一実施形態において、金属化するステップは、幾つかの更なるステップを含むことができる。
【0038】
第1の更なるステップにおいて、ダイは、第1の面で第1のメタライゼーションテープに装填される。メタライゼーションテープは、接着層を伴うポリマーテープであってもよい。接着層は、熱剥離性を有していてもよい。このことは、所定の温度に加熱することによってテープをダイから剥離できることを意味する。メタライゼーションテープは、ダイを支持し、第1のメタライゼーションステップ中に第1の側面を保護する。
【0039】
次のステップでは、少なくとも1つの接触パッドを含む、第1のメタライゼーションテープによって覆われないダイの連続領域が金属化される。
【0040】
好ましくは、ダイの前面の領域が金属化される。更に、第2の側面及び第2の側面に隣接する他の側面の部分が金属化されてもよい。
【0041】
その後、第1の側面が第1のメタライゼーションテープから解放される。
【0042】
一実施形態において、金属化するステップは、ダイを第1の側面で第1のメタライゼーションテープに装填するステップと、少なくとも1つの接触パッドを含む第1のメタライゼーションテープによって覆われないダイの連続領域を金属化するステップと、ダイを第2の側面で第2のメタライゼーションテープに装填するステップと、少なくとも1つの接触パッドを含む第2のメタライゼーションテープによって覆われないダイの連続領域を金属化するステップとを含む。
【0043】
好ましい実施形態において、金属化するステップは、ダイの第1の面を第1のメタライゼーションテープに装填し、ダイの前面及び第2の側面の連続領域を金属化し、第2の側面を第2のメタライゼーションテープに装填し、ダイの前面及び第1の側面の連続領域を金属化するステップを含むことができる。ここで、前記連続領域は、前面に第2の接触パッドを備える。第2の接触パッドはダイの第2の接触領域に接触する。
【0044】
2つの接触パッドを設けることにより、電気回路を設計することができる。更なる実施形態において、ダイオードは、接触パッドを有する幾つかの接触領域を備える。
【0045】
接触パッドは、銅、ニッケル又は金のような導電性金属を含む。
【0046】
一実施形態において、方法は、第1の金属化ステップの後にダイの第2の側面の金属キャップを硬化させ、第2の金属化ステップの後にダイの第1の側面の金属キャップを硬化させる更なるステップを含む。
【0047】
硬化ステップは、例えばダイを特定の温度で特定の期間にわたって保持することによって、熱処理により実施されてもよい。
【0048】
一実施形態において、方法は、第1の金属化ステップの後に第1のメタライゼーションテープから第1の側面を解放し、第2の金属化ステップの後に第2のメタライゼーションテープから第2の側面を解放する更なるステップを含む。
【0049】
第1のメタライゼーションテープは、第2のメタライゼーションステップの前に解放される。したがって、第1のメタライゼーションテープは、第2のメタライゼーションテープとして使用することができる。両方のメタライゼーションテープは、熱剥離性接着層を備えることができ、したがって加熱によって剥離することができる。解放ステップは、前述の硬化ステップの後に実行されてもよい。
【0050】
好ましい実施形態において、接触パッドは、金属化後に金属キャップによって完全に覆われる。したがって、ダイは、信頼性が高く安全な態様で金属キャップを介して外部接触される。より正確には、金属キャップは、ダイを外部電気接点に電気的に接続するように構成される。
【0051】
一実施形態では、金属キャップがパッシベーション層に直接適用される。接触パッドとパッシベーション層との間に更なる層は存在しない。接触パッドの直接的な適用は、ダイに対するそれらの取り付けを改善する。
【0052】
一実施形態において、金属キャップは、前面に対して垂直な端面と、ダイの端面に隣接する4つの側面とに連続して適用される。
【0053】
金属キャップが各ダイの幾つかの側面に適用されるため、TVSダイオードを配向要件なく更に組み立てることができる。
【0054】
一実施形態では、金属キャップが浸漬プロセスによって適用される。浸漬プロセスは、単純で同等の安価な方法でダイの金属化を可能にする。
【0055】
