(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-12
(54)【発明の名称】側面衝撃保護ブロック、取付ベース、および、チャイルド安全シート
(51)【国際特許分類】
B60N 2/28 20060101AFI20240405BHJP
B60N 2/427 20060101ALI20240405BHJP
【FI】
B60N2/28
B60N2/427
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562297
(86)(22)【出願日】2022-04-21
(85)【翻訳文提出日】2023-10-10
(86)【国際出願番号】 EP2022060581
(87)【国際公開番号】W WO2022223706
(87)【国際公開日】2022-10-27
(31)【優先権主張番号】202110432465.4
(32)【優先日】2021-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520144059
【氏名又は名称】バンビーノ プレツィオーソ スウィツァーランド アーゲー
【氏名又は名称原語表記】Bambino Prezioso Switzerland AG
【住所又は居所原語表記】Beim Bahnhof 5, 6312 Steinhausen, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】モー、シャオロン
【テーマコード(参考)】
3B087
【Fターム(参考)】
3B087CD03
3B087CE06
(57)【要約】
【課題】側面衝撃保護ブロック、取付ベース、及びチャイルド安全シートの提供。
【解決手段】側面衝撃保護ブロックは、ハウジングとボタンとロック部材を含む。ハウジングは、上壁、側壁、及び底壁を含み、上壁は側面衝撃接触面を含む。ボタンは、ハウジングの側壁に配置され、押圧力によって押圧位置に押圧され、押圧力が除去された後、弾性的に初期位置に戻ることができる。ロック部材はハウジングに配置され、ロック部分を含む。ボタンはロック部材に動作可能に接続され、ボタンが初期位置から押圧位置に切り替えられたとき、ロック部材は駆動される。ロック部材はハウジングに配置され、ロック部分を含み、ボタンはロック部材に作動可能に接続され、ボタンが初期位置から押圧位置に切り替えられると、ロック部材はボタンにより駆動されてロック解除状態になり、ボタンが弾性的に初期位置に戻ると、ロック部材のロック部分は弾性的にロック状態に戻る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上壁と、該上壁に接続された側壁と、該側壁に接続された底壁とを備え、前記上壁に側面衝撃接触面を有するハウジングと、
前記ハウジングの側壁に配置されたボタンであって、押圧力によって押圧位置に押圧され、押圧力が除去された後に初期位置に弾性的に戻ることが可能なボタンと、
前記ハウジング内に配置され、ロック部分を有するロック部材と、を備え、
前記ボタンが前記ロック部材に作動可能に接続されており、前記ボタンが初期位置から押圧位置に切り替えられると、前記ロック部材が前記ボタンによって駆動されてロック解除状態になり、前記ボタンが弾性的に初期位置に戻ると、前記ロック部材のロック部分が弾性的にロック状態に戻る、側面衝撃保護ブロック。
【請求項2】
前記ロック部材は前記ハウジングの側壁に配置された第1の弾性アームを備え、前記第1の弾性アームの前記上壁に隣接する第1の端部は接続端であり、前記第1の弾性アームの前記底壁に隣接する第2の端部は自由端であり、前記ロック部分は、前記自由端に配置された第1のフックを備え、前記ボタンは、前記第1の弾性アームの中間部分に配置されている、請求項1に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項3】
前記ボタンは、前記第1の弾性アームと一体的に形成され、および/または、
前記ハウジングは、その底部に開口部を有する中空の第1のハウジング部と、該第1のハウジング部の底部に組み付けられる第2のハウジング部とを備え、
前記第1のハウジング部の上壁は前記ハウジングの上壁を形成し、前記第1のハウジング部の側壁は前記ハウジングの側壁を形成し、前記第2のハウジング部の底壁は前記ハウジングの底壁を形成し、前記第2のハウジング部は、該第2のハウジング部の底壁から前記第1のハウジング部の内部へ延びる第1のリブプレートセットをさらに備え、該第1のリブプレートセットは、前記第1の弾性アームに対応する第1の制限プレートを備えている、請求項2に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項4】
前記第1の弾性アームは、前記ハウジングの側壁と一体的に形成されている、請求項2又は3に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項5】
前記ボタンは、前記ハウジングの側壁に形成されたボタン孔に配置され、前記ボタンは、押圧力に耐えるように構成された外端と、前記ハウジングの内部に位置する内端とを備え、
前記ロック部材は前記ハウジングの内部に配置され、前記ロック部材の中間部が第1のピンシャフトを介して前記ハウジングに枢動可能に連結され、前記ロック部材の第1の端部が前記ボタンの内端に当接し、前記第1の端部と前記内端の少なくとも一方の当接面が傾斜面であり、前記ロック部分が前記ロック部材の第2の端部に配置された第2のフックを備えており、
前記ハウジングの側壁には、前記第2のフックが貫通して延びることを可能にする第1の貫通孔が設けられ、前記ハウジングの内部には、第1の弾性部材が配置され、該第1の弾性部材は、前記第2のフックが前記第1の貫通孔から延びたロック状態に維持されるように、前記ロック部材に作用するように構成されており、
前記ボタンが押圧力を受け、前記傾斜面の作用の下で、前記ボタンが前記ロック部材を駆動して前記第1の弾性部材の力に打ち勝ち、前記第1のピンシャフトの周りに枢動し、前記第2のフックが前記第1の貫通孔から後退するロック解除状態に切り替えられるように構成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項6】
前記ロック部材は、順に連結される第1のアーム、コーナー部、及び第2のアームを備え、前記第1のアームの自由端は前記ロック部材の第1の端部を形成し、前記第1のピンシャフトは前記コーナー部に配置され、前記第2のアームの自由端は前記ロック部材の第2の端部を形成する、請求項5に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項7】
前記第1の弾性部材は、前記ロック部材と一体的に形成されたリセット片を備え、該リセット片と接触する制限壁が前記ハウジングの内部に配置されている、請求項5又は6に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項8】
前記ボタンの移動方向は、前記第1のピンシャフトの延在方向と実質的に平行であり、および/または、前記ボタンのストロークを制限するように構成された第1の移動制限構造が、前記ボタンと前記ハウジングとの間に配置されている、請求項5から7のいずれか1項に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項9】
前記第1の移動制限構造は、前記ボタン孔の孔壁に形成された制限孔と、前記ボタンと一体的に形成された第2の弾性アームと、を備え、
前記第2の弾性アームの前記ボタンの外端に隣接する第1の端部は接続端であり、前記第2の弾性アームの前記ボタンの内端に隣接する第2の端部は自由端であり、前記第2の弾性アームの第2の端部は、前記制限孔とスライド可能に協働するボスを備えている、請求項8に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項10】
前記傾斜面が前記ボタンの内端に配置されている、および/または、前記ボタンを初期位置に維持するように構成された第2の弾性部材が、前記ボタンと前記ハウジングとの間に配置されている、請求項5から9のいずれか1項に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項11】
前記第2の弾性部材はバネであり、前記ボタンの中間部には前記バネを収容するように構成された溝が設けられており、前記溝の外端は前記バネの外端を制限するように構成されており、前記ボタン孔の孔壁には、前記バネの内端に当接するように構成された突出部が設けられている、請求項10に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項12】
2つのロック部材が対称に配置され、同じボタンに連結されている、請求項5から11のいずれか1項に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項13】
前記ハウジングは、その底部に開口部を有する中空の第3のハウジング部と、該第3のハウジング部の底部に組み付けられる第4のハウジング部とを備え、
前記第3のハウジング部の上壁が前記ハウジングの上壁を形成し、前記ハウジングの側壁が前記第3のハウジング部の側壁を有し、前記ボタン孔が前記第3のハウジング部の側壁と連通しており、
前記第4のハウジング部の底壁は前記ハウジングの底壁を形成し、前記第4のハウジング部は、該第4のハウジング部の底壁から前記第3のハウジング部の内部に延びる第2のリブプレートセットをさらに備え、
前記ロック部材は、前記第1のピンシャフトによって、前記第2のリブプレートセットに取り付けられている、請求項5から12のいずれか1項に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項14】
前記第3のハウジング部の側壁は第1の孔セグメントを画定し、前記第2のリブプレートセットは環状延長プレートを備え、前記環状延長プレートは第2の孔セグメントを画定し、前記第1の孔セグメントは前記第2の孔セグメントと連通して前記ボタン孔を形成する、請求項13に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項15】
前記第1の貫通孔は、前記第3のハウジング部の側壁に形成されている、請求項13又は14に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項16】
前記第4のハウジング部は、該第4のハウジング部の底壁の中間部から前記第3のハウジング部の上壁へ向かう方向に延びる凹部をさらに備え、前記ハウジングの側壁は、前記凹部の側壁をさらに有し、前記第1の貫通孔は、前記凹部の側壁に形成されている、請求項13から15のいずれか1項に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項17】
前記ボタンは、前記ハウジングの側壁に形成されたボタン孔に配置され、前記ボタンは、押圧力に耐えるように構成された外端と、前記ハウジングの内部に配置された内端とを有し、
前記ロック部材は、前記ハウジングの内部に配置された第1のロック部材を備え、前記ボタンは、前記第1のロック部材の第1の端部に操作可能に連結されており、前記ロック部分は、前記第1のロック部材の第2の端部に配置された第3のフックを有し、前記第1のロック部材の中間部は、第2のピンシャフトを介して前記ハウジングに枢動可能に連結されており、
第2の貫通孔が前記ハウジングの側壁に配置され、前記第3のフックが貫通して延びることを可能にし、第3の弾性部材が前記ハウジングの内部に配置され、前記第3の弾性部材が前記第1のロック部材に作用して前記第3のフックが前記第2の貫通孔から延びることを維持するように構成されており、
