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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-11
(54)【発明の名称】箱体アセンブリ及び冷凍装置
(51)【国際特許分類】
   B65D 43/16 20060101AFI20240404BHJP
   E05D 7/084 20060101ALI20240404BHJP
   F25D 23/02 20060101ALN20240404BHJP
【FI】
B65D43/16 100
E05D7/084
F25D23/02 306C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023548351
(86)(22)【出願日】2022-01-27
(85)【翻訳文提出日】2023-08-09
(86)【国際出願番号】 CN2022074401
(87)【国際公開番号】W WO2022170995
(87)【国際公開日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】202110179364.0
(32)【優先日】2021-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110438317.3
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110437122.7
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202120844123.9
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110438302.7
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202120844146.X
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110438309.9
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202120844287.1
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110437127.X
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202120844080.4
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110438285.7
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202120844122.4
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521007481
【氏名又は名称】▲広▼▲東▼美的白色家▲電▼技▲術▼▲創▼新中心有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG MIDEA WHITE HOME APPLIANCE TECHNOLOGY INNOVATION CENTER CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Building #4,Midea Global Innovation Center,Industry Boulevard,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】517215032
【氏名又は名称】合肥美的電冰箱有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI MIDEA REFRIGERATOR CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.669,West Changjiang Road,Hefei,Anhui 230601,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】516320344
【氏名又は名称】合肥華凌股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI HUALING CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.176 JinXiu Road,Hefei Economic And Technological Development Area Hefei,Anhui, 230601,China
(71)【出願人】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】▲鐘▼ 磊
(72)【発明者】
【氏名】曾 国
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 学康
【テーマコード(参考)】
3E084
3L102
【Fターム(参考)】
3E084AA05
3E084AB02
3E084AB10
3E084BA02
3E084FA01
3E084GA06
3E084GB06
3E084JA20
3E084KA20
3L102JA01
3L102KA01
3L102KB04
(57)【要約】
本願は、箱体、箱体開口を閉鎖する扉及び蝶番アセンブリを備え、扉は枢軸側において、内縁と、外縁と、扉が閉状態にある時に、内縁を経過し且つ開口所在平面と平行する第1基準平面と、外縁を経過し且つ開口所在平面に垂直である第2基準平面とを有し、扉が閉状態から箱体に対して第1角度まで開かれる過程で、内縁は第2基準平面の開口に向かった側へ運動し、外縁は第1基準平面へ運動し、内縁軌跡は曲率半径が100tよりも小さくなく、第1基準平面の開口に向かった側を超える距離が第1距離よりも大きくなく、外縁軌跡は曲率半径が5tよりも小さくなく、第2基準平面の開口とは反対な側を超える距離が第2距離よりも大きくなく、tが扉厚さである、箱体アセンブリ及び冷凍装置を開示する。扉が開かれる時に箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする問題を軽減することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有する収納空間を形成するための箱体と、
前記開口を閉鎖するための扉と、
前記箱体の枢軸側において前記箱体と前記扉を枢結するように設けられる蝶番アセンブリと、を備え、
前記扉は前記枢軸側に内縁と外縁を有し、前記扉が前記箱体に対して閉状態にある時に、前記内縁は前記外縁よりも前記箱体に近く、前記扉には、更に、前記閉状態にある時の前記内縁を経過し且つ前記開口所在平面と平行する第1基準平面と、前記閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記開口所在平面に垂直である第2基準平面とが設けられており、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記閉状態から前記箱体に対して第1開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第1内縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記外縁は第1外縁軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第1外縁軌跡の曲率半径が5tよりも小さくなく、前記第1外縁軌跡が前記第2基準平面の前記開口とは反対な側を超える距離が第1予定距離よりも大きくなく、前記第1内縁軌跡の曲率半径が100tよりも小さくなく、前記第1内縁軌跡が前記第1基準平面の前記開口に向かった側を超える距離が第2予定距離よりも大きくなく、tが前記扉の厚さであることを特徴とする箱体アセンブリ。
【請求項2】
前記第1開角度は25度~31度であり、前記第1予定距離は3mmであり、前記第2予定距離は1.5mmであることを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項3】
前記第1内縁軌跡の終点は前記第1基準平面にあり、又は、前記第1基準平面の前記開口とは反対な側にあり且つ前記第1基準平面までの距離が0.058tよりも大きくなく、前記第1外縁軌跡の終点は前記第2基準平面にあり、又は、前記第2基準平面の前記開口に向かった側にあり且つ前記第2基準平面までの距離が0.135tよりも大きくないことを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項4】
前記第1内縁軌跡の長さは前記第1外縁軌跡の長さよりも大きく、前記第1内縁軌跡の長さと前記第1外縁軌跡の長さとの比率は3.5-4.5であることを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項5】
前記扉には、更に、前記内縁に隣接して設置される内基準点と、前記外縁に隣接して設置される外基準点とが設けられており、前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記閉状態から前記箱体に対して第1開角度まで開かれる過程で、前記内基準点は第1内基準点軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記外基準点は第1外基準点軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第1内基準点軌跡と前記第1外基準点軌跡が直線であることを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項6】
前記第1内基準点軌跡は前記第1基準平面に沿って設けられ、又は、前記第1基準平面と平行して設けられ、前記第1外基準点軌跡は前記第2基準平面に沿って設けられ、又は、前記第2基準平面と平行して設けられることを特徴とする請求項5に記載の箱体アセンブリ。
【請求項7】
前記第1内基準点軌跡の長さは前記第1外基準点軌跡の長さよりも大きく、前記第1内基準点軌跡の長さと前記第1外基準点の長さとの比率は3.5-4.5であることを特徴とする請求項6に記載の箱体アセンブリ。
【請求項8】
前記内基準点は前記第1基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、且つ前記第2基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、前記外基準点は第2基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、第3基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、前記第3基準平面は前記閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記第1基準平面と平行することを特徴とする請求項5に記載の箱体アセンブリ。
【請求項9】
前記内基準点は前記内縁にあり、前記外基準点は前記外縁にあることを特徴とする請求項8に記載の箱体アセンブリ。
【請求項10】
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記第1開角度から前記箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第2内縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側及び前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記外縁は第2外縁軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第2外縁軌跡の曲率半径が5tよりも小さくなく、前記第2外縁軌跡が前記第2基準平面の前記開口とは反対な側を超える距離が前記第1予定距離よりも大きくなく、前記第2内縁軌跡の曲率半径が次第に小さくなり、前記第2内縁軌跡の終点は前記第1基準平面の前記開口とは反対な側にあり、且つ前記第1基準平面までの距離が0.3tよりも小さくないことを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項11】
前記第2開角度は57度-60度であることを特徴とする請求項10に記載の箱体アセンブリ。
【請求項12】
前記扉には、更に、前記内縁に隣接して設置される内基準点と、前記外縁に隣接して設置される外基準点とが設けられており、前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記第1開角度から前記箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記内基準点は第2内基準点軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側及び前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記外基準点は第2外基準点軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第2外基準点軌跡は直線であり、前記第2内基準点軌跡は、前記第2外基準点軌跡での前記外基準点の運動距離と前記扉の回転角度が下式を満たすように設けられ、
【数5】
ここで、θ1は前記回転角度であり、t1は運動距離であり、θは100度-113度の予定角度であることを特徴とする請求項10に記載の箱体アセンブリ。
【請求項13】
前記第2外基準点軌跡は前記第2基準平面に沿って設けられ、又は、前記第2基準平面と平行して設けられることを特徴とする請求項12に記載の箱体アセンブリ。
【請求項14】
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記第2開角度から前記箱体に対して第3開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第3内縁軌跡に沿って前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記外縁は第3外縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記第3内縁軌跡と前記第3外縁軌跡が同心設置された円弧であり、前記第3内縁軌跡の曲率半径が0.55t-0.67tであり、前記第3外縁軌跡の曲率半径が0.45t-0.55tであることを特徴とする請求項10に記載の箱体アセンブリ。
【請求項15】
前記第3内縁軌跡の曲率半径と前記第3外縁軌跡の曲率半径との比は1.22であることを特徴とする請求項14に記載の箱体アセンブリ。
【請求項16】
前記第3内縁軌跡と前記第3外縁軌跡の円心は前記扉内にあり、前記第1基準平面までの距離が0.6tであり、前記第2基準平面までの距離が0.5tであることを特徴とする請求項14に記載の箱体アセンブリ。
【請求項17】
前記第3開角度は122度-132度であることを特徴とする請求項14に記載の箱体アセンブリ。
【請求項18】
前記扉の厚さは2センチメートル以上であることを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項19】
開口を有する収納空間を形成するための箱体と、
前記開口を閉鎖するための扉と、
前記箱体の枢軸側において前記箱体と前記扉を枢結するように設けられる蝶番アセンブリと、を備え、
前記扉は前記枢軸側に内縁と外縁を有し、更に、前記閉状態にある時の前記内縁を経過し且つ前記開口所在平面と平行する第1基準平面と、前記閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記開口所在平面に垂直である第2基準平面とが設けられており、前記第1基準平面と第2基準平面は前記箱体に対する前記扉の開過程で前記箱体に対して静止しており、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で第1開角度から箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第2内縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側及び前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記外縁は第2外縁軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第2外縁軌跡の曲率半径が5tよりも小さくなく、前記第2外縁軌跡が前記第2基準平面の前記開口とは反対な側を超える距離が第1予定距離よりも大きくなく、前記第2内縁軌跡の曲率半径が次第に小さくなることを特徴とする箱体アセンブリ。
【請求項20】
前記第2内縁軌跡の終点は前記第1基準平面の前記開口とは反対な側にあり、且つ前記第1基準平面までの距離が0.3tよりも小さくないことを特徴とする請求項19に記載の箱体アセンブリ。
【請求項21】
前記第2開角度と前記第1開角度との間の差は25度-60度の間に介在することを特徴とする請求項19に記載の箱体アセンブリ。
【請求項22】
前記第1開角度は25度~31度であり、前記第2開角度は57度-60度であり、前記第1予定距離は0mm~4mmであることを特徴とする請求項19に記載の箱体アセンブリ。
【請求項23】