一実施形態において、金属キャップは、2つ又は3つの金属化ステップによって、例えば2つ又は3つの浸漬ステップによって適用される2つ又は3つの異なる層を含む。メタライゼーション層は、好ましくは、互いに積み重ねられる。
【0056】
接触パッド及び周囲のパッシベーション層に直接適用される第1の層は、Ag又はCuとポリマーとを含む軟質メタライゼーション混合物を含んでもよい。第1の層の材料の軟質特性は、ダイとパッシベーション層との間又はパッシベーション層と金属キャップとの間の界面における亀裂の発生のような機械的又は熱機械的応力効果を低減又は防止する。
【0057】
第1の層に直接適用される第2の層は、CuもしくはNi又はAg-Pd合金のような良好な導電体を含み、第1の層を環境への影響及び化学的又は物理的反応から保護する。
【0058】
第2の層上に直接適用される第3の層は、酸化保護層として構成され、Au又はSnのような適切な金属を含む。
【0059】
3つの層は全て導電性である。
【0060】
一実施形態において、金属キャップは、例えばNi及び/又はCu及び/又はAuを含む接触パッドの金属又は金属の混合物とは異なる金属又は金属の混合物を含む。好ましい実施形態において、金属キャップの第1の層は、接触パッド以外の別の金属を含む。
【0061】
一実施形態において、パッシベーション層は、原子層堆積プロセスによって適用される。好ましくは、原子層堆積プロセスは、80℃未満の温度で、より好ましくは室温で行なわれる。
【0062】
いわゆるCVD(化学気相堆積)プロセスにおいて、反応種は、制御された雰囲気及び高温下において気相中で反応して層を堆積させる。CVDプロセスは、通常、ガス雰囲気から堆積材料の層へ不純物を潜在的に導入し得る比較的高い温度で実行される。技術的には、CVDプロセスに必要なそのような高い堆積温度は、プロセスに関与するテープを含む材料の選択、したがって機能性を制限する。
【0063】
一方、ALDプロセスは、高い均一性及び品質で低温領域に層を堆積することができるという主な利点を有する。一般に、CVDプロセスの変形としてのALDは、任意の標的基板上への単層の堆積を含む。堆積チャンバへのガス状前駆体の投入、ターゲットの表面とガス状前駆体との反応、及びチャンバを不活性ガスで洗浄して化学吸着されていない前駆体をパージすることを含むサイクルを体系的に繰り返すことによって、複数の単層を堆積させることができる。本方法では、導入されたテープと、パッシベーション層に求められる重要な特性(電気的、機械的等)に起因して必要とされる特定のパッシベーション材料とを考慮すると、ALDプロセスが好ましい。
【0064】
一実施形態において、ダイは、ウェハレベルチップスケールパッケージングプロセスによって製造される。
【0065】
ウェハレベルチップスケールパッケージングプロセスでは、ウェハ、例えばシリコンウェハに含まれる複数のダイを並行して製造することができる。
【0066】
ダイは、ダイ上に電気部品を組み立てた後にウェハから個片化されてもよい。
【0067】
好ましくは、ダイは、研削(DBG)プロセスの前にダイシングで個片化される。研削プロセス前のダイシングでは、まず、ウェハが、電気部品を保持するその前面側からダイへとハーフカットされる。ダイシングステップ後、ダイが依然としてそれらの背面で接続される。第2のステップでは、前面が保護テープによって覆われる。更なるステップにおいて、ダイは、背面からの研削によって完全に個片化される。ダイが個片化された後、保護テープを取り外すことができる。
【0068】
更なる不動態化ステップ及び金属化ステップを、単一のウェハから個片化された全てのダイに対して並行して同時に実行することができる。
【0069】
したがって、ウェハレベルチップスケールパッケージプロセスは、記載された製造プロセスを簡略化して加速する。
【0070】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態をより詳細に説明する。図中の類似又は見かけ上同一の要素は、同じ参照符号で示される。図面及び図面の比率はスケーラブルではない。本発明は、以下の実施形態に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【
図1】ウェハレベルチップスケールパッケージングプロセスにおけるTVSダイオードの製造プロセスを概略的に示す。
