(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-11
(54)【発明の名称】電気オス端子
(51)【国際特許分類】
H01R 13/42 20060101AFI20240404BHJP
H01R 13/40 20060101ALN20240404BHJP
【FI】
H01R13/42 H
H01R13/40 A
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022549787
(86)(22)【出願日】2022-02-23
(85)【翻訳文提出日】2022-10-03
(86)【国際出願番号】 US2022017540
(87)【国際公開番号】W WO2022271210
(87)【国際公開日】2022-12-29
(32)【優先日】2022-02-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507164434
【氏名又は名称】ジェイ.エス.ティー.コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100120628
【氏名又は名称】岩田 慎一
(72)【発明者】
【氏名】チェン ピン
(72)【発明者】
【氏名】アップソン グェンドリン
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087FF05
5E087FF13
5E087GG17
5E087RR06
(57)【要約】
本発明の電気オス端子は、クランプ又は圧着領域、本体、及びブレードを含む。本体の突出部材及び支持部材は、過大応力保護の役割を果たす。パネルシールド部材は、突出ガイド部材を保護する。本発明の他の実施形態において、本体の第一支持部材から突出部材が延び、本体の下部分の切り欠き部分が突出部材を内部に受容する。さらに、本発明の電気オス端子の他の実施形態において、レバー部材の非接続端部分から突起が延び、電気オス端子が使用中に不用意に抜け落ちないよう保護する。電気オス端子の、本体の前部分における上部分及び本体の前部分における支持部材の断面の構成又は形状は、実質的にU字形状である。電気オス端子のレバー部材の取付部分における断面の構成又は形状は、実質的にU字形状である。電気オス端子は、実質的に全体が、少なくとも本体、クランプ又は圧着領域、本体とクランプ又は圧着領域とを繋ぐ首領域、及び/又はレバー部材(又はタング部材)、及び/又はブレードがそこに含まれる連続且つ継続した単一の構造として形成されている。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クランプ又は圧着領域と、
接続端部分と非接続端部分とを有するレバー部材のタング部材と、テーパ部分と、を有し、前記クランプ又は圧着領域に接続される本体と、
前記本体から延びるブレードと、を特徴とし、
前記本体の前端部分が上部分及び支持部材を含み、前記本体の前記前部分が、前記本体の前記上部分及び前記支持部材を横断した断面に沿って実質的にU字形状の構成又は形状を有していることを特徴とし、
前記本体の支持部材が、前記本体に向けて延びる突出部材を含むことを特徴とし、
前記本体の下部分が、前記突出部材を内部に受容するための切り欠き部分を含むことを特徴とし、
前記レバー部材の前記接続端部分が、実質的にU字形状の断面を有していることを特徴とし、
少なくとも前記クランプ又は圧着領域、前記本体、及び前記本体と前記クランプ又は圧着領域とを繋ぐ首部材が、実質的に全体として、電気オス端子を連続又は一続きの単一構造として形成する連続又は一続きの部材であることを特徴とし、
前記レバー部材は、電気オス端子がコネクタ組立体から抜け落ちることを防止する部分を有することを特徴とする、前記コネクタ組立体に挿入される電気オス端子。
【請求項2】
前記本体が、突出ガイド部材、及び電気オス端子が前記コネクタ組立体に導入されるに際して前記突出ガイド部材をシールドするパネルシールド部材をさらに含むことを特徴とする、請求項1記載の電気オス端子。
【請求項3】
前記本体の前記下部分の前記切り欠き部分は、前記突出部材が衝突又は当接する側部分を含み、前記レバー部材のタング部材が前記本体の前記下部分から分離又は回転することを防止することを特徴とする、請求項1記載の電気オス端子。
【請求項4】
前記非接続端部分は、断面が実質的にU字形状であることを特徴とする、請求項1記載の電気オス端子。
【請求項5】
前記レバー部材の前記非接続端部分が、側端部分と中心端部分とを有することを特徴とする、請求項1記載の電気オス端子。
【請求項6】
前記非接続端部分の前記中心端部分が、そこから延びる突起を含むことを特徴とする、請求項5記載の電気オス端子。
【請求項7】
前記突起が、前記レバー部材の前記非接続端部分の前記中心端部分から延びることを特徴とする、請求項6記載の電気オス端子。
【請求項8】
前記非接続端部分の前記中心端部分から延びる前記突起が複数の面を含むことを特徴とする、請求項7記載の電気オス端子。
【請求項9】
前記複数の前記面の少なくとも一つが、ハウジング又はコネクタ組立体の突起と相互作用することを特徴とする、請求項8記載の電気オス端子。
【請求項10】
少なくとも一つの前記複数の前記面が、前記レバー部材を上方に偏向させることによって、ハウジング又はコネクタ組立体の内部突起と相互作用し、それにより前記電気オス端子が前記ハウジング又は前記コネクタ組立体から取り外されることを困難にすることを特徴とする、請求項8記載の電気オス端子。
