(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-11
(54)【発明の名称】5Gメディア・ストリーミング・アーキテクチャにおける新エッジ・サーバーのイベント・ドリブン型プロビジョニングのための方法、デバイス及びコンピュータ・プログラム
(51)【国際特許分類】
H04W 28/084 20230101AFI20240404BHJP
G06F 8/60 20180101ALI20240404BHJP
H04W 92/24 20090101ALI20240404BHJP
H04L 67/60 20220101ALI20240404BHJP
H04W 4/06 20090101ALI20240404BHJP
【FI】
H04W28/084
G06F8/60
H04W92/24
H04L67/60
H04W4/06 171
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560952
(86)(22)【出願日】2022-12-15
(85)【翻訳文提出日】2023-10-03
(86)【国際出願番号】 US2022052942
(87)【国際公開番号】W WO2023149957
(87)【国際公開日】2023-08-10
(32)【優先日】2022-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】520353802
【氏名又は名称】テンセント・アメリカ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ソダガァ,イラジ
【テーマコード(参考)】
5B376
5K067
【Fターム(参考)】
5B376AB01
5B376AB12
5K067AA21
5K067DD57
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
5Gメディア・ストリーミング(5GMS)アーキテクチャにおけるエッジ・サーバーのイベント・ドリブン型プロビジョニングのための方法は、5GMS APが、第1のEASの準備又は更新の間に、1つ以上のイベント・トリガ条件を設定し、5GMS AFが第1のEASにおいて、第1のEASに関連するインジケータ・イベントに基づいて、第1のEASの1つ以上のイベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされていると判断し、5GMS APが、トリガ・イベントを応答して生成し、5GMS APが、第2のEASの準備又は更新の間に、第2のEASを活性化するための1つ以上の活性化条件を設定することを含む。5GMS APは、生成されたトリガ・イベントは、第2のEASを活性化するための活性化条件のうちの少なくとも1つに関連していると判断し、第2のEASの活性化を引き起こすメッセージを伝送する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
5Gメディア・ストリーミング(5GMS)アーキテクチャにおけるエッジ・アプリケーション・サーバーのイベント・ドリブン型プロビジョニングのための方法であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行され、前記方法は:
5GMSアプリケーション・プロバイダ(AP)が、第1のエッジ・アプリケーション・サーバー(EAS)の準備又は更新の間に、1つ以上のイベント・トリガ条件を設定するステップ;
5GMSアプリケーション機能(AF)が第1のEASにおいて、前記第1のEASに関連するインジケータ・イベントに基づいて、前記第1のEASの前記1つ以上のイベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされていると判断するステップ;
前記第1のEASの前記イベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされている旨の判断に応答して、前記5GMS APが、トリガ・イベントを生成するステップ;
前記5GMS APが、第2のEASの準備又は更新の間に、前記第2のEASを活性化するための1つ以上の活性化条件を設定するステップ;
前記5GMS APが、その生成されたトリガ・イベントは、前記第2のEASを活性化するための1つ以上の活性化条件のうちの少なくとも1つに関連していると判断するステップ;及び
前記生成されたトリガ・イベントに関連するメッセージであって前記第2のEASの活性化を引き起こすメッセージを、前記5GMSアーキテクチャ内のEASへ伝送するステップ;
を含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、前記1つ以上の活性化条件は、トリガ・イベント・パラメータを、エッジ・リソース設定記述子に加えることに基づいて設定される、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法において、前記1つ以上の活性化条件は、イベント準備アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を使用して設定される、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法において、前記1つ以上のイベント・トリガ条件は、1つ以上の個々の基準を満たす前記第1のEASの1つ以上の動的なパラメータに基づいている、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法において、前記1つ以上のイベント・トリガ条件は、前記第1のEASによりサポートされるアプリケーション・クライアント(AC)からの最大リクエスト・レートに基づいている、方法。
【請求項6】
請求項4に記載の方法において、前記1つ以上のイベント・トリガ条件は、アプリケーション・クライアント(AC)によりサービス・リクエストについて通知された最大レスポンス時間に基づいている、方法。
【請求項7】
請求項4に記載の方法において、前記1つ以上のイベント・トリガ条件は、
アプリケーション・クライアント(AC)による使用のために前記第1のEASで利用可能な時間の最大パーセンテージ、
前記ACによる使用のために前記第1のEASで利用可能な最大演算リソース、
前記ACによる使用のために前記第1のEASで利用可能な最大グラフィカル演算リソース、
前記ACによる使用のために前記第1のEASで利用可能な最大メモリ・リソース、
前記ACによる使用のために前記第1のEASで利用可能な最大ストレージ・リソース、又は
前記ACによる使用のために前記第1のEASで利用可能な最大接続帯域幅
のうちの少なくとも1つに基づいている、方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法において、前記5GMS AFが判断するステップは:
前記第1のEASの前記1つ以上のイベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされていることを示すトリガ・イベントを、前記第1のEASが発行するステップ;及び
前記5GMS AFが、前記第1のEASの前記トリガ・イベントをリスニングするステップ;
を含む、方法。
【請求項9】
5Gメディア・ストリーミング(5GMS)アーキテクチャにおけるエッジ・アプリケーション・サーバーのイベント・ドリブン型プロビジョニングのためのデバイスであって、前記デバイスは:
プログラム・コードを記憶するように構成された少なくとも1つのメモリ;及び
前記プログラム・コードを読み込み、前記プログラム・コードによって指示されたとおりに動作するように構成された少なくとも1つのプロセッサ;
を含み、前記プログラム・コードは、請求項1ないし8のうちの何れか1項に記載の方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実行させる、デバイス。
【請求項10】
請求項1ないし8のうちの何れか1項に記載の方法をコンピュータに実行させる、コンピュータ・プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 関連出願の相互参照
本件出願は、米国特許商標庁において2022年2月7日付で出願された米国仮特許出願第63/307546号及び2022年12月13日付で出願された米国特許出願第18/080195号からの優先権を主張するものであり、これらの開示全体は参照により本件に援用される。
【0002】
[0002] 技術分野
本開示は、一般に、第5世代(5G)メディア・ストリーミング(5GMS)に関連し、特に、セット・イベントに基づいて新しいエッジ・アプリケーション・サーバーを準備することに関連する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)は、最近、5Gメディア・ストリーミング(5GMS)アーキテクチャにおいてエッジ・サーバーを使用するための拡張を提供した。しかしながら、これらのエッジ・サーバーを準備するための詳細な方法は未だ定義されていない。
【0004】
[0004] 第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)TS23.558は、エッジ・アプリケーションを可能にするための一般的なアーキテクチャを定義しており、これは、エッジ要素のハードウェア能力の発見、及びアプリケーション・クライアントによるエッジ・アプリケーションの発見を含む。3GPP TS26.501は、5Gメディア・ストリーミング・アプリケーションのための一般的なアーキテクチャを定義している。それは、最近、TS23.558エッジ・アーキテクチャの、5GMSAアーキテクチャの一部としての利用を、拡張として追加した。
【0005】
[0005] しかしながら、そのようなサービスを提供する実際の方法は定義されていない。本開示は、動作中のエッジ・サーバーのトリガ・イベントに基づく新エッジ・サーバーの準備方法を定義する。
【発明の概要】
【0006】
