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特表2024-515723少なくとも1つのバルク食品製品を供給する装置、及び関連するシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-10
(54)【発明の名称】少なくとも1つのバルク食品製品を供給する装置、及び関連するシステム
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/06 20060101AFI20240403BHJP
   B65D 75/56 20060101ALI20240403BHJP
   A47F 1/03 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
B65D83/06 A
B65D75/56
A47F1/03
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023564673
(86)(22)【出願日】2022-04-20
(85)【翻訳文提出日】2023-11-29
(86)【国際出願番号】 FR2022050741
(87)【国際公開番号】W WO2022223926
(87)【国際公開日】2022-10-27
(31)【優先権主張番号】2104136
(32)【優先日】2021-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523396875
【氏名又は名称】アグロペザージ
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リボー クリストフ
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA11
3E067AB01
3E067AB08
3E067AB09
3E067AB16
3E067AC01
3E067BA09A
3E067BA12A
3E067BB14A
3E067EB15
3E067EB22
3E067EB32
3E067EB33
3E067EB34
3E067EC26
3E067EE15
3E067EE41
3E067EE59
3E067FB07
3E067FC01
(57)【要約】
本発明は、少なくとも1つの食品製品のバルクを供給するための装置(1)に関し、第1部分(11)と第2部分(12)とを備え、第1部分は、袋の第1側を吊り下げることを可能にし、第2部分は、注ぎ口(12b)と、第1側とは反対側に位置する袋の第2側を挟持するために構成された挟持機構(5)とを備え、挟持機構は、少なくとも1つの第1ブレードと少なくとも1つの第2ブレードとを備え、ブレードは、閉鎖位置と開放位置との間で曲げ変形可能である。閉鎖位置においては、ブレードは、力を加えられずに、袋の第2側が閉じられた状態を保つように構成され、開放位置においては、ブレードは、曲がり互いに離れるように力を加えられ、注ぎ口を介して食品製品を出すように、袋の第2側を解放するように構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの食品製品のバルクを供給する供給装置(1)であって、
前記供給装置(1)は、前記少なくとも1つの食品製品を収容する可撓性の包装用の袋(2)を保持するよう構成された第1部分(11)及び第2部分(12)を備え、
前記第1部分(11)は、前記袋(2)の第1側(2a)を吊り下げることを可能にするよう構成され、
前記第2部分(12)は、挟持機構(5)を支持する注ぎ口(12b)と、前記挟持機構(5)を制御するための制御機構(6)とを備え、
前記挟持機構(5)は、前記第1側(2a)とは反対側に位置する、前記袋(2)の第2側(2b)を挟持することを可能にするよう構成され、
前記供給装置(1)は、
前記挟持機構(5)は、閉鎖位置と開放位置との間を曲げ変形可能な、少なくとも1つの第1ブレード(51)と、少なくとも1つの第2ブレード(52)とを備え、
前記閉鎖位置においては、前記第1ブレード及び前記第2ブレード(51,52)は、前記制御機構(6)によって機械的な力を加えられずに、前記袋(2)の前記第2側(2b)が閉じられた状態を保つよう構成され、
前記開放位置においては、前記第1ブレード及び前記第2ブレード(51,52)は、曲げ変形させられるように前記制御機構(6)によって機械的な力を加えられ、よって、前記注ぎ口(12b)を通して前記食品製品を出すために、前記袋(2)の前記第2側(2b)を解放するように互いに離れる、
供給装置(1)。
【請求項2】
