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特表2024-516350日付の時刻への置き換えによるカスタマイズ宝石デザイン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-15
(54)【発明の名称】日付の時刻への置き換えによるカスタマイズ宝石デザイン
(51)【国際特許分類】
   A44C 13/00 20060101AFI20240408BHJP
   A44C 17/00 20060101ALI20240408BHJP
【FI】
A44C13/00
A44C17/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023558693
(86)(22)【出願日】2022-03-19
(85)【翻訳文提出日】2023-11-13
(86)【国際出願番号】 US2022021050
(87)【国際公開番号】W WO2022203972
(87)【国際公開日】2022-09-29
(31)【優先権主張番号】17/210,208
(32)【優先日】2021-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523362283
【氏名又は名称】バウアー,スティーブン ジェイ.
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】バウアー,スティーブン ジェイ.
【テーマコード(参考)】
3B114
【Fターム(参考)】
3B114AA02
3B114AA04
3B114AA21
(57)【要約】
本発明は、特別な時刻又は日付を記念するために宝石上に特定の時刻又は暦日付を表示する、ペンダント、イヤリング、ブレスレット、リング、及び他の種類の宝石のための、カスタマイズ宝石デザインを提供する。宝石は60個の区域に分割され、2つのデザイン要素を備える少なくとも1つの組が宝石上に配置される。組の第1の要素は、60個の区域のうちの1個の区域において宝石上に位置付けられ、時計の時針を表す。組の第2のデザインは同様に、60個の区域のうちの1個の区域において宝石上に位置付けられて、分針を表す。デザイン要素の各組の配置は、特定の時刻を表してもよく、又は、特定の時刻は、暦日、すなわち、時計上の1つ又は複数の特定の時刻に置き換えられた、月の数字及び日の数字を表してもよい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時計を表すように60個の区域に分割することができるベース要素と、
2つのデザイン要素の1つ又は複数の組と
を備え、
前記1つ又は複数の組の前記第1のデザイン要素が、時計の時針を表すために前記60個の区域のうちの1個の区域において前記ベース要素上に位置付けられ、前記1つ又は複数の組の前記第2のデザイン要素が、時計の分針を表すために前記60個の区域のうちの1個の区域において前記ベース要素上に位置付けられ、デザイン要素の前記1つ又は複数の組のそれぞれの配置が、1つ若しくは複数の特定の時刻、又は、1つ又は複数の特定の暦日付を表す、
カスタマイズ宝石デザイン。
【請求項2】
前記ベース要素が、前面、後面、外面、及び内面を有し、前記1つ又は複数の組の前記第1のデザイン要素及び前記第2のデザイン要素が、前記ベース要素の前記前面上に位置付けられる、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項3】
前記1つ又は複数の月の数字を取り上げて、それらを前記1つ又は複数の時針によって表される前記時計上の1つ又は複数の時間に置き換えること、且つ、前記1つ又は複数の日の1つ又は複数の数字を取り上げて、それらを前記1つ又は複数の分針によって表される前記時計上の前記1つ又は複数の分に置き換えることで、前記1つ又は複数の暦日付を前記1つ又は複数の特定の時刻に置き換えることによって前記時計上の前記特定の時刻の1つ又は複数が、前記1つ又は複数の暦日付に対応する、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項4】
2つのデザイン要素の1つの組が、前記ベース要素の前記前面上に位置付けられ、前記第1のデザイン要素の配置が特定の時刻又は特定の暦日付を表し、他のデザイン要素の配置が特定の時刻又は特定の暦日付を表す、請求項3に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項5】