[0006] 1つ以上の実施形態によれば、5Gメディア・ストリーミング(5GMS)アーキテクチャにおけるエッジ・サーバーのイベント・ドリブン型プロビジョニング(event-driven provisioning)のための方法を提供することが可能である。方法は、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることが可能であり:5GMSアプリケーション・プロバイダ(AP)が、第1のエッジ・アプリケーション・サーバー(EAS)の準備又は更新の間に、1つ以上のイベント・トリガ条件を設定するステップ;5GMSアプリケーション機能(AF)が第1のEASにおいて、第1のEASに関連するインジケータ・イベントに基づいて、第1のEASの1つ以上のイベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされていると判断するステップ;第1のEASのイベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされている旨の判断に応答して、5GMS APが、トリガ・イベントを生成するステップ;5GMS APが、第2のEASの準備又は更新の間に、第2のEASを活性化するための1つ以上の活性化条件を設定するステップ;5GMS APが、その生成されたトリガ・イベントは、第2のEASを活性化するための1つ以上の活性化条件のうちの少なくとも1つに関連していると判断するステップ;及び、生成されたトリガ・イベントに関連するメッセージであって第2のEASの活性化を引き起こすメッセージを、5GMSアーキテクチャ内のEASへ伝送するステップを含むことが可能である。
【0007】
[0007] 1つ以上の実施形態によれば、5Gメディア・ストリーミング(5GMS)アーキテクチャにおけるエッジ・サーバーのイベント・ドリブン型プロビジョニングのためのデバイスを提供することが可能である。デバイスは、プログラム・コードを記憶するように構成された少なくとも1つのメモリ;及び、プログラム・コードを読み込み、プログラム・コードによって指示されたとおりに動作するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含むことが可能である。プログラム・コードは:5GMSアプリケーション・プロバイダ(AP)が、第1のエッジ・アプリケーション・サーバー(EAS)の準備又は更新の間に、1つ以上のイベント・トリガ条件を設定することを、少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第1の設定コード;5GMSアプリケーション機能(AF)が第1のEASにおいて、第1のEASに関連するインジケータ・イベントに基づいて、第1のEASの1つ以上のイベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされていると判断することを、少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第1の判断コード;第1のEASのイベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされている旨の判断に応答して、5GMS APが、トリガ・イベントを生成することを、少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された生成コード;5GMS APが、第2のEASの準備又は更新の間に、第2のEASを活性化するための1つ以上の活性化条件を設定することを、少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第2の設定コード;5GMS APが、その生成されたトリガ・イベントは、第2のEASを活性化するための1つ以上の活性化条件のうちの少なくとも1つに関連していると判断することを、少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第2の判断コード;及び、生成されたトリガ・イベントに関連するメッセージであって第2のEASの活性化を引き起こすメッセージを、5GMSアーキテクチャ内のEASへ伝送することを、少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された伝送コードを含むことが可能である。
【0008】
[0008] 1つ以上の実施形態によれば、命令を記憶する非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体を提供することが可能である。命令は、5Gメディア・ストリーミング(5GMS)アーキテクチャにおけるエッジ・サーバーのイベント・ドリブン型プロビジョニングのためにデバイスの1つ以上のプロセッサにより実行されると、1つ以上のプロセッサに:5GMSアプリケーション・プロバイダ(AP)が、第1のエッジ・アプリケーション・サーバー(EAS)の準備又は更新の間に、1つ以上のイベント・トリガ条件を設定すること;5GMSアプリケーション機能(AF)が第1のEASにおいて、第1のEASに関連するインジケータ・イベントに基づいて、第1のEASの1つ以上のイベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされていると判断すること;第1のEASのイベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされている旨の判断に応答して、5GMS APが、トリガ・イベントを生成すること;5GMS APが、第2のEASの準備又は更新の間に、第2のEASを活性化するための1つ以上の活性化条件を設定すること;5GMS APが、その生成されたトリガ・イベントは、第2のEASを活性化するための1つ以上の活性化条件のうちの少なくとも1つに関連していると判断すること;及び、生成されたトリガ・イベントに関連するメッセージであって第2のEASの活性化を引き起こすメッセージを、5GMSアーキテクチャ内のEASへ伝送すること;を行わせる1つ以上の命令を含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
[0009] 開示される対象事項の更なる特徴、性質、及び種々の利点は、以下の詳細な説明及び添付の図面からより明らかになるであろう。
【
図1】[0010]
図1は、本件で説明される方法、装置、及びシステムが実装される可能性のある実施形態による環境を示す図である。
【
図2】[0011]
図2は、
図1の1つ以上のデバイスの例示的な構成要素のブロック図である。
【
図3】[0012]
図3は、実施形態によるメディア・ストリーミングのためのメディア・アーキテクチャのブロック図である。
【
図4】[0013]
図4は、実施形態による第5世代(5G)エッジ・ネットワーク・アーキテクチャの図である。
【
図5】[0014]
図5は、実施形態によるエッジ・アプリケーションを可能にするための5Gメディア・ストリーミング・アーキテクチャの図である。
【
図6】[0015]
図6は、メディア・ストリーミング・ネットワークにおけるエッジ・サーバーのイベント・ドリブン型プロビジョニングのための例示的なプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0016]
図1は、本件で説明される方法、装置、及びシステムが実装される可能性のある実施形態による環境100を示す図である。
図1に示すように、環境100は、ユーザー・デバイス110、プラットフォーム120、及びネットワーク130を含んでもよい。環境100のうちのデバイスは、有線接続、無線接続、又は、有線及び無線接続の組み合わせを介して相互接続されてもよい。
【0011】
[0017] ユーザー・デバイス110は、プラットフォーム120に関連する情報を、受信、生成、記憶、処理、及び/又は提供することが可能な1つ以上のデバイスを含む。例えば、ユーザー・デバイス110は、演算デバイス(例えば、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、ハンドヘルド・コンピュータ、スマート・スピーカ、サーバー等)、携帯電話(例えば、スマートフォン、無線電話など)、ウェアラブル・デバイス(例えば、一対のスマート・グラス又はスマート・ウォッチ)、又は類似のデバイスを含んでもよい。一部の実装では、ユーザー・デバイス110は、プラットフォーム120から情報を受信し及び/又はプラットフォーム120へ情報を送信することができる。
【0012】
[0018] プラットフォーム120は、本件の他の箇所で説明されるように、1つ以上のデバイスを含む。一部の実装では、プラットフォーム120は、クラウド・サーバー又はクラウド・サーバーのグループを含んでもよい。一部の実装では、プラットフォーム120は、特定のニーズに応じてソフトウェア・コンポーネントを交換できるように、モジュールであるように設計されてもよい。このように、プラットフォーム120は、様々な用途のために容易に及び/又は迅速に再構成されることが可能である。
【0013】
[0019] 一部の実装では、図示のように、プラットフォーム120は、クラウド演算環境122でホストされてもよい。特に、本件で説明される実装は、プラットフォーム120を、クラウド演算環境122でホストされるものとして説明しているが、一部の実装では、プラットフォーム120は、クラウド・ベースでなくてもよく(即ち、クラウド演算環境の外部で実装されてもよく)、又は部分的にクラウド・ベースであってもよい。
【0014】
[0020] クラウド演算環境122は、プラットフォーム120をホストする環境を含む。クラウド演算環境122は、プラットフォーム120をホストするシステム及び/又はデバイスの物理的な位置及び構成に関する知識をエンド・ユーザー(例えば、ユーザー・デバイス110)に要求しないサービスを、演算、ソフトウェア、データ・アクセス、ストレージ等に提供することができる。図示のように、クラウド演算環境122は、演算リソース124のグループ(全体的には「演算リソース(複数)124」と称し、個々には「演算リソース(単数)124」と称する)を含んでもよい。
【0015】
[0021] 演算リソース124は、1つ以上のパーソナル・コンピュータ、ワークステーション・コンピュータ、サーバー・デバイス、又はその他のタイプの演算及び/又は通信デバイスを含む。一部の実装では、演算リソース124は、プラットフォーム120をホストしてもよい。クラウド・リソースは、演算リソース124において実行する演算インスタンス、演算リソース124において提供される記憶デバイス、演算リソース124によって提供されるデータ転送デバイスなどを含んでもよい。一部の実装では、演算リソース124は、有線接続、無線接続、又は、有線及び無線接続の組み合わせを介して、他の演算リソース124と通信することができる。
