(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-11
(54)【発明の名称】表示パネル及び携帯端末
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20240404BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20240404BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20240404BHJP
【FI】
G09F9/00 302
H04M1/02 C
G09F9/30 308Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022541974
(86)(22)【出願日】2022-03-14
(85)【翻訳文提出日】2022-07-07
(86)【国際出願番号】 CN2022080550
(87)【国際公開番号】W WO2023151148
(87)【国際公開日】2023-08-17
(31)【優先権主張番号】202210128390.5
(32)【優先日】2022-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517333336
【氏名又は名称】武漢華星光電半導体顕示技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUHAN CHINA STAR OPTOELECTRONICS SEMICONDUCTOR DISOLAY TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】305 Room,Building C5 Biolake of Optics Valley,No.666 Gaoxin Avenue,.Wuhan East Lake High-tech Development Zone Wuhan,Hubei 430079 China
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】藺 飛明
(72)【発明者】
【氏名】趙 宸
(72)【発明者】
【氏名】游 魁華
(72)【発明者】
【氏名】黄 暁▲ウェン▼
【テーマコード(参考)】
5C094
5G435
5K023
【Fターム(参考)】
5C094AA43
5C094DA06
5C094DA12
5C094ED15
5C094FA01
5C094FA02
5C094JA08
5G435AA17
5G435EE04
5G435EE14
5G435GG42
5K023AA07
5K023HH06
5K023LL06
(57)【要約】
本発明は、表示パネル及び携帯端末を提供し、第1部、第2部及び両者の間に接続されて湾曲状をなす第3部からなるパネル層と、第3部上に位置する保護層と、パネル層の保護層から遠い側に位置して第1部と対向配置される第1支持層と、第1部上に位置してエッジがインク層であるカバーパネル層とを含むが、これらに限定されるものではなく、保護層の第1部に近い側の厚さが最も小さく、第1部の境界とインク層の内境界との間に位置する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1部と、第2部と、前記第1部及び前記第2部に接続される第3部とを含み、前記第3部が湾曲状をなすパネル層と、
前記第3部上に位置する保護層と、
前記パネル層の前記保護層から遠い側に位置し、前記第1部と対向配置される第1支持部を含む支持層と、
前記第1部上に位置するカバーパネル層であって、前記カバーパネル層のエッジとして形成されるインク層を含むカバーパネル層と、を含み、
前記保護層の前記第1部に近い側の厚さが前記保護層の中間部の厚さよりも小さく、前記保護層の前記第1部に近い側が、前記第1部の前記第3部に近い側と前記インク層の内境界との間に位置し、
前記保護層の前記第1部に近い側の厚さが60μm以下であり、
前記保護層のエッジの厚さが前記保護層の中間部の厚さよりも小さい表示パネル。
【請求項2】
前記保護層は、前記第3部から前記第1部に延びて、前記保護層の前記第1部に近い側と前記第3部の前記第1部に近い側とのピッチが0.45mm以上である請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記保護層の前記第1部に近い側と前記第3部の前記第1部に近い側とのピッチが0.6mm以下である請求項2に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記保護層は、前記第3部から前記第2部に延びて、前記保護層の前記第1部から遠い側と前記第3部の前記第1部から遠い側とのピッチが0.45mm以上である請求項1に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記保護層における各所の厚さが30μm以上、100μm以下である請求項1に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記表示パネルは、
