(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-12
(54)【発明の名称】無線デバイスの遅延測位のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 60/02 20090101AFI20240405BHJP
H04W 8/24 20090101ALI20240405BHJP
【FI】
H04W60/02
H04W8/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562294
(86)(22)【出願日】2022-04-11
(85)【翻訳文提出日】2023-12-07
(86)【国際出願番号】 EP2022059592
(87)【国際公開番号】W WO2022214706
(87)【国際公開日】2022-10-13
(32)【優先日】2021-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100199705
【氏名又は名称】仙波 和之
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】シュレエバスタフ, リテッシュ
(72)【発明者】
【氏名】ブシン, オーケ
(72)【発明者】
【氏名】リャジディ, ムハンマド ヤズィード
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067AA14
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067EE24
5K067EE56
5K067JJ52
5K067JJ68
(57)【要約】
無線デバイスによって実施される方法は、設定情報にしたがって、無線通信ネットワーク(10)のロケーション管理機能(54)に対する周期的ロケーション報告を伝送すること(1202)であって、周期的ロケーション報告が、無線デバイスが無線デバイス(20)に提供される支援データに対応する地理的エリア(40)内で動作している間に伝送され、測位測定値またはロケーション情報を含む、周期的ロケーション報告を伝送すること(1202)を含む。方法はさらに、次の周期的ロケーション報告を生成する際に無線デバイス(20)が使用する漸増支援データを受信すること(1204)であって、漸増支援データが、地理的エリア(40)と関連付けられた無線通信ネットワーク(10)の送信/受信ポイント(12)の適格サブセットを示し、無線デバイス(20)による次の周期的ロケーション報告の生成に関して、却下、許可、または優先される、漸増支援データを受信すること(1204)を含む。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイス(20)によって実施される方法(1200)であって、
設定情報にしたがって、無線通信ネットワーク(10)のロケーション管理機能(LMF)(54)に対する周期的ロケーション報告を伝送すること(1202)であって、前記周期的ロケーション報告が、前記無線デバイスが前記無線デバイス(20)に提供される支援データに対応する地理的エリア(40)内で動作している間に伝送され、前記周期的ロケーション報告が測位測定値またはロケーション情報を含む、周期的ロケーション報告を伝送すること(1202)と、
次の周期的ロケーション報告を生成する際に前記無線デバイス(20)が使用する漸増支援データを受信すること(1204)であって、前記漸増支援データが、前記地理的エリア(40)と関連付けられた前記無線通信ネットワーク(10)の送信/受信ポイント(TRP)(12)の適格サブセットを示し、前記無線デバイス(20)による前記次の周期的ロケーション報告の生成に関して、却下、許可、または優先される、漸増支援データを受信すること(1204)と
を含む、方法(1200)。
【請求項2】
前記漸増支援情報にしたがった、前記次の周期的ロケーション報告に対する測位測定またはロケーション手順を実施することをさらに含む、請求項1に記載の方法(1200)。
【請求項3】
前記無線通信ネットワーク(10)の1つまたは複数のセル(32)におけるブロードキャスティングを介して、前記支援情報を受信することをさらに含む、請求項1または2に記載の方法(1200)。
【請求項4】
前記無線デバイス(20)を標的とする、前記無線通信ネットワーク(10)からの専用シグナリングを介して、前記漸増支援データを受信することをさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法(1200)。
【請求項5】
遅延測位手順に対するサポートを示す、能力情報を前記LMF(54)に向けて伝送することをさらに含み、前記周期的ロケーション報告を伝送することが、前記LMF(54)によって前記無線デバイス(20)に対して設定された遅延測位手順の一部である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法(1200)。
【請求項6】
前記次の周期的ロケーション報告が連続する周期的ロケーション報告のうちの1つであり、前記方法(1200)が、前記無線デバイス(20)が連続する周期的ロケーション報告それぞれの前にそれぞれの漸増支援データを受信することと、前記それぞれの漸増支援データを連続する周期的ロケーション報告それぞれに対して使用することとを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法(1200)。
【請求項7】
前記漸増支援データが、前記次の周期的ロケーション報告に対して使用する測位測定または測位方法を示し、前記方法(1200)が、前記無線デバイス(20)が示された前記測位測定または測位方法を前記次の周期的ロケーション報告に対して実施することをさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法(1200)。
【請求項8】
前記無線デバイス(20)が、デバイスで終端するかまたはデバイスで発生する遅延ロケーション要求の一部として、前記周期的ロケーション報告を伝送する、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法(1200)。
【請求項9】
無線通信ネットワーク(10)で動作するように設定された無線デバイス(20)であって、通信インターフェース回路(100)を備えるとともに処理回路(110)を備え、前記処理回路(110)が、請求項1から8のいずれか一項以上に記載の方法を実施するように設定された、無線デバイス(20)。
【請求項10】
請求項1から8のいずれか一項以上に記載の方法を実施するように適応された、無線デバイス(20)。
【請求項11】
無線通信ネットワーク(10)と関連付けられたネットワークノード(54)によって実施される方法(1000)であって、
無線デバイス(20)に提供される支援データに対応する地理的エリア(40)内で動作しながら周期的ロケーション報告を行うように設定された前記無線デバイス(20)から周期的ロケーション報告を受信すること(1002)であって、前記周期的ロケーション報告が測位測定値またはロケーション情報を含む、周期的ロケーション報告を受信すること(1002)と、
次の周期的ロケーション報告を生成する際に前記無線デバイス(20)が使用する漸増支援データを伝送すること(1004)であって、前記漸増支援データが、前記地理的エリア(40)と関連付けられた前記無線通信ネットワーク(10)の送信/受信ポイント(TRP)(12)の適格サブセットを示し、前記無線デバイス(20)による前記次の周期的ロケーション報告の生成に関して、却下、許可、または優先される、漸増支援データを伝送すること(1004)と
を含む、方法(1000)。
【請求項12】
前記次の周期的ロケーション報告が、前記無線デバイス(20)による連続する周期的ロケーション報告のうち1つであり、前記方法(1000)が、連続するロケーション報告それぞれの前に、それぞれの漸増データを前記無線デバイス(20)に伝送することを含む、請求項11に記載の方法(1000)。
【請求項13】
前記方法(1000)が、前記無線デバイス(20)に対する支援データを提供することをさらに含み、前記支援データが、前記地理的エリア(40)と関連付けられた前記無線通信ネットワーク(10)のTRP(12)を識別する、請求項11または12に記載の方法(1000)。
【請求項14】
前記漸増支援が、前記地理的エリア(40)と関連付けられた前記TRP(12)のうち前記TRP(12)の適格サブセットを示す、請求項13に記載の方法(1000)。
【請求項15】
前記漸増支援データが、前記無線通信ネットワーク(10)のそれぞれのTRP(12)を識別するTRP識別子、前記無線通信ネットワーク(10)のそれぞれのセル(32)を識別するセル識別子、前記無線通信ネットワーク(10)によって使用されるそれぞれのビーム(38)を識別するビーム識別子、および前記無線通信ネットワーク(10)によって使用されるそれぞれの無線搬送周波数を識別する周波数識別子のうち1つまたは複数を使用して、前記TRP(12)の適格サブセットを示す、請求項11から14のいずれか一項に記載の方法(1000)。
【請求項16】
前記漸増支援データが、前記次の周期的ロケーション報告に対して前記無線デバイス(20)によって実施されるべき測位方法または測定を示す、請求項11から15のいずれか一項に記載の方法(1000)。
【請求項17】
前記方法(1000)が、前記次の周期的ロケーション報告に対する前記無線デバイス(20)の知られているかもしくは予期される受信条件、あるいは前記次の周期的ロケーション報告に対して前記無線デバイス20が経験する、知られているかもしくは予期される地理的トポロジーまたはネットワークトポロジー、あるいは前記次の周期的ロケーション報告に対する前記無線デバイス(20)の知られているかもしくは予期されるロケーションのうち少なくとも1つに応じて、前記次の周期的ロケーション報告に対して前記無線デバイス(20)によって実施されるべき測位方法または測定を判定することをさらに含む、請求項16に記載の方法(1000)。
【請求項18】
前記漸増支援データが、前記無線デバイス(20)による前記次の周期的ロケーション報告に対して、却下、許可、または優先される、前記無線通信ネットワーク(10)の1つまたは複数のセル(32)を示すことによって、前記TRP(12)の適格サブセットを示し、セル(32)とTRP(12)との間に一対一または一対多の関係がある、請求項11から17のいずれか一項に記載の方法(1000)。
【請求項19】
前記方法(1000)が、前記次の周期的ロケーション報告に対して前記無線デバイス(20)のロケーションを予測することと、予測された前記ロケーションに応じて前記漸増支援データを判定することとをさらに含む、請求項11から18のいずれか一項に記載の方法(1000)。
【請求項20】
前記予測されたロケーションに応じて前記漸増支援データを判定することが、前記予測されたロケーションに地理的に関連する前記無線通信ネットワーク(10)のTRP(12)に応じて前記適格サブセットを判定することを含む、請求項18に記載の方法(1000)。
【請求項21】
前記地理的エリア(40)が、デバイスで終端するかまたはデバイスで発生する遅延ロケーション要求が許容されるエリア(40)である、請求項11から20のいずれか一項に記載の方法(1000)。
【請求項22】
前記地理的エリア(40)が工場地域であり、前記無線デバイス(20)が、前記工場地域と提携しているモノのインターネット(IoT)デバイスである、請求項11から21のいずれか一項に記載の方法(1000)。
【請求項23】
前記方法(1000)が、対応する設定情報を前記漸増支援データに含めることに基づいて、前記無線デバイス(20)による周期的ロケーション報告の周期性を判定または調節することをさらに含む、請求項11から22のいずれか一項に記載の方法(1000)。
【請求項24】
前記方法(1000)が、前記地理的エリア(40)内における前記無線デバイス(20)の現在のロケーション、前記地理的エリア(40)内における前記無線デバイス(20)の知られているかもしくは予期される次のロケーション、前記地理的エリア(40)の外側境界または前記地理的エリア(40)内の内部区画区分に対する前記無線デバイス(20)の近接性、前記無線デバイス(20)の知られているかもしくは予期される移動速度、前記無線デバイス(20)の知られているかもしくは予期される経路、前記無線デバイス(20)のタイプ情報、または前記無線デバイス(20)からの能力情報のうちいずれか1つまたは複数に応じて、前記無線デバイス(20)による周期的ロケーション報告の周期性を判定または調節することをさらに含む、請求項23に記載の方法(1000)。
【請求項25】
報告のレイテンシを最小限に抑えることを考慮して、前記TRP(12)の適格サブセットを判定することをさらに含む、請求項11から24のいずれか一項に記載の方法(1000)。
【請求項26】
無線通信ネットワーク(10)においてロケーション管理機能(LMF)(54)として動作するように設定されたネットワークノードであって、通信インターフェース回路(60)を備えるとともに処理回路(66)を備え、前記処理回路(66)が、請求項11から25のいずれか一項以上に記載の方法を実施するように設定された、ネットワークノード。
【請求項27】
無線通信ネットワーク(10)においてロケーション管理機能(LMF)(54)として動作するように適応されたネットワークノードであって、請求項11から25のいずれか一項以上に記載の方法を実施するようにさらに適応された、ネットワークノード。
【請求項28】
無線デバイスによって実行するためのプログラム命令を含み、前記プログラム命令が、前記無線デバイスに、請求項1から8のいずれか一項以上に記載の方法を実施させるように設定された、コンピュータプログラム製品。
【請求項29】
ネットワークノードによって実行するためのプログラム命令を含み、前記プログラム命令が、前記ネットワークノードに、請求項11から25のいずれか一項以上に記載の方法を実施させるように設定された、コンピュータプログラム製品。
【請求項30】
請求項28または29に記載のコンピュータプログラム製品が格納された、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する方法および装置は、無線通信ネットワークに関し、特に無線通信デバイスの遅延測位(deferred positioning)に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様(TS)38.305の第5世代新無線(5G New Radio:NR)に関して規定された測位アーキテクチャを参照すると、TS 23.502およびTS 23.273に記載されているように、アプリケーション管理機能(AMF)は、特定の標的UEと関連付けられた何らかのロケーションサービスに対する要求を別のエンティティ(たとえば、ゲートウェイモバイルロケーションセンタ(GMLC)またはUE)から受信するか、あるいはAMF自体が、特定の標的UEに代わって何らかのロケーションサービスを開始することを決定する(たとえば、UEからのIMS緊急呼の場合)。AMFは次に、ロケーションサービス要求をロケーション管理機能(LMF)に伝送する。LMFはロケーションサービス要求を処理し、その処理は、支援データを標的UEに転送して、UEベースおよび/またはUE支援の測位を支援することを含んでもよく、ならびに/あるいは標的UEの測位を含んでもよい。LMFは次に、ロケーションサービスの結果をAMFに返す(たとえば、UEの位置推定)。AMF以外のエンティティ(たとえば、GMLCまたはUE)によって要求されたロケーションサービスの場合、AMFは、ロケーションサービス結果をそのエンティティに返す。
【0003】
次世代(NG)無線アクセスネットワーク(RAN)ノードは、いくつかの送受信ポイント(TRP)、またはリモート無線ヘッドなどの送信ポイント(TP)、または測位用のPRSベースの地上波ビーコンシステム(TBS)をサポートする、ダウンリンク(DL)測位参照信号(PRS)のみを提供するTPを制御してもよい。
【0004】
LMFは、LMFがエボルブドUMTS地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)からの情報にアクセスできるようにしてもよい、拡張サービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC)に対する専用のシグナリング接続を有してもよい。かかる動作は、たとえば、E-UTRANにおいて、eNB(5G基地局)からの信号の標的UEおよび/またはPRSのみのTPによって得られたダウンリンク測定値を使用して、観測到達時間差(OTDOA)に基づいたE-UTRA測位をサポートする。
【0005】
規定されたプロトコルは、3GPP技術仕様にしたがって動作する無線通信ネットワークに関連する範囲内で、無線デバイス(UE)の測位をサポートする。たとえば、LPPは、LTE測位プロトコルであり、LMFと無線デバイスとの間でポイント間通信を提供する。NRPPaは、gNBとLMFとの間の通信プロトコルである。
【0006】
5Gネットワークは、遅延移動体着ロケーション要求(MT-LR)イベント報告のサポートを含めて、「遅延測位」をサポートする。
図1は、TS 38.305に記載されているように、UEがイベントをLMFに報告するポイントで始まる、遅延MT-LRイベント報告の動作のシーケンスを示している。
【0007】
図面のステップ1に示されるように、UEは、TS 24.571に記載されているように、補足サービスイベント報告メッセージをLMFに伝送し、そのメッセージは、サービングAMFを介して転送され、Namf_CommunicationN1MessageNotifyサービス動作を使用してLMFに送達される。イベント報告は、報告されるイベントのタイプを示してもよく、いずれかのロケーション測定値またはロケーション推定値を含む埋込み測位メッセージを含んでもよい。
【0008】
図面のステップ2に示されるように、測位手順が不要であるとLMFが判断すると、ステップ3および4は飛ばされる。
【0009】
ステップ3に示されるように、LMFは、ステップ1で受信したいずれかのロケーション情報を利用してもよい。LMFはまた、ロケーション関連情報を、UEから、ならびに/あるいはサービングNG-RANノードから獲得してもよい。前者の事例では、LMFは、1つまたは複数のLPP手順を推進して、支援データをUEに提供し、ならびに/あるいはロケーション情報をUEから取得する。UEはまた、(たとえば、支援データをLMFから要求するために)第1のLPPメッセージをLMFから受信した後に、1つまたは複数のLPP手順を推進してもよい。
【0010】
ステップ4で、LMFが、NG-RANからのUEに関するロケーション関連情報を必要とする場合、LMFは1つまたは複数のNRPPa手順を推進する。LMFおよびNG-RANノードが、ロケーションサービスのためにどの手順を行う必要があるかを判定する情報を有する場合、ステップ3は必ずしもステップ2と連続しなくても、ステップ3をステップ2の前に行うかステップ2と重複させることができる。
【0011】
ステップ5で、LMFは、報告されたイベントのタイプの指示、ならびにステップ2および3の結果として得られた何らかのロケーション推定値を用いて、GMLCに向けたNlmf_Location_EventNotifyサービス動作を呼び出す。
【0012】
3GPP NR Rel-17に関連して、RAN2において、NRにおける、ダウンリンク(DL)測位方法ならびにDLおよびアップリンク(UL)測位方法に適用可能な、シグナリングのメカニズムおよび測位レイテンシを低減する手順について考察することが合意されている。関心範囲としては、測定ギャップに関連するレイテンシ低減、測定の報告および要求に関連するレイテンシ低減(たとえば、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御-制御エレメント(MAC-CE)、および/または物理レイヤ手順、および/または優先規則を介する)、測定に関連するレイテンシ低減、測位支援データの報告および要求に関連するレイテンシ低減(たとえば、ロケーションが必要とされる時に先立つロケーションスケジューリングを介する)が挙げられる。
【0013】
本明細書では、遅延MT-LR手順および遅延移動体発(MO)LR手順に関連して、より広範には、たとえば測位の測定および報告に関して、ロケーションが必要とされる時に先立って設定を適用することができる遅延手順(即ち、事前設定シナリオ)が関与する任意の文脈において、測位の改善が必要とされていることが認識される。
【0014】
電力節約の理由から、RRC_IDLE状態およびRRC_Inactive状態におけるDL測位測定も、3GPP Rel-17で指定される。物理レイヤの観点から、RRC_IDLE状態およびRRC_Inactive状態でUEがDL測位測定を実施することが実現可能である。
【発明の概要】
【0015】
本開示の特定の態様およびそれらの実施形態は、残っているいくつかの課題に対する解決策を提供することができる。本明細書に記載する技法および解決策の1つの態様は、測位エリアの定義を導入するものであり、それによって測位エリアが、可能、優先、または除外と示されてもよい。定義情報は、たとえば、セルおよび/またはTRPに関する情報、測位方法、遅延MT-LRまたは遅延MO-LR手順などの遅延測位動作の周波数情報を含む。LMFに適用可能なかかる情報を用いて、LMFは、その情報またはそこから導き出した情報を、LPP、NRPPa、もしくはLCSシグナリング(メッセージ/情報エレメント)を介して、関与するUEおよび/または関与するネットワークノードに伝送してもよい。そのため、特定のUEに対して、どのセル/TRPリストが有効であるかを、専用シグナリングまたはUE関連シグナリングを介して通信することができる。
【0016】
本明細書に記載する実施形態のいくつかによる例示の方法は、無線デバイスによって実施され、設定情報にしたがって無線通信ネットワークのロケーション管理機能(LMF)に対する周期的ロケーション報告を伝送するステップを含み、周期的ロケーション報告は、無線デバイスが無線デバイスに提供される支援データに対応する地理的エリア内で動作している間に伝送され、周期的ロケーション報告は測位測定値またはロケーション情報を含む。方法はさらに、次の周期的ロケーション報告を生成する際に無線デバイスが使用する漸増支援データを受信することを含み、漸増支援データは、地理的エリアと関連付けられた無線通信ネットワークの送信/受信ポイント(TRP)の適格サブセットを示し、無線デバイスによる次の周期的ロケーション報告の生成に関して、却下、許可、または優先される。
【0017】
本明細書に記載する実施形態のいくつかによる例示の方法は、LMFなど、無線通信ネットワークと関連付けられたネットワークノードによって実施され、方法は、無線デバイスに提供される支援データに対応する地理的エリア内で動作している間に周期的ロケーション報告を行うように設定された無線デバイスから、周期的ロケーション報告を受信するステップを含み、周期的ロケーション報告は測位測定値またはロケーション情報を含む。例示の方法はさらに、次の周期的ロケーション報告を生成する際に無線デバイスが使用する漸増支援データを伝送することを含み、漸増支援データは、地理的エリアと関連付けられた無線通信ネットワークの送信/受信ポイント(TRP)の適格サブセットを示し、無線デバイスによる次の周期的ロケーション報告の生成に関して、却下、許可、または優先される。
【0018】
特定の実施形態は、以下の技術的利点の1つまたは複数を提供してもよい。
・システムの負の影響を低減するため、遅延測位設定がどのセルに対してアクティブであるべきかをネットワークが知ることを可能にする、メカニズムを導入すること。(かかるネットワーク保護メカニズムがない場合、代替案は、いくつかのUEが外部の工場設備または特別に考慮される他の区域にある場合であっても、ネットワークが、すべてのUEを測位するのに同じ設定を使用する以外の選択肢を有さないことである)
・すべての測位(たとえば、すべてのDL-PRS)(測位参照信号;TS 37.355)設定をシグナリングする必要がなく、特定の遅延測位手順のために伝送される「デルタ」シグナリングとして、専用シグナリングを介して許可/除外/優先された情報のみをシグナリングし、一般に適用可能な測位支援データが1つまたは複数のセルでのブロードキャスティングを介して伝送されることによって、ネットワークシグナリングを低減すること。この方策により、ネットワークが、来る遅延測位イベント/手順のために「必要最低限の」詳細を特定のUEおよび/またはネットワークノードに伝送する一方で、ブロードキャスティングを介して測位支援データのより広範なまたはより完全なセットを提供することが可能になる。
・本明細書に記載する解決策は、互いに対して大きいリアルタイム差(たとえば、顕著な同期エラー)を有するセル/TRPを除外するメカニズムをネットワークに提供し、したがって、ネットワークが、任意の特定の遅延測位イベントにおいて特定のUEを測位する際に、かかるセル/TRPのかかる組合せ使用を防止することを可能にする。
・本明細書に記載する解決策は、ネットワークが、特定の必要性を考慮して測位設定を調整することを可能にする。たとえば、UE高さを計算する必要があるとき(3-D図)のみ、特定のブロードキャストセル設定(posSIB)が存在してもよく、開示するシグナリングによって、ネットワークが、x座標、y座標のみがUEに必要なとき、かかるセル/TRPが測位測定/手順から除外されることを示すことが可能になる。
・本明細書に記載する解決策は、ブロードキャストを介して共通設定を提供する一方で、任意の特定の遅延測位イベントに対して許可または優先または除外されたセル/TRPに、専用またはユニキャストシグナリングを使用することによって、効率を改善する。
・全体として、本明細書に記載する解決策は、よりコンパクトでレイテンシに適したネットワークシグナリングを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】遅延MT-LRイベント報告のための動作のシーケンスを示す図である。
【
図2】無線通信ネットワークの一実施形態を示すブロック図である。
【
