(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-12
(54)【発明の名称】システムオンチップ(SOC)上の複数の機能ブロック
(51)【国際特許分類】
H01L 21/82 20060101AFI20240405BHJP
H01L 21/768 20060101ALI20240405BHJP
【FI】
H01L21/82 L
H01L21/90 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562285
(86)(22)【出願日】2022-03-24
(85)【翻訳文提出日】2023-10-10
(86)【国際出願番号】 US2022071320
(87)【国際公開番号】W WO2022226458
(87)【国際公開日】2022-10-27
(32)【優先日】2021-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ジエンホン・ズ
(72)【発明者】
【氏名】ジュンジン・バオ
(72)【発明者】
【氏名】ギリダール・ナラパティ
【テーマコード(参考)】
5F033
5F064
【Fターム(参考)】
5F033HH07
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(57)【要約】
一態様では、システムオンチップ(SOC)は、SOC上に共設された第1の機能ブロックと第2の機能ブロックとを含む複数の機能ブロックを含む。SOCは、第1の金属層と、第1の金属層の上面上に設置された第1の誘電体層と、第1の誘電体層内に設置され、第1の機能ブロック内で使用される第1のビアとを含む。SOCは、第1の誘電体層内に設置され、第2の機能ブロック内で使用される第2のビアと、第1の誘電体層上に設置された第2の金属層とを含む。第2の金属層は、第1の機能ブロック内で使用される接続部の第1のセットと第2の機能ブロック内で使用される接続部の第2のセットとを含む。接続部の第1のセットは、接続部の第2のセットと異なる。SOCは、第1の誘電体層上に設置された第2の誘電体層を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムオンチップ(SOC)を含む装置であって、前記SOCは、
第1の金属層と、
前記第1の金属層の上面上に設置された第1の誘電体層と、
複数の機能ブロックのうちの第1の機能ブロック内で使用される前記第1の誘電体層内に設置された第1のビアであって、前記複数の機能ブロックが前記SOC上に共設される、第1のビアと、
前記複数の機能ブロックのうちの第2の機能ブロック内で使用される前記第1の誘電体層内に設置された第2のビアと、
前記第1の誘電体層上に設置された第2の金属層であって、前記第2の金属層は、
前記第1の機能ブロック内で使用される接続部の第1のセット、および
前記第2の機能ブロック内で使用される接続部の第2のセットを含み、前記接続部の第1のセットは前記接続部の第2のセットと異なる、第2の金属層と、
前記第1の誘電体層上に設置された第2の誘電体層とを含む、装置。
【請求項2】
前記接続部の第1のセットの第1の深さが、前記接続部の第2のセットの第2の深さと異なる、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記接続部の第1のセットに隣接する前記第1の誘電体層の第1の厚さが、前記接続部の第2のセットに隣接する前記第1の誘電体層の第2の厚さと異なる、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の厚さが前記第2の厚さより大きく、前記第1の深さが前記第2の深さより小さい、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記接続部の第1のセットが、前記第2の誘電体層の上面の下にくぼまされ、前記接続部の第2のセットが、前記第2の誘電体層の前記上面と同一平面上にある、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記第1のビアが第1の幅を有し、前記第2のビアが、前記第1の幅と異なる第2の幅を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記接続部の第1のセットがそれぞれ、第1の幅を有し、前記接続部の第2のセットがそれぞれ、前記第1の幅を有する、請求項4に記載の装置。
【請求項8】
前記接続部の第1のセットがそれぞれ、第1の幅を有し、前記接続部の第2のセットがそれぞれ、第2の幅を有し、前記第1の幅が前記第2の幅と異なる、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記第2の金属層が、銅(Cu)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)、タングステン/ウォルフラム(W)、モリブデン(Mo)、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、またはスズ(Sn)のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記第1の金属層が、銅(Cu)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)、タングステン/ウォルフラム(W)、モリブデン(Mo)、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、またはスズ(Sn)のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記第1のビアおよび前記接続部の第1のセット、ならびに前記第2のビアおよび前記接続部の第2のセットが、同じ材料から形成される、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記第1のビアおよび前記接続部の第1のセットが第1の材料から形成され、前記第2のビアおよび前記接続部の第2のセットが、前記第1の材料と異なる第2の材料から形成される、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記接続部の第1のセットの第1のピッチが、前記接続部の第2のセットの第2のピッチと異なる、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記接続部の第1のセットの第1の抵抗が、前記接続部の第2のセットの第2の抵抗と異なる、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記接続部の第1のセットの第1のキャパシタンスが、前記接続部の第2のセットの第2のキャパシタンスと異なる、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記複数の機能ブロックが、
マイクロプロセッサと、
画像処理装置(GPU)と、
通信インターフェースと、
入力/出力(I/O)インターフェースと、
共有メモリと、
デジタルシグナルプロセッサ(DSP)とのうちの少なくとも2つを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記第1の誘電体層および前記第2の誘電体層がそれぞれ、
ナノ多孔性シリカ、水素シルセスキオキサン(HSQ)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、酸フッ化ケイ素(FSG)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、五酸化タンタル(Ta
2O
5)、酸化アルミニウム(Al
2O
3)、二酸化ジルコニウム(ZrO
2)、または二酸化ハフニウム(HfO
2)のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
前記装置が、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、モバイルデバイス、モバイルフォン、スマートフォン、携帯情報端末、定置端末、タブレットコンピュータ、コンピュータ、装着型デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、基地局、ラップトップコンピュータ、サーバ、および自動車車両の中のデバイスからなる群から選択されたデバイスの中に組み込まれる、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
システムオンチップ(SOC)を製作する方法であって、前記SOCは、
基板上に第1の金属層を堆積するステップと、
前記第1の金属層上に第1の誘電体層を堆積するステップと、
前記第1の誘電体層内に第1のビアをエッチングするステップであって、前記第1のビアは複数の機能ブロックのうちの第1の機能ブロック内で使用され、前記複数の機能ブロックが前記SOC上に共設される、ステップと、
前記複数の機能ブロックのうちの第2の機能ブロック内で使用される前記第1の誘電体層内に設置される第2のビアをエッチングするステップと、
前記第1の誘電体層の上面上に第2の金属層を堆積するステップであって、前記第2の金属層は、
前記第1の機能ブロック内で使用される接続部の第1のセット、および
前記第2の機能ブロック内で使用される接続部の第2のセットを含み、前記接続部の第1のセットは前記接続部の第2のセットと異なる、ステップと、
前記第2の金属層の一部を除去するステップと、
前記第1の誘電体層上に第2の誘電体層を堆積するステップとを含む、方法。
【請求項20】
前記第2の誘電体層の化学機械研磨(CMP)を実行するステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記接続部の第1のセットの第1の深さが、前記接続部の第2のセットの第2の深さと異なる、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記接続部の第1のセットに隣接する前記第1の誘電体層の第1の厚さが、前記接続部の第2のセットに隣接する前記第1の誘電体層の第2の厚さと異なる、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第1の厚さが前記第2の厚さより大きく、前記第1の深さが前記第2の深さより小さい、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記接続部の第1のセットが、前記第2の誘電体層の上面の下にくぼまされ、