【0016】
[0022]
図1に更に示されるように、演算リソース124は、1つ以上のアプリケーション(“APP”)124-1、1つ以上の仮想マシン(“VM”)124-2、仮想化されたストレージ(“VS”)124-3、1つ以上のハイパーバイザ(“HYP”)124-4等のようなクラウド・リソースのグループを含む。
【0017】
[0023] アプリケーション124-1は、ユーザー・デバイス110及び/又はプラットフォーム120によって提供又はアクセスされることが可能な1つ以上のソフトウェア・アプリケーションを含む。アプリケーション124-1は、ユーザー・デバイス110上にソフトウェア・アプリケーションをインストールして実行する必要性を排除することができる。例えば、アプリケーション124-1は、プラットフォーム120に関連するソフトウェア、及び/又は、クラウド演算環境122を介して提供されることが可能な他の任意のソフトウェアを含んでもよい。一部の実装では、1つのアプリケーション124-1は、仮想マシン124-2を介して、1つ以上の他のアプリケーション124-1へ/からの情報を送信/受信することができる。
【0018】
[0024] 仮想マシン124-2は、物理マシンのようなプログラムを実行するマシン(例えば、コンピュータ)のソフトウェア実装を含む。仮想マシン124-2は、仮想マシン124-2による現実の何らかのマシンに対する用途及び対応の程度に応じて、システム仮想マシン又はプロセス仮想マシンの何れかである可能性がある。システム仮想マシンは、完全なオペレーティング・システム(“OS”)の実行をサポートする完全なシステム・プラット・フォームを提供することができる。プロセス仮想マシンは、単一のプログラムを実行してもよく、単一のプロセスをサポートしてもよい。一部の実装では、仮想マシン124-2は、ユーザー(例えば、ユーザー・デバイス110)に代わって実行することが可能であり、データ管理、同期化、又は長時間データ転送のようなクラウド演算環境322のインフラストラクチャを管理することが可能である。
【0019】
[0025] 仮想化されたストレージ124-3は、演算リソース124の記憶システム又はデバイス内で仮想化技術を使用する1つ以上の記憶システム及び/又は1つ以上のデバイスを含む。一部の実装では、記憶システムのコンテキストの中で、仮想化のタイプは、ブロック仮想化及びファイル仮想化を含んでもよい。ブロック仮想化は、物理ストレージ又はヘテロジニアス構造に関係なく、記憶システムがアクセスを受けることができるようにする、物理ストレージからの論理ストレージの抽象化(又はセパレーション)を指してもよい。このセパレーションは、エンド・ユーザーのストレージをアドミニストレータがどのように管理するかについての柔軟性を、ストレージ・システムのアドミニストレータに許容する可能性がある。ファイル仮想化は、ファイル・レベルでアクセスされるデータと、ファイルが物理的に格納される場所との間の依存関係を排除することができる。これは、ストレージの使用、サーバーの統合、及び/又は、非破壊的なファイル移動のパフォーマンスを最適化できるようにする可能性がある。
【0020】
[0026] ハイパーバイザ124-4は、複数のオペレーティング・システム(例えば、“ゲスト・オペレーティング・システム”)が、演算リソース124のようなホスト・コンピュータ上で同時に実行することを可能にするハードウェア仮想化技術を提供することができる。ハイパーバイザ124-4は、ゲスト・オペレーティング・システムに対して仮想オペレーティング・プラットフォームを提示することができ、ゲスト・オペレーティング・システムの実行を管理することができる。様々なオペレーティング・システムの複数のインスタンスが、仮想化されたハードウェア・リソースを共有する可能性がある。
【0021】
[0027] ネットワーク130は、1つ以上の有線及び/又は無線ネットワークを含む。例えば、ネットワーク130は、セルラー・ネットワーク(例えば、第5世代(5G)ネットワーク、ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワーク、第3世代(3G)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク等)、公衆陸上移動網(PLMN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、電話網(例えば、公衆交換電話網(PSTN))、プライベート・ネットワーク、アドホック・ネットワーク、イントラネット、インターネット、光ファイバ・ベースのネットワーク等、及び/又は、これら又は他のタイプのネットワークの組み合わせを含んでもよい。
【0022】
[0028]
図1に示すデバイス及びネットワークの数及び配置は、一例として提供されている。実際には、
図1に示すものに対して、追加のデバイス及び/又はネットワーク、より少ないデバイス及び/又はネットワーク、異なるデバイス及び/又はネットワーク、又は別様に配置されたデバイス及び/又はネットワークが存在してもよい。更に、
図1に示す2つ以上のデバイスは、単一のデバイス内に実装されてもよいし、或いは、
図1に示す単一のデバイスは、複数の分散されたデバイスとして実装されてもよい。追加的又は代替的に、環境100のデバイス・セット(例えば、1つ以上のデバイス)は、環境100の別のデバイス・セットによって実行されるものとして説明される1つ以上の機能を実行してもよい。
【0023】
[0029]
図2は、
図1の1つ以上のデバイスの例示的な構成要素のブロック図である。デバイス200は、ユーザー装置110及び/又はプラットフォーム120に対応してもよい。
図2に示すように、デバイス200は、バス210、プロセッサ220、メモリ230、記憶素子240、入力素子250、出力素子260、及び通信インターフェース270を含んでもよい。
【0024】
[0030] バス210は、デバイス200の構成要素間の通信を可能にする構成要素を含む。プロセッサ220は、ハードウェア、ファームウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせで実装される。プロセッサ220は、中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、加速処理ユニット(APU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、又は別のタイプの処理要素である。一部の実装では、プロセッサ220は、機能を実行するようにプログラムされることが可能な1つ以上のプロセッサを含む。メモリ230は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リード・オンリー・メモリ(ROM)、及び/又は、別のタイプのダイナミック又はスタティック記憶デバイス(例えば、フラッシュ・メモリ、磁気メモリ、及び/又は、光メモリ)であってプロセッサ220による使用のための情報及び/又は命令を記憶するものを含む。
【0025】
[0031] 記憶素子240は、デバイス200の動作及び使用に関連する情報及び/又はソフトウェアを記憶する。例えば、記憶素子240は、ハード・ディスク(例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び/又はソリッド・ステート・ディスク)、コンパクト・ディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー・ディスク、カートリッジ、磁気テープ、及び/又は他のタイプの非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体を、対応するドライブとともに含んでもよい。
【0026】
[0032] 入力素子250は、ユーザー入力(例えば、タッチ・スクリーン・ディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、及び/又はマイクロホン)等を介して情報を受信することを、デバイス200が実行できるようにする構成要素を含む。追加的又は代替的に、入力素子250は、情報をセンシングするためのセンサー(例えば、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)素子、加速度計、ジャイロスコープ、及び/又はアクチュエータ)を含んでもよい。出力素子260は、デバイス200(例えば、ディスプレイ、スピーカ、及び/又は1つ以上の発光ダイオード(LED))からの出力情報を提供する構成要素を含む。
【0027】
[0033] 通信インターフェース270は、デバイス200が有線接続、無線接続、又は、有線及び無線接続の組み合わせ等を介して他のデバイスと通信することを可能にするトランシーバのような構成要素(例えば、トランシーバ及び/又は別個の受信機と送信機)を含む。通信インターフェース270は、デバイス200が、他のデバイスから情報を受信し、及び/又は、他のデバイスへ情報を提供することを可能にする。例えば、通信インターフェース270は、イーサーネット・インターフェース、光インターフェース、同軸インターフェース、赤外線インターフェース、無線周波数(RF)インターフェース、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)インターフェース、Wi-Fiインターフェース、セルラー・ネットワーク・インターフェース等を含んでもよい。
【0028】
[0034] デバイス200は、本件で説明される1つ以上のプロセスを実行することができる。デバイス200は、メモリ230及び/又は記憶素子240のような非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体によって記憶されたソフトウェア命令を実行するプロセッサ220に応答して、これらのプロセスを実行してもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、本件では非一時的なメモリ・デバイスとして定義される。メモリ・デバイスは、単一の物理ストレージ・デバイス内のメモリ空間、又は複数の物理ストレージ・デバイスに分散されたメモリ空間を含む。
【0029】