図3】無線通信ネットワークの送信/受信ポイント(TRP)、ならびに「カバレッジエリア」とも呼ばれることがあり、セルベースであってもよく、ビームの使用を含んでも良い対応する「サービスエリア」を実現する、例示的な実施形態を示すブロック図である。
【
図4】無線通信ネットワークの送信/受信ポイント(TRP)、ならびに「カバレッジエリア」とも呼ばれることがあり、セルベースであってもよく、ビームの使用を含んでも良い対応する「サービスエリア」を実現する、例示的な実施形態を示すブロック図である。
【
図5】無線通信ネットワークの送信/受信ポイント(TRP)、ならびに「カバレッジエリア」とも呼ばれることがあり、セルベースであってもよく、ビームの使用を含んでも良い対応する「サービスエリア」を実現する、例示的な実施形態を示すブロック図である。
【
図6】無線通信ネットワークの送信/受信ポイント(TRP)、ならびに「カバレッジエリア」とも呼ばれることがあり、セルベースであってもよく、ビームの使用を含んでも良い対応する「サービスエリア」を実現する、例示的な実施形態を示すブロック図である。
【
図7】より大きい地理的エリアの中にあって、無線通信ネットワークが範囲内のまたは範囲全体にわたる測位をサポートしている、例示の地理的エリアを示す図である。
【
図8】特定の実施形態による、
図1の無線通信ネットワークを示すブロック図である。
【
図9】ロケーション管理機能(LMF)、ネットワーク基地局(BS)、およびユーザ機器(UE)の例示的な実施形態を示すブロック図である。
【
図10】LMFにおける動作方法の一実施形態を示す論理フロー図である。
【
図11】LMFの一実施形態を示すブロック図である。
【
図12】UEにおける動作方法の一実施形態の論理フロー図である。
【
図13】UEの一実施形態を示すブロック図である。
【
図14】無線デバイス(UE)およびネットワークノードの例示的な実施形態を示すブロック図である。
【
図15】無線デバイス(UE)およびネットワークノードの例示的な実施形態を示すブロック図である。
【
図16】遅延測位手順のための最適化されたシグナリングフローを示す図である。
【
図17】セルブロードキャストを介して支援データを提供するgNBの一例を示す図である。
【
図18】MT-LR手順の修正した詳細を示すシグナリングフロー図である。
【
図19】成功する動作のための測位情報交換手順を示す図である。
【
図20】LMFとNG-RANノードとの間のシグナリング、およびgNB-CUとgNB-DUとの間のシグナリングのための、測位エリア制御手順を示す図である。
【
図21】LPPロケーション情報転送手順の一例を示す図である。
【
図22】いくつかの実施形態による無線通信ネットワークを示すブロック図である。
【
図23】いくつかの実施形態によるユーザ機器を示すブロック図である。
【
図24】いくつかの実施形態による仮想化環境を示すブロック図である。
【
図25】いくつかの実施形態によるホストコンピュータとの通信ネットワークを示すブロック図である。
【
図26】いくつかの実施形態によるホストコンピュータを示すブロック図である。
【
図27】一実施形態による通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。
【
図28】一実施形態による通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。
【
図29】一実施形態による通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。
【
図30】一実施形態による通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
上述の枠組みの中で、特定の課題が存在する。たとえば、LMFは、クライアントまたはUEのタイプ、必要なQoS、UEまたはノードの測位能力、測定値を収集するネットワーク内のTRPなどの判断基準に基づいて、UEおよび/または無線通信ネットワークのサービングノードで使用するのに適した測位方法を決定することができる。遅延MT-LRでは、ここで考慮することができる別の要因は、UEの潜在的なイベント報告(
図1のステップ1)であり、たとえばUEは、現在位置する屋内設備を離れることをネットワークに通知し、別のセルへと移動する。これに関して、3GPP TS 23.273、セクション6.3.1、ステップ27は、実際には、LMFは、かかる通知をUEから受信すると、適切であると分かる測位方法を決定できることに言及している。
【0021】
しかしながら、たとえば産業用モノのインターネット(IoT)シナリオにおける測位の場合、工場などの産業用設備は、一般に、非常に大きく、関与する無線通信ネットワークの多くの「セル」にわたる場合があり、たとえばかかる地域は大型工場地域または都市圏であってもよい。したがって、関与する無線通信ネットワークは、工場地域内にあるセルを有してもよく、工場地域自体が、別個のセクションまたは領域、および工場地域外にあるセルを有してもよく、測位の考慮事項は2つの事例で別個であってもよい。所与の地理的エリアはまた、ネットワークの多くのTRPにわたってもよく、ネットワークに対して異なるセルに位置するTRPのサブグループが存在し得る。範囲はまた、多くのTRPが配備されている、ネットワークの1つのマクロセルによって「カバー」されてもよい。
したがって、UEが工場設備内にあるときとネットワークの他の範囲内にあるときで、UEを見つけるのに同じ遅延測位設定または測位方法が必ずしも適用可能でないことがある。さらに、工場または他の工場地域内にあっても、範囲の異なるセクタは、異なる干渉レベル、妨害/高度レベル、見通し外(NLOS)の問題などを有することがある。結果として、本明細書の特定の認識は、遅延測位シナリオにおける測定設定および/または測位方法は、有利には、遅延測位動作が実施される時点でUEがどこで動作しているか、またはどこで動作することになるかに関して調整されてもよい。しかしながら、設定情報の効率的なシグナリングなど、多くの課題が生じる。
【0022】
さらに、無線通信ネットワーク(たとえば、LMF)が、UEが遅延測位手順のために許可エリアに、または禁止エリアに入ったことを知るための助けとなる、規定された手順はない。別の態様は、ネットワークが、どの間隔に対して測位を判定する必要があるか、またはかかる情報をUEがネットワークにいつ通信できるかを、UEに通知してもよいというものである。さらに、測位判定に必要なすべての支援データを次いでUEに、即ち、主に表1のものなどの測位システム情報ブロードキャストを介して、ブロードキャストすることが可能である。
(3GPP TS 37.355 v 16.3.0を参照)
【0023】
上述したものなどのシナリオでは、UEは、無線通信ネットワークのいくつかのセルから支援データ(AD)を既に蓄積していることがある。しかしながら、ネットワークの観点から、遅延または事前設定は、特定のセル/TRPに限定することができるか、または特定のTRPの測定のみに適用可能であることができる。したがって、ブロードキャストADのどの部分がUEに適用可能であるか、または特定の地理的エリアでは適用不能であるかに関して、UEに通信するのに効率的なシグナリングメカニズムが必要であり、その関連で、効率および実用性に関して顕著な課題が発生する。
【0024】
これらの課題に対処するため、本明細書に記載する技法および解決策の1つの態様は、測位エリアの定義を導入するものであり、それによって測位エリアが、可能、優先、または除外と示されてもよい。定義情報は、たとえば、セルおよび/またはTRPに関する情報、測位方法、遅延MT-LRまたは遅延MO-LR手順などの遅延測位動作の周波数情報を含む。LMFに適用可能なかかる情報を用いて、LMFは、その情報またはそこから導き出した情報を、LPP、NRPPa、もしくはLCSシグナリング(メッセージ/情報エレメント)を介して、関与するUEおよび/または関与するネットワークノードに伝送してもよい。そのため、特定のUEに対して、どのセル/TRPリストが有効であるかを、専用シグナリングまたはUE関連シグナリングを介して通信することができる。
【0025】
これらの技法および解決策を関連付けるため、
図2は、カバレッジエリアとも呼ばれる1つまたは複数のそれぞれのサービスエリア14内で無線カバレッジをそれぞれ提供する、複数の送信/受信ポイント(TRP)12を含む、無線通信ネットワーク10の一実施形態を示している。例示を簡単にするため、カバレッジエリア14ー1、14ー2、および14ー3のそれぞれ1つをそれぞれ提供する、3つのTRP 12のみ、つまり12ー1、12ー2、および12ー3が示されている。ネットワーク10は、例示的な実施形態では、NRエアインターフェースを提供する5Gネットワークを含む。しかしながら、かかる例は非限定的である。
【0026】
カバレッジエリア14は、特定のリソース(時間、周波数、空間(ビーム)など)を使用して、それぞれの地理的エリアに通信サービスを提供するものと理解されてもよい。一例では、各TRP 12は、無線デバイス20へのダウンリンク(DL)信号送信および無線デバイス20からのアップリンク(UL)信号受信を提供する、1つもしくは複数の送信/受信アンテナ16を含むか、またはアンテナ16と関連付けられる。各TRP 12は複数の無線デバイス20にサーブしてもよく、無線デバイス20は1つのカバレッジエリア14から別のカバレッジエリア14へ移動してもよい。その点で、隣接するカバレッジエリア14は重なり合っていてもよい。
【0027】
図3は、1つまたは複数のネットワーク「セル」32を提供する、一例のネットワーク基地局(BS)30を示している。たとえば、BS 30は、かかるセル32それぞれに対して異なる搬送周波数または周波数帯を使用してもよく、それによって、異なる周波数リソースで動作するセルが同じ地理的エリアをカバーするか、または地理的カバレッジという点で少なくとも部分的に重なり合ってもよい。BS 30は、TRP 12の1つの実装形態として理解されてもよく、セル32は、1つまたは複数のカバレッジエリア14の例示の実現形態として理解されてもよい。一般に、BS 30による少なくともいくつかの送信は、何らかの種類のセルまたはBSの識別を含む。
【0028】
図4は、TRP 12および1つまたは複数のそれぞれのカバレッジエリア14を実現するための別の方策を示している。ここで、デジタルユニット(DU)34は、複数のリモートラジオユニット(RRU)36とインターフェース接続し、各RRUは1つまたは複数のセル32を提供する。DU 34とRRU 36との間のインターフェースは、たとえば、共通公衆無線インターフェース(CPRI)である。
【0029】
図5は、TRP 12および1つまたは複数のそれぞれのカバレッジエリアを実現するためのさらに別の方策を示している。ここで、TRP 12は、独立型BS 30または分散型DU/RRU構成であってもよく、DLおよび/またはULにおけるビームフォーミングを介してセル32を提供する。特に、TRP 12は、ビーム38を使用して無線カバレッジを提供し、各ビーム38は、特定の方向(水平および/または垂直角度)と形状とを有し、そのビーム方向に沿って無線カバレッジを提供する。TRP 12は、何らかの繰返しサイクルにしたがって、複数のビーム38を一度に送信してもよく、または1つのビームもしくはいくつかの選択ビームを送信する、掃引もしくは他のパターンを使用してもよい。
【0030】
最後に、
図6は、1つのセル32が複数のTRP 12を包含し、個々のTRPのそれぞれのカバレッジエリア14がすべて同じセル32の一部である、一例の構成を示している。かかる構成は、たとえば、分散型アンテナシステム、または
図4のDU/RRU構成など、他の何らかの構成を使用して実現されてもよい。
【0031】
図2~
図6から認識される1つのポイントは、セル32とTRP 12との間に一対一の関係があってもよいという点、または
図6に見られるものなど、一対多の関係があってもよいという点である。そのため、TRP 12は、関心のネットワーク領域内に固有の識別情報を有する場合、TRPの識別情報を提供することによって識別されてもよい。あるいは、TRPは、関連付けに用いられるビーム、セル、またはセクタ識別にしたがって、少なくとも間接的に識別されてもよい。
【0032】
図7は、より大きい地理的エリア42内に包含される地理的エリア40を含む、地理的エリアの一例の構成を示している。1つまたは複数の実施形態では、地理的エリア40は異なるセクタまたはディビジョン44を有してもよい。通信ネットワーク10は、地理的エリア40および42にわたる通信サービスカバレッジを提供する。たとえば、地理的エリア42は、セル32のセット全体、またはより一般的にはカバレッジエリア14に対応してもよく、地理的エリア40は、上記セル32またはカバレッジエリア14の特定のサブセットに対応してもよい。そのため、より大きい地理的エリア42と関連付けられたTRP 12のセット全体または集合、およびより小さい地理的エリア40と関連付けられたTRP 12のサブセットがあってもよい。
【0033】
一例として、地理的エリア40は、工場または倉庫などの工場地域を表し、地理的エリア40内にある無線デバイス20に対する測位の考慮事項は、地理的エリア40外にある無線デバイス20に対する測位の考慮事項とは異なってもよい。図面は、地理的エリア40内で動作している無線デバイス20-1、および地理的エリア40外で動作している無線デバイス20-2を示している。当然ながら、たとえば、いくつかの知られているまたは推定可能な経路もしくは軌道にしたがって、地理的エリア40の内部および外部の両方に多くの無線デバイス20があってもよく、1つのセクタ44から別のセクタ44へ移動している地理的エリア40内に無線デバイス20があってもよい。
【0034】
例として、5つのセクタ44-1~44-5が示されている。一例では、1つまたは複数の無線デバイス14は、移動ロボットもしくは自律誘導車両(AGV)などの他の移動プラットフォームを備えるか、または移動ロボットもしくは移動プラットフォームの上/中に含まれ、「環境」と呼ばれることもある地理的エリア40内で移動する。限定例ではないが、本明細書で提案される1つまたは複数の有利な解決策によって、地理的エリア40全体および/または地理的エリア42全体に対する(測位)支援データの一般ブロードキャストが可能になり、UE特異的な「デルタ」または「漸増」シグナリングを使用して、遅延測位動作/イベントに特有の設定情報が伝達される。かかる情報は、たとえば、遅延測位手順における来る測位測定に対して許可または優先または除外された、TRP 12の指示を含む。
【0035】
結果として、ネットワーク10は、測位イベントに対して許可、優先、または除外された特定のTRP 12を示すデルタシグナリングを伝送することによって、来る測位イベントで使用される、効率的なシグナリングのメカニズム、ならびに特定の測位測定値および/または特定の測位方法を改善もしくは調整する能力を備える。指示は、問題のエリアに対してブロードキャストされる支援データのより大きいセットを指す、インデックスまたはポインタまたは他の指示を使用することによって、TRP 12を識別してもよく、TRP 12を識別することは、許可、優先、または除外されたセル、セクタ、ビームなどを識別することを含んでもよい。
【0036】
図8は、
図2に導入された通信ネットワーク10の例示的な実施形態を示している。ネットワーク10の無線アクセスネットワーク(RAN)46は、gNB 50ー1(5G基地局)と、ng-eNB 50-2(5GコアネットワークまたはCNに結合されたE-UTRAN基地局)とを含む。ここでは、CN 48の説明を単純化し、選択されたエンティティを例示している。図面に示されるように、CN 48は、アプリケーション管理機能(AMF)52と、エボルブドサービングモバイルロケーションセンタ(EMC)56および/またはSUPLロケーションプラットフォーム(SLP)58と結合されてもよい、ロケーション管理機能(LMF)54とを含む。
【0037】
図示されるエンティティ間のインターフェース/相互接続は、5Gネットワークの3GPP命名法に準拠している。ネットワーク10の他の実施形態は、同様または等価のエンティティを有してもよいが、異なる命名法および/またはインターフェースを使用してもよい。また、gNB 50-1およびeNB 50-1はそれぞれ、1つまたは複数のTRP 12として提供または動作してもよく、あるいは少なくとも測位に関連して、gNBもしくはeNBの一方または両方が、たとえば、測位測定のために1つもしくは複数のPRSまたは他の参照信号を送信する、TPとしてのみ動作してもよい。
図3に示されるBS 30に関して、gNB 50-1およびeNB 50-2は、特定のタイプのBS 30の具体例として理解されてもよい。
【0038】
図9は、LMF 54、BS 50(たとえば、BS 50-1もしくは50-2のどちらか)、およびUE 20の例示的な実施形態を示している。
【0039】
例示のLMF 54は、送信機回路62および受信機回路64を含む、通信インターフェース回路60を含む。通信インターフェース回路60は、たとえば、有線または無線の信号送信および信号受信のための物理レイヤ回路を備える。一例では、通信インターフェース回路60は、ネットワーク通信インターフェース、たとえば、イーサネットまたは別のデータ/シグナリングインターフェースを備える。通信インターフェース回路60は、LMF 54を、AMF 52、EMC 56、SLP 58、および/またはBS 50など、1つまたは複数の他のネットワークノードに通信結合するように設定される。LMF 54は、たとえばAMF 52を介して、それぞれのBS 50と通信するためにかかる回路を使用してもよいが、LMF 54はまた、エンドツーエンド接続全体の仲介ノードとしてAMF 52/BS 50を使用して、無線デバイス20と通信するためにかかる回路を使用してもよい。
【0040】
LMF 54はさらに、たとえば、1つもしくは複数のコンピュータプログラム(CP)70および/または1つもしくは複数のタイプの設定データ(DATA)72を格納する、ストレージ68を含むかまたはストレージ68と関連付けられてもよい、処理回路66を含む。ストレージ68は、1つもしくは複数のタイプのメモリ回路またはデバイスまたはストレージデバイスなど、1つもしくは複数のタイプのコンピュータ可読媒体を備え、非限定例としては、SRAM、DRAM、FLASH、EEPROM、固体ディスク(SSD)、電磁ディスクなどが挙げられる。しかしながら、実現されると、LMF 54の1つまたは複数の実施形態では、ストレージ68は、1つもしくは複数のマイクロプロセッサまたは他のデジタルプロセッサによって実行されると、処理回路66を形成する、コンピュータプログラム命令の非一時的ストレージを提供する。
【0041】
つまり、処理回路66は、ストレージ68に1つまたは複数のCP 70として格納されたコンピュータプログラム命令の実行に基づいて、LMF 54に関して本明細書に記載する動作を実施するように特別に適合された、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラなどを備えてもよい。より広範には、処理回路66は、固定もしくは専用回路、またはプログラムにしたがって設定された回路、または固定回路およびプログラムにしたがって設定された回路の混合を備える。
【0042】
処理回路66は、通信インターフェース回路60と動作可能に関係付けられる。この点に関して、「動作可能に関係付けられる」とは、処理回路66が通信インターフェース回路を介して、メッセージまたは他のシグナリングを送信および受信するように動作することを意味する。そのため、処理回路66が情報を受信することまたは情報を伝送することを指す場合、かかる受信または伝送は、処理回路66が通信インターフェース回路60と対話することを伴ってもよいものと理解されてもよい。
【0043】
例示のBS 50は、送信機回路82-1および受信機回路84-1を含む通信インターフェース回路80を含む。送信機回路82-1および受信機回路84-1は、たとえば、有線または無線の信号送信および信号受信のための物理レイヤ回路を備える。一例では、送信機回路82-1および受信機回路84-1は、ネットワーク通信インターフェース、たとえば、他のBS 50などの1つまたは複数の他のネットワークノードと通信する、ならびに/あるいはAMF 52および/またはLMF 54など、CN 48の1つまたは複数のノードと通信する、イーサネットまたは別のデータ/シグナリングインターフェースを備える。
【0044】
通信インターフェース回路80はさらに、アンテナインターフェース回路86を介して1つまたは複数の送信/受信アンテナ88に結合してもよい、送信機回路82-2および受信機回路84-2を含む。送信/受信アンテナ88は、送信および/または受信ビームフォーミングのための、アンテナアレイまたはマルチエレメントアンテナシステムを含んでもよい。送信機回路82-2および受信機回路84-2は、たとえば、無線周波数回路と、DL信号を無線デバイス20に送信し、UL信号を無線デバイス20から受信するため、5G NR エアインターフェースおよび/または他のタイプのエアインターフェースを提供するように構成された、関連する中間および/またはベースバンド回路とを含む。
【0045】
BS 50はさらに、たとえば、1つもしくは複数のコンピュータプログラム(CP)94および/または1つもしくは複数のタイプの設定データ(DATA)96を格納する、ストレージ92を含むかまたはストレージ92と関連付けられてもよい、処理回路90を含む。ストレージ92は、1つもしくは複数のタイプのメモリ回路またはデバイスまたはストレージデバイスなど、1つもしくは複数のタイプのコンピュータ可読媒体を備え、非限定例としては、SRAM、DRAM、FLASH、EEPROM、固体ディスク(SSD)、電磁ディスクなどが挙げられる。しかしながら、実現されると、BS 50の1つまたは複数の実施形態では、ストレージ92は、1つもしくは複数のマイクロプロセッサまたは他のデジタルプロセッサによって実行されると、処理回路90を形成する、コンピュータプログラム命令の非一時的ストレージを提供する。
【0046】
つまり、処理回路90は、ストレージ92に1つまたは複数のCP 94として格納されたコンピュータプログラム命令の実行に基づいて、BS 50に関して本明細書に記載する動作を実施するように特別に適合された、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラなどを備えてもよい。より広範には、処理回路90は、固定もしくは専用回路、またはプログラムにしたがって設定された回路、または固定回路およびプログラムにしたがって設定された回路の混合を備える。処理回路90は、たとえば、ネットワーク10の1つまたは複数の他のノードに対するシグナリングの伝送および受信のため、ならびに/あるいは無線デバイス20に対するシグナリングの伝送および受信に関して、通信インターフェース回路80と動作可能に関連付けられる。
【0047】
例示の無線デバイス20(図面ではUEと示される)は、アンテナインターフェース回路106を介して1つまたは複数の送信/受信アンテナ108に結合してもよい、送信機回路102および受信機回路104を含む、通信インターフェース回路100を含む。送信/受信アンテナ108は、送信および/または受信ビームフォーミングのための、アンテナアレイまたはマルチエレメントアンテナシステムを含んでもよい。送信機回路102および受信機回路104は、たとえば、無線周波数回路と、DL信号を受信し、UL信号を送信するため、5G NRエアインターフェースおよび/または他のタイプのエアインターフェース上で送信および受信するように設定された、関連する中間および/またはベースバンド回路とを含む。
【0048】
無線デバイス20はさらに、たとえば、1つもしくは複数のコンピュータプログラム(CP)114および/または1つもしくは複数のタイプの設定データ(DATA)116を格納する、ストレージ112を含むかまたはストレージ112と関連付けられてもよい、処理回路110を含む。ストレージ112は、1つもしくは複数のタイプのメモリ回路またはデバイスまたはストレージデバイスなど、1つもしくは複数のタイプのコンピュータ可読媒体を備え、非限定例としては、SRAM、DRAM、FLASH、EEPROM、固体ディスク(SSD)、電磁ディスクなどが挙げられる。しかしながら、実現されると、無線デバイス20の1つまたは複数の実施形態では、ストレージ112は、1つもしくは複数のマイクロプロセッサまたは他のデジタルプロセッサによって実行されると、処理回路110を形成する、コンピュータプログラム命令の非一時的ストレージを提供する。
【0049】
つまり、処理回路110は、ストレージ112に1つまたは複数のCP 114として格納されたコンピュータプログラム命令の実行に基づいて、無線デバイス20に関して本明細書に記載する動作を実施するように特別に適合された、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラなどを備えてもよい。より広範には、処理回路110は、固定もしくは専用回路、またはプログラムにしたがって設定された回路、または固定回路およびプログラムにしたがって設定された回路の混合を備える。処理回路110は、たとえば、ネットワーク10に対する、たとえばネットワーク10のTRP 12に対する、シグナリングの伝送および受信のため、通信インターフェース回路100と動作可能に関連付けられる。
【0050】
図10は、LMFによって実施される方法1000を示しており、たとえば、
図9のLMF 54は、方法1000の動作を実施するように設定されてもよい。方法1000は、LMFが、周期的ロケーション報告を受信すること(ブロック1002)と、次の周期的ロケーション報告を生成するのに使用される漸増支援データを伝送すること(ブロック1004)とを含む。
【0051】
より詳細な例として、LMFは、「遅延」測位の形態としての周期的測位のために無線デバイス20を設定しており、つまり、無線デバイス20は、測位をサポートして、測位を周期的に実施するかまたは測定を周期的に実施する。無線デバイス20は、ネットワーク10の1つまたは複数のセル32におけるブロードキャスティングを介して、LMF 54によって無線デバイス20に提供されていてもよいなど、無線デバイス20が動作している地理的エリア/セクタをカバーする「全地球」または一般測位支援データを有する。
【0052】
