(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-11
(54)【発明の名称】分配器ボックス、洗剤投入装置、洗濯機器、洗濯機器セット
(51)【国際特許分類】
D06F 39/02 20060101AFI20240404BHJP
【FI】
D06F39/02 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022573540
(86)(22)【出願日】2022-07-28
(85)【翻訳文提出日】2022-11-29
(86)【国際出願番号】 CN2022108715
(87)【国際公開番号】W WO2023184809
(87)【国際公開日】2023-10-05
(31)【優先権主張番号】202210346549.0
(32)【優先日】2022-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202220767157.7
(32)【優先日】2022-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519385445
【氏名又は名称】▲無▼▲錫▼小天鵝電器有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUXI LITTLE SWAN ELECTRIC CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】NO.18,SOUTH CHANGJIANG ROAD,NEW DISTRICT,WUXI,JIANGSU 214028,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】戚 ▲歡▼
(72)【発明者】
【氏名】丁 ▲鵬▼▲飛▼
(72)【発明者】
【氏名】王 裕▲慶▼
(72)【発明者】
【氏名】周 慧慧
【テーマコード(参考)】
3B166
【Fターム(参考)】
3B166AA01
3B166AB43
3B166AE02
3B166BA08
3B166BA52
3B166BA78
3B166BA83
3B166BA84
3B166BA85
3B166CA11
3B166CC02
3B166DA04
3B166DB03
3B166DB17
3B166FA01
3B166FA06
3B166FA12
3B166FB01
3B166FB05
(57)【要約】
本発明の実施例は、分配器ボックス、洗剤投入装置、洗濯機器、洗濯機器セットを提供し、分配器ボックスは、少なくとも1つの取付溝を有し、そのうちの1つの取付溝を第1取付溝とするボックス本体と、第1取付溝に設けられ、洗剤ボトルと手投げボックスが第1取付溝に交換可能に入れられるように洗剤ボトルまたは手投げボックスを第1取付溝に拘束するように構成される第1のリミットユニットとを備える。本発明の実施例にかかる分配器ボックスによれば、第1取付溝が共通適用の取付溝として、手投げボックスを取り付けるのに適するだけでなく、洗剤ボトルを取り付けるのにも適し、メーカが洗濯機器の製品の機種の配置ニーズに応じてオプションとすることができ、同じ構造を持つ分配器ケースを共通化することができ、部品の汎用性を向上させ、デッドストックの在庫圧力を低減させることができ、異なる配置を有する洗濯装置に対して、同じ金型を用いて分配器ボックスを製造することができ、金型のコストを低減させ、製品の開発期間も短縮することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの取付溝を有し、そのうちの1つの前記取付溝を第1取付溝とするボックス本体と、
前記第1取付溝に設けられ、洗剤ボトルと手投げボックスが前記第1取付溝に交換可能に入れられるように前記洗剤ボトルまたは前記手投げボックスを前記第1取付溝に拘束するように構成される第1リミットユニットと、を備える
分配器ボックス。
【請求項2】
前記第1リミットユニットは、前端リミット構造および後端リミット構造を備え、
前記前端リミット構造と前記後端リミット構造のうちの少なくとも1つは、前記洗剤ボトルまたは前記手投げボックスを前記前端リミット構造と前記後端リミット構造の間に拘束するように、外力によって弾性変形可能に構成される
請求項1に記載の分配器ボックス。
【請求項3】
前記後端リミット構造は、第1弾性アームを備え、前記第1弾性アームの第1端が前記ボックス本体に接続され、前記第1弾性アームの第2端が前記第1取付溝の開放箇所に突き出る自由端である
請求項2に記載の分配器ボックス。
【請求項4】
前記後端リミット構造は、前記第1取付溝の開放箇所に設けられるストッパ構造を有し、前記第1弾性アームは、前記ストッパ構造の後方に位置し、前記ストッパ構造は、前記洗剤ボトルまたは前記手投げボックスに対して前後方向に止め係合するように構成される
請求項3に記載の分配器ボックス。
【請求項5】
前記前端リミット構造は、前記第1取付溝の前側壁の一部が内側へ凹んでなる凹部により形成され、前記後端リミット構造が外力の作用によって弾性変形可能に構成されるように前記凹部における肉厚が凹部の周囲での構造の肉厚より小さくなるように構成される
請求項2に記載の分配器ボックス。
【請求項6】
前記第1取付溝の後側と頂側は、いずれも開放される
請求項1に記載の分配器ボックス。
【請求項7】
前記取付溝の数は、複数であり、そのうちのもう一つの取付溝をもう一つの洗剤ボトルを取り付けるための第2取付溝とし、前記第1取付溝と前記第2取付溝は、左右方向に並んで配置され、前記第2取付溝の後側が開放される
請求項1に記載の分配器ボックス。
【請求項8】
前記第1取付溝の底壁には、洗剤ボトルと係合するための第1ポカヨケ突起が設けられ、前記第2取付溝の底壁にはもう一つの洗剤ボトルと係合するための第2ポカヨケ突起が設けられ、前記第1ポカヨケ突起と前記第2ポカヨケ突起の形状および/または位置が異なる
請求項7に記載の分配器ボックス。
【請求項9】
前記第1取付溝および前記第2取付溝は、外観やサイズが同様な洗剤ボトルを載置するようにサイズが同様に構成される
請求項7に記載の分配器ボックス。
【請求項10】
請求項1から6のいずれか一項に記載の分配器ボックスと、
ボックス体と、水の流れを前記第1取付溝へ導くように放水口が前記第1取付溝の上方に位置する第1給水通路が設けられるボックスキャップとを有する洗剤ボックスと、を備え、
前記ボックス体の後側壁には、第1取付溝における洗剤ボトルと投入ポンプの液抜き口との間の直接または間接的な抜き差し係合を避けるための第1逃げ口、および投入ポンプにより排出された洗剤を前記ボックス体内に導くための第1洗剤投入口が設けられる
洗剤投入装置。
【請求項11】
前記取付溝の数は、複数であり、そのうちのもう一つの取付溝をもう一つの洗剤ボトルを取り付けるための第2取付溝とし、前記第1取付溝と前記第2取付溝は、左右方向に並んで配置され、前記第2取付溝の後側が開放され、
前記ボックス体の底部に混水溝を有し、前記ボックスキャップに第2給水通路が設けられ、前記第1給水通路および第2給水通路は、互いに独立し、前記第2給水通路の放水口が水の流れを前記混水溝へ導くように構成され、
前記ボックス体の後側壁には、第2取付溝における洗剤ボトルと投入ポンプの液抜き口との間の直接または間接的な抜き差し係合を避けるための第2逃げ口、および投入ポンプにより排出された洗剤を前記ボックス体内に導くための第2洗剤投入口が設けられる
請求項10に記載の洗剤投入装置。
【請求項12】
バケツと、
前記バケツ内に設けられる内筒と、
請求項10または11に記載の洗剤投入装置と、
前記洗剤投入装置に水を供給するための給水管路と、
前記取付溝における洗剤ボトルに載置される洗剤を抽出するための投入ポンプと、
を備える
洗濯機器。
【請求項13】
第1洗剤ボトル、第2洗剤ボトル、および洗濯機器を備え、
前記洗濯機器は、給水管路、投入ポンプ、バケツ、前記バケツ内に設けられる内筒、および請求項11に記載の洗剤投入装置を備え、
前記第1洗剤ボトルは、前記第1取付溝に着脱可能に載置され、
前記第2洗剤ボトルは、前記第2取付溝に着脱可能に載置され、
前記投入ポンプは、前記第1洗剤ボトルにおける洗剤および前記第2洗剤ボトルにおける洗剤を抽出するように構成され、
前記給水管路は、前記第2給水通路の給水口に接続され、前記第1給水通路の給水口がアイドル状態にある
