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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-15
(54)【発明の名称】無人炊飯装置
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/14 20060101AFI20240408BHJP
   A47J 43/24 20060101ALI20240408BHJP
   A47J 27/00 20060101ALI20240408BHJP
【FI】
A47J27/14 G
A47J43/24
A47J27/00 103C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558696
(86)(22)【出願日】2022-04-13
(85)【翻訳文提出日】2023-11-09
(86)【国際出願番号】 KR2022005357
(87)【国際公開番号】W WO2022234971
(87)【国際公開日】2022-11-10
(31)【優先権主張番号】10-2021-0058521
(32)【優先日】2021-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523362331
【氏名又は名称】ゴ ワン インダストリーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003801
【氏名又は名称】KEY弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】コ スンジョン
【テーマコード(参考)】
4B053
4B054
4B055
【Fターム(参考)】
4B053AA01
4B053BA17
4B053BC01
4B053BL01
4B054AA02
4B054AB01
4B054AC02
4B054CC01
4B054CE17
4B055AA02
4B055BA31
4B055BA80
4B055CA90
(57)【要約】
本発明は、炊飯材料である米や雑穀などの供給、洗浄及び炊飯がなされる無人炊飯装置に関し、より詳細には、炊飯材料を一定の分量に分割貯蔵して供給する穀物供給器と、前記供給部から炊飯材料が供給され、内部に供給された炊飯材料を正逆回転しながら洗浄する洗浄器と、洗浄器で洗浄された炊飯材料の供給を受けて炊飯材料を炊飯する炊飯器からなる調理器と、から構成され、材料の洗浄及び炊飯が自動でなされ、且つ部品数の低減及び衛生状態の向上ができる無人炊飯装置に関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
炊飯材料を収納貯蔵する貯蔵ドラム(110)を含む穀物供給器(100);
前記穀物供給器(100)の下部に設置されて炊飯材料を洗浄する洗浄器(200);
前記洗浄器(200)の下部に設置されて炊飯が行なわれる調理器(300);及び
前記穀物供給器(100)、洗浄器(200)、及び調理器(300)が配置される本体フレーム(400);を含み、
前記洗浄器(200)は、前記穀物供給器(100)から排出された炊飯材料の供給を入口スリット(211)を通じて受け、炊飯材料を洗浄するブレード(220)が配置される洗浄ドラム(210)と、前記洗浄ドラム(210)の外部に配置されるドラムケージ(230)とを含み、
前記調理器(300)は、洗浄された炊飯材料の供給を前記洗浄ドラム(210)の入口スリット(211)から受ける内釜(310)と、前記内釜(310)を加熱する加熱器(331)が備えられた調理器ケージ(330)とを含み、
前記本体フレーム(400)は、前記穀物供給器(100)と洗浄器(200)との間に位置し、前記入口スリット(211)に炊飯材料を誘導するように傾斜した供給ガイド(410)と、前記洗浄器(200)と調理器(300)との間に配置される密閉アダプター(414)とを含み、
炊飯材料の洗浄ドラム(210)への供給時及び洗浄ドラム(210)からの排出時に前記ドラムケージ(230)は第1高さに位置し、
前記ドラムケージ(230)が第2高さに位置する時に前記内釜(310)は密閉され、
前記ドラムケージ(230)が第3高さに位置する時に前記貯蔵ドラム(110)は密閉され、
前記第2高さは前記第1高さより低く、前記第3高さは前記第1高さより高い、無人炊飯装置。
【請求項2】
前記ドラムケージ(230)の第3高さで洗浄ドラム(210)の外周縁は前記供給ガイド(410)の下端と密着し;
ドラムケージ(230)の第2高さで洗浄ドラム(210)の外周縁は前記密閉アダプター(414)の上端と密着する、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【請求項3】
前記洗浄ドラム(210)は、
第1外周縁(218)で前記密閉アダプター(414)の上部と密着し、
第2外周縁(219)で前記供給ガイド(410)の下端と密着し、
第1外周縁(218)と第2外周縁(219)は互いに異なる位置である、請求項2に記載の無人炊飯装置。
【請求項4】
前記洗浄ドラム(210)の外部には外周方向に回転する回転スクリーン(236)が備えられ、
前記ドラムケージ(230)の第2高さで前記回転スクリーン(236)の第3外周縁(238a)が前記密閉アダプター(414)の上端に密着し、
前記ドラムケージ(230)の第3高さで前記回転スクリーン(236)の第4外周縁(238b)が前記供給ガイド(410)の下端に密着する、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【請求項5】
前記回転スクリーン(236)は、長さ方向に開いた開放面(237)と塞がった密閉面(238)が形成され、前面には洗浄ドラム中心軸(212)が貫通する長孔(239a)が形成され、洗浄ドラム(210)に洗浄水を供給又は排出するドラムホース(640)が貫通するホース貫通口(239)が前記長孔(239a)よりも大きい面積で形成され、
前記回転スクリーン(236)はドラムケージ(230)の第1高さで回転し、洗浄ドラム(210)の炊飯材料の流入及び排出時に前記回転スクリーン(236)の開放面(237)が前記入口スリット(211)と同じ方向である、請求項4に記載の無人炊飯装置。
【請求項6】
前記供給ガイド(410)の一側には空気が移動する真空吸入口(412)が形成され、
前記ドラムケージ(230)の第3高さで真空ポンプ(413)の作動によって供給ガイド(410)の内部の空気が前記真空吸入口(412)から吸気される、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【請求項7】
前記洗浄ドラム(210)の一側には炊飯材料を洗浄した洗浄水が排出されるドラム出水口(215)が備えられ、
前記ドラム出水口(215)の内側には炊飯材料の排出を防止するフィルター網(216)が装着され、前記フィルター網(216)は前記ドラム出水口(215)の断面積よりも大きい面積で形成され、前記フィルター網(216)とドラム出水口(215)とが離隔して形成されたフィルターチャンバー(217)が配置される、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【請求項8】
前記ブレード(220)の内部又は上部には、外部から流入した洗浄水が排出される分離流水口(213a)が形成され、前記分離流水口(213a)から洗浄ドラム(210)の内部に洗浄水を排出させる、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【請求項9】
前記内釜(310)は、一側に取っ手(311)が備えられ、上端に、突起(312a)が複数形成され、
前記調理器ケージ(330)は、上面に前記突起(312a)と結合されている突起溝(333)が形成され、前記内釜(310)の突起(312a)と前記調理器ケージ(330)の突起溝(333)とが結合されている、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【請求項10】
前記調理器(300)において、
前記内釜(310)は取っ手(311)が備えられ、
前記調理器ケージ(330)は、前面に密着レバー(336)が備えられ、上端に後方に上向き傾斜した上昇レール(338)が備えられ、前記密着レバー(336)の加圧によって上昇回転する上昇カム(337)が備えられ、
前記内釜(310)の前記上昇レール(338)への挿入時に縁312が前記調理器ケージ(330)の上端と接触し、前記上昇カム(337)が前記上昇レール(338)を上昇させて縁(312)が調理器ケージ(330)の上端と密着する、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【請求項11】
前記調理器(300)は、
前面に取っ手(311)が備えられた内釜(310)と、
下部の加熱器(331)と接触するように内釜(310)が装着される調理器ケージ(330)とを含み、
前記ドラムケージ(230)が前記第2高さに下降する時に、前記加熱器(331)と内釜(310)が同時に上昇する、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【請求項12】
前記調理器(300)において、
前記調理器ケージ(330)は、前記加熱器(331)と両側壁との間にスライディング溝(332)が形成され、
両側面に突出した突出面(323)が前記スライディング溝(332)に挿入され、前記内釜(310)の取っ手(311)が安着する取っ手溝(321)が形成される内釜引き出し(320);をさらに含む、請求項11に記載の無人炊飯装置。
【請求項13】
前記ドラムケージ(230)又は調理器ケージ(330)には、側面から延長された昇降翼(235)が備えられ、
前記昇降翼(235)と結合されている昇降フレーム511が本体フレーム(400)に沿って配置され、
前記昇降フレーム(511)を昇降させる昇降機が備えられる、請求項1又は11に記載の無人炊飯装置。
【請求項14】
前記昇降機は、線形モーター(517)、シリンダー(516)、又はスクリュー(518)のいずれか一つで駆動される、請求項13に記載の無人炊飯装置。