しかしながら、有利には、LMF 54は、イベントのいずれか1つに先立つ、伝送効率が良い、無線デバイス20へのデルタまたは漸増シグナリングに基づいて、周期的測位イベントのいずれかにおいて無線デバイス20によって行われる、特定の測位方法および/または特定の測位測定を調整もしくは制御することができる。たとえば、LMF 54は、無線デバイス20のロケーションを取得、判定、もしくは別の形で推定するか、または受信条件を推定するか、または測位要件を判定するか、または周期的測位イベントの次の1つと関連付けられた他の詳細を判定し、次の測位イベントのために許可された、優先された、または次の測位イベントから除外されたTRP 12を示す、漸増情報を無線デバイス20に伝送してもよい。
【0053】
この能力によって、LMF 54が、たとえば、産業環境または他の環境のどこで、次の測位イベントが起こるか、または少なくとも次のイベントが起こると予期されるかを説明することが可能になる。より詳細には、この能力によって、LMF 54が、測位イベントに関与するかまたは関与が禁止される、特定のTRP 12を最適化するかまたは別の形で調整することが可能になる。
【0054】
図11は、LMFの別の実施形態を示しており、LMFは、受信モジュール1102、伝送モジュール1104、および判定モジュール1106を含む、処理ユニットまたはモジュール1100のセットを備える。受信モジュール1102は、たとえば、周期的ロケーション報告を無線デバイス20から受信するように設定され、伝送モジュール1104は、たとえば、周期的ロケーション報告のうち来る報告または次の報告に対して測位動作を調整するためのデルタまたは漸増シグナリングを送信するように設定され、判定モジュール1106は、たとえば、漸増情報を判定するように設定される。モジュール1100は、例示的な実施形態では、LMFの1つもしくは複数のマイクロプロセッサまたは他のデジタル処理回路による、コンピュータプログラム命令の実行に基づいて実現される。
【0055】
図12は、
図9の無線デバイス20などの無線デバイスによる、動作の方法1200の一実施形態を示している。方法1200は、周期的ロケーション報告を伝送すること(ブロック1202)と、次の周期的ロケーション報告を生成するのに使用する漸増支援データ(デルタシグナリング)を受信することとを含む。ここで、「次の」は、規定された周期性にしたがって直後に来る報告であってもよく、またはさらに後の周期的報告であってもよく、または次に来る周期的ロケーション報告のバッチもしくはサブセットであってもよい。各ロケーション報告は、使用中の測位方法にしたがって、測位測定値および/または判定された測位情報を含んでもよい。
【0056】
例示的な実施形態では、漸増支援データは、次の周期的ロケーション報告で無線デバイス20による考慮によって許可、優先、または除外された、無線通信ネットワークの、たとえばネットワーク10の特定のTRP 12を示す。示されるように、無線デバイスは、ブロードキャスティングを介して受信された一般測位支援データを有してもよく、ユニキャスティングを介して漸増支援データを受信してもよい。一般測位支援データは、潜在的に広範な地理的エリアに対するすべてのTRP 12を識別してもよいが、漸増支援データは、次の周期的ロケーション報告をサポートして測定を実施する際の無線デバイス20の位置に関連する。上記ロケーションは、漸増支援データの生成に関して、LMFによって分かっているかまたはLMFに基づいてもよい。
【0057】
図13は、無線デバイスの別の実施形態を示しており、無線デバイスは、伝送モジュール1302、受信モジュール1304、および生成モジュール1306を含む、処理ユニットまたはモジュール1300のセットを備える。伝送モジュール1302は、たとえば、周期的ロケーション報告を伝送するように設定され、受信モジュール1304は、たとえば、一般支援データおよび漸増支援データ(周期的ロケーション報告のうち来る報告もしくは次の報告に対して測位動作を調整するためのデルタまたは漸増シグナリング)を受信するように設定され、生成モジュール1306は、たとえば、漸増情報を使用して測位測定値を生成または測位情報を判定するように設定される。モジュール1300は、例示的な実施形態では、無線デバイスの1つもしくは複数のマイクロプロセッサまたは他のデジタル処理回路による、コンピュータプログラム命令の実行に基づいて実現される。
【0058】
本明細書の実施形態はまた、対応する装置を含む。本明細書の実施形態は、たとえば、無線デバイスに関して上述した実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施するように設定された、無線デバイスを含む。
【0059】
実施形態はまた、処理回路と電力供給回路とを備える無線デバイスを含む。処理回路は、無線デバイスに関して上述した実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施するように設定される。電力供給回路は、無線デバイスに電力を供給するように設定される。
【0060】
実施形態はさらに、処理回路を備える無線デバイスを含む。処理回路は、無線デバイスに関して上述した実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施するように設定される。いくつかの実施形態では、無線デバイスはさらに、通信回路を備える。
【0061】
実施形態はさらに、処理回路とメモリとを備える無線デバイスを含む。メモリは、処理回路によって実行可能な命令を含み、それにより、無線デバイスは、無線デバイスに関して上述した実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施するように設定される。
【0062】
実施形態はさらに、ユーザ機器(UE)を含む。UEは、無線信号を伝送し、受信するように設定されたアンテナを備える。UEはまた、アンテナおよび処理回路に接続され、アンテナと処理回路との間で通信される信号を調整するように設定された、無線フロントエンド回路を備える。処理回路は、無線デバイスに関して上述した実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施するように設定される。いくつかの実施形態では、UEはまた、処理回路に接続され、UEへの情報の入力が処理回路によって処理されることを可能にするように設定された、入力インターフェースを備える。UEは、処理回路に接続され、処理回路によって処理されているUEからの情報を出力するように設定された、出力インターフェースを備えてもよい。UEはまた、処理回路に接続され、UEに電力を供給するように設定された、バッテリーを備えてもよい。
【0063】
本明細書の実施形態はまた、無線ネットワークノードに関して上述した実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施するように設定された、無線ネットワークノードを含む。
【0064】
実施形態はまた、処理回路と電力供給回路とを備える無線ネットワークノードを含む。処理回路は、無線ネットワークノードに関して上述した実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施するように設定される。電力供給回路は、無線ネットワークノードに電力を供給するように設定される。
【0065】
実施形態はさらに、処理回路を備える無線ネットワークノードを含む。処理回路は、無線ネットワークノードに関して上述した実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施するように設定される。いくつかの実施形態では、無線ネットワークノードはさらに、通信回路を備える。
【0066】
実施形態はさらに、処理回路とメモリとを備える無線ネットワークノードを含む。メモリは、処理回路によって実行可能な命令を含み、それにより、無線ネットワークノードは、無線ネットワークノードに関して上述した実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施するように設定される。
【0067】
より詳細には、上述の装置は、任意の機能的手段、モジュール、ユニット、または回路を実装することによって、本明細書の方法および他の任意の処理を実施してもよい。一実施形態では、たとえば、装置は、方法の図に示されるステップを実施するように設定されたそれぞれの回路または回路を備える。回路または回路は、これに関して、特定の機能的処理を実施する専用の回路および/またはメモリと併用される1つもしくは複数のマイクロプロセッサを備えてもよい。たとえば、回路は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含んでもよい他のデジタルハードウェアを含んでもよい。処理回路は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含んでもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように設定されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書に記載する技法のうち1つまたは複数を実施するための命令を含んでもよい。メモリを採用する実施形態では、メモリは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると本明細書に記載する技法を実施する、プログラムコードを格納する。
【0068】
図14は、たとえば、1つまたは複数の実施形態にしたがって実現されるような無線デバイス1400を示している。図示されるように、無線デバイス1400は、処理回路1410と通信回路1420とを含む。通信回路1420(たとえば、無線回路)は、たとえば任意の通信技術を介して、情報を1つまたは複数の他のノードに送信し、ならびに/あるいは1つまたは複数の他のノードから受信するように設定される。かかる通信は、無線デバイス1400の内部または外部のいずれかにある1つもしくは複数のアンテナを介して行われてもよい。処理回路1410は、メモリ1430に格納された命令を実行することなどによって、上述の処理を実施するように設定される。処理回路1410は、これに関して、特定の機能的手段、ユニット、またはモジュールを実現してもよい。
【0069】
図15は、1つまたは複数の実施形態にしたがって実現されるようなネットワークノード1500を示している。図示されるように、ネットワークノード1500は、処理回路1510と通信回路1520とを含む。通信回路1520は、たとえば任意の通信技術を介して、情報を1つまたは複数の他のノードに送信し、ならびに/あるいは1つまたは複数の他のノードから受信するように設定される。処理回路1510は、メモリ1530に格納された命令を実行することなどによって、上述の処理を実施するように設定される。処理回路1510は、これに関して、特定の機能的手段、ユニット、またはモジュールを実現してもよい。
【0070】
当業者であれば、本明細書の実施形態はさらに、対応するコンピュータプログラムを含むことを認識するであろう。
【0071】
コンピュータプログラムは、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、装置に上述のそれぞれの処理のいずれかを実施させる命令を含む。コンピュータプログラムは、これに関して、上述の手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールを含んでもよい。
【0072】
実施形態はさらに、かかるコンピュータプログラムを含むキャリアを含む。このキャリアは、電子信号、光学信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうち1つを含んでもよい。
【0073】
これに関して、本明細書の実施形態はまた、非一時的コンピュータ可読(記憶または記録)媒体に格納され、装置のプロセッサによって実行されると、装置に上述のように実施させる命令を含む、コンピュータプログラム製品を含む。
【0074】
実施形態はさらに、コンピュータプログラム製品がコンピューティングデバイスによって実行されると、本明細書の実施形態のいずれかのステップを実施するためのプログラムコード部分を含む、コンピュータプログラム製品を含む。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記録媒体に格納されてもよい。
【0075】
以下、追加の実施形態について記載する。これらの実施形態のうち少なくともいくつかは、説明目的で、特定の文脈および/または無線ネットワークタイプにおいて適用可能であるものとして記載されることがあるが、実施形態は、明示的に記載されない他の文脈および/または無線ネットワークタイプにおいて同様に適用可能である。
【0076】
図16は、遅延測位測定のための例示のシグナリングフローを示している。図示されるステップ100~104、特にステップ103および104は、いくつかの実施形態では、ループ状に構築することができる。
【0077】
ステップ100で、LMFは、遅延測位手順のサポートを提供する要求も含む、UE能力を要求する。
【0078】
ステップ101で、UEは、遅延測位手順のサポートも含む能力を提供する。
【0079】
ステップ102で、LMFは、地理的エリアに制限されたすべてのセルに対して、たとえば、境界エリアも含んでもよい工場設備(外部工場設備および内部工場設備)に対してADを提供する。
【0080】
加えて、ステップ102はまた、セルブロードキャストを介して支援データを提供するgNBを示す
図17に示される、シグナリングに基づいてもよい。
【0081】
図16に戻ると、ステップ103で、UEは測定を実施し、測定報告をLMFに提供する。
【0082】
ステップ104で、LMFは、(UEからの測位周期的報告に同期させた、即ち測位周期的報告の直前の)継続的周期性で、任意のデルタシグナリングに、優先リスト/認証リスト/禁止リスト(たとえば、許可(包含)/除外セルリスト、TRPリスト、測位方法、測位周波数レイヤリスト)を提供する。
【0083】
ステップ104に対する1つの動機付けは、すべてのセル/TRPの格納された設定から、次の周期的報告に対する測定に関してUEがどれを優先すべきかを示す、UE特異的な優先(スモールもしくはコンパクト)シグナリング/指示を提供することである。事実上、提供されるコンパクトなデルタシグナリングによって、UEが、ブロードキャスティングを介して提供される支援データのより大きい情報セットをフィルタリングまたは解析することが可能になる。この方策は、ロケーション測定を実施するための最良の候補をUEにおいて識別する時間を節約し、LMFにおける結果のより高速な相関を提供する。NWは、前のUE体験またはOAM設定に基づいて、セルリストを学習/識別してもよい(即ち、クラウドソーシング方法)。たとえば、工場の特定のセクションにおいて、「Z」座標を、したがって関連するであろう垂直投影を有する特定のタイプのセル/ビームのみを計算するのが必要なことがある。別の例は、工場/IIOT施設外部のセルに属するセルブロードキャストから受信したものであってもよい、測定を実施するようにUEを制限するものであろう。いくつかの例では、たとえばUEが境界エリアにあるとき、ネットワーク(NW)は、かかる外部セルを測定するUEを優先してもよい。ここで、優先とは、UEが測定を実施する包含または許可セルリストのトップリストにセルを含める/置くことを示唆する。
【0084】
ステップ104は、セルリストに限定されなくてもよく、測位方法の変更または追加の測定の要求も関与してもよい。たとえば、工場の特定のセクションにおいて、TRP間が良好に同期しており、その場合、DL-TDOAベースの方法のみが適切なことがある。しかしながら、特定のセクションでは、良好に同期していない場合、マルチRTT測位手順などの他の測位方法が必要なことがあり、そのため、NWは、TDOA測定以外のUE Rx-Tx測定を提供するようにUEに要求してもよい。測位手順のかかる変更はまた、デルタシグナリングの一部として示される場合がある。
【0085】
ネットワークノード1(即ち、LMF)の視点から、提案される実施形態の基本ステップは次の通りである。
・ステップ100。許可セル/除外セルのリストを有するエリアに関する情報(追跡エリアコードなどのエリアID、測位のためのTRP)を格納する。
・ステップ110。標的デバイスの測位要求および測位能力をAMFから受信する。
・ステップ120。
・標的デバイス能力に基づいて適切な測位方法を選択する。
・ステップ130。地理的エリアにおいて適用可能なすべての支援データ(たとえば、すべてのセル/TRPのDL-PRS設定)を伝送する。
・ステップ140。
○LCSシグナリング要求を、遅延MT-LRイベント検出/報告の許可/制限エリアとともにUEに伝送する。
○NRPPa測位メッセージを、MT-LR、MO-LR、遅延測位設定が有効である許可セルのリスト、ならびに測位設定をネットワークノード2に使用すべきでない除外セルのリストとともに伝送する。あるいは、
○LPP測位測定値/設定メッセージを、測定/設定が適用される許可/却下セル/TRPのリストとともに伝送する。
○測位手順を変更する。許可または制限された測位方法の通知は、UEベースの方法に基づいてUEが測位を実施する場合に有益なこともある。したがって、NWが提案/提供してもよい、推奨される測位方法を識別することができる。NWは、IIOT工場環境の3Dマップ情報に基づいて情報を有する。したがって、TRPの配備によって、LOS/NLOS確率を識別することができ、また同期エラー情報を有してもよい。
・ステップ150。イベント報告をUEから受信する。
【0086】
ステップ140および150は、測位の周期性が完結するまで連続的に繰り返される。
【0087】
上記ステップ140または
図16からのステップ104の実現は、LCSシグナリングを介して、またはNRPPa(RRCもこの手順の一部として使用される)、またはLPPシグナリングを介して実現することができる。
【0088】
ネットワークノード2(即ち、gNB)の視点から、1つの提案される実施形態の基本ステップ。
・ステップ200。NRPPa測位メッセージを、測位のための許可セル/除外セルのリストとともに受信する。
・ステップ210。UEが、許可セルの1つにおいて、RRC接続またはRRC不活性状態である場合、指示されたNRPPa要求メッセージの通りにUE関連測定/設定を実施する。
【0089】
許可セルまたは有効セルまたは優先セルまたは禁止セルのリストはまた、無線ネットワークエリア(RNA)、追跡エリアコード、システム情報エリアID(3GPP TS 38.331に関連)などの特定のエリアコードによって指定することができる。
【0090】
LCSベースのシグナリングおよび手順
図18は、3GPP TS 23.273において規定されているようなMT-LR手順の詳細なシグナリングチャートを、関連ステップの簡単な説明とともに示している。新しい手続き変更がステップ16および23に見出される。考察はステップ15で始まる。下記のステップの説明における特定の条項に対する参照は、別段の指示がない限り、3GPP TS 23.273の条項に対する参照である。
【0091】
図18のステップ15で、LMFは、条項6.11.1、6.11.2、および6.11.3に記載されているような、ならびに条項6.1.1のステップ8に関して記載されているような、測位手順の1つまたは複数を実施する。このステップの間、LMFは、UE測位能力を要求し取得してもよい。LMFはまた、UEロケーションを取得してもよい。
【0092】
ステップ16で、LMFは、サービングAMFを介して、補足サービスであるLCS周期的トリガ起動要求(Periodic-Triggered Invoke Request)をUEに伝送する。LCS周期的トリガロケーション起動は、ステップ14でAMFから受信したロケーション要求情報を伝達する。起動は、報告された各ロケーションイベント(たとえば、ステップ14で得られたUEの測位能力および許可されたアクセスタイプに基づく)、あるいは要求または許可または禁止または優先された、セルリスト、TRPリスト、測位周波数レイヤリスト、測位方法リスト、またはロケーション推定値に対して、ステップ24における特定の許可または要求されたロケーション測定値(もしくはロケーション推定値)を示す、埋込み測位メッセージを含んでもよい。
【0093】
注:
図16からのステップ102および/または104は、このステップで実現することができる。つまり、許可もしくは禁止セルリスト、TRPリスト、測位方法、または支援データを含むことによる。
【0094】
ステップ17で、UEは確認応答をLMFに返す。
【0095】
ステップ22で、UEは、ステップ16で要求されたトリガまたは周期的イベントの発生をモニタリングする。トリガまたは周期的イベントが検出されると、UEはステップ23に進む。
【0096】
ステップ23で、UEは、ステップ16で要求または許可または禁止または優先された、任意のロケーション測定値、セルリスト、TRPリスト、測位周波数レイヤリスト、測位方法リスト、またはロケーション推定値を取得する。
【0097】
ステップ24で、UEは、AMFとのシグナリング接続を確立するために、CM-IDLE状態の場合、3GPP TS 23.502[19]の条項4.2.3.2において規定されているようなUEトリガサービス要求を実施する。
【0098】
ステップ25で、UEはイベント報告メッセージをLMFに伝送する。イベント報告は、ステップ23で取得された任意のロケーション測定値またはロケーション推定値を含む、埋込み測位メッセージを含んでもよい。
【0099】
ステップ26で、LMFは、イベント報告に対する確認応答をUEに返す。
【0100】
ステップ27で、ロケーション推定値がイベント報告に必要とされる場合、LMFは1つまたは複数の測位手順を実施してもよい。
【0101】
注:
図16からのステップ102および/または104は、このステップで実現することができる。これは、3GPP TS 23.273には現在記載されていない。さらに、3GPP TS 23.273は、
図16からの104ごとの任意の規則がステップ23の次のインスタンスで適用されるかを規定していない。
【0102】
LCSシグナリング:
LCS ASNシグナリングは、以下にしたがって、たとえば、フィールドperiodicLocationおよびreportingareaListに対して新しい部分が見出された場合、3GPP仕様で実現されてもよい。
【0103】
遅延MT-LR測位に対する許可エリア、除外エリアを提供する:
一実施形態は、ネットワークノード1 LMFによって実行される方法を含み、方法は以下を含む。
-100。エリアに対する情報を、MT-LR測位に対する許可セル/除外セルのリストとともに格納する。このステップは、OAM事前設定によって実施されると仮定される。
○101。一実施形態では、許可または除外エリアをTRPのリストに関して規定することができる。
-110。標的デバイスの測位要求および測位能力をAMFから受信する。
○111。LMFは、許可セルのリストまたは許可TRPのリストに対して有効となる特定の設定を有する測位方法を選択する。
○112。あるいは、LMFは、この測位方法または設定を、TS 37.355において規定されているような特定のsystemInfoAreaIDにリンクさせることができる。LMFは次に、セル(たとえば、所与のPRS設定を含む)によって他のネットワークノードにブロードキャストされるべき測位支援データ(AD)をシグナリングしていることができる。ADは、1つのセルによって複数のTRPにブロードキャストされてもよい。LMFは次に、すべてのブロードキャストコンテンツをモニタリング/使用するのではなく、特定のセルもしくはTRP IDにおける設定にしたがい測定を実施するか、またはこれらの測定を除外するのみであることをUEに通知する。
○113。一実施形態では、LMFは、1つはセル/TRPのリスト、たとえば「List1」と呼ばれるに対して有効であり、もう1つはセル/TRPの別のリスト「List2」に対して有効である、異なる測位方法を選択することができる。
ーステップ120。LCSシグナリング要求を、ステップ111、112、または113に記載されるように、遅延MT-LR手順に対する許可/制限エリアとともにUEに伝送する。
あるいは、
-130。NRPPa測位メッセージを、MT-LR測位設定が有効である許可セル/TRP IDのリスト、ならびにネットワークノード2によってUEに対して測位設定を使用すべきでない除外セルのリストとともに伝送する。
○131。一実施形態では、この情報は、新しいエリア制限情報エレメント(IE)によって拡張された、既存のUE関連NRPPaメッセージで伝送することができる。
-E-CID MEASUREMENT INITIATION REQUEST
-POSITIONING INFORMATION REQUEST
-POSITIONING ACTIVATION REQUEST
○132。別の実施形態では、セルのこれらのリストを、新しいNRPPaメッセージでシグナリングすることができる(6.3の詳細な構造例を参照)。
○133。別の実施形態では、LMFは、このMT-LR設定がいつまで有効であるべきか、またはある特定の測位特性をいつまで使用するか(たとえば、時間「T」には半周期的SRSを使用し、次に周期的SRSに切り換えるなど)を、ネットワークノード2 gNBに通知するタイマーを追加することができる。
あるいは、
-140。LPP測位メッセージを、MT-LR測位設定が有効である許可セル/TRP IDのリスト、ならびにネットワークノード2によってUEに対して測位設定を使用すべきでない除外セルのリストとともに伝送する。
○141。一実施形態では、この情報を、既存のまたは新しいLPPメッセージで伝送することができる。
○142。133の場合と同じく、タイマーをLPPメッセージに追加することができる。
【0104】
本明細書の一実施形態は、ネットワークノード2 gNBによって実行される方法を含み、方法は以下を含む。
-ステップ200。受信するNRPPa測位メッセージを、UEが考慮する測位のための許可セル/除外セルのリストとともに受信する。
○201。分割されたgNBアーキテクチャの場合、gNB-CUは、適切なF1APメッセージ(既存のF1メッセージ、または130で言及したような新しい手順)を通じて、MT-LR測位に対する許可セル/除外セルのリストをgNB-DUに伝送する。