【
図2】TVSダイオードの第1の実施形態の断面図を示す。
【
図3】TVSダイオードの第2の実施形態の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0072】
いわゆるバックエンドプロセスの第1のステップにおいて、TVSダイオード半導体ウェハ1が用意される。ウェハ1は、幾つかの直方体のTVSダイオードダイ2に分離されるように構成される。ウェハは、シリコンベースの本体と、本体によって取り囲まれた又はいわゆるフロントエンドプロセスで本体の前面に適用された電気部品3とを備える。TVSダイオードウェハ1は、幾つかの直方体のTVSダイオードダイ2へと後に分離される幾つかの同一のセクションを備える。TVSダイオード2は、半導体チップとして構成される。
【0073】
第2のステップでは、ウェハ1の前面に金属層4がスパッタされる。金属層4は、少なくともチタン及び/又は銅を含む。前面として、電気部品3が適用されるウェハ1の側面が画定される。スパッタされた金属層4に基づいて、TVSダイオードを外部接点に電気的に接触させるための電気接触領域が設計される。
【0074】
第3のステップでは、フォトリソグラフィにより前面にマスク層5が適用される。マスク層5は、次のステップで接触パッド6が適用される接触領域の領域を除いて、前面の表面全体を覆う。
【0075】
次のステップでは、電気めっきにより接触パッド6が接触領域上に適用される。電解めっきを行なった後、剥離プロセスによりマスク層5が除去される。
【0076】
前述のステップにより、外部電気接点用の接触パッド6を有するTVSダイオードウェハ1が用意される。
【0077】
別の数のステップを含む以下の手順によって、ウェハ1が半導体ダイ2へと個片化され、ダイが電気的に不動態化される。
【0078】
第1のステップでは、ウェハ1が前面からダイシングソーによりハーフカットダイに分割される。研削前(研削プロセス前のダイシング、DBG)にダイシングが行なわれる。別のプロセスでは、ウェハ1が別の方法で分離されてもよい。
【0079】
ハーフカットダイシングが行なわれた後、第2のステップにおいて、ウェハ1の前面が背面研削テープ7によって覆われる。背面研削テープ7は、研削中の損傷からウェハ1の前面及び適用された電気構造を保護する。第3のステップにおいて、ウェハ1は、前面の反対側であるウェハ1の背面から研削することによって直方体ダイへと完全に個片化される。
【0080】
別のプロセスでは、円筒形又は異なる形状のダイ2を製造することができる。
【0081】
次のステップにおいて、転写テープ8が、研削されたダイ2の背面に積層される。転写テープ8は、背面研削テープ7からフィルムフレームキャリア9にダイ2を転写するために使用される。フィルムフレームキャリア9は、背面研削テープ7と同様のテープである。しかしながら、異なる接着層に起因して、フィルムフレームキャリア9は、個片化されたダイ2の前面全体を覆わない。背面研削テープ7とは対照的に、フィルムフレームキャリア9は、ダイ2の前面の接触パッド6の接触領域のみを覆う。ダイ2も支持するフィルムフレームキャリア9によって接触領域が覆われた後、転写テープ8が剥離される。
【0082】
以下のプロセスでは、個片化されたダイ2の6つの側面の全てが、ALD(原子層堆積)プロセスによって1つのステップで不動態化される。フィルムフレームキャリア9によって覆われた接触パッド6の接触領域のみが、ALDプロセス中に不動態化されない。ALDプロセスの利点は、プロセスが80℃未満の低温、好ましくは室温で実施され得ることである。
【0083】
不動態化プロセスが完了した後、ダイ2が熱剥離テープ10によって支持され、フィルムフレームキャリア9が剥離される。側壁不動態化TVSダイオードは、所定の温度まで加熱することによって熱剥離テープ10から剥離され得る。
【0084】
以下のステップは、金属キャップ11を半導体ダイ2に適用する手順を説明する。各ダイ2は、その前面に接触領域を設ける2つの接触パッド6を備える6面不動態化直方体TVSダイオードとして構成される。
【0085】
一方の接触パッド6は、前面でダイ2の第1の側面の近くに配置され、他方の接触パッドは、前面でダイ2の第2の側面の近くに配置される。第1の側面及び第2の側面は、前面に対して垂直であり、互いに反対である。
