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特表2024-516015ネットワークエンティティ、UE及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-11
(54)【発明の名称】ネットワークエンティティ、UE及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/32 20090101AFI20240404BHJP
   H04W 12/06 20210101ALI20240404BHJP
   H04W 8/24 20090101ALI20240404BHJP
【FI】
H04W36/32
H04W12/06
H04W8/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023567039
(86)(22)【出願日】2022-04-27
(85)【翻訳文提出日】2023-10-31
(86)【国際出願番号】 JP2022019164
(87)【国際公開番号】W WO2022234807
(87)【国際公開日】2022-11-10
(31)【優先権主張番号】2106571.9
(32)【優先日】2021-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】チェン ユーファー
(72)【発明者】
【氏名】グプタ ニーラジ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH22
5K067JJ39
(57)【要約】
通信システムにおいてRAN装置(5)を含む第1のネットワークエンティティによって実行される方法が開示される。この方法は、UE(3)のモビリティ状態に関する情報を得ることと、モビリティ状態に基づいてUE(3)のモビリティ特有構成を決定することと、モビリティ特有構成でUE(3)を構成するための構成情報を提供することと、を含む。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムにおいて第1のネットワークエンティティによって実行される方法であって、
ユーザ機器(User Equipment;UE)のモビリティ状態に関する情報を得ることと、
前記モビリティ状態に基づいて前記UEのモビリティ特有構成を決定することと、
前記モビリティ特有構成で前記UEを構成するための構成情報を提供することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記モビリティ特有構成を決定する前に前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報の認証を実行することを含み、
前記決定することは、前記認証が成功した際に実行される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記認証を実行することは、前記UEの予想される位置及び/又は予想される動きと、前記UEから収集された前記UEの位置情報及び/又は測定データと、の比較に基づいて実行される、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記認証を実行することは、前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報と、前記第1のネットワークエンティティ又は他のネットワークエンティティによって生成された前記UEのモビリティ状態に関する他の情報と、の比較に基づいて実行される、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEの、現在及び/又は予想されるモビリティ状態を識別する情報を含み、
前記決定することは、前記UEの、前記現在及び/又は予想されるモビリティ状態に基づいて実行される、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEが静止若しくは静止に近いかどうかを示すための指示子、及び/又は、前記UEの動きがカテゴライズされた複数のモビリティカテゴリのうちの一つを示す指示子を含む、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、モビリティに関する構成優先度を示すための指示子を含む、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、
Radio Resource Control(RRC)メッセージと、
UE Assistance Informationメッセージと、
Media Access Control(MAC) Control Element(CE)メッセージと、
Non-Access Stratum(NAS)メッセージと、
の少なくともいずれかを含む、
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記UEの前記モビリティ特有構成は、
モビリティ特有の測定構成、
モビリティ特有のPower Control(PC)構成、
モビリティ特有のPower Headroom Reporting(PHR)構成、
モビリティ特有のTime Alignment Timer構成、及び/又は、
モビリティ特有のページングエリア/トラッキングエリア構成、
のいずれか、又は、いずれかの組み合わせを含む、
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記構成情報を提供することは、
Radio Resource Control(RRC)シグナリングと、
RRC Reconfigurationメッセージと、
のいずれかを使用して実行される、
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、UEプロファイルに含まれる、
請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記得ることは、前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報を第2のネットワークエンティティから受信することを含み、
前記提供することは、前記構成情報を、前記UE又は第3のネットワークエンティティに提供することを含む、
請求項1乃至11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記得ることは、前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報を前記UEから受信することを含み、
前記提供することは、前記構成情報を、前記UE又は第2のネットワークエンティティに提供することを含む、
請求項1乃至11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のネットワークエンティティは、
Radio Access Network(RAN)Intelligent Controller(RIC)エンティティと、
non-real time RICと、
near-real time RICと、
の少なくともいずれかを含む、
請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のネットワークエンティティは、
コアネットワークコントロールプレーン機能と、
Unified Data Management(UDM)機能と、
Home Subscriber Server(HSS)と、
の少なくともいずれかを含む、
請求項12又は13に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のネットワークエンティティは、Operations, Administration and Maintenance(OAM)機能を含む、
請求項12又は13に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のネットワークエンティティは、
Radio Access Network(RAN)機器と、
基地局のCentral Unit(CU)と、
基地局のDistributed Unit(DU)と、
統合基地局と、
の少なくともいずれかを含む、
請求項1乃至16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のネットワークエンティティは、
Radio Access Network(RAN)Intelligent Controller(RIC)エンティティと、
near-real time RICと、
non-real time RICと、
の少なくともいずれかを含む、
請求項1乃至17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のネットワークエンティティは、
コアネットワークコントロールプレーン機能と、
Session Management Function(SMF)と、
の少なくともいずれかを含む、
請求項1乃至18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
通信システムにおいてユーザ機器(User Equipment;UE)によって実行される方法であって、
前記UEのモビリティ特有構成を決定するのをサポートするための、前記UEのモビリティ状態に関する情報を、ネットワークエンティティに提供することを含む、
方法。
【請求項21】
前記ネットワークエンティティ又は他のネットワークエンティティから、前記モビリティ特有構成で前記UEを構成するための構成情報を受信すること含む、
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEの前記モビリティ状態に対応する前記UEのデバイスタイプを識別する情報を含む、
請求項1乃至21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEの位置を識別する情報を含む、
請求項1乃至22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、
前記UEが静止していると予期される時刻又は期間を識別する情報、
前記UEが静止していると予期される位置を識別する情報、
前記UEが移動していると予期される時刻又は期間を識別する情報、
前記UEが移動していると予期される移動先又は移動元の位置を識別する情報、
前記UEの動きが範囲内に制限されていると予期される地理的領域を識別する情報、及び/又は、
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報についての情報の信頼度を識別する情報、
のいずれか、又は、いずれかの組み合わせを含む、
請求項1乃至23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報についての情報の信頼度を識別する情報を含み、
前記決定することは、前記信頼度に基づいて実行される、
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
通信システムのための第1のネットワークエンティティであって、
ユーザ機器(User Equipment;UE)のモビリティ状態に関する情報を得る手段と、
前記モビリティ状態に基づいて前記UEのモビリティ特有構成を決定する手段と、
前記モビリティ特有構成で前記UEを構成するための構成情報を提供する手段と。
を備える、第1のネットワークエンティティ。
【請求項27】
通信システムのためのユーザ機器(User Equipment;UE)であって、
前記UEのモビリティ特有構成を決定するのをサポートするための、前記UEのモビリティ状態に関する情報を、ネットワークエンティティに提供する手段を備える、
UE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信システムに関する。本開示は、3rd Generation Partnership Project(3GPP(登録商標))標準又は同等の標準又は派生した標準(LTE-Advanced及び次世代又は5Gネットワークを含む)に準拠して動作する無線通信システム及びその装置に特に関連するが、それらに限定されない。本開示は、必ずしも排他的ではないが、様々な異なる低モビリティ又は(準)静止のユーザ機器(UE)をサポートする改良された装置及び方法に特に関連する。
【背景技術】
【0002】
3GPP標準の最近の開発は、Evolved Packet Core(EPC)ネットワークのLong Term Evolution(LTE)及びEvolved UMTS Terrestrial Radio Access Network(E-UTRAN)と呼ばれ、一般に「4G」とも呼ばれる。さらに、「5G」及び「新しい無線」(new radio;NR)という用語は、さまざまなアプリケーションやサービスをサポートすることが期待される進化した通信技術を指す。5Gネットワークの様々な詳細は、例えば、「NGMN 5G White Paper」V1.0(非特許文献1)に記載されている。3GPPは、いわゆる3GPP Next Generation(NextGen)無線アクセスネットワーク(radio access network;RAN)及び3GPP NextGenコアネットワークを通じて5Gをサポートする予定である。
【0003】
3GPP標準では、NodeB(又はLTEのeNB、5GのgNB)は、(ユーザ機器(user equipment)又は「UE」と呼ばれる)通信デバイスが接続する基地局(又は「無線アクセスネットワーク(radio access network;RAN)ノード」)であり、コアネットワークに接続し、他の通信デバイス又はリモートサーバと通信する。簡略化のため、本出願では、ネットワークへのアクセスを提供するそのような機器又は同等の装置を指すために、基地局、RANノード、又は単に「RAN」という用語を使用する。
【0004】
例えば、現在の5Gアーキテクチャでは、gNBの構造が2つ以上の部分に分割されてもよい。いくつかのRANの実装では、「制御ユニット」とも呼ばれることがある、集約ユニット(Central Unit(CU)又はgNB-CU)と、F1インタフェースで接続される分散ユニット(Distributed Unit(DU)又はgNB-DU)と、して知られる2つの部分がある。これにより、特定のCUと、F1インタフェースを介してそのCUによって接続及び制御される1つ又は複数のDUの間で、典型的には「上位」CUレイヤ(例えば、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤ及びRadio Resource Control(RRC)レイヤなどであるが、必ずしも限定されない)と、「下位」DUレイヤ(例えば、Radio Link Control(RLC)レイヤ、Media Access Control(MAC)レイヤ、及びPhysical(PHY)レイヤなどであるが、必ずしも限定されない)に分離される「分割」アーキテクチャの使用が可能になる。したがって、例えば、いくつかのgNBの上位レイヤCU機能を集中的に(例えば、単一の処理ユニットによって、又はクラウドベース若しくは仮想化システムで)実装する一方で、下位レイヤのDU機能をgNBごとにローカルに個別に保持することができる。
【0005】
最近提案されたRAN分散(distributed)アーキテクチャでは、CUとDUに加えて、「リモートユニット」とも呼ばれることがある、無線ユニット(Radio Unit;RU)のコンセプトが導入された。このアーキテクチャでは、RUは、digital front end(DFE)、デジタルビームフォーミング機能、及び、典型的には、PHYレイヤの下位部分の機能の処理を担当し、一方で、DUは、典型的には、PHYレイヤの上位部分、RLCレイヤ、及びMACレイヤを処理する。このアーキテクチャのCUは、引き続き、1つ又は複数のDU(各DUは異なるそれぞれのgNBに対応する)を制御し、上位レイヤのシグナリング(典型的にはRRCレイヤ及びPDCPレイヤ)を処理することを担当する。
【0006】
これらの分散アーキテクチャのCUとDU(と、場合によってはRUと)の間の実際の機能分割は柔軟であり、さまざまなユースケースに合わせて機能を最適化できる。実際に、分割アーキテクチャにより、5Gネットワークは、例えばミッドホールの可用性及びネットワーク設計などに応じて、CUとDU(と、場合によってはRUと)の間でプロトコルスタックの異なる配分を利用できるようになる。
【0007】
アーキテクチャ内で機能を分割する方法の選択は、とりわけ、無線ネットワーク配備シナリオ、制約、及び意図されたサポートされるユースケースに関する要因に依存する。主な考慮事項は、提供されるサービスごとの及びリアルタイム/非リアルタイムアプリケーションに対する特定のサービス品質をサポートする必要性、所定の地理的領域における特定のユーザ密度と負荷需要のサポート、並びに、さまざまなパフォーマンスレベルで利用可能なトランスポートネットワークを含む。
【0008】
ベンダー特有の配備から、異なるベンダーのハードウェア及びソフトウェアコンポーネントが相互運用可能で、組み合わせて使用できる配備に移行する取り組みにおいて、RANのさまざまな要素間のいわゆる「オープン」インタフェースへの移行が推進されてきた。以前の世代では、RANには、RANのオーケストレーション及び管理を担当するコントローラが組み込まれていた。4Gの発展に伴い、全体的なネットワークアーキテクチャがよりフラットになり、最適な加入者エクスペリエンスを実現するために、基地局は、標準化された基地局間(X2)インタフェースを使用して相互に通信し、リソース割り当てを処理することが期待されていた。しかし、X2アプリケーションプロトコルはほぼ標準化されているものの、さまざまなRANベンダーが依然としてX2インタフェースの独自のバリエーションを生み出しているため、mobile network operator(MNO)が特定の場所で複数のRANベンダーの機器を使用することが困難となっている。最近では、ハードウェアとソフトウェアの分離とそれらの間のオープンインタフェースの開発を可能にするコントローラのコンセプトに戻る動きがある。この動きは「オープンRAN」として知られており、5G及び将来の世代に特に関連するが、以前の世代のRAN開発にも適用可能である。
【0009】
低遅延が要求される多くの5Gシナリオにおける5Gの文脈において、Control and User Plane Separation(CUPS)、機能的RAN分割、及び、ネットワークスライシングなどの5Gコンセプトの実装には、高度なRAN仮想化とsoftware defined networking(SDN)の組み合わせが必要である。これが、オープンRANの動きの一部として開発されているRAN Intelligent Controller(RIC)のコンセプトにつながった。RICは、Non-Real-time(non-RT)RIC(1秒より大きいレイテンシーを要求するタスクをサポート)とNear-Real time RIC(1秒より小さいレイテンシー)を備える。
【0010】