-ステップ210。測位測定/設定を実施する。
○202。一実施形態では、メッセージが許可セルのリストを含む場合、gNBは、TRPがそれらの指示されたセルでのみ特定の測位測定を実施できるようにするものとする。
○203。メッセージが除外セルのリストを含む場合、gNBは、それらのセルに位置するUEに対する測位設定を無視し、当該エリアで測位手順を行わないものとする。
【0105】
本明細書の一実施形態は、UEによって実行される方法を含み、方法は以下を含む。
-ステップ300。LCSシグナリングを介して、遅延MT-LRイベント手順を許可エリアで開始する、ならびに/あるいは制限エリアでは開始しないという要求をLMFから受信する。
-ステップ310。LPP確認応答をLCSメッセージとともにLMFに伝送する。
【0106】
NRPPaインメッセージシグナリング例:
以下、LMFからgNBへの認証TRP/禁止TRPのリストを含む、既存のNRPPa「POSITIONING INFORMATION REQUEST」メッセージの拡張の非現定例について、手順および表の両方の形式で記載する。これは、上述のステップ131におけるメッセージに対応している。
【0107】
図19は、成功する動作のための測位情報交換手順を示している。
NG-RANノードに向かうLMFの方向でシグナリングする、情報エレメントを表2に記載する。
【0108】
NRPPaシグナリング:
以下、LMFからgNBへの認証TRP/禁止TRPのリストを含む、新しいNRPPa「POSITIONING AREA CONTROL」メッセージの非現定例について、手順形式および表形式の両方で記載する。これは、ステップ132におけるメッセージに対応する。
【0109】
【0110】
POSITIONING AREA CONTROLメッセージは、表3に示されるように規定されてもよい。このメッセージは、LMFから伝送されて、UEの遅延測位の認証および禁止エリアのNG-RANノードを通知し、したがって、方向はLMFからNG-RANノードへである。
【0111】
F1APシグナリング:
以下は、実施形態201に対応する、新しいF1APシグナリングの手順形式および表形式の非現定例である。F1AP測位エリア制御手順の一例が
図20の下部分に示される。
【0112】
F1AP POSITIONING AREA CONTROLメッセージは、gNB-CUから伝送されて、gNB-DUに、UEに対する遅延測位の認証および禁止エリアを通知する。したがって、方向はgNB-CUからgNBーDUへである。表4は、このメッセージの例示の実現の詳細を示している。
【0113】
LPPシグナリング:
図21は、LPPロケーション情報転送手順の一例を示している。
以下は、3GPP仕様における例示の考えられる実現例による、この手順におけるメッセージの詳細である。Validarelistフィールドに関する新しい詳細が見出される。
【0114】
本明細書に記載する主題は、任意の好適な構成要素を使用して、任意の適切なタイプのシステムで実現されてもよいが、本明細書に開示する実施形態は、
図22に示される無線ネットワークの例など、無線ネットワークに関連して記載される。単純にするため、
図22の無線ネットワークは、ネットワーク2206、ネットワークノード2260および2260b、ならびに無線デバイス2210、2210b、および2210cのみを示している。実際には、無線ネットワークはさらに、無線デバイス間の通信、あるいは無線デバイスと、固定電話、サービスプロバイダ、または他の任意のネットワークノードもしくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに好適な、任意の追加の要素を含んでもよい。図示される構成要素のうち、ネットワークノード2260および無線デバイス2210は、追加の詳細とともに図示される。無線ネットワークは、通信および他のタイプのサービスを、1つまたは複数の無線デバイスに提供して、無線デバイスが、無線ネットワークによって、または無線ネットワークを介して提供されるサービスにアクセスすること、および/またはサービスを使用することを容易にしてもよい。
【0115】
無線ネットワークは、任意のタイプの通信、通信、データ、セルラ、および/もしくは無線ネットワーク、または他の類似のタイプのシステムを備え、ならびに/あるいはそれらとインターフェース接続してもよい。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格または他のタイプのあらかじめ規定された規則もしくは手順にしたがって、動作するように設定されてもよい。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、および/または他の好適な2G、3G、4G、もしくは5G規格などの通信規格、IEEE802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、Bluetooth、Z-Waveおよび/またはZigBee規格などの他の任意の適切な無線通信規格を実現してもよい。
【0116】
ネットワーク2206は、1つまたは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にする他のネットワークを備えてもよい。
【0117】
ネットワークノード2260および無線デバイス2210は、さらに詳細に後述する様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおいて無線接続を提供するなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイスの機能を提供するために協働する。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、ならびに/あるいは有線または無線どちらの接続を介するかにかかわらず、データおよび/もしくは信号の通信を容易にするかまたはその通信に関与してもよい、他の任意の構成要素またはシステムを備えてもよい。
【0118】
本明細書で使用するとき、ネットワークノードは、無線デバイスおよび/もしくは他のネットワークノードと直接もしくは間接的に通信することができる、通信するように設定された、通信するように配置された、および/または通信するように動作可能な機器、あるいは無線デバイスへの無線アクセスを可能にする、および/もしくは提供する、および/または無線ネットワークの他の機能(たとえば、管理)を実施する、無線ネットワーク内の機器を指す。ネットワークノードの例としては、非限定的に、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)、およびNR NodeB(gNB))が挙げられる。基地局は、基地局が提供するカバレッジの量(または言い換えれば、基地局の送信電力レベル)に基づいてカテゴリ分けされてもよく、それ故、フェムト基地局、ピコ基地局、ミクロ基地局、マクロ基地局とも呼ばれてもよい。基地局は、中継ノード、またはリレーを制御する中継ドナーノードであってもよい。ネットワークノードはまた、集中デジタルユニット、および/またはリモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがあるリモートラジオユニット(RRU)など、分散無線基地局の1つもしくは複数(またはすべて)の部分を含んでもよい。かかるリモートラジオユニットは、アンテナ統合無線機としてアンテナと統合されてもよいし、統合されなくてもよい。分散無線基地局の部分は、分散アンテナシステム(DAS)のノードとも呼ばれることがある。ネットワークノードの他のさらなる例としては、マルチ規格無線(MSR)BSなどのMSR機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)もしくは基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、ベーストランシーバ基地局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえば、E-SMLC)、および/またはMDTが挙げられる。別の例として、ネットワークノードは、さらに詳細に後述するような仮想ネットワークノードであってもよい。しかしながら、より一般には、ネットワークノードは、無線デバイスが無線ネットワークにアクセスできるようにする、および/もしくは無線ネットワークへのアクセスを無線デバイスに提供する、または無線ネットワークにアクセスしている無線デバイスに何らかのサービスを提供することができる、そのように設定された、そのように配置された、ならびに/あるいはそのように動作可能な、任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表してもよい。
【0119】
図22では、ネットワークノード2260は、処理回路2270、デバイス可読媒体2280、インターフェース2290、補助機器2284、電源2286、電力回路2287、およびアンテナ2262を含む。
図22の例示の無線ネットワークに示されるネットワークノード2260は、ハードウェア構成要素の示される組合せを含むデバイスを表してもよいが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せを有するネットワークノードを備えてもよい。ネットワークノードが、本明細書に開示するタスク、特徴、機能、および方法を実施するのに必要なハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組合せを備えることが理解されるべきである。さらに、ネットワークノード2260の構成要素は、より大きいボックス内に位置する単一のボックスとして、または複数のボックス内に入れ子にされた単一のボックスとして示されるが、実際には、ネットワークノードは、単一の示される構成要素を組成する複数の異なる物理構成要素を備えてもよい(たとえば、デバイス可読媒体2280は、複数の別個のハードドライブならびに複数のRAMモジュールを備えてもよい)。
【0120】
同様に、ネットワークノード2260は、各々が自身のそれぞれの構成要素を有してもよい、複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)で構成されてもよい。ネットワークノード2260が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS構成要素およびBSC構成要素)を備える特定のシナリオでは、別個の構成要素の1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有されてもよい。たとえば、単一のRNCが複数のノードBを制御してもよい。かかるシナリオでは、一意のノードBとRNCとの各ペアは、いくつかの事例では、単一の別個のネットワークノードとみなされてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノード2260は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定されてもよい。かかる実施形態では、いくつかの構成要素は複製されてもよく(たとえば、異なるRATに対して別個のデバイス可読媒体2280)、いくつかの構成要素は再使用されてもよい(たとえば、同じアンテナ2262がRATによって共有されてもよい)。ネットワークノード2260はまた、ネットワークノード2260に統合された、たとえば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth無線技術などの異なる無線技術に関する様々な例示される構成要素の複数のセットを含んでもよい。これらの無線技術は、同じもしくは異なるチップまたはチップセット、およびネットワークノード2260内の他の構成要素に統合されてもよい。
【0121】
処理回路2270は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書に記載される、任意の判定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、特定の取得動作)を実施するように設定される。処理回路2270によって実施されるこれらの動作は、処理回路2270によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報もしくは変換された情報をネットワークノードに格納された情報と比較すること、および/または取得された情報もしくは変換された情報に基づいて1つもしくは複数の動作を実施することによって、処理することと、上記処理の結果として判定を行うことと、を含んでもよい。
【0122】
処理回路2270は、単独で、またはデバイス可読媒体2280などの他のネットワークノード2260構成要素と併せて、ネットワークノード2260の機能性を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または他の任意の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうち1つもしくは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェア、および/または符号化された論理の組合せを含んでもよい。たとえば、処理回路2270は、デバイス可読媒体2280に格納された命令、または処理回路2270内のメモリに格納された命令を実行してもよい。かかる機能性は、本明細書で考察する様々な無線の特徴、機能、または利益のいずれかを提供することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、処理回路2270は、システムオンチップ(SOC)を含んでもよい。
【0123】
いくつかの実施形態では、処理回路2270は、無線周波数(RF)トランシーバ回路2272、およびベースバンド処理回路2274のうち1つまたは複数を含んでもよい。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路2272およびベースバンド処理回路2274は、別個のチップ(もしくはチップセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあってもよい。代替実施形態では、RFトランシーバ回路2272およびベースバンド処理回路2274の一部またはすべては、同じチップもしくはチップセット、ボード、またはユニット上にあってもよい。
【0124】
特定の実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNB、または他のかかるネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書に記載する機能性の一部またはすべては、デバイス可読媒体2280、または処理回路2270内のメモリに格納された命令を実行する処理回路2270によって実施されてもよい。代替実施形態では、機能性の一部またはすべては、ハードワイヤード方式などで、別個のまたは個別のデバイス可読媒体に格納された命令を実行することなく、処理回路2270によって提供されてもよい。それらの実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体に格納された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路2270は、記載した機能性を実施するように設定することができる。かかる機能性によってもたらされる利益は、処理回路2270単独またはネットワークノード2260の他の構成要素に限定されず、全体としてのネットワークノード2260によって、ならびに/または一般としてのエンドユーザおよび無線ネットワークによって享受される。
【0125】
デバイス可読媒体2280は、非限定的に、永続記憶域、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光学媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)、またはデジタルビデオディスク(DVD))を含む、任意の形態の揮発性もしくは不揮発性コンピュータ可読メモリ、ならびに/あるいは、処理回路2270によって使用されてもよい情報、データ、および/または命令を格納する、他の任意の揮発性もしくは不揮発性の非一時的デバイス可読および/もしくはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含んでもよい。デバイス可読媒体2280は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーション(論理、規則、コード、テーブルなどの1つもしくは複数を含む)を含む任意の好適な命令、データ、または情報、ならびに/あるいは処理回路2270によって実行し、ネットワークノード2260によって利用することができる他の命令を格納してもよい。デバイス可読媒体2280は、処理回路2270によって行われた任意の計算および/またはインターフェース2290を介して受信したデータを格納するのに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、処理回路2270およびデバイス可読媒体2280は、統合されているとみなされてもよい。
【0126】
インターフェース2290は、ネットワークノード2260、ネットワーク2206、および/または無線デバイス2210の間の、シグナリングおよび/またはデータの優先もしくは無線通信で使用される。図示されるように、インターフェース2290は、たとえば、有線接続を通じてネットワーク2206との間でデータを伝送し受信する、ポート/端子2294を備える。インターフェース2290はまた、アンテナ2262に結合されるか、または特定の実施形態ではアンテナ2262の一部であってもよい、無線フロントエンド回路2292を含む。無線フロントエンド回路2292は、フィルタ2298と増幅器2296とを備える。無線フロントエンド回路2292は、アンテナ2262および処理回路2270に接続されてもよい。無線フロントエンド回路は、アンテナ2262と処理回路2270との間で通信される信号を調整するように設定されてもよい。無線フロントエンド回路2292は、無線接続を介して他のネットワークノードまたは無線デバイスに送出されることになるデジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路2292は、デジタルデータを、フィルタ2298および/または増幅器2296の組合せを使用して、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換してもよい。無線信号は次に、アンテナ2262を介して送信されてもよい。同様に、データを受信するとき、アンテナ2262は無線信号を収集してもよく、無線信号は次に、無線フロントエンド回路2292によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは処理回路2270に渡されてもよい。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備えてもよい。
【0127】
特定の代替実施形態では、ネットワークノード2260は別個の無線フロントエンド回路2292を含まなくてもよく、代わりに、処理回路2270が、無線フロントエンド回路を備えてもよく、別個の無線フロントエンド回路2292なしでアンテナ2262に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路2272のすべてまたは一部が、インターフェース2290の一部とみなされてもよい。さらに他の実施形態では、インターフェース2290は、無線ユニット(図示なし)の一部として、1つもしくは複数のポートまたは端末2294と、無線フロントエンド回路2292と、RFトランシーバ回路2272とを含んでもよく、インターフェース2290は、デジタルユニット(図示なし)の一部である、ベースバンド処理回路2274と通信してもよい。
【0128】
アンテナ2262は、無線信号を伝送および/または受信するように設定された、1つもしくは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含んでもよい。アンテナ2262は、無線フロントエンド回路2290に結合されてもよく、データおよび/または信号を無線で送信および受信することができる、任意のタイプのアンテナであってもよい。いくつかの実施形態では、アンテナ2262は、たとえば2GHz~66GHzの無線信号を送信/受信するように動作可能な、1つもしくは複数の全指向性、セクタ、またはパネルアンテナを含んでもよい。全指向性アンテナは、任意の方向で無線信号を送信/受信するのに使用されてもよく、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するのに使用されてもよく、パネルアンテナは、比較的直線のラインで無線信号を送信/受信するのに使用される見通し線アンテナであってもよい。いくつかの事例では、2つ以上のアンテナの使用はMIMOと呼ばれることがある。特定の実施形態では、アンテナ2262は、ネットワークノード2260とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを通してネットワークノード2260に接続可能であってもよい。
【0129】
アンテナ2262、インターフェース2290、および/または処理回路2270は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書に記載する、任意の受信動作および/または特定の取得動作を実施するように設定されてもよい。任意の情報、データ、および/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または他の任意のネットワーク機器から受信されてもよい。同様に、アンテナ2262、インターフェース2290、および/または処理回路2270は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書に記載する、任意の送信動作を実施するように設定されてもよい。任意の情報、データ、および/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または他の任意のネットワーク機器に送信されてもよい。
【0130】
電力回路2287は、電力管理回路を備えるか、または電力管理回路に結合されてもよく、本明細書に記載する機能性を実施するための電力を、ネットワークノード2260の構成要素に供給するように設定される。電力回路2287は電源2286から電力を受信してもよい。電源2286および/または電力回路2287は、それぞれの構成要素に好適な形態で(たとえば、各構成要素にそれぞれ必要とされる電圧および電流レベルで)、ネットワークノード2260の様々な構成要素に電力を提供するように設定されてもよい。電源2286は、電力回路2287および/もしくはネットワークノード2260に含まれるか、またはその外部にあるかのどちらかであってもよい。たとえば、ネットワークノード2260は、電気ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して、外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能であってもよく、それにより、外部電源は電力回路2287に電力を供給する。さらなる例として、電源2286は、電力回路2287に接続された、または統合された、バッテリーもしくはバッテリーパックの形態の電力源を備えてもよい。バッテリーは、外部電源が故障した場合に予備電力を提供してもよい。太陽電池デバイスなど、他のタイプの電源も使用されてもよい。
【0131】
ネットワークノード2260の代替実施形態は、本明細書に記載する機能、および/または本明細書に記載する主題をサポートするのに必要な機能のうちいずれかを含む、ネットワークノードの機能の特定の態様を提供することを担ってもよい、
図22に示される構成要素以外の追加の構成要素を含んでもよい。たとえば、ネットワークノード2260は、ネットワークノード2260への情報の入力を可能にし、またネットワークノード2260からの情報の出力を可能にする、ユーザインターフェース機器を含んでもよい。これにより、ユーザが、ネットワークノード2260の診断、保守、修復、および他の管理機能を実施することを可能にしてもよい。
【0132】