[0035] ソフトウェア命令は、メモリ230及び/又は記憶素子240内に、別のコンピュータ読み取り可能な媒体から、又は通信インターフェース470を介して別の装置から読み込まれてもよい。実行されると、メモリ230及び/又は記憶素子240に記憶されたソフトウェア命令は、プロセッサ220に、本件で説明される1つ以上のプロセスを実行させることができる。追加的又は代替的に、ハードワイヤード回路が、ソフトウェア命令の代わりに又はそれと組み合わせて使用され、本件で説明される1つ以上のプロセスを実行することができる。従って、本件で説明される実装は、ハードウェア回路とソフトウェアの何らかの特定の組み合わせに限定されない。
【0030】
[0036]
図2に示される構成要素の数及び配置は、一例として提供されている。実際には、デバイス200は、
図2に示されるものに対して、追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、又は別様に配置された構成要素を含んでもよい。追加的又は代替的に、デバイス200の構成要素のセット(例えば、1つ以上の構成要素)は、デバイス200の構成要素の別のセットによって実行されるものとして説明される1つ以上の機能を実行してもよい。
【0031】
[0037] 5Gメディア・ストリーミング(5GMS)システムは、アプリケーション機能(部)、アプリケーション・サーバー、及び、5Gメディア・ストリーミング・アーキテクチャからのインターフェースであって、ダウンリンク・メディア・ストリーミング・サービス若しくはアップリンク・メディア・ストリーミング・サービス又はその両方をサポートするインターフェース、のアセンブリであるとすることが可能である。5GMSアプリケーション・プロバイダは、5GMSシステムの機能部と対話するパーティ(party)であって、5GMSシステムの機能(部)と対話する5GMSアウェア・アプリケーション(5GMS Aware Application)を提供するパーティを含むことが可能である。5GMSアウェア・アプリケーションは、5GMSアプリケーション・プロバイダによって提供されるユーザー装置(UE)内のアプリケーションであって、5GMSアプリケーション・サービスのサービス・ロジックを含み、5GMSアーキテクチャで定められるインターフェース及びアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を介して、他の5GMSクライアント及びネットワーク機能(部)と対話するアプリケーションを指す可能性がある。5GMSクライアントは、5GMSダウンリンク(5GMSd)クライアント又は5GMSアップリンク(5GMSu)クライアントの何れか又は両方であるUE機能(部)を指す可能性がある。
【0032】
[0038] 5GMSdクライアントは、少なくとも5Gメディア・ストリーミング・プレーヤとダウンリンク・ストリーミングのためのメディア・セッション・ハンドラとを含むUE機能(部)であって、明確に定義された(well-defined)インターフェース/APIを介してアクセスされることが可能なUE機能(部)を指す可能性がある。5GMSuクライアントは、明確に定義されたインターフェース/APIを介してアクセスされることが可能な5GMSuサービスのオリジネータ(originator)を指す可能性がある。5GMSuメディア・ストリーマは、5GMSアプリケーション・プロバイダのアプリケーション・サーバー(AS)機能(部)に対してストリーミング・メディア・コンテンツのアップリンク配信を可能するUE機能(部)であって、メディア・キャプチャ及びその後のストリーミングのための5GMSuアウェア・アプリケーションと、メディア・セッション制御のためのメディア・セッション・ハンドラとの両方と対話するUE機能(部)を指す可能性がある。
【0033】
[0039] 動的ポリシーは、メディア・セッション中のアップリンク又はダウンリンク・アプリケーション・フローのための動的ポリシー及び課金制御(dynamic policy and charging control,PCC)ルールを指す可能性がある。エジェスト・セッション(egest session)は、5GMS ASから5GMSuアプリケーション・プロバイダへのアップリンク・メディア・ストリーミング・セッションを指す可能性がある。インジェスト・セッション(ingest session)は、メディア・コンテンツを5GMSd ASへアップロードするセッションを指す可能性がある。ポリシー・テンプレートは、5GMSアプリケーション・プロバイダ及びその結果としてのPCCルールに特有である(準静的な)ポリシー又は制御機能(Policy or Control Function,PCF)/ネットワーク・エクスポージャ機能(NEF)APIパラメータの集まりを指す可能性がある。ポリシー・テンプレートIDは、所望のポリシー・テンプレートであって、PCFが所望のPCCルールをコンパイルできるように、5Gシステムに対して適切なPCF/NEF APIを選択するために、5GMSdアプリケーション機能(AF)によって使用される所望のポリシー・テンプレートを識別することが可能である。メディア・プレーヤ・エントリは、メディア・プレゼンテーションを定義するドキュメント又はドキュメントへのポインタ(例えば、DASHのためのメディア・プレゼンテーション記述(MPD)又はビデオ・クリップ・ファイルへのユニフォーム・リソース・ロケータ(URL))を指す可能性がある。メディア・ストリーマ・エントリは、アップリンク・メディア・ストリーミング・セッションのエントリ・ポイントを定義するポインタ(例えば、URLの形式におけるもの)を指す可能性がある。プレゼンテーション・エントリは、HTML5ドキュメントのような、アプリケーション・プレゼンテーションを定義するドキュメント又はドキュメントへのポインタを指す可能性がある。
【0034】
[0040] プロビジョニング・セッションは、5GMSdアプリケーション・プロバイダによってインターフェース(M1d)で提供されるデータ構造であって、5GMSdアウェア・アプリケーションのセットに関連する5GMSd機能を設定するデータ構造を指す可能性がある。5GMSdメディア・プレーヤは、メディア再生エントリに基づいてメディア・プレゼンテーションの再生及びレンダリングを可能にし、再生、一時停止、シーク、停止のような幾つかの基本的な制御を、5GMSdアウェア・アプリケーションに対して明らかにする(exposing)UE機能部を指す可能性がある。サーバー・アクセス情報は、ストリーミング・セッションの受信をアクティブにするために必要とされるパラメータとアドレスのセット(5GMSd AF及び5GMSd ASアドレスを含む)を指す可能性がある。サービス及びコンテンツ・ディスカバリは、5GMSdアプリケーション・プロバイダが5GMSアウェア・アプリケーションに提供する機能及び手順であって、エンド・ユーザーが、利用可能なストリーミング・サービス及びコンテンツの提供を発見し、特定のサービス又はコンテンツ・アイテムをアクセスのために選択することを可能にするものを指す可能性がある。サービス通知は、5GMSアウェア・アプリケーションが5GMSサービス・アクセス情報を直接的に又はその情報を参照する形式で取得できるように、5GMSアウェア・アプリケーションと5GMSアプリケーション・プロバイダとの間で行われる手順を指す可能性がある。
【0035】
[0041] サード・パーティ・プレーヤは、APIを使用し、選択された5GMSd機能を実行して、メディア・コンテンツを再生するアプリケーションの一部を指す可能性がある。サード・パーティ・アップリンク・ストリーマは、APIを使用し、選択された5GMSu機能を実行して、メディア・コンテンツをキャプチャ及びストリーミングするアプリケーションの一部を指す可能性がある。
【0036】
[0042]
図3は、実施形態によるメディア・ストリーミングのためのメディア・アーキテクチャ300の図である。5GMSuアプリケーション・プロバイダ301は、アップリンク・ストリーミング・サービス又はダウンリンク・ストリーミング・サービスのために5GMSuを使用することができる。5GMSuアプリケーション・プロバイダ301は、5GMSで定義されたインターフェースを用いて5GMSクライアント304及びネットワーク機能を利用するために、5GMSアウェア・アプリケーション302をUE 303に提供することが可能である。5GMSアウェア・アプリケーション302は、5GMSアプリケーション・サービスのサービス・ロジックを含むことが可能であり、5GMSアーキテクチャで定義されたインターフェース及びAPIを介して、他の5GMSクライアント及びネットワーク機能と対話することが可能である。5GMS AS 305は、5Gメディア・アップリンク・ストリーミングに専用のASであってもよい。5GMSクライアント304は、5Gメディア・アップリンク・ストリーミングに専用のUE 303の内部機能であってもよい。
【0037】
[0043] 5GMS AF 306及び5GMS AS 305は、データ・ネットワーク(DN)307機能(部)であってもよい。トラステッドDN(trusted DN)内の機能(部)は、オペレータのネットワークによって信頼されていてもよい。従って、トラステッドDN内のAFは、全ての5Gコア機能(部)と直接的に通信することが可能である。外部DN内の機能(部)は、リンク320を使用してNEF 308を介して5Gコア機能(部)と通信できるだけである。
【0038】