前記カバーパネル層と前記第1部との間に位置し、前記カバーパネル層を前記第1部に固定するための粘着層であって、前記粘着層と前記保護層との間に隙間を有し、前記粘着層の厚さが前記保護層の前記第1部に近い側の厚さよりも大きい粘着層をさらに含む請求項1に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記支持層は、前記第2部と対向配置される第2支持部をさらに含む請求項1に記載の表示パネル。
【請求項8】
第1部と、第2部と、前記第1部及び前記第2部に接続される第3部とを含み、前記第3部が湾曲状をなすパネル層と、
前記第3部上に位置する保護層と、
前記パネル層の前記保護層から遠い側に位置し、前記第1部と対向配置される第1支持部を含む支持層と、
前記第1部上に位置するカバーパネル層であって、前記カバーパネル層のエッジとして形成されるインク層を含むカバーパネル層と、を含み、
前記保護層の前記第1部に近い側の厚さが前記保護層の中間部の厚さよりも小さく、前記保護層の前記第1部に近い側が、前記第1部の前記第3部に近い側と前記インク層の内境界との間に位置する表示パネル。
【請求項9】
前記保護層の前記第1部に近い側の厚さが60μm以下である請求項8に記載の表示パネル。
【請求項10】
前記保護層のエッジの厚さが前記保護層の中間部の厚さよりも小さい請求項8に記載の表示パネル。
【請求項11】
前記保護層は、前記第3部から前記第1部に延びて、前記保護層の前記第1部に近い側と前記第3部の前記第1部に近い側とのピッチが0.45mm以上である請求項8に記載の表示パネル。
【請求項12】
前記保護層の前記第1部に近い側と前記第3部の前記第1部に近い側とのピッチが0.6mm以下である請求項11に記載の表示パネル。
【請求項13】
前記保護層は、前記第3部から前記第2部に延びて、前記保護層の前記第1部から遠い側と前記第3部の前記第1部から遠い側とのピッチが0.45mm以上である請求項8に記載の表示パネル。
【請求項14】
前記保護層における各所の厚さが30μm以上、100μm以下である請求項8に記載の表示パネル。
【請求項15】
前記表示パネルは、
前記カバーパネル層と前記第1部との間に位置し、前記カバーパネル層を前記第1部に固定するための粘着層であって、前記粘着層と前記保護層との間に隙間を有し、前記粘着層の厚さが前記保護層の前記第1部に近い側の厚さよりも大きい粘着層をさらに含む請求項8に記載の表示パネル。
【請求項16】
前記支持層は、前記第2部と対向配置される第2支持部をさらに含む請求項8に記載の表示パネル。
【請求項17】
端末本体部と、表示パネルとを含み、前記端末本体部が前記表示パネルと一体化され、前記表示パネルは、
第1部と、第2部と、前記第1部及び前記第2部に接続される第3部とを含み、前記第3部が湾曲状をなすパネル層と、
前記第3部上に位置する保護層と、
前記パネル層の前記保護層から遠い側に位置し、前記第1部と対向配置される第1支持部を含む支持層と、
前記第1部上に位置するカバーパネル層であって、前記カバーパネル層のエッジとして形成されるインク層を含むカバーパネル層と、を含み、
前記保護層の前記第1部に近い側の厚さが前記保護層の中間部の厚さよりも小さく、前記保護層の前記第1部に近い側が、前記第1部の前記第3部に近い側と前記インク層の内境界との間に位置する携帯端末。
【請求項18】
前記保護層の前記第1部に近い側の厚さが60μm以下である請求項17に記載の携帯端末。
【請求項19】
前記保護層のエッジの厚さが前記保護層の中間部の厚さよりも小さい請求項17に記載の携帯端末。
【請求項20】
前記保護層は、前記第3部から前記第1部に延びて、前記保護層の前記第1部に近い側と前記第3部の前記第1部に近い側とのピッチが0.45mm以上である請求項17に記載の携帯端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示の技術分野に関し、特に表示パネル製造の技術分野に関し、具体的には表示パネル及び携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
フレキシブル表示パネルは、薄型化、折り曲げ可能、見栄えに優れるなどの特徴を有するため、携帯電話やタブレットPCなどの表示端末に大規模な応用がある。
【0003】
現在、偏光板除去技術を用いて製造されたフレキシブル表示パネルには、保護膜を嵩上げするために偏光板を設けていないため、保護膜のエッジに形成された糊層が保護膜の側面に広い面積で接触し、特に外形切り出しを行った後、保護膜と糊層との溶着作用が進行し、後期で保護膜を引き剥がす時に糊層、ひいては糊層の底部に位置するフィルム層を引き裂くことを引き起こし、フレキシブル表示パネルの損傷、ひいては廃棄を引き起こし、フレキシブル表示パネルの量産の歩留まり率を低下させる。
【0004】
このため、従来のフレキシブル表示パネルは、上記の問題による量産の歩留まり率が低くなり、早急に改善する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、従来の保護膜のエッジに形成された糊層が保護膜の側面に大面積で接触しているため、後期で保護膜を引き剥がす時に糊層ひいては糊層の底部に位置するフィルム層を引き裂くことを引き起こすという技術的課題を解決した表示パネル及び携帯端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例は、
