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特表2024-516329情報伝送方法、装置、端末と記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-12
(54)【発明の名称】情報伝送方法、装置、端末と記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/566 20230101AFI20240405BHJP
   H04W 72/21 20230101ALI20240405BHJP
【FI】
H04W72/566
H04W72/21
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023568710
(86)(22)【出願日】2022-05-07
(85)【翻訳文提出日】2023-11-08
(86)【国際出願番号】 CN2022091466
(87)【国際公開番号】W WO2022237686
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】202110511261.X
(32)【優先日】2021-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100196601
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 祐市
(72)【発明者】
【氏名】李 娜
(72)【発明者】
【氏名】曲 ▲シン▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
(57)【要約】
本出願は、通信技術分野に属する情報伝送方法、装置、端末と記憶媒体を開示し、本出願の実施例の情報伝送方法は、フィードバックリソースが第一の上りリンク伝送の伝送リソースと衝突する場合、端末が衝突処理を実行することを含み、ここで、前記フィードバックリソースは、PUCCHリソースであり、且つフィードバックモードは、NACKのみをフィードバックするモードであり、前記衝突処理は、PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することと、PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することとのうちの一つを含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報伝送方法であって、
フィードバックリソースが第一の上りリンク伝送の伝送リソースと衝突する場合、端末が衝突処理を実行することを含み、ここで、前記フィードバックリソースは、物理上りリンク制御チャネルPUCCHリソースであり、且つフィードバックモードは、否定応答NACKのみをフィードバックするモードであり、前記衝突処理は、
PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することと、
PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することとのうちの一つを含む、情報伝送方法。
【請求項2】
前記PUCCHは、NACK PUCCHであり、前記の、PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することは、
前記NACK PUCCHを伝送し、前記第一の上りリンク伝送を廃棄又はキャンセルすることと、
前記第一の上りリンク伝送を伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることとのうちの一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記PUCCHは、NACK PUCCHであり、前記の、PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することは、
前記NACK PUCCHの優先度と第一の上りリンク伝送の優先度に基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることと、
前記第一の上りリンク伝送のタイプに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることと、
ネットワーク側の指示シグナリングと、リファレンス信号受信パワーRSRPとのうちの少なくとも一つに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることとのうちの一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記の、前記NACK PUCCHの優先度と第一の上りリンク伝送の優先度に基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記第一の上りリンク伝送の優先度が前記NACK PUCCHの優先度以上である場合、前記第一の上りリンク伝送を伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることと、
前記第一の上りリンク伝送の優先度が前記NACK PUCCHの優先度以下である場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記第一の上りリンク伝送を廃棄又はキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第一の上りリンク伝送がスケジューリング要求SRを含む場合、前記の、前記NACK PUCCHの優先度と第一の上りリンク伝送の優先度に基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記SRの優先度が前記NACK PUCCHの優先度以上であり、且つ前記SRがポジティブpositive SRである場合、前記SRを伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることと、
前記SRの優先度が前記NACK PUCCHの優先度以上であり、且つ前記SRがネガティブnegative SRである場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記SRを廃棄又はキャンセルすることと、
前記SRの優先度が前記NACK PUCCHの優先度以下である場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記SRを廃棄又はキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記第一の上りリンク伝送がSRを含む場合、前記の、前記第一の上りリンク伝送のタイプに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記SRがpositive SRである場合、前記SRを伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることと、
前記SRがnegative SRである場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記SRを廃棄又はキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記の、ネットワーク側の指示シグナリングと、RSRPとのうちの少なくとも一つに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記RSRPが予め設定される閾値以上である場合、前記第一の上りリンク伝送を伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄することと、
前記RSRPが予め設定される閾値よりも小さい場合、前記NACK PUCCHを伝送し、第一の上りリンク伝送をキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記の、PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することは、
前記フィードバックリソースが前記第一の上りリンク伝送の伝送リソースとターゲット時間単位内に衝突する場合、Nビットのハイブリッド自動再送要求HARQ情報と前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することを含み、ここで、前記ターゲット時間単位は、少なくとも一つのHARQ情報をフィードバックするように構成され、又はスケジューリングされる時間単位であり、Nは、1以上の整数である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記HARQ情報に対応する下りリンク伝送のデコーディングに成功した場合、前記HARQ情報は、肯定応答ACKであり、又は
前記HARQ情報に対応する下りリンク伝送のデコーディングに成功しなかった場合、前記HARQ情報は、NACKである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記HARQ情報の優先度は、前記第一の上りリンク伝送の優先度と同じである、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記第一の上りリンク伝送は、
チャネル状態情報CSIと、物理上りリンク共有チャネルPUSCHと、SRとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1、2、3、4、7、8、9又は10に記載の方法。
【請求項12】
情報伝送装置であって、
フィードバックリソースが第一の上りリンク伝送の伝送リソースと衝突する場合、衝突処理を実行するための実行モジュールを含み、ここで、前記フィードバックリソースは、PUCCHリソースであり、且つフィードバックモードは、否定応答NACKのみをフィードバックするモードであり、前記衝突処理は、
PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することと、
PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することとのうちの一つを含む、情報伝送装置。
【請求項13】
前記PUCCHは、NACK PUCCHであり、前記の、PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することは、
前記NACK PUCCHを伝送し、前記第一の上りリンク伝送を廃棄又はキャンセルすることと、
前記第一の上りリンク伝送を伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることとのうちの一つを含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記PUCCHは、NACK PUCCHであり、前記の、PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することは、
前記NACK PUCCHの優先度と第一の上りリンク伝送の優先度に基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることと、
前記第一の上りリンク伝送のタイプに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることと、
ネットワーク側の指示シグナリングと、リファレンス信号受信パワーRSRPとのうちの少なくとも一つに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることとのうちの一つを含む、請求項12に記載の装置。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含む端末であって、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から11のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現する、端末。
【請求項16】
プログラム又は命令が記憶されている可読記憶媒体であって、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から11のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項17】
プロセッサと通信インターフェースとを含むチップであって、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から11のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【請求項18】
非揮発性の記憶媒体に記憶されており、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項1から11のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品。
【請求項19】
請求項1から11のいずれか1項に記載の情報伝送方法におけるステップを実行するように構成される、通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年05月11日に中国で提出された中国特許出願No.202110511261.Xの優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的には、情報伝送方法、装置、端末と記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
いくつかの通信システムでは、端末は、ネットワーク側機器により伝送される下りリンク伝送に対してフィードバックを行い、具体的には、端末が下りリンク伝送のデコーディング結果をフィードバックして、端末が下りリンク伝送のデコーディングに成功したか否かをネットワーク側機器に伝えることであってもよい。現在、端末が採用しているフィードバックモードは、主にハイブリッド自動再送要求肯定/否定応答(Hybrid Automatic Repeat request Acknowledgement/Negative-Acknowledgm -ent、HARQ-ACK/NACK)フィードバックモードであり、即ちデコーディングに成功した場合、ACKをフィードバックし、そうでなければ、NACKをフィードバックする。且つ現在、フィードバックリソースと上りリンク伝送の伝送リソースとの衝突に対する端末の解決案は、HARQ-ACK/NACKフィードバックモードにしか適用できず、このように端末の衝突解決性能が比較的悪くなることを招く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、端末の衝突解決性能が比較的悪いという問題を解決することができる情報伝送方法、装置、端末と記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の態様によれば、情報伝送方法を提供し、この方法は、
フィードバックリソースが第一の上りリンク伝送の伝送リソースと衝突する場合、端末が衝突処理を実行することを含み、ここで、前記フィードバックリソースは、物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)リソースであり、且つフィードバックモードは、否定応答(Negative-Acknowledgment、NACK)のみをフィードバックするモードであり、前記衝突処理は、
PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することと、
PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することとのうちの一つを含む。
【0006】
第二の態様によれば、情報伝送装置を提供し、この装置は、
フィードバックリソースが第一の上りリンク伝送の伝送リソースと衝突する場合、衝突処理を実行するための実行モジュールを含み、ここで、前記フィードバックリソースは、PUCCHリソースであり、且つフィードバックモードは、否定応答NACKのみをフィードバックするモードであり、前記衝突処理は、
PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することと、
PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することとのうちの一つを含む。
【0007】
第三の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、本出願の実施例による情報伝送方法のステップを実現する。
【0008】
第四の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、本出願の実施例による情報伝送方法のステップを実現する。
【0009】
第五の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
【0010】
第六の態様によれば、コンピュータプログラム/プログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム/プログラム製品は、非一時的記憶媒体に記憶されており、前記プログラム/プログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0011】
本出願の実施例では、フィードバックリソースが第一の上りリンク伝送の伝送リソースと衝突する場合、端末は、衝突処理を実行し、ここで、前記フィードバックリソースは、PUCCHリソースであり、且つフィードバックモードは、NACKのみをフィードバックするモードであり、前記衝突処理は、PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することと、PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することとのうちの一つを含む。上記衝突処理によってNACKのみをフィードバックするモードにおける衝突を解決することができ、それによって端末の衝突解決性能を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。
図2】本出願の実施例による情報伝送方法のフローチャートである。
図3】本出願の実施例による衝突の例示的なフローチャートである。
図4】本出願の実施例による別の衝突の例示的なフローチャートである。
図5】本出願の実施例による情報伝送装置の構造図である。
図6】本出願の実施例による通信機器の構造図である。
図7】本出願の実施例による端末の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0014】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0015】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しており、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0016】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12とを含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ機器(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-Mobile Personal Computer、UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0017】