前記扉には、更に、前記内縁に隣接して設置される内基準点と、前記外縁に隣接して設置される外基準点とが設けられており、前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記第1開角度から前記箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記内基準点は第2内基準点軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側及び前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記外基準点は第2外基準点軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第2外基準点軌跡は直線であり、前記第2内基準点軌跡は、前記第2外基準点軌跡での前記外基準点の運動距離と前記扉の回転角度が下式を満たすように設けられ、
【数6】
ここで、θ1は前記回転角度であり、t1は運動距離であり、θは100度-113度の予定角度であることを特徴とする請求項19に記載の箱体アセンブリ。
【請求項24】
前記第2外基準点軌跡は前記第2基準平面に沿って設けられ、又は、前記第2基準平面と平行して設けられることを特徴とする請求項23に記載の箱体アセンブリ。
【請求項25】
前記内基準点は前記第1基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、且つ前記第2基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、前記外基準点は第2基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、第3基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、前記第3基準平面は前記閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記第1基準平面と平行することを特徴とする請求項23に記載の箱体アセンブリ。
【請求項26】
前記内基準点は前記内縁にあり、前記外基準点は前記外縁にあることを特徴とする請求項25に記載の箱体アセンブリ。
【請求項27】
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記閉状態から前記箱体に対して第1開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第1内縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記外縁は第1外縁軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第1外縁軌跡の曲率半径が5tよりも小さくなく、前記第1外縁軌跡が前記第2基準平面の前記開口とは反対な側を超える距離が第1予定距離よりも大きくなく、前記第1内縁軌跡の曲率半径が100tよりも小さくなく、前記第1内縁軌跡が前記第1基準平面の前記開口に向かった側を超える距離が第2予定距離よりも大きくなく、tが前記扉の厚さであることを特徴とする請求項19に記載の箱体アセンブリ。
【請求項28】
前記第2予定距離は0mm~2mmであることを特徴とする請求項27に記載の箱体アセンブリ。
【請求項29】
前記第1内縁軌跡の終点は前記第1基準平面にあり、又は、前記第1基準平面の前記開口とは反対な側にあり且つ前記第1基準平面までの距離が0.058tよりも大きくなく、前記第1外縁軌跡の終点は前記第2基準平面にあり、又は、前記第2基準平面の前記開口に向かった側にあり且つ前記第2基準平面までの距離が0.135tよりも大きくないことを特徴とする請求項27に記載の箱体アセンブリ。
【請求項30】
前記第1内縁軌跡の長さは前記第1外縁軌跡の長さよりも大きく、前記第1内縁軌跡の長さと前記第1外縁軌跡の長さとの比率は3.5-4.5であることを特徴とする請求項27に記載の箱体アセンブリ。
【請求項31】
前記扉には、更に、前記内縁に隣接して設置される内基準点と、前記外縁に隣接して設置される外基準点とが設けられており、前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記閉状態から前記箱体に対して第1開角度まで開かれる過程で、前記内基準点は第1内基準点軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記外基準点は第1外基準点軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第1内基準点軌跡と前記第1外基準点軌跡が直線であることを特徴とする請求項27に記載の箱体アセンブリ。
【請求項32】
前記第1内基準点軌跡は前記第1基準平面に沿って設けられ、又は、前記第1基準平面と平行して設けられ、前記第1外基準点軌跡は前記第2基準平面に沿って設けられ、又は、前記第2基準平面と平行して設けられることを特徴とする請求項31に記載の箱体アセンブリ。
【請求項33】
前記第1内基準点軌跡の長さは前記第1外基準点軌跡の長さよりも大きく、前記第1内基準点軌跡の長さと前記第1外基準点の長さとの比率は3.5-4.5であることを特徴とする請求項32に記載の箱体アセンブリ。
【請求項34】
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記第2開角度から前記箱体に対して第3開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第3内縁軌跡に沿って前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記外縁は第3外縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記第3内縁軌跡と前記第3外縁軌跡が同心設置された円弧であり、前記第3内縁軌跡の曲率半径が0.55t-0.67tであり、前記第3外縁軌跡の曲率半径が0.45t-0.55tであることを特徴とする請求項19に記載の箱体アセンブリ。
【請求項35】
前記第3内縁軌跡の曲率半径と前記第3外縁軌跡の曲率半径との比は1.22であることを特徴とする請求項34に記載の箱体アセンブリ。
【請求項36】
前記第3内縁軌跡と前記第3外縁軌跡の円心は前記扉内にあり、前記第1基準平面までの距離が0.6tであり、前記第2基準平面までの距離が0.5tであることを特徴とする請求項34に記載の箱体アセンブリ。
【請求項37】
前記第3開角度は122度-132度であることを特徴とする請求項34に記載の箱体アセンブリ。
【請求項38】
前記扉の厚さは2センチメートル以上であることを特徴とする請求項19に記載の箱体アセンブリ。
【請求項39】
開口を有する収納空間を形成するための箱体と、
前記開口を閉鎖するための扉と、
前記箱体の枢軸側において前記箱体と前記扉を枢結するように設けられる蝶番アセンブリと、を備え、
前記扉は前記枢軸側に内縁と外縁を有し、更に、前記閉状態にある時の前記内縁を経過し且つ前記開口所在平面と平行する第1基準平面と、前記閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記開口所在平面に垂直である第2基準平面とが設けられており、前記第1基準平面と第2基準平面は前記箱体に対する前記扉の開過程で前記箱体に対して静止しており、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で閉状態から前記扉に対して第1開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第1内縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記第1内縁軌跡の曲率半径が100tよりも小さくなく、前記第1内縁軌跡が前記第1基準平面の前記開口に向かった側を超える距離が第2予定距離よりも大きくなく、tが前記扉の厚さであり、
前記扉が前記蝶番の作用下で前記第1開角度から箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第2内縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側及び前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記第2内縁軌跡の曲率半径は次第に小さくなり、前記第2内縁軌跡の終点は前記第1基準平面の前記開口とは反対な側にあり、且つ前記第1基準平面までの距離が0.3tよりも小さくなく、
前記扉が前記蝶番の作用下で前記第2開角度から前記箱体に対して第3開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第3内縁軌跡に沿って前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記第3内縁軌跡が曲率半径0.55t-0.67tの円弧であり、前記第3内縁の円心が前記扉内にあることを特徴とする箱体アセンブリ。
【請求項40】
前記第1開角度は25度~31度であり、前記第2開角度は57度-60度であり、前記第3開角度は122度-132度であることを特徴とする請求項39に記載の箱体アセンブリ。
【請求項41】
前記第1内縁軌跡の終点は前記第1基準平面にあり、又は、前記第1基準平面の前記開口とは反対な側にあり且つ前記第1基準平面までの距離が0.058tよりも大きくないことを特徴とする請求項39に記載の箱体アセンブリ。
【請求項42】
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記閉状態から前記箱体に対して第1開角度まで開かれる過程、及び第1開角度から前記箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記外縁はそれぞれ第1外縁軌跡と第2外縁軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第1外縁軌跡と前記第2外縁軌跡の曲率半径が5tよりも小さくなく、前記第1外縁軌跡と前記第2外縁軌跡が前記第2基準平面の前記開口とは反対な側を超える距離が第1予定距離よりも大きくなく、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記第2開角度から前記箱体に対して第3開角度まで開かれる過程で、前記外縁は第3外縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記第3内縁軌跡と前記第3外縁軌跡が同心設置された円弧であり、前記第3外縁軌跡の曲率半径が0.45t-0.55tであることを特徴とする請求項39に記載の箱体アセンブリ。
【請求項43】
前記第1予定距離は0-4mmであり、前記第2予定距離は0-2mmであることを特徴とする請求項42に記載の箱体アセンブリ。
【請求項44】
前記第1外縁軌跡の終点は前記第2基準平面にあり、又は、前記第2基準平面の前記開口に向かった側にあり且つ前記第2基準平面までの距離が0.135tよりも大きくないことを特徴とする請求項42に記載の箱体アセンブリ。
【請求項45】
前記第1内縁軌跡の長さは前記第1外縁軌跡の長さよりも大きく、前記第1内縁軌跡の長さと前記第1外縁軌跡の長さとの比率は3.5-4.5であることを特徴とする請求項42に記載の箱体アセンブリ。
【請求項46】
前記第3内縁軌跡の曲率半径と前記第3外縁軌跡の曲率半径との比は1.22であることを特徴とする請求項42に記載の箱体アセンブリ。
【請求項47】
前記円心は前記第1基準平面までの距離が0.6tであり、前記第2基準平面までの距離が0.5tであることを特徴とする請求項42に記載の箱体アセンブリ。
【請求項48】
前記扉には、更に、前記内縁に隣接して設置される内基準点が設けられており、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記閉状態から前記箱体に対して第1開角度まで開かれる過程で、前記内基準点は第1内基準点軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記第1内基準点軌跡が直線であり、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記第1開角度から前記箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記内基準点は第2内基準点軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側及び前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記第2内基準点軌跡は、前記第2外基準点軌跡での前記外基準点の運動距離と前記扉の回転角度が下式を満たすように設けられ、
【数7】
ここで、θ1は前記回転角度であり、t1は運動距離であり、θは100度-113度の予定角度であることを特徴とする請求項39に記載の箱体アセンブリ。
【請求項49】
前記扉には、更に、前記外縁に隣接して設置される外基準点が設けられており、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記閉状態から前記箱体に対して第1開角度まで開かれる過程、及び前記第1開角度から前記箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記外基準点はそれぞれ第1外基準点軌跡と第2外基準点軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第1外基準点軌跡と前記第2外基準点軌跡が共に直線であることを特徴とする請求項48に記載の箱体アセンブリ。
【請求項50】
前記内基準点は前記第1基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、且つ前記第2基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、前記外基準点は第2基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、第3基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、前記第3基準平面は前記閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記第1基準平面と平行することを特徴とする請求項49に記載の箱体アセンブリ。
【請求項51】
前記内基準点は前記内縁にあり、前記外基準点は前記外縁にあることを特徴とする請求項50に記載の箱体アセンブリ。
【請求項52】
前記第1内基準点軌跡は前記第1基準平面に沿って設けられ、又は、前記第1基準平面と平行して設けられ、前記第1外基準点軌跡は前記第2基準平面に沿って設置され、又は、前記第2基準平面と平行して設置され、前記第2外基準点軌跡は前記第2基準平面に沿って設けられ、又は、前記第2基準平面と平行して設けられることを特徴とする請求項49に記載の箱体アセンブリ。
【請求項53】
前記第1内基準点軌跡の長さは前記第1外基準点軌跡の長さよりも大きく、前記第1内基準点軌跡の長さと前記第1外基準点の長さとの比率は3.5-4.5であることを特徴とする請求項49に記載の箱体アセンブリ。
【請求項54】
前記扉の厚さは2センチメートル以上であることを特徴とする請求項39に記載の箱体アセンブリ。
【請求項55】
開口を有する収納空間を形成するための箱体と、
前記開口を閉鎖するための扉と、
前記箱体の枢軸側において前記箱体と前記扉を枢結するように設けられる蝶番アセンブリと、を備え、
前記扉は前記枢軸側に内縁と外縁を有し、更に、前記閉状態にある時の前記内縁を経過し且つ前記開口所在平面と平行する第1基準平面と、前記閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記開口所在平面に垂直である第2基準平面とが設けられており、前記第1基準平面と第2基準平面は前記箱体に対する前記扉の開過程で前記箱体に対して静止しており、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記閉状態から前記箱体に対して第1開角度まで開かれる過程、及び前記第1開角度から前記箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記外縁はそれぞれ第1外縁軌跡と第2外縁軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第1外縁軌跡と前記第2外縁軌跡の曲率半径が5tよりも小さくなく、前記第1外縁軌跡と前記第2外縁軌跡が前記第2基準平面の前記開口とは反対な側を超える距離が第1予定距離よりも大きくなく、tが前記扉の厚さであり、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記第2開角度から前記箱体に対して第3開角度まで開かれる過程で、前記外縁は第3外縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記第3外縁軌跡が曲率半径0.45t-0.55tの円弧であり、前記第3外縁の円心が前記扉内にあることを特徴とする箱体アセンブリ。
【請求項56】
前記第1開角度は25度~31度であり、前記第2開角度は57度-60度であり、前記第3開角度は122度-132度であることを特徴とする請求項55に記載の箱体アセンブリ。
【請求項57】
前記第1外縁軌跡の終点は前記第2基準平面にあり、又は、前記第2基準平面の前記開口に向かった側にあり且つ前記第2基準平面までの距離が0.135tよりも大きくないことを特徴とする請求項55に記載の箱体アセンブリ。
【請求項58】
