(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-12
(54)【発明の名称】多層パイプライン
(51)【国際特許分類】
B32B 1/08 20060101AFI20240405BHJP
B32B 27/30 20060101ALI20240405BHJP
F16L 11/04 20060101ALI20240405BHJP
【FI】
B32B1/08
B32B27/30 102
F16L11/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023564571
(86)(22)【出願日】2022-04-21
(85)【翻訳文提出日】2023-12-13
(86)【国際出願番号】 IB2022053752
(87)【国際公開番号】W WO2022224199
(87)【国際公開日】2022-10-27
(32)【優先日】2021-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518073158
【氏名又は名称】テーイー オートモーティブ(フルダブリュック) ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハッケル アンドレ
(72)【発明者】
【氏名】ファーレンホルツ フランク
(72)【発明者】
【氏名】シュラモウスキ マルティン
(72)【発明者】
【氏名】アルノルト ジークフリート
【テーマコード(参考)】
3H111
4F100
【Fターム(参考)】
3H111AA04
3H111BA15
3H111CB06
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3H111DA01
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(57)【要約】
自動車用多層パイプラインにおいて、ブテンジオール-ビニルアルコール共重合体(BVOH)、ポリビニルアルコール(PVOH)、BVOHとのポリマーブレンド、PVOHとのポリマーブレンドからなる群から選択された少なくとも1つの材料を含む少なくとも1つのバリア層が設けられている。バリア層の外側には、プラスチック製の少なくとも1つの外層が配設されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車用多層パイプラインであって、
ブテンジオール-ビニルアルコール共重合体(BVOH)、ポリビニルアルコール(PVOH)、BVOHとのポリマーブレンド、PVOHとのポリマーブレンドからなる群から選択された少なくとも1つの材料を含む少なくとも1つのバリア層(1)を備え、
前記バリア層の外側にプラスチック製の少なくとも1つの外層が配設されている、ことを特徴とする自動車用多層パイプライン。
【請求項2】
前記自動車用多層パイプラインは水素輸送用のパイプラインである、ことを特徴とする請求項1に記載のパイプライン。
【請求項3】
前記バリア層(1)の内側に、プラスチック製の少なくとも1つの内層(3)が配設されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のパイプライン。
【請求項4】
前記外層(2)は、実質的にポリアミド、ポリオレフィンからなる群から選択されたプラスチックからなる、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のパイプライン。
【請求項5】
前記外層(2)は、実質的にポリアミド12及び/又はポリアミド612からなる、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のパイプライン。
【請求項6】
前記バリア層(1)と前記外層(2)との間に、プラスチック製の少なくとも1つの第1の結合層(4)が配設されており、
前記第1の結合層(4)はポリアミドを含む、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のパイプライン。
【請求項7】
前記内層(3)は、実質的に、ポリアミド、ポリオレフィン、フルオロポリマーからなる群から選択されたプラスチックからなる、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のパイプライン。
【請求項8】
少なくとも前記内層の領域は導電性である、ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載のパイプライン。
【請求項9】