前記ボタンが押圧力を受けると、該ボタンは前記第1のロック部材を前記第2のピンシャフトの周りに枢動するように駆動し、前記第3のフックが前記第2の貫通孔から後退するようにする、請求項1から16のいずれか1項に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項18】
前記ロック部材は、前記ハウジングの内部に配置された第2のロック部材をさらに備え、前記第2のロック部材は、前記第1のロック部材の第1の端部に動作可能に連結され、前記ボタンは、前記第2のロック部材に動作可能に連結され、前記ロック部分は、前記第2のロック部材上に配置された第4のフックを備え、該第4のフックの曲げ方向は、前記第3のフックの曲げ方向と反対であり、前記ハウジングの側壁は、前記第4のフックが貫通して延びることを可能にする第3の貫通孔を備えている、請求項17に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項19】
前記第3の弾性部材はバネであり、該バネの両端は前記第1のロック部材及び前記第2のロック部材にそれぞれ取り付けられており、前記第3の弾性部材は、前記第2のロック部材に作用して、前記第4のフックが前記第3の貫通孔から延出した状態を維持するように構成されており、前記ボタンが押圧力を受けると、前記ボタンは、前記第2のロック部材を駆動して移動させ、前記第4のフックが前記第3の貫通孔から退避するように構成されている、請求項18に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項20】
前記第1のロック部材の第1の端部は、前記第3のピンシャフトを介して前記ボタンの内端に枢動可能に連結され、前記第2のロック部材の第1の端部は、前記ボタンの中間部に固定的に連結されている、請求項18または19に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項21】
前記第2のロック部材は、前記ボタンと一体的に形成されており、および/または、第2の移動制限構造が、前記ボタンと前記ハウジングとの間にあり、前記ボタンのストロークを制限するように構成されている、請求項18から20のいずれか1項に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項22】
前記第2の移動制限構造は、前記ボタンと前記ハウジングの一方に取り付けられた制限ピンと、前記ボタンと前記ハウジングの他方に配置された第1のスライド孔と、を備え、
前記制限ピンが前記第1のスライド孔とスライド可能に協働する、請求項21に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項23】
前記第1のロック部材の第1の端部は、前記第2のロック部材の中間部に第4のピンシャフトを介して枢動可能に連結され、前記第2のロック部材の第1の端部は、前記ハウジングに第5のピンシャフトを介して枢動可能に連結され、前記第4のフックは、前記第2のロック部材の第2の端部に配置され、前記ボタンの内端は、前記第2のロック部材の中間部に当接する、請求項18から22のいずれか1項に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項24】
前記第2のロック部材の中間部が、第1の方向に沿って突出する接触プラットフォームと、前記第1の方向とは反対の第2の方向に沿って延びるラグを備え、前記接触プラットフォームが前記ボタンの内端に当接し、前記第4のピンシャフトが前記ラグ上に配置され、および/または、前記ボタンの外周壁が前記ボタンが前記ボタン孔から外れるのを防止するストッパを備えている、請求項23に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項25】
前記ハウジングは、第5のハウジング部と第6のハウジング部を備え、前記第5のハウジング部は、その底部に開口部を有する第1の中空キャビティを有し、前記第5のハウジング部の上壁は、前記ハウジングの上壁を形成し、
前記第6のハウジング部は、その上部に開口部を有する第2の中空キャビティと、該第2の中空キャビティの上部開口部に位置する延長プレートとを備え、該延長プレートは、前記第5のハウジング部の底部開口部に組み付けられ、前記第6のハウジング部の底壁は、前記ハウジングの底壁を形成し、
前記ハウジングの側壁は、前記第5のハウジング部の側壁と前記第6のハウジング部の側壁とを有し、前記ボタン孔は前記第5のハウジング部の側壁と連通し、前記第2の貫通孔と前記第3の貫通孔は前記第6のハウジング部の側壁に設けられている、請求項17から24のいずれか1項に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項26】
前記第6のハウジング部は、前記延長プレート上に位置する第3のリブプレートセットをさらに備え、前記第3のリブプレートセットは、前記第1の中空キャビティ内に延在し、前記第2のピンシャフトは、前記第3のリブプレートセットに取り付けられている、請求項25に記載の側面衝撃保護ブロック。
【請求項27】
請求項1から26のいずれか1項に記載の側面衝撃保護ブロックと協働する取付ベースであって、
前記取付ベースは、前記側面衝撃保護ブロックのハウジングを部分的に収容するように構成された取付溝を備え、該取付溝の側壁はロック孔を備えている、取付ベース。
【請求項28】
前記取付溝にはエンドキャップが配置され、前記エンドキャップは前記取付溝内の第4の弾性部材によって前記取付溝の開口部で支持され、前記エンドキャップは、押圧力を受けると前記第4の弾性部材を圧縮して前記取付溝の底部に向かって移動する、請求項27に記載の取付台ベース。
【請求項29】
前記エンドキャップは第3の弾性アームを備え、前記第3の弾性アームはフックを備え、前記取付溝の側壁は第2のスライド孔を備え、前記フックは前記第2のスライド孔のロック端と係合する、請求項28に記載の取付ベース。
【請求項30】
前記第4の弾性部材が間隔をあけて配置された2つのバネからなり、および/または、前記ロック孔は前記第2のスライド孔のロック端と一致する、請求項29に記載の取付ベース。
【請求項31】
請求項27から請求項30のいずれか1項に記載の取付ベースを備える、チャイルド安全シート。
【請求項32】
請求項1から26のいずれか1項に記載の側面衝撃保護ブロックと、請求項27から30のいずれか1項に記載の側面衝撃保護ブロックと協働する取付ベースとを備えるチャイルド安全シートであって、
前記取付ベースがチャイルド安全シートのサイドウイングの外側に配置され、前記側面衝撃保護ブロックのハウジングが前記取付ベースの取付溝に部分的に収容され、前記ロック部材が前記ロック孔に係合され、前記ボタンによる駆動時に前記ロック孔から外れるように構成されている、チャイルド安全シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年4月21日に出願された、その名称を「側面衝撃保護ブロック、取付ベース、および、チャイルド安全シート」とする中国特許出願2021104324654号の優先権を主張するものであり、その全内容は参照により本明細書に組み込まれる。本開示は、車両用幼児用キャリアに関し、特に、側面衝撃保護ブロック、取付ベース、および、チャイルド安全シートに関する。
【背景技術】
【0002】
チャイルド安全シートは、子ども用に特別に設計されたシートであり、車両の座席に取り付けるように構成され、シートに乗る子どもの安全性を効果的に向上させる。チャイルド安全シートのサイドウイングの外側には、シートの横移動の衝撃から子供を保護するための、側面衝撃保護機構が設けられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在、ほとんどの側面衝撃保護機構は、シートの両サイドウイングに取り付けられた2つの枢動ブロックを含み、各枢動ブロックは、使用時には枢動自在に開き、不使用時には枢動自在に閉じる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
いくつかの実施形態によれば、側面衝撃保護ブロック、側面衝撃保護ブロックを取り付けるように構成された取付ベース、および、チャイルド安全シートが提供される。
【0005】
側面衝撃保護ブロックは、上壁(top wall)と、上壁に接続された側壁と、側壁に接続された底壁とを含み、上壁は側面衝撃接触面を含むハウジングと、ハウジングの側壁に配置され、押圧力によって押圧位置に押圧され、押圧力が除去された後に初期位置に弾性的に戻ることが可能であるボタンと、ハウジング内に配置され、ロック部分を含むロック部材と、を含み、ボタンがロック部材に作動可能に接続されており、ボタンが初期位置から押圧位置に切り替えられると、ロック部材がボタンによって駆動されてロック解除状態になり、ボタンが弾性的に初期位置に戻ると、ロック部材のロック部分が弾性的にロック状態に戻る。
【0006】
側面衝撃保護ブロックと協働する取付ベースが提供され、取付ベースは取付溝を含み、取付溝は側面衝撃保護ブロックのハウジングを部分的に収容するように構成され、取付溝の側壁にはロック孔が設けられる。
【0007】
また、上述の側面衝撃保護ブロックの取付ベースを含むチャイルド安全シートが提供される。
【0008】
チャイルド安全シートは、上述の側面衝撃保護ブロックと、上述の側面衝撃保護ブロックと協働する取付ベースとを含む。取付ベースは、チャイルド安全シートのサイドウイングの外側に配置され、側面衝撃保護ブロックのハウジングは、取付ベースの取付溝に部分的に収容され、ロック部材は、ロック孔に係合し、ボタンによる駆動時にロック孔から外れるように構成される。
【0009】
本開示の1つまたは複数の実施形態の詳細は、添付の図面および以下の説明に記載されている。本開示の他の特徴、目的、および利点は、説明および図面、ならびに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【0010】
本開示の実施形態または従来技術による技術的解決策をより明確に説明するために、以下では、実施形態または従来技術を説明するための添付図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における添付図面は、本開示の一部の実施形態に過ぎず、当業者であれば、創造的な努力をすることなく、添付図面から他の図面を導出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本開示の一実施形態による、取付ベースに取り付けられた側面衝撃保護ブロックの概略斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1の側面衝撃保護ブロックを取付ベースから取り外した状態を示す概略斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1における側面衝突保護ブロックおよび取付ベースの概略分解斜視図である。
【
図4】
図4は、
図1中の線A-Aに沿う概略断面図であり、ボタンが初期位置にあり、ロック部材のロック部分がロック状態にある。
【
図5】
図5は、本開示の別の実施形態による、取付ベースに取り付けられた側面衝撃保護ブロックの概略斜視図である。
【
図6】
図6は、
図5の側面衝撃保護ブロックを取付ベースから取り外した状態を示す概略斜視図である。
【
図7】
図7は、
図5の側面衝撃保護ブロックと取付ベースの概略分解斜視図である。
【
図8】
図8は、
図5中の線B-Bに沿う概略断面図であり、ボタンが初期位置にあり、ロック部材のロック部分がロック状態にある。
【
図9】
