(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-12
(54)【発明の名称】ドア、窓、障壁およびそれらの支持具にかかる動的力を緩和する方法および装置
(51)【国際特許分類】
E06B 5/12 20060101AFI20240405BHJP
E06B 3/76 20060101ALI20240405BHJP
E06B 3/82 20060101ALI20240405BHJP
【FI】
E06B5/12
E06B3/76
E06B3/82
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558975
(86)(22)【出願日】2022-09-18
(85)【翻訳文提出日】2023-09-23
(86)【国際出願番号】 US2022076626
(87)【国際公開番号】W WO2023056185
(87)【国際公開日】2023-04-06
(32)【優先日】2021-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523364139
【氏名又は名称】オースティン サム
【氏名又は名称原語表記】AUSTIN SAM
【住所又は居所原語表記】19997 SW Luree St Beaverton, Oregon 97003 USA
(74)【代理人】
【識別番号】100226861
【氏名又は名称】池上 廣
(72)【発明者】
【氏名】オースティン サム
【テーマコード(参考)】
2E016
【Fターム(参考)】
2E016JA11
2E016KA05
2E016KA06
2E016LA01
2E016LB01
2E016MA14
(57)【要約】
【要約】
ドア、窓、障壁およびそれらの支持具にかかる動的力を緩和する方法が提供される。少なくとも1つの衝撃受け部10は、動的力を吸収する。少なくとも1つの衝撃緩和部20は、弾性変形を受けながら衝撃受け部10から支持具へ動的力を伝える。衝撃緩和部20の弾性変形は、動的力の作用時間を延ばし、ドア、窓、障壁およびそれらの支持具にかかる動的力を緩和する。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下を含む、ドア、窓、障壁およびそれらの支持具にかかる動的力を緩和するための装置:
a)動的力を吸収するドア、窓および障壁の側面に設けられた少なくとも1つの衝撃受け部10
および、
b)弾性変形を受けながら衝撃受け部10から支持具へ動的力を伝える少なくとも1つの衝撃緩和部20、
これにより、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20は、動的力の作用時間を延ばし、動的力を緩和する。
【請求項2】
前記少なくとも1つの衝撃受け部10および前記少なくとも1つの衝撃緩和部20を、前記少なくとも1つの衝撃受け部10から支持具へ動的力を伝えることなく隣り合わせるための少なくとも1つのカップリング40をさらに有する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの衝撃受け部10を前記少なくとも1つの衝撃緩和部20へ案内する少なくとも1つのジョイント50をさらに有する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
請求項1に記載の装置であって、前記少なくとも1つの衝撃受け部10および前記少なくとも1つの衝撃緩和部20を、前記少なくとも1つの衝撃受け部10から支持具へ動的力を伝えることなく隣り合わせるための少なくとも1つのカップリング40および前記少なくとも1つの衝撃受け部10を、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20へ案内する少なくとも1つのジョイント50をさらに有する、装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置であって、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20から動的力を吸収し、それを支持具に伝える少なくとも1つのバッキング30をさらに有する、装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つの衝撃受け部10、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20および前記少なくとも1つのバッキング30を、前記少なくとも1つの衝撃受け部10から前記少なくとも1つのバッキング30に動的力を伝えることなく隣り合わせるための、少なくとも1つのカップリング40をさらに備える、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの衝撃受け部10を前記少なくとも1つの衝撃緩和部20へ案内する少なくとも1つのジョイント50をさらに有する、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