前記内層(3)は、実質的に、ポリアミド6、ポリアミド12、ポリアミド612からなる群から選択されたポリアミドからなる、ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載のパイプライン。
【請求項10】
前記バリア層(1)と前記内層との間に、プラスチック製の少なくとも1つの第2の結合層(5)が配設され、前記第2の結合層(5)は、ポリアミドを含む、ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載のパイプライン。
【請求項11】
前記内層(3)の内側に、プラスチック製の少なくとも1つの最内層(6)が配設され、前記最内層(6)は、実質的にフルオロポリマーからなる、ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載のパイプライン。
【請求項12】
前記最内層(6)は、実質的にETFEからなる、ことを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載のパイプライン。
【請求項13】
少なくとも前記最内層の領域は、導電性である、ことを特徴とする請求項1~12のいずれか1に記載のパイプライン。
【請求項14】
前記バリア層(1)の厚さは、パイプライン壁部全体の厚さの少なくとも5%である、ことを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載のパイプライン。
【請求項15】
前記第1の結合層は、実質的にポリアミド6からなる、ことを特徴とする請求項6に記載のパイプライン。
【請求項16】
前記第2の結合層は、実質的にポリアミド6からなる、ことを特徴とする請求項10に記載のパイプライン。
【請求項17】
前記バリア層の厚さは、パイプライン壁部全体の厚さの少なくとも10%である、ことを特徴とする請求項1に記載のパイプライン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2021年4月21日に出願された欧州出願第21169635.6号の利益を主張するPCT出願であり、その内容全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本発明は、少なくとも1つのバリア層と、バリア層の外側に配設された外層と、を有する自動車用多層パイプラインに関する。本発明の特に好ましい実施例において、本発明による自動車用多層パイプラインは、水素輸送ライン又は水素輸送用自動車用パイプラインである。
【0003】
水素は、自動車に燃料電池を供給するために、自動車産業でますます重要になってきている。このため、水素を輸送するための自動車用パイプラインやチューブも既に知られている。この場合、水素はパイプラインのパイプの壁部に対して相対的に高い透過傾向を示すという欠点がある。そのため、水素の透過に関して高いバリア効果を有するように、自動車用パイプラインを設計する努力が行われている。この目的のために、チューブ又はパイプの壁部の材料として、結晶化度の高いポリアミドが既に使用されている。機械的耐性及び耐透過性を高めるために、相対的に厚い壁部を有するパイプラインも使用されている。しかし、必要な材料費及びパイプラインの重量において不利である。この点で改善が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、冒頭で述べた種類の自動車用多層パイプラインを提供するという技術的課題に基づいており、このパイプラインは、通過させる流体媒体に対して高いバリア効果を有し、特に、パイプライン壁部を通る水素の透過が僅かであることを特徴としており、さらに、相対的に少ない費用でかつ相対的に薄い厚さの壁部で構築され得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この技術的課題を解決するために、本発明は、ブテンジオール-ビニルアルコール共重合体(BVOH)、ポリビニルアルコール(PVOH)、BVOHとのポリマーブレンド、PVOHとのポリマーブレンドからなる群からから選択された少なくとも1つの材料を含む少なくとも1つのバリア層が設けられ、プラスチック製の少なくとも1つの外層がバリア層の外側に配設される、自動車用多層パイプライン又はチューブを教示する。この自動車用パイプラインが自動車用の水素輸送パイプラインであることは、本発明の範囲内にある。本発明によるバリア層には、ブテンジオールビニルアルコール(BVOH)及び/又はBVOHとのポリマーブレンドが特に好ましい。特に水素に対するバリア効果の点で、この材料は特に優れていることが証明されている。さらに、プラスチック製の少なくとも1つの内層がバリア層の内側に配設されることは本発明の範囲内にある。