第1部と、第2部と、前記第1部及び前記第2部に接続される第3部とを含み、前記第3部が湾曲状をなすパネル層と、
前記第3部上に位置する保護層と、
前記パネル層の前記保護層から遠い側に位置し、前記第1部と対向配置される第1支持部を含む支持層と、
前記第1部上に位置するカバーパネル層であって、前記カバーパネル層のエッジとして形成されるインク層を含むカバーパネル層と、を含み、
前記保護層の前記第1部に近い側の厚さが前記保護層の中間部の厚さよりも小さく、前記保護層の前記第1部に近い側が、前記第1部の前記第3部に近い側と前記インク層の内境界との間に位置し、
前記保護層の前記第1部に近い側の厚さが60μm以下であり、
前記保護層のエッジの厚さが前記保護層の中間部の厚さよりも小さい表示パネルを提供する。
【0007】
一実施例において、前記保護層は、前記第3部から前記第1部に延びて、前記保護層の前記第1部に近い側と前記第3部の前記第1部に近い側とのピッチが0.45mm以上である。
【0008】
一実施例において、前記保護層の前記第1部に近い側と前記第3部の前記第1部に近い側とのピッチが0.6mm以下である。
【0009】
一実施例において、前記保護層は、前記第3部から前記第2部に延びて、前記保護層の前記第1部から遠い側と前記第3部の前記第1部から遠い側とのピッチが0.45mm以上である。
【0010】
一実施例において、前記保護層における各所の厚さが30μm以上、100μm以下である。
【0011】
一実施例において、前記表示パネルは、
前記カバーパネル層と前記第1部との間に位置し、前記カバーパネル層を前記第1部に固定するための粘着層であって、前記粘着層と前記保護層との間に隙間を有し、前記粘着層の厚さが前記保護層の前記第1部に近い側の厚さよりも大きい粘着層をさらに含む。
【0012】
一実施例において、前記支持層は、前記第2部と対向配置される第2支持部をさらに含む。
【0013】
本発明の実施例は、
第1部と、第2部と、前記第1部及び前記第2部に接続される第3部とを含み、前記第3部が湾曲状をなすパネル層と、
前記第3部上に位置する保護層と、
前記パネル層の前記保護層から遠い側に位置し、前記第1部と対向配置される第1支持部を含む支持層と、
前記第1部上に位置するカバーパネル層であって、前記カバーパネル層のエッジとして形成されるインク層を含むカバーパネル層と、を含み、
前記保護層の前記第1部に近い側の厚さが前記保護層の中間部の厚さよりも小さく、前記保護層の前記第1部に近い側が 、前記第1部の前記第3部に近い側と前記インク層の内境界との間に位置する表示パネルをさらに提供する。
【0014】
一実施例において、前記保護層の前記第1部に近い側の厚さが60μm以下である。
【0015】
一実施例において、前記保護層のエッジの厚さが前記保護層の中間部の厚さよりも小さい。
【0016】
一実施例において、前記保護層は、前記第3部から前記第1部に延びて、前記保護層の前記第1部に近い側と前記第3部の前記第1部に近い側とのピッチが0.45mm以上である。
【0017】
一実施例において、前記保護層の前記第1部に近い側と前記第3部の前記第1部に近い側とのピッチが0.6mm以下である。
【0018】
一実施例において、前記保護層は、前記第3部から前記第2部に延びて、前記保護層の前記第1部から遠い側と前記第3部の前記第1部から遠い側とのピッチが0.45mm以上である。
【0019】
一実施例において、前記保護層における各所の厚さが30μm以上、100μm以下である。
【0020】
一実施例において、前記表示パネルは、
前記カバーパネル層と前記第1部との間に位置し、前記カバーパネル層を前記第1部に固定するための粘着層であって、前記粘着層と前記保護層との間に隙間を有し、前記粘着層の厚さが前記保護層の前記第1部に近い側の厚さよりも大きい粘着層をさらに含む。
【0021】
一実施例において、前記支持層は、前記第2部と対向配置される第2支持部をさらに含む。
【0022】
本発明の実施例は、端末本体部と、上述したいずれかの表示パネルとを含み、前記端末本体部が前記表示パネルと一体化される携帯端末をさらに提供する。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、表示パネル及び携帯端末を提供し、第1部と、第2部と、前記第1部及び前記第2部に接続される第3部とを含み、前記第3部が湾曲状をなすパネル層と、前記第3部上に位置する保護層と、前記パネル層の前記保護層から遠い側に位置し、前記第1部と対向配置される第1支持部を含む支持層と、前記第1部上に位置するカバーパネル層であって、前記カバーパネル層のエッジとして形成されるインク層を含むカバーパネル層と、を含み、前記保護層の前記第1部に近い側の厚さが前記保護層の中間部の厚さよりも小さく、前記保護層の前記第1部に近い側が、前記第1部の前記第3部に近い側と前記インク層の内境界との間に位置する。毛細管現象の原理により、本発明における前記保護層の前記第1部に近い側の厚さが前記保護層の中間部の厚さよりも小さく、前記保護層を製造する際に、前記保護層の構成材料と引き剥がし可能フィルム層との間に予め保留しておく所定ピッチにより、最終的に形成された前記保護層の前記第1部に近い側が前記引き剥がし可能フィルム層に多く接触しないか又は接触することはないことを実現することで、前記引き剥がし可能フィルム層を引き剥がすときに前記保護層を引き裂くことを引き起こすリスクを低下させ、前記表示パネルの量産の歩留まり率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