洗濯機器セット。
【請求項14】
手投げボックス、第2洗剤ボトル、および洗濯機器を備え、
前記洗濯機器は、給水管路、投入ポンプ、バケツ、前記バケツ内に設けられる内筒、および請求項11に記載の洗剤投入装置を備え、
前記手投げボックスは、前記第1取付溝に着脱可能に載置され、前記手投げボックスは、頂側に前記第1給水通路からの水の流れを収容するための投入口を有する投入室を有し、
前記第2洗剤ボトルは、前記第2取付溝に着脱可能に載置され、
前記投入ポンプは、前記第1洗剤ボトルにおける洗剤および前記第2洗剤ボトルにおける洗剤を抽出するように構成され、
前記給水管路は、前記第1給水通路の給水口に接続され、前記第2給水通路の給水口がアイドル状態にある
洗濯機器セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の交互引用
本出願は、出願番号が202210346549.0であり、出願日が2022年03月31日である中国特許出願、及び出願番号が202220767157.7であり、出願日が2022年03月31日である中国特許出願に基づいて提案され且つ上記二つの中国特許出願の優先権を主張するものである。ここで上記二つの中国特許出願の全ての内容を参照として本出願に援用する。
【0002】
本発明は、衣類洗浄ケアの技術分野に関し、特に分配器ボックス、洗剤投入装置、洗濯機器、洗濯機器セットに関する。
【背景技術】
【0003】
洗濯機を例として、異なる機種の洗濯機については、それに配置された洗剤投入装置の構造及び機能に差異があり、異なる機種の洗濯機器間の洗剤投入装置の部品の汎用性が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上の事情に鑑みて、本発明の実施例は、異なる洗剤投入配置状況に対し、少なくとも分配器ボックスを共通化することができ、部品の汎用性を向上させる分配器ボックス、洗剤投入装置、洗濯機器、洗濯機器セットを提供することが望ましい。
【0005】
本発明の実施例は、
少なくとも1つの取付溝を有し、そのうちの1つ前記取付溝を第1取付溝とするボックス本体と、
前記第1取付溝に設けられ、洗剤ボトルと手投げボックスが前記第1取付溝に交換可能に入れられるように前記洗剤ボトルまたは前記手投げボックスを前記第1取付溝に拘束するように構成される第1リミットユニットと、を備える分配器ボックスを提供する。
【0006】
ある実施形態において、前記第1リミットユニットは、前端リミット構造および後端リミット構造を備え、前記前端リミット構造と前記後端リミット構造のうちの少なくとも1つは、前記洗剤ボトルまたは前記手投げボックスを前記前端リミット構造と前記後端リミット構造の間に拘束するように、外力によって弾性変形可能に構成される。
【0007】
ある実施形態において、前記後端リミット構造は、第1弾性アームを備え、前記第1弾性アームの第1端が前記ボックス本体に接続され、前記第1弾性アームの第2端が第1取付溝の開放箇所に突き出る自由端である。
【0008】
ある実施形態において、前記後端リミット構造は、前記第1取付溝の開放箇所に設けられるストッパ構造を有し、前記第1弾性アームは、前記ストッパ構造の後方に位置し、前記ストッパ構造は、前記洗剤ボトルまたは前記手投げボックスに対して前後方向に止め係合するように構成される。
【0009】
ある実施形態において、前記前端リミット構造は、前記第1取付溝の前側壁の一部が内側に凹んでなる凹部によって形成され、且つ、前記後端リミット構造が外力の作用によって弾性変形可能に構成されるように凹部における肉厚が凹部の周囲での構造の肉厚より小さくなるよう構成される。
【0010】
ある実施形態において、前記取付溝の数は、複数であり、そのうちのもう一つの取付溝がもう一つの洗剤ボトルを取り付けるための第2取付溝とし、前記第1取付溝と前記第2取付溝は、左右方向に並んで配置され、前記第2取付溝の後側が開放される。
【0011】
ある実施形態において、前記第1取付溝の後側と頂側は、いずれも開放される。
【0012】
ある実施形態において、前記第1取付溝の底壁には洗剤ボトルと係合するための第1ポカヨケ突起が設けられ、前記第2取付溝の底壁にはもう一つの洗剤ボトルと係合するための第2ポカヨケ突起が設けられ、前記第1ポカヨケ突起ちと前記第2ポカヨケ突起の形状および/または位置が異なる。
【0013】
ある実施形態において、前記第1取付溝および前記第2取付溝は、外観やサイズが同様な洗剤ボトルを載置するようにサイズが同様に構成される。
【0014】
本発明の実施例は、
本発明のいずれかに記載の分配器ボックスと、
ボックス体と、水の流れを前記第1取付溝へ導くように放水口が前記第1取付溝の上方に位置する第1給水通路が設けられるボックスキャップとを備える、洗剤ボックスと、を備え、
前記ボックス体の後側壁には、第1取付溝における洗剤ボトルと投入ポンプの液抜き口との間の直接または間接的な抜き差し係合を避けるための第1逃げ口および投入ポンプにより排出された洗剤を前記ボックス体内に導くための第1洗剤投入口が設けられる、洗剤投入装置を提供する。
【0015】
ある実施形態において、前記取付溝の数は、複数であり、そのうちのもう一つの取付溝をもう一つの洗剤ボトルを取り付けるための第2取付溝とし、前記第1取付溝と前記第2取付溝は、左右方向に並んで配置され、前記第2取付溝の後側が開放され、
前記ボックス体の底部に混水溝を有し、前記ボックスキャップに第2給水通路が設けられ、前記第1給水通路および第2給水通路は、互いに独立し、前記第2給水通路の放水口が水の流れを前記混水溝に導くように構成され、
前記ボックス体の後側壁には、第2取付溝における洗剤ボトルと投入ポンプの液抜き口との間の直接または間接的な抜き差し係合を避けるための第2逃げ口、および投入ポンプにより排出された洗剤を前記ボックス体内に導くための第2洗剤投入口が設けられる。
【0016】
本発明の実施例は、
バケツと、
前記バケツ内に設けられる内筒と、
本発明のいずれいかの実施例に記載の洗剤投入装置と、
前記洗剤投入装置に水を供給するための給水管路と、
前記取付溝における洗剤ボトルに載置される洗剤を抽出するための投入ポンプと、を備える洗濯機器を提供する。
【0017】
本発明の実施例は、第1洗剤ボトル、第2洗剤ボトル、および洗濯機器を備え、
前記洗濯機器は、給水管路、投入ポンプ、バケツ、前記バケツ内に設けられる内筒、および本発明のいずれかの実施例に記載の洗剤投入装置を備え、
前記第1洗剤ボトルは、前記第1取付溝に着脱可能に載置され、
前記第2洗剤ボトルは、前記第2取付溝に着脱可能に載置され、
前記投入ポンプは、前記第1洗剤ボトルにおける洗剤および前記第2洗剤ボトルにおける洗剤を抽出するように構成され、
前記給水管路が前記第2給水通路の給水口に接続され、前記第1給水通路の給水口がアイドル状態にある、洗濯機器セットを提供する。
【0018】
本発明の実施例は、手投げボックス、第2洗剤ボトル、および洗濯機器を備え、
前記洗濯機器は、給水管路、投入ポンプ、バケツ、前記バケツ内に設けられる内筒、および本発明のいずれかの実施例に記載の洗剤投入装置を備え、
前記手投げボックスは、前記第1取付溝に着脱可能に載置され、前記手投げボックスは、頂側に第1給水通路からの水の流れ収容するための投入口を有する投入室を有し、
前記第2洗剤ボトルは、前記第2取付溝に着脱可能に載置され、
前記投入ポンプは、前記第1洗剤ボトルにおける洗剤および前記第2洗剤ボトルにおける洗剤を抽出するように構成され、
前記給水管路は、前記第1給水通路の給水口に接続され、前記第2給水通路の給水口がアイドル状態にある、洗濯機器セットを提供する。
【0019】
本発明の実施例に係る分配器ボックスによれば、第1取付溝が共通適用の取付溝として、手投げボックスを取り付けるのに適するだけでなく、洗剤ボトルを取り付けるのにも適し、メーカが洗濯機器の製品の機種の配置ニーズに応じてオプションとすることができ、同じ構造を持つ分配器ケースを共通化することができ、部品の汎用性を向上させ、デッドストックの在庫圧力を低減させることができ、異なる配置を有する洗濯装置に対して、同じ金型を用いて分配器ボックスを製造することができ、金型のコストを低下させ、製品の開発期間も短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は本発明の実施形態に係る分配器ボックスの構造の模式図である。
【
図4】