本明細書で使用するとき、無線デバイスは、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することができる、そのように設定された、構成された、ならびに/あるいは動作可能なデバイスを指す。別段の注記がない限り、無線デバイスという用語は、本明細書ではユーザ機器(UE)と互換可能に使用されてもよい。無線で通信することは、空中で情報を伝達するのに好適な、電磁波、電波、赤外波、および/または他のタイプの信号を使用して、無線信号を送信および/または受信することを伴ってもよい。いくつかの実施形態では、無線デバイスは、直接の人間の対話なしに情報を送信および/または受信するように設定されてもよい。たとえば、無線デバイスは、内部もしくは外部イベントによってトリガされたとき、またはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計されてもよい。無線デバイスの例としては、スマートフォン、携帯電話、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループフォン、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーム機もしくはデバイス、音楽記憶デバイス、再生装置、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)、車両搭載無線端末デバイスなどが挙げられるが、それらに限定されない。無線デバイスは、たとえば、サイドリンク通信、V2V(Vehicle-to-Vehicle)、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)、V2X(Vehicle-to-Everything)のための3GPP規格を実現することによって、D2D(device-to-device)通信をサポートしてもよく、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。さらに別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)のシナリオでは、無線デバイスは、モニタリングおよび/または測定を実施し、かかるモニタリングおよび/または測定の結果を別の無線デバイスおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表してもよい。無線デバイスは、この場合、3GPPの文脈ではMTCデバイスと呼ばれることがある、マシンツーマシン(M2M)デバイスであってもよい。1つの特定の例として、無線デバイスは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実現するUEであってもよい。かかるマシンまたはデバイスの特定の例は、センサ、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、または家庭用もしくは個人用電気器具(たとえば、冷蔵庫、テレビジョンなど)、個人用ウェアラブル(たとえば、時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオでは、無線デバイスは、その動作状況、またはその動作と関連付けられた他の機能をモニタリングおよび/または報告することができる、車両または他の機器を表してもよい。上述したような無線デバイスは、無線接続のエンドポイントを表してもよく、その場合、デバイスは無線端末と呼ばれてもよい。さらに、上述したような無線デバイスはモバイルであってもよく、その場合、モバイルデバイスまたはモバイル端末と呼ばれることもある。
【0133】
図示されるように、無線デバイス2210は、アンテナ2211、インターフェース2214、処理回路2220、デバイス可読媒体2230、ユーザインターフェース機器2232、補助機器2234、電源2236、および電力回路2237を含む。無線デバイス2210は、たとえば、いくつか例を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、NB-IoT、またはブルートゥース無線技術など、無線デバイス2210がサポートする異なる無線技術のための、図示される構成要素のうち1つまたは複数の構成要素の複数セットを含んでもよい。これらの無線技術は、無線デバイス2210内の他の構成要素と同じもしくは異なるチップまたはチップセットに統合されてもよい。
【0134】
アンテナ2211は、無線信号を伝送および/または受信するように設定された、1つもしくは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含んでもよく、インターフェース2214に接続される。特定の代替実施形態では、アンテナ2211は、無線デバイス2210とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを通して無線デバイス2210に接続可能であってもよい。アンテナ2211、インターフェース2214、および/または処理回路2220は、無線デバイスによって実施されるものとして本明細書に記載される任意の受信または送信動作を実施するように設定されてもよい。任意の情報、データ、および/または信号は、ネットワークノードおよび/または別の無線デバイスから受信されてもよい。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路および/またはアンテナ2211は、インターフェースとみなされてもよい。
【0135】
図示されるように、インターフェース2214は、無線フロントエンド回路2212とアンテナ2211とを備える。無線フロントエンド回路2212は、1つまたは複数のフィルタ2218と増幅器2216とを備える。無線フロントエンド回路2214は、アンテナ2211および処理回路2220に接続され、アンテナ2211と処理回路2220との間で通信される信号を調整するように設定される。無線フロントエンド回路2212は、アンテナ2211に結合されるかまたはアンテナ2211の一部であってもよい。いくつかの実施形態では、無線デバイス2210は、別個の無線フロントエンド回路2212を含まなくてもよく、それよりもむしろ、処理回路2220が無線フロントエンド回路を備えてもよく、アンテナ2211に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路2222の一部またはすべてがインターフェース2214の一部とみなされてもよい。無線フロントエンド回路2212は、無線接続を介して他のネットワークノードまたは無線デバイスに送出されることになるデジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路2212は、デジタルデータを、フィルタ2218および/または増幅器2216の組合せを使用して、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換してもよい。無線信号は次に、アンテナ2211を介して送信されてもよい。同様に、データを受信するとき、アンテナ2211は無線信号を収集してもよく、無線信号は次に、無線フロントエンド回路2212によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは処理回路2220に渡されてもよい。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備えてもよい。
【0136】
処理回路2220は、単独で、またはデバイス可読媒体2230などの他の無線デバイス2210構成要素と併せて、無線デバイス2210の機能性を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または他の任意の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうち1つもしくは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェア、および/または符号化された論理の組合せを含んでもよい。かかる機能性は、本明細書で考察する様々な無線の特徴または利益のいずれかを提供することを含んでもよい。たとえば、処理回路2220は、デバイス可読媒体2230に、または処理回路2220内のメモリに格納された命令を実行して、本明細書に開示する機能性を提供してもよい。
【0137】
図示されるように、処理回路2220は、RFトランシーバ回路2222、ベースバンド処理回路2224、およびアプリケーション処理回路2226のうち1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備えてもよい。特定の実施形態では、無線デバイス2210の処理回路2220はSOCを備えてもよい。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路2222、ベースバンド処理回路2224、およびアプリケーション処理回路2226は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。代替実施形態では、ベースバンド処理回路2224およびアプリケーション処理回路2226の一部またはすべてが、組み合わされて1つのチップまたはチップセットにされてもよく、RFトランシーバ回路2222が、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。さらなる代替実施形態では、RFトランシーバ回路2222およびベースバンド処理回路2224の一部またはすべてが、同じチップまたはチップセット上にあってもよく、アプリケーション処理回路2226が、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。さらなる他の代替実施形態では、RFトランシーバ回路2222、ベースバンド処理回路2224、およびアプリケーション処理回路2226の一部またはすべてが、同じチップまたはチップセット内で組み合わされてもよい。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路2222はインターフェース2214の一部であってもよい。RFトランシーバ回路2222は、処理回路2220のためにRF信号を調整してもよい。
【0138】
特定の実施形態では、無線デバイスによって実施されるものとして本明細書に記載される機能性の一部またはすべては、特定の実施形態ではコンピュータ可読記憶媒体であってもよい、デバイス可読媒体2230に格納された命令を実行する処理回路2220によって提供されてもよい。代替実施形態では、機能性の一部またはすべては、ハードワイヤード方式などで、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体に格納された命令を実行することなく、処理回路2220によって提供されてもよい。それら特定の実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体に格納された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路2220は、記載した機能性を実行するように設定することができる。かかる機能性によってもたらされる利益は、処理回路2220単独または無線デバイス2210の他の構成要素に限定されず、全体としての無線デバイス2210によって、ならびに/または一般としてのエンドユーザおよび無線ネットワークによって享受される。
【0139】
処理回路2220は、無線デバイスによって実施されるものとして本明細書に記載された任意の判定、計算、または類似の動作(たとえば、特定の取得動作)を実施するように設定されてもよい。処理回路2220によって実施されるようなこれらの動作は、処理回路2220によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報もしくは変換された情報を無線デバイス2210に格納された情報と比較すること、および/または取得された情報もしくは変換された情報に基づいて1つもしくは複数の動作を実施することによって、処理することと、上記処理の結果として判定を行うことと、を含んでもよい。
【0140】
デバイス可読媒体2230は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーション(論理、規則、コード、テーブルなどのうち1つもしくは複数を含む)、および/または処理回路2220によって実行することができる他の命令を格納するように動作可能であってもよい。デバイス可読媒体2230は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)もしくは読出し専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)もしくはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路2220によって使用されてもよい情報、データ、および/または命令を格納する、他の任意の揮発性もしくは不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含んでもよい。いくつかの実施形態では、処理回路2220およびデバイス可読媒体2230は、統合されているとみなされてもよい。
【0141】
ユーザインターフェース機器2232は、人間のユーザが無線デバイス2210と対話することを可能にする構成要素を提供してもよい。かかる対話は、視覚、聴覚、触覚など、多くの形態のものであってもよい。ユーザインターフェース機器2232は、ユーザへの出力を生み出すように、またユーザが入力を無線デバイス2210に提供することを可能にするように動作可能であってもよい。対話のタイプは、無線デバイス2210にインストールされたユーザインターフェース機器2232のタイプに応じて異なってもよい。たとえば、無線デバイス2210がスマートフォンの場合、対話はタッチスクリーンを介するものであってもよく、無線デバイス2210がスマートメータの場合、対話は、使用量(たとえば、使用されたガロン数)を提供するスクリーン、または(たとえば、煙が検出された場合に)可聴アラートを提供するスピーカーを通したものであってもよい。ユーザインターフェース機器2232は、入力インターフェース、デバイス、および回路、ならびに出力インターフェース、デバイス、および回路を含んでもよい。ユーザインターフェース機器2232は、無線デバイス2210への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路2220に接続されて処理回路2220が入力情報を処理することを可能にする。ユーザインターフェース機器2232は、たとえば、マイクロフォン、近接もしくは他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つもしくは複数のカメラ、USBポート、または他の入力回路を含んでもよい。ユーザインターフェース機器2232はまた、無線デバイス2210からの情報の出力を可能にするように、また処理回路2220が無線デバイス2210から情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器2232は、たとえば、スピーカー、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力回路を含んでもよい。ユーザインターフェース機器2232の1つまたは複数の入力および出力インターフェース、デバイス、ならびに回路を使用して、無線デバイス2210は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信してもよく、エンドユーザおよび/または無線ネットワークが本明細書に記載の機能性から利益を得ることを可能にしてもよい。
【0142】
補助機器2234は、無線デバイスによって一般に実施されないことがある、より具体的な機能性を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行う専用センサ、有線通信などの追加のタイプの通信用のインターフェースなどを含んでもよい。補助機器2234の構成要素を含むことおよびそのタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて異なってもよい。
【0143】
電源2236は、いくつかの実施形態では、バッテリーまたはバッテリーパックの形態であってもよい。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光起電力デバイス、または電池など、他のタイプの電源も使用されてもよい。無線デバイス2210はさらに、本明細書に記載されるかまたは示される任意の機能性を実施するのに電源2236から電力を必要とする、無線デバイス2210の様々な部分に電源2236から電力を送達する電力回路2237を備えてもよい。電力回路2237は、特定の実施形態では、電力管理回路を備えてもよい。電力回路2237は、加えてまたは代わりに、外部電源から電力を受信するように動作可能であってもよく、その場合、無線デバイス2210は、入力回路、または電力ケーブルなどのインターフェースを介して、(電気コンセントなどの)外部電源に接続可能であってもよい。電力回路2237はまた、特定の実施形態では、外部電源から電源2236に電力を送達するように動作可能であってもよい。これは、たとえば、電源2236を充電するためのものであってもよい。電力回路2237は、電源2236からの電力に対して、電力が供給される無線デバイス2210のそれぞれの構成要素に好適な電力にするため、任意のフォーマッティング、変換、または他の修正を実施してもよい。
【0144】
図23は、本明細書に記載する様々な態様による、UEの一実施形態を示している。本明細書で使用するとき、ユーザ機器またはUEは、関連するデバイスを所有し、かつ/または動作させる人間のユーザという意味でのユーザを必ずしも有さないことがある。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる操作が意図されるが、特定の人間のユーザと関連付けられないことがあるか、または特定の人間のユーザと最初は関連付けられないことがある、デバイス(たとえば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表してもよい。あるいは、UEは、エンドユーザへの販売、またはエンドユーザによる操作は意図されないが、ユーザと関連付けられるか、またはユーザの利益のために操作されてもよい、デバイス(たとえば、スマート電力計)を表してもよい。UE 23200は、NB-IoT UE、マシン型通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEであってもよい。
図23に示されるような、UE2300は、3GPPのGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格など、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公表された1つまたは複数の通信規格による通信向けに設定された無線デバイスの一例である。上述したように、無線デバイスおよびUEという用語は互換可能に使用されてもよい。したがって、
図23はUEであるが、本明細書で考察する構成要素は無線デバイスに等しく適用可能であり、逆もまた同様である。
【0145】
図23では、UE 2300は、入出力インターフェース2305、無線周波数(RF)インターフェース2309、ネットワーク接続インターフェース2311、メモリ2315(ランダムアクセスメモリ(RAM)2317、読出し専用メモリ(ROM)2319、記憶媒体2321などを含む)、通信サブシステム2331、電源2333、および/または他の任意の構成要素、あるいはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された、処理回路2301を含む。記憶媒体2321は、オペレーティングシステム2323と、アプリケーションプログラム2325と、データ2327とを含む。他の実施形態では、記憶媒体2321は他の同様のタイプの情報を含んでもよい。特定のUEは、
図23に示される構成要素のすべて、または構成要素のサブセットのみを利用してもよい。構成要素間の統合のレベルは、UEごとに異なってもよい。さらに、特定のUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含んでもよい。
【0146】
図23では、処理回路2301は、コンピュータ命令およびデータを処理するように設定されてもよい。処理回路2301は、(たとえば、ディスクリート論理、FPGA、ASICなどにおける)1つまたは複数のハードウェア実装状態マシンなど、マシン可読コンピュータプログラムとしてメモリに格納されたマシン命令を実行するように動作可能な任意の逐次状態マシン、適切なファームウェアと一緒のプログラマブル論理、適切なソフトウェアと一緒のマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)など、1つまたは複数のプログラム内蔵、汎用プロセッサ、あるいは上記の任意の組合せを実現するように設定されてもよい。たとえば、処理回路2301は、2つの中央処理装置(CPU)を含んでもよい。データは、コンピュータが使用するのに適した形態の情報であってもよい。
【0147】
図示される実施形態では、入出力インターフェース2305は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに通信インターフェースを提供するように設定されてもよい。UE 2300は、入出力インターフェース2305を介して出力デバイスを使用するように設定されてもよい。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用してもよい。たとえば、UE 2300への入力およびUE 2300からの出力を提供するのに、USBポートが使用されてもよい。出力デバイスは、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せであってもよい。UE 2300は、出力インターフェース2305を介して入力デバイスを使用して、ユーザがUE 2300に情報をキャプチャするのを可能にするように設定されてもよい。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、方向パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含んでもよい。プレゼンスセンシティブディスプレイは、ユーザからの入力を感知する容量性または抵抗性タッチセンサを含んでもよい。センサは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、チルトセンサ、力センサ、磁力計、光センサ、近接センサ、別の同様のセンサ、またはそれらの任意の組合せであってもよい。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光センサであってもよい。
【0148】
図23では、RFインターフェース2309は、送信機、受信機、およびアンテナなどのRF構成要素に、通信インターフェースを提供するように設定されてもよい。ネットワーク接続インターフェース2311は、ネットワーク2343aに通信インターフェースを提供するように設定されてもよい。ネットワーク2343aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワーク、またはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含してもよい。たとえば、ネットワーク2343aはWi-Fiネットワークを含んでもよい。ネットワーク接続インターフェース2311は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなど、1つまたは複数の通信プロトコルにしたがって、通信ネットワークを通じて1つまたは複数の他のデバイスと通信するのに使用される、受信機および送信機インターフェースを含むように設定されてもよい。ネットワーク接続インターフェース2311は、通信ネットワークリンク(たとえば、光学的、電気的など)に適した受信機および送信機の機能性を実現してもよい。送信機および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェア、またはファームウェアを共有してもよく、あるいは別個に実現されてもよい。
【0149】
RAM 2317は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなど、ソフトウェアプログラムの実行中に、データもしくはコンピュータ命令を格納またはキャッシングするため、バス2302を介して処理回路2301にインターフェース接続するように設定されてもよい。ROM 2319は、コンピュータ命令またはデータを処理回路2301に提供するように設定されてもよい。たとえば、ROM 2319は、不揮発性メモリに格納される、基本入出力(I/O)、起動、またはキーボードからのキーストロークの受信など、基本システム機能に関する不変低レベルシステムコードまたはデータを格納するように設定されてもよい。記憶媒体2321は、RAM、ROM、プログラマブル読出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光学ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブなどの、メモリを含むように設定されてもよい。一例では、記憶媒体2321は、オペレーティングシステム2323と、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェット、もしくはガジェットエンジン、または別のアプリケーションなどのアプリケーションプログラム2325と、データファイル2327とを含むように設定されてもよい。記憶媒体2321は、UE 2300による使用のため、多種多様の様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのうちいずれかを格納してもよい。
【0150】
記憶媒体2321は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光学ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、Blu-Ray光学ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータストレージ(HDDS)光学ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュールもしくはリムーバブルユーザ識別情報(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、またはそれらの任意の組合せなど、多数の物理ドライブユニットを含むように設定されてもよい。記憶媒体2321は、UE 2300が、一時的もしくは非一時的メモリ媒体に格納された、コンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、またはデータをアップロードすることを可能にしてもよい。通信システムを利用する製造品などの製造品は、デバイス可読媒体を含んでもよい記憶媒体2321において、有形的に具体化されてもよい。
【0151】