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で閉状態から前記扉に対して第1開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第1内縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記第1内縁軌跡の曲率半径が100tよりも小さくなく、前記第1内縁軌跡が前記第1基準平面の前記開口に向かった側を超える距離が第2予定距離よりも大きくなく、
前記扉が前記蝶番の作用下で前記第1開角度から箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第2内縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側及び前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記第2内縁軌跡の曲率半径は次第に小さくなり、前記第2内縁軌跡の終点は前記第1基準平面の前記開口とは反対な側にあり、且つ前記第1基準平面までの距離が0.3tよりも小さくなく、
前記扉が前記蝶番の作用下で前記第2開角度から前記箱体に対して第3開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第3内縁軌跡に沿って前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記第3内縁軌跡と前記第3外縁軌跡が同心設置された円弧であり、前記第3内縁の曲率半径が0.55t-0.67tであることを特徴とする請求項56に記載の箱体アセンブリ。
【請求項59】
前記第1内縁軌跡の終点は前記第1基準平面にあり、又は、前記第1基準平面の前記開口とは反対な側にあり且つ前記第1基準平面までの距離が0.058tよりも大きくないことを特徴とする請求項58に記載の箱体アセンブリ。
【請求項60】
前記第1予定距離は0-4mmであり、前記第2予定距離は0-2mmであることを特徴とする請求項58に記載の箱体アセンブリ。
【請求項61】
前記第1内縁軌跡の長さは前記第1外縁軌跡の長さよりも大きく、前記第1内縁軌跡の長さと前記第1外縁軌跡の長さとの比率は3.5-4.5であることを特徴とする請求項58に記載の箱体アセンブリ。
【請求項62】
前記第3内縁軌跡の曲率半径と前記第3外縁軌跡の曲率半径との比は1.22であることを特徴とする請求項58に記載の箱体アセンブリ。
【請求項63】
前記円心は前記第1基準平面までの距離が0.6tであり、前記第2基準平面までの距離が0.5tであることを特徴とする請求項58に記載の箱体アセンブリ。
【請求項64】
前記扉には、更に、前記外縁に隣接して設置される外基準点が設けられており、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記閉状態から前記箱体に対して第1開角度まで開かれる過程、及び第1開角度から前記箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記外基準点はそれぞれ第1外基準点軌跡と第2外基準点軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第1外基準点軌跡と前記第2外基準点軌跡が共に直線であることを特徴とする請求項55に記載の箱体アセンブリ。
【請求項65】
前記扉には、更に、前記内縁に隣接して設置される内基準点が設けられており、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記閉状態から前記箱体に対して第1開角度まで開かれる過程で、前記内基準点は第1内基準点軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記第1内基準点軌跡が直線であり、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記第1開角度から前記箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記内基準点は第2内基準点軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側及び前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記第2内基準点軌跡は、前記第2外基準点軌跡での前記外基準点の運動距離と前記扉の回転角度が下式を満たすように設けられ、
【数8】
ここで、θ1は前記回転角度であり、t1は運動距離であり、θは100度-113度の予定角度であることを特徴とする請求項64に記載の箱体アセンブリ。
【請求項66】
前記内基準点は前記第1基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、且つ前記第2基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、前記外基準点は第2基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、第3基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、前記第3基準平面は前記閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記第1基準平面と平行することを特徴とする請求項65に記載の箱体アセンブリ。
【請求項67】
前記内基準点は前記内縁にあり、前記外基準点は前記外縁にあることを特徴とする請求項66に記載の箱体アセンブリ。
【請求項68】
前記第1内基準点軌跡は前記第1基準平面に沿って設けられ、又は、前記第1基準平面と平行して設けられ、前記第1外基準点軌跡は前記第2基準平面に沿って設置され、又は、前記第2基準平面と平行して設置され、前記第2外基準点軌跡は前記第2基準平面に沿って設けられ、又は、前記第2基準平面と平行して設けられることを特徴とする請求項65に記載の箱体アセンブリ。
【請求項69】
前記第1内基準点軌跡の長さは前記第1外基準点軌跡の長さよりも大きく、前記第1内基準点軌跡の長さと前記第1外基準点の長さとの比率は3.5-4.5であることを特徴とする請求項65に記載の箱体アセンブリ。
【請求項70】
前記扉の厚さは2センチメートル以上であることを特徴とする請求項55に記載の箱体アセンブリ。
【請求項71】
開口を有する収納空間を形成するための箱体と、
前記開口を閉鎖するための扉と、
前記箱体の枢軸側において前記箱体と前記扉を枢結するように設けられる蝶番アセンブリと、を備え、
前記扉は前記枢軸側に内縁と外縁を有し、前記扉が前記箱体に対して閉状態にある時に、前記内縁は前記外縁よりも前記箱体に近く、前記扉には、更に、前記閉状態にある時の前記内縁を経過し且つ前記開口所在平面と平行する第1基準平面と、前記閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記開口所在平面に垂直である第2基準平面とが設けられており、前記第1基準平面と第2基準平面は前記箱体に対する前記扉の開過程で前記箱体に対して静止しており、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記閉状態から前記箱体に対して第1開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第1内縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記外縁は第1外縁軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第1内縁軌跡の接線方向は前記第1基準平面に沿って設けられ、又は、10度よりも大きくない第1夾角をもって前記第1基準平面に対して傾斜して設けられ、前記第1外縁軌跡の接線方向は前記第1基準平面に垂直に設けられ、又は、次第に90度に近づく第2夾角をもって前記第1基準平面に対して傾斜して設けられ、前記第1内縁軌跡の長さと前記第1外縁軌跡の長さとの比率は3.5-4.5であることを特徴とする箱体アセンブリ。
【請求項72】
前記扉が前記閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、前記第1夾角は、変わらないか、直線形式で単調変化することを特徴とする請求項71に記載の箱体アセンブリ。
【請求項73】
前記第1夾角の最大値と最小値との間の差は5度より小さいことを特徴とする請求項72に記載の箱体アセンブリ。
【請求項74】
前記第1外縁軌跡が前記第2基準平面の前記開口とは反対な側を超える距離は第1予定距離よりも大きくなく、前記第1内縁軌跡が前記第1基準平面の前記開口に向かった側を超える距離は第2予定距離よりも大きくなく、前記第1開角度は25度~31度であり、前記第1予定距離は0mm~4mmであり、前記第2予定距離は0mm~2mmであることを特徴とする請求項71に記載の箱体アセンブリ。
【請求項75】
前記第1内縁軌跡の終点は前記第1基準平面にあり、又は、前記第1基準平面の前記開口とは反対な側にあり且つ前記第1基準平面までの距離が0.058tよりも大きくなく、前記第1外縁軌跡の終点は前記第2基準平面にあり、又は、前記第2基準平面の前記開口に向かった側にあり且つ前記第2基準平面までの距離が0.135tよりも大きくないことを特徴とする請求項71に記載の箱体アセンブリ。
【請求項76】
前記扉には、更に、前記内縁に隣接して設置される内基準点と、前記外縁に隣接して設置される外基準点とが設けられており、前記扉が前記閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、前記内基準点は第1内基準点軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記外基準点は第1外基準点軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第1内基準点軌跡と前記第1外基準点軌跡は直線であり、前記第1内基準点軌跡は前記第1基準平面に沿って設けられ、又は、前記第1基準平面と平行して設けられ、前記第1外基準点軌跡は前記第2基準平面に沿って設けられ、又は、前記第2基準平面と平行して設けられることを特徴とする請求項71に記載の箱体アセンブリ。
【請求項77】
前記内基準点は前記第1基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、且つ前記第2基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、前記外基準点は第2基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、第3基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、前記第3基準平面は前記閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記第1基準平面と平行することを特徴とする請求項76に記載の箱体アセンブリ。
【請求項78】
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記第1開角度から前記箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第2内縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側及び前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記外縁は第2外縁軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第2内縁軌跡の接線方向と前記第1基準平面との間の第3夾角は次第に大きくなり、且つ前記扉の開放単位角度毎の変化幅に対応して次第に大きくなり、前記第2外縁軌跡の接線方向は前記第1基準平面に垂直に設けられ、又は、70度-110度の間に介在する第4夾角をもって前記第1基準平面に対して傾斜しても設けられることを特徴とする請求項71に記載の箱体アセンブリ。
【請求項79】
前記扉が前記第1開角度から前記第2開角度まで開かれる過程で、前記第4夾角は、変わらないか、直線形式で単調変化することを特徴とする請求項78に記載の箱体アセンブリ。
【請求項80】
前記第3夾角の最大値と最小値との間の差は35度よりも小さくなく、前記第4夾角の最大値と最小値との間の差は10度よりも大きくないことを特徴とする請求項79に記載の箱体アセンブリ。
【請求項81】
前記第2外縁軌跡が前記第2基準平面の前記開口とは反対な側を超える距離は第1予定距離よりも大きくなく、前記第2内縁軌跡の曲率半径は次第に小さくなり、前記第2内縁軌跡の終点は前記第1基準平面の前記開口とは反対な側にあり、且つ前記第1基準平面までの距離が0.3tよりも小さくないことを特徴とする請求項80に記載の箱体アセンブリ。
【請求項82】
前記第2開角度は57度-60度であることを特徴とする請求項80に記載の箱体アセンブリ。
【請求項83】
前記扉には、更に、前記内縁に隣接して設置される内基準点と、前記外縁に隣接して設置される外基準点とが設けられており、前記扉が前記第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、前記内基準点は第2内基準点軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側及び前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記外基準点は第2外基準点軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第2外基準点軌跡は直線であり、且つ前記第2基準平面に沿って設けられ、又は、前記第2基準平面と平行して設けられ、前記第2内基準点軌跡は、前記第2外基準点軌跡での前記外基準点の運動距離と前記扉の回転角度が下式を満たすように設けられ、
【数9】
ここで、θ1は前記回転角度であり、t1は運動距離であり、θは100度-113度の予定角度であることを特徴とする請求項80に記載の箱体アセンブリ。
【請求項84】
前記扉の厚さは2センチメートル以上であることを特徴とする請求項71に記載の箱体アセンブリ。
【請求項85】
開口を有する収納空間を形成するための箱体と、
前記開口を閉鎖するための扉と、
前記箱体の枢軸側において前記箱体と前記扉を枢結するように設けられる蝶番アセンブリと、を備え、
前記扉は前記枢軸側に内縁と外縁を有し、前記扉が前記箱体に対して閉状態にある時に、前記内縁は前記外縁よりも前記箱体に近く、前記扉には、更に、前記閉状態にある時の前記内縁を経過し且つ前記開口所在平面と平行する第1基準平面と、前記閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記開口所在平面に垂直である第2基準平面とが設けられており、前記第1基準平面と第2基準平面は前記箱体に対する前記扉の開過程で前記箱体に対して静止しており、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で第1開角度から前記箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第2内縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側及び前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記外縁は第2外縁軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第2内縁軌跡の接線方向と前記第1基準平面との間の第3夾角は次第に大きくなり、且つ前記扉の開放単位角度毎の変化幅に対応して次第に大きくなり、前記第2外縁軌跡の接線方向は前記第1基準平面に垂直に設けられ、又は、70度-110度の間に介在する第4夾角をもって前記第1基準平面に対して傾斜しても設けられることを特徴とする箱体アセンブリ。
【請求項86】
前記扉が前記第1開角度から前記第2角度まで開かれる過程で、前記第4夾角は、変わらないか、直線形式で単調変化することを特徴とする請求項85に記載の箱体アセンブリ。
【請求項87】
前記第3夾角の最大値と最小値との間の差は35度よりも小さくなく、前記第4夾角の最大値と最小値との間の差は10度よりも大きくないことを特徴とする請求項86に記載の箱体アセンブリ。
【請求項88】
前記第2外縁軌跡が前記第2基準平面の前記開口とは反対な側を超える距離は第1予定距離よりも大きくなく、前記第2内縁軌跡の曲率半径は次第に小さくなり、前記第2内縁軌跡の終点は前記第1基準平面の前記開口とは反対な側にあり、且つ前記第1基準平面までの距離が0.3tよりも小さくないことを特徴とする請求項87に記載の箱体アセンブリ。
【請求項89】
前記第2開角度は57度-60度であることを特徴とする請求項87に記載の箱体アセンブリ。
【請求項90】
前記扉には、更に、前記内縁に隣接して設置される内基準点と、前記外縁に隣接して設置される外基準点とが設けられており、前記扉が前記第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、前記内基準点は第2内基準点軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側及び前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記外基準点は第2外基準点軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第2外基準点軌跡は直線であり、且つ前記第2基準平面に沿って設けられ、又は、前記第2基準平面と平行して設けられ、前記第2内基準点軌跡は、前記第2外基準点軌跡での前記外基準点の運動距離と前記扉の回転角度が下式を満たすように設けられ、