Near-RT RICは、UEごとに制御されるロードバランシング、RB管理、干渉の検出と軽減を担当する。これを容易にするために、Near-RT RICは、オープンな「サウスバウンド」インタフェース(E2)プロトコルを介して、特定の地理的領域内の分散されたRANノード(eNB、gNB、CU、DU)の集まり(collection)を制御するためのクラウドベースのインフラストラクチャを提供する。Near-RT RICは、オペレータ向けに、service management and orchestration(SMO)フレームワークへのオープンな「ノースバウンド」インタフェース(A1及びO1)も提供する。Near-RT RICは、Near-RT RICによって実行され、E2インタフェースを使用して準リアルタイムの情報を(UEベース又はセルベースで)収集できるxAppと呼ばれるマイクロサービスベースのアプリケーションをホストする。これらのxAppは、モビリティ管理、アドミッションコントロール、及び、干渉管理などの機能をカバーする。また、Near-RT RICは、無線に対するE2インタフェースを介したネットワークポリシーを適用し、効率を高めることと向上したradio resource management(RRM)を提供することを目的とした高度な制御機能を提供する。これらの制御機能は、リソース管理能力を向上させるための高度な機械学習(machine learning;ML)/人工知能(artificial intelligence;AI)ツールを含む分析及びデータドリブンアプローチを利用する。E2ノード(例えば、eNB、gNB、CU、又は、DUなど)に対するNear-RT RICの制御は、Non-RT RICからA1インタフェースを介して提供されるポリシー及びデータを介して導かれる。Near-RT RICとE2ノード間のRRM機能の割り当ては、E2ノードの能力に従い、Near-RT RICによって制御される。例えば、Near-RT RICは、Non-RT RIC対応ポリシーを介してノードの監視、一時停止/停止、オーバーライド、又は制御を行うことができる。Near-RT RICは、例えば、virtual network function(VNF)、virtual machine(VM)のセット、又はcloud native function(CNF)など、さまざまな方法で配備できる。
【0011】
Non-RT RICは、SMOフレームワークの一部を形成し、RANの管理及び最適化のために、Near-RT RICに接続する。Non-RT RICのネットワーク管理アプリケーションは、A1インタフェースを介して標準化された形式で提供されるDU及びCUからのデータを受信し、それに基づいて動作する。Non-RT RIC機能には、ネットワーク内の全てのネットワーク要素のための、構成管理、デバイス管理、障害管理、パフォーマンス管理、及び、ライフサイクル管理が含まれる。全ての新しいRUは、Non-RT RICによって自己構成(self-configure)されるため、手作業による介入の必要性が削減される。Non-RT RICによるネットワーク運用に関するインサイトの提供により、MNOがより理解でき、その結果、事前決定されたサービス及びポリシーのパラメータを適用することでネットワークをより適切に最適化できるようになる。Non-RT RICは、ポリシーベースのガイダンス、モデル管理、及びエンリッチメント情報をNear-RT RICに提供することで、インテリジェントな RAN最適化をサポートし、RANを効率的かつ効果的に最適化できる。Non-RT RICは、データ分析と機械学習(ML)/人工知能(AI)トレーニング/推論を使用して、SMOサービスを使用できる適切なRAN最適化アクションを識別できる。
【0012】
RICがネットワーク環境やユースケースごとにネットワークの最適化をカスタマイズするため、サウスバウンドインタフェースとノースバウンドインタフェースの機能を分離することで、リアルタイム機能と非リアルタイム機能の無線リソース管理がより効率的かつコスト効率よく行えるようになる。
【0013】
簡略化のために、本出願では、(分割/分散アーキテクチャ又はその他で)1つ又は複数の基地局を介してコアネットワークに接続できる任意の通信デバイスを指すために、モバイルデバイス、ユーザデバイス、又はUEという用語を使用する。 本出願は、明細書において「モバイル」デバイスに言及する場合があるが、説明される技術は、そのような通信デバイスが人間の入力によって制御されるか、メモリに記憶されたソフトウェア命令によって制御されるかに関係なく、データを送受信するために通信ネットワークに接続できる任意の(モバイル及び/又は通常静止している)通信デバイスに実装できることが、理解されるであろう。
【0014】
伝統的な携帯電話の形式のUEが依然として市場で主流のデバイスタイプである一方で、3GPPは、通信技術が5G及び将来の世代に進化するにつれて、「あらゆる場所であらゆるものを接続する」という目標に向かって取り組んでいる。これにより、デバイスタイプの多様性と、それらのデバイスタイプが構成する全ての接続デバイスの相対的な割合と、の両方が増加している。このようなデバイスタイプには、例えば、Ultra Reliable Low Latency Communication(ULLC)、Device-to-Device(D2D)通信及び関連技術(例えば、Vehicle-to-Vehicle(V2V)、Vehicle-to-Everything(V2X)、及びVehicle-to-Infrastructure(V2I))、Integrated Access Backhaul(IAB)、並びに、NarrowBand-Internet of Things(NB-IoT)及びIndustrial Internet of Things(IIoT)などのInternet of Things(IOT)関連技術、並びに、Virtual Reality(VR)、Extended Reality(XR)、及びAugmented Reality(AR)アプリケーション、並びにNon-Terrestrial Network(NTN)技術に関連する進歩など、通信技術における特定の進歩を利用するデバイスが含まれ得る。
【0015】
伝統的な携帯電話を念頭に置いて設計された多くの基本的な機能は複雑であり、全てのデバイス、特にスマートメーター又はFixed Wireless Access(FWA)などの(準)静止デバイスに厳密には必要でないため、望ましくない不必要なコストが発生する可能性がある。低モビリティのUEには専用の構成(configuration)が利用可能であるが、RAN機器(例えばgNB)は、RAN機器及び/又はUEを適切に構成するために、UEのモビリティに関する知識を持つ必要がある。不適切な構成が誤って使用されることを避けるために、一般に慎重な構成アプローチが採用され、その結果、保守的な構成がよく使用される。
【0016】
UEのモビリティ状態に関連する構成を使用する手順の例は、以下を含む。
・ページング-例えば、ページングエリア又はトラッキングエリア(tracking area;TA)のサイズを小さいTA若しくは大きいTAにする構成、
・周期的又は定期的なTracking Area Update(TAU)及び/若しくはRouting Area Update(RAU)-例えば、UEにおけるTAU若しくはRAUの周期を短い周期若しくはより長い周期にする構成、
・ハンドオーバ-例えば、高モビリティUEと比較した低モビリティUEの測定構成、
・タイミングアドバンスメンテナンス-例えば、短いTime Alignment Timer(TAT)から無限のTATまでのTATの構成、
・チャネルアダプティブスケジューリング-例えば、UEにおけるbuffer status reports(BSR)及び/若しくはpower headroom reports(PHR)のレポートの構成、並びに/又は、
・電力制御-例えば、open loop power control(OLPC)及び/若しくはclosed loop power control(CLPC)を有効又は無効にする構成。
【0017】
現在、2つの異なるタイプのモビリティ情報が特定されている。
【0018】
第1のタイプのモビリティ情報(モビリティ情報#1)は、基本的に、2つのパラメータに対する構成された期間中のセル再選択の数に基づいて、通常(normal)、中(medium)、高(high)の3つのモビリティ状態を定義する。2つのパラメータは、中モビリティ状態に入るセル再選択の最大数を特定するNCR_M と、高モビリティ状態に入るセル再選択の最大数を特定するNCR_Hを含む。少なくとも1つのセル再選択の許容量(TCRmax)を評価するために特定された期間中のある期間においてセル再選択の数がNCR_M未満である場合、UEは通常モビリティ状態にあると決定される。この期間内のセル再選択の数がNCR_M以上、NCR_H以下の場合、UEは中モビリティ状態にあると決定される。この期間内のセル再選択の数がNCR_Hより大きい場合、UEはモビリティ状態にあると決定される。決定されたモビリティ状態は、セル再選択パラメータの速度依存のスケーリングに使用される。事実上、これらの特定されたモビリティ状態は、より高速に移動する(つまり、中/高の)UEのより高速なセル再選択を保証するという利点のために定義される。
【0019】
第2のタイプのモビリティ情報(モビリティ情報#2)は、(VisitedCellInfoList IEの形式の)訪問セル情報リストを含む(mobilityHistoryReport Information Element(IE)の形式の)モビリティ履歴レポートを含み、訪問セル情報リストは、最近訪問した最大16個のセルのモビリティ履歴情報、並びに/又は、NR若しくはE-UTRAにおける任意のセル選択状態で費やした時間及び/若しくは任意のセル状態でキャンプした時間を識別する情報を含む。最近訪問したセルがリストの最初に記憶される。このリストは、NRの場合はアイドル状態、非アクティブ状態、又は接続状態(RRC_IDLE、RRC_INACTIVE、及びRRC_CONNECTED)で訪問されたセルと、E-UTRAの場合はアイドル状態又は接続状態(RRC_IDLE及びRRC_CONNECTED)で訪問されたセルを含む。この情報は、要求に応じて、要求/応答手順(例えば、RAN機器からのUE Information Request、及びUEからの、関連するUE Information Responseメッセージ)を介して、ネットワークに報告される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0020】
【非特許文献1】'NGMN 5G White Paper' V1.0, the Next Generation Mobile Networks (NGMN) Alliance, February 2015, https://www.ngmn.org/wp-content/uploads/NGMN_5G_White_Paper_V1_0.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
上記の第1及び第2の特定のモビリティ情報は、典型的に、少なくとも何らかの動きを示す伝統的な携帯電話タイプのデバイスを対象としている。しかし、このようなモビリティ情報を使用して構成の柔軟性を高めるには、多くの問題がある。第1に、例えば、ページング/トラッキングエリアなどの一定の高レベルパラメータを最適化するために要求される情報を取得するために必要な長い観察時間ウィンドウに関連した大幅な遅延が発生する可能性がある。第2に、そのような構成は、(特に、(準)静止シナリオでよく使用される、低コストで能力を削減したUEの場合)、実際のUEの能力と一致しない可能性がある一定レベルのUEの能力を前提としている。例えば、モビリティ情報の取得は、UEが必要な情報を記憶する能力と、関連するレポート能力を有することを前提とするが、スマートメーターなどのローエンドデバイスでは利用できない可能性がある。第3に、その情報はセルレベルであり比較的粒度が高い。
【0022】
reference signal received power(RSRP)及び/又はreference signal received quality(RSRQ)の測定に基づく低UEモビリティ検出のためのメカニズムについて、最近いくつかの議論が行われている。具体的には、ネットワークは、低モビリティUE状態を検出するために使用できるRSRP/RSRQベースの(例えば、閾値ベースの)低モビリティ基準を用いてUEを構成することができる。UEのモビリティが低いと判断された場合、UEはintra/inter周波数セルに対して緩和(relax)されたRRM測定を実行できる。また、さらなるRRM測定緩和を「静止(stationary)」UEの隣接セルに適用できるかどうかについても議論されているが、その定義はまだ議論中であるため、何が「静止」UEを構成するとみなされるかはまだ明確ではない。1つのオプションは、低モビリティ基準に基づいて静止UEを定義するが、静止UEを識別するために特別に構成された異なる閾値を使用すること、である。他のオプションは、UEのサブスクリプション情報に「静止」プロパティを使用すること、であるが、そのようなプロパティをUEのサブスクリプションに含めるべきであるという合意はまだ得られていない。
【0023】
対応する低モビリティ又は静止RSRP/RSRQベースの基準に基づく低モビリティ又は静止デバイスの検出では、構成の柔軟性がある程度考慮されるが、これはRRM測定の緩和にのみ使用され、ネットワークによる他の最適化タスクには使用できない。さらに、(UEのサブスクリプション情報に導入されている場合でも)静止プロパティを、UEサブスクリプション情報内でどのように初期化及び更新できるかは明らかではない。
【0024】
したがって、ユーザ機器及びRAN機器などのデバイスを、そのデバイスのモビリティ特性に基づいて最適な方法で適応的に構成するための、より高い柔軟性をサポートするアプローチが必要である。
【0025】
本開示は、上記の1つ又は複数の課題に対処するか少なくとも部分的に改善する、あるいは上記の必要性を満たすことに少なくとも部分的に貢献する、改良された装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0026】
本明細書に記載される一例では、通信システムにおいて第1のネットワークエンティティによって実行される方法であって、ユーザ機器(UE)のモビリティ状態に関する情報を得ることと、前記モビリティ状態に基づいて前記UEのモビリティ特有構成を決定することと、前記モビリティ特有構成で前記UEを構成するための構成情報を提供することと、を含む方法が開示される。
【0027】
前記方法は、前記モビリティ特有構成を決定する前に前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報の認証を実行することを含み、前記決定することは、前記認証が成功した際に決定が実行されてもよい。前記検証は、前記UEの予測される位置及び/又は予測される動きと、前記UEから収集された前記UEの位置情報及び/又は測定データと、の比較に基づいて実行されてもよい。前記認証は、前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報と、前記第1のネットワークエンティティ又は他のネットワークエンティティによって生成された前記UEのモビリティ状態に関する他の情報と、の比較に基づいて実行されてもよい。
【0028】
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEの、現在及び/又は予測されるモビリティ状態を識別する情報を含み、前記決定することは、前記UEの、前記現在及び/又は予測されるモビリティ状態に基づいて実行されてもよい。前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEが静止若しくは静止に近いかを示すための指示子、及び/又は、前記UEの動きがカテゴライズされた複数のモビリティカテゴリのうちの一つを示す指示子を含んでもよい。前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、モビリティに関する構成優先度を示すための指示子を含んでもよい。前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、Radio Resource Control(RRC)メッセージと、UE Assistance Informationメッセージと、Media Access Control(MAC)Control Element(CE)メッセージと、Non-Access Stratum(NAS)メッセージと、の少なくともいずれかを含んでもよい。前記UEの前記モビリティ特有構成は、モビリティ特有の測定構成、モビリティ特有のPower Control(PC)構成、モビリティ特有のPower Headroom Reporting(PHR)構成、モビリティ特有のTime Alignment Timer構成、及び/又は、モビリティ特有のページングエリア/トラッキングエリア構成、のいずれか、又は、いずれかの組み合わせを含んでもよい。前記構成情報を提供することは、Radio Resource Control(RRC)シグナリングと、RRC Reconfigurationメッセージと、のいずれかを使用して実行されてもよい。前記UEの前記モビリティ状態に関する情報は、UEプロファイルに含まれてもよい。
【0029】
前記取得することは、前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報を第2のネットワークエンティティから受信することを含み、前記提供することは、延期構成情報を、前記UE又は第3のネットワークエンティティに提供することを含んでもよい。前記取得することは、前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報を前記UEから受信することを含み、前記提供することは、前記構成情報を、前記UE又は第2のネットワークエンティティに提供することを含んでもよい。
【0030】
前記第2のネットワークエンティティは、Radio Access Network(RAN)Intelligent Controller(RIC)エンティティと、non-real time RICと、near-real time RICと、の少なくともいずれかを含んでもよい。前記第2のネットワークエンティティは、コアネットワークコントロールプレーン機能と、Unified Data Management(UDM)機能と、Home Subscriber Server(HSS)と、の少なくともいずれかを含んでもよい。前記第2のネットワークエンティティは、Operations,Administration and Maintenance(OAM)機能を含んでもよい。
【0031】
前記第1のネットワークエンティティは、Radio Access Network(RAN)機器と、基地局のCentral Unit(CU)と、基地局のDistributed Unit(DU)と、統合基地局と、の少なくともいずれかを含んでもよい。前記第1のネットワークエンティティは、Radio Access Network(RAN)Intelligent Controller(RIC)エンティティと、near-real time RICと、non-real time RICと、の少なくともいずれかを含んでもよい。前記第1のネットワークエンティティは、コアネットワークコントロールプレーン機能と、Session Management Function(SMF)と、の少なくともいずれかを含んでもよい。
【0032】
本明細書に記載される一例では、通信システムにおいてユーザ機器(UE)によって実行される方法であって、前記UEのモビリティ特有構成を決定するのをサポートするための、前記UEのモビリティ状態に関する情報を、ネットワークエンティティに提供することを含む、方法が開示される。
【0033】
前記方法は、前記ネットワークエンティティ又は他のネットワークエンティティから、前記モビリティ特有構成で前記UEを構成するための構成情報を受信することを含んでもよい。前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEの前記モビリティ状態に対応する前記UEのデバイスタイプを識別する情報を含んでもよい。前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEの位置を識別する情報を含んでもよい。前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEが静止していると予期される時刻又は期間を識別する情報、前記UEが静止していると予期される位置を識別する情報、前記UEが移動していると予期される時刻又は期間を識別する情報、前記UEが移動していると予期される移動先又は移動元の位置を識別する情報、前記UEの動きが範囲内に制限されていると予期される地理的領域を識別する情報、及び/若しくは、前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報についての情報の信頼度を識別する情報、の少なくともいずれか、又は、少なくともいずれかの組み合わせを含んでもよい。前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEのモビリティ状態に関する前記情報についての情報の信頼度を識別する情報を含み、前記決定することは、前記信頼度に基づいて実行されてもよい。
