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特表2024-516124サイドリンク通信のための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-12
(54)【発明の名称】サイドリンク通信のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/40 20230101AFI20240405BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240405BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20240405BHJP
   H04W 72/56 20230101ALI20240405BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W92/18
H04W52/02 110
H04W72/56
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562286
(86)(22)【出願日】2021-04-11
(85)【翻訳文提出日】2023-12-08
(86)【国際出願番号】 CN2021086317
(87)【国際公開番号】W WO2022217374
(87)【国際公開日】2022-10-20
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523107950
【氏名又は名称】レノボ・(ベイジン)・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】ジン・ハン
(72)【発明者】
【氏名】コンチ・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】リアンハイ・ウー
(72)【発明者】
【氏名】ハイミン・ワン
(72)【発明者】
【氏名】ミンゼン・ダイ
(72)【発明者】
【氏名】ジエ・シ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE25
(57)【要約】
本開示は、間欠受信(DRX)を用いたサイドリンク(SL)通信のための方法および装置に関する。本開示の一実施形態は、リソース選択のための方法であって、SLデータ送信のための、サイドリンク(SL)間欠受信(DRX)コンフィギュレーションの時間情報を決定することと、時間情報、および物理層によって示されるリソースに基づいて、リソースセットを決定することと、リソースセットから、SLデータ送信のための1つまたは複数のリソースを選択することとを含む、方法を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソース選択のための方法であって、
SLデータ送信のための、サイドリンク(SL)間欠受信(DRX)コンフィギュレーションの時間情報を決定するステップと、
前記時間情報、および物理層によって示されるリソースに基づいて、リソースセットを決定するステップと、
前記リソースセットから、SLデータ送信のための1つまたは複数のリソースを選択するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記SL DRXコンフィギュレーションが、対応するQoS関連のパラメータ、対応する送信先、対応する送信元、または対応する論理チャネルに関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記時間情報が、論理チャネルに関連するSLデータ送信のための1つまたは複数の送信持続時間を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記時間情報が、単一の媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)送信のための1つまたは複数の次送信持続時間を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記時間情報が、複数のMAC PDU送信のための1つまたは複数の周期的な送信持続時間を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
SLプロセスのための論理チャネルであって、選択されたSLグラントが前記論理チャネルに関連する前記SLデータ送信のために生成されない、論理チャネルを決定するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
SLプロセスのための論理チャネルであって、選択されたSLグラントが前記論理チャネルの送信持続時間内のSLデータ送信のために生成されない、論理チャネルを決定するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
複数の論理チャネルのうちで最も高い優先順位を有する、SLプロセスのための論理チャネルであって、データを有し、枯渇状態にあり、オプションで、前記論理チャネルの送信持続時間内のSLデータ送信のために生成されているSLグラントを有しない、論理チャネルを決定するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
SLプロセスのための論理チャネルであって、選択されたSLグラントが前記論理チャネルの関連する送信先のSLデータ送信のために生成されない、論理チャネルを決定するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