請求項5に記載の装置において、前記少なくとも1つの衝撃受け部10、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20および前記少なくとも1つのバッキング30を、前記少なくとも1つの衝撃受け部10から前記少なくとも1つのバッキング30に動的力を伝えることなく隣り合わせるための、少なくとも1つのカップリング40および前記少なくとも1つの衝撃受け部10を、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20へ案内する少なくとも1つのジョイント50をさらに有する、装置。
【請求項9】
ドア、窓、障壁およびそれらの支持具にかかる動的力を緩和する方法であって、以下を含む:
c)少なくとも1つの衝撃受け部10を用いて、ドア、窓および障壁の側面の動的力を吸収する工程、および
d)少なくとも1つの弾性変形可能な衝撃緩和部20を用いて、前記衝撃受け部10から支持具へ動的力を伝える工程、
これにより、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20は、動的力の作用時間を延ばし、動的力を緩和する。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、前記少なくとも1つの衝撃受け部10および前記少なくとも1つの衝撃緩和部20を、少なくとも1つのカップリング40を用いて前記少なくとも1つの衝撃受け部10から支持具へ動的力を伝えることなく隣り合わせることをさらに含む、方法。
【請求項11】
請求項9に記載の方法であって、少なくとも1つのジョイント50を用いて前記少なくとも1つの衝撃受け部10を前記少なくとも1つの衝撃緩和部20へ案内することをさらに含む、方法。
【請求項12】
請求項9に記載の方法であって、少なくとも1つのカップリング40を用いて、前記少なくとも1つの衝撃受け部10からの動的力を支持具に伝えることなく、前記少なくとも1つの衝撃受け部10と前記少なくとも1つの衝撃緩和部20を隣り合わせ、少なくとも1つのジョイント50を用いて、前記少なくとも1つの衝撃受け部10を前記少なくとも1つの衝撃緩和部20へ案内することをさらに含む、方法。
【請求項13】
請求項9に記載の方法であって、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20より動的力を吸収し、少なくとも1つのバッキング30を用いて支持具に伝えることをさらに含む方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、少なくとも1つのカップリング40を用いて、前記少なくとも1つの衝撃受け部10からの動的力を前記少なくとも1つのバッキング30に伝えることなく、前記少なくとも1つの衝撃受け部10と前記少なくとも1つの衝撃緩和部20および前記少なくとも1つのバッキング30を隣り合わせることをさらに含む、方法。
【請求項15】
請求項13に記載の方法であって、少なくとも1つのジョイント50を用いて前記少なくとも1つの衝撃受け部10を前記少なくとも1つの衝撃緩和部20へ案内することをさらに含む、方法。
【請求項16】
請求項13に記載の方法であって、少なくとも1つのカップリング40を用いて、前記少なくとも1つの衝撃受け部10からの動的力を前記少なくとも1つのバッキング30に伝えることなく、前記少なくとも1つの衝撃受け部10、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20および前記少なくとも1つのバッキング30を隣り合わせ、少なくとも1つのジョイント50を用いて、前記少なくとも1つの衝撃受け部10を前記少なくとも1つの衝撃緩和部20へ案内することをさらに含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、「METHOD AND APPARATUS FOR REDUCING DYNAMIC FORCES ON DOORS AND WINDOWS AND WALLS AND THEIR SUPPORTS」と題された2021年9月28日に出願された米国仮出願第63249387号、および「METHOD AND APPARATUS FOR REDUCING DYNAMIC FORCES ON DOORS AND WINDOWS AND WALLS AND THEIR SUPPORTS」と題された2022年9月5日に出願された米国出願第17/929,727号の利益を主張するものであり、それら明細書の全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、一般的には、ドア、窓および障壁に関するものであり、より具体的には、ドア、窓、障壁およびそれらの支持具にかかる動的力を緩和することに関するものである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一部の実施態様によれば、ドア、窓、障壁およびそれらの支持具にかかる動的力を緩和するための装置は、動的力を吸収するドア、窓および障壁の側面に設けられた少なくとも1つの衝撃受け部10及び、弾性変形を受けながら衝撃受け部10から支持具へ動的力を伝える少なくとも1つの衝撃緩和部20を有する。衝撃緩和部20の弾性変形は、動的力の作用時間を延ばし、ドア、窓、障壁およびそれらの支持具にかかる動的力を緩和する。