以下では、図面を結び付けながら、いくつかの実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例による情報伝送方法、装置、端末と記憶媒体を詳細に説明する。
【0018】
図2を参照すると、図2は、本出願の実施例による情報伝送方法のフローチャートであり、図2に示すように、以下のステップを含む。
【0019】
ステップ201、フィードバックリソースが第一の上りリンク伝送の伝送リソースと衝突する場合、端末は、衝突処理を実行し、ここで、前記フィードバックリソースは、PUCCHリソースであり、且つフィードバックモードは、NACKのみをフィードバックするモード(HARQ NACK onlyフィードバックモード)であり、前記衝突処理は、
PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することと、
PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することとのうちの一つを含む。
【0020】
上記フィードバックリソースは、上記PUCCHの伝送リソースである。いくつかの実施の形態では、上記PUCCHは、NACKを伝送するPUCCH、例えば、NACK onlyのフィードバックモードで、下りリンク伝送のデコーディングに成功しなかったと決定された場合の、NACKを伝送するPUCCHであってもよい。
【0021】
上記フィードバックリソースが第一の上りリンク伝送の伝送リソースと衝突したことは、フィードバックリソースと第一の上りリンク伝送の伝送リソースとが時間領域で重なっており、即ちPUCCHと第一の上りリンク伝送の時間領域リソースが重なることであってもよい。且つ上記重なることは、すべてのリソースが重なるか、又は一部のリソースが重なることであってもよく、且つ上記フィードバックリソースと第一の上りリンク伝送の伝送リソースとは、一つのPUCCHグループ内にある。上記衝突処理は、重なり処理と呼ばれてもよい。
【0022】
また、上記の、NACKのみをフィードバックするモードは、下りリンク伝送に対する、NACKのみをフィードバックするモードであってもよく、例えば、物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)又は物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)に対する、NACKのみをフィードバックするモードであり、即ち、端末がPDSCH/PDCCHのデコーディングに成功しなかった場合にのみNACKをフィードバックし、PDSCH/PDCCHのデコーディングに成功した場合に情報をフィードバックしないHARQフィードバックモードである。このPDCCHは、プロトコルによって定義される、フィードバックが必要なPDCCHであり、例えば、半静的スケジューリング(Semi-Persistent Scheduling、SPS)PDSCHのリリースを指示するPDCCHである。
【0023】
NACKのみをフィードバックするモードで、端末は、PDSCH/PDCCHのデコーディングに成功しなかった場合にNACKをフィードバックし、そうでなければ、情報をフィードバックせず、ここで、PDSCH/PDCCHのデコーディングに成功しなかったことは、PDSCH/PDCCHを受信していなかったことを含む。
【0024】
上記の、PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することは、PUCCHを伝送し、第一の上りリンク伝送を廃棄又はキャンセルすることであってもよく、又は、第一の上りリンク伝送を伝送し、PUCCHを廃棄又はキャンセルすることであってもよい。説明すべきこととして、本出願の実施例において、廃棄とキャンセルは、いずれも伝送しないと理解されてもよく、この二つは、交換可能に使用され、ここで、PUCCHにより乗せられる内容を廃棄又はキャンセルすることは、PUCCH伝送を廃棄又はキャンセルすることを表してもよい。
【0025】
上記の、PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することは、PUCCHにより乗せられる情報と第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送し、例えば、HARQ情報と第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送してもよい。
【0026】
本出願の実施例では、前記第一の上りリンク伝送は、
チャネル状態情報(Channel State Information、CSI)と、物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PDSCH)と、スケジューリング要求(Scheduling Request、SR)とのうちの少なくとも一つを含む。
【0027】
ここで、CSI、SRは、それぞれPUCCH上で伝送され、即ち上記第一の上りリンク伝送は、CSI PUCCHと、SR PUCCHとを含んでもよい。
【0028】
本出願の実施例では、上記ステップによってNACKのみをフィードバックするモードにおける衝突を解決することができ、それによって端末の衝突解決性能を向上させる。さらに、上記衝突が解決されたため、通信システムの有効性を向上させることもできる。
【0029】
一つの選択的な実施の形態として、前記PUCCHは、NACK PUCCHであり、前記の、PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することは、
前記NACK PUCCHを伝送し、前記第一の上りリンク伝送を廃棄又はキャンセルすることと、
前記第一の上りリンク伝送を伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることとのうちの一つを含む。
【0030】
上記NACK PUCCHは、NACKを伝送するPUCCH、例えば、端末がPDSCHのデコーディングに成功しなかった場合、端末により決定された、NACKを伝送するPUCCHとして理解されてもよい。
【0031】
本出願の実施例では、NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることは、NACKを廃棄又はキャンセルすると理解されてもよい。
【0032】
ここで、上記の、前記NACK PUCCHを伝送し、前記第一の上りリンク伝送を廃棄又はキャンセルし、又は前記第一の上りリンク伝送を伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることは、具体的には、ネットワーク側構成、又はプロトコル定義に基づいて伝送を行ってもよい。
【0033】
例えば、NACK PUCCHとSR PUCCHの時間領域リソースが衝突する場合、ここで、NACK PUCCHは、NACK onlyフィードバックモードで、端末がPDSCHのデコーディングに成功しなかった場合、端末により決定された、NACKを伝送するPUCCHを表し、このとき、端末は、SRを廃棄又はキャンセルし、NACK PUCCHを伝送する。
【0034】
また例えば、NACK PUCCHとCSI PUCCHの時間領域リソースが衝突する場合、NACK PUCCHは、NACK onlyフィードバックモードで、端末がPDSCHのデコーディングに成功しなかった場合、端末により決定された、NACKを伝送するPUCCHを表し、このとき、端末は、NACK PUCCHを伝送し、CSIを廃棄又はキャンセルし、又は、NACKを廃棄又はキャンセルし、CSIを伝送してもよい。
【0035】
また例えば、NACK PUCCHとPUSCHの時間領域リソースが衝突する場合、NACK PUCCHは、NACK onlyフィードバックモードで、端末がPDSCHのデコーディングに成功しなかった場合、端末により決定された、NACKを伝送するPUCCHを表し、このとき、端末は、NACK PUCCHを伝送し、PUSCHを廃棄又はキャンセルし、又は、NACKを廃棄又はキャンセルし、PUSCHを伝送してもよい。
【0036】
一つの選択的な実施の形態として、前記PUCCHは、NACK PUCCHであり、前記の、PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することは、
前記NACK PUCCHの優先度と第一の上りリンク伝送の優先度に基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることと、
前記第一の上りリンク伝送のタイプに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることと、
ネットワーク側の指示シグナリングと、リファレンス信号受信パワー(Reference Signal Receiving Power、RSRP)とのうちの少なくとも一つに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることとのうちの一つを含む。
【0037】
上記の、前記NACK PUCCHの優先度と第一の上りリンク伝送の優先度に基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、上記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの優先度が高い方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることであってもよい。
【0038】
例えば、一つの実施の形態では、上記の、前記NACK PUCCHの優先度と第一の上りリンク伝送の優先度に基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記第一の上りリンク伝送の優先度が前記NACK PUCCHの優先度以上である場合、前記第一の上りリンク伝送を伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることと、