図23では、処理回路2301は、通信サブシステム2331を使用してネットワーク2343bと通信するように設定されてもよい。ネットワーク2343aおよびネットワーク2343bは、同じ1つもしくは複数のネットワーク、または異なる1つもしくは複数のネットワークであってもよい。通信サブシステム2331は、ネットワーク2343bと通信するのに使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように設定されてもよい。たとえば、通信サブシステム2331は、IEEE 802.11、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなど、1つまたは複数の通信プロトコルにしたがって、無線アクセスネットワーク(RAN)の別の無線デバイス、UE、または基地局など、無線通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するのに使用される、1つまたは複数のトランシーバを含むように設定されてもよい。各トランシーバは、RANリンクに適した送信機または受信機の機能性(たとえば、周波数割り当てなど)をそれぞれ実現する、送信機2333および/または受信機2335を含んでもよい。さらに、各トランシーバの送信機2333および受信機2335は、回路構成要素、ソフトウェア、もしくはファームウェアを共有してもよく、または別個に実現されてもよい。
【0152】
図示される実施形態では、通信サブシステム2331の通信機能は、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、ニアフィールド通信、ロケーションを判定するのに全地球測位システム(GPS)を使用するなどのロケーションベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含んでもよい。たとえば、通信サブシステム2331は、セルラ通信、Wi-Fi通信、Bluetooth通信、およびGPS通信を含んでもよい。ネットワーク2343bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワーク、またはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含してもよい。たとえば、ネットワーク2343bは、セルラネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/またはニアフィールドネットワークであってもよい。電源2313は、UE 2300の構成要素に交流(AC)または直流(DC)電力を提供するように設定されてもよい。
【0153】
本明細書に記載する特徴、利益、および/または機能は、UE 2300の構成要素のうち1つにおいて実現されるか、またはUE 2300の複数の構成要素にわたって分割されてもよい。さらに、本明細書に記載する特徴、利益、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアの任意の組合せで実現されてもよい。一例では、通信サブシステム2331は、本明細書に記載する構成要素のいずれかを含むように設定されてもよい。さらに、処理回路2301は、バス2302を通じてかかる構成要素のいずれかと通信するように設定されてもよい。別の例では、かかる構成要素のいずれかは、処理回路2301によって実行されると、本明細書に記載の対応する機能を実施する、メモリに格納されたプログラム命令によって表されてもよい。別の例では、かかる構成要素のいずれかの機能性は、処理回路2301と通信サブシステム2331との間で分割されてもよい。別の例では、かかる構成要素のいずれかの非計算集約的機能は、ソフトウェアまたはファームウェアで実現されてもよく、計算集約的機能はハードウェアで実現されてもよい。
【0154】
図24は、いくつかの実施形態によって実現される機能が仮想化されてもよい、仮想化環境2400を示す概略ブロック図である。本文脈では、仮想化とは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイス、およびネットワーキングリソースを仮想化することを含んでもよい、装置またはデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用するとき、仮想化は、ノード(たとえば、仮想化基地局または仮想化無線アクセスノード)に、あるいはデバイス(たとえば、UE、無線デバイス、もしくは他の任意のタイプの通信デバイス)またはその構成要素に適用可能であり、(たとえば、1つもしくは複数のネットワークにおける1つもしくは複数の物理的な処理ノード上で実行する1つもしくは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシン、またはコンテナを介して)、1つまたは複数の仮想構成要素として機能性の少なくとも一部分が実現される、実装形態に関する。
【0155】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載する機能の一部またはすべては、ハードウェアノード2430のうち1つまたは複数がホストする1つまたは複数の仮想環境2400で実現される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される、仮想構成要素として実現されてもよい。さらに、仮想ノードが無線アクセスノードではないか、または無線コネクティビティを必要としない実施形態(たとえば、コアネットワークノード)では、ネットワークノードは完全に仮想化されてもよい。
【0156】
機能は、本明細書に開示する実施形態のうちいくつかの特徴、機能、および/または利益のうちいくつかを実現するように動作する、1つまたは複数のアプリケーション2420(あるいは、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)によって実現されてもよい。アプリケーション2420は、処理回路2460およびメモリ2490を含むハードウェア2430を提供する、仮想化環境2400で実行される。メモリ2490は、処理回路2460によって実行可能な命令2495を含み、実行によってアプリケーション2420が、本明細書に開示の特徴、利益、および/または機能のうち1つもしくは複数を提供するように動作する。
【0157】
仮想化環境2400は、商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいはデジタルもしくはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含む他の任意のタイプの処理回路であってもよい、1つもしくは複数のプロセッサのセットまたは処理回路2460を備える、汎用または専用ネットワークハードウェアデバイス2430を備える。各ハードウェアデバイスはメモリ2490-1を備えてもよく、メモリ2490-1は、処理回路2460によって実行される命令2495またはソフトウェアを一時的に格納するための非永続的メモリであってもよい。各ハードウェアデバイスは、物理ネットワークインターフェース2480を含む、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)2470を備えてもよい。各ハードウェアデバイスはまた、処理回路2460によって実行可能なソフトウェア2495および/または命令が格納された、非一時的、永続的、マシン可読記憶媒体2490-2を含んでもよい。ソフトウェア2495は、1つもしくは複数の(ハイパーバイザとも呼ばれる)仮想化レイヤ2450をインスタンス化するソフトウェア、仮想マシン2440を実行するソフトウェア、ならびに本明細書に記載するいくつかの実施形態に関連して記載する機能、特徴、および/または利益をソフトウェアが実行することを可能にするソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含んでもよい。
【0158】
仮想マシン2440は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想ストレージを備え、対応する仮想化レイヤ2450またはハイパーバイザによって稼働されてもよい。仮想アプライアンス2420のインスタンスの異なる実施形態が、仮想マシン2440の1つまたは複数で実現されてもよく、実現は異なるやり方で行われてもよい。
【0159】
動作中、処理回路2460は、ソフトウェア2495を実行して、場合によっては仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることがある、ハイパーバイザまたは仮想化レイヤ2450をインスタンス化する。仮想化レイヤ2450は、仮想マシン2440に対して、ネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを提示してもよい。
【0160】
図24に示されるように、ハードウェア2430は、一般的なまたは特定の構成要素を有するスタンドアロンネットワークノードであってもよい。ハードウェア2430は、アンテナ24225を備えてもよく、仮想化を介していくつかの機能を実現してもよい。あるいは、ハードウェア2430は、多くのハードウェアノードが協働し、特にアプリケーション2420のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション(MANO)24100を介して管理される、(たとえば、データセンタまたは顧客構内機器(CPE)の場合などの)ハードウェアのより大きいクラスタの一部であってもよい。
【0161】
ハードウェアの仮想化は、文脈によっては、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、データセンタに配置することができる業界標準の大容量サーバハードウェア、物理スイッチ、および物理ストレージ、ならびに顧客構内機器上に集約するのに使用されてもよい。
【0162】
NFVに関連して、仮想マシン2440は、物理的な仮想化されていないマシン上で実行しているかのようにしてプログラムを稼働させる、物理マシンのソフトウェア実現形態であってもよい。仮想マシン2440それぞれ、および仮想マシンを実行するハードウェア2430の部分は、仮想マシン専用のハードウェアおよび/またはその仮想マシンが他の仮想マシン2440と共有するハードウェアである場合、別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
【0163】
さらにNFVに関連して、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ2430の上の1つまたは複数の仮想マシン2440において稼働する特定のネットワーク機能をハンドリングすることを担い、
図24のアプリケーション2420に対応する。
【0164】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の送信機24220と1つまたは複数の受信機24210とをそれぞれ含む、1つまたは複数の無線ユニット24200は、1つまたは複数のアンテナ24225に結合されてもよい。無線ユニット24200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード2430と直接通信してもよく、無線アクセスノードまたは基地局など、無線能力を仮想ノードに提供するのに、仮想構成要素と組み合わせて使用されてもよい。
【0165】
いくつかの実施形態では、ハードウェアノード2430と無線ユニット24200との間の通信に代替的に使用されてもよい制御システム24230を使用して、何らかのシグナリングを達成することができる。
【0166】
図25は、いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示している。特に、
図25を参照すると、一実施形態によれば、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク2511とコアネットワーク2514とを備える、3GPPタイプセルラネットワークなどの通信ネットワーク2510を含む。アクセスネットワーク2511は、対応するカバレッジエリア2513a、2513b、2513cをそれぞれ規定する、NB、eNB、gNB、または他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局2512a、2512b、2512cを備える。各基地局2512a、2512b、2512cは、有線または無線接続2515を通じてコアネットワーク2514に接続可能である。カバレッジエリア2513c内に位置する第1のUE 2591は、対応する基地局2512cに無線で接続するかまたはそれによってページングされるように設定される。カバレッジエリア2513a内の第2のUE 2592は、対応する基地局2512aに無線で接続可能である。この例では、複数のUE 2591、2592が示されているが、開示される実施形態は、単独のUEがカバレッジエリア内に存在する状況、または単独のUEが対応する基地局2512に接続している状況に等しく適用可能である。
【0167】
通信ネットワーク2510自体はホストコンピュータ2530に接続されており、ホストコンピュータ2530は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアの形で、あるいはサーバファームの処理リソースとして具体化されてもよい。ホストコンピュータ2530はサービスプロバイダの所有下もしくは制御下にあってもよく、あるいはサービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダに代わって運用されてもよい。通信ネットワーク2510とホストコンピュータ2530との間の接続2521および2522は、コアネットワーク2514からホストコンピュータ2530まで直接延びてもよく、または任意選択の中間ネットワーク2520を介して延びてもよい。中間ネットワーク2520は、公衆ネットワーク、プライベートネットワーク、もしくはホスト型ネットワークのうち1つであるか、または2つ以上の組合せであってもよく、中間ネットワーク2520は、存在する場合、バックボーンネットワークまたはインターネットであってもよく、特に、中間ネットワーク2520は、2つ以上のサブネットワーク(図示なし)を含んでもよい。
【0168】
図25の通信システムは全体として、接続されたUE 2591、2592とホストコンピュータ2530との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT:over-the-top)接続2550として説明されてもよい。ホストコンピュータ2530、および接続されたUE 2591、2592は、中間体として、アクセスネットワーク2511、コアネットワーク2514、任意の中間ネットワーク2520、および可能なさらなるインフラストラクチャ(図示なし)を使用して、OTT接続2550を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続2550は、OTT接続2550が通っている関与する通信デバイスがアップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングを認識しないという意味で、透過的であってもよい。たとえば、基地局2512は、接続されたUE 2591にフォワーディングされる(たとえば、ハンドオーバーされる)べきホストコンピュータ2530から発するデータの、入来するダウンリンク通信の過去のルーティングについて通知されなくてもよく、または通知されることを必要としなくてもよい。同様に、基地局2512は、UE 2591から発してホストコンピュータ2530に向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングを認識することを必要としない。
【0169】
以下、上記段落で考察したUE、基地局、およびホストコンピュータの一実施形態による例示的な実施態様について、
図26を参照して記載する。
図26は、いくつかの実施形態による、部分的無線接続を通じて基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータを示している。通信システム2600では、ホストコンピュータ2610は、通信システム2600の異なる通信デバイスのインターフェースとの、有線または無線接続をセットアップし維持するように設定された通信インターフェース2616を含む、ハードウェア2615を備える。ホストコンピュータ2610はさらに、記憶および/または処理能力を有してもよい、処理回路2618を備える。特に、処理回路2618は、命令を実行するように適応された、1つもしくは複数のプログラム可能プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示なし)を備えてもよい。ホストコンピュータ2610はさらに、ホストコンピュータ2610に格納された、またはホストコンピュータ2610によってアクセス可能な、ならびに処理回路2618によって実行可能なソフトウェア2611を備える。ソフトウェア2611はホストアプリケーション2612を含む。ホストアプリケーション2612は、UE 2630およびホストコンピュータ2610で終端するOTT接続2650を介して接続する、UE 2630などのリモートユーザにサービスを提供するように動作可能であってもよい。リモートユーザにサービスを提供する際、ホストアプリケーション2612は、OTT接続2650を使用して送信されるユーザデータを提供してもよい。
【0170】
通信システム2600はさらに、通信システムにおいて提供され、基地局2620がホストコンピュータ2610およびUE 2630と通信できるようにするハードウェア2625を備える、基地局2620を含む。ハードウェア2625は、通信システム2600の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線接続をセットアップし維持するための通信インターフェース2626、ならびに基地局2620がサーブするカバレッジエリア(
図26に図示なし)内に位置するUE 2630との少なくとも無線接続2670をセットアップし維持するための無線インターフェース2627を含んでもよい。通信インターフェース2626は、ホストコンピュータ2610への接続2660を容易にするように設定されてもよい。接続2660は、直接であってもよく、あるいは通信システムのコアネットワーク(
図26に図示なし)を通り、および/または通信システムの外部における1つもしくは複数の中間ネットワークを通ってもよい。図示される実施形態では、基地局2620のハードウェア2625はさらに、命令を実行するように適応された1つもしくは複数のプログラム可能プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示なし)を備えてもよい、処理回路2628を含む。基地局2620はさらに、内部に格納されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア2621を含む。
【0171】
通信システム2600はさらに、既に言及されたUE 2630を含む。UE 2630のハードウェア2635は、UE 2630が現在位置するカバレッジエリアにサーブしている基地局との無線接続2670をセットアップし維持するように設定された、無線インターフェース2637を含んでもよい。UE 2630のハードウェア2635はさらに、命令を実行するように適応された1つもしくは複数のプログラム可能プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示なし)を備えてもよい、処理回路2638を含む。UE 2630はさらに、UE 2630に格納されるかまたはUE 2630によってアクセス可能であり、処理回路2638によって実行可能である、ソフトウェア2631を備える。ソフトウェア2631はクライアントアプリケーション2632を含む。クライアントアプリケーション2632は、ホストコンピュータ2610のサポートを伴って、UE 2630を介して人間または人間以外のユーザにサービスを提供するように動作可能であってもよい。ホストコンピュータ2610では、実行中のホストアプリケーション2612は、UE 2630およびホストコンピュータ2610で終端するOTT接続2650を介して、実行中のクライアントアプリケーション2632と通信してもよい。ユーザにサービスを提供する際、クライアントアプリケーション2632は、ホストアプリケーション2612から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供してもよい。OTT接続2650は、要求データおよびユーザデータの両方を転送してもよい。クライアントアプリケーション2632は、提供するユーザデータを生成するのにユーザと対話してもよい。
【0172】
図26に示されるホストコンピュータ2610、基地局2620、およびUE 2630はそれぞれ、
図25のホストコンピュータ2530、基地局2512a、2512b、2512cのうち1つ、およびUE 2591、2592のうち1つと、同様または同一であってもよいことに留意されたい。即ち、これらのエンティティの内部作業は
図26に示されるようなものであってもよく、またそれとは独立して、周辺ネットワークトポロジーは
図25のトポロジーであってもよい。
【0173】
図26では、OTT接続2650は、任意の仲介デバイスおよびこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングに明示的に言及することなく、基地局2620を介したホストコンピュータ2610とUE 2630との間の通信を示すため、抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャは、UE 2630から、もしくはホストコンピュータ2610を動作させるサービスプロバイダから、またはそれら両方からルーティングを隠すように設定されてもよい、ルーティングを判定してもよい。OTT接続2650がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャはさらに決定を行ってもよく、決定によって、ネットワークインフラストラクチャは、(たとえば、負荷分散の考慮またはネットワークの再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する。
【0174】
UE 2630と基地局2620との間の無線接続2670は、本開示の全体を通して記載する実施形態の教示にしたがう。様々な実施形態のうち1つまたは複数は、無線接続2670が最後のセグメントを形成するOTT接続2650を使用して、UE 2630に提供されるOTTサービスの性能を改善する。
【0175】
1つまたは複数の実施形態が改善するデータ転送速度、レイテンシ、および他の要因をモニタリングする目的で、測定手順が提供されてもよい。さらに、測定結果のばらつきに応答して、ホストコンピュータ2610とUE 2630との間のOTT接続2650を再設定するための、任意選択のネットワーク機能性があってもよい。OTT接続2650を再設定するための測定手順および/またはネットワーク機能性は、ホストコンピュータ2610のソフトウェア2611およびハードウェア2615で、またはUE 2630のソフトウェア2631およびハードウェア2635で、またはその両方で実現されてもよい。実施形態では、センサ(図示なし)は、OTT接続2650が通る通信デバイスに配備されるかまたは関連付けられてもよく、センサは、上記に例証したモニタリング量の値を供給することによって、またはソフトウェア2611、2631がモニタリング量を計算または推定するのに用いてもよい他の物理量の値を供給することによって、測定手順に関与してもよい。OTT接続2650の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含んでもよく、再設定は基地局2620に影響を及ぼす必要はなく、また基地局2620に知られていないかまたは知覚不能であってもよい。かかる手順および機能性は、当該分野において知られており実践されてもよい。特定の実施形態では、測定は、スループット、伝播時間、レイテンシなどのホストコンピュータ2610の測定を容易にする独自のUEシグナリングを伴ってもよい。ソフトウェア2611および2631が、伝播時間、エラーなどをモニタリングしながら、OTT接続2650を使用して、メッセージを、特に空のまたは「ダミー」メッセージを送信させるという点で、測定が実現されてもよい。
【0176】
図27は、一実施形態による、通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図25および
図26を参照して記載したものであってもよい、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を単純にするため、
図27への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ2710で、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ2710のサブステップ2711(任意選択であってもよい)で、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ2720で、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに伝達する送信を開始する。ステップ2730(任意選択であってもよい)で、基地局は、本開示の全体を通して記載する実施形態の教示にしたがって、ホストコンピュータが開始した送信で伝達されたユーザデータをUEに送信する。ステップ2740(やはり任意選択であってもよい)で、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
【0177】
図28は、一実施形態による、通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図25および
図26を参照して記載したものであってもよい、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含む。本開示を単純にするため、