2つのデザイン要素の2つの組が、前記ベース要素の前記前面上に位置付けられ、前記デザイン要素の前記2つの組の配置が、2つの特定の時刻、2つの特定の暦日付、又は、1つの特定の時刻及び1つの特定の暦日付を表す、請求項3に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項6】
前記ベース要素の形状が、円形、卵形、楕円形、長方形、正方形、及び多辺形から選択される、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項7】
前記ベース要素が、不規則形状、閉ループ、開ループ、平面、又は三次元である固体である、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項8】
前記ベース要素の前記面のそれぞれが、その隣接する面から直角に位置付けられ、前記面のすべてが略同じ幅である、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項9】
前記ベース要素が、自然金若しくは人造金、銀、プラチナ、銅、ニッケル、チタン、パラジウムロジウム、タングステン、イリジウム、コバルト、ルテニウム、ニオブ、オスミウム、ジルコニウム、レニウム、木材、プラスチック、他の天然材料若しくは人工材料、又はそれらの組合せを備える、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項10】
前記1つ又は複数の組を備えるデザイン要素が、天然若しくは人工瑪瑙、アメジスト、アクアマリン、ベリル、血石、紅玉髄、黄水晶、ダイヤモンド、エメラルド、縞瑪瑙、オパール、ガーネット、ロライト、ラピスラズリ、縞瑪瑙、オパール、真珠、ペリドット、水晶、ルビー、サファイヤ、ターコイズ、トパーズ、タンザナイト、トルマリン、又は、任意の他の石、鉱物、若しくは宝石を備える装飾石を備える、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項11】
前記デザイン要素が、前記ベース要素と同じ材料から、又は、前記ベース要素を美学的に補完する若しくは前記ベース要素と美学的に対比させる異なる材料から製作された装飾要素を備える、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項12】
前記ベース要素が、ペンダント又は一組のイヤリングとして構成される、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項13】
前記ベース要素が、前面、後面、外面、及び内面を有し、前記1つ又は複数の組の前記第1のデザイン要素及び前記第2のデザイン要素が、前記ベース要素の前記外面上に位置付けられる、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項14】
前記ベース要素の形状が、円形、卵形、楕円形、長方形、正方形、及び多辺形から選択される、請求項13に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項15】
前記ベース要素が、不規則形状、開ループ、平面、又は三次元である固体を備える、請求項12に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項16】
前記ベース要素の前記外面及び内面の幅が、前記前面及び前記後面の幅より約3~約4倍大きい、請求項12に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項17】
前記ベース要素が、自然金若しくは人造金、銀、プラチナ、銅、ニッケル、チタン、パラジウムロジウム、タングステン、イリジウム、コバルト、ルテニウム、ニオブ、オスミウム、ジルコニウム、レニウム、木材、プラスチック、他の天然材料若しくは人工材料、及びそれらの組合せを備える、請求項12に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項18】
前記1つ又は複数の組を備えるデザイン要素が、天然若しくは人工瑪瑙、アメジスト、アクアマリン、ベリル、血石、紅玉髄、黄水晶、ダイヤモンド、エメラルド、縞瑪瑙、オパール、ガーネット、ロライト、ラピスラズリ、縞瑪瑙、オパール、真珠、ペリドット、水晶、ルビー、サファイヤ、ターコイズ、トパーズ、タンザナイト、トルマリン、又は、任意の他の石、鉱物、若しくは宝石を備える装飾石を備える、請求項12に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項19】