前記第1ブレード(51)の一端(511)は、同じ旋回軸(A1)を中心とする旋回接続(L1)によって前記第2ブレード(52)の端(521)に接続される、
請求項1に記載の供給装置(1)。
【請求項3】
前記第1ブレード(51)の第1端(511)と呼ばれる端(511)は、第1旋回軸(A1)と呼ばれる前記旋回軸(A1)を中心とする、第1旋回接続(L1)と呼ばれる前記旋回接続(L1)によって、前記第2ブレード(52)の端(521)に接続され、
前記第1ブレード(51)の第2端(512)と呼ばれる他端(512)は、第2旋回軸(A2)を中心とする第2旋回接続(L2)に接続され、
前記第2ブレード(52)の第2端(522)と呼ばれる他端(522)は、別の第2旋回軸(A20)を中心とする別の第2旋回接続(L20)に接続される、
請求項2に記載の供給装置(1)。
【請求項4】
前記第1ブレード及び前記第2ブレード(51,52)のそれぞれの第2旋回接続(L2,L20)は、スペーサ(5c,5d)に接続される、
請求項3に記載の供給装置(1)。
【請求項5】
前記制御機構(6)は、前記第2部分(12)に沿って平行に移動可能であり、
前記制御機構(6)は、前記挟持機構(5)のブレード(51,52)の、第1旋回接続(L1)と呼ばれる前記旋回接続(L1)を着脱可能に受け入れて、ブレード(51,52)が、第1旋回軸と呼ばれる前記旋回軸(A1)を中心として旋回することを可能にするよう構成される、
請求項2-4のいずれか1項に記載の供給装置(1)。
【請求項6】
前記制御機構(6)は、前記第1旋回軸(A1)である前記旋回軸(A1)を中心として前記第1ブレード及び前記第2ブレード(51,52)が旋回することを確実にするヒンジ部(6b)を備え、
前記ヒンジ部(6b)は、レバー(6a)に接続されるように前記第2部分(12)を貫通する少なくとも1つのロッド(6c)に固定される、
請求項5に記載の供給装置(1)。
【請求項7】
前記第2部分(12)は、前記第1ブレード及び前記第2ブレード(51,52)の高さにおいて、前記挟持機構(5)の前記第1ブレード及び前記第2ブレード(51,52)の許可された可動範囲を制限する略楕円形状(12a1)を有するハウジング(13)を備える、
請求項1-6のいずれか1項に記載の供給装置(1)。
【請求項8】
前記第2部分(12)のハウジング(13)は、スペーサ(5c,5d)が前記ハウジング(13)に受け入れられたときに、前記スペーサ(5c、5d)が前記可撓性の袋(2)の第2側(2b)の一部を締めるように構成された締め具を形成するように、前記スペーサ(5c,5d)と相補的な形状(12a2)をさらに有する、
請求項4-7のいずれか1項に記載の供給装置(1)。
【請求項9】
前記第1ブレード(51)及び前記第2ブレード(52)は、前記第1ブレード(51)と前記第2ブレード(52)とが互いに対して間隔を空けることを可能にする所定の曲げられた輪郭を有する、
請求項1-8のいずれか1項に記載の供給装置(1)。
【請求項10】
前記閉鎖位置において、前記第1ブレード(51)は、第1長手平面(P1)内で延び、前記第2ブレード(52)は、第2長手平面(P2)内で延び、
それぞれのブレード(51,52)の第1端(511,521)は、その回転軸として第1旋回軸(A1)を有する第1旋回アタッチメント(513,523)を備え、
前記第1ブレード(51)の第2端(512)は、その回転軸として第2旋回軸(A2)を有する第2旋回アタッチメント(514)を備え、
前記第2ブレード(52)の前記第2端(522)は、その回転軸として別の第2旋回軸(A20)を有する第2旋回アタッチメント(524)を備え、
前記閉鎖位置において、前記第1ブレード(51)の前記第1旋回軸(A1)と前記第2旋回軸(A2)とは、前記第1長手平面(P1)によって隔てられ、前記第2ブレード(52)の前記第1旋回軸(A1)と前記別の第2旋回軸(A20)とは、前記第2長手平面(P2)によって隔てられる、
請求項3に従属する場合の、請求項1-9のいずれか1項に記載の供給装置(1)。
【請求項11】
挟持機構(5)は、複数の第1ブレード(51)と複数の第2ブレード(52)とを備える、
請求項1-10のいずれか1項に記載の供給装置(1)。
【請求項12】
前記第1ブレード(51)は、前記閉鎖位置において、第1長手平面(P1)内で延び、
前記第2ブレード(5a2)は、前記閉鎖位置において、第2長手平面(P2)内で延び、
前記第1長手平面(P1)と前記第2長手平面(P2)とは異なる、
請求項11に記載の供給装置(1)。
【請求項13】
前記第1部分(11)及び前記第2部分(12)は、調節手段(3)によって互いに隔てられている、
請求項1-12のいずれか1項に記載の供給装置(1)。