【請求項11】
前記レバー部材の前記非接続端部分から延びる前記突起は、前記電気オス端子が使用中に抜け落ちることを防止することを特徴とする、請求項10記載の電気オス端子。
【請求項12】
前記パネルシールド部材に沿ってその全体が延びている上面が、前記突出ガイド部材の上面よりも、高さが実質的に高いか又は等しいことを特徴とする、請求項2記載の電気オス端子。
【請求項13】
クランプ又は圧着領域と、
接続端部分と非接続端部分とを有するレバー部材のタング部材と、テーパ部分と、を有し、前記クランプ又は圧着領域に接続される本体と、
前記本体から延びるブレードと、を特徴とし、
前記本体の前端部分が、上部分及び支持部材を含み、前記本体の前記前部分が、前記本体の前記上部分及び前記支持部材を横断した断面に沿って実質的にU字形状の構成又は形状を有していることを特徴とし、
前記本体の支持部材が、前記本体に向けて延びる突起部材を含むことを特徴とし、
前記本体の下部分が、前記突起部材を内部に受容するための切り欠き部分を含むことを特徴とし、
前記レバー部材の前記非接続端部分は、そこから延びる突起を含むことを特徴とし、
前記本体は、突出ガイド部材、および電気オス端子がコネクタ組立体に導入されるに際して前記突出ガイド部材をシールドするパネルシールド部材をさらに含むことを特徴とし、
前記レバー部材の前記接続端部分が、実質的にU字形状の断面を有していることを特徴とし、
少なくとも前記クランプ又は圧着領域、前記本体、及び前記本体と前記クランプ又は圧着領域とを繋ぐ首部材が、実質的に全体として、前記電気オス端子を連続又は一続きの単一構造として形成する連続又は一続きの部材であることを特徴とし、
前記レバー部材は、電気オス端子が前記コネクタ組立体から抜け落ちることを防止する部分を有することを特徴とする、前記コネクタ組立体に挿入される電気オス端子。
【請求項14】
前記非接続端部分は、前記突起がそこから延びる中心端部分を含むことを特徴とする、請求項13記載の電気オス端子。
【請求項15】
少なくとも前記クランプ又は圧着領域、前記本体、前記本体と前記クランプ又は圧着領域とを繋ぐ首部材、及び前記ブレードが、実質的に全体として、前記電気オス端子を連続又は一続きの単一構造として形成する連続又は一続きの部材であることを特徴とする、請求項1記載の電気オス端子。
【請求項16】
少なくとも前記クランプ又は圧着領域、前記本体、前記本体と前記クランプ又は圧着領域とを繋ぐ首部材、及び前記レバー部材が、実質的に全体として、前記電気オス端子を連続又は一続きの単一構造として形成する連続又は一続きの部材であることを特徴とする、請求項1記載の電気オス端子。
【請求項17】
少なくとも前記クランプ又は圧着領域、前記本体、前記本体と前記クランプ又は圧着領域とを繋ぐ首部材、前記ブレード、及び前記レバー部材が、実質的に全体として、前記電気オス端子を連続又は一続きの単一構造として形成する連続又は一続きの部材であることを特徴とする、請求項1記載の電気オス端子。
【請求項18】
少なくとも前記クランプ又は圧着領域、前記本体、前記本体と前記クランプ又は圧着領域とを繋ぐ首部材、及び前記ブレードが、実質的に全体として、前記電気オス端子を連続又は一続きの単一構造として形成する連続又は一続きの部材であることを特徴とする、請求項13記載の電気オス端子。
【請求項19】
少なくとも前記クランプ又は圧着領域、前記本体、前記本体と前記クランプ又は圧着領域とを繋ぐ首部材、及び前記レバー部材が、実質的に全体として、前記電気オス端子を連続又は一続きの単一構造として形成する連続又は一続きの部材であることを特徴とする、請求項13記載の電気オス端子。
【請求項20】
少なくとも前記クランプ又は圧着領域、前記本体、前記本体と前記クランプ又は圧着領域とを繋ぐ首部材、前記ブレード、及び前記レバー部材が、実質的に全体として、前記電気オス端子を連続又は一続きの単一構造として形成する連続又は一続きの部材であることを特徴とする、請求項13記載の電気オス端子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
これは、2021年6月21日に出願された米国特許出願第17/353,276号の一部継続出願(現在は2021年10月7日公開された米国特許出願公開第2021-0313712 A1)であるが、これは、2020年3月24日に出願された米国特許出願第16/828,291号の一部継続出願(現在は2021年6月22日に発行された米国特許第11,043,766)であるが、これは2019年8月29日に出願された米国仮特許出願第62/893,679に基づいて優先権を主張するものであり、それらの全てを、全体として、本明細書の一部を構成するものとして援用する。
【背景技術】
【0002】
電気オス端子が、過大応力保護のための構造配置又は機能、及び電気オス端子を効果的に保護してガイドするガイド補助を備え、これによって、コネクタ組立体に嵌合される際に、電気オス端子の不適切な変形を避けることが望まれる。
【0003】
本発明の電気オス端子、及び対応するコネクタ組立体の方向性又は極性が維持され、そこに適切に嵌着されることが確実となるようにすることがさらに望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の電気オス端子のもう一つの実施形態においては、さらに、タング部材が、本体の下部分に対して不用意に、又は誤って回転することを防止し、これにより電気オス端子の解体をさらに防止することが望ましい。これは、本体の第一支持部材から延びた突出部材と、及びこの突出部材を内部に受容するための、本体の下部分の切り欠き部分とを有することにより達成される。
