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特表2024-516277ジェスチャ制御を有するエアロゾル発生装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-12
(54)【発明の名称】ジェスチャ制御を有するエアロゾル発生装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/50 20200101AFI20240405BHJP
   A24F 40/57 20200101ALI20240405BHJP
   A24F 40/51 20200101ALI20240405BHJP
【FI】
A24F40/50
A24F40/57
A24F40/51
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023567163
(86)(22)【出願日】2022-05-05
(85)【翻訳文提出日】2023-11-01
(86)【国際出願番号】 EP2022062144
(87)【国際公開番号】W WO2022234012
(87)【国際公開日】2022-11-10
(31)【優先権主張番号】21172557.7
(32)【優先日】2021-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100158551
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 貴明
(72)【発明者】
【氏名】ブタン ヤニック
(72)【発明者】
【氏名】ザノーネ ジャン-ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ゼルツバーグ マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ケレシュニク ルーフ
(72)【発明者】
【氏名】ポワドヴァン ウィリアム
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC34
4B162AC50
4B162AD20
4B162AD23
4B162AD40
(57)【要約】
エアロゾル発生装置、エアロゾル発生システム、およびエアロゾル発生装置またはシステムを動作させる方法が提供される。エアロゾル発生装置は、少なくとも一つのモーションセンサーと、少なくとも一つのモーションセンサーのモーションセンサーデータを、エアロゾル発生装置の移動によってエアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを示すジェスチャデータに処理するように構成されたモーションセンサーコントローラとを含む、動作検出回路を備える。エアロゾル発生装置は、動作検出回路のモーションセンサーコントローラによって提供されるジェスチャデータを分析することに基づいて、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを決定し、決定されたジェスチャに応答して少なくとも一つの装置機能を実施するようにエアロゾル発生装置を制御するように構成された、一つ以上の装置プロセッサを含む、装置制御回路をさらに備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのモーションセンサーと、前記少なくとも一つのモーションセンサーのモーションセンサーデータを、エアロゾル発生装置の移動によって前記エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを示すジェスチャデータに処理するように構成されたモーションセンサーコントローラとを含む、動作検出回路と、
前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラによって提供される前記ジェスチャデータを分析することに基づいて、前記エアロゾル発生装置上で実施される前記ジェスチャを決定し、前記決定されたジェスチャに応答して、前記エアロゾル発生装置を制御して、少なくとも一つの装置機能を実施するように構成された、一つ以上の装置プロセッサを含む、装置制御回路と、を備える、エアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラによって提供される前記ジェスチャデータが、前記エアロゾル発生装置上で実施される前記ジェスチャにおける所定のジェスチャイベントを示す一つ以上のジェスチャデータ要素を含み、かつ/または
前記ジェスチャデータが、前記動作検出回路における一つ以上の所定のジェスチャイベントの検出を前記装置制御回路にシグナリングするための一つ以上のジェスチャデータ要素を含む、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラが、前記モーションセンサーデータを処理することに基づいて、前記エアロゾル発生装置上で実施される前記ジェスチャにおける少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを決定するように構成され、
前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラが、前記少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを示す一つ以上のジェスチャデータ要素を提供することに基づいて、前記少なくとも一つの所定のジェスチャイベントの検出を前記装置制御回路に信号で送るように構成される、請求項1~2のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記モーションセンサーデータが、前記エアロゾル発生装置の動作、位置変化、回転、配向変化、回転変化、および加速度のうちの一つ以上を感知することに応答して、前記動作検出回路の前記モーションセンサーによって生成される生センサーデータを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記動作検出回路が、前記エアロゾル発生装置上で実施される前記ジェスチャを記述する前記モーションセンサーデータ内の情報を決定することに基づいて、前記ジェスチャデータを生成するように構成される、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記モーションセンサーコントローラが、前記モーションセンサーデータに基づいて、前記ジェスチャデータを計算するように構成される、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
前記モーションセンサーが、第一の時間スケールで時間関連モーションセンサーデータを提供するように構成され、前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラが、前記第一の時間スケールよりも大きい第二の時間スケールで時間関連ジェスチャデータを提供するように構成される、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項8】
前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラが、前記モーションセンサーデータ内の前記少なくとも一つのジェスチャイベントに関連付けられた少なくとも一つのモーションパターンを検出することに基づいて、前記エアロゾル発生装置上で実施される前記ジェスチャ内の少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを決定するように構成され、
前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラが、前記決定された少なくとも一つのジェスチャイベントを示す少なくとも一つのジェスチャデータ要素を前記装置制御回路に提供するように構成される、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項9】
前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラが、前記エアロゾル発生装置上で実施される前記ジェスチャ内の複数のジェスチャイベントのシーケンスを決定し、ジェスチャデータ要素のシーケンスを前記装置制御回路に提供するように構成される、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項10】
前記所定のジェスチャイベントが、
- 一つ以上の空間方向に対する前記エアロゾル発生装置の所定の傾きと、
- 一つ以上の空間方向における前記エアロゾル発生装置の所定の速度と、
- 一つ以上の空間方向における前記エアロゾル発生装置の所定の加速度と、
- 一つ以上の空間方向に沿った前記エアロゾル発生装置の所定の並進移動と、
- 前記エアロゾル発生装置の一つ以上の軸の周りの所定の加速度と、
- 前記エアロゾル発生装置の一つ以上の軸の周りの所定の角速度と、
- 前記エアロゾル発生装置の一つ以上の軸の周りの所定の回転運動と、
- タップと、
- ダブルタップと、
- マルチタップ
- シェイクと、
- ダブルシェイクと、
- マルチシェイクと、
- 所定の非アクティブ期間のうちの一つ以上である、請求項2~9のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項11】
前記一つ以上のジェスチャデータ要素が、前記ジェスチャイベントに関連する時間情報、前記ジェスチャイベントの開始時間、前記ジェスチャイベントの停止時間、および前記ジェスチャイベントの持続時間のうちの一つ以上を含む、請求項2~10のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項12】
前記装置制御回路が、前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラによって提供される一つ以上のジェスチャデータ要素に基づいて、前記ジェスチャを決定するようにさらに構成される、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項13】
前記装置制御回路が、一つ以上のジェスチャデータ要素に基づいて、かつ少なくとも二つの連続的なジェスチャデータ要素の間の期間に基づいて、前記ジェスチャを決定するように構成される、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項14】
前記装置制御回路が、前記少なくとも二つの連続的なジェスチャデータ要素の間の前記期間を決定することに基づいて、前記ジェスチャを決定するように構成される、請求項13に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項15】
前記装置制御回路がさらに、
- 一つ以上のジェスチャデータ要素のタイプと、
- 複数のジェスチャデータ要素のシーケンスと、
- 一つ以上のジェスチャデータ要素に関連付けられた一つ以上の所定のジェスチャイベントの持続時間と、
- 所定の期間内の一つ以上のジェスチャデータ要素の発生と、
- 所定の期間内のジェスチャデータ要素の発生数と、
- ジェスチャデータ要素の頻度と、
- 二つの連続的なジェスチャデータ要素の間の期間と、のうちの一つ以上に基づいて前記ジェスチャを決定するように構成される、請求項1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項16】
前記装置制御回路が、前記ジェスチャデータの少なくとも一部を基準ジェスチャデータと比較することに基づいて、前記エアロゾル発生装置上で実施される前記ジェスチャを決定するように構成され、かつ/または
前記装置制御回路が、前記ジェスチャデータの一つ以上のジェスチャデータ要素を、一つ以上の所定のジェスチャイベントを示す一つ以上の基準ジェスチャデータ要素と比較することに基づいて、前記エアロゾル発生装置上で実施される前記ジェスチャを決定するように構成される、請求項1~15のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項17】
前記装置制御回路が、前記決定されたジェスチャに基づいて、かつ/または前記ジェスチャデータの一つ以上のジェスチャデータ要素に基づいて、前記少なくとも一つの装置機能を決定するようにさらに構成される、請求項1~16のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項18】
前記少なくとも一つの装置機能が、
- 前記エアロゾル発生装置の動作モードを変更することと、
- 前記エアロゾル発生装置の電力状態を変更することと、
- 前記エアロゾル発生装置の構成要素を変更することと、
- 前記エアロゾル発生装置のロック状態を変更することと、
- 前記エアロゾル発生装置のユーザーインターフェースを作動させることと、
- 前記エアロゾル発生装置のユーザーインターフェースを制御して、前記ユーザーに情報を提供することと、
- 前記エアロゾル発生装置の一つ以上の設定を制御することと、
- 前記エアロゾル発生装置をリセットすることと、
- 前記エアロゾル発生装置の発熱体を制御することと、
- 前記エアロゾル発生装置に結合可能なエアロゾル発生物品の発熱体を制御して、エアロゾルを発生することと、
- 前記エアロゾル発生装置の加熱温度を制御することと、のうちの一つ以上を含む、請求項1~17のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項19】
請求項1~18のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置と、
前記エアロゾル発生装置および/または前記エアロゾル発生装置を少なくとも部分的に受容するように構成された受容装置に結合可能なエアロゾル発生物品と、を備える、エアロゾル発生システム。
【請求項20】
少なくとも一つのモーションセンサーおよびモーションセンサーコントローラを有する動作検出回路を含み、前記動作検出回路に通信可能に結合された装置制御回路を含む、エアロゾル発生装置を動作させる方法であって、
前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラを用いて、前記少なくとも一つのモーションセンサーのモーションセンサーデータを、前記エアロゾル発生装置の移動によって前記エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを示すジェスチャデータに処理することと、
前記装置制御回路を用いて前記ジェスチャデータを分析することに基づいて、前記エアロゾル発生装置上で実施される前記ジェスチャを決定することと、
前記装置制御回路を用いて、前記エアロゾル発生装置を制御して、前記決定されたジェスチャに応答して少なくとも一つの装置機能を実行することを含む、方法。
【請求項21】
エアロゾル発生装置またはエアロゾル発生システムによって実行される時、請求項20に記載の方法のステップを実施するように前記エアロゾル発生装置またはシステムに命令する、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、エアロゾル発生物品を使用するためのエアロゾル発生装置およびシステムの分野に関する。特に、本開示はジェスチャ制御を備えたエアロゾル発生装置、およびそのようなエアロゾル発生装置を含むエアロゾル発生システムに関する。本開示はさらに、エアロゾル発生装置またはシステムを動作させる方法、コンピュータプログラム、およびコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
典型的には、エアロゾル発生装置は、例えば、一つ以上の使用セッションで、エアロゾル発生物品によって発生されるエアロゾルを消費するために、ユーザーによって使用できる手持ち式装置として設計される。通常、エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生基体、例えば、タバコ材料および/または液体を含む基体を含む。使用中または消費中にエアロゾルを発生するために、例えば、エアロゾル発生装置および/またはエアロゾル発生物品内の発熱体または熱源から熱を加えて、または伝達して、エアロゾル発生物品および/またはエアロゾル発生基体の少なくとも一部分を加熱することができる。
【0003】