図9は、
図5中の線C-Cに沿う概略断面図であり、ボタンが初期位置にあり、ロック部材のロック部分がロック状態にある。
【
図10】
図10は、
図5中の線C-Cに沿う概略断面図であり、ボタンが押圧位置にあり、ロック部材のロック部がロック解除状態にある。
【
図11】
図11は、本開示の別の実施形態による、取付ベースに取り付けられた側面衝撃保護ブロックの概略斜視図である。
【
図12】
図12は、
図11の側面衝撃保護ブロックを取付ベースから取り外した状態を示す概略斜視図である。
【
図14】
図14は、
図11中の線D-Dに沿う概略断面図であり、ボタンが初期位置にあり、ロック部材のロック部分がロック状態にある。
【
図15】
図15は、
図11中の線E-Eに沿う概略断面図であり、ボタンが初期位置にあり、ロック部材のロック部分がロック状態にある。
【
図16】
図16は、
図11中の線E-Eに沿う概略断面図であり、ボタンが押圧位置にあり、ロック部材のロック部分がロック解除状態にある。
【
図19】
図19は、
図12における取付ベースの概略斜視図であり、エンドキャップが取付溝の底部に押し付けられている。
【
図20】
図20は、本開示の別の実施形態による、取付ベースに取り付けられた側面衝撃保護ブロックの概略斜視図である。
【
図21】
図21は、
図20の側面衝撃保護ブロックを取付ベースから取り外した状態を示す概略斜視図である。
【
図23】
図23は、
図20中の線G-Gに沿う概略断面図であり、ボタンが初期位置にあり、ロック部材のロック部分がロック状態にある。
【
図24】
図24は、
図20中の線G-Gに沿う概略断面図であり、ボタンが押圧位置にあり、ロック部材のロック部がロック解除状態にある。
【
図26】
図26は、本開示の別の実施形態による、取付ベースに取り付けられた側面衝撃保護ブロックを一方向から見た概略斜視図である。
【
図28】
図28は、
図20中の線I-Iに沿う概略断面図であり、ボタンが初期位置にあり、ロック部材のロック部分がロック状態にある。
【
図29】
図29は、
図20中の線I-Iに沿う概略断面図であり、ボタンが押圧位置にあり、ロック部材のロック部分がロック解除状態にある。
【
図30】
図30は、側面衝撃保護ブロックが取付ベースから取り外された後の、
図20の側面衝撃保護ブロックおよび取付ベースの概略斜視図である。
【
図32】
図32は、本開示の一実施形態による、チャイルドシートの概略斜視図である。
【
図33】
図33は、側面衝撃保護ブロックを取り外した
図32のチャイルドシートの概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本願発明の実施の形態をより詳細に説明する。しかしながら、本出願の様々な実施形態は、多くの異なる形態で具体化される可能性があり、本明細書に記載された実施形態に限定して解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものとなり、当業者に本発明の範囲を十分に伝えることができるように提供される。同一または類似の参照符号を用いて識別される要素は、同一または類似の要素を指す。
【0013】
本明細書で使用する用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、本発明を限定するものではない。本明細書において、単数形の「a」、「an」および「the」は、文脈上明らかにそうでないことが示されない限り、複数形も含むことを意図している。本明細書中で使用される場合、用語「備える(comprises)」および/または「備えている(comprising)」は、記載された特徴、整数、ステップ、操作、要素、および/または構成要素の存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、構成要素、および/またはそれらの群の存在または追加を排除するものではないことがさらに理解されるであろう。
【0014】
本明細書では、様々な要素を説明するために第1、第2などの用語を使用することがあるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことが理解されよう。これらの用語は、ある要素と別の要素を区別するためにのみ使用される。したがって、本発明の教示を逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と呼ぶこともできる。
【0015】
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本発明が属する技術分野における当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。さらに、一般的に使用されている辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈における意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書において明示的にそのように定義されていない限り、理想化された意味または過度に形式的な意味で解釈されることはないことが理解されよう。
【0016】
図1から
図4を参照すると、本開示の一実施形態による側面衝撃保護ブロック100と、側面衝撃保護ブロック100と協働する取付ベース5とが概略的に示されている。
図32を参照すると、側面衝撃保護ブロック100および取付ベース5は、チャイルド安全シート9のサイドウイング91に取り付けられるように構成されている。チャイルド安全シート9は、例えば自動車などの車内に取り付けられる。以下の説明では、自動車に搭載されるチャイルド安全シート9を例にとる。自動車の急ブレーキ時や偶発的な衝突時には、側面衝撃保護ブロック100が車両の内側側壁に接触することにより、チャイルド安全シート9の横方向の動きが抑制され、緩衝されるため、チャイルド安全シート9に乗っている子供や幼児の保護が強化される。
図33を参照すると、取付ベース5は、チャイルド安全シート9のサイドウイング91に固定配置され、側面衝撃保護ブロック100は、取付ベース5に着脱自在に取り付けられている。
【0017】
側面衝撃保護ブロック100は、ハウジング1、ボタン2、及びロック部材3を含み、ボタン2及びロック部材3の数は1つに限定されない。ハウジング1は、上壁11と、上壁11に接続された側壁12と、側壁12に接続された底壁13とを含む。上壁11は、側面衝撃接触面110を含み、この側面衝撃接触面110は、チャイルド安全シート9が横方向に動く傾向があるときに車両の内側側壁に衝突するように構成され、それによってチャイルド安全シート9の横方向の動きを制限する。チャイルド安全シート9は、通常、車両の後部座席の側方に取り付けられているため、チャイルド安全シート9の片側の側面衝撃保護ブロック100のみが、横方向の移動を防止する役割を果たすことを理解されたい。側面衝撃保護ブロック100は、取付ベース5に着脱自在に連結されるため、チャイルド安全シート9の両サイドウイング91に2つの取付ベース5が設けられ、側面衝撃保護ブロック100は、必要に応じてチャイルド安全シート9のいずれかの側の取付ベース5に取り付けられる。図示の実施形態では、側面衝撃接触面110は、比較的滑らかな円弧状の面であるが、別の実施形態では、側面衝撃接触面110の形状は、横方向の移動を防止するために車両の内側に接触する役割を果たす限り、平面である。
【0018】
図1を参照すると、ボタン2はハウジング1の側壁12に配置されている。ロック部材3は、ハウジング1の側壁12に配置され、ロック部を含む。ボタン2は押圧力によって押され、ロック部材3に操作可能に接続され、ロック部材3はロック状態とロック解除状態を有する。本開示における操作可能な接続部(operable connection)には、直接接続部(direct connection)、間接接続部(indirect connection)、固定接続部(fixed connection)、ピボット接続部(pivot connection)、当接接触部(abutting contact)などが含まれるが、これらに限定されない。2つのコンポーネントが動作可能に接続されているということは、一方のコンポーネントの動作が他方のコンポーネントの動作を引き起こすことを意味する。
【0019】
図2から
図4を参照すると、この実施形態では、ロック部材3は、側壁12と一体的に形成された第1の弾性アーム31を含む。上壁11に隣接する第1の弾性アーム31の第1の端部3101は接続端であり、底壁13に隣接する第1の弾性アーム31の第2の端部3102は自由端である。ロック部は、自由端に配置された第1のフック3a1を含む。ボタン2は、第1の弾性アーム31の中間部分に配置されている。例えば、ボタン2は第1の弾性アーム31と一体的に形成されたり、ボタン2が第1の弾性アーム31の中間部分に取り付けられたりする。このように、押圧力を受けていない状態では、ボタン2は初期位置にあり、このとき第1の弾性アーム31の第1のフック3a1はロック状態にある。ボタン2が押圧力によって押圧されて初期位置から押圧位置に移動すると、第1の弾性アーム31がボタン2によって弾性変形駆動され、第1のフック3a1がハウジング1の内部10に向かって移動し、ロック状態からロック解除状態に切り換えられるようになっている。押圧力を取り除くと、第1の弾性アーム31が弾性的に復元し、ボタン2が初期位置に弾性的に戻り、第1のフック3a1がロック状態に弾性的に戻る。
【0020】
図3および
図4を参照すると、取付ベース5には、側面衝撃保護ブロック100のハウジング1を部分的に収容するように構成された取付溝50が形成されている。ハウジング1の底壁13と側壁12の少なくとも一部は、取付溝50に収容されていることを理解すべきである取付溝50の側壁501にはロック孔5011が設けられており、ロック孔5011はロック部材3のロック部を受け入れるように構成されている。より具体的には、この実施形態では、ロック孔5011は、第1の弾性アーム31の第1のフック3a1を受け入れるように構成されている。
【0021】
図2を参照して、側面衝撃保護ブロック100を取付ベース5に取り付ける必要がある場合には、ボタン2を押圧して第1の弾性アーム31を弾性変形させ、第1のフック3a1をロック解除状態に切り替える。その後、側面衝撃保護ブロック100が矢印Pで表示された方向に取付溝50に挿入され、第1のフック3a1も取付溝50に入る。第1のフック3a1には楔状(wedge-shaped)の面があり、ボタン2を積極的に押さなくても側面衝撃保護ブロック100が取付溝50に挿入されるようになっていることを理解されたい。
【0022】
図4を参照すると、側面衝撃保護ブロック100が所定位置に挿入されると、ボタン2に対する押圧力がなくなり、第1の弾性アーム31が弾性的に復元し、第1のフック3a1がロック状態に切り替えられて取付溝50の側壁501に設けられたロック孔5011にロックされ、ボタン2が弾性的に初期位置に戻るので、側面衝撃保護ブロック100の取付溝50からの不用意な脱落が防止される。側面衝撃保護ブロック100を取付溝50から取り外す必要がある場合には、ボタン2に押圧力を加え、第1の弾性アーム31を再び弾性変形させ、第1のフック3a1をロック孔5011から外し、側面衝撃保護ブロック100を取付溝50から自由に取り外すことができるようにする。
【0023】
側面衝撃保護ブロック100は、構造が簡単で低コストであり、取付ベース5への取り付けや取り外しが容易である。そのため、消費者は、必要に応じて交換できるように、チャイルド安全シート9に、1つまたは複数の側面衝撃保護ブロック100を任意で準備する。
【0024】
図2から