【0005】
この、本発明の電気オス端子のもう一つの実施形態においては、突起がレバー部材の非接続端部分から延びており、突起は、ハウジング又はコネクタ組立体の内部突起と相互作用する際にレバー部材が上方に偏向することを促進するための、互いに角度を有する面(複数)を有することが望ましく、これにより、電気オス端子がハウジング又はコネクタ組立体から取り外されることをより困難なものとされ、これにより、使用中に、本発明の電気オス端子が不用意に抜け落ちることから保護する。
【0006】
電気オス端子の、本体の前部分における上部分及び本体の前部分における支持部材の断面の構成又は形状は、実質的にU字形状である。電気オス端子のレバー部材の取付部分における断面の構成又は形状は、実質的にU字形状である。
【0007】
さらに、本発明において、電気オス端子は、全体として実質的に、連続且つ一続きの単一構造として形成される。すなわち、本発明の電気オス端子は、少なくとも本体、クランプ又は圧着領域、本体とクランプ又は圧着領域とを繋ぐ首領域、及び/又はレバー部材(又はタング部材)、及び/又はブレードがそこに含まれる、連続且つ一続きの部品として、一続き及び一続きの単一構造として形成されるが、これらに限定されない。また、本発明の電気オス端子には、電気オス端子に対して溶接、はんだ付け、及びろう付けされる部分や区画はない。
【0008】
[発明の要約]
本発明の電気オス端子は、実質的に箱型で、全体としてタング部材(tang member)を含む。タング部材は、電気オス端子をコネクタ組立体にロックするレバー部材を含む。レバー部材は、突出部材を有するが、これはレバー部材が撓んだ際に本体から延びたもう一つの突出部材と接する。両方の突出部材がレバー部材のための過大応力保護の役割を果たす。すなわち、オス端子がコネクタ組立体に嵌合されている際に、レバー部材が変形することを防止又は保護する。
【0009】
突出ガイド部材が、タング部材から突出、及び接続されている。本体の前端部分は、テーパ部分も含む。本体の前端部分は、突出ガイド部材を保護するためのパネルシールド部材をさらに含んでいる。本体部分のテーパ部分は、突出ガイド部材及びパネルガイド部材とともに、本発明のオス端子を、コネクタ組立体に嵌合された際に、ガイドの補助をする。本体の前端部分は、やはりテーパがつけられた先端部を有するブレードに移行する。本体は、その両端の支持部材をさらに含む。
【0010】
本発明の電気オス端子は、対応するコネクタ組立体に適切に嵌着するための方向性又は極性も有しているが、こちらもまた電気オス端子と適切に嵌着することを維持する方向性又は極性を有している。
【0011】
本発明の電気オス端子のもう一つの実施形態においては、タング部材が、本体の下部分に対して不用意に、又は誤って回転することを防止し、これにより電気オス端子が解体することをさらに防止する。これは、本体の第一支持部材から延びたさらにもう一つの突出部材と、及びこのさらにもう一つの突出部材を内部に受容するための、本体の下部分の切り欠き部分とを有することにより達成される。
【0012】
さらに、この、本発明の電気オス端子のもう一つの実施形態においては、突起がレバー部材の非接続端部分から延びており、突起は、ハウジング又はコネクタ組立体の内部突起と相互作用する際にレバー部材が上方に偏向することを促進するための、互いに角度を有する面(複数)を有する。 結果として、レバー部材の非接続端部分から延びる突起は、本発明の電気オス端子がハウジング又はコネクタ組立体から取り外されることをより困難なものとし、使用中に、本発明の電気オス端子が不用意に抜け落ちることから保護する。
【0013】
電気オス端子の、本体の前部分における上部分及び本体の前部分における支持部材の断面の構成又は形状は、実質的にU字形状である。電気オス端子のレバー部材の取付部分における断面の構成又は形状は、実質的にU字形状である。
【0014】
さらに、本発明において、電気オス端子は、全体として実質的に、連続且つ一続きの単一構造として形成される。すなわち、本発明の電気オス端子は、少なくとも本体、クランプ又は圧着領域、本体とクランプ又は圧着領域とを繋ぐ首領域、及び/又はレバー部材(又はタング部材)、及び/又はブレードがそこに含まれる、連続且つ一続きの部品として、一続き及び一続きの単一構造として形成されるが、これらに限定されない。また、本発明の電気オス端子には、電気オス端子に対して溶接、はんだ付け、及びろう付けされる部分や区画はない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1A】
図1Aは、本発明の電気オス端子の正面上面斜視図である。
【
図1B】
図1Bは、本発明の電気オス端子の後面上面斜視図である。
【
図4A】
図4Aは、一対のワイヤ絶縁クランプタブつまり絶縁圧着翼状部、及び一対のワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部を有する、折り曲げ可能なクランプ又は圧着領域の上面図を示すが、後者は、ワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部の実質的端部近くまでそれぞれ延びる、複数の実質的に細長い切痕を有している。
