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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-11
(54)【発明の名称】部品ユニット及び車体組立構造
(51)【国際特許分類】
   F16B 5/10 20060101AFI20240404BHJP
   F16B 35/00 20060101ALI20240404BHJP
   B60J 5/04 20060101ALI20240404BHJP
   E05B 79/04 20140101ALI20240404BHJP
   E05B 79/06 20140101ALI20240404BHJP
   E05B 85/16 20140101ALN20240404BHJP
【FI】
F16B5/10 K
F16B35/00 A
B60J5/04 H
E05B79/04
E05B79/06 C
E05B85/16 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022577177
(86)(22)【出願日】2022-06-15
(85)【翻訳文提出日】2022-12-14
(86)【国際出願番号】 KR2022008483
(87)【国際公開番号】W WO2023158025
(87)【国際公開日】2023-08-24
(31)【優先権主張番号】10-2022-0019424
(32)【優先日】2022-02-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514302562
【氏名又は名称】ウーボ テク カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ヘ イル
【テーマコード(参考)】
2E250
3J001
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250HH01
2E250LL01
2E250PP02
2E250PP12
3J001FA02
3J001GB01
3J001JA10
3J001KA12
3J001KA19
3J001KB01
(57)【要約】
本発明は、部品ユニット及び車体組立構造に関する。特に、本発明は曲面のような車体に部品の組立作業性を改善した部品ユニット及び車体組立構造に関する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体部に組み立てられる部品ユニットであって、
複数のマウンティング部が形成される部品と、
前記マウンティング部それぞれに組み立てられる締結モジュールと、を含むが、
前記締結モジュールは、
前後に直線移動自在に前記マウンティング部に設置されるスクリューブッシング部と、
前記スクリューブッシング部の後方から前方に向かって差し込まれるボルト部と、
前方に突出された前記ボルト部の雄ねじ棒に締結されるナット部と、を含み、
前記ナット部は、
前記車体部の内側から外側に通過した後、前記ボルト部の加圧回転で前記スクリューブッシング部と共に前記車体部の内外面を密着結合し、
前記スクリューブッシング部は、
前記マウンティング部に設置されるスクリューカバー部と、
前記スクリューカバー部にスクリュー締結されるスクリューブッシュとを含み、
前記スクリューブッシュは、前記ボルト部の加圧回転で前方に直線移動する
部品ユニット。
【請求項2】
前記ナット部は、
ワッシャー付きナットを含む
請求項1に記載の部品ユニット。
【請求項3】
前記ナット部は、
形状変形ナット部を含む
請求項1に記載の部品ユニット。
【請求項4】
前記形状変形ナット部は、
前記雄ねじ棒に差し込まれる前方環と後方環と、
前記前方環と後方環を連結する複数のブリッジと、
前記前方環の内周面に形成される雌ねじ山と、
前記ブリッジの後方または前記後方環の外面に形成される滑り止め突起と、を含み、
前記後方環側に前記前方環が移動しながら前記ブリッジを折って広げる、
請求項3に記載の部品ユニット。
【請求項5】
前記ブリッジそれぞれは、
前記前方環と前記後方環との間の中心に向かうほど厚さが薄くなる
請求項4に記載の部品ユニット。
【請求項6】
前記形状変形ナット部は、
前記雄ねじ棒に締結されるナットと、
前記ナットから後方に向かうほど上に傾斜して突出される複数の傾斜ウィングとを含み、
前記車体部側に前記ナットが移動しながら前記傾斜ウィングを折って広げる、
請求項3に記載の部品ユニット。
【請求項7】
前記スクリューカバー部は、
内周面にスクリューが形成される中空カバーと、
前記中空カバーを前記マウンティング部に脱着させる脱着部とを含む
請求項1に記載の部品ユニット。
【請求項8】
前記脱着部は、
前記マウンティング部に形成される第1脱着部と、
前記中空カバーに形成される第2脱着部とを含み、
前記中空カバーが前記マウンティング部に挿入回転されたら、前記第1脱着部に前記第2脱着部が脱着される
請求項7に記載の部品ユニット。
【請求項9】
前記第1脱着部は、
前記マウンティング部の前方左右に形成される第1前方掛り内突起と、
前記マウンティング部の後方対角線に形成される第1後方掛り内突起とを含み、
前記第2脱着部は、
前記中空カバーの前方左右に形成される第2前方掛り外突起と、
前記中空カバーの後方対角線に形成される第2後方掛り外突起とを含むが、
前記第2前方掛り外突起は、前記第1前方掛り内突起に掛かり、
前記第2後方掛り外突起は、前記第1後方掛り内突起に掛かる
請求項8に記載の部品ユニット。
【請求項10】
前記スクリューブッシュの内部に向かい合う一方向傾斜掛り突起が形成されるが、
前記一方向傾斜掛り突起は、
前記ボルトの前方移動を許容し後方移動を抑制する
請求項1に記載の部品ユニット。
【請求項11】
前記一方向傾斜掛り突起は、
前記スクリューブッシュの内周面から前方に行くほど下に傾斜して突出される
請求項10に記載の部品ユニット。
【請求項12】
前記ボルト部は、
ワッシャー付きボルトを含む
請求項1に記載の部品ユニット。
【請求項13】
車体部に組み立てられる部品ユニットであって、
前記車体部は、
車体外板と、車体内板と、を含むが、
前記車体内板は、
前後に貫通する挿入部と、
前記車体内板の外面に形成される回転防止片とを含み、
前記部品ユニットは、
複数のマウンティング部が形成される部品と、
前記マウンティング部を前記車体内板に締結結合する締結モジュールとを含み、
前記締結モジュールは、