前記デザイン要素が、前記ベース要素と同じ材料から、又は、前記ベース要素を美学的に補完する若しくは前記ベース要素と美学的に対比させる異なる材料から製作された装飾要素を備える、請求項12に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項20】
前記ベース要素が、リング又はブレスレットとして構成される、請求項12に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、宝石デザインに関し、より詳細には、時計上の時刻として日付を示すために、特定の暦日付が宝石の上に置き換えられた、ペンダント、イヤリング、ブレスレット、及びリングなどのカスタマイズされた宝石に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
宝石デザインは、装飾についての文明の最も初期の形態の1つであり、メソポタミア及びエジプトにおける最も古く知られている社会まで少なくとも7,000年さかのぼる。個人的な装飾のために身に着けられること以上に、贈物として購入される宝石は、愛情及び関係に対する約束、人の人生における通過儀礼を表すことができる、又は、1つの世代から次の世代への先祖の遺産として伝えることができるので、その金銭的価値をはるかにしのぐ意味及び感情価値を持つことができる。特別な単語若しくは名前の彫刻、又は、チャームブレスレットのためのチャームの購入などの、特定の日、時刻、又はイベントを記念する誰かへの贈物としての宝石のカスタマイズは、常に人気があった。本発明は、その人の人生における特別な日又は特別な時刻を記念するために、宝石の特定の部分をカスタマイズする、さらにユニークで印象的な方法を提供する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
発明の概要
本発明は、独自のカスタマイズ宝石デザインを提供することによって、この必要性を満たし、その宝石デザインでは、1つ又は複数の特定の暦日付(すなわち、月及び日)が、1つ又は複数の日付が時計上の時刻として示されるように、ベース要素上に置き換えられる。1つ又は複数の特定の時刻も、ベース要素上に配置されてもよい。ベース要素上に配置される日時は、誕生日、子供の出生の日時、記念日、卒業日、又は、意味を持つ任意の他の出来事若しくはイベントなどの、特別な出来事を記念するために選択されてもよい。
【0004】
本発明の1つの態様において、時計を表すように60個の区域に分割することができるベース要素と、2つのデザイン要素の1つ又は複数の組とを備える、カスタマイズ宝石デザインが提供される。1つ又は複数の組の第1のデザイン要素は、60個の区域のうちの1個の区域においてベース要素上に位置付けられ、時計の時針を表す。1つ又は複数の組の第2のデザイン要素は同様に、60個の区域のうちの1個の区域においてベース要素上に位置付けられ、時計の分針を表す。デザイン要素の1つ又は複数の組のそれぞれの配置は、1つ又は複数の特定の時刻を表してもよく、又は、1つ又は複数の特定の時刻は、1つ又は複数の暦日、すなわち、時計上の1つ又は複数の特定の時刻に置き換えられた、月の数字及び日の数字を表してもよい。
【0005】
ある実施形態において、ベース要素は、前面、後面、外面、及び内面を有することができ、第1及び第2のデザイン要素は、ベース要素の前面上に位置付けられる。本実施形態において、ベース要素は、これらに限定されるものではないが、ペンダント又は一組のイヤリングを含む宝石の任意の部分である。
【0006】
本発明の別の実施形態において、ベース要素は、前面、後面、外面、及び内面を有することができ、第1及び第2のデザイン要素は、ベース要素の外面上に位置付けられる。本実施形態において、ベース要素は、これらに限定されるものではないが、ブレスレット又はリングを含む宝石であってもよい。
【0007】
図面の簡単な説明
本発明のより完全な理解は、添付の図面と併せて読むとき、以下の説明から得ることができ、添付の図面では、同様の参照番号は個々の図を通して同一の又は機能的に類似した要素を指し、個々の図は、本発明の実施形態のいくつかの例を示すが、唯一且つ排他的な例ではなく、よって、本明細書に開示される図面は、限定ではなく例示であると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】ベース要素の斜視図であり、本発明の実施形態による、時刻「9:15」又は暦日付9月15日を示すためにベース要素の前面上に位置付けられたデザイン要素の1つの組を示す。