前記接続部の第2のセットが、前記第2の誘電体層の前記上面と同一平面上にある、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のビアが第1の幅を有し、前記第2のビアが、前記第1の幅と異なる第2の幅を有する、請求項19に記載の方法。
【請求項26】
前記第2の金属層が、銅(Cu)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)、タングステン/ウォルフラム(W)、モリブデン(Mo)、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、またはスズ(Sn)のうちの少なくとも1つを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項27】
前記第1の金属層が、銅(Cu)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)、タングステン/ウォルフラム(W)、モリブデン(Mo)、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、またはスズ(Sn)のうちの少なくとも1つを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項28】
前記第1のビアおよび前記接続部の第1のセット、ならびに前記第2のビアおよび前記接続部の第2のセットが、同じ材料から形成される、請求項19に記載の方法。
【請求項29】
前記第1のビアおよび前記接続部の第1のセットが第1の材料から形成され、前記第2のビアおよび前記接続部の第2のセットが、前記第1の材料と異なる第2の材料から形成される、請求項19に記載の方法。
【請求項30】
前記接続部の第1のセットの第1のピッチが、前記接続部の第2のセットの第2のピッチと異なる、請求項19に記載の方法。
【請求項31】
前記接続部の第1のセットの第1の抵抗が、前記接続部の第2のセットの第2の抵抗と異なる、請求項19に記載の方法。
【請求項32】
前記接続部の第1のセットの第1のキャパシタンスが、前記接続部の第2のセットの第2のキャパシタンスと異なる、請求項19に記載の方法。
【請求項33】
前記複数の機能ブロックが、
マイクロプロセッサと、
グラフィックス処理ユニット(GPU)と、
通信インターフェースと、
入力/出力(I/O)インターフェースと、
共有メモリと、
デジタルシグナルプロセッサ(DSP)とのうちの少なくとも2つを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項34】
前記第1の誘電体層および前記第2の誘電体層がそれぞれ、
ナノ多孔性シリカ、水素シルセスキオキサン(HSQ)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、酸フッ化ケイ素(FSG)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、五酸化タンタル(Ta
2O
5)、酸化アルミニウム(Al
2O
3)、二酸化ジルコニウム(ZrO
2)、または二酸化ハフニウム(HfO
2)のうちの少なくとも1つを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項35】
前記SOCが、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、モバイルデバイス、モバイルフォン、スマートフォン、携帯情報端末、定置端末、タブレットコンピュータ、コンピュータ、装着型デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、基地局、ラップトップコンピュータ、サーバ、および自動車車両の中のデバイスからなる群から選択された装置の中に組み込まれる、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の態様は、一般に、集積回路(IC)製作に関し、詳細には、同じシステムオンチップ(SOC)上に存在する個別の機能ブロックに対して、抵抗(R)、キャパシタンス(C)などの基準をカスタマイズすることに関する。
【背景技術】
【0002】
SOCは、複数の機能ブロックを含み得、各機能ブロックは、たとえば、マイクロプロセッサ機能、画像処理装置(GPU)機能、通信機能(たとえば、Wi-Fi、ブルートゥース(登録商標)、および他の通信)などの特定の機能を実行するように設計される。SOC上の個別の機能ブロックおよび特定のタイプの経路は、抵抗(R)、キャパシタンス(C)などに対して特定の基準を有し得る。たとえば、ウェイクアップ機能として使用される機能ブロックは、まれに使用され得、比較的高抵抗接続で機能することが可能であり得る。対照的に、多数の動作を頻繁に実行する、GPUなどの機能ブロックは、熱蓄積およびオーバーヒートの可能性を低減する低抵抗接続でより速く実行し得る。しかしながら、現在の集積回路(IC)製造技法は、機能ブロックに対して異なる基準(たとえば、R、Cなど)に対応するための柔軟性を提供しない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
以下は、本明細書で開示される1つまたは複数の態様に関する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、すべての企図される態様に関する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、すべての企図される態様に関する主要もしくは重要な要素を特定するか、または任意の特定の態様に関連する範囲を定めるものと見なされるべきでもない。したがって、以下の概要は、以下で提示される詳細な説明に先立って、本明細書で開示される機構に関する1つまたは複数の態様に関するいくつかの概念を、簡略化された形態で提示することを唯一の目的とする。
【0004】
第1の態様では、装置は、システムオンチップ(SOC)上で共設される複数の機能ブロックを含むSOCを含む。SOCは、第1の金属層と、第1の金属層の上面上に設置された第1の誘電体層と、複数の機能ブロックのうちの第1の機能ブロック内で使用される第1の誘電体層内に設置された第1のビアと、複数の機能ブロックのうちの第2の機能ブロック内で使用される第1の誘電体層内に設置された第2のビアと、第1の誘電体層上に設置された第2の金属層とを含む。第2の金属層は、第1の機能ブロック内で使用される接続部の第1のセットと第2の機能ブロック内で使用される接続部の第2のセットとを含む。接続部の第1のセットは、接続部の第2のセットと異なってもよい。SOCは、第1の誘電体層上に設置された第2の誘電体層を含む。
【0005】
第2の態様では、システムオンチップ(SOC)を製作する方法は、基板上に第1の金属層を堆積するステップと、第1の金属層上に第1の誘電体層を堆積するステップと、第1の誘電体層内に第1のビアをエッチングするステップとを含む。第1のビアは、複数の機能ブロックのうちの第1の機能ブロック内で使用される。複数の機能ブロックが、SOC上に共設される。方法は、複数の機能ブロックのうちの第2の機能ブロック内で使用される第1の誘電体層内に設置される第2のビアをエッチングするステップと、第1の誘電体層の上面上に第2の金属層を堆積するステップとを含む。第2の金属層は、第1の機能ブロック内で使用される接続部の第1のセットと第2の機能ブロック内で使用される接続部の第2のセットとを含む。接続部の第1のセットは、接続部の第2のセットと異なる。方法は、第2の金属層の一部を除去するステップと、第1の誘電体層上に第2の誘電体層を堆積するステップとを含む。
【0006】
本明細書で開示される態様に関連する他の目的および利点は、添付の図面および詳細な説明に基づいて、当業者に明らかとなろう。
【0007】
添付図面は、本開示の様々な態様の説明の助けとなるように提示され、態様の限定ではなく、態様の例示のためにのみ提供される。本開示のより完全な理解が、添付の図面と併せて以下の発明を実施するための形態を参照することによって取得され得る。図では、参照番号の(1つまたは複数の)最も左の桁は、その参照番号が最初に表示された図を識別する。異なる図面における同じ参照番号は、同様のまたは同一の品目を示す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の様々な態様による、例示的なシステムオンチップ(SOC)を示す図である。
【
図2A】本開示の態様による、異なる幅を有するビアを作成することを含む第1の配線工程(BEOL)プロセスを示す図である。
【
図2B】本開示の態様による、異なる幅を有するビアを作成することを含む第1の配線工程(BEOL)プロセスを示す図である。
【
図2C】本開示の態様による、異なる幅を有するビアを作成することを含む第1の配線工程(BEOL)プロセスを示す図である。
【
図2D】本開示の態様による、異なる幅を有するビアを作成することを含む第1の配線工程(BEOL)プロセスを示す図である。
【
図2E】本開示の態様による、異なる幅を有するビアを作成することを含む第1の配線工程(BEOL)プロセスを示す図である。
【
図2F】本開示の態様による、異なる幅を有するビアを作成することを含む第1の配線工程(BEOL)プロセスを示す図である。
【
図3A】本開示の態様による、異なる深さを有するビアを作成することを含む第2のBEOLプロセスを示す図である。
【
図3B】本開示の態様による、異なる深さを有するビアを作成することを含む第2のBEOLプロセスを示す図である。
【
図3C】本開示の態様による、異なる深さを有するビアを作成することを含む第2のBEOLプロセスを示す図である。
【
図3D】本開示の態様による、異なる深さを有するビアを作成することを含む第2のBEOLプロセスを示す図である。
【
図3E】本開示の態様による、異なる深さを有するビアを作成することを含む第2のBEOLプロセスを示す図である。
【
図3F】本開示の態様による、異なる深さを有するビアを作成することを含む第2のBEOLプロセスを示す図である。
【
図3G】本開示の態様による、異なる深さを有するビアを作成することを含む第2のBEOLプロセスを示す図である。
【
図4A】本開示の態様による、リセスビアを作成することを含む第3のBEOLプロセスを示す図である。
【
図4B】本開示の態様による、リセスビアを作成することを含む第3のBEOLプロセスを示す図である。
【
図4C】本開示の態様による、リセスビアを作成することを含む第3のBEOLプロセスを示す図である。
【
図4D】本開示の態様による、リセスビアを作成することを含む第3のBEOLプロセスを示す図である。
【
図4E】本開示の態様による、リセスビアを作成することを含む第3のBEOLプロセスを示す図である。
【
図4F】本開示の態様による、リセスビアを作成することを含む第3のBEOLプロセスを示す図である。
【