【0086】
金属キャップ11を適用するために、前面に対して垂直なダイ2の第1の側面が熱剥離テープ10に装填される。幾つかのダイ2を同時に熱剥離テープ10に装填することができる。例えば、単一のウェハ1から分離された全てのダイ2を同時に熱剥離テープ10に装填することができる。
【0087】
次に、全てのダイ2に同時に金属キャップ11を適用するために、熱剥離テープ10によってそれらの第1の側面で支持された半導体ダイ2が金属ペーストに浸漬される。
【0088】
第1の浸漬ステップにおいてダイ2を金属ペーストに浸漬することにより、金属キャップ11が、少なくとも第2の側面に、及び少なくとも第2の側面の近くの接触パッドを備える第2の側面に対して垂直なダイの側面の部分に適用される。浸漬によって塗布された金属キャップ11は、高温で10~60分間乾燥される。
【0089】
以下において、ダイ2は、ダイ2の第2の側面に貼り付けられた別の熱剥離テープ10に転写され、ダイ2の第1の側面は、既に金属化された第2の側面とは反対側のダイ2の第1の側面を金属化するために、第2の浸漬ステップにおいて金属溶融物中に浸漬される。一実施形態では、同じ熱剥離テープ10を両方の浸漬ステップで使用することができる。第1の側面を金属溶融物中に浸漬した後、金属キャップ11は、少なくとも第1の側面と、これまで金属キャップ11によって覆われていない、第1の側面の近くに少なくとも接触パッドを備える第1の側面に対して垂直な側面の部分とに適用される。浸漬によって塗布された金属キャップ11は、第2の乾燥ステップで乾燥される。
【0090】
両方の金属キャップ11が乾燥された後、ダイ2は、温度を上昇させることによって熱剥離テープ10から外される。金属キャップ11は、以下の熱処理ステップによって硬化させることができる。
【0091】
金属キャップ11は、導電性であり、接触パッド6の接触領域と直接接触している。
【0092】
図2は、前述のプロセスによって製造された直方体のTVSダイオードダイ2を示す。TVSダイオードダイ2の寸法は、長さ300-1000μm、幅100-500μm、高さ50-200μmである。寸法は、好ましくは600×300×150μm又は400×200×100μm(長さ×幅×高さ)である。
【0093】
ここで、長さは、第1の側面と第2の側面との間のTVSダイオードダイの寸法である。幅は、第1の側面と前面との間又は第2の側面と前面との間の縁部の寸法である。高さは、前面に対して垂直な第1又は第2の側面の縁部の寸法である。
【0094】
TVSダイオードダイ2は、好ましくはシリコン系材料及びシリコン系材料に埋め込まれた電気部品を備える半導体ベース本体20を備える。シリコン系材料は、少なくともシリコン及び更なる任意選択的な要素を含む。
【0095】
ベース本体20は直方体状である。2つの接触パッド6は、ベース本体20の前面に適用され、ベース本体20に埋め込まれた電気部品に電気的に接触する。接触パッド6は、前面の2つの対向する縁部の近くに適用される。第1の接触パッド6Aは、前側と第1の側面2Aとの間の縁部付近に配置され、第2の接触パッド6Bは、前側と第2の側面2Bとの間の縁部付近に配置される。
【0096】
接触パッド6は、銅、ニッケル又は金のような導電性金属を含む。接触パッド6の寸法は、例えば、幅方向に300μmまで、長さ方向に100μmまで、高さ方向に5μm~10μm程度、例えば6.5μmである。長さ方向における2つの接触パッド6の間の距離は、例えば300μm、又は好ましくは400μmを超える。
【0097】
ダイオードは、例えばAl2O3及び/又はTiO2を含むパッシベーション層21を更に有する。パッシベーション層21の厚さは100nm-200nmである。パッシベーション層21は、接触パッド6の接触領域を除いて、直方体ダイオードの六面全てに適用される。接触領域は、接触パッド6の表面の全面又は部分を含むことができる。
【0098】
2つの接触パッド6の間で、漏れ電流又は寄生容量の影響が発生する可能性がある。より小さい接触パッド6は、接触パッド6間の距離を増加させることを可能にし、したがって前記寄生効果を減少させる。
【0099】
ダイオードは、ダイオードの第1の側面及び第2の側面に、並びに第1の側面及び第2の側面に隣接する第1の側面及び第2の側面に対して垂直な側面の部分に適用される金属キャップ11を更に備える。