【数10】
ここで、θ1は前記回転角度であり、t1は運動距離であり、θは100度-113度の予定角度であることを特徴とする請求項87に記載の箱体アセンブリ。
【請求項91】
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記閉状態から前記箱体に対して第1開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第1内縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記外縁は第1外縁軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第1内縁軌跡の接線方向は前記第1基準平面に沿って設けられ、又は、10度よりも大きくない第1夾角をもって前記第1基準平面に対して傾斜して設けられ、前記第1外縁軌跡の接線方向は前記第1基準平面に垂直に設けられ、又は次第に90度に近づく第2夾角をもって前記第1基準平面に対して傾斜して設けられることを特徴とする請求項86に記載の箱体アセンブリ。
【請求項92】
前記扉が前記閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、前記第1夾角は、変わらないか、直線形式で単調変化することを特徴とする請求項91に記載の箱体アセンブリ。
【請求項93】
前記第1夾角の最大値と最小値との間の差は5度より小さいことを特徴とする請求項92に記載の箱体アセンブリ。
【請求項94】
前記第1内縁軌跡の長さと前記第1外縁軌跡の長さとの比率は3.5-4.5であることを特徴とする請求項91に記載の箱体アセンブリ。
【請求項95】
前記第1外縁軌跡が前記第2基準平面の前記開口とは反対な側を超える距離は第1予定距離よりも大きくなく、前記第1内縁軌跡が前記第1基準平面の前記開口に向かった側を超える距離は第2予定距離よりも大きくなく、前記第1開角度は25度~31度であり、前記第1予定距離は0mm~4mmであり、前記第2予定距離は0mm~2mmであることを特徴とする請求項91に記載の箱体アセンブリ。
【請求項96】
前記第1内縁軌跡の終点は前記第1基準平面にあり、又は、前記第1基準平面の前記開口とは反対な側にあり且つ前記第1基準平面までの距離が0.058tよりも大きくなく、前記第1外縁軌跡の終点は前記第2基準平面にあり、又は、前記第2基準平面の前記開口に向かった側にあり且つ前記第2基準平面までの距離が0.135tよりも大きくないことを特徴とする請求項91に記載の箱体アセンブリ。
【請求項97】
前記扉には、更に、前記内縁に隣接して設置される内基準点と、前記外縁に隣接して設置される外基準点とが設けられており、前記扉が前記閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、前記内基準点は第1内基準点軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記外基準点は第1外基準点軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第1内基準点軌跡と前記第1外基準点軌跡は直線であり、前記第1内基準点軌跡は前記第1基準平面に沿って設けられ、又は、前記第1基準平面と平行して設けられ、前記第1外基準点軌跡は前記第2基準平面に沿って設けられ、又は、前記第2基準平面と平行して設けられることを特徴とする請求項91に記載の箱体アセンブリ。
【請求項98】
前記内基準点は前記第1基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、且つ前記第2基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、前記外基準点は第2基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、第3基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、前記第3基準平面は前記閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記第1基準平面と平行することを特徴とする請求項97に記載の箱体アセンブリ。
【請求項99】
前記扉の厚さは2センチメートル以上であることを特徴とする請求項85に記載の箱体アセンブリ。
【請求項100】
請求項1-99のうちのいずれか一項に記載の箱体アセンブリを備えることを特徴とする冷凍装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年2月9日に提出した出願番号が2021101793640、発明の名称が「箱体アセンブリ」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が2021104383173、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が2021104371227、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が2021208441239、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が2021104383027、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が202120844146X、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が2021104383099、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が2021208442871、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が202110437127X、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が2021208440804、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が2021104382857、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が2021208441224、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が引用方式で本願に組み込まれている。
【0002】
本願は、箱体アセンブリ及び冷凍装置に関する。
【背景技術】
【0003】
扉と箱体を備えた箱体アセンブリにあっては、扉を箱体に対して開く時に、扉が箱体を押し付ける可能性があり、扉が箱体アセンブリの側面を超えることが発生する可能性もあるため、箱体破損問題及び箱体アセンブリ取付環境の干渉問題に繋がり、例えば、埋め込んで取り付ける場合は、箱体アセンブリの側面を超えた扉部分が埋め込み壁に干渉するという問題が発生する恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、従来技術において扉を開く過程で箱体を押し付けたり、箱体アセンブリの側面を超えたりするという問題を解決するために、箱体アセンブリを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的問題を解決するために、本願は、
開口を有する収納空間を形成するための箱体と、
前記開口を閉鎖するための扉と、
前記箱体の枢軸側において前記箱体と前記扉を枢結するように設けられる蝶番アセンブリと、を備え、
前記扉は前記枢軸側に内縁と外縁を有し、前記扉が前記箱体に対して閉状態にある時に、前記内縁は前記外縁よりも前記箱体に近く、前記扉には、更に、前記閉状態にある時の前記内縁を経過し且つ前記開口所在平面と平行する第1基準平面と、前記閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記開口所在平面に垂直である第2基準平面とが設けられており、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記閉状態から前記箱体に対して第1開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第1内縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記外縁は第1外縁軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第1内縁軌跡の曲率半径が100tよりも小さくなく、前記第1内縁軌跡が前記第1基準平面の前記開口に向かった側を超える距離が第2予定距離よりも大きくなく、前記第1外縁軌跡の曲率半径が5tよりも小さくなく、前記第1外縁軌跡が前記第2基準平面の前記開口とは反対な側を超える距離が第1予定距離よりも大きくなく、tが前記扉の厚さである箱体アセンブリを提供する。
【0006】
本願の箱体アセンブリにおいて、扉と箱体は蝶番アセンブリによって枢結され、扉が箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりするという問題が発生する恐れがある。そのため、本願において、扉が蝶番アセンブリの作用下で閉状態から箱体に対して第1角度まで開かれる過程における、箱体を押し付ける内縁の運動軌跡、及び箱体アセンブリ側面を超える外縁の運動軌跡を限定する。
【0007】
具体的には、運動軌跡の特徴を記述しやすくするために、閉状態時の内縁を経過し且つ箱体開口所在平面と平行する扉の第1基準平面と、閉状態時の外縁を経過し且つ箱体開口所在平面に垂直である扉の第2基準平面を限定している。
【0008】
扉が箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする問題を軽減するために、内縁は第2基準平面の開口に向かった側へ運動し、外縁は第1基準平面へ運動し、内縁の第1内縁軌跡の曲率半径が100tよりも小さくなく、第1基準平面の開口に向かった側を超える距離が第2予定距離よりも大きくなく、外縁の第1外縁軌跡曲率半径が5tよりも小さくなく、第1外縁運動軌跡が第2基準平面の開口とは反対な側を超える距離が第1予定距離よりも大きくなく、tが扉厚さである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本願の実施例における技術手段をより明確に説明するために、以下に実施例の記載に必要な図面について簡単に説明するが、当然ながら、以下に記載する図面は単に本願のいくつかの実施例であり、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0010】
図1】本願の箱体アセンブリの第1実施例の構造の模式図である。
図2】従来の箱体アセンブリにおける扉の箱体に対する運動関係の模式図である。
図3図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における縁の運動軌跡の模式図である。
図4図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における箱体に対する扉の開角度と縁運動軌跡の模式図である。
図5図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における基準点の運動軌跡の模式図である。
図6図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における内基準点の選択範囲の模式図である。
図7図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における外基準点の選択範囲の模式図である。
図8図1に示す箱体アセンブリの第2実施例における内基準点の軌跡接線方向角度の模式図である。
図9図1に示す箱体アセンブリの第2実施例における外基準点の軌跡接線方向角度の模式図である。
図10図1に示す箱体アセンブリの第3実施例における扉運動瞬間中心の瞬間中心軌跡の模式図である。
図11】本願の箱体アセンブリの第4実施例の構造の模式図である。
図12図11に示す箱体アセンブリの第4実施例における蝶番アセンブリの蝶番軸構造の模式図である。
図13図11に示す箱体アセンブリの第4実施例における蝶番アセンブリの蝶番溝構造の模式図である。
図14図11に示す箱体アセンブリの第4実施例における箱体に対する扉の閉状態時の蝶番アセンブリの状態の模式図である。
図15図11に示す箱体アセンブリの第4実施例において扉が箱体に対して第1開角度まで開かれた時の蝶番アセンブリの状態の模式図である。
図16図11に示す箱体アセンブリの第4実施例において扉が箱体に対して第2開角度まで開かれた時の蝶番アセンブリの状態の模式図である。
図17図11に示す箱体アセンブリの第4実施例において扉が箱体に対して第3開角度まで開かれた時の蝶番アセンブリの状態の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に本願の実施例における図面を参照し、本願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は全ての実施例ではなく、本願の実施例の一部に過ぎない。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得た他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0012】
以下において、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明する。ここで説明される具体的な実施例は本願を解釈するためのものに過ぎず、本願を限定する意図がないことが理解される。更に、説明の便宜上、図面には全ての構造ではなく本願に関連する一部の構造のみを示していることを説明する必要がある。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得た他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0013】
本願の箱体アセンブリの第1実施例の構造の模式図である図1を参照されたい。本実施例の箱体アセンブリ100は箱体11、扉12及び蝶番アセンブリ13を備える。箱体11は内部に収納空間を形成され、収納空間は開口を設けられ、扉12は開閉するために用いられ、蝶番アセンブリ13は箱体11の枢軸側において扉12と箱体11を枢結するように設けられ、このように扉12は蝶番アセンブリ13の作用下で箱体11に対して開閉することができる。
【0014】
扉と箱体の相対的回転を実現する蝶番アセンブリは多種の形式があり、蝶番アセンブリの設置によって、扉と箱体の相対的運動関係が決められる。従来技術における箱体アセンブリ900にあっては、図2に示すように、図2は従来の箱体アセンブリにおける扉の箱体に対する運動関係の模式図である。ここで、扉92が所定の角度まで開かれた時に、扉92が箱体91を押し付けたり、箱体アセンブリ900の側面を超えたりするという問題が発生し、箱体アセンブリ900の側面は箱体91の側面又は扉92の閉状態時の側面であってもよく、従来技術における蝶番アセンブリ93は本願の技術的問題を解決できないことは言うまでもない。
【0015】
本願において、扉における縁の運動軌跡を限定することで、扉が箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする問題を緩和する。相対的運動の計算原理に基づき、縁の運動軌跡により扉と箱体の相対的運動関係を決定し、次に箱体又は扉における固定点の運動軌跡を決定することができ、固定点の運動軌跡により、次に蝶番アセンブリを逆推定設計することができる。従って、本願における縁運動軌跡を有する蝶番アセンブリが全て本願の保護範囲内に含まれることを実現できる。
【0016】
具体的に図3図4を参照されたく、図3図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における縁の運動軌跡の模式図であり、図4図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における箱体に対する扉の開角度と縁運動軌跡の模式図である。
【0017】
本実施例において、扉12は枢軸側に外縁121と内縁122を有し、扉12が箱体11に対して閉状態にある時に、内縁122は外縁121よりも箱体11に近い。本実施例では、閉状態にある時の外縁121を経過し且つ開口所在平面に垂直に設けられる第2基準平面Yが更に定義されている。更に、閉状態にある時の内縁122を経過し且つ開口所在平面と平行して設けられる第1基準平面Xが定義されている。
【0018】
扉12が蝶番アセンブリ13の作用下で、箱体11に対する閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、外縁121は第1外縁軌跡A1B1に沿って第1基準平面Xへ運動し、内縁122は第1内縁軌跡A2B2に沿って第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動する。第1基準平面Xと第2基準平面Yは扉12の運動時に、それに伴って移動することなく、固定的な基準平面である。扉12と箱体11の枢結関係下で、扉12が開かれる過程で、内縁122の第2基準平面Yに対する最終的運動方向、外縁121の第1基準平面Xに対する最終的運動方向は必ず上記の方向となる。
【0019】
更に、外縁121と内縁122の各自の方向での運動においては、第1外縁軌跡A1B1の曲率半径が5t以上であり、且つ第2基準平面Yの開口とは反対な側を超える距離が第1予定距離d1以下であり、第1内縁軌跡A2B2の曲率半径が100t以上であり、且つ第1基準平面Xの開口に向かった側を超える距離が第2予定距離d2以下であり、tが扉の厚さである。