【0004】
本発明の別の実施態様は、少なくとも1つの衝撃受け部10、少なくとも1つの衝撃緩和部20および衝撃受け部10から支持具へ動的力を伝えることなく、衝撃受け部10および衝撃緩和部20を隣り合わせるための少なくとも1つのカップリング40を含む。
【0005】
本発明の別の実施態様は、少なくとも1つの衝撃受け部10、少なくとも1つの衝撃緩和部20、及び衝撃受け部10を衝撃緩和部20へ案内する少なくとも1つのジョイント50を含む。
【0006】
本発明の別の実施態様は、少なくとも1つの衝撃受け部10、少なくとも1つの衝撃緩和部20、少なくとも1つのカップリング40、及び少なくとも1つのジョイント50を含む。
【0007】
本発明の別の実施態様は、少なくとも1つの衝撃受け部10、少なくとも1つの衝撃緩和部20、衝撃緩和部20から動的力を受けて支持具へ伝える少なくとも1つのバッキング30を含む。本発明の別の実施態様は、少なくとも1つの衝撃受け部10、少なくとも1つの衝撃緩和部20、少なくとも1つのバッキング30及び少なくとも1つのカップリング40を含む。
【0008】
本発明の別の実施態様は、少なくとも1つの衝撃受け部10、少なくとも1つの衝撃緩和部20、少なくとも1つのバッキング30及び少なくとも1つのジョイント50を含む。
【0009】
本発明の別の実施態様は、少なくとも1つの衝撃受け部10、少なくとも1つの衝撃緩和部20、少なくとも1つのバッキング30、少なくとも1つのカップリング40及び少なくとも1つのジョイント50を含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
関連する図には、同じ図番号の後に異なるアルファベットの接尾語が付される。
【0011】
【
図1A】は、第1の実施態様の全体の等角図を示す。
【0012】
【
図1B】は、動的力を加える前の第1の実施態様の等角図である。
【0013】
【
図1C】は、動的力を加える前の、
図1Bにおける線1-1の断面図である。
【0014】
【
図1D】は、動的力を加える前の、
図1Cにおける丸囲み部分1の拡大図である。
【0015】
【
図1E】は、動的力を加えている間の、
図1Cにおける丸囲み部分1の拡大図である。
【0016】
【
図2A】は、第2の実施態様の組立分解等角図である。
【0017】
【
図2B】は、動的力を加える前の第2の実施態様の等角図である。
【0018】
【
図2C】は、動的力を加える前の、
図2Bにおける線2-2の断面図である。
【0019】
【
図2D】は、動的力を加える前の、
図2Cにおける丸囲み部分2の拡大図である。
【0020】
【
図2E】は、動的力を加えている間の、
図2Cにおける丸囲み部分2の拡大図である。
【符号の説明】
【0021】
10 衝撃受け部
12 衝撃吸収プレート
13 衝撃吸収プレートの表面
14 衝撃受け部の外周防撓材
15 衝撃受け部の外周面
16 衝撃受け部の内部防撓材
20 衝撃緩和部
22 衝撃緩和ばね
24 衝撃緩和フォーム材
30 バッキング
32 バッキングプレート
33 バッキングプレートの表面
34 バッキングの外周防撓材またはフレーム
35 バッキングの外周面
40 カップリング
42 歯止め
42a 歯止めの末端部分
42b 歯止めのつなぎ部分
44 カップリングの孔
50 ジョイント
【発明を実施するための形態】
【0022】
第1の実施態様は、
図1A(組立分解等角図)、
図1B(等角図)、
図1C(断面図)及び
図1D(拡大断面図)に示される。第1の実施態様は、衝撃受け部10、衝撃緩和部20、バッキング30、カップリング40およびジョイント50を含む。
【0023】
衝撃受け部10は、鋼製のプレート12、プレート12の表面13に所定の間隔で溶接接合された外周防撓材14および水平及び垂直の鋼製の内部防撓材16を含む。衝撃緩和部20は、外周防撓材14と内部防撓材16の間にある所定の位置で、プレート12の表面13に対して配置された弾性変形可能な鋼製ばね22およびフォーム材24を含む。バッキング30は、鋼製のプレート32およびプレート32の表面33に溶接接合された鋼製の外周防撓材34を含む。バッキング30の外周防撓材34の間の長さは、衝撃受け部10の外側の長さよりわずかに長い。
図1Dおよび
図1Eに示されるように、カップリング40は、プレート12の表面13に取り付けられたL字形の歯止め42と、バッキング30のプレート32に設けられた孔44を含む。
【0024】