【0100】
金属キャップ11は、例えば直方体キャップの形状を有する。
【0101】
金属キャップ11は、異なる材料からなる幾つかの層を含む。例えば、金属キャップ11は3つの層を備える。第1の層は、接触パッド及び/又はパッシベーション層21と直接接触している。第1の層は、Ag又はCuとポリマーとを含む軟質金属化混合物を含んでもよい。
【0102】
第2の層は、Cu又はNiのような導電性金属を含む。
【0103】
第3の層は、酸化保護層として構成され、Au又はSnのような適切な金属を含む。
【0104】
パッシベーション層(例えば、材料及び厚さ)を変更することによって、及びSi基板のタイプ(例えば、非エピ材料又は低ドープ材料の選択)を変更することによっても、TVSダイオードの電気的性能(例えば、容量)を調整することができることに言及すべきである。これらの調整は、適切な接触パッド/金属キャップ設計と共に、開示されたダイオードが異なる電気的仕様(例えば、異なる静電容量)を必要とする様々な用途に対処することを可能にする。
【0105】
図3に示す実施形態では、更なる中間層46が金属層4と接触パッド6との間に位置される。中間層46は、金属層4と接触パッド6とを電気的及び機械的に接続する。中間層46は、隣接する金属層4及び接触パッド6に強固に接合される。
【0106】
中間層46によって、金属層4と接触パッド6との間の接続を改善及び強化することができる。
【0107】
中間層46は、導電性材料、例えば導電性金属を含む。
【0108】
中間層46の材料は、金属層4及び接触パッド6の材料と異なっていてもよい。
【0109】
更に、
図3の実施形態は、
図2に示す実施形態と同様又は同一である。
【符号の説明】
【0110】
1 ウェハ
2 TVSダイオードダイ
2A ダイオードの第1の側面
2B ダイオードの第2の側面
3 電気部品
4 金属層
46 中間層
5 マスク層
6 接触パッド
6A 第1の接触パッド
6B 第2の接触パッド
7 背面研削テープ
8 転写テープ
9 フィルムフレームキャリア
10 熱剥離テープ
11 金属キャップ
20 ベース本体
21 パッシベーション層
【手続補正書】
【提出日】2023-12-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体ダイ(2)であって、半導体材料を含むベース本体(20)と、前記半導体ダイ(2)を電気的に接触させることができる接触パッド(6)が設けられた2つの接触領域(4)を有する表面と、前記接触パッド(6)に直接適用される2つの金属キャップ(11)とを備える、半導体ダイ(2)。
【請求項2】
前記接触領域(4)を前記接触パッド(6)と接続する2つの中間層(46)を更に備える、請求項1に記載の半導体ダイ(2)。
【請求項3】
前記2つの接触領域(4)を有する前記表面が前面であり、
前記2つの接触領域(4)のうち、第1の接触領域が前記ダイ(2)の第1の側面の近くに配置され、前記2つの接触領域(4)の第2の接触領域が前記ダイの第2の側面の近くに配置され、前記第2の側面が前記第1の側面の反対側に配置され、前記第1の側面及び前記第2の側面が前記前面に対して垂直であり、
前記金属キャップ(11)は、前記半導体ダイ(2)の前記第1の側面及び前記第2の側面に、並びに前記第1の側面又は前記第2の側面に隣接する各4つの側面にそれぞれ連続して適用される、
請求項1に記載の半導体ダイ(2)。
【請求項4】
前記接触領域が導電性金属を備える構造要素である、請求項1に記載の半導体ダイ(2)。
【請求項5】
前記半導体ダイ(2)は、前記半導体ダイ(2)の前記表面の電気的不動態化のためのパッシベーション層(21)を更に備え、各接触パッド(6)への外部アクセスを可能にするパッシベーションのない領域が設けられる、請求項1に記載の半導体ダイ(2)。
【請求項6】
半導体ダイ(2)を製造する方法であって、
半導体ダイ(2)を用意するステップであって、前記半導体ダイ(2)が、半導体材料を含むベース本体(20)と、前記半導体ダイ(2)を電気的に接触させることができる接触パッド(6)が設けられた2つの接触領域(4)を有する表面とを備える、ステップと、電気的不動態化のためのパッシベーション層(21)を前記半導体ダイの前記表面に適用することによって、各接触パッド(6)への外部アクセスを可能にするパッシベーションのない領域をもたらすステップと、前記接触パッド(6)と直接接触する金属キャップ(11)で前記半導体ダイ(2)の前記表面の一部を金属化するステップと