前記第一の上りリンク伝送の優先度が前記NACK PUCCHの優先度以下である場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記第一の上りリンク伝送を廃棄又はキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0039】
例えば、NACKの優先度がCSIの優先度以上である場合、端末は、NACK PUCCHを伝送し、CSIを廃棄又はキャンセルし、そうでなければ、端末は、NACKを廃棄又はキャンセルし、CSIを伝送する。
【0040】
本出願の実施例では、CSIを伝送することは、CSI PUCCHを伝送すると呼ばれてもよい。
【0041】
例えば、NACKの優先度がPUSCHの優先度以上である場合、端末は、NACK PUCCHを伝送し、PUSCHを廃棄又はキャンセルし、そうでなければ、端末は、NACKを廃棄又はキャンセルし、PUSCHを伝送する。
【0042】
いくつかの実施の形態では、前記第一の上りリンク伝送がSRを含む場合、前記の、前記NACK PUCCHの優先度と第一の上りリンク伝送の優先度に基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記SRの優先度が前記NACK PUCCHの優先度以上であり、且つ前記SRがポジティブ(positive)SRである場合、前記SRを伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることと、
前記SRの優先度が前記NACK PUCCHの優先度以上であり、且つ前記SRがネガティブ(negative)SRである場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記SRを廃棄又はキャンセルすることと、
前記SRの優先度が前記NACK PUCCHの優先度以下である場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記SRを廃棄又はキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0043】
本出願の実施例では、SRを伝送することは、SR PUCCHを伝送すると呼ばれてもよい。
【0044】
この実施の形態では、SRがpositive SRであり、且つSRの優先度がNACK PUCCHの優先度よりも高い場合にのみ、SRを伝送することを実現することができ、そうでなければ、NACK PUCCHを伝送し、つまり、SRがnegative SRである限り、優先度を考慮せず、NACK PUCCHを直接伝送し、SRを廃棄又はキャンセルしてもよい(即ちSRを伝送しない)。
【0045】
この実施の形態では、優先度の高いpositive SRの伝送を保証することができ、negative SRに対し、NACK PUCCHを優先的に伝送し、それによって端末の伝送性能を向上させる。例えば、SRの優先度がNACKの優先度以上であれば、SRがpositive SRである場合、SRを伝送し、NACKを廃棄又はキャンセルし、SRがnegative SRである場合、NACK PUCCHを伝送し、SRを廃棄又はキャンセルし、SRの優先度がNACKの優先度よりも低ければ、NACK PUCCHを伝送し、SRがpositive SRであってもSRを廃棄する。
【0046】
本出願の実施例では、上記第一の上りリンク伝送のタイプは、positive又はnegativeを含んでもよい。
【0047】
いくつかの実施の形態では、前記第一の上りリンク伝送がSRを含む場合、前記の、前記第一の上りリンク伝送のタイプに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記SRがpositive SRである場合、前記SRを伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることと、
前記SRがnegative SRである場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記SRを廃棄又はキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0048】
この実施の形態では、positive SRを優先的に伝送することを実現することができ、negative SRに対し、NACK PUCCHを優先的に伝送し、それによって端末の伝送性能を向上させる。例えば、SRがpositive SRである場合、NACKを廃棄し、SRを伝送し、SRがnegative SRである場合、NACKを伝送する。
【0049】
本出願の実施例では、上記ネットワーク側の指示シグナリングは、DCI指示又は上位層シグナリングであってもよく、このシグナリングは、NACK PUCCHを伝送し、前記第一の上りリンク伝送を廃棄又はキャンセルするように構成してもよく、又は、前記第一の上りリンク伝送を伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルするように構成してもよく、又は、端末がRSRPに基づいて伝送するように構成してもよい。
【0050】
いくつかの実施の形態では、端末は、直接にRSRPに基づいて伝送を行ってもよく、例えば、前記の、ネットワーク側の指示シグナリングと、RSRPとのうちの少なくとも一つに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記RSRPが予め設定される閾値以上である場合、前記第一の上りリンク伝送を伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄することと、
前記RSRPが予め設定される閾値よりも小さい場合、前記NACK PUCCHを伝送し、第一の上りリンク伝送をキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0051】
上記予め設定される閾値は、プロトコルによって定義され、又はネットワーク側機器によって構成されてもよい。
【0052】
この実施の形態では、RSRPが予め設定される閾値以上である場合、端末の受信失敗の確率が比較的低いため、第一の上りリンク伝送を伝送するが、RSRPが予め設定される閾値よりも小さい場合、受信失敗の確率が比較的大きいため、NACK PUCCHを伝送し、それによって端末の伝送性能を向上させる。且つ選択的に、この実施の形態において、NACK PUCCHの優先度が前記第一の上りリンク伝送の優先度と同じであるシナリオに応用されてもよい。
【0053】
例えば、セルエッジ端末(cell-edge UE)のRSRPが上記閾値よりも小さく、即ち受信失敗の確率がより高いとすると、これらの端末は、NACKを送信してネットワーク側機器の再送をトリガーするが、セルセンター端末(cell-center UE)のRSRPは、上記閾値以上であり、SR、CSI、PUSCHを優先的に伝送し、NACKフィードバックを廃棄又はキャンセルしてもよい。
【0054】
一つの選択的な実施の形態として、前記の、PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することは、
前記フィードバックリソースが前記第一の上りリンク伝送の伝送リソースとターゲット時間単位内に衝突する場合、NビットのHARQ情報と前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することを含み、ここで、前記ターゲット時間単位は、少なくとも一つのHARQ情報をフィードバックするように構成され、又はスケジューリングされる時間単位であり、Nは、1以上の整数である。
【0055】
ここで、上記Nは、プロトコルによって定義され、又はネットワーク側機器によって構成され、例えば1ビットである。
【0056】
上記HARQ情報は、上記PUCCH伝送の情報、例えばNACK又はACKである。
【0057】
選択的に、前記HARQ情報に対応する下りリンク伝送のデコーディングに成功した場合、前記HARQ情報は、ACKであり、又は
前記HARQ情報に対応する下りリンク伝送のデコーディングに成功しなかった場合、前記HARQ情報は、NACKである。
【0058】
上記ターゲット時間単位は、一つ又は複数のシンボル、スロット、サブフレームなどの時間単位であってもよい。
【0059】
上記ターゲット時間単位は、少なくとも一つのHARQ情報をフィードバックするようにネットワーク側機器によって構成され、又はスケジューリングされる時間単位であってもよく、つまり、端末は、上記ターゲット時間単位内に少なくとも一つのHARQ情報をフィードバックする。上記の、少なくとも一つのHARQ情報をフィードバックするように構成され、又はスケジューリングされることは、下りリンク伝送のデコーディングに失敗した場合、この時間単位内に少なくとも一つのNACKをフィードバックすることであってもよい。
【0060】
この実施の形態では、ターゲット時間単位内にNビットのHARQ情報と前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することを実現することができ、それによって端末の伝送性能を向上させることができる。
【0061】
さらに説明すべきこととして、上記多重化して伝送する方式は、HARQ-ACK/NACKフィードバックモードに応用されてもよく、つまり、上記実施の形態において、NACKのみをフィードバックするモードに限定されなくてもよく、他のフィードバック方式において、フィードバックリソースが第一の上りリンク伝送の伝送リソースとターゲット時間単位内に衝突する場合、NビットのHARQ情報と前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送する。例えば、HARQ情報とCSI/PUSCHの衝突に対して、常に1ビットのHARQ情報をCSI PUCCH/PUSCHに多重化する。