【
図4B】
図4Bは、一対のワイヤ絶縁クランプタブつまり絶縁圧着翼状部、及び一対のワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部を有する、折り曲げ可能なクランプ又は圧着領域の上面図を示すが、後者は、ワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部の実質的端部までそれぞれ延びる、複数の実質的に細長い切痕を有している。
【
図4C】
図4Cは、ワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部の床部を実質的に平らな形状とした断面図を示す。
【
図4D】
図4Dは、ワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部の床部を実質的に凹み、又は丸みを帯びた形状とした断面図を示す。
【
図5A】
図5Aは、タング部材を有するオス端子の本体を示し、さらにオス端子のガイド及び過大応力保護構造配置又は機能を示す。
【
図5B】
図5Bは、本体の前端部分及び後端部分にそれぞれ位置する第1支持部材及び第2支持部材を示す。
【
図6A】
図6Aは、突出ガイド部材及びこの突出ガイド部材を保護するためのパネルシールド部材を備える、本体のテーパ部分を例示する。
【
図6B】
図6Bは、突出ガイド部材及びこの突出ガイド部材を保護するためのパネルシールド部材を備える、本体のテーパ部分を例示する。
【
図7】
図7は、本体のテーパがつけられた前端部分から延びるオスブレードを示す。
【
図8A】
図8Aは、本体の前部分の上部分の第1支持部材から本体の下部分に設けられた切り欠きに向けて延びる、さらにもう一つの下方延出突出部材を有する、本発明のオス端子のもう一つの実施形態の後面側面斜視図であり、切り欠き部分はさらにもう一つの下方延出突出部材を受容している。
【
図8B】
図8Bは、
図8Aの電気オス端子の8B-8B線に沿った断面図であるが、本発明の電気オス端子の、本体の前部分における上部分及び本体の前部分における支持部材とを横切る断面に沿った場合の、実質的なU字形状構成又は形状を例示している。
【
図8C】
図8Cは、
図8Aの電気オス端子の8C-8C線に沿った断面図であるが、本発明の電気オス端子のレバー部材の取付部分を横断する断面に沿った場合の、実質的なU字形状構造又は形状を例示している。
【
図9】
図9は、レバー部材が側方に移動又は回転することを防止するように、さらにもう一つの下方突出部材を内部に受容している、本体の下部分の切り欠き部分をさらに詳細に例示する。
【
図10】
図10は、レバー部材の非接続端部分から延びる突起を示すが、この突起は、互いに角度を有する面(複数)を有している。
【
図11】
図11は、本発明の電気オス端子のもう一つの実施形態の左側面図であるが、これは本体の前部分の第1支持部材から延びるさらにもう一つの突出部材、このさらにもう一つの突出部材をその内部に受容する本体の下部分の切り欠き部分、及びレバー部材の非接続端部分から延びる突起を含んでいる。
【
図12】
図12は、ハウジング又はコネクタ組立体の内部突起と相互作用する際にレバー部材が上方に偏向することを促進するための、レバー部材の非接続端部分から延びる突起を例示するが、これは、本発明の電気オス端子がハウジング又はコネクタ組立体から取り外されることをより困難なものとし、使用中に、本発明の電気オス端子が不用意に抜け落ちることから保護する。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、電気オス端子の正面上面斜視図を示すが、全体として参照番号1で参照される。電気オス端子1は、長手方向に一体に形成された、クランプ又は圧着領域3、本体5、及びブレード7を含む。後でより十分に説明されるように、クランプ又は圧着領域3は、一対のワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部10、11、及び一対のワイヤ絶縁クランプタブつまり絶縁圧着翼状部13、14を含む。本体5には、タング部材15がその前端部分20のテーパ部分17とともに含まれる。テーパ部分17は、ブレード7に向かって細くなるように先細りしている。
図1Bのオス端子1の後面上面斜視図において同様に示されるのは、クランプ又は圧着領域3であるが、これは、一対のワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部10、11、及び一対のワイヤ絶縁クランプタブつまり絶縁圧着翼状部13、14を含んでいる。
図1Bのオス端子1の後面上面斜視図において、
図1Aと同様に示されるのは、タング部材15及び本体5の前端部分のテーパ部分17である。本体5は、実質的に箱型等の形状又は構造を有していることが好ましいが、その形状又は構造はこれに限定されるものではない。
【0017】
図2A及び
図2Bに例示するように、一対のワイヤ絶縁クランプタブつまり絶縁圧着翼状部13、14は、側面視で見た際に重ならない。(すなわち、ワイヤ絶縁クランプタブつまり絶縁圧着翼状部のペア13、14の一方13は、ワイヤ絶縁クランプタブつまり絶縁圧着翼状部のペアの一方14の位置に比べて、ワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部10、11に近い位置にある。)
図2A、