【請求項14】
前記供給装置(1)は、前記可撓性の包装用袋を拘束するための、前記第1部分(11)と前記第2部分(12)との間に配置された構造(7)を備え、
前記構造は、前記可撓性の袋(2)を締めるように構成され、前記袋(2)が収容する製品(群)を、前記注ぎ口(12b)に向けて拘束する補強材(7a,7b)を備える、
請求項1-13のいずれか1項に記載の供給装置(1)。
【請求項15】
少なくとも1つの食品製品のバルクを貯蔵し供給するシステムであって、
請求項1-14のいずれか1項に記載の供給装置(1)を備え、
少なくとも1つの食品製品を収容する可撓性の包装用袋(2)を、さらに備え、
前記袋(2)は、互いに反対側に位置する第1側(2a)と第2側(2b)とを有し、
前記袋(2)の第1側(2a)は、前記供給装置(1)の第1部分(11)に吊り下げられて、前記挟持機構(5)が前記第2側(2b)を挟持することを可能にする、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの食品製品のバルクを供給するための装置に関し、同様にこのような装置を備える貯蔵し供給するシステムに関する。
【0002】
本発明は、特に、店舗、食料品店、卸売業者のようなバルクの供給及び販売スペースのための、例えば、限定はされないが、バルク内のドライフルーツ、ナッツ、米、パスタ、セモリナ、種子、シリアル、砂糖、菓子、レンズ豆、ひよこ豆、キヌア、えんどう豆のようなドライベジタブル等のような、食品製品のバルクを供給する分野に特に関する。
【背景技術】
【0003】
私達は、有機農産物の食料を供給する分野において主に使用される、バルクを貯蔵し供給する装置を知っている。このような装置より、例えば、シリアル、ナッツ、ドライフルーツ、米、又はパスタのような食品製品の消費者への、計測された供給が可能になる。
【0004】
バルクを貯蔵し供給する装置は、例えば、EP2294948やEP2599406から知られるように、貯蔵し供給するために製品を受け入れるプラスチック製のサイロと、サイロに接続されレバーによって駆動される注ぎ口とを一般に備える。このような装置から製品を受け入れるために、消費者は、その注ぎ口に容器、例えばバッグを置き、レバーを動かし、注ぎ口に設けられた移動可能なフラップが、それが保持する製品を解放するように旋回する。そして、製品が消費者の容器の中へ注がれる。
【0005】
特に有機農産物のバルクを供給する分野において、このような貯蔵し供給する装置は、衛生状態、製品のトレーサビリティ、及び、例えば掃除された装置が別の食品製品が充填されることに使用されたようなときに、製品が混ざることのリスクを避けること、を保証するために定期的に掃除されることを必要とする。
【0006】
このような装置の掃除は、少なくともプラスチック製のサイロを取り外して、クリーニング製品を使用してサイロを洗い、そしてサイロを乾燥させることによって行われる。このような掃除は、クリーニング製品の使用を通した、サイロが含むであろう製品の汚染のリスクという欠点を有する。
【0007】
さらに、掃除後、装置の含む食料製品のトレーサビリティを得るために、それら装置のラベルの変更を必要とするだろう。
【0008】
先行技術は、小袋に収容された食品ソースのような粘性のある液体を供給するための装置を提案するUS6273297によっても示され得て、装置は、2つの押さえる部分の間に小袋の先端を挟持するための挟持機構を実装し、押さえる部分の1つは、この先端を絞り挟持するか、それともこの先端を片側に移動し解放するかし、粘性のある液体を小袋の外に解放するために平行に移動可能である。粘性のある液体に適してはいるが、しかし、この装置は、このような押さえる部分によって挟持することを妨げるような大きな欠片を多かれ少なかれ含むバルク食品製品には適していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、補充と掃除の操作を容易にし、掃除を最小化さえするように構成されたバルクの供給装置を提案することによって、前述の欠点の少なくとも1つを改善することを目的とする。
【0010】