図2】本発明の実施形態による、図1のベース要素及びデザイン要素の1つの組の正面図である。
図3】本発明の実施形態による、3-3で見た図2の正面図の断面である。
図4】本発明の実施形態による、図2の平面図である。
図5】ベース要素の斜視図であり、本発明の実施形態による、時刻「12:01」又は暦日付12月1日を示すためにベース要素の前面上に位置付けられたデザイン要素の1つの組を示す。
図6】本発明の実施形態による、図5のベース要素及びデザイン要素の1つの組の正面図である。
図7】本発明の実施形態による、7-7で見た図6の正面図の断面である。
図8】本発明の実施形態による、図6の平面図である。
図9】ベース要素の斜視図であり、本発明の実施形態による、時刻「9:30」及び「8:10」若しくは暦日付9月30日及び8月10日をそれぞれ示す、又は、時刻及び暦日付の組合せを示すために、ベース要素の前面上に位置付けられたデザイン要素の2つの組を示す。
図10】ベース要素の斜視図であり、本発明の実施形態による、時刻「1:05」及び「7:11」若しくは暦日付1月5日及び7月11日をそれぞれ示す、又は、時刻及び暦日付の組合せを示すために、ベース要素の前面上に位置付けられたデザイン要素の2つの組を示す。
図11】ベース要素の斜視図であり、本発明の実施形態による、時刻「12:01」及び「1:05」若しくは暦日付12月1日及び1月5日をそれぞれ示す、又は、時刻及び暦日付の組合せを示すために、ベース要素の前面上に位置付けられたデザイン要素の2つの組を示す。
図12】ベース要素の斜視図であり、本発明の実施形態による、時刻「9:15」又は暦日付9月15日を示すためにベース要素の外面上に位置付けられたデザイン要素の1つの組を示す。
図13】本発明の実施形態による、図12のベース要素及びデザイン要素の1つの組の正面図である。
図14】ベース要素の斜視図であり、本発明の実施形態による、時刻「3:15」又は暦日付3月15日を示すためにベース要素の外面上に位置付けられたデザイン要素の1つの組を示す。
図15】本発明の実施形態による、図14のベース要素及びデザイン要素の1つの組の正面図である。
図16】ベース要素の斜視図であり、本発明の実施形態による、時刻「10:10」及び「12:01」若しくは暦日付10月10日及び12月1日をそれぞれ示す、又は、時刻及び暦日付の組合せを示すために、ベース要素の外面上に位置付けられたデザイン要素の2つの組を示す。
図17】本発明の実施形態による、図16のベース要素及びデザイン要素の2つの組の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
発明の詳細な説明
本明細書で使用される場合、用語「置き換える」又は「置き換え」は、特定の暦日付に関する数字を特定の時刻に関する数字に置き換えることなど、1つの状況から別の状況に置き換えることとして定義される。
【0010】
本明細書で使用される場合、用語「不可視である」は、宝石上などの、特定の基材上で見えていないこととして定義される。
【0011】
本発明の完全な理解は、添付図面の図と併せて考慮される以下の詳細な説明から得られ、その詳細な説明は、その中の多数の修正及び変更が当業者には明らかであるので、例示的のみを目的とする。
【0012】
ここで図1~11を参照すると、本発明の1つの非限定的な実施形態では、前面112、後面114、内面108、外面110、及び内面108によって画定された開口106を有するベース要素102と、2つのデザイン要素の1つ又は複数の組とを備える、カスタマイズ宝石デザイン100が提供され、この宝石デザイン100においては、1つ又は複数の組の第1のデザイン要素(104又は104’として示される)が、時計の時針を表すためにベース要素102の前面上に位置付けられ、1つ又は複数の組の第2のデザイン要素(105又は105’として示される)が、時計の分針を表すためにベース要素の前面上に位置付けられる。デザイン要素の1つ又は複数の組の配置は、1つ若しくは複数の特定の暦日付、1つ若しくは複数の特定の時刻、又は、特定の暦日付若しくは特定の時刻の任意の組合せを表す。時計の略同じ位置を占める日付又は時刻では、デザイン要素は、積み重ねられた構成又は互い違いにされた構成で、互いに隣接して位置付けられる。