エアロゾル発生装置と共に使用するための例示的なエアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体、またはしばしば他の要素または構成要素と共に、棒の形態に組み立てられ得るエアロゾル発生基体を備え得る。こうした棒状のエアロゾル発生物品は、エアロゾル発生装置内に少なくとも部分的に挿入される形状およびサイズで構成され得、例えば、エアロゾル発生物品および/またはエアロゾル発生基体を加熱するための発熱体を備え得る。他の例示的なエアロゾル発生物品は、ユーザーによるエアロゾル消費中に蒸発され得る液体を含有するカートリッジを含み得る。カートリッジは、エアロゾル発生装置に少なくとも部分的に挿入される形状およびサイズで構成され得る。代替的に、カートリッジは、エアロゾル発生装置に固定して取り付けられ、液体をカートリッジに挿入することによって補充され得る。随意に、発熱体の少なくとも一部は、エアロゾル発生物品内に配設されてもよい。
【0004】
典型的なエアロゾル発生装置は、例えば、装置のオンおよびオフなどの、ユーザーがエアロゾル発生装置の一つ以上の機能を制御することを可能にする一つ以上のユーザーインターフェースをさらに含み得る。さらに、例えば電池レベルなどのエアロゾル発生装置の状態に関する特定の情報が、装置のユーザーインターフェースを介してユーザーに提供されてもよい。エアロゾル発生装置を動作または制御するための例示的なユーザーインターフェースは、一つ以上のボタン、一つ以上のディスプレイ、一つ以上のスピーカー、一つ以上の制御要素、一つ以上の振動要素、一つ以上の触覚要素、一つ以上の感圧手段、一つ以上のタッチ制御手段、一つ以上の照明手段、および一つ以上の発光ダイオード(LED)を含み得る。しかしながら、ユーザーインターフェースのタイプに応じて、エアロゾル発生装置の一つ以上の機能の動作制御が制限され得る。
【0005】
したがって、例えば、動作制御の強化または改善を提供するなど、改善されたエアロゾル発生装置を提供することが望ましい場合がある。
【0006】
これは、独立請求項の主題によって達成され、さらなる実施形態が、従属請求項および以下の説明に組み込まれる。
【0007】
以下に、本開示の態様の様々な態様ならびに実施形態および例が説明される。本開示の態様は、エアロゾル発生装置、エアロゾル発生システム、エアロゾル発生装置またはシステムを動作させるための方法、コンピュータプログラム、およびコンピュータ可読媒体のうちの一つ以上に関する。本開示の一態様を参照して、本明細書の上記および下記に説明される任意の特徴、ステップ、機能、要素、技術的効果および/または利点は、本開示の他の態様にも等しく適用されることに留意されたい。
【発明の概要】
【0008】
本開示の一態様によると、動作検出回路を備えるエアロゾル発生装置が提供され、動作検出回路は、少なくとも一つのモーションセンサーと、少なくとも一つのモーションセンサーのモーションセンサーデータをジェスチャデータに処理するように構成されたモーションセンサーコントローラとを含み、ジェスチャデータは、エアロゾル発生装置の移動によってエアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを示す。エアロゾル発生装置は、装置制御回路をさらに備え、一つ以上の装置プロセッサを含み、動作検出回路のモーションセンサーコントローラによって提供され、動作検出回路のモーションセンサーコントローラによって生成され、かつ/または動作検出回路のモーションセンサーコントローラから生成されるジェスチャデータを分析し、かつ/または処理することに基づいて決定されるように構成され、ジェスチャはエアロゾル発生装置上で実行され、決定されたジェスチャに応答して少なくとも一つの装置機能を実行するようにエアロゾル発生装置を制御する。
【0009】
エアロゾル発生装置上に実施されるジェスチャを検出することに基づいて、一つ以上の装置機能を制御するための動作検出回路および装置制御回路をエアロゾル発生装置に提供することは、概して、ジェスチャ検出および/またはジェスチャ制御を装置に追加することによって、エアロゾル発生装置の動作制御を強化することができる。例えば、エアロゾル発生装置は、ユーザーによってエアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを検出または決定するように構成されてもよい。こうしたジェスチャ制御は、エアロゾル発生装置を動作または制御する直観的な方法をユーザーに有利に提供し得る(以下、「装置」とも呼ぶ)。また、エアロゾル発生装置の全体的な機能および動作性が、強化または改善され得る。
【0010】
しかしながら、以下でさらに論じるように、エアロゾル発生装置によって検出可能な「ジェスチャ」は、エアロゾル発生装置を機械的に移動させることによって、またはエアロゾル発生装置と機械的に相互作用することによって、ユーザーによって直接引き起こされるエアロゾル発生装置の移動に限定されない。むしろ、エアロゾル発生装置は、例えば、地面に対するエアロゾル発生装置の移動または動作を、エアロゾル発生装置のユーザーによって引き起こされ得るか、または例えば、装置がユーザーが関与せずにテーブルから落下した時に、他の原因を有し得る、「エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャ」として検出するように構成され得る。ユーザーによって間接的に引き起こされ、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャとして検出可能な装置の移動は、例えば、装置をポケットまたはバッグ内に運ぶこと、装置を車などの輸送手段で輸送すること、装置を持ち上げること、または装置を落下させることを含み得る。
【0011】
動作検出回路および/または装置制御回路などの本開示によるジェスチャ制御のための手段は、少なくとも、または装置の外部設計または外観のいかなる修正も必要とせずに、装置に組み込まれてもよい。これは、ジェスチャ制御を既存の装置に後付けすることを可能にし得る。
【0012】
さらに、動作検出回路のモーションセンサーコントローラを用いてモーションセンサーデータをジェスチャデータ内に処理し、エアロゾル発生装置を制御するために、装置制御回路を用いてジェスチャデータを分析することによって、エアロゾル発生装置の動作制御のための処理負荷を、動作検出回路と装置制御回路との間で分散または共有することができる。特に、コンピューティング負荷またはコンピューティングリソースは、装置制御回路で低減され得る。結果として、例えば、装置の一つ以上の状態パラメータを監視するか、または装置の使用中に一つ以上の発熱体の温度を制御するなど、他のタスク、機能、または動作を実施するために、より多くの、または追加のコンピューティングリソースを装置制御回路に提供することができる。
【0013】
さらに、モーションセンサーデータは、モーションセンサーデータを装置制御回路で処理する場合と比較して、エネルギー消費を削減して動作検出回路のモーションセンサーコントローラで処理され得るため、エアロゾル発生装置の全体的な電力またはエネルギー消費が低減され得る。後者は、より高いエネルギー消費を有し得るためである。
【0014】
少なくとも一つのモーションセンサーおよびモーションセンサーコントローラを有する動作検出回路は、シングルチップ、スマートセンサー、および/または微小電気機械システム(MEMS)などの単一の構成要素または部品に統合されてもよい。別の方法として、または追加的に、動作検出回路は、例えばプリント回路基板などの基体上の電子回路として、エアロゾル発生装置に組み込まれてもよい。
【0015】
動作検出回路のモーションセンサーコントローラは、概して、データ処理のための論理構成要素を示すか、または指し得る。モーションセンサーコントローラは、例えば、一つ以上のプロセッサ、マイクロプロセッサ、またはマイクロコントローラを指してもよく、またはそれを含んでもよい。
【0016】
動作検出回路の少なくとも一つのモーションセンサーは、エアロゾル発生装置の動作、変位、位置変化、速度、回転、回転変化、配向、配向変化、および/または加速度を検出するための一つ以上のセンサーを備えてもよい。例えば動作検出回路は、エアロゾル発生装置の傾きを検出するための少なくとも一つの傾斜センサー、一つ以上の軸に平行な、かつ/またはその周りのエアロゾル発生装置の加速度を検出するための少なくとも一つの(単軸または多軸)加速度計、一つ以上の軸の周りのエアロゾル発生装置の回転変化および/または動作を検出するための少なくとも一つのジャイロスコープ、例えばエアロゾル発生装置を持ち上げる時または階段を上る時に高度の変動または変化を検出するための圧力センサーまたは気圧計、および/またはエアロゾル発生装置の地理的位置および/または地理的位置の変化を検出するための全地球測位センサー(GPS)などの少なくとも一つの位置センサーを含んでもよい。こうしたセンサーまたはセンサータイプのうちの一つ以上は、少なくとも一つのモーションセンサーまたは動作検出回路内で組み合わせられ得ることが強調される。
【0017】
特に、モーションセンサーは、エアロゾル発生装置の一つ以上の軸に平行な、かつ/またはエアロゾル発生装置の一つ以上の軸の周りの、一つ以上の空間方向におけるエアロゾル発生装置の動作、変位、位置変化、速度、回転、回転変化、配向、配向変化、および/または加速度を検出することを可能にし得る、加速度計-ジャイロスコープセンサーの組み合わせを含み得る。本明細書で使用される場合、エアロゾル発生装置の軸は、エアロゾル発生装置の長軸方向軸(以下、x軸またはロール軸とも呼ばれる)、横方向軸(y軸またはピッチ軸とも呼ばれる)、または垂直軸(z軸、垂直軸、またはヨー軸とも呼ばれる)を指しうる。エアロゾル発生装置の異なる軸は、互いに直交してもよい。
【0018】
モーションセンサーは、エアロゾル発生装置の一つ以上の軸に平行な、かつ/またはエアロゾル発生装置の一つ以上の軸の周りの、一つ以上の空間方向におけるエアロゾル発生装置の動作、変位、位置変化、速度、回転、回転変化、配向、配向変化、および/または加速度を検出、測定、および/または感知するように構成されうる。代替的または追加的に、モーションセンサーは、エアロゾル発生装置の一つ以上の軸に平行な、かつ/またはエアロゾル発生装置の一つ以上の軸の周りの、一つ以上の空間方向におけるエアロゾル発生装置の動作、変位、位置変化、速度、回転、回転変化、配向、配向変化および/または加速度を示すモーションセンサーデータを決定するように構成されうる。
【0019】
本明細書で使用される場合、モーションセンサーデータは、エアロゾル発生装置の動作、位置変化、回転、配向変化、回転変化、および/または加速度を感知および/または検出することに応答して、動作検出回路のモーションセンサーによって提供、決定、および/または生成される生センサーデータを指してもよく、または示してもよい。例えば、モーションセンサーデータは、位置データ、加速度データ、角速度データ、および配向データ、例えば、1~6軸配向データのうちの一つ以上を含み得る。モーションセンサーは随意に、処理のためにモーションセンサーデータを動作検出回路のモーションセンサーコントローラに出力または送信するように構成されてもよい。
【0020】
動作検出回路のモーションセンサーコントローラは、モーションセンサーデータまたはモーションセンサーの生センサーデータをジェスチャデータに処理するように構成され得る。別の方法として、または追加的に、動作検出回路は、少なくとも一つのモーションセンサーによって生成される、かつ/または少なくとも一つのモーションセンサーから生じるモーションセンサーデータを処理するように構成されてもよい。その中で、モーションセンサーコントローラは、モーションセンサーデータを分析して、ジェスチャデータを決定、計算、計算、および/または生成するように構成され得る。例えば、モーションセンサーコントローラは、モーションセンサーデータに基づいてジェスチャデータを計算し、モーションセンサーデータをジェスチャデータに変換し、モーションセンサーデータからジェスチャデータを抽出し、かつ/またはモーションセンサーデータをジェスチャデータに変換するように構成され得る。
【0021】
一例として、モーションセンサーによって提供されるモーションセンサーデータ、および動作検出回路のモーションセンサーコントローラによって提供される、または動作検出回路によって提供されるジェスチャデータは、データフォーマット、時間スケール、データサイズ、およびコンテンツのうちの一つ以上において異なってもよい。例えば、モーションセンサーは、第一の時間スケールで時間関連モーションセンサーデータを提供するように構成されてもよく、動作検出回路のモーションセンサーコントローラは、第二の時間スケールで時間関連ジェスチャデータを提供するように構成されてもよく、第二の時間スケールは、第一の時間スケールよりも大きくてもよい。結果として、例えば、ユーザーによって実施される、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを記述するためのジェスチャデータのデータサイズは、モーションセンサーデータに対して削減され得る。
【0022】
概して、モーションセンサーデータをジェスチャデータに変換することは、例えば、ジェスチャデータの情報コンテンツを、例えば、ユーザーによってエアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャに焦点を合わせることに基づいて、および/または情報量またはジェスチャに無関係な(または間接的にのみ関連する)情報を除去することに基づいて、モーションセンサーデータの全体的な情報量を削減することを可能にし得る。
【0023】
一例として、ユーザーは、エアロゾル発生装置を特定の姿勢または位置に移動させることによって、装置のハウジング上で一回以上のタップを実施することによって、かつ/または装置を一つ以上の軸の周りに回転させることによって、エアロゾル発生装置で特定のジェスチャを実施し得る。こうしたジェスチャは、モーションセンサー、ならびに例えば、ユーザーの手によって引き起こされる振動などのエアロゾルの他の移動または加速によって検出され得る。したがって、モーションセンサーデータは、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャに関連するか、またはそれに直接関連する情報、およびエアロゾル発生装置のジェスチャに関連しないか、またはエアロゾル発生装置の他の移動に関連する情報を含んでもよく、これは、エアロゾル発生装置上で実施される実際のジェスチャに間接的にのみ関連し得る。
【0024】
一実施例では、動作検出回路は、例えば、ユーザーによって、またはユーザーに関与しないものによって、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを記述するモーションセンサーデータ内の情報を決定することに基づいて、ジェスチャデータを生成するように構成され得る。別の方法として、または追加的に、動作検出回路は、ジェスチャに関連しない、またはエアロゾル発生装置の他の移動に関連する情報をフィルタリングおよび/または除去するように構成されてもよい。したがって、エアロゾル発生装置上で実施されたジェスチャを記述する情報を維持または保存しながら、ジェスチャデータのデータサイズは、モーションセンサーデータに対して削減され得る。
【0025】
本明細書で使用される場合、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャは、ユーザーによってエアロゾル発生装置で実施されるジェスチャを含むことができ、これはまた、例えば、ユーザーのエアロゾル発生装置との機械的相互作用によって、ユーザーによってエアロゾル発生装置上で直接実施されるジェスチャとも呼ばれ得る。別の方法として、または追加的に、本明細書で使用される場合、「エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャ」は、エアロゾル発生装置のユーザーによって間接的に引き起こされる、またはユーザーと無関係であるエアロゾル発生装置の移動または動作を含み得る。エアロゾル発生装置上で実施される例示的なジェスチャは、必ずしもユーザーによって引き起こされる、またはユーザーに関連するわけではなく、エアロゾル発生装置の落下または自由落下、ならびにエアロゾル発生装置の輸送中のエアロゾル発生装置の振動、位置変化、加速度または回転などであり得る。ユーザーによって間接的に引き起こされ、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャとして検出可能な装置の移動は、例えば、装置をポケットまたはバッグ内に運ぶこと、装置を自動車、電車または飛行機などの輸送手段で輸送すること、装置を持ち上げること、または装置を落下させることを含み得る。したがって、エアロゾル発生装置は、ユーザーによって、ユーザーによって直接的に、ユーザーによって間接的に、またはユーザーとは無関係の他の手段によって、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを決定するように構成され得る。