本発明の別の目的は、最適な衛生状態を提供しながら、分けるため又は提供するために使用することが容易なバルクの供給装置を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的を達成するために、本発明は、少なくとも1つの食品製品のバルクを供給するための供給装置を提案し、この装置は、少なくとも1つの食品製品を収容する可撓性の包装用袋を保持するよう構成された第1部分及び第2部分を備え、第1部分は、袋の第1側を吊り下げることを可能にするよう構成され、第2部分は、挟持機構を支持する注ぎ口と、挟持機構を制御するための制御機構とを備え、この挟持機構は、第1側とは反対側に位置する袋の第2側を挟持することを可能にするよう構成され、挟持機構は、閉鎖位置と開放位置との間で曲げ変形可能な少なくとも1つの第1ブレードと、少なくとも1つの第2ブレードとを備える。閉鎖位置では、ブレードが、制御機構によって機械的に力が加えられることなく、袋の第2側が閉じられた状態を保つように構成されている。開放位置では、ブレードが、注ぎ口を通して食品製品を出すために袋の第2側を解放するため、曲げ変形させられ、よって互いに離れるために、制御機構によって機械的に力が加えられる。
【0012】
本発明は、有利には、供給装置内のサイロとして使用される可撓性の袋の使用を可能にする。そして私達は、先行技術から知られる掃除することに関連される制約を克服する。さらに、供給サイロとして可撓性の袋を使用することによって、製品のトレーサビリティが維持され、いかなる不要な混入も回避される。
【0013】
このような挟持機構は、有利には、装置が包装用袋に収容された製品(群)に接触することなく、袋内に収容された食品製品(群)が出されたり出されなかったりすることができるように、可撓性の包装用袋の第2側(より正確には、袋の第2側に設けられた供給開口)を閉鎖することと開放することとを可能にする。
【0014】
1つの有利な実施形態において、挟持機構は、第2部分、特に注ぎ口に着脱可能に取り付けられる。
【0015】
本発明の装置に包装用袋を入れるために、よって挟持機構は、第2部分の注ぎ口から取り外され得て、そしてブレードは、袋に収容された製品(群)を出すよう意図される袋の第2側の挟持を可能にするために、互いに離間される。それから、挟持機構と包装用袋とは、挟持機構を第2部分に入れて、袋の第1側を装置の第1部分から吊り下げることによって装置に配置される。
【0016】
本発明に係る装置は、食品製品(群)を収容する包装用袋が、補充されるのではなく、新しい予め満たされた包装用袋に交換されるので、賞味期限の監視を可能にする。
【0017】
この装置が、掃除の段階を必要とせず、したがって水を浪費することを防ぐことには注目されたい。
【0018】
包装用袋の第2端は、一度それが挟持されたら、いつでも切断され得る。よって、袋の供給開口は、例えば、一度挟持されたら切断される注ぎ口の形であり得る。
【0019】
本発明の別の実施形態によれば、第1ブレードの一端は、同じ旋回軸を中心とする旋回接続によって第2ブレードの一端に接続される。
【0020】
本発明の別の実施形態によれば、制御機構は、第2部分に沿って平行に移動可能であり、制御機構は、挟持機構のブレードの前記旋回接続を着脱可能に受け入れるように、かつブレードが旋回軸を中心として旋回することができるように設けられている。
【0021】
よって、制御機構を動かすことによって、ブレードを操作することが可能である。
【0022】
本発明のある変形例によれば、制御機構は、旋回軸を中心としたブレードの旋回を確実にするヒンジ部を備え、ヒンジ部は、レバーと接続される第2部分を貫通する少なくとも1つのロッドと一体である。
【0023】
レバーが押されたとき、ヒンジ部は、第2部分内を滑るロッドを通してブレードを押す。
【0024】
有利には、ヒンジ部は2つのロッドと一体であり、ロッドのそれぞれはスラストレバーに接続される。
【0025】
第2部分に沿ったロッドの滑りが改善され、よってブレードの動きが改善される。
【0026】
本発明のある実施形態によれば、第2部分は、ブレードの高さにおいて、挟持機構のブレードの許可された可動範囲を制限する略楕円形状を有するハウジングを備える。
【0027】
本発明に係る別の実施形態によれば、第1ブレードの第1端と呼ばれる端は、第1旋回軸と呼ばれる旋回軸を中心とする第1旋回接続と呼ばれる旋回接続によって、第2ブレードの端に接続され、第1ブレードの第2端と呼ばれる他端は、第2旋回軸を中心とする第2旋回接続に接続され、第2ブレードの第2端と呼ばれる他端は、別の第2旋回軸を中心とする別の第2旋回接続に接続される。
【0028】
場合によっては、第2旋回接続と別の第2旋回接続とは異なっており、第2旋回軸は、別の第2の旋回軸とは平行であり、別の第2の旋回軸から間隔を空けて配置されている。
【0029】
ある変形例によれば、第2旋回接続と別の第2旋回接続とが、同軸の第2旋回軸で重なるか、又は別の第2旋回軸で重なる。
【0030】
本発明のある実施形態によれば、ブレードのそれぞれの第2旋回接続は、スペーサに接続される。
【0031】