図4を参照すると、いくつかの実施形態では、ハウジング1は、第1のハウジング部101および第2のハウジング部102を含む。第1のハウジング部101は、その底部に開口部を有する中空構造である。第1のハウジング部101の上壁1011は、ハウジング1の上壁11を形成し、側面衝撃接触面110は、第1のハウジング部101の上壁1011上に位置する。第1のハウジング部101の側壁1012は、ハウジング1の側壁12を形成する。第1の弾性アーム31は、第1のハウジング部101の側壁1012と一体的に形成されている。第2のハウジング部102は、第1のハウジング部101の底部開口部に組み付けられる。第2のハウジング部102の底壁1023は、第1のハウジング部101の底部開口部を密閉し、ハウジング1の底壁13を形成する。第2ハウジング部102は、第2ハウジング部102の底壁1023から第1ハウジング部101の内部に延びる第1のリブプレートセット(rib plate set)1021をさらに含み、第1のリブプレートセット1021は、第1のハウジング部101の構造強度を補強する効果を有する。第1のリブプレートセット1021は、第1の弾性アーム31に対応する第1の制限プレート(limiting plate)10211を含み、第1の制限プレート10211は、第1の弾性アーム31が過度に押圧されることによる損傷を効果的に回避する。
【0025】
他の実施形態では、ハウジング1は第2のハウジング部102を含まない。この場合、第1のハウジング部101の底壁はハウジング1の底壁13を形成し、第1のハウジング部101の底壁は開閉可能である。
【0026】
図1から
図4を参照すると、いくつかの実施形態では、取付ベース5はエンドキャップ51を含む。側面衝撃保護ブロック100が取付溝50に取り付けられていないとき、エンドキャップ51は、取付溝50の開口部を塞ぐように構成され、エンドキャップ51は、例えば、取付溝50内の少なくとも1つの第4の弾性部材53によって取付溝50の開口部で支持される。側面衝撃保護ブロック100が取付溝50に装着されると、エンドキャップ51は、ハウジング1の底壁13の押圧力を受け、第4の弾性部材53を圧縮する。エンドキャップ51は、取付溝50の底部502に向かって移動すると同時に、取付溝50の側壁501のロック孔5011が露出し、側面衝撃保護ブロック100のロック部材3のロック部(より具体的には、第1の弾性アーム31の第1のフック3a1)とロックされる。
【0027】
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、エンドキャップ51は、1つ以上の第3の弾性アーム511を含む。第3の弾性アーム511はフック511aを含む。取付溝50の側壁501には、1つ以上の第2のスライド孔5012が設けられている。フック511aは、第2のスライド孔5012のロック端5012aと係合し、エンドキャップ51を取付溝50の開口部を塞ぐ位置に固定する。エンドキャップ51が押圧力を受けると、フック511aが第2のスライド孔5012に沿って移動し、側面衝撃保護ブロック100が取付溝50に挿入され、ロック孔5011が露出してロック部材3のロック部と協働できるようになる。
【0028】
いくつかの実施形態では、第4の弾性部材53は、間隔をあけて配置された2つのばねを含み、より大きな面積を有するエンドキャップ51に十分な支持を提供する。他の実施形態では、第4の弾性部材53は、1つのばねまたは複数のばねを含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、ロック孔5011は、第2のスライド孔5012のロック端5012aと一致しており、これは製造工程を簡略化するのに有益である。
【0030】
図5から
図10を参照すると、これらは、本開示の別の実施形態による側面衝撃保護ブロック100と、側面衝撃保護ブロック100と協働する取付ベース5とを示す概略図である。この実施形態と前述の実施形態との主な相違点は、側面衝突保護ブロック100の構造にある。取付ベース5の構造は互いに類似しているので、詳細はここでは繰り返さない。
【0031】
図5および
図6を参照すると、前述の実施形態と同様に、ハウジング1は、上壁11、側壁12、および底壁13を含む。上壁11は側面衝撃接触面110を含む。ボタン2は、ハウジング1の側壁12に配置され、初期位置と押圧位置との間で切り替え可能である。ロック部材3はハウジング1内に配置され、ロック部分を含む。ボタン2は、ロック部材3に操作可能に接続され、ロック部材3のロック部分がロック状態とロック解除状態との間で切り替えられるようになっている。
【0032】
図7を参照すると、ハウジング1は、第3のハウジング部103および第4のハウジング部104を含む。第3のハウジング部103は、底部に開口部を有する中空構造である。第3のハウジング部103の上壁1031はハウジング1の上壁11を形成し、側面衝撃接触面110は第3のハウジング部103の上壁1031上に位置し、第3のハウジング部103の側壁1032はハウジング1の側壁12を形成する。第4のハウジング部104は、第3のハウジング部103の底部開口部に組み付けられる。第4のハウジング部104の底壁1043は、第3のハウジング部103の底部開口部を塞ぎ、ハウジング1の底壁13を形成する。第4のハウジング部104は、第4のハウジング部104の底壁1043から第3のハウジング部103の内部に延びる第2のリブプレートセット1042をさらに含み、第2のリブプレートセット1042は、第3のハウジング部103の構造強度を補強する効果を有する。
【0033】
図5、
図7及び
図8を参照すると、ボタン2は、第3のハウジング部103の側壁1032に設けられたボタン孔120に配置されており、ボタン孔120の孔壁の少なくとも一部は、側壁1032によって形成されている。ボタン2は、押圧力に耐えるように構成された外端21と、ハウジング1の内部10に位置する内端22とを含む。いくつかの実施形態では、側壁1032は、ボタン2とスライド可能にフィットするように構成された第1の孔セグメント120aを備え、第2のリブプレートセット1042は、環状延長プレート(annular extension plate)10421を含み、環状延長プレート10421は、ボタン2とスライド可能にフィットする第2の孔セグメント120bを画定し、第1の孔セグメント120aは、第2の孔セグメント120bと連通してボタン孔120を形成する。他のいくつかの実施形態では、環状延長プレート10421は、第2のリブプレートセット1042上に配置されず、側壁1032と一体的に形成される。
【0034】
図9および
図10を参照すると、2つのロック部材3がハウジング1の内部10に配置され、2つのロック部材3はハウジング1の内部10に実質的に対称に配置され、同じボタン2に操作可能に接続される。ロック部材3の第1の端部301aは、ボタン2の内端22と接触している。ボタン2の内端22の第1の端部301aに当接するための当接面は傾斜面220であり、傾斜面220は第3のハウジング部103の上壁1031に面している。各ロック部材3の中間部は、第1のピンシャフト391を介してハウジング1に枢動可能に連結されている。第1のピンシャフト391は、例えば、第2のリブプレートセット1042の孔10420(
図7参照)に取り付けられる。ロック部分は、ロック部材3の第2の端部302aに位置する第2のフック3a2を含み、第2のフック3a2は側壁12に向かって曲げられている。
【0035】
いくつかの実施形態では、ロック部材3は実質的にL字形状であり、順次接続される第1のアーム301、角部303、および第2のアーム302を含む。第1のアーム301の自由端は、ロック部材3の第1の端部301aを形成し、第1のピンシャフト391は、角部303上に配置される。第2のアーム302の自由端は、ロック部材3の第2の端部302aを形成する。この構成のロック部材3は体積が小さく、より合理的な構造となっている。
【0036】
第3のハウジング部103の側壁1032は、第2のフック3a2が貫通して延びることを可能にする第1の貫通孔1201を含む。ハウジング1の内部10には、さらに第1の弾性部材41が配置されている。
図8及び
図9を参照すると、ボタン2が初期位置にあるとき、傾斜面220の先端領域がロック部材3の第1の端部301aに当接し、第1の弾性部材41がロック部材3に作用して、第2のフック3a2が第1の貫通孔1201から延びたロック状態に維持される。その場合、第2のフック3a2は取付ベース5のロック孔5011に係止され、側面衝撃保護ブロック100は取付溝50から外れない。
図8及び
図10を参照して、ボタン2の外端21が押圧力を受けると、ボタン2が初期位置から押圧位置に切り換えられ、ボタン2の傾斜面220が第1のアーム301を押すことにより、ロック部材3が第1のピンシャフト391を中心に枢動して第1の弾性部材41の付勢力に打ち勝ち、第2のフック3a2が第1の貫通孔1201から退避したロック解除状態に切り換えられる。このとき、側面衝撃保護ブロック100は、取付溝50から容易に取り外すことができる。
【0037】
側面衝撃保護ブロック100を取付溝50に挿入する必要がある場合、ボタン2を押してロック部材3の第2のフック3a2をロック解除状態にした後、側面衝撃保護ブロック100を
図6に矢印Pで示す方向に取付溝50に挿入することが理解されるべきである。押圧力が解除されると、第2のフック3a2はロック孔5011でロックされる。第2のフック3a2が楔状の面を有するので、側面衝撃保護ブロック100も、ボタン2を積極的に押すことなく、取付溝50に挿入される。
【0038】
図7、
図9、および
図10を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の弾性部材41は、ロック部材3の第2のアーム302に接続されたリセット片(reset strip)を含み、リセット片と接触する制限壁(limiting wall)10422が、ハウジング1の内部10に配置されている。ボタン2が押圧位置に押圧されると、ロック部材3が傾斜面220の作用を受けて枢動し、第2のフック3a2がロック状態からロック解除状態に切り換えられるだけでなく、リセット片が弾性変形する。ボタン2が弾性的に初期位置に戻ると、リセット片がロック部材3を駆動して第1のピンシャフト391を中心に枢動させながら自動的に弾性的に復元し、第2のフック3a2が弾性的にロック状態に戻り、ロック状態を維持する。
【0039】
いくつかの実施形態では、リセット片の自由端は制限壁10422と接触しており、自由端とは反対側のリセット片の他端はロック部材3まで延びている。つまり、リセット片と対応するロック部材3は一体的に形成されている。制限壁10422は、第2のリブプレートセット1042のリブプレートの一部の壁によって形成される。
【0040】
ボタン2の移動方向は、第1のピンシャフト391の延在方向と実質的に平行であり、製造に都合がよい。この実施形態では、傾斜面220は、各ロック部材3を回転するように付勢するために、ボタン2の内端22に形成されているが、別の実施形態では、傾斜面は、ロック部材3の第1の端部301aに配置されるか、又は、ボタン2の内端22及びロック部材3の第1の端部301aの両方に配置される。したがって、ボタン2が初期位置から押圧位置まで押圧されると、ボタン2の内端22とロック部材3の第1の端部301aとが傾斜面の接触を介してロック部材3を回転させ、第2のフック3a2がロック位置からロック解除位置に切り替えられる。
【0041】
この実施形態では、第1の弾性部材41はリセット片として説明されているが、別の実施形態では、第1の弾性部材41は他の実施態様も含む。例えば、第1の弾性部材41は、第2のアーム302と制限壁10422との間に配置されたバネであるか、第1のピンシャフト391とロック部材3との間に配置されたねじり(torsion)である。