【請求項15】
前記本体フレーム(400)にパイプライン(600)が備えられ、
前記パイプライン(600)は、
外部から水の供給を受けて水を浄水する浄水フィルター(610);
前記浄水フィルター(610)から浄水の供給を受けて浄水を外部に引き出す浄水栓(630);及び
前記浄水フィルター(610)から供給された浄水を前記洗浄ドラム(210)に供給する入水ホース(641)と、洗浄ドラム(210)で発生した洗浄水が排出される出水ホース(642)とを含む伸縮されるドラムホース(640);を含み、
前記入水ホース(641)及び出水ホース(642)は洗浄ドラム(210)の前方で結合されている、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【請求項16】
一側に無線通信モジュールが配置され、
スマートフォンのアプリケーションから炊飯命令又は洗浄命令を受信して穀物選択、炊飯制御、洗浄制御又は洗浄ドラム回転制御を実行させる制御モジュールを含む、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炊飯材料である米や雑穀などの供給、洗浄及び炊飯がなされる無人炊飯装置に関し、より詳細には、炊飯材料を一定の分量に分割貯蔵して供給する穀物供給器と、前記供給部から炊飯材料が供給され、内部に供給された炊飯材料を正逆回転しながら洗浄する洗浄器と、洗浄器で洗浄された炊飯材料の供給を受けて炊飯材料を炊飯する炊飯器からなる調理器と、から構成され、材料の洗浄及び炊飯が自動でなされ、且つ部品数の低減及び衛生状態の向上ができる無人炊飯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、炊飯のためには、人が米びつから必要な量の米を直接取り出して容器に入れ、水で数回洗浄した後に一般の電気炊飯器や圧力炊飯器に移し入れ、ご飯の種類に応じて水を合わせた後、加熱手段によって加熱して炊飯している。
【0003】
上記のような従来の炊飯方法は、人がいちいち米を移し入れなければならないのに加えて米を洗浄しなければならず、単に炊飯のみを電気炊飯器などによって行うため、共稼ぎの夫婦、独身者、老弱者又は子供などにとっては多くの不便や困難があった。
【0004】
従来は、上記のような問題を解決するために、米びつと炊飯器とを結合させた技術が様々に開発されてきており、近年では、米びつと、米びつから定量で米を供給し、供給された米を洗米手段によって洗浄した後、洗浄された米と飯を炊くための水を、加熱手段によって加熱する炊飯器に供給することにより、米の供給から洗浄及び炊飯に至るまで人の手がかからない無人自動炊飯装置が多数開示されている。
【0005】
しかしながら、従来の無人炊飯装置は、その構造が非常に複雑であり、回転翼などの洗米手段の作動によって米を洗浄時に米の胚芽などが落ちてしまい、栄養素が破壊される欠点があった。
【0006】
従来の無人炊飯装置は、炊飯器の蓋部や内釜本体に、圧力バルブや、水と炊飯材料のためのバルブなどが共に備えられているが、このようなバルブは高温と高圧に弱いため、随時交換及び修理しなければならない問題があった。
【0007】
しかも、炊飯材料を保管する米びつには、炊飯材料の変質防止又は米の虫の退治のための手段が備えられておらず、炊飯材料の品質が保ち難いため、最上のご飯の味を保証することができない。
【0008】
また、従来の無人炊飯装置は、学校、軍隊など、多数の人々のために同時に炊飯する大規模施設向けのものが殆どであり、一般家庭での使用には向いていなかった。
【0009】
このような問題を解決するために、本出願人は、韓国登録特許第10-2048872号公報(登録日:2019年11月20日)の「無人炊飯器」を発明しており、該無人炊飯器は、米を洗浄する洗浄ドラムを炊飯器の蓋にしたものであり、洗浄ドラムの本体部がそのまま炊飯器の蓋になるようにすることにより、蓋に水と穀物の供給のための別個のバルブを設置しないで炊飯できるように炊飯装置の構成を単純化した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】韓国登録特許第10-2048872号公報
【特許文献2】韓国公開実用新案第20-2000-0012862号公報(2000年7月5日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記のような問題点を解決するために、炊飯材料である米や雑穀などを分割貯蔵して供給する穀物供給器と、前記穀物供給器から炊飯材料が供給され、内部に供給された材料を正逆回転しながら洗浄する洗浄器と、前記洗浄器で洗浄された炊飯材料の供給を受けて炊飯材料を炊飯する調理器と、を含み、炊飯材料が取り込まれた後に前記調理器を上部側に上昇させ、前記洗浄器を下降させて洗浄器の本体自体が内釜蓋(キャップ)となるようにすることにより、調理器の蒸気圧力を制御したり水と穀物を流入したりするための別個のバルブを蓋に設置しないで炊飯可能にして炊飯装置の構成を単純化し、非常に経済的な無人炊飯装置を提供するものである。
【0012】
本発明の他の目的は、前記調理器を上部側に上昇させる際に内釜を加熱する加熱器も併せて上昇することにより、内釜と加熱器との間の隙間の発生を防止して熱伝導率を向上させ、炊飯時間を減少させることができる無人炊飯装置を提供することである。
【0013】
本発明の他の目的は、洗浄ドラムに連結される入・出水ホースが伸縮可能であり、洗浄ドラムの上下運動又は回転運動にしたがって移動するので、洗浄ドラムの位置が可変しても常に洗浄水の供給及び排出が可能である無人炊飯装置を提供することである。
【0014】
本発明の他の目的は、穀物供給器、洗浄器、及び調理器を本体フレームから引出し式で挿入及び引出しが可能であるので、空間活用度が高く、前記洗浄器を掃除及び修理しやすい分離構造からなる無人炊飯装置を提供することである。
【0015】
本発明の他の目的は、洗浄器内部に供給される炊飯材料を洗浄するブレードを備え、該ブレードを、炊飯材料を混ぜながら米の胚芽などが落ちることを最小化して洗浄させる洗浄ブレードと、洗浄された炊飯材料を内釜に掃いて供給するスクイーズブレードとに両分して構成することにより、炊飯材料の栄養素破壊を最小化しながら迅速な洗浄がなされる無人炊飯装置を提供することである。
【0016】
本発明の他の目的は、ブレードの内・外部から洗浄水が噴出されるようにしてブレードについた炊飯材料を洗い落とすことにより、内釜に水を供給すると同時に洗浄ドラムに残る残余穀物を発生させない無人炊飯装置を提供することである。
【0017】
本発明の他の目的は、炊飯時に発生する内釜の炊飯熱によって洗浄ドラムが加熱されるようにすることにより、洗浄ドラム内に存在する水分を蒸発させて細菌の繁殖を遮断する衛生的な無人炊飯装置を提供することである。
【0018】
本発明の他の目的は、炊飯材料の洗浄時に発生する異物によって出水ホースが詰まることなく迅速な排水がなされる構造を提供し、洗浄された穀物への残余異物の沈着を最小化し、洗浄時間を短縮させることができる無人炊飯装置を提供することである。
【0019】
本発明の他の目的は、炊飯材料を分割貯蔵し、必要な量だけ供給して炊飯できるようにすることにより、炊飯量が少ない家庭はもとより単身世帯での使用に適合した無人炊飯装置を提供することである。
【0020】
本発明の他の目的は、洗浄器の上部における開放された入口スリットから炊飯材料が流入し、また、前記入口スリットを下方に位置させて炊飯材料を排出させることによって構成を単純化した無人炊飯装置を提供することである。
【0021】
本発明の他の目的は、穀物を貯蔵する貯蔵ドラムの上部に設けられて穀物を測定できる穀物測定機が、各カートリッジに入っている穀物を測定して穀物の種類と量を確認することにより、複数穀物の計量及び配合を正確に行うことができる無人炊飯装置を提供することである。
【0022】
本発明の他の目的は、貯蔵ドラムの内部に炊飯材料を貯蔵するとき、その炊飯材料の品質維持及び虫発生の抑制のために内部を真空圧状態に維持することにより、出来上がった飯の味を最上に保つことができる無人炊飯装置を提供することである。
【0023】
本発明の他の目的は、浄水フィルターを備え、外部から供給された上水を浄水させることにより、清潔な洗浄水と炊飯水の供給はもとより、浄水フィルターを通過した浄水を別個の管に誘導して浄水栓から引出し可能にして浄水器としても活用可能であり、炊飯材料の洗浄を終えた洗浄水を別個の貯蔵タンクに貯蔵することによって研ぎ水を活用でき、汎用性の向上した無人炊飯装置を提供することである。
【0024】
本発明の他の目的は、通信部を備え、モバイル機器を用いて遠隔で必要な量の穀物を配合し洗浄して炊飯でき、使用に便利な無人炊飯装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0025】
前記目的を達成するための本発明は、炊飯材料を収納貯蔵する貯蔵ドラム(110)を含む穀物供給器(100);前記穀物供給器(100)の下部に設置されて炊飯材料を洗浄する洗浄器(200);前記洗浄器(200)の下部に設置されて炊飯が行なわれる調理器(300);及び、前記穀物供給器(100)、洗浄器(200)、及び調理器(300)が配置される本体フレーム(400);を含み、前記洗浄器(200)は、前記穀物供給器(100)から排出された炊飯材料の供給を入口スリット(211)を通じて受け、炊飯材料を洗浄するブレード220が配置される洗浄ドラム(210)と、前記洗浄ドラム(210)の外部に配置されるドラムケージ(230)とを含み、前記調理器(300)は、洗浄された炊飯材料の供給を前記洗浄ドラム(210)の入口スリット(211)から受ける内釜(310)と、前記内釜(310)を加熱する加熱器(331)が備えられた調理器ケージ(330)とを含み、前記本体フレーム(400)は、前記穀物供給器(100)と洗浄器(200)との間に位置し、前記入口スリット(211)に炊飯材料を誘導するように傾斜した供給ガイド(410)と、前記洗浄器(200)と調理器(300)との間に配置される密閉アダプター(414)とを含み、炊飯材料の洗浄ドラム(210)への供給時及び洗浄ドラム(210)からの排出時に前記ドラムケージ(230)は第1高さに位置し、前記ドラムケージ(230)が第2高さに位置する時に前記内釜(310)は密閉され、前記ドラムケージ(230)が第3高さに位置する時に前記貯蔵ドラム(110)は密閉され、前記第2高さは前記第1高さより低く、前記第3高さは前記第1高さより高い。