前後に直線移動自在に前記マウンティング部に設置されるスクリューブッシング部と、
前記スクリューブッシング部の後方から前方に向かって差し込まれるボルト部と、
前方に突出された前記ボルト部の雄ねじ棒に締結されるナット部と、を含み、
前記ナット部は、前記挿入部に挿入されて前記車体外板と前記車体内板との間に配置され、
前記ナット部と前記スクリューブッシング部は、前記ボルト部の回転で前記車体内板の内外面を密着結合する
車体組立構造。
【請求項14】
前記挿入部は、
前記ナット部が通過される挿入孔と、
前記挿入孔と連通するスロットとを含み、
前記スロットは、前記ボルトの雄ねじ棒の移動通路として構成され、
前記ナット部は、
角形ワッシャー付きナットを含み、
前記角形ワッシャーの一辺は、前記回転防止片に掛かり、
前記角形ワッシャーの一面は、前記車体内板の外面に掛かって加圧する
請求項13に記載の車体組立構造。
【請求項15】
前記ナット部は、
形状変形ナット部を含み、
前記挿入部は、
前記形状変形ナット部が通過する挿入孔を含む
請求項13に記載の車体組立構造。
【請求項16】
前記形状変形ナット部は、
前記雄ねじ棒に差し込まれる前方環と後方環と、
前記前方環と後方環を連結する複数のブリッジと、
前記前方環の内周面に形成される雌ねじ山と、
前記後方環の外面に形成される滑り止め突起と、を含むが、
前記滑り止め突起の側面は、前記回転防止片に掛かり、
前記滑り止め突起の背面は、前記車体内板の外面に掛かり、
前記後方環側に前方環が移動しながら前記ブリッジを折って広げて前記車体内板の外面に掛かって加圧する
請求項15に記載の車体組立構造。
【請求項17】
前記ブリッジそれぞれは、
前記前方環と前記後方環との間の中心に向かうほど厚さが薄くなる
請求項16に記載の車体組立構造。
【請求項18】
前記形状変形ナット部は、
前記雄ねじ棒に締結されるナットと、
前記ナットから後方に向かうほど上に傾斜して突出される複数の傾斜ウィングとを含み、
前記複数の傾斜ウィングが掛かったまま前記ナットが前記車体内板の外面側に移動しながら前記傾斜ウィングを折って広げて加圧する
請求項15に記載の車体組立構造。
【請求項19】
前記スクリューブッシング部は、
前記マウンティング部に設置されるスクリューカバー部と、
前記スクリューカバー部にスクリュー締結されるスクリューブッシュとを含む
請求項13乃至18のうちいずれか一項に記載の車体組立構造。
【請求項20】
前記スクリューカバー部は、
内周面にスクリューが形成される中空カバーと、
前記中空カバーを前記マウンティング部に脱着させる脱着部とを含む
請求項19に記載の車体組立構造。
【請求項21】
前記脱着部は、
前記マウンティング部に形成される第1脱着部と、
前記中空カバーに形成される第2脱着部とを含み、
前記中空カバーが前記マウンティング部に挿入回転されたら、前記第1脱着部に前記第2脱着部が脱着される
請求項20に記載の車体組立構造。
【請求項22】
前記第1脱着部は、
前記マウンティング部の前方左右に形成される第1前方掛り内突起と、
前記マウンティング部の後方対角線に形成される第1後方掛り内突起とを含み、
前記第2脱着部は、
前記中空カバーの前方左右に形成される第2前方掛り外突起と、
前記中空カバーの後方対角線に形成される第2後方掛り外突起とを含むが、
前記第2前方掛り外突起は、前記第1前方掛り内突起に掛かり、
前記第2後方掛り外突起は、前記第1後方掛り内突起に掛かる
請求項21に記載の車体組立構造。
【請求項23】
前記スクリューブッシュの内部に向かい合う一方向傾斜掛り突起が形成されるが、
前記一方向傾斜掛り突起は、
前記ボルトの前方移動は許容し後方移動は抑制する
請求項20に記載の車体組立構造。
【請求項24】
前記部品は、
引き出されるグリップ(grip)を備えるフラッシュハンドル(flush handle)を含み、
前記車体内板に前記部品の前側が挿入配置される部品挿入孔が形成され、
前記車体外板に前記グリップが引き出されるグリップ引出孔が形成される
請求項13に記載の車体組立構造。
【請求項25】
前記グリップ引出孔の縁に内側から水平折曲される内側水平折曲片が形成され、
前記部品の前面に前記内側水平折曲片の外郭に差し込まれるガイド突起が形成される
請求項24に記載の車体組立構造。
【請求項26】
前記ガイド突起と前記グリップとの間にガイドカバーが脱着自在に設置され、
前記ガイドカバーは、前記グリップ引出孔と一致されながら挿入突出される
請求項25に記載の車体組立構造。
【請求項27】
前記ボルト部は、
ワッシャー付きボルトを含む
請求項13に記載の車体組立構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品ユニット及び車体組立構造に関する。特に、本発明は曲面のような車体に部品の組立作業性を改善した部品ユニット及び車体組立構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車体組立構造は、自動車の車体と部品を互いに組み立てる際に、前記車体と前記部品の適切な寸法公差を管理する。
【0003】
ところが、車体の内板の役割をするブラケットに溶接された多数のボルトに、部品の締結孔が差し込まれた後、多数のナットを工具でボルトに締結する。
【0004】
よって、作業者が片手で部品を持ち、もう一方の手で多数のナットをボルトに一々臨時締結した後、もう一方の手で工具を持って仕上げ締結をするため、作業工数が多くなり作業者が不便である。
【0005】
また、多数のボルトをブラケットに溶接する工程を別途に追加しなければならない。
【0006】
更に、ブラケットの製作が難しく、多数のブラケットを車体の外板に一々固定しなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国登録特許公報 第10-2244641号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上述した問題及び他の問題を解決することを目的とする。
【0009】
本発明は、ボルト部とナット部を含む公差を改善した締結モジュールが部品のマウンティング部に組み立てられる部品ユニットを提供することを他の目的とする。
【0010】
