IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ボクサブル インクの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-12
(54)【発明の名称】折り畳み可能で運搬可能な建築物
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/343 20060101AFI20240405BHJP
【FI】
E04B1/343 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023566904
(86)(22)【出願日】2022-02-18
(85)【翻訳文提出日】2023-12-27
(86)【国際出願番号】 US2022016999
(87)【国際公開番号】W WO2022231680
(87)【国際公開日】2022-11-03
(31)【優先権主張番号】63/192,349
(32)【優先日】2021-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/527,520
(32)【優先日】2021-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/181,447
(32)【優先日】2021-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/196,400
(32)【優先日】2021-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/188,101
(32)【優先日】2021-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2021/056415
(32)【優先日】2021-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2021/059440
(32)【優先日】2021-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523408488
【氏名又は名称】ボクサブル インク
(74)【代理人】
【識別番号】100099324
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 正剛
(72)【発明者】
【氏名】パオロ チラマニ
(72)【発明者】
【氏名】ガリアノ チラマニ
(72)【発明者】
【氏名】カイル デンマン
(57)【要約】
筐体コンポーネントの端部に設けられたシールプレートと嵌合して係合する積層建築構造体のスペーサシステムであり、かつ、出荷モジュールの移動を容易にするためのフォーク管配置である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層された筐体コンポーネント用のスペーサシステムであって、
(a)水平な第1面と、対向する水平な第2面と、端部長さを有する端部とを有する第1筐体コンポーネントを有し、
(b)第1シールプレート端部、対向する第2シールプレート端部、シールプレート外面、対向するシールプレート内面およびシールプレート厚さを有する細長い平面状の第1シールプレートを有し、前記第1シールプレート端部は、前記第1シールプレート端部から前記第2シールプレート端部に向かって前記シールプレート厚さの内側に延びる、第1セット段付き位置決めリッジを有し、前記シールプレート内面が前記第1筐体コンポーネントの前記端部に固定されており、
(b)スペーサプレート外面、対向するスペーサプレート内面、スペーサプレート厚さ、および前記スペーサプレート内面から離れるように延びるリップを備えた平面ベースを含むスペーサプレートを有し、前記リップは、第2セット段付き位置決めリッジを有する前記スペーサプレート内面から遠位の端部を有し、
(c)前記スペーサプレート内面は、前記第1筐体コンポーネントの前記端部に隣接する前記第1筐体コンポーネントの前記水平な第1面に対して位置決めされ、前記第2セット段付き位置決めリッジが、前記第1セット段付き位置決めリッジと嵌合関係にある、スペーサシステム。
【請求項2】
離間されて積層された建築構造体であって、
(a)第1建築構造体を有し、前記第1建築構造体は、
(i)底面と、対向する上面と、床端部長さを有する端部とを備えた床コンポーネントを有し、
(ii)第1シールプレート端部、対向する第2シールプレート端部、シールプレート外面、対向するシールプレート内面およびシールプレート厚さを有する細長い平面状の第1シールプレートを有し、前記第1シールプレート端部は、前記第1シールプレート端部から第2シールプレート端部に向かってシールプレート厚さの内側に延びる、第1セット段付き位置決めリッジを有し、前記第1シールプレートの前記シールプレート内面が前記床コンポーネントの前記端部に固定されており、
(iii)第1スペーサプレート外面、対向する第1スペーサプレート内面、厚さ、および前記第1スペーサプレート内面から離れるように延びるリップを備えた平面ベースを含む第1スペーサプレートを有し、前記リップは、第2セット段付き位置決めリッジを有する前記第1スペーサプレート内面から遠位の端部を有し、
(iv)前記第1スペーサプレート内面は、前記床コンポーネントの前記端部に隣接する前記床コンポーネントの前記底面に対して位置決めされ、前記第2セット段付き位置決めリッジが、前記第1セット段付き位置決めリッジと嵌合関係にあり、
(b)第2建築構造体を有し、前記第2建築構造体は、
(i)底面と、対向する上面と、屋根端部長さを有する端部とを備えた屋根コンポーネントを有し、
(ii)第1シールプレート端部、対向する第2シールプレート端部、シールプレート外面、対向するシールプレート内面およびシールプレート厚さを有する細長い平面状の第2シールプレートを有し、前記第2シールプレートの前記第1シールプレート端部は、前記第2シールプレートの前記第1シールプレート端部から、その前記第2シールプレート端部に向かって、前記第2シールプレートの前記シールプレート厚さの内側へと延びる、第3セット段付き位置決めリッジを有し、前記第2シールプレートの前記シールプレート内面は、前記屋根コンポーネントの前記端部に固定されており、
(iii)第2スペーサプレート外面、対向する第2スペーサプレート内面、厚さ、および前記第2スペーサプレート内面から離れるように延びるリップを備えた平面ベースを含む第2スペーサプレートを有し、前記リップは、第4セット段付き位置決めリッジを有する前記第2スペーサプレート内面から遠位の端部を有し、
(iv)前記第2スペーサプレート内面は、前記屋根コンポーネントの前記端部に隣接する前記屋根コンポーネントの前記上面に対して位置決めされ、前記第4セット段付き位置決めリッジが、前記第3セット段付き位置決めリッジと嵌合関係にあり、
(c)前記第1スペーサプレート外面は、前記第2スペーサプレート外面に対して配置されている、積層された建築構造体。
【請求項3】
前記スペーサプレートは、前記端部長さと同じ長さのスペーサプレート長さを有する、請求項1に記載のスペーサシステム。
【請求項4】
前記スペーサプレートは、前記第1筐体コンポーネントの前記端部に隣接する前記第1筐体コンポーネントの前記水平な第1面に固定された複数のスペーサプレートのうちの1つである、請求項1に記載のスペーサシステム。
【請求項5】
前記第2シールプレート端部から前記第1シールプレート端部へと前記シールプレート厚さの内側に延びる、第3セット段付き位置決めリッジをさらに有する、請求項1に記載のスペーサシステム。
【請求項6】
前記シールプレートはポリ塩化ビニル製である、請求項1に記載のスペーサシステム。
【請求項7】
前記スペーサプレートは、アクリロニトリルブタジエンスチレン製またはポリ塩化ビニル製のいずれかである、請求項1に記載のスペーサシステム。
【請求項8】
前記第1筐体コンポーネントは、平面状の積層体であり、この平面状の積層体は、
(i)第1面および対向する第2面を有する平面状の発泡パネル層、
(ii)前記発泡パネル層の前記第1面に接着された内面と、外面とを有する平面状の第1構造層、
(iii)前記発泡パネル層の前記第2面に接着された平面状の第2構造層を含む、請求項1に記載のスペーサシステム。
【請求項9】
前記第1構造層がメタルシート層である、請求項8に記載のスペーサシステム。
【請求項10】
前記第1構造層の前記外面は、前記第1筐体コンポーネントの前記第1面と一致する、請求項9に記載のスペーサシステム。
【請求項11】
前記第2構造層がメタルシート層である、請求項10に記載のスペーサシステム。
【請求項12】
前記第1スペーサプレートは、前記床端部の長さに等しいスペーサプレート長さを有する、請求項2に記載の積層された建築構造体。
【請求項13】
前記第2スペーサプレートは、前記屋根端部長さに等しいスペーサプレート長さを有する、請求項12に記載の積層された建築構造体。
【請求項14】
前記第1スペーサプレートは、前記床コンポーネントの前記端部に隣接する前記床コンポーネントの前記底面に対して位置決めされた第1の複数のスペーサプレートのうちの1つである、請求項2に記載の積層された建築構造体。
【請求項15】
前記第2スペーサプレートは、前記床コンポーネントの前記端部に隣接する前記床コンポーネントの前記底面に対して位置決めされた第2の複数のスペーサプレートのうちの1つである、請求項2に記載の積層された建築構造体。
【請求項16】
前記第1シールプレートの前記第2シールプレート端部から前記第1シールプレートの前記第1シールプレート端部へと前記シールプレート厚さの内側に延びる、第5セット段付き位置決めリッジをさらに有する、請求項2に記載の積層された建築構造体。
【請求項17】
前記第2シールプレートの前記第2シールプレート端部から前記第2シールプレートの前記第1シールプレート端部へと前記シールプレート厚さの内側に延びる第6セット段付き位置決めリッジをさらに有する、請求項2に記載の積層された建築構造体。
【請求項18】
前記第1シールプレートおよび前記第2シールプレートの各々がポリ塩化ビニル製である、請求項2に記載の積層された建築構造体。
【請求項19】
前記第1スペーサプレートおよび前記第2スペーサプレートの各々は、アクリロニトリルブタジエンスチレン製またはポリ塩化ビニル製のいずれかである、請求項2に記載の積層された建築構造体。
【請求項20】
前記床コンポーネントは、平面状の積層体であり、この平面状の積層体は、
(i)第1面および対向する第2面を有する平面状の発泡パネル層、
(ii)前記発泡パネル層の前記第1面に接着された内面と、外面とを有する平面状の第1構造層、
(iii)前記発泡パネル層の前記第2面に接着された第1面と、対向する第2面と、を備えた平面状の第2構造層を有する、請求項2に記載の積層された建築構造体。
【請求項21】
前記床コンポーネントの前記第1構造層がメタルシート層である、請求項20に記載の積層された建築構造体。
【請求項22】
前記床コンポーネントの前記第1構造層の前記外面は、前記床コンポーネントの前記底面と一致する、請求項21に記載の積層された建築構造体。
【請求項23】
前記床コンポーネントの前記第2構造層がメタルシート層である、請求項20に記載の積層された建築構造体。
【請求項24】
前記床コンポーネントが、第1面および対向する第2面を備えた保護層をさらに有し、前記保護層の前記第1面が、前記第2構造層の前記対向する第2面に接着されている、請求項23に記載の積層された建築構造体。
【請求項25】
前記屋根コンポーネントは、平面状の積層体であり、この平面状の積層体は、(i)第1面および対向する第2面を有する平面状の発泡パネル層、(ii)前記発泡パネル層の前記第1面に接着された内面と、外面とを有する平面状の第1構造層、(iii)前記発泡パネル層の前記第2面に接着された第1面と、対向する第2面と、を備えた平面状の第2構造層を有する、請求項2に記載の積層された建築構造体。
【請求項26】
前記屋根コンポーネントの前記第1構造層がメタルシート層である、請求項25に記載の積層された建築構造体。
【請求項27】
前記屋根コンポーネントの前記第1構造層の前記外面は、前記屋根コンポーネントの前記上面と一致する、請求項25に記載の積層された建築構造体。
【請求項28】
前記屋根コンポーネントの前記第2構造層がメタルシート層である、請求項25に記載の積層された建築構造体。
【請求項29】
前記屋根コンポーネントが、第1面および対向する第2面を備えた保護層をさらに有し、前記保護層の前記第1面が、前記第2構造層の前記対向する第2面に接着されている、請求項25に記載の積層された建築構造体。
【請求項30】
前記保護層はMgO製である、請求項24に記載の積層された建築構造体。
【請求項31】
前記保護層はMgO製である、請求項29に記載の積層された建築構造体。
【請求項32】
建築が所望される場所に運搬可能な折り畳まれた建築構造体であって、
(a)第1および第2長手方向床端部、第1および第2横断方向床端部、および厚さを有する平面状で矩形状の第1床部分を含む固定空間部分を有し、前記第1床部分は、前記厚さの方向に、(i)第1面および対向する第2面を備えた第1構造層を有し、(ii)第1面および対向する第2面を備えた発泡パネル層を有し、前記発泡パネル層の前記第1面は、前記第1構造層の前記対向する第2面に接着されており、(iii)第1面および対向する第2面を備えた第2構造層を有し、前記第2構造層の前記第1面は、前記発泡パネル層の前記対向する第2面に接着されており、(iv)前記第1長手方向床端部に近接する第1端部補強部と、前記第2長手方向床端部に近接する第2端部補強部と、を有し、
(b)前記第1床部分は、前記第1構造層と前記第2構造層との間に、(i)横断方向に向けられて、前記第1長手方向床端部に第1開口部を画定して前記第2長手方向床端部に第2開口部を画定するように、前記第1長手方向床端部から前記第2長手方向床端部までの距離をまたぐ第1フォーク管と、(ii)前記第1端部補強部と前記第1フォーク管とに固定された、平面状で細長く長手方向に向けられた第1フォーク管プレートと、(iv)前記第2端部補強部と前記第1フォーク管とに固定された、平面状で細長く長手方向に向けられた第2フォーク管プレートと、を有する、折り畳まれた建築構造体。
【請求項33】
前記第1床部分は、さらに、前記第1構造層と前記第2構造層との間に、(ii)横断方向を向いていて、前記第1長手方向床端部に第3開口部を画定して前記第2長手方向床端部に第4開口部を画定するように、前記第1フォーク管から離間されて前記第1長手方向床端部から前記第2長手方向床端部までの前記距離をまたぐ第2フォーク管と、(ii)前記第1端部補強部と前記第2フォーク管とに固定された、平面状で細長く長手方向に向けられた第3フォーク管プレートと、(iv)前記第2端部補強部と前記第1フォーク管とに固定された、平面状で細長く長手方向に向けられた第4フォーク管プレートと、を有する、請求項32に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項34】
前記第1フォーク管プレートは、前記第1端部補強部に沿って前記第2フォーク管から離れる方向に前記第1フォーク管を越えて延び、かつ、前記第3フォーク管プレートは、前記第1端部補強部に沿って前記第1フォーク管から離れる方向とは反対方向に前記第2フォーク管を越えて延びる、請求項33に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項35】
前記第2フォーク管プレートは、前記第2端部補強部に沿って前記第2フォーク管から離れる方向に前記第1フォーク管を越えて延び、かつ、前記第4フォーク管プレートは、前記第2端部補強部に沿って前記第1フォーク管から離れる方向とは反対方向に前記第2フォーク管を越えて延びる、請求項33に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項36】
前記床部分の前記第1構造層がメタルシート層である、請求項33に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項37】
前記第1および前記第2フォーク管は、その断面が矩形状である、請求項33に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項38】
前記第1および前記第2フォーク管は、前記第1構造層に接している、請求項37に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項39】
(d)第3および第4長手方向床端部、第3および第4横断方向床端部、および厚さを有する平面状で矩形状の第2床部分を有し、前記第2床部分は、前記厚さにわたる積層構造を有し、(i)第1面および対向する第2面を備えた第1構造層を有し、(ii)第1面および対向する第2面を備えた発泡パネル層を有し、前記発泡パネル層の前記第1面は、前記第1構造層の前記対向する第2面に接着されており、(iii)第1面および対向する第2面を備えた第2構造層を有し、前記第2構造層の前記第1面は、前記発泡パネル層の前記対向する第2面に接着されており、
(f)前記第2床部分が、前記第2および第3長手方向床端部に近接する水平軸を中心とする角回転が可能となるように、前記第2床部分に床部分を回動可能に連結するための手段を有し、前記角回転は、前記第1床部分に対して角度をなすように向いた第2床部分折り畳み位置から、前記第1床部分と同一平面上にある第2床部分の展開位置までの回転である、請求項32に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項40】
建築が所望される場所に運搬可能な折り畳まれた建築構造体であって、
(a)第1および第2長手方向床端部、第1および第2横断方向床端部、および厚さを有する平面状で矩形状の第1床部分を含む固定空間部分を有し、前記第1床部分は、積層構造を有し、この積層構造は、前記厚さ方向に、(i)第1面および対向する第2面を備えた第1構造層を有し、(ii)第1面および対向する第2面を備えた発泡パネル層を有し、前記発泡パネル層の前記第1面は、前記第1構造層の前記対向する第2面に接着されており、(iii)第1面および対向する第2面を備えた第2構造層を有し、前記第2構造層の前記第1面は、前記発泡パネル層の前記対向する第2面に接着されており、(iv)前記第1長手方向床端部に近接する第1端部補強部と、前記第2長手方向床端部に近接する第2端部補強部と、を有し、
(b)前記積層構造を補強するとともに横断方向を向いた第1ビームを有し、この第1ビームは、前記第1長手方向床端部に近接して配置された第1端と、前記第2長手方向床端部に近接して配置された第2端とを有し、
(c)前記第1床部分は、前記第1構造層と前記第2構造層との間に、(i)前記横断方向に向いていて、かつ、前記第1ビームの第1側と離間した第1フォーク管を有し、前記第1フォーク管は、前記第1長手方向床端部に第1開口部を画定して前記第2長手方向床端部に第2開口部を画定するように、前記第1長手方向床端部から前記第2長手方向床端部までの距離をまたぎ、(ii)前記第1端部補強部に対して配置され、かつ、前記第1端部補強部と前記第1フォーク管とに固定された、平面状で細長く長手方向に向けられた第1フォーク管プレートを有し、前記第1フォーク管プレートは、前記第1フォーク管と前記第1ビームの間の距離にわたる長手方向長さを有し、かつ、(iv)前記第2端部補強部に対して配置され、かつ、前記第2端部補強部と前記第1フォーク管とに固定された、平面状で細長く長手方向に向けられた第2フォーク管プレートを有し、前記第2フォーク管プレートは、前記第1フォーク管と前記第1ビームの間の前記距離にわたる長手方向長さを有する、
折り畳まれた建築構造体。
【請求項41】
前記第1床部分は、さらに、前記第1構造層と前記第2構造層との間に、(ii)横断方向を向いて、かつ、前記第1側と対向する前記第1ビームの第2側と離間した第2フォーク管を有し、前記第2フォーク管は、前記第1長手方向床端部に第3開口部を画定して前記第2長手方向床端部に第4開口部を画定するように、前記第1長手方向床端部から前記第2長手方向床端部までの前記距離をまたぎ、(ii)前記第1端部補強部と前記第2フォーク管とに固定された、平面状で細長く長手方向に向いた第3フォーク管プレートを有し、前記第3フォーク管プレートは、前記第2フォーク管と前記第1ビームの間の距離にわたる長手方向長さを有し、かつ、(iv)前記第2端部補強部と前記第1フォーク管とに固定された、平面状で細長く長手方向に向けられた第4フォーク管プレートを有し、前記第4フォーク管プレートは、前記第2フォーク管と前記第1ビームの間の前記距離にわたる長手方向長さを有する、請求項40に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項42】
前記第1フォーク管プレートは、前記第1端部補強部に沿って前記第1ビームから離れる方向に前記第1フォーク管を越えて延び、かつ、前記第3フォーク管プレートは、前記第1端部補強部に沿って前記第1ビームから離れる方向とは反対方向に前記第2フォーク管を越えて延びる、請求項41に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項43】
前記第2フォーク管プレートは、前記第2端部補強部に沿って前記第1ビームから離れる方向に前記第1フォーク管を越えて延び、かつ、前記第4フォーク管プレートは、前記第2端部補強部に沿って前記第1ビームから離れる方向とは反対方向に前記第2フォーク管を越えて延びる、請求項41に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項44】
前記床部分の前記第1構造層がメタルシート層である、請求項40に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項45】
前記第1および前記第2フォーク管は、その断面が矩形状である、請求項44に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項46】
前記第1および前記第2フォーク管は、前記第1構造層に接している、請求項45に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項47】
(d)第3および第4長手方向床端部、第3および第4横断方向床端部、および厚さを有する平面状で矩形状の第2床部分を有し、前記第2床部分は、前記厚さにわたる積層構造を有し、(i)第1面および対向する第2面を備えた第1構造層を有し、(ii)第1面および対向する第2面を備えた発泡パネル層を有し、前記発泡パネル層の前記第1面は、前記第1構造層の前記対向する第2面に接着されており、(iii)第1面および対向する第2面を備えた第2構造層を有し、前記第2構造層の前記第1面は、前記発泡パネル層の前記対向する第2面に接着されており、
(e)前記第2床部分の前記積層構造を補強するとともに横断方向を向いた第2ビームを有し、この第2ビームは、前記第3長手方向床端部に近接して配置された第3端と、前記第4長手方向床端部に近接して配置された第4端とを有し、