【0026】
概して、エアロゾル発生装置を用いて、またはエアロゾル発生装置を使用して、ユーザーによって実施されるジェスチャは、エアロゾル発生装置とのユーザーの機械的、物理的、および/または触覚的な相互作用を伴う、エアロゾル発生装置の任意の移動を指すか、または含むことができる。その中で、ジェスチャは、ユーザーおよびエアロゾル発生装置の一つ以上のジェスチャ相互作用を指してもよく、または含んでもよい。こうしたジェスチャ相互作用または移動の非限定的な例としては、エアロゾル発生装置を特定の姿勢または位置に移動させること、エアロゾル発生装置を一つ以上の空間方向にある特定の距離だけ、またはある特定の速度で移動させること、エアロゾル発生装置の一つ以上の軸を中心としてエアロゾル発生装置を傾けること、エアロゾル発生装置をエアロゾル発生装置の一つ以上の軸を中心として回転させること、エアロゾル発生装置をシングルまたはマルチタッピングすること、 エアロゾル発生装置のハウジングをシングルまたはマルチタッピングすること、またはエアロゾル発生装置とのユーザーの他の機械的または物理的相互作用を含む。こうしたジェスチャ相互作用または移動のうちの一つ以上は、ユーザーによって実行される単一のジェスチャを形成してもよく、または構成してもよい。したがって、ジェスチャは、ユーザーによって実施される単一のジェスチャ相互作用またはジェスチャ相互作用のシーケンスを指してもよく、または含んでもよい。したがって、基本的なジェスチャならびに複雑なジェスチャは、エアロゾル発生装置で検出されて、一つ以上の装置機能をトリガすることができる。同様に、他の手段によってエアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャ、例えば、ユーザーと間接的に関連するか、またはユーザーと無関係なジェスチャは、エアロゾル発生装置の一つ以上のジェスチャ相互作用または移動を含み得る。
【0027】
エアロゾル発生装置の装置制御回路は、例えば、ユーザーによって、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャおよび/またはジェスチャの少なくとも一つのジェスチャ相互作用を検出するために、動作検出回路によって提供または出力されるジェスチャデータを処理するように構成され得る。装置制御回路は、ジェスチャおよび/またはジェスチャの少なくとも一つのジェスチャ相互作用に関連付けられた一つ以上の装置機能を決定するようにさらに構成され得る。この目的のために、例えば、特定のジェスチャまたはジェスチャ相互作用は、例えば、対応する参照データをエアロゾル発生装置のメモリまたはデータストレージに格納することに基づいて、エアロゾル発生装置の特定の装置機能を参照または関連付けることができる。
【0028】
概して、装置制御回路の一つ以上の装置プロセッサは、データ処理のための一つ以上の論理構成要素、例えば、一つ以上のプロセッサ、マイクロプロセッサ、またはマイクロコントローラを指し得る。装置制御回路は、単一の構成要素、部品、またはチップとして構成されてもよい。別の方法として、装置制御回路は、プリント回路基板などの基体上の電子回路としてエアロゾル発生装置に組み込まれてもよい。
【0029】
装置制御回路は、例えば、ジェスチャを決定することに応答して、一つ以上の装置機能を実行、実行、および/またはトリガすることに基づいて、エアロゾル発生装置を動作可能に制御するようにさらに構成されてもよい。例えば、装置制御回路は、動作検出回路から受信したジェスチャデータを分析することに基づいて、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを決定し、決定されたジェスチャに関連付けられた一つ以上の装置機能をトリガするように構成され得る。装置制御回路によって少なくとも一つの装置機能をトリガまたは実施することは、エアロゾル発生装置のユーザーインターフェース、発熱体、電源、または通信インターフェースなどのエアロゾル発生装置の一つ以上の構成要素を制御または動作することを含み得る。
【0030】
本明細書で使用される場合、装置制御回路によって制御、実施、および/または実行される装置機能は、以下に記載される例示的な機能のうちの一つ以上を含み得る。概して、本明細書で使用される場合、装置機能は、動作検出回路によって提供されるジェスチャデータを処理すること以外の、またはそれ以上の機能を指し得る。
【0031】
例えば、装置制御回路は、オンモード、オフモード、スタンバイモード、またはアイドルモードなどの装置の動作モードを変更、修正、設定、変更、および/または構成するように構成されてもよい。例えば、装置制御回路は、装置をモード間で切り替え、かつ/またはジェスチャを検出すると装置を特定のモードに構成するように構成されてもよい。
【0032】
別の方法として、または追加的に、装置制御回路は、エアロゾル発生装置の電力状態を変化させるように構成されてもよく、例えば、装置または装置の電源をオン状態またはオフ状態に切り替えるように構成されてもよい。別の方法として、または追加的に、装置制御回路は、例えば、一つ以上の装置パラメータを指定または設定することに基づいて、エアロゾル発生装置の構成を変更するように構成されてもよい。
【0033】
別の方法として、または追加的に、装置制御回路は、装置をエアロゾル発生装置のロック状態またはロック解除状態に変更、構成、および/または切り替えるように構成されてもよい。例えば、装置制御回路は、エアロゾル発生装置によるエアロゾル発生が禁止されうるロック状態から、エアロゾル発生が許容されうるロック解除状態へと装置を構成するように構成されうる。別の方法として、または追加的に、装置制御回路は、装置をロック解除状態からロック状態へと構成するように構成されてもよい。
【0034】
別の方法として、または追加的に、装置制御回路は、エアロゾル発生装置のユーザーインターフェースを作動させるように構成されてもよい。例えば、装置制御回路は、少なくとも一つのユーザーインターフェースを動作または作動するために、一つ以上の制御信号を少なくとも一つのユーザーインターフェースに送信するように構成されてもよい。代替的または追加的に、装置制御回路は、エアロゾル発生装置のユーザーインターフェースを制御して、ユーザーにエアロゾル発生装置についての情報、例えば、エアロゾル発生装置の電池またはエネルギー貯蔵部の電池レベル、および/またはエアロゾル発生装置に連結されたエアロゾル発生物品に関連する情報、例えば、エアロゾル発生物品の充填レベルまたは使用セッションの数に関する情報などを提供または出力するように構成されてもよい。また、ジェスチャを検出するのに応答して、ユーザーインターフェース上に他の情報、例えば、エアロゾル発生装置が合計で使用された、または一つ以上のエアロゾル発生物品とともに使用された使用セッションの数、使用時間、装置が最後に再充電されてからの使用セッションの数、エアロゾル発生装置に残っている使用セッションの数、現在の電池レベルに残っている使用セッションの数、エアロゾル発生物品がそれに連結された状態で残っている使用セッションの数、実行される充電サイクルの数または他の情報を提供することができる。
【0035】
エアロゾル発生装置の例示的なユーザーインターフェースは、一つ以上のボタン、一つ以上のディスプレイ、一つ以上のスピーカー、一つ以上の制御要素、一つ以上の振動要素、一つ以上の触覚要素、一つ以上の感圧手段、一つ以上のタッチ制御手段、一つ以上の照明手段、および/または一つ以上の発光ダイオード(LED)を含みうる。
【0036】
別の方法として、または追加的に、装置制御回路は、エアロゾル発生装置の一つ以上の設定を制御するように構成されてもよい。例えば、エアロゾル消費中の加熱温度などの一つ以上の設定または装置パラメータは、装置制御回路によって定義または設定されてもよい。別の方法として、または追加的に、装置制御回路は、エアロゾル発生装置をリセットする、例えば、装置を工場設定にリセットする、またはエアロゾル発生装置が過去に使用された使用セッションの数など、一つ以上の装置パラメータをリセットするように構成されてもよい。
【0037】
別の方法として、または追加的に、装置制御回路は、ジェスチャを検出するのに応答して、エアロゾル発生装置の発熱体を制御するように構成されてもよい。別の方法として、または追加的に、装置制御回路は、エアロゾルを発生するためにエアロゾル発生装置に連結可能または連結されたエアロゾル発生物品の発熱体を制御するように構成されてもよい。別の方法として、または追加的に、装置制御回路は、エアロゾル発生中にエアロゾル発生装置の加熱温度を制御するように構成されてもよい。
【0038】
別の方法として、または追加的に、装置機能は含んでもよく、かつ/または装置制御回路は、動作検出回路で検出された一つ以上のジェスチャおよび/または一つ以上のジェスチャイベントを示すログデータを記憶するように構成されてもよい。一実施例では、一つ以上の所定のジェスチャおよび/または所定のジェスチャイベントに対するログデータは、装置制御回路によって記憶または記録され得る。随意に、装置制御回路は、一つ以上のさらなる所定のジェスチャおよび/または一つ以上のさらなる所定のジェスチャイベントに対するログデータを破棄または保存することを控えるように構成され得る。
【0039】
概して、そのモーションセンサーを有する動作検出回路は、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャとして、エアロゾル発生装置の移動、地面に対するエアロゾル発生装置の移動、ユーザーによって(直接的または間接的に)引き起こされた装置の移動、および/またはユーザーによって引き起こされない、もしくはユーザーに関連しない装置の移動を検出するように構成されてもよい。動作検出回路は、対応するモーションセンサーデータまたは生センサーデータを出力または生成するようにさらに構成されてもよい。動作検出回路のモーションセンサーコントローラは、モーションセンサーデータを処理して、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャについての情報を含むか、または記述するジェスチャデータを生成し得る。例えば、モーションセンサーコントローラは、ジェスチャデータがジェスチャを記述する情報を主にまたは排他的に含み得るように、モーションセンサーデータからジェスチャに関連しない情報を除去、削減、または除去するように構成され得る。次に、ジェスチャデータは、装置制御回路によって処理されて、例えば、ユーザーによってエアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを決定し、ジェスチャに関連付けられた一つ以上の装置機能を決定、トリガ、および/または実施し得る。ジェスチャ制御のこうした多段階アプローチは、動作検出回路と装置制御回路との間でエアロゾル発生装置の全体的な制御に対する計算負荷を分配することを可能にし、他のタスクを行うために使用され得るように潜在的に装置制御回路における計算リソースを解放する。また、例えば、複数のジェスチャ相互作用を含む複雑なジェスチャは、エネルギー消費を削減し、迅速かつ効率的に確実に検出され得る。
【0040】
動作検出回路のモーションセンサーコントローラによって提供されるジェスチャデータは、例えば、ユーザーによって、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャにおける所定のジェスチャイベントを示す、一つ以上のジェスチャデータ要素を含み得る。別の方法として、または追加的に、動作検出回路のモーションセンサーコントローラによって提供されるジェスチャデータは、動作検出回路による一つ以上のジェスチャイベントの検出を示す、かつ/またはシグナリングする、一つ以上のジェスチャデータ要素を含み得る。したがって、ジェスチャデータ要素は、動作検出回路による一つ以上のジェスチャイベントの決定を装置制御回路に信号で送るように構成され得る。
【0041】
一実施例では、ジェスチャデータは、割込み信号を含み得る。別の方法として、または追加的に、動作検出回路は、例えば、動作検出回路での一つ以上のジェスチャイベントの検出に応答して、または検出に伴い、装置制御回路に割込み信号を出力または提供するように構成されてもよい。動作検出回路は、割込み信号および/またはジェスチャデータを装置制御回路に提供することに基づいて、動作検出回路で一つ以上のジェスチャイベントが検出されたことを装置制御回路に通知および/または警報するように構成され得る。随意に、動作検出回路は、一つ以上のジェスチャイベントに対応する一つ以上のジェスチャデータ要素が装置制御回路に送信され得ることを、装置制御回路に通知および/または警報するように構成され得る。
【0042】
一般に、割込み信号は、入力が装置制御回路または装置プロセッサに伝達されることになる情報を運ぶ一つ以上のビットに対応し得る。これは、例えば、低電力モードまたはスリープモードにある場合、装置制御回路または装置プロセッサによって迅速に処理することができ、かつ/または装置制御回路または装置プロセッサをウェイクアップすることができる。一実施例では、装置制御回路またはプロセッサは、低電力モードまたはスリープモードに入り、所定のジェスチャイベントが動作検出回路によって検出されるたびに、動作検出回路がウェイクアップされることに依存し得る。したがって、一実施例では、装置制御回路に送信される割込み信号は、装置制御回路または装置プロセッサがスリープモードにある場合、ウェイクアップ信号を指し得、かつ/または装置制御回路または装置プロセッサが起動されている場合、所定のジェスチャイベントが検出されたことを示す、入力信号を指し得る。
【0043】
例えば、各ジェスチャデータ要素または複数のジェスチャデータ要素は、動作検出回路のモーションセンサーコントローラによって検出された所定のジェスチャイベントを示し得る。例えば、所定のジェスチャイベントは、ジェスチャを実施する間にユーザーによって実施される一つ以上の(所定の)ジェスチャ相互作用を記述、表す、示す、または関連付けることができる。代替的に、または追加的に、所定のジェスチャイベントは、ユーザーに関連しない場合がある、一つ以上の(所定の)ジェスチャ相互作用を記述、表す、示す、または関連付けてもよい。
【0044】
一実施例では、エアロゾル発生装置は装置の自由落下を検出するように構成され得、これは装置が表面に衝突したときの、装置の位置変化または加速度とそれに続く一つ以上の衝撃または振動を含み得る。したがって、特定の位置変化または加速度は、動作検出回路でジェスチャイベントとして検出されてもよく、一つ以上の衝撃または振動は、ジェスチャイベントとして動作検出回路で検出されてもよい。対応するジェスチャデータ要素は、動作検出回路によって装置制御回路に提供されてもよく、これは、動作検出回路によって提供されるジェスチャデータ要素、例えば、二つのジェスチャデータ要素に基づいて、ジェスチャ「自由落下」を検出するように構成され得る。しかしながら、代替的に、動作検出回路は、単一のジェスチャデータ要素によって、装置制御回路へのその自由落下および信号検出全体を検出し得る。
【0045】
別の方法として、または追加的に、動作検出回路のモーションセンサーコントローラは、モーションセンサーデータを処理または分析することに基づいて、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャ内の少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを決定または検出するように構成され得る。動作検出回路のモーションセンサーコントローラは、少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを示す一つ以上のジェスチャデータ要素を提供することに基づいて、少なくとも一つの所定のジェスチャイベントの検出を装置制御回路に信号で送るように構成され得る。
【0046】
例えば、動作検出回路のモーションセンサーコントローラは、ユーザーのエアロゾル発生装置との一つ以上のジェスチャ相互作用を検出し、所定のジェスチャイベントが発生したか、または検出されたかを決定し、さらなる処理のために、検出されたジェスチャイベントを示すか、または記述する一つ以上のジェスチャデータ要素を装置制御回路に提供するように構成され得る。一つ以上のジェスチャデータ要素の分析に基づいて、ユーザーによって実施される、またはエアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャまたは全体的なジェスチャは、装置制御回路によって検出され得る。
【0047】