本発明は、ボルト部とナット部を含む公差を改善した締結モジュールが部品のマウンティング部に組み立てられる部品ユニットを片手で持って、もう一方の手で工具を用いてボルトを回して車体に締結結合する、簡便な車体組立構造を提供することをまた他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記または他の目的を達成するための本発明の一側面によると、車体部に組み立てられる部品ユニットであって、複数のマウンティング部が形成される部品と、前記マウンティング部それぞれに組み立てられる締結モジュールと、を含むが、前記締結モジュールは、前後に直線移動自在に前記マウンティング部に設置されるスクリューブッシング部と、前記スクリューブッシング部の後方から前方に向かって差し込まれるボルト部と、前方に突出された前記ボルト部の雄ねじ棒に締結されるナット部と、を含み、前記ナット部は、前記車体部の内側から外側に通過した後、前記ボルト部の回転で前記スクリューブッシング部と共に前記車体部の内外面を密着結合する部品ユニットが提供される。
【0012】
前記または他の目的を達成するための本発明の一側面によると、車体部に組み立てられる部品ユニットであって、前記車体部は、車体外板と、車体内板と、を含むが、前記車体内板は、前後に貫通する挿入部と、前記車体内板の外面に形成される回転防止片とを含み、前記部品ユニットは、複数のマウンティング部が形成される部品と、前記マウンティング部を前記車体内板に締結結合する締結モジュールとを含み、前記締結モジュールは、前後に直線移動自在に前記マウンティング部に設置されるスクリューブッシング部と、前記スクリューブッシング部の後方から前方に向かって差し込まれるボルト部と、前方に突出された前記ボルト部の雄ねじ棒に締結されるナット部と、を含み、前記ナット部は、前記挿入部に挿入されて前記車体外板と前記車体内板との間に配置され、前記ナット部と前記スクリューブッシング部は、前記ボルト部の回転で前記車体内板の内外面を密着結合する車体組立構造が提供される。
【発明の効果】
【0013】
本発明による部品ユニット及び車体組立構造の効果について説明すると以下のようである。
【0014】
本発明の実施例のうち少なくとも一つによると、ボルトとナットが設置される締結モジュールを具現する部品ユニットが提供される。
【0015】
本発明の実施例のうち少なくとも一つによると、締結モジュールを部品に一度組み立てる組立性を改善する部品ユニットが提供される。
【0016】
本発明の実施例のうち少なくとも一つによると、部品ユニットの車体への組立作業性及び工程を改善し、品質向上と原価低減が期待される車体組立構造が提供される。
【0017】
本発明の適用可能性の更なる範囲は以下の詳細な説明から明白になるはずである。しかし、本発明の思想及び範囲内での多様な変更及び修正は当業者に明確に理解されるため、詳細な説明及び本発明の好ましい実施例のような特定の実施例は単に例示として与えられたものであると理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施例による車体組立構成を前面から見た結合斜視図である。
図2】本発明の一実施例による車体組立構成を前面から見た分離斜視図である。
【0019】
図3図1の背面斜視図である。
図4図2の背面斜視図である。
【0020】
図5】締結モジュールを分離図示した前斜視図である。
図6】締結モジュールを分離図示した後斜視図である。
【0021】
図7】部品のマウンティング部に締結モジュールを組み立てる前の斜視図である。
【0022】
図8】部品のマウンティング部に締結モジュールの挿入及び回転結合された斜視図である。
図9】部品のマウンティング部に締結モジュールの挿入及び回転結合された斜視図である。
【0023】
図10図8のA-A線に沿って見た断面図である。
【0024】
図11図1の部品を車体に組み立てる手順を示す図である。
図12図1の部品を車体に組み立てる手順を示す図である。
図13図1の部品を車体に組み立てる手順を示す図である。
図14図1の部品を車体に組み立てる手順を示す図である。
図15図1の部品を車体に組み立てる手順を示す図である。
図16図1の部品を車体に組み立てる手順を示す図である。
【0025】
図17】本発明の他の実施例による車体組立構造を背面から見た分離斜視図である。
【0026】
図18図17の締結モジュールを示す斜視図である。
【0027】
図19図17の部品を車体に組み立てる手順を示す図である。
図20図17の部品を車体に組み立てる手順を示す図である。
図21図17の部品を車体に組み立てる手順を示す図である。
図22図17の部品を車体に組み立てる手順を示す図である。
【0028】
図23】本発明のまた他の実施例による車体組立構造を背面から見た分離斜視図である。
【0029】
図24図23の締結モジュールを示す斜視図である。
【0030】
図25図23の部品を車体に組み立てる手順を示す図である。
図26図23の部品を車体に組み立てる手順を示す図である。
図27図23の部品を車体に組み立てる手順を示す図である。
図28図23の部品を車体に組み立てる手順を示す図である。
【0031】
図29】部品にガイドカバーが組み立てられる前を示す斜視図である。
図29】部品にガイドカバーが組み立てられた後を示す斜視図である。
【0032】
図31図30の部品を車体に結合した斜視図である。
【0033】
図32図31のA-A線に沿って見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、添付した図面を参照して本発明に開示された実施例を詳細に説明するが、図面符号に関係なく、同じであるか類似した構成要素は同じ参照番号を与えて、それに関する重複する説明は省略する。以下の説明で使用される構成要素に対する接尾辞である「モジュール」及び「部」は、明細書作成の容易さのみを考慮して付与されるか混用されるものであって、それ自体では互いに区別される意味または役割を有しない。また、本明細書に開示された実施例を説明するに当たって、関連する公知技術に関する具体的な説明が本明細書に開示された実施例の要旨を不明確にする恐れがあると判断されれば、その詳細な説明を省略する。また、添付した図面は本明細書に開示された実施例を理解しやすくするためだけのものであって、添付した図面によって本明細書に開示された技術的思想は制限されず、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むと理解すべきである。
【0035】
第1、第2などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使用されるが、前記構成要素は前記用語によって限定されない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にのみ使用される。