衝撃受け部10および衝撃緩和部20は、衝撃緩和部20がプレート32の表面33に接触するように、さらに表面13から外側へ突き出しているカップリングの歯止め42は孔44と位置が合わせられ、そこから外側に延びるようにバッキング30に挿入される。L字形の歯止め42の末端部42aは、挿入後につなぎ部42bに溶接接合される。
図1Cに示されるように、ジョイント50は、衝撃受け部10の表面15およびバッキング30の表面35を含む。表面15および/または表面35は低摩擦材で被覆されている。
【0025】
第1の実施態様の動作を
図1E(動的力が加わっている間の拡大断面図)に示す。衝撃受け部10は衝撃原による動的力を吸収し、バッキング30のプレート32へ移動する。ジョイント50は衝撃受け部10を衝撃緩和部20へ案内する。ジョイント50の表面15と表面35に施された低摩擦コーティングが摩擦を緩和し、ジョイント50の固着を防止する。バッキング30の防撓材34は、バッキング30内における衝撃受け部10の傾きを抑える。これにより、衝撃受け部10の中心以外に動的力が加わったときの衝撃緩和部20の弾性変形がより均一になる。カップリング40は、衝撃受け部10、衝撃緩和部20、およびバッキング30を、動的力が加わる前、加わっている間、および加わった後とで連続した状態に保つ。衝撃緩和部20の弾性変形は、動的力の作用時間を延ばし、動的力を緩和する。衝撃受け部10とバッキング30の変形はさらに、動的力の作用時間を延ばし、動的力を減少させる。衝撃緩和部20の弾性変形はバッキング30の変形よりも大きい。フォーム材24の減衰効果は、動的力による振動を減少させ、それによって共振負荷による損傷を緩和する。
【0026】
第2の実施態様を
図2A(組立分解等角図)、
図2B(等角図)、
図2C(断面図)および
図2D(拡大断面図)に示す。第2の実施態様は、衝撃受け部10、衝撃緩和部20、バッキング30、ジョイント50を含む。衝撃受け部10は耐衝撃及び耐爆のガラス板でできており、衝撃緩和部20は弾性変形可能な枠状のフォーム材を含む。バッキング30は、アルミニウム製の4枚のプレート32及びアルミニウム製の外周補強フレーム34を含む。まず、衝撃受け部10を外周補強フレーム34の中に配置する。次に、衝撃緩和部20を衝撃受け部10に接着する。最後に、プレート32はフレーム34に埋め込まれる。ジョイント50は、衝撃受け部10の表面15とバッキング30の表面35を含む。表面15および/または35は低摩擦材でコーティングされている。
【0027】
第2の実施態様の動作を
図2E(動的力を加えている間の拡大断面図)に示す。衝撃受け部10は衝撃原による動的力を吸収し、バッキング30へ移動する。ジョイント50は衝撃受け部10を衝撃緩和部20へ案内する。ジョイント50の表面15に施された低摩擦コーティングが摩擦を緩和し、ジョイント50の固着を防止する。バッキング30の外周フレーム34は、バッキング30内での衝撃受け部10の傾きを緩和する。これにより、動的力が衝撃受け部10の中央部に作用しないときの衝撃緩和部20の弾性変形がより均一になる。
衝撃緩和部20の弾性変形は、動的力の作用時間を延ばし、動的力を緩和する。バッキング30の変形は動的力の作用時間をさらに延ばし、動的力を緩和する。衝撃緩和部20の弾性変形はバッキング30の変形よりも大きい。フォーム材24の減衰効果は、動的力が作用した後の振動を減少させ、共振荷重による損傷を緩和する。
【0028】
動的力を緩和するための方法および装置の一つの用途は、ドアである。別の用途は、窓である。別の用途は、障壁である。別の用途は、防護ドアである。別の用途は、防犯窓である。別の用途は、防御壁である。別の用途は、耐爆扉である。別の用途は、耐爆窓である。別の用途は、耐爆パネルである。
【0029】
衝撃緩和部20を衝撃受け部10およびバッキング30に接合する方法は様々である。ある態様では、衝撃緩和部20は衝撃受け部10に取り付けられる。別の態様では、衝撃緩和部20はバッキング30に取り付けられる。別の態様では、衝撃緩和部20は衝撃受け部10及びバッキング30の双方に取り付けられる。別の態様では、衝撃緩和部20は衝撃受け部10及びバッキング30の両方から離れている。
【0030】
衝撃受け部10、衝撃緩和部20、バッキング30、カップリング40およびジョイント50の取り付けには様々な方法がある。締付、挿入、接着剤の使用、溶接及びその他の方法が用いられる。
【0031】
衝撃受け部10には様々な態様がある。ある態様では、ドア、窓および障壁は1つの衝撃受け部10を有する。別の態様では、ドア、窓および障壁は複数の衝撃受け部10を有する。衝撃緩和部20にも様々な態様がある。ある態様では、ドア、窓および障壁は1つの衝撃緩和部20を有する。別の態様では、ドア、窓および障壁は複数の衝撃緩和部20を有する。バッキング30にも様々な態様がある。ある態様では、ドア、窓および障壁は1つのバッキング30を有する。別の態様では、ドア、窓および障壁は複数のバッキング30を有する。カップリング40にも様々な態様がある。ある態様では、ドア、窓および障壁は1つのカップリング40を有する。別の態様では、ドア、窓および障壁は複数のカップリング40を有する。ジョイント50にも様々な態様がある。ある態様では、ドア、窓および障壁は1つのジョイント50を有する。別の態様では、ドア、窓および障壁は複数のジョイント50を有する。支持具にも様々な態様がある。ある態様では、ドア、窓および障壁は1つの支持具を有する。別の態様では、ドア、窓および障壁は複数の支持具を有する。