【0034】
本明細書に記載される一例では、プログラムがコンピュータ装置によって実行されると、コンピュータに上記の方法のうちの1つのステップを実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。
【0035】
本明細書に記載される一例では、通信システムのための第1のネットワークエンティティであって、ユーザ機器(UE)のモビリティ状態に関する情報を得る手段と、前記モビリティ状態に基づいて前記UEのモビリティ特有構成を決定する手段と、前記モビリティ特有構成で前記UEを構成するための構成情報を提供する手段と、を備える、第1のネットワークエンティティが開示される。
【0036】
本明細書に記載される一例では、通信システムのためのユーザ機器(UE)であって、前記UEのモビリティ特有構成を決定するのをサポートするための、前記UEのモビリティ状態に関する情報を、ネットワークエンティティに提供する手段を備える、ユーザ機器が開示される。
【0037】
本開示の態様は、添付の独立請求項に記載されている。オプションであるが有利な特徴は、添付の従属請求項に記載されている。本開示の態様は、対応するシステム、装置、及び、上記若しくは請求項に記載された態様で説明した方法を実行するようにプログラマブルプロセッサをプログラムするように、及び/又は、請求項のいずれかに記載の装置を提供するために適切に適応されたコンピュータをプログラムするように、動作可能な命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体などのコンピュータプログラム製品にまで及ぶ。
【0038】
本明細書(この用語には特許請求の範囲を含む)に開示され、及び/又は、図面に示される各特徴は、他の開示、及び/又は、図示される特徴とは独立して(若しくは組み合わせて)本開示に組み込まれてもよい。特に、限定されないが、特定の独立請求項から従属する請求項のいずれかの特徴は、任意の組み合わせで又は個別にその独立請求項に導入されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
本開示の実施形態を、例として、以下の添付の図面を参照して説明する。
図1図1は、モバイル(「セルラ」又は「無線」)電気通信システムを概略的に示す。
図2図2は、図1に示される電気通信システムのユーザ機器の主なコンポーネントを示す簡略化された概略ブロック図である。
図3図3は、図1に示される電気通信システムのRAN機器の無線ユニットの主なコンポーネントを示す簡略化された概略ブロック図である。
図4図4は、図1に示される電気通信システムのRAN装置の分散ユニットの主なコンポーネントを示す簡略化された概略ブロック図である。
図5図5は、図1に示される電気通信システムのRAN装置の集約ユニットの主なコンポーネントを示す簡略化された概略ブロック図である。
図6図6は、図1に示される電気通信システムの統合gNBの主なコンポーネントを示す簡略化された概略ブロック図である。
図7図7は、図1に示される電気通信システムのnear-real time RANインテリジェントコントローラの主なコンポーネントを示す簡略化された概略ブロック図である。
図8図8は、図1に示される電気通信システムのnon-real time RANインテリジェントの主なコンポーネントを示す簡略化された概略ブロック図である。
図9図9は、図1に示される電気通信システムのネットワークノードの主なコンポーネントを示す簡略化された概略ブロック図である。
図10図10は、図1の通信システムにおいてUEにモビリティ特有構成を提供するための2つの可能性のある手順を示す簡略化されたタイミング図である。
図11図11は、図1の通信システムにおいてUEにモビリティ特有構成を提供するための別の可能性のある手順を示す簡略化されたタイミング図である。
図12図12は、図1の通信システムにおいてUEにモビリティ特有構成を提供するためのさらに2つの可能性のある手順を示す簡略化されたタイミング図である。
図13図13は、図1の通信システムにおいてUEにモビリティ特有構成を提供するためのさらに2つの可能性のある手順を示す簡略化されたタイミング図である。
図14図14は、図1の通信システムにおいてUEにモビリティ特有構成を提供するための他の可能性のある手順を示す簡略化されたタイミング図である。
図15図15は、図1の通信システムにおいてUEにモビリティ特有構成を提供するための別の可能性のある手順を示す簡略化されたタイミング図である。
図16図16は、図1の通信システムにおいてUEにモビリティ特有構成を提供するための別の可能性のある手順を示す簡略化されたタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
概要
図1を参照して、例示的な通信システムについて、単なる例として説明する。
【0041】
図1は、本開示の実施形態が適用可能なモバイル(「セルラ」又は「無線」)通信システム1を概略的に示す。
【0042】
通信システム1では、ユーザ機器(UE)3-1、3-2、3-3(例えば、携帯電話及び/又は他のモバイルデバイス)は、1つ又は複数の互換性のあるradio access technologies(RAT)に従って動作するradio access network(RAN)機器5を介して相互に通信することができる。図示の例では、RAN機器5は、1つ若しくは複数の関連(associated)セル9を運用する分散(distributed)NR/5G基地局又は「gNB」を備える。基地局5を介した通信は、典型的には、コアネットワーク7(例えば、5Gコアネットワーク又はevolved packet core(EPC)ネットワーク)を通じてルーティングされる。
【0043】
当業者には理解されるように、図1には例示のために3つのUE3及び1つのRAN機器5が示されているが、このシステムは、実装される際、通常、他のRAN機器及びUEを含むことになる。
【0044】
各RAN機器5は、少なくとも1つの関連セルを直接的に、又は1つ若しくは複数の他のノード(ホーム基地局、リレー、リモートラジオヘッド、及び/又は、分散ユニットなど)を介して間接的に制御する。RAN機器5は、4G及び5Gの両方、並びに/又は、任意の3GPP通信プロトコル若しくは非3GPP通信プロトコルをサポートするように構成され得ることが理解されるであろう。
【0045】
この例では、図示のRAN機器5は、複数の無線ユニット(radio unit;RU)5a、分散ユニット(distributed unit;DU)5b、及び集約ユニット(central unit;CU)5cを含む分散基地局を備える。CU5cは、分離されたコントロールプレーンとユーザプレーンを採用しており、それ自体が、それぞれ、(まとめてF1インタフェース(又は「参照点(reference point)」)を形成する)F1-C論理インタフェース及びF1-U論理インタフェースを介してDUと通信し、E1論理インタフェースを介して相互に通信する、コントロールプレーン機能(control plane function;CU-CP)とユーザプレーン機能(user plane function;CU-UP)に分割されている。
【0046】
図示のRAN機器5は、A1インタフェースを介して相互に通信するnon-real time RIC(non-RT-RIC)13-1及びnear-real time RIC(near-RT-RIC)13-2を備えるRANインテリジェントコントローラ(RAN intelligent controller;RIC)13によって制御される。near-real time RIC13-2は、短い(1秒より小さい)レイテンシーを要求するタスクをサポートし、non-real time RIC13-1は長い(1秒より小さい)レイテンシーで実行できるタスクをサポートする。near-RT RIC13-2は、UEごとに制御されるロードバランシング、リソース(リソースブロック(resource block;RB))管理、干渉検出及び軽減を担当する。non-RT RIC13-1は、サービス管理及びオーケストレーション(service management and orchestration;SMO)レイヤの一部を形成し、RAN機器5の管理及び最適化のために、A1インタフェースを介してnear-RT RIC 13-2と通信する。
【0047】
分散(distributed)RAN機器5が図示及び説明されているが、RAN機器5は、例えば統合(integrated)gNB又はeNBなどの非分散の形式で提供されてもよいことが理解されるであろう。
【0048】
UE3及びそれらのサービングRAN機器5は、適切なエアインタフェース(例えば、いわゆる「Uu」インタフェースなど)を介して接続される。隣接するRAN5の機器は、適切な基地局間インタフェース(いわゆる「X2」インタフェース、又は、「Xn」インタフェースなど)を介して相互に接続されてもよい。
【0049】
コアネットワーク7は、通信システム1における通信をサポートするためのいくつかの論理ノード(又は「機能」)を含む。この例では、コアネットワーク7は、いくつかのコントロールプレーン機能(control plane function;CPF)10、及び1つ又は複数のユーザプレーン機能(user plane function;UPF)11を備える。CPF10は、1つ又は複数のアクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function;AMF)10-1、1つ又は複数のセッション管理機能(Session Management Function;SMF)10-2、1つ又は複数の統合データ管理(unified data management;UDM)機能10-3、及び他のいくつかの機能10-n(例えば、5Gセキュリティプロセスを容易にする認証サーバ機能(Authentication Server Function;AUSF)など)を含む。
【0050】
通信システムは、また、より広範な通信システム1内のネットワーク又は要素をプロビジョニング及び管理するための、1つ又は複数の運用、管理及び保守(Operations, Administration and Maintenance;OAM)機能を備えるOAMシステム14を含む。OAM14は、いくつかの無線関連測定値の格納及び分析を担当することができ、いくつかのRAN分析を含むいくつかのデータ分析機能を実行することができる。
【0051】
RAN機器5は、制御シグナリングの通信のための基地局5とAMF10-1との間のN2参照点、及びユーザデータの通信のための基地局5と各UPF11との間のN3参照点などの、適切なインタフェース(又は「参照点」)を介してコアネットワークノードに接続される。UE3はそれぞれ、N1参照点(LTEにおけるS1参照点に類似)上の論理非アクセス層(non-access stratum;NAS)接続を介してAMF10-1に接続される。N1通信はRAN機器5を介して透過的にルーティングされることが理解されるであろう。
【0052】
少なくとも1つのUPF11は、ユーザデータの通信のための参照点N6を介して外部データネットワーク(例えば、インターネットなどのIPネットワーク)20に接続される。
【0053】
AMF10-1は、モビリティ管理関連機能を実行し、各UE3とのnon-NASシグナリング接続を維持し、UE登録(registration)を管理する。AMF10-1は、ネットワークを介して送信されたユーザ情報を受信し、その情報をSMF10-2に転送する。AMF10-1は、ページングの管理も担当する。
【0054】
SMF10-2は、(LTEのMME機能の一部を形成する)セッション管理機能を提供し、さらに(LTEのサービングゲートウェイ及びパケットデータネットワークゲートウェイによって提供される)いくつかのコントロールプレーン機能を組み合わせる。SMF10-2は、AMF10-1を介して提供されるユーザ情報を使用して、どのセッションマネージャがユーザに最適に割り当てられるかを決定する。SMF10-2は、実際には、ネットワークのユーザプレーンからコントロールプレーンへのゲートウェイであるとみなされてもよい。また、SMF10-2は、各UE3にIPアドレスを割り当てる。
【0055】
UDM機能10-3は、ネットワークユーザデータを単一の集中要素で管理する。例えば、UDM10-3は、アクセス許可(authorization)、ユーザ登録、及びデータネットワークプロファイルのためのデータを管理し、加入者データをSMFに提供する。UDM機能10-3は、典型的に、クラウドネイティブ機能として提供され、典型的に、顧客プロファイル情報、顧客認証情報、及び情報の暗号化キーなどのユーザデータを格納する1つ又は複数のユーザデータリポジトリ(user data repositories;UDR)とペアになる。効果的には、ユーザ情報はUDRに格納され、UDM機能10-3がデータを取得(retrieve)し、他のネットワーク機能に送信し、一般にそれを管理する。UDM機能10-3は、マイクロサービスを使用して、ユーザプレーンとコントロールプレーンとの間の通信を行う。
【0056】
UE(「モビリティ」)プロファイル
有益には、通信システム1は、専用のUE特有のモビリティ関連UEプロファイルを採用し、これを使用して、UEプロファイルが関連するUE3のモビリティ状態を容易に識別することができる。UEプロファイルは、例えば、UE3が固定デバイス、低モビリティデバイス、又は、高モビリティデバイスなどであるかどうかを明示的に識別するモビリティプロファイルを含んでもよい。UEプロファイルは、UEのモビリティ状態に関する情報を含んでもよい。代替的又は追加的に、UEプロファイル(例えば、UEのモビリティ状態に関する情報)は、UE3のデバイスタイプを明示的に識別するデバイスプロファイルを含んでもよい(例えば、デバイスは、モノのインターネット(internet-of-things;IOT)デバイス、又は、固定無線アクセス(fixed wireless access;FWA)デバイスなどである。デバイスタイプは、UEのモビリティ状態に対応するUEのデバイスタイプである)。UEプロファイルは、一般的に「モビリティプロファイル」又は「デバイスプロファイル」と呼ばれる場合がある。
【0057】
より詳細に後述されるいくつかの例では、UEプロファイルは、UE3によって構築されるか、UE3のメモリ内に事前構成(preconfigure)される(例えば、ハードライトされる)。より詳細に後述されるいくつかの例では、UEプロファイルは、near-RT RIC13-2、non-RT RIC13-1、UDM10-3、若しくはOAM14、及び/又は、統合RAN機器などのより高いレベルの(コア)ネットワークエンティティによって構築されるか、そのメモリ内に事前構成される(例えば、ハードライトされる)。これらの異なる可能性は、後で異なる例として説明されるが、相互に排他的ではなく、UE3及び1つ又は複数のネットワークエンティティの両方がUEプロファイル(又はその異なる要素)を構築できる可能性があることが理解されるであろう。
【0058】
上記したように、UEプロファイルを形成する情報は、UE3及び/又はネットワークエンティティのメモリ内に事前構成(例えば、ハードライト)されてもよい。この事前構成された情報は、UEプロファイルを形成する情報の全て又は一部のみを形成してもよい。事前構成された情報は、例えば、UE3が「取り付けられる(mounted)」又は「静止の(stationary)」デバイスであるとして明示的に識別することができる。情報がUE3又はネットワークエンティティで構築される場合、人工知能(AI)/機械学習(ML)ベースのツールを使用して、他の形式のデータに基づくモビリティの予想に基づいてプロファイルを構築してもよい。
【0059】
これらのAI/MLツールは、例えば、UE3から発信(originate)される(又はそのような情報から導出される)情報の1つ又は複数の入力を受信し、これらの入力から、UE(「モビリティ」)プロファイル(又はそのようなプロファイルを形成するための情報)を形成するための少なくとも1つの出力を生成する、訓練された人工ニューラルネットワーク又は他の同様のAIモデル若しくはツールを備えてもよい。
【0060】
例えば、可能性のある入力は、測位情報(例えば、Global Positioning System(GPS)情報、又はUEの位置を表す他の情報(例えば、サービングセルのアイデンティティなど)、1つ若しくは複数の訪問セル(visited cell)を識別する情報(例えば、現在訪問しているセル及び/又は1つ若しくは複数の過去に訪問したセルを識別する情報)、測定結果(例えば、サービングセル及び/若しくは1つ若しくは複数の隣接セルに関連付けられたRSRP及び/若しくはRSRQ)、ハンドオーバ(及び/若しくはセル(再)選択)の記録を表す情報、並びに/又は、入力された情報の1つ若しくは複数の他の項目に関連付けられた適切な形式(Coordinated Universal Time(UTC)など)の時刻及び/若しくは日付を含む。
【0061】
UEプロファイル(例えば、UEのモビリティ状態に関する情報)を形成するための可能性のある出力は、例えば、UEに関連付けられた現在及び/若しくは予想されるモビリティ状態又はモビリティカテゴリを識別する情報(例えば、デバイスが静止しているか、狭いエリア内で移動しているか、広いエリア内で移動しているか、及び/若しくは、既知の位置間を移動しているかなど)、UEが移動している場合、UEが識別可能なパターンで移動しているかどうか、識別された(又は予想された)UEの移動パターンを表す情報(例えば、異なる時間及び/若しくは異なる日付における、予期される位置又はエリア、及び/若しくは、予期されるモビリティ状態又はカテゴリを識別する情報)、並びに/又は、出力された情報の1つ若しくは複数の他の項目に関連付けられた信用性若しくは信頼性のレベル(例えば、UEのモビリティ状態に関する情報についての情報の信頼度を識別する情報)を含む。
【0062】
有益には、UEプロファイルは、最終的に、RAN機器(例えば、gNB-CU及び/又はgNB-DU)と共有され、UEのモビリティ関連の特性に基づいて、必要に応じて、UE3のハンドリング(例えば、測定構成、電力制御(power control;PC)、パワーヘッドルームレポート(power headroom reporting;PHR)構成、タイムアライメントタイマー(time alignment timer;TAT)構成、ページングエリア/トラッキングエリア構成など)を簡素化するために使用される。UEのモビリティ関連プロファイルは、RAN-UE要求/応答手順(request/response procedure)の一部として、及び/又は、RRC接続確立手順(RRC connection establishment procedure)における無線リソース制御(radio resource control;RRC)シグナリングの一部として、含まれる任意の適切な方法でRAN機器5に提供されてもよい。
【0063】
UEプロファイルのコンテンツは、比較的シンプルであってもよく、例えば、UE3が取り付け型(mounted)デバイスである(したがって、移動性がない)ことを単に示す情報を含んでもよい、オプションで、UEプロファイルは、UE3の位置を識別する情報を含むこともできる。
【0064】
それにもかかわらず、UEプロファイルは、例えば、UE3がいつどこで静止するか、又は静止する可能性が非常に高いか、UE3がいつどこで移動するか、又は移動する可能性が非常に高いかを示す、より包括的なものとすることができる。このような情報は、プロファイル又はプロファイルのその部分がどの程度信頼できる(又は「永続する」)か、を示す信頼性指標を伴ってもよい。このようなプロファイルの一部の例は次の通りである。
【表1】
【0065】