【0036】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるか「接続されて」いると言及されれば、その他の構成要素に直接連結されているかまたは接続されていてもよいが、中間に他の構成要素が存在する可能性もあると理解すべきである。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されているか「直接接続」されていると言及されれば、その中間に他の構成要素が存在しないと理解すべきである。
【0037】
単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。
【0038】
本出願において、「含む」または「有する」などの用語は明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定するものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないと理解すべきである。
【0039】
説明の便宜上、図面において構成要素はその大きさが誇張または縮小されることがある。例えば、図面に示した各構成の大きさ及び厚さは、説明の便宜上任意で示したものであるため、本発明は必ずしも図示されたものに限らない。
【0040】
ある実施例は異なるように具現可能な場合、特定の工程手順は説明される手順とは異なるように行われてもよい。例えば、連続して説明される2つの工程が実質的に同時に行われてもよく、説明される手順とは逆の手順で行われてもよい。
【0041】
以下の実施例において、膜、領域、構成要素などが連結されているとすれば、膜、領域、構成要素が直接連結されている場合だけでなく、膜、領域、構成要素の中間に他の膜、領域、構成要素が介在されて間接に連結されている場合も含む。例えば、本明細書において膜、領域、構成要素などが電気的に連結されているとすれば、膜、領域、構成要素が直接電気的に連結されている場合だけでなく、その中間に他の膜、領域、構成要素などが介在されて間接に電気的に連結されている場合も含む。
【0042】
以下、x軸は左右方向、y軸は内外または前後方向、z軸は上下方向と定義する。
【0043】
図1及び図2は、本発明の一実施例による車体組立構成を前面から見た結合及び分離斜視図であり、図3及び図4は、図1及び図2の背面斜視図である。
【0044】
図1乃至図4を参照すると、本発明の一実施例による車体組立構造は、部品ユニット1を含む。
【0045】
部品ユニット1は、車体部30に組み立てられる。
【0046】
部品ユニット1は、部品3を含む。部品3は、グリップ(grip)が引き出されるフラッシュドア(flush door)である。
【0047】
部品3は、筐体5を含む。筐体5は、前後筐体が組み立てられる。筐体5の前面にグリップ4が配置される。筐体5の内部にグリップ4を引き出させる作動部(図示せず)が搭載される。
【0048】
部品3は、マウンティング部7を含む。マウンティング部7は、筐体5の上下側に設置されるか、または一体に形成される。つまり、マウンティング部7は、上側の左右に2つ、下側に1つで構成される。図7を参照すると、マウンティング部7は、貫通孔を有する環状である。
【0049】
部品ユニット1は、締結モジュール10を含む。締結モジュール10は、マウンティング部7に組み立てられる。締結モジュール10は、車体に結合される。
【0050】
図5及び図6は、締結モジュールを分離して図示した前後の斜視図である。
【0051】
図5及び図6を参照すると、締結モジュール10は、スクリューブッシング部100を含む。スクリューブッシング部100は、前後に直線移動自在にマウンティング部7に設置される。
【0052】
スクリューブッシング部100は、スクリューカバー部110を含む。スクリューカバー部110は、マウンティング部7に設置される。スクリューカバー部110は、マウンティング部7に締結モジュール10の組立性を向上させる。
【0053】
スクリューカバー部110は、中空カバー120を含む。中空カバー120の内周面に内側スクリュー121が形成される。
【0054】
スクリューカバー部110は、脱着部130を含む。脱着部130は、スクリューカバー120をマウンティング部7に脱着させる。
【0055】
図7を参照すると、脱着部130は、第1脱着部131を含む。第1脱着部131はマウンティング部7に形成される。
【0056】
第1脱着部131は、第1前方掛り内突起132を含む。第1前方掛り内突起132は、マウンティング部7の前方側の左右で中心側に向かって突出形成される。
【0057】
第1脱着部131は、第1後方掛り内突起133を含む。第1後方掛り内突起133は、マウンティング部7の後方側の対角線方向に形成される。第1後方掛り内突起133は、前面または背面から見る際に左右側の上下に配置される。
【0058】
図5及び図6を参照すると、脱着部130は第2の脱着部134を含む。第2の脱着部134は、中空カバー120に形成される。
【0059】
第2の脱着部134は第2前方掛り外突起135を含む。第2前方掛り外突起135は中空カバー120の前方の左右で中心側に向かって突出形成される。第2前方掛り外突起135は第1前方掛り内突起132と第1後方掛り内突起133との間に上下方向に通過する。第2前方掛り外突起135は第1前方掛り内突起132に掛かる。
【0060】
第2脱着部134は第2後方掛り外突起136を含む。第2後方掛り外突起136は中空カバー120の後方側の対角線方向に形成される。第2後方掛り外突起136は、第2前方掛り外突起135の左右側の上下に配置される。
【0061】
図8及び図9を参照すると、中空カバー120がマウンティング部7に挿入し回転されたら、第1脱着部131に第2脱着部134が脱着される。
【0062】
また、脱着部130は、予め準備された公差モジュールである締結モジュール10を簡単に組み立てることができるため作業性が向上され、それによって品質、原価などの性能向上が期待される。
【0063】