【0020】
本実施例において、運動軌跡の曲率半径、及び運動軌跡が基準平面を超過可能な距離を限定することで、縁が予定範囲を超えずに安定的に運動することを確保する。ここで、具体的に第1外縁軌跡A1B1の曲率半径の最小値と第1内縁軌跡A2B2の曲率半径の最小値を限定し、即ち、曲率半径としてこの最小値を選択した時に、扉12が箱体11を大きく押し付けたり、箱体アセンブリ側面を過度に超えたりしないことを確保できる。また、曲率半径として無限大を選択した時に、軌跡が直線となり、二軌跡がいずれも直線となる場合に、対応的に、扉12は箱体11に対して最大90度まで開くことができる。
【0021】
以上において曲率半径を限定する時に、扉厚さtを参照基準とし、第1外縁軌跡A1B1の曲率半径は5t以上であり、第1内縁軌跡A2B2の曲率半径は100t以上である。その原因は扉12を箱体11に対して開く時の運動度合いが扉厚さtに依存することであり、扉12が厚いほど、運動軌跡の曲率半径が大きいことは言うまでもない。具体的には、扉厚さは少なくとも2センチメートルである。
【0022】
第1予定距離d1の関連限定によって、外縁121が箱体アセンブリ100の側面を超過可能な度合いが定められ、実際の応用では、外縁121が箱体アセンブリ100の側面をある程度超えることが許容され、例えば、箱体アセンブリ100を埋め込んで使用する場合は、箱体11とそれを埋め込むための壁との間に所定の隙間を有し、この隙間は、外縁121が箱体アセンブリ100の側面をある程度超えることを許容する。
【0023】
同様に、第2予定距離d2の関連限定によって、内縁122が箱体11を押し付け可能な度合いが定められ、実際の応用では、内縁122が箱体11をある程度押し付けることが許容され、例えば、箱体11に変形可能なドアシールが設置されていれば、内縁122による箱体11に対するある程度の押し付けは無視してもよい。
【0024】
従って、第1予定距離と第2予定距離の具体的な値は実際の製品設計要求に応じて決めることができ、例えば、箱体アセンブリを埋め込むための壁と箱体アセンブリとの間の距離に合わせて第1予定距離を決めてもよいし、箱体のドアシールの厚さ又は弾性に合わせて第2予定距離を決めてもよい。本実施例では、扉厚さを規準とし、第1予定距離と第2予定距離を扉厚さの0~0.15倍と限定し、0倍を選択すると、扉が箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりしないように限定されることになり、本実施例では、具体的に0.1倍を選択でき、即ち、扉厚さの0.1倍超えることが許容される。経験値に合わせて限定してもよく、第1予定距離を0mm~4mmにし、第2予定距離を0mm~2mmにし、同様に、いずれも0mmを選択すると、超えないように限定されることになり、本実施例では、第1予定距離は3mmであり、第2予定距離は1mmであり、即ち、超過許容距離である。
【0025】
全体的に言えば、本実施例では、扉12が蝶番アセンブリ13の作用下で、箱体11に対する閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、内縁122は第1内縁軌跡A2B2に沿って運動し、外縁121は第1外縁軌跡A1B1に沿って運動する。ここで、第1内縁軌跡A2B2と第1外縁軌跡A1B1の曲率半径、並びに第2基準平面Y及び第1基準平面Xとの距離関係はいずれも一定の特徴を有し、扉12はこの軌跡により運動し、それにより扉12が箱体11を押し付けたり、箱体アセンブリ100の側面を超えたりすることを軽減することができ、甚しい場合は避けることができる。
【0026】
更に、本実施例では、第1内縁軌跡A2B2の終点B2は第1基準平面Xにあり、又は、第1基準平面Xの開口とは反対な側にあり且つ第1基準平面Xまでの距離が0.058t以下である。第1外縁軌跡A1B1の終点B1は第2基準平面Yにあり、又は、第2基準平面Yの開口に向かった側にあり且つ第2基準平面Yまでの距離が0.135t以下である。
【0027】
即ち、扉12が第1開角度まで開かれた後、扉12の内縁122は箱体11を押し付けたり、箱体11から過度に離れて運動したりすることがない。外縁121は箱体アセンブリ100の側面を超えたり、第2基準平面Yの開口に向かった側へ過度に運動したりすることがない。それにより、扉12は開かれる時に顕著な変位問題が発生せず、扉12の運動がより安定的になる。
【0028】
本実施例では、扉12の外縁121が第1外縁軌跡A1B1に沿って、内縁122が第1内縁軌跡A2B2に沿って運動して扉12が90度まで開かれた場合に、扉12は開き続けることができない場合がある。
【0029】
そして、日常の使用要求を満たすために、扉12の最大開角度は一般に90度よりも大きくする必要があり、そのため、扉12の縁が第1縁軌跡に沿って運動して扉12が90度より小さく開かれた後、続いて90度よりも大きく開かれるように他の運動軌跡を採用してもよい。扉12が90度より小さく開かれた場合に、第1外縁軌跡A1B1は第1内縁軌跡A2B2より短く、第1内縁軌跡A2B2と第1外縁軌跡A1B1の長さ比率は3.5~4.5である。
【0030】
上述したように、扉12は第1開角度まで開かれた後、別の軌跡に沿って運動してもよい。本実施例では、扉12が蝶番アセンブリ13の作用下で、箱体11に対して第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、外縁121は第2外縁軌跡B1C1に沿って第1基準平面Xへ運動し、内縁122は第2内縁軌跡B2C2に沿って第2基準平面Yの開口に向かった側及び第1基準平面Xの開口とは反対な側へ運動する。
【0031】
内縁122が第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動し始めると、内縁122の第2内縁運動軌跡B2C2の接線方向と第1基準平面Xとの間の第3夾角は次第に大きくなり、且つ扉12の開放単位角度毎の変化幅に対応して次第に大きくなり、その終点C2は第1基準平面Xの開口とは反対な側にある。それによって、扉12はより大きい角度まで開くのに空間がある。
【0032】
それと同時に、第1外縁軌跡A1B1の設計に基づき、第2外縁軌跡B1C1の接線方向を第1基準平面Xに垂直に設け、又は、70度-110度に介在する第4夾角をもって第1基準平面Xに対して傾斜して設ける。
【0033】
上記軌跡の特徴によると、扉12は第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、箱体11を押し付けたり、箱体11の側面を過度に超えたりすることがない。
【0034】
更に、扉12が第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、第4夾角は変わらなく、即ち、第2外縁軌跡B1C1は直線となり、又は、第2外縁軌跡B1C1は直線形式で単調変化し、第2外縁軌跡B1C1は弧線となり、外縁121は直線又は弧線状の第2外縁軌跡B1C1に沿って円滑に運動する。
【0035】
また、第4夾角の最大値と最小値との間の差は10度以上であり、即ち、第2外縁軌跡B1C1は全体的に平坦であり、更に外縁121の第2外縁軌跡B1C1に沿う運動の円滑さを確保する。
【0036】
同様に、扉12が第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、第3夾角は次第に増加し、即ち、第2内縁軌跡B2C2は弧線となり、内縁122は弧線状の第2内縁軌跡B2C2に沿って円滑に運動する。また、第3夾角の最大値と最小値との間の差は35度以上であり、第2内縁軌跡B2C2は全体的に平坦であり、更に内縁122の第2内縁軌跡B2C2に沿う運動の円滑さを確保する。
【0037】
そのように、扉12は全体的に言えば、第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で円滑に運動し、スライド不順調な状況を避ける。
【0038】
更に、内縁122は第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動し始め、内縁122の運動軌跡は弧線であり、第2内縁軌跡B2C2の曲率半径は次第に小さくなり、その終点C2は第1基準平面Xの開口とは反対な側にあり且つ第1基準平面までの距離が0.3t以上である。それによって、扉12はより大きい角度まで開くのに空間がある。
【0039】
この過程で、第1外縁軌跡A1B1の設計により、第2外縁軌跡B1C1の曲率半径は5t以上であり、その第2基準平面Yの開口とは反対な側を超える距離は第1予定距離d1以下である。上記軌跡の特徴によると、扉12は第1開角度から第2開角度まで開かれる開放過程で、箱体11を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を過度に超えたりすることがない。
【0040】
以上の軌跡特徴の分析によると、第2外縁軌跡B1C1はやはり第1外縁軌跡A1B1に続くものであり、第2内縁軌跡B2C2は後により大きい角度を開き、扉の開放をより円滑にするために設置される、曲率半径が次第に小さくなる弧線である。
【0041】
同じ理由によれば、第1軌跡と第2軌跡を総合すると、即ちA1C1とA2C2を一体と見なすと、本願は更に別の設計構想を有し、即ち、扉12が箱体11に対して第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、内縁122は第2内縁軌跡B2C2に沿って第2基準平面Yの開口に向かった側及び第1基準平面Xの開口とは反対な側へ運動し、第2内縁軌跡B2C2の曲率半径が次第に小さくなり、外縁121は第2外縁軌跡B1C1に沿って第1基準平面Xへ運動し、第2外縁軌跡の曲率半径が5t以上であり、第2外縁軌跡B1C1が第2基準平面Yの開口とは反対な側を超える距離が第1予定距離以下である。
【0042】
ここの第1開角度は扉閉鎖角度であってもよく、第2開角度は任意の角度であってもよい。第2内縁軌跡はA2C2であってもよく、第2外縁軌跡はA1C1である。ここで、内縁122の第2内縁軌跡に沿う運動方向は箱体開口から離れる方向であり、扉が箱体を押し付けることを回避できる。外縁軌跡121の第2外縁軌跡曲率半径が5t以上であり、第2基準平面の開口とは反対な側を超える距離が第1予定距離以下であり、以上の第1外縁軌跡に対する分析によると、この特徴によって、扉が箱体アセンブリの側面を超えることを回避できる。
【0043】
なお、後に他の軌跡によって扉をより大きい角度まで開くために、第1開角度と第2開角度との間の差を25度-60度に限定してもよい。
【0044】
以上の二つの設計構想に基づき、蝶番アセンブリ13の作用下で、扉12は更に箱体11に対して引き続き第2開角度から第3開角度まで開かれることが可能で、この過程で、内縁122は第3内縁軌跡C2D2に沿って第1基準平面Xの開口とは反対な側へ運動し、外縁121は第3外縁軌跡C1D1に沿って第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動する。この運動方向の軌跡は扉12のより大きい開角度に対応する。
【0045】
第3外縁軌跡C1D1と第3内縁軌跡C2D2は具体的に同心設置される円弧であり、第3内縁軌跡C2D2の曲率半径が0.55t-0.67tであり、第3外縁軌跡C1D1の曲率半径が0.45t-0.55tである。
【0046】
扉12の縁は第1内縁軌跡A2B2と第1外縁軌跡A1B1に沿って運動した後、より大きい扉開放角度を実現するために、直接第3外縁軌跡C1D1と第3内縁軌跡C2D2に沿って運動してもよく、それによって箱体11を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする問題を解決する。
【0047】
しかし、第1軌跡に第3軌跡を加えるように蝶番アセンブリ13を設計した後、扉12が蝶番アセンブリ13を介して回転を実現する時に、回転過程で揺れ現象が発生しやすく、更に最適化し、揺れ問題を解決するために、第1軌跡と第3軌跡との間に第2軌跡を増加し、それにより扉12の運動過程がより安定的に且つ円滑になる。
【0048】
また、蝶番アセンブリ13の設計を考慮すると、第3内縁軌跡C2D2と第3外縁軌跡C1D1の曲率半径の比を1.22にし、蝶番アセンブリ13における第3軌跡に対応する構造に干渉問題が発生するのを防止できる。
【0049】
具体的に言えば、三部分の軌跡の設計において、第1軌跡に対応する第1開角度は25度~31度であり、第2軌跡に対応する第2開角度は57度~60度であり、第3軌跡に対応する第3開角度は122度~132度である。
【0050】
第1内縁軌跡A2B2の長さは0.465tであり、第1外縁軌跡A1B1の長さは0.115tである。
【0051】
第2外縁軌跡B1C1の長さは0.2285tであり、第2内縁軌跡B2C2は第2外縁軌跡B1C1での外縁121の運動距離と扉12の箱体11に対する回転角度が下式を満たすように設けられ、
【数1】
ここで、θ1は回転角度であり、θは100度-113度の予定角度である、t1は運動距離である。
【0052】
第3内縁軌跡C2D2は円心が扉12内にあり、且つ曲率半径が0.61tであり、第3外縁軌跡C1D1は円心が扉12内にあり、且つ曲率半径が0.5tである。円心は第1基準平面Xまでの垂直距離が0.6tであり、且つ第2基準平面Yまでの垂直距離が0.5tである。
【0053】
実際の設計をする時に、取付変形等の問題を考慮すると、基準点を選択して軌跡設計を行って、扉12での縁に公差を予め残すことができ、これによって、扉12が箱体11を押し付けたり、箱体アセンブリ100の側面を超えたりしないことを確保する。
【0054】
図5図6及び図7に示すように、図5図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における基準点の運動軌跡の模式図であり、図6図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における内基準点の選択範囲の模式図であり、図7図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における外基準点の選択範囲の模式図である。
【0055】
本実施例では、外縁121に隣接して設置される外基準点R1と、内縁122に隣接して設置される内基準点R2とが設けられている。まず第3基準平面Zを定義し、第3基準平面Zは第1基準平面Xと平行し、且つ閉状態にある時の外縁121を経過する。
【0056】
具体的に言えば、内基準点R2は第2基準平面Yと第1基準平面Xまでの垂直距離がいずれも0.1t以下である。内基準点R2の選択範囲は内縁122を中心とする辺の長さが0.2tの矩形領域である。
【0057】
同様に、外基準点R1は第2基準平面Yと第3基準平面Zまでの垂直距離がいずれも0.1t以下である。外基準点R1の選択範囲は外縁121を中心とする辺の長さが0.2tの矩形領域である。
【0058】
外基準点R1は外縁121にあってもよく、内基準点R2は内縁122にあってもよい。
【0059】
内基準点R2と外基準点R1の軌跡設計構想も以上の内縁122と外縁121の軌跡設計構想によるものであり、扉12が蝶番アセンブリ13の作用下で、箱体11に対して閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、内基準点R2は第1内基準点軌跡E2F2に沿って第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動し、外基準点R1は第1外基準点軌跡E1F1に沿って第1基準平面Xへ運動する。
【0060】
第1内基準点軌跡E2F2の可能な特徴は全て第1内縁軌跡A2B2と類似し、第1外基準点軌跡E1F1の可能な特徴は全て第1外縁軌跡A1B1と類似し、具体的な詳細説明を省略する。
【0061】
設計を容易にするために、本実施例では、第1内基準点軌跡E2F2は直線であり、第1外基準点軌跡E1F1は直線である。内基準点R2の選択位置によって、第1内基準点軌跡E2F2は第1基準平面Xと平行してもよいし、第1基準平面Xに沿うものとなってもよく、外基準点R1の選択位置によって、第1外基準点軌跡は第2基準平面Yと平行するか、第2基準平面Yに沿うものとなる。
【0062】
更に、第1内基準点軌跡E2F2は第1外基準点軌跡E1F1より長く、第1内基準点軌跡E2F2と第1外基準点軌跡E1F1の長さの比は3.5~4.5である。
【0063】
同様に、内縁122と外縁121に対応するように、外基準点R1と内基準点R2はいずれも第2軌跡と第3軌跡が発生可能である。ここで、第2内基準点軌跡F2G2の可能な特徴は第2内縁軌跡B2C2と類似し、第2外基準点軌跡F1G1の可能な特徴は第2外縁軌跡B1C1と類似し、第3内基準点軌跡G2H2の可能な特徴は第3内縁軌跡C2D2と類似し、第3外基準点軌跡G1H1の可能な特徴は第3外縁軌跡C1D1と類似する。
【0064】
扉12が箱体11に対して第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、内基準点R2は第2内基準点軌跡F2G2に沿って第2基準平面Yの開口に向かった側及び第1基準平面Xの開口とは反対な側へ運動し、外基準点R1は第2外基準点軌跡F1G1に沿って第1基準平面Xへ運動する。
【0065】
ここで、設計を容易にするために、第2外基準点軌跡F1G1は直線であり、第2基準平面Yに沿って設けられ、又は、第2基準平面Yと平行して設けられる。第2内基準点軌跡F2G2は、第2外基準点軌跡F1G1での外基準点R1の運動距離と扉12の回転角度が下式を満たすように設けられ、
【数2】
ここで、θ1は回転角度であり、θは100度-113度の予定角度であり、t1は運動距離である。
【0066】