同じ送信先および/またはSL DRXコンフィギュレーションを有する1つまたは複数の論理チャネルを、決定された論理チャネルと関連付けるステップ
をさらに含む、請求項6から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
決定された論理チャネルのためのリソース選択チェックまたはリソース選択を実施するステップ
をさらに含む、請求項6から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
送信すべきデータを関連する論理チャネルが有するSL DRXコンフィギュレーションを決定するステップと、
第1の論理チャネルを決定するステップであって、前記第1の論理チャネルが、前記SL DRXコンフィギュレーションに関連する複数の論理チャネルから選択され、最も高い優先順位を有し、送信すべきデータを有する、ステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記SL DRXコンフィギュレーションおよび前記決定された論理チャネルのためのリソース選択チェックを実施するステップ
をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
生成されたSLグラントが前記SL DRXコンフィギュレーションに適していないとき、または前記SL DRXコンフィギュレーションのためにSLグラントが生成されないときに、前記SL DRXコンフィギュレーションおよび前記決定された論理チャネルのためのリソースを選択するステップ
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたトランシーバと
を備え、前記プロセッサが、
SLデータ送信のための、サイドリンク(SL)間欠受信(DRX)コンフィギュレーションの時間情報を決定することと、
前記時間情報、および物理層によって示されるリソースに基づいて、リソースセットを決定することと、
前記リソースセットから、SLデータ送信のための1つまたは複数のリソースを選択することと
を行うように構成されている、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ワイヤレス通信技術に関し、特に、間欠受信(discontinuous reception:DRX)を用いたサイドリンク(sidelink:SL)通信のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
間欠受信とは、ユーザ機器(user equipment:UE)の電力消費を節約するための動作モードを指す。例えば、一般に、DRXモードでは、UEはアクティブ状態とスリープ状態(または非アクティブ状態)とを交互に繰り返す。UEは、それがアクティブ状態にあるときにのみ、レシーバをオンにして制御情報またはデータをモニタおよび受信し、それがスリープ状態にあるときは、レシーバをオフにして制御情報またはデータの受信を停止する。
【0003】
このため、UEは、DRXコンフィギュレーションを認識していない場合、SLデータを首尾よく送信できないことがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一実施形態は、リソース選択のための方法であって、SLデータ送信のための、サイドリンク(SL)間欠受信(DRX)コンフィギュレーションの時間情報を決定することと、時間情報、および物理層によって示されるリソースに基づいて、リソースセットを決定することと、リソースセットから、SLデータ送信のための1つまたは複数のリソースを選択することとを含む、方法を提供する。
【0005】
本開示の一実施形態では、SL DRXコンフィギュレーションが、対応するサービス品質(Quality of Service:QoS)関連のパラメータ、対応する送信先、対応する送信元、または対応する論理チャネルに関連する。
【0006】
本開示の一実施形態では、時間情報が、論理チャネルに関連するSLデータ送信のための1つまたは複数の送信持続時間を含む。
【0007】
本開示の一実施形態では、時間情報が、単一の媒体アクセス制御(Media Access Control:MAC)プロトコルデータユニット(Protocol Data Unit:PDU)送信のための1つまたは複数の次送信持続時間を含む。
【0008】
本開示の一実施形態では、時間情報が、複数のMAC PDU送信のための1つまたは複数の周期的な送信持続時間を含む。
【0009】
本開示の一実施形態では、方法は、SLプロセスのための論理チャネルであって、選択されたSLグラントがその論理チャネルに関連するSLデータ送信のために生成されない、論理チャネルを決定することをさらに含む。
【0010】
本開示の一実施形態では、方法は、SLプロセスのための論理チャネルであって、選択されたSLグラントがその論理チャネルの送信持続時間内のSLデータ送信のために生成されない、論理チャネルを決定することをさらに含む。
【0011】
本開示の一実施形態では、方法は、複数の論理チャネルのうちで最も高い優先順位を有する、SLプロセスのための論理チャネルであって、データを有し、枯渇状態にあり、オプションで、論理チャネルの送信持続時間内のSLデータ送信のために生成されているSLグラントを有しない、論理チャネルを決定することをさらに含む。
【0012】
本開示の一実施形態では、方法は、SLプロセスのための論理チャネルであって、選択されたSLグラントがその論理チャネルの関連する送信先のSLデータ送信のために生成されない、論理チャネルを決定することをさらに含む。
【0013】
本開示の一実施形態では、方法は、同じ送信先および/またはSL DRXコンフィギュレーションを有する1つまたは複数の論理チャネルを、決定された論理チャネルと関連付けることをさらに含む。