図5及び図6を参照すると、スクリューブッシング部100はスクリューブッシュ150を含む。スクリューブッシュ150は、外周面に外側スクリュー151が形成される。スクリューブッシュ150の外側スクリュー151は、中空カバー120の内側スクリュー121に締結される。スクリューブッシュ150は、回転することで中空カバー120に対して直線移動する。中空カバー120の内側スクリュー121とスクリューブッシュ150の外側スクリュー151は、その角度が大きいため直線移動が自由である。スクリューブッシュ150は、中空カバー120の前方から後方に締結挿入される。スクリューブッシュ150には掛り突起153が形成される。掛り突起153は、スクリューブッシュ150の前面にフランジで構成される。掛り突起153は中空カバー120の前面に掛かる。
【0064】
図10を参照すると、スクリューブッシュ150は、一方向傾斜掛り突起152を含む。一方向傾斜掛り突起152は、スクリューブッシュ150の内部に形成される。一方向傾斜掛り突起152は、上下に向かい合うように形成される。一方向傾斜掛り突起152は、ボルト部200の前方移動は許容し、後方移動は抑制する。一方向傾斜掛り突起152は、スクリューブッシュ150の内周面から前方に行くほど下に傾斜して突出される。一方向傾斜掛り突起152の先端は窪んだ円弧状である。窪んだ円弧状は、ボルト部200の外周面に差し込まれて後方滑り止め力を上げる。
【0065】
このような一方向傾斜掛り突起152は、ボルト部200の後方滑り止め(ボルトのねじ山と掛かり突起がフックのように作用して前方には容易に移動するが後方には掛かる)、スクリューブッシュ150とボルト部200との間の中央原点の維持(工具の使用に便利なXZ基準点を確保)、スクリューブッシュ150とボルト部200と間の遊動防止(打撃音などの騒音誘発因子を改善)、XZ方向を調節して公差補正ができるように柔軟な構造を提供する。
【0066】
図5及び図6を参照すると、締結モジュール10はボルト部200を含む。ボルト部200は、スクリューブッシュ150の後方から前方に向かって差し込まれる。
【0067】
ボルト部200はワッシャー付きボルト200を含む。ワッシャー付きボルト部200は、六角形状の頭部210、雄ねじ棒220、及び頭部210に形成される頭付きワッシャー230を含む。頭部210は工具適用部であり、雄ねじ棒220は、ナット部300の締結部であり、頭付きワッシャー230は、スクリューブッシュ150の後端面加圧部である。雄ねじ棒220の先端221は、締結モジュール10を組み立てた後で圧着される。圧着は、雄ねじ棒220に締結されたナット部300の離脱を防止する。
【0068】
図5及び図6を参照すると、締結モジュール10はナット部300を含む。図7乃至図10を参照すると、ナット部300は中空カバー120の前面から前に突出した雄ねじ棒220に締結される。よって、ナット部300は、車体部30の内側から外側に通過した後、ボルト部200の加圧回転で中空カバー120と共に車体部30の内外面を密着結合する。
【0069】
ナット部300はワッシャー付きナット300を含む。ワッシャー付きナット300はナット310を含む。ナット310は雄ねじ棒220に締結される。ワッシャー付きナット300はワッシャー330を含む。ワッシャー330はナット310に一体に形成される。ワッシャー330は角形(多角形状)である。例えば、ワッシャー330は四角形状である。四角ワッシャー330は車体部30の外面に掛かりやすく、ナット310の空回りを防止する。
【0070】
本発明の一実施例による車体組立構造は、車体部30を含む。
【0071】
図4を参照すると、車体部30は車体外板40を含む。車体外板40は曲面を有する外板である。車体外板40はグリップ引出孔44を含む。グリップ引出孔44の内部にグリップ4が配置される。グリップ引出孔44の縁に内側水平折曲片45が形成される。内側水平折曲片45は内側に水平折曲される。内側水平折曲片45の外郭にガイド突起9が差し込まれる。図2を参照すると、ガイド突起9は、グリップ4の周りに沿う筐体5の前面に6つ形成される。例えば、ガイド突起9が上側に2つ、下側に2つ、左右側に1つ、計6つで形成される。
【0072】
車体部30は車体内板50を含む。車体内板50は、車体外板40と離隔されて設置される。
【0073】
車体内板50は挿入部51を含む。
【0074】
挿入部51は挿入孔52を含む。挿入孔52は前後に貫通する孔である。挿入孔52は四角ワッシャー330が挿入される大きさを有する。
【0075】
挿入部51はスロット53を含む。スロット53はキー溝の形状である。スロット53は挿入孔52の一側と連通する。スロット53は、雄ねじ棒220の移動通路である。スロット53周囲の内板50は四角ワッシャー330が掛かって加圧される。
【0076】
車体内板50は回転防止片54を含む。回転防止片54は、車体内板50をコの字にプレスした後、90度に折曲した板である。回転防止片54は、スロット53の上または下に配置される。回転防止板54の下面に四角ワッシャー330の一辺が近接する。回転防止片54は四角ワッシャー330が掛かってナット310の空回りを防止する。
【0077】
車体内板50は部品挿入孔55を含む。部品挿入孔55は、部品3の筐体5の前面が挿入配置される。この際、マウンティング部7は、車体内板50の内側に配置される。
【0078】
図11乃至図16は、図1の部品を車体に組み立てる手順を示す図である。
【0079】
図11を参照すると、部品ユニット1のナット部300が車体内板50の挿入孔52に挿入される前を示している。
【0080】
図12を参照すると、部品ユニット1のナット部300が車体内板50の挿入孔52に挿入された後を示している。
【0081】
図13を参照すると、挿入孔52にナット部300が挿入されたら、雄ねじ棒220をスロット53側に移動させ、部品3を取付位置に配置させる。
【0082】
図14を参照すると、部品3を取付位置に移動配置させた後、筐体5を前方に押し入れたら、図32のように6ポイントガイド突起9が内側水平折曲片45の外郭に安着され、グリップ4がグリップ引出孔44に正確に配置される。また、筐体5の前面も部品挿入孔55に挿入され、ガイドカバー70も内側水平折曲片45の内周面とマッチングされて挿入される。
【0083】
図15を参照すると、ガイド突起9が内側水平折曲片45の外郭に安着されたら、工具がボルト部200を押す力、つまり、頭付きワッシャー230がスクリューブッシュ150の後端を加圧する力によってボルト部200とスクリューブッシュ150が前方に前進する。スクリューブッシュ150は大きいねじ角度で自由移動し、車体内板50とのギャップ(gap)だけ自動補正する。
【0084】
