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特表2024-516203中空糸膜カートリッジ、及びそれを含む中空糸膜モジュール
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-12
(54)【発明の名称】中空糸膜カートリッジ、及びそれを含む中空糸膜モジュール
(51)【国際特許分類】
   B01D 63/02 20060101AFI20240405BHJP
【FI】
B01D63/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023565438
(86)(22)【出願日】2022-09-22
(85)【翻訳文提出日】2023-10-24
(86)【国際出願番号】 KR2022014166
(87)【国際公開番号】W WO2023054980
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】10-2021-0130350
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518215493
【氏名又は名称】コーロン インダストリーズ インク
(74)【代理人】
【識別番号】100083138
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100189625
【弁理士】
【氏名又は名称】鄭 元基
(74)【代理人】
【識別番号】100196139
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 京子
(74)【代理人】
【識別番号】100199004
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 洋
(72)【発明者】
【氏名】アン ナヒョン
(72)【発明者】
【氏名】キム ドウ
(72)【発明者】
【氏名】キム インホ
【テーマコード(参考)】
4D006
【Fターム(参考)】
4D006GA41
4D006HA02
4D006HA91
4D006JA25A
4D006JA25C
4D006PA10
4D006PB17
4D006PB65
4D006PC80
(57)【要約】
本発明は、流体を均一に中空糸膜に供給し、中空糸膜の断糸を防止することができる中空糸膜カートリッジ及び中空糸膜モジュールを提供する。
本発明の一実施形態による中空糸膜カートリッジは、内部に第1流体が流れ、外部から流入された第2流体が外部に流れながら、第1流体と第2流体とが水分交換を行う中空糸膜が収容され、中空糸膜カートリッジには、第2流体が流入されたり流出されたりする開口部が形成され、開口部には、第2流体が流入される第1部分と、第1部分より単位面積当たり第2流体の流入流量がさらに多い第2部分とが形成され、第2部分の幅は、第1部分の幅よりさらに狭く形成されうる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に第1流体が流れ、外部から流入された第2流体が外部に流れながら、前記第1流体と前記第2流体とが水分交換を行う中空糸膜が収容される中空糸膜カートリッジにおいて、
中空糸膜カートリッジには、前記第2流体が流入されたり流出されたりする開口部が形成され、
前記開口部には、前記第2流体が流入される第1部分と、前記第1部分より単位面積当たり第2流体の流入流量がさらに多い第2部分とが形成され、前記第2部分の幅は、前記第1部分の幅よりさらに狭く形成されたことを特徴とする中空糸膜カートリッジ。
【請求項2】
前記開口部は、幅と長さとを有し、前記開口部の幅は、だんだんと変わることを特徴とする請求項1に記載の中空糸膜カートリッジ。
【請求項3】
前記開口部は、前記開口部の長手方向の一側端部から他側端部に行くほど、幅がだんだんと狭くなるように形成されたことを特徴とする請求項2に記載の中空糸膜カートリッジ。
【請求項4】
前記開口部は、前記開口部の長手方向の中央から外側に行くほど、幅がだんだんと狭くなるように形成されたことを特徴とする請求項2に記載の中空糸膜カートリッジ。
【請求項5】
前記開口部は、幅が均一な部分と、幅がだんだんと変わる部分と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の中空糸膜カートリッジ。
【請求項6】
前記開口部には、複数のウィンドウが形成されたことを特徴とする請求項1に記載の中空糸膜カートリッジ。
【請求項7】
前記開口部には、メッシュが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の中空糸膜カートリッジ。
【請求項8】
前記中空糸漠カートリッジには、前記中空糸漠カートリッジの幅方向に離隔された複数の開口部が形成され、前記開口部のうち少なくともいずれか一つは、円形または楕円形によってなることを特徴とする請求項1に記載の中空糸膜カートリッジ。
【請求項9】
前記開口部は、幅が均一な同幅部と、前記同幅部から、前記開口部の長手方向端部に行くほど、幅がだんだんと狭くなる可変幅部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の中空糸膜カートリッジ。