図4G】本開示の態様による、リセスビアを作成することを含む第3のBEOLプロセスを示す図である。
【
図5】本開示の態様による、第1の誘電体層上に第2の金属層を堆積することを含む例示的なプロセスを示す図である。
【
図6】本開示の態様による、1つまたは複数のリセスエッチを作成することを含む例示的なプロセスを示す図である。
【
図7】本開示の1つまたは複数の態様による、集積デバイスの構成要素を示す図である。
【
図8】本開示の1つまたは複数の態様による、例示的なモバイルデバイスを示す図である。
【
図9】本開示の1つまたは複数の態様による、集積デバイスまたは半導体デバイスと一体化され得る様々な電子デバイスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
単一のシステムオンチップ(SOC)上に設置された個別の機能ブロックに対する、抵抗(R)およびキャパシタンス(C)などの基準をカスタマイズするためのシステムおよび技法が開示される。集積回路(IC)製作は、(1)基板工程(FEOL)および(2)配線工程(BEOL)の2つの主なステップを有する。BEOLの間、個別のデバイス(トランジスタ、キャパシタ、抵抗器など)が、メタライゼーション層を使用してウェハ上に配線で相互接続される。BEOLは、金属の第1の層がウェハ上に堆積されるときに開始する。BEOLは、チップとパッケージの接続のために、接点、絶縁層(誘電体)、金属レベル、およびボンディングサイトを含む。相互接続の特性は、幅、厚さ、間隔(同じレベル上の第1の相互接続と第2の相互接続との間の距離)、ピッチ(幅と間隔との合計)、およびアスペクト比(AR=幅で除された厚さ)を含み得る。幅、間隔、AR、およびピッチは、相互接続(およびそれゆえ、IC)が妥当な生産量(yield)を有する特定の技術を使用して製作されることを可能にする設計ルールのため、最小値および最大値に制約され得る。たとえば、現在の最小BEOLピッチは28ナノメートル(nm)である。
【0010】
相互接続のために銅(Cu)などの単一の金属を使用することは、機能ブロックの様々な選好に対応することを可能にしない場合がある。BEOLの間に複数の金属を使用することによって、様々なタイプの機能ブロックが、相互接続のために様々な金属を使用することができる。たとえば、実行される機能に応じて、いくつかの機能ブロックは、低R、低Cなどを有する金属を使用することから恩恵を受ける場合がある。本明細書で説明するシステムおよび技法は、相互接続のために複数の金属を使用することを可能にする。たとえば、複数の金属には、銅(Cu)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)、タングステン/ウォルフラム(W)、モリブデン(Mo)、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、スズ(Sn)などが含まれ得る。
【0011】
本明細書で説明するシステムおよび技法は、SOCを作成するために使用され得る。たとえば、SOCを作成するためのBEOLの間、第1の金属層上に第1の誘電体層を堆積した後、第1の金属層は、1つまたは複数のビアを作成するためにエッチングされ得る。ビアは、異なる層の間の導電性接続を可能にするための、絶縁酸化物層内の開口である。各機能ブロックに対して、第2の金属層が、第1の誘電体層の上面上に堆積され、次いでエッチングされ得る。たとえば、第2の金属層は、第1の金属層(たとえば、Cu)と異なる金属(たとえば、Co、Ru、W、Moなど)を使用し得、機能ブロックに特定のものであり得る。第2の金属層がエッチングされた後、第2の誘電体層が堆積され得、化学機械研磨(CMP)が、BEOLを完了するために実行され得る。様々な機能ブロックに対応するために、第2の金属層に使用される金属は、特定の機能ブロックに特定のものであり得る。たとえば、第2の金属層が、第1の機能ブロックに対して第2の金属を使用し得、第2の機能ブロックに対して第3の金属を使用し得る。この例では、3つの金属層、たとえば、第1の金属層に対する第1の金属、第1の機能ブロックの第2の金属層に対する第2の金属、および第2の機能ブロックの第2の金属層に対する第3の金属が使用される。当然ながら、異なる金属が、追加の機能ブロックに対する第2の金属層に使用されてもよく、結果として、4つ以上の金属が使用される。
【0012】
本開示の態様は、例示を目的に提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において提供される。本開示の範囲を逸脱することなく、代替の態様が考案され得る。加えて、本開示のよく知られている要素は、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、詳細には説明されないかまたは省略される。
【0013】
「例示的」および/または「例」という語は、本明細書では、「例、事例、または例示として機能すること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいかまたは有利であると解釈されるべきではない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、論じられる特徴、利点、または動作モードを含むことを必要とするとは限らない。
【0014】
以下で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は理解するだろう。たとえば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、具体的な用途、所望の設計、対応する技術などに一部応じて、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0015】
さらに、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実行されるべき一連の行動に関して、多くの態様が説明される。本明細書で説明される様々な行動は、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つもしくは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、またはその両方の組合せによって実行され得ることが認識されるだろう。加えて、本明細書で説明される一連の行動は、実行されると、デバイスの関連するプロセッサに本明細書で説明される機能を実行させるかまたは実行するように命令する、コンピュータ命令の対応するセットを記憶した、任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で完全に具現化されると見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内にそのすべてが入ることが企図されている、いくつかの異なる形態で具現化され得る。加えて、本明細書で説明される態様の各々に対して、任意のそのような態様の対応する形態は、たとえば、説明される行動を実行する「ように構成された論理」として本明細書で説明されることがある。
【0016】
本明細書において使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、任意の特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であること、または別様にそれに限定されることは、意図されない。一般に、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される、任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、携帯電話、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、追跡デバイス、ウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ、眼鏡、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であってもよい。UEは移動式であってもよく、または(たとえば、ある時間において)静止していてもよく、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信してもよい。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」もしくは「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」もしくはUT、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、またはそれらの変形として互換的に呼ばれることがある。一般に、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通じて、UEは、インターネットなどの外部のネットワークと、かつ他のUEと接続され得る。当然、ワイヤードアクセスネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network: WLAN)ネットワーク(たとえば、米国電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineers: IEEE)802.11などに基づく)などを介した、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEにとって可能である。
【0017】
基地局は、基地局が展開されているネットワークに応じてUEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作してもよく、代替として、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型NodeB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、New Radio (NR) NodeB(gNBまたはgNodeBとも呼ばれる)などと呼ばれることがある。基地局は、サポートされるUEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートすることを含めて、UEによるワイヤレスアクセスをサポートするために主に使用され得る。いくつかのシステムでは、基地局は純粋にエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、基地局は追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。UEがそれを通じてRF信号を基地局に送信することができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通じてRF信号をUEに送信することができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)または順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0018】