よって、装置を再充填するには、例えば可撓性の袋に収容された食品製品が使い果たされたときに、単純に、挟持機構を取り外し、ブレードによって固定された可撓性の袋の第2側を取り外すために第2旋回接続及び別の第2旋回接続によって旋回するスペーサを分離し、第2部分に挟持機構を再配置する前に、これらブレードの間に新しい袋の第2側を固定することによって、供給される食品製品が予め充填された新しい袋と交換する。
【0032】
本発明の別の実施形態によれば、第2部分のハウジングは、スペーサがハウジングに受け入れられたとき、スペーサが可撓性の袋の第2側を締めるように構成された締め具を形成するように、スペーサと相補的な形状も有する。
【0033】
有利には、第2部分は、ハウジングから挟持機構を取り外すために、2本の指でスペーサをつかむことを可能にする2つのノッチを有する。
【0034】
本発明のある実施形態によれば、第1ブレードと第2ブレードとは、第1ブレードと第2ブレードとが互いに対して間隔を空けることを可能にする所定の曲げられた輪郭を有する。
【0035】
言い換えると、それぞれのブレードは、それらの端が押し付けられたときに、所定の方向に当該ブレードが曲がることに有利な曲げられた輪郭を有する。
【0036】
本発明のある変形例によれば、ブレードは互いに対抗する面を有し、それぞれの面は、対応するように配置された変形可能な遮断層を少なくとも一部に含む。
【0037】
本発明のある実施形態によれば、閉鎖位置において、第1ブレードは第1長手平面内で延び、第2ブレードは第2長手平面内で延び、それぞれのブレードの第1端は、第1旋回軸をその回転軸として有する第1旋回アタッチメントを備え、第1ブレードの第2端は、第2旋回軸をその回転軸として有する第2旋回アタッチメントを備え、第2ブレードの第2端は、別の第2旋回軸をその回転軸として有する第2旋回アタッチメントを備え、さらに、閉鎖位置において、第1ブレードの第1旋回軸と第2旋回軸とは、第1長手平面によって隔てられ、第2ブレードの第1旋回軸と別の第2旋回軸とは、第2長手平面によって隔てられる。
【0038】
本発明のある実施形態によれば、挟持機構は、複数の第1ブレードと複数の第2ブレードとを備える。
【0039】
いくつかの異なるブレードを使用することは、挟持機構の高さ全体にわたってバルク食品製品を閉じ込めるために特に有利であり、よって、ブレード間に挟まった製品に関わらずに、その密封が改善する。
【0040】
場合によっては、第1ブレードは、閉鎖位置において、第1長手平面内で延び、第2ブレードは、閉鎖位置において、第2長手平面内で延び、第1平面と第2平面とは異なる。
【0041】
本発明のある変形例によれば、複数の第1ブレードと複数の第2ブレードとは、第1旋回接続において、第1ブレードが第2ブレードに重ねられるように配置される。
【0042】
有利には、第1ブレード及び第2ブレードは、互い違いに配置される。
【0043】
本発明のある実施形態によれば、第1部分及び第2部分は、調節手段によって互いに隔てられており、このような調節手段により、互いに対する第1部分と第2部分との間の距離の設定が可能である。
【0044】
本発明のある変形例によれば、調節手段は、伸縮式である。
【0045】
本発明のある変形例によれば、装置は、展示から供給装置を吊り下げるための引掛機構を備える。
【0046】
本発明のある実施形態によれば、第1部分は、可撓性の袋の第1側の取り付けを可能にするように構成された支持棒によって形成される。
【0047】
有利には、支持棒は、その端部に、ラベルホルダを備える。
【0048】
本発明の別の実施形態によれば、第1部分は、旋回するクラウンによって形成され、可撓性の袋の第1側の取り付けを可能にするように構成される。
【0049】
有利には、クラウンは、その端部にラベルホルダを備える。
【0050】
本発明のある実施形態によれば、装置は、可撓性の包装用袋を拘束するための第1部分と第2部分との間に配置された構造を備え、この構造は、可撓性の袋を締めるように構成され、袋が収容する製品(群)を、注ぎ口に向けて拘束する補強材を備える。
【0051】
別の態様によれば、本発明は、少なくとも1つの食品製品のバルクを貯蔵し供給するシステムに関し、上記で定義されたような装置と、前記製品の貯蔵を可能にする可撓性の袋と定義されたような可撓性の包装用袋とを備える。
【0052】
本発明によれば、袋は、反対側の位置に第1側と第2側とを有しており、袋の第1側は、装置の第1部分に吊り下げられて、挟持機構が、第2側、特にこの第2側に設けられた供給開口を挟持することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0053】