【請求項10】
前記開口部は、非定形によってなることを特徴とする請求項1に記載の中空糸膜カートリッジ。
【請求項11】
第1流体流入口及び第1流体流出口、並びに第2流体流入口及び第2流体流出口を含むハウジング部と、
前記ハウジング部内部に配され、内部に中空糸膜を収容する複数個の中空糸膜カートリッジと、を含み、
前記中空糸膜カートリッジには、前記第2流体が流入されたり流出されたりする開口部が形成され、
前記開口部には、第1部分と、前記第1部分より単位面積当たり第2流体の流入流量がさらに多い第2部分とが形成され、前記第2部分の幅は、前記第1部分の幅よりさらに狭く形成されたことを特徴とする中空糸膜モジュール。
【請求項12】
前記開口部は、幅と長さとを有し、前記開口部の幅は、だんだんと変わることを特徴とする請求項11に記載の中空糸膜モジュール。
【請求項13】
前記開口部は、前記開口部の長手方向の一側端部から他側端部に行くほど、幅がだんだんと狭くなるように形成されたことを特徴とする請求項12に記載の中空糸膜モジュール。
【請求項14】
前記開口部は、前記開口部の長手方向の中央から外側に行くほど、幅がだんだんと狭くなるように形成されたことを特徴とする請求項12に記載の中空糸膜モジュール。
【請求項15】
前記開口部は、幅が均一な部分と、幅がだんだんと変わる部分と、を含むことを特徴とする請求項11に記載の中空糸膜モジュール。
【請求項16】
前記開口部は、前記第2流体流入口または前記第2流体流出口に向けて行くほど、幅がだんだんと狭くなるように形成されたことを特徴とする請求項11に記載の中空糸膜モジュール。
【請求項17】
前記中空糸漠カートリッジには、前記中空糸漠カートリッジの幅方向に離隔された複数の開口部が形成され、前記開口部のうち少なくともいずれか一つは、円形または楕円形によってなることを特徴とする請求項11に記載の中空糸膜モジュール。
【請求項18】
前記開口部は、幅が均一な同幅部と、前記同幅部から、前記開口部の長手方向端部に行くほど、幅がだんだんと狭くなる可変幅部と、を含むことを特徴とする請求項11に記載の 中空糸膜モジュール。
【請求項19】
前記開口部は、非定形によってなることを特徴とする請求項11に記載の中空糸膜モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中空糸膜カートリッジ、及びそれを含む中空糸膜モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
燃料電池とは、水素と酸素とを結合させて電気を生産する発電型電池である。該燃料電池は、乾電池や蓄電池のような一般化学電池と異なり、水素と酸素とが供給される限り、続けて電気を生産することができ、熱損失がなく、内燃機関より効率が2倍ほど高いという長所がある。
また、水素と酸素との結合によって生じる化学エネルギーを電気エネルギーに直接変換するために、公害物質排出が少ない。従って、該燃料電池は、環境にやさしいだけではなく、エネルギー消費増大による資源枯渇への心配を減らすことができるという長所を有する。
そのような燃料電池は、使用される電解質の種類により、大きく見て、高分子電解質型燃料電池(PEMFC:polymer electrolyte membrane fuel cell)、リン酸型燃料電池(PAFC)、溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)、固体酸化物型燃料電池(SOFC)及びアルカリ型燃料電池(AFC)などに分類されうる。
それらそれぞれの燃料電池は、根本的に同一原理によって作動するが、使用される燃料の種類、運転温度、触媒、電解質などが互いに異なる。そのうち、高分子電解質型燃料電池は、他の燃料電池に比べ、低温で動作するという点、及び出力密度が高く、小型化が可能であるために、小規模据え置き型発電装備だけではなく、輸送システムにおいても、最も有望であると知られている。
高分子電解質型燃料電池の性能を向上させるにあたり、最も重要な要因のうち一つは、膜・電極接合体(MEA:membrane electrode assembly)の高分子電解質膜(PEM:polymer electrolyte membraneまたはproton exchange membrane)に、一定量以上の水分を供給することにより、含水率を維持させることである。該高分子電解質膜が乾燥すれば、発電効率が急激に低下されるためである。
【0003】
高分子電解質膜を加湿する方法としては、1)耐圧容器に水を充填した後、対象気体をして、拡散器(diffuser)を通過させ、水分を供給するバブラ(bubbler)加湿方式、2)燃料電池反応に、必要な供給水分量を計算し、ソレノイド弁を介し、ガス流動管に直接水分を供給する直接噴射(direct injection)方式、及び3)高分子分離膜を利用し、ガス流動層に水分を供給する加湿膜方式などがある。
それらのうちでも、排気ガス中に含まれる水蒸気のみを選択的に透過させる膜を利用し、水蒸気を、高分子電解質膜に供給されるガスに提供することにより、高分子電解質膜を加湿する加湿膜方式が、加湿器を軽量化及び小型化させることができるという点で有利である。