UEプロファイルはまた、UE3が移動可能(mobile)である一方で、通常、固定エリアの境界内でのみ移動可能であることを示してもよい。例えば、病院で使用される医療機器のアイテムの形態であるUE3は、UE3が(通常)病院の範囲内でのみ使用されることを識別する、対応するUEプロファイルに含まれる関連付けられた情報を有してもよい。同様に、工場、倉庫、又は配送センター内で使用され接続される産業用UEは、UE3が(通常)その産業の場所内でのみ使用されることを識別する、対応するUEプロファイルに含まれる関連付けられた情報を有してもよい。別の例では、学校、大学、又は総合大学で使用され接続される教育デバイスは、UE3が(通常)その教育機関の場所内でのみ使用されることを識別する、対応するUEプロファイルに含まれる関連付けられた情報を有してもよい。
【0066】
ネットワークベースのUEプロファイル
より詳細に後述する一例では、non-RT RIC13-1がUEプロファイルを構築する。このプロファイルは、例えば、(冒頭で説明した)モビリティ情報#1、UE3によってRRC測定レポート(若しくは複数のそのようなレポート)で提供される測定結果、(例えば、そのUE3による測定ログの一部として)そのUE3によって提供される地理的位置情報、及び/又は、他の情報を含む、いくつかのソースからの情報に基づいて構築されてもよい。
【0067】
non-RT RIC13-1は、例えば、A1インタフェースを介して、最も関連するnear-RT RIC13-2とUEプロファイルを共有する(ただし、それは、RAN機器、例えば、gNB、eNB、gNB-CU、及び/又は、gNB-DUと直接共有され得ることが理解されるであろう)。
【0068】
より詳細には、RRC接続確立(RRC connection establishment)フェーズ中に、near-RT RIC13-2は、non-RT RIC13-1によって提供されるUEモビリティプロファイルを確認し、現在のモビリティ状態及び/又は予想される将来のモビリティ状態を、RAN機器5に通知してもよい。RAN機器5は、UE3を構成及び/又はUE3との通信を適切に行うために、受信した情報を使用してもよい。例えば、RAN機器5は、UEプロファイルに含まれるモビリティ状態に基づいてUEのモビリティ特有構成を決定し、そのモビリティ特有構成でUEを構成するための構成情報を提供してもよい。RAN装置5は、UEのモビリティ状態に関する情報についての情報の信頼度に基づいて、その決定を行ってもよい。near-RT RIC13-2は、例えばRAN機器(gNB DU5b、gNB CU5c、又は、統合gNB)とのE2インタフェースを介したモビリティ予想に基づいて、UE3自体を(再)構成してもよい。
【0069】
この例は、non-RT RIC13-1及びnear-RT RIC13-2が貢献するRIC13ベースのソリューションの状況で説明されるが、UEプロファイルが、例えば、UDM10-3、及び/又は、OAM14などを含む任意の適切なネットワークエンティティによって、構築され、RAN機器5に渡されてもよいことが理解されるであろう。non-RT RIC13-1ではなく、near-RT RIC13-2もまた(該当する場合)、UEプロファイルを構築してもよい。
【0070】
UEプロファイルのRRC/MACレイヤ提供
より詳細に後述する別の例では、UE3がUEプロファイルを構築する。このプロファイルは、例えば、(冒頭で説明した)モビリティ情報#1、UE3によって取得された測定結果、(例えば、そのUE3による測定ログの一部として)UE3で取得された地理的位置情報、及び/又は、その他の情報を含むいくつかのソースからの情報に基づいて構築されてもよい。このUEプロファイル3(若しくはそれからの関連情報)は、接続セットアップ、及び/又は、モビリティ状態の変化に応じて、RAN機器5に提供されてもよい。
【0071】
UEプロファイル3(又はその関連情報)は、RRC又はメディアアクセス制御(media access control;MAC)シグナリング(例えば、MAC制御要素(control element;CE)内で)を使用して提供されてもよい。例えば、UEプロファイル3からの情報は、初期(又は更新された)モビリティ支援(assistance)/優先(preference)情報として、RRCメッセージ(例えば、RRC UE支援情報(assistance information)メッセージのようなメッセージ)又はMAC CEを使用して、RAN機器5に、直接的又は間接的に、提供されてもよい。直接的な指示子は、例えば、UE3が(準)静止していることを示す静止指示子を含んでもよい(例えば、単一ビットは、UE3が(準)静止していることを示すために「1」に設定され、UEが(準)静止していないことを示すために「0」に設定される(又はその逆))。直接的な指示子は、(又はその代わりに)複数のモビリティカテゴリのうちの1つの指示子を含んでもよい(例えば、(準)静止、限られた地理的領域内での移動、特定の2点間の移動、ランダムな移動、低モビリティ、中モビリティ、又は、高モビリティなど)。間接的な指示子は、例えば、モビリティに関連する構成優先度(configuration preference)を含んでもよい(例えば、より大きい/無限のTATがよい、緩和された無線リソース管理(radio resource management;RRM)測定がよい、測定構成なし(又は少ない)がよい、及び、ハンドオーバなしがよい、など)。
【0072】
DU5bがMACレイヤを含む下位レイヤを担当し、CU5cがRRCを含む上位レイヤを担当するCU-DU分割アーキテクチャを、RAN装置5が採用する場合、gNB CU5cは、支援(assistance)/優先(preference)情報がRRCメッセージ(UE支援(assistance)メッセージなど)を介してCU5cによって受信される場合、F1インタフェースを介して支援/優先情報をDU5bと共有してもよい。同様に、gNB DU5bは、支援/優先情報がMAC CEメッセージを介してDU5bによって受信される場合、F1インタフェースを介して支援/優先情報をCU5cと共有してもよい。RAN機器5(gNB CU 5c及び/又はgNB DU5b)は、受信した情報を使用して、UEの適切な構成を決定してもよい。
【0073】
UEプロファイルのNAS/上位レイヤ提供
より詳細に後述する別の例では、上記の例と同様に、UE3がUEプロファイルを構築する。しかしながら、上記の例とは異なり、UEは、プロファイルを(例えば、AMF10-1又は同等の制御プレーンエンティティに送信される非アクセス層(non-access stratum ;NAS)メッセージなどを介して)コアネットワークに報告/更新する。そして、このプロファイルは、オプションで、UDM10-3(又は、そのようなHSSがコアネットワーク内に存在する場合にはHSS)に格納されてもよい。そして、この例では、UEプロファイルがSMF10-2にて利用可能となり、モビリティ特有NAS構成を生成する目的で使用される。例えば、コアネットワーク7は、UEプロファイルに基づいて、UEが位置する場所(例えば、特定のセル又は最適化されたページングエリア)の予想に基づいて、最初にUEをページングする場所を優先するために、特定のUEのためのNAS構成を最適化してもよい。このような予想は、単一の位置(セル若しくは最適化されたページングエリア)、又は信頼度(若しくは信頼性レベル)の降順に並べられたそのような位置のリストを識別してもよい。同様に、コアネットワークは、UEプロファイルから導出された情報に基づいて、UEに関連付けられた登録エリアを調整又は最適化してもよい。
【0074】
UEコンテキストがセットアップされている際、この例では、UEコンテキストセットアップフェーズ中に、UEプロファイル(又はUEプロファイルに基づいて導出された短期間の(short term)UEモビリティ状態)がアクセス層(access stratum;AS)構成のためにRAN機器5に利用可能になる。AS構成は、例えば、UE3のTATを(長く又は無限に)構成し、UE3の電力制御を無効にし、UE3に対して測定レポートなし/ハンドオーバなし(測定レポートやハンドオーバアクションは実行できないため、RRC接続の解放のみ)を構成してもよい。
【0075】
ハイブリッドの例 - UEプロファイル生成に関与するUE及びネットワーク
より詳細に後述する別の例では、UE3とネットワーク(例えば、non-RT RIC、near-RT RIC、UDM、OAM、又は他のネットワークエンティティ)の両方が、UEプロファイルの生成及び更新に関与する。
【0076】
この例の一つのバリエーションでは、ネットワークエンティティは、(例えば、上記の例で説明したように、NAS/上位レイヤシグナリングを使用して)UE3によって構築され報告された、報告又は更新されたUEプロファイルの認証に関与する。この認証(verification)は、例えば、UE3によって報告されたUEプロファイルに基づくUE3の予想される位置及び/又は予想される動きを、UE3からネットワークによって収集されたそのUE3のライブの位置情報及び/又は測定データと比較することによって実行されてもよい。UEプロファイルは、上記の例で説明したように、認証が成功した場合に使用されてもよい。有益には、この認証は、OAM機能14が多くのライブのネットワーク情報を収集し、それによって、UEプロファイルに基づく予測位置でUEの実際の位置を確認できるため、OAMシステム内で実行されてもよい(ただし、そのような認証がネットワーク内の他の場所で行われる可能性のあることが理解されるであろう)。
【0077】
この例の別のバリエーションでは、ネットワークエンティティとUE3の両方が、そのUE3のUEプロファイルを別々にかつ互いに並行して構築することに関与する。そして、上記の例で説明したように、UEプロファイルは、UEが生成したUEプロファイルとネットワークが生成したUEプロファイルの間に十分な(事前定義された)レベルの類似性があることを示す、UE3とネットワークエンティティによってそれぞれ生成されたUEプロファイル間の比較に基づく認証の対象として使用されてもよい。認証は、比較による認証の場合、ネットワーク発信(originating)UEプロファイルの構築を担当するネットワークエンティティによって実行されてもよい(ただし、そのような認証はネットワーク内の他の場所で行われてもよいことが理解されるであろう)。
【0078】
ユーザ機器
図2は、図1に示すUE3の主なコンポーネントを示す概略ブロック図である。
【0079】
図示されるように、UE3は、1つ又は複数のアンテナ233を介してRAN機器5に信号を送信し、RAN機器5から信号を受信するように動作可能なトランシーバ回路231を有する。UE3は、UE3の動作を制御するコントローラ237を有する。コントローラ237は、メモリ239に関連付けられ、トランシーバ回路231に結合される。その動作には必ずしも必要ではないが、UE3は、当然のことながら、伝統的なUE3の全ての通常の機能(例えば、ユーザによる直接制御及びユーザとの対話を可能にする、タッチスクリーン/キーパッド/マイク/スピーカなどのユーザインタフェース235)を有してもよい。これは、必要に応じて、ハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアのいずれか1つ又は任意の組み合わせによって提供されてもよい。ソフトウェアは、メモリ239にプリインストールされてもよく、及び/又は、例えば通信ネットワークを介して若しくはリムーバブルデータ記憶装置(removable data storage device;RMD)からダウンロードされてもよい。
【0080】
コントローラ237は、この例では、メモリ239内に格納されたプログラム命令又はソフトウェア命令によってUE3の動作全体を制御するように構成される。図示されるように、これらのソフトウェア命令は、とりわけ、オペレーティングシステム241、通信制御モジュール243、UE管理モジュール245、及びUEプロファイル管理モジュール247を含む。
【0081】
通信制御モジュール243は、UE3とそのサービングRAN機器5(並びに、さらなるUE及び/又はコアネットワークノードなど、RAN機器5に接続された他の通信デバイス)との間の通信を制御するように動作可能である。通信制御モジュール243は、UEによってネットワークに向けて送信されるアップリンク通信を全体的に処理し、ネットワークからのダウンリンク通信の受信を処理するように構成される。
【0082】
UE管理モジュール245は、UEの全体的な動作及びUEに必要なタスクの全体的なパフォーマンスの管理を担当する。これらのタスクは、とりわけ、RRCシグナリング、MACシグナリング、及び、NASシグナリング(ただしこれらに限定されない) などの適切なシグナリングアプリケーションプロトコルを使用した適切なメッセージの生成及び送信、測定のパフォーマンス(例えば、RSRP及び/又はRSRQ測定)、必要に応じて、RAN装置5に送信するための関連付けられた測定レポートの生成、位置の取得及び報告、セルの選択及び再選択、モビリティ状態(例えば、モビリティ情報#1)を識別するためのセル(再)選択の数の監視、訪問セル情報(例えば、モビリティ情報#2)のコンパイルなど、を含む。
【0083】
UEプロファイル管理モジュール247は、UEプロファイルの構築、更新、記憶及びメンテナンスと、メモリ239に格納されている現在のUEプロファイルからの適切な支援情報の抽出、又はその現在のUEプロファイルに基づく構成優先度情報の生成と、適切なシグナリングを使用して、RAN機器5、及び/又は、コアネットワークもしくは他のネットワークエンティティに送信するために、UE管理モジュール245に支援/優先情報、及び/又はUEプロファイル自体の提供と、を(該当する場合に)含むUE(モビリティ)プロファイルに関連する機能の実行を担当する。実装によっては、UE3はこれらの機能の少なくとも一部を実装しない場合があることが理解されるであろう。例えば、UE3プロファイルがネットワーク側でのみ生成される場合、UEプロファイル管理モジュール247は、(例えば、UE3のモビリティ状態及び/又はデバイスタイプ(例えば、IoT、FWA、取り付け型(mounted)など)に関する、事前構成されたモビリティ関連情報を提供することによって)ネットワーク内でのプロファイル生成をサポートするために必要な任意の情報を提供するように構成されてもよい。
【0084】
RAN機器(RU)
図3は、図1に示される通信システム1のRAN機器5のRU5aの主なコンポーネントを示す概略ブロック図である。図示されるように、RU5aは、1つ又は複数のアンテナ353(例えば、アンテナアレイ/大規模アンテナ)を介して通信デバイス(UE3など)に信号を送信し、及び通信デバイスから信号を受信するため、及び、DUインタフェース354(例えば、DU-RUインタフェースなどを備える)を介して、RAN機器5のDU5bに信号を送信し、及びDU5bから信号を受信するための、トランシーバ回路351を有する。RU5aは、RU5aの動作を制御するコントローラ357を有する。コントローラ357はメモリ359に関連付けられる。ソフトウェアはメモリ359にプリインストールされてもよく、及び/又は、例えば通信ネットワーク1を介して若しくはリムーバブルデータ記憶装置(removable data storage device;RMD)からダウンロードされてもよい。コントローラ357は、この例では、メモリ359内に格納されたプログラム命令又はソフトウェア命令によって、RU5aの全体的な動作を制御するように構成されている。
【0085】
図示されるように、これらのソフトウェア命令は、とりわけ、オペレーティングシステム361、通信制御モジュール363、DU-RUモジュール368、及びRU管理モジュール372を含む。
【0086】
通信制御モジュール363は、RU5aとUE3との間、及びRU5aとDU5bとの間の通信を制御するように動作可能である。通信制御モジュール363は、UE3からのアップリンク通信に対応する信号の受信を物理レイヤレベルで全体的に制御し、UE3へのダウンリンク通信の送信を物理層レベルで処理するように構成される。
【0087】
DU-RUモジュール368は、少なくとも1つのDU(例えば、DU-RU)インタフェース354を介してDU5bから受信される、又はDU5bに送信される信号の適切な処理を担当する。
【0088】
RU管理モジュール372は、RU5aの全体的な動作及びRU5aに必要なタスクの全体的なパフォーマンスの管理を担当する。
【0089】
RU5aは、UEプロファイルに関連する特定の機能を有するものとして説明されていないが、RU5aは、UEプロファイルに関連するシグナリングを受信し、処理し、DU5bに転送することが理解されるであろう(例えば、UEプロファイル、及び/又はUEプロファイルに基づいて抽出若しくは導出された支援/優先情報をDU5bに搬送し、UEプロファイルに基づく構成情報をDU5bからUE3に搬送する)。RU5aとDU5bの間の機能分割では、DU5bで実行されるものとして本明細書で説明されるUEプロファイル関連動作の一部又は全てをRU5aが実行することも可能である。RU5aの機能は、より統合されたDU5bにおいてDU5bの機能と統合されてもよいし、完全に統合されたgNB5においてDU5b及びCU5cの機能と統合されてもよいことが理解されよう。
【0090】
RAN機器(DU)
図4は、図1に示される通信システム1のRAN機器5のDU5bの主なコンポーネントを示す概略ブロック図である。図示されているように、DU5bは、RU5a及び関連付けられたDU-RUインタフェース453を介して通信装置(UE3など)に信号を送信し、及び通信装置から信号を受信するため、(例えば、それぞれユーザプレーンとコントロールプレーンシグナリング用のF1-UとF1-Cインタフェースに分割できるF1インタフェースを含む)CUインタフェース454を介してRAN機器5のCU5cに信号を送信し、及びCU5cから信号を受信するため、及び、(例えば、E2インタフェースを含む)RICインタフェース452を介して、RIC13(特に、near-RT RIC13-2)に信号を送信し、及びRIC13から信号を受信するための、トランシーバ回路451を有する。
【0091】
DU5bは、DU5bの動作を制御するコントローラ457を有する。コントローラ457はメモリ459に関連付けられる。ソフトウェアはメモリ459にプリインストールされてもよく、及び/又は、例えば通信ネットワーク1を介して若しくはリムーバブルデータ記憶装置(removable data storage device;RMD)からダウンロードされてもよい。コントローラ457は、この例では、メモリ459内に格納されたプログラム命令又はソフトウェア命令によって、DU5bの動作全体を制御するように構成されている。
【0092】
図示されるように、これらのソフトウェア命令は、とりわけ、オペレーティングシステム461、通信制御モジュール463、F1モジュール465、E2モジュール467、DU-RUモジュール468、DU管理モジュール472、及び、UEプロファイル管理モジュール473を含む。
【0093】
通信制御モジュール463は、DU5bと少なくとも1つのRU5aとの間(したがって、DU5bとUE3との間)、DU5bとCU5cとの間、及びDU5bとRIC13(特にnear-RT RIC13-2)との間の通信を制御するように動作可能である。通信制御モジュール463は、UE3からのアップリンク通信に対応する信号の受信を全体的に制御し、UE3宛てのダウンリンク通信の送信を処理するように構成される。
【0094】
F1モジュール465は、少なくとも1つのCU(例えば、F1)インタフェース454を介してCU5cから受信される、又はCU5cに送信される信号の適切な処理を担当する。これらの信号は、F1-Uインタフェースを介してCU5cのCU-UP部分から受信される、又はCU5cのCU-UP部分に送信されるユーザプレーン信号と、F1-Cインタフェースを介してCU5cのCU-CP部分から受信される、又はCU5cのCU-CP部分に送信されるコントロールプレーン信号と、に分離できる。
【0095】
E2モジュール467は、少なくとも1つのRIC(例えばE2)インタフェース452を介してRIC13(特にnear-RT RIC13-2)から受信される、又はRIC13に送信される信号の適切な処理を担当する。
【0096】
DU-RUモジュール468は、少なくとも1つのRU(例えば、DU-RU)インタフェース453を介してRU5aから受信される、又はRU5aに送信される信号の適切な処理を担当する。
【0097】