本発明の他の特徴及び利点は、以下の非限定な説明と、本発明のいくつかの実施形態を概略的に示す添付された図面とを読むことで明らかになるだろう。
図1図1は、可撓性の包装用袋が装備された、本発明に係る供給装置の第1実施形態の全体の斜視図を示し、この装置は、調節手段によって隔てられた第1部分と第2部分とを備える。
図2図2は、可撓性の包装用袋のない、図1の供給装置の全体の斜視図を示す。
図3図3は、可撓性の包装用袋が装備されていない、本発明に係る供給装置の第2実施形態の全体の斜視図を示す。
図4図4は、図1又は図3の装置の第2部分の斜視図を示す。
図5図5は、本発明に係る装置の第2部分に受け入れられるように設けられた挟持機構の第1実施形態の斜視図を示す。
図6図6は、本発明に係る装置の第2部分に受け入れられるように設けられた挟持機構の第2実施形態の斜視図を示す。
図7図7は、閉鎖位置における、第2実施形態に係る挟持機構の上方視点の図を示す。
図8図8は、第2実施形態に係る複数の第1ブレード及び第2ブレードの分解図を示す。
図9図9は、開放位置における、第2実施形態に係る挟持機構の上方視点の図を示す。
図10図10は、展開された構成における、第2実施形態に係る挟持機構の上方視点の図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0054】
図1において、1つ以上の食品製品を収容する可撓性の包装用袋2を備えたバルク供給装置1の第1モードが表されている。
【0055】
この装置1は、食品製品(群)を収容する可撓性の包装用袋2を保持するために構成された第1部分11及び第2部分12を備える。
【0056】
第1部分11及び第2部分12は、装置1が受け入れるべき包装用袋2の寸法に応じて、互いに対して第1部分11と第2部分12との間の距離の設定を可能にする調節手段3によって互いに隔てられている。
【0057】
この第1の実施形態によれば、第1部分11は、展示のために装置1を引っ掛けるための機構4に対して旋回可能に取り付けられたクラウン11’によって形成される。クラウン11’は、クラウン11’が収容する可撓性の袋2の第1側2aを取り囲むよう意図される2つの長手要素11’a,11’bを備える。さらに、クラウン11’は、袋2を吊り下げるために、例えば、可撓性の袋2と長手要素11’a,11’bの1つの要素との両方に固定された締め具を使用して、可撓性の袋2の第1側2aの取り付けを可能にするために設けられる。
【0058】
長手要素11’a,11’bは、可撓性の包装用袋2に収容された製品(群)に関する情報を表示するために設けられたラベルホルダ11’cによって互いに接続されている。
【0059】
示されるように、第2部分12は、挟持機構5を着脱可能に受け入れる本体12aを備え、さらに、包装用袋2に収容された製品(群)の流出を案内する注ぎ口12bを備える。
【0060】
第2部分12の挟持機構5は、第1部分11に吊り下げられる第1側2aの反対側に位置する包装用袋2の第2側2bを挟持するために、より詳細には、この第2側に設けられた供給開口を挟持するために設けられる。
【0061】
どのような例でも、挟持機構5は、閉鎖位置と開放位置とをとるように曲げ変形可能な、少なくとも1つの第1ブレード51と少なくとも1つの第2ブレード52とを備える。閉鎖位置(図6及び図7に示す)では、ブレード51,52に機械的な力が加えられておらず、包装用袋2の第2側2bが閉じられた状態を保つことができる。開放位置(図9に示す)では、ブレード51,52に機械的な力が加えられて、曲げ変形がなされ、よってブレードが互いに離れるように機械的な力がブレードに加えられ、注ぎ口12bを通して包装用袋2に収容された食品製品(群)を供給するように、袋2の第2側2bが解放されることを可能にする。
【0062】
供給装置1は、有利には、空になった包装用袋2と別の充填された包装用袋2とを交換することによって、装置1の再充填を容易にすることを可能にする。さらに、包装用袋2の第2側2bを挟持することにより、装置1が包装用袋2に収容された製品と接しないことが確実になる。このことにより、私達は掃除をしなくてよくなる。
【0063】
ここで図4を参照すると、装置1の第2部分12の本体12aが示されている。本体12aは、ハウジング13を備え、挟持機構5は、着脱可能な方法で、つまり制約を受けずに少なくとも一方向に移動可能に、このハウジング13の中に挿入され得る。
【0064】
本体12aのハウジング13は、挟持機構5のブレード51,52の間隔を制限することを可能にするために、ブレード51,52の高さにおいて略楕円形状12a1を有する。よって、このような形状は、挟持機構5の開放位置と閉鎖位置との間のブレード51,52の可動性を可能にする。よって、このような形状によって、ブレード51,52は、挟持機構5の開放位置と閉鎖位置とをとりえる。