図4は
図1に示す分配器ボックスと第1洗剤ボトル、第2洗剤ボトル、濾過容器との組み立て模式図である。
【
図8】
図8は
図1に示す分配器ボックス及び手投げボックス、第2洗剤ボトル、濾過容器の組み立て模式図である。
【
図10】
図10は本発明の一実施例にかかる手投げボックスの構造模式図である。
【
図12】
図12は
図11におけるB-B方向に沿う断面図であり、ただし、点線および矢印が水の流れの流動径路を示す。
【
図13】
図13は本発明の一実施例にかかる洗剤投入装置と第1洗剤ボトル、第2洗剤ボトル、濾過容器との組み立て模式図である。
【
図14】
図14は本発明の一実施例にかかる洗剤投入装置と手投げボックス、第2洗剤ボトル、濾過容器との組み立て模式図である。
【
図15】
図15は本発明の一実施例にかかる洗剤ボックスの構造模式図である。
【
図18】
図18は本発明の一実施例にかかる洗濯機器の一部の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面および実施例を参照して本発明の実施形態を更に詳細に説明する。以下の実施例は、本発明を説明するものであるが、本発明の範囲を制限するものではない。
【0022】
なお、本発明の実施例の説明において、用語である「中心」、「縦方向」、「横方向」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などが指示するポジションまたは位置関係は、図面の例示に基づくポジションまたは位置関係であり、単に、本発明の説明の便宜上および簡略化のためであり、言及される装置または要素が必ずしも特定のポジションを有し、特定のポジションで構築および操作されると指示または暗示するものではないため、本発明に対する制限と見なすべきではないことを理解されたい。また、用語である「第1」、「第2」、「第3」は、単に説明を目的とし、相対的な重要性を指示または暗示するものとして理解されない。
【0023】
本発明の実施例は、
図12および
図15に示すように、洗濯機器に用いられ、分配器ボックス1と洗剤ボックス2を備える洗剤投入装置を提供する。
【0024】
本発明の実施例は、内筒、バケツ、投入ポンプ、給水管路と本発明のいずれかの実施例に係る洗剤投入装置を備える洗濯機器をさらに提供する。
【0025】
内筒は、バケツ内に設けられ、バケツにより水を入れる。
【0026】
給水管路は、洗剤投入装置に水を供給するために用いられる。
【0027】
例示的には、洗濯機器は、ドア、筐体および内筒の前端に設けられたドアシールリング6(
図17を参照)を備え、バケツが筐体内に設けられる。
【0028】
筐体には開口が設けられ、ドアは開口を開閉するために用いられる。ドアシールリング6はバケツと筐体の開口との間の隙間をシールするために用いられ、ドアは開口を閉じると、該ドアがドアシールリング6に密封的に当接する。
【0029】
図16および
図17に示すように、洗剤ボックス2は引出し空間2aを有し、分配器ボックス1は洗剤ボックス2内の引出し空間2aに引出し可能に設けられている。
図12および
図15に示すように、分配器ボックス1が引出し空間2aから引き出された状態にある。洗濯機器の正常の使用中、分配器ボックス1が引出し空間2a内に押し込まれる。
【0030】
図1、
図2および
図3に示すように、分配器ボックス1はボックス本体1'および第1リミットユニットを備える。
【0031】
ボックス本体1'は少なくとも1つの取付溝を有し、そのうちの1つの取付溝は第1取付溝1bである。
【0032】
第1リミットユニットは、第1取付溝1bに設けられ、洗剤ボトル及び手投げボックス33を第1取付溝1bに交換可能に入れるように洗剤ボトルまたは手投げボックス33を第1取付溝に拘束するように構成される。
【0033】
本発明の実施例に係る分配器ボックス1によれば、第1取付溝1bが共通適用の取付溝として、手投げボックス33を取り付けるのに適するだけでなく、洗剤ボトルを取り付けるのにも適し、メーカが洗濯機器の製品の機種の配置ニーズに応じてオプションとすることができ、同じ構造を持つ分配器ケース1を共通化することができ、部品の汎用性を向上させ、デッドストックの在庫圧力を低減させることができ、異なる配置を有する洗濯装置に対して、同じ金型を用いて分配器ボックスを製造することができ、金型のコストを低減させ、製品の開発期間も短縮することができる。
【0034】
洗剤ボトルには、洗濯液、柔軟剤、消毒水、香水などの流体特性を有する洗剤を収容することができる。
【0035】
なお、ある実施例では、洗剤ボトルは、繰り返し使用できるものであり、洗剤ボトルのキャップは開けられるように設計でき、使用者はキャップを開けてその中に洗剤を充填することができる。他の実施例では、洗剤ボトルは、使い捨ての消耗品であってもよく、洗剤が使い終わった後、洗剤ボトルが再使用できなくなる。
【0036】
例示的には、
図10および
図12に示すように、手投げボックス33は投入室33a'、33a”を有し、投入室33a'、33a”の頂側には、給水の水の流れを収容するための投入口33b'、33b”を有する。
【0037】
例示的には、
図10および
図12に示すように、手投げボックス33は、投入本体331および投入本体331の後端に設けられた絞り部332を備え、絞り部332内の空間と投入本体331内の空間が連通され、投入室33a'、33a”が投入本体331内に設けられる。絞り部332は手投げボックス33の放水部位とし、投入本体331における水の流れは絞り部332を介して排出される。
【0038】
例示的には、
図10および
図12に示すように、絞り部332の頂面が投入本体331の頂面よりも低く、両者の境界に段差面331aが形成されている。
【0039】
例示的には、絞り部332は、略扁平状をしており、
図12に示すように、絞り部332の内部の底壁と投入本体331の内部の底壁にて連続した平滑面が形成されることによって、水の流れが平滑面に従って絞り部332を介して流出できるようになっている。
【0040】
例示的には、第1取付溝1b、後側及び上側がいずれも開放されている。このように、分配器ボックス1の構造が簡単であるため、射出成形しやすく、金型の複雑さを低減させ、生成コストを低減させる。
【0041】
第1のリミットユニットの具体的な構造が限定されるものではない。
【0042】
例示的には、第1リミットユニットは、前端リミット構造11と後端リミット構造とを備え、前端リミット構造11と後端リミット構造のうちの少なくとも一方が洗剤ボトル又は手投げボックス33を両者の間に拘束するように、外力によって弾性変形可能に構成される。
【0043】
中でも、外力は、洗剤ボトルまたは手投げボックス33の出し入れ中、前端リミット構造11または後端リミット構造に与える押圧力であってもよい。
【0044】
前端リミット構造11および後端リミット構造は、洗剤ボトル又は手投げボックス33が前後方向に沿って動かないように、洗剤ボトルまたは手投げボックス33を前端リミット構造11および後端リミット構造により挟持される。
【0045】
例示的には、後端リミット構造は第1弾性アーム121を備え、第1弾性アーム121の第1端がボックス本体1'に接続され、第1弾性アーム121の第2端が第1取付溝1bの後側の開放箇所に突き出る自由端である。
【0046】
洗剤ボトルを取り付けるときに、洗剤ボトルの後端は第1弾性アーム121を押圧することで、第1弾性アーム121が後方へ変形してしまい、その後、洗剤ボトルを緩め、第1弾性アーム121が洗剤ボトルのボトル底を前端リミット構造11に押し付けることによって、洗剤ボトルへの取り付け位置決めを実現する。
【0047】
第1弾性アーム121の具体的な構造は限定されず、例えば、ある実施例では、第1弾性アーム121がボックス本体1'に装着される金属シートまたは金属糸状物であってもよい。他の実施例では、第1弾性アーム121'はボックス本体1と一体的に成形された構造であり、例えば、ボックス本体1とともに射出成形されたものである。
【0048】
例示的には、前端リミット構造11が第1取付溝1bの前側壁に突出している。手投げボックス33の前端部および洗剤ボトルのボトル底には、いずれも内側へ凹んでなる掴み部が設けられる。洗剤ボトルを第1取付溝1bに入れることを例として、洗剤ボトルを第1取付溝1bに入れると、前端リミット構造11が洗剤ボトルのボトル底の掴み部に挿入されることによって、洗剤ボトルの上方への移動を制限する