[0044] メディア・アーキテクチャ300は、UE 303の内部機能と、5Gメディア・アップリンク・ストリーミングのための関連するネットワーク機能とを接続することが可能である。従って、メディア・アーキテクチャ300は、多数の機能を含む可能性がある。例えば、UE 303における5GMSクライアント304は、インターフェース/APIを介してアクセスされることが可能な5GMSサービスのオリジネータである可能性がある。5GMSクライアント304は、メディア・セッション・ハンドラ309及びメディア・ストリーマ310という2つのサブ機能を含むことが可能である。メディア・セッション・ハンドラ309は、メディア・セッションの配信を確立し、制御し、サポートするために、5GMS AF 306と通信することが可能である。メディア・セッション・ハンドラ309は、5GMSアウェア・アプリケーション302によって使用されることが可能なAPIを、明らかにすることが可能である。メディア・ストリーマ310は、メディア・コンテンツをストリーミングし、メディア・キャプチャ及びストリーミングのための5GMSアウェア・アプリケーション302と、メディア・セッション制御のためのメディア・セッション・ハンドラ309とにサービスを提供するために、5GMS AS 305と通信することが可能である。5GMSアウェア・アプリケーション302は、外部アプリケーション又はコンテンツ・サービス・プロバイダ特有のロジックを実装し、メディア・セッションの確立を可能にすることによって、5GMSクライアント304を制御することが可能である。5GMS AS 305は、例えば、5Gメディア機能(部)をホストすることが可能であり、且つコンテンツ配信ネットワーク(content delivery network,CDN)として実装されることが可能である。5GMSアプリケーション・プロバイダ301は、外部アプリケーション又はコンテンツ特有のメディア機能(部)であって、例えば、5GMSアウェア・アプリケーション302からメディアをストリーミングするために5GMSを使用するメディア・ストレージ、消費、トランスコーディング、及び再配信のようなものである可能性がある。5GMS AF 306は、UE 303におけるメディア・セッション・ハンドラ309及び/又は5GMSアプリケーション・プロバイダ301に、種々の制御機能を提供することが可能である。5GMS AF 306は、様々なPCF 311の処理に対するリクエストを中継又は開始したり、或いは他のネットワーク機能(部)と対話したりすることが可能である。5GMS AF 306は、N5インターフェース319によってPCF 311に接続されることが可能である。
【0039】
[0045] メディア・アーキテクチャ300は、多数の異なるインターフェースを含む可能性がある。例えば、リンク321は、メディア・アーキテクチャ300の使用を準備し且つフィードバックを得るために、5GMS AF 306によって明らかにされる5GMSプロビジョニングAPIであってもよいM1uに関連する可能性がある。リンク322は、5GMS AS 305によって明らかにされる5GMSパブリッシュAPIであってもよいM2uであって、DN 307のようなトラステッドDN内の5GMS AS 305が、ストリーミング・サービスのためのコンテンツを受信するように選択された場合に、使用される可能性のあるM2uに関することが可能である。リンク323は、DN 307のようなトラステッドDN内の5GMS AS 305においてホストするコンテンツの情報を交換するために使用される内部APIであってもよいM3uに関係することが可能である。リンク324は、メディア・コンテンツをストリーミングするためにメディア・ストリーマ310に対して5GMS AS 323が明らかにするメディア・アップリンク・ストリーミングAPIであってもよいM4uに関連することが可能である。リンク325は、メディア・セッション処理、制御及び支援のために、メディア・セッション・ハンドラに対して5GMS AF 305が明らかにしたメディア・セッション・ハンドリングAPIであって、例えば、認可及び認証などの適切なセキュリティ・メカニズムも包含するものであってもよいM5uに関連することが可能である。リンク326は、5GMS機能を利用するために、5GMSアウェア・アプリケーション302に対してメディア・セッション・ハンドラ309が明らかにしたUE 303メディア・セッション・ハンドリングAPIであってもよいM6uに関連することが可能である。リンク327は、メディア・ストリーマ310を利用するために、5GMSアウェア・アプリケーション302及びメディア・セッション・ハンドラ309に対してメディア・ストリーマ310が明らかにしたメディア・ストリーマAPIであってもよいM7uに関連する可能性がある。リンク328は、例えば、5GMSアウェア・アプリケーション302と5GMSアプリケーション・プロバイダ301との間の情報交換のために、例えばサービス・アクセス情報を5GMSアウェア・アプリケーション302に提供するために、使用されるアプリケーションAPIであってもよいM8uに関連することが可能である。また、UE 303は、インターフェースM6u 326及びM7u 327が明らかにされないように、自己完結的の方式(self-contained manner)で実現されてもよい。
【0040】
[0046]
図4は、実施形態による5Gエッジ・ネットワーク・アーキテクチャ400の図である。エッジ・データ・ネットワーク(EDN)401は、ローカル・データ・ネットワークである。エッジ・アプリケーション・サーバー(EAS)402、及びエッジ・イネーブラ・サーバー(EES)403は、EDN 401内に含まれる。エッジ・コンフィギュレーション・サーバー(ECS)404は、EES 403をホストするEDN 401の詳細を含むEES 403に関連するコンフィギュレーションを提供する。ユーザー装置(UE)405は、アプリケーション・クライアント(AC)406、及びエッジ・イネーブラ・クライアント(EEC)407を含む。EAS 402,EES 403,及びECS 404は、3GPPコア・ネットワーク408と相互作用することが可能である。
【0041】
[0047] EES 403は、EAS 402及びEEC 407に必要とされるサポート機能を提供する。EES 403の機能は:コンフィギュレーション情報をEEC 407へ供給すること;EASとのアプリケーション・データ・トラフィックの交換を可能にすること;例えば3GPP TS23.222で規定されているようなAPI呼び出し元(又はAPIインボーカー)(API invoker)及びAPIエクスポージング機能(API exposing function)をサポートすること;直接的に(例えば、PCFを介して)又は間接的に(例えば、サービス能力エクスポージャ機能(SCEF)/NEF/SCEF+NEFを介して)ネットワーク機能の能力にアクセスするために、3GPPコア・ネットワーク408と相互作用すること;アプリケーション・コンテキスト転送の機能をサポートすること;リンクEDGE-3を介したEAS 402へのサービス能力及び3GPPネットワークの外部エクスポージャをサポートすること;EEC 407及びEASのための登録の機能(即ち、登録、更新、及び登録解除)をサポートすること;及び要求に応じてEAS 402のインスタンス化をトリガする機能をサポートすることを含む可能性がある。
【0042】
[0048] EEC 407は、ACに必要とされるサポート機能を提供する。EEC 407の機能は:EAS 402とのアプリケーション・データ・トラフィックの交換を可能にするためのコンフィギュレーション情報の抽出及び準備;EDN 401において利用可能なEAS 402の発見;を含むことが可能である。
【0043】
[0049] ECS 404は、EEC 407がEES 403と接続するために必要とされるサポート機能を提供する。ECS 404の機能は:EEC 407に対するエッジ・コンフィギュレーション情報、例えば、EEC 407がEES 403に接続するための情報(例えば、LADNに適用可能なサービス・エリア情報)、及びEES 403との接続を確立するための情報(URIなど)を準備すること;EES 403に対する登録の機能(即ち、登録、更新、及び登録解除)をサポートすること;3GPP TS23.222に規定されているようなAPIインボーカー及びAPIエクスポージング機能の機能をサポートすること;及び、直接的に(例えば、PCF)又は間接的に(例えば、SCEF/NEF/SCEF+NEFを介して)ネットワーク機能の能力にアクセスするために、3GPPコア・ネットワーク408と相互作用することである。
【0044】
[0050] AC 406は、クライアント機能を実行するUE 405内に常駐するアプリケーションである。
【0045】
[0051] EAS 402は、EDN 401内に常駐するアプリケーション・サーバーであり、サーバー機能を実行する。AC 406は、エッジ・コンピューティングの利益とともにアプリケーションのサービスを利用するために、EAS 402に接続する。アプリケーションのサーバー機能はEAS 402としてのみ利用可能である、という可能性がある。しかしながら、特定のサーバー機能が、エッジ及びクラウドの両方で、それぞれクラウド内に常駐するEAS 402及びアプリケーション・サーバーとして利用可能である、という可能性もある。EAS 402及びそのクラウド・アプリケーション・サーバーの対応物によって提供されるサーバー機能は、同じであってもよいし又は異なっていてもよい;それらが異なる場合、ACとやり取りされるアプリケーション・データ・トラフィックも相違する可能性がある。EAS 402は、様々な方法で3GPPコア・ネットワーク408の能力を消費する可能性があり、例えば:EAS 402が3GPPコア・ネットワーク408によって信頼されるエンティティである場合には、3GPPコア・ネットワーク408の機能APIを、直接的に呼び出す可能性があり;EAS 402は、3GPPコア・ネットワーク408の機能を、EES 403を介して呼び出す可能性があり;EAS 402は、3GPPコア・ネットワーク408の機能を、能力エクスポージャ機能(capability exposure
functions)、例えば、SCEF又はNEFを介して呼び出す可能性がある。
【0046】
[0052] アーキテクチャ400は、エッジ・アプリケーションを可能にするための多数の異なるインターフェースを含む可能性があり、これらはリファレンス・ポイント(reference
points)と言及されてもよい。例えば、リンクEDGE-1は、EES 403とEEC 407の間の相互作用を可能にするリファレンス・ポイントとすることが可能である。これは、EEC 407のEES 403に対する登録及び登録解除;EAS 402コンフィギュレーション情報の検索及び準備;並びに、EDN 401内で利用可能なEAS 402の発見;をサポートする。
【0047】
[0053] リンクEDGE-2は、EES 403と3GPPコア・ネットワーク408との間の相互作用を可能にするリファレンス・ポイントとすることが可能である。これは:例えば、3GPP TS23.501,3GPP TS23.502,3GPP TS29.522,3GPP TS23.682,3GPP TS29.122において定義されるようなSCEF及びNEF APIを介して;又はMNO信頼ドメイン内に配備されたEES 403を用いて(3GPP TS23.501の条項5.13,3GPP TS23.503,3GPP TS23.682を参照されたい)、ネットワーク能力情報を取り出すために3GPPコア・ネットワーク408の機能及びAPIにアクセスすることをサポートする。リンクEDGE-2は、様々な配備モデルを考慮して、EPS又は5GSの3GPPリファレンス・ポイント又はインターフェースを再利用することができる。