【0014】
本開示の一実施形態では、方法は、決定された論理チャネルのためのリソース選択チェックまたはリソース選択を実施することをさらに含む。
【0015】
本開示の一実施形態では、方法は、送信すべきデータを関連する論理チャネルが有するSL DRXコンフィギュレーションを決定することと、第1の論理チャネルを決定することであって、第1の論理チャネルが、そのSL DRXコンフィギュレーションに関連する複数の論理チャネルから選択され、最も高い優先順位を有し、送信すべきデータを有する、決定することとをさらに含む。
【0016】
本開示の一実施形態では、方法は、SL DRXコンフィギュレーションおよび決定された論理チャネルのためのリソース選択チェックを実施することをさらに含む。
【0017】
本開示の一実施形態では、方法は、生成されたSLグラントがSL DRXコンフィギュレーションに適していないとき、またはSL DRXコンフィギュレーションのためにSLグラントが生成されないときに、SL DRXコンフィギュレーションおよび決定された論理チャネルのためのリソースを選択することをさらに含む。
【0018】
本開示の一実施形態では、方法は、1つまたは複数の論理チャネルを、決定された論理チャネルと関連付けることであって、1つまたは複数の論理チャネルが、送信すべきデータを有し、決定された論理チャネルと同じ送信先および/またはSL DRXコンフィギュレーションを有する、関連付けることをさらに含む。
【0019】
本開示の別の実施形態は、装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたトランシーバとを含み、プロセッサが、SLデータ送信のための、サイドリンク(SL)間欠受信(DRX)コンフィギュレーションの時間情報を決定することと、時間情報、および物理層によって示されるリソースに基づいて、リソースセットを決定することと、リソースセットから、SLデータ送信のための1つまたは複数のリソースを選択することとを行うように構成されている、装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本開示のいくつかの実施形態による例示的なサイドリンク通信システムを示す図である。
図2】本開示のいくつかの実施形態による、モード2にあるUEによって実施されるSLグラント生成手順を示す図である。
図3】本開示のいくつかの実施形態による、モード2にあるUEによって実施される別のSLグラント生成手順を示す図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態による、モード2にあるUEによって実施される別のSLグラント生成手順を示す図である。
図5】本開示のいくつかの実施形態による、UEによって実施されるサイドリンク通信のための方法を示す図である。
図6】本開示のいくつかの実施形態によるUEの例示的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
添付の図面についての詳細な説明は、本発明の現在の好ましい実施形態の説明として意図されており、本発明を実践することのできる唯一の形態を表すことを意図するものではない。本発明の趣旨および範囲内に包含されることが意図されている異なる実施形態によって、同じまたは同等の機能を達成できることを理解されたい。
【0022】
動作については、図面に特定の順序で描かれているが、望ましい結果を達成するために、そのような動作は図示の特定の順序で、もしくは順番に実施される必要がないこと、または示された全ての動作が実施される必要があるとは限らないこと、1つまたは複数の動作は時にはスキップされることがあることを、当業者なら容易に認識するであろう。さらに、図面は1つまたは複数の例示的なプロセスをフロー図の形態で概略的に描いていることがある。しかし、描かれていない他の動作を、概略的に示されている例示的なプロセスに組み込むことができる。例えば、1つまたは複数の追加の動作を、示されている動作のいずれかの前に、後に、示されている動作のいずれかと同時に、または示されている動作のいずれかの相互間に、実施することができる。ある特定の状況下では、マルチタスキングおよび並列処理が有利となり得る。
【0023】
添付の図面についての詳細な説明は、本発明の好ましい実施形態の説明として意図されており、本発明を実践することのできる唯一の形態を表すことを意図するものではない。本発明の趣旨および範囲内に包含されることが意図されている異なる実施形態によって、同じまたは同等の機能を達成できることを理解されたい。
【0024】
ここで、添付の図面にその例が示されている本開示のいくつかの実施形態を、詳細に参照する。理解を容易にするために、実施形態は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project:3GPP(登録商標))3G、3GPP 5G、3GPPロングタームエボリューション(long-term evolution:LTE)、LTEアドバンスト(LTE-Advanced:LTE-A)、3GPP 4G、3GPP 5G NR、3GPP LTEリリース12以降など、特定のネットワークアーキテクチャおよび新サービスシナリオに基づいて提供される。3GPPおよび関連の通信技術の発展に伴い、本開示において記載される術語は変わることがあり、それにより本開示の原理に影響が及ぶべきではないことを企図することができる。
【0025】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による例示的なサイドリンク通信システムを示す。
【0026】