【0049】
前端リミット構造11の形成手段は限定されず、例えば、ある実施例では、第1取付溝1bの前側壁に前端リミット構造11を規定する別個の部品を取り付ける。
【0050】
他の実施例では、
図3および
図12に示すように、前端リミット構造11は、第1取付溝1bの前側壁の一部が内側へ凹んでなる凹部により形成され、且つ前端リミット構造11が外力の作用によって弾性変形可能に構成されるように該凹部における肉厚が凹部の周囲での構造の肉厚より小さくなる。この実施例では、凹部に薄肉の設計を採用することによって、前端リミット構造11が外力によってわずかな弾性変形が生じることができる。
【0051】
例示的に、
図1に示すように、ボックス本体1'は第1取付溝1bの開放箇所に設けられるストッパ構造122を有し、
図3、
図7および
図12に示すように、第1弾性アーム121は、ストッパ構造122の後方に位置し、ストッパ構造122は、洗剤ボトル又は手投げボックス33に対して前後方向に止め係合する。
【0052】
例えば、
図7に示すように、洗剤ボトルが第1取付溝1bに入ると、洗剤ボトルの胴部の端面がストッパ構造122に止め係合し、洗剤ボトルのキャップが第1弾性アーム121に当接する。
【0053】
図12に示すように、手投げボックス33が取付溝に入ると、上記段差面331aはストッパ構造122に止め係合する。
【0054】
ストッパ構造122は、手投げボックス33または洗剤ボトルが過度に後方へ移動することを阻止することができ、第1弾性アーム121を押し潰すことを防止し、第1弾性アーム121への保護の役割を果たす。
【0055】
ある実施例では、洗剤ボトルが第1取付溝1bに取り付けられた後、洗剤ボトルはストッパ構造122に接触することなく、第1弾性アーム121と前端リミット構造11だけに依存して位置決めを行う。
【0056】
手投げボックス33が第1取付溝1bに取り付けられた後、手投げボックス33は第1弾性アーム121に接触することなく、ストッパ構造122と前端リミット構造11に依存して位置決めを行う。前端リミット構造11のわずかな変形によって、手投げボックス33をストッパ構造122と前端リミット構造11との間に係止する。装置全体の装着後、使用者が手投げボックス33を頻繁に取り出す必要がないため、手投げボックス33が相対的に強固に装着されるが、力を少し加えた場合、手投げボックス33を取り出すこともできる。
【0057】
他の実施例に、手投げボックス33が第1弾性アーム121および前端リミット構造11だけに依存して位置決めを行ってもよいと理解すべきである。
【0058】
取付溝の数は1つでもよいし、複数でもよい。中でも、本発明の実施例の「複数」とは2つ以上であることを意味する。
【0059】
図1および
図2に示すように、少なくとも1つの取付溝は第2取付溝1aがもう一つの洗剤ボトルを取り付けるための第2取付溝1aであり、第1取付溝1bおよび第2取付溝1aは左右方向に並んで配置され、第2取付溝1aの後側が開放される。
【0060】
説明の便宜上、第1取付溝1bに載置された洗剤ボトルを第1洗剤ボトル32と記載し、第2取付溝1aに載置された洗剤ボトルを第2洗剤ボトル31と記載する。
【0061】
第1洗剤ボトル32および第2洗剤ボトル31には異なるタイプの洗剤が収納され、例えば、第1洗剤ボトル32には柔軟剤、消毒水、香水などの補助洗剤が収納され、第2洗剤ボトル31には主洗剤とする液状の洗濯洗剤が収納されると理解すべきである。
【0062】
なお、洗濯機器に第2洗剤ボトル31および第1洗剤ボトル32を同時に配置する必要があり、さらに第2洗剤ボトル31および第1洗剤ボトル32における洗剤のタイプが異なるため、第2洗剤ボトル31と第1洗剤ボトル32は混在できないと理解すべきである。
【0063】
そのため、本発明の一実施例では、
図1、
図2および
図5に示すように、第1取付溝1bの底壁には洗剤ボトルと係合するための第1ポカヨケ突起131が設けられ、第2取付溝1aの底壁にはもう一つの洗剤ボトルと係合するための第2ポカヨケ突起132が設けられる。
【0064】
第1ポカヨケ突起131と第2ポカヨケ突起132は、形状が異なるおよび/または位置が異なる。このように、第2洗剤ボトル31は第1取付溝1bに装着できず、第2取付溝1aのみに装着でき、第1洗剤ボトル32は第2取付溝1aに装着できず、第1取付溝1bのみに装着できるため、作業者が誤って洗剤ボトルを装着することを防止する。
【0065】
例示的には、第2取付溝1aおよび第1取付溝1bは、外観やサイズが同様な洗剤ボトルを載置するようにサイズが同様に構成される。つまり、上記の第2洗剤ボトル31および第1洗剤ボトル32は、外観やサイズがほぼ同様であるため、ほぼ同様な金型を使って洗剤瓶を製造しやすく、コストを低減させることができる。
【0066】
例示的には、分配器ボックス1は、第2取付溝1aに設けられ、第2洗剤ボトル31を第2取付溝1aに拘束するための第2リミットユニットをさらに備える。
【0067】
第2リミットユニットの構造は限定されない。
【0068】
例示的には、第2リミットユニットは第2弾性アームおよび第1リミット突起142(
図1を参照)を備え、第2弾性アームの構造が第1弾性アームと同様であってもよい。
【0069】
第1リミット突起142の構造は上記の前端リミット構造と同様であってもよい。
【0070】
例示的には、
図1および
図2に示すように、取付溝の数は少なくとも3つであり、このうちの1つの取付溝が第3取付溝1cであり、第2取付溝1aが濾過容器34を取り付けるために用いられる。
【0071】
例示的には、分配器ボックス1は、第3取付溝1cに設けられ、濾過容器34を第3取付溝1cに拘束するための第3リミットユニットをさらに備える。
【0072】
例示的には、
図1に示すように、第3リミットユニットは第3弾性アーム151および第2リミット突起152を備え、第3弾性アーム151の構造が第1弾性アーム121と同様であってもよい。
【0073】
第2リミット突起152の構造は上記の前端リミット構造と同様であってもよい。
【0074】
図13、
図14および
図15に示すように、洗剤ボックス2はボックス体21およびボックスキャップ22を備える。ボックス体21の頂側が開放され、ボックスキャップ22がボックス体21の頂側の開放箇所をカバーするように設けられ、ボックス体21とボックスキャップ22により、分配器ボックス1を収容するための引出し空間2aを共同で画定する。
【0075】
図16および
図17に示すように、ボックス体21の底部は混水溝21aを有し、即ち、混水溝21aは引出し空間2の下部に位置する。
【0076】
図13、
図14および
図15に示すように、ボックスキャップ22には第1給水通路221'、221”が設けられ、第1給水通路221'、221”の放水口は、水の流れを第1取付溝1bに導くように第1取付溝1bの上方に位置する。即ち、第1給水通路221'、221”から排出された水の流れは、先に第1取付溝1bへ流れ、さらに第1取付溝1bから混水溝21aへ流れる。
【0077】
具体的に、第1給水通路221'、221”の放水口は、投入口33b'、33b”と合わせられ、第1給水通路221'、221”の放水口から排出された水流が自然に投入口33b'、33b”まで落下し、投入室33a'、33a”に入る。
【0078】
なお、投入室33a'、33a”における水流は、最終的に混水溝21aに集まる。
【0079】
投入ポンプは、取付溝に載置された洗剤ボトルの洗剤を抽出するために用いられる。即ち、いずれかの取付溝にある洗剤ボトルの洗剤は、いずれも投入ポンプにより定量的に抽出される。
【0080】
図16に示すように、ボックス体21の後側壁には、第1取付溝1bにおける洗剤ボトルと投入ポンプにおける液抜き口との間の直接または間接的な抜き差し係合を避けるための第1逃げ口21d”と、投入ポンプにより排出された洗剤をボックス体21内に導くための第1洗剤投入口21f”と、が設けられる。
【0081】
つまり、第1逃げ口21d”は、投入ポンプの液抜き口と第1洗剤ボトル32との間での直接または間接的な抜き差し動作を行うことに干渉しない。
【0082】
例示的には、ボックス本体1'に第2取付溝1aが設けられる実施例では、