DU管理モジュール472は、DU5bの全体的な動作及びDU5bに必要なタスクの全体的なパフォーマンスの管理を担当する。これらのタスクは、受信したMACシグナリングの解釈及び送信用のMACシグナリングの生成など、RU5a、DU5b、及びCU5cの間の機能分割に応じて、適切なシグナリングアプリケーションプロトコルを使用した適切なメッセージの生成及び送信を含む。
【0098】
UEプロファイル管理モジュール473は、UE3若しくはネットワーク内の他の場所からのUEプロファイル若しくは関連する支援/優先情報の受信及び格納と、UE3及び/若しくはRAN機器5での実装のために、UEプロファイル/支援情報/優先情報に基づいた、適切なモビリティ特有構成の決定と、並びに/又は、モビリティベースの構成でUEを適切に構成するための構成情報の提供と、を(該当する場合に)含むUE(モビリティ)プロファイルに関連する機能の実行を担当する。実装によっては、gNB-DU5bはこれらの機能の少なくとも一部を実装しない場合があることが理解されるであろう。
【0099】
RAN装置(CU)
図5は、図1に示される通信システム1のRAN装置5のCU5cの主なコンポーネントを示す概略ブロック図である。図示のように、CU5cは、(例えば、それぞれユーザプレーン及びコントロールプレーンシグナリング用のF1-U及びF1-Cインタフェースに分割され得るF1インタフェースを含む)少なくとも1つのDUインタフェース554を介して、DU5bに信号を送信し、及びDU5bから信号を受信するため、(例えば、N2及びN3インタフェースなどを含む)少なくとも1つのコアネットワークインタフェース555を介してコアネットワーク7の機能に信号を送信し、コアネットワーク7の機能から信号を受信するため、及び、(例えば、E2インタフェースを含む)RICインタフェース552を介して、RIC13(特に、near-RT RIC13-2)に信号を送信し、RIC13から信号を受信するための、トランシーバ回路551を備えている。
【0100】
CU5cは、CU5cの動作を制御するコントローラ557を有する。コントローラ557はメモリ559に関連付けられる。ソフトウェアはメモリ559にプリインストールされてもよく、及び/又は、例えば通信ネットワーク1を介して若しくはリムーバブルデータ記憶装置(removable data storage device;RMD)からダウンロードされてもよい。コントローラ557は、この例では、メモリ559内に格納されたプログラム命令又はソフトウェア命令によって、CU5bの動作全体を制御するように構成されている。
【0101】
図示されるように、これらのソフトウェア命令は、とりわけ、オペレーティングシステム561、通信制御モジュール563、F1モジュール565、E1モジュール566、E2モジュール567、N2モジュール568、N3モジュール569、CU-UP管理モジュール571、CU-CP管理モジュール572、UEプロファイル管理モジュール573を含む。
【0102】
通信制御モジュール563は、CU5cと少なくとも1つのDU5bとの間(したがって、CU5cとUE3との間)、CU5cとコアネットワーク7との間、及び、CU5cとRIC13(特にnear-RT RIC13-2)との間の通信を制御するように動作可能である。通信制御モジュール563は、UE3からのアップリンク通信に対応する信号の受信を全体的に制御し、UE3宛てのダウンリンク通信の送信を処理するように構成される。
【0103】
F1モジュール565は、少なくとも1つのDU(例えば、F1)インタフェース554を介してDU5bから受信される、又はDU5bに送信される信号の適切な処理を担当する。これらの信号は、F1-Uインタフェースを介してCU5cのCU-UP部分で受信される、又はCU5cのCU-UP部分によって送信されるユーザプレーン信号と、F1-Cインタフェースを介してCU5cのCU-CP部分で受信される、又はCU5cのCU-CP部分によって送信されるコントロールプレーン信号と、に分離されてもよい。
【0104】
E1モジュール566は、対応する内部CUインターフェース(例えばE1)を介してCU5cのCU-UP部分とCU5cのCU-CP部分との間で送信される信号の適切な処理を担当する。
【0105】
E2モジュール567は、少なくとも1つのRIC(例えばE2)インタフェース552を介してRIC13(特にnear-RT RIC13-2)から受信される、又はRIC13に送信される信号の適切な処理を担当する。
【0106】
N2モジュール568は、少なくとも1つの対応するコアネットワークインタフェース(例えば、N2)555を介してAMF10-1から受信される、又はAMF10-1に送信される信号の適切な処理を担当する。
【0107】
N3モジュール569は、少なくとも1つの対応するコアネットワークインタフェース(例えば、N3)555を介して、コアネットワークユーザプレーン機能11から受信される、又はコアネットワークユーザプレーン機能11に送信される信号の適切な処理を担当する。
【0108】
CU-UP管理モジュール571は、CU5cのCU-UP部分の全体的な動作及びCU-UPに必要なタスクの全体的なパフォーマンスの管理を担当する。
【0109】
CU-CP管理モジュール572は、CU5cのCU-CP部分の全体的な動作及びCU-CPに必要なタスクの全体的なパフォーマンスの管理を担当する。これらのタスクは、受信したRRCシグナリングの解釈及び送信用のRRCシグナリングの生成など、RU5a、DU5b、及びCU5cの間の機能分割に応じて、適切なシグナリングアプリケーションプロトコルを使用した適切なメッセージの生成及び送信を含む。
【0110】
UEプロファイル管理モジュール573は、UE3若しくはネットワーク内の他の場所からのUEプロファイル若しくは関連する支援/優先情報の受信及び格納と、UE3及び/若しくはRAN機器5での実装のために、UEプロファイル/支援情報/優先情報に基づいた、適切なモビリティ特有構成の決定と、並びに/又は、モビリティベースの構成でUEを適切に構成するための構成情報の提供と、を(該当する場合に)含むUE(モビリティ)プロファイルに関連する機能の実行を担当する。実装によっては、gNB-CU 5cはこれらの機能の少なくとも一部を実装しない場合があることが理解されるであろう。
【0111】
RAN機器(統合gNB)
図6は、図1に示される通信システム1においてRAN機器5として使用され得る統合gNBの主なコンポーネントを示す概略ブロック図である。図示されるように、gNB5は、1つ又は複数のアンテナ653(例えば、アンテナアレイ/大規模アンテナ)を介して通信デバイス(UE3など)に信号を送信し、及び通信デバイスから信号を受信するため、及び、(例えば、N2及びN3インタフェースなどを含む)少なくとも1つのコアネットワークインタフェース655を介してコアネットワーク7の機能に信号を送信し、及びコアネットワーク7の機能から信号を受信するための、トランシーバ回路651を有する。
【0112】
gNB5は、gNB5の動作を制御するためのコントローラ657を有する。コントローラ657は、メモリ659に関連付けられている。ソフトウェアは、メモリ659にプリインストールされてもよく、及び/又は、通信ネットワーク1を介して、若しくは、例えば、リムーバブルデータ記憶装置(removable data storage device;RMD)からダウンロードされてもよい。コントローラ657は、この例では、メモリ659内に格納されたプログラム命令又はソフトウェア命令によって、gNB5の動作全体を制御するように構成されている。
【0113】
図示されるように、これらのソフトウェア命令は、とりわけ、オペレーティングシステム661、通信制御モジュール663、N2モジュール668、N3モジュール669、RAN制御モジュール672、及びUEプロファイル管理モジュール673を含む。
【0114】
通信制御モジュール663は、gNB5とUE3との間、及びgNB5とコアネットワーク7との間の通信を制御するように動作可能である。通信制御モジュール663は、UE3からのアップリンク通信の受信を全体的に制御し、UE3へのダウンリンク通信の送信を処理するように構成される。
【0115】
N2モジュール668は、少なくとも1つの対応するコアネットワークインタフェース(例えば、N2)655を介してAMF10-1から受信される、又はAMF10-1に送信される信号の適切な処理を担当する。
【0116】
N3モジュール669は、少なくとも1つの対応するコアネットワークインタフェース(例えば、N3)655を介して、少なくとも1つのコアネットワークユーザプレーン機能11から受信される、又は少なくとも1つのコアネットワークユーザプレーン機能11に送信される信号の適切な処理を担当する。
【0117】
RAN制御モジュール572は、gNB5の全体的な動作及びgNB5に要求されるタスクの全体的なパフォーマンスの管理を担当する。実際には、この統合gNBでは、RAN制御モジュール572は、図1のRIC13によって実行されるRAN制御タスクを実行する。しかしながら、RU5a、DU5b、及びCU5cの機能を備える統合gNB5は、RIC13の機能がgNBに統合されるのではなく、RIC13の制御下で動作するように構成され得ることが理解されるであろう。
【0118】
UEプロファイル管理モジュール673は、UEプロファイルの構築、更新、記憶及びメンテナンスと、UE3若しくはネットワーク内の他の場所からのUEプロファイル若しくは関連する支援/優先情報の受信及び格納と、UE3及び/若しくはRAN機器5での実装のために、UEプロファイル/支援情報/優先情報に基づいた、適切なモビリティ特有構成の決定と、並びに/又は、モビリティ特有構成を用いてUEを適切に構成するためのモビリティ特有構成情報の提供と、を(該当する場合に)含むUE(モビリティ)プロファイルに関連する機能の実行を担当する。実装によっては、gNB5はこれらの機能の少なくとも一部を実装しない場合があることが理解されるであろう。
【0119】
Near-RT RIC
図7は、図1に示される通信システム1のnear-RT RIC13-2の主なコンポーネントを示す概略ブロック図である。図示されるように、near-RT RIC13-2は、少なくとも1つのgNB-CUインタフェース(例えば、E2)752を介して、RAN機器5のCU5cに信号を送信し、及びRAN機器5のCU5cから信号を受信するため、及び、少なくとも1つのnon-RT RICインタフェース(例えば、A1)753を介して、non-RT RIC13-1に信号を送信し、及びnon-RT RIC13-1から信号を受信するための、トランシーバ回路751を有する。
【0120】
near-RT RIC13-2は、near-RT RIC13-2の動作を制御するコントローラ757を有する。コントローラ757はメモリ759に関連付けられる。ソフトウェアはメモリ759にプリインストールされ、及び/又は、例えば通信ネットワーク1を介して、若しくはリムーバブルデータ記憶装置(removable data storage device;RMD)からダウンロードされてもよい。コントローラ757は、この例では、メモリ759内に格納されたプログラム命令又はソフトウェア命令によって、near-RT RIC13-2の全体的な動作を制御するように構成されている。
【0121】
図示されるように、これらのソフトウェア命令は、とりわけ、オペレーティングシステム761、通信制御モジュール763、A1モジュール769、E2モジュール770、near-RT RIC管理モジュール772、及びUEプロファイル管理モジュール773を含む。
【0122】
通信制御モジュール763は、near-RT RIC13-2とRAN機器5との間、及びnear-RT RIC13-2とnon-RT RIC13-1との間の通信を制御するように動作可能である。
【0123】
A1モジュール769は、少なくとも1つの対応するnon-RT RICインタフェース(例えば、A1)753を介して、non-RT RIC13-1から受信される、又はnon-RT RIC13-1に送信される信号の適切な処理を担当する。
【0124】
E2モジュール770は、少なくとも1つのgNB-CUインタフェース(例えば、E2)752を介して、RAN機器5のCU5cから受信される、又はCU5cに送信される信号の適切な処理を担当する。
【0125】
near-RT RIC管理モジュール772は、near-RT RIC13-2の全体的な動作と、near-RT RIC 13-2に要求されるタスクの全体的なパフォーマンスの管理を担当する。例えば、near-RT RIC管理モジュール772は、non-RT RIC有効ポリシーを介してRAN機器5の、監視、一時停止/停止、オーバーライド、又は制御などのタスクを担当してもよい。near-RT RIC管理モジュール772は、UEごとに制御されるロードバランシング、リソース(リソースブロック(resource block;RB))管理、干渉検出及び軽減のための、短い(1秒より小さい)レイテンシーを要求するタスクをサポートしてもよい。
【0126】
UEプロファイル管理モジュール773は、UEプロファイルの構築、更新、記憶及びメンテナンスと、UE3若しくはnon-RT RIC 13-1を含むネットワーク内の他の場所からのUEプロファイル若しくは関連する支援/優先情報の受信及び格納と、UE3及び/若しくはRAN機器5での実装のために、UEプロファイル/支援情報/優先情報に基づいた、適切なモビリティ特有構成の決定と、UEプロファイルによって表されるUE3のモビリティ特有構成の決定においてRANによって使用するため、UEプロファイル、関連する支援情報、並びに/又はモビリティ特有構成情報のRAN機器5への提供と、を(該当する場合に)含むUE(モビリティ)プロファイルに関連する機能の実行を担当する。実装によっては、near-RT RIC13-2はこれらの機能の少なくとも一部を実装しない可能性があることが理解されよう。
【0127】
Non-RT RIC
図8は、図1に示される通信システム1のnon-RT RIC13-1の主なコンポーネントを示す概略ブロック図である。図示されるように、non-RT RIC13-1は、少なくとも1つのnear-RT RICインタフェース(例えば、A1)852を介して、near-RT RIC13-2に信号を送信し、及びnear-RT RIC13-2から信号を受信するためのトランシーバ回路851を有する。
【0128】
non-RT RIC13-1は、non-RT RIC13-1の動作を制御するコントローラ857を有する。 コントローラ857はメモリ859に関連付けられる。ソフトウェアはメモリ859にプリインストールされてもよく、及び/又は、例えば通信ネットワーク1を介して若しくはリムーバブルデータ記憶装置(removable data storage device;RMD)からダウンロードされてもよい。コントローラ857は、この例では、メモリ859内に格納されたプログラム命令又はソフトウェア命令によって、non-RT RIC13-1の全体的な動作を制御するように構成されている。
【0129】
図示されるように、これらのソフトウェア命令は、とりわけ、オペレーティングシステム861、通信制御モジュール863、A1モジュール869、non-RT RIC管理モジュール872、及びUEプロファイル管理モジュール873を含む。
【0130】
通信制御モジュール863は、non-RT RIC 13-1とnear-RT RIC 13-2との間の(そして場合によってはRAN機器5と直接)通信を制御するように動作可能である。
【0131】
A1モジュール869は、少なくとも1つの対応するnear-RT RICインタフェース(例えば、A1)853を介して、near-RT RIC13-2から受信される、又はnear-RT RIC13-2に送信される信号の適切な処理を担当する。
【0132】
non-RT RIC管理モジュール872は、non-RT RIC 13-1の全体的な動作及びnon-RT RIC 13-1に必要なタスクの全体的なパフォーマンスの管理を担当する。例えば、non-RT RIC管理モジュール872は、ネットワーク内のすべてのネットワーク要素に対する、構成管理、デバイス管理、障害管理、性能管理、及びライフサイクル管理などのタスクを担当してもよい。non-RT RIC管理モジュール872は、より長い(1秒より大きい)レイテンシーを要求するタスクをサポートしてもよい。
【0133】
UEプロファイル管理モジュール873は、UEプロファイルの構築、更新、記憶及びメンテナンスと、UE3若しくはネットワーク内の他の場所からのUEプロファイル又は関連する支援/優先情報の受信及び格納と、並びに、UEプロファイルによって表されるUE3のモビリティ特有構成の決定に使用するため、UEプロファイル及び/又は関連する支援/優先情報の、直接的又はnear-RT RIC13-2を介した間接的なRAN機器5への提供と、を(該当する場合に)含むUE(モビリティ)プロファイルに関連する機能の実行を担当する。実装によっては、non-RT RIC13-1はこれらの機能の少なくとも一部を実装しない場合があることが理解されよう。
【0134】
ネットワークノード
図9は、図1に示される通信システム1の一般的なネットワークノードの主なコンポーネントを示す概略ブロック図である。ネットワークノードは、コントロールプレーン機能10(AMF、UDM、SMF等)又はOAM機能14などの任意のネットワークエンティティとして構成されてもよい。
【0135】
図示されるように、ネットワークノードは、対応する(ネットワーク)インタフェース954(例えば、N1、N2、N5、N7、N8、N10、N11、N12、N13、N14、N15、及び/又は、コアネットワーク/RAN機器などとの少なくとも1つのOAMインタフェースなど)を介して、他のネットワークノードに信号を送信し、及び他のネットワークノードから信号を受信するためのトランシーバ回路951を有する。
【0136】
ネットワークノードは、ネットワークノードの動作を制御するコントローラ957を有する。コントローラ957はメモリ959に関連付けられる。ソフトウェアはメモリ959にプリインストールされてもよく、及び/又は、例えば通信ネットワーク1を介して若しくはリムーバブルデータ記憶装置(removable data storage device;RMD)からダウンロードされてもよい。コントローラ957は、この例では、メモリ959内に格納されたプログラム命令又はソフトウェア命令によってネットワークノードの全体的な動作を制御するように構成されている。
【0137】
図示されるように、これらのソフトウェア命令は、とりわけ、オペレーティングシステム961、通信制御モジュール963、1つ又は複数のインタフェースプロトコルモジュール965、ネットワークノード管理モジュール972、及びUEプロファイル管理モジュール973を含む。
【0138】
通信制御モジュール963は、ネットワークノードと通信システム内の1つ又は複数の他のネットワークエンティティとの間の通信を制御するように動作可能である。
【0139】
少なくとも1つのインタフェースプロトコルモジュール965は、少なくとも1つの対応する(ネットワーク)インタフェース954を介して、他のネットワークエンティティから受信される、又は他のネットワークエンティティに送信される信号の適切な処理を担当する。
【0140】
1つ又は複数の管理モジュール972は、ネットワークノードの全体的な動作及びそのネットワークノードに必要なタスクの全体的なパフォーマンスの管理を担当する。例えば、ネットワークノードがUDM10-3である場合、タスクは、アクセス許可、ユーザ登録、及びデータネットワークプロファイルのためのデータの管理、並びにSMFへの加入者データの提供などに関連するタスクを含む。ネットワークノードがOAM14である場合、タスクは、より広範な通信システム内のネットワーク又は要素のプロビジョニング及び管理に関連するタスクなどを含む。ネットワークノードがAMF10-1である場合、タスクは、各UE3とのnon-NASシグナリング接続の維持、UE登録の管理、ネットワークを通じて送信されたユーザ情報の受信、その情報のSMF10-2への転送、ページングの管理など、モビリティ管理関連機能に関連するタスクを含む。ネットワークノードがSMF10-2の場合、タスクは、AMF10-1を介して提供されるユーザ情報を使用した、どのセッションマネージャがユーザに最適に割り当てられるかの決定、各UE3へのIPアドレスの割り当て、(特定のUEプロファイルが関連するUE3のモビリティ特有NAS構成を含む場合がある)NAS構成の決定など、セッション管理機能の提供に関連するタスクを含む。