【0013】
これらに限定されるものではないが、ペンダント及びイヤリングなどの宝石の部分を含んでもよい本実施形態において、ベース要素102の各面112、114、108、110は、平面状であり、その隣接する面から直角に位置付けられ、面のすべては略同じ幅である。しかしながら、本発明は、円形、卵形、楕円形、長方形、正方形、又は多辺形である装飾形状を有するベース要素を意図している。さらに、ベース要素は、不規則形状、閉ループ、開ループ、平面、又は三次元である固体であってもよい。
【0014】
ベース要素102上の時針デザイン要素104及び分針デザイン要素105を正確に位置付けるために、ベース要素102の前面112は、時計上の60分に対応する60個の不可視区域に分割される(5分刻みで図に示されている)。
【0015】
図1~4に示されるように、本実施形態の1つの非限定的な例では、2つのデザイン要素104、105の1つの組は、時刻「9:15」に対応する位置において、ベース要素102の前面112上に互いから離して配置される。この配置は、人がこの特定の日付を記念したい場合、ベース要素102上の9番目の月のための数字9及び15番目の日のための数字15を置き換えることによって、暦日付「9月15日」に対応することができ、又は、人がこの特定の時刻を記念したい場合、時刻「9:15」に対応することができる。
【0016】
図5~8に示されるように、本実施形態の別の非限定的な例では、2つのデザイン要素104、105の1つの組は、時刻「12:01」に対応する位置において、ベース要素102の前面112上に互いに隣接して配置される。この配置は、人がこの特定の日付を記念したい場合、ベース要素102上の12番目の月のための数字12及び1番目の日のための数字1を置き換えることによって、暦日付12月1日に対応することができ、又は、人がこの特定の時刻を記念したい場合、時刻「12:01」に対応することができる。
【0017】
図9に示されるように、本実施形態の別の非限定的な例では、2つのデザイン要素104、105の1つの組及び2つのデザイン要素104’、105’の第2の組はそれぞれ、時刻「9:30」及び「8:10」にそれぞれ対応する位置において、ベース要素102の前面112上に互いから離して配置される。これらの配置は、人がこれらの特定の日付を記念したい場合、ベース要素102上の、それぞれ9番目の月及び8番目の月のための数字9及び8、並びに、それぞれ30番目の日及び10番目の日のための数字30及び10を置き換えることによって、暦日付「9月30日」及び「8月10日」に対応することができ、人がこれらの特定の時刻を記念したい場合、時刻「9:30」及び「8:10」に対応することができ、又は、デザイン要素の1つの組は特定の暦日付に対応することができ、且つ、デザイン要素の他の組は特定の時刻に対応することができる。
【0018】
図10に示されるように、本実施形態の別の非限定的な例では、ベース要素102の前面112上で、時刻「1:05」及び「7:11」にそれぞれ対応する位置において、2つのデザイン要素104、105の1つの組は互いに隣接して配置され、2つのデザイン要素104’、105’の第2の組は互いから離して配置される。これらの配置は、人がこれらの特定の日付を記念したい場合、ベース要素102上の、それぞれ1番目の月及び7番目の月のための数字1及び7、並びに、それぞれ5番目の日及び11番目の日のための数字5及び11を置き換えることによって、暦日付「1月5日」及び「7月11日」に対応することができ、人がこれらの特定の時刻を記念したい場合、時刻「1:05」及び「7:11」に対応することができ、又は、デザイン要素の1つの組は特定の暦日付に対応することができ、且つ、デザイン要素の他の組は特定の時刻に対応することができる。
【0019】
図11に示されるように、本実施形態の別の非限定的な例では、ベース要素102の前面112上で、時刻「12:01」及び「1:05」にそれぞれ対応する位置において、2つのデザイン要素104、105の1つの組は互いに隣接して配置され、2つのデザイン要素104’、105’の第2の組は互いに隣接して配置される。これらの配置は、人がこれらの特定の日付を記念したい場合、ベース要素102上の、それぞれ12番目の月及び1番目の月のための数字12及び1、並びに、それぞれ1番目の日及び5番目の日のための数字1及び5を置き換えることによって、暦日付「12月1日」及び「1月5日」に対応することができ、人がこれらの特定の時刻を記念したい場合、時刻「12:01」及び「1:05」に対応することができ、又は、デザイン要素の1つの組は特定の暦日付に対応することができ、且つ、デザイン要素の他の組は特定の時刻に対応することができる。