【0042】
いくつかの実施形態では、第1の移動制限構造(movement limiting structure)201がボタン2とハウジング1との間に配置され、第1の移動制限構造201は、初期位置と押圧位置との間のボタン2のストロークを制限するように構成され、また、ボタン2がボタン孔120から外れるのを防止する。第1の移動制限構造201には多くの実施態様がある。例えば、
図7及び
図8を参照すると、第1の移動制限構造201は、制限孔2010及び第2の弾性アーム2012を含む。制限孔2010はボタン孔120の孔壁、例えば環状延長プレート10421に形成される(ボタン孔120の第2の孔セグメント120bは環状延長プレート10421によって画定される)。第2の弾性アーム2012はボタン2と一体化している。ボタン2の外端21に隣接する第2の弾性アーム2012の第1の端部2012aは接続端であり、ボタン2の内端22に隣接する第2の弾性アーム2012の第2の端部2012bは自由端である。第2の弾性アーム2012の第2の端部2012bは、制限孔2010とスライド可能に協働するボス(boss)20121を含み、制限孔2010の端部は、ボス20121のスライド位置を制限し、それによりボタン2のストロークを制限する。
【0043】
図8を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の弾性部材42がボタン2とハウジング1との間に配置され、ボタン2を初期位置に維持する。第2の弾性部材42は、ボタン2が押圧位置から初期位置に弾性的に戻ることを可能にする。いくつかの実施形態では、第2の弾性部材42は省略されることを理解されたい。第1の弾性部材41の弾性的回復作用によりロック部材3が第1のピンシャフト391を中心に枢動すると、第1のアーム301が傾斜面220を押圧してボタン2を弾性復帰の初期位置まで押し込む。
【0044】
第2の弾性部材42はバネである。いくつかの実施形態では、溝20がボタン2の中間部分に配置され、第2の弾性部材42を収容するように構成され、溝20の外端20aが第2の弾性部材42の外端を制限する。ボタン孔120の孔壁には、第2の弾性部材42の内端に突き当たるように構成された突出部(protrusion)1200が設けられている。突出部1200は、初期位置と押圧位置との間のボタン2の動きに影響を与えないことを理解されたい。このように、ボタン2が押圧位置まで押圧されると、第2の弾性部材42は、溝20の外端20aと突出部1200との間で圧縮される(溝20の壁には、突出部1200が溝20内に突出するための開口部が含まれる)。ボタン2に加えられた押圧力が取り除かれると、第2の弾性部材42は自動的に弾性的に復元し、ボタン2を初期位置に弾性的に戻すように駆動する。いくつかの実施形態では、突出部1200は突出ポスト(protruding post)1200aをさらに含み、第2の弾性部材42の内端は突出ポスト1200aにスリーブされている。
【0045】
この実施形態では、2つのロック部材3が同じボタン2に動作可能に接続されているが、別の実施形態では、1つのボタン2が1つのロック部材3に動作可能に接続されるように構成されている。
【0046】
図11から
図19を参照すると、本開示の別の実施形態による側面衝撃保護ブロック100と、側面衝撃保護ブロック100と協働する取付ベース5とが概略的に示されている。この実施形態は、前述の実施形態と類似しているが、ハウジング1、ボタン2、ロック部材3、および取付ベース5の構造が若干異なっている。本実施形態における構成要素の構造および接続関係については、矛盾を生じない範囲で、前述の実施形態における説明を参照されたい。
【0047】
図13および
図14を参照すると、この実施形態では、ハウジング1は、同様に、第3のハウジング部103および第4のハウジング部104を含む。第3のハウジング部103は中空で、その底部に開口部を有する。第3のハウジング部103の上壁1031は、ハウジング1の上壁11を形成し、側面衝撃接触面110は、第3のハウジング部103の上壁1031上に位置し、第3のハウジング部103の側壁1032は、ハウジング1の外側の側壁を形成する。第4のハウジング部104は、第3のハウジング部103の底部開口部に組み付けられる。第4のハウジング部104の底壁1043は、第3のハウジング部103の底部開口部を覆い、ハウジング1の底壁13を形成する。
【0048】
図17を参照すると、第4のハウジング部104は、底壁1043が概ね環状の形状を有するように、底壁1043の中間部分から第3のハウジング部103の上壁1031に向かう方向に延びる凹部(recess)10430をさらに含む。凹部10430は上壁10431と側壁10432とを含み、側壁10432はハウジング1の内側側壁を形成する。本実施形態では、ハウジング1の側壁12は、第3のハウジング部103の側壁1032と、凹部10430の側壁10432とを含むことを理解されたい。
図13を参照すると、第4のハウジング部104は、底壁1043から第3のハウジング部103の内部まで延びる第2のリブプレートセット1042をさらに含み、第2のリブプレートセット1042は、第3のハウジング部103の構造強度を補強するように構成されている。凹部10430は、ハウジング1の内部10の表面で第2のリブプレートセット1042に接続されている。
【0049】
図14を参照すると、ボタン2はボタン孔120にスライド可能に受け入れられている。ボタン孔120は、側壁1032に画定された第1の孔セグメント120aと、第2のリブプレートセット1042の環状延長プレート10421によって画定された第2の孔セグメント120bとを含む。第1の孔セグメント120aは第2の孔セグメント120bと連通し、ボタン孔120を形成する。ボタン2の外端21は、押圧力に耐えられるように構成されている。ボタン2の内端22は、第3のハウジング部103と第4のハウジング部104とによって画定されたハウジング1の内部10に延びている。
【0050】
図15および
図16を参照すると、2つのロック部材3がハウジング1の内部10に配置され、2つのロック部材3はハウジング1の内部10において実質的に対称に配置され、同じボタン2に操作可能に接続される。各ロック部材3は、順に接続された第1のアーム301、コーナー部303、および第2のアーム302を含む。ロック部材3の第1の端部301aである第1のアーム301の自由端は、ボタン2の内端22に接触している。第1のアーム301の自由端301aと接触するためのボタン2の内端22の接触面は、傾斜面220であり、傾斜面220は、第3のハウジング部103の上壁1031から離れる方向を向いている。角部303は、ロック部材3の中間部分に位置し、第1のピンシャフト391を介してハウジング1に枢動可能に連結されている。第1のピンシャフト391は、例えば、第2のリブプレートセット1042の孔10420(
図13参照)に取り付けられる。ロック部分は、第2のアーム302の自由端(すなわち、ロック部材3の第2の端部302a)に位置する第2のフック3a2を含み、第2のフック3a2は、側壁10432に向かって曲げられている。
【0051】
第1の貫通孔1201は、凹部10430の側壁10432に形成されている。ハウジング1の内部10には、さらに第1の弾性部材41が配置されており、第1の弾性部材41は、ロック部材3の第1のアーム301と一体的に形成されたリセット片である。リセット片の一端は、例えば、第1のアーム301の自由端301aに接続され、リセット片の他端は、例えば、ハウジング1の内部10の制限壁10422に接触している。制限壁10422は、第2のリブプレートセット1042のリブプレートの一部の壁、またはハウジング1の内部10の凹部10430の部分表面(partial surface)によって形成される。第1の弾性部材41は、ロック部材3に作用して、第2のフック3a2を第1の貫通孔1201から延びたロック状態に維持するように構成されている。
【0052】
図12、
図18及び
図19を参照して、本実施形態では、取付ベース5の取付溝50に、第4のハウジング部104の凹部10430に挿入するための突出部55が配置されており、突出部55は中空構造となっている。取付溝50の側壁501は、外周側壁501aと内周側壁501bとを含み、ロック部材3の第2のフック3a2と係合するためのロック孔5011は、内周側壁501bに設けられている。取付溝50の開口部は環状をなし、取付溝50には環状のエンドキャップ51が配置されている。前述の実施形態と同様に、エンドキャップ51は、第4の弾性部材53によって取付溝50の開口端部に支持されており、押圧力を受けるとエンドキャップ51が取付溝50の底部に移動してロック孔5011を露出させる。
図19は、取付溝50の底部に押し付けられたエンドキャップ51の概略斜視図である。前述の実施形態と同様に、エンドキャップ51は、フックを有する第3の弾性アームを含む。例えば、第3の弾性アームのフックは、内周側壁501bの第2のスライド孔5012にスライド可能に受容される。さらに、少なくとも1つの第2のスライド孔5012のロック端5012aは、少なくとも1つのロック孔5011と一致している。
【0053】
図14及び
図15を参照すると、ボタン2が初期位置にあるとき、傾斜面220の先端領域がロック部材3の第1の端部301aに当接し、第1の弾性部材41がロック部材3に作用して、第2のフック3a2が第1の貫通孔1201から延出したロック状態に維持される。その場合、第2のフック3a2は取付ベース5のロック孔5011に係止され、側面衝撃保護ブロック100は取付溝50から外れない。
図14及び
図16を参照して、ボタン2の外端21が押圧力を受けて初期位置から押圧位置に切り換えられると、ボタン2の傾斜面220が第1のアーム301を押圧することにより、ロック部材3が第1の弾性部材41の付勢力に抗して第1のピンシャフト391を中心に枢動し、第2のフック3a2が第1の貫通孔1201から退避したロック解除状態に切り換えられる。このとき、側面衝撃保護ブロック100は、取付溝50から容易に取り外すことができる。側面衝撃保護ブロック100を再び取付ベース5の取付溝50に挿入する必要がある場合には、側面衝撃保護ブロック100を
図12に示す矢印Pの方向に沿って取付溝50に挿入する。
【0054】
前述の実施形態と同様に、ボタン2の移動方向は、第1のピンシャフト391の延在方向と実質的に平行である。ボタン2とハウジング1との間には、第1の移動制限構造201が設けられており(
図7参照)、第1の移動制限構造201は、初期位置と押圧位置との間におけるボタン2のストロークを制限するとともに、ボタン2がボタン孔120から脱落するのを防止するように構成されている。ボタン2を初期位置に維持するように構成された第2の弾性部材42が、ボタン2とハウジング1との間にさらに設けられている。第2の弾性部材42は、ボタン2が押圧位置から初期位置に弾性的に戻ることを可能にする。第1の移動制限構造201および第2の弾性部材42の実施態様については、ここでは再び繰り返さない。
【0055】
この実施形態では、2つのロック部材3が同じボタン2に動作可能に接続されているが、別の実施形態では、1つのボタン2が1つのロック部材3に動作可能に接続されるように構成されている。さらに、この実施形態では、傾斜面220は、各ロック部材3を回転するように付勢するためにボタン2の内端22に形成されているが、別の実施形態では、傾斜面は、ロック部材3の第1の端部301aに配置されるか、ボタン2の内端22とロック部材3の第1の端部301aの両方に配置されることが理解されるべきである。したがって、ボタン2が初期位置から押圧位置まで押圧されると、ボタン2の内端22とロック部材3の第1の端部301aとが傾斜面の接触を介してロック部材3を回転させ、第2のフック3a2がロック位置からロック解除位置に切り替えられる。さらに、第1の弾性部材41の実施態様もリセット片に限定されない。