(f)前記第2および第3長手方向床端部に近接する水平軸を中心として前記第2床部分が角回転可能となるように、前記第2ビームの前記第3端は、前記第1ビームの前記第2端に回動可能に接続されており、前記角回転は、前記第1床部分に対して角度をなすように向いた第2床部分折り畳み位置から、前記第1床部分と同一平面上にある第2床部分の展開位置までの回転である、請求項40に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項48】
前記第2フォーク管がメタルシート層である、請求項33に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項49】
前記第3および第4フォーク管プレートの各々はメタル製である、請求項33に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項50】
前記第1フォーク管がメタル製である、請求項32に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項51】
前記第1および第2フォーク管プレートの各々はメタル製である、請求項32に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項52】
前記メタルはスチールである、請求項51に記載の折り畳まれた建築構造体。
【請求項53】
前記第1および第2端部補強部の各々は、積層ストランドランバーボードである、請求項32に記載の折り畳まれた建築構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2021年11月16日に出願された米国特許出願番号17/527,520号の一部継続出願であって、この米国特許出願は、2021年5月13日に出願された米国仮特許出願第63/188,101号および2021年1月12日に出願された米国仮特許出願第63/136,268号による利益を主張する、2021年11月16日に出願されたPCT特許出願PCT/US2021/059440の継続出願である。本願は、また、2021年6月3日に出願された米国仮特許出願第63/196,400号、2021年4月29日に出願された米国仮特許出願第63/181,447号、および2021年1月12日に出願された米国仮特許出願第63/136,268号の利益を主張する、2021年10月25日に出願されたPCT特許出願PCT/US2021/056415号の一部継続出願であり、かつ、本願は、2021年5月13日に出願された米国仮特許出願第63/188,101号、2021年4月29日に出願された米国仮特許出願第63/181,447号、および2021年5月24日に出願された米国仮特許出願第63/192,349号の利益を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明は、住居、および居住用の占有、商業用の占有および/又は材料保管のための他の建築物といった構造体と、このような構造体のコンポーネントとに関する。
【0003】
住宅分野において、家を建築するための伝統的な技法は、「現場組み立て式(スティックビルト:stick-built)」建設と呼ばれ、これは、建築者が、木製ボード、合板パネル、および鋼カラム(steel column)等の原材料を大部分使用して、意図したロケーションに住宅を建設するものである。材料は、地面の事前に準備された部分、例えば、現場打ちコンクリートスラブ、又は現場打ちコンクリート若しくはシンダーブロック基礎の上に一つ一つ組み立てられる。
【0004】
低コスト化のために、住居および商業空間等を創造するために使用される従来の建設技法から離れようとする試みが数多く行われてきた。これに関し、本発明者らによる米国特許第8,474,194号、第8,733,029号、第10,688,906号、第10,829,029号、第10,926,689号および第11,220,816を含む特許文献によって例証されるように、本発明者らによって、住居と商業空間の構築が著しく進歩している。1つの形態において、これらの特許文献は、ともに折り畳まれてコンパクトな出荷モジュールになり、その後、意図したロケーションに輸送され、開展されて、完全に形成された構造体がもたらされる壁コンポーネント、床コンポーネントおよび屋根(あるいはルーフ)コンポーネントを工場内で製造することに関する。
【0005】
1つの形態では、本発明は、積層された筐体コンポーネント用のスペーサシステムであって、水平な第1面と、対向する水平な第2面と、端部長さを有する端部とを有する第1筐体コンポーネントを有し、第1シールプレート端部、対向する第2シールプレート端部、シールプレート外面、対向するシールプレート内面およびシールプレート厚さを有する細長い平面状の第2シールプレートを有するものに関する。前記第1シールプレート端部は、前記第1シールプレート端部から、前記第2シールプレート端部に向かって、前記シールプレート厚さの内側へと延びる第1セット段付き位置決めリッジを備え、前記シールプレート内面は、前記第1筐体コンポーネントの前記端部に固定されている。スペーサプレート外面、対向するスペーサプレート内面、スペーサプレート厚さ、およびスペーサプレート内面から離れるように延びるリップを有する平面ベースを含むスペーサプレートも設けられており、前記リップは、第2セット段付き(あるいはステップが付いた)位置決めリッジを有する前記スペーサプレート内面から遠位の端部を有する。前記スペーサプレート内面は、第1筐体コンポーネントの端部に隣接する第1筐体コンポーネントの水平な第1面に対して位置決めされ、前記第2セット段付き位置決めリッジが、前記第1セット段付き位置決めリッジと嵌合関係にある。
【0006】
本発明の他の形態では、建築が所望される場所に運搬可能な折り畳まれた建築構造体は、第1および第2長手方向床端部、第1および第2横断方向床端部、および厚さを有する平面状で矩形状の第1床部分を含む固定空間部分を有し、前記第1床部分は、前記厚さ方向に、(i)第1面および対向する第2面を備えた第1構造層を有し、(ii)第1面および対向する第2面を備えた発泡パネル層を有し、前記発泡パネル層の前記第1面は、前記第1構造層の前記対向する第2面に接着されており、(iii)第1面および対向する第2面を備えた第2構造層を有し、前記第2構造層の前記第1面は、前記発泡パネル層の前記対向する第2面に接着されており、(iv)前記第1長手方向床端部に近接する第1端部補強部と、前記第2長手方向床端部に近接する第2端部補強部と、を有する。前記第1構造層および前記第2構造層との間に、前記第1床部分は、(i)横断方向に向けられて、前記第1長手方向床端部に第1開口部を画定して前記第2長手方向床端部に第2開口部を画定するように、前記第1長手方向床端部から前記第2長手方向床端部までの前記距離をまたぐ第1フォーク管と、(ii)前記第1端部補強部と前記第1フォーク管とに固定された、平面状で細長く長手方向に向けられた第1フォーク管プレートと、(iv)前記第2端部補強部と前記第1フォーク管とに固定された、平面状で細長く長手方向に向けられた第2フォーク管プレートと、を有する。
【0007】
これらおよび本発明の他の形態は、添付の図面、および以下に示す好適実施形態および特許請求の範囲に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明により得られる構造体の斜視図である。
図2図1に示される構造体の概略平面図である。
図3】出荷モジュールあるいはシッピングモジュールの端部面図であり、この出荷モジュールから、図1に示される完成構造体が形成される。
図4】屋根コンポーネント、壁コンポーネントおよび床コンポーネントのより詳細な形態を示す、本発明に係る完成した構造体の部分切り欠き図である。
図5】屋根コンポーネント、壁コンポーネントおよび床コンポーネントのより詳細な形態を示す、本発明に係る完成した構造体の部分切り欠き図である。
図6】本発明による壁コンポーネントの外端部補強部を示す概略斜視図である。
図7】本発明による筐体構成要素に使用するための多層、ラミネート設計の分解断面図である。
図8図8Aは、ビームが非折り畳みた位置にある、本発明による床コンポーネント用の折り畳み可能なIビームの透視図であり、図8Bは、ビームが折り畳み位置にある、本発明による床コンポーネント用の折り畳み可能なIビームの側面図である。
図9図9Aは、本発明による床部分のフォーク管配置の概略斜視図、図9Bは、本発明による床部分内に配置されたフォーク管配置の概略切り欠き斜視図、図9Cは、本発明による床コンポーネントの概略切り欠き斜視図である。
図10】本発明によるIビームエンドキャップの概略側面図である。
図11図11Aは、本発明による圧縮シールの断面図、図11Bは、本発明による2つのシールスロットのうちの1つに圧縮シールが設けられた屋根ボトムプレートの側面図である。
図12図12は、本発明による壁垂直インターロックと壁端キャップとの間の接合部の分解側面図である。
図13図13は、本発明による屋根ボトムプレートと壁端キャップとの間の接合部の分解側面図である。
図14図14は、本発明に係るIビームインターロックAとIビームインターロックBとの接合部の分解側面図である。
図15図15は、本発明による床トッププレートと壁端キャップとの接合部の分解側面図である。
図16図16Aは、本発明によるせん断シールの断面図であり、図16Bは、本発明によるせん断シールがそのシールスロットに設けられた壁端インターロックの側面図である。
図17図17は、本発明に係る床トップインターロックと壁端インターロックAとの接合部の分解側面図である。
図18図18は、本発明に係る壁端インターロックBと壁端インターロックAとの接合部の分解側面図である。
図19図19Aは、本発明に係るペリメータ(周辺)ボードとIビームエンドキャップとの接合部を示す側面図であり、図19Bは、本発明に係るIビームエンドキャップ、床トッププレート、壁端キャップおよびペリメータボードの位置関係を示す説明図である。
図20】本発明による屋根スカートボードとIビームエンドロックとの接合部の側面図である。
図21図21Aは、本発明による完成構造の分解斜視図であり、水平に配置された筐体コンポーネント上の本発明のシールシステムの好適な位置を示しており、図21Bは、本発明による完成構造の分解斜視図であり、垂直に配置された筐体コンポーネント上の本発明のシールシステムの対応する好適な位置を示している。
図22】本発明に従って製作された3室構造のレイアウトを示す。
図23】本発明に従って製作された2階建て構造体の透視図である。
図24】本発明による例示的なスペーサプレートの透視図である。
図25】2つのラミネート構造に関連するスペーサプレートの配置を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施形態
ここに示される本発明により実施可能である、折り畳み可能で、運搬可能な構造体150の実施形態を図1~5に示す。図1に例示されるように、完全に展開された場合、構造体150は、3種類の概ね平面で矩形(長方形、正方形を含む。あるいは矩形状)の筐体コンポーネント155から形成される矩形の形状を有し、3種類の筐体コンポーネント155は、壁コンポーネント200、床コンポーネント300、および屋根コンポーネント400により構成される。図1および図2に示すように、構造体150の周端部(ペリメータ)は、第1長手方向端部106、第1横断方向端部108、第2長手方向端部116および第2横断方向端部110によって画定される。便宜上、第1長手方向端部106および第2長手方向端部116に平行な方向を「長手方向」、第1横断方向端部108および第2横断方向端部110に平行な方向を「横断方向」と呼ぶことがあり、図1の垂直方向に平行な方向を「垂直」方向と呼ぶことがある。図示の構造体150は、1つの床コンポーネント300、1つの屋根コンポーネント400、および4つの壁コンポーネント200を有するが、本発明は、他の構成を有する構造にも適用可能であることを理解されたい。
【0010】
筐体コンポーネント155(壁コンポーネント200、床コンポーネント300および屋根コンポーネント400)は、本明細書で説明するように作製および寸法決めされ、図3に端部面が示される出荷モジュール100を形成するように一緒に配置可能である。筐体コンポーネント155は、出荷モジュール100が米国連邦高速道路の寸法制限内に収まるように寸法決めされる。その結果、出荷モジュール100は、制限のある高速道路でより容易に輸送することができ、適切な運搬設備により、大型許可を必要とせずに輸送することができる。このように、構造体150の基本構成要素は、工場で製造することができ、出荷モジュール100を形成するために一緒に配置することができ、モジュール100は、本明細書で説明するように、構造体の所望の場所に輸送することができ、そこで容易に組み立てることができる。
筐体コンポーネント(155)概略説明
【0011】
本発明の筐体コンポーネント155は、以下に述べる多くの共有される設計特微を含んでいる。
A.ラミネート構造設計
【0012】
筐体コンポーネント155は、多層のラミネート設計(積層設計)を用いて製造することができる。筐体コンポーネント155を製造するために使用可能な特定のラミネート設計は、図7に示し以下に説明するように、第1構造層210、発泡パネル層213、第2構造層215、および保護層218を含む。
【0013】
特に、第1構造層210は、図7に示される筐体コンポーネント155の実施形態において提供される。図示の実施形態における第1構造層210は、例えば亜鉛メッキ鋼またはアルミニウムであり得るシートメタル(金属板)層205を含む。シートメタル層205は、意図された筐体コンポーネント155の全領域を概ね覆うように互いに隣接して配置された、複数の概ね平面状の矩形メタルプレート206から形成される。
【0014】
再度図7を参照すると、次に、筐体コンポーネント155が示された実施形態において、第1面211および第2対向面212を集合的に表す、複数の概ね平面状の矩形の発泡パネル214から形成される発泡パネル層213が提供される。発泡パネル214は、例えば発泡ポリスチレン(EPS)製である。多数のこれらの発泡パネル214は、互いに隣接して配置され、意図される筐体コンポーネント155の全領域を概ね覆うように、第1構造層210上に第1面を下にして重ね合わされる。発泡パネル層213の発泡パネル214は、好ましくは、適切な接着剤、好ましくは、ポリウレタン系建築用接着剤を使用して、第1構造層210のメタルシート205に固定される。発泡パネル層213は、以下でさらに説明するように、外端部補強部および内端部補強部を含むことができる。
【0015】
図7に示される筐体コンポーネント155では、次に、第2構造層215が設けられ、この第2構造層215は、発泡パネル214の反対側の第2対向面212(第1構造層210から見て遠位にある面)上に位置決めされた第1面を有し、また、第2対向面も有する。図示の実施形態における第2構造層215は、例えば亜鉛メッキ鋼またはアルミニウムであり得るシートメタル層216を含む。シートメタル層216は、意図された筐体コンポーネント155の全領域を概ね覆うように互いに隣接して配置され、発泡パネル層213の第2対向面に第1面を下にして重ね合わされた、複数の概ね平面状の矩形メタルプレート217から形成される。第2構造層215のメタルプレート217は、好ましくは、適切な接着剤、好ましくは、ポリウレタン系建築用接着剤を使用して、発泡パネル層213に固定される。
【0016】
図7に示される筐体コンポーネント155では、任意であるが、次に、保護層218が設けられ、この保護層218は、第2構造層215の第2対向面(発泡パネル層213から見て遠位にある面)上に位置決めされた第1面を有し、また、第2対向面も有する。図示する実施形態における任意の保護層218は、酸化マグネシウム(MgO)等の比較的高強度の無機組成を原則的に含む、複数の矩形の構造建築パネル219を含む。この構造発泡パネル214は、互いに隣接して配置され、意図される筐体コンポーネント155の全領域を概ね覆うように、第1構造層210上に第1面を下にして重ね合わされる。保護層218の建築パネル219は、好ましくは、適切な接着剤、好ましくは、ポリウレタン系建築用接着剤を使用して、第2構造層215に固定される。保護層218は、筐体コンポーネント155にある程度の耐火性を付与するとともに、好ましい質感および/または感触を提供するために、必要に応じて使用することができる。
【0017】
本発明の筐体コンポーネント155を作製するために使用することができる多層、ラミネート設計の他の実施形態は、2020年2月10日に出願され、米国特許第11,118,344号として発行された、「Foldable Building Structures with Utility Channels and Laminate Enclosures」と題する米国非仮特許出願第16/786,130号に記載されている。この「Foldable Building Structures with Utility Channels and Laminate Enclosures」と題する、2020年2月10日に出願された米国非仮特許出願第16/786,130号の内容は、特に、例えば段落0034-57に記載され、その図4A~4Dに示されている多層、ラミネート設計を含め、本明細書に完全に記載されているものとして、参照として包含される。
B.筐体コンポーネントの外端部補強部
【0018】
各筐体コンポーネント155の外端部(すなわち、筐体コンポーネント155の周端部を確定する部材)には、所望に応じて、外端部補強部を設けることができる。外端部補強部は、発泡パネル層213の発泡材料を保護することが可能な長手剛性部材を有し、長手剛性部材がない場合には、筐体コンポーネント155の外端部において晒されるであろう。外端部補強部は、積層ストランドランバーボード、木製ボード、C字チャネル押出アルミニウム又は鋼等のうちの1つ以上から製造することができ、一般的に、ねじ又は釘固定具等の固定具、および/又は接着剤を用いて筐体コンポーネント155の外端部に固定される。
C.筐体コンポーネントのパーティション化
【0019】
ある特定の事例における筐体コンポーネント155は、コンパクトな出荷モジュール100の形成を容易にするために、筐体コンポーネント部分に仕切られる、あるいは区分化される、あるいはパーティション化(partitioning)される。筐体コンポーネント155が筐体コンポーネント部分に仕切られるそれらの事例では、筐体コンポーネントの周端部を画定する外端部における任意の外端部補強部は、必要に応じて、それらの部分の二者間又はそれらの間で分割される。
【0020】
筐体コンポーネント部分を「折り畳む」ことを可能にし、それによってコンパクトな出荷モジュール100を形成することに寄与するヒンジ構造または機構によって、筐体コンポーネント部分を接合することができる。
D.筐体コンポーネント内端部補強部
【0021】
筐体コンポーネント部分に仕切られた筐体コンポーネント155は、内端部を有することになる。隣接する一対の筐体コンポーネント部分ごとに、2つの隣接する内端部が存在することになる。このような内端部には、内端部補強部を設けることができる。外端部補強部と同様に、このような内端部補強部は、発泡パネル層213の発泡材料を保護することが可能な長手剛性部材を有し、長手剛性部材がない場合には、筐体コンポーネント155の外端部において晒されるであろう。内端部補強部は、積層ストランドランバーボード、木製ボード、Cチャネル押出アルミニウムまたはスチールなどのうちの1つ以上から作製することができ、通常、ねじまたは釘留めなどの留め具、および/または接着剤を用いて筐体コンポーネント155の内端部に固定される。
E.筐体コンポーネントの荷重伝達
【0022】
筐体コンポーネント155の場合、その表面に課される負荷をその外端部に伝達することが必要であり、それらの負荷は、隣接する壁に伝達されるか、隣接する壁コンポーネントを介して伝達されるか、または建物の基礎に伝達される。使用時に水平方向に向いている筐体コンポーネント155(床コンポーネント300および屋根コンポーネント400)については、そのような負荷は、垂直方向の地震荷重と同様に、その表面によって負担される機器、家具、および人の重量を含む。使用時に垂直方向を向いている筐体コンポーネント(壁コンポーネント200)については、そのような負荷には、気象条件(ハリケーン、竜巻など)や人間の行動(車両や他の物体の衝撃)から生じる負荷が含まれる。
【0023】
このために、図7に示されるような多層、ラミネート設計は、上述の負荷を移動するために機能するだろう。付加的な荷重伝達能力を追加するために、構造体150の特定の設計および特定の筐体コンポーネント155に適切であるとみなされるように、筐体コンポーネント155の周端部内に、ビームおよび/またはジョイストなどの構造部材を利用して、外端部への負荷伝達を補助することができる。ヒンジ構造も組み込んだこのような構造コンポーネントの特定の実施形態は、2021年11月16日に出願され、本開示と発明者が同じである「Folding Beam Systems」と題する米国非仮特許出願第17/527,520号に記載されている。2021年11月16日に出願され、本開示と発明者が同じである「Folding Beam Systems」と題されたこの米国非仮特許出願第17/527,520号の内容は、参照により、本明細書に完全に記載されているかのように組み込まれ。特に、例えば段落0074-0089および0104-0126ならびにその図8A~13Eおよび15A~24Aに記載されたヒンジ式負荷伝達コンポーネントの説明、ならびに例えば段落0090-0093および0127-0132ならびにその図14A~14B、24Bおよび25A~25Dに記載された関連する端部ヒンジアセンブリの説明を参照されたい。
【0024】
壁コンポーネント200、床コンポーネント300、および屋根(ルーフ)コンポーネント400の更なる設計詳細は、以下のセクションに記載する。
壁コンポーネント(200)
【0025】
通常、構造体150は、4つの壁コンポーネント200を利用し、各壁コンポーネント200は、構造体150の壁全体に対応する。
A.概略説明
【0026】
壁コンポーネント200は、概ね矩形の周端部を有する。図1に示すように、壁コンポーネント200は、複数の開口部、具体的には、ドアフレームおよびドアアセンブリを有するドア開口部202と、それぞれが窓フレームおよび窓アセンブリを有する複数の窓開口部204とを有する。壁コンポーネント200の高さおよび長さは、所望により、上述した輸送に適用される寸法制限に従って、設計の好みに応じて変化し得る。本開示では、構造体150は、すべての辺が等しい長さで形成されており、したがって、その第1および第2長手方向端部106および116、ならびにその第1および第2横断方向端部108および110は、すべて等しい長さである。しかしながら、本明細書に記載される発明は、2つの対向する壁コンポーネント200が他の2つの対向する壁コンポーネント200よりも長い場合など、他の寸法を有する構造体にも適用可能であることが理解されるべきである。
【0027】
上述のように、本発明の壁コンポーネント200は、多層、ラミネート設計を利用できる。図1~6に示された実施形態では、壁コンポーネント200は、これらの特定の要素を使用する図7に示される多層、ラミネート設計を利用し。第1構造層210のシートメタル層205は、約0.022~0.028インチ厚の24ゲージ亜鉛メッキ鋼であり、発泡パネル層213の発泡パネル214は、厚さ約5.68インチのEPS発泡体であり、第2構造層215のシートメタル層216は、厚さ約0.022~0.028インチの24ゲージ亜鉛メッキ鋼であり、保護層218の建築パネル219は、厚さ約0.25インチ(6mm)のMgO板である。