【0026】
また、本発明は、前記ドラムケージ(230)の第3高さで洗浄ドラム(210)の外周縁は前記供給ガイド(410)の下端と密着し;ドラムケージ(230)の第2高さで洗浄ドラム(210)の外周縁は前記密閉アダプター(414)の上端と密着する。
【0027】
また、本発明の前記洗浄ドラム(210)は、第1外周縁(218)で前記密閉アダプター(414)の上部と密着し、第2外周縁(219)で前記供給ガイド(410)の下端と密着し、第1外周縁(218)と第2外周縁(219)は互いに異なる位置である、
【0028】
また、本発明は、前記洗浄ドラム(210)の外部には外周方向に回転する回転スクリーン(236)が備えられ、前記ドラムケージ(230)の第2高さで前記回転スクリーン(236)の第3外周縁(238a)が前記密閉アダプター(414)の上端に密着し、前記ドラムケージ(230)の第3高さで前記回転スクリーン(236)の第4外周縁(238b)が前記供給ガイド(410)の下端に密着する。
【0029】
また、本発明の前記回転スクリーン(236)は、長さ方向に開いた開放面(237)と塞がった密閉面(238)が形成され、前面には洗浄ドラム中心軸(212)が貫通する長孔(239a)が形成され、洗浄ドラム(210)に洗浄水を供給又は排出するドラムホース(640)が貫通するホース貫通口(239)が前記長孔(239a)よりも大きい面積で形成され、前記回転スクリーン(236)はドラムケージ(230)の第1高さで回転し、洗浄ドラム(210)の炊飯材料の流入及び排出時に前記回転スクリーン(236)の開放面237が前記入口スリット(211)と同じ方向である。
【0030】
また、本発明の前記供給ガイド(410)の一側には空気が移動する真空吸入口(412)が形成され、前記ドラムケージ(230)の第3高さで真空ポンプ(413)の作動によって供給ガイド(410)の内部の空気が前記真空吸入口(412)から吸気される。
【0031】
また、本発明の前記洗浄ドラム(210)の一側には炊飯材料を洗浄した洗浄水が排出されるドラム出水口(215)が備えられ、前記ドラム出水口(215)の内側には炊飯材料の排出を防止するフィルター網(216)が装着され、前記フィルター網(216)は前記ドラム出水口(215)の断面積よりも大きい面積で形成され、前記フィルター網(216)とドラム出水口(215)とが離隔して形成されたフィルターチャンバー217が配置される。
【0032】
また、本発明の前記ブレード(220)の内部又は上部には、外部から流入した洗浄水が排出される分離流水口(213a)が形成され、前記分離流水口(213a)から洗浄ドラム(210)の内部に洗浄水を排出させる。
【0033】
また、本発明の前記内釜(310)は、一側に取っ手(311)が備えられ、上端に、突起(312a)が複数形成され、前記調理器ケージ(330)は、上面に前記突起(312a)と結合されている突起溝(333)が形成され、前記内釜(310)の突起(312a)と前記調理器ケージ(330)の突起溝(333)とが結合されている。
【0034】
また、本発明の前記調理器(300)において、前記内釜(310)は取っ手(311)が備えられ、前記調理器ケージ(330)は、前面に密着レバー(336)が備えられ、上端に後方に上向き傾斜した上昇レール(338)が備えられ、前記密着レバー(336)の加圧によって上昇回転する上昇カム(337)が備えられ、前記内釜(310)の前記上昇レール(338)への挿入時に縁(312)が前記調理器ケージ(330)の上端と接触し、前記上昇カム(337)が前記上昇レール(338)を上昇させて縁(312)が調理器ケージ(330)の上端と密着する。
【0035】
また、本発明の前記調理器(300)は、前面に取っ手(311)が備えられた内釜(310)と、下部の加熱器(331)と接触するように内釜(310)が装着される調理器ケージ(330)とを含み、前記ドラムケージ(230)が前記第2高さに下降する時に、前記加熱器(331)と内釜(310)が同時に上昇する。
【0036】
また本発明の前記調理器(300)において、前記調理器ケージ(330)は、前記加熱器(331)と両側壁との間にスライディング溝(332)が形成され、両側面に突出した突出面(323)が前記スライディング溝(332)に挿入され、前記内釜(310)の取っ手(311)が安着する取っ手溝(321)が形成される内釜引き出し(320);をさらに含む。
【0037】
また、本発明の前記ドラムケージ(230)又は調理器ケージ(330)には、側面から延長された昇降翼(235)が備えられ、前記昇降翼(235)と結合されている昇降フレーム(511)が本体フレーム(400)に沿って配置され、前記昇降フレーム(511)を昇降させる昇降機が備えられる。
【0038】
また、本発明の前記昇降機は、線形モーター(517)、シリンダー(516)、又はスクリュー(518)のいずれか一つで駆動される。
【0039】
また、本発明の前記本体フレーム(400)にパイプライン(600)が備えられ、前記パイプライン(600)は、外部から水の供給を受けて水を浄水する浄水フィルター(610);前記浄水フィルター(610)から浄水の供給を受けて浄水を外部に引き出す浄水栓(630);及び、前記浄水フィルター(610)から供給された浄水を前記洗浄ドラム(210)に供給する入水ホース(641)と、洗浄ドラム(210)で発生した洗浄水が排出される出水ホース(642)とを含む伸縮されるドラムホース(640);を含み、前記入水ホース(641)及び出水ホース(642)は洗浄ドラム(210)の前方で結合されている。
【0040】
また、本発明は、一側に無線通信モジュールが配置され、スマートフォンのアプリケーションから炊飯命令又は洗浄命令を受信して穀物選択、炊飯制御、洗浄制御、又は洗浄ドラム回転制御を実行させる制御モジュールを含む。
【発明の効果】
【0041】
本発明の無人炊飯装置は、炊飯材料である米や雑穀などを分割貯蔵して供給する穀物供給器と、前記穀物供給器から炊飯材料が供給され、内部に供給された材料を正逆回転しながら洗浄する洗浄器と、前記洗浄器で洗浄された炊飯材料の供給を受けて炊飯材料を炊飯する調理器と、を含み、炊飯材料が取り込まれた後に前記調理器を上部側に上昇させ、前記洗浄器を下降させて洗浄器の本体自体が内釜蓋(キャップ)となるようにすることにより、調理器の蒸気圧力を制御したり水と穀物を流入したりするための別個のバルブを蓋に設置しないで炊飯可能にして炊飯装置の構成を単純化し、非常に経済的である長所がある。
【0042】
また、本発明は、前記調理器を上部側に上昇させる際に内釜を加熱する加熱器も併せて上昇することにより、内釜と加熱器との間の隙間の発生を防止して熱伝導率を向上させ、炊飯時間を減少させることができる長所がある。
【0043】
また、本発明は、洗浄ドラムに連結される入・出水ホースが伸縮可能であり、洗浄ドラムの上下運動又は回転運動にしたがって移動するので、洗浄ドラムの位置が可変しても常に洗浄水の供給及び排出が可能である長所がある。
【0044】
また、本発明は、穀物供給器、洗浄器及び調理器を本体フレームから引出し式で挿入及び引出しが可能であるので、空間活用度が高く、前記洗浄器を掃除及び修理しやすい分離構造からなる長所がある。
【0045】
また、本発明は、洗浄器内部に供給される炊飯材料を洗浄するブレードを備え、該ブレードを、炊飯材料を混ぜながら米の胚芽などが落ちることを最小化して洗浄させる洗浄ブレードと、洗浄された炊飯材料を内釜に掃いて供給するスクイーズブレードとに両分して構成することにより、炊飯材料の栄養素破壊を最小化しながら迅速な洗浄がなされる長所がある。
【0046】
また、本発明は、ブレードの内・外部から洗浄水が噴出されるようにしてブレードについた炊飯材料を洗い落とすことにより、内釜に水を供給すると同時に洗浄ドラムに残る残余穀物を発生させない長所がある。
【0047】
また、本発明は、炊飯時に発生する内釜の炊飯熱によって洗浄ドラムが加熱されるようにすることにより、洗浄ドラム内に存在する水分を蒸発させて細菌の繁殖を遮断する衛生的な長所がある。
【0048】
また、本発明は、炊飯材料の洗浄時に発生する異物によって出水ホースが詰まることなく迅速な排水がなされる構造を提供し、洗浄された穀物への残余異物の沈着を最小化し、洗浄時間を短縮させることができる長所がある。
【0049】
また、本発明は、炊飯材料を分割貯蔵し、必要な量だけ供給して炊飯できるようにすることにより、炊飯量が少ない家庭はもとより単身世帯での使用に適合する長所がある。
【0050】
また、本発明は、洗浄器の上部における開放された入口スリットから炊飯材料が流入し、また、前記入口スリットを下方に位置させて炊飯材料を排出させることによって構成が単純化する長所がある。
【0051】
また、本発明は、貯蔵ドラムの上部に設けられて穀物を測定できる穀物測定機が、各カートリッジに入っている穀物を測定して穀物の種類と量を確認することにより、複数穀物の計量及び配合を正確に行うことができる長所がある。
【0052】
また、本発明は、貯蔵ドラムの内部に炊飯材料を貯蔵するとき、その炊飯材料の品質維持及び虫発生の抑制のために内部を真空圧状態に維持することにより、出来上がった飯の味を最上に保つことができる長所がある。
【0053】
また、本発明は、浄水フィルターを備え、外部から供給された上水を浄水させることにより、清潔な洗浄水と炊飯水の供給はもとより、浄水フィルターを通過した浄水を別個の管に誘導して浄水栓から引出し可能にして浄水器としても活用可能であり、炊飯材料の洗浄を終えた洗浄水を別個の貯蔵タンクに貯蔵することによって研ぎ水を活用でき、汎用性が向上する長所がある。
【0054】
また、本発明は、通信部を備え、モバイル機器を用いて遠隔で必要な量の穀物を配合し洗浄して炊飯でき、使用に便利である長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0055】
図1】本発明に係る無人炊飯装置の全体斜視図である。
図2】本発明に係る無人炊飯装置において穀物供給器、洗浄器、及び調理器が本体フレームから引き出された状態の斜視図である。