【0032】
衝撃受け部10、衝撃緩和部20、バッキング30、カップリング40、およびジョイント50に用いられる素材にも、炭素繊維、ガラス、金属、ポリマー、木材、および他の素材等、様々な態様がある。衝撃緩和部20は、フォーム材やバネを含む弾性変形可能な素材や部材で作成される。衝撃緩和部20は、動的荷重を受けて変形し、荷重が取り除かれると元の形状に戻る。ジョイント50は、低摩擦材のコーティングを有していてもよい。ジョイント50はボールベアリングや他の低摩擦機構を含んでいてもよい。
【0033】
動作の状態にも様々な態様がある。ある態様では、衝撃緩和部20は圧縮状態で作動する。別の態様では、衝撃緩和部20は伸張状態で作動する。
【0034】
ドア、窓および障壁に用いられる部品にも様々な態様がある。ある態様では、ドア、窓および障壁は、少なくとも1つの衝撃受け部10および少なくとも1つの衝撃緩和部20を含む。別の態様では、ドア、窓および障壁は、少なくとも1つの衝撃受け部10、少なくとも1つの衝撃緩和部20およびカップリング40を含む。別の態様では、ドア、窓および障壁は、少なくとも1つの衝撃受け部10、少なくとも1つの衝撃緩和部20および少なくとも1つのジョイント50を含む。別の態様では、ドア、窓および障壁は、少なくとも1つの衝撃受け部10、少なくとも1つの衝撃緩和部20、カップリング40および少なくとも1つのジョイント50を含む。別の態様では、ドア、窓および障壁は、少なくとも1つの衝撃受け部10、少なくとも1つの衝撃緩和部20および少なくとも1つのバッキング30を含む。別の態様では、ドア、窓および障壁は、少なくとも1つの衝撃受け部10、少なくとも1つの衝撃緩和部20、少なくとも1つのバッキング30およびカップリング40を含む。別の態様では、ドア、窓および障壁は、少なくとも1つの衝撃受け部10、少なくとも1つの衝撃緩和部20、少なくとも1つのバッキング30および少なくとも1つのジョイント50を含む。別の態様では、ドア、窓および障壁は、少なくとも1つの衝撃受け部10、少なくとも1つの衝撃緩和部20、少なくとも1つのバッキング30、カップリング40および少なくとも1つのジョイント50を含む。ドア、窓および障壁の支持具への接合方法についても様々な態様があり、フレーム、ヒンジ、ロック、レール、ベアリングなどが含まれる。
【0035】
衝撃受け部10、衝撃緩和部20、およびバッキング30の配列にも様々な態様がある。ある態様では、衝撃緩和部20は衝撃受け部10及びバッキング30の間に挟まれる。別の態様では、バッキング30は衝撃受け部10および衝撃緩和部20の間に挟まれる。別の態様では、バッキング30は、片側では1つの衝撃緩和部20および1つの衝撃受け部10の間に挟まれ、他方の側では別の衝撃緩和部20および衝撃受け部10の間に挟まれる。カップリング40の位置も様々な態様がある。ある態様では、カップリングの歯止め42は衝撃受け部10に取り付けられ、対応する孔44はバッキング30に配置される。別の態様では、カップリングの歯止め42はバッキング30に取り付けられ、対応する孔44は衝撃受け部10に配置される。
【0036】
衝撃受け部10、衝撃緩和部20、バッキング30、カップリング40、ジョイント50およびそれらの部品の形状、サイズおよび配置パターンにも様々な態様がある。
【0037】
上記、本発明の構成には多くの具体例が含まれているが、それらは単にいくつかの実施態様およびそれらについて現在計画されているものを例示したものであり、範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。したがって、本発明の範囲は、例示された実施態様によってではなく、添付の特許請求の範囲およびそれらの同等物によって決定される。
【0038】
本発明における方法および装置は、ドア、窓、障壁およびそれらの支持具のすべての部分にかかる動的力を緩和する。
【0039】
ドア、窓、障壁及びそれらの支持具は、より重い物体やより強力な爆風による動的力に耐えることができる。
【0040】
本発明における方法および装置は、既存の部品を改造することなく、ドア、窓、障壁およびその支持具が動的力に耐えることができる。
【0041】
部品のサイズを大きくする必要なく、ドア、窓、障壁およびそれらの支持具が動的力に耐えることができる。
【0042】
本発明のドア、窓、障壁およびそれらの支持具は、より強い材料を必要とすることなく、動的力に耐えることができる。
【0043】
本発明が適用されるドア、窓および障壁は、動的力が加わった後も、その動的力を緩和する能力を維持することができる。