【0028】
各壁コンポーネント200の周端部には、通常、外端部補強部が設けられる。図6に示す壁コンポーネント200によって例示されるように、壁コンポーネント200の外端部補強部は、水平底端部に沿った床板220、水平上端部に沿った天井板240、およびそれぞれ壁コンポーネント200の各垂直端部において固定される2つの端部片270である。壁コンポーネント200の場合、外端部補強部は、発泡パネル材料の外端部を保護することに加えて、当接する壁コンポーネント200、屋根コンポーネント400および床コンポーネント300の同様の領域を固定するための領域を提供する。図1図6に示す実施形態では、床板220、天井板240、および端部片270によって提供される壁コンポーネント200の外端部補強部は、深さ5.625インチおよび厚み1.5インチの積層ストランドランバーボードから製作される。
B.仕切られた壁コンポーネント
【0029】
図2を参照すると、構造体150は、2つの対向する壁コンポーネント200を有し、2つの対向する壁コンポーネント200の一方は、第1壁部分200s-1および第2壁部分200s-2を含み、2つの対向する壁コンポーネント200の他方は、第3壁部分200s-3および第4壁部分200s-4を含む。壁部分200s-1、200s-2、200s-3および200s-4のそれぞれは、概ね矩形の平面構造を有する。図2に示すように、壁部分200s-1の内側垂直端部192-1は、壁部分200s-2のそれぞれの内側垂直端部192-2に近接しており、壁部分200s-3の内側垂直端部194-3は、壁部分200s-4のそれぞれの内側垂直壁端部194-4に近接している。内端部補強部は、垂直端部192-1、192-2、194-3および194-4のいずれか1つ以上に設けることができる。図1図6に示す実施形態では、垂直端部192-1、192-2、194-3および194-4に設けられる内端部補強部は、深さ5.625インチ、厚さ1.5インチの集成ストランドランバーボードから作製される。
【0030】
再度図2を参照すると、第1壁部分200s-1は、第1横断方向端部108の近位に床部分300a上の適所に固定され、第3壁部分200s-3は、第1壁部分200s-1の反対側かつ第2横断方向端部110の近位に床部分300a上の適所に固定される。第1壁部分200s-1は、壁部分200s-2が折り畳まれた位置と展開された位置との間で垂直軸192を中心に回動可能にするヒンジ構造部により第2壁部分200s-2に接合され、第3壁部分200s-3は、第4壁部分200s-4が折り畳まれた位置と展開された位置との間で垂直軸194を中心に回動可能にするヒンジ構造部により第4壁部分200s-4に接合される。
【0031】
特に、第1壁部分200s-1は、第3壁部分200s-3よりも壁コンポーネント200の厚さにほぼ等しい距離だけ長く、第2壁部分200s-2は、第4壁部分200s-4よりも壁コンポーネント200の厚さにほぼ等しい距離だけ短い。さらに、壁部分200s-1および壁部分200s-3は、それぞれ、床部分300aの横断方向の寸法よりも長さ(横断方向の寸法)が短い。壁部分200s-1、200s-2、200s-3および200s-4の長さをこのように寸法設定することにより、内側に折り畳まれた位置にあるとき、壁部分200s-2および200s-4が重なり合う関係で互いに対して重なり合う、あるいは入れ子状になることが可能になる。この点に関して、図2は、壁部分200s-2および200s-4の両方が展開された位置に示されており、それぞれ200s-2uおよび200s4-uと表示され、図2はまた、壁部分200s-2および200s-4の両方が内側に折り畳まれた位置で示されており、それぞれ200s-2fおよび200s4-fと表示されている。壁部分200s-2および200s-4がそれらの内側に折り畳まれた位置にあるとき(200s-2fおよび200s-4f)、それらはコンパクトな出荷モジュールを形成することを容易にする。壁部分200s-2がその展開位置(200s-2u)にあるとき、壁部分200s-1と一緒に、第1横断方向端部108に近接する壁コンポーネント200を形成し、壁部分200s-4がその展開位置(200s-4u)にあるとき、壁部分200s-3と一緒に、第2横断方向端部110に近接する壁コンポーネント200を形成する。
【0032】
上述のように参照されたヒンジ構造部は、第1壁部分200b-1を第2壁部分200b-2に固定し、かつ、第3壁部分200s-3を第4壁部分200s-4に固定するために、表面実装型(サーフェスマウンテッドタイプ)又は嵌め込み型(リセスタイプ)とすることができ、一時的に固定又は永久的に固定することができる。上述のように内端部を補強することにより、このようなヒンジ構造を固定するための領域を提供することができる。適切なヒンジ構造は、例えば、鉄または非鉄金属、プラスチックまたは皮革材料で作製することができる。
C.仕切られていない壁コンポーネント
【0033】
第1および第2横断方向端部108および110に近接する2つの壁コンポーネント200は壁部分に仕切られており、これらと比較すると、第1および第2長手方向端部106および116に近接する残りの2つの壁コンポーネント200は、複数の壁部分を構成しておらず、むしろ、それぞれが単一ピース構造となっている。しかしながら、これらの壁コンポーネント200のうちの1つは、本開示では200Pと記載されることもあり、かつ、第1長手方向端部106に近接する床部分300b上に位置し、ヒンジ構造によって床部分300bに回動可能に固定される。これにより、壁コンポーネント200Pは、折り畳まれた位置から展開された位置まで、図3に示される水平軸105を中心に回動することが可能となる。壁コンポーネント200Pを回動可能に固定することにより、コンパクトな出荷モジュール100を形成することも容易になる。残りの壁コンポーネント200は、本開示において200Rと記載されることもあり、図2に示されるように、第2長手方向端部116に近接し、第2長手方向端部116に近接する第1壁部分200s-1および第3壁部分200s-3の垂直端部に隣接する床部分300a上に堅固に固定される。
【0034】
壁コンポーネント200Pを床部分300bに固定する上述したヒンジ構造部は、表面実装型又は嵌め込み型とすることができ、一時的又は永久的なものとすることができる。上述のように外端部補強部を設けることにより、そのようなヒンジ構造を固定するための領域を提供することができる。適切なヒンジ構造は、例えば、鉄または非鉄金属、プラスチックまたは皮革材料で作製することができる。
床コンポーネント(300)
【0035】
典型的には、構造体150は1つの床コンポーネント300を利用し、従って、床コンポーネント300は、通常は構造体150の全床である。
A.概略説明
【0036】
壁コンポーネント300は、概ね矩形の周端部を有する。図4、5は、本発明に係る床コンポーネント300を示している。床コンポーネント300の周端部は、第1長手方向床端部117、第1横断方向床端部120、第2長手方向床端部119および第2横断方向床端部118によって画定される。特に、(a)第1長手方向床端部117、(b)第1横断方向床端部120、(c)第2長手方向床端部119、および(d)第2横断方向床端部118は、一般的に、完成した構造体150の(w)第1長手方向端部106、(x)第1横断方向端部108、(y)第2長手方向端部116、および(z)第2横断方向端部110にそれぞれ一致する(すなわち下に重なる)。
【0037】
床コンポーネント300の長さおよび幅は、設計上の好みに応じて変えることができる。図2図4および図5に示されている構造体150の特定の実施形態では、床コンポーネント300は、約19フィート(5.79m)×19フィート(5.79m)である。
【0038】
床コンポーネント300およびその構成要素は、一般に、床コンポーネント300が受ける可能性のある特定の負荷に対応し、あるいは耐えるように、厚さおよびその他が設計され、寸法決めされる。床コンポーネント300は、図7に関連して説明したような多層、ラミネート設計を利用することが好ましい。図4および図5に示す実施形態では、床コンポーネント300の最下部表面は、第1構造層210のシートメタル層205から構成され、シートメタル層205は、約0.022~0.028インチ厚の24ゲージ亜鉛メッキスチールである。シートメタル層205の上には、発泡パネル層213の発泡パネル214が設けられている。図4および図5に示す実施形態では、発泡パネル214は厚さ約7.125インチのEPS発泡体である。発泡パネル層213の上には、第2構造層215のシートメタル層216が設けられており、シートメタル層216は、約0.022~0.028インチ厚の24ゲージ亜鉛メッキスチールである。第2構造層215のシートメタル層216の上には、保護層218の建築パネル219が設けられており、建築パネル219は厚さ約0.25インチ(6mm)のMgO板である。
【0039】
各床コンポーネント300の周縁部には、通常、外端部補強部が設けられる。図4および図5に示す床コンポーネント300の実施形態の外端部補強部として、第1建築ビーム(first footing beam:第1建築梁とも称される)320(図4において端部が示される)が床コンポーネント300の第1長手方向床端部117に配置され、 第2建築ビーム320(図5において端部が示されている)は、床コンポーネント300の第2横断方向床端部118に配置され、第3建築ビーム320(図5において端部が示されている)は床コンポーネント300の第1横断方向床端部120に配置され、第4建築ビーム320(図4において端部が示されている)は床コンポーネント300の第2長手方向床端部119に配置される。床コンポーネント300の場合、建築ビーム320によって提供される外端部補強部は、発泡パネル層213の発泡パネル材料の端部を保護することに加えて、垂直荷重に抵抗し、そのような荷重を、その下にある屋根コンポーネント400、そしてその下にある壁コンポーネント200に伝達し、および/または、構造体150の基礎に伝達することを補助する。図1図6に示す実施形態では、床コンポーネント300の建築ビーム420によって提供される外端部補強部は、深さ7.125インチ、厚さ1.5インチの集成ストランドランバーボードから作製される。
B.床の仕切り
【0040】
床コンポーネント300は、床部分300aと床部分300bとに仕切られている。図2は、床部分300aおよび300bを平面図で示し、図4は、床部分300aおよび300bを端部から見た断面図で示す。
【0041】
床部分300aおよび300bの各々は、平面状の概ね矩形の構造であり、床部分300aは床部分300bに隣接している。図4に示すように、床部分300aの内端部301aは、床部分300bの内端部301bに接している。内端部補強として、床部分300aには内端部301aに隣接して補強ボード307が配置され、床部分300bには内端部301bに隣接して補強ボードが配置されている。図1図6に示す実施形態では、補強ボード307によって提供される内端部補強は、7.125インチ深さ、1.5インチ厚さの集成ストランドランバーボードである。
【0042】
図2および図4に示す構造体150を参照すると、床コンポーネント300aは、第1壁部分200s-1、第3壁部分200s-3および壁コンポーネント200s-Rに対して相対的に固定されている。床部分300aは、床部分300bが、床コンポーネント300の上面に近接して配置された水平軸305を中心に約90度(90°)の弧で枢軸移動が可能となるように床部分300bにヒンジ構造で接合されており、この枢軸移動は、図3に示すように床部分300bが垂直を向いている完全に折り畳まれた位置と、図2および図4に示すように床部分300bが水平に向いていて床部分300aと同一平面上にある完全に展開された位置と、の間で行われる。床部分300aを床部分300bに接合するための好適なヒンジ構造の特定の実施形態を以下に説明する。
C.ヒンジ付き垂直荷重伝達コンポーネント
【0043】
図8Aは、床コンポーネント300内に配置することができるビームアセンブリ325を示し、このビームアセンブリ325は、ビームに沿った方向に補強を提供し、床コンポーネント300が負担する垂直荷重をその端部に伝達することを補助するためのものである。ビームアセンブリ325は、2つのIビーム326aおよび326bを含む。Iビーム326aは、床部分300aのほぼ中央に配置され、Iビーム326bは、床部分300bのほぼ中央に配置され、Iビーム326aおよび326bの各々は、横断方向を向いている。ヒンジアセンブリ329aがIビーム326aとIビーム326bとを結合している。ヒンジアセンブリ329Aは、ビームアセンブリ325が図8Bに示すビーム折り畳み位置に折り畳まれ、図8Aに示すビーム展開位置に展開されることを可能にする。さらに、ヒンジアセンブリ329Aは、ビームアセンブリ325がビーム展開位置にあるときにロックすることができ、これにより、ビームアセンブリ325は、その折り畳み軸に垂直な方向に床コンポーネント300を補強する剛性構造に変形する。
【0044】
ヒンジアセンブリ329Aは、図8Aおよび図8Bに示すように、枢動接合部を形成するように組み合わされた2つの同一のヒンジアセンブリ部分330Aから形成される。ヒンジアセンブリ329Aおよびそのヒンジアセンブリ部分330Aの構造の詳細な説明は、2021年11月16日に出願され、本出願と発明者が同じである「Folding Beam Systems」と題する米国非仮特許出願第17/527,520号に記載されている。2021年11月16日に出願され、本出願と発明者が同じである「Folding Beam Systems」と題する米国非仮特許出願第17/527,520号の内容、特に、例えば段落0075~0087およびその図9~12および13C~13Eに記載されたヒンジアセンブリ329Aおよびそのヒンジアセンブリ部分330Aの構造の説明は、本明細書に完全に記載されているものとして参照により包含されている。
【0045】
図1~5の構造体150に利用される床コンポーネント300の実施形態では、Iビームアセンブリ325は、第1横断方向床端部120と第2横断方向床端部118との間の中間点に配置され、ヒンジアセンブリ329Aは、第1横断方向床端部120および第2横断方向床端部118に近接するなどのように、床コンポーネント300内の他の場所には利用されない。したがって、床部分300bの円滑な回転を補助するために、床部分300aおよび300bを接合する第1床端部ヒンジアセンブリ345Aが第1横断方向床端部120に隣接して設けられ、床部分300aおよび300bを接合する第2床端部ヒンジアセンブリ345Aが第2横断方向床端部118に隣接して設けられる。第1および第2床端部ヒンジアセンブリ345Aの両方の位置は、図9Cに示されている。床端部ヒンジアセンブリ345Aは、2つの同一の床端部ヒンジ部分350Aから形成される(図には明記されていない)。床端部ヒンジアセンブリ345Aおよびその床端部ヒンジ部分350Aの構造の説明は、2021年11月16日に出願され、本出願と発明者が同じである「Folding Beam Systems」と題する米国非仮特許出願第17/527,520号に記載されている。その2021年11月16日に出願され、本出願と発明者が同じである「Folding Beam Systems」と題された米国非仮特許出願第17/527,520号の内容は、本明細書に完全に記載されているものとして参照により包含され、特に、例えば段落0090~0093およびその図14A~14Bに記載された床端部ヒンジアセンブリ345Aおよびその床端部ヒンジ部分350Aの構造の説明は、本明細書に完全に記載されているものとして参照により包含される。
D.一体型床昇降構造
【0046】
任意であるが、出荷モジュール100の移動を容易にするための構造を床部分300aに設けることができる。特に、図9Aには、2つのフォーク管360a、360bが示されている。これらのフォーク管360a、360bは、スペースを空けて配置された、あるいは、離間された細長い部材であり、例えば図9Bに示すように、床部分300a内で横断方向を向いている。フォーク管360a、360bは、それらの間にIビーム326aを挟んでおり、このIビーム326aは、例えば図9Bに示すように、第2長手方向床端部119に隣接する第4建築ビーム320、および例えば図9Cに示すように、内端部301aに隣接する床部分300a内に配置される補強ボード307への垂直荷重の伝達を補助する。ヒンジアセンブリ329Aは、床部分300bに配置されたIビーム326b、次いで第1長手方向床端部117に隣接する第2建築ビーム320に、それらの垂直荷重をさらに伝達することを補助する。Iビーム326a、326bおよびヒンジアセンブリ329Aの具体的な内容は、2021年5月13日に出願され、「Folding Beam Systems」と題され、本願と発明者が同じである米国仮特許出願第63/188,101号に開示されている。その2021年5月13日に出願され、「Folding Beam Systems」と題され、本願と発明者が同じである米国仮特許出願第63/188,101号の内容は、本明細書に完全に記載されているものとして参照により包含され、特に、例えば段落0073~0087およびその図8A~13Bに記載されているビームおよびヒンジアセンブリの説明は、本明細書に完全に記載されているものとして包含される。本明細書に示す実施形態におけるフォーク管360a、360bは、矩形断面を有し、例えば鋼製である。Iビーム326a、326bおよびヒンジアセンブリ329aの具体的な内容は、上述のように、2021年11月16日に出願され、本出願と発明者が同じである「Folding Beam Systems」と題する米国非仮特許出願第17/527,520号にも記載されている。2021年11月16日に出願され、本出願と発明者が同じである「Folding Beam Systems」と題された米国非仮特許出願第17/527,520号の内容、特に、例えば段落0074~0089および図8A~13Eに記載されているIビーム326a、326bおよびヒンジアセンブリ329aの説明も、本明細書に完全に記載されているものとして参照により包含される。
【0047】
図9Bは、床部分300aの構造内のフォーク管360a、360bの配置を示す。各フォーク管360a、360bは、シートメタル層205上に載るか、またはシートメタル層205によって部分的に画定され、フォーク管を収容するために発泡パネル214(図9には図示せず)にチャネルが設けられる。フォーク管360a、360bは、第2長手方向床端部119と床部分300aの内端部301aとの間の距離をまたぐために十分な長さを有し、したがって、これら2つの端部の各々に矩形の開口362を呈する。この点に関して、第2長手方向床端部119に隣接する第4建築ビーム320、および図9Bに示すように、内端部301aに隣接する床部分300aに配置される補強ボード307に、フォーク管360a、360bが建築ビーム320および補強ボード307を通過できるようにするための切り欠き(図示せず)が設けられる。同様に、第2長手方向床端部119に隣接して配置されたIビームエンドキャップ221(例えば、図10に示す)、および内端部301aに隣接して配置されたIビームインターロック251(例えば、図14および図21Aに示す)には、フォーク管360a、360bがそのIビームエンドキャップ221およびIビームインターロック251を通過可能とするための切り欠き(図示せず)が設けられている。
【0048】
さらに図9A~Bを参照すると、第4建築ビーム320に対して位置決めされたフォーク管プレート361aが設けられ、第4建築ビーム320に対して位置決めされたフォーク管プレート361bが設けられている。フォーク管プレート361aは、Iビーム326aとフォーク管360aとの間の長手方向距離をほぼまたがり、フォーク管360aを越えて第1横断方向床端部120に向かって長手方向に延びている。同様に、フォーク管プレート361bは、Iビーム326aとフォーク管360bとの間の長手方向距離にほぼまたがり、フォーク管360bを越えて第2横断方向床端部118に向かって長手方向に延びている。
【0049】
同様に、内端部301aに隣接する床部分300a内の補強ボード307に対して位置決めされるフォーク管プレート361c(図9Aに示される)が設けられ、内端部301aに隣接する床部分300a内の補強ボード307に対して位置決めされるフォーク管プレート361d(図9Aに見える)が設けられる。フォーク管プレート361cは、Iビーム326aとフォーク管360aとの間の長手方向距離をほぼまたがり、フォーク管360aを越えて第1横断方向床端部120に向かって長手方向に延びている。同様に、フォーク管プレート361dは、Iビーム326aとフォーク管360bとの間の長手方向距離にほぼまたがり、フォーク管360bを越えて第2横断方向床端部118に向かって長手方向に延びている。ここに示す実施形態におけるフォーク管プレート361a、361b、361cおよび361dは、例えば鋼製である。
【0050】
フォーク管プレート361aおよび361bは、接着剤、および/または、ねじなどの固定具で第4建築ビーム320に固定することができ、フォーク管プレート361cおよび361dは、接着剤、および/または、ねじなどの固定具で、内端部301aに隣接する床部分300a内の補強ボード307に固定することができる。さらに、フォーク管プレート361aおよび361cはフォーク管360aに固定することができ、フォーク管プレート361bおよび361dはフォーク管360bに固定することができ、それぞれの場合に、例えば固定具または溶接を利用する。
【0051】
出荷モジュール100の移動におけるフォーク管360a、360bの採用について以下に説明する。
屋根コンポーネント(400)
【0052】
通常、構造体150は1つの屋根コンポーネント400を利用し、したがって、屋根コンポーネント400は一般に構造体150の完全な屋根である。
A.概略説明
【0053】
屋根コンポーネント400は、概して矩形の外周を有する。図1図4および図5は、本発明による屋根コンポーネント400を示す。屋根コンポーネント400の周囲は、第1長手方向屋根端部406、第1横断方向屋根端部408、第2長手方向屋根端部416および第2横断方向屋根端部410によって画定される。特に、屋根コンポーネント400の(a)第1長手方向屋根端部406、(b)第1横断方向屋根端部408、(c)第2長手方向屋根端部416および(d)第2横断方向屋根端部410は、それぞれ、構造体150の(w)第1長手方向端部106、(x)第1横断方向端部108、(y)第2長手方向端部116および(z)第2横断方向端部110と概ね一致する(すなわち、重なる)。
【0054】
屋根コンポーネント400の長さおよび幅は、設計上の好みに応じて変えることができる。図1図4および図5に示される構造体150の特定の実施形態では、屋根コンポーネント400の長さおよび幅は、床コンポーネント300の長さおよび幅とほぼ同様である。
【0055】