動作検出回路のモーションセンサーコントローラは、モーションセンサーデータにおける少なくとも一つのジェスチャイベントに関連付けられる少なくとも一つのモーションパターンを決定および/または識別することに基づいて、エアロゾル発生装置上で実行されるジェスチャにおいて少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを決定するように構成され得、動作検出回路のモーションセンサーコントローラは、例えば、動作検出回路におけるジェスチャイベントの検出をシグナリングするために、決定された少なくとも一つのジェスチャイベントを示す少なくとも一つのジェスチャデータ要素を装置制御回路に提供するように構成されてもよい。
【0048】
例えば、少なくとも一つの所定のジェスチャイベントに対応し得る、ユーザーとエアロゾル発生装置との、またはユーザーに関係のない一つ以上のジェスチャ相互作用は、ジェスチャイベントを反映する特定のモーションパターンを含む、モーションセンサーデータをもたらし得る。したがって、モーションセンサーデータ内の所定のジェスチャイベントに関連付けられたモーションパターンを識別することによって、所定のジェスチャイベントを確実に検出することができる。したがって、本明細書で使用される場合、モーションパターンは、所定のモーションパターンを指し得る。
【0049】
別の方法として、または追加的に、動作検出回路のモーションセンサーコントローラは、モーションセンサーデータの少なくとも一部を基準モーションデータと比較することに基づいて、少なくとも一つのモーションパターンを検出するようにさらに構成されてもよい。例えば、基準モーションデータは、データストレージに格納され得る。別の方法として、または追加的に、基準モーションデータは、例えば、エアロゾル発生装置の通信インターフェースを介して、外部データソースから取得されてもよい。概して、基準モーションデータは、一つ以上の所定のジェスチャイベントに関連付けられた一つ以上の基準(または所定の)モーションパターンを示し得る。例えば、基準モーションデータは、特定のジェスチャまたはジェスチャ相互作用がエアロゾル発生装置上で実施される時に、モーションセンサーで予想され観察されるまたは決定される基準モーションセンサーデータまたは値を含み得る。
【0050】
異なるタイプのジェスチャイベントを識別するために、例えば、複数の基準モーションパターンを、エアロゾル発生装置のデータストレージに定義または格納することができ、かつ/または外部ソースから取得することができ、各基準モーションパターンは、少なくとも一つのジェスチャイベントと関連付けられてもよく、かつ/または参照されてもよい。任意選択的に、例えば、タップの基準モーションパターンおよび回転の基準パターンなどの複数の基準モーションパターンを使用して、または組み合わせて、単一のジェスチャイベントを定義してもよく、次いで、動作検出回路で、または動作検出回路によって検出され得る。
【0051】
別の方法として、または追加的に、動作検出回路は、機械状態検出に基づいて、モーションセンサーデータ内のモーションパターンを検出するように構成されてもよい。言い換えれば、動作検出回路は、一つ以上の所定のジェスチャイベントに関連付けられた一つ以上のモーションパターンを検出するための機械状態検出のための、状態機械とも呼ばれ得る、機械状態検出手段を含み得る。
【0052】
概して、機械状態は、論理動作を実行またはトリガするために数学的に説明および/または使用され得る、動作検出回路の有限状態を指し得る。例えば、複数の有限機械状態およびこれらの状態間の一つ以上の移行から構成される挙動モデルは、モーションセンサーデータ内の一つ以上のモーションパターンを検出するために、動作検出回路内に実装され得る。特定の動作またはジェスチャが実施されるとき、動作検出回路の機械状態検出手段は、特定の開始状態で開始し、ジェスチャが実施される間に提供されるモーションセンサーデータに応じて、一つ以上の状態間で移行し、ジェスチャまたはジェスチャイベントが完了すると、最終状態に到達し得る。一つ以上の移行、開始状態および/または最終状態に基づいて、動作、モーションパターン、ジェスチャ、またはジェスチャイベントを検出することができる。
【0053】
例えば、所定のジェスチャイベントは、例示的なタイプのジェスチャイベントとも呼ばれ得る、以下の項目のうちの一つ以上を指すか、またはそれを含み得る。所定のジェスチャイベントは、一つ以上の空間方向に対するエアロゾル発生装置の所定の傾きと、一つ以上の空間方向におけるエアロゾル発生装置の所定の速度と、一つ以上の空間方向におけるエアロゾル発生装置の所定の加速度と、一つ以上の空間方向に沿ったエアロゾル発生装置の所定の並進移動と、エアロゾル発生装置の長軸方向軸、横方向軸、および垂直軸のうちの一つ以上の周りの所定の加速度と、エアロゾル発生装置の長軸方向軸、横方向軸、および垂直軸のうちの一つ以上の周りの所定の角速度と、エアロゾル発生装置の長軸方向軸、横方向軸、および垂直軸のうちの一つ以上の周りの所定の回転運動と、タップと、ダブルタップと、マルチタップと、シェイクと、ダブルシェイクと、マルチシェイクと、所定の非アクティブ期間とを含んでもよい。したがって、動作検出回路は、前述の項目または例示的なタイプのジェスチャイベントのうちの一つ以上を検出することに基づいて、所定のジェスチャイベントを検出するように構成され得る。ジェスチャイベントはまた、前述の項目の複数の(同じまたは異なる)組み合わせを含み得ることが強調される。例えば、ジェスチャイベントは、所定の回転とそれに続くタップなどとして定義され得る。別の方法として、または追加的に、ジェスチャデータ要素は、前述のジェスチャイベントの項目またはタイプのうちの一つ以上を示すか、またはそれについての情報を含み得る。
【0054】
別の方法として、または追加的に、一つ以上の基準モーションパターンなどの基準モーションデータ、および/またはジェスチャイベントの前述の項目またはタイプのうちの一つ以上に対する一つ以上の基準値は、一つ以上のジェスチャイベントを画定するために、エアロゾル発生装置のデータストレージに格納されてもよい(かつ/または外部ソースから取得されてもよい)。したがって、一つ以上のジェスチャイベントは、一つ以上のジェスチャイベントに対する対応する基準モーションデータを定義することに基づいて、エアロゾル発生装置内に事前に定義またはプログラムされ得る。ジェスチャイベントの一部またはすべては、例えば、装置の製造業者によって、エアロゾル発生装置内にハードコードまたはソフトコードされ得る。別の方法として、または追加的に、ジェスチャイベントの少なくとも一部は、例えば、エアロゾル発生装置のユーザーによって構成可能であってもよい。
【0055】
一実施例では、動作検出回路のモーションセンサーコントローラは、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャ内の、シーケンスまたは一連の複数のジェスチャイベントを決定し、装置制御回路にシーケンスまたは一連のジェスチャデータ要素を提供するように構成され得る。その中で、複数のジェスチャデータ要素は、同時にまたは順次送信され得る。複数のジェスチャイベントを検出し、対応するジェスチャデータ要素を装置制御回路に送信して、それらの検出を信号で送ることは、例えば、装置制御回路が、モーションセンサーデータではなくジェスチャデータ要素を分析または処理することのみを必要とする場合があるため、装置制御回路で削減された計算リソースを使用して、ユーザーの複雑なジェスチャを検出することを可能にし得る。
【0056】
しかしながら、動作検出回路は、随意に、モーションセンサーデータを装置制御回路に提供するように構成されてもよく、装置制御回路は、ジェスチャデータに加えて、モーションセンサーデータの一部またはすべてを処理し、または分析するように構成され得ることに留意されたい。こうした構成は、エアロゾル発生装置によって決定される任意のジェスチャまたはジェスチャイベントの妥当性チェックを可能にし得る。
【0057】
随意に、装置制御回路は、二つの連続的なジェスチャデータ要素の受信間の期間を決定することに基づいて、二つの連続的なジェスチャイベントの検出間の期間を決定するようにさらに構成され得る。別の方法として、または追加的に、動作検出回路によって装置制御回路に送信される連続的なジェスチャデータ要素間の期間は、動作検出回路における二つの連続的なジェスチャイベントの検出間の期間に対応または相関し得る。随意に、連続的なジェスチャイベント間の決定された期間は、その後、装置制御回路によってさらに使用されて、ジェスチャを決定し、それに関連付けられた少なくとも一つの装置機能をトリガすることができる。
【0058】
したがって、装置制御回路は、一つ以上のジェスチャデータ要素に基づいて、および少なくとも二つの連続的なジェスチャデータ要素間の期間、および/または少なくとも二つの連続的なジェスチャイベント間の期間に基づいて(または決定に基づいて)、ジェスチャを決定するようにさらに構成され得る。
【0059】
一実施例では、ユーザーのエアロゾル発生装置またはそのハウジングに対するシングルタップが、動作検出回路によって検出されてもよく、シングルタップを示す対応するジェスチャデータ要素は、動作検出回路での検出時に装置制御回路に提供されてもよい。装置制御回路は、ジェスチャデータ要素を受信し、これらの二つのジェスチャデータ要素間の期間を決定して、ユーザーによって実施されるジェスチャがダブルタップに対応するかどうかを検出し得る。例えば、ダブルタップは、シングルタップ間の決定された期間が所定の範囲内である場合、かつ/または基準データまたは基準モーションデータとして記憶され得る所定の値を有する場合、装置制御回路によって検出され得る。次に、エアロゾル発生装置は、検出されたダブルタップに関連付けられた少なくとも一つの装置機能を決定し、少なくとも一つの装置機能をトリガしうる。
【0060】
随意に、ジェスチャイベントを示す一つ以上のジェスチャデータ要素は、ジェスチャイベントに関連する時間情報、ジェスチャイベントの開始時間、ジェスチャイベントの停止時間、およびジェスチャイベントの持続時間のうちの一つ以上を含み得る。別の方法として、または追加的に、装置制御回路は、ジェスチャイベントに関連する時間情報、ジェスチャイベントの開始時間、ジェスチャイベントの停止時間、およびジェスチャイベントの持続時間のうちの一つ以上に基づいて、ジェスチャを決定するように構成され得る。したがって、ジェスチャイベント、ジェスチャイベントの開始時間、ジェスチャイベントの停止時間、およびジェスチャイベントの持続時間に関連する時間情報は、動作検出回路および/または装置制御回路で決定され得る。概して、ジェスチャを決定するために、一つ以上のジェスチャイベントの時間情報を考慮に入れることは、一連の回転、変位、およびタップなどの検出可能なジェスチャの数を増加させることができ、したがって、複雑なジェスチャを確実に検出することができる。
【0061】
装置制御回路は、動作検出回路のモーションセンサーコントローラによって提供される一つ以上のジェスチャデータ要素に基づいて、かつ/またはその処理に基づいて、ジェスチャを決定するようにさらに構成され得る。例えば、装置制御回路は、以下のうちの一つ以上に基づいてジェスチャを決定するように構成され得る。装置制御回路は、一つ以上のジェスチャデータ要素(またはジェスチャイベント)のタイプを決定するように構成されてもよく、かつ/またはそれに基づいてジェスチャを決定するように構成されてもよい。別の方法として、または追加的に、装置制御回路は、複数のジェスチャデータ要素(またはジェスチャイベント)のシーケンスを決定し、かつ/またはそれに基づいてジェスチャを決定するように構成され得る。別の方法として、または追加的に、装置制御回路は、一つ以上のジェスチャデータ要素に関連付けられた一つ以上の所定のジェスチャイベントの期間を決定するように、かつ/またはそれに基づいてジェスチャを決定するように構成されてもよい。別の方法として、または追加的に、装置制御回路は、所定の期間内の一つ以上のジェスチャデータ要素(またはジェスチャイベント)の発生を決定するように、かつ/またはそれに基づいてジェスチャを決定するように構成されてもよい。別の方法として、または追加的に、装置制御回路は、所定の期間内のジェスチャデータ要素(またはジェスチャイベント)の発生数を決定し、かつ/またはそれに基づいてジェスチャを決定するように構成され得る。別の方法として、または追加的に、装置制御回路は、ジェスチャデータ要素(またはジェスチャイベント)の頻度を決定し、かつ/またはそれに基づいてジェスチャを決定するように構成されてもよい。別の方法として、または追加的に、装置制御回路は、二つの連続的なジェスチャデータ要素(またはジェスチャイベント)の間の期間を決定するように、かつ/またはそれに基づいてジェスチャを決定するように構成されてもよい。
【0062】
装置制御回路は、ジェスチャデータの少なくとも一部を基準ジェスチャデータと比較することに基づいて、ジェスチャを決定するようにさらに構成され得る。基準ジェスチャデータは、例えば、エアロゾル発生装置のデータストレージに保存されてもよく、および/または外部ソースから取得されてもよい。別の方法として、または追加的に、装置制御回路は、ジェスチャデータの一つ以上のジェスチャデータ要素に基づいて、かつ一つ以上のジェスチャイベントを示す一つ以上の基準ジェスチャデータ要素に基づいて、ジェスチャを決定するように構成され得る。したがって、基準ジェスチャデータは、一つ以上の基準ジェスチャデータ要素を含み得る。概して、基準ジェスチャデータは、一つ以上の所定のジェスチャイベントを含み得る、所定のジェスチャを示し得る。例えば、基準ジェスチャデータは、特定のジェスチャイベントを定義することに基づいて、またはジェスチャが構成する複数の、シーケンス、もしくは一連のジェスチャイベントを定義することに基づいて、ジェスチャを定義し得る。
【0063】
例えば、基準ジェスチャデータは、一つ以上のジェスチャイベントのタイプ、複数のイベントのシーケンス、一つ以上の所定のジェスチャイベントの持続時間、所定の期間内の一つ以上のジェスチャイベントの発生、所定の期間内のジェスチャイベントの発生回数、ジェスチャイベントの頻度、および二つ以上の連続的なジェスチャイベントの間の期間のうちの一つ以上を定義することに基づいて、ジェスチャを定義し得る。
【0064】
基準ジェスチャデータは、エアロゾル発生装置の製造業者によって構成、定義、および/またはプログラムされ得る。別の方法として、または追加的に、基準ジェスチャデータは、例えば、特定のジェスチャを記録し、このジェスチャに対する基準ジェスチャデータを記憶することに基づいて、ユーザーによって定義または構成され得る。
【0065】
したがって、装置制御回路は、決定されたジェスチャに基づいて、かつ/または動作検出回路での一つ以上のジェスチャイベントの検出に応答して、動作検出回路から受信したジェスチャデータの一つ以上のジェスチャデータ要素に基づいて、少なくとも一つの装置機能を決定するように構成され得る。
【0066】
本開示のさらなる態様は、本明細書の上記および下記に説明される通り、少なくとも一つのエアロゾル発生装置を備えるエアロゾル発生システムに関する。エアロゾル発生システムは、エアロゾル発生装置に連結可能なエアロゾル発生物品と、エアロゾル発生装置を少なくとも部分的に受容するように構成された受容装置とのうちの一方または両方をさらに含む。
【0067】
エアロゾル発生物品は、例えば、棒形状であってもよく、エアロゾル発生基体を含有してもよく、またはエアロゾル発生基体を受容するように構成されてもよい。別の方法として、または追加的に、エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生液体または基体で充填可能なカートリッジを含みうる。
【0068】
エアロゾル発生装置および/またはエアロゾル発生物品は、エアロゾルを発生するようにエアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体の少なくとも一部を加熱するための少なくとも一つの発熱体をさらに含みうる。発熱体の作動は、例えば、エアロゾル発生装置で特定のジェスチャを実施することと、動作検出回路のジェスチャデータを処理することに基づいて、装置制御回路でジェスチャを検出することと、装置制御回路でのジェスチャの検出に応答して、装置機能をトリガすることとによってトリガされ得る。
【0069】
受容装置は、例えばエアロゾル発生装置を保存するように構成されてもよい。別の方法として、または追加的に、エアロゾル発生装置は充電されてもよく、またはエネルギーは受容装置によって供給されてもよい。電気エネルギーを供給するために、エアロゾル発生装置は、例えば、電池、アキュムレータ、またはコンデンサなどの一つ以上のエネルギー貯蔵部を備えてもよい。
【0070】