【0006】
本発明は、本発明による自動車用パイプライン又はチューブの設計が、パイプラインを通過する流体媒体に対して高いバリア効果を有し、特に、通過した水素に対して驚くほど僅かな透過によって特徴づけられる、という知見に基づいている。それにもかかわらず、本発明による自動車用パイプラインは、かなり低コストでの設計が可能であり、特に、この関連分野において現在までに知られているパイプラインと比較して、チューブ壁部の厚さを相対的に薄く形成することができる。加えて、自動車用パイプラインは、高い機械的耐性、特に高圧に対する優れた耐性を特徴とする。さらに、本発明によるパイプラインの温度安定性は、非常に有利であることが強調される。本発明の範囲内で、本発明によるパイプラインを具体的に設計するための様々な選択肢が存在する。
【0007】
本発明の範囲内において、本発明によるBVOH及び/又はPVOHを含むバリア層を提供することは、バリア層が、少なくとも85wt%、好ましくは少なくとも90wt%、優先的には少なくとも95wt%のBVOH及び/又はPVOH、特に好ましくはBVOHを含むことを意味する。本発明の特に好ましい実施例は、バリア層が、少なくとも98wt%のBVOH及び/又はPVOH、非常に特に好ましくはBVOHを含むことを特徴とする。
【0008】
本発明の範囲内で、本発明によるバリア層が、BVOHとのポリマーブレンド、あるいは、PVOHとのポリマーブレンドを含む場合、このポリマーブレンドは、特に、少なくとも50wt%、好ましくは少なくとも55wt%のBVOH又はPVOHを含むことを意味する。BVOHとEVOH(エチレン-ビニルアルコール共重合体)とのポリマーブレンド、あるいは、PVOHとEVOHとのポリマーブレンドが使用されることは、本発明の範囲内にある。EVOHは、基本的に、本発明によるバリア層の材料としても使用される。
【0009】
本発明によれば、プラスチック製の少なくとも1つの外層は、バリア層の外側に設けられる。外層は、プラスチックを含むか、あるいは、実質的に、ポリアミド、ポリオレフィンからなる群から選択されたプラスチックからなることが望ましい。外層は、ポリアミド、ポリオレフィンからなる群から選択されたプラスチックを少なくとも95wt%含むことが最も望ましい。本発明の非常に好ましい実施例では、外層がポリアミドを含むか、あるいは、実質的にポリアミドからなることを特徴とする。この関連において、実証された実施例は、外層がポリアミド12及び/又はポリアミド612を含むか、あるいは、実質的にポリアミド12及び/又はポリアミド612からなることを特徴とする。
【0010】
本明細書及び以下の説明において、層がポリオレフィンを含むか、あるいは、実質的にポリオレフィンからなると記載する場合、これは特に、当該層は、ポリプロピレン及び/又はポリエチレン、好ましくはHDPEを含むか、あるいは、実質的にポリプロピレン及び/又はポリエチレン、好ましくはHDPEからなることを意味する。本発明の範囲内で、層はポリアミドを含むか、あるいは、実質的ポリアミドからなる場合、半芳香族ポリアミドを用いてもよい。
【0011】
バリア層と外層との間に、プラスチック製の第1の結合層が、少なくとも1つ、好ましくは1つ、配設されることは、本発明の範囲内にある。本発明の推奨される実施例によれば、第1の結合層は、追加の層を介在させることなく、プラスチック製の外層の内側に直接配設される。プラスチック製の第1の結合層は、追加の層を介在させることなく、バリア層の外側に直接配設されることが最も望ましい。しかし、第1の結合層と外層との間、及び/又は、第1の結合層とバリア層との間に、(特にプラスチック製の)少なくとも1つの追加の層を介在させてもよい。本発明の特に実証された実施例は、第1の結合層がポリアミドを含むか、あるいは、実質的にポリアミドからなることを特徴とする。第1の結合層は、好ましくは、少なくとも90wt%のポリアミドを含む。例えば、第1の結合層のポリアミドとしてポリアミド6を用いてもよい。
【0012】
プラスチック製の少なくとも1つの内層がバリア層の内側に配設されることは、本発明の範囲内にある。本発明の特に好ましい実施例は、内層がプラスチックを含むか、あるいは、実質的に、ポリアミド、ポリオレフィン、フルオロポリマーからなる群から選択されたプラスチックからなることを特徴とする。内層は、少なくとも1つの言及されたプラスチックを少なくとも95wt%含むのが最良である。本発明の範囲内において、少なくとも内層の領域は導電性設計を有することが有効であると証明されている。本発明の特に推奨される実施例によれば、内層はポリアミドを含むか、あるいは、実質的にポリアミドからなる。内層は、ポリアミド6、ポリアミド12、ポリアミド612からなる群から選択された少なくとも1つのポリアミドを含むか、あるいは、実質的に当該選択された少なくとも1つのポリアミドからなることが推奨される。