図2Bにさらに例示されるように、クランプ又は圧着領域3は、頚部材52で本体5に一体的に移行し、本体5の前端部分20は、ブレード7に一体的に移行する。
図2Aに示されるように、タング部材15はレバー部材25を含み、レバー部材25は、非接続端部分28及び接続端部分30を含む。
【0018】
図2A、
図2Bにさらに見られるように、レバー部材25は、通常の、緩和状態で示されている。
【0019】
レバー部材25の非接続端部分28は、好ましくは、その幅に沿った断面において、実質的にU字形状等を有しているが、その構造はこれに限定されるものではない(
図5A参照)。レバー部材25の接続端部分30は、好ましくは、その幅に沿った断面において、実質的にL字形状等を有しているが、その構造はこれに限定されるものではない。
【0020】
さらに、レバー部材25は突出部材35を有するが、これは、本体5から延びるもう一つの突出部材37と接する。両方の突出部材35、37は、レバー部材25のための過大応力保護の役割を果たす。すなわち、レバー部材25が撓み状態にあるとき、突出部材35、37が互いに衝突し合う。これにより、オス端子1がコネクタ組立体90等に接触又は嵌合する際に、レバー部材25が変形することを防止又は保護する。このようにして、レバー部材25を、撓み状態と通常緩和状態との間で、変形することなく実質的に動かすことができる。
図2A、及び
図2Bの側面図を見ると、突出部材35、37は、好ましくは実質的に方形、円形、台形等であるが、その形状はこれらに限定されるものではない。
【0021】
使用時に、電気オス端子1がコネクタ組立体90に導入された際には、レバー部材25の非接続端部分28が自由に押し下げられ、通常緩和状態から撓み状態へと動く(すなわち、突出部材35がもう一つの突出部材37に近づく)。電気オス端子1がコネクタ組立体90に完全に挿入されると、レバー部材25の非接続端部分28が自由に上方へ移動し、レバー部材25の通常緩和状態へと戻る(すなわち、突出部材35がもう一つの突出部材37から離れる)(
図2A参照)。非接続端部分28は、それによりコネクタ組立体90の内側のハウジング突起210(
図12参照)に衝突し、電気オス端子1をそこにロックして固定する。コネクタ組立体の内側に衝突する、レバー部材25の非接続端部分28を有するという、このような構造配置は、電気オス端子1のロック及び固定機能の役割を果たす。
【0022】
さらに、電気オス端子1がコネクタ組立体90に完全に挿入された際には、クランプ又は圧着領域3は、頚部材52の上方(
図2A、
図2B参照)であって、ワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部10、11と本体5との間に、空間又は移行領域50を有する。この空間又は移行領域50には、オス端子1を、コネクタ組立体90内にロックされ、固定され、かつ正しく位置決めされたままにするための、端子位置保証(TPA)装置(図示せず)を受容することができる
【0023】
また、
図2Aに示されるのは、本体5の前端部分20のパネルシールド部材40であるが、パネルシールド部材40は、本体の前端部分の一部から突出する。
図2Bにさらに示されるのは、本体5の前端部分20のテーパ部分17である。パネルシールド部材40、及びテーパ部分17(及び、
図6A、
図6Bに例示される、後述する突出ガイド部材53)は、ともに、電気オス端子1がコネクタ組立体90に嵌合した際に、ブレード7及び本体5を、ガイド及び位置決めの補助をする。
【0024】
クランプ又は圧着領域3、本体5、及びブレード7の上面図を、
図3Aに示す。
図3Aにも示され、また前述したように、一対のワイヤ絶縁クランプタブつまり絶縁圧着翼状部13、14は、重なっていないか、直接重なり合っていないか、あるいは実質的に対向している。さらに前述のように、一対のワイヤ絶縁クランプタブつまり絶縁圧着翼状部の一方13の位置は、一対のワイヤ絶縁クランプタブつまり絶縁圧着翼状部のもう一方14の位置に比べて、電気オス端子1のワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部10、11により近くにある。これは、そこに一対のワイヤ絶縁クランプタブつまり絶縁圧着翼状部、又はクランプ又は圧着領域13、14がクランプ又は圧着された際に、接続及び装着される、導線又はケーブル100の絶縁部分120の表面積を最大化するためである。
【0025】
図3Aにも例示されているのは、クランプ又は圧着領域3の一対のワイヤクランプパッドつまり芯線圧着翼状部10、11である。一対のワイヤクランプパッドつまり芯線圧着翼状部10、11は、互いに実質的に並んでいるか、又は実質的に対向しており(電気オス端子1がその側面視で示される
図2A、及び
図2Bも参照)、実質的に対称である。一対のワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部10、11の間は、複数の切痕48を有する床部材45である。床部材45の形状は、実質的に平らな形状(又は、床部材40のものと同様に、実質的に凹み、丸みを帯びたもの)であってもよい。より詳細に示されるように、ワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部10、11の床45は、(
図4Cの断面図に例示されるように)実質的に平らな形状であるが、床45は(床部材40のものと同様に)(