本開示のさらなる態様は、エアロゾル発生装置および/またはエアロゾル発生装置を含むエアロゾル発生システムを動作させる方法に関する。方法は、コンピュータ実装方法に少なくとも部分的にまたは完全に関連し得る。エアロゾル発生装置は、少なくとも一つのモーションセンサーおよびモーションセンサーコントローラを有する動作検出回路を備える。エアロゾル発生装置は、動作検出回路に通信可能に結合された装置制御回路をさらに含む。本方法は、
- 動作検出回路のモーションセンサーコントローラを用いて、少なくとも一つのモーションセンサーのモーションセンサーデータを、エアロゾル発生装置の移動によってエアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを示すジェスチャデータに処理するステップと、
- 装置制御回路を用いてジェスチャデータを分析することに基づいて、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを決定するステップと、
- 装置制御回路を用いて、エアロゾル発生装置を制御して、決定されたジェスチャに応答して少なくとも一つの装置機能を実行するステップと、を含む。
【0071】
エアロゾル発生装置またはシステムに直接的または間接的に関する本明細書の上記および下記に提示される開示はいずれも、エアロゾル発生装置またはシステムの動作方法に等しく適用され、またその逆も同様であることが強調される。
【0072】
方法は、動作検出回路のモーションセンサーコントローラを用いて、例えば、ユーザーによってエアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャにおいて、またはエアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャにおいて生じる少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを決定することと、少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを示す少なくとも一つのジェスチャデータ要素を装置制御回路に提供することとをさらに含み得る。
【0073】
方法は、動作検出回路を用いて、少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを示す一つ以上のジェスチャデータ要素を装置制御回路に提供することに基づいて、動作検出回路における少なくとも一つの所定のジェスチャイベントの検出を装置制御回路にシグナリングすることをさらに含み得る。
【0074】
一実施例では、少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを決定することは、モーションセンサーデータ内の少なくとも一つのジェスチャイベントに関連付けられる少なくとも一つのモーションパターンを検出することを含み得る。随意に、少なくとも一つのモーションパターンを検出することは、モーションセンサーデータの少なくとも一部を基準モーションデータと比較することを含み得る。
【0075】
一実施例では、方法は、動作検出回路のモーションセンサーコントローラを用いて、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャにおける複数のジェスチャイベントのシーケンスを決定することと、装置制御回路に一連のジェスチャデータ要素のシーケンスを提供することとをさらに含み得る。
【0076】
動作検出回路で少なくとも一つのジェスチャイベントを決定することは、動作検出回路を用いて、以下のうちの一つ以上:一つ以上の空間方向に対するエアロゾル発生装置の所定の傾きと、一つ以上の空間方向におけるエアロゾル発生装置の所定の速度と、一つ以上の空間方向におけるエアロゾル発生装置の所定の加速度と、一つ以上の空間方向に沿ったエアロゾル発生装置の所定の並進移動と、エアロゾル発生装置の長軸方向軸、横方向軸、および垂直軸のうちの一つ以上の周りの所定の加速度と、エアロゾル発生装置の長軸方向軸、横方向軸、および垂直軸のうちの一つ以上の周りの所定の角速度と、エアロゾル発生装置の長軸方向軸、横方向軸、および垂直軸のうちの一つ以上の周りの所定の回転運動と、エアロゾル発生装置またはそのハウジング上のタップと、エアロゾル発生装置またはそのハウジング上のダブルタップと、エアロゾル発生装置またはそのハウジング上のマルチタップと、エアロゾル発生装置で実施されるシェイクと、エアロゾル発生装置で実施されるダブルシェイクと、エアロゾル発生装置で実施されるマルチシェイクと、エアロゾル発生装置が実質的に静止し得る所定の非アクティブ期間と、を決定することを含み得る。上記の所定のジェスチャイベントのうちのいずれか一つ以上は、例えば、モーションセンサーデータ内の一つ以上の対応するモーションパターンを検出することに基づいて、動作検出回路によって決定され得る。さらに、一つ以上の対応するジェスチャデータ要素を生成し、装置制御回路に提供して、動作検出回路または動作検出回路による一つ以上のジェスチャイベントの検出を信号で送ってもよい。
【0077】
方法は、ジェスチャイベントに関連する時間情報、ジェスチャイベントの開始時間、ジェスチャイベントの停止時間、およびジェスチャイベントの持続時間のうちの一つ以上を決定することをさらに含み得る。これは、動作検出回路で決定されてもよく、それぞれの一つ以上のジェスチャデータ要素に含まれてもよく、またはコードされてもよい。別の方法として、または追加的に、こうした情報は、動作検出回路によって提供されるそれぞれの一つ以上のジェスチャ要素を処理することに基づいて、装置制御回路によって決定されてもよい。
【0078】
方法は、装置制御回路を用いて、動作検出回路のモーションセンサーコントローラによって提供される一つ以上のジェスチャデータ要素を分析することに基づいて、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを決定することをさらに含み得る。例えばジェスチャは、一つ以上のジェスチャデータ要素(またはジェスチャイベント)のタイプ、複数のジェスチャデータ要素(またはジェスチャイベント)のシーケンス、一つ以上のジェスチャデータ要素に関連付けられた一つ以上の所定のジェスチャイベントの持続時間、所定の期間内の一つ以上のジェスチャデータ要素(またはジェスチャイベント)の発生、所定の期間内のジェスチャデータ要素(またはジェスチャイベント)の発生数、ジェスチャデータ要素(またはジェスチャイベント)の頻度、二つの連続的なジェスチャデータ要素(またはジェスチャイベント)の間の期間、のうちの一つ以上を決定することに基づいて装置制御回路によって決定され得る。
【0079】
例えば、ジェスチャは、ジェスチャデータの少なくとも一部を基準ジェスチャデータと比較することに基づいて、装置制御回路によって決定され得る。別の方法として、または追加的に、ジェスチャは、ジェスチャデータの一つ以上のジェスチャデータ要素を、一つ以上の所定のジェスチャイベントを示す一つ以上の基準ジェスチャデータ要素と比較することに基づいて、装置制御回路によって決定され得る。
【0080】
方法は、装置制御回路を用いて、決定されたジェスチャに基づいて、かつ/またはジェスチャデータの一つ以上のジェスチャデータ要素に基づいて、少なくとも一つの装置機能を決定することをさらに含み得る。方法は、決定された少なくとも一つの装置機能を実行および/または実行することをさらに含みうる。これは、例えば、決定された少なくとも一つの装置機能に対応して、エアロゾル発生装置の一つ以上の構成要素を作動させることを含み得る。
【0081】
装置機能を実行することはまた、エアロゾル発生装置の一つ以上の機能を抑制すること、または抑制することを含み得る。例えば、装置の自由落下が検出されると、発熱体の作動が抑制されうる。
【0082】
上述のように、例示的な装置機能は、エアロゾル発生装置の動作モードを変更することと、エアロゾル発生装置の電力状態を変更することと、エアロゾル発生装置の構成を変更することと、エアロゾル発生装置のロック状態を変更することと、エアロゾル発生装置のユーザーインターフェースを作動させることと、エアロゾル発生装置のユーザーインターフェースを制御して、ユーザーに情報を提供することと、エアロゾル発生装置の一つ以上の設定を制御することと、エアロゾル発生装置をリセットすることと、エアロゾル発生装置の発熱体を制御することと、エアロゾルを発生するためにエアロゾル発生装置に連結可能なエアロゾル発生物品の発熱体を制御することと、エアロゾル発生装置の加熱温度を制御することのうちの一つ以上を含んでもよい。
【0083】
本開示のさらなる態様によると、エアロゾル発生装置またはエアロゾル発生システムによって実行される時、本明細書の上記および下記に説明するように、方法のステップを実施するようにエアロゾル発生装置またはシステムに指示するコンピュータプログラムが提供される。
【0084】
本開示のさらなる態様によると、エアロゾル発生装置またはエアロゾル発生システムによって実行される時、本明細書の上記および下記に説明するように、方法のステップを実施するようにエアロゾル発生装置またはシステムに指示する、コンピュータプログラムを保存する、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
【0085】
本開示のさらなる態様は、本明細書の上記および下記に説明されるエアロゾル発生装置またはシステムの使用に関連し得る。
【0086】
以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供する。これらの実施例の特徴のうちのいずれか一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様のうちのいずれか一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
【実施例
【0087】
実施例1:
少なくとも一つのモーションセンサーと、少なくとも一つのモーションセンサーのモーションセンサーデータを、エアロゾル発生装置の移動によってエアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャ、例えば、エアロゾル発生装置との機械的相互作用によってエアロゾル発生装置のユーザーによって実施されるジェスチャを示すジェスチャデータに処理するように構成されたモーションセンサーコントローラとを含む、動作検出回路と、
動作検出回路のモーションセンサーコントローラによって提供されるジェスチャデータを分析することに基づいて、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャ、例えば、ユーザーによって実施されるジェスチャを決定し、エアロゾル発生装置を制御して、決定されたジェスチャに応答して少なくとも一つの装置機能を実施するように構成された、一つ以上の装置プロセッサを含む、装置制御回路と、を含む、エアロゾル発生装置。
実施例2:
動作検出回路のモーションセンサーコントローラによって提供されるジェスチャデータが、例えば、ユーザーによって実施される、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャにおける所定のジェスチャイベントを示す一つ以上のジェスチャデータ要素を含み、かつ/または
ジェスチャデータが、動作検出回路における一つ以上の所定のジェスチャイベントの検出を装置制御回路にシグナリングするための一つ以上のジェスチャデータ要素を含む、実施例1に記載のエアロゾル発生装置。
実施例3:
動作検出回路のモーションセンサーコントローラが、エアロゾル発生装置上で実施される、例えばモーションセンサーデータの処理に基づいて実施されるジェスチャにおいて、少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを決定し、少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを示す一つ以上のジェスチャデータ要素を提供することに基づいて、少なくとも一つの所定のジェスチャイベントの検出を装置制御回路に信号で送るように構成される、実施例1および2のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例4:
動作検出回路のモーションセンサーコントローラが、モーションセンサーデータ内の少なくとも一つのジェスチャイベントに関連付けられた少なくとも一つのモーションパターンを検出することに基づいて、エアロゾル発生装置上で実施される、例えば、ユーザーによって実施される、ジェスチャにおいて少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを決定するように構成され、
動作検出回路のモーションセンサーコントローラが、決定された少なくとも一つのジェスチャイベントを示す少なくとも一つのジェスチャデータ要素を装置制御回路に提供するように構成される、実施例1~3のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例5:
動作検出回路のモーションセンサーコントローラが、モーションセンサーデータの少なくとも一部を基準モーションデータと比較することに基づいて、少なくとも一つのモーションパターンを検出するように構成される、実施例4に記載のエアロゾル発生装置。
実施例6:
動作検出回路のモーションセンサーコントローラが、例えば、ユーザーによって実施される、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャにおける複数のジェスチャイベントのシーケンスを決定し、一連のジェスチャデータ要素のシーケンスを装置制御回路に提供するように構成される、実施例1~5のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例7:
所定のジェスチャイベントが、
一つ以上の空間方向に対するエアロゾル発生装置の所定の傾きと、
一つ以上の空間方向におけるエアロゾル発生装置の所定の速度と、
一つ以上の空間方向におけるエアロゾル発生装置の所定の加速度と、
一つ以上の空間方向に沿ったエアロゾル発生装置の所定の並進移動と、
エアロゾル発生装置の長軸方向軸、横方向軸、および垂直軸のうちの一つ以上の周りの所定の加速度と、
エアロゾル発生装置の長軸方向軸、横方向軸、および垂直軸のうちの一つ以上の周りの所定の角速度と、
エアロゾル発生装置の長軸方向軸、横方向軸、および垂直軸のうちの一つ以上の周りの所定の回転運動と、
タップと、
ダブルタップと、
マルチタップ
シェイクと、
ダブルシェイクと、
マルチシェイクと、
所定の非アクティブ期間のうちの一つ以上である、実施例2~6のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例8:
所定のジェスチャイベントが構成可能である、実施例2~7のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例9:
一つ以上のジェスチャデータ要素が、ジェスチャイベントに関連する時間情報、ジェスチャイベントの開始時間、ジェスチャイベントの停止時間、およびジェスチャイベントの持続時間のうちの一つ以上を含む、実施例2~8のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例10:
装置制御回路が、動作検出回路のモーションセンサーコントローラによって提供される一つ以上のジェスチャデータ要素に基づいて、ジェスチャを決定するようにさらに構成される、実施例1~9のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例11:
装置制御回路が、
一つ以上のジェスチャデータ要素のタイプと、
複数のジェスチャデータ要素のシーケンスと、
一つ以上のジェスチャデータ要素に関連付けられた一つ以上の所定のジェスチャイベントの持続時間と、
所定の期間内の一つ以上のジェスチャデータ要素の発生と、
所定の期間内のジェスチャデータ要素の発生数と、
ジェスチャデータ要素の頻度と、
二つの連続的なジェスチャデータ要素の間の期間と、のうちの一つ以上に基づいてジェスチャを決定するようにさらに構成される、実施例1~10のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例12:
装置制御回路が、ジェスチャデータの少なくとも一部を基準ジェスチャデータと比較することに基づいて、エアロゾル発生装置上で実施される、例えば、ユーザーによって実施されるジェスチャを決定するように構成され、かつ/または
装置制御回路が、ジェスチャデータの一つ以上のジェスチャデータ要素を、一つ以上の所定のジェスチャイベントを示す一つ以上の基準ジェスチャデータ要素と比較することに基づいて、エアロゾル発生装置上で実施される、例えば、ユーザーによって実施されるジェスチャを決定するように構成される、実施例1~11のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例13:
基準ジェスチャデータが、装置制御回路のデータストレージに保存され、かつ/または外部データソースから取得される、実施例12に記載のエアロゾル発生装置。
実施例14:
基準ジェスチャデータが構成可能である、実施例12および13のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例15:
装置制御回路が、決定されたジェスチャに基づいて、かつ/またはジェスチャデータの一つ以上のジェスチャデータ要素に基づいて、少なくとも一つの装置機能を決定するようにさらに構成される、実施例1~14のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例16:
少なくとも一つの装置機能が、
エアロゾル発生装置の動作モードを変更することと、
エアロゾル発生装置の電力状態を変更することと、
エアロゾル発生装置の構成要素を変更することと、
エアロゾル発生装置のロック状態を変更することと、
エアロゾル発生装置のユーザーインターフェースを作動させることと、
エアロゾル発生装置のユーザーインターフェースを制御して、ユーザーに情報を提供することと、
エアロゾル発生装置の一つ以上の設定を制御することと、
エアロゾル発生装置をリセットすることと、
エアロゾル発生装置の発熱体を制御することと、
エアロゾル発生装置に結合可能なエアロゾル発生物品の発熱体を制御して、エアロゾルを発生することと、
エアロゾル発生装置の加熱温度を制御することと、のうちの一つ以上を含む、実施例1~15のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例17:
動作検出回路および/または動作検出回路の少なくとも一つのモーションセンサーが、傾斜センサー、加速度計、ジャイロスコープ、圧力センサー、気圧計、および位置センサーのうちの一つ以上を含む、実施例1~16のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例18:
実施例1~17のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置と、
エアロゾル発生装置および/またはエアロゾル発生装置を少なくとも部分的に受容するように構成された受容装置に結合可能なエアロゾル発生物品と、を備える、エアロゾル発生システム。
実施例19:
少なくとも一つのモーションセンサーおよびモーションセンサーコントローラを有する動作検出回路を含み、動作検出回路に通信可能に結合された装置制御回路を含む、エアロゾル発生装置を動作させる方法であって、
動作検出回路のモーションセンサーコントローラを用いて、少なくとも一つのモーションセンサーのモーションセンサーデータを、エアロゾル発生装置の移動によってエアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを示すジェスチャデータに、例えば、エアロゾル発生装置との機械的相互作用によってエアロゾル発生装置のユーザーによって実施されるように処理することと、
装置制御回路を用いてジェスチャデータを分析することに基づいて、エアロゾル発生装置上で実施される、例えば、ユーザーによって実施されるジェスチャを決定することと、
装置制御回路を用いて、エアロゾル発生装置を制御して、決定されたジェスチャに応答して少なくとも一つの装置機能を実行することを含む、方法。
実施例20:
動作検出回路のモーションセンサーコントローラを用いて、例えば、ユーザーによって実施される、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャで発生する少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを決定すること、かつ/または
少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを示す少なくとも一つのジェスチャデータ要素を装置制御回路に提供すること、をさらに含む、実施例19に記載の方法。
実施例21:
動作検出回路を用いて、少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを示す一つ以上のジェスチャデータ要素を装置制御回路に提供することに基づいて、動作検出回路における少なくとも一つの所定のジェスチャイベントの検出を装置制御回路にシグナリングすることをさらに含む、実施例19および20のいずれかに記載の方法。
実施例22:
少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを決定することが、モーションセンサーデータ内の少なくとも一つのジェスチャイベントに関連付けられた少なくとも一つのモーションパターンを検出することを含む、実施例20および21のいずれか一つに記載の方法。
実施例23:
少なくとも一つのモーションパターンを検出することが、モーションセンサーデータの少なくとも一部を基準モーションデータと比較することを含む、実施例22に記載の方法。
実施例24:
動作検出回路のモーションセンサーコントローラを用いて、例えば、ユーザーによって実施される、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャ内の複数のジェスチャイベントのシーケンスを決定することと、
ジェスチャデータ要素のシーケンスを装置制御回路に提供することと、をさらに含む、実施例19~23のいずれか一つに記載の方法。
実施例25:
動作検出回路を用いて、
一つ以上の空間方向に対するエアロゾル発生装置の所定の傾きと、
一つ以上の空間方向におけるエアロゾル発生装置の所定の速度と、
一つ以上の空間方向におけるエアロゾル発生装置の所定の加速度と、
一つ以上の空間方向に沿ったエアロゾル発生装置の所定の並進移動と、
エアロゾル発生装置の長軸方向軸、横方向軸、および垂直軸のうちの一つ以上の周りの所定の加速度と、
エアロゾル発生装置の長軸方向軸、横方向軸、および垂直軸のうちの一つ以上の周りの所定の角速度と、
エアロゾル発生装置の長軸方向軸、横方向軸、および垂直軸のうちの一つ以上の周りの所定の回転運動と、
タップと、
ダブルタップと、
マルチタップ
シェイクと、
ダブルシェイクと、
マルチシェイクと、
所定の非アクティブ期間のうちの一つ以上を決定することをさらに含む、実施例19~24のいずれか一つに記載の方法。
実施例26:
ジェスチャイベントに関連する時間情報、ジェスチャイベントの開始時間、ジェスチャイベントの停止時間、およびジェスチャイベントの持続時間のうちの一つ以上を決定することをさらに含む、実施例20~25のいずれか一つに記載の方法。
実施例27:
ジェスチャが、動作検出回路のモーションセンサーコントローラによって提供される一つ以上のジェスチャデータ要素を分析することに基づいて、装置制御回路によって決定される、実施例19~26のいずれか一つに記載の方法。
実施例28:
ジェスチャを決定することが、装置制御回路を用いて、
一つ以上のジェスチャデータ要素のタイプと、
複数のジェスチャデータ要素のシーケンスと、
一つ以上のジェスチャデータ要素に関連付けられた一つ以上の所定のジェスチャイベントの持続時間と、
所定の期間内の一つ以上のジェスチャデータ要素の発生と、
所定の期間内のジェスチャデータ要素の発生数と、
ジェスチャデータ要素の頻度と、
二つの連続的なジェスチャデータ要素の間の期間と、のうちの一つ以上を決定することをさらに含む、実施例19~27のいずれか一つに記載の方法。
実施例29:
ジェスチャが、ジェスチャデータの少なくとも一部を基準ジェスチャデータと比較することに基づいて、装置制御回路によって決定され、かつ/または
ジェスチャが、ジェスチャデータの一つ以上のジェスチャデータ要素を、一つ以上の所定のジェスチャイベントを示す一つ以上の基準ジェスチャデータ要素と比較することに基づいて、装置制御回路によって決定される、実施例19~28のいずれか一つに記載の方法。
実施例30:
装置制御回路を用いて、決定されたジェスチャに基づいて、かつ/またはジェスチャデータの一つ以上のジェスチャデータ要素に基づいて、少なくとも一つの装置機能を決定することと、
装置制御回路を用いて、少なくとも一つの装置機能をトリガすることと、さらに含む、実施例19~29のいずれか一つに記載の方法。
実施例31:
少なくとも一つの装置機能が、
エアロゾル発生装置の動作モードを変更することと、
エアロゾル発生装置の電力状態を変更することと、
エアロゾル発生装置の構成要素を変更することと、
エアロゾル発生装置のロック状態を変更することと、
エアロゾル発生装置のユーザーインターフェースを作動させることと、
エアロゾル発生装置のユーザーインターフェースを制御して、ユーザーに情報を提供することと、
エアロゾル発生装置の一つ以上の設定を制御することと、
エアロゾル発生装置をリセットすることと、
エアロゾル発生装置の発熱体を制御することと、
エアロゾル発生装置に結合可能なエアロゾル発生物品の発熱体を制御して、エアロゾルを発生することと、
エアロゾル発生装置の加熱温度を制御することと、のうちの一つ以上を含む、実施例19~30のいずれか一つに記載の方法。
実施例32:
エアロゾル発生装置またはエアロゾル発生システムによって実行される時、エアロゾル発生装置またはシステムに、実施例19~31のいずれか一つ記載の方法のステップを実施するよう命令する、コンピュータプログラム。
実施例33:
実施例32に記載のコンピュータプログラムを格納する、非一時的コンピュータ可読媒体。
【図面の簡単な説明】
【0088】
ここで、図を参照して実施例がさらに説明される。
【0089】
図1図1は、エアロゾル発生システムを示す。
図2図2は、エアロゾル発生装置を示す。
図3図3は、エアロゾル発生装置またはシステムを動作させる方法を図示するフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0090】
図は模式的なものであり、正確な縮尺ではない。原則として、同一または同様の部品、要素、および/またはステップは、図中に同一または同様の参照番号で提供されている。
【0091】
図1は、エアロゾルを発生するためのエアロゾル発生システム500を示す。エアロゾル発生システム500は、エアロゾルを発生するためのエアロゾル発生装置100を備える。図1に図示したエアロゾル発生装置100は、図2のより詳細な図で示され、図1および図2の一方または両方を参照して以下に説明される。
【0092】
エアロゾル発生システム500は、エアロゾル発生物品300をさらに備え、エアロゾル発生物品300は、例えば、棒形状であってもよく、エアロゾル発生基体を含有してもよい。別の方法として、または追加的に、エアロゾル発生物品300は、エアロゾル発生液体または基体で充填可能なカートリッジを含み得る。
【0093】
エアロゾル発生装置100は、エアロゾル発生物品300のエアロゾル発生基体の少なくとも一部を加熱してエアロゾルを発生させるための少なくとも一つの発熱体140をさらに含む。以下でより詳細に説明するように、発熱体140の作動は、例えば、エアロゾル発生装置100で特定のジェスチャを実施することによってトリガされ得る。別の方法として、または発熱体140をエアロゾル発生装置100内に配設することに加えて、発熱体140またはその一部は、エアロゾル発生物品300内に配設されてもよい。エアロゾル発生物品300は、エアロゾル発生装置100に連結されてもよく、また発熱体140を作動させることによって、エアロゾル発生基体の少なくとも一部が加熱されてエアロゾルを発生してもよい。
【0094】
エアロゾル発生システム500。さらに、エアロゾル発生装置100を格納するように構成され得る受容装置200を含む。別の方法として、または追加的に、エアロゾル発生装置100は充電されてもよく、またはエネルギーは受容装置200によって供給されてもよい。電気エネルギーを貯蔵するために、エアロゾル発生装置100は、例えば、電池、アキュムレータ、またはコンデンサなどの一つ以上のエネルギー貯蔵部160を備えてもよい。
【0095】
図2により詳細に示されるように、エアロゾル発生装置100は、装置100と機械的に相互作用することに基づいて、ユーザーがエアロゾル発生装置100でジェスチャを実行することによって引き起こされる動作を含む、エアロゾル発生装置100の動作を示すモーションセンサーデータを決定および/または取得するための少なくとも一つのモーションセンサー104を有する動作検出回路102を備える。
【0096】
モーションセンサー104は、エアロゾル発生装置100の傾きを検出するための少なくとも一つの傾斜センサー、一つ以上の軸176、178、180に平行な、かつ/またはその周りのエアロゾル発生装置100の加速を検出するための少なくとも一つの(単軸または多軸)加速度計、回転変化を検出するための少なくとも一つのジャイロスコープ、回転速度、例えば度/秒、および/または一つ以上の軸176、178、180の周りのエアロゾル発生装置100の動作、ならびに/またはエアロゾル発生装置100の地理的位置および/または地理的位置変化を検出するための、全地球測位センサー(GPS)などの少なくとも一つの位置センサーを含んでもよい。別の方法として、または追加的に、一つ以上の圧力センサーおよび/または気圧計は、エアロゾル発生装置の高度、海面より高い高度、および/または垂直位置変化を検出するために利用されてもよい。例えば、高度のこうした変化は、ユーザーがエアロゾル発生装置を持ち上げるか、もしくは拾い上げることによって、またはエアロゾル発生装置を図2のz軸180に対して垂直に平行に移動させることによって引き起こされ得る。一つ以上の圧力センサーは、例えば、約1cm、例えば、約10cm以上の垂直方向174の変化を検出するように構成され得る。こうしたセンサーまたはセンサータイプのうちの一つ以上は、例えば、加速度計ジャイロスコープセンサーの組み合わせなどの、少なくとも一つのモーションセンサー104または動作検出回路102内で組み合わせられ得ることが強調される。
【0097】
動作検出回路102および/またはモーションセンサー104は、エアロゾル発生装置100の一つ以上の軸176、178、180に平行な、かつ/またはエアロゾル発生装置100の一つ以上の軸176、178、180の周りの、一つ以上の空間方向170、172、174におけるエアロゾル発生装置100の動作、変位、速度、位置変化、配向、配向変化、回転、回転変化、および/または加速度を検出するように構成される。軸176、178、180は、エアロゾル発生装置100の長軸方向軸176(またはx軸176またはロール軸176)、横方向軸178(またはy軸または横軸またはピッチ軸178)および垂直軸180(またはヨー軸180または垂直軸)と呼ばれてもよい。代替的または追加的に、モーションセンサー104は、エアロゾル発生装置100の一つ以上の軸176、178、180に平行な、かつ/またはエアロゾル発生装置100の一つ以上の軸176、178、180の周りの、一つ以上の空間方向170、172、174におけるエアロゾル発生装置100の動作、変位、速度、位置変化、配向、配向変化、回転、回転変化、および/または加速度を示すモーションセンサーデータを決定するように構成されうる。
【0098】
モーションセンサーデータは、エアロゾル発生装置100の動作、変位、速度、位置変化、配向、配向変化、回転、回転変化、および/または加速度を感知および/または検出することに応答して、動作検出回路102のモーションセンサー104によって提供、決定、および/または生成される生センサーデータを指してもよく、または示してもよい。例えば、モーションセンサーデータは、位置データ、加速度データ、角速度データ、および配向データ、例えば、1~6軸配向データのうちの一つ以上を含み得る。
【0099】
少なくとも一つのモーションセンサー104で取得されたモーションセンサーデータは、動作検出回路102のモーションセンサーコントローラ106に出力され、モーションセンサーコントローラ106によって、例えば、エアロゾル発生装置100を用いてユーザーによって実施される、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを示すジェスチャデータに処理される。その中で、モーションセンサーコントローラ106は、一つ以上のプロセッサ、マイクロプロセッサ、またはマイクロコントローラを含みうる。例えば、モーションセンサーコントローラ106は、モーションセンサーデータを分析して、ジェスチャデータを決定、計算、および/または生成するように構成され得る。
【0100】