以下、図面を参照しながら、本発明をさらに説明する。なお、以下の説明における図面は、本発明のいくつかの実施例を解釈し説明するためのものに過ぎず、当業者にとっては、創造的努力なしにこれらの図面から他の図面を導き出すこともできる。
【
図1】
図1は本発明の実施例に係る第1の表示パネルの断面模式図である。
【
図2】
図2は本発明の実施例に係る第2の表示パネルの断面模式図である。
【
図3】
図3は本発明の実施例に係る第3の表示パネルの断面模式図である。
【
図4】
図4は従来の表示パネルの製造シーンを示す図である。
【
図5】
図5は本発明の実施例に係る第4の表示パネルの断面模式図である。
【
図6】
図6は本発明の実施例に係る第5の表示パネルの断面模式図である。
【
図7】
図7は偏光板技術を用いて製造された表示パネルの断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的手段を明確かつ完全に説明する。説明した実施例はすべての実施例ではなく、本発明の一部の実施例に過ぎないことは明らかである。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的努力なしに取得した全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属するものである。
【0026】
本発明における「第1」、「第2」などの用語は、異なる対象を区別するためのものであり、特定の順序を説明するためのものではない。また、「含む」及び「有する」という用語、並びにそれらの任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図している。例えば、一連のステップ又はモジュールを含むプロセス、方法、システム、製品又は装置は、挙げられたステップ又はモジュールに限定されるものではなく、挙げられていないステップ又はモジュールを所望によりさらに含むこと、又は、これらのプロセス、方法、製品又は装置に固有の他のステップ又はモジュールを所望によりさらに含むこともできる。
【0027】
本明細書に言及される「実施例」とは、実施例を参照して説明する特定の特徴、構造又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味する。本明細書の様々な箇所で現れる該語句は、必ずしも全てが同じ実施例を指すものではなく、他の実施例と排他的である別個の又は代替の実施例でもない。当業者は、明示的及び暗黙的に、本明細書に記載の実施例を他の実施例と組み合わせることができることを理解される。また、図面は、本発明との関係が比較的密接な構造のみを提供するものであり、発明との関係があまり密接ではない詳細を省略し、図面を簡略化して発明の内容を一目で理解できるようにすることを目的とし、実際の装置が図面と同様であることを示すものではなく、実際の装置として限定するものではない。
【0028】
本発明は、以下の実施例及びそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない表示パネルを提供する。
【0029】
一実施例において、
図1及び
図2に示すように、前記表示パネル100は、第1部101と、第2部102と、前記第1部101及び前記第2部102に接続される第3部103とを含み、前記第3部103が湾曲状をなすパネル層10と、前記第3部103上に位置する保護層20と、前記パネル層の前記保護層から遠い側に位置し、前記第1部101と対向配置される第1支持部601を含む支持層と、前記第1部101上に位置するカバーパネル層であって、前記カバーパネル層のエッジとして形成されるインク層を含むカバーパネル層と、を含み、前記保護層20の前記第1部101に近い側の厚さが前記保護層20の中間部の厚さよりも小さく、前記保護層20の前記第1部101に近い側が、前記第1部101の前記第3部103に近い側と前記インク層の内境界との間に位置する。
【0030】
具体的には、第3部103の横断面が半円状又はU字状をなしてもよく、半円状又はU字状の一端が第1部101に接続され、半円状又はU字状の他端が第2部102に接続されてもよく、即ち第1部101及び第2部102が第3部103の開口の近くに設けられてもよく、第2部102が半円状又はU字状の第3部103を介して第1部101と対向配置される。さらに、湾曲状の形態を実現するために、第3部103の硬度が第1部101の硬度、第2部102の硬度よりも小さくてもよい。前記第1部101に表示領域01が設けられてもおく、表示領域01はインク層の内境界によって画定される閉領域から構成されてもよく、即ち画面表示がインク層の内境界によって画定される閉領域内で行われてもよい。
【0031】