を含む、方法。
【請求項7】
前記ステップが記載された順序で実行される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記2つの接触領域(4)を有する前記表面が前面であり、
前記2つの接触領域(4)のうち、第1の接触領域が前記半導体ダイ(2)の第1の側面の近くに配置され、前記2つの接触領域(4)の第2の接触領域が前記半導体ダイの第2の側面の近くに配置され、前記第2の側面が前記第1の側面の反対側に配置され、前記第1の側面及び前記第2の側面が前記前面に対して垂直であり、
前記金属キャップ(11)は、前記半導体ダイ(2)の前記第1の側面及び前記第2の側面に、並びに前記第1の側面又は前記第2の側面に隣接する各4つの側面にそれぞれ連続して適用される、
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記半導体ダイ(2)を第1の側面で第1のメタライゼーションテープ(10)に装填することと、少なくとも1つの接触パッド(6)を含む前記第1のメタライゼーションテープ(10)によって覆われない前記半導体ダイ(2)の連続領域を金属化することと、前記半導体ダイ(2)を第2の側面で第2のメタライゼーションテープ(10)に装填することと、少なくとも1つの接触パッド(6)を含む前記第2のメタライゼーションテープ(10)によって覆われない前記半導体ダイ(2)の連続領域を金属化することと
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記メタライゼーションテープ(10)が接着層を伴うポリマーテープである、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の金属化ステップの後に前記半導体ダイ(2)の前記第2の側面の金属キャップ(11)を硬化させることと、前記第2の金属化ステップの後に前記半導体ダイ(2)の前記第1の側面の金属キャップ(11)を硬化させることと
を更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の金属化ステップ及び任意選択的な第1の硬化ステップの後に前記半導体ダイ(2)を前記第1のメタライゼーションテープ(10)から解放することと、第2の金属化ステップ及び任意選択的な第2の硬化ステップの後に前記半導体ダイ(2)を前記第2のメタライゼーションテープ(10)から解放することと
を更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記半導体ダイ(2)が前記金属キャップ(11)を介して外部接触される、請求項6に記載の方法。
【請求項14】
前記半導体ダイ(2)は、前記金属キャップ(11)をプリント回路基板にはんだ付けすることによって外部接触される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記金属キャップ(11)が前記パッシベーション層(21)に直接に適用される、請求項6に記載の方法。
【請求項16】
前記金属キャップ(11)が浸漬プロセスによって適用される、請求項6に記載の方法。
【請求項17】
前記金属キャップ(11)は、2つ又は3つの金属化ステップによって適用される2つ又は3つの異なる積層を備える、請求項6に記載の方法。
【請求項18】
前記金属キャップ(11)は、前記接触パッド(6)の金属又は金属の混合物とは異なる金属又は金属の混合物を備える、請求項6に記載の方法。
【請求項19】
前記パッシベーション層(21)が原子層堆積プロセスによって適用される、請求項6に記載の方法。
【請求項20】
前記原子層堆積プロセスが80℃未満の温度で実行される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
幾つかの半導体ダイ(2)がウェハ(1)レベルチップスケールパッケージプロセスによって並行して製造される、請求項6に記載の方法。
【国際調査報告】