図16を参照すると、スクリューブッシュ150の前面が車体内板50の内面に突き当たった状態で、工具が動作し続けボルト部200が元の場所で回転したら、ナット部300は、回転防止片54によって回転せずに雄ねじ棒220に沿って後進する。ナット部300の四角ワッシャー330が車体内板50の外面に掛かったままスクリューブッシュ150と共に加圧結合させる。スクリューブッシュ150は、ボルト部200とナット部300との間で歯止めの役割をする。
【0085】
図17は、本発明の他の実施例による車体組立構造を背面から見た分離斜視図である。
【0086】
図17を参照すると、他の実施例による締結モジュール10’及び車体内板50’は一実施例による締結モジュール10の及び車体内板50と類似しているが、締結モジュール10’のナット部300’及び車体内板50’の挿入部51’は締結モジュール10のナット部及び車体内板50の挿入部51とその形状及び機能に差がある。
【0087】
図18は、図17の締結モジュール10’を示す斜視図である。
【0088】
図18を参照すると、締結モジュール10’のナット部300’は形状変形ナット部300’を含む。
【0089】
形状変形ナット部300’は雄ねじ棒220に差し込まれる前方環310’と後方環320’を含む。前方環310’の内周面に雌ねじ山(図示せず)が形成されたナットで構成される。
【0090】
形状変形ナット部300’は複数のブリッジ330’を含む。複数のブリッジ330’は帯状である。複数のブリッジ330’は前方環310’と後方環320’との間の周りに沿って連結する。ブリッジ330’は前方環310’と後方環320’との間の中心に向かうほど厚さが薄くなる。つまり、ブリッジ330’の下面はアーチ状である。このようなブリッジ330’の中心が薄い厚さで構成されることで、後方環320’側に前方環310’が移動しながらよく折られる。
【0091】
形状変形ナット部300’は滑り止め突起340’を含む。滑り止め突起340’は車体内板50’の外面に掛かる。滑り止め突起340’は傾斜面341’を含む。傾斜面341’は後ろ側に行くほど傾斜が高くなる勾配を有する。傾斜面341’は挿入部51’の挿入を柔軟に提供する。滑り止め突起340’は後方環320’の外面またはブリッジ330’の後方外面に形成される。
【0092】
図17を参照すると、車体内板50’は挿入部51’を含む。挿入部51’は挿入孔52’を含む。挿入孔52’は形状変形ナット部300’が挿入される大きさを有する。挿入孔52’の直径は滑り止め突起340’の外径より小さい。つまり、滑り止め突起340’は、傾斜面341’と弾性変形を利用して挿入孔52’に締まり嵌めされる。
【0093】
図19乃至図22は、図17の部品を車体に組み立てる手順を示す図である。
【0094】
図19を参照すると、部品ユニット1の形状変形ナット部300’が車体内板50’の挿入孔52’に挿入される前を示している。
【0095】
図20を参照すると、部品ユニット1の形状変形ナット部300’が車体内板50’の挿入孔52’に挿入された後を示している。つまり、形状変形ナット部300’が車体内板50’の挿入孔52’に挿入されたら、滑り止め突起340’の後面が車体内板50’の外面に滑らない程度に掛かるようになる。
【0096】
挿入孔52’に形状変形ナット部300’が挿入されたら、図32のように6ポイントガイド突起9が内側水平折曲片45の外郭に安着され、グリップ4がスリップ引出孔44に正確に配置される。また、筐体5の前面も部品挿入孔55に挿入され、ガイドカバー70も内側水平折曲片45の内周面とマッチングされて挿入される。
【0097】
図21を参照すると、ガイド突起9が内側水平折曲片45の外郭に安着されたら、工具がボルト部200を押す力、つまり、頭付きワッシャー230がスクリューブッシュ150の後端を加圧する力によってボルト部200とスクリューブッシュ150が前方に前進する。スクリューブッシュ150は大きいねじ角度で自由移動し、車体内板50’とのギャップだけ自動補正する。
【0098】
図22を参照すると、スクリューブッシュ150の前面が車体内板50’の内面に突き当たった状態で、形状変形ナット部300’の滑り止め突起340’は車体内板50’の外面に掛かり回転防止片54’によって回転できない状態で、工具が動作し続けてボルト部200は元の場所で回転したら、前方環310’は雄ねじ棒220に沿って後進する。すると、ブリッジ330’の中心が折られながら広げられて車体内板50’の外面に掛かったままスクリューブッシュ150と共に加圧結合させる。スクリューブッシュ150はボルト部200と形状変形ナット部300’との間で歯止めの役割をする。
【0099】
図23は、本発明のまた他の実施例による車体組立構造を背面から見た分離斜視図である。
【0100】
図23を参照すると、また他の実施例による締結モジュール10”は他の実施例による締結モジュール10’と類似しているが、締結モジュール10”のナット部300”は締結モジュール10’のナット部300’とその形状と機能に差がある。
【0101】
図24は、図23の締結モジュール10”を示す斜視図である。
【0102】
図24を参照すると、締結モジュール10”のナット部300”は形状変形ナット部300”を含む。
【0103】
形状変形ナット部300”ナット310”を含む。ナット310”は環状である。ナット310”は雄ねじ棒220に締結される。
【0104】
形状変形ナット部300”は複数の傾斜ウィング320”を含む。傾斜ウィング320”はナット310”から後方に向かうほど上に傾斜するように突出される。つまり、傾斜ウィング320”は楔状である。傾斜ウィング320”はよく折られ広げられる形状である。傾斜ウィング320”の先端外径は挿入孔52’の内径よりずいぶん大きい。
【0105】
図25乃至図28は、図23の部品を車体に組み立てる手順を示す図である。
【0106】
図25を参照すると、部品ユニット1の形状変形ナット部300”が車体内板50’の挿入孔52’に挿入される前を示している。
【0107】
図26を参照すると、部品ユニット1の形状変形ナット部300”が車体内板50’の挿入孔52’に挿入された後を示している。つまり、形状変形ナット部300”が車体内板50’の挿入孔52’に挿入されたら、傾斜ウィング320”が下に弾性変形されてから復元されながら車体内板50’の外面に掛かるようになる。
【0108】