図4Dの断面図に例示されるように)代替的に実質的に凹み、又は丸みを帯びた形状であってもよい。複数の切痕48のそれぞれは、(
図2A、
図2B、
図4A、及び
図4Bに示されるように)実質的に細長い形状をしているが、切痕のそれぞれの形状はこれに限定されるものではない。最低2つの切痕48があればよいが、少なくとも3つの切痕48があることが好ましい。最低1つの突出部材60があればよいが、少なくとも2つの突出部材60があることが好ましい。切痕48及び突出部材60の組み合わせにより、床部材45及び一対のワイヤクランプパッドつまり芯線圧着翼状部10、11に鋸歯状の構造が作り出される。この構造配置は、床部材45と一対のワイヤクランプパッドつまり芯線圧着翼状部10、11との間における導線又はケーブル(図示せず)の芯線部分との確実な接触及び把持を確かなものとする。
【0026】
図4Aにさらに例示されるように、細長い切痕48のそれぞれは、床部材45に沿って、一対のワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部10、11の間においていっぱいに延びている。また、細長い切痕48のそれぞれは、その端部分49が、さらに一対のワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部10、11の実質的端部近くまでそれぞれ部分的に延びている。代替的には、
図4Bに示される追加の実施形態は、それぞれワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部10、11へと延び、実質的にその端部又は先端へと導出、又は到達する、細長い切痕48の端部分49を有している。
図3Bに例示されるのは、電気オス端子1のクランプ又は圧着領域3、本体5、及びブレード7の底面図である。本体5の前端部分20は、本体5からそこに接続され、一体化されたブレード7へと移行する。
図3Bにも示されるのは、一対のワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部10、11であるが、これらは実質的に対称であり、クランプ又は圧着領域3の床部材45の側部からそれぞれ延びている。
図3Bに示される電気オス端子1の実施形態は、一対のワイヤ絶縁クランプタブつまり絶縁圧着翼状部13、14を表示するが、これらは実質的に重なっておらず、それはその側面図を見ても明らかである(
図2A及び
図2Bも参照)。
【0027】
図4A及び
図4Bのそれぞれにも例示されるのは、クランプ又は圧着領域3の前部分51である。クランプ又は圧着領域3の前部分51は、頚部材52の上方であって、本体5とワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部10、11の間に空間又は移行領域50を含む。頚部材52は、先細り形状を有し、床部材45、及びワイヤクランプタブつまり芯線圧着翼状部10、11から、頚部材52が本体5に達するところまで細くなるように先細りしている。また、前部分51の頚部材52の先細り形状は、導線又はケーブル100の芯線部分110が床部材45内に配置又は装着されたままにすることを許容し、電線又はケーブル(図示せず)の芯線部分が、その全体として頚部材52上に配置又は装着されることを防止する。好適には、クランプ又は圧着領域3の頚部材52の先細り構造は、導線又はケーブル(図示せず)の前部分のみが頚部材52内に突出することを許容する。すなわち、頚部材52の先細り構造は、芯線部分が実質的に空間又は移行領域50へ進入することをさらに防止する。移行領域50には、前述したように、オス端子を、コネクタ組立体90内にロックされ、固定され、かつ正しく位置決めされたままにするための、TPA装置(図示せず)を受容することが可能となる。従って、芯線部分の前部分のみが空間又は移行領域50に進入又は突出し、芯線部分がTPA装置(図示せず)の収容に対して干渉したり、阻害したりすることはない。
【0028】
図5Aに例示されるのは、タング部材15、及びレバー部材25の接続端部分30と非接続端部分28である。
図2A及び
図2B関して前述したように、
図5Aもまた、レバー部材25の非接続端部分28の突出部材35を示しているが、これは、主端子1がコネクタ組立体90に嵌合した際に、本体5から延びたもう一つの突出部材37に対して衝突することで、レバー部材25の変形を防ぐことを可能とする。今述べた構造配置により、コネクタ組立体90に導入される際にレバー部材25が偏向したときでも、レバー部材25に過大応力がかからないよう保護する(そしてそれにより変形することを防止する)。
図5Aにも示されるのは、本体5の前端部分20のパネルシールド部材40である。パネルシールド部材40は
図6A、及び
図6Bにおいてより詳細に説明される。
【0029】
図5Bに例示されるのは、第1支持部材70、第2支持部材75をそれぞれ有する、本体5の前部分69と後部分71の両方である。特に、本体5の前部分69における上部分69aは第1支持部材70を含み、本体5の後部分71における上部分71aは第2支持部材75を含む。ギャップ76が第1支持部材70を、本体5の下部分80から分離させている。ギャップ78a、78bの組が、第2支持部材75を、本体5の下部分80から分離させている。電気オス端子1がコネクタ組立体90に導入されると、第1支持部材70及び第2支持部材75は、本体5の下部分80に向かって、それらの間に位置するギャップ76、78a/78bをそれぞれ介して弾性的に押し下げられる。第1及び第2支持部材70、75は、上述の構造配置によって、本発明の電気オス端子1が過大応力を受けないように、またコネクタ組立体90に嵌着した際に変形しないように、必要な弾性力を提供し、それによってオス端子1の極性を維持する。