図1に示すように、サイドリンク通信システムは、基地局、すなわちBS102と、いくつかのUE、すなわちUE101-A、UE101-B、UE101-C、およびUE101-Dとを含む。UE101-AおよびUE101-Bは、BS102のカバレッジ内にあり、UE101-CおよびUE101-Dは、BS102のカバレッジ内にない。UE101-A、UE101-B、UE101-C、およびUE101-Dは、サイドリンクユニキャスト送信、サイドリンクグループキャスト送信、またはサイドリンクブロードキャスト送信を実施することができる。本開示の他のいくつかの実施形態に従って、サイドリンク通信システムがより多くのまたはより少ないBS、およびより多くのまたはより少ないUEを含む場合があることを企図することができる。さらに、図1に例示し示す(Tx UE、Rx UEなどを表す)UEの名称が異なる、例えばUE104fやUE108gなどである場合があることを企図することができる。
【0027】
それに加えて、図1に示すUE101-Aは電話の形状で例示されているが、本開示の他のいくつかの実施形態に従って、サイドリンク通信システムが任意のタイプのUE(例えばロードマップデバイス、セル式電話、コンピュータ、ラップトップ機、IoT(モノのインターネット:internet of things)デバイス、または他のタイプのデバイス)を含む場合があることを企図することができる。
【0028】
UE101-AおよびUE101-Cは、送信(transmitting:Tx)UEとして機能することができ、UE101-BおよびUE101-Dは、受信(receiving:Rx)UEとして機能する。UE101-AはUE101-BまたはUE101-Cと、サイドリンク、例えば3GPP文献に定義されているPC5インターフェースを通じて、メッセージを交換することができる。UE101-Aはサイドリンク通信システム内の他のUEに、サイドリンクユニキャスト、サイドリンクグループキャスト、またはサイドリンクブロードキャストを通じて、情報またはデータを送信することができる。例として、UE101-AはUE101-Bに、サイドリンクユニキャストセッション内で、データを送信することができる。UE101-Aはグループキャストグループ内のUE101-BおよびUE101-Cに、サイドリンクグループキャスト送信セッションによって、データを送信することができる。また、UE101-AはUE101-BおよびUE101-Cに、サイドリンクブロードキャスト送信セッションによって、データを送信することができる。
【0029】
図1の実施形態では、UE101-AとUE101-Bはどちらも、NR Uuインターフェースを介して、例えばBS102に情報を送信し、BS102から制御情報を受信することができる。BS102は、1つまたは複数のセルを定義することができ、各セルは、カバレッジエリアを有することができる。図1に示すように、UE101-AとUE101-Bはどちらも、BS102のカバレッジ内にあり、UE101-Cは、BS102のカバレッジの外側にある。
【0030】
図1に例示し示すBS102は、特定の基地局ではなく、サイドリンク通信システム内の任意の基地局とすることができる。例えば、サイドリンク通信システムが2つのBS102を含む場合、UE101-Aが2つのBS102のうちのいずれか1つのカバレッジエリア内にあることを、UE101-Aがサイドリンク通信システム内のBS102のカバレッジ内にあるケースと呼ぶことができ、UE101-Aが両方のBS102のカバレッジエリアの外側にあることのみを、UE101-Aがサイドリンク通信システム内のBS102のカバレッジの外側にあるケースと呼ぶことができる。
【0031】
UEは、異なるモードで動作することができる。NRサイドリンク通信について、少なくとも2つのサイドリンクリソース割振りモードが定義されており、それらは次の通りである。
1)モード1:基地局が、UEによってサイドリンク送信に使用されるサイドリンクリソースをスケジューリングする、および
2)モード2:UEが、BSもしくはネットワークによって構成されたサイドリンクリソース、または事前構成されたサイドリンクリソース内で、サイドリンク送信リソースを決定する。モード2では、BSは、UEのためのサイドリンクリソースをスケジューリングしない。
【0032】
図1では、UE101-AおよびUE101-Bはモード1にあり、UE101-CおよびUE101-Dはモード2にある。
【0033】
図1のUEは、歩行者UE(pedestrian UE)とすることができ、それらは電力の影響を受けやすく、したがって、UEがエネルギー消費を低減させることが望ましい。送信データストリームは通常はバーストであるので、すなわちデータ送信はある特定の持続時間内にしか行われないので、受信端末としての役割を果たすデバイスは、データ送信がないときは検出を停止することができ、それにより、図1のUEは、電力を節約するためにDRXモードも利用する。
【0034】
本開示は、モード2にあるUE間の通信に焦点を当て、これにはブロードキャスト、グループキャスト、およびユニキャストが含まれ、UEは、電力を節約するためにDRXモードも利用する。
【0035】
SL DRXコンフィギュレーションは、PQI(PC5 5G QoS識別子:PC5 5G QoS Identifier(5QI))ごともしくはQoSごと、送信先ごと、または論理チャネルごとなどに、構成されることが可能である。この場合、UEは、ブロードキャスト、グループキャスト、およびユニキャストのための1つまたは複数のSL DRXコンフィギュレーションを維持し、UEは、対応するSL DRXコンフィギュレーションに従ってデータを送信する必要がある。