挿入孔52’に形状変形ナット部300”が挿入されたら、図32のように6ポイントガイド突起9が内側水平折曲片45の外郭に安着され、グリップ4がスリップ引出孔44に正確に配置される。また、筐体5の前面も部品挿入孔55に挿入され、ガイドカバー70も内側水平折曲片45の内周面とマッチングされて挿入される。
【0109】
図27を参照すると、ガイド突起9が内側水平折曲片45の外郭に安着されたら、工具がボルト部200を押す力、つまり、頭付きワッシャー230がスクリューブッシュ150の後端を加圧する力によってボルト部200とスクリューブッシュ150が前方に前進する。スクリューブッシュ150は大きいねじ角度で自由移動し、車体内板50’とのギャップだけ自動補正する。
【0110】
図28を参照すると、スクリューブッシュ150の前面が車体内板50’の内面に突き当たった状態で、形状変形ナット部300”の傾斜ウィング320”は車体内板50’の外面に掛かり回転防止片54’によって回転できない状態で、工具が動作し続けたらボルト部200は元の場所で回転し、ナット310”は雄ねじ棒220に沿って後進する。すると、傾斜ウィング320”は折られながら広げられて車体内板50’の外面に掛かったままスクリューブッシュ150と共に加圧結合させる。スクリューブッシュ150はボルト部200と形状変形ナット部300”との間で歯止めの役割をする。
【0111】
図29及び図30は部品にガイドカバーが組み立てられる前後を示す斜視図であり、図31図30の部品を車体に結合した斜視図である。
【0112】
図29乃至図30を参照すると、本発明の実施例による車体組立構造は、ガイドカバー70を含む。ガイドカバー70はフラッシュハンドル(flush handle)のグリップ4をカバーする。ガイドカバー70はグリップ引出孔44と一致する。ガイドカバー70の前面はグリップ引出孔44から外に突出される。
【0113】
ガイドカバー70はスキン(skin)一致性を確保する。つまり、
【0114】
(1)フラッシュハンドルの特性上、車両外部の車体外板40とグリップ4のデザイン一致性の確保が重要(スキン面の一致/製品の偏りなくギャップが一致)
【0115】
(2)6ポイントガイド突起9と更に正位置を確保し得る二重ガイド構造物を使用してグリップ引出孔44に精密安着
【0116】
(3)6ポイントガイド突起9とガイドカバー70で二重ガイドされた状態で安定的に公差構造である締結モジュール10、10’、10”を締結し、ガイドカバー70を除去したら完了(ガイドカバーの脱着治具はリサイクル可能)
【0117】
上述した本発明のある実施例または他の実施例は、互いに排他的であるか区別されるものではない。上述した本発明のある実施例または他の実施例は、それぞれの構成または機能が併用されるか組み合わせられる。
【0118】
本発明は本発明の精神または必須的特徴を逸脱しない範囲内で他の特定の形態に具体化できるということは当業者によって明らかである。前記詳細な説明は全ての面で制限的に解釈されてはならず、例示的であると考慮すべきである。本発明の範囲は添付した請求項の合理的解釈によって決定されるべきであり、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0119】
1:部品ユニット
4:グリップ
5:筐体
7:マウンティング部
9:ガイド突起
10、10’、10”:締結モジュール
13:部品(フラッシュハンドル)
30:車体部
40:車体外板
44:グリップ引出孔
45:内側水平折曲片
50、50’:車体内板
51、51’:挿入部
52、52’:挿入孔
53:スロット
54:回転防止片
55:部品挿入孔
70:ガイドカバー
100:スクリューブッシング部
110:スクリューカバー部
120:中空カバー
130:脱着部
131、134:第1、2脱着部
132、133:第1前後方掛り内突起
135、136:第2前後方掛り外突起
150:スクリューブッシュ
152:一方向傾斜掛り突起
200:ボルト部
210:六角形状の頭部
220:雄ねじ棒
230:頭付きワッシャー
300:ナット部
300’、300”:形状変形ナット部
310:ナット
330:四角ワッシャー
310’、320’:前後方環
310”:ナット
320”:傾斜ウィング
330’:ブリッジ
340’:滑り止め突起
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
【手続補正書】
【提出日】2022-12-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体部に組み立てられる部品ユニットであって、
複数のマウンティング部が形成される部品と、
前記マウンティング部それぞれに組み立てられる締結モジュールと、を含むが、
前記締結モジュールは、
前後に直線移動自在に前記マウンティング部に設置されるスクリューブッシング部と、
前記スクリューブッシング部の後方から前方に向かって差し込まれるボルト部と、
前方に突出された前記ボルト部の雄ねじ棒に締結されるナット部と、を含み、
前記ナット部は、
前記車体部の内側から外側に通過した後、前記ボルト部の加圧回転で前記スクリューブッシング部と共に前記車体部の内外面を密着結合し、
前記スクリューブッシング部は、
前記マウンティング部に設置されるスクリューカバー部と、
前記スクリューカバー部にスクリュー締結されるスクリューブッシュとを含み、
前記スクリューブッシュは、前記ボルト部の加圧回転で前方に直線移動する
部品ユニット。
【請求項2】
前記ナット部は、
ワッシャー付きナットを含む
請求項1に記載の部品ユニット。
【請求項3】
前記ナット部は、
形状変形ナット部を含む
請求項1に記載の部品ユニット。
【請求項4】
前記形状変形ナット部は、
前記雄ねじ棒に差し込まれる前方環と後方環と、
前記前方環と後方環を連結する複数のブリッジと、
前記前方環の内周面に形成される雌ねじ山と、
前記ブリッジの後方または前記後方環の外面に形成される滑り止め突起と、を含み、
前記後方環側に前記前方環が移動しながら前記ブリッジを折って広げる、
請求項3に記載の部品ユニット。
【請求項5】
前記ブリッジそれぞれは、
前記前方環と前記後方環との間の中心に向かうほど厚さが薄くなる
請求項4に記載の部品ユニット。
【請求項6】
前記形状変形ナット部は、
前記雄ねじ棒に締結されるナットと、
前記ナットから後方に向かうほど上に傾斜して突出される複数の傾斜ウィングとを含み、
前記車体部側に前記ナットが移動しながら前記傾斜ウィングを折って広げる、
請求項3に記載の部品ユニット。
【請求項7】
前記スクリューカバー部は、