具体的には、本実施例における表示パネル100は、偏光板除去技術を用いて形成されてもよく、パネル層10は、ベース層と、ベース層上に位置する回路層と、回路層上に位置する発光層と、発光層上に位置する封止層と、封止層上に位置するタッチセンサ層と、前記タッチセンサ層上に位置するカラーフィルタ層と、前記カラーフィルタ層上に位置する平坦化層とを含むことができる。ベース層の構成材料がポリイミドを含むことができ、回路層がアレイ状に配列される複数の薄膜トランジスタと、複数の薄膜トランジスタに接続される複数の配線とを含むことができ、複数の配線が第1部101から第3部103を経て第2部102に延びて、電気信号が印加されるように第2部102を通過し、特に、カラーフィルタ層は発光層における複数の発光部と一対一で対応する複数のフィルタ部と、隣り合う2つのフィルタ部の間に位置する遮光部とを含むことができ、対応する色の光を呈示するように各発光部から発せられた光が対応するフィルタ部を経由することができる。さらに、ベース層が第1部101、第3部103及び第2部102として形成されてもよく、画面表示機能及びタッチセンサ機能を実現するために、発光層、封止層及びタッチセンサ層が第1部101における表示領域01に位置してもよく、第2部102を形成するように、発光層、封止層及びタッチセンサ層が延びないようにし、第2部102の湾曲につれて離脱するか又は離間することを防止し、勿論、タッチセンサ層がさらに封止層の発光層に近い側に位置してもよい。第1部101の第3部103に近い部分、第3部103及び第2部102が非表示領域02として形成される。
【0032】
さらに、
図3に示すように、表示パネル100は、第2部102に電気的に接続されるフレキシブル回路基板70をさらに含み、フレキシブル回路基板70が第2部102の第3部103から遠い側に接続される。具体的には、フレキシブル回路基板70が複数の端子部を含むことができ、第2部102が複数の端子部と一対一で対応する複数のリード部を含むことができ、各リード部が対応する端子部に電気的に接続され、複数のリード部が圧着を介して複数の端子部に電気的に接続されてもよく、複数の端子部の第2部102への投影が複数のリード部と重なることができる。さらに、第2部102が複数のリード部の複数の端子部から遠い側に位置する駆動回路を含むことができ、駆動回路が複数のリード部に電気的に接続される。具体的には、第1電気信号が、駆動回路に印加するように、フレキシブル回路基板70における複数の端子部を介して第2部102における複数のリード部に電気的に接続されてもよく、駆動回路を介して対応する第2電気信号を生成し、さらに複数の配線を介して複数の薄膜トランジスタ又はその他のデバイスに転送して、発光層の発光を制御することにより、画面表示を行う。
【0033】
図7と
図4とを比較し、
図7は偏光板技術を用いて製造された表示パネルであり、
図4は偏光板除去技術を用いて製造された表示パネルである。なお、
図7に示すように、偏光板技術を用いて製造された表示パネルにおいて、偏光板90の厚さが150μmであり、保護層20の厚さが60μm~100μmであるため、保護層20の上面が偏光板90の上面よりも低く、保護層20が形成される際に偏光板90に接触しても、偏光板90があるため、保護層20の偏光板90上に位置する引き剥がし可能フィルム層30と接触する確率が小さく、接触しても、保護層20の引き剥がし可能フィルム層30に接触する厚さも20μmよりも小さく、後期で引き剥がし可能フィルム層20を引き剥がしても異常が発生することはない。
【0034】
なお、
図4に示すように、偏光板除去技術を用いて製造された表示パネルにおいて、表示パネル100を製造する際に、保護層20を形成する前に第1部101上において、貼付であるが貼付に限定されない方法で引き剥がし可能フィルム層30を形成し、パネル層10にカバーパネル層を形成するように、保護層20にバインディング等の操作を行った後に引き剥がし可能フィルム層30を引き剥がし、引き剥がし可能フィルム層30がバインディング等の操作を行う際に第1部101におけるフィルム層を傷付きから保護することができる。しかしながら、毛細管現象の定義によれば、液体表面の固体表面に対する吸引力のため、湿潤液体に毛細管が挿入され、管内液面が上昇して管外液面よりも高くなり、非湿潤液体に毛細管が挿入され、管内液面が下降して管外液面よりも低くなる。上記の説明に合わせて、保護層20の構成材料は、第1部101上に位置する引き剥がし可能フィルム層30に対して湿潤液体となるため、保護層20を製造する際に、保護層20の構成材料と引き剥がし可能フィルム層30とのピッチが小さすぎると、毛細管現象により引き剥がし可能フィルム層30の保護層20に近い側に大面積で吸着され、保護層20の表示領域01に近い側の厚さが最も大きく、表示領域01から遠い側の厚さが最も小さいことが示され、後期で引き剥がし可能フィルム層30を引き剥がすときに保護層20を引き裂くことを引き起こし、保護層20の保護が失われると、パネル層10に傷付ける恐れがある。
【0035】
図1及び