「基地局」という用語は、単一の物理送受信ポイント(TRP)、または、共設されてもよいし共設されなくてもよい複数の物理TRPを指すことがある。たとえば、「基地局」という用語が単一の物理的なTRPを指す場合、その物理的なTRPは、基地局のセル(または、いくつかのセルセクタ)に対応する、基地局のアンテナであってよい。「基地局」という用語が、共設されている複数の物理的なTRPを指す場合、それらの物理的なTRPは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合の)アンテナのアレイであってよい。「基地局」という用語が、共設されていない複数の物理的なTRPを指す場合、それらの物理的なTRPは、分散アンテナシステム(DAS:distributed antenna system)(移送媒体を介して共通のソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)、またはリモートラジオヘッド(RRH:remote radio head)(サービング基地局に接続された遠隔の基地局)であってよい。代替として、共設されていない物理的なTRPは、UE、およびUEがその参照RF信号(または、単に「参照信号」)を測定している隣接する基地局から、測定報告を受信するサービング基地局であってよい。TRPは基地局がそこからワイヤレス信号を送信および受信するポイントであるので、本明細書で使用するとき、基地局からの送信または基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPに言及するものとして理解されるべきである。
【0019】
UEの測位をサポートするいくつかの実装形態において、基地局は、UEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがあるが(たとえば、UEのためのデータ接続、音声接続、および/またはシグナリング接続をサポートしないことがあるが)、代わりにUEによって測定されるように参照信号をUEへ送信してよく、かつ/またはUEによって送信された信号を受信および測定してよい。そのような基地局は、測位ビーコン(たとえば、信号をUEへ送信するとき)、および/またはロケーション測定ユニット(たとえば、UEからの信号を受信および測定するとき)と呼ばれることがある。
【0020】
「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通じて情報をトランスポートする所与の周波数の電磁波を含む。本明細書で使用される場合、送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通じたRF信号の伝搬特性に起因して、送信された各RF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なる経路上で送信された同じRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。本明細書で使用される場合、RF信号は、「ワイヤレス信号」、「レーダー信号」、「電波」、「波形」など、あるいは「信号」という用語がワイヤレス信号またはRF信号を指すことが文脈から明確である場合は単に「信号」と呼ばれることもある。
【0021】
図1は、本開示の様々な態様による、例示的なシステムオンチップ(SOC)100を示す。SOC100は、機能ブロック102(A)、機能ブロック102(B)から機能ブロック102(N)までなど、複数(たとえば、N個、N>0)の機能ブロックを含み得る。機能ブロック102の各々は、特定の機能を実行し得る。たとえば、機能ブロック102は、マイクロプロセッサ(たとえば、複数のコアを有する)機能、画像処理装置(GPU)機能、通信インターフェース機能(たとえば、Wi-Fi、ブルートゥース(登録商標)および他の通信)、入力/出力(I/O)機能、共有メモリ機能(たとえば、SOC上の機能ブロック間で共有される)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)機能、別のタイプの機能、または任意のそれらの組合せを含み得る。
【0022】
機能ブロック102の各々は、ビア、特定の経路(たとえば、クリティカルパス)、およびSOC100上の他の接続などの個別の接続に対して、抵抗、キャパシタンス、幅、深さなどを識別する関連基準を有し得る。クリティカルパスは、回路経路に沿った信号における遅延が、機能ブロック全体の周波数を決定し得る(たとえば、ゲートで制御し得る)ような回路経路である。クリティカルパスのRC遅延を低減することで、機能ブロックが動作することができる周波数が増加する。機能ブロック102(A)は関連基準104(A)を有し得、機能ブロック102(B)は関連基準104(B)を有し得、機能ブロック102(N)は関連基準104(C)を有し得る。1つまたは複数の金属が、対応する機能ブロック102の各々に関連する基準104に基づいて、SOC100の第2の金属層のために選択され得る。たとえば、第1の金属が、基準104(A)に基づいて機能ブロック102(A)の第2の金属層内で使用され得、第2の金属が、基準104(B)に基づいて機能ブロック102(B)に対する第2の金属層内で使用され得、第3の金属が、基準104(N)に基づいて機能ブロック102(N)に対する第2の金属層内で使用され得る。いくつかの場合、第1の金属、第2の金属、および第3の金属は、同じ金属であり得る。他の場合、金属のうちの2つは同じであり得るが、金属のうちの1つは異なる場合がある。さらに他の場合、3つの金属のすべてが、互いに異なる場合がある。
【0023】
したがって、特定の機能ブロックの第2の金属層に対して特定の金属を使用する利点は、特定の機能ブロックに関連する基準が満足され得ることである。たとえば、ウェイクアップ機能ブロックなど、まれに使用される機能ブロックは、比較的高い抵抗を有する金属を使用し得る。なぜならば、速度、熱の蓄積などは、まれにしか遭遇しないからである。別の例として、GPUなど、頻繁に使用されるかまたは多数の動作を実行する機能ブロックは、熱の蓄積などを低減するために、高性能のために高速データ交換を可能にするために、比較的低い抵抗を有する金属を使用し得る。
【0024】
図2A、
図2B、
図2C、
図2D、
図2Eおよび
図2Fは、本開示の態様による、異なる幅を有するビアを作成することを含む第1の配線工程(BEOL)プロセスのステージを示す。
図2A、
図2B、
図2C、
図2D、
図2Eおよび
図2Fは、SOC上に2つの機能ブロック102(A)および102(B)を作成することを示す。2つの機能ブロック102(A)、102(B)は、例示のために示されており、本明細書で説明するシステムおよび技法は、SOC上に3つ以上の機能ブロックを作成するために使用され得ることを理解されたい。
【0025】
図2Aでは、第1の金属層(ML)202が堆積され得る。たとえば、第1の金属層202は、Cu、Co、Ru、W、Mo、Au、Ag、Al、Sn、別のタイプの金属、または任意のそれらの組合せを含み得る。いくつかの場合、第1の層は、WまたはCoの中間線(MOL:middle-of-the-line)導体層であり得る。MOLは、一連の接触構造を使用して別々のトランジスタと相互接続部品(piece)とを接続する。そのような場合には、第2の層は、BEOLの第1の金属層202である。第1の金属層202はまた、たとえばCuまたはCoなどの金属を使用する第1のBEOL層であり得る(およびしたがって、第2の層は第2のBEOL層である)。今後のノード(たとえば、22nm未満の第1のBEOL金属層ピッチを使用する)に対して、BEOLの第1の金属層202の導体材料は、たとえばRu、Co、W、またはMoを含み得る。
【0026】
図2Bでは、第1の誘電体層(DL)204が、たとえば、第1の金属層202の上面上に堆積され得る。第1の誘電体層204は、たとえば、SiCOHまたはSiO2など、低k誘電体であり得る。
図2Cでは、第1の誘電体層204が、機能ブロック102(A)において少なくとも1つのビア、たとえばビア206(A)と、機能ブロック102(B)において少なくとも1つのビア、たとえばビア206(B)とを作成するためにエッチングされ得る。ビア206(A)は、ビア206(B)の幅208(B)と異なる幅208(A)を有し得る。たとえば、
図2Cに示すように、幅208(B)は、幅208(A)より大きい場合がある。機能ブロック102(B)は、大量のデータを転送し得るかまたは多数のトランザクションを実行し得、データ転送速度を高めるため、熱の蓄積を低減するため、またはその両方のために、ビア206(B)の幅208(B)を使用し得る。
【0027】
図2Dでは、第2の金属層210(A)が、ビア206(A)を充填することを含めて、機能ブロック102(A)のエッチングされた第1の誘電体層204の上に堆積され得る。第2の金属層210(B)が、ビア206(B)を充填することを含めて、機能ブロック102(B)のエッチングされた第1の誘電体層204の上に堆積され得る。開示する様々な態様では、金属層210(A)は、金属層210(B)と同じ材料を使用する。金属層210(A)、210(B)の各々は、Cu、Co、Ru、W、Mo、Au、Ag、Al、Sn、別のタイプの金属、または任意のそれらの組合せ、および望ましくはRuまたはCoを含み得る。たとえば、第1の金属層202はCuを含み得、第2の金属層210(A)はCo(またはW)を含み得、第2の金属層210(B)はCo(またはW)を含み得る。しかしながら、様々な態様は、この構成および他のケースに限定されず、金属層210(A)は、たとえば、機能ブロック102(A)に関連する基準104(A)および機能ブロック102(B)に関連する基準104(B)に応じて、金属層210(B)と異なる場合があることが諒解されよう。
【0028】
図2Eは、第2の金属層210(A)、210(B)に対して金属エッチ212を実行した結果を示す。金属エッチ212は、プラズマエッチを使用して実行され得る。たとえば、CF4/O2プラズマが、Ruエッチに使用され得る。当然ながら、金属エッチ212を実行するために選択される化学物質は、エッチングされている金属に依存する。通常、異なる金属は異なる化学物質を必要とする。
図2Fは、エッチングされた第2の金属層210(A)、210(B)の上面上に第2の誘電体層216を追加するために誘電体充填214を実行し、第2の誘電体層216の上面220に化学機械研磨(CMP)218を実行した結果を示す。