更に、本願は更に扉における縁の運動軌跡の接線方向を限定することで、扉が箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする問題を緩和する。扉と箱体の相対的運動は運動の本質から言えば運動軌跡の接線方向の運動に変換可能であり、縁運動軌跡の接線方向運動軌跡を設計することによって、扉と箱体の相対的運動関係を限定でき、即ち、扉がドアシールを過度に押し付けたり、箱体アセンブリの側面を過度に超えたりしないように限定することができる。次に縁運動軌跡の接線方向運動軌跡により箱体又は扉における固定点の運動軌跡を決定することができ、固定点の運動軌跡により、次に蝶番アセンブリを逆推定設計することができる。従って、本願における縁運動軌跡を有する蝶番アセンブリが全て本願の保護範囲内に含まれることを実現できる。
【0067】
この第2実施例は第1実施例と比べると、ただ扉縁運動軌跡の軌跡接線方向という別の角度から設計したことで相違するので、第1実施例の図面と符号を利用し続ける。具体的に図3図4を参照されたく、図3図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における縁の運動軌跡の模式図であり、図4図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における扉の箱体に対する開角度と縁運動軌跡の模式図である。
【0068】
更に、第1外縁軌跡A1B1の接線方向は第1基準平面Xに垂直に設けられ、又は、次第に90度に近づく第2夾角をもって第1基準平面Xに対して傾斜して設けられ、第1内縁軌跡A2B2の接線方向は第1基準平面Xに沿って設けられ、又は、10度以下の第1夾角をもって第1基準平面Xに対して傾斜して設けられる。
【0069】
本実施例では、運動軌跡の接線方向を限定すると共に、第1内縁軌跡A2B2と第1外縁軌跡A1BAの長さの比を限定することで、縁が予定範囲を超えずに安定的に運動することを確保する。
【0070】
ここで、第1外縁軌跡A1B1の接線方向が次第に90度に近づく第2夾角をもって第1基準平面Xに対して傾斜して設けられる場合に、扉12が箱体11を大きく押し付けないことを確保できる。第1内縁軌跡A2B2の接線方向の第1基準平面Xに対する第1夾角が最大値10度である時に、扉12が箱体11の側面を過度に超えないことを確保できる。
【0071】
また、第1外縁軌跡A1B1の接線方向が第1基準平面Xに垂直であり、第1内縁軌跡A2B2の接線方向が第1基準平面Xに沿って設けられた時に、二軌跡が直線となり、二軌跡がいずれも直線となる場合に、対応的に、第1開角度は最大90度に達することができ、このような場合に、第1内縁軌跡A2B2は第1外縁軌跡A1B1より長く、第1内縁軌跡A2B2の長さと第1外縁軌跡A1B1の長さとの比率は3.5-4.5である。
【0072】
第1内縁軌跡A2B2の接線方向の関連限定によって、内縁122が箱体11を押し付け可能な度合いが定められ、実際の応用では、内縁122が箱体11をある程度押し付けることが許容され、例えば、箱体11に変形可能なドアシールが設置されていれば、内縁122による箱体11に対するある程度の押し付けは無視してもよい。
【0073】
同様に、第1外縁軌跡A1B1の接線方向の関連限定によって、外縁121が箱体11の側面を超過可能な度合いが定められ、実際の応用では、外縁が箱体11の側面をある程度超えることが許容され、例えば、箱体アセンブリを埋め込んで使用する場合は、箱体11とそれを埋め込むための壁との間に所定の隙間を有し、この隙間は、外縁121が箱体11の側面をある程度超えることを許容する。
【0074】
更に、扉12が閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、第1夾角は変わらなく、即ち、第1内縁軌跡A2B2は直線となり、又は、第1夾角は直線形式で単調変化し、第1内縁軌跡A2B2は弧線となり、内縁122は直線又は弧線状の第1内縁軌跡A2B2に沿って円滑に運動する。
【0075】
また、第1夾角の最大値と最小値との間の差は5度より小さく、即ち、第1内縁軌跡A2B2は全体的に平坦であり、更に内縁122の第1内縁軌跡A2B2に沿う運動の円滑さを保確する。
【0076】
同様に、扉12が閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、第2夾角は変わらなく、即ち、第1外縁軌跡A1B1は直線となり、又は、第2夾角は次第に90度に近づき、即ち、第1外縁軌跡A1B1は弧線となり、外縁121は直線又は弧線状の第1外縁軌跡A1B1に沿って円滑に運動する。
【0077】
そのため、扉12は全体的に言えば、第1開角度まで開かれる過程で円滑に運動し、スライド不順調な状況を避ける。
【0078】
更に、内縁122は第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動し始め、内縁122の運動軌跡である第2内縁軌跡B2C2の曲率半径は次第に小さくなり、その終点C2は第1基準平面Xの開口とは反対な側にあり且つ第1基準平面Xまでの距離が0.3t以上である。それによって、扉12はより大きい角度まで開くのに空間がある。
【0079】
この過程で、第1外縁軌跡A1B1の設計により、第2外縁軌跡B1C1の曲率半径が5t以上であり、且つ第2基準平面Yの開口とは反対な側を超える距離が第1予定距離d1以下である。
【0080】
上記軌跡の特徴によると、扉12は第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、扉12は箱体11を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を過度に超えたりすることがない。
【0081】
蝶番アセンブリ13の作用下で、扉12は更に箱体11に対して引き続き第2開角度から第3開角度まで開かれることが可能で、この過程で、内縁122は第3内縁軌跡C2D2に沿って第1基準平面Xの開口とは反対な側へ運動し、外縁121は第3外縁軌跡C1D1に沿って第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動する。この運動方向の軌跡は扉12のより大きい開角度に対応する。
【0082】
第3外縁軌跡C1D1と第3内縁軌跡C2D2は具体的に同心設置される円弧であり、第3内縁軌跡C2D2の曲率半径が0.55t-0.67tであり、第3外縁軌跡C1D1の曲率半径が0.45t-0.55tである。
【0083】
扉12の縁は第1内縁軌跡A2B2と第1外縁軌跡A1B1に沿って運動した後、より大きい扉開放角度を実現するために、直接第3外縁軌跡C1D1と第3内縁軌跡C2D2に沿って運動してもよく、それによって箱体11を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする問題を解決する。
【0084】
しかし、第1軌跡に第3軌跡を加えるように蝶番アセンブリ13を設計した後、扉12が蝶番アセンブリ13を介して回転を実現する時に、回転過程で揺れ現象が発生しやすく、更に最適化し、揺れ問題を解決するために、第1軌跡と第3軌跡との間に第2軌跡を増加し、それにより扉12の運動過程がより安定的に且つ円滑になる。
【0085】
また、蝶番アセンブリ13の設計を考慮すると、第3内縁軌跡C2D2と第3外縁軌跡C1D1の曲率半径の比を1.22にし、蝶番アセンブリ13における第3軌跡に対応する構造に干渉問題が発生するのを防止できる。
【0086】
具体的に言えば、三部分の軌跡の設計において、第1軌跡に対応する第1開角度は25度~31度であり、第2軌跡に対応する第2開角度は57度~60度であり、第3軌跡に対応する第3開角度は122度~132度である。
【0087】
第1内縁軌跡A2B2の長さは0.465tであり、第1外縁軌跡A1B1の長さは0.115tである。
【0088】
第2外縁軌跡B1C1の長さは0.2285tであり、第2内縁軌跡B2C2は、第2外縁軌跡B1C1での外縁121の運動距離と扉12の箱体11に対する回転角度が下式を満たすように設けられ、
【数3】
ここで、θ1は回転角度であり、θは100度-113度の予定角度であり、t1は運動距離である。
【0089】
第3内縁軌跡C2D2の円心が扉12内にあり、且つ曲率半径が0.61tであり、第3外縁軌跡C1D1の円心が扉12内にあり、且つ曲率半径が0.5tである。円心は第1基準平面Xまでの垂直距離が0.6tであり、且つ第2基準平面Yまでの垂直距離が0.5tである。
【0090】
実際の設計をする時に、取付変形等の問題を考慮すると、基準点を選択して軌跡設計を行って、扉12での縁に公差を予め残すことができ、扉12が箱体11を押し付けたり、箱体11の側面を超えたりしないことを確保する。
【0091】
図5図9に示すように、図5図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における基準点の運動軌跡の模式図であり、図6図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における内基準点の選択範囲の模式図であり、図7図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における外基準点の選択範囲の模式図であり、図8図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における内基準点の軌跡接線方向角度の模式図であり、図9図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における外基準点の軌跡接線方向角度の模式図である。
【0092】
本実施例では、内縁122に隣接して設置される内基準点R2と、外縁121に隣接して設置される外基準点R1とが設けられている。まず第3基準平面Zを定義し、第3基準平面Zは第1基準平面Xと平行し、且つ閉状態にある時の外縁121を経過する。
【0093】
具体的に言えば、内基準点R2は第2基準平面Yと第1基準平面Xまでの垂直距離がいずれも0.1t以下である。内基準点R2の選択範囲は内縁122を中心とする辺の長さが0.2tの矩形領域である。
【0094】
同様に、外基準点R1は第2基準平面Yと第3基準平面Zまでの垂直距離がいずれも0.1t以下である。外基準点R1の選択範囲は外縁121を中心とする辺の長さが0.2tの矩形領域である。
【0095】
外基準点R1は外縁121にあってもよく、内基準点R2は内縁122にあってもよい。
【0096】
内基準点R2と外基準点R1の軌跡設計構想も以上の内縁122と外縁121の軌跡設計構想によるものであり、扉12が蝶番アセンブリ13の作用下で、箱体11に対して閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、内基準点R2は第1内基準点軌跡E2F2に沿って第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動し、外基準点R1は第1外基準点軌跡E1F1に沿って第1基準平面Xへ運動する。
【0097】
第1内基準点軌跡E2F2の可能な特徴は全て第1内縁軌跡A2B2と類似し、第1外基準点軌跡E1F1の可能な特徴は全て第1外縁軌跡A1B1と類似し、以下、第1内基準点軌跡E2F2と第2外基準点軌跡E1F1の接線方向を具体的に説明する。
【0098】
図6図8を参照し、扉12の閉状態での内縁122におけるいずれかの点を原点として座標系を構築し、原点を経過する、第1基準平面Xにあり且つ第2基準平面Yに垂直な直線をx軸とし、原点を経過する、第2基準平面Yにあり且つ第1基準平面Xに垂直な直線をy軸とし、内基準点R2としてそれぞれ(-0.1t,0.1t)、(0,0.1t)、(0.1t,0.1t)、(-0.1t,0)(0,0)、(0.1t,0)、(-0.1t,-0.1t)、(0,-0.1t)、(0.1t,0.1t)を取り、第1内基準点軌跡E2F2に対応するように図8において1行目から左から右へ順に並べている。
【0099】
図から分かるように、第1内基準点軌跡E2F2の接線方向は第1基準平面Xに沿って設けられ、又は、10度が以下の第5夾角をもって第1基準平面Xに対して傾斜して設けられる。
【0100】
更に、扉12が閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、第5夾角は変わらないか、直線形式で単調変化し、第5夾角の最大値と最小値との間の差が5度より小さい。
【0101】
図7図9を参照し、扉12の閉状態での外縁121におけるいずれかの点を原点として座標系を構築し、原点を経過する、第3基準平面Zにあり且つ第2基準平面Yに垂直な直線をx軸とし、原点を経過する、第2基準平面Yにあり且つ第3基準平面Zに垂直な直線をy軸とし、外基準点R1としてそれぞれ(-0.1t,0.1t)、(0,0.1t)、(0.1t,0.1t)、(-0.1t,0)(0,0)、(0.1t,0)、(-0.1t,-0.1t)、(0,-0.1t)、(0.1t,0.1t)を取り、第1外基準点軌跡E1F1に対応するように図9において1行目から左から右へ順に並べている。
【0102】
図から分かるように、第1外基準点軌跡E1F1の接線方向は第1基準平面Xに垂直に設けられ、又は、次第に90度に近づく第6夾角をもって第1基準平面Xに対して傾斜して設けられる。
【0103】
更に、第1内基準点軌跡E2F2と第1外基準点軌跡E1F1の長さの比は3.5~4.5である。
【0104】
設計を容易にするために、具体的な一実施形態において、第1内基準点軌跡E2F2は直線であり、第1外基準点軌跡E1F1は直線である。内基準点R2の選択位置によって、第1内基準点軌跡E2F2は第1基準平面Xと平行してもよいし、第1基準平面Xに沿うものとなってもよく、外基準点R1の選択位置によって、第1外基準点軌跡は第2基準平面Yと平行するか、第2基準平面Yに沿うものとなる。それにより第1外基準点軌跡E1F1の接線方向は第1基準平面Xに垂直に設けられ、第1内基準点軌跡E2F2の接線方向は第1基準平面Xに沿って設けられる。
【0105】
同様に、内縁122と外縁121に対応するように、外基準点R1と内基準点R2はいずれも第2軌跡と第3軌跡が発生可能である。ここで、第2内基準点軌跡F2G2の可能な特徴は第2内縁軌跡B2C2と類似し、第2外基準点軌跡F1G1の可能な特徴は第2外縁軌跡B1C1と類似し、第3内基準点軌跡G2H2の可能な特徴は第3内縁軌跡C2D2と類似し、第3外基準点軌跡G1H1の可能な特徴は全て第3外縁軌跡C1D1と類似する。
【0106】
以下、第2内基準点軌跡F2G2と第2外基準点軌跡F1G1の接線方向を具体的に説明する。
【0107】
図6図8を参照し、扉12の閉状態での内縁122におけるいずれかの点を原点として座標系を構築し、原点を経過する、第1基準平面Xにあり且つ第2基準平面Yに垂直な直線をx軸とし、原点を経過する、第2基準平面Yにあり且つ第1基準平面Xに垂直な直線をy軸とし、内基準点R2としてそれぞれ(-0.1t,0.1t)、(0,0.1t)、(0.1t,0.1t)、(-0.1t,0)(0,0)、(0.1t,0)、(-0.1t,-0.1t)、(0,-0.1t)、(0.1t,0.1t)を取り、第2内基準点軌跡F2G2に対応するように図8において1行目から左から右へ順に並べている。
【0108】
図から分かるように、第2内基準点軌跡F2G2の接線方向と第1基準平面Xとの間の第7夾角は次第に大きくなり、且つ扉12の開放単位角度毎の変化幅に対応するように次第に大きくなる。
【0109】
更に、第7夾角の最大値と最小値との間の差は35度以上である。
【0110】
図7図9を参照し、扉12の閉状態での外縁121におけるいずれかの点を原点として座標系を構築し、原点を経過する、第3基準平面Zにあり且つ第2基準平面Yに垂直な直線をx軸とし、原点を経過する、第2基準平面Yにあり且つ第3基準平面Zに垂直な直線をy軸とし、外基準点R1としてそれぞれ(-0.1t,0.1t)、(0,0.1t)、(0.1t,0.1t)、(-0.1t,0)(0,0)、(0.1t,0)、(-0.1t,-0.1t)、(0,-0.1t)、(0.1t,0.1t)を取り、第2外基準点軌跡F1G1に対応するように図9において1行目から左から右へ順に並べている。
【0111】
図から分かるように、第2外基準点軌跡F1G1の接線方向は第1基準平面Xに垂直であり、又は、70度-110度の間に介在する第8夾角をもって第1基準平面Xに対して傾斜して設けられる。
【0112】
更に、扉12が第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、第8夾角は変わらないか、直線形式で単調変化し、第8夾角の最大値と最小値との間の差が10度以下である。
【0113】
蝶番アセンブリ13の作用下で、扉12が箱体11に対して第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、内基準点R2は第2内基準点軌跡F2G2に沿って第2基準平面Yの開口に向かった側及び第1基準平面Xの開口とは反対な側へ運動し、外基準点R1は第2外基準点軌跡F1G1に沿って第1基準平面Xへ運動する。
【0114】
設計を容易にするために、具体的な一実施形態において、第2外基準点軌跡F1G1は直線であり、第2基準平面Yに沿って設けられ、又は、第2基準平面Yと平行して設けられる。第2内基準点軌跡F2G2は、第2外基準点軌跡での外基準点R1の運動距離と扉12の回転角度が下式を満たすように設けられ、
【数4】
ここで、θ1は回転角度であり、θは100度-113度の予定角度であり、t1は運動距離である。
【0115】
更に、本願は更に扉運動瞬間中心の運動軌跡を限定することで、扉が箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする問題を緩和する。扉と箱体の相対的運動は運動の本質から言えば扉瞬間中心の運動に変換可能であり、瞬間中心の運動軌跡を設計することによって、扉と箱体の相対的運動関係を限定でき、即ち、扉がドアシールを過度に押し付けたり、箱体アセンブリの側面を過度に超えたりしないように限定することができる。瞬間中心の運動軌跡を設計した後、次に運動瞬間中心の運動軌跡により箱体又は扉における固定点の運動軌跡を決定することができ、固定点の運動軌跡により、次に蝶番アセンブリを逆推定設計することができる。従って、本願における運動瞬間中心運動軌跡及び縁運動軌跡を有する蝶番アセンブリが全て本願の保護範囲内に含まれることを実現できる。