図2に示すように、本実施例で形成された保護層20の形状及び上記の説明に合わせて、保護層20の表示領域01に近い側の厚さが保護層20の中間部の厚さよりも小さいため、表示パネル100を製造する際に、保護層20と引き剥がし可能フィルム層30との間に毛細管現象が生じていないことで、保護層20が引き剥がし可能フィルム層30に接触していないと考えられ、したがって後期で引き剥がし可能フィルム層30を引き剥がすときに、保護層20を引き裂くことで保護層20の保護が失われてパネル層10に傷付けるリスクを低減し、表示パネル100の量産の歩留まり率を向上させることを理解されたい。具体的には、保護層20を形成する際に、保護層20の構成材料と引き剥がし可能フィルム層30とのピッチを合理的に設定することができ、
図5に示すように、最終的に成形された保護層20と引き剥がし可能フィルム層30との間に所定のピッチS1を有することにより、
図4に示す毛細管現象を防止する一方で、保護層20の第1部101に近い側が、第1部101の第3部に近い側とインク層の内境界との間に位置し、即ち保護層20がさらに第1部101の第3部103に近い部分を被覆することができ、保護層20が第2部102に含まれる駆動回路を被覆するとともに、第2部102、第1部101に含まれて表示領域01に位置する薄膜トランジスタ又は他のデバイスに電気的に接続される配線を被覆することができ、駆動回路及び配線を保護し、そして保護層20の表示領域01に位置するフィルム層に接触して表示異常となるリスクを低減することができる。本実施例は保護層20の中間部の突起の度合いを限定するものではない。
【0036】
図5に示すように、所定のピッチS1は、最終回に保護層20の構成材料を添加した後に、保護層20の構成材料の表示領域01に近い側と引き剥がし可能フィルム層30の表示領域01から遠い側とのピッチであり、上記の解析によれば、所定のピッチS1は少なくとも保護層20の構成材料及び使用量、引き剥がし可能フィルム層30の構成材料及びパネル層10の構成材料に基づいて決定され、最終的に保護層20の表示領域01に近い側の厚さが保護層20の中間部の厚さよりも小さいことが示され、例えば、所定のピッチS1は0.1mmであってもよい。
【0037】
一実施例において、
図1及び
図2に示すように、前記保護層20の前記第1部101に近い側の厚さが60μm以下であり、即ち前記保護層20の前記表示領域01に近い側の厚さが60μm以下である。上記の説明に合わせて、
図5に示すように、表示パネル100を製造する際に、引き剥がし可能フィルム層30は所定の厚さを有し、本実施例は、「保護層20の表示領域01に近い側の厚さが保護層20の中間部の厚さよりも小さい」ことの上に、引き剥がし可能フィルム層30の厚さに基づいて、保護層20の表示領域01に近い側の厚さを60μm以下に規制する。引き剥がし可能フィルム層30の厚さが90μm~150μmであってもよく、即ち本実施例では保護層20の表示領域01に近い側の厚さがほぼ引き剥がし可能フィルム層30の厚さの2/5~2/3よりも小さく、即ち本実施例は保護層20の表示領域01に近い側の厚さが引き剥がし可能フィルム層30の厚さよりも遥かに小さいことを実現でき、保護層20が引き剥がし可能フィルム30に接触する面積が非常に小さく、ひいては0となることを実現でき、したがって後期で引き剥がし可能フィルム層30を引き剥がすときに、保護層20を引き裂くことを引き起こして保護層20の保護が失われてパネル層10に傷付けるリスクを低減し、表示パネル100の量産の歩留まり率を向上させることを理解されたい。
【0038】
一実施例において、
図1及び
図2に示すように、前記保護層20のエッジの厚さが前記保護層20の中間部の厚さよりも小さい。具体的には、
図5に示すように、表示パネル100を製造する際に、保護層20の構成材料と引き剥がし可能フィルム層30との間に所定のピッチS1が予め保留しておくため、最終的に形成された保護層20の表示領域01に近い側が引き剥がし可能フィルム層30にあまり多く接触しないか又は接触しないことにより、
図4に示す毛細管現象を回避し、第2部102の表示領域01から遠い側と保護層20の表示領域01から遠い側との距離も離間して設けられてもよく、同様に、最終的に形成された保護層20の表示領域01から遠い側に毛細管現象が生じることはなく、最終的に保護層20のエッジの厚さが保護層20の中間部の厚さよりも小さいことが示され、保護層20の中間部の保護層20のエッジに比べる突起の度合いを限定するものではなく、例えば保護層20の中間部の突起が凸面であって最高点を示すか、又は保護層20の中間部が平面を示すことができる。
【0039】
一実施例において、
図1及び
図2に示すように、前記保護層20は、前記第3部103から前記第1部101に延びて、前記保護層20の前記第1部101に近い側と前記第3部103の前記第1部101に近い側とのピッチが0.45mm以上であり、即ち前記保護層20の前記表示領域01に近い側と前記第3部103の前記表示領域01に近い側とのピッチS2が0.45mm以上である。具体的には、上記の説明に合わせて、第1部101の第3部103に近い部分、第3部103及び第2部102が非表示領域02として形成され、さらに、上記の説明に合わせて、発光層、封止層及びタッチセンサ層が第1部101における表示領域01に位置することで、画面表示機能及びタッチセンサ機能を実現し、回路層において複数の薄膜トランジスタに接続される複数の配線が表示領域01から非表示領域02に延びることができ、即ち第1部101の表示領域01を超える部分の露出している複数の配線が前記第2部102まで延びる。