【0044】
本発明が適用されるドアおよび窓の種類に応じて、安全性および操作性を高めることができる。
【0045】
本発明における方法および装置は、ドア、窓、障壁およびそれらの支持具の建設、輸送および設置費用を削減することができる。
【0046】
本発明が適用されるドア、窓および障壁が、人間や動物および物体に与えるダメージや損傷を軽減することができる。
【0047】
本発明における方法および装置は、ドア、窓、障壁およびそれらの支持具にかかる動的力による損傷を軽減することができる。
【0048】
本発明における方法および装置は、ドア、窓、障壁およびそれらの支持具の重量を軽減させることができる。
?
【手続補正書】
【提出日】2023-09-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下を含む、ドア、窓、障壁およびそれらの支持具にかかる動的力を緩和するための装置:
a)動的力を吸収するドア、窓および障壁の側面に設けられた少なくとも1つの衝撃受け部10
および、
b)弾性変形を受けながら衝撃受け部10から支持具へ動的力を伝える少なくとも1つの衝撃緩和部20、
これにより、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20は、動的力の作用時間を
延長し、動的力を緩和する。
【請求項2】
前記少なくとも1つの衝撃受け部10および前記少なくとも1つの衝撃緩和部20を、前記少なくとも1つの衝撃受け部10から支持具へ動的力を伝えることなく隣り合わせるための少なくとも1つのカップリング40をさらに有する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの衝撃受け部10を前記少なくとも1つの衝撃緩和部20へ案内する少なくとも1つのジョイント50をさらに有する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
請求項1に記載の装置であって、前記少なくとも1つの衝撃受け部10および前記少なくとも1つの衝撃緩和部20を、前記少なくとも1つの衝撃受け部10から支持具へ動的力を伝えることなく隣り合わせるための少なくとも1つのカップリング40および前記少なくとも1つの衝撃受け部10を、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20へ案内する少なくとも1つのジョイント50をさらに有する、装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置であって、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20から動的力を吸収し、それを支持具に伝える少なくとも1つのバッキング30をさらに有する、装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つの衝撃受け部10、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20および前記少なくとも1つのバッキング30を、前記少なくとも1つの衝撃受け部10から前記少なくとも1つのバッキング30に動的力を伝えることなく隣り合わせるための、少なくとも1つのカップリング40をさらに備える、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの衝撃受け部10を前記少なくとも1つの衝撃緩和部20へ案内する少なくとも1つのジョイント50をさらに有する、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
請求項5に記載の装置において、前記少なくとも1つの衝撃受け部10、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20および前記少なくとも1つのバッキング30を、前記少なくとも1つの衝撃受け部10から前記少なくとも1つのバッキング30に動的力を伝えることなく隣り合わせるための、少なくとも1つのカップリング40および前記少なくとも1つの衝撃受け部10を、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20へ案内する少なくとも1つのジョイント50をさらに有する、装置。
【請求項9】
ドア、窓、障壁およびそれらの支持具にかかる動的力を緩和する方法であって、以下を含む:
a)少なくとも1つの衝撃受け部10を用いて、ドア、窓および障壁の側面の動的力を吸収する工程、および
b)少なくとも1つの弾性変形可能な衝撃緩和部20を用いて、前記衝撃受け部10から支持具へ動的力を伝える工程、
これにより、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20は、動的力の作用時間を