図28に対する図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法のステップ2810で、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。任意選択のサブステップ(図示なし)で、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ2820で、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに伝達する送信を開始する。送信は、本開示の全体を通して記載する実施形態の教示にしたがって、基地局を介して通ってもよい。ステップ2830(任意選択であってもよい)で、UEは送信で伝達されたユーザデータを受信する。
【0178】
図29は、一実施形態による、通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図25および
図26を参照して記載したものであってもよい、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含む。本開示を単純にするため、
図29に対する図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ2910(任意選択であってもよい)で、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。加えてまたは代わりに、ステップ2920で、UEはユーザデータを提供する。ステップ2920のサブステップ2921(任意選択であってもよい)で、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ2910のサブステップ2911(任意選択であってもよい)で、UEは、ホストコンピュータによって提供される受信した入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際、実行されたクライアントアプリケーションはさらに、ユーザから受信したユーザ入力を考慮してもよい。ユーザデータが提供された特定の手法にかかわらず、UEは、サブステップ2930(任意選択であってもよい)で、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を開始する。方法のステップ2940で、ホストコンピュータは、本開示の全体を通して記載する実施形態の教示にしたがって、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0179】
図30は、一実施形態による、通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図25および
図26を参照して記載したものであってもよい、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含む。本開示を単純にするため、
図30に対する図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ3010(任意選択であってもよい)で、本開示の全体を通して記載される実施形態の教示にしたがって、基地局はUEからユーザデータを受信する。ステップ3020(任意選択であってもよい)で、基地局は、ホストコンピュータへの受信したユーザデータの送信を開始する。ステップ3030(任意選択であってもよい)で、ホストコンピュータは、基地局によって開始された送信で伝達されたユーザデータを受信する。
【0180】
本明細書に開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つもしくは複数の仮想的装置の1つもしくは複数の機能的ユニットまたはモジュールを通して実施されてもよい。各仮想的装置は、いくつかのこれらの機能的ユニットを備えてもよい。これらの機能的ユニットは、1つもしくは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含んでもよい処理回路、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含んでもよい他のデジタルハードウェアを介して実現されてもよい。処理回路は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含んでもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように設定されてもよい。メモリに格納されるプログラムコードは、1つもしくは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書に記載する技術のうち1つまたは複数を実施するための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、本開示の1つまたは複数の実施形態にしたがって、それぞれの機能的ユニットに対応する機能を実施させるために使用されてもよい。
【0181】
上記に関連して、本明細書の実施形態は、概して、ホストコンピュータを含む通信システムを含む。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように設定された処理回路を備えてもよい。ホストコンピュータはまた、ユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングしてユーザ機器(UE)に送信するように設定された、通信インターフェースを備えてもよい。セルラネットワークは、無線インターフェースと処理回路とを有する基地局を備えてもよく、基地局の処理回路は、基地局に関して上述した実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施するように設定される。
【0182】
いくつかの実施形態では、通信システムはさらに基地局を含む。
【0183】
いくつかの実施形態では、通信システムはさらにUEを含み、UEは基地局と通信するように設定される。
【0184】
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによってユーザデータを提供するように設定される。この場合、UEは、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように設定された処理回路を備える。
【0185】
本明細書の実施形態はまた、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実現される方法を含む。方法は、ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することを含む。方法はまた、ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラネットワークを介して、ユーザデータをUEに伝達する送信を開始することを含んでもよい。基地局は、基地局に関して上述した実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施する。
【0186】
いくつかの実施形態では、方法はさらに、基地局において、ユーザデータを送信することを含む。
【0187】
いくつかの実施形態では、ユーザデータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ホストコンピュータにおいて提供される。この場合、方法はさらに、UEにおいて、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行することを含む。
【0188】
本明細書の実施形態はまた、基地局と通信するように設定されたユーザ機器(UE)を含む。UEは、UEに関して上述した実施形態のいずれかを実施するように設定された、無線インターフェースと処理回路とを備える。
【0189】
本明細書の実施形態はさらに、ホストコンピュータを含む通信システムを含む。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、ユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングしてユーザ機器(UE)に送信するように設定された、通信インターフェースとを備える。UEは、無線インターフェースと処理回路とを備える。UEの構成要素は、UEに関して上述した実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施するように設定される。
【0190】
いくつかの実施形態では、セルラネットワークはさらに、UEと通信するように設定された基地局を含む。
【0191】
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによってユーザデータを提供するように設定される。UEの処理回路は、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように設定される。
【0192】
実施形態はまた、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実現される方法を含む。方法は、ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供し、基地局を備えるセルラネットワークを介して、ユーザデータをUEに伝達する送信を開始することを含む。UEは、UEに関して上述した実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施する。
【0193】
いくつかの実施形態では、方法はさらに、UEにおいて、基地局からユーザデータを受信することを含む。
【0194】
本明細書の実施形態はさらに、ホストコンピュータを含む通信システムを含む。ホストコンピュータは、ユーザ機器(UE)から基地局への送信から発するユーザデータを受信するように設定された、通信インターフェースを備える。UEは、無線インターフェースと処理回路とを備える。UEの処理回路は、UEに関して上述した実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施するように設定される。
【0195】
いくつかの実施形態では、通信システムはさらにUEを含む。
【0196】
いくつかの実施形態では、通信システムはさらに基地局を含む。この場合、基地局は、UEと通信するように設定された無線インターフェースと、UEから基地局への送信によって伝達されるユーザデータを、ホストコンピュータにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備える。
【0197】
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定される。また、UEの処理回路は、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによってユーザデータを提供するように設定される。
【0198】
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによって要求データを提供するように設定される。また、UEの処理回路は、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによって、要求データに応答してユーザデータを提供するように設定される。
【0199】
本明細書の実施形態はまた、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実現される方法を含む。方法は、ホストコンピュータにおいて、UEから基地局に送信されたユーザデータを受信することを含む。UEは、UEに関して上述した実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施する。
【0200】
いくつかの実施形態では、方法はさらに、UEにおいて、基地局にユーザデータを提供することを含む。
【0201】
いくつかの実施形態では、方法はまた、UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行し、それによって、送信されるべきユーザデータを提供することを含む。方法はさらに、ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションと関連付けられたホストアプリケーションを実行することを含んでもよい。
【0202】
いくつかの実施形態では、方法はさらに、UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行することと、UEにおいて、クライアントアプリケーションへの入力データを受信することとを含む。入力データは、ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションと関連付けられたホストアプリケーションを実行することによって提供される。送信されるべきユーザデータは、入力データに応答してクライアントアプリケーションによって提供される。
【0203】
実施形態はまた、ホストコンピュータを含む通信システムを含む。ホストコンピュータは、ユーザ機器(UE)から基地局への送信から発するユーザデータを受信するように設定された、通信インターフェースを備える。基地局は、無線インターフェースと処理回路とを備える。基地局の処理回路は、基地局に関して上述した実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施するように設定される。
【0204】
いくつかの実施形態では、通信システムはさらに基地局を含む。
【0205】
いくつかの実施形態では、通信システムはさらにUEを含む。UEは、基地局と通信するように設定される。
【0206】
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定される。また、UEは、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによって、ホストコンピュータによって受信されるべきユーザデータを提供するように設定される。
【0207】
実施形態はさらに、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実現される方法を含む。方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局から、基地局がUEから受信した送信から発するユーザデータを受信することを含む。UEは、UEに関して上述した実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施する。
【0208】
いくつかの実施形態では、方法はさらに、基地局において、UEからユーザデータを受信することを含む。
【0209】
いくつかの実施形態では、方法はさらに、基地局において、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始することを含む。
【0210】
例示的な実施形態
上述した技法、装置、およびシステムの例示的な実施形態は、以下の列挙される例を含むがそれらに限定されない。
【0211】
グループA:
A1。無線デバイス20によって実施される方法1200であって、
設定情報にしたがって、無線通信ネットワーク10のロケーション管理機能(LMF)54に対する周期的ロケーション報告を伝送すること1202であって、周期的ロケーション報告が、無線デバイス20に提供される支援データに対応する地理的エリア40内で動作している間に伝送され、周期的ロケーション報告が測位測定値またはロケーション情報を含む、周期的ロケーション報告を伝送すること1202と、
次の周期的ロケーション報告を生成する際に無線デバイス20が使用する漸増支援データを受信すること1204であって、漸増支援データが、地理的エリア40と関連付けられた無線通信ネットワーク10の送信/受信ポイント(TRP)12の適格サブセットを示し、無線デバイス20による次の周期的ロケーション報告の生成に関して、却下、許可、または優先される、漸増支援データを受信すること1204と
を含む、方法1200。
【0212】
A2。漸増支援情報にしたがった、次の周期的ロケーション報告に対する測位測定またはロケーション手順を実施することをさらに含む、実施形態A1に記載の方法1200。
【0213】
A3。無線通信ネットワーク10の1つまたは複数のセル32におけるブロードキャスティングを介して、支援情報を受信することをさらに含む、実施形態A1またはA2に記載の方法1200。
【0214】
A4。無線デバイス20を標的とする、無線通信ネットワーク10からの専用シグナリングを介して、漸増支援データを受信することをさらに含む、実施形態A1からA3のいずれかに記載の方法1200。
【0215】
A5。遅延測位手順に対するサポートを示す、能力情報をLMF 54に向けて伝送することをさらに含み、周期的ロケーション報告を伝送することが、LMF 54によって無線デバイス20に対して設定された遅延測位手順の一部である、実施形態A1からA4のいずれかに記載の方法1200。
【0216】
A6。次の周期的ロケーション報告が連続する周期的ロケーション報告のうちの1つであり、方法1200が、無線デバイス20が連続する周期的ロケーション報告それぞれの前にそれぞれの漸増支援データを受信することと、それぞれの漸増支援データを連続する周期的ロケーション報告それぞれに対して使用することとを含む、実施形態A1からA5のいずれかに記載の方法1200。
【0217】
A7。漸増支援データが、次の周期的ロケーション報告に対して使用する測位測定または測位方法を示し、方法1200が、無線デバイス20が示された測位測定または測位方法を次の周期的ロケーション報告に対して実施することをさらに含む、実施形態A1からA6のいずれかに記載の方法1200。
【0218】
A8。無線デバイス20が、デバイスで終端するかまたはデバイスで発生する遅延ロケーション要求の一部として、周期的ロケーション報告を伝送する、実施形態A1からA7のいずれかに記載の方法1200。
【0219】
A9。無線通信ネットワーク10で動作するように設定された無線デバイス20であって、通信インターフェース回路100を備えるとともに処理回路110を備え、処理回路110が、実施形態A1からA8に記載の方法のいずれかにおける動作のいずれかを実施するように設定された、無線デバイス20。
【0220】
AA。上述のグループAの実施形態のいずれかに記載の方法1200であって、
ユーザデータを提供することと、
基地局への送信を介してホストコンピュータにユーザデータをフォワーディングすることと
をさらに含む、方法1200。
【0221】
グループB:
B1。無線通信ネットワーク10と関連付けられたネットワークノード54によって実施される方法1000であって、
無線デバイス20に提供される支援データに対応する地理的エリア40内で動作しながら周期的ロケーション報告を行うように設定された無線デバイス20から周期的ロケーション報告を受信すること1002であって、周期的ロケーション報告が測位測定値またはロケーション情報を含む、周期的ロケーション報告を受信すること1002と、
次の周期的ロケーション報告を生成する際に無線デバイス20が使用する漸増支援データを伝送すること1004であって、漸増支援データが、地理的エリア40と関連付けられた無線通信ネットワーク10の送信/受信ポイント(TRP)12の適格サブセットを示し、無線デバイス20による次の周期的ロケーション報告の生成に関して、却下、許可、または優先される、漸増支援データを伝送すること1004と
を含む、方法1000。
【0222】
B2。次の周期的ロケーション報告が、無線デバイス20による連続する周期的ロケーション報告のうち1つであり、方法1000が、連続するロケーション報告それぞれの前に、それぞれの漸増データを無線デバイス20に伝送することを含む、実施形態B1に記載の方法1000。
【0223】
B3。方法1000が、無線デバイス20に対する支援データを提供することをさらに含み、支援データが、地理的エリア40と関連付けられた無線通信ネットワーク10のTRP 12を識別する、実施形態B1またはB2に記載の方法1000。
【0224】
B4。漸増支援が、地理的エリア40と関連付けられたTRP 12のうちのTRP 12の適格サブセットを示す、実施形態B3に記載の方法1000。
【0225】
B5。漸増支援データが、無線通信ネットワーク10のそれぞれのTRP 12を識別するTRP識別子、無線通信ネットワーク10のそれぞれのセル32を識別するセル識別子、無線通信ネットワーク10によって使用されるそれぞれのビーム38のビーム識別子、および無線通信ネットワーク10によって使用されるそれぞれの無線搬送周波数を識別する周波数識別子のうち1つまたは複数を使用して、TRP 12の適格サブセットを示す、実施形態B1からB4のいずれかに記載の方法1000。
【0226】
B6。漸増支援データが、次の周期的ロケーション報告に対して無線デバイス20によって実施されるべき測位方法または測定を示す、実施形態B1からB5のいずれかに記載の方法1000。
【0227】
B7。方法1000が、次の周期的ロケーション報告に対する無線デバイス20の知られているかもしくは予期される受信条件、あるいは次の周期的ロケーション報告に対して無線デバイス20が経験する、知られているかもしくは予期される地理的トポロジーまたはネットワークトポロジー、あるいは次の周期的ロケーション報告に対する無線デバイス20の知られているかもしくは予期されるロケーションのうち少なくとも1つに応じて、次の周期的ロケーション報告に対して無線デバイス20によって実施されるべき測位方法または測定を判定することをさらに含む、実施形態B6に記載の方法1000。
【0228】
B8。漸増支援データが、無線デバイス20による次の周期的ロケーション報告に対して、却下、許可、または優先される、無線通信ネットワーク10の1つまたは複数のセル32を示すことによって、TRP 12の適格サブセットを示し、セル32とTRP 12との間に一対一または一対多の関係がある、実施形態B1からB7のいずれかに記載の方法1000。
【0229】
B9。方法1000が、次の周期的ロケーション報告に対して無線デバイス20のロケーションを予測することと、予測されたロケーションに応じて漸増支援データを判定することとをさらに含む、実施形態B1からB8のいずれかに記載の方法1000。
【0230】
B10。予測されたロケーションに応じて漸増支援データを判定することが、予測されたロケーションに地理的に関連する無線通信ネットワーク10のTRP 12に応じて適格サブセットを判定することを含む、実施形態B8に記載の方法1000。
【0231】
B11。地理的エリア40が、デバイスで終端するかまたはデバイスで発生する遅延ロケーション要求が許容されるエリア40である、実施形態B1からB10のいずれかに記載の方法1000。
【0232】
B12。地理的エリア40が工場地域であり、無線デバイス20が、工場地域と提携しているモノのインターネット(IoT)デバイスである、実施形態B1からB11のいずれかに記載の方法1000。
【0233】
B13。方法1000が、対応する設定情報を漸増支援データに含めることに基づいて、無線デバイス20による周期的ロケーション報告の周期性の判定または調節することをさらに含む、実施形態B1からB12のいずれかに記載の方法1000。
【0234】
B14。方法1000が、地理的エリア40内における無線デバイス20の現在のロケーション、地理的エリア40内における無線デバイス20の知られているかもしくは予期される次のロケーション、地理的エリア40の外側境界または地理的エリア40内の内部区画区分に対する無線デバイス20の近接性、無線デバイス20の知られているかもしくは予期される移動速度、無線デバイス20の知られているかもしくは予期される経路、無線デバイス20のタイプ情報、または無線デバイス20からの能力情報のうちいずれか1つまたは複数に応じて、無線デバイス20による周期的ロケーション報告の周期性を判定または調節することをさらに含む、実施形態B13に記載の方法1000。
【0235】
B15。報告のレイテンシを最小限に抑えることを考慮して、TRP 12の適格サブセットを判定することをさらに含む、実施形態B1からB14のいずれかに記載の方法1000。
【0236】
B16。無線通信ネットワーク10においてLMF 54として動作するように設定されたネットワークノードであって、LMF 54が、通信インターフェース回路60を備えるとともに処理回路66を備え、処理回路66が、実施形態B1からB15に記載の方法のいずれかにおける動作のいずれかを実施するように設定された、ネットワークノード。
【0237】
BB。上述のグループBの実施形態のいずれかに記載の方法1000であって、
ユーザデータ、またはユーザデータと関連付けられた無線デバイス20に関連するロケーション情報を取得することと、
ユーザデータまたはロケーション情報をホストコンピュータまたは無線デバイス20にフォワーディングすることと
をさらに含む、方法1000。
【0238】
グループC:
C1。グループAの実施形態のいずれかに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、無線デバイス。
【0239】
C2。グループAの実施形態のいずれかに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路を備える、無線デバイス。
【0240】
C3。通信回路と、
グループAの実施形態のうちいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された処理回路とを備える、無線デバイス。
【0241】
C4。グループAの実施形態のいずれかに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路と、
無線デバイスに電力を供給するように設定された電力供給回路とを備える、無線デバイス。
【0242】
C5。処理回路とメモリとを備え、メモリが、処理回路によって実行可能な命令を含み、それによって無線デバイスが、グループAの実施形態のいずれかに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、無線デバイス。