【0030】
パネルシールド部材40は、
図6A、及び
図6Bにおいてさらに例示される。パネルシールド部材40は、ここでは本体5の前端部分20の側部分から延びるものとして例示されているが、これに限定されるものではない。パネルシールド部材40は、上面55を有し、ここでは傾斜して示されており、上面55の下端はブレード7へ近づいており、上面55の上端はタング部材15へ近づいている。
【0031】
図6A、及び
図6Bにも示されるのは、本体5のタング部材15から延び、及び接続している突出ガイド部材53である。パネルシールド部材40は、例えば、電気オス端子1の輸送の間、又は、好ましくは、電気オス端子1がコネクタ組立体90に嵌合及び挿入された際に、突出ガイド部材53を変形から保護する。
図6Bにおいてさらに特に例示されるように、パネルシールド部材40に沿ってその全体が延びている上面55が、突出ガイド部材53の上面58よりも、高さが実質的により高いか又は等しいことが好ましい(
図6B参照)。すなわち、パネルガイド部材40の上面55が、その全体として、突出ガイド部材53の上面58と比較して、高さがより高いか又は等しいことが好ましい。同様に、突出ガイド部材53の、パネルシールド部材40に沿う一部分の上面58が、パネルガイド部材40の上面55よりも低いか又は等しい。そして突出ガイド部材53は、タング部材15との接続箇所から実質的に下方、及び前端部分20に向けて実質的にテーパ状となっている。
【0032】
本体5の前端部分20は、
図6Aに例示されるように、ブレード7へと移行する。ブレード7は、
図7にも示されるように、オスコネクタ組立体90内において、電気オス端子1のオスコンタクトとしての役割を果たし、断面形状は、実質的に方形、正方形等であってよいが、これらに限定されるものではない。ブレード7の端部分7には先細り先端部60が設けられるが、これは実質的に上部分64と対称になった下部分を含み得る。しかしながら、ブレードの下部分62及び上部分64は、ブレード7の先端部60が先細り構造になっている限り、これらに限定されるものではない。先細り先端部60は、電気オス端子1の端部において、それぞれブレード7の端部に向かって先細りしており、ブレード7のスタッビング又は変形を付加的に防ぐ役割を果たす。
【0033】
本発明の電気オス端子1のもう一つの実施形態は、全体として参照番号2で参照されるが、
図8Aに示される。ここで、上述した電気オス端子1のすべての要素又は部品は、表示又は説明された場合を除き、電気オス端子2にも含まれており、同様の参照番号が同様に付与されている。電気オス端子2の実施形態においても示されているのは、タング部材15、及びレバー部材25の非接続端部分28と接続端部分30である。
【0034】
図8Aにさらに例示されているのは、第1支持部材70、第2支持部材75をそれぞれ有する、本体5の前部分69と後部分71の両方である。特に、本体5の前部分69における上部分69aは第1支持部材70を含み、本体5の後部分71における上部分71aは第2支持部材75を含む。ギャップ76が第1支持部材70を、本体5の下部分80から分離させている。ギャップ78a、78bの組が、第2支持部材75を、本体5の下部分80から分離させている。電気オス端子2がコネクタ組立体90に導入されると、第1支持部材70及び第2支持部材75は、本体5の下部分80に向かって、それらの間に位置するギャップ76、78a/78bをそれぞれ介して弾性的に押し下げられる。第1及び第2支持部材70、75は、上述の構造配置によって、本発明の電気オス端子2が過大応力を受けないように、またコネクタ組立体90に嵌着した際に変形しないように、必要な弾性力を提供し、それによってオス端子2の極性を維持する。
【0035】
さらに、使用時に電気オス端子2を保護するために、そして特に、タング部材15が、本体5の下部分80に対して不用意に、又は誤って回転すること―これは電気オス端子2の解体を引き起こしかねない(すなわち、レバー部材25のタング部材15が、本体5の下部分に対して分離又は回転すること)―を防止するために、さらにもう一つの突出部材101が第1支持部材70から延びている。本体5の下部分80は、さらにもう一つの突出部材101を内部に受容するための切り欠き部分105を備える。
【0036】
図8Bは、
図8Aの電気オス端子の8B-8B線に沿った断面図であるが、本発明の電気オス端子2の、本体5の前部分69(
図8A参照)における上部分89a及び本体6の前部分69(
図8A参照)における支持部材70とを横切る断面に沿った場合の、実質的なU字形状構成又は形状を例示している。
図8Aに例示されるように、本発明の電気オス端子2の、本体5の前部分69(
図8A参照)における、本体5の上部分89a及び本体5の前部分における支持部材70の断面の構成又は形状は、実質的にU字形状である。
【0037】
図8Cは、
図8Aの電気オス端子の8C-8C線に沿った断面図であるが、本発明の電気オス端子2のレバー部材25の取付端部分30を横断する断面に沿った場合の、実質的なU字形状構造又は形状を例示している。
図8Cに例示されるように、本発明の電気オス端子2のレバー部材25の取付端部分30における断面の構成又は形状は、実質的にU字形状である。