図2Fに見られるように、第2の金属層210(B)を用いるビア206(B)の充填は、第2の金属層210(A)を用いるビア206(A)の充填の幅208(A)より大きい幅208(B)を有する。このようにして、より広いクリティカルパス、より低い抵抗接続(たとえば、ビア)など、特定の機能ブロックに関連する基準が、SOCの製作のBEOL部の間に達成され得る。
【0029】
第1の誘電体層204および第2の誘電体層216は、(a)たとえばナノ多孔性シリカ、水素シルセスキオキサン(HSQ)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、および酸フッ化ケイ素(FSG)など、低K誘電体材料(ここで、Kは材料の誘電率)のうちの1つまたは複数、または(b)たとえばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、五酸化タンタル(Ta2O5)、酸化アルミニウム(Al2O3)、二酸化ジルコニウム(ZrO2)、および二酸化ハフニウム(HfO2)など、高K誘電体材料(たとえば、10<K<100)のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0030】
図3A、
図3B、
図3C、
図3D、
図3E、
図3Fおよび
図3Gは、本開示の態様による、異なる深さを有するビアを作成することを含む第2のBEOLプロセスのステージを示す。
図3A、
図3B、
図3C、
図3D、
図3E、
図3Fおよび
図3Gは、SOC上に2つの機能ブロック102(A)および102(B)を作成することを示す。2つの機能ブロック102(A)、102(B)は、例示のために示されており、本明細書で説明するシステムおよび技法は、SOC上に3つ以上の機能ブロックを作成するために使用され得ることを理解されたい。
【0031】
図3Aでは、第1の金属層(ML)202が堆積され得る。たとえば、第1の金属層202は、Cu、Co、Ru、W、Mo、Au、Ag、Al、Sn、別のタイプの金属、または任意のそれらの組合せを含み得る。
【0032】
図3Bでは、第1の誘電体層(DL)204が、たとえば、第1の金属層202の上面上に堆積され得る。
図3Cでは、第1の誘電体層204の層エッチ302が、第1の誘電体層204の一部を除去するために実行され得る。
図3Cに示すように、層エッチ302は、特定の機能ブロック、たとえば機能ブロック102(B)に対して実行される。
図3Dでは、層エッチ302を実行して、機能ブロック102(A)において少なくとも1つのビア、たとえばビア206(A)と、機能ブロック102(B)において少なくとも1つのビア、たとえばビア206(B)とを作成した結果を示す。ビア206(A)は、ビア206(B)と同じ幅である幅304を有し得る。ビア206(A)の深さは、層エッチ302により、ビア206(B)の深さと異なることに留意されたい。
【0033】
図3Eでは、第2の金属層210(A)が、ビア206(A)を充填することを含めて、機能ブロック102(A)のエッチングされた第1の誘電体層204の上に堆積され得る。第2の金属層210(B)が、ビア206(B)を充填することを含めて、機能ブロック102(B)のエッチングされた第1の誘電体層204の上に堆積され得る。いくつかの場合、金属層210(A)は、金属層210(B)と同じであり得るが、他の場合には、金属層210(A)は、たとえば、機能ブロック102(A)に関連する基準104(A)および機能ブロック102(B)に関連する基準104(B)に応じて、金属層210(B)と異なる場合がある。金属層210(A)、210(B)の各々は、Cu、Co、Ru、W、Mo、Au、Ag、Al、Sn、別のタイプの金属、または任意のそれらの組合せを含み得る。たとえば、第1の金属層202はCuを含み得、第2の金属層210(A)はCo(またはW)を含み得、第2の金属層210(B)はW(またはCo)を含み得る。
【0034】
図3Fは、第2の金属層210(A)、210(B)に対して金属エッチ212を実行した結果を示す。
図3Gは、エッチングされた第2の金属層210(A)、210(B)の上面上に誘電体層216を追加するために誘電体充填214を実行し、第2の誘電体層216の上面220に対してCMP218を実行した結果を示す。
図3Gに見られるように、機能ブロック102(A)の接続部308(A)は、機能ブロック102(B)の接続部308(B)の深さ306(B)より小さい深さ306(A)を有する。より深い深さ306(B)は、308(B)に対してより低い抵抗(およびより高いキャパシタンス)をもたらす。このより低い抵抗は、より低いRを好む(およびより高いキャパシタンスを許容することができる)回路または機能ブロックに対して提供される。
【0035】
図4A、
図4B、
図4C、
図4D、
図4E、
図4Fおよび
図4Gは、本開示の態様による、リセスビアを作成することを含む第3のBEOLプロセスのステージを示す。
図4A、
図4B、
図4C、
図4D、
図4E、
図4Fおよび
図4Gは、SOC上に2つの機能ブロック102(A)および102(B)を作成することを示す。2つの機能ブロック102(A)、102(B)は、例示のために示されており、本明細書で説明するシステムおよび技法は、SOC上に3つ以上の機能ブロックを作成するために使用され得ることを理解されたい。
【0036】
図4Aでは、第1の金属層(ML)202が堆積され得る。たとえば、第1の金属層202は、Cu、Co、Ru、W、Mo、Au、Ag、Al、Sn、別のタイプの金属、または任意のそれらの組合せを含み得る。
【0037】
図4Bでは、第1の誘電体層(DL)204が、たとえば、第1の金属層202の上面上に堆積され得る。
図4Cでは、第1の誘電体層204が、機能ブロック102(A)において少なくとも1つのビア、たとえばビア206(A)と、機能ブロック102(B)において少なくとも1つのビア、たとえばビア206(B)とを作成するためにエッチングされ得る。ビア206(A)は、ビア206(B)と同じ幅である幅402を有し得る。
【0038】
図4Dでは、第2の金属層210(A)が、ビア206(A)を充填することを含めて、機能ブロック102(A)のエッチングされた第1の誘電体層204の上に堆積され得る。第2の金属層210(B)が、ビア206(B)を充填することを含めて、機能ブロック102(B)のエッチングされた第1の誘電体層204の上に堆積され得る。いくつかの場合、金属層210(A)は、金属層210(B)と同じであり得るが、他の場合には、金属層210(A)は、たとえば、機能ブロック102(A)に関連する基準104(A)および機能ブロック102(B)に関連する基準104(B)に応じて、金属層210(B)と異なる場合がある。金属層210(A)、210(B)の各々は、Cu、Co、Ru、W、Mo、Au、Ag、Al、Sn、別のタイプの金属、または任意のそれらの組合せを含み得る。たとえば、第1の金属層202はCuを含み得、第2の金属層210(A)はCo(またはW)を含み得、第2の金属層210(B)はW(またはCo)を含み得る。
【0039】
図4Eは、
図4Dの第2の金属層210(A)、210(B)に対して金属エッチ212を実行した結果を示す。
図4Fは、エッチングされた第2の金属層210(A)、210(B)の上面上に第2の誘電体層216を追加するために誘電体充填214を実行し、第2の誘電体層216の上面220に対してCMP218を実行した結果を示す。
【0040】
図4Gは、第2の誘電体層216の上面220の下に特定の機能ブロックの接続部308(A)をくぼませるために、特定の機能ブロック、たとえば機能ブロック102(A)上に金属リセスエッチを実行した結果を示す。他の機能ブロック、たとえば機能ブロック102(B)の接続部308(B)は、上面220と同じレベルのままである。金属リセスエッチ404を使用して金属線をくぼませることで、機能ブロック102(A)においてより低い金属キャパシタンス(およびより高い金属R)がもたらされる。金属リセスエッチ404は、機能ブロックが、より低い金属キャパシタンスを好む(およびより高い金属Rを許容することができる)ときに、機能ブロック102(A)に利益をもたらす。
【0041】
上述のBEOLプロセスは、相互排他的であることを意図するのではなく、同じSOC上に少なくとも2つの異なる機能ブロックを設けるために、システムおよび技法がどのように使用され得るかを示すことを意図している。SOC上の各機能ブロックをカスタマイズするために、以下の流れ図に示すように、異なる図が、異なる方法で組み合わされてもよい。
【0042】
図5および
図6の流れ図では、各ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せで実装され得る1つまたは複数の動作を表す。ソフトウェアの文脈では、ブロックは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、記載された動作をプロセッサに実行させるコンピュータ実行可能命令を表す。一般に、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実行するかまたは特定の抽象データタイプを実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、モジュール、構成要素、データ構造などを含む。ブロックが説明される順序は、限定として解釈されることが意図されておらず、説明される任意の数の動作は、プロセスを実装するために任意の順序でかつ/または並列に組み合わされてもよい。説明を目的として、プロセス500および600は、上記で説明したように、
図1、
図2A~
図2F、
図3A~
図3G、および
図4A~
図4Gを参照して説明されるが、他のモデル、フレームワーク、システム、および環境が、これらのプロセスを実装するために使用されてもよい。
【0043】
図5は、本開示の態様による、第1の誘電体層上に第2の金属層を堆積することを含む例示的なプロセス500を示す。プロセス500は、BEOLの間など、SOCの製造の間に実行され得る。
【0044】
502において、プロセスは、第1の金属層を(たとえば、ウェハ上に)堆積し得る。たとえば、
図2A、
図3Aおよび
図4Aでは、プロセスは、第1の金属層202を堆積し得る。
【0045】
504において、プロセスは、第1の金属層の上面上に第1の誘電体層を堆積し得る。たとえば、
図2B、
図3Bおよび
図4Bでは、プロセスは、第1の誘電体層204を堆積し得る。
【0046】
506において、プロセスは、第1の誘電体層内に1つまたは複数のビアをエッチングし得る。たとえば、
図2C、
図3Dおよび