加湿膜方式に使用される選択的透過膜は、モジュールを形成する場合、単位体積当たり透過面積が大きい中空糸膜が望ましい。すなわち、該中空糸膜を利用して加湿器を製造する場合、接触表面積が広い中空糸膜の高集積化が可能であり、小容量でも、燃料電池の加湿が十分になされ、低価素材の使用が可能であり、燃料電池から高温に排出される未反応ガスに含まれた水分と熱とを回収し、加湿器を介して再使用することができるという利点を有する。
【0004】
しかしながら、中空糸膜を利用した加湿器の場合、その容量を高めるために、該中空糸膜を多数集積することになるが、そのとき、該中空糸膜の外部に流れる気体フローが、高集積された中空糸膜による抵抗により、加湿器内部全体に均一に形成されえなくなる。
それを改善するために、中空糸膜モジュールを、多数の中空糸膜カートリッジ形態で具現し、それを膜加湿器ハウジング内に装着し、気体フローが均一になるようにしている。すなわち、中空糸膜束を多数の中空糸膜カートリッジ内部に収容し、多数個の中空糸膜カートリッジを膜加湿器ハウジング内に装着することにより、流入された気体が、該中空糸膜カートリッジ内部を流れるようにし、気体フローが均一になるようにしている。
しかしながら、従来の中空糸膜モジュールは、開口部を介して供給される流体の流れが一部分に集中され、中空糸膜が断糸されるという問題が生じる。また、流動が均一ではなく、加湿性能と流動耐久性とが低下されるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、前述の問題点を解決するために案出されたものであり、流体を均一に中空糸膜に供給し、該中空糸膜の断糸を防止することができる中空糸膜カートリッジ、及び中空糸膜モジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態による中空糸膜カートリッジは、内部に第1流体が流れ、外部から流入された第2流体が外部に流れながら、前記第1流体と前記第2流体とが水分交換を行う中空糸膜が収容され、中空糸膜カートリッジには、前記第2流体が流入されたり流出されたりする開口部が形成され、前記開口部には、前記第2流体が流入される第1部分と、前記第1部分より単位面積当たり第2流体の流入流量がさらに多い第2部分とが形成され、前記第2部分の幅は、前記第1部分の幅よりさらに狭く形成されうる。
本発明の一実施形態による前記開口部は、幅と長さとを有し、前記開口部の幅は、だんだんと変わるように形成されうる。
本発明の一実施形態による前記開口部は、前記開口部の長手方向の一側端部から他側端部に行くほど、幅がだんだんと狭くなるように形成されうる。
本発明の一実施形態による前記開口部は、前記開口部の長手方向の中央から外側に行くほど、幅がだんだんと狭くなるように形成されうる。
本発明の一実施形態による前記開口部は、幅が均一な部分と、幅がだんだんと変わる部分と、を含むものでもある。
【0007】
本発明の一実施形態による前記開口部には、複数のウィンドウが形成されうる。
本発明の一実施形態による前記開口部には、メッシュが設けられうる。
本発明の一実施形態による前記中空糸漠カートリッジには、前記中空糸漠カートリッジの幅方向に離隔された複数の開口部が形成され、前記開口部のうち少なくともいずれか一つは、円形または楕円形によってなることを特徴とする中空糸膜カートリッジが提供される。
本発明の一実施形態による前記開口部は、幅が均一な同幅部と、前記同幅部から、前記開口部の長手方向端部に行くほど、幅がだんだんと狭くなる可変幅部と、を含むものでもある。
本発明の一実施形態による前記開口部は、非定形にもなりうる。
本発明の一実施形態による中空糸モジュールは、第1流体流入口及び第1流体流出口、並びに第2流体流入口及び第2流体流出口を含むハウジング部と、前記ハウジング部内部に配され、内部に中空糸膜を収容する複数個の中空糸膜カートリッジと、を含み、前記中空糸膜カートリッジには、前記第2流体が流入されたり流出されたりする開口部が形成され、前記開口部には、第1部分と、前記第1部分より単位面積当たり第2流体の流入流量がさらに多い第2部分とが形成され、前記第2部分の幅は、前記第1部分の幅よりさらに狭く形成されうる。
本発明の一実施形態による前記開口部は、前記開口部は、幅と長さとを有し、前記開口部の幅は、だんだんと変わるように形成されうる。
本発明の一実施形態による前記開口部は、前記開口部の長手方向の一側端部から他側端部に行くほど、幅がだんだんと狭くなるように形成されうる。
本発明の一実施形態による前記開口部は、前記開口部の長手方向の中央から外側に行くほど、幅がだんだんと狭くなるように形成されうる。
本発明の一実施形態による前記開口部は、幅が均一な部分と、幅がだんだんと変わる部分と、を含むものでもある。
【0008】
本発明の一実施形態による前記開口部は、前記第2流体流入口または前記第2流体流出口に向けて行くほど、幅がだんだんと狭くなるように形成されうる。
本発明の一実施形態による前記中空糸漠カートリッジには、前記中空糸漠カートリッジの幅方向に離隔された複数の開口部が形成され、前記開口部のうち少なくともいずれか一つは、円形または楕円形によってもなる。
本発明の一実施形態による前記開口部は、幅が均一な同幅部と、前記同幅部から、前記開口部の長手方向端部に行くほど、幅がだんだんと狭くなる可変幅部と、を含むものでもある。