【0056】
図20から
図25を参照すると、本開示の別の実施形態による側面衝撃保護ブロック100と、側面衝撃保護ブロック100と協働する取付ベース5とが概略的に示されている。この実施形態と前述の実施形態との主な違いは、側面衝撃保護ブロック100の構造にある。
【0057】
図21、及び
図23から
図25を参照すると、取付ベース5は、他の実施形態と同様の取付溝50を有し、取付溝50は、側面衝撃保護ブロック100のハウジング1を部分的に収容するように構成されている。ハウジング1の底壁13と側壁12の少なくとも一部は、取付溝50に収容される。取付溝50の側壁501にはロック孔5011が設けられており、ロック孔5011にはロック部材3のロック部分が嵌合するように構成されている。
【0058】
取付ベース5の取付溝50には、エンドキャップ51が配置されている。側面衝撃保護ブロック100が取付溝50に取り付けられていないとき、エンドキャップ51は取付溝50の開口部を塞ぐ。エンドキャップ51は、例えば、取付溝50内の少なくとも1つの第4の弾性部材53によって取付溝50の開口部で支持される。側面衝撃保護ブロック100が取付溝50に装着されると、エンドキャップ51は、ハウジング1の底壁13の押圧力を受けた後、第4の弾性部材53を圧縮する。エンドキャップ51は、取付溝50の底部502に向かって移動すると同時に、取付溝50の側壁501のロック孔5011が露出し、側面衝撃保護ブロック100のロック部材3のロック部分とロックされるようになっている。1つまたは2つ以上の第3の弾性アーム511がエンドキャップ51に配置され、第3の弾性アーム511はフック511aを含む。取付溝50の側壁501には、1つ以上の第2のスライド孔5012が設けられている。フック511aは、第2のスライド孔5012のロック端5012aと係合し、エンドキャップ51を取付溝50の開口部を塞ぐ位置に固定する。エンドキャップ51が押圧力を受けると、フック511aが第2のスライド孔5012に沿って移動して、側面衝撃保護ブロック100が取付溝50に挿入され、ロック孔5011が露出してロック部材3のロック部分と協働することができる。
【0059】
いくつかの実施形態では、第4の弾性部材53は、間隔をあけて配置された2つのバネを含み、これにより、より大きな面積を有するエンドキャップ51を十分に支持する。他の実施形態では、第4の弾性部材53は、1つのバネのみ、または複数のバネを含む。
【0060】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのロック孔5011は、少なくとも1つの第2のスライド孔5012のロック端5012aと一致しており、これは製造工程を簡略化するのに有益である。
【0061】
図22を参照すると、この実施形態では、ハウジング1は、第5のハウジング部105および第6のハウジング部106を含む。
図23および
図24を参照すると、第5のハウジング部105は、その底部に開口部を有する第1の中空キャビティ1050を含み、第5のハウジング部105の上壁1051は、ハウジング1の上壁11を形成する。側面衝撃接触面110は第5のハウジング部105の上壁1051に位置し、第5のハウジング部105は側壁1052を有する。第6のハウジング部106は、その頂部に開口部を有する第2の中空キャビティ1060と、第2の中空キャビティ1060の頂部ポートに設けられた延長プレート1061とを含む。延長プレート1061は、第2の中空キャビティ1060の上端ポートから外側に延び、第5のハウジング部105の底部開口部に組み付けられている。第6のハウジング部106は側壁1062を有する。第6のハウジング部106の底壁1063は、ハウジング1の底壁13を形成する。第6のハウジング部106は、延長プレート1061上に位置する第3のリブプレートセット1064をさらに含む。第3のリブプレートセット1064は、第1の中空キャビティ1050内に延びており、第5のハウジング部105の構造強度を補強するように構成されている。
【0062】
ハウジング1の内部10は、第1の中空キャビティ1050と第2の中空キャビティ1060によって囲まれている。ハウジング1の側壁12は、第5のハウジング部105の側壁1052および第6のハウジング部106の側壁1062を含む。ボタン2は、ハウジング1の側壁12と連通するボタン孔120に設けられている。この実施形態では、ボタン孔120は、第5のハウジング部105の側壁1052と連通している。ボタン2の外端21は押圧力に耐えるように構成され、ボタン2の内端22はハウジング1の内部10に延びている。この実施形態では、
図23を参照すると、ボタン2が初期位置にあるとき、ボタン2の外端21は側壁1052から突出している。
【0063】
図23および
図24を参照すると、ロック部材3は、ハウジング1の内部10に配置された第1のロック部材311を含み、第1のロック部材311の第1の端部311aがボタン2に動作可能に接続されるように、第1のロック部材311の第1の端部311aは、第3のピンシャフト393を介してボタン2の内端22に枢動可能に接続される。ロック部分は、第1のロック部材311の第2の端部311bに配置された第3のフック3a3を含み、第1のロック部材311の中間部は、第2のピンシャフト392を介してハウジング1に枢動可能に連結され、第2のピンシャフト392は、例えば、第3のリブプレートセット1064の孔1045に取り付けられる。ハウジング1の側壁12には、第3のフック3a3が貫通して延びることを可能にする第2の貫通孔1202が設けられており、第2の貫通孔1202は、例えば、第6のハウジング部106の側壁1062に配置されている。
【0064】
ハウジング1の内部10には、さらに第3の弾性部材43が配置されており、第3の弾性部材43は、第1のロック部材311に作用して、第3のフック3a3を第2の貫通孔1202から延出したロック状態に維持し、ボタン2を初期位置に維持する。ボタン2の外端21が押圧力を受けて初期位置から押圧位置に切り換えられると、ボタン2の内端22が第1のロック部材311を駆動して第2のピンシャフト392を中心に枢動し、第3の弾性部材43の付勢力に打ち勝って第3のフック3a3が第2の貫通孔1202から退避するロック解除状態に切り換えられる。ボタン2に加えられた押圧力が取り除かれると、第3の弾性部材43は自動的に、第1のロック部材311を第2のピンシャフト392の周りに回転するように駆動し、第3のフック3a3がロック状態に弾性復帰し、ボタン2が初期位置に弾性復帰する。いくつかの実施形態では、第3の弾性部材43は、例えば、第1のロック部材311と第3のリブプレートセット1064のリブプレートの一部との間に配置される。
【0065】
図23および
図24を参照すると、ロック部材3は、ハウジング1の内部10に配置された第2のロック部材312をさらに含む。第2のロック部材312の第1の端部312aは、ボタン2の中間部分に固定的に接続され、これにより、第2のロック部材312は、ボタン2を介して第1のロック部材311の第1の端部311aに間接的に接続され、ボタン2は、第2のロック部材312に動作可能に接続される。これに対応して、ロック部分は、第2のロック部材312の第2の端部312bに配置された第4のフック3a4を含み、第4のフック3a4の曲げ方向は、第3のフック3a3の曲げ方向と反対である。ハウジング1の側壁12は、第4のフック3a4が貫通して延びることを可能にする第3の貫通孔1203を含み、第3の貫通孔1203は、例えば、第6のハウジング部106の側壁1062に配置される。いくつかの実施形態では、第2のロック部材312とボタン2は一体的に形成されている。
【0066】
本実施形態における第3の弾性部材43はバネである。バネの両端はそれぞれ、第1のロック部材311と第2のロック部材312に取り付けられている。例えば、
図24を参照すると、第1のロック部材311と第2のロック部材312とにそれぞれ柱状体30aが設けられ、この柱状体30aにバネの両端がそれぞれスリーブされている。
図23を参照すると、ボタン2が初期位置にあるとき、第3の弾性部材43も第2のロック部材312に作用し、第4のフック3a4が第3の貫通孔1203から突出したロック状態に維持されるようになっている。
図24を参照して、ボタン2が押圧力を受けて初期位置から押圧位置に移動すると、ボタン2は第2のロック部材312とともに移動して第3の弾性部材43の付勢力に打ち勝ち、第4のフック3a4が第3の貫通孔1203から退避するロック解除状態に切り換えられる。
【0067】
いくつかの実施形態では、第2の移動制限構造202が、ボタン2とハウジング1との間に設けられ、第2の移動制限構造202は、初期位置と押圧位置との間のボタン2のストロークを制限するように構成される。第2の移動制限構造202は様々な方法で実装される。例えば、一実施形態では、
図22を参照すると、第2の移動制限構造202は、制限ピン2021と第1のスライド孔2022とを含む。制限ピン2021はボタン2に取り付けられ、第1のスライド孔2022はハウジング1に配置されている。例えば、第1のスライド孔2022は、第3のリブプレートセット1064上に配置される。制限ピン2021は、第1のスライド孔2022とスライド可能に協働し、制限ピン2021の限界スライド位置は、ボタン2のストロークが制限されるように、第1のスライド孔2022の両端によって制限される。
【0068】
図21、
図23及び
図25を参照して、本実施形態の側面衝撃保護ブロック100は、他の実施形態と同様に、取付ベース5の取付溝50に取り付けられる。例えば、側面衝撃保護ブロック100が矢印Pの方向に沿って移動し、底壁13がエンドキャップ51を押して取付溝50の底部502に向かって移動する。側面衝撃保護ブロック100のハウジング1が所定の位置に挿入されると、第3のフック3a3および第4のフック3a4がそれぞれ対応するロック孔5011でロックされる。側面衝撃保護ブロック100を取り外す必要がある場合には、ボタン2を初期位置から押圧位置まで押圧し、第1のロック部材311及び第2のロック部材312を共にロック孔5011から外れたロック解除状態に駆動する。このとき、側面衝撃保護ブロック100は、取付溝50から容易に取り外すことができる。
【0069】
図26から
図31を参照すると、本開示の別の実施形態による側面衝撃保護ブロック100と、側面衝撃保護ブロック100を装着した取付ベース5の概略図が示されている。本実施形態における取付ベース5は、前述した実施形態における取付ベース5と同様であり、前述した実施形態との主な相違点は、側面衝撃保護ブロック100の構造にある。本実施形態における構成要素の構造および接続関係は、矛盾を生じない範囲で、前述の実施形態における説明を参照する。
【0070】
図26、
図27、および
図31を参照すると、この実施形態では、ハウジング1は、第5のハウジング部105および第6のハウジング部106を含む。
図28および
図29を参照すると、第5のハウジング部105は、その底部に開口部を有する第1の中空キャビティ1050を含む。第5のハウジング部105の上壁1051は、ハウジング1の上壁11を形成し、側面衝撃接触面110は、第5のハウジング部105の上壁1051上に位置する。第5のハウジング部105は側壁1052を含む。第6のハウジング部106は、その上部に開口部を有する第2の中空キャビティ1060と、第2の中空キャビティ1060の上部開口部に設けられた延長プレート1061とを含む。延長プレート1061は、第2の中空キャビティ1060の上部開口部から外側に延び、第5のハウジング部105の底部開口部に組み付けられている。第6のハウジング部106は側壁1062を含み、第6のハウジング部106の底壁1063はハウジング1の底壁13を形成する。第6のハウジング部106は、延長プレート1061上に位置する第3のリブプレートセット1064をさらに含み、第3のリブプレートセット1064は、第1の中空キャビティ1050内に延在し、第5のハウジング部105の構造強度を補強するように構成される。