延長し、動的力を緩和する。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、前記少なくとも1つの衝撃受け部10および前記少なくとも1つの衝撃緩和部20を、少なくとも1つのカップリング40を用いて前記少なくとも1つの衝撃受け部10から支持具へ動的力を伝えることなく隣り合わせることをさらに含む、方法。
【請求項11】
請求項9に記載の方法であって、少なくとも1つのジョイント50を用いて前記少なくとも1つの衝撃受け部10を前記少なくとも1つの衝撃緩和部20へ案内することをさらに含む、方法。
【請求項12】
請求項9に記載の方法であって、少なくとも1つのカップリング40を用いて、前記少なくとも1つの衝撃受け部10からの動的力を支持具に伝えることなく、前記少なくとも1つの衝撃受け部10と前記少なくとも1つの衝撃緩和部20を隣り合わせ、少なくとも1つのジョイント50を用いて、前記少なくとも1つの衝撃受け部10を前記少なくとも1つの衝撃緩和部20へ案内することをさらに含む、方法。
【請求項13】
請求項9に記載の方法であって、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20より動的力を吸収し、少なくとも1つのバッキング30を用いて支持具に伝えることをさらに含む方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、少なくとも1つのカップリング40を用いて、前記少なくとも1つの衝撃受け部10からの動的力を前記少なくとも1つのバッキング30に伝えることなく、前記少なくとも1つの衝撃受け部10と前記少なくとも1つの衝撃緩和部20および前記少なくとも1つのバッキング30を隣り合わせることをさらに含む、方法。
【請求項15】
請求項13に記載の方法であって、少なくとも1つのジョイント50を用いて前記少なくとも1つの衝撃受け部10を前記少なくとも1つの衝撃緩和部20へ案内することをさらに含む、方法。
【請求項16】
請求項13に記載の方法であって、少なくとも1つのカップリング40を用いて、前記少なくとも1つの衝撃受け部10からの動的力を前記少なくとも1つのバッキング30に伝えることなく、前記少なくとも1つの衝撃受け部10、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20および前記少なくとも1つのバッキング30を隣り合わせ、少なくとも1つのジョイント50を用いて、前記少なくとも1つの衝撃受け部10を前記少なくとも1つの衝撃緩和部20へ案内することをさらに含む、方法。
【請求項17】
ドア、窓、障壁およびそれらの支持具に作用する動的力を緩和する装置であって、以下を含む装置;
a)動的力を吸収するドア、窓および障壁の側面に設けられた少なくとも1つの衝撃受け部10;
b)動的力を支持具に伝える少なくとも1つのバッキング30;
c)動的力を衝撃受け部10から前記バッキング30および/または支持具に伝える少なくとも1つの衝撃緩和部20および弾性変形を受けながら、前記衝撃受け部10から前記バッキング30および/または支持具に動的力を伝える前記少なくとも1つの衝撃緩和部20;
d)前記少なくとも1つの衝撃受け部10からの動的力を前記少なくとも1つのバッキング30に伝えることなく、前記少なくとも1つの衝撃受け部10、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20および前記少なくとも1つのバッキング30を隣り合わせるための前記少なくとも1つのカップリング40、および
e)前記支持具は前記少なくとも1つのバッキング30のみに接合されている。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、少なくとも1つのジョイント50が、前記少なくとも1つの衝撃受け部10を前記少なくとも1つの衝撃緩和部20へ案内する方法。
【請求項19】
ドア、窓、障壁およびそれらの支持具に作用する動的力を緩和する方法であって、以下を含む:
a)少なくとも1つの衝撃受け部10を用いて、ドア、窓および障壁の側面で動的力を吸収する工程;
b)少なくとも1つのバッキング30を用いて、動的力を支持具に伝える工程;
c)少なくとも1つの弾性変形可能な衝撃緩和部20を用いて、前記衝撃受け部10からの動的力を前記バッキング30および/または支持具に伝える工程;
d)少なくとも1つのカップリング40を用いて、前記少なくとも1つの衝撃受け部10から前記少なくとも1つのバッキング30に動的力を伝えることなく、前記少なくとも1つの衝撃受け部10、前記少なくとも1つの衝撃緩和部20および前記少なくとも1つのバッキング30を隣り合わせ、および
e)支持具のみを少なくとも1つの前記バッキング30に接合する。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、少なくとも1つのジョイント50を用いて、前記少なくとも1つの衝撃受け部10を前記少なくとも1つの衝撃緩和部20へ案内する方法。
【国際調査報告】