【0036】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、モード2にあるUEによって実施されるSLグラント生成手順を示す。
【0037】
図2では、時間t1において、論理チャネル#1内のデータ#1がサイドリンク上で送信されることになる。この場合、時間t2において、MACエンティティが、このSLデータ送信のためのSLグラントを生成することができる。SLグラントは、時間領域における1つのタイムスロット内および周波数領域における1つまたは複数のサブチャネル内にある。
【0038】
現在、モード2 UEのためのリソース選択手順は、次のステップを含むことができる。
1)ステップ1:各サイドリンクプロセスについて、MACエンティティがSLグラントを生成することができ、これには、リソースプール選択、リソース選択チェックまたはリソース再選択チェック、およびリソース選択が含まれ、MACエンティティは、このSLグラントに従って、物理サイドリンク共有チャネル(physical sidelink shared channel:PSSCH)および物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel:PSCCH)の持続時間を得る。
2)ステップ2:各PSSCH持続時間について、MACエンティティが、変調符号化方式(modulation coding scheme:MCS)を選択し、リソース予約間隔(resource reservation interval)を設定し、PSSCH持続時間がSLグラントを有している場合にSLグラントおよびハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request:HARQ)情報をHARQエンティティに供給することができる。
3)ステップ3:HARQエンティティが、初期送信かそれとも再送信かを決定し、初期送信の場合、SLプロセスと関連付け、(送信先および論理チャネルを選択し、枯渇回避に基づいてリソースを割り振る論理チャネル優先順位付け(logical channel prioritization:LCP)を含む)多重化およびアセンブリエンティティ(multiplexing and assembly entity)からMAC PDUを取得し、SLグラントのための各フィールドを設定し、グラントおよびMAC PDUをHARQプロセスに供給する。
【0039】
理解されるように、上記の手順ではDRXコンフィギュレーションを考慮に入れておらず、上記の手順がSL DRX送信に適用された場合、いくつかの問題が起こるおそれがあり、それらの問題については下で説明する。
【0040】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、モード2にあるUEによって実施される別のSLグラント生成手順を示す。
【0041】
図3では、時間t1において、論理チャネル#1内のデータ#1がサイドリンク上で送信されることになる。論理チャネル#1内のデータ#1は、SL DRXコンフィギュレーションと関連付けられており、このSL DRXコンフィギュレーションに対応するアクティブ時間は、時間t3から時間t4までである。この場合、リソース選択後に、生成されたSLグラントが時間t3から時間t4までの時間持続時間内にある場合、そのSLグラントは適切である。生成されたSLグラントが時間t3から時間t4までの時間持続時間内にない場合、そのSLグラントは不適切である。例えば、図3では、SLグラント#1は適切なSLグラントであるが、SLグラント#2は適切なSLグラントではない。SLグラント#2が生成された場合、SL DRXコンフィギュレーションのアクティブ時間の間にSLグラントがないので、データを送信することができない。SL DRXコンフィギュレーションの非アクティブ時間の間にデータが送信されるので、Rx UEはデータを受信することができない。
【0042】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、モード2にあるUEによって実施される別のSLグラント生成手順を示す。具体的には、このSLグラント生成手順は、異なる論理チャネル内の異なるデータのためのものである。
【0043】
図4は、サイドリンク上で送信されることになる2つのデータ、すなわち論理チャネル#1内のデータ#1および論理チャネル#2内のデータ#2を含む。論理チャネル#1内のデータ#1は、SL DRXコンフィギュレーション#1と関連付けられており、論理チャネル#2内のデータ#2は、SL DRXコンフィギュレーション#2と関連付けられている。SL DRXコンフィギュレーション#1のアクティブ時間#1は、時間t3から時間t4までの時間持続時間内にあり、SL DRXコンフィギュレーション#2のアクティブ時間#2は、時間t5から時間t6までの時間持続時間内にある。
【0044】
各サイドリンクプロセスについて、MACエンティティは、サイドリンクプロセスのためのSLグラントを生成することができる。図4では、MACエンティティは、データに関連するSL DRXコンフィギュレーションを考慮することなく、2つのSLグラント、すなわちSLグラント#1およびSLグラント#2を生成し、それらは両方ともSL DRXコンフィギュレーション#1のアクティブ時間内にあり、SL DRXコンフィギュレーション#2のアクティブ時間内にSLグラントはない。それに応じて、データ#2を送信することができない。
【0045】
すなわち、SL送信においてDRXが利用された後では、異なる論理チャネル内のデータ、または送信先が異なるデータは、DRXコンフィギュレーションに関連する異なるアクティブ時間内に送信されることになる。DRXコンフィギュレーションに関連するアクティブ時間が異なることがあるので、生成されるSLグラントは、論理チャネルが異なれば、または送信先が異なれば、異なることがある。そうでない場合、DRXコンフィギュレーションのいくつかのアクティブ時間にSLグラントがないことがあり、それに応じて、SL DRXコンフィギュレーションに関連するデータを送信することができない。