内周面にスクリューが形成される中空カバーと、
前記中空カバーを前記マウンティング部に脱着させる脱着部とを含む
請求項1に記載の部品ユニット。
【請求項8】
前記脱着部は、
前記マウンティング部に形成される第1脱着部と、
前記中空カバーに形成される第2脱着部とを含み、
前記中空カバーが前記マウンティング部に挿入回転されたら、前記第1脱着部に前記第2脱着部が脱着される
請求項7に記載の部品ユニット。
【請求項9】
前記第1脱着部は、
前記マウンティング部の前方左右に形成される第1前方掛り内突起と、
前記マウンティング部の後方対角線に形成される第1後方掛り内突起とを含み、
前記第2脱着部は、
前記中空カバーの前方左右に形成される第2前方掛り外突起と、
前記中空カバーの後方対角線に形成される第2後方掛り外突起とを含むが、
前記第2前方掛り外突起は、前記第1前方掛り内突起に掛かり、
前記第2後方掛り外突起は、前記第1後方掛り内突起に掛かる
請求項8に記載の部品ユニット。
【請求項10】
前記スクリューブッシュの内部に向かい合う一方向傾斜掛り突起が形成されるが、
前記一方向傾斜掛り突起は、
前記ボルトの前方移動を許容し後方移動を抑制する
請求項1に記載の部品ユニット。
【請求項11】
前記一方向傾斜掛り突起は、
前記スクリューブッシュの内周面から前方に行くほど下に傾斜して突出される
請求項10に記載の部品ユニット。
【請求項12】
前記ボルト部は、
ワッシャー付きボルトを含む
請求項1に記載の部品ユニット。
【請求項13】
品ユニットを車体部に組み付ける車体組立構造であって、
前記車体部は、
車体外板と、車体内板と、を含むが、
前記車体内板は、
前後に貫通する挿入部と、
前記車体内板の外面に形成される回転防止片とを含み、
前記部品ユニットは、
複数のマウンティング部が形成される部品と、
前記マウンティング部を前記車体内板に締結結合する締結モジュールとを含み、
前記締結モジュールは、
前後に直線移動自在に前記マウンティング部に設置されるスクリューブッシング部と、
前記スクリューブッシング部の後方から前方に向かって差し込まれるボルト部と、
前方に突出された前記ボルト部の雄ねじ棒に締結されるナット部と、を含み、
前記ナット部は、前記挿入部に挿入されて前記車体外板と前記車体内板との間に配置され、
前記ナット部と前記スクリューブッシング部は、前記ボルト部の回転で前記車体内板の内外面を密着結合する
車体組立構造。
【請求項14】
前記挿入部は、
前記ナット部が通過される挿入孔と、
前記挿入孔と連通するスロットとを含み、
前記スロットは、前記ボルトの雄ねじ棒の移動通路として構成され、
前記ナット部は、
角形ワッシャー付きナットを含み、
前記角形ワッシャーの一辺は、前記回転防止片に掛かり、
前記角形ワッシャーの一面は、前記車体内板の外面に掛かって加圧する
請求項13に記載の車体組立構造。
【請求項15】
前記ナット部は、
形状変形ナット部を含み、
前記挿入部は、
前記形状変形ナット部が通過する挿入孔を含む
請求項13に記載の車体組立構造。
【請求項16】
前記形状変形ナット部は、
前記雄ねじ棒に差し込まれる前方環と後方環と、
前記前方環と後方環を連結する複数のブリッジと、
前記前方環の内周面に形成される雌ねじ山と、
前記後方環の外面に形成される滑り止め突起と、を含むが、
前記滑り止め突起の側面は、前記回転防止片に掛かり、
前記滑り止め突起の背面は、前記車体内板の外面に掛かり、
前記後方環側に前方環が移動しながら前記ブリッジを折って広げて前記車体内板の外面に掛かって加圧する
請求項15に記載の車体組立構造。
【請求項17】
前記ブリッジそれぞれは、
前記前方環と前記後方環との間の中心に向かうほど厚さが薄くなる
請求項16に記載の車体組立構造。
【請求項18】
前記形状変形ナット部は、
前記雄ねじ棒に締結されるナットと、
前記ナットから後方に向かうほど上に傾斜して突出される複数の傾斜ウィングとを含み、
前記複数の傾斜ウィングが掛かったまま前記ナットが前記車体内板の外面側に移動しながら前記傾斜ウィングを折って広げて加圧する
請求項15に記載の車体組立構造。
【請求項19】
前記スクリューブッシング部は、
前記マウンティング部に設置されるスクリューカバー部と、
前記スクリューカバー部にスクリュー締結されるスクリューブッシュとを含む
請求項13に記載の車体組立構造。
【請求項20】
前記スクリューカバー部は、
内周面にスクリューが形成される中空カバーと、
前記中空カバーを前記マウンティング部に脱着させる脱着部とを含む
請求項19に記載の車体組立構造。
【請求項21】
前記脱着部は、
前記マウンティング部に形成される第1脱着部と、
前記中空カバーに形成される第2脱着部とを含み、
前記中空カバーが前記マウンティング部に挿入回転されたら、前記第1脱着部に前記第2脱着部が脱着される
請求項20に記載の車体組立構造。
【請求項22】
前記第1脱着部は、
前記マウンティング部の前方左右に形成される第1前方掛り内突起と、
前記マウンティング部の後方対角線に形成される第1後方掛り内突起とを含み、
前記第2脱着部は、
前記中空カバーの前方左右に形成される第2前方掛り外突起と、
前記中空カバーの後方対角線に形成される第2後方掛り外突起とを含むが、
前記第2前方掛り外突起は、前記第1前方掛り内突起に掛かり、
前記第2後方掛り外突起は、前記第1後方掛り内突起に掛かる
請求項21に記載の車体組立構造。
【請求項23】
前記スクリューブッシュの内部に向かい合う一方向傾斜掛り突起が形成されるが、
前記一方向傾斜掛り突起は、
前記ボルトの前方移動は許容し後方移動は抑制する
請求項20に記載の車体組立構造。
【請求項24】
前記部品は、
引き出されるグリップ(grip)を備えるフラッシュハンドル(flush handle)を含み、
前記車体内板に前記部品の前側が挿入配置される部品挿入孔が形成され、
前記車体外板に前記グリップが引き出されるグリップ引出孔が形成される
請求項13に記載の車体組立構造。
【請求項25】
前記グリップ引出孔の縁に内側から水平折曲される内側水平折曲片が形成され、
前記部品の前面に前記内側水平折曲片の外郭に差し込まれるガイド突起が形成される
請求項24に記載の車体組立構造。
【請求項26】
前記ガイド突起と前記グリップとの間にガイドカバーが脱着自在に設置され、
前記ガイドカバーは、前記グリップ引出孔と一致されながら挿入突出される
請求項25に記載の車体組立構造。
【請求項27】
前記ボルト部は、
ワッシャー付きボルトを含む
請求項13に記載の車体組立構造。
【国際調査報告】