【0040】
本実施例では、保護層20を第1部101に延びて、保護層20の前記表示領域01に近い側と第3部103の表示領域01に近い側とのピッチS2が0.45mm以上であることにより、保護層20は第1部101から露出している、表示領域01を超える部分における複数の配線を被覆し、第1部101から露出している、表示領域01を超える部分における複数の配線の損傷や短絡のリスクを低減することができる。さらに、保護層20の構成材料が接着テープ、紫外線硬化型接着剤であってもよいが、これらに限定されるものではなく、保護層20が所定の剛性及び柔軟性を有し、本実施例における保護層20が複数の配線の湾曲状をなす第3部103に位置する部分及び平面状をなす第1部101に位置する部分を同時に被覆することができ、表示パネル100における第3部103がある位置で受ける応力と、第1部101がある位置で受ける応力との差が過大になることを防止し、複数の配線が受ける応力のばらつきによって破断するリスクを低減する。
【0041】
一実施例において、
図1及び
図2に示すように、前記保護層20の前記第1部101に近い側と、前記第3部103の前記第1部101に近い側とのピッチが0.6mm以下であり、即ち前記保護層20の前記表示領域01に近い側と、前記第3部103の前記表示領域01に近い側とのピッチS2が0.6mm以下である。なお、本実施例は、保護層20の表示領域01に近い側の厚さが保護層20の中間部の厚さよりも小さく、即ち表示パネル100を製造する際に、最終的に形成された保護層20の表示領域01に近い側に
図3に示す毛細管現象が生じることはなく、上記の説明によれば、
図5に示すように、引き剥がし可能フィルム層30が保護層20に形成される前に、引き剥がし可能フィルム層30を除去した後に発光層、封止層及びタッチセンサ層を形成し、さらにタッチセンサ層上にカバーパネル層を形成することができる。具体的には、カバーパネル層及び保護層20の干渉作用を考慮すると、両者の間に隙間Hを設けることができ、即ち表示パネル100の寸法及び隙間Hが決定された後、ピッチS2のサイズがカバーパネル層の寸法を決定し、表示領域01を形成するための発光層及びタッチセンサ層のカバーパネル層への投影が、カバーパネル層の境界の内に位置すべき、即ちカバーパネル層の寸法が表示領域01の寸法を決定することができる。以上のようにして、保護層20の前記表示領域01に近い側と前記第3部103の前記表示領域01に近い側とのピッチS2が表示領域01の面積を決定することができる。
【0042】
本実施例では、保護層20の表示領域01に近い側と第3部103の表示領域01に近い側とのピッチS2を0.6mm以下にすることにより、保護層20が第3部103を多く超えて第1部101の空間を多く占めることを防止し、形成された発光層及びタッチセンサ層の両者と第3部103との間のピッチが過大となって形成された表示領域01の寸法を規制することを防止する。したがって、本実施例は、後期で引き剥がし可能フィルム層30を引き剥がすときに保護層20を引き裂くことを引き起こして保護層20の保護が失われてパネル層10に傷付けるリスクを低減して、表示パネル100の量産の歩留まり率を向上させるとともに、表示パネル100の画面占有率を効果的に向上させる。
【0043】
一実施例において、
図1及び
図2に示すように、前記保護層20は、前記第3部103から前記第2部102に延びて、前記保護層20の前記第1部101から遠い側と前記第3部103の前記第1部101から遠い側とのピッチが0.45mm以上であり、即ち前記保護層20の前記表示領域01から遠い側と、前記第3部103の前記表示領域01から遠い側とのピッチS3が0.45mm以上である。具体的には、上記の説明に合わせて、回路層において複数の薄膜トランジスタに接続される複数の配線が表示領域01から非表示領域02に延びることができ、即ち第1部101の表示領域01を超える部分の露出している複数の配線が前記第2部102まで延び、即ち第2部102にも一部の配線が含まれる。
【0044】
同様に、本実施例では、保護層20を第2部102に延びて、保護層20の前記表示領域01から遠い側と第3部103の表示領域01から遠い側とのピッチS3が0.45mm以上であることにより、保護層20は第2部102から露出している複数の配線を被覆し、第2部102から露出している複数の配線の損傷や短絡のリスクを低減することができる。さらに、同様に、接着テープ、紫外線硬化型接着剤を用いて製造された保護層20は、所定の剛性及び柔軟性を有し、即ち本実施例における保護層20が複数の配線の湾曲状をなす第3部103に位置する部分及び平面状をなす第2部102に位置する部分を同時に被覆することができ、表示パネル100における第3部103がある位置で受ける応力と、第2部102がある位置で受ける応力との差が過大になることを防止し、複数の配線が受ける応力のばらつきによって破断するリスクを低減する。
【0045】
一実施例において、
図1及び