【0046】
上記に鑑みて、本開示では、上記の問題を克服すべく、リソース選択のための方法を提案する。
【0047】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、UEによって実施されるサイドリンク通信のための方法を示す。
【0048】
動作501において、UEは、SLデータ送信のための、SL DRXコンフィギュレーションの時間情報を決定する。リソース選択をトリガしたデータのためのSL DRXコンフィギュレーションは、サービス品質(QoS)関連のパラメータ、データの送信先、または論理チャネルに関連することができる。QoS関連のパラメータは、PQIとすることができる。
【0049】
各PQI、各送信先、または各論理チャネルは、1つのSL DRXコンフィギュレーションを用いて構成されることが可能である。SL DRXコンフィギュレーションがPQIごとまたは送信先ごとである場合、UEは、各論理チャネルについて1つまたは複数のSL DRXコンフィギュレーションを決定し、または得ることができる。同様に、SL DRXコンフィギュレーションが送信先ごとまたは論理チャネルごとである場合、UEは、各PQIについて1つまたは複数のSL DRXコンフィギュレーションを得ることができる。
【0050】
時間情報は、1つまたは複数のアクティブ時間、1つまたは複数の送信ウィンドウ、1つまたは複数の送信持続時間、一連のアクティブ時間、一連の送信ウィンドウ、一連の送信持続時間、周期(例えば10スロット)を有する周期的な送信持続時間などとすることができる。アクティブ時間は、ここでは、Rx UEがアウェイクし、対応するSLデータを受信できるように、送信UEがそのSLデータを送信すべき時間ウィンドウを意味する。アクティブ時間は、オン持続時間タイマ(on duration timer)が実行されている時間持続時間、非アクティビティタイマ(inactivity timer)が実行されている時間持続時間、再送信タイマ(retransmission timer)が実行されている時間持続時間、または事前定義の時間持続時間とすることができ、その間にUEはデータを送信することができる。例えば、図4に示すように、SL DRXコンフィギュレーション#1のアクティブ時間#1は、時点t3から時間t4までの時間持続時間であり、SL DRXコンフィギュレーション#2のアクティブ時間#2は、時点t5から時間t6までの時間持続時間である。図面には示していないが、時間持続時間は周期的とすることができ、例えば、アクティブ時間#1は、10スロット、100スロットなどごとに反復される。
【0051】
単一のMAC PDU送信では、単一のMAC PDU送信にアクティブ時間が1つで十分である場合、UEは、SL DRXコンフィギュレーションの次アクティブ時間を1つ決定することができ、単一のMAC PDUはその次アクティブ時間の間に送信される。2つ以上のアクティブ時間が必要となる場合、UEは、1つもしくは複数の次アクティブ時間、または1つもしくは複数の利用可能なアクティブ時間を決定することができる。複数のMAC PDU送信では、UEは、SL DRXコンフィギュレーションの一連のアクティブ時間を決定することができる。
【0052】
動作502において、UEは、時間情報、および物理層によって示されるリソースに基づいて、リソースセットを決定する。具体的には、UEのMAC層が、1つまたは複数のアクティブ時間、および物理層によって示されるリソースに基づいて、リソースセットを決定する。
【0053】
動作503において、UEは、リソースセットから、SLデータ送信のための1つまたは複数のリソースを選択する。UEは、時間リソースおよび周波数リソースをランダムに選択することもでき、あるいは、事前定義のコンフィギュレーションに基づいてリソースを選択することもできる。
【0054】
上記のリソース選択方法は、ブロードキャストSL送信とグループキャストSL送信の両方の実施に適用することができ、同方法はSLユニキャスト動作にも適用することができる。ユニキャストSL送信では、SL DRXがUEのために構成された場合、UEは、そのSL DRXコンフィギュレーションに関連するSLプロセスのためのリソース選択をトリガすることができ、SL DRXがUEのために再構成された場合、UEは、そのSL DRXコンフィギュレーションに関連するSLプロセスのためのリソース再選択をトリガすることができる。
【0055】
本開示は、SL DRXデータ送信を実施すべき論理チャネルを決定するための解決策も提案する。
【0056】
各SLプロセスについて、UEは、送信すべきデータを少なくとも1つの論理チャネルが有する場合、SL送信のためのSLグラントを生成することができる。
【0057】
最初に、MACエンティティが、送信すべきデータを有する論理チャネルを決定して、SLプロセスと関連付ける。
【0058】
この論理チャネルは、次の条件のうちの1つまたは複数に基づいて、次の通りとすることができる。
1)条件1:選択されたSLグラントが論理チャネルのために生成されない、すなわち、モード2にあるUEが、論理チャネルのためのSLグラントを生成していない。
2)条件2:選択されたSLグラントが論理チャネルの関連するアクティブ時間のために生成されない、換言すれば、モード2にあるUEが、論理チャネルの関連するアクティブ時間内にあるSLグラントを生成していない。