【0116】
この第3実施例は第1実施例と比べると、ただ扉運動瞬間中心の運動軌跡という別の角度から設計したことで相違するので、第1実施例の図面と符号を利用し続ける。具体的に図10を参照されたく、図10図1に示す箱体アセンブリの第3実施例における扉運動瞬間中心の瞬間中心軌跡の模式図である。
【0117】
本実施例では、扉12の運動瞬間中心の運動軌跡が限定されており、具体的には、運動瞬間中心は外縁121を起点として第1瞬間中心軌跡A3B3に沿って第1基準平面Xへ運動すると同時に、第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動する。扉12が箱体11を大きく押し付けたり、箱体11の側面を過度に超えたりしないことを確保できる。
【0118】
扉12の運動瞬間中心の運動軌跡の関連限定によって、内縁122が箱体11を押し付け可能な度合い、及び外縁121が箱体アセンブリ側面を超過可能な度合いが定められ、実際の応用では、内縁122が箱体11をある程度押し付けることが許容され、箱体11に変形可能なドアシールが設置されていれば、内縁122による箱体11に対するある程度の押し付けは無視してもよい。同様に、外縁が箱体アセンブリ100の側面をある程度超えることが許容され、例えば、箱体アセンブリを埋め込んで使用する場合は、箱体11とそれを埋め込むための壁との間に所定の隙間を有し、この隙間は、外縁121が箱体アセンブリ100の側面をある程度超えることを許容する。
【0119】
説明すべきこととして、剛体平面運動において、剛体におけるある固定平面と平行するいずれかの断面図形S(又はその延長)は任意瞬間の角速度ωがゼロでなければ、速度がゼロである点P’が必ず存在し、それは速度瞬間中心と呼ばれている。この瞬間にて、速度分布に関して言えば、断面図形(又はその延長)は固定平面におけるP’と重なった点Pのみの回りに回転するように見え、点Pは回転瞬間中心と呼ばれている。本実施例における運動瞬間中心は扉12の回転瞬間中心又は速度瞬間中心であってもよい。
【0120】
更に、運動瞬間中心と内縁122の垂直連結線と第1基準平面Xとの間の夾角は85-95度の間に介在する。この範囲において、内縁122の第1内縁軌跡A2B2が第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動し、且つ箱体11を過度に押し付けないことを確保する。ここで、具体的に扉開放過程での運動瞬間中心と内縁122の垂直連結線と第1基準平面Xとの間の夾角の最大値と最小値を限定しており、即ち95度又は85度の時に、扉12が箱体11を大きく押し付けないことを確保できる。
【0121】
同様に、運動瞬間中心と外縁121の垂直連結線と第2基準平面Yとの間の夾角は85-95度の間に介在する。この範囲において、外縁122の第1外縁軌跡A1B1が第1基準平面Xへ運動し、且つ箱体11の側面を過度に超えないことを確保する。ここで、具体的に扉開放過程での運動瞬間中心と外縁121の垂直連結線と第2基準平面Yとの間の夾角の最大値と最小値を限定しており、即ち、95度又は85度の時に、扉12が箱体11の側面を過度に超えないことを確保できる。
【0122】
一実施例では、運動瞬間中心と内縁122の垂直連結線は第1基準平面Xに垂直であり、扉12が第1角度まで開かれる過程で、内縁122の第1内縁軌跡A2B2は直線となり、且つ第1基準平面Xと平行し、運動瞬間中心と外縁121の垂直連結線は第2基準平面Yに垂直であり、扉12が第1角度まで開かれる過程で、外縁121の第1外縁軌跡A1B1は直線となり、且つ第2基準平面Yと平行する。本実施例は運動瞬間中心と内縁122及び外縁121の位置関係を限定することで、縁の安定的な運動を確保し、扉12が箱体11を押し付けたり、箱体11の側面を超えたりしないことを確保できる。
【0123】
一実施例では、扉12が第1角度まで開かれる過程で、扉12の運動瞬間中心の第1瞬間中心軌跡A3B3は円弧であり、円弧の円心が内縁122と外縁121の垂直連結線の中点にあり、円弧の直径が内縁122と外縁121との間の垂直距離である。扉12の運動瞬間中心の第1瞬間中心軌跡A3B3に沿う移動の過程で、内縁122の第1内縁軌跡A2B2は直線となり、且つ第1基準平面Xと平行し、外縁121の第1外縁軌跡A1B1は直線となり、且つ第2基準平面Yと平行する。本実施例は運動瞬間中心の第1瞬間中心運動軌跡を限定することで、縁の安定的な運動を確保し、扉12が箱体11を押し付けたり、箱体11の側面を超えたりしないことを確保できる。
【0124】
更に、運動瞬間中心と円心の連結線と、円心と第1瞬間中心軌跡A3B3の起点の連結線との間の夾角が扉12の箱体11に対する実際開角度に等しい。運動瞬間中心の移動と扉12の第1開角度は規則的に変化し、扉12は全体的に言えば、第1開角度まで開かれる過程で円滑に運動し、スライド不順調な状況を避け、また、扉12が箱体11を押し付けたり、箱体11の側面を超えたりしないことを確保する。具体的には、第1開角度は25度~31度の間に介在し、例えば、第1開角度は25度、28度、30度又は31度等であってもよい。第1開角度内に、扉12が箱体11を押し付けたり、箱体11の側面を超えたりしないことを確保できる。
【0125】
全体的に言えば、蝶番アセンブリ13の作用下で、本実施例では、扉12が箱体11に対して閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、扉12の運動瞬間中心は外縁121を起点として、第1瞬間中心軌跡A3B3に沿って第1基準平面Xへ運動すると同時に、第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動する。ここで、第1瞬間中心軌跡A3B3は一定の特徴を有し、扉12は第1瞬間中心軌跡A3B3により運動し、それにより扉12が箱体11を押し付けたり、箱体11の側面を超えたりすることを軽減することができ、甚しい場合は避けることができる。
【0126】
即ち、扉12が第1開角度まで開かれる過程で、扉12の内縁122は箱体11を押し付けたり、箱体11から過度に離れて運動したりすることがない。外縁121は箱体アセンブリ100の側面を超えたり、第2基準平面Yの開口に向かった側へ過度に運動することがない。それにより、扉12は開かれる時に顕著な変位問題が発生せず、扉12の運動がより安定的になる。
【0127】
本実施例では、扉12の運動瞬間中心が第1運動瞬間中心軌跡に沿って運動して扉12が90度まで開かれた場合に、扉12は開き続けることができない場合がある。扉12の最大開角度は一般に90度よりも大きくする必要があり、そのため、扉12の運動瞬間中心が第1瞬間中心軌跡に沿って運動して扉12が90度より小さく開かれた後、続いて90度よりも大きく開かれるように他の瞬間中心軌跡を採用して運動してもよい。
【0128】
上述したように、扉12は第1開角度まで開かれた後、別の軌跡に沿って運動してもよい。本実施例では、蝶番アセンブリ13の作用下で、扉12が箱体11に対して第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、運動瞬間中心は第2瞬間中心軌跡B3C3に沿って第1基準平面Xへ運動し、第2瞬間中心軌跡B3C3の接線方向と第1基準平面Xの夾角は85度~95度の間に介在する。
【0129】
上記軌跡の特徴によると、扉12は第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、箱体11を押し付けたり、箱体11の側面を過度に超えたりすることがなく、そのため、扉12はより大きい角度まで開くのに空間がある。
【0130】
ここで、運動瞬間中心は第2瞬間中心軌跡B3C3に沿って第1基準平面Xへ運動し、第2瞬間中心軌跡B3C3の接線方向と第1基準平面Xの夾角は85度~95度の間に介在する。この範囲において、運動瞬間中心が常に外縁121の第2基準平面Yとは反対な側にあるため、外縁122が箱体11の側面を過度に超えないことを確保する。運動瞬間中心が常に内縁122の第1基準平面Xとは反対な側にあるため、内縁122の第1内縁軌跡A2B2が第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動し、且つ箱体11を過度に押し付けないことを確保する。
【0131】
更に、第2瞬間中心軌跡B3C3は直線であり且つ第1基準平面Xに垂直に設けられ、扉12が第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、外縁121の第2外縁軌跡B1C1は直線となり、且つ第2基準平面Yと平行して設けられ、外縁121が箱体11の側面を過度に超えないことを確保できる。内縁122は第1基準平面Xから離れるように移動し、扉12が箱体11を過度に押し付けないことを確保する。第2内縁軌跡B2C2の終点C2は第1基準平面Xの開口とは反対な側にあり、それにより、扉12はより大きい角度まで開くのに空間がある。また、運動瞬間中心の第2瞬間中心軌跡B3C3と扉12の第2開角度は規則的に変化し、扉12は全体的に言えば、第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で円滑に運動し、スライド不順調な状況を避ける。
【0132】
更に、扉12が第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、運動瞬間中心と外縁121の垂直連結線と第2基準平面Yとの間の夾角は85度~95度の間に介在する。この範囲において、外縁122の第2外縁軌跡B1C1が第1基準平面Xへ運動し、且つ箱体11の側面を過度に超えないことを確保する。ここで、具体的に扉開放過程における運動瞬間中心と外縁121の垂直連結線と第2基準平面Yとの間の夾角の最大値と最小値を限定しており、即ち、95度又は85度の時に、扉12が箱体11の側面を過度に超えないことを確保できる。運動瞬間中心と外縁121の垂直連結線が第2基準平面Yに垂直な時に、即ち、運動瞬間中心と外縁121の垂直連結線と第2基準平面との間の夾角が90度の時に、扉12の運動瞬間中心の第2瞬間中心軌跡B3C3に沿う移動の過程で、外縁121の第2外縁軌跡B1C1は直線となり、且つ第1基準平面Xに垂直であり、扉12が箱体11の側面を超えないことを確保できる。
【0133】
それと同時に、扉12が第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、内縁122は運動瞬間中心までの垂直距離が次第に小さくなり、それにより内縁122の第2内縁軌跡B2C2の曲率半径が次第に小さくなり、その終点C2は第1基準平面Xの開口とは反対な側にあり、扉12はより大きい角度開くには空間があり、そして扉12が箱体を押し付けないことを確保できる。
【0134】
上記軌跡の特徴によると、扉12は第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、箱体11を押し付けたり、箱体11の側面を過度に超えたりすることがない。
【0135】
具体的には、第2開角度は57度~60度の間に介在し、第2開角度は57度、58度、59度又は60度等であってもよい。第2開角度内に、扉12が箱体11を押し付けたり、箱体11の側面を超えたりしないことを確保できる。
【0136】
蝶番アセンブリ13の作用下で、扉12は更に箱体11に対して引き続き第2開角度から第3開角度まで開かれることが可能で、この過程で、運動瞬間中心は変わらなくてもよく、扉12は全体的に運動瞬間中心回りに回転し、この運動方向の軌跡は扉12のより大きい開角度に対応する。
【0137】
上述したように、扉12が箱体11に対して第2開角度から第3開角度まで開かれる過程で、運動瞬間中心は変えずに第2運動瞬間中心軌跡の終点に位置され、内縁122の第3内縁軌跡C2D2と外縁121の第3外縁軌跡C1D1は具体的に同心設置される円弧である。
【0138】
上記軌跡の特徴によると、扉12が第2開角度から第3開角度まで開かれる過程で、扉12は箱体11を押し付けたり、箱体11の側面を過度に超えたりすることがない。
【0139】
扉12の運動瞬間中心が第1瞬間中心軌跡A3B3に沿って運動した後、より大きい扉開放角度を実現するために、直接第1瞬間中心軌跡A3B3の終点を第3瞬間中心軌跡として扉12の回転を実現してもよく、それによって箱体11を押し付けたり、箱体11の側面を超えたりする問題を解決する。
【0140】
しかし、第1瞬間中心軌跡A3B3に第3瞬間中心軌跡を加えるように蝶番アセンブリ13を設計した後、扉12が蝶番アセンブリ13を介して回転を実現する時に、回転過程で揺れ現象が発生しやすく、更に最適化し、揺れ問題を解決するために、第1瞬間中心軌跡A3B3と第3瞬間中心軌跡との間に第2瞬間中心軌跡B3C3を増加し、それにより扉12の運動過程がより安定的に且つ円滑になる。
【0141】
扉12の縁の軌跡設計から、相対的運動の設計原理に基づき、多種の蝶番アセンブリ構造を設計できる。例えば、図11-13に示すように、図11は本願の箱体アセンブリの第4実施例の構造の模式図であり、図12図11に示す箱体アセンブリの第4実施例における蝶番アセンブリの蝶番軸構造の模式図であり、図13図11に示す箱体アセンブリの第4実施例における蝶番アセンブリの蝶番溝構造の模式図である。
【0142】
この第4実施例は図1に示す第1実施例と比べると、ただ蝶番アセンブリの構造を具現化したことで相違するので、符号として第1実施例の符号を利用し続ける。本実施例の箱体アセンブリ100中の蝶番アセンブリ13は、扉12の縁の運動軌跡を扉12又は箱体11における二つの固定点の運動軌跡に変換し、続いて二つの固定点の運動軌跡に基づき、対応する機械構造を設計し、蝶番アセンブリ13がそれぞれ二つの固定点の運動軌跡を実現する第1ガイド機構135と第2ガイド機構136を備え、即ち2つのガイド機構の提携によって扉12の縁が予め設定された軌跡に沿って運動できるように設計されている。
【0143】
図11-13においてガイド機構は溝柱嵌合構造である。明らかなように、軌跡に基づき設計されるガイド機構は連接棒構造、溝柱+連接棒構造等であってもよい。
【0144】
本実施例における蝶番アセンブリ13は二軸二溝であり、二溝が扉12に設置され、二軸が箱体11に設置されている。同じ理由によると、他の実施例では、二溝が箱体11に設置され、二軸が扉12に設置されるようにしてもよく、又は、扉12に一軸一溝が設置され、対応的に箱体11にも一軸一溝が設置されるようにしてもよく、或いは、上述したように、扉12と箱体11における軸溝構造を連接棒構造又は軸+軌道スライド構造等に変換してもよい。
【0145】
具体的に言えば、本実施例の蝶番アセンブリ13は箱体11に設置された第1蝶番軸131と第2蝶番軸132、及び扉12に設置された第1蝶番溝133と第2蝶番溝134を備える。ここで、第1蝶番軸131が第1蝶番溝133を運動し、二者が第1ガイド機構135を構成し、第2蝶番軸132が第2蝶番溝134を運動し、二者が第2ガイド機構136を構成し、図3に示す扉の縁の運動軌跡を実現し、次に扉12が箱体11を押し付ける問題、及び箱体アセンブリ100の側面を超える問題を解決する。
【0146】
扉12が開かれる過程で、蝶番アセンブリ13の運動状態は図14-17に示す通りであり、図14図11に示す箱体アセンブリの第4実施例における箱体に対する扉の閉状態時の蝶番アセンブリの状態の模式図であり、図15図11に示す箱体アセンブリの第4実施例において扉が箱体に対して第1開角度まで開かれた時の蝶番アセンブリの状態の模式図であり、図16図11に示す箱体アセンブリの第2実施例において扉が箱体に対して第2開角度まで開かれた時の蝶番アセンブリの状態の模式図であり、図17図11に示す箱体アセンブリの第2実施例において扉が箱体に対して第3開角度まで開かれた時の蝶番アセンブリの状態の模式図である。
【0147】
本実施例では、第1蝶番溝133は第1溝部1331、第2溝部1332及び第3溝部1333を含み、第2蝶番溝134は第4溝部1341と第5溝部1342を含む。
【0148】
扉12が箱体11に対して閉状態から第1開角度まで開かれる場合、第1蝶番軸131は第1溝部1331に沿って運動し、第2蝶番軸132は第4溝部1341に沿って運動し、図3中の第1軌跡を対応して実現する。
【0149】
扉12が箱体11に対して第1開角度から第2開角度まで開かれる場合、第1蝶番軸131は第2溝部1332に沿って運動し、第2蝶番軸132は第5溝部1342に沿って運動し、図3中の第2軌跡を対応して実現する。
【0150】
扉12が箱体11に対して第2開角度から第3開角度まで開かれる場合、第1蝶番軸131は第3溝部1333に沿って運動し、第2蝶番軸132は第5溝部1342の底端にあって位置変動を発生せず、図3中の第3軌跡を対応して実現する。
【0151】
ここで、第1蝶番溝133と第2蝶番溝134は、第1基準平面に向かう方向に互いに離れる趨勢がある。第1溝部1331は第4溝部1341よりも第2基準平面Yの一方側から離れ、且つ第2基準平面Yと第1基準平面Xに向かって延在しており、第1溝部1331の接線方向と第1基準平面Xとの夾角が第4溝部1341の接線方向と第1基準平面Xとの夾角よりも大きい。
【0152】
本実施例では、蝶番アセンブリ13の設計によって、扉12は安定的に且つ円滑に箱体11に対して開くことが可能で、箱体11を押し付けたり、箱体アセンブリ100の側面を超えたりすることがなく、埋め込んで使用することに便利である。
【0153】