【0020】
本発明の別の非限定的な実施形態では、図12~17に示されるように、前面112、後面114、内面108、外面110、及び内面108によって画定された開口106を有するベース要素102と、2つのデザイン要素の1つ又は複数の組とを備える、カスタマイズ宝石デザイン100が提供され、この宝石デザイン100においては、1つ又は複数の組の第1のデザイン要素(104又は104’として示される)が、時計の時針を表すためにベース要素102の外面110上に位置付けられ、1つ又は複数の組の第2のデザイン要素(105又は105’として示される)が、時計の分針を表すためにベース要素102の外面110上に位置付けられる。
【0021】
これらに限定されるものではないが、ブレスレット及びリングなどの宝石の部分を含んでもよい本実施形態において、ベース要素102の外面110及び内面108は丸みがあり、ベース要素102の前面112及び後面114は平面状である。外面110及び内面108の幅は、前面112及び後面114の幅の約3~約6倍とすることができる。しかしながら、本発明は、円形、卵形、楕円形、長方形、正方形、又は多辺形である装飾形状を有するベース要素を意図している。
【0022】
さらに、第1の実施形態の場合のように、ベース要素102の外面110上のデザイン要素の1つ又は複数の組の配置は、1つ若しくは複数の特定の暦日付、1つ若しくは複数の特定の時刻、又は、特定の暦日付若しくは特定の時刻の任意の組合せを表してもよく、ベース要素102の外面110は、時計上の60分に対応する60個の不可視区域に分割され(5分刻みで図に示されている)、時計の略同じ位置を占める日付又は時刻では、デザイン要素は、積み重ねられた構成又は互い違いにされた構成で、互いに隣接して位置付けられる。
【0023】
図12及び13に示されるように、本実施形態の1つの非限定的な例では、2つのデザイン要素104、105の1つの組は、時刻「9:15」に対応する位置において、ベース要素102の外面110上に互いから離して配置される。この配置は、人がこの特定の日付を記念したい場合、ベース要素102上の9番目の月のための数字9及び15番目の日のための数字15を置き換えることによって、暦日付「9月15日」に対応することができ、又は、人がこの特定の時刻を記念したい場合、時刻「9:15」に対応することができる。
【0024】
図14及び15に示されるように、本実施形態の別の非限定的な例では、それぞれ時針及び分針に対応する2つのデザイン要素104、105の1つの組は、時刻「3:15」に対応する位置において、ベース要素102の外面110上に互いに隣接して配置される。この配置は、人がこの特定の日付を記念したい場合、ベース要素102上の3番目の月のための数字3及び15番目の日のための数字15を置き換えることによって、暦日付「3月15日」に対応することができ、又は、人がこの特定の時刻を記念したい場合、時刻「3:15」に対応することができる。
【0025】
図16及び17に示されるように、本実施形態の別の非限定的な例では、ベース要素102の外面110上で、時刻「12:01」及び「10:10」にそれぞれ対応する位置において、2つのデザイン要素104、105の1つの組は互いに隣接して配置され、2つのデザイン要素104’、105’の第2の組は互いから離して配置される。これらの配置は、人がこれらの特定の日付を記念したい場合、ベース要素102上の、それぞれ12番目の月及び10番目の月のための数字12及び10、並びに、それぞれ1番目の日及び10番目の日のための数字1及び10を置き換えることによって、暦日付「12月1日」及び「10月10日」に対応することができ、人がこれらの特定の時刻を記念したい場合、時刻「12:01」及び「10:10」に対応することができ、又は、デザイン要素の1つの組は特定の暦日付に対応することができ、且つ、デザイン要素の他の組は特定の時刻に対応することができる。
【0026】
本発明は、自然金若しくは人造金、銀、プラチナ、銅、ニッケル、チタン、パラジウム、ロジウム、タングステン、イリジウム、コバルト、ルテニウム、ニオブ、オスミウム、ジルコニウム、レニウム、木材、プラスチック、他の天然材料若しくは人工材料、又はそれらの組合せを含むが、これらに限定されない任意の好適な材料が、本発明のベース要素を製作するために使用されてもよいことを意図している。