【0062】
例えば、ある時間単位内に、端末は、少なくとも一つのPDSCHのデコーディングに失敗した場合、少なくとも一つのPDSCHのNACKをフィードバックするように構成され、又はスケジューリングされる。このように、端末は、NACK伝送に従ってNACKのPUCCHリソースを決定し(PDSCHのデコーディングに成功したか失敗したかにかかわらず)、このPUCCHリソースがCSIリソース又はPUSCHリソースと衝突する場合、端末は、常に1ビットのHARQ情報とCSI又はPUSCHとを多重化し(即ち1ビットのHARQ情報をCSI PUCCH又はPUSCHに多重化し)、ここで、PDSCHのデコーディングに成功しなかった場合、この1ビットのHARQ情報は、NACKであり、そうでなければ、この1ビットのHARQ情報は、ACKである。
【0063】
選択的に、前記HARQ情報の優先度は、前記第一の上りリンク伝送の優先度と同じである。
【0064】
この実施の形態では、HARQ情報の優先度が前記第一の上りリンク伝送の優先度と同じである場合、HARQ情報と第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することを実現することができ、それによって端末の伝送性能を向上させる。
【0065】
本出願の実施例では、フィードバックリソースが第一の上りリンク伝送の伝送リソースと衝突する場合、端末は、衝突処理を実行し、ここで、前記フィードバックリソースは、PUCCHリソースであり、且つフィードバックモードは、NACKのみをフィードバックするモードであり、前記衝突処理は、PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することと、PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することとのうちの一つを含む。上記衝突処理によってNACKをフィードバックするモードにおける衝突を解決することができ、それによって端末の衝突解決性能を向上させる。
【0066】
以下、複数の実施例によって本出願の実施例による方法について例を挙げて説明する。
【0067】
実施例1:
NACK onlyのHARQフィードバックモードに対し、端末は、PDSCHを受信した後に、PDSCHのデコーディング結果に基づいてHARQ情報をフィードバックするか否かを決定し、端末がPDSCHを正しくデコーディングしなかった(端末がPDSCH/PDCCHを受信しなかったことを含む)場合、端末は、NACKをフィードバックし、そうでなければ、端末は、情報をフィードバックしない。
【0068】
図3に示すように、ネットワーク側機器が、端末がスロットnにPDSCH1のNACK(NACKであれば)をフィードバックするようにスケジューリングすると仮定し、例えば、DCIにおけるHARQフィードバックタイミング指示が1であり、ここで、NACKをフィードバックするPUCCHリソースは、上位層により構成され、又はPDSCHをスケジューリングするDCI指示に従ってもよい。端末がPDSCH1を受信し、且つPDSCH1のデコーディングに失敗し、PUCCH1上でNACKを伝送することを決定するとともに、この時間単位にSR PUCCHリソースもあると仮定すると、SRに対し、SRがpositiveである場合、端末は、SR PUCCHを伝送する必要があり、SRがnegativeである場合、端末は、SR PUCCHを伝送する必要がない。PUCCH1とSR PUCCHのリソースが重なると仮定すると、端末は、以下のように衝突処理を行ってもよい。
【0069】
方式1:SRがpositive SRである場合、SR PUCCHを伝送し、NACKを廃棄又はキャンセルし、SRがnegative SRである場合、NACK PUCCHを伝送し、SRを廃棄又はキャンセルする。
【0070】
方式2:SRとNACKの優先度に基づいてNACKとSRのどちらを伝送するかを決定する。ここで、SRの優先度がNACKの優先度以上である場合、SRがpositive SRであれば、端末は、SRを伝送し、SRがnegative SRであれば、端末は、NACK PUCCHを伝送する。SRの優先度がNACKよりも低い場合、SRがpositive SRであるかnegative SRであるかにかかわらず、NACK PUCCHを伝送する。
【0071】
方式3:
DCI指示又は上位層シグナリング構成と、
RSRPとのうちの少なくとも一つに基づいてNACKを廃棄し、又はSRを廃棄することを決定し、
例えば、cell-edge UE(RSRPがある閾値よりも小さい)の受信失敗の確率がより大きいと仮定すると、cell-centerのUE(RSRPがある閾値以上である)は、他の上りリンク伝送、例えばSRを優先し、NACKフィードバックを廃棄し、cell-edgeのUEがNACKを送信してネットワーク側機器の再送をトリガーすることに依存することができる。
【0072】
且つ上記方式3は、優先度と結びつけてもよく、例えば、方式3は、同じ優先度のSRとNACKのシナリオに適用できる。
【0073】
実施例2:
図4に示すように、ネットワーク側機器が、端末がスロットnにPDSCH1のNACK(NACKであれば)をフィードバックするようにスケジューリングすると仮定し、例えば、DCIにおけるHARQフィードバックタイミング指示が1であり、ここで、NACKをフィードバックするPUCCHリソースは、上位層により構成され、又はPDSCHをスケジューリングするDCI指示に従ってもよい。PDSCH1に対し、端末は、デコーディングに成功しなかった場合、PUCCH1上でNACKを伝送し、そうでなければ、端末は、HARQ PUCCHを伝送しない。同時にこの時間単位にCSI PUCCHリソースもあり、PUCCH1とCSI PUCCHのリソースが重なる場合、NACK PUCCHリソースとCSI PUCCHリソースとの衝突に対し、以下のような衝突処理を実行してもよい。
【0074】
方式1:NACK PUCCHは、NACK onlyフィードバックモードで、端末がPDSCHのデコーディングに成功しなかった場合、端末により決定された、NACKを伝送するPUCCHを表し(即ちこのとき端末がPDSCH1のデコーディングに成功できなければ、NACK PUCCHが伝送される必要がある)、このとき端末は、以下のように行ってもよい。
【0075】
方式1-1:NACK PUCCHを伝送しCSIを廃棄し、又はNACKを廃棄しCSIを伝送し、又は
方式1-2:NACKとCSIの優先度に基づいてNACK又はCSIを伝送することを決定し、ここで、NACKの優先度がCSIの優先度以上である場合、端末は、NACKを伝送し、CSIを廃棄し、そうでなければ、端末は、NACKを廃棄し、CSIを伝送する。
【0076】
方式1-3:
DCI指示又は上位層シグナリング構成と、
RSRPとのうちの少なくとも一つに基づいてNACKを廃棄し、又はSRを廃棄することを決定し、
例えば、cell-edge UE(RSRPがある閾値よりも小さい)の受信失敗の確率がより大きいと仮定すると、cell-centerのUE(RSRPがある閾値以上である)は、他のCSIを優先し、NACKフィードバックを廃棄し、cell-edgeのUEがNACKを送信してネットワーク側機器の再送をトリガーすることに依存することができる。
【0077】
且つ上記方式1-3は、優先度と結びつけてもよく、例えば、方式1-3は、同じ優先度のSRとNACKのシナリオに適用できる。
【0078】
方式2:ある時間単位に、端末が、少なくとも一つのPDSCHのNACK(PDSCHのデコーディングに失敗した場合)をフィードバックすることを指示した場合、端末は、NACK伝送に従ってNACKのPUCCHリソースを決定し(PDSCHのデコーディングに成功したか失敗したかにかかわらず、NACKを伝送するPUCCHリソースを決定し)、このPUCCHリソースがCSIリソースと衝突する場合、端末は、常に1ビットのHARQ情報とこのCSIとを多重化し、ここで、PDSCHのデコーディングに成功しなかった場合、この1ビットのHARQ情報は、NACKであり、そうでなければ、この1ビットのHARQ情報は、ACKである。
【0079】
選択的に、前記NACKとCSIは、同じ優先度を有する。
【0080】
上記方式2では、上記時間単位内に、端末は、常に1ビットのHARQ情報をCSIと多重化し、選択的に、CSIリソースに多重化して伝送し、端末がPDSCH1のデコーディングに成功した場合、1ビットの情報は、ACKであり、そうでなければ、1ビットの情報は、NACKである。
【0081】
説明すべきこととして、NACK PUCCHとPUSCHの衝突に対し、上記NACK PUCCHとPUSCHの衝突と類似しており、ここでこれ以上説明しない。説明すべきこととして、NACK PUCCHとPUSCHは、一つのCellにあってもよく、異なるCellにあってもよく、時間領域リソースが重なっていれば衝突とみなされる。
【0082】
図5を参照すると、図5は、本出願の実施例による情報伝送装置の構造図であり、図5に示すように、
フィードバックリソースが第一の上りリンク伝送の伝送リソースと衝突する場合、衝突処理を実行するための実行モジュール501を含み、ここで、前記フィードバックリソースは、物理上りリンク制御チャネルPUCCHリソースであり、且つフィードバックモードは、否定応答NACKのみをフィードバックするモードであり、前記衝突処理は、
PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することと、
PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することとのうちの一つを含む。
【0083】
選択的に、上記装置は、下りリンク伝送のデコーディングに成功したか否かを決定するための決定モジュールをさらに含んでもよい。