【0141】
UEプロファイル管理モジュール973は、UEプロファイルの構築、更新、記憶及びメンテナンスと、UE3若しくはネットワーク内の他の場所からのUEプロファイル又は関連する支援/優先情報の受信及び格納と、並びに、UEプロファイルによって表されるUE3のモビリティ特有構成の生成に使用するため、UEプロファイル及び/又は関連する支援/優先情報の、直接的又は間接的なRAN機器5への提供と、を(該当する場合に)含むUE(モビリティ)プロファイルに関連する機能の実行を担当する。実装によっては、ネットワークノードがこれらの機能の少なくとも一部を実装しない場合があることが理解されよう。
【0142】
ネットワークベースのUEプロファイル
ネットワークベースのUEプロファイル手順の例を、単なる例として、図10及び11を参照して説明する。
【0143】
図10は、UE3にモビリティ特有構成を提供するための2つの可能性のある手順((a)及び(b)とラベル付けされている)を示す簡略化されたタイミング図である。
【0144】
両方の例示的な手順において、non-RT RIC13-1は、S1010で、特定のUE3のためのUEプロファイルを構築(又は更新)する。そして、(S1012にて)この(更新された)UEプロファイル(又はモビリティ状態の指示子など、それから導出される支援情報(assistance information))は、(例えば、A1インタフェースによって)near RT RIC13-2と共有される。
【0145】
第1の例示的な手順(a)では、RRC接続セットアップ手順(RRC connection setup procedure)がUE3によって開始された後、RRC接続セットアップ手順(S1014)中に、near RT RIC13-2は、non-RT RIC13-1によって提供されるUEプロファイルを確認し、S1016-1で、現在のモビリティ状態を決定し、及び/又は、将来のモビリティ状態を予測し、そして、S1018-1で、これをモビリティ支援情報(mobility assistance information)としてRAN機器5に(例えば、E2インタフェースを介して)提供する。RAN機器5(分散RANの場合はCU5c及び/又はDU5b)は、S1020-1で、提供された情報を使用して、UE3のための適切なモビリティ特有構成を決定する。そして、RAN機器5は、S1022-1で、適切なシグナリングを使用して(例えば、RRC再構成メッセージなどの適切なRRCシグナリング又は他の同様のメッセージを使用して)、そのモビリティ特有構成でUE3を構成するための構成情報を提供する。そして、UE3は、受信した構成情報に基づいて、それによって、自身を構成することができる。
【0146】
第2の例示的な手順(b)では、RRC接続セットアップ手順(RRC connection setup procedure)がUE3によって開始された後、RRC接続セットアップ手順(S1014)中に、near RT RIC13-2は、S1020-2で、UE3のUEプロファイルに基づいて(例えば、UEプロファイルから導出される現在及び/又は予想されたモビリティ状態に基づいて)、UE3のための適切なモビリティ構成を決定し、そして、S1018-2で、UE3を構成するために、決定されたモビリティ特有構成を表す構成情報をRAN機器5に提供する。そして、RAN機器5(分散RANの場合はCU5c及び/又はDU5b)は、S1022-2で、適切なシグナリングを使用して(例えば、適切なRRCシグナリングを使用して)、そのモビリティ特有構成でUE3を構成するための対応する構成情報を提供する。そして、UE3は、受信した構成情報に基づいて、それによって、自身を構成することができる。
【0147】
図11は、UE3にモビリティ特有構成を提供するための可能性のある手順を示す別の簡略化されたタイミング図である。
【0148】
この例では、non-RT RIC13-1は、S1110で特定のUE3のためのUEプロファイルを構築(又は更新)する。そして、(S1112にて)この(更新された)UEプロファイル(又はモビリティ状態の指示子など、それから導出される支援情報(assistance information))は、RAN機器5に直接提供される。
【0149】
RRC接続セットアップ手順(RRC connection setup procedure)がUE3によって開始された後、RRC接続セットアップ手順(S1114)中に、RAN機器5(分散RANの場合にはCU5c及び/又はDU5b)は、S1120で、提供された情報を使用して、UE3のための適切なモビリティ特有構成を決定する。そして、RAN機器5は、S1122で、適切なシグナリングを使用して(例えば、適切なRRCシグナリングを使用して)、そのモビリティ特有構成でUE3を構成するための構成情報を提供する。そして、UE3は、受信した構成情報に基づいて、それによって、自身を構成することができる。
【0150】
UEプロファイルのRRC/MACレイヤ提供
【0151】
RRC/MACレイヤシグナリングを含むUEベースのUEプロファイル手順の例を、単なる例として、図12及び13を参照して説明する。
【0152】
図12は、UE3にモビリティ特有構成を提供するための2つの可能性のある手順((a)及び(b)とラベル付けされている)を示す簡略化されたタイミング図である。
【0153】
両方の例示的な手順において、UE3は、S1210で、そのUE3のUEプロファイルを構築(又は更新)する。
【0154】
第1の例示的な手順(a)では、(S1214にて)RRC接続、又はUE3のモビリティ状態の変化に応じて、UEは、(S1218-1にて)RRCシグナリングを使用して、この例では、UE支援情報(UE assistance information)メッセージを使用して、RAN機器5にモビリティ支援情報(mobility assistance information)を提供する。RAN機器5(分散RANの場合はCU5c及び/又はDU5b)は、S1220-1で、提供された情報を使用して、UE3のための適切なモビリティ特有構成を決定する。そして、RAN機器5は、S1222-1で、適切なシグナリングを使用して(例えば、RRC再構成メッセージなどの適切なRRCシグナリング又は他の同様のメッセージを使用して)、そのモビリティ特有構成でUE3を構成するための構成情報を提供する。そして、UE3は、受信した構成情報に基づいて、それによって、自身を構成することができる。
【0155】
第2の例示的な手順(b)では、(S1214にて)RRC接続、又はUE3のモビリティ状態の変化に応じて、UEは、(S1218-2にて)MAC CEを使用してRAN機器5にモビリティ支援情報(mobility assistance information)を提供する。RAN機器5(分散RANの場合はCU5c及び/又はDU5b)は、S1220-2で、提供された情報を使用して、UE3のための適切なモビリティ特有構成を決定する。そして、RAN機器5は、S1222-2で、適切なシグナリングを使用して(例えば、RRC再構成メッセージなどの適切なRRCシグナリング、MAC CE、又は他の同様のメッセージを使用して)、そのモビリティ特有構成でUE3を構成するための構成情報を提供する。そして、UE3は、受信した構成情報に基づいて、それによって、自身を構成することができる。
【0156】
図13は、分散RAN機器5の特定の状況において、図12に示される2つの可能性のある手順をより詳細に示す簡略化されたタイミング図である。
【0157】
両方の例示的な手順において、UE3は、S1310で、そのUE3のためのUEプロファイルを構築(又は更新)する。
【0158】
第1の例示的な手順(a)では、(S1314にて)RRC接続又はUE3のモビリティ状態の変化に応じて、UEは、(S1318-1にて)RRCシグナリングを使用して、この例では、UE支援情報(UE assistance information)メッセージを使用して、RAN装置5のgNB-CU5cにモビリティ支援情報(mobility assistance information)を提供する。RAN装置5のgNB-CU5cは、S1319-1で、受信した情報を、(例えば、F1インタフェースを介して)RAN装置5のgNB-DU5bと共有する。そして、gNB-CU5c及び/又はgNB-DU5bは、S1320-1で、モビリティ支援情報を使用して、UE3のための適切なモビリティ特有構成を決定する。そして、gNB-CU5cは、S1322-1で、適切なシグナリングを使用して(例えば、適切なRRCシグナリングを使用して)、そのモビリティ特有構成でUE3を構成するための構成情報を提供する。そして、UE3は、受信した構成情報に基づいて、それによって、自身を構成することができる。
【0159】
第2の例示的な手順(b)では、(S1314にて)RRC接続又はUE3のモビリティ状態の変化に応じて、UEは、(S1318-2にて)MAC CEメッセージを使用して、モビリティ支援情報(mobility assistance information)をRAN装置5のgNB-DU5bに提供する。RAN装置5のgNB-DU5bは、S1319-2で、受信した情報を、(例えば、F1インタフェースを介して)RAN装置5のgNB-CU5cと共有する。そして、gNB-CU5c及び/又はgNB-DU5bは、S1320-2で、モビリティ支援情報を使用して、UE3のための適切なモビリティ特有構成を決定する。そして、gNB-CU5cは、S1322-1で、適切なシグナリングを使用して(例えば、適切なRRCシグナリングを使用して)、そのモビリティ特有構成でUE3を構成するための構成情報を提供する。そして、UE 3は、受信した構成情報に基づいて、それによって、自身を構成することができる。
【0160】
第2の例示的な手順(b)は、CU5cによってシグナリングされる構成を示しているが、DU5bが、モビリティ特有構成の一部又は全部をCU5cに(又は場合によっては、MAC CEを使用してUE3に)提供できることが理解されるであろう。例えば、DU5bは、下位レイヤ関連構成(例えば、TAT、PC)などのUE構成をCU5cに提供することができ、CU5cは、この構成をUE3に送信する。典型的には、CU-DU分割アーキテクチャでは、下位レイヤの構成パラメータはDU5bによって設定され、上位レイヤの構成パラメータはCU5cによって設定される。
【0161】
図12及び図13を参照して説明される例のいずれにおいても、モビリティ支援情報は、直接的な指示子、例えば、UE3が(準)静止しているかどうかを示すための静止指示子を含んでもよい(例えば、単一ビットは、UE3が(準)静止していることを示すために「1」に設定され、UE3(準)静止していないことを示すために「0」に設定される(又はその逆))。代替的に、又は追加的に、直接的な指示子は、複数のモビリティカテゴリのうちの1つの指示子を含んでもよい(例えば、(準)静止、限られた地理的領域内での移動、特定の2点間の移動、ランダムな移動、低モビリティ、中モビリティ、又は、高モビリティなど)。モビリティ支援情報は、代替的又は追加的に、間接的な指示子を含んでもよい。間接的な指示子は、例えば、モビリティに関連する構成優先度を含んでもよい(例えば、より大きい/無限のTATがよい、緩和された無線リソース管理(radio resource management;RRM)測定がよい、測定構成なし(又は少ない)がよい、及び、ハンドオーバなしがよい、など)。
【0162】
UEプロファイルのNAS/上位レイヤ提供
図14を参照して、NAS/上位レイヤシグナリングを伴うUEベースのUEプロファイル手順の一例を、単なる例として説明する。
【0163】
図14は、UE3に特有のモビリティ特有構成を提供するための2つの可能性のある手順((a)及び(b)とラベル付けされている)を示す簡略化されたタイミング図である。
【0164】
両方の例示的な手順において、UE3は、S1410で、そのUE3のためのUEプロファイルを構築(又は更新)する。そして、この(更新された)UEプロファイルは、S1412で、コアネットワーク7(この例ではUDM10-3であるが、別のネットワークノードであってもよい)に提供される。
【0165】
第1の例示的な手順(a)では、(更新された)UEプロファイルが(例えば、N8インタフェースを介して)AMF10-1と共有される。RRC接続セットアップ手順(RRC connection setup)がUE3によって開始された後、RRC接続セットアップ手順(S1414)中、より具体的には、UEコンテキストセットアップ(S1415)中に、AMF10-1は、S1416に示されるように、UDM10-3から(更新された)UEプロファイルを取得する(あるいは、AMFが以前にUDM10-3から(更新された)UEプロファイルを取得している場合には、メモリからプロファイルを取得する可能性がある)。AMF10-1は、S1418で、この(更新された)UEプロファイル、又はそれから導出されるモビリティ支援情報(例えば、現在の、及び/又は予想される将来の、モビリティ状態を識別する情報)を、(例えば、N2インタフェースを介して)RAN機器5に提供する。RAN機器5(分散RANの場合はCU5c及び/又はDU5b)は、S1420で、提供された情報を使用して、UE3のための適切なモビリティ特有構成を決定する。そして、RAN機器5は、S1422で、適切なシグナリングを使用して(例えば、適切なRRCシグナリングを使用して)、そのモビリティ特有構成でUE3を構成するための構成情報を提供する。そして、UE3は、受信した構成情報に基づいて、それによって、自身を構成することができる。
【0166】
第2の例示的な手順(b)では、S1430で、(更新された)UEプロファイルがSMF10-2と(例えば、N10インタフェースを介して)共有され、S1432で、UEのための適切なモビリティ特有NAS構成が決定される。例えば、コアネットワーク7は、UEプロファイルに基づいて、UEが位置する場所(例えば、特定のセル又は最適化されたページングエリア)の予想に基づいて、最初にUEをページングする場所を優先するために、特定のUEのためのNAS構成を最適化してもよい。このような予測は、単一の位置(セル若しくは最適化されたページングエリア)、又は信頼度(若しくは信頼性レベル)の降順に並べられたそのような位置のリストを識別してもよい。同様に、コアネットワークは、UEプロファイルから導出された情報に基づいて、UEに関連付けられた登録エリアを調整又は最適化してもよい。
【0167】
ハイブリッドの例 - UEプロファイル生成に関与するUE及びネットワーク
ハイブリッドUE/ネットワークベースのUEプロファイル手順の例を、単なる例として、図15及び図16を参照して説明する。
【0168】
図15は、UE3にモビリティ特有構成を提供するための別の可能性のある手順を示す簡略化されたタイミング図である。
【0169】
この例示的な手順では、UE3は、S1510で、そのUE3のためのUEプロファイルを構築(又は更新)する。そして、この(更新された)UEプロファイルは、S1512で、コアネットワーク7(この例ではUDM10-3であるが、他のネットワークノードであってもよい)に提供される。
【0170】
(更新された)UEプロファイルは、(例えば、N8インタフェースを介して)AMF10-1と共有される。RRC接続セットアップ手順(RRC connection setup procedure)がUE3によって開始された後、RRC接続セットアップ手順(S1514)中、より具体的には、UEコンテキストセットアップ(S1515)中に、AMF10-1は、S1516に示されるように、UDM10-3から(更新された)UEプロファイルを取得する(又は、AMFが以前にUDM10-3から(更新された)UEプロファイルを取得している場合には、メモリからプロファイルを取得する可能性がある)。AMF10-1は、S1518で、この(更新された)UEプロファイル、又はそれから導出されるモビリティ支援情報(例えば、現在の、及び/又は予測される将来の、モビリティ状態を識別する情報)を、(例えば、N2インタフェースを介して)RAN機器5に提供する。そして、RAN機器5(分散RANの場合はCU5c及び/若しくはDU5b)並びに/又はRIC13(near-RT若しくはnon-RT)は、S1519としてUEプロファイルを認証する。この認証は、例えば、UE3によって報告されたUEプロファイルに基づくUE3の予想される位置及び/又は予想される動きを、UE3からネットワークによって収集されたそのUE3のライブの位置情報及び/又は測定データと比較することによって実行されてもよい。UEプロファイルは、上記の例で説明したように、認証が成功した場合に使用されてもよい。
【0171】
認証が成功すると、RAN機器5(又は、場合によっては図10を参照して説明したRIC13)は、S1520で、提供された情報を使用して、UE3のための適切なモビリティ特有構成を決定する。そして、RAN機器5は、S1522で、適切なシグナリングを使用して(例えば、適切なRRCシグナリングを使用して)、モビリティ特有構成でUE3を構成するための構成情報を提供する。そして、UE3は、受信した構成情報に基づいて、それによって、自身を構成することができる。
【0172】
図16は、UE3にモビリティ特有構成を提供するための別の可能性のある手順を示す簡略化されたタイミング図である。
【0173】
この例示的な手順では、UE3は、S1610-1で、そのUE3のためのUEプロファイルを構築(又は更新)する。並行して、RIC13(near-RT又はnon-RT)は、S1610-2で、そのUE3のためのネットワークベースのUEプロファイルを構築(又は更新)する。UE3によって生成された(更新された)UEプロファイルは、S1612で、コアネットワーク7(この例ではUDM10-3であるが、他のネットワークノードであってもよい)に提供される。
【0174】
(更新された)UEプロファイルは、(例えば、N8インタフェースを介して)AMF10-1と共有される。RRC接続セットアップ手順(RRC connection setup procedure)がUE3によって開始された後、RRC接続セットアップ手順(S1614)中、より具体的には、UEコンテキストセットアップ(S1615)中に、AMF10-1は、S1616に示されるように、UDM10-3から(更新された)UEプロファイルを取得する(又は、AMFが以前にUDM10-3から(更新された)UEプロファイルを取得している場合には、メモリからプロファイルを取得する可能性がある)。AMF10-1は、S1618で、この(更新された)UEプロファイル、又はそれから導出されるモビリティ支援情報(例えば、現在の、及び/又は予測される将来の、モビリティ状態を識別する情報)を、(例えば、N2インタフェースを介して)RAN機器5に提供する。そして、RAN機器5(分散RANの場合はCU5c及び/若しくはDU5b)並びに/又はRIC13(near-RT若しくはnon-RT)は、コアネットワークから受信した(1610-1でUEによって構築された)UE発信(originating)プロファイルと(1610-2でネットワークによって構築された)ネットワークベースのUEプロファイルとを比較することによって、UEプロファイルの認証を実行し、十分な一致(異なるUEプロファイル間の事前定義されたレベルの類似性)があるかどうかを判断する(S1619)。
【0175】
一致に成功した場合、RAN機器5(又は、場合によっては図10を参照して説明したRIC13)は、S1620で、提供された情報を使用して、UE3のための適切なモビリティ特有構成を決定する。そして、RAN機器5は、S1622で、適切なシグナリングを使用して(例えば、適切なRRCシグナリングを使用して)、そのモビリティ特有構成でUE3を構成するための構成情報を提供する。そして、UE3は、受信した構成情報に基づいて、それによって、自身を構成することができる。
【0176】
変更と代替
さまざまな改善の詳細な例を上記で説明した。当業者であれば理解されるように、そこで具体化された開示から有益性を受けながら、上記の例に対して多くの変更及び代替を行うことが可能である。
【0177】