図3】本発明に係る無人炊飯装置における本体フレームの斜視図である。
図4】本発明に係る無人炊飯装置における穀物供給器であり、(a)は、上方から見た分離図、(b)は、下方から見た分離図である。
図5】本発明に係る無人炊飯装置における洗浄器であり、(a)は、前面から見た斜視図、(b)は、後面から見た斜視図である。
図6】本発明に係る無人炊飯装置における洗浄器の分離図である。
図7】本発明に係る無人炊飯装置における多段モーターの断面図である。
図8】本発明に係る無人炊飯装置において洗浄ドラム内部の炊飯材料を調理器に供給する状態の断面図である。
図9】本発明に係る無人炊飯装置において洗浄ドラムが密閉アダプターと密着した状態の断面図である。
図10】本発明に係る無人炊飯装置において洗浄ドラムが供給ガイドと密着した状態の断面図である。
図11】本発明に係る無人炊飯装置において回転スクリーンが備えられた洗浄器の斜視図である。
図12】本発明に係る無人炊飯装置において回転スクリーンが備えられた洗浄器の分離図である。
図13】本発明に係る無人炊飯装置において回転スクリーンが備えられた洗浄器の作動状態を示す順序図である。
図14】本発明に係る無人炊飯装置において円形に形成された内釜を備える調理器であり、(a)は分離図、(b)は結合図である。
図15】本発明に係る無人炊飯装置において四角形状に形成された内釜を備える調理器であり、(a)は分離図、(b)は結合図である。
図16】本発明に係る無人炊飯装置において四角形状に形成された内釜を備える調理器であり、(a)は、内釜が上昇する前の状態の断面図、(b)は、内釜が上昇した後の状態の断面図である。
図17】本発明に係る無人炊飯装置において昇降がなされる調理器であり、(a)は上方から見た分離図、(b)は下方から見た分離図である。
図18】本発明に係る無人炊飯装置において昇降体を示す図であり、(a)は、昇降機としてシリンダーが備えられた昇降体の斜視図、(b)は、昇降機として線形モーターが備えられた昇降体の斜視図、(c)は、昇降機としてスクリューが備えられた昇降体の斜視図である。
図19】本発明に係る無人炊飯装置において本体フレームにパイプラインが備えられた状態の斜視図である。
図20】本発明に係る無人炊飯装置においてパイプラインを示す図であり、(a)は、前面から見た状態の斜視図、(b)は、後面から見た状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
以下、本発明の好ましい実施形態を、添付の図面を参照して、当該分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように説明する。
【0057】
図1及び図2は、本発明に係る無人炊飯装置を示す斜視図であり、図3は、本発明に係る無人炊飯装置において本体フレームを示す斜視図である。
【0058】
図1図3に示すように、本発明に係る無人炊飯装置は、炊飯材料を貯蔵し、炊飯開始時に炊飯材料を洗浄し、洗浄された炊飯材料を加熱することで、自動で人の手なしで炊飯がなされる装置であって、
炊飯材料である米や雑穀などを内部に収納貯蔵し、貯蔵された炊飯材料を炊飯時に供給する穀物供給器100;
前記穀物供給器100の下部に配置され、穀物供給器100から供給された炊飯材料の供給と共に水の供給も受けて前記炊飯材料を洗浄して異物を除去する洗浄器200;
前記洗浄器200の下部に配置され、洗浄器200で洗浄完了した炊飯材料の供給を受けて炊飯材料を内部に収容して密閉した後に加熱して炊飯を行う調理器300;
前記穀物供給器100、洗浄器200、調理器300が配置されて支持されるようにフレームを提供し、炊飯材料の貯蔵、供給、洗浄、及び調理の過程が円滑に行われ得るように支援する構成が結合されている本体フレーム400、昇降体500、及びパイプライン600;を含み、
前記穀物供給器100は、内部に炊飯材料を貯蔵し、下部に位置している穀物吐出口114を通じて洗浄器200に炊飯材料を供給する貯蔵ドラム110、前記貯蔵ドラム110の内部に入っている穀物の種類と量を測定して複数穀物の計量及び配合が正確になされるようにする穀物測定機120、及び前記貯蔵ドラム110の下部に装着され、一側に備えられたトレーヒンジ132を中心軸にして回転して前記貯蔵ドラム110の挿入及び引き出しができるドラムトレー130で構成され、
前記洗浄器200は、炊飯材料の供給を入口スリット211から受けて炊飯材料を洗浄した後に、洗浄された炊飯材料を下方回転して調理器300に供給する洗浄ドラム210、前記洗浄ドラム210の内部で正逆回転するように備えられ、炊飯材料についた異物を掃きながら洗浄するブレード220、及び前記洗浄ドラム210の外部に配置され、保管、洗浄、及び炊飯の時に一定の高さに昇降するドラムケージ230で構成され、
前記調理器300は、洗浄された炊飯材料の供給を前記洗浄ドラム210から受けて炊飯材料を収容する内釜310、前記内釜310の下部で熱を加えて炊飯がなされるようにする加熱器331、及び前記加熱器331が備えられ、前記内釜310を支持するフレームである調理器ケージ330で構成され、
前記本体フレーム400は、穀物供給器100と洗浄器200との間に配置され、貯蔵ドラム110から排出される炊飯材料が洗浄ドラム210の内部に進入するように案内する供給ガイド410、前記貯蔵ドラム110の内部を真空圧に維持する真空ポンプ413、洗浄器200と調理器300との間に配置され、上端は洗浄ドラム210の外周縁と一致するように形成され、下端は内釜310の縁312が密着するように形成される密閉アダプター414、及びモバイル機器を用いて保管、洗浄、炊飯などの一連の過程を制御できる電子アプリ通信で構成され、
前記昇降体500は、前記本体フレーム400の両側面に配置され、前記ドラムケージ230又は調理器ケージ330が昇降するように動力を提供し、
前記パイプライン600は、前記洗浄ドラム210に浄水された洗浄水を供給し、洗浄ドラム210から排出される洗浄水を活用するようにラインが形成される。
【0059】
本発明の無人炊飯装置は、上部にある貯蔵ドラム110の内部に炊飯材料を入れて貯蔵し、炊飯調理が進行されると炊飯材料を供給ガイド410を通じて洗浄ドラム210の内部に供給する。
【0060】
前記貯蔵ドラム110の下部に位置している洗浄ドラム210は、炊飯材料が供給される際には入口スリット211が上側に向くように位置し、内部に炊飯材料を収容し、パイプライン600から供給された洗浄水で洗浄する。この時、ブレード220が正逆回転して炊飯材料についた異物を掃きながら除去し、洗浄後には洗浄水をパイプライン600を通じて洗浄ドラム210に排出する。その後、洗浄完了した炊飯材料を内釜310に供給する際に、前記洗浄ドラム210は回転して入口スリット211が下側に向くように位置し、ブレード220が回転して残余炊飯材料の発生なしで内釜310に供給する。
【0061】
洗浄完了した炊飯材料の供給を受けた内釜310に、加熱器331で発生する熱を伝達して炊飯を行う。前記内釜310は調理器ケージ330又は密閉アダプター414に密着しながら密閉され、圧力漏れなく高温、高圧で炊飯を行うことができる。
【0062】
貯蔵ドラム110の内部に貯蔵された炊飯材料の供給を、洗浄器200に形成された入口スリット211から受け、洗浄器200の内部で炊飯材料が洗浄完了した後、洗浄器200を回転させて入口スリット211を下方に位置させ、内釜310に炊飯材料が落ちるように誘導する。洗浄器200において炊飯材料の供給及び排出が入口スリット211を通じてなされるので、炊飯材料の移動のための構成を単純化し、保守及び修理がしやすく、経済的である長所がある。
【0063】
図4は、本発明に係る無人炊飯装置における穀物供給器を示す斜視図である。
【0064】
図4に示すように、炊飯材料を貯蔵し、下部に位置している洗浄器200に供給する穀物供給器100において、貯蔵ドラム110は炊飯材料を入れて貯蔵するドラムであり、内部が中空であり、上部及び下部が開放される容器形状に形成される。穀物供給器100において前記貯蔵ドラム110は単一又は複数備えられてよい。
【0065】
中空の内部において複数の隔壁111が中心を基準にして円周方向に配置されて分割された空間であるカートリッジ112が複数形成され、前記カートリッジ112に米や雑穀などの炊飯材料を入れて収納することができる。分割された前記カートリッジ112に炊飯材料を分割貯蔵し、必要な量だけ供給することにより、炊飯量が少ない家庭と単身世帯での使用にも適している。この時、いずれか一つのカートリッジ112は閉鎖しており、炊飯材料を入れられない。
【0066】
前記貯蔵ドラム110の下部には板状の開閉プレート113が備えられる。前記開閉プレート113は、下部が開放された前記貯蔵ドラム110を閉鎖させ、内部に貯蔵された炊飯材料が排出されないようにする。
【0067】
前記開閉プレート113の外周縁には鋸歯が形成され、本体フレーム400の一側に備えられた開閉駆動ギア116と噛み合い、これで開閉プレート113は回転可能である。
【0068】
前記開閉プレート113の一側には、前記カートリッジ112に貯蔵された炊飯材料が排出され得るように穀物吐出口114が形成される。前記穀物吐出口114は、前記開閉プレート113が開閉駆動ギア116によって回転すると共に回転して位置が移動し、いずれか一つのカートリッジ112から他のカートリッジ112に移動し、該当するカートリッジ112に貯蔵された炊飯材料を排出することができる。前記開閉駆動ギア116を駆動して、前記穀物吐出口114を、排出しようとする炊飯材料が貯蔵されたカートリッジ112に移動させることができる。
【0069】
これにより、いずれか一つのカートリッジ112に貯蔵された穀物が排出され、定量で供給可能である。各カートリッジ112に単一種類の穀物を入れて貯蔵しても、前記穀物吐出口114の位置を移動させることにより、他の種類の穀物が入っているカートリッジ112を開放して排出させ、雑穀ご飯を炊飯する時にも穀物の配合を定量で行うことができる長所がある。
【0070】
また、前記開閉プレート113の中央部には、ドラムトレー130のトレー中心軸131が挿入される中心軸挿入口115がさらに形成される。
【0071】
前記貯蔵ドラム110の上部には、各カートリッジ112に入っている穀物を測定できる穀物測定機120が備えられる。
【0072】