図2に示すように、前記保護層20における各所の厚さが30μm以上、100μm未満である。具体的には、上記の説明に合わせて、保護層20が配線層における非表示領域02に延びる配線を保護することができ、表示パネル100における第3部103及びその近傍の領域の剛性及び柔軟性を有し、上記から、保護層20における異なる位置の厚さが異なってもよく、さらに、本実施例では保護層20における各所の厚さを30μm以上100μm未満に規制し、例えば、保護層20の表示領域01に近い側の厚さが30μmに等しく、保護層20の中間部の厚さが100μmに近い。
【0046】
本実施例における保護層20における各所の厚さの最小値が30μmであり、保護層20の複数の配線の非表示領域02に位置する部分への保護を確保し、さらに、保護層20における各所の厚さの最大値が100μmであり、保護層20の厚さが過大のため硬度が過大となることを防止し、保護層20の柔軟性及び剛性を考慮し、そして、平面視において、第3部103に重なるすべてのフィルム層が全体として対応する中性層が適切な位置にある。
【0047】
一実施例において、
図1及び
図2に示すように、前記支持層は、前記第2部102と対向配置される第2支持部602をさらに含む。前記第1支持部601は第1部101を支持するためのものであり、第2支持部602は第2部102を支持するためのものであり、第1支持部601の硬度及び第2支持部602の硬度がベース層の硬度よりも大きく、第1支持部601の構成材料が第2支持部602の構成材料と同じであってもよい。さらに、第1支持部601の第2支持部602に近い側と、第2支持部602の第1支持部601に近い側とが固定的に設けられてもよく、上記の説明に合わせて、ベース層が第1部101、第3部103及び第2部102として形成されてもよく、さらに第3部103の形態を安定化させることができる。
【0048】
一実施例において、
図6に示すように、前記表示パネル100は、前記カバーパネル層40と前記第1部101との間に位置し、前記カバーパネル層40を前記第1部101に固定するための粘着層50であって、前記粘着層50と前記保護層20との間に隙間を有し、前記粘着層50の厚さが前記保護層20の前記第1部101に近い側の厚さよりも大きい粘着層50をさらに含み、即ち前記粘着層50の厚さが前記保護層20の前記表示領域01に近い側の厚さよりも大きい。粘着層50が無色透明であり、光透過率が90%以上であり、粘着層50の構成材料が光学透明接着剤であってもよいが、これに限定されるものではなく、カバーパネル層40の構成材料がガラスであってもよいが、これに限定されるものではない。
【0049】
保護層20の表示領域01に近い側の厚さが保護層20の中間部の厚さよりも小さく、粘着層50の硬度が低いことを考慮し、本実施例における粘着層50と保護層20との間に隙間を有し、粘着層50と保護層20との接触により粘着層50の平坦度が低いため、干渉が発生する問題を防止でき、さらに、本実施例における粘着層50の厚さが保護層20の表示領域01に近い側の厚さよりも大きく、さらにカバーパネル層40を嵩上げし、鉛直方向においてカバーパネル層40の保護層20に重なることにより発生する干渉を防止することができる。さらに、粘着層50の厚さが保護層20の表示領域01に近い側の厚さよりも大きく、水平方向において、保護層20を遮蔽するように、カバーパネル層40が保護層20に重なるように延びることができ、さらに、保護層20の中間部を被覆するように取り囲むために、カバーパネル層40が延びることができる。
【0050】
本発明は、端末本体部と、上述したいずれかの表示パネルとを含み、前記端末本体部が前記表示パネルと一体化される携帯端末を提供する。
【0051】
本発明は、表示パネル及び携帯端末を提供し、第1部と、第2部と、前記第1部及び前記第2部に接続される第3部とを含み、前記第3部が湾曲状をなすパネル層と、前記第3部上に位置する保護層と、前記パネル層の前記保護層から遠い側に位置し、前記第1部と対向配置される第1支持部を含む支持層と、前記第1部上に位置するカバーパネル層であって、前記カバーパネル層のエッジとして形成されるインク層を含むカバーパネル層と、を含み、前記保護層の前記第1部に近い側の厚さが前記保護層の中間部の厚さよりも小さく、前記保護層の前記第1部に近い側が、前記第1部の前記第3部に近い側と前記インク層の内境界との間に位置する。毛細管現象の原理により、本発明における前記保護層の前記第1部に近い側の厚さが前記保護層の中間部の厚さよりも小さく、前記保護層を製造する際に、前記保護層の構成材料と引き剥がし可能フィルム層との間に予め保留しておく所定ピッチにより、最終的に形成された前記保護層の前記第1部に近い側が前記引き剥がし可能フィルム層に多く接触しないか又は接触することはないことを実現することで、前記引き剥がし可能フィルム層を引き剥がすときに前記保護層を引き裂くことを引き起こすリスクを低下させ、前記表示パネルの量産の歩留まり率を向上させることができる。
【0052】
以上、本発明の実施例に係る表示パネル及び携帯端末について詳細に説明したが、本発明の原理及び実施形態について具体例を用いて述べたが、以上の実施例の説明は、本発明の技術的手段及びその旨の理解を助けるためのものに過ぎず、当業者にとっては、対応する技術的手段の旨が本発明の各実施例の技術的手段の範囲から逸脱しない限り、依然として上記の各実施例に記載した技術的手段を修正するか、又はその一部の技術的特徴を同等に置き換えることができると理解すべきである。
【国際調査報告】