【0065】
第2部分12の本体12aの略楕円形状12a1は、ブレード51,52が分離されたときに、包装用袋2に収容された製品(群)を出すことを可能にするために、注ぎ口12bと組み合わせられる。
【0066】
ここで図5を参照すると、本発明の挟持機構5の第1実施形態が示されている。
【0067】
ここに示される挟持機構5は、同じ第1旋回軸A1を中心とする第1旋回接続L1を用いて、それぞれの第1端511,521において互いに対して蝶番で止められた、2つのブレード51,52だけを備える。この第1旋回接続L1は、ここでは互いに相補的な旋回アタッチメント513,523によって形成される。
【0068】
第1ブレード51の、第2端512と呼ばれる他端512は、第2旋回軸A2を中心とする第2旋回接続L2を備え、第2ブレード52の、第2端522と呼ばれる他端522は、第2旋回軸A2と平行な別の第2旋回軸A20を中心とする、別の第2旋回接続L20を備える。
【0069】
ブレード51,52のそれぞれの第2旋回接続L2,L20は、一方で、挟持機構5が本体12aのハウジング13から取り外されたときにブレード51,52の分離を可能にし、他方で、挟持機構5がこのハウジング13内に装着されたときに閉鎖位置にブレード51,52を配置することを可能にする、スペーサ5c,5dに接続される。
【0070】
略楕円形状12a1に加えて、本体12aのハウジング13は、スペーサ5c,5dがハウジング13に受け入れられたとき、スペーサ5c,5dが、可撓性の袋2の第2側2bの一部を締めるように構成された締め具を形成するように、スペーサ5c,5dと相補的な形状12a2を有する。
【0071】
挟持機構5がハウジング13に装着されたとき、スペーサ5c,5dは、袋2の第2側2bの一部を連続的に挟持することを確実にし、一方で、第1ブレード51と第2ブレード52とは、ブレード51,52に力が加えられたときに、袋2に収容された製品(群)を一時的に解放するように、供給開口においてこの第2側2bを断続的に挟持することを確実にする。
【0072】
挟持機構5がハウジング13の外側にあるとき、図10に示すように第1旋回接続L1を中心として旋回することによって、挟持機構5は展開され得る。このことが、袋を交換するごとの挟持機構5の取り付けを容易にする。
【0073】
図5に示されるように、第1ブレード51と第2ブレード52とは、それらの端51,52が押し付けられたときに、所定の方向に当該のブレード51,52が曲がることに有利な所定の曲げられた輪郭を有し得る。
【0074】
このような曲げられた輪郭は、包装用袋2の第2側2bと、第2側2bの高さにおける製品(群)との両方を挟持するので、包装用袋2に収容された製品(群)の落下を防止することを理解されたい。
【0075】
互いに対向されるブレード51,52のそれぞれの内側面510,520には、互いに対応するよう配置された変形可能な遮断層が示されている。
【0076】
よって配置された変形可能な遮断層は、ブレード51,52が直接的に包装用袋2と接触することを避けることによって、第2側2bの高さにおいて可撓性の包装用袋2が破れることのリスクを防ぐ。
【0077】
さらに、この変形可能な遮断層は、包装用袋2の密封を改善することができる。
【0078】
図1図3を参照すると、ブレード51,52の制御機構6が示されている。
【0079】
制御機構6は、第2部分12の本体12aを貫通する少なくとも1つのロッド6cを介して、ヒンジ部6bに接続されるレバー6aを備える。
【0080】
ヒンジ部6bは、着脱可能な方法において(ここでは単純に支えることによって)、挟持機構5のブレード51,52の第1旋回接続L1を受け入れ、ブレード51,52が第1旋回軸A1を中心として旋回することを可能にするように構成される。
【0081】
よって、レバー6aを動かすことによって、ブレード51,52を操作することが可能である。
【0082】
レバー6aが押されたとき、ヒンジ部6bは、本体12a内を滑るロッド6cを介してブレード51,52を押す。そしてブレード51,52は変形するように力が加えられて、よって、ブレード51,52は、それらの閉鎖位置からそれらの開放位置へ変えることが可能になる。それから、袋2の第2側2bは解放され、袋2に収容された製品(群)が、注ぎ口12bを通して流出し得る。
【0083】
レバー6aが解放されたとき、力が加えられていないブレード51,52は、それらの閉鎖位置に対応するブレード51,52の最初の位置へ自然に戻り、よって包装用袋2の製品(群)を保持する。
【0084】