本発明の一実施形態による前記開口部は、非定形にもなりうる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一実施形態によれば、開口部の幅がだんだんと変わるように形成され、流体の流量を均一に配分することができる。それにより、中空糸膜の断糸が防止され、加湿性能と流動耐久性とが向上されうる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1実施例による中空糸膜モジュールを図示した分解斜視図である。
図2】本発明の第1実施例による中空糸膜カートリッジを図示した斜視図である。
図3】本発明の第2実施例による中空糸膜カートリッジを図示した正面図である。
図4】本発明の第3実施例による中空糸膜カートリッジを図示した正面図である。
図5】本発明の第4実施例による中空糸膜カートリッジを図示した正面図である。
図6】本発明の第5実施例による中空糸膜カートリッジを図示した正面図である。
図7】本発明の第6実施例による中空糸膜カートリッジを図示した正面図である。
図8】本発明の第7実施例による中空糸膜カートリッジを図示した正面図である。
図9】本発明の第8実施例による中空糸膜カートリッジを図示した正面図である。
図10】本発明の第9実施例による中空糸膜カートリッジを図示した正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、多様な変換を加えることができ、さまざまな実施形態を有することができるが、特定実施形態を例示し、詳細な説明によって詳細に説明する。しかしながら、それらは、本発明を、特定の実施形態について限定するものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変換、均等物ないし代替物を含むと理解されなければならない。
本発明で使用された用語は、単に特定実施形態についての説明に使用されたものであり、本発明を限定する意図ではない。単数の表現は、文脈上、明白に取り立てての意味ではない限り、複数の表現を含む。本発明において、「含む」または「有する」というような用語は、明細書上に記載された特徴、数、段階、動作、構成要素、部品、またはそれらの組み合わせが存在するということを指定するものであり、1またはそれ以上の他の特徴、数、段階、動作、構成要素、部品、またはそれらの組み合わせの存在または付加の可能性を事前に排除するものではないと理解されなければならない。
【0012】
以下、図面を参照し、本発明の第1実施例による中空糸膜モジュールについて説明する。
図1は、本発明の第1実施例による中空糸膜モジュールを図示した分解斜視図であり、図2は、本発明の第1実施例による中空糸膜カートリッジを図示した斜視図である。
図1及び図2を参照して説明すれば、本実施形態による中空糸膜モジュール10は、ハウジング部200、及びハウジング部200内部に設けられ、多数の中空糸膜が収容された多数個の中空糸膜カートリッジ100(以下、「カートリッジ」とも言う)を含む。
ハウジング部200は、中空糸膜モジュール10の外形をなす。ハウジング部200は、ハウジング本体210とハウジングキャップ220とを含むものでもあり、それらが結合された一体型でもある。ハウジング本体210とハウジングキャップ220は、ポリカーボネートのような硬質プラスチックや金属によってもなる。
また、ハウジング本体210とハウジングキャップ220は、幅方向断面形状が多角形でもあり、あるいは円形でもある。前記多角形は、四角形、正方形、台形、平行四辺形、五角形、六角形などでもあり、前記多角形は、コーナーが面取りされた形態でもある。また、前記円形は、楕円形でもある。
ハウジング本体210の一面には、第2流体が供給される第2流体流入口231と、第2流体が排出される第2流体流出口232とが形成されている。ハウジング部200の内部には、水分を選択的に通過させる複数の中空糸膜が収容された複数の中空糸膜カートリッジ100が配される。ここで、前記中空糸膜の材質は、公知されたところによるものであり、本明細書において、詳細な説明は、省略する。
中空糸膜カートリッジ100の両端部には、中空糸膜を結束しながら、中空糸膜間の空隙を埋めるポッティング部(図示せず)が形成される。それにより、中空糸膜カートリッジ100は、両端部がポッティング部に塞がれ、その内部には、第2流体が通過する流路が形成される。該ポッティング部の材質は、公知されたところによるものであり、本明細書において、詳細な説明は、省略する。
【0013】
なお、ハウジングキャップ220は、ハウジング本体210の各両端に結合される。それぞれのハウジングキャップ220には、第1流体流入口221及び第1流体流出口222が形成されている。一側ハウジングキャップ220の第1流体流入口221に流入された第1流体は、中空糸膜カートリッジ内部に流入され、中空糸膜の内部管路を通過し、中空糸膜カートリッジ外部に流出された後、他側ハウジングキャップ220の第1流体流出口222に抜け出ることになる。
ハウジング部200内には、中空糸膜カートリッジ100が装着されうる多数個の挿入口240が形成され、それぞれの挿入口240には、中空糸膜カートリッジ100が挿入される。
中空糸膜カートリッジ100は、両側面がラウンディング処理された六面体形状によってもなる。また、中空糸膜カートリッジ100は、第2流体流入口231及び第2流体流出口232と対向する面は、曲面によってなり、2個の曲面を連結する面は、平面によってもなる。ただし、本発明は、それに制限されるのではなく、中空糸膜カートリッジ100は、断面が円形である円筒状形状、断面が楕円である楕円筒型形状でもある。