【0048】
[0054] リンクEDGE-3は、EES 403とEAS 402の間の相互作用を可能にするリファレンス・ポイントであるとすることが可能である。これは:可用性情報(例えば、時間制約、位置制約)を伴うEAS 402の登録;EES 403からのEAS 402の登録解除;アプリケーション・コンテキスト転送をサポートするためのターゲットEAS 402情報の発見;、ネットワーク能力情報(例えば、位置情報、サービス品質(QoS)関連情報)へのアクセスの提供;及び特定のQoSによるACとEAS 402の間のデータ・セッションのセットアップの要求;をサポートする。
【0049】
[0055] リンクEDGE-4は、ECS 404とEEC 407の間の総合作用を可能にするリファレンス・ポイントとすることが可能である。これは:EEC 407に対してエッジ・コンフィギュレーション情報を準備することをサポートする。
【0050】
[0056] リンクEDGE-5は、ACとEEC 407の間の相互作用を可能にするリファレンス・ポイントであるとすることが可能である。
【0051】
[0057] リンクEDGE-6は、ECS 404とEES 403の間の相互作用を可能にするリファレンス・ポイントであるとすることが可能である。これは:EES 403情報のECS 404に対する登録をサポートする。
【0052】
[0058] リンクEDGE-7は、EAS 402と3GPPコア・ネットワーク408の間の相互作用を可能にするリファレンス・ポイントであるとすることが可能である。これは:例えば、3GPP TS23.501,3GPP TS23.502,3GPP TS29.522,3GPP TS23.682,3GPP TS29.122において定義されるようなSCEF及びNEF APIを介して;又はMNO信頼ドメイン内に配備されたEAS 402を用いて(3GPP TS23.501の条項5.13,3GPP TS23.682を参照されたい)、ネットワーク能力情報を取り出すために3GPPコア・ネットワーク408の機能及びAPIにアクセスすることをサポートする。リンクEDGE-7は、様々な配備モデルを考慮して、EPS又は5GSの3GPPリファレンス・ポイント又はインターフェースを再利用することができる。
【0053】
[0059] リンクEDGE-8は、ECS 404と3GPPコア・ネットワーク408の間の相互作用を可能にするリファレンス・ポイントであるとすることが可能である。これは:a)例えば、3GPP TS23.501,3GPP TS23.502,3GPP TS29.522,3GPP TS23.682,3GPP TS29.122において定義されるようなSCEF及びNEF APIを介して;及びMNO信頼ドメイン内に配備されたECS 404を用いて(3GPP TS23.501の条項5.13,3GPP TS23.682を参照されたい)、ネットワーク能力情報を取り出すために3GPPコア・ネットワーク408の機能及びAPIにアクセスすることをサポートする。リンクEDGE-8は、様々な配備モデルを考慮して、EPS又は5GSの3GPPリファレンス・ポイント又はインターフェースを再利用することができる。
【0054】
[0060] AC 406は、適切なEASを発見するために、EEC 407を介してEES 403に問い合わせを送ることが可能である。この問い合わせにおいて、AC 406は、適切なEASの所望の特徴を定義するEAS発見フィルタを含んでいる。応答において、EEC 407は、一致するEASのリスト、及びそれらの幾つかの特徴をAC 406に提供する。次いで、AC 406は、リストから最良のEASを選択する。
【0055】
[0061]
図5は、実施形態によるエッジ・アプリケーションを可能にするためのエッジ拡張を伴う5Gメディア・ストリーミング・アーキテクチャ500の図である。5GMSアプリケーション・プロバイダ501、5GMSアウェア・アプリケーション502、UE 503、5GMSクライアント504、5GMS AS 505、5GMS AF 506、DN 507、NEF 508、メディア・セッション・ハンドラ509、メディア・ストリーマ510、及びPCF 511は、インターフェースM1 521、M2 522、M3 523、M4 524、M5 525、M6 526、M7 527、M8 528、N5 519、及びN33 520とともに、
図3におけるそれらの対応物と同様であり、従って、これらの構成要素の詳細な説明は省略する。
【0056】
[0062] アーキテクチャ500は、5GMS AF 506の一部としてのEES 550と、DN 507におけるEAS 522と、メディア・セッション・ハンドラ509の一部としてのEEC 554と、ECS 556とを含む。EEC 554は、Edge-1インターフェース570によってEES 550に接続される。EAS 552は、Edge-3インターフェース572によってEES 550に接続される。EEC 554は、Edge-4インターフェース574によってECS 556に接続される。EEC 554は、Edge-5インターフェース576によって5GMSアウェア・アプリケーション502に接続される。ECS 556は、Edge-6インターフェース578によってEES 550に接続される。最後に、Edge-9インターフェース580は、EES
550に接続される.
[0063]
図5では、5GMSアプリケーション・プロバイダ(AS)は、M1インターフェースを使用して、セッションの準備(プロビジョニング)を5GMS AFに要求する。次いで、同じインターフェースを通して、APは、サーバー証明書(server certificate)、コンテンツ準備、コンテンツ・ホスティング・コンフィギュレーション、報告、消費報告、ポリシー、及びその他のものを含む様々なセッション特徴の準備を要求する。
【0057】
[0064]
図5では、5GMSアプリケーション・プロバイダ(AS)は、M1インターフェースを使用して、セッションの準備(プロビジョニング)を5GMS AFに要求する。次いで、同じインターフェースを通して、APは、サーバー証明書(server certificate)、コンテンツ準備、コンテンツ・ホスティング・コンフィギュレーション、報告、消費報告、ポリシー、及びその他のものを含む様々なセッション特徴の準備を要求する。
【0058】
[0065] 上述したように、3GPP TS23.558において定義されている現在の5Gエッジ・アーキテクチャは、アプリケーション・クライアントによるエッジ・アプリケーションの発見を定義しているだけである。3GPP TS26.501は、メディア・ストリーミング・アーキテクチャを定義しているだけである。それは最近5GMSAアーキテクチャの一部としてのTS23.558エッジ・アーキテクチャの使用を、拡張として追加した。しかしながら、そのようなサービスを提供する実際の方法は定義されていない。
【0059】
[0066] そこで、本開示の実施形態は、実行中のエッジ・サーバーのトリガ・イベントに基づく新しいエッジ・サーバーの準備方法を提供する。
【0060】
[0067] 本開示の態様は、5GMS M1インターフェースを拡張することを対象としている。本開示の実施形態は、既存のEASサーバーに対してイベントを設定することを可能にし、その結果、EASプロファイルが特定の条件に達すると、1つ以上のイベントが発行される。本開示の実施形態は、新しいEASサーバーを活性化するために、別のEASサーバーからイベントを予約し(subscribing)、受信することを可能にする。
【0061】
[0068] EASの特徴は、29.55でEASProfileとして知られているそのプロファイルによって定義される。EASプロファイルは、その動作中に変化する可能性がある。これらのサービスKPIのうちの幾つかは、以下のように定義される:
テーブル1:タイプEASServiceKPIの定義
【0062】
【表1】
[0069] 本開示の実施形態は、表1からのKPIパラメータを含む1つ以上のKPIパラメータに基づいてイベントを定義する。1つ以上のパラメータが或る値に達すると、5 GMS AS/EASは、対応するイベントを生成してもよい。そのイベントは、データ収集AFを使用して収集することが可能である。
【0063】
[0070] 5GMSアプリケーション・サービス・プロバイダ(AP)は、新しいEASを準備する場合に、イベント・トリガ条件を設定することが可能である。イベント・トリガ条件は、活性化トリガ・パラメータで搬送されることが可能である。一実施形態では、イベントは、EdgeResourcesConfigurationドキュメント及び/又は記述子にパラメータを追加することによって設定されることが可能である。一実施形態では、5GMSアプリケーション・サービス・プロバイダは、新しいEASを準備する場合にイベント・トリガ条件を設定する。イベント・トリガ条件は、活性化トリガ・パラメータで搬送されることが可能である。一例として、「TriggeringEvents」として知られる新しいプロパティ及び/又はパラメータは、以下の表2に詳述されているように、EdgeResourcesConfigurationリソースに追加されてもよい。
【0064】
表2:EdgeResourcesConfigurationリソースの定義
【0065】
【表2】
[0071] 同一の又は別の実施形態では、イベントは、イベント準備API(R1)を使用して設定されることが可能である。
【0066】
[0072] 一態様によれば、5GMSアプリケーション・プロバイダは、5GMS AFによって新しいエッジ・サーバーを開始するための条件を設定することが可能である。アプリケーション・プロバイダは、M1インターフェースを介してエッジ・サーバーのプロビジョニングを更新又は作成する間に、動作しているエッジ・サーバーE1においてイベントを生成するための条件を設定することが可能である。アプリケーション・プロバイダはまた、M1インターフェースを介してエッジ・サーバーのプロビジョニングを更新又は作成する間に、新しいエッジ・サーバーE2を活性化するための活性化条件を設定することも可能である。5GMS AFは、そのプロビジョニングの間に、E1によって定義されたイベントに加入することができる。E1における条件のうちの何れかが、設定された限界に到達するか、又は何れかの条件が満たされると、5GMS AF/EASはイベントを発行する可能性がある。一部の実施形態では、5GMS AFは、E1イベントに加入済みである可能性があるので、E1によって発行されたイベントを受信する。5GMS AFは、受信した特定のイベントがE2に関する何らかの活性化条件を満たすことをチェックすることができる。その条件が満たされている場合、5GMS AFは、E2サーバーを活性化することができる。