3)条件3:論理チャネルが、枯渇状態にあると決定された論理チャネルのうちで最も高い優先順位を有する。各論理チャネルについて、論理チャネルは、関連する優先順位値を有することができ、それは、その論理チャネルに割り振られたリソース、その論理チャネルのために生成されたSLグラントの数およびサイズを反映するものである。例えば、LCP手順の間、各論理チャネルについて値SBjが維持され、更新される。値SBjは、SLグラント生成の前、またはSLプロセスのためにSLグラントが生成された後にも、更新されることが可能である。SBj>0は、論理チャネルが、送信すべきであるが一定時間にわたってSLグラントを用いて送信またはスケジューリングされていないデータを、バッファ内に有していることを意味する。論理チャネルがゼロよりも大きなSBj値を有する場合、その論理チャネルは枯渇状態にあると決定され、MACエンティティはその論理チャネルを選択することができる。
4)条件4:選択されたSLグラントが論理チャネルの関連する送信先のために生成されない。換言すれば、モード2にあるUEが、論理チャネルの関連する送信先のためのSLグラントを生成していない。
【0059】
上記の4つの条件は、論理チャネルを決定するための例示的な条件であり、本開示では、これらの条件を限定する意図はなく、論理チャネルを決定するための他の条件も、本開示における解決策に適用される。
【0060】
「選択されたSLグラント」という用語は、モード2にあるUEによって生成されたSLグラントを指し、この用語は、モード1にあるUEのためにBSによって生成されたサイドリンクグラントとの区別のために使用されることに、留意されたい。
【0061】
一実施形態では、モード2にあるUEについて、MACエンティティが、センシングまたはランダム選択に基づいてキャリア内のリソースのプールを使用してデータ送信を実施するように構成されている場合、各SLプロセスについて、UEのMACエンティティがチェックし、送信すべきデータを論理チャネルが有する場合にSLグラントを生成する。その場合、UEは、送信すべきデータを有する論理チャネルを決定して、SLプロセスと関連付ける。
【0062】
UEは、4つの条件からの1つまたは複数の条件に基づいて、論理チャネルを決定する。次いで、UEのMACエンティティが、リソース選択チェックの間またはリソース再選択チェックの間に、SLプロセスの決定された論理チャネルについて条件をチェックする。UEは、図5において説明した方法に従って、決定された論理チャネルおよびSLプロセスのためのリソース選択またはリソース再選択を実施する。
【0063】
他の何らかの実施形態では、UEのMACエンティティは、論理チャネルを決定した後で、決定された論理チャネルの送信先およびSL DRXコンフィギュレーションと同じ送信先およびSL DRXコンフィギュレーションを有する他の論理チャネルを決定し、これら全ての論理チャネルをSLプロセスに関連付けることもできる。次いで、MACエンティティは、リソース選択チェックの間またはリソース再選択チェックの間に、SLプロセスの決定された論理チャネルについて条件をチェックする。
【0064】
代替的に、UEのMACエンティティは、決定された論理チャネルの送信先およびSL DRXコンフィギュレーションと同じ送信先およびSL DRXコンフィギュレーションを有する他の論理チャネルがあるかどうかをチェックしないこともあり、続いて、リソース選択チェックの間またはリソース再選択チェックの間に、SLプロセスの決定された論理チャネルについて条件をチェックする。
【0065】
他の何らかの実施形態では、UEは、SLグラントを生成するために、各SLプロセスについてチェックするのではなく各SL DRXコンフィギュレーションについてチェックする。換言すれば、UEは、各SL DRXコンフィギュレーションに基づいてSLグラントを生成することができる。
【0066】
具体的には、UEは、送信すべきデータを関連する論理チャネルが有するSL DRXコンフィギュレーションを決定することができ、SL DRXコンフィギュレーションのアクティブ時間の間に送信する必要のあるデータがある場合、UEは、そのSL DRXコンフィギュレーションのためのSLグラント生成をトリガする。
【0067】
MACエンティティは、例えばSL DRXコンフィギュレーションに関連する全ての論理チャネルのうちで、SL DRXコンフィギュレーションのための第1の論理チャネルを決定し、すなわち、最も高い優先順位を有し、送信すべきデータを有する、論理チャネルを選択する。次いで、MACエンティティは、決定された第1の論理チャネルと同じ送信先を有し、送信すべきデータを有する、他の論理チャネルを決定することもできる。代替的に、MACエンティティは、他の論理チャネルをチェックしないこともある。SLグラントは、決定された全ての論理チャネルのために生成される。
【0068】
次いで、UEは、SL DRXコンフィギュレーションのためのリソース選択チェックまたはリソース再選択チェックを実施する。例えば、UEは、SL DRXコンフィギュレーションのためのSLグラントがすでに存在するかどうかをチェックし、SLグラントがデータのPDBおよびサイズを満たすことができるかどうかをチェックする。UEは、決定された論理チャネルのためのリソース選択チェックまたはリソース再選択チェックを実施することもできる。SLグラントがSL DRXコンフィギュレーションに適していない場合、またはSL DRXコンフィギュレーションのために生成されたSLグラントがない場合、UEは、SL DRXコンフィギュレーションのための1つまたは複数のリソースを選択する。
【0069】
全ての条件が満たされた場合、UEは、SL DRXコンフィギュレーションのためのリソースを選択する。具体的には、UEは、図5において説明した方法に従って、決定された論理チャネルおよびSLプロセスのためのリソース選択またはリソース再選択を実施する。