【0027】
本発明において使用されてもよいデザイン要素は、任意のサイズ及び形状の装飾石を備え、天然若しくは人工瑪瑙、アメジスト、アクアマリン、ベリル、血石、紅玉髄、黄水晶、ダイヤモンド、エメラルド、縞瑪瑙、オパール、ガーネット、ロライト、ラピスラズリ、縞瑪瑙、オパール、真珠、ペリドット、水晶、ルビー、サファイヤ、ターコイズ、トパーズ、タンザナイト、トルマリン、任意の他の石、鉱物、又は宝石を備えてもよいが、これらに限定されるものではない。
【0028】
或いは、デザイン要素は、ベース要素と同じ材料から、又は、ベース要素を美学的に補完する又はベース要素と美学的に対比させる異なる材料から製作された装飾要素を備えてもよい。
【0029】
特定の実施形態が詳細に説明されたが、それらの詳細に対するさまざまな変形及び代替が、本開示の教示全体を踏まえて開発される可能性があることは当業者によって理解されるであろう。したがって、開示される特定の実施形態は、単に例示であることを意図しており、添付の特許請求の範囲の全範囲、及び、任意且つすべてのその等価物において示される、本明細書に記載されるカスタマイズ宝石デザインの範囲に関して限定するものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2023-06-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カスタマイズ宝石デザインであって、
時計を表すように60個の区域に分割することができるベース要素と、
2つのデザイン要素の1つ又は複数の組と
を備え、
前記1つ又は複数の組の前記第1のデザイン要素が、時計の時針を表すために前記60個の区域のうちの1個の区域において前記ベース要素上に位置付けられ、前記1つ又は複数の組の前記第2のデザイン要素が、時計の分針を表すために前記60個の区域のうちの1個の区域において前記ベース要素上に位置付けられ、デザイン要素の前記1つ又は複数の組のそれぞれの配置が、特別なイベント、特別な出来事の日若しくは時刻、又は、意味を持つ任意の日若しくは時刻を記念するために、1つ若しくは複数の特定の時刻、又は、1つ又は複数の特定の暦日付を表し、前記カスタマイズ宝石デザインが、時計として機能しない、カスタマイズ宝石デザイン。
【請求項2】
前記ベース要素が、前面、後面、外面、及び内面を有し、前記1つ又は複数の組の前記第1のデザイン要素及び前記第2のデザイン要素が、前記ベース要素の前記前面上に位置付けられる、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項3】
前記1つ又は複数の月の数字を取り上げて、それらを前記1つ又は複数の時針によって表される前記ベース要素上の1つ又は複数の時間に置き換えること、且つ、前記1つ又は複数の日の1つ又は複数の数字を取り上げて、それらを前記1つ又は複数の分針によって表される前記ベース要素上の前記1つ又は複数の分に置き換えることで、前記1つ又は複数の暦日付を前記1つ又は複数の特定の時刻に置き換えることによって前記ベース要素上の前記特定の時刻の1つ又は複数が、前記1つ又は複数の暦日付に対応する、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項4】
2つのデザイン要素の1つの組が、前記ベース要素の前記前面上に位置付けられ、前記第1のデザイン要素の配置が特定の時刻又は特定の暦日付を表し、他のデザイン要素の配置が特定の時刻又は特定の暦日付を表す、請求項3に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項5】
2つのデザイン要素の2つの組が、前記ベース要素の前記前面上に位置付けられ、前記デザイン要素の前記2つの組の配置が、2つの特定の時刻、2つの特定の暦日付、又は、1つの特定の時刻及び1つの特定の暦日付を表す、請求項3に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項6】
前記ベース要素の形状が、円形、卵形、楕円形、長方形、正方形、及び多辺形から選択される、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項7】