動作検出回路102は、例えば、単一の構成要素または部材の形態で、スマートセンサーおよび/またはMEMSとして設計または構成されてもよい。別の方法として、動作検出回路102は、例えば、基体または回路基板上に配置された複数の構成要素を有する電子回路として実装されてもよい。
【0101】
エアロゾル発生装置100は、例えば、エアロゾル発生装置100を用いてユーザーによって実施される、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを決定するために、動作検出回路102によって提供されるジェスチャデータを受信および/または処理するように構成された、一つ以上のプロセッサ、装置プロセッサ、マイクロプロセッサ、またはマイクロコントローラ112を有する装置制御回路110をさらに含む。以下では、エアロゾル発生装置100、動作検出回路102、および装置制御回路110の例示的な機能が記載され、これは、エアロゾル発生装置100にジェスチャ制御を提供するために、分離されて、または組み合わせて利用され得る。
【0102】
例えば、動作検出回路102のモーションセンサーコントローラ106によって提供されるジェスチャデータは、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャにおける所定のジェスチャイベントを示す一つ以上のジェスチャデータ要素を含み得る。したがって、動作検出回路102のモーションセンサーコントローラ106は、モーションセンサーデータの処理に基づいて、少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを決定し、少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを示す一つ以上のジェスチャデータ要素を提供することに基づいて、少なくとも一つの所定のジェスチャイベントの検出を装置制御回路110に信号で送るように構成され得る。少なくとも一つのジェスチャイベントを検出するために、動作検出回路102および/またはそのモーションセンサーコントローラ104は、モーションセンサーデータ内の少なくとも一つの所定のジェスチャイベントに関連付けられた少なくとも一つのモーションパターンまたは所定のモーションパターンを検出し、決定された少なくとも一つのジェスチャイベントを示す少なくとも一つのジェスチャデータ要素を装置制御回路110に提供するように構成され得る。
【0103】
少なくとも一つのジェスチャイベントに関連付けられる少なくとも一つのモーションパターンは、例えば、状態機械検出に基づいて、かつ/または基準モーションデータに基づいて検出され得る。基準モーションデータは、例えば、エアロゾル発生装置100のデータストレージ120に保存されてもよく、かつ/または例えば、エアロゾル発生装置100の通信インターフェース150を介して、外部ソースから取得されてもよい。
【0104】
動作検出回路102は、エアロゾル発生装置100の任意の動作を監視し、一つ以上のジェスチャイベントの検出時に、一つ以上のジェスチャデータ要素を装置制御回路110に提供するように構成され得る。例えば、動作検出回路102のモーションセンサーコントローラ106は、例えば、ユーザーによってエアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャ内の複数のジェスチャイベントのシーケンスを決定し、装置制御回路110にジェスチャデータ要素のシーケンスを提供するように構成され得る。ジェスチャデータ要素のうちの一つ以上に基づいて、装置制御回路110は、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを検出し、エアロゾル発生装置100の一つ以上の装置機能を制御してもよく、一つ以上の装置機能は、検出されたジェスチャと関連付けられる。
【0105】
動作検出回路102で検出されたジェスチャイベントの例は、一つ以上の空間方向170、172、174に対するエアロゾル発生装置100の所定の傾きと、一つ以上の空間方向170、172、174におけるエアロゾル発生装置100の所定の速度と、一つ以上の空間方向170、172、174におけるエアロゾル発生装置100の所定の加速度と、一つ以上の空間方向170、172、174に沿ったエアロゾル発生装置100の所定の並進移動または変位と、一つ以上の軸176、178、180の周りのエアロゾル発生装置100の所定の加速度と、エアロゾル発生装置100の一つ以上の軸176、178、180の周りの所定の角速度と、エアロゾル発生装置100の一つ以上の軸176、178、180の周りの所定の回転運動と、ユーザーによってエアロゾル発生装置100上に実施されるタップと、ユーザーによってエアロゾル発生装置100上に実施されるダブルタップと、ユーザーによってエアロゾル発生装置100上に実施されるマルチタップと、エアロゾル発生装置100で実施されるシェイクと、ダブルシェイクと、マルチシェイクと、所定の非アクティブ期間であり得る。
【0106】
装置制御回路110は、動作検出回路102のモーションセンサーコントローラ106によって提供される一つ以上のジェスチャデータ要素に基づいて、ジェスチャを決定するように構成され得る。例えば装置制御回路110は、一つ以上のジェスチャデータ要素またはイベントのタイプ、複数のジェスチャデータ要素またはイベントのシーケンス、一つ以上のジェスチャデータ要素に関連付けられた一つ以上の所定のジェスチャイベントの持続時間、所定の期間内の一つ以上のジェスチャデータ要素またはイベントの発生、所定の期間内のジェスチャデータ要素またはイベントの発生数、ジェスチャデータ要素またはイベントの頻度、二つの連続的なジェスチャデータ要素またはイベントの間の期間のうちの一つ以上に基づいてジェスチャを決定するように構成され得る。こうした特徴のうちのいずれか一つ以上は、例えば、エアロゾル発生装置100のデータストレージ120に格納されうる基準ジェスチャデータに基づいて、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを検出するために、装置制御回路110によって決定されうる。
【0107】
動作検出回路102および装置制御回路110のための共通データストレージ120が、図2に例示的に示されていることに留意されたい。別の方法として、動作検出回路102および装置制御回路110のための別個のデータストレージを利用してもよい。
【0108】
装置制御回路110は、決定されたジェスチャに基づいて、かつ/またはジェスチャデータの一つ以上のジェスチャデータ要素に基づいて、少なくとも一つの装置機能を決定するようにさらに構成され得る。少なくとも一つの装置を実施または実行することは、発熱体140、エネルギー貯蔵部160、通信インターフェース150、エアロゾル発生装置100の一つ以上のユーザーインターフェース130、またはエアロゾル発生装置100の任意の他の構成要素などの、エアロゾル発生装置100の一つ以上の構成要素を作動させることを含み得る。図2に示すエアロゾル発生装置100は、情報をユーザーに出力するための、かつ/または一つ以上のユーザー入力を受信するための例示的なユーザーインターフェース130を含む。
【0109】
ジェスチャが検出されると、装置制御回路110は、エアロゾル発生装置100の動作モードを変更し、エアロゾル発生装置100の電力状態を変更し、エアロゾル発生装置100の構成を変更し、エアロゾル発生装置100のロック状態を変更し、エアロゾル発生装置100のユーザーインターフェース130を作動させ、エアロゾル発生装置100のユーザーインターフェース120を制御してユーザーに情報を提供し、エアロゾル発生装置100の一つ以上の設定を制御し、エアロゾル発生装置100をリセットし、エアロゾル発生装置100の発熱体140を制御し、エアロゾルを発生するためにエアロゾル発生装置100に連結可能なエアロゾル発生物品300の発熱体を制御し、かつ/またはエアロゾル発生装置100または少なくとも一つの発熱体140の加熱温度を制御するように構成され得る。ユーザーインターフェース130上に情報を表示することは、充電レベルについての情報をエネルギー貯蔵部160から取得すること、および/またはエアロゾル発生物品300から、例えば、エアロゾル発生基体の充填レベルまたは状態についての情報を取得することを含み得る。
【0110】
以下では、エアロゾル発生装置100またはシステム500の様々な例示的な特徴、機能、または機能が要約される。動作検出回路100は、例えば、コーディング手段を含むことができ、かつ/またはモーションセンサー102で決定された移動が、所定のジェスチャイベントに関連するか、またはマッピングされ得るかどうかの分析を行うように構成され得る。次に、動作検出回路102は、情報をジェスチャデータとして、かつ/または一つ以上のジェスチャデータ要素として、装置制御回路110に転送することができる。この目的のために、動作検出回路102は、構成可能であり得る、ハードコードされた検出ブロックおよび/またはソフトコードされた検出ブロックを実装し得る。
【0111】
エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを検出するために、例えば、ユーザーによって実施されるために、モーションセンサー104で取得されたモーションセンサーデータの第一のレベル処理または前処理は、動作検出回路102またはそのモーションセンサーコントローラ104によって行われ得る。例えば、一つ以上のジェスチャイベントは、動作検出回路102によって検出されてもよく、それを示す一つ以上のジェスチャデータ要素は、装置制御回路110に送信されてもよい。第二のレベル処理では、装置制御回路110またはその少なくとも一つの装置プロセッサ112は、どのようなジェスチャが実行されたか、および/またはジェスチャに対する機能応答を決定することができる。したがって、動作検出回路102は、どのようなジェスチャイベント(例えば、シェイク、低速ピックアップ、タップ、回転、変位など)が発生したかを検出することができ、次いで、装置制御回路110は、対応するジェスチャデータまたはジェスチャデータ要素の分析を実施して、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを決定することができる。また、装置制御回路110は、ジェスチャに応答して、どの種類の装置機能を実行するかを決定することができ、かつ/または特定のジェスチャを検出することに応答して、一つ以上の装置機能を実行することができる。
【0112】
動作検出回路102は、一つ以上のジェスチャイベントを検出するための一つ以上の検出ブロックを含み得る。例えば、動作検出回路102は、ハードコード化検出ブロック、ソフトコード化検出ブロック、および状態機械検出ブロックのうちの一つ以上を含むことができる。別の方法として、または追加的に、機械学習を使用する検出ブロックは、モーションセンサーデータ内の特定のジェスチャイベントを検出するように訓練され得る人工知能モジュールに基づいて、または人工知能モジュールを使用して、一つ以上のジェスチャイベントを検出するために、動作検出回路102に実装され得る。ハードコードされた検出ブロックは、例えば、閾値、持続時間、タップ数などの点で、事前プログラムおよび/または構成可能であり得る。ソフトコード検出ブロックは、例えば、加速度、回転、および角速度のうちの一つ以上を含む、特定のモーションパターンに対してプログラムされ得る。
【0113】
モーションセンサーデータ内の一つ以上のモーションパターンを検出すると、動作検出回路102は、例えば、ジェスチャデータおよび/または一つ以上のジェスチャデータ要素を含む信号などの信号を装置制御回路110に出力し、それによって、一つ以上の特定のジェスチャイベントが検出されたことを装置制御回路110に通知することができる。
【0114】
こうした信号は、例えば、入力が装置制御回路110または装置プロセッサ112に通信されることになる情報を伝えるビットに対応し得る、割込み信号を含み得る。これは、装置制御回路110または装置プロセッサ112によって非常に迅速に処理され得、かつ/または装置制御回路110または装置プロセッサ112をウェイクアップし得る。したがって、主アプリケーションプロセッサまたは装置プロセッサ112とも呼ばれ、やや高いエネルギー消費を有し得る、装置制御回路110またはプロセッサ112は、低電力モードまたはスリープモードに入り、動作検出回路102によって所定のジェスチャイベントが検出されるたびに、動作検出回路102がウェイクアップされることに依存し得る。したがって、装置制御回路110に送信される割込み信号は、装置制御回路110または装置プロセッサ112がスリープモードにある場合にはウェイクアップ信号を指し、または装置制御回路110または装置プロセッサ112が起動している場合、所定のジェスチャイベントが検出されたことを示す入力信号を指し得る。どちらの場合においても、こうした情報の後に、少なくとも一つのジェスチャデータ要素などの、検出されたジェスチャイベントに関連付けられた信号またはデータが続くことができる。
【0115】
したがって、動作検出回路102またはモーションセンサーコントローラ106および装置制御回路110または装置プロセッサ112は、互いに独立して動作することができ、動作検出回路102のモーションセンサーコントローラ106は、モーションセンサーデータ内の一つ以上のジェスチャイベントを検出し、一つ以上のジェスチャデータ要素を提供または計算することに基づいて、一つ以上のジェスチャイベントを装置プロセッサ112に信号で送信するように構成され得る。装置制御回路110の装置プロセッサ112は、動作検出回路102によってシグナリングされた一つ以上のジェスチャイベントに基づいて、ジェスチャをさらに検出することができる。
【0116】
概して、動作検出回路102および装置制御回路110は、物理的および機能的に分離された、または独立した構成要素を指してもよく、例えば、異なる位置で装置100内に配設されてもよく、かつ/または専用のタスクを有してもよい。
【0117】
以下では、ユーザーによってエアロゾル発生装置100上に実施されるダブルタップを検出するための実施例が説明される。ダブルタップのジェスチャは、特定の期間または時間間隔によって分離された、シングルタップの二つの別個のジェスチャ相互作用を含み得る。両方のジェスチャ相互作用は、単一のジェスチャイベント「ダブルタップ」に対応してもよく、動作検出回路102のモーションセンサーコントローラ106によってダブルタップとして検出されてもよい。ダブルタップを検出すると、動作検出回路102は、対応するジェスチャデータ要素を装置制御回路110に提供してもよく、装置制御回路110は、ダブルタップまたはジェスチャに関連付けられた少なくとも一つの装置機能を実行し得る。実際にダブルタップをジェスチャイベントとして検出するために、例えば、シングルタップの振幅およびタップ間の時間間隔は、例えば、対応する基準モーションデータの定義に基づいて、動作検出回路102内でカスタマイズまたは事前定義され得る。
【0118】
別の方法として、ダブルタップは、動作検出回路102によって、特定の期間によって分離された二つの連続的なシングルタップまたはジェスチャイベントとして検出され得る。動作検出回路102は、検出されたジェスチャイベント「シングルタップ」の各々に対して対応するジェスチャ要素を装置制御回路110に提供することによって、装置制御回路110にシングルタップを信号で送るように構成されてもよく、装置制御回路110は、二つのジェスチャイベント間の期間を決定するように構成され得る。例えば、検出された期間が特定の範囲内であるか、または特定の値を有する場合、装置制御回路110は、ジェスチャ「ダブルタップ」を検出し、関連する装置機能をトリガすることができる。
【0119】
様々なジェスチャイベントまたはジェスチャを検出するために、いくつかの専用の状態機械を動作検出回路102で使用することができ、それらの各々は、特定のまたは所定のモーションパターンまたはジェスチャイベントを検出するようにプログラムすることができる。
【0120】
一例として、動作検出回路102は、加速度がx%上昇し、次いでy%低下し、その後加速がなくなり、次いで30ミリ秒の時間枠内でさらに加速する、特定のモーションパターンを検出するように構成され得る。一般に、特定の署名ジェスチャに対応し得る複数のモーションパターンは、対応する基準モーションデータを記憶することに基づいてプログラムされてもよく、動作検出回路102によって検出され得ることが理解されよう。
【0121】
動作検出回路102のモーションセンサーコントローラ106と装置制御回路の装置プロセッサ112との間に、全体的なジェスチャ制御に対する計算負荷を分配することによって、装置プロセッサ112の側面で処理負荷を低減することができる。これは、例えば、加熱制御規制を計算するなど、独自の機能を処理ためのより多くの容量を残す可能性がある。随意に、発熱体140を制御するための専用のマイクロプロセッサを利用してもよい。