【0084】
選択的に、前記PUCCHは、NACK PUCCHであり、前記の、PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することは、
前記NACK PUCCHを伝送し、前記第一の上りリンク伝送を廃棄又はキャンセルすることと、
前記第一の上りリンク伝送を伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることとのうちの一つを含む。
【0085】
選択的に、前記PUCCHは、NACK PUCCHであり、前記の、PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することは、
前記NACK PUCCHの優先度と第一の上りリンク伝送の優先度に基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることと、
前記第一の上りリンク伝送のタイプに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることと、
ネットワーク側の指示シグナリングと、リファレンス信号受信パワーRSRPとのうちの少なくとも一つに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることとのうちの一つを含む。
【0086】
選択的に、前記の、前記NACK PUCCHの優先度と第一の上りリンク伝送の優先度に基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記第一の上りリンク伝送の優先度が前記NACK PUCCHの優先度以上である場合、前記第一の上りリンク伝送を伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることと、
前記第一の上りリンク伝送の優先度が前記NACK PUCCHの優先度以下である場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記第一の上りリンク伝送を廃棄又はキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0087】
選択的に、前記第一の上りリンク伝送がスケジューリング要求SRを含む場合、前記の、前記NACK PUCCHの優先度と第一の上りリンク伝送の優先度に基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記SRの優先度が前記NACK PUCCHの優先度以上であり、且つ前記SRがポジティブpositive SRである場合、前記SRを伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることと、
前記SRの優先度が前記NACK PUCCHの優先度以上であり、且つ前記SRがネガティブnegative SRである場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記SRを廃棄又はキャンセルすることと、
前記SRの優先度が前記NACK PUCCHの優先度以下である場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記SRを廃棄又はキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0088】
選択的に、前記第一の上りリンク伝送がSRを含む場合、前記の、前記第一の上りリンク伝送のタイプに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記SRがpositive SRである場合、前記SRを伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることと、
前記SRがnegative SRである場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記SRを廃棄又はキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0089】
選択的に、前記の、ネットワーク側の指示シグナリングと、RSRPとのうちの少なくとも一つに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記RSRPが予め設定される閾値以上である場合、前記第一の上りリンク伝送を伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄することと、
前記RSRPが予め設定される閾値よりも小さい場合、前記NACK PUCCHを伝送し、第一の上りリンク伝送をキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0090】
選択的に、前記の、PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することは、
前記フィードバックリソースが前記第一の上りリンク伝送の伝送リソースとターゲット時間単位内に衝突する場合、Nビットのハイブリッド自動再送要求HARQ情報と前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することを含み、ここで、前記ターゲット時間単位は、少なくとも一つのHARQ情報をフィードバックするように構成され、又はスケジューリングされる時間単位であり、Nは、1以上の整数である。
【0091】
選択的に、前記HARQ情報に対応する下りリンク伝送のデコーディングに成功した場合、前記HARQ情報は、肯定応答ACKであり、又は
前記HARQ情報に対応する下りリンク伝送のデコーディングに成功しなかった場合、前記HARQ情報は、NACKである。
【0092】
選択的に、前記HARQ情報の優先度は、前記第一の上りリンク伝送の優先度と同じである。
【0093】
選択的に、前記第一の上りリンク伝送は、
チャネル状態情報CSIと、物理上りリンク共有チャネルPUSCHと、SRとのうちの少なくとも一つを含む。
【0094】
本出願の実施例における情報伝送装置は、端末の衝突解決性能を向上させることができる。
【0095】
本出願の実施例における情報伝送装置は、装置、オペレーティングシステムを有する装置又は電子機器であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置又は電子機器は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(Personal Computer、PC)、テレビ(Television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0096】
本出願の実施例による情報伝送装置は、図2の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0097】
選択的に、図6に示すように、本出願の実施例は、通信機器600をさらに提供し、プロセッサ601と、メモリ602と、メモリ602に記憶されており、且つ前記プロセッサ601上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器600が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ601により実行される時、上記情報伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0098】
本出願の実施例は、端末をさらに提供し、プロセッサと通信インターフェースとを含み、プロセッサ又は通信インターフェースは、フィードバックリソースが第一の上りリンク伝送の伝送リソースと衝突する場合に、衝突処理を実行するために用いられ、ここで、前記フィードバックリソースは、物理上りリンク制御チャネルPUCCHリソースであり、且つフィードバックモードは、否定応答NACKのみをフィードバックするモードであり、前記衝突処理は、
PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することと、
PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することとのうちの一つを含む。
【0099】
この端末の実施例は、上記端末側方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこの端末の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。具体的には、図7は、本出願の実施例の端末を実現するハードウェア構造概略図である。
【0100】
この端末700は、無線周波数ユニット701、ネットワークモジュール702、オーディオ出力ユニット703、入力ユニット704、センサ705、表示ユニット706、ユーザ入力ユニット707、インターフェースユニット708、メモリ709、及びプロセッサ710などのうちの少なくとも一部の部材を含むが、それらに限らない。
【0101】