屋根コンポーネント400およびその構成要素は、一般に、屋根コンポーネント400が受ける可能性のある特定の負荷に対応するように、厚さおよびその他の点で設計され、寸法決めされる。屋根コンポーネント400は、図7に関連して説明したような多層、ラミネート設計を利用することが好ましい。図4および図5に示す実施形態では、屋根コンポーネント400の最表面は、第1構造層210のシートメタル層205で形成され、シートメタル層205は、厚さ約0.022~0.028インチの24ゲージ亜鉛メッキスチールある。シートメタル層205の下には、発泡パネル層213の発泡パネル214が設けられており、図4および図5に示す実施形態における発泡パネル214は、例えば厚さ約7.125インチのEPS発泡体である。発泡パネル層213の下には、第2構造層215のシートメタル層216が設けられており、シートメタル層216は約0.022~0.028インチ厚の24ゲージ亜鉛メッキスチールである。第2構造層215のシートメタル層216の下には、保護層218の建築パネル219が設けられ、建築パネル219は厚さ約0.25インチ(6mm)のMgO板である。
【0056】
屋根コンポーネント400の周囲には、一般に外端部補強部が設けられている。図4および図5に示す屋根コンポーネント400の実施形態の外端部補強部として、屋根コンポーネント400の第1長手方向屋根端部406に第1ショルダービーム435(図4では端部が示される)が配置され、屋根コンポーネント400の第1横断方向屋根端部408に第2ショルダービーム435(図5では端部が示される)が配置され、第3ショルダービーム435(図5では端部が示される)は屋根コンポーネント400の第2横断方向屋根端部410に配置され、第4ショルダービーム435(図4では端部が示される)は屋根コンポーネント400の第2長手方向屋根端部416に配置されている。発泡パネル材の外端部を保護することに加えて、ショルダービーム435によって提供される外端部補強部は、垂直荷重に抵抗し、そのような荷重を、屋根コンポーネント400を支持する下にある壁コンポーネント200を介して下層階に伝達し、次いで構造体150の基礎に伝達するのを補助する。このような外端部補強部はまた、隣接する筐体コンポーネント155(下地および任意の上地)の同様の領域を固定するための領域を提供することができる。屋根コンポーネント400のショルダービーム435は、深さ7.125インチ、厚さ1.5インチの集成ストランドランバーボードから製作することができる。
B.屋根の仕切り
【0057】
構造体150の屋根コンポーネント400は、屋根部分400a、400b、400cに仕切られている。図1は、屋根部分400a、400bおよび400cを透視図で示し、図4は、屋根部分400a、400bおよび400cを端部から見た断面図で示す。
【0058】
屋根部分400a、400bおよび400cの各々は、平面状の概ね矩形の構造であり、屋根部分400aは屋根部分400bに隣接し、屋根部分400bは屋根部分400cに隣接する。屋根コンポーネント400cの内端部412cは、図4に示すように、屋根コンポーネント400bの第1内端部412bに接している。内端部補強のために、補強ボード437が内端部412cに隣接して配置され、補強ボード437が第1内端部412bに対して配置される。図4に示すように、屋根部分400aの内端部412aは、屋根部分400bの第2内端部412bに接している。内端部補強のために、補強ボード437が内端部412aに隣接して配置され、補強ボード437が第2内端部412bに対して配置される。図1図5に示す実施形態では、屋根コンポーネント400の補強ボード437によって提供される内端部補強は、7.125インチ深さおよび1.5インチ厚さの積層ストランドランバーボードである。
【0059】
図3に示す出荷モジュール100では、屋根部分400a、400bおよび400cは好ましくはアコーディオン折りされ(積み重ねられ)、屋根コンポーネント400aの上に屋根コンポーネント400bが積み重ねられ、屋根コンポーネント400bの上に屋根コンポーネント400cが積み重ねられる。図4に示す構造体150を参照すると、屋根部分400aは、第1壁部分200s-1、第3壁部分200s-3および壁コンポーネント200Rに対して位置が固定されている。したがって、図3に示すアコーディオン折り畳み構成を実現するために、屋根部分400aは、屋根部分400aの内端部412aと屋根部分400bの第2内端部412bとの間に設けられたヒンジ構造で屋根部分400bに接合される。このようなヒンジ構造は、屋根部分400bが、屋根コンポーネント400の上部に近接して配置されて図4に示されている水平軸405aを中心に、最大180度(180°)の弧で枢軸移動可能で、この枢軸移動は、屋根部分400bが屋根部分400aに対して平らに積み重ねられて図3に示される屋根が完全に折り畳まれた位置と、図4に示す完全に展開された位置、との間で行われる。次に、屋根部分400bは、屋根部分400bの第1内端部412bと屋根部分400cの内端部412cとの間に設けられたヒンジ構造により屋根部分400cに接合される。このようなヒンジ構造は、屋根部分400cが、屋根コンポーネント400の底部に近接して配置されて図4に示されている水平軸405bを中心に、最大180度(180°)の弧で枢軸移動可能で、この枢軸移動は、屋根部分400cが屋根部分400bに対して平らに積み重ねられて(屋根部分400bが屋根部分400aに対して平らに積み重ねられているときに)図3に示される折り畳まれた位置と、図4に示す完全に展開された位置、との間で行われる。
【0060】
屋根部分400aを屋根部分400bに接合するため、および屋根部分400bを屋根部分400cに接合するために適したヒンジ構造も組み込んだ構造コンポーネントの特定の実施形態は、2021年11月16日に出願され、本開示と発明者が同じである「Folding Beam Systems」と題する米国非仮特許出願第17/527,520号に記載されている。2021年11月16日に出願され、本開示と発明者が同じである「Folding Beam Systems」と題する米国非仮特許出願第17/527,520号の内容は、特に、例えば段落0104~0126およびその図15A~24Aに記載された負荷伝達構成要素の説明、ならびに例えば段落0127-0132およびその図24Bおよび25A~25Dに記載された、関連する端部ヒンジアセンブリの説明は、本明細書に完全に記載されているかのように参照により組み込まれる。
筐体コンポーネントシールシステム
【0061】
構造体150は、構造体150の内部への雨水、騒音および外気の侵入を制限または防止するために、以下に説明する筐体コンポーネントシールシステムを利用することができる。
A.概略説明
【0062】
構造体150の筐体コンポーネントシールシステムは、以下に説明するシール構造を利用する。選択された筐体コンポーネント155の端部をシールあるいは密封するように機能するIビームエンドキャップ221を除いて、筐体コンポーネントシールシステムは、一般論として、構造体150に見られる筐体コンポーネント155の異なる領域間の接合部を密封するために、異なる組み合わせで押圧接触して対をなす2つの筐体コンポーネントシール構造からなる。これらの接合部は、構造体150が展開されたときに端部-端部に位置する隣接する筐体コンポーネント部分の2つの内端部、または別の筐体コンポーネント155の内面に接する筐体コンポーネント155の外端部のいずれかから構成される。筐体コンポーネントシール構造が筐体コンポーネント155の内端部または外端部に位置決めされる場合。図7に示される多層、ラミネート設計が利用される場合(筐体コンポーネントシール構造が、発泡パネル層213の内端部または外端部に近接して配置される場合などのように)、シール構造と、発泡パネル層213のそれぞれの内端部または外端部と、の間に内端部補強部または外端部補強部をそれぞれ設けることができる。以下に説明する具体的な筐体コンポーネントシール構造は、Iビームエンドキャップ221、壁垂直インターロック245、壁端キャップ246、IビームインターロックA250、IビームインターロックB251、床トッププレート252、屋根ボトムプレート255、床トップインターロック261、壁端インターロックA262、壁端インターロックB263である。Iビームエンドキャップ221を除き、前述の各筐体コンポーネントシール構造は、2つ以上の圧縮シール230、または1つのせん断シール260のいずれかを利用するが、これらについても後述する。本明細書に記載される筐体コンポーネントシール構造の例示的な配置は、以下のサブセクションB.からJ.に記載されており、また、「筐体コンポーネントシール構造の例示的な配置」と題される以下のセクションにも記載されている。
【0063】
本発明は、2つの閉鎖ボード、すなわち、ペリメータボード310および屋根スカートボード280を含む。以下に説明するこれらの閉鎖ボードは、Iビームエンドキャップ221と組み合わせて利用され、さらなるシールを提供するとともに、さらなる利点を実現する。
B.Iビームエンドキャップ(221)
【0064】
図10に断面を示すIビームエンドキャップ221は、選択された筐体コンポーネント155の周縁部、好ましくは床コンポーネント300および屋根コンポーネント400の外端部に固定される、剛性を有する細長い部材である。Iビームエンドキャップ221は、それが固定される筐体コンポーネント155の端部への水の浸入および端部の環境暴露に対するシール機能を有し、その端部に耐衝撃性を付与する端部シールを構成する。
【0065】
図10は、床部分300aの概略図の端部に固定されたIビームエンドキャップ221の例示的な設置を示す。特に、Iビームエンドキャップ221は細長いシールプレート223を有し、シールプレート223は細長い内面226と対向する細長い平面状の外面227とを有する。Iビームエンドキャップ221は、床部分300aの外端部の全体又は実質的に全体を覆うように、床部分300aの外端部の長さおよび幅と同じ又は実質的に同じ長さおよび幅を有する。
【0066】
シールプレート223の内面226の中間点には、(図10に示すように)断面が矩形であり、Iビームエンドキャップ221の長さと同じ、または実質的に同じ長さを有する細長いキー222が設けられている。キー222は、Iビームエンドキャップ221が固定された筐体コンポーネント155の外端部に配置された外端部補強部に形成された対応するスロット内に受容される。したがって、例えば、図9は、屋根部分400aのショルダービーム435のスロット422に受容されたIビームエンドキャップ221のキー222を示している。Iビームエンドキャップ221の上端部および下端部の各々は、位置決めスロット229を画定する。筐体コンポーネント155が図7に示す筐体コンポーネント積層設計を利用する場合、位置決めスロット229は、図9に示すように、90度(90°)の角度で折り曲げられた、(それぞれシートメタル層205および216の)メタルシート206および217の端部207を受容する。
【0067】
なおも図10を参照すると、Iビームエンドキャップ221のシールプレート223の外面227は、細長い付属スロット224を含み、この付属スロット224は、断面が矩形であり、Iビームエンドキャップ221の外面227の長さと同じ、または実質的に同じ長さを有する。外面227はさらに、複数の細長いファスナ位置決め溝225を含み、各ファスナ位置決め溝225は、シールプレート223の長さと同じか、実質的に同じ長さを有する。Iビームエンドキャップ221は、例えば、内面226に塗布された接着剤によって、または、Iビームエンドキャップ221の長さ方向に沿って間隔をあけて配置され外壁面227を貫通して打ち込まれたねじまたは釘ファスナのような固定具によって、または、接着剤および固定具の組み合わせを利用することによって、図9に示される屋根部分400aおよび図10に示される床部分300aのような筐体コンポーネント155の外端部に固定され得る。位置決め溝225は、このような留め具の正確な位置決めを補助する。
C.圧縮シール(230)
【0068】
本明細書に記載され、構造体150に利用される多数の筐体コンポーネントシールシステムは、圧縮シールシステムを含む。その圧縮シールシステムの要素は、圧縮シール230である。
【0069】
図11Aに断面が示されている圧縮シール230は、その断面において細長いベース231を有する細長い部材であり、2つの細長いウィングレット233によって挟まれている細長いアーチ状部分232を有する。ベース231のアーチ状部分232とウィングレット233の各々との交差部には、ベース231に接合されてベース231から離れるように発散角θで延びて発散する関係を有する、対向する2つの細長いシール壁234が設けられており、θ<180°であり、例えばθ<90°、または40°<θ<50°である。最も好ましくは、θは、後述するスロット壁244の発散角εと同じか、それに近い。したがって、図11Aに示すように、ベース231から遠位のシール壁234の端部は、ベース231に近接するシール壁の端部よりも離れている。
【0070】
ベース231から遠位のシール壁234の端部において、各シール壁234は、細長い円弧状バットレス235に接合される。各円弧状バットレス235において、その円弧状バットレス235が接合されるシール壁234から遠位の端部は、次に、それぞれの細長い平面シール面236に接合され、したがって、圧縮シール230内には2つの平面シール面236がある。平面シール面236は、シール壁234から収束角δで離れるように延びて収束する関係を有し、δ<180°であり、例えば90°である。したがって、円弧状バットレス235から遠位のシール面236の端部は、ともに、円弧状バットレス235に近接するシール面236の端部よりも近接している。円弧状バットレス235から遠位のシール面236の端部は、細長いシール閉鎖部237によって結合される。ベース231、シール壁234、円弧状バットレス235、シール面236およびシール閉鎖部237により、図11Aに示されるように、中空の細長いシール室238を画定する。シール閉鎖部237は、カップ状の外観を呈するように、シール室238に向かって湾曲している。
【0071】
圧縮シール230は、例えば図11Bに示される細長いシールスロット240に受け入れられるように意図されている。スロット240は一般に蟻溝形状(dovetail shape)を有し、細長い平面状の床241が2つの細長い横溝242に挟まれ、細長い平面状のスロット壁244が各溝242からスロット240の表面の細長い肩部243に向かって接して延びている。従って、シールスロット240には2つの対向する肩部243がある。平面状のスロット壁244は、溝242から発散角度εで離れるように延びて発散する関係を有し、ε<180°であり(例えば、ε<90°、または40°<ε<50°の範囲内)、肩部243と一致するスロット壁244の端部が、溝242と隣接するスロット壁244の端部よりも離れるようになっている。圧縮シール230は、図11Bに示されるように、スロット240内にシール嵌合するように寸法決めされ、ウィングレット233が溝242内に受容され、ベース231のアーチ状部分232が十分に圧縮されて、弾性力を提供するようになっている。この弾性力は、筐体コンポーネント155の製造中および製造後にウィングレット233を溝242に押し込み、圧縮シール230をスロット240内の適切な位置に保持させる。
【0072】
対になった2つの筐体コンポーネントシール構造は、そのうちの1つが圧縮シール230を担っており、これらのシール構造は2つの筐体コンポーネント155に取り付けられており、これら筐体コンポーネント155が適切に位置決めされて互いに押圧されると、圧縮シール230は、対向するシールプレート223の平面外面227に押し付けられ、これにより、シール閉鎖部237および円弧状バットレス235がシール室238内へと向かう。これにより、一対のシール構造の押し付けられたシールプレート223の2つの平面外面227が完全に接触する。同時に、円弧状バットレス235は回転して下がり、シール面236は、対向する平面外面227が押し付けられ(円弧状バットレス238がヒンジとして機能し)、概ね共平面の関係となされ、2本のシール線が形成される。
【0073】
圧縮シール230は、ゴムまたはプラスチック、例えばポリウレタンなどの弾力性のある材料から作製することができる。前述の圧縮シールシステムを利用する筐体コンポーネントシール構造の特定の実施形態を以下に説明する。
D.壁垂直インターロック(245)、壁端キャップ(246)シールシステム
【0074】
図12は、壁垂直インターロック245と壁端キャップ246との間の接合部を分解して示す。特定の接合部は、壁部分200s-1と200s-2との間の例示目的のために示されており、壁垂直インターロック245は、壁部分200s-2の内側垂直端部(図2に示す内側垂直端部192-2)上に配置され、壁端キャップ246は、壁部分200s-1の内側垂直端部(図2に示す内側垂直端部192-1)上に配置されている。構造体150において、図12に示す壁垂直インターロック245および壁端キャップ246は、垂直方向を向いている。
【0075】
特に、壁垂直インターロック245は、細長い内面226と対向する細長い平面状の外面227とを有する細長いシールプレート223を有する剛性の細長い部材である。外面227は、好ましくは、良好なシール面を提供するために硬く滑らかである。シールプレート223は、壁部分200s-2のその内端部の全体、または実質的に全体を覆うように、壁部分200s-2の内端部の長さおよび幅と同じ、または実質的に同じである長さおよび幅を有する。
【0076】
図12に示すように、壁垂直インターロック245の内面226の中点には、細長いキー222が設けられており、この細長いキー222は、断面が矩形でシールプレート223の長さと同じか、実質的に同じ長さを有する。キー222は、壁垂直インターロック245が固定されている壁部分200s-2の垂直方向内端部に配置された内端部補強に形成された対応する細長いスロットに受容される。壁垂直インターロック245の上縁部および下縁部の各々は、90度(90°)の角度で折り曲げられたときにシートメタル層205および216の端部を受容するための、細長い位置決めスロット229を画定する。さらに、壁垂直インターロック245の内面226に接するスロット229の一方の端部は、そのスロットの対向する端部から挿入距離「I」だけ離れて終端しており、ここで、Iは、酸化マグネシウム(MgO)板などの保護層218の厚さである。
【0077】
なおも図12を参照すると、壁垂直インターロック245のシールプレート223の外面227の中点には、断面が矩形で、壁垂直インターロック245の外面227の長さと同じか、実質的に同じ長さを有する細長いインターロックスロット228が設けられている。図12に示すように、2つの細長いシールスロット240が、壁垂直インターロック245の外面227上に画定されており、その一方はインターロックスロット228の上方にあり、他方はインターロックスロット228の下方にある。各スロット240は、壁垂直インターロック245の長さと同じか、実質的に同じ長さを有する。
【0078】
壁垂直インターロック245は、例えば、内面226に塗布された接着剤によって、又は、壁垂直インターロック245の長さに沿って間隔をあけて配置され、外壁面227を貫通して打ち込まれたねじ又は釘ファスナなどの固定具によって、又は、接着剤および固定具の組合せを利用することによって、図12に示す壁部分200s-2の垂直端部に固定することができる。
【0079】
図12には、さらに、壁端キャップ246が示される。図12に示す壁端キャップ246は、細長い内面226と対向する細長い平面状の外面227とを有する細長いシールプレート223によって画定される剛性の細長い部材である。外面227は、好ましくは、良好なシール面を提供するために硬く滑らかである。シールプレート223は、壁部分200s-1の外端部の長さおよび幅と同じ、または実質的に同じ長さおよび幅を有し、図12に示す壁部分200s-1の垂直端部の全体、または実質的に全体を覆うようにする。
【0080】
図12に示す壁端キャップ246の細長い内面226の中点には、断面が矩形でシールプレート223の長さと同じか実質的に同じ長さを有する細長いキー222が設けられている。壁端キャップ246のキー222は、壁端キャップ246が固定される壁部分200s-1の垂直方向内端部に配置された内端部補強部に形成された対応する細長いスロット内に受容される。壁端キャップ246の上縁および下縁の各々は、90度(90°)の角度で折り曲げられたときに、シートメタル層205および216の端部を受容するための細長い位置決めスロット229を規定する。さらに、壁端キャップ246の内面226に接するスロット229の一方の端部は、そのスロットの対向する端部から挿入距離「I」で終端しており、ここで、Iは、酸化マグネシウム(MgO)板などの保護層218の厚さである。
【0081】
壁端キャップ246は、例えば、内面226に塗布された接着剤によって、又は、壁端キャップ246の長さに沿って間隔をあけて配置され、外壁面227を貫通して打ち込まれた、ねじ又は釘ファスナなどの固定具によって、又は、接着剤および固定具の組合せを利用することによって、図12に示す壁部分200s-1の垂直端部に固定することができる。
【0082】
図12において、壁垂直インターロック245は壁端キャップ246と嵌合する。この目的のために、壁端キャップ246のシールプレート223の外面227の中間点に、断面が矩形で、壁端キャップ246の外面227の長さと同じか、実質的に同じ長さを有する細長いインターロックキー247が設けられている。インターロックキー247は、壁垂直インターロック245と壁端キャップ246が一緒に押されたときに、インターロックスロット228と嵌合する。さらに、壁端キャップ246の2つの端部には、壁垂直インターロック245の端部に位置する細長い結合インセット249と嵌合する細長い結合リッジ(あるいは隆起部)248が設けられている。結合リッジ248および結合インセット249は、それぞれ壁端キャップ246および壁垂直インターロック245と同じ長さ、またはほぼ同じ長さを有することができる。
【0083】
壁垂直インターロック245を壁端キャップ246と嵌合させる前に、圧縮シール230が壁垂直インターロック245の2つのシールスロット240の各々に配置され、各シール230は、それが挿入されるスロット240と同じ、またはほぼ同じ長さを有する。壁垂直インターロック245と壁端キャップ246が嵌合関係で一緒に押されると、2つの圧縮シール230は前述の方法で変形し、壁垂直インターロック245と壁端キャップ246の間に4本のシール線を提供する。
E.IビームインターロックA(250)、IビームインターロックB(251)シールシステム
【0084】
図14は、IビームインターロックA250とIビームインターロックB251との接合部を分解して示しており、それぞれ断面で示されている。特定の接合部は、屋根部分400bと屋根部分400cとの間の例示目的のために示されており、IビームインターロックA250は屋根部分400cの内端部412c上に配置され、IビームインターロックB251は屋根部分400bの第1内端部412b上に配置されている。構造体150において、図14に示すIビームインターロックA250およびIビームインターロックB251は水平に向けられている。