図16に示すように、ボックス体21の後側壁に第2取付溝1aにおける洗剤ボトルと投入ポンプにおける液抜き口との間の直接または間接的な抜き差し係合を避けるための第2逃げ口21d'と、投入ポンプにより排出された洗剤をボックス体21内に導くための第2洗剤投入口21f'と、が設けられる。
【0083】
つまり、第2逃げ口21d'は、投入ポンプの液抜き口と第2洗剤ボトル31との間での直接または間接的な抜き差し動作を行うことに干渉しない。
【0084】
例示的には、
図13、
図14および
図15に示すように、ボックスキャップ22には第2給水通路220が設けられ、第1給水通路221'、221”および第2給水通路220が互いに独立して設けられ、即ち、第2給水通路220と第1給水通路221'、221”にはそれぞれ外部からの水源が独立的に導入され、それぞれ水が独立的に出てきて、互いに影響を与えない。その中で、外部からの水源は給水管路によって導入される。
【0085】
第2給水通路220の放水口は水の流れを混水溝21aへ導入するために用いられる。即ち、第2給水通路220から排出された水の流れはいずれかの取付溝を流れない。
【0086】
給水管路の放水端は、第2給水通路220の給水口または第1給水通路221'、221”の給水口に接続され、第2給水通路220または第1給水通路221'、221”へ水を供給するように構成される。
【0087】
例えば、給水管路が第2給水通路220へ水を供給する必要がある場合には、ある実施例では、給水管路が第2給水通路220の給水口のみに接続され、第1給水通路221'、221”の給水口がアイドル状態にある。即ち、第1給水通路221'、221”の給水口は給水管路に接続されない。他の実施例では、第2給水通路220の給水口には給水管路が接続され、第1給水通路221'、221”の給水口にはもう一つの給水管路が接続されるが、第1給水通路221'、221”の給水口に接続された給水管路が給水せず、第2給水通路220に接続された給水管路のみが給水し、つまり、第1給水通路221'、221”の給水口に接続された給水管路は実際に機能しない。
【0088】
給水管路が第1給水通路221'、221”に水を供給する必要がある場合には、ある実施例では、給水管路が第1給水通路221'、221”の給水口のみに接続され、第2給水通路220の給水口がアイドル状態にある。即ち、第2給水通路220の給水口は給水管路に接続されない。他の実施例では、第1給水通路221'、221”の給水口には給水管路が接続され、第2給水通路220の給水口にはもう一つの給水管路も接続されるが、第2給水通路220の給水口に接続された給水管路が給水せず、第1給水通路221'、221”に接続された給水管路のみが給水し、つまり、第2給水通路220の給水口に接続された給水管路は実際に機能しない。
【0089】
本発明の実施例にかかる洗剤投入装置は、洗濯機器の機種により洗剤ボトルまたは手投げボックス33を選択的に配置することができ、つまり、機種が異なる洗濯機器としては、洗剤投入装置を共通化することができる。
【0090】
例えば、洗濯機器の配置機種が第1機種である場合、
図13に示すように、第2取付溝1aに第2洗剤ボトル31が載置され、第1取付溝1bに第1洗剤ボトル32が載置され、給水管路が第1給水通路221'、221”に給水せず、第2給水通路220に給水すればよい、洗濯機器の動作中に、使用者の介入が必要になることなく、投入ポンプが第2洗剤ボトル31における洗剤、および第1洗剤ボトル32における洗剤を抽出し、投入ポンプにより洗剤を定量的に抽出する。この第1機種である洗濯機器は、オート2重投入型に配置される。
【0091】
洗濯機器の配置機種が第2機種である場合、
図14に示すように、第2取付溝1aに第2洗剤ボトル31が載置され、第1取付溝1bに手投げボックス33が載置され、給水管路が第2給水通路220に給水せず、第1給水通路221'、221”に給水すればよい。このように、第2機種である洗濯機器はオート単投と手動投入を組み合せた機種に配置される。この実施例では、手投げボックス33へ洗濯に必要な洗剤を投入することが可能である。
【0092】
以上のことから分かるように、本発明の実施例にかかる洗剤投入装置によれば、異なる配置を備える洗濯機器は、同じ洗剤投入装置で共通化でき、装着時、洗剤の配置状況に応じて、給水管路の接続を第1給水通路221'、221”の給水口または第1給水通路221'、221”の給水口に接続することができる。このように、部品の汎用性を向上させ、デッドストックの在庫圧力を低減させることができ、異なる配置を有する洗濯装置に対して、同じ金型を用いて洗剤投入装置を製造することができ、金型のコストを低減させ、製品の開発期間も短縮できる。
【0093】
第1給水通路221'、221”の数は1つでもよいし、2つでもよいし、さらに複数でもよい。投入室33a'、33a”の数は第1給水通路221'、221”と同様であり、1つの第1給水通路221'、221”は対応する1つの投入室33a'、33a”に放水する。
【0094】
例示的には、
図13、
図14および
図15に示すように、第1給水通路221'、221”の数は少なくとも2つであり、各々の第1給水通路221'、221”が互いに独立する。即ち、各々の第1給水通路221'、221”における水の流れは互いに流れない。例えば、第1給水通路221'、221”に水を供給する必要がある場合、給水管路の数は少なくとも2本であり、一方の給水管路が一方の第1給水通路221'の給水口に接続され、他方の給水管路が他方の第1給水通路221”の給水口に接続される。
【0095】
各々の第1給水通路221'、221”の放水口は、第1取付溝1bの異なる箇所へ独立して放水するように前後方向に沿ってずれて配置される。
【0096】
それに応じて、
図10に示すように、手投げボックス33は、少なくとも2つの投入室33a'、33a”を有し、一方の第1給水通路221'の放水口が一方の投入口33b'へ放水し、他方の第1給水通路221”の放水口が他方の投入口33b”へ放水する。
【0097】
例示的には、
図12に示すように、各々の投入室33a'、33a”が前後方向に沿って配列され、最後方に位置する投入室33a'の後側が開放され、最後方の該投入室33a'内に入った水の流れが後側の開放箇所より分配器ボックス1から流出するとともに、混水溝21aに流入する。この実施例では、最後方の該投入室33a'へ粉末の洗濯洗剤や液状の洗濯洗剤などを投入することができる。
【0098】
図12に示すように、前方に位置する投入室33a”はサイホン通路33cにより隣接する後方の投入室33a'に連通される。前方の投入室33a”には、柔軟剤などのケア用の流体洗剤を収容することができる。このように、手投げボックス33内の液体がすべて最後方の投入室33a'の後側の開放箇所のみから排出され、構造が簡単化される。
【0099】
なお、上記の最後方に位置する投入室とは、各々の投入室のうち最も後方に近づく1つの投入室である。
【0100】
上記の前方に位置する投入室とは、各々の投入室のうち、上記の最後方の投入室を除く残りの全ての投入室である。
【0101】
例えば、投入室33a'、33a”の数が2つである場合、後方の1つの投入室が上記の最後の投入室33a'であり、最前方の1つの投入室33a”は上記の前方の投入室33a”である。
【0102】
また、例えば、投入室33a'、33a”の数が3つである場合、1つの中間の投入室と1つの最前方の投入室が全て上記の前方の投入室であり、なかでも、最前方の1つの投入室がサイホン通路によって中間の1つの投入室に連通され、中間の1つの投入室がもう一つのサイホン通路によって最後方の1つの投入室33a'に連通される。
【0103】
例示的には、
図18に示すように、洗濯機器は第1放水通路41を備える。ドアシールリング6は注水口6aを有する。
図16および
図17に示すように、ボックス体21は混水溝21aと連通する第1排水口21bを有し、第1放水通路41は第1排水口21bと注水口6aを連通する。つまり、混水溝21a内の水が第1放水通路41、ドアシールリング6の注水口6aを介して内筒に注入される。このように、洗剤は、内筒中に直接入り、衣類と直接接触し、洗剤の利用率を向上させる。
【0104】
例示的には、ある実施例では、内筒にリフトリブが設けられる。内筒においてリフトリブに覆われる領域に通水孔が設けられ、内筒においてリフトリブに覆われる領域以外の領域に通水孔がなく、内筒とバケツとの間に通水孔により水溶液の交換を行う。この実施例では、衣類が通水孔の孔縁に接触することがないため、通水孔の孔縁による衣類の摩耗を低減させることができる。