当業者であれば理解できるように、端末700は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ710にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図7に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0102】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット704は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)7041とマイクロホン7042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ7041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット706は、表示パネル7061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル7061が構成されてもよい。ユーザ入力ユニット707は、タッチパネル7071及び他の入力機器7072を含む。タッチパネル7071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル7071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器7072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0103】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット701は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ710に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット701は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0104】
メモリ709は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ709は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ709は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0105】
プロセッサ710は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ710は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ710に統合されなくてもよい。
【0106】
ここで、無線周波数ユニット701は、フィードバックリソースが第一の上りリンク伝送の伝送リソースと衝突する場合に、衝突処理を実行するために用いられ、ここで、前記フィードバックリソースは、物理上りリンク制御チャネルPUCCHリソースであり、且つフィードバックモードは、否定応答NACKのみをフィードバックするモードであり、前記衝突処理は、
PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することと、
PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することとのうちの一つを含む。
【0107】
選択的に、前記PUCCHは、NACK PUCCHであり、前記の、PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することは、
前記NACK PUCCHを伝送し、前記第一の上りリンク伝送を廃棄又はキャンセルすることと、
前記第一の上りリンク伝送を伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることとのうちの一つを含む。
【0108】
選択的に、前記PUCCHは、NACK PUCCHであり、前記の、PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することは、
前記NACK PUCCHの優先度と第一の上りリンク伝送の優先度に基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることと、
前記第一の上りリンク伝送のタイプに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることと、
ネットワーク側の指示シグナリングと、リファレンス信号受信パワーRSRPとのうちの少なくとも一つに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることとのうちの一つを含む。
【0109】
選択的に、前記の、前記NACK PUCCHの優先度と第一の上りリンク伝送の優先度に基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記第一の上りリンク伝送の優先度が前記NACK PUCCHの優先度以上である場合、前記第一の上りリンク伝送を伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることと、
前記第一の上りリンク伝送の優先度が前記NACK PUCCHの優先度以下である場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記第一の上りリンク伝送を廃棄又はキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0110】
選択的に、前記第一の上りリンク伝送がスケジューリング要求SRを含む場合、前記の、前記NACK PUCCHの優先度と第一の上りリンク伝送の優先度に基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記SRの優先度が前記NACK PUCCHの優先度以上であり、且つ前記SRがポジティブpositive SRである場合、前記SRを伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることと、
前記SRの優先度が前記NACK PUCCHの優先度以上であり、且つ前記SRがネガティブnegative SRである場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記SRを廃棄又はキャンセルすることと、
前記SRの優先度が前記NACK PUCCHの優先度以下である場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記SRを廃棄又はキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0111】
選択的に、前記第一の上りリンク伝送がSRを含む場合、前記の、前記第一の上りリンク伝送のタイプに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記SRがpositive SRである場合、前記SRを伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることと、
前記SRがnegative SRである場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記SRを廃棄又はキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0112】
選択的に、前記の、ネットワーク側の指示シグナリングと、RSRPとのうちの少なくとも一つに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記RSRPが予め設定される閾値以上である場合、前記第一の上りリンク伝送を伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄することと、
前記RSRPが予め設定される閾値よりも小さい場合、前記NACK PUCCHを伝送し、第一の上りリンク伝送をキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0113】
選択的に、前記の、PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することは、
前記フィードバックリソースが前記第一の上りリンク伝送の伝送リソースとターゲット時間単位内に衝突する場合、Nビットのハイブリッド自動再送要求HARQ情報と前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することを含み、ここで、前記ターゲット時間単位は、少なくとも一つのHARQ情報をフィードバックするように構成され、又はスケジューリングされる時間単位であり、Nは、1以上の整数である。
【0114】
選択的に、前記HARQ情報に対応する下りリンク伝送のデコーディングに成功した場合、前記HARQ情報は、肯定応答ACKであり、又は
前記HARQ情報に対応する下りリンク伝送のデコーディングに成功しなかった場合、前記HARQ情報は、NACKである。
【0115】
選択的に、前記HARQ情報の優先度は、前記第一の上りリンク伝送の優先度と同じである。
【0116】
選択的に、前記第一の上りリンク伝送は、
チャネル状態情報CSIと、物理上りリンク共有チャネルPUSCHと、SRとのうちの少なくとも一つを含む。
【0117】
本出願の実施例における端末は、端末の衝突解決性能を向上させることができる。
【0118】