中空糸膜カートリッジ100は、寸法安定性及び樹脂フロー性にすぐれ、熱変形に強い素材であることが望ましい。そのような素材としては、例えば、ABS(acrylonitrile-butadiene-styrene resin)、ナイロンなどがある。
中空糸膜カートリッジ100の長手方向両方端には、開口部M11が形成される。開口部M11は、中空糸膜カートリッジ100の対向する両面に形成され、中空糸膜カートリッジ100の幅方向(z軸方向)に長く連なって形成されうる。開口部M11は、第2流体が流入される方向と平行に配された面に形成されうる。ただし、本発明は、それに制限されるものではない。
【0014】
一側に配された開口部M11は、後述する第2流体流入口231から流入された多湿な第2流体を、中空糸膜カートリッジ100内部に流入させ、中空糸膜カートリッジ100内部において、第1流体流入口231から流入された乾燥された第1流体と水分交換が起こるようにする。他側に配された開口部M11は、水分交換が行われた第2流体を排出する。
開口部M11は、流入された第2流体の一部が、中空糸膜カートリッジ100内部に配された中空糸膜に直接衝突することを防止し、該中空糸膜が損傷されることを防止することができる。
本実施形態による開口部M11は、長さL11と幅W11とを有し、開口部M11の長さL11または幅W11は、だんだんと変わるように形成されうる。開口部M11には、第2流体の流入流量が相対的に少ない第1部分と、第1部分より単位面積当たり第2流体の流入流量が相対的に多い第2部分とが形成され、第2部分の幅W11は、第1部分の幅W11よりさらに狭く形成されうる。ここで、該第2部分は、第1流体流入口231と隣接した部分にもなり、開口部M11の長手方向(y軸方向)中央部分にもなり、第1流体流入口231の反対側に位置した部分にもなる。
そのために、開口部M11は、開口部M11の長手方向(z軸方向)一側端部から他側端部に行くほど、幅W11がだんだんと狭くなるように形成されうる。本実施形態においては、開口部M11が三角形であるように例示されているが、本発明は、それに制限されるものではなく、開口部M11は、円形、楕円形、多角形のように、幅W11が変わる多様な形状によってもなる。
また、開口部M11は、開口部M11の幅方向(y軸方向)一側端部から他側端部に行くほど、長さL11がだんだんと短くなるように形成されうる。開口部M11は、中空糸膜カートリッジ100の長手方向(y軸方向)外側から内側に行くほど長さL11がだんだんと短くなるように形成されうる。
【0015】
なお、中空糸膜カートリッジ100の長手方向に平行な基準ライン131と、基準ライン131に対して傾くように形成された傾斜ライン132と、基準ライン131に対して垂直である連結ライン133と、を含むものでもある。
基準ライン131は、中空糸膜カートリッジ100の長手方向(y軸方向)と平行であり、開口部M11の上部に配されうる。傾斜ライン132は、基準ライン131と連結ライン133とを連結することができる。
開口部M11には、第2流体の均一な分配のためのメッシュ137が設けられうる。ただし、本発明は、それに制限されるものではなく、開口部M11には、複数のウィンドウが設けられうる。
本実施形態のように、開口部M11の長さL11と幅W11とがだんだんと変わるように形成されれば、流量が多い部分において、開口部M11の幅W11を狭くし、流量が少ない部分において、開口部M11の幅W11を広くし、均一な加湿をなすことができる。また、傾斜ライン132が、中空糸膜カートリッジ100に対して傾いた方向に流動を誘導することができ、それにより、中空糸膜の損傷を防止し、均一な加湿をなすことができる。
【0016】
次に、前述のように構成される中空糸膜モジュール10において、第1流体及び第2流体の水分交換過程について説明する。以下の説明において、該第1流体は、低湿の流体であり、該第2流体は、高湿の流体でもある。または、該第2流体が低湿の流体であり、該第1流体が高湿の流体でもある。
第1流体は、一側ハウジングキャップ220の第1流体流入口221を介し、ハウジング部200内及び中空糸膜カートリッジ100内に供給され、中空糸膜の内部に流れ、他側のハウジングキャップ220の第1流体流出口222を介し、中空糸膜モジュール10外部に排出される。なお、該第1流体は、第1流体流出口222に流入され、第1流体流入口221から排出される方向に流れることも可能である。
第2流体は、ハウジング本体210の第2流体流入口231を介し、前記ハウジング本体210に供給された後、中空糸膜カートリッジ100の開口部M11を介し、中空糸膜の外部に流れ、中空糸膜カートリッジ100の開口部M11を介し、ハウジング本体210に排出された後、ハウジング本体210の第2流体流出口232を介して外部に排出される。
なお、第2流体は、第2流体流出口232に流入され、第2流体流入口231から排出される方向に流れることも可能である。すなわち、前記第1流体と前記第2流体は、互いに反対方向に流れることもでき、同じ方向に流れることもできる。該第1流体と該第2流体は、それぞれ中空糸膜の内部と外部とに流れながら、中空糸膜を介し、水分のような物質または熱などを交換することになる。