図4Cでは、プロセスは、機能ブロック102(A)において少なくとも1つのビア206(A)をエッチングし得、機能ブロック102(B)において少なくとも1つのビア206(B)をエッチングし得る。
【0047】
508において、プロセスは、個別の機能ブロックに対して、第1の誘電体層の上面上に第2の金属層を堆積し得る。たとえば、
図2D、
図3Eおよび
図4Dでは、プロセスは、機能ブロック102(A)に対する第2の金属層210(A)と、機能ブロック102(B)に対する第2の金属層210(B)とを堆積し得る。
【0048】
510において、プロセスは、個別の機能ブロックに対して、第2の金属層の一部を除去するためにエッチングし得る。たとえば、
図2E、
図3Fおよび
図4Eでは、プロセスは、第2の金属層210(A)、210(B)の一部を除去するために金属エッチ212を実行し得る。
【0049】
512において、プロセスは、第2の金属層の上面上に第2の誘電体層を堆積し得る。たとえば、
図2F、
図3Gおよび
図4Fでは、プロセスは、第2の誘電体層216を追加するために誘電体充填214を実行し得る。
【0050】
514において、プロセスは、第2の誘電体層に対して化学機械研磨(CMP)を実行し得る。たとえば、
図2F、
図3Gおよび
図4Fでは、プロセスは、第2の誘電体層216の上面220に対してCMP218を実行し得る。
【0051】
したがって、異なる金属が、特定の機能ブロックに関連する特定の基準に基づいて、BEOLの間に第2の金属層内で使用され得る。たとえば、比較的低い抵抗を有する金属は、大量のデータを送信する機能ブロック、または内部接続内にあまりに大きい抵抗が存在する場合にオーバーヒートすることがある機能ブロックに対して、第2の金属層として使用され得る。比較的高い抵抗を有する金属は、ウェイクアップ機能など、まれに使用される機能ブロックに対して第2の金属層として使用され得る。
【0052】
図6は、本開示の態様による、1つまたは複数のリセスエッチを作成することを含む例示的なプロセス600を示す。プロセス600は、BEOLの間など、SOCの製造の間に実行され得る。
【0053】
602において、プロセスは、第1の金属層を(たとえば、ウェハ上に)堆積し得る。たとえば、
図2A、
図3Aおよび
図4Aでは、プロセスは、第1の金属層202を堆積し得る。
【0054】
604において、プロセスは、第1の金属層の上面上に第1の誘電体層を堆積し得る。たとえば、
図2B、
図3Bおよび
図4Bでは、プロセスは、第1の誘電体層204を堆積し得る。
【0055】
606において、いくつかの場合、プロセスは、個別の機能ブロックに対して、第1の誘電体層の一部をエッチングを介して除去し得る。たとえば、
図3Cでは、プロセスは、機能ブロック102(B)の第1の誘電体層204の一部を(たとえば、機能ブロック102(A)の第1の誘電体層204に影響を及ぼすことなく)除去するために、層エッチ302を実行し得る。
【0056】
608において、プロセスは、個別の機能ブロックに対して、第1の誘電体層内に1つまたは複数のビアをエッチングし得る。たとえば、
図2C、
図3Dおよび
図4Cでは、プロセスは、機能ブロック102(A)において少なくとも1つのビア206(A)をエッチングし得、機能ブロック102(B)において少なくとも1つのビア206(B)をエッチングし得る。
【0057】
610において、プロセスは、個別の機能ブロックに対して、第1の誘電体層の上面上に第2の金属層を堆積し得る。たとえば、
図2D、
図3Eおよび
図4Dでは、プロセスは、機能ブロック102(A)に対する第2の金属層210(A)と、機能ブロック102(B)に対する第2の金属層210(B)とを堆積し得る。
【0058】
612において、プロセスは、個別の機能ブロックに対して、第2の金属層の一部を除去するためにエッチングし得る。たとえば、
図2E、
図3Fおよび
図4Eでは、プロセスは、第2の金属層210(A)、210(B)の一部を除去するために金属エッチ212を実行し得る。
【0059】
614において、プロセスは、第2の金属層の上面上に第2の誘電体層を堆積し得る。たとえば、
図2F、
図3Gおよび
図4Fでは、プロセスは、第2の誘電体層216を追加するために誘電体充填214を実行し得る。
【0060】
616において、プロセスは、第2の誘電体層に対して化学機械研磨(CMP)を実行し得る。たとえば、
図2F、
図3Gおよび
図4Fでは、プロセスは、第2の誘電体層216の上面220に対してCMP218を実行し得る。
【0061】
618において、いくつかの場合、プロセスは、個別の機能ブロックに対して、1つまたは複数のリセス接続部を作成するために、ビアのうちの1つまたは複数の一部をエッチングを介して除去し得る。たとえば、
図4Gでは、金属リセスエッチ404が、上面220の下にコネクタをくぼませるために使用され得る。
【0062】
したがって、本明細書で説明するBEOLプロセスによってもたらされる利点は、機能ブロックが、各機能ブロックに関連する異なる基準を満足するためにカスタマイズされ得ることである。たとえば、特定の機能ブロックは第2の金属層に対して別の機能ブロックと異なる金属を使用し得、特定の機能ブロックは別の機能ブロックより広いビアを有し得、特定の機能ブロックは別の機能ブロックより大きい深さを有するコネクタを有し得、特定の機能ブロックは別の機能ブロックと比較してくぼまされたコネクタ、ビア、または両方を有し得、またはそれらが任意に組み合わされ得る。このようにして、各機能ブロックに関連して異なる抵抗およびキャパシタンスの基準が満足され得、より速いスループット(たとえば、より低い抵抗による)、より少ない熱の蓄積などが可能になる。
【0063】
図7は、本開示の1つまたは複数の態様による集積デバイス700の構成要素を示す。上述の様々なBEOL技法にもかかわらず、SOC100がPCB790に結合するように構成され得ることが諒解されよう。PCB790はまた、電源780(たとえば、電力管理集積回路(PMIC))に結合され、これは、パッケージ720およびSOC100をPMIC780に電気的に結合するのを可能にする。具体的には、1本または複数の電源(VDD)線791および1本または複数の接地(GND)線792がPMIC780に結合され、電力をPCB790に分配し、VDD BGAピン725およびGND BGAピン727を介してパッケージ720に分配し、ダイバンプ712を介してダイ710に分配してもよい(ダイバンプ712は、上記で説明したように、パッケージ720の上部金属層/M1層726に結合された、様々なサイズおよびピッチのUBMをめっきされ得る)。VDD線791およびGND線792の各々は、PCB790内の金属層1~6を分離する絶縁層を貫通する1つまたは複数のビアによって結合されたPCB790の1つまたは複数の金属層(たとえば、層1~6)におけるトレース、形状、またはパターンから形成されてもよい。PCB790は、1つまたは複数のPCBキャパシタ(PCB cap)795を有してもよく、当業者に知られているように、PCBキャパシタ795を使用して電源信号を調節することができる。パッケージ720上の1つまたは複数の追加のBGAピン(図示せず)を介して、追加の接続部およびデバイスが、パッケージ720に結合されてもよく、および/またはPCB790を貫通してパッケージ720に到達してもよい。図示の構成および説明が本明細書で開示する様々な態様の説明を助けるために提供されているにすぎないことが諒解されよう。たとえば、PCB790は、より多いかまたはより少ない数の金属および絶縁層を有してもよいこと、様々な構成要素に電力を供給する複数の線があってもよいことなどが挙げられる。したがって、上記の例示的な例および関連する図は、本明細書で開示する様々な態様および特許請求の範囲に限定されるものと解釈すべきではない。
【0064】
本明細書で開示する様々な態様によれば、少なくとも1つの態様は、複数の機能ブロックを有するSOCを含む。SOCの個別の機能ブロックは、特定のR特性、特定のC特性、または両方を有する接続部を含み得る。様々な技術的利点の中でも、開示する様々な態様は、少なくともいくつかの態様の中で、同じSOC上に設置された個別の機能ブロックの異なる接続部(ビアを含む)の抵抗(R)、キャパシタンス(C)、または両方をカスタマイズすることを提供する。このようにして、多数の動作を実行すること、大量のデータを転送することなどを行う機能ブロックは、スループットを増加すること、熱の蓄積を低減することなどのために、第2の金属層内の金属使用、接続部の幅、接続部の深さなどに部分的に基づいてより低い抵抗を提供する経路から恩恵を受ける。他の技術的利点は、本明細書で開示する様々な態様から認識され、これらの技術的利点は、例として提供するにすぎず、本明細書で開示する様々な態様のいずれかを制限するものと解釈されるべきではない。
【0065】
図8は、本開示のいくつかの例による例示的なモバイルデバイスを示す。次に
図8を参照すると、例示的な態様に従って構成されたモバイルデバイスのブロック図が描かれており、全体がモバイルデバイス800として指定されている。いくつかの態様では、モバイルデバイス800は、ワイヤレス通信デバイスとして構成されてもよい。図示のように、モバイルデバイス800は、プロセッサ801を含む。プロセッサ801は、リンクを介してメモリ832に通信可能に結合されてもよく、このリンクは、ダイ間リンクまたはチップ間リンクであってもよい。モバイルデバイス800はまた、ディスプレイ828およびディスプレイコントローラ826を含み、ディスプレイコントローラ826はプロセッサ801およびディスプレイ828に結合されている。
【0066】
いくつかの態様では、
図8は、プロセッサ801に結合されたコーダ/デコーダ(コーデック)834(たとえば、オーディオおよび/またはボイスコーデック)と、コーデック834に結合されたスピーカー836およびマイクロフォン838と、ワイヤレスアンテナ842およびプロセッサ801に結合されたワイヤレス回路840とを含んでもよい(ワイヤレス回路840は、モデム、RF回路、フィルタなどを含んでもよく、本明細書で開示するように1つまたは複数のフリップチップデバイスを使用して実装されてもよい)。
【0067】
上述のブロックのうちの1つまたは複数が存在する特定の態様では、プロセッサ801、ディスプレイコントローラ826、メモリ832、コーデック834、およびワイヤレス回路840は、本明細書で開示するBEOL技法を使用して全体的または部分的実装され得るシステムオンチップ(SOC)100内に含まれ得る。入力デバイス830(たとえば、物理または仮想キーボード)、電源844(たとえば、電池)、ディスプレイ828、入力デバイス830、スピーカー836、マイクロフォン838、ワイヤレスアンテナ842、および電源844は、SOC100の外部にあってもよく、インターフェースまたはコントローラなど、SOC100の構成要素に結合されてもよい。