【0070】
何らかの実施形態では、UEがモード2で動作するとともに、MACエンティティが、センシングまたはランダム選択に基づいてキャリア内のリソースのプールを使用して送信するように構成されている場合、各SL DRXコンフィギュレーションについて、UEのMACエンティティがチェックし、サイドリンク上で送信すべきデータを有する1つまたは複数の論理チャネルがあるときにSLグラントを生成することができる。
【0071】
各SL DRXコンフィギュレーションについて、UEは、SL DRXコンフィギュレーションのアクティブ時間の間に送信する必要のあるデータがあるかどうかをチェックする。いくつかの実施形態では、MACエンティティが、SL DRXコンフィギュレーションに関連する全ての論理チャネルのうちで、最も高い優先順位を有し、送信すべきデータを有する、論理チャネルを決定することができる。例えば、ゼロよりも大きな優先順位値を有する論理チャネル、または枯渇状態にあると決定された論理チャネル。次いで、MACエンティティは、決定された論理チャネルと同じ送信先を有し、送信すべきデータを有する、他の論理チャネルを決定する。SLグラントは、決定された全ての論理チャネルのために生成される。
【0072】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による装置600のブロック図を示す。装置600は、受信回路、プロセッサ、媒体、および送信回路を含むことができる。一実施形態では、装置600は、コンピュータ実行可能命令がその上に記憶された非一時的コンピュータ可読媒体603と、受信回路601と、送信回路604と、非一時的コンピュータ可読媒体603、受信回路601、および送信回路604に結合されたプロセッサ602とを含むことができる。コンピュータ実行可能命令は、受信回路601、送信回路604、およびプロセッサ602を用いて方法(例えば図5の方法)を実施するようにプログラムすることができる。
【0073】
別の実施形態では、装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたトランシーバとを含むことができ、プロセッサは、SLデータ送信のための、SL DRXコンフィギュレーションの時間情報を決定することと、時間情報、および物理層によって示されるリソースに基づいて、リソースセットを決定することと、リソースセットから、SLデータ送信のための1つまたは複数のリソースを選択することとを行うように構成されている。
【0074】
本開示の方法は、プログラムされたプロセッサ上に実装することができる。しかし、コントローラ、フローチャート、およびモジュールは、汎用または専用のコンピュータ、プログラムされたマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラおよび周辺集積回路要素、集積回路、個別素子回路などのハードウェア電子回路または論理回路、プログラマブルロジックデバイスなど上に実装することもできる。一般に、図面に示すフローチャートを実装することの可能な有限状態機械を有するどんなデバイスも、本開示の処理機能を実装するために使用することができる。
【0075】
以上、本開示について、その特定の実施形態を用いて説明してきたが、多くの代替形態、修正形態、および変形形態が当業者に明らかとなることが、明白である。例えば、これらの実施形態のさまざまな構成要素を、他の実施形態において相互交換し、追加し、または置き換えることができる。また、各図に示す要素の全てが、開示の実施形態の動作にとって必要であるとは限らない。例えば、開示の実施形態の当業者なら、単に独立請求項に記載の要素を用いて本開示の教示を作製し使用することが可能であろう。したがって、本明細書に記載の本開示の実施形態は、限定するものではなく例示のためのものである。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、さまざまな変更を加えることができる。
【0076】
本開示では、「第1の」、「第2の」などの関係を示す用語が、あるエンティティまたはアクションを別のエンティティまたはアクションと、そのようなエンティティまたはアクション間のどんな実際のそのような関係または順序も必ずしも必要とすることなく、または示唆することなく、区別するためだけに使用されていることがある。「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」という語、またはそれらの他の任意の変形は、要素のリストを備えるプロセス、方法、物品、または装置が、それらの要素のみを含むのではなく、明示的にリストされていないかまたはそのようなプロセス、方法、物品、もしくは装置に固有ではない他の要素も含むことができるように、非排他的包含をカバーすることが意図されている。「1つの(a)」、「1つの(an)」などに続く要素は、それ以上の制約なしに、その要素を備えるプロセス、方法、物品、または装置における追加の同一要素の存在を排除しない。また、「別の(another)」という語は、少なくとも第2のまたはそれ以降のものと定義される。「含んでいる(including)」、「有している(having)」などという語は、本明細書で使用されるように、「備えている(comprising)」と定義される。
【符号の説明】
【0077】
101-A UE
101-B UE
101-C UE
101-D UE
102 BS
600 装置
601 受信回路
602 プロセッサ
603 非一時的コンピュータ可読媒体
604 送信回路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】