前記穀物測定機120は、各カートリッジ112に貯蔵された穀物の種類と量を測定する測定認識モジュール122、及び前記測定認識モジュール122が正確に測定できるように発光手段を備える照明灯121を含む。
【0073】
前記測定認識モジュール122は、各カートリッジ112に貯蔵された穀物のイメージを撮影して種類を認識し、高さを測定して量を認識するモジュールであり、カメラ又はセンサーのいずれか一つ以上を含む。前記測定認識モジュール122は複数個が備えられ、各カートリッジ112の上部に位置した後、固定された位置で各カートリッジ112に貯蔵された穀物の種類と量を測定できる。又は、単一の測定認識モジュール122と、前記測定認識モジュール122の位置を可変させ得るように円周方向に移動可能なレール123が備えられ、前記レール123に沿って前記測定認識モジュール122が各カートリッジ112を循環しながら貯蔵された穀物の種類と量を測定してよい。本実施形態では、単一の測定認識モジュール122がレール123に沿って移動可能に備えられた様子が図4(b)に示されている。
【0074】
又は、図4(a)に示すように、貯蔵ドラム110の各カートリッジ112に備えられたセンサー117を用いて、各カートリッジ112に入っている穀物の量を測定することができる。前記センサー117を各カートリッジ112に配置して穀物の量を把握し、カートリッジ112の上部に1個以上の測定認識モジュール122を配置し、前記センサー117と測定認識モジュール122によって穀物の種類を認識する。
【0075】
前記測定認識モジュール122が各カートリッジ112の穀物を正確に撮影及び測定できるように発光手段である照明灯121が備えられる。前記照明灯121が光を照射し、前記測定認識モジュール122が穀物を撮影及び測定する際に高品質のイメージを得ることができ、測定値の正確度を向上させることができる。
【0076】
前記穀物測定機120は、前記測定認識モジュール122によって各カートリッジ112に貯蔵された穀物のイメージを撮影し、内部メモリ(図示せず)又はサーバーに記憶された穀物代表イメージと比較する演算を処理することができる。前記測定認識モジュール122で撮影されたイメージと最も類似する穀物を抽出することによって、カートリッジ112に貯蔵された穀物の種類を認識することができる。
【0077】
前記穀物測定機120を用いて穀物の種類と量を把握し、把握された情報に基づいて開閉プレート113の回転を制御し、排出される穀物の種類と量を調節でき、複数の穀物の定量配合が可能である。
【0078】
貯蔵ドラム110と接触する下部縁にはパッキングをさらに備え、穀物が貯蔵される貯蔵ドラム110を遮蔽させることができる。
【0079】
前記貯蔵ドラム110の下部には、本体フレーム400からの引出し及び挿入を補助するドラムトレー130がさらに備えられる。
【0080】
前記ドラムトレー130は、貯蔵ドラム110の内部への穀物投与時に貯蔵ドラム110が本体フレーム400から引き出されることをガイドし、穀物投入後に増加した貯蔵ドラム110の重さを支えるものであり、前記貯蔵ドラム110の下部縁を支える支持板133、中央部に設けられ、前記開閉プレート113の中心軸挿入口115に挿入結合されているトレー中心軸131、及び中心軸によって回転するように一側に備えられるトレーヒンジ132を含む。
【0081】
前記支持板133は、縁部で貯蔵ドラム110を支持し、内側は、カートリッジ112から穀物が排出され得るように開放されている。貯蔵ドラム110と当接する縁部に密閉力を強化するためにパッキングをさらに備えることができる。
【0082】
前記ドラムトレー130のトレー中心軸131を、開閉プレート113に形成された中心軸挿入口115に挿入して結合することによって貯蔵ドラム110にドラムトレー130を固定することができる。
【0083】
前記トレーヒンジ132を本体フレーム400の一側に結合させる。トレーヒンジ132を中心軸にして貯蔵ドラム110が回転しながら本体フレーム400への挿入及び本体フレーム400からの引出しが可能であり、その移動経路をガイドすることができる。
【0084】
前記ドラムトレー130は、貯蔵ドラム110の内部への穀物投与時に増加する重さを支え得る支持構造物になると同時に貯蔵ドラム110の挿入、引出し動作をガイドする。
【0085】
ドラムトレー130によって貯蔵ドラム110を引き出して内部に炊飯材料を投与し、穀物測定機120を用いて、内部に貯蔵される穀物の種類と量を測定して配合比率を設定し、配合比率に合わせて開閉プレート113の回転を制御することによって、穀物吐出口114から炊飯材料が下に排出される。
【0086】
下に排出された炊飯材料はまず、図3に示されている供給ガイド410を通過する。前記供給ガイド410は、穀物供給器100から排出された炊飯材料が洗浄器200の入口スリット211を通じて内部に供給され得るようにガイドするもので、穀物供給器100と洗浄器200との間に配置される。
【0087】
前記供給ガイド410は、供給スリット411に向かって下方傾斜するように形成され、供給ガイド410に落ちた炊飯材料は開放された供給スリット411に誘導され、洗浄ドラム210の入口スリット211側に落ちて洗浄ドラム210の内部に供給される。前記供給スリット411の下端は、洗浄ドラム210又は後述する回転スクリーン236の形状と一致するように形成される。
【0088】
このとき、本発明の全体高さを減らすために、内側に下方傾斜した傾斜度は、水平よりやや大きければ十分である。振動モーター(図示せず)と結合して供給ガイド410を振動させて炊飯材料の移動を補助することにより、大きくない傾斜度によっても炊飯材料の誘導及び排出を円滑にさせ、さらには、低い傾斜度で供給ガイド410を形成して本発明の全体高さを減少させ、小型に製作しやすい。
【0089】
また、洗浄器200と調理器300との間には、図3に示されている密閉アダプター414が配置される。密閉アダプター414の上端は、洗浄ドラム210又は回転スクリーン236の形状と一致するように形成されて密着してよい。密閉アダプター414の下端は内釜310の縁312が密着して密閉されてよい。一側には、内釜310の内部に昇圧して発生した蒸気が排出される蒸気排出口415が形成される。
【0090】
図5及び図6は、本発明に係る無人炊飯装置における洗浄器を示す斜視図である。
【0091】
図5及び図6に示すように、前記洗浄器200は、穀物供給器100の下部に位置し、穀物供給器100から供給される炊飯材料を調理器300で加熱する前に洗浄する過程を行うものであり、炊飯材料の供給を入口スリット211から受けて炊飯材料を洗浄した後、洗浄された炊飯材料を下方回転して調理器300に供給する洗浄ドラム210、前記洗浄ドラム210の内部で正逆回転するように備えられ、炊飯材料についた異物を掃きながら洗浄するブレード220、及び前記洗浄ドラム210の外部に配置され、保管、洗浄、及び炊飯の時に一定の高さに昇降するドラムケージ230で構成される。
【0092】
炊飯材料の洗浄がなされる前記洗浄ドラム210は、一側に開放して形成された入口スリット211を通じて炊飯材料の供給及び排出がなされ、中空の内部に炊飯材料及び洗浄水が供給される。
【0093】
前記洗浄ドラム210の両端に洗浄ドラム中心軸212が形成され、後面に形成された洗浄ドラム中心軸212は、多段モーター232の洗浄ドラム駆動ギア234と結合されて回転駆動力が伝達され、前面には、洗浄ドラム210の内部に洗浄水を供給するドラム入水口214、及び洗浄完了後に異物と共に洗浄水が排出されるドラム出水口215が形成される。
【0094】
前記ドラム入水口214に結合されている入水ホース641及びドラム出水口215に結合されている出水ホース642で構成されるドラムホース640は、伸縮可能に形成され、洗浄ドラム210が上下又は回転して移動しても結合状態が解除されずに維持され得る。
【0095】
前記洗浄ドラム210の上部には、前記ドラム入水口214と連通するドラム流水管213が形成され、前記ドラム流水管213に複数形成される分離流水口213aを通じて洗浄水が洗浄ドラム210の内部に排出される。
【0096】
前記洗浄ドラム210の内部に、炊飯材料を洗浄するブレード220が備えられる。前記ブレード220は、炊飯材料についた異物を掃いて除去するように間隔ロッドが形成された洗浄ブレード221、洗浄された炊飯材料を掃き得るように形成された板状のスクイーズブレード222、及び前記洗浄ブレード221と前記スクイーズブレード222が固定されるブレード回転軸223で構成される。
【0097】
前記ブレード回転軸223は、洗浄ドラム210の前面又は後面に突出するように形成され、前記洗浄ドラム中心軸212の内部に配置される。前記ブレード回転軸223は、内部が中空に形成され、中空の内部で洗浄水が移動しながら分離流水口213aから外部に排出されてよい。
【0098】
前記ブレード回転軸223とスクイーズブレード222に分離流水口213aがさらに形成される。中空のブレード回転軸223の内部に流れる洗浄水が前記分離流水口213aから排出され、洗浄された炊飯材料を調理器300に供給する際に、洗浄ドラム210の内部及びブレード220に残っている残余炊飯材料を洗い落とすことができる。
【0099】
洗浄ドラム210は、穀物供給器100から炊飯材料が入口スリット211を通じて供給され、ドラム流水管213又はブレード220に形成された分離流水口213aから洗浄水が供給される。炊飯材料と洗浄水が洗浄ドラム210に収容され、前記洗浄ブレード221が正逆回転を反復し、炊飯材料についている異物を除去する。
【0100】
洗浄が終わった後、炊飯材料及び洗浄水を調理器300に供給するために、洗浄ドラム210を回転させて入口スリット211を下方に位置させる。この時、前記スクイーズブレード222は、前記入口スリット211を通じて調理器300の上部のみから炊飯材料を排出させるために、前記洗浄ドラム210の回転時に前記入口スリット211に垂直に配置されず、入口スリット211の内側に入ることで、炊飯材料がこぼれることを防止する。このとき、振動モーター(図示せず)がさらに備えられ、前記洗浄ドラム210とブレード220を振動させることにより、洗浄ドラム210の内部に残留する炊飯材料を落として全て調理器300に供給することができる。
【0101】