以下においては、本発明の第2実施例による中空糸膜カートリッジについて説明する。図3は、本発明の第2実施例による中空糸膜カートリッジを図示した正面図である。
図3を参照して説明すれば、該第2実施例による中空糸膜カートリッジ310は、開口部M12を除いては、前述の第1実施例による中空糸膜カートリッジと同一構造によってなるので、同一構成に係わる重複説明は、省略する。
【0017】
開口部M12は、長さL12と幅W12とを有し、開口部M12の長手方向(z軸方向)一側端部から他側端部に行くほど、幅W12がだんだんと狭くなるように形成されうる。開口部M12は、第2流体流入口と第2流体流出口とに向けて行くほど、幅がだんだんと狭くなるように形成されうる。
開口部M12に流入される第2流体の流速は、均一ではなく、開口部M12は、第2流体が速い速度で流入される第1部分と、第1部分よりさらに遅い速度で第2流体が流入される第2部分と、を含むものでもある。第1部分幅は、第2部分幅よりさらに狭く形成され、それにより、第2流体を、中空糸膜カートリッジ310内部に均一に供給することができる。
条件により、第2流体流入口及び第2流体流出口と隣接した部分において、他の部分より相対的に流速が速い分布を示しうるが、該第2流体流入口と該第2流体流出口とに向けて行くほど、開口部M12の幅W12がだんだんと狭くなるように形成されれば、第2流体を均一に供給して排出するだけではなく、中空糸膜の損傷を安定して防止することができる。
本実施形態による開口部M12は、カートリッジ310の長手方向(y軸方向)に平行な基準ライン311と、基準ライン311に対して傾くように形成された傾斜ライン312と、基準ライン311に対して垂直である連結ライン313と、を含むものでもある。
基準ライン311は、カートリッジ310の長手方向(y軸方向)と平行であり、開口部M12の下部に配され、傾斜ライン312は、基準ライン311と連結ライン313とを連結することができる。
なお、開口部M12には、複数のウィンドウが形成され、開口部M12は、四角形によってなる第1ウィンドウ315と、三角形によってなる第2ウィンドウ316と、を含むものでもある。ただし、本発明は、それに制限されるものではなく、該ウィンドウは、多角形、円形のような多様な形状によってもなる。
【0018】
第2ウィンドウ316は、傾斜ライン312と接するように配され、第1ウィンドウ315は、基準ライン311と連結ライン313とに接するか、あるいは内側に配されうる。
本実施形態によれば、第2流体流入口と第2流体流出口とに向けて行くほど、開口部M12の幅W12がだんだんと狭くなるように形成されるので、第2流体を均一に供給するだけではなく、中空糸膜の損傷を安定して防止することができる。また、開口部M12に、第1ウィンドウ315と第2ウィンドウ316とが形成されるので、流動を均一化させ、安定して流体を移動させることができる。
以下においては、本発明の第3実施例による中空糸膜カートリッジについて説明する。図4は、本発明の第3実施例による中空糸膜カートリッジを図示した正面図である。
図4を参照して説明すれば、該第3実施例による中空糸膜カートリッジ320は、開口部M13を除いては、前述の第1実施例による中空糸膜カートリッジと同一構造によってなるので、同一構成に係わる重複説明は、省略する。
開口部M13は、開口部M13の長手方向(z軸方向)の中心から外側に行くほど、幅W13がだんだんと狭くなるように形成されうる。また、開口部M13は、開口部M13の幅方向(y軸方向)一側端部から他側端部に行くほど、長さL13がだんだんと短くなるように形成されうる。また、開口部M13は、カートリッジ320の長手方向(y軸方向)外側から内側に行くほど長さL13がだんだんと長くなるようにもなる。
本実施形態による開口部M13は、カートリッジ320の長手方向(y軸方向)に垂直である基準ライン321と、基準ライン321に対して傾くように形成された第1傾斜ライン322と、基準ライン321と第1傾斜ライン322とを連結し、基準ライン321に対して傾くように形成された第2傾斜ライン323と、を含むものでもある。基準ライン321は、開口部M13の一側端に配されうる。開口部M13には、メッシュ327が設けられるか、あるいは複数のウィンドウが設けられうる。
【0019】
条件により、開口部M13の長手方向両端と隣接した部分において、他の部分より相対的に流速が速い分布を示しうるが、該第3実施例のように、開口部M13の長手方向の中央から外側に行くほど、開口部M13の幅W13がだんだんと狭くなるように形成されれば、第2流体を均一に供給して排出するだけではなく、中空糸膜の損傷を安定して防止することができる。
以下においては、本発明の第4実施例による中空糸膜カートリッジについて説明する。図5は、本発明の第4実施例による中空糸膜カートリッジを図示した正面図である。
図5を参照して説明すれば、該第4実施例による中空糸膜カートリッジは、開口部M14を除いては、前述の第1実施例による中空糸膜カートリッジと同一構造によってなるので、同一構成に係わる重複説明は、省略する。
該第4実施例による開口部M14は、開口部M14の長手方向(z軸方向)の中心から外側に行くほど、幅W14がだんだんと狭くなるように形成されうる。開口部M14は、開口部M14の幅方向(y軸方向)一側端部から他側端部に行くほど、長さL14がだんだんと短くなるように形成されうる。また、開口部M14は、カートリッジ330の長手方向(y軸方向)外側から内側に行くほど、長さL14がだんだんと長くなるようにもなる。