【0105】
ドアシールリング6が注水口6aを有する実施例では、水溶液が内筒に直接入り、且つ、内筒内に注入された水が通水孔を介してバケツ内に緩やかに入り、このように、衣類を早く濡らして、洗濯効率を向上させることができる。
【0106】
例示的には、
図16および
図17に示すように、ボックス体21は第2排水口21cを有し、混水溝21a内の水位が予め設定された水位よりも高くなると、混水溝21a内の液体が第2排水口21cまでオーバーフローする。図面に示すように、洗濯機器は第2排水口21cにより排出された水の流れをバケツと内筒との間に導入するための第2放水通路42を備える。
【0107】
この実施例では、混水溝21a内の水位がオーバーフロー水位以下である場合、混水溝21a内の水は第1排水口21bから第1放水通路41に入る。混水溝21a内の水位がオーバーフロー水位よりも高くなる場合、余分な水は第2排水口21cまでオーバーフローし、さらに第2放水通路42に入る。第1放水通路41が水の流れをドアシールリング6の注水口6aに導く必要があるため、最大の水流量は注水口6aによって制限される。それに、第2排水口21cおよび第2放水通路42はオーバーフローした場合に水流を速やかにバケツに導くことができ、即ち安全保護の役割を果たし、給水を加速することができる。。
【0108】
オーバーフロー水位に対する制限の手法は限定されず、例えば、ある実施例では、
図16および
図17に示すように、ボックス体21の底壁に止水リブ211が設けられ、混水溝21aおよび第1排水口21bが止水リブ211の第1側に位置し、第2排水口21cが止水リブ211の第2側に位置する。止水リブ211の頂縁の高さを混水溝21aのオーバーフロー水位とし、混水溝21a内の水位が止水リブ211の頂縁まで上昇し続けると、水溶液は止水リブ211を越えて止水リブ211の頂側から止水リブ211の第2側まで流れ、第2排水口21cから排出される。
【0109】
なお、本発明の実施例では、洗剤容器は、使用者が自ら購入後、取付溝に入れるものでもよいし、出荷時に取付溝に配置されたものでもよい。手投げボックス33を配置する必要がある場合、手投げボックス33は設備全体の出荷時に第2取付溝に取り付けられる。使用者は使用のニーズに応じて手投げボックス33を取り出して清掃し、その後第2取付溝に入れればよい。
【0110】
例示的には、
図18に示すように、洗濯機器は循環ポンプ81、第1循環通路82、第2循環通路83および濾過容器34をさらに備える(
図5、
図6、
図8、
図9および
図11を参照)。濾過容器34が第3取付溝1cに着脱可能に設けられる。
【0111】
第1循環通路82は、バケツ内の水溶液を第1循環通路82を経て濾過容器34の給水口にポンピングするための、循環ポンプ81の放水口と濾過容器34の給水口とを連通する。
【0112】
第2循環通路83の給水口は濾過容器34の放水口に連通することにより、濾過容器34で濾過された水をバケツまたは内筒に戻す。
【0113】
この実施例では、毛屑を循環濾過することを目的として、バケツの底部における毛屑付き水は循環ポンプ81により濾過容器34の給水口にポンピングされ、濾過容器34を通過した後、毛屑が濾過容器34内に残り、濾過後の水が濾過容器34の放水口により流出される。
【0114】
ある実施例では、濾過容器34にはスケール防止、殺菌、アロマなどのモジュールを設けることができるので、色の保護、殺菌、香り付けなどの機能を図る。
【0115】
ある実施例では、第2循環通路83が濾過容器34により排水された水を内筒またはバケツに直接排出することができると理解すべきである。
【0116】
他の実施例では、図面に示すように、第2循環通路83の放水端は第1放水通路41に連通し、つまり、第2循環通路83は濾過容器34の放水口と第1放水通路41とを連通する。第2循環通路83内の水は第1放水通路41、注水口6aを介して内筒に流れる。つまり、第1排水口21b、第2循環通路83は、いずれも第1放水通路41と連通し、このように、第1放水通路41を再利用でき、構造がコンパクトとなる。
【0117】
例示的には、
図17に示すように、ボックス体21の下方には三方構造212が設けられ、三方構造212の一番目の口を第1排水口21bとし、第2循環通路83の放水端が二番目の口212bに接続され、第2放水通路42の進水端が三番目の口212aに接続される。
【0118】
ある実施例では、三方構造212はボックス体21の構造の一部とし、ボックス体21の他の部位と一体的に成形されてもよい。他の実施例では、三方構造212は1つの独立の部品であって、ボックス体21の下方に取り付けられてもよい。
【0119】
本発明の実施例は、2つの異なる実施例の洗濯機器セットを提供する。
【0120】
【0121】
洗濯機器セットは、第1洗剤ボトル32、第2洗剤ボトル31および上記のいずれかの実施例にかかる洗濯機器を備える。
【0122】
第1洗剤ボトル32は、第1取付溝1bに着脱可能に載置される。
【0123】
第2洗剤ボトル31は、第2取付溝1aに着脱可能に載置される。
【0124】
投入ポンプは、第1洗剤ボトル32における洗剤、および第2洗剤ボトル31における洗剤を抽出するために用いられる。
【0125】
給水管路は第2給水通路220の給水口に接続され、第1給水通路221'、221”の給水口はアイドル状態にある。
【0126】
投入ポンプは互いに独立している第1吸引通路および第2吸引通路を有し、第1吸引通路における液体と第2吸引通路における液体が互いに流れることなく、それぞれ独立して洗剤を送る。この実施例では、投入ポンプはダブルインレットポンプとも呼ばれる。
【0127】
第1吸引通路の液抜き口は第1洗剤容器における洗剤を抽出するために用いられ、洗剤が第1吸引通路の吐出口から排出され、一方の洗剤流入口を介して混水溝21aに排出される。第2吸引通路の液抜き口は第2洗剤容器における洗剤を抽出するために用いられ、洗剤が第2吸引通路の吐出口から排出され、他方の洗剤流入口を介して混水溝21aに排出される。
【0128】
なお、第1吸引通路と第2吸引通路が同時に液体を抽出することはできない。この実施例では、使用者はニーズに応じて異なる液状の洗濯洗剤に交換して柔軟に洗濯でき、洗浄しやすい。具体的に、使用者は、異なるタイプの洗剤容器を購入して、この購入された洗剤容器に使用者が必要とする洗剤が入り、使用者がニーズに応じて元の洗剤容器を取り出し、今回の洗濯に必要な洗剤容器に交換すればよく、このように、使用者が洗剤を柔軟に交換することは便利である。
【0129】
洗剤容器のキャップは開けることができる。つまり、使用者は洗剤容器内に洗剤を注入した後、洗剤容器を取付溝に入れればよい。使用者自身が液体を添加することを満たすと同時に、使用者がボトルで購入することも満たすことができる。
【0130】
なお、他の実施例では、2つの独立した投入ポンプによって、対応する洗剤容器における洗剤をそれぞれ独立して抽出することができる。
【0131】
【0132】
洗濯機器セットは、手投げボックス33、第2洗剤ボトル31および上記のいずれかの実施例にかかる洗濯機器を備える。
【0133】
手投げボックス33は、第1取付溝1bに着脱可能に載置され、投入室33a'、33a”を有し、また、投入室33a'、33a”の頂側に第1給水通路221'、221”からの水の流れを収容するための投入口33b'、33b”を有する。
【0134】
第2洗剤ボトル31は、第2取付溝1aに着脱可能に載置される。
【0135】
投入ポンプは、第1洗剤ボトル32における洗剤、および第2洗剤ボトル31における洗剤を抽出するために用いられる。
【0136】
給水管路は第1給水通路221'、221”の給水口に接続され、第2給水通路220の給水口はアイドル状態にある。
【0137】
なお、投入ポンプが第1洗剤容器における液状の洗濯洗剤を抽出するオート投入モードについて、使用者は状況に応じて開閉することができる。
【0138】
オート投入モードを開く場合、洗濯機器の動作過程は以下である。
【0139】
使用者が柔軟剤または消毒水などの洗濯支援洗剤を添加する必要がある場合、洗濯が始まる前に、分配器ボックス1を引き出して前方の投入室33a”に必要となる柔軟剤または消毒水などの洗濯支援洗剤を手動で添加し、さらに分配器ボックス1を洗剤ボックス2に押し込む。