図6に示すように、前記洗浄ドラム210の一側には、ドラム出水口215から所定離隔して形成されるフィルター網216が配置される。前記フィルター網216は前記ドラム出水口215の断面積よりも大きい面積で形成され、狭いドラム出水口215のサイズのフィルターを直接通過する流量よりもはるかに多い流量を一時に通過させることができる。
【0102】
前記フィルター網216は、炊飯材料から除去された異物のみを洗浄水と共に排出させ、また、炊飯材料がドラム出水口215から抜け出ることを防止できる。
【0103】
ドラム出水口215の断面にフィルターが配置される場合に、前記ドラム出水口215の限定された断面積によって異物の濾過と洗浄水の透過流速が非常に遅くなり、その上、フィルターにくっついた異物が累積すると、フィルターで透過可能な面積が減少して排水効率が非常に悪化し、炊飯完了までかかる時間が増加する。
【0104】
このため、洗浄ドラム210内で洗浄完了して異物を含んでいる洗浄水が洗浄ドラム210内に留まる時間が長くなり、洗浄水中の異物が炊飯材料に再沈着して洗浄回数を増やさなければならない不具合が発生し、洗浄効率が悪化する。
【0105】
そこで、本発明ではフィルター網216の面積をドラム出水口215の断面積よりも大きく形成することにより、前記フィルター網216を通過する流量を増加させ、より速い排水を可能にする。
【0106】
さらに、本発明では、前記フィルター網216がドラム出水口215から所定離隔して形成される空間であるフィルターチャンバー217が配置される。前記フィルターチャンバー217は、前記フィルター網216を透過した洗浄水がドラム出水口215に進入する前に通過する空間であり、フィルター網216によって異物が除去された洗浄水のみがフィルターチャンバー217に存在する。ドラム出水口215の断面積よりも大きい断面のフィルター網216を多い流量で透過できる。フィルター網216によって異物が除去された洗浄水はフィルターチャンバー217を通過した後、フィルターが備えられていないドラム出水口215から速やかに排出され得る。
【0107】
前記フィルターチャンバー217で異物の除去された洗浄水を一定時間留まらせることでドラム出水口215の直径よりも大きい水深が形成されるので、ドラム出水口215を通じて移動する洗浄水の流速を増加させ、排水速度が向上する。
【0108】
したがって、異物を含有する洗浄水が炊飯材料と共存する時間を短縮させ、炊飯材料に再付着することを最小化し、必要な洗浄水と洗浄回数を減らして洗浄効率が増加する。
【0109】
図7は、本発明に係る無人炊飯装置において多段モーターを示す。
【0110】
図7に示すように、前記洗浄ドラム中心軸212とブレード回転軸223は同軸に形成されて同軸上で回転し、洗浄ドラム210の後面に位置している多段モーター232によって回転力が伝達される。前記多段モーター232においてブレード駆動ギア233が洗浄ドラム駆動ギア234の中空内部に挿入されており、両ギアを回転させるモーターMが複数個備えられる。
【0111】
前記洗浄ドラム駆動ギア234から洗浄ドラム駆動軸234aが延長して形成され、前記洗浄ドラム駆動軸234aは洗浄ドラム中心軸212と凹凸のような機械的な構造で結合されている。
【0112】
前記ブレード駆動ギア233からブレード駆動軸233aが延長して形成され、前記ブレード駆動軸233aは、前記洗浄ドラム駆動軸234aの中空内部に挿入されている。前記ブレード駆動軸233aはブレード回転軸223と凹凸のような機械的な構造で結合されている。
【0113】
洗浄ドラム210とブレード220は、多段モーター232で発生した回転力が凹凸のような機械的結合構造によって伝達される。このような結合により、洗浄ドラム210の長さ方向に移動自由でありながらも、噛み合い時には回転力が伝達され得る。
【0114】
したがって、洗浄ドラム210を前面に引き出す時に、構成を複雑に解除することなく容易に引出し可能であり、電気的装置が備えられていないので水で簡単に掃除可能である。
【0115】
前記洗浄ドラム210の外部には上下に昇降するドラムケージ230がさらに備えられる。前記ドラムケージ230は、後面に、洗浄ドラム210とブレード220を回転させる多段モーター232が配置され、両側面には、昇降体500の翼挿入口512に挿入される昇降翼235が形成され、内側に、安定した支持のための支え台231が備えられる。本発明において、支え台231は、ローラ、ベアリングなどを支持する機能を担うものに取り替えられてよいものであり、支え台231はこのような構成を含む包括的な用語である。
【0116】
本発明の実施形態では、前記ドラムケージ230の支え台231に洗浄ドラム210の外周縁が支持される。昇降体500によって前記ドラムケージ230が昇降すれば前記洗浄ドラム210も前記ドラムケージ230に沿って昇降する。
【0117】
ドラムケージ230が昇降する前の初期高さでは、洗浄ドラム210と供給ガイド410下端との間の間隙と、洗浄ドラム210と密閉アダプター414上端との間の間隙が形成される。この高さを第1高さと定義する。
【0118】
ドラムケージ230の第1高さで洗浄ドラム210が炊飯材料を洗浄し、洗浄ドラム210の円滑な正逆回転のために供給ガイド410の下端と密閉アダプター414の上端との間の間隙が存在し、接触及び摩擦なしで回転し得る。
【0119】
図8図10は、炊飯過程による洗浄器の作動を示す断面図である。
【0120】
洗浄ドラム210内で炊飯材料を洗浄後に、図8のように洗浄ドラム210を回転させて入口スリット211を下方に位置させ、炊飯材料を内釜310に排出する。その後、洗浄ドラム210は図9のように一定角で回転し、密閉した外周縁が密閉アダプター414の上端と接触し得るように位置する。調理器300において内釜310を加熱して炊飯が始まるが、ドラムケージ230は昇降体500によって下降し、洗浄ドラム210が密閉アダプター414の上端と密着して間隙がなくなる。この高さを第2高さと定義し、密閉アダプター414の上端と密着する洗浄ドラム210の外周縁を第1外周縁218と定義する。
【0121】
洗浄ドラム210が密閉アダプター414の上端と密着して密閉アダプター414の上端は密閉される。これにより、洗浄ドラム210は内釜310の蓋となり、炊飯される内釜310の内部を昇圧させることができる。
【0122】
前記洗浄ドラム210が内釜310の蓋となって構成が単純化すると同時に、下部で高い炊飯熱で洗浄ドラム210を加熱して内部の残余水分を乾燥させて滅菌させることができ、衛生状態が向上する長所がある。
【0123】
炊飯が終了した後、前記ドラムケージ230は、図10のように昇降体500によって上昇し、洗浄ドラム210が供給ガイド410の下端と密着して洗浄ドラム210と供給ガイド410の下端との間の間隙がなくなる。この高さを第3高さと定義し、供給ガイド410の下端と密着する洗浄ドラム210の外周縁を第2外周縁219と定義する。
【0124】
穀物供給器100は密閉されて外部空気の流入が不可能である。また、真空ポンプ413を駆動し、穀物供給器100内の空気を真空吸入口412を通じて吸入して内部を真空圧に維持する。
【0125】
したがって、穀物供給器100内に貯蔵される炊飯材料は変質の危険が減少し、米の虫などの害虫が生息しないように予防できる。炊飯材料の品質を最上に維持することによってより美味しいご飯を作ることができる。
【0126】
また、密閉アダプター414の上端を閉鎖する洗浄ドラム210の第1外周縁218と、供給ガイド410の下端を閉鎖する洗浄ドラム210の第2外周縁219がそれぞれ異なる面で構成される。内釜310を密閉させる第1外周縁218は水分が多く発生せざるをえなく、この水分が穀物供給器100に伝達されると炊飯材料の変質が起きやすい。したがって、密閉アダプター414と供給ガイド410を密閉させる外周縁をそれぞれ第1外周縁218と第2外周縁219とに区分することにより、穀物供給器100と調理器300で発生し得る異物が混入されず、衛生状態を向上させることができる。
【0127】
本発明の他の実施形態として、前記洗浄器200には、図11及び図12に示すように、密閉アダプター414と供給ガイド410に密着する回転スクリーン236がドラムケージ230にさらに備えられてよい。
【0128】
前記回転スクリーン236は、前記洗浄ドラム210の外部において外周方向に回転するように配置される。前記回転スクリーン236は洗浄ドラム210の円周方向に沿って回転しながらその位置を可変し得る。
【0129】
また、前記回転スクリーン236は、外周縁に閉じた密閉面238と開いた開放面237が長さ方向に形成される。前面には洗浄ドラム中心軸212が貫通する長孔239aが形成され、ドラムホース640が貫通するホース貫通口239が前記長孔239aよりも大きい面積で形成される。前記長孔239aとホース貫通口239により、回転スクリーン236の上下運動と回転運動の時にも、洗浄ドラム中心軸212とドラムホース640が回転スクリーン236に干渉されない。
【0130】
又は、前記回転スクリーン236の前面が開放されており、回転スクリーン236の回転時に洗浄ドラム中心軸212とホース貫通口239がいかなる構造物にも掛からず、干渉が発生しない。
【0131】
ドラムケージ230の支え台231が回転スクリーン236の外周縁を支持し、支え台モーター231aが支え台231を回転させて回転スクリーン236は回転する。
【0132】
前記回転スクリーン236は、ドラムケージ230が昇降体500によって昇降すると共に昇降する。ドラムケージ230が第1高さに位置する時に前記回転スクリーン236は密閉アダプター414及び供給ガイド410と接触しない。
【0133】
ドラムケージ230が昇降体500によって下降して第2高さに位置する時に、回転スクリーン236の密閉面238は密閉アダプター414の上端と密着し、内釜310が密閉されて炊飯過程で昇圧する。
【0134】
ドラムケージ230が昇降体500によって上昇して第3高さに位置する時に、回転スクリーン236の密閉面238は供給ガイド410の下端と密着し、穀物供給器100が密閉される。この時、回転スクリーン236が昇降移動しながら洗浄ドラム210はドラムケージ230に沿って動かずに第1高さに固定される。
【0135】
以下、図13を参照して回転スクリーン236が備えられた実施形態において洗浄器200の作動順序について説明する。