また、開口部M14は、カートリッジ330の長手方向(y軸方向)に垂直である基準ライン331と、基準ライン331の長手方向一側端部に結合され、基準ライン331に垂直である第1連結ライン332と、基準ライン331の長手方向他側端部に結合され、第1連結ライン332から離隔され、第1連結ライン332と平行に連なる第2連結ライン333と、第1連結ライン332に傾くように連なる第1傾斜ライン334と、第1傾斜ライン334と第2連結ライン333とを連結する第2傾斜ライン335と、を含むものでもある。開口部M14には、メッシュ337が設けられるか、あるいは複数のウィンドウが設けられうる。
【0020】
開口部M14において、第1連結ライン332と第2連結ライン333とが形成する部分は、長さL14が均一な部分によってなり、第1傾斜ライン334と第2傾斜ライン335とが形成する部分は、長さL14がだんだんと変わる部分によってなる。
該第4実施例のように、開口部M14の長手方向の中央から外側に行くほど、開口部M14の幅W14がだんだんと狭くなるように形成されれば、開口部M14の長手方向両端と隣接した部分において、流速が速い場合、第2流体を均一に供給して排出するだけではなく、中空糸膜の損傷を安定して防止することができる。
以下においては、本発明の第5実施例による中空糸膜カートリッジについて説明する。図6は、本発明の第5実施例による中空糸膜カートリッジを図示した正面図である。
図6を参照して説明すれば、該第5実施例による中空糸膜カートリッジ340は、開口部M15を除いては、前述の第1実施例による中空糸膜カートリッジと同一構造によってなるので、同一構成に係わる重複説明は、省略する。
該第5実施例による開口部M15は、開口部M15の長手方向(z軸方向)の中心から外側に行くほど、幅W15がだんだんと狭くなるように形成され、また開口部M15の幅方向(y軸方向)の中心から外側に行くほど、長さL15がだんだんと短くなるように形成されうる。
また、開口部M15は、カートリッジ340の長手方向(y軸方向)に平行に配された第1基準ライン341と、第1基準ライン341から離隔され、第1基準ライン341と平行に配された第2基準ライン342と、第1基準ライン341の長手方向一側端部に傾くように連結された第1傾斜ライン343と、第1基準ライン341の長手方向他側端部に傾くように連結された第2傾斜ライン344と、第1傾斜ライン343と第2基準ライン342とを連結する第3傾斜ライン345と、第2傾斜ライン344と第2基準ライン342とを連結する第4傾斜ライン346と、を含むものでもある。開口部M15には、第2流体の均一な分配のためのメッシュ347が設けられるか、あるいは複数のウィンドウが設けられうる。
【0021】
開口部M15において、第1基準ライン341と第2基準ライン342とが形成する部分は、長さL15が均一な部分によってなり、第1傾斜ライン343と第2傾斜ライン344とが形成する部分、及び第3傾斜ライン345と第4傾斜ライン346とが形成する部分は、長さL15がだんだんと変わる部分によってなる。
該第5実施例のように、開口部M15の長手方向の中央から外側に行くほど、開口部M15の幅W15がだんだんと狭くなるように形成されれば、開口部M15の長手方向両端と隣接した部分において、流速が速い場合、第2流体を均一に供給して排出するだけではなく、中空糸膜の損傷を安定して防止することができる。
以下においては、本発明の第6実施例による中空糸膜カートリッジについて説明する。図7は、本発明の第6実施例による中空糸膜カートリッジを図示した正面図である。
図7を参照して説明すれば、該第6実施例による中空糸膜カートリッジ350は、開口部M16を除いては、前述の第1実施例による中空糸膜カートリッジと同一構造によってなるので、同一構成に係わる重複説明は、省略する。
本実施形態による開口部M16は、開口部M16の長手方向(z軸方向)の中心から外側に行くほど、幅W16がだんだんと狭くなるように形成されうる。開口部M16は、開口部M16の長手方向中心部分に形成され、幅が均一な部分と、外側に行くほど、幅がだんだんと狭くなる部分と、を含むものでもある。また、開口部M16は、開口部M16の幅方向(y軸方向)一側端部から他側端部に行くほど、長さL16がだんだんと長くなるように形成されうる。
【0022】
開口部M16は、カートリッジ350の長手方向(y軸方向)に垂直に配された第1基準ライン351と、第1基準ライン351から離隔され、第1基準ライン351と平行に配された第2基準ライン352と、第1基準ライン351の長手方向一側端部に傾くように連結された第1傾斜ライン353と、第1基準ライン351の長手方向他側端部に傾くように連結された第2傾斜ライン354と、を含むものでもある。第1傾斜ライン353と第2傾斜ライン354は、第1基準ライン351と第2基準ライン352とを連結する。開口部M16には、メッシュ357が設けられるか、あるいは複数のウィンドウが設けられうる。
開口部M16において、第1基準ライン351と第2基準ライン352とが形成する部分は、幅W16が均一な部分によってなり、第1傾斜ライン353と第2傾斜ライン354とが形成する部分は、幅W16がだんだんと変わる部分によってなる。