【0013】
本発明の好ましい実施例は、バリア層と内層との間に、プラスチック製の第2の結合層が、少なくとも1つ、好ましくは1つ配設されていることを特徴とする。第2の結合層は、好ましくは、ポリアミドを含むか、あるいは、実質的にポリアミドからなる。例えば、第2の結合層は、ポリアミド6を含むか、あるいは、実質的にポリアミド6からなる。本発明の範囲内において、追加の層を介在させることなく、第2の結合層をバリア層の内側に直接配設することが効果的であると証明されている。第2の結合層は、追加の層を介在させることなく、内層の外側に直接配設されることが最も望ましい。しかし、基本的には、内層と第2の結合層との間、あるいは、第2の結合層とバリア層との間に、(特にプラスチック製の)追加の層を配設してもよい。
【0014】
内層の内側に隣接するプラスチック製の最内層が、少なくとも1つ、特に1つ、設けられていることは本発明の範囲内にある。本発明の実証された実施例によれば、最内層はフルオロポリマーを含むか、あるいは、実質的にフルオロポリマーからなる。本発明の範囲内において、ETFEを含むか、あるいは、実質的にETFEからなる最内層が設けられている実施例が特に好ましい。ETFEは、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体である。さらに、少なくとも最内層の領域が導電性設計を有することは本発明の範囲内にある。
【0015】
本発明の推奨される実施例によれば、最内層は、追加の層を介在させることなく、内層の内側に直接配設されているが、(特にプラスチック製の)少なくとも1つの追加の層を介在させてもよい。
【0016】
本発明の推奨される実施例は、バリア層の厚さが、パイプライン壁部全体の厚さの少なくとも5%、好ましくは少なくとも10%であることを特徴とする。外層の厚さは、パイプライン壁部全体の厚さの少なくとも10%、特に少なくとも15%であることが最も望ましい。内層の厚さは、好ましくは、パイプライン壁部全体の厚さの少なくとも5%、好ましくは少なくとも10%である。本発明の一実施例において、バリア層の厚さは、パイプライン壁部全体の厚さの少なくとも15%であり、外層の厚さは、パイプライン壁部全体の厚さの少なくとも20%であり、内層の厚さは、パイプライン壁部全体の厚さの少なくとも15%である。本発明の別の実施例は、外層の厚さがパイプライン壁部全体の厚さの少なくとも25%であり、バリア層の厚さがパイプライン壁部全体の厚さの少なくとも20%であり、内層の厚さがパイプライン壁部全体の厚さの少なくとも20%であることを特徴とする。パイプライン壁部全体の厚さは、特に0.7~2.5mm、好ましくは0.8~2mm、特に好ましくは0.8~1.8mmとである。
【0017】
本発明による自動車用多層パイプラインは、パイプラインを通過する流体媒体に対して驚くほど高いバリア効果を有することを特徴とする。特に、自動車用パイプラインは、パイプラインを通過する水素に対する高いバリア効果を特徴とする。特に、本発明により設計されたバリア層は、これに寄与する。しかし、本発明による自動車用パイプラインは、有利に高い機械的耐性を有し、特に、高い内部圧力に対して高い耐性を有することも、強調される。さらに、本発明による自動車用パイプラインは、高い耐熱性を特徴とする。それにもかかわらず、本発明によるパイプラインは、比較的に安価に製造され得る。
【0018】
本発明は、例示的な実施例のみを示す図面に基づいて、以下により詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、本発明によるパイプラインの透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図は、本発明による、バリア層1を有する自動車用多層チューブ又はパイプラインRを示している。この自動車用パイプラインRは、水素を通過させるための水素輸送用のパイプラインである。例示的な実施例では、バリア層1は、ブテンジオール-ビニルアルコール共重合体(BVOH)を含むか、あるいは実質的にBVOHからなる。図に示す例示的な実施例では、外層2は、ポリアミド12から形成され、バリア層1の外側に配設されている。さらに、例示的な実施例におけるパイプラインRは、内層3を有し、この内層3は、例えば、ポリアミド6を含むか、あるいは実質的にポリアミド6からなる。内層3には導電性添加剤が提供され、これにより、内層3は少なくともその内側において導電性を有するように設計される。