【0243】
C6。無線信号を伝送し受信するように設定されたアンテナと、
アンテナおよび処理回路に接続され、アンテナと処理回路との間で通信される信号を調整するように設定された、無線フロントエンド回路と、
グループAの実施形態のいずれかに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路と、
処理回路に接続され、UEへの情報の入力を処理回路によって処理することを可能にするように設定された、入力インターフェースと、
処理回路に接続され、処理回路によって処理されたUEからの情報を出力するように設定された、出力インターフェースと、
処理回路に接続され、UEに電力を供給するように設定された、バッテリーとを備える、ユーザ機器(UE)。
【0244】
C7。無線デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、無線デバイスに、グループAの実施形態のいずれかに記載のステップを実施させる、命令を備える、コンピュータプログラム。
【0245】
C8。実施形態C7に記載のコンピュータプログラムを含むキャリアであって、電子信号、光学信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体の1つである、キャリア。
【0246】
C9。グループBの実施形態のいずれかに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、ネットワークノード。
【0247】
C10。グループBの実施形態のいずれかに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路を備える、ネットワークノード。
【0248】
C11。通信回路と、
グループBの実施形態のいずれかに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路とを備える、ネットワークノード。
【0249】
C12。グループBの実施形態のいずれかに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路と、
ネットワークノードに電力を供給するように設定された電力供給回路とを備える、ネットワークノード。
【0250】
C13。処理回路とメモリとを備え、メモリが、処理回路によって実行可能な命令を含み、それによってネットワークノードが、グループBの実施形態のいずれかに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、ネットワークノード。
【0251】
C14。ネットワークノードが、無線通信ネットワークのロケーション管理機能(LMF)として動作し、ならびに無線通信ネットワークの1つまたは複数の無線ネットワークノードと、また1つまたは複数の無線ネットワークノードのいずれかに動作可能に接続された1つまたは複数の無線デバイスと通信するように設定された、実施形態C9からC13のいずれかに記載のネットワークノード。
【0252】
C15。ネットワークノードの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、ネットワークノードに、グループBの実施形態のいずれかに記載のステップを実施させる、命令を備える、コンピュータプログラム。
【0253】
C16。ネットワークノードがロケーション管理機能(LMF)である、実施形態C14に記載のコンピュータプログラム。
【0254】
C17。実施形態C15またはC16に記載のコンピュータプログラムを含むキャリアであって、電子信号、光学信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体の1つである、キャリア。
【0255】
グループD:
D1。ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、
ユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングしてユーザ機器(UE)に送信するように設定された通信インターフェースとを備え、
セルラネットワークが、グループBの実施形態のいずれかに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路を有するネットワークノードを備える、ホストコンピュータを含む通信システム。
【0256】
D2。ネットワークノードをさらに含む、実施形態D1に記載の通信システム。
【0257】
D3。UEをさらに含み、UEがネットワークノードと通信するよう設定された、実施形態D1またはD2に記載の通信システム。
【0258】
D4。ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行し、それによってユーザデータを提供するように設定され、
UEが、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように設定された、処理回路を備える、実施形態D1からD3のいずれかに記載の通信システム。
【0259】
D5。ホストコンピュータと、無線通信ネットワークのネットワークノードと、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムで実施される方法であって、
ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
ホストコンピュータにおいて、ネットワークノードを備えるセルラネットワークを介してユーザデータをUEに伝達する、送信を開始することとを含み、ネットワークノードが、グループBの実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施する、方法。
【0260】
D6。ユーザデータが、ホストコンピュータにおいて、ホストアプリケーションを実行することによって提供され、方法が、UEにおいて、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行することをさらに含む、実施形態D5に記載の方法。
【0261】
D7。無線通信ネットワークの基地局と通信するよう設定されたユーザ機器(UE)であって、実施形態D1からD6のいずれかを実施するように設定された、無線インターフェースおよび処理回路を備える、ユーザ機器(UE)。
【0262】
D8。ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、
ユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングしてユーザ機器(UE)に送信するように設定された通信インターフェースとを備え、
UEが、無線インターフェースと処理回路とを備え、UEの構成要素が、グループAの実施形態のいずれかに記載のステップのいずれかを実施するように設定されたホストコンピュータを含む通信システム。
【0263】
D9。セルラネットワークが、UEと通信するように設定された基地局をさらに含む、実施形態D8に記載の通信システム。
【0264】
D10。ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行し、それによってユーザデータを提供するように設定され、
UEの処理回路が、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように設定された、実施形態D8またはD9に記載の通信システム。
【0265】
D11。ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実現される方法であって、
ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラネットワークを介してUEにユーザデータを伝達する送信を開始することであって、UEが、グループAの実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施する、送信を開始することとを含む、方法。
【0266】
D12。UEにおいて、基地局からユーザデータを受信することをさらに含む、実施形態D11に記載の方法。
【0267】
D13。ユーザ機器(UE)から基地局への送信から発するユーザデータを受信するように設定された、通信インターフェースを備え、
UEが、無線インターフェースと処理回路とを備え、UEの処理回路が、グループAの実施形態のいずれかに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、ホストコンピュータを含む通信システム。
【0268】
D14。UEをさらに含む、実施形態D13に記載の通信システム。
【0269】
D15。基地局をさらに含み、基地局が、UEと通信するように設定された無線インターフェースと、UEから基地局への送信によって伝達されるユーザデータをホストコンピュータにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備える、実施形態D13またはD14に記載の通信システム。
【0270】
D16。ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行するように設定され、
UEの処理回路が、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによってユーザデータを提供するように設定された、実施形態D13からD15のいずれかに記載の通信システム。
【0271】
D17。ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行し、それによって要求データを提供するように設定され、
UEの処理回路が、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによって、要求データに応答してユーザデータを提供するように設定された、実施形態D13からD16のいずれかに記載の通信システム。
【0272】
D18。ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実現される方法であって、
ホストコンピュータにおいて、UEから基地局に送信されたユーザデータを受信することであって、UEが、グループAの実施形態のいずれかに記載のステップのいずれかを実施する、ユーザデータを受信することを含む、方法。
【0273】
D19。UEにおいて、基地局にユーザデータを提供することをさらに含む、実施形態D18に記載の方法。
【0274】
D20。UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行し、それによって、送信されるべきユーザデータを提供することと、
ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションと関連付けられたホストアプリケーションを実行することとをさらに含む、実施形態D18またはD19に記載の方法。
【0275】
D21。UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行することと、
UEにおいて、クライアントアプリケーションへの入力データを受信することであって、入力データが、クライアントアプリケーションに関連するホストアプリケーションを実行することによってホストコンピュータにおいて提供される、入力データを受信することとをさらに含み、
送信されるべきユーザデータが、入力データに応答してクライアントアプリケーションによって提供される、実施形態D18からD20のいずれかに記載の方法。
【0276】
D22。ユーザ機器(UE)から無線通信ネットワークの基地局への送信から発するユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え、無線通信ネットワークが、グループBの実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施するように設定された、無線インターフェースおよび処理回路を備えるネットワークノードを含む、ホストコンピュータを含む通信システム。
【0277】
D23。ネットワークノードをさらに含む、実施形態D22に記載の通信システム。
【0278】
D24。UEをさらに含み、UEが、基地局を介してネットワークノードと通信するように設定された、実施形態D22またはD23に記載の通信システム。
【0279】
D25。ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行するように設定され、
UEが、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによって、ホストコンピュータによって受信されるべきユーザデータを提供するように設定された、実施形態D22からD24のいずれかに記載の通信システム。
【0280】
D26。ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実現される方法であって、
ホストコンピュータにおいて、基地局から、基地局がUEから受信した送信から発したユーザデータを受信することであって、UEが、グループAの実施形態のいずれかに記載のステップのいずれかを実施する、ユーザデータを受信することとを含む、方法。
【0281】
D27。基地局において、UEからユーザデータを受信することをさらに含む、実施形態D26に記載の方法。
【0282】
D28。基地局において、受信されたユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始することをさらに含む、実施形態D26またはD27に記載の方法。
【0283】
一般に、本明細書で使用するすべての用語は、関連する技術分野におけるそれらの通常の意味にしたがって解釈されるべきであるが、異なる意味を明確に持たせている、および/または使用する文脈によって示唆している場合を除く。要素、装置、構成要素、手段、ステップなどに対するすべての参照は、別段の明示的な提示がない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの事例を指すものとオープンに解釈されるべきである。本明細書に開示するあらゆる方法のステップは、あるステップが別のステップの次または前であるものとして明示的に記載されない限り、ならびに/あるいはあるステップが別のステップの次または前でなければならないことが暗示されていない限り、開示する正確な順序で実施される必要はない。本明細書に開示する実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切であれば、他の任意の実施形態に適用されてもよい。同様に、任意の実施形態の任意の利点は、他の任意の実施形態に適用されてもよく、逆もまた同様である。記載された実施形態の他の目的、特徴、および利点は、その説明から明らかになるであろう。
【0284】
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野における従来の意味を有してもよく、またたとえば、本明細書に記載するものなど、それぞれのタスク、手順、算出、出力、および/または表示機能を実施するための、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体、および/または個別デバイス、コンピュータプログラムまたは命令などを含んでもよい。
【0285】
「Aおよび/またはB」という用語は、本明細書で使用するとき、Aのみを有する、Bのみを有する、またはAおよびBの両方をともに有する実施形態をカバーする。したがって、「Aおよび/またはB」という用語は、「AおよびBのいずれか1つまたは複数のうち少なくとも1つ」を等価に意味する。
【0286】
添付図面を参照して、本明細書で企図される実施形態のいくつかがさらに十分に記載される。しかしながら、本明細書に開示される主題の範囲内に他の実施形態が含まれる。開示する主題は、以下に記載する実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、それよりもむしろ、これらの実施形態は、当業者に主題の範囲を伝達するために例として提供される。
【0287】
注目すべきことに、当業者であれば、前述の説明および関連する図面に提示された教示の利益を有する、開示された発明の修正形態および他の実施形態が想起されるであろう。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、修正形態および他の実施形態が、本開示の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。本明細書で特定の用語が採用されることがあるが、用語は、一般的かつ説明的な意味でのみ使用され、限定を目的としない。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイス(20)によって
実行される方法(1200)であって、
設定情報にしたがって、無線通信ネットワーク(10)のロケーション管理機能(LMF)(54)に対する周期的ロケーション報告を伝送すること(1202)であって、前記周期的ロケーション報告が、前記無線デバイス(20)が
受信する第1の支援データに対応する地理的エリア(40)内で
前記無線デバイスが動作している間に伝送され、前記周期的ロケーション報告が測位測定値またはロケーション情報を含む、周期的ロケーション報告を伝送すること(1202)と、
次の周期的ロケーション報告を生成する際に前記無線デバイス(20)が使用する
ユーザ機器(UE)特異的な支援データを受信すること(1204)であって、前記
UE特異的な支援データが、
前記無線デバイス(20)による前記次の周期的ロケーション報告の生成に関して使用することが許可される前記第1の支援データと関連付けて示される、前記地理的エリア(40)と関連付けられた前記無線通信ネットワーク(10)の送信/受信ポイント(TRP)(12)
のサブセットを示
す、UE特異的な支援データを受信すること(1204)と
を含む、方法(1200)。
【請求項2】
前記
UE特異的な支援
データに
従って、前記次の周期的ロケーション報告に対する測位測定またはロケーション手順を
実行することをさらに含む、請求項1に記載の方法(1200)。
【請求項3】
前記第1の支援データが、前記無線通信ネットワーク(10)の1つまたは複数のセル(32)におけるブロードキャスティングを介して
受信される、請求項
1に記載の方法(1200)。
【請求項4】
前記無線デバイス(20)を標的とする、前記無線通信ネットワーク(10)からの専用シグナリングを介して、前記
UE特異的な支援データを受信することをさらに含む、請求項
1に記載の方法(1200)。
【請求項5】
遅延測位手順に対するサポートを示す、能力情報を前記LMF(54)に向けて伝送することをさらに含み、前記周期的ロケーション報告を伝送することが、前記LMF(54)によって前記無線デバイス(20)に対して設定された遅延測位手順の一部であ
り、前記無線デバイス(20)が、デバイスで終端するかまたはデバイスで発生する遅延ロケーション要求の一部として、前記周期的ロケーション報告を伝送する、請求項
1に記載の方法(1200)。
【請求項6】
無線通信ネットワーク(10)で動作するように設定された無線デバイス(20)であって、通信インターフェース回路(100)を備えるとともに処理回路(110)を備え、前記処理回路(110)が、
設定情報にしたがって、前記無線通信ネットワーク(10)のロケーション管理機能(LMF)(54)に対する周期的ロケーション報告を伝送することであって、前記周期的ロケーション報告が、前記無線デバイス(20)が受信する第1の支援データに対応する地理的エリア(40)内で前記無線デバイスが動作している間に伝送され、前記周期的ロケーション報告が測位測定値またはロケーション情報を含む、周期的ロケーション報告を伝送することと、
次の周期的ロケーション報告を生成する際に前記無線デバイス(20)が使用するユーザ機器(UE)特異的な支援データを受信することであって、前記UE特異的な支援データが、前記無線デバイス(20)による前記次の周期的ロケーション報告の生成に関して使用することが許可される前記第1の支援データと関連付けて示される、前記地理的エリア(40)と関連付けられた前記無線通信ネットワーク(10)の送信/受信ポイント(TRP)(12)のサブセットを示す、UE特異的な支援データを受信することと、
を
実行するように設定された、無線デバイス(20)。
【請求項7】
請求項2から5のいずれか一項に記載の方法を実行するようにさらに設定された、請求項6に記載の無線デバイス(20)。
【請求項8】
無線通信ネットワーク(10)と関連付けられたネットワークノード(54)によって
実行される方法(1000)であって、
無線デバイス(20)
が受信する第1の支援データに対応する地理的エリア(40)内で動作し
ている間に周期的ロケーション報告を行うように設定された前記無線デバイス(20)から周期的ロケーション報告を受信すること(1002)であって、前記周期的ロケーション報告が測位測定値またはロケーション情報を含む、周期的ロケーション報告を受信すること(1002)と、
次の周期的ロケーション報告を生成する際に前記無線デバイス(20)が使用する
第2の支援データを伝送すること(1004)であって、前記
第2の支援データが、前記地理的エリア(40)と関連付けられ
、前記無線デバイス(20)による前記次の周期的ロケーション報告の生成に関して却下、許可、または優先される、前記無線通信ネットワーク(10)の送信/受信ポイント(TRP)(12)の適格サブセットを示
す、第2の支援データを伝送すること(1004)と
を含む、方法(1000)。
【請求項9】
前記第2の支援データが、前記無線通信ネットワーク(10)のそれぞれのTRP(12)を識別するTRP識別子、前記無線通信ネットワーク(10)のそれぞれのセル(32)を識別するセル識別子、前記無線通信ネットワーク(10)によって使用されるそれぞれのビーム(38)を識別するビーム識別子、および前記無線通信ネットワーク(10)によって使用されるそれぞれの無線搬送周波数を識別する周波数識別子のうち1つまたは複数を使用して、前記TRP(12)の適格サブセットを示す、請求項
8に記載の方法(1000)。
【請求項10】
前記
第2の支援データが、
UE特異的な支援データであり、前記次の周期的ロケーション報告に対して前記無線デバイス(20)によって
実行されるべき測位方法または測定を示す、請求項
8に記載の方法(1000)。
【請求項11】
前記方法(1000)が、前記次の周期的ロケーション報告に対する前記無線デバイス(20)の知られているかもしくは予期される受信条件、あるいは前記次の周期的ロケーション報告に対して前記無線デバイス
(20
)が経験する、知られているかもしくは予期される地理的トポロジーまたはネットワークトポロジー、あるいは前記次の周期的ロケーション報告に対する前記無線デバイス(20)の知られているかもしくは予期されるロケーションのうち少なくとも1つに応じて、前記次の周期的ロケーション報告に対して前記無線デバイス(20)によって
実行されるべき測位方法または測定を判定することをさらに含む、請求項
10に記載の方法(1000)。
【請求項12】
前記方法(1000)が、前記次の周期的ロケーション報告に対して前記無線デバイス(20)のロケーションを予測することと、予測された前記ロケーションに応じて前記
第2の支援データを判定すること
と、予測された前記ロケーションに地理的に関連する前記無線通信ネットワーク(10)のTRP(12)に応じて決まる前記適格サブセットを判定することとをさらに含む、請求項
8に記載の方法(1000)。
【請求項13】
前記地理的エリア(40)が、デバイスで終端するかまたはデバイスで発生する遅延ロケーション要求が許容されるエリア(40)である、請求項
8に記載の方法(1000)。
【請求項14】
前記第2の支援データが、NRPPa測位メッセージを介して基地局に伝送される、請求項8に記載の方法(1000)。
【請求項15】
無線通信ネットワーク(10)においてロケーション管理機能(LMF)(54)として動作するように設定されたネットワークノードであって、通信インターフェース回路(60)を備えるとともに処理回路(66)を備え、前記処理回路(66)が、請求項
8に記載の方法を
実行するように設定された、ネットワークノード。
【請求項16】
無線通信ネットワーク(10)と関連付けられた基地局によって実行される方法であって、
第1の支援データに対応する地理的エリア(40)内で動作している間に周期的ロケーション報告を生成する際に無線デバイス(20)が使用する前記第1の支援データを伝送することと、
次の周期的ロケーション報告を生成する際に前記無線デバイス(20)が使用する第2の支援データであって、前記地理的エリア(40)と関連付けられ、前記無線デバイス(20)による前記次の周期的ロケーション報告の生成に関して却下、許可、または優先される、前記無線通信ネットワーク(10)の送信/受信ポイント(TRP)(12)の適格サブセットを示す、第2の支援データをNRPPa測位メッセージで受信することと、
受信した前記第2の支援データに基づいてUE関連測定の設定を実行することと
を含む、方法。
【請求項17】
無線通信ネットワーク(10)において基地局(gNB)として動作するように設定され、通信インターフェース回路(60)を備えるとともに処理回路(66)を備える、ネットワークノードであって、前記処理回路(66)が、
第1の支援データに対応する地理的エリア(40)内で動作している間に周期的ロケーション報告を生成する際に無線デバイス(20)が使用する前記第1の支援データを伝送し、
次の周期的ロケーション報告を生成する際に前記無線デバイス(20)が使用する第2の支援データであって、前記地理的エリア(40)と関連付けられ、前記無線デバイス(20)による前記次の周期的ロケーション報告の生成に関して却下、許可、または優先される、前記無線通信ネットワーク(10)の送信/受信ポイント(TRP)(12)の適格サブセットを示す、第2の支援データをNRPPa測位メッセージで受信し、
受信した前記第2の支援データに基づいてUE関連測定の設定を実行する
ように設定された、ネットワークノード。
【国際調査報告】