【0085】
特に、IビームインターロックA250は、細長い内面226と対向する細長い平面状の外面227とを有する細長いシールプレート223によって画定される剛性の細長い部材である。外面227は、好ましくは、良好なシール面を提供するために硬く滑らかである。シールプレート223は、図14に示す屋根部分400cの内端部412cの長さおよび幅と同じ、または実質的に同じ長さおよび幅を有し、その内端部の全体、または実質的に全体を覆うようになっている。
【0086】
図14に示すように、IビームインターロックA250の内面226の中点には、矩形の断面を有してIビームインターロックA250の長さと同じか実質的に同じ長さを有する細長いキー222が設けられている。キー222は、IビームインターロックA250が固定されている屋根部分400cの水平端部に配置された内端部補強に形成された対応する細長いスロットに受容される。IビームインターロックA250の上端部および下端部の各々は、90度(90°)の角度で折り曲げられたシートメタル層205および216の端部を受容するための細長い位置決めスロット229を画定する。さらに、IビームインターロックA250の内端面226に接するスロット229の一方の端部は、そのスロットの対向する端部から挿入距離「I」で終端しており、ここで、Iは、酸化マグネシウム(MgO)板などの保護層218の厚さである。
【0087】
さらに図14を参照すると、IビームインターロックA250のシールプレート223の外面227の下半分には、細長いインターロックスロット228が設けられており、このインターロックスロット228は、矩形の断面を有し、IビームインターロックA250の外面227の長さと同じか、実質的に同じ長さを有している。IビームインターロックA250の外面227には、図14に示すように、インターロックスロット228の上方に2つ、インターロックスロット228の下方に1つ、合計3つの細長いシールスロット240が画定されている。各シールスロット240は、IビームインターロックA250の長さと同じか、実質的に同じ長さを有する。
【0088】
IビームインターロックA250は、例えば、内面226に塗布された接着剤によって、または、IビームインターロックA250の長さに沿って間隔をあけて配置され、外壁面227を貫通して打ち込まれた、ねじまたは釘留め具などの留め具によって、または、接着剤と留め具との組合せを利用することによって、図14に示す屋根部分400cの内端部412cに固定することができる。
【0089】
図14はさらにIビームインターロックB251を示す。IビームインターロックB251は、細長い内面226と対向する細長い平面状の外面227とを有する細長いシールプレート223によって画定される剛性の細長い部材である。外面227は好ましくは、良好なシール面を提供するために硬く滑らかである。シールプレート223は、屋根部分400bの第1内端部412bの長さおよび幅と同じ、または実質的に同じ長さおよび幅を有し、その内端部の全体、または実質的に全体を覆うようになっている。
【0090】
図14に示すIビームインターロックB251の細長い内面226の中点には、矩形の断面を有し、IビームインターロックB251の長さと同じか実質的に同じ長さを有する細長いキー222が設けられている。IビームインターロックB251のキー222は、IビームインターロックB251が固定される屋根部分400bの第1内端部412bに配置された外端部補強部に形成された対応する細長いスロットに受け入れられる。IビームインターロックB251の上端部および下端部のそれぞれは、90度(90°)の角度で折り曲げられたシートメタル層205および216の端部を受容するための細長い位置決めスロット229を画定する。さらに、壁端キャップ246の内端面226に接するスロット229の一方の端部は、そのスロットの対向する端部から挿入距離「I」で終端しており、ここで、Iは、酸化マグネシウム(MgO)板のような保護層218の厚さである。
【0091】
IビームインターロックB251は、例えば、内面226に塗布された接着剤によって、又は、IビームインターロックB251の長さに沿って間隔をあけて配置され、外壁面227を貫通して打ち込まれたねじ又は釘ファスナなどの固定具によって、又は、接着剤と固定具との組合せを利用することによって、屋根部分400bの第1内端部412bに固定することができる。
【0092】
図14では、IビームインターロックA250はIビームインターロックB251と嵌合する。この目的のため、IビームインターロックB251のシールプレート223の外面227の下半分には、矩形の断面を持ち、IビームインターロックB251の長さと同じか、実質的に同じ長さの細長いインターロックキー247が設けられている。インターロックキー247は、IビームインターロックA250とIビームインターロックB251が互いに押し付けられると、インターロックスロット228に嵌合する。さらに、IビームインターロックB251の外端部には、細長い結合リッジ248が設けられており、この結合リッジ248は、IビームインターロックA250の外端部に位置する細長い結合インセット249と嵌合する。結合リッジ248および結合インセット249は、それぞれIビームインターロックA250およびIビームインターロックB251と同じ長さ、またはほぼ同じ長さを有することができる。
【0093】
IビームインターロックA250をIビームインターロックB251と嵌合させる前に、圧縮シール230がIビームインターロックA250の3つのシールスロット240のそれぞれに配置され、各シール230は、それが挿入されるスロット240と同じ、またはほぼ同じ長さを有する。IビームインターロックA250とIビームインターロックB251が嵌合関係で押し付けられると、3つの圧縮シール230が前述の方法で変形し、IビームインターロックA250とIビームインターロックB251の間に6本のシール線が提供される。
F.床トッププレート(252)、壁端キャップ(246)シールシステム
【0094】
図15は、それぞれ断面で示された床トッププレート252と壁端キャップ246との間の接合部を分解形態で示す。特定の接合部は、例示の目的で、壁コンポーネント200Rと床部分300aとの間に示されており、床トッププレート252は、第2長手方向床端部119に隣接する床部分300aの上面に沿って配置され、壁端キャップ246は、壁コンポーネント200Rの下端に配置されている。構造体150において、図15に示される壁200Rは垂直方向に向けられ、床部分300aは水平方向に向けられる。
【0095】
特に、図15の床トッププレート252は、細長い内面226と対向する細長い平面状の外面227とを有する細長いシールプレート223を有する剛性の細長い部材である。外面227は、好ましくは、良好なシール面を提供するために硬く滑らかである。シールプレート223は、第2長手方向床端部119に近接する床部分300aの上端部を覆うように、第2長手方向床端部119の長さと同じ、または実質的に同じ長さを有する。床トッププレート252のシールプレート223は、壁コンポーネント200Rの幅と同じ、または実質的に同じ幅を有する。床トッププレート252は、好ましくは、床部分300aの表面に使用される任意の保護層218および/または床材、例えば石、木材またはカーペットの厚さを収容するのに十分な厚さ「J」を有する。
【0096】
図15に示すように、床トッププレート252の細長い内面226の外端部において、第2長手方向床端部119に近接して、一連の細長い段付き位置決めリッジ254が設けられている。床トッププレート252の長さと同じ、又は実質的に同じ長さを有するこれらの段付き位置決めリッジは、図10に示され、図15に破線で示されたIビームエンドキャップ221に示された対応する段付き位置決めリッジ253と噛み合う。
【0097】
さらに図15を参照すると、床トッププレート252のシールプレート223の外面227の中点に、矩形の断面を有し、床トッププレート252の長さと同じか実質的に同じ長さを有する細長いインターロックスロット228が設けられている。図15に示すように、床トッププレート252の外面227には、インターロックスロット228の両側に1つずつ、2つの細長いシールスロット240が画定されている。各スロット240は、床トッププレート252の長さと同じか、実質的に同じ長さを有する。
【0098】
床トッププレート252は、例えば、内面226に塗布された接着剤によって、または床トッププレート252の長さに沿って間隔をあけて配置され、外壁面227を貫通して打ち込まれたねじまたは釘留め具などの留め具によって、または接着剤と留め具との組合せを利用することによって、図15に示す第2長手方向床端部119に近接する床部分300aの上端部に固定することができる。
【0099】
図15はさらに、壁コンポーネント200Rの下端部に沿って配置された壁端キャップ246を示す。壁端キャップ246の設計は、図12に関連して先に説明している。図15に示される壁端キャップ246のシールプレート223は、図15に示される壁コンポーネント200Rの底縁部の全体、又は実質的に全体を覆うように、壁コンポーネント200Rの底縁部の長さおよび幅と同じ、又は実質的に同じ、長さおよび幅を有する。
【0100】
壁端キャップ246は、例えば、内面226に塗布された接着剤によって、又は、壁端キャップ246の長さに沿って間隔をあけて配置され、外壁面227を貫通して打ち込まれたねじ又は釘ファスナのような固定具によって、又は、接着剤および固定具の組合せを利用することによって、図15に示す壁コンポーネント200Rの下端部に固定することができる。
【0101】
図15において、床トッププレート252は壁端キャップ246と嵌合する。この目的のために、壁端キャップ246のインターロックキー247は、床トッププレート252の外壁面227の長さと同じか、実質的に同じ長さを備える。そのインターロックキー247は、床トッププレート252と壁端キャップ246が一緒に押されたときに、壁端キャップ246の細長い結合リッジ248が床トッププレート252の細長い結合インセット249と嵌合する状態で、床トッププレート252のインターロックスロット228と嵌合する。結合リッジ248および結合インセット249は、それぞれ壁端キャップ246および床トッププレート252と同じ長さ、またはほぼ同じ長さを有することができる。
【0102】
壁端キャップ246と床トッププレート252を嵌合する前に、圧縮シール230が床トッププレート252の2つのシールスロット240のそれぞれに配置され、各シール230は、それが挿入されるシールスロット240と同じ、またはほぼ同じ長さを有する。壁垂直インターロック245と壁端キャップ246が嵌合した関係にあって一緒に押されると、2つの圧縮シール230は前述の方法で変形し、壁端キャップ246と床トッププレート252の間に4本のシール線を提供する。
G.屋根ボトムプレート(255)、壁端キャップ(246)シールシステム
【0103】
図13は、それぞれ断面で示された屋根ボトムプレート255と壁端キャップ246との間の接合部を分解形態で示す。例示の目的で示された特定の接合部は、壁コンポーネント200Rと屋根部分400aとの間であり、屋根ボトムプレート255は、第2長手方向屋根端部416に隣接する屋根部分400aの下面に沿って配置され、壁端キャップ246は、壁コンポーネント200Rの上端に配置されている。構造体150において、図13の壁コンポーネント200Rは垂直方向を向いており、屋根部分400aは水平方向を向いている。
【0104】
図15に示す屋根ボトムプレート255の設計は、図15に示す床トッププレート252と実質的に同じであるが、屋根ボトムプレート255は、あらゆる床材の厚さに対応することは必要ではないので、より薄くなっており、例えば、屋根ボトムプレート255は、MgOボードのような隣接する保護層218の厚さと等しい厚さ「I」を有し得る。図13の屋根ボトムプレート255は、細長い平面状の内面226と対向する細長い平面状の外面227とを有する細長いシールプレート223を有する剛性の細長い部材である。外面227は、好ましくは、良好なシール面を提供するために硬く滑らかである。屋根ボトムプレート255のシールプレート223は、第2長手方向屋根端部416に近接する屋根部分400aの下端を覆うように、第2長手方向屋根端部416の長さと同じ、または実質的に同じ長さを有する。屋根ボトムプレート255のシールプレート223は、壁コンポーネント200Rの幅と同じ、または実質的に同じ幅を有する。
【0105】
図13に示すように、屋根ボトムプレート255の細長い内面226の外端部には、第2長手方向屋根端部416に近接して、一連の細長い段付き位置決めリッジ254が設けられている。屋根ボトムプレート255の長さと同じ、または実質的に同じ長さを有するこれらの段付き位置決めリッジは、図10に示され、図13に破線で示される壁端キャップ221の対応する段付き位置決めリッジ253と噛み合い、屋根部分400aの外端部に位置決めされる。
【0106】
さらに図13を参照すると、屋根ボトムプレート255のシールプレート223の外面227の中点には、細長いインターロックスロット228が設けられており、このインターロックスロット228は、矩形の断面を有し、屋根ボトムプレート255の長さと同じ、または実質的に同じ長さを有する。屋根ボトムプレート255の外面227には、図13に示すように、インターロックスロット228の両側に1つずつ、2つの細長いシールスロット240が画定されている。各シールスロット240は、屋根ボトムプレート255の長さと同じ、または実質的に同じ長さを有する。
【0107】
屋根ボトムプレート255は、例えば、内面226に塗布された接着剤によって、または、屋根ボトムプレート255の長さに沿って間隔をあけて配置され、外面227を貫通して打ち込まれたねじまたは釘ファスナなどの固定具によって、または、接着剤と固定具との組合せを利用することによって、図13に示す屋根部分400aの底面に固定することができる。
【0108】
図13はさらに、壁コンポーネント200Rの上端部に沿って配置された壁端キャップ246を示す。壁端キャップ246の設計は、図12に関連して先に説明した。図13に示される壁端キャップ246のシールプレート223は、壁コンポーネント200Rの上縁部の全体、または実質的に全体を覆うように、壁コンポーネント200Rの上縁部の長さおよび幅と同じ、または実質的に同じである長さおよび幅を有する。壁端キャップ246は、例えば、その内端部226に塗布された接着剤によって、又は、壁端キャップ246の長さに沿って間隔をあけて配置され、その外端部227を通して打ち込まれたねじ又は釘留め具のような留め具によって、又は、接着剤および留め具の組合せを利用することによって、その上端部に固定され得る。
【0109】
図13において、屋根ボトムプレート255は壁端キャップ246と嵌合する。この目的のために、壁端キャップ246のインターロックキー247は、屋根ボトムプレート255の長さと同じか、実質的に同じ長さを備えている。そのインターロックキー247は、屋根ボトムプレート255と壁端キャップ246とが互いに押圧されたときに、壁端キャップ246の細長い結合リッジ248が屋根ボトムプレート255の細長い結合インセット249と嵌合した状態で、屋根ボトムプレート255のインターロックスロット228と嵌合する。結合リッジ248および結合インセット249は、それぞれ壁端キャップ246および屋根ボトムプレート255の長さと同じか、またはほぼ同じにし得る。
【0110】
壁端キャップ246と屋根ボトムプレート255とを嵌合させる前に、圧縮シール230が屋根ボトムプレート255の2つのシールスロット240のそれぞれに配置され、各シール230は、それが挿入されるスロット240と同じ、またはほぼ同じ長さを有する。屋根ボトムプレート255と壁端キャップ246が嵌合関係で一緒に押されると、2つの圧縮シール230が前述の方法で変形し、屋根ボトムプレート255と壁端キャップ246の間に4本のシール線を提供する。
H.せん断シール(260)
【0111】
本明細書に記載され、構造体150に利用される多数の筐体コンポーネントシールシステムは、せん断シールシステムを含む。そのせん断シールシステムの要素は、せん断シール260である。
【0112】
図16Aに断面が示されているせん断シール260は、平面状の細長いベース231を有する細長い部材であり、2つの細長いウィングレット233によって挟まれている。ベース231と各ウィングレット233との交差部には、ベース231に接合されてベース231から離れるように発散角θで延びて発散する関係を有する、2つの対向する細長いシール壁234(個々にシール壁234A、234Bと呼ばれる)が設けられ。λ<180°であり、例えばλ<90°、または40°<λ<50°である。最も好ましくは、λは、図11Bに示されるスロット壁244の発散角εと同じか、それに近い。したがって、図16Aに示すように、ベース231から遠位のシール壁234の端部は、ベース231に近接するシール壁234の端部よりも離れている。
【0113】
ベース231から遠位のシール壁234Bの端部において、シール壁234Bは、細長いシール閉鎖部237に接合され、平面が上向き角度α(ベース231の平面方向に対して)でシール壁234Bから後述する細長いシール支持体239に向かう方向に離れており、α<90°である。平面片持ちシール面257は、図16Aに示されるように、シール壁234Bから遠位であるシール閉鎖部237の端部に接合される。
【0114】
ベース231から遠位のシール壁234Aの端部において、シール壁234Aは細長いシール支持体239に接合される。シール壁234Aに近接して、シール支持体239は、ベース231に平行に向けられた細長い平面領域からなる。シール壁234Aから遠位では、シール支持体239は、細長い円弧状バットレス領域を含む。シール壁234Aから遠位にあるシール支持体239の円弧状バットレス領域の端部は、片持ちシール面257とシール閉鎖部237との接合部に近接して片持ちシール面257と接合し、中空シール室238を画定する。平面片持ちシール面257は、円弧状バットレス235とシール閉鎖部237の接合部から上向き角度βで離れる方向を向いていて、自由端258で終端し、β<90°、例えばβ>αである。
【0115】
せん断シール260は、圧縮シール230を受容するために利用されるシールスロット40と同じ形状を有し、例えば図16Bに示される細長いシールスロット240に受けるように意図されている。せん断シール260は、シール260のウィングレット233がスロット240の溝242に受容されるように、スロット240内にシールされるように寸法決めされる。せん断シール260の例示的な配置が、図16Bに示されており、これは、せん断シール260が、以下でさらに説明される壁端インターロックA262のスロット240内に配置された状態を示している。図示されるように、せん断シール260がスロット240内に適切に配置されると、シール壁234Aおよびシール壁234Bの両方が、壁端インターロックA262の外面227のレベルより下で終端し、シール壁234A(下にある平面片持ちシール面257)は、シール壁234Bが終端するレベルより下で終端する。
【0116】
せん断シール260は、好ましくは、2つの筐体コンポーネント155が、一方が他方の上に、展開中に横断方向に移動される場合に利用される。このような例では、2つの筐体コンポーネント155は、対をなす筐体コンポーネントシール構造を備え、一方の筐体コンポーネントシール構造は、筐体コンポーネント155の一方(外端部など)に取り付けられ、他方の筐体コンポーネントシール構造は、筐体コンポーネント155の他方(内壁面など)に取り付けられる。対をなす筐体コンポーネントシール構造の各々はせん断シール260を有し、2つのせん断シール260は対向しており。つまり、それぞれの片持ちシール面257は、互いに離れる方向に向いており、かつ、それぞれは、相対移動の方向に向いている。2つのせん断シール260のそれぞれの場合、一方の筐体コンポーネント155の、他方に対する横断方向の移動は、シール壁234Bからシール壁234Aに向かう方向である。この横断方向の移動は、シール閉鎖部237と同様に、片持ちシール面257を平らにし、各せん断シール260を、そのシール閉鎖部237およびシール支持体239がシール室238内に押し込まれるように密封する。これにより、2つの筐体コンポーネントシール構造のそれぞれの対向する平面外面227が完全に接触する。同時に、各せん断シール260の片持ちシール面257およびシール閉鎖部237は、対向する筐体コンポーネントシール構造の細長い平面状の外面227がそれらに押し付けられて、シールされた細長い領域を形成するように、概ね共平面の関係に付勢される。
【0117】
せん断シール260は、ゴムまたはプラスチック、例えばポリウレタンなどの弾力性のある材料から作製することができる。前述のシールシステムを利用する筐体コンポーネントシール構造の特定の実施形態を以下に説明する。
I.壁端インターロックA(262)、床トップインターロック(261)シールシステム
【0118】
図17は、それぞれ断面で示された床トップインターロック261と壁端インターロックA262との間の接合部を分解図の形態で示す。特定の接合部は、例示の目的で、壁部分200s-2と床部分300bとの間に示されており、床トップインターロック261は、第1横断方向床端部120に隣接する床部分300bの上面に沿って配置され、壁端インターロックA262は、壁部分200s-2の下端部に配置されている。構造体150において、図17の壁部分200s-2は垂直方向に向いており、床部分300bは水平方向に向いている。
【0119】
特に、図17に示す床トップインターロック261は、内面226と対向する細長い平面状の外面227とを有する細長いシールプレート223を有する剛性の細長い部材である。外面227は、好ましくは、良好なシール面を提供するために硬く滑らかである。シールプレート223は、第1横断方向床端部120に近接する床部分300bのトップエッジを覆うように、第1横断方向床端部120と一致する床部分300bの寸法と同じ、または実質的に同じ長さを有する。床トップインターロック261のシールプレート223は、壁部分200s-2の幅と同じ、または実質的に同じ幅を有する。床トップインターロック261は、好ましくは、図17に示すように、その内端部の厚さ「J」を有し、石、木材、カーペットなどの床部分300bの表面に使用される任意の保護層218および/または床材の厚さに対応するのに十分である。
【0120】
図17に示すように、床トップインターロック261の細長い内面226の外端部には、第1横断方向床端部120に隣接して、一連の細長い段付き位置決めリッジ254が設けられている。これらの段付き位置決めリッジ254は、床トップインターロック261の長さと同じ、または実質的に同じ長さを有し、対応する段付き位置決めリッジ253と噛み合う。図10に示された壁端キャップ221に示されている。このような壁端キャップ221は、図17に破線で示すように、壁部分300bの外端部に配置されている。
【0121】
さらに図17を参照すると、細長いシールスロット240が、床部分300bの外端部(そのような外端部は、第1横断方向床端部120と一致する)に近接する、床トップインターロック261の外面227上に画定される。シールスロット240は、床トップインターロック261の長さと同じか、実質的に同じ長さを有する。