前記ベース要素が、不規則形状、閉ループ、開ループ、平面、又は三次元である固体である、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項8】
前記ベース要素の前記面のそれぞれが、その隣接する面から直角に位置付けられ、前記面のすべてが略同じ幅である、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項9】
前記ベース要素が、自然金若しくは人造金、銀、プラチナ、銅、ニッケル、チタン、パラジウムロジウム、タングステン、イリジウム、コバルト、ルテニウム、ニオブ、オスミウム、ジルコニウム、レニウム、木材、プラスチック、他の天然材料若しくは人工材料、又はそれらの組合せを備える、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項10】
前記1つ又は複数の組を備えるデザイン要素が、天然若しくは人工瑪瑙、アメジスト、アクアマリン、ベリル、血石、紅玉髄、黄水晶、ダイヤモンド、エメラルド、縞瑪瑙、オパール、ガーネット、ロライト、ラピスラズリ、縞瑪瑙、オパール、真珠、ペリドット、水晶、ルビー、サファイヤ、ターコイズ、トパーズ、タンザナイト、トルマリン、又は、任意の他の石、鉱物、若しくは宝石を備える装飾石を備える、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項11】
前記デザイン要素が、前記ベース要素と同じ材料から、又は、前記ベース要素を美学的に補完する若しくは前記ベース要素と美学的に対比させる異なる材料から製作された装飾要素を備える、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項12】
前記ベース要素が、ペンダント又は一組のイヤリングとして構成される、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項13】
前記ベース要素が、前面、後面、外面、及び内面を有し、前記1つ又は複数の組の前記第1のデザイン要素及び前記第2のデザイン要素が、前記ベース要素の前記外面上に位置付けられる、請求項1に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項14】
前記ベース要素の形状が、円形、卵形、楕円形、長方形、正方形、及び多辺形から選択される、請求項13に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項15】
前記ベース要素が、不規則形状、開ループ、平面、又は三次元である固体を備える、請求項13に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項16】
前記ベース要素の前記外面及び内面の幅が、前記前面及び前記後面の幅より約3~約4倍大きい、請求項13に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項17】
前記ベース要素が、自然金若しくは人造金、銀、プラチナ、銅、ニッケル、チタン、パラジウムロジウム、タングステン、イリジウム、コバルト、ルテニウム、ニオブ、オスミウム、ジルコニウム、レニウム、木材、プラスチック、他の天然材料若しくは人工材料、及びそれらの組合せを備える、請求項13に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項18】
前記1つ又は複数の組を備えるデザイン要素が、天然若しくは人工瑪瑙、アメジスト、アクアマリン、ベリル、血石、紅玉髄、黄水晶、ダイヤモンド、エメラルド、縞瑪瑙、オパール、ガーネット、ロライト、ラピスラズリ、縞瑪瑙、オパール、真珠、ペリドット、水晶、ルビー、サファイヤ、ターコイズ、トパーズ、タンザナイト、トルマリン、又は、任意の他の石、鉱物、若しくは宝石を備える装飾石を備える、請求項13に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項19】
前記デザイン要素が、前記ベース要素と同じ材料から、又は、前記ベース要素を美学的に補完する若しくは前記ベース要素と美学的に対比させる異なる材料から製作された装飾要素を備える、請求項13に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【請求項20】
前記ベース要素が、リング又はブレスレットとして構成される、請求項13に記載のカスタマイズ宝石デザイン。
【国際調査報告】