【0136】
初期状態は、図13(a)のように、穀物供給器100から炊飯材料の供給を受けるために入口スリット211が上方に向いている位置であり、これにより、回転スクリーン236の開放面237も上方に向く位置であり、ドラムケージ230は昇降せずに初期位置の第1高さに位置している。この位置で、回転スクリーン236は密閉アダプター414の上端と供給ガイド410の下端との間に間隙を形成する。また、回転スクリーン236の内面と洗浄ドラム210との間に間隙が形成され、洗浄ドラム210の回転が干渉されない。
【0137】
この位置で、穀物供給器100から洗浄ドラム210に炊飯材料が供給され、内部で洗浄がなされる。
【0138】
洗浄が完了した後、洗浄ドラム210の入口スリット211と回転スクリーン236の開放面237が下方に向くように回転する。図13(b)は、入口スリット211が下方に回転する途中に水平方向に位置している時を示している。図13(b)では回転スクリーン236も共に回転する過程中に開放面237が水平方向に位置している時を示しているが、洗浄ドラム210の入口スリット211が回転する途中に水平方向に位置した時に回転スクリーン236は回転せず、開放面237が垂直方向に位置してよい。洗浄ドラム210が回転しながら前面に結合されたドラムホース640は伸縮可能に形成されるので、洗浄ドラム210の回転によって伸縮しながら結合状態を維持する。ドラムホース640はホース貫通口239のラインに沿って移動する。
【0139】
図13(c)のように入口スリット211と開放面237が下方に位置し、内部の洗浄された炊飯材料を流して内釜310に排出する。
【0140】
排出が完了した後、洗浄ドラム210は図13(b)のように回転して入口スリット211が水平方向に位置し、回転スクリーン236の開放面237も水平位置に置かれる。この時、密閉面238は下方に向くように位置する。
【0141】
図13(d)のように、ドラムケージ230が昇降体500によって下降して第2高さに位置する。回転スクリーン236も共に下降して密閉面238は密閉アダプター414の上端と密着して内釜310が密閉される。密閉アダプター414の上端と密着する回転スクリーン236の外周縁を第3外周縁238aと定義する。密閉された内釜310は加熱されて内部で昇圧がなされる。この時、洗浄ドラム210は第1高さに固定されて昇降せず、洗浄ドラム210の上部が回転スクリーン236の内面と接触し得る。
【0142】
炊飯が終わった後、ドラムケージ230は、図13(b)のように再び第1高さに上昇する。洗浄と炊飯以外の過程で貯蔵ドラム110に貯蔵される炊飯材料を安全に保管するために、密閉されるようにドラムケージ230が昇降体500によって図13(e)のように第3高さに上昇する。この時、入口スリット211と回転スクリーン236の開放面237は水平方向に置かれている状態であり、回転スクリーン236の密閉面238は上方に向いて位置する。洗浄ドラム210は第1高さで固定されて昇降せず、洗浄ドラム210の下部が回転スクリーン236の内面と接触し得る。
【0143】
供給ガイド410の下端と回転スクリーン236の密閉面238とが密着して貯蔵ドラム110が密閉され、外部の空気が遮断される。この時、供給ガイド410の下端と密着する回転スクリーン236の密閉面238を第4外周縁238bと定義する。
【0144】
その後、真空ポンプ413が作動して真空吸入口412を通じて穀物供給器100の内部の空気を吸入し、内部を真空圧状態に維持する。内部真空圧状態で米の虫などの害虫生息を予防でき、穀物の変質を最小化できる。
【0145】
ドラムケージ230が第1高さに位置することによって洗浄ドラム210と回転スクリーン236との間に間隙が形成され、洗浄ドラム210の円滑な回転を助け、回転スクリーン236の開放面237が上部及び下部に位置して炊飯材料の供給及び排出がなされる。
【0146】
ドラムケージ230が第2高さに位置して回転スクリーン236の密閉面238は密閉アダプター414の上端と密着し、洗浄ドラム210の上部が回転スクリーン236の内面と接触し得る。内釜310は密閉されて加熱調理過程で昇圧する。
【0147】
ドラムケージ230が第3高さに位置して回転スクリーン236の密閉面238は供給ガイド410の下端と密着し、洗浄ドラム210の下部が回転スクリーン236の内面と接触し得る。穀物供給器100は遮蔽され、外部の空気が流入することがないため、炊飯材料の安全な保管が可能である。
【0148】
ドラムケージ230が複数の高さに位置しながらより効果的な炊飯を可能にし、密閉アダプター414又は供給ガイド410と密着する回転スクリーン236の外周縁も第3外周縁238aと第4外周縁238bとに区分して衛生状態を向上させることができる。
【0149】
前記洗浄器200で洗浄された炊飯材料の供給を受けて加熱及び炊飯を行う前記調理器300は、前記洗浄器200の下部に位置し、洗浄された炊飯材料の供給を前記洗浄ドラム210から受けて炊飯材料を収容する内釜310、前記内釜310の下部で熱を加えて炊飯がなされるようにする加熱器331、及び前記加熱器331が備えられ、前記内釜310を支持するフレームである調理器ケージ330で構成される。
【0150】
図14には、本発明の無人炊飯装置において調理器が円形に形成された内釜を示す。
【0151】
本発明において、内釜310は、図14のように円形に形成されてよい。前記円形の内釜310は、一側に取っ手311が形成され、上端の縁312には突起312aが形成される。
【0152】
円形の内釜310が収納される調理器ケージ330は、前面が開放されて内釜310の挿入、引出しが可能な加熱器331が備えられ、前記加熱器331の中央部には、後方に上向き傾斜した内釜上昇体335が備えられる。上部には、内釜310の突起312aが挿入されて結合される突起溝333が形成され、前記突起溝333を回転させる係止レバー334が前面に形成される。
【0153】
内釜310を調理器ケージ330に挿入すると、内釜上昇体335が内釜310を上昇させ、縁312の突起312aが突起溝333に係合する。内釜310の取っ手311を握って回転させるか、又は係止レバー334を移動させて突起溝333を突起312aに係合させて内釜310と調理器ケージ330とを結合させることができ、内釜310の縁312は調理器ケージ330の上端に密着する。
【0154】
又は、本発明において、内釜310は、図15及び図16のように四角形状に形成されてよい。前記四角形状の内釜310は、前面及び後面に取っ手311が形成される。
【0155】
前記四角形状の内釜310が収納される調理器ケージ330は、前面が開放されて内釜310の挿入、引出しが可能な加熱器331が備えられ、前記加熱器331の上部には内釜310の挿入及び引出しをガイドし、後方に上向き傾斜した上昇レール338が備えられる。両側には、前記上昇レール338を上昇させる上昇カム337が備えられ、前面には、前記上昇カム337を加圧して上昇回転させる密着レバー336が備えられる。
【0156】
四角形状の内釜310を上昇レール338に沿って調理器ケージ330に押し入れると、図16(a)のように内釜310の縁312は調理器ケージ330の上端と接触する。ここで、密着レバー336を下に加圧して上昇カム337を上昇回転させ、上昇カム337によって上昇レール338が上昇しながら内釜310の縁312全体が図16(b)のように調理器ケージ330の上端に密着する。
【0157】
さらに、本発明では、調理器300が昇降する構造とする。図17に示すように、内釜310は前面及び後面に取っ手311が形成される。
【0158】
前記内釜310を取り囲む内釜引き出し320は前面にドア322が形成され、それを手で掴んで前記内釜310を挿入及び引出しさせることができる。両側壁は、調理器ケージ330のスライディング溝332に挿入される突出面323が形成され、上部には前記内釜310を安着させ得る取っ手溝321が形成される。
【0159】
調理器ケージ330には、前面が開放されて内釜310が挿入、引出し可能な加熱器331が下部に配置される。前記加熱器331と両側壁とが離隔して形成された間隙は、前記内釜引き出し320の突出面323が挿入、引き出しされるスライディング溝332として形成される。両側面には昇降体500の翼挿入口512に挿入されて昇降する昇降翼235が延長して形成される。
【0160】
前記内釜310の取っ手311が内釜引き出し320の取っ手溝321に置かれるように安着させた後、突出面323を調理器ケージ330のスライディング溝332に嵌めて押し込む。内釜310の底面が加熱器331に置かれる。
【0161】
洗浄された炊飯材料が洗浄器200から内釜310に供給されて収容され、炊飯が行われる。昇降翼235が昇降体500の翼挿入口512に挿入され、昇降体500によって調理器ケージ330が上昇する。密閉アダプター414の下端に内釜310の縁312が密着し、前記ドラムケージ230が第2高さに下降して密閉アダプター414の上端と密着し、内釜310は密閉される。
【0162】
内釜310が加熱器331と密着したままで共に昇降して隔離距離が形成されないので熱伝導率が向上する。これにより、炊飯効率が向上して炊飯時間を短縮させることができる。
【0163】
図18は、本発明に係る無人炊飯装置における昇降体を示す斜視図である。
【0164】
前記ドラムケージ230又は調理器ケージ330を昇降させる昇降体500は、本体フレーム400に沿って形成されて昇降する昇降フレーム511、前記昇降フレーム511に結合されて昇降翼235が挿入される翼挿入口512、及び前記昇降フレーム511に動力を伝達する昇降機を含む。前記昇降機は、線形モーター517、シリンダー516、又はスクリュー518のいずれか一つで駆動されてよい。
【0165】
図18(a)に示すように、昇降機としてシリンダー516によって駆動される昇降体500は、昇降フレーム511に結合されている移動滑走台514が備えられ、本体フレーム400に結合されている固定滑走台515が備えられる。
【0166】
シリンダー516が延長されて移動滑走台514を押すと、前記移動滑走台514は固定滑走台515の傾斜面に沿って滑りながら上方又は下方に移動する。移動滑走台514が結合されている昇降フレーム511も併せて上下方向に移動しながら、翼挿入口512も移動する。ドラムケージ230又は調理器ケージ330に形成された昇降翼235が翼挿入口512に挿入されているので、前記ドラムケージ230又は調理器ケージ330も上下に昇降しながら移動する。