【0122】
床トップインターロック261は、例えば、内面部226に塗布された接着剤によって、又は、床トップインターロック261の長さに沿って間隔をあけて配置され、外面227を貫通して打ち込まれたねじ又は釘ファスナなどの固定具によって、又は、接着剤と固定具との組合せを利用することによって、図17に示す第1横断方向床端部120において床部分300bの上端部に固定することができる。
【0123】
図17にも示す壁端インターロックA262は、内面226と対向する外面227とを有する細長いシールプレート223を有する剛性の細長い部材である。外面227は、好ましくは、良好なシール面を提供するために硬く滑らかである。壁端インターロックA262のシールプレート223は、図17に示すように、壁部分200s-2の下端の全体、または実質的に全体を覆うように、壁部分200s-2の下端の長さおよび幅と同じ、または実質的に同じ長さおよび幅を有する。
【0124】
壁端インターロックA262のシールプレート223の内面226の中点には、細長いキー222が設けられており、このキー222は、断面が矩形で、長さが壁端インターロックA262の長さと同じか、実質的に同じである。キー222は、壁端インターロックA262が固定されている壁部分200s-2の下端に位置する外端部補強部に形成された対応する細長いスロット内に受容される。
【0125】
再び図17を参照すると、細長いシールスロット240が、壁端インターロックA262の外面227上で、壁端インターロックA262の内端部(第1横断方向床端部120から遠位)に向かって画定されている。このシールスロット240は、壁端インターロックA262の長さと同じ、または実質的に同じ長さを有する。さらに、壁端インターロックA262の内端部および外端部の各々は、位置決めスロット229を画定する。筐体コンポーネント155は、この場合壁部分200s-2であり、図7に示す筐体コンポーネント積層設計を利用する場合、位置決めスロット229は、90度(90°)の角度で折り曲げられたシートメタル層205および216の端部を受容する。
【0126】
壁端インターロックA262は、例えば、その内端面226に塗布された接着剤によって、又は、壁端インターロックA262の長さに沿って間隔をあけて配置され、その外面227を貫通して打ち込まれたねじ又は釘留めなどの留め具によって、又は、接着剤および留め具の組合せを利用することによって、壁部分200s-2の下端部に固定することができる。
【0127】
図17において、床トップインターロック261は壁端インターロックA262と嵌合する。嵌合の前に、せん断シール260が床トップインターロック261のシールスロット240に配置され、せん断シール260が壁端インターロックA262のシールスロット240に配置される。床トップインターロック261と壁端インターロックA262のシールスロット240に配置されるせん断シール260は、それぞれ、挿入されるスロット240と同じか、ほぼ同じ長さを有する。
【0128】
床トップインターロック261と壁端インターロックA262との嵌合は、壁部分200s-2の下端部が、折り畳まれた位置から展開された位置まで、床部分300bの上面上を移動することによって生じる。したがって、図17に示す配置では、このような嵌合は、壁部分200s-2が図の右側から左側に向かって移動し、壁端インターロックA262が完全に展開された位置に達するまで床トップインターロック261上を摺動することに対応する。その完全に展開した位置では、床トップインターロック261のせん断シール260、特にそのシール面257は、壁端インターロックA262の外面227に押圧接触し、壁端インターロックA262のせん断シール260、特にそのシール面257は、床トップインターロック261の外面227と密封接触する。この動きに一致して、床トップインターロック261のシールスロット240に配置されたせん断シール260の向きは、好ましくは、その片持ちシール面257の自由端258が床トップインターロック261の外端部(第1横断方向床端部120の方)に向くようにされ、壁端インターロックA262のシールスロット240に配置されたせん断シール260の向きは、好ましくは、その片持ちシール面257の自由端258が壁端インターロックA262の内端部に向かうように(第1横断方向床端部120から離れるように)される。
【0129】
嵌合を容易にするために、床トップインターロック261の平面外面227は、床トップインターロック261の内面226、または壁部分300bの上面と平行ではなく、図17に示すように、角度γで、第1横断方向床端部120から遠ざかる方向で下方に傾斜していることが好ましい。同様に、壁端インターロックA262の平面外端部227は、図17に示すように、第1横断方向床端部120に向かう方向に、同じ角度γで、上方に傾斜していることが好ましい。従って、壁部分200s-2の下端部が床部分300bの上面の上を、折り畳まれた位置から展開された位置に移動するとき、床トップインターロック261および壁端インターロックA262のスロット240内に位置するせん断シール260は、壁端インターロックA262のスライド移動によって圧縮され、床部分300bと壁部分200s-2との間に2つの細長いシール領域を提供する。また、嵌合を容易にするために、図17には、壁端インターロックA262の外面227にステップダウン268が示されている。ステップダウン268は、壁端インターロックA262の内側端部から壁端インターロックA262の外側端部に向かって移動する方向に、壁端インターロックA262の厚さを急激に減少させるものであり、この外側端部は、図17に示されている接合部の場合、壁部分200s-2が完全に展開された位置にあるとき、第1横断方向床端部120に近接している。ステップダウン268は、スロット240と壁端インターロックA262の外端部との間に位置する。図17には、床トップインターロック261の外面227上の対応するステップアップ(あるいは段差)269も示されている。ステップアップ269は、床トップインターロック261の内側端部から床トップインターロック261の外側端部に向かって移動する方向における、床トップインターロック261の厚さの急激な増加であり、この外側端部は、図17に示された接合部の場合、床部分300bが完全に展開された位置にあるとき、第1横断方向床端部120に近接している。ステップアップ269は、スロット240と床トップインターロック261の内側端部(第1横断方向床端部120から遠位)との間に位置する。ステップダウン268およびステップアップ269は、壁端インターロックA262が床トップインターロック261上をスライドする際に、「停止」として作用し、壁端インターロックA262と床トップインターロック261との正しい位置合わせを保証するために適切に配置される。
J.壁端インターロックB(263)、壁端インターロックA(262)シールシステム
【0130】
図18は、それぞれ断面で示された壁端インターロックB263と壁端インターロックA262との間の接合部を分解して示している。特定の接合部は、壁部分200s-2と壁コンポーネント200Pとの間の例示目的のために示されており、壁端インターロックB263は、第1横断方向端部108に近接する壁コンポーネント200Pの内端部上に配置され、壁端インターロックA262は、第1長手方向端部106に近接する壁部分200s-2の垂直端部上に配置されている。構造体150では、図18に示された壁部分200s-2は垂直方向であり、壁コンポーネント200Pは垂直方向である。
【0131】
特に、図18の壁端インターロックB263は、細長い内面226と対向する細長い平面状の外面227とを有する細長いシールプレート223を有する細長い部材である。外面227は好ましくは、良好なシール面を提供するために硬く滑らかである。シールプレート223は、第1横断方向端部108に近接する壁コンポーネント200Pの内端部を覆うように、展開されたときの壁コンポーネント200Pの高さと同じ、または実質的に同じ長さを有する。壁端インターロックB263のシールプレート223は、壁部分200s-2の幅と同じ、または実質的に同じ幅を有する。一般論として、壁端インターロックB263の設計は、図17に示された床トップインターロック261と実質的に同じであるが、壁端インターロックB263は、床材を収容する必要がないため薄くなっている。例えば、壁端インターロックB263は、その内端部において、MgOボードのような隣接する保護層218の厚さに等しい厚さ「I」(図18には図示せず)を有することができる。
【0132】
やはり図18を参照すると、細長いシールスロット240が、壁端インターロックB263の外面227上で、第1長手方向端部106に隣接して位置する壁コンポーネント200Pの内端部に近接して画定されている。シールスロット240は、壁端インターロックB263の長さと同じ、又は実質的に同じ長さを有する。
【0133】
壁端インターロックB263は、例えば図18に示すように、内面226に塗布された接着剤によって、又は壁端インターロックB263の長さに沿って間隔をあけて配置され、外壁面227を貫通して打ち込まれたねじ又は釘ファスナのような固定具によって、又は接着剤および固定具の組合せを利用することによって、壁コンポーネント200Pの内端部に固定することができる。
【0134】
図18はさらに、壁部分200s-2の図示された垂直端部に沿って配置された壁端インターロックA262を示す。壁端インターロックA262の設計は、図17に関連して先に開示した。図18に示される壁端インターロックA262のシールプレート223は、図18に示されるように、壁部分200s-2のその垂直縁部の全体、または実質的に全体を覆うように、壁部分200s-2の図示された垂直縁部の長さおよび幅と同じ、または実質的に同じ、長さおよび幅を有する。図18に示す壁端インターロックA262の細長い矩形のキー222は、その壁端インターロックA262の長さと同じか、実質的に同じ長さを有する。キー222は、壁端インターロックA262が固定される壁部分200s-2の垂直端に配置された外端部補強部に形成された対応する細長いスロットに受容される。図18に示す壁端インターロックA262のシールスロット240は、その壁端インターロックA262の長さと同じか、実質的に同じ長さを有する。筐体コンポーネント155、この場合壁部分200s-2が図7に示す筐体コンポーネント積層設計を利用する場合、図18に示す壁端インターロックA262の位置決めスロット229は、90度(90°)の角度で折り曲げられたシートメタル層205および216の端部を受容する。
【0135】
壁端インターロックA262は、例えば、その内端面226に塗布された接着剤によって、又は壁端インターロックA262の長さに沿って間隔をあけて配置され、その外面227を貫通して打ち込まれたねじ又は釘留め具のような留め具によって、又は接着剤および留め具の組合せを利用することによって、図18に示す壁部分200s-2の垂直端部に固定することができる。
【0136】
図18において、壁端インターロックA262は壁端インターロックB263と嵌合する。嵌合の前に、せん断シール260が壁端インターロックA262のシールスロット240に配置され、せん断シール260が壁端インターロックB263のシールスロット240に配置される。壁端インターロックA262および壁端インターロックB263のシールスロット240に配置されたせん断シール260のそれぞれは、それが挿入されるスロット240と同じ、またはほぼ同じ長さを有する。
【0137】
壁端インターロックA262および壁端インターロックB263の嵌合は、壁部分200s-2が折り畳まれた位置から展開された位置に移動するにつれて、図18に示されている壁部分200s-2の垂直端部が壁コンポーネント200Pの内面に向かって揺れ動き、壁コンポーネント200Pの内面を横切ることによって生じる。従って、図18に示される配置において、このような嵌合は、完全に展開された位置に達するまで壁端インターロックA262が壁端インターロックB263を横切って摺動する、図の上から下へ向かう壁部分200s-2の移動に対応する。その完全に展開された位置では、壁端インターロックA262のせん断シール260、特にそのシール面257は、壁端インターロックB263の外面227に押圧接触し、かつ、壁端インターロックB263のせん断シール260、特にそのシール面257は、壁端インターロックA262の外面227と密封接触する。この動きに一致して、床トップインターロックB263のシールスロット240に配置されたせん断シール260の向きは、好ましくは、その片持ちシール面257の自由端258が壁端インターロックB263の外端部(第1横断方向端部108の方)に向いており、壁端インターロックA262のシールスロット240に配置されたせん断シール260の向きは、好ましくは、その片持ちシール面257の自由端258が壁端インターロックA262の内端部に向かうように(第1横断方向端部108から離れるように)される。
【0138】
嵌合を容易にするために、壁端インターロックB263の平面外端部227は、壁端インターロックBの内端部226または壁コンポーネント200Pの内端部に対して平行ではなく、図17に示すように、角度γで傾斜させ、壁端インターロックB263のシールプレート223が第1横断方向端部108から離れるにつれて徐々に薄くなるようにすることが好ましい。同様に、壁端インターロックA262のシールプレート223が第1横断方向端部108から離れるにつれて徐々に厚くなるように、壁端インターロックA262の平面外端部227は、図17に示すように、同じ角度で傾斜していることが好ましい。従って、壁部分200s-2の垂直端部が、折り畳まれた位置から展開された位置へと、壁コンポーネント200Pの内端部に向かって横切るようにスイングするとき、床端(床エンド)インターロックA262および壁端インターロックB263のスロット240内に位置するせん断シール260は、壁端インターロックA262のスライド運動によって圧縮され、壁コンポーネント200Pと壁部分200s-2との間に2つの細長いシール領域を提供する。また、嵌合を容易にするために、前述したように、壁端インターロックA262の外面227にステップダウン268が設けられている。ステップダウン268は、壁端インターロックA262の内側端部から壁端インターロックA262の外側端部に向かって移動する方向に、壁端インターロックA262の厚さを急激に減少させるものであり、この外側端部は、図18に示されている接合部の場合、壁部分200s-2が完全に展開された位置にあるとき、第1横断方向端部108に近接している。ステップダウン268は、図18に示されているように、スロット240と壁端インターロックA262の外側端部(横断方向端部108に近接)との間に配置されている。また、図18に示されているように、壁端インターロックB263の外面227には、対応するステップアップ269が設けられている。ステップアップ269は、壁端インターロックB263の内側端部から壁端インターロックB263の外側端部に向かって移動する方向に、壁端インターロックB263の厚さを急激に増加させるものであり、この外側端部は、図18に示されている接合部の場合には、第1横断方向端部108に近接している。ステップアップ269は、スロット240と壁端インターロックB263の内側端部(第1横断方向端部108から遠位)との間に配置される。ステップダウン268およびステップアップ269は、壁端インターロックA262が壁端インターロックB263を横切ってスライドする際に、「停止」として作用し、壁端インターロックA262と壁端インターロックB263との正しい位置合わせを保証するために適切に配置される。
K.閉鎖ボード
【0139】
これらの発明の2つの閉鎖ボード、すなわちペリメータボード310および屋根スカートボード280を以下に説明する。
周縁ボード(310)
【0140】
床コンポーネント300の外端部又はその一部には、任意に、ペリメータボード310が設けられる。
【0141】
図19Aは、ペリメータボード310の例示的な位置決めを断面で示している。特に、ペリメータボード310は、Iビームエンドキャップ221、この例では床部分300aの外端部に位置するIビームエンドキャップ221に対して位置決めされるように設計されている。ペリメータボード310は、細長いシールプレート223を含み、細長い内面226と、対向する外面227とを有する。ペリメータボード310は、床部分300aの外端部の全体に及ぶような、所望の長さを有する。図19Aに示すように、ペリメータボード310の幅は、床コンポーネント300a、またはそれが配置されるその床部分の厚さに加えて、隣接する壁コンポーネント200または壁部分の一部を捕捉するのに十分であり得る。
【0142】
ペリメータボード310の細長い内面226は、断面が矩形で、Iビームエンドキャップ221の付属スロット224に受容されるように寸法決めされた細長い位置決めキー264を含む。位置決めキー264 は、ペリメータボード310と同じ長さにすることも、離間した個別のセグメントで構成することもできる。図19Aのペリメータボード310の細長い内面226は、複数のクリアランススロット266も含み、図示の実施形態では断面が矩形で、ペリメータボード310の長さと同じか、実質的に同じ長さを有する。クリアランススロット266は、好ましくは、位置決めキー264が付属スロット224に受け入れられたときに、Iビームエンドキャップ221の位置決め溝225の上に位置するように配置される。このように配置されると、クリアランススロット266は、Iビームエンドキャップ221の位置決め溝225に打ち込まれたファスナヘッドのためのスペースを提供し、ペリメータボード310をIビームエンドキャップ221に対してぴったりと配置することができる。
【0143】
図19Aに示されたペリメータボード310の外面227は、2つの細長いファスナスロット265を含み、各ファスナスロットは、図示の実施形態では断面が蟻溝形状であり、長さはペリメータボード310の長さと同じか、実質的に同じである。位置決め溝225が各ファスナスロット265に設けられており、ペリメータボード310を隣接するコンポーネントに固定するために使用される釘または他の固定具の正確な位置決めを容易にする。
【0144】
図19Bは、壁コンポーネント200Rと床部分300aとの間の接合部における、Iビームエンドキャップ221、床トッププレート252、壁端キャップ246、およびペリメータボード310の互いに対する位置関係を断面で示している。図示されるように、ペリメータボード310は、より魅力的な外観を達成するために、この接合部を外部から覆い隠すだけでなく、土、埃、雨などの浸入に対する追加の障壁を提供する。図19Bに示すような弾力性のあるストリップ267をファスナスロット265のそれぞれにはめ込んで、それらのスロットに露出した釘または固定具の頭部を覆うことができる。
【0145】
屋根スカートボード
屋根コンポーネント400の外端部、又はその一部には、任意選択で屋根スカートボード280が設けられる。
【0146】
図20は、屋根スカートボード280の例示的な位置決めを断面で示す。特に、屋根スカートボード280は、Iビームエンドキャップ221に対して位置決めされるように設計されており、この例では、Iビームエンドキャップ221は屋根部分400aの外端部に位置している。屋根スカートボード280は、細長いシールプレート223を含み、細長い内面226と対向する外面227とを有する。屋根スカートボード280は、屋根部分400aの外端部の全体にわたるような、所望の長さを有する。図20に示すように、屋根スカートボード280の幅は、屋根コンポーネント400、またはそれが配置されるその部分の厚さに加えて、隣接する壁コンポーネント200または壁部分の一部を捕捉するのに十分であり得る。
【0147】
屋根スカートボード280の細長い内面226は、細長い締め付けキー(シンチキー:cinch key)278を含み、この締め付けキーは、好ましくは断面が蛇行し、Iビームエンドキャップ221の付属スロット224に受容されるように寸法決めされている。締め付けキー278は、ペリメータボード310と同じ長さにすることも、離間した個別のセグメントで構成することもできる。一方、屋根スカートボード280の外面227は、締め付けキー278の上に配置された細長いファスナスロット265を含む。ファスナスロット265は、図示の実施形態では断面が蟻溝形状を有し、長さは屋根スカートボード280の長さと同じか、実質的に同じである。細長い位置決め溝225が屋根スカートボード280のファスナスロット265に設けられ、施工中に固定具を配置する位置を視覚的に示す。
【0148】
屋根スカートボード280は、熱可塑性ポリオレフィン膜などの屋根材の壁コンポーネント200への固定を容易にする。屋根部分を完全に展開した後、このような屋根材を任意に使用して屋根コンポーネント400の上部を覆う。次に、屋根コンポーネント400を越えて延びる屋根材は、図20に示す屋根部分400aのIビームエンドキャップ221の外面227と屋根スカートボード280の内面226との間に延びるように折り畳まれる。屋根材がこのように位置決めされた後、釘または他の留め具が位置決め溝225に沿って間隔をあけて打ち込まれ、屋根スカートボード280を屋根材に押し付け、屋根材を屋根スカートボード280とIビームエンドキャップ221との間の所定の位置に固定する。締め付けキー278は、断面が蛇腹状などであれば、屋根材をよりよく捕捉できるように、さらなる面積を提供する。図20に示すような細長い弾力性ストリップ267をファスナスロット265にはめ込んで、このスロットに露出した釘または固定具の頭部を覆うことができる。
筐体コンポーネントシール構造材料
【0149】
本明細書で説明する筐体コンポーネントシール構造は、木材、アルミニウム、プラスチックなどの多くの材料から作製することができる。発泡ポリ塩化ビニル(PVC)、特にセルカ発泡PVCから筐体コンポーネントシール構造を作製することが好ましい。この材料は、硬質で魅力的な外装を有する、強靭で耐衝撃性および耐クラック性の軽量材料を提供し、シール構造に寄与することに加えて、筐体コンポーネント155の構造剛性にさらに寄与する。
筐体コンポーネントシール構造例示的配置例
【0150】
図1に示された構造体150の図21Aおよび図21Bの分解図は、本明細書で説明される筐体コンポーネントシール構造の例示的な配置を提供する。これらの例示的な配置のいくつかをよりよく理解するための例示目的のために、図21Aおよび21Bに示される筐体コンポーネントシール構造のうちのいくつかは、それらが固定される筐体コンポーネント155からわずかに離間して示される。
【0151】
図21Aを参照すると、Iビームエンドキャップ221は、床部分300a(3箇所)、床部分300b(3箇所)、屋根部300a(3箇所)、屋根部300b(2箇所)および屋根部300c(3箇所)の水平外端部をシールするために利用することができる。さらに、図21Bに示し、図12に詳細に示すように、壁部分200s-1と200s-2との間のヒンジ付き接合部は、壁部分200s-1の垂直端部に壁端キャップ246を配置し、壁部分200s-2の垂直端部に壁垂直インターロック245を配置することによってシールすることができる。同様に、壁部分200s-3と200s-4との間のヒンジ付き垂直接合部は、壁部分200s-3のヒンジ付き垂直端部に壁端キャップ246を位置決めし、壁部分200s-4のヒンジ付き垂直端部に壁垂直インターロック245を位置決めすることによって、図21Bに示すようにシールすることができる。