【0067】
[0073]
図6は、5Gメディア・ストリーミング・ネットワークにおけるエッジ・サーバーのイベント・ドリブン型プロビジョニングのための例示的なプロセス600のフローチャートである。
【0068】
[0074] 動作605において、第1のエッジ・アプリケーション・サーバーの準備又は更新の間に、5GMSアプリケーション・プロバイダ(AP)が、1つ以上のイベント・トリガ条件を設定することが可能である。一部の実施形態において、1つ以上のイベント・トリガ条件は、第1のエッジ・アプリケーション・サーバーの1つ以上の動的なパラメータに基づいている可能性がある。一部の実施形態において、1つ以上のイベント・トリガ条件は、第1のエッジ・アプリケーション・サーバーによりサポートされるアプリケーション・クライアント(AC)からの最大リクエスト・レートに基づいている可能性がある。1つ以上のイベント・トリガ条件は、アプリケーション・クライアント(AC)によりサービス・リクエストについて通知された最大レスポンス時間に基づいている可能性がある。一部の実施形態において、1つ以上のイベント・トリガ条件は、アプリケーション・クライアント(AC)による使用のために第1のエッジ・アプリケーション・サーバーで利用可能な時間の最大パーセンテージ、ACによる使用のために第1のエッジ・アプリケーション・サーバーで利用可能な最大演算リソース、ACによる使用のために第1のエッジ・アプリケーション・サーバーで利用可能な最大グラフィカル演算リソース、ACによる使用のために第1のエッジ・アプリケーション・サーバーで利用可能な最大メモリ・リソース、ACによる使用のために第1のエッジ・アプリケーション・サーバーで利用可能な最大ストレージ・リソース、又は、ACによる使用のために第1のエッジ・アプリケーション・サーバーで利用可能な最大接続帯域幅のうちの少なくとも1つに基づいている可能性がある。
[0075] 動作610において、第1のエッジ・アプリケーション・サーバーに関連するインジケータ・イベントは、5GMSアプリケーション機能(AF)によって、第1のEASに関連するインジケータ・イベントに基づいて、第1のEASのイベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされていると判断される。その判断するステップは、第1のエッジ・アプリケーション・サーバーの1つ以上のイベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされていることを示すトリガ・イベントを、第1のエッジ・アプリケーション・サーバーにより発行するステップ;及び、5GMS AFが、第1のエッジ・アプリケーション・サーバーのトリガ・イベントをリスニングするステップを含む。
【0069】
[0076] 動作615において、第2のエッジ・アプリケーション・サーバーの準備又は更新の間に、5GMS APが、第2のエッジ・アプリケーション・サーバーを活性化するための1つ以上の活性化条件を設定することが可能である。一部の実施形態において、1つ以上の活性化条件は、トリガ・イベント・パラメータを、エッジ・リソース設定記述子に加えることに基づいて設定されることが可能である。一部の実施形態において、1つ以上の活性化条件は、イベント準備アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を使用して設定されることが可能である。
【0070】
[0077] 動作620において、第1のEASのイベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされている旨の判断に応答して、5GMS APが、トリガ・イベントを生成することが可能である。
【0071】
[0078] 動作625において、5GMS APが、その生成されたトリガ・イベントは、第2のEASを活性化するための活性化条件のうちの少なくとも1つに関連していると判断し、及び/又は、第2のエッジ・アプリケーション・サーバーは、生成されたトリガ・イベントに関連する、5GMSアーキテクチャ内のEASへのメッセージであって第2のEASの活性化を引き起こすメッセージに基づいて、活性化されることが可能である。
【0072】
[0079]
図6は、プロセス600の例示的なブロックを示しているが、一部の実装において、プロセス600は、
図6に示されているものに対して、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、又は別様に配置されたブロックを含んでもよい。追加的又は代替的に、プロセス600のブロックのうちの2つ以上が、並行して実行されてもよい。
【0073】
[0080] 更に、提案された方法は、処理回路(例えば、1つ以上のプロセッサ又は1つ以上の集積回路)によって実施されてもよい。一例において、1つ以上のプロセッサは、提案された方法のうちの1つ以上を実行するために、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されたプログラムを実行する。
【0074】
[0081] 上述の技術は、コンピュータ読み取り可能な命令を用いてコンピュータ・ソフトウェアとして実装され、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体に物理的に記憶されることが可能である。
【0075】
[0082] 本開示の実施形態は、別々に又は任意の順序で組み合わせて使用されてもよい。更に、実施形態(及びそれらの方法)の各々は、処理回路(例えば、1つ以上のプロセッサ又は1つ以上の集積回路)によって実装されてもよい。一例において、1つ以上のプロセッサは、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されたプログラムを実行する。
【0076】
[0083] 前述の開示は、例示及び説明を提供しているが、網羅的であることや、実装を、開示された形態そのものに限定することを意図してはいない。修正及び変形が、上記の開示に照らして可能であるし、或いは実装の慣例から得られる可能性もある。
【0077】
[0084] 本件で使用される場合、用語「構成要素」は、ハードウェア、ファームウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせとして広く解釈されるように意図されている。
【0078】
[0085] 特徴の組み合わせがクレームに記載され及び/又は明細書に開示されていたとしても、これらの組み合わせは、可能な実装の開示を限定するようには意図されていない。実際、これらの特徴の多くは、クレームに具体的には記載されていない、及び/又は明細書に開示されていない方法で組み合わせられる可能性がある。以下に列挙される各従属クレームは、ただ1のクレームに直接的に従属する可能性があるが、可能な実装の開示は、各従属クレームを、クレーム・セット中の他の全てのクレームとの組み合わせにおけるものとして含んでいる。
【0079】
[0086] 本件で使用される要素、動作、又は命令の何れも、重要又は必須として、明示的にそのように記述されていない限り、解釈されるべきではない。また、本件で使用される場合、不定冠詞的な用語「ある」(“a” and “an”)は、1つ以上のアイテムを含むように意図されており、「1つ以上の」と可換に使用されてもよい。更に、本件で使用される場合、用語「セット」は、1つ以上のアイテム(例えば、関連するアイテム、非関連のアイテム、関連するアイテムと非関連のアイテムの組み合わせ)を含むように意図されており、「1つ以上の」と可換に使用されてもよい。1つのアイテムのみが意図される場合、用語「1つの」又は類似の言葉が使用される。また、本件で使用される場合、用語「有する(has)」、「有する(have)」、「有している」などは、オープン・エンドの用語であるように意図されている。更に、語句「~に基づいて」は、明示的に別意に記載されていない限り、「~に少なくとも部分的に基づいて」を意味するように意図されている。
【0080】
[0087] 付記
(付記1)
5Gメディア・ストリーミング(5GMS)アーキテクチャにおけるエッジ・アプリケーション・サーバーのイベント・ドリブン型プロビジョニングのための方法であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行され、前記方法は:
5GMSアプリケーション・プロバイダ(AP)が、第1のエッジ・アプリケーション・サーバー(EAS)の準備又は更新の間に、1つ以上のイベント・トリガ条件を設定するステップ;
5GMSアプリケーション機能(AF)が第1のEASにおいて、前記第1のEASに関連するインジケータ・イベントに基づいて、前記第1のEASの前記1つ以上のイベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされていると判断するステップ;
前記第1のEASの前記イベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされている旨の判断に応答して、前記5GMS APが、トリガ・イベントを生成するステップ;
前記5GMS APが、第2のEASの準備又は更新の間に、前記第2のEASを活性化するための1つ以上の活性化条件を設定するステップ;
前記5GMS APが、その生成されたトリガ・イベントは、前記第2のEASを活性化するための1つ以上の活性化条件のうちの少なくとも1つに関連していると判断するステップ;及び
前記生成されたトリガ・イベントに関連するメッセージであって前記第2のEASの活性化を引き起こすメッセージを、前記5GMSアーキテクチャ内のEASへ伝送するステップ;
を含む方法。
【0081】
(付記2)
付記1に記載の方法において、前記1つ以上の活性化条件は、トリガ・イベント・パラメータを、エッジ・リソース設定記述子に加えることに基づいて設定される、方法。