該第6実施例のように、開口部M16の長手方向の中央から外側に行くほど、開口部M16の幅W16がだんだんと狭くなるように形成されれば、開口部M16の長手方向両端と隣接した部分において、流速が速い場合、第2流体を均一に供給して排出するだけではなく、中空糸膜の損傷を安定して防止することができる。
以下においては、本発明の第7実施例による中空糸膜カートリッジについて説明する。図8は、本発明の第7実施例による中空糸膜カートリッジを図示した正面図である。
図8を参照して説明すれば、該第7実施例による中空糸膜カートリッジ360は、第1開口部M17と第2開口部M18とを除いては、前述の第1実施例による中空糸膜カートリッジと同一構造によってなるので、同一構成に係わる重複説明は、省略する。
本実施形態による中空糸膜カートリッジ360の側面には、第1開口部M17と第2開口部M18とが形成され、2個の第1開口部M17と第2開口部M18は、中空糸膜カートリッジ360の長手方向(y軸方向)に離隔配置される。
【0023】
第1開口部M17と第2開口部M18は、中空糸膜カートリッジ360の幅方向(z軸方向)に離隔されうる。第1開口部M17は、第2開口部M18よりも、第2流体流入口及び第2流体流出口に隣接するように配されうる。また、第1開口部M17と第2開口部M18とには、メッシュ367が設けられるか、あるいは複数のウィンドウが設けられうる。
第1開口部M17と第2開口部M18は、中心から外側に行くほど、幅がだんだんと狭くなるように形成されうる。第1開口部M17は、楕円形状によってもなり、第2開口部M18は、円形によってもなる。ただし、本発明は、それに制限されるものではなく、第1開口部M17と第2開口部M18は、円形、楕円形、多角形のように、幅が変わる多様な形状によってもなる。
また、第1開口部M17の長軸X11は、中空糸膜カートリッジ360の長手方向(y軸方向)に連なって形成され、第1開口部M17の短軸X12は、中空糸膜カートリッジ360の幅方向(z軸方向)に連なって形成されうる。
以下においては、本発明の第8実施例による中空糸膜カートリッジについて説明する。図9は、本発明の第8実施例による中空糸膜カートリッジを図示した正面図である。
図9を参照して説明すれば、該第8実施例による中空糸膜カートリッジ370は、開口部M21を除いては、前述の第1実施例による中空糸膜カートリッジと同一構造によってなるので、同一構成に係わる重複説明は、省略する。
該第8実施例による開口部M21は、長手方向の一側端部から他側端部に行くほど、幅W210が均一な同幅部WS11と、同幅部WS11から開口部M21の長手方向端部に行くほど、幅がだんだんと狭くなる可変幅部WS12と、を含むものでもある。本実施形態においては、可変幅部WS12が直線によって形成されているように例示されているが、本発明は、それに制限されるものではなく、可変幅部WS12は、曲線によっても形成される。
【0024】
また、開口部M21は、カートリッジ370の長手方向(y軸方向)に垂直である第1基準ライン371と、第1基準ライン371から離隔され、第1基準ライン371と平行に配された第2基準ライン372と、第1基準ライン371と第2基準ライン372との長手方向一側端部を連結する連結ライン373と、第1基準ライン371の他側端部に傾くように連なる第1傾斜ライン374と、第2基準ライン372の他側端部に傾くように連なる第2傾斜ライン375と、を含むものでもある。ここで、第1傾斜ライン374と第2傾斜ライン375は、互いに連結される。開口部M21には、メッシュ377が設けられるか、あるいは複数のウィンドウが設けられうる。
第1傾斜ライン374と第2傾斜ライン375とによって可変幅部WS12が形成され、可変幅部WS12は、第2流体流入口または第2流体排出口に向けて行くほど、幅がだんだんと狭くなるように形成されうる。それにより、中空糸膜の損傷を安定して防止することができる。
以下においては、本発明の第9実施例による中空糸膜カートリッジについて説明する。図10は、本発明の第9実施例による中空糸膜カートリッジを図示した正面図である。
図10を参照して説明すれば、該第9実施例による中空糸膜カートリッジ380は、開口部M22を除いては、前述の第1実施例による中空糸膜カートリッジと同一構造によってなるので、同一構成に係わる重複説明は、省略する。
該第9実施例による開口部M22は、長手方向(z軸方向)一側端部から他側端部に行くほど、幅W22がだんだんと広くなったり狭くなったりするように形成されうる。また、開口部M22は、長手方向(z軸方向)中央から外側に行くほど、幅W22がだんだんと狭くなるように形成されうる。開口部M22は、複数の曲線または直線が連なる非定形にもなりうる。また、開口部M22には、メッシュ387が設けられるか、あるいは複数のウィンドウが設けられうる。
【0025】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、当該技術分野において通常の知識を有する者であるならば、特許請求の範囲に記載された本発明の思想から外れない範囲内において、構成要素の付加、変更、削除または追加などにより、本発明を多様に修正及び変更させることができるであろうが、それらも、本発明の権利範囲内に含まれるものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】