【0122】
上述のように、装置制御回路110によって動作検出回路102から受信された情報、特にジェスチャデータおよび/またはジェスチャデータ要素は、装置制御回路110によって使用されて、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを認識することができる。一例として、ダブルタップに続いて回転、または特定の時間間隔内のシェイクは、ジェスチャとして定義され、例えば、対応する基準ジェスチャデータの定義に基づいて、装置制御回路110によって検出され得る。これは、エアロゾル発生装置100と相互作用する新しい方法を提供することができる。したがって、装置制御回路110は、動作検出回路102によって検出された一つ以上のジェスチャイベントを含むジェスチャに、特定の装置機能を割り当てることができる。
【0123】
上述のように、シングル/ダブルタップジェスチャ認識の実施例では、シングルタップは、動作検出回路102で検出され得る。ダブルタップを実行すると、対応するジェスチャデータ要素を、動作検出回路102から装置制御回路110に送信することができ、後者は、タップまたはジェスチャイベント間の時間間隔を分析し、該時間間隔に基づいて、シングルまたはダブルタップに関連付けられた機能を動作させることによって、入力がシングルまたはダブルタップであるかどうかを評価することができ、例えば、時間間隔が所定の時間閾値を上回るか、または下回ることに依存して、基準ジェスチャデータで定義され得る。したがって、ダブルタップは、二つのシングルタップとして検出され得、次いで、二つのタップ間の時間の計算は、装置制御回路110によって決定され得る。しかしながら、代替的に、ダブルタップは、動作検出回路102によってジェスチャイベントとして検出され得る。
【0124】
随意に、「自由落下検出」を動作検出回路102に実装して、ユーザーによってタップまたはダブルタップするのではなく、エアロゾル発生装置100を落下させることから生じるイベントをフィルタリングすることができる。
【0125】
概して、装置制御回路110内の動作検出回路102から予め処理された情報をマージすることは、より良好かつより正確なジェスチャ検出を送達することができる。
【0126】
したがって、装置制御回路110は、入力x、yのシーケンス、例えば、ジェスチャデータまたはジェスチャデータ要素を受信し、該入力x、yのシーケンス、および場合によっては一つ以上のさらなる予め設定された条件に基づいて、一つ以上の装置機能zを関連付けるように構成され得る。
【0127】
図3は、例えば、図1および図2の一方または両方を参照して説明したエアロゾル発生装置100またはエアロゾル発生システム500を動作させる方法を示すフローチャートを示す。
【0128】
方法のステップS1は、動作検出回路102のモーションセンサーコントローラ106を用いて、少なくとも一つのモーションセンサー104のモーションセンサーデータを、エアロゾル発生装置100との機械的相互作用によってエアロゾル発生装置100のユーザーによって実施されるジェスチャを示すジェスチャデータに処理することを含む。
【0129】
ステップS2は、装置制御回路110を用いてジェスチャデータを分析することに基づいて、エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを決定することを含む。
【0130】
ステップS3は、装置制御回路110を用いて、エアロゾル発生装置100を制御して、決定されたジェスチャに応答して少なくとも一つの装置機能を実行することを含む。
【0131】
図3による方法は、一つ以上の任意のステップを含んでもよい。特に、上述のエアロゾル発生装置100の任意の機能は、任意のステップとして実施することができる。
【0132】
本発明は、図面および上記の説明で詳細に例示および説明されているが、そのような例示および説明は、例示的または代表的であり、限定するものではなく、本発明は、開示された実施形態に限定されない。開示された実施形態に対する他の変形は、図面、開示、および添付の特許請求の範囲の研究から、当業者によって理解され、かつ影響を及ぼされ得、および特許請求の範囲の実践であり得る。
【0133】
特許請求の範囲において、「含む、備える(comprising)」という単語は、それ以外の要素またはステップを除外するものではなく、また不定冠詞「a」もしくは「an」は、複数であることを除外するものではない。特定の尺度が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これらの尺度の組み合わせが有利に使用されることができないことを示唆していない。特許請求の範囲のいかなる参照符号も、その範囲を限定していると解釈されるべきではない。
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2023-11-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのモーションセンサーと、前記少なくとも一つのモーションセンサーのモーションセンサーデータを、エアロゾル発生装置の移動によって前記エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを示すジェスチャデータに処理するように構成されたモーションセンサーコントローラとを含む、動作検出回路と、
前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラによって提供される前記ジェスチャデータを分析することに基づいて、前記エアロゾル発生装置上で実施される前記ジェスチャを決定し、前記決定されたジェスチャに応答して、前記エアロゾル発生装置を制御して、少なくとも一つの装置機能を実施するように構成された、一つ以上の装置プロセッサを含む、装置制御回路と、を備える、エアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラによって提供される前記ジェスチャデータが、前記エアロゾル発生装置上で実施される前記ジェスチャにおける所定のジェスチャイベントを示す一つ以上のジェスチャデータ要素を含み、かつ/または
前記ジェスチャデータが、前記動作検出回路における一つ以上の所定のジェスチャイベントの検出を前記装置制御回路にシグナリングするための一つ以上のジェスチャデータ要素を含む、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラが、前記モーションセンサーデータを処理することに基づいて、前記エアロゾル発生装置上で実施される前記ジェスチャにおける少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを決定するように構成され、
前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラが、前記少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを示す一つ以上のジェスチャデータ要素を提供することに基づいて、前記少なくとも一つの所定のジェスチャイベントの検出を前記装置制御回路に信号で送るように構成される、請求項1~2のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記モーションセンサーデータが、前記エアロゾル発生装置の動作、位置変化、回転、配向変化、回転変化、および加速度のうちの一つ以上を感知することに応答して、前記動作検出回路の前記モーションセンサーによって生成される生センサーデータを含み、
前記モーションセンサーコントローラが、前記モーションセンサーデータに基づいて、前記ジェスチャデータを計算するように構成される、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記動作検出回路が、前記エアロゾル発生装置上で実施される前記ジェスチャを記述する前記モーションセンサーデータ内の情報を決定することに基づいて、前記ジェスチャデータを生成するように構成される、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記モーションセンサーが、第一の時間スケールで時間関連モーションセンサーデータを提供するように構成され、前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラが、前記第一の時間スケールよりも大きい第二の時間スケールで時間関連ジェスチャデータを提供するように構成される、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラが、前記モーションセンサーデータ内の前記少なくとも一つのジェスチャイベントに関連付けられた少なくとも一つのモーションパターンを検出することに基づいて、前記エアロゾル発生装置上で実施される前記ジェスチャ内の少なくとも一つの所定のジェスチャイベントを決定するように構成され、
前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラが、前記決定された少なくとも一つのジェスチャイベントを示す少なくとも一つのジェスチャデータ要素を前記装置制御回路に提供するように構成される、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項8】
前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラが、前記エアロゾル発生装置上で実施される前記ジェスチャ内の複数のジェスチャイベントのシーケンスを決定し、ジェスチャデータ要素のシーケンスを前記装置制御回路に提供するように構成される、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項9】
前記所定のジェスチャイベントが、
- 一つ以上の空間方向に対する前記エアロゾル発生装置の所定の傾きと、
- 一つ以上の空間方向における前記エアロゾル発生装置の所定の速度と、
- 一つ以上の空間方向における前記エアロゾル発生装置の所定の加速度と、
- 一つ以上の空間方向に沿った前記エアロゾル発生装置の所定の並進移動と、
- 前記エアロゾル発生装置の一つ以上の軸の周りの所定の加速度と、
- 前記エアロゾル発生装置の一つ以上の軸の周りの所定の角速度と、
- 前記エアロゾル発生装置の一つ以上の軸の周りの所定の回転運動と、
- タップと、
- ダブルタップと、
- マルチタップ
- シェイクと、
- ダブルシェイクと、
- マルチシェイクと、
- 所定の非アクティブ期間のうちの一つ以上である、請求項2~8のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項10】
前記一つ以上のジェスチャデータ要素が、前記ジェスチャイベントに関連する時間情報、前記ジェスチャイベントの開始時間、前記ジェスチャイベントの停止時間、および前記ジェスチャイベントの持続時間のうちの一つ以上を含む、請求項2~9のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項11】
前記装置制御回路が、前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラによって提供される一つ以上のジェスチャデータ要素に基づいて、前記ジェスチャを決定するようにさらに構成される、請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項12】
前記装置制御回路が、一つ以上のジェスチャデータ要素に基づいて、かつ少なくとも二つの連続的なジェスチャデータ要素の間の期間に基づいて、前記ジェスチャを決定するように構成される、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項13】
前記装置制御回路が、前記少なくとも二つの連続的なジェスチャデータ要素の間の前記期間を決定することに基づいて、前記ジェスチャを決定するように構成される、請求項12に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項14】
前記装置制御回路がさらに、
- 一つ以上のジェスチャデータ要素のタイプと、
- 複数のジェスチャデータ要素のシーケンスと、
- 一つ以上のジェスチャデータ要素に関連付けられた一つ以上の所定のジェスチャイベントの持続時間と、
- 所定の期間内の一つ以上のジェスチャデータ要素の発生と、
- 所定の期間内のジェスチャデータ要素の発生数と、
- ジェスチャデータ要素の頻度と、
- 二つの連続的なジェスチャデータ要素の間の期間と、のうちの一つ以上に基づいて前記ジェスチャを決定するように構成される、請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項15】
前記装置制御回路が、前記ジェスチャデータの少なくとも一部を基準ジェスチャデータと比較することに基づいて、前記エアロゾル発生装置上で実施される前記ジェスチャを決定するように構成され、かつ/または
前記装置制御回路が、前記ジェスチャデータの一つ以上のジェスチャデータ要素を、一つ以上の所定のジェスチャイベントを示す一つ以上の基準ジェスチャデータ要素と比較することに基づいて、前記エアロゾル発生装置上で実施される前記ジェスチャを決定するように構成される、請求項1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項16】
前記装置制御回路が、前記決定されたジェスチャに基づいて、かつ/または前記ジェスチャデータの一つ以上のジェスチャデータ要素に基づいて、前記少なくとも一つの装置機能を決定するようにさらに構成される、請求項1~15のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項17】
前記少なくとも一つの装置機能が、
- 前記エアロゾル発生装置の動作モードを変更することと、
- 前記エアロゾル発生装置の電力状態を変更することと、
- 前記エアロゾル発生装置の構成要素を変更することと、
- 前記エアロゾル発生装置のロック状態を変更することと、
- 前記エアロゾル発生装置のユーザーインターフェースを作動させることと、
- 前記エアロゾル発生装置のユーザーインターフェースを制御して、前記ユーザーに情報を提供することと、
- 前記エアロゾル発生装置の一つ以上の設定を制御することと、
- 前記エアロゾル発生装置をリセットすることと、
- 前記エアロゾル発生装置の発熱体を制御することと、
- 前記エアロゾル発生装置に結合可能なエアロゾル発生物品の発熱体を制御して、エアロゾルを発生することと、
- 前記エアロゾル発生装置の加熱温度を制御することと、のうちの一つ以上を含む、請求項1~16のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項18】
請求項1~17のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置と、
前記エアロゾル発生装置および/または前記エアロゾル発生装置を少なくとも部分的に受容するように構成された受容装置に結合可能なエアロゾル発生物品と、を備える、エアロゾル発生システム。
【請求項19】
少なくとも一つのモーションセンサーおよびモーションセンサーコントローラを有する動作検出回路を含み、前記動作検出回路に通信可能に結合された装置制御回路を含む、エアロゾル発生装置を動作させる方法であって、
前記動作検出回路の前記モーションセンサーコントローラを用いて、前記少なくとも一つのモーションセンサーのモーションセンサーデータを、前記エアロゾル発生装置の移動によって前記エアロゾル発生装置上で実施されるジェスチャを示すジェスチャデータに処理することと、
前記装置制御回路を用いて前記ジェスチャデータを分析することに基づいて、前記エアロゾル発生装置上で実施される前記ジェスチャを決定することと、
前記装置制御回路を用いて、前記エアロゾル発生装置を制御して、前記決定されたジェスチャに応答して少なくとも一つの装置機能を実行することを含む、方法。
【請求項20】
前記モーションセンサーデータが、前記エアロゾル発生装置の動作、位置変化、回転、配向変化、回転変化、および加速度のうちの一つ以上を感知することに応答して、前記動作検出回路の前記モーションセンサーによって生成される生センサーデータを含み、
前記モーションセンサーの処理が、前記モーションセンサーデータに基づいて、前記ジェスチャデータを計算することを含む、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2
【国際調査報告】