例えば、特に5G/NR通信技術を参照して電気通信ネットワークのデバイスの新しく有益な特徴を説明してきたが、有益な特徴は、例えば、3GPPの一部として開発された他の通信技術など、他の通信技術を使用する電気通信システムのデバイスに実装されてもよいことが理解されるであろう。例えば、基地局及びUEは、5G基地局(gNB)及び対応するUEとして説明したが、上記の特徴は、LTE/LTE-Advanced通信技術を実装するRANノード(eNB)及びUE、又は3GPP派生の通信を使用して開発された他の通信技術を実装するRANノード及びUEに適用できることが理解されるであろう。
【0178】
上記の説明では、理解を容易にするために、UE及び基地局は、いくつか個別の機能コンポーネント又はモジュールを有するものとして説明された。これらのモジュールは、特定の用途のため、例えば、本開示を実装するために既存のシステムが変更される場合のため、他の用途で、例えば、最初から本開示の特徴を念頭に置いて設計されたシステムで、このように提供され得るが、これらのモジュールはオペレーティングシステム全体又はコードに組み込まれ得るため、これらのモジュールは個別の実体として認識できない場合がある。
【0179】
上記の実施形態では、いくつかのソフトウェアモジュールについて説明した。当業者には理解されるように、ソフトウェアモジュールは、コンパイルされた形式又はコンパイルされていない形式で提供される場合があり、コンピュータネットワークを介して、又は記録媒体上の信号として、基地局、モビリティ管理エンティティ、又はUEに供給されてもよい。さらに、このソフトウェアの一部又は全てによって実行される機能は、1つ又は複数の専用ハードウェア回路を使用して実行されてもよい。ただし、基地局又はUEの機能を更新する際、更新が容易になるため、ソフトウェアモジュールを使用することが好ましい。
【0180】
ソフトウェアモジュール又はプログラムは、コンピュータにロードされると、実施形態で説明される機能のうちの1つ又は複数をコンピュータに実行させる命令(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体又は有形の記憶媒体に記憶され得る。限定的ではない例として、非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体又は有形記憶媒体は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory;RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory;ROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートドライブ(solid-state drive;SSD)、又は他のタイプのメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc;DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク、又はその他のタイプの光ディスクストレージ、及び磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、又はその他のタイプの磁気ディスクストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定的ではない例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、又は他の形態の伝播信号を含むことができる。
【0181】
各コントローラは、例えば、1つ又は複数のハードウェア実装コンピュータプロセッサ、マイクロプロセッサ、中央処理装置(central processing unit;CPU)、算術論理演算回路(arithmetic logic unit;ALU)、入出力(input/output;IO)回路、内部メモリ/キャッシュ(プログラム及び/又はデータ)、レジスタの処理、通信バス(制御バス、データバス、アドレスバスなど)、ダイレクトメモリアクセス(direct memory access ;DMA)機能、ハードウェア又はソフトウェアで実装されたカウンタ、ポインタ、及び/又はタイマ、及び/又は、同様のもの、を含む(ただしこれに限定されない)任意の適切な形式の処理回路を備えてもよい。他の様々な変更は当業者にとって明らかであり、ここではさらに詳細には説明しない。
【0182】
本開示におけるユーザ機器(User Equipment)(又は「UE」、「モバイルステーション」、「モバイルデバイス」又は「無線デバイス」)は、無線インタフェースを介してネットワークに接続されるエンティティである。
【0183】
以下の段落で説明するように、本開示は、専用の通信装置に限定されるものではなく、通信機能を有する任意のデバイスに適用できることに留意されたい。
【0184】
「ユーザ機器(User Equipment)」又は「UE」(3GPPで使用される用語として)、「モバイルステーション」、「モバイルデバイス」、及び「無線デバイス」という用語は、一般に互いに同義であることが意図されており、端末、携帯電話、スマートフォン、タブレット、セルラIoTデバイス、IoTデバイス、機械(machinery)などのスタンドアロンのモバイルステーションが含まれる。「モバイルステーション」及び「モバイルデバイス」という用語は、長期間静止したままの装置も含むことが理解されるであろう。
【0185】
UEは、例えば、生産又は製造のための機器のアイテム、及び/又はエネルギー関連機械のアイテム(例えば、次のような機器又は機械:ボイラー、エンジン、タービン、ソーラーパネル、風力タービン、水力発電機、火力発電機、原子力発電機、バッテリー、原子力システム及び/又は関連機器、重電機械、真空ポンプを含むポンプ、コンプレッサー、ファン、ブロワー、油圧機器、空気圧機器、金属加工機械、マニピュレーター、ロボット及び/又はそのアプリケーションシステム、ツール、金型又はダイ、ロール、搬送機器、昇降機器、資材運搬機器、繊維機器、縫製機器、印刷及び/又は関連機械、紙加工機械、化学機械、鉱山及び/又は建設機械及び/又は関連機器、農業、林業及び/又は漁業のための機械及び/又は器具、安全及び/又は環境保全機器、トラクター、精密ベアリング、チェーン、ギア、動力伝達機器、潤滑機器、バルブ、配管器具、及び/又は前述の機器又は機械のアプリケーション システムなど)でもよい。
【0186】
UEは、例えば、輸送機器のアイテム(例えば、次のような輸送機器:車両(rolling stock)、自動車、オートバイ、自転車、電車、バス、カート、人力車、船及び他の船舶、航空機、ロケット、人工衛星、ドローン、気球など)でもよい。
【0187】
UEは、例えば、情報通信機器のアイテム(例えば、次のような情報通信機器:電子コンピュータ及び関連機器、通信及び関連機器、電子部品など)でもよい。
【0188】
UEは、例えば、冷凍機、冷凍機適用製品、貿易及び/又はサービス産業機器のアイテム、自動販売機、自動サービス機、事務機械又は機器、家庭用電化製品及び電子機器(例えば、次のような家電製品:オーディオ機器、ビデオ機器、拡声器、ラジオ、テレビ、電子レンジ、炊飯器、コーヒーメーカー、食器洗い機、洗濯機、乾燥機、電子ファン又は関連機器、掃除機など)でもよい。
【0189】
UEは、例えば、電気アプリケーションシステム又は機器(例えば、次のような電気アプリケーションシステム又は機器:X線システム、粒子加速器、放射性同位体機器、音響機器、電磁アプリケーション機器、電力アプリケーション機器など)であってもよい。
【0190】
UEは、例えば、電子ランプ、照明器具、測定機器、分析器、テスター、又は測量又は感知機器(例えば、煙警報器、人感警報センサー、モーションセンサー、無線タグなどの測量又は感知機器)、腕時計又は時計、実験器具、光学機器、医療機器及び/又はシステム、武器、刃物のアイテム、手工具などでもよい。
【0191】
UEは、例えば、無線実装パーソナルアシスタント(wireless-equipped personal digital assistant)又は関連機器(別の電子デバイス(例えば、パーソナルコンピュータ、電気測定機)に取り付け又は挿入するように設計された無線カード又はモジュールなど)でもよい。
【0192】
UEは、様々な有線及び/又は無線通信技術を使用して、「モノのインターネット(internet of things;IoT)」に関して、以下に説明するアプリケーション、サービス、及びソリューションを提供するデバイス又はシステムの一部でもよい。
【0193】
モノのインターネット(Internet of Things)デバイス(又は「モノ(things)」)は、適切な電子機器、ソフトウェア、センサー、ネットワークコネクティビティなどが実装されてもよく、これらのデバイスは、相互に、又は他の通信デバイスとデータを収集及び交換できる。IoTデバイスは、内部メモリに記憶されたソフトウェア命令に従って自動化された機器で構成されてもよい。IoTデバイスは、人間による管理やインタラクションを必要とせずに動作してもよい。IoTデバイスは、長期間、静止及び又は非アクティブなままでもよい。IoTデバイスは、(一般に)静止した装置の一部として実装されてもよい。IoTデバイスは、非静止の装置(車両など)に組み込まれてもよいし、監視/追跡される動物や人に取り付けられてもよい。
【0194】
IoT技術は、そのような通信デバイスが人間の入力によって制御されるか、メモリに格納されたソフトウェア命令によって制御されるかに関係なく、データを送受信するために通信ネットワークに接続できる任意の通信デバイスに実装できることが理解されるであろう。
【0195】
IoTデバイスは、マシンタイプ通信(Machine-Type Communication;MTC)デバイス又はマシンツーマシン(Machine-to-Machine;M2M)通信デバイスとも呼ばれることが理解されるであろう。UEは、1つ又は複数のIoT又はMTCアプリケーションをサポートできることが理解されるであろう。MTCアプリケーションのいくつかの例を次の表に示す。このリストは全てを網羅したものではなく、マシンタイプ通信アプリケーションのいくつかの例を示すことを目的する。
【表2】
【0196】
アプリケーション、サービス、及びソリューションは、Mobile Virtual Network Operator(MVNO)サービス、緊急無線通信システム、Private Branch eXchange(PBX)システム、PHS/デジタルコードレス電気通信システム、Point of sale(POS)システム、広告通話(advertise calling)システム、Multimedia Broadcast and Multicast Service(MBMS)、Vehicle to Everything(V2X)システム、列車無線システム、位置関連サービス、災害/緊急無線通信サービス、コミュニティサービス、ビデオストリーミングサービス 、フェムトセルアプリケーションサービス、VoLTE(Voice over LTE)サービス、課金サービス、ラジオオンデマンドサービス、ローミングサービス、活動監視サービス、通信事業者/通信NW選択サービス、機能制限サービス、Proof of Concept(PoC)サービス、個人情報管理サービス、アドホックネットワーク/Delay Tolerant Networking(DTN)サービスなどでもよい。
【0197】
さらに、上記のUEカテゴリは、本明細書に記載された技術的思想及び例示的な実施形態の適用の一例にすぎない。言うまでもなく、これらの技術的思想及び実施形態は、上記のUEに限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
【0198】
他の様々な変更は当業者にとって明らかであり、ここではさらに詳細には説明しない。
【0199】
上記開示された例の説明は、当業者が本開示を実施又は使用できるようにするために提供されたものである。これらの例に対するさまざまな変更は当業者にとって容易に明らかであり、本明細書で定義される一般的な原理は、本開示の意図又はスコープから逸脱することなく、他の例に適用することができる。したがって、本開示は、本明細書に示される例に限定されることを意図するものではなく、本明細書に開示される原理及び新規な特徴と一致する最も広いスコープが与えられる。
【0200】
本出願は、2021年5月7日に出願された英国特許出願第2106571.9号に基づいて優先権の利益を主張し、その開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0201】
上記開示した例示的な実施形態の全部又は一部は、以下の付記のようにも記載できるが、これらに限定されるものではない。
(付記1)
通信システムにおいて第1のネットワークエンティティによって実行される方法であって、
ユーザ機器(User Equipment;UE)のモビリティ状態に関する情報を得ることと、
前記モビリティ状態に基づいて前記UEのモビリティ特有構成を決定することと、
前記モビリティ特有構成で前記UEを構成するための構成情報を提供することと、
を含む方法。
(付記2)
前記モビリティ特有構成を決定する前に前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報の認証を実行することを含み、
前記決定することは、前記認証が成功した際に実行される、
付記1に記載の方法。
(付記3)
前記認証を実行することは、前記UEの予想される位置及び/又は予想される動きと、前記UEから収集された前記UEの位置情報及び/又は測定データと、の比較に基づいて実行される、
付記2に記載の方法。
(付記4)
前記認証を実行することは、前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報と、前記第1のネットワークエンティティ又は他のネットワークエンティティによって生成された前記UEのモビリティ状態に関する他の情報と、の比較に基づいて実行される、
付記2に記載の方法。
(付記5)
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEの、現在及び/又は予想されるモビリティ状態を識別する情報を含み、
前記決定することは、前記UEの、前記現在及び/又は予想されるモビリティ状態に基づいて実行される、
付記1乃至4のいずれか1つに記載の方法。
(付記6)
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEが静止若しくは静止に近いかどうかを示すための指示子、及び/又は、前記UEの動きがカテゴライズされた複数のモビリティカテゴリのうちの一つを示す指示子を含む、
付記1乃至5のいずれか1つに記載の方法。
(付記7)
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、モビリティに関する構成優先度を示すための指示子を含む、
付記1乃至6のいずれか1つに記載の方法。
(付記8)
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、
Radio Resource Control(RRC)メッセージと、
UE Assistance Informationメッセージと、
Media Access Control(MAC) Control Element(CE)メッセージと、
Non-Access Stratum(NAS)メッセージと、
の少なくともいずれかを含む、
付記1乃至7のいずれか1つに記載の方法。
(付記9)
前記UEの前記モビリティ特有構成は、
モビリティ特有の測定構成、
モビリティ特有のPower Control(PC)構成、
モビリティ特有のPower Headroom Reporting(PHR)構成、
モビリティ特有のTime Alignment Timer構成、及び/又は、
モビリティ特有のページングエリア/トラッキングエリア構成、
のいずれか、又は、いずれかの組み合わせを含む、
付記1乃至8のいずれか1つに記載の方法。
(付記10)
前記構成情報を提供することは、
Radio Resource Control(RRC)シグナリングと、
RRC Reconfigurationメッセージと、
のいずれかを使用して実行される、
付記1乃至9のいずれか1つに記載の方法。
(付記11)
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、UEプロファイルに含まれる、
付記1乃至10のいずれか1つに記載の方法。
(付記12)
前記得ることは、前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報を第2のネットワークエンティティから受信することを含み、
前記提供することは、前記構成情報を、前記UE又は第3のネットワークエンティティに提供することを含む、
付記1乃至11のいずれか1つに記載の方法。
(付記13)
前記得ることは、前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報を前記UEから受信することを含み、
前記提供することは、前記構成情報を、前記UE又は第2のネットワークエンティティに提供することを含む、
付記1乃至11のいずれか1つに記載の方法。
(付記14)
前記第2のネットワークエンティティは、
Radio Access Network(RAN)Intelligent Controller(RIC)エンティティと、
non-real time RICと、
near-real time RICと、
の少なくともいずれかを含む、
付記12又は13に記載の方法。
(付記15)
前記第2のネットワークエンティティは、
コアネットワークコントロールプレーン機能と、
Unified Data Management(UDM)機能と、
Home Subscriber Server(HSS)と、
の少なくともいずれかを含む、
付記12又は13に記載の方法。
(付記16)
前記第2のネットワークエンティティは、Operations, Administration and Maintenance(OAM)機能を含む、
付記12又は13に記載の方法。
(付記17)
前記第1のネットワークエンティティは、
Radio Access Network(RAN)機器と、
基地局のCentral Unit(CU)と、
基地局のDistributed Unit(DU)と、
統合基地局と、
の少なくともいずれかを含む、
付記1乃至16のいずれか1つに記載の方法。
(付記18)
前記第1のネットワークエンティティは、
Radio Access Network(RAN)Intelligent Controller(RIC)エンティティと、
near-real time RICと、
non-real time RICと、
の少なくともいずれかを含む、
付記1乃至17のいずれか1つに記載の方法。
(付記19)
前記第1のネットワークエンティティは、
コアネットワークコントロールプレーン機能と、
Session Management Function(SMF)と、
の少なくともいずれかを含む、
付記1乃至18のいずれか1つに記載の方法。
(付記20)
通信システムにおいてユーザ機器(User Equipment;UE)によって実行される方法であって、
前記UEのモビリティ特有構成を決定するのをサポートするための、前記UEのモビリティ状態に関する情報を、ネットワークエンティティに提供することを含む、
方法。
(付記21)
前記ネットワークエンティティ又は他のネットワークエンティティから、前記モビリティ特有構成で前記UEを構成するための構成情報を受信すること含む、
付記20に記載の方法。
(付記22)
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEの前記モビリティ状態に対応する前記UEのデバイスタイプを識別する情報を含む、
付記1乃至21のいずれか1つに記載の方法。
(付記23)
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEの位置を識別する情報を含む、
付記1乃至22のいずれか1つに記載の方法。
(付記24)
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、
前記UEが静止していると予期される時刻又は期間を識別する情報、
前記UEが静止していると予期される位置を識別する情報、
前記UEが移動していると予期される時刻又は期間を識別する情報、