【0082】
(付記3)
付記1に記載の方法において、前記1つ以上の活性化条件は、イベント準備アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を使用して設定される、方法。
【0083】
(付記4)
付記1に記載の方法において、前記1つ以上のイベント・トリガ条件は、1つ以上の個々の基準を満たす前記第1のEASの1つ以上の動的なパラメータに基づいている、方法。
【0084】
(付記5)
付記4に記載の方法において、前記1つ以上のイベント・トリガ条件は、前記第1のEASによりサポートされるアプリケーション・クライアント(AC)からの最大リクエスト・レートに基づいている、方法。
【0085】
(付記6)
付記4に記載の方法において、前記1つ以上のイベント・トリガ条件は、アプリケーション・クライアント(AC)によりサービス・リクエストについて通知された最大レスポンス時間に基づいている、方法。
【0086】
(付記7)
付記4に記載の方法において、前記1つ以上のイベント・トリガ条件は、
アプリケーション・クライアント(AC)による使用のために前記第1のEASで利用可能な時間の最大パーセンテージ、
前記ACによる使用のために前記第1のEASで利用可能な最大演算リソース、
前記ACによる使用のために前記第1のEASで利用可能な最大グラフィカル演算リソース、
前記ACによる使用のために前記第1のEASで利用可能な最大メモリ・リソース、
前記ACによる使用のために前記第1のEASで利用可能な最大ストレージ・リソース、又は
前記ACによる使用のために前記第1のEASで利用可能な最大接続帯域幅
のうちの少なくとも1つに基づいている、方法。
【0087】
(付記8)
付記8に記載の方法において、前記5GMS AFが判断するステップは:
前記第1のEASの前記1つ以上のイベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされていることを示すトリガ・イベントを、前記第1のEASが発行するステップ;及び
前記5GMS AFが、前記第1のEASの前記トリガ・イベントをリスニングするステップ;
を含む、方法。
【0088】
(付記9)
5Gメディア・ストリーミング(5GMS)アーキテクチャにおけるエッジ・アプリケーション・サーバーのイベント・ドリブン型プロビジョニングのためのデバイスであって、前記デバイスは:
プログラム・コードを記憶するように構成された少なくとも1つのメモリ;及び
前記プログラム・コードを読み込み、前記プログラム・コードによって指示されたとおりに動作するように構成された少なくとも1つのプロセッサ;
を含み、前記プログラム・コードは:
5GMSアプリケーション・プロバイダ(AP)が、第1のエッジ・アプリケーション・サーバー(EAS)の準備又は更新の間に、1つ以上のイベント・トリガ条件を設定することを、前記少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第1の設定コード;
5GMSアプリケーション機能(AF)が第1のEASにおいて、前記第1のEASに関連するインジケータ・イベントに基づいて、前記第1のEASの前記1つ以上のイベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされていると判断することを、前記少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第1の判断コード;
前記第1のEASの前記イベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされている旨の判断に応答して、前記5GMS APが、トリガ・イベントを生成することを、前記少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された生成コード;
前記5GMS APが、第2のEASの準備又は更新の間に、前記第2のEASを活性化するための1つ以上の活性化条件を設定することを、前記少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第2の設定コード;
前記5GMS APが、その生成されたトリガ・イベントは、前記第2のEASを活性化するための1つ以上の活性化条件のうちの少なくとも1つに関連していると判断することを、前記少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第2の判断コード;及び
前記生成されたトリガ・イベントに関連するメッセージであって前記第2のEASの活性化を引き起こすメッセージを、前記5GMSアーキテクチャ内のEASへ伝送することを、前記少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された伝送コード;
を含む、デバイス。
【0089】
(付記10)
付記9に記載のデバイスにおいて、前記1つ以上の活性化条件は、トリガ・イベント・パラメータを、エッジ・リソース設定記述子に加えることに基づいて設定される、デバイス。
【0090】
(付記11)
付記9に記載のデバイスにおいて、前記1つ以上の活性化条件は、イベント準備アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を使用して設定される、デバイス。
【0091】
(付記12)
付記9に記載のデバイスにおいて、前記1つ以上のイベント・トリガ条件は、1つ以上の個々の基準を満たす前記第1のEASの1つ以上の動的なパラメータに基づいている、デバイス。
【0092】
(付記13)
付記12に記載のデバイスにおいて、前記1つ以上のイベント・トリガ条件は、前記第1のEASによりサポートされるアプリケーション・クライアント(AC)からの最大リクエスト・レートに基づいている、デバイス。
【0093】
(付記14)
付記12に記載のデバイスにおいて、前記1つ以上のイベント・トリガ条件は、アプリケーション・クライアント(AC)によりサービス・リクエストについて通知された最大レスポンス時間に基づいている、デバイス。
【0094】
(付記15)
付記12に記載のデバイスにおいて、前記1つ以上のイベント・トリガ条件は、
アプリケーション・クライアント(AC)による使用のために前記第1のEASで利用可能な時間の最大パーセンテージ、
前記ACによる使用のために前記第1のEASで利用可能な最大演算リソース、
前記ACによる使用のために前記第1のEASで利用可能な最大グラフィカル演算リソース、
前記ACによる使用のために前記第1のEASで利用可能な最大メモリ・リソース、
前記ACによる使用のために前記第1のEASで利用可能な最大ストレージ・リソース、又は
前記ACによる使用のために前記第1のEASで利用可能な最大接続帯域幅
のうちの少なくとも1つに基づいている、デバイス。
【0095】
(付記16)
付記9に記載のデバイスにおいて、前記第1の判断コードは、更に:
前記第1のEASの前記1つ以上のイベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされていることを示すトリガ・イベントを、前記第1のEASが発行することを、前記少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された発行コード;
;及び
前記5GMS AFが、前記第1のEASの前記トリガ・イベントをリスニングすることを、前記少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成されたリスニング・コード;
を含む、デバイス。
【0096】
(付記17)
命令を記憶する非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記命令は、5Gメディア・ストリーミング(5GMS)アーキテクチャにおけるエッジ・サーバーのイベント・ドリブン型プロビジョニングのためにデバイスの1つ以上のプロセッサにより実行されると、前記1つ以上のプロセッサに:
5GMSアプリケーション・プロバイダ(AP)が、第1のエッジ・アプリケーション・サーバー(EAS)の準備又は更新の間に、1つ以上のイベント・トリガ条件を設定すること;
5GMSアプリケーション機能(AF)が第1のEASにおいて、前記第1のEASに関連するインジケータ・イベントに基づいて、前記第1のEASの前記1つ以上のイベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされていると判断すること;
前記第1のEASの前記イベント・トリガ条件のうちの少なくとも1つが満たされている旨の判断に応答して、前記5GMS APが、トリガ・イベントを生成すること;
前記5GMS APが、第2のEASの準備又は更新の間に、前記第2のEASを活性化するための1つ以上の活性化条件を設定すること;
前記5GMS APが、その生成されたトリガ・イベントは、前記第2のEASを活性化するための1つ以上の活性化条件のうちの少なくとも1つに関連していると判断すること;及び
前記生成されたトリガ・イベントに関連するメッセージであって前記第2のEASの活性化を引き起こすメッセージを、前記5GMSアーキテクチャ内のEASへ伝送すること;
を行わせる1つ以上の命令を含む、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(付記18)
付記17に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、前記1つ以上の活性化条件は、トリガ・イベント・パラメータを、エッジ・リソース設定記述子に加えることに基づいて設定される、記憶媒体。
【0097】
(付記19)
付記17に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、前記1つ以上の活性化条件は、イベント準備アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を使用して設定される、記憶媒体。
【0098】
(付記20)
付記17に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、前記1つ以上のイベント・トリガ条件は、1つ以上の個々の基準を満たす前記第1のEASの1つ以上の動的なパラメータに基づいている、記憶媒体。
【国際調査報告】