【0140】
洗濯プログラミングが始まると、投入ポンプが第1洗剤容器における液状の洗濯洗剤を抽出して混水溝21aへ排出し、そのうちの一方の第1給水通路221’により後方の投入室33a'へ放水し、他方の第1給水通路221”は給水されない。なお、このオート投入モードにより、使用者が液状の洗濯洗剤を後方の投入室33a'に手動で添加する必要がない。水の流れは投入室33a'の後側の開放箇所から混水溝21aに入り、混水溝21aにおいて洗い流して液状の洗濯洗剤を溶解させ、混水溝21aにおける水溶液が第1放水通路41、注水口6aを介して内筒に入る。
【0141】
すすぎの段階では、他方の第1給水通路221”により前方の投入室33a”へ放水し、水の流れが投入室33a”における支援洗剤を連れ込んでサイホン通路33cを介して後方の投入室33a'に入り、再び混水溝21aに入り、混水溝21aにおける水溶液が第1放水通路41、注水口6aを介して内筒に入る。
【0142】
オート投入モードを閉じる場合、洗濯機器の動作過程は以下である。
【0143】
洗濯が始まる前に、分配器ボックス1を引き出して液状の洗濯洗剤や粉末の洗濯洗剤を後方の投入室33a'に添加し、前方の投入室33a”に柔軟剤や消毒水などの洗濯支援洗剤を手動で添加し、再び分配器ボックス1を洗剤ボックス2に押し込む。
【0144】
洗濯プログラミングが始まると、そのうちの一方の第1給水通路221'により後方の投入室33a'へ放水し、他方の第1給水通路221”が給水されず、水の流れが投入室33a’における洗剤を連れ込んで混水溝21aに入り、混水溝21aにおける水溶液が第1放水通路41、注水口6aを介して内筒に入る。
【0145】
すすぎの段階では、他方の第1給水通路221″により前方の投入室33a″へ放水し、水の流れが投入室33a″における洗剤を連れ込んでサイホン通路33cを介して後方の投入室33a'に入り、再び混水溝21aに入り、混水溝21aにおける水溶液が第1放水通路41、注水口6aを介して内筒に入る。
【0146】
本発明の記載においては、用語である「1つの実施例」、「ある実施例」、「例示」、「具体的な例示」または「ある例示」などの記載とは、この実施例または例示に記載された具体的な特徴、構造、材料または特徴を組み合わせて本発明の[実施形態]の少なくとも1つの実施例または例示に含まれる。本発明では、上記の用語の模式的な表現が必ずしも同じ実施例または例示に対するものではない。そして、記載された具体的な特徴、構造、材料または要件は、1つまたは複数の実施例または例示に適切に組み合わせることが可能である。また、互いに矛盾しない限り、当業者は本発明に記載された異なる実施例または例示およびそれらの特徴を組合せることができる。
【0147】
上記の内容は本願の好ましい実施例に過ぎず、本発明はこれに限定されなく、当業者であれば、本出願に様々な変更及び変化が可能である。本発明に記載された範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
【符号の説明】
【0148】
1 分配器ボックス
1’ ボックス本体
1a 第2取付溝
1b 第1取付溝
1c 第3取付溝
2 洗剤ボックス
2a 引出し空間
6 ドアシールリング
6a 注水口
11 前端リミット構造
21 ボックス体
21a 混水溝
21b 第1排水口
21c 第2排水口
21d 第1逃げ口
21d’ 第2逃げ口
21f 第1洗剤投入口
21f’ 第2洗剤投入口
22 ボックスキャップ
31 第2洗剤ボトル
32 第1洗剤ボトル
33 手投げボックス
33a 投入室
33a’ 投入室
33b 投入口
33b’ 投入口
33c サイホン通路
34 濾過容器
41 第1放水通路
42 第2放水通路
81 循環ポンプ
82 第1循環通路
83 第2循環通路
121、121’ 第1弾性アーム
122 ストッパ構造
131 第1ポカヨケ突起
132 第2ポカヨケ突起
142 第1リミット突起
151 第3弾性アーム
152 第2リミット突起
211 止水リブ
212 三方構造
212a 三番目の口
212b 二番目の口
220 第2給水通路
221、221’ 第1給水通路
331 投入本体
331a 段差面
332 絞り部
【手続補正書】
【提出日】2022-11-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
ある実施形態において、前記前端リミット構造は、前記第1取付溝の前側壁の一部が内側に凹んでなる凹部によって形成され、且つ、前記前端リミット構造が外力の作用によって弾性変形可能に構成されるように凹部における肉厚が凹部の周囲での構造の肉厚より小さくなるよう構成される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
例示的には、洗濯機器は、ドア、筐体および内筒の前端に設けられたドアシールリング6(図18を参照)を備え、バケツが筐体内に設けられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
図
13乃至図
15に示すように、洗剤ボックス2は引出し空間2aを有し、分配器ボックス1は洗剤ボックス2内の引出し空間2aに引出し可能に設けられている。
図12および
図15に示すように、分配器ボックス1が引出し空間2aから引き出された状態にある。洗濯機器の正常の使用中、分配器ボックス1が引出し空間2a内に押し込まれる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの取付溝を有し、そのうちの1つの前記取付溝を第1取付溝とするボックス本体と、
前記第1取付溝に設けられ、洗剤ボトルと手投げボックスが前記第1取付溝に交換可能に入れられるように前記洗剤ボトルまたは前記手投げボックスを前記第1取付溝に拘束するように構成される第1リミットユニットと、を備える
分配器ボックス。
【請求項2】
前記第1リミットユニットは、前端リミット構造および後端リミット構造を備え、
前記前端リミット構造と前記後端リミット構造のうちの少なくとも1つは、前記洗剤ボトルまたは前記手投げボックスを前記前端リミット構造と前記後端リミット構造の間に拘束するように、外力によって弾性変形可能に構成される
請求項1に記載の分配器ボックス。
【請求項3】
前記後端リミット構造は、第1弾性アームを備え、前記第1弾性アームの第1端が前記ボックス本体に接続され、前記第1弾性アームの第2端が前記第1取付溝の開放箇所に突き出る自由端である
請求項2に記載の分配器ボックス。
【請求項4】
前記後端リミット構造は、前記第1取付溝の開放箇所に設けられるストッパ構造を有し、前記第1弾性アームは、前記ストッパ構造の後方に位置し、前記ストッパ構造は、前記洗剤ボトルまたは前記手投げボックスに対して前後方向に止め係合するように構成される
請求項3に記載の分配器ボックス。
【請求項5】
前記前端リミット構造は、前記第1取付溝の前側壁の一部が内側へ凹んでなる凹部により形成され、前記
前端リミット構造が外力の作用によって弾性変形可能に構成されるように前記凹部における肉厚が凹部の周囲での構造の肉厚より小さくなるように構成される
請求項2に記載の分配器ボックス。
【請求項6】
前記第1取付溝の後側と頂側は、いずれも開放される
請求項1に記載の分配器ボックス。
【請求項7】
前記取付溝の数は、複数であり、そのうちのもう一つの取付溝をもう一つの洗剤ボトルを取り付けるための第2取付溝とし、前記第1取付溝と前記第2取付溝は、左右方向に並んで配置され、前記第2取付溝の後側が開放される
請求項1に記載の分配器ボックス。
【請求項8】
前記第1取付溝の底壁には、洗剤ボトルと係合するための第1ポカヨケ突起が設けられ、前記第2取付溝の底壁にはもう一つの洗剤ボトルと係合するための第2ポカヨケ突起が設けられ、前記第1ポカヨケ突起と前記第2ポカヨケ突起の形状および/または位置が異なる
請求項7に記載の分配器ボックス。
【請求項9】
前記第1取付溝および前記第2取付溝は、外観やサイズが同様な洗剤ボトルを載置するようにサイズが同様に構成される
請求項7に記載の分配器ボックス。
【請求項10】
請求項1から6のいずれか一項に記載の分配器ボックスと、
ボックス体と、水の流れを前記第1取付溝へ導くように放水口が前記第1取付溝の上方に位置する第1給水通路が設けられるボックスキャップとを有する洗剤ボックスと、を備え、