【0152】
さらに、図21Aおよび図21Bに示され、図13に詳細に示されるように、壁コンポーネント200Rと屋根部分400aとの間の水平接合部は、壁コンポーネント200Rを覆う屋根部分400aの底面に屋根ボトムプレート255を位置決めし、屋根部分400aを支持する壁コンポーネント200Rの水平端部に壁端キャップ246を位置決めすることによってシールすることができる。同様のシール配置を使用して、屋根部分400a、400b、400cと壁部分200s-1~200s-4(図3から理解できるように、展開された屋根部分400bは展開された壁部分200s-2に載り、また壁部分200s-1の一部にも載る)との間の水平接合部をシールし、また屋根部分400cと壁コンポーネント200Pとの間の水平接合部をシールすることができる。壁コンポーネント200Rの2つの垂直外端部はそれぞれ、壁端キャップ246を配置することによってシールすることができる。
【0153】
同様の方法で、図21A、21B、および図15に詳細に示すように、壁コンポーネント200Rと床部分300aとの間の水平接合部は、床部分300a上に載置された壁コンポーネント200Rの水平端部に壁端キャップ246を位置決めし、壁コンポーネント200Rの下にある床部分300aの上面に床トッププレート252を位置決めすることによってシールすることができる。同様のシール配置が、床部分300bと壁コンポーネント200Pとの間、および床部分300aと壁部分200s-1および200s-3との間の水平接合部を、壁部分200s-1が壁部分200s-2と出会う点まで、および壁部分200s-3が壁部分200s-4と出会う点までシールするために使用され得る。壁コンポーネント200Pの2つの垂直外端部は、それらの各々に壁端キャップ246を配置することによってシールすることができる。
【0154】
さらに、図21Aに示され、図14に詳細に示されるように、屋根部分400bと屋根部分400cとの間のヒンジ付き水平接合部は、屋根部分400cの内端部412c上にIビームインターロックA250を位置決めし、屋根部分400bの第1内端部412b上にIビームインターロックB251を位置決めすることによってシールすることができる。同様に、図21Aに示す屋根部分400aと屋根部分400bとの間のヒンジ付き水平接合部は、IビームインターロックA250を屋根部分400bの第2内端部412b上に、IビームインターロックB251を屋根部分400aの内端部412a上に位置させることによって密封することができる。同様に、床部分300aと床部分300bとの間のヒンジ付き水平接合部は、IビームインターロックA250を床部分300bの内端部301bに、IビームインターロックB251を床部分300aの内端部301aに配置することにより密封することができる。
【0155】
ここで図21A、21Bを参照し、詳細には図17を参照すると、壁部分200s-2と床部分300a、300bとの間の水平接合部は、壁部分200s-2がその完全に展開された位置にあるときに、壁部分200s-2の下端部に壁端インターロックA262を、壁部分200s-2の下にある床部分300a、300bの上面の領域に床トップインターロック261を配置することによって密封することができる。壁部分200s-4が完全に展開された位置にあるときの壁部分200s-4と床部分300aおよび300bとの間の水平接合部も同様に密封することができる。
【0156】
最後に、図21Bを参照し、図18を詳細に参照すると、壁部分200s-2と壁コンポーネント200Pとの間の垂直接合部は、壁部分200s-2と壁コンポーネント200Pとの両方が完全に展開された位置にあるときには、壁コンポーネント200Pに隣接する壁部分200s-2の垂直端部に壁端インターロックA262を位置決めすることによって密封することができ、かつ、壁部分200s-2と壁コンポーネント200Pの両方が完全に展開された位置にあるときは、壁部分200s-2に隣接する壁コンポーネント200Pの内側面の領域上に壁端インターロックB263を位置決めすることによって密封することができる。壁部分200s-4と壁コンポーネント200Pとの間の垂直接合部も同様に密封することができる。
【0157】
筐体コンポーネントの製造
図7を参照して本明細書に開示される多層、ラミネート設計を利用する筐体コンポーネント155の場合、第1構造層210および第2構造層215をそれぞれ形成するために使用され得るメタルシート206および217は、全体的に平坦であり、単純な隣接関係で並置され得る。任意選択で、メタルシート206および217は、製造中のシートおよびパネルの配置を容易にする端部構造を備えることができる。
【0158】
メタルシート206および217のための特定の端部構造設計は、本明細書に記載の発明と同じ発明者を有し、2021年10月19日に出願された、「Sheet/Panel Design for Enclosure Component Manufacture」と題する米国非仮特許出願第17/504,883号に記載されている。本明細書に記載される発明と同じ発明者を有し、2021年10月19日に出願された、「Sheet/Panel Design for Enclosure Component Manufacture」と題する米国非仮特許出願第17/504,883号の内容は、特に外端部および内端部構造設計を含め、本明細書に完全に記載されているものとして参照により包含される。例えば段落00187~00205および00212、並びにその図8、9A~9C、23A~23Jおよび24A~24Bに記載されている。
【0159】
筐体コンポーネント155の製造に適した設備、ならびに例示的な製造ステップはまた、本願と同じ発明者による、2021年10月19日に出願された、「Sheet/Panel Design for Enclosure Component Manufacture」と題する米国非仮特許出願第17/504,883号に記載されている。本願と同じ発明者による2021年10月19日に出願された、「Sheet/Panel Design for Enclosure Component Manufacture」と題する米国非仮特許出願第17/504,883号の内容は、特に、例えば段落00178~00186および00206~00222、並びに図22図23A~23Jおよび図24A~24Bに記載される例示的な製造ステップを含めて、本明細書に完全に記載されたものとして参照により包含される。
【0160】
筐体コンポーネントの輸送のための組み立ておよび関係
輸送を容易にし、設計の柔軟性を最大にするために、筐体コンポーネント155間に特定の寸法関係があることが好ましい。
【0161】
図2は、図1に示す構造体150の上面概略図であり、その筐体コンポーネント155間の好ましい寸法関係を説明することを明確にするための幾何学的直交格子を含む。寸法決定に使用される基本的な長さは、図2において「E」として示されており、図2にオーバーレイされた直交グリッドは、縦8E、横8Eであり、特に、ペリメータボード310を含む構造体150全体は、好ましくは、この8E×8Eの直交グリッドによって境界を定められる。
【0162】
屋根部分400a、400bおよび400cはそれぞれ、横断方向に同一寸法とすることができる。あるいは、図3を参照すると、屋根部分400c(屋根部分400b、400cが完全に折り畳まれたときに屋根部分400a、400bの上に積み重ねられる)は、例えば、横断方向において屋根部分400aおよび屋根部分400bのいずれかよりも10~15パーセント、または少なくとも屋根コンポーネント400a、400bの総厚さだけ大きくなるように寸法を設定することができる。この横断方向の寸法増加は、屋根部分400b、400cの展開中に折り畳みまたは結合が発生する可能性を低減するためである。さらに、米国非仮特許出願第16/786,315(Equipment and Methods for Erecting a Transportable Foldable Building Structure)と題され、2020年2月10日に出願された摩擦低減コンポーネントを使用して、屋根コンポーネント400の展開を容易にすることができる。例えば、屋根部分400cが展開されるときに壁部分200s-2によって支持される屋根部分400cの角部に近接する屋根部分400cの前縁部に第1車輪キャスターを位置決めすることによって容易にすることができ、かつ、根部分400cが展開されるときに壁部分200s-4によって支持される屋根部分400cの角部に近接する屋根部分400cの前縁部に第2同様の車輪キャスターを位置決めすることによって容易にすることができる。このような場合、屋根部分400cは、少なくとも屋根コンポーネント400aおよび400bの総厚から第1または第2車輪キャスターの長さを差し引いた分だけ、横断方向において屋根部分400aおよび400bのいずれかよりも大きい寸法にすることができる。
【0163】
図2において、4つの壁コンポーネント200はそれぞれ約8Eの長さであり、屋根部分400aおよび400bのそれぞれは約8Eの長さおよび2.5Eの幅である。屋根部分400cは、長さ約8E、幅約2.9Eである。図2および図3では、床コンポーネント300aおよび300bのそれぞれの長さは8Hであり、その一方、床コンポーネント300aの幅は3E強、床コンポーネント300bの幅は5E弱である。
【0164】
図3に端部に示す出荷モジュール100は、屋根コンポーネント400a、床コンポーネント300a、壁コンポーネント200R、壁部分200s-1および壁部分200s-3によって画定される固定空間部分102を含む。図2に示すように、第4壁部分200s-4は、内側に折り畳まれ、固定空間部分102に対して概ね位置決めされ、第2壁部分200s-2は、内側に折り畳まれ、第4壁部分200s-4に対して概ね位置決めされる(壁部分200s-2および200s-4は、そのように折り畳まれ位置決めされるとき、図2においてそれぞれ部分200s-2fおよび200s-4fとして識別される)。3つの屋根コンポーネント400a、400bおよび400cは、図1では展開された状態で示され、図3では折り畳まれた(積み重ねられた)状態で示されており、屋根コンポーネント400aの上に屋根コンポーネント400bが積み重ねられ、屋根コンポーネント400bの上に屋根コンポーネント400cが積み重ねられている。図2および図3に示す壁コンポーネント200Pは、軸105の位置で床部分300bに回動可能に固定され、壁部分200s-2および200s-4の外側に対して垂直に配置される。その後、床部分300bは、床部分300bと壁部分200s-2および200s-4との間で床部分300bから壁コンポーネント200Pが保留された状態で、固定空間部分102に近接して垂直に配置される。
【0165】
上記開示された寸法関係に従って構造体150の筐体コンポーネント155のサイズを決定すると、図から分かるように、コンパクトな出荷モジュール100が得られる。したがって、図3に示された出荷モジュール100は、約28.625インチ(72.7cm)の「E」寸法(図2参照)を使用して本明細書に開示された関係に従って寸法決めされ、そのコンポーネントが図3に示されるように積み重ねられ配置されたとき、約19フィート(5.79m)の全長、約8.5フィート(2.59m)の全幅、および約12.7フィート(3.87m)の全高を有する。これらの全体寸法は、典型的な輸送用コンテナよりも小さい。
【0166】
固定空間部分102は、上述したように他の全ての壁部分、屋根部分および床部分を一緒に位置決め(折り畳み)する前に、比較的完成した状態にあることが好ましい。図1および図2に示す実施形態では、壁コンポーネント200は、製造中および出荷前に、必要なすべてのドアおよび窓アセンブリが取り付けられ、筐体コンポーネント155は事前に配線され、固定空間部分102は、製造中に、キッチン、バスルーム、クローゼットおよびその他の内部仕切り、収納エリア、廊下など、構造体150が必要とするすべての機械的機能およびその他の機能が取り付けられる。固定空間部分102の内装設計は、2022年1月28日に出願され、本願と同じ発明者による「Wall Component Appurtenances」と題された米国非仮出願第17/587,051号に記載されている。2022年1月28日に出願され、本願と発明者による「Wall Component Appurtenances」と題されたその米国非仮特許出願第17/587,051号の内容は、特に、例えば段落0082~0085に記載され、その図11A~11Cに示される固定空間部分102の内部設計の詳細を含め、本明細書に完全に記載されているものとして参照により包含される。出荷前に前述のステップを実施することにより、建設業者は、実質的に、出荷モジュール100の位置決めされたコンポーネントを「展開」(deploying)するだけで、大部分が完成した構造体150を建てることができる。
【0167】
壁、床、屋根の各コンポーネント200、300、400、および/またはその部分は、製造中、および出荷モジュール100を形成する前に、保護フィルム177で被覆することができる。あるいは、それに加えて、出荷モジュール100全体を保護フィルムで被覆することもできる。このような保護フィルムは、出荷モジュール100が建設現場に到着した後まで所定位置に留まり、その後、筐体コンポーネントの展開および仕上げを容易にするために必要に応じて除去することができる。
出荷モジュールの輸送
【0168】
出荷モジュール100は、適切な輸送手段によって建築現場に輸送される。そのような輸送手段の1つが、2021年5月18日発行の米国特許第11,007,921号に開示されており、その内容、特に段落0020-0035および図1A-2Dに示される内容は、参照により本明細書に完全に記載されているものとして包含される。代替的な輸送手段として、出荷モジュール100は、従来のトラックトレーラー又は低床トレーラー(ローボーイトレーラーとも呼ばれる)、および水上輸送の場合には船によって、建築現場に出荷することができる。
【0169】
出荷モジュール100の移動は、床部分300aにフォーク管360a、360bが存在することによって容易になる。例えば、出荷モジュールは、フォークリフトのフォークがフォーク管360a、360bに挿入されている適切なサイズのフォークリフトを使用して、工場から輸送手段に移動させることができる。別の例として、複合一貫輸送コンテナを移動させるために通常使用されるリーチスタッカーまたは船舶対陸上クレーンから保留されているストラップを、地上の人員によってフォーク管360a、360bに通し、その後適切に固定して、出荷モジュール100の移動を可能にすることができる。ペリメータボード310の追加は、出荷モジュール100が所望の場所に搬入されるまで延期することができる。あるいは、ペリメータボード310は、ストラップまたはフォークがフォーク管360a、360bにアクセスできるようにするための切り欠きを備えることができ、この切り欠きは、任意に、フォーク管360a、360bへのアクセスが不要になった時点で、覆われるおよび/または充填されることができる。
構造の展開および仕上げ
【0170】
建築現場において、出荷モジュール100は、例えば、打設されたコンクリートスラブ、打設されたコンクリートまたはシンダーブロック基礎、枕木ビームまたはコンクリート柱または柱などの、準備された基礎の上などの所望の位置の上に配置される。これは、クレーンを使用して、輸送手段から出荷モジュール100を持ち上げて所望の場所に移動させるか、または輸送手段を所望の場所の上に位置決めし、出荷モジュール100を持ち上げ、次いで輸送手段を所望の場所から移動させ、次いで出荷モジュール100を所望の場所で静止状態に降ろすことによって達成することができる。所望の場所における出荷モジュール100の位置決めを容易にするための特に好適な装置および技術は、「Equipment and Methods for Erecting a Transportable Foldable Building Structure」と題され、2020年2月10日に出願された米国非仮特許出願第16/786,315号に開示されている。その米国非仮特許出願第16/786,315号(名称「Equipment and Methods for Erecting a Transportable Foldable Building Structure」、2020年2月10日出願)の内容は、特に、例えば段落00126~00128において、およびその図11Aおよび11Bに関連して記載された装置および技術を含め、本明細書に完全に記載されているものとして参照により包含される。
【0171】
建築現場での出荷モジュール100の位置決めに続いて、壁、床および屋根コンポーネント200、300および400の適切な部分が「展開」され(すなわち、デプロイされ)、構造体150が得られる。展開作業は以下の順序、つまり、(1)床部分300bは、水平軸305(図3および図4に示す)を中心に回動可能に回動されて展開位置になり、(2)壁コンポーネント200Pは、水平軸105(図3ではペリメータボード312の後方に示す)を中心に回動可能に回動されて展開位置になり、(3)壁部分200s-2および200s-4は、それぞれ垂直軸192および194(図2に示す)を中心に回動可能に回動されて展開位置になり、(4)屋根部分400bおよび400cは、それぞれ水平軸405aおよび405b(図3および図4に示す)を中心に回動可能に回動されて展開位置になる。
【0172】
移動式クレーンを使用して、筐体コンポーネント155の一部、具体的には屋根部分400bおよび400c、床部分300b、ならびに床部分300bに回動可能に固定された壁コンポーネント200Pの展開を支援することができる。あるいは、筐体コンポーネント155の展開を容易にするための特に好適な装置および技術は、「Equipment and Methods for Erecting a Transportable Foldable Building Structure」と題され、2020年2月10日に出願された米国非仮特許出願第16/786,315号に開示されている。その米国非仮特許出願第16/786,315号(名称「Equipment and Methods for Erecting a Transportable Foldable Building Structure」、2020年2月10日出願)の内容、特に、例えば段落0132~00145で記載され、その図12A~14Bに示されている装置および技術を含め、本明細書に完全に記載されているものとして参照により包含される。
【0173】
展開後、筐体コンポーネント155を一緒に固定して、図1に示す構造体150を完成させる。ペリメータボード312および屋根スカートボード280は、壁、床および屋根コンポーネントを展開位置に固定するための構造を提供する。さらに、壁コンポーネント200を床コンポーネント300に固定しやすくするため、また、内装の外観を向上させ、製作を迅速化するために、特定の付属品を壁コンポーネント200に取り付けることができる。これらの付属品に関するさらなる詳細は、2022年1月28日に出願され、本開示と同じ発明者による、「Wall Component Appurtenances」と題された米国非仮特許出願第17/587,051号に記載されている。2022年1月28日に出願され、本開示と同じ発明者による「Wall Component Appurtenances」と題されたその米国非仮特許出願第17/587,051号の内容は、特に、例えば段落0047~0061に記載され、その図8A~10Cに示されている第1および第2付属品設計を含め、本明細書に完全に記載されているものとして参照により包含される。
【0174】
仮のヒンジ構造が利用された場合、これらの仮のヒンジ構造は、所望により取り外すことができ、筐体コンポーネント155を一緒に固定することができる。筐体コンポーネント155を展開して固定する間またはその後に、屋根材を追加し、電気、清水、下水管にフックアップして構造体150を完成させるなど、ここで関連するような残りの仕上げ作業が行われる。
建物の構成オプション
【0175】
任意の数の構造体150を所望の場所に一緒に配置して、多数の異なる構造構成を得ることができる。このような複数階構造のための内部階段は、屋根コンポーネント400に適切なアクセス開口を挿入するとともに、固定空間部分102に製造中に設けることができ、または建立後に追加することもできる。同様に、勾配屋根およびその他の建築的付加物は、出荷モジュール100とは別に納入するか、または現場で製作し、構造体150の屋根コンポーネント400上に配置することができる。
【0176】
例えば、2つ以上の構造体150を、一方の構造体の壁コンポーネント200が他方の構造体の壁コンポーネント200に隣接するように建てることができる。その後、施工者は、販売者または購入者の選択に従って、工場内または現場で、それらの並置された領域に開口部を切断して、2つの構造体を接続することができる。一例として、図22は、3つの構造体150、すなわち150a、150bおよび150cを横に並べて配置し、3つの部屋を有する1つの住宅ユニットを実現した平面図を示している。このような場合、隣接する構造体150のペリメータボード310は互いに隣接することができ、それにより、隣接する構造体150の間に、ユーティリティラインを通すことができる空間を提供することができる。
【0177】
構造体150は、複数階建ての構造体を作るために、1つずつ積み重ねることもできる。図23は、構造体150dの上に構造体150eを配置して、2階建ての構造体を作る様子を示している。したがって、図23に示すように、1階にはドア開口部202に加えてガレージ開口部203が設けられ、2階には外部階段201を介してアクセスできるドア開口部202(図示せず)が設けられている。
【0178】
構造体150を積み重ねる場合、例えば図23に示す構造体150eを構造体150dの上に積み重ねる場合、スペーサプレート404を使用して、構造体150eの床コンポーネント300を構造体150dの屋根コンポーネント400から分離することができる。図24は、スペーサプレート404の一実施形態を示し、このスペーサプレート404は、内側面407、対向する外側面401(図24では示されていない)、および厚さを有する平面ベース402からなる。ベース402の内側面407から垂直方向に延びるリップ403がある。内側面407から遠位のリップ403の端部421には、一組の段付き位置決めリッジ253が設けられている。これらのリッジ253の形状は、Iビームエンドキャップ221に示された対応する段付き位置決めリッジ253と噛み合うことができるようになっている。
【0179】
使用時には、スペーサプレート404を、上部構造体150(図23の構造体150e)の床コンポーネント300の底面に、第1および第2長手方向床端部117および119に沿って、ならびに第1および第2横断方向床端部120および118に沿って位置決めして設けることができる。スペーサプレート404は、下部構造体150(図23の構造体150d)の屋根コンポーネント400の上面にも設けることができ、第1および第2長手方向屋根端部406および416に沿って、ならびに第1および第2横断方向屋根端部408および410に沿って配置される。