以上をまとめると、本願においては、扉縁の異なる運動軌跡に対応するように、異なる蝶番アセンブリを対応して設計でき、それらは全て扉が開かれる時に箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする問題を軽減できる。以上の箱体アセンブリの設計は、扉を有し、且つ箱体を押し付ける問題や箱体アセンブリを超える時の干渉問題がある場合、例えば、冷蔵庫、キャビネット等の製品に適用できる。
【0154】
本願は更に、上記箱体アセンブリ100を備え、即ち上記扉12、箱体11、及び扉12と箱体11との間の蝶番アセンブリ13を採用した冷凍装置を提供する。冷凍装置は冷蔵庫、冷凍庫、ワインキャビネット、生鮮食品キャビネット等であってもよい。
【0155】
以上は本願の実施形態に過ぎず、本願の特許請求の範囲はそれによって限定されることがなく、本願の明細書及び図面の内容を利用してなした等価構成又は等価フロー変換、あるいは他の関連技術分野へのその直接又は間接的な転用は、同様に、いずれも本願の特許請求の範囲に含まれるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2023-08-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有する収納空間を形成するための箱体と、
前記開口を閉鎖するための扉と、
前記箱体の枢軸側において前記箱体と前記扉を枢結するように設けられる蝶番アセンブリと、を備え、
前記扉は前記枢軸側に内縁と外縁を有し、更に、前記扉は第1基準平面と第2基準平面とが設けられており、前記第1基準平面は前記開口所在平面と平行し、内縁の輪郭は、閉状態にあるとき、第1基準面に位置され、前記第1基準平面は前記開口所在平面に垂直であり、外縁の輪郭は、前期閉状態にあるとき、第2基準面に位置され、前記第1基準平面と第2基準平面は前記箱体に対する前記扉の開過程で前記箱体に対して静止しており、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記閉状態から前記箱体に対して第1開角度まで開かれる過程、及び前記第1開角度から前記箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記外縁はそれぞれ第1外縁軌跡と第2外縁軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第1外縁軌跡と前記第2外縁軌跡の曲率半径が5tよりも小さくなく、前記第1外縁軌跡と前記第2外縁軌跡が前記第2基準平面の前記開口とは反対な側を超える距離が第1予定距離よりも大きくなく、tが前記扉の厚さであり、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記第2開角度から前記箱体に対して第3開角度まで開かれる過程で、前記外縁は第3外縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記第3外縁軌跡が曲率半径0.45t-0.55tの円弧であり、前記第3外縁の円心が前記扉内にあることを特徴とする箱体アセンブリ。
【請求項2】
前記第1開角度は25度~31度であり、前記第2開角度は57度-60度であり、前記第3開角度は122度-132度であることを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項3】
前記第1外縁軌跡の終点は前記第2基準平面にあり、又は、前記第2基準平面の前記開口に向かった側にあり且つ前記第2基準平面までの距離が0.135tよりも大きくないことを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項4】
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で閉状態から前記扉に対して第1開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第1内縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記第1内縁軌跡の曲率半径が100tよりも小さくなく、前記第1内縁軌跡が前記第1基準平面の前記開口に向かった側を超える距離が第2予定距離よりも大きくなく、
前記扉が前記蝶番の作用下で前記第1開角度から箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第2内縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側及び前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記第2内縁軌跡の曲率半径は次第に小さくなり、前記第2内縁軌跡の終点は前記第1基準平面の前記開口とは反対な側にあり、且つ前記第1基準平面までの距離が0.3tよりも小さくなく、
前記扉が前記蝶番の作用下で前記第2開角度から前記箱体に対して第3開角度まで開かれる過程で、前記内縁は第3内縁軌跡に沿って前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記第3内縁軌跡と前記第3外縁軌跡が同心設置された円弧であり、前記第3内縁の曲率半径が0.55t-0.67tであることを特徴とする請求項2に記載の箱体アセンブリ。
【請求項5】
前記第1内縁軌跡の終点は前記第1基準平面にあり、又は、前記第1基準平面の前記開口とは反対な側にあり且つ前記第1基準平面までの距離が0.058tよりも大きくないことを特徴とする請求項4に記載の箱体アセンブリ。
【請求項6】
前記第1予定距離は0-4mmであり、前記第2予定距離は0-2mmであることを特徴とする請求項4に記載の箱体アセンブリ。
【請求項7】
前記第1内縁軌跡の長さは前記第1外縁軌跡の長さよりも大きく、前記第1内縁軌跡の長さと前記第1外縁軌跡の長さとの比率は3.5-4.5であることを特徴とする請求項4に記載の箱体アセンブリ。
【請求項8】
前記第3内縁軌跡の曲率半径と前記第3外縁軌跡の曲率半径との比は1.22であることを特徴とする請求項4に記載の箱体アセンブリ。
【請求項9】
前記円心は前記第1基準平面までの距離が0.6tであり、前記第2基準平面までの距離が0.5tであることを特徴とする請求項4に記載の箱体アセンブリ。
【請求項10】
前記扉には、更に、前記外縁に隣接して設置される外基準点が設けられており、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記閉状態から前記箱体に対して第1開角度まで開かれる過程、及び第1開角度から前記箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記外基準点はそれぞれ第1外基準点軌跡と第2外基準点軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第1外基準点軌跡と前記第2外基準点軌跡が共に直線であることを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項11】
前記扉には、更に、前記内縁に隣接して設置される内基準点が設けられており、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記閉状態から前記箱体に対して第1開角度まで開かれる過程で、前記内基準点は第1内基準点軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記第1内基準点軌跡が直線であり、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記第1開角度から前記箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記内基準点は第2内基準点軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側及び前記第1基準平面の前記開口とは反対な側へ運動し、前記第2内基準点軌跡は、前記第2外基準点軌跡での前記外基準点の運動距離と前記扉の回転角度が下式を満たすように設けられ、
【数5】
ここで、θ1は前記回転角度であり、t1は運動距離であり、θは100度-113度の予定角度であることを特徴とする請求項10に記載の箱体アセンブリ。
【請求項12】
前記内基準点は前記第1基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、且つ前記第2基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、前記外基準点は第2基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、第3基準平面までの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、前記第3基準平面は前記閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記第1基準平面と平行することを特徴とする請求項11に記載の箱体アセンブリ。
【請求項13】
前記内基準点は前記内縁にあり、前記外基準点は前記外縁にあることを特徴とする請求項12に記載の箱体アセンブリ。
【請求項14】
前記第1内基準点軌跡は前記第1基準平面に沿って設けられ、又は、前記第1基準平面と平行して設けられ、前記第1外基準点軌跡は前記第2基準平面に沿って設置され、又は、前記第2基準平面と平行して設置され、前記第2外基準点軌跡は前記第2基準平面に沿って設けられ、又は、前記第2基準平面と平行して設けられることを特徴とする請求項11に記載の箱体アセンブリ。
【請求項15】
前記第1内基準点軌跡の長さは前記第1外基準点軌跡の長さよりも大きく、前記第1内基準点軌跡の長さと前記第1外基準点の長さとの比率は3.5-4.5であることを特徴とする請求項11に記載の箱体アセンブリ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
上記技術的問題を解決するために、本願は、
開口を有する収納空間を形成するための箱体と、
前記開口を閉鎖するための扉と、
前記箱体の枢軸側において前記箱体と前記扉を枢結するように設けられる蝶番アセンブリと、を備え、
前記扉は前記枢軸側に内縁と外縁を有し、更に、前記扉は第1基準平面と第2基準平面とが設けられており、前記第1基準平面は前記開口所在平面と平行し、内縁の輪郭は、閉状態にあるとき、第1基準面に位置され、前記第1基準平面は前記開口所在平面に垂直であり、外縁の輪郭は、前期閉状態にあるとき、第2基準面に位置され、前記第1基準平面と第2基準平面は前記箱体に対する前記扉の開過程で前記箱体に対して静止しており、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記閉状態から前記箱体に対して第1開角度まで開かれる過程、及び前記第1開角度から前記箱体に対して第2開角度まで開かれる過程で、前記外縁はそれぞれ第1外縁軌跡と第2外縁軌跡に沿って前記第1基準平面へ運動し、前記第1外縁軌跡と前記第2外縁軌跡の曲率半径が5tよりも小さくなく、前記第1外縁軌跡と前記第2外縁軌跡が前記第2基準平面の前記開口とは反対な側を超える距離が第1予定距離よりも大きくなく、tが前記扉の厚さであり、
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記第2開角度から前記箱体に対して第3開角度まで開かれる過程で、前記外縁は第3外縁軌跡に沿って前記第2基準平面の前記開口に向かった側へ運動し、前記第3外縁軌跡が曲率半径0.45t-0.55tの円弧であり、前記第3外縁の円心が前記扉内にあることを特徴とする箱体アセンブリを提供する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
本実施例において、扉12は枢軸側に外縁121と内縁122を有し、扉12が箱体11に対して閉状態にある時に、内縁122は外縁121よりも箱体11に近い。本実施例では、第2基準平面Yが開口所在平面に垂直に設けられることが更に定義されている。外縁121の輪郭(contour)は、閉状態にあるとき、第2基準面Yに位置される。更に、第1基準平面Xが開口所在平面と平行して設けられることが定義されている。内縁122の輪郭(contour)は、閉状態にあるとき、第1の基準面X上に位置される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
扉12が蝶番アセンブリ13の作用下で、箱体11に対する閉状態から第1開角度まで開かれる過程で(すなわち、扉12が箱体11に対して第1開角度の位置まで開かれ)、外縁121は第1外縁軌跡A1B1に沿って第1基準平面Xへ運動し、内縁122は第1内縁軌跡A2B2に沿って第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動する。第1基準平面Xと第2基準平面Yは扉12の運動時に、それに伴って移動することなく、固定的な基準平面である。扉12と箱体11の枢結関係下で、扉12が開かれる過程で、内縁122の第2基準平面Yに対する最終的運動方向、外縁121の第1基準平面Xに対する最終的運動方向は必ず上記の方向となる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
第1予定距離d1の関連限定によって、外縁121が箱体アセンブリ100の側面を超過可能な度合いが定められ、実際の応用では、外縁121が箱体アセンブリ100の側面をある程度超えることが許容され、例えば、箱体アセンブリ100を埋め込んで使用する場合は、箱体11とそれを埋め込むための壁(すなわち、箱体アセンブリ100が埋め込まれている壁)との間に所定の隙間を有し、この隙間は、外縁121が箱体アセンブリ100の側面をある程度超えることを許容する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
更に、扉12が第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、第4夾角は変わらなく、即ち、第2外縁軌跡B1C1は直線となり、又は、第4夾角は直線形式で単調変化し、第2外縁軌跡B1C1は弧線となり、外縁121は直線又は弧線状の第2外縁軌跡B1C1に沿って円滑に運動する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
また、第4夾角の最大値と最小値との間の差は10度以下であり、即ち、第2外縁軌跡B1C1は全体的に平坦であり、更に外縁121の第2外縁軌跡B1C1に沿う運動の円滑さを確保する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】
本実施例では、外縁121に隣接して設置される外基準点R1と、内縁122に隣接して設置される内基準点R2とが設けられている。まず第3基準平面Zを定義し、第3基準平面Zは第1基準平面Xと平行し、且つ外縁121の輪郭(contour)は、閉状態にある時に、第3基準面Zに位置される。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0092】
本実施例では、内縁122に隣接して設置される内基準点R2と、外縁121に隣接して設置される外基準点R1とが設けられている。まず第3基準平面Zを定義し、第3基準平面Zは第1基準平面Xと平行し、且つ外縁121の輪郭(contour)は、閉状態にある時に第3基準面Zに位置される。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0122
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0122】
一実施例では、運動瞬間中心と内縁122の垂直連結線は第1基準平面Xに垂直であり、扉12が第1角度まで開かれる過程で、内縁122の第1内縁軌跡A2B2は直線となり、且つ第1基準平面Xと平行し、運動瞬間中心と外縁121の垂直連結線は第2基準平面Yに垂直であり、扉12が第1角度まで開かれる過程で、外縁121の第1外縁軌跡A1B1は直線となり、且つ第2基準平面Yと平行する。本実施例は運動瞬間中心と内縁122及び外縁121の位置関係を限定することで、縁の安定的な運動を確保し、扉12が箱体11を押し付けたり、箱体11の側面を超えたりしないことを確保できる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0123
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0123】
一実施例では、扉12が第1角度まで開かれる過程で、扉12の運動瞬間中心の第1瞬間中心軌跡A3B3は円弧であり、円弧の円心が内縁122と外縁121の垂直連結線の中点にあり、円弧の直径が内縁122と外縁121との間の垂直距離である。扉12の運動瞬間中心の第1瞬間中心軌跡A3B3に沿う移動の過程で、内縁122の第1内縁軌跡A2B2は直線となり、且つ第1基準平面Xと平行し、外縁121の第1外縁軌跡A1B1は直線となり、且つ第2基準平面Yと平行する。本実施例は運動瞬間中心の第1瞬間中心運動軌跡を限定することで、縁の安定的な運動を確保し、扉12が箱体11を押し付けたり、箱体11の側面を超えたりしないことを確保できる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0151
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0151】
ここで、第1蝶番溝133と第2蝶番溝134は、第1基準平面に向かう方向に互いに離れる趨勢がある。第1溝部1331は第4溝部1341よりも第2基準平面Yの一方側から離れ、且つ第2基準平面Yと第1基準平面Xに向かって延在しており、第2溝部1332及び第3溝部1333を形成する。第1溝部1331の接線方向と第1基準平面Xとの夾角が第4溝部1341の接線方向と第1基準平面Xとの夾角よりも大きい。
【国際調査報告】