前記UEが移動していると予期される移動先又は移動元の位置を識別する情報、
前記UEの動きが範囲内に制限されていると予期される地理的領域を識別する情報、及び/又は、
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報についての情報の信頼度を識別する情報、
のいずれか、又は、いずれかの組み合わせを含む、
付記1乃至23のいずれか1つに記載の方法。
(付記25)
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報についての情報の信頼度を識別する情報を含み、
前記決定することは、前記信頼度に基づいて実行される、
付記24に記載の方法。
(付記26)
通信システムのための第1のネットワークエンティティであって、
ユーザ機器(User Equipment;UE)のモビリティ状態に関する情報を得る手段と、
前記モビリティ状態に基づいて前記UEのモビリティ特有構成を決定する手段と、
前記モビリティ特有構成で前記UEを構成するための構成情報を提供する手段と。
を備える、第1のネットワークエンティティ。
(付記27)
通信システムのためのユーザ機器(User Equipment;UE)であって、
前記UEのモビリティ特有構成を決定するのをサポートするための、前記UEのモビリティ状態に関する情報を、ネットワークエンティティに提供する手段を備える、
UE。
【符号の説明】
【0202】
1 通信システム
3 ユーザ機器(UE)
5 無線アクセスネットワーク(RAN)機器
5a 無線ユニット(RU)
5b 分散ユニット(DU)
5c 集約ユニット(CU)
7 コアネットワーク
9 セル
10 コントロールプレーン機能(CPF)
10-1 アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)
10-2 セッション管理機能(SMF)
10-3 統合データ管理(UDM)機能
10-n 他の機能
11 ユーザプレーン機能(UPF)
13 RANインテリジェントコントローラ(RIC)
13-1 Non-real time RIC(non-RT-RIC)
13-2 Near-real time RIC(near-RT-RIC)
14 運用、管理及び保守(OAM)
20 外部データネットワーク
231 トランシーバ回路
233 アンテナ
235 ユーザインタフェース
237 コントローラ
239 メモリ
241 オペレーティングシステム
243 通信制御モジュール
245 UE管理モジュール
247 UEプロファイル管理モジュール
351 トランシーバ回路
353 アンテナ
354 DUインタフェース
357 コントローラ
359 メモリ
361 オペレーティングシステム
363 通信制御モジュール
368 DU-RUモジュール
372 RU管理モジュール
451 トランシーバ回路
452 RICインタフェース
453 RUインタフェース
454 CUインタフェース
457 コントローラ
459 メモリ
461 オペレーティングシステム
463 通信制御モジュール
465 F1モジュール
467 E2モジュール
468 DU-RUモジュール
472 DU管理モジュール
473 UEプロファイル管理モジュール
551 トランシーバ回路
552 RICインタフェース
554 DUインタフェース
555 コアネットワーク(CN)インタフェース
557 コントローラ
559 メモリ
561 オペレーティングシステム
563 通信制御モジュール
565 F1モジュール
566 E1モジュール
567 E2モジュール
568 N2モジュール
569 N3モジュール
571 CU-UP管理モジュール
572 CU-CP管理モジュール
573 UEプロファイル管理モジュール
651 トランシーバ回路
653 アンテナ
655 コアネットワーク(CN)インタフェース
657 コントローラ
659 メモリ
661 オペレーティングシステム
663 通信制御モジュール
668 N2モジュール
669 N3モジュール
672 RAN制御モジュール
673 UEプロファイル管理モジュール
751 トランシーバ回路
752 gNB-CUインタフェース
753 Non-RT RICインタフェース
757 コントローラ
759 メモリ
761 オペレーティングシステム
763 通信制御モジュール
769 A1モジュール
770 E2モジュール
772 Near-RT RIC管理モジュール
773 UEプロファイル管理モジュール
851 トランシーバ回路
853 Near-RT RICインタフェース
857 コントローラ
859 メモリ
861 オペレーティングシステム
863 通信制御モジュール
869 A1モジュール
872 Non-RT RIC管理モジュール
873 UEプロファイル管理モジュール
951 トランシーバ回路
954 対応する(ネットワーク)インタフェース
957 コントローラ
959 メモリ
961 オペレーティングシステム
963 通信制御モジュール
965 インタフェースプロトコルモジュール
972 ネットワークノード管理モジュール
973 UEプロファイル管理モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2023-10-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ーザ機器(User Equipment;UE)の履歴データに基づくモビリティ状態に関する情報を得る手段と、
前記モビリティ状態に基づいて前記UEのモビリティ特有構成を決定する手段と、
前記モビリティ特有構成で前記UEを構成するための構成情報を提供する手段と、
備える、第1のネットワークエンティティ
【請求項2】
前記モビリティ特有構成を決定する前に前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報の認証を実行する手段を備え
前記決定する手段は、前記認証が成功した際に決定するよう構成される、
請求項1に記載の第1のネットワークエンティティ
【請求項3】
前記認証を実行する手段は、前記UEの予想される位置及び/又は予想される動きと、前記UEから収集された前記UEの測定データと、の比較に基づいて前記認証を実行するよう構成される、
請求項2に記載の第1のネットワークエンティティ
【請求項4】
前記認証を実行する手段は、前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報と、前記第1のネットワークエンティティ又は他のネットワークエンティティによって生成された前記UEのモビリティ状態に関する他の情報と、の比較に基づいて前記認証を実行するよう構成される、
請求項2に記載の第1のネットワークエンティティ
【請求項5】
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEの、現在の及び/又は予想されるモビリティ状態を識別する情報を含み、
前記決定する手段は、前記UEの、前記現在の及び/又は予想されるモビリティ状態に基づいて決定するよう構成される、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の第1のネットワークエンティティ
【請求項6】
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEが静止若しくは静止に近いかどうかを示すための指示子、及び/又は、前記UEの動きがカテゴライズされた複数のモビリティカテゴリのうちの一つを示すための指示子を含む、
請求項1乃至のいずれか1項に記載の第1のネットワークエンティティ
【請求項7】
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、モビリティに関する構成優先度を示すための指示子を含む、
請求項1乃至のいずれか1項に記載の第1のネットワークエンティティ
【請求項8】
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、UEプロファイルに含まれる、
請求項1乃至のいずれか1項に記載の第1のネットワークエンティティ
【請求項9】
前記得る手段は、前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報を第2のネットワークエンティティから受信するよう構成され
前記提供する手段は、前記構成情報を、前記UE又は第3のネットワークエンティティに提供するよう構成される
請求項1乃至のいずれか1項に記載の第1のネットワークエンティティ
【請求項10】
前記得る手段は、前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報を前記UEから受信するよう構成され
前記提供する手段は、前記構成情報を、前記UE又は第2のネットワークエンティティに提供するよう構成される
請求項1乃至のいずれか1項に記載の第1のネットワークエンティティ
【請求項11】
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、
前記UEが静止していると予期される時刻又は時間を識別する情報、
前記UEが静止していると予期される位置を識別する情報、
前記UEが移動していると予期される時刻又は時間を識別する情報、
前記UEが移動していると予期される位置を識別する情報、
前記UEの動きが範囲内に制限されていると予期される地理的領域を識別する情報、及び/又は
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報についての情報の信頼度を識別する情報、
少なくともいずれか、又は、少なくともいずれの組み合わせを含む、
請求項1乃至のいずれか1項に記載の第1のネットワークエンティティ
【請求項12】
前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報は、前記UEの前記モビリティ状態に関する前記情報についての情報の信頼度を識別する情報を含み、
前記決定する手段は、前記信頼度に基づいて決定するよう構成される、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の第1のネットワークエンティティ
【請求項13】
ーザ機器(User Equipment;UE)であって、
前記UEのモビリティ特有構成を決定するのをサポートするための、前記UEのモビリティ状態に関する情報を、ネットワークエンティティに提供する手段を備える、
UE。
【請求項14】
ーザ機器(User Equipment;UE)の履歴データに基づくモビリティ状態に関する情報を得ることと、
前記モビリティ状態に基づいて前記UEのモビリティ特有構成を決定することと、
前記モビリティ特有構成で前記UEを構成するための構成情報を提供することと、
を含む、第1のネットワークエンティティにおける方法。
【請求項15】
ーザ機器(User Equipment;UE)における方法であって、
前記UEのモビリティ特有構成を決定するのをサポートするための、前記UEのモビリティ状態に関する情報を、ネットワークエンティティに提供することを含む、
方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
伝統的な携帯電話の形式のUEが依然として市場で主流のデバイスタイプである一方で、3GPPは、通信技術が5G及び将来の世代に進化するにつれて、「あらゆる場所であらゆるものを接続する」という目標に向かって取り組んでいる。これにより、デバイスタイプの多様性と、それらのデバイスタイプが構成する全ての接続デバイスの相対的な割合と、の両方が増加している。このようなデバイスタイプには、例えば、Ultra Reliable Low Latency Communication(ULLC)、Device-to-Device(D2D)通信及び関連技術(例えば、Vehicle-to-Vehicle(V2V)、Vehicle-to-Everything(V2X)、及びVehicle-to-Infrastructure(V2I))、Integrated Access Backhaul(IAB)、並びに、NarrowBand-Internet of Things(NB-IoT)及びIndustrial Internet of Things(IIoT)などのInternet of Things(IOT)関連技術、並びに、Virtual Reality(VR)、Extended Reality(XR)、及びAugmented Reality(AR)アプリケーション、並びにNon-Terrestrial Network(NTN)技術に関連する進歩など、通信技術における特定の進歩を利用するデバイスが含まれ得る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
第1のタイプのモビリティ情報(モビリティ情報#1)は、基本的に、2つのパラメータに対する構成された期間中のセル再選択の数に基づいて、通常(normal)、中(medium)、高(high)の3つのモビリティ状態を定義する。2つのパラメータは、中モビリティ状態に入るセル再選択の最大数を特定するNCR_M と、高モビリティ状態に入るセル再選択の最大数を特定するNCR_Hを含む。少なくとも1つのセル再選択の許容量(TCRmax)を評価するために特定された期間中のある期間においてセル再選択の数がNCR_M未満である場合、UEは通常モビリティ状態にあると決定される。この期間内のセル再選択の数がNCR_M以上、NCR_H以下の場合、UEは中モビリティ状態にあると決定される。この期間内のセル再選択の数がNCR_Hより大きい場合、UEはモビリティ状態にあると決定される。決定されたモビリティ状態は、セル再選択パラメータの速度依存のスケーリングに使用される。事実上、これらの特定されたモビリティ状態は、より高速に移動する(つまり、中/高の)UEのより高速なセル再選択を保証するという利点のために定義される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0046】
図示のRAN機器5は、A1インタフェースを介して相互に通信するnon-real time RIC(non-RT-RIC)13-1及びnear-real time RIC(near-RT-RIC)13-2を備えるRANインテリジェントコントローラ(RAN intelligent controller;RIC)13によって制御される。near-real time RIC13-2は、短い(1秒より小さい)レイテンシーを要求するタスクをサポートし、non-real time RIC13-1は長い(1秒より大きい)レイテンシーで実行できるタスクをサポートする。near-RT RIC13-2は、UEごとに制御されるロードバランシング、リソース(リソースブロック(resource block;RB))管理、干渉検出及び軽減を担当する。non-RT RIC13-1は、サービス管理及びオーケストレーション(service management and orchestration;SMO)レイヤの一部を形成し、RAN機器5の管理及び最適化のために、A1インタフェースを介してnear-RT RIC 13-2と通信する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
AMF10-1は、モビリティ管理関連機能を実行し、各UE3とのASシグナリング接続を維持し、UE登録(registration)を管理する。AMF10-1は、ネットワークを介して送信されたユーザ情報を受信し、その情報をSMF10-2に転送する。AMF10-1は、ページングの管理も担当する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0117
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0117】
RAN制御モジュール72は、gNB5の全体的な動作及びgNB5に要求されるタスクの全体的なパフォーマンスの管理を担当する。実際には、この統合gNBでは、RAN制御モジュール72は、図1のRIC13によって実行されるRAN制御タスクを実行する。しかしながら、RU5a、DU5b、及びCU5cの機能を備える統合gNB5は、RIC13の機能がgNBに統合されるのではなく、RIC13の制御下で動作するように構成され得ることが理解されるであろう。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0140
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0140】
1つ又は複数の管理モジュール972は、ネットワークノードの全体的な動作及びそのネットワークノードに必要なタスクの全体的なパフォーマンスの管理を担当する。例えば、ネットワークノードがUDM10-3である場合、タスクは、アクセス許可、ユーザ登録、及びデータネットワークプロファイルのためのデータの管理、並びにSMFへの加入者データの提供などに関連するタスクを含む。ネットワークノードがOAM14である場合、タスクは、より広範な通信システム内のネットワーク又は要素のプロビジョニング及び管理に関連するタスクなどを含む。ネットワークノードがAMF10-1である場合、タスクは、各UE3とのASシグナリング接続の維持、UE登録の管理、ネットワークを通じて送信されたユーザ情報の受信、その情報のSMF10-2への転送、ページングの管理など、モビリティ管理関連機能に関連するタスクを含む。ネットワークノードがSMF10-2の場合、タスクは、AMF10-1を介して提供されるユーザ情報を使用した、どのセッションマネージャがユーザに最適に割り当てられるかの決定、各UE3へのIPアドレスの割り当て、(特定のUEプロファイルが関連するUE3のモビリティ特有NAS構成を含む場合がある)NAS構成の決定など、セッション管理機能の提供に関連するタスクを含む。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】
UEプロファイルのRRC/MACレイヤ提供
より詳細に後述する別の例では、UE3がUEプロファイルを構築する。このプロファイルは、例えば、(冒頭で説明した)モビリティ情報#1、UE3によって取得された測定結果、(例えば、そのUE3による測定ログの一部として)UE3で取得された地理的位置情報、及び/又は、その他の情報を含むいくつかのソースからの情報に基づいて構築されてもよい。このUEプロファイ(若しくはそれからの関連情報)は、接続セットアップ、及び/又は、モビリティ状態の変化に応じて、RAN機器5に提供されてもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0071】
UEプロファイ(又はその関連情報)は、RRC又はメディアアクセス制御(media access control;MAC)シグナリング(例えば、MAC制御要素(control element;CE)内で)を使用して提供されてもよい。例えば、UEプロファイからの情報は、初期(又は更新された)モビリティ支援(assistance)/優先(preference)情報として、RRCメッセージ(例えば、RRC UE支援情報(assistance information)メッセージのようなメッセージ)又はMAC CEを使用して、RAN機器5に、直接的又は間接的に、提供されてもよい。直接的な指示子は、例えば、UE3が(準)静止していることを示す静止指示子を含んでもよい(例えば、単一ビットは、UE3が(準)静止していることを示すために「1」に設定され、UEが(準)静止していないことを示すために「0」に設定される(又はその逆))。直接的な指示子は、(又はその代わりに)複数のモビリティカテゴリのうちの1つの指示子を含んでもよい(例えば、(準)静止、限られた地理的領域内での移動、特定の2点間の移動、ランダムな移動、低モビリティ、中モビリティ、又は、高モビリティなど)。間接的な指示子は、例えば、モビリティに関連する構成優先度(configuration preference)を含んでもよい(例えば、より大きい/無限のTATがよい、緩和された無線リソース管理(radio resource management;RRM)測定がよい、測定構成なし(又は少ない)がよい、及び、ハンドオーバなしがよい、など)。
【国際調査報告】