【0167】
昇降弾性体513は、昇降フレーム511と本体フレーム400とを連結する弾性体であり、移動滑走台514と固定滑走台515の傾斜面が常に接触した状態で保持されるように弾性力を提供する。昇降機から動力が除去されても前記昇降弾性体513によって前記移動滑走台514と固定滑走台515は傾斜面が相互接触した状態で維持され得る。
【0168】
図18(b)に示すように、昇降機として線形モーター517によって駆動される昇降体500は、線形モーター517の昇降機が昇降フレーム511と本体フレーム400とを連結しながら結合され、線形モーター517の作動によって昇降フレーム511が上方又は下方に移動する。前記昇降フレーム511が移動することによって、昇降翼235が翼挿入口512に挿入されているドラムケージ230又は調理器ケージ330が上下に移動し得る。
【0169】
図18(c)に示すように、昇降機としてスクリュー518によって駆動される昇降体500は、スクリュー518の昇降機が昇降フレーム511と本体フレーム400とを連結しながら結合され、スクリュー518が回転すると昇降フレーム511は上方又は下方に移動する。前記昇降フレーム511が移動することによって、昇降翼235が翼挿入口512に挿入されているドラムケージ230又は調理器ケージ330が上下に移動し得る。
【0170】
前記昇降体500がドラムケージ230又は調理器ケージ330を昇降させ、内釜310と貯蔵ドラム110とが密閉され得る。
【0171】
図19及び図20には、本発明に係る無人炊飯装置におけるパイプラインを示す。
【0172】
図19及び図20に示すように、本発明は、洗浄ドラム210に洗浄水を供給するためのパイプライン600がさらに備えられる。前記パイプライン600は、外部から上水の供給を受けて上水を浄水する浄水フィルター610、前記浄水フィルター610で浄水された洗浄水を浄水栓630と入水ホース641に移動するように制御する第1バルブ620、前記浄水フィルター610で浄水された洗浄水を排出する浄水栓630、前記浄水栓630から排出された洗浄水を収容する排水トレー670、洗浄水が供給される入水ホース641と排出される出水ホース642とで構成されるドラムホース640、洗浄ドラム210からの洗浄水の排出を制御する排水ポンプ650、前記出水ホース642を通じて排出した洗浄水を貯蔵する出水貯蔵タンク680、及び排出された洗浄水を前記出水貯蔵タンク680又は排水口に移動するように制御する第2バルブ660を含む。
【0173】
まず、外部から上水が供給され、浄水フィルター610に移動する。浄水フィルター610は単一又は複数個で備えられてよい。浄水フィルター610で浄水処理された洗浄水は、第1バルブ620を通じて浄水栓630に移動したり又は洗浄ドラム210のドラム入水口214と連結された入水ホース641に移動する。
【0174】
浄水栓630に移動した洗浄水は飲用などの様々な目的で排出されてよく、捨てられる浄水(飲用水)は排水トレー670に収容された後に外部に排出される。
【0175】
洗浄ドラム210に移動した洗浄水は、洗浄ドラム210内に炊飯材料洗浄及び炊飯に要される水として供給され、洗浄が完了すると、排水ポンプ650の作動によって出水ホース642を通じて排出される。
【0176】
洗浄ドラム210から排出された洗浄水は、第2バルブ660の制御によって出水貯蔵タンク680に移動するか、又は外部に排出されてよい。出水貯蔵タンク680は、洗浄完了した洗浄水の供給を受けて洗浄水を貯蔵するタンクであり、内部に貯蔵されている研ぎ水をタンク排出口681から排出し、別途に活用してよい。又は、出水貯蔵タンク680と連通している別個のラインを通じて外部に排出される。
【0177】
また、本発明の無人炊飯装置の一側には無線通信モジュール(図示せず)が配置されてよい。前記無線通信モジュール(図示せず)は、ユーザのスマートフォンと連動して通信し、スマートフォンのアプリケーションから炊飯命令又は洗浄命令を送信できる。前記無線通信モジュール(図示せず)は受信した命令を制御モジュール(図示せず)に伝達し、前記制御モジュール(図示せず)は、穀物選択、炊飯制御、洗浄制御、及び洗浄ドラム210の回転制御を実行する。
【0178】
以下、本発明の無人炊飯装置の一実施形態を挙げて炊飯過程を説明する。回転スクリーン236が備えられた洗浄器200は前述した通りであり、その説明は省略する。
【0179】
貯蔵ドラム110を引き出してその内部に炊飯材料を貯蔵し、炊飯を行おうとする時に、開閉プレート113を回転させてカートリッジ112に貯蔵されている炊飯材料を穀物吐出口114から排出させる。炊飯材料は供給ガイド410の供給スリット411と洗浄ドラム210の入口スリット211を通過して洗浄ドラム210の内部に供給される。
【0180】
この時、ドラムケージ230は第1高さに位置する。洗浄ドラム210の内部にドラム入水口214から洗浄水が供給され、洗浄ブレード221が正逆回転しながら炊飯材料の異物を掃きながら除去する。
【0181】
洗浄が完了した後、洗浄ドラム210は入口スリット211が下方に向くように回転し、調理器300の内釜310内に炊飯材料と洗浄水が流れ、スクイーズブレード222が作動して洗浄ドラム210内に残った残余炊飯材料を掃きながら供給する。
【0182】
洗浄ドラム210は第1外周縁218が下方に向くように一定角度で回転した後、昇降体500によって第2高さに下降し、前記第1外周縁218が密閉アダプター414の上端と密着する。また、調理器ケージ330が昇降体500によって上昇することによって内釜310の縁312が密閉アダプター414の下端と密着する。内釜310は密閉された状態で加熱器331によって加熱され、内部で昇圧がなされる。
【0183】
炊飯が完了すると、調理器ケージ330が下降して内釜310の縁312と密閉アダプター414の下端との密着状態が解除され、内釜310が内釜引き出し320によって引出し可能であり、ドラムケージ230は洗浄ドラム210と共に第1高さに上昇する。
【0184】
炊飯材料の炊飯及び洗浄以外の過程で貯蔵ドラム110に貯蔵された炊飯材料をより安全に保管するために、ドラムケージ230は第3高さに上昇する。洗浄ドラム210の第2外周縁219が供給ガイド410の下端と密着して穀物供給器100が遮蔽されるので、外部の空気が流入されることがない。真空ポンプ413が作動して穀物供給器100の内部を真空圧状態に維持し、害虫の生息を防ぎ、炊飯材料の変質を最小化させることができる。
【符号の説明】
【0185】
100 穀物供給器
110 貯蔵ドラム
111 隔壁
112 カートリッジ
113 開閉プレート
114 穀物吐出口
115 中心軸挿入口
116 開閉駆動ギア
117 センサー
120 穀物測定機
121 照明灯
122 測定認識モジュール
123 レール
130 ドラムトレー
131 トレー中心軸
132 トレーヒンジ
133 支持板
200 洗浄器
210 洗浄ドラム
211 入口スリット
212 洗浄ドラム中心軸
213 ドラム流水管
213a 分離流水口
214 ドラム入水口
215 ドラム出水口
216 フィルター網
217 フィルターチャンバー
218 第1外周縁
219 第2外周縁
220 ブレード
221 洗浄ブレード
222 スクイーズブレード
223 ブレード回転軸
230 ドラムケージ
231 支え台
231a 支え台モーター
232 多段モーター
233 ブレード駆動ギア
233a ブレード駆動軸
234 洗浄ドラム駆動ギア
234a 洗浄ドラム駆動軸
M モーター
235 昇降翼
236 回転スクリーン
237 開放面
238 密閉面
238a 第3外周縁
238b 第4外周縁
239 ホース貫通口
239a 長孔
300 調理器
310 内釜
311 取っ手
312 縁
312a 突起
320 内釜引き出し
321 取っ手溝
322 ドア
323 突出面
330 調理器ケージ
331 加熱器
332 スライディング溝
333 突起溝
334 係止レバー
335 内釜上昇体
336 密着レバー
337 上昇カム
338 上昇レール
400 本体フレーム
410 供給ガイド
411 供給スリット
412 真空吸入口
413 真空ポンプ
414 密閉アダプター
415 蒸気排出口
500 昇降体
511 昇降フレーム
512 翼挿入口
513 昇降弾性体
514 移動滑走台
515 固定滑走台
516 シリンダー
517 線形モーター
518 スクリュー
600 パイプライン
610 浄水フィルター
620 第1バルブ
630 浄水栓
640 ドラムホース
641 入水ホース
642 出水ホース
650 排水ポンプ
660 第2バルブ
670 排水トレー
680 出水貯蔵タンク
681 タンク排出口
図1
図2
図3
図4
図5(a)】
図5(b)】
図6
図7(a)】
図7(b)】
図8
図9
図10
図11
図12
図13(a)】
図13(b)】
図13(c)】
図13(d)】
図13(e)】
図14(a)】
図14(b)】
図15(a)】
図15(b)】
図16(a)】
図16(b)】
図17(a)】
図17(b)】
図18(a)】
図18(b)】
図18(c)】
図19
図20(a)】
図20(b)】
【手続補正書】
【提出日】2023-11-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項11
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項11】
記ドラムケージ(230)が前記第2高さに下降する時に、前記加熱器(331)と内釜(310)が同時に上昇する、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
また、本発明の前記調理器(300)は、前記ドラムケージ(230)が前記第2高さに下降する時に 、前記加熱器(331)と内釜(310)が同時に上昇する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正の内容】
図4
【国際調査報告】