図8に示される挟持機構5の変形例によれば、1つ以上の第1ブレード51は、閉鎖位置(曲げられていない構成)において第1長手平面P1内で延び、1つ以上の第2ブレード52は、閉鎖位置(曲げられていない構成)において第2平面P2内で延び、それぞれのブレード51,52の第1端511,521は、回転軸として第1旋回軸A1を有する第1旋回アタッチメント513,523を備え、それぞれのブレード51,52の第2端512,522は、回転軸として(1つ以上の第1ブレード51のための)第2旋回軸A2又は(1つ以上の第2ブレード52のための)別の第2旋回軸A20を有する第2旋回アタッチメント514,524を備え、1つ以上の第1ブレード51の第1旋回軸A1及び第2旋回軸A2は、閉鎖位置において第1ブレード51を含む第1長手平面P1によって隔てられ、1つ以上の第2ブレード52の第1旋回軸A1及び別の第2旋回軸A20は、閉鎖位置において第2ブレード52を含む第2長手平面P2によって隔てられる。
【0085】
第1長手平面P1に関する第1旋回軸A1及び第2旋回軸A2の配置と、第2長手平面P2に関する第1旋回軸A1及び第2旋回軸A20の配置とにより、有利には、その端部511,512,521,522が拘束されているときに、当該のブレード51,52の曲げ変形の方向に向けることが可能になる。
【0086】
図7及び図8に示される挟持機構5の第2実施形態によれば、第2実施形態は、図6の挟持機構5の変形例に従って製造される複数の第1ブレード51と複数の第2ブレード52とを備える。そしてここで、第1ブレード51は、閉鎖位置において第1長手平面P1内で延び、第2ブレード52は、閉鎖位置において第2長手平面P2内で延び、第1平面P1と第2平面P2とは、異なり交差している。
【0087】
図7及び図8に示される構成において、複数の第1ブレード51と複数の第2ブレード52とは、第1旋回接続L1の高さにおいて、第1ブレード51が第2ブレード52に重ねられるように配置される。
【0088】
さらに、複数の第1ブレード51と複数の第2ブレード52とは、それらを隔てる主平面PPに対して対称に取り付けられている。
【0089】
図3において、本発明の別の変形例が示されており、ここで第1部分11は、例えば棒11’’と包装用袋2の第1側2aとをつかむプライヤーを使用して、可撓性の袋2の第1側2aの取り付けを可能にするように構成された支持棒11’’によって形成されている。さらに、この支持棒11’’は、その端部に、可撓性の包装用袋2に収容された製品(群)に関する情報の表示を可能にするラベルホルダ11’’cを備える。
【0090】
第2部分12の本体12aが、ハウジング13から挟持機構5を取り外すために、スペーサ5c,5dが、2本の指によってつかまれることを可能にする2つのノッチ12cを有することにも注目されたい。
【0091】
図1図3に示されるように、調節手段3は、第2部分12の本体12aに対してスライド可能に取り付けられた伸縮式の棒3aを備える。
【0092】
引掛機構4は固定ラグ4aを備える。固定ラグ4aからは、展示から供給装置1を吊り下げるための引掛ピン4bが延びている。
【0093】
この引掛機構4は、有利には伸縮式の棒3aの位置に調整可能に取り付けられる。
【0094】
図2を参照すると、図1の装置1が図1に示されるような包装用袋2を備えていないが、これは、可撓性の包装用袋2を拘束するための構造7をより良く示すためである。
【0095】
第1部分11と第2部分12との間に配置される拘束構造7は、可撓性の袋2を締めるように構成され、袋2が収容する製品を注ぎ口12bに向かって拘束するように構成された長手補強材7a,7bを備える。
【0096】
これら長手補強材7a,7bは、第2部分12に固定され、自由端7a’’,7b’’が第1部分11のクラウン11’のノッチ11’dに噛み合う第1部分11まで延びている。このような構成は、有利には、クラウン11’の安定したメンテナンスを確実にする。
【0097】
この長手補強材7a,7bは、スペーサ5c,5dの高さにおいて、包装用袋2に収容された製品(群)を注ぎ口12bに向けて拘束するための、可撓性の包装用袋2の圧迫部分7a’’,7b’’を備える。
【0098】
明らかに、本発明は、記述された例に限定されることなく、多数の調整が、本発明の範囲から外れることなくこれらの例にされ得る。特に、本発明のそれぞれの特徴、形状、変形例、及び実施例は、それらが互いに非互換的ではない又は排他的ではない範囲で、様々な組み合わせにおいて互いに関連付けされ得る。特に、上述のすべての変形例及び実施例は、互いに組み合わせられ得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】