【0068】
図8は、モバイルデバイス800を示しているが、プロセッサ801およびメモリ832はまた、セットトップボックス、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、携帯情報端末(PDA)、定置データユニット、コンピュータ、ラップトップ、タブレット、通信デバイス、携帯電話、または他の同様のデバイスに組み込まれてもよいことに留意されたい。
【0069】
図9は、本開示の様々な例による、上記の集積デバイスまたは半導体デバイスのいずれかと一体化され得る様々な電子デバイスを示す。たとえば、携帯電話デバイス902、ラップトップコンピュータデバイス904、および定置端末デバイス906の各々は、一般にユーザ機器(UE)と見なされてもよく、本明細書で説明するようなフリップチップデバイス900を含み得る。フリップチップデバイス900は、たとえば、本明細書で説明する集積回路、ダイ、集積デバイス、集積デバイスパッケージ、集積回路デバイス、デバイスパッケージ、集積回路(IC)パッケージ、パッケージオンパッケージデバイスのいずれかであってよい。
図9に示されるデバイス902、904、906は例にすぎない。また、他の電子デバイスは、限定はしないが、モバイルデバイス、ハンドヘルドパーソナル通信システム(PCS)ユニット、携帯情報端末などのポータブルデータユニット、全地球測位システム(GPS)対応デバイス、ナビゲーションデバイス、セットトップボックス、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、メータ読取り機器などの定置データユニット、通信デバイス、スマートフォン、タブレットコンピュータ、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、サーバ、ルータ、自動車車両(たとえば、自律走行車両)内に実装された電子デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、またはデータもしくはコンピュータ命令を記憶し、もしくは取り出す任意の他のデバイス、あるいはそれらの任意の組合せを含むデバイス(たとえば、電子デバイス)のグループを含むフリップチップデバイス900を特徴とする場合がある。
【0070】
特定の周波数、集積回路(IC)、ハードウェア、および他の特徴が、本明細書の態様において説明されるが、代替の態様が変化してもよいことが留意され得る。すなわち、代替の態様は、追加または代替の周波数(たとえば、他の60GHzおよび/または28GHz周波数帯域)、アンテナ素子(たとえば、アンテナ素子アレイの異なるサイズ/形状を有する)、スキャニング周期(静的と動的の両方のスキャニング周期を含む)、電子デバイス(たとえば、WLAN AP、セルラー基地局、スマートスピーカー、IoTデバイス、携帯電話、タブレット、パーソナルコンピュータ(PC)など)、および/または他の特徴を使用し得る。当業者であれば、そのような変形形態を諒解されよう。
【0071】
「第1の」、「第2の」などの呼称を使用する本明細書の要素へのいかなる言及も、一般に、それらの要素の数量または順序を限定するものではないことを理解されたい。むしろ、これらの呼称は、本明細書では、2つ以上の要素または要素のインスタンスを区別する好都合な方法として使用され得る。したがって、第1の要素および第2の要素への言及は、そこで2つの要素のみが採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。また、別段に記載されていない限り、要素のセットは1つまたは複数の要素を備えてよい。加えて、本説明または特許請求の範囲で使用する「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」または「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」または「A、B、およびCからなる群のうちの少なくとも1つ」という形の用語は、「AまたはBまたはCまたはこれらの要素の任意の組合せ」を意味する。たとえば、この用語は、A、またはB、またはC、またはAおよびB、またはAおよびC、またはAおよびBおよびC、または2A、または2B、または2Cなどを含んでよい。
【0072】
上記の発明を実施するための形態では、例において様々な特徴が一緒にグループ化されることがわかる。開示のこの方式は、例示的な条項が、各条項の中で明示的に述べられるよりも多くの特徴を有するという意図として、理解されるべきでない。むしろ、本開示の様々な態様は、開示される個々の例示的な条項のすべての特徴よりも少数の特徴を含むことがある。したがって、以下の条項は、説明に組み込まれるものと見なされるべきであり、各条項は、別個の例として単独で有効であり得る。各従属条項は、その条項の中で、他の条項のうちの1つとの特定の組合せに言及し得るが、その従属条項の態様は、その特定の組合せに限定されない。他の例示的な条項も、任意の他の従属条項もしくは独立条項の主題との従属条項の態様の組合せ、または他の従属条項および独立条項との任意の特徴の組合せを含み得ることが理解されるだろう。特定の組合せが意図されないこと(たとえば、絶縁体と導体の両方として要素を規定することなどの、矛盾する態様)が明示的に表現されないかまたは容易に推測され得ない限り、本明細書で開示される様々な態様は、これらの組合せを明確に含む。さらに、条項が独立条項に直接従属しない場合でも、条項の態様が任意の他の独立条項に含まれ得ることも意図される。以下の番号付きの条項において、実装形態の例が説明される。
【0073】
条項1。システムオンチップ(SOC)を含む装置であって、SOCは、第1の金属層と、第1の金属層の上面上に設置された第1の誘電体層と、複数の機能ブロックのうちの第1の機能ブロック内で使用される第1の誘電体層内に設置された第1のビアであって、複数の機能ブロックがSOC上に共設される、第1のビアと、複数の機能ブロックのうちの第2の機能ブロック内で使用される第1の誘電体層内に設置された第2のビアと、第1の誘電体層上に設置された第2の金属層であって、第2の金属層は、第1の機能ブロック内で使用される接続部の第1のセットおよび第2の機能ブロック内で使用される接続部の第2のセットを含み、接続部の第1のセットは接続部の第2のセットと異なる、第2の金属層と、第1の誘電体層上に設置された第2の誘電体層とを含む、装置。
【0074】
条項2。接続部の第1のセットの第1の深さが、接続部の第2のセットの第2の深さと異なる、条項1に記載の装置。
【0075】
条項3。接続部の第1のセットに隣接する第1の誘電体層の第1の厚さが、接続部の第2のセットに隣接する第1の誘電体層の第2の厚さと異なる、条項2に記載の装置。
【0076】
条項4。第1の厚さが第2の厚さより大きく、第1の深さが第2の深さより小さい、条項3に記載の装置。
【0077】
条項5。接続部の第1のセットが、第2の誘電体層の上面の下にくぼまされ、接続部の第2のセットが、第2の誘電体層の上面と同一平面上にある、条項1に記載の装置。
【0078】
条項6。第1のビアが第1の幅を有し、第2のビアが、第1の幅と異なる第2の幅を有する、条項1に記載の装置。
【0079】
条項7。接続部の第1のセットがそれぞれ、第1の幅を有し、接続部の第2のセットがそれぞれ、第1の幅を有する、条項4から6のいずれか一項に記載の装置。
【0080】
条項8。接続部の第1のセットがそれぞれ、第1の幅を有し、接続部の第2のセットがそれぞれ、第2の幅を有し、第1の幅が第2の幅と異なる、条項1から6のいずれか一項に記載の装置。
【0081】
条項9。第2の金属層が、銅(Cu)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)、タングステン/ウォルフラム(W)、モリブデン(Mo)、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、またはスズ(Sn)のうちの少なくとも1つを含む、条項1から8のいずれか一項に記載の装置。
【0082】
条項10。第1の金属層が、銅(Cu)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)、タングステン/ウォルフラム(W)、モリブデン(Mo)、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、またはスズ(Sn)のうちの少なくとも1つを含む、条項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【0083】
条項11。第1のビアおよび接続部の第1のセット、ならびに第2のビアおよび接続部の第2のセットが、同じ材料から形成される、条項1から10のいずれか一項に記載の装置。
【0084】
条項12。第1のビアおよび接続部の第1のセットが第1の材料から形成され、第2のビアおよび接続部の第2のセットが、第1の材料と異なる第2の材料から形成される、条項1から10のいずれか一項に記載の装置。
【0085】
条項13。接続部の第1のセットの第1のピッチが、接続部の第2のセットの第2のピッチと異なる、条項1から12のいずれか一項に記載の装置。
【0086】
条項14。接続部の第1のセットの第1の抵抗が、接続部の第2のセットの第2の抵抗と異なる、条項1から13のいずれか一項に記載の装置。
【0087】
条項15。接続部の第1のセットの第1のキャパシタンスが、接続部の第2のセットの第2のキャパシタンスと異なる、条項1から14のいずれか一項に記載の装置。
【0088】
条項16。複数の機能ブロックが、マイクロプロセッサと、画像処理装置(GPU)と、通信インターフェースと、入力/出力(I/O)インターフェースと、共有メモリと、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)とのうちの少なくとも2つを含む、条項1から15のいずれか一項に記載の装置。
【0089】
条項17。第1の誘電体層および第2の誘電体層がそれぞれ、ナノ多孔性シリカ、水素シルセスキオキサン(HSQ)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、酸フッ化ケイ素(FSG)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、五酸化タンタル(Ta2O5)、酸化アルミニウム(Al2O3)、二酸化ジルコニウム(ZrO2)、または二酸化ハフニウム(HfO2)のうちの少なくとも1つを含む、条項1から16のいずれか一項に記載の装置。
【0090】