【0071】
ハウジング1の内部10は、第1の中空キャビティ1050と第2の中空キャビティ1060によって囲まれている。ハウジング1の側壁12は、第5のハウジング部105の側壁1052および第6のハウジング部106の側壁1062を含む。ボタン2は、ハウジング1の側壁12と連通するボタン孔120に設けられている。この実施形態では、ボタン孔120は、第5のハウジング部105の側壁1052と連通している。ボタン2の外端21は押圧力に耐えるように構成され、ボタン2の内端22はハウジング1の内部10に延びている。
図28を参照すると、この実施形態では、ボタン2が初期位置にあるとき、例えばボタン2の外端21は側壁1052から突出しない。
【0072】
図28から
図31を参照すると、ロック部材3は、ハウジング1の内部10に配置された第1のロック部材311と第2のロック部材312とを含む。第2のロック部材312は、ボタン2の内端22と第1のロック部材311との間に位置する第2のロック部材312の第1の端部312aは、第5のピンシャフト395を介してハウジング1に枢動可能に連結されており、第5のピンシャフト395は、例えば、第3のリブプレートセット1064の孔1046に取り付けられている。第2のロック部材312の中間部は、第4のピンシャフト394を介して第1のロック部材311の第1の端部311aに枢動可能に連結され、第1のロック部材311の中間部は、第2のピンシャフト392を介してハウジング1に枢動可能に連結され、第2のピンシャフト392は、例えば、第3のリブプレートセット1064の孔1045に取り付けられる。ロック部分は、第1のロック部材311の第2の端部311bに配置された第3のフック3a3と、第2のロック部材312の第2の端部312bに配置された第4のフック3a4とを含む。ハウジング1の側壁には、第3のフック3a3が貫通可能な第2の貫通孔1202と、第4のフック3a4が貫通可能な第3の貫通孔1203とが設けられている。第2の貫通孔1202及び第3の貫通孔1203は、例えば、第6のハウジング部106の側壁1062に設けられている。
【0073】
ボタン2の内端22は、ボタン2が第2のロック部材312に動作可能に連結され、ボタン2が第1のロック部材311の第1の端部311aに動作可能に連結されるように、第2のロック部材312の中間部分に当接する。
【0074】
ハウジング1の内部10には、さらに第3の弾性部材43が設けられており、第3の弾性部材43が第1のロック部材311および第2のロック部材312に作用することにより、第3のフック3a3および第4のフック3a4がそれぞれ第2の貫通孔1202および第3の貫通孔1203から突出したロック状態に維持される。同時に、第2のロック部材312はボタン2の内端22に当接し、したがって、ボタン2は初期位置に維持される。ボタン2の外端21が押圧力を受けて初期位置から押圧位置に切り換えられると、ボタン2の内端22が駆動して第2のロック部材312が第3の弾性部材43の付勢力に抗して第5のピンシャフト395を中心に枢動し、第4のフック3a4が第3の貫通孔1203から退避するロック解除状態に切り換えられる。同時に、第2のロック部材312は、第3の弾性部材43の付勢力に抗して第1のロック部材311を第2のピンシャフト392を中心に枢動するように駆動し、第3のフック3a3が第2の貫通孔1202から退避するロック解除状態に切り換えられる。ボタン2に加えられた押圧力が取り除かれると、第3の弾性部材43は、自動的に第2のロック部材312を第5のピンシャフト395の周りに回転するように駆動し、第1のロック部材311を第2のピンシャフト392の周りに回転するように駆動し、第4のフック3a4および第3のフック3a3が弾性的にロック状態に戻り、ボタン2が弾性的に初期位置に戻る。
【0075】
本実施形態における第3の弾性部材43はバネである。バネの両端は、第1のロック部材311および第2のロック部材312にそれぞれ取り付けられている。例えば、
図30を参照すると、第1のロック部材311と第2のロック部材312とにそれぞれ柱状体30aが設けられ、柱状体30aにバネの両端がそれぞれスリーブされている。
【0076】
図28および
図31を参照すると、いくつかの実施形態では、第2のロック部材312の中間部分は、第1の方向S1に沿って突出する接触プラットフォーム(contact platform)3120と、第1の方向S1とは反対の第2の方向S2に沿って延びるラグ(lug)3121とを含む。接触プラットフォーム3120は、ボタン2の内端22との接触を維持するのに十分な大きさの平面を提供する。第4のピンシャフト394はラグ3121内に配置されている。さらに、いくつかの実施形態では、ボタン2の外周壁がストッパ23(
図31参照)を含み、ストッパ23は、例えば、ハウジング1の第5のハウジング部105の内壁に掛け止められることによって、ボタン2がボタン孔120から外れるのを防止する。
【0077】
なお、本実施形態の側面衝撃保護ブロック100を取付ベース5の取付溝50に取り付ける方法、及び、取付溝50から側面衝撃保護ブロック100を取り外す方法は、前述の実施形態と同様であり、ここでは改めて繰り返さない。
【0078】
本開示の実施形態は、チャイルド安全シートをさらに提供する。チャイルド安全シートは、前述の実施形態のいずれかによる取付ベース5を含む。
【0079】
本開示の実施形態は、チャイルド安全シートをさらに提供する。チャイルド安全シートは、前述のいずれかの実施形態による側面衝撃保護ブロック100および取付ベース5を含む。取付ベース5は、チャイルド安全シート9のサイドウイング91上に配置される。側面衝撃保護ブロック100のハウジング1は、ロック部材3のロック部分がロック孔5011に係合し、ボタン2の駆動によりロック部材3のロック部分がロック孔5011から外れるように、取付ベース5の取付溝50に部分的に収容されている。
【0080】
前述の実施形態における技術的特徴は、無作為に組み合わせることができる。簡潔な説明のため、実施形態における技術的特徴の可能な全ての組み合わせが記載されているわけではない。しかしながら、技術的特徴の組み合わせが互いに矛盾しない限り、技術的特徴の組み合わせは、本明細書に記載された範囲に含まれると考えられる。
【0081】
前述の実施形態は、本開示のいくつかの実施態様を説明しているに過ぎず、それらの説明は具体的かつ詳細であるが、本開示の特許範囲を限定するものと理解することはできない。当業者であれば、本開示の概念から逸脱することなく、さらにいくつかの変形および改良を行うことができ、これらの変形および改良はすべて本開示の範囲に含まれることに留意すべきである。したがって、本開示の発明の範囲は、添付の特許請求の範囲に従うものとする。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上壁と、該上壁に接続された側壁と、該側壁に接続された底壁とを備え、前記上壁に側面衝撃接触面を有するハウジングと、
前記ハウジングの側壁に配置されたボタンであって、押圧力によって押圧位置に押圧され、押圧力が除去された後に初期位置に弾性的に戻ることが可能なボタンと、
前記ハウジング内に配置され、ロック部分を有するロック部材と、を備え、
前記ボタンが前記ロック部材に作動可能に接続されており、前記ボタンが初期位置から押圧位置に切り替えられると、前記ロック部材が前記ボタンによって駆動されてロック解除状態になり、前記ボタンが弾性的に初期位置に戻ると、前記ロック部材のロック部分が弾性的にロック状態に戻る、
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項2】
前記ロック部材は前記ハウジングの側壁に配置された第1の弾性アームを備え、
該第1の弾性アームの前記上壁に隣接する第1の端部は接続端であり、前記第1の弾性アームの前記底壁に隣接する第2の端部は自由端であり、前記ロック部分は、前記自由端に配置された第1のフックを備え、前記ボタンは、前記第1の弾性アームの中間部分に配置されている、請求項1に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項3】
前記ボタンは、前記第1の弾性アームと一体的に形成され、および/または、
前記ハウジングは、その底部に開口部を有する中空の第1のハウジング部と、該第1のハウジング部の底部に組み付けられる第2のハウジング部とを備え、
前記第1のハウジング部の上壁は前記ハウジングの上壁を形成し、前記第1のハウジング部の側壁は前記ハウジングの側壁を形成し、前記第2のハウジング部の底壁は前記ハウジングの底壁を形成し、前記第2のハウジング部は、該第2のハウジング部の底壁から前記第1のハウジング部の内部へ延びる第1のリブプレートセットをさらに備え、該第1のリブプレートセットは、前記第1の弾性アームに対応する第1の制限プレートを備えている、請求項2に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項4】
前記第1の弾性アームは、前記ハウジングの側壁と一体的に形成されている、請求項2又は3に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項5】
前記ボタンは、前記ハウジングの側壁に形成されたボタン孔に配置され、前記ボタンは、押圧力に耐えるように構成された外端と、前記ハウジングの内部に位置する内端とを備え、
前記ロック部材は前記ハウジングの内部に配置され、前記ロック部材の中間部が第1のピンシャフトを介して前記ハウジングに枢動可能に連結され、前記ロック部材の第1の端部が前記ボタンの内端に当接し、前記第1の端部と前記内端の少なくとも一方の当接面が傾斜面であり、前記ロック部分が前記ロック部材の第2の端部に配置された第2のフックを備えており、
前記ハウジングの側壁には、前記第2のフックが貫通して延びることを可能にする第1の貫通孔が設けられ、前記ハウジングの内部には、第1の弾性部材が配置され、該第1の弾性部材は、前記第2のフックが前記第1の貫通孔から延びたロック状態に維持されるように、前記ロック部材に作用するように構成されており、
前記ボタンが押圧力を受け、前記傾斜面の作用の下で、前記ボタンが前記ロック部材を駆動して前記第1の弾性部材の力に打ち勝ち、前記第1のピンシャフトの周りに枢動し、前記第2のフックが前記第1の貫通孔から後退するロック解除状態に切り替えられるように構成されている、請求項1から
3のいずれか1項に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項6】
前記ロック部材は、順に連結される第1のアーム、コーナー部、及び第2のアームを備え、前記第1のアームの自由端は前記ロック部材の第1の端部を形成し、前記第1のピンシャフトは前記コーナー部に配置され、前記第2のアームの自由端は前記ロック部材の第2の端部を形成する、請求項5に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項7】
前記第1の弾性部材は、前記ロック部材と一体的に形成されたリセット片を備え、該リセット片と接触する制限壁が前記ハウジングの内部に配置されている、請求項
5に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項8】