【0021】
図に示す例示的な実施例では、第1の結合層4は、外層2とバリア層1との間に配設されており、例えば、ポリアミド6を含むか、あるいは実質的にポリアミド6からなる。本発明による例示的な実施例では、第2の結合層5は、内層3とバリア層1との間に配設されており、例えば、ポリアミド6を含むか、あるいは実質的にポリアミド6からなる。
【0022】
図2の実施例では、本発明による自動車用パイプラインRは、合計5つの層、具体的には、外側から順に、外層2、第1の結合層4、BVOH製のバリア層1、第2の結合層5及び内層3を有する。
【0023】
図3の例示的な実施例では、合計6つ層を有するパイプラインが設けられている。
図2による実施例と比較して、本実施例では、付加的な最内層6が設けられている。この最内層6は、好ましくはフルオロポリマーを含むか、あるいは実質的にフルオロポリマーからなる。
図3に示す例示的な実施例では、この最内層6は、ETFEを含むか、あるいは実質的にETFEからなることが最も望ましい。最内層6は、導電性添加剤を有し、このため、少なくともその内側で導電性を有するように設計される。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車用多層パイプラインであって、
ブテンジオール-ビニルアルコール共重合体(BVOH)、ポリビニルアルコール(PVOH)、BVOHとのポリマーブレンド、PVOHとのポリマーブレンドからなる群から選択された少なくとも1つの材料を含む少なくとも1つのバリア層(1)を備え、
前記バリア層の外側にプラスチック製の少なくとも1つの外層が配設されている、ことを特徴とする自動車用多層パイプライン。
【請求項2】
前記自動車用多層パイプラインは水素輸送用のパイプラインである、ことを特徴とする請求項1に記載のパイプライン。
【請求項3】
前記バリア層(1)の内側に、プラスチック製の少なくとも1つの内層(3)が配設されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のパイプライン。
【請求項4】
前記外層(2)は、実質的にポリアミド、ポリオレフィンからなる群から選択されたプラスチックからなる、ことを特徴とする請求項
1又は2に記載のパイプライン。
【請求項5】
前記外層(2)は、実質的にポリアミド12及び/又はポリアミド612からなる、ことを特徴とする請求項
1又は2に記載のパイプライン。
【請求項6】
前記バリア層(1)と前記外層(2)との間に、プラスチック製の少なくとも1つの第1の結合層(4)が配設されており、
前記第1の結合層(4)はポリアミドを含む、ことを特徴とする請求項
1又は2に記載のパイプライン。
【請求項7】
内層(3)をさらに備え、当該内層(3)は、実質的に、ポリアミド、ポリオレフィン、フルオロポリマーからなる群から選択されたプラスチックからなる、ことを特徴とする請求項
1又は2に記載のパイプライン。
【請求項8】
少なくと
も内層の領域は導電性である、ことを特徴とする請求項
1又は2に記載のパイプライン。
【請求項9】
内層(3)は、実質的に、ポリアミド6、ポリアミド12、ポリアミド612からなる群から選択されたポリアミドからなる、ことを特徴とする請求項
1又は2に記載のパイプライン。
【請求項10】
前記バリア層(1)
と内層との間に、プラスチック製の少なくとも1つの第2の結合層(5)が配設され、前記第2の結合層(5)は、ポリアミドを含む、ことを特徴とする請求項
1又は2に記載のパイプライン。
【請求項11】
内層(3)の内側に、プラスチック製の少なくとも1つの最内層(6)が配設され、前記最内層(6)は、実質的にフルオロポリマーからなる、ことを特徴とする請求項
1又は2に記載のパイプライン。
【請求項12】
最内層(6)は、実質的にETFEからなる、ことを特徴とする請求項
1又は2に記載のパイプライン。
【請求項13】
少なくと
も最内層の領域は、導電性である、ことを特徴とする請求項
1又は2に記載のパイプライン。
【請求項14】
前記バリア層(1)の厚さは、パイプライン壁部全体の厚さの少なくとも5%である、ことを特徴とする請求項
1又は2に記載のパイプライン。
【請求項15】
前記第1の結合層は、実質的にポリアミド6からなる、ことを特徴とする請求項6に記載のパイプライン。
【請求項16】
前記第2の結合層は、実質的にポリアミド6からなる、ことを特徴とする請求項10に記載のパイプライン。
【請求項17】
前記バリア層の厚さは、パイプライン壁部全体の厚さの少なくとも10%である、ことを特徴とする請求項1に記載のパイプライン。
【国際調査報告】