条項18。装置が、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、モバイルデバイス、モバイルフォン、スマートフォン、携帯情報端末、定置端末、タブレットコンピュータ、コンピュータ、装着型デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、基地局、ラップトップコンピュータ、サーバ、および自動車車両の中のデバイスからなる群から選択されたデバイスの中に組み込まれる、条項1から17のいずれか一項に記載の装置。
【0091】
条項19。システムオンチップ(SOC)を製作する方法であって、SOCは、基板上に第1の金属層を堆積するステップと、第1の金属層上に第1の誘電体層を堆積するステップと、第1の誘電体層内に第1のビアをエッチングするステップであって、第1のビアは複数の機能ブロックのうちの第1の機能ブロック内で使用され、複数の機能ブロックがSOC上に共設される、ステップと、複数の機能ブロックのうちの第2の機能ブロック内で使用される第1の誘電体層内に設置される第2のビアをエッチングするステップと、第1の誘電体層の上面上に第2の金属層を堆積するステップであって、第2の金属層は、第1の機能ブロック内で使用される接続部の第1のセット、および第2の機能ブロック内で使用される接続部の第2のセットを含み、接続部の第1のセットは接続部の第2のセットと異なる、ステップと、第2の金属層の一部を除去するステップと、第1の誘電体層上に第2の誘電体層を堆積するステップとを含む、方法。
【0092】
条項20。第2の誘電体層の化学機械研磨(CMP)を実行するステップをさらに含む、条項19に記載の方法。
【0093】
条項21。接続部の第1のセットの第1の深さが、接続部の第2のセットの第2の深さと異なる、条項19から20のいずれか一項に記載の方法。
【0094】
条項22。接続部の第1のセットに隣接する第1の誘電体層の第1の厚さが、接続部の第2のセットに隣接する第1の誘電体層の第2の厚さと異なる、条項21に記載の方法。
【0095】
条項23。第1の厚さが第2の厚さより大きく、第1の深さが第2の深さより小さい、条項22に記載の方法。
【0096】
条項24。接続部の第1のセットが、第2の誘電体層の上面の下にくぼまされ、接続部の第2のセットが、第2の誘電体層の上面と同一平面上にある、条項19から20のいずれか一項に記載の方法。
【0097】
条項25。第1のビアが第1の幅を有し、第2のビアが、第1の幅と異なる第2の幅を有する、条項19から20のいずれか一項に記載の方法。
【0098】
条項26。第2の金属層が、銅(Cu)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)、タングステン/ウォルフラム(W)、モリブデン(Mo)、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、またはスズ(Sn)のうちの少なくとも1つを含む、条項19から25のいずれか一項に記載の方法。
【0099】
条項27。第1の金属層が、銅(Cu)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)、タングステン/ウォルフラム(W)、モリブデン(Mo)、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、またはスズ(Sn)のうちの少なくとも1つを含む、条項19から26のいずれか一項に記載の方法。
【0100】
条項28。第1のビアおよび接続部の第1のセット、ならびに第2のビアおよび接続部の第2のセットが、同じ材料から形成される、条項19から27のいずれか一項に記載の方法。
【0101】
条項29。第1のビアおよび接続部の第1のセットが第1の材料から形成され、第2のビアおよび接続部の第2のセットが、第1の材料と異なる第2の材料から形成される、条項19から27のいずれか一項に記載の方法。
【0102】
条項30。接続部の第1のセットの第1のピッチが、接続部の第2のセットの第2のピッチと異なる、条項19から29のいずれか一項に記載の方法。
【0103】
条項31。接続部の第1のセットの第1の抵抗が、接続部の第2のセットの第2の抵抗と異なる、条項19から30のいずれか一項に記載の方法。
【0104】
条項32。接続部の第1のセットの第1のキャパシタンスが、接続部の第2のセットの第2のキャパシタンスと異なる、条項19から31のいずれか一項に記載の方法。
【0105】
条項33。複数の機能ブロックが、マイクロプロセッサと、画像処理装置(GPU)と、通信インターフェースと、入力/出力(I/O)インターフェースと、共有メモリと、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)とのうちの少なくとも2つを含む、条項19から32のいずれか一項に記載の方法。
【0106】
条項34。第1の誘電体層および第2の誘電体層がそれぞれ、ナノ多孔性シリカ、水素シルセスキオキサン(HSQ)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、酸フッ化ケイ素(FSG)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、五酸化タンタル(Ta2O5)、酸化アルミニウム(Al2O3)、二酸化ジルコニウム(ZrO2)、または二酸化ハフニウム(HfO2)のうちの少なくとも1つを含む、条項19から33のいずれか一項に記載の方法。
【0107】
条項35。SOCが、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、モバイルデバイス、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末、定置端末、タブレットコンピュータ、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、基地局、ラップトップコンピュータ、サーバ、および自動車車両の中のデバイスからなる群から選択された装置の中に組み込まれる、条項19から34のいずれか一項に記載の方法。
【0108】
上記の記述および説明に鑑みて、本明細書で開示する態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組合せとして実装され得ることを当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアとのこの互換性を明確に例示するために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能性に関して上記で説明されている。そのような機能性が、ハードウェアとして実装されるのか、それともソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約によって決まる。当業者は、説明した機能性を特定の適用例ごとに様々な方法で実施し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
【0109】
したがって、たとえば、装置または装置の任意の構成要素が、本明細書で教示するような機能性を提供するように構成される(または動作可能にされるかもしくは適合される)場合があることを諒解されよう。このことは、たとえば、機能性を提供するように装置もしくは構成要素を製造(たとえば、製作)することによって、機能性を提供するように装置もしくは構成要素をプログラミングすることによって、または何らかの他の好適な実装技法の使用を通じて、達成され得る。一例として、集積回路は、必須の機能性を提供するように製作され得る。別の例として、集積回路は、必須の機能性をサポートするように製作されてよく、次いで、必須の機能性を提供するように(たとえば、プログラミングを介して)構成されてよい。また別の例として、プロセッサ回路は、必須の機能性を提供するためのコードを実行し得る。
【0110】
その上、本明細書で開示する態様に関して説明した方法、シーケンス、および/またはアルゴリズムは、直接ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはこの2つの組合せで具現され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体の中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ることおよび記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体は、プロセッサと一体であってよい(たとえば、キャッシュメモリ)。
【0111】
上記の開示は様々な例示的な態様を示すが、添付の特許請求の範囲によって定義される範囲から逸脱することなく、図示の例に様々な変更および修正が加えられてよいことに留意されたい。本開示は、具体的に図示した例のみに限定されるものではない。たとえば、別段に記載されていない限り、本明細書で説明した本開示の態様による方法クレームの機能、ステップ、および/またはアクションは、特定の順序で実行される必要はない。さらに、いくつかの態様は、単数形で説明または特許請求される場合があるが、単数形への限定が明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
【符号の説明】
【0112】
100 システムオンチップ(SOC)
102 機能ブロック
102(A) 機能ブロック
102(B) 機能ブロック
102(N) 機能ブロック
104(A) 基準
104(B) 基準
104(N) 基準
202 第1の金属層
204 第1の誘電体層
206(A) ビア
206(B) ビア
208(A) 幅
208(B) 幅
210(A) 第2の金属層
210(B) 第2の金属層
212 金属エッチ
214 誘電体充填
216 第2の誘電体層
218 化学機械研磨(CMP)
220 上面
302 層エッチ
304 幅
306(A) 深さ
306(B) 深さ
308(A) 接続部
308(B) 接続部
402 幅
404 金属リセスエッチ
700 集積デバイス
710 ダイ
712 ダイバンプ
720 パッケージ
725 VDD BGAピン
726 上部金属層/M1層
727 GND BGAピン
795 PCBキャパシタ
780 電源、電力管理集積回路(PMIC)
790 PCB
791 電源(VDD)線
792 接地(GND)線
795 PCBキャパシタ(PCB cap)
800 モバイルデバイス
801 プロセッサ
826 ディスプレイコントローラ
828 ディスプレイ
830 入力デバイス
832 メモリ
834 コーダ/デコーダ(コーデック)
836 スピーカー
838 マイクロフォン
840 ワイヤレス回路
842 ワイヤレスアンテナ
844 電源
900 フリップチップデバイス
902 携帯電話デバイス
904 ラップトップコンピュータデバイス
906 定置端末デバイス
【国際調査報告】