前記ボタンの移動方向は、前記第1のピンシャフトの延在方向と実質的に平行であり、および/または、前記ボタンのストロークを制限するように構成された第1の移動制限構造が、前記ボタンと前記ハウジングとの間に配置されている、請求項
5に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項9】
前記第1の移動制限構造は、前記ボタン孔の孔壁に形成された制限孔と、前記ボタンと一体的に形成された第2の弾性アームと、を備え、
前記第2の弾性アームの前記ボタンの外端に隣接する第1の端部は接続端であり、前記第2の弾性アームの前記ボタンの内端に隣接する第2の端部は自由端であり、前記第2の弾性アームの第2の端部は、前記制限孔とスライド可能に協働するボスを備えている、請求項8に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項10】
前記傾斜面が前記ボタンの内端に配置されている、および/または、前記ボタンを初期位置に維持するように構成された第2の弾性部材が、前記ボタンと前記ハウジングとの間に配置されている、請求項
5に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項11】
前記第2の弾性部材はバネであり、前記ボタンの中間部には前記バネを収容するように構成された溝が設けられており、
該溝の外端は前記バネの外端を制限するように構成されており、前記ボタン孔の孔壁には、前記バネの内端に当接するように構成された突出部が設けられている、請求項10に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項12】
2つのロック部材が対称に配置され、同じボタンに連結されている、請求項
5に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項13】
前記ハウジングは、その底部に開口部を有する中空の第3のハウジング部と、該第3のハウジング部の底部に組み付けられる第4のハウジング部とを備え、
前記第3のハウジング部の上壁が前記ハウジングの上壁を形成し、前記ハウジングの側壁が前記第3のハウジング部の側壁を有し、前記ボタン孔が前記第3のハウジング部の側壁と連通しており、
前記第4のハウジング部の底壁は前記ハウジングの底壁を形成し、前記第4のハウジング部は、該第4のハウジング部の底壁から前記第3のハウジング部の内部に延びる第2のリブプレートセットをさらに備え、
前記ロック部材は、前記第1のピンシャフトによって、前記第2のリブプレートセットに取り付けられている、請求項
5に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項14】
前記第3のハウジング部の側壁は第1の孔セグメントを画定し、前記第2のリブプレートセットは環状延長プレートを備え、
該環状延長プレートは第2の孔セグメントを画定し、前記第1の孔セグメントは前記第2の孔セグメントと連通して前記ボタン孔を形成する、請求項13に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項15】
前記第1の貫通孔は、前記第3のハウジング部の側壁に形成されている、請求項
13に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項16】
前記第4のハウジング部は、該第4のハウジング部の底壁の中間部から前記第3のハウジング部の上壁へ向かう方向に延びる凹部をさらに備え、前記ハウジングの側壁は、前記凹部の側壁をさらに有し、前記第1の貫通孔は、前記凹部の側壁に形成されている、請求項
13に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項17】
前記ボタンは、前記ハウジングの側壁に形成されたボタン孔に配置され、前記ボタンは、押圧力に耐えるように構成された外端と、前記ハウジングの内部に配置された内端とを有し、
前記ロック部材は、前記ハウジングの内部に配置された第1のロック部材を備え、前記ボタンは、前記第1のロック部材の第1の端部に操作可能に連結されており、前記ロック部分は、前記第1のロック部材の第2の端部に配置された第3のフックを有し、前記第1のロック部材の中間部は、第2のピンシャフトを介して前記ハウジングに枢動可能に連結されており、
第2の貫通孔が前記ハウジングの側壁に配置され、前記第3のフックが貫通して延びることを可能にし、第3の弾性部材が前記ハウジングの内部に配置され、前記第3の弾性部材が前記第1のロック部材に作用して前記第3のフックが前記第2の貫通孔から延びることを維持するように構成されており、
前記ボタンが押圧力を受けると、該ボタンは前記第1のロック部材を前記第2のピンシャフトの周りに枢動するように駆動し、前記第3のフックが前記第2の貫通孔から後退するようにする、請求項1から
3のいずれか1項に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項18】
前記ロック部材は、前記ハウジングの内部に配置された第2のロック部材をさらに備え、前記第2のロック部材は、前記第1のロック部材の第1の端部に動作可能に連結され、前記ボタンは、前記第2のロック部材に動作可能に連結され、前記ロック部分は、前記第2のロック部材上に配置された第4のフックを備え、該第4のフックの曲げ方向は、前記第3のフックの曲げ方向と反対であり、前記ハウジングの側壁は、前記第4のフックが貫通して延びることを可能にする第3の貫通孔を備えている、請求項17に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項19】
前記第3の弾性部材はバネであり、該バネの両端は前記第1のロック部材及び前記第2のロック部材にそれぞれ取り付けられており、前記第3の弾性部材は、前記第2のロック部材に作用して、前記第4のフックが前記第3の貫通孔から延出した状態を維持するように構成されており、前記ボタンが押圧力を受けると、前記ボタンは、前記第2のロック部材を駆動して移動させ、前記第4のフックが前記第3の貫通孔から退避するように構成されている、請求項18に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項20】
前記第1のロック部材の第1の端部は、
第3のピンシャフトを介して前記ボタンの内端に枢動可能に連結され、前記第2のロック部材の第1の端部は、前記ボタンの中間部に固定的に連結されている、請求項
18に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項21】
前記第2のロック部材は、前記ボタンと一体的に形成されており、および/または、第2の移動制限構造が、前記ボタンと前記ハウジングとの間にあり、前記ボタンのストロークを制限するように構成されている、請求項
18に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項22】
前記第2の移動制限構造は、前記ボタンと前記ハウジングの一方に取り付けられた制限ピンと、前記ボタンと前記ハウジングの他方に配置された第1のスライド孔と、を備え、
前記制限ピンが前記第1のスライド孔とスライド可能に協働する、請求項21に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項23】
前記第1のロック部材の第1の端部は、前記第2のロック部材の中間部に第4のピンシャフトを介して枢動可能に連結され、前記第2のロック部材の第1の端部は、前記ハウジングに第5のピンシャフトを介して枢動可能に連結され、前記第4のフックは、前記第2のロック部材の第2の端部に配置され、前記ボタンの内端は、前記第2のロック部材の中間部に当接する、請求項
18に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項24】
前記第2のロック部材の中間部が、第1の方向に沿って突出する接触プラットフォームと、前記第1の方向とは反対の第2の方向に沿って延びるラグを備え、前記接触プラットフォームが前記ボタンの内端に当接し、前記第4のピンシャフトが前記ラグ上に配置され、および/または、前記ボタンの外周壁が前記ボタンが前記ボタン孔から外れるのを防止するストッパを備えている、請求項23に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項25】
前記ハウジングは、第5のハウジング部と第6のハウジング部を備え、前記第5のハウジング部は、その底部に開口部を有する第1の中空キャビティを有し、前記第5のハウジング部の上壁は、前記ハウジングの上壁を形成し、
前記第6のハウジング部は、その上部に開口部を有する第2の中空キャビティと、該第2の中空キャビティの上部開口部に位置する延長プレートとを備え、該延長プレートは、前記第5のハウジング部の底部開口部に組み付けられ、前記第6のハウジング部の底壁は、前記ハウジングの底壁を形成し、
前記ハウジングの側壁は、前記第5のハウジング部の側壁と前記第6のハウジング部の側壁とを有し、前記ボタン孔は前記第5のハウジング部の側壁と連通し、前記第2の貫通孔と
第3の貫通孔
が前記第6のハウジング部の側壁に設けられている、請求項
17に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項26】
前記第6のハウジング部は、前記延長プレート上に位置する第3のリブプレートセットをさらに備え、前記第3のリブプレートセットは、前記第1の中空キャビティ内に延在し、前記第2のピンシャフトは、前記第3のリブプレートセットに取り付けられている、請求項25に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロック。
【請求項27】
請求項1から
3のいずれか1項に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロックと協働する取付ベースであって、
前記取付ベースは、前記
取り外し可能な側面衝撃保護ブロックのハウジングを部分的に収容するように構成された取付溝を備え、該取付溝の側壁はロック孔を備えている、取付ベース。
【請求項28】
前記取付溝にはエンドキャップが配置され、前記エンドキャップは前記取付溝内の第4の弾性部材によって前記取付溝の開口部で支持され、前記エンドキャップは、押圧力を受けると前記第4の弾性部材を圧縮して前記取付溝の底部に向かって移動する、請求項27に記載の取付台ベース。
【請求項29】
前記エンドキャップは第3の弾性アームを備え、前記第3の弾性アームはフックを備え、前記取付溝の側壁は第2のスライド孔を備え、前記フックは前記第2のスライド孔のロック端と係合する、請求項28に記載の取付ベース。
【請求項30】
前記第4の弾性部材が間隔をあけて配置された2つのバネからなり、および/または、前記ロック孔は前記第2のスライド孔のロック端と一致する、請求項29に記載の取付ベース。
【請求項31】
請求項
27に記載の取付ベースを備える、チャイルド安全シート。
【請求項32】
請求項
1に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロックと、請求項
27に記載の
取り外し可能な側面衝撃保護ブロックと協働する取付ベースとを備えるチャイルド安全シートであって、
前記取付ベースがチャイルド安全シートのサイドウイングの外側に配置され、前記
取り外し可能な側面衝撃保護ブロックのハウジングが前記取付ベースの取付溝に部分的に収容され、前記ロック部材が前記ロック孔に係合され、前記ボタンによる駆動時に前記ロック孔から外れるように構成されている、チャイルド安全シート。
【国際調査報告】