【0038】
さらに、本発明において、電気オス端子は、全体として実質的に、連続且つ一続きの単一構造として形成される。すなわち、本発明の電気オス端子2は、少なくとも本体5、クランプ又は圧着領域3、本体5とクランプ又は圧着領域3とを繋ぐ首部材52、及び/又はレバー部材25並びにブレード7がそこに含まれる、連続且つ一続きの部品として、連続且つ一続きの単一構造として形成されるが、これらに限定されない(例えば、
図1A、1B、2A及び2B参照)。また、本発明の電気オス端子2には、電気オス端子2に対して溶接、はんだ付け、及びろう付けされる部分や区画はない。
【0039】
図9にさらに例示されるように、本体5の下部分80の切り欠き部分105は、その内部にさらにもう一つの突出部材101を受容するが、側部分108を含んでおり、これは、さらにもう一つの突出部材101が切り欠き部分105の側部分108に対して衝突又は当接することを許容し、これによりレバー部材25のタング部材15が本体5の下部分80に対して分離又は回転することを防止する。このように、さらにもう一つの突出部材101が切り欠き部分105内部に受容されることで、上述されたように、本発明の電気オス端子2は、レバー部材25の非接続端部分28の突出部材35が本体5から延びるもう一つの突出部材35に対して衝突することにより(例えば、
図5A参照)レバー部材25を過大応力から保護する(そしてそれにより変形することを防止する)だけでなく、本発明の電気オス端子2は、さらにもう一つの突出部材101が衝突又は当接している切り欠き部分105の側部分108によりさらに解体しないようにされており、タング部材15又はレバー部材25が本体5の下部分80に対して分離又は回転したりすることが防止される。
【0040】
図8A、及び
図9に例示されるように、さらにもう一つの突出部材101は本体5の前部分69の第1支持部材70に位置、及び延びおり、これはタング部材15の接続端30の位置と比べてより前方位置にあるが、このようなさらにもう一つの突出部材101の位置はこれに限定されるものではない。
【0041】
本発明の電気オス端子2は、
図10に示されるように、レバー部材25の非接続端部分28から延びる突起150をさらに含む。レバー部材25の非接続端部分28は、好ましくは、側端部分28a(複数)、及び中心端部分28bを有する。
図10に例示されるように、突起150は好ましくは中心端部分28bから延びるが、このような構造配置はこれに限定されるものではない。すなわち、突起150は、レバー部材25の端部分28の中心端部分28bから延びることに限定されず、レバー部材25の端部分28の側端部分28aから延びるものであってもよい。突起150は、以下に限定されるものではないが、面150a、150b、150cを含み、それらは
図10に示されるように、互いに角度がつけられている。
図12に関連してさらに後述するように、突起150の面150a、150b、150c間の相対角度は、レバー部材25がハウジング200(又はコネクタ組立体90)から内部に延びるハウジング突起210によって押下げられやすいかどうかに応じて変化させてもよい。突起150がハウジング200又はコネクタ組立体90の内部突起と相互作用する際の、レバー部材25を効果的に上方に偏向させる突起150の能力に応じて変化させてもよい。
【0042】
図10に示される残りの部品は、電気オス端子1(及び
図8及び
図9における電気オス端子2の他の実施形態)について前述した部品と同様であり、同じ参照番号を有しているから、したがって、それらについての説明はここでは繰り返さないことに注目されたい。
【0043】
発明の電気オス端子2の左側面であるが、
図8、及び
図9に関連して前に詳細に説明したように、これは、電気オス端子2の実施形態が、本体5の前部分69の第1支持部材70から延びるさらにもう一つの突出部材101、及び、内部にさらにもう一つの突出部材101を受容する、本体5の下部分80の切り欠き部分105を含むことを除いて、電気オス端子1の左側面図と同等のものである。
図11の側面図に例示されるように、本発明の電気オス端子2にさらに含まれるのは、
図10から
図12に関連してより詳細に上述したように、レバー部材25の非接続部分28から延びる突起150である。
【0044】
図12に例示されるのは、ハウジング200(又はコネクタ組立体90)から内側に延びるハウジング突起210であるが、これはレバー部材25の端部分28をブロックし、及び、結果として使用時に電気オス端子2が抜け落ちることをブロックする。特に、突起150は、レバー部材25の非接続端部分28から延びているが、突起150がハウジング200又はコネクタ組立体90の内部突起210と相互作用する際に、突起150がレバー部材25を効果的に上方に偏向させるのを許容する。このように、突起150は、本発明の電気オス端子2をハウジング200又はコネクタ組立体90から取り外すことをより困難なものとし、本発明の電気オス端子2はこのようにして、使用中に抜け落ちることから保護される。
【0045】
上述の説明は本発明の好適な実施形態に係るものであるが、他の改変や変更は当業者にとって明らかであり、本発明の精神を逸脱することなく実施することが可能であることにも留意されたい。さらに、本発明の一実施形態との関連において説明された特徴は、上記において明示的な記載がないとしても、他の実施形態にともなって採用することが可能である。
【国際調査報告】