前記ボックス体の後側壁には、第1取付溝における洗剤ボトルと投入ポンプの液抜き口との間の直接または間接的な抜き差し係合を避けるための第1逃げ口、および投入ポンプにより排出された洗剤を前記ボックス体内に導くための第1洗剤投入口が設けられる
洗剤投入装置。
【請求項11】
前記取付溝の数は、複数であり、そのうちのもう一つの取付溝をもう一つの洗剤ボトルを取り付けるための第2取付溝とし、前記第1取付溝と前記第2取付溝は、左右方向に並んで配置され、前記第2取付溝の後側が開放され、
前記ボックス体の底部に混水溝を有し、前記ボックスキャップに第2給水通路が設けられ、前記第1給水通路および第2給水通路は、互いに独立し、前記第2給水通路の放水口が水の流れを前記混水溝へ導くように構成され、
前記ボックス体の後側壁には、第2取付溝における洗剤ボトルと投入ポンプの液抜き口との間の直接または間接的な抜き差し係合を避けるための第2逃げ口、および投入ポンプにより排出された洗剤を前記ボックス体内に導くための第2洗剤投入口が設けられる
請求項10に記載の洗剤投入装置。
【請求項12】
バケツと、
前記バケツ内に設けられる内筒と、
請求項10または11に記載の洗剤投入装置と、
前記洗剤投入装置に水を供給するための給水管路と、
前記取付溝における洗剤ボトルに載置される洗剤を抽出するための投入ポンプと、
を備える
洗濯機器。
【請求項13】
第1洗剤ボトル、第2洗剤ボトル、および洗濯機器を備え、
前記洗濯機器は、給水管路、投入ポンプ、バケツ、前記バケツ内に設けられる内筒、および請求項11に記載の洗剤投入装置を備え、
前記第1洗剤ボトルは、前記第1取付溝に着脱可能に載置され、
前記第2洗剤ボトルは、前記第2取付溝に着脱可能に載置され、
前記投入ポンプは、前記第1洗剤ボトルにおける洗剤および前記第2洗剤ボトルにおける洗剤を抽出するように構成され、
前記給水管路は、前記第2給水通路の給水口に接続され、前記第1給水通路の給水口がアイドル状態にある
洗濯機器セット。
【請求項14】
手投げボックス、第2洗剤ボトル、および洗濯機器を備え、
前記洗濯機器は、給水管路、投入ポンプ、バケツ、前記バケツ内に設けられる内筒、および請求項11に記載の洗剤投入装置を備え、
前記手投げボックスは、前記第1取付溝に着脱可能に載置され、前記手投げボックスは、頂側に前記第1給水通路からの水の流れを収容するための投入口を有する投入室を有し、
前記第2洗剤ボトルは、前記第2取付溝に着脱可能に載置され、
前記投入ポンプは、前記
手投げボックスにおける洗剤および前記第2洗剤ボトルにおける洗剤を抽出するように構成され、
前記給水管路は、前記第1給水通路の給水口に接続され、前記第2給水通路の給水口がアイドル状態にある
洗濯機器セット。
【手続補正書】
【提出日】2023-02-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの取付溝を有し、そのうちの1つの前記取付溝を第1取付溝とするボックス本体と、
前記第1取付溝に設けられ、洗剤ボトルと手投げボックスが前記第1取付溝に交換可能に入れられるように前記洗剤ボトルまたは前記手投げボックスを前記第1取付溝に拘束するように構成される第1リミットユニットと、を備える
分配器ボックス。
【請求項2】
前記第1リミットユニットは、前端リミット構造および後端リミット構造を備え、
前記前端リミット構造と前記後端リミット構造のうちの少なくとも1つは、前記洗剤ボトルまたは前記手投げボックスを前記前端リミット構造と前記後端リミット構造の間に拘束するように、外力によって弾性変形可能に構成される
請求項1に記載の分配器ボックス。
【請求項3】
前記後端リミット構造は、第1弾性アームを備え、前記第1弾性アームの第1端が前記ボックス本体に接続され、前記第1弾性アームの第2端が前記第1取付溝の開放箇所に突き出る自由端である
請求項2に記載の分配器ボックス。
【請求項4】
前記後端リミット構造は、前記第1取付溝の開放箇所に設けられるストッパ構造を有し、前記第1弾性アームは、前記ストッパ構造の後方に位置し、前記ストッパ構造は、前記洗剤ボトルまたは前記手投げボックスに対して前後方向に止め係合するように構成される
請求項3に記載の分配器ボックス。
【請求項5】
前記前端リミット構造は、前記第1取付溝の前側壁の一部が内側へ凹んでなる凹部により形成され、前記前端リミット構造が外力の作用によって弾性変形可能に構成されるように前記凹部における肉厚が凹部の周囲での構造の肉厚より小さくなるように構成される
請求項2に記載の分配器ボックス。
【請求項6】
前記第1取付溝の後側と頂側は、いずれも開放される
請求項1に記載の分配器ボックス。
【請求項7】
前記取付溝の数は、複数であり、そのうちのもう一つの取付溝をもう一つの洗剤ボトルを取り付けるための第2取付溝とし、前記第1取付溝と前記第2取付溝は、左右方向に並んで配置され、前記第2取付溝の後側が開放される
請求項1に記載の分配器ボックス。
【請求項8】
前記第1取付溝の底壁には、洗剤ボトルと係合するための第1ポカヨケ突起が設けられ、前記第2取付溝の底壁にはもう一つの洗剤ボトルと係合するための第2ポカヨケ突起が設けられ、前記第1ポカヨケ突起と前記第2ポカヨケ突起の形状および/または位置が異なる
請求項7に記載の分配器ボックス。
【請求項9】
前記第1取付溝および前記第2取付溝は、外観やサイズが同様な洗剤ボトルを載置するようにサイズが同様に構成される
請求項7に記載の分配器ボックス。
【請求項10】
請求項1から6のいずれか一項に記載の分配器ボックスと、
ボックス体と、水の流れを前記第1取付溝へ導くように放水口が前記第1取付溝の上方に位置する第1給水通路が設けられるボックスキャップとを有する洗剤ボックスと、を備え、
前記ボックス体の後側壁には、第1取付溝における洗剤ボトルと投入ポンプの液抜き口との間の直接または間接的な抜き差し係合を避けるための第1逃げ口、および投入ポンプにより排出された洗剤を前記ボックス体内に導くための第1洗剤投入口が設けられる
洗剤投入装置。
【請求項11】
前記取付溝の数は、複数であり、そのうちのもう一つの取付溝をもう一つの洗剤ボトルを取り付けるための第2取付溝とし、前記第1取付溝と前記第2取付溝は、左右方向に並んで配置され、前記第2取付溝の後側が開放され、
前記ボックス体の底部に混水溝を有し、前記ボックスキャップに第2給水通路が設けられ、前記第1給水通路および第2給水通路は、互いに独立し、前記第2給水通路の放水口が水の流れを前記混水溝へ導くように構成され、
前記ボックス体の後側壁には、第2取付溝における洗剤ボトルと投入ポンプの液抜き口との間の直接または間接的な抜き差し係合を避けるための第2逃げ口、および投入ポンプにより排出された洗剤を前記ボックス体内に導くための第2洗剤投入口が設けられる
請求項10に記載の洗剤投入装置。
【請求項12】
バケツと、
前記バケツ内に設けられる内筒と、
請求項1
0に記載の洗剤投入装置と、
前記洗剤投入装置に水を供給するための給水管路と、
前記取付溝における洗剤ボトルに載置される洗剤を抽出するための投入ポンプと、
を備える
洗濯機器。
【請求項13】
第1洗剤ボトル、第2洗剤ボトル、および洗濯機器を備え、
前記洗濯機器は、給水管路、投入ポンプ、バケツ、前記バケツ内に設けられる内筒、および請求項11に記載の洗剤投入装置を備え、
前記第1洗剤ボトルは、前記第1取付溝に着脱可能に載置され、
前記第2洗剤ボトルは、前記第2取付溝に着脱可能に載置され、
前記投入ポンプは、前記第1洗剤ボトルにおける洗剤および前記第2洗剤ボトルにおける洗剤を抽出するように構成され、
前記給水管路は、前記第2給水通路の給水口に接続され、前記第1給水通路の給水口がアイドル状態にある
洗濯機器セット。
【請求項14】
手投げボックス、第2洗剤ボトル、および洗濯機器を備え、
前記洗濯機器は、給水管路、投入ポンプ、バケツ、前記バケツ内に設けられる内筒、および請求項11に記載の洗剤投入装置を備え、
前記手投げボックスは、前記第1取付溝に着脱可能に載置され、前記手投げボックスは、頂側に前記第1給水通路からの水の流れを収容するための投入口を有する投入室を有し、
前記第2洗剤ボトルは、前記第2取付溝に着脱可能に載置され、
前記投入ポンプは、前記手投げボックスにおける洗剤および前記第2洗剤ボトルにおける洗剤を抽出するように構成され、
前記給水管路は、前記第1給水通路の給水口に接続され、前記第2給水通路の給水口がアイドル状態にある
洗濯機器セット。
【国際調査報告】