【0180】
上部構造体150に関連するスペーサプレート404は、下部構造体150に関連するスペーサプレート404を覆うように配置することができる。スペーサプレート404がこのような方法で採用されると、上部構造体150に関連するスペーサプレート404は上部構造体150の重量と負荷を支持し、その重量と負荷を下部構造体150に関連するスペーサプレート404を介して下部構造体150に伝達する。図25に示すように、スペーサプレート404上の位置決めリッジ253は、床コンポーネント300(床部分300aについて示す)および屋根コンポーネント400(屋根部分400aについて示す)のIビームエンドキャップ221上の対応する位置決めリッジ253に係合する。
【0181】
図24では、相対的に正方形の形状を有するように示されているが、スペーサプレート404は、細長くすることができ、または、好ましくは、それらが配置される屋根または床の端部の長さと同じ、または実質的に同じ長さを備えることができる。スペーサプレート404の長さが、それらが配置される屋根または床の端部の長さよりも短い場合、複数のスペーサプレートを、やはり好みに応じて、それらの端部に沿って分割して設けることができる。このようなスペーサプレート404は、複数階構造のレベル間の空気バリアを提供する。スペーサプレート404は、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレンプラスチック又は押出成形ポリ塩化ビニルプラスチックから作ることができる。
【0182】
必要に応じて、積み重ねられた構造体150をそれぞれ互いに固定するための手段を利用することができ、例えば、間隔をあけた位置で固定された鋼製補強プレートを使用して、上にある床コンポーネント300を下にある屋根コンポーネント400に接合することができる。
【0183】
本開示は、以下の番号付けされた態様に規定される主題を(例示であって限定的なものではないものとして)含むと理解されるべきである。
態様1
積層された筐体コンポーネント用のスペーサシステムであって、
(a)水平な第1面と、対向する水平な第2面と、端部長さを有する端部とを有する第1筐体コンポーネントを有し、
(b)第1シールプレート端部、対向する第2シールプレート端部、シールプレート外面、対向するシールプレート内面およびシールプレート厚さを有する細長い平面状の第1シールプレートを有し、前記第1シールプレート端部は、前記第1シールプレート端部から前記第2シールプレート端部に向かって前記シールプレート厚さの内側に延びる、第1セット段付き位置決めリッジを有し、前記シールプレート内面が前記第1筐体コンポーネントの前記端部に固定されており、
(b)スペーサプレート外面、対向するスペーサプレート内面、スペーサプレート厚さ、および前記スペーサプレート内面から離れるように延びるリップを備えた平面ベースを含むスペーサプレートを有し、前記リップは、第2セット段付き位置決めリッジを有する前記スペーサプレート内面から遠位の端部を有し、
c)前記スペーサプレート内面は、前記第1筐体コンポーネントの前記端部に隣接する第1筐体コンポーネントの水平な第1面に対して位置決めされ、前記第2セット段付き位置決めリッジが、前記第1セット段付き位置決めリッジと嵌合関係にある、スペーサシステム。
態様2
離間されて積層された建築構造体であって、
(a)第1建築構造体を有し、前記第1 建築構造体は、
(i)底面と、対向する上面と、床端部長さを有する端部とを備えた床コンポーネントを有し、
(ii)第1シールプレート端部、対向する第2シールプレート端部、シールプレート外面、対向するシールプレート内面およびシールプレート厚さを有する細長い平面状の第1シールプレートを有し、前記第1シールプレート端部は、前記第1シールプレート端部から第2シールプレート端部に向かってシールプレート厚さの内側に延びる、第1セット段付き位置決めリッジを有し、前記第1シールプレートの前記シールプレート内面が前記床コンポーネントの前記端部に固定されており、
(iii)第1スペーサプレート外面、対向する第1スペーサプレート内面、厚さ、および前記第1スペーサプレート内面から離れるように延びるリップを備えた平面ベースを含む第1スペーサプレートを有し、前記リップは、第2セット段付き位置決めリッジを有する前記第1スペーサプレート内面から遠位の端部を有し、
(iv)前記第1スペーサプレート内面は、前記床コンポーネントの前記端部に隣接する前記床コンポーネントの前記底面に対して位置決めされ、前記第2セット段付き位置決めリッジが、前記第1セット「段付き」位置決めリッジと嵌合関係にあり、
(b)第2建築構造体を有し、前記第2建築構造体は、
(i)底面と、対向する上面と、屋根端部長さを有する端部とを備えた屋根コンポーネントを有し、
(ii)第1シールプレート端部、対向する第2シールプレート端部、シールプレート外面、対向するシールプレート内面およびシールプレート厚さを有する細長い平面状の第2シールプレートを有し、
前記第2シールプレートの前記第1シールプレート端部は、前記第2シールプレートの前記第1シールプレート端部から、その前記第2シールプレート端部に向かって、前記第2シールプレートの前記シールプレート厚さの内側へと延びる、第3セット段付き位置決めリッジを有し、前記第2シールプレートの前記シールプレート内面は、前記屋根コンポーネントの前記端部に固定されており、
(iii)第2スペーサプレート外面、対向する第2スペーサプレート内面、厚さ、および前記第2スペーサプレート内面から離れるように延びるリップを備えた平面ベースを含む第2スペーサプレートを有し、前記リップは、第4セット段付き位置決めリッジを有する前記第2スペーサプレート内面から遠位の端部を有し、
(iv)前記第2スペーサプレート内面は、前記屋根コンポーネントの前記端部に隣接する前記屋根コンポーネントの前記上面に対して位置決めされ、前記第4セット段付き位置決めリッジが、前記第3セット段付き位置決めリッジと嵌合関係にあり、
(c)前記第1スペーサプレート外面は、前記第2スペーサプレート外面に対して配置されている、積層された建築構造体。
態様3
前記スペーサプレートは、前記端部長さと同じ長さのスペーサプレート長さを有する、態様1に記載のスペーサシステム。
態様4
前記スペーサプレートは、前記第1筐体コンポーネントの前記端部に隣接する前記第1筐体コンポーネントの前記水平な第1面に固定された複数のスペーサプレートのうちの1つである、態様1に記載のスペーサシステム。
態様5
前記第2シールプレート端部から前記第1シールプレート端部へと前記シールプレート厚さの内側に延びる、第3セット段付き位置決めリッジをさらに有する、態様1、3または4に記載のスペーサシステム。
態様6
前記シールプレートはポリ塩化ビニル製である、態様1、3、4または5に記載のスペーサシステム。
態様7
前記スペーサプレートは、アクリロニトリルブタジエンスチレン製またはポリ塩化ビニル製のいずれかである、態様1~6のいずれかに記載のスペーサシステム。
態様8
前記第1筐体コンポーネントは、平面状の積層体であり、この平面状の積層体は、
(i)第1面および対向する第2面を有する平面状の発泡パネル層、
(ii)前記発泡パネル層の前記第1面に接着された内面と、外面とを有する平面状の第1構造層、
(iii)前記発泡パネル層の前記第2面に接着された平面状の第2構造層とを含む、態様1に記載のスペーサシステム。
態様9
前記第1構造層がメタルシート層である、態様8に記載のスペーサシステム。
態様10
前記第1構造層の前記外面は、前記第1筐体コンポーネントの前記第1面と一致する、態様8または9に記載のスペーサシステム。
態様11
前記第2構造層がメタルシート層である、態様8、9、または10のいずれかに記載のスペーサシステム。
態様12
前記第1スペーサプレートは、前記床端部の長さに等しいスペーサプレート長さを有する、態様2に記載の積層された建築構造体。
態様13
前記第2スペーサプレートは、前記屋根端部長さに等しいスペーサプレート長さを有する、態様12に記載の積層された建築構造体。
態様14
前記第1スペーサプレートは、前記床コンポーネントの前記端部に隣接する前記床コンポーネントの前記底面に対して位置決めされた第1の複数のスペーサプレートのうちの1つである、態様2に記載の積層された建築構造体。
態様15
前記第2スペーサプレートは、前記床コンポーネントの前記端部に隣接する前記床コンポーネントの前記底面に対して位置決めされた第2の複数のスペーサプレートのうちの1つである、態様2、12または14のいずれかに記載の積層された建築構造体。
態様16
前記第1シールプレートの前記第2シールプレート端部から前記第1シールプレートの前記第1シールプレート端部へと前記シールプレート厚さの内側に延びる、第5セット段付き位置決めリッジをさらに有する、態様2、12~15のいずれかに記載の積層された建築構造体。
態様17
前記第2シールプレートの前記第2シールプレート端部から前記第2シールプレートの前記第1シールプレート端部へと前記シールプレート厚さの内側に延びる第6セット段付き位置決めリッジをさらに有する、態様2、12~16のいずれかに記載の積層された建築構造体。
態様18
前記第1シールプレートおよび前記第2シールプレートの各々がポリ塩化ビニル製である、態様2、12~17のいずれかに記載の積層された建築構造体。
態様19
前記第1のスペーサプレートおよび前記第2スペーサプレートの各々は、アクリロニトリルブタジエンスチレン製またはポリ塩化ビニル製のいずれかである、態様2、12~18のいずれかに記載の積層された建築構造体。
態様20
前記床コンポーネントは、平面状の積層体であり、この平面状の積層体は、
(i)第1面および対向する第2面を有する平面状の発泡パネル層、
(ii)前記発泡パネル層の前記第1面に接着された内面と、外面とを有する平面状の第1構造層、
(iii)前記発泡パネル層の前記第2面に接着された第1面と、対向する第2面と、を備えた平面状の第2構造層を有する、態様2、12~19のいずれかに記載の積層された建築構造体。
態様21
前記床コンポーネントの前記第1構造層がメタルシート層である、態様20に記載の積層された建築構造体。
態様22
前記床コンポーネントの前記第1構造層の前記外面は、前記床コンポーネントの前記底面と一致する、態様20または21に記載の積層された建築構造体。
態様23
前記床コンポーネントの前記第2構造層がメタルシート層である、態様20、21または22に記載の積層された建築構造体。
態様24
前記床コンポーネントが、第1面および対向する第2面を備えた保護層をさらに有し、前記保護層の前記第1面が、前記第2構造層の前記対向する第2面に接着されている、態様20、21、22または23に記載の積層された建築構造体。
態様25
前記屋根コンポーネントは、平面状の積層体であり、この平面状の積層体は、
(i)第1面および対向する第2面を有する平面状の発泡パネル層、
(ii)前記発泡パネル層の前記第1面に接着された内面と、外面とを有する平面状の第1構造層、
(iii)前記発泡パネル層の前記第2面に接着された第1面と、対向する第2面と、を備えた平面状の第2構造層を有する、態様2に記載の積層された建築構造体。
態様26
前記屋根コンポーネントの前記第1構造層がメタルシート層である、態様25に記載の積層された建築構造体。
態様27
前記屋根コンポーネントの前記第1構造層の前記外面は、前記屋根コンポーネントの前記上面と一致する、態様25または26に記載の積層された建築構造体。
態様28
前記屋根コンポーネントの前記第2構造層がメタルシート層である、態様25、26または27に記載の積層された建築構造体。
態様29
前記屋根コンポーネントが、第1面および対向する第2面を備えた保護層をさらに有し、前記保護層の前記第1面が、前記第2構造層の前記対向する第2面に接着されている、態様25、26、27または28に記載の積層された建築構造体。
態様30
前記保護層はMgO製である、態様24に記載の積層された建築構造体。
態様31
前記保護層はMgO製である、態様29に記載の積層された建築構造体。
態様32
建築が所望される場所に運搬可能な折り畳まれた建築構造体であって、
(a)第1および第2長手方向床端部、第1および第2横断方向床端部、および厚さを有する平面状で矩形状の第1床部分を含む固定空間部分を有し、前記第1床部分は、前記厚さの方向に、
(i)第1面および対向する第2面を備えた第1構造層を有し、
(ii)第1面および対向する第2面を備えた発泡パネル層を有し、前記発泡パネル層の前記第1面は、前記第1構造層の前記対向する第2面に接着されており、
(iii)第1面および対向する第2面を備えた第2構造層を有し、前記第2構造層の前記第1面は、前記発泡パネル層の前記対向する第2面に接着されており、
(iv)前記第1長手方向床端部に近接する第1端部補強部と、前記第2長手方向床端部に近接する第2端部補強部と、を有し、
(b)前記第1床部分は、前記第1構造層と前記第2構造層との間に、
(i)横断方向に向けられて、前記第1長手方向床端部に第1開口部を画定して前記第2長手方向床端部に第2開口部を画定するように、前記第1長手方向床端部から前記第2長手方向床端部までの距離をまたぐ第1フォーク管と、
(ii)前記第1端部補強部と前記第1フォーク管とに固定された、平面状で細長く長手方向に向けられた第1フォーク管プレートと、
(iv)前記第2端部補強部と前記第1フォーク管とに固定された、平面状で細長く長手方向に向けられた第2フォーク管プレートと、を有する、折り畳まれた建築構造体。
態様33
(b)前記第1床部分は、さらに、前記第1構造層と前記第2構造層との間に、
(ii)横断方向を向いていて、前記第1長手方向床端部に第3開口部を画定して前記第2長手方向床端部に第4開口部を画定するように、前記第1フォーク管から離間されて前記第1長手方向床端部から前記第2長手方向床端部までの前記距離をまたぐ第2フォーク管と、
(ii)前記第1端部補強部と前記第2フォーク管とに固定された、平面状で細長く長手方向に向けられた第3フォーク管プレートと、
(iv)前記第2端部補強部と前記第1フォーク管とに固定された、平面状で細長く長手方向に向けられた第4フォーク管プレートと、を有する、態様32に記載の折り畳まれた建築構造体。
態様34
前記第1フォーク管プレートは、前記第1端部補強部に沿って前記第2フォーク管から離れる方向に前記第1フォーク管を越えて延び、かつ、前記第3フォーク管プレートは、前記第1端部補強部に沿って前記第1フォーク管から離れる方向とは反対方向に前記第2フォーク管を越えて延びる、態様33に記載の折り畳まれた建築構造体。
態様35
前記第2フォーク管プレートは、前記第2端部補強部に沿って前記第2フォーク管から離れる方向に前記第1フォーク管を越えて延び、かつ、前記第4フォーク管プレートは、前記第2端部補強部に沿って前記第1フォーク管から離れる方向とは反対方向に前記第2フォーク管を越えて延びる、態様33に記載の折り畳まれた建築構造体。
態様36
前記床部分の前記第1構造層がメタルシート層である、態様32、33、34または35に記載の折り畳まれた建築構造体。
態様37
前記第1および前記第2フォーク管は、その断面が矩形状である、態様33、34、35または36に記載の折り畳まれた建築構造体。
態様38
前記第1および前記第2フォーク管は、前記第1構造層に接している、態様33、34、35、36または37に記載の折り畳まれた建築構造体。
態様39
(d)第3および第4長手方向床端部、第3および第4横断方向床端部、および厚さを有する平面状で矩形状の第2床部分を有し、前記第2床部分は、前記厚さにわたる積層構造を有し、
(i)第1面および対向する第2面を備えた第1構造層を有し、
(ii)第1面および対向する第2面を備えた発泡パネル層を有し、前記発泡パネル層の前記第1面は、前記第1構造層の前記対向する第2面に接着されており、
(iii)第1面および対向する第2面を備えた第2構造層を有し、前記第2構造層の前記第1面は、前記発泡パネル層の前記対向する第2面に接着されており、
(f)前記第2床部分が、 前記第2および第3長手方向床端部に近接する水平軸を中心とする角回転が可能となるように、前記第2床部分に床部分を回動可能に連結するための手段を有し、前記角回転は、前記第1床部分に対して角度をなすように向いた第2床部分折り畳み位置から、前記第1床部分と同一平面上にある第2床部分の展開位置までの回転である、態様32~38のいずれかに記載の折り畳まれた建築構造体。
態様40
建築が所望される場所に運搬可能な折り畳まれた建築構造体であって、
(a)第1および第2長手方向床端部、第1および第2横断方向床端部、および厚さを有する平面状で矩形状の第1床部分を含む固定空間部分を有し、前記第1床部分は、積層構造を有し、この積層構造は、前記厚さ方向に、
(i)第1面および対向する第2面を備えた第1構造層を有し、
(ii)第1面および対向する第2面を備えた発泡パネル層を有し、前記発泡パネル層の前記第1面は、前記第1構造層の前記対向する第2面に接着されており、
(iii)第1面および対向する第2面を備えた第2構造層を有し、前記第2構造層の前記第1面は、前記発泡パネル層の前記対向する第2面に接着されており、
(iv)前記第1長手方向床端部に近接する第1端部補強部と、前記第2長手方向床端部に近接する第2端部補強部と、を有し、
(b)前記積層構造を補強するとともに横断方向を向いた第1ビームを有し、この第1ビームは、前記第1長手方向床端部に近接して配置された第1端と、前記第2長手方向床端部に近接して配置された第2端とを有し、
(c)前記第1床部分は、前記第1構造層と前記第2構造層との間に、
(i)前記横断方向に向いていて、かつ、前記第1ビームの第1側と離間した第1フォーク管を有し、前記第1フォーク管は、前記第1長手方向床端部に第1開口部を画定して前記第2長手方向床端部に第2開口部を画定するように、前記第1長手方向床端部から前記第2長手方向床端部までの距離をまたぎ、
(ii)前記第1端部補強部に対して配置され、かつ、前記第1端部補強部と前記第1フォーク管とに固定された、平面状で細長く長手方向に向けられた第1フォーク管プレートを有し、前記第1フォーク管プレートは、前記第1フォーク管と前記第1ビームの間の距離にわたる長手方向長さを有し、かつ、
(iv)前記第2端部補強部に対して配置され、かつ、前記第2端部補強部と前記第1フォーク管とに固定された、平面状で細長く長手方向に向けられた第2フォーク管プレートを有し、前記第2フォーク管プレートは、前記第1フォーク管と前記第1ビームの間の前記距離にわたる長手方向長さを有する、折り畳まれた建築構造体。
態様41
(b)前記第1床部分は、さらに、前記第1構造層と前記第2構造層との間に、
(ii)横断方向を向いて、かつ、前記第1側と対向する前記第1ビームの第2側と離間した第2フォーク管を有し、前記第2フォーク管は、前記第1長手方向床端部に第3開口部を画定して前記第2長手方向床端部に第4開口部を画定するように、前記第1長手方向床端部から前記第2長手方向床端部までの前記距離をまたぎ、
(ii)前記第1端部補強部と前記第2フォーク管とに固定された、平面状で細長く長手方向に向いた第3フォーク管プレートを有し、前記第3フォーク管プレートは、前記第2フォーク管と前記第1ビームの間の距離にわたる長手方向長さを有し、かつ、
(iv)前記第2端部補強部と前記第1フォーク管とに固定された、平面状で細長く長手方向に向けられた第4フォーク管プレートを有し、前記第4フォーク管プレートは、前記第2フォーク管と前記第1ビームの間の前記距離にわたる長手方向長さを有する、態様40に記載の折り畳まれた建築構造体。
態様42
前記第1フォーク管プレートは、前記第1端部補強部に沿って前記第1ビームから離れる方向に前記第1フォーク管を越えて延び、かつ、前記第3フォーク管プレートは、前記第1端部補強部に沿って前記第1ビームから離れる方向とは反対方向に前記第2フォーク管を越えて延びる、態様41に記載の折り畳まれた建築構造体。
態様43
前記第2フォーク管プレートは、前記第2端部補強部に沿って前記第1ビームから離れる方向に前記第1フォーク管を越えて延び、かつ、前記第4フォーク管プレートは、前記第2端部補強部に沿って前記第1ビームから離れる方向とは反対方向に前記第2フォーク管を越えて延びる、態様41または42に記載の折り畳まれた建築構造体。
態様44
前記床部分の前記第1構造層がメタルシート層である、態様40、41、42または43に記載の折り畳まれた建築構造体。
態様45
前記第1および前記第2フォーク管は、その断面が矩形状である、態様41、42、43または44に記載の折り畳まれた建築構造体。
態様46
前記第1および前記第2フォーク管は、前記第1構造層に接している、態様45に記載の折り畳まれた建築構造体。
態様47
(d)第3および第4長手方向床端部、第3および第4横断方向床端部、および厚さを有する平面状で矩形状の第2床部分を有し、前記第2床部分は、前記厚さにわたる積層構造を有し、
(i)第1面および対向する第2面を備えた第1構造層を有し、
(ii)第1面および対向する第2面を備えた発泡パネル層を有し、前記発泡パネル層の前記第1面は、前記第1構造層の前記対向する第2面に接着されており、
(iii)第1面および対向する第2面を備えた第2構造層を有し、前記第2構造層の前記第1面は、前記発泡パネル層の前記対向する第2面に接着されており、
(e)前記第2床部分の前記積層構造を補強するとともに横断方向を向いた第2ビームを有し、この第2ビームは、前記第3長手方向床端部に近接して配置された第3端と、前記第4長手方向床端部に近接して配置された第4端とを有し、
(f)前記第2および第3長手方向床端部に近接する水平軸を中心として前記第2床部分が角回転可能となるように、前記第2ビームの前記第3端は、前記第1ビームの前記第2端に回動可能に接続されており、前記角回転は、前記第1床部分に対して角度をなすように向いた第2床部分折り畳み位置から、前記第1床部分と同一平面上にある第2床部分の展開位置までの回転である、態様40、41、42、43、44または45に記載の折り畳まれた建築構造体。
態様48
前記第2フォーク管がメタルシート層である、態様33~35、37~38、41~47のいずれかに記載の折り畳まれた建築構造体。
態様49
前記第3および第4フォーク管プレートの各々はメタル製である、態様33~35、37~38、41~48のいずれかに記載の折り畳まれた建築構造体。
態様50
前記第1フォーク管がメタル製である、態様32~49のいずれかに記載の折り畳まれた建築構造体。
態様51
前記第1および第2フォーク管プレートの各々はメタル製である、態様32~50のいずれかに記載の折り畳まれた建築構造体。
態様52
前記メタルはスチールである、態様48、49、50または51に記載の折り畳まれた建築構造体。
態様53
前記第1および第2端部補強部の各々は、積層ストランドランバーボードである、態様32~52のいずれかに記載の折り畳まれた建築構造体。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図9C
図10
図11A
図11B
図12
図13
図14
図15
図16A
図16B
図17
図18
図19A
図19B
図20
図21A
図21B
図22
図23
図24
図25
【国際調査報告】