具体的には、本出願の実施例の端末は、メモリ709に記憶されており、且つプロセッサ710上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ710は、メモリ709における命令又はプログラムを呼び出し、図5に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0119】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記情報伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0120】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0121】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記情報伝送方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0122】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品は、非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、上記情報伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0123】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0124】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0125】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は関連技術に寄与した部分は、コンピュータソフトウェア製品の形式で具現化されてもよく、このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0126】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-11-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報伝送方法であって、
フィードバックリソースが第一の上りリンク伝送の伝送リソースと衝突する場合、端末が衝突処理を実行することを含み、ここで、前記フィードバックリソースは、物理上りリンク制御チャネルPUCCHリソースであり、且つフィードバックモードは、否定応答NACKのみをフィードバックするモードであり、前記衝突処理は、
PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することと、
PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することとのうちの一つを含む、情報伝送方法。
【請求項2】
前記PUCCHは、NACK PUCCHであり、前記の、PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することは、
前記NACK PUCCHを伝送し、前記第一の上りリンク伝送を廃棄又はキャンセルすることと、
前記第一の上りリンク伝送を伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることとのうちの一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記PUCCHは、NACK PUCCHであり、前記の、PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することは、
前記NACK PUCCHの優先度と第一の上りリンク伝送の優先度に基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることと、
前記第一の上りリンク伝送のタイプに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることと、
ネットワーク側の指示シグナリングと、リファレンス信号受信パワーRSRPとのうちの少なくとも一つに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることとのうちの一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記の、前記NACK PUCCHの優先度と第一の上りリンク伝送の優先度に基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記第一の上りリンク伝送の優先度が前記NACK PUCCHの優先度以上である場合、前記第一の上りリンク伝送を伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることと、
前記第一の上りリンク伝送の優先度が前記NACK PUCCHの優先度以下である場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記第一の上りリンク伝送を廃棄又はキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記の、PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することは、
前記フィードバックリソースが前記第一の上りリンク伝送の伝送リソースとターゲット時間単位内に衝突する場合、Nビットのハイブリッド自動再送要求HARQ情報と前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することを含み、ここで、前記ターゲット時間単位は、少なくとも一つのHARQ情報をフィードバックするように構成され、又はスケジューリングされる時間単位であり、Nは、1以上の整数である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記HARQ情報に対応する下りリンク伝送のデコーディングに成功した場合、前記HARQ情報は、肯定応答ACKであり、又は
前記HARQ情報に対応する下りリンク伝送のデコーディングに成功しなかった場合、前記HARQ情報は、NACKである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記HARQ情報の優先度は、前記第一の上りリンク伝送の優先度と同じである、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第一の上りリンク伝送がスケジューリング要求SRを含む場合、前記の、前記NACK PUCCHの優先度と第一の上りリンク伝送の優先度に基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記SRの優先度が前記NACK PUCCHの優先度以上であり、且つ前記SRがポジティブpositive SRである場合、前記SRを伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることと、
前記SRの優先度が前記NACK PUCCHの優先度以上であり、且つ前記SRがネガティブnegative SRである場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記SRを廃棄又はキャンセルすることと、
前記SRの優先度が前記NACK PUCCHの優先度以下である場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記SRを廃棄又はキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記第一の上りリンク伝送がSRを含む場合、前記の、前記第一の上りリンク伝送のタイプに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記SRがpositive SRである場合、前記SRを伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄又はキャンセルすることと、
前記SRがnegative SRである場合、前記NACK PUCCHを伝送し、前記SRを廃棄又はキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記の、ネットワーク側の指示シグナリングと、RSRPとのうちの少なくとも一つに基づき、前記NACK PUCCHと、前記第一の上りリンク伝送とのうちの一方を伝送し、他方を廃棄又はキャンセルすることは、
前記RSRPが予め設定される閾値以上である場合、前記第一の上りリンク伝送を伝送し、前記NACK PUCCHを廃棄することと、
前記RSRPが予め設定される閾値よりも小さい場合、前記NACK PUCCHを伝送し、第一の上りリンク伝送をキャンセルすることとのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記第一の上りリンク伝送は、
チャネル状態情報CSIと、物理上りリンク共有チャネルPUSCHと、SRとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
情報伝送装置であって、
フィードバックリソースが第一の上りリンク伝送の伝送リソースと衝突する場合、衝突処理を実行するための実行モジュールを含み、ここで、前記フィードバックリソースは、PUCCHリソースであり、且つフィードバックモードは、否定応答NACKのみをフィードバックするモードであり、前記衝突処理は、
PUCCH又は前記第一の上りリンク伝送を伝送することと、
PUCCHと前記第一の上りリンク伝送とを多重化して伝送することとのうちの一つを含む、情報伝送装置。
【請求項13】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含む端末であって、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から11のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現する、端末。
【請求項14】
プログラム又は命令が記憶されている可読記憶媒体であって、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から11のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項15】
プロセッサと通信インターフェースとを